遠く離れた場所に住む男女が2週間の特別な週末ホームステイを過ごし、限られた時間の中で恋に落ちていく恋愛番組『恋する♥週末ホームステイ』(ABEMA/以下『恋ステ』)。ご覧になったことがある方、いらっしゃいますか?マイナビウーマンの読者のみなさんは、「高校生の恋愛番組でしょ〜 大人が見ても楽しめるの?」と思うかもしれません。だけど、『恋ステ』は、そんな大人にこそ見てみてほしい! 特に、恋に臆病になっているアラサー女子には、刺さるポイントがたくさんあるんです。■アラサーの恋愛観をピュアに戻してくれる最近の私はというと、現在配信中の『バチェラー・ジャパン』シーズン5(Amazonプライム・ビデオ)にどハマり中。ただ、友人と“バチェラーが最後に選ぶのは誰なのか考察”をしている時、打算的になっている自分がいることに気がついたんです。「お家柄的に〜」とか、「安定した仕事の方が〜」とか。バチェラーも結婚を意識しているから、総合的に相手を選んでいますもんね。そんな時に『恋ステ』を見たもんだから、「恋愛ってこんなに自由なものだっけ!?」と衝撃を受けました。この番組に出演している高校生たちは、みんな本能のままに動いているんですよね。誰かを好きになる理由が、“好きだから”以外に何も無い。(C)AbemaTV, Inc.ほら、大人になると、「お金を持っているから」とか、「結婚するならビジュアルが良い方が……」とか、いろいろ考えちゃうじゃないですか(私だけ?)。だから、彼らを見ていると、ピュアだった学生時代の恋愛を思い出すんです。将来とか、結婚とか、何も考えていなかった頃の恋愛って、もっと自由だったよなぁ……って。もう10代には戻れないけど、あの頃の自由さを召喚したら、もっと楽しく恋愛できるのかな?そんな気づきを得たのは、『恋ステ』のおかげかもしれません。■数々の恋愛番組の中でも、『恋ステ』をおすすめする理由は?同じく、高校生たちの恋模様を追いかける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下『今日好き』)と比べると、『恋ステ』は出演者がより“身近”な気がします。(C)AbemaTV, Inc.例えるなら、『今日好き』は、校内にファンクラブがあるようなキラキラ一軍集団による恋愛を見ている感じ。だけど、『恋ステ』の出演者は、芸能活動未経験な子が多いからか、わりと素朴なメンバーが多いんです。だから、自分の青春と離れすぎていないというか。「こういう子、同級生にいたわ〜」と懐かしくなったり、「おいおい、騙されないようにね!」と友達目線で応援することができる。そういった親近感も、『恋ステ』ならではの魅力だなと思います。■現在配信中! Season24の気になるポイントをおさらい8月1日にスタートしたSeason24『恋する♥週末ホームステイ 2023夏』は、恋心が一番揺れ動く“会えない期間”に突入中!この番組は、週末に行われるホームステイ中よりも、それぞれが地元で過ごしている間に、気持ちが大きく変わるんです。これまでのシーズンも、「え、そこ気になってたの?」と驚かされることが多かった。私も学生時代、夏休みで会えない間に「あれ、好きかも?」と気づく恋、あったな〜と懐かしくなりました(遠い目)。(C)AbemaTV, Inc.そんなSeason24のキーマンは、やっぱりリベンジメンバーのいちかでしょうか。前回、親友と一人の男子を奪い合い、最終的に涙を飲んでいたのを見ているので、今度こそは幸せをつかんでほしい!そして、驚かされるのは、追加メンバー・たくみによるモテテクニック。もうね、彼の行動は高校生とは思えない!目の前の女の子を沼に落とすのが、ホスト並みにうまいんです。現段階でも女子たちの心を掴んでいるけれど、これからさらに夢中になるメンバーが続出するんじゃないかな。(C)AbemaTV, Inc.個人的には、ロールキャベツ男子・ゆうまと、清楚系女子・こころのピュアな恋愛に癒されているので、このまま二人の関係が続いてくれたらうれしいです(予告では、不穏な空気が流れていますが……)。と、このように見どころ盛りだくさんの『恋する♥週末ホームステイ 2023夏』。大人の恋愛に疲れたアラサー世代だからこそ、感動したりキュンとしたりできるはずですよ。まだ見たことが無い人こそ、ぜひ一度ご覧あれ!◇InformationABEMA『恋する♥週末ホームステイ 2023夏』毎週火曜 夜10時より放送中見逃し配信はこちらから:公式YouTube:(菜本かな)
2023年08月23日2月11日(金・祝)より、プライム会員向けに世界同時配信される、長尾謙杜(なにわ男子)主演の Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』から、物語で重要な役割を果たす人物たちの場面写真が公開された。森絵都の名作小説『カラフル』を実写映像化した本作は、一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロが100日間という期限の中で、真の“死の真相”を探ってゆく感動のミステリー。Amazonが製作する初の邦画作品となる。今回公開されたのは、主人公のシロ / 真(長尾謙杜)、謎の管理人(濱田岳)、真の幼馴染・晶(山田杏奈)、憧れの先輩・美月(八木莉可子)と父・治(佐々木蔵之介)、母・早苗(石田ひかり)、そして兄の満(望月歩)の小林家を映し出した6枚。青空の下、爽やかな笑顔を覗かせるのがシロ。死の淵から目覚めたシロは、全く見ず知らずの高校生小林真の身体に乗り移り、さらに自分が置かれた状況を理解する間もなく、半ば強制的に“真が死んだ本当の原因を100日以内に突き止めなければ死”という究極のクイズを課されることに。陽気で明るい性格のシロは、繊細で内気な真になりすますことに戸惑いながらも周囲の人に別人だとバレないよう少しずつ真の死に隠された真相に近づいていく。制限時間を告げる砂時計を片手に怪しい笑みを浮かべるのが、“管理人”。シロの前に突然現れて、正解したら転生、不正解なら即死という究極のクイズをあっけらかんと告げる謎の管理人は、今回公開された看護師だけでなく、様々な人物に姿を変えてシロの前に現れる。血も涙もない冷徹な部分を見せながらも、行き詰ったシロにたびたびヒントをくれるなど、真相を解き明かすためには必要不可欠な存在となっている。ひとり物憂げな表情を見せるのが、真の幼馴染の晶。真に対していつもそっけない態度をとりながらも、実は真のことを気にかけている晶は、家族すら気が付かないような真の変化に唯一気が付く人物。途中で正体がバレたらクイズ終了となってしまうシロにとっては、気を付けなければいけない相手だが、シロが本当の真の姿を知るためにも欠かせない存在となっている。橋の上で電話をしながら笑顔を見せるのは、真の学校の先輩・美月。内気な真にも分け隔てなく接する美月に、密かに憧れを抱く真。そんな明るくて友達も多い、まさに学校の人気者である美月は、真の高校生活の中における希望の光のような存在で、真の死に隠された真相を握る重要な人物。シロはそんな美月との関わりを通して、真が知りえなかった大切なことに気付くこととなる。そして、ひと際何か思いつめた表情を見せるのが、シロが乗り移った真の家族。仕事が忙しく、なかなか家族との時間がとれない父・治と、小林家を一人で切り盛りする母・早苗、そして兄の満は、真が元気に学校に通うようになったことに安堵しつつも、どこかぎこちない態度をとる。シロは少しずつ膨らむ疑念を胸に秘めながら、やがて真の部屋で“真の記憶の断片”と思しき重要な発見をすることに……。映画初主演ながら、難しい役柄に挑戦した長尾は、「シロは自分自身、そして真のことは大親友のような存在だと思って演じました。そうすることで真が傷つけられると本当に腹が立つし悲しみを感じるようになり、役を演じようとするのではなく、自然と役が近づいてきてくれました」と、役を演じる際に意識したことを明かしている。感受性豊かな高校生の心の旅路をユニークな視点で描き、普段気付くことのできない人の想いや絆の大切さを綴った、本作の一端を垣間見れる場面写真となっている。Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』2月11日(金・祝)より世界同時配信
2022年01月29日森絵都の名作小説『カラフル』を実写映像化した Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』が2月11日(金・祝)より、プライム会員向けに世界同時配信となる。この度、本予告が公開された。本作は、一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロが100日間という期限の中で、真の“死の真相”を探ってゆく感動のミステリー。Amazonが製作する初の邦画作品の主演を務めるのは長尾謙杜(なにわ男子)。出演作が相次ぐ注目の女優・山田杏奈と八木莉可子を共演に迎え、瀬田なつきが監督を務める。解禁された映像では、小林真の身体に乗り移り、真が死んだ原因を突き止めるよう告げられたシロ(長尾謙杜)が、戸惑いながらも楽しく高校生活を送る様子が映し出される。真のことをいつも気にかけている幼なじみの晶(山田杏奈)や、密かに憧れている学校の先輩の美月(八木莉可子)とともに“ホームステイ”生活を楽しんでいたシロだが、真の部屋にしまい込まれていた写真や日記を見つけたことで物語の雰囲気は一変。真として過ごす中で、シロは家族がひた隠しにする秘密や真の過去を知っていくことに。真が死んだ本当の理由とは一体何なのか。そしてシロがたどり着く、真自身も気付くことのできなかった真相とは。シロが体験するミステリアスな運命と大きな感動を予感させる。本作の注目は、シロとして、別人格の真の人生を歩むという難役に挑んだ長尾。繊細で少し内気な真の身体に乗り移った明るく陽気なシロは、周囲の人々に正体がバレないように真の死の真相を探る。さらに山田、八木ら注目の若手女優陣の共演にも注目。役と実際に年齢が近い3人は、多感な高校生の心の機微を、繊細かつリアルな演技で表現する。山田が演じる真の幼なじみ・晶と、八木が演じる真の憧れの先輩・美月は、それぞれシロが真の死の真相を解き明かすために欠かすことのできないふたり。シロは、自分では気付けない本当の真の姿を晶と美月を通して発見していく。そして併せて公開となったキービジュアルには、笑顔を見せるシロと、遠くを見つめる晶と美月の意味ありげな表情が。さらによく見ると、シロの窓ガラスの映り込みには、もの悲しい表情をみせる真の姿が。1枚のガラスを隔て、明るく元気なシロと繊細でちょっと内気な真という好対照なふたりを1枚の画に映し出した、一度見たら忘れられることのできない印象深いビジュアルだ。主演を務める長尾は「僕も思い返してみると、自分が知らないところで人が傷ついていたり、誰かが陰で助けてくれていたりすることがあったなと実感したし、共感できる点がとてもたくさんありました。僕と同じくらいの年齢の方はもちろん、誰が見ても共感できる作品でありながら、若い世代と大人では、感じ方が異なるような物語にもなっていて、奥の深い作品です。ぜひ多くの方に見ていただきたいです」とコメント。世代を超えて共感を呼ぶ感動作に期待が高まる。Amazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』2月11日(金・祝)より世界同時配信
2022年01月26日おひとりさま海外旅行なら、ホームステイがいい(c)Pixabay12月中旬から1カ月、オーストラリアで過ごしてます。何の目的があるわけでもなく、単に飛行機のチケットが安かったので買ってみたんです。そんな理由の旅なので、滞在中の半分はいわゆる民泊とホームステイにしました。おひとりさまで海外に行くなら、だんぜんホームステイがお勧めです。今は1日単位からAirbnbでステイ先を探せるので、グッと敷居が低くなりました。今回ステイ先を探していてわかったことですが、ホームステイのホストをしている家族がAirbnbに登録している場合も多いようです。つまり、無許可のホテルというイメージではなく、短期のホームステイ先が探せるようになった感覚です。ホステルのドミトリー(相部屋)と同じような値段で、個室がもらえるのも過ごしやすいです。やっぱり他人と一緒の部屋だと気が抜けないし。ホームステイをすると、現地の生活に溶け込むことができます。一般家庭がどんな生活をしているか、ローカル情報がよく分かります。語学を勉強している人なら、なおさら彼らとの会話は助けになるはず。いろんな国の人を受け入れているホストなら、言葉が多少不自由でも慣れているので面倒を見てくれますし、文化の違いがあることもよく知っているので寛容です。万が一体調が悪くなっても、人がいるので安心ですしね。今回ステイしたおうちでは、ホームパーティや誕生日パーティがあって、そこに参加させてもらいました。これはホステルなどに普通に泊まっていたら経験できないことですよね。それに無理に友達を作らなくても、いろんな人と交流できます。ただ、ホームステイは当たり外れが大きいのがちょっと問題です。なるべくはずれのないおうちを探したいですよね。「子ども+犬」の条件ははずれない!和久井の基準は「子どものいる家」です。過去に新婚夫婦とか、シングル女性の家に泊まったことがありますが、食事はシンプルだし、イベントは少ないし、すごくビジネスライクだし、とっても味気なかったです。「毎日髪の毛を洗うな!」とか言われたりもしたし(笑)。その点、子どもがいると夜ご飯はみんなで集合するし、なにより自分の語学力は子どもとマッチしてて話しやすい。政治の話はできなくても、恋バナなら簡単だし盛り上がるでしょ?今回も申し込みの際に「ライターをしています」と自己紹介をしたら、「娘がマスコミ志望なので、あなたが来るのをとても楽しみにしているのよ!」なんて言われて、こっちも行く前からワクワクしたり。ホテル宿泊で職業を言ってもワクワクされることはないですものね。それから和久井は必ず「犬のいる家」を条件にしてます。犬が大好きだけど飼っていないから、気軽に犬のいる生活を体験したいんですよね。日常を味わいながら非日常も体験できるっていうのがホームステイの醍醐味のひとつですから。それに、子どもとペットがいる家は裕福でハッピーな確率が高そうですよね。子ども+犬の条件で、はずれを引いたことがありません。というわけで今回は「息子と犬がいる家」で探しました。とはいえ、Airbnbはそんな項目で検索ができるシステムじゃないんで、まー探すのは大変でしたけど(「子どもがいる家」と言っときながら息子に限定したのは個人的な趣味です)。ひとつめのおうちではベトナムからの留学生男子がいて、アニメの話したり、教科書を見せてもらったり。ふたつめのおうちでは家族全員テニスが好きというので一緒にプレイしたり。いや~、オーストラリア生活を満喫しました。おひとり海外旅には、AirbnbやHome stay finderといったサイトでホームステイ先を探してみるといでしょう。Airbnbのほうが少し割高みたいだけど、登録しているおうちは格段に多いので、うまく利用したいですね。Text/和久井香菜子前回記事<札幌は11月でもどっぷり冬!でもそこには「冬のひまわり」が咲いていた…!?>もチェック!11月の札幌は、本州の常識とはまるで違います。まるで、冬にひまわりが咲くかのよう。
2018年01月12日世界各国の留学生を、家族の一員として受け入れる「ホストファミリー」。異国の文化に触れられる、お金をかけずに英語を学べる、というメリットがある一方で、他人と暮らす上でのトラブルも気になるところです。そこで、ドイツ人留学生を10カ月間受け入れた、主夫で漫画家のムーチョさんにインタビュー。ホストファミリーとしての日常や娘さんの反応など、体験談を聞きました。■娘たちの英語教育のために、15歳ドイツ人留学生のホストファミリーに――最初に、ホストファミリーになったきっかけを教えてください。ムーチョ:わが家には現在、10歳と8歳の娘がいます。僕も妻も帰国子女ということもあり、『英語を話せるようになって欲しい』という思いが強く、スカイプ英会話やアフタースクール(学童保育)などさまざまな方法を試行錯誤していました。娘たちはそれなりに楽しんでいましたが、肝心の語学力があまり伸びない。やはり、1日の大半を過ごす家庭の環境を変える必要性を感じたんです。そこで、Airbnbのホストに登録して、外国人旅行者を受け入れることにしました。――家の中に外国人がいれば、自然と英語を聞いて話すようになる、ということですね。家に知らない人を泊めることに、奥さまの反対はなかったのでしょうか。ムーチョ:妻は当初、反対していました。でも、説明会に連れて行ってセキュリティの話を聞いたり、僕自身がAirbnbの良さをプレゼンしたりするうちに、理解してくれるようになりました。ホストは1年半ほど続けたんですが、みんな良い人ばかりで楽しい経験でしたね。とはいえ、やはり数日〜1週間程度でいなくなってしまうので、人間関係を築くのは難しい。当時住んでいたマンションでAirbnbが禁止されてしまったこともあり、長期で受け入れるホストファミリーに興味を持つようになりました。そんな時にたまたま近所で開かれていたホストファミリー仲介業者の説明会に参加したところ、紹介リストに載っていた留学生がこちらの希望にぴったりだったんです。――15歳のドイツ人の女の子ですよね。どういった点が希望と一致していたのでしょうか。ムーチョ:娘たちに英語を学ばせるのが目的ですから、英語が得意なことは第一条件です。一般的にドイツ人は英語が上手ですし、発音もきれいなんですよ。若い方が娘たちと仲良くなりやすいと考えたので、15歳という年齢もベストでした。――他人と同じ家で暮らす、という点に不安はありませんでしたか?ムーチョ:やはり最初は不安でしたから、「まずは3カ月間だけ」という契約にしました。最初はお互いに気をつかっていましたが、1カ月が経った頃には他人という感覚がなくなり、家にいるのが自然になりましたね。とても良い子でしたし、10カ月まで継続することにしたんです。実は、家の中に、第三者がいることにはメリットがあって、子どもを怒鳴ったり夫婦ゲンカをしたりということがほとんどなくなったんですよ。人前で大声を出すのは、やはり恥ずかしいですからね。言い合いではなく話し合いをするようになったことで、家の中の雰囲気が良くなりました。 ■子どもたちの英語を学ぶ動機付けに! 留学生を通し世界を知った10カ月間――ホストファミリーとして、主夫であるムーチョさんの役割は大きかったと思われます。ご自身のライフスタイルに変化はありましたか?ムーチョ:基本的に、ホストファミリー側がライフスタイルを変える必要はないんですよ。「お弁当に肉が多い」と言われたことがあったんですが、娘たちは肉が大好き。僕は毎朝3人分のお弁当を作っているので、彼女のために別のものを用意することはしません。 「食べないなら仕方ないね。でも変えないよ」というスタンスです。――15歳というと難しい年頃ですし、トラブルはなかったのでしょうか。ムーチョ:朝寝坊するとか、手伝いをサボるとか、小さなトラブルはたくさんありましたよ。彼女は背が高くて見た目は大人みたいでしたが、中身はまだまだ子ども。娘たちと同じように叱っていたので、「うざい」と思われていたかもしれません。例えば、露出の多いファッションを注意したら、「日本人は気にしすぎ」と言われ、「ここは日本だから合わせるべきだ」と言い合いになったこともありました。しょせんは他人同士なので、意見をすりあわせるのは大変。でもその分、分かり合えた時の喜びはひとしおでしたね。――娘さんたちも、仲良くなれましたか?ムーチョ:次女はすぐになついて、いつも一緒に遊んでもらっていました。長女とは趣味が合うようで、一緒にアニメのイベントなどに出かけていたようです。娘たちと仲良くしている姿を見るのは、親としても楽しく幸せな気分でしたね。ただ、彼女が日本語を身につけるスピードがとても早くて、娘たちとの会話は日本語になっちゃったんですよ。なので、英語力は思ったほど伸びなかったのですが、英語・ドイツ語・日本語を操る彼女を通して語学の大切さを学べたのが何より大きいと思います。海外に行って、外国の人と話すのは楽しい。楽しむためには英語を勉強するのが必要不可欠。というように、英語を学ぶための、長期的な動機付けができたと思います。――今後もまた、ホスフトファミリーをやりたいと思われますか?ムーチョ:もちろんです。彼女が帰国して以来、「38歳になってこんなに寂しいことがあるのか」という気持ちを味わっています。妻の方は割とドライなんですが、一緒にいる時間が一番長かった僕が一番つらいんですよね。10カ月間ホストファミリーをやってみて気づいたのは、情報の少なさ。そこで、Facebookで、ホストファミリーが情報交換できるグループ ホストファミリー・ジャパン を立ち上げたんです。例えば、僕が利用していた仲介業者では毎月1万円が支給されていたのですが、調べてみると1日2000円のところもあるんですよ。そういった情報も、知らないと損をしてしまいます。日常のちょっとした悩みやトラブルなども、ホストファミリー同士で気軽に話し合える場にしたいと思っています。ムーチョ:なかには『英語が話せないから』とか『部屋が狭いから』とホストファミリーを諦めている人もいますが、まったく問題ありません。言葉が通じなければスマートフォンの翻訳アプリなどを使えばいいですし、お子さん2人と同じ部屋に留学生を受け入れている家庭もあります。お金をかけずに英語や異文化が学べるホストファミリーを、ぜひみなさんにもおすすめしたいと思っています。ムーチョ PROFILE主夫歴約10年。WEB漫画家。慶応義塾大学卒業後、オリエンタルランド人事部を4年で退職し、2007年より専業主夫として家事・育児全般を担当。ウェブ漫画を執筆しながら、外国人留学生を受け入れるホームステイを身近にする活動をしている。・ ホストファミリー・ジャパン ・ ムーチョ ・ 育児と家事4コマ漫画ブログ「カタルエ」
2017年09月10日