ロイヤルホストは4月16日~6月中旬(予定)、「ハーブと野菜を楽しむ 南フランス・ニース料理フェア」を開催する。○前菜と主菜を選択可能同フェアは、フランス南部を代表する地中海沿岸の都市・ニースの料理と食文化を紹介するフェア。実施にあたり、現地に商品企画や開発の担当者が足を運んで地元の人々の台所であるマルシェ(市場)や地域に愛されるレストランを巡り、人々の生活から育まれた気取らないあたたかなフランス料理に感銘を受け、今回のメニューを構成したという。太陽の恵みを受けた野菜やハーブを使用し、現地のマルシェで体感した「色彩」「香り」「季節感」を皿の上で表現した。メニューは、前菜1皿と主菜1皿の計2皿で食事を楽しむ、フランスのレストランや家庭で親しまれている食事の様式「ドゥ・プラ」スタイルを採用。南フランス・ニースの地元の人々が一般的に食している料理の中から、前菜3品と主菜3品を採り入れ、その時の気分でセレクトできる。価格はアミューズ、前菜、主菜、バゲットのセットで2,462円。各皿は単品での販売も行う。前菜「パスタピストゥー」は、バジル、オリーブオイル、ガーリックの入ったソースにリコッタチーズや魚介の旨味を加え、ほうれん草入りの生パスタで仕上げた。単品価格は734円。「野菜とハーブの自家製テリーヌ」は、ビーツ、イエローズッキーニ、スモークサーモントラウト、クリームチーズなどの具材を重ねたテリーヌ。周りにはハーブを添えた。単品価格は734円。「スープ・ド・ポワソン」は、魚介のスープと、グリエールチーズをのせたバゲットの組み合わせ。ガーリックが香るアイオリソースを加えると、違った味わいになるという。単品価格は734円。主菜「南仏風ハーブチキンとレンズ豆」は、ハーブをブレンドした「エルブドプロヴァンス」とガーリックでマリネしたチキンをグリルし、レンズ豆と野菜のソースをあわせた。単品価格は1,274円。「帆立とメルルーサのプロヴァンサル」は、帆立と白身魚のメルルーサに、魚介の風味とオリーブオイルが香るソース、バジルの風味のピストゥーソースを添えた。単品価格は1,274円。「牛肉のドゥーブ」は、野菜と牛肉を煮込んだ、ニースの代表的な家庭料理。とうもろこしの粉を練り上げた「ポレンタ」のフリットと一緒に味わう。単品価格は1,490円。他、ドゥ・プラセット以外のメニューも用意する。期間は4月16日~6月中旬(予定)。販売時間は11時~24時。一部取り扱いの内店舗や期間・価格が異なる店舗がある。※価格はすべて税込価格
2015年03月27日欧米人の観光客も多いシェムリアップには、以前ご紹介したフランス料理店の他に、イタリア料理も気軽に食べれる店が沢山あります。今回は、中々予約の取れない人気店をご紹介。il forno(イル・フォルノ)ここイル・フォルノは、最初は小さな店でしたが、美味しいと評判になり多くの人が訪れるようになり、広いお店にリニューアルされました。メインのパブストリートからひとつ路地裏にあり、お店の雰囲気も落ち着いていて素敵です。お料理も何を頼んでも美味しい!シェムリアップは、世界中の人が集まる観光地だからこそ、いろんな国の料理が食べれるのも魅力のひとつです。
2015年03月13日エールフランス航空が新キャンペーンCMを公開した。3月5日、パリのジャン・ヌーヴェル設計の音楽複合施設・フィルハーモニー・ド・パリ(Philharmonie de Paris)で完成披露パーティーが行われた。新CMは“France is in the air”と流れる中、飛行機の内部のようなセットを舞台にツールドフランスやクチュール、バレエ、スイーツなどフランスをイメージさせるエッセンスが登場。ミュージックビデオのようにモダンでポップ、そしてラブリーな雰囲気だ。窓枠をデコレーションするフラワーはファッションフォトグラファー・Pierre et Gillesの作品を想起させ、どこまでもフランス。製作を行ったエールフランス担当者は「(CMで)フランスを感じてほしい。飛行機の会社なので、構築感がある要素を取り込んでいます。昼や夜、様々な光の移り変わりを用いることで、空の旅を表現しました」と話す。日本では3月9日より放映される。
2015年03月09日フランスでモテモテの職業といったら「消防士」。これはもう、フランスでは異論の余地なしの事実だ。もちろん、日本と同様に"少年たちのヒーロー"でもあるが、少女から堂々たるマダムまで、年齢を問わず女性から熱い視線を集める存在である。少女は「大きくなったら消防士さんの恋人になる! 」と目を輝かせ、街頭ではマダムが満面の笑みで消防士とおしゃべり。そのモテっぷりには理由があるのだ。○身近な「正義の味方」彼らはなぜモテるのか。その理由はいくつか考えられる。まず、フランスの消防士の仕事だが、彼らは消火活動に加え、事故や災害の対応、救急の処置などを広くこなす。時には夫婦げんかの仲裁や、屋根から下りられなくなった猫の救出、溝に落ちた鍵を拾うなどということもあるそう。つまり、「困った時の消防士、市民の味方、頼れる存在」なのだ。それゆえに、例えばテレビのクイズ番組で出場者が「消防士です」と言うと、それだけで自然に拍手が起きたりする。そしてさらにあの肉体美である。彼らの鍛えぬかれたマッスルボディーは、フランス女性にとってフェロモンのかたまりのようなもの。何より恋の相手にセクシーさを求めるフランスでは、あれこそが超セクシー、つまりは「好感度抜群の男性集団」というわけだ。「ムキムキなのはちょっと……」と感じがちな日本女性とは少々好みが違う。おまけに、公務員というのもフランスでは非常にポイントが高い。年金もしっかりしていて将来も安泰となれば、モテないはずはない。○パレードでも消防士に拍手喝采そんな消防士の人気っぷりは、7月14日のフランス革命記念日にパリで行われるパレードでも見てとれる。パレードは凱旋門からコンコルド広場までのシャンゼリゼ大通りで行われ、大統領に始まり、騎馬隊や戦闘機・戦車などに続いて消防士も参加する。沿道からは歓声あり拍手ありとにぎやかで、中でも最大級の拍手が送られているのが消防士のパレードなのである。この、国を挙げての祝日前夜には、多くの地域で消防署主催のダンスパーティーが開催される。例年大盛況のイベントで、会場は人であふれかえり入場制限がかかることも珍しくない。若者、年配者、カップル、家族連れ、そしてメイクや衣装からも気合が感じられる女性もちらほら。当然、すてきな消防士との出会いが目当てである。パーティーは飲めや踊れやで盛り上がり、翌朝4時頃まで続く。消防車近くでは、消防士との記念写真に並ぶマダムの行列も。パーティーのチケットは7月14日が近づくと街頭で売られるが、販売するのも消防士である。売れ残りは心配無用のようだ。○話題になるのがちょっとセクシーなカレンダー消防士が街で売るものといえば、さらに有名なのがカレンダーである。地域によっては家を一軒一軒まわって売り歩くところもあり、ちょっとした師走の風物詩になっているよう。カレンダーの内容は消防車や訓練の様子を写したものが多く、好みや要不要に関わらず日頃の感謝を込めて購入するのが通例となっている。定価はなく気持ちを渡す方式で、寄付行為に近い。ちょっときわどいセクシーなバージョンも例年話題になるが、こちらには積極的に購買に走る層があるようだ。パリ・オペラ座界隈を歩くことがあったら、近くのサンタンヌ通りにある消防署をのぞいてみるといい。ガラス張りの1、2階では、トレーニングに励んだりリラックスしていたりする消防士の姿がうかがえる。女性からの視線には慣れていることもあってか、時には手を振ってくれることもあるそうだ。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: 岡前 寿子(おかまえ ひさこ)神戸在住の主婦ライター。ご近所の噂話から世界のトレンドまで、守備範囲の広さが身上。渡仏回数は10数回にのぼり、2年弱のパリ在住経験がある。所属する「ベル・エキップ」は、取材、執筆、撮影、翻訳(仏語、英語)、プログラム企画開発を行うライティング・チーム。ニュースリリースやグルメ記事を中心に、月約300本以上の記事を手がける。拠点は東京、大阪、神戸、横浜、茨城、大分にあり拡大中。メンバーによる書籍、ムック、雑誌記事も多数。
2015年03月07日旅行会社のJTBが2月12日から3月31日まで“フランスキャンペーン”を実施する。首都圏のJTB店舗で4~10月出発の「ルックJTBフランス旅行」の成約者を対象にプレゼントを進呈する。同キャンペーンは「ルックJTBフランス旅行」の全コースが対象。成約者のうち先着3,000組に女優の寺島しのぶさんがお勧めするフランス生まれの紅茶「ニナス」が贈られる。また、本日、2月12日には品川プリンスホテルで「ルックJTBフランスセミナー」を開催。漫画『ベルサイユのばら』の作者・池田理代子さんとルックJTBのベテラン添乗員によるトークショーをはじめ、現地の旬な観光情報や、フランス旅行の楽しみ方などを紹介する。キャンペーンの実施にあたり、今回、JTBトラベルゲート新宿本店 海外旅行担当の中嶋泉さんと、フランス観光開発機構でプロモーション・営業担当を務める金田レイラさんに、フランス旅行の魅力について話を訊いた。――「ルックJTBフランス旅行」の中でのオススメプランを教えてください。中嶋:目玉の1つは 「街歩きと人気グルメを楽しむボンジュール・パリ8日間」に含まれる“ベルサイユ宮殿特別見学”です。『ベルサイユのばら』の舞台となる豪華絢爛な内装と美しい庭園で知られる宮殿ですが、通常は一般公開されていないマリー・アントワネットのプライベートルームを学芸員さんのガイドで見学することができます。既にベルサイユ宮殿に行かれたことのある方にも価値のある内容だと思います。そしてもう1つの目玉が「モンサンミッシェル地区とベルサイユに泊まる美しき北フランスとパリの休日7日間」に含まれる、モンサンミッシェル修道院の開館前貸切見学です。フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島と修道院として世界遺産にも登録されたフランスを代表する観光名所の1つですが、こちらを開館前に1時間貸切でご案内し、他の観光客がいない中でゆっくりと観光や記念撮影を楽しんでいただけます。金田:このモンサンミッシェルは、満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には陸橋が現れ、陸と繋がる“トンボロ現象”と呼ばれる現象が有名です。満潮に向かう時には今度は、引いた潮が猛烈な速度で押し寄せるので、かつては多くの巡礼者が命を落としたことでも知られています。そこで、1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになったのですが、これにより潮流が堰き止められ、100年間で2メートルもの砂が堆積してしまい、島の間際まで潮が押し寄せることが無くなりつつありました。そこでかつての姿を取り戻そうと2009年にこの地続きの道路が取り壊され、潮の流れを邪魔しない橋をかける工事が始まり、2014年に新たな橋が完成しました。今年の夏の終わりには130余年ぶりに中世の時代と同じ姿の島の状態となるので、見どころです。――そのほか、海外旅行担当者や観光開発機構の方として、フランス旅行の魅力やオススメはありますか?中嶋:フランスはどこの地方に行くかで見る景色がまったく変わってきますので、訪れる人のいろんな目的を叶えてくれる旅先だと思います。例えばフランスと言うとやはり美食の国というイメージがあるかと思いますが、私たちが日本でイメージするような高級フレンチとは違って、カジュアルに簡単に入れるステキなレストランがたくさんあります。それから、パンはどこで食べても本当においしいですね。金田:フランスという国はその地方地方に根付いた食事があり、安くてもきちんと国の伝統や食材を守っていて奥が深いんです。――フランスの地方都市でのオススメやオススメのコースはありますか?中嶋:やはり南仏方面でしょうか。中でも南仏プロバンス地方に“鷲の巣村”という異名を持つ小高い岩山の上にあるエズという小さな村があるのですが、ここから見下ろす地中海の眺めは絶景と言われ、多くのガイドブックでも紹介されています。JTBでは写真が撮られたのと同じ時間帯、同じ場所にお客様をお連れして写真と同じ絶景を体験していただけるようにスケジュールを組んだコースもあります。それから、フランス北西にあるカニジーという街があるのですが、ここにある古城を全館貸切で滞在するコースもオススメですね。金田:個人的にオススメなのは、南西フランスですね。このあたりには“フランス人が最も好きな村”というフランス人による人気投票で2012年に1位に輝いた、サン・シル・ラポピーをはじめ、二重の城壁を持つヨーロッパ最大級の城塞都市として世界遺産にも登録されているカルカソンヌや、深い渓谷に佇む中世の街並みを残した小さな村々が点在しています。しかしフランスの特に地方は公共機関があまり発達していないため、個人旅行ではなかなか訪れるのが難しいです。バスで効率よく巡ることができる旅行会社のツアーを利用するのはオススメですね。――ありがとうございました。緯度で言うと日本ではちょうど北海道あたりの位置にあるフランス。気候的には4月から10月がちょうどベストシーズンにあたる。JTBの海外旅行担当の中嶋さんやフランス観光開発機構の金田さんが語るように、首都パリ以外の地方都市にも美しい景色や食、文化、芸術など魅力が満載の国だ。まだ訪れたことがないという人から“フランス通”の人まで、次の旅行先の候補地として検討してみてはいかがだろうか。
2015年02月12日IBMのコグニティブ・コンピューティング・システム「ワトソン」とミシュランで2つ星を獲得したフランス料理店「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブ・シェフである生江史伸氏が共同でレシピを作り上げた。「コンピュータがどのようにしてレシピを作ったのか」「そのレシピをミシュランシェフはどのように調理したのか」、気になることがたくさんあるトピックだ。今回、このレシピを再現した味わう機会を得たので、詳細をお届けしたい。○学習して成長するコンピュータ「ワトソン」初めに、ワトソンについて整理しておこう。ワトソンはプログラムによるコンピューティングに加え、自然言語の処理、仮説の生成と評価、自己学習と能動的な知識の蓄積という機能を備えた技術だ。これまで、米国のクイズ番組「Jeopardy!」でクイズ王のBrad Rutter氏およびKen Jennings氏と対戦し、勝利したという経験を持つ。日本アイ・ビー・エム 成長戦略 ワトソン担当 理事 元木剛氏は、「『Jeopardy!』は過去の問題は出題されず、常に最新の出来事に関する問題が出るうえ、瞬時に回答しなくて勝てない。ワトソンを勝利に導くまで、4年間かかった。簡単なことではなかった」と語った。正確に言うと、今回、生江シェフとコラボレーションしたのは、ワトソンのベースに開発された「シェフ・ワトソン」だ。シェフ・ワトソンは、分子レベルの食材や3万件の世界中のレシピに加え、各国料理の特徴を学習して、「人間がおいしい」と感じる組み合わせを決定する。つまり、シェフ・ワトソンは専門家が過去に考案したレシピを学習することで、これまでにはなかったレシピを考え出すというわけだ。「シェフ・ワトソンは、人間にとって意味のあるパターンを人間に教えてもらうことで、成長していく。そして、人間の限界を乗り越える」と元木氏。今後は、コグニティブ・コンピューティングで用いられるエージェントがさまざまな場所に組み込まれていき、それぞれがつながって、人間と対話するモデルになっていくことが予想されるという。○ミシュラン・シェフも驚く斬新なメニューそれでは、シェフ・ワトソンと生江シェフが考案したレシピに基づく料理を紹介しよう。料理については、調理をした生江シェフが説明してくれた。シェフ・ワトソンにレシピを考えてもらうにあたり、生江シェフは「季節感を持ったフランス料理」にすべく、1つの料理につき、3つのキーワードを与えたそうだ。メニューは以下のとおりで、「」の内容は料理のテーマ、[]の内容はキーワードだ。アペリティフ「リラックス」[みかん]×[パンチ]×[休日]前菜「冬の街で凍った体を」[蟹]×[スープ]×[フランス風]蕪の料理「君の蕪」[蕪]×[ソテー]×[フランス風]肉料理「贅沢な冬」[牛肉]×[ロースト]×[冬]デザート「気分は赤と白と緑」[栗]×[パルフェ]×[クリスマス]アペリティフは、休日を過ごすように、お店で過ごしてもらいたいという思いから、3つのテーマが選ばれた。オレンジとミントの葉が相まって、さわやかな味わいだった。パンも焼き立てで、どれもおいしかった。前菜は、寒いなか、店にやってくるお客様に温まってもらうために、冬が旬である蟹をベースとしたスープをオーダーしたそうだ。トリュフ、根セロリと、日本では珍しい食材が用いられており、正に「フランス風」を体現していた。蟹の風味が濃厚で、茹でた蟹を食べるよりも、蟹を満喫できた気がした。そして、わざわざ蕪の料理を設けてあるのは、同店のスペシャリテが蕪料理だからとのこと。「シェフ・ワトソンが、われわれが得意とする蕪のソテー料理、どのように料理するのか見てみたかった」と生江シェフ。ローストした蕪が香ばしく、いろいろなソースで味わうことができた。メイン料理に牛肉を指定した理由は、「やはり、おもてなしと言えば塊肉と思った」からとのこと。さらに、冬らしさということで、ローストという調理法が選ばれたようだ。ソースは「西洋わさび(ホースラディッシュ)」をベースに作られているのだが、生江シェフは「日本ではあまり使わない食材なので、久しぶりに調理した」と語った。デザートは、見るからに華やかなパルフェだ。生江シェフは、パルフェを選んだ理由について「パルフェと言えば、一口ごとに異なる味がするデザートで、思い出深い」と説明した。そして、時期柄、「クリスマス」がテーマに選ばれたというわけだ。その名のとおり、アイスクリームに、チーズのムースに、イチゴに、メレンゲと盛りだくさんだった。そして、生江シェフはシェフ・ワトソンとのコラボレーションについて、「最初は、人間とコンピュータのコラボレーションということでおっかなびっくりだった。しかし、IBMは、パソコンなどの身近な製品を作っていることに気づき、人間とコンピュータは共存するものであると思うようになった」と説明した。また、「シェフ・ワトソンはインターネットの検索でも出てこないような、斬新なレシピを考え出した。久しぶりに"シェフ"の下で働いたが楽しかった。今回、米国の料理雑誌『「ボナペティ』のレシピがベースになっていたので、調理方法を日本風に変えた」とも語っていた。料理をする時、単にレシピが思い浮かばないだけでなく、「予算に限りがある」「冷蔵庫にあるものだけで料理したい」「家族の嫌いなものが入っていない料理を作りたい」など、さまざまなニーズがあると思う。シェフ・ワトソンなら、こうしたニーズを簡単に解決してくれそうだ。同席したプレスの方は「調理までやってくれればいいのに」なんて言っていたが、材料を提示し、調理方法を教えてくれるだけでも、かなり助かるだろう。遠い存在に思われるワトソンの身近な利用例に触れたひとときだった。
2014年12月09日ホテルJALシティ那覇(沖縄県那覇市)では12月27日まで、レストラン「ボナペティ」のランチバイキングにて「フランスフェア」を開催している。同ホテルのランチバイキングは、できたての料理を提供するシェフズコーナーや、デザートコーナーなどが人気だという。「フランスフェア」では、さまざまなフランス料理を提供する。「鶏胸肉のロースト 赤い果実のビネガーソース」や「白身魚のワイン蒸し フランセーズ風」をはじめ、「エスカルゴのブルゴーニュ風」「豚肉と野菜のポトフ」「サーモンの軽いグラチネ ボンファン風」などのメニューを取りそろえるという。シェフズコーナーでは、「トリュフオムレツ 牛肉のソテー添え」などを提供。デザートでは、「クレープシュゼット」などを楽しめる。また、フランス各地の代表的な料理とフランスワインも用意する。同店のランチタイムは11:30~14:30(ラストオーダー14:00)。価格は、月~金曜日で大人1,980円、小人(7~12歳)1,000円、幼児(4~6歳)500円。土・日曜日および祝日で大人2,550円、小人1,000円、幼児500円となる。※価格はすべて税込
2014年12月05日カンボジアはかつてフランスの植民地であった為、現在でもその名残りが多く見受けられます。そして、日本では少し敷居の高いフレンチが気軽に食べることができます!私もカンボジアに住み始めて行く機会が増えました!たくさんあるフレンチレストランの中でも、気軽に訪れることのできるお店をこれからいくつかご紹介します。新しくオープンしたフレンチレストラン「OLIVE」名前の通り美味しいオリーブもだしてくれます。内装もとっても綺麗で落ち着ける空間。お料理も盛り付けも素敵でとても美味しいですカンボジアでフレンチ?!と思われるかもしれませんが、日本よりも気軽に美味しくフレンチ食べられるので満足できますよ!カンボジア料理もいいですが、気軽な気持ちで訪れることのできうフレンチレストランでゆっくり過ごすのもいいかもしれません。
2014年11月23日国が違えば、子育ての方法もかなり違います。私自身も以前、インドのおばあちゃんが生後3ヵ月のお孫さんの足首を片手で持ち、さかさまにしてベビーマッサージをするという姿を見て、驚がくしたことがあります。これはなかなかハードな例ですが、世界の国々には、さまざまな思想や価値観のもと、たくさんの育児の仕方があります。今回は、「フランスの子育て法」を紹介します。フランス人が子育てにおいて重視しているのは、小さいうちから「忍耐」と「社会性」を学ばせることだそう。一体どのような子育て法なのでしょうか。■フランスでは、夜泣きをする子どもがいない!?日本のママが抱える子育ての悩みとして、常に上位にくるのは「夜泣きがひどい」「なかなか寝ない」の2つ。ですから、「フランスでは夜泣きをする子どもがいない」と聞いて、驚くママは多いのではないのでしょうか?赤ちゃんが夜泣きをした時、日本ではまず、泣いている赤ちゃんを抱き上げて、赤ちゃんが何を要求して泣いているのかを考え、赤ちゃんが要求しているであろうおっぱいをあげたり、おむつを替えたりすることを行います。しかし、フランスではまったく違います。泣いている赤ちゃんを抱き上げることなく、5~10分間ほど、そのまま観察します。これは、「赤ちゃんには2時間という睡眠サイクルがあり、今はその睡眠サイクルをつなげる学習をしている最中。数分で泣き止むようであれば、睡眠サイクルがうまくつながらないことが夜泣きの原因。それを親が、お腹を空かせている、おむつが濡れていると先回りして抱き上げると、赤ちゃんの睡眠サイクルをつなげる練習を邪魔してしまう」という考え方によるもの。抱き上げて泣き止ませることよりも「赤ちゃんが上手に眠る術を身につけようとしているのを、邪魔せず見守ることが親の愛情」と考えているのです。そのせいか、フランスでは生後2~3ヵ月経つと、一晩中ぐっすり眠る子が多いのだとか。■フランスの子どもは間食をせず、食事を完食する子が多い!?日本のファミリーレストランでは、子どもが食べることに飽きて走り回ったり、駄々をこねたりしている光景をよく見かけます。しかし、フランスではこうした光景はほとんど見られないそう。さらに、間食をしないので、食事の時間にしっかりお腹が空いていて、好き嫌いなく完食する子がほとんどだそうです。これはフランスの親が、子どもが小さいうちから「食べることを楽しむこと」を一番に教えるからです。「子どもに生まれつき好き嫌いはない。食べ物の味や風味を楽しむことを学ばせよう」という考えのもと、調理法を変えたり、ユーモアを交えたりして、子どもが食べられるようになるまでさまざまな工夫をするそうです。また、保育園(託児所)や幼稚園でも、レストランで提供されるような食事が出されます。そして、園児にもきちんと料理の説明をし、「完食しなくてもいいけれど、すべての食事をテイスティング(味見)して、味や香りを楽しみなさい」と教えているそうです。決して、「栄養があるから!」と無理に食べさせはしないのです。■子どもへの叱り方も日本とは違う!?日本では、「子どもは親の所有物」のように扱われてしまうケースがありますが、フランスでは生まれた時から子どもに対し、「小さなおとな」として接しています。ですから、子どもを叱る時も、家庭や社会の枠組みの観点から叱ることが多いそうです。たとえば、子どもがお友達の行動を気に入らなくて叩いた場合、「痛いでしょ」「嫌な気持ちになるからダメでしょ」という言い方ではなく、「あなたには○○くんを叩く権利はない」という叱り方をします。買い物時、会計が済んだ後に、勝手に子どもが商品を持ってきてしまった場合は、どんなにスーパーが広くても、どんなにその子が小さくても自分で戻しに行かせるそうです。そのほかにも、子どもがやってはいけないことの境界線がはっきりしていて、その境界線の中では子どもは何をしてもいいけれど、境界線を越えた時、親は子どもを躊躇(ちゅうちょ)なく厳しく叱ります。そうすることで子どもに、社会生活の中でいかに自分をコントロールするかを徹底して教えているのです。なるべく子どものうちにたくさんのことを経験させてから、ルールを身につけさせようという考えの米国、日本、中国とは違い、子育てにおいてはなによりもまず、社会性が優先されるようです。【参考文献:『Bringing Up Bebe(「赤ちゃん」を育てるということ)』Pamela Druckerman・著(Penguin Books)】ご紹介した内容には、共感できる部分もできない部分もあると思いますが、ママ自身がいいなぁ! と感じた部分は、今後の子育ての参考にしてみるのもよいのではないでしょうか。子育てに完璧なレシピや考え方はありません。さまざまな事例を参考に、ぜひあなただけの子育て法を作っていってください。
2014年11月19日フランスのグルメを一堂にそろえる「フランス展」が4月16日から伊勢丹新宿店本館6階催物場で開催される。21日15時まで。今回はフランス北東部のアルザス地方にフォーカスし、同地方のスイーツや伝統料理を紹介する。今回注目なのは、日本初輸入のスイーツ「メゾン・アダム」のこうのとりの卵型チョコレート(1,900円/限定600点限り)。アルザスのシンボルといわれる“こうのとり”の卵をかたどったプラリネチョコレートをキャンディコーティングしたものだ。「ビスキュイ・アルザシアン」のこうのとりの卵型チョコレート(3,400円/限定800点限り)は会期初日で完売したという。会場内にはイートインコーナーを設置。チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」でも活躍するパティシエ浅見欣則のパフェは、三つの味(いちご系、ショコラ&キャラメル系、ショコラ&マンゴー系、各1,280円/各日80点限り)で初登場。浅見は昨年フランスより帰国し、アルザスの魅力をショコラで表現している。会期中は本人が来場し、できたてのパフェを提供する。フォアグラの名産地として知られるアルザス・ストラスブール創業「フェイエル」のフォアグラを使用したガレット(2,000円)、バゲットを添えてワインと一緒に楽しめるムースフォアグラ(2,800円)もイートインで堪能できる。テイクアウトコーナーのアルザス伝統料理にも注目したい。アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理として知られるキッシュ。「ル・プティ・トノー(Le Petit Tonneau)」の生クリームと卵を使って焼きあげたキッシュロレーヌ(600円)や、サーモンとほうれん草のキッシュ(600円)も販売される。ナチュラルチーズ専門店「チーズオンザテーブル(Cheese on the table)」は、アルザス山中にある谷・マンステルが原産のチーズ・マンステール(1,600円)や、フルーツやナッツと相性がいいとされるシュプレーム(1,700円)を販売。マンステールは7世紀に修道士が作り始め、ゆでたジャガイモに合わせるのがアルザス流だという。
2014年04月14日今月、料理家・サルボ恭子さんの『「ストウブ」だからおいしい、毎日レシピ』が河出書房新社より発売された。プロのシェフが愛用することで知られる「ストウブ」の鍋。カラーやサイズバリエーションも豊富な上、料理が美味しく仕上がることで大人気のキッチンアイテムだ。テーブルにそのまま出すだけで食卓を素敵に演出してくれるのも心強い。和洋中、普段の料理からおもてなし料理まで、幅広く活用できる優れものである。今回の本は、ごはんやおかゆの炊き方から日々のおかずやスープ、サラダや軽食系まで幅広く網羅。毎日の料理に必ず役立つ一冊となっている。なじみの定番料理もサルボさん流のアレンジにより、驚きの仕上がりとなっている点も魅力のひとつだ。掲載レシピの一部をご紹介しよう。左上から順に「海老とさつまいものカレースープ」、「ミネストローネ」、「ラタトゥイユ」。「塩たらとじゃがいものコロッケ風グラタン」と「温ポテサラダ」。おもてなしにもぴったりな一品も。「骨つき鶏肉と根菜の赤ワイン煮込み」このほかに「ホットサンド」や「お好み焼き」、「かに玉」、「麻婆豆腐」、「けんちん汁」、「スパイシーな玄米ピラフ」、「石焼きビビンパ」、「さんまのオイル煮」なども登場。ストウブ鍋ひとつの中で手軽に仕上がる驚きの美味しさをぜひ体感して欲しい。今週末10月27日(日)には出版記念パーティーが行われる。サルボ恭子さんのデモンストレーション&試食会で、盛り付けのテクニックなども学ぶことができるという。申込み枠も残り僅か。ご興味のある方は足を運んでみてはいかがだろうか。 『「ストウブ」だからおいしい、毎日レシピ』サルボ 恭子 (著) / 河出書房新社 【サルボ恭子 プロフィール】料理家。老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリ有数のホテル「オテル・ド・クリヨン」で研修、勤務しながら、フランスの郷土料理に魅了され、帰国後料理研究家のアシスタントを経て独立。自宅で料理教室を主宰。雑誌やテレビなどでも活躍HP: ブログ:
2013年10月24日料理家やシェフ、料理好きな人々に大人気のフランスのホーロー鍋「ストウブ」から、シックな新色【マスタード】が登場した。今回の新色【マスタード】も、「ストウブ」らしいシックなカラーだ。どんな料理も美味しく演出し、いつまでも飽きず長く使えるこの色は、和洋中を選ばないだろう。また、マスタードの商品ラインナップに、卓上のとりわけにぴったりな浅型のココットも加わり、テーブルの上を一層華やかにしてくれる。<商品ラインナップ>ピコ・ココット ラウンド10cm 9,450円、20cm 24,150円、22cm 27,300円、24cm 30,450円ピコ・ココット オーバル23cm 24,150円、27cm 29,400円シャロー ラウンド ココット26cm 31,500円お問い合わせ:ストウブ(ツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパン)0120-75-7155
2013年04月25日世界三大料理というと、中華料理、フランス料理、トルコ料理です。なぜ、こんなに世界でもてはやされている「和食」が入っていないのかと、日本人は首をかしげますね。ただ、世界にはほかにもいろんなおいしい料理があるのです。例えばアフリカ料理。アフリカ料理がおいしいことを、みなさんはご存じでしょうか?■アフリカの伝統食はヘルシーなのです!あらためていうことでもないですが、アフリカ大陸は大きいです。アフリカ料理といってもざまざまです。中でも、南アフリカ共和国を筆頭に、ヨーロッパ圏の人たちが移住した場所には、その食文化の影響が色濃く出ます。しかし、アフリカ原住民の皆さんの伝統食は非常に健康的なもので、大体「穀物」と「肉(あるいは魚)」をバランスよく食べるもののようです。「穀物」パートで有名なのは「クスクス」ですね。●クスクス(couscous)北アフリカを発祥とする「粉食」です。小麦粉を粒状にして食べます。クスクスを使って煮込み料理にしたりもします。クスクス以外に、トウモロコシ粉を同様に粒状にしたものもあって、これは「ウガリ」(ugali)といわれます。同じように「主食」扱いをされる「粉食」です。キャッサバの粉で作られることもあります。アフリカの伝統食は、このクスクスに、肉と野菜を煮込んだ「シチュー」を合わせて食べるなどの、とても美味しそうなヘルシーフードなのです。「穀物」パートはほかにもあって、●パップ(pap)トウモロコシ粉を炊いたものです。南部アフリカではどこでも食べられています。朝食に登場する際には、ミルクと砂糖をかけて甘くして食べたりもします。「パン感覚」なんですね。「肉(あるいは魚)」パートをご紹介しましょう。北アフリカ料理で最も有名な煮込み料理と言えば……これです。●タジーン(tagine)タジーンはもともと土鍋の名前です。日本でもちょっとはやりましたね。鶏肉や羊肉に、ナツメヤシやナッツ類を一緒に入れて、この「変な形の土鍋」でじっくり蒸し煮にして作ります。クミンなどのスパイスもたっぷり。●アフリカのカルパッチョ(carpaccio)『ぐるナイ』の人気企画『ゴチになります!』で一時、国分太一さんがカルパッチョばかり食べていました。もともとカルパッチョはイタリア料理で、「薄切りの生牛肉にパルミジャーノ・レッジャーノをかけたもの」です。アフリカの「カルパッチョ」にはダチョウ、レイヨウ、スプリングボックなどを用いたものがあるそうで、大変においしいそうです。■南アフリカ共和国をコアとして……さて、アフリカ料理の話になると、アフリカ最南端の国『南アフリカ共和国』に注目することになります。南アフリカ共和国は特殊な国です。アフリカ最南端の重要な位置を占めていて、古くから交通の要衝でした。スエズ運河(開通は1869年11月)がない時代には、ここを巡るしか、ヨーロッパからアジアへ抜ける方法がなかったのです。大航海時代には、(現在の)ケープタウンにオランダの東インド会社が補給基地を置いていた関係でオランダ料理が伝わり、大きな影響を与えました。1814年にはイギリス領となって、今度はイギリスの食文化が持ち込まれました。またポルトガル、そしてアジアからも、入植した人々、滞在した人々が自国の料理文化を持ち込んだのです。特にインドの人々は、サトウキビ畑の労働力としてやって来たため、現在では「カレー」や「ビリヤニ」が南アフリカの国民食になるほどの影響を与えました。つまり南アフリカでは、スパイスを多用するホットな味がとてもポピュラーなのです。*……「ビリヤニ」は、スパイスと米、肉や魚介類、野菜などの具を一緒に炊き込んだ料理。南アフリカの料理を挙げてみましょう。●ボボティー(bobotie)南アフリカの国民食と言えば、まずこの「ボボティー」です。スパイシーに仕立てたミートローフに似た料理です。中にはドライフルーツなども入っています。●オールド・ケープ・デニングブレイス(old cape denningvleis)南アフリカでポピュラーなシチューです。肉を、ベイリーフ、タマリンド、レモン汁を入れて煮込みます。●ボーアウォース(boerewors)昔は農家で作られていたちょっと太めのソーセージで、南アフリカ共和国の名物の一つです。コリアンダーを用いた非常にスパイシーな味が特徴です。●ボーアウォース・ロール(boerewors roll)前述のボーアウォースをパンに挟んで、マスタードとトマトソースをかけた「ホットドッグ」です。●サモーサ(samoosas)三角形をした小型のミートパイ。最近はインド料理店も増えてきたので、知っている人は多いでしょう。「えっ、サモサってあのサモサ? アフリカにもあるの?」と思う人がいるかもしれません。あるんです。南アフリカ共和国にはサトウキビ畑で働くための多くのインド人が移住しました。彼らが持ち込んだ食文化です。具はひき肉に野菜で、味付けは塩味です。●トライプ(tripe)「オファル」とも呼ばれるそうで、「くず肉」の意味だとか。臓物などを使った肉料理で、日本人なら「要はホルモンのことじゃないの」と思うでしょう。カレーで風味付けをしたりするそうです。スパイス好きなんですね。野菜の煮込み料理もあります。●チャカラカ(chakalaka)アフリカ南部で食べられているスパイシーな野菜の煮込み料理。ニンジン、インゲン豆、ナスなどをいためて、しんなりしたら塩コショウで味を調えて煮ます。クミン、ターメリック、ガラムマサラなどが使われるので「ホットな味」になります。いかがだったでしょうか。いささか駆け足ですが、アフリカ料理についてご紹介してみました。実際に食べたい人のために、東京でアフリカ料理を食べられるお店を最後にご紹介します。■アフリカ料理『神楽坂 トライブス』神楽坂にあるアフリカ料理店です。「ダチョウのたたき」「ワニのソテーマンゴーソース」なんて料理が食べられます。おしゃれな内装なので、デートにもお薦めですよ!(高橋モータース@dcp)アフリカ料理『神楽坂 トライブス』
2013年02月23日美味しい料理は人を笑顔にする。フランスの名優ジャン・レノ主演の映画『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』も、観た人を笑顔にしてくれるフレンチ・コメディだ。20年間、三つ星を守り抜いてきたけれど新メニューが浮かばないベテランシェフのアレクサンドル(ジャン・レノ)と、腕は一流なのにチャンスを掴めずにいる若手シェフのジャッキー(ミカエル・ユーン)。この2人を中心にフレンチ・レストランの厨房や彼らをとりまく人々の人間ドラマが描かれる。毎年、数多くの映画が作られているが、レストランの舞台裏や料理ができるまでをリアルに描いた映画は限られている。例えば、ニューヨークに実在するレストラン「ジジーノ」を舞台にした痛快サスペンス『ディナー・ラッシュ』、アメリカの食文化に革命をもたらした料理家ジュリア・チャイルドを題材にした『ジュリー&ジュリア』、世界一予約の取れないレストラン「エル・ブリ」の厨房にカメラが入ったドキュメンタリー『エル・ブリの秘密世界一予約のとれないレストラン』などがあるが、それらに共通するのは、レストランの厨房やキッチンがリアルに描かれていること、ため息がでそうなほど料理が美味しそうなこと、そして料理の背景にしっかりとドラマがあることだろう。もちろん、『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』にもその全てが組み込まれている。行き詰まるベテランシェフと失敗ばかりの若手シェフのコンビのドタバタなストーリーの面白さはコミカルで温かく、フランスの伝統料理からアヴァンギャルドな分子料理まで幅広い料理が目を楽しませてくれる。25人のシェフたちが快活に動き回る厨房での調理シーンは、見ているだけで心が躍る。そして、映画を観始めてまず目が行くのは「ヒメジと栗カボチャのスープ」だ。ジャッキーがアレクサンドルのもとで働くきっかけとなるシーンで登場するスープなのだが、アレクサンドルと彼の友人(アレクサンドルが勤めるレストランの前オーナー)がなんとも美味しそうに食べるものだから、思わずゴクリと喉が鳴る。一体どんな味なのだろうと、その味をあれこれと想像してしまうのだ。アレクサンドルが出演する料理番組の収録のシーンでは「春野菜入り仔牛肉のシチュー」の作り方が登場する。そう、この映画に出てくる料理や料理を作るシーンは「食べたい!」という欲求と「作ってみたい!」という好奇心、その両方を満たしてくれるのだ。そんな魅惑の料理のレシピを考案したのは、シャトーホテル「レ・ゼダン・ドゥ・コロー」の実力派若手シェフ、ブノワ・ボルディエ。劇中の料理の数々は、見た目だけでなく味も絶品だったそう。ジャン・レノはこんな言葉を残している──「食事を共にする人や、料理を振る舞う相手とは、特別な関係で繋がっている」と。たしかに、映画の中で特に「おいしそう!」、「食べてみたい!」と思わずにはいられない料理は、夫婦や親子、愛する人をもてなすための料理だった。ジャッキーがケンカ中の妻・ベアトリスのために即興で作る「カラメル・ソースのミルフィーユ」は、フランボワーズとカシスの実とピスタチオが添えられているほか、ホワイトシュガーでハートの形がかたどられた芸術的な美しさがあった。また、新作メニューの開発で忙しい中、アレクサンドルが娘のために作る手作りのパン。朝食のテーブルに食べきれないほどの色とりどりのパンが並ぶシーンは、いまにも焼きたてのパンの香りが漂ってきそう。そして観終わったあとには、たまには憧れのレストランに食事に行ってみようかな、今日はいつもより料理に手間暇かけてみようかな…と、毎日の食事にちょっとした変化を与えてみたくなる。そんな、小さいけれど大きな“幸せ”感を味わえる映画が『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』なのだ。(text:Rie Shintani)■関連作品:シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ 2012年12月22日より銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 GAUMONT - TF1 FILMS PRODUCTION - A CONTRACORRIENTE FILMS
2012年12月21日エールフランス航空(本社 フランス・パリ)はこのほど、アレクサンドル・ド・ジュニアック代表取締役社長兼CEOが初来日し、記者会見を行った。エールフランスは今年、日本就航60周年を迎えた。この記念の年に同社は日本路線の拡大とサービスの強化を表明。来年4月3日に同社グループのKLMオランダ航空が福岡 - アムステルダム線を週3便のスケジュールで開設する。また、2014年3月に予定されている羽田空港の国際線発着枠の拡大時に、自社運航での羽田 - パリ線の就航を目指すと発表した。「現在はボーイング777型機の使用を予定しているが、羽田空港の環境が整えばエアバスA380を就航させる」(ジュニアック氏)。日本路線は震災からの復興もあり、2012年は9月までで成田線が87%、関空線が84%と高いロードファクター(座席利用率)を達成。座席供給量を30%増やしたところ、需要も30%増えた」。フランスへの旅行者が多いという。エールフランスは総2階建てのエアバスA380を日本路線に使用しているうちの1社。「ラ・プリミエール」(ファーストクラス)、「アフェール」(ビジネスクラス)、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスを設置している。広々としたキャビンにはムードライティングを採用。日本路線は他路線に比べプレミアムエコノミーの人気が高い。シートのピッチ(前後間隔)も幅もエコノミーより20%余裕を持たせ、ビジネスクラスを彷彿とさせる幅広い革製のアームレストを採用。疲れを軽減し、リラックス度を高める人間工学に基づいたシェル型シートが特徴だ。また、2012年夏にはパリのシャルル・ド・ゴール空港に世界で最も広いビジネスラウンジをオープン。成田空港のラウンジの改装も終了間近だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月14日旅行業を中心に事業を行っているジェイティービー(JTB)は、旅のアンケート「たびQ」にて、男女4,273名を対象に「世界の名物料理」についてアンケートを実施した。調査期間は9月6日から9月13日。「海外旅行に行ったことがありますか?」と尋ねたところ、回答者の86%が海外旅行の経験があると回答した。海外旅行経験者に対して、「海外旅行先で現地の名物料理を食べたことはありますか?」と質問したところ、「食べたことがある」と回答した人が87%、「食べたことがない」と回答した人13%となっている。また、「食べたことがある」と回答した人に対して、「海外旅行先でどの程度意識して現地の名物料理を食べますか?」と質問したところ、「必ず食べる」が27%、「機会があれば食べる」が47%だった。同様に、「海外で一番おいしいと感じた名物料理は?」と質問したところ、イタリアの「パスタ」と回答した人がもっとも多く、次いで、2位が台湾・中国の「ショウロンポウ」、3位がスペインの「パエリア」、4位がイタリアの「ピザ」、5位がタイの「トムヤムクン」となった。日本でも身近に食べることのできる料理が上位にランクインしており、本場で味わう名物料理は、味に加え現地の雰囲気なども手伝っておいしく感じた人が多いと考えられる。なお、「本場で食べてみたい各国料理は?」と尋ねたところ、1位は「イタリア料理」で、次いで2位「フランス料理」、3位「トルコ料理」、4位「スペイン料理」、5位「中華料理(広東、四川、上海など)」となった。同社は、「イタリア料理の代名詞でもある『パスタ』や『ピザ』は、普段から家庭でも食べ慣れていることもあり、本場の料理に憧れを抱く人が多いと考えられる」と分析している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月21日全長約70cm!特大サイズの「お魚フランスパン」を特別販売する『フランスフェア ~フランスはマルシェの国~』を開催する、フランス・パリ16区発祥のベーカリーショップ「マリー・カトリーヌ」(大阪府守口市などに9店舗展開)。開催期間は、7月5日(木)~7月18日(水)まで。「グランドポワソン」全長約70cm重さ2.7kg/¥126/100g(カット販売のみ)フランスのマルシェ(市場)でのお買い物の楽しさをベーカリーで表現したら?そんな想いから、期間中定番商品のフランスパンをお魚の形に変身させ、うろこの形までリアルに再現した、特大サイズの特別商品「グランドポワソン」が登場。一匹(?)まるごとなんて持って帰れない!なんてあなたも大丈夫、この「お魚フランスパン」はカット販売のみとなっている。この他にも、フランスではお馴染みの食材をふんだんに使用した新作パンが多数そろっており、フランスの日常の光景がみられるマルシェの賑わいを楽しむことができる。お問い合わせ:マリー・カトリーヌ 公式サイト
2012年07月04日7月14日(土)はフランス革命記念日。こちらを記念してベーカリー「ドンク」では、近年国際的なパンの大会で入賞するなど高い技術を評価されている日本人パン職人と、伝統的なフランスパンのおいしさにスポットを当てた「フランスフェア ~伝えたいフランスの味、日本人ブーランジェの味~」を開催。フェアでは、バゲットやクロワッサンなどフランスのパンを多く取り揃えるほか、日本人パン職人たちが伝統パンにアレンジを加えた新作パン8点(うち2点は販売店舗により取り扱いが異なります。詳細は各店舗にお問い合わせください)を全国のドンクのお店で販売。▼ごまと亜麻の実のバゲット白ゴマ、黒ゴマ、亜麻の実の入った風味豊かなフランスパン。(考案:岡田重雄 1994年クープ・デュ・モンド3位入賞)▼コンテチーズのカンパーニュフランスのフランシュ・コンテ地方のチーズを使ったフランスパン。コンテチーズはアルプスに近いジュラ山脈一帯で、職人が手作りしているハードタイプの熟成チーズ。(考案:佐藤広樹 1996年クープ・デュ・モンド4位入賞)▼パン・レジェール・オランジェ ~オレンジ風味のふんわりパン~レジェールとはフランス語で「軽い」という意味。外はサクッ、中はふんわりとしたオレンジが香る一品だ。(考案:菊谷尚宏 2002年クープ・デュ・モンド日本代表チームとして総合優勝)▼カレンズとクリームチーズのパン・オ・セーグルフランス産クリームチーズをカレンズ入りのパンで包み焼き上げたライ麦パン。(考案:西川正見 2010年クープ・デュ・モンド個人戦において日本代表として出場)「コンテチーズ」など、普段なかなか日本のパン屋ではお目にかかれない、フランスで愛されている食材を積極的に取り入れた、職人のオリジナルパンの登場にご期待を。お問い合わせ:ドンク 公式サイト フランスフェア~伝えたいフランスの味、日本人ブーランジェの味~開催期間:6月29日(金)~7月16日(月・祝)開催店舗:全国のドンク127店舗
2012年06月29日リゾート感あふれるお台場で南フランスのプロヴァンスを体感しよう。ホテル日航東京では、2012年7月20日(金)から7月22日(日)までの期間、南フランスのプロヴァンス体験ができるプランを開催。●3日間限定でレストラン・スパ・宿泊で満喫する南フランスのプロヴァンス体験夏のプロヴァンスを連想させるひまわりが施されたレインボータワービュールームに宿泊できるこのプラン。本場フランス・マルセイユより招いたリヨネル・レヴィシェフにより、ブイヤベースなどの本格地中海料理とプロヴァンスワインを愉しむディナーコースのほか、スパではラベンダーをベースにした贅沢なトリートメントで、まるで南フランスのプロヴァンス地方にいるかのようなひとときを過ごすことができる。あわせて、コンチネンタルレストラン「テラス オン・ザ・ベイ」と「SPA然 TOKYO」では8月31日(金)まで、それぞれプロヴァンスにちなんだプランを展開しているので、宿泊のタイミングを逃した人はこちらを体験してみては。お問い合わせ: ホテル日航東京公式サイト
2012年06月24日フランス観光開発機構による「感動大国、フランス。」と銘打ったキャンペーンの記者発表会が3月21日(水)、都内で開催され、俳優の竹中直人と写真家・映画監督の蜷川実花がフランス観光親善大使に就任した。現在、フランスを訪れる観光客は年間約7,800万人でそのうち日本人観光客は60万人と、フランスにおける外国人観光客の重要な位置を占めている。こうした事実を踏まえ、フランス観光開発機構はエールフランス航空を始めとするパートナーと共にフランス観光キャンペーンを展開。親善大使は旅行先としてのフランスのPR活動を行う。クリスチャン・マセ駐日フランス大使より「日仏両国の懸け橋になっていただきたい」という言葉と共に任命状を受け取った2人。プライベートで20回以上フランスを訪れているという蜷川さんは「写真などを通じてフランスの良さを伝えられたらと思いますし、フランスのみなさんにも日本について伝えたい」と意欲を語る。「まさか自分が親善大使になるなんて想像していなかったのでびっくり(笑)!」と語る竹中さんだが、敬愛するレオス・カラックス監督や、フランスで活躍し、竹中さん自身もドラマで演じたこともある藤田嗣治画伯の名を挙げ、大使就任の喜びを語った。これまでのフランス体験をふり返り、蜷川さんは「女性なら誰でもそうでしょうが、やっぱりパリが好き!何回行っても発見があるし、自分の年齢によっても見えてくるものが違うので幾つになっても行きたい街ですね」と語る。仕事でパリを撮ったこともあるが「パリ自体が美し過ぎて、それだけで完璧なので撮るのが難しい。写真家泣かせの街です」とも。すでに何度も足を運んでいるだけに自分なりの楽しみ方も確立しているようで「公園をグルグル回ることが多いですね。あとは『今日は美術館』とか決めて、贅沢な過ごし方を楽しんだりしてます」と明かした。一方の竹中さんは「カラックスが大好きなので(映画『ポンヌフの恋人』の舞台である)ポンヌフは必ず行っちゃいますね…そう言ってる自分に照れますが(笑)。あとはモディリアーニも好きなのでモンパルナスに行くと興奮します!」と語るなど、やはり芸術家たちの足跡が気になるよう。ちなみに、竹中さんは自身の監督デビュー作『無能の人』が第13回ナント三大陸映画祭において審査員特別賞およびナント市賞を受賞しているが、このとき竹中さん自身はナントを訪れることができなかったそうで「プロデューサーが行ったんですが、とても良いところだと聞いてるのでぜひ行ってみたい」と希望を明かした。蜷川さんは「モン・サン=ミシェルに行ったことがないので行ってみたい。まだまだ行ったことがないところは多いし、いろんなところに行きたい」と意欲を燃やしていた。■関連作品:長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連記事:竹中直人“ネコ役”続投に安堵「小栗くんに変わると思っていた」ネコ好きもイヌ好きも虜にしてしまう!?“長ぐつをはいたネコ”プスのネコたる魅力アントニオ・バンデラス、ブダペストの空港でスリ被害に遭うプス&キティ、情熱のネコダンス!『長ぐつをはいたネコ』ダンスバトルのゆくえは…?下着姿で佇むエリカ様、掟破りの過激さ!『ヘルタースケルター』特報映像が解禁
2012年03月21日フランスの密封ビンブランド「ル・パルフェ」では、「オータムストックレシピコンテスト」を開催中だ。密封ビンで保存することを目的とした、秋の食材を使ったストックレシピを募集している。ル・パルフェ社はフランス、シャンパーニュ地方の街、ランスで創業し発展を続けている老舗メーカー。1935年の創業以来「ル・パルフェ」の密封ビンは変わらぬ高い品質で世界中で愛されている。季節ごとに、ビンを買い足し保存食を作るのはフランスの古き良き一般家庭の定番行事だ。おいしい食材を一番美味しい季節に保存しておけば、賢く美味しく1年を過ごすことができる。ご家庭で保存食を作られる際に「ル・パルフェ」の瓶を愛用されている方も多いのではないだろうか。今回のコンテスト審査委員は、料理家・サルボ恭子氏。厳正なる審査の上10名様のル・パルフェ賞を決定。受賞者にはル・パルフェオリジナルエコバックを進呈するという。あなたのご家庭のご自慢のオリジナル保存食レシピ、ぜひ投稿してみてはいかがだろうか。開催期間:2011年9月1日(木)~10月31日(月)募集内容:密封ビンで保存することを目的とした秋の食材を使った ストックレシピ応募方法:leparfait@deniau.jp へ料理写真とレシピを送信発表:ル・パルフェ公式サイト上にて発表賞品:厳正なる審査の上10名様のル・パルフェ賞を決定。 受賞者にはル・パルフェオリジナルエコバックを進呈特別審査員 料理家・サルボ恭子氏料理家の叔母に師事した後に渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリ等を経て当時2つ星の「オテル・ド・クリヨン」メイ ンダインニングのキッチンとパティスリーに勤務。フランス家庭料理の素朴ながらも洗練された味に魅了され、帰国後自宅でフランス家庭料理教室を主宰しながら現在TV、雑誌等で活躍中。 ブログ お問い合わせ:ル・パルフェ 取材/おうちスタイル編集部
2011年09月12日