世界の食通を唸らせてきたシェフが腕をふるうレストラングローバルな感性と日本の食材が生み出す独創的な料理シェフが厳選した食材を惜しげもなく重ね合わせる世界の食通を唸らせてきたシェフが腕をふるうレストラン京都らしい風情ある建物に、白い暖簾がかかる祇園のメインストリートに、京都らしいお茶屋風の外観が美しいお店があります。看板はなく、暖簾には「山地陽介」の文字。自らのフルネームを冠したネーミングに潔さを感じるレストランです。中に入ってみるとお茶屋風の外観からは一転。モダンで明るい空間が広がる店内にはオープンキッチンがあり、オーナーシェフの山地陽介さんが腕を振るっています。2015年にオープンして一年足らずで、京都のフランス料理店として確固たる人気を獲得しています。心地いい時間を過ごせるナチュラルな空間最も旬な食材を使って作られる四季折々の料理。その根底にあるのは、山地シェフが10年以上を過ごしたフランスのトップレベルのガストロノミー。【ポール・ボキューズ】や【アラン・デュカス】、【ジョエル・ロブション】などの名店で重要なポジションを任された経験や磨かれた技術は言うまでもありません。さらに世界各国のシェフたちと交流し、それぞれの故郷の味を教え合ったことで様々な引き出しを持つことができたことは山地シェフの人生そのものだそうです。そこに日本の優秀な食材、新たな境地を開拓する独創性が加わって表現される料理が、フーディーズたちから注目を集めているのです。グローバルな感性と日本の食材が生み出す独創的な料理そんな同店で食べていただきたい3品がこちら。『京丹後・間人蟹 / 淡路島・由良の紫雲丹 / フランス産フォアグラのコンフィ』素材が化学反応を起こし、皿の上で新たな魅力を放ち始めるまずは『京丹後・間人蟹 / 淡路島・由良の紫雲丹 / フランス産フォアグラのコンフィ』。まるでパリのグランメゾンで食事をしているかのような錯覚に陥るフランス産フォアグラのコンフィです。黒い器に映えるカニやウニの色鮮やかさに思わず感嘆の声が上がります。フォアグラは、口の中でとろけるねっとりとした食感と濃厚なコクと旨みが持ち味。味と香りが瞬間的に七変化し深く心と記憶に残ります。『伊勢志摩産・活伊勢海老 /パルミジャーノレッジャーノ』伊勢海老の上にパルミジャーノレッジャーノがたっぷり『伊勢志摩産・活伊勢海老 /パルミジャーノレッジャーノ』は、最高級の伊勢志摩産の活伊勢海老をパスタに見立て、温度玉子にお客様の目の前でパルミジャーノレッジャーノをたっぷりと乗せた一皿。プリプリとした海老の弾力はパスタのように心地よく、合わせたチーズと卵が口の中でとても旨みのある一体感を奏でて、熱々できたてのカルボナーラへと変化していく不思議な感覚を味わえます。『熟成肉の中勢以さんの神戸牛カイノミ / 淡路島産フルーツ玉葱 / ソース・ドルチェフォルテ』料理が美しく映える器など、細部にも「ここにしかないもの」ばかりさらに食通の方々が人生の最後にこれを食べたいと思わず呟いてしまう至極の一皿が『熟成肉の中勢以さんの神戸牛カイノミ / 淡路島産フルーツ玉葱 / ソース・ドルチェフォルテ』。肉料理は「中勢以」の熟成仔牛のロース肉で、噛むほどに上品な旨みと風味が広がって悶絶!さらに鮮やかなイエローのソース・ドルチェフォルテのまろやかなアクセントを添えます。シェフが厳選した食材を惜しげもなく重ね合わせるオープンキッチンで腕をふるう山地シェフ食材は必ず現地まで足を運び、密に連絡を取り合い仕入れています。また最もおいしい状態でたべていただきたいからと、その日の食材をその日のうちに最高の状態で使い切るのも流儀。そのエスプリはデザートまで続いていきます。店名にあえて「フランス料理」と掲げず、自分自身の料理を表現していく【山地陽介】。現在ランチコースは8,250円、11,000円、16,500円、22,000円(いずれも税込、別途サービス料5%)、ディナーコースは11,000円、16,500円、22,000円、33,000円(いずれも税込、別途サービス料10%)があり、リクエストに応じて予算に合わせた特別コースも可能。これまでの経験や出会いから学んだ様々な引き出しを駆使した、グローバルな世界観が感じられる同店で、美食に酔いしれる時間をどうぞ。料理人プロフィール:山地陽介さん1977年大阪府生まれ。01年に渡仏、ポール・ボキューズ学院を卒業。【アラン・デュカス】【アストランス】等にて腕を磨く。一時帰国し【ベージュ・アランデュカス】【ブノワ東京】等を経て再渡仏。【オテル・ル・ロワイヤル・リヨン】総料理長兼料飲部部長、【ラトリエ・ド・ジョエル・ロビュション・パリ】エグゼクティブ副料理長、【ロフィス・パリ】エグゼクティブ・シェフを務めた後、帰国。2015年6月【山地陽介】をオープン。山地陽介【エリア】祇園【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】15000円【ディナー平均予算】25000円【アクセス】祇園四条駅 徒歩5分
2021年06月04日食材の色彩と優美な盛り付けが映える漆黒のカウンター個性を最大限引き出す、創意工夫に満ちたフルコース粋なチョイスに意表を突かれる1,000本のワインストック食材の色彩と優美な盛り付けが映える漆黒のカウンター和をモダンにアレンジしたアプローチに期待感が高まる京阪祇園四条駅から徒歩4分、阪急河原町駅から徒歩7分。ビルの5Fに位置する【祇園 呂色】は、舌の肥えた京の旦那衆からも一目置かれる名店です。フレンチの技法を大切にしつつ、京都という街のイメージに相応しく、和のアクセントを利かせた創造的なコースが、上品に、流れるように展開します。食材そのものの色彩と、美しい盛り付けが一層映える10席だけのカウンター奥へと伸びるカウンターと鈍色の壁面が、シックで落ち着いた雰囲気。店名の「呂色」は、“黒漆の濡れたような深く美しい黒色”という意味だそうで、「ぶれない心」と「新たなる挑戦」というシェフの想いが込められているそう。店内もそのニュアンスを色濃く反映した、非日常空間に仕上がっています。個性を最大限引き出す、創意工夫に満ちたフルコースシェフのスペシャリテのひとつ、『フォアグラ ブリオッシュトースト』漂う香り、調理の音、芸術的な盛り付け、そして味わい…。カウンター上で繰り広げられるシェフのプレゼンテーションは、まさに圧巻のひと言。一皿一皿から、旬の食材に真摯にアプローチする愛情と創意工夫が感じられます。素材の個性を存分に引き出し、繊細に組み合わせて表現しているのも特徴です。ここからはその中でも、お店オススメのメニュー3つをご紹介します。旨みと甘みをたっぷり蓄えた三陸産鮑を堪能する『鮑とそのコンソメ』蓋を開けた瞬間、まずその得も言われぬ香りに魅了される『鮑とそのコンソメ』は、自然の恵み豊かなリアス式海岸で、旨味と甘味をしっかり蓄えた三陸産のアワビが主役。やわらかくふっくらしたその身を口に含めば、とろけるようなおいしさです。アワビの深い旨みを、滋味深いコンソメとマッチさせる計算は見事です。絶妙な火入れに魅せられる『ピジョンの炭焼トリュフの香』フランス・ランド産の美しいピジョンを、香ばしく炭焼きにしたメインは、濃厚な肝ソースとのコラボレーションに感動。「筆舌に尽くしがたい美味」と評判の小霜シェフの肉料理の真骨頂が感じられます。呂色のコースは肉料理の配分が多く、ほかにも、シャラン産の鴨、兵庫県産但馬牛、三河牛など、最高級の素材が登場します。口に含めば広がるみずみずしい旨み。「和」の魅力を表現した『キャビアと松葉ガニ』フレンチでカニの冷製料理といえば、乳製品を用いたクリーム系のイメージがありますが、こちらには、あえて昆布とコンソメを使用。口にした途端に広がる、みずみずしい旨味に魅了されます。コストパフォーマンス抜群なキャビアの量にも驚き。食感を楽しみ、余韻に心奪われる逸品です。粋なチョイスに意表を突かれる1,000本のワインストックワインのストックはなんと1,000本! 唯一無二のペアリングを楽しんでシニアソムリエの小林氏がいることも、この店ならではの魅力。粋なチョイスに意表を突かれたり、新しいペアリングのスタイルに驚かされたり…。世界各国からフランス産を中心にセレクトするというワインは、なんと常時1,000本。奥深いワインの世界に浸ってみては。歴史あるホテルやフレンチの名店で確かな技術を手にした小霜シェフの料理は、いずれも柔軟な発想に満ちており、ひと皿ごとにサプライズが…。けれど、「考えながら食べる料理が多いフレンチのイメージをくつがえし、ライブ感に身を任せ、純粋においしく楽しんでほしい」とシェフ。肩の力を抜いて楽しめる、おもてなしにも脱帽です。料理人プロフィール:小霜 浩之さん「リーガロイヤルホテル(大阪)」で19年間研鑽を積み、史上最年少の33歳で「グランメゾン・シャンボール(小倉)」のシェフに就任。09年よりフレンチレストラン「ドゥーズ・グー」でシェフを務めた後、12年、芦屋に【Koshimo plus】を開店し1ツ星を獲得。17年、【祇園 呂色】をオープン。祇園 呂色【エリア】祇園【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】25000円【アクセス】祇園四条駅 徒歩4分
2021年05月27日シックなアプローチの奥に広がる開放的で上品な空間時に京料理、時にフレンチを織り交ぜたコースが魅了密を避けるため改装し、より安全な空間とサービスを提供シックなアプローチの奥に広がる開放的で上品な空間無駄な装飾を一切排除した、シックで隠れ家的なアプローチ京阪三条駅から徒歩4分、京都市役所前駅からは徒歩2分。街の喧騒の中に佇む【京料理とフレンチ割烹龍のひげ】は、モノトーンのシックな外観で、どこか隠れ家的な雰囲気。京料理、会席・割烹料理を中心に研鑽を積んだ後、フレンチを独学で勉強し、京料理とフレンチを融合させた新しいスタイルを確立する見舘 孝司さんが営むお店です。開放的で上品な雰囲気が漂うテーブルフロア店内は天井が高く、開放的なフロアはどこか邸宅のような雰囲気。ホワイトとダークブラウンを基調に、木目が美しい床と相まって、上品で清潔感漂う空間が広がっています。こちらにはテーブル席のほか、最大16人まで使える個室もあり、お祝いや歓送迎会など、様々なニーズで人気を集めています。時に京料理、時にフレンチを織り交ぜたコースが魅了見舘シェフのスペシャリテ。季節の食材を三層にして数種類のソースでこの店で味わえるのは、京料理に、フレンチの遊び心を織り交ぜた繊細かつ独創的なフルコース。京野菜をはじめ厳選された旬の食材を、手間を惜しまず、心を込めて一皿一皿仕上げられています。器には店主自らも手掛けるという、味わいのある信楽焼をセレクト。華やかな盛り付けと相まって、料理のおいしさをいっそう際立ててくれます。ここからはその中でも、お店オススメのメニュー3つをご紹介します。『本日の造里』。その日仕入れた活きのいい魚から、シェフのおすすめを盛り付ける『本日の造里』は毎朝吟味を重ねて仕入れた新鮮な魚から、特によいものだけを選んで提供。丁寧に包丁を入れたその身は美しく、味わえば、その鮮度ゆえに感じられる弾力と極上の滋味が…。シンプルだからこそ料理人の技術と素材のよさが光るひと皿で、こちらで提供されるすべてのコースに付いています。岩塩と山葵が黒毛和牛の旨みを際立てる『極上黒毛和牛のステーキ』黒毛和牛のサーロインをミディアムレアに焼き上げる『極上黒毛和牛のステーキ』は、リピーターにファンの多いメインのひと品。サシがほどよく入り、黒毛和牛の上品な旨みと口どけを堪能できます。味付けは、あえて岩塩と山葵のみでシンプルに。肉の下に敷かれたきんぴらの辛味、苦みとのハーモニーも絶妙です。湯葉や生麩、煮物や焼き物が色とりどりに。京料理の伝統と技が感じられる『八寸』京料理に欠かせない『八寸』は、湯葉や生麩などの京食材から、旬の魚や野菜を使った色鮮やかな煮物や焼き物、さらに珍味まで、バラエティ豊かに10種をラインナップ。京料理の伝統と技がふんだんに織り込まれており、季節ごとにその姿を変えるため、訪れるたびに新しいおいしさに出合えます。密を避けるため改装し、より安全な空間とサービスを提供密を避けて安心してゲストがくつろげるよう、予約人数の制限も行われている感染対策も万全の体制で整えられており、店内は密を避けるために改装し、テーブルの間隔を広くとった席で、横並びでのセッティングを提案。来店時には、手のアルコール消毒と検温を実施し、スタッフも毎朝検温と健康管理を徹底するなど、安心・安全な環境でゲストが過ごせるよう気が配られています。伝統的な京料理とフランス料理、さらに、両者を融合したまったく新しいメニューが次々に登場するお店。しかもリーズナブルな価格設定で、その高いコストパフォーマンスと唯一無二の味わいが、常連の心をつかんで離しません。誕生日や記念日には、事前に連絡すればデコレーションされたデザートプレートをサービスしてくれるそうなので、ぜひ特別な日に訪れてみては。料理人プロフィール:見舘孝司さん1973年京都府生まれ。料理人だった父の影響もあり料理への思いが強く、京料理、会席・割烹料理を中心に研鑽を積んだ後、フレンチを独学で学び自分の世界観を表現する手法を追求。京料理とフレンチを融合させたスタイルを確立する。2004年に【京料理とフレンチ割烹龍のひげ】を開業。京料理とフレンチ割烹龍のひげ【エリア】四条河原町周辺/寺町【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】6000円【アクセス】京都市役所前駅 徒歩2分
2021年05月24日ガーデンプレイスを望む、上質で落ち着いた空間伊仏和のあらゆる要素を取り入れたコース料理料理と好相性、ソムリエおすすめの厳選ワインガーデンプレイスを望む、上質で落ち着いた空間ゲストの特別な時間を演出する上質な空間恵比寿駅西口から徒歩4分。風が通りぬけるようなロケーションに店を構える【KINOE】は、長年【Ricos Kitchen】の料理長として活躍した夏目シェフが独立してオープンさせたお店。旬の食材に誠実に向き合うシェフによる、四季の恵みを感じられるコース料理をいただけます。坂の上に建つビルの4階にあるため、煌びやかに映える夜景が見られる昼は大きな窓からあたたかい日が差し込む優しく明るい空間、夜はガーデンプレイスの夜景を望める大人の上質空間へと雰囲気が変わります。恵比寿であることを忘れてしまうほど落ち着いた雰囲気の店内には、8名まで使える個室もあり、プライベートだけでなくビジネス利用もできそうです。伊仏和のあらゆる要素を取り入れたコース料理柴海農園の有機野菜、石黒農場のホロホロ鳥、全国から直送される魚介にA5ランクの讃岐牛……。食材は“季の恵”という店名の通り、旬を求めて北海道から九州まで全国から取り寄せており、伊仏和の技法を駆使し、ジャンルレスなコース料理に仕上げています。ここからは料理の一例をご紹介します。『オススメ!本日の鮮魚のカルパッチョ たっぷりの彩り野菜と』15~20種類ほど使用する野菜の多くは、千葉県「柴海農園」からの有機野菜。鮮魚は、各地からの直送品や築地より仕入れています。白身を中心に使用しますが、時には青魚を使うことも。トータルバランスを考えて仕上げています。『スペシャリテ!香ばしく焼いたウナギと里芋のテリーヌ白ワインソース』肉厚のウナギに絡む、もっちりとした里芋と味の濃い煮詰めのテリーヌ。表面を焼くことで煮詰めが香ばしくなり、和のおいしさも加わります。ウナギ、里芋、煮詰めが三位一体となり、口の中でハーモニーを奏でる一品。『十勝黒牛』十勝黒牛のイチボ肉を使用。余った野菜をローストし、赤ワインビネガーなどを使いソースをつくります。仕上げにオリーブオイル、レモン、チーズを散らして。料理と好相性、ソムリエおすすめの厳選ワインワインはすべてボトルも用意していますワインはフランスやイタリア産を中心にしつつ、料理との相性を考え国産ワインまで取り揃えています。ベーシックな一本をはじめ、季節ごとに揃う銘柄など様々なボトルを厳選してストック。夏目シェフの料理との相性を知り尽くしたソムリエのセレクトに委ねてみるのもオススメです。料理人プロフィール:夏目 治樹さん調理専門学校卒業後「ヒルトンホテル」に就職。様々な厨房で経験を積んだ後、イタリア料理店を経て恵比寿【ティムズNY】のシェフに。その後。【リコス・キッチン】で15年間シェフを務め、人気店に成長させる。2015年、自らがオーナーシェフとなる【KINOE】を満を持してオープン。KINOE【エリア】恵比寿【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】12000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩4分
2021年05月23日フランス女性、パリジェンヌの髪型を見ていて素敵だなと感じるのはその無造作感。それは朝起きて、手ぐしでサッととかしただけのようなスタイルです。ボサボサといってしまえばそれまでなのですが、それが魅力的に見えてしまうのは不思議ですよね。日本人は基本的にきちんとセットする人が多いですが、最近ではフランス女性のようなニュアンスヘアにする方法を紹介する記事も見かけますし、ヘアサロンではそれを叶えてくれることも。ほぼ何もしていないといえる無造作ヘアでさえ、憧れの髪型となっているのです。■フランス女性、パリジェンヌの髪のいたわり方とは?「フランス人はあまり髪を洗わない」と聞いたことはありませんか? 実際多くの女性が週に2~3回の洗髪です。理由は「硬水」にあり。この水で毎日髪を洗っていると、頭皮や髪にダメージを与えてしまうことに。また、空気が乾燥していることも、髪に悪影響を及ぼす原因となります。そのため、髪を洗ったときもドライヤーをかけることはなく、タオルドライをして自然乾燥というパターンが多いようですね。私がフランスで過ごすときは、ほぼ2日に1度の洗髪です。しかし、汗をかきやすい夏は毎日のように洗いますし、必ずドライヤーで髪を乾かします。髪にごわつきを感じたときは、肌や髪を保護してくれる美容オイルを馴染ませます。フランスではファーマシーで気軽に買えるニュクスの「プロディジュー オイル」が人気。さらりとしたテクスチャーで香りが良く、髪もきれいにまとまるのでおすすめです。■若いフランス女性の髪型はシニヨンが旬!若いフランス女性の間でよく見かける髪型といえば「シニヨンヘア」。10年ほど前はセンターパートや、ヘアクリップで無造作にまとめたようなスタイルにフランスらしさを感じ、よく真似たものでした。昨年フランスでバスに乗っていると、隣にセミロングヘアの学生らしき女性が座っていました。しばらくすると彼女は手首にはめていたヘアゴムひとつで、くるりとシニヨンヘアを作ったのです。あまりにも手早く簡単に仕上げていくので、思わず見惚れてしまったほど。そして、そのヘアゴムがピンク色だったのも印象的でした。それ以来、ヘアゴムの色にも注目するようになりました。若い女性たちはカラフルな色のゴムを使用していることが多く、それがさりげなくヘアスタイルのアクセントに。日本のヘアアレンジでは「ゴムを見えないようにする方法」が取り上げられることが多いですが、それをしないシンプルさもおしゃれだなと思うのです。ヘアメイクとして活躍する友人は「彼女たちの髪は細くてやわらかく、クセもあるためシニヨンヘアが作りやすい」と教えてくれました。洗髪頻度が少ないこともあり、しっとり感のあるまとめやすいコンディションになっているのも、ひとつの理由かもしれませんね。私たちがおしゃれなフランス女性のようにシニヨンを作りたい場合は、コテで髪を巻いたりワックスを使ったりすることが上手く仕上げるコツだそう。■30~50代、フランス女性それぞれの髪型もう少し上の世代の、30~40代のフランス女性はゆるやかなウェービーヘアというのが私の印象。髪の長さはセミロングやボブで、ダウンスタイルやシンプルに束ねている姿をよく見かけます。私がよく訪れるビストロのマダムはやわらかなウェービーヘア。夏はゴムやヘアクリップでルーズにまとめておりアンニュイな雰囲気です。もちろんアクセサリーはシックな色が定番。作り方のポイントはコテで髪を巻いた後、ワックスをつけてマットな質感を出すのだそう。そうするとクリップひとつでこなれたまとめ髪が完成。髪をコテで巻くのが苦手な方は、ゆるくパーマをかけてもいいですね。さらに50代女性はショートヘアのイメージ。前髪はかきあげたようにセットされているなど、上品さが漂います。また眼鏡をかけることで知的っぽさを演出できます。そして最後はフランスのおばあちゃん。ショートヘアでふんわりパーマをかけていることが多く、気品が漂います。いつもキレイにセットされているので、カーラーやブラシを使用しているのでしょう。また、決して女性っぽさを忘れていない装いにも注目。そうフランス女性の「エレガンス」は永遠なのです。■フランス女性は髪型に自分らしさのエッセンスも加えているこのようにフランス女性の髪型に着目してみると、それぞれの年代に相応しいスタイルがあるのだと気づかせてくれます。そしてそれは彼女たちをより魅力的に映しているはず。しかし同時にいえるのは――髪型は服とのバランスが大切だけど、自分自身とのバランスも重要だということ。作り方や見せ方だけでなく、「自分らしさ」というエッセンスを加えることも、忘れずにいたいものですね。
2021年05月21日洗練された大人の空間で、ゆったりと至福のひと時を味わい豊かな食材の競演が楽しめる、おまかせコースフランスワインにこだわり、500本もの銘柄を用意洗練された大人の空間で、ゆったりと至福のひと時をお店があるのは銀座の商業施設「EXIT MELSA」の8階銀座駅より徒歩2分、商業施設「EXIT MELSA」の 8階に位置するのが、【エール】です。「エール」とはフランス語で「空気」の意。空気のように自然とゲストに寄り添えるお店を目指して名付けられました。洗練された大人の空間で、ゆったりと至福のひとときを過ごせるレストランです。ナチュラルな色味で統一し、上品なムードが漂う店内店内は白とベージュを基調としたナチュラルな雰囲気。シンプルながらも落ち着いた空間は、大切な方とのデートを始め、記念日・誕生日にも重宝しそうです。味わい豊かな食材の競演が楽しめる、おまかせコースお届けするのは、全国各地から仕入れた食材を元に、素材の持つポテンシャルを最大限に引き出したオリジナリティ溢れるフランス料理。都内有名店で腕を磨いてきたシェフ・神子澤氏による、繊細かつ洗練された一皿をいただけます。ランチとディナーともに、メニューはおまかせのコースのみです。ここからは料理の一例をご紹介します。驚きと感動と「美味しい!」が詰まった旬の素材をつかった『ディナーお任せコース』13,200円(税込)旬の素材をつかったおまかせコース。手間を惜しまず、妥協を許さず、一皿一皿に驚きと感動と「美味しい!」が詰まっています。野菜本来の味わいを楽しむ逸品『バーニャカウダ』「小さな野菜のパワーを感じてほしい」そう語るのはシェフの神子澤氏。味付けはシンプルに塩とレモンで。野菜本来の味わいを満喫できます。フランスワインにこだわり、500本もの銘柄を用意シェフソムリエが選び抜いたフランスワインをいただける【エール】のフランス料理に合わせるのは、フランスワインで決まり。取り扱ってるワインは、すべててフランス産にこだわり、常時500本の銘柄をラインナップしています。その数あるワインの中から、ゲストにぴったりの1本をソムリエがセレクト。料理とのペアリングの提案もしてくれます。エール【エリア】銀座【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】6500円【ディナー平均予算】12000円【アクセス】銀座駅 徒歩2分
2021年05月21日古い映画のワンシーンに入り込むような非日常空間初めて出会う美味しさに驚く、瀬戸内生キャビア高級食材で彩る皿に合う、豪華ラインナップのワイン古い映画のワンシーンに入り込むような非日常空間クラシカルな趣を感じる外観新橋駅からもほど近い銀座8丁目にひっそりと佇む【La maison du caviar 17℃】は、香川県で最高級の生キャビアをつくる会社直営の、キャビアバー&フレンチレストラン。銀座の裏手という土地柄、老舗の料亭などが数軒あるひっそりとした一角にお店はあります。内装や調度品にもこだわっている100年前のヨーロッパの邸宅をイメージした店内は、シックでゴージャスな空間。日々の忙しさから離れ、本物の美味と贅を尽くした空間でくつろぐことができます。19世紀の調度品やアンティークのオルゴールや食器、絵画が飾られていて、まるで古い映画の中に入り込んだような非日常感を味わえます。初めて出会う美味しさに驚く、瀬戸内生キャビア香川県で最高級の国産生キャビアを生産する会社が直営する同店。フレッシュなキャビアからは、まろやかな味わい、ふわっ~と広がる甘み、とろける食感が味わえます。ほかに使う食材も、日本海のカニ、フランス産ジビエなど、高級揃い。フランスでも経験豊富なシェフが最高の料理に仕上げます。※料理はコースを中心にアラカルトもありますここからは料理の一例をご紹介します。『瀬戸内キャビアベステルチョウザメ 15g』9,020円(サ別)自社製の瀬戸内キャビアの一つベステルチョウザメ。アンデスのまろやかな岩塩ローズソルトを使用した、上品でやさしい味わいのキャビアです。『日光サーモンのクーリビヤック〝瀬戸内キャビア”のソース』4,950円(サ別)アラカルトメニューから。お店自慢のスペシャリテのひとつです。『本日のジビエ料理』8,800円~(サ別)お肉のメニューから。エゾ鹿やイノシシなど国産のジビエを中心に、時季や仕入れにより、その都度コース料理に用意できる内容で提供されます。高級食材で彩る皿に合う、豪華ラインナップのワイン最高の料理に合う最上のワインが集い、幻の銘酒もラインナップ高級食材で彩る皿に合うワインを、フランス産を中心に約200銘柄も用意しています。シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドーが充実し、中には今や幻の存在となったアンリ・ジャイエなど、200万円を超えるような銘柄も。バーのご利用のみもOKなので、ゆっくり憩えるのが魅力です。料理人プロフィール:釜谷孝義さん20代の時にベルギーやフランス・ロワールの星付レストランにて修行。帰国後1997年に中目黒のレストラン【コムダビチュード】のオーナーシェフとしてオープン。その後世田谷などに移転。90年代に若手料理人の会「クラブ・ミストラル」の中心的な存在としても活躍した功績を残す。Lamaisonducaviar17℃【エリア】新橋/汐留【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】30000円【アクセス】新橋駅 徒歩5分
2021年05月19日中目黒【Restaurant Re:】中目黒【タツミ】目黒【鹿とパンとワイン Bistro STAGMAN】中目黒【Bistro HINGE NAKAMEGURO】目黒【デラッセ】中目黒【Restaurant Re:】目黒川沿いで日本の食文化を再発見できる隠れ家フレンチ外の景色を眺めながら、ゆったりとくつろげる上質なカウンター席中目黒駅から徒歩約8分、目黒川を臨む場所で、エクセレンス取得者が選ぶワインとこだわりの一皿を食せるフレンチレストランです。日本各地の郷土料理や価値を再発見「(Re)discovery」し、縁ある土地に想いを馳せる、そんな場所を目指し【Restaurant Re:】と名付けられました。ゆったりくつろげる空間を目指し設計されたオープンキッチンのカウンター席と一面ガラス張りで目黒川沿いの緑が望める店内の雰囲気が魅力です。見た目にも美しい盛り付けで、視覚でも楽しませてくれる※写真の料理はコース一例ですフランス料理の技法やスタイルを駆使し、全国津々浦々の食材や食文化のエッセンスを込めたコース料理を提供。北は北海道、南は沖縄、各地の農家や漁港から直送される食材を使用し、ここならではの味わいに昇華しています。コースは数種類あり、平日限定の『ランチ ライトコース』2,750円(税込)や、夜の『ディナースタンダードコース』8,470円(税込)がおすすめです。つくり手のストーリーや背景まで感じられる逸品でもてなしてくれます。Restaurant Re:【エリア】中目黒【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】13000円【アクセス】中目黒駅 徒歩8分中目黒【タツミ】手ごわいアバ料理を本場仕込みの技で提供する普段着フレンチオープンキッチンのカウンター席では、気さくに会話が楽しめる中目黒駅から徒歩約8分、目黒銀座商店街の外れで、「アバ料理」にスポットを当てたビストロです。フランスでは内臓系の肉を「アバ」と呼び、一線を退いた農家のおばあちゃんが気の遠くなるような手間をかけて仕上げるような超スローフードです。隠れ家のような温かみあふれる店内で、2人の距離はさらに縮まることでしょう。カウンター席では、肩肘張らずに上質な時間を過ごせます。日替わりでイチオシをシェアできる『前菜盛り合わせ』2,000円2年半のフランス修業で腕を磨いたシェフは、手ごわいアバを本場仕込みの技と手間を惜しまずに手なずけて、ひとひねりした変幻自在のメニューを提供。国内外から厳選した多彩な肉を、それぞれ調理法を変えて味わう肉料理と、シェフがフランスで修業を始めた場所、ブルゴーニュを中心に150種類以上のワインが普段着感覚で楽しめます。コースは4,500円から、3種類用意しています。タツミ【エリア】中目黒【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】8000円【アクセス】中目黒駅 徒歩8分目黒【鹿とパンとワイン Bistro STAGMAN】ジビエの概念を覆す、鹿肉料理専門ビストロオープンキッチンを囲むカウンター席が中心のライブ感あふれる店内目黒駅から少し離れた目黒通り沿いの2階にある隠れ家レストランで、北海道産蝦夷鹿をはじめとした自慢の鹿肉料理と、小麦の香りが豊かな自家製パン、特色ある多様なワインが味わえます。お店のコンセプトは「身近なレストラン」。オープンキッチンの目の前に広がるゆったりとしたカウンター席で、鹿肉を身近に楽しめます。カジュアルでモダンな空間は会話も弾むはず。フランスのスペシャリテのロッシーニ風を鹿肉でアレンジした『蝦夷鹿ロースと仏産フォアグラのロッシーニ風』鹿肉の旨みとフォアグラのコク、マッシュルームの香りを含ませたソースの三重奏が絶品の『蝦夷鹿ロースと仏産フォアグラのロッシーニ風』や、鹿肉の様々な部位をそれに合わせたアプローチでいただける『STAGMAN’S declinaison ~鹿肉の盛り合わせ~』など、ここでしか味わえない一皿が並びます。国内外問わず取り揃えているワインは常時25種類以上、グラスワインは10種類用意しているので鹿肉とのマリアージュも楽しめます。鹿とパンとワインBistro STAGMAN【エリア】目黒【ジャンル】ビストロ【ランチ平均予算】1800円【ディナー平均予算】7000円【アクセス】目黒駅 徒歩12分中目黒【Bistro HINGE NAKAMEGURO】クラシックをベースに、モダンにアレンジしたフレンチレストラン落ち着いたカウンター席では肩肘張らずに食事が楽しめます中目黒駅からほど近い【Bistro HINGE NAKAMEGURO】。ヒンジとは、つなぎ合わせるものという意味。食を通じて、つなぎ合わせる存在でありたいという願いが込められています。1階はオープンキッチンのカウンター席、2階は木を基調にしたナチュラルテイストなテーブル席となっており、それぞれ違った雰囲気が楽しめます。カウンターで味わうフレンチは、大人のデートにおすすめです。仕上げに燻製することによって、仔羊の香り、旨みが引き立つ。『軽く燻製した骨付き仔羊のロティ』 3,800円(税込)シェフの実家が豆腐店ということもあり、お豆腐、豆乳を使ったメニューや、ビストロの定番メニューをはじめ、クラシックをベースに、モダンにアレンジしたフレンチを堪能できます。自慢の食材を使用した料理は4,200円からのコース3種類をはじめ、アラカルトでの注文も可能。フランス産のワインを中心に各種揃えており、シニアソムリエによる料理に寄り添ったペアリングも楽しめます。Bistro HINGE NAKAMEGURO【エリア】中目黒【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】1600円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】中目黒駅 徒歩3分目黒【デラッセ】ゆったりとくつろげる大人の空間でヘルシーかつ独創的なフレンチに癒される奥行きのある広めのカウンターでゆったりと食事を満喫できる目黒駅から徒歩約2分、有機野菜をメインに、たっぷりの旬野菜を使ったヘルシーな創作フレンチが味わえます。フランス国旗がはためくスタイリッシュな扉をくぐると、そこは明るいブラウンを基調とした落ち着いた空間、フランス語で「くつろぐ」という意味の店名に相応しい店内です。オープンキッチンのカウンター席もあり、やわらかな照明の落ち着いた雰囲気が、喧騒から離れた大人の隠れ家の雰囲気でデートにぴったり。香ばしい燻製の香りが漂う『帆立貝の自家製スモークと8種彩り野菜のマリネ』1,680円オーナーシェフが自ら焼いたという器に盛り付けられた料理の数々が、驚きと感動を与えてくれます。オーナーシェフのお父上が栃木県佐野市で育てた無農薬野菜をメインに日本各地から選び抜かれた旬の野菜を使った季節メニューは、フレンチでありながら日本の四季を感じられます。コースでもアラカルトでも楽しめ、野菜がたっぷり味わえるコースは4,400円。料理と相性の良いフランス産のワインも充実しています。デラッセ【エリア】目黒【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】3500円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】目黒駅 徒歩2分
2021年05月18日北欧のエッセンスが散りばめられた、春田シェフが作る美しく驚きのあるフランス料理と、ソムリエの小澤さんが選ぶワインがつくる世界感が魅力的な【Crony】(クローニー)。オープンしてすぐにミシュラン一つ星を獲得した人気店だ。その【Crony】(クローニー)がオープン4年を機に、2月に移転open。ますますパワーアップしたと聞いて、早速訪れてみた。新しい店は、大通りから一本裏通りに入ったところにある、ガラス張りの一軒家だ。以前の地下にあったときに”大人が集う隠れ家感”とはまた違う、堂々としたシックな外観。都心の一等地に建つ一軒家レストランというラグジュアリーな佇まいに、自然と期待値も上がる。2階のシックなダイニング中央のドアを開けると、左側にオープンキッチンが。ここでは春田シェフが率いるチームがキビキビと料理をつくっている様子が見てとれ、一気にレストランという非日常の臨場感に引き込まれる。その奥にはゆったりとしたウエイティングスペース。そして正面には、2階のメインダイニングへ続く階段が、これから始まる至福の世界へとゲストを誘っている。2階に上がると、高い天井と窓ガラスの開放感あふれるスペースにテーブルが配され、心地よい空気が流れている。土壁や木のテーブルなどオーガニックなインテリアが醸し出す雰囲気は、かつて訪れた北欧のレストランのようだ。この日のメニュー。眺めているだけでも楽しい席に案内され、テーブルに着くと、温かみのある木のトレーの上にメニューが。以前のお店にはメニューがなかったから、おや?と思うと、ソムリエの小澤一貴さんが「このお店から、メニューを置くことにしたんですよ」と話してくれた。実は、店名の【Crony】とは”茶飲み友達”という意味。それは店と、お客さま、そして、食材をつくってくれる生産者、皆が茶飲み友達のように心地良く地繋がっていければいいな、そんな思いが込められている。「その思いを形にして伝えたくて、メニューをつくることにしました」とのこと。眺めてみると、そこには使われている食材と、その生産者さんの名前がずらり。以前から、日本の食材を積極的に使っていたが、移転に際し、春田シェフと小澤さんが改めて生産者のもとを訪れたことで、その想いをもっと多面的に表現し、伝えられないかと試行錯誤したのだという。コースの中の一品。『ほうれん草帆立貝』「料理は、出会った食材から閃くことが多いですね」とはシェフの春田理宏さん。たとえば、このほうれん草と帆立の一皿。生産者を訪ねて、とてもおいしそうなほうれん草に出会ったことで生まれた一皿だ。付き合いの長い八百屋さんの紹介で、秋山さんという農家を訪れた春田さん。ふと見ると、とてもおいしそうなほうれん草があった。聞けば、育て方に工夫をしており、味が濃い昔ながらのほうれん草を目指して作っているという。食べてみると、本来の苦みや青臭さがきちんと表現されている、とびきりおいしいもので驚いたのだそうだ。その濃厚なほうれん草本来の味わいを生かしたいと、表現したのがこの料理だった。”帆立貝はあくまで脇役”と春田さん。ナチュラルな帆立貝の甘みと食感があることで、ソースに込めたほうれん草の力強い味わいを引き立てている。1階のオープンキッチンで料理をする春田シェフそんな素材を生かし、研ぎ澄まし、洗練度を増していく春田さんの料理に、ぴたりと合うワインのセレクトもまた、【Crony】(クローニー)の魅力だ。ソムリエ・小澤さんが、さまざまなアプローチで思いがけないペアリングをすすめてくれるのだが、そのワインのストーリーの話が実に楽しい。西麻布のオープン以来、【Crony】(クローニー)名物のコースの途中に登場する、天然酵母と日本酒を使ったサワドゥブレッドにあわせるのは、なんと、日本酒酵母を使用したチリワイン。「日本酒酵母を使って、チリでワインつくっている方がいるんですか!?」と聞くと、作り手は、『シャトー・ムートン』や『オーパス・ワン』を手掛けた名醸造家で、現在はチリでワインを造るパスカル・マーティーという人物だという。ちなみに、こちらのサワドゥブレッドは、以前の店からバージョンアップして登場。各ゲストごとに、ホールで焼いたものが運ばれてきて、目の前で切ってくれる。(食べきれない!と焦ることなかれ。食べられないのはお土産にしてくれる)。ふわりと漂うサワードゥ独特の香り(ほんのり日本酒のような香りがするのは気のせい?)でまずうっとりし、食べれば、外側はガリっと、中はもっちり、しっとり。ペアリングしたワインとあわせると、すっと溶けあうようにお腹におさまっていく。ソムリエの小澤一貴さんコース中盤で登場する、同店名物の『サワドゥブレッド』ちなみに、このサワドゥブレッドは、コースの中盤に登場する。クローニーのコースは、全18品。見た目が美しい北欧やフランスのエッセンスが散りばめられた前菜の数々から始まり、食材の香りやみずみずしさが際だつ野菜の皿をへて、サワドゥブレッドで一拍。その後、絶妙な火入れで素材の味を極限まで引き出し、旬の日本らしい季節感を添えた、魚や肉の料理に続く。それはまるで、季節を編んで生まれる音楽のよう。最初のかわいい前菜から軽やかに始まり、どんどんクライマックスのメイン料理へクレッシェンドしていく。この日の料理『白アスパラガス 桜 桜鱒』白アスパラの甘みとしっとりとした鱒が溶け合うコースの最後を飾るのが、あらたなスペシャリテになりそうなデザート『長田さんの緑茶 本みりん』だ。風にそよぐ茶葉のようなデコレーションをされた見た目も美しいこのデザートには、食材に敬意を払う店のメッセージが込められている。【Crony】では、コースが始まる前に、ゲストに”茶飲み友達”の印として、一杯の緑茶を出すところから始まる。そして、こちらのデザートは、この緑茶を抽出した後の茶葉を利用して作られたもの。生産者の方からいただく全ての命を無駄にしたくない。いただけるものは最後まで美味しく料理としてまっとうさせる。ほんのりと緑茶の苦味と香りが口に広がる、美味の中には、そんな素敵なストーリーが隠れているのだ。デザートの『長田さんの緑茶 本みりん』こうしたフードロスなどの環境への配慮は、移転後新たにフォーカスしたことなのか、とシェフに聞いてみると、「食のサスティナビリティについては、以前の店から普通に取り組んでいました」と春田さん。そもそも、フランスやデンマーク、アメリカと海外経験の長かった春田さんにとって、そうした意識というのは、あたりまえにあるもので、声高に叫ぶものではなかったという。けれど日本では、そうした思いや、考えを”伝えていく”という重要性にも気がついたと春田さんと小澤さんは語ってくれた。食を通じてさまざまな体験ができるようになった今、こうしておいしく、楽しく、ゲストがレストランから様々なメッセージを受け取るのは、今のレストラン体験の一つの楽しさであることは間違いないだろう。”お客さま”というかしこまった距離感ではなく、大切な”茶飲み友達”として心地良いもてなしをうけて、食事を終えるころには、なんだか地球にも、人にも、もっと優しくなれる気持ちになるから不思議だ。窓際の席からふと見上げると光る東京タワーが美しい。日本て、思った以上に素晴らしい国なのかもしれない。コロナ禍が過ぎて、海外から友人が来れる日が来たら、真っ先にここでひさしぶりの再会を祝いたい。そんな気持ちになって店を後にした。
2021年05月17日各国料理のエッセンスを取り入れたイノベーティブフレンチ国産ブランド牛など、国産食材にこだわりありデートにおすすめの居心地の良いカウンター席各国料理のエッセンスを取り入れたイノベーティブフレンチ「居心地の良さ」を大事にした空間づくり北新地駅から徒歩3分、【RESTAURANT LES SOUVENIRS(レストランレ・スヴニール)】は、フレンチの伝統を軸に各国料理のエッセンスをミックスした、ジャンルの垣根を超えたイノベーティブフレンチが楽しめるお店。「思い出」を意味する「SOUVENIRS」を店名に冠しているように、記憶に残る料理とおもてなしを体験することができます。美味しいだけではなくインパクトのある料理と、心を込めたサービスを受けられます。国産ブランド牛など、国産食材にこだわりあり“チーズ工房千”のナチュラルチーズいただけるのは、フレンチの伝統を軸に各国料理のエッセンスをミックスしたイノベーティブフレンチ。食材は国産ブランド牛や、「World Cheese Awards 2019」で賞を獲得したチーズ工房千のナチュラルクラフトチーズなど。選りすぐりの素材の持ち味をシェフが極限まで引き出してくれています。ここからはコース料理の一例をご紹介します。繊細な旨味に昆布が香る『キハタ/昆布』和歌山県産のキハタに昆布の旨味を加えて鱗付きのまま焼き上げた一品。外側はパリッと、身はふわっとした食感で、噛むごとに昆布の風味を心地よく感じることができます。素材の持ち味を引き出した『蛍烏賊/チョリソー』富山湾内産蛍烏賊を、蛍烏賊とチョリソーの濃厚なソースで。その味わいは、辛味と苦味、両方が楽しめる大人の味。世界中から集めた130種以上ものワインと一緒に、極上のマリアージュが楽しめます。デートにおすすめの居心地の良いカウンター席カウンター席にも座り心地にこだわったチェアを配置茶色を基調として、重厚感と落ち着きを感じさせる店内には、テーブル席と並んでカウンター席も用意されています。また、プライベートを守りながら最大で10名まで利用できる個室も完備。デートから接待、大切な友人との食事など、さまざまなシーンで利用できるのも嬉しいところです。国内外の銘品を厳選した食器やカトラリーで食事を楽しめる料理人プロフィール:金子大輔さん1994年、大阪府出身。高校卒業後、大阪調理製菓専門学校で学ぶ。大阪フレンチの名店【リュミエール】や大阪市福島【リエゾン】など様々なレストランで経験を積み、2021年【RESTAURANT LES SOUVENIRS】シェフに就任。RESTAURANT LES SOUVENIRS【エリア】北新地【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】12000円【ディナー平均予算】20000円【アクセス】北新地駅
2021年05月17日毎日でも通いたくなる、駒形にできたフレンチ・ビストロ数多の料理人から熱い視線が注がれる滋賀の精肉店「サカエヤ」。その肉に特化した肉ビストロとして肉ラバーのハートをガッチリ掴んでいた池尻大橋の【オーオン・ブーシュ】。ここで、腕を振るっていた肉焼きスト、河村神賜シェフが浅草で独立したらしい!そんな風の噂を耳にしたのは、3月始めのこと。聞けば、3月6日のランチから早くもスタートとのこと。早速、足を運んでみた。3月6日にオープン。白壁に【ETAPE】と印されたシルバー色(orステンレス)の看板がおしゃれ。店内はカウンター6席に4人がけのテーブルが一卓。場所は浅草。とは言っても、昨今のビストロスポット“観音裏界隈”ではなく、隅田川を渡った東駒形。エッフェル塔ならぬスカイツリーを見あげつつ吾妻橋を渡れば、飲食店もまばら。どこか下町的長閑さが漂う中、ポツンと佇むシンプルモダンな一軒。ここが、目指すビストロ【エタップ】だ。河村シェフのこだわりの一つが、この“オピネル”のナイフ。奥様の故郷サヴォア地方から取り寄せたものだ。こじんまりとした店内には、無駄な装飾がなく周囲の光景に溶け込むかのようにシンプル。だが、アンティークな趣の波打つガラスを配した扉に温もりのあるウッディなカウンター、座り心地の良い皮張りのカウンターチェアとさりげなく粋。そして、カウンターに置かれた小さな黒板に目をやれば、『エビとブッラータ』や『生姜のスープ』、『特製ブイヤベース』、『滋賀近江牛ランプ』等々手書きのメニューがずらり。コースも5,000円から用意されてはいるものの、ここではアラカルトで楽しむのが得策だ。その日の気分、お腹の調子に合わせて自分の好きなものを好きなようにオーダーする。それでこそ、食いしん坊の本懐と言うものだ。カウンター上に置かれた小さな手書きの黒板メニューが可愛い。ランチタイムには、3,000円のコースのほか手軽なワンプレートランチもある。品数こそそれほど多くはないものの、そこは少数精鋭。魅力的な皿が並ぶ中、今回は、のっけから気になっていた『ウニのパンペルデュ』、新作の『サラダコンポゼ』に河村シェフの自信作『特製ブイヤベース』。そして、やっぱり肉でしょ、ということで、「サカエヤ」の肉匠新保吉申さんが選んだ『滋賀近江牛ランプ』の4品を選んでみることにした。店主の河村神賜シェフは、大阪出身の35歳。父親がパティシェだったことから、自然と料理の世界に。大阪のリーガロイヤルで修業後、パリへ。まずは、グラスのスパークリングで乾杯。早速運ばれてしたのは『ウニのパンペルデュ』だ。本来、スイーツになるはずのパンは牛乳と卵を混ぜた中に、砂糖ならぬ塩とうにを溶かしこんだアパレイユを浸してある。それを、バターとオリーブオイルでこんがりと焼き上げ、ほうれん草やマスカルポーネをのせているのだが、更にウニもトッピング。かなり贅沢な大人のフレンチトーストに仕上がっている。アツアツを口に入れるや、もちっとしたパンの食感と共に口に広がる濃厚なウニの甘み。そして仄かに漂う磯の香りや僅かに感じるほうれん草のほろ苦さが全体の味を引き締めている。河村シェフによれば、「修業先のパリの一つ星レストラン【キ・プリュン.ラ・リュンヌ】で出していたウニのアイスクリームをアレンジしてみた。」のだとか。そう、河村シェフは、若干35歳ながらパリで8年間みっちりと研鑚を積んだ実績の持ち主。その時に知りあったのが、今、お店でサービスを担当するフランス・サボア生まれの奥様。だからなのだろうか、どことなく、パリのネオビストロのような趣も感じさせる。『サラダコンポゼ』1,800円、料理はいずれも一皿2人前で写真は半量の950円。「これからは野菜にも力を入れていきたい。」と語る河村シェフの思いを反映した一皿。兵庫のよつばfarmから取り寄せている野菜が満載。白ワインビネガーとオリーブオイルのシンプルなドレッシングで。お次の新作『サラダコンポゼ』は、平たく言えばミックスサラダ。しかし、ただの生野菜を混ぜただけでは決してない。焼いたりゆでたり、種類によって調理法を変えた野菜が皿にどっさり。野菜の種類は、その時々で変わるそうだが、常時10種類以上は入る華やかさ。訪れた日は、ロッサトレビス、のらぼう菜に紫ラディッシュetc.。人参だけでも、紫に黄色など3種類も入る、まさに野菜が主役の一皿だ。『特製ブイヤベース』2,000円。写真は半量の1人前で1,000円。撮影当日の魚は、真鯛。魚はヒラメなど白身魚をメインに日々変わる。ブイヤベースにも野菜がたっぷり。肉ビストロ出身のイメージが先行し、つい、ステーキに目が行きがちだが、実は、この『特製ブイヤベース』こそが河村シェフの隠れたスペシャリテ。海老や貝など複数の具材が入る通常のそれとは違い、具はその日に仕入れた単一の魚のみ。ベースとなるスープ・ド・ポワソンも然りで、この日は真鯛。それも、身の部分だけでなく、アラなども余すところなく使い切って作る贅沢さが味の秘訣だ。だからなのだろう。スープ・ド・ポワソンならではの海の芳香と深い旨味を感じさせつつも、後味のキレがいい。洗練させすぎず、ほどよく郷土的色合いを残したその程合いの良さはさすが。上に乗せたチョリソがアクセントとなっている。綺麗な焦げ目がつくように、フライパンの中で油をかけ回しながら、周りをカリッと焼き上げていく。これが、フレンチのアロゼの手法。さて、オーラスは、件の『滋賀近江牛のランプ』。飼育期間2年半の処女牛だ。もちろん「サカエヤ」の新保さんが手当した肉だ。河村シェフは、その200gの塊を、まずはフライパンでこんがりと綺麗な焦げ色が付くまでアロゼ。その後、200℃オープンで2分。次にオーブンから取り出し休ませるせことまた2分。これを3回繰り返し、見事なロゼ色に焼き上げたステーキは、霜降りのいわゆるとろけるような肉とは一味違う噛み締めるおいしさが、何と言っても持ち味。味わうほどに肉汁が舌に広がり、肉本来の濃い旨味が後を引く。ソースはフォン・ド・ボー、付け合わせはドフィノワ(じゃがいものグラタン)とクラシックな一皿にまとめている。ちなみにワインは、フランスを中心にグラスも赤白3種類ほどが用意されている。アロゼしたのち、オーブンで休ませながら焼き上げた『滋賀近江牛のランプ』4,000円。写真は半分の1人前で2,000円。付け合わせのドフィノワ(じゃがいものクリームグラタン)も優しい味で美味しい。「下町ののんびりした雰囲気が好きで、この街を選びました。地元人に愛される店にしたいですね。」との河村シェフの言葉を反映する様に、オープンして1ヶ月足らずのうちに3回も足を運んだゲストもいるとか。飲んで食べても、諭吉さん一枚でお釣りがくる値頃さを考えれば、それも納得。価格以上の満足度を与えてくれる、“カリテプリ”な一軒だ。兵庫県四葉ファームの元気な野菜たち。無農薬無化学肥料で育てた野菜は、みずみずしく味が濃い。小さなビーツや、ロッソトレビスなど珍しい野菜も。採れる野菜も豊富だ。エタップ(Etape)【エリア】押上/スカイツリー周辺【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】2300円【ディナー平均予算】7500円【アクセス】浅草駅 徒歩6分※緊急事態宣言中の場合、営業時間が変更されている可能性があります。最新の営業時間はお店に直接お問い合わせください
2021年05月06日フランス料理というと、ちょっと「敷居が高い」と感じることはありませんか。レストランでは、ナプキンやフォークとナイフを使って、スープは音を立てないようにして…など、人目を気にしなければならないことも。そんなフランス料理の中で、家庭でも簡単に作れるレシピを紹介します。その名は『ガレット』。とても覚えやすい名称ですが、フランス語で『丸く焼いた料理』のことを指します。フランスの北西部にあるブルターニュ地方には、そば粉で作られる『ガレット』があり、クレープの発祥ともいわれています。今回は、家庭で簡単に手に入る、ニンジンとエノキで作った『ガレット』です。材料:・ニンジン1/2本・エノキ1/2袋・片栗粉大さじ1・シュレッドチーズ50g・塩小さじ1・ブラックペッパー適量・オリーブオイル大さじ1・イタリアンパセリ適量作り方:1.ニンジンは斜め薄切りにしてから細切りにする。2.エノキは縦半分に切り、食べやすくほぐしておく。3.片栗粉、シュレッドチーズ、塩、ブラックペッパーをボウルに入れ、1と2を加えて混ぜあわせる。4.フライパンにオリーブオイルを熱し、3を加えて円形に整えながら押しつけるように焼く。5.きつね色に変わったら裏返す。6.裏面もこんがり焼けたら、お皿に乗せ、イタリアンパセリを振って完成。表面はカリッと、中はモチッとした食感がとてもよく、チーズの濃厚さもあって食べ盛りの男子高校生にも好評でした。塩分が少し足りないと感じる人は、上から岩塩を振ると美味しくいただけます。フランスのカフェやワインバルをイメージしながら、ぜひワインと一緒にどうぞ。夕飯の一品や、おやつにもオススメですよ。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年04月27日大切な方とゆっくり過ごせる、ジャズが流れる大人の隠れ家料理、デザートやパンにいたるまで「自家製」で提供香り豊かな『パン・コンプレ』と、選べる自家製デザート大切な方とゆっくり過ごせる、ジャズが流れる大人の隠れ家レンガ造りの外観が目印落ち着いた飲食店が点在する生田神社の西側エリアを歩くと、ふと現れるウッドデッキとレンガ造りの外観が印象的なお店の【ソンフィルトル】。こちらは2005年にオープンした完全予約制のフランス料理店です。シェフとの距離感がちょうどいいカウンター席ウッディな扉の向こうは、軽快なジャズのBGMが流れる、ジャズ喫茶さながらの雰囲気です。店内は心地よいカウンター10席のみのプライベート空間。大切な方とのデートなど、ゆったりと落ち着いて過ごしたい日にぴったりです。シェフの思いを店名に込めて…「ソンフィルとはフランス語で両切りタバコのこと。つまりフィルターがないことを意味するんですよ」と教えてくれたのはオーナーシェフの田中清さん。フレンチで言えば、焼き場・盛り場などの分担や、デザートはパティシエ、ワインはソムリエ、お客様への対応はサービスマンが行うなど、多くの場合は分業制。「こちらでは一連のおもてなしを細分化せず、私自身が最初から最後まで“フィルター”を通さないダイレクトなサービスを行いたいという思いが店名に込めました」オーナーシェフの田中清さんそのため、食材はシェフ自ら毎日神戸市中央卸売市場で仕入れて厳選。「さらに料理はもちろん、デザートやパンに至るまで、すべて自家製で提供します」と田中シェフ。そこで今回は、季節の食材を使い、クラシックな手法を軽やかにアレンジした、モダンで洗練されたフレンチが楽しめる【ソンフィルトル】のオススメをご紹介します。料理は、デザートやパンにいたるまで「自家製」で提供ランチコースは、メインを魚料理または肉料理から選べる『Aコース』4,400円(税込)と、魚料理と肉料理の両方が楽しめる『Bコース』6,600円(税込)の2種類。ディナーコースは、7,700円(税込)、8,800円(税込)、9,900円(税込)の3種類と、ご希望の食材や予算に応じてコースを組み立ててくれる『スペシャルコース』11,000円~(税込)があります。『六白黒豚(ろっぱくくろぶた)肩ロース肉のロースト』こちらの料理は、この日のランチコースの肉料理の一品『六白黒豚(ろっぱくくろぶた)肩ロース肉のロースト』。六白黒豚とは、鹿児島県で丁寧に育てられた幻ともいわれる最高クラスを誇るブランド豚です。上質な六白黒豚とローズマリーのソースが相性抜群一口食べると、柔らかいのにサクッとした歯切れの良さに魅了され、噛むほどに、甘くてコクのある味わいが口いっぱいに広がります。そんな六白黒豚にさらなるおいしさを演出するのが、ローズマリー風味のソース。さまざまな肉を抽出して煮詰めた旨味たっぷりのソースをベースにしているだけあって、奥深くコクのある味わい。そこにローズマリーの香りが加わってとっても後味爽やかです。料理のおいしさを後押しするワインは、グラス990円~(税込)、ボトル4,400円~(税込)とリーズナブルに楽しめます料理に合わせてオーダーしたいワインも、シェフがフランスワインの中からセレクトしてラインナップ。例えば、先ほどご紹介した『六白黒豚(ろっぱくくろぶた)肩ロース肉のロースト』にはブルゴーニュの『アリゴテ』がオススメだそう。コクがある白ワインで、豚の力強さに負けない味わいが魅力です。他にもリストには入っていないワインもそろえているとのことなので、ぜひ田中さんに相談してみてください。香り豊かな『パン・コンプレ』と、選べる自家製デザート『パン・コンプレ』ふわふわ、もちもちの食感!さらに小麦の香りがしっかりと感じられる自家製パン『パン・コンプレ』も要チェックです。コンプレとはフランス語で「完全な」という意味。国産小麦「春よ恋」を皮ごとくだいた全粒粉を使用しており、栄養価がたっぷり。低温長時間発酵させるため、もちもちとした食感が特徴です。食べるその瞬間が一番おいしい状態になるように作っていて人気の一品です。『金柑のコンポート・ゼリー苺のシャーベット』コースの最後を彩るデザートは、季節に合わせて表情豊かに作り出される5~6種類のメニューから好みの一皿を選ぶことができます。こちらは『金柑のコンポート・ゼリー苺のシャーベット』。ゼリーの透明感、金柑の黄色、苺の赤色が目にも鮮やかな一品です。白ワインの上品な香りと、金柑の爽やかな酸味、苺の甘酸っぱさが、三位一体となって、口の中をさっぱりとさせ、コースのフィナーレを締めくくるにふさわしい味わいです。また甘いものが苦手の方はチーズの盛り合わせを選択可能です。ジャズ、ブルース、フォークなど音楽も田中シェフのセレクトランチは2組、ディナーは3組までの完全予約制。田中シェフは「目が届く広さと心が届く距離感にこだわり、私から直接一人ひとりの方へ料理も真心もお届けしたいと思っています。料理はもちろん、ここで過ごす空間、時間も併せて、居心地がいいんだなと思っていただけたら。時には大切な方と一緒に、時には一人で、、、ゆっくり過ごしていただきたいですね」と話してくれました。同店を訪れるお客様のうち、約8割はリピートの方だというのも、一度訪れたら二度三度と訪れたくなるおいしさ、居心地の良さに納得です。ジャズが流れる心地よい空間。カウンター席に座り、極上の食材を使ったシェフの織りなす料理とサービスで、優雅な時間を堪能してみてはいかがでしょうか。ソンフィルトル【エリア】三宮【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】三ノ宮駅 徒歩5分
2021年04月27日避暑地の別荘にいるような、くつろぎのインテリア王道、モダン、両方を楽しめる月替りのコースベテランソムリエ厳選のワインをワゴンサービス避暑地の別荘にいるような、くつろぎのインテリア賑やかな街中に不思議となじむ、静謐でどこか温かい佇まいお店があるのは、目抜き通り、御堂筋線からすぐのアクセス便利な場所。商業施設も多い、デートにぴったりのエリアにあり、赤いファサードと白塗りの扉が瀟洒な雰囲気を醸し出しています。テーブル席の間はカーテンで仕切られ、半個室のような安心の空間に店は1975年に【ビストロ・ヴァンサンク】として開業し、レストラン【ル・ヴァンサンク】を経て、2014年に【ヴァンサンク・ブランシュ】としてリニューアル。あえて梁を見せた天井やウォールナットの床、テラコッタタイルなどのインテリアが、欧州の避暑地の別荘にいるようなくつろぎを感じさせてくれます。王道、モダン、両方を楽しめる月替りのコースこちらで提供しているのは、季節の食材をふんだんに散りばめた月替わりのコース料理。おいしさを第一に、時にクラシカルに、時に遊び心のあるモダンな皿が登場します。コースにより、お好みでメインを2~4皿から選べるのも魅力です。ここからは『ディナーコース』10,000円(税込)の一例をご紹介します。10,000円コースで3品提供される、前菜の一例『サクラマスのコンフィ 新生姜のマリネと共に ホワイトアスパラガスを添えて』訪れた日の前菜は、低温で火入れし、やわらかく仕上げたサクラマスのひと皿。ほっくりとした食感とサクラマスの滋味に、キャビアの塩気が軽妙なアクセントを添えてくれます。その身に隠れた、新生姜とマスタードでマリネした野菜たちがまた爽やかで、添えられたホワイトアスパラのみずみずしさもたまりません。肉料理の一例『仔羊のロースト 季節野菜を添えて』。色とりどりの野菜は産地よりもおいしさを重視して、信頼できる卸会社から仕入れる黒毛和牛、仔羊、鴨、「本日の肉料理」からこの日選んだメインは、『仔羊のロースト 季節野菜を添えて』。仔羊は力強い生命力をそのままに、仔羊のガラと野菜を煮詰めたソースをかけて、奥深い旨味を演出。添えられたコゴミやタケノコが、心地いい苦みで春を感じさせてくれます。デザートの一例『イチゴのパブロヴァ イチゴアイスクリームを添えて』デザートも3種類から選べ、この日は名残のイチゴを使ったパブロヴァをチョイス。サクサクのメレンゲとココナッツ風味のクリーム、甘酸っぱいイチゴのコンフィチュールが層をなして奏でる、食感と甘さのハーモニーが絶妙です。ベテランソムリエ厳選のワインをワゴンサービスブルー、ロゼ、パープルなど、カラフルなスパークリングやワインが並びます。搾りたてのグレープフルーツのようにフレッシュな味わいが魅力の『LAVAGUE BLEUE』(左)ほか独自の仕入れルートを持つベテランソムリエが、世界中から取り寄せるワインもこちらの魅力のひとつ。店の中央に、その日グラスで楽しめるワイン8種を乗せたワゴンを置き、常備するスパークリングワイン5種類と共に、料理や好みに合わせておすすめを提案してくれます。基本はグラス1,200円(税込)~ですが、スパークリングワインは二人で頼むと一杯1,000円となるうれしいサービスも。希少な銘柄が並ぶことも多い、日替りワインのワゴン3年前からシェフを務める谷村忠志さんは、本場フランスの星付きレストランで修行し、地元滋賀や名古屋、大阪の名店で腕を振るった経験を持つ実力派。歴代の伝説的シェフ時代から足を運ぶ常連客も満足させられるよう、酸味、甘味、辛味を繊細に配置し、新たなエッセンスと王道を散りばめたコースがリピーターを呼んでいます。家族3世代に渡るファンや、月に1回足しげく通う方も多いそうなので、ぜひ一度訪れてみては。「おいしさもボリュームも満足して帰っていただきたい」と笑顔で語る谷村忠志シェフ。その言葉通り、ひと皿のボリュームが大きく、皿数も多いのもこちらの魅力ヴァンサンク・ブランシュ【エリア】アメリカ村【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】4500円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】心斎橋駅 徒歩1分
2021年04月24日風情ある空間で味わう極上フレンチ食材や調理法の希望を聞いてコースをカスタマイズ丁寧な仕事を駆使し、食材の個性を活かす数寄屋建築を意識した、風情ある空間で味わう極上フレンチ【Restaurant 青いけ】があるのは、緑豊かな京都御所のすぐ近く京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅を降りて約3分。落ち着いた京都の街並みに溶け込む町家の一軒が【Restaurant 青いけ】です。料理への期待が高まるアプローチひっそりと掲げられた看板が目印の扉を開けて、京都の小路を思わせる空間へ足を踏み入れます。「うなぎの寝床」と言われる京都特有の長い奥行きを利用したカウンター席までのアプローチがあり、歩みを進めるほどに料理への期待が高まります。絶品の料理が仕上がる工程をライブで楽しめる特等席は、ケヤキをパッチワーク風に組み合わせたカウンター席。デンマークの家具メーカー「J.L.Moller」のチェアは座り心地抜群で、まさに大人の隠れ家といった雰囲気が漂います。内・外観は数寄屋建築で有名な中村外二工務店の代表・中村義明氏がプロデュース。築100年以上の建物をフルリノベーションし、ケヤキのほか、ホワイトアッシュ、チーク、スギなど多彩な天然木を使用したシンプルモダンな空間です。と、ここまで紹介して、まるで日本料理店のように思われる方もいるかと思いますが、同店で楽しめるのはフランス料理。オープンキッチンの向こう側で腕を振るうのは、オーナーシェフの青池啓行(ひろゆき)さんです。お客様とのコミュニケーションを大切にするオーナーシェフの青池さん青池さんは「京都ホテル」で研鑚を重ね、26歳でヘッドハンティングされて市内のカウンターフレンチのオープンに参画。フレンチレストラン5軒の立ち上げにも携わってきた実力派です。食材や調理法の希望を聞いてコースをカスタマイズ青池さんの料理は、メリハリの利いた味わいで見た目も鮮やかそんなシェフが腕をふるう料理の主役は、京都でとれる四季折々の野菜たち。「寒暖の差が激しい京都は、100年以上続く農家がたくさんあります。代々守られてきたミネラルが豊富な土で、生産者が愛情をもって育てた野菜の味は、まさに大地の恵みなんです」と話す青池氏。同店では、賀茂、大原、亀岡、鷹峯、伏見などで採れた野菜を使い、その味を最大限引き出した、穏やかでいて洗練されたフランス料理を提供しています。コース料理は、ランチ6,500円9,900円12,300円ディナー9,900円13,200円16,500円22,000円がありますが、どのコースもメニューが決まっていないのがこの店ならでは。「予約時に、食材や調理法などお客様の好みや希望をお聞きした上で、旬の食材を織り込みながら自由にカスタマイズしていきます」。まるで自分たちだけでのために作られたオーダーメイドのようなコースを味わえるとあっては、足を運ばずにはいられません。丁寧な仕事を駆使し、食材の個性を活かすさて、【Restaurant 青いけ】のオススメを2品ご紹介しましょう。まずは同店を訪れたら絶対食べていたただきたい、青池シェフのスペシャリテ『~冷オードブル~農園野菜のプレッセ菜園仕立て』です。『~冷オードブル~ 農園野菜のプレッセ菜園仕立て』。まるでアートのような美しい断面にうっとり目の前に供された瞬間、「わぁ!」「きれい!」と感嘆の声が必ず上がる一品。まるで、緑、黄、赤など色とりどりの草花が咲き誇る美しい野原のよう!ニンジンはソテーして甘く、ダイコンや蕪は酢漬けに、シイタケは揚げ焼き、ナスは真空調理をして食感を残し…と、そしてその1品目ごとに、煮る、蒸す、焼く、揚げるといった調理法を駆使した、プロならではの繊細かつ丁寧な仕事が施されています。野菜のみでつくられたテリーヌ。春キャベツ、ヤングコーン、ミョウガ、パプリカ、アスパラ、ニンジン、ダイコン、ナスなどを使用。ソースやドレッシングもすべて野菜で、その数トータルで25品目一口目を食べると、シャキシャキ食感、二口目は甘酸っぱさを感じ…と、いろんな食感や味を楽しむことができます。テリーヌのどの場所を口に運ぶかによって、食感や味が変化するので、最後までわくわくさせてくれる一皿です。12,300円以上のコース料理に登場しますが、9,000円のコースの場合+1,500円でオーダー可能(※だいたい2日前までに要予約)。『仔羊の背肉のロースト』。仔羊のまわりに、旬の野菜をたっぷりと続いてご紹介するのは『仔羊の背肉のロースト』。9,900円のコースの一品です。じっくりローストされた仔羊は美しいロゼ色。キメは細かく柔らかく、噛むほどに味わい深くなる赤身肉ならではの旨味を堪能できます。添えられたソースは、青森の黒ニンニクを使用したもの。黒ニンニクならではの杏を思わせる甘さに、酢で酸味を加えたソースは甘酸っぱく、仔羊の味わいにアクセントを加えてくれます。コクがあり甘酸っぱいソースは、仔羊と相性抜群お酒が欲しくなったらお店の方に相談を。ワインはグラス990円から、ボトルは9,000円から注文可能。野菜をたっぷり使った繊細なフレンチに合うものをセレクトしています。相手との距離も縮まる、極上の空間と絶品の料理どの料理も食材の持ち味を最大限に引き出すように丁寧に調理。旬の野菜で美しく彩られたひと皿からは、素材の力強さがひしひしと伝わってきます。「“restaurant”はフランス語で「回復する場所」という意味があります。その言葉通り、こちらではご提供する料理はもちろん、空間も絵画もインテリアも本物を揃えました。お食事することだけではなく、ここで過ごす時間、お客様同士や私たちスタッフとの会話など、すべてを通して居心地のよさを、感じていただけたらと思います」と青池氏は語ります。カウンター席のすぐ近くで繰り広げられる匠の技、そしてシェフとの会話を楽しみながら、舌鼓を打つ【Restaurant 青いけ】での時間は、大切な人と過ごす日をより一層特別なものにしてくれるに違いないでしょう。Restaurant青いけ【エリア】京都御所/西陣【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】丸太町駅 徒歩3分
2021年04月18日日本発、世界に誇れるフランス料理を銀座から届けたい憧れのレストランは、いつの時代にも銀座にある。かつて、数寄屋橋交差点のソニービルに【マキシム・ド・バリ】という名店があった。パリのベル・エポックの雰囲気そのままの店がオープンしたのは1966年のこと。手に入らないフランス産の食材を使い、ミシュラン星付きのフランス人シェフが料理をつくり、パリのエッセンスそのものが味わえるレストランは、「大人の社交場」として名士やセレブリティたちの間で瞬く間に評判になった。その名店は、2015年に惜しまれながら閉店をし、その長い歴史に幕を閉じた。かの名店がオープンした当時から、実に55年の時が流れ、時代は変化し、ずいぶんとレストランを取り巻く環境も、人々の好みも、レストランを楽しむ人々の風景も変わったように思う。レストランからは銀座のランドマーク、和光の時計台を間近に眺められる流通が発達し、人々が国境を気軽に跨げるようになった今(コロナ禍で今は海外へはいけないけれど)、海の向こうの食材も簡単に手に入るようになり、海外で修行する日本人の料理人も珍しくなくなった。日本の美食を楽しみに海外の人々が頻繁に訪れるようになり、本場そのものの味を食べたいならば、飛行機に乗って気軽に食べに行ける時代になったのだ。2020年12月にオープンした【ラルジャン】はそんな時代の変化を映し、新たに登場した現代のグランメゾンの一つだろう。“海外の本場のスタイルで、本場そのものの味が食べられる”という特別な体験は、徐々に“日本の食材や食文化を踏襲し、日本でしか表現できない料理を楽しんでもらう”というその国の食文化や食材を表現した新しい料理にシフトしてきている。そんな高級レストランの大きな変化がここ銀座でも起きている。それは、世界を舞台に活躍する日本人シェフが増え、世界を見てきたからこそ、“日本”という国の素晴らしさに気づいた証。そんな魅力を日本人のみならず世界の人にも知ってほしいという彼らの自信の表れでもあるに違いない。【ラルジャン】のシェフ、加藤順一氏もまさにそんな一人だ。座席には、その日に決まったメニューが添えられている「日本から生まれるフランス料理を、この店から世界に発信したいのです」と語る加藤順一シェフは、【タテル・ヨシノ】の吉野建シェフの薫陶を受け、その後パリの三つ星【アストランス】、デンマークの二つ星【AOC】など世界で働いたのち、帰国後【スブリム】のシェフに就任。ミシュラン一つ星を同店にもたらした人物だ。古典的なフランス料理基礎を用いつつも、北欧らしい軽やかなプレゼンテーションやテクニックでつくる、現代的で軽やかな料理が加藤シェフの持ち味。世界に一度出たからこそ、日本の食材の魅力に目覚め、そしてそれを使いながら日本でしかできないフランス料理をつくり、銀座という世界の人々が集まる街で勝負したいと思ったという。『発酵マッシュルームのスープ』合わせるのは、赤ワイン「Chateau Haut-Marbuzet 2007」。きのこの腐葉土のような香りと、熟成した香りが良く合う『発酵マッシュルームのスープ』は、そんな加藤シェフが感動した日本の食材の一つ、マッシュルームが主役の一皿。【スブリム】時代からのスペシャリテで、その頃からの常連さんが、この料理を楽しみに訪れるという名刺代わりの一品だ。「この料理は、僕が少しだけ働いていた【BIOS】(現在は閉店)という富士宮にあるレストランで出合ったとれたてのマッシュルームのおいしさを、料理にしたいと考えたものなんです。新鮮なマッシュルームってピンク色で歯触りが全然違うって感動したんですね。だから、この料理は生のマッシュルームが主役なんです」。器の中には、富士宮の農家さんから取り寄せているという小ぶりの温卵、それに、発酵させたマッシュルームのエキスを使ったスープが注がれ、ソテーしたマッシュルーム、その上には生のマッシュルームがたっぷりとのせられている。発酵させたスープの複雑で濃厚な味わいが、さくっとした歯触りのクリアなマッシュルームをより引き立てて、多重奏のような味の波、そして食感が口に広がる。加藤順一シェフ38歳スープ前までの前菜は、北欧スタイルらしい美しく小さなお料理が並ぶが、メインは、フランス料理らしい、クラシカルな側面を感じるボリュームあるものが登場する。この日、メインとして登場したのは、美しい羊の一皿。なにげなく見える料理だが、ここにはシェフが「うちはグランメゾン」と胸を張る、技術と手間がかけられている。主となる羊は、北海道の「羊丸ごと研究所」という牧場の羊。頭数が少なく、生産量の5%しか北海道の外には出ない希少なサフォーク種だ。そのセルダニョ(腰に近いロース)を、掃除してロース肉の部分だけにし、羊の脂でソテーしたほうれん草とギョウジャニンニクを巻く。さらに、バラ肉を薄く伸ばしたもので外側を巻いて、凧糸で縛ってフライパンで焼き目をつけてオーブンに。タラの芽のフリット、ごぼうの木の芽あえ、クレソンやナスタチウムなどで作ったハーブのブーケと、ジャガイモとチーズをあわせたテリーヌ“ポム・アンナ”を添えて。ソースは、フランス料理王道の羊の骨からとったソースと、美しい緑色が印象的な北欧風のハーブのソース2種がかけられている。春の羊は繊細で柔らかな優しい味わい。それを、山菜のほろにがい香りがミルキーな羊を包み、ソースと合わせて食べれば、まさにこれは、日本の春を感じるフランス料理だと感じる。『酒井さんの羊、山菜』日本の食材、フランス料理の技法、北欧のテクニックが融合した加藤シェフならではの一皿続くデザートも、日本の魅力的な食材を、フランス料理に昇華させて登場。よもぎの蒸しパンのクランブル、バターミルクとキャラメル状にしたヨーグルトのパウダーで、早春の雪が残る苔むした日本庭園のように仕立てられたデザートの正体は、よもぎとヨーグルトのシャーベット。日向夏のジュースとクリームがアクセントだ。さっぱりとしながらも、よもぎの香りが鼻腔をくすぐり、ここでも日本の春を感じることができる。コースの料理は、食べた印象はフランス料理、だけれど、どこか日本的な香りが印象に残る。そんな加藤さんの料理は、ただ単純に日本の食材を使って、そのままフランス料理に仕立てたものとは一線を画す調和がある。その秘密を聞くと、「日本の食材は繊細。下ごしらえも、処理もフランス料理の技法ではその良さを殺してしまうこともある。だから、和食の料理人の方に教えてもらった技法を使ったり、自分なりに工夫したりして、より魅力的に仕立てることを意識しています」と答えてくれた。この日のデザート『よもぎ、ミルク』これらの魅力的なコースは、「ぜひワインとともに楽しんでほしい」と加藤シェフ。こちらのワインは、絶妙なセレクトにファンが多い【Crony】小澤一貴さんが監修。軽やかでありながらも、フランス料理の骨格はしっかりとある料理に合わせるのは、フランスを中心としたワインだ。それを、お客様の要望を聞きながら小倉希望ソムリエがゲストにあわせておすすめをしてくれる。「僕がアストランスで働いていた時、ソムリエがお客様の食べている様子や、彼らからのリクエストを聞き、厨房に逐一報告すると、それに合わせてシェフが料理のソースをどんどん変えていく。そんなことがあたりまえでした。これが、フランスの三つ星、グランメゾンなんだと感動したんです。ここは、日本のグランメゾン。そんなきめ細やかな対応もしていきたいですね」と意欲を覗かせる。とはいえ、特別な気分が味わえるのに、肩肘張らずにリラックスして楽しめるのも令和時代らしい、このレストランの魅力だ。ちょっと特別な日。”日本から発信するフランス料理”を体験できる、銀座の新しいグランメゾンへ、ぜひドレスアップして、訪れてみてはいかがだろうか。レストランラルジャン(L’ARGENT)【エリア】銀座【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】12000円【ディナー平均予算】25000円【アクセス】銀座駅
2021年04月02日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめのギフトをご紹介。今回は『フランス料理 エステール』のエステール ボックスです。パレスホテル東京の『フランス料理 エステール』。レストランのこだわりを詰め込んだテイクアウトボックスが登場し、これは見逃すまじ!と勇んでしまった。自家製の風味豊かな2種のパン。サラダには季節の野菜や鰯のスモーク、うずらの卵が入ってボリュームも満足。ソースは2種のマスタードにシェリービネガーなどでアレンジした爽やかな酸味が食欲を刺激した。メインはレストランのランチメニューでも提供されているひと品だ。日本で唯一(!)のほろほろ鳥の専門農家、岩手県花巻市の石黒農場で育ったほろほろ鳥のふっくらジューシーな肉質が堪能できる。付け合わせはテイクアウト用のオリジナルで、北海道産のじゃがいもを薄く切って重ねたフランスの伝統料理「ポンムアンナ」の手間をかけた美しさが目を引いた。そこにサワークリーム、シブレット、エシャロットのピクルスを合わせたソースを添えるとポテトの甘さを引き出す。もう一つは食感の違う長野県産の菊芋でシャキシャキの食感が楽しい。ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレートを使用したデザートはなんと七味がアクセント。香り高い口福の余韻に頷いてしまった。おうちでも特別なひとときをもたらしてくれるミシュラン一つ星の味をぜひ味わってみて。エステール ボックス¥7,000。手前から時計回りに、石黒氏が育てたパンタード(ほろほろ鳥) ポンムアンナとトピナンブール、新鮮な季節野菜 鰯のスモーク ウズラの卵、ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレートを使用したデザート やげん堀の七味、パン2種(米粉&蕎麦粉とセレアル ライ麦と黒胡麻)。それぞれ紙製のボックスに入って供される。フランス料理 エステール東京都千代田区丸の内1-1-1パレスホテル東京6FTEL:03・3211・5317ボックスの予約はパレスホテル東京スイーツ&デリ(TEL:03・3211・5307)、前日18時まで予約受付。受け取りは水~日曜11:30~19:00。アラン・デュカス氏設立の「デュカス・パリ」とパートナーを組んだフレンチダイニング。ホテル玄関でピックアップできるドライブスルーサービスも実施中。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2021年3月10日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2021年03月03日フランスの瀟洒な邸宅を思わせるレストラン正統派かつ芸術的な極上のフランス料理約400種類で構成されたワインリストを用意フランスの瀟洒な邸宅を思わせるレストランガーデンに面したテーブル席飯田橋駅から徒歩3分、フランス風の気品のある一軒家【SOMBREUIL】は、ガストロノミーの世界観を味わえるフランス料理店。450坪の敷地には美しく整えられたガーデンが広がり、季節の移ろいとともに美しい花が咲き乱れています。壮麗な門柱に重厚な扉、フランス風の石造りの館と、品格あるメゾンの趣が感じられます。居心地の良いラウンジで心躍るひとときを店内に入ると、ゆったりとした空気に包まれるラウンジがお目見え。そこに広がるのは、ヨーロッパから取り寄せた格調高い家具たちや、螺旋階段、シャンデリアなどの美しいインテリア。ほかにもアンティークの調度品、リモージュの磁器やクリストフルの銀器を使用するなど、本物を知る大人も納得のこだわりを見せています。正統派かつ芸術的な極上のフランス料理エグゼクティブシェフの若月稔章氏【エメ・ヴィベール】にてミシュラン2つ星を獲得以来、7年連続で星を守り続けたシェフがつくるのは、芸術作品ともいうべき一皿。真の伝統的なフランス料理が少ない日本で、正統派のクラシカルな技法と、時流を追求する革新的な技法とを融合させた料理で多くの食通を魅了しています。ここからは、コース料理の一例をご紹介します。鴨のフォワグラのコンフィ 黒無花果のチャツネ ポルト ソーテルヌ マイスソテー 胡桃 鴨胸肉フュメのサラダシェフのスペシャリテのうちの一つ。厳選した鴨のフォワグラを、低温でじっくりと調理しています。滑らかでシルクのような艶やかさのフォワグラは、口の中でゆっくりとろけます。鴨胸肉フュメのサラダは別盛りで。金目鯛のヴァプール クレソンのクーリ サフラン マイクロトマト上質な金目鯛を蒸し焼きにすることでしっとり旨みを閉じ込め、朱色がかった皮目の赤味は強調されます。緑が美しいクレソンのソースや鮮やかな黄色のサフランソースがより金目鯛を引き立てます。フレッシュトリュフの丸ごとパイ包み焼き トリュフソース香ばしく焼き上げたパイ生地の中には黒いダイヤモンドといわれる「黒トリュフ」が丸々1つ。ナイフを入れた瞬間に溢れ出すトリュフの香りを纏わせながら、さらに芳醇なトリュフソースと共にいただく至高の一品です。約400種類で構成されるワインリストを用意料理と合わせるワインペアリングコース、豊富に揃うグラスワインも愉しめる吹き抜けのエントランスに螺旋階段という非日常的な一軒家には、ガーデンを望める40席のメインダイニング、2~6名と30名までの個室も完備。大切な方との会食や接待などに最適です。そんな特別な席に華を添えるのは、やはりワイン。用意しているのはフランス産を中心に約400種で構成されるワインリストです。悩んだらぜひソムリエに相談してみましょう。料理人プロフィール:若月稔章さん武蔵野調理師専門学校卒業後、【ラ・マレ】【トゥールダルジャン】を経て渡仏。様々な星付きレストランで修業後、帰国。2004年【エメ・ヴィベール】の料理長就任。「ミシュラン東京」創刊号で2つ星を獲得以来、7年連続星を獲得。更なる高みを目指し、同士と共に新会社を設立。2017年【ソンブルイユ】開業と共にエグゼクティブシェフに就任。ソンブルイユ(SOMBREUIL)【エリア】飯田橋【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】20000円【アクセス】飯田橋駅 徒歩3分※緊急事態宣言の際は、営業時間が変更されている可能性があります。最新の営業時間はお店に直接お問い合わせください。
2021年02月23日ミス・フランスになることを夢見る主人公をモデル、アレクサンドル・ヴェテールが演じる『MISS ミス・フランスになりたい!』。この度、幼なじみにミスコン出場を告白する本編映像が解禁となった。この度到着したのは、自分自身も忘れかけていた「ミス・フランスになる」という夢にチャレンジすることを、大事な幼なじみエリアスに告白するシーンの本編映像。映像は、主人公アレックスが、幼なじみでボクサーとして成功しているエリアス(クエンティン・フォーレ)に再会、久々に2人で食事をすることになるシーンから始まる。待ち合わせのレストランに現れたのは、美しい女性の姿。「(君は)アレックス?」というエリアスの問いかけに、「アレクサンドラ」と優雅に答えている。エリアスは「何があった?」と問いかけるが、アレックス/アレクサンドラは「ミス・イル・ド・フランスとして全国大会に出る」と冷静に返答する。しかし、それを聞いてエリアスはさらに混乱。「ミス・イル・ド・フランス…君が?」「嘘だろ」「どうやって?」。そんなエリアスに、ミスコン出場者として自身の写真が掲載されたスマホのニュース画面に映し出された記事を提示、そして「女でいると強くなれる」とその想いを告白する。「ミスコンで優勝するために手を借りたい」「要るのは努力と勝者の考え方」「今は他の子に負けてる」と頼み込むアレクサンドラ。そして、なぜボクサーである自分にそんなことを頼んでくるのかが理由が分からず返答に困ったエリアスに対して、実は「それだけじゃない」「(エリアスに)再会して昔を思い出した、輝いてた頃を」「優勝したい」と、いまの自分があるのはエリアスに再会したことがきっかけだったと、本音を全てぶちまける。やがて“アレクサンドラ”の真剣な気持ちに打たれたエリアスは「明日ジムに来い」と、その夢に協力を申し出る。自分の本音を曝け出すことで、周囲もどんどん幸せに巻き込んでいく魅力を切り取った瞬間となっている。ドラァグ・クイーンのローラやインド人のお針子など個性的な仲間たちに助けられ、挑戦を始めるアレックス。ローラに紹介された地区を仕切る“女王陛下”と呼ばれるボスからは「24時間、寝る時もコルセットを着けて、靴のサイズは普段より小さめの25.5センチ。ペタンコ靴は禁止、普段は12センチヒール、疲れたら8センチ(のヒール)。つけまつげと、谷間メイク。水着用に膨らみを隠す技も学んで」と厳しい指導を受ける。そして、ボクシング選手のエリアスからは精神面を鍛えるアドバイスをもらい、めきめきと美しさと自信を増していくことに。地区大会でも過酷な競争を乗り越え、夢が少しずつ現実になっていく。その中でも“真の美しさ”“本当の自分”を見つけようと、もがいていくアレックス。その運命を変える瞬間は見逃せない。『MISS ミス・フランスになりたい!』は2月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MISS ミス・フランスになりたい! 2021年2月26日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2020 ZAZI FILMS ‒ CHAPKA FILMS ‒ FRANCE 2 CINEMA ‒ MARVELOUS PRODUCTIONS
2021年02月18日パリでジェンダーレスモデルとして活躍するアレクサンドル ・ヴェテールの主演映画『MISS ミス・フランスになりたい!』から、ミス・フランスの審査会場に挑むシーンを切り取った本編特別映像が解禁された。生物学的には男性であることを隠して、ミス・フランスの審査会場に初めて“女性”として入るアレックス。緊張の面持ちで佇むアレックスに審査員は「ミス・フランスになりたい?」と質問、「何者かに」と率直にその想いを答えるが、その様子を見ていたミス・フランスのディレクター、アマンダ(パスカル・アルビロ)はアレックスに対して、ほかの参加者とは違う“何か”を感じ取る。その後、アマンダからミス・フランスで勝ち抜くためには「インスタのアカウントの開設」が大切と指導を受け、早速下宿先の仲間たちと一緒に“インスタ映えしそうな写真”を撮ってアップロード、加えて「視聴者が見るのは気品と物腰、そして女性らしさ」というアドバイスの通りに、マスカラやヘアメイクなどで自らを少しずつ魅力的にアピールしていく。「孤児の教育に力を注ぎたいです」と、ミスコン定番の“質疑応答”の練習にも真面目に取り組むアレックス。しかし「(人気サッカー選手の)“エムバペ”は?」「“子アザラシ”も入れろ」と仲間たちからの横やりも…。「支離滅裂になる」「だから何だ?」「人気ワードで票が集まる」と、アレックスを応援するあまり本筋からずれていってしまうという仲間たちとのやりとりもユニークなシーン映像となっている。主人公アレックスを演じたアレクサンドル・ヴェテールは、2016年当時、男女両性の特徴を持つアンドロジナス的スタイルを提案することでも知られるジャン=ポール・ゴルチエのウィメンズのショーに出たことをきっかけに一気に注目を集めたモデル。日本でも大人気となったNetflixオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」にも、短いシーンながらゲスト出演している。『MISS ミス・フランスになりたい!』は2月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MISS ミス・フランスになりたい! 2021年2月26日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2020 ZAZI FILMS ‒ CHAPKA FILMS ‒ FRANCE 2 CINEMA ‒ MARVELOUS PRODUCTIONS
2021年02月05日オープンカウンターで全皿を目の前で仕上げて提供クラシック×モダンの季節のフレンチを多皿コースで自然派をメインに、飲み頃ワインが500種以上ライブ感に富むカウンター席で新世代フレンチを大満喫六本木交差点からすぐの好立地にありながら、知らないと通り過ぎてしまう超隠れ家フレンチ【Rn】。扉を開けると、フレンチでは革新的なオールフラットのオープンカウンターが出迎えます。カウンター9席を中心とした、全皿を目の前でつくるスタイル木の優しい風合いの大きな造作カウンターを設えたのは、「すべての皿をゲストの目の前で仕上げる」というコンセプトゆえ。季節ごとの食材の香りや彩りから生産地の風景を垣間見つつ、目の前で料理ができあがるストーリーを楽しみ、最適な温度と状態の皿をすぐに味わえるのは、この上ない喜びと贅沢と言えます。料理人の華やかなステージというより、ゲストと共に楽しむ小劇場のような、和やかな空気感が満ちるのも【Rn】の魅力。誰もが自然体でくつろげ、リラックスして食事を楽しみ、リフレッシュして家路に着く…。そんな幸せな魔法がここで待っているのです。一皿ができあがるすべてを惜しげもなく目の前で披露オープンカウンターで腕をふるう大和田シェフの料理は、楽しい“二面性”が特徴。日本最高峰のグランメゾンで王道のフランス料理を学び、ミシュラン星付き店で才気みなぎるシェフから受けた刺激を糧とする料理は、クラシックとモダンが融合した自由闊達な新世代のフレンチです。食材に応じた調理のメリハリも、心をくすぐるもの。肉の濃厚な旨みを追求したシンプルな皿から、多数のパーツが口の中で一体化したときに奇跡のような味を生む独創的な皿まで、存在感のある多種多様な皿を楽しめます。滋味あふれる日本各地の旬野菜や魚介真摯に料理に取り組むシェフの姿を間近にしながら、できたての皿を味わえるのはまさに至福。ハイクラスな名店でのキャリアを持ちつつ、誠実で温かな人柄ゆえ、ほどよい距離感でのもてなしは穏やかで朗らか。皿が進むにつれて、大和田ワールドのとりこになっていくでしょう。圧倒的なおいしさとドラマチックな料理を多皿コースで大和田ワールドの真髄は、ディナータイムの8皿or10皿の季節のおまかせコースで堪能できます。小前菜・前菜・魚料理・肉料理・デザートで構成され、「少量多皿」というより、堂々とした「多皿コース」。おいしさを追求した一皿ごとの完成度がすこぶる高く、コースの流れもきれいな緩急とバランス感。日本各地の季節野菜や旬魚介、フランス産の濃厚な旨みの肉を中心とする食材にも、日本×フランスの“二面性”があり、楽しみが尽きません。或る日のコースのなかから、自慢の3品をご紹介します!『千葉県産白蛤とビーツのスープ仕立て』白蛤のおいしさと食感をひきたてる楽しいアイディアが輝くこちらは小前菜の一例。シェフの故郷・千葉県勝浦で漁師を営む従兄が獲った白蛤を使い、貝の旨みと出汁を味わい尽くせる皿に仕立てています。その名脇役となるのが色鮮やかなビーツと緑の野菜。彩りと旨み、大地の香りが加わり、ミルクのカプチーノと相まって、優しく清らかな味わいに。『仏ロゼール産仔羊のロース芯 トランペット茸』羊が苦手な人も、驚くほどきれいな香りと旨みにうなる一皿シェフの世界観が凝縮する温前菜の一例。フランス産仔羊の鞍下肉全体をローストし、外側を取って、中のロース芯のみを使うという究極の仕込みを徹底。噛むごとに旨みが増す肉の魅力をさらに高めるため、付け合わせも噛んで食べて楽しいものに。ワイルドライスとキュウリの温サラダ、トランペット茸(黒ラッパ茸)のソース、マコモダケのグリルなど、多彩なパーツが口の中でハーモニーを描くさまは、なんともドラマチック。『仏ランド産 仔鳩のロースト』一羽を丸ごと焼いてさばき、一皿に盛り付ける様子も目の前で見られる!肉料理はシェフが好きな鴨・仔鳩・プーラルドなどフランス産の家禽類が中心となり、濃厚な肉の旨みが魅力。繊細な肉質と旨みが抜群のランド産仔鳩は、部位に応じて火入れ法を変え、おいしさの頂点へ。しっとりと味わい深いムネ肉、香ばしく歯切れのよいモモ肉、ポルト酒のソース、肉の旨みを後押しするような旬野菜のグリルが、ひときわ深い幸福感に誘います。自然派メインの多彩なワインをグラスでいろいろ楽しめる驚きと幸福感に満ちる料理をいっそう輝かせるのが、矢島ソムリエによるワインのセレクト。料理と同じく、ワインにも楽しい“二面性”があり、ワインセラーにはクラシックからモダンまでの飲み頃ワイン500種以上がずらり。新世代シェフ×熟練ソムリエのコラボも【Rn】の大きな魅力矢島さんは、1990年代後半の早い段階から、自然に醸すワインの良さを追求してきており、とくにヨーロッパを中心とするナチュラル系が充実。しかも、“本物の味”を徹底的に選りすぐっているので、ネームバリューやトレンドに左右されない、滋味深く本当においしい自然派ワインに出会えます。ワインはシーンや飲む量に応じて選べるように、ペアリングコース、グラス、ボトルの3スタイルの楽しみを提供。グラスワインのメニューをあえてつくらず、ゲストの好みやリクエストに応えつつ、バイザグラス用にボトルを開けていくという太っ腹さも、この店の矜持。通常はボトル注文となるハイクラス銘柄をグラスで提供する柔軟さも魅力です。グランヴァンからモダンまで魅惑の味わいに出会える或る日のおすすめワイン3種をご紹介!写真左のキュートなラベルの赤ワインは、南イタリア・カラブリア州の土着品種ガリオッポで醸した少量生産のナチュラル系。最先端の自然派醸造家ならではのエレガントなおいしさです。真ん中は長期瓶内熟成を経たスイス産スパークリングで、泡の新たなおいしさに驚く一本。右はクラシックの代表格「ジュヴレ・シャンベルタン」クリスチャン・セラファン2013年。熟成したピノノワールが、家禽類メインの肉料理をいっそう輝かせます。ここでは、ワインの経験値が高い人も、飲むことだけを楽しんで、品種や銘柄のセレクトをお店にゆだねてみるのもすてき。思ってもみなかった新しい味と遭遇したり、ペアリングの未知の楽しさに感嘆したりと、豊かな食体験を広げるきっかけがいっぱいです。21時以降はアラカルトを気軽に楽しめるワインバーに料理とワインの“二面性”に加え、営業形態にも二つの顔が…。18時から21時までのディナータイムの後は、アラカルトとワインを気軽に楽しめるバーに変貌。二軒目や夜遅い食事にぴったりで、ゆったりと幸せな宵にひたれます。器やグラス、オリジナルシャンデリアなど、内装や小物もハイセンスひとりフレンチ、大人のデート、大切な友人との食事などに理想的な舞台。六本木のMy隠れ家として知っておくと、多彩なシーンで頼りになります。【Rn】という謎めいた店名の由来は、ぜひ、お店でお尋ねを! 矢島ソムリエとの話がいっそうはずみ、楽しさがパワーアップするでしょう。RnLaTableetLaCave【エリア】六本木【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】六本木駅 徒歩1分※最新の営業時間に関しましては、直接お店にお問い合わせください。
2021年01月17日旬の食材にまっすぐな心で向き合うピュアで美しい料理古屋聖良シェフが料理の道を目指すきっかけになったのは、なんと就職活動の失敗から。「銀行に就職希望でしたが面接にすべて落ちてしまって。それなら“食べることが好きだから”と、料理の道へ進みました」と笑う。しかし、これは料理の神様の導きだったのだろう。彼女の料理に惚れ込んだ大人たちが集う【クラージュ】就職したレストランで、持ち前の真面目さとセンスに目を留めた師の勧めもあり、「サンペレグリノヤングシェフ」コンクールへ出場する。「無理だと思うけれど、世界大会のイタリアに行けたらいいな」と出場した日本大会で見事に優勝。そこから世界大会で上位入賞を狙うべく、メンターの【ナリサワ】成澤由浩シェフとの“血の滲むような”特訓の日々を過ごし、大会に出場。しかし結果は入賞ならず。「心から悔しかったです」。この経験が料理人としての転機となった。まだまだ足りない。もっと世界が見たい。そう思い、オーストラリア・メルボルン郊外の名店【Brac】へ働きに行く。そこでは、採れたての食材を使う素晴らしさ、盛り付けの美しさなど様々なことを吸収して帰国した。『タイとほおずきのタルタル』。魚とフルーツは古屋シェフが好きな組み合わせ。「今の季節のほおずきの香りと酸味がタイとよく合うと思いました」シェフとして考えることは、「とにかく、おいしいものをつくり、来ていただくお客さまに喜んでもらうこと」。謙虚で口数が少ない古屋シェフだが、丁寧につくる料理からは、彼女の食材や料理への愛が冗舌に溢れている。スペシャリテ『鴨と黒トリュフのサンド』。自家製パンに鴨の旨みと黒トリュフの香りが染み込みワインがすすむ。鴨は古屋シェフがコンクールで優勝したときのテーマ食材。コース15,000円~国内外の経験を生かし、旬の食材にまっすぐな心で向き合うピュアで美しい料理は、遊び慣れた大人が集う【クラージュ】の常連ゲストの心を、早くもつかんでいる。courage【エリア】麻布十番【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】30000円【アクセス】麻布十番駅 徒歩7分
2020年12月20日今年10月、本国フランスで公開されてすぐに再ロックダウンになり1週間しか劇場公開されなかったにも関わらず好成績を残し、「フランス映画祭2020 横浜」でも上映された『MISS』(原題)が『MISS ミス・フランスになりたい!』として2021年2月下旬に日本公開されることが決定した。9歳のアレックス(アレクサンドル・ヴェテール)の将来の夢は「ミス・フランスになること」。しかし、自分を愛してくれていた両親を事故で失って以降、自分を取り戻せないまま24歳になった。そんな中、大好きだった幼なじみのエリアス(クエンティン・フォーレ)と偶然再会、彼が努力の末に小さな頃からの夢を叶えたことを知り、自分も忘れかけていた“夢”ミス・フランスコンテストにもう一度向き合うことを決意する。その後、下宿先で全てを明かしたアレックスは、母のような存在である家主のヨランダ(イザベル・ナンティ)をはじめ、ドラァグ・クイーンのローラ(ティボール・ド・モンタレンベール)など、多国籍でボーターレスな下宿の個性的な面々に助けられながら、過酷な“ミスコン”競争の審査を一歩ずつ突破、夢が少しずつ現実に近づいていくが…。主演を務めるのは、“ジェンダーにとらわれないモデル”として活躍中のアレクサンドル・ヴェテール。近年では話題のNetflixオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」やAmazonプライムオリジナルドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」などにゲスト出演。映画では本作が初主演となり、端正な瞳の奥にチャーミングな光を宿すと同時に、劇中では悩める若者の感情の機微をフレッシュに表現した。原案・監督はTVドラマを中心に多くの作品を手掛けるルーベン・アウヴェス。前作のコメディ『The Gilded Cage』(13/仏題:La cage doree)は「Rotten Tomatoes」でも88%Freshの高評価を獲得、本作が劇場公開長編2作目。俳優としても『イヴ・サンローラン』や『あしたは最高のはじまり』に出演、今後も活躍が大いに期待されている。コンテストの厳しい戦いの中、夢だった美しく華やいだ衣装を纏いながら“真の美しさ”や“本当の自分”と向き合い、自分だけの生き方をもがきながらも見つけようとするアレックスのまっすぐな姿は共感を呼ぶことになるだろう。『MISS ミス・フランスになりたい!』は2021年2月下旬、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MISS ミス・フランスになりたい! 2021年2月下旬、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2020 ZAZI FILMS ‒ CHAPKA FILMS ‒ FRANCE 2 CINEMA ‒ MARVELOUS PRODUCTIONS
2020年12月17日まずはクラシックとモダンが融合したフランス料理を気軽に楽しもう日本の新しい魅力を感じたいなら、イノベーティブなコースをティータイムだけのスイーツも見逃せないまずはクラシックとモダンが融合したフランス料理を気軽に楽しもう大手町駅から徒歩数分。2020年に開業した「丸の内テラス」に、注目のレストランがオープンした。10階に上がり、エントランスに向かう。目に飛び込むのは天井の高いガラス張りの開放的なレストランだ。オーストラリアの有名デザイナーが手がけたという内装は、ボーダレスなモダンさが混ざり合い、グローバルな美意識が満ちている。日本の大企業や外資系ホテルの高層ビルが立ち並ぶ東京のど真ん中のロケーションもあるのだろう。このご時世でありながら、外国人客を含むエグゼクティブたちが談笑し、ビルの窓が作り出す夜景に囲まれた店内は、ニューヨークのフィフスアベニュー、あるいは香港のセントラルあたりの、シックなレストランのようだ。10Fのダイニングフロアこちらのレストランは、【アポロ】【ロングレイン】などを手がける「トランジットジェネラルオフィス」のフラッグシップレストラン。シェフを務めるのは同会社のコーポレイトシェフだった徳山亨氏。そこに、パートナーシェフとして、大阪の人気フレンチ【ラ・シーム】の高田裕介シェフを迎え、今のTOKYOを表現する料理を提供している。料理のテーマは「旅」。日本経済の中心でもあり、さまざまなカルチャーが交錯する国際色豊かな東京の中心地というエリアで、世界を旅しているような気持ちになれたら、という思いが込められている。ランチもディナーもコースのみではなく、アラカルトや1品でも楽しめるという自由度の高さがいい。まずは気の合う仲間で訪れ、気になる料理をアラカルトでチョイスし、シェアしながら楽しむのがおすすめだ。ディナーアラカルトメニューから。『ティアン・ド・クルジェットーズッキーニの重ね焼きー』料理の骨格はフランス料理。高田シェフ自らが探してきた日本全国の確かな食材を生かした、クラシックな技法で丁寧に料理しながらモダンに仕立てたものがメニューに並ぶ。そして、それぞれの料理に、ゲストが思わず笑顔になってしまうような仕掛けや思いが随所に散りばめられている。ディナーアラカルトメニューから。炭焼きの『天草ホロホロ鳥』例えば、『ティアン・ド・クルジェットーズッキーニの重ね焼きー』という料理。ティアンとはプロバンス地方の、野菜を重ねてオーブン焼きにした素朴な郷土料理だ。それを数ミリ単位でスライスしたズッキーニを重ね、その間にタイムとにんにくの風味のオイルを挟み、周りに細かくしたパン粉をつけ焼き上げ、ミントとバジルのソースを添えた美しい料理に変身させている。店内のチャコールオーブンで、豪快に一羽丸ごと焼き上げるホロホロ鶏は、シンプルに塩だけで調理されテーブルに登場し、ほろほろ鶏のだしをベースにしたソースが添えられる。ここには、ちょっとした遊び心が。ゲストは香草を束ねたブーケをソースに浸し、自分で肉にソースをつけながら食べる仕掛けになっているのだ。このソースを塗る、という行為がなんだか工作をしているようで楽しい。日本の新しい魅力を感じたいなら、イノベーティブなコースをちょっとグルメな女性とご一緒する日などは、ぜひディナーコースを予約して。コース料理はアラカルトとはまったく違う表情で、今の日本の食を表現している。こちらは一皿ずつ1人のポーションで、日本の旬の食材や昔ながらの食材、食文化をイノベーティブな料理として表現している。ディナーのコースから『秋刀魚のスティック』(左)、『マッシュルームのタルト』(右)たとえば、最初に出てくるのは鯉のスープ。「僕が育った福島では、昔から馴染のある魚だけれど、どうしても”どろ臭い”などのネガティブな印象も拭えない食材。けれど、ちゃんとした鯉は、こんなにもクリアでおいしい食材だいうことを知って欲しくてコースの最初に出しています」と徳島シェフは思いを語る。そのほかにも、『なまずのリゾット』や『エゾジカのロースト』など、メジャーではないジビエや川魚を大胆に登場させている。「食べたことがない、もっといえば食わず嫌いの人もまずは食べて欲しい」と徳山シェフ。その新しいおいしさに、まだまだ知らない日本の食材をもっと知りたくなるに違いない。シェフの徳島亨さん。ホテル日航東京(現ヒルトン東京お台場)のモダンフレンチレストラン「テラス オン・ザ・ベイ」他を経てトランジットジェネラルオフィスコーポレートシェフに就任。2020年11月【THEUPPER】シェフに就任一方ランチもまた、ディナーとは全く違う様々な“旅”感を味わうことができる。しっかり食べたいときには、『黒毛和牛の赤ワイン煮込み』など、クラシックなフランス料理のランチセットを頼むのもよし。大阪【ラシーム】の味を大阪に行かず食べたい!という人は、同店とまったく同じカレーライスを注文するもよし。ちょっと軽くエスニックなものを、という人にはマレーシアの郷土料理ラクサをフレンチ風にアレンジした麺や、高田シェフ特製魯肉飯などがおすすめだ。ティータイムだけのスイーツも見逃せない!そしてこちら、“ちょっとお茶しに行く場所”としても覚えておきたいアドレス。ティータイムには、高田シェフ考案のパフェやモンブランなど、トップシェフが作り出すティータイムだけのスイーツが食べられるのだ。例えば、この日の『季節のパフェ』は、なんと、大阪の“飴ちゃん”を季節のフルーツを使いながら、パフェとして表現!ティータイムにオーダー可能な『季節のパフェ』。この日はカシスやりんごなどの6種類のムースに、キャラメルのアイス、アニスの香りのメレンゲなどを重ねて飴ちゃんに見立てたボンボンは、カシス、オレンジ、紅茶、りんご、レモン、柿などのムース。その下にはキャラメルアイス、生クリーム、クランブル、メレンゲが重なっている。見た目はボリュームあるけれど、ムースがそれぞれふわふわで軽やか、果物の香りと甘みを生かしたものだから、するっとお腹におさまっていく。長いスプーンを下まで入れて、すべてを一緒に食べてみれば、「サクッ、フワ、シャリ、トロ」食感のしあわせのハーモニーが口に広がりたまらない。10Fには広いテラス席も。冬はクローズしているが、春から秋にかけては、いつでも気持ち良く過ごせるオススメの場所そして最後に。旅気分を味わえるのは、料理だけではないこともお伝えしたい。こちらのバーテンダー谷田歩氏がつくるカクテルでも世界各国への旅気分が味わえる。昼下がりの午後、ノンアルコールのレモンバーベナのさわやかな香りがきいたピニャコラーダを片手にテラスに出ればマイアミあたりにいる気分だし、夜、どこかで食事をしたあとに一杯だけこちらのバーで「ロックホール・フレンチマティーニ」(なんと、ロックフォールチーズを漬け込んだウオッカをつかっている!)で〆ればニューヨークか上海のバーでくつろいでいる気分になる。はっとさせる、素材の組み合わせが楽しいカクテル。ノンアルコールからショートカクテルまで多種ラインナップここは、一歩足を踏み入れば旅へ連れて行ってくれるレストラン。1日のどんなシーンでも、思いついたらふらりと訪れて、つかの間の非日常を味わってみてはいかがだろうか。【THE UPPER】店舗詳細情報電話:03-5962-9909住所:東京都千代田区丸の内1-3丸の内テラス9F10F営業:11:30~14:00(ランチL.0.)、14:30~15:00(TEA&SWEETS)、18:00~22:00(ディナーL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)定休日:日曜・祝日(※但し日曜日が祝前日の場合は営業)※最新の営業時間に関しましては、直接お店にお問い合わせください
2020年12月11日知っておきたい! 大人の隠れ家レストラン和食材×フレンチで織りなす美しい料理ごはんの後は「夜パフェ」を堪能!知っておきたい! 大人の隠れ家レストラン地下に佇む西麻布の隠れ家レストラン西麻布交差点から徒歩3分の場所に位置する【西麻布GINA】。地下に佇む隠れ家的な雰囲気をもつレストランです。店内は上品でありながらアットホームな空間。カウンター席、テーブル席、個室と様々なシーンで利用できるのも魅力のひとつです。ラグジュアリーな大人の空間店名は、名作アニメ「紅の豚」に登場するレストランのマダム・ジーナに由来しています。レストランで食事をしている間は日常から解放され、心から憩えることを目指したネーミングです。シックに整えられた内装は、ゆったりと過ごせるので大人のデートにオススメです。和食材×フレンチで織りなす美しい料理味の宝石箱『美しいサラダ』「自分の料理で皆を喜ばせたい」と語る、気鋭の女性シェフ能島舞氏が紡ぐのは、旬の和食材とフレンチの技をコラボさせた“お箸で食べるフレンチ”。女性ならではの繊細で美しい料理が見るものを魅了します。そんなシェフの料理を満喫できるのは『おまかせコース』。お店自慢の『美しいサラダ』や、店名由来の映画「紅の豚」でマダム・ジーナが主人公のマルコにかけた名言にちなむ一皿『恋する豚のポークジンジャー』など、全7皿で構成されるコースは驚きの連続です。鰹だしとフレッシュトリュフが香る『TKR』とろ~りとあふれ出した卵の黄身が堪らないこの料理は、コースのシメに供される『TKR』。鰹だしが香る和風リゾットに温泉卵を合わせ、その時季最高のトリュフが贅沢にトッピングされています。卵の下に隠し味のデュクセルがあるので、くずしながら食べると楽しさがいっそうアップしますよ。ごはんの後は「夜パフェ」を堪能!色鮮やかな美しいパフェに思わず見惚れてしまうほど20時からは夜パフェを堪能できます。パティシエが目の前で鮮やかにパフェを仕上げる様子は思わず見惚れてしまうほど。“夜に食べても罪悪感のないように”と甘さ控えめでつくられているので、ソムリエ厳選のシャンパーニュと合わせていただくのがオススメです!上質な空間で体験できる、贅沢な料理とおいしいワインのペアリング。訪れる人を幸福感で包むシェフの温かなおもてなしに、きっと思い出に残る素敵な時間を過ごせるはずです。料理人プロフィール:能島舞さん【西麻布GINA】グランシェフ。料理上手な祖母の影響から、幼少時より「自分の料理で皆を喜ばせたい」と思いながら育つ。広島市の結婚式場で修業を始め、東京に移り、パークハイアット東京【ジランドール】、有楽町【6th by ORIENTAL HOTEL】、南青山【TOKYO Whisky Library】などの名店を経て、現在は唯一無二のフレンチで食通達を魅了する。フレンチごはん西麻布GINA【エリア】西麻布【ジャンル】創作和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】16000円【アクセス】六本木駅 徒歩12分
2020年11月22日“銀座”という華やかで特別な街を料理とワインで感じる「秋刀魚を応援する!?」独創的な料理名の秘密偶然から誕生した、トリュフが雪のように積もるアイスクリーム“銀座”という華やかで特別な街を料理とワインで感じるインティメイトな雰囲気をつくり出すシックなカウンター早いものでもう11月。年末が視界に入ってくる季節だ。今年は海外にも行けなかったし、クリスマスや年末に、贅沢においしいいものでも食べに行こうかな。バブル世代ならずともそんな風に考えている人も多いはず。そんなちょっと贅沢で特別なディナーを味わうなら、今こそ銀座に出かけてほしい。昭和の人間にとっては、銀座といえば華やかで、少しおしゃれして出かけたくなる場所。紳士淑女が颯爽と歩き、多くの文化人に愛され、華やかでファッショナブルな独特の香りを放つ街だから。昔と比べれば今は、背筋を伸ばしたくなる穏やかな緊張感と、刺激が交錯する独特の雰囲気は薄れてしまったかもしれないけれど、海外の人で賑わっていた街が今は少し落ち着きを取り戻し、かつての銀座らしい空気が戻ってきたように思う。そんな銀座のビルの一角に、銀座らしい華やかさ、そして現代の軽やかさが交錯するフランス料理を楽しませる店がある。その名は【ル・シーニュ】。「旧軽井沢ホテル」の総料理長を勤めていた上野宗士氏と、【ドミニク・ブシェ】でソムリエをつとめていた有馬純平氏がタッグを組んで、2019年12月にオープンしたレストランだ。シェフの上野宗士さん。パリ【レ・ザンパサドール】などで修行後帰国し、【ベージュ アラン・デュカス 東京】の副料理長に就任。その後、「旧軽井沢ホテル」のフランス料理店【ル・シーニュ】のシェフに。2019年12月に現在の店【ル・シーニュ】シェフとなる料理はおまかせコースのみ。メニューをひらけば、『ミニヨンズ現る』『完熟な未熟者』『銀座』のような、およそどんな料理かはわからない、短編小説の目次のような文字が並んでいる。「ワインはどうされますか?」と有馬さんに聞かれて、想像つかない料理を楽しみに、‟おまかせで”と身を委ねることにした。が、しかし。それぞれの料理に合わせるペアリングだとアルコールが弱い私には少し辛くなってしまう。そんなことを正直に話すと、それぞれのグラスワインの分量を調整してくれるという。その心遣いがうれしい。そして、それが大正解!お店で楽しめるワイン色々。ロマネ・コンティとルロワはボトル提供。フランスワインが中心だが、カリフォルニア、スイス、ギリシャなど、若く挑戦的で将来期待されるメゾンのものも揃えている実は、こちら、ワイン好きにはちょっと話題のお店でもある。ストックしている銘醸ワインは250種類以上。ワインペアリングは16,000円から50,000円までという幅広いラインナップ。40,000円や50,000円のラインナップには、ブルゴーニュの注目株「ピエール・イヴ・コラン・モレ」のコルトン・シャルルマーニュや、ボルドーの格付け第1級シャトー・オー・ブリオンなど、他店では、まず、グラスで提供されることのないワインが登場する。「やはり、銀座にいらっしゃるお客様に満足していただくようなワインのラインナップは意識しています。基本は本質的においしく、美しいワインを。若手の注目株から、銀座らしいオーセンティックなものまでお客様の嗜好にあわせてご紹介しています」と有馬さん。一つの料理ができあがると、上野さんと有馬さんで真剣に話し合い、合わせるワインや最終的な料理の味の調整をして、世界観を決めていくため、ペアリングのワインは一皿ごとに変えている。お任せコース24,000円のなかの一品『銀座』。キャビアは5種類ほど常備し、常連のお客様にはあえて違う種類のものを出して味の違いを楽しんでもらうそう‟銀座”という街の魅力を意識しているのは、シェフ・上野さんも同じだ。【ベージュ・アラン・デュカス 東京】の副料理長を務めていた上野さんにとって、‟銀座”というのは、思い入れのある場所だったという。集まる人の面白さ、華やかな街の魅力。そうした場所で、‟若すぎず、また年を取りすぎてもいない今”軽井沢から銀座に移り、シェフを務めることに魅力を感じたという。そうした、彼らの思いがよくわかるのが、スペシャリテの一つ『銀座』だ。これは乳脂肪分40%のジャージー牛でつくられたクリームに銀箔とキャビアが‟これでもか”と乗せられたゴージャスな一品。これには、ペアリングをオーダーした人には値段にかかわらず、もれなくグラスに、シャンパンの王様・クリュッグがたっぷりと‟注がれる。上品な塩気のキャビアと、濃厚ながらもしつこくないクリームを一口食べる。そして優雅で繊細でふくよかなクリュッグを口に含む。これぞまさに、オーセンティックな煌びやかさと軽やかな‟令和”が交錯した今の銀座を体現したかのような組み合わせ。背徳感のある贅沢に身を浸しながら、遊び慣れた大人気分で、自然と高揚していくのがわかるだろう。「秋刀魚を応援する」⁉独創的な料理名に込められた秘密の話『秋刀魚応援プロジェクト』。甘みのあるパプリカと脂が乗った秋刀魚の旨味の多重奏を、ハーブのフレッシュさで小気味好く切るそして、こちらのお店で楽しいのが、料理につけられたメニュー名。『銀座』の次に運ばれてきた料理メニューは『秋刀魚を応援プロジェクト』。現れたのは、ハーブに包まれた可愛らしい黒いタルト。中身は、パプリカのコンフィに香ばしいサンマ。それらの食材をハーブのサラダとエディブルフラワーがドレスアップしている。なぜ、これが、サンマの応援料理なのだろうか?その理由をシェフに聞くと「米津玄師さんの『パプリカ』ってあるじゃないですか。あれはNHKの番組で子供むけの応援ソング。一方、今年はサンマが深刻な不漁。そのなかでも長年つきあいのある仲買の方が脂ののったいいものを届けてくれるんです。そんなサンマの現状に意識を向けつつおいしさをちゃんと知ってほしい、組み合わせとしてもいいパプリカと合わせた料理だから、応援歌とかけて‟秋刀魚を応援プロジェクト”という名前になったんです」と笑顔で答えてくれた。『名前はまだない』。熊本県産の‟えこめ牛”のローストにマデラ酒、ごぼうなどの付け合わせを添えて。赤身ながらも繊維がこまかく柔らかい繊細な肉に、さっぱりとしたソースが相性抜群続いて運ばれてきた牛肉の一皿のメニュー名はその名も『名前はまだない』。どんな料理かといえば、赤身の牛肉のステーキに、マデラソース、そしてごぼうなどの野菜の付け合わせがのせられたもの。なんでも、このお皿につけたくなるような名前が思いつかないのだという。「料理名に生産者の名前や食材名、ソース名を並べるような表記にしっくりこなくて。そのお料理の食材の背景や歴史が見えて、記憶に残るものにしたいんですよね」と上野さん。アラン・デュカスの元で薫陶を受けた上野さんが、その技術と哲学を消化して自分のものにし生み出す料理は、フランス料理の骨格がしっかりとありながらも、軽やかで自由だ。そうした彼の料理に、従来のメニュー表記は確かに似合わない。彼にとってフランス料理とは、‟火の入れ方、味の付け方、調理の正確さなどの基本的な技術の上で、それをどう解釈していくか”というところに真髄があるという。例えば、この熊本の赤牛のローストは、バターをたっぷりと使い、アロゼしながら焼き上げたクラシックなフランス料理の手法のもの。ソースは従来のマデラソースよりもぐっと酸味を効かせてさわやかに仕上げ、黒ごまのパウダーを添える。付け合わせは、‟和食からヒントを得た”というごぼうを煮たものと、ごぼうでつくった団子。団子は【日本料理晴山】に食べにいったとき‟美味しくて感動したもので、山本晴彦シェフに作り方を教えてもらって、早速料理に取り入れたものだそう。この組み合わせが実によく合う。上野さんの柔軟で、‟料理をつくるのが楽しくてしかたない”という気持ちが一皿ごとに伝わってくる。そして、そこに、短編小説のような料理名が、ワクワクした高揚感をゲストに伝えてくれるのだ。偶然から誕生した、トリュフが雪のように積もるアイスクリームデザートの『黒雪』にふりかけられるフローズン・トリュフ。その大きさは圧巻!フランスからオーストラリアまで、その時期によって上質なトリュフがとれるところから仕入れる。軽井沢時代からのスペシャリテ『黒雪』は、そんな自由で料理を楽しんでいる上野さんを象徴する料理かもしれない。このスペシャリテは偶然の産物だったという。冬が厳しい軽井沢。ある日、食材庫に行ってみたら、黒トリュフが凍ってしまっていた。凍ったトリュフは、どんな風になってしまっているのだろう?と疑問に思った上野さんは、まずスライスして食べてみた。すると、冷たいトリュフが、口の中で一気に溶け、花開くように香りが立ち上った。温度差によってその香りの強さと広がりが強調されることに気がついた上野さんは、トリュフならではの香りを極限まで引き出すために、凍らせたトリュフをすりおろし、口の中の体温で一気に花開くように冷たく提供するにはどうしたらいいかと考えた。そして生まれたのが、冷たいまま提供できる、アイスクリームというわけだ。「トリュフをよりトリュフらしく届ける」ために、アイスクリームもトリュフのアイスクリームに。そこに細かく削ったトリュフを、雪が降り積もるようにたっぷりとかけた。「浅間山が噴火して、火山灰まじりの雪が降り積もったら、こんなイメージかもしれない」そう思い、『黒雪』と名付けた。『黒雪』。見よ、この降り積もるトリュフの厚さを!!たっぷりとこころゆくまで振りかけられた黒トリュフが、口のなかで溶けるときに放つ芳香に、夢見心地になること間違いなしこのデザートは、コースを締めくくる最大のクライマックスだろう。口の中で一瞬にしてシュワっと溶けた瞬間、芳醇で媚薬のような香りが身体中に広がり、恍惚としてしまう。そして、この日にいただいた、数々の料理とワインが走馬灯のように思い出され、今日という特別なディナーが深く記憶に刻まれる。【ル・シーニュ】というのは、‟兆し”という意味だそうだ。これからなにか起きそうな、ワクワクする予感。実際、食事をしている間、、次はどんなワクワクに出会えるのだろう?という予感がずっと持続していた。そして大人になった今だからこそ、心地よい高揚感を覚えながら、こうした銀座らしい落ち着いた場所で贅沢なひとときを味わうことで、忙しく走り抜けてきた日々をリセットできる。きっと明日、なにかいい‟兆し”があるかもしれないな。寝る前に、いただいためくるめく料理とワインの素晴らしさを反芻しながら、幸せな眠りにつく。それは、いろんなものを経験してきた大人だけが味わえる特権なのかもしれない。【ル・シーニュ】店舗詳細電話:03-3571-0005住所:東京都中央区銀座5-4-15 西五ビル6F営業時間:18:30023:00(L.O.19:30)定休日:日曜日・月曜日コース:24,000円(2021年1月6日より27,000円)
2020年11月13日訪れるために旅をしたい!おしゃれな一軒家レストラン能登の食材を中心に織りなす美しい料理シェフのこだわる“金沢フレンチ”訪れるために旅をしたい!おしゃれな一軒家レストラン大人の贅沢な時間を演出してくれる一軒家レストラン金沢、犀川の近くに佇むフレンチレストラン【Installation Table ENSO L’asymetrie du calme】。一軒家レストランならではの落ち着いた雰囲気に加え、シンプルなつくりの中に木の温かみやフルオープンキッチンに見える料理人の熱を感じられるお店です。洗練されていながら、趣と温かさがある店内白を基調としたシンプルで洗礼された印象の店内は、もともと明治期に建てられた学校をリノベーションしてつくられています。大人のデートや親へのプレゼント、ちょっぴり贅沢な女子会など特別な日を過ごすのにぴったりです。こだわりは器にも。料理と器の調和も楽しめる空間のこだわりは、器にもおよびます。料理に合わせてオリジナルでつくられた器も金沢のブランドsecca(雪花)社のもの。お店のつくりやキッチン、テーブルや器に至るまで、料理を際立たせてくれる空間づくりがされており、記憶に残る心地よい時間を過ごすことができます。能登の食材を中心に織りなす美しい料理料理はランチ、ディナーともに『おすすめコース』のみ。その時季に旬を迎える食材をつかったシェフのおもてなしに、驚きや発見、感動を覚えられるのが魅力のひとつです。今回は、ある日のコースで振舞われた3品をピックアップしてご紹介します。和の食材をフレンチの仕立てでいただく『スッポンのフラン』和食の素材であるスッポンをフランス料理に用いられた土井シェフならではの一品。洋風の茶碗蒸しのような食感で、トロトロなフランにスッポンのエキスがぎゅっと凝縮されています。どこか懐かしくも、新しい発見を与えてくれます。驚きの組み合わせ! 鶏皮の食感とチョコレートの濃厚さがクセになる『チキンスキン』お店オリジナルの木の器で提供されます。プレゼントのようでワクワクする見た目。蓋を開けると「なんだ!これは!」と驚きの出会いが待っています。鶏皮、鶏のレバームースの食感と旨みに、フランス・ヴァローナ社の最高級チョコレートを合わせた一品。絶妙な甘さと塩加減がクセになるおいしさです。生ガキよりもクリーミー『カキの62℃』食感は生ガキのようでありながら、味わいはかなりクリーミーです。素材の旨みを生かすために、62℃でカキを加熱。フロマージュブラン・ベースのソースと合わせていただく、忘れられない絶品です。シェフのこだわる“金沢フレンチ”日本料理からキャリアをスタートさせ、その後、スイス、北欧、フランスなどヨーロッパで腕を磨いた土井誠シェフが手掛ける一皿はここでしか食べられない“金沢フレンチ”。和食の知識や技術とフレンチのスタイルを掛け合わせて仕上げられる料理は感嘆の声が漏れるほど美しいです。繊細なシェフの技が光る美しい料理そんな一皿を手掛けるためにシェフが強くこだわるのは新鮮な北陸の食材。海の幸も山の幸も豊富な北陸は日本有数の食材の宝庫。能登を中心に、シェフ自らが生産地に足を運び、厳選しています。能登の魚介や塩、加賀野菜、能登牛、石川県のジビエなどその土地ならではの味と香り、食材同士の相性を大切にした料理が供されます。新鮮な北陸の食材自然に囲まれた温かな空間で、シェフの技が光る唯一無二の料理がいただける【Installation Table ENSO L’asymetrie du calme】。その料理に出会うために、旅をしたくなるレストランです。Installation Table ENSO L’asymetrie du calme【エリア】香林坊/片町【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】野町駅 徒歩15分
2020年11月04日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Libre(リーブル)』のランチコースです。9月より、オーナーシェフの田熊一衛氏がカウンター席の前で料理を作っている。「コロナの影響でテイクアウト中心に変更しなければならなかった時期は厳しかったけれど、ようやく仕切り直しです」。『リーブル』がオープンしたのは2018年6月。昼はお菓子屋、夜はレストランというユニークなスタイルで始めたが、同時期に福岡にスイーツの店を出し、さらには東京でグランメゾンを開く話まで持ち上がっていた。そんな注目度の高さの理由はシェフの経歴にある。通算10年にもなるフランス料理人歴。最後の1年はパリの3ツ星レストランで、スーシェフ(副料理長)に迎えられた。営業中は厨房内とダイニングの動きに神経を集中し、営業後は新作を考える日々。その経験は田熊氏にとって大きな財産になったと思う。フランス料理は伝統を守りながらも、常に進化していく。そのためにシェフに求められるのがクリエイション(創造)だ。庶民が大好きな豚の血のソーセージ「ブーダン・ノワール」。『リーブル』では、豚足と生クリームを加えたなめらかな味わい。さらに牛乳チップス(牛乳を湯葉のような膜状にして乾燥させたもの)を飾り、柚子の酸味と香りを散らしたモダンな一皿に。その繊細なクリエイションをぜひ味わってほしい。Libre東京都港区白金1‐15‐36TEL:03・6447・7077ランチ12:00~16:00(14:00LO)、ディナー18:00~23:30(21:00LO)水曜休ランチコース¥5,000より。左・太刀魚とビーツと冬瓜の前菜。軽く炙った太刀魚に冬瓜、ビーツの組み合わせは秀逸。右・ブーダン・ノワール、唐津の牛乳チップスと柚子のジュレ。牛乳が味を引き立てるブーダン・ノワールはエレガントなレストラン料理のお手本。どちらも田熊シェフのスペシャリテ。ランチコースはアミューズ、前菜3品、メイン料理、デザート。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2020年11月4日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年11月02日【マルディグラ】のランチがスタート!「洋食屋さん」がテーマ!ここでしか味わえない贅沢メニューシェフの温かな思いやりが詰まったランチタイム【マルディグラ】のランチがスタート!中がきれいなピンク色に火の通った『尾崎牛モモ肉のイパネマステーキ』綺麗に火入れされ、今にも肉汁が溢れだしそうなおいしそうなステーキ...。銀座にある【マルディグラ】は“肉の巨匠”と呼ばれる和知シェフが手掛ける、肉料理を中心としたフレンチが楽しめるお店です。いままでディナーのみの営業でしたが、2020年8月から、ついにランチの営業が開始されました!価格もお手頃で、さらにディナーでは食べられないメニューもあるとのこと。これは居てもたってもいられません。早速、お邪魔してきました!「町の洋食屋さん」がテーマ! プロが手掛ける贅沢メニューランチメニューはどれも注文を受けてから5分程度で提供できるように考えられていますランチタイムは12:00~13:00ごろまでの約1時間。「町の洋食屋さん」をイメージしてつくられたメニューは、厳選された下記の4種類で、サクッと食べられるようにワンプレートで提供されます。『ブッダボウル』1,400円(税抜)『和牛のバタ焼き』2,500円(税抜)『羊のラグマン』1,500円(税抜)『マカロニとホウレン草のグラタン』2,500円(税抜)4種類に限られていても「えええ、どれも食べてみたい...」と迷ってしまうところですが、やっぱり、和知シェフの代名詞とも言える肉料理が食べたい!ということで、今回は『和牛のバタ焼き』『羊のラグマン』の2品をピックアップしてご紹介します。『和牛のバタ焼き』シェフこだわりのお肉を使用。バターの香りにごはんがすすみますシェフの調理中に聞こえてくる“ジュー”というお肉の焼ける音や、バターやソースのいい香り...。それだけでごはん一杯は食べられてしまいそうなこの料理は、ランチメニューのなかでも人気の一品です。出てきた瞬間に「わぁ」と感嘆の声が漏れるほど、このお肉のかがやきはたまりません。この日のお肉は尾崎牛で、弾力のあるジューシーな食べ応え。そして、注目してほしいのがソースです! フレンチでつかわれるポルトガルのお酒「マデラ酒」と醤油でつくられた、まろやかで甘みのあるソースはごはんとの相性が抜群。ボリュームも満点で、午後からの活力を付けてくれるメニューです。『羊のラグマン』上にのった半熟のたまごと混ぜ合わせていただくのがオススメ「あれ、そもそも“ラグマン”って何だろう」と思った方も多いはず。ラグマンとは、中央アジア発祥でラーメンのツールともいわれている麺のことなのです!どんな食感なのか、ワクワクしながら待つこと数分。運ばれてきた瞬間から漂う、スパイシーでコクのある香り!早速ひと口食べてみると、羊脂で火入れされた羊肉の旨み、ラタトゥイユの酸味、半熟たまごの甘みが合わさりクセになるおいしさです。ラグマンはモチモチとした食感で食べ応えもあります。添えられたパクチーと一緒に食べると爽やかさが追加され、もう一口、もう一口...と最後まで食べる手が止まりません!プラス500円でドリンクもズラリと用意されたお酒の数々ランチメニューにはプラス500円でドリンクが付けられます。ビールやグラスワインなどもメニューに含まれているので、休日にはぜひとも、昼飲みを楽しみたい...!和知シェフの温かな思いやりが詰まったランチタイムあれもこれも食べたい!となってしまうぐらいおいしかった【マルディグラ】のランチ。食材やスパイス、調味料へのこだわりに加え、和知シェフが培ってきたフレンチの技が存分に発揮されているランチメニュー。お店の開店から20年目を迎えるいま、ランチタイムの営業を始めたきっかけや思いを和知シェフにお伺いしました。【マルディグラ】の和知徹シェフ──ランチの営業を始められたきっかけは何ですか?──なるほど。テイクアウトメニューのハンバーガーもとってもおいしそうでした...。今回の、ランチメニューを考案されるときに意識していたことはありますか?──コンセプトを「洋食屋さん」としたのはどうしてですか?──4種でも迷ってしまいました(笑)。ぜひほかのメニューも食べに伺いたいのですが、ランチの営業は今後も続けられますか?「食を通してできることは何か」を考え、シェフの細やかで温かな思いやりが詰まった【マルディグラ】のランチタイム。今までなかなか手の届かなかった名店の味を気軽に楽しめるチャンスです!銀座に行った際には、ぜひ訪れてみてくださいね。店舗情報マルディグラ【エリア】新橋/汐留【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】10000円【アクセス】新橋駅 徒歩3分
2020年10月29日本場仕込みのフレンチをカジュアルに楽しむ河原町駅から徒歩4分ほど、大通りの喧騒から少し離れた所にある【Jumelles 29(ジュメルニジュウク)】。ここは、カジュアルなバル感覚で気軽に訪れつつも、フランスの星付きレストランで修業したシェフによる本場仕込みのフレンチが味わえるお店です。カウンター席がメインの1階と、テーブル席が並ぶ2階があるので、デートで訪れたり、友人や同僚と訪れたりと、人数やシチュエーションによっても使い分けることができます。1階はカウンター席メインで、少人数用のテーブル席も用意2階フロアには、幅広い人数に対応してくれるテーブル席が並びます肉にこだわった、60種ものアラカルト料理は前菜からデザートまで約60種類ものアラカルトが楽しめます。中でも力を入れているのは肉料理で、店名の「29」も肉への思いからなのだそう。ワインと好相性のメニューが多い肉料理をたっぷりと堪能できます。シェフが力を入れている肉料理が豊富に揃います旨味が強い「宮崎尾崎牛」をつかったタルタルアラカルトの種類は、なんと約60種!アラカルトだけでなくコースの用意もあり、価格は5,600円~とリーズナブル。おいしいフレンチを食べに気軽にディナーに出かけたい、そんなお店を探しているなら【Jumelles 29】がおすすめです。【Jumelles 29】シェフ:村上 章さん1972年、岡山生まれ。数軒のホテルで修業し、フランス料理店【フィリップ・オブロン】で5年間働いた後にフランスに渡る。カンヌや、リヨンの【ムーラン・ド・ムージャン】等で腕を磨き、帰国。イタリアンBALを任され、後に独立した。Jumelles29(ジュメルニジュウク)【エリア】四条河原町周辺/寺町【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】5000円【アクセス】河原町駅 徒歩4分
2020年10月26日