良質なフランス映画を一挙に上映し、毎年、映画ファンを魅了している「フランス映画祭」が今年も6月26日から29日の期間で開催。上映作品や来日ゲストのラインナップなども発表され、徐々に盛り上がりを見せる同映画祭。その注目ポイントをご紹介。「フランス映画祭」は1993年からスタートし、今年で第23回目を迎えるユニフランス・フィルムズ主催の映画祭。最新作を中心に、貴重なリバイバル作品などが上映され、多くの観客が詰めかける。また、フランス生まれのカジュアルブランド「ラコステ(LACOSTE)」がサポーターを務めているのも、同映画祭ならではの取り組みだ。毎年、注目を集める映画祭の“団長”にはこれまで、カトリーヌ・ドヌーブやジャンヌ・モロー、ソフィー・マルソー、ジュリエット・ビノシュ、リュック・ベッソンなど名立たる女優や監督たちが務めてきたが、今年はアルノー・デプレシャン監督作の常連で『キングス&クイーン』(04年)や『クリスマス・ストーリー』(08年)など、フランス映画ファンにはお馴染みのエマニュエル・ドゥヴォスが務めることとなる。今年注目したい作品は、本国フランスで観客動員数700万人超えの大ヒットを記録し、同映画祭のオープニング作品となった『エール!』。フランスの田舎町を舞台に、主人公の高校生・ポーラ以外、父も母も弟も家族全員が聴覚障害者という家族の絆を、“音楽”を通してコミカルに描いたもの。主演に抜擢され、本作で「セザール賞」最優秀新人女優賞を受賞した新星女優ルアンヌ・エメラは、同映画祭に合せて初来日も決定している。もう1本、音楽に関する作品で注目したいのが、「ダフト・パンク(Daft Punk)」や「ディミトリ・フロム・パリ(Dimitri From Paris)」「カシアス(Cassius)」など90年代のフレンチ・エレクトロ・シーンを描いた作品『EDEN エデン』。レイヴやエレクトロ・ミュージックの誕生からフレンチ・ハウスの世界的成功、そして“フレンチタッチ”ジェネレーションの軌跡を辿りながら、その世代のエネルギーや野心を象徴するひとりのDJの成功と挫折、愛と友情を描いた青春ドラマ。劇中曲には「ダフト・パンク」を始めとするフレンチ・エレクトロが多数登場し、映画ファンのみならず音楽ファンも必見の1本に仕上がっている。「これぞ、フランス映画」という作品も上映される。フランス映画の旗手、フランソワ・オゾン監督の最新作『彼は秘密の女ともだち』はマストで押さえたい1本だ。どこにでもいる普通の主婦が“特別な女ともだち”と出会ったことで、平凡だった毎日が刺激と興奮に満ちた人生へと変わっていき、女性としての輝きを増していく様を描いたものだ。主人公を演じるのは今、フランス映画界で最も脚光を浴び、名だたる監督たちからのオファーが絶えない女優アナイス・ドゥムースティエ。男性の心を持ちながらも女性の服をまとい、本来の自分の美しさを花開かせていく“女ともだち”役には、13年に日本でも大ヒットした映画『タイピスト!』のロマン・デュリスが抜擢されている。その他にも、ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツら豪華女優陣が競演する『アクトレス ~女たちの舞台~』、『ドライ・クリーニング』(98年)、『恍惚』(04年)、『美しき絵の崩壊』(14年)など、人間が持つ複雑な欲望を描いてきたアンヌ・フォンテーヌ監督の最新作『ボヴァリー夫人とパン屋』、ヴィム・ヴェンダースが“神の眼”を持つといわれた写真家セバスチャン・サルガドの軌跡を追ったドキュメンタリー『セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター』、ダリエル・ダリュー主演の1953年の名作『たそがれの女心』など、美しく、洒脱な作品が全12本上映されるのでチェックしてみて。【イベント詳細】「フランス映画祭 2015」場所:有楽町朝日ホールおよびTOHOシネマズ日劇住所:<有楽町朝日ホール>東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F:<TOHOシネマズ日劇>東京都千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン9F期間:6月26日~29日料金:<前売券>1,500円:<当日券>一般 1,700円、学生 1,200円
2015年06月18日23回目を迎える『フランス映画祭2015』がいよいよ開幕!映画のみならずフランスを満喫できると毎年人気と注目が集まるイベントです。今年の団長を務めるのは、『キングス&クイーン』や『クリスマス・ストーリー』などに出演し、フランス映画ファンにはお馴染みの女優エマニュエル・ドゥヴォス。その他、フランスの今を彩る豪華ゲストも数多く来日し、トークショーやサイン会なども開催される予定となっています。本国で驚異的な大ヒットとなった注目作『エール!』がオープニングを飾るほか、フランソワ・オゾン監督最新作『彼は秘密の女ともだち』やジュリエット・ビノシュ主演作『アクトレス ~女たちの舞台~』といった豪華ラインナップ。フランス映画ファンにはたまらない話題作の数々が日本での公開に先駆けて楽しめます。クラシック作品から最新のフランス映画まで、厳選された12本を一気に味わえる貴重な機会をお見逃しなく!また、上映会場外においても、映画祭で来日するゲストによる特別講義や対談、クラブでのイベントなど関連企画も充実しており、6月最後の週末はフランスが熱くなりそうです。ゲストや最新情報については公式HPにて随時掲載されているので、お出かけ前のチェックは欠かさずに!イベントデータ:『フランス映画祭2015』会期:6月26 日(金)~6月29日(月)会場:有楽町朝日ホール(メイン会場・有楽町マリオン11F)TOHOシネマズ 日劇(レイトショー会場・有楽町マリオン9F)主催:ユニフランス・フィルムズ
2015年06月17日指揮者の小澤征爾が総監督を務める音楽祭「2015セイジ・オザワ松本フェスティバル」が8月9日(日)より長野県松本市で行われる。【チケット情報はこちら】同音楽祭は、小澤征爾をはじめ、数多くの名音楽家を育て上げた故・齋藤秀雄の理念を継承し「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」という名称で、1992年より毎年夏に開催。昨年、斎藤秀雄の没後40年とサイトウ・キネン・オーケストラ発足から10年の節目を迎え、今年より小澤の名を冠して新生。小澤征爾のもとに、世界中から優れた音楽家たちが結集し、オペラやコンサート、若い音楽家や小中学生に向けた教育プログラムを行う。ラインナップは、小澤征爾が指揮を務めるオペラ『ベアトリスとベネディクト』(ベルリオーズ作曲)や、オーケストラコンサートBプログラム。同音楽祭への出演は2年連続となる指揮者、ファビオ・ルイージによるハイドンとマーラーの交響曲。音楽祭会期中に、80歳の誕生日を迎える総監督・小澤征爾のバースデーコンサートなどが行われる。「2015セイジ・オザワ松本フェスティバル」は、8月9日(日)から9月6日(日)まで、長野・まつもと市民芸術館主ホールほかで開催。チケットの一般発売は6月6日(土)午前10時より。
2015年06月05日米Microsoftが2015年5月に開催したBuild 2015のキーセッションをご覧になっていた方は、突然スクウェア・エニックス第2ビジネス・ディビジョン ディビジョン・エグゼクティブの田畑端氏が映像とともに現れたことに驚かれたかもしれない。スクウェア・エニックスが開発したリアルタイムCG技術デモンストレーション「WITCH CHAPTER 0[cry]」は、同社だけではなく、ソフトウェアとしてのMicrosoft、ハードウェアとしてのNVIDIAの協力があったからこそ生まれたものだと田畑氏は語った。de:code 2015の基調講演後の20分間という短い時間だが、制作に関する話を聞けたので、その情報をご報告する。○最先端の3社タッグで生まれた「WITCH CHAPTER 0[cry]」ラウンドテーブルを始める前に田畑氏は、Build 2015で用いたデモンストレーションPCとほぼ同等のモデルを会場に持ち込み、我々に披露した。下図をご覧になっても分かるとおり、NVIDIAのグラフィックカード、TITAN×4枚差しというパワフルなモデルだが、実行時はGPU周辺の温度が90度程度まで上昇するという。"ほぼ同等"と述べたのは、開催場所によって使用するPCが異なるからだ。Build 2015とde:code 2015はもちろん、de:code 2015の基調講演時と5月27日開催のブレイクアウトセッションにおいても、使用するPCが異なるそうだ。もっとも基本的なスペックは同じで、CPUはIntel Corei-7、マザーボードはASUS X99-E、ストレージはSSD、GPUはGeForce GTX TITAN X 4way SLIという構成だ。物理メモリーは、基調講演用のPCは64GBだが、ブレイクアウトセッション用は32GBとなる。こちらのPCで実行したリアルタイムCG技術デモンストレーションが、WITCH CHAPTER 0[cry]だ。Build 2015のキーノート(2日目)の動画で視聴できるため、未見の方はリンク先から1度ご覧になってほしい。WITCH CHAPTER 0[cry]に関するスペックも明らかにされたので、こちらもまとめて紹介しよう。キャラクターライティングパスは1,100万ポリゴンに至る。一般的に髪の毛の本数は約10万本と言われているが、登場する女性キャラ「アグニ」にも同等の本数を描画し、そのポリゴン数は600万本に及ぶ。女性の首回りにあるファーは200万ポリゴン、その他の体やアクセサリーといったパーツに300万ポリゴンを当てている。アグニに対するシャドーにも600万ポリゴンを使っているため、キャラクターだけでもトータル1,700万ポリゴン、背景ライティングパスにも1,100万ポリゴンを使っているそうだ。このような個人では手の届かないレベルのCGを、前述したPCでリアルタイム描画できるかチャレンジするのが、本デモンストレーションの目的という。なお、内部的(デバイスに送信するレンダリングターゲット)は4K映像で処理し、実際の出力は2K(フルHD)だ。田畑氏は、詳細を5月27日のブレイクアウトセッションで述べると前置きしながらも、スクウェア・エニックスだけで実現することは難しかったため、最先端のソフトウェア(=Microsoft)とハードウェア(=NVIDIA)が共同で取り組んだ技術的成果であると強調した。プロジェクト自体は2014年12月頃にスクウェア・エニックス社内で始まり、日本マイクロソフトやNVIDIAへほぼ同じタイミングで声をかけたという。水面下の交渉を経て、2015年1月にスタート。ここで、日本マイクロソフト デベロッパーエバンジェリズム統括本部エバンジェリストの大西彰氏が発言。「日本マイクロソフトは米国本社との窓口的な役割にあたった。当時開発中のDirectX 12にアクセスするための交渉や、2015年3月からサンフランシスコで開催したGDC(Game Developers Conference)2015にスクウェア・エニックスの関係者を招いて、DirectXチームやWindows APIチームなど開発に携わるコアメンバーを紹介した」そうだ。GDC 2015の脇でスクウェア・エニックスチームはMicrosoftとの交渉にあたったという。他方で、WITCH CHAPTER 0[cry]を実行するPCとして、GeForce用DirectX 12対応デバイスドライバーの取り組みが早々に始まることになったと語るのは、NVIDIAコンテンツ&テクノロジー事業本部コンテンツマネージメント部 コンテンツマネージャの平柳太一氏だ。DirectX 12自体はGDC 2015の時点でAPI周りが確定し、後はチューニングを残すのみとなっていたため、そこからはスクウェア・エニックス側でDirectX 12の可能性や検証データの収集といった、時間との闘いが始まったという。Build 2015において、デモンストレーション可能なレベルに達したのは4月上旬だったそうだ。WITCH CHAPTER 0[cry]の開発でもっとも苦労したのが「DirectX 12の可能性」と語るのは、スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードアーティストの岩田亮氏。DirectX 11はほぼ理解していたが、(その時点では)DirectX 12に関して未確定な部分も多く、DirectXの早期ビルドに参加していた背景から、Windows 10 Insider Preview(当時はTechnical Preview)とともに頻繁なバージョンアップに悩まされたという。そのため岩田氏は、「現ビルドで動作したコードが、次のビルドでどのように変化するか。これを見定めながら開発を進めなければならないため、霧の中を歩むようだった」と語っていた。田畑氏はWITCH CHAPTER 0[cry]で、「リアルタイムレンダリングCGの可能性を突き詰めたかった」と述べている。スクウェア・エニックスは2012年6月に「AGNI’S PHILOSOPHY - FINAL FANTASY REALTIME TECH DEMO」を公開しているが、「当時は(同社のゲームエンジンであるLuminous Studioの技術デモンストレーションとして)、社内技術を試すにすぎなかったが、今回は最先端技術を持つ3社の協力体制で生まれた結果をユーザーに表現したかった」という。もちろん本デモンストレーションの成果が、普段から我々が楽しむPCゲームやコンソールゲームに反映するわけではなく、田畑氏も「短期的なビジネスは目指していない」と述べている。だが、「DirectX 12のポテンシャルを感じた」(岩田氏)という発言から、今回の成果が何らかの形で反映することに期待して良さそうだ。阿久津良和(Cactus)
2015年05月27日古典芸能 レゴン ©ASEAN-Japan Centre2015年6月13日(土)から2015年7月11日(土)まで、インドネシア最大級の芸術祭 「第37回バリ・アートフェスティバル/The 37th Bali Arts Festival 2015」が、バリ・アートセンター(バリ島/デンパサール市)にて開催される。 (さらに…)
2015年05月19日5月16日・17日の2日間、東京・中野サンプラザでフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭 2015」が開催された。オーディオテクニカのブースは、ハイレゾ音源対応ヘッドホンを中心とした展示。「ATH-ASR7」や「ウッドハウジングシリーズ」などのヘッドホンと「AT-PHA100」や「AT-HA22TUBE」などのヘッドホンアンプを組み合わせ、試聴が行われていた。また、プレーヤーとヘッドホンアンプを接続するためのケーブルも展示。5月22日に発売されるアートリンクシリーズのオーディオケーブル、USBケーブルが出展されていた。4月17日に発売したアクティブノイズキャンセリングワイヤレスヘッドセットの「ATH-BT08NC」も展示。ATH-BT08NCはφ13.5mmの大口径ドライバーを採用するカナル型ヘッドセット。フィードフォワード方式のアクティブノイズキャンセル機能を採用しており、高いノイズ抑制力を持つ。電源部やノイズキャンセル回路部の重さが耳にかからないネックバンドスタイルを採用している。
2015年05月18日5月16日・17日の2日間、東京・中野サンプラザでフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭 2015」が開催された。ここでは、オヤイデ電気(小柳出電気商会)ブースにおける注目の展示を取り上げる。オヤイデ電気ブースでは、5月1日に発表したハイレゾプレーヤー「Fiio X3 2nd generation」と、5月8日に発表したCOZOYブランドのポータブルヘッドホンアンプ「Astrapi(アストラピ)」が注目を集めていた。Fiio X3 2nd generationは、2013年9月に発表したFiio X3の第2世代モデル。DACチップの変更により、DSD 5.6MHzまでのネイティブ再生に対応した。また、44.1kHz系、48kHz系の2つのクロックの搭載、アンプの改良も行われている。下位機種のFiio X1とは異なりUSB DAC機能も搭載。なお、従来機種は8GBのメモリを内蔵していたが、Fiio X3 2nd generationはメモリ非搭載。microSD/SDHC/SDXCカードをストレージとして使用する。利用可能なメモリカードの最大容量は128GBだ。Astrapiは、USBメモリサイズのUSB DACアンプ。約10gと軽量で、USBバスパワーで動作する。再生可能な音源は44.1kHz/16bitまでとなっており、それ以上の音源は再生時にダウンコンバートされる。コントローラーは装備しておらず、ボリューム操作などは接続したプレーヤー側で行う。なお、Android OSを搭載したスマートフォンでは、Galaxyシリーズのみが動作確認されているが、それ以外は検証中だ。また、OS標準のプレーヤー以外に独立したボリュームコントロールアプリが必要となっている。
2015年05月18日5月16日・17日の2日間、東京・中野サンプラザでフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭 2015」が開催された。ここでは、フォステクスのブースにおける注目展示を取り上げる。フォステクスブースでは、5月15日に発表したRPステレオヘッドホン「T50RPmk3n」を出展している。T50RPmk3nはスタジオユース向けのモニターヘッドホンだ。発売は8月で、予定価格は20,000円(税別)。T50RPはリファレンスモニターとして世界各国で広く使用されている定番モデル。初代モデルの登場からすでに30年以上、前モデルのT50RPmk2の登場からも15年以上が経過している。最大の特徴は、フォステクス独自の「RP振動板」だ。RP振動板は高耐熱ポリイミドフィルムをベース材に銅箔エッチングを施したもので、優れた解像度と定位を実現する。新モデルではドライバーユニットを再チューニングし、よりクリアな音質となった。また、イヤーパッドやヘッドバンド部分にも改良を加えており、長時間のモニタリングを快適に行えるようになった。再生周波数帯域は15Hz~35kHz、インピーダンスは50Ω、感度は92dB/mW、最大入力は3,000mW。質量は315gとなっている。製品にはステレオ標準ジャックのケーブル(3m)に加えて、モバイル環境向けに、ステレオミニプラグケーブル(1.2m)が付属。ただし、平面振動板のドライブにはかなりのパワーが要求されるため、スマートフォンなどに内蔵されているアンプでは、その性能を十分に引き出すことは難しく、ヘッドホンアンプの使用が前提となるとのことだ。また、4月3日に発表したステレオイヤホン「TE-03」も展示していた。TE-03は、アルミ削り出しハウジングを採用するダイナミック型のイヤホンだ。
2015年05月18日5月16日・17日の2日間、東京・中野サンプラザでフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭 2015」が開催された。ここでは、AurisonicsやSHURE、B&O Playなど海外ブランドのヘッドホンやイヤホンを取り扱っている完実電気ブースを取り上げる。○AurisonicsAurisonics(オーリソニックス)は、新シリーズ「BRAVO」の4製品を出展。来日したAurisonics 社長兼CEO Dale Lott氏によるトークセッションも開催された。BRAVOシリーズのラインアップは「HARMONY」「FORTE」「KICKER」「EVA」の4モデルで、いずれも新開発の9.25mmのダイナミック型ドライバーを採用している。KICKERとEVAはダイナミック型ドライバーを1基のみ搭載するモデル、FORTEはダイナミック型ドライバー1基にBAドライバー1基を組み合わせたモデル、HARMONYはダイナミック型ドライバー1基にBAドライバー2基を組み合わせたモデルだ。4製品の中でも、EVAはイヤモニターに慣れていない人でも違和感なく装着できるコンパクトなモデル。また、Aurisonicsの製品としてはもっともリーズナブルな2万円前後という価格で提供される予定だ。KICKERは、EVAと同じ9.25mmのダイナミック型ドライバー1基を搭載したモデルだが、EVAがバランス重視のセッティングであるのに対して、重低音を強化したモデルとなっている。価格は3万円台になる予定。ハイブリッドモデルの「HARMONY」は6万円台、「FORTE」は4万円台で提供される見込みだ。いずれも6月に生産を行い、7月には国内発売される予定だ。○SHURESHUREは、「SE846CL-A」のノズルサポートを変更して音の違いを体験できるコーナーを用意。SE846CL-Aには3種類のノズルサポートが付属しており、これを交換することで、1kHz~8kHzの中高域を3~5dB変化させることができる。量販店などではノーマルのノズルサポートしか試聴できないが、会場では3種類のノズルサポートを比較試聴可能となっていた。○B&O PlayB&O Playは、新モデルの「H8」を展示。ヤコブ・ワグナーのデザインによるヨーロピアンスタイルのヘッドホンだ。アクティブノイズキャンセル機構とBluetoot機能を搭載しているが、省電力性能が強化されており、両機能を使用した状態でも最大14時間の連続使用が可能となっている。
2015年05月18日5月16日・17日の2日間、東京・中野サンプラザでフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭 2015」が開催された。ここでは、ディーアンドエムホールディングスのブースにおける注目展示を取り上げる。ディーアンドエムホールディングスブースでは、5月14日に発表したデノンのCDプレーヤー「DCD-50」を初展示。DCD-50はコンパクトなフルデジタルアンプ「PMA-50」と同じデザインを採用するCDプレーヤーだ。PMA-50はDAC内蔵のコンパクトなフルデジタルアンプで、現在も品薄状態が続いている人気商品。DCD-50とPMA-50と組み合わせることで、入力から出力までの処理をすべてデジタルで行うフルデジタルプロセッシングを実現できる。また、3月24日に発表したワイヤレスノイズキャンセルヘッドホン「AH-GC20」も展示。AH-GC20は、ハウジングの内側と外側の両方に集音マイクを備えたデュアル・アクティブノイズキャンセリング方式を採用することで、強力なノイズキャンセリングを実現したヘッドホンだ。当初の予定では4月下旬発売予定となっていたが、5月第4週より出荷が開始されるとのことだ。16日の午前中には、デノンがコラボするアトラスのPSP Vita用ゲーム「ペルソナ4 ダンシング・オールナイト (P4D)」について、P4Dサウンドコンポーザーの小塚良太氏とオーディオ評論家の野村ケンジ氏によるトークショーを開催。集まったファンに、制作秘話やマスター音源を披露した。
2015年05月18日5月16日・17日の2日間、東京・中野サンプラザでフジヤエービック主催の「春のヘッドフォン祭 2015」が開催された。ここでは、オンキヨー&パイオニアイノベーションズのブースにおける注目展示を取り上げる。オンキヨー&パイオニアブースでは、5月11日に発表したハイエンドヘッドホン「SE-MASTER1」が注目を集めていた。SE-MASTER1は新開発のドライバーにより、5Hz~85kHzの超広域再生を実現したモデル。推定市場価格も250,000円前後(税別)と非常に高価だ。今回が初の一般公開ということもあり、試聴のための列が途切れることはなかった。また、新たに取り扱いを始めたフィリップスブランドのヘッドホン「Fidelio(フィデリオ)」シリーズのフルラインアップを展示。5月12日に発表した「F1」「M2BT」「M2L」に加えて、それらと同じφ40mmドライバーを採用したノイズキャンセルヘッドホン「NC1」も参考出展されていた。NC1は欧州ではすでに発売されているが、国内では未発表のモデルだ。オランダの著名なDJ、Armin van Buuren(アーミン・ヴァン・ブレーン)と共同開発したプロDJ向けヘッドホン「A3-PRO」も注目モデル。オンキヨーブランドでは、2月の「ポタ研」にも参考出展していたDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ兼プレーヤーの「DAC-HA300」を再び展示していた。
2015年05月18日学生団体「CleliB!!(くるりぶ)」は5月17日、東京大学学園祭「五月祭」メインステージにて、同学園祭88回の歴史上初となる学生同士の本物の結婚式を開催する。○"空を飛ぶより、カッコいい"結婚式同イベントは、「空を飛ぶより、カッコいい」をスローガンに、首都圏の20大学・専門学校が共同で立ち上げたプロジェクト。ドレス製作から舞台演出までのすべてを学生自らの手で行う。16万人が来場する東京大学「五月祭」のメインステージで祝福を受けるのは、慶應義塾大学3年に在籍中の2人で、ステージ上で祝福に参加するのは早稲田大学や明治大学のパフォーマンスサークル。「学校単位の『壁』を突き破った『超・学際イベント』となる」と同団体。参加・観覧無料。これから始まる2人の未来と伝説の始まりを一緒に祝う機会となるという。同団体の代表・石川勇征さん(法政大学3年)と内村慶士さん(東京大学3年)は、「少子化・晩婚化が進む中で、学生目線で本当にカッコいい結婚式を提案することで、学生の結婚への憧れを抱かせたい」と決意を語る。今年11月には同イベントを早稲田大学、慶應義塾大学でも展開し、「学園祭で結婚式」という新たな試みを全国に拡大させていくとしている。開催時間は、10時10分~11時。会場は、東京大学 第88回「五月祭」 本郷キャンパス・安田講堂前 グランドフェスティバルステージ(東京都文京区)。
2015年05月12日梅田ゆかた祭2015実行委員会は7月18日~19日、大阪府大阪市の梅田地区にて「環境共生」と「日本の伝統文化」をテーマとした「~小粋な街あそび~梅田ゆかた祭2015」を開催する。同企画は、地域の人々と一体となった取り組みとして、「ゆかた」をメインテーマに梅田の雨水などを再利用した「打ち水」や盆踊りを楽しむイベント。4回目となる今年は、阪急茶屋町会場、グランフロント大阪会場、大阪ステーションシティ会場、ディアモール大阪会場を特設会場として実施する。期間中は16時より、梅田で働く人々や地域の人々、梅田を訪れた人々の協力のもと、JR大阪駅のドーム屋根に降った雨水などを再生処理した中水を活用し、「梅田打ち水大作戦」を実施する。開催場所は、各特設会場を予定している。18時~20時には、グランフロント大阪会場・うめきた広場にて「ゆかたde盆踊り」を開催。世代を問わず楽しめるように盆踊りの定番曲から最新のJ-POPまで幅広く選曲するとのこと。振り付けがわからなくても、手本の踊り手を参考に気軽に参加できるという。7月6日からは梅田地区の各商業施設のテナントやインフォメーション、ショップなどのスタッフがゆかたを着用して接客を行うほか、店舗装飾やオリジナルサービスなどを行う。そのほかにも、各特設会場で出演者がゆかた姿で奏でる音楽ライブ「ゆかたdeライブ」や、「ゆかたdeワークショップ」の開催、ツイッター投稿で賞品がもらえる抽選企画も予定している。※画像は2014年開催時のもの
2015年04月22日・GTC 2015 - Deep Learningを理解する(前編)はコチラ・GTC 2015 - Deep Learningを理解する(中編)はコチラ多くの対象物が含まれている画像の認識は難しいのであるが、次の例のような写真では食べ物が確度16%で第1候補、夕食が3.1%、バーベキューが2.9%マーケットが2.5%、食事と七面鳥が1.4%でなかなか良い認識が並んでいる。元の画像は247KBで処理時間は110msである。一方、次の写真は洞窟の内部の写真であるが、人間でも、何の写真であるか判別が難しい。システムはスぺインのサグラダファミリア教会と間違え、バルセロナが確度6.5%、サグラダが1.9%、ファミリアが1.4%となっている。しかし、洞窟も2.2%で第3位の候補に入っている。元の画像は278KBで処理時間は113msである。画像認識は、すでにFacebook、Google、Microsoft、Twitterなどで、顔認識、画像サーチ、写真の整理などに用いられている。顔認識では、正面から見た画像に変換してからフィルタを掛けて畳み込みを行う。ただし、Facebookでは、全画面に一様なフィルタではなく、目の周囲や口角など特徴的に重要な部分については特別なフィルタを使っているという。そして、最後の数層で顔の特徴を表すラベルに変換する。インターネットで見かけた写真の人物を探すというのは良く用いられる使い方で、左側のような有名人のデータベースとサーチする写真の顔が同一人か別人かを判定する。同一人判定では、人間の97.5%の同一判定(黒線)に対して、FacebookのDeepFace(赤線)は97.25%とほぼ同等で、現在ではこのデータよりも改善されているという。ConvNetsの第1層は、次の図のように、単位小領域の中で、各方向の線やグラデーションを検出するフィルタとなっている。そして第2層では、この結果を受けて、第1層より上位の特徴を検出する。次の図は第2層のそれぞれのフィルタに最も強く反応する9種の小領域の画像(パッチ)を示している。左上のフィルタは黒っぽい塊がある画像に反応し、4行目の右端のフィルタはドーナツのような2重円に反応している。また、各種の台形などの幾何学模様に反応するフィルタも多く存在する。そして、次の図は、第2層のTop-9パッチに対する出力である。次の図は第5層の各フィルタに反応するTop-9パッチで、3行目の右端や4行目3列のフィルタは犬の検出フィルタ、2行目4列はキーボードの検出フィルタとなっている。次の図は、第5層のTop-9パッチに対する出力である。パターンが細かいので見るのが難しいが、犬の顔など第2層よりも高次の特徴を抽出していることが分かる。このように、初めの層では斜めの線などの低レベルの特徴を抽出し、高次の層になると前の層の特徴を組み合わせた特徴を抽出するようになり、第5層では犬やキーボードなどかなり具体的な対象に強く反応するフィルタが出てくる。次の図のように、各層の出力にクラス判別機を入れてみると、1層目の精度は25%程度であるが、層を経るごとに精度が高まり、6層目では70%を超える精度になっている。このように、ネットワークの層の深さは重要であり、ILSVRC2014のモデルは約20層という構成になっている。ここまでは2次元の画像の認識の話であったが、時間軸を加えたビデオの認識についても研究が行われている。このためには空間と時間を合わせた3次元の畳み込みとプーリングが必要となる。しかし、時間をいれた処理となるので、動きの検出や将来のアクションの予測ができるようになる。ビデオ認識の例。ローラースケートを履いたプレーヤーがかたまっているが、全体が移動していることから、ローラーダービーと正しく認識している。この一連の記事から、Deep Learningの歴史と現状、どのようにして認識を行っているかの原理について理解を深めて戴ければ幸いである。
2015年04月09日東京・池袋にある映画館「新文芸坐」のオールナイトプログラムとして、「押井守映画祭2015」の第3夜が4月25日に開催され、ゲストとして同監督作品にも多数出演している声優の古川登志夫と千葉繁が登壇することが決定した。本イベントは、今回で67回を数える「新文芸坐×アニメスタイルセレクション」の一つとして実施。これまでにも国内のアニメーション作品を中心に上映を行うとともに、第一線で活躍する制作関係者を招いてトークショーを開催し、話題のプログラムとなっている。「マニアック編」と題し今回上映されるのは、押井監督実写第一作にして千葉が主演を務めた『紅い眼鏡』(1987年)。実験的スタイルが特徴の不条理OVA『トワイライトQ/迷宮物件FILE538』(1987年)。古川が主演し、千葉が録音監督を担当した劇場アニメ『MAROKO麿子』(1990年)。全編ポーランドロケを敢行したVFX映画『アヴァロン』(2001年)の4本。中でも、『紅い眼鏡』は「仏語字幕版」での上映が決定。これは当時、カンヌ映画祭出品のために準備され、諸般の事情でお蔵入りになったもの。昨年春にキネカ大森30周年記念で初めてお披露目されただけで、まさに「マニアック編」にふさわしい、押井監督作品ファンにはたまらない一本となる。今回トークショーに登壇する古川と千葉は、押井監督の人気シリーズ『うる星やつら』や『機動警察パトレイバー』などにもレギュラーとして参加。監督の人となりや知られざる演出術などが語られるという。イベントは、開場22:15/開演22:30(終演予定6:05)。料金は一般3,000円/前売り・友の会2,800円で、前売り券は劇場窓口・チケットぴあにて、3月28日より販売が開始される。(C)1987押井守/オムニバスプロモーション(C)2000 Mamoru Oshii and Avalon Project. All Rights Reserved.
2015年03月26日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」のクロージングセレモニーが2月22日(日)に開催され、グランプリを始め、各賞が発表された。クロージングセレモニーは地元・北海道では絶大な人気を誇るバンド「THE TON-UP MOTORS」が登場し、今年の映画祭のテーマソングである熱烈な故郷讃歌「北海道ブギ」を生で披露し会場は喝采に包まれた。最高賞にあたる「ファンタスティック・オフシアター・コンペティション」部門のグランプリは、過去最年長50歳の森川圭監督が、自身が長くキャリアを積んできたAV業界の一端を描いた『メイクルーム』が受賞。審査員特別賞には二宮健監督の『眠れる美女の限界』、北海道知事賞には岡部哲也監督『歯まん』が選ばれた。メディア関係者、興行関係者から選ばれた審査委員が選出する批評家賞にあたる「シネガーアワード」は韓国人のナム・ギウン監督による『MIZO』、協賛の「スカパー!」の10チャンネルが選ぶ「スカパー!映画チャンネル賞」には松居大悟監督の『私たちのハァハァ』が選ばれた。同賞は副賞として同社の「スカパー!映画部」のCMを制作する権利が与えられる。審査委員長の大森一樹監督は、この松居監督の『私たちのハァハァ』について特に言及し「デジタル時代の青春映画はこうなるのかとガツンと衝撃を受けた」と語った。昨年より新設された「インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション」部門は、石井克人監督、韓国のアン・ジェフン監督、女優の菜葉菜が審査員を務めたが、タイ映画『今月のあの日』(ジラッサヤー・ウォンスティン監督)が受賞。急遽、審査員の進言で設けられた「審査員特別賞」が吉池巨成監督による『拝啓アトム』に贈られたほか、優秀美術賞には『ハードル』(パク・ソンジン監督)、『Green Glows』(白田明日香監督)、『恵まれたマシーン V』(ジョシー・マリス監督)の3作が輝いた。今年は1990年の第1回から数えて25年目にあたり、25回目の開催(※途中、夕張市の財政破綻を受けて休止年が1年あり)となり、7会場で計84作品が上映された。オープニングの19日(木)から22日(日)までの4日間で一度も雪や雨が降ることもなく天候にも恵まれ、22日夕方の時点で12,439人を動員。2008年の映画祭再開(第18回)以降、最高となった前年と比べても同じくらい、もしくはそれを超える動員になりそうとのこと。また、メイン会場であるアディーレ会館(市民会館)の老朽化により、来年以降は別会場(未定)での開催となることが決まっており、23日(月)の最終日にグランプリ作品が上映されるのが、同会場での最後の上映となる。来年以降の別会場での開催に関しては、より多くの運営費を要するため今年の映画祭会期中には、来年の開催に向けて寄付を募る「ゆうばり映画祭応援基金」の募集が発表された。<ゆうばり国際ファンタスティック2015 受賞一覧>【ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門】グランプリ:『メイクルーム』(森川圭監督)審査員特別賞:『眠れる美女の限界』(二宮健監督)北海道知事賞:『歯まん』(岡部哲也監督)シネガーアワード:『MIZO』(ナム・ギウン監督)スカパー!映画チャンネル賞:『私たちのハァハァ』(松居大悟監督)【インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門】グランプリ:『今月のあの日』(ジラッサヤー・ウォンスティン監督)審査員特別賞:『拝啓アトム』(吉池巨成監督)優秀美術賞:『ハードル』(パク・ソンジン監督)/『Green Glows』(白田明日香監督)/『恵まれたマシーン V』(ジョシー・マリス監督)(text:cinemacafe.net)
2015年02月23日松田龍平と松尾スズキ監督が最新作『ジヌよさらば~かむろば村へ』を携えて2月19日(木)、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」のオープニングセレモニーに来場した。映画は、銀行員だったが金に恐怖するようになり、東北の村に移り住み、金を必要としない生活を送ることにした青年の姿を描いており、同映画祭のオープニング作品として上映。松田さん、松尾監督はゆうばり映画祭初参戦となった。松田さんは『探偵はBARにいる』シリーズなど、北海道を舞台にした作品に出演しており北海道になじみはあるが「撮影でよく来てますが、夕張は初めて。アットホームだと聞いてましたが、まんまとやられました。『仲間に入ってもいいですか?』という感じ」と語り、会場を沸かせる。松尾監督は夕張市民の歓迎に「旗振ってくれて…寒いのに」と感激を嘘泣きで表現し、松田さんも「黄色いハンカチを振ってくれて…(バスに)誰が乗ってるか分かんないのに(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。2人が主演と監督という立場でタッグを組むのは2004年の『恋の門』以来、11年ぶり。松尾監督は11年での松田さんの変化について尋ねられると「10年前は携帯ゲームをいじってなかったよね?いまはいっぱい携帯ゲームをいじってて、それを周りが見ているという…マイペースです」ととぼけた調子で語る。一方、松田さんは「(松尾さんは)変わんないですね。『恋の門』で松尾さんの演出は台本じゃ想像できないことが多くて、それを忘れてましたが、やってて『大変だったな』と思い出しました」とふり返った。決して、多弁とは言えない2人の微妙にシュールなやりとりに、会場は若干静まりかけるが、この空気を感じ取った松尾監督は「こう見えて、面白い映画ですから!」と必死にアピール。松田さんは、改めて「温かい空気感で、夕張に来れて嬉しいです」と喜びを語ると共に、映画祭の開幕を飾る上映を前に「面白いと思ったら周りを気にせずに笑ってください」と呼びかけた。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は4月4日(土)より全国にて公開。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日2月14日、東京・中野サンプラザで「ポータブルオーディオ研究会 2015冬(ポタ研)」が開催された。ポタ研はフジヤエービックが主催し、国内外のポータブルオーディオ機器メーカーが多数出展するイベントだ。ここでは 参考出展された製品を中心に紹介していきたい。○ハイレゾプレーヤーと音圧を追求したBluetoothスピーカー - オンキヨーブースオンキヨーのブースでは、DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ兼プレーヤーの「DAC-HA300」を参考出展した。オンキヨーが2014年12月にリリースした「DAC-HA200」は、96kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生に対応したDAC内蔵ポタアンだったが、DAC-HA300はDSD 5.6MHzを含めた豊富なフォーマットに対応したハイグレードモデルで、プレーヤーとしての機能も搭載している。microSD/SDHC/SDXCカードも使用可能だ。2015年春の発売を目指しており、3月ぐらいに発表できればとのことだ。また、オンキヨーはポータブルBluetoothスピーカーの新モデルも参考出展した。モデル名は「SAS-200(仮)」で、2015年春の発売を目指している。コンパクトなきょうたい体で、どこまで音圧を上げられるかに挑戦したモデルということでこちらも期待が持てそうだ。オンキヨーがこのスピーカーのために開発した新ユニットはφ4cmほどのコンパクトなものだが、音圧はφ8cmのユニットに匹敵するという。アンプは、このユニットの最大振幅を引き出せるように常にコントロールされている。小さなスピーカーの場合、どうしても先に上限を決めてしまい、それ以上振れないように抑えることが多いのだが、音楽信号に合わせて、一番パワーを引き出せるように、追従しながら再生していくという。これは据え置き型のシステムで培ってきた技術をフィードバックしたものだ。○Acoustic Researchのハイレゾプレーヤーを参考出展 - フロンティアファクトリーフロンティアファクトリーブースでは、米Acoustic Researchのハイレゾプレーヤー「AR-M2」を参考出展している。AR-M2は、FLAC/ALAC/DSD/WAV/DXD/APE/AIFFなどの幅広いフォーマットに対応したハイレゾプレーヤー(DSD/DXDはPCMに変換しての再生)。DACには、バーブラウン製のPCM1794Aが採用されている。Wi-FiとBluetoothも利用可能だ。内蔵メモリは64GBで、microSDXC対応のカードスロットも装備。128GBまでのカードを使用きる。バッテリー駆動時間は約8時間。2015年4月下旬の発売を目指しているとのことだ。○インナーイヤーヘッドホンの新モデルを参考出展 - KEFKEF JAPANブースでは、インナーイヤーヘッドホン「M100」を参考出展した。M100は、2013年6月にリリースされた「M200」の下のクラスのモデルとなる。M200は低域用と高域用の2つのダイナミックドライバーを同軸上に配置していたが、M100はフルレンジのφ10mmダイナミックドライバーを採用している。M100のドライバーは、オンイヤー型ヘッドホン「M500」に近いもので、ネオジウムマグネットなどが使用されているとのことだ。また、M200では、軸の根元部分にツイーターが配置されていたため、その部分が太くなっていたが、M100ではストレートな形状となり、装着性も向上している。iPhoneに対応した3ボタンのリモコンマイクも装備。カラーは、ゴールド、ブルー、ホワイト、ブラックの4色だ。なお、発売時期は未定となっている。○アユートは「AK500N」の試聴会を開催アユートは、Astell&Kernの据え置き型プレーヤー「AK500N」の試聴会を開催。据え置き型プレーヤーのAK500Nをなぜポタ研で? と思う方もいるだろうが、AK500Nはバッテリーを内蔵しており、下の写真のようにポータブルで使用することもできるらしい。また、オヤイデ電気(小柳出電気商会)のブースでは、2月6日に発表された、USB DAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ「E17K」を初披露している。
2015年02月15日2月8日に千葉県・幕張メッセで開催された世界最大級のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル2015[冬]」のバンダイブースにて、「ヒロインシリーズのすべて」と題したさまざまな新商品が展示された。魂ネイションズブースは、前面にブースステージを設置し『S.H.Figuarts ラブライブ!』や『美少女戦士セーラームーン』関連アイテムなどの商品紹介ステージを設置し、その外周に新作フィギュアを展示する構成。「アーマーガールズプロジェクト」(AGP)の『艦隊これくしょん -艦これ-』なども人気を博していた。今回フィギュア以外で存在感があったのが、魂ネイションズのさまざまなフィギュアと組み合わせて、迫力あるディスプレイを演出する魂EFFECTシリーズ。羽を再現した『ACT.WING』、爆発を表現する『EXPLOSION』、ステージを演出する『ACT.LIVE』を展示。中でも『ACT.LIVE』は柱が色とりどりに発光、スクリーン部分にスマホをセットすることで映像演出も可能。さらに「ACT.LIVE」を組み合わせれば大型ライブステージも再現可能と、アイドル系フィギュアなどとの組み合わせで大きな広がりが出そうだ。フィギュアでは、『S.H.Figuarts プリキュア』シリーズを多数展示。『プリキュア』シリーズ10周年と『S.H.Figuarts プリキュア』5周年を記念した特別企画として、商品化してほしいキャラクターをアンケート募集。上位キャラクターの中から、キュアエコー(『プリキュアオールスターズNewStage』)の原型が早速展示されていた。昨年20周年を迎えた『美少女戦士セーラームーン』も、初代アニメ版から最新の『美少女戦士セーラームーンCrystal』まで、バリエーション豊かなフィギュアが多数展示されていた。それでは、同ブースのキャラクターフィギュアを紹介していこう。
2015年02月12日「ワンダーフェスティバル2015[冬]」の「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 21」(ワンホビ)ブースで発売された限定商品の予約受付が、現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」で実施されている。予約締切は2月16日21:00。当日も大盛況だった「ワンホビ 21」ブースでは、『ねんどろいど 雪ミク Snow Bell Ver.』『ねんどろいど 戦艦レ級』『figma 雪ミク Snow Bell ver.』『figma セイバー ドレスver.』『ねんどろいどもあ きせかえ水着』をそれぞれ数量限定で販売。同時に、会場に足を運べなかったユーザーのためにも、2月8日16:00より「GOODSMILE ONLINE SHOP」にて予約受注が実施されている。『ねんどろいど 雪ミク Snow Bell Ver.』(4,167円/税別)と『figma 雪ミク Snow Bell ver.』(4,167円/税別)は、札幌生まれの「初音ミク」が"真っ白な初音ミクの雪像"をモチーフにデザインされた「雪ミク」をそれぞれ立体化。ともに雪ミクのペット「ラビットユキネ」も付属し、葉っぱの傘、すずらんのランプなど季節感あふれる「雪ミク」に仕上がっている。『ねんどろいど 戦艦レ級』は、大人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』に登場する、深海棲艦「戦艦レ級」をねんどろいど化。いたずらっ子を思わせるような外見をデフォルメサイズで再現し、最凶と言われる能力を体現するかのような攻撃エフェクトの数々も付属する。表情パーツは「通常顔」「笑顔」のほかに、凶悪さを引き立たせる「舌出し顔」も用意され、数々の艦隊を撤退に追いやった恐怖の象徴も再現できるという。『figma セイバー ドレスver.』は、人気アニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』よりドレス姿の「セイバー」をfigma化。表情は凛々しい「通常顔」と優しげな「微笑み顔」に加え、愛らしい「笑顔」が用意されている。付属品には「エクスカリバー」と鞘の「アヴァロン」、本編でも使用した「竹刀」も付属。さらに、風になびく動きをつけた「交換用頭部」も同梱され、さまざまな表情・シーンのセイバーを楽しむことができる。そして『ねんどろいどもあ きせかえ水着』は、「ねんどろいど」用きせかえシリーズ第2弾として登場。懐かしさとかわいさの「スク水タイプ」2種(クラシカルネイビー、ピュアホワイト)と、大人な雰囲気の「ビキニタイプ」3種(オーシャンブルー、トロピカルピンク、セクシーブラック)にシークレット1種を加えた全6種をラインナップ。価格は1BOX(6個入り)で4,800円(税込)。これら5商品の締切は、いずれも2月16日21:00。詳細は特設ページまで。(C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC(C)2014 DMM.com/KADOKAWA GAMES All Rights Reserved.(C)GOOD SMILE COMPANY (C)Project wooser
2015年02月12日橋本愛を主演に迎え、「夏・秋・冬・春」の4部作で綴った映画『リトル・フォレスト(英題:little forest)』が、第65回ベルリン国際映画祭に正式招待され、現地・ベルリンにて2月10日(現地時間)、「夏」と「冬」の上映が行われ、橋本さんと森淳一監督が出席した。都会で自分の居場所を見つけられない主人公・いち子(橋本愛)が、故郷の山村“小森”に帰り、自給自足の生活をしながら生きる力を充電していく姿を、旬の食材を生かした日々の食事と共に描いた本作。ベルリン国際映画祭では、世界各国より「食」にまつわる良作が選出される「キュリナリー・シネマ」部門での出品となった。初の海外映画祭への参加となった橋本さんは、この日、華やかな着物姿で登場。着物は戦前のアンティークものだそうで、“打ち出の小槌”などの日本の昔話をモチーフとした柄がちりばめられ、帯には手刺繍で「唐獅子」のモチーフがほどこされた艶やかな装いとなった。挨拶を求められた橋本さんは、「初めまして、橋本愛です。私にとって初めての海外映画祭参加がこのベルリン映画祭という素晴らしい場所で、この映画を上映する機会をいただけたことを大変光栄に思います。ありがとうございます。そして、今日という日が私にとって忘れられない一日になることを実感しています。本作で日本の表情豊かな風景と、自然と共生しているからこそ生まれた食の魅力が伝われば嬉しいです。本当にありがとうございました」と流暢なドイツ語を披露し会場を沸かせていた。また、「食」にまつわる部門とあって、上映後にはミシュランガイドで二つ星を獲得し、昨年「German Cook of the Year」に輝いたドイツ屈指の有名シェフのミハエル・ケンプ氏が本作にインスパイアされて作ったという特別メニューがアフターディナーとして振舞われた。この贅沢なディナーに、橋本さんは「日本でよく食べる食材が、いつもとは違う味付けや形、組み合わせとなって出てきたのが面白く、ドイツではこのように調理されるのだろうか、ドイツ人の口にはどう感じられるのだろうか、映画をご覧になった方たちが、この料理を食べてさらに『リトル・フォレスト』を楽しんでくれているといいななど、色々と想像するのも楽しかったです。どれもとても味わい深いお料理でした」と満足そうな表情を浮かべていた。『リトル・フォレスト冬・春』は2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・フォレスト夏・秋 2014年8月30日より全国にて公開(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会リトル・フォレスト冬・春 2015年2月14日全国より全国にて公開(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会
2015年02月12日2月8日に千葉県・幕張メッセで開催された世界最大級のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル2015[冬]」のコトブキヤブースにて、同社が展開するプラモデルシリーズ「D-スタイル」の作品コンテスト「Dcon2015冬」の結果が発表された。「D-スタイル」は、さまざまなロボットアニメに登場する機体をデフォルメサイズで立体化したプラモデルシリーズ。『勇者王ガオガイガー』『ゾイド -ZOIDS-』『マブラブオルタネイティブ』『トランスフォーマー』『機動警察パトレイバー』『フルメタル・パニック』『ARMORED CORE』『ゲッターロボ』『装甲騎兵ボトムズ』『勇者エクスカイザー』など、リアルロボットからスーパーロボットまでさまざまなロボットが立体化されている。Dcon」は、同シリーズの模型コンテストで、フォト部門とモデリング部門の二部門を用意。それぞれに最優秀賞、優秀賞、佳作、ホビーマガジン賞、電撃ホビーマガジン賞の各賞が用意され、「ワンフェス2015[冬]」のコトブキヤブースには、受賞作品が一挙に発表された。画像加工による実写顔負けの作品やプラモの外箱イラストを思わせるフォト部門、改造やセミスクラッチ、ジオラマなどのモデリング部門とさまざまな趣向を凝らした作品が展示されていた。各章の受賞作品は以下の通り。■Dcon2015冬フォト部門最優秀賞:「合体開始!」ひろぽん♪さん佳作:「悪しき空間を断つ、二本の牙」ジョニー・バーネットさん佳作:「好敵手製作中」joejoeさん優秀賞:「破滅の魔獣」恵比須さんホビージャパン賞:「ケルベロス」あるふぉんすさん■Dcon2015冬モデリング部門最優秀賞:「防衛」ニコ@レアさん佳作:「幻獣」マガツヒさん佳作:「ロードグラム」青銀さん優秀賞:「寂寞」SAKURAさん電撃ホビーマガジン賞:「不知火・壱型丙」ともさんそれでは、受賞各作品を写真で紹介していこう。
2015年02月11日2月8日に千葉県・幕張メッセで開催された世界最大級のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル2015[冬]」のグッドスマイルカンパニー流通が一同に会する「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 21」(ワンホビ)ブース。注目の新作フィギュアの数々に目を奪われがちだが、同ブースの魅力は新作フィギュアだけに留まらず、さまざまな展示が行われていた。昨年12月に竣工された、鳥取県倉吉市のフィギュア製造工場「楽月工場(通称:ラッキーファクトリー)」コーナーでは、フィギュアのパーツを製造する「射出成形機」の実演に加え、国産フィギュア第1弾として3月に発送予定の 『桜ミク Boomed in Japan』のサンプルも展示。そのほか、倉吉市のイメージキャラクター「くらすけくん」の顔を、同コーナーで販売している『ねんどろいど用 のっぺら顔』にタンポ印刷する印刷実演など、フィギュアの実演展示は大盛況だった。また「原型師相談所」を開設し、未来の原型師を目指す若者たちの相談に、現役原型師が熱心にアドバイスを送る姿も。世界中で注目を集めるバーチャルリアリティーに特化した、ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の体験コーナーもワンホビブース内に登場。今回は『ミス・モノクローム』のライブステージ体験に加え、『翠星のガルガンティア -めぐる航路、遥か-』の「チェインバー搭乗体験」の2つのコンテンツを用意。時間ごとの整理券を配布してしていたものの体験希望者が殺到し、長蛇の列ができていた。さらに、前回の「ワンダーフェスティバル」ワンホビブースにも出展していた話題の「スピーシーズ」モーションフィギュアの新バージョン『MF303』のデモンストレーションも実施。駆動系が前作よりも増加したことでより人間に近い動きが可能となり、フレームの形状も人間らしさを意識した作りに。また、制御系もこれまでの独自プログラムではなく、汎用性の高い「MikuMikuDance」から制御していた。そして、展示コーナーから少し離れた場所では、5月16日、17日の2日間にわたって、千葉県・海浜幕張公園で開催される「レッドブル・エアレース」競技飛行機の実機が展示されていた。
2015年02月10日●液晶ペンタブレット「Cintiq」シリーズ最新ラインナップを展示2月8日に幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル2015[冬]」にて、ワコムは「Cintiq 27QHD」と「Cintiq Companion 2」のタッチアンドトライ、およびデジタル原型の関連セミナーを実施した。当日は、来場者らが説明を聞きながら製品を体験する光景が見られた。○ワンダーフェスティバルとはワンダーフェスティバル(通称:ワンフェス)とは、フィギュアなどを含む造形物である「ガレージキット」を製作したものを展示・販売するというイベント。参加者はプロ・アマチュアを問わず、1984年のプレイベントを皮切りに、ここ数年は夏と冬の年2回で開催されている。ガレージキットの展示・販売以外にも、同イベントの公式レーベル「ワンダーショウケース」選定アーティストの作品展示・販売や、オリジナル造形物の展示・販売、企業出展、造形素材メーカーなどによる実演も行われており、公式サイトによれば、毎回安定的な動員数を保っているという。○「Cintiq 27QHD」と「Cintiq Companion 2」を体験一般社団法人3Dデータを活用する会(3D-GAN)エリア内に設置された体験ブース「3D原型師のための最新ツール体験コーナー」では、ワコムが2月13日に発売する「Cintiq 27QHD」、および2月20日に発売する「Cintiq Companion 2」が展示されていた。「Cintiq Companion 2」がタッチアンドトライ可能な状態で展示されるのは今回が初めて。担当者によれば、普段量販店などでは展示されていない製品の体験や質問ができることもあってか、朝から来場者は絶えなかったそうだ。新機種「Cintiq 27QHD」と「Cintiq Companion 2」を目的にブースにやってくる来場者もおり、反響は昨年よりも大きい印象があるという。ワンダーフェスティバルというイベントの特性上、ブースを訪れる人はやはりフィギュアのデジタル原型に興味を持つ人が中心になっていたとのこと。体験ブースには常に人が集まっており、じっくりと描き心地を試しながら説明を聞く姿が見られた。体験ブース横には、「フィギュア原型師のためのはじめての3Dモデリングコーナー」を設置。デジタル原型の初心者を対象に、ガイドを受けながら3Dモデリングの体験をすることができるというものだ。こちらも、体験に訪れる人が絶えない様子だった。またステージでは、「初音ミクのデジタル原型を作る」の実演に始まり、セミナーやパネルディスカッションを開催。「最新ZBrushデモンストレーション」には開発元である米国Pixologicからトマ・ルッセル氏が来日しており、会場は大盛況だった。体験ブース同様、ステージ観覧席も賑わいを見せ、通りがかった来場者が足を止めて眺めていることもあった。●デジタル造形のメリット・デメリットを解説○これから始める人向けのデジタル原型セミナーを開催ステージイベントの一つであるセミナー、「始める前に知っておくべきデジタル原型のこと」には、フリーランス商業フィギュア原型師のスーパーバイザー(藤縄)氏が登壇した。高校時代に第一次フィギュアブームでフィギュア製作を開始した後、フリーランスの手原型師として15年活躍。2010年よりデジタル原型に移行したという同氏は、手原型師での長年の経験に基づいてデジタル原型についての解説を行った。同セミナーではまず、「CGソフトの種類」として、ポリゴンモデリングとスカルプモデリングそれぞれのソフトを取り上げ、ソフトごとの特徴や、各ソフトが多く使われている分野などを説明した。続いて、デジタル原型を始める人にとっては気になる部分であろう、「デジタル原型のメリット・デメリット」について紹介。メリットには、製作期間の早さや、脚の左右対称などで活用できるシンメトリ・ミラーの効果、模様などのパターン的なものの作りやすさが挙げられた。一方デメリットとしては、出力費用が高価になることや、3Dプリンタの精度が商業用のフィギュア原型に完全に対応できるところまでは達していないことがある。そのため出力後に、CG画面上と出力後の見え方の違いを補うための手修正が必要な場合がある。出力するまでスケール感がわかりづらいという側面もあるが、これは経験を重ねることでわかってくるそうだ。3Dプリンタでの立体出力については各方式が紹介されたほか、実際に作業をしている写真を使って、立体出力後の手修正が行われる様子も説明された。「デジタル原型」と言うとCG制作技術のイメージが先立つが、手原型の知識を持っていることが重要なのだという。最後は「デジタル原型製作の流れ」として、写真を交えながら製作過程を細かく紹介。基本的なやり方は手原型と変わらず、その工程がCGになると理解すれば良いとのことだ。CGでは左右均等にするためTポーズで製作を進めることが多いということや、靴ひものパーツなどは、反転コピーを取ることにより手原型よりも効率的に作れることなどが特徴だ。また、修正が入ったときに備えて、レイヤー分けをしておくのもポイントだという。セミナーの最後には会場との質疑応答の時間も設けられ、レイヤーの分け方などを尋ねる声が聞かれた。体験ブースやセミナーのにぎわいから、来場者のデジタルモデリングソフトへの関心の高さがうかがえる会場となっていた。デジタルモデリングソフトの利用者が増えるのに伴い、「Cintiq 27QHD」や「Cintiq Companion 2」など最新の液晶ペンタブレットへの注目度も上がることだろう。
2015年02月10日2月8日に千葉県・幕張メッセで開催された世界最大級のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル2015[冬]」の「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 21」ブースにて、『アイドルマスター』関連の新商品が続々と発表された。「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 21」ブースの『アイドルマスター』コーナーでは、『アイドルマスター』『アイドルマスター シンデレラガールズ』『アイドルマスター ミリオンライブ』の新作商品が所狭しと展示。まず、『アイドルマスター』からは、ファット・カンパニーの1/8スケール『四条貴音』と『菊地真』ののデコマス、『萩原雪歩』『ミニッチュ 秋月律子』の原型、さらにパネル展示で『三浦あずさ』の「アイマス BD&Blu-ray ジャケットシリーズ」の制作決定も発表された。『アイドルマスター シンデレラガールズ』からは、7月に再販が決定した1/8スケール『渋谷凛 ニュージェネレーションVer.』が展示され、『島村卯月 ニュージェネレーションVer.』『本田未央 ニュージェネレーションVer.』の再販決定もアナウンスされた。さらに、1/8スケール『アナスタシア』の制作も決定。スケールフィギュア以外にも「figma」シリーズから、今夏発売予定の『figma 渋谷凛 アニメver.』と今秋発売予定『島村卯月 アニメver.』がサンプル展示。デフォルメフィギュアでは、「ねんどろいど」シリーズから『渋谷凛』のデコマスと『島村卯月』の原型、『ミニッチュ 新田美波&多田李衣菜』を展示。さらに、パネルにて『ねんどろいど 本田未央』と『figma 本田未央』の制作決定も発表された。『アイドルマスター ミリオンライブ』はサンプル展示こそなかったが、1/8スケールの『七尾百合子 流れる読書スペースver.』企画進行中が告知されていた。
2015年02月09日2月8日に千葉県・幕張メッセで開催された世界最大級のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル2015[冬]」にて、人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』の特別ブース「ワンホビ鎮守府 提督執務室」が設けられ、新商品が続々と発表された。「ワンホビ鎮守府 提督執務室」は、マックスファクトリーとグッドスマイルカンパニーの合同ブース「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!21」内に登場。執務室内には提督の執務机があり、連装砲ちゃんがお出迎え。さらにゲームを模した海戦図が用意されており、『figma 長門』『figma 島風』『ねんどろいど 加賀』『ねんどろいど 伊401』といった『艦これ』フィギュアの数々が所狭しと並べられていた。「こたつの間」を再現したセットには、45分おきに「赤城」「加賀」「鈴谷」「熊野」と艦娘コスプレイヤーたちが登場。訪れた提督たちを出迎えていた。そして、同ブースでは『艦これ』の新作フィギュアを続々と展示。「ねんどろいど」「figma」「ワンホビセレクション」「ミディッチュ」をはじめ、スケールフィギュアなど「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!21」ならではの多彩なラインナップで、『艦これ』新商品が展示。また、『艦これ』シリーズの商品としては珍しいプラモデル『日本海軍丙型駆逐艦 島風& 艦娘 島風(仮)』も注目を集めていた。○figma○ミディッチュ○ワンホビセレクションほか(C)2015 DMM.com/KADOKAWA GAMES All Rights Reserved.
2015年02月09日毎年冬に開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭が今年も19日(木)に開幕する。本映画祭は今年で25回目を迎えるが、これまでも様々な若い才能を発掘・発見しており、ゆうばりで注目を集めた監督たちが後に人気監督として活躍している。ゆうばり映画祭その他の写真北海道夕張市で開催されるゆうばり映画祭は、SF、ホラー、ファンタジー、アドベンチャー、アクション、サスペンスなど、イマジネーションとエンタテインメント性豊かなファンタスティック映画を対象とした映画祭で、熱狂的なファンが多く、映画の作り手たちからも支持されているのが大きな特徴だ。本映画祭がスタートしたのは1990年。ジョン・ボイド、アンジェリーナ・ジョリー、ジョゼ・ジョバンニ監督、相米慎二監督、根津甚八、竹中直人を審査員に迎え、ジョリーが映画祭スタッフと一緒にスキーをするなど、観客だけでなく、映画人にも愛される映画祭としてスタートした。その後も塚本晋也監督の新作が好評を集め、『味園ユニバース』の山下敦弘監督、『ヌイグルマーZ』の井口昇監督、『ジョーカー・ゲーム』の入江悠監督、『のぼうの城』の犬童一心監督の初期作品がコンペティション部門で入賞し、注目を集めた。また、1993年にはクエンティン・タランティーノ監督が来場し、移動中の車内で『マッハGOGOGO」を熱唱。滞在中に『パルプ・フィクション』のシナリオを執筆し、後に『キル・ビル』には“GOGO夕張”という名のキャラクターが登場した。他にもロバート・ワイズ、デニス・ホッパー、ロジェ・ヴァディム、チャウ・シンチー、アンナ・カリーナ、トビー・フーパー、ジョニー・トーらが映画祭に来場。夕張の地で、映画人と映画ファンが共に作品を観賞できる貴重な映画祭として愛されており、2007年の夕張の財政はたんの際にも映画ファンと有志によって映画祭は継続された。25回目となる今年も、若い才能が集結するコンペティション部門や、最新作をいち早く楽しめる特別招待作品部門など、多彩なプログラムが用意されている。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭20152月19日(木)から23日(月)まで開催
2015年02月07日京都の歴史的建造物や近現代建築を会場とする「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」が開催される。期間は4月18日から5月10日まで。今年の写真祭では全15ヶ所の会場に、9ヶ国14組の作家が作品を出展。「TRIBE:あなたはどこにいるのか?」をテーマに、様々な“TRIBE(部族)=集団”の発見を目的とした写真が展開される。そこには、先住民文化や歴史のみならず、現代ポップカルチャーなどの思想や文化などあらゆる視点が用いられ、写真を通して自分の立ち位置を再認識しようという試みだ。期間中には20世紀を代表する写真家マルク・リブーの未発表作品をフィーチャーした「Alaska展」が、老舗帯問屋「誉田屋源兵衛 黒蔵」を巡回。更に、幕末の武士を写した肖像写真などフランス国立ギメ東洋美術館のアーカイブが、「虎屋」の京都ギャラリーで一般向けでは初めて公開される。また、日本初となる展示では、ジャズの名門ブルーノート・レコードの撮影を手掛けた、フランシス・ウルフのプリントがニューヨークから初上陸。文化財にも登録された伝統的町屋「嶋臺ギャラリー」に展示される。また、人種差別や貧困テーマとする南アフリカのロジャー・バレンも、代表作「OUTLAND」シリーズの最新映像を、コム デ ギャルソン京都店で放映。更に、新作45点を加えた写真集が世界で初めて披露される。一方、日本人ではパリを拠点に活動するヨシダキミコが、グッチ(GUCCI)の支援によって今回日本では初となる作品展を開催。重要文化財に指定された杉本家住宅に、彼女のセルフポートレートが並べられる。ドライブ感溢れるスナップを撮る山谷佑介も、作品を出品する予定だ。なお、写真祭の期間中には京都府内にある35ヶ所の画廊やカフェなどで、サテライトイベント「ケージープラス(KG+)」を開催。若手を中心とした50人のアーティストによる作品が公開される。その他、ニューヨークの写真専門施設「ICP」による連続講座や、写真界の専門家による一般参加者のポートフォリオレビュー、ブルーノートレコードによる音楽イベントなどの催しも行われ、23日間にかけて京都をアーティスティックな街へと変貌させる。
2015年02月06日「ナーズ(NARS)」が「スプリング 2015 カラーコレション」を2015年2月13日(金)に発売する。今回のコレクションでは、大胆なナチュラル感で新しいヌードメークを提案。「ナーズ(NARS)」がファッションウィークで手掛けたショーから火がついた、今ファッションシーンで話題の「ヌードメーク」。「目・唇・頬」に着目した全6アイテムのカラーコレクションは、ほんのり輝く頬に、さりげない奥行き感のある目もと、リップはかすかな光沢感であえて未完成風に、今までのナチュラルメークとは一線を画すルックに仕上がる。究極に色味を抑えたメーキャップだからこそ、何より強く"個性"を引き出し、かつ"大胆さ"を呼び覚ます。また、発売を記念して、西武池袋本店にてメイクアップイベントを実施。イベント期間中は、先行発売製品に加えて、限定製品も発売される。【NARS SPRING 2015 COLOR COLLECTION 概要】*画像左下より時計回り■NARS リップスティック 9304[数量限定]価格:3,456円(税込)■NARS アイペイント 8152価格:3,024円(税込)■NARS リップグロス N 5601[数量限定]価格:3,240円(税込)■NARS リップグロス N 5600[数量限定]価格:3,240円(税込)■NARS シングルアイシャドー 2089価格:2,700円(税込)■NARS デュオアイシャドー 3902価格:4,536円(税込)■NARS ブラッシュ 4055価格:3,240円(税込)発売日:2015年2月13日(金) 一部数量限定発売※2015年2月11日(水・祝)より 伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店、西武池袋本店 にて先行販売<NARS MAKEUP EVENT>日程:2015年2月11日(水・祝)~17日(火)場所:西武池袋本店1階 化粧品売場イベントスペース(中央A6)先行発売製品:ザ ナーズイスト デュアルインテンシティー アイシャドーパレット 9,612円(税込)*数量限定発売イベント期間限定発売製品:NARS アイメーキャップセット 10,044円(税込)*数量限定発売*なくなり次第終了。【予約・問合せ】西武池袋本店1階(中央B8)化粧品売場ナーズ電話番号:03-3986-0677元の記事を読む
2015年02月06日2月8日に千葉県・幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル2015[冬]」内の「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!21」ブースの出展情報が続々と公開されている。前回で20回目という節目を迎えた「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!21」は、マックスファクトリーとグッドスマイルカンパニーの合同ブース。21回目となる今回は、新たな一歩として、新作フィギュアの展示はもちろん、鳥取県倉吉市の国内工場プロジェクトや「レッドブル・エアレース」など、さまざまなジャンルで取り組んでいる新しいチャレンジを紹介していくという。鳥取国内工場のコーナーでは、昨年12月に竣工された「楽月工場(通称:ラッキーファクトリー)」を「見せましょう 楽月工場の全て」と題して、工場で製造された商品などの展示をはじめ、工場内部の様子やフィギュア製造工程の実演コーナーも設置。100円で販売する『ねんどろいど用のっぺら顔パーツ』に、その場で倉吉市のイメージキャラクター「くらすけくん」の顔をタンポ印刷するサービスに加え、「ねんどろいど」のパーツ成型の実演も行われる。グッドスマイルカンパニーの安藝貴範社長がエグゼクティブプロデューサーを務めることでも話題となっている「レッドブル・エアレース」からは、実際にエアレースで使用されている飛行機を展示。5月16日、17日に千葉県・幕張海浜公園にて日本で初開催される「Red Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)」の魅力を伝えていく。フィギュアの新シリーズからは、第一弾『プリパラ』の発表で話題となった「ねんどろいどこ~で」シリーズ、『翠星のガルガンティア』のチェインバーが第一弾で立体化される新たなメカフィギュアシリーズ「グッドスマイルアームズ」、「figma」からスピンオフした新たなコレクタブルフィギュアシリーズ「figFIX」、高品質な商品を専門に取り扱う「ワンホビセレクション」などを特設展示。さらには、本日1月30日に発表された、グッドスマイルカンパニーとデザインチーム・テラソウルの共同開発による、ファッションと蒐集の両面からの視点で展開していく新しいソックスブランド「ACIMOV(アシモフ)」の展示や先行販売も行われる。そのほか、3D立体ヘッドマウントディスプレイ『Oculus Rift』を使ったバーチャル体験コーナー、TVアニメの放送もスタートしさらなる盛り上がりを見せている大人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』の艦娘フィギュアが集結した「ワンホビ鎮守府提督室」、大人気TVアニメ『ラブライブ!』の特設コーナー、プロの原型師がアドバイスをする「WF出張!フィギュア制作相談コーナー」、「GOODSMILE RACINGコーナー」など模型やフィギュアの枠に留まらない、さまざまなジャンルの多彩な企画コーナーを用意している。ステージイベントでは、『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC』や『艦隊これくしょん -艦これ-』、『プリパラ』、『DOG DAYS』、『アイドルマスター シンデレラガールズ』など人気アニメが目白押し。そのほかにも「国内工場竣工記念 ホビー業界トップ会談」、「グッドスマイルレーシングの決起集会」なども予定されており、これらステージの模様は動画サービス「ニコニコ生放送」の特番「朝から朝まで生ワンホビTV17」で生中継される。(昼の部、夜の部あり)フードコーナーも充実しており、「グッドスマイル×アニメイトカフェ 秋葉原店」にて2月22日まで開催中の『艦隊これくしょん -艦これ-』とのコラボレーションカフェが出張版として出店。『夕張の色々試したメロンソーダ』や『島風の速っやーいドリンク』、『金剛姉妹のカレー』などさまざまなメニューが展開され、フード・ドリンクメニューの注文1点につき、限定コースター1枚がプレゼントされる。このほかにも「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!21」では、さまざまな展示、企画、ステージが用意されている。詳細は特設サイトまで。(C)2014 Red Bull(C)オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会(C)倉吉市(C)Project wooser
2015年01月30日