余計なものを排除して、ゲストの期待を高める色彩と香り、そして美味。いづれ劣らぬ感動を呼ぶひと皿非日常な美味をテイクアウトでも提供余計なものを排除して、ゲストの期待を高める計算し尽くした空間設計により、極上の居心地を演出する店内地下鉄天神南駅から徒歩7分。“サービスマンの視点”で、究極の居心地と、美味へのこだわりを目指したグランメゾンは、余計なものを排除することで、ゲストの期待を募らせる一軒。例えばメニューはなく、ワインも基本はおまかせ。席へ辿り着くまでのアプローチも、余計なものを排したつくりで、厨房やワインセラーなど、一般的なレストランでは見えてしまう光景が、全て隠されています。ラグジュアリーな雰囲気に浸りながら、ワインと会話を満喫できる店の一角にワインバーを併設していることも、こちらの特徴の1つ。食前酒や食後酒を楽しむことができるうえ、バー利用のみもOKとあって、知る人ぞ知る隠れ家的存在に。入り口もレストランとは別になっているので、ワインだけを気兼ねなく楽しみに訪れるリピーターも多いのだとか。色彩と香り、そして美味。いずれ劣らぬ感動を呼ぶひと皿原色のソースがアートのように目に飛び込んでくるメインのひと皿料理は、数々の星付き店で腕を磨いた加治佐尚樹さんが担当。石井さんの想いに共感したという加治佐さんの料理は、自ら生産者と対話を重ねることで「農家の想いを料理にのせる」という考えから生み出されています。香りを届け、旬を感じてもらう。それこそが真骨頂-。その魅力を熟練のサービスマンにより丁寧に説明することで、ひと際特別な時間を演出します。ここからはその中でも、お店オススメのメニュー3つをご紹介します。『活オマール海老のサラダ仕立て』活オマールと旬野菜が色鮮やかにコラボする『活オマール海老のサラダ仕立て』カナダ産活オマールを3分塩茹でし、絶妙の火入れ加減で仕上げる『活オマール海老のサラダ仕立て』は、皿の中に色とりどりの花が咲いたよう。旬野菜と、オマール海老の味噌を使ったコライユパウダーの豊かな味わいが、活オマールの旨みをひと際高めます。『金目鯛のヴァプール緑とスープドポワソンの2種のソースで』緑の野菜とスープドポワゾン、2種のソース使いが巧みな『金目鯛のヴァプール』『金目鯛のヴァプール緑とスープドポワソンの2種のソースで』、玄海灘で獲れた金目鯛を90℃で3分蒸しあげ、緑の野菜ソースと、朝倉の葛で濃度をつけたスープドポワソンの2種のソースでカラフルに。それぞれのソースで金目鯛の味わいがガラリと変化する、驚きのあるひと皿です。『黒毛和牛ランプ肉のロティ赤ワインソースで』『黒毛和牛ランプ肉のロティ赤ワインソースで』旬の野菜と野菜のピューレでスタイリッシュに盛り付けた『黒毛和牛ランプ肉のロティ赤ワインソースで』は、ファンの多いメインのひと皿。おもに九州産の黒毛和牛のランプを厳選し、180℃でオーブンで時々休ませながら1時間ほどゆっくり火入れすることで、極上のやわらかさとジューシーな味わいを引き出します。香り高い赤ワインソースとの相性も抜群。非日常な美味をテイクアウトでも提供フォアグラ入りパテ・ド・カンパーニュやフランス産鴨胸肉のスモーク、鹿児島産黒豚の肩ロースハムなどを詰め合わせたテイクアウトの『オードブル』(内容は日替わり)大切な家族や友人の集いにぴったりのテイクアウトメニューも好評なこちら。フォアグラ入りパテ・ド・カンパーニュやフランス産鴨胸肉のスモーク、鹿児島産黒豚の肩ロースハムなどを詰め合わせたオードブルや、和牛頬肉の赤ワイン煮込みとジャガイモのグラタンなど、手間暇かけた贅沢なラインアップが揃います。器にもこだわりがあり、バカラのアンティークデキャンタを筆頭に、ワイングラスやカトラリーも最高級ブランドのアイテムをラインナップ。これは「ゲストが目にする物、手にする物は、すべて上質でありたい」という石井氏の思いによるもので、訪れれば、すみずみまで行き届いたゲストへの想いに、心を動かされるに違いありません。料理人プロフィール:加治佐尚樹(カジサナオキ)さん1985年鹿児島県生まれ。高校の調理師科を卒業後、故郷鹿児島のフレンチ【ミディ・ソレイユ】の名シェフ上柿元氏のもとキャリアをスタート。その後、福岡のオテルグレージュ【ロルキデ・ブランシュ】や古湯温泉おんくり内のレストラン【セブリ】で腕を磨く。2019年より【レザンドール】料理長に。※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2021年09月05日アットホームなムードが自慢のカジュアルなビストロ石川県産の新鮮な食材をシンプルな調理法で堪能特別な日を演出するデザートプレートもアットホームなムードが自慢のカジュアルなビストロ石川県野々市市にあるビストロ。アットホームな雰囲気が自慢【ル・ベルジェ】は、石川県野々市市にある気軽に楽しめるビストロです。ゲストが満足できるように、食材選びから調理法まで細部にこだわった料理ひとつひとつが絶品。ランチ時は女性客でにぎわい、ディナー時はカップルや夫婦連れが多く訪れ、ゆったりとくつろぎながら過ごせます。こぢんまりとした店内はシンプルで落ち着ける雰囲気店内は、木をふんだんに使った落ち着ける雰囲気が自慢です。ウッディな雰囲気の中、くつろぎながらカジュアルにフレンチを楽しめます。自然派ワインを傾けながら会話を楽しむ久しぶりの女子会や、普段使いのランチまで、さまざまなシーンで立ち寄りたくなるレストランです。石川県産の新鮮な食材をシンプルな調理法で堪能シンプルながらも食べる人の心を満足させるのが【ル・ベルジェ】のフレンチここでは、店名でもある「ル・ベルジェ」(羊飼い)という言葉にちなんだ、羊をテーマにしたメニューが並びます。料理一皿の味の構成をシンプルにし、おいしさがわかりやすく伝わる料理を追求。食材は、隣の白山市をはじめ、石川県産を中心に質のよいものを厳選して仕入れています。その中でも、お店オススメの料理などを3点ご紹介いたします。『仔羊のロティ』質の高いラム肉を使った人気メニュー『仔羊のロティ』『仔羊のロティ』は、仔羊の表面の脂をしっかりと焼き、オーブンで加熱、さらに休ませるという工程を何度か繰り返し、じっくり時間をかけて火入れすることで、柔らかな肉質と味わいが楽しめる一品。丁寧な火入れにより、質の高いラム肉のシンプルな味わいに旨みが引き出されます。『羊飼いのサラダ』店名にもなっている人気のサラダ『羊飼いのサラダ』シェーブルチーズのおいしさが堪能できる『羊飼いのサラダ』も必食。シェーブルチーズは焼くことで、とろりとコクのある味わいが広がり、バゲットとの相性が格別。酸味が強いシェーブルチーズは、香ばしいクルミのサラダと合わせることで、チーズの塩気も中和され、濃厚かつサッパリとした味わいを堪能できます。『自然派ワイン』優しい味わいで料理に合う『自然派ワイン』ドリンクは、フランス産の自然派を中心に、料理と共に楽しめるラインナップに。自然派ワインの優しい飲み口が、【ル・ベルジェ】の有機野菜を使ったビストロ料理に寄り添います。自然派ワインとともに料理を楽しめば、よりおいしさを感じることができるでしょう。特別な日を演出するデザートプレートも普段使いから特別な日までさまざまなシーンに寄り添うディナー時には、通常のメニューのほか、パーティーコースも用意。たくさんのメニューがある中、特に女性客から人気が高いデザートも絶品です。さらに、事前予約があればデザートプレートのサービスも。誕生日や記念日に訪ねれば、思い出に残る一日を過ごすことができるでしょう。結婚記念日や誕生日など、特別な日に立ち寄るのはもちろん、普段のちょっとした食事でも気軽に足を運びたくなる【ル・ベルジェ】。大切な人とおいしさを分かち合いながら、上質なひとときを過ごすことができます。料理人プロフィール:東章裕さん1976年、石川県生まれ。学生時代に飲食店のアルバイトを経験し、料理の道を志す。金沢市や神戸のビストロなどで料理の腕を磨き、2011年「日常使いできる雰囲気と価格帯で上質なお料理を」をコンセプトに【ル・ベルジェ】を独立開業し、現在に至る。ル・ベルジェ【エリア】野々市市/白山市【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】2500円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】野々市駅 徒歩15分
2021年09月04日都会の喧騒から切り離された落ち着きのある空間技量の高さを感じる手の込んだ料理の数々ママ友の集まりからデートまで幅広いシーンで活躍都会の喧騒から切り離された落ち着きのある空間比較的新しいお店ながら、早くもリピーターが続出する人気店に。訪問時は予約をすることがオススメです千葉駅で下車し、繁華街を抜けて歩くこと5分、飲食店がひしめくこの地域のビルの2階にあるのが【トラント・トロワ】です。2019年に創業したこちらのお店では、フランスのミシュラン三つ星店で修業を積んだシェフが腕を振るう本格的なフランス料理を楽しむことができます。8人が座れる半円形のカウンター席。一人で訪れたゲストにも居心地のいいお店です店内に一歩踏み込めば、都会の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた空間が広がっています。茶色を基調とした店内はカウンター席とテーブル席を合わせて計24席。お祝い用のデザートプレートがあったり、希望をすれば調理前のロブスターを客席で見せてもらえたりと、シェフのサービス精神があふれるお店です。技量の高さを感じる手の込んだ料理の数々素材が持つ本来の旨みや食感を大切にするのがシェフのこだわりです。基本を大切にしたフランス料理の中に、独自のアレンジを探すのも楽しみ方の一つです。器や盛り付けなど見た目までもが美しい料理はどれも絶品ですが、そのなかでも特にオススメのメニュー3つを紹介します!『スモークサーモンと鮪のテリーヌサラダ添え』『スモークサーモンと鮪のテリーヌサラダ添え』のテリーヌとサラダは、それぞれに合ったソースで食べることができますひき肉や魚のすり身、細かく刻んだ野菜などの食材を型に入れ、焼いて成型するテリーヌ。アレンジが自由自在なことから、シェフの個性が見える料理でもあります。『スモークサーモンと鮪のテリーヌサラダ添え』は魚介を中心としたヘルシーな仕様。額縁に収まった絵画のような美しさには目を見張るものがあります。『リードヴォーのブレゼ人参と豚の耳のパネ添え』『リードヴォーのブレゼ人参と豚の耳のパネ添え』は一皿で二度おいしいシェフのオススメ料理ですフランス料理の定番食材であるリードヴォーとは仔牛の胸腺で、ブレゼは食材を蒸しながら煮るという調理法です。張りのあるリードヴォーを一口齧れば、素材の持つ旨みと柔らかな食感に出合えます。添えるのはにんじんと豚の耳を揚げたパネ。こちらは歯触りのよさが特徴です。『チョコレートのグルマンディーズコーヒーソース』ソースを吸うことで濃厚さが増す『チョコレートのグルマンディーズコーヒーソース』「食いしん坊」を意味するグルマンディーズは、名前のとおりお腹がいっぱいでも食べられるデザートです。チョコレートケーキにフォークを入れれば、中からは香り高いコーヒーソースが。甘みと苦みが互いを引き立てる大人向けの逸品で、食事を締めくくるのにふさわしい上品さがあります。ママ友の集まりからデートまで幅広いシーンで活躍どんなシーンにも馴染む装飾からは、シンプルながらも品のよさが漂います料理がおいしいのは言うまでもありませんが、ゲストの満足感をより高めているのが、幅広い客層を受け入れ、どんなシーンでも活用できるお店の雰囲気です。ランチタイムの営業とお子様メニューの提供は子ども連れのママ友会にぴったり。夜は女子会やデート、特別な日をお祝いするのにふさわしい大人のための空間になります。料理人プロフィール:伊藤克美さん1958年生まれ、千葉県出身。料理人だった父親の姿を見て、ゲストを笑顔にできるこの仕事の楽しさを知る。調理師学校卒業後、日本のホテルに勤務し、腕を磨く。フランスのミシュラン三つ星店での修業経験を持つ。2019年に【トラント・トロワ】を創業。トラント・トロワ【エリア】千葉駅【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】7000円【アクセス】千葉駅 徒歩5分
2021年08月31日あたたかく賑やかで気軽にフレンチを楽しめる空間本場パリで腕を磨いたシェフが手がけるカジュアルに楽しめる料理おひとりさまからパーティやデートまで多彩なシーンに活躍あたたかく賑やかで気軽にフレンチを楽しめる空間わが家のような居心地のよさで気軽に通えるとリピーターが多い人気店。少人数でも予約しておくと安心です仙台駅からは徒歩10分、地下鉄東西線「青葉通一番町」駅から徒歩4分のビジネス街にあるフレンチレストラン【Au Bélier(オー・ベリエ)】。本場・フランスで本物のシャルキュトリーの技術を学んだシェフが腕を振るうフランス郷土料理を、カジュアルに楽しむことができます。日常使いにピッタリのテーブル席。カウンター席はおひとりさまでゆったり時間を過ごしたいときにオススメ店内の雰囲気は気取らないカジュアルなテイスト。普段のランチやディナーに気軽に使えるあたたかな空間が広がっています。カウンター3席、テーブル席20席で合計23席。おひとりさまやデート、そしてグループでも賑やかなムードで楽しめます。フランスの郷土料理を親しみやすい空間で味わえる、オーナーシェフの思いを感じるお店です。本場パリで腕を磨いたシェフが手がけるカジュアルに楽しめる料理日本のフレンチの名店や本場パリのレストランで修業したシェフが織り成す、カジュアルなフランス郷土料理が魅力です。確かな技術に裏打ちされた手間暇をかけた料理の数々は、どれもワインによく合います。コースではなくアラカルトがメインのメニューのなかから、特にオススメの料理を3つ紹介します!肉の旨みがたっぷりの『パイに包んで焼き上げた鴨とフォアグラのパテ』肉の旨みがたっぷりの『パイに包んで焼き上げた鴨とフォアグラのパテ』は、パイ生地の食感も楽しい鴨とフォアグラのパテ・アン・クルートは肉の旨みがあふれるアラカルトです。パイ生地の食感が、鴨肉とフォアグラの詰め物の濃厚な味に絶妙なアクセント。美しい切り口を目で楽しみながら、濃厚な肉感をダイレクトに味わえる逸品。シェフがこだわる、見た目にも楽しいメニューです。『牛ハラミのステーキ山葵風味の赤ワインソース』『牛ハラミのステーキ山葵風味の赤ワインソース』は肉マニアも満足のメインディッシュ厳選した上質肉の旨みを引き出すシェフの技で満足感たっぷりのステーキ。赤ワインでまとめた山葵風味の特製ソースは、丸2日かけて仕込んだフォン・ド・ヴォーをベースに使うなど、脂と赤身のバランスのよさを引き立てます。『宮城県加美町産おだしまポークのジャンボン・ブラン』地元のブランド豚の上品な白ハムを使った『宮城県加美町産おだしまポークのジャンボン・ブラン』切り立てで提供される地元宮城のブランド豚の白ハムは、繊細な風味と食感がポイント。おだしまポークはユニークな育て方で人気急上昇中。餌に地酒の蔵元の酒粕を混ぜることで、程よい甘みが出てさっぱりとした脂身になるのが特徴です。もも肉を塩漬けして茹で上げるというシンプルな料理だからこそ、肉本来の旨みを最大限引き出しています。前菜はもちろん、ワインが進んでもう一品というタイミングでどうぞ。おひとりさまからパーティやデートまで多彩なシーンに活躍ちょっとした家族や友人の集まりに使いやすい、明るいテーブル席は落ち着くスペースフランスの郷土料理をメインにしたカジュアルなフレンチレストランですが、あたたかみのあるインテリアや本場フランスの食卓をイメージした雰囲気づくりでさまざまな利用シーンに答えます。友人とのちょっとリッチなランチ会から、ディナータイムはおひとりさまやデートに使えるオシャレなムードでゆったり過ごせます。料理人プロフィール:佐山直嗣さん1977年、宮城県生まれ。【仏蘭西料理もんこぱんあずまや】の澤部善次氏に古典フランス料理を学んだ後に渡仏。パリ【ビストロ ル・プレヴェール】でビストロノミー料理とスパイス使いを、ロワール【シャルキュトリーアルザシエンヌ】で本物のシャルキュトリーの技術を習得して帰国。【ル・プレヴェール東京】を立ち上げに参加後、【Au Bélier(オー・ベリエ)】を2015年9月に開業。Au Bélier(オー・ベリエ)【エリア】国分町/一番町【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】1250円【ディナー平均予算】5500円【アクセス】仙台駅 徒歩10分
2021年08月29日馴染みの小料理屋を訪れたような居心地の良さ型にはまらないフランス料理でゲストを魅了生産者のこだわりが見えるワインとのマリアージ馴染みの小料理屋を訪れたような居心地の良さデートや記念日、ビジネスでの利用と幅広いシーンでの活躍を保証してくれるお店です銀座一丁目駅から徒歩2分、街路樹が立ち並ぶマロニエ通りにあるビルの2階に【銀座大石】があります。フランス料理の名店【北島亭】で16年間、研鑽を積んだスーシェフが独立し、2019年に創業。あっという間に予約の取れないお店として人気店に名を連ねることになりました。12名が座れるカウンター席。木製のカウンターとイスは肌触りがよく、心が和みますオープンカウンターのみの店内を見て、驚く人も多いはず。料理を提供して終わるのではなく、丁寧に説明も添えてくれるシェフのサービス精神を阻まない仕様になっています。通いなれた小料理店にいるような、居心地のいい雰囲気の中で、おいしい料理とともに至福の時間を過ごせます。型にはまらないフランス料理でゲストを魅了型にはまらないフランス料理お店の魅力。旬の食材をふんだんに使用した料理は、日本の四季を表わしたような美しさが。こだわりは器にもおよび、料理に合わせて和食器も使用。目にも楽しい料理はどれも格別ですが、とくにオススメのメニューを3品ご紹介します。『八寸』彩りの美しい『八寸』。旬の食材を使用するため2か月ごとに内容が変わり、訪れるたびにゲストを楽しませてくれます名前のとおり、懐石料理の『八寸』の概念を取り込んだ料理です。特に注目をしたいのがフランス料理定番のテリーヌ。控えめな塩分、香りづけ程度のアルコール、そして最小限の火入れと、保存食としての役割から解き放たれ、現代風のアレンジに。シェフの個性が光る逸品です。『生うにとカリフラワーのムース コンソメゼリー寄せ』シェフが長年修業を積んだ【北島亭】のスペシャリテを昇華させた『生うにとカリフラワーのムース コンソメゼリー寄せ』塩水漬けの生ウニとカリフラワーのムースをゼリーで寄せた料理です。生ウニの食感と馴染むよう、ゼリーも柔らかい仕上がりに。添えられた穂ジソの香りでさわやかさをプラス。水面のような柄の京焼が料理とのコントラストを生み、味だけでなく見た目の清涼感も演出しています。『飛騨「飛び牛」ランプの炭火焼』「飛びぬけて優れた牛」を掲げるほど『飛騨「飛び牛」ランプの炭火焼』の肉質には自信ありランプは腰からモモにかけての赤身で、柔らかい肉質と癖のない脂が特徴です。素材本来の旨みを活かすため、シンプルに炭火焼で。噛むほどに肉汁があふれ、肉本来の濃厚さを楽しむことができます。添えられた赤ワインソースは肉の香りを引き立て、料理を一段上の仕上がりに。生産者のこだわりが見えるワインとのマリアージュ【北島亭】在職中にワインについても一から勉強。料理ごとに最適なワインを合わせるペアリングがオススメですフランス料理を完成させるために欠かせないのがワインです。ブルゴーニュやコート・デュ・ローヌなどフランス全土から厳選した名品は、料理との相性がいいものばかり。生産者のこだわりが見える銘柄を多数揃えるあたりに、シェフのつくり手に対するリスペクトを感じ取ることができます。店内のインテリア、料理そして器と一般的なフランス料理店とは一線を画す【銀座大石】。それでいて基本もしっかりと踏襲しているというバランス感覚がシェフの腕の素晴らしさを物語っています。デートやビジネスでの利用はもちろんのこと、一人で訪れても満足度の高いお店です。料理人プロフィール: 大石義壱 さん1981年、福岡県生まれ。地元のホテルでキャリアをスタート。上京後は【北島亭】で長年に渡り研鑽を積む。在職中は調理だけでなく、サービスやワインについても学ぶ。「もっと気軽にフランス料理を楽しんで欲しかった」と2019年に【銀座大石】を創業。銀座大石【エリア】銀座【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】26950円【アクセス】東銀座駅 徒歩3分
2021年08月28日店内の窓からは大きな東京タワーが訪れるたびに新しい出合いがある四季を反映した料理ソムリエ厳選のワインでお気に入りの一杯を店内の窓からは大きな東京タワーが大江戸線「赤羽橋」駅から東京タワーの見える方面に向かって5分ほど歩くと見つかる、看板のないお店【タワシタ】は、ビルの2階にあります。ここでは、四季折々の旬の食材を使った定番メニューをはじめ、絶品創作フレンチを満喫できます。店内を経由せずにアクセスできる個室もあり、プライバシーを守りながら料理を楽しむこともできます。窓の外には東京タワーの大パノラマが広がり壮観上質でシンプルな店内には、大きな窓があり東京タワーを眺めることができます。夜になるとオレンジ色に輝く東京タワーを眺めながらいただくフレンチは、特別な日の思い出として心に深く刻まれるでしょう。店の周辺は桜並木も広がっているので、春には夜桜を眺めながら食事を楽しめます。訪れるたびに新しい出合いがある四季を反映した料理非日常感漂う【タワシタ】は、誕生日などのアニバーサリー利用にも最適季節の限定メニューはもちろん、定番メニューにも旬の素材を取り入れ、四季折々の料理に仕上げていくのが【タワシタ】フレンチのこだわりです。いつ立ち寄っても違った味わいに出合え、日本の美しい四季を心ゆくまで堪能できるのが魅力です。その中でも、お店オススメのメニューを3つご紹介いたします。『コンソメジュレとウニ季節の野菜のピュレ』季節によってピュレに使用する野菜を変える『コンソメジュレとウニ季節の野菜のピュレ』『コンソメジュレとウニ季節の野菜のピュレ』は、【タワシタ】の定番旬野菜料理です。ピュレや野菜を旬の食材にすることで、野菜そのものが持つフレッシュな味わいが楽しめます。日本の美しい四季を反映した季節感のある盛り付けは、色彩豊かで目も楽しませてくれます。『牛肉のステーキ』繊細な火入れにこだわってつくる『牛肉のステーキ』『牛肉のステーキ』は、肉本来の深い旨みを堪能できる逸品。こちらは、熊本産赤牛の赤身を使ったもので、VめばVむほど旨みが広がり絶品です。自家製のソースは、季節に合わせて味わいを変えています。肉本来の食べ応えに加え、季節感のあるソースとのマッチングも存分に堪能してほしい一品です。『カレーライス』スパイスの風味が活きる具なしの『カレーライス』コースの〆を飾る【タワシタ】自慢の料理が、『カレーライス』です。具なしにすることでサラサラとカレーライスが食べられます。クミンシードやコリアンダーなどのスパイスが効いて食欲をそそります。お腹いっぱいでも食べたくなるユニークな〆の一品として好評です。ソムリエ厳選のワインでお気に入りの一杯をソムリエ厳選のワインのほか、日本酒やウイスキー、焼酎も充実。ソムリエが厳選したワインからは、料理に合わせたペアリングの提案もしてくれます。お気に入りの一杯が必ず見つかる充実のラインナップで、新しい出合いが待っているかも。ドリンクと一緒にいただけば、創作フレンチがさらにおいしくなるでしょう。好みの飲み口をソムリエに伝えながら料理とのペアリングを楽しんでみて。旬の食材のおいしさを引き出した創作フレンチのコースは、結婚記念日や誕生日などの特別な日に最適。【タワシタ】を訪ねれば、非日常的な気分が高まる大迫力の東京タワーを眺めながら料理を堪能できます。特別な演出や上質なひとときを過ごしたいとき、足を運びたくなるレストランです。料理人プロフィール:尾鷲貴紀さん1976年生まれ。大阪の「辻調理師専門学校」卒業後、当時表参道にあった【L’Orangerie de Paris】に入店。新富町【ラ・ブリーズ・ドゥ・ヴァレ】でスーシェフを務めたのち、都内の各店で腕を磨き上げ2017年より【タワシタ】へ。タワシタ【エリア】芝公園/東京タワー周辺【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】赤羽橋駅 徒歩5分
2021年08月27日日々の鍛錬と研究から生まれる、研ぎ澄まされた美味神は細部に宿る。「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」に新しくメインダイニングとして登場した【セザン】ダニエル・カルバートシェフの料理から真っ先に浮かんできたのがこの言葉でした。端正で、清らかで、ストイックさを感じる皿の数々。凛とした美しい料理は、一口食べれば、驚きの香りや食感などが潜んでいて、静かな見た目とは相反し、口のなかでは急に饒舌になっていきます。香港で会った時には、すごく柔らかい印象だったシェフ。けれど、この緊張感がみなぎる精緻な料理をつくるなんて、きっと鍛錬を繰り返し、美しく磨かれた日本刀をつくる、刀鍛治みたいな人なのではないだろうか。そんなイメージを勝手に抱いてしまうほどに、ディティールにまでみなぎる美意識が印象的だったのです。シェフのダニエル・カルバート氏33歳。イギリス・サリー出身シェフ・ダニエル・カルバートはまだ33歳のイギリス人。けれど、すでに、生きてきた半分の年月を料理人人生に注ぎ込み、確実に世界が認める実力を身につけてきた人物です。16歳のときに料理の道に進み、ロンドンの人気レストランでの修業を経て、海外に飛び出します。ニューヨークでミシュラン3つ星「Per Se」(パー・セ)では最年少で副料理長に。その後、パリのミシュラン3つ星「エピキュール」(ホテル・ブリストルのメインダイニング) に移り、なんとスタージュから再スタート。さらに、その後香港でネオビストロを売りにした【ベロン】のシェフとなり、2020年には「アジアベストレストラン50」で4位に。そしてこの7月から【セザン】のシェフに就任しました。今、世界を食べ歩くフーディたちが注目しているシェフの一人といって間違いないでしょう。オーガニックな雰囲気のダイニング。テーブルはレザー地が張られているそんな彼が、自分の次の舞台として選んだ地が東京でした。2020年1月、「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」のオーナーである、リチャード・リー氏から話をもらったときに、即答で東京行きを決めたそう。東京行きに迷いはなかった?という質問に、「ロンドン、ニューヨーク、パリ、香港、そして東京。世界でこれ以上行くべきところはある?」との返事。彼にとって東京は、“世界の都市BIG5”の最後の一つだったと話します。『フォアグラトリュフ』。クラシックな手法だが味わいは軽やかに仕上げたフォアグラにトリュフをたっぷりと。付け合わせはブリオッシュと塩というシンプルな一品香港のネオビストロ【ベロン】時代から、日本の食材なども積極的に取り入れて料理をしていたカルバート氏。ずっと大切にしてきたことは、“手に入りうる最高の食材の持つ魅力を活かし、自分のなかに積み上げてきた経験や技術でベストな料理に仕上げる”こと。細やかなディテールは忍ばせるけれど、あくまでシンプルに。その信念は、東京に来ても変わりません。2020年11月に東京に移住してまず始めたことは、できるかぎり精力的に日本の生産者やレストランを巡り、日本の旬の食材や、その調理法などに触れていくことでした。北海道のとうもろこしを1週間乾燥させ、挽いてつくる自家製サワードゥ ブレッド。酵母はシェフが数年育てているものを使用「北海道では、エレゾ社で最高のシャモを見つけることができました。すばらしいハンターの方とも知りあいになった。栃木では【オトワ レストラン】にも行きましたし、金沢では【すし処 めくみ】の山口さんにおめにかかって、一緒に市場に行き、魚のことをたくさん教えてもらいました。日本では四季それぞれに魚の旬があって、鮨屋では細やかに季節ごとの魚を楽しむでしょう?そうしたこと一つ一つが学びになりました。なにごともバランスですが、できるかぎり日本の食材を使って料理をしたいと思っています」ここ、【セザン】では、そうしてシェフ自らが見つけてきた食材の数々が、世界中を飛び回ってきた彼なりの経験で料理され、あっと驚くような魅力的な一皿となって登場します。シャモに詰め物をして香草やきのこ、ヴァンジョーヌで1週間漬け込み茹でた『北海道エレゾ社シャモモリーユヴァンジョーヌ』例えば『北海道エレゾ社シャモモリーユヴァンジョーヌ』は、モリーユ茸をつめたシャモを、タイムやモリーユ茸とともにヴァンジョーヌに1週間漬けた後、しっとりと茹で上げた料理。クラシックなフランス料理がベース? かと思いきや、実はこれ、上海料理の「酔っ払い鶏」の技術をアレンジしたもの。けれど、見た目も味わいも、紛れもなく現代に昇華させた軽やかな現代のフランス料理なのです。ヴァンジョーヌの風味がしっとりとしたシャモの身に染み込み、トリプルコンソメとヴァンジョーヌ、モリーユのソースとともにいただくと、これが実にきれいな味わい。口の中ではソースの香りとコクが幾重にも広がっていきます。これは、また食べたい!一人分ずつに切り分けて、最後にはトリプルコンソメとヴァンジョーヌでつくったソースをかけて「香港にいたときにも、食べ歩いたり、中国人の料理人の友人から聞いたりして中国料理の手法も学びました。私はイギリス人ですから、『フランス料理はこうでなくちゃいけない』というような固い考えは一切持っていません。大切なことはシンプルさ。ですから、すばらしい食材に対して、自分が知っているベストだと思うテクニックを使い、必要なことだけを取り入れて料理するだけです」。そんな彼の考え方は、デザートにも現れています。最初のデザートとして登場したのは、一見普通のカットした宮崎マンゴー。メートル・ドテルの方にたっぷりと生クリームを盛り付けてもらい、マンゴーの実の部分にスプーンをいれると、サクッとした手応えが。中には、なんとメレンゲとシャーベットが隠されていました。デザートの『宮崎県産マンゴーショートブレッドクレームシャンティ』「【松川】で食事をしたとき、デザートはカットしたフルーツが登場しました。それがとてもシンプルで美しいと思いました。日本料理のコースの最後はデザートとしてフルーツが出てくるんですよね?これは、宮崎マンゴーの魅力を伝えたくて、日本料理のコースの水菓子のようなイメージでつくったデザートです」一見シンプルで正統派。けれど、高い技術、食材の合わせ方のモダンなセンスが一つの皿に満ちている。そして、味わいは、非常にクリーンで香り高く軽やか。そんな印象は、前菜からデザートまで、徹頭徹尾貫かれています。そしてコースの随所には、シェフの溢れる好奇心で見つけた、日本のエッセンスが生き生きと散りばめられていました。食事中はぜひ、銘醸シャンパンが並ぶ「シャンパントローリー」から好みのシャンパンを選んで「日本に来たからといって、意識的に日本らしさを出すようなことは一切していない」というカルバート氏ですが、彼がつくる料理からは、日本で感じた驚きや感動が、言葉にせずとも溢れ出しています。それこそが日本で生まれる【セザン】の味なのでしょう。氏に、これから東京でやりたいことは?と聞くと「変わらずにこれからも、精力的にさまざまな日本の生産者のもとを訪れ、旅に出てもっといろいろと学びたい」とのこと。これから生み出されるであろう、彼の眼差しを通した、新しい日本の魅力を感じられる料理を楽しみに、また訪れたいと思いました。ちなみに、ダイニングの隣には、シャンパンを楽しめるサロンが併設されています。食事前にはこちらで一杯飲みながら、待ち合わせるのも素敵です。セザン(SEZANNE)【エリア】丸の内【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】9250円【ディナー平均予算】24500円【アクセス】東京駅 徒歩4分撮影/岡本裕介
2021年08月19日フレンチ【レストランモナリザ恵比寿店】イタリアン【S】イタリアン【ekao】フレンチ【MAEN Sake pairing restaurant】フレンチ【AUGAMINDETOKIO】フレンチ【レストランモナリザ恵比寿店】恵比寿の路地裏にある隠れ家レストランで本格フレンチをいただく店の門は、フランスの国旗をイメージした3色のカラーでライトアップされている恵比寿駅から徒歩3分。恵比寿の路地裏にある落ち着いた雰囲気の隠れ家フレンチ【レストランモナリザ恵比寿店】。パリやスイスで修業を積んだシェフが独立して開いたレストランで、フレンチの基本に時流を取り入れた料理を楽しめます。店内のテーブルは間隔を広く取っているので、隣を気にせずリラックスできるでしょう。『仔羊の岩塩包みロースト自家栽培のハーブに包まれて』香りや旨みを閉じ込めて、じっくりと焼き上げているハーブと岩塩を加えたパイ生地で仔羊を包んで焼いた逸品。ローストすることで香りや旨みを閉じ込めて、じっくり焼き上げているのが特徴です。料理が盛り付けられた美しい食器は店のオリジナルデザイン。シェフ自らがテーマを決めてデザインしているため、料理の完成度の高さを五感で楽しめるでしょう。レストランモナリザ恵比寿店【エリア】恵比寿【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩3分イタリアン【S】閑静な住宅街にある洗練されたイタリア料理が評判の一軒家レストランキッチンを囲むようにつくられたカウンター席からシェフの技を楽しめる恵比寿駅から徒歩5分。閑静な住宅街にある洗練されたデザインの一軒家レストラン【S】。季節ごとの彩り豊かな味わいの料理を月替わりのコースで堪能できます。店内にはオープンキッチンがあり、ゆったりとした間隔のカウンター席でシェフが料理をつくり上げていく姿を見られるので、気になる相手とも会話が弾みそうです。『本日の鮮魚のカルパッチョ5種類の盛り合わせ』店のこだわりが詰まった定番の一皿千駄ヶ谷の姉妹店【Trattoria MANGIA PESCE】で料理長を務めたシェフが、自ら厳選した魚を5種類セレクトするこだわりの盛り合わせです。新鮮な魚をおいしく食べられるように、河岸で魚がどういった締め方をされたかまで確認するこだわりよう。素材の良さ、おいしさは間違いないでしょう。S【エリア】恵比寿【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩5分イタリアン【ekao】看板のない”大人の隠れ家”で富山の鮮魚と新鮮野菜を堪能する富山県の“キトキト”(新鮮)な魚介類を都会の隠れ家レストランでいただく恵比寿駅から徒歩3分。富山県出身のオーナーが地元から仕入れた新鮮な魚介を使ったイタリアンが楽しめる【ekao】。新鮮な無農薬野菜は関東近郊から厳選して取り寄せています。店内にはレコードの音楽が流れ、バーとしての利用もOK。ダークトーンに統一された落ち着いた設えの店内で、大人の時間を過ごせるでしょう。『ホタルイカと春菊とミモレットチーズのサラダ』1,200円富山湾産のぷりぷりのホタルイカを使った一皿。ナンプラーを使った特製ドレッシングとバジルソースで味付けられていて、香りが食欲をかきたてます。春菊とパクチーを使用することで“苦味の相乗効果”を堪能できるでしょう。仕上げにミモレットチーズがかけられており、見た目も美しく仕上げられています。ekao【エリア】恵比寿【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】5000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩3分フレンチ【MAEN Sake pairing restaurant】故郷の逸品を集めた隠れ家フレンチで洋の皿×日本酒のペアリングを楽しむ店内の設えには、井戸シェフの心の故郷徳島と御子柴氏の故郷長野の風土と文化が宿る店内の設え恵比寿駅から徒歩3分。2021年3月のオープン以来、圧倒的な実力でファンを増やし続けている【MAEN Sake pairing restaurant】。イタリアンで腕を磨いた井戸シェフと、日本酒の伝道師・御子柴氏がコラボしてオープンしました。洋の皿×日本酒の『ペアリングコース』なら、日本酒の楽しさを感じられるでしょう。『阿波牛 新玉葱 人参』徳島産A5ランクの阿波牛を使った一皿【MAEN Sake pairing restaurant】のメイン料理は、徳島産A5ランクの阿波牛の料理が中心。希少部位のハツは赤身肉のような旨みと独特な食感を楽しめます。『ペアリングコース』なら、全国から厳選した約80銘柄の地酒から、料理に合う一杯をセレクトしてもらえます。MAEN Sake pairing restaurant【エリア】恵比寿【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】10000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩3分フレンチ【AUGAMINDETOKIO】自由な発想の「木下料理」を味わえる開放感のある隠れ家フレンチ店名は「いたずら小僧」という意味の隠れ家レストラン恵比寿駅から徒歩8分。恵比寿ガーデンプレイスの近くにある隠れ家フレンチ【AUGAMINDETOKIO】。シェフの木下さんがフレンチの技法をベースにつくる、独創的な「木下料理」を求めて食通が集います。店内のオープンキッチンを囲む開放的なカウンター席なら、シェフが料理をつくるライブ感を楽しめるでしょう。鉄板でつくるノルマンディの伝統料理『トリュフのふわふわスフレオムレツ』3,960円フランスの三ツ星レストランで働き、帰国後も名店で修業を積んだシェフの木下さんの技が光るノルマンディの郷土料理です。トリュフの香りとスフレオムレツのふわっとした食感を楽しめます。信頼できる生産者から直送される食材を使った、確かな技術と自由な発想の「木下料理」の数々を堪能してみてください。AUGAMINDETOKIO【エリア】恵比寿【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】13000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩8分
2021年08月18日忘れかけていた日本の原風景に出会えるレストランJR武蔵野線と埼玉高速鉄道東川口駅から歩くこと約10分。今どきの一戸建てが立ち並ぶ住宅街の一角に一軒の日本家屋が佇んでいた。石塀にぐるりと囲まれたその様は屋敷風。ここだけ時計の針が止まっているかのような懐かしさに溢れている。門から中をのぞき込むと、窓辺には簾がかかり、庭先には昔ながらの日本家屋でおなじみの縁側が見えた。築60年の古民家を利用した【Restaurant KAM】飛び石を渡って建物に近づくと、左手には菜園。ちょうど盛夏の始まりで、様々な種類のトマトをはじめ、ナス、ピーマン、ズッキーニなどなど、驚くほどたくさんの野菜が実り、あたり一面に青々しさが漂っていた。懐かしい香りだ。子供の頃、田舎の祖父母の家を訪ねたときの記憶が蘇るよう。そんなことを想いながらぼんやりと玄関に佇んでいると、中から一人の男性が姿を現した。【Restaurant KAM】のシェフ、本岡将さんである。【Restaurant KAM】のシェフ、本岡将さん。管理栄養士だった祖母の影響で料理が好きになったという本岡さんと言えば、23歳の若さで静岡県を代表するフレンチレストラン「レストランビオス」の料理長に抜擢され、2018年には新時代の若き才能を発掘する料理コンペティション「RED U-35」において最年少で準グランプリに輝いた実力派だ。なぜ、独立の地として東川口を選んだのだろう。東京で店をやろうとは思わなかったのだろうか。そんな素朴な質問を投げかけてみると、ご本人からはこんな答えが返ってきた。「もともと静岡の里山にいたからか、東京で店をやろうという気はまるでありませんでした。それに独立するなら、【レストランビオス】のときのようにできるだけ自分で育てた野菜やハーブを料理に使いたいと思っていたのです。それで、造園業を営んでいた家族が所有するこの日本家屋を活用することにしました」2021年4月29日の創業から数ヶ月しか経っていないが、庭の自家菜園はご覧の通りの充実ぶりその自家菜園をつぶさに案内してもらうと、トマトだけでもさまざまな品種が食べ頃を迎えていた。優に7種類はあるだろうか。「これをお客様が来る直前に収穫し、もぎたてならではの野菜の力強さを味わっていただくお料理を提供しています」(本岡シェフ)。都会で暮らす者にとっては得難い贅沢。料理への期待がさらに高まった。自家菜園で育てられた野菜たち。どれもこれもつやつやで、ヘタは針のように固い。まさしく生命力に溢れている畑と厨房の近さが実現するパワフルな料理に心酔【Restaurant KAM】では玄関で靴を脱いで、中に上がり込む。誰かの家に招かれたような感覚で奥へ歩みを進めると、そこにはいかにも寛いで過ごせそうなダイニングが設けられていた。お客様ひとりひとりに目が届くようにと、テーブルは2卓のみに絞られている椅子を置いても圧迫された感じのない高い天井や、欄間に配された美しい組子細工、英国製のアンティークのテーブル。異質なものが違和感なく融合し、温かみのある雰囲気を演出している。そして、窓の外の緑あふれる菜園が目にやさしく、心をほどいてくれる。肝心のお料理は、昼も夜も約7皿で構成されるコース1本のみ。一皿目には、例の「ゲストが来る直前に目の前の自家菜園から摘み取ったトマトで仕立てる」という前菜が運ばれてきた。この日は、フルティカ、アイコ、プチプヨ、プヨマル、ロッソナポリタン、ゼブラトマトを使った一皿いい香りだ。トマトの青々しさとアロマティカスの爽やかで甘い香りのハーモニーが心地よい。バニラヴィネガーのソースや、オレンジの皮の香りを移したエクストラバージンオリーブオイル、モッツァレラのクリームで味わいの変化も楽しめる。「その日やって来る客を想像し、どうすれば一番喜んでもらえるかを考えるのが至福の時間なんです」と本岡シェフは語ったが、東京から訪ねた筆者にはドンピシャだった。そして、お次は【レストランビオス】時代を知る人にとって懐かしい一皿であろう、本岡シェフのスペシャリテ「自家製リコッタ」の登場。ガラス製のクロッシュを取ると、ヒッコリーの燻香がふわりと鼻をかすめる上には薄いメレンゲ。中にはエクストラバージンオリーブオイル。聞けば、チーズの濃度は、夏はさっぱり、冬はこっくりと季節によってアレンジするとのこと。スモーキーな香りとミルキーな味わいの調和が見事であった。アルコール派も驚くほど満足感のあるノンアルコールペアリングチーズとくればワインが予定調和だが、【Restaurant KAM】に来たらぜひノンアルコールペアリングを試してほしい。この日、二皿目の「自家製リコッタ」に合わせて供されたのは庭で採れた柑橘の皮を2日間かけて煮出し、黒胡椒とジュニパーベリーの香りを纏わせたドリンク。さっぱりと仕上げられたチーズとの相性は上々で、アルコール派の筆者にとっては新鮮な発見だった。このノンアルコールドリンクを作り出すのは田代圭佑さん。ローカルファーストを標榜して食通に愛される一軒家レストラン【Maruta】出身で、本岡シェフとは幼なじみの間柄。聞けば、二十歳ぐらいの頃から「いつか二人で店をやろう」と話していたという。【Restaurant KAM】のサービスを担当する田代圭佑さん「せっかく自家菜園があるので、それを生かしてドリンクを提供できないだろうかと考えたとき、フルーツや野菜を発酵させてノンアルコールドリンクを作ることを思いつきました。スパイスや出汁、醤油を使うこともあります」(田代さん)。田代さんが見せてくれた発酵ドリンクの一例。左からみかん×山ふじ、ヤマモモ、グリーンキウイ×山の花既成概念にとらわれず、自由な発想で素材が組み合わされたものもあり、新鮮な驚きにふれている。かと言って、奇を衒っているようには感じられない。どれもこれも料理にきちんと寄り添ったものばかりだ。それはプロフェッショナルの仕事であると同時に、互いの繊細な感性を熟知した幼なじみコンビだからこそ実現できることなのかもしれない。畑で採れた野菜のサラダにはハイビスカスを使ったドリンクをペアリング。この後、料理は魚料理、肉料理、デセール、ミニャルディーズと続くなお、【Restaurant KAM】のKAMとは、それぞれの名前のKeisukeとMasashiの頭文字をAndで繋いだもの。2人の目が届く範囲でできることを着実にこなしてお客様に満足してもらいたいからと、1日のゲストは最大8名程度。予約は電話のみで受けている。息がぴったり合った1993年生まれの幼なじみコンビ、田代圭佑さん(左)と本岡将さん(右)「どんな店に育てていきたいか?」という問いかけに対して本岡シェフはこう言った。「先のことはあまり考えません。とにかく目の前にあるひとつひとつの出会いを大切にすること。そのためにはけして欲張らず、身の丈を知ってお客様に向き合うことだと思います」。【Restaurant KAM】で実践されているのは極めてシンプルなことだ。つまり、自分たちが丹精込めて育てた食材を、食べる人が喜ぶようにと思案しながら料理に仕立てるのは、かつては誰もが当たり前のように行っていたことだが、今やそれが難しくなり、複雑になっている。高い理想論を掲げるのではなく、地に足を付け、足元を固めて進んでいこうとする二人は、とても爽やかで清々しい。帰路につきながらやさしい気持ちに包まれたのはだからなのだと合点がいった。RESTAURANTKAM【エリア】川口【ジャンル】イノベーティブ・フュージョン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】東川口駅 徒歩8分
2021年08月14日シェフが選び抜いた自然の恵みを味わえるフレンチレストラン季節の恵みと土地の滋味、生産者の情熱が詰まった味をぜひ持ち帰りたい、濃厚な特製ショコラシェフが選び抜いた自然の恵みを味わえるフレンチレストランスタイリッシュな外観が目をひくレストラン【RestaurantNーエンヌー】。一歩店内に足を踏み入れると、大通りの喧騒から一転。シックで落ち着いた空間で、「食」と向かい合う時間を過ごすことができます。記念日はもちろん、普段のディナーにもぜひ訪れたいレストランです。店名の“N”にはNature、自然という意味が込められているオーナーシェフを務めるのは、北海道の名門ホテルで料理長を務めた経歴を持つ、西山昭二さん。オープンキッチンの店内は、お客様と料理人が互いの気配を感じられる程良い距離感が心地よく、肩ひじ張らずに過ごすことができます。特別な時間を過ごせるシックな空間同店にはメニュー表がありません。それは食の根本である生産の現場にシェフ自らが赴き、生産者の声に耳を傾け、そこにほんの少しだけ手を加え、食材のおいしさを引きだすことを大切にしているから。「石川・能登島のNOTO高農園をはじめ全国の生産者から直接届けられる旬の野菜や、金沢漁港で朝水揚げされる鮮魚など、その日その日の最高の食材を、最高の状態で楽しんでいただきたい」と西山シェフは言います。季節の恵みと土地の滋味、生産者の情熱が詰まった味を厳選された食材の旨みを最大限に生かした料理は、その日の仕入れで変わるシェフお任せのコースで味わうことができます。今回は、その中から3品をご紹介しましょう。『白糠産仔羊のロティ能登の農家さんの野菜たち』繊細な肉質と仔羊特有の優しい香りを持った仔羊のロティ、甘さやほくほくとした食感が人気の「インカのめざめ」など、北海道の食材も豊富。能登の野菜とのマリアージュを堪能してください。北海道で出合った食材も豊富『金沢港より旬のヤリイカ炙り』漁港でシェフ自らが吟味をする魚介類。石川県で、オールシーズン楽しめる様々なイカ。その旨みに合わせた野菜やソースとの相性を楽しめる一品です。アートのような盛り付けにもうっとりあふれんばかりのさまざまな野菜と出会える30種のレギューム散りばめられた美しさに心癒やされる色とりどりのレギューム(野菜)。それぞれの野菜が持つ本来の味や食感の違い、個性を感じながら味わうことができます。サクサク、しっとりなどさまざまな食感も楽しい一皿ぜひ持ち帰りたい濃厚な特製ショコラフランス・ヴァローナ社のグランクリュショコラと徳島産の濃密卵をベースに、余分なものは何も加えずに仕上げた特製ショコラ。驚くほど濃厚な味わいと香りは、冷やして、常温で、温めてと、3通りの味わい方でお楽しみいただけます。料理と同じくワインもより自然に近いものにこだわり、無農薬、無添加といったナチュラルな製法のビオワインを中心に取り揃えています。また、全国各地の日本産のワインもラインナップされています。特製ショコラは3日前までに要予約素材に込められた思いや情熱を料理という形で伝えてくれるシェフ。常に心にあるのは生産者の思いと目の前のゲスト。食材と食材を組み合わせ、その相性を考え常にベストな一皿を提供したいという思いが込もった料理に、【RestaurantNーエンヌー】で出会ってみていかがでしょうか。料理人プロフィール: 西山昭二 氏さん1972年10月7日生まれ、愛知県出身。料理への興味や、小学生の時に見ていたテレビ番組の影響も後押し料理人に。料理の中でも特に興味があったのはフレンチ。富山の【ザ・ハウス・モンリッシュ】や、【ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ】のメインダイニングなど、数々の名店で料理長を務めてきた。日本各地を巡り生産者に出合う。その中で見出した新たな境地を【RestaurantN-エンヌ-】で更に開花させた。RestaurantN-エンヌ-【エリア】金沢駅【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】4800円【ディナー平均予算】8800円【アクセス】金沢駅 徒歩7分
2021年08月08日創作料理【グルマンディーズ】しゃぶしゃぶ【完全個室しゃぶしゃぶ九西麻布本店】スペイン料理【フェルミンチョ】創作和食【ラ・ボンバンスLaBOMBANCE】フレンチ【エピスカネコ】創作料理【グルマンディーズ】レトロな隠れ家レストランでパリで活躍したシェフの創作フレンチを味わう知人の家に遊びに来ているかのようなアットホームな雰囲気の店内広尾駅から徒歩15分。パリの星付きレストランで活躍したシェフがつくる創作フレンチを楽しめる【グルマンディーズ】。確かな技術を活かした本格的な料理を、堅苦しくないカジュアルなスタイルで提供しています。店の入り口には小さな看板だけしかない隠れ家のようなレストランで、くつろぎの時間を過ごせるでしょう。『三田牛のカルパッチョ』。フルーツとたっぷりのパルメザンチーズを添えて【グルマンディーズ】のメイン料理はシェフ自らが産地に足を運び味を確かめた「三田和牛」を使っています。『三田牛のカルパッチョ』はほぼ生の状態で提供されるため、肉のおいしさをダイレクトに味わえます。肉の品質の良さを活かして極力シンプルに味付けされた料理をお楽しみください。グルマンディーズ【エリア】西麻布【ジャンル】創作料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】13000円【アクセス】広尾駅 徒歩15分しゃぶしゃぶ【完全個室しゃぶしゃぶ九西麻布本店】選りすぐりの和牛霜降り肉のしゃぶしゃぶを完全個室でゆっくりと味わう豪華コースを個室でじっくりと堪能できる六本木駅から徒歩6分。個室で贅沢に高級しゃぶしゃぶを味わえる【完全個室しゃぶしゃぶ九西麻布本店】。店内には完全個室が3室のみ。ゆったりとした空間で、厳選された和牛霜降り肉を食べられます。『お肉ブーケ』や『アニバーサリープレート』などのサプライズ演出が人気で、誕生日や記念日にも最適です。『熊本県産馬刺し』は希少部位を新鮮なまま提供しているしゃぶしゃぶの他にも高級食材をテーマとした一品料理を用意。『熊本県産馬刺し』は、限られた数しか流通していない熊本県産馬刺しの希少部位などを盛り合わせています。素材のよさを活かした料理と相性のよいワインや日本酒も用意されているので、大切な人と満足のいく料理を楽しめるでしょう。完全個室しゃぶしゃぶ九西麻布本店【エリア】西麻布【ジャンル】しゃぶしゃぶ・すき焼き【ランチ平均予算】15000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】六本木駅 徒歩6分スペイン料理【フェルミンチョ】3ツ星店レストランで活躍したシェフの斬新な発想の創作スペイン料理西麻布の路地にある温かい雰囲気の店六本木駅から徒歩7分。スペインの星付きレストランで修業したシェフによる創作スペイン料理を味わえる【フェルミンチョ】。日本各地の旬食材をスペイン流に活かした料理を楽しめます。店のワインセラーには料理に合うスペインワインが、約2,000本ストックされています。『根室産秋刀魚のマリナード』(Tapas900円/Racion1,480円)オレンジの酸味がアクセントになった一皿サッと炙った秋刀魚に、アニスの風味を利かせたソースで仕上げた逸品。北海道根室産の秋刀魚は、180~200gの最大サイズのものだけを使用。魚体が大きいことでしっかりと脂がのっています。シェフがこだわる極力シンプルな調理で、秋刀魚の旨みを堪能できるでしょう。フェルミンチョ【エリア】西麻布【ジャンル】スペイン料理・地中海料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】8000円【アクセス】六本木駅 徒歩7分創作和食【ラ・ボンバンスLaBOMBANCE】『ミシュランガイド東京』で5年連続で星を獲得している創作和食料理店店名は“ご馳走”というフランス語から名づけられている六本木駅から徒歩10分。高級料亭で腕を磨いた料理人がつくるジャンルを超越した日本料理を食べられる【ラ・ボンバンスLaBOMBANCE】。日本料理の伝統が息づいた自由奔放な創作料理を堪能できます。料理にメニュー名はなく、なぞなぞ形式のお品書きが用意されているなど、大人の遊び心をくすぐる演出を楽しめるでしょう。『3種の寿司が目にも鮮やかな野菜とともに』。コース内容は月替わりで変化を楽しめる【ラ・ボンバンスLaBOMBANCE】で提供されるのはコース料理のみ。その中の一つの『3種の寿司が目にも鮮やかな野菜とともに』は、鮮やかな野菜をふんだんに使い、見た目も美しく盛り付けられています。小さな焼きおにぎりの上にあん肝を包んだ牛肉がのせられているなど、創作的な一皿には料理人の自由な発想が活かされています。ラ・ボンバンスLaBOMBANCE【エリア】西麻布【ジャンル】創作和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】18000円【アクセス】六本木駅 徒歩10分フレンチ【エピスカネコ】閑静な住宅街で屋上菜園の食材を使った“ていねいな”フレンチをいただく映画のワンシーンのようなオシャレな雰囲気の店内六本木駅から徒歩7分。瀬戸内の魚や放牧豚を使ったフレンチが食べられる【エピスカネコ】。閑静な住宅街にある落ち着いた雰囲気の店内で、店の屋上菜園で採れた野菜とこだわりの食材でつくる料理を堪能できます。メニューは昼3,000円~、夜5,000円~とリーズナブルな価格にも注目です。『天然真鯛のソテー 自家菜園の菜の花と温野菜添え』は自家菜園の菜の花を使用瀬戸内海の天然真鯛をオリーブオイルでソテーした一皿。【エピスカネコ】の料理に使う魚は、すべて山口県の柳井港から直送されるものを使用。瀬戸内の旬の魚介類をベストな状態で提供しています。新鮮な自家菜園の菜の花と、山口県光市の温野菜をたっぷり添えて贅沢に仕上げています。エピスカネコ【エリア】西麻布【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】3500円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】六本木駅 徒歩7分
2021年08月06日「主役はゲスト」に通ずる潔いほどの純白な空間最高の食材で、何度食べても飽きのこない料理をおもてなしの心でゲストの思い出に残る一日を「主役はゲスト」に通ずる潔いほどの純白な空間料理への期待度が高まる真っ白な店内銀座駅徒歩3分、フレンチの【GINZATOTOKI】は、清潔感ある白を基調としたモダンな店内が特徴です。料理は、希少な食材を探すことからスタートし、厳選した天然素材の肉や魚、野菜を使用。日本の季節を感じさせる旬の素材を、最大限に引き出した自然派料理が楽しめます。「美術館の中にあるレストラン」からインスピレーションを得た真っ白な店内が、極上素材を最大限に引き出す白を基調とした店内は、美術館にいるような洗練された雰囲気。「レストランはゲストが店の雰囲気、カラーをつくるもの」という料理長。ゲストが主役になるように、真っ白のインテリアに。そして真っ白のお皿が、色彩豊かなフレンチの魅力を最大限に引き出します。最高の食材で、何度食べても飽きのこない料理をとびきりおいしい旬の国産食材を極上フレンチへと昇華【GINZATOTOKI】は、貪欲に世界中の素晴らしい素材を探し当て、誰もがおいしいと思う料理を追求し、それを食べたゲストに幸福感を味わってもらうことを目指します。食材は定番のフランスの代表的な食材だけでなく、日本ならではの旬の食材を多用。一度食べたあとにその季節が訪れると、また食べたいと思ってもらえる料理に仕上げています。その中でも、オススメのメニューを3つご紹介いたします。『高津川産稚アユのフリットウルカ』透明度の高い高津川上流で育ったアユは、身がしまり泥臭さのない“日本一のアユ”と呼ばれるここでしか味わうことのできない稀少な食材を探し、その食材でゲストに満足できる料理を提供することをモットーに掲げる【GINZATOTOKI】らしい一皿がこちら。高津川天然稚アユをフリットにし、すりおろしたきゅうりをゼリーとソースで仕上げた逸品です。天然アユのすがすがしい香りをゆっくりと堪能して。『干アワビの滋味あふれるリゾット』生ハムや香味野菜、コンソメ、赤ワインなどを加え3日間ほど味を含ませた『干アワビの滋味あふれるリゾット』2年間熟成した干アワビを1週間かけてもどし、3日間かけて味つけされたこの料理は、独特な乾物系の香りと、海藻の香り、潮の香り、肝の味わい、アミノ酸の塊のような旨みがぎっしりと詰まった味を醸し出します。手間暇かけたアワビをスライスし、日本のおいしい米のリゾットに合わせると、口の中で深い味わいが広がります。『北海道の焼尻島の仔羊のもも肉をパイ包みにしたオーブン料理』パイ包みにした仔羊のもも肉をオーブンで焼き、ハーブバターで仕上げ、万願寺唐辛子とナスを添えた一品フランスの三ツ星レストランの料理を元につくられた一品。稀少な北海道焼尻島産仔羊は、全く臭みがなくフワッとした食感と、口に含むと一口目から飲み込むまで旨みの肉汁があふれる肉質が魅力的。焼き上げた折りパイとの絶妙な組み合わせを楽しんで。焼き加減や大きさを工夫し、日本人の口に合うように気を配った珠玉の逸品です。おもてなしの心でゲストの思い出に残る一日を食材の「最高の旬」を見極め、素材のよさが最大限に活かされる料理を天然の食材はそれぞれ限られた期間に、最高の旬の時期があります。おいしさを最大限に引き出すために、赤身のヒレ肉や黒毛和牛サーロインなどの肉類では、ヨーロッパ製エイジンガ―で熟成させてから提供しています。香りが立ち込め、旨みが増し、肉がジューシーに仕上がります。記念日にはネーム入りプレートのタルトショコラのサービスも【GINZATOTOKI】は、ほとんどのゲストが、誕生日や記念日などお祝いの日に利用しています。店からは、必ずケーキにプレートとサインをつけてお祝いをし、心に残るワンシーンのお手伝いを。過去には、還暦祝いに赤いバラを60本用意したことも。できる限りの要望に応え、おもてなしの心を忘れません。結婚記念日や誕生日など、大切なお祝いをしたい日には、フレンチの名店【GINZATOTOKI】を訪れて。純白の空間の中、おもてなし精神に満ちた渾身の料理とサービスで、記憶に残る特別な一日となるでしょう。料理人プロフィール:十時亨さん1956年生まれ、福島県出身。国内で6年間修業し、渡欧。1992年から11年間【銀座レカン】の総料理長をつとめ、2003年に【レディタンザ・トトキ】を開店。開店10年の節目に【GINZA TOTOKI】としてリニューアルオープンさせる。GINZATOTOKI【エリア】銀座【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】6000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】銀座駅 徒歩3分
2021年08月05日東陽町【日本料理さざんか】御茶ノ水【中国料理新北京】国会議事堂前【中国料理星ヶ丘】六本木【BALCON TOKYO】渋谷【タワーズレストラン「クーカーニョ」】東陽町【日本料理さざんか】上品な日本料理と一大パノラマが織り成す優雅な時間ホテル最上の21階にあるお店。四季折々の日本料理と一大パノラマを同時に満喫できます【日本料理さざんか】は東陽町駅から徒歩7分、ホテルイースト21東京の最上階にある日本料理のお店です。品格と居心地の良さを兼ね備えた店内からはお台場・湾岸エリアの景色を望むことができ、開放感が味わえます。記念日や祝い事の他、デートの利用にもオススメです。『深川めし膳』は小鉢、煮物、揚げ物などを含む計7品のご膳です季節の素材と風味を大切にした料理は上品でありながら、ホッとできる味わいを楽しめます。訪れたら絶対に食べたい料理の一つが『深川めし膳』。お店のある地元・深川の郷土料理として愛され続けている味で、あさりの凝縮された旨みを感じる逸品です。かつおだしで味の変化を楽しむこともでき、最後まで飽きがきません。日本料理さざんか【エリア】東陽町/南砂町【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】4500円【ディナー平均予算】8400円【アクセス】東陽町駅 徒歩7分御茶ノ水【中国料理新北京】有名老舗ホテル内で高級食材をふんだんに使用した味わい豊かな中華料理をゆったりとくつろげる個室を完備。祝い事からビジネスシーンまで幅広く活用できます【中国料理新北京】は御茶ノ水にある老舗ホテル・山の上ホテル内にある中華料理のお店です。北京料理を中心とした中国各地の料理を、伝統を守りつつアレンジして提供しています。都会の真ん中にありながらも、喧騒とは無縁。静かで高級感のある空間は特別な日を彩るのにも最適です。『大型フカヒレの姿煮』は一人前で7,920円(税込)。一度は食べたい贅沢な逸品です定番メニュー『大型フカヒレの姿煮』には気仙沼産ヨシキリザメのものを使用。金華ハム、老鶏、豚のすね肉などをふんだんに使用したスープは黄金色が美しく、上品な味わいを楽しめます。フカヒレにしかない歯ごたえと弾力を最大限に引き出した調理法に、シェフの技量を感じます。中国料理 新北京【エリア】御茶ノ水【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】御茶ノ水駅 徒歩5分国会議事堂前【中国料理星ヶ丘】おいしい中華料理を庭園を眺めながら食べられるという癒やしの時間モダンチャイニーズを取り入れたシックな店内には重厚感と高級感が漂いますザ・キャピトルホテル 東急内にある【中国料理星ヶ丘】は王道を守りつつも、モダンさを取り入れた中華料理で人気を博しています。東京メトロ4線が乗り入れし、駅から直結しているという抜群の利便性を誇ります。店内からは赤松の並ぶ庭を眺めることができ、都会にいながらも開放感が味わえます。『シュウマイ』もお店がオススメするメニューの一つ。ひと口食べればこぼれんばかりの肉汁が溢れます中華料理の定番『シュウマイ』には、こちらのお店らしさが表れています。具材を包む厚めの皮は手づくりならではの弾力とモチモチとした食感が魅力。具材に使用する黒豚は粗く挽かれているため、一口噛んだ後も歯ごたえが。肉汁の旨みが口いっぱいに広がり、至福のときを過ごせます。中国料理星ヶ岡【エリア】永田町【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】3500円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】国会議事堂前駅 徒歩1分六本木【BALCON TOKYO】大人の感性をくすぐるモダンな空間で楽しい語らいをインテリアが印象的な空間。雰囲気だけでなく、おいしい食事も楽しめます三井ガーデンホテル六本木プレミアの最上階にあたる14階にあるのが【BALCON TOKYO】です。東京タワーを望むことができる店内は、現代的なインテリアに包まれ、洗練された大人の空間に。オシャレな雰囲気はデート向きですが、個室もあるため祝い事やビジネスシーンでの利用にもオススメです。スペシャリテの『特製ローストビーフ』は3日間かけてつくられた特製のグレービーソースと合わせて料理はジャンルにこだわらず、旬の食材を活かしたものを提供。シェフの一押しはグレービーソースと合わせて食べる『特製ローストビーフ』です。20日間かけて氷温熟成したリブロースは赤身の深い旨みが引き出された一皿。ワインをはじめとし、豊富に取り揃えられたお酒を楽しみつつ食べる料理にお腹も心も満たされます。BALCON TOKYO【エリア】六本木【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】5000円【アクセス】六本木駅 徒歩5分渋谷【タワーズレストラン「クーカーニョ」】東京の夜景を眺めながら、おいしいプロヴァンス料理とワインに舌鼓地上150mから東京を一望できる店内。ビジネスでの利用なら個室もオススメ【タワーズレストラン「クーカーニョ」】は渋谷駅から徒歩5分のセルリアンタワー東急ホテル 40階にあるお店です。ホテル開業時より長らく携わっているシェフが腕を振るうプロヴァンス料理を楽しむことができます。夜になれば東京の夜景を一望でき、特別な日を迎えるのには絶好のお店です。五感を刺激するのがプロヴァンス料理の特徴。鮮やかな料理には目を奪われます(写真はイメージです)プロヴァンス料理は豊富な種類の山の幸や海の幸を使用した、目にも鮮やかな料理です。ニンニク、オリーブオイル、ハーブを使用した料理も多く、香りも存分に楽しむことができます。そんな料理に欠かせないのがワインです。ボルドーやブルゴーニュなどのフランス産を中心とした世界中のワインを味わうことができます。タワーズレストラン「クーカーニョ」【エリア】道玄坂/神泉【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】6171円【ディナー平均予算】12221円【アクセス】渋谷駅 徒歩5分
2021年08月04日こんにちは、水曜担当の宿坊です。海外旅行が遠のいてしまって久しいですが、やはり恋しい。馴染みのない街の雑踏や、耳慣れない言語、聞いたこともない料理を現地の空気のなか味わう。そんな非日常を感じられるお店を見つけてしまいました。さあ、フランス料理を食べに行こう。この記事を書いた編集部員東京は銀座。強い日差しとアスファルトが放射する熱で上からも下からも暑いですが、地下への階段を一段一段下りていくと少しずつそれが遠いものに感じるあの感覚は、それこそ旅に近いのかもしれません。【サラマンジェ】は駅から少し歩いたビルの地下1階にあります。フランスの雰囲気を感じるのに必要なクラシカルな内装が好みですフランスへ行きたい。この情勢になる前に「2020年はフランスへ行くぞ!」と豪語していましたが、実現するのは少し先になりそうです。そんななかで旅の心地を感じられるレストランを求めて、フレンチというよりは"フランス料理店"を探していました。そして見つけた【サラマンジェ】さんは、フランスのリヨン地方の郷土料理を楽しめるお店です。額に入ったアート、白いテーブルクロス、赤と白のクラシカルな床、背もたれの高い椅子、カトラリーがぶつかる音が響く静かな店内。そこはフランスよりフランスを感じられる空間でした。ピスタチオ入りのリヨン風ソーセージ『ソシソン・リヨネ』今回は『リヨン料理コース』3,700円をお願いしました。一品目のこちらは、ぷりぷりっとした食感がたまらない、お肉の甘みがギュッとつまったソーセージです。とろっとしたたまねぎとスープの酸味がよく合い、マスタードで香りのアクセントをつけていただきます。一緒にいただいた硬めのパンとの相性も抜群。フランス産の鶏をワインヴィネガーで煮込んだ『プレオヴィネグル』メインは鶏肉をチョイス。しっとり、もちっと、ギュッとした食感の鶏肉を、酸味がありながらもこっくりとした旨みを感じるマッシュルームが入ったソースでいただきます。こういった料理はどうしても家では再現できないもので、リヨンで研鑽を積んだシェフのレストランだからこそ、こうしていただくことができます。アーモンドミルクのババロア『ブランマンジェ』お水のボトルやグラスにさえときめくプランマンジェはとってもなめらかで、ぷるんとした食感が幸せ。アーモンドの香りと一緒にいただいたカモミールティーの香りで、パリジェンヌになったような上品な気持ちにさせられます。日本でない国の料理を食べられるレストランはたくさんありますが、ディティールまでこだわった内観や、現地で経験を積んだシェフだけがつくれる料理に出合うと、こんなにも心が満たされることを知りました。そんなお店に出合えたこの夏、日本でもできる「いい旅の思い出」がつくれそうです。サラマンジェ【エリア】銀座【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】2300円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】銀座駅 徒歩3分
2021年08月02日食材それぞれの味わいを丁寧に引き出す至福の皿ハーブや花が彩る、繊細でカラフルな盛り付けを目でも味わう優雅な空間で、日常から解き放たれて食材それぞれの味わいを丁寧に引き出す至福の皿淡いパステルピンクの屋根や木の扉がお洒落な入り口。何度訪れても、足を一歩踏み入れる時の優雅な雰囲気に魅了される福山駅より徒歩5分。閑静なエリアに佇む【LEMIROIR(ルミロワール)】は、「料理は心を映しだす鏡のよう」と語る中山シェフによる、食材そのものの味わいを丁寧に引き出した至極の皿が味わえるフレンチレストラン。食材は、広島が誇る瀬戸内海の新鮮な魚介をはじめ、全国各地から旬の上質なものだけを仕入れています。アンティークのシャンデリアや調度品が優雅なひと時を演出味わいのある木の扉を開ければ、そこは、本場フランスに訪れたかのような優雅な雰囲気。店名の由来である「鏡」がいくつも飾られ、広がりを感じる空間となっています。壁に飾られている絵画は骨董市で買い集めたもので、中にはかなり高価なものもあるのだとか。アンティーク調のライトが、テーブルに温かな明りを灯します。ハーブや花が彩る、繊細でカラフルな盛り付けを目でも味わう上質なフランス産アスパラガスをやわらかくソテーし、パルマ産生ハムとあわせたひと皿。アンティチョークのピューレと、黒オリーブを乾燥し細かくしたトッピングがアクセントにディナー、ランチ共におまかせ1本のコースは、鮮やかな彩りの『前菜』から、優しく力強い味わいの『肉料理』、さらに『デザート』まで、いずれも味わいだけでなく、盛り付けの美しさにも魅了されるラインナップ。エディブルフラワーやハーブ使いも巧みで、「味わう前にまず撮影して残したい」というゲストも多いのだとか。ここからはその中でも、お店オススメのメニュー3品をご紹介します。先進的なハーブ農園として全国に知られる【梶谷農園】のエディブルフラワーも添えられた『若鮎とコンコンブルのソース』は、胡瓜にジンを加えたグリーンのソースが鮎の旨みを際立てる『若鮎とコンコンブルのソース』は、川を思わせる爽やかな色彩を五感で楽しむひと皿。鮎は広島県産のものを三枚に下ろし、丁寧に下ごしらえ。骨や内臓からソースをつくり、一枚ずつ塗ってロール状にしています。まるでアートさながらに変身した鮎の、ほろ苦い旨みまで堪能できる逸品です。中山シェフ渾身のスペシャリテ『人参のキューブとキャビアレモンの香り』シェフ渾身のスペシャリテのひとつ『人参のキューブとキャビアレモンの香り』は、目の覚めるようなオレンジとブラックのコントラストがインパクトあるひと皿。ソースも人参からつくられており、地元広島で育った上質な人参の甘味を存分に味わえます。たっぷりとトッピングされたキャビアの塩分が程よいアクセントに。香辛料をきかせたパンドエピスが仔羊の旨みを引き立てる『仔羊のロティとアスパラソバージュ』スパイシーな香りが食欲を刺激する『仔羊のロティとアスパラソバージュ』は、仔羊のロースの良い部分のみを贅沢に使用し、シナモン、八角、ジンジャーなどの香辛料をきかせたパンドエピスを側面に。仔羊ならではのやわらかさと、力強い旨みがあとを引くおいしさです。優雅な空間で、日常から解き放たれて2名~6名まで利用可能な個室は、ビジネスシーンでの大切な会食や接待にもおすすめパリッとしたクロス、アンティークのシャンデリアや調度品……。さらに、美しいグラスや器など、ひとつひとつが優雅な時を演出します。6名まで利用可能な個室もあり、記念日や大切なデートに訪れたら、きっと忘れられない思い出になるはず。日常の喧騒から解き放たれて、非日常を満喫してみては。フランス産ワインも常時120種類ほど用意されており、料理との絶妙なマリアージュをバラエティ豊かに楽しめるのもうれしいところ。そのほとんどが1本のみと、プレミア感の高いものなのだそう。そのほか、食前酒から食後酒まで、豊富なお酒が揃っているので、料理や好みに合わせてセレクトしてみては。料理人プロフィール:中山孝雄 さん1966年、神奈川県生まれ。幼い頃より料理に興味を持ち、調理師の専門学校へ。卒業後、様々な名店で修業を重ねた後、カナダとスイス、2ヶ国のフランス料理店でさらに腕を磨く。料理だけでなく、出会った人や自然の美しさ、様々な出来事から大きなものを得て帰国し、【LEMIROIR】を開店。2013年ミシュランガイドの星を獲得。LEMIROIR【エリア】福山/府中【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】3800円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】福山駅 徒歩5分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年08月02日美しい庭園や自家菜園に囲まれた一軒家レストラン本場フランスで培った技で、国産食材の魅力を引き出したフレンチを提供料理のおいしさを膨らませるワインを豊富にラインナップ美しい庭園や自家菜園に期待が高まる一軒家レストラン古江駅の北の山手に広がる閑静な住宅街の中腹に鎮座する一軒家フレンチレストラン【ル・ジャルダングルマン】。駅からなだらかな坂道を歩くこと数分、突然広々とした果樹園が広がり、その向こうにヨーロッパのシャレーかと見まがう赤茶色の壁に店名が大きく書かれた一軒家が現れます。ゲートから入り口まで続く坂道に自家菜園の野菜やハーブが。この演出に料理への期待が自然と高まります。四季の移ろいを感じられる一軒家レストラン店名通り、「ル・ジャルダン」=庭園に囲まれ、天気の良い日は大きな窓から陽光が差し込む店内。シンプルモダンをテーマにチョイスされたインテリアを効果的に配置し、温かみのある雰囲気を醸し出しています。ビギナーも自然体で食事できる雰囲気オーナーシェフの小山賢一氏は3年間の渡欧経験でフレンチの伝統的な技法を習得。同店では、クラシックをベースに、地場を中心とした国産食材の“地力”を前面に押し出した現代風フレンチを提供しています。一瞬で移ろう旬のはかなさを盛り込んだ料理には、訪れるたびに新鮮な驚きを感じられることでしょう。本場フランスで培った技で、国産食材の魅力を引き出したフレンチを提供メニューはシェフおまかせのコースのみで、ランチは5,500円・7,700円・13,200円の3種類、、ディナーは7,700円・13,200円があります。いずれも珠玉の逸品が並びますが、今回はこちらの3品をご紹介しましょう。皿の上に“旬”が彩る『自家菜園の野菜を使ったサラダ』一皿に季節感と野菜の生命力がいっぱい自家菜園の野菜率が90%という広島のテロワールがギュッと盛り込まれた一皿。薄めのドレッシングを使い、旬の野菜が持つ食感、甘味やほのかな苦みなど野菜本来の味わいを楽しめます。『村 公一さんが捕ったスズキのポワレヴェルベーヌ風味』爽やかなベルベーヌの香りが優しい余韻を残しますジャンルを問わず全国のシェフから信頼される漁師・村公一氏のスズキは、ベルベーヌの香りでどうぞ。『ラパンのもも肉のロティ』噛むほどにおいしさが広がりますラパンとは「うさぎ」肉の意。癖がなく、さっぱりとした味わいのもも肉をじっくり焼き上げています。料理のおいしさを膨らませるワインを豊富にラインナップ料理もさることながら、それに寄り添うワインも好評。グラン・ヴァン(=偉大なワイン)も取りそろえるなど、そのユニークな顔ぶれにも注目してみてください。料理とワインとのペアリングをぜひまるでフランスの田舎のオーベルジュのような【ル・ジャルダングルマン】。自然豊かな環境や、自家菜園から収穫される野菜やハーブ、そして広島をはじめとして全国から届く新鮮な食材たち。本場仕込みの確かな技術とシェフのセンスで皿の上に表現される軽やかな料理の数々。五感で体験させてくれる一軒へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。料理人プロフィール: 小山賢一さん1961年、広島県生まれ。幼い頃から料理に慣れ親しむ。はじめて味わったベシャメルソースに感動、本場のフランス料理と文化に触れるべく、渡欧を決意する。1986年から3年の間に、スイスの【ホテルペンタ】、【レストラン ピュネー】、フランスの【オーベルジュ ドゥ レリダン】、【ル ・ジャルダン グルマン】、【サンジェームスクラブ】などでの修業を経て帰国。1990年より【ル・ジャルダングルマン】を開業。ル・ジャルダングルマン【エリア】西区/横川【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】8000円【アクセス】古江駅 徒歩5分
2021年07月23日二人のシェフの響宴。佐賀の恵み溢れる、二日だけのガストロノミーイベント2021年7月3日。佐賀県有田町で、フーディたちが集うガストロノミーイベントが行われた。佐賀でガストロノミーイベント?と意外に思う人もいるかもしれない。会場となった【arita huis】実は佐賀はその恵まれた地理と気候によって、さまざまな良質な農作物や魚に恵まれている。海は豊かな有明海と玄界灘に面し、有名な有明海苔や唐津の雲丹はもちろん、クエや鯖など魚の質もいい。山畑に目を向けてみると、日本最古の田んぼが遺跡として残るなど、農業を営んできた歴史もとても古い。さらに江戸時代に本格化した有明海の干拓で広がった平野は、ミネラルが豊富な上に、脊振山系の澄んだ水が流れ込み、「米づくり日本一」にも輝いた実績を持つ日本屈指の米どころだ。そして、400年以上の歴史を誇る磁器「有田焼」の生産地でもある。こうした豊かな食材と歴史ある器、自然と独自の文化を結集し、これから先の未来へ繋げるイベントとして行われたのが今回の「USEUM SAGA」なのだ。イベント中の【arita huis】オープンキッチンの様子「USEUM SAGA」とは、美術館(MUSEUM)に飾るような器を使い(USE)、才能溢れる料理人が佐賀県食材を使った料理を楽しむことがテーマ。そんなイベント会場となったのは、【arita huis(アリタハウス)】。有田焼専門店がずらりと並ぶ有田の人気スポット「アリタセラ」内にあるレストランだ。そして、今回の主役となるシェフは二人。一人は【arita huis】の増永琉聖さん。あくなき探求心で新しいフランス料理を日々考え、22歳でシェフに抜擢された実力の持ち主だ。そしてもう一人のシェフが、東京の【abysse(アビス)】の目黒浩太郎さん。実は、目黒さんのイベント参加は、増永さんからのたっての希望で実現したもの。増永さんは魚の料理を得意とするが、そんな増永さんが注目し、憧れていたのが、すでに魚料理に定評のある目黒さんだった。その思いを受けて、目黒さんは考えた末、イベントへの参加を決意したという。このイベントは、県内の有望な料理人とそのチームが県外の実力派シェフとともに料理をする機会を作ることで、若手のスキルアップを目的とした取組みという側面もあると聞いた。今回は、目黒さんが佐賀に打ち合わせに来た折に、二人で話し合いながらさまざまな佐賀県の食材に触れ、使ってみたいものをセレクトし、それぞれが一皿のメニューを考える。その料理をコースに組み込み、ゲストに楽しんでもらう仕立てとなった。コース2品目「竹崎蟹/唐津レモン」(増永さん作)器・井上萬二「ローカルガストロノミー」という言葉が聞かれるようになって久しいけれど、最近私自身、興味があるのは断然地方の食やレストランだ。佐賀の豊かな食材を、二人のシェフがどんなふうに料理をするのか。期待に胸を膨らませながらテーブルについた。目の前のオープンキッチンからは、シェフたちの熱気がガンガン伝わってくる。最初に運ばれてきたのは目黒さんがつくった「雲丹/煎茶」という料理だ。副島園の煎茶を練り込んだパスタに、ちょうど旬の唐津の赤ウニがのせられている。煎茶の苦みと香りに、ウニのなめらかな甘みがうまく合わせられてさっぱりとしたおいしさだ。この鮮度の良いウニの甘みや鮮やかな茶の香りは、現地で食べる醍醐味だろう。次の料理は、増永さんがつくった「竹崎蟹/唐津レモン」。器はなんと人間国宝の井上萬二ではないか。そこに、カットした木片を器にし、モダンな“蟹コロッケ”とでも呼びたくなる料理が美しく盛られている。斬新な器の使い方に感心しながら、料理を食べると、カブのクリームに蟹が甘やかに交じり合い、ふわりとエキゾチックで爽やかな香りが口に広がる。聞けば、レモンリーフ、そしてレモンも使っているという。端正な器と、フレッシュな感性が融合した世界は、なかなか刺激的だ。3品目「コハダ/発酵トマト/ほうれん草」(目黒さん作)器・「2016 /」(Pauline Deltour)目黒さんの「コハダ/発酵トマト/ほうれん草」も、面白い。主役はコハダ。実はコハダは東京市場で流通している40%が佐賀県産のもの。そのため獲れたコハダはほとんどが豊洲にいってしまい、地元ではあまり食べられないのだという。そんなコハダを赤酢でマリネし、アスパラガスを添え(実はアスパラガスの生産量も国内2位を誇る)発酵トマトとほうれん草のソースを大胆に敷いた皿で登場した。こうした食材のバックストーリーを知れば、目の前の料理がもっとおいしく感じ、そして色鮮やかに記憶に残る。ちなみに、大胆なソースの模様が面白いと言ったら、目黒さん「窯元でろくろを借りて、厨房でろくろにお皿を乗せてソースを敷きました」と笑顔で教えてくれた。5品目「剣先イカ/自然薯/フロマージュブラン」(目黒さん作)器・「1616 /arita japan」酒器・「やま平窯」視覚的な美しさを大切にしていることは、目黒さんの他の料理からもうかがえる。5皿目の「剣先イカ/自然薯/フロマージュブラン」は世界が魅了された有田焼の白磁の“白”をイメージし、“白い料理をつくりたかった”という思いが現れた美しい一皿。見た目だけでなく、味も抜群だ。昆布のオイルでマリネしたイカに、白キクラゲ、白いとうもろこしなどをあわせてフロマージュブランのソースを添えているのだが。旨みをのせたイカにクリーミーな酸味が驚くほど良く合う。そして、時折顔を見せるキクラゲやとうもろこしの食感が楽しい。9品目「金桜豚/味噌/コンソメ」(増永さん作)器・15代酒井田柿右衛門一つのコースで二人のシェフの料理を味わっていると、それぞれの個性がお皿から伝わってくるのも面白い。目黒さんの“発酵や旨みを重ねて深くなる料理”の印象とはまた違い、増永さんの料理は、シンプルだけれど、香りの余韻が長く続く。そんな増永さんの料理で印象的だったのは「金桜豚/味噌/コンソメ」だ。豚肉をゴロッとかたまりでローストし、下には蓮根餅を忍ばせて。鶏のミンチでとったスープにカツオとサバでとっただしをあわせたコンソメをかけていただくのだが、これが、実においしい。コンソメをかけたばかりのときは、すっきりとしているスープが、しばらくすると豚肉の脂が溶けて混じり合い、どんどん味が甘く濃厚に変化していく。そしてふっと、ハーブの香りが鼻をくすぐる。そのスープをソースがわりに豚肉を食べると、やはり印象がどんどん変わっていく。さらに、そのスープを吸った蓮根餅が抜群なのだ。白磁の第15代酒井田柿右衛門の茶椀が意外にもしっくり馴染んでると思えるのは、この料理が、ボリューム感がありながらも、澄んだ繊細な部分を持つからかもしれない。11品目「夏クエ/実山椒/花山椒」(目黒さん作)器・14代中里太郎右衛門そして、コースのクライマックス、目黒さんの「夏クエ/実山椒/花山椒」も印象に残る一皿だった。14代中里太郎右衛門の器に盛り付けられた美しいクエは、大胆にシンプルに焼きあげられている。添えられているのは、ツルムラサキと実山椒のソースと花山椒のピクルスだ。夏のクエは脂が少なくさっぱりとしている。実山椒や花山椒が生み出す野生的な野山の香りと刺激が、しっとりと仕上げた夏のクエの蛋白な味を爽やかに引き立てる。13皿目「チョコレート/ほうじ茶」(増永さん作)器・「2016 /」(Kirstie van Noort)13皿を締めくくるデザートは、目黒さんの「南高梅」のサバランに、増永さんの「チョコレート/ほうじ茶」。「チョコレート/ほうじ茶」は、チョコレートのテリーヌにクローブなどのスパイス、副島園のほうじ茶で香りをつけたもの。上にはかわいらしいそばの花があしらわれていた。香ばしい炒ったほうじ茶の香りがするチョコレートを食べながら、最初のスターターが副島園の煎茶の料理で始まったを思い出す。同じ茶園のお茶の料理で始まり、そしてお茶のデザートで終わる、というのが二人のシェフのこのコースにかけたお互いのメッセージの交換のように感じ、13皿の料理の数々が一気に走馬灯のように蘇った。振り返ってみると、魚や肉はもちろん、野草、きのこから、シナモンなどのスパイスにフルーツまで!あのおいしかった魚も、お肉も、野菜も全部県産のだったということに素直に驚く。そして、しみじみと、佐賀は様々な食材に溢れている土地なのだと実感。コースを通し、豊かな佐賀の海山を駆け巡る旅をしたような気持ちになった。左上が目黒浩太郎シェフ、その隣が増永琉聖シェフ。ほか【abysse】から3人のスタッフが佐賀入りし、【arita huis】のスタッフとともに、イベントをつくりあげた。改めて思うが、日本の地方は、本当に豊かだ。それぞれの歴史や文化があり、それぞれの自然が育んできた恵が溢れている。その豊かさに、外からの人達の視点も交えて、今までにない角度で光を当て、新しい魅力を表現していることに触れられるのも、こうしたイベントの魅力だろう。その土地に眠るさまざまなストーリーは、知れば知るほど面白い。そしてその魅力を知ればまた、この地を身近に感じ、再訪したくなってしまう。この「USEUM SAGA」は場所を変えて年内にまた行われるという。知られざる佐賀の魅力にぜひ触れに出掛けて欲しい。「USEUM SAGA」問い合わせサガマリアージュ推進協議会までメールでお問い合わせをryuutsuu-boueki@pref.saga.lg.jp撮影/神林 環
2021年07月22日チャペルサイドにある南仏をイメージしたお店常に模索し、革新を追求する新しいフレンチを提案畑へ出向くと料理へのインスピレーションがわき立つチャペルサイドにある南仏をイメージしたお店チャペルに隣接している【ラ・ロシェル南青山】はウェディングパーティの利用に最適教会が隣接している素敵なレストラン【ラ・ロシェル南青山】は、南仏のレストランの雰囲気をもつ大人のための極上フレンチです。門から中に足を踏み入れると、まるで旅に出かけたかのような非日常的な気分が味わえます。特別感のある雰囲気に料理への期待も高まります。南プロヴァンスをイメージした白色の壁やテラコッタのタイルを敷き詰めた内装南プロヴァンスのムード漂う店内には、オーナーのこだわりと想いが詰まっています。ダイニングのセンターには大きな花を配し、さまざまな色彩の花が馴染むシックで温かみのある店内に。レストランウェディングをしたお客様が結婚記念日やお誕生日などの各記念日に再度足を運ぶことが多いのも、このレストランの特徴です。常に模索し、革新を追求する新しいフレンチを提案確かな素材、確かな技、想いで至福の味をフレンチの技法を持ち合わせつつも新しいフレンチのスタイルを提案する【ラ・ロシェル南青山】。シェフの川島さんは長年ラ・ロシェルで”懐石フレンチ”を学び、また3年間渡仏し、フランス料理の伝統、進化を肌で感じ、フランス料理と日本料理の良さが重なり合った表現方法で食材を調理する点が魅力です。その中でも、お店オススメのメニューを3つご紹介いたします。『オマール海老のクリスタルジュレ』オマール海老をジュレで纏い、キャビアを添えた『オマール海老のクリスタルジュレ』『オマール海老のクリスタルジュレ』は、ウイキョウやディルを加えることでアクセントを付けた香り高い一品。生でいただける塩原高原のかぶの味わいが、最もおいしくなる季節にだけ提供されるスペシャリテです。『宇和島産真鯛のヴァプール』”瀬戸内”をテーマに日本料理とフレンチを融合させた『宇和島産真鯛のヴァプール』『宇和島産真鯛のヴァプール』は、荒波にもまれ味わいの乗った春のサクラダイの香りを活かし、旨みをにがさない火加減で蒸しあげ、皮目に色合いを乗せた至極の逸品。ソースは、マダイのだしを濃縮したスープに、瀬戸内のオリーブやレモンの味わいを加えて。素材の味を引き出す日本料理を活かした川島さん”個性”そのものが堪能できる魚料理です。『苺と塩キャラメルのヌガー塩サブレ入りフロマージュブランのアイス』クリスマス島の塩に感銘を受け、”塩”をテーマにつくられた『苺と塩キャラメルのヌガー塩サブレ入りフロマージュブランのアイス』こちらは、【ラ・ロシェル南青山】オープン当初から変わらず使い続けている埼玉県産の”やよいひめ”の苺を使った人気のデザートです。自然の力で結晶したクリスマス島の塩は、角のない丸みのある塩味と潮の香りが特徴で、調理する素材の旨みを引き出します。この塩と、絶妙な甘味と酸味のバランスが取れたやよいひめの苺を合わせることで究極のデザートが誕生しました。畑へ出向くと料理へのインスピレーションがわき立つシェフ自らが手摘みする朝採れの野菜やハーブが味の決定打にハーブは、食材の持ち味を引き立ててくれる名脇役。シェフの川島さんが続けているこだわりに”ハーブの収穫”があります。どんな天候の日も、西東京・田無市にあるニイクラファームという料理人の中では紹介でしか入れないハーブ園に通い詰めるこだわりようです。一皿一皿が芸術的な配置。他のフレンチシェフとの交流を密にし料理へのアンテナを張るシェフの料理への探求心は、お皿への配置にも表現されます。積極的に他のフレンチシェフとのコミュニケーションを取り、料理づくりへとつなげています。また、全国各地の第一次生産者の元へ訪れた瞬間に、料理へのインスピレーションが舞い降りるということも。食材から料理法、配置に至るまで飽くなき追求を続けることがグルメな人たちの舌をうならせるのでしょう。格式高いフレンチと思われがちですが、「特別な日以外にも普段使いするゲストは多い」と言います。【ラ・ロシェル南青山】は、ショッピングで表参道に来るとき、接待での利用などさまざまなゲストが自由に来店するお店です。伝統をもとに、進化を続けるフレンチを求め、今日もおいしいもので心まで満たしたいゲストが訪れます。料理人プロフィール:川島孝さん1967年群馬県生まれ。1989年ラ・ロシェル入社後、ラ・ロシェル一筋で修業を積み38歳にて渡仏。2017年【ラ・ロシェル南青山】総料理長に就任し、現在に至る。基本を大切にしながらも、斬新で前衛的な料理、新しい世界観を追求し続けている。ラ・ロシェル南青山【エリア】表参道/青山【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】6000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】表参道駅 徒歩3分
2021年07月22日都会の街になじむカジュアルでシックなお店そのときにしか味わえないフレッシュな料理が絶品フランス語で“引き出し”を意味する店名を掲げる想い都会の街になじむカジュアルでシックなお店シックな店構えにカジュアルな手書きのメニュー。パリの裏路地に迷い込んだよう外苑前駅から歩いて10分、外苑西青山キラー通り沿いにあるのがフレンチビストロ【bistro Tiroir】。ここは、パリの路地裏を思わせる雰囲気が魅力的。旬にこだわった産地直送の食材をふんだんに使ったクラシックなフレンチにアレンジが加わった、ここでしか味わえないビストロ料理が絶品です。ウッディな空間の中、おいしいビストロ料理をカジュアルに堪能こぢんまりとした店内は、シックで大人の雰囲気。木の温もりが感じられ、どこか親しみがもてる空間の中、絶品フレンチが堪能できます。大切な人の記念日や仕事帰りにふらりと立ち寄るにも最適。知っていると誰かに自慢したくなる一軒です。そのときにしか味わえないフレッシュな料理が絶品海に囲まれた日本の環境に着目し、新鮮な魚介をメニューに取り込むビストロというと、パテやテリーヌなどのシャルキュトリーを看板メニューとして打ち出すお店が多い中、ここ【bistro Tiroir】では、産地直送の野菜や魚を使い、そのときにしか味わえないフレッシュな料理が並びます。その中でも、オススメのメニューを3つご紹介いたします。『ブーダンノワールのアップルパイ』新鮮な豚の血とキャラメリゼしたりんごをパイ生地で包んで焼き上げた『ブーダンノワールのアップルパイ』お店のスペシャリテである『ブーダンノワールのアップルパイ』は、最初はデザートだと思って注文するゲストが多い一皿。豚の血のコクと旨みに、キャラメリゼしたりんごのほどよい苦みと甘味が加わり、風味豊かに。パイ生地のバターの香りとサクサクッとした食感が口一杯に広がり、一度食べたらリピートする人が多い人気メニューです。『島根の鮮魚の一皿』国内で獲れる新鮮な魚介を活かした冷前菜やメインディッシュ直接仕入れた島根県産の新鮮な魚を、冷前菜やメインディッシュで常に味わえるのも【bistro Tiroir】ならではです。「その日の一番の魚」を厳選し、魚の身質や状態を見極めて、素材の持ち味を活かした一品をしっかりと噛みしめて。『山形豚のパテ・ド・カンパーニュ』フランスの伝統的な郷土料理『山形豚のパテ・ド・カンパーニュ』山形県の認定豚やフォアグラ、ピスタチオなどを使い、何度も試行錯誤を重ねて今のレシピに至った『山形豚のパテ・ド・カンパーニュ』も必食です。豚肉、鶏の白レバー、フォアグラを混ぜて焼き上げ、味がなじむまで10日以上寝かせ、熟成させた珠玉の逸品です。フランス語で“引き出し”を意味する店名を掲げる想い引き出しを見つけ、明日への行動につながるエネルギーになるよう名づけられた店名フランス語で“引き出し”を意味する“Tiroir(ティロワ)”を店名に掲げた【bistro Tiroir】。料理やワイン、ゲスト同士やスタッフと関わる中、さまざまな世界観の引き出しから新しい発見や刺激、楽しいことを見つけ出し、明日への行動につながるエネルギーを。そんな想いを託しています。スペシャリテを目当てに特別なひとときをスペシャリテの『ブーダンノワールのアップルパイ』や『ホワイトアスパラガスのババロアカマルグの塩アイス乗せ』(季節限定)を目当てに立ち寄るのもいいでしょう。秋にはジビエの取り扱いがはじまるのも楽しみです。おいしい料理とワインが好きなゲストには普段使いの一軒に。また、結婚記念日や誕生日など、特別な日にも【bistro Tiroir】を訪れて。居心地のいいセンス溢れた空間の中、おいしい料理を頬張りながら至福のひとときを過ごすことができます。料理人プロフィール:川島大輔 さん【レストランモナリザ丸の内店】、【レストランヒロミチ】を経て、2017年【bistro Tiroir】のオープン時よりシェフを任される。同年ビブグルマンを獲得。産直の野菜や魚を多用し、その瞬間にしか食べられないフレッシュな料理の考案に注力し、ゲストに驚きと楽しみを提供する。bistro Tiroir【エリア】原宿/明治神宮前【ジャンル】ビストロ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】7000円【アクセス】外苑前駅 徒歩10分
2021年07月18日隠れ家のような店内でフレンチ創作料理を味わうフレンチの名店で経験を生かしたドラマチックな料理一皿ごとに一杯のワインを合わせる「ペアリングコース」隠れ家のような店内でフレンチ創作料理を味わう全8席の空間でゲストのプライベートな時間を大切にする店内恵比寿駅から徒歩1分。フレンチをベースとした創作料理が食べられる、隠れ家【Aligoteur】。お店には看板がなく、予約のゲストのみが店舗階に止まるエレベーターを使えるという特別感があります。完全紹介制のレストランですが、ヒトサラなら予約ができます。記念日や特別な日のディナーに大切な人を連れて行きたい店名の【Aligoteur】はブドウ品種・アリゴテと「ありがとう」の造語。ブルゴーニュやボルドーを中心とするフランスワインを提供しているため、記念日などのディナーにもオススメです。ブルゴーニュでワインの製造に携わっていた料理人&ソムリエの田口さんが、料理にマッチするワインを提供してくれます。フレンチの名店で経験を生かしたドラマチックな料理【Aligoteur】ではフレンチをベースにしつつ、シェフの自由な発想から生まれる料理が多いのが特徴。日本とフランスの名店で経験を積んだ田口シェフが、旬の食材を使って11~12皿で織りなすその日の『おまかせコース』を提供しています。その中でも、お店オススメのメニューを3つご紹介します!『鮑の酒蒸しにキャビアを敷き詰めて』『鮑の酒蒸しにキャビアを敷き詰めて』(コースの一例)日本酒で蒸した鮑をキャビアと一緒に贅沢にいただく鮑の上にキャビアをのせた贅沢な一皿。鮑を日本酒で蒸して、香りや風味をつけながら、柔らかく仕上げています。フレンチをベースとしながら、他のジャンルの調理方法を取り入れるなど、フレンチにとらわれない自由な発想とアレンジで”新たなおいしさ”を追求しています。『サラダオマール』『サラダオマール』(コースの一例)オマール海老を季節ごとの調理法で仕上げているオマール海老を四季折々の食材と組み合わせた『サラダオマール』。季節ごとに調理法が異なり、冷製や温製などを使い分けることで、素材の味を最大限に生かしています。その時季ならではのアレンジに出会える一品。料理の皿から漂う季節ごとの風情を味わってみてください。『トリプルコンソメ』『トリプルコンソメ』(コースの一例) 店のシグネチャーとして愛されるスープ【Aligoteur】の看板メニューとなっている『トリプルコンソメ』は、丁寧に仕上げたダブルコンソメに、さらにもう一度鶏ガラの風味と旨みを加えた贅沢なスープです。見たことのないような濃い琥珀色のコンソメスープは、芳醇な香りや濃厚な味わいを堪能できます。一皿ごとに一杯のワインを合わせる「ペアリングコース」ブルゴーニュでワイン醸造に携わった田口シェフが提案するスペシャルなコース特別な日のディナーには『おすすめコース』をペアリングで楽しんでみてはいかがでしょうか。一皿ごとに一杯のワインを提案してくれるため、ワイン好きな人にはたまりません。本場でワイン醸造に携わった田口シェフだからこそできる【Aligoteur】ならではの魅力です。完全紹介制という特別感から始まる大切な人とのディナー。経験豊富な料理人がつくり出す多彩な料理と、本場のワインとのペアリングを堪能できます。恵比寿駅から徒歩1分という、都会の隠れ家レストラン【Aligoteur】で、特別な時間を過ごしてみませんか。料理人プロフィール:田口浩平さん北海道出身。札幌の【ル・ジャンティオム】でキャリアをスタート。渡仏してブルゴーニュで5年間ワイン醸造に従事し、帰国後は【メゾン エメ・ヴィベール】など東京の名店で活躍。2018年秋に【Aligoteur】をオープンする。Aligoteur【エリア】恵比寿【ジャンル】イノベーティブ・フュージョン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】25000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩1分
2021年07月16日さて、今回も「シェフがオススメするお店」サイトからピックアップした、お店と料理をご紹介!ご紹介するのは、神泉にある【遠藤利三郎商店】。じつはこの【遠藤利三郎商店】、本店は押上にあり、ワイン好きなシェフたちが口々にオススメしているワインバーなのです。まん延防止対策のため、現在の営業は19時に料理がラストオーダー、20時閉店ということだったので、しっかり楽しむためにも、今回は18時にはお店に着くように、うかがってまいりました。神泉駅から歩いて5分ほど。渋谷の喧騒を離れて、大人っぽい気の利いたお店が点在するエリアにあります夏至を超えたばかりでまだまだ陽が長い日が続いているので、この時間でもまだまだ明るい。しかも、ファサードがガラス張りになっているので店内も明るく、まるで昼飲みしてるかのような感覚。羽が伸びてゆくような思いです。……というわけでスパークリングから乾杯です!乾杯のスパークリングワインとアミューズ。左の『ウフ・ブルイエ』は、ウニとコンソメジュレがのったなめらかなスクランブルエッグ。右は、ラタトゥイユに輪切りの甘唐をのせてお店に入ってまず驚いたのが、その壁面。吹き抜けで天井が高いつくりになっているのですが、その壁の一面はびっしりとワインが並んでいます。よく、古い図書館で壁一面が本で埋め尽くされ、ハシゴを使って高い場所に本を取りに行くようなシーンを、映画で見かけることがありますが、それのワイン版といった感じ。実際に高い場所のワインを取るためのハシゴも、ちゃんと用意されています。ワインが好きな方ならば、きっとこの光景を目の当たりにするだけでも「この店好き!」と思ってしまうかもしれません。さてさて、その豊富に揃うワインと一緒に楽しむ料理として、今回いただいたなかでいちばん、ご紹介したいのが『利三郎特製!オードヴル盛り合わせ』です。『利三郎商店特製!オードヴル盛り合わせ』。写真は2人分で1800円、1人分追加するごとに800円プラス右下から時計回りに、豚肉のリエット、鶏白レバーのムース(スプーンで蜂蜜をかけて)、パテ、大山鶏のハム、パルマ産生ハム、ピクルス、キャロットラペ、そしてバケット、という充実ぶり。メニューの前菜欄に書いてある14品の料理のうち、なんと6品が楽しめます。なんなら『大山鶏のハム』は、前菜欄には書いてないメニューです。はたしてこの一皿だけでワインが何杯飲めてしまうんだろう。また来たいと思える店に出会うと、「次は、前と違う料理を注文しよう」という気持ちになるものですが、このオードヴル盛り合わせは、きっと次回訪れたときも注文してしまいますね。……アミューズとともにいただいたスパークリングは、とうになくなり、白ワインとともにこのオードヴルたちを楽しむことにしました。『ブラータチーズと白桃のカプレーゼ』1,100円。さっぱりした甘みと、ブラータチーズの軽やかなコクに夏らしい涼しさを感じる前菜『マダイと水ナスのカルパッチョ カラスミがけ』1,500円。マダイの淡白な身、ゴロっと大きめの水ナス。さらっと口の中を通って、すぐワインを追いかけたくなるオードヴルの量がしっかりめだったので、カプレーゼ、カルパッチョが登場する頃には白ワインは空になり、赤ワインを追加でオーダーします。そしてその頃には、日も落ち切って、辺りはすっかり夏の夜。さっきまでは、外の光がお店を照らしていましたが、今度はこの店が発する賑わうような明かりが、逆に店前の道をぼんやりと照らすように明るくします。メインの肉料理は『福島県産 川俣シャモのロースト ジュのソース』3,300円。トウモロコシのピューレとともに水分を保ったまま火が通ったシャモの、しっとりとした食感。噛めば噛むほど、肉の旨みと香りがにじむワインは“白”から“赤”へ、料理は“軽い”から“重い”へ、光は“明るい”から“暗い”へ。時間の経過とともに、色と味わいをグラデーションのように楽しんだ気分。ただおいしい料理に出会ったのとは違う、不思議な満足感が体を包みます。おいしかった……!ごちそうさまでした。軽快な昼飲みの気分と、しっとりとしたワインバーでのディナー。両方の気分が一度の食事で味わえるのはきっと、いまの時期だけの贅沢ですね。外に出てから改めて写真を撮影。夜はいっそう「大人の空間」といった趣きが包む神泉 遠藤利三郎商店【エリア】道玄坂/神泉【ジャンル】ビストロ【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】6000円 ~ 7999円
2021年07月08日8年連続ビブグルマン獲得!京都の人気フランス料理店確かな技術が織りなすクラシックに忠実なフレンチ「いつ来てもいつもおいしい」と言ってもらえるお店づくり8年連続ビブグルマン獲得!京都の人気フランス料理店京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅から徒歩9分、京阪電鉄「神宮丸太町駅」から徒歩10分、また京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅から徒歩6分と、アクセスしやすいフランス料理店【ブラン・ピエール】。白石シェフが手掛けるクラシックなフレンチが人気を呼び、8年連続でミシュランガイドのビブグルマンを獲得しています。カジュアルフレンチの実力派人気店わずか17席の小さな店内ですが、カウンターやテーブル、床には椋(むく)の木をふんだんに使い、自然のあたたかみがあふれる空間になっています。また裏には京町家の風情が漂う小庭があり、春になると満開の桜を眺めながら食事ができるのも素敵です。「フランス料理を気軽に楽しく」というシェフの思いがお店づくりに反映されたナチュラルな雰囲気が、ゲストの緊張を解きほぐしてくれます。木のぬくもりがあふれるくつろげる空間「フランス料理本来の姿を楽しんでもらいたい」と語る白石シェフが手掛けるのは、奇をてらうことのないクラシックに忠実なフレンチ。季節感のある旬の食材や、京都の野菜を使い、素材の味を生かすように心掛けて料理しています。ディナーはアラカルトメニューが中心で、ワイン片手にカウンターで、テーブル席でゆっくりと……などシーンに合わせて利用できます。確かな技術が織りなすクラシックに忠実なフレンチ旬の京野菜をあしらった前菜から、フランス産フォアグラを使ったスペシャリテまで、ひと皿ひと皿にホテル仕込みの確かな技術が落とし込まれています。今回は、【ブラン・ピエール】を訪れたら味わいたい3品をご紹介しましょう。定番のアミューズ『人参のムースとコンソメのジュレ生ウニを添えて』コース料理に登場する人気アミューズがこちら。最大限に引き出したニンジンの甘さとウニの甘さが口の中でとろ~りととろけてたまりません!ウニの産地は時季によって変わります。グラスに入った美しい一品自家製ベーコンで縁取った『サバと北あかり(じゃがいも)のテリーヌカニみそのディップ』コースの前菜やサラダには旬の食材をふんだんに取り入れています。野菜は大原の朝市まで仕入れに行き、基本的には京都産を使用しますが、産地は問わず「おいしい食材」を厳選するのがシェフのモットーです。こちらは、サバとじゃがいもという定番の組み合わせをテリーヌに。にんにくが効いたカニ味噌の濃厚ディップが美味。赤キャベツのピクルスがアクセントになっています。色鮮やかなテリーヌにうっとりランチタイムの人気No.1『フォアグラの入った和牛ハンバーグ』ランチで人気の『フォアグラの入った和牛ハンバーグ』は、ナイフを入れると肉汁とともにフォアグラからも脂があるれ出る、ジューシーさが秀逸な人気の一品。ランチはポルトソース、ディナーはトリュフソースです。あふれ出る旨みを堪能して「いつ来てもいつもおいしい」と言ってもらえるお店づくり常に笑顔で接客することを心掛ける白石シェフ。「いつ来てもいつもおいしい」と思っていただけるようどんな時でもクオリティを保つことをスタッフにも徹底して伝えているという。「これからも『お客さんに楽しんでもらいたい』という思いを大切に、押し付けるようなことはせず、ご希望に合わせて居心地のよい空間をつくりたいと思っています」と話してくれました。笑顔あふれるお店づくりを信条とする白石シェフ記念日にご利用の際は、事前に相談をするとデザートにメッセージを添えてもらうことができるとのこと。料理はもちろん、シェフの思いが細部にまで行き届いた【ブラン・ピエール】で心地いい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。料理人プロフィール:白石健一さん1977年、大阪府出身。子どもの頃から料理をつくるのが好きで、学生時代に洋食店でアルバイトをし、「料理っていいな」とその魅力を再確認。調理師専門学校在籍中にフランス料理に魅了され、卒業後、ホテルニューオータニ大阪で3年、ウエスティンホテル大阪で9年に渡って腕を磨く。京都調理師専門学校で2年間フランス料理の講師を務めた後に【ブラン・ピエール】を開店し、現在に至る。1977年、大阪府出身。子どもの頃から料理をつくるのが好きで、学生時代に洋食店でアルバイトをし、「料理っていいな」とその魅力を再確認。調理師専門学校在籍中にフランス料理に魅了され、卒業後、ホテルニューオータニ大阪で3年、ウェスティンホテル大阪で9年にわたって腕を磨く。京都調理師専門学校で2年間フランス料理の講師を務めた後に【ブラン・ピエール】を開店し、現在に至る。ブラン・ピエール【エリア】四条河原町周辺/寺町【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】2500円【ディナー平均予算】5500円【アクセス】京都市役所前駅 徒歩7分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年07月01日この記事を書いた編集部員広尾駅から徒歩数分のところにかまえる、「KE」の文字がシックにきらめくドアが目印の【ケンゾーエステイトワイナリー広尾店】さん。ワイン好きでなくとも知らない人がいないであろう「ケンゾーエステイト」のワインと創作フレンチが楽しめるお店です。『あさつゆ2019』梅雨の湿り気を飛ばしてくれるような、さっぱりとしたソーヴィニヨン・ブランを最初に、とおすすめしてくれたのがこちらの『あさつゆ2019』。一口で気持ちが一段パッと明るくなるような清涼感と、奥ゆきのある果実味がジューシーな味わいで初夏のすがすがしさを感じさせます。『エクレアキウイ抹茶』『三重産アオリイカ炙り真鍋農園グリーンアスパラガスのサラダ仕立て』白ワインに合わせていただいたのがこちらの夏らしいお料理たち。アミューズのエクレアは中にフォアグラのムースとマスカルポーネが入っていて、味に奥ゆきを出しています。爽やかなキウイとこっくり甘い抹茶のバランスもよく、これから出てくる料理への期待に胸が膨らみます。アオリイカの炙りは、アオリイカ本来の味を華やかなハーブのソースがキリっと引き立ててくれ、ねっとり濃厚な甘みが堪能できます。アスパラはしゃくしゃくとした食感が心地よく、主役にもなれそうなしっかりとした旨みを感じます。『結2020』『和歌山産鮎春巻』「春巻きに合わせて」といただいたロゼワイン『結』は、その美しい薄紅の見た目から甘やかな心地にさせてくれます。香りはフローラルを思わせる華やかさがありますが、後味は控えめでまさに春巻きにぴったりです。春巻きの、このエアリーな感触はやっぱり最高です。中にはアユの小骨をローストしたものやキノコが入っていて香ばしく、アユをそのまま食べているかのような贅沢な味わいと、ふわりと香るディルが爽やかさもプラスしてくれます。『明日香2018』明日に香るという名のこちらのカベルネ・フラン。「初めて飲んだとき、その香りに感銘を受けました」とソムリエの橘内さんのお墨付きです。スパイス香が最初にふわっときて、そこにベリーのような果実香や華やかさが複雑かつ甘美にからみ合います。飲む前からこんなにも豊かな気持ちになってしまうワインには、たしかになかなか出会えないように思います。『本マグロレアグリル長谷川農園ブラウンマッシュルーム黒オリーブビーツ』『黒毛和牛ロールキャベツ』赤ワインに合わせていただいたのがこちらの2品。本マグロのレアグリルは、マグロの芳醇さが口の中でやさしくほどけて、ビーツのソースの酸味に気持ちよく交わり、幸せな余韻が続きます。ロールキャベツは食卓のそれをイメージしていたので、運ばれてきたときには思わず歓声をあげてしまいました。柔らかくまろやかなくちどけの黒毛和牛を、赤ワインソースがしっかりと染みた、滋味豊かなキャベツと一緒に味わうのはペアリングそのもののようです。Napaのワイナリーと同じディスプレイは圧巻です季節を料理で味わうのはどちらかというと和食に多いように感じられますが、夏野菜をたっぷり使った創作フレンチと、このジメジメを吹き飛ばすようなワインから始まる食事で、この日本の季節の移ろいを堪能することができるんだなと感じました。毎年夏が来るまえに飲みたくなるような、そんなワインに出会えたことに感謝して、今宵も乾杯です。ケンゾーエステイトワイナリー広尾店【エリア】広尾【ジャンル】ワインバー【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】広尾駅 徒歩6分
2021年06月30日カフェ【ベーカリー&レストラン沢村】フレンチ【ドメイヌ・ドゥ・ミクニ】フレンチ【無彩庵池田】イタリアン【MODESTO】カクテルバー【COCKTAIL WORKS 軽井沢】カフェベーカリー【ベーカリー&レストラン沢村】きれいな空気と豊かな自然に囲まれつつ食べる焼きたてのパンは格別焼きたてのパンの香りが漂う店内。天上が高く、開放的なところもくつろげる理由の一つ軽井沢の日常をコンセプトにした複合施設・ハルニレテラス内にある『ベーカリー&レストラン沢村』。焼きたてのパンを購入できるだけでなく、併設されたレストランではモーニングからディナーまで楽しむことができます。店内からは豊かな自然を眺めることができるため、癒やしのデートを求める二人にもぴったりです。『SAWAMURA 特製ハンバーガー』は味はもちろん、ボリュームも自慢訪れたら絶対に食べたいのが『SAWAMURA 特製ハンバーガー』。牛赤身100%でつくったボリュームあるパテが自慢です。軽い食感のバンズは肉汁をしっかり吸い込むという特徴があり、パテとの相性は抜群です。ベーカリーとしての技術を最大に活かした料理でゲストをもてなしてくれます。ベーカリー&レストラン沢村【エリア】軽井沢【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】軽井沢駅フレンチ【ドメイヌ・ドゥ・ミクニ】優雅な時間と地産地消の上質なフレンチを味わえるという贅沢軽井沢の景色を眺めながら、しっとりと大人の雰囲気の漂う店内で上質なフレンチが楽しめる風格のある日本家屋が特徴の【ドメイヌ・ドゥ・ミクニ】は周囲の別荘にもなじむ、隠れ家風のフレンチのお店です。自然豊かな信州が育んだ野菜や豚を使用した料理でゲストを魅了しています。格調高い店内は特別なシーンを彩るにも最適で、価値ある時間を提供してくれることでしょう。『信州産カリフラワーのババロア』には口にするのをためらうほどの美しさがディナーコースさながらの充実度を誇るランチコースは、メインを肉と魚から選ぶことができます。ランチコースで提供される『信州産カリフラワーのババロア』は目にも鮮やかな一皿です。メニューは季節に合わせて変わるため、何度訪れてもゲストが退屈させられることはありません。ドメイヌ・ドゥ・ミクニ【エリア】軽井沢【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】6500円【ディナー平均予算】13000円フレンチ【無彩庵池田】食事や風景から季節の移り変わりを感じ取ることができるフレンチのお店陽光が降り注ぐ明るい店内。森の中で食事をするような感覚を味わえます【無彩庵池田】は季節感を大切にしたフレンチを味わえるお店です。地元野菜を使用した風味豊かな料理には、シェフが食材の生産者との交流から得たアイデアが取り入れられていることも。静かな時間が流れるくつろぎの空間で、陽光を浴びながらランチデートを楽しむことができます。『冷製・じゃがいも・キタアカリのポタージュ夏トリュフのグラス・パウダー』はランチコースでも味わえる一皿ランチコースのメニューの一つ、『冷製・じゃがいも・キタアカリのポタージュ夏トリュフのグラス・パウダー』にはシェフ自らが食べ比べ、選んだキタアカリを使用。粉末状のトリュフとコンソメのアイスが振りかけられた高級感のあるスープを飲めば、豊かなコクと香りが口いっぱいに広がります。無彩庵池田【エリア】軽井沢【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】9000円【アクセス】中軽井沢駅イタリアン【MODESTO】採れたての高原野菜を使用した料理を楽しめる森の中のリストランテ落ち着いた雰囲気の店内と窓から見える森の風景がくつろぎの空間を演出【MODESTO】は閑静な森の中に隠れるように立つイタリアンのお店です。国内外で研鑽を積んだシェフの日課は毎朝直売場を巡って食材を選ぶこと。購入した野菜を持って店に戻り、すぐにランチの準備をするので、自然と料理には新鮮な食材が使用されます。天気のいい日はテラス席で食事ができるというのも魅力の一つです。ランチコースの一皿『白アスパラガスのボイルカルボナーラソース生ハム添え』のほどよい塩味はワインとの相性抜群ランチコースはメインディッシュが1皿の『Lunch A』と2皿の『Lunch B』の2種類。どちらもオススメ料理である『白アスパラガスのボイルカルボナーラソース生ハム添え』を味わえます。シェフの味を熟知した奥様が選ぶ、イタリア原産やフランス原産を中心としたワインは料理に華を添える存在です。MODESTO【エリア】軽井沢【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】4500円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】中軽井沢駅カクテルバー【COCKTAILWORKS軽井沢】大人が集う憩いの場で豊富な種類のお酒とおいしい料理を満喫アンティーク調の店内にはリカーショップを併設。長野の地酒を購入することもできます軽井沢駅より徒歩15分、散歩にちょうどいい距離を歩けば【COCKTAILWORKS軽井沢】が出迎えてくれます。カクテルバーだけあって、季節の果物を使用したカクテルは女性に大人気。もちろんお酒と合う地元食材を使用した料理も楽しむことができます。雰囲気のあるカウンターに並べば会話も弾むことでしょう。濃厚な旨みと肉の甘味を感じられる『信州産牛ランプステーキ』は人気の一皿ランチタイムでも味わえる人気料理『信州産牛ランプステーキ』には中軽井沢にある老舗店【佐藤肉店】より買い付けたものを使用。肉本来の旨みと芳醇な香りにお酒がすすみます。同じく人気の『信州牛100%ボロネーゼ』には生パスタを使用。トマトと赤ワインで煮込んだミンチ肉のソースが食欲をそそります。COCKTAILWORKS軽井沢【エリア】軽井沢【ジャンル】バー・カクテル【ランチ平均予算】1200円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】軽井沢駅 徒歩15分
2021年06月26日上質なフレンチと共に思い出に残る時間を過ごせる旬を意識した軽やかで優しい味わいが特徴経験豊富なソムリエが料理と合うお酒を提案上質なフレンチと共に思い出に残る時間を過ごせるビルの4階にある【ALLIE】。白いクロスがダークブラウンを基調としたダイニングに映えます麻布十番駅から徒歩3分にある【ALLIE】は国内外で研鑽を積んだシェフが腕を振るうフレンチのお店。ダークブラウンを基調としたダイニングには落ち着いた雰囲気が広がり、都会の喧騒を忘れさせてくれます。記念日にはデザートプレートのサービスも。そんな気遣いも多くの人に支持される理由です。テーブル席以外にもカウンター席や個室があり、幅広いシーンで頼りになります店内にはテーブル席以外にも4人が座れるカウンター席があります。一人で食事に来て、気ままにくつろぐこともできますね。ダイニングから離れた場所には個室もあり、記念日やビジネスでも気兼ねなく利用できます。さまざまなゲストを受け入れる懐の深さも魅力の一つです。旬を意識した軽やかで優しい味わいが特徴和と融合した現代的なフレンチが【ALLIE】の特徴。季節を感じられる料理は、味や見た目もさることながら、重たくないと評判です。こだわりは器やカトラリーにも及び、料理にふさわしい国産の高級品を使用するという徹底ぶり。そんなこだわりがつまった料理の中から、特にオススメのメニューを3つご紹介します。『北海道「羊まるごと研究所」の仔羊の炭火焼き』『北海道「羊まるごと研究所」の仔羊の炭火焼き』は春から秋にかけて提供されるメニュー北海道の広大な自然を最大限に活用して飼育を行う牧場・羊まるごと研究所から仕入れたラム肉を炭火焼きにした一皿。提供される季節で仔羊の成長具合が異なるため、訪れるごとに味や食感の違いを楽しむことができます。臭みを感じさせないラム肉は、苦手な人でもおいしくいただけるでしょう。『群馬県産トウモロコシ「恵味」のクレーム』『群馬県産トウモロコシ「恵味」のクレーム』は8月から9月にかけてのみ味わえる冷製スープ糖度平均が18度以上という強い甘味が特徴の恵味という品種のとうもろこしを使用した冷製スープです。素材の持つ濃厚な甘味と豊かな風味を引き出したスープが、暑さで疲れた体にやさしく染み込みます。提供されるのは8月から9月にかけての短い期間のみ。このスープを毎年待ちわびているゲストも少なくありません。『スペシャリテ海老せんべいを纏ったフグのフリット』『スペシャリテ海老せんべいを纏ったフグのフリット』は他店では味わえない唯一無二のフレンチゲストがこぞって絶賛するのが『スペシャリテ海老せんべいを纏ったフグのフリット』。砕いた海老せんべいを新鮮なフグにまぶし、香ばしく揚げたシェフの自信作です。あられの歯ごたえとフグの風味が調和した絶品です。フグ調理師免許を持つシェフだからこそ生み出せた唯一無二のフレンチです。経験豊富なソムリエが料理と合うお酒を提案フランス原産のものを中心に200種類以上揃ったワイン。ときには日本酒のペアリングを提案されることも忘れてはいけないのが豊富に取り揃えられたワインです。数多くのお店で経験を積んだソムリエが提案するワインと合わせれば、料理がより引き立つでしょう。和の食材と技法を利用したフレンチが可能にした日本酒のペアリングという驚きの体験もぜひお楽しみください。和の食材や技法を取り入れ、型にはまらない現代的なフレンチを味わえる【ALLIE】。四季折々の食材を取り込んだ料理で、訪れるたびに楽しい食体験を得られます。厳選されたワインを中心とするお酒も料理を彩る要素です。落ち着いた大人の空間で、絶品フレンチと共にすてきな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?料理人プロフィール:原島忠士さん1977年生まれ。フグ調理師免許を取得。子どもの頃、家族がおいしいものを食べて喜ぶ姿を見たことをきっかけに18歳で料理の世界へ。【オーバカナル赤坂】で本格的にフレンチを学んだことを機に渡仏。2016年に独立し、【ALLIE】をオープン。ALLIE【エリア】麻布十番【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】6000円【ディナー平均予算】18000円【アクセス】麻布十番駅 徒歩3分
2021年06月22日窓から望む絶景と日本情緒溢れる芸術的なインテリア日本の四季の味覚を織り交ぜフレンチの新境地へ最高の空間と極上フレンチを大切な人と特別な日に窓から望む絶景と日本情緒溢れる芸術的なインテリア息をのむ素晴らしい景観を独り占め。大切な人の記念日や誕生日会にも最適【ピエール・ガニェール】は、世界で展開する同レストランの中でも、最も天空に近い高層階に位置しています。東京タワーが一望できる席は、予約必須。夜景が見下ろせるムーディな空間は、特別な日に訪れたくなります。テーマは「江戸=東京」。江戸紫のカラーリングや花火をモチーフにしたデザインを採用「驚きに満ち溢れた食事の体験ができるレストラン」という確固たる位置づけのあるレストランとして、ピエール・ガニェール氏の個性を反映した店内に。「江戸=東京」を意識した上品な江戸紫のキーカラーや、花火をモチーフとしたカーペットなどを採用。シンプル・モダンなテイストの中に、日本情緒が垣間見られる粋な空間を演出しています。日本の四季の味覚を織り交ぜフレンチの新境地へ「繊細」と「大胆」を同時に表現した【ピエール・ガニェール】のメニュー「厨房のピカソ」の異名をとるガニェール氏が手がける料理は、独創的で芸術性に富み、「繊細」と「大胆」が同時に表現されています。【ピエール・ガニェール】のメニューはすべてガニェール氏が監修。日本の四季の味覚を織り交ぜながら、新しい料理を提案しています。特徴的なメニューの例を3つご紹介いたします!『季節の野菜』野菜が踊っているかのような盛り付けが芸術的なフレッシュサラダ『季節の野菜』【ピエール・ガニェール】では、すべての料理において、季節ごとに異なる旬の食材を使い、気候や気温を意識しながらメニューを考案しています。パッションフルーツとヘーゼルナッツオイルドレッシングで味付けしたサラダに、にんじんのフランとライムのジュレを合わせた『季節の野菜』は、野菜の生命力を強く感じられるフレッシュな一品。『オマールブルーのショーフロア仕立て』絵画のような彩りが美しい『オマールブルーのショーフロア仕立て』コース料理では全体の流れも重要です。味や香り、食感などにメリハリをつけながら、全体を通して一品一品が調和するように料理が組み立てられています。『オマールブルーのショーフロア仕立て』は、最高級食材のオマールブルーを贅沢に使った一品。お皿をキャンバスに見立てながら、「奇跡の野菜」と呼ばれる赤ビーツのソースで、大胆かつ繊細に描きます。『カクテル・ド・ポッシュ』懐石料理からインスパイアされた5つの味が楽しめる贅沢な前菜『カクテル・ド・ポッシュ』5つの小皿が一度に並ぶ、ユニークなスタイルの前菜『カクテル・ド・ポッシュ』は、ガニェール氏が懐石料理に感銘を受けたことから生まれました。前菜でありながら、伝統的なフレンチのフルコースが楽しめるストーリーとなっています。フレンチと日本料理、それぞれの伝統を融合させ、常に新しいメニューを発信していくのが【ピエール・ガニェール】です。最高の空間と極上フレンチを大切な人と特別な日に「アニバーサリープラン」を用意。サプライズ演出の要望も柔軟に対応します大切な人との記念日での利用が多い【ピエール・ガニェール】では、コースメニューに記念写真、一輪花、メッセージ入りケーキを加える「アニバーサリープラン」を用意。プロポーズでは、指輪を渡すタイミングやデコレーションなどサプライズ演出のお手伝いから、プロポーズコメントのアドバイスまで柔軟に対応してくれます。洗練された個室で大切な人と格別のフレンチを心ゆくまで堪能して6名まで対応できる個室があり、友人との贅沢なランチや誕生日会、ファミリーのお祝い事での利用もできます。周りを気にせず、食事と会話を楽しむことができるので、プライベートを重視したいという方にも最適です。大切な人との記念日や自分へのご褒美など特別な日には、【ピエール・ガニェール】に訪れて。感動を呼び醒ますような価値ある時間を過ごせば、気持ちに余裕が生まれ、明日からの活力がチャージされることでしょう。料理人プロフィール:赤坂洋介さんアルバイト先のフレンチに魅了され、渡仏。ブザンソンのレストランで修業を積み、【オ・クロコディール】を経て、パリのピエール・ガニェール氏のもとで18 年間スピリットと感性を学ぶ。帰国後、日本の【ピエール・ガニェール】にてエグゼクティブシェフに就任し、現在に至る。ピエール・ガニェール【エリア】六本木【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】30000円【アクセス】溜池山王駅 徒歩5分
2021年06月20日立山を眺めるアルベルゴディフーゾ「この角度から見てください」と言われて見てみると、なんと、建物が遠くの立山連峰と相似形になっていました。「これはイベントなどを行う会場なのですが、レストランもショップも、これからできる宿泊施設も、全部この立山の風景のなかに自然と同化する形で点在しているのです」。ヘルジアン・ウッドの前田大介社長はそう言って、レストランへ案内してくれました。今日はここでランチをいただきます。前田さんはこの土地に惚れ込み、村全体を宿と見立てるイタリアのアルベルゴディフーゾを念頭に、いろんな人たちを巻き込んで、日本独自の散居村的な村づくりをしようとしています。それは同じ富山の岩瀬エリアを世界中から人が来るような魅力ある場所に育てた桝田酒造の桝田社長にも似た試みです。田植えのシーズンを迎え、水を湛えた美しい田園風景の広がる富山県立山町。ヘルジアン・ウッドはこんな豊かな場所にあります。到着したときから田んぼの匂いのなかに、ハーブの香りが漂っていたのは、ハーブの生産から活用、販売までを行う施設も併設されていたからでした。田んぼの中のレストラン【ヘルジアン・ウッド・ザ・キッチン/ザ・テーブル】と名付けられたレストランは田んぼのなかに浮かんでいるような形で、木でつくられた畦道のようなアプローチ。藁を壁材に使っています。この特徴あるデザインは隈研吾さんの手になるもので、隈さんはこの風景のなかに、建物がひとつずつ出来上がっていくことをイメージしながらデザインしたそうです。未来の村を関わる人みんなで作り上げていく感じでしょうか。散居村は日本の田園でよくみられる風景ですが、風景の中に同化しながらともに新しい未来を創生していくような息吹を感じました。おしゃれな農家風の入り口には立山クラフトの佐藤さんの手になる陶器のプレートがかけられ、中に入ると、ガラス張りのダイニングスペースは天井が高く光があふれています。ここでもハーブのいい香りが満ちていて、専門家が個々人にあわせてハーブをチョイスしてくれたりするようです。案内された席からは一面に広がる田んぼが見え、雪を抱いた立山連峰が望めます。大自然のなかでデザイン性の高い空間と工芸品に囲まれ、アペリティフを頂きます。レストランのコンセプトはまさに「フィールド・トゥ・テーブル」です。この地でとれたものを中心に、二十四節気(約2週間)ごとにメニューを変えるといいます。台北に【RAW】という「アート・アンド・クラフト」を体現できる素晴らしいレストランがありますが、場所は違えど、似た雰囲気を感じました。最初の甘夏のスパークリングにあわせて、春っぽい皿から。なばなと水蛸のサラダにかたばみの花が鮮やかです。サクラマスが続いて出てきます。こごみやきぼうしなどの山菜とともに、山菜パウダーとからめていただきます。少し懐かしさを感じさせるブルーの皿は、この地の陶芸家、釋永由紀夫さんが昔の作風に作ってくれたものだとか。息子の岳さんの作品も、今は多くのシェフたちに愛されています。アルザスのゲヴェルツトラミネールに合わせて、ホタルイカです。そろそろシーズンの終わるホタルイカですが、この時期に富山に来たら一度は味わいたいものです。ホタルイカはベトナム料理のバインペオ風で、そば粉のガレットの上に紅芯大根やハーブとともに乗せられていて、ふきのとうの味噌がもたらす春の爽やかな苦みが印象的です。アロマティックなゲヴェルツトラミネールは、よく冷やすとこういったスパイス感のある料理にはよく合います。フォカッチャが出てきて、セイズファームのアルバリーニョが出てきます。ちょうど昨晩、岩瀬の【カーヴ・ユノキ】でいただいたものと同じで、岩ガキに合わせます。セイズファームは氷見の丘にある富山を代表するワイナリー。そのワイナリーの経営が氷見で古くから続く魚問屋というのもユニークで、海のワインともいわれるアルバリーニョには特別な思いがあるようです。セイズファームの土地は海底が隆起したところでもあったそうで、この土地が生み出すワインの爽やかな酸味が岩ガキの海の強いジュースにしっかりと寄り添ってきます。地産地消の一歩先をめざしてカトラリーこそポルトガルの有名なクチポール社製ですが、皿は地元の作家の手になるものが中心で、その下に敷かれる白い重いプレートはコンクリートで作ったとか。白エビの皿が運ばれてきました。ここで獲れた米や山菜、タケノコなどのが入っていて、テーブルで出汁がかけられます。エビ茶漬けといった感じなのですが、香りがとても華やかで、かつおと昆布の出汁に沖縄の月桃というハーブの香りを移しているとか。お酒で火照り始めた体にじんわりと染み入るような感じです。さっきまで晴れていたのに、雲が下りてきて、山が少しずつ隠れ始めました。雨が近づいてきたようです。ここは山の天気なんですね。日本酒が運ばれてきました。羽根屋の純米クラシックです。蔵に残る昔のレシピを再現したものだとか。米の味を感じます。富山の酒は立山連峰の伏流水で作ります。そとんな山々を見ながらここでとれた米と水からできる酒を飲むと、自然すべてをいただいているような気になります。贅沢な昼酒です。真鯛がでてきます。炭で火を入れた真鯛が人参の上に乗せられ、しゃくという白い小花が添えられています。これがピリッとしたアクセントになっていてなかなか面白い。カエルが鳴き始めました。草の匂いや水の匂いも感じます。お腹も膨らみ始め、お酒も回ってきたころに・・・なんだかのどかでいいな。最後のポークにあわせてほしいと、ドイツのピノ・ノワールが出てきました。とても華やかでエレガントなのには驚きました。ドイツのバーデンはピノ・ノワールの有名な産地ですが、最近になって急速にクオリティがあがり、ブルゴーニュのそれほどには値段も張らないので人気になっています。ポークは黒部名水ポークと呼ばれるもので、しっかり火が入っていますが、身は柔らかくしっかりとしたうま味があって、バーデンのこの赤ワインによく合います。モリーユやフェンネルがつけ合わされ、黒オリーブのパウダーが風味を添えています。大阪の有名なパン屋さん【シュクレクール】のシャバタも出てきたので、お肉のソースを掬っていただきます。しっかりとしたフルコースです。デザートが運ばれる前に立山は隠れ、水面がいっぱいの小波で揺れ始めました。北風が入ってきたのでしょうか。刻一刻と変わる景色のなかにいて自然との一体感が高まるようです。ハーブティーの用意が始まりました。いい香りが部屋を包みます。「岩ガキがあるうちはいいんですが、これからベニズワイガニが出るまで大物はなくて」と前田社長。でもいわゆる大物はこの風景のなかではさほど重要ではないように思えます。この見事な大自然のなかで土地の作家がつくった器で土地の食材の料理をいただく。これ以上の贅沢はそうないでしょうから。晩白ゆずといちごのデザートをいただき、丁寧に淹れてもらったハーブティーでくつろぎながら、そんなふうに思いました。ヘルジアン ウッド ザ キッチン【エリア】立山【ジャンル】カフェ【ランチ平均予算】1000円 ~ 1999円【ディナー平均予算】~
2021年06月18日この記事を書いた編集部員蔵造りの街並が楽しめる場所、川越。駅前から浴衣を着た人の姿がちらほらと目に入ります。そんな本川越駅から徒歩5分ほどの近さにあるフレンチレストランが、今回ご紹介する【Sentiamo】です。オーナーシェフの似顔絵が【Sentiamo】のトレードマークエレベーターを降りてすぐ目に入るこちらのアートは、オーナーシェフの似顔絵だそうです。シックな雰囲気の店内でいちだんと存在感を放ち、なんとも印象に残りますね。今回は『季節の食材を使った4皿のランチコース』4,000円と『ノンアルコールペアリング』2,000円をお願いしました。『旬の野菜』色鮮やかな前菜は、目でも楽しめるアートのよう『ゴールデンキウイジュース』食前酒のように感じられる微炭酸が幸せ前菜は「シラス・ズッキーニ・ジャガイモの春巻き」や「オクラの素揚げ」、「ヤングコーンのソテー」など、季節の野菜が勢ぞろい。パッと目につくピンク色のソースはビーツとギリシャのチーズを合わせたもので、さわやかな酸味とチーズのこっくりとした味わいが野菜の旨みを引き立ててくれます。『ゴールデンキウイジュース』はコブミカンの葉とレモングラスが入っていて、キウイの至極フルーティな味わいのなかでエキゾチックな香りが楽しめます。『ハイビスカスティー』『ボンゴレロッソ』鮮やかな赤が美しい『ハイビスカスティー』は、ハイビスカスの華やかな香りと、エルダーフラワーの繊細な甘み。牛乳とレモンを合わせてろ過したものも合わせているので、味わいに奥ゆきが加わります。『ボンゴレロッソ』は、リングイネのパスタにムール貝とアサリがベースで、上には赤キャベツをフランボワーズでマリネしたものが添えられ、ソースはトマトだけでなくパプリカも合わせたクリームソースで仕上げています。これまで食べてきたどのボンゴレロッソとも違う一皿で、マリネの酸味やパプリカの甘みが複雑に、かつ上品に絡み合った味わいが堪能できます。千日紅(センニチコウ)の氷漬けがコロンと浮かぶシルエットも美しく、思わず見とれてしまいますそしてこの『ハイビスカスティー』と『ボンゴレロッソ』のよく合うことといったら……。それぞれの全然違ったテイストの酸味が楽しく、香りはふくよかで、余韻がしっかりと残ります。『子羊/アロマチョコレート』牛からとるだし「フォン・ド・ヴォー」とダークチョコレートを合わせたソースでいただくそして本日のメイン『子羊』。ラム独特の香りを感じやすい背脂の部位には、砕いたナッツとコーヒー豆を付けて焼き上げることで、ラムの香りを抑えながらも香ばしく仕上がるような工夫がされています。アロマチョコレート!?とメニューを見たときから気になっていたソースは、甘みではなく濃厚なコクがチョコレートそのもので深みのある味わいです。『マンゴーのカプチーノ仕立て』表面のふわふわエスプーマに、カモミールのスプレーをかけて仕上げてくれますペアリングはこちら。一口飲んで思わず首をかしげます。クリーミーかつフルーティーなマンゴーの甘みとコーヒーの苦味が織りなす風味が不思議で、でもそれが不自然でなく自然にマッチしておいしい。ラムとマンゴーの相性のよさにも驚き、ペアリングの妙とはこれか……と思わされてしまいます。『ライチジェラートの最中』見覚えのあるイラストですが「遠慮なく顔からかじってください」とのお言葉に甘えます『玄米茶』玄米茶をベースに、生のトウモロコシのだしとショウガを合わせていますそして度肝を抜かれたのがこの『玄米茶』。ト……トウモロコシが入っています……!香りは玄米茶の香ばしさと、ショウガのスパイシーさが感じられるのですが、飲んだときにはトウモロコシの驚くほどの甘みが口いっぱいに広がります。日本料理のような、素材を存分に生かしたこの繊細な手仕事は圧巻でした。「デザートはテラスで食べますか?」と素敵な提案をしているお店の方の姿に思わず笑顔になってしまいます初めてのノンアルペアリングにして、最高の体験をしてしまったように思います。お昼のショートコースでさえこれだけのバリエーションに魅せられ、毎回なにかに驚かされてしまうのです。それをこれ以上の品数で、毎月違う内容を考え、試行錯誤の末に完成したものだけをいただけているのです。そのありがたさと目に見えない苦労を思わずにはいられませんでした。そんな職人技を体験できるお店がここ、川越にあるのだ!ということをただ知ってほしいと思いを込めて。sentiamo【エリア】川越【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】川越駅 徒歩10分
2021年06月16日この記事を書いた編集部員代官山駅から約8分ほど歩いたところにある【ビストロ白樺】さん。ものすごい雨と風だったのですが(いつも取材の日は雨な気がする)、店内にはお客さんがちらほら。いちばん奥のカウンター席に通してくれ、お願いしていた『おまかせコース5,170円』を楽しみに待ちます。『シーフードのコロッケ』『コチのカルパッチョ』コースの始まりは、魚介の旨みがふんわり広がりホクホクの幸せを感じる『シーフードのコロッケ』から。3日前に活〆にしたという『コチのカルパッチョ』は見た目から繊細で美しく、身が分厚くてぷりっぷりの食感をゆっくりと味わいます。ウニを使用したドレッシングはクリーミーで、コチとの相性も抜群。下に隠れている大根とナガイモの食感も楽しく、サッパリとした味わいはずっと食べ続けたくなってしまいます。『ホタテ、アスパラソバージュ、新タマネギのソテー』今回私が【ビストロ白樺】さんを取材することを知った後輩が、「そこじつは私のお客さんなんです!店主の月舘さんによろしくお伝えください」と教えてくれました。その話を月舘さんにすると、当時の話を聞かせてくれたりと会話が弾みます。こちらのホタテは月舘さんの地元で実家の飲食店を営む弟さんの友人である漁師から直接仕入れているそう。見た瞬間「……大きい!」と驚いてしまいます。「漁師から直接仕入れているからいいものが届くんだ」とのこと。「アスパラソバージュ」はフランスから取り寄せた野生の食材で、フレンチのエッセンスも感じられます。大きなホタテを口に運ぶとバターの芳醇な香りが鼻を通り、そのフワフワの食感にも驚かされます。甘味がしっかり感じられる新鮮なシャキシャキ食感の野菜とのコントラストが幸せ。『マダイ』メインは3kgの『マダイ』。目の前でジューと音を立てて仕上げられていくさまを眺められるのは鉄板焼フレンチの醍醐味です。器は青森のねぶたがデザインされた一点ものだそうで、月舘さんが嬉しそうに話をしてくれました。地元から離れて約30年で戻る気もないとおっしゃっていましたが、青森への想いの深さを感じます。「これだけ肉厚なマダイは焼くだけでもおいしい」との言葉どおり、皮はパリっと仕上げられて、身はものすごくジューシーでみずみずしく、絶品。オマール海老のクリームソースは、その贅沢な香りと濃厚な味わいが至高で、五感をフル活用して堪能します。アンティーク調の店内は、初めて来てもゆったりとした気持ちにさせてくれます料理がおいしいことはもちろん大切です。ただ、つくり手のバックボーンや、どこからどうやって仕入れた食材なのかが分かると、同じ味でもよりおいしく感じられたりするものだなと感じました。また、遠すぎず近すぎない絶妙な距離感で接してくれる、そんな店主さんがいるお店はやっぱり心地がよくて、少しの間、日常を忘れて料理に夢中にさせてくれます。横に座っていた夫婦の常連さん。悪天候にも関わらず足を運ぶ理由が私にも分かった気がしました。ビストロ白樺【エリア】代官山【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】4500円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】代官山駅 徒歩8分
2021年06月09日“レストランの専属農園”を持つことは、日本にきてまずやりたかったこときっかけは母親が見つけた一本の動画。山梨の農家との出会い皮から水分一滴まで無駄にせず、野菜の魅力を最大限に引き出す“レストランの専属農園”を持つことは、日本にきてまずやりたかったことダイニングからは皇居外苑の豊かな緑とお濠が一望できる2015年に定められたSDGs達成のため、社会全体が未来の地球のために様々な形で問題解決に取り組みはじめ、環境配慮への意識が浸透してきていることを感じている人も多いのではないだろうか。飲食業界もしかり。2020年版の仏版ミシュランガイドから登場した、グリーンスターマークもそうした動きを象徴しているだろう。このグリーンマークは、フードロスの削減、森林活性化に寄与、環境に配慮する生産者の支援、絶滅危惧種の保護などの取り組みを積極的に推進している店に与えられるマークで、フランスではミシュラン三つ星の【ミラズール】、【アルページュ】、【アラン・デュカス】などが初受賞。日本でも2021年度版のミシュランから導入され、【カンテサンス】、【シンシア】、【フロリレージュ】などが受賞した。シェフのマルタン・ピタルク・パロマー氏、29歳こうした流れもあり、ここ数年で、一気にフードロスの軽減や環境に配慮した生産者の支援などを独自で行うレストランが増えたように思う。マルタン・ピタルク・パロマー氏は、グリーンスターを初獲得した【アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ】でデュカス氏から薫陶を受け、日本にオープンするフランス料理【エステール】のシェフを任された人物。そうした環境に配慮する生産者とともに進化していく意識は当然のようにあったのだろう。山梨の農家「白州杜苑(はくしゅうとえん)」と提携をしたのは、来日からわずか一年半後のことだった。「フランスでは、格式あるレストランが自分の畑を持つことは珍しくありません。私が働いていた【アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ】ではベルサイユ宮殿にオーガニックの畑があり、そこを管理する農家とともに野菜をつくり、その野菜を様々な形で調理します。レストランの生ゴミなどはコンポストで肥料にして、畑に戻すという循環もありました。質の良い、オーガニックな野菜はなかなか手に入らない。ですから、自分も自然とそうした環境を作りたかったのです」と語る。実際、前出のグリーンスターを獲得している三つ星【アルページュ】はレストランが本格的な畑を持った先駆けだし、同じく三つ星を持つマントンの【ミラズール】も自店の隣に、素晴らしい果樹園や畑がある。筆者が【アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ】を取材したときに、シェフのロマン・メデー氏が厨房で見せてくれたのは、ずらりと並ぶ野菜のピクルスやオイル、発酵調味料。それらはすべてベルサイユ宮殿の自社の畑の野菜で作ったものだった。野菜そのものが食材になるのはもちろん、料理の隠し味になる調味料としても欠かせないと教えてくれたのを思い出した。きっかけは母親が見つけた一本の動画。山梨の農家との出会い南アルプスの麓で有機野菜をつくる「白州杜苑」の畑レストランと提携する農家を探す上で、マルタン氏がこだわったのは「有機栽培で少量多品種つくっている」かつ、「こちらの欲しい野菜づくりにともに挑戦してくれる」こと。しかし、日本語も話せない。土地勘もない。生産者のつながりももちろんない。どうやって探そうと考えていたところ、なんと、その糸口はフランスに住む母親がもたらしてくれた。ある日、「この農家さん、きっといい農家さんよ」と母親からYou Tubeが送られてきた。見てみると、山梨県・北杜市に住む若い農家の方が美しい環境のなか、きれいなオーガニック野菜をつくっていた。「母親は、僕がそうした農家さんを探していることを知っていて、You Tubeでフランス語の字幕がついている動画をみつけて連絡してくれたんです。すぐに連絡をしてみたら、オープンマインドな方で話を聞いてくれることに。とんとん拍子に話がまとまりました」。多種類の大根にカステルフランコや豆など、「白州杜苑」から届いた野菜彼らが足を運んだ農園「白州杜苑」は、南アルプスの山々に囲まれた長閑な畑だった。主人は農家・中嶋勇一郎氏。ファッション業界に長くつとめたのち、転職。野菜を扱う仕事をしたいと思ううちに農家となり、2015年からこの地で農業を営んでいる。マルタン氏が訪れて、まず感激したのが畑に使う雪解け水。山からの水を畑に流れるよう水路をつくっていて、そのきれいな水が印象に残った。食べてみたら、この水で育つ野菜が文句なくおいしかった。標高が高いため虫もつきにくく、日照時間も長いという有機野菜がよく育つ環境であることも実感した。そして、自分のヴィジョンを話すと、その熱意を受け入れてくれた中嶋さんの人柄にも惚れた。パズルのピースがカチッとはまるかのように、探していた生産者と巡り合い、提携話はスムーズに進んだという。それから、ともに【エステール】のための二人三脚の野菜作りがはじまった。まず、マルタン氏がつくって欲しい野菜のリストを出す。中嶋さんがつくったことのない西洋野菜については、種を探すことから始める。育てたことがないから、うまく育たないこともなかにはあるけれど、二人ともに、「まずはやってみよう」精神でチャレンジするのだという。「今年思うようにできなかったら、その理由を考えてまた来年挑戦しよう。そんな風に試行錯誤してやってます。ともに育て、すこしずつ自給率をあげていくことを目指しています」皮から水分一滴まで無駄にせず、野菜の魅力を最大限に引き出すスターターに登場する「エステールの農園から届いた苦味の効いたハーブサラダ 田舎風ベーコン 鰯の燻製」こうして丹精込めて育てられた野菜が、2021年の3月から様々な料理となって【エステール】のコースに登場した。自身もともにつくりあげた野菜は思い入れもひとしおだろう。スターターのハーブサラダは「白州杜苑」の野菜の魅力をたっぷりと味わえる一皿。使われている野菜はカステルフランコやミニロメインレタス、トレビスなど10種類近く。フレッシュな歯応えとみずみずしさを味わって欲しいミニロメインレタスやチコリは生で、凝縮した味わいを出したいトレビスはベーコンや人参でとった出汁で蒸し煮にしてあわせている。サニーレタスなどの葉野菜は5~6種類合わせてピュレに。そこにベーコンやいわしの薫製をアクセントに加え、菊やホリッジの花で香りを添えている。有機野菜の力強さとみずみずしさが、多面的な魅力となって一皿ににぎやかに盛り込まれ、これぞガストロノミーならではの野菜料理だ。アスパラガスが持つ様々な魅力を堪能できる「プロヴァンス産アスパラガス米糠雲丹」【エステール】のコースは、パリの【アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ】同様、野菜を中心に構成されている。そして次々に繰り出される野菜の料理が実に魅力的な味わいで、まったく飽きない。そこに、マルタン氏の野菜への愛情が透けて見える。たとえば、このアスパラガス。こちらはフランス産のものだが、この一皿に膨大な時間をかけて抽出したアスパラガスの魅力がつまっている。まず、メインのアスパラガスはなんと“ぬか漬け”にし、そのあとグリルし香ばしさをくわえた後、ブイヨンで蒸して色鮮やかに柔らかく仕上げる。上に乗っているチップスは、コールドプレスで絞ったアスパラのジュースで米をお粥状にし、それを乾燥しバーナーで炙ってチップスにしたもの。粉末はアスパラの皮などを乾燥させてパウダー状にしたものだ。うにとアスパラをまとめるソースは、ウニとアスパラのピュレ、それに麹をブイヨンで伸ばし、ミキサーにかけてこしたものだ。“アスパラガス”という野菜が持つ、香り、食感、みずみずしさ、旨味、すべての要素が食べるそばから次々に顔を出す。ウニはそれを引き立てる脇役。アスパラのジュース一滴、皮一枚たりとも無駄にせず、美しい一皿にまとめ上げている。この日のメイン『栃木産和牛茄子と紫蘇』“ぬか漬け”などの日本料理のエッセンスなども積極的に使うマルタン氏の料理だが、“フランス料理”としての芯はきっちりとある。ときに大胆なことも取り入れながらブレない料理の芯はいったいどこにあるのだろう。マルタン氏に聞くと、「僕はとてもオープンな人間です。日本はもちろん、デンマークでも、スペインでもいろんな国の調理方法や、食材の扱い方も、それがおいしくする必要なものであればどんどん取り入れます。フランス料理としては、やはりソースは大切ですね。一皿のメインとガルニチュール(添えの料理)をつなぐのはソースだと思っています。けれど、そのソースは昔ながらのフランス料理のものではなくて、進化したもの。モダンで、今の食材の香りや味の良さを引き出すものを日々研究しています。野菜をつかった発酵調味料やオイルなども、そうしたソースには欠かせません」と答えてくれた。日本の生産者とタッグを組み、ホテルレストランとしては珍しい有機野菜の専属農園を持つなど、新しい挑戦をしながら、日本で新しいフランス料理の形を提案するマルタン氏。その美しく、新しい料理は、日本の四季が育む野菜の魅力を、驚きと刺激とともに教えてくれる。フランス料理エステール【エリア】丸の内【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】15000円【ディナー平均予算】30000円【アクセス】大手町駅 徒歩3分
2021年06月07日