1996年に第1作目が公開されて以来、不動の人気を誇るスパイ・アクションシリーズ『ミッション:インポッシブル』が5年の月日を経て、スクリーンに戻ってくる。これまで以上にウィットの利いた人間描写に、巧みな演出で観る者を臨場体験させるダイナミックな映像が見どころの最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。本作で初めて実写映画に挑んだアニメーション界の奇才、ブラッド・バード監督に、本作にかける映画スピリットを語ってもらった。『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』など、スタイリッシュで大人に向けたメッセージにあふれる傑作アニメーションを手がけてきたバード監督。数々のオファーの中から、本作を初の実写監督作として選んだのは「タイミング」だという。「実は、映画の世界で働いている間、私はずっと実写をやりたいと思っていました。『Mr.インクレディブル』の後にオファーは色々とあったのですが、タイミングが合わず、たまたまタイミングが合ったのが本作だったのです。J.J.(エイブラムス)とトムとも一緒に仕事がしたいと思っていたし、非常に魅力的な話だったので引き受けることにしたんです」。先日の来日会見では、「俳優たちの即興から生まれる演技」こそが実写作品の醍醐味と語っていた監督だが、トムとの共同作業からも数々のアドリブから生まれたという。「今回の撮影は大変ではあったんですけど、たくさん笑う場面もあって本当に楽しかったです。トムというのは素晴らしい役者であると同時に、映画作りのプロセスについてとても多くの知識を持っています。それは、彼がたくさんの名監督と一緒に仕事をしてきて学んだことだと思うのですが、そういった彼の深い知識と映画作りへの愛を私も学ぶことができて、彼と仕事をすること自体が私にとっての“ギフト”だったという風に思います。脚本通りに撮った後にアドリブでも撮影したり、最終的に編集の段階で採用したアドリブもたくさんありますよ」。クラシカルなスパイ映画を彷彿とさせる第1作目から、愛とミッションの間で揺れ動くイーサン・ハントの葛藤を描いた2作目・3作目と、作品毎に異なるカラーがイーサンのキャラクターに深みを与え、新鮮さを与えてくれるのが本シリーズの魅力だ。「私がこのシリーズの中で一番ビジュアル的に好きなシーンは、ブライアン・デ・パルマの『ミッション:インポッシブル』(第1作目)でトムがワイヤーで吊り下げられて、壁にも床にも触れない、温度も上昇してしまう中でミッションを行うシーン。また、ストーリーとしては前作のJ.J.エイブラムス監督作品が最高だと思ってます。イーサン・ハントとその妻という、彼の非常にパーソナルな気持ちを描いているところがすごく良かったなと。私が今回の映画で目指したのは、この2つを合わせたものなんです。ブライアン・デ・パルマの映像とJ.J.エイブラムスのキャラクターとストーリー。その両方を狙っていきたいと思ってました」。「子供の頃、テレビで放送していた『スパイ大作戦』を何度も見ていました。彼らが問題に直面して、その解決のために計画を立て、だけど予想外の事態が起きたり問題が発生して、臨機応変に対処していくストーリーが見ていて楽しかった」と嬉しそうに“スパイ”作品を愛するようになったきっかけを語る監督。「こういったシンプルな昔ながらの魅力的な要素が、最近はストーリーをスピーディーに進めるために見落とされていると思う。私は『Mr.インクレディブル』のときに『最近は先を急ぐあまり、コソコソ歩き回るシーンがないね』と言い、そういったシーンを追加しました。同じように、『ミッション』シリーズの楽しみの中には、そういった要素も含まれていると思います」。先日の来日時にもお茶目な一面を垣間見せていた監督。そんな監督の遊び心あふれる最新の“スパイ”技術ももちろん忘れてはならない。かの超高層ビル、ブルジュ・ハリファへの挑戦シーンで活躍する“特殊粘着グローブ”もぜひ注目してほしい一品だ。「あれは電気の力を使用してくっつく技術を参考に作ったんです。いまの段階ではファンタジーかもしれないですが、5年後10年後には、現実にみなさんが使えるようになるかもしれませんよ(笑)」。特集「不可能を超える男が、戻ってくる!」■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:トム・クルーズ、日本のライトノベル人気作の映画化に主演か?トム・クルーズ、布袋寅泰の生演奏に「アメイジング!」連発トム・クルーズ「僕はギブアップしないよ!」不可能を可能にできるワケを伝授!トム来日で話題も加速『ミッション:インポッシブル』鑑賞券を10組20名様プレゼントトム・クルーズ来日!女子高生の「あげぽよ!」コールに「アゲポヨ?」
2011年12月07日日本を代表するギタリストの布袋寅泰が12月1日、東京・六本木ヒルズアリーナで開催された『ミッション:インポッシブルゴースト・プロトコル』のファンミーティング・セレモニーにスペシャルゲストとして登場。テレビCMのために自らアレンジした『ミッション:インポッシブル』のテーマ曲をライブ披露し、イベントに駆けつけた約1500人を熱狂させた。この日の“主役”である来日中のトム・クルーズも「アメイジング!」と大絶賛だった。ともに“デビュー30周年”を迎えた日米スターのコラボレーションが実現した。くしくもトムは人気舞台を映画化した『ROCK OF AGES/ロック・オブ・エイジズ』を撮了したばかり。「今度は僕もコピーしたい」と“トム”バージョン製作に意欲を燃やし、壇上で布袋とがっちり握手を交わしていた。ちなみに、布袋が洋画のPRイベントに登場するのは、2004年に開催された『キル・ビル Vol.2』(クエンティン・タランティーノ監督)のジャパンプレミア以来で、そのときは同作のメインテーマ曲「Battle Without Honor Or Humanity」を演奏している。女性エージェント役で共演するポーラ・パットンは「本当に夢が叶った気分。すべてを自分の力で作り上げようとするトムの姿に感銘を受けているわ」。メガホンをとるブラッド・バード監督は「一番困難だったミッション?無事に家に帰ることかな」と前人未到のチャレンジだった本作の撮影を笑いで振り返った。この日はトムの希望で、東日本大震災の被災地となった福島のファンも招待されており「皆さんが勇気をもって立ち直っていこうとする姿に感動している」と真摯なメッセージを送る場面も。親日家としても知られているだけに「毎回温かい歓迎に感謝している。日本に来ることができるのは本当に名誉だし、何度でも来たいんだ」と熱っぽく語り、今年一番の寒さを吹き飛ばした。滞在時間27時間で、見事すべてのミッションをクリアしたトムご一行は、この日、離日し韓国・ソウルでのプロモーションを行うことになっている。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年12月01日昨夜、1年2か月ぶりの来日を果たしたトム・クルーズが12月1日(木)、昼間の記者会見に続いて六本木ヒルズアリーナで開催されたファン・ミーティングに出席。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で共演のポーラ・パットン、ブラッド・バード監督と共に、ファンの間に敷かれたレッドカーペットを歩き、精力的にファンサービスをこなした。ゲストとして、本作のTVスポットのために、自らアレンジした本作のテーマ曲を提供しているギタリストの布袋寅泰も登場し、生演奏で会場を盛り上げた。トム自ら製作を務める大ヒットシリーズの第4弾となる本作。クレムリン爆破の罪を着せられ、国家や組織の後ろ盾を失ったイーサン・ハント(トム)と仲間たちが、奪われた核発射コードの情報を取り戻すべく世界中を駆けめぐる。昨日までの陽気が嘘のような、今年一番の寒さにもかかわらず、1,500人を超えるファンがトムをひと目見ようと会場に足を運んだ。午後6時ごろトムが到着すると、会場は一気にヒートアップ。トムはすぐさまファンの元に歩み寄ってサインに握手、写真撮影。たっぷり1時間半をかけてファンサービスとTV局の取材を行なった。布袋さんによる生演奏に続いて、ステージにトム、ポーラらが姿を現すと再び会場を大歓声が包む。トムは布袋さんの手を取り「Amazing(素晴らしい)!」を連発。布袋さんから「あなたもギターを弾くって聞きましたよ?」と尋ねられるとニッコリとうなずき、「ミュージカル映画(※『ROCK OF AGES』(原題))を撮ったばかりなんだ」と語った。映画では世界一高いビルとして知られるドバイ(UAE)のブルジュ・ハリファでスタントなしで超高層でのアクションをこなしているが「怖かった?」という問いには「Yes,very(とってもね)!」と語りつつ「(ビルの)てっぺんにぶら下がって妻(ケイティ・ホームズ)と子供たちの名前を書いてきたよ」と“武勇伝”を明かした。ポーラは昼の会見時に見せたキュートなミニスカートのワンピースとは打って変わった、セクシーな女スパイを思わせる胸元の開けた黒いスーツで登場。本作への出演を「素晴らしい経験で、トムから多くのことを学んだわ」と笑顔でふり返った。最後にトムは、詰めかけたファンに対し改めて「来てくれてありがとう。みなさんが来てくれるということは、僕にとって本当に意味のある大きなことです。日本で今年、いろんなことが起きたことは承知してますし、どれほどの勇気と力で立ち直ろうとしてきたかも知ってます。再びここ日本に来ることができたという名誉を噛みしめています。どうか映画を観て笑顔になってください!みなさんのために作りました。またここに戻ってきます。ドウモアリガトウ」と語りかけ、会場は歓声と拍手に包まれた。レッドカーペットイベントに続いて、トムは被災地・福島の人々を含む2,000人を招待した世界最速の本作の試写会の舞台挨拶に登壇し、日本での“ミッション”を完了。その後、空港に直行しワールドツアーの次の目的地である韓国へと飛び立つ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は12月16日(金)より全国にて公開。■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:トム・クルーズ「僕はギブアップしないよ!」不可能を可能にできるワケを伝授!トム来日で話題も加速『ミッション:インポッシブル』鑑賞券を10組20名様プレゼントトム・クルーズ来日!女子高生の「あげぽよ!」コールに「アゲポヨ?」トムに会える!『ミッション:インポッシブル』ファンミーティングに25組50名様ご招待トム・クルーズ来日決定!27時間の制限時間内で“4つのミッション”を遂行!
2011年12月01日米俳優のトム・クルーズが本日1日に、都内で主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の来日記者会見を共演のポーラ・パットン、監督のブラッド・バード監督とともに行った。本作のPRワールドツアーは世界11ヶ国で開催。その先陣を切る形で、日本の地を踏んだトムは「動き出したら止まらない、遊園地のライドのような作品で僕自身、誇りに思うよ。観客の皆さんにぜひ『ミッション完了!』って叫んで欲しい」と猛アピール。世界最速会見という1つ目のミッションを見事にクリアした。その他の写真トムは「撮影中は36時間眠れないこともあったほど。それでも何かをクリエイトする瞬間に、エネルギーが生まれるし、特に今回のチームは、互いのインスピレーションで支えあえることができた」とニッコリ。プロデューサーの顔も持ち「皆のベストを出せる環境を作るのも僕の役割。現場では常にみんな『自分に何ができるか』を考えていたね。そういう意味でも素晴らしいチームだった」と誇らしげな表情だ。今回、実写映画に初挑戦したバード監督に対しては、「ストーリーテラーとしてはもちろん、人間的にも素晴らしい。ただ、現場を走り回ってもらうことになるし、座ってるヒマもないから、撮影前にスニーカーを買ってあげたんだ」とトム。一方、バード監督は「作品の規模としてはシリーズ最大。でも予算はそうではなかったし、スケジュールも非常にタイトだった(笑)。不可能だと思えることも、そうだと認めないことが大切だと学んだよ」と笑顔で振り返った。また、女性エージェント役で共演するパットンは、「アクションが好きだし、穏やかな内面を持っている点は私に似ているかしら。内に秘めた怒りをぶつけるアクションシーンは、本当に爽快だったわ」。撮影中は当時5ヵ月になる息子の子育ても大きな“ミッション”となったが「両立はインポッシブルだと思ったけど、何とかやり遂げることができたわ」。トムも「トレーニングの成果が見事に出ていたし、作品に対する献身に心から感謝したいね」と大絶賛だった。会見終了後には、六本木ヒルズアリーナで行われるファンミーティングをはじめ、さらなるミッションに挑むことになっているトム。日本滞在時間27時間で、果たしてすべてのミッションを遂行できるか? 本作は前作『M:i:III』から5年ぶりとなるシリーズ最新作。モスクワのクレムリン爆破事件の容疑を着せられ、米大統領の“ゴースト・プロトコル”発令によって所属機関IMFが解散してしまったイーサン・ハント(トム)と仲間たちが、核戦争勃発の危機を前に、プラハ、モスクワ、ドバイ、ムンバイと世界をまたにかけた最難関のミッションに挑む。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年12月01日全世界で累計14億ドル以上の興行収入を上げるメガヒット・シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を引っさげ、ファン待望の来日を果たしたトム・クルーズ。一夜明けて12月1日(木)、共演のポーラ・パットン、ブラッド・バード監督と共に、日本での“ミッション”のひとつ、世界最速の“バーチャル・ドバイ”記者会見を行った。前作から5年。シリーズ4作目となる本作ではアラブ首長国連邦・ドバイを舞台に、テロ事件の容疑をかけられたIMF(米国極秘諜報機関)のエージェント、イーサン・ハントとそのチームが黒幕を突き止めるべく新たな“ミッション”に挑んでいく。この日は、その舞台であるドバイの砂漠をイメージしたセットが3人を出迎えた。今回、ポーラ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグという新たなメンバーでチームを結成したトムは、そのチームワークについて「素晴らしかったよ!みんなとは長い間、とても楽しく仕事ができたよ。それぞれが“自分に何ができるのか?”という事に向き合い、全力を尽くしてくれたおかげだよ」と称賛の言葉を贈った。これにバード監督も頷き、初の実写映画監督のおもしろさを語った。「違うリズムを持った4人が素晴らしいハーモニーを奏でていた。即興で脚本もよく変わっていったけど、誰も不平を言わず、遊びに来る感覚で臨んでくれた。トムには、座りこまないように、心地いいスニーカーを買ってあげたんだけど(笑)」。今回の最大の見どころの一つに、地上828メートルの高さを誇る超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”でのアクション・シーンがある。トムはそれをスタントなしで行ったが、「全然怖くなかったよ(笑)」とのこと。「子供の頃から『G.I.ジョー』を真似していて、ベッドのシーツを自分に巻きつけてパラシュートみたいにガレージの屋根の上から跳んだことがあってね。4歳のときだから結果がどうなるかなんて考えてなくて、足を離した瞬間に『マズイ』と思ったけど(笑)。だからいまもチャレンジするべきだと思うんだけど、今回はブラッドのアイディアに相当振り回されたよ」と微笑ましいエピソードを語ってくれた。とにかく「チャンレンジ」という言葉が口を突くトム。ハードな撮影を楽しく乗り切るコツを聞かれると、「自分がやることが大好きというのが基本。僕は全人生をエンタテイメントに尽くしたいと思ってるし、老後もそれは変わらないよ。チームでインスピレーションを与えながらクリエイトしていくことから、エネルギーが沸いてくるんだ。今回も監獄のシーンで、ブラッドがディーン・マーティンの曲をいきなり流したんだけど、興奮して夜も眠れなかったよ」と答えた。すると、監督は「短くまとめると、答えは“ディーン・マーティン”」と茶々を入れ、会場を沸かせた。IMFチームの紅一点・ジェーンを演じたポーラは出産わずか5か月後で本作に出演、ハードなアクションをやり遂げたが、「映画と母親業をどうやって両立しようか悩み、眠れない日々が続いたけど、乗り越えるしかないと思い、“不可能なミッション”を乗り越えたわ」とやり遂げた表情。トムに「映画に対して素晴らしい献身をしてくれた」と言われると、「いままでで最大級の褒め言葉だわ!」と満面の笑みを浮かべた。また、タイトルにちなんで「最近チャレンジして“インポッシブル”だったことは?」という質問もあがったが、バード監督は「今回の作品はシリーズの中で一番規模が大きいんだけど、予算はそうでもなくてね。何か問題が起きたらその場ですぐに解決しないとお金がなくなるから、毎日がチャレンジングだったよ。とにかく不可能と思ってもそれを認めないことだね」とコメント。一方のトムは、「僕はギブアップしないよ」と即答した。最後に、本作についてトムは「自分たちは、観客がポップコーンを食べてても思わず手を止めてしまうような、そんな楽しいエンタテイメントを贈りたいと思っている。それが誇りだし、この作品は自分にとっての誇り」と、監督と共にジェスチャーつきでアピール。「だから、このミッションは観客の方が“完了”してくれるんだ」と締めくくってくれた。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は12月16日(金)より全国にて公開。■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:トム・クルーズ、布袋寅泰の生演奏に「アメイジング!」連発トム来日で話題も加速『ミッション:インポッシブル』鑑賞券を10組20名様プレゼントトム・クルーズ来日!女子高生の「あげぽよ!」コールに「アゲポヨ?」トムに会える!『ミッション:インポッシブル』ファンミーティングに25組50名様ご招待トム・クルーズ来日決定!27時間の制限時間内で“4つのミッション”を遂行!
2011年12月01日トム・クルーズが11月30日(水)、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の11か国におよぶワールドツアーのスタートの地である日本に到着!午後9時半過ぎにプライベートジェットで羽田空港に到着し、詰めかけた400人のファンの声援を浴びた。トムの来日は昨年9月の『ナイト&デイ』のプロモーションで共演者のキャメロン・ディアスと共に訪れて以来、およそ1年2か月ぶり。前回はわずか14時間の滞在となったが、今回は27時間。この間に記者会見、ファン・ミーティングに舞台挨拶、そして都内某所での極秘の潜入ミッションをこなすというハードスケジュールとなる。予定よりやや遅れての到着となったが、トムは到着ロビーに姿を見せるなりすぐにファンの元へ。およそ30分の時間をかけてサインや握手、さらにはファンとのツーショット写真にまで丁寧に応じていた。そして、制服姿の女子高生の一団がしきりに「トム、あげぽよ!」と叫び、流行語をレクチャー(?)すると、トムは笑顔で「アゲポヨ…?」とつぶやく一幕も。妻で女優のケイティ・ホームズや娘のスリちゃんと一緒に来日するのでは?ともうわさされていたが、ロビーに姿を現したのはトムとブラッド・バード監督のみ。報道陣に「スリちゃんは?」と尋ねられると「いまごろは寝てるよ」とユーモアたっぷりに答えた。映画はクレムリン爆破事件の容疑をかけられたイーサン・ハント(トム)と仲間たちの無実を晴らすための戦いを描くが、アラブ首長国連邦・ドバイの世界一の高さを誇るビル「ブルジュ・ハリファ」での撮影も話題に。本来ならドバイでこのワールドツアーがスタートしてもおかしくないが、3.11で被災した日本のファンを勇気づけたいというトムたっての希望で日本が選ばれた。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は12月16日(金)より全国にて公開。■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:トムに会える!『ミッション:インポッシブル』ファンミーティングに25組50名様ご招待トム・クルーズ来日決定!27時間の制限時間内で“4つのミッション”を遂行!日本最速!『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』プレミア試写会に40組80名様ご招待布袋寅泰に“ミッション”発令!『ミッション:インポッシブル』テーマ曲をアレンジ今度は不可能を“超える”!『ミッション:インポッシブル』最新ポスター解禁
2011年11月30日ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが新たに養子を迎えることを考え始めているようだ。現在、10歳のマドックスを筆頭に、7歳のパックス、6歳のザハラ、と3人の養子を実子3人(5歳のシャイロと双子で3歳のノックスとヴィヴィアン)を育てているブラッドとアンジェリーナだが、ザハラの生地であるアフリカのエチオピアからもうひとり養子を迎える考えがあるという。情報提供者は「Daily Star」紙上で「ブラッドとアンジーは数年前にザハラと約束したんです。彼女の出身地からもう1人子供を引き取り、親しく感じられるきょうだいになれるように」と語る。実子3人は文字通り血のつながったきょうだい、そしてカンボジア出身のマドックスとベトナム出身のパックスは共にアジア系。アフリカ系のザハラがひとり、疎外感をおぼえてしまうことを心配しているらしい。実現すれば、子供は7人の大家族になる。「“7”はブラッドのラッキーナンバーなんです。彼もアンジーも(養子を迎えることが)幸運と幸せをもたらすと考えています」。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集ブラッド&アンジー、息子・パックスの故郷ベトナムを家族で訪問ブラッド・ピット、若者に「常識を疑え」とメッセージ!ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?ベネット・ミラー監督インタビュー『マネーボール』で描きたかった“真髄”とは?
2011年11月28日先週、主演作『マネーボール』のプロモーションのため、家族全員で来日したブラッド・ピット。日本からプライベートジェットで一家が向かった先は7歳の息子、パックスの故郷であるベトナムだった。彼らがベトナムを訪問するのは、2007年にパックスを養子として迎え入れて以来。11日昼、ブラッドとパートナーのアンジェリーナ・ジョリーはパックスだけを連れてホー・チー・ミン市内のレストランで食事をしていたという。週末にブラッドとアンジェリーナはホーチミン市の南約200キロにあるコンダオ諸島を訪問した。群島の中で最大のコンソン島にはフランス植民地時代に造られ、通称“トラの檻”と呼ばれた刑務所跡地があり、いまは博物館になっている。2人はここも見学した。今年はアンジェリーナがルイ・ヴィトンの広告撮影のためにカンボジアを訪れた際も、末っ子の双子を除く4人の子供が同行した。彼女は「子供たちはそれぞれの文化を誇りに思っているし、互いに学び合っているのよ」と、それぞれのルーツを尊重する教育方針を「Financial Times」紙に語っているが、まさに有言実行。週明けにブラッドは再び『マネーボール』プロモーション活動に戻り、韓国を初訪問した。先日、オーストラリアのTV番組「60 minutes」で「3年後には俳優業を辞める」と衝撃の発言をしたが、まだ当分はスターのお役目を果たす日々が続きそうだ。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ブラッド・ピット、若者に「常識を疑え」とメッセージ!ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?ベネット・ミラー監督インタビュー『マネーボール』で描きたかった“真髄”とは?ブラッド・ピット、アンジーと6人の子供たちを連れて2年ぶりの来日【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?
2011年11月16日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が12月に公開される前に、本作を手がけたブラッド・バード監督がインタビューに応じ、謎のヴェールに包まれている新作の内容について語った。その他の写真ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウー、そしてJ.J.エイブラムス。『ミッション:インポッシブル』シリーズはそれぞれが個性豊かな監督たちの手で撮影され、シリーズものでありながら“独立した1本の映画”として成立しているのが大きな特徴だ。そして最新作を手がけるのは、ピクサーで『Mr.インクレディブル』と『レミーのおいしいレストラン』を手がけ、両作でアカデミー賞を受賞した才人、ブラッド・バード監督。「僕はつねに自分がワクワクできる物語を作りたいと思っているんだ。そこでまず“もし、イーサンが自分でチームメンバーを選べなかったら?”、それから“もし、イーサンが組織から孤立してすべての連絡手段を断たれてしまったら?”と考えた」。さらにバード監督は、『…ゴースト・プロトコル』に“大作映画のスケール感”も盛り込んだという。「最初にトムと作品のトーンについて話し合った時に名前が挙ったのは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』だった。物語のペースが早くて軽快で、ユーモラスなんだけれど、最後までアクションの緊張感が失われない。今回の映画では、そういうテイストがほしかったんだ」。そのために監督は、シーンの大部分を巨大なスクリーンに鮮明な映像を投影できるIMAXカメラで撮影することに決めた。「IMAXを使ったのは往年の大作映画が持っている“ショーマンシップ”を取り戻したかったから。多くの人は3Dに魅了されているようだけど、大きなスクリーンに鮮明な映像が映る素晴らしさを強調している人は少ないからね。僕はIMAXカメラを使うことで、大きなスクリーンでこそ観たいスケール感やショーマンシップを出したかったんだ」。デジタル3Dではなく、あえて映画の原点的な魅力である“大スクリーンの迫力”にこだわったバード監督が一体、どんなアクション大作を見せてくれるのかに期待したい。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明するべく、国や組織の後ろ盾を失った状態で“ゴースト・プロトコル(架空任務)”と名付けられた史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年11月11日主演最新作『マネーボール』のプロモーションで8度目の来日を果たしたブラッド・ピットが10日に都内ホテルで行われた記者会見に出席。3月11日の東日本大震災以来、初めて日本の地を踏み「心からお見舞いを申し上げます。復興に向けた、日本の皆さんの粘り強い姿は忘れないし、僕を含めて世界中がインスピレーションを受けている」とエールを送った。その他の写真本作は、膨大なデータ分析に基づく新たな野球理論「マネーボール理論」を提唱し、低予算の弱小球団を常勝チームに作り上げたメジャー・リーグ球団、オークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンの偉業を描いた伝記ドラマ。ピットは主人公のビリーを演じているが「実は、僕自身は野球に詳しくないんだ」。それでも「もちろん野球は人生のドラマそのものだし、100年以上の歴史を誇るスポーツだ。この作品では野球界を舞台に、僕らが常識と考える“価値観”を改めて探っている」とアピールする。劇中では、資金力がある球団が優れた選手をかき集めてしまう現状や、一度“敗者”とレッテルを貼られた選手たちが路頭に迷う現実に疑問が投げかけられ「過去のルールが現代に通用するものなのか、今こそ見つめなおすとき。ぜひ日本の若者にも考えてほしい」。ピット自身、俳優としてのキャリアを振り返りながら「成功の次には敗北もあるし、その逆もそう。たったひとつの出来事で、すべてが決まってしまうわけじゃないからね。信念を貫き、壁を打ち破ったビリーには心から敬意を表するよ」と作品にこめたメッセージを語った。試合シーンの美しい映像も見どころだといい「こんな映像、野球ファンも見たことないと思うよ。すべてはメガホンをとったベネット・ミラー監督のおかげ。彼とは素晴らしい仕事ができた。笑える部分もあるから、純粋に楽しんでほしい」と胸を張る。会見にはムービー20台、スチール100台、記者300人が駆けつけ、相変わらずの人気ぶり。会見後には東北楽天ゴールデンイーグルスのスカウトを父に持つ女優の吹石一恵が登場し、ピットに花束を手渡した。『マネーボール』11月11日(金)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年11月10日主演映画『マネーボール』を携えて来日したブラッド・ピットが11月10日(木)、都内で記者会見に臨んだ。メジャーリーグの「オークランド・アスレチックス」の実話をマイケル・ルイスの同名著書に基づいて映画化。ブラッド扮するゼネラル・マネージャーのビリー・ビーン主導でこれまでにない独自の野球理論を用いた貧乏球団が常勝軍団に成長していくさまを痛快に描き出す。野球をよく知らない人でも楽しめると評判の本作だが、ブラッド自身「あまり野球について知らないままにこの映画に参加しました」と告白。「野球界が背景にありますが、この映画が描いているのは“正義”の物語。これまで負け犬のレッテルを貼られていた人々、そうした価値観が本当に正しいものだったのか?ということを探っていく作品です」とアピールした。周囲から圧力をかけられつつもこれまでにない理論を実践し、ビリーは成功を収めていくが、ブラッドは「僕自身もそう感じるんだけど、瞬間、瞬間の成功で全てが決まるのではない。ある成功が敗戦につながることもあるし、それがまた成功を呼び込むこともある。ビリーにとっての勝利はトロフィーでも新聞の見出しでもなく、もっと私的なものなんだ。僕はそこに敬意を表するよ」と自らの思いを重ね合せる。劇中、ビリーは、あまりに感情移入して判断を誤ってしまうからという理由で生で試合を観戦しないようにしているが、ブラッド自身はそうしたジンクスについて尋ねられると「家族と一緒ではなく一人で飛行機に乗るときは、必ず何か家族のものを持って行くようにしてるよ」と明かし「家族を持ったことには強く影響を受けてるよ。日々、戦いの場で様々なチャレンジがあるけど、家に戻るとホッと一息つける。そうやってバランスを取ってるんだ」と笑顔を見せた。さらに若い人々へのメッセージを求められると「まず、常識とされていること、システムがそれで正しいのかと疑問を持つこと。いま企業の利益が先立ち、多くの人がフラストレーションを抱えているけど、システムの問題点を理解し、解決法を見出していくことが大切」と訴えた。東日本大震災の発生以降、ハリウッドスターの来日が激減する中で、一家そろっての来日を果たしたブラッド。「僕は世界中のあちこちに出向いていますが、いろんなところで日本のみなさんの粘り強さ、努力について耳にしています。みなさんが懸命に復興に向けて力を注いでいることに我々もインスピレーションを受けています」と真摯に語りかけた。この日は、元プロ野球選手の父を持つ女優の吹石一恵がゲストで来場。「ゴージャスでセクシーでドキドキします」と生ブラピに感激した様子だった。『マネーボール』は11月11日(金)より全国にて公開。■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?ベネット・ミラー監督インタビュー『マネーボール』で描きたかった“真髄”とは?ブラッド・ピット、アンジーと6人の子供たちを連れて2年ぶりの来日【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?ブラッド・ピット、誘拐され12年間奴隷として生きた男の実話を映画化、出演も
2011年11月10日ブラッド・ピットが8日、最新主演作『マネーボール』のプロモーションのために来日。パートナーのアンジェリーナ・ジョリーと6人の子供たちも一緒に、プライベート・ジェットで東京・羽田空港に到着した。詰めかけた500人を超えるファンと取材陣の見守る中、午後3時25分頃に姿を現わした一家は数日前まで、ブラッドが最新作『World War Z』(原題)を撮影中のハンガリーのブダペストに滞在していた。長旅で少しお疲れの様子も見えたが、「ウェルカム・トゥ・ジャパン!」というファンの歓迎の声援に笑顔で手を振って応えていた。ブラッドは次女・シャイロ(5歳)と末っ子の双子のノックス(3歳)と、アンジーは次男・パックス(7歳)と双子のヴィヴィアン(3歳)と両手で子供たちと手をつないでいて、サインに応じるのは不可能な状態だったが、その分ゆっくりとした歩調でファンの声援に応えていた。6人の子供たちの最年長で、すっかり少年らしくなった10歳のマドックスが自立した様子で歩く姿、長女にあたる6歳のザハラがノックスの手を引いている姿もお姉さんらしくてほほえましい。双子のノックスとヴィヴィアンを除く4人の子供たちは昨年7月、アンジーが主演作『ソルト』のプロモーションで来日したときにも同行している。ブラッドとアンジーの2人が揃って来日するのは、2年前のブラッド主演作『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のジャパン・プレミア以来。今回は9日(水)に『マネーボール』のジャパン・プレミア、翌10日(木)に記者会見を行ない、同夜に帰国予定。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?ベネット・ミラー監督インタビュー『マネーボール』で描きたかった“真髄”とは?【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?ブラッド・ピット、誘拐され12年間奴隷として生きた男の実話を映画化、出演も6児のパパのブラッド・ピット、「まだまだ子供が欲しい」
2011年11月09日最新主演作『マネーボール』のプロモーションで11月に来日予定のブラッド・ピットが、19世紀に誘拐され奴隷として12年間過ごした男性の自伝を映画化した『Twelve Years A Slave』(原題)を製作、出演もすることが明らかになった。南北戦争前の1841年、ニューヨークで「自由黒人」として暮らしていた男性が仕事で訪れたワシントンD.C.で誘拐され、南部の農園で奴隷として働かされ、1853年に救出されるまでの12年間の体験を綴ったソロモン・ノーサップの実話を描くもの。主演は『ソルト』のキウェテル・イジョフォーが務める。ブラッドの製作会社「Plan B」が製作にあたり、監督は『Shame』(原題)のスティーヴ・マックィーン。同作で本年度ヴェネチア国際映画祭主演男優賞を受賞したマイケル・ファスベンダーが出演する。配役は不明だが、ソロモンを救い出すカナダ人の大工を演じるのは彼かブラッドになると思われる。脚本は『ボビー』(製作)、『スリー・キングス』(原案)のジョン・リドリーとマックィーンが共同で手がける。現在はプリプロダクションが始まった段階。完成および公開は2014年を予定している。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:6児のパパのブラッド・ピット、「まだまだ子供が欲しい」アンジェリーナ・ジョリー、UNHCR親善大使としてリビアを訪問ブラッド・ピット主演最新作『マネーボール』試写会に20組40名様をご招待アンジェリーナ・ジョリー、子連れでセレブママ友、グウェン・ステファニー宅を訪問シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第19回)“駆け引き上手そうな”俳優は?
2011年10月27日現在、6児の父親であるブラッド・ピットだが、もっと子供が欲しいと話している。パートナーのアンジェリーナ・ジョリーと、3歳から10歳までの子供6人を育てているブラッドだが、イギリスの「OK!」誌のインタビューで、もっと子供が欲しいかと聞かれて「たぶん、そうなると思う」と、今後も家族が増える可能性を匂わせた。「子育ては僕の人生で最も素晴らしく重要で、力を尽していることなんだ。なぜここで止める必要がある?」と語るブラッドは「子供たちはひとりずつ扱うほうが簡単だよ」と子だくさんパパの極意を明かす。「子供たちと一対一で過ごす時間が大好きなんだ。あの子たちは僕にとって、世界一面白い存在なんだよ」。現状を楽しんでいると話したうえで、彼は「僕は、人は犯した失敗で定義できると信じているんだ」と自身の人生哲学も語った。「失敗から実際の自分自身を理解することができる。自分の過ちや選択の責任は自分にあるんだ。両親にではなくね。親密さや知覚も大切だ。きちんと生きなければいけないと思っているよ」。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:アンジェリーナ・ジョリー、UNHCR親善大使としてリビアを訪問ブラッド・ピット主演最新作『マネーボール』試写会に20組40名様をご招待アンジェリーナ・ジョリー、子連れでセレブママ友、グウェン・ステファニー宅を訪問シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第19回)“駆け引き上手そうな”俳優は?東京国際映画祭を若者にアピール!イケメン3人衆「TIFF BOYS」結成
2011年10月24日不動の人気を誇るスパイ・アクションシリーズの5年ぶりとなる最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の待望の公開に先駆けて、9月21日(水)、本編映像の一部がお披露目に!最新映像を引っさげ来日したプロデューサーのブライアン・パークがその見どころを語った。世界各国の映画ファンが期待を寄せる本編映像が披露されるのは、これが世界で初めて。本作の共同プロデュースを手がけたパートナー、J.J.エイブラムスと揃って大の日本好きだというパーク氏は「僕たちはいつも、どうやったら日本で映画やTVドラマを撮れるかを話しています」と話し、日本で初上映できる喜びを語った。1996年に公開された第一作目以来、不動のスパイ、イーサン・ハント役を演じるトム・クルーズの体を張ったスリルあふれるアクションに加え、壮大な世界観とシリーズごとに異なる個性的なキャスト陣とのアンサンブルが見どころの本作。一作目からプロデューサーも務めるトムからの「真に国際的な作品を作りたい」というたっての希望もあり、キャスト陣には、『ハート・ロッカー』で知られるジェレミー・レナー、イギリスのコメディ俳優サイモン・ペグがイーサンチームとして参加するほか、インドの国民的スター、アニル・カプール、ロシア出身のウラジミール・マシュコフなど、国際色豊かなキャストが結集。さらに、撮影舞台にはモスクワ、ドバイ、プラハなど世界各国をめぐっている。その中でも、目が離せないのが世界一の超高層ビル、ドバイのブルジュ・ハリファでの、スリルと笑いあふれるアクションシーン。まずスクリーンに映し出される、その完璧なまでに美しい建築に目を奪われるのだが、地上828mでトム自らが行ったスタントは言葉通り、手に汗握らずにはいられない。これまで、制限時間内でのミッション遂行を華麗にこなしてきたイーサンだが、今回のミッションの難関度はさらにアップ!ビルを覆いつくす一面のガラスの外に身を投げ出し、高性能の手袋を駆使してのクライミング、絶体絶命の状況に陥ったチームの見事な連携プレイにはご注目を!また、本作の監督を務めるのは『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』などの傑作アニメーションを監督してきたブラッド・バード。パーク氏は本作での彼の起用について、「ブラッドはアニメーションの制作で実写と同じようなセット作りやカメラワークを行ってきており、多くの人々が彼の初実写映画へのオファーをしていました。その中で、彼はサスペンスやリアリティのあるアクション、悲劇や笑いといったいろんな要素が詰まった本シリーズが大好きな、この作品を選んでくれました」と話す。アニメーションの世界から一転、実写でどのような映像を繰り出すのか気になる方も多いだろうが、その世界観はダイナミックそのもの。先述のブルジュ・ハリファのシーンに加え、今回公開された砂嵐の中でのイーサンと犯人の追跡劇は、IMAXカメラを駆使した大胆なカメラワークに加えて、アニメーションを得意とするバード監督ならではの幻想的な楽しさも備えている。もちろん、トムの衰えぬ走りぶりも健在!今回の上映を皮切りに、世界各国でフッテージ上映が行われていく本作。いまや遅しと完成が待たれるばかりだ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は12月16日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:トム・クルーズの背中でクレムリン炎上!謎の一端が徐々に明らかに…『M:I4』予告編到着トム・クルーズが世界最上階でスタント!『M:i 4』 USタイトルをトム・クルーズが発表!ドバイの世界最高タワーで撮影トム・クルーズ、シリーズ第4作『M:i:IV』がプラハでクランクイントム・クルーズ、滞在14時間来日も「次は『M:i:IV』でゆっくり来るよ」
2011年09月22日ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが南フランスの自宅周辺の警備のためにイギリス陸軍特殊部隊の元隊員たちを雇うことにした。6人の子供たちを連れて、お互いの出演作の撮影地を転々とすることも多い2人だが、主な拠点としているのは南仏・ニース近郊のシャトー・ミラヴァル。だが、周辺地域に暮らす外国人の富裕層を狙い強盗を企む犯罪組織がロシアやイタリアにあるという情報があり、彼らはイギリス陸軍特殊部隊の元隊員たちで構成されたチームによる警備システムの導入を決めたという。イギリスの大衆紙「The Sun」によると、センサー付きのカメラを至るところに設置した厳重な監視体制が敷かれ、邸内には指紋照合をしなければ入れない場所がいくつかあるという。費用は15万ポンド。ある関係者は「まるでジェームズ・ボンドの映画みたいだ」と紙上で語った。(text:Yuki Tominaga)『マネーボール』2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ブランジェリーナにG・クルーニー、マドンナなどトロントに豪華スター集結!ハリウッドスター来日の皮切りに?ブラピ最新作『マネーボール』引っさげ来日を約束アンジェリーナ・ジョリー、「子供たちに普通の観光旅行をさせたい」撮影現場では心優しきヒーロー、家庭ではよきパパ。ブラッド・ピット大活躍の夏ブラッド&アンジェリーナ、マリブの自宅を売却へ
2011年09月20日トム・クルーズ主演の大人気シリーズの最新版『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の新たな写真が解禁!さらに、これまで謎に包まれていた物語の一端が少しずつ明らかに…。今回、解禁された写真でトム演じるイーサン・ハントの背中で炎上しているのは、モスクワの旧ロシア帝国時代の宮殿で世界遺産でもあるクレムリン。このクレムリン爆破炎上事件こそが映画の冒頭、全ての事件のきっかけになるという。メガホンを握るのは『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』などピクサー作品で傑作を世に送り出してきたブラッド・バード。彼が明かすところによると「トムが演じるイーサン・ハントとIMF(インッポッシブル・ミッション・フォース)の彼のチームは、怪しげな出所の“ゴースト・プロトコル”に振り回され、頼みの綱のIMFからもクレムリン爆破に関与している疑いでメンバー登録を抹消されてしまう。イーサンたちは孤立無援の最悪の状態の中、史上最大の事件に直面することになる」という。監督にとっては初の実写映画となったが、本作で多くの新しいアイディアを実行したことを明かし「作品中のサプライズに対する観客の反応が楽しみだ」と自信をのぞかせた。さらに今回、2010年のオスカー作品賞『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーをはじめ、豪華スターが参戦。彼らがどんな役割を果たすのか楽しみだが、一方で監督は「いままでの作品よりも今回、アンサンブルの重要性は高い。それでもストーリーはイーサン・ハントを中心に展開している。ストーリーを伝えるための手段としてアンサンブルの関わりは大きかったが、それでもやはり、これはイーサン・ハントの映画だ。このストーリーは彼が背負っているんだ」とトムが15年にわたって演じてきたイーサンの存在の大きさを強調する。そのトムを世界一高いビルから宙づりにするなど、公開前からアクションも話題を呼んでいるが「すごく魅力的なアイディアだ。アクション映画のド派手なアイディアだね。難しいからこそね(笑)」と語る。険しいトムの表情が意味するところは?そしてゴースト・プロトコルとは?『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は12月16日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:『M:I4』予告編到着トム・クルーズが世界最上階でスタント!『M:i 4』 USタイトルをトム・クルーズが発表!ドバイの世界最高タワーで撮影トム・クルーズ、シリーズ第4作『M:i:IV』がプラハでクランクイントム・クルーズ、滞在14時間来日も「次は『M:i:IV』でゆっくり来るよ」
2011年09月15日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の新画像がこのほど公開され、監督を務めるブラッド・バード氏が謎に満ちていた物語の一端について口を開いた。その他の画像『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自ら潔白を証明するべくシリーズ史上最も不可能なミッションに挑む姿を描く。このほど公開された画像は、爆破されて煙をあげるロシアの宮殿クレムリンをバックに立つイーサンの姿を捉えたもの。バード監督は新画像について「トムが演じるイーサン・ハントとIMF(インポッシブル・ミッション・フォース)の彼のチームは、怪しげな出所の“ゴースト・プロトコル”に振り回され、頼みの綱のIMFからもクレムリン爆破に関与している疑いでメンバー登録を抹消されてしまう。イーサンたちは孤立無援の最悪の状態の中、史上最大の事件に直面することになる」と解説。もちろん、この爆破の真の首謀者が誰なのか? “ゴースト・プロトコル”とは一体、何なのか? そして、史上最大の事件とは何を意味するのかについては不明のままだが、監督は「作品中のサプライズに対する観客の反応が楽しみ」と自信のコメントを残りしている。『ミッション…』シリーズは、多くのシリーズものと異なり、基本的な設定やキャラクターを継承しつつも、作品ごとにテイストや展開、語り口が大きく異なる作品を発表してはファンの熱狂を生み出しており、『…ゴースト・プロトコル』も多くのファンの予想を心地よく裏切り、大きな期待に応える作品になりそうだ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年09月14日ブラッド・ピットがスコットランドのグラスゴーで先週、新作『World War Z』(原題)の撮影中、エキストラの女性が転倒したのに気づいて素早く彼女を救出した。エキストラ700人を動員する大規模な戦闘シーンを撮影中のことだった。群衆の中で女性エキストラが転んだことに気づいたブラッドは即座に彼女を抱え、ひどい怪我を負わないよう身体を丸めさせた。幸い、彼女はひざを擦りむく程度の軽傷で済んだという。情報提供者は「ブラッドは足を滑らせて転んだ女性を助けたんです。彼女はブラッドに助けられたことが信じられない様子でした」と「Sun」紙スコットランド版に語った。「撮影は続いていたので、言葉を交わすことはできませんでしたが、彼女はとても感謝していると話していましたよ」。生傷の絶えない現場で多忙に過ごしているブラッドだが、休日は家族サービスという習慣は今回ももちろん健在。29日にはロンドンのリッチモンドにあるオデオン・シアターに長男のマドックスを除く5人(ザハラ、パックス、シャイロ、ノックス&ヴィヴィアン)の子供を連れてジム・キャリー主演で名作児童書を映画化した『Mr. Popper’s Penguins』(原題)を鑑賞。上映後は末っ子の双子ノックスとヴィヴィアンと手をつなぎながら帰っていった。(text:Yuki Tominaga)写真は『World War Z』(原題)撮影の様子。© AFLO■関連作品:マネーボール (原題) 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:ブラッド&アンジェリーナ、マリブの自宅を売却へヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!ブランジェリーナ、『ハリポタ』に夢中の子供たちと列車チャーターの旅マット・デイモン、ブラピ&アンジーは「囚人のような生活を強いられている」ブラッド・ピット、アメリカにおける同性婚支持を改めて表明
2011年08月30日ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーがカリフォルニア州マリブの邸宅の売却を決意、1,375万ドル(約10億5,500万円)で売りに出している。太平洋を一望できる邸宅は敷地が約380平方メートル。寝室とバスルームは各4つ、人が入れる大きさの冷凍庫と冷蔵庫のある広いキッチンがあり、プールとテニスコートもある。1962年に建てられたこの物件は、ブラッドがジェニファー・アニストンと破局後に840万ドルで購入したもので、建築マニアの彼の意向なのか、ここ数年で増改築もしている。実は2年前に1,800万ドルで売りに出したものの買い手がつかず、今回は大幅値下げを決断したようだ。ルイジアナ州ニューオーリンズのタウンハウスや南仏のお城、北イタリアの土地など多くの不動産を所有している2人は現在、ブラッドが新作『World War Z』(原題)を撮影中のスコットランドに6人の子供たちと一緒に滞在中。16世紀に建てられた豪華なマナーハウス(領主の邸宅)に滞在している。(text:Yuki Tominaga)© Newscom/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)マネーボール (原題) 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!ブランジェリーナ、『ハリポタ』に夢中の子供たちと列車チャーターの旅アンジェリーナ・ジョリー、ボスニアの映画祭で表彰され、温かい拍手に感激の涙マット・デイモン、ブラピ&アンジーは「囚人のような生活を強いられている」ブラッド・ピット、アメリカにおける同性婚支持を改めて表明
2011年08月24日ブラッド・ピットとショーン・ペンという、ハリウッドを代表する実力派が顔を揃え、昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)に輝いた『ツリー・オブ・ライフ』。本作の公開を前にブラッドが、テレンス・マリック監督の演出技法について言及したインタビュー映像が到着した。1973年の監督デビュー以来、監督生活38年で本作がわずか5作目という寡作ながらも、そのいずれもが質の高い作品として注目を浴びるテレンス・マリックが、1978年に『天国の日々』で監督賞に輝いて以来のカンヌでの栄光を手にした本作。成功し財を成した実業家のジャックが若き日を回想。力こそが全てだと信じる厳格な父と、純粋すぎるほどの愛に満ちた母との狭間で葛藤し、父への反感を募らせていた無垢な日々の中で、暗黒の淵にとらわれそうな彼の心を、光のさす場所に留めたものは何だったのか――?ひとりの男の人生を通じて家族、生命を鮮烈に描き出す。公の場にほとんど姿を現さないことで知られるマリック監督について、ブラッドは「混沌とした中に真実を描き出す手法は見事」と称賛する。ブラッドが演じたのは、ジャック(少年時代)の父親だが、監督からは「脚本通りに演じるな」と言われたとか。監督自身も脚本を無視したその場での演出を施すことがあったよう。ブラッドはその一例として「例えば、夫婦が取っ組み合いの喧嘩をする場面で、即興で子供を放り込んでシーンのトーンをガラリと変えてしまうんだ」と明かしてくれた。ちなみにプロデューサーによると、少年時代のジャックら子役を選ぶのに2年の歳月をかけ、1万人近くをオーディションしたという。ショーン・ペンが大人になったジャックを演じることから「ショーンと同じクオリティ持った子役が必要だった」とはプロデューサーは語る。ここに監督の独創的な演出が加わり、パルムドール受賞の傑作が生みだされたわけだ。これまでとはまたタイプの違う父親像を体現したブラッドの演技にも、もちろん注目したいところ!『ツリー・オブ・ライフ』は8月12日(金)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reserved■関連記事:ブラッド・ピット、アメリカにおける同性婚支持を改めて表明カンヌ、パルムドール受賞作『ツリー・オブ・ライフ』試写会に5組10名様ご招待アンジェリーナ・ジョリー、竜巻被害にあったブラピの故郷に50万ドル寄付アンジーおのろけ全開!「ブラッドは男の中の男なのよ」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?
2011年08月01日おなじみのテーマソングと共に、不可能を可能にするあの男が帰ってきた!トム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の予告編がついに解禁となった。これまでのシリーズ3作で全世界14億ドルの興行成績を上げた最強のスパイシリーズ。第4弾では、トムとシリーズ第3弾の監督を務めたJ.J.エイブラムスが製作を務め、ピクサー作品で『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』などを手がけたブラッド・バードがメガホンを握る。物語の鍵を握るのは、副題にもなっている“ゴースト・プロトコル”。予告編では冒頭でいきなり、モスクワのクレムリンが爆破されるが、この事件に端を発して大統領による“ゴースト・プロトコル”なる指令がが発令される。そして、核戦争を企てるテロリストとして、トム演じるイーサン・ハントが率いるチームが容疑をかけられる。無実を証明することこそが、本作でのイーサンのミッションとなるようだ。この男の行く先々で爆発や銃撃が勃発し、屋根の上、水の中を進むことになるところも相変わらず…。プラハ、バンクーバーを経てたどり着いた先は成長著しい中東はアラブ首長国連邦の都市・ドバイ。全高828メートル、世界一高いビルとして知られるブルジュ・ハリファでの命懸けのスタントにトム自ら挑戦!宙ぶらりん状態での命懸けのバンジージャンプが好きでたまらないのも変わらず、といったところ?ちなみにブルジュ・ハリファでの撮影が行われたのは昨年の11月。全身黒の衣裳に身を包んだトムは、タワーの展望台“アット・ザ・トップ”から外へロープで吊られた状態で、ビルの外側を窓から窓へと駆け抜けるシーンに挑んだ。最上階や上空からはスタッフが見守り、地上には心配そうにビルを見上げる通行人やファンの姿が。見ているだけで思わず冷や汗が出るようなシーンだが、今回のスタントについて、イギリスのウェブサイトでトムは「観客を楽しませたいし、自分でスタントをこなすことも、こういった映画を作ることの一部だからね」、「スタントをする前はいつも、アドレナリンが出始める。すべてを準備万端にして臨んだ。観客も興奮するし、僕にとってもチャレンジになり、楽しいことだよ」と語っている。撮影当時は48歳。その冒険心は衰えることを知らない!トムに加えてジェレミー・レナー、ポーラ・パットンといったニューキャストもIMF(インポッシブル・ミッション・フォース: 不可能作戦班)に参戦。2006年の第3弾以来となる巨大なミッションが幕を開ける!『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は12月16日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル (原題) 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開Copyright © 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:『M:i 4』 USタイトルをトム・クルーズが発表!ドバイの世界最高タワーで撮影トム・クルーズ、シリーズ第4作『M:i:IV』がプラハでクランクイントム・クルーズ、滞在14時間来日も「次は『M:i:IV』でゆっくり来るよ」
2011年07月13日先月24日にニューヨーク州で同性同士の結婚を認める法律が成立したことを受け、以前からパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと共に同性婚を支持してきたブラッド・ピットが改めて、賛成の立場を表明した。ブラッドは「ニューヨークが加わったことで、このムーブメントに勢いがつくだろう。でも、どの州に居住していようと、自分の愛する人と結婚するのは憲法で保障された権利なんだ。この人は結婚してもいい、この人は駄目、なんてことは、いかなる州も決めてはならない。いろいろたゆまない努力によって、いつの日か差別がなくなり、アメリカ人の誰もが平等な結婚の権利を持てるようになるだろう」と語る。この見解に対して、彼の元には宗教団体などから「同性婚は家庭を壊し、子供たちを傷つける」といった内容の中傷メールもたくさん届いているそうだが、ブラッドは「僕のゲイの友達にも子育てしている人はいるけど、子供たちは愛情に包まれて育っているよ」と語る。前妻のジェニファー・アニストンと離婚後、パートナーとなったアンジェリーナ・ジョリーとは実子・養子を含めて6人の子供を育てているが、法的に結婚はしていない。「よく聞かれるけど、僕らが結婚するとしたら、それは誰もが結婚の権利を認められたときだね」。(text:Yuki Tominaga)写真は最新作『World War Z』(原題)撮影のときのブラッド・ピット。© Splash/AFLO■関連作品:マネーボール (原題) 2011年10月、丸の内ピカデリーほか全国にて公開ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reserved■関連記事:カンヌ、パルムドール受賞作『ツリー・オブ・ライフ』試写会に5組10名様ご招待アンジェリーナ・ジョリー、竜巻被害にあったブラピの故郷に50万ドル寄付アンジーおのろけ全開!「ブラッドは男の中の男なのよ」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?ブラッド・ピット、子供たちの後押しでアンジェリーナ・ジョリーとの結婚に前向き発言
2011年07月08日ブラッド・ピットの結婚についての前向き発言もあり、ゴールイン間近?とささやかれているアンジェリーナ・ジョリーが、英国の「Stella magazine」誌上で「ブラッドと一緒にいられて本当に幸せ」とコメントした。「彼は本物の紳士であり、男の中の男なのよ。愛情あふれる本当に素晴らしい父親だし、とてもとても知的。見た目も素敵だしね」と手放しでのろけるアンジーだが、結婚には相変わらず慎重な様子。ブラッドは6人の子供たちから質問攻めにあい、アンジーとの結婚について「考えなきゃいけないね」とコメントしたが、アンジーは「私たちは2人とも、子育てに熱心な親なの」と語るに留まった。9歳から2歳の双子まで6人の子供たちと過ごす時間をとるために「週末は必ず一緒。私は週5日しか仕事はしない。仕事のある日も朝食か夕食はなるべく一緒にとるようにするし、子供たちが仕事場に来て一緒にランチすることもあるの」と母親としての努力を欠かさないアンジー。「女性でいることが好き。子供を持つことができることも、ブラッドと一緒にいられることも、女性ならではの繊細さや自然な感情も大好きなの」と語った。(text:Yuki Tominaga)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:メガマインド 2011年春、公開ツーリスト 2011年3月5日より日劇3ほか全国にて公開ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reserved■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?ブラッド・ピット、子供たちの後押しでアンジェリーナ・ジョリーとの結婚に前向き発言ブラピ、カンヌ最高賞受賞前にアンジーの同伴で『カンフー・パンダ2』プレミアに【カンヌレポート9】パルムドールはブラピ主演作!日本作品は受賞を逃す結果に【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方
2011年06月01日最新主演作『ツリー・オブ・ライフ』が先日開催の第64回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールに輝いたブラッド・ピットが、パートナーのアンジェリーナ・ジョリーとの結婚を考え始めたとコメントをした。ブラッドは「USA WEEKEND Magazine」誌上で「子供たちから結婚について質問されるようになったんだ」と、2005年からのパートナーであるアンジーとの結婚について語っている。現在、ブラッドの両親の助けも借りながら、6人の子供を育てているブランジェリーナ。9歳のマドックス、7歳のパックス、6歳のザハラはもちろん、2人の実子である5歳のシャイロ、2歳になる双子のノックスとヴィヴィアンもやがて“結婚”というものについて興味を持つことは間違いない。「子供たちにとって、結婚というものが持つ意味は日に日に増しているようだ。だから、僕たちも(結婚について)考えないといけないと思う」とブラッドは語る。ブラッドはジェニファー・アニストンと結婚していた時期にアンジーと『Mr.&Mrs.スミス』で共演、05年にジェニファーと離婚している。アンジーはジョニー・リー・ミラーとビリー・ボブ・ソーントンという過去の共演者2人と結婚、離婚している。子供たちに「ママとパパはこれからキスするよ」と話して、愛情表現を隠したりはしないそうだが、「子供たちは『うえ〜、気持ち悪い!』なんて言ってるよ」と苦笑気味に語った。(text:Yuki Tominaga)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reserved■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?ブラピ、カンヌ最高賞受賞前にアンジーの同伴で『カンフー・パンダ2』プレミアに【カンヌレポート9】パルムドールはブラピ主演作!日本作品は受賞を逃す結果に【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック
2011年05月30日ブラッド・ピットが声の出演をしているアニメ『Megamind』(原題)のニューヨーク・プレミアが3日、AMCリンカーン・スクエア・シアターで行われ、息子2人を連れて出席した。息子のマドックスとパックスと一緒に、映画の内容にちなんだブルー・カーペットを歩いたブラピが演じたのは、歌が大好きなスーパーヒーローのメトロマン。TV番組「Extra」のリポーターに、家でも子供たちの前で歌うのかと聞かれて「まさか!」と否定し、「子供たちにはちゃんとした歌手に影響を受けてもらいたいよ。僕に歌の才能はないんだ」と笑った。アンジーは現在もハンガリーで自身の監督デビュー作を撮影中のため、この日は会場に来ることはかなわなかった。今月末の感謝祭のお祝いも、現時点ではブランジェリーナ家はどこで過ごすことになるかは未定。だが、「きっとどこかで七面鳥を捕まえてるよ。僕たちは軍の移動部隊みたいなものだから」とブラピは話していた。(text:Yuki Tominaga)© 2010 WireImage■関連作品:マネーボール (原題) 2011年公開メガマインド 2011年春、公開■関連記事:アンジー、ブラピと一緒に子連れでブダペストの温泉へブダペストで迷子になったブラピ、パパラッチに助けられるアンジェリーナ・ジョリーと子供たちが、ブダペストにお引っ越しブラッド・ピット、撮影休みの土曜日に愛娘とお出かけブランジェリーナ、アンジー新作『ソルト』のL.A.プレミアにツーショットで登場!
2010年11月05日トム・クルーズ主演の『ミッション・インポッシブル』シリーズの最新第4弾のタイトル(US版)が『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』であるとトム自らが発表!10月28日(現地時間)にアラブ首長国連邦のドバイにて記者会見が行われた。かつてTVシリーズとして日本でも人気を博したスパイアクションの映画版で、全世界でこれまでに累計14億ドルの興行収入を記録している。今回、前作で監督を務めたJ.J.エイブラムスが製作を務めており、トムもこれまで同様、製作と主演を兼ねている。監督を務めるのは『レミーのおいしいレストラン』の監督、ブラッド・バード。今月初旬にチェコのプラハでクランクインしたと報じられていた。このドバイでは現在、重要シーンの撮影が進められているとのこと。会見では、トム自身の口から『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』というタイトルが明かされた。4度にわたって世界最高のスパイ、イーサン・ハントを演じるトムは「ついに、帰ってきたよ!詳細はまだまだ明かせないけれど、このドバイでの撮影を皮切りに、イーサン・ハントは世界各国を飛び回るよ」と力強く宣言。ブラッド・バードは「我々は、本当のドバイの街を撮影できてありがたいよ。ブルジュ・ハリファ・タワー(※世界で最も高いタワー/全高828メートル)でいくつかのシーンを撮影したけれど、これをセットで再現しようとしても無理だからね」と語っており、これまでのシリーズでも見られた高所でのシーンは本作でも登場するようだ。なお、『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナー、『プレシャス』のポーラ・パットンがそれぞれシリーズ初参戦を果たしており、この日の会見にも出席。さらにマギー・Q、ジョナサン・リース・マイヤーズといった過去のシリーズに登場した面々の再登板も決定している。“プロトコル(protocol)”は「外交儀礼」、「議定書」、「協定」、「規定」などを意味するが、この“ゴースト・プロトコル”とはいったい何なのか?イーサンが今回、戦う相手は?今後、モスクワ、プラハ、バンクーバーと世界各国の都市での撮影が予定されている。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は2011年12月16日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。Copyright © 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル (原題) 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開Copyright © 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:トム・クルーズ、シリーズ第4作『M:i:IV』がプラハでクランクイントム・クルーズ、滞在14時間来日も「次は『M:i:IV』でゆっくり来るよ」
2010年10月29日今週9日(土)からキャメロン・ディアスと共演の『ナイト&デイ』が日本公開となるトム・クルーズが現在、プラハで『ミッション:インポッシブル4』(原題)を撮影中だ。『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード監督がメガホンを取る本作のストーリーは秘密のベールに包まれたままだが、敵役として『ミレニアム』シリーズのスウェーデン人俳優のミカエル・ニクヴィスト、『エネミー・ライン』のウラジミール・マシコフが登場することが明らかになった。トム扮するイーサン・ハントの仲間のエージェントに『ハート・ロッカー』で今年度オスカー主演男優賞候補となったジェレミー・レナーと、TVシリーズ「LOST」のソーヤー役でおなじみのジョシュ・ホロウェイが新たに加わり、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムスの続投は決定、ジョナサン・リース・マイヤーズとマギー・Qの再登場もうわさされている。今回はアラブ首長国連邦のドバイでのロケも決定している。同国政府の発表によると、撮影期間は少なくとも3週間以上を予定しているという。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:ナイト&デイ 2010年10月9日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOXミレニアム3眠れる女と狂卓の騎士 2010年9月11日よりシネマライズほかにて公開© Yellow Bird Millennium Rights AB, Nordisk Film, Sveriges Television AB, Film I Väst 2009 ミッション:インポッシブル4 (原題)ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.LOST [海外TVドラマ]© AXN Japan Inc. All Rights Reserved.■関連記事:トム・クルーズ×キャメロン・ディアス インタビュー!10年ぶりの共演に…嵐がトム・クルーズ&キャメロン・ディアスと共演!「VS嵐」に海外スター初出演トム&キャメロンが各都市でのアクションシーンを解説『ナイト&デイ』特別映像到着トム・クルーズ、滞在14時間来日も「次は『M:i:IV』でゆっくり来るよ」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第7回)映画で見てみたいカップルと言えば?
2010年10月07日新作『マネーボール』(原題)をロサンゼルスで撮影中のブラッド・ピット。撮休の24日は、娘のザハラとお出かけしていた。父娘が出かけたのは「アメリカン・ガール・ストア」。服やアクセサリー、人形などあらゆる女の子向け商品を扱うストアではパーティなどのアレンジも行っており、この日はミュージシャン、クリス・コーネルの愛娘のバースデー・パーティが開かれ、ザハラが招待されたという。ブラピとザハラは正午頃に、同店が入っている高級ショッピングモール「Grove」にやって来たが、Twitterなどを通じてあっという間にうわさが広がり、パーティがお開きになって2人が外に出て来たところには黒山の人だかりになっていた。ザハラと手をつないだブラピはご機嫌な様子で集まったファンに手を振りながら迎えの車に乗り込んだ。車内に入るや、ザハラはパーティのお土産の包みを開くのが見えたという。家族だけで固まらず、新しい友達を作ることで社会性も身につき、世界も広がるはず。ブランジェリーナ家の子供たちにとって、こうした機会は得がたいものではないだろうか。(text:Yuki Tominaga)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:マネーボール (原題) 2011年公開イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:ブランジェリーナ、アンジー新作『ソルト』のL.A.プレミアにツーショットで登場!ブラピ、敏腕GMの役作りで慣れ親しんだあごひげとおさらばブラッド・ピットがサッカーW杯のアメリカ招致委員会に参加映画館大賞『グラン・トリノ』に栄冠!中谷美紀が選ぶ1本は『アンヴィル!』【アカデミー賞】助演男優賞は『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツ!
2010年09月27日日本で、67か国目となる初登場1位を記録し、鑑賞後の満足度という点でも驚異的な高支持を集めている『カールじいさんの空飛ぶ家』。1995年の『トイ・ストーリー』から数えて、ピクサーとして記念すべき10作目となった本作でも、キャラクター、ストーリー、そして映像世界など“ピクサーらしさ”を余すところなく発揮している。ずばり、ピクサー作品の面白さの秘密はどこにあるのか?今回監督を務めたピート・ドクターは「新しいもの、人々が観たことない作品を作リ、驚きを与えるのがピクサー」と語る。彼を含む数々のクリエイターの発想を汲み上げ、作品ごとに異なる個性を発揮しつつ、“ピクサー作品”として質の高い作品を送り出し続ける秘訣は?スタッフの立場で数々のピクサー作品に携わり、本作でもプロデューサーを務めたジョナス・リヴェラに「ピクサー映画の作り方」を聞いてみた。こちらのリヴェラ氏は大学で映画製作を学んだのち、レコードショップの店員やハードロック・バンドのメンバーを経てピクサーに入社したという変わり種。こうした人物のアイディアをどんどん取り込んでいくところにも、ピクサーが常に面白い作品を作り続ける秘密があるのかも。まずは単刀直入に、ピクサーではどのように映画作りが始まり、どのようなプロセスを辿って製作されていくのか聞いてみた。「ピクサーの作品は、常に非常に“有機的”と言えるプロセスで進んでいき、そのプロセスは毎回異なるんだ。今回はまず、(監督の)ピート・ドクターが『モンスターズ・インク』の監督の仕事を終えて、しばらくバカンスに入ったのちに、再びクリエイティブ部門に戻ってきた。3つか4つのアイディアを持っていたんだけど、そのひとつが『ウォーリー』だったんだ(※『ウォーリー』でピート・ドクターはアカデミー賞の脚本賞にノミネート)。ただ、『ウォーリー』も最初はなかなかうまく話が進まず、いったん企画を横に置いておいた時期があった。そのときに、『カールじいさんの空飛ぶ家』の原型とも言えるおとぎ話のようなアイディア――お城が空を飛ぶというイメージが出てきたんだ」。ひとつの企画を進めつつ、行き詰まったところでいったん横に置いて全く別の企画に着手。何とも面白い進め方だが、そもそも、このアイディア自体も意外なところから出てきたそうで…。「ピート自身が仕事のプレッシャーから逃げ出したいと思ってて『飛んで消えたい!』っていう願望からアイディアが浮かんできたらしいよ(笑)。彼自身、一人でいるのが好き、ということも関係しているみたいだね。そして、次のきっかけとなったのは、ピートが偶然描いたある絵なんだ。老人が風船を持っているというもので、すごく笑える絵だった。その絵と空飛ぶ城の発想を混ぜ合わせて、結果的に老人が家を飛ばすという物語になったんだ」。何と!仕事からの逃避願望が新たな仕事へのアイディアを生むとは、何と言うクリエイティビティ…“サラリーマンの鑑”である(涙)。こうして、ぼんやりとしたアイディアが物語となり、いよいよピクサー作品として映画となるにはどんなプロセスを踏むのか?ここでリヴェラ氏の口から、ピクサーの“チーフ・クリエイティブ・オフィサー”ジョン・ラセターの名が。「映画作りの最初の段階、“ラフな鼓動”とでも言うのかな、作品の大まかなコンセプトが決まった時点で、ピートとボブ・ピーターソン(本作の共同監督・脚本)がプレゼンテーションを行ったんだ。その場にはジョン・ラセターやエド・キャットムル(ピクサー社長)、アンドリュー・スタントン(『ウォーリー』などを監督)がいて、その時点では視覚的なものは一切なかったので、とにかく内容を伝えたんだ。カール・フレドリクセン(=カールじいさん)という人物が、幼い頃にエリーという女性に会って恋に落ち、一緒に年をとっていく。その妻を亡くした彼が、約束を果たすために家を飛ばす、とね。すると彼らは『物語の中核となる部分、感情的な核心があって面白い』と言ってくれた。そして、ジョン・ラセターから『(コンセプトを)絵コンテに仕上げて、映画にしてみよう』ってGOサインが出たんだ」。来日した際の記者会見では、本作について古いディズニー・アニメーションへの“オマージュ”といった言葉も聞かれた。その意図は?「純粋に文字通りのオマージュという意味ではありません。言うなれば、この作品を作る上で、ディズニーの古き良き作品――『ピノキオ』や『ダンボ』、『バンビ』など、かつての黄金時代の作品を“指針”とした、というところかな。これらの作品には、嫌味な部分や皮肉っぽさがなく、優しさ、誠実さが伝わってくる。最近のアニメーションは、最先端の技術はあるけれど、とても早いペースで進んでいくでしょ?そういうものではなく、もう少し優しさのある作品を作りたかったんだ。僕たちが子供の頃に観た作品に影響を受けたように、いまの子供たちにインスピレーションを与えるようなね」。自身の仕事を「ライン上にいる350人ものクリエイターを見守り、まとめるレフェリーのようなもの」と語るリヴェラ氏。作品ごとに異なるクリエイターと仕事をしてきた彼から見て、今回のピート・ドクター監督はどのようなタイプのクリエイターなのだろうか?「確かに、ピクサーにはそれぞれ全く違った才能を持ったクリエイターがいるからね。うん、そうだな…アンドリュー・スタントンは、まず脚本家であるという点が、彼の作品づくりの大きな特徴となっているし、ブラッド・バード(『レミーのおいしいレストラン』監督)は、“純粋主義者”といえる要素を強く持っていて、それは彼が自身の作品づくりにおいて大切にしてる部分でもある。ジョン・ラセターは“庶民派”だね。そして多くの人を率いて仕事をするという素晴らしい能力を持っている。ではピートはどうか?まず言えるのは、彼には“ハート”があって、それが彼の作品と大きく関わってるということ。ときどき、奇想天外な発想もするけど(笑)、子供のような無垢な心、無邪気さを失っていない監督だね。彼がいるからこの世は少しは素晴らしい、そんな風に思えるくらい素晴らしい感性を持っているんだ」。来年は『トイ・ストーリー3』、さらに再来年には『カーズ2』など今後も話題作が目白押し。まずは、“最初の10分で泣けること必至”と言われる『カールじいさんの空飛ぶ家』でピクサーの底力を体感してみては?■関連作品:カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.トイ・ストーリー3 2010年7月、全国にて公開トイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D 2010年2月6日より2本立てにて全国公開© DISNEY / PIXARウォーリー 2008年12月5日より全国にて公開© 2008 WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.レミーのおいしいレストラン 2007年7月28日より全国にて公開© DISNEY / Pixar. All rights reserved.■関連記事:美しい映像だけでない、ストーリーにぜひ注目してほしい『カールじいさんの空飛ぶ家』公開直前!カールじいさんの家が浮かび上がる瞬間の特別映像をお届けアニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リードノムさん、ウエディング姿の夫人を優しくエスコート「母ちゃんのおかげで私がいる」ディズニー・ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』独占試写会に30組60名様ご招待
2009年12月28日