8月1日付でデルの新社長に就任した平手智行氏。7月24日の社長交代記者会見では、現状のデルの課題や事業戦略は語られなかったので、インタビューを通してこの点を改めて聞いた。なお、平手氏は1987年に日本IBMに入社後、アジア太平洋地区経営企画、米IBM本社の戦略部門を経て、2006年には執行役員と米国IBMバイスプレジデントに就任。2011年12月末日付で同社を退任し、米ベライゾン エリアバイスプレジデント、ベライゾンジャパン社長に就任している。そして、今年の7月1日に副社長としてデルに入社し、8月1日から代表取締役社長を務めている。--平手社長がデルに入社されてから1カ月半ほどが経ちましたが、この間にどのようなことをやられてきましたか?7月は、まず社員のリーダーに会い、お客様に受け入れられているのか、お客様が抱えている課題は何かを聞きました。その後、米国本社で幹部に会い、世界における戦略、アジア・日本に何を期待をしているのかを確認してきました。また、APJ(Asia Pacific and Japan :アジア太平洋地域)の幹部にも会い、APJのビジネスの状況や課題などを確認しています。8月はお客様にお会いし、お客様の声を聞くことに終始しています。--米国本社の幹部から、社長になるあたって求められた課題(成果)はありましたか?デルとしてやりたいことは、お客様への提供価値を高めることです。たとえば、製品を1つの提供するのと、2つ提供すること、あるいはインテグレートして提供して方法としないで提供する方法があり、これらはお客様によって異なってきます。こういったものを業種やセグメントごとにできる体制を整えることが、お客様への提供価値向上につながっていくと思います。デルがサービス&ソフトウェアのM&Aを始めて8年になりますが、買収してもまだ、日本で提供できていないものがあります。また、ソリューションを持っていることと、活用できることは違いますので、これらを順次活用段階にしていく必要があります。これは、APJ全体にいえることです。--平手社長は以前IBMにおられましたが、IBMとデルで何か違いを感じましたか?どちらも元気で闊達ということはいえると思います。また、お客様に価値を届けたいという思考をもっていることも共通だと思いますが、IBMはITの中でもアプリケーションレイヤーに中心を置いて、デルはどちらかといえば、インフラよりであるといえます。ただ、どちらのほうが良いということは、いえないと思います。--7月の社長就任会見では、インフラに注力していく旨のことをおっしゃっていましたが、具体的にはどのようなことですか?日本のお客様は早い段階からカスマイズされたIT環境を作ってきたという経緯がありますので、島ごとにサーバやOSが異なり、水平方向での統合に対して課題を抱えている企業が多いと思います。最近はクラウドへの移行も始まり、オンプレミス(レガシーシステム)とのハイブリッドが注目されていますが、実際には、ダブルスタンダードになってしまっていると思います。本来は順次管理コストが減り、新規事業に投資できる金額が増えていかなければなりませんが、現在は一時的にダブルスタンダードになっているため、管理コストが逆に増えているケースがあると思います。こういった部分でオンプレミスとクラウドとのデータ連携をとり、機動力を高めるようなインフラやセキュリティを提供していくことが必要だと思います。アプリの部分については、パートナーさんと一緒にやっていきたいと思います。--社長会見でおっしゃっていた「業務に役立つソリューション」とは、どのようなものでしょうか?同じ業務の結果を安く、早くやるのもイノベーションですが、これはコスト削減による効果であって新たな利益を生み出してわけではありません。こういった方法では一時的に利益を出せたとしても、衰退していきます。やはり、新しいイノベーションのユースケースを作れるようなインフラをつくることが必要だと思います。現在のインフラの制約を解き放つことによって、新たなイノベーションを起こせるようなインフラを作るべきだと思います。--現在の日本のIT市場をどう思われますか?今の大手企業は、売上の4割が海外によるものです。そのため、世界のIT環境をバラバラにしていると、ヘトロな環境になり、管理に対するコストがかかり、新たな事業に投資することができません。こういった経営者のジレンマを解決するのが、今のITメーカーがやるべきことだと思います。グローバリゼーションの中で、日本の企業はもっと標準化に取り組むべきです。ただ、それはグローバルスタンダードにしろということではなく、世界間で統一すべきだということで、日本のやり方で統一してもいいと思います。デルもワールドワイドで共通のインフラ、シングルサイオンで利用できる環境を構築することで、運用コストを半分にしています。このように圧縮すべきところは圧縮し、投資を行うべきところに費用をかけるというメリハリが日本の企業に求められていると思います。--自身の経験でデルで活かせる点は何だと思いますか?デルはM&Aによっていい品揃えになってきましたが、プロダクトの1個や2個でお客様の課題は解決できません。そのため、パートナーさんと組んで、1つのソリューションに仕立て、イノベーションの価値を高めることが必要だと思います。このあたりは、IBMでの経験が活かせる部分だと思います。--社長になって、社員に対してどんなメッセージを送りましたか?今の時代は、1つのチームで問題が解決できるわけではありません。チーム間でコミュニケーションをしっかりとって、チームワークで、ONE DELLでやっていこうといいました。それにはゴールを明確にする必要があると思いますが、ゴールは社内からあげるのではなく、お客様の声をしっかり聞いて決めていく必要があるとい思います。--今後、デルでやっていこうと思っていることは何ですか?パートナーとアライアンスをもっとやるべきだと思いますし、改善すべき点はまだまだやあると思います。また、デルは中堅から大規模のお客様が中心になっていますが、もっと両方に幅が広がっていってもいいと思いますので、それに向けたサービスメニューを整えていこうと思っています。
2015年08月24日「デル 宮崎カスタマーセンター」は、宮崎市の中心部にある。もともとデパートだったビルを改装し、500名が勤務する。500名のうち、350名がユーザーサポート担当、100名が営業部隊で、デル製品の購入を検討しているユーザーからの問い合わせに答えるほか、実際の注文や発送指示なども行う。中小企業がメインとなる。同センターは2005年11月に開設し、今年で10年目。デルの本社は川崎市だが、宮崎カスタマーセンターは同社の第2の拠点としてつくられたものだ。本社のある川崎でも、一部のハイエンドのエンタープライズ向け製品のサポートを行っているが、多くの製品のサポートは宮崎が担当する(コンシューマ向けの無償サポートは中国・大連で行っている)。宮崎市にカスタマーセンターを開設した理由を、デル 宮崎カスタマーセンター センター長 金子知生氏は、「デルが成長を続ける中で、国内にもサポートセンターを設ける必要がありました。札幌から沖縄まで、全国さまざまな地点を検討しましたが、最終的に宮崎になりました。理由は雇用促進と地域活性化に向け、宮崎県と宮崎市が積極的に誘致してくれたこと、お客様をサポートする上で大切なおもてなしの心を宮崎の人が県民性として備えている点が大きな理由です」と説明する。同センターの特徴は、全員が正社員という点だ。これは、担当者がより責任感を持って業務を行える点と、長期雇用によるスキルアップが図れるメリットがあるからだという。これによって、一人でさまざまな製品のサポートが行えるようになり、スキルの高いエンジニアを育てることが可能になるという。責任感という面では、サポート担当が受付からトラブル解決までのすべてを行うことも特徴だ。サーバのログ解析や修理依頼も、すべて電話受けた担当が行う。正社員の雇用を促進する上では、宮崎県が進める地元のIT技術者を増やす取り組みにも、地元に進出する他の企業とともに協力しているほか、育児休業取得率100%を維持していくことを会社として宣言している。これにより、今年の7月には、子育て支援優良企業として、「未来みやざき子育て県民運動推進協議会」から表彰されている。社員のスキルアップが図られたことで、同センターの役割も拡大している。「センター開設当初は、サーバやストレージなどのハイエンド製品は川崎でサポートを行っていましたが、宮崎でスキルアップを行うことで、ナレッジがたまり、同センターにサポートを移管することが可能になりました」(金子氏)同センターでは24時間、365日のサポートを行っており、10-11のシフトパターンがあるという。これは、混雑具合に合わせる人員体制をとるためで、出社時間を1時間ずつずらすといった工夫も行っているという。業務にあたっては、15名程度のサポート担当と、担当が対応できない問題の問い合わせを支援するバックサポートやコーチ、管理職を加えた18名程度で1チームを構成。PC、ワークステーション、サーバ/ストレージなど、製品の種類によってチームを分け、業務を行っている。業務効率化のための施策としては、サポート開始前に各製品に割り当てられているエクスプレスサービスコードを入力してもらう点がある。ユーザーにエクスプレスサービスコードを入力してもらうことで、顧客情報や利用している製品の詳細情報を事前に取得できるため、担当者は顧客の情報を新ためて検索する必要がなく、電話をつないだ時点からすぐにトラブル解決に向けた対応が行える。サポートは電話のほか、メール、チャットでも行うが、サポートアシススタントというツールで、障害を自動検知することもあるという。これは、各製品にインストールされているツールで、何か不具合があると、サポートセンターに自動で報告を行うものだ。必要があれば、サポートセンターから電話することもあるという。そのほか、おもしろい取り組みとしては、ツイート監視がある。これは、ツイッターの発言を常に監視し、デル製品に関するトラブルのツイートがあった場合、対応するものだ。こういった、デル側からアプローチするのが、同社サポートの特徴だと金子氏は話す。日本独自の取り組みとしては、トラブル対応を行った顧客に対して、1週間後を目途に、再度連絡し、トラブルが解決されたかの確認を行うフォローアップコールを行っている。これには、同センターが顧客満足度向上を大きな目標にしているという背景がある。同社ではサポート終了後にイー・サーベイという、0-10までのレベルでアンケートに回答してもらっているが、9割以上のユーザーに7以上(満足)をつけてもらうことを同センターの指標としており、それが担当者の評価にもなっている。コンシューマ製品からスタートし、エンタープライズ製品の対応、営業部隊の新設と拡張を続けてきた同センターだが、金子氏は、サポートセンターの機能を、さらに拡大していきたいと意欲を見せる。現在、デルが買収して日が浅いエンタープライズ製品に関しては、川崎の本社が対応しているが、将来的には宮崎でもこうした製品への対応の幅を広げつつ、川崎ではよりソリューション分野に注力していく方針だ。また、営業部隊は現在はハードウェア中心の対応になっているが、将来的にはソリューションも含めて扱っていく方針だという。
2015年08月21日レトロなアイテムをインテリアで生かすのは意外と難しいかもしれません。また、モノによってはオブジェとしてだけではなく、役割を持たせてもいいかもしれません。ここではアンティーク雑貨を見事にインテリアに調和させた、とっても参考になる例を紹介します!○目からウロコのアイテム活用例があちこちにRoomClipの人気ユーザーasasaさんのアンティーク雑貨の活用方法はちょっとユニークかも。「はかり」はキッチンアイテムでもあるので、こだわりを持つ女子がいても不思議ではないのですが、「ヤフオクで購入したら八百屋さんで使うような業務用のはかりが届きました……」という大きなビンテージモノのはかり。asasaさんのお宅では、これが観葉植物の置き場所としてしっかりと役割を果たしています。革製のレトロなバッグには……なんと、電源やLANケーブルがスッキリ収納されてました! asasaさんの収納に対する基本的な考え方は「見せるものは見せる! 見せないものは隠す!?」だそうです。アンティークなカメラも要所要所で存在感を示してました。○お伺いしたお宅は……asasa さん部屋のインテリア実例共有サイト「RoomClip」でフォロワー数4,000を超える人気ユーザー。愛犬アクアとともに千葉県在住。雑貨屋さんで働いているということもあり、インテリアのみならずオシャレ全般への関心が高いです。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年08月13日デルは9月5日(土)に、デル宮崎カスタマーセンター(宮崎市)において、小中学生を対象とした「親子で体験!! デル パソコン組み立て教室」を開催する。今年(2015年)で8回目の開催となるこのイベントでは、宮崎県にあるデル宮崎カスタマーセンターにて、小中学生と保護者でPCの組み立てを体験するものだ。日ごろ使っているPCの内部がどのような仕組みになっているのかを、親子で楽しみながら学べる機会となっている。インテルの協賛のもと、CPUやグラフィックスカードといったPCのパーツ、仕組み、役割について親子で学習し、実際にタブレットPCを組み立てていく。今回の組み立て対象製品は、Androidタブレットの「Venue 10」だ。主な仕様は、CPU(SoC)がIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリが2GB、ストレージが32GB eMMC、OSがAndroid 5.0となる。組み立てた製品は、購入した製品と同じ保証やサービスが受けられる。概要は以下の通りで、応募方法や詳細はデルのWebサイトで確認いただきたい。・開催日時 : 2015年9月5日(土)13:30~16:00 (受付は13::00から)・会場 : デル宮崎カスタマーセンター(日豊本線宮崎駅から徒歩10分)・参加資格 : 親子(小学1年生~中学3年生とその保護者)・定員 : 12組・参加費用 : 29,800円(税別)・申込締切 : 2015年8月10日(月)応募者が多数の場合は抽選となり、会場までの交通費や宿泊費などは参加費用に含まれない。
2015年08月05日デルは8月4日、同社のPowerEdge 第13世代サーバ R730に、米Nexentaが提供するSDS(Software-Defined Storage)ソフトウェア「NexentaStor」を搭載するアプライアンス製品、「Dell-Nexenta ストレージ・アプライアンスNDシリーズ」(以下、NDシリーズ)を発表した。デルは昨年8月、「NexentaStor」とPowerEdge R720ラックサーバを組み合わせたソリューション「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス」を発表しているが、今回、サーバをR730に変更し、名称もNDシリーズに改めた。NDシリーズは、汎用のx86サーバとディスクエンクロージャ(Dell Storage MDシリーズ(JBOD))を組み合わせてNASやSANを構築できるため、価格を抑えることができるのが特徴。「NexentaStor」の国内ユーザーはすでに100社以上いるという。昨年の12月に設立されたNexentaの国内法人、ネクセンタ・システムズ・ジャパン 日本法人代表 松浦淳氏によれば、ユーザーは価格メリットを感じての、他社からの乗り換えが多いという。NDシリーズはx86サーバ+ディスクエンクロージャとするスケールアップ型ソリューションで、44ドライブ~240ドライブ(44TB~960TB)の6モデルが用意される。実売価格(サポート込み)は960万円~(960TBは5,780万円~)となる。スケールアップ型なので、ディスクをたくさん積んだ場合レスポンスが悪化するのではないかという懸念に松浦氏は、HDD以外にもSSDや両方のハイブリッドでディスクを搭載できる点や、x86の汎用サーバを利用するので、大量にメモリを積むことで、キャッシュとして利用でき、ボトルネックになるとすればネットワークだとした。NexentaStorは、オープンソースOS「illumos」(旧OpenSolaris)をカーネルとしたストレージOSで、ZFSファイルシステムを採用する。容量制限のあるCommunityバージョンと、エンタープライズ機能を追加した有償バージョンがある。松浦氏によれば、これまでは、ZFSファイルシステムに慣れ親しんだユーザーが多かったが、デルと組むことによって、一般企業への浸透を狙っていくという。「NDシリーズ」は、2014年8月にネクセンタのディストリビュータであるアセンテックとのパートナーシップの下、国内販売してきた「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス」をベースとしており、引き続き、アセンテック、ネクセンタとの強力なパートナーシップを通じて、「NDシリーズ」の国内販売を行っていくという。また、デルはOEMと同等の環境構築を支援を行っていく。その一環として、デルは2015年8月下旬より、東京田町のデル 東日本支社内に「Dell-Nexenta ND検証センター」を設立する。ここでは、「NDシリーズ」のデモンストレーション、検証・接続性などのテスト環境を取りそろえる。デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長 町田栄作氏は「デルは主力のサーバのアライアンス化を進めているが、今回はSDSの部分だ。我々はいろいろなワークロードをサポートしていかなければならないが、NDシリーズは、デルがターゲットとしているワークロードをほぼカバーしている。それが、我々がサポートする裏付けだ。NDシリーズはTCOの面でメリットがあり、既存のインフラを使っていけるフレキシビリティがある。これによって、デルは新しいストレージの当たり前を提案していける」と述べた。
2015年08月05日F5ネットワークスジャパンは、レッドハット、デルの2社と共同で、Dell PowerEdge R430ラックサーバにおけるRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 5環境で、F5のBIG-IP仮想アプライアンス(BIG-IP v11.6 /BIG-IQ v4.5)仮想ロードバランサー(Load Balancer As a Service、以下 LBaaS)の動作検証を完了したと発表した。これにより、L4-L7の機能をクラウド環境にて実現することが可能となる。レッドハット 暫定社長 レッドハットアジアパシフィックPte Ltd シニアバイスプレジデント 兼 ジェネラルマネージャーアジアパシフィック ダーク-ピーター・ヴァン・ルーウェン氏は、「Red Hat Enterprise Linux OpenStack PlatformとBIG-IPとの動作検証が完了し、ミッションクリティカルなアプリケーションにおけるパフォーマンスを担保するLBaaS機能の選択肢を増やすことができました。これにより、オープンなクラウド環境の構築を目指すお客様は、ネットワークとサーバー、ストレージを全て仮想化した真のクラウド環境を実現することができるようになりました。ADC市場におけるリーディングカンパニーであるF5との協業を通じて、今後、商用OpenStackエコシステムがさらに活性化されることを期待しています」と述べている。
2015年08月03日デルは7月28日、LEDバックライトを搭載したワイド液晶モニタとして、18.5型の「E1916H」、19.5型の「E2016H」、21.5型の「E2216H」、23型の「E2316H」、24型の「E2416H」、プロ向け19.45型の「P2016」の6モデルを販売開始した。○EシリーズE1916HとE2016H、E2216H、E2316H、E2416Hは、Eシリーズに属する液晶モニタ。デザインを一新したほか、LEDバックライトを搭載。アスペクト比は16:9で、応答速度は5ms(black to white)となっている。集中管理ツール「Dell Display Manager」により、使用アプリケーションに合わせた表示設定を自動的に最適化。ディスプレイを使用していない時は、画面輝度の調整、スリープモードへの移行を自動で行う。「E1916H」は、18.5型のワイド液晶ディスプレイ。直販価格は12,779円(税別・配送料込)。主な仕様は、パネルタイプがTN、解像度が1,366×768ドット、視野角が縦65度 / 横90度、輝度が200cd/平方メートル、コントラスト比が600:1。映像入力インタフェースはD-sub×1、DisplayPort×1。本体サイズはW445.4×D167×H359mm、重量は約3.0kg(スタンド+ケーブル込)。「E2016H」は、19.5型のワイド液晶ディスプレイ。直販価格は14,779円(税別・配送料込)。主な仕様は、解像度が1,600×900ドット、視野角が縦160度 / 横170度、輝度が250cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1。インタフェースなどの仕様はE1916Hとほぼ共通。本体サイズはW471.5×D167×H368.9mm、重量は約2.92kg(スタンド+ケーブル込)。「E2216H」は、21.5型のワイド液晶ディスプレイ。直販価格は16,779円(税別・配送料込)。解像度は1,920×1,080ドット。そのほかの仕様についてはE2016Hとほぼ共通。本体サイズはW512.2×D180×H396.7mm、重量は約3.63kg(スタンド+ケーブル込)。「E2316H」は、23型のワイド液晶ディスプレイ。直販価格は18,979円(税別・配送料込)。主な仕様はE2216Hとほぼ共通。本体サイズはW544.8×D180×H415mm、重量は約3.77kg(スタンド+ケーブル込)。「E2416H」は、24型のワイド液晶ディスプレイ。直販価格は20,279円(税別・配送料込)。主な仕様はE2216H、E2316Hとほぼ共通。本体サイズはW566.96×D180×H427.58mm、重量は約3.84kg(スタンド+ケーブル込)。○Pシリーズ「P2016」「P2016」は、「P1913」の後継モデルにあたるプロ向けの19.5型ワイド液晶ディスプレイ。直販価格は16,980円(税別・配送料込)。ダイナミックコントラスト比を2,000,000:1に高め、画像を鮮やかかつ滑らかに表示できるとする。IPSパネルを採用し、アスペクト比は16:10。解像度は1,440×900ドットとなっている。スタンドはチルト / スイーベル / 高さ調節 / ピボットに対応。主な仕様は、視野角が縦横ともに178度、輝度が250cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が8ms(gray to gray)。映像入力インタフェースはD-sub×1、DisplayPort×1。USBポートも備える。本体サイズはW455.2×D180×H351~481mm、重量は約4.42kg(スタンド+ケーブル込)。
2015年07月30日デルは7月28日、ユーザーおよびISV/SIパートナー向けに、東京・三田の同社 東日本支社内に、ビッグデータとIoT分野における検証環境を取りそろえた「Dell Bigdata / IoTラボ」を開設したと発表した。同ラボの開設は、GPUソリューションの開発・検証の推進を目的として東日本支社に開設した「Dell GPUソリューションラボ」に次ぐもの。ラボ内には、 Dell PowerEdge R730/R730xd for Cloudera Hadoopが7台、Dell PowerEdge R930 for SAP HANAが1台のほか、Dell Statistica、Dell Toad、Dell SharePlex、 Dell Fluid Cache for SANなどの機器が用意され、無料で利用できる。ラボでは、デルソリューションとパートナー各社との協業の下、センサーデバイス/SNSをはじめとするマルチソース/各拠点のデータベースなどからのデータ統合・最新のインメモリ環境を使ったDWHからビッグデータ分析・予測・レポーティングに至るまで、一連のプロセスに対する検証環境の提供や活用方法の提案を通じて、ビッグデータ/IoTテクノロジの利用促進を図る。「Dell Bigdata / IoTラボ」では、製造業をはじめ販売製品・生産機器などの障害予測、生産プロセスにおける高度な品質管理と自動化といったシナリオや、SNSといったマルチソースを活用したマーケティング施策への活用のための検証ができることに加え、POC(システム検証)環境の無償貸し出しや有償のコンサルティング・トレーニングの提供も今後の施策として計画しているという。デル エンタープライズ・ソリューション統括本部 エンタープライズソリューション&アプライアンス 部長 馬場健太郎氏は、「デルはソリューション中心の会社にシフトしているが、クラウド、ビッグデータ、IoTをデル1社ですべて提供することは難しいため、エコシステムを構築している。IoTラボではソリューションのシナリオを提供したり、POCを行っていく。センサーデータは加速度的に増えており、このようなデータを活用していこうというお客様も増えている。 ただ、ビッグデータ活用における課題として、あいまいなゴール/価値、古い技術の利用、意志決定を阻むデータサイロがあり、そのためにビッグデータ活用のゴール設定のためのシナリオを提供する。 ラボではお客様の声、課題を聞きたい。そして、 デルがこういったソリューションを提供していうことを認知してもらいたい」と述べた。
2015年07月28日デルは7月7日、代表取締役社長の郡信一郎氏が退任し、8月1日付で平手智行氏(前ベライゾンジャパン合同会社 執行役員社長)が、新たに代表取締役社長に就任する人事を発表したが、7月24日、同社は新社長就任に関する記者説明会を都内のホテルで開催した。○やリ残したことはない最初に登壇した郡氏は2011年からの約4年間の社長業を振り返り、「2011年の社長就任時には、デルがソリューションを提供できる信頼できるパートナーだということを多くのお客様に知ってもらいたいと述べた。それ以降、総合ITカンパニーを目指し、パソコンのデルからソリューションプロバイダーのデルへ、さらに直販のデルから直間両輪のデルにするべく、組織や社員のマインドを変えてきた。結果、お客様をサポートする領域も広がり、幅広いソリューションを提供できるようになった」「デルはこれまで18億ドルの投資を行い、30以上の企業を買収してきた。そして、これらをいち早く日本の市場に投入すべく、デル・ソフトウェアの設立やSecureWorksの事業を日本で開始した。SecureWorksは直近で200%近い成長を遂げている。これにより、これまで弊社が得意としていたハードウェアに加えて、ソリューションも提供できるようになり、End to Endでセキュリティソリューションを提供できようになった」「直間両輪の面では、パートナーと組みやすくするべく、人員を倍にする強化や自営保守の導入、型番のパートナーとの共通化による簡素化を図ってきた。これにより、これまでデルを競合と考えてきた企業も、協業パートナーとしてとらえてもらえるようになった」と、ソリューションプロバイダーとして順調に成長してきた実績を強調。その上で、「やり残したと感じるものはない」と、満足感を示した。そして、新社長となる平手氏を「グローバルで抱負な経験を持っており、真のソリューションプバイダとしてデルを新たな時代に切り開く上で、最適な人材だ」と紹介。「平手はグローバルの視点で、大きな実績を残しており、行動力、決断力などのリーダーシップを高く評価している。また、われわれがさらに大きなソリューションを提供していく上で必要な、直間(販売)での豊富な経験を持っている」と、新社長に選ばれた理由を説明した。なお、郡氏は8月から米デル 日本アジア太平洋地域担当 副社長 グローバルセールスオペレーションに就き、営業の計画、戦略、リソースの配分など、アジア各国の営業支援を行うという。郡氏は今回の人事について、「私の希望であり、今後は国境を越えた経営の力を蓄えていきたいと思っている。デルには国籍を問わずグローバルで活躍できる風土がある。今回の私の人事が、日本の社員がグローバルで活躍したいと思うきっかけになればうれしいことだ」と述べた○デルはソリューションプロバイダとしていい品揃えになってきた続いて登壇した新社長となる平手氏は、「私は約25年、IBMを中心に製造、流通、金融、通信などIT業界でさまざまな役割を担ってきた。デルは、ソリューションプロバイダとして、いい品揃えになってきた。会長のマイケル・デルはお客様に必要なものを、お客様が必要な形で届けるため、株の非公開化を行うなど、ブレない経営をしている。IBMはプロダクトからソリューションに大きく転換したが、それをIBMで先導した立場、お客様の業務に役立てる視点で、お客様に足りないものをパートナーとともに、ソリューションに仕立て提供していきたい」と抱負を語った。同氏は具体的な戦略については、「デルについてはまだ勉強中で、具体的な戦略はこれからだ」と、今回発表は行わなかったが、「お客様が経営視点で求めるものは、スピード、フレキシビリティ、コストが共通の課題だ。デルが提供できるソリューションはアプリの下のプラットフォームレイヤにあると思うが、以前はアプリケーションレイヤで提供していたものが、最近はその下のインフラで提供されるようになっている。これにより、コスト、スピード、フレキシビリティ、コネクティビティをお客様に提供できる。これがお客様の経営にメリットをもたらす価値だ。インフラは、インテグレートした形で提供していかないと、お客様に価値を見出してもらえない」と、インテグレートされたインフラソリューションを提供することがデルの役割であるという認識を示した。そして、同氏は今回社長を引き受けた理由を、「マイケル・デルの志が、常にお客様、市場のためにというところにある点に魅力を感じた。また、デルが持っているソリューションで、お客様にいい化学反応を起こすことができると思ったからだ」と説明した。郡氏は平手氏対する要望については、「デルが持っているグローバルでの組織の力を使って、日本のお客様にはまだまだやれることがあると思っている。われわれは、お客さまの本業にインパクトを与えるソリューションを提供していかなればならない。それが、現在のデルの目標だ。平手には、変化するお客様のニーズに対応していってほしいと思っている」と述べた。
2015年07月27日松屋フーズはこのほど、牛めし・カレー・定食・その他丼の「松屋」で、「山かけネギトロ丼」と「山かけネギトロ御膳」を発売した。○さらりとした食感を楽しめる夏のヘルシーメニュー両商品は、とろろとまぐろがごはんとよく合い、さらりとした食感を楽しめる"夏のヘルシーメニュー"。食欲が低下しがちな暑い時期に向けた商品になっているという。「山かけネギトロ丼」と、生野菜とミニ牛皿がセットになった「山かけネギトロ御膳」を用意。 価格(税込)は、「山かけネギトロ丼(並)」が530円。ネギトロが2倍でライスが大盛の「山かけネギトロ丼(大盛)」は790円。「山かけネギトロ御膳」は690円。「山かけネギトロ御膳(大盛)」は950円。なお、いずれの商品も持ち帰りはできない。
2015年07月25日○直販のデルから直間両立のデルへ。ソリューションカンパニーのデルへ。そして次へ。既報の通り、8月1日付けで、デル株式会社の代表取締役社長に平手智行(ひらてともゆき)氏が就任する。現在の代表取締役社長である郡信一郎(こおりしんいちろう)氏は、米国デル社のAPJ担当副社長となる。7月24日には、平手智行氏の就任会見が行われた。まず現社長の郡氏が登壇して、4年間の社長時代を振り返った。社長就任時は「これからのデルは、ソリューションを提供できる、そして信頼できるパートナーであることをお客様にお伝えしたい。そのために組織を変え、社員のマインドを変えて行く」と発言しており、デルはその後、180億ドルの投資によって30社以上を買収し、その8割がソフトウェアとITセキュリティの会社だったことを紹介した。買収の成果をいち早く日本の市場に投入すべく、2013年に「Dell Software」とセキュリティ運用管理サービスプロバイダー「Dell SecureWorks」を設立。翌年には、アジアで初となるSOC(Security Operations Center)も開設した。Software-Defined Network / Storageやコンバージシステムの分野にも早くから取り組んでいる。また、直接販売・間接販売の両方に対応するべく、人員を倍増する一方、パートナーと製品型番を共通化することで受発注の手間を半減。エンドツーエンドのセキュリティ製品やコンサルティングの提供も行った。これらの施策の結果、これまで競合と思われていた企業も、協業するパートナーへと変化。1,000社以上に顧客に対して行った「デルは真のソリューションパートナーと思っている」というアンケート結果も、4年前は10%の方がノーと答えていたのに対して、昨年10月にはノーが1%未満に減ったとして、顧客の意識を変えることができたと自負していた。また、SecureWorksは海外展開している中で最も高成長を遂げ、SonicWall VPNは日本でトップシェアを占めるようになったという。この「ソリューションプロバイダーとしてのデル」をさらに推進するのが、後任となる平手智行氏だ。郡氏は平手氏を、日本IBMや米国IBMの副社長を務め、その後ベライゾンジャパンの社長を務めるなど、25年を超える営業経験があるだけでなく、日本とグローバルの視点で実績を積んでいるリーダーシップを高く評価しているという。今後のデルソリューション提供に向けて、幅広いネットワークを持っていることも強みに上げていた。平手氏は、7月から副社長としてデル株式会社に入社しており、現在は社長への引き継ぎ業務と顧客へのあいさつ回りを行っているところ。その際に「多くのお客様から(IT業界へ戻ってきたので)お帰りなさいと言われてうれしく思っている。デルでこれらのお客様やIT業界に恩返しをしたい」と語っていた。創業者であるマイケル・デル氏とも対話する機会があり、(非上場化によって)中長期的な戦略で顧客や市場のために役立ちたいという熱い思いを感じたことが、社長就任の後押しになったという。まだ具体的な方針は決まっていないとしながらも、顧客が今年求めるソリューションと来年求めるソリューションは異なり、その時に最適のソリューションを展開するとビジョンを述べた。一方、「デルは一貫してお客様の視点であり、オープンなスタンスを変えていないことがIBM時代にはなかった強み」として、これからのIoT時代でもデルのオープン性が有用に働くとした。
2015年07月24日デルは、過酷な使用環境に対応する「Dell Latitude Rugged」シリーズから、11.6インチのWindowsタブレット「Latitude 12 Rugged タブレット」を28日より発売する。参考モデル構成価格は税別311,100円から。「Dell Latitude Rugged」シリーズは、軍事や各種産業現場などの過酷な使用環境に対応する製品。28日より発売される「Latitude 12 Rugged タブレット」は、11.6インチサイズのWindowsタブレットとなっている。米国国防総省基準MIL-STD-810Gに準拠した耐衝撃性能や、HZOの防水機構などを備えている。ディスプレイには、強化ガラス「Gorilla Glass 3」を搭載するほか、低反射で手袋を着けたままでの操作にも対応する。セキュリティ面では、暗号化オプションやデータ保護などをパッケージ化した「Dell Data Protection | Encryption」を利用できる。主な仕様は次の通り。OSは、Windows 8.1/8.1 Pro、Windows 7 Professionalのほか、Windows 10/10 Proも後日提供予定となっている。CPUは、Intel Core M-5Y71(第5世代)。内蔵メモリは8GB。ストレージは最大512GBまでのSSD、オプションで256GBの暗号化SSDが用意されている。サイズ/重量は、幅約312mm×高さ約203mm×厚さ約24mm/約1.62kg。ディスプレイ解像度は1,366×768ピクセル。通信面では、IEEE802.11acに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.0、GPSに対応。また、オプションとしてLTE(B1/B3/B7/B8/B20)/3G(B1/B2/B5/B8)通信にも対応する。
2015年07月24日既報の通り、デルは7月23日、高い堅牢性や防水性を持たせた11.6型「Latitude 12 Rugged タブレット」(以下、Ruggedタブ)を発表した。ここでは新製品説明会の模様をお伝えしよう。ゲストとしてお笑いコンビのロッチが登場し、Ruggedタブの防塵性、耐衝撃性、防水性を実際に激しく(?)試した。場所は、東京都・豊洲マジックビーチ。ビル群に囲まれた人工ビーチのなか、コンテナモールのカフェで開催された。発表会は2部構成で、第1部がデルとインテルによる製品紹介が中心、第2部がロッチによる製品デモだ。○ハードウェアだけでなく、ソフトウェア面の堅牢性も高いまず第1部。冒頭のスピーチに立ったのは、デルのクライアント・ソリューションズ統括本部統括本部長 山田千代子氏。今年2月に営業部隊からクライアントソリューション部に異動になったという、現場を熟知した新しいリーダーだ。山田氏は、同部のミッションまず「多様化する顧客ニーズに対応する革新的な製品、ソリューションを継続して提供すること」、「目まぐるしいビジネス変化に対応し、進化し、イノベーションを引き起こすこと」の2点に言及。そして、既存のRuggedシリーズがエンド(顧客)から、耐久性とセキュリティ対策の観点から高い評価を受けているとした。その上で「『もう少し軽い方が良い』というユーザーニーズに応えるためにRugged タブレットの発表に至った」と熱く語った。次に、インテル 営業本部 市場開発マネージャー 佐々木邦彦氏が「ビジネスを変革するインテル最新テクノロジーの紹介」の題で登壇。まずは今年がムーアの法則50周年であるとして、様々なイベントを企画していることに触れ、一例として8月1日~21日に東京都科学技術館にて開催される記念展示を紹介した。続けてCore Mプロセッサの特徴などを解説。Core Mプロセッサはファンレス2in1デバイスに最適として、第4世代Coreと比較してトランジスター数が1.4倍、ダイサイズが60%になったことなどを語った。さらに、ワークスタイルの変革を支えるワイヤレス技術として「インテルProワイヤレス・ディスプレイ」「インテルワイヤレス・ドッキング」の2つを挙げつつ、vProテクノロジーとインテルアクティブ・マネジメント・テクノロジーについても述べた。そして主題のRuggedタブへ。クライアント・ソリューションズ統括本部マーケティングマネージャー 本谷和美氏から、製品詳細について説明があった。おおまかな仕様をまとめると、ディスプレイは11.6型液晶(1,366×768ドット、静電容量式マルチタッチ対応)、第5世代Intel Core M-5Y71プロセッサ、メモリ8GB、ストレージはBTOで最大512GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5300(CPU内蔵)だ。OSはWindows 8.1 / 8.1 Pro、Windows 7 Professionalのほか、Windows 10 / 10 Proも後日提供予定となっている。通信機能として、IEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0のほか、オプションでLTE/3G通信も搭載できる、対応バンドは、LTEがバンド1、3、7、8、20で、3Gがバンド1、2、5、8だ。本体サイズはW312×D203×H24mm、重量は約1.62kg。バッテリは2セルバッテリ×2個を搭載可能で、ホットスワップに対応している。本谷氏は、Ruggedタブの製品ポジショニングを、過酷な環境向け高性能タブレットと定義。まず製品の特徴として以下の5点を挙げた。手袋でも操作可能で、屋外でも見やすい豊富なエコシステム。デスクドック、IP65準拠のフルサイズキーボードなどホットスワップ対応バッテリ(1日中使える)多彩な通信環境の対応。802.11ac対応Wi-Fi、専用GPS、オプションでモバイルブロードバンド(SIMフリー)対応など第3者機関による包括的な軍用規格に適合特に耐久性の面では、ナノテクノロジーであるHZOによるコーティングを採用し、完全防水に対応することを紹介。また、米軍調達規格である「MIL-STD-810G」についてもパスした仕様を公開。競合他社の試験よりも幅広くテストを実施し、包括的に適合していることをアピールした。まとめとして本谷氏は、同製品の強みは「場所にとらわれない生産性」、「フィールドで不可欠な堅牢性・管理機能・セキュリティ」、「IT管理者の負担を軽減」と3つに絞った。特にセキュリティ面ではvPro対応、TPM1.2セキュリティチップ搭載というだけでなく、スマートカードリーダーや指紋認証、DDPEに対応を紹介。セキュリティについての重要性についても語った。第1部の最後には、クライアント・ソリューションズ統括本部セールスエンジニア 梅原隆幸氏から「Dell Data Protection」について解説があった。梅原氏は、Ruggedタブが物理的に堅牢であっても、最終的にデータを守るにはソフトウェアが必要として、そのソリューションが「Dell Data Protection|Encryption」(DDP|E)を紹介した。DDP|Eのコンポーネントは「認証」、「暗号化」、「標的型攻撃」の3つで構成され、エンドポイントセキュリティを提供する。梅原氏は、実機を使って、Yahoo IDでの認証やYahooメールにおけるウィルス添付ファイルの対応などをデモンストレーションした。○ロッチが体験。Ruggedタブの防塵性・耐衝撃性・防水性第2部は、「ロッチ」によるRuggedタブ、製品デモンストレーション。場所を屋外の人工ビーチに変えて実施した。デモの種類は3つ。防塵、耐衝撃、防水だ。写真で見てみよう。
2015年07月23日デルは23日、過酷な使用環境に耐えうる「Dell Rugged」シリーズにて、11.6型タブレット「Latitude 12 Rugged タブレット」を発表した。発売日は28日。最小構成価格は税別311,100円から。軍事や各種産業現場など、過酷な環境に耐えうる堅牢性を持つ「Dell Rugged」シリーズ新製品。米国国防総省基準MIL-STD-810Gに準拠し防水性も備えるほか、暗号化オプションやデータ保護などをパッケージ化した「Dell Data Protection | Encryption」にも対応する。性能面では、第5世代のIntel Core M-5Y71プロセッサを搭載。メモリは標準で8GB、ストレージはBTOで最大512GB SSDを搭載可能。ディスプレイは11.6型液晶で、解像度は1,366×768ドット。OSは、Windows 8.1/8.1 Pro、Windows 7 Professionalのほか、Windows 10/10 Proも後日提供予定。このほかの主な仕様は、グラフィックスがIntel HD Graphics 5300、通信機能が11ac対応無線LANやBluetooth 4.0など。オプションでLTE/3G通信も搭載でき、対応バンドはLTEがバンド1、3、7、8、20、3Gがバンド1、2、5、8。本体サイズはW312×D203×H24mm、重量は約1.62kg。バッテリは2セルで、ホットスワップ対応。3年間のサポート引き取り修理サービスが付属する。
2015年07月23日デルは7日、経営体制に関する新人事を発表した。8月1日付けで、代表取締役社長に平手智行氏が就任。現社長である郡信一郎氏は退任後、米デルの日本アジア太平洋地域の要職に就く予定だ。平手氏は、1987年に日本IBMに入社。以後、2000年にアジア太平洋地区経営企画、2002年に米IBM本社の戦略部門を経て、2006年に日本IBM執行役員と米IBMバイスプレジデントに。国内では主に通信、メディア、流通、公益等の業種別事業、並びにサービス事業を統括していた。2011年12月にIBMを離れ、米ベライゾンのエリアバイスプレジデント、ベライゾンジャパン社長を務めていた。
2015年07月08日日本や欧米を含む世界31カ国において、男女格差が女性起業家の経済力を制限しているという。デルがドイツ・ベルリンで開催した国際年次イベント「デル女性起業家ネットワークサミット」において6月30日(ベルリン時間)に発表した「グローバル女性起業家リーダーズスコアカード」の結果による。同スコアカードは同社がスポンサーとなっており、女性経営者の起業・事業拡大・雇用創出・業界構造の変革に関する課題と機会に焦点を当てた、同社によると初めての世界的な分析だという。リーダー・政策立案者・立法者に向けて、各国の状況の改善方法を提言すると共に、女性が設立した企業の成長を可能にするための診断ツールの提供を目的にしているとのこと。2015年の結果は、世界中の女性起業家の状況について包括的な見解を示し、ベスト・プラクティスを明示しているとしている。なお、調査対象となった31カ国は以下の通り(50音順)。インド、ウガンダ、英国、エジプト、オーストラリア、ガーナ、カナダ、韓国、ジャマイカ、スウェーデン、スペイン、タイ、中国、チュニジア、チリ、ドイツ、トルコ、ナイジェリア、日本、パキスタン、パナマ、バングラデシュ、ブラジル、フランス、米国、ペルー、ポーランド、マレーシア、南アフリカ、メキシコ、ロシア。これら31カ国で、世界GDPの76%を含むとしている。調査対象31カ国のうち7割以上でスコアが50%を下回り、女性が経営するビジネスと男性が経営するビジネスの成長の差が世界的に大きいことを示しているとのこと。同スコアカードでは、ビジネス環境が全体的に良好であることと民間部門における女性の人材の流動性が起因して米国が1位であるものの、その総合スコアは71%にとどまっている。米国で女性が男性と同じ割合で成長志向のビジネスを開始すると仮定した場合、2年間で1,500万人の雇用が創出されると同社は予測する。なお、日本は全体の10位ながら、スコアは49%だった。同スコアカードに関して同社は、公平なリソースの利用、成長資金およびイノベーション・エコシステムの利用、国により異なる具体的な長所と短所、リーダーの役割は依然として男性優位、重要な役割を担っているのは政府、起業家を阻む男女格差の各点を課題として挙げる。教育やインターネット、銀行口座、中小企業研修プログラムなど基本的なリソースの利用では、依然として国によって大きな差があるという。英国では複数のカテゴリーにおいて男女格差がほとんど無い半面、このカテゴリーの最低スコアだったパキスタンでは女性のインターネット利用・銀行口座の所持率とも低い値だった。ランキング上位の国はいずれもおおむね、安定したビジネス環境を提供しており、事業規制や汚職、市場独占が比較的少なく、研究開発投資、イノベーション・エコシステム、資本の利用可能性の各レベルにおいて高いスコアを取得しているという。ビジネスを始めるスキルがありビジネスチャンスを見いだしている女性の割合では、ナイジェリアが最も高かったとのこと。しかし、同国のビジネス環境が整っていないことが成長の妨げになっているとしている。半面、日本は安定したビジネス環境が整っているが、ビジネスチャンスを見いだしている、またはそのスキルがあると感じている女性はごくわずかだと指摘する。大手上場企業のCEOにおける女性の比率を見ると、中国、ブラジル、マレーシア、ナイジェリアの4カ国では5%にとどまり、6カ国では0%という結果だったという。女性が上級経営者の35%以上を占めているのは、ポーランド、ジャマイカ、ロシアの3カ国のみであり、またフランスは女性が取締役の30%を占める唯一の国だったという。公共調達は発展途上国のGDPにおいて30~40%以上、先進国のGDPでは10~15%を占めているが、世界的に見ると、女性が経営するビジネスに与えられている公共調達契約は、推定で1%とのこと。今回の調査対象である31カ国のうち、性別および公共調達に関する方針によって成長志向の女性起業家を積極的に支援しているのは、米国と南アフリカの2カ国のみだった。調査対象の全31カ国において、起業家の知人を持つ女性はほとんどいないという。これは、起業家の模範となる人物が周囲におらず、また起業家のコミュニティとのつながりが無いことを示しているとのこと。これは女性がビジネスを始める傾向に影響を及ぼしており、全31カ国の68%で女性は男性に比べて起業する機会が圧倒的に少ないと感じているが、それらの国のほぼすべてで、男女それぞれの起業能力は同等と考えているという。
2015年07月02日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「鉄火トロロ丼」を含めた全4品。トロロ丼に冷や奴。サッとできて便利なメニュー! 鉄火トロロ丼 マグロと相性がいいトロロをたっぷりとかけて。 薬味たっぷり冷や奴 ネギ、ショウガ、ミョウガをたっぷりとのせて。 キャベツの昆布和え キャベツをはじめ、野菜をたっぷり使ったヘルシーな一品。 もち麩とモヤシの赤だし 食感の異なるもち麩とモヤシが入った赤だし。 ⇒今日の献立一覧はこちら
2015年06月20日ドミノ・ピザはこのほど、夏季限定商品「夏のクワトロ」を発売した。販売は9月上旬まで。「クワトロ」シリーズは、4つの異なる味わいを1枚で楽しめるピザ。今回発売となった「夏のクワトロ」では、世界4カ国のグルメを1枚に凝縮した。中でも同チェーン初の試みとして、世界3大スープのひとつ、トムヤムクンをアレンジした「トムヤムクン」が登場。ドミノ・ピザは世界70以上の国と地域で展開しているが、本場タイの店舗でも商品化されていない味だという。トムヤムクンは、エビのエキスが詰まったトムヤムクンソースをベースに、グリルナスやマッシュルーム、トマトソース、マヨネーズなどをトッピングしたピザ。"すっぱ辛い"味わいに仕上げたとのこと。そのほか、アメリカのケイジャンチキンをピザに落とし込んだ「ケイジャンチキン」、韓国風の「高麗カルビ」、スペインのイベリコ豚を使った「イベリコ豚のトマトソース」が味わえる。なお夏季限定で、トムヤムクンとケイジャンチキンのそれぞれ単品と、それら2つの味が楽しめる「夏のハーフ&ハーフ」も販売している。価格はすべて、Mサイズ・税別2,450円、Lサイズ・税別3,700円。
2015年06月18日デルは6月9日、10/25/40/50/100GbEのマルチレートスイッチングに対応する1RUの固定フォームファクタスイッチ「Dell Networking Z9100」を発表した。「Dell Networking Z9100」は、プロプライエタリなIT環境からオープンな環境への移行を推進するというデルのコミットメントをさらに強化するオープン・ネットワーク・ソリューション。「Dell Networking OS9」だけでなく、他社製のOSのゼロタッチインストールを可能にするため、ONIE(Open Network Install Environment)をサポートしている。Cumulus Networks/Big Switch Networks/IP Infusion/Pluribus/Microsoft/VMware/MidokuraなどのネットワーキングOSやネットワーク仮想化ソリューションをサポート。将来を見据え、OpenFlowやOpenDaylightなどにも対応する。特徴として、10-100GbEまで、マルチレートスイッチングの速度を柔軟に選択でき、投資サイクルを通じて効率的な運用が可能。100GbEは32ポート(QSFP28)、50GbEは64ポート(QSFP+)、40GbEは32ポート(QSFP+)、25GbEは128ポート(QSFP+)、10GbEは128+2ポート(ブレイクアウトケーブル利用)、1GbEは専用アダプタによる接続となる。Z9100は、高密度環境で多様なスイッチングレートが求められるクラウド、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、Web2.0アプリケーションなどの要求の厳しいワークロード向けに設計・開発されており、ビッグデータ分析や高パフォーマンス/低レイテンシ性能が求められる環境において、真価を発揮するという。なお、「Dell Networking Z9100」は2015年後半に提供開始される予定。
2015年06月09日デルは、昨年2014年2月に東京田町にある東日本支社に開設した「デルGPUソリューションラボ」の機能を拡大し、「Dell PowerEdgeサーバ」ならびにWyseシンクライアントとワークステーションブランドである「Dell Precision」のラック型ワークステーションのほか、2015年3月にリリースされた、VMware社のvGPU環境の常設を開始した。この施設は、GPUを利用した製造業、CG・ゲーム、製薬・医療、研究機関のグラフィックス処理、ならびにシュミレーションの低コスト/高性能化に向けた検証施設。同ラボには、検証・デモ用サーバ6機が設置されているほか、貸し出し用のサーバ25セットも備え、ユーザーはアプリケーションや利用形態に応じた検証やデモを無償で行うことができる。貸し出し用サーバは環境に合わせ、デル側でセットアップしたのち貸し出されるため、到着後、ユーザーはすぐに利用できるという。また、インターネットVPNを利用したリモート接続による検証も可能になっている。昨年のラボ開設以来、すでに145のデモと86の検証が行われたという。また、この施設は、パートナーが顧客とともに訪れ、デモを見られるプリセールスとしての役割も持っている。同様の施設は、米国テキサス州にある米Dell本社にも、昨年3月より「Dell Workstation Virtualization Center of Excellence」という名称で設置されている。今回、同社は設備の拡張を行い、従来からある「Dell PowerEdge R730」や「Dell PowerEdge C8000」などの環境に加え、Cloud GamingやグラフィクスDaaSへの適用も視野に入れた高密度GPUサーバ 「Dell PowerEdge C4130」やワークステーション「Dell Precision Rack 7910」の環境も整備している。「デルGPUソリューションラボ」置済み検証機器Dell PowerEdge R730 + NVIDIA Tesla K10/K20/K40/K80Dell PowerEdge C4130 + NVIDIA Tesla K40/K80(新設)Dell PowerEdge R730 + NVIDIA Grid K1/K2 + VMware vGPUDell PowerEdge R730 + NVIDIA Grid K1/K2 + Citrix vGPUDell PowerEdge VRTX + GRID K2 + VMware vGPUDell PowerEdge C8000 + NVIDIA Grid K2 + Citrix vGPUDell PowerEdge C4130 + NVIDIA Grid K2 + Citrix vGPU(新設)Dell Precision Rack 7910 + NVIDIA Quadro + Tera2(新設)Dell Precision Rack 7910 + NVIDIA GRID K2 + Citrix vGPU(新設)デル エンタープライズ・ソリューション統括本部 エンタープライズビジネス開発部 ビジネスデベロップメントマネージャ 田上英昭氏は、最近のGPU利用環境の変化について、「東京オリンピックに向け、新しいメディア、サービスの開発が進んでいる。デスクトップの仮想化市場も活況で、GPU仮想化というグラフィックスを遠隔で利用するニーズが増えている」と語る。GPU仮想化とは、従来は難しかったグラフィックワークステーションを仮想化する技術で、仕事の場所を選ばないというワークスタイルの変革や、外部への情報漏えいを防ぐというセキュリティ面、システム管理者のメンテナンスの手間が軽減されるといった管理面で注目されているという。また、建築業で1つの図面を複数の協力会社の事務所で共有して利用できるDaaSサービスとして利用する事例や、CAEワークステーションの事例もあるという。田上氏は、この分野におけるデルの優位性について、「サーバとワークステーションの両方を扱っている数少ないベンダーで、クロスオーダーでやっていけるのが強み」と強調。今後の強化ポイントについては、「これまでは製造業やCAEが多かったが、今後はCGデザインやゲーム系、建築系を伸ばしていきたい」と述べた。
2015年06月02日5月12日、デルが新しいノートPC「New Inspiron 5000」シリーズと「New Vostro 3000 シリーズ」の販売を発表しました。ユーザーの要望に沿った、その特徴とは。ノートPCの買い替えを検討中の方は必見です! ■1.個人向けにオススメの「New Inspiron 5000」シリーズ画面のサイズは14・15・17インチの3種類。14インチのカラーバリエーションは、要望の多かったという白・黒(マットブラック)・赤・シルバーの4色がそろっています。8時間以上のバッテリ駆動が可能なため、自宅で移動しながら使うのに最適です。15インチは、白・黒(グロスブラック)・赤・シルバーの4色。テンキーを装備し、幅広い年代に向けて使いやすく配慮されています。そして17インチは、大画面液晶ディスプレイと「NVIDIA(R) GeForce(R) 920M」グラフィックスカードを搭載した、高性能・高機能ノートパソコン。人気の動画像編集ソフト「Adobe Photoshop Elements 13 & Adobe Premiere Elements 13」を標準搭載しているため、誰でもすぐ編集作業を簡単に行うことができます。色はシルバーのみ。さらに、15・17インチは、デル直販だけではなく、ビックカメラ、ヤマダ、ヨドバシカメラ(順不同)の各量販店でも、6月6日から販売を開始予定です。量販店モデルには「Office Home & Business Premium」が標準で付属しています。■2.法人向けのエントリーモデル「New Vostro 3000」シリーズ「New Inspiron 5000シリーズ」と同じシャーシを利用することでコストを押さえつつ、ビジネスに不可欠な機能を搭載したモデル。長時間の使用でも疲れない非光沢液晶や、プレゼン時に使いやすいVGA(外部モニタ出力)、さらに光学ドライブや、最大8時間42分使えるバッテリなどを搭載しています。画面のサイズは15インチ、色はブラックのみ。ビジネス向けプロサポートを選択すれば、24時間365日サポートしてもらえます。■3.新製品発売を記念のキャンペーン実施! いまデルのメルマガに登録した方の中から、抽選で1名に「現金100万円」が当たるキャンペーンが実施中です。応募は、個人・法人ともに可能。期間は6月15日23:59まで。 公式サイト から応募受付中です。新しいノートPCが気になるビジネスウーマンの皆さん。高性能なデルのニューモデルを、この機会にゲットしてみては。
2015年05月29日デルには「グローバルコマンドセンター」という部署がある。法人サポートに関連する部署だが、サポートそのものを担当するわけではない。デルカラーであるブルーの照明に照らされた部屋には、技術力を持つエンジニアが並び、普段は静かに画面を監視。デルの法人向けサポートのクオリティを保つことに注力している。「ITのニーズは多様化し、企業のミッションクリティカルな所にもITが入って行く中、人の力だけでは限界があります。そこで、システムで対応しようということで誕生したのが、グローバルコマンドセンターです。全世界に拠点を持ち、日本では川崎で10名程度が対応しています」と語るのは、グローバルサポート&デプロイメント統括本部長である木村大氏だ。グローバルコマンドセンターでは、サポートの依頼連絡を受けた時点から、依頼書の作成、部品の在庫確認や発注、対応人員の確保、現場への到着といった、各フェーズの進行具合を監視している。「規定の何時間以内、当日中といった時間の中でサポートを行うためには、連絡を受けてから何分以内にこれができていなければならない、この時点ではこれが完了していなければ間に合わない、というタイミングがあります。また、人間同士で伝達していると漏れがある可能性もあります。システム的に進捗具合を確認し、対応が遅れているようならばエスカレーションする。それがグローバルコマンドセンターの役割です」と木村氏は語る。海外では自然災害が多いが、日本の場合は交通渋滞等に対応することが多くなるという。すでに日本での活動も10年を迎え、さまざまなデータも蓄積されてきた。トラブル対応では、この蓄積されたデータに価値がある。「遅れなど問題が起こるところには、原因があります。これまでその原因をDB化して改善活動に活かしてきました。実際の対応はパートナー各社が行うことになりますが、そのパートナーをマネジメントする部署とも連動して、現場の対応向上にもつなげています。SLAはかなり改善しています」と、グローバルコマンドセンター マネージャーである三島浩樹氏は語った。○問題発生前に対応するプロアクティブさが魅力の「プロサポートプラス」デルの法人向けサポートにはいくつかの種類がある。まず基本的なハードウェア保守サポートを行うのが「ベーシックサポート」だ。これに、ソフトウェアの使用についてのサポートも加えて、24時間365日の電話対応も行うのが「デル・プロサポート」となる。そして近年、売上を伸ばしているのが、さらに上位サービスとなる「プロサポートプラス」という付加価値サービスだ。インシデントのレポーティングや分析、計画的な評価や効率的なバッチ管理によるプロアクティブなメンテナンスなどを提供する。「デル・プロサポートプラス」は、専任のテクニカル・アカウント・マネージャがサポートするもので、リモート監視を実施する「SupportAssist」が収集した情報をもとに、クリティカルなパッチやアップデートの必要性を特定するほか、月次の保守契約とサポート履歴レポートにより、保守費用の予算策定とプランニングの支援などを行う。さらに、対応時間を短縮したり、オンサイト診断を行ったりするオプションサービスも用意。IT資産保護やデータ保護に特化したサービスも用意している。「サービス開始から2年、グローバルでも日本でも伸びています。特に日本市場では昨年比の倍に伸びているほどで、スピーディで激変するIT環境への対応が求められる中、保守への付加価値が高まっていると感じています」と木村氏。「プロサポートプラス」では、仮想環境等にも対応できる上位エンジニアが直接対応するため、複雑な状況でも関係部署へのたらい回しのようなことにはならない。また、システムの更新状況などをリモートで監視した上で、重要度の高い更新についてはリモートで対応してもらえるなど、トラブル発生時以外にも企業のITに深く入り込んだ活動を行う。「最も大きな価値は、グローバルで横のつながりを持っていることでしょう。国内でまだ発生していないインシデントでも、海外で発生した場合にはその報告を受け、同じ環境のお客様に対応することができます。実際に問題が発生する前に情報を集めて対応する、はっきりと不具合が出る前の兆候を捉えて対応するといったプロアクティブなサポートへのニーズがあります」と木村氏は語る。それだけのサポートを人だけの対応で行おうとすれば大きなコストがかかるが、グローバルコマンドセンターのようにうまくシステム化することでオペレーションコストの低減とサービス品質の向上を両立させ、ユーザーニーズに応えている。○グローバル展開にも対応した高度なサポートを提供近年は、海外展開する企業も多い。そうした中でも、デルの「プロサポートプラス」を利用していれば、グローバルで共通した対応を受けられるというメリットがある。ユーザー企業ごとに担当のエンジニアがつくため、さまざまな事情を理解した上で対応してもらえるというのも安心だ。「新製品や既存製品に対する理解を深めるためのトレーニングを定期的に行なったり、お客様の対応に必要となる資格を取得させたりとエンジニアの教育も行っています」と木村氏。エンジニアは持っている技術に応じてレベル分けされ、必要に応じた人員配置ができるようにも工夫されている。そうした十分な対応環境を整えた上で、さらに対応の精度を向上させているのが、前述のグローバルコマンドセンターだ。グローバルコマンドセンターの活動は「ベーシックサポート」にも対応しているが、そこから集められたデータが最も活用されるのが「プロサポートプラス」だともいえる。「グローバルコマンドセンターではお客様の位置を地図上に表示しての監視も行っています。逐次上がってくるアラートは地図上にも反映され、停電など地域的な問題が発生した際にはそれが視覚的に把握できるようにもなっています。また、グローバルサポートセンターに付属した会議室には複雑な問題が発生した時、各部署から人員が集まってきて早急な対応を行うための拠点ともなります」と三島氏。高度なサポートサービスを実現させる体制と、その実行状況を監視してクオリティの維持と向上に取り組むシステム。この2つが、デルのユーザーを支えている。
2015年05月25日デル・ソフトウェアは5月12日、組織内の情報リソースへのセキュアなアクセスを実現する「Dell Secure Mobile Access(SMA)」ソリューションのアプライアンス新製品3モデルとSMA OS(Version 11.2)の新機能を発表した。アプライアンス新製品の出荷開始は6月1日。アプライアンスの新モデルは、前世代モデルと比較して数倍のパフォーマンスと拡張性向上を実現し、組織内の将来なユーザー数増加を見越した導入を実現できるという。また、アプリケーションに手を加えることなく、iOS/Mac OSX/Android/Kindleなどの各種デバイスから、セキュアなデータ・アクセスを実現可能としている。per app VPNとして、アプリごとにポリシーに基づき許可したリソースへのVPNアクセスを実現する機能を搭載。SDKなどによる変更を加えなくても、さまざまなモバイル・アプリやセキュア・コンテナ、MDMソリューションに対応すると共に、アプリのシグネチャによりモバイル・アプリの完全性を確認する。モバイル・アクセス・ポリシーの管理と施行では、エンド・ユーザーによるポリシー条項の認知・受諾のプロセスを経てVPNアクセスを提供する。管理者によるポリシーのカスタマイズやグループごとのポリシー定義設定、ポリシー承諾状況のレポートが可能だ。ユーザー認証とデバイス認証によるアプリ完全性の確認では、コンテキスト・アウェア方式による2要素認証を実行し、不正アクセスを防止する。この他、安全なSSL VPN接続ときめの細かいネットワーク・アクセス制御や、アクセス・ポリシーの集中管理とエンド・トゥ・エンド間のデータ保護のための統合モバイル管理機能を備える。新モデルのラインナップは以下の通り。Secure Mobile Access 6200アプライアンスは、同時接続ユーザー数が2,000の中規模法人向け製品。Secure Mobile Access 7200アプライアンスは、同時接続ユーザー数が1万の大規模法人向け製品。Secure Mobile Accessバーチャルアプライアンスは、同時接続ユーザー数が5,000の中規模企業向け製品であり、VMwareおよびHyper-Vに対応する。SMA OSの新機能は、SMA Workplaceを通じてHTML 5対応ブラウザでCitrixのXenDesktopやXenAppへのアクセスを実現するもの。これによりエンド・ユーザーは、Windows/Linux/Mac OSに加えてiOSやAndroidなど主要なモバイル・プラットフォームからRDP(Remote Desktop Protocol)アクセスが可能になるという。
2015年05月13日デル5月12日、ノートPCを4モデル発表し、直販を開始した。同日の発表会では、デルのビジネスを統括する原田氏が概況として、コンシューマーとSMBともに昨年(2014年)は非常に好調で、個人向けもSMB向けも2ケタのシェアアップを果たし、今年(2015年)はその勢いを加速すると述べた。2015年の戦略としては、いままで以上のユーザー層にアプローチを図りつつ、設計の共有化でコストを抑え、最適な製品を届けるとともにパートナー経由での販売を強化してタッチポイントを増やすことを挙げた。ここにはノートブック製品の拡大も含まれる。続いてデルの文英梅氏が、SMB向けノートPCの新モデル「Vostro 3000」シリーズについて説明した。デルの企業向けPCは、Vostro、Latitude/Optiplex、Precisionという4製品群で展開しているが、今回はSMB向けのVostro 3000シリーズの新製品を紹介した。SMB向けに望まれるであろう、VGA(D-Sub)コネクタ、非光沢(ノングレア)液晶、光学ドライブを装備。加えて過酷な環境にも対応するべく、ヒンジ強度の確保や防滴性を持たせたキーボードなど、粉塵やホコリ、高温環境下のオフィス、および製造現場を考えた設計になっている。前世代よりも薄く、軽く、バッテリ寿命も長くなったことも特徴だ。新しい「Inspiron 15」シリーズと共通のプラットフォームを採用することで低価格を実現し、直販モデルは54,980円(エントリーモデル)からとなった。続いてはデルの添田氏が、コンシューマー向けノートPCの新モデル「Inspiron 14 5000」「Inspiron 15 5000」「Inspiron 17 5000」シリーズについて説明。これも既存ユーザーからの要望を取り入れる形で、14型/15型モデルは4色のカラーリングで展開しつつ、3つ以上のUSBポートや光学ドライブを搭載した。特にカラーリングに関しては、久々のホワイトモデルが登場しているのが特徴だ。17型モデルはグラフィックチップ(NVIDIA GeForce 920M 2GB)を別搭載し、3Dゲームや動画編集などにも実力を発揮する。Adobe Photoshop Elements 13、Adobe Premiere Elements 13がプレインストールされている点も異なる。また、多くのユーザーに見てほしいということから、15型/17型モデルは量販店モデルを設定。ヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラでも販売を行う。直販モデルと大きく異なる点は、量販店モデルはMicrosoft Office Home&Business Premiumを標準でプレインストールしていることだ。最後にデルの渡邊氏が、新製品のキャンペーン施策について説明した。新製品を数量限定で特価販売し、新規にメールマガジンを購読した人から1名に現金100万円が当たるキャンペーンを実施する。展示されている新製品を見ると、Vostro 3000とInspiron 15 5000は、兄弟機と言ってもよいくらいの共通点が見られ、部材の共通設計が行われていることが確認できた。自動車メーカーがシャーシやプラットフォームを共通化して、コスト削減を行っているのと同じような手法を用いているようだ。
2015年05月12日デルは12日、個人向けノートPCの主力シリーズ「Inspiron」の新製品として、14型の「Inspiron 14 5000」シリーズを発売した。直販モデルのみで展開し、エントリー、ベーシック、プレミアムという3機種を用意。エントリーとベーシックは、本体カラーとしてブラック、ホワイト、レッド、シルバーの4色から選べる。プレミアムの本体カラーはシルバーのみ。各モデルともBTOに対応し、標準構成価格(税別)はエントリーが44,980円、ベーシックが54,980円、プレミアムが74,980円。なお、2015年5月25日まで、および限定300台で、エントリーモデルを税別39,980円で購入できるキャンペーンも実施中。エントリーモデルの主な仕様は、CPUがIntel Celeron 3205U(1.5GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB、ストレージが500GB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、OSがWindows 8.1 64bit版。14型の液晶ディスプレイは解像度が1,366×768ドットで、タッチには対応していない。通信機能は10BASE-T/100BASE-TX対応有線LANのほか、Intel Dual Band Wireless-AC 3160を搭載し、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0をサポートしている。バッテリ駆動時間は約8時間46分。インタフェース類は、720p対応Webカメラ、HDMI 1.4a、USB 3.0×1、USB 2.0×2、SD/SDHC/SDXCメモリーカードリーダ、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャックなど。本体サイズ/重量は、エントリーモデルとベーシックモデルがW345×243×23.35mm/約2.00kg、プレミアムモデルがW345×D243×23.6mm/約2.22kg。
2015年05月12日デルは12日、個人向けノートPCの主力シリーズ「Inspiron」の新製品として、15.6型の「Inspiron 15 5000」シリーズを発表した。直販モデルは同日から販売を開始し、量販店モデルは6月6日に発売する。直販モデルはBTOに対応し、ベースモデルとして「エントリー」「ベーシック」「プレミアム」をラインナップ。直販モデルの本体カラーはシルバーのみ。標準構成価格(税別)は、エントリーが44,980円、ベーシックが59,980円、プレミアムが79,980円。上記のエントリー、ベーシック、プレミアムに準ずる量販店モデル(3機種)も展開。価格はオープンプライス。本体カラーとして、エントリー相当モデルがブラックまたはホワイト、ベーシック相当モデルがブラック、プレミアム相当モデルがホワイトまたはレッドが選べる。量販店モデルには、Microsoft Office Home & Business Premiumが付属(直販モデルはBTOにて追加可能)。直販モデル「エントリー」の主な仕様は、CPUがIntel Celeron 3205U(1.5GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、OSがWindows 8.1 64bit版。15.6型の液晶ディスプレイは解像度が1,366×768ドットで、タッチには対応していない。通信機能は10BASE-T/100BASE-TX対応有線LANのほか、Intel Dual Band Wireless-AC 3160を搭載し、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0をサポートしている。インタフェース類は、720p対応Webカメラ、HDMI 1.4a、USB 3.0×1、USB 2.0×2、SD/SDHC/SDXCメモリーカードリーダ、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャックなど。本体サイズはW380×D260×H23.75mm、重量は約2.32kg。直販モデル「ベーシック」は、CPUがIntel Core i3-4005U(1.7GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)となる。直販モデル「プレミアム」は、CPUがIntel Core i5-5200U(2.2GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)、メモリが8GB、ストレージが1TB SATA HDD、液晶ディスプレイがタッチ対応となり、本体サイズはW380×260×24.05mm、重量は2.45kg。また、量販店モデルのベーシック相当モデルは、CPUがIntel Core i3-5005U(2GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)となる。
2015年05月12日デルは12日、個人向けノートPCの主力シリーズ「Inspiron」の新製品として、17.3型の「Inspiron 17 5000」シリーズを発表した。直販モデルは同日から販売を開始し、量販店モデルは6月6日に発売する。直販モデルはBTOに対応し、ベースモデルとして「プレミアム」と「プラチナ」を用意。標準構成価格(税別)はプレミアムが99,980円、プラチナが109,980円。量販店モデルはオープンプライスとなっている。いずれも動画編集や画像編集などを見据えたハイエンドモデルで、フォトレタッチソフト「Adobe Photshop Elementes 13」と動画編集ソフト「Adobe Premiere Elements 13」が付属。量販店モデルには、Microsoft Office Home & Business Premiumも付属する(直販モデルはBTOにて追加可能)。直販モデル「プレミアム」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5200U(2.2GHz)、メモリがDDR3L-1600 8GB、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce 920M 2GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、OSがWindows 8.1 64bti版。17.3型液晶ディスプレイの解像度は1,600×900ドットで、タッチ操作には対応していない。通信機能は10BASE-T/100BASE-TX対応有線LANのほか、Intel Dual Band Wireless-AC 3160を搭載し、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0をサポートしている。インタフェース類は、HDMI 1.4a、USB 3.0×1、USB 2.0×2、SD/SDHC/SDXCメモリーカードリーダ、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャック、720p対応Webカメラなど。本体サイズはW416.9×D283.2×H27mm、重量は約3.38kg。直販モデル「プラチナ」は、CPUがIntel Core i7-5500U(2.4GHz)、17.3型液晶ディスプレイがフルHD(1,920×1,080ドット)解像度となる。標準構成価格は109,980円。また、量販店モデルは、Microsoft Office Home & Business Premiumが付属する以外は直販モデル「プレミアム」とほぼ共通。
2015年05月12日●拡張ボックス「Alienware Graphics Amplifier」デルの13型ゲーミングノートPC「ALIENWARE 13」について、前編では本体のデザインやインタフェース周り、キーボード、イルミネーション機能などを見てきた。今回の後編では、拡張ボックス「Alienware Graphics Amplifier」と各種ベンチマーク結果を紹介する。○Alienware Graphics Amplifierでグラフィックスカードを増設ALIENWARE 13の最大の特徴となるのが、拡張ボックス「Alienware Graphics Amplifier」(以下、AGA)を利用して、デスクトップ向けのグラフィックスカードを増設できるという点だ。AGAはALIENWARE 13のオプションとして用意され、直販価格は29,796円となる(ALIENWARE 13のスプレマシーモデルはAGAがセットになっている)。AGAのサイズは、W185.5×D409.55×H173.5mmとかなり大きいが、そのおかげで大型のグラフィックスカードを搭載できるようになっている。内部のグラフィックスカード装着部は2スロット型カードの搭載に対応。電源ユニットは出力460Wと余裕があるので、ハイエンドクラスのカードも余裕を持って搭載できるだろう。追加するグラフィックスカードは、奥行き330mmほど、高さ120mmほどのサイズであればほぼ問題なく搭載できそうだ。ALIENWARE 13とAGAの接続は、専用のケーブルを利用する。このケーブルによって、AGAに搭載したグラフィックスカードがPCI Express 2.0 x4相当でALIENWARE 13と接続される。また、USB 3.0ハブ機能も用意され、AGA後部のUSB 3.0×4ポートも同時に利用可能となる。AGA搭載グラフィックスカードの映像は、外部ディスプレイだけでなくALIENWARE 13の液晶にも表示が可能だ。AGAに搭載したグラフィックスカードのGPUが、内蔵GPUのGeForce GTX 960Mに変わって接続され、Intel HD Graphics 5500経由でALIENWARE 13の液晶に表示されるという仕組みだ。これはNVIDIAのOptimusテクノロジを応用したものと考えていいだろう。ところで、AGAの動作はやや安定しないケースもあるようだ。今回、GeForce GTX 980を搭載したASUSの「MATRIX-GTX980-P-4GD5」を使ってみたところ、ドライバのインストールに失敗する現象が何度か発生した。他のGeForce GTX 980搭載カードは正常に利用できているものもあるので、GeForce GTX 980そのものと相性が悪いわけではなさそうだ。公式には、AGAが対応しているのは、GeForce GTX 600シリーズ以降、およびRadeon HD 5000シリーズ以降のグラフィックスカードとなる。今回のようにうまく動作しない場合も考えられるため、購入時には搭載グラフィックスカードについて事前に動作確認が取れているものを用意したほうが無難だろう。なお、今回は別途用意したGeForce GTX 960搭載のASUS「STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5」が問題なく動作したので、そちらを利用して検証を行うことにした。●ALIENWARE 13単体のベンチマーク結果○性能はUltrabook並でHDD搭載モデルだと動作の重さを感じるでは、ベンチマークテストの結果を紹介していこう。今回は、ALIENWARE 13単体でのテストと、ALIENWARE 13にAGA(STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5)を接続した状態でのテストを行っている。なお、ALIENWARE 13単体時のテストでは、外部GPUのGeForce GTX 960Mが常に利用される設定でテストした。利用したベンチマークソフトは、Windows 8.1に用意されている「Windowsシステム評価ツール」、CPU性能を計測する「CINEBENCH R15.0」、総合ベンチマークの「PCMark 8」、3D描画性能を計測する「3DMark」、ゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」だ。なお、3DMarkとファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク以外は、ALIENWARE 13単体でのみ計測している。まず、Windowsシステム評価ツールの結果は、ゲーミングPCとしてはやや物足りないスコアとなった。CPUにUltrabookなどで利用されるCore i7-5500Uを採用していることもあるため、この結果に関してはスペック通りと言っていいだろう。同様にCINEBENCH R15.0の結果も、Core i7-5500U搭載PCとして標準的だ。ここまでは想定の範囲内だが、PCMark 8の結果では物足りなさが大きくなる。ただ、これは原因がある。それは内蔵ストレージが1TBのHDDだったからだろう。PCMark 8のスコアは内蔵ストレージの速度に左右されるため、HDD搭載のためスコアが伸びなかったわけだ。実際の体感速度も、HDDによって動作の重さを感じる場面が多かった。やはり、内蔵ストレージは標準でSSDに強化すべきだろう。●グラフィックスカード増設時の3D描画性能はさすが○グラフィックスカード増設時の3D描画性能はさすが次に3D描画能力のテスト結果だ。ここからは、ALIENWARE 13単体に加えて、STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5を装着したAGAをつないだ状態でのテストも行っている。結果は下表にまとめたとおりだ。3DMarkの各テストの結果を見ると、描画負荷の大きなテストほどAGA接続時のほうがスコアが良くなっており、ALIENWARE 13単体と2倍近く差が開いているものもある。今回は正常に動作させられなかったが、GeForce GTX 980搭載カードを利用すれば、さらに描画性能が高まるはずで、3Dゲームをより快適にプレイできるようになるはずだ。AGAはALIENWARE 13とPCI Express 2.0 x4で接続されるため、グラフィックスカード本来の性能は引き出せていない。だがそれを考慮したとしても、描画負荷の大きい最新3Dゲームなどでは、AGAを利用したデスクトップ向けグラフィックスカードの接続は大きな効果を発揮すると言えるだろう。ただし、気になる部分もある。それはAGAの動作音だ。AGAはケース前方に冷却用の空冷ファンを搭載するが、このファンの動作音が非常にうるさい。グラフィックスカードも描画負荷が高まると空冷ファンの動作音が大きくなるが、AGAケースファンの動作音はグラフィックスカード(高負荷時のファン動作音)を上回る。しかも、この大きな動作音が常に響くため、AGA利用時の騒音はかなり気になる。グラフィックスカードの安定動作を重視してのものとは思うが、できればもう少し静音性に優れるファンを使ってもらいたかった。○省スペースゲーミングPCとして魅力的ALIENWARE 13は、ゲーミングPCとして考えるとCPUはやや非力だが、GeForce GTX 960Mを搭載しているため、単体でも3Dゲームを比較的快適にプレイできる。そして、なにより魅力なのが、AGAを利用してデスクトップ向けグラフィックスカードを増設できる点だ。3Dゲームを快適にプレイするには高性能GPUが不可欠だが、一般的なノートPCではGPUの強化はほぼ不可能。そういった意味で、デスクトップ向けグラフィックスカードで強化できるALIENWARE 13は、ゲーミングノートの中でも特別な存在と言える。もちろん、デスクトップPCに比べると制限は多いが、それでもノートPCという優れた省スペース性と、気楽に持ち運んで利用できる利便性の高さは、デスクトップPCにはない特徴となる。ゲームは快適にプレイしたいが、本格的なデスクトップPCを置くのはスペース的に難しい、という場合に魅力的な選択肢となるだろう。
2015年05月12日デルは5月11日、小・中規模の組織におけるプライマリ・ストレージや、プロジェクト・ベースのストレージ向けとしてエントリー・クラスのストレージ・アレイ「Dell SCv2000シリーズ」3機種を提供開始した。3年保証サービス及び配送料込みの最小構成価格は159万9,000円(税別)から。新製品は、1TB(テラバイト)あたりのコストを抑えながら8万5,000IOPSのパフォーマンスを2Uエンクロージャで実現。さらに、データ保護機能や、容量の最適化を実現するRAID階層化機能、データ移行サービスやマルチ・プロトコル接続などのソフトウェア・オプションを提供することで、膨大なワークロードへのニーズに対応するという。ハイエンドなエンタープライズ・クラスの機能が必要となった場合にも、新たなSC製品群の追加及びSC製品ファミリーのハイエンド・モデルへのデータ移行も可能で、総所有コスト削減に貢献すると共に、組織の成長戦略に応じた投資を最適化する。同製品は、「Enterprise Manager」を用いた同一のインタフェース上で、SC製品全体を円滑に管理できるとのこと。Enterprise Managerにより、エントリー・レベルのSCv2000からエンタープライズレベルの「SC4020」や「SC8000シリーズ」までの一元的な管理と、ITリソースの最適化を1つの管理コンソールで実現するという。ウィザード・ベースのシンプルなツールによりシンプルな導入が可能であり、データの増加にも対応できるマルチ・プロトコル・オプションや、キャパシティ・ライセンスが不要な拡張など、柔軟性を備えている。データ保護に関しては、「Remote Instant Replay」「Local Instant Replays」「Replay Manager」など、オプションのデータ保護ソフトウェアが利用可能。マイクロソフトや VMwareなど一般的なアプリケーション環境との統合により、仮想データセンターのシンプル化を実現するとしている。これらのアプリケーションが提供するローカルとリモートのデータ保護機能を用いて、パフォーマンスを犠牲せず仮想マシンのスナップショットを継続的に作成できるという。今回発表した新製品のラインナップは以下の通り。Dell Storage SCv2000アレイ: 2U、3.5インチHDD×12、HDDは最大168台まで拡張可能、1GB iSCSI/10GB iSCSI/12GB SASまたは16GB FC、コントローラあたり16GBのキャッシュ、インテル4コアプロセッサ、動的な容量、仮想ポート、動的なコントローラ、Enterprise Manager。Dell Storage SCv2020アレイ: 2U、2.5インチHDD×24、HDDは最大168台まで拡張可能、1GB iSCSI/10GB iSCSI/12GB SASまたは16GB FC、コントローラあたり16GBのキャッシュ、インテル4コアプロセッサ、動的な容量、仮想ポート、動的なコントローラ、Enterprise Manager。Dell Storage SCv2080高密度アレイ: 5U、3.5インチHDD×84、HDDは最大168台まで拡張可能、1GB iSCSI/10GB iSCSI/12GB SASまたは16GB FC、コントローラあたり16GBのキャッシュ、インテル4コアプロセッサ、動的な容量、仮想ポート、動的なコントローラ、Enterprise Manager。
2015年05月11日ACCESSは4月24日、米デルと、ACCESSの米国子会社であるIP Infusion、IP InfusionのMPLS(Multi Protocol Label Switching)によるネットワーク仮想化を実現する統合ネットワークOS「OcNOS(オクノス)」の販売において合意したと発表した。同合意に基づき、デルは同社の高性能オープン・ネットワーキング・スイッチ機器にIP InfusionのOcNOSを始めとするソフトウェアを実装し、デルの全世界的なサポート体制の下で販売していく。デルとIP Infusionは従来のMPLSネットワークへの新たなアプローチとして企業向けに、高セキュアな接続性と包括的な管理を可能とする、高効率かつ拡張性が高いMPLSベースのネットワーク仮想化ソリューションを提供する。同統合ソリューションにより、事業者はMPLS仮想化機能を、現在市場で可能なソリューションと比較してコスト/消費電力/冷却要件/スペースを低減して自社のデータセンターやキャンパス環境に導入可能になるとしている。OcNOSは、ネットワーク仮想化ソリューションを迅速・容易かつ低コストで導入・運用を可能とするネットワークOSであり、これにより事業者は、SDN(Software-Defined Networking)技術を導入する際に、拡大する事業ニーズに合わせて最適なソフトウェアとハードウェアを選択し、「Open Compute Project(OCP)」のコンセプトに基づいた大規模なITシステムを構築可能という。また同OSはマルチタスクのネットワークOSであり、通信機器メーカーや通信事業者がコモディティ・ハードウェアを用いて、堅牢かつ拡張性があり冗長化したネットワーク・ソリューションを実現するために必要な実装機能を提供するとのこと。これにより、様々なシナリオを想定したネットワーク構築が可能となり、運用面での複雑性を解消するとしている。今回の提携は、デルのオープン・ネットワーキング・イニシアティブ構想を拡充するものとのこと。同構想の中で同社は、顧客独自のビジネス・ニーズに対応し、標準規格のネットワーク機器/ネットワーク運用システム/ネットワーク・アプリケーションの組み合わせを最適化して提供するという「オープンエコシステム」を推進しているという。デルは、同社のフィックスド・フォーム・ファクターのイーサネット・スイッチ機器、データセンターに必要なサーバ/ストレージ/ネットワーキングを同社から提供可能とするグローバルな流通体制、企画・実装・サポートといったプレセールス/ポストセールスの段階におけるネットワークの知見を提供する。
2015年04月26日