御器所【PastafrescaMiu】名古屋【OsteriaL’amante名古屋グローバルゲート店】栄【cuoco di mare】金山【チーズと生はちみつBeNeアスナル金山店】有松【OsteriaGru】御器所【PastafrescaMiu】生パスタからモッツァレラまで、自家製にこだわるのが信条少し太めの生パスタを使った『フレッシュトマトとホタテのパスタ』名古屋市昭和区の閑静なエリアにある【PastafrescaMiu】。シェフのこだわりは、店内でつくれるものは極力手づくりすること。本場イタリア製のパスタマシン「ラ・パルミジャーノ」でつくる自家製生パスタや、オリジナルレシピのソース、さらにはモッツァレラチーズまで自ら手がけます。白が基調のナチュラルで上品な内装イタリアワインも豊富なリストから選べるので、料理に合うお気に入りを見つけましょう。コースも充実しているので、ちょっとした集まりや小さなパーティーにもオススメです。ランチタイムは気軽に、ディナータイムはゆったりと落ち着いて過ごせます。気分やシーンに合わせて訪れてみませんか。PastafrescaMiu【エリア】瑞穂区/昭和区【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】3500円【アクセス】御器所駅 徒歩5分名古屋【OsteriaL’amante名古屋グローバルゲート店】イタリアで修業したシェフによる季節感あふれるメニューが魅力濃厚で贅沢な味わいの『旨味たっぷり牛すじのボロネーゼ生パスタ』名古屋駅から徒歩10分という立地の【OsteriaL’amante名古屋グローバルゲート店】。単身でイタリアに渡り、プーリア州やトスカーナ州の名店で修業を積んだシェフの料理は、季節の移り変わりを感じる食材使いが魅力。シンプルながら、時には驚く食材の組み合わせでも楽しませてくれます。小さな子ども連れでも訪れやすいのがうれしい赤が映えるインテリアが印象的な店内は、カジュアルで過ごしやすい雰囲気。パーテーションを用いた半個室スペースもあり、集まりにもぴったりです。また、ベビーカーのまま入店ができ、離乳食の持ち込みOKという懐の深さ。子ども用のクッションもあるので、小さな子どもと一緒にランチができます。OsteriaL’amante名古屋グローバルゲート店【エリア】名駅【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】2500円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】名古屋駅 徒歩10分栄【cuoco di mare】2名から利用できる個室で季節感あふれる料理とワインを満喫辛みがやみつきになる『青唐辛子の辛いカルボナーラ』【cuoco di mare】は、イタリア語で「海のコック」の意。海が好きなオーナーシェフが営む、栄駅から徒歩1分のレストランです。各地から仕入れる素材や、シェフが買い付ける魚介を駆使した季節感たっぷりの料理は、絶え間なく変化。ソムリエが目利きしたワインと一緒に満喫できます。プライベートな時間をゆったりと過ごせる空間街中の喧騒を忘れるような、心地のいい音楽が流れる店内でリラックスして過ごせます。普段の会食はもちろん、接待や記念日といった特別なシーンに訪れるのもオススメ。歓送迎会には、全7品を大皿料理で提供してくれる飲み放題付のコースがぴったり。食事のあとは自家製ドルチェで締めくくって。cuocodimare【エリア】栄【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】1300円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】栄駅 徒歩1分金山【チーズと生はちみつBeNeアスナル金山店】こだわりのチーズ&生はちみつを使ったメニューがたまらない溢れんばかりのチーズを竹炭が練り込まれた黒い生地でいただくシカゴ風ピザチーズと生はちみつをテーマに、バラエティ豊富な料理で楽しませてくれる【チーズと生はちみつBeNeアスナル金山店】。濃厚なチーズをふんだんに使ったメニューは、ビジュアルも抜群。北海道・根釧産のフレッシュチーズと生はちみつの食べ放題もオススメです。大阪堺「雅蜂園」より届く生はちみつをリッチに使ったドリンクメニューもご一緒に。カフェタイムにも利用できるカジュアルでオシャレな空間金山駅から徒歩1分という便利なアクセス。明るい雰囲気の店内で、チーズ好きにはたまらないパスタやピザ、チーズフォンデュなどの趣向を凝らしたメニューを囲めば、会話もきっと盛り上がるはず。デートはもちろん、複数人で訪れて料理をシェアしながら楽しむのも手。チーズと生はちみつBeNeアスナル金山店【エリア】金山/熱田区/中川区【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】3000円【アクセス】金山駅 徒歩1分有松【OsteriaGru】北イタリアを中心にしたメニューを希少なワインと一緒に濃厚なソースの旨みあふれる『丸ごと一杯ワタリガニのトマトクリーム』食材のポテンシャルを最大限に引き出した料理でゲストを魅了する【OsteriaGru】。トスカーナで修業したシェフの元で学び、和食の経験もある店主が、食材を吟味し腕を振るいます。季節感あふれるメニューをプリフィックスのコースで堪能しませんか。料理とペアリングしたいワインは、市場に出回らない希少な銘柄までそろいます。広々とした店内でゆったり過ごせるのが魅力まるでホテルレストランのようなシックな内装。時を忘れてくつろげる空間に、テーブル席・ソファ席・カウンター席がゆったり配置されています。最寄りの有松駅からは徒歩20分。少し足をのばして大人の隠れ家に出かけてみてはいかがでしょう。OsteriaGru【エリア】港区/南区/緑区【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】1800円【ディナー平均予算】4000円【アクセス】有松駅 徒歩20分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2024年07月19日夏の旅行は思いっきり海やプールではしゃぐのも良いけれど、アラサー的には暑さから逃れられるような避暑地にも惹かれるところ。この夏は標高約1,000mの清々しい空気を感じながら、自然を楽しむ旅へと出かけてみませんか?女子旅や彼との旅行にぴったりの新しいホテルが「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」。オールインクルーシブプランなら夕方も、夜も、朝もアルコールがフリーフローで楽しめちゃいます。料理がとってもおいしい、八ヶ岳の最新リゾートをレポート!「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」へのアクセスグランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパは2024年4月1日(月)にリブランドした山梨県北杜市の高原にあるリゾートホテル。2024年春に合計22か所が一斉開業したフランス・パリを拠点とするホスピタリティグループ「アコー」の「グランドメルキュール」「メルキュール」の一つです。中でも「グランドメルキュール」は「Proudly Local~その地に、誇りを~」をコンセプトに、その土地の文化・慣習に触れられるホテルブランド。グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパでは、山梨にまつわる館内アートやおいしいグルメを楽しむことができます。アクセスはJR小海線「甲斐大泉駅」より無料の送迎バスで約3分。甲斐大泉駅までは新宿から特急あずさに乗り、小淵沢駅で小海線に乗り換えます。小海線はJR線で最も標高の高い地点(清里駅〜野辺山駅間、標高約1,375m)も走る高原列車で、甲斐大泉駅は標高約1,158m。小淵沢駅〜甲斐大泉駅までの乗車時間は短いものの、大自然を横目に2両編成のかわいい電車に乗って、列車の旅を楽しめます!送迎バスを降りたら、そのままチェックイン。フロントの壁に飾られているアートは、北杜市の有名な金生遺跡の環状列石や八ヶ岳で採掘されていた黒曜石の光沢が表現されています。館内デザインはフランス・パリを拠点とするアコーグループらしくスタイリッシュでおしゃれですが、スタッフの方々がとても親切で温もりあふれ、優しい笑顔にほっこりしました。日本の高い山ベスト3が見られる客室も!客室は全250室あり、注目は今回のリブランドに合わせてリニューアルした「スーペリアツイン」。八ヶ岳と甲州の伝統工芸「甲州印伝」からインスピレーションを受けたアートがとても印象的で、シンプル&スタイリッシュなデザインに彩りを添えています。広さは約36平米、定員4人。眺望は南側もしくは北側で異なり、今回泊まった南側の客室からは、南アルプスや甲府盆地を見ることができます。突然ですが、日本の標高が高い山ベスト3をみなさんご存知でしょうか?答えは1位 富士山、2位 北岳、3位が同じ標高の奥穂高岳と間ノ岳。グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパからはそのうち富士山・北岳・間ノ岳、つまり日本の高い山ベスト3を見ることができる絶景スポットなんです!緑のグラデーションが美しい山々と青空、そして雄大な富士山は、見ているだけで仕事のストレスから解放される景色……この絶景は、一部客室や屋上展望デッキなどから見ることができます。甲州ワインをフリーフローで。信玄餅も楽しめるラウンジお部屋でまったりした後は、グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパの大きな魅力の一つである1階の「ザ・ラウンジ」へ。15:00〜18:00の時間帯は「樂遇(らぐ)・EVENING SOCIAL」としてワイン・ビール・コーヒー・紅茶・ソフトドリンクをフリーフローで楽しむことができます!これは宿泊者全員の特典で、どのプランを選んだ人もOK。ワインは1899年創業の山梨県勝沼「蒼龍葡萄酒」の赤ワイン「グラン ベーリーA」と白ワイン「グラン蒼龍」もあり、甲州ワインを思う存分堪能できます!さらに、切り餅をきなこや黒みつをまぶして食べる金精軒の「信玄餅」も自由に食べられます。山梨を代表する銘菓を、好きなだけ楽しめるのは贅沢……!小鳥のさえずりを聴きながら。美人の湯にどっぷりと滞在中、何回も入りたくなるのが「温泉」。露天風呂と内湯で温泉に浸かれます。泉質は美人の湯として知られる「ナトリウム炭酸水素塩泉」。すこしとろみのある温泉が、肌を優しく包み込んでくれます。露天温泉風呂は八ヶ岳の自然をダイレクトに感じながら、美人の湯を楽しめる癒やしの空間。朝や日中は小鳥のさえずりを聴きながら、夜は星空を見上げながら、ゆったりと湯浴みができます。入浴後はおしゃれな「温泉ラウンジ」で小休憩。山梨県産桑の葉茶、南部茶などが用意されており、水分補給ができます。ご当地のお茶でほっこり……。横になってくつろげるエリアもあり、うっかり寝落ちしそうになるほどリラックスできました。「甲州ワインビーフ」も好きなだけ。多彩なディナービュッフェグランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパは素泊まりも可能ですが、断然おすすめは夕食・朝食付きプラン。ディナーはレストラン「LE SENSORIEL(ル・サンソリエル)」で地元の食材を使った料理をはじめとする多彩なメニューをビュッフェスタイルで楽しめます。とにかく驚くのは、その品数の豊富さ!和食、中華、イタリアン、エスニック、キッズメニュー、デザートと誰でも好きなものを選べるようなラインナップです。その中でも「甲州ワインビーフ」やキングサーモンとニジマスを掛け合わせた山梨オリジナルの魚「富士の介」を使ったメニューは必食。見た目にもかわいらしい「もなか寿司」は今年4月にオープンしたグランドメルキュールのシグネチャーメニューで、鮪と身延湯葉のキャビア添えなどその日によってさまざまな味を楽しめます。工夫を凝らした料理と一緒に味わいたいのが、やっぱり「甲州ワイン」。オールインクルーシブプランなら、マルス穂坂ワイナリーやワイナリー・サドヤなど山梨で作られているワインを追加料金なしのフリーフローで楽しめます。ワイン以外にも北杜市「七賢」の日本酒を味わったり、リキュールを合わせてカクテルを作ったり、自由自在。ラインナップはその時々によって変わるので、どんなお酒が楽しめるのか、滞在の度にワクワクします。夜まで大充実。「卓球」&美しい「星空鑑賞」お腹いっぱいに満たされたら、温泉旅行の定番「卓球」で腹ごなし。キッズスペース「杜の8(もりのえいと)」内にあり、予約なしで大人だけでも自由に楽しめます。ちなみに「杜の8」はアスレチックやサーキットを備えた子どもの天国!活気あふれる空間で、童心に帰って卓球を楽しめますよ。夜は屋上展望デッキ「八ヶ岳SoRaデッキ」で開催される「星空鑑賞会」にご参加を。星空案内人の解説を聞きながら輝く満天の星を肉眼で見上げたり、天体望遠鏡を通して天体観測をしたり、都内では決して見られない光景を見ることができます。取材日はあいにくのお天気で、代わりに「季節の星空スライドショー」が実施されました。星空案内人から今年は8月12日23:00頃にペルセウス座流星群が見ごろを迎えると教えてもらったので、星を目的に泊まるなら、その日に旅行をするのもおすすめですよ。食後酒もインクルーシブ。大人な時間を「ザ・ラウンジ」で1日の締めくくりは「ザ・ラウンジ」で。21:00〜23:00は「鳥渡・NIGHT CAP」として、ウイスキーや八ヶ岳の焼酎などを自由に楽しめます。アルコール度数の高いお酒をクイっと飲み、眠りにつく、ちょっと背伸びした大人な時間を過ごせますよ。ミルクほうとうがおいしい!八ヶ岳の食材を使った朝食翌朝はレストラン「LE SENSORIEL」の朝食ビュッフェに舌鼓。夕食と同じく朝食も豊富なラインナップで、スタッフが目の前で焼いてくれる「焼きたてクラシックパンケーキ」や好みの具材をトッピングできる「ミニホットドッグ」など、楽しいメニューばかりです。フォトジェニックな「ドーナツウォール」は、気づけば数が少なくなってるほど人気でした!めちゃくちゃおいしかったのが、八ヶ岳の高原牛乳を使った「ミルクほうとう」と「のっけ丼 富士の介とイクラ」。ほうとうは麺ではなく食べやすい大きさの「耳ほうとう」で、山梨県富士川町十谷地区の郷土料理です。味噌ベースのスープにミルクの優しさが加わっており、耳ほうとうと一緒に食べると絶品……!朝から「富士の介」が食べられるのも嬉しかったです。ちなみに、飲み物はコーヒーやスムージーだけではなく、「スパークリングワイン」も飲めます。この日は夜に雨が降ってしまいましたが、翌日は快晴!美しい富士山や森を眺めながら、朝食を堪能しました。湿度が低いカラッとした気候の中で、夏でも快適に旅ができる「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」。特に山梨の食材を使った料理がとってもおいしく、グルメ目的で旅をしたい人にもおすすめできます。避暑地で涼やかな旅を楽しんでくださいね。・グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ住所:山梨県北杜市大泉町西井出8240番地1039URL:※時期、仕入れ状況により食材の産地や提供内容が変更になる場合があります。(撮影・取材・文:小浜みゆ)
2024年07月18日日中はベーカリーカフェとして営業夜はレストランとして営業終日、パンの販売もありご両親の製パン店と連携しオープンした、パンと料理とワインのお店オーナーは、代々木上原にある【sio】で3年間修業した後、24歳で自分の店を開いた青木虎太郎シェフ。高円寺にあるご両親が営まれている製パン店【しげくに屋55ベーカリー】と連携し、朝・昼・夜と楽しめるベーカリーカフェ&レストランをオープンしました。恵比寿で、朝9時から本格的なパンやワインがいただけると、グルマンたちの間でも話題に(朝からワインが飲めます!)。恵比寿ガーデンプレイス方面の坂を上り、恵比寿駅の線路沿いから1本入った場所にあります【繁邦】の特徴は、時間帯によってさまざまな楽しみ方があるところ。朝9時からオープンしているため、朝・昼はベーカリーカフェとして、パン・コーヒー・ワインのイートインに加え、【しげくに屋55ベーカリー】のパンを20種類ほど店頭で販売。夜のレストランでは、アラカルトメニューと、おまかせコース(8,000円)も用意しています。カウンター席は8席。日中は太陽の光が差し込み、やわらかな明るさ。夜はライトダウンし、ムーディーな雰囲気にテーブル席は全部で3卓16席。こちらは広い個室内のテーブル席。隣との距離も離れているので、周りを気にせず食事を楽しむことができます入り口を入ってすぐのテーブル席(夜のみ利用可能)利用方法やメニュー展開が多彩な分、最初にお店に訪れたときにどのように利用してよいのかわからなかったので、2024年5月下旬の営業時間やメニューをこちらでご紹介します。営業時間・ベーカリーカフェ 9:00~15:00・レストラン 17:30 or 18:00~、20:00 or 20:30~ (L.O.22:00)※コース/アラカルトあり・パンのテイクアウト 9:00~15:00、17:30~※売り切れ次第終了ベーカリーカフェタイムのパン販売の様子9:00~15:00ベーカリーカフェメニュー[フードメニュー]・『繁邦セット』(繁邦のパン3種、ミネストローネ、コンフィチュール、土遊野 平飼い卵)・『牡蠣とじゃが芋のオープンサンド』・『白いんげん豆と春野菜のオープンサンド』・『クレープ -シュガーバター-』・『クレープ -ハムとチーズ-』・『フレンチトースト』(9:00~11:00まで)[ドリンクメニュー]・ノンアルコールコーヒー(ホット・アイス)/紅茶(アールグレイ)/ほうじ茶/林檎ジュース(長野ちな農園)・アルコールグラスワイン/ビール※1ドリンク1フードの注文、混雑時は90分制この日いただいたベーカリーカフェメニューをご紹介します。9:00~ブレックファースト『繁邦セット』朝食に、日替わりパン3種にミネストローネ、ゆで卵がついた、パン食べ比べセットをオーダー。ミネストローネは野菜そのものの旨みや甘さを感じられるやさしい味わい。朝からスープが体に染みます。この日のパンは、佐賀県産の小麦を使った『バゲット』、『くるみといちじく(ブラックペッパー)』、『まるパン』。『バゲット』はしっかりとした皮の食感と小麦の甘さが印象的。バゲットの生地にイチジクとクルミが練り込まれた『くるみといちじく』は、ブラックペッパーが効いていて、ワインに合いそう。【しげくに屋55ベーカリー】が創業時からつくり続けているという『まるパン』は、ふわふわとした食感で、一口食べるとバターの香りとほんのり甘さが広がります。パンに添えられているのは、バターと「長野ちな農園」のりんご蜜。このりんご蜜が素朴な甘さでずっと食べられる味わい。瓶詰めして販売してほしいほどのおいしさでした。繁邦のクレープ『クレープ -シュガーバター-』シュガークレープに発酵バターと塩のみ、という素朴な味わいのクレープ。生地の厚さも絶妙で、軽やかなのに食べ応えがあります。トッピングの発酵バターや塩を合わせると味わい深くなり、添えられているレモンを搾れば一気にフレッシュな味わいに変わります。17:30~23:00ディナーメニュー[フードメニュー]パン・『繁邦のパン』(パン2種)前菜・『繁邦トースト』・『苺のクロスティーニ』・『マッシュルームとルッコラとブラータのサラダ』・『真鯛のカルパッチョ』・『カツオとトマトとブラータ』・『車海老と新たまねぎの春巻き』・『ホワイトアスパラのロースト』メイン・『鹿肉とレンコンのロースト』・『真鯛のパイ包焼き』・『岩中豚のロースト 山菜のソテー』・『和牛のローストと椎茸のソテー』パスタ・『マッシュルームのカチョエペペ』・『牡蠣のアラビアータ』・『白いんげん豆とカラスミのパスタ』[ドリンクメニュー]・アルコールグラスシャンパーニュ/グラスワイン/ボトルワイン/ビール(プレミアムモルツ)/ウイスキー(メーカーズマーク)・ノンアルコール番茶 生姜 八角/煎茶 バジル レモン/林檎ジュース(長野ちな農園)/ペリエ/紅茶/ほうじ茶この日いただいたディナーメニューをご紹介します。17:30~ディナー『繁邦トースト』まずはシグネチャーディッシュのパンを使った前菜から。オーブンでよく焼いたクルミパンの上に発酵バターとアンチョビをのせ、仕上げに黒胡椒と非加熱のハチミツ、ペコリーノチーズをふんだんにかけた一品。アンチョビの塩味とハチミツの甘さなどがバランスよく調和しています。『マッシュルームとルッコラとブラータのサラダ』旬のマッシュルームとルッコラの下にはブラータチーズがまるっと入っており、混ぜ合わせていただきます。白ワインに合う一皿。『車海老と新たまねぎの春巻き』トロットロになるまで炒めたネギと桜海老を合わせた餡で、旬の車海老と新たまねぎを包んだ春巻き。カリッと焼かれ、仕上げにたっぷりのカラスミがかけられており、なんとも美味。オレンジワインとの相性が抜群です。『ホワイトアスパラのソテーと蕗味噌』春を感じるホワイトアスパラガスのソテーをオーダー。フランス・ロワールのホワイトアスパラガスを、フライパンとオーブンで焼き上げたシンプルな一皿で、ソースは生クリームをベースに、ペコリーノチーズとバターを。最後に白トリュフの香りをアクセントにプラス。横に添えられているのは、ふきのとうのお味噌。味変も楽しめます。『繁邦のパン』この日の夜は『まるパン』と『ライ麦パン』『牡蠣のアラビアータ』『マッシュルームのカチョエペペ』も気になりましたが、この日はトマトソースのアラビアータを注文。適度な辛みと魚介の旨みが合わさったパスタ。2名分をそれぞれのお皿に分けて出してくれるサービスもうれしい。メインもいただきたかったのですが、お腹いっぱいになってしまったので……、また今後。この日はグラスワインの白とオレンジをいただきました帰りは、パンのテイクアウトもお忘れなく。売り切れ次第、終了なので、ディナーで訪れた際は、来店直後に購入しておくことをオススメします。左:スペシャル『もっちり食パン』、右:自家製酵母『オーガニックグリーンマスカット』左:もっちりベーグル『栗あん』、右:『ブルーベリーとクリームチーズ』朝・昼・夜と、おいしいパンや食事が楽しめる【繁邦】。ディナー営業は予約が可能なので、事前に予約することをオススメします。また、日によってはカフェ営業のみとなり、パン販売とレストラン営業をお休みしている場合もあるので、お店に伺う前に【繁邦】公式Instagramをチェックしてみてください。繁邦【エリア】恵比寿【ジャンル】ビストロ【ランチ平均予算】1,000円 ~ 1,999円【ディナー平均予算】8,000円 ~ 9,999円
2024年06月24日小田急線南新宿駅から徒歩約6分。代々木駅からも10分程度の立地です清澄白河に移転したことでも話題になった人気店【the Blind Donkey】の姉妹店でもある【CIMI restorant】は、今年3月のオープン。日中は【FarmMart & Friends】として、日本各地から厳選した素晴らしい食品とドーナツ店として営業し、夜にはレストランへと変貌します。食料品はレストラン営業時にも購入することができるかの有名な『エジプト塩』もラインナップ。天然塩・スパイス・ナッツをミックスした万能調味料で、素材の持ち味を引き出すので、旬の野菜に合わせるのにぴったりですそもそも【CIMI restorant】にはどんな想いが込められているのか。「CIMI(ちみ)は日本語では“地味”と書き、その土地が持つ味わいや滋味深さの意味を込めています。またrestorantの“to”は“restore”=“回復”の意味を込めていて、人間の手によってバランスを崩してしまった地球の健康を回復させるためにはどうすべきか、ここで研究をしながら、来てくださったお客さんとも一緒に考える場所であり、プロジェクトでもあります」とは店主の向井さん。店内には、大きなレッドシダーのテーブルがひとつのみ写真のテーブルひとつをとっても意味があります。「内装は「スキーマ建築」の長坂さんにお願いしました。このテーブルはアラスカからやってきた樹齢数百年のレッドシダーですが、ねじれているので使うのが難しかったそうです。それをここに持ってきていただき、端材もスプーンに生まれ変わりました。みなさんで一つのテーブルを囲んでいただくのもいいなと感じています」。いろんな価値を見落とさないように、大切に使う姿勢がいろんな箇所から浮かび上がってきます。席にはメニューと、思いの込められた冊子が食事は19時から3皿のコースが一斉スタートとなりますが、お店のオープンは18時からなので、先にワインを飲んだり食料品を見ながらゆっくりすることもできます。店名の由来や、それに込められた思いがギュッと詰まったお店の冊子を読みながら、ワイン片手にコースの始まりを静かに待つ時間も悪くありません。1杯目に宮城県「Fattoria AL FIORE」の『Ohno Field Blend 2021』をレコメンドいただきました「Fattoria AL FIORE」は、宮城県で2015年からワインをつくっているFattoria(農場)です。2014年に最初の畑を開墾した時には、周囲は耕作放棄と過疎化が進んでいた場所で、そこを「人が集まる場所」にできないかと考え農園を開き、ブドウの樹を植え始めたのだそう。同店の想いに通じる部分があるようなワインを考えてセレクトしているように思います。1品目『香川 小豆島 HOMEMAKERS ロメインレタスのサラダ』ここで料理がスタートします。料理は基本的にプラントベースで構成しているそう。これは香川県・小豆島にある「HOMEMAKERS」から届いたレッドロメインレタスを使ったサラダで、レモンのドレッシングであえています。そこにオレンジを煮詰めたソースと、小さな賽の目のお野菜は紅くるり大根、ビーツのピクルス。芯まで甘いロメインレタスを箸で取り、頭からシャクっと噛み締めると喜びもひとしおです。2品目『香川 小豆島 HOMEMAKERS 春の菜の花』同じく「HOMEMAKERS」から届いた菜の花に、白インゲン豆をペーストにしたスープです。新鮮な菜の花のポリっとした食感に、スープの塩味は丸みを帯びながらもしっかりしていて、ワインが進みます。同店のお隣【パン屋塩見】のカンパーニュをつけていただいてもよし。3品目『長崎 雲仙 竹田かたつむり農園 黒米と山菜のピラフ』こちらは在来種の黒米を使ったピラフ。中にはふきのとう、こごみ、うるいと、春の山菜がふんだんに使われていて、ごまの風味が効いています。春の味覚でもあるやさしい苦味、そしてパワフルな黒米は滋味深く、ミネラル感やプチっとした食感が病みつき。『“よろこぶ”(昆布)スープ』715円(一人前)3品コース(3,960円)が終わっても、サイドメニューから好きなものをオーダー可能。私が追加で2品オーダーしたうちの一つがこちら。北海道・道東の浜中町にある「浜中漁協」の名産、昆布を使った牡蠣のスープです。昆布をひと晩水につけて翌日そのまま火にかけ、少しの塩とレモン汁のみで大変おいしかったそうで、晴れてメニューの仲間入り。たしかに、磯の香りと昆布の旨みが身体中に沁み渡る驚きのおいしさで、海や大地を感じられる一品です。『徳島 祖谷 祖谷の地美栄 鹿肉のロースト』1,485円(一人前)基本はプラントベースですが、鹿肉のメニューも。今や鹿は数が増えてしまい、農作物や人間の生活を脅かす害獣とされていますが、駆除される個体のうち食用になるのは10%程度とのこと。これらの命を無駄にしたくないと、取り組みの一つとしても提供しているそうです。部位はもも肉ですがとても柔らかくしっとりとした肉質でくさみもありません。玉ねぎとパセリのサルサが爽やか。こんなにおいしくいただけるお肉が廃棄されていると思うと、消費者側がもっと積極的に鹿肉を選ぶことも大切なのかもしれないと感じました。「日本では、さまざまな環境要因から鹿が過剰に増え、森林の生態系を崩しています。鹿肉を食べることは、森林の回復につながるだけでなく、良質なタンパク源として私たちの身体も養ってくれます。」「おいしい」ことはもちろん大切で、それだけでも幸せなことです。しかし【CIMI restorant】では、ただ「おいしい」で終わらせるのではなく、おいしさを生む素材の根源や、「おいしい」が続いていくために必要なことは何かを考える時間や機会を与えてくれる場所でもありました。つい忘れがちになってしまう大切なことについて、ゆっくり、おいしく思いを馳せるこの場所に、一度足を運んでみていただきたいです。きっとその後の日々が少しずつ変わっていくと思います。CIMI restorant【エリア】新宿南口/代々木【ジャンル】創作料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】南新宿駅
2024年06月13日“東京最幸の食体験”を提供するコンテンポラリーキュイジーヌフレンチミシュラン掲載店を含む飲食店を多数プロデュースする塩谷茂樹氏が、「今、東京で一番新しくおいしいフレンチ」を目指して新たなフレンチレストランを開業しました。店名の【アルギュロス】とは、ギリシア語で「銀」を意味する言葉で「慢心せずいつも金メダルを追い求める店にしたい」との思いが込められています。店内はカウンター8席のみの隠れ家的レストランです。プレートやテーブルにも銀を使用し、シックでありながらもラグジュアリーな雰囲気を演出していますシェフとしてキッチンに立つのは岡崎陽介氏。2003年に渡仏し、本場フランスの星付きレストランなと0で修行を積み、帰国後は名スペイン料理店【レストラン サンパウ】(※現在閉店)のエグゼクティブシェフやフレンチ【ラ メゾン ディセットゥドゥグレ】のシェフを歴任。そんな実力派のシェフと塩谷氏がタッグを組み、素材力とインスピレーションを武器に、ジャンルを超えたコンテンポラリーキュイジーヌフレンチに挑みます。ディナーコース36,300円からある日のコース一例“コーヒー”と“カヌレ”千葉大原の天然黒鮑の黄ワイン蒸し天城黒豚の肉まん本日特選素材毛蟹のタパス仕立てその日の料理直送のお魚をシンプルに時不知のサフランソースいぶさな牛炭焼きの辻農園白子筍添えその日のパティシエデザート2品プティフールとカフェ・茶北海道から即日出荷されて届いた毛蟹料理は10品のおまかせコースを提供。北は北海道・函館から南は長崎・五島列島まで、実際に足を運ぶことで生まれた、深い信頼関係がある生産者から毎日届く最高の食材を使用し、日本と世界の風土を描くよう料理を生み出します。今回はこのコースの中から一部を抜粋してご紹介します。“コーヒー”と“カヌレ”キャッチーなメニュー名に意表をつかれるアミューズ。カカオパウダーと黒ニンニクをベースに、少しの砂糖がほのかに甘みを感じさせる、お菓子ではなく前菜のカヌレと、濃厚で滋味深いすっぽんのスープのマリアージュからスタートします千葉大原の天然黒鮑の黄ワイン蒸し千葉県いすみ市の大原漁港から届いた立派な天然黒鮑黒鮑を使用した冷たい前菜。奥がシンプルな肝和えで、手前はハーブ、イタリアンセロリ、ミニオゼイユ、オキサリスなどのハーブと合わせていただきます。旨み、食感ともに最高です本日特選素材毛蟹のタパス仕立て【サンパウ】出身のシェフだからこそ、スペイン料理をオマージュして毛蟹はタパス仕立てで登場します。まずはむき身を、瀬戸内でつくられた魚醤とフェンネル(ウイキョウ)の芽と合わせて。プリップリの身に、すだちの爽やかとラベンダーオイルが華やかに香ります続いて小さな餃子のようなものが供されます。中には毛蟹の蒸し身、卵、生ハム、マイクロコリアンダー。ほろっと口の中でほどけて、毛蟹の旨みがジュワッと染み出します毛蟹最後の一皿はスープに。ベースはもちろん毛蟹ですが、隠し味にはバナナが入っていてほんのり甘みもあり、香味野菜がさらに毛蟹の味わいを引き立てています時不知のサフランソース魚料理はトキシラズ。春から夏にかけての季節外れに北海道で獲れる鮭です。皮はバリッと、身はミキュイに仕上げられ、シャープな印象の脂がしっかり乗り、身もフワフワで絶品です。付け合わせには福島県産のズッキーニとアスパラガスいぶさな牛炭焼きの辻農園白子筍添えメインのお肉は、年間10頭ほどしか出回らない宮崎県産の「竹の谷蔓牛」、23ヶ月の経産牛です。テールを煮詰めたシンプルなソースと、上からぶどう山椒を散らしています。付け合わせには、アク抜き不要で柔らかく旨み抜群の白子たけのこと、肉厚の小椋(おぐら)しいたけ「竹の谷蔓牛(たけのたにつるうし)」は特に赤身の質がよく、肉そのものの旨みが際立ちますその日のパティシエデザート旬のルバーブを使ったデセール。ルバーブをフレッシュ、ゼリー、シャーベットなど異なる食感にそれぞれ仕立てていて、その爽やかな酸味とローズゼラニウムの香りが印象に残りますメニューは食材によって、2ヶ月を目処に少しずつ変わっていくそう。季節ごとに、日本の豊かな風土を感じられる料理が、岡崎シェフの手によってどのように表現されるのかとても楽しみです。おいしいはもちろん、「最“幸”の時間だった」と思わせてくれる【アルギュロス】の今後に注目です。Argyros.【エリア】西麻布【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】六本木駅
2024年06月11日食材を無駄なく活用するための“発酵”伝統料理に発酵の旨みで奥行きをプラス発酵イタリアンとナチュラルワインは好相性誠心誠意つくられた食材を無駄なく活かしきるための“発酵”代官山にある【falo】は、炭火台を囲むカウンター席で料理が焼き上がる臨場感を楽しめる“焚き火イタリアン”。炭火で食材のポテンシャルを引き出し、味付けは、塩、胡椒、ハーブ、オリーブオイル、バルサミコなどシンプルです。その姉妹店を虎ノ門ヒルズステーションタワーにオープンさせることが決まったのは、2年ほど前の2022年。「同じことをやるのではなく、何かテーマをプラスして違いを出さなくては……と考えた末の答えが自家製の発酵調味料でした」と話すのは、開店準備をしながら代官山【falo】で2年ほどセコンドを務めていた江口拓哉シェフ。江口拓哉シェフ、東京都出身の36歳。代官山【falo】で働きながら【falo+】の開業も視野に入れ、構想を練りながら4年間炭火焼きの技術に磨きをかけ、2024年1月のオープンから料理長を務める「単に発酵が面白いとか、注目されているとか、旨みを深めるため、ということではなく、まずは食材を無駄なく活用するという思いから、切れ端や余った食材を発酵させ、それを味付けに使うという考えにたどり着きました」(江口シェフ)。というのも、顔を知っている生産者の食材を、たとえ端材とはいえ捨てるのは心が痛む。特に山形で農薬や化学肥料を使わない自然栽培で、丹精込めて野菜を作っている【お日さま農園】には収穫の手伝いにも行ったことがあり、その苦労や野菜への愛を肌身で感じているだけに捨てるのは忍びない。保存食にして無駄なく活かし切りたい。そんな食への愛着から始まったのが【falo+】なのです。豚の熟鮓(なれずし)、パン味噌、パン醤油、鹿醤油などマニアックな発酵調味料からざまざまな野菜のピクルスまで多種多彩酢漬けや塩漬けでピクルスにしたり、乾燥させてパウダーにしたり。それを付け合わせやトッピングに利用するというのは珍しいことではありません。もっと画期的なことはないかと、イタリア料理でよく使う白インゲン豆やレンズ豆、空豆を発酵させたらどうなるのかと、塩と麹で仕込んでみたそうです。また、看板料理のポルケッタを仕込む時の端材は、琵琶湖周辺で有名なフナの熟鮓(なれずし)を参考に、炊いた米、塩を合わせて豚の熟鮓に。ジビエの鹿では、塩と麹で醤油を。「余ったパンも発酵させて味噌や醤油にと、とにかく食材を捨てずにためてある程度の量になったら仕込むということを、開店準備を始めた2年前からずっとやり続けています」(江口シェフ)床下には発酵熟成中の味噌樽がぎっしり。白インゲン豆は、2年熟成で味に深みが増してきたという「やればやるほど発酵が面白くなり、食材もあれこれ手を伸ばしそうになるのですが、使うのは料理で使う食材のみ。発酵のためにわざわざ何かを買うということはしません。また、最終的にはイタリア料理に落とし込むということは忘れないようにしています」と、枠に捕われないようにしながらも、冷静さを失わないよう気をつけているとのこと。「毎日欠かさず混ぜるなど手間ひまかけ、時間をかけて育てているので愛着が湧くのですが、思いをお客様にぶつけ過ぎるときっと引かれると思うので、語り過ぎないということも肝に銘じています(笑)」と穏やかに話す江口シェフ。こちらはポルケッタ味噌。撮影時点で1年ほど熟成させたもの発酵をテーマにしているけれど、「実は昔は普通にやっていたこと」くらいのスタンスで特別感をあまり持たせない自然体なところに「発酵をブームで終わらせたくない。長く受け継いでいく文化でありたい」という意志を感じ、好感を持つことができます。ワインの空きボトルに入っているのがパン醤油。パン味噌に使っているのは、お店で出している【パーラー江古田】のパン「発酵は、食材の個性を失わないタイミングが大事」と話す江口シェフ。旨みやコク、酸味のバランスが整ったタイミングで発酵を止めて料理に活かしているのです。「いま気に入っているのは、開店準備を始めた頃に仕込んだ2年熟成の白インゲン豆の味噌。味に深みが出てチーズのような風味。パテに加えると奥行きが出ます。空豆もいいですね。味わいは白味噌に似ているのですが、酸が効いているのが特徴で料理にコクを出しつつ、後味はすっきりさせることができます」。何種類もの自家製発酵調味料を仕込み、その味わいの頂点を見極め、相性のいい食材や調理法の組み合わせで新たな一皿を生み出しているのです。イタリアの伝統料理に発酵の旨みで奥行きをプラス代官山【falo】のシグネチャー料理といえば、バラ肉を巻いた塊をオーブンで30040分じっくり火を入れ、最後に豪快に炭火で焼き上げる『ポルケッタ』。これはもともとイタリア・ヴェネチア地方の郷土料理『仔豚の丸焼き』をバラ肉でアレンジした料理で、ローズマリーとニンニク、塩のみというシンプルな味付け。この料理を【falo+】では豚の熟鮓を塗って焼いているのです。『塊で焼いたピュウファロのポルケッタ』3,500円。味噌パウダー、炭化させた玉ねぎを塩を混ぜた炭塩で味変も楽しめる一見豪快でボリューミーですが、口にすると豚肉の甘みや芳ばしい風味が舌の上に広がり、旨みがスーッと体に馴染んでいく奥深い味わい。「塩の味付けだとパンチが効きますが、熟鮓などの熟成した発酵調味料は、旨みだけでなくコクも出してくれますし、酸味が全体のバランスを整えて味わいに厚みのあるまろやかさや余韻をプラスしてくれるのです」(江口シェフ)パンの香りと麹の旨みが調和したパン味噌を、葉っぱの間に塗り込んだ『キャベツの炭埋め焼き』1,000円こちらは【パーラー江古田】のパンでつくったパン味噌を、葉の間に塗ってアルミホイルに包み、炭に埋め込んで火を入れたキャベツの丸焼き。ヨーグルトで作った自家製マヨネーズの上にのせ、仕上げには日本の赤紫蘇に似た爽やかな酸味を持つトルコのスパイス“スマック”を散らしています。蒸し焼きにすることで甘みを増したキャベツにパン味噌の旨みが絡み、野菜とは思えない食べ応えのある厚みのある味わい。シンプルながらも奥深いおいしさに感動します。イタリアの伝統的パスタ料理をアレンジした『肉味噌を詰めたトルテッローニ セージバターソース』2,400円トルテッローニは、ほうれん草とリコッタチーズでつくった餡をパスタ生地で包み、セージバターのソースで食べるイタリア伝統的な料理。これをポルケッタの端材と自家製味噌でつくった餡でアレンジしたひと皿です。このように調味料として発酵させたものを使うこともあれば、塩や酢で浅漬けにした野菜を付け合わせ的にプラスすることもあります。“ティエピド”とは人肌のことで、味を一番感じる温度。『燻製サクラマスのティエピド うるいの浅漬けと鮎なれクリーム』2,500円35℃で20分火入れしたサクラマスの皮目に炭を当てて、香ばしく仕上げている浅漬けにしたうるいの塩味やほのかな酸味で、ワインが進む一品です。鮎なれクリームは、鮎で有名な岐阜【川原町泉屋】から取り寄せた鮎の熟鮓をベースにつくっているそうです。『馬肉の温製カルパッチョ 特製ヴィネガーとゴルゴンゾーラ』2,800円炭を直に当てて香りを出して焼いた馬肉を、自家製のお酢で軽くマリネしたホワイトセロリや玉ねぎのサラダと一緒にいただく、温かいカルパッチョです。サラダの中にはゴルゴンゾーラチーズアーモンドなどナッツも和えてあり、イタリアンの一皿に落とし込まれているのです。発酵イタリアンとナチュラルワインは好相性発酵の力で体に馴染む料理とナチュラルワインの相乗効果でおいしさがプラスされるのも【falo+】の狙い。「ワインも発酵の力を使ったお酒なので、発酵調味料や発酵させた野菜と親和性があります。ですから、比較的どんなワインでも相性がいいので、ペアリングで料理に合わせていくというよりも、お客様の好みのワインを飲んでもらう、というスタンスでコミュニケーションを取ってワインをお勧めしています」と話すのは、サービス担当の塚本尚史さん。生産者の顔や土地の個性が見えるような、自然なつくりのワインを中心とした品揃えナチュラルワインがメインですが、ゲストの多様な好みに合わせられるよう、シャンパーニュからしっかりした赤ワインまで味わいの幅も広く取り揃えています。料理もアラカルト主体なので、ひと皿ひと皿自分好みの料理をグラスワインで合わせることもできれば、仲間とボトルで、などスタッフと相談しながら臨機応変に楽しむことができるのです。キッチンを囲むカウンター席。窓側は高い位置にあり、円形劇場のような趣でキッチンの臨場感を楽しめる炭火台を中心にぐるりとキッチンを囲むカウンター席は、位置によって高低差があります。また、真っ直ぐではなく半円を連ねているので、カウンターとはいえ独立したテーブルのようにも感じられ、3、4人で訪れても自然に目線を合わせて会話を楽しめる画期的なカウンター席になっています。炭火台に最も近い正面席横や背面の席は厨房や正面の席よりも高さがあり、店内、あるいは窓の外の景色を眺めることもできるすでに名店となっている代官山【falo】の「食材のポテンシャルを引き出す」というコンセプトを踏襲しながら、新たな価値をプラスしていこうという気概に満ちた【falo+】。生産者、そしてその背景にある自然や地球環境に思いを馳せ、伝統を学び直し、新しいイタリアンの可能性を追究しています。単においしさだけでなく、レストランの役割とは何かを思慮を巡らせ、楽しく心地よく過ごせる空間づくりやサービスも秀逸。お店のスタッフもゲストもとても穏やかな表情をしている様子に、体に負担なく吸収される発酵の作用があるのかな、と思ってしまうほど。活気的でありながらも癒される発酵イタリアンです。代官山と同じ焚き火をイメージしたイラスト。そこにプラスをつけて「ピュウファロ」と読む。ピュウはプラスの意味のイタリア語falo+【エリア】虎ノ門【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】9000円【アクセス】虎ノ門ヒルズ駅
2024年06月10日27歳という若さで、六本木の隠れ家ビストロを任された注目の料理人とは?生産者のもとを訪れて知った、その野菜にしかない食感の“個性”自在にアレンジされるジビエにも注目ワインバーとしてアラカルト利用もできる【根深】の裏メニューとは?27歳という若さで、六本木の隠れ家ビストロを任された注目の料理人とは?日曜定休が多い港区で、日曜の夜営業を掲げる救世主六本木ヒルズから、けやき坂を下った先のビルの一室。【根深】とひかえめに書かれた表札以外に店の様子を伺えるものはないが、一歩足を踏み入れると、若手のスタッフらがにこやかに迎え入れてくれる。ゆるやかなカーブのついたカウンターテーブルは8席ライブ感が愉しめるカウンターとは打って変わって、薄明かりのもとセンスのよいインテリアを配した個室が1部屋。自宅に招かれたようにゆったりと寛げる空間だ。個室は4名用。高級感のある絨毯と温もりのある丸テーブルで、プライベート感も演出まさに隠れ家と呼ぶにふさわしいこの場所で、弱冠27歳という若さで店を任されたのが、料理人・小林千春さん。日本料理【感情】でオープニングメンバーとして腕を磨き、続く六本木のワインバー【終りの季節】では、客として通う一流シェフたちに料理を振る舞い、キャリアを重ねてきた。1996年、静岡県生まれ。中学生の頃から料理人を目指し、静岡の料理専門学校を卒業。20歳から都内の人気ビストロなどフレンチを中心に経験「ビストロ、日本料理と歩んできて、バー【終りの季節】ではメニューにある程度の幅があったので、とにかく学びたいという気持ちで、あらゆることに挑戦できました。生産者さんと直接お会いできる機会が増えたことで、「素材の“食感や香り”を軸にしていきたい」という自分の方向性にハッキリ気付けたのだと思います」そんな自然な流れのままに、ジビエと野菜が【根深】のテーマとなった。生産者のもとを訪れて知った、その野菜にしかない食感の“個性”本日の自慢の野菜たち。6月までは、北海道余市を訪れた小林さんが惚れ込んだ農家「コロポックル村」のホワイトアスパラも仲間入り小林さんのいう“食感や香り”を最大限に味わえる料理が、『ホワイトアスパラのおひたし』。「フレンチを経験しているとソースやピューレを添えがちですが、生産者さんとお付き合いを重ねて、その野菜にしかない、食感の“個性”を知ることができました。その個性を最大限に生かすためには火の入れ具合が肝になりますし、このホワイトアスパラも、ベストなシャキッという食感に仕上げるため、茹で具合にはすごく気を遣っています」茹でたホワイトアスパラは、剥いた皮などからとっただしに漬けこみ、冷やしてから真空にするという小林さんもお気に入りの調理法で。『ホワイトアスパラのおひたし』。ホワイトアスパラ本来の味がぎゅうと凝縮され、香りやみずみずしさがたっぷり味わえるお次もシンプルな見た目ながら野菜の食感や香りを最大限生かした一皿『たけのこと桜エビ』。「大阪府貝塚で有機栽培でつくられるたけのこは、アクが少なく、とても柔らかいのが特徴です。最初から炭焼きにすると乾き過ぎてしまうため、適度に水分を保つようにフライパンで蒸し煮のように温めていく、ブレゼというフレンチの手法をとります」さらに食感を愉しめるよう、裏側に隠し包丁を入れるという和食のギミックも織り交ぜて。炭焼きにしたたけのこは、オリーブオイルベースで甘夏を合わせたソースでさっぱりと『たけのこと桜エビ』。小林さんの地元・静岡の桜エビで、香りと旨みのアクセントをプラス3品目は、「本当にパワーの強い野菜を育ててらっしゃる」と小林さんも絶大な信頼を寄せる、北海道余市「雉子谷(きじたに)農園」の新玉ねぎ。じっくり火を入れた玉ねぎは、それ単体がすでにシチューのような味わいに仕立てられており、パルミジャーノチーズをおろすことで、メインの一品にも昇格。トップゴールドという辛みの少ない、みずみずしい玉ねぎを使用した『新玉ねぎロースト』自在にアレンジされるジビエにも注目今回の撮影で使用した鹿は、長野県阿智村から直接仕入れている甲州鹿鹿とヒグマ、猪などこだわりのジビエを安定的に仕入れるのも、小林さんの目利き。「【感情】にいた時のお客さまが、ITの会社を経営しつつ狩猟をされる方で、北海道の弟子屈町(てしかがちょう)まで伺う機会があったんです。撃つだけのハンターもいますが、食べるまでを完結したいと考えていらっしゃる方で、鹿を仕留めた直後に、そのまま車に装着したクレーンのようなもので吊るして血抜きまでするので、肉がとても新鮮で臭みもない。さらにその場所自体がマイナス10℃くらいの極寒の地域なので、仕留めた直後から冷凍庫で処理しているような状態で、東京へ運ばれてくるまでの状態も完璧なんです」「うちで卸してもらっているのはきれいな味の鹿肉なので、そのままがおいしい」と、ソースはあえて無し。基本は塩とオイルでいただく『鹿のロースト』鹿肉のローストは、鮮度や柔らかさが見て取れる、薄いピンク色。しっとりと保湿された身は味わい深く、余韻まで楽しめる。最後は、ジビエを煮込んだラグーソースを合わせたショートパスタ。小麦の香りが強く、ジビエの力強さにも合わせられる「ヴィチドーミニ」のパッケリをチョイス。パルミジャーノチーズを削りかけて仕上げる『パッケリ ラグーソース』。コクのあるラグーは、魚醤のような旨みの集合体だワインバーとしてアラカルト利用もできる【根深】の裏メニューとは?夜営業のみで、15,000円のお任せコース一本勝負。料理人からも一目置かれるワインバー【終りの季節】の姉妹店だけあり、【根深】もワインの品揃えには余念がない。フランスを中心にイタリア、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、もちろん日本産まで、一貫して料理に合う、優しく綺麗な味のワインをラインナップする。ワインはグラスでも1,500円から。料理に合わせるのは白ワインが多いが、ジビエやラグーと合わせるお客さまも多いため、赤ワインも豊富特に「2017 サヴィニー・レ・ボーヌ レ・プランショ / ジャン・ピエール・ギヨン」(右から2番目)は、しっかりとした熟度ながら、ビオロジックでナチュラルにつくられているおかげで、飲み疲れのない滑らかな赤ワインだ。コース終了次第(21時以降)、ワインバーとして利用もできる【根深】では、アラカルトメニューの注文も可能。小林さんのお気に入りメニューは『千代幻豚の白味噌しゃぶしゃぶ』とのこと。アラカルトメニューが手書きされた原稿用紙には、「裏(に)メニュー」も「常連のお客さまから「桜エビがあるならパスタで食べたい」などのご要望があれば、対応することもありますし、先日は「びっくりするほどおいしくて」と持ち込まれたかぶを即興で料理したり(笑)。ちょっとした無茶振りに応えることで自分の進化も感じているので、案外楽しいんです」と、小林さんは意気揚々。抑揚のあるコース料理を組み立てつつ、ワインバーとしての自由度も備える【根深】。その振り幅を楽しむ余裕すら感じられる若き料理人の今後にも注目だ。根深【エリア】六本木【ジャンル】ビストロ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】六本木駅 徒歩5分
2024年06月04日お酒に弱いけど、“飲みの場”は好き。でも、たまにはみんなと同じようにお酒を楽しみたい……そんなときもありますよね。近年、市場を広げている「低アルコール飲料」は、お酒に弱い人の味方。なんならお酒に強い人にとっても「今日は軽く飲みたい」というときの新たな選択肢となっているようです。種類がどんどん増えている低アルコール飲料ですが、「おしゃれ」「お酒を飲んだ満足感が欲しい」といったニーズを満たしてくれるのが「mellowl(メロル)」から発売された「mellowl‐メロル‐葡萄とざくろのワインカクテル」です。発売に伴い、2024年5月30日(木)にメディア向けに新商品発表会を開催。見た目から濃厚な味わいが想像される「mellowl‐メロル‐葡萄とざくろのワインカクテル」を、お酒好きのマイナビウーマン編集部員が一足先に試飲してきました!■スマドリと低アルコールカクテルを販売するSEAM社のコラボ第2弾お酒を飲む人も飲まない人も、自分の体質や気分、シーンに合わせて適切なドリンクをスマートに楽しむ「スマートドリンキング」の推進を担うスマドリ株式会社。TVでCMを見たことがある人も多いのではないでしょうか。スマドリ社は2023年より、低アルコールカクテル「koyoi」を販売する株式会社SEAMと共同開発プロジェクトを進めています。第1弾の商品はZ世代が参加するワークショップから生まれた「mellowl-メロル‐ 夜風感じるトロピカルミント」。第2弾商品の開発では、第1弾の参加者からさらに深くプロジェクトにかかわりたいという声を発した3名の「メロルプロデューサー」が一から関わりました。この3名にはZ世代であり、また、社会人として働いている人が選ばれました。3名に共通していたのは「狭く深く、好きなものを好きな人と共有したい」という価値観。お酒はあくまでも場を演出するツールであり、飲酒の優先順位が低いことが分かりました。また、「メロルプロデューサー」は「大人になりたて」の世代でもあることから、大人になりたい焦りや、大人っぽいシーンへの憧れもあるよう。そこから、「お酒の力を借りて気の置けない仲間といつもより踏み込んだ話をしたい」というシーンを想定。第2弾商品のコンセプトが固まりました。■飲みやすいのに「お酒を飲んだ感」がある赤ワイン風カクテルZ世代の社会人とのディスカッションを経て誕生した「mellowl‐メロル‐葡萄とざくろのワインカクテル」は、アルコール度数3%の赤ワイン風カクテル。飲みづらいイメージの赤ワインを、2種の葡萄とざくろの果汁で飲みやすく。独特のほろ苦い後味が赤ワインらしさを感じさせ、少し特別な気分を演出してくれます。新商品発表会に登壇したメロルプロデューサーの藤原さやさんは、試飲した際に「最初は甘さが勝ってジュースっぽい」という印象を抱いたそうですが、飲んだ後は「渋さが残る感覚が“ワインを飲んだ”と思わせてくれます」と全体的な味わいを評価。同じくメロルプロデューサーの野沢あやこさんは「そこまでお酒に強くない立場の意見なのですが」と前置きしてから「アルコール度数3%は普段からちょうどいい度数だと思っています。『mellowl‐メロル‐葡萄とざくろのワインカクテル』は楽しく飲み続けられそうと思いました」と語りました。新商品発表会に参加した筆者は普段から赤ワイン1本を一晩で一人で空けてしまうようなお酒好き。そんな筆者が「mellowl‐メロル‐葡萄とざくろのワインカクテル」を飲んでみると、最初はメロルプロデューサーの藤原さやさんが語ったように「葡萄ジュースっぽい!」と思いました。しかし、飲み込んだ後は口にほろ苦さや渋みが残り、ここで赤ワインっぽさを感じます。フルーティーな味わいとほのかな渋みはサングリアを想起させ、「そういえば自分も20代前半は赤ワインが少し苦手で、サングリアから飲む練習をしていたな……」なんて、“大人になりたて”の自分に思いをはせました。■大切な人との大切な時間に。いつもより深い話ができそうな味わい「mellowl‐メロル‐葡萄とざくろのワインカクテル」はZ世代向けに開発されたとのことでしたが、大人が飲んでも満足できる味わい。限定1,200本がSUMADORI-BAR SHIBUYA、THE 5th by SUMADORI-BAR、koyoi ECサイトにて販売されます。ECサイトでは1本700円・2本セットで1,250円とお手頃価格になっているので、ホームパーティーなどでも活躍してくれそうですね。お酒に弱い人も強い人も楽しめる「mellowl‐メロル‐葡萄とざくろのワインカクテル」。ぜひご賞味あれ!mellowl‐メロル‐特設サイト(取材・文:マイナビウーマン編集部)
2024年05月31日今回は「客にワインをかけた店員の末路」を紹介します。プロポーズをしようとてお店で待っていると、急にワインをかけられてしまった主人公。相手はなんと、昔のいじめっこ同級生でした…出典:Youtube「スカッとドラマ」[nextpage title="}0M00"]出典:Youtube「スカッとドラマ」[nextpage title="}0M00"]次回予告同級生にいきなりワインをかけられた主人公。訳が分からず、話を聞いてみると…まったく納得がいきませんでした。このあとどのようになってくのでしょうか?※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年05月26日今回は「客にワインをかけた店員の末路」を紹介します。プロポーズをしようとてお店で待っていると、急にワインをかけられてしまった主人公。相手はなんと、昔のいじめっこ同級生でした…出典:Youtube「スカッとドラマ」[nextpage title="}0M00"]出典:Youtube「スカッとドラマ」[nextpage title="}0M00"]次回予告同級生にいきなりワインをかけられた主人公。訳が分からず、話を聞いてみると…まったく納得がいきませんでした。このあとどのようになってくのでしょうか?※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年05月25日フランス人シェフと元デザイナーがタッグを組んだレストラン親しい人と普段よりちょっといい食事をして、非日常を味わいたい。そんな気分のときに、おすすめしたいフレンチレストランが東麻布にオープンしました。お目当ての店は、大通りから一本入ったビルの上階。温かな光がテラスの窓から溢れているところが、今回ご紹介する【OLINA】です。細い道路を入って上を見上げれば、人々を導く灯台のようなお店をすぐ見つけることができるでしょう。落ち着いた雰囲気のダイニング。オープンキッチンの気配を感じることができるこちらを営むのは、フランス人シェフのオリヴィエ・ガルシアさんとサービスを仕切るパートナーの高遠菜都子さん。オリヴィエさんはスペイン人の父とフランス人の母を持ち、オーストラリア、フランス、スウェーデンなど、ミシュラン星付きレストランを含む、様々なスタイルのレストランで経験を重ねてきました。一方、菜都子さんはファッションデザインを学ぶため2009年に渡仏後、トップメゾンでのインターンなどをしながらフランスで暮らしていました。スウェーデンでは Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)のデザイナーとして活躍していた人物です。シェフのオリヴィエ・ガルシアさん(右)と、サービスを担当する妻の高遠菜都子さん(左)レストランの扉を開き、席に案内されると、まず目に留まるのはスタッフのユニフォーム。一瞬“つなぎ”のように見えるユニークなデザインは、あまりレストランで見かけないタイプのもの。キッチンで料理に没頭するシェフ、ワインをセレクトしているソムリエ、料理を運ぶサービスマンなど働く人たちの姿を美しく魅せています。気になって尋ねたところ、実はこちら菜都子さんがデザインしたものだそう。Acne Studiosでもワークウエアをデザインしていた彼女にとって、“シェフもサービス担当も同じチーム。その境界線がないものをユニフォームにしたかった”という思いを込めたといいます。こうした、“ちょっと違う光るセンス”がこの随所に散らばっているのが【OLINA】の魅力。まったく違う道を歩んできた二人の経歴から生まれる感性やアイデアが、さまざまなところで感じられるのです。この日とどいた、タケイファーム・自然農園TOMからの野菜たち。みずみずしく、エネルギーに満ちています数多くの国でのバックボーンを持つオリヴィエは、実に好奇心が旺盛で柔らかい感性の持ち主。それは各国、文化の違うさまざまな人とコミュニケーションをとって磨かれてきたからこそでしょう。食材や器探しのために農家や工芸家を訪ね、ひとりひとりの話に耳を傾け、届いた食材や器を見るたびに、無限にインスピレーションが湧いてくるといいます。日本の四季を感じる、自由なフランス料理心地よい空気が流れているオープンキッチン加えてオリヴィエさんが日本で刺激を受けたのは、はっきりとした日本の四季。それぞれの食材が持つ、短くおいしい“ピーク”の旬の味わいを、自由自在に組み合わせ、料理に仕立てていきます。取材をしたのは4月も終わりのころ。この時につくってくれた「グリンピース」の料理には、いろんな生命が輝く海山の春を感じることができます。メインの食材はフレッシュで丸々としたグリンピースと、北海道で獲れる北海アサリでした。大粒のアサリはたっぷりとした食感を活かし、白ワインとエシャロットでサッとゆでたあとに備長炭で炙って香ばしく。グリンピースは皮を剥いて、シンプルに甘みを引き出しています。奥田誠二さんの信楽焼きに守られた『プチポワ・北海アサリ・発酵ビーツのピュレ』。土っぽい質感の和食器が、畑の土を連想させ、盛り付けられた料理のエネルギーを際立たせていますソースは、アサリをゆでたジュースに発酵ビーツのピュレを合わせて、旨みの奥行きを出したもの。そこにグリンピースと、アサリを盛り付け、豆苗をあしらい、グリンピースの鞘から作った泡をトッピング。豆苗の青い香りと、アサリの海の香り、そして炭火のスモーキーな香りが混じり合って、プチッとグリンピースを噛めば、春の甘みが口に広がります。わざわざアサリを炭火で炙ったのは、オリヴィエさんの春の思い出から。春になって温かくなると、親しい人と一緒に外でバーベキューをした記憶を、料理に写したかったのだそう。彼の料理は、真っ白な譜面に、自分の中から生まれる音符を紡いでいく曲のよう。オリヴィエさんは季節の食材を組み合わせながら、その時に生まれる感覚で新しい料理をつくっていくのです。『サクラマス・桜・白アスパラガス』コースの中盤に登場する魚料理は、季節の移ろいをそのまま現したような一皿でした。桜のチップで燻製をかけ、香りを移したオイルでコンフィにしたサクラマスがメイン食材。付け合わせの白アスパラガスは、さくらの葉の塩漬けを巻いて蒸し、添えています。ソースはブール・ブランですが、刻んだ桜の葉の塩漬けを入れてひと工夫。飾りのさくらんぼのピクルスとエディブルフラワーの下にはジュレが敷いてあります。これだけ桜の要素が一皿に盛り込まれているのに、料理から感じる桜の香りはほんのりと優しい。それはまるで散った花びらをそっと舞上げる春風のよう。そんな香りをまとい、しっとりと火が入ったサクラマスを、ソースの塩味と酸味が支え、ワインが合うフランス料理らしい骨格を作っています。この一皿から、オリヴィエさんが日本で初めて見た、はかない桜への思いを感じました。豊富なクラフトワインのラインナップも魅力『枝豆のミルフィーユ』デザートに登場したのは、この時期おいしくなる枝豆。こうした日本独特の食材を料理するのも楽しみの一つだとか。フランスでは冷凍のものは手に入るけれど、フレッシュないいものはないとのこと。この時期に手に入るぷっくりとした枝豆は、フレッシュな香りと、まるい甘みを活かし、可愛らしいミルフィーユになって登場します。とある日の、ペアリングのラインナップまた、ソムリエ・常盤 努氏が選ぶクラフトナチュラルワインのラインナップも見逃せません。欧州のワイナリーが中心ですが、少量しか生産していない希少なワインも多数あり。ペアリングは、最初はシャンパンまたはジントニックのチョイス。途中には貴醸酒の日本酒なども登場する幅の広いラインナップです。料理同様、従来の型にとらわれない自由な発想から生まれるペアリングの提案は、とても魅力的。オリヴィエさんのつくる、心地よい料理と、いいワイン。上質なのに、心が解けるような柔らかな空気が流れている【OLINA】は、大切な人といい時間を過ごしたいときに訪れたくなる場所です。OLINA【エリア】麻布十番【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】15000円【ディナー平均予算】18000円【アクセス】麻布十番駅 徒歩3分
2024年05月22日株式会社新陽トレーディングが所有するオーストラリアワインブランド「G’day Wine(R)(グッダイワイン)」が販売している『ヴァイオレットセブン』が、2024年の母の日期間中にAmazon白ワインカテゴリで1位を獲得しました。「G’day Wine(R)(グッダイワイン)」は2022年に立ち上げられたオーストラリアワインブランドで、Amazonでは2023年2月から販売を開始。同年5月の母の日期間には『ヴァイオレットセブン』が白ワインカテゴリで1位となり、Amazonでは2024年を含め、2年連続で母の日ギフトに最も選ばれた白ワインになりました。合成着色料不使用!父の日にピッタリなラッピングも取り扱い開始!【白ワインなのにスミレ色、その秘密は『バタフライピー(蝶豆)』に】『ヴァイオレットセブン』はオーストラリアのワイナリー「Orchid Wine Estate(オーキッドワインエステート)」が手がけるスミレ色をした白ワインです。ハーブティーで有名な『バタフライピー(蝶豆)』のエキスを白ワインに加えることで、合成着色料を使用せずに神秘的なスミレ色の白ワインになっています。【低アル&甘口だからワインが苦手な方にもオススメ】『ヴァイオレットセブン』は半甘口・ライトボディの味わいの白ワインです。『バタフライピー(蝶豆)』由来のほのかな渋味はありますが、赤ワインのような重い渋味や、一般的な白ワインのような強い酸味のない優しい口当たりで、シロップのようなトロッとした甘さを味わえます。また、アルコール度数は7.0%となっており、一般的な白ワインのアルコール度数が9~14%程度とされているなかでは、比較的低アルとなっています。【飲み頃が視覚的に分かりやすい感温印刷エチケット(ラベル)】『ヴァイオレットセブン』のエチケット(ラベル)には感温印刷が採用されています。冷蔵庫やワインクーラーなどで冷やしてワインの温度が低くなると、エチケット(ラベル)にデザインされた『バタフライピー(蝶豆)』のイラストの色が変化し、飲み頃温度が視覚的に分かりやすくなっています。【ヴァイオレットセブンのお勧めアレンジレシピをご紹介!】★材料★リンゴ……………………1/4個オレンジ…………………1/4個ミント……………………適量好みのフルーツ…………適量ヴァイオレットセブン…200ml炭酸水……………………100ml1. リンゴとオレンジ、好みのフルーツをいちょう切りにし、グラスに入れます。2. グラスにヴァイオレットセブンを注ぎます。3. グラスにお好みの量のミントを入れ、軽くかき混ぜます。4. そこに炭酸水を加えて完成です。■商品詳細『ヴァイオレットセブン』種類:白ワイン葡萄品種:シャルドネ/リースリング/コロンバール味わい:半甘口・ライトボディ内容量:750mlアルコール度数:7.0%キャップ:スクリュータイプ販売価格(ボトル単品):4,500円(税込)※ギフトボックス、熨斗などの有無で価格は変わります。<販売店舗>Amazon楽天市場G’day Wine(R)公式ショップ※その他G’day Wine(R)取り扱い商品は各販売店舗からご覧ください。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年05月21日木の温かみを感じるノルディック・スタイルの空間食の未来を考えたSDGsなフレンチを探求シニアソムリエが200~300種のワインをセレクト木の温かみを感じるノルディック・スタイルの空間ガラスの向こうにあふれる緑を眺めながらの食事をゆったりとJR原宿駅から徒歩7分の場所にある、「持続可能なガストロノミー」を発信するレストラン【ラ・グランド・メゾン東京】。ランチ、ディナー共に繊細でクオリティの高いコース料理が堪能できます。食材へのこだわりはもちろん、熟慮された流れや構成に満足のひととき。記念日や誕生日はもちろん、特別感を味わいたい日に訪れたい一軒。自然環境を考えたナチュラルでいて上質な内装大きな窓から外を眺めると緑の森が広がり、都会の喧騒を忘れさせてくれます。木の温もりを感じる木目を活かしたテーブルなど、ノルディック・スタイルの空間が癒やしを与えてくれます。シックで上質な雰囲気漂う個室も完備されているので、シーンに合わせて利用してみては。食の未来を考えたSDGsなフレンチを探求全国の旬素材を中心に、フランスをはじめ世界各国から取り寄せた調味料を駆使。SDGsを念頭に置きながら、食材を余すところなく表現できるよう多彩な技法で調理します。ランチとディナーで、素材本来の魅力を満喫しませんか。その中でも、お店オススメのメニューを3品紹介します。『ホウボウ津本式サフラン』季節の魚をふっくらとした食感に仕上げる厳選した旬の鮮魚、サフランスープ、ジュリアンヌ野菜を同時に楽しめるのが魅力。美しい色のサフランスープは、目の前で注いでくれるのでふわりと立ち上る香りにうっとり。魚のやさしい味わいが広がります。『鴨椒ポワヴラード』鴨肉にポワヴラードソースを合わせたメインの肉料理シェフがその時々で選ぶ産地の鴨肉をじっくりとロースト。そこにフォンドボー・赤ワイン・ポルト酒などを煮詰めたグリーンペッパーのポワヴラードソースを添えます。鴨と相性抜群のソースを、季節の根菜の付け合わせにもからめながらどうぞ。『長野紅玉タルトタタン黒文字』ウイスキーやカルダモンの香りがふわり広がる酸味を活かした林檎のタルトタタンを主役に、さまざまな香辛料や香りを効果的に使った繊細なデザート。黒文字で香りづけしたアングレーズのアイスクリームを添えています。マルスウイスキーのソースを口に一緒に運びながら、味の変化を楽しんで。シニアソムリエが200~300種のワインをセレクト料理の内容に合わせてワインをペアリングしてみてはワインはスクールの講師やワイン関連書籍の共同執筆などの経験を持つシニアソムリエが選んだ銘柄がずらり。200~300種もの中から料理と合わせた提案をしてくれて、さらにノンアルコール希望の場合でもオススメのドリンクを教えてくれます。これからの時代を考え食材への取り組みに注目したいフレンチレストラン。「持続可能なガストロノミー」を目指し、素材の魅力を最大限に活かした料理の数々は視覚でも楽しめる美しさ。シニアソムリエの目利きによるワインと共にじっくりと味わってみては。料理人プロフィール:若月佑太さん1992年東京都生まれ。高校生の時に料理を始めたことが料理人を目指すきっかけに。栄養士の資格を取得した後、本格的に料理の道へ入る。イタリア料理店で5年間研鑽し、個人で出張シェフなどを経験。その後、ワインを中心としたバルをオープンし、渡仏してさらに技術を磨く。帰国後、【ラ・グランド・メゾン東京】へ。現在は、料理長として活躍している。※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。ラ・グランド・メゾン東京【エリア】原宿/明治神宮前【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】明治神宮前駅 徒歩5分
2024年05月17日大阪谷町で愛された【ダルバート食堂】の店名にある“ダルバート”とは、カレーや豆のスープ、ご飯にアチャールといったおかず類を一つの皿に盛った、いわばワンプレートカレーのこと。ちなみにダルとは豆、バートとはご飯の意味で、日本で言うなら、差し詰め“定食”といったところだろう。【OLD NEPAL TOKYO】のコース料理内でいただける『ダルバート』。現在同店で提供するメニューは、昼も夜も同様のコース1本のみこの【ダルバート食堂】、開店するや瞬く間にカレー通の評判を呼び、高い評価を得たものの、本田シェフは新たな表現の場を求めて2020年に東京進出。豪徳寺の商店街に、ここ【OLD NEPAL TOKYO】を開いた。人気の『ダルバート』はランチに残しつつ、夜は『ダルバート』をメインとしたネパール料理を感性豊かなコースで提供。その斬新なスタイルは、モダンネパールの潮流として一躍注目を浴びたことは記憶に新しい。改装の際に唯一残したという、ネパール語が描かれた壁だが、本田さんの挑戦はそこに止まらなかった。ネパール料理の更なる可能性を追求すべく、2023年の秋、2ヶ月間を要して店内を改装。「ネパールの人々さえ気がついていないネパール料理の素晴らしさ、魅力を引き出し、そのポテンシャルを底上げしていきたい」との夢を胸に秘め、2023年の暮れ、装いも新たにリスタートした。「ここでは、自分達の世界観をより表現していきたい」と語る本田夫妻の想いが詰まった唯一無二のネパールファインダイニング。それが、新生【OLD NEPAL TOKYO】だ。扉を開けると、窓明かりのない真っ暗な闇に包まれるネパールの裏路地を思わせる細い廊下を行けば、その先にシックなダイニングが現れる。ネパールで採音してきたという街の雑踏やお寺の鐘の音などをBGMに聴きながら、お香の香りに包まれていると、いつしかここが豪徳寺の商店街であることを忘れてしまいそうになる。ネパールでは礼拝用として使われる、伝統的なお香が焚かれているまるで別世界に来たかのような高揚感は、丁寧な説明と共に供される料理を食べ進むにつれ、やがてマックスにーー。ストーリー性のあるコースの一皿一皿は、食べ手をミステリアスな時の流れと食に引きこみ、しばし、非日常の世界を味わわせてくれる。広くとられたメインダイニングは、洞窟のような雰囲気ちなみに、同店2階にはディレクターでもある本田真理さんが営む、本格スパイス店【sunya】があるコースはテーマを決めての内容となり、取材に訪れた3月は「ムスタンの色彩」がテーマ。ムスタンとは、ネパール中央北部の山岳エリアのことで、本田夫妻がこの地を訪れた際、その素朴にして雄大な風景、とりわけ色のコントラストが印象的だったのだとか。それゆえ、その自然が映しだす色彩をテーマに料理を組みたてたとのこと。内容は以下の通りだ。MustangWhiteヒマラヤに積もる雪REDムスタン名産のりんごGrayガンダギ川河原の石Green緑豊かな渓流Blackスクティ(干し肉)Clearヒマラヤの雪解け水Brownダイナミックな地層が続く荒野Dal BhatYellow稲穂の収穫、シーバックソーンの実さて、いったいどんな料理が供せられるのだろうか?白から連想した1品目は“ヒマラヤに積もる雪”。コースのアミューズ的な立ち位置で、この一皿に、本田シェフはネパールのハレとケの料理を盛り合わせた。クッキーのようなスクエアの食べ物は、祭りの時に食べられるという“デュックドック”。現地のまんまではなく、ギーやチベタンスタイルのチーズのようなものを付けて食べるスタイルにアレンジしている。『Dhok dok, TsampaーーWhite』その横が“ツァンパ”。本来は炒った大麦を粉末にしたものをこねて食べるのだが、本田シェフの手にかかるとお洒落なフインガーフードに変身。薄い円盤状にして胡桃や杏、チーズを乗せ、一口でどうぞという趣向となっている。これらに添えた飲み物は、バター茶をイメージしたもの。甘さはなく、プーアル茶をベースに、ミルクやギー、塩で調味している。ちなみにコースに合わせてペアリングも一皿ごとにアルコール、ノンアルコールの双方を用意。こちらのアレンジもなかなかユニークで楽しい。『ShyauーーRed』2品目の“赤”はムスタンの名産のりんごを使ったサラダで、りんご、ビーツ、紫キャベツに苺のアチャール入りとまさに赤尽くし。シードルとワインで造られたドリンク“WIDR”を使ったカクテルとよく合う。『Alooko AcharーーGray』次に、河原の石に見立てたじゃがいものアチャールが、本物の石に混じってお目見え。茹でたじゃがいもを餅のように臼で潰し、そこに黒胡麻を混ぜて丸めたもの。いわゆる黒胡麻風の芋団子なのだが、もちもちとした中に胡麻の風味が広がり素朴なおいしさだ。これには、涼やかさを表現したラベンダー風味のドリンクが添えられる。緑のスープが、ソテーした岩魚に目の前で注がれた続いてフレンチのような仕立ての一皿が登場。スープは旬のグリンピースと天豆のペーストを合わせて、緑の渓流の中を泳ぐ岩魚を想定したものだ。ネパールは内陸国ゆえ海が無い。だからだろう、本田シェフは基本的に魚は川魚しか使わない。そこに本田シェフなりの拘りがある。『Ghandhau, MachaーーGreen』。仕上げには、針葉樹であるトウヒのオイルで爽やかに再構築した料理にしても、一見、斬新で創作的に見えながら、その実、本質は決して外さない。より質の高い食材を用い、細部にまで気を使うなど一つ一つの工程を振り返り、丁寧に行うことでネパール料理に敬意を払い、その可能性を見い出している。コースに使用する食材の一部。印象的な黒い大きな塊について伺うと「これが、スクティ。マトンの干し肉です」次に本田シェフが皿にのせてきたものは、黒い岩のような物体と漆黒の麺。日本のうどんにも似た、と言われるネパールのスープ麺“トゥクパ”だ。もちろん、麺は手打ち。自家製だまるで鰹節のようにカチカチになった黒々とした干し肉は、言うなればマトン節。竹炭を打ちこんだ黒い麺の出来上がりに削って振りかけて旨みの補強を計り、キノコの発酵アチャールとスパイス豆をトッピングしている。『ThukpaーーBlack』ここまで食べ進むうち、ネパールの料理はインドよりもスパイスの使い方が穏やかなことに気がついた。奥深いスパイスの風味は感じられるものものの、刺激的なテイストはほぼ無い。言葉を変えて言うならば、食材の味を生かしているといってもいいだろう。本田シェフによれば、それこそがネパール料理の特徴の一つだという。『PaniーーClear』ここでお口直しに、ヒマラヤの雪解け水をイメージしたライムシャーベットが出て、肉料理のポークセクワが運ばれてきた。セクワとは、スパイスでマリネした肉を焼いた料理のことで、ネパールでは炭火焼きにするらしいが、本田シェフは一工夫。低温調理を施した後、炭火で焼きあげている。シェフの本田遼さんこうすることで、肉自体は柔らかく、周りは炭火の香ばしさを纏って風味豊かに仕上がるという寸法だ。添えられた菊芋や蓮根、蕪などの根野菜には焼き目がしっかりとつけられ、地層と荒野を連想させるよう。フキノトウとバナナのつぼみのアチャールがほろ苦く、渋いおいしさを醸し出している。『Bangurko SekuwaーーBrown』そして、いよいよダルバート、である。今回は、ナマズのカレー、サーグ(青菜炒め)にお決まりの豆スープことダールと白飯のバート。そして、菜の花と金柑の和え物にグンドゥルックと大根、フルーツとミントのアチャールがセットについている。『Dal Bhat』ナマズは軽くスモークをかけてあり、スパイスの風味と共に淡白ながら余韻のある味わいを楽しませてくれる。ここにグンドゥルック(発酵青菜を乾燥させたもの)を混ぜれば、より味わいは複雑となる。ギーがたっぷり入ったダールは素朴ながら濃厚。独特の滋味が後を引く。ダルバートの食べ方に、これといったルールはない。食べる順番も自由。一品づつご飯と共に食べてもよし、最初から全部混ぜるもよし、自分なりのおいしい食べ方を見つけるのもなかなか愉しいものだちなみに各種アチャールは味変に最適。ダルバートでは、漬物的立ち位置だが、ネパールの場合、インドのようにアチャール=漬物というわけでも無いようだ。本田シェフ曰く「アチャールは“味を変える“ための存在でもある」そうで、さまざまな用途で登場する。『Chamalko KulfiーーYellow』最後の甘酒のアイスも、フレンチのそれを思わせる繊細な仕上がり。甘酒のアイスを覆うメレンゲの板はネパール産ターメリック風味。アイスには米糀からつくる、米蜜を使ったシーバックソーンの実のソースを添えてある。このシーバックソーンもムスタン地方の南で採れるものだ。どこかで食べたことのある味?と思っていたら「サジーです」と本田シェフ。このサジー、ミネラルなどの栄養素を豊富に持つスーパーフードとして最近話題の果実だ。甘酒の優しいあまみのいいアクセントとなっている。さて、これで2時間余りのネパールへのワープは終了。これまでに経験のない味覚の連続のあと、馴染みのあるダルバートで〆るコース運びも巧み。ゆくゆくは、ネパールの地でネパール料理のファインダイニングを開きたいと語る本田シェフ。「ネパールでは、まだまだ、料理人の社会的地位が低い。ネパールの人たちが自分達の食文化を受け継ぐことに誇りを持てるような環境と自意識が、僕がファインダイニングを成功させることで生まれていけばいいなぁと思っています。」この人はきっと、前世はネパールの人だったに違いないーー。ネパールの食文化について熱く語る本田遼さんを見ていて、そんな想いがふっと頭をよぎった。夢への第二章は、始まったばかりだ。OLD NEPAL TOKYO【エリア】豪徳寺/経堂【ジャンル】ネパール料理【ランチ平均予算】16000円【ディナー平均予算】16000円【アクセス】豪徳寺駅 徒歩2分
2024年05月16日【タワシタ】、【Äta(アタ)】で腕をふるった実力派シェフ食材への敬意によって突き動かされた、“コンポスト”への取り組み生産者と食べ手を優しく繋ぐ“ひと手間”【タワシタ】、【Äta(アタ)】で腕をふるった実力派シェフ白金高輪駅から徒歩3分。スタイリッシュながら温かみのある店内は、カウンターでシェフとの会話を楽しむもよし、半個室に仕切られたアンティークのテーブルで集うもよし。「基本はワンオペなので、テーブル席で4名の予約が入ったらカウンター席は2名まで」と、あくまで松野さんの目と手の届く範囲で、丁寧に向き合います。シックなオープンキッチンと、6席のカウンター松野さんが料理の世界を目指したきっかけは、中学生の頃に訪れた地元・山梨の町中華。中華鍋を勢いよく振る料理人の姿を見て、「自分もやってみたい」と憧れを抱いたといいます。「母親の料理の手伝いから始まり、中学校時代からずっと料理人になりたいと考えていました。高校には行かず、京都へ修業に出ようと思っていましたが、両親がともに地方公務員だったこともあり、当時は反対され(笑)、折り合いをつけるためにも高校・大学は卒業しました。大学3、4年も日本料理店で働いていましたし、一度は就職してみたものの、勤務帰りもその日本料理店でアルバイトをしていて、どうしても諦めきれず、1年で退社して料理の道へ進みました」オーナーシェフの松野 敦(マツノ アツシ)さん。1984年、山梨県生まれ。大学卒業後、25歳から料理人の道へ進み、2023年11月10日、【atti(アティ)】をオープンその後、「大好きなデザートづくりも学びたい」という好奇心から、フランス料理へ転向。フィリップ・バットンさんがオーナーを務める麻布十番の【ル・プティ・トノー】など人気フレンチレストランを経て、28歳から赤羽橋【タワシタ】でスーシェフに就任します。「【タワシタ】は、食材に対する考え方や、農家さんをはじめ生産者さんと“一緒に作る”という感覚を身をもって体験した場所。自分の今の料理のベースができたと思ってます」適度に仕切りを持たせた半個室仕様のテーブル席。インテリアを手掛けたのは、都内を中心に【Kabi】などの人気レストランを手掛ける長田 篤氏食材との出合いは、紹介はもちろん、全国の道の駅や八百屋を松野さんが自ら巡り、おいしいと思ったら記載されている生産者の方へ連絡をとり、「伺っていいですか」と開拓を重ねているといいます。「料理人がもつ知識だけでなく、農家さんに「これはどういう風に料理するとおいしいですか」と直接聞いてみると、思いもよらなかった調理法があったり、やはり生産者の方が一番おいしい食べ方を知っていることが多いんですよね。だから、一緒に食材のお話を聞いて、一緒に作らせてもらっているという感覚なんです」【atti】のカウンターもオープンキッチンを採用。ひとりでの食事も気負いなく楽しめる居心地のよさその後、2020年まで2年ほど勤めた【Äta(アタ)】では、シェフとして腕を振るった松野さん。人気店のカウンターキッチンを通して、お客さまの声や表情からダイレクトに感想が伝わってきたといいます。食材への敬意によって突き動かされた、“コンポスト”への取り組み松野さんが「“顔の見えるもの”しか使いたくない」と話すように、食材への敬意によって突き動かされたのが、生ゴミを堆肥化する“コンポスト”への取り組みです。野菜の皮やだしガラ、使い切った端材は、まとめて乾燥させ、ミミズや微生物などの働きを活用してコンポストに。自身が手掛ける家庭菜園の土に撒いたりと還元するそう。「自己満だと思うんですが、手間が少しかかっても、生ゴミを出すより、こうしてコンポストにすることで、自分も気持ちよくなるんです」と松野さん端材は野菜のだし取りに混ぜたり、最終的に乾燥させて野菜パウダーとしてパンに混ぜ込むことも。写真は、松野さんが国内外の約30種の小麦粉を取り寄せて、配合を研究して行き着いたという自家製カンパーニュ。表面はハード系、中はふわふわの食感「函館の農家さんを訪ねたときに、コンポストを行っている土の中に手を入れさせてもらったところ、土がめちゃくちゃ熱くて! 自然の力を実際に体感したのが大きいきっかけになりましたね。大人になって知ったのですが、実家でもお米を作りながらコンポストをやっており、一気に身近に感じて、もうちょっとその先も知りたいし、やってみたいと自然と思ったんです。おかげで、うちのお店では野菜のゴミは一切出ないんです」コース料理の前菜『桜鱒(サクラマス)と紅芯大根のジュレ』は、アクセントにした緑のソースが、カブや紅芯大根の皮、大根の葉など端材をミキサーでおろしたもの。函館で獲れた桜鱒(サクラマス)は軽く燻製し、紅芯大根のジュレと、紅芯大根のシャーベットでいただきます。春らしい一皿は、シャーベットの口どけと、スライスしたカブや大根の食感が、爽やかなコントラストまた、岐阜の橋場農園さんから卸してもらっている「天恵菇(テンケイコウ)」 という、ステーキしいたけと菌床しいたけ、干ししいたけを使った一皿は、それぞれの石づき部分や軸までソーセージに混ぜたり、煮出してソースにしたりと、余すことなく使用。ソーセージに混ぜた菌床椎茸は、あえて荒くミンチにすることで、香り・味わい・食感の全てでしいたけを感じられる仕上がりです。「天恵菇」は日本酒で水分を補いながらじっくりロースト。ぎゅうと肉質が詰まり、アワビのような食感はまさにステーキ凝縮したしいたけの旨みを、洗練された味わいに昇華しているのが、山梨の契約農家が無農薬で育てる柚子を使った「塩柚子」。塩に漬けて発酵させた「塩柚子」は、柔らかな塩みと香りが特徴で、まろやかな味わいに一役買います。「たくさんの要素を重ねた一皿も好きなんですが、何を食べてるか分からない料理にはしたくない。例えば「ここのしいたけがすごくおいしいから、しいたけのおいしさをきちんと味わってもらえる料理を作りたい」という想いが強くなってきて、食材を邪魔するパーツはできるだけ削っています」主役に引けをとらない新たまねぎは、以前旅した淡路島で出合ったという「浅田農園」のもの。一層一層の厚みもさることながら、甘みや瑞々しさも格別3品目は、北海道・十勝から仕入れている銘柄豚「蝦夷(えぞ)豚」。赤身メインの珍しい豚肉は、牛脂と豚脂で1ヶ月ほどコーティングして熟成をかけることで、しっかりとした旨みを蓄えています。ソースはフォンドボーベースに、白ワインとトマト、ペッパーとタイムを合わせた爽やかな味わい。オマール海老、ハマグリ、イカ、ムール貝からそれぞれだしをとり、絶妙なバランスで合わせた後に、煮詰めてソースに最後は、102週間熟成させ、プリッと弾力を増したサメカレイと、4種類の魚介のだしを使ったソースに、バニラの泡を合わせた魚料理。メニューは、夜は9品で12,000円(サービス料別)のコース1本。ランチにはそれに加えて、5,500円と6,600円のショートコースもあります。生産者と食べ手を優しく繋ぐ“ひと手間”また、昼夜ともにコースのみで展開される【atti】では、ワインペアリングにも注目。「ナチュールだからで選ぶのではなく、おいしさ重視で選んでいます」というこだわりに加え、希少なラインナップも、松野さんが意識している部分だといいます。「流行りのお店に行くと、だいたい同じ銘柄のワインを紹介されることが多いなと感じていて……。もちろん流行りはあると思うんですが、お客さまの立場になって考え、飲んだことがないワインや、なかなか置いてなさそうなワインのなかで、おいしいものを選ぶようにしています。固有品種が多く、ジョージアワインに替わり世界最古のワイン産地として注目を集めている、アルメニアのワインなどもオススメです」ワインペアリングは、6杯で7,700円(サービス料別※一皿目のシャンパンを除く)。写真左から2番目が、世界のワイン関係者が注目するアルメニア最高峰の造り手・ゾラ・ワインズの「カラシィ 2018」最後に、コース一本で勝負する松野さんにとってのこだわりを伺うと、その答えは「塩分」だといいます。「もちろんお酒は飲んでもらえたらありがたいですけど、今は飲めないお客さまも多いですし、うちではお酒を飲ませるために塩分を強くしたりしません。どんな方にも気持ちよく食事していただけるように、例えば「天恵菇」のステーキとソーセージに使用した「塩柚子」や、発酵させた梅干しなどで、コース全体で使用する塩分量を調整したり、乳酸菌の発酵ドリンク「コンブチャ」で柔らかな酸味を引き出して、ビネガーの代わりに使用するなど、ひと手間かけることで、塩みや酸味をバランスよく調整しています」生産者と食べ手を優しく繋ぐ、松野さんならではの料理。穏やかな味わいながら、食べ手に強烈なインパクトを残してくれるはずです。atti【エリア】白金/白金台【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】7000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】白金高輪駅 徒歩3分
2024年05月13日まるでオーケストラの演奏のように関わるすべての人の想いをお皿で表現小田急線・参宮橋駅より徒歩1分。代々木駅も徒歩圏内2023年9月、閑静な住宅街にオープンした【Orchestra】。この店名は、小川シェフがイタリアで修業していたとき、「一皿を作り上げるのに大勢の人が同時に手を動かし、集中して仕上げていく。それはまるで100人で壮大な曲を演奏するオーケストラのようだった」と強く記憶に刻まれた経験から命名したのだそう。料理人だけでなく、食材の生産者からサービススタッフ、皿やカトラリーを作る職人など、レストランに関わる全ての人が一つになって、最高の一皿を完成させるレストランを目指しています。シェフの小川慎二さん。1987年生まれ、長崎県出身小川シェフは、フランス料理を経験したのちにイタリア料理に魅せられて渡伊。トスカーナ州のトラットリアや、エミリア・ロマーニャ州モデナの一つ星レストラン【ストラーダファチェンド】に勤務し、46年連続ミシュラン二つ星の【リストランテ サン ドメニコ】ではスーシェフまで務めました。帰国後は目黒【リナシメント】のシェフとして腕を振るったのち、同店のシェフに就任。イタリアから取り寄せたアンティークの扉を開けると、オープンキッチンを中心に、劇場で楽曲を愉しむような8席の特等席が囲むメニューは、“今、日本にいる小川シェフにしか作れない料理”をテーマにした「おまかせコース」のみ。イタリア料理の技術をベースに、日本各地の優れた旬の食材の魅力を引き出しつつ、その食材が生まれた風土や取り巻くストーリーも含めて表現します。ワインは、ソムリエであり支配人の矢島聡さんが、コースに合わせたワインをセレクト。ナチュラルワインを長く扱ってきた矢島さんが選ぶ本物の自然派ワインのほか、シャンパーニュやブルゴーニュ、古酒まで幅広く取り揃えます。小川シェフの原点回帰「私を育てたエミリア・ロマーニャへの想い」イタリア時代を振り返りつつ、今の小川シェフをも投影したお皿に期待が膨らみます今回は、5月31日までの期間限定で、小川シェフがイタリアで腕を磨いた料理と、産地や生産者にこだわった魅力的な日本の食材を掛け合わせて創り上げるコース「私を育てたエミリア・ロマーニャへの想い0サンドメニコでの日々へ0」を提供します。ペアリングするワインも、エミリア・ロマーニャ州とその近郊の北イタリアのワインを中心にラインナップ。その内容をご紹介します。『小川シェフから今夜のゲストへ「味探し」』スペシャリテの『トルテッリーニ イン ブロード』。ブロードとは、イタリア語で“だし”の意味で、現地では鶏だしを使うのが一般的だそうですが、小川シェフは出身地である長崎でポピュラーなアゴだしを使用。朝から6時間かけてじっくり作る渾身の一皿です。中には鹿児島の「幸福豚」を包んだトルテッリーニがだしに使う食材を見せていただきました。パルミジャーノチーズや生ハムの端っこ、ネギ、鶏節など。スープをいただきながら、これらの「味探し」をするのも一興『今宵のオルケストラを皆様へ』ピアノを思わせる艶やかな黒いボックスを開けると、美しい5種のアミューズが現れます。黒鍵と白鍵をイメージした長方形の器を使い、5つの音色を楽しむように、それぞれの食感や味わいを堪能。冷菜が白鍵、温菜が黒鍵です左から、毛ガニとサワークリームを合わせたものを、パルミジャーノと五香粉(ウーシャンフェン)を使ったビスケットで挟み、上にキャビアを乗せて仕上げたもの。次がA5ランクの牛ヒレ肉と「幸福豚」と使ったミニバーガー。真ん中の小さなタルトは、新たまねぎの麹でマリネしたアジのタルタルの上に、新たまねぎのピューレとスナップエンドウを乗せたもの。次は、菊芋を表現した前菜で、皮をフリットにした上にグアンチャーレと菊芋のエスプーマで仕上げ。右はブルスケッタで、熊本の馬肉と牡蠣を合わせたものです。『京都、辻さんからのしらこたけのこ』お皿の水色とのコントラスト、蓮の花が浮かぶような印象の美しい一皿京都の京都辻農園が育てる「白子たけのこ」を使った冷前菜で、白子たけのこは極端にえぐみが少ないため、アク抜きをせずに火入れするだけで食べられるほど。下から層になっており、菜の花、オマール海老、白子たけのこ。その上に、たけのこの姫皮と生ハムでとっただしを合わせたジュレを乗せています。ソースは自家製マヨネーズとアップルビネガーで華やかに。『伝統のパスタガルガネッリ』エミリア・ロマーニャ州にある街、イーモラの伝統料理である筒形パスタを、春らしいグリーンピースのソースで仕上げています。グリーンピースは、国産のものより数段甘みが強いイタリア産のものを使用。セミドライトマトと、千葉県産イノシシのサルシッチャと合わせますショートパスタは伝統に倣い、古い木製の溝つき板を転がして成形する『モデナのティジェッレオルケストラ風』蒸しパンの中に豚の角煮を入れる長崎の「角煮まん」をオマージュし、中には仔牛すね肉の煮込み料理「オッソブーコ」というミラノの代表的な料理を入れた小川シェフならではの一品小川シェフがイタリアから持ち帰ってきたという型でつくる『ラヴィオーロ サン・ドメニコへの感謝』小川シェフが一番長く働いた、1970年創業の名店【リストランテ サン ドメニコ】のスペシャリテ、卵の入ったラビオリです。同店のレシピをそのまま継承した【Orchestra】のスペシャリテでもあります。仕上げに焦がしバターとトリュフをかけるパスタ生地も調理する直前に目の前で伸ばすパスタ生地に羊のリコッタチーズとほうれん草のムース、卵黄を入れたラビオリ。その繊細な味わいを、ひとつひとつ丁寧につくっています『藤本さん鰆アーティチョークミント』愛媛県の漁師、藤本さんから神経締めで直送された鰆を薪焼きで。ほどよい水分を纏って、皮目はパリパリ、中はジュワッとレアに仕上げています。香ばしく濃厚なアーティチョークのソースにミントのオイル。付け合わせがアーティチョークのフリットとホタルイカです『冷たく小さな一品』お口直しの冷製パスタは日替わり。今回はパスタではなく、地元・長崎の五島うどんを冷製にしています。発酵トマトとハマグリだしのソースによく絡みます。上に輝くのはニジマスのキャビア『千葉KASYU 仔豚 エミリア・ロマーニャ仕立て』エミリア・ロマーニャ州は豚の畜産が盛んなことから、メインディッシュには豚肉を採用豚肉は、カシューナッツとハーブを食べて育った千葉県産「花悠仔豚(かしゅうこぶた)」を使います。現地ではガリガリになるほど皮目を焼きますが、小川シェフは、一度お湯を通して皮目に熱を加えてからオーブンで火入れし、最後に薪で焼き上げることで、ほどよくバリっと焼き上がリます。豚の骨からとったソースにセージを合わせて。『ペペロンチーノ』即興演奏のように、メニューにはないアーリオオーリオがお目見え。にんにくのコンフィを使ったペペロンチーノで、コンフィにすることでにんにくが強くなりすぎず、旨みだけを引き出しています。もちもちで歯切れのよいパスタに、香ばしさと旨みが印象に残る一皿『カッサータカカオキャラメルカシス』シチリアの伝統的なお菓子「カッサータ」をベースにした美しいデザートパイナップル、ズッキーニ、バジルを使ったソルベのあとに、メインのデザートが登場。カッサータの中にはアーモンドとフランボワーズ。上にキャラメルクリーム、チョコレートソースがかかり、抹茶でマリネした苺とカシスのソースが添えられます。コロコロと表情が変わる魅力的な味わいで、一口ごとに新たな発見があり、後味にはフェンネルの香りが残り、爽やかな食後感です。小川シェフの人生が垣間見えるような流れのあるコース。出身地・長崎を懐かしむような料理と、エミリア・ロマーニャ州の伝統と、名物の手打ちパスタの数々。それらがコースの中で調和し、心まで温かくなるような料理は、まさに今の小川シェフにしかできないものだと感じました。小川シェフの集大成とも言える味わいを、ぜひ体感してみてほしいです。Orchestra【エリア】新宿南口/代々木【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】25000円【アクセス】参宮橋駅 徒歩1分
2024年05月10日キーソリューションズ株式会社が運営する、高級ワイン持ち込み代行サービス「Nomulier -ノムリエ-」は、商流が限られていた「状態が良い」仏ブルゴーニュの高級ワインを一般の方も手軽に入手できる「ワインインデント機能」などのサービス拡充を行いました。4つの機能を拡充■ノムリエとは「Nomulier -ノムリエ-」は、フランスの高級ワイン産地ブルゴーニュのヴィンテージワインや一流シャトーのワインを中心に販売・保管代行をしているECサービスです。登録無料のメンバーシップ会員になるだけで、以下の機能が利用できるようになります。*ECサイトにて希少なワインを購入可能*Bring Your Own(レストラン持ち込み特典)*特別なワイン会への参加■今回拡充された機能これまでのメンバーシップサービスに加えて、この度さらに会員の皆様の満足度を高める以下の4つの機能を追加しました。1) ワインインデントワインインデントは、ブルゴーニュ有名生産者の在庫リストにノムリエ経由でアクセスし、希望のワインを注文・輸入する「受注形態」の購入方法です。日本の市場に出回る前のワインを原地生産者のセラーから直接購入することができるため、移動を最小限に抑えダメージの少ないワインを購入することができます。ドメーヌ・ルロワやドメーヌ・ルフレーヴ、アルマン・ルソーなど、一般的に良い状態で購入することが難しいワインを入手できる機会を定期的にご用意します。2) クラウドセラークラウドセラーは、ヴィンテージワインや希少ワインなどを購入し保管しておきたい方向けの「高級ワイン保管代行サービス」です。ノムリエ独自のワインの特徴に合わせたプロフェッショナルな保管方法で、劣化リスクを最小限に抑えることができます。高級ワインの保管知識や専用セラーが不要なため、どなたでも気軽に高級ワインをご自身のコレクションとして所有していただけます。クラウドセラーに預けたワインは、大切に保管されるだけでなく、必要なタイミングにご自宅やご友人宅、さらにノムリエ提携のレストランへ、万全の体制でお届けいたします。(レストランで抜栓する場合、各店舗指定の持ち込み料・抜栓料がかかります)また、万が一に備え、ノムリエにてワイン1本に対し2つの損害保険を契約するため、安心してご利用いただけます。3) ブルゴーニュ専用ヴィンテージチャート ※LINE公式アカウント内高級ワインを評価する際に重要になる一つの指標に「生産者」があります。有名生産者については情報も豊富ですが、各ヴィンテージ、特にブルゴーニュ産ワインの情報については、細かく調べることが難しい状況が続いています。ヴィンテージが古ければ良いとは限らないのがワインの難しさであり、魅力でもあります。ノムリエでは、そのようなワイン愛好家の悩みにお応えするため、LINE公式アカウント内に、年代を入力するだけでその年の評価を詳細に解説する機能を実装いたしました。登録無料のLINEアカウントで、これまで専門書を紐解かなければ得られなかった情報に、いつでも手軽にアクセスすることが可能になりました。4) ノムリエ コンシェルジュサービスノムリエの顧客の多くはすでにワイン知識が豊富であるため、生産者や地域、ヴィンテージなどをご指定の上ご購入されることが中心となっていました。しかしこの度、「ワインは好きだがあまり詳しくはない」「もっといろいろなワインを試してみたい」という方々向けに、お好みの味わいや合わせたい料理などを伝えると、最適なワインを提案する革新的なAIコンシェルジュ機能を追加いたしました。今回の開発にあたり、AIにワイン1本1本の特徴と世界各国の様々な料理の特徴を細かく学習させています。専門的な知識に基づいた最適なペアリングを導き出すことが可能です。このご提案で気に入ったワインは、その場でノムリエのECサイトのカートに追加し、スムーズにご購入いただけます。さらにご希望に合わせて、適切なレストランをご紹介いたします。これまで以上に充実した機能を備えた、オーダーメイドのワインサービス「ノムリエ」。ご自宅での普段使いから、特別な日のお食事まで、あなたのワインライフをワンランクアップさせるお手伝いをいたします。無料の会員登録だけでご利用いただくことができます。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年05月03日「味見でお腹いっぱい」「調味料の量が適当」など、料理中の『あるある』は数多くありますよね。ひがし(@return_of_neast)さんは、牛肉を煮込む時の『あるある』をX(Twitter)で紹介し、反響が上がりました。赤ワインが余ったらどうする?牛肉を柔らかくするとともに、うま味を引き出すため、煮込む際には赤ワインがよく使われます。ひがしさんが作った料理の場合、レシピに『20㎖使用』とあったので、赤ワインを計量して入れました。赤ワインをボトルで買った場合、当然余りが出るのですが…。「仕方なく残りの700㎖を飲む」別の料理で使う時まで、赤ワインをとっておく…などということは、ありませんでした!どう見ても、仕方なく飲んでいるとは思えませんね。ほろ酔い気分で料理をするのは、人によって最高の気分でしょう。投稿にはツッコミや、同じことをした人たちから、共感の声なども押し寄せています。・「仕方なく」とは…?絶対に大喜びで飲んでいるでしょう!・分かるわぁ。仕方なく飲んでいるんだよ?残したらもったいないから…ね?・煮込みに使う前に『味見で飲み切る』まである。・『あるある×100』って感じ。あなたは、料理中に余った酒を飲んだことはありますか。飲みすぎには注意ですが、放置して無駄にしてしまうより、はるかにマシですね![文・構成/grape編集部]
2024年05月02日株式会社サンクゼールは、2024年4月にフランスのボーヌで開催された国際ワインコンクール「第18回フェミナリーズ世界ワインコンクール」において、自社ワイナリーで醸造したシードル「いいづなシードル2022ブラムリー・ふじ」と「いいづなシードル2022ふじ・高坂」が、今年から新設された日本産シードル部門で銀賞を受賞いたしました。日本の企業では唯一の入賞となります。その他、自社ワイナリーで醸造した白ワイン「サンクチュアリ2020」が日本ワイン/白ワイン部門で金賞を受賞いたしました。サンクゼール通販サイト : 【日本産シードル部門】銀賞受賞「いいづなシードル2022ブラムリー・ふじ」飯綱町の丘の上アップルミュージアムに植えられているイギリス原産の青りんご「ブラムリーズシードリング」と「ふじりんご」をブレンドし、伝統製法(瓶内二次発酵)で醸造したシードルです。青りんごの爽やかな香りと優しい酸味に、ふじの甘い香りや果実感が混ざり合い、すっきりとした口当たりながらも深みのある余韻を感じることができます。いいづなシードル2022ブラムリー・ふじ:2,200円(税込)■容量:750ml■原料品種:ブラムリー57%、ふじ43%■原料産地:長野県飯綱町産100%■醸造地:長野県上水内郡飯綱町■アルコール分:6%■価格:2,200円(税込)■販売場所:全国のサンクゼール店舗(一部店舗を除く)、公式オンラインショップ▼公式オンラインショップでのご購入はこちらから商品情報はこちら : 【日本産シードル部門】銀賞受賞「いいづなシードル2022ふじ・高坂」※店舗限定商品飯綱町産の「ふじりんご」をベースに、飯綱町の天然記念物に指定されている貴重な「高坂りんご」をブレンドし醸造したシードルで、飯綱町とサンクゼールの共同企画により生まれました。やや甘めな味わいに仕上げることで、ふじりんごの甘い香りが引き立ちます。さらに高坂りんごの持つ柔らかな渋みが加わることで、複雑な味わいとりんごの果実感が口の中に広がります。いいづなシードル2022ふじ・高坂:2,035円(税込)■容量:750ml■原料品種:ふじ50%、高坂りんご50%、■原料産地:長野県飯綱町産100%■醸造地:長野県上水内郡飯綱町■アルコール分:6%■価格:2,035円(税込)■販売場所:サンクゼールワイナリー・久世福商店本店※こちらのシードルは店舗限定商品です。「サンクゼールワイナリー・久世福商店本店」でのみお取り扱いがございます。「サンクゼールワイナリー・久世福商店本店」詳細はこちら : 【日本ワイン/白ワイン部門】金賞受賞「サンクチュアリ2020」※店舗限定商品サンクチュアリ2020:3,080円(税込)サンクゼールの自社畑で収穫された「シャルドネ」「リースリング」「ミュラー」のぶどうをブレンドした、味わい深い白ワインです。柑橘のような爽やかな香りと甘いはちみつのような香りが特徴。口当たりは柔らかで、豊かな果実味と酸味が心地よく余韻に残ります。※こちらの白ワインは店舗限定商品です。「サンクゼールワイナリー・久世福商店本店」「ワイナリーレストラン・サンクゼール」でのみお取り扱いがございます。※数に限りがございますので、在庫がなくなり次第販売を終了いたします。「サンクゼールワイナリー・久世福商店本店」詳細はこちら : 「ワイナリーレストラン・サンクゼール」詳細はこちら : フェミナリーズ世界ワインコンクールとはワインの本場フランスでTOP5に入る世界的知名度の高いこのコンクールには、日本を始め世界中のワインがフランスに集結します。最大の特徴は、審査員が世界中の女性ワイン専門家であるということ。世界中から経験豊かな女性ソムリエ、女性醸造家、女性ジャーナリスト、女性シェフなど約350名の女性ワイン専門家が集まり、厳正なブラインド・テイスティング審査で評価します。2024年4月8日から9日に行われた「第18回フェミナリーズ世界ワインコンクール」の総出品数は3,510アイテム。国内からは368アイテムが出品され、そのうち118アイテムが入賞しています。サンクゼールから出品した「いいづなシードル 2022ブラムリー・ふじ」、「いいづなシードル2022ふじ・高坂」が日本産シードル部門で日本企業唯一の入賞を果たし、銀賞を受賞いたしました。また「サンクチュアリ 2020」は日本ワイン/白ワイン部門で金賞を受賞いたしました。サンクゼールとシードルについてサンクゼール本社のある長野県飯綱町は、県内でも有数のりんごの産地です。寒暖差の大きな環境で育った飯綱町のおいしいりんごで仕込んだシードルは、すっきりとした飲み心地があり、香りも華やか。2003年、本格的にシードルを醸造し始めた当初は年間数百本ほどの生産量でしたが、今では町や農家の皆さまのご協力を得て年間約40,000本まで増えました。今後もサンクゼールオリジナルのシードルとして品質、味において高みを目指し、世界に飯綱町のワインを発信してまいります。りんごを仕込む様子しゅわっと弾けるシードル自社ワイナリー詳細はこちら : 会社概要会社名:株式会社サンクゼール本社:長野県上水内郡飯綱町芋川1260代表者:代表取締役社長久世 良太創業:1979年設立:1982年事業内容:ジャム・ワイン、その他食品の製造販売、ワイナリー、レストラン、売店などの直営、及びフランチャイズ展開オンラインマーケットプレイス「旅する久世福e商店」の運営ホームページ URL : オフィシャルオンラインショップ: 楽天市場店: オンラインモール「たびふく」: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月01日神田から清澄白河の昭和レトロなビルへ移転シンプル・イズ・ベストの料理生産者の人柄や人生を感じられるワイン神田から清澄白河へ。昭和レトロなビルで再スタート【the Blind Donkey】のオーナー、ジェローム・ワーグさんは、アメリカを代表するオーガニックレストラン【シェ・パニーズ】で20年以上シェフを務めた人物です。「100% Organic Japan」を標榜し、レストランを開く前に、自然に寄り添い地球の世話役のような思いで食材の生産に向き合う全国の小規模農家、酪農家、漁師などを1年半かけて訪ね歩いたそうです。移転したのは、昭和レトロな面影を残す清澄白河の年季の入った建物料理人、生産者などレストラン経営に関わる人々のハブとなり、「おいしい、楽しい、そして食べる人も、その食べ物が育つ自然環境も健康」という世界観を繋げ、広げていく場として2017年に【the Blind Donkey】がオープンし、瞬く間に話題店となりました。都会のコンクリートのビルではありますが、目の前には銭湯もあり生活感や懐かしさを感じさせる雰囲気が【the Blind Donkey】のイメージにぴったりです入口ドアの丸窓から覗き見える店内に、入る前からワクワクさせられます店内の真ん中に据えられた大きなダイニングテーブルが、「人を繋ぐ」というイメージの象徴になっています店内は、壁もテーブルも木の板とアイアンのシンプルな造作ですが、ナチュラルな食材を使った料理が映える演出に違いありません。大きく開かれた窓からは下町風情の風景も広がり、初めて訪れた人でも、ホッとできる空気感。友人宅を訪れたような親しみやすさを感じ、リラックスして食事を楽しめる空間になっています。素朴なのにお洒落感満載。何気ないテーブルセッティングもフォトジェニックです空間に相乗する「シンプル イズベスト」な料理2017年にオープンしてから、5年半シェフを務めていたオーナーのジェローム・ワーグさんは、移転を機に、徳島で新しいコミュニティ作りに専念することになり、新しいこの店舗では、’20年からジェロームさんと一緒に仕事をしてきた、曽根浩貴さんが料理長として厨房に立っています。ジェローム氏の料理を引き継ぐシェフの曽根浩貴さん「食べること、飲むことが大好き」という思いが高じて、29歳から料理人の道に入った曽根さん。特にオーガニックな食を意識していたわけではなかったそうですが、客として食事をした神田の【the Blind Donkey】で、「食材がおいしいとこんなシンプルな調理でいいんだ」と心を打たれたそうです。自然の形を生かして盛り付ける曽根さんそこで、【the Blind Donkey】に入社し、ジェロームさんの元で食材を生かす「シンプル イズベスト」の料理を追求するようになった曽根さん。「切り方など食材そのままの形を残したまま盛り付けるといいよ」とジェロームさんに教えられ、自然の色や形をできるだけ生かすよう心掛けているそうです。色とりどりの柑橘を楽しめる『愛媛 西予 無茶々園 柑橘とトレビスのサラダwith ビーツのピクルス』1,650円「飾りなどは考えず、その季節の食材だけで構成しているので映えないでしょう?」と曽根さんは言いますが、自然の色や形に、香りをダイレクトに感じることができ、例えば「トレビスってこんなにアートな形をしているんだ」とか、「柑橘にもいろいろな形と香りがあるんだ」と、まさにナチュラル・ビューティの魅力にハッとさせられるのです。不動の定番人気メニュー、『季節のじゃがいものフライドポテトwithアイオリソース』950円丸ごとローストしてから手で不均一に割って油で揚げる、2度火入れのフライドポテト。ゴツゴツと無骨な形がかえって食欲をそそります。ほぼ1年中ある定番の人気メニューですが、じゃがいもの味わいは、収穫したての新物から、1年ほど寝かせた熟成じゃがいもまで、季節によって味わいは様々です。「ぜひ、クラフトビールやスパークリングワインと一緒に楽しんでください」と曽根さん。『山梨 富士種菌 原木椎茸とじゃがいものニョッキ』2,100円里山の環境を守りながら、国産原木と清純な水のみで栽培されている、肉質の緻密な原木椎茸を使っています。合わせたじゃがいものニョッキは、千葉・八街市のイマフン(今村太一さん)が栽培するイタリア硬質小麦を、石臼引きにしてブレンド。力強い味わいが印象的です。『長崎 五島列島 林鮮魚店 ヒラメのクルド with 柚子ピクルスとハーブサラダ』1,650円魚介も、持続可能な漁を意識して、海を守りながら漁をしている日本各地の漁師さんや、そういった魚を扱う魚屋さんと直接取引をしています。その日届いた魚介の特性を生かした調理法で、生のまま塩、オリーブオイルでクルドに仕立て、季節のハーブやピクルスと合わせたり、だしの旨みを効かせたスープに仕立てたり、グリルにしたり、丁寧な下ごしらえ、シンプルな調理法で食材の個性を楽しませてくれます。信頼する猟師さんから届く『宮城牡鹿半島 小野寺さん 本州鹿のローストwithポワブラードソース』3,400円ジビエは、料理人からの絶大な信頼を誇る牡鹿半島の猟師・小野寺望さんから届きます。人間と共存しながら、命をいただくという思いで個体を見極め、できるだけ苦しまないように仕留めて臭みが回らないよう解体しているので、臭みがなく清らかな味わい。鹿肉ならではの赤身の旨みとしっとりやわらかな食感を堪能することができます。また、仕留めた鹿を無駄にしないようボロネーゼを作り、缶詰にして販売もしています。『広島 瀬戸田 たてみち屋レモンタルト』750円生産者の人柄や人生を感じられるワインナチュラルな造りのワインのセレクトも、【the Blind Donkey】が人気の理由になっています。「お酒は好きで以前からワインは飲んでいたけれど、初めてナチュラルなワインを飲んだとき、会ったことがないのに、生産者の人柄が見えてくるのをとても魅力的に感じました。この人の生き方、きっと格好いいんだろうなと思えるようなワインが好きです」と話すシェフの曽根さん。日本、フランスを中心に「できるだけ多くの造り手に出合ってほしいですし、お客様の様々な好みに応じられるよう、軽やかなものから重厚感のあるものまで多様な味わいを揃えています」とのことです。ゲストの好みを聞いて、セラーでワインをセレクトする曽根さん自然と共生しながら葡萄を栽培し、ワインを造っている余市「じき」、宮城の「ファットリア アル フィオーレ」など、直接取引をしているからこそ入手できる日本ワインも揃っています。曽根さんおすすめの生産者。左からジェローム・ソリニ、フロリアン エ マチルド、クロード・クルトワと、日本のワイナリー「ファットリア アル フィオーレ」、「じき」お店を出たあとも「心地良さ」「リフレッシュ」「軽やかな食後感」そんな余韻が長く続く【the Blind Donkey】。「もちろんオーガニック食材ありきですが、先に“おいしい”があって、それがオーガニックだったら嬉しい、くらいの気持ちでいたいなと思っているんです。レストランですから「こうじゃなきゃダメ」と限定するのではではなく、純粋に「おいしい、楽しい」でいいのではないかと」と曽根さん。あまり難しく考えず、「結果として、ナチュラルなものっていいね」と感じてもらい、それがいつの間にか当たり前になってくれたらという自然体なスタンスも居心地よさの理由かもしれません。そんな曽根さんの思いを直接聞けるような、ほどよい距離感も魅力のひとつ「おいしい、楽しい」のあとに、なんでだろうと思い返せば、作り手の方々の気持ちに知らず知らず共感していたのではないかと気づいたり、普段はさほどオーガニックを意識していなかった人も、「地球に寄り添うってこういうこと?」と感じたり、自分の中で大切にしたいことが増える、そんな素敵なレストランです。the Blind Donkey【エリア】清澄白河【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】9000円【アクセス】清澄白河駅 徒歩3分
2024年04月26日「イタリア料理×肉」をテーマに“炭焼き”を堪能モダンな店内は広々と使えるテーブル席が中心。木を基調とした温かみのある印象素材本来の味を生かせる食材を厳選、その食材で感動するおいしさを追求する料理人、記憶に残る時間を演出する上質なサービスの3本柱を大切に、大阪に6店舗を展開する同社の7店舗目となるのが【Braceria Buffa】、東京初出店となります。部屋続きの4名がけの個室は4部屋完備。仕切りを外して大人数で使用することもできます同店ではイタリアンをベースに、炭焼き料理“ブラーチェ”をさまざまな料理に生かしています。メインのお肉には以前から「能登牛」を採用しており、もちろん震災後も変わらず提供。少しでも生産者の力になりたいとの強い思いがあります。石川県外に出回ることが少ない希少な「能登牛」。大阪府内では同社だけが取り扱っているとのこと料理は、オーナーの西出シェフを中心に、本場イタリアのトスカーナやエミリア・ロマーニャで修行した坂本シェフを含めた若手チームが、日々メニュー開発に精を出します。大阪の店舗でも提供しているスペシャリテの『アリオーネ』を含むパスタは、全て手打ちにこだわっています。オススメのコースは「Cena Special」基本的にはコースメニューを中心に構成し、ランチは4,500円0、ディナーは8,000円0。またランチでは平日限定で『ステーキプレート』(2,000円)も用意しています。中でもオススメのコースは「Cena Special」(10,000円)で、ランチ・ディナーともに提供。今回は、同コースの代表的なメニューを含む特別メニューを試食してきました。Inizio『生ハム トルタフリッタ』コースの始まりは、削りたての生ハム。スタッフの方がワゴンで生ハムの塊を運び、その場でサーブ。その日のチーズとフルーツを添えていただきます。坂本シェフが修行したイタリアの地方、エミリア・ロマーニャ州の郷土料理でもあります。Antipasto Freddo『炭で炙った烏賊と旬野菜のインサラータ』さっそく炭焼き料理がお目見え。炭焼きのイカにそら豆、上にはイカ墨チップが添えられています。炭のふくよかな香りが鼻を抜け、イカの濃厚な味わいや食感とそら豆の甘みも感じられる一皿Carne『石川県 黒毛和牛 能登牛』メインのお肉は能登牛のイチボのグリルです。能登牛は他の黒毛和牛と比較してオレイン酸の割合が多いため脂の口溶けがよく、濃厚な味わいと脂と赤味のバランスがいいことが特徴。付け合わせのお野菜も炭で火入れされ、野菜本来の旨みや甘みが引き出されています。手前には生のコショウ、バジルのソース、赤ワイン塩。10,000円のコースでは、能登牛の3種の部位を食べ比べできますPasta『シェフのスペシャリテ ~アリオーネ~』にんにくの食欲をそそるいい香りと共に、スペシャリテの登場です。麺は自家製の手打ち麺で、もう1種類と合わせて使い分けているそう。太めでありながらソースとしっかり絡み、ぷりっと歯切れのいい食感も病みつきです。奥には味変でイタリア・カラブリア産唐辛子のソース、オイル、パルミジャーノが用意され、酸味や辛味で自分好みに味わうことができますDolce『本日のデザート』今回のデザートはアマゾンカカオを使用したドルチェで、スープ、ジェラート、最後にはアマゾンカカオをそのまま削りかけるパフォーマンスで仕上げ。華やかな香りが最後まで印象に残りますどのお料理も記憶に残る体験でしたが、それを東京の中心・六本木で、この価格で実現させるのはすごいことだと感じました。大阪のグルマンたちの人気を集めているのも納得です。今後、東京で注目を集め続けていくであろうレストランの誕生に胸が躍る、そんなひとときでした。Braceria Buffa【エリア】六本木【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】六本木駅
2024年04月22日左手にあるキッチンを見渡せる造りに変貌。カウンター席はもちろん、テーブル席からもシェフの手仕事を見ることができる新たな移転先は富山駅から約7分と、充分に徒歩圏内です。もともと金庫として使われていた2階建ての1軒家で、以前より広々と感じられる店内。田中シェフが腕を振るう様子も見やすくなり、食事を待つ時間がより楽しくなりました。入り口から見た店内奥には、金庫を思わせる分厚い金属の扉。なんと2階へと繋がるドアになっています階段で2階に上がると、1階の扉と同じ位置にあったであろう部分を抜いた設計に。移転前の店舗をデザインされた方に依頼されたとのこと2階の一室は丸ごと個室に。窓からは外の景色も見られ、ワインセラーもあり、いろんな使い方ができそうですより洗練された印象ですが、「大人のための食堂」のイメージはそのまま、肩肘張らずに落ち着く雰囲気が魅力的。初めての来店でも、まるで友達の家に招かれたかのようにリラックスして過ごすことができます。『ゼッポリーネ』それでは、コース料理のスタートです。春の富山といえば白エビが食べたいですが、その欲望を最初に満たしてくれるお料理から……!一番上に生ハム、間に白エビ、一番下にはホワイトアスパラガスのゼッポリーネです。濃厚な白エビの旨みと、シャキシャキのアスパラ。そこに生ハムの柔らかい塩味とやさしい脂がとろけます。ベルベンヌ(レモンバーベナ)も爽やか。『うどと水タコの前菜』。うどのコリコリ食感と、水タコのつるっむちっとした食感が楽しい。炭で炙られているのか、口に入れた瞬間炭の香ばしい香りが鼻を抜けます『いわしのマリネ』つい歓声を上げてしまうような美しい佇まいのお料理。こんなに鮮やかなイワシは、なかなかお目にかかれるものではありません。一口食べてたまねぎの甘みにびっくり!さらにカリフラワーの強い旨みをまろやかなヨーグルトがまとめています。そしてとっても肉厚なイワシ、イワシをここまで大躍進させる田中シェフの腕前に、頭が下がる思いです。『ウイキョウのスープ』。ウイキョウとはフェンネルのことで、根っこの部分を使用したスープですRicchi(リッキ)の「Meridiano Chardonnay(シャルドネ “メリディアーノ”)2022」ワインペアリング(12,000円)も可能ですが、バイザグラスでももちろんOK。料理や好みに合わせてオーダーできます。この辺りでもう一杯と、シャルドネをいただきました。陰干しされた干しブドウからつくられた辛口で、口当たりは軽やかで華やかな香り。時折現れるフルーティで柔らかい甘みが至福です。『ホタルイカのクレープ』春の富山にもう一つ欠かせない存在のホタルイカ。見るからにピチピチのホタルイカが鎮座したお料理に胸が高まります。少量をそのままで、残りは大和芋のクレープに巻いていただきます。ホタルイカのミソも入ることでより旨みが感じられ、山菜の青々とした味わいとも相性ばっちり。交互に訪れるプリプリとシャキシャキ、クレープの食べ応え、総じて満足度の高い一皿です。『アンコウのポワレ』魚料理はアンコウです。まず、ナイフを入れた瞬間の弾力に驚きます。ソースはアンコウのだしをベースに、フレッシュトマト、オリーブオイルとケッパー。下のシャキシャキの白菜は塩だけでグリルしたもので、旨みや甘みがよく染み出しています。田中シェフの炭火使いを眺めながら、いい香りとともにメインを待つ時間の幸福たるや……『富山県産のジャージー牛サーロイン炭火焼き』お待ちかね、炭火焼きのメインディッシュ。シンプルだからこそ、火入れの素晴らしさに田中シェフの神技を実感します。ギュッと閉じ込められた旨みが口の中で広がり、しっとりジューシーな味わいは噛むほどに増して、香り高さもすごい!付け合わせのカブそのものの甘さまでが幸せです。これまた春を感じる『新たまねぎのスパゲティ』。トロトロのたまねぎはとても甘く、これだけ食べたのにペロリと平らげてしまえるのが不思議デザートには『自家製アイスクリームとクレープ』を料理はおまかせコース(18,000円)のみ。富山の春をふんだんに噛み締めることのできるコース構成に心から満足し、最高の食後感です。遠方からでも、季節ごとに訪れたいと強く感動しました。1月の能登半島地震ではここ富山市も大きく揺れ、震度5強を観測しています。シェフにお話を伺うと、「とにかくすごい揺れでした。自宅で過ごしていましたが、すぐに心配になってお店に駆けつけたところ、お店もワインも無事でした。スタッフも皆無事で、被害はお皿数枚と壁の損傷程度でした」とのこと。普段よりも北陸に目を向け、自分自身が楽しんで訪れるのが一番なのかもしれないと感じた夜でした。ひまわり食堂 2【エリア】富山駅周辺【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】25000円【ディナー平均予算】25000円【アクセス】富山駅 徒歩7分
2024年04月17日株式会社サンクゼールは、2024年3月にフランスのブルゴーニュで開催された国際ワインコンクール「Chardonnaydumonde2024(シャルドネ・デュ・モンド)」において、自社ワイナリーで醸造した白ワイン「サンクゼールシャルドネ2020」でシルバーを受賞しました。サンクゼール通販サイト : 自社ワイナリーの自信作「サンクゼールシャルドネ2020」とはスッキリとした酸味を骨格に、優しさと奥深さが味わえる白ワインです。鮮やかなシトラスの風味とほのかで落ち着いたトースト香が後味に漂います。滑らかで程よい豊かさがあり、大きなグラスでゆっくりと飲んでいいただくと、香りと味わいがふわっと広がっていきます。「サンクゼールシャルドネ2020」に使用しているぶどうは、標高約600mに位置する自社畑の大入ヴィンヤードで栽培をしています。その中でも樹齢25年以上のシャルドネの木から採れるぶどうのみを使用し、ワインを醸造しています。日本国内において、樹齢20年以上の木から収穫される味わい深いワインは多くはありません。まさに大切な方たちと聖なるひと時をお過ごしいただくのにふさわしい一品です。サンクゼールシャルドネ2020:6,600円(税込)■容量:750ml■ぶどう品種:シャルドネ100%■産地:長野県飯綱町産100%■醸造地:長野県上水内郡飯綱町■アルコール分:12%■価格:6,600円(税込)■販売場所:全国のサンクゼール店舗(一部店舗を除く)、公式オンラインショップ▼公式オンラインショップでのご購入はこちらから商品情報はこちら : 自社ワイナリー詳細はこちら : “Chardonnaydumonde2024(シャルドネ・デュ・モンド)”とは「Chardonnaydumonde」とは、1993 年からフランスのブルゴーニュ地方で毎年開催されている、シャルドネ品種に特化した国際ワインコンクールです。第31回目の開催となる今年は、世界33か国から579本のワインがエントリーし、そのうち189本が受賞しました(ゴールドは68本、シルバーは121本)。会社概要会社名:株式会社サンクゼール本社:長野県上水内郡飯綱町芋川1260代表者:代表取締役社長久世 良太創業:1979年設立:1982年事業内容:ジャム・ワイン、その他食品の製造販売、ワイナリー、レストラン、売店などの直営、及びフランチャイズ展開オンラインマーケットプレイス「旅する久世福e商店」の運営ホームページ URL : オフィシャルオンラインショップ: 楽天市場店: オンラインモール「たびふく」: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月12日築100余年の古民家の、温かみあふれる雰囲気新潟の地元食材や料理人自らが狩猟するジビエが魅力料理と相性のいい地元産のワインやビールをラインナップ築100余年の古民家の、温かみあふれる雰囲気築100年以上の古民家の雰囲気をそのまま活かした内装【灯りの食邸 KOKAJIYA】があるのは、新潟市の最西部の岩室温泉を含む一帯の“にしかん”と呼ばれるエリア。国内最長の信濃川や霊峰・弥彦山と角田山に囲まれ、日本海からもほど近い自然豊かなロケーションです。特注ランプシェードも古民家の雰囲気にピッタリ。やわらかな光がやさしく空間を満たしていますこちらでは、にしかんの文化と風土によって紡がれた食体験ができるのが醍醐味。本家の温泉旅館が元・鍛冶屋だったため、こちらの古民家は「小鍛冶屋」と呼ばれていたのが屋号の由来。刻まれた100年以上の歴史も大きな魅力で、特注のランプシェードの温かみのある光が、やさしく空間を満たしています。新潟の地元食材やシェフ自らが狩猟するジビエが魅力地場の有機野菜をはじめ、自ら育てた香草もちりばめたイタリアンのコースで、夏には長ナスやトマトのシシリアンルージュなどが厨房に並びます。ほかにもフェンネルやディルは自ら畑で育てます。これら新鮮野菜が、おまかせコースを彩ります。そんな農作物や海産物をはじめ、料理人が自ら狩猟するジビエを味わえるのもこちらのお店の魅力です。では、さっそくオススメメニューの一部をご紹介します。『寺泊サザエ 焼きピーマン』焼きピーマンのソースはなめらかなテクスチャー。苦味が食欲をそそります前菜の一例で、ピーマンとサザエを組み合わせた一品。名産地として知られる出雲崎のサザエに、スロージューサーにかけたなめらかな舌触りの焼きピーマンソースとサザエソースを絡めながらその組み合わせを堪能できます。『夏鹿 赤ワインビネガー』夏の鹿肉は、滋味深さを存分に味わえますフライパンとオーブンで火を入れて、稲藁で焼いて仕上げる鹿肉料理。夏鹿はさっぱりして、赤身の味が濃厚なのが特徴です。また、付け合わせのチャンフォッタ(夏野菜のごった煮)は無水調理のため、野菜本来の味が楽しめます。『白桃 カンパリ 赤紫蘇』白桃をカンパリと白ワインに漬けたデザートカンパリと白ワインに漬けた白桃が主役という、バーテンダー経験のある熊倉さんらしいデザート。白桃の下にあるプリンは卵白のみを使った後味がさっぱりとしたタイプ。シソとピスタチオのムースと相性のいい、フレーバーに富んだ一皿です。料理と相性のいい地元産のワインやビールをラインナップ旬の素材を使うイタリアンに、地元産のワインを合わせて山からの水脈に恵まれたこの土地には、酒蔵やワイナリーが立ち並びます。ストックするワインは、「カーブドッチ」「カンティーナ・ジーオセット」「ドメーヌ・ショオ」など、地元・新潟市西蒲区の銘柄。ビールは新潟県阿賀野市の「スワンレイクビール」を用意しています。新潟の野菜や海産物などの豊富な食材を盛り込んだコース料理が味わえるのがこちらならでは。地元産のワインやビールとペアリングを楽しめるのも格別です。穏やかな時間がゆっくりと流れるような古民家で、食文化にも思いを馳せながらランチやディナーを楽しむのはいかがでしょうか。料理人プロフィール:熊倉誠之助さん琉球大学理学部を卒業後、独学で料理を学び地元の新潟へ。2013年に築150年の古民家で【灯りの食邸 KOKAJIYA】を開業する。近年は隣接する空き家を活用し、焼鳥店【岩室 とり蔦】や一棟貸し切りの宿「岩室久元」を開業し、温泉街の活性化に貢献する。土地の食文化を取り入れたり、狩猟シーズンには自ら獲ったカモやキジなどをジビエとして提供したり、さまざまな角度からこの土地を表現している。灯りの食邸 KOKAJIYA【エリア】新潟【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】14000円※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2024年04月11日石川を代表する名店【レスピラシオン】と銀座で革新的な料理を提供する【アルマーニ / リストランテ】【respiración(レスピラシオン)】のオーナーシェフ、梅 達郎(うめ たつろう)氏今回の豪華なコラボレーションは、【アルマーニ / リストランテ】のエグゼクティブシェフ、カルミネ・アマランテ氏と【レスピラシオン】のオーナーシェフ、梅氏が数年前に出会い、意気投合し「いつかは一緒に料理をしよう」と話していたことがきっかけで実現しました。それぞれ、イタリアと日本という自然災害が多い国で育ち、 “大変な時こそ人と人との繋がりが大切” ということを実感する2人のシェフの想いが重なり、2夜限りのスペシャルディナーが開催されることになりました。【アルマーニ / リストランテ】エグゼクティブシェフのカルミネ・アマランテ氏両店の料理の真髄にあるのはどちらも “厳選した食材ありき”ということ。チャリティーだからと食材を妥協するのではなく、質が高く豊かな食材が揃う能登だからこそ、今回のコラボレーションが実現しました。“前を向いて進んでいる”実際に足を運び感じた能登の生産者の想い能登島の生産者「NOTO高農園」を訪問し、能登食材の力強さを実感する二人今回のコラボレーションにあたり、両店のシェフは2024年2月に、ともに能登の生産者を実際に訪問。まだまだ被災状況は厳しい中、この状況と前向きに向き合い、丁寧に食材を育てる彼らの姿に触れてきたそうです。「NOTO高農園」は赤土の土づくりから味にこだわり、大地の力、能登島のを利用して自然のまま育てることを大切に有機野菜を生産。特に料理人からの信頼が大変厚い農園です能登半島から大橋でつながる能登島にある「NOTO高農園」では、当時断水しており、野菜ひとつを洗うことも困難な中「シェフたちに来てもらえると力になる」と、長年かけて育ててきた赤土の農園を案内してくれたそう。被災した生産者の生の声を聞くことは、きっと何事にも代えがたい経験さらに中能登町で年間約300種のハーブやエディブルフラワーを育てる「あんがとう農園」を訪れ、美しく味の濃いハーブの味わいに、シェフたちは料理への構想を膨らませたのだとか。いいこと、楽しいこと、面白いことをモットーに、自分たちのつくりたい野菜を無農薬で栽培する「あんがとう農園」まだまだ厳しい被災状況下、「おいしい食材を届ける」という想いのもと、大切に食材を育てる生産者の姿に心を打たれ、背筋がピンと伸びるようだと二人は話します。「大変な中でも前向きで、そして大切に食材を育てる生産者がいることをゲストにも伝えたい」とカルミネシェフ。「チャリティーということを意識しすぎずに、自由に感じてもらえれば」とは梅シェフ。2人のシェフが手を取り合い、この夜のために織りなす特別なコラボレーション。二度とないかもしれない貴重なディナーに、ぜひ足を運んでみていただきたいです。respiración 金沢 × ARMANI / RISTORANTE 銀座能登半島地震 チャリティーディナー詳細開催日:2024年4月18日(木)、19日(金)時間:18:000 / 19:000開催場所:【アルマーニ / リストランテ】住所:東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ / 銀座タワー 10階・11階電話番号:03-6274-7005価格:ペアリング付きディナー45,000円(税サ込み)*能登地方を中心とする能登半島地震で被災した地域 への復興支援として、売り上げの10%をNOTOFUEに寄付いたします。NOTOFUEは【レスピラシオン】も加盟しており「100年後の能登の食文化を創造する」を目的とする非営利団体です。アルマーニ / リストランテ【エリア】銀座【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】7500円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】銀座駅respiracionレスピラシオン【エリア】兼六園周辺【ジャンル】スペイン料理・地中海料理【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】17000円【アクセス】金沢駅 徒歩15分
2024年04月08日上野のナイトシーンに登場した、時間を忘れる極上空間厳選素材を革新的メニューで。アイデア光る魅惑のコースワインの品ぞろえは70種以上。9割がグラスで楽しめる上野のナイトシーンに登場した、時間を忘れる極上空間料理とワインの相性など、質問は気軽にどうぞシックな店内に浮かび上がる白いカウンターとチェアが印象的。このセレクトは、料理が綺麗に撮影できるようにとの配慮から。計算された照明も心地よく、席に着いた瞬間から日常を忘れさせてくれます。バックバーを埋め尽くすワインボトルも素晴らしい眺め。「何を飲もうか」という悩みも幸せに感じるはず。つい長居したくなるソファ席。会話も弾みますカウンター席だけでなく、ゆったりと過ごせるソファ席も用意。落ち着いた雰囲気の中に一輪挿しを添えるといった空間づくりの妙は、デートはもちろん女子会などのグループの集いにもピッタリです。席数に限りがあるので、予約の際に問い合わせるのがベター。上野での特別な夜を約束してくれます。厳選素材を革新的メニューで。アイデア光る魅惑のコース魚介類は毎朝豊洲へ出向いてシェフ自らが目利きし、肉類は信頼する老舗の精肉店から仕入れるなど、素材のクオリティを徹底重視。手間を惜しまず丁寧に仕込んだコース料理は、厳選食材の新鮮さも活かした独創性あふれるものばかりです。洗練され、華やかさも備えた盛付けは目にもおいしく、かけがえのない時間を提供します。それでは、代表的な料理を3つご紹介します。『楽しむ料理・フォアグラのクレープ』まるで現代アートのような美しい盛付けが印象的【Chanfe Tokyo/シャンフェ東京】が誇る、フレンチとイタリアンのスペシャリスト・シェフの武谷さん自信作。クレープに包んだフランス産フォアグラを、味わい深いソースに付けながらいただきます。『A5松阪牛のラザニア』松阪牛の旨みをイタリアンスタイルで楽しめる使用するのは、明治から続く精肉店から仕入れるA5ランクの松阪牛。パスタ生地と濃厚な肉の旨みが詰まったソースを何層にも重ね、ゆっくり手間をかけて焼き上げます。『新鮮な車海老の魅力たっぷりのリゾット』お皿の白に車海老&リゾットの赤が映える長期にわたって熟成したフランス産高級コンテチーズと、鮮度抜群の車海老をたっぷり使用。シンプルながらも、食欲をそそる色合いも見事なトマト味のリゾットです。ワインの品ぞろえは70種以上。9割がグラスで楽しめるグラスでいろいろ楽しめる、ワイン好きにはたまらない一軒カリフォルニア産を中心とした70種以上のワインをラインアップ。充実の品ぞろえはもちろん、その9割が気軽にグラスで楽しめるシステムも魅力です。好みを伝えれば試飲もOK。自分好みの運命の一本がきっと見つかるはず。料理人プロフィール:武谷将吾 さん高校生の頃から調理専門学校に通い、料理人の道へと進む。調理専門学校卒業後、フォーシーズンホテルに入社し、フレンチとイタリアンの店で5年間腕を磨く。現在は、世界で通用する料理をつくるため、身に付けた技術と繊細な味の組み合わせで、『自分らしさ』を表現した料理の提供に力を注ぐ日々。Chanfe Tokyo/シャンフェ東京【エリア】湯島【ジャンル】ダイニングバー【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】6000円【アクセス】上野駅 徒歩10分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2024年04月07日桜が咲き誇る日本の春をフィリップ・ミル氏がお皿の上で表現フィリップ・ミル氏。1974年生まれ、フランス出身。弱冠38歳にして国家最優秀職人賞(M.O.F.)を受賞。この4月、フランスのシャンパーニュ地方に “シャンパーニュの魂”を表現することをコンセプトとした新たなるレストラン【ARBANE】をオーブンしたばかり毎年桜の季節に同店で提供される『Menu Sakura』。桜が美しく咲き誇る景色に魅せられたフィリップ・ミル氏が、その情景から得たインスピレーションをもとに創り上げた特別なコースです。フィリップ・ミル氏の得意とする味わいや香りの緻密な構築、美しい盛り付けはそのままに、日本の旬食材を用いて桜の愛らしさや日本の春の華やかさをお皿の上で表現しています。春には桜が望めるオープンテラスが人気同店には、東京ミッドタウンのガーデンエリアに立ち並ぶ素晴らしい桜並木を見渡すことができるオープンテラスがあり、毎年ここから眺める桜を楽しみに訪れるゲストも多いのだそう。また、夜は4月15日(月)までライトアップが楽しめ、桜の開花前はまるで桜が咲いたような雰囲気のあるピンク色、桜が開花すると白色のライトアップで、幻想的な光に照らされた夜桜も鑑賞できます。シャンパーニュのように艶やかなデザインが施されたダイニングは優雅な印象『Menu Sakura』のディナーメニューをご紹介前菜『パレットレギューム私達の農園から』ピューレにした紫芋、ビーツ、バターナッツかぼちゃ、菊芋、デトックスジュレ(きゅうり、セロリ、りんごにシャンパーニュを合わせたジュレ)をマリネした大根で包み、お皿をパレットに見立て美しく配置。やさしい味わいの野菜にシャンパーニュを合わせ、ビーツの朱色を生かした野菜のソースで仕上げる前菜『甘エビのミキュイ蕪桜香るエミュルシオン』弾力ある食感と甘みが凝縮された甘エビのミキュイを中心に、リボンのように長くスライスした蕪をエビのオイルと和えて添え、桜エビと桜のクリスティヤンを飾りつけに。桜がほんのり香るピンク色の泡を加えて完成。テーブルの上でお花見が楽しめる一皿魚料理『金目鯛のヴァプールホワイトアスパラガス桜色のソースシャンパーニュ』金目鯛をしっとりと蒸し上げ、旬のおいしさを最大限に引き出したシンプルな一皿。金目鯛の下には、細く刻んで桜のオイルと和えたフレッシュのホワイトアスパラガスを。シャンパーニュを贅沢に使用した桜色のソースでいただきます肉料理『黒毛和牛ビーツとピンクペッパー』絶妙な火入れの黒毛和牛と、鮮やかな赤紫色が印象的なビーツのソースを合わせています。やわらかな肉質の黒毛和牛の旨みとビーツの甘みが絶妙な味わい。アクセントにはピンクペッパー、彩りにグリーンのハーブオイルを加えています。肉汁たっぷりの黒毛和牛とソースの相性も抜群デザート『フロマージュブラン苺とリュバーブ』『Menu Sakura』の最後を彩るにふさわしい、春を感じるフラワーモチーフのデザート。旬の苺と甘酸っぱいルバーブのパルフェに、フロマージュブランのムースを重ねています。チュイールでできた繊細な花びらの中心には、苺とルバーブのマリネで華やかさをプラステラスからは桜を見下ろし、テーブルの上でもお花見ができる同店の『Menu Sakura』。桜が散ってしまう前にぜひ訪れてみてください。『Menu Sakura』コース詳細▽提供期間2024年3月15日(金)~4月29日(月祝)▽料金<ランチコース>¥13,500(サービス料込)アミューズ・ブーシュ/前菜/魚料理/肉料理/デザート/小菓子、食後のお飲み物<ディナーコース>¥21,000(サービス料込)アミューズ・ブーシュ/前菜1/前菜2/魚料理/肉料理/デザート/小菓子、食後のお飲み物フィリップ・ミル 東京【エリア】六本木【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】18000円【アクセス】六本木駅 徒歩1分
2024年04月05日わざわざ訪れる、という特別感ある立地妥協なきソースを使った秀逸なフランス料理ゲストとの距離の近さを大切にもてなすわざわざ訪れる、という特別感ある立地「淡島」の交差点からすぐのビルの1階にある【DAN】昨秋誕生したフランス料理店【DAN】が店を構えるのは、世田谷区の淡島通りと梅ヶ丘通りが交差する場所。最寄り駅の池ノ上から徒歩で約10分、下北沢、三軒茶屋、池尻大橋の3つの駅のおおよそ中心に位置します。公共交通機関で近くまで行く場合、渋谷からのバスが便利です。周囲には飲食店も少なく、わざわざ訪れる立地は到着までに期待が高まります。控えめな看板を目印に、扉を開けてくださいレストランを構える場所は、決して便利な場所ではありませんが、オーナーシェフの髙田氏はこう語ります。「自分にとっては馴染のあるエリアだったのですが、あえて都心から離れた落ち着いた場所を選びました。駅からのアクセスは不便ですが、地域に根付いたお店になればという考えがありましたので、迷いなくこの物件を決めました」。カウンターには季節の花が飾られています扉を開けると、小さな店内が広がります。カウンターが半円のD型に8席並び、そのすぐ内側には厨房があるというコンパクトな造り。どの席からも、シェフたちが鮮やかに調理する様子を楽しむことができます。白を基調にした内装デザインですが、壁や天井など、わずかな赤色を混ぜた白なので、自然とあたたかみを感じる空間です。妥協なきソースを使った秀逸なフランス料理色彩の優美さも印象的な『富士山サーモン 金柑』料理は1ヶ月半ごとに替わるおまかせコース1本で、アミューズ、冷前菜、温前菜、リゾット、魚料理、肉料理、デザート、フィナンシェ、食後のお茶という流れです。富士山サーモンに合わせるのは『ドクター コンスタンティン フランク サーモン ラン』『富士山サーモン 金柑』は、コース2皿目に登場する冷前菜です。静岡県産の上品な脂が特徴の富士山サーモンを、マリネして炙っています。サーモンの下の人参とオレンジのソース、上に添えているのは金柑のソースとスライス、ラペのように仕立てた人参。サワークリームやアルドイノというイタリア産のオリーブオイル、エディブルフラワーをトッピングして完成です。柑橘と人参の2種のソースがサーモンの旨みを引き立てています。食感の良さを存分に感じる『カリフラワー セトワーズ』温前菜として提供される『カリフラワー セトワーズ』は、シンプルながら後を引く、お酒も進む味わいです。食感のよさを大切にしたカリフラワーは、フライパンで焼き目を付け、オーブンで火入れ。そこに合わせるソースは、南仏の港町セートのイカを使った、トマトの煮込みの郷土料理をソースに仕立てたもの。細かく刻んだイカの歯応えも良く、イベリコベジョータのスライスがアクセントになっています。髙田氏曰く「若い頃に【レストランひらまつ 広尾】で感動したソースの素晴らしさは、今でも忘れられません。【DAN】はカジュアルなレストランですが、ソースをカジュアルにすることはなく、材料にも技法にも妥協なく作っています」。柚子胡椒の泡と青さ海苔のチップを添えた『蛤米』メインディッシュの前に登場する『蛤米』は、国産の白米に玄米を3割混ぜることで、口当たりのいいアルデンテに仕上げたリゾット。旨みたっぷりの蛤のだしと、あおさ海苔の磯の香りをたっぷりとまとったお米が身体に染み渡ります。今回は蛤ですが、これまで蟹や白子を主役にしたものも。チーズを使用せず、和のテイストが漂う軽やかな仕上がりで、ほっと和むような箸休めのような存在です。『蛤米』の器は、金井春樹氏による笠間焼「器は、若手の現代作家を主軸にセレクトしています。例えば、『蛤米』の器は笠間焼なのですが、まだ23歳という若さの金井春樹氏の作品です。そういった若手の作家さんを発掘して、【DAN】から広まっていったら嬉しいです」と髙田氏。他に、佐野元春氏やkei condo氏、鷲沢ワシ子氏などの器を使用しています。オレンジのコンフィチュールを添えた『フィナンシェ』デザートの後に続く『フィナンシェ』は、共に料理を担当する杉山徹氏によるものです。「少し山型になったシャンティーヌ型で焼き上げているので、表面はカリッと、中はふっくらとした口当たりをお楽しみいただけます。最後の一品まであたたまる料理をお楽しみいただきたいという思いで、提供時間を逆算して、焼きたてで手で持つのが大変なくらい熱々で提供しています」(杉山氏)。ワインは多彩な国をラインアップワインは、ソムリエの資格を持つ髙田氏が厳選。「高級過ぎる銘柄は避け、フランスのほか、日本、ジョージア、ニューヨーク、ポルトガルなど、面白みのあるものをセレクトしています」。グラスワインやボトルワインでのオーダーの他、ペアリングメニューも用意。シャンパーニュ、ワイン4種で5,900円。プラス800円でデザートワインを付けることもできます。ノンアルコールでは、クロモジやヒノキなどのフレーバーが楽しめる『FOREST SODA:森の香り』がおすすめです。ゲストとの距離の近さを大切にもてなす座り心地のいい椅子が心地よい距離感で並びます「店内の狭さを長所にしたいと考えています」と語る通り、【DAN】はその小さなな空間を活かしたもてなしが特徴です。カウンター席に座ると、料理を仕上げる厨房の台との距離の近さに驚くかもしれません。次々と機敏な動きで料理が完成していく様子を、ライブ感溢れる状況でじっくりと楽しむことができるのもこちらならでは。ひとりで訪れた際にも手持無沙汰になる心配もありません。オーナーシェフの髙田氏(左)と共に働くシェフの杉山氏(右)代官山の【メゾン ポール・ボキューズ】や【レストランひらまつ 広尾】、大阪の【ラ・フェット ひらまつ】など、日本屈指のフランス料理店である、ひらまつの系列店でおよそ10年にわたり腕を磨いた髙田氏。その後、カジュアルなレストランでの経験も積みたいという思いで、表参道の【L’AS(ラス)】で副料理長として3年半勤務しました。その際に出会ったのが杉山氏です。杉山氏は、【L’AS】で6年にわたり研鑽を積みました。そのため、息のぴったりと合ったコンビネーションでおもてなし。料理はふたりで考案しています。ワインについてもゲストの好みに合わせて丁寧に説明ゲストと料理人の距離の近さによって、自然と会話が生まれることも【DAN】の醍醐味です。すぐ目の前にシェフがいるので、気軽に話しかけることができます。「お客様との距離感こそ、最も大切にしたいものです。レストランで料理が美味しいことは当然。それ以上にたくさん会話をできたらと考えています。ぜひ一度訪れていただき、この空気感を味わっていただけたら嬉しいです」(髙田氏)。カジュアルで肩肘張らない雰囲気に加え、コースを9,350円に設定したのもこだわったところ。1万円を超えない設定にしたかったといいます。コースを終え、店を出る時には心も身体も満たされ、あたたかな気持ちに満たされていることでしょう。DAN【エリア】下北沢【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】12000円【アクセス】下北沢駅 徒歩17分
2024年04月03日帝国ホテルのシェフだった祖父に憧れてフレンチの世界へひと皿ごとにメインの食材を決め、一番おいしい食べ方を表現夫婦で試食を行い、コースをブラッシュアップ帝国ホテルのシェフだった祖父に憧れてフレンチの世界へ実は元バスケ青年で、高校時代は都選抜になるほどの選手だった池田邦彦さん。そのままバスケを続けることも可能だったが、「幼い時から料理人を志していました」と、高校卒業後は服部栄養専門学校へ。道標となったのは祖父だった。シェフの池田さん。1988年、東京都の生まれ「母方の祖父が帝国ホテルでフレンチの料理長をやっていたので、料理人は身近な職業で憧れがありました。家族でホテルへ食べに行った時、長いコック帽を被った祖父が奥から出てきて挨拶をする様子がすごく格好よかった。母も料理にはかなりこだわりがあり、和食より洋食がスタンダードという環境で育ったこともあって、自然と料理人になるなら洋食と思うようになりました。ジャンルに迷うことも少しありましたが、やっぱりフレンチは格好よくて、お皿の上が華やかで、一番憧れました」シンプルで強い動機をいまも忘れていない雰囲気の池田さん。家庭料理が調理工程や食材にこだわるものだったから、必然的に素材の細かな違いも分かるようになっていった。いまも週に一回はバスケをするという池田さん。学生時代のポジションはシューティングガードだった専門学校在学中の2008年に東京でミシュランが始まると、アルバイト代で星付き店を食べ歩き、「一番ビビっときたのがトロワグロ」と魅了された。「当時のシェフがリオネル・ベカ氏(現エスキス)で、その料理に衝撃を受けたんです。働く前に4回食事に行き、“やっぱりこのお店で働きたい”と思いました。いつかはフランスにとも考えていたので、本店がフランスの三つ星というのも大きかったです」とはいえ新卒を直にとらない【キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ】。ホテル内のレストランだったため、ホテル入社か経験者が採用の前提となり、池田さんは配属も確約できないなかホテルの入社試験を受けることに。少しでも配属の確率を上げるため在学中に研修も申し込み、なんとかトロワグロでキャリアをスタートさせた。入ってみると周りは辻調グループフランス校を首席で卒業するようなエリートばかりで、シェフとの会話はフランス語。言葉の壁でつまずいたものの食らいつき、リオネル氏の後にはギヨーム・ブラカヴァル氏(現エスト)にも師事した。在職中にフランス本店での修業も叶い、28歳までの6年間、個性豊かなシェフのもとでグランメゾンの技術と美学を学んだ。カウンター席はもちろん、テーブル席からも調理風景がよく見える店内独立すると、2021年に経堂で【キャトル ヴァン ドゥーズ】を開業した。店名は自身の名(邦彦)にちなみ、フランス語で「92」を指す。2023年11月には千歳船橋に移転し、経堂の時と同じくカウンターを大切にした店を造った。くもりガラスの扉がついた個室も1室用意。扉を開けて、店内の活気を感じながら食事するのも一興調理がよく見えるのはもちろん、こだわったのは、座る人と料理人の目線を同じ高さにすることによる話しやすさ。淡いブルーグレーの壁とネイビーに塗った椅子や床の色合わせがお洒落で、テーブル席はゆっくり話したい日にも合う心地よさだ。ひと皿ごとにメインの食材を決め、一番おいしい食べ方を表現芽キャベツの春の香りと、ウズラの旨みが重なる温前菜昼は6,000円、夜は8,000円からコースを提供。8割が常連ということもあり、「飽きさせない」ことを意識して毎月内容を変える。「スペシャリテがあると前後の組み合わせが狭まる」とあえてスペシャリテをつくらず、毎回の構成が新鮮だ。同じ料理を出したことは一度もない。「ひと皿ごとにメインの食材を決めて、一番おいしい食べ方を表現しています」と話し、例えば春の温前菜にはウズラが乗るが、実は芽キャベツが主役。野菜のほとんどは福島県郡山市にある鈴木農場から。シェフが「野菜に対しての考え方が変わった」と話す若手生産者の野菜はすべてが滋味深い「福島の鈴木農場さんの芽キャベツを食べて本当にびっくりしたことがきっかけ。この芽キャベツの甘さを感じてほしくて、合わせる食材を考えました。鈴なりの状態で届き、葉が詰まりすぎずふわっとしていて、甘みが強い芽キャベツです。ここに肉本来の旨みを足したいけれど強すぎてもいけない。ウズラは味が強くない肉でサイズ感も小さめで合うと思いました。芽キャベツは焦げると香りが出る野菜でもあるのでローストして、ウズラもローストにしています」粒マスタードとアンチョビのソースも相まって、芽キャベツとウズラを一緒に食べると春の香りが追いかけるように出てくる。豊かな土壌でつくられた野菜に合わせるのは、ミネラル豊富な土の味がするピノ・グリージョだ。夫婦で試食を行い、コースをブラッシュアップ『フォアグラのポワレ ビーツ 西洋かりん』リオネル・ベカ氏の影響で、果実やハーブ、スパイスを効果的に使う。フォアグラのポワレには西洋かりんのソースや、カルダモンや八角を効かせたりんごのコンポートを合わせ、クラシックの技術に遊び心や甘美さを感じさせる。メインの肉は、池田さんが「気に入って使っている」という北海道白糠町の蝦夷鹿はハンターさんから仕入れたり、和牛であれば月に5頭しか出荷されない島根県のかつべ牛を使用。かつべ牛は、サーロインであっても脂がさらりと軽やかで、そんな肉に柑橘のソースを合わせて前述の鈴木農場の野菜を添える。さっくりとした歯応えに焼き上げられた、島根県産かつべ牛のサーロイン小麦粉は極力使わず、ソースの濃度は野菜で補填し、バターの使用量も一般的なフレンチの十分の一。焦がしバターにしても、上ずみを捨てて焦がした旨みだけをピューレに使うなど、最後まで心地よく食べてもらうための工夫が多いのも特徴だ。食感の異なる素材が並び、飽きずに完食できるチョコレートのデザートまた、夫婦で営むフレンチということも店の個性。妻の亜弓さんは【ミシェル・トロワグロ】出身で、パティシエとして有名店を渡り歩き、いまは接客とデザートを担当。メインの肉までの流れを考えたうえで、シェフがデザートの食材をリクエストしているので全体が上手く締まる。かつべ牛がメインの場合なら、「軽いチョコレートのデザート」がよいという話し合いがあったとか。そこで亜弓さんは、フルーツのピューレを加えたガナッシュクリームやいちごのアイスクリーム等を添えた軽やかなチョコレートケーキを完成させた。今回の魚料理は『長崎県産ホウボウのポワレ』デザートに限らず、コース内容が固まってきたら二人で試食会を304回は行い、話し合ってコースを決定するというから、亜弓さんは心強い存在だ。ちなみに、「いつも料理のことを考えていて、料理しない日はほとんどないです」と、家庭での食事も池田さんが作る。和食も中華も作り、鮨も握る。さまざまなジャンルの料理をつくるのが好きななかでも、「自分にとって一番難しいのは、やっぱりフレンチ」と、理想を求めて奮闘する日々。客によって味つけを変える心配りまでするから仕事は尽きない。ワインは池田さんのフランス料理に合うものを、人気の銘柄から希少なものまで幅広く取り揃える「お客さまの反応を聞くのが一番楽しいですし、何回も来ていただけるのが一番嬉しい。この規模のお店で一番いい瞬間は、そこなのかなと思います」グランメゾンを知りつつも“通えるフレンチ”を貫き、「フレンチはもうここでいい」と声をかけ、20回以上通う常連もいる。なじみのフレンチで季節の移り変わりを感じたい人におすすめだ。Quatre-vingt-douze【エリア】千歳船橋/成城学園前【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】12000円【アクセス】千歳船橋駅 徒歩1分
2024年04月02日淡路島の静かな大地に佇む滞在型レストラン「Auberge フレンチの森」では、毎回、多くのワイン好きの方々にお愉しみいただいているワインイベント『ワインの館 vol.5』を5月11日(土)と12日(日)の2日間限定で開催いたします。▲ご好評につき第5回目の開催となる『ワインの館』今回で5回目となる『ワインの館』のテーマは“イタリア”。アルプス山脈の麓に位置し、寒暖差によりしっかりとした酸味を持つ力強い赤ワインの生産地として知られる北イタリアと、温暖で日照量が多い地中海で果実味豊かなワインを多く生産する南イタリアのワインが集結。イタリアワインの王と呼ばれる“バローロ”や女王と呼ばれる“ブルネロ・ディ・モンタルチーノ”などワインソムリエが厳選したイタリアワインを15種以上ご用意いたしました。各レストランを「赤ワインの館」「白ワインの館」「スパークリングワインの館」に分け、3つのレストランを行き来しながら、お好みのワインと淡路島の旬食材を使用した『ワインの館』限定のスモールディッシュ、専属パティシエによる色とりどりのスイーツをお愉しみいただけます。また、Auberge フレンチの森のご宿泊券やアフタヌーンティーペアチケットなど、豪華景品が当たるお楽しみコンテンツも実施致します。イタリアワインと共に優雅なひと時を淡路島でお過ごしください。▲ソムリエが厳選したイタリアワインをご用意▲シェフ自慢のスモールディッシュ■ Auberge フレンチの森『ワインの館 vol.5』概要日時:2024年5月11日(土)、12日(日)プラン:①ランチ フリーフロープラン/11:00~14:00(最終入館 13:00)②トワイライト フリーフロープラン/16:00~19:00(最終入館 18:00)店舗:La Rose/白ワインの館、「フレンチ×和」をテーマとしたスモールディッシュGrand Baobab/スパークリングワインの館、「フレンチ×イタリアン」をテーマとしたスモールディッシュPrince Etoile/赤ワインの館、「フレンチ×スペイン・バスク」をテーマとしたスモールディッシュ料金:料理+ワインフリーフロー 12,000円/名(税込)※ノンアルコールもご用意しております。予約: アクセス:三ノ宮駅周辺より無料の送迎バス・淡路島岩屋港・淡路ICより無料の送迎バスをご利用ください。詳細はHPをご確認ください。住所:兵庫県淡路市楠本字場中2593番8お問合せ:0799-70-9060URL: ■『Auberge フレンチの森』店舗情報営業時間:ランチ/11:30~15:30(最終入店13:00)、ディナー/17:30~21:30(最終入店19:00)定休日:【La Rose】火曜日、【Grand Baobab】水曜日、【Prince Etoile】木曜日コンセプト:【La Rose】フレンチ×和のフュージョン料理とワインのマリアージュ【Grand Baobab】素材本来の特徴を最大限に活かしたフレンチ×地中海・イタリアン【Prince Etoile】美食を奏でる多彩な淡路島の食材で、スペイン・バスク地方の食文化とフレンチを融合 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月18日