名作を次々と発表してきたウディ・アレン監督のもと、<a href="">『her/世界でひとつの彼女』</a>のホアキン・フェニックスと、<a href="">『マジック・イン・ムーンライト』</a>に続いてタッグを組んだエマ・ストーンが出演した最新作『IRRATIONAL MAN』(原題)の邦題が、『教授のおかしな妄想殺人』に決定。6月11日(土)より日本公開されることになった。夏の日差しがきらめくアメリカ東部の大学に赴任してきた哲学科教授のエイブは、人生の意味を見失い、慢性的に孤独な無気力人間になってしまっていた。ある日、迷惑な悪徳判事のうわさを耳にしたエイブは、自らの手でその判事を殺すという完全犯罪に夢中になっていく。かくして“奇妙な目的”を発見した途端、あら不思議、エイブの毎日は鮮やかに彩られ、身も心も絶好調に一変する。一方、エイブに好意を抱く教え子・ジルは、彼の頭の中におかしな妄想殺人が渦巻いているとはつゆ知らず、燃え上がる恋心を抑えられなくなり…。世界中で大ヒットした<a href="">『ミッドナイト・イン・パリ』</a>、ケイト・ブランシェットをアカデミー賞「主演女優賞」に輝かせた<a href="">『ブルージャスミン』</a>など多くの名作を生み出してきたウディ・アレン監督の最新作となる本作。今回は、奇妙な妄想にとらわれた哲学教授を主人公に、人生の不条理と滑稽さをアレン監督独特の“哲学”で描き出す。主演は、本作で初めて監督とタッグを組む『her/世界でひとつの彼女』<a href="">『インヒアレント・ヴァイス』</a>などの個性派俳優ホアキン・フェニックス。ひと癖もふた癖もある哲学教授エイブを魅惑的に演じている。さらに、ヒロイン役に抜擢されたのは、前作『マジック・イン・ムーンライト』から続投となったエマ・ストーン。教授に惹かれていく女子大生ジルを、ウディ・アレンの新たなミューズとして存在感たっぷりに演じている。“人はなぜ生きるのか?”という究極の命題をはらみつつ、人間の不条理さと滑稽さが入り混じったアレン流の皮肉なユーモアが炸裂するダーク・コメディ。これからの続報を楽しみにしていて。『教授のおかしな妄想殺人』は6月11日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月30日ウディ・アレン監督の新作『イラショナル・マン(原題)』が、『教授のおかしな妄想殺人』という邦題で、6月11日(土)より公開されることが決定した。主演はアレン作品への出演は初となるホアキン・フェニックス(『her/世界でひとつの彼女』)と、前作『マジック・イン・ムーンライト』に続いての参加になるエマ・ストーン。その他の情報映画は、人生の意味を見失った哲学教授エイブと、彼に好意を寄せる教え子ジルを主人公に描くダーク・コメディ。夏の日差しがきらめくアメリカ東部の大学に赴任してきたエイプは、孤独に苛まれ無気力な日々を送っていた。ある日、悪徳判事の噂を耳にしたエイブは、その判事を葬ることを思いつき、完全犯罪を企てるという“奇妙な目的”を見つけ、真っ暗闇だと思っていた人生が一転。身も心も絶好調になっていく。一方、教え子のジルは燃え上がる恋心を抑えられなくなり行動を起こす。頭の中に渦巻く“妄想殺人”を生きる糧とするエイブと、ジルの“恋心”はどのように交錯するのか? 本作は一風変わったストーリー展開の中で、生の不条理と、それに振り回される人間の滑稽さを皮肉り、主人公が抱く“おかしな妄想”を通して“人はなぜ生きるのか?”をアレン流に描く不条理劇が展開されるようだ。『教授のおかしな妄想殺人』6月11日(土)丸の内ピカデリー&新宿ピカデリーほか全国公開
2016年03月30日ベン・アフレックの弟で、現在公開中の『ザ・ブリザード』に出演しているケイシー・アフレックが、妻で女優のサマー・フェニックスと破局したことが分かった。ケイシーとサマーは彼女の兄のホアキン・フェニックスの紹介で出会い、2006年に結婚。11歳と8歳の息子をもうけたが、結婚10周年を目前に破局を迎えてしまった。代理人は「ケイシーとサマーは友好的に別れました。とても親しい友人同士のままです」と声明を発表した。6年間の交際を経て結婚した2人だが、数か月前から別居状態だったという。ゴシップ雑誌「In Touch」で関係者は、サマーがケイシーに不信感を抱いていて、夫婦でカウンセリングにも通ったが、生じた亀裂が元に戻ることはなかったと語った。ケイシーの兄であるベンと妻のジェニファー・ガーナーも昨年、離婚することを発表。奇しくも彼らも10周年の記念日翌日に破局を発表している。(text:Yuki Tominaga)
2016年03月18日M・ナイト・シャマランの次回作に、ホアキン・フェニックスが主演することになりそうだ。タイトルは未定で、内容もわかっていない。その他の情報低予算のホラー映画を得意とするジェイソン・ブラムのブラムハウス・ピクチャーズが製作することから、おそらく予算を抑えたスーパーナチュラル映画になるのではと思われている。フェニックスは、過去に『サイン』でシャマランとコラボレーションしている。シャマランの次回公開作は、やはりブラムハウスが製作したホラーコメディ『ヴィジット』(日本公開は10月23日)。キャストは全員ほぼ無名の俳優。フェニックスの最新作は、現在北米公開中のウディ・アレン監督の『Irrational Man』。共演はエマ・ストーン。文:猿渡由紀
2015年08月27日ブレイク・ライヴリーが、ウディ・アレンの次回監督作に出演することがわかった。タイトルは未定。ほかに、ブルース・ウィリス、クリステン・スチュワート、ジェシー・アイゼンバ-グ、コリー・ストールなどが出演する。その他の情報撮影はニューヨークとロサンゼルスで行われる。アレンがL.A.でロケを行うのは『アニー・ホール』以来、初めてのこと。撮影は今月にも始まる予定。ライヴリーの最新作は、『アデライン、100年目の恋』。アレンの最新作は、現在北米公開中の『イラショナル・マン』。出演はホアキン・フェニックス、エマ・ストーン。アレンには他に、アマゾンのためにテレビシリーズを製作するプロジェクトもある。『アデライン、100年目の恋』10月17日(土)公開文:猿渡由紀(C)2015 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC, KIMMELDISTRIBUTION, LLC AND LIONS GATE FILMS INC. All Rights Reserved
2015年08月05日ベニチオ・デル・トロが、『スター・ウォーズ/エピソード8』で悪役を演じることになるかもしれない。まだ決定ではなく、ホアキン・フェニックスも候補に上がっているらしい。その他の情報『エピソード8』の監督は、『LOOPER/ルーパー』のライアン・ジョンソン。今年12月の『エピソード7』の公開を待たずして、すでに製作準備は進んでおり、『エピソード7』に出演するオスカー・アイザック、デイジー・リドリー、ジョン・ボヤーガらの復帰も決まっているという。公開は2017年5月。デル・トロの次回公開作は、5月のカンヌ映画祭で上映された『Sicario』。共演は、エミリー・ブラント、ジョシュ・ブローリン。また犯罪スリラー『The Trap』にも出演が決まっている。共演はアル・パチーノ、ジェームズ・フランコ。文:猿渡由紀
2015年07月22日ウディ・アレンの最新作『IRRATIONAL MAN』(原題)が15日(現地時間)、カンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門でプレミア上映され、ウディ・アレン、エマ・ストーン、パーカー・ポージーがレッドカーペットに登場した。映画は、エマ扮する大学生が、カリスマ性のある哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)に恋をするが、殺人事件が発生してしまうというミステリー・コメディ。上映前の公式記者会見では早口でシニカルなことを言いまくるウディ節が炸裂し、記者たちを笑いの渦に巻き込んだ。監督作『ブルージャスミン』の主演だったケイト・ブランシェットも今年、新作『CAROL』(原題)でカンヌにやって来る予定だが、「ケイトには映画の撮影が終わってから一度も会っていない。ケイトに限らず、俳優たちとは撮影が終わるとそれまで、という関係なんだ。次にぴったりの役があればまた声をかける、というだけ」と語った。前作『マジック・イン・ザ・ムーンライト』に続いてエマ・ストーンをヒロインに迎えたことについては「快活で頭のよい女子大生役、といったらエマしか浮かばなかった。彼女は脚本に書いた以上のものを演じてくれた」と答えた。次回作として、大手通販会社アマゾンと組んで、6本のテレビ・シリーズを製作することになっているが、それについて「引き受けたのは、とんでもない間違いだったよ」と嘆いてみせた。「いま、家で脚本と格闘中だ。なんで引き受けちゃったんだろうと、後悔している。長編映画を1本作るのと、6時間半のミニ・シリーズにさほど違いはないと思っていたが、まったく大違いだ。テレビシリーズって、とにかく大変なんだよ」とこぼしまくっていた。カンヌ国際映画祭は24日(現地時間)まで。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月17日ディズニー実写版『シンデレラ』で文字通り現代版“シンデレラ”の座を射止め、スクリーンに登場した新星女優リリー・ジェームズや、主演作がスマッシュヒットとなっている『あと1センチの恋』のリリー・コリンズ、『きっと、星のせいじゃない。』のシャイリーン・ウッドリーなど、ハリウッドも今年は若手女優たちの活躍が著しい。中でも、エマ・ストーンは、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でオスカーを獲得したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督から絶賛され、驚異的なハイペースで創作を続ける御年80歳のウディ・アレン監督の新たなお気に入り女優に。また、『イントゥ・ザ・ウッズ』ほか今年だけで4本の出演作が公開されるアナ・ケンドリックは、ブロードウェイ仕込みの抜群の歌唱力と演技力を披露し、注目を集めている。ともに20代半ばにしてアカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされた実力派の若手女優に迫った。『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』『ラブ・アゲイン』そして『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで人気となったエマ・ストーンは、アカデミー賞「作品賞」ほか4部門受賞の『バードマン』(4月10日~)と、オスカー俳優コリン・ファースと共演したウディ・アレン監督『マジック・イン・ムーンライト』(4月11日~)が今週末2作続けて公開される。『バードマン』では、落ちぶれた元スーパーヒーロー俳優の父リーガン(マイケル・キートン)が再起を賭ける舞台で裏方として働き、舞台俳優のマイク(エドワード・ノートン)と恋に落ちていくサムを好演。父親は結婚に失敗し、名声は凋落。そして、スター俳優の娘としてちやほやされてきたであろうサムも、薬物中毒の過去を持っている。そんな父と娘はブロードウェイの老舗劇場の舞台裏で、常に一触即発。リーガンにとって最も痛いところを、平気で突いてくるのも彼女だ。錚々たるキャスト陣が集い、「もう一度、愛されたい」と願う者たちを描く本作で、エマもまた鮮烈な印象を残し、本年度アカデミー賞ほか各賞で「助演女優賞」にノミネートされた。そして一転、1920年代の南仏を舞台に繰り広げられる『マジック・イン・ムーンライト』では、口から先に生まれたような超皮肉屋のイギリス人マジシャン(コリン・ファース)とガチ対決(!?)を見せるアメリカ人占い師役を演じるエマ。この世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じるコリン扮するマジシャンに対し、エマ演じるソフィは誰も知り得ないようなことを次々と言い当てていき、彼は価値観を根底からひっくり返されることに。しかも、開けっ広げでチャーミングな彼女に不覚にも恋してしまう…という、ちょっぴりこじれたラブストーリーとなっている。『バードマン』では裏方ということもあり、地味めでカジュアルな衣装だったエマは、本作では色とりどりのレトロファッションが南仏の優美な風景に映えて、とにかくキュート。さすがのアレン監督も「美人だし、才能がある。しかも面白いし、演技も上手い」とベタ惚れといった様子で、ホアキン・フェニックスが出演する次回作にも再び起用したほど。恋人のアンドリュー・ガーフィールドも現在はマーティン・スコセッシ監督作『Silence』(原題)を撮影中だけに、そろって名匠に気に入られ、前途洋々といったところか。一方、ディズニーがブロードウェイ・ミュージカルの名作を映画化した『イントゥ・ザ・ウッズ』でシンデレラを演じているアナ・ケンドリック。4月25日にはミュージカル・ラブストーリー『ラスト5イヤーズ』、5月16日にはデイン・デハーン、マシュー・グレイ・ギュブラーら共演の『ライフ・アフター・ベス』、さらに5月29日には全米で社会現象を巻き起こし、続編も製作された『ピッチ・パーフェクト』が相次いで公開される。アナはもともと舞台出身で、12歳のときに史上2番目の若さでトニー賞にノミネートされた実力の持ち主。映画界に進出後は『マイレージ、マイライフ』で主演のジョージ・クルーニーを脅かす好演を見せ、アカデミー賞「助演女優賞」ほか数々の賞にノミネート、一躍、ハリウッドの新星として躍り出た。これまで、『トワイライト』シリーズのベラ(クリステン・スチュワート)の同級生役や、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の珠玉コメディ『50/50 フィフティ・フィフティ』など、映画ファンには知る人ぞ知る存在ではあったものの、今年はついにブレイク!『ラスト5イヤーズ』では、ミュージカル界期待の星とも呼ばれるジェレミー・ジョーンズと共演し、その美声と確かな演技力を改めて披露。奇しくもアナが演じるのは、オーディションを受け続けるも、なかなかチャンスが巡ってこない舞台女優役。だが、恋に落ち、夫となった相手は小説家という自らの夢を早々に叶えてしまうのだ。いつの間にかすれ違うようになっていった若い男女の心情を、男性側は出会いから別れまで、アナは別れから出会いまで、時にせつなく、時に甘く歌い上げていく。さらに、2012年に初主演し、全米で大ヒットとなったミュージカル・コメディ『ピッチ・パーフェクト』は、今年、満を持して日本上陸。その続編となる『ピッチ・パーフェクト2』もこの5月に全米公開される。いま女子高生を中心に人気を博し、山下智久が披露したことでも話題の「CUPS」と呼ばれるカップを使ったソング・パフォーマンスは、実は本作がきっかけといっても過言ではない。アナがパフォーマンスした「Cups (Pitch Perfect’s "When I’m Gone")」のPVは、なんと1億9千万回超えの再生回数を達成するほど。さまざまなジャンルの作品に出演し、着実にキャリアを重ねてきた2人の若き実力派は、今年、さらなる飛躍を遂げることだろう。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 2015年4月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2014 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.イントゥ・ザ・ウッズ 2015年3月14日より全国にて公開(C) 2014 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.マジック・イン・ムーンライト 2015年4月11日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開(C) 2014 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2015年04月11日70年代ロサンゼルスのヒッピー文化を背景に、“天才監督”ポール・トーマス・アンダーソンが“天才俳優”ホアキン・フェニックスを主演にすえて描く最新作『インヒアレント・ヴァイス』。4月18日(土)に迫った日本公開を前に、作品を紹介する特別映像が到着。どうやら、謎の“天才覆面作家”といわれる原作者のトマス・ピンチョンまでも、本作に登場していることが明らかになった。現代世界文学の最高峰に君臨し続ける“天才作家”トマス・ピンチョンが、初めて作品の映画化を許可したという「LAヴァイス」を原作に、ヒッピー探偵“ドック”(ホアキン・フェニックス)が元恋人の依頼から思わぬ巨大な陰謀に巻き込まれていく様子を、愉快なコメディタッチに描いたハッピーでロンリーな探偵サスペンス。この原作者、トマス・ピンチョンといえば、村上春樹らと並びノーベル文学賞の最有力候補と言われ、世界文学の最高峰に君臨する天才作家。彼の作品研究の権威である東京大学名誉教授・佐藤良明氏をして「トマス・ピンチョンがいるから文学研究者たちが生まれるほど、非常に大きな存在だ」と言わしめるほどの今世紀最大級の大物作家だが、マスコミとの接触を避けており、その素性は謎に包まれた覆面作家としても知られている。そんなトマス・ピンチョンが、実は本作に出演しているらしいという噂を入手。新たに解禁された映像では、マリファナ中毒のヒッピー探偵ドックの親友ソルティレージュのナレーションで始まり、ドックがマッサージ店や豪邸、謎の巨大組織「黄金の牙」などへ侵入捜査していく様が登場。陽気なBGMを背景に、ぶっ飛びキャラクターたちがノリノリの演技を見せていく。この中盤から流れる音楽は、ドイツのバンド「CAN」の「VitaminC」。「あんた、ビタミンC失ってるよ!」という歌詞を繰り返すユニークな曲は、70年代にヒッピーの世界的なカリスマと言われた伝説の日本人・ダモ鈴木が歌っている。本作の音楽を担当した「レディオヘッド」のジョニー・グリーンウッドが「CAN」の大ファンだったことから実現した。そしてトマス・ピンチョンだが、前出の佐藤氏いわく、「身長が190cmほどあるのはほぼ間違いない」とのこと。しかし、これまでに写真は高校卒業時と海軍入隊時代のものしか発見されておらず、我々が分かるのはそれだけ。噂ではドックの職場の待合室にいるのでは?はたまた警察署の前でドッグが踏まれるシーンに登場する警察官に扮しているのか!?さまざまな憶測が飛び交っているが、中でも最もそうではないかといわれているのは、0:41に登場する医師のような男性。精神病院を案内されるドックが、カフェテリアのような場所を通るシーンでドックたちの手前のテーブルに座わり、女性からスープをサーブされて、やけに目立っているような…?これが嘘か真か、“天才覆面作家”の登場のシーンをこちらから確かめてみて。『インヒアレント・ヴァイス』は4月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月01日フェニックスエンジニアリングは3月26日、香港VTech Telecommunicationsと総代理店契約を締結し、同社のワイヤレス・マイク電話会議システム「ErisStation(エリス・ステーション)」を販売開始すると発表した。フェニックスエンジニアリングによると、同製品の国内での販売は初めてという。新製品は、本体から4個のワイヤレス・マイクを取り外して配置可能であり、独自の音響処理技術「Orbitlink Wireless Technology」により高音質であることが特長。2014年3月の発売以来、北米を中心に販売数を伸ばしているとのことだ。同製品は、本体内蔵の2個のマイクと本体から取り外して配置可能な4個のワイヤレス・マイクを同時に接続して会話が可能。各マイクは半径1.5メートルの範囲内から無指向で音声を捉えることができ、各マイクの音声はデジタル・ミキシング技術で最適に合成する。ワイヤレス・マイクはDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)準拠方式であり、携帯電話など他の無線機器との電波干渉を防ぐという。また、連続的なエコー・キャンセレーション技術で全二重(full-duplex)通信を可能にし、双方向で自然に会話できるとしている。雑音除去/エコー除去/音量レベルの一定化などの音響処理技術により高音質を実現し、大きな声で話す必要が無いとのこと。これらの音質補正はリアルタイムに行い、初期通話時のみ音声補正するシステムと異なり、マイクの位置が移動しても高音質を維持できるため、マイクを手に持って会話することも可能としている。またフェニックスエンジニアリングは同製品の日本市場での発売にあたり、電話会議サービスを提供するクラウドプラスと業務提携した。同社の電話会議サービス「Meeting+(ミーティング・プラス)」は、固定回線とSIP(Session Initiation Protocol)を利用したハイブリッド型サービスであり、従量課金制に加えて使い放題の定額制を選択可能にした。同サービスの利用により、1対1の通話に加えて多拠点との通話が可能になるという。またスマートフォンや携帯電話、PHSの他、電話番号を割り当てていないタブレット端末やPCも含めて200名(拠点)まで同時に会議への参加が可能とのこと。参加者一斉呼び出し機能を搭載し、非常時に多地点/多人員との連絡体制をすばやく再構築したい時に、アナログやSIPを駆使してハイブリットでつながるコミュニケーションルートを確保し、BCP対策としてErisStationが非常時の基地局の役割を担うとしている。さらに、既に利用中のグループウェアや資料共有が可能な各種Web/ビデオ会議ツールとも、面倒な手続や設定を必要とせずに、多拠点で同時利用可能な高品質音声サービスとしての利用が可能という。両社はErisStationをMeeting+と組み合わせたパッケージとして、直販および販売パートナー経由で3月25日から提供開始する。
2015年03月26日『ブギーナイツ』『マグノリア』で映画ファンの心をくすぐり、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』ではオスカー会員をもうならせた、“天才監督”ポール・トーマス・アンダーソン。最新作『インヒアレント・ヴァイス』の公開を目前に、70年代な雰囲気ムンムンのグルーヴィなキャラクターポスターがシネマカフェにて解禁となった。ロサンゼルスに住む私立探偵ドック(ホアキン・フェニックス)の前に、忘れられない元カノのシャスタが現れた。不動産王(エリック・ロバーツ)の愛人になった彼女は、カレの妻と愛人の悪巧みを暴いてほしいと涙を流して依頼する。調査を始めたドックだが、殺人の濡れ衣を着せられた上に、不動産王とシャスタは失踪。やがて巨額の金が動く土地開発に絡む国際麻薬組織に引き寄せられていく。シャスタの行方は?果たしてこの事件の先に“愛”はあるのか――?主人公は、大事なときにラリってしまうヒッピー探偵ドック。演じるのは、ハリウッドきっての異端児ホアキン・フェニックスだ。そして、超おカタイ検事補なのにドックの恋人ペニー役には、リース・ウィザースプーン。『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で美しいハーモニーを奏でた2人が、本作では不思議カップルとはいえ、再び愛し合う男女を演じ、息の合った掛け合いを見せる。今回、シネマカフェ独占でお披露目されたのは、そんなドックとペニーの2人のポスター。ドックのポスターは、ホアキンのいい感じの“ホヘッとした抜け感”が印象的。顔全体を覆うサイケデリックな色彩は、まさにヒッピー探偵そのものといった雰囲気だ。そしてマリー・アントワネットも驚き(?)の“人間へアアクセ”がゆるふわアフロにてんこもり。また“JOAQUIN PHOENIX(ホアキン・フェニックス)”の文字がネオンピンクというキュートさも魅力だ。一方、なぜかドクの今カノ、ペニーは、浮かない顔で、右斜め前の“何か”を見つめている。一体何を見ているのか?背景はパープルがかかったピンクで、ガーリー感をプラス。前髪にはドックが乗っているが、彼が読んでいる新聞をよく見ると“FREE PRESS”だ。そして見出しにはシャロン・テート事件で悪名高き“チャールズ・マンソン”の名前が!果たして、その意味とは!?“素のままなのでは?”と思うほど、ヒッピー探偵ぶりがハマっているホアキンは、「これまでと同じように演技をガチガチにコントロールしないようにしたよ」と、役作りでもゆるふわアフロ風(?)のアプローチ。「凝り固まったアイデアや、不動の確実性なんて、ドックの役作りには役立たない。ポールのような発見に対して広い心を持つ監督と仕事をすると、ゆとりが持てるね。常に変化するような、イキイキとしたものを見つけられるようになるんだよ。僕はいつもそういうものを求めているんだ」と、いかにも“自由人”ホアキンらしくコメントする。そしてリースは、「ドックとペニーは明らかに似ていないけれど、ペニーは彼との違いを楽しんでいるように思うわ」と、不思議カップルの秘密を明かしてくれた。不条理だけど心地よく、孤独なのに愛に満ちた“不都合な世界”へ、あなたもぜひ足を踏み入れてみて。『インヒアレント・ヴァイス』は4月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月19日世界三大映画祭で監督賞を制覇したポール・トーマス・アンダーソンの最新作『インヒアレント・ヴァイス』(4月18日公開)の新たな場面写真が13日に公開され、主演のホアキン・フェニックスの変装姿などがお披露目された。本作は、謎の天才覆面作家トマス・ピンチョンが、初めて自身の作品の映画化を許可したという『LAヴァイス』(新潮社刊)が原作。1970年代のロサンゼルスでヒッピー探偵・ドックが元恋人・シャスタの依頼を受けたものの、殺人のぬれぎぬを着せられ、元恋人も捜査対象も失踪。巨額が動く土地開発に絡む、国際麻薬組織の巨大な陰謀に巻き込まれていく様子を、コメディタッチに描いた探偵サスペンスで、不条理で愛に満ちた"不都合な世界"を描き出す。探偵・ドックを演じるのは、『ザ・マスター』でアカデミー賞にノミネートされたホアキン・フェニックス。どこか憎めない、ゆるふわアフロでマリファナ中毒のヒッピー探偵を演じる。このほかにも、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロと、実力派が名を連ねる。今回公開されたのは、立派なモミアゲが目を引く探偵ドック(ホアキン・フェニックス)がビジネスマンに変装した潜入捜査中の写真や、ベルベットスーツに幅広ネクタイという怪しそうな歯科医(マーティン・ショート)が少女に羽交い絞めにされる写真など、登場人物のユニークさが伝わる場面写真。そのほか、ビーチでたたずむドックと元カノのシャスタ(キャサリン・ウォーターストン)の2ショット、ドックの相棒デニスがなぜかハンドルだけを握っている写真、マッサージ店で働く中国人・ジェイドがドックに重要情報を伝える写真がお披露目された。なお、本作は今年のアカデミー賞で「衣装デザイン賞」にノミネートされた70年代ファッションも見どころ。支配者層や反体制者層(ヒッピーたち)など、それぞれのキャラクターのバックグラウンドや生活スタイルに合わせてデザインされた衣装が、次々と目に飛び込んでくる。(C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC,AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年03月13日ウディ・アレンの次回作に、『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートが主演することになった。ほかに、ジェシー・アイゼンバ-グ、ブルース・ウィリスの出演も決まっている。映画のタイトルは未定で、ストーリーの内容は明らかになっていない。スチュワートがアレン作品に出演するのは初めて。アイゼンバーグは、2012年の『ローマでアモーレ』に出演している。アレン監督の次回作は、ホアキン・フェニックス、エマ・ストーンが出演する『Irrational Man(原題)』で、北米公開は今年7月。スチュワートの最新作は、ジュリアン・ムーアと共演する『アリスのままで』。次回公開作は、日本でロケを行った『Equals(原題)』。アイゼンバーグは現在『グランド・イリュージョン』の続編を撮影中だ。文:猿渡由紀
2015年03月11日世界三大映画祭(ベルリン・カンヌ・ヴェネツィア)すべてで「監督賞」を受賞している鬼才ポール・トーマス・アンダーソン。4月18日(土)から公開する最新作『インヒアレント・ヴァイス』の主演は、前作『ザ・マスター』に続き、ハリウッドの“超問題児”にして天才俳優のホアキン・フェニックス。実は本作では、『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』で夫婦を演じたリース・ウィザースプーンと、グルーヴィーな恋人役で再共演を果たしている。このたび、息ぴったりな2人のセクシーショット場面写真が解禁された!ロサンゼルスに住む私立探偵ドック(ホアキン・フェニックス)の前に、忘れられない元カノのシャスタが現れた。不動産王(エリック・ロバーツ)の愛人になった彼女は、カレの妻と愛人の悪巧みを暴いてほしいと涙を流して依頼する。調査を始めたドックだが、殺人の濡れ衣を着せられた上に、不動産王とシャスタは失踪。やがて巨額の金が動く土地開発に絡む国際麻薬組織に引き寄せられていく。シャスタの行方は?果たして、この事件の先に“愛”はあるのか…?原作「LAヴァイス」(新潮社刊)の著者は、現代のアメリカ文学を代表する小説家トマス・ピンチョン。その素性すら知られていないため“天才覆面作家”といわれる彼が、自身の作品の映画化を許可したのは、本作が初めてだ。70年代のロサンゼルスを舞台に、ヒッピー探偵“ドック”が、忘れられない昔の恋人から依頼を受け、思わぬ陰謀に巻き込まれていく様子をコメディタッチで描きながら、アメリカの光と影を浮き彫りにする。主演は、アンダーソン監督の前作『ザ・マスター』に引き続き、ハリウッドきっての異端児、でも天才俳優のホアキン・フェニックス。さらに、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、ベニチオ・デル・トロ、マーティン・ショートなど、ひと癖もふた癖もある個性派俳優が脇を支える。今回注目したいのは、2005年『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』で、ミュージシャン夫婦を演じた、ホアキンとリースの再共演だ。同作でホアキンはアカデミー賞「主演男優賞」にノミネート、リースは同「主演女優賞」を見事受賞した。美しいハーモニーを奏でる夫婦を演じた2人は、本作ではヒッピー探偵とバリキャリの検事補、でもなぜか恋人同士の2人を演じている。もちろん息ぴったりの掛け合いは健在。『ウォーク・ザ・ライン』では、リースにゾッコンなホアキンが、何度もアタックしては砕け散っていたが、このたび解禁された写真では、不釣合いだけど、それでもちょっといい感じ!?美脚をさらしながら、パンツ一丁のドックに妖艶にもたれかかるペニー(リース)の姿を見る限り、2人は信頼し愛し合っている…かのように見えるが、そうひと筋縄でいくわけもなく、嵐の前の静けさのようにも見える。さらにもう1枚は、ベンチに座って会話をする2人。今季のトレンドである70年代ファッションに身を包んだ2人は、普段とはまた違うレトロな雰囲気がグルーヴィだ。ホアキンは「リースとの共演はいつも楽しいよ。前回からは10年も経つけど、何も変わってない感じだった。いつも彼女がリードしてくれるんだ。素晴らしい女優だよ」と絶賛。一方のリースも、「違う役で共演できることにワクワクしたわ。ホアキンはいつも見事に変身するの!」と、友人でありながら、俳優仲間として尊敬していることが分かるコメント。自然と息が合う様子が伝わる。70年代のポップカルチャーが彩る、ハッピーでロンリーな探偵サスペンス。グルーヴィな世界観を、この2人からも感じ取ってみて。『インヒアレント・ヴァイス』は4月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月04日『マグノリア』や『ザ・マスター』などの作品で知られるポール・トーマス・アンダーソン監督が、米文学界の異才トマス・ピンチョンの小説を映画化した『インヒアレント・ヴァイス』の予告編映像が公開になった。これまでも様々な手法を駆使して観客を驚かせ、賞賛を集めてきたアンダーソン監督らしく、予告編映像も最後まで展開の読めない映像になっている。『インヒアレント・ヴァイス』予告編映像本作は、ロスで暮す私立探偵のドックが元恋人のシャスタから調査を頼まれたことをきっかけに、殺人の濡れ衣を着せられながら、失踪した不動産王の行方や、土地開発の絡む巨大な陰謀に迫っていく様を描いた作品。『ザ・マスター』に続いてホアキン・フェニックスが主演を務め、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロが出演する。このほど公開された予告編は、主人公のドックに元恋人から依頼が持ち込まれる場面から始まって、彼が調査する様が描かれる定番の構成だが、観客をアッと驚かせるシーンが次から次へと登場する。ドックが警察官とすれ違うだけのシーンで予想外の出来事が起こり、ブローリンはなぜか日本語でパンケーキを注文。フェニックスもメーターを振り切った演技で観客を翻弄する。また、アンダーソン監督と撮影監督のロバート・エルスウィットは全編を35ミリフィルムで撮影しており、70年代のアメリカを再現した美術、衣裳や映像にも注目だ。アンダーソン作品は練りに練った脚本と魅力的な人物描写で知られるが、暴力や衝撃的な表現を巧みに駆使して観客を刺激し、翻弄し、スクリーンに惹き付けてきた。このほど公開された映像もひと筋縄ではいかない展開が次から次へと登場しており、最新作もこれまで同様、まだ誰も観たことがない、観客の予想の遥か上をいく作品になりそうだ。『インヒアレント・ヴァイス』4月18日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国公開
2015年02月24日『マグノリア』や『ザ・マスター』などの作品で知られるポール・トーマス・アンダーソン監督が、米文学界の異才トマス・ピンチョンの小説を映画化した『インヒアレント・ヴァイス』のポスター画像が公開された。本作は、70年代のアメリカを舞台にした作品で、ポスターもレインボーカラーに彩られたデザインになっている。その他の画像本作は、ロスで暮す私立探偵のドックが元恋人のシャスタから調査を頼まれたことをきっかけに、殺人の濡れ衣を着せられながら、失踪した不動産王の行方や、土地開発の絡む巨大な陰謀に迫っていく様を描く。ピンチョンは『競売ナンバー49の叫び』や『重力の虹』など優れた作品を発表し続け、全世界に熱狂的なファンや研究者を生みながら、その素性がいまだに謎に包まれている天才作家だ。本作は彼が2009年に発表した小説『LAヴァイス』が原作になっており、監督の強い要望で、日本でも小説の原題通り“インヒアレント・ヴァイス(物事に内在する欠陥)”のタイトルで映画が公開される。映画は、『ザ・マスター』に続いてホアキン・フェニックスが主演を務め、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロが出演。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』でもタッグを組んだジョニー・グリーンウッドが音楽を担当する。『インヒアレント・ヴァイス』4月18日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国公開(C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年02月17日ベルリン、カンヌ、ヴェネツィアと世界三大映画祭すべてで「監督賞」に輝いた、世界で唯一の映画監督ポール・トーマス・アンダーソンが、“異端俳優”ホアキン・フェニックスと『ザ・マスター』に続いてコンビを組んだ最新作『INHERENT VICE』(原題)の邦題が、『LAヴァイス』に決定。4月18日(土)より日本公開されることになり、ぶっ飛んだ(!?)場面写真も解禁となった。“天才監督”の名を欲しいままにしているポール・トーマス・アンダーソンが料理する次なる題材は、現代世界文学の最高峰に君臨し続ける“天才覆面作家”トマス・ピンチョンが初めて自身の作品の映画化を許可したという「LAヴァイス」。70年代のロサンゼルスを舞台に、ヒッピー探偵“ドック”が元恋人の依頼を受けたことから、思わぬ巨大な陰謀に巻き込まれていく様子が、シュールなコメディタッチで描かれ、アメリカの“光と影”を浮き彫りにしていく本作。第87回アカデミー賞では、アンダーソン監督自身が手掛けた脚本で「脚色賞」と、70’sのポップな空気感を再現させたヒッピーファッションで「衣装デザイン賞」にノミネートされている。主演を務めるのは、第85回アカデミー賞「主演男優賞」にノミネートされた『ザ・マスター』以来、アンダーソン監督と2度目のタッグを実現させたホアキン・フェニックス。マリファナに堕落しながらもどこか憎めない、ゆるふわアフロ+強烈もみあげのヒッピー探偵を体現。ほかにも、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロと、ひとクセありそうな実力派の豪華スターたちが勢ぞろい。早くも全米では、「小説家が魔法をかけた犯罪と幻覚とわいせつさのクレイジーな万華鏡を見事に復元し、映像化した」(ロサンゼルス・タイムズ紙)、「ポール・トーマス・アンダーソン監督作品史上最高の1本」(コライダー)、「素晴らしい才能のなせる業。この映画の楽しさは否定できない」(ローリングストーン紙)など、絶賛の声が数多く挙がっている。天才監督×天才作家×異端俳優のコラボレーションが生んだ、ラリっぱなしの探偵コメディサスペンス、公開まで楽しみにしていて。『LAヴァイス』は4月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月03日8日(現地時間)に出演したTV番組で婚約を発表したホアキン・フェニックスだが、これが真っ赤な嘘だったことが明らかになった。ホアキンは8日(現地時間)、トーク番組「Late Show」に出演し、司会のデヴィッド・レターマンにヨガのインストラクターと婚約したと告げると、相手との馴れ初めについて面白おかしく語った。ニュースは瞬く間に世界中で報じられたが、翌9日(現地時間)に別番組「Good Morning America」に出演したホアキンは前日語ったことはすべて作り話だと明かした。「僕の生活はあまりにもつまらないから。視聴者に気に入ってもらいたかったんだよ。みんな婚約とか結婚する人が好きでしょ」とトークを面白くするためにでまかせを言ったことを認めたホアキンは、「なんなら、また婚約するよ」と付け加えた。ホアキンのパブリシストはイギリスの「The Independent」紙の取材に対して「あれはジョークでした。ホアキンは並外れたユーモア・センスの持ち主なのです」とコメントした。ホアキンはかつて俳優を引退してラッパーへの転向を表明して世間を驚かせたことがあったが、これはケイシー・アフレックが監督を務めた映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』のためのやらせだった。今回はそのようなフェイク・ドキュメンタリーの企画などではないという。(text:Yuki Tominaga)
2014年12月10日2014年2月、46歳の若さで急逝した、オスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作『誰よりも狙われた男』が、まもなく10月17日(金)より全国公開となる。当代最高の名優であり、同業の映画人たちからも絶大な尊敬と信頼を得ていた彼が、遺した本作から貴重なインタビュー映像が到着した。9.11から10年以上がたったドイツの港湾都市ハンブルク。かつてテロリストたちが住みつき、悪事を画策していたこの町で、極秘のテロ対策チームを率いるギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア)は、密入国したひとりの若者に目をつける。彼は、チェチェン出身のイッサ。イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されている男だ。イッサは人権団体の若手弁護士の女性アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)を介して、銀行家のトミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触。彼の経営する銀行に、イッサの秘密口座があるという。一方、CIAベルリン支局マーサ・サリヴァン(ロビン・ライト)の介入も得たドイツの諜報界は、イッサの逮捕を計画。しかし、バッハマンはイッサをあえて泳がせ、さらなる“ある大物”を狙おうとしていた…。『カポーティ』(’05)でアカデミー賞「主演男優賞」を受賞し、『ザ・マスター』(’12)では、ヴェネツィア国際映画祭「男優賞」をホアキン・フェニックスと共同受賞したフィリップ・シーモア。映画界を代表する演技派として地位を確立していた彼が、期せずして最後に選んだ役柄は、『裏切りのサーカス』(’11)などで知られるスパイ小説の大家ジョン・ル・カレがあぶり出した、9.11以後のリアル諜報戦を生き抜く熟練スパイ、ギュンター・バッハマン。酒とタバコを手離さず、CIAのみならず自国の諜報組織とも闘いながら、己の信念を貫こうとする孤高の男、バッハマンの哀愁や、人間臭さ、秘めた正義をこれ以上ない深みで披露している。「もし、この映画を観て何も感じないのであれば…視野が固まっているね」と語るフィリップ・シーモア。彼の渾身の作品を、まずはこちらの映像から受け止めてみて。『誰よりも狙われた男』は10月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:誰よりも狙われた男 2014年10月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH (C)Kerry Brown
2014年10月10日5回のアカデミー賞「助演女優賞」ノミネートという輝かしいキャリアと実力を持つエイミー・アダムス。これまでも名監督たちと仕事を共にしてきた彼女だが、今回選んだのは、ハリウッドの鬼才スパイク・ジョーンズの最新作『her/世界でひとつの彼女』だ。AIと人間との恋を軸にした奇想天外な物語ながら、恋の真実を描いた本作へは、「ホアキン・フェニックスに惹かれて出演した」というエイミー。彼女の役どころは、ホアキン演じるセオドアの良き理解者である女友達のエイミーだ。2人の関係について彼女はこう語る。「2人の共通点は、私たちのどちらもが岐路に立っていることね。感情的な岐路に立ち、物事を違う目で見ているのだと思うわ。2人を結びつけているのは友情。皮肉も遠慮もない純粋な愛といえるわね」。『ザ・マスター』以来2度目となるホアキンとの共演をとても楽しんだという。「実は、私たちが本当に心を通わせる場面は1シーンしかないの。あとは、ホアキンからとても遠ざかっているわ。私のキャラクターと彼のキャラクターは、別のチームで動いていたから、あまり一緒に演じていないの。でもすでに共演していたから、及び腰にならずに済んだわ。私は簡単に怖気づくのよ。でも、今回は心地良かった。ホアキン自身と、セオドアとしてのホアキンの両方と知り合えて楽しかったわ」。本作では、セオドアと彼のために最適化されたAI型OS“サマンサ”との関係が描かれている。エイミー自身は、テクノロジーとどのように付き合っているのだろう?「私たち昔はどうしていたのかしら?もう思い出せないぐらい(笑)。トーマス・ガイドという地図があったわよね?オーディションに行くのに、トーマス・ガイドを持ってロサンゼルスを回ったものよ。400ページくらいあって、必死になって場所を見つけようとしていたわ。いまでは地図の使い方なんて分からなくなったわ。グーグルマップとかに打ち込むことに慣れ過ぎたから。でもいま、娘には地図の読み方を教えておく必要があると思っているわ!」。「アーケイド・ファイア」がオリジナルサウンドトラックをプロデュースし、レコーディングしていることについては?「『アーケイド・ファイア』のことは知らなかったの。流行に敏感じゃなくて、全然ダメなの、本当よ。でも映画に素晴らしい価値を加えてくれたと思うわ。映画を台無しにすることも、目立ちすぎることもない。ただ孤独と希望を伝える手助けをしているの。スパイクはこの作品に完璧な音楽を見つけたと思う。彼は完璧なものを見つける方法を知っているわ。スパイクの審美眼は見事だし、完璧な素材を完璧に混ぜ合わせるのよ」。最後に、テクノロジーを超えて、人間には他者との繋がりが必要であることを描く本作についてはこう語ってくれた。「スパイクの素晴らしいところは、何事も明らかで現実的な方法ではやらないことなの。それは会話やディテールを通して表現されるの。素晴らしい台詞からも分かるわ。彼はキャラクターたちの居場所を書いているの。この2つのキャラクターが素晴らしいのは、2人が常に人生を探求していること。その探求を通して2人は繋がるために必要な会話をしていくの。アカデミー賞を始め、ここまで多くの賞を受賞したことは、スパイクにとって本当の勝利だと思う。もちろん、ホアキンは素晴らしいし、ほかの俳優たちもいつもながらに素晴らしいわ。この作品のように、型にはまらない映画が人々を感動させ、評価を得られるなんて素晴らしいことだと思うわ」。(text:June Makiguchi)■関連作品:her/世界でひとつの彼女 2014年6月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 Untitled Rick Howard Company LLC All rights reserved.
2014年06月27日スパイク・ジョーンズ監督の4年ぶりの長編最新作『her/世界でひとつの彼女』。本作で“声だけ”でスカーレット・ヨハンソンが演じる人工知能型OSに恋をする男・セオドアを演じたのは、アカデミー賞に3度ノミネートされているホアキン・フェニックス。見えないヒロインと共演した心境を、ズバリ語ってもらった。“代筆ライター”として働くセオドア(ホアキン・フェニックス)は、現在の妻・キャサリン(ルーニー・マーラ)と離婚調停中。心に寂しさを抱えていたある日、最新式人工知能(AI)型OSと出合う。自宅でOSを起動させると、聞こえてきたのはAIとは思えないほど明るくてセクシーな声だった。彼女の名前はサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)。サマンサは、自らの意思を持ち、人間以上に人間らしくユーモラスだ。彼女は、セオドアのスケジュール管理だけでなく、彼が落ち込んでいるときには優しい言葉をかける。そうして徐々に、2人は恋に落ちていくのだが――。見えないヒロインと共演したホアキンだが、意外や意外、そこに難しさはなかったと言う。「本来なら『ものすごい大変な努力をしたんだ』と答えるべきかもしれないけど、実際は、俳優は普段から家で独り言を言いながら、ぐるぐると歩き回ったりするのに慣れてるからね。僕はいつもそうやってひとりでリハーサルをしてるから、それと比べると大きな違いがあったわけではなかった」とサラリと答える。一方、ホアキンたちの撮影後から参加することになったスカーレットは、その撮影は「これまでのどの現場でも経験したことのなかったもの」と話す。「ホアキンとのいくつかのテイクを見せてもらって、そこで少し作業したの。4日間の録音は本当に大変なプロセスになると思ったわ。時々、ホアキンと一緒に録音もした。彼はいつでも対応できるようにと準備してくれていたわ!ホアキンが部屋にいるときは、彼と一緒にいくつかセッションをしたり、時々はスパイクを相手に演技することもあったわ。どんな感じかを見るために、プレイバックを相手に演技したことも。セットで撮影するのとは、まったく違う経験だったの」。パソコンの中に住むサマンサとの恋。手を繋いだり、抱きしめたりはできない、ちょっと不思議な恋人だけど、誰よりも自分を理解し、認めてくれる唯一の存在でもある。果たして、そんなセオドアとサマンサの恋の行方は?見えない恋人を優しく見つめるホアキンの表情と、何だか姿が見えてくるようなスカーレットの声に注目あれ!『her/世界でひとつの彼女』は6月28日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:her/世界でひとつの彼女 2014年6月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 Untitled Rick Howard Company LLC All rights reserved.
2014年06月10日本年度ベルリン国際映画祭「銀熊賞(審査員グランプリ)」を受賞し、公開するやいなや各国で次々と記録を更新、ウェス・アンダーソン監督最高の大ヒットとなり、世界中で大旋風を巻き起こしている『グランド・ブダペスト・ホテル』。先日、一般の方を抽選で募った『グランド・ブダペスト・ホテル』リレー試写会が行われ、上映後のトークショーには、かねてからアンダーソン監督と親交の深いファッションライター・エディターの野村訓市氏が登壇したが、なんと、そこに『her/世界でひとつの彼女』のプロモーションで来日していたスパイク・ジョーンズ監督が、飛び入りで参加していたことが分かった。世界大戦前夜の1932年、美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ随一のグランド・ブダペスト・ホテル。エレガントな宿泊客たちのお目当ては、“伝説のコンシェルジュ”グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)だ。ある日、グスタヴの長年のお得意様である伯爵夫人のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺され、遺言で貴重な絵画「少年と林檎」を贈られたグスタヴが容疑者にされてしまう! グスタヴは自らの潔白を証明するため、そして命より大切なホテルの威信を守るために、愛弟子のベルボーイ・ゼロ(トニー・レヴォロリ)と共に、ヨーロッパ大陸を逃飛行しながら謎に挑む──。一般試写会後のトークショーに登壇したのは、数々のファッション誌、カルチャー誌にてライター・編集者をしている野村さんと、そのこだわりとセンスから圧倒的支持を得ている男性誌「POPEYE」編集長の木下孝浩氏。実は野村さんは、アンダーソン監督初期の作品から出演し続けているビル・マーレイやエイドリアン・ブロディ、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、さらにウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、シアーシャ・ローナン、レア・セドゥら超豪華なキャストに混じって、日本人ツーリスト役として出演を果たしていたのだ。「撮影が行われたのは一昨年の1月で、少し会うつもりだったのに、急にウェスのスタッフからメールがガンガン届くんです。身長は何センチだ、髪型はどんなだ、髭は生えているか?とか」と、ふり返る野村さん。本作は現代、1960年代、そして大戦前夜の3つの時代が描かれているが、ジュード・ロウも出演する60年代のシーンで出演することになったという。仕事で事前のフィッティングが出来ず、衣装を自前で用意することになったのだが、アンダーソン監督独特のこだわりから、持っていったパンツの裾を有無を言わさずバッサリ切られてしまったという野村さん。それを受け、木下さんは「この作品に限らずですが、とにかくファッション、セット、スタイルが洒落ていますよね。N.Y.のテイラーで自分のスーツを作り続けていたり、こだわりが普通じゃなくて、ほかのニューヨーカーとは違う」と監督のセンスを絶賛。「あとは彼が取材嫌いっていうのも編集者としてはそそられます」と話した。また、野村さんは「現場での夕食は必ずみんなで食べるのが決まり(笑)。僕は数日でしたが、ほぼずっといたレイフ(・ファインズ)は『たまには外でひとりで食べたい』と言っていたが、ウェスに『だめだ』と言われたそうです」と、アットホームな雰囲気を感じさせる撮影中のエピソードも明かしてくれた。すると、質疑応答でサプライズが!野村さんとやはり親交があり、飛び入り参加していたスパイク・ジョーンズ監督がなんと挙手!野村さんに役作りについて質問し、会場は一気にヒートアップした。最後は、野村さんが「『グランド・ブダペスト・ホテル』が豪華キャストによるミステリー仕立てのエンターテイメントだとしたら、『her』は主役のホアキン・フェニックスと声だけの出演だけどスカーレット・ヨハンソンの感情の揺れ動きを描いたエモーショナルな作品。同世代のふたりの監督が互いに違ったアプローチで作ったこの2作品を、ぜひみなさん観てください!」と締めくくった。『グランド・ブダペスト・ホテル』は6月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グランド・ブダペスト・ホテル 2014年6月6日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開(C) 2013 Twentieth Century Foxher/世界でひとつの彼女 2014年6月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 Untitled Rick Howard Company LLC All rights reserved.
2014年05月29日『ミリオンダラー・ベイビー』『クラッシュ』のポール・ハギスが、リーアム・ニーソン、ミラ・クニス、ジェームズ・フランコら豪華キャストを交えて魅せる愛の群像劇『サード・パーソン』。本作で、リーアム演じる小説家の若き愛人であり、作家志望の野心的な美女役を演じているオリヴィア・ワイルド。先日4月20日(現地時間)には第一子となる男の子を出産したばかりの彼女が、大胆なオールヌード、しかも全裸でダッシュという体当たりの挑戦をしていることが明らかとなった。『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本で、劇場長編映画デビューにもかかわらず、アカデミー賞ノミネートを果たし、翌2004年の監督デビュー作『クラッシュ』でアカデミー賞「作品賞」「脚本賞」をW受賞したポール・ハギス。本作では、NY、ローマ、パリの3つの街を舞台に、3組の男女が織りなす愛、信頼、そして裏切りを描き、一見、何の接点もないようなそれぞれの愛が、クライマックスに向けて加速しながら交錯していく様を、ハギスらしい手腕で紡ぎ出していく。3組の男女のうち、オリヴィアが演じるのは、最新小説を書き終えるために、パリのホテルのスイートルームにこもるピューリッツァー賞受賞作家のマイケル(リーアム・ニーソン)と不倫関係にあるアンナ。マイケルは妻エレイン(キム・ベイシンガー)とは別居中の身だ。2人は同じホテルに宿泊し、時には熱い情事を、時には冷たい態度を取り合い、お互いの心の内を探りながら、駆け引きを楽しんでいる。だが、アンナにはもうひとり、秘密の恋人もいるのだ。オリヴィアがヌードシーンに挑戦したのは、そんな形で駆け引きを楽しんでいる最中の出来事。マイケルが部屋で小説を書いていると、突然部屋を訪れたアンナの姿は、バスローブ1枚…。「バスローブを借りてたの。朝着る物がなくなるでしょ」と話すアンナに、「2着ある。でもシャワーを浴びたから湿っているかもしれないから、それが必要だ」と、大人の言葉の駆け引きを始めるマイケル。するとアンナは部屋の外にも関わらずバスローブを脱ぎ落とし、そのまま生まれたままの姿に! なのにマイケルは、裸のアンナにバスローブを拾わせた挙句、そのまま扉をバタンと閉めてしまうのだ!アンナはそのままの姿で部屋まで帰ることになってしまうのだが、「この最低男!」と言いながらも、部屋まで走るアンナの表情はとても楽しそう。そして、マイケルもアンナがそれを楽しんでいることを知っている様子だ。そんなスリリングで挑発的な関係を演じたリーアムとオリヴィアは、その年の差、なんと31歳。ハリウッドの大先輩でもあるリーアムの前でスタイル抜群の裸体をさらけ出すことになったオリヴィアだが、「この映画での忘れられない経験が、おそらくホテルのセットを全裸で走ったことだわ。それを私は、どの映画でもやるべきだと思ったくらいよ」と、その時の撮影をふり返っている。そして、「撮影第1週目にスタッフとの間にある緊張をほぐしてくれたし、いったんそういうことをすれば、もう何も怖がることがないから」と、彼女は言う。「見せかけを何もかも捨てるのはリスクがあるけれど、それなりの理由もある。私はポール(・ハギス)があのシーンで初めて“アクション”と言った時を決して忘れないわ。どんな人にも、男でも女でも、カメラの前で裸になることが大変なのはわかってもらえると思う。でも裸になって階段を駆け下り、“ああ、私、この物語が大好きだわ”と思う私がいたのも事実なの」と話し、ハギス監督への信頼と作品にかけた思いを打ち明けてくれた。6月には、ホアキン・フェニックスと共演するスパイク・ジョーンズ監督の『her/世界にひとつの彼女』も公開されるオリヴィア。彼女が本作で体を張って挑んだパリの物語は、どんな結末を見せるのだろうか。『サード・パーソン』は6月20日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:サード・パーソン 2014年6月20日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開(C) Corsan 2013 all rights reserved
2014年04月24日若い頃は勢いだけで恋愛をしていた女性も、大人になり、結婚の二文字が頭をちらつき始めると、「好き」という気持ちだけで恋愛するのは危険…なんて慎重になっていくのではないでしょうか。そういう女性にとっては、昨日のバレンタインも甘く楽しいだけのイベントではなく、幸せとは何か、自分にとって本当に大切なのは誰か、といったことを問い直す、ほろ苦い一日になったかもしれませんね。2月14日公開の映画『エヴァの告白』は、過酷な運命に翻弄されながらも必死で生き抜こうとする一人の女性の物語。2013年、米映画サイト「TC Candler」によって「世界で最も美しい顔100人」の1位に選ばれた女優マリオン・コティヤールが、幸薄く、けれどたくましいヒロイン、エヴァを演じています。マリオンの美しさに圧倒されたグレイ監督が彼女のために書き下ろしたというこの作品の舞台は、1921年のアメリカ。戦火のポーランドで両親を失くしたエヴァ(マリオン・コティヤール)は、妹と2人でニューヨークのエリス島にたどり着きます。しかし、病気の妹は入国審査で隔離され、エヴァ自身も理不尽な理由で入国を拒否されてしまいます。強制送還を待つエヴァを助けたのは彼女の美しさに魅了されたブルーノ(ホアキン・フェニックス)。彼は移民の女性たちに売春を斡旋する危険な男でした。妹を救い、姉妹で一緒に暮らしたい一心でエヴァは、厳格なカトリック教徒から娼婦に身をやつします。行くあてもなくお金もないエヴァは、ブルーノに利用され、同時に彼を利用することを選びます。けれども、ブルーノは恋心を抱いたエヴァを商売道具にする矛盾に苦しみ始め…。一方、エヴァは彼女に想いを寄せるマジシャンのオーランド(ジェレミー・レナー)の優しさに惹かれますが、ブルーノはそのオーランドに激しく嫉妬します。裏社会で生きてきてゆがんだ形でしか愛を伝えられない男ブルーノと、ロマンティストで自由だけれど、どこか地に足のつかない男オーランド。2人の間で揺れ動くエヴァ…。幸せを探しに来たアメリカで、怒涛の運命に飲まれ続けた果てにエヴァは教会を訪れ、告白を始めます。「私は、たくさんの罪を犯しました」。――景気回復の兆しが見られると言われるこの国にいて、今、私たちがエヴァほどの苦しみを味わうことはそうそうないでしょう。でも、対照的な2人の男性に挟まれ戸惑うエヴァの気持ちや、好きな女性をどんなふうに愛したらいいかわからずにいるブルーノの言動など、作品中には誰もが共感できそうなポイントもいっぱいあります。人によって解釈が変わるという「エヴァの罪」が何なのかを探り、一緒に行った人と話し合うのも面白そうですね。ちなみに、2人の男性を虜にしたエヴァは、男性の観客たちの心もわしづかみにしているとか。そんな彼女の姿から、自然体でモテる女性ならではの恋愛テクを学ぶこともできるかも?ここで、人生経験も恋愛経験も豊富な女性たちが、この映画に寄せたコメントをご紹介。「女が生きる男が生きる共に愛に生きてんのにこんなにも違う強い家族愛の女と恋に戸惑う男が最後愛するか愛されるかを悟った時こんなにも強くなるんや」綾戸智恵さん(ジャズシンガー)「悲しいけれどエロスのあふれる映画」加藤登紀子さん(歌手)あのお2人がこんな感想を抱くなんて!愛や女の生き方について、深く考えずにはいられない作品、という感じがしてきますね。バレンタインの後には甘いだけでなく、魂を激しく揺さぶられるような感動作、且つ、愛憎劇を目撃するのはいかがでしょうか。(文=編集J)――――――――――2014年2月14日ロードショー製作・脚本・監督:ジェームズ・グレイ出演:マリオン・コティヤールホアキン・フェニックスジェレミー・レナー原題:THE IMMINGRANT/アメリカ・フランス映画配給:ギャガ GAGA★映画『エヴァの告白』公式サイト(Ewa.gaga.ne.jp)(C)2013 Wild Bunch S.A. and Worldview Entertainment Holdings LLC
2014年02月15日「世界で最も美しい顔100人」の第1位に選ばれたオスカー女優マリオン・コティヤール主演で贈る、映画『エヴァの告白』。崇高な美しさで、彼女のキャリア史上最高との呼び声も高い本作だが、そんな『エヴァの告白』でマリオンはほぼ全編“すっぴん”で熱演を魅せている。1921年、戦火のポーランドで両親を殺され、妹と新しい人生を夢見てニューヨークのエリス島にたどり着いたエヴァ(マリオン・コティヤール)。しかし、早くも病気の妹と引き裂かれてしまう。エヴァも危うく強制送還されそうになるが、彼女は生きるため、そして妹を守るために、売春を斡旋する危険な男・ブルーノ(ホアキン・フェニックス)と共にいることを選ぶ。時代に翻弄されながら唯一の肉親の妹のために娼婦にまで身を落とし、盗み、愛を利用し「地獄に落ちる覚悟」で生き抜くことを選んだエヴァの懺悔室での“告白”が始まる…。カンヌ映画祭の常連の名匠ジェームス・グレイが監督・脚本が務め、豪華俳優たちが競演する本作。さらに、女性たちが注目しそうな見どころが一つ…マリオンは本作で、ほぼ全編“すっぴん”で登場しているのだ。「レディディオール(Lady Dior)」の広告塔など、モデルとしても活躍しているマリオン。左右対象の均整のとれた顔に真っ赤な口紅が引かれたビジュアルをよく見かけるが、そんなイメージをかなぐり捨てるような“すっぴん”演技。それでもスクリーンでは美しく見えるというのは、「世界で最も美しい顔100人」堂々第1位の成せる業なのだろう。いち早く鑑賞した綾戸智恵さんは「いままでたくさんの映画で彼女を観てきたけれど、『エヴァの告白』が一番良いと思う。こんなに美しかったかな?と思わせるくらい美しかった。この映画にピッタリだった」と大絶賛を贈っている。また、本作公開を前に行われた一般試写会では、物語の核となる「エヴァの犯した罪とは一体何なのか?」との質問を投げかけ、アンケートを実施。すると「2人の男性の人生をめちゃくちゃにしたこと」「(娼婦に)堕ちたこと」「男性を利用したこと」などが挙がっる一方、「何も罪を犯していないと思う」「流れに逆らわずに生きただけ」「美しすぎること」「愛されてしまったこと」など、“美しくあっただけで、エヴァには罪が無い”とコメントする人々も。観る人によって結果が二分化されるという興味深いアンケート結果となった。劇中の男だけでなく、観客までもその“美”の力で惑わせるマリオン。そんな彼女の“すっぴん”にあなたは憧れるだろうか?嫉妬するだろうか?『エヴァの告白』は2月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(松雪範子(cinema名義))■関連作品:エヴァの告白 2014年2月14日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2013 Wild Bunch S.A. and Worldview Entertainment Holdings LLC
2014年02月12日「Esquire」が選ぶ最もセクシーな女性スカーレット・ヨハンソンが、人工知能を有するオペレーション・システムとして“声”のみの出演を果たし、各映画賞で多くの注目を集めている映画『her』(原題)の邦題が、『her/世界でひとつの彼女』に正式決定。6月28日(土)より日本公開されることになった。近未来のロサンゼルス。長年一緒に暮らした妻・キャサリン(ルーニー・マーラ)と別れたセオドア(ホアキン・フェニックス)は、人工知能搭載OSの“サマンサ”(スカーレット・ヨハンソン)に恋してしまう。そうはいっても、“彼女”は実体などなく、コンピューターや携帯画面の奥から発せられる、ただ声だけの存在。けれど、“彼女”は驚くほど個性的で、繊細で、クレバー。それでいてセクシーだった。次第にセオドアは、“彼女”と一緒に過ごす時間だけを幸せに感じるようになり、“彼女“に魅了されていく――。脚本・監督は現代アメリカを代表する若手映画作家、スパイク・ジョーンズ。本作は、『かいじゅうたちのいるところ』(09)以来約4年ぶりの長編映画であり、初の単独脚本作品となる。本作は、去る12月にはナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国批評会議賞)において「作品賞」&「監督賞」をW受賞。この「作品賞」に輝いた作品は13年連続でアカデミー賞「作品賞」ノミネートを果たしているだけに、オスカーへの出馬はほぼ確実となった。また、1月12日(現地時間)に授賞式が行われるゴールデン・グローブ賞では、主演のホアキン・フェニックスの「男優賞」始め3部門にノミネート。そのほか、米批評家協会賞で「作品賞」「監督賞」のノミネーション、そして、何と言ってもスカーレット・ヨハンソンが史上初、声だけの出演で第8回ローマ国際映画祭「最優秀女優賞」を受賞しており、オスカーでも各賞をにぎわせる可能性大。主人公セオドアを魅了し、ときに翻弄する “サマンサ”ことスカーレット・ヨハンソンは、人間よりも人間らしく、かつてない魅力を持ったガールフレンド=“彼女”を声だけで熱演。思わず恋に落ちてしまうセオドアの気持ちにリアリティを与えている。これまで誰も感じたことのない、愛おしさと切なさがぎゅっと詰まった、史上初のラブストーリーがついにお目見えする。『her/世界でひとつの彼女』は6月28日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年01月10日『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作『ザ・マスター』に出演したホアキン・フェニックスの未公開コメントが届いた。心に深い傷を負い、さまよい続ける男を彼はどのように演じたのだろうか?その他の写真本作の主人公は第二次世界大戦で心にキズを負った元兵士フレディ(フェニックス)。彼は“コーズ”という宗教団体に遭遇し、指導者のトッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)と行動を共にする。自身をうまく制御できないフレディになぜか惹かれてしまったトッドと、トッドが自分を導いてくれる“マスター”なのではないかと思うフレディは、時に寄り添い、時に埋めがたい溝を感じながら旅を続ける。何かを“信じる”とは? 人は何かを信じなければ生きてはいけないのか? 映画は壮大なテーマに迫っていく。フェニックスはまず「フレディは理解しづらい人物だ」と前置きした上で「でもそういう部分こそが彼の特別なところであり、脚本を書いたポールの素晴らしい点だと思う」と話す。確かにフレディは、自分の感情をどのように言葉や行動にしていいかわからず苦しんでいる人物として描かれている。「フレディはちょっと野性動物のようなところがある。自分が飼っている犬を見ているうちに、フレディの性格がなんとなくわかったんだよ(笑)。頭で考えるよりも、本能で動くというか。そして戦争を経験したことがトラウマとなって彼の性格に大きな影響を及ぼしている」。そこで彼は「フレディの満たされることのない精神状態と、それが彼を唐突な行動に駆り立てるさまを表現したいと思った。できる限り自分をオープンな状態に保って、どんな方向にも行けるように心掛けた」という。「ポールが“わからない”と言うとき、それはアイデアがないことを意味しているわけではないんだ。実際はその反対で、彼にはアイデアがありすぎてどれが一番適切かわからないということなんだ。そんなとき僕らは、いろいろと現場で試しながら何が一番いい方法なのかを見極めていったんだ」。様々なアイデアを巧みに取り込んでいくアンダーソン監督の演出と、ホフマンら名優たちの柔軟性の高い演技を得て、フェニックスはこれまで以上に心を解き放ち、役に入り込んだ。完成した作品にはリハーサルにもなかったフェニックスの“その瞬間を生きた”演技が多く残されているそうで、本作の演技は“キャリア屈指の名演”として高い評価を集めている。『ザ・マスター』公開中
2013年03月27日宮崎市フェニックス自然動物園(宮崎県宮崎市塩路浜山3083-42)は、2013年1月1日から1月3日までの3日間、「ゾウさんの書き初め」をはじめとする、さまざまなお正月イベントを開催する。「ゾウさんの書き初め」では、アジアゾウ「みどり」が、長い鼻を使って筆をもち、書き初めを行う。また、「ゾウさんのお散歩と記念撮影」や、「小動物とのふれあい」、2013年の干支の動物「ヘビ」とのふれあい・観察タイムなども実施。遊園地では、1人1,500円(2歳から大人)で、遊具が乗り放題になるサービスも提供する。なお、2013年1月1日の営業時間は、10時30分から17時まで(2日と3日は平常通り)。イベントは、動物の体調や天候などにより、変更する場合があるとのこと。詳細は、同園公式ホームページで見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日L.A.映画批評家協会の作品賞に、ミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が選ばれた。次点はポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』だった。『愛、アムール』は、老人の介護問題を扱う人間ドラマ。国境を越えて共感を呼ぶ傑作で、今年のカンヌ映画祭でも、最高賞パルムドールに輝いている。次点に終わった『ザ・マスター』は、アンダーソン監督が監督賞を受賞。『ザ・マスター』は他部門でも大健闘し、主演男優部門でホアキン・フェニックス、助演女優部門でエイミー・アダムスが受賞している。主演女優に輝いたのは『愛、アムール』のエマニュエル・リヴァと、『世界でひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンス。助演男優には『Beasts of the Southern Wild』のドワイト・ヘンリーが選ばれた。先に発表されたニューヨーク映画批評家サークル賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ではキャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』が圧巻したが、同作品はL.A.批評家賞では編集部門にとどまった。過去にもニューヨークとL.A.の批評家賞は意見が大きく分かれてきたが、オスカーの結果と合致する率では、歴史的にニューヨークのほうが圧倒的に高い。『愛、アムール』2013年3月9日(土)公開文:猿渡由紀
2012年12月10日ホアキン・フェニックスの最新主演作『ザ・マスター』が2013年3月22日(金)に日本公開されることが決定し、撮影現場にいるフェニックスとポール・トーマス・アンダーソン監督を写したメイキング写真が初公開された。その他の画像『ザ・マスター』は、第2次世界大戦後、アルコール依存を断ち切れず社会にうまくなじむことができないフレディ(フェニックス)が、信者を増やしつつある“ザ・コーズ”という教団のカリスマ教祖ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)と出会い、一緒に旅をしながら、自身も次第に信仰にのめり込んでいく姿を描いたもの。第69回ヴェネチア映画祭にて監督賞にあたる銀獅子賞、優秀男優賞(ホアキン・フェニックス&フィリップ・シーモア・ホフマン)、国際批評家連盟賞の3冠を獲得した話題作だ。脚本執筆時からフェニックスに出演依頼をし続けてきたアンダーソン監督は「僕は12年間、彼に映画に出てくれと頼み続けていたが、いつも何らかの理由で実現しなかった。今回、イエスと言ってくれたことに感謝しているよ」とコメント。これまですべての作品が賞レースで高評価を受けているアンダーソン監督だが、ラブコールを送り続けた名優とタッグを組んだ本作も好評で、4日に発表されたアカデミー前哨戦となる米・サテライト賞では、主演男優、助演男優、助演女優、脚本賞など7部門にノミネート。この後に発表される米アカデミー賞でも多くの部門で本作が候補入りすることが予想される。『ザ・マスター』2013年3月22日(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿バルト9ほか全国ロードショー文:塚野清香
2012年12月07日