フィギュアスケート世界選手権の男女フリーが3月28日、中国・上海にて行われた。男子は羽生結弦選手が、女子は宮原知子選手がそれぞれ総合で銀メダルとなり、日本人選手の最上位となった。他の日本人選手たちもそれぞれ奮闘したが、男子は来季の出場枠が2007年以来の「2」に減少することが確定するという結果となってしまった。四大陸選手権4位などの成績を収め、現在はコーチとして活動する元フィギュアスケート選手の澤田亜紀さんの目に、出場選手らの演技はどう映ったのだろうか。小塚崇彦選手、無良崇人選手、宮原選手、本郷理華選手、村上佳菜子選手の演技について解説してもらった。○男子編小塚選手今回で7度目の世界選手権出場となり、2010-2011シーズンでは銀メダルも獲得している小塚選手。ショートプログラム(SP)はまさかの19位スタートとなったが、フリーはシーズンベストの152.54をマークし、トータル222.69で総合12位となった。澤田さんは、フリーでは小塚選手の長所が出ていたのではないかと指摘する。「SPでは本人にとって予想外のミスが相次ぎ、フリーでは1番滑走での演技となりました。開始冒頭にミスはあったものの、それを引きずらず、曲の後半に向けてどんどん気持ちと曲が一体になっていくような演技に見えました。小塚選手の持ち味である滑らかなスケーティングもよく伸びており、ジャンプ以外の部分でも魅せてくれたなという印象です」。無良選手無良選手は今シーズンにグランプリファイナルに初出場するなど、確実に成長の跡を残した。そのシーズン終盤に迎えた世界選手権は、総合16位と不本意な形で終わってしまった。「無良選手が得意としていたトリプルアクセルがSPで決まらず、フリーでも同じミスが1度ありました。前日の悪いイメージが身体に残っているのかなと感じましたが、フリーの後半では高く大きなトリプルアクセルを着氷し、そこからは不安要素なく滑っていた印象です」。○女子編宮原選手昨年末の全日本選手権で初優勝し、休養中の浅田真央選手に代わる「新女王」として世界選手権に臨んだ宮原選手。SPではパーソナルベストのの67.02をマークして、自ら誕生日を祝福。SP3位で挑んだフリーでは、冒頭の3回転ルッツ-2回転トゥーループ-2回転ループを流れるように決める。1度の転倒はあったものの、銀盤の妖精のように美しくしなやかなスケートを披露した。初出場で堂々の銀メダルという、147センチの17歳がやってのけた大きな偉業に、澤田さんは「努力が報われた結果」と話す。「SPをノーミスで終え、フリーでは1カ所手をつく場面も見られましたが、大きなミスもなく、宮原選手が出せる力はすべて出したのではないかと思います。以前出場した世界ジュニア選手権では、ジャンプの回転不足により、点数が伸び悩むということがありました。その判定を宮原選手自身が真摯(しんし)に受け止め、日々コツコツ努力してきたことが、今回の結果に表れているのではないかと思います」。さらに澤田さんは、表情の変化にも注目している。「顔の表情も、曲調に合わせて変えていたのが印象的でした。表情は試合のときだけではなかなか表現できないので、日々の練習時から努力してできあがったものではないでしょうか。ジャンプの内容としては、全日本選手権と同様、ダブルアクセル+3回転トゥーループが後半に2つ入っています。ジャンプの基礎点が1.1倍になるところで成功したことにより、大きな得点源となっていますね。着氷姿勢も美しく、加点がもらえる結果となりました。来シーズンは、ぜひともより大きな成果を期待したいです」。本郷選手長年にわたり日本の女子フィギュアスケート界を支えてきた鈴木明子さんの師・長久保裕コーチの指導の下、今シーズンに入って一気に頭角を現してきた本郷選手。今大会でもSPとフリーでパーソナルベストを出すなど、試合を重ねる度に成長していく姿に、澤田さんも期待を寄せる。「世界選手権初出場でしたが、堂々とした演技で、本郷選手が今出せるものをすべて出せたのではないかと思います。長い手足を生かしたダイナミックな演技で、ジャンプなどのエレメンツにも目立ったミスもなく、いいシーズンの締めくくりではなかったでしょうか。試合に出るごとに点数も伸びていき、今回もシーズンベスト更新という形になりました。GPファイナルにも出場し、シニアの中で戦っていく自信がついたシーズンでもあったと思うので、来シーズンはより飛躍的な活躍を期待したいです」。村上選手宮原選手ら若手の台頭もあり、20歳にして女子最年長での出場となった村上選手。SPは65.48点で4位と、表彰台を狙える位置で発進。フリーでは、後半に予定していた3回転サルコウが1回転になってしまうミスなどもあり、トータル7位で5回目の世界選手権を終えた。「全日本選手権で(高い質の演技を見せたものの、得点が伸び悩むという)つらい経験をしてから、本当に長い3カ月間だったと思います。SPではトゥーループの3回転+3回転を成功させましたが、高さと幅が以前よりも大きくなったように感じました」。また澤田さんは、技術面での変化も感じている。「(3回転トゥーループ以外の)他のジャンプでも、高さや回転のピッチなどが良いものになっていると感じました。一度身体で覚えてしまっているものを修正していく過程は本当に難しく、多少の不安もよぎるのではないかと思います。フリーではいくつかミスもありました。ただ、村上選手が取り組んできたことは、間違っていないのだと証明できた試合になったのではないかと思います」。○出場枠減を、より厳しい競争へとつなげる今大会の結果により、男子は来季の世界選手権の出場枠が1つ減ってしまった。世界選手権の出場枠は、3人が出場する国の場合、そのうち上位2人の合計順位が「13」以下ならば次回シーズンも3枠を維持できる。女子は来シーズンも3人が出場できるが、男子は羽生選手が「2」で、その次に成績の良い小塚選手が「12」。合計「14」となるため、来季は2人しか出場できなくなる。ただ、過ぎたことを悲観しているヒマはない。「男子の出場枠が減ってしまいましたが、過去には1枠しかなかったこともありますし、女子の出場枠も少なかったことがあります。減ったことは残念に思いますが、その限られた出場枠に入るべく、全員が練習を積み上げるため、日本チーム全体のレベルアップができるというメリットもあるのではないでしょうか」と澤田さんも話す。○新世代の選手たちの飛躍に期待フィギュアスケートの2014-2015シーズンは、「高橋大輔さんや浅田選手が試合に出ない」「ソチ五輪5位などの実績を持つ町田樹さんが、全日本選手権で突如引退」といったことなどもあり、物寂しさを感じたファンも少なくないだろう。ただそんな中でも、男子では全日本選手権2位の宇野昌磨選手、女子では今大会の宮原選手や本郷選手に代表されるような若い力も出てきている。芽生えて間もない選手たちがオフに練習を重ね、来シーズンに大きな花を咲かせてくれることが、今から楽しみだ。写真と本文は関係ありません○取材協力: 澤田亜紀(さわだ あき)1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
2015年03月30日フィギュアスケート世界選手権の男子フリーが3月28日、中国・上海にて行われた。日本の絶対エース・羽生結弦選手はトータル271.08で2位となり、日本人初となる同大会連覇を逃した。○転倒後に見せたソチ王者のプライド日本人初の快挙とはならなかった。ただ、連覇達成がついえた瞬間、ソチ五輪王者は笑顔でライバルの健闘をたたえ、祝福した。冒頭から、羽生選手らしからぬミスが続いた。最初のジャンプでは、予定していた4回転サルコウが2回転にとどまった。続いて、得意としているはずの4回転トゥーループでも転倒。4回転はいずれのジャンプも決まらなかった。しかし、ここからソチ五輪王者としての矜持(きょうじ)を見せる。基礎点が1.1倍になる後半、最初の3回転ルッツ-2回転トゥーループを鮮やかに決めると、続くトリプルアクセル-3回転トゥーループも成功。さらにトリプルアクセル-1回転ループ-3回転サルコウの3連続もきれいに跳んでみせた。参加選手の中では唯一となる、2度のトリプルアクセルのジャンプコンビネーションを体力の落ちるプログラム後半に組み込んだ。その上、GOE(出来栄え点)でも1.57、1.29といずれも加点をゲット。残る2本の3回転もきっちりとまとめ、トータル175.88でフリーを終えた。○グランプリファイナルとの決定的な差金メダルを獲得した今シーズンのグランプリファイナルでも、フリーの冒頭に4回転サルコウ(基礎点10.50)と4回転トゥーループ(基礎点10.30)を跳んでいる。このときは共に成功させ、さらにGOEでもそれぞれ2.43、2.71という高い加点を得ている。すなわち、この2つのジャンプで約26点を稼いでいた計算になる。結果、フリーでは194.08というパーソナルベストをたたきだした。しかし今大会では、4回転サルコウが2回転サルコウ(基礎点1.30)になったこともあり、冒頭のこの2種類のジャンプで得られた点数は、GOEを含めても10点に満たなかった。その結果、わずか2.82点差で金メダルを逃してしまった。昨年末の全日本選手権後に「尿膜管遺残症」であることが判明。腹部の手術を受けて練習を再開するも、1月末には右足首をねんざするというアクシデントに見舞われた。決して体調が万全ではない中でもしっかりと「戦える体」に仕上げ、前日のショートプログラム(SP)ではシーズンベストの95.20をマーク。表彰台の頂点に最も近い位置でフリーに臨んだが、結果は2位となってしまった。○冒頭の2種の4回転をミスしてしまった理由羽生選手が優勝するには何が足りなかったのだろうか。四大陸選手権4位などの成績を収め、現在は関西大学を拠点にコーチとして活動する元フィギュアスケート選手の澤田亜紀さんは、やや「冷静さ」が足りなかったのではないかと分析する。「SP、フリー共に4回転トゥーループの着氷に失敗してしまいました。SPでは、直前まで念入りにトゥーループに入るイメージをしていたので、羽生選手の中では、少し不安要素があったのかもしれません。またフリーでは、1つ目の要素をパンク(予定の回転数を回りきれなかったこと)してしまったため、2つ目の要素であるトゥーループには、少し焦りが出てしまったのではないかと思います。これまでの羽生選手は、失敗をする際でも予定の回転数を回りきってからの失敗が多かったです。この場合だと、回った分の点数が入ってからの減点(GOEでマイナス評価)になりますが、パンクをしてしまうと、予定よりも低い点数しか入らないということになります」。ジャンプを武器としている羽生選手には珍しい形でのミス。そこへ、今シーズンからの新ルールが"追い打ち"となったのではないかと澤田さんは見ている。「今シーズンより、ダブルジャンプの上限回数がルールで決められています。パンクをすることによって、演技で予定しているジャンプの構成を変えなければいけないという可能性も出てきます。演技をしながらでの判断となるので、いかに集中を切らさずに冷静に判断できるかというところが、カギになります」。普段の試合ではあまり起こりえないミスが、小さなほころびとなって焦りを誘発し、傷口を広げてしまった―というわけだ。○短期間での世界選手権の銀は羽生選手だからこそそれでも、澤田さんは短い練習期間で世界選手権銀メダルという結果を出した羽生選手を称(たた)える。「ジャンプの基礎点が1.1倍となるフリー後半では、難しい組み合わせのジャンプコンビネーションなど、3つのジャンプコンビンネーションをきちんと成功させ、高得点を獲得していました。手術やケガなどで練習時間が思うように取れなかったと思いますが、オフシーズンに羽生選手が積み上げてきたものがあるからこそ、短期間の練習でも高い水準での演技ができたのではないかと思います」。○同門2人のライバル物語に期待羽生選手に代わって優勝したのは、同じブライアン・オーサーコーチに師事するハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)。ラテンの貴公子はSP同様、美しいジャンプと情感たっぷりのステップなどで会場のファンを魅了。フリーでは一度の転倒ミスはあったものの、それ以外はほぼ完璧な演技を見せ、トータル273.90をマーク。悲願の世界選手権初優勝を果たした。暫定1位でフェルナンデス選手の演技を見守った羽生選手。フェルナンデス選手のスコアを確認した瞬間に、3歳上の"兄弟子"に笑顔で惜しみない拍手を送った。自身が4回転をミスし、銀メダルに甘んじたことに「正直、悔しい」ともらしたのは偽らざる本音だっただろう。それでも、ハビエル選手のトップをわがことのように喜んでみせた姿が、羽生選手が皆から愛されている理由の一つと言える。これからも、この同門2人による新たなライバル物語が繰り広げられていくだろう。そして、多くのドラマも生まれるはずだ。その過程で、羽生選手が今まで以上に強く"進化"していくことをファンもきっと望んでいるに違いない。○取材協力: 澤田亜紀(さわだ あき)1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
2015年03月30日フィギュアスケート世界選手権の女子ショートプログラムが3月26日、中国・上海にて行われた。昨年末の全日本選手権で優勝を飾った宮原知子選手は、67.02点をマークして日本人女子の最上位となる3位でのスタートとなった。村上佳菜子選手は65.48点で同4位、本郷理華選手は62.17点で同5位となっている。宮原選手は、冒頭の3回転ルッツ-3回転トゥーループの連続ジャンプをきれいに成功させる。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの「魔笛」の調べに乗り、後半も3回転フリップとダブルアクセルを危なげなく決め、自己ベストの67.02をマーク。17歳の誕生日を自ら祝う形になった。ソチ五輪などの大舞台での経験も豊富な村上選手は、冒頭に自身の武器である3回転トゥーループ-3回転トゥーループを決めた勢いそのままに、トータル65.48にきっちりとまとめてきた。演技構成点の30.17は宮原選手(29.83)を上回っている。グランプリファイナル出場、四大陸選手権3位と着実に実力を伸ばしてきている本郷選手。3つのジャンプをしっかりと成功させ、表彰台が狙える位置につけた。首位は、77.62点というハイスコアをマークしたエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(ロシア)、2位は69.51点のエレーナ・ラジオノワ選手(ロシア)とロシア勢が上位に並ぶ。なお、フリーは28日に行われる予定。写真と本文は関係ありません
2015年03月26日あの浅田真央選手が3度目の女王に、羽生結弦選手が王者に輝いてから早1年。今年も世界最高峰の戦いがやってきました! シーズンのクライマックスとなる今年の世界選手権も、見どころが盛りだくさん! フィギュアファンはもちろん、これまであまりフィギュアスケートを見たことがない人もシーズンラストを飾るこの大会は大注目です。■いつから番組が見られるの? 世界フィギュアスケートの放送が開始されるのは、3月26日午後7時から。女子ショートプログラムからスタートし、27日午後2時からペアフリー・アイスダンスFD、午後7時57分から男子ショートプログラムが行われます。注目の男子フリーは28日午後6時30分からで、生中継なので臨場感溢れる雰囲気を味わうことができるはず! 3月29日はエキシビションが午後7時から始まるので、ショートやフリーとは違った選手達の伸び伸びとした演技を楽しむことができますよ。3月26日から29日の間、フジテレビ系列で4夜連続放送されるので、ぜひチェックしてみてくださいね。■世界が注目する大会! 見どころは? やはり今大会の注目は、羽生選手です。五輪で金メダルを獲得しましたが、予想外のアクシデントに見舞われるなど、コンディションの面で心配されていました。日本男子史上初となる連覇がかかっているというプレッシャーをどう跳ね除けるのか、というところに注目! また、全日本女王に輝いた宮原知子選手は、世界初お披露目! 今月で17歳になるという彼女にはチャレンジャー精神で立ち向かってもらいたいですね。日本チーム最年長の小塚選手は、現役を引退することも検討していたようですが、今季も現役を続行することを決め、年下の強豪選手たちにどう挑んでいくかが楽しみです。外国人選手で注目されているのは、男子のデニス・テン選手、ハビエル・フェルナンデス選手、マキシム・コフトゥン選手です。女子ではエリザベータ・トゥクタミシュワ選手、ポリーナ・エドムンズ選手、エレーナ・ラジオノワ選手が上位を争うことが予想されているようです。■選手達のムービーをチェック! 選手達が今大会にどのような思い入れがあるのかなどを、ムービーでチェックすることができます。羽生選手を含む先週のインタビューは 番組サイト からチェックして。世界フィギュアスケート2015を閲覧する前に、ムービーを見ることで、今大会の見方も変わってくるかも? どの選手が活躍するか、表彰台の顔ぶれはどうなるか…。氷上の大決選を要チェック!
2015年03月26日住友生命保険は3月25日、フィギュアスケートの浅田真央さんが出演する新TVCM「ヤングジャパンアクション2015活動」篇の放映を開始した。今回のCMには、「YOUNG JAPAN ACTION 浅田真央×住友生命」プロジェクトの大賞に決定した3団体が登場。その活動に浅田真央さんが参加した様子を追っている。同プロジェクトは、若者が考える社会的課題を解決する活動(アクション)の支援を行う、社会貢献プロジェクト。20代の若者を中心に国内で活動を行うアクションの中から、大賞を選出した。浅田さんはプロジェクトリーダーを担当している。浅田さんは2月末~3月初旬にかけて、大賞に決定した3団体を訪問。宮城県気仙沼市の「気仙沼ゲストハウス"架け橋"」では、災害への備えとして「植樹」を行った。佐賀大学農学部の学生を中心とした佐賀県佐賀市の農業サークル「ForS.」では、畑を耕し、じゃがいもの種芋を植える農作業を体験。地域交流イベントなど幅広い活動を行う福岡県宗像市の「NPO法人 改革プロジェクト」では、地域内を約40分走り、パトロールを行った。CMは、とある公園でランニングをしている浅田さんの映像からスタート。立ち止まり、空を見上げて、「YOUNG JAPAN ACTION」の各地での活動を振り返る内容となっている。活動中、浅田さんは同世代の若者たちとすぐにうちとけ、自然な表情を見せていたという。CMでも、その自然な表情や明るい笑顔を見ることができる。浅田さんは活動を通し、「みなさんが、それぞれ強い思いと強い行動力を持っていて、その目標に向かって頑張っていることを肌で感じることができました」とコメント。また、「私も自分の目標に向かって頑張っていこうとあらためて思いましたし、『YOUNG JAPAN ACTION』を通じて、全国の方に『若者たちが頑張っているんだよ』ということを、もっと知っていただけたら」とも語っている。CMのタイアップ曲には、音楽グループ「Mr.Children」の新曲「街の風景」を起用した。活動の詳細を追ったウェブ限定スペシャルムービーは、3月24日から公開している。
2015年03月25日ポニーキャニオンは4月29日、「『高橋大輔 Anthology』Blu-ray BOX」を発売する。同商品は、フィギュアスケートの高橋大輔さんの魅力に迫る貴重なDVDシリーズ「高橋大輔」「高橋大輔 Plus」「高橋大輔 D1SK」をブルーレイ化したもの。新たな映像も加えた3枚組ブルーレイボックスとして発売する。Disk1の「高橋大輔」は、2008年から始まった密着撮影プロジェクトで、貴重な映像の数々を収録している。高橋さんの素顔や本音、不安、歓喜の数々や、振付師にマイクを装着して撮影した振り付け練習など、アメリカ合宿の未公開映像も収めた。2年分のインタビュー映像や日本でのプライベート映像も公開している。Disk2の「高橋大輔 Plus」では、2010年2月にバンクーバーオリンピックで銅メダル、その直後の3月にトリノで開催したフィギュアスケート世界選手権では金メダル獲得した高橋さんの姿を収めた。Disc3の「高橋大輔 D1SK」では、ソチオリンピックに向けて基本のスケーティングから見直し、新たな思いで始動する高橋さんの姿を収録している。また、「世界一」と称されるステップを、撮り下ろした"ステップ集"も公開。今までの試合の演目の中から、自ら選んだ6つのステップを披露している。そのほかにも、現役引退後の思いや展望を語ったインタビューに加え、特典映像として「クリスマスオンアイス2014」でサプライズとして行われた、coba生演奏による「eye」フルバージョンと「プリンスアイスワールド2008福岡公演」でのみ披露された幻の演目「OCEAN WAVES」も収録している。価格は1万4,100円(税別)。※高橋大輔さんの「高」は、正しくははしご高(C)2015 PONYCANYON INC./ HORIPRO INC.
2015年03月18日華やかに、そして美しく氷上を舞う女性フィギュアスケーターたち。競技を見ていると、いつの間にかその世界に引き込まれてしまいますよね。銀盤でライバルたちや、時には自分自身と戦っているときの彼女たちは輝いていますが、特にその情感たっぷりの瞳は美しいです。今回は先日の[男性編]に続き、女性フィギュアスケーターたちの「目」に注目してみました。目がキレイな女性フィギュアスケーターと言えば誰を思い浮かべますか?○日本が世界に誇る、あのフィギュアスケーターが第1位!目がキレイな女性フィギュアスケーターNo.1に輝いたのは、浅田真央選手でした! ソチオリンピックの女子シングルのフリーにおける「全6種類、計8度の3回転ジャンプ」という快挙は、まだ記憶に新しいですね。その演技はもちろん、キュートなルックスや人柄に魅了されたというファンも多いはず。そんな浅田選手の目、どんなところが魅力なのでしょうか?・「つぶらな瞳だけど、芯の強さを感じる」(女性/東京都/41歳)・「曇りのない綺麗な目をしている!」(女性/千葉県/28歳)・「ピュアな感じ」(男性/北海道/35歳)・「スケートが大好きというのが目からも表れている」(女性/神奈川県/28歳)・「とにかく一生懸命やっていることがわかる」(女性/東京都/31歳)浅田選手のかわいらしいつぶらな瞳の奥に、「強さ」を感じ取っている人が多い様子。いつも輝いているように見えるのは、スケートと一生懸命向き合っている証拠なのかもしれません。また、「お茶目な目がいいと思う」(男性/岩手県/22歳)という意見も。たしかに、リンク外で見せる表情は、まだあどけなさの残る少女といった印象。いたずらっ子っぽい目をしていますよね。○唯一無二の表現力を誇るスケーターが第2位2位は、昨年現役を引退し、現在はプロスケーターとして活躍している鈴木明子さん。最近はフィギュア関連のテレビ番組にも、よく出演していますね。鈴木さんの演技は、なんといってもその表現力が魅力。まるで一本の映画を観たような気分にさせてくれます。その表現力には、「キレイな目」も影響しているのでしょうか。・「目が大きいということもあるかもしれないが、とても楽しそうにスケートをしていた印象がある」(女性/兵庫県/26歳)・「大きな目だからか、女性らしい優しい感じがする」(男性/愛知県/41歳)・「大きな丸い目で特徴的だから」(女性/東京都/26歳)・「大きい瞳が輝いている」(女性/東京都/31歳)・「目力がハンパない」(男性/東京都/28歳)このように、鈴木さんの「大きな目」に魅力を感じている人が多数。特に氷上では、その大きな目が輝いて見えます。また、「視線がきれい」(女性/東京都/33歳)というコメントも見受けられました。鈴木さんが持つ高い表現力の秘密は、目にあるのかも? 視線の送り方一つにまで気を配っているからこそ、繊細な表現ができるのでしょうか。○3位には、現役を引退したフィギュアスケーターが3人!3位には、3人のスケーターがランクインしました。1人目は安藤美姫さん。その高い技術で「ジャンプの安藤美姫」と呼ばれた現役時代を経て、現在はアイスショーやフィギュア解説などで活躍中です。「キリっとして格好良い」(男性/新潟県/26歳)、「華があるタイプで、目もきれいだと思う」(男性/静岡県/32歳)など、その美しい目に憧れる声が多数寄せられました。2人目は浅田舞さんです。「目が大きくて、黒目が大きいように感じる」(女性/東京都/23歳)、「大きくてキラキラしている」(女性/高知県/27歳)と、浅田さんの大きな目が印象に残っている人は多い様子。1位の浅田真央選手に続き、姉妹でのランクインとなりました。そして、3人目は2006年トリノオリンピック金メダリストの荒川静香さん。「冷静に見えるが、心の底にある力強さが目に宿っている」(男性/大阪府/49歳)、「クールビューティ。大人の魅力」(女性/千葉県/46歳)など、そのスッキリとした涼しげな目元に、美しさを感じている人は多いようです。3位まではこのような結果となりました。やはり、実力と人気を兼ね備えたアスリートは、目に輝きを宿しているものなのかもしれません。今後フィギュアスケートを見る際には、目の美しさにも注目したいですね。なお、11位までのランキング結果は以下の通り。こちらも、ぜひチェックしてみてください。
2015年03月17日寝具メーカーの東京西川は3月12日、フィギュアスケート・羽生結弦選手とのサポート契約を締結したことを明らかにした。同社は今後、眠りのスペシャリスト「スリープマスター」によるアドバイスなどを通じて、同選手のコンディショニングを睡眠の面からサポートしていくという。同社は、羽生選手が以前から同社の寝具を活用していたという縁もあって、今回のサポート契約へとつながったことを説明。パーソナル・フィッティングによる身体に適した敷き寝具や、オーダーメード枕の提供、スリープマスターからのアドバイスなどを通じて、羽生選手をサポートしていくことを目指す。今回の契約に付随して、3月19日にスタートする交通広告とインターネット広告、さらに4月5日より放映予定の同社の新ブランド「&Free(アンドフリー)」のCMに羽生選手が出演する。「僕は眠りを大切にしています」という羽生選手は、「睡眠は、食べることと同じように生きるために大切なことなので、子供の頃からとても興味がありました。人間にとって睡眠は、運動して疲れた身体やいろいろなことを考えて疲れた脳を癒やすメンテナンス時間ですから」とコメント。さらに「睡眠に関してさまざまなアドバイスをもらえるスリープマスターは、とても頼もしい存在です。また、パーソナル・フィッティングしてもらって、自分に合う枕やマットレスができるのはうれしいです。今後スリープマスターのアドバイスを受けたいと思います」と続け、感謝の意を示した。なお、今後も羽生選手はさまざまな同社の広告に出演する予定とのこと。
2015年03月12日人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する「春日野さくら」が、コトブキヤの展開するフィギュア「STREET FIGHTER 美少女」シリーズで立体化され、2015年8月に発売されることが決定した。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は7,776円(税込)。これまでに、春麗、キャミィ、ハン・ジュリと『ストリートファイター』シリーズに登場する人気女性キャラクターを立体化してきた同シリーズ。今回は『ストリートファイター ZERO2』で初登場し、春麗、キャミィ、ローズに次ぐ4人目の女性キャラクターである女子高生ファイター・春日野さくらがついに登場。おなじみの山下しゅんや氏描き下ろしイラストをもとに立体化される。『STREET FIGHTER美少女 さくら』は、原型師の高橋昌宏氏(GILL GILL)氏の手によって、躍動感あふれる爽やかなフィギュアに仕上がっており、彼女らしい溌剌とした表情と、健康的な魅力を表現。これまで発売されてきた「STREET FIGHTER 美少女」とともにディスプレイを楽しみたい商品となる。商品価格は7,776円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の発売および発送は、2015年8月を予定している。
2015年03月11日ロッテは2月28日、愛知県名古屋市の日本ガイシアリーナ・アイスリンクにて「LOTTE フィギュアスケート教室」を開催。同教室には、フィギュアスケート・浅田真央選手とその姉・浅田舞さんがコーチとして参加した。同教室には、ロッテのキャンペーンに応募した人の中から選ばれた小学生約100名が参加。初めてスケートに挑戦するという子どもたちも多い中、浅田姉妹はにこやかに子どもたちと対話してその緊張をほぐそうとした。ストレッチを終えると、真央選手がY字スピンやビールマンスピンを披露。「皆も一度は見たことある技じゃないかな」と真央選手が話すと、「じゃあ今日は皆、これに挑戦しようか! 」と舞さんがすぐに合いの手を入れるなど、姉妹ならでは「あうんの呼吸」で、皆を盛り上げた。小学生低学年の子どもたちの手を取ってあげたり、肩を支えながら指導したりと、"生徒"たちとの触れ合いを楽しみながらレッスンを行う浅田姉妹。レッスンの途中、真央選手がある女の子に「もう少しだけ頑張れる? 最後だから頑張ろう! 」と、最後までやり抜きとおすよう、励ましの声をかけるシーンもあった。スケート教室を終えた姉妹は、「初めて滑る子も多かったんですけど、みんな成長するのが早くて、いろんな技を教えるのが楽しかったです」(真央選手)、「子供たちが楽しそうにスケートしている姿が、本当に私たち自身すごくうれしくて楽しい時間でした」と共に充実の表情。レッスンの出来栄えを問われると、2人とも「100点」と声をそろえ、今回が初めてという「浅田姉妹でのスケート教室」に大満足の様子だった。今後も、このような姉妹でのスケート教室は見られるのだろうか。舞さんは「最近ちょっとずつやり始めてすごい楽しいので、これからもこういう機会があればうれしいなって思います」。真央選手は「自分がそんなに今までスケート教室とかやったことがなく、最近やり始めたのでまだわかんないですね」と前置きしつつも、「子供が好きなのですごいいつも楽しみです」と、スケート教室開催自体には前向きな発言。さらなる姉妹のコラボレーション教室開催に含みをもたせた。真央選手は現在休養中でその去就に注目が集まっているが、今後については「方向性がちゃんとしっかりしたら、目標もしっかり持ってやっていくと思いますが、今はどの方向に行くかをしっかり考えていきたいなと思っています」と述べるにとどめた。
2015年03月02日コトブキヤは、新たなフィギュアシリーズ「コトブキヤ スーパーパワーズ クラシックス」を立ち上げ、第1弾として『ARTFX+ スーパーマン スーパーパワーズ クラシックス』を2015年7月に発売することを決定した。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は3,240円(税込)。「コトブキヤ スーパーパワーズ クラシックス」は、「昔懐かしの味わいを持つビンテージフィギュアを現代技術でつくったなら」というコンセプトで立ち上げた新たなフィギュアシリーズ。第1弾は「DCコミックス」を代表するスーパーヒーロー「スーパーマン」で、1980年代に展開された「DCコミックス」のスーパーヒーローたちのフィギュアにインスパイアされ、現代の技術で精巧に立体化するという。『ARTFX+ スーパーマン スーパーパワーズ クラシックス』は、今ではほとんど見られない、腕や脚部に入った大胆なパーツ分割線をはじめ、布製のマント等の"ノスタルジック"な記号はそのままに制作。顔や肉体の造形と仕上げ品質は「ARTFX+」シリーズの現代技術で磨き上げ、見た事の無いレトロなフィギュアに仕上げている。今回の「スーパーマン」には、アクションフィギュアではない本商品がまるで動きだしたかのように見える遊び心満点の「パワーパンチ」アクションパーツが付属。"動きそうで動かない"、新感覚のアクションフィギュア風の固定ポーズフィギュアとなる。商品サイズは1/10スケール、全高は約200mm。商品価格は3,240円(税込)で、現在コトブキヤのショッピングサイト「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の販売および発送は、2015年7月を予定している。TM & (C)DC Comics.(s14)
2015年02月26日宮崎駿・引退後の“新生スタジオジブリ”として、昨年公開され話題を呼んだ映画『思い出のマーニー』(監督:米林宏昌)。そのブルーレイ&DVDが3月18日(水)にリリースされるが、このほど昨年10月に現役を引退し、“新たな一歩”を踏み出したフィギュアスケーターの高橋大輔が本作のCMに出演することが決定した。イギリスの作家ジョーン・ロビンソン(1910―1988)による同名児童文学を原作に、海辺に暮らす親戚の家に預けられることになった少女・杏奈と、海辺に佇む“湿っ地屋敷”に暮らす金髪の少女・マーニーがひと夏を過ごし、ある秘密を分かち合う姿が描かれるーー。本作でメガホンを握った米林監督は、制作当時のインタビューでこんな話をしていた。「変わろうと願う人だけが、変われると、ぼくは思っているんです」。杏奈とマーニーが出会い、隠された真実に辿り着いたのは、心を閉ざしていた杏奈が、自らを変えたいと勇気を持ったからこそ。“一歩を踏み出す勇気”の物語でもあるブルーレイ&DVDの発売CMは、この監督の言葉をコンセプトに作られる。高橋さんは「オファーを頂いた時は、ジブリのCMに出られる!? とただただ驚きました。スケートとのコラボレーションということで、今からワクワクしています」とふり返る。CMでは、本作の主題歌「Fine On The Outside」(作詞・作曲・歌:プリシラ・アーン)に合わせて、オリジナル振付(振付師:宮本賢二)による演技を披露するとのことだ。“ジブリ×スケート”という異色のコラボについては、「『思い出のマーニー』の主題歌に乗せて一つの作品の制作に携われることは本当に光栄なことです。昔から大好きなジブリの世界観、そして主題歌の歌詞にも共感できる部分があったので、少しでも僕のスケーティングがその一部として表現できたらなと思っています」(高橋さん)と意気込みを語っている。『思い出のマーニー』CMは3月中旬から全国にてオンエア予定。<『思い出のマーニー』ブルーレイ&DVD/リリース情報>■発売日:3月18日(水)■発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(C) 2014 GNDHDDTK(text:cinemacafe.net)
2015年02月13日スピーシーズは2月6日、28自由度のモーションフィギュア「MF303」の開発評価セットを4月より販売すると発表した。ロボット技術を応用してフィギュアなどのキャラクター商品を静かに動かすことができれば、大きな市場と成り得ると言われている。しかし、ボディ内にサーボモータを内蔵する従来型のロボットの構造では内蔵されるサーボモータの大きさと重さ、モータの発する音がネックとなり、フィギュア用には使えなかった。同製品は、スリムな形状を忠実に再現しつつ静かに動くフィギュアを目指したモーションフィギュアで、28自由度の駆動機構を持ち人間に近い繊細な動作が可能であるのに加え、IT業界デファクトのRaspberryPi基板を実装してLINUXでのソフト開発が可能。さらに、人気の高い3DCG制作ソフト「MikuMikuDance」でモーション作成が可能となっており、 今まで実現不可能だったスリムでキュートな女子型の萌え系フィギュアを静かに動かすことができ、オタク市場のユーザーに対して新しい企画の商品を提供することができるようになった。さらに、Motion Figure Systemでは、小型のサーボモータを利用することができ、コスト低減に繋がる他、軽量なモーションフィギュアを実現可能である。また、同製品は35cm程度の小型のフィギュアだが、より大きな人間サイズのフィギュアを製作することも可能で、その場合でも軽量であることから製作時の危険性を軽減できる。市場としては、オタク市場のほか、一般キャラクター市場、トイ市場、シニアケア、教育分野、車載分野、ゲーム機とのコラボ、パチンコ、カラオケ、動くマネキン、クラウドによるSNSとのコラボなどが想定され、1業種1社を基本にパートナーとの連携を図っている。すでに、各分野の複数のパートナー企業と共同開発中である。なお、コンシューマ向けの大量生産時の市場価格(外装付き)は、大きさ、自由度と量産数により変動するが、5万円~10万円を想定しているという。
2015年02月09日ジョニー・ウィアーは男子フィギュアスケート界で長年トップを走り続け、日本でも特に人気の高かった選手だ。ジョニーは現役時代からハイセンスなファッションが度々話題にあがっていたが、アメリカ最大のフットボール祭典「スーパーボウル」に向けて再び気合を入れてきたようだ。仮装大会と間違われそうなキラキラのグリッター満載の衣装で話題をさらっている。スーパーボウル前のショウに同じくフィギュアスケーターのタラ・リピンスキーと共に出演したジョニーは、青と黒を基調とした防具のようなもの&頭にはフットボールを模したと思われる帽子を身に着けて登場した。Twitterでは即座にジョニーのヘンテコ衣装に対するリアクションが呟かれた。「ジョニー・ウィアーのベレー帽&肩パッドは今年のスーパーボウルで最も素晴らしいものになるだろう」「スタイリストに“『ハンガーゲーム』の開催をアナウンスするような格好に”と注文したのは間違いないね」「ジョニー・ウィアー(ド)」(※ウィアードとは英語で“変な”の意)などリアクションも様々だが、誰もがジョニーの格好を楽しんでいるのは間違いないようだ。ジョニーの挑戦心あふれるファッションはスーパーボウルのハイライトとして人々の心に刻まれたことだろう。現役引退後も人々を楽しませようとする心意気はさすがである。(text:cinemacafe.net)
2015年02月03日冬の北海道を応援する「雪ミク」が、北の大地の動植物とコラボレーションしたカプセルフィギュア『ねんどろいどぷらす カプセルファクトリー ~雪ミクと北の大地のなかまたち~ SEASON1』が、2月に発売される。価格は各463円(税別)。「雪ミク」は、札幌生まれの「初音ミク」が"真っ白い「初音ミク」の雪像"をモチーフにデザインされたキャラクター。本商品では、イラストレーター・きりくさんがデザインを担当し、「雪ミク」はもちろん、マリモ、キタキツネ、エゾヒグマといった動物バージョン、雪ミクのペットであるラビットユキネなど全6種類がラインナップされている。首部分とツインテール部分は可動するほか、首の関節は他の「ねんどろいどぷち」とも共通しているため、ポーズの変化や組み換え遊びも楽しめる仕様に。グッドスマイルカンパニーの「カホタンブログ」では、『ねんどろいどぷち 初音ミク セレクション』の「深海少女」「みくりすたる☆」ボディを付けた状態が紹介されている。なお、本商品は2月8日に千葉県・幕張メッセで開催される「ワンダーフェスティバル2015[冬]」の「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!21」ブースほか、北海道・サッポロファクトリーホール内の「SNOW MIKU 2015 イベント会場」(2月7日、8日)、北海道・新千歳空港「雪ミク スカイタウン」にて販売される。(C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
2015年02月02日●フィギュアという商品の特殊性 - 作業工程の高度化とリスク分散は業界全体の課題「グッドスマイルカンパニー」――フィギュアを企画・制作・製造・販売するほか、アニメやゲームの制作、アパレル、レーシングチームの運営など、幅広い事業展開を行っている企業である。特に同社を代表するフィギュア「ねんどろいど」は、アニメやゲーム、実在の人物に至るまで、あらゆるキャラクターを2.5頭身にデフォルメした手のひらサイズのフィギュアとして、2006年の第一弾商品発売以来、高い人気を誇っている。一部のコアなファン向けだったそれまでのフィギュアを一般層に浸透させたのは、間違いなく同社の功績だろう。昨年12月には、鳥取県倉吉市に同社として国内初となるフィギュアの製造工場「楽月工場(通称:ラッキーファクトリー)」を新設したことで話題を呼んだ同社だが、なぜこのタイミング、そして鳥取県だったのか。同社代表取締役社長・安藝貴範氏にその理由を語っていただくと共に、フィギュア以外の事業展望についても話を伺った。――昨年12月に、グッドスマイルカンパニーとして国内初となるフィギュア製造工場が新設されました。まずはその理由と狙いからお聞きできればと思います。これまでフィギュアの製造はすべて中国で行っていました。ただ、今後を見据えたとき、このまま中国だけで生産を続けていいのかという危機感があったのです。というのも、フィギュアの工程は、事業をスタートした10年前に比べて高度化しているからです。かつては200くらいだった製造工程が、今では1,000や2,000になることも珍しくありません。一方で、中国では人材の確保が難しくなってきています。特に生産計画を立てたり、ラインを仕切ったりできる中間管理職が不足しているのが現状です。中国には出稼ぎして働く文化があり、人材が流動的。もともと、旧正月になると人ががらりと入れ替わるのですが、最近では情報がすぐに行き渡ることもあり、それ以外の時期でも入れ替わりが激しくなっています。サービス業やレストランで働いた方がオシャレじゃん、という空気もあるし、より条件の良い工場に移るケースも多い。3年目ともなると、もはや超ベテランですよ。一箇所でじっくり働くタイプの人は減っていると感じます。仕事が高度化しているのに人の入れ替わりが激しいとなると、個人のスキルが追いつかなくなってきます。――そうした事態に、どのように対応されているのでしょう。トレーニングの時間も短くなりますから、工程数をもっと細かく割って、分業を進めるしかなくなります。そうすると、工程が分断されて、作業ごとの歩留まりが悪くなっていく。例えば2,000工程あるとして、各工程で1%ずつとミスが出るとなると、最終的に膨大な数の不良品が出てしまうわけです。こうしたリスクの増大は弊社に限ったことではなく、フィギュア業界全体に言えること。他のホビーメーカーさんやおもちゃメーカーも、リスク分散の観点から、中国以外の色々な地域に工場を移すケースがあります。フィリピンやベトナム、マレーシアなどですね。そこで弊社としても、中国以外に工場を持つことにしたのです。昨年12月、鳥取県倉吉市に竣工した国内初となるフィギュア工場「楽月工場(通称:ラッキーファクトリー)」の様子|――しかし、なぜ国内だったのですか? 他のおもちゃメーカー、ホビーメーカーと同じく、フィリピンやベトナムという選択肢はなかったのでしょうか。ここはフィギュアの特殊性が関係しています。例えば一般的な玩具であれば、成形して組み立て、塗装してシールを貼って出荷――という風に、作業の内容が比較的シンプルなので、今すぐ別の国に持っていっても大丈夫でしょう。しかし、フィギュアの製造工程は高度化していますし、量産に移る前の金型や塗装治具の開発なども相当に高度ですから、中国での製造工程をそのまま他国に持ち込んでも効率が落ちる可能性があるのです。また、東南アジアでは中国のような出稼ぎが少なく、基本的にその町の人々が工場に勤めます。そうなると、その町の中で人材の取り合いになりますよね。すでに他業種の工場がある地域だと、安定的に稼働している場合、グッドスマイルカンパニーとして工場を新設しても中国以上に効率化できるとは思えなかったのです。それから、もちろん為替の問題もあります。これまでは円高に助けられてきましたが、これからは円安に振れる。そういう諸々の事情を鑑みて、一旦は日本でやってみようと考えたのです。おそらく人の習熟度も他国より高いですし、安定的に長く働いていただけるのではないかと期待しています。――鳥取県倉吉市を選んだ理由は?当初はいろいろな場所を検討していたのですが、一番熱心に誘致してくださったのが鳥取県でした。鳥取県は"まんが王国"を政策として打ち出していて、カルチャーに対して骨太な対応をしてくれます。また、倉吉市は工場地帯なので、周辺に金型屋さんをはじめとする生産インフラが整っていることも大きいですね。もともと工場で働いていた人が多いので、ポジティブに迎えていただけるのではないかと感じました。――雇用の促進など、地域活性化につながるのではという期待もあります。最初からそこまで考えていたわけではないのですが、鳥取や倉吉の方と話していると、そうした期待が大きいことも伝わってきます。弊社としても、ぜひ応えたいという気持ちですね。倉吉市という場所が発展するのは僕たちにとってもハッピーなこと。倉吉は住みやすいし、ご飯は美味しいし、温泉もいっぱいある。若い人たちも快適に暮らせる町だと思います。まだ具体的には決まっていないのでどうなるかわかりませんが、古い木造の円形校舎を美術館にしようとする動きもあって、僕たちにも展示会をやりませんかとお声がけいただいたりしています。アート系を志望している方が移住するのにも良いでしょうね。●中国で既存の工程を効率化するだけでは、生産技術の"イノベーション"は起きない――そんな中、楽月工場の第一弾商品となる『ねんどろいど 桜ミク Bloomed in Japan』、そして第二弾商品となる『figma 馬(茶)/(白)』が発表となりました。桜ミクは倉吉市の名物である打吹公園だんごを手に持っていますね。今後はこうした地元の名産品などを取り入れて、フィギュアを名産品にしていく流れも考えているのでしょうか。実はこのお団子、偶然なんですよ(笑)。もともと桜ミクの企画の中にお団子を持ったものがあって、倉吉市に行ってみたら打吹公園だんごが名物だと。何かとご縁があるんですね。今後は名産品とコラボしたりする展開も面白いかも。――『ねんどろいど 桜ミク Bloomed in Japan』と『figma 馬(茶)/(白)』は、ふるさと納税の対象になっています。ユニークなアイデアですが、どこから生まれたアイデアなのでしょうか。一言でいえば苦し紛れなんですよ(笑)。というのも、日本ってやっぱり生産コストが高い。正確な数字はまだ出ていませんが、最初からいつも通りの価格で売るのは難しい。そこは耐えながらやっていくしかないかなと思っていたのですが、そこで知ったのがふるさと納税制度でした。『桜ミク』はいわば鳥取産であり倉吉産なわけですから、この方法で販売できるのではないかと思ったのです。県側としては税収が増えますし、僕らとしては比較的高く県に買っていただけますし、お客様はフィギュアが安く手に入る。誰も損をせず、みんなハッピーになれるのではないかと考えました。もちろん、これが解決策のすべてではないですけどね。面白いじゃないですか。――日本製ということになると「メイドインジャパン」としてのブランドも付加されそうですね。そこは、どうなんでしょう。『iPhone』だって中国製なわけですよね。最終的に責任を持つのが誰か、デザインをしているのが誰か? という話で、僕は世界中のどこで作られていても構わないと思いますよ。中国製がダメとは思わないし、これからも製造の95%は中国でしょう。ただ、こういった挑戦をすることで話題性が出ますし、お客様にも若干の誇らしさは感じていただけるのかなと思います。ただ、正直な話、コストのことを考えれば中国で作るのが今はまだベストなんですよ。ただ、それだとイノベーションが起きないんです。――イノベーションといいますと?フィギュアって、もっと表現が豊かになってしかるべきだと思っているんですね。だけど、これ以上中国で既存の工程を効率化するだけでは、生産技術に関するイノベーションが起きない。かといって、そうした技術開発を要求すると、中国工場に負担をかけてしまう。楽月工場はあまり大きな工場ではなく、研究所のような存在といってもいいかもしれません。ここで新たな生産技術についても研究を進めていく予定です。すでに新技術も生まれています。――それは、どのような技術なのでしょうか。フィギュアの生産で、原型から金型に起こす工程があるのですが、この部分のフルデータ化を進めています。一般的なプロダクトではCADデータから金型を制作するのですが、僕らのフィギュアでは有機的な曲線を多用しているため、CADデータではなくポリゴンデータを用いてデータ作成をする必要があり、そのポリゴンデータから金型をそのまま作ることが技術的にもコスト的にも合わなかった。そこで今までは、ポリゴンデータを立体出力して原型の形にしたものを、型取りして金型にするというアナログなやり方を採用していたのですが、フルデータ化されればかなり精度が高くなり、金型の開発過程もグッと短くなるはずです。まだクリアしなければならない課題はありますが、今回のトライで何かが見えてくることを期待しています。――今後、新たに国内工場をつくる予定はありますか?コストが合えば、といったところですね。フィギュア自体の商品設計が変わっていかないといけないと思っています。国内生産では、これまでのように価格を安くできないですし、価格を上げざるを得ない。例えば極端な例ですけど、フィギュアが5万円になったとして、それだけの価値が継続的にあるとお客様が見てくれるのかどうか。これが『スター・ウォーズ』だったら、何十年経っても人気があるでしょうし、仮にフィギュアが5万円でも、それは5年後も5万円の価値があるものとして自分が納得できます。しかし、じゃあ今流行っているアニメのフィギュアを5万円で買ったとして、5年後も自分がその作品を愛しているのか? 5年後の5万円の価値を担保できるかどうかがわからないわけです。フィギュアって、アートとキャラクター商品の間にあるものなんです。造形としての美しさはあっても、果たして価値が継続するのか。そういうところは改めて問い直していかないといけないと思いますね。中国に生産が集中することへの危機感や、イノベーションへの期待――国内工場新設の裏には、変化し続けるホビー業界の事情が隠されていた。将来にわたって価値を継続できるフィギュア作りを目指して、グッドスマイルカンパニーの挑戦はまだ始まったばかりだ。後編では、フィギュア以外の事業展開について話を伺っていく。
2015年02月01日昨年12月26日から28日にかけて開催されたフィギュアスケートの全日本選手権。女子では、ここ8年で6度も同大会で優勝したエース・浅田真央選手が不在だったため、誰が勝っても初優勝という中で迎えた試合だった。○新女王に輝いたのは宮原知子群雄割拠の戦いを制し、新女王となったのは関西大学高等部の宮原知子選手。その宮原選手をはじめ、ジュニア選手の勢いが目立った大会は、元選手の目にどのように映ったのだろうか。四大陸選手権4位などの成績を収め、現在は関西大学を拠点にコーチとして活動する元フィギュアスケート選手の澤田亜紀さんに主だった選手を解説してもらった。宮原知子悲願の優勝を果たした宮原選手は、確実性を重視しつつ、持ち前のスタミナをいかした戦略が見事にはまったという。「ショートプログラム(SP)では、3回転-3回転のジャンプコンビネーションがアンダーローテーション(回転不足)判定となり、ジャンプの点数が少し低くなっていました。しかし、フリーでは3回転-3回転を回避し、後半にダブルアクセル-3回転トゥーループのジャンプコンビネーションを2本入れるという作戦に切り替えていました」。体力の落ちる後半に、3回転をセカンドジャンプに入れることはかなりの高難度となる。ただ、宮原選手がそれを非常に簡単そうにこなした点に、澤田さんは注目している。「普段あらゆる場面を想定して練習していることや、『練習の鬼』と呼ばれるほどの練習量が、この結果に結び付いたのではないかと思います。シーズン後半は、日本のエースとして戦うこととなります。練習してきたことが結果につながったことを自信に、シーズン後半も戦い抜いてほしいと思っています」。本郷理華12月のグランプリファイナルに繰り上げで出場した本郷選手。大舞台での経験を糧に、全日本選手権でも2位と活躍した。「持って生まれた長い手足を生かし、ダイナミックな演技を見せてくれました。SPで1位になったことで、フリー直前は緊張をしている様子でした、それでも、フリーでは本郷選手が今、できること行っていた印象です。フリーの選曲『カルメン』も本郷選手に非常に合っており、主人公・カルメンになりきり、見ている側に気迫が伝わるかのような演技でした。グランプリファイナルに出場したことで意識などが変わったのか、『より攻めの姿勢が見えたな』というのが私の印象です」。樋口新葉中学2年生ながら、シニア顔負けの演技を披露して3位に輝いた新星・樋口選手。岡島功治コーチに師事し、今シーズン頭角を現した14歳は、一気にスターダムを駆けのぼる可能性を秘めていそうだ。「ジュニアグランプリファイナルでメダルを獲得した樋口選手は、全日本ジュニア優勝者として推薦での出場になりましたが、SP・フリー共に3位という、素晴らしい結果を残しました。SPでは樋口選手の持ち味を生かしたスピードのある演技を、フリーでは最初のジャンプこそ失敗しましたが、残りの要素をきっちりと行っていました。最終グループでの演技で緊張した面持ちでしたが、ジュニア1年目でこの経験をできたことは、今後を考えると非常に大きかったと思います。フリー終了後には演技内容に満足していなかった様子でしたが、3月の世界ジュニア選手権で悔しさを晴らしてほしいです」。村上佳菜子女子の参加選手の中で唯一五輪の舞台を経験して、年齢的にも次代を担う役が期待されている村上佳菜子選手。だが、SPでは自身の得点源でもある3回転トゥーループの連続ジャンプが回転不足とジャッジされるなど、思ったように得点を伸ばせなかった。「村上選手は、今シーズンは苦しい戦いが続いています。全日本では素晴らしい演技でしたが、結果につながらず、悔しい思いをしたことと思います。昨シーズンに上位にいた選手が出場していないことで、『勝たないといけない』というプレッシャーもあったのかもしれません。プレッシャーをかけすぎると身体が思うように動かなくなり、タイミングもずれてしまうこともあります」と澤田さんは指摘する。長年共に戦ってきた先輩・鈴木明子さんが昨シーズンに引退。さらに本来のエース・浅田選手も休養している今シーズンは、村上選手に女子のエースとしての期待がかかっている。そんな目に見えない重圧とも戦っているかもしれない村上選手に、澤田さんは光明を見出している。「技術点は伸び悩みましたが、演技構成点だけで見れば、フリーでは2位です。『オペラ座の怪人』の曲を使いたいと、コツコツ努力していることはきちんと結果に出てきています。シーズン後半はこの悔しさをバネに、飛躍的な活躍を期待したいです」。○若い世代の台頭が目立つ女子女子に関して言えば、ジュニアの活躍に注目が集まる結果となった今大会。だが、その潮流は世界でも同様のことが言え、特にフィギュア大国・ロシアではその傾向が顕著だ。昨年12月のグランプリファイナルでは、女子は参加6選手中で4選手がロシア勢だった。優勝を飾ったエリザベータ・トゥクタミシェワ選手は、17歳とは思えないほどの妖艶(ようえん)な表現を見せた。そのほか、ソチ五輪で一気に知名度が高まった5位のユリア・リプニツカヤ選手(16歳)、2位のエレーナ・ラジオノワ選手(16歳)、4位のアンナ・ポゴリラヤ選手(16歳)のいずれも10代半ばだ。若い世代がどんどん力をつけ、結果も伴いだしている。シーズン後半は、そんなフレッシュな世代たちが火花を散らせる「ライバル物語」に注目してみるのもいいのではないだろうか。○取材協力: 澤田亜紀(さわだ あき)1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
2015年01月09日元フィギュアスケート選手・安藤美姫さんが1月6日、自身のInstagramを更新し、1日に愛娘(まなむすめ)のひまわりちゃんと交際中のフィギュアスケーター、ハビエル・フェルナンデス選手との3ショットを公開した理由を説明した。安藤さんは、ハビエル選手との交際の公表などを踏まえ、「私達がいろいろ少しずつ公表している理由として、1つはあまり隠し事をしたくないから」と告白。さらに「もう1つはファンの方への応援に感謝を込めてご挨拶やできるだけいろんな事をシェアしたいと思ったからです」と説明した。安藤さんは1日、「2015年もまた沢山の方と出会えますよう…そして皆様にとっても健康で素敵な1年になりますように」などのコメントと共にInstagramを更新。長女・ひまわりちゃんとハビエル選手に寄り添う3ショットを披露していた(コメントはすべて原文)。安藤さんは2013年にひまわりちゃんを出産。安全面の配慮などから、ひまわりちゃんの顔やその父親をこれまで公に知らしめていなかった。そのため、1日に初めてひまわりちゃんの顔を明らかにしたことにより、「すてきな写真をありがとうございます」「本当の父親の顔も投稿してほしい」などのコメントがインターネット上にあがり、賛否両論となっていた。
2015年01月06日フィギュアスケート・羽生結弦選手が、昨年12月26日から28日にかけて開催された全日本選手権で優勝し、見事に大会3連覇を達成した。11月の中国杯では試合前の公式練習で他の選手と激突し、頭部とあごから流血をするほどのケガを負った。一時は出場も危ぶまれた12月のグランプリファイナルでは、けがの影響を感じさせない288.16という高得点をマークしてV2。そして、そのわずか2週間後の全日本選手権でも表彰台の頂上に立った。27日のフリーでは、冒頭の4回転サルコウこそ転倒したものの、続く4回転トゥーループは華麗に決めてみせる。演技後半には、トリプルアクセルからのコンビネーションジャンプを2度も成功させるなど、着実に得点を伸ばしてを栄冠を手にした。しかも、同大会後に「尿膜管遺残症」を患っていたことが判明。最近は中国杯のけがとは別の痛みを伴いながらの戦いを強いられていたが、それでも結果を残したかっこうだ。○羽生選手を優勝に導いた3つの要素名実共に「日本の絶対エース」となっているソチ五輪金メダリストは、なぜ全日本選手権で優勝できたのだろうか。四大陸選手権4位などの成績を収め、現在は関西大学を拠点にコーチとして活動する元フィギュアスケート選手の澤田亜紀さんは、羽生選手には3つの勝因があったと見る。ジャンプ時の工夫まず、「ジャンプ時の工夫」が得点を大きく伸ばした要素の一つではないかと指摘する。「羽生選手はもともと、ジャンプなどのエレメンツ一つひとつの質が良く、出来栄えを評価するGOEでも加点がよくついています。全日本選手権では、ジャンプ着氷時の流れや、空中姿勢での工夫(手を上げてのジャンプ)もあり、より加点がつきやすいものになっていました」。得点を伸ばすためのプログラムさらに、得意のジャンプを最大限にいかすためのプログラムも奏功したという。「ショートプログラムでは、基礎点が1.1倍となる演技後半にジャンプを2本入れ、フリーでは演技後半にジャンプコンビーネーションを3本入れていました。戦略面での作戦が見事にはまり、羽生選手に有利に作用したなという印象です」。羽生選手のフリーの技術点は、加点のない状態(ベースバリュー)で90.12点と、その次にベースバリューが高い宇野昌磨選手(79.37)を10点以上も上回っている。なおかつ、基礎点が高くなる演技後半にトリプルアクセルを2本入れるなど、自身の武器であるジャンプがより大きな得点源になるように立てた演技構成を、澤田さんは高く評価している。精神力そして最後に、強いメンタル面が羽生選手を支えたと見ている。「全日本選手権は、3月の世界選手権などシーズン後半の大会の選考会も兼ねているため、独特の緊張感が漂っています。ただ、羽生選手は終始リラックスしているように見受けられました。もちろん、集中すべきところでは集中し、緊張感を高めていましたが、不安な気持ちなどは見えませんでした。むしろ、練習してきたことに自信を持ってこの大会に臨んでいるのかなと感じました」。そんな"絶対王者"は、昨年12月30日に「尿膜管遺残症」の手術を受け、1カ月は安静が必要とされている。そのため、3月に中国・上海で開催される世界選手権への出場が微妙なところではある。ただ、出場できれば2013-2014シーズン同様、全日本選手権とグランプリファイナル、世界選手権の「3冠」も現実味を帯びてくる。羽生選手がどのような決断をくだすのか、ファンは要注目だろう。○取材協力: 澤田亜紀(さわだ あき)1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
2015年01月06日鈴木明子さんの引退、浅田真央選手の休養宣言によって、フィギュアスケート日本女子のエースとして今シーズンを迎えることになった村上佳菜子選手。かつてはチームジャパンの末っ子として数々の試合に出場していましたが、今シーズンからは村上選手が他のチームジャパンの選手を引っ張るという形になりました。今回は、後輩たちを導くリーダー役としての期待もかかる村上選手についてお話しましょう。○一人二役でのオペラ座の怪人今シーズンは、「オペラ座の怪人」の曲を使用する選手が多く見られますが、村上選手もその一人です。ショートプログラム(SP)では作品のヒロイン・クリスティーヌに、フリーでは主人公・ファントムになりきり、同じ物語の曲でも見事に演じ分けています。選手の多くはSPとフリーの曲を違うものしますが、村上選手はあえて同じ物語の曲を選んできました。長年やりたかった曲だからこそ、村上選手なりのこだわりなのかもしれません。○幼い頃から身についていた巧みな表現村上選手のお姉さんと私が同い年の友人であったことから、村上選手のことはノービスで活躍する前から知っていました。ノービスの頃は身体が小さかったのですが、手や上体をうまく使い、動きがとても大きく見えていたことを覚えています。シニアになった今でも、ステップなどに加点がついています。小さい頃に身体に染み込ませた表現の仕方が、今の村上選手の巧みな表現力につながっているのではないでしょうか。○3回転-3回転でプログラムに勢いまた、今の村上選手の武器は、3回転-3回転のコンビネーションジャンプであると感じています。昨シーズンの全日本選手権のフリーで行った3回転トゥーループ-3回転トゥーループのジャンプには、GOEで2・10の加点がつきました。結果として、基礎点8・20点のジャンプが10・30点のジャンプになりました。このコンビネーションジャンプは、ジャンプの幅や高さが十分にあり、見ていて気持ちいいジャンプです。また、プログラム序盤で行うことが多いので、このジャンプをきっかけとしてプログラムに勢いが出ているなという印象もあります。今シーズンのグランプリシリーズでは細かいミスが続き、残念ながらファイナルに進出することはできませんでした。しかし、村上選手は「ここぞ」というところで、持っている最大限の力を発揮することができる選手です。12月26日より開幕する全日本選手権では、村上選手らしいダイナミックなプログラムが見られることを楽しみにしています。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 澤田亜紀(さわだ あき)1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
2014年12月25日女子フィギュアスケート選手で休養中の浅田真央が12月18日(木)、東京都内で自身プロデュースの「クリスマス・チョコツリー」点灯式に出席。1年間の競技生活休養を発表してから約7か月経った現在の赤裸々な思いを語った。今年5月の休養発表会見で進退を尋ねられて答えた「ハーフハーフ」が新語・流行語大賞にノミネートされたが、浅田さんは「会見の時は、やるか分からないという意味を込めて『ハーフハーフ』と言ったけれど、それから数か月経って練習中のジャンプの調子も上がってきて…より一層『ハーフハーフ』の気持ちが強くなった」と当時に比べてより進退を意識している様子。それでも、スケートに対する思いを聞かれると「オリンピックが終わってからは続けていきたいという気持ちがなかったけれど、数か月経ってみて、スケートが好きだし、スケートと共に成長してきた私なので、共に歩んでいこうと思っています」と心境の変化を明かした。また休養後初のクリスマスを迎える浅田さんは「予定は特に決まってないです。何もないです」と笑顔を浮かべながら、「毎年この時期に試合があるので気持ち的に試合モードだけれど、今年は試合に出ないということでリラックスした気持ちですね」と新鮮な面持ち。ただ12月21日(日)からは「クリスマス・オン・アイス2014」への出演も予定されていることから「ショーには出演するので、今年も滑るんだという気持ちです」と話していた。浅田さんプロデュースのチョコ・ツリーは、品川プリンスホテルにて12月25日(木)まで展示される。(text:cinemacafe.net)
2014年12月19日ソチ五輪金メダリストのフィギュアスケート・羽生結弦選手は、日本時間12月12日から14日まで開催されていたグランプリ(GP)ファイナル大会で、トータル288・16をマークして大会2連覇を達成した。11月の中国杯では試合前の公式練習で他の選手と激突し、頭部とあごから流血をするほどのアクシデントに見舞われた。その影響もあってか、GPファイナルもギリギリ6位で滑り込んだ。だが、SPで今シーズンの世界最高スコアとなる94・06をたたきだすと、フリーでは自己ベストとなる194・08をマーク。終わってみれば2位に30点以上もの大差をつけての圧勝で、完全復活を印象付ける勝利となった。フリーでは冒頭の4回転サルコウと4回転トゥーループを鮮やかに決め、GOEでも共に2点以上の加点を得る。体力の落ちる後半も3回転ルッツ-2回転トゥーループ、トリプルアクセル-3回転トゥーループなどのジャンプを次々と決めてみせる。最後の3回転ルッツのみ転倒してしまったが、それ以外はほぼ完璧な演技を披露した。「オペラ座の怪人」のファントムに自身を重ねてのステップや舞いも、プログラムコンポーネントで唯一90点台(91・78)をマークするなど高い評価を得て、自己ベスト更新につなげた。羽生選手はなぜ優勝できたのか。四大陸選手権4位などの成績を収め、現在は関西大学を拠点にコーチとして活動する元フィギュアスケート選手の澤田亜紀さんは、「攻めの姿勢」を貫いたことが奏功したのではないかと指摘する。「SPとフリー共にノーミスとはなりませんでしたが、フリーでは基礎点が1・1倍になる後半にトリプルアクセルを2本入れるなど、『守るのではなく、勝ちにいくための攻めの構成』と感じました」。6位でGPファイナルに出場した羽生選手は、自らを「挑戦者」と位置づけて大会に臨んだ。最後まで自分を信じて攻め抜いた気持ちが、プラスに働いた形になったと澤田さんは見ている。「ソチ五輪のチャンピオンとして今シーズンを迎え、非常に重圧がかかったシーズンインだったかと思います。中国杯では事故もありましたが、それを感じさせないような堂々とした演技でした。(GPファイナルは)シーズン初旬に予定していた構成より難易度を少し落としているとはいえ、五輪チャンピオンになってもなお、成長しようとする姿がこのような結果につながっているのではないかと思います」。けがからの復活劇を見せた羽生選手が次に見据えるのは、全日本選手権の表彰台。注目の大会は、12月26日より長野のビッグハットにて開催される。○取材協力: 澤田亜紀(さわだ あき)1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
2014年12月16日ククレディアワールドワイドが展開する、アイブロウトリートメントサロン「アナスタシア」はこのほど、全国の20代~50代の男女1,000名(男女各500名)を対象に実施した「眉」に関する調査結果を発表した。調査期間は11月29日~30日。○今年のトレンド眉は「ナチュぽさ眉」「今年、最もトレンド感のある眉はなんだと思いますか?」と質問したところ、「ナチュぼさ眉(47.5%)」がおよそ半数の支持を集め、断トツ1位となった。また、選んだ理由についても尋ねた結果、圧倒的に「ありのままの自分を表現できると思うから(75.6%)」と回答した人が多かった。○自分の眉に自信がない女性、75.6%次に、眉で顔の印象が変わると思うか聞いたところ、「とても変わると思う(35.2%)」「変わると思う(54.0%)」と、約9割の女性が「変わる」と回答した。では、自分の眉に自信がある女性はどれくらいいるのだろうか。調査した結果、「自信がない(33.2%)」「あまり自信がない(42.4%)」と、およそ3人に1人が自分の眉に「自信がない」ことが明らかとなった。続いて、眉のお手入れ方法で不安なことや自信がないことがあるか聞いたところ、「どこまでカットしたらよいか分からない(46.0%)」「眉の太さが決められない(43.9%)」「どこまで剃ってよいか分からない(42.5%)」といった項目が上位となり、眉のセルフケアは難しいと感じている人が多いことが伺える結果となった。○「2014年度ベスト眉ニスト」決定!最後に、"最も眉の美しい人"に贈られる「2014年度ベスト眉ニスト」を選んでもらった結果、男性は、ソチ冬季オリンピックで日本男子史上初の金メダルを獲得したフィギュアスケートの「羽生結弦」、 女性は、CM・ドラマ等で大活躍、多くの女性の憧れの的となっている女優「石原さとみ」が選ばれた。それぞれの眉について分析してみたところ、羽生結弦の眉は、「骨格、筋肉に沿った自然な眉のカーブが、純真さとともに繊細な雰囲気を醸し出し、一方で、しっかりと主張のある眉頭は、大胆さやストイックな印象を与えている」とのこと。また、石原さとみの眉に関しては、「鼻筋から眉頭~眉尻まで続く、スッとなめらかで美しいカーブが女性らしい透明感ととともに、凛とした印象を与えています。時に無垢であどけなく、時に色っぽさを垣間見せる石原さん。自眉を活かしたナチュラルでほどよい太さの眉が、大きな瞳を引き立て、石原さんの豊かな表情をより際立たせています」としている。そのほか、男性芸能人部門では、結婚報道が話題となった「向井理」が1位。2位は「福山雅治」、3位「西島秀俊」がTOP3となった。また、男性芸人では「徳井義実」、女性芸人は「友近」が受賞! 女性アスリート部門では、2年連続で「浅田真央」が選ばれた。(「アナスタシア」調べ)「ベスト眉ニスト」の詳細は「美眉総研」内「ベスト眉ニスト」の特設サイトから。
2014年12月09日フィギュアスケートの世界選手権大会で優勝するなどの成績を収めた安藤美姫さんが11月26日、自身のInstagramにてスペイン出身のフィギュアスケーター、ハビエル・フェルナンデス選手と交際していることを明かした。安藤さんは、自身のInstagramでフェルナンデス選手と仲むつまじく寄り添っている2ショット写真をファンに披露。英語と日本語で、今の気持ちをメッセージとしてつづっている。安藤さんは冒頭、「今日は私達にとってとても大切な日です。 私達の気持ちを皆様にお伝えしたいと思いましたので聞いて下さい」と、どうしてもファンに向けて報告したいことがあったことを告白。その上で、「私達はお互い【愛】と【家族】を築きあげていきたいと思いました。まだお付き合いさせて頂いたばかりですがあたたかく見守っていただけると幸いです」とつづった。本文の最後には「美姫とハビエルより」と名前を入れ、2人からのメッセージであることを強調している(コメントはすべて原文)。フェルナンデス選手は今年のソチ五輪で4位に入り、世界選手権大会で2年連続3位につけるなどの成績を持つ、男子フィギュアスケート界を代表する実力者だ。フィギュアスケートによって結ばれた2人に、ファンからは「とてもお似合いのカップルですね。お幸せに」「末長くお幸せになってくださいね! 2人が大好きです」「祝福します」などのお祝いコメントが多数寄せられている(すべて原文)。なお、安藤さんは2013年4月に女児を出産しているが、女児の父親が誰なのかは公表していない。
2014年11月26日フィギュアスケートの羽生結弦選手が日本時間11月8日、グランプリ(GP)シリーズの中国杯のフリー直前の公式練習で流血を伴うケガを負った。体調が万全ではない中で強行出場し、2位には入ったが、その出場を巡り、インターネット上でさまざまな意見があがっている。傷ついた体ながらも、ソチ五輪金メダリストとしての矜持(きょうじ)は見せた。頭に包帯を巻くほどのケガをおして出場したフリー。5回も転倒しながら、今シーズンの新プログラム「オペラ座の怪人」を滑りきり、4分間半を戦いきった。"悲劇"はフリー直前の6分間の公式練習で起きた。スピードに乗って後ろ向きに滑っていた羽生選手と中国のエン・カン選手が激突。氷上に激しく体を打ちつけ、羽生選手はしばらく立ち上がることができなかった。あごの下は切れ、頭部からは血を流していた。それでも、治療を終えた羽生選手は出場を選択。冒頭、羽生選手は傷を負った体で果敢に4回転にトライするが、サルコウとトゥーループ共に転倒。後半のジャンプでもミスを重ね、計5度転倒したが、最後まで演じきった。フリーの得点は11人中2位の154・60をマーク。ショートプログラムと合わせたトータル237・55で2位に入った。ただ、この羽生選手のフリーを巡っては、ファンの間でも意見が割れている。Twitter上では「最後まで諦めずに頑張ってた」「羽生選手の演技に鳥肌たちました」「物凄いまでのアスリート精神でしたね」と、最後までファンの前で自らのスケートを演じきった羽生選手をほめたたえる声もあった。その一方で「この判断が正しいとは思えない」「いやこれスケ連止めるべきでしょう」と、出場をすべきではなかったという声もあった。中には6人の選手が一斉に行う直前の公式練習を危険視し、「はやくルール整備したほうがいいよ」と改善を促す意見も見られた(すべて原文ママ)。アスリートの間でも意見が割れていた。羽生選手と親交もあるフィギュア・織田信成さんは、「ただただ、すごい」と、羽生選手のフリーに一定の理解を見せていた。その一方で、頭部への激しい接触もあるラグビー界において第一線で活躍してきた大八木淳史さんは、明確に「NO」を突きつけている。大八木さんは、羽生選手は血を見たことで逆に闘志が高まったかもしれないが、周囲がそれを制して参加を止めるべきだったとの見解を示している。予定通りならば、羽生選手は11月28、29日に開催されるGPシリーズのNHK杯に出場することになっている。GPシリーズは2大会の合計ポイントでファイナル(12月12~14日)への出場を争うため、仮に羽生選手が途中棄権していた場合は、ファイナルへの出場が遠のいていたことになる。写真と本文は関係ありません
2014年11月09日フィギュアスケートのグランプリシリーズが日本時間10月25日、開幕した。開幕戦のスケートアメリカ大会は、今シーズンの新プログラム「交響曲第9番」を披露した町田樹選手がトータル269・09点をマークして大会2連覇を果たした。日本のエースは羽生結弦ではない―。そう言わんばかりの力強く伸びやかなスケーティングを町田選手が演じてみせた。25日のショートプログラムでは、ソチ五輪銅メダルのデニス・テン選手(カザフスタン)やグランプリファイナル優勝などのキャリアを持つジェレミー・アボット選手(アメリカ)ら実力者がひしめく中、唯一の90点台となる93・39をマークして首位発進をした。そして迎えた26日のフリースケート。今シーズンより取り入れたルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作の「交響曲第9番」の調べに乗った演技を、多くのフィギュアスケートファンに初めて披露した。冒頭の4回転トゥーループを鮮やかに決めると、続く4回転トゥーループ-2回転トゥーループも無事に着氷。さらにトリプルアクセルからの3回転トゥーループもきれいに決め、GOEでも2点を加点した。後半のジャンプも大きなミスはほぼ見られず、175・70をマーク。2位のジェイソン・ブラウン選手(アメリカ)に30点以上の大差をつけるトータル269・09で見事にV2を達成した。町田選手の会心の演技に、Twitter上には「すごい完成度! ジャンプもちろんすごいけど、ステップ! 素敵! なんという情熱的な! うわああああん! 町田先生! 」「まっちーキスクラの悪そうな笑みがたまらない! 」「アアアアアもう~~~~まっちーのバレエ的な身のこなし好きィィィィ」「まっちーの第九の初演、圧巻だった。でもこれはまだスタート地点。極北に到達した時はどんな銀河点が出るんだろう。それと共に楽しみなのは観客席からまっちーの演技の後押しをするであろう第九の大合唱。演技の中盤は大合唱をフルコーラスで歌う覚悟が必要」などのファンの歓喜の声が多数見られた(すべて原文)。四大陸選手権4位などの成績を収め、現在は関西大学を拠点にコーチとして活動する元フィギュアスケート選手の澤田亜紀さんは、「昨年に比べて感じることは、『スケートが伸びるな』ということです。1歩押した時に滑る距離が伸び、演技が途切れることなくつながっているなと感じました」と、昨シーズンとの違いを分析。その上で、「ショート・フリーとも大きなミスはなく、満足のいく内容になったのではないのかと思います。この結果を自信に、2戦目でも力を発揮してほしいです」と話した。今回の勝利でグランプリシリーズ通算4勝目となった町田選手。次戦は11月22日、23日のエリック・ボンパール杯に出場予定だ。写真と本文は関係ありません
2014年10月27日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts ベジット』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年4月発送予定で、価格は4,104円(税込)。「ベジット」は、鳥山明氏の人気漫画『ドラゴンボール』魔人ブウ編において、吸収を繰り返すブウに対向するために、界王神に伝わる秘宝「ポタラ」を使い、孫悟空(カカロット)とベジータが融合した姿。名前の由来は、ベジータと悟空のサイヤ人名を合わせて「ベジータとカカロットが合体してベジット」と本人は語っており、「フュージョン」すら凌ぐパワーでブウを圧倒した。これまで数々のキャラクターを立体化してきた「S.H.Figuarts」だが、究極の戦闘力を誇るベジットが初のアクションフィギュアとして登場する。『S.H.Figuarts ベジット』では、「S.H.Figuarts」の豊富な可動域から劇中のさまざまな名シーンを再現可能。変身直後の「よっしゃーっ!!!」や「こいつが超(スーパー)ベジット!!」の気を解放するシーン、剣の形をした気のエフェクトパーツや腕組みパーツも付属し、自由自在なポージングを楽しめる。セット内容は本体のほか、交換用右手首3種、交換用左手首2種、交換用フェイスパーツ通常状態用1種、交換用フェイスパーツスーパーサイヤ人用3種、スーパーサイヤ人髪パーツ、腕組みパーツ、エフェクトパーツ。商品価格は4,104円(税込)で、予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2015年4月を予定している。なお、現在「プレミアムバンダイ」では、『S.H.Figuarts 人造人間16号』も予約受付中。こちらの予約締切は11月3日23:00。(C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
2014年10月25日集英社は10月24日から10月30日の期間中、テレビ朝日本社(東京都港区)1階の多目的スペース「umu」にてフィギュアスケートの羽生結弦選手の写真展「『YUZURU』 羽生結弦写真展」を開催する。それに伴い23日、報道向けの内覧会が同所にて行われた。同写真展は、羽生選手の初めての写真集「YUZURU」(集英社発刊)が10月24日に発売されることを受けて開催されるもの。「YUZURU」には、ノービス時代から今年8月までの羽生選手の写真が収録されている。ソチ五輪などの各主要大会やカナダ・トロントでの練習風景、さらにはリンクを離れたときのオフショットなども掲載されている。羽生選手と同じ宮城県仙台市出身の写真家・能登直さんが、2007年から約7年間にわたって撮影してきた羽生選手の素顔や美しい演技姿を楽しむことができる。会場には、「YUZURU」の中に収録されている写真をパネル化したものが50点以上も展示されている。23日の内覧会には能登さんも参加し、羽生選手を撮影し始めるきっかけを明かしてくれた。とあるフィギュアスケート大会の会場で能登さんは羽生選手の父親と出会うが、偶然にも能登さんが通っていた中学校でお世話になっていた先生が羽生選手の父親だったという。そういった不思議な縁もあり、能登さんは羽生選手を追い続けることを決意した。「2011年3月に東日本大震災で羽生選手も僕も仙台で被災しました。そのときは『これからどうなるのだろう』という思いに駆られていましたが、それを乗り越えてソチ(五輪)での金メダル獲得までの過程を撮り続けることができて、本当によかったと心から思っています」と感慨深げに能登さんは話した。「今回の展示ではかなり大きくプリントした写真もあるので、写真集とはまた違った楽しみ方をしていただける」と写真展の見どころを語る能登さん。「今後も同郷スケーターである羽生選手を撮り続けていけたらと思っています」と、これからも地元の希望の星である羽生選手の成長の軌跡を追い求めていく決意を示してくれた。「『YUZURU』 羽生結弦写真展」は10月24日~30日まで開催。期間中は10時から20時まで開場しているが、30日のみ19時までの開場となる。入場は無料。「YUZURU」出版社: 集英社 / 撮影: 能登 直 / 128ページ / A4版 / ソフトカバー / 税別1,800円 / 初回出荷限定特典: 特製ポスター(390mm×574mm: なくなり次第終了)
2014年10月24日●ジャンプルールの厳格化フィギュアスケートの採点方法は、ソルトレイクシティ五輪後に大きく変わりました。それまでは6.0点満点で採点する減点方式の採点法でしたが、ソルトレイクシティ五輪時の採点に不正があったとされ、翌シーズンのグランプリシリーズで試験導入した後、2004年-2005年シーズンからは現在のISUジャッジングシステムが導入されました。○毎年変わるルールISUジャッジングシステムとなっても、技術(ジャンプやスピンなど)と演技構成(主に表現力)を分けて採点をすることは変わっていません。ただ、ジャンプやスピンに対して基礎点が決められており、以前の減点方式と比べてはっきりと得点の基準が明確化された分だけ、選手は得点を得るための作戦が立てやすくなったのではないかと思います。フィギュアスケートのルールは毎年少しずつ変わっていますが、大きくルールが変わるのは五輪後が多く、今年も大幅なルール改正が行われました。今回はその中からジャンプに関する大きな変更点をご紹介したいと思います。○ジャンプミスはこれまで以上に許されないまずはショートプログラム(SP)についてです。SPは7つの課題が定められており、シニアの場合だとa.ダブルまたはトリプル・アクセルb.ステップより直ちに行うトリプル(男子はクワドラブル<4回転<も可)・ジャンプc.bとは異なる種類のジャンプ・コンビネーション(男子: 2-3回転、3-3回転、2-4回転、3-4回転女子: 2-3回転、3-3回転)d.フライングスピンe.男子:dとは異なるポジションの足かえ1回のキャメルまたはシットスピン女子:レイバック・スピンあるいはサイドウエイズ・リーニング・スピンf.足かえ1回、少なくとも2種類の基本姿勢を含むスピン・コンビネーションg.氷面を十分に使用したステップ・シークエンス以上が課題となっています。このうち3つがジャンプの課題ですが、要求を満たさないジャンプは「無価値」となるというルールが新たに加わりました。昨年までのルールですと、例えばジャンプのタイミングが合わずにダブル以上のジャンプがシングルジャンプになってしまった場合、出来栄え点(GOE)は最低評価の「-3」とされましたが、シングルジャンプの点数そのものは入っていました。しかし今シーズンのルールでは、シングルになってしまった場合は0点(コンビネーションジャンプの場合、シングルになったもののみ0点などの細かな規定あり)になるということになります。昨シーズンまでもジャンプのミスには厳しいルールでしたが、今シーズンはより厳しいルールに変更され、本当にミスが許されない状況になったと言えます。○フリーではダブルジャンプの回数に制限次はフリースケーティングについてです。フリースケーティングで大きく変わったところは、ダブルジャンプの回数に制限ができたことです。昨年までは、ダブルで回数制限を設けているジャンプはアクセルのみでした。しかし、今シーズンからは「いかなるダブルジャンプも全部で2回を超えてはならない」というルールに変更になりました。すなわち、ジャンプコンビネーションでダブルトゥループ(2T)の3連続ジャンプを行った場合は、キックアウト(基礎点なし=0点)になるということです。また、ジャンプコンビネーションにも新たなルールができました。ジャンプコンビネーションは、「全てのトリプルおよびクワドラブルジャンプのうち、2種類のみを2回行うことができる。これら2回行ったうちの少なくとも1つがジャンプコンビネーションまたはジャンプシークエンスの場合、行った両方ともが通常の方法で評価される」との旨がルールに記載されています。分かりやすく説明しますと、トリプルトゥループ(3T)を2回行う場合は、どちらかをジャンプコンビネーションまたはジャンプシークエンスにしなければ正常に点数が評価されず、3Tのソロジャンプを2本跳んでもきちんとジャンプの点数が評価されないというわけです。ここまでは昨シーズンまでと同じですが、もし転倒等で2回ともソロジャンプになった場合、2回目のソロジャンプに「+REP」という記号がつき、本来の基礎点の70%になるというルールが追加されました。昨シーズンまでは、同じような場合は2回目に「+COMBO」という記号がつき、本来の基礎点の80%になっていたことを考えると、1割の違いが生じるわけです。さらに、ジャンプコンビネーションまたはジャンプシークエンスは最大3回までで、1つのジャンプコンビネーションは最大3個までのジャンプを含んでよく、残りの2つは最大2個までのジャンプとするというルールがあります。昨年までは+COMBOの記号も最大3回までとされているうちの1回にカウントしておりましたが、今年からはカウントをしないルールに変更になりました。●これまで以上に演技中の即座の判断が求められるミスをした際の基礎点は低くなってしまいましたが、ジャンプコンビーネーションのルールと合わせて考えると、2回行ったジャンプのどちらかで行う予定であったジャンプコンビネーションが、他のジャンプを行った時につけることができるので、点数の面では同じくらいになるのではないかと思います。少し例を出してみます。例えばフリー冒頭で3Tの2連続ジャンプを予定していたが、タイミングが合わずに2Tの2連続ジャンプになってしまったとしましょう。ジャンプコンビネーションのルールでいえば、あと2回ジャンプコンビネーションができるということになります。ジャンプコンビネーションはトゥループまたはループ(Lo)で行うことが多いです。ただ、2Tはすでに2度使用しているため、ダブルジャンプの新ルールによって、ループジャンプを含んだ3連続ジャンプにするなど、2Tを使わないジャンプコンビネーションに変えなくてはなりません。すなわち、演技後半で3Lo-2T-2Tというジャンプコンビネーションを予定していても、演技冒頭で3T-3Tのジャンプコンビネーションが2T-2Tになってしまった場合、後半に予定していたジャンプを3Lo-2Lo-2Lo等に変更しないといけないということです。ステップを挟んでジャンプシークエンスにすることも可能ですが、その際にもこの後に行う予定のジャンプのことも考慮しなければいけません。さらにその後、同じ種類のトリプルを2回行い、どちらにもジャンプコンビネーションがつけられなかった場合、その後に予定しているジャンプの中でリカバリーを行わなければいけません。そして、それら全てを演技中に瞬時に判断しなくてはいけないのです。○ミスを想定した練習の必要性かなり極端な例になってしまいましたが、このようなことが試合で起こらないとも限りません。ジャンプの順番等の作戦を立てることも、得点を得るために重要なことだと思いますが、ミスが起こることも想定し、日々の練習でリカバリーの仕方も練習しておくことが大事なのではないかと思います。日本国内では全国各地で全日本選手権の予選が始まるなど、本格的にスケートのシーズンが始まりました。ルールが大きく変わり、選手たちには負担が大きかったオフシーズンだったとは思います。しかし、ジャンプやスピンなどの技だけにとらわれず、選手それぞれ練習してきたプログラムというすばらしい作品が見られることを、私は楽しみにしています。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 澤田亜紀(さわだ あき)1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
2014年10月23日セガより発売されたプレイステーション・ポータブル(PSP)向けRPG『シャイニング・アーク』に登場する「セラフィム」が1/6スケールでフィギュア化され、2015年3月にコトブキヤより発売される。価格は18,144円(税込)。セラフィムは、『シャイニング・アーク』のヒロイン・パニスを狙う謎の女性ヴァイオラのもう一つの姿で、天空の歌姫。今回はTony氏の描く美麗なイラストをもとに、原型製作を松本江永氏が担当し、全高が約350mm、翼の全幅が約380mmというビックサイズの立体化となる。全身を取り巻く薄布はクリア素材にフロスト塗装を施すことにより光を透過させ、軽やかな質感を表現。大きく羽ばたいた1対と身体を包み込む2対の巨大な6枚の翼は、パールコートにより柔らかな光沢を放つ羽根の質感を再現している。フィギュア本体を引き立てるベースは水面をイメージしたものが付属し、まさに女神降臨というべき神々しい姿「サクヤ」の究極形ともいうべき造形に仕上がっている。商品価格は18,144円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の発売および発送は、2015年3月を予定している。(C)SEGA
2014年10月22日