2024年3月2日(土)から2025年2月24日(月・祝)の期間、長野県茅野市にある白樺リゾート内の「森の美術館」にて『ペネロペ絵本原画展』が開催されます。累計発行部数300万部を超える「ペネロペ」の絵本原画34点が展示されます。フォトスポットやグッズコーナーも楽しめます。【ペネロペ絵本原画展】開催概要会期:2024年3月2日(土)~2025年2月24日(月・祝)会場:白樺リゾート森の美術館(〒391-0392 長野県茅野市白樺湖)開館時間:9:30~16:30※最終入館 閉館30分前休館日:なし(施設及び展示品管理のため、休館になる場合があります)入館料:大人 500円 小人 300円(3歳~小学6年生)ホームページ: 総合予約センター: 0266-68-2100 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月08日京都府立堂本印象美術館(所在地:京都府京都市北区 )は、特別企画展「渡辺信喜 四季の譜 京都府立堂本印象美術館 現代作家展」、同時開催「第7回野外彫刻展」を、会期:2024年3月20日(水・祝)~2024年5月17日(金)にて開催いたします。特別企画展 チラシ会期 :2024年3月20日(水・祝)~2024年5月17日(金)開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日 :月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日休館)予定を変更する場合がございます。ご来館前に当館ホームページなどで最新情報をご確認ください。入場料金:一般510(400)円、高大生400(320)円、小中生200(160)円※( )は20名以上の団体料金※65歳以上の方(要公的証明書)および障害者手帳をご提示の方(介護者1名含む)は無料主催 :京都府京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)京都新聞助成 :一般財団法人地域創造【展覧会概要】芸術の発展に貢献する場として活用してほしいという堂本印象(1891-1975)の想いを受け継ぎ、「京都府立堂本印象美術館 現代作家展」を開催します。1回目は、優美な色彩による花の絵の画家として知られ、現在、京都の日本画の重鎮として活躍する渡辺信喜(1941-)をとりあげます。京都の仏画師の家に生まれた渡辺は、京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)卒業後、京都画壇の山口華楊に師事します。自然との共生を大切にする京都ならではの風土を愛するとともに、師華楊の薫陶を受け日本画材の持つ魅力を再認識し、優美な色彩に裏打ちされた独自の画境を拓きました。日展を舞台に活躍する傍ら、1984年には所属を越えた東西の日本画家たちによる「横の会」に参加して新しい日本画の在り方を目指して活動し、さらに解散後は、京都の日本画を活性させるため、横の会のメンバーらとともに「NEXT」を結成しました。こうした創作活動の一方で、京都精華大学で教鞭を執り、後進の育成にも尽力しました。現在は日展理事、京都日本画家協会理事長をつとめています。本展では、43歳の時に発表し、日展特選を受賞した「林檎」をはじめ、横の会、NEXTの出品作の他、日展の内閣総理大臣賞受賞作「夏草」など代表作を展示します。【出品作品】渡辺信喜 「罌粟」 平成6年 郷さくら美術館蔵渡辺信喜 「夏草」 平成27年 郷さくら美術館蔵渡辺信喜「チューリップ」 (“うたの原風景”より)平成30年 個人蔵渡辺信喜「春の小川」(“うたの原風景”より)平成30年 個人蔵【イベント】<関連イベント>●作家(渡辺信喜)によるスペシャルギャラリートーク(参加費・申込不要、要入場券)日時:2024年3月30日(土)14:00~2024年4月27日(土)14:00~場所:2階展示室【その他】■特別展示堂本印象「木華開耶媛」 昭和4年 京都府立堂本印象美術館所蔵【併催】●第7回野外彫刻展2024年3月20日(水・祝)~2024年5月17日(金)場所:美術館庭園【入場無料】主催:京都府、京都彫刻家協会、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)助成:一般財団法人地域創造 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月08日『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』と題して、国立西洋美術館で初めて「現代美術」を大規模に展示する展覧会が開かれる。会期は3月12日(火)〜5月12日(日)の2カ月にわたる。20世紀前半までの西洋美術を収蔵/保存/展示する国立西洋美術館には、いわゆる「現代美術」は存在しない。しかし1959年に松方コレクションを母体として開館した国立西洋美術館の成立までの歴史を紐解いてみると、開館以後の同時代を生きるアーティストらが所蔵品に触発され、未来の芸術をつくる刺激の場になってほしいという願いがあったことがわかる。では、国立西洋美術館はそのような土壌となってきただろうか。開館から65年目にあたり、そうした問い直しのもとにこの展覧会が立ち上がった。参加アーティストは、内藤礼、長島有里枝、小沢剛、エレナ・トゥタッチコワ、ユアサエボシなど、世代もジャンルも幅広い。例えば、日本の近代彫刻史を研究している彫刻家・評論家の小田原のどかは、かねてから思い描いていた国立西洋美術館の所蔵品を活用した展示を行うという。写真家・鷹野隆大は、「歴史的名画が一般家庭に置かれたらどうなるか」というシミュレーションとなる展示を実施。違和感あるいは普遍性を感じるのか、どんな感覚が起こるか確かめたい。また、日本が西洋美術を受容する近代美術史を顧みながら「美術とは何か」を考え、絵画や陶芸などを制作、私塾やギャラリー運営などにも携わってきた梅津庸一も参加。梅津庸一自身として、また私塾「パープルーム」(梅津庸一+安藤裕美+續橋仁子+星川あさこ+わかもとさき)としても出展する。ほかにも、死者への鎮魂や亡き者への視点を変容させる絵画を描き、空間にインスタレーションする弓指寛治など、国立西洋美術館という枠組みの中で、あるいは枠組みを超えてどのように展開されるのか興味深い。<開催概要>『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』会期:2024年3月12日(火)~5月12日(日)会場:国立西洋美術館時間:9:30~17:30、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(3月25日、4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)料金:一般2,000円、大学1,300円、高校1,000円公式サイト:
2024年02月26日2024年1月5日(金)~3月10日(日)の期間、福岡市美術館にて開催中の「永遠の都ローマ展」は、たくさんの方にご来場いただき、この度来場者3万人を達成しました。当日は、来場者3万人記念としてセレモニーを開催し、来場者に「永遠の都ローマ展」の図録が贈呈されました。来場3万人セレモニー本展では永遠の都ローマの二千年を超える栄えある歴史と文化を築いたカピトリーノの丘に建つカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、約70点の彫刻、絵画、版画等を通じて、「永遠の都」と称されるローマの歴史と芸術を紹介しています。「永遠の都ローマ展」は3月10日(日)まで。週末は込み合うので、ゆっくりとご観覧いただく場合は、平日のご来館がお薦めです。引き続き、皆さまのご来場をお待ちしています!「永遠の都ローマ展」展示風景<ご来場者3万人達成記念キャンペーン>●平日限定 オリジナルコースタープレゼント!●来場者全員にオリジナルコースター(全5種類)プレゼント!※お1人様1枚のみとなります。コースターの種類は選べません。※なくなり次第、終了となります。●(同時開催)SNS投稿でオリジナルコースタープレゼント!●SNSでローマ展の情報を発信してくださった方にもオリジナルコースターをプレゼント!※平日・土日祝どちらも実施しております。※SNSに投稿した画面を会場入口でお見せいただければその場でプレゼントいたします。※SNS投稿数に関わらず、コースタープレゼントは1枚となります。コースターの種類は選べません。オリジナルコースター(5種類)<ジュニアガイドによる「永遠の都ローマ展スタンプラリー」開催中!>●お子様向け展覧会鑑賞ガイド配付中●・小学5年生以上を対象としたお子様向け展覧会鑑賞ガイド「ジュニアガイド」を配布!(福岡市美術館2階とNHK福岡放送局に設置)●大人も楽しめるスタンプラリー実施中●スタンプを集めてNHK福岡放送局に持っていくと記念品として特製缶バッジがもらえます。【期間】2月25日までジュニアガイドによる「永遠の都ローマ展スタンプラリー」<特設サイトも充実>特設サイトでは、ローマ展を楽しんでいただくためのローマに関するクイズやコラムを展開中( )<会場限定販売のオリジナルグッズも充実>(グッズの一例)・212年から216年にかけてカラカラ帝の治世に造営された「カラカラ浴場」にちなんだお風呂・サウナグッズ・ローマの象徴「カピトリーノの牝狼」をモチーフにしたローマ展オリジナルキャラクターのぬいぐるみ・今回展示をされている作品のポストカードやクリアファイル・イタリアの伝統的な製法で焼き上げた「ローマ展オリジナルビスコッティ」<音声ガイドも大好評>ローマ建国から2千年の歴史を旅する「永遠の都ローマ展」では、作品をより深く知っていただく為に音声ガイドをご用意。ナビゲーターは諏訪部順一さん、ナレーターは早見沙織さんが担当!ご来場の皆様にご好評をいただいています。<「永遠の都ローマ展」4つのみどころ>(1) 永遠の都、二千年の美をめぐる建国神話から、古代ローマ、ルネサンス、バロック、そして芸術家たちの憧れの地となった17世紀以降の時代まで、「永遠の都」ローマの美の歴史をたどります。(2) 必見!カピトリーノ美術館のコレクションローマの観光地としても人気の高いカピトリーノ美術館のコレクションのなかから選りすぐりの名品をご覧いただけます。(3) 頭部だけで約1.8メートル!迫力の巨大彫刻古代ローマ帝国の栄華を象徴する《コンスタンティヌス帝の巨像》の一部を原寸大で複製した作品を展示します。コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(複製)(4) 奇跡の初来日!カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》バロックを代表する画家カラヴァッジョによる《洗礼者聖ヨハネ》が福岡に初来日。カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》【開催概要】名称 :永遠の都ローマ展会期 :2024年1月5日(金)~3月10日(日)開館時間 :午前9時30分~午後5時30分休館日 :毎週月曜日観覧料(税込):一般 1,800円(1,600円)、高大生 1,200円(1,000円)、小中生 600円(400円)※( )は団体料金※未就学児は、観覧無料。※団体料金は20名以上が対象。※学生の方は入場の際、学生証等をご提示ください。※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、障害者手帳アプリ「ミライロID」の提示者とその介護者1名、および特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者は観覧無料※チケット取扱展覧会チケットサイトetix( )の他、ローソンチケット(Lコード82032)、チケットぴあ(Pコード994-450)、セブンチケット、イープラス、ファミリーマートほか、主要プレイガイドにて好評発売中。主催 : 福岡市美術館、毎日新聞社、NHK福岡放送局、NHKエンタープライズ九州共催 : ローマ市、ローマ市文化政策局、ローマ市文化財監督局後援 : 駐日イタリア大使館、福岡県、福岡県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会助成 : 公益財団法人福岡文化財団協賛 : JR東日本、ダイワ化成、DNP大日本印刷、西日本シティ銀行協力 : ITAエアウェイズ、日本貨物航空、イタリア文化会館・大阪特設サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月22日いがらし寒月、大川七瀬、猫井、もこなの4名からなる創作集団CLAMPの原画展『CLAMP展』が、7月3日(水) から9月23日(月・休) に東京・国立新美術館で開催されることが決定した。1989年に「サウス」第3号(新書館)にて『聖伝-RG VEDA-』で商業誌デビューを果たしたCLAMPは、以降『東京BABYLON』『X』『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』『ANGELIC LAYER』『ちょびっツ』『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『xxxHOLiC』『こばと。』『GATE 7』『ドラッグ&ドロップ』などの作品を発表。またアニメ作品の『コードギアス』シリーズ、『カードファイト!! ヴァンガード overDress』『カードファイト!! ヴァンガード will+Dress』ではキャラクターデザイン原案、Production I.GとCLAMPのコラボレーション作品『BLOOD-C』シリーズではシリーズ構成と脚本、自作『カードキャプターさくら』ではシリーズ構成、脚本、衣装デザインを担当している。『CLAMP展』は、2024年にデビュー35周年を迎えるCLAMPの創作活動をたどる、これまでにない大規模原画展。出版社や掲載雑誌を横断してデビューから現在までの作品を、「COLOR」「LOVE」「ADVENTURE」「MAGIC」「PHRASE」の5つのテーマに分け、漫画原稿を中心に展示される予定だ。さらに公式Xでは、本展の5つのテーマにあわせたキービジュアルを順次公開。初回となる「COLOR」のキービジュアルの公開は2月25日(日) を予定している。<開催情報>『CLAMP展』期間:7月3日(水) ~9月23日(月・休) 東京・国立新美術館 企画展示室2E※休館日:毎週火曜日開館時間:10:00~18:00※毎週金・土曜日は20:00まで※入場は閉館の30分前まで公式サイト:公式X:・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.(C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./CLAMP展製作委員会
2024年02月22日春に向けて新しいバッグを買い足したい!という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、人気の「横長ボストン」をご紹介。ミニサイズだけど収納力も兼ね備えていて、休日のお出かけに重宝するはず。ぜひ、この機会にチェックしてくださいね♡幅広いシーンに使えるベーシックなデザイン出典:ViS【VIS(ビス)】の「横長ボストンバッグ」¥6,919(税込)は、ショルダーバッグとしても使える2way仕様。ベーシックなデザインで、卒業・入学式といったオケージョンシーンにも重宝しそうです。カラーはブラック・アイボリー・ダークベージュをラインナップ。セットで使える「ポーチ付きスマホショルダー」や「ミラーチャーム」も別売りされているので、自由にカスタマイズできますよ♡肩掛けしやすい長めのハンドルがポイント出典:.st【BAYFLOW(ベイフロー)】の「ヨコナガボストンバッグ」¥8,800(税込)は、細くて長めのハンドルがレディライクな印象に。下側の両サイドが飛び出たような一癖あるディテールも目を引きます。公式によると「500mlボトルや長財布が入る大きさ」とのこと。内側にはポケットがあるので、細かいものも収納しやすいですよ。カラーはブラック・イエローから選べます◎トラッドな雰囲気を纏えるバイカラーデザイン出典:.stこちらの「横長ミニボストン」¥8,800(税込)も【BAYFLOW】のアイテム。バイカラーデザインがコーデのアクセントになりそうですね。きれいめな合皮のショルダーと、カジュアルなライン入りのショルダーを気分に合わせて使い分けられるのも魅力。ゴールドのキーチャームも上品見えに一役買ってくれそうです。カジュアルコーデ派さんにはコレ!出典:.stカジュアルコーデ派さんにおすすめなのが【O0u(オー・ゼロ・ユー)】の「ワイドボストンバッグ」¥9,900(税込)です。コットン素材の太めのショルダー紐がついていて、スポーティーな着こなしともマッチしますよ。公式によるとバッグには「高いバイオベース度の廃棄されるりんごから作られた合皮素材を使用」しているとのこと。ブラック・ベージュはもちろん、差し色として使えるピンクも可愛いですよ♡※すべての商品情報・画像はViS、.st出典です。※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店・ブランドなどにご確認くださいませ。writer:nanami
2024年02月16日港区白金台にある松岡美術館では、2024年2月27日(火)より6月2日(日)まで、前後期にわけて『日本の山海』展を開催する。日本の豊かな山と海を描いた作品を、志賀重昂(しがしげたか・1863~1927)の流麗な文章とともに紹介する展覧会だ。政治家、評論家としても活躍した志賀重昂は、明治・大正時代を代表する地理学者。近代化が進んだ明治時代には、信仰や生活のためではなく、登山という西洋式のレジャーや調査研究のために山に登る人が増えていたが、そうした流れに拍車をかけたのが、1894年に志賀重昂が出版した『日本風景論』だった。古典文学からの引用や,地理学の術語を駆使し、日本の風土が欧米に比べていかに素晴らしいかを情熱的に述べた本書は、日本人の景観意識に変革をもたらしたと言われている。その影響は当然、芸術家にも及び、同館創立者・松岡清次郎の芸術観にも影響したことは想像に難くない。その仮説のもと、同展では、松岡が収集した作品を、志賀の文章を踏まえて鑑賞する。まず山を描いた作品では、霊峰・富士を描いた作品に焦点を当て、江戸時代の狩野常信から昭和の小松均まで9点を紹介する。日本一の名山、神国日本の象徴、平和の象徴、と時代ごとに変わる富士山のイメージとともに楽しみたい。また海を描いた作品では、竹内栖鳳の海景画と寺崎廣業による浜松図屛風を展示する。「西の栖鳳、東の廣業」と言われたほど、当時の日本画壇をけん引したふたりの、独自の表現に注目だ。なお同展では、館蔵の東洋陶磁コレクションからアジア各地の陶磁器の魅力を約50点で紹介する「アジアのうつわ」を同時開催。さらに通年企画として、古代エジプトの神々の小像を展示する「古代エジプトの美術平穏と幸せの願い」も開催されている。<開催概要>『日本の山海』会期:2024年2月27日(火)〜6月2日(日) (前期は4月14日(日)まで、後期は4月16日(火)から)会場:松岡美術館時間:10:00〜17:00、第1金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合翌平日)料金:一般1,200円、25歳以下500円公式サイト:
2024年02月13日3月26日から東京藝術大学大学美術館で開催予定の展覧会「大吉原展 江戸アメイヂング」。その公式サイトの内容が、SNSで物議を醸している。「大吉原展」は、江戸幕府公認の遊郭だった吉原をテーマとした展覧会。公式サイトには「江戸のメディア王も、新進気鋭のクリエーターも、最新のエンタメもここから生まれた!」とのキャッチコピーとともに、展示について「美術館が吉原になる!」「桜満開の上野に江戸吉原の美が集結!」と紹介している。さらに吉原について、こういった説明も。《武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました》《約250年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心でもあったのです。3月にだけ桜を植えるなど贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸見物に来た人たちが吉原を訪れました》このように、「大吉原展」ではその様子や、その空間ゆえに発展した文化を知ることができるようだ。江戸文化に触れる、貴重な機会になることは間違いない。一方で、そもそも吉原は女性たちが性的に搾取されていたと指摘されている場所でもある。この展示で講演会を行う、法政大学名誉教授の田中優子氏は、著書の『遊廓と日本人』(講談社現代新書)の冒頭で、《遊廓は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることができない場所であり制度である》と述べており、遊女として働く女性が「借金のかた」として自由を奪われていた事実を”人権侵害”と厳しく批判している。しかし、「大吉原展」の公式サイト上では、そのような点に触れている様子はない。また、吉原の風物詩を伝えるコーナーを紹介する際には「エンタメ大好き!」「お江戸吉原は年中イベント三昧」との文言が。また、吉原は「ファッションの最先端」で「イケてる人は吉原にいた」など、華やかな面を強調するコピーライティングが随所になされている。吉原が江戸文化の発祥地であることは確かであるものの、負の側面に一切触れず美しい面のみをフォーカスしている今回のWEBサイトの表現に対しては、“軽薄”だとして批判する声がSNS上で相次いだ。《人身売買や性的搾取という厳然たる側面に一言も触れずに、アートや芸術を標榜する軽薄さが痛々しい》《東京藝術大学美術館の大吉原展”イケてる人は吉原にいた!”という表現に違和感”生れては苦界 死しては浄閑寺“の句の如く人身売買された挙句に捨てられた吉原遊女がどれだけいたことか…だけど見どころにはそんな女性哀史には全く触れず…》《大吉原展のホームページ見たけど、暗い部分綺麗に排除されてて不自然さがすごかった》《「大吉原展」と銘打つなら負の部分も同程度にきっちり紹介すべきでは?「美の集結」だの「エンタメ」だの、軽すぎる。言葉も思想も軽すぎる。何を示そうとしているのか、全く分からん。あかんよ、ほんまに》そこでキャッチコピーに込めた意図や批判への見解などについて「大吉原展」の広報事務局に問い合わせると2月8日20時、担当者から次の回答があった。《本展の開催について、さまざまなご意見をいただいていることから、展覧会の主催者よりご説明申し上げます。本展のテーマである「吉原」という場所は、江戸時代に幕府公認のもとで作られました。この空間はそもそも芸能の空間でしたが、売買春が行われていたことは事実です。同時に、徹底した非日常の空間演出をはじめ、廓言葉の創造、書や和歌俳諧、着物や諸道具の工芸、書籍の出版、日本舞踊、音曲、生け花や茶の湯など、文化の集積地でもありました。その結果、多くの文化人が集い、膨大な絵画や浮世絵、書籍などを生み出す場となりました。本展は、今まで「日本文化」として位置づけられてこなかった「吉原」が生み出した文化を、美術作品を通じて再検証し、江戸文化の記憶として改めて紹介する趣旨で開催を決定いたしました。しかしながら一方で、上述しましたように、本展がテーマとする、花魁を中心とした遊郭「吉原」は、前借金の返済にしばられ、自由意志でやめることのできない遊女たちが支えたものであり、これは人権侵害・女性虐待にほかならず、許されない制度です。本展では、決して繰り返してはならない女性差別の負の歴史をふまえて展示してまいります。》そして、その30分後、同様の声明文が「大吉原展」の公式サイトにアップされた。
2024年02月09日京都市美術館開館90周年記念展『村上隆 もののけ 京都』が、京都市京セラ美術館で2024年2月3日(土)から開幕した。オープン前日に行われたプレス向け内覧会では、多国籍な関係者が集まり、日本語と英語のバイリンガルで説明が行われ、アーティスト村上隆も英語を混ぜながら挨拶した。それでは会場にレッツゴー!村上隆《洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip》2023-2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.入口をくぐって、第1室にどーん!とあるのが、この《洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip》。京都の町を表現した《洛中洛外図》は、室町時代後期から多くの絵師や画家が手掛けている。村上は、岩佐又兵衛による《洛中洛外図》を元に、AIで線画するなどのテクノロジーを使って、このように緻密に描いた。画面には、京都御所、二条城、清水寺といった京都の名所のみならず、暮らしているたくさんの人々を見ることができ、圧巻!「琳派水紋」をアレンジした床も必見だ。スカル(どくろ)柄のカーテンに手を通し、第2室に入る。照明は作品を照らすだけの、八角形の空間となっている。『村上隆 もののけ 京都』展示風景、京都市京セラ美術館 2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.この展示室は怖いような、緊張感が漂うような空間だ。壁には、京都の町を四つの方角から守るモチーフ(東=青龍、西=白虎、北=玄武、南=朱雀)を表現した、大きなペインティング。中心には《六角螺旋堂》があり、手を合わせたくなるような立体作品も置かれている。京都といえば、雅(みやび)な宮廷文化をイメージするが、疫病や災害も多く、たくさんの人々が犠牲となっている。よく見ると、展示室の床にも、スカル(どくろ)がたくさんちりばめられている。続いて第3室・・・・・・お?『村上隆 もののけ 京都』展示風景、京都市京セラ美術館 2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.「DOB往還期」と名付けられた第3室では、世界にムラカミの名を知らしめた、「DOBくん」や「スーパーフラット」を紹介している。他にも村上が生み出した「カイカイ」と「キキ」のような、時代とともに変遷するキャラクターは、美術作品(ペインティングや立体作品)として表現・展示しているだけではない。『村上隆 もののけ 京都』展示風景、京都市京セラ美術館 2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.グッズとなったキャラクターは、展示室の一角にあるショーケースに並べられている。つまり、大衆に消費されるグッズが美術館に置かれると、美術品として価値があるものになる、という「スーパーフラット」の考え方を具現化しているのだ。第4室に入ると目に入るのは、《風神図》、《雷神図》。(左)村上隆《風神図》2023-2024年、(右)村上隆《雷神図》2023-2024年、いずれもⒸ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.え、ゆるキャラ?!村上によると、これまで先人たちによる《風神図》、《雷神図》は、時代背景によって顔つきなどが違うそうだ。そこで村上が考えたのは、このような表情!2024年を生きる私たちは、これを見ると笑顔になってしまうが、何百年か後の人たちが見たとき、どう思うのだろうか。村上隆《雲竜赤変図《辻惟雄先生に「あなた、たまには自分で描いたらどうなの?」と嫌味を言われて腹が立って自分で描いたバージョン》》2010年"アクリル、カンヴァス 363×1800cm 作家蔵 Ⓒ2010 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.この第4室にある、上記の作品や、琳派を想起させるような大型の新作たちは、見ごたえ十分!『村上隆 もののけ 京都』展示風景、京都市京セラ美術館 2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.さらに、展示作品の元絵であるデッサンやスケッチも展示されており、とても興味深い。『村上隆 もののけ 京都』展示風景、京都市京セラ美術館 2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.第5室は、村上が手掛けるNFTやトレーディングカードといった、最新トレンドを追っている。例えば、人間の煩悩と同じ数108枚ある、この作品。村上隆《Murakami. Flowers Collectible Trading Card 2023》2023-2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.京都市の「ふるさと納税特別返礼品」である、村上の「COLLECTIBLE TRADING CARD」には、この《Murakami. Flowers Collectible Trading Card 2023》がデザインされている。アートやアーティストがふるさと納税?と驚いてしまうが、2月2日現在、3億円が集まっているそうだ。それに、美術館でトレーディングカード?!実は、この「ふるさと納税特別返礼品」のトレカとは別で、展覧会来場者先着5万人に、限定トレーディングカードのプレゼントもある。この第5室の作品は、一見デジタル表現に見えるが、実はカンヴァスにアクリル絵具。細部までじっくり眺めてほしい。金色の壁面がまぶしい第6室は、京都ゆかりの作品群だ。村上隆《Murakami. Flowers Collectible Trading Card 2023》2023-2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.昨年11月の 記者会見レポート() でも紹介した、京都南座の「祝幕」の原画や、送り火で知られる京都五山をモチーフにした作品などが、本展最後の空間を彩る。2024年9月1日(日)まで開かれている 『村上隆 もののけ 京都』は、村上隆というアーティストが持つ多様性や幅の広さに気付かされる展覧会だ。いま京都で生活する村上ならではの「京都愛」も感じながら、NFTやトレーディングカード、ふるさと納税を取り入れるような「時代の最先端」、そして(以下の作品にあるような)キャプションは日本語と英語のバイリンガルという「グローバル目線」を見て取れる。村上隆《「村上隆 もののけ 京都」展をみるにあたっての注意書きです。》2023-2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.おそらくこれは村上隆の回顧展ではない、と私は信じたいが、2000年以降の日本を代表するアーティスト村上隆が、この20~30年間発表してきた主な作品を日本で一通り見ることができる、超貴重な展覧会であることは間違いない。同時代に生きる者として、ぜひ見ておきたい。取材・文:藤田千彩<開催概要>京都市美術館開館90周年記念展 『村上隆 もののけ 京都』会期:2024年9月1日(日)まで会場:京都市京セラ美術館[ 新館 東山キューブ ]時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜(祝日の場合)料金:一般2,200円、大学1,500円、高校1,000円公式サイト:チケット情報()
2024年02月05日2024年2月17日(土)より、目黒区美術館では『広がるコラージュ』展が開催される。同館のコレクションより、多彩なコラージュ作品を紹介し、その手法と表現を掘り下げる展覧会だ。身近にある様々な素材を切り取り、組み合わせる「コラージュ」とは、「糊で貼り付ける」という意味のフランス語(coller)から派生した言葉。1912年、フランスでパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックが、油彩画に紙や新聞紙を貼り付けた作品を制作したことから、芸術表現のジャンルとして認識されるようになっていった。日本では、西洋美術の前衛的な表現を学んだ大正時代以降に発展し、様々な作品が制作された。同展ではこうした作品を、デザインの手法としてコラージュを用いた「色、かたち、デザイン」、もとの文脈から切り取った様々なイメージを組み合わせて予想外の世界を創り出す「異質なイメージの組み合わせ」、木や糸、紙粘土など、様々な素材をコラージュすることで従来の絵画表現を打ち破ろうとした「異質なテクスチュアの組み合わせ」、の3つの章で構成。「コラージュ」が、実に多彩で、豊かな表現を生み出す手法であるかが、改めてわかるに違いない。また同時開催として、目黒にゆかりある芸術家・飯田善國(1923-2006)の特集展示も行われる。2023年に生誕100年を迎えた飯田善國は、画家、彫刻家、版画家であると同時に、詩人・評論家として活躍。とくに1968年頃より制作し始めた、鏡面ステンレスによる野外モニュメント《ミラーモビール》は、彼の彫刻の重要なジャンルに位置づけられる。上記ふたつの展覧会では、それぞれワークショップや講演会が行われる。実際に様々な「コラージュ」が体験できるイベントもあるので、興味のある方はぜひ美術館ホームページで確認を。<開催概要>『広がるコラージュ / 同時開催IIDA 101飯田善國』会期:2024年2月17日(土)~3月24日(日)会場:目黒区美術館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜料金:一般700円、大高・65歳以上550円公式サイト:
2024年01月29日茨城県つくば美術館で開催される「第4回ユトリロと現代モンパルナス」展に、アーティストTAKUROMAN(タクロマン)が参加することとなりました。展示は1月30日(火)から2月4日(日)までの6日間、開館時間は9:30から17:00(最終入館は16:30、最終日のみ12:00終了、最終入館は11:30)となっており、入場料は無料です。本展では、パリの風景を描き続けた孤高の画家モーリス・ユトリロの版画作品が展示されるほか、西山美術館所蔵のオーギュスト・ロダンの作品パネルも同時に公開されます。■TAKUROMANの新たな取り組みTAKUROMANの今回の展示には特別な試みが含まれており、来場者とともに作品を作り上げるという新たな挑戦を行います。具体的には、作品のキャンバスプリントの余白部分に来場者は自由にペンで描き入れることができます。作品のタイトル「集合知」(英名:Wisdom of Crowds)の名の通り、多くの人の知恵を借りることで自分一人では描くことのできないアイデアや意外性のある作品に仕上がると考え、このような取り組みに挑戦しました。TAKUROMAN展示作品「Wisdom of Crowds」作品横に表示する説明書き■後援・主催後援・協賛・協力:西山美術館、茨城県、つくば市、茨城大学五浦美術文化研究所、茨城県天心記念五浦美術館、国際博物館会議(ICOM)日本委員会、公益財団法人日本博物館協会、Seventh Sense Productions、日本橋小伝馬町ギャラリー(予定)主催:ユトリロと現代モンパルナス実行委員会(アートラボ内)■在廊予定TAKUROMANは展示初日の30日(火)に在廊し、14時からはギャラリートークに参加する予定です。この機会に、アーティストの生の声を聞き、作品との新たな出会いを楽しむことができます。■TAKUROMAN(タクロマン)とは子どもの頃からの夢を忘れられず、35歳で一念発起して画学校に入学。当時、感銘を受けた書籍「人体クロッキー」の著者、高桑真恵氏から描画技術を直接学び、美しい線を描く方法を学びました。卒業後は仕事をしながら移動時の電車内などでスマホで絵を描いてはインスタグラムにアップする活動を続け2021年、アーティスト活動を開始しました。【主な活動実績】・2021年 ART LIVE 2021 に出演。人気ミュージシャンとのコラボステージでライブペイントを実施。制作した作品3点のNFTがオークションで全て落札される。・2022年「eスポーツと、e未来。」をテーマに掲げる「gespo☆party 2022」に参加。2日目のオープニングアクトでのライブペイントを実施。・2023年 世界最大級のNFTイベント「NFTNYC2023」にスピーカーとして参加。会場内で作品展示。・2023年「ファミマプリント」でアート作品ブロマイドの販売を開始。その他、詳細はウェブサイトをご覧ください。 ■お問い合わせ詳細内容および当記事に関して、ご質問等ありましたら以下フォームまたはメールよりお知らせくださいませ。 takuroman753@gmail.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月29日東京国立近代美術館では、「美術館の春まつり」を2024年3月15日(金)から4月7日(日)まで開催する。桜など春にちなんだ作品が集結桜の開花時期に合わせて、東京国立近代美術館で開催される毎年恒例の「美術館の春まつり」。期間中は、所蔵品ギャラリーの所蔵作品展「MOMATコレクション」にて、桜をはじめとする花を描いた作品などを含めた作品約200点を、12の展示室ごとにテーマを設けて様々な切り口から紹介する。会場では、春の時期のみ公開する東京国立近代美術館の代表作のひとつ、川合玉堂による重要文化財《行く春》、雨に濡れる吉野の桜を描いた菊池芳文《小雨ふる吉野》などを展示。また、木の枝や桜など自然を対象とした絵を多く描いた現代作家・児玉靖枝の《ambient light - sakura》のほか、“樹”をモチーフにし続けてきた日高理恵子、20世紀に活躍したスイスの画家、パウル・クレーらによる春にちなんだ作品も鑑賞することができる。開催概要「美術館の春まつり」会期:2024年3月15日(金)~4月7日(日)会場:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土曜は20:00まで)※入館はいずれも閉館30分前まで※同時開催の企画展「中平卓馬火―氾濫」■所蔵作品展 「MOMATコレクション」会期:2024年1月23日(火)~4月7日(日)会場:4-2階 所蔵品ギャラリー観覧料:一般 500円、大学生 250円※金・土曜日の17:00以降は一般 300円、大学生 150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳の所持者と付添者は無料※所蔵作品展入館当日にかぎり、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》」も観覧可■同時開催・企画展「中平卓馬火―氾濫」会期:2024年2月6日(火)~4月7日(日)会場:1階 企画展ギャラリー観覧料:一般 1,500円、大学生 1,000円※高校生以上および18歳未満、障害者手帳の所持者と付添者は無料※企画展入館当日にかぎり、所蔵作品展「MOMATコレクション」、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》」も観覧可・コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ジェルメーヌ・リシエ《蟻》」会期:2024年1月23日(火)~4月7日(日)会場:2階 ギャラリー 4※所蔵作品展「MOMATコレクション」の観覧料で鑑賞可【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2024年01月26日古美術の優れたコレクションをもつ東京・南青山の根津美術館では、2月10日(土)から3月26日(火)まで、所蔵品を中心として朝鮮陶磁の魅力を紹介する企画展と、その朝鮮陶磁の高麗茶碗を日本で写した「奥高麗茶碗」の謎に迫る特別企画の展示を同時開催する。日本における朝鮮陶磁の受容の歴史に目を向けた興味深い展観だ。朝鮮半島と日本列島との交流は古く、約2万数千年前の旧石器時代にははじまっていたとか。5世紀には、陶質土器の技術が朝鮮半島から日本に入って、須恵器(すえき)が誕生している。以来、朝鮮陶磁は日本の陶磁器の制作に強い影響を与えるとともに、日本人から愛好され、蒐集されてきた。16・17 世紀には高麗茶碗が茶人たちの人気を集め、また18世紀にかけては、白土を施し灰釉をかけて焼成した「粉青(ふんせい)」や白磁、また深い灰青色が優美な「翡色(ひしょく)」と呼ばれる12世紀の高麗青磁をはじめとした青磁も愛好家たちから熱心に求められた。同展は、美しい色彩とともに蓮華唐草文(れんげからくさもん)の精緻さも見事な重要文化財の《青磁蓮華唐草文浄瓶》をはじめとした館蔵の名品によって、日本における朝鮮陶磁の愛好の歴史を概観し、その魅力を見つめ直すもの。圧倒的な美を誇る中国の陶磁器とも、また日本人の美意識が反映された日本の陶磁器とも異なる朝鮮陶磁は、その美しさと清らかさ、そして素朴な強さが大きな魅力だという。一方、特別企画でとりあげる「奥高麗茶碗」は、実は朝鮮ではなく、九州肥前地方(現在の佐賀県唐津市周辺)で焼かれたものだ。高麗茶碗が茶人の人気を集めた16・17世紀頃には、朝鮮半島の陶工が唐津に磁器の焼成技術をもたらしていたが、その唐津で高麗茶碗を写して生み出された茶碗が「奥高麗茶碗」なのだ。この名称は、江戸時代後期には茶会記などに登場しているが、ではなぜ「奥高麗」と称されたのか、唐津のどの窯でいつ頃焼かれたのか、さらにどのような茶碗が「奥高麗」なのかなど、謎が多く、これまで様々に論じられてきたそうだ。同展は、館蔵品のみならず、他館や個人蔵の奥高麗茶碗を集めて、その謎の解明に果敢にとりくむもの。知的好奇心を大いに誘う見逃せない展示となっている。<開催概要>『企画展 魅惑の朝鮮陶磁/特別企画 謎解き奥高麗茶碗』会期:2月10日(土)~3月26日(火)会場:根津美術館時間:10:00~17:00休館日:月曜(2月12日は開館)、2月13日(火)料金:一般1,300円、大高1,000円※日時指定予約制※同時開催:『ひな人形と百椿図』『春の茶の湯 -釣り釜-』公式サイト:
2024年01月25日展覧会「イッタラ展」が、美術館「えき」KYOTOにて、2024年2月17日(土)から3月29日(金)までの期間で開催。先にBunkamura ザ・ミュージアム、島根県立石見美術館、長崎県美術館でも開催された巡回展となる。イッタラの優美なガラス、陶器や磁器を展示イッタラ(iittala)は、フィンランドを代表するライフスタイルブランドだ。1881年、フィンランド南部・イッタラ村のガラス工場からブランドがスタート。以降、アルヴァ・アアルトやカイ・フランクらといった建築家やデザイナーと共にプロダクトを製作し、美しさと機能性を備えたガラスなどを提案してきた。「イッタラ展」では、フィンランド・デザイン・ミュージアムで開催された展覧会を再構成。20世紀半ばのクラシックデザインからモダンデザインのガラスを中心に、陶器や磁器などの作品を、映像やインスタレーションを交えて公開する。140年にわたるイッタラの技術やデザインの美学に迫った展示品からは、デザイン史、フィンランドの文化と社会情勢、人々のライフスタイルの変化など、様々な歴史や背景を感じ取ることができるだろう。日本に焦点を当てた展示もさらに、日本展にのみ加えられた“イッタラと日本”の関係に焦点を当てた展示も見どころ。長きに愛され続けるイッタラの、優美な作品や世界観を堪能してみては。開催概要展覧会「イッタラ展」開催期間:2024年2月17日(土)~3月29日(金) (会期中無休)会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~19:30※入場締切は閉館30分前入館料:一般 1,000円(800円)、高校・大学生 800円(600円)、小・中学生 600円(400円)※高校・大学生は学生証を要提示※( )内は前売料金※前売券は1月2日(火)~2月16日(金)まで販売※障害者手帳の提示者本人および同伴者1名は当日料金より各200円割引【問い合わせ先】ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111(大代表)
2024年01月21日企画展「歯科医の審美眼 エミール・ガレとガラス芸術展」が、横浜のみらい美術館にて、2024年2月2日(金)から5月6日(月・祝)まで開催される。歯科医が厳選したエミール・ガレなどフランスのガラス芸術作品企画展「歯科医の審美眼 エミール・ガレとガラス芸術展」は、フランスのアール・ヌーヴォーを代表する工芸家であり植物学者でもあるエミール・ガレをはじめとする、フランスのガラス芸術作品が集結する展覧会。美しさと技術力を融合させて生み出した、“ガラス芸術の世界”を堪能することができる。展示作品は、歯科医であり横浜にあるみなとみらい学園の創設者でもある鶴見輝彦により蒐集されたもの。歯科技工とガラス芸術には、焼成や研磨、着色など、共通する部分も多いことから、歯科医であった鶴見は、美しさを見抜く力を備えるには美しい芸術に触れることが必要であると考えていた。そうして、鶴見は“審美”という言葉を大切にしつつ、世界的に有名なガラス芸術のコレクターとなったのである。会場では、《藤文大型ランプ》や《シャクナゲ文スフレランプ》などエミール・ガレによる作品を中心に、アールデコ期に活躍したガラス工芸家のアルジー・ルソーによる《鳩ランプ》などを鑑賞することができる。【詳細】企画展「歯科医の審美眼 エミール・ガレとガラス芸術展」会期:2024年2月2日(金)~5月6日(月・祝)時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)開館日:金・土・日・祝日(ただし4月30日(火)~5月2日(木)は特別開館)場所:みらい美術館住所:神奈川県横浜市西区高島1-2-15 みなとみらい学園ビル 2F入館料:一般 800円、学生・生徒 600円※チラシかはがき持参で一般 600円、学生・生徒 500円。※シニア(60歳以上) 600円、団体(10名以上) 1人 600円。※中学生以下無料、障がい者手帳所持者と介護者1名は無料。※学生・シニア・障がい者料金は証明書提示時のみ適用。【問い合わせ先】TEL:045-222-8696
2024年01月19日戦後日本を代表する伝説的写真家・中平卓馬の約20年ぶりの大回顧展が、 2024年2月6日(火)から4月7日(日)まで、竹橋の東京国立近代美術館で開催される。初期から晩年までの約400点の作品と資料を展示する没後初の本格的な回顧展である。中平卓馬(1938-2015)は、日本の戦後写真の転換期となった1960年代末から70年代半ばにかけて、実作と理論の両面において大きな足跡を記した写真家だ。1960年代末に「アレ・ブレ・ボケ」と称された、既成の写真美学を逸脱した作品を発表した中平だが、1973年の評論集で自己批判と方向転換の宣言を行い、翌年にはカラー作品《氾濫》を発表。1977年に急性アルコール中毒による昏倒で記憶喪失に陥って活動を中断するも、再起をはたし、2010年代初めまで写真家として活動を続けている。こうした中平の存在は森山大道や篠山紀信ら同時代の写真家を刺激し、後続世代にも多大な影響を与えてきたが、そのキャリアを彩る劇的なエピソードが、かえって中平像を固定し、その仕事の詳細を見えにくくする面もあったという。同展は、その中平の仕事を改めて丁寧にたどり、再検証する試みだ。1970年代半ばの模索期の仕事や、再起後の作品の位置づけなどに特に焦点をあてている。大きな見どころは、多くの未公開作が並ぶこと。近年になってその存在が確認された《街路あるいはテロルの痕跡》のヴィンテージ・プリントや、日本では未公開の《デカラージュ》などが特に注目される。また、1974 年の東京国立近代美術館での『15 人の写真家』展に出品された48点組の大作《氾濫》が、半世紀ぶりに同じ会場に並ぶことも話題となろう。この《氾濫》をはじめとしたカラー写真の重要作が一挙に展示されること、また中平が社会にイメージを流通させる手段として重視していた雑誌の仕事を掘り下げるため、多数の掲載誌が紹介されるのも見どころとなっている。常に時代や社会に批判的に対峙し、ラディカルな挑発の姿勢を貫いた写真家だった中平は、没後も国内外で大きな関心を集めている。同展は、充実した作品群と資料とともに、近年の研究成果も交え、中平の思考と実践の軌跡をたどれる待望の展覧会だ。<開催概要>『中平卓馬火―氾濫』会期:2024年2月6日(火)~4月7日(日)会場:東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(2月12日、3月25日は開館)、2月13日(火)料金:一般1,500円、大学1,000円公式サイト:
2024年01月11日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2024年1月16日(火)から2月18日(日)まで、企画展「未来につなぐ日本画展‐松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在2‐」を開催します。本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の現在の作品をご紹介します。松伯美術館では1994年の開館以来、毎年、日本画を模索する作家達の育成と伸長を企図して公募展を開催してまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大等の諸事情により、2020年度に公募展の開催を残念ながら中止しました。そこで、作家の育成という公募展の歩みを振り返る機会として、これまでに大賞および優秀賞を受賞した作家の現在の作品をご紹介する展覧会を企画しました。一昨年の大賞受賞作家に引き続き、優秀賞受賞作家については、受賞者が多数なため昨年と本年の2回に分けて開催することとし、本展は、第2回の開催となります。作家の皆さまには、それぞれ与えられた展示スペースに、今現在のご自身の仕事を自由に発表していただきます。個性溢れる多彩な表現の作品をご高覧いただき、本展が環境や価値観の激しい変化の中で日本画の未来について問いかける貴重な機会となるよう願っています。詳細は別紙のとおりです。谷野 剛史(第1回松伯日本画展)「朝の詩」出戸 須央妃(第3回花鳥画展)「月桃」別紙本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の皆さまが自らセレクトした現在の作品をご紹介します。また、会期中、特別展示室では上村松園・松篁・淳之の作品も展示します。入館料は、現代日本画家の制作を応援し、その作品をより多くの皆さまに紹介するという企画展の趣旨から、通常に比べて、ご入館していただきやすい特別入館料[大人:410円(通常820円)、高校生・大学生:無料(通常820円)、小学生・中学生:無料(通常410円)]とします。1. 名 称 「企画展未来につなぐ日本画展―松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在2―」2. 開催期間 2024年1月16日(火)から2024年2月18日(日)3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館4. 協 賛 一般財団法人 京都花鳥館5. 後 援 読売新聞社6. 会 場 松伯美術館7. 休 館 日 月曜日(ただし、2月12日(月・祝)は開館、翌13日(火)は休館)8. 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)9. 入 館 料 大人:410円、 学生(高校生・大学生を含む):無料* 高校生・大学生の方は学生証をご提示ください。* 特別入館料のため割引の取扱はございません。10. 展示作品数 約48点(出品者29名)※展示作品数に特別展示は含まない11. 展示作品 ※( )内は優秀賞受賞公募展出戸 須央妃(第3回花鳥画展) 「月桃」東端 哉子 (第5回花鳥画展) 「Harmonia」、「Vapor」江原 三保子(第7回花鳥画展) 「夏が降る」、「ミモザ」竹森 裕 (第8回花鳥画展) 「有情」藤田 哲也 (第8回花鳥画展) 「ぬくい日」、「虚空蔵菩薩」森 桃子 (第8回花鳥画展) 「白銀の山」廣瀬 貴洋 (第9回花鳥画展) 「想う」青谷 紀久代(第11回花鳥画展) 「森の話」、「こもれび」藤井 聡子 (第12回花鳥画展) 「たわやか」、「和」、「ほがらか」真鍋 修 (第12回花鳥画展) 「川辺」佐伯 千尋 (第13回花鳥画展) 「あの日・・・」福田 浩之 (第13回花鳥画展) 「March of Branches and Ivy」橋田 純 (第14回花鳥画展) 「宴の朝」小川 咲葉子(第16回花鳥画展) 「春の記憶1」、「春の記憶2」、「やわらかな風」楠瀬 和子 (第16回花鳥画展) 「春を待つ」藤原 玲子 (第17回花鳥画展) 「ユウスゲの咲く刻」小杉 侑未 (第18回花鳥画展) 「春舞」大原 奈穂子(第20回花鳥画展) 「Teatime」、「Library」岸本 志津 (第20回花鳥画展) 「仰ぐ」山口 由紀子(第20回花鳥画展) 「記憶のカケラ1」、「記憶のカケラ2」、「記憶のカケラ3」牟田 芙佐子(第21回花鳥画展) 「鳳凰図」杉山 佳 (第1回松伯日本画展)「椅子と窓」谷野 剛史 (第1回松伯日本画展)「朝の詩」永井 学 (第1回松伯日本画展)「遠きに在りて~豊後の春に」中井 美智子(第23回花鳥画展) 「Love and Peace」、「移ろう季」三好 温人 (第23回花鳥画展) 「闘牛」吉澤 光子 (第23回花鳥画展) 「綯い交ぜ」池庄司 淳 (第3回松伯日本画展)「風化」小田 賢 (第3回松伯日本画展)「湖北」特別展示 上村松園「初春」、上村松篁「鴛鴦」、上村淳之「梅薫る」他≪松伯美術館の公募展について≫松伯美術館の開館(1994年)以来、毎年開催している公募展で、これまで26回開催してきました。2014年度まではテーマを花鳥画に限定し「松伯美術館花鳥画展」として23回開催し、2015年度からはジャンルを限らず広く日本画を対象とした「松伯日本画展」を隔年で交互に開催することとし、これまで3回開催しました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等の諸事情により、2020年度から開催を中止しています。≪松伯美術館の企画展の取組みについて≫今後も松伯美術館は、今回のような現代日本画家の制作を応援し、その作品をご紹介する場としての展覧会開催も企画してまいります。自然との共生の中で日本の風土、日本人の感性によって培われ、描き続けられてきた花鳥画。日本画にしかない花鳥画に深く取り組むことにより、日本画の独自性への理解を深めていただきたいという願いを変わらず発信しつづけます。以 上《参考画像》永井 学「遠きに在りて~豊後の春に」吉澤 光子「綯い交ぜ」青谷 紀久代「こもれび」牟田 芙佐子「鳳凰図」大原 奈穂子「Teatime」中井 美智子「移ろう季」楠瀬 和子「春を待つ」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月20日すみだ北斎美術館(東京・墨田区)は2024年3月19日(火)から5月26日(日)まで企画展「歌舞音曲鑑 北斎と楽しむ江戸の芸能」を開催いたします。(歌舞音曲鑑 よみ:かぶおんぎょくかがみ)企画展「歌舞音曲鑑」WEBバナー北斎が描いた江戸の芸能をモチーフとした作品を紹介する展覧会です。代表作「冨嶽三十六景」シリーズを発表する約50年前、19歳の葛飾北斎は、勝川春章に入門し、浮世絵師としての活動を始めました。デビュー当時に発表した歌舞伎の役者を描いた錦絵は、残っている数が少なく貴重な作品群です。また、北斎は様々な芸能のお披露目会の招待状として作られたという摺物も多く手がけていますが、絵と文字情報がともに完全な形で残されている作品は多くありません。このほか、芸能にまつわる画題としては、さまざまな踊りを描いた作品もあります。雀踊りや悪玉踊りといったユニークな踊りを描いた作品からは、人間の身体の動きを捉える北斎の確かな筆致がうかがえます。当館初展示の作品も多く展観されます。北斎の多様な画業をお楽しみください。■開催概要展覧会名 : 歌舞音曲鑑(かぶおんぎょくかがみ) 北斎と楽しむ江戸の芸能会期 : 2024年3月19日(火)~5月26日(日) ※前後期で一部展示替えを実施前期 3月19日(火)~4月21日(日)後期 4月23日(火)~5月26日(日)休館日 : 毎週月曜日※開館:4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)休館:4月30日(火)、5月7日(火)会場 : すみだ北斎美術館 3階企画展示室開館時間 : 9:30~17:30 (入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館観覧料 : 一般1,000円、高校生・大学生700円、65歳以上700円、中学生300円、障がい者300円、小学生以下無料※全て税込料金ですホームページ: ●観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。●一般以外の料金対象者は年齢等の確認できるものをお持ちください。●障害者手帳をご提示の方は、付添の方1名まで障がい者料金でご覧いただけます。●前売券及び当日観覧券の発売日・販売方法や、各種割引の詳細、団体でのご来館、最新のイベント情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページをご覧ください。■主な出品作品葛飾北斎「浮絵元祖東都歌舞岐大芝居之図」すみだ北斎美術館蔵(前期)・初公開の役者絵葛飾北斎「三代目瀬川菊之丞 白拍子」すみだ北斎美術館蔵(後期)・お披露目会の招待状葛飾北斎「座敷舞踊」すみだ北斎美術館蔵(後期)葛飾北斎『踊独稽古』すみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎「新板浮絵三芝居顔見世大入之図」すみだ北斎美術館蔵(後期)葛飾北斎『東都勝景一覧』下 境町 すみだ北斎美術館蔵(通期)※1※1 半期で同タイトルの作品に展示替えをします。■関連イベント○スライドトーク「歌舞音曲鑑 北斎と楽しむ江戸の芸能」展の見どころ講師 本展担当学芸員日時 2024年4月6日(土)、5月11日(土) 14:00~14:30(開場13:30)会場 MARUGEN100(講座室)定員 40名(13:30から整理券配布)料金 無料(ただし、企画展観覧券か前売券、または年間パスポートが必要です)○江戸文化体験も予定しています。詳細はHPでお知らせいたします。※本プレスリリースの画像は全図でご掲載ください(部分図のみの使用は不可となります)。※本プレスリリースの画像は記事などで本展をご紹介いただける場合に限りご利用いただけます。本展の広報に関わらない出版物や映像への使用・転載、商業利用はできません。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月20日大阪のランドマーク、梅田スカイビル27階にある「絹谷幸二 天空美術館」。名誉館長であり、文化勲章受章画家である絹谷幸二の特別展『Energy -Gods of Nature-エネルギー~自然界の神々~』が12月15日(金)よりスタートする。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報生命の根源である自然界のエネルギー。森羅万象を司り豊饒と災禍をもたらす、この人智を超えた無限のパワーを象徴する神々の姿に迫った絵画には、現代社会が抱える諸相が反映され、人類への警鐘が打ち鳴らされている。本展は、古事記の神話を鮮やかに表現した<万物創世>、戦争や人間の愚かな行いに怒る神々を描いた<祈りの形象>、人智を超えた自然界をとらえた<自然への畏怖>という3章で構成。後期展では、躍動する龍神を描いた7連作をはじめとする作品が追加されるなど展示替えが行われる。前期・後期にわたって、自然への畏怖の念を抱き、一貫して安寧の世を問いかけてきた絹谷幸二のメッセージを存分に体感してほしい。さらに、現代文明への警鐘を込めた「黄金背景富嶽旭日・風神・雷神」、繰り返される戦禍への怒りを描いた「オマージュ『平治物語絵巻』」など絹谷絵画の世界観を、音楽と映像で臨場感たっぷりに表現した3D映像を併設のシアターで上映する。
2023年12月14日あべのハルカス美術館では、日本美術や西洋美術、現代アートなど多彩な展覧会を開催しています。2024年度は4月より「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」、7月より「あべのハルカス美術館開館10周年記念 広重 ー摺の極ー」の開催を予定しております。(既報のとおり。詳細は別紙参照)上記2本の展覧会に続き、新たに2024年度後半に開催する展覧会が決定しましたのでお知らせいたします。「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」会 期 :2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)共 催 :読売テレビ、産経新聞社開 催 趣 旨 :19世紀後半、モネへの酷評に始まるも西洋美術の伝統を覆した印象派。フランスに留学していた画家たちは、革新的な表現手法を持ち帰り各国で独自に展開していきました。本展では、1898年にアメリカ・ボストン近郊に開館して以来、早くから印象派の作品を収集してきたウスター美術館の所蔵品を中心に出品。とくにアメリカにおける印象派の諸相に注目し、その衝撃と影響をたどります。This exhibition was organized by the Worcester Art Museum※上記の画像データは貸出が可能です。ご希望の方はお問合せください。また、事前に原稿の確認が必要になります。(画像の使用は、本展覧会をご紹介いただく媒体に限ります。ご使用後は破棄をお願いします。)※開催1ヶ月前を目処に詳細なプレスリリースを皆様のもとへお送りします。別紙: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月12日京都府立堂本印象美術館(所在地:京都府京都市北区 )は、企画展「若き日のロマン、大正時代の印象さん」、同時開催「第4回京都工芸美術作家展」を、会期:2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)にて開催いたします。チラシ 若き日のロマン、大正時代の印象さんチラシ 第4回京都工芸美術作家展会期 : 2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日 : 月曜日(祝休日の場合は翌平日休館)及び年末年始(12月28日~1月4日)予定を変更する場合がございます。ご来館前に当館ホームページなどで最新情報をご確認ください。 入場料金: 一般510(400)円、高大生400(320)円、小中生200(160)円※( )は20名以上の団体料金※65歳以上の方(要公的証明書)および障害者手帳をご提示の方(介護者1名含む)は無料主催 : 京都府、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)、京都新聞助成 : 一般財団法人地域創造■展覧会概要堂本印象(1891-1975)は、苦労人の画家でした。江戸時代より続く京都の造り酒屋の三男として生まれましたが、京都市立美術工芸学校在学中に家業が傾き、ほどなく父が病で倒れました。そのため、卒業後は、日本画家を養成する上級学校の京都市立絵画専門学校(絵専)への進学を断念し、親と6人の弟妹たちを養うため、龍村平蔵の龍村製織所の図案家となり懸命に働きました。画家への夢をあきらめきれない印象は、仕事の傍ら、欠かすことなく写生に出かけ、絵を描き続けました。大正7年(1918)、龍村平蔵より支援を受け、絵専に入学し、ようやく画家への道を歩み始めます。本展では、画家になる前の若き日の印象が描いた女性像を中心に、大正ロマン漂う世界を紹介します。多感な青年の印象に大きな刺激を与えた大阪、京都の女性たちや街並みをこの機会にお楽しみください。■みどころ(1) 「立志伝中の人」と呼ばれた堂本印象、絵描きになる前の多彩な活動を紹介(「立志伝中の人」とは、苦労を重ねて画家になる志を遂げ、成功した印象のことを画家で友人の板倉星光が評しました)●昼は帯の図案家として活躍堂本印象図案「唐花文金唐革錦」1907年 龍村美術織物蔵(金唐革の趣を織物で表現したもので、16歳の時の図案)●夜は木彫人形の内職堂本印象「羽衣」1914年 京都府立堂本印象美術館蔵(京舞の名手松本佐多をモデルに制作したもの)図案家の給料は親弟妹に自分の生活費は木彫人形の内職で木彫人形は人気を博し、100体以上制作したらしい●個展や出版活動も意欲的に行う堂本印象「いの字絵本」1912年 京都府立堂本印象美術館蔵(竹久夢二などの絵本ブームにのって、印象が手掛けた絵入り和歌・詩集)(2) 印象の大阪時代はまさに青春だった●人情豊かな大阪の街並み●花街の艶やかな女性堂本印象「浪速港涯絵巻」1912年 京都府立堂本印象美術館蔵堂本印象「九軒の女」1912年 京都府立堂本印象美術館蔵(3) 初公開多数!展示会場でお楽しみに!堂本印象「クラスメート」1913年 京都府立堂本印象美術館蔵■出品作品堂本印象「丘上の女達」1912年 京都府立堂本印象美術館蔵堂本印象「おばけ(花街の節分会)」大正初期 個人蔵堂本印象「島原太夫の絵巻」(部分)1920年 京都府立堂本印象美術館蔵■イベント<関連イベント>●講演会(要申込)講師 : 橋爪 節也氏(大阪大学名誉教授)「“心中の都、美しい心中の都”『いの字絵本 恋の都大阪の巻』と堂本印象の青春」日時 : 2024年1月19日(金)11:00~12:30会場 : 京都新聞文化ホール(京都府京都市中京区烏丸通夷川上ル 京都新聞社7階)料金 : 1,000円(展覧会入場券1枚付)問い合わせ: 京都新聞COM事業推進局開発 推進部(TEL:075-255-9757)詳細は当館のホームページでお知らせします。 ●スペシャルギャラリートーク(参加費・申込不要、要入場券)日時:2024年1月27日(土)14:00~場所:2階展示室龍村 育氏(龍村美術織物 代表取締役社長)と担当学芸員が一緒に行います。●ギャラリートーク(参加費・申込不要、要入場券)日時:2024年1月20日(土)14:00~2024年2月10日(土)14:00~場所:2階展示室<同時開催>●第4回京都工芸美術作家展2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)場所 :京都府立堂本印象美術館 新館出品者:伊藤 裕司(漆芸)、今井 政之(陶芸)、中井 貞次(染織)、羽田 登(染織)、村山 明(木工)、森野 泰明(陶芸)主催 :京都府、京都工芸美術作家協会、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)助成 :一般財団法人地域創造■野外イベント●第5回野外いけばな展 私の印象2024 -京都新世代いけばな展関連事業-2024年2月9日(金)~2月12日(月・祝)場所:美術館庭園※9日午前は生け込みの様子をご覧いただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月01日企画展「坂本龍一展(仮)」が、東京都現代美術館にて、2024年12月21日(土)から2025年3月30日(日)まで開催される。坂本龍一、創作の軌跡をたどる坂本龍一は、多彩な表現活動を通して、常に時代の先端を切り拓いてきた音楽家・アーティストだ。1952年に生まれ、78年に『千のナイフ』でソロデビューした坂本は、同年に「イエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra)」に参加。83年の散開後も、映画『戦場のメリークリスマス』や『ラストエンペラー』の音楽を手がけるなど、多方面で活躍している。さらに2000 年代以降は、 さまざまなアーティストとともに空間内で音を立体的に設置する試みを積極的に展開するも、2023年にこの世を去った。企画展「坂本龍一展(仮)」は、坂本による大型インスタレーションを包括的に紹介する、日本初となる最大規模の個展。生前の坂本が本展のために構想した新作に加えて、これまでの代表作を美術館屋内外の空間に展開し、その創作活動の軌跡をたどってゆく。展覧会概要企画展「坂本龍一展(仮)」会期:2024年12月21日(土)〜2025年3月30日(日)会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F・B2F住所:東京都江東区三好4-1-1※詳細については追って告知【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年11月30日特別展「北斎サムライ画伝」が、2023年12月14日(木)から2024年2月25日(日)まで東京のすみだ北斎美術館にて開催される。北斎の“サムライ画”が集結する特別展平安時代末期の平清盛の政権から江戸幕府が倒れるまで、約700年にわたって日本の政権を握っていた“サムライ”。特別展「北斎サムライ画伝」では、浮世絵師の葛飾北斎とその門人による浮世絵作品から、江戸時代の人々が抱いていた侍のイメージにふれることができる。戦乱の世から日常まで展覧会には、戦乱の世の武力の担い手として活躍する姿から、江戸市中を歩く日常の様子まで、さまざまな角度からサムライを捉えた浮世絵が登場。北斎の手による源頼朝の浮世絵や、すみだ北斎美術館で初公開の《美人と弁慶の耳かき》、江戸時代に起こった事件を伝える《仮名手本忠臣蔵 十一段目》といった作品が紹介される。浮世絵と“刀剣そのもの”の見比べもまた会場では、重要文化財《太刀 銘 信房作》をはじめとする刀剣や鑓も展示。描かれたものと実物を見比べて、イメージを膨らませながら北斎の描写力を感じることができる。さらに、北斎が波を描いた代表作《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》と、同じく波の文様を配した《刀 銘 津田越前守助広/延宝九年八月日》など、共通の主題を持つ品々も見どころのひとつだ。【展覧会概要】特別展「北斎サムライ画伝」会期:2023年12月14日(木)~2024年2月25日(日) ※前後期で一部展示替え予定。[前期 12月14日(木)~1月21日(日) / 後期 1月23日(火)~2月25日(日)]会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室、4階企画展示室住所:東京都墨田区亀沢2-7-2開館時間:9:30〜17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜日※開館:1月2日(火)・1月3日(水)・1月8日(月・祝)・2月12日(月)※休館:12月29日(金)~1月1日(月・祝)、1月4日(木)、1月9日(火)、2月13日(火)観覧料:一般 1,200円、高校・大学生 900円、65歳以上 900円、中学生 400円、障がい者 400円、小学生以下無料※観覧日当日に限り、「AURORA(常設展示室)」も観覧可能。※前売券及び当日観覧券の発売日・販売方法や、各種割引の詳細、団体での来館、最新のイベント情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページを要確認。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-6658-8936 (9:30〜17:30 / 休館日のぞく)
2023年11月24日ワタリウム美術館で『梅田哲也展待ってここ好きなとこなんだ』という名の展覧会が開かれる。ワタリウム美術館で初となるパフォーマンス公演のような展覧会となり、会期は1期:12月1日(金)〜2024年1月14日(日)、2期:1月16日(火)〜28日(日)に分かれ、内容が変化する。船で夜の水路を巡る「入船(ニューふね)」など、さまざまな場所でツアー形式の作品を発表して来た梅田哲也。今回は、ワタリウム美術館の建築的な側面に焦点を当て、これまで展示室として使用されていなかった部屋も初めて公開される。これは、ワタリウム美術館を劇場として開催される舞台公演でもある。観客はツアーの進行中にところどころで登場するキャストの言葉に誘導されながら、展示室やバックヤードを巡り、日常の風景が異なって見えるような仕掛けと出合う。ワタリウム美術館のある三角の土地は、1964年の東京オリンピックのために建設された道路が住宅密集地を切り裂いたことから発生し、そこへ和多利一家が引っ越してくることから始まる。1972年、母の志津子が現代アートギャラリー、ギャルリー・ワタリをオープンし、それがワタリウム美術館の前身となる。こうした美術館の建設以前や建物に刻まれた行動の痕跡などを辿りながら、音や光、物体の動きなど、鑑賞する行為と交差していく。ツアーは少人数で行い、時間差で出発し、約50分。見る者も見られる者となるだろう。事前申し込みが必要となるため、詳細をチェックしてから出かけたい。<開催情報>『梅田哲也展wait this is my favorite part待ってここ好きなとこなんだ』会期:<1期>2023年12月1日(金)~2024年1月14日(日) <2期>2024年1月16日(火) ~2024年1月28日(日)会場:ワタリウム美術館+空地時間:13:00~19:00(毎20分ごとにスタート、最終入館は18:00)※所要時間約50分休館日:月曜(1日8日は開館)、12月31日(日)~1月3日(水)料金:一般2,800円、25歳以下/65歳以上は2,000円(要証明書)、ツアー・フリーパス5,000円公式サイト:
2023年11月22日三鷹の森ジブリ美術館の新企画展示となる「君たちはどう生きるか」展の11月18日(土)の開幕に先立ち、メディア内覧会と記者会見が17日(金)に開催され、第一期の「イメージボード編」56点お披露目された。約一年くらい前に今回の企画が動き出したという同展覧会では、およそ7年の歳月を費やして生み出された宮崎駿監督の最新作、『君たちはどう生きるか』の製作過程において描かれた絵を純粋に展示。近年では稀な手描きアニメーション作品である同作の紙と鉛筆から始まる手描きの豊かさと、描くことの力そのものを感じる場を提供することを目指している。第一部「イメージボード編」のイメージボードとは、構想段階に作品のイメージをかため、登場人物や建物、舞台設定などを考えるために描かれるもの。これらの絵は映画の制作期間中、スタジオの壁などに貼り出され、制作スタッフが作品世界を共有するための指針になるものだ。『君たちはどう生きるか』においては、宮崎駿監督が全てを描いており、本展示では、そのイメージボードのほぼ全てを展示するという。そして、ジブリ美術館では、はじめての“普通の美術館”のような展示室となっており、絵や線にじっくり集中して鑑賞を楽しめる空間が特色だ。絵とキャプションのみというシンプルな構成について宮崎吾朗監督は、「まだ解説できないなと。映画は上映中ですし、まだ語れるほど時間が立ってないんです」と説明。「制作に関わった人たち、特に宮崎駿にとっては生々しい記憶として映画があります。その段階で第三者の僕らが何か説明を付けるのは、はばかられる」と理由を解説した。宮崎吾朗また、記者会見で宮崎吾朗監督は、「ちょっと美術館っぽいみたいな話がありましたけど、今回は本当に絵を一点一点見てほしいっていう気持ちが強かった。今までジブリ美術館がやってこなかった絵を額に入れて、一点一点鑑賞してもらうという形式も展示しています」とアピールした。展示は、第一部の「イメージボード編」からはじまり、第二部「レイアウト編」、第三部「背景美術編」と、三期に渡って展示物を入れ替え、公開していく予定だ。「君たちはどう生きるか」展は11月18日(土)より三鷹の森ジブリ美術館にて開催。三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制で、チケットは毎月10日に発売。チケットはローチケWEBサイトで発売中。(C) Museo d'Arte Ghibli(C) 2023 Studio Ghibli(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年11月17日2024年1月5日(金)~3月10日(日)の期間、福岡市美術館にて「永遠の都ローマ展」を開催します。永遠の都ローマの二千年を超える栄えある歴史と文化を築いたカピトリーノの丘に建つカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、約70点の彫刻、絵画、版画等を通じて、「永遠の都」と称されるローマの歴史と芸術を紹介します。特設サイト: 【「永遠の都ローマ展」4つのみどころ】(1)永遠の都、二千年の美をめぐる建国神話から、古代ローマ、ルネサンス、バロック、そして芸術家たちの憧れの地となった17世紀以降の時代まで、「永遠の都」ローマの美の歴史をたどります。(2)必見!カピトリーノ美術館のコレクション世界的に最も歴史の古い美術館の一つであるカピトリーノ美術館のコレクションのなかから選りすぐりの名品をご覧いただけます。(3)頭部だけで約1.8メートル!迫力の巨大彫刻古代ローマ帝国の栄華を象徴する《コンスタンティヌス帝の巨像》の一部を原寸大で複製した作品を展示します。(4)奇跡の初来日!カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》バロックを代表する画家カラヴァッジョによる《洗礼者聖ヨハネ》が福岡に初来日。カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》【「永遠の都ローマ展」展示構成】第1章 ローマ建国神話の創造ローマ建国神話のエピソードの代表格である軍神マルスと巫女レア・シルウィアの子、双子のロムルスとレムスを育てる牝狼の物語を伝える《カピトリーノの牝狼(複製)》を展示します。《カピトリーノの牝狼(複製)》第2章 古代ローマ帝国の栄光歴代ローマ皇帝の肖像や帝国ゆかりの女性たちの肖像を展示。加えて、帝国の栄華を象徴する、《コンスタンティヌス帝の巨像》の一部を原寸大複製で展示します。《コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(複製)》第3章 美術館の誕生からミケランジェロによる広場構想カピトリーノ美術館の起源から16世紀に巨匠ミケランジェロが手がけたカンピドリオ広場建設プロジェクトまでの展開を絵画、版画等を通して紹介します。エティエンヌ・デュペラック《カンピドリオ広場の眺め》第4章 絵画館コレクション膨大なカピトリーノ美術館コレクションより、16世紀から18世紀に活躍した画家たちの作品を中心に紹介します。カラヴァッジョ派の画家(17世紀前半)《メロンをもつ若者(嗅覚の寓意)》第5章 芸術の都ローマヘの憧れ一空想と現実のあわい古代記念碑「トラヤヌス帝記念柱」をモティーフとする版画や模型、ピラネージ、ファン・ヴィッテル、カノーヴァらの名品を紹介します。ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ《古代アッピア街道とアルデアティーナ街道の交差点(『ローマの古代遺跡』第2巻より)》【特集展示 カピトリーノ美術館と日本】1876年に日本初の美術教育機関である工学寮美術校が開設された際、国外からの指導者たちが持ち込んだ石膏像が教材として使用されました。これにはカピトリーノ美術館の石膏像も含まれていました。この特集展示では、カピトリーノ美術館と日本の交流を、様々な展示物を通して紹介します。カンピドリオ広場のカピトリーノ美術館【開催概要】名称 :永遠の都ローマ展会期 :2024年1月5日(金)~3月10日(日)開館時間 :午前9時30分~午後5時30分休館日 :毎週月曜日※1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館1月9日(火)、2月13日(火)は休館観覧料(税込) :一般 1,800円(1,600円)、高大生 1,200円(1,000円)、小中生 600円(400円)※( )は前売・団体料金※未就学児は、観覧無料。※団体料金は20名以上が対象。※学生の方は入場の際、学生証等をご提示ください。※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、障害者手帳アプリ「ミライロID」の提示者とその介護者1名、および特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者は観覧無料チケット取扱:※前売券は展覧会チケットサイトetix( )で。ローソンチケット(Lコード82032)、チケットぴあ(Pコード994-450)、セブンチケット、イープラス、ファミリーマートほか、主要プレイガイドにて好評発売中。主催 : 福岡市美術館、毎日新聞社、NHK福岡放送局、NHKエンタープライズ九州共催 : ローマ市、ローマ市文化政策局、ローマ市文化財監督局後援 : 駐日イタリア大使館、福岡県、福岡県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会助成 : 公益財団法人福岡文化財団協賛 : JR東日本、ダイワ化成、DNP大日本印刷、西日本シティ銀行協力 : ITAエアウェイズ、日本貨物航空、イタリア文化会館・大阪特設サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月10日現代作家による精緻な写実絵画の専門美術館として知られる千葉市のホキ美術館で、2010年の開館時に開始した『私の代表作』展。その第5回展が、11月23日(木・祝)から2024年5月12日(日)まで開催される。『私の代表作』展は、同館の創設者・保木将夫が館の設立にあたり、館の特徴となるものをつくろうと考えて企画したものだ。第1回は、2007年、それぞれの画家自身にとって『私の代表作』となるような100号以上の大作を、自らが考えた自由なテーマで描いてほしいと依頼し、その完成作が2010年、特別な展示室であるギャラリー8に並べられた。以来、3年毎に展示替えが行われるこの展示室は、新たに「代表作」の依頼を受けた参加作家同士が切磋琢磨し合う空間となっているという。今回の出展作家は、野田弘志、青木敏郎、五味文彦、原雅幸、大畑稔浩、小尾修、島村信之、石黒賢一郎、諏訪 敦、塩谷亮、廣戸絵美、藤田貴也、山梨備広、三重野慶の14名。大きな見どころは、ベテランから新人まで、写実絵画の世界で最も輝いている作家たちが3年越しで描き下ろした大作が一堂に並び、初公開されることだ。白い壁の展示室が多いなか、唯一黒い壁、黒い床、黒い天井で内装されたギャラリー8の静謐な空間に、ゆったりと1点ずつ掛けられた作品群は見応えたっぷり。「自身にとっての代表作となるものを」という依頼に果敢に挑戦した画家たちによる渾身の新作に初めて出合えることは、鑑賞者にとっても大きな喜びとなるだろう。これまで4回の開催を重ねてきた『私の代表作』展によって誕生し、同館に収蔵された作品数は50点を超える。同館のコレクションの根幹をなすと同時に、各画家にとってのみならず、写実絵画の世界においても代表作ともなりうるものだ。最新作の14点とともに、歴代の「私の代表作」の一部を他の展示室で目にできるのも、今回の会期中の見どころのひとつとなっている。なお、同展では、作家の生の声による作品解説を聴くことができる。作品横に設置されたQRコードから専用サイトにアクセスする方式の音声ガイドである。スマホとイヤホンを持参して、作家の声にも耳を傾けたい。<開催情報>第5回『私の代表作』展会期:2023年11月23日(木・祝)〜2024年5月12日(日)会場:ホキ美術館 ギャラリー8時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)観覧料:一般1,830円、大高・65歳以上1,320円、中学910円公式サイト:
2023年11月07日三鷹の森ジブリ美術館は、11月6日(月)本日より展示替えのため、長期休館に入った。2001年にオープンした、スタジオジブリ作品の世界観を堪能できる展示やオリジナルアニメの上映などで、多くの人々を魅了する三鷹の森ジブリ美術館。今回、11月6日(月)~17日(金)まで休館したあと、18日(土)より新展示「『君たちはどう生きるか』展」とともに再開となる。およそ7年の歳月を費やして生み出された宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』。展示では、3期にわたり展示物を入れ替えて公開していく。▼三鷹の森ジブリ美術館「君たちはどう生きるか」展<期間>第一部:イメージボード編2023年11月18日(土)~2024年5月(予定)第二部:レイアウト編2024年5月~2024年11月(予定)第三部:背景美術編2024年11月~2025年5月(予定)(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年11月06日卓越した発想力で知られ国内外で愛された画家、安野光雅さん(1926~2020)。その原画を集めた「安野光雅展」が大阪・あべのハルカス美術館で開催中です。安野さんの遊び心がつまった会場の様子を紹介します。安野光雅展 チケット情報【第1章ふしぎの世界】最初に目に入るのは、絵本デビュー作『ふしぎなえ』。のぼってものぼっても元の階に戻ってしまう階段、歩いていたら天地が逆になる迷路。「あれ?」という驚きに満ちた安野ワールドの始まりです。こちらは『ふしぎなさーかす』の最初の絵。真夜中、サーカスの幕が上がりました。最後の絵との違いを確かめてみましょう。うっそうと茂る樹木の様子が描かれた『もりのえほん』。目を凝らして絵を見つめると、だんだん動物たちの形が見えてきます。複製画の撮影スポットも人気です。【第2章科学のおはなし】空想も含め、自分の頭で考えることを大事にした安野さん。『天動説の絵本―てんがうごいていたころのはなし―』は、地球が宇宙の中心と信じられていた時代の人々の考えとその変化が描かれます。紙が茶色く染まり、シワまで付いているのは、古いお話にふさわしく、と考えた安野さんの演出です。【第3章空想と旅の風景】青い服の旅人に導かれ、世界各国を巡る『旅の絵本』シリーズ。本展では『旅の絵本Ⅵデンマーク編』を取り上げます。アンデルセンの故郷や首都コペンハーゲンなど、俯瞰(ふかん)で描かれた美しい風景。よく見ると「人魚姫」や「マッチ売りの少女」など、アンデルセン童話のシーンがちりばめられているのに気づきます。旅人がどこにいるかも探してみてください。【第4章物語の世界】中国の古典に題材を取った『繪本三國志』。4年をかけ1万kmを旅した中国取材をもとにした壮大な歴史絵巻です。安野さんのこだわりで、現地の画材や土も使って描かれました。絵に押された、個性あふれる落款には、安野さんの思いも隠れています。【第5章懐かしの風景】故郷・津和野で過ごした頃の遊びや生活を描いた『昔の子どもたち』は、津和野弁でつづられたユーモアあふれる文章も魅力です。恩師・藤本先生の注意書き(赤字)は、なんと、先生のふりをした安野さんの「ごっこ遊び」とか。絵を追うほどに、そして、見つめれば見つめるほど発見がある安野さんの原画。お子さまはもちろん、かつて子どもだった大人の方も楽しめます。会場で自分なりの「安野さん」を見つけてみませんか。
2023年10月27日芸術の秋到来!京都市京セラ美術館 新館 東山キューブでは、2023年10月20日(金)から『MUCA(ムカ)展 ICON of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』が開催中。会場入口ドイツ・ミュンヘンの美術館 Museum of Urban and Contemporary Art (MUCA)のアーバン・アートと現代美術のコレクションによる展覧会の内覧会をレポートする。MUCA外観 Photo by © MUCA / wunderland media「MUCA」は、20世紀から21世紀にかけて、世界各地の都市を舞台に発表してきたアーバン・アートの作品を、25年以上かけて収集してきた。同展では、その貴重なコレクションの中から約70点を紹介する。展示会場風景会場に入ると、まずは世界的に活躍する、正体不明のアーティスト、バンクシーの空間が。「あ!知ってる!」と思う作品もある。例えばこの作品。バンクシー《少女と風船》2004年|BANKSY, Girl With Balloon, 2004Photo by © MUCA / wunderland mediaオークションで、高値で取り引きされた直後に、作品の額にあったシュレッダーで切断された、という衝撃のてん末を覚えている方も多いだろう。他にもバンクシーの展示室には、日本初上陸の大型彫刻作品も置かれている。展示会場風景カラーブロックやパターンを組み合わせて、ポップな感覚がユニークなバリー・マッギー、同展覧会で唯一の女性アーティストであるSWOON(スウーン)、新聞やチラシを使って、政治的な批評をテーマにするシェパード・フェアリーらの作品が並ぶ。展示会場風景彼らの作品を見ていると、私たちが生きている現代社会にメスを入れられているような感覚になるだろう。展示会場風景作品のユニークな技法も、本展覧会の見どころのひとつ。展示会場風景VHILS(ヴィルズ)は、石膏ボードやドアといった素材を使って、ビジュアルを生み出す。また、ルービックキューブを組み合わせたINVADER(インベーダー)のモザイク・アートも、食い入るように見てしまう。展示会場風景他にも、日本でもよく展覧会をしているJR(ジェイアール)、ストリート・アートの先駆者であるリチャード・ハンブルトン、愛らしい作風が目を引くオス・ジェメオスの作品を見ることができる。展示会場風景そして展示室のファイナルは、KAWS(カウズ)。展示会場風景KAWSの「コンパニオン」は、バツ印の目が特徴的なキャラクターシリーズ。バリエーションのある「コンパニオン」の展示は、アートと商業の境界線を考えるきっかけにもなる。内覧会の挨拶で、MUCA館長 クリスチャン・ウッツ氏が「アーバン・アートは、ストリートにあるだけではない。皮肉や風刺、戦争や差別といった社会的メッセージが込められた現代美術であるアーバン・アートをもっと知ってもらいたい」と述べていた。そう、もはや現代美術は、カワイイとか、分かりやすいとか、感覚に訴えるものだけではない。私たちが生きる現代社会について想像したり、考えさせられるきっかけなのだ。とはいえ、展示空間に広がる多種多様な作品は、とても魅力的。展示室を行ったり来たりしながら、同時代のアートを楽しもう!取材・文:藤田千彩<開催情報>『MUCA展 ICON of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』会期:2023年10月20日(金)~2024年1月8日(月・祝)会場:京都市京セラ美術館公式サイト:
2023年10月25日