一年中松茸を楽しめる「松茸屋 銀座 魚松」国内外から選りすぐりの松茸を集めた「松茸屋 銀座 魚松」は、どの季節でもおいしい松茸を頂くことができる松茸専門店。中でも芳醇な旨味がとろけだす「近江牛と松茸のすき焼き」が看板メニューです。噛めば噛むほど幸せな味が口いっぱいに溢れる食事のひとときを堪能して。今だけルトロン会員限定特典として、オリジナル商品1品&3〜5万円相応の生の松茸盛り合わせをプレゼント。※本特典の有効期限は15日(日)までとなります。スポット情報スポット名:松茸屋 銀座 魚松住所:東京都中央区銀座7丁目15-7電話番号:03-3541-1599世界が愛するカジュアルダイニング「bills 銀座」バラエティ豊かなメニューが味わえると人気の「bills 銀座」は、定番の朝食メニューの他に、夜のデートや女子会にもってこいのディナーメニューも豊富に揃っています。まるで宝石のようにキラキラと輝く店内から銀座の街並みを眺めつつ食べる料理は格別。オトナ女子の夢がギッシリと詰まった贅沢な空間です。そんな「bills 銀座」で、ルトロン会員だけにシークレットサービスを提供。銀座の街を彩る空間で、一度食べたら忘れられない絶品メニューを味わって。※本特典の有効期限は21日(土)までとなります。スポット情報スポット名:bills 銀座住所:東京都中央区銀座2-6-12 Okura House 12F電話番号:03-5524-1900料理に、デザインに、際立つ美意識「アルマーニ/リストランテ&ワイン ラウンジ」イタリアの偉大なデザイナー、ジョルジオ・アルマーニがプロデュースした「リストランテ ワインラウンジ」でラクジュアリーなひとときを過ごしてみて。黒と金で統一された美意識溢れる店内で頂けるのは、洗練されたイタリアンと貴重なワインの数々。中でもおすすめなのが1日10組限定の「アペリティーボ ボックス」です。次々と運ばれてくる芸術のようなお料理に思わずうっとり。銀座の街を一望できる絶好のロケーションで、昼も夜も特別な時間をとことん味わって。50名様にアルマーニのスイーツライン「アルマーニ/ドルチ」の製品からステキなギフトをプレゼント。スポット情報スポット名:アルマーニ/リストランテ ワインラウンジ住所:東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ銀座タワー 11F電話番号:03-6274- 7005キャンドルスタジオ代官山緑がいっぱいの開放感溢れる店内は、キャンドルやアロマの良い香りで包まれています。そんなステキ空間で、オリジナルキャンドルやサシェを作ってみて。好きな色のキャンドルを選んで溶かし、好きなドライフラワーを入れて固めれば、あっという間にオリジナルキャンドルの完成です。インテリアとして置けば、良い香りで部屋中を満たしてくれます。さらに見た目も華やかなアロマワックスサシェは贈り物としても喜ばれそう。ルトロンでは、そんなワークショップが500円オフに。自分好みの個性あふれるキャンドルを作ってみて。スポット情報スポット名:キャンドルスタジオ代官山本校住所:東京都目黒区上目黒1丁目10番3号 代官山三番館3階電話番号:03-6873- 7850仕事帰りに心も身体もストレス“ゼロ”へ「0yoga」「0yoga(ゼロヨガ)」は銀座初の岩盤ヨガスタジオ。心と身体に溜まった日頃のストレスを、ヨガと岩盤のパワーでゼロにしちゃいましょう。常に湿度68%、気温38℃に暖められた清潔感溢れるスタジオで、じんわり流れる汗とともにリフレッシュ。基礎コースから応用コースまで豊富なラインナップから、自分のレベルにあったコースで無理なく続けられます。さらにはウエアのレンタルや水素水販売など、手ぶらで仕事帰りに寄れるのも嬉しいポイントです。ルトロンでは体験レッスンを1,500円でプレゼント。スポット情報スポット名:0yoga銀座店住所:東京都中央区 銀座4-2-17 銀座111レジャービル 11F電話番号:03-5159-2011最短距離で“自分史上最高のカラダ”に「FiNC Fit」先端科学の力で“自分史上最高のカラダ”へと変身することができる「FiNC Fit」。米国最高位の資格を持つプロトレーナーが、運動・食事・美容の観点から自分だけのプログラムを組んでくれるスペシャルジム。それぞれの身体に今必要な要素を効率的に吸収し、見違える身体へと導いてくれます。美しい身体を保つために、「FiNC Fit」オリジナルのスムージーも登場。ルトロン特典ではそんなサプリメントスムージーを1杯プレゼント。スポット情報スポット名:FiNC Fit原宿店住所:東京都渋谷区神宮前6-27-8 エムズ原宿ビルB1F電話番号:03-6450-5350美味しさの秘訣は“地産地消” 「リストランテ AO青山」南青山にある「リストランテ AO青山」の美味しさは、屋上菜園で収穫したお野菜&ハーブにあります。スタッフ全員で丹精込めて育てた素材をふんだんに使用したお料理は、新鮮で身体にも嬉しいものばかり。移り変わる季節に合わせて毎月メニューも変化するので、訪れる度に変化が楽しいお店です。四季折々の変化を舌で味わって。ルトロン特典では乾杯用スパークリングワイングラスを一杯プレゼント。スポット情報スポット名:リストランテAO 青山住所:東京都港区南⻘⼭3-3-3リビエラ南⻘⼭ビル1F電話番号:03-5411-6660日本人の心のふるさと“お味噌”を堪能「がらり 千駄ヶ谷店」絶品お味噌と黒糖焼酎をとことん味わうなら「がらり 千駄ヶ谷店」へ。全国から取り寄せた味噌と、奄美大島産の黒糖焼酎150種類を心ゆくまでご賞味あれ。築40年の古民家を改装したお店からは木のぬくもりが溢れ、アジト的な雰囲気を感じられます。こだわりのお味噌をふんだんに使用した「黒豚味噌漬け焼き」や「焼き味噌おむすび」は、見ているだけでも涎が出てくる絶品料理。優しい味わいに癒しのひとときを過ごしてください。ルトロン会員には料理長のおすすめを一品プレゼント中。何が出てくるのはその日の料理長の気分次第。料理を待つ時間も楽しめます。文/おゝしろ実結スポット情報スポット名:がらり 千駄ヶ谷店住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-6-4電話番号:03-5786-1820
2018年07月17日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:まずは、2人の出会いやバックグラウンドについて教えてもらえるかな。クリス:ムサと僕は、もともと高校ぐらいからの親友で、いつも一緒につるんでいるような仲だったんだ。2人ともファッションが大好きだった。とはいえ、当時(10年以上前)はあまり選択肢がなかったんだけどね。それでもカッコイイアイテムが欲しかったんだ。マキ:高校卒業後は、どんな進路を歩んだのかな。ムサ:僕は、ナイロビ大学に行ってデザインを学んだ。卒業後は、グラフィックデザイナーとして3年ぐらい広告代理店で働いた後、Made with Loveというデザイン会社を立ち上げた。クリス:僕は、大学には行かなかったんだ。当時は、大学という4年間のコミットメントはちょっと違うかなと思って。なんか教室で座って講義を聴くというスタイルが自分には合わないと感じたんだ。今もその考えは変わってはいないけど、若かったし、楽観的に考えていた。進学しなかったことを後悔することもなくはないけど、自分にとっては毎日が学びであるし、いまの自分を形成してくれたまわりに感謝しているよ。キャリアとしては、コピーライターの仕事を中心にやってきた。マキ:BONGOSAWAというブランドについて教えて。ムサ:ナイロビという街を体現したブランド。ナイロビを盛り上げるブランド。自分にとってナイロビはホームであり、すべて。クリス:ナイロビという都市、スラムに至るまでの街のエネルギーや鼓動を伝えるブランド。マキ:わたしもBONGOSAWAのTシャツなどを何枚か持っているけど、基本的に黒ベースに、白のグラフィックデザインというモノトーンなストリート・スタイルが特徴的だよね。ムサ:アフリカのファッションというと「カラフル」というステレオタイプがある。でもBONGOSAWAはあえて、黒が基本。特徴的なグラフィックで、メッセージ性を大切にしている。例えば、「The Courier」というテーマのカプセル・コレクションでは、実際に「The Courier」というタイトルのオンライン雑誌を自分たちで作って、そのグラフィックやコンテンツをTシャツなどのアパレルにした。雑誌の第1号のメッセージは「解放」だった。次のコレクションでは、「ナイロビ、労働者回帰」をテーマにガテン系の労働者たちにインスピレーションを受けたストーリー展開を予定している。「ナイロビ発グローバル」という挑戦マキ:わたしは、何度かナイロビを訪問しているし、ナイロビのクリエイティブシーンが盛り上がってきているのを肌で感じている。でも、日本を含めて、世界にはまだまだ伝わりきれていないと思う。BONGOSAWAというムーブメントは、どのようにしたらもっと世界に広まっていくかな。クリス:ナイロビという地元で活動していても、グローバルな視野やマインドセットを持ち続けることは絶対に必要。ただ、それだけでは足りないんだ。世界のカルチャーシーンに対してもっとプレゼンスを発揮していかなくてはならない。そのためには、オーセンティック、つまり本物・信頼できるものであることが重要。それから、ナイロビのクリエイティブ業界がもっと持続可能なものになっていかなくてはならない。マキ:持続可能というのはどういう意味かな。クリス:個々のビジネスが育っていくだけでなくて、産業を作って行く必要がある。さっきコラボレーションという話をしたけど、クリエイティブ業界にいるみんなが協力しあって、もっと団結して、世界にアピールできるようなものを作りあげていかなくてはならない。マキ:いままでは残念ながら限られていたけれど、特に欧米の文化的な領域においてアフリカのプレゼンスは少しずつ高まってきていると、個人的には思っている。賛否両論あると思うけど、一度も植民化されずにテクノロジー先進国として発展した仮想のアフリカの国ワカンダを舞台にしたスーパーヒーロー映画で、全世界で記録的なヒットを起こした『ブラックパンサー』についてはどう思う?BONGOSAWAのムーブメントにとって追い風になるのかな。クリス:ブラックパンサーは、個人的には、必ずしも、最高に優れた表現方法だったとは思っていないけど、アフリカをテーマにして、もしくはアフリカにインスピレーションを受けた映画として、一つの大きな通過点だといえると思う。黒人プロデューサーやライター含め様々な人々が協力しあって、(アフリカ人が)待ち望んでいた、アフリカ人が主人公のアフリカが舞台になっている未来志向の物語を、世界中の観衆に対して伝えたという意味では、非常に勇気付けられるものだった。ぼくらは、あまりにも長い間、蚊帳の外に立たされてきた。アフリカには素晴らしいものがある。しかし、それがどれだけ奥深いものであったとしても、世界の関心は低く、その価値が世界に知られていないのは、もっとも悲しいことだ。マキ:ブラックパンサーは、一つのハリウッドの成功事例でしかないけれど、世界がアフリカにより注目していくという動きは、今後ますます増えていくだろうし、そう願いたいね。クリス:一人の起業家として、アフリカの成長、アフリカ人の活躍、アフリカの経済成長をリアルなものとして感じている。一方で、若者に与えられたツールやリソースは非常に限定的なんだ。若者に機会がないというのは、アフリカの機会を捨てているようなもの。多くの人々がより豊かな生活を送れるようになる機会をね。一方で、ポジティブなマインドも持ち続けている。クリエイティブ業界の様々なチャレンジはあるけれど、ぼくらはよりよい状況をつくっていけると思っている。マキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年05月29日アレク母、念願のプチ整形元AKB48のメンバー・川崎希の夫で、モデルの「アレク」ことアレクサンダーが12日、ブログを更新。母がプチ整形を受けたことを報告した。母の日の贈り物だというこのプチ整形。アレクの母は、かねてより美容整形に興味を持っていたのだという。はじめは相談だけのつもりで、アレクと川崎と共に美容整形外科を受診したそうだが、そのまま美容レーザーとヒアルロン酸、ボトックスの注入を受けたという。見事若返りに成功!施術を受けている間からご機嫌だったというアレク母だが、その仕上がりは大成功。美しさに磨きをかけた。アレクは「カルメン母ちゃん若返ったぞよかった よかった」(アレクサンダーオフィシャルブログより引用)と、プチ整形で美しくなった母の様子を綴っている。その後はコスメカウンターに立ち寄り、化粧品をショッピング。こちらもアレクからのプレゼントとのことで、今年の母の日の贈り物は「数十万コースだ笑っ」(アレクサンダーオフィシャルブログより引用)とのこと。若干高くついた母の日になったようだが、若返った自分の肌を見て喜ぶ母の姿は、アレクにとってお金以上の価値があったに違いない。(画像はアレクサンダーオフィシャルブログより)【参考】※アレクサンダーオフィシャルブログ
2018年05月15日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:ハジラは、今は主にジュエリーデザインを手がけているけれど、元々は、理系で研究所でも働いていたんだよね。簡単に今までの経歴を教えてもらえるかな。ハジラ:OK。わたしは、ケニアの中流家庭に生まれて、ナイロビで育った。元々、理系的なものに興味があって、高校の時から生物学、化学、物理学などを学んでいて、大学は米国のボストンにある大学に留学をした。そこでは、最初、生物学を専攻していたんだけど、途中で、ちょっと違うかなと感じて、化学に転向したんだけど、最終的にはやっぱり物理学がおもしろいと思い始めて。ただ、物理学の勉強を始めたころには、もう卒業間近だったんだけどね。それで、卒業後の3年間は、そのままアメリカで生物医療関係のラボに就職して、生化学研究員として商品開発に携わっていたの。マキ:アメリカで研究員をしていたとは知らなかった。わたしが始めてハジラにあったのは、2015年だけど、そのときは、ハジラはジュエリー制作もやっていたけど、メイクアップアーティストの仕事もしていたよね。ハジラ:生化学研究員の仕事は楽しかったんだけど、実は副業もし始めて。それが、たまたま化粧品の代理販売の仕事で、その仕事を通じて、化粧品のこととかマーケティングのこととかを学んだ。でも、そうこうしているうちに、米国での研究員の仕事がなくなってしまって、ケニアに帰国した。マキ:それはとても面白い視点だね。今のハジラのジュエリー・デザインに繋がる筋が少し見えた気がする。物理学に想像力が必要という部分をもう少し詳しく教えてもらえるかな。ハジラ:物理学は、目に見えない力を扱う学問。実際は見えないものや、見たこともないものを可視化して、理解するには、イマジネーションが必要になってくる。結構、「解釈不能」みたいなことも多いから。例えば「ある分子が、ある空間に存在して、ある動きをしている…」みたいな概念を習って、それを想像のなかで、可視化することが求められる。ジュエリー・デザインに置き換えると、どうやって顧客のイメージを形にするかということにとっても非常に重要な要素。特にわたしはカスタムデザインのジュエリーをよく作っているので、例えば顧客がどんなものを欲しているのかとか、彼らの感情とかを汲み取って、それをビジュアルにして提示する必要がある。想像力がなかったら、カスタムジュエリーは作れないと思う。マキ:起業のセオリーでも、MVP(ミニマル・ヴァイアブル・プロダクト:実用最小限の製品)をまず作ることを目指すという考え方があるけど、まずやってみて、手を動かして、形にするというプロセスは、想像力と現実化したり、クリエイティビティを活発化させる上で、一番重要なことかもしれないね。スケッチがない場合、顧客とのイメージ共有はどうやってやっているのかな。ハジラ:だいたいヒアリングをして、わたし自身が完成イメージを可視化できたら、オンラインでそれに近いような画像を探して共有したり、すごく簡単にサンプルを作ってみたりするかな。たまに簡単なスケッチをすることもあるけど、基本は既存の画像でイメージ共有をしている感じ。ちょっと難解で「意味不明」なデザインマキ:アフリカとかケニア的なカルチャーは、影響しているのかな。ハジラ:アクセサリー作りにあまりアフリカらしさはないかな。色、テクスチャー、材料は特徴的だけれど、必ずしもアフリカのカルチャーが影響しているわけじゃない。両親は地方出身だけど、欧米的な影響を受けて、都会で育ったし。サイエンスのバックグラウンドのほうが、ジュエリーに影響している。アフリカの文学もあまり知らないし、あまり興味もないけど、サイエンスはすごく興味あるし、確実に自分のクラフトに影響していると思う。「想像力」を「創造力」に変えるヒントマキ:他人の目を気にしないというのは、日本やケニアのようにコミュニティ重視で、非個人主義的な社会のなかでは、必ずしも簡単なことではないけれど、そういったバリアを超えて、自分のイマジネーションをもっと形にしていくことができる人が増えるといいね。最後に、ハジラの今後のビジョンを聞かせて。ハジラ:アフリカン・ジュエリーを、アフリカ人たちの間での主流ジュエリーにすること。真珠やゴールド、ダイアモンド以外にも、同じように素晴らしいアフリカ大陸産の素材があるということを、もっと広めていきたい。アフリカ人発のデザインが、欧米産のもの以上に素晴らしいものとしてみてもらえるようにしたい。少なくとも、マサイ・ビーズは、それなりにグローバルな位置づけを確立させている。アフリカ人が手がけるアフリカン・ジュエリーを、公式の晩餐会などの重要な場にもっと露出させていきたいと思う。Photo by Photo via Phowzieマキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年04月27日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。Mama Rocksを立ち上げたサマンサとナタリー筆者は、ナイロビで出会った知人の紹介で、Mama Rocksを訪ねたのがきっかけで、それ以来ナイロビを訪問するたびに必ず訪れています。その魅力は、こだわりの素材と独自のフレーバーが特徴のグルメバーガーそのものだけでなく、Mama Rocksブランドの背景にある、サマンサとナタリーのビジョンやミッションなのかもしれません。UK出身の二人が、どういったきっかけで、なぜナイロビで起業したのか、なぜバーガーなのか、なぜ地元のクリエイターたちと連携したブランド作りを行うのか。彼女たちの想いや起業のストーリー、そして人生設計に、私たちが「本当にやりたいこと」を見つけるためのヒントが隠れているかもしれません。「どんなレガシーを残したいか」。時間をかけて、じっくり自分と向き合うことで見えてきた、歩むべき道マキ:まずは起業に至るまでのストーリーを教えてもらえるかな。サマンサ:イギリスの大学を卒業した後、わたしもナタリーも人事系の仕事をしていたの。ナタリーはメディア業界、わたしはチャリティー業界で就職していた。マキ:今のバーガーショップのフィールドとは全く違うところからスタートしたんだね。サマンサ:そう。チャリティー業界で何年かキャリアを積んで、生活は充実していた。一方で、かなり残業もして忙しかった。でもあるとき、ふと立ち止まって振り返ってみる機会があって、あることに気がついて…。仕事に投資している自分のエネルギーや努力を、もっと自分のためになる何かに使いたいっていう気持ちが芽生えてきた。それから、自分の道を切り開くという選択肢が魅力的に思えてきたのもある。マキ:何か具体的な影響やきっかけがあったりしたのかな。サマンサ:共に起業家である両親の影響は強いと思う。常に「自分のボスになれ」と言われ続けてきた。両親には、いつもそういう風に鼓舞されてきたかな。マキ:身近に起業家のロールモデルがいるのは心強いね。でも、なんらかのロールモデルがいたとしても、本当に自分のやりたいことを明確にして、決断をしてキャリアを進めていくというのは、誰にとっても難しいことだと思う。サマンサ:両親の影響だけじゃなくて、すごく長い時間をかけて、自分自身についてもじっくり考えた。それによって自分のことを理解することができた。何によって自分が突き動かされるのか。あとそれから重要だったのは、自分が残したいレガシー(後世に残すもの)は何なのかについて考えたこと。つまり、より広い世界に対して、わたしはどのような影響を残せるのかということ。マキ:バーガーを一つのメディアとして捉えている点は面白いね。ナタリー:メディアとしてのバーガーは、わたしたちの価値観を表現するのに適切だっただけでなくて、アフリカ料理の様々なフレーバーを凝縮させて、発信するのにも好都合だったと思う。アフリカ料理は、まだまだグローバルに知られていないという事実もあるので。マキ:起業の場所として、ナイロビを選んだのはなぜ?サマンサ:父がケニア人で、両親も13年以上ケニアに住んでいるという影響は一つある。それから、わたしとナタリーもケニアを頻繁に訪問するなかで、明らかな経済成長を目にして、ビジネス機会としても魅力的だった。東アフリカの中では、もっとも大きい市場だし、中産階級の人口も拡大している。こうした中産階級の人々は、旅に慣れていて、食べ物やサービスに対する期待値も高い。それにもかかわらず、わたしたちがMama Rocksを立ち上げた当時は、彼らのニーズを満たすサービスは限られていた。それからナイロビは、アートシーンも盛り上がっていて、すごくエキサイティングな都市だったから、むしろナイロビじゃなかったらどこ?という感じもあった。マキ:生まれ育ったUKを離れて、ケニアでの起業というのは大きな変化だと思うけれど、どんなことが特に大変だった?サマンサ:個人的には、起業のために親元に戻らなければならなかったということが大きいかな。自立した社会人として今まで生活してきたのが、いきなり逆戻りして子どもになるような感覚は、あまり気持ちいいものではなかった。それから、文化的ギャップも経験した。男性は、ビジネスとなると、大概、他の男性に向かって話を始めて、なんか脇に追いやられる感じを味わったのも不快な経験。自立した強い女性としてやってきたという経験があるからね。実務的なチャレンジとしては、市場に高品質・高価格というグルメバーガー(Mama Rocksのバーガーは、900円前後)の位置づけを理解してもらうことや、そもそも高品質な食材を提供してくれるサプライヤーを探すことなどが大変だった。マキ:起業というと「自分のボスになる」という要素が強調されるけれど、そのプロセスにおいては、実際に経済的にも精神的にも、ある意味、自立とは逆に、人に頼らなくてはならない場面も多々あると思う。姉妹での起業というのは、強みになっているのかもしれないね。サマンサ:ナタリーと一緒に起業しようと思ったのは、自分たちの背景や影響が似ているから。わたしたちは大親友で、一緒に働くのは楽しいし、絶対的な信頼関係がある。ほかのビジネスパートナーは考えられないかな。「わたしたちも、Mama Rocksも主人公じゃない」。世界の若者を鼓舞し続けるためのドミノエフェクトをつくるマキ:「アンダーグラウンド」というのは、あまり大々的には発信しづらいということなのかな。ナタリー:文化的にも歴史的にも、アフリカにおいて、アート、芸術分野はあまり賞賛されたり、推奨されたりしてこなかった。生計を立てるのに適切な領域ではない、というのが上の世代の考えだった。若者がそういったフィールドに進むことも、推奨されない。自分が何にパッションがあって、どうやって自己表現するか、家族に自分が何者かをどう表現するかはアフリカの人にとってプライオリティではなかった。マキ:クリエイティブ業界のキャリアが、応援されづらいというのは、必ずしもアフリカに限ったことではないと思う。経済成長の過程にある国においては、より実務的なキャリアが優先されるのかもしれないね。クリエイティブにこだわるのはなぜ?ナタリー:わたしたちは、クリエイティビティや自己表現こそが、アフリカ大陸の成長や変化をもたらす要素だと思っていて。恥ずかしがらずに、才能を忌憚なく発揮させることが必要だと思う。同時に、若者がパッションに従ってやりたいことをやる、というのを推奨していきたいとも思う。若者、そして彼らのクリエイティビティが、アフリカを変えると思っているから。彼らのパッションに火をつけるブランドになりたい。サマンサ:クリエイティブな考え方の重要性は、必ずしもクリエイティブ業界とかクリエイターに限定される話ではなくて。既存の枠組みに囚われずに、新しいやり方を提案するっていくこと。例えばケニアではM-Pesa(エムペサ)というモバイル・マネーのサービスが普及していて、銀行口座を持っていない層にも普及している。クリエイティビティがなかったらこういったサービスが生まれたり、普及したりしなかったと思う。長い時間をかけて、自分の生い立ちや価値観にじっくり向き合う、そしてそこから自分がどんなレガシーを残したいかを考える。グルメバーガー事業というビジネスの表層からは想像できない、サマンサとナタリーの深い思いやパッションが非常に印象的でした。自分自身を深堀しつつ、最終的には自分自身やキャリアを超えたより広い世界に、情熱の矛先があるからこそ、揺るぎない信念のもと、自分の好きなことを継続し続けられるのかもしれません。Mama RocksWebsite|Facebook|Twitter|Instagramケニア人の父とナイジェリア人の母を持ち、UKで生まれ育った姉妹起業家ナタリーとサマンサが、ケニアの首都ナイロビで始めた、コンテンポラリーなアフリカンテイストのグルメバーガーショップ。 ▶︎ノマド・ライター マキが届ける『ナイロビ、クリエイティブ起業家の肖像』・#001 「正しいことをしているという確信」。選択肢がありすぎる現代でも道に迷わない観察者、ヴェルマ・ロッサ▶︎オススメ記事・15店目:「ポテトとジンジャーで世界を平和にする」。駒澤大学に佇む、他社と手を組みクラフトマンシップを発信するお店、Brooklyn Ribbon Fries。|フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』・保守的な国ケニアで“出る杭”として活躍する姉弟クリエイティブ起業家から学ぶ「日本人に欠けていること」All photos via Mama Rocks unless otherwise stated. Text by MakiーBe inspired!
2018年03月28日何となくダルくて辛いとき、家の中でじっとしていたくなりますよね。そんな日常のプチ不調は、東洋医学のお灸で気分チェンジしてみませんか?実は100均の〔ダイソー〕には、パッケージがかわいらしくて初めての人でも扱いやすいお灸があるんです。お灸の温熱効果で、からだの中の気の流れを整えるセルフメンテナンスにチャレンジしてみましょう。お灸女子は〔ダイソー〕へ!ここ数年、お灸を使う女性が増えてきています。そこで活用したいのが100円均の〔ダイソー〕。誰でも簡単に自宅でお灸をするなら、ここを使わない手はありません。実は〔ダイソー〕大型店にはお灸を取り扱っている店舗が多く、写真のようにおしゃれなお灸も登場しています。しかも100円という破格のお値段、そして自宅で気軽にできる手軽さは一度ハマると、やみつきになってしまう可能性大!しかし大型店といえども、在庫状況などはその日によって異なります。無駄足にならないよう、事前に在庫や取り扱い状況をお問い合わせしてからでかけるのが確実ですよ。かつてお灸というと、「熱くて辛い」というイメージがありました。ところが近年、女性の気持ちを考えて、香りにこだわったタイプやデザインもかわいらしいタイプも増えています。特に〔ダイソー〕のおしゃれお灸は、かわいらしいネコのイラスト付き。使わないときは部屋に置いておけば、雑貨のような雰囲気にもなります。どんな種類のお灸があるの?〔ダイソー〕で人気の和漢植物配合のお灸は、ローズ・カモミール・シナモンなど、エッセンシャルオイルの種類が違っており、入浴剤のようにその日の気分で使いわけることができます。いざ、お灸を使ってみよう!〔ダイソー〕のお灸は、もぐさ(よもぎの葉を乾燥させたモノ)を和紙で包み、紙パルプの上にのせた「台座灸」タイプと呼ばれています。もぐさは台座が肌との間にあるため、ヤケドをする可能性が少なく初心者でも安心して使うことができるんです。さらに、白色の円形シールを利用することで、熱の伝わりを柔らかくしてくれます。使い方はとても簡単!まずは、白い円形の調熱シートを先にツボに貼ります。この超熱シートは熱さを3段階に調整できる優れもの。以下の内容を参考に、あなたに合った貼り方をしてくださいね。【熱さレベル★】外と内シール(内側の小さな円は自分で剥がせます)両方を使用。ほんのり温かい程度でいいときに。【熱さレベル★★】外シールのみを使用。熱さを感じつつ、少し和らげたいときに。【熱さレベル★★★】シートは使用しない。お灸本来の熱さを感じたいときに。お灸に火をつけて、調整シートの上にのせます。※お灸の台座は裏側がシールになっています。ツボにのせると3分程度でじんわりと温かくなってきます。さらに、煙が出なくなるところから温かさを感じられますので、慌ててお灸を外さず、リラックスして熱の心地良さを楽しんでください。お灸ライフを楽しむために知っておきたいことお灸はやり過ぎに注意。1日1回、回につき最大5個までを目安にしておきましょう。手や足など左右対称にあるツボの場合は、左右で1セットにしてくださいね。あくまでも即効性を求めるのではなく、1個ずつの効果を実感しながら行うのがおすすめですよ。〔ダイソー〕のお灸は、オススメのツボ位置が書かれた紙も一緒に入っていますから、どこから使おうか迷ったら、参考にしてみるとよさそうです。●ライター安藤美紀
2018年02月28日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。連載第1弾のゲストは、昨年末初来日し、Be inspired!でも取り上げたクリエイター・ユニット2ManySiblingsの一人、ヴェルマ・ロッサ。ヴェルマは、ナイロビを拠点にヴィジュアルコンテンツの制作・編集・配信や、地元のクリエイティブ起業家を集めたイベント開催などを手がけるマルチなクリエイター姉弟ユニット2ManySiblingsのクリエイティブ・ディレクションを担当。筆者とは、2015年にナイロビで開催されたイベントで出会って以来の関係で、昨年末には、弊社ブランドのビジュアルの制作を依頼したりと、協業も始めています。2ManySiblingsは、2013年に、拠点であるナイロビのクリエイティブシーンやストリートスタイルなどの記録、Tumblrへの投稿を開始。米国VOGUEにも取り上げられるなど、今や欧米を中心に世界的に注目されています。ヴェルマ個人のInstagramのフォロワーは、約3万人。ナイロビ拠点のクリエイターとしては、無視できない存在になりました。独自スタイルが注目されてモデルとして被写体になることも多いヴェルマですが、決してセレブリティになることはなく、謙虚に自分の人生に向き合っています。そして、未だマスメディアからは(多くの場合ネガティブに)断片的な情報しか発信されていないアフリカの、ポジティブなストーリーを発信したいと使命を持って活動しています。今回はそんなヴェルマのあり方と、その生き方に結びつくに至った考えやエピソードを通じて、ある一人の「クリエイティブ起業家の肖像」に迫りたいと思います。「わたしはキュレーター、地球の花、観察者、そしてスポンジ!」。ヴェルマ・ロッサって何者?マキ:そうだね。最初に聞きたいのは、ずばり、ヴェルマ・ロッサは何者なんだろう。ヴェルマ:わたしは、キュレーター。わたしは、地球の花!マキ:(笑)ロッサ(ローズ)は、花の名前だしね。ヴェルマ:ミドルネームはローズだけど、「地球の花」というのは、もうちょっと比喩的な意味。つまり、成長して、素晴らしいものとして開花するという自分自身の進化の過程かな。マキ:なるほどね。キュレーターとしてのヴェルマがどう形成されたのか、とても興味があるんだけど、生い立ちを教えて。ヴェルマ:いろいろな事に対して、関心や意識が高い子どもだったかな。成長の過程における自分の経験に影響されたと思う。夢のように素敵な生い立ちだった。ヴィンテージの電化製品のコレクターでもあった叔父がいて、いつも母親がホームメイドジャムを作ったり、ベーキングしたりして、父親は60年代のアフリカン・ジャズを毎日かけたりしてた。家の前には、線路があって、コーン畑が一面に広がっていた…。10代は割と普通だったかな。髪を剃りあげて青に染めたりはしたけど!マキ:素敵すぎる生い立ちだね。今のキュレーターの活動に結びつくような要素もありそう。ヴェルマ:わたしは、観察者であり、スポンジなの。自分自身に、ある種の感情をもたらすようなこと、人々、時間や空間を捉えるのが好き。自分の経験や学びの進むべき方向性をより多く得られたり、オルタナティブなあり方を吸収できる機会を探求し続けているだけ。視覚的なものに対しての感覚が強くて、写真も独学で習得した感じ。「ナイロビの断片をシェアしたいと思った」。アフリカにおけるクリエイティブ先進国、南アフリカからから自国にクリエイティブ活動を持ち込んだパイオニアマキ:2ManySiblingsの活動を表面的に見ると、SNS発信やイベントのプロデュースなど、アウトプットがメインという感じもするけれど、ヴェルマの活動の本質は、周囲を観察し、学ぶというインプットなのかもしれないね。いまの活動(ビジュアル・ストーリー・テリング)を始めるきっかけとかってあったのかな。ヴェルマ:7年間過ごした南アフリカでの生活が直接のきっかけかな。時間もあって、何か刺激が必要だった。アーティスティック表現を求めてた。ヨハネスブルグでの、最高にクリエイティブな表現者たちとの出会いも大きかった。マキ:前回、東京で対談イベントを開催した際に言っていたけど、2013年から今に至る間に、TumblrやInstagramというツールが、一気に普及したのはヴェルマの成功につながっているよね。インターネットやスマホ、SNSで個人が発信するのが簡単になって、特に画像は言語の壁を超えることができるからメリットも大きいけど、デジタルツールが「クリエイティビティ」そのものや、自分の生き方にどう影響していると思う?ヴェルマ:奇妙な感じ。作品のライフスパンが非常に短くて、人々は常に次なる何かを期待している。つまり、すぐに忘れて次のものに飛びつく。実際に、生のアート作品を見たりするのに比べて、芸術的価値も下がる。ネット上に存在するものとしては、永久に存在するわけだけど、注目されるのは一瞬のこと。ものによって、例えばGURLS TALK(英国モデルのアドワ・アボアが立ち上げた、女の子が安心して自分たちの経験を共有するためのプラットフォーム)とかは、メンタルヘルスとか、セクシャリティ、アイデンティティなどのトピックについて有意義なディスカッションがされたりしているけどね。みんなすごく本音を言っている感じはある。今は、どうやってもっとIRL(In Real Life=現実の世界)での存在価値を高められるかを考えているところ。少なくとも1週間に2回とかは、スマホから離れてデトックスしたりもする。SNSによって、自分自身が認知されたり、活動の幅が広がったり、評価されたりして、海外での仕事が増えたりしている一方、不健康な側面もある。ラブ・ヘイトの関係だね。マキ:ポスト・インスタグラム時代もいずれやってくるだろうし。ヴェルマ:SNS以前の時代のほうが、自己表現の方法は優れたものがあったと思う。芸術家たちは、より現実世界と向き合っていた。バスキアとかピカソとか、ある意味、これまで以上に今っぽさがある。マキ:素晴らしい芸術家たちは、しばしばその評価が付いてくるのは死後という問題はあるけどね。そういう意味では、今の時代は、クリエイターたちが、即時にキャピタライズできる可能性があるという意味では、テクノロジー活用のメリットがあるようにも思う。「常に次のプラットフォームを模索し続けている」。変化する世界において、自分も進化し、よりよい世界をつくるマキ:悪いニュースのほうが、ニュースになりやすいというは一般的にも言えるけどね。ヴェルマ:ただ、CNNがやっているAfrican Voicesというセグメント(旅、ファッション、アート、音楽、テクノロジー、建築など様々な領域において、独自のサブカルチャーを創出している、今最も輝くアフリカ大陸の逸材を紹介するコーナー)は、そういったマインドセットの変革に向けてのいい動きだと思う。マキ:ヴェルマたちのような個々のクリエイターたちが活発化すると同時に、影響力のあるCNNのようなプラットフォームが、少しずつ多様化していくのはいい動きだね。ヴェルマ:あと教育カリキュラムも重要。現状、欧米教育においてアフリカ大陸に関する情報が組み込まれていない。きちんとした情報と仕組みに基づいて教育されない限り、人々の意識は変わらない。未だに、アフリカ大陸が一つの国だと思っているような人もいるというのは、信じ難い!マキ:そういった現状に対する、ある種の反発のようなものも、ヴェルマのクリエイティブな活動のエネルギーになっているのかもね。ヴェルマは、自分のやりたいことをできている(もしくは見つけた)という感覚があると思うけど、世の中で自分のやりたいことをそこまで明確にもって、かつ突き進めていける人たちばかりではないよね。自分のやりたいことはどう明確になったと思う?ヴェルマ:うーん…。「天使の啓示」みたいな一つの出来事はないかな。自分が発信する画像に対してポジティブな反応をもらうことは、自分が正しいことをしていると証明される感覚。でも自分自身は、常に変化し続けていて、進化し続けている。今何かパッションを持ってやっていることが、必ずしも来週、来年に同じかどうかわからない。常に次のプラットフォームを模索し続けている。世界に対して、より影響力があって、かつ自分自身もより満足できるようなプラットフォームをね。マキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年02月19日転機をチャンスにする人生の変え方を、ポテンシャル経営研究所代表、「ひとり起業塾」主宰・滝岡幸子さんに聞きました。起業の心得「10年後の自分を設計するための起業を」【起業のどんなところがおすすめ?】「“スマホ1台で起業できる時代”といわれていますが、実際、起業のハードルは昨今、低くなっています。例えば何かを販売しようとする場合、Webショップを設けさえすれば店舗を持つ必要がなく、注文に合わせて生産すればいいので、大量の在庫を抱える心配もない。商品の宣伝も、SNSを通して行える。特に30代前後の女性は、デジタルネイティブの世代なのでアドバンテージがある。会社に勤めて生活費を確保しながらでも、自分の好きなペースで、ローリスクで起業できる時代です。好きなことを、自分の好きな裁量で行ってお金を稼ぐことのハードルが、低くなっている。やり方を選べば“やって損はない”とさえいえますね」(「ひとり起業塾」主宰・滝岡幸子さん)【最初に準備するべきことは何ですか?】「自分が心からしたいことは何か、そしてそれをいかにしてビジネスに結び付けるかを考える必要があります。新しい可能性を探すために、ぜひ社外の趣味サークルやセミナーに足を運んでみて。本を読んだり、ネットで起業家を探して参考にしてみるのもいい。職場の外に出て、普段自分が触れていない情報を得ることで、方向性が見えてきます。理想のスタートアップは、食うに困らない収入源を別に持っておくこと。少ない資金で、軽い設備投資で始めること。そして自分が熱中して、長く注力できるテーマを見つけることです。抽象的なようですが、その点が最も重要なポイントなので、時間をかけて考えてみてください」【この選択に向き不向きはありますか?】「挑戦が好き、営業力がある、社交性がある、アイデアマン、人と違うことが好き、あるいは、一人で働くのが好き、組織で自分が浮いていると思う。これらのうちいくつかでも当てはまれば、向いているといえそうです。ただ、起業で大切なのは、たとえ細々とでも形を変えながら地道に活動を続けて、チャンスを待ち続けられること。情熱を持って突き進むタイプの人も、自分のペースを見つけてコツコツやる人もいるかと思いますが、“辞めないこと”がひとつの才能です。そのうちに、チャンスが回ってくるかもしれない。時期によって活動に波はあっても、続けていくだけの意志と、それを可能にする土壌を整えることを目指してください」【この選択を実行する際の注意点は何ですか?】「起業をしたからといって、一気にブレイクすることは稀。すぐにうまくいくとは限らないとともに、かけた時間や労力のすべてが返ってくるわけじゃありません。目に見えるリターンにこだわることももちろん重要ですが、“10年後の自分とその仕事を設計するための起業”というふうに捉えてみてほしいです。子育てや介護、家事と両立しながら、時間を有効活用できる起業。あるいは全力で注力して、人生の目的を叶えるような起業……。ひとくちに起業といっても、その形はさまざまです。自分にとって理想的な働き方の形を考えるとともに、それを実現するツールとして、起業を視野に入れてみてはいかがでしょうか」滝岡幸子さんポテンシャル経営研究所代表、「ひとり起業塾」主宰。中小企業のコンサルティングや、起業家のスタートアップ支援を行う。著書に『マイペースで働く!女子のひとり起業』(同文館出版)ほか多数。※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・吉田トキオ取材、文・若山あや(by anan編集部)
2018年01月27日幼稚園や小学校の夏休みが終わり、給食も始まりましたね。自分の時間を充実させたり、何か新しいことを始めようとしているお母さんもいるかもしれません。今回は、知り合いの「おうちサロン」にお邪魔し、リフレッシュついでにプチ起業、サロン成功のコツを教えてもらいました。おうちサロン、気になる初期費用は?今回話を聞いたのは「経絡美容サロンリノボーテ」を主催している田辺玲さん。経絡(けいらく)美容とは、体のツボとツボを結ぶライン(経絡)をマッサージすることによって、“気”(生命エネルギー)を巡らせ、体と心の毒素を排出し、若々しい美肌と疲れにくい身体へと導くこと。経絡は心(脳)にも働きかけ、前向きでやる気に満ちた心へと導き、その人の魅力を最大限に引き出すというものです。田辺さんが経絡について学び始めたのは、お子さんにぜんそくとナッツアレルギーがあり、体によい自然のものを取り入れようと思ったことがきっかけでした。「家族のためにと始めたことですが、ママ友にも施術すると、キレイになったとすごく喜んでくれて。それがうれしくて、おうちサロンを開業しようと決めました」とのこと。とてもやりがいを感じているという田辺さんですが、ビジネスとして成功させるために、ちゃんと戦略もあります。「母であることを強みに、“子連れでも気軽に行けるサロン、子育て中のママが利用しやすいサロン”という特色を打ち出し、大手のエステサロンとの差別化を図っています」ところで、気になるのが初期費用。国際クレイセラピスー協会認定クレイセラピストの資格を取り、リンパフェイシャルセラピスト、松永式経絡美容経絡ラインセラピーを修了するのに約80万円がかかったそう。オープン後も、継続的な勉強のために、年間30万円をかけて技術と知識向上に努めています。次にかかった費用は、サロンオープンに必要な什器や備品。施術ベッド、部屋のインテリア用品、鏡、その他、消耗品として、タオル類、トリートメントオイル、基礎化粧品、トリートメント用品、ガウン、スリッパなどを購入。制服、名刺、チラシも作りました。これらで15万円ほどかかったとか。テーブルや椅子は家に元々あったものを使用しています。自宅で起業したママが実感しているメリットやデメリット自宅起業のメリットも聞いてみました。「1番は家事と子育てと仕事を両立しやすいこと。子どもが学校から帰ってくるときに家にいられるので子どもは安心します。通勤時間がありませんし、仕事の合間に洗濯物を干す、掃除機をかけるなど家事を細切れで進められるのも助かります」デメリットは、「オン・オフの切り替えがしにくいこと」だそう。「いつまでも仕事モードのまま、子どもへの対応がおろそかになってしまうときがあります。また、お客さまがいらしているときは静かにさせるため、子どもがストレスを感じているかもしれません。ただ、うちのサロンのお客さまは、お子さん・お孫さんがいらっしゃる方がほとんど。子どもがいても気にされない方が多いようです」防犯対策と、自宅で仕事をするうえでのこだわりおうちサロンやおうちカフェは、近所の人や友達、その知り合いなど身近な人に喜んでもらえるのが魅力のひとつ。とはいえ、よく知らない人を家に上げるとなると、トラブルや抵抗はないのでしょうか?「広範囲にチラシを配るなど、まったく知らない人が来てしまうような宣伝はもともとしていません。お客さまは、友達のネットワークや口コミがほとんど。他は、近所で開催される地域のイベントで相手の顔を見ながら名刺を手渡すようにしているくらい」。近所に住んでいるママ友たちと普段から積極的にコミュニケーションを取り、何かあったらお互いに助け合える関係づくりにも気を配っているそうです。自宅で仕事をするうえでのこだわりを聞くと、「家事育児をおろそかにしないこと」ときっぱり。「仕事が長引いたから今日は外食とか、買ってきたお惣菜で済ませよう、という手抜きはしていません。実はこれは家族(主にパパ)との約束なんです」という言葉にビックリ。「手技の勉強代や、仕事に関する出費に家庭のお金を使わないようにもしています。最初の資格を取る時はパートで稼いだお金を使いましたし、一時的に家庭のお金を使うことがあっても必ず売り上げから返済しています」ずいぶんストイックな印象ですが、「そうしないと仕事としての意識が低くなる気がするから」と田辺さん。「きっちり線引きをしないと趣味の延長になってしまうと思うんです。“自分のプライドにかけて!”という意地もあります」。実際にフェイシャルエステを経験してきましたさて、せっかくだから私も、顔のクレイパックを体験してみました。お手製のドリンクをいただきながらのカウンセリングとボディチェック。信頼関係を築き、お客さまのニーズを把握するべく、時間をかけて丁寧に行っているのだそうひんやりして気持ちのいいクレイをたっぷりのせてもらいました。クレイにはいくつか種類があり特徴を聞きながら希望のものを選べました久しぶりにのんびりした時間、静かな音楽、心地よいトリートメントで気づいたら眠っていました…!知り合いのサロンなので、高い化粧品や次回の予約をムリに勧められることもなく安心。仕上げに、「エステや化粧品も大事ですが、普段の食事内容に気を配ったり、質のよい睡眠を取ることも忘れないように。お肌は1日にして成らず!」というステキなアドバイスをもらいました。取材協力:経路美容サロンリノボーテ<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年09月18日あなたの周りに、起業ママはいますか?実は、筆者の周りには何人もいるんです。パン作りやお花の教室を開いたり、お片づけをアドバイスしたり、子育てマインドをレクチャーしたり……自分のスキルを生かし、モチベーション高く仕事を楽みたい!という、意識の高いママさんたちです。しっかりしたビジョンを持ち、堅実に売上を出している方はもちろんいます。でも、一部にはキラキラした毎日をアピールすることに必死の「キラキラ起業ママ 」もいるんですよね。今回はそんな「キラキラ起業ママ」にスポットを当て、その実態にせまりました。●(1)謎の肩書&事業内容……一体ナニをやってるの?『「実は私、ついに起業したの!」ってドヤ顔のママ友、ツッコミどころ満載なんですよね。まず、名刺の肩書が意味不明。“ライフスタイル”だとか“オーガニック”だとか“マインド”だとか“ハッピー”だとか、そんな文字が並んでいるんだけど、仕事内容が全く見えてこない んですよね。何をしたいの?って尋ねたら「ん〜、いつか自分のブログを本にして出版したいの」だって。ざっくりしすぎじゃないですか?』(30代女性/金融)キラキラ起業ママたちが配り回る名刺は、とってもオシャレでハイセンス!でも、文字は見にくいし肩書も意味不明……。業務内容を聞くと「頑張るママたちを応援したい」とか「人と地域をつないでいきたい」なんていう、ふんわりした答えしか返ってこないこともしばしば。おせっかいなのは百も承知ですが、それで本当に大丈夫なの?と感じてしまうこともよくあるんですよね。●(2)ランチミーティングでキラキラ自慢♪『私の知人は、なにかというと“ランチミーティング”してますね。お仲間のキラキラ起業ママたちと集まっては、高いランチを食べて「今日もいい話ができました!仲間に感謝♪」 なんてインスタにアップしてます。儲かってるんだろうなぁ、素敵だな〜と素直に思ってたのですが、先日ご主人と話す機会があって現実が見えましたね。「あんなの全然儲かってない。俺は毎日ワンコイン弁当だよ」だって。何だかかわいそう』(40代女性/主婦)キラキラ起業ママたちは、ランチミーティングが大好き。ランチの光景をSNSに載せるまでが“お仕事”ですから、ロケーション選定は最重要ポイントです。適当なファミレスやフードコートなんて論外。誰もがうらやむフォトジェニックな高級店やホテルへ、こなれ感満点のトレンドスタイルで集まらなければいけません。考えただけでもゲンナリしてしまいますが、それがキラキラ起業ママの毎日なのです。●(3)いつでもどこでもSNS!『ああいうママって、いつも自撮りしてて、いつもSNSを更新してますよね。たまに顔を合わせても、スマホをいじってばっかり。 「仕事だからごめんね〜」って一応言ってくるけど、正直いい気持ちはしません。どんなことを書いているのかな?って一度覗いたことがありますが、文章がお粗末で何をいいたいのかよくわかりませんでした。それにもかかわらず、仲間たちからは激励コメントと“いいね”の嵐。なんだか変な世界だな〜と思います』(40代女性/通信)SNSは、キラキラ起業ママの命綱。自己アピールと集客の大事な場なんです。世の中には、彼女たち向けの「“いいね”がつきやすくなる文章の書き方レッスン」や「インスタ映えする自撮りレッスン」まであるほど。これらを何万円もはらって受講してこそ、真のキラキラ起業ママといえるのかもしれませんね。----------ママが会社を起こすときに気をつけたいのは、「何のために起業したいのか」を熟考することです。自分にしかできない事業を起こして、新しい価値を創造したいのでしょうか?それとも、いま置かれている状況「子育てがあるからフルタイムで外勤できない」、「家庭の中で孤立感があり、満たされない」などを打破したいのでしょうか?前者なら、ビジネスモデルをしっかりと考えてから会社を立ち上げるようにすべき。そして後者なら、起業以外にも目的を果たす方法がないか、いま一度立ち止まって考えてみましょう。また、資格の取得やセミナーの受講はほどほどに。それらにやっきになると、実務経験を積む時間がどんどん減ってしまいます。資格や知識も、実務あってこそ。ある程度で見切りをつけ、実際の業務に入ったほうが得策といえるのではないでしょうか。仕事が軌道にのれば、キラキラオーラは自然と出てくるはず。まずは堅実で着実な1歩を積み重ねていきましょうね。●文/パピマミ編集部●モデル/ゆみ、SAYA
2017年09月05日ほっそりフェイスラインを入手坂口杏里ことセクシータレントのANRIが12日、Instagramにて「プチ整形」したことを報告した。ANRIは施術前と後のバストアップ写真を公開し、「ツヤ肌コラーゲンリフトとアゴのヒアルロン酸をしました」(Instagramより引用)と報告。術後の顔はやや腫れが感じられるものの、見比べてみるとアゴのラインがシャープになり、小顔になった印象を感じられる。ドクターからは施術NGも施術を行った「銀座TAクリニック」のブログによれば、ANRIは「頬を細く、鼻をもっと高く、涙袋を入れたい」と話したのだそう。しかし診察の結果、涙袋は充分に大きいため手を加えると不自然になってしまうほか「お鼻はすでにかなり高く、注入しすぎるといかにも感が強く出てしまうので、控えめに注入し、その分顎に多めのヒアルロン酸を注入しました。」(銀座TAクリニックブログより引用)と、ANRIの希望とはやや異なる内容にせざるを得なかったという。仕上がりは1ヶ月後今回の施術はダウンタイムを含め、約1ヶ月後に完成するとのこと。ANRIにとってはもどかしい日々だろうが、ドクターは「これからの仕上がりはすごいですよ。 ご期待。」(Instagramより引用)と、仕上がりに自信を持っているようだ。しかしANRIはまだまだ納得がいっていないようで、今後は頬とアゴの脂肪溶解に挑戦したいと語っている。(画像はInstagramより)【参考】※ANRIInstagram※銀座TAクリニックブログ※銀座TAクリニックInstagram
2017年08月31日会社員として雇われるのではなく、自分の会社をもち事業を拡大していく「起業家男子」。みなさんの周りにも一定数いるかもしれませんね。独立して自分の力で会社を大きくしていく起業家男子は、「普通の男性と付き合っても刺激が足りない」という女性にこそオススメ。というわけで、起業家男子と付き合っている女性たちにその魅力を聞いてみました。■■生命力が強い「会社員をやめて起業家になった彼。極限までお金がなかったから生活水準も低くなって、ご飯も、ひたすらもやしを調理して食べたりしてた。今は軌道にのって収入もアップしたけど、お金がなくても生きていけた経験があるのって男らしく見える!」(20代/IT)会社からお給料をもらうのではなく、自らお金を生み出していく起業家男子。お金がなく貧しくなったり、今後の収入のめどが立たずに不安になったりすることもあるでしょう。そんな経済的危機を乗り越えてきた起業家男子たちは、生命力が強い人たちが多いのもまた事実。生活水準を極限まで下げた経験もあるので、どんな生活になっても順応できる強さがあります。そんな姿が、なよなよしている男性よりもずっと男らしくうつるのです。■■話が面白い「起業家の彼は、今まで付き合ってきたどの人よりも話が面白い!つねに自分の事業について考えているからか、見ている世界が違う感じ。発想が柔軟だし、将来のビジョンとかを聞いているとすごいなって素直に尊敬する」(20代/医療)与えられている仕事をまっとうする以上に、自分で今後の仕事について考えていかなければいけない起業家男子は、普通の男性以上に頭がキレることが多いです。つねに将来を見据えてさまざまな展開を考えているので、発想も柔軟。何か相談に乗ると、目からウロコが落ちるようなアドバイスをくれることもあります。話の引き出しが多く面白いので、一緒にいて勉強になることだらけです。■■夢を叶える様子をそばで見ることができる「起業家の彼とはお金がない学生の頃から付き合ってるけど、目標をクリアして大きくなっていく姿をそばでみていられるのがすごく幸せ。経済的には私がまだ支えているけど、一緒に夢を見させてもらっているなって思う」(20代/看護師)多くの人は大人になるにつれて夢を忘れていきがちになりますが、起業家男子たちは年齢関係なく夢を追い求め続けます。何かに挑戦し、夢を叶え続ける姿をそばで見続けることができるのはゾクゾクするもの。刺激不足の女子にとっては魅力的にうつるでしょう。お金がない頃から頑張って成長していく、その過程をそばでみることができるのは彼女ならではの特権です。■■うまくいけば億単位のお金が入る「よく結婚するなら年収1000万ある人がいい!っていう子がいるけど、会社員で年収1000万を稼いでいても子どもができたらあっという間になくなると思う。その点起業家はリスクも高いけど当たれば億単位のお金が入る。夢があるなぁと思う」(20代/学生)会社員であれば、安定が手に入りますがお給料の上限も知れています。一方で起業家男子であれば収入がゼロ、借金をするときすらありますが、億単位のお金が入ることもあります。リスクがありますが会社が軌道にのったら普通に生きていれば手に入らないような額を手にすることができるのも起業家男子の魅力。そんな夢に賭けてみたいという女性もいるのです。■おわりにリスクも夢もどちらも大きい起業家男子。刺激が大きいからこそ恋愛で得られる喜びや悲しみも多いでしょう。普通じゃ物足りない・・・と恋愛に飽き飽きしてきた女性は、起業家男子に近づいてみるのもいいかもしれませんね。(小林リズム/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年08月29日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。近年、自宅やネットで起業をする女性が増えていますよね。セレクトショップやハンドメイドのお店、ネイルサロンなど。自分の特技や個性を活かして自立する女性たちのキラキラした姿を見ていると、 「自分も何か始めたい!」という気持ちが起こってきませんか?今回はこれから起業を考えているママたちに知ってほしい補助金の話をしようと思います。資金面で起業へのハードルが下がれば、夢の実現もグッと近づくかもしれません。●補助金と融資の違いって?ひと昔前は起業するならまずは銀行へ行き、融資を受けるのが一般的でした。そのため、補助金=融資と勘違いしている人も多いようですから、最初に違いを理解しておきましょう。融資とはお金を借りることを指し、返済義務と利息があります。一方で補助金は返済義務がなく、決まった募集期間内に審査を受けて行政などから資金援助をしてもらうという仕組みです。さらに補助金の場合は、あらかじめ募集枠が決まっているので、おのずと複数の起業家と競争形態になります。その点に関しては、融資よりも補助金を受ける方が難しい と言えますね。●補助金でママ起業家をサポートする団体が増えています!ここまで読むと「補助金を受けるなんて無理そう……」と思ってしまうかもしれませんが、そんなこともありません。なぜなら、補助金はたくさんの行政や団体で募集しており 、ひとつの募集に受からなかったとしてもまだまだチャンスはあるからです。「頑張っている女性やママをサポートしたい!」という声は年々増えていて、どんどん新しい団体が補助金を募集しているようです。2017年7月現在の情報ではありますが、これからその一部をご紹介しますね!●会社が行っている補助金『ちふれ女性起業家支援制度』団体:ちふれ化粧品内容:資本金と貸付金(返済義務・利息あり)を合わせて最大1,000万円まで支援募集期間:2017/08/01~2017/08/31●行政が行っている補助金『「女性活躍トップランナー企業」支援事業』団体:金沢市内容:補助金(求人採用活動費、移転費、住居費)の給付、子育て支援等の情報提供募集期間:~2017/08/10『創業補助金』団体:創業・事業承継補助金事務局(経済産業省中小企業庁)内容:補助率2分の1以内で、外部資金調達がなければ50~100万円、あれば50~200万円の援助募集期間:2017/05/08~2017/06/02(すでに今年度の募集は終了していますが、毎年行われるようです)----------いかがでしょうか?上記はほんの一部です。特に地方行政では、地元で起業しようという女性を積極的にサポートする取り組みが広がっているようです。起業を考えているママさんは、お住まいの市町村に問い合わせてみてくださいね!【参考リンク】・女性起業家支援制度 | ちふれ化粧品()・「女性活躍トップランナー企業」支援事業 | 金沢市()・創業補助金 | 創業・事業承継補助金事務局()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/ゆみ
2017年08月07日彼氏と付き合い始めて数ヶ月、はじめころのトキメキもなくなり、倦怠期かも?どうしよう…彼のこと好きか分からない…と悩んでいるすべての女性へ。今回はそんなマンネリを打破するのにおすすめな“プチ浮気”について紹介します。マンネリならプチ浮気実は彼氏とのマンネリ化が原因で、別れてしまったり浮気に走ってしまったりする女性は少なくありません。でも、どんなカップルにも倦怠期は必ずと言って良いほど訪れますよね。そんなときにオススメなのが“プチ浮気”です。実は何年も前から話題になっているのですが、まだ知らない人もいるようなのでご紹介します。プチ浮気の方法とルール誰でも浮気されたらイヤですよね?相手の浮気が許せなくて別れてしまう人も多いでしょう。でも、プチ浮気は“ギリギリ浮気ではない”ライン。例えば、・出会い系アプリでメッセージのやり取りをする・バーに行き、声をかけてきた人と飲む・男友達と2人で遊ぶというようなことです。ただし、ちゃんとルールを決める必要があります。例えば・出会い系アプリではメッセージだけ・声をかけてきた男性と飲んでも連絡先は交換しない、そのお店で別れる・男友達と遊んでも触れ合うことはしないなどです。ルールを守る自信がない人は、そのまま浮気に走ってしまうかもしれないのでやめておきましょう。他にも、顔がタイプの男性や、自分に好意をもっている男友達などを相手に選ぶのは避けた方が良いですね。プチ浮気で何が得られる?では、プチ浮気にはどんなメリットがあるのでしょうか?それは、彼への想いを実感できることです。彼氏との関係を修復するためにプチ浮気をする場合、彼に対して申し訳ない気持ちになることで「やっぱり好き」と自分の気持ちに気付くことができます。罪悪感なくプチ浮気ができる人は、恐らく彼への気持ちは冷めているでしょう。いかがでしたか?ポイントは、あくまで“浮気”はしていないことです。ちょっとだけ自分を試してみるプチ浮気。あなたもチャレンジしてみては?
2017年07月06日使い切ることができずに余ってしまっているマニキュア、ご自宅にありませんか?今日はそんなマニキュアたちを使って簡単プチDIY。真っ白なキャンバスに春色カラーのマーブル模様を写し取って、お部屋に春の風を飾ってみませんか。■マニキュアで作れる、春色マーブル模様【1】桶などにぬるいお湯をはり、マニキュアを垂らします。【2】マニキュアを垂らした桶に、爪楊枝の先で線を描くようにしてマーブル模様を作ります。【3】キャンバスに対してサイズに余裕のある大きな桶なら、キャンバスの模様をつけたい面を上にしたまま水に沈め、水面の模様をすくい取るようにて模様を写し取ります。底が浅い桶なら、写真のように模様をつけたい面をそのまま水面に数秒つければOKですよ。【4】キャンバスを水からあげればこの通り!マーブル模様がキレイに写し取れました。■ひとことポイントマニキュアを垂らした水面に爪楊枝でマーブル模様を描く時、気をつけないとマニキュアの膜をそのまますくい上げてしまうことも。マーブル模様を描く時には、爪楊枝を「水に入れる」というよりは「水面を少し動かす」ようにするとうまくいきますよ。こんな風にマニキュアの膜を巻き取ってしまうことも。「水面を少し動かす」程度を意識して爪楊枝を使ってくださいね。■失敗した時は・・・万が一失敗しても大丈夫。除光液で拭きとって、また改めてチャレンジすることができますよ。■おまけ自宅に余っているマニキュアで作った春色マーブルで、100円ショップで購入した白いスマートフォンケースを春色に仕上げてみました。キャンバスにマーブリングした要領で、いろんなものにマーブル模様を施すことができますよ。お子さまも一緒に楽しめそうな、春色マーブリング。窓を開けて換気をしっかりしながら、ぜひいろんなものに春色マーブル模様を写し取ってみてくださいね。=文・写真:宮城=暮らしのはなし プチDIY
2017年03月22日セクシーもふんわり系も、唇が重要だった!美容外科「ガーデンクリニック」によると、このところ唇の形やサイズを少しだけ変える「唇のプチ整形」が流行しているという。セクシーやクールといったイメージも、ふんわりと優しいイメージも、唇の形で自在に作り出せるというのだ。口元コンプレックスとサヨウナラもちろん、唇のコンプレックスを解消することもできる。全体的に厚ぼったい「たらこ唇」に悩んでいる人は、唇と唇内側の粘膜部分の境目を切除する口唇縮小術を行うことで、唇をスッキリさせることができるという。鼻の下から唇までが長い人は、鼻の下と唇の境目を切除し縫い縮めることでバランスを整える。薄い唇にヒアルロン酸や自分の脂肪を注入することで、ぷっくりセクシーな唇を作り出すことも可能だ。脂肪を注入する方法はアレルギーの心配が少なく、半永久的に定着する方法だという。目元だけのプチ整形じゃ、もう足りない!?ほかにも、鼻の下の小ジワやあごの「梅干しジワ」、歯茎が目立つ「ガミースマイル」にボトックスを注入することで悩みを解消できるとのことだ。ガーデンクリニックは顧客からのニーズを受け、今年1月より唇形成術をスタートさせている。今後「唇のプチ整形」は、女性の常識となっていくかもしれない。(画像はプレスリリースより)【参考】※ガーデンクリニック
2017年02月10日Step1腹筋を意識して背伸びを5秒まずは腹筋を意識しながら、背伸びを5秒。デスクワークで疲れ気味の背中と肩を、思いっきり伸ばします。Step2 背もたれからの上体おこしイスの半分の位置に座り、背もたれからの上体起こしを5回行います。ゆっくり体を起こし、しっかり腹筋を使うことを意識するのがポイントです。Step3ヒザを90度の角度にし限界の高さで5秒キープヒザを90度の角度にし、限界の高さまでヒザをあげて5秒間キープ。太ももではなく、この動きもあくまで腹筋を意識して。無理のない程度に行いましょう。休憩時間やスキマ時間を有効活用した、こっそり美トレを今日から始めてみませんか?
2017年01月24日こんにちは、ママライターの馬場じむこです。ハンドメイドの作品販売やサロンをひらいて起業するママも増えてきました。そういった際に考えるのは、たくさんの人に知ってもらうためのWebページの作成です。しかし、たくさんのWebページ作成業者がいるので、 どういった業者を選んで良いか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、東京都内のIT活用コンサルティング会社の代表である鵜飼雄太さんに、起業して初めてWebページを作成するときの、作成業者選びのコツを3つ教えていただきました。●(1)目的を共有できる『打ち合わせの際にWebページの作成目的を聞いてくる作成業者 を選んでください。「名刺交換後に検索されたとき、どんなサービスを行っているのか分かるようにしておきたい」「Webから商品を買ってもらいたい」「私のこだわりが伝わるようにしたい」のように、Webページといっても目的はさまざまです。自分でもしっかりと、なぜ作りたいのかを決めておくことが大切ですね』驚いたことに、「SEO対策は万全にします」「とにかく安くできます」とWebページの作成目的を一切聞かずに作る作成業者もいるそうです。すると、ネットショッピングの操作が不便、費用をかけたわりには見にくいページができるとのこと。気をつけたいですね。●(2)顔が見える『今は、クラウドソーシングのサイトでWebページを請け負うフリーランスの方もいらっしゃいます。しかし、最初に作成するときは、些細な違和感、疑問点があったときに、すぐ会える、顔が見えてコミュニケーションがとれることが大事です』クラウドソーシングで依頼すると、手軽で安価に依頼できそうではありますが、はじめての作成の場合は依頼者も慣れていない ので、お互いの行き違いがないように顔を合わせて打ち合わせができるほうが安心ですよね。●(3)作成後の話ができる『Webページは、作成後も更新や手直しが必要な場合があります。作りっぱなしで、手直しや更新となると高額な費用がかかるという作成業者もいるので、作成した後の更新時の流れやその後にかかる月額料金について誠実に話し合える作成業者が良いでしょう』Webページ作成は完成したらそれで終わりではない ようです。更新や修正も生じることを考えて、末永く気持ち良くお付き合いできる作成業者を選ぶことが大切ですね。----------いかがでしたでしょうか。今、Webページ作成業者はたくさんありますが、これら3つのポイントを意識して、集客につながる良いWebページができあがると良いですね。【取材協力/鵜飼雄太氏】株式会社エバーリソース代表取締役。大手電機メーカーで製造業を中心にしたITの営業を担当。その後、ベンチャー企業取締役を経て、IT活用が進んでいない中小企業を対象に、IT・Web関係の業務委託サービス、コンサルティングを提供する株式会社エバーリソースを創業。・株式会社エバーリソース●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)●モデル/ゆみ
2017年01月22日9月に「4カ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ」というタイトルのブログ記事がネットでバズり、多くの反響を呼んでいました。内容としては、愛知県に住む(元)大学生の男性が退学と起業を公表したもの。数日間にわたって話題になり、しまいにはブロガーや起業家などの著名人が自身のブログで見解を述べるほどに。世間からは「卒業してから起業しても遅くないんじゃない?」「そんな考えは甘い」「頑張ってほしい、応援している!」など賛否両論の声が出ています。ところで、彼のように在学中から起業を志す若者は増えているのでしょうか?■若者企業家が増えている…わけではなかったネットで自分の情報を発信しやすくなっている現代。だからこそ若い企業家を目にし、「最近の大学生って、起業する人多くない?」なんて思いがちです。しかし総務省の「就業構造基本調査」によると、起業の希望者は97年以降から減少傾向に。決して大学生での起業家が増えているわけではありません。アメリカでは25歳以下で起業する若者が増えていますが、日本ではまだまだ少数。特に、産まれたときから不景気の時代を生きている現大学生にとって、起業は想像以上にリスクを背負うもの。安定的な雇用を求める意識が高いリスクに対する意識が強い起業に伴うコストや手続きが面倒くさいこんな理由から、容易に起業を目指す大学生は昔以上に少ないようです。特に日本は海外以上に、社会経験や実績のない人は認められにくい傾向があります。若者の発想は、新しい技術や面白いアイディアを生み出す一方で、それを実行するまでのハードルが高いもの。現実的に「起業」という形に辿りつくのは難しいのです。■一方で「将来的には独立したい」と思っている在学中に起業する!という人はごくまれですが、卒業後に何年か社会人をやり、そこで得たスキルやノウハウを活かしていずれは起業したい……。そんなふうに考える若者は多いです。年功序列と終身雇用がなくなりつつある時代だからこそ、「このままではいけない」といった気持ちが芽生えるのでしょう。若い人たちは安定的な雇用を求める一方で、「それって難しいかも」と気づきはじめているので、社会人経験を通して多様なスキルを身につける傾向があります。「パラレルキャリア」といって、本業を持ちながら、プライベートでも個人活動をする形で働いている人が増えているのもそのひとつ。最近では小学生に対して起業家教育を行うこともあり、起業塾も増えています。この先何があるかわからないという不安と、いろんな働き方ができるという希望。その両方をもちながら、今の若者たちは自分の生き方や働き方について向き合っているようです。アクションを起こすときは、何にせよ少なからずリスクを背負うもの。若いうちから、「この先自分がどう生きていきたいのか」に向き合い続けることが、将来の道につながるのかもしれません。
2016年11月03日『稼ぎたければ、捨てなさい。―起業3年目までに絶対知っておきたい秘密の裏ルール』(船ヶ山哲著、きずな出版)の著者については、その名を聞いたことがあるという人もいらっしゃるかと思います。心理を活用したマーケティング手法により「人脈なし、コネなし、実績なし」の状態から急成長を遂げた起業家。起業後3年にして、上場企業から町の小さな商店まで300社以上のクライアントを獲得したのだといいます。つまり、そんな実績をベースとして、「永続的にビジネスを成功させるための秘密」を明かしたのが本書だということ。■価値にフォーカスすれば失敗しないビジネスとは、「価値と価値の交換」で成り立っているもの。著者は本書で改めて、その点を確認しています。商品という価値をお客様に届け、お金という価値を対価として受け取る。それこそが、ビジネスの本質だということ。だから、もし手元に資産や貯金がないのだとしたら、それはこれまで価値を届けてこなかった証拠だというのです。そして、その価値にさえフォーカスしておけば、大きな間違いを犯すことはないともいいます。なぜなら、「商品=価値=お金」だから。いいかえれば、価値が商品とお金を生み出してくれるということです。■価値の量が最終的な価格に比例するお金儲けが下手な人は、一生懸命やることと、売り上げは比例すると信じているもの。しかし、それが勘違いなのだと著者は指摘します。ビジネスがお客様に価値を届けるものである以上、それは自分のエゴを満たすことではないはず。だからビジネスを行う際には、お客様の価値にフォーカスしなければいけないというのです。そして、そのお客様が期待する結果の大きさや価値の量が、最終的な価格に比例する。すなわち、大きな売り上げを目指すのであれば、労働に頼らない仕組みや考え方を取り入れていく必要があるのだそうです。なお、それを叶えてくれるもののひとつが、著者のいう「秘密」に隠されているのだとか。■話していいor話すべきでないことその真実とは、「『what to(なにをやるか)』は話してもいいが、『how to(どうやってやるか)』は話してはいけない」といことだといいます。さらに、もうひとつ気をつけなければならないポイントがあるといいます。それは、「what toを聞くと、知った気になってしまう」ということ。そうなってしまった人は、自分の能力を過信してしまうというのです。でも、それは仕方がないと。「平均以上効果」という心理が働いてしまうため、自分の能力を過信してしまうのが人間だから。多くの人はなにかを行う際、「自分は最低でも平均以下になることはない」と信じているもの。そして、そのような“錯覚する行為”が自分を過信させ、失敗に導いてしまうというのです。しかし、それはあくまで幻想でしかなく、本当の答えなどそこにはないと著者は指摘します。なぜなら大切なのは手段ではなく、本質だから。しかし多くの人は、そのことに気づいていないというのです。■どうやってやるかを説明しない理由では、販売者はなぜ「how to(どうやってやるか)」をいわないのでしょうか?それは、「目的の違い」なのだそうです。販売者の最終目的は、商品を売ること(how to)です。しかし購入者の目的は、お客様を増やすこと。だとすれば、商品の先にある結果がそもそも違うのですから、成果が出なくても当然。だからこそ、本気で成功を望むのであれば、その目的の違いに気づき、これらの手法を知ることが大切だと著者はいうのです。ビジネスですから、目的の違いがあるのは仕方がないこと。たとえば、デパ地下で試食を延々と続ける人はいないでしょう。試食はあくまでお試しであって、信用を得るための手段にすぎないからです。大切なのは、目の前に来た情報をチャンスと捉えるのではなく、お互いの目的の違いに気づくことだといいます。なぜなら現代のビジネスは昔と違い、「仕組み」が成否を分けるから。■仕組みの裏側に潜む本質を知るべしいい商品さえつくれば売れるという過去の時代とは違い、現代では「いわれたことしかできない人=使えない」ということになります。いわれたことだけをきちんとやっていても、勝てる時代ではないということ。逆にいえば、いまは個人であっても、気軽に仕組みを構築できてしまう時代であるわけです。そこで、目先のものだけにフォーカスするのではなく、裏側に潜む本質を知ることが重要。それを知ることで、販売者の真意や本当の目的を知ることができるのだと著者は主張します。*著者の言葉はときにシリアスですが、だからこそ訴えかけるものがあるのも事実。稼ぎたいという思いを持っているのなら、その糸口をつかむためにも読んでみて損はないかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※船ヶ山哲(2016)『稼ぎたければ、捨てなさい。―起業3年目までに絶対知っておきたい秘密の裏ルール』きずな出版
2016年09月24日【ママからのご相談】子どもが小さいので、特技を活かして自宅で起業しようと思います。ずっとフラワーアレンジを習っていて友だちの結婚式でブーケを作って喜ばれたことも多いです。主人に相談して一応は賛成してくれました。 起業するために、セミナーなどでまずは勉強しようと思います。何からやればいいでしょうか?●A. 覚悟も本気もなく、儲けていないのに“起業家”面して得るものはない。こんにちは。婚活・恋愛コンサルの菊乃です。ママ起業、プチ起業、はやっているみたいですね~。でも、起業セミナーに行って材料を仕入れてお金は出ていくのに、全くお客さんが来ない人も大勢いる。いや、こういう起業家気取りで赤字になっている人の方が多い ってご存じですか?今回は、サロン経営支援、ハンドメイド作品投稿サイト『シュミモ』を運営している工藤怜子さんに、ダメなママ起業家の事例をお聞きしました。●(1)旦那の給料でセミナー参加。売り上げもお小遣い程度旦那の給料でコンサルを受けに来たり、セミナーに参加したりする方もいます。本気で起業する方は、今が専業主婦で収入がないとしたら旦那さんからお金を借りて初期費用にあてて、売り上げからちゃんと返済しておりました 。旦那さんが毎月口座に振り込む生活費を起業資金にする方はほぼ稼げません。自己満足でサイトを作ってそこで終わり。●(2)人に頭を下げたくないもし自分が働くとしたらパートや中途採用。そういう働き方は嫌なのです。誰かに頭を下げるのは嫌いで、だから起業という方もいるそうです。ところが、起業すれば営業しなければなりません 。頭を下げて集客することはせず、お山の大将でいられるのですが、売り上げは上がりません。一方で軌道に乗る起業女性は、自分で作ったチラシをマンションにポスティングして回ったとか泥臭い営業をちゃんとやっているのです。●(3)「どうすれば確実に売り上げが上がりますか?」と起業家のくせに決断しない依存体質たとえばフラワーアレンジメントのECショップで起業をするとします。【Aさん】豪華さが売りで、本物志向の方やブライダルなどのハレの日用の商品を売るから、枯れやすいけれど生花を使う。【Bさん】手ごろに買える値段でお部屋にちょっと置けるプチギフト用商品を売るから、利益率の高い造花を使う。生花を使うAさんと利益率の高い造花を使うBさんはどちらが正しいか分かりますか?正解はどちらでもいいのです。お店の利益を出して続けていける なら、生花でも造花でも構いません。学校のテストと違い、“正解”があるわけじゃなく、その都度、自分の責任で決めなければならないのです。ところがママゴト感覚のママ起業家は、「利益率が高い方が良いって聞いたから」と断片的な情報に流されて、失敗さえも誰かのせいにしたがります。起業家と言うくせに依存体質で自分で決めないのが特徴。「確実に成功する方法はありますか?」と聞いてくる人もいるとか。だったらパートで働けばいいのに。●(4)娯楽を「仕事」と呼ぶため、きちんと働いている方が離れていく私も「今度無料Webセミナーをやるのでブログやメルマガで紹介してくれませんか?」って、主婦感覚が抜けない自称コーチングの起業支援をやっている女性から連絡をいただいたことがあります。そのWebセミナーのURLをクリックしたら、キレイに撮影した写真を使って“カリスマ講師”みたいに書いてあるの!カリスマ講師なら自分で集客しろと思いました。毎月オシャレなお店で自称起業家同士が、「素晴らしい皆さんとの出会いに感謝~」とポジティブキラキラメッセージの投稿を上げています。「セミナーに参加するから私のにも参加しませんか?」とかお中元のやり取り感覚で自分のスクール営業をする方も。「甘いよなぁ」って人からは、きちんと仕事をしている人が離れていく のです。●(5)偽起業コンサル、偽集客コンサル、ネットワークビジネスのカモになるそんな甘いプチ起業家の女性に優しく手を差し伸べてくれる方もいるのです。「すごいね。才能あるよ」と褒めちぎって。「もっとホームページをよくしたらいいんじゃないの。コンサルするよ」とお金を払ってホームページを作り、初期投資だけがどんどん出ていきます 。エステやネイルサロンなどの美容系の場合、サプリメントや化粧品、補正下着などのネットワークビジネスのカモになる場合も。なんちゃって起業家の方々はそもそも、起業をする理由があいまい。あなたは何が欲しいのでしょうか?・収入が欲しい・認められたい・「○○ちゃんのママ」「○○さんの奥さん」ではなく自分の名前で存在を確認したい・「先生」と呼ばれたい、ステータスが欲しいこの中でどれが一番近いですか?自分と向き合って本当の欲求に気が付きましょう。別に「先生」と呼ばれたいのも良いと思います。認められたいのも良いと思います。見栄を張りたいのは悪いことじゃないけれど、見栄っ張りに蓋をして格好つけるのはイタイです。工藤さんの生徒で成功されている、立川でアーユルヴェーダのサロンを経営している朝倉智美さんをご紹介しましょう。朝倉さんは、20代のころ原因がはっきりしない体調不良で悩み、病院では逆流性食道炎と診断される。アーユルヴェーダドクターから診療してもらったときに「胃の不調は便秘からきている」と言われ、生活習慣を変えてハーブと白湯で体調が良くなったそうです。体の不調は一部を直せば良いというものじゃないという自身の経験から、会社員を辞めてアーユルヴェーダサロン開業を目指すことに。こんなふうに起業のきっかけがしっかりしている のです。軽い気持ちで起業するのは、お金も時間も無駄になるだけでなく、人が離れていく可能性もあるのです。何がしたいのか、まずは自分と向き合いましょう。【取材協力/工藤怜子】成蹊大学卒。元銀行員。オフィスゼロイムズの代表。小さな事業の経営企画室として事業主の方をサポート。ハンドメイド作品投稿サイト『シュミモ』を運営。・shumi-mo●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)
2016年09月01日いま、誰でも起業できる時代と言われています。もしかすると、具体的なアイデアを持っていて、今すぐ事業を立ち上げたいと考えている人もいるかもしれません。しかし驚くべきことに、起業して10年後に生き残っている会社はたった5%しかないという残酷な現実があります。なぜこのような事態に陥ってしまうのでしょうか。『失敗をゼロにする 起業のバイブル』(中山匡著、かんき出版)は6,000人以上の起業支援を行っている著者が、起業で絶対に失敗しないための「方程式」を解説したもの。起業で成功するには能力や実力よりも、「何をテーマにするか」が何より大切であるといいます。今回は本書の中から、起業の失敗でよくある3つのパターンをご紹介します。■1:なかなか前に進まない「堂々巡りタイプ」「いいアイデアを思いついた!」と思って起業しようとしたのに、既に同じような事業をしている人がいた。どうしても諦めきれず考えていると、さらに良いアイデアが浮かぶ。しかし今度は友人に「それは無理じゃない?」と言われて落ち込む……。そんなことを繰り返しているうちに数年が経ってしまうというのはよくある起業の失敗パターンだといいます。考えが同じところを堂々巡りして、一向にゴールにたどり着かないのです。このようなパターンに陥りやすいのは、「自分のやりたいことを大切にしている人」や、「起業する際に理念をとても重要視している人」です。最初に理念を考えるところで停滞してしまうと、なかなか次の行動に移せません。そもそも理念は最初から決められるものではなく、起業活動が軌道に乗ってから自然に見えてくるものなのです。活動をしていないのに理念が明確になっているとしたら、それは独りよがりなものである可能性が高いでしょう。また、視点が「自分」に向いてしまっているため、競合の相手がたくさんいたり、需要のないマーケットで起業してしまったりすることにもなりがちです。起業において大切なのは、アイデアが素晴らしいかどうかではなく、そのアイデアで勝てるかどうか。しっかりと現実を見据えた上で、実現可能な戦略に落とし込んでいきましょう。■2:切り替えが早すぎる「放射型タイプ」「堂々巡り」のパターンとは反対に、とにかく行動が速いタイプ。勝てるマーケットを見抜く力も持っているのになぜか軌道にのりません。その理由は、競合に勝つための「強み」を持っていないから。そして、切り替えがとても早いので、少し手を出してはうまくいかず、また新しい分野にチャンレジするもののうまくいかず……というように「放射型」に様々なことに手を出しては失敗してしまうのです。表面だけを見ると簡単そうに見える事業も、現実には相当な強みが必要となります。例えばオシャレな焼肉屋がこれから流行りそうだと思っても、飲食店未経験の人が何のノウハウもなしに参入することは不可能です。それなのに、このタイプの人は「自分にできる」と勘違いして参入してしまうのです。チャンスがあっても、自分がそこで戦えるだけの強みを持ち合わせていない限り、それを活かすことはできません。またこのタイプの人は、うまい話に騙されやすい傾向にあります。「どうしても独立起業したい!」という思いが強すぎて資金を使い果たしてしまうというケースもあるので要注意です。絶対に失敗しないためには「一か八かのような決断」をともなう起業はやめましょう。■3:自信があだとなる「人脈依存型」新規事業ではなく、会社員として行っていた業務を独立して行うケースでも、失敗することはよくあるそう。それは円満退社となり、抱えていたクライアントを独立後もそのまま連れていった場合に起こります。このような方法で起業した場合は、1年目は安泰です。ゼロから起業した場合はなかなか顧客が増えず、軌道に乗るまでは最低1年はかかります。しかし、初めからクライアントがいる上での起業はこの心配がありません。独立1年目から食べていけるので、自分の自信にもつながります。しかしここが落とし穴。2年目以降に、少しずつ「顧客の流出」が始まります。例えば美容師なら、顧客は引っ越したり、転職して最寄り駅が変わったりするだけで、別の美容院へ行くようになります。税理士なら、相手の会社が廃業してしまうこともあります。少しずつであっても顧客が減ることは不安へとつながります。3年目以降、さらにこの流れが進むと、このまま顧客がいなくなるのではないかという恐怖心が出てきてしまうのです。そうなると目の前にある仕事にも出がつかなくなり、今いる顧客にも全力を尽くすことができなくなってしまいます。このような事態を防ぐには、1年目、2年目に新規開拓を行うこと。しかし、順風満帆な1年目は危機感がなく新しいことをやる気は起きません。そして2年目は日々の仕事が忙しいのに加え、いざ新規開拓をしようと思っても経験がないためやり方がわからないという事態に陥りがちです。ビジネスの原則として、新規開拓は広告費をしっかりかけることでうまくいくケースが多いもの。それを知らずに本やセミナーで学ぼうとしてもなかなか成果は出ないでしょう。*本書は全336ページとかなりのボリューム。勝てるマーケットの探し方から、強みを活かした「事業フォーマット」の選び方まで細かく解説されているので、これから起業を考えている人は参考にしてみてください。よくある失敗の罠に引っかかることなく、10年後も生き残れる5%を目指しましょう!(文/平野鞠) 【参考】※中山匡(2016)『失敗をゼロにする 起業のバイブル』かんき出版
2016年08月24日今、女性の起業がトレンドになっているのはご存知でしょうか。「起業」というと、とても大変なことで、従業員を雇って事務所を借りる……そんなイメージですが、それだけが「起業」ではないんです。今や、事務所がなくても一人でもノマドで開業できるやり方がトレンドになっているのだとか。何か特別なスキルを持っていなくても、自分の得意なところを伸ばして、ユニークな事業をしている人が多いのです。ここでは、そんなユニークな事業の内容に迫ってみました。■愛もビジネスの一環?「愛され女性になるためのコンサル」コンサルタントといえば、専門的な勉強を重ね、大企業を相手に高度な話をする……そんなイメージではないでしょうか。ですが、それだけがコンサルタントではないんです!世の中には「愛されるように女性をコンサルタントする」という事業があります。こんな内容をコンサルタントするとは、と驚く人も多いはず。モテるためのレッスンや、男性に長く愛されるためのコーチングがビジネスとして成立しているのです。しかも、月に100万円以上の売り上げが立つそう。それだけ、愛されたくてもどうしたらいいかわからなくてSOSを出している女性がたくさんいるということですね。モテる女性は、恋愛をテーマにした事業を考えてみては?■OL向け!「副業生活スタートをカウンセリング」こちらも大企業向けではなく、個人の女性をコンサルティングする起業。決まった時間に会社で仕事をしているけれど、現状に満足していない。環境を変えるために、まずは副業からはじめたい……。そんな女性のために、どんな副業がその人に合っているかをカウンセリングし、始め方をレクチャーしてくれるのです。一人ではなかなかきっかけが掴めず行動に移せなくても、自分をコンサルティングしてくれる人がいると、なんだか変われそうな気がしてきますよね。同じ女性ということで、気軽になんでも相談できるという点もウケているようです。■毎日がガラリと変わるかも?「時間管理のコーチング」時間は誰にでも等しく与えられているもの。しかし、有効活用できずに悩んでいる人は少なくないようです。そこで人気なのが、「時間管理をコーチングする」事業。社会人になって「周りの人より時間を使うのがうまいかも?」と気付いたのが創業のきっかけなのだそう。その長所を他の人にコーチできるまでに磨き上げ、ビジネスとして成り立たせたのだとか。時間の管理なんて人から習うものなのか、と思う人もいるかもしれませんが、自分では気づかなかった新しい視点を得られるかもしれません。時間をうまく使えるようになれば、毎日が劇的に変わりそうですよね。このように「一見ビジネスっぽくないけれど、一定の需要があるコト」を見つけるのが成功する事業の共通点といえるでしょう。上記の例はどれも、特別にものすごいスキルを持っている人が起業したものではありません。自分の長所をしっかり把握した上で、ビジネスにできるくらいに育てているのです。会社勤めの毎日はもう飽きた、何か自分で事業をしたい!そう思っている人は、こんな選択肢があることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
2016年08月14日母として妻として、仕事では責任ある立場として。朝から晩までフル稼働なはずなのに、なぜか魅力的に映る女性がいます。そんな気になるあのヒトの「きれいの裏舞台」に迫ります。第4回は、「ママのための自然療法スクール こどもとアロマ」を主宰する、原亜紀子さん。自然療法を使った、安心、安全なケアをレクチャーする原さんご自身は、どのようなケアを行っているのでしょう?毎日の過ごし方や体調管理法、小さな子どもと一緒に使える、スキンケアアイテムのつくり方も教えていただきました。原亜紀子さん株式会社kiddy aroma代表。専業主婦だった30代後半からアロマセラピーの勉強をスタートし、その後、妊産婦専門の漢方アロマセラピーサロン・スクールに勤務。スクール講師と事務局を担当。退社後、2010年に千葉の自宅で 「ママのための自然療法スクール こどもとアロマ」 をスタートし、アロマセラピー・ハーブウォーター・クレイなどの自然療法を使った「アロマの薬箱講座」「皮膚を出口にしないためのスキンケア講座」など、ママのためのホームケアの講座を開催。忙しいママが自分のペースで学べる「メールセミナー」は、日本全国のみならず海外からの受講者も多く、これまで2,000名が受講。ちいさな子どもを持つ「ママ目線」で伝える内容が、多くのママたちに支持されている。また、現在はママが自分サイズのビジネスをしていくための「ママ起業サポート」も行っている。blog: Facebook: お子さん : 子ども一人、息子(15歳)運動など : 週1回の体幹トレーニング、朝の散歩、すきま時間の筋トレ食生活 : 水、食材、調味料は良質なものを選ぶ。できるだけ農薬や添加物など余計なものが入っていないものを使う。プロバイオティクスを毎日摂る。疲労時や風邪のとき、ビタミンCなど食事で補えない部分は、良質なサプリメントにも頼るお悩み : 肌のハリがなくなったこと、疲れがとれにくいお子さんは15歳になる男の子。受験が終わってひと段落し、この春から、日中は自分のために時間を使えるようになったといいます。「子どもは手をかけすぎてもいけない年頃ですが、ごはんを一緒に食べて、話す時間は大切にしたいと思っています」。お仕事はご自宅でのパソコン作業がほとんどだという原さんの、平均的な1日のスケジュールはこちら。■原さんの一日(平日)5:30 : 起床 / メールチェック6:00 : お弁当作り7:30 : 息子を送り出し、朝の散歩へ(寝不足の日はクレイバスやアロマバスで交感神経をオン)8:30 : 仕事に集中(SNS更新、執筆、打ち合わせなど) / 洗濯・掃除13:00 : 昼食 / 自分時間(寝不足のときには必ず少し寝ます)15:00 : パソコン作業 / スカイプで打ち合わせなど18:00 : 夕食準備19:00 : 夕食20:00 : パソコン作業23:00 : お風呂(1日のカラダとココロの疲れがリセットできるようなバスアイテムを使用)0:00 :読書・就寝ケアタイムは主に夜。できる限り、次の日に疲れを残さないようにしているという原さん。忙しいときほど心がけていることが、たくさんあるのだそう。「例えば掃除。散らかっていると動きが悪くなるので、大変になる前にこまめに片付けるのがモットー。また忙しいと外食が多くなりがちですが、続くと体調が悪くなってしまうので、焼くだけ蒸すだけで十分においしい、いい食材を選んだり、サプリも積極的に摂ります。また、締め切り前などは寝不足になりますが、夜はきちんと寝て仕事は朝にするなど、体に無理をするとかえって効率が悪いので、いかに全体のパフォーマンスが上がるかを考えるようにしています」 スキンケアでいちばん大事にしていることは、「肌をいじりすぎないこと」。洗いすぎ、塗りすぎはお肌自身の持つ保湿力を低下させてしまうため、スキンケアアイテムはナチュラルな素材なものを使っているそう。そこで、原さんが欠かせないと話す、子どもと一緒に安心して使えるもの3点をご紹介いただきました。▼手づくりのハーブウォーター化粧水は、ハーブウォーターを使った手づくり。「ハーブウォーターは買うこともできますが、自分で蒸留してつくるとお料理感覚で楽しいし、コストがあまりかからず、たっぷりと使うことができます。季節のハーブやフルーツを使うので、香りもいいんです。そのまま使っても化粧水になりますが、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を加えることで、リッチな保湿力のある化粧水に。口腔ケアや、赤ちゃんのお尻ふきなどにも使えて便利なので、ぜひハーブウォーターを使ってみてほしいです」▼アロマフランスクレイ「クレイは数種類ありますが、フェイシャルには、ホワイトカオリンやグリーンモンモリオナイトがおすすめ。洗顔、フェイスパック、ヘアパックなどに使うことができます。ヘアパックは、髪の毛をぬらし、ゆるめのペーストをつくって地肌にパック。カラーやパーマの前後に行うと、ダメージの修復を助けてくれます。これからの季節は、日焼けあとのケアにも。グリーンイライトというクレイが向いていて、ゆるいペーストをつくって肌に塗ったり、ハーブウォーターに少量加えてクレイローションにして使います。ひりひり感や炎症や赤みがおさまるので、夏のケアにはクレイは欠かせません。ケガや疲れ、吹き出物にも効果があります」▼シーオーツープラスの炭酸化粧水「炭酸美容家の高橋弘美さんのつくる、1gにつき1,000ppm以上の炭酸ガスが配合された炭酸化粧水。天然由来成分にこだわった、シンプルな処方なので安心。特に、期間限定のローズシリーズはすぐに売り切れてしまうので、見つけたら購入するようにしています。エアコンによる冷えには、炭酸を入れた足湯やお風呂が、温度が高くなくても血行が促進されるのでおすすめ。そこに、天然の植物のアロマ(精油)を入れば、香りの信号が脳へ伝わり、リラックスの副交感神経優位な状態に傾けてくれ、体も心も緩んで、ゆっくり眠れます」原さんに「化粧水」と「炭酸お風呂」の簡単レシピを教えていただきました!■ハーブウォーターを使った化粧水レシピ・ローズウォーター 45mL・グリセリン 小さじ1・ヒアルロン酸パウダー 耳かき2・セラミド 耳かき5これらを消毒した容器に入れてよく混ぜるだけ。冷蔵庫保存で3週間で使いきります。■炭酸お風呂のレシピ(1)180リットルの浴槽のお湯に対し、先に重層250gを入れてよくかき混ぜる。(2)さらにクエン酸を210gをまんべんなく入れる。クエン酸を入れた後は炭酸が抜けてしまうので、混ぜないようにするのがポイントです。※材料は食用グレード以上のものを使用すること。▼もっと詳しく知りたい方は…1年を通しての、アロマを使ったママのためのナチュラルホームケア講座「アロマの薬箱」が、8月下旬より募集開始予定! ・ママのための自然療法スクール こどもとアロマ ・シーオーツープラス ・日本アロマ蒸留協会
2016年07月01日先日、街でばったり会った知人男性に近況を聞くと「あいかわらずの生活だけど、最近なんだかやる気が起きなくて…」とグチっていました。イタリア人にはめずらしく、仕事一筋で超カタブツの彼がまさか五月病かな? と思ったのですが、「だから気持ちを切り替えたくて、新車を買ったよ」と愛車自慢が始まり、心配して損をした気分になってしまいました。五月病まではいかなくても、なんとなく「だるい」「やる気が起きない」と、心の不調に悩む人が少なくないのはイタリアでも同じ。しかし、元の自分を取り戻すのが上手な人ほど、パパッと気分を切り替えるコツを知っているようです。ここでは、彼らが実践している「心のプチ不調解消のコツ」についてご紹介します。 ■激辛料理でリフレッシュ建築士として働く知人男性は、バカンスにアジアへ出かけるのがライフワークです。しかし「旅が終わって3ヶ月くらいすると、空気がぬけたようにだるさを感じる」と、休暇明けの反動か仕事も手につかないときがあります。ジムに入会したりジョギングを始めたり、思いつくストレス解消法は片っ端から試したのですが「スッキリしない」と、不完全燃焼な自分によけいイラついてしまうこともあったとか。それを変えたのは、近所に新規オープンしたアジア料理店でした。旅行中に食べた料理をまた味わうために行ったにも関わらず「覚えていた味と違う」ことにショックを受け、それなら自分で作ろうと試行錯誤。2ヶ月以上かけて、理想通りの激辛な一品が完成した時はだるさもどこかにふっとんだといいます。「大汗と涙を出しながら食べるからいいんだ。それ以外のことには集中しないし、心と体のデトックスにもってこいだよ」と、気分がモヤつくときは激辛料理を欠かさないそうです。 ■街歩きでプチオリエンテーリング病気で入院していた知人女性は、退院後1週間ほどで仕事に復帰。「体調のこともあって仕事量をセーブしていたけれど、それ以上に気持ちがめげてきて集中できなかった」と当時を振り返っていました。ドクターからスポーツや食事を制限されていたため「体を動かすのもダメ、おいしいものを食べてリフレッシュ、もダメで毎日イライラして息がつまってしまいそうだった」といいます。SNSを見ていたある日「スイスを旅行していた友だちのページを見て、これだと思ったの」と彼女が思いついたのは、街をオリエンテーリングすることでした。たとえば服を買いに行く時でも「ひとつのお店で買うアイテムはひとつまで」「買い物のレシートは証拠として必ず提出」「行ったお店の前で自撮り必須」など細かいルールを決め、夫に採点してもらったそうです。「自分で考えたコーディネートも採点対象になったから、うまくいったときは夫から絶賛してもらえた。散歩感覚でできるから疲れなかったし、本当に楽しめた」と語る彼女。いまは「夕食の一品を作るための材料探し」にテーマを変え、この習慣を続けています。 モヤモヤ、イライラする自分に気がついたときが「リフレッシュの始めどき」です。家のなかでダラダラ過ごすのもいやしのひとつ…と思っていた筆者ですが「五感を刺激したほうがうまく行くよ」と彼らに言われ、目が覚める思いでした。上手なリフレッシュで、新しい自分を発見するきっかけを探してみるのもすてきですね。
2016年04月27日書店に足を運んでみれば、あるいはアマゾンでビジネス書をチェックしてみれば、「起業」に関する書籍はいくらでも見つかります。そしてそれらは、起業の素晴らしさをアピールし、読者をその気にさせようとやっきになっているようなものが大半。でも、起業したら本当に、その先にあるのはバラ色の未来なのでしょうか?そんなことはあり得ないと考えるほうがいいのではないでしょうか?そう思わずにはいられないからこそ強い説得力を感じさせるのが、きょうご紹介する『7人のトップ起業家と28冊のビジネス名著に学ぶ起業の教科書』(大賀康史、苅田明史著、ソシム)。著者は、「本の要約サイト」として知られる「フライヤー」の代表取締役と取締役。(1)「筆者の経験にもとづいた起業ノウハウ」、(2)「先輩起業家からの生々しいアドバイス」、(3)「起業家必読といえる名著の要約・紹介」という3つの要素で構成されています。■起業家は「天才」ばかりではない起業には特別な人にしかできないことのようなイメージがあり、最近の起業家は、ロックスターのようにも見えるもの。しかし、起業とはごく一部の天才だけが行えるものではないと 著者はいいます。起業家の世界に身を置いてみると、たしかに天才的な人もいるそうです。たとえば大学生時代に起業して、20代後半でベテラン社長としての風格を身につけ、特有のオーラを放つような人など。しかし決して、そのような人がすべてだというわけではないということ。起業家同士で話をしてみると、その多くは悩みを山ほど抱える普通の人間だというのです。数々のトラブルに直面しながら努力を重ねるなかで、名声を手に入れて行っているわけです。だからこそ、「遣り抜くという覚悟さえ決められるなら、起業家には誰でもなれる」と著者はいいます。■起業がしやすくなった3つの理由昔の起業のイメージは、「一世一代の大博打」というようなものだったかもしれません。しかしいま、起業環境は大きく前進したといいます。誰にとっても起業をすべきかどうかについては、もちろん簡単にいい切れない部分はあるでしょう。しかしそれでも、さまざまな要因から、起業にチャレンジしやすい環境へと変化しつつあるのは事実だというのです。そして最近の起業環境については、次の3つのポイントがあるのだとか。(1)借入金の融資の際に、必ずしも連帯保証を求められなくなってきたかつてスタートアップが借入をする際には、ほぼ例外なく社長の連帯保証が入り、万一資金が返せなくなった場合には、個人資産で返すか自己破産しか道がなかったそうです。もちろんいまでもその慣習は残っているものの、日本政策金融公庫の制度融資など、一部のローンは無担保・無保証(連帯保証人なし)で提供されるようになっているのです。(2)投資家に厚みが出てきており、資金の調達手段が広がってきた投資家は、数・質ともに、いままでになく充実してきているといいます。たとえば過去にベンチャーを成功させている「エンジェル投資家」、アイデアとメンバーだけの状態のスタートアップを育成する「ベンチャーアクセラレーター」、小規模から大規模のファンドを運営する「ベンチャーキャピタル」、新規事業の種を探してスタートアップへの投資に積極的な事業会社などがそれにあたるそうです。(3)スタートアップを支える支援組織が充実してきた最近はスタートアップと大企業をつなぐイベントが盛況。経済産業省も近年、『TOKYO イノベーションリーダーズサミット』というイベントで、スタートアップと大企業がマッチングできる機会を提供しているのだそうです。他にも、証券会社、監査法人の組織や、スタートアップと大企業のマッチングを担う企業が主催するイベントも増加傾向。大企業との事業提携の機会が得やすい環境になってきているというわけです。また、テレビや新聞などのメディアもスタートアップに注目しており、サービスの露出の機会も増加傾向にあるといいます。■起業家は金銭的な困難に直面するこのような企業環境のなか、誰もがうらやむような大企業から転じて企業したり、スタートアップに転職したりする人が増えているということ。そして著者は、こうもいいます。もしも起業のアイデアがあって、それは何度検証しても有効だと思え、自分がやり遂げたい「志」にも沿っている。そして、一緒に起業してくれそうな仲間もいる。だとすれば。起業に必要なのは、腹を決めて一歩を踏み出すことだと。ただし冒頭でも触れたとおり、本書ではやみくもに起業を勧めているわけではありません。それどころか、「起業すると、ほとんどの起業家は金銭的な困難に直面する」という、多くの人が触れたがらない現実にもしっかりと目を向けています。単なる机上の空論ではないからこそ、強い説得力が生まれているわけです。*起業を本気で考えている人にとって、とても意義ある内容。また「要約サイト」の著者であるだけに、読む価値のある多くのビジネス書も紹介しています。密度の濃い内容であるだけに、ぜひ読んでおきたい一冊だといえるでしょう。(文/書評家・印南敦史) 【参考】※大賀康史、苅田明史(2015)『7人のトップ起業家と28冊のビジネス名著に学ぶ起業の教科書』ソシム
2016年02月26日弥生は1月15日、法人起業検討者を対象とした、起業の直前直後に役立つ情報をまとめたWebサイト「弥生の起業家応援プロジェクト」を公開した。同サイトでは、起業の準備・手続きから起業直後の経理・業務管理までの情報が紹介されている。コンテンツは大きくわけて「起業の基礎知識」「起業と経理」「起業に役立つ製品・サービス」の3つが用意されている。「起業の基礎知識」では、起業前後に必要な情報にフォーカスし、法人設立の検討時に役立つ「会社設立のメリット・デメリット」や「設立費用、法人設立後に必要な届出書類」、起業後にすぐ決めておくと後々のお金の管理が楽になるという「請求・支払の期日 決め方の原則」や「現金と預金の管理方法」などが紹介されている。「起業と経理」では、主に起業後の経理にフォーカスし、起業家アンケートから割り出した、「業界ごとの売上に対する理想比率」や「黒字化経営企業の経営状態」が紹介されており、業界ごとの健全経営を把握することができるという。また、日々の経理の流れや決算の説明も紹介されている。「起業に役立つ製品・サービス」では、起業時に、個人事業主としてスタートするか、最初から法人として会社を設立すべきか迷う場合に、事業の売上と経費、希望する年収などを入力することで、概算の税金(法人税・所得税)がわかる「かんたん税金計算シミュレーション」が用意されている。これにより、個人事業主と法人で納める税金の差額や売上の多寡による変動額を把握することができるようになっている。
2016年01月15日起業家と一口に言っても、実にさまざまなタイプがいる。若い頃から使命感に燃えていた人、虎視眈々と機会を狙っていた人などはイメージしやすいが、あるとき運命の歯車が回り、偶然にも起業家の道を歩むことになった人物もいる。グルメチャットアプリ「ペコッター」を開発・運営するブライトテーブル 代表取締役 松下勇作氏がその一人だ。大学院でバイオテクノロジーの研究に励んでいたものの中退し、金融機関向けシステムのコンサルティングや開発、保守・運用業務を行う会社に入社した。3年半ほど勤務したころ、転機が訪れた。インキュベイトファンドに転職した知人から、インキュベーションプログラム「Incubate Camp」(2011年)の存在を聞き、松下氏は「面白そうだから行ってみたい!」と伝えた。しかし知人からは、「ダメだ。ビジネスのアイディアを持った人だけが、Incubate Campに参加できるんだ」と告げられる。そこで松下氏は、A4用紙にWebサービス「テーブルシェア」のアイディアを書いて知人にプレゼンし、プログラムの面接に潜りこませてもらう。その後、早朝7時からのプラン改善ミーティングを重ねた結果、キャンプへの出場権を獲得。今も継続した支援のあるインキュベイトファンドの代表パートナー赤浦氏に見いだされ、投資対象に選出される。その後の準備期間を経て、2012年2月、同サービスを開発・運営する組織としてブライトテーブルを立ち上げた。○「どんなときでも明るいですね!と言われます」松下氏 : 2011年夏、僕がまだ会社員だったときのことです。当時はFacebookのイベント機能を使う人が増えていて、僕も頻繁に活用しつつ、社内外問わず食事会を開催していたんです。その食事会が「テーブルシェア」の原型になりました。そもそも、なぜ食事会を積極的にやっていたかというと、みんなで悩みを打ち明けたり、近況報告したりできるような場を作らなければと思ったんです。入社1年目は内定者同士でよく食事に行っていたのですが、2~3年くらい経つと、皆それぞれ役職に就いたこともあり同期との交流が減っていきました。そんな中、仕事が忙しく、同期と話したり相談したりする機会もなく、心が疲れてドロップアウトしてしまう人が出てきていました。食事会は、こういう人を助けることができる場になるのではと思ったんです。とはいえ、同期は60人ほどいたので、全員が一度に集合するのは無理ですし、半分程度でも厳しい。では、5~6人の小規模な集まりならどうかと考えてやってみると、密に交流できる良さがあると気づいたんです。―― 人力でやっていた食事会を仕組み化したのが、テーブルシェアだったというわけですね。立ち上げは順調にいきましたか?上手くいきませんでしたね。当初、僕はプログラミングができなくて、友人が組んでくれていました。何度も手直しを重ねてようやくリリースできたのは、開発に着手してから1年後です。時間を要した理由としては、友人が仕事仲間になったこともあり、何か不満があったとしてもあまり強く言えなかったり、隣で並んで開発していて、ついダラダラしてしまったりと、僕自身、甘えみたいなものもあったと思います。また、「世界中の食卓を明るくにぎやかにする」というサービスのコンセプトはあったものの、課題解決における具体的なアイディアがなかったんです。結果、1年半運営を続けたものの、2013年夏にサービスを終了しました。―― とはいえ、1年半で見切りをつけるには、相当な覚悟も必要だったのではないでしょうか投資いただいた資金が底をつき、私有財産をつぎ込んで、さらには借金をしたこともありました。周りの人に食事を奢ってもらったり、当時の恋人と一杯のラーメンを分け合ったりと、ギリギリの生活をしていた時期もあります。ですが、落ち込んだりはしなかったです。むしろ、新しい価値を創る仕事が楽しくて、ファンドとのミーティングの際にも「どんなときでも明るいですね」と言われていました(笑)。というのも、30代の僕がやりたいことの実現を目指して2~3年がんばって、最終的に失敗したところで、世界は微動だにしないと考えているんです。逆に、万に一つでも世の中に残るような仕組みを残せたらいい。自分が死ぬときに、後悔したくないという気持ちが強くあったんです。そんな中、ファンドの方が「新しいサービスを考えてみたら?」と言ってくださり、2014年1月にリリースした2つ目のサービスが「ファイブシート」でした。こちらも食をテーマにしたサービスで、コンセプトは「仕事帰りの新習慣」。見ず知らずの人が集まって、1時間でサクッと食事して解散できるサービスで、開始時間と場所(店)を選ぶと、その日の食事メンバーになる5人が集まり、コース料理をシェアします。1時間きっかりでタイマーが鳴って、会計・解散という仕組みです。テーブルシェア運営時に「誰かと食事はしたいけれど、幹事はやりたくない」と思う人が多いと気づき、ただボタンを押すだけで参加できる食事会として設計しました。ファイブシートの開発時は、起業してから2年間のプログラミング経験のおかげもあり、3週間でリリースできました。参加者のリピート率もとても高かったですね。ただ、「見ず知らずの他人同士で食事すること」にハードルの高さを感じた人も多かったようです。今度はサービス継続か否かの判断を早めにしようと思い、サービス開始5カ月ほどで開発を中断しました。○サービス公式キャラクターの被り物で「自分を広告化」―― その後生まれるのが現在のサービス「ペコッター」ですね2014年夏ころ、会社と家の行き帰りに人間観察をしながら、事業のヒントを探していました。そのころはスマホの普及率がぐんと上がり、駅のホームを歩くと、ほとんどの人がスマホをイジっているような状況で、そのときに気づいたのが、スマホでグルメ系のクチコミサイトを見て、複数の店舗から比較検討するのは意外と大変だなということ。多くの人が、スマホの画面の中で複数店舗のクチコミを並べて選ぶ、いわば「PCのころの探し方」を続けていたんです。スマホの小さな画面であれば、たとえば「銀座で蕎麦」と希望を打ち込むと、グルメに詳しい人から「◯◯が良いよ」と1店舗だけおすすめを教えてもらえる……そういうサービスが向いているのではと考えました。行けるお店は一度に1店舗ですからね。そこからiOSアプリの開発に向け勉強を開始し、2015年3月にサービスをリリースしました。―― 認知拡大のための施策は展開していますか?いろいろと実験的な取り組みもやっています。中でも独特なのがTwitter上で「渋谷 ごはん 教えて」などのキーワードで検索し、お店を探している人に向けて、ペコッター公式キャラクターの「はらぺこ君」から「それなら◯◯というお店が良いよ」と教えるというもの。完全に手作業です。Twitter上でお店を探している人のニーズと、ペコッターアプリ内で探している人のそれには、違いがありません。自ら検索するのが面倒で、教えてほしくて質問を投げかけているわけなので。彼らはペコッターのユーザーになり得るので、積極的に声をかけています。ほかにも、初期に最もユーザーを獲得できたのは、羊のかぶりものを身に着けてペコッターのパネルを持って移動するという、いわば「僕自身が広告化する」施策でした(写真参照)。その格好で電車に乗っていると話しかけられ、「写真に撮ってSNSに投稿して良いですか?」と聞かれるんです。5,000フォロワーほどいる方がつぶやいてくれたこともありました。○レッドオーシャンでも、軸をズラせば勝てる―― ビジネスモデルはどう作っていく予定ですか?ユーザー数を増やすことが先決ですから、今すぐマネタイズしようとは思っていません。が、可能性としては3種類のマネタイズを考えています。1つ目はとてもシンプルですが、アプリ内に広告を配信すること。2つ目は店舗へ課金、3つ目はユーザーへ課金することです。はじめの2つのマネタイズ方法は、サービスのスケールが必要になりますが、3つ目のユーザー課金は短期的にスタートできます。それが、今ユーザーに大好評な機能が「ペコッター予約」です。ペコッター予約とは、ユーザーから予約依頼を受けると、僕たちが店に架電して席を確保するというものです。たとえお店の席が空いていなくても「◯時からは空いていませんでした。△時なら空いているようです」では終わりません。そのお店と同じジャンル・金額感などの店を探し、空席の有無まで確認した上で、「こういう店もありますよ。ここなら◯時から△人で入れます」とユーザーに伝え、そこでOKであれば予約を入れます。コンシェルジュのようなものですね。―― ペコッター予約は無料で提供しているんですよね。相当大変なのでは?1日数十件以上の予約依頼をいただきますからね。もちろん、僕たちも人力での検索・電話予約ではスケールできないと考えています。実は、予約業務を行うなかで「そのお店がダメならここはどうか……と検索し何件も架電して、空席を探して……」といった一連のデータをすべて記録し続けていると、知見がたまります。たとえば「恵比寿で焼き肉、予算は一人5,000円」と依頼がくると、以前受けた相談と同じように紹介していけば良い。近い将来、予約依頼の受付や店への架電、ユーザーへの提案までプロセスを自動化し、スタッフ一人でも回せるようにするつもりです。今のまま人力を続けていると赤字ですが、自動化すると黒字転換できるでしょう。ですから、まず1年くらいは人力で検索・架電し、データを蓄積しつつ提案のクオリティーを上げていきます。ペコッター側から提案する店に加え、ユーザーが他のユーザーに店を提案することもあります。こういった生きたデータが膨大にたまっていけば、ほかのサービスは追随できなくなるはずです。いずれ、人工知能を用いて店を紹介するサービスも出てくるでしょうが、リアルなお店についてのデータがなければ意味を成しません。アルゴリズムを作れたとしても、それだけでは不十分なんです。「先んじてユーザーに価値を提供することで膨大かつ使えるデータを収集し、その後アルゴリズムを適応していく」というサービスの進化を2~3年のスパンで考えているんです。―― 最後に、起業家を目指す人へ、アドバイスをお願いしますよく「競合は多いけれど、どうしてその分野に挑戦したんですか?」といった質問を受けます。でも、僕たちとしては、ほかのグルメ系アプリ・サービスとは「共生関係・仲間関係にあって、ライバル関係ではない」と捉えています。情報の海で溺れそうになりながら、なんとか情報を持ち帰るという「検索」という行動をペコッターに置き換えていきたいんです。検索する代わりに「~な店を教えて」と悩めるユーザーに対し、グルメに詳しいユーザーが情報の海を上手く泳いで、適切な良い情報をピンポイントで提示してくれる ―― そんな世界を実現したいなと。その際に、ほかのグルメ系アプリ・サービスのリンクを紹介するわけです。繰り返しになりますが、やはり僕たちにとって彼らは仲間。たとえライバルが多い分野で挑戦する場合でも、戦い方を少しずらせば上手くいくと思います。僕たちが着目したのは、ユーザーは「店を探したいのではなく、店を決めたいと考えていること」。情報が多ければ多いほど、人は決められなくなります。その悩みをどう解決しようかと考えたときに、決めるためのサービスを作れば良いのだ、と気づいたんです。起業して新しい価値を生み出したいなら当然、時代に即したものを創り出す必要があります。変化の多い今の時代に起こる不自由なことや不便なことを見つけ出して、ソリューションを上手く提示できる起業家が、成功を手にすると信じています。
2016年01月15日「起業したい」と思ったことはありませんか?しかしその一方で、「私にはムリ」とあきらめている人、「どうすればいいか分からない」なんていう人も多いのではないでしょうか?そんな人の背中を「大丈夫だよ」って押してくれるのが、『1年目から無理なく年収1000万円稼ぐ「起業一年目の教科書」』(今井孝著、かんき出版)です。著者は、WEBセミナーだけでも延3万人以上にノウハウを伝える起業支援の専門家。自身が起業当初はセミナーを開催しても閑古鳥が鳴き、数百万円投資して制作した商品は、ほとんどが在庫の山に。ネット広告につぎこんだ資金は一瞬で消えるなど、胃の痛みと闘いながらの1年目で、散々なものだったといいます。そうした自らの経験を生かして考案したのが「段階思考」。一気に駆け上がるのではなく、一歩一歩、段階を踏みながら上がっていくという考え方です。起業し成功している人は、この段階思考を用いているのだそうです。本書では、起業し成功した人が持つ、段階思考「こんな時はこう考える」という事例63項目が紹介されています。いくつかを見てみましょう。■1:起業を思いついたら-「最初の1歩」を踏み出す起業しようと思っているけれど、「ビジネスのアイデアが思いつかない」「なにを商品にすればいいのかわからない」と悩んでいる人も多いはず。でも、悩むのは起業家として正しい姿勢で、もっともっと悩むほうがいいのだそうです。最初からやり方を知っていて、なにかを成し遂げた人はいません。考えて悩んで計画を立て、まずは最初の一歩を踏み出すのです。最初の一歩とは、本や雑誌を読んだり、ビジネスセミナーに参加したり、人に会ったりとなんでもいいようで、こうして情報と情報が結びついたとき、いままで見えなかった道が見えてくるのだといいます。■2:起業までの準備-時間の確保とお金の不安を最小化する「起業したいけど、5年ぐらいなにも進んでいない」という人に対しては、まず時間を確保することが大事だと著者はいいます。起業のための時間をつくれば、少しずつでも準備が進むもの。そのためには現在やっている仕事を8割の時間で終わらせ、起業の準備時間に当てればいいのだそうです。また、起業するうえでもっとも大きな不安は「お金」。まずは固定費、準備に必要な経費などの計算を明確にしましょう。「これだけは必要」だとお金を明確化すれば、現状の家計を考え、予算を組むことが可能。これで起業に対する不安の半分は解消するようです。■3:商品をつくるには-お金をかけずに試作してみる「ビジネスを始めるには、しっかりと商品をつくらなければ」と考える人は危険。逆に最初はしっかりした商品を作らないほうがよいことのほうが多いとか。著者は自身の苦い経験から、「テストせずにいきなり完成品をつくるな」と訴えています。つまり試作品を作ってスタートし、何度もやりなおしていけば、最後には必ず売れる商品が生まれるのだということです。■4:価格設定するには-自分の都合で価格を決める「安くないと買ってくれない」と、価格に対して弱気な人は少なくありません。価格に対する弱気を解消するには、「価格を上げられない2つの心理的要因」があることを知ることが大切。まずひとつは、売ったあとに「この値段で満足してもらえるだろうか?」という不安です。そしてもうひとつは、売る前に「この値段でこの商品が売れるだろうか?」という不安。しかし多くの人は、「売る前」と「売った後」の不安をごちゃまぜにしているので対処できないのだとか。売ったあとの不安を解消するには「お客様に満足してもらえるまで価値を提供しよう」と覚悟することが大切。クオリティーを上げ、価格を高く設定したほうがいいというわけです。売る前の不安も「この価格で商品を広めるために、価値を伝える。価値を感じてくれる人を見つけるぞ」という覚悟が大事なのだとか。■5:マーケティングとセールスを行うには-まず仲間を増やすビジネスをスタートしたものの「どうやってお客様を見つければいいのだろう?」と悩んでいる人がいます。解決法としては、最初は家族や友だちにお客になってもらうのがいいそうです。著者自身もビジネスをはじめたばかりのころは、ほとんど知り合いが買ってくれたとのだとか。つまり、どれだけ助けてくれる人が周りにいるか、ということが初期のマーケティングのカギ。営業力は知らない人を引っぱる力ではなく、応援される力なのだといいます。ビジネス系のセミナーや交流会などに参加して知り合いを増やし、仲間を広げていくことが重要。すると、やがて人や仕事の紹介につながることもあるそうです。*このように起業1年目で成功した人たちの段階思考を、「第1章起業を思いついたら」から「9章起業家のチームづくり」まで、9つのテーマに分けて紹介しています。本書を読んだからといって、すぐに年収1,000万円になるわけではないでしょうが、起業に際してのストレスや恐怖を軽減してくれるのは確か。起業しようという人、はじめたばかりの人が感じる悩みや不安を和らげ、問題解決へと導いてくれます。どの項目をからも読めるようになっているので、本棚に保管して、悩んだとき、迷ったときにページを開くことも可能。起業を考えている人は、一度は読んでおきたい一冊です。(文/森美奈)【参考】※今井孝(2015)『1年目から無理なく年収1000万円稼ぐ「起業一年目の教科書」』かんき出版
2015年12月18日世界各地の大学で「知的財産」と「起業」について講義を行っている、イタリアの靴メーカー、ジェオックス(GEOX)グループの会長、マリオ・モレッティ・ポレガート氏が早稲田大学での講演のために来日した。マリオ会長は北イタリア・トレヴィゾのワイン生産家の三代目として家業を継ぎながら、90年代初めにあることをきっかけにシューズブランドを創業。カジュアルシューズメーカーとしてまたたく間に売り上げを拡大。ベネトン、デロンギなどグローバルなブランドを生み出すトレヴィゾ特有のブランディング戦略にも注目が集まっている。ジェオックスグループは創業10年足らずの04年にミラノ証券取引所に上場を果たした。マリオ会長の起業力、急成長させたビジネスリーダーとしての資質が話題を集め、00年代に入ってさまざまな大学の客員教授として招聘。これまでに伊ヴェネツィアのカ・フォスカリ大、ボストンのMIT、ケンブリッジ大、コロンビア大、北京大、香港大、モスクワ大などで講義やカンファレンスを行っている。「そもそものきっかけは米国ネバダ州リノの砂漠。ワインの展示会でリノを訪れ、散歩していたときにゴム底のスニーカーが蒸れてあまりに暑くて不快だったので、持っていた旅行用のスイスのアーミーツールのナイフで靴底に穴を空けたんだ。それがすべての始まりさ」とマリオ会長は楽しそうに話し出す。その効果が快適でゴム底に通気口を空け、防水機能を持たせた“呼吸する靴”の特許を世界100ヶ国で登録。「その当時は靴を売ろうとは思っていなかった。アイデアを売ろうと思っていた」(マリオ会長)が、3年経ってもそのパテントに興味を持つ企業は現れず、それならと自らヴェニスにシューズメーカーを設立。5人の仲間と数人の大学生でスタートしたシューズメーカーは、現在イタリアのカジュアルシューズメーカーとしては業界トップの地位を確立。現在、世界115ヶ国で1,250店舗を展開しており、14年度の売上高は前年比109.6%で約1,200億円。世界中で約2,000万足を販売し、その内イタリア国内では700万足を販売し、イタリア国民の8人に1人が購入している計算になる。「我々の成功の要因はテクノロジー、イタリアンモード、コンフォータブル(快適さ)の3つ。コレクションのモードはアーバンスタイルだが、我々はデイリーなアーバンでの快適さを求めた結果だ。ゴム底シューズの国内シェアは95%に達しているが、今後は革底靴、ウェアへとテクノロジーを広げていく」とマリオ会長は意欲的。自身もルーマニアやイタリアで農業、獣医学、化学、経営学、経済学と次々に博士号を取得し、欧州の各大学の生徒との共同開発を進めており、最新テクノロジーを活用した生徒とのコラボ企画などにも意欲的。一方で、デザイナーラインとしてパトリック・コックスも展開し、ファッションアングルでの視野の広さや、イタリア、スペインでスタートしているダウン症児との協業など企業活動も、講師として認められる所以だ。家業のワイン農家は7つのブリュワリーを持ち、年間約3,000万本以上を販売しており、その盤石なる歴史があってのジェオックス成功秘話ながら、「一つのアイデアは一つの工場より価値がある。イノベーションに投資したい人は世界中に多数いる。日本のテクノロジー、企画力には世界中から注目が集まっており、若い世代のパワーに期待している」と同会長は話している。Text:野田達哉
2015年11月25日