トヨタ自動車とマツダは5月13日、環境技術、先進安全技術といった分野をはじめとする業務提携に向け基本合意したと発表した。今後、検討委員会を立ち上げ具体的な内容の合意を目指していく。両社はこれまでもトヨタのハイブリッドシステム技術のライセンス供与や、マツダのメキシコ工場におけるトヨタの小型車生産などで業務提携を行ってきた。トヨタの豊田章男 社長は「マツダは、『SKYACTIV技術』『魂動デザイン』など、基本にこだわったクルマづくりを進めるとともに、次代を担うクルマ・技術に挑戦し続けておられるクルマ会社と思っています。私たちのめざす『もっといいクルマづくり』を実践されている会社であり、志を同じくする企業同士で新しい『クルマの魅力向上』に取り組めるという期待感で一杯です」とのコメントを発表した。一方、マツダの小飼雅道 社長は「トヨタは、地球環境保全、モノづくりの将来に責任を果たされようとする強い意志を持たれた企業です。また、『もっといいクルマづくり』という目標に向け、さらなる革新をされようとする真摯な姿勢に尊敬の念を抱いております」とした。
2015年05月14日マツダは4月23日、「マツダ デミオ」に、2つの特別仕様車「Mid Century」「Urban Stylish Mode」を設定し、同日より発売すると発表した。まず、「Mid Century」は、「デミオ」の「13S L Package」および「XD Touring L Package」をベースにしている。専用インテリアとして、センター部分に特徴的なエンボス加工を施した真っ赤なシートや、樹脂素材の存在感を強調したインテリアパーツ、赤、白、黒の特徴的な色づかいなどを採用し、1950年代のモダンファニチャーの世界とスポーティーさを融合させたインテリアデザインを表現した。ボディカラーは、「ソウルレッドプレミアムメタリック」「ジェットブラックマイカ」「スノーフレイクホワイトパールマイカ」の3色が設定された。一方の「Urban Stylish Mode」は、「デミオ」の「13S」および「XD」をベースに、ピンクのストライプを使いつつ、ピアノブラック、オフホワイト、シルバーで引締め、柔らかさとシックさを融合させた専用インテリアに、高光沢カラー樹脂素材を使用した加飾パネルなど、スタイリッシュな大人の女性をイメージしたモデルとなっている。自車の側方・後側方から接近する車両を検知する「ブラインド・スポット・モニタリング」、後退時に接近する車両を検知して警告する「リア・クロス・トラフィック・アラート」も特別装備している。 ボディカラーは「スモーキーローズマイカ」「チタニウムフラッシュマイカ」「メテオグレーマイカ」など計5色が設定された。
2015年04月24日マツダは4月14日からイタリアのミラノで開催するイベント「Mazda Design クルマはアート」に先立って、独自にデザインした自転車「Bike by KODO concept(バイク・バイ・コドーコンセプト)」を初公開した。マツダはクルマのデザインにおいて、動き・躍動感の表現に一貫して注力し、近年は「魂動(こどう)-Soul of Motion」というデザインテーマのもと、野生の生き物のように生命力に満ちた力強い動きをクルマのデザインで表現をしてきた。今回の「Mazda Design クルマはアート」においては、研ぎ澄まされた品格である「凛(りん)」、人の情念に訴えかける「艶(えん)」という日本の美意識に根ざした感性に着目し、その表現を試みることにより、動きの表現のさらなる進化を図っている。イベントに先駆けて公開された「Bike by KODO concept」は、自転車本来の美しさを追求したトラックレーサー。パーツ点数を極力抑えたシンプルな構造をベースに、1枚の鉄板からたたき出し丁寧に成形したフレーム、「マツダ ロードスター(海外名: MX-5)」と同じ意匠の赤色ステッチを施した手縫いの黒革サドルを採用。「ロードスター」のスタイリングを想起させる躍動感・艶やかさを表現した。
2015年04月14日マツダは4月14日、イタリアのミラノで開催される「Mazda Design クルマはアート」に先立ち、独自デザインの自転車「Bike by KODO concept」やソファ「Sofa by KODO concept」などの作品を公開した。「Bike by KODO concept」は、自転車本来の美しさを追求した作品。パーツ数を極力抑えたシンプルな構造をベースに、1枚の鉄板からたたき出し丁寧に成形したフレーム、「マツダ ロードスター(海外名:MX-5)」と同じ意匠の赤色ステッチを施した手縫いの黒革サドルを採用した。「Sofa by KODO concept」は、マツダのデザイナーとイタリアの家具職人の共同作業により生まれた作品。マツダデザインと、伝統に裏打ちされたイタリアのクラフトマンシップを融合し、マツダ車に共通する力強いスタンスを表現しながら、「マツダ CX-3」に特長的な研ぎ澄まされた造形をもつソファとなっている。同社は「世界の優れたデザインが集まるミラノにおいて、私たちのデザイン領域における新たな取り組みを紹介させていただくことは、マツダデザインの存在感を高めるとともに、マツダブランドの強化につながると考えています」とコメントしている。
2015年04月14日マツダは26日、同社初のクリーンディーゼルエンジン専用車(国内のみ)として2月27日に発売を開始した新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」の累計受注台数が、3月23日時点で1万76台になったと発表した。新型CX-3は、「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動 -Soul of Motion」を全面的に採用した新世代商品の第5弾となるモデル。上質かつスタイリッシュなデザイン、あらゆる場面での使いやすさを追求したサイズとパッケージング、運転が楽しいと感じられる走行性能を併せ持つ。グレード別の受注構成比は、「XD Touring L Package」が21%、「XD Touring」が63%、「XD」が16%。ボディカラー別では、「ソウルレッドプレミアムメタリック」が19%、新色の「セラミックメタリック」が44%となっている。またディーゼルノック音を低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」と、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」がセットとなるメーカーセットオプション「イノベーションパッケージ」は、注文した人の13%が選択している。購入層は20代から50代以上まで男女幅広く、買い物やアウトドア、旅行など様々なシーンで利用されているとのこと。購入者からは、「デザインが秀逸で一目ぼれした」「操る楽しさ、運転の楽しさを感じることができ、長く付き合っていける」「ロングドライブに行きたくなる」「乗っていてわくわくする車」「気分が明るくなる」などの声が寄せられたという。
2015年03月26日マツダは20日正午より、販売店で新型「ロードスター」の先行商談をするための予約受付を、同車のプレサイトにて開始した。国内での販売開始は、2015年6月頃を予定。4代目となる「ロードスター」は、「軽快感」「手の内 / 意のまま感」「開放感」を追求。人馬一体の楽しさを進化させるために100kg以上の大幅な軽量化を行い、機種名「S」で990kgの車両重量を実現している。ボディカラーは、「ソウルレッドプレミアムメタリック」「セラミックメタリック」など全7色を採用し、価格は249万4,800円~314万2,800円(税込)。今回開始されたプレサイトでの先行商談の予約受付期間は、20日正午から30日正午まで。予約を行って4月4日~12日の期間中に成約すると、正式発売後に優先的に納車されることになる。なお、予約が行えるのは、PCからプレサイトへアクセスした場合のみ。
2015年03月20日マツダは18日、イタリアのミラノにおいて4月14日~19日の期間で開催される『ミラノデザインウィーク2015』に出展し、ミラノ市内のブレラ地区において独自デザインのアートワークを展示する『Mazda Design クルマはアート』を開催すると発表した。同社デザイナーは、「クルマはアート」というスローガンのもと、人の心を動かすクルマのデザインに日々挑戦しており、動きのある造形や光のうつろい等による生命感の表現を進化させるため、クルマ以外の作品創作も行って技術や表現力の研鑽を行っている。今回の『Mazda Design クルマはアート』は、こうした過程で生まれたアートワークを展示するととも、進化したデザイン表現を適用したコンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」や、2人乗り小型オープンスポーツカー「ロードスター」といった最新モデルの展示を行う。同社は2013年に「ミラノデザインウィーク」に初出展。2回目の出展となる今回は、『Mazda Design クルマはアート』を通じて、同社のデザイン領域における取り組みを、世界有数のデザインイベントにおいて紹介するとしている。
2015年03月18日マツダは5日、新型「ロードスター」先行商談の予約を、3月20日正午から3月30日正午までの期間にWebサイト「新型マツダ ロードスタープレサイト」にて受け付けると発表した。これは、通常の販売店店頭で行われる予約受付け(4月13日以降)に先駆けての実施となる。この先行商談は、2014年9月4日に同車のデザインを公開して以来、予約についての問い合わせが多数あったことから、その要望にいち早く応えるために実施されるもの。同サイトで先行商談の予約を行った場合は、着順に4月4日から4月12日までの販売店店頭における先行商談が案内され、先行商談期間中に販売店店頭での予約注文が成立した順番によって生産された車両の納車が行われる。
2015年02月05日三菱化学は1月27日、マツダと共同で、自動車の外装意匠部品にも無塗装で使用可能なバイオエンプラ「DURABIO」の新グレードを開発したと発表した。「DURABIO」は、再生可能な植物由来のイソソルバイドが原料のバイオエンプラで、耐衝撃性、耐熱性、耐候性などにおいて、一般的なエンプラより優れた性能を有している。また、発色性が良く、透明度も高いので、顔料を配合するだけで、つややかな光沢のある表面を作ることができる。さらに、表面が堅くて丈夫なので、擦り傷が付きにくい。このため、塗装工程が不要になり、塗料から出るVOC(揮発性有機化合物)排出をなくすことも可能という。今回、マツダが自動車内外装意匠部品への適用に向けた加工技術の最適化を主導して実施し、三菱化学が「DURABIO」の材料特性の最適化を主導して実施することで、自動車の内装意匠部品に加え、外装意匠部品にも使用できるグレードの開発に成功した。これにより、従来の塗装にはなかった新たな質感を実現したとしている。なお、新グレードは、2015年にマツダから発売予定の新型「マツダロードスター」の内装意匠部品として採用され、その後順次、量産車の外装意匠部品にも展開される予定。
2015年01月28日マツダは19日、同社のフラッグシップモデル「アテンザ(海外名 : Mazda6)」の世界累計生産台数が、2014年11月末までに300万台に達したと発表した。これは、2002年2月に防府第2工場(山口県防府市)で初代モデルの生産を開始して以来、約12年9カ月での達成となり、「アクセラ(海外名 : Mazda3)」に続いて2番目に早い記録とのこと。アテンザは現在、防府工場と中国の「一汽乗用車有限公司」(FCC)で生産しているほか、ロシアの「マツダソラーズマヌファクトゥリングルース」とベトナムの「ヴィナマツダCo.,LTD」でも現地組立を行っている。現行のアテンザは、2012年にフルモデルチェンジした3代目で、SKYACTIV技術とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用した新世代商品の第2弾。日本で「2014年次RJCカーオブザイヤー」を受賞したほか、「2013ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」の最終選考にノミネートされるなど、これまでに全世界で40以上の賞を受賞しており、グローバルに高い評価を得ている。2015年1月には、アテンザの改良モデルを米国や日本をはじめグローバルに順次導入していく予定だ。同改良モデルは、より洗練されたデザイン表現、上質さと快適性を高めたダイナミック性能、カーコネクティビティシステム「Mazda Connect(マツダ コネクト)」や先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」など、同社最新の技術や思想を反映したモデルとなっている。
2014年12月19日マツダはこのほど、警察用パトロールカーとして架装した「CX-5」を、広島県警察本部交通部高速道路交通警察隊(広島県警高速隊)に2台提供したと発表した。今回の車両提供は、2014年度末に予定されている中国横断自動車道尾道松江線の全線開通など、年々高速道路が延伸する中で、冬期の厳しい気象環境下での高速道路における交通警察活動用のモニター車両として提供したもの。シビアコンディション下でのクルマの走行性能をモニタリングすることで、より安全で耐久性のあるクルマづくりに役立てていきたいとしている。提供される「CX-5」は、厳しい使用環境を踏まえ、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」と4輪駆動(4WD)システムを搭載したモデルに。「SKYACTIV-D 2.2」は低速から高速までのスムーズなレスポンスと力強い走りに加え、JC08モードで18.0km/リットル(4WD車)の燃費性能や、ポスト新長期規制に適合した環境性能を実現しており、高速道路における長距離走行に適している。「CX-5」の4WDシステムは、ドライバーには感じ取れないほどわずかなタイヤスリップなどをリアルタイムにモニターし、その変化に応じてクルマ自身が前後輪の駆動力配分を積極的に自動コントロールする機能を搭載。冬期の厳しい気象環境下においても、安定した走りを保つことができるという。
2014年11月30日マツダは28日、小型・中型トラック「タイタン」の一部商品改良を行って発売した。今回の一部商品改良では、エンジン本体の改良や補機類の刷新といった商用車における新技術の採用によって重量車モード燃費を向上し、全車が「平成27年度燃費基準達成」と「低排出ガス車」の認定を受けている。主要モデル(平ボディのエコストップ付車)においては、新アイドリングストップ&スタートシステム「ecostop(エコストップ)」を標準装備することで、「平成27年度燃費基準+10%」を達成し、エコカー減税(自動車取得税および自動車重量税の免税)の対象となった。その他には、ディーゼルMT車に積載状態や道路勾配を判別して自動的に馬力制御や加速度制御を行う「ECONOモード」を追加、可変容量パワーステアリングポンプの採用や6速トランスミッションギヤ比の見直しによる燃費の向上、ラジエーターグリルの刷新、インテリアのシートデザイン変更が行われている。タイタン代表車型(DX 2WD 最大積載量2.0t)の価格は、429万1,920円~447万2,280円(東京地区の一例、いずれも税込)。
2014年11月28日マツダはロサンゼルスオートショーにて、新型クロスオーバーSUV「CX-3」のほか、新型「MX-5」(日本名「ロードスター」)や、「Mazda6」(日本名「アテンザ」)と「CX-5」の改良モデルを公開している。新型「MX-5」は、軽量化と環境・安全性能を高次元で両立する「SKYACTIV技術」と、強い生命感を持つデザインを創造する「魂動(こどう)デザイン」を採用した2人乗り小型オープンスポーツカー。縦置きして専用チューニングを施した1.5リットルまたは2.0リットルの「SKYACTIV-G」ガソリンエンジンを、市場ごとに適切なラインアップで展開するという。北米仕様車では、「SKYACTIV-G 2.0リットル 直噴ガソリンエンジン」を搭載。なお、日本仕様車のエンジンは「SKYACTIV-G 1.5リットル 直噴ガソリンエンジン」とされている。「Mazda6」「CX-5」改良モデルでは、より洗練されたデザイン表現、上質さと快適性を高めたダイナミック性能、カーコネクティビティシステム「Mazda Connect」や先進安全技術「i-ACTIVSENSE」の採用など、深化・熟成を図った。マツダ車で初めて、夜間走行におけるドライバーの認知支援を強化する新世代ヘッドランプ「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」も採用するという。同社代表取締役社長兼CEO、小飼雅道氏は、「マツダブランドを象徴する『MX-5』、マツダ最新の技術と思想を反映した『Mazda6』『CX-5』改良モデル、そして成長著しいコンパクトSUVセグメントに投入する『CX-3』と、より多くのお客様のニーズに対応するラインアップとしました。今後も新世代商品をさらに進化させ、お客様の人生をより豊かにし、長く続く強い絆を築いていきたい」とコメント。ロサンゼルスオートショーの一般公開は11月30日までとされている。
2014年11月23日マツダは28日から開催される「タイ国際モーターエキスポ2014」にて、新型「Mazda2」(日本名「デミオ」)のセダンを世界初公開する。新型「Mazda2」は、「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)」を採用した、マツダの新世代商品の第4弾。新世代商品で培ってきた思想や技術をコンパクトなボディに凝縮し、先進のカーコネクティビティシステム「Mazda Connect(マツダコネクト)」も搭載されている。今回発表された新型「Mazda2」セダンは、端正なプロポーションと力強いスタイリング、上質かつスポーティなインテリア空間、優れた走りと環境安全性能を高次元で実現するコンパクトセダンとされている。「タイ国際モーターエキスポ2014」では、新型「Mazda2」ハッチバックのタイにおける一般初公開も予定されており、いずれも新開発の小排気量クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載。タイにおける新型「Mazda2」の販売開始時期は2015年初頭を予定しているという。
2014年11月22日マツダのフラッグシップモデル「アテンザ」とSUV「CX-5」が大幅に改良され、2015年1月7日から販売される。今回の改良では、両車種ともに同社最新のクルマづくりの考え方・技術を反映させ、インテリアやエクステリア、機能性、乗り心地、安全性などの熟成と深化を図っている。両車種共通の改良点は、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」の中でもドライバーの認知支援を強化し、新世代ヘッドライトシステム「アダプティブ LED ヘッドライト(ALH)」の採用、「リア・ビークル・モニタリングシステム(RVM)」の検知範囲拡大などを実施。その他、質感高い乗り心地の実現、車内に伝わる騒音の軽減、フィット感とホールド性に優れたシートの採用、ガソリン車に走行モードが切替え可能な「ドライブセレクション」の採用などが行われている。「アテンザ」では、フロントフェイスのフィンデザインとシグネチャーウィングのデザイン変更、リアコンビネーションランプへのLED発光シグネチャーの採用、フロントへのLEDシグネチャーウィングの採用、インストルメントパネルやセンターコンソール造形の大胆な変更なども行われている。価格は276万4,800~396万9,000円(税込)。「CX-5」では、フロントグリルにグレーメタリックで塗装した水平基調のフィンを採用したほか、LEDヘッドランプとLEDリアコンビネーションランプの内部造形一新、ユニット内へのシグネチャーLEDランプの採用、電動パーキングブレーキ(EPB)の全車標準装備、内装への金属調加飾の採用、カーコネクティビティシステム「MAZDA CONNECT(マツダ コネクト)」の採用、各種収納スペースの容量拡大などが行われた。価格は244万6,200~348万8,400円(税込)となる。
2014年11月20日マツダは19日、新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」を世界初公開した。「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動(こどう) - Soul of Motion」を全面的に採用したマツダの新世代商品第5弾となる。「CX-3」は、上質かつ洗練されたデザインと使いやすさを追求したパッケージングに、マツダが一貫して追求する意のままの走りなど、人がクルマに求める本質的な価値を高次元で融合させたという新型コンパクトクロスオーバーSUV。パワートレインは「SKYACTIV-D 1.5」「SKYACTIV-G 2.0」を市場ごとに適切なラインアップで展開するとともに、新世代AWDシステムを採用し、力強くリニアな走行パフォーマンスと優れた環境性能を実現。カーコネクティビティシステム「Mazda Connect(マツダ コネクト)」、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」などの最新装備も幅広く搭載する。同車は11月21~30日に開催される「ロサンゼルスオートショー」に出品。2015年春以降、日本から順次グローバルに導入を開始する予定とされている。
2014年11月19日マツダはこのほど、軽自動車「フレアワゴン」がベースのスロープ式車いす移動車を一部改良し、全国のマツダ系、マツダアンフィニ系、マツダオートザム系販売店を通じて発売すると発表した。今回の改良では、ベース車の装備を見直し、安全性能を強化するとともに、リーズナブルな価格設定とした。安全性能面では、レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム、横滑り防止機構)、TCS(トラクション・コントロール・システム)を新たに標準装備としている。「フレアワゴン車いす移動車」はベース車同様の室内の広さ、使い勝手の良さを生かしながら、ゆったりとした車いすスペースを実現したモデル。ワンアクションで簡単に開閉できるテールゲート一体型スロープを採用し、スムーズに昇降の準備ができる。段差のない1枚スロープにより、車いすで乗降する際の振動も軽減している。車いすでの乗降りをアシストする電動ウインチと、ワイヤレスリモコンを全車に標準装備している。価格は、リアシートなし仕様が146万5,000円、リアシート付き仕様が150万円(ともに税込)。ボディカラーはシルキーシルバーメタリック、ポール・ホワイトの2色が用意されている。
2014年11月14日2014年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)の特別賞が4日に発表され、マツダ「デミオ」とダイハツ「コペン」がグッドデザイン金賞を受賞した。グッドデザイン賞は1957年に創設された日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。2014年度の特別賞は、「グッドデザイン・ベスト100」の中からグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)をはじめ、グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)、グッドデザイン・未来づくりデザイン賞(経済産業省商務情報政策局長賞)などが贈られた。マツダ「デミオ」は、新世代技術「SKYACTIV技術」と新デザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」を全面的に採用した新世代商品の第4弾。国産コンパクトカーの常識を打ち破るデザインとテクノロジーをリーズナブルな価格で実現したことが評価され、「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞した。グッドデザイン金賞の受賞に際し、「疾走する猛獣を思わせる緊張感あふれる面の張り、スピード感あふれる線の動きは、5ナンバー枠内で構築したとは思えぬほど躍動的」「インテリアはクラスの水準を抜く質感の高さもさることながら、前輪の位置を従来より前に出すことで、サイズを忘れさせる自然な運転姿勢を実現。自動車の根源的な喜びを五感で堪能できる」と、審査委員も「デミオ」を評価している。今年6月に発表されたダイハツ「コペン」は、新骨格構造「D-Frame」や、内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」の採用により、「感動の走行性能」を提供し、「自分らしさを表現できるクルマ」に。「スポーツカーにふさわしい走行性能の高さと彫りの深い大胆な造形を両立。外板は着せ替え可能となり、ユーザーが自分好みのボディを選択することで個性を表現するという、新しい自動車との付き合い方を提案している」と審査委員から評価された。ダイハツは昨年度の「タント」に続き、2年連続のグッドデザイン金賞受賞となった。
2014年11月05日マツダは30日、「アクセラ」のハイブリッド車に一部改良を実施し、11月20日に発売すると発表した。今回の改良では、アクセラのハイブリッド車全機種に、低速走行時の衝突被害をブレーキの自動制御で回避または軽減する「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」&AT誤発進抑制制御を標準装備化。ハイブリッド車の最上級機種「HYBRID-S L Package」には、夜間の前方視界確保をサポートする「ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)」と、車線逸脱の危険をドライバーに警告する「車線逸脱警報システム(LDWS)」を標準装備化し、「HYBRID-S」では同装備をメーカーセットオプションとして新設している。「HYBRID-C」においては、「自動防眩ルームミラー」および「クルーズコントロール」を標準装備化とした。また、これまでハイブリッド車では選択できなかった18インチタイヤ&アルミホイールを「HYBRID-S L Package」に標準装備化、「HYBRID-S」にメーカーセットオプションとして新設。ハイブリッド車でもアクセラらしい外観デザインの躍動感を高めるとともに、操縦安定性を向上させている。アクセラのハイブリッド車の価格は、247万3,200円~281万3,400円(いずれも税込)。
2014年10月30日マツダは30日、予約販売を9月11日に開始した新型「デミオ」の累計受注台数が、10月26日時点で1万9,233台(月間販売計画台数は5,000台)になったと発表した。発売日はガソリン車(2WD)が9月26日、ディーゼル車(2WD)が10月23日で、4WD車は12月からの発売を予定。新型デミオは、「CX-5」「アテンザ」「アクセラ」に続く、マツダの新世代技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」と新デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面採用した新世代商品の第4弾となるコンパクトカー。同社の発表によると、新型デミオの購入者からは「コンパクトカーの常識を破る心に訴えかける本物の質感を感じる」「美しい魂動デザインが際立った存在感を放っている」「ドライバーの視点で造られたシートやペダル配置による理想的なドライビングポジションに感動した」「長距離ドライブが楽しみになる静粛性と上質な内装だ」などの声が届いているとのこと。エンジン別の受注台数構成比は、ガソリン車が37%、ディーゼル車が63%。ボディカラーは「魂動」デザインを表現した「ソウルレッドプレミアムメタリック」が28%で、インテリアはオフホワイトレザーを使用した仕様の内装が22%を占めている。
2014年10月30日マツダは28日、新型コンパクトクロスオーバーSUVの車名を「マツダ CX-3」とし、11月18~30日の期間で開催(一般公開は11月21日から)されるロサンゼルスオートショーで世界初公開すると発表した。「CX-3」は、同社の新世代技術「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動(こどう) - Soul of Motion」を全面的に採用した、新世代商品の第5弾となる新型車。洗練された美しいデザインを追求する中で、「魂動」のDNAである生命感の表現を、よりシャープでスピード感を高めた造形へと進化させたとのこと。同ショーでは、2人乗り小型オープンスポーツカーの新型「ロードスター(MX-5)」も参考出品。「ロードスター」用に縦置きして専用チューニングを施した1.5リットルおよび2.0リットルの「SKYACTIV-G」ガソリンエンジンを、市場ごとに適切なラインアップで展開する予定で、北米仕様車には「SKYACTIV-G 2.0」ガソリンエンジンを搭載するという。その他にも、世界初公開となる市販予定車「アテンザ(Mazda6)」改良モデルや「CX-5」改良モデルなども出品される。
2014年10月28日東京ミッドタウン(東京・六本木)で開催中のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」にマツダが出展し、キャノピー・スクエアに2台の新型「デミオ」(ディーゼルエンジン搭載車)をはじめとしたデザイン展示を行っている。マツダの展示ブースは、「Mazda Design Atelier」の名称で、中央にクレイモデルを展示している。クレイモデルとは自動車などの立体イメージを作るため、特殊な粘土を使用して作られる模型のこと。職人がクレイを削るための道具も展示されており、使用する自作の鉄板には職人の名前が削られているものも。マツダの「魂動」デザインを感じさせる、金属で作られたオブジェも展示。ステアリングホイールなどに使用するレザーのステッチ見本なども見ることができる。○サイズ以上の存在感を放つ新型「デミオ」「CX-5」「アテンザ」「アクセラ」と続く、マツダの「魂動」デザイン。その集大成的存在として会場に展示されているのが、「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞でも話題となった新型「デミオ」だ。ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載した「XD Touring」「XD Touring L Package」が用意されており、誰でも気軽に触れたり、座席に座ったりすることができる。2台の「デミオ」は東京ミッドタウンの中にあっても、サイズ以上の存在感を放っている。白いボディカラーの「XD Touring」はシックな黒い内装で精悍なイメージ。シートや助手席側ダッシュボードの赤いラインが印象的だ。こちらは6AT仕様となっている。赤い「XD Touring L Package」は、室内をアップグレードしたレザーシートモデル。イタリア車やフランス車の高級モデルを想起させるオフホワイトのレザーシートが印象的だ。こちらはディーゼル×6MTという、「デミオ」のラインナップの中でも最も特徴的な仕様となっている。実際に試乗することができないものの、座っただけで体感できるのがシートポジション。マツダは「CX-5」以来、シートに座ったときにステアリングがきちんと真ん中に来るようにセッティングしているという。当たり前のようなことだが、これができていない現行モデルは案外少なくない。新型「デミオ」は操作のしやすいオルガン式アクセルペダルを採用しているが、これもより外側へ配置。自然なポジションを取りやすくしている。そのため、タイヤハウスが前方に移動し、全長やホイールベースが伸びているが、それでも適正なポジショニングを優先させていることが、実際に座ってみることでわかるだろう。「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」のマツダデザイン展示は26日まで。25・26日にはクレイオブジェ製作の実演会・体験会(13時・15時からの1日2回)も開催予定だ。
2014年10月24日マツダは東京ミッドタウン(東京・六本木)で開催中のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」に出展し、2台の新型「デミオ」を展示している。「SKYACTIV技術」と新デザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」を全面的に採用した新型「デミオ」は、国産コンパクトカーのクラス概念を打破するデザインとテクノロジーをリーズナブルな価格(ガソリン車135万~191万1,600円、ディーゼル車178万2,000~219万2,400円)で実現し、各方面から高い評価を得ている。「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したほか、今年度の「グッドデザイン・ベスト100」にも選出された。「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」は、「デザインのスイッチ」をテーマに、デザインの現在(いま)を発信する大型イベント。マツダのブースは、「Mazda Design Atelier」の名称で東京ミッドタウンのキャノピー・スクエアに設置され、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載した2台の新型「デミオ」が展示された。「魂動」デザインにちなんだ展示もあり、マツダのデザイン哲学を体感できるブースとなっている。「Mazda Design Atelier」は10月26日まで出展。期間中の10月18・19・25・26日には、マツダのクレイモデラーによるクレイオブジェ(クルマのデザインなど工業製品の試作用の粘土で製作したオブジェ)製作の実演会・体験会も実施される(各日13時・15時からの2回開催)。カーデザインの開発過程を実際に見て体験してもらうべく、クレイオブジェの製作作業を実演し、来場者も製作の一端を体験できる機会を提供するという。なお、新型「デミオ」のディーゼルエンジン搭載車については、2WD車が10月23日に発売され、4WD車は12月から販売開始予定とされている。ガソリン車は2WD車が現在販売中で、4WD車は12月から販売開始される予定だ。
2014年10月18日マツダは15日、新型「デミオ」のディーゼルエンジン搭載車を、17日から東京ミッドタウンで行われるデザインイベント『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014』に出展するとともに、クレイモデル造形体験会を実施すると発表した。『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』は、東京都港区赤坂の旧防衛庁跡地再開発で誕生した複合施設「東京ミッドタウン」で、2007年より毎年開催しているデザインイベント。デザインに深い関心のある人から、初めてデザインのイベントに参加する人まで、幅広い層が楽しめる数々の展示・講習会・体験コーナーなどが用意されている。開催期間は、10月17日から11月3日。マツダは17日から26日の期間、東京ミッドタウン内の屋外型エンターテイメントスペース「キャノピー・スクエア」に展示ブースを設置。新型「デミオ XD Touring」や「デミオ XD Touring L Package」を展示して、同社のデザイン哲学を体感できる場にするとのこと。また、期間中4日間に、同社のクレイモデラーがクレイオブジェの製作作業を実演。クレイオブジェは、工業製品の試作用として粘土で製作するオブジェで、来場者もクレイオブジェ製作の一端を体験することができる。
2014年10月15日マツダは13日、新型「デミオ」の「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」受賞を報告した。マツダ車の同賞受賞は、2012年の「CX-5」以来、2年ぶり5回目とのこと。今回の受賞を受け、マツダ代表取締役社長兼CEO、小飼雅道氏は、「このような名誉ある賞を受賞できたことを心から光栄に思うとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。この賞を励みに、マツダは今後も人生を輝かせることのできるクルマづくりを追求し、お客さまに選ばれ続けるオンリーワンのブランドをめざしていきます」とコメントしている。新型「デミオ」は、「CX-5」「アテンザ」「アクセラ」に続く、「SKYACTIV技術」と新デザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」を全面的に採用した新世代商品の第4弾。「クラス概念を打ち破る新世代コンパクト」という志の下、あらゆる領域の品質・技術を徹底的に見直した。理想的なドライビングポジションやペダル配置、安全優先のヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)、質感が高く精緻な内外装などが特徴で、小排気量クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」を搭載した機種もラインナップに加わった。新型「デミオ」のガソリン車(2WD)はすでに販売開始され、ディーゼル車(2WD)は10月23日、4WD車は12月の発売を予定している。価格はガソリン車が135万~191万1,600円(税込)、ディーゼル車が178万2,000~219万2,400円(税込)。
2014年10月14日「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会・表彰式が13日、東京・日本科学未来館にて開催され、マツダ「デミオ」がイヤーカー(大賞)に決定した。今年の表彰式は当初、「東京モーターフェス2014」会場にて開催予定だったが、台風接近の影響で13日のイベント開催が中止に。最終選考会・表彰式ともに日本科学未来館にて開催されることとなった。今回はマツダ「デミオ」と、メルセデス・ベンツ「Cクラス セダン」による僅差の争いとなり、423点を獲得したマツダ「デミオ」が日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。404点を獲得したメルセデス・ベンツ「Cクラス セダン」は、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。表彰式に登壇したマツダ常務執行役員、藤原清志氏は、「名誉ある賞をいただき、感動しています。デミオは派手な兄貴分であるアテンザ、アクセラの陰に隠れた末っ子。個人的にもデミオ主査経験者で、12年前に賞をいただけなかったこともあり、ずっと取りたいと思っていた賞でした。当時からデミオに携っているメンバーとともに、受賞を祝いたいと思います」と述べた。マツダ「デミオ」に関しては、「国産コンパクトカーの常識を打ち破るデザインとクオリティ、テクノロジーをリーズナブルな価格で実現したこと。低燃費技術を追求する中で、新しい選択肢として小型クリーンディーゼルを採用する一方、MTモデルをリリースするなど多彩なニーズに配慮している点も好印象」と評価されている。「今回の受賞を励みに、ヨーロッパやアメリカのクルマと真っ向勝負で勝てるようなクルマを作っていきたい」と藤原氏。日本のクルマ文化に関して、「日本では、どちらかといえば若い人がクルマ文化を作ってきました。一方、ヨーロッパやアメリカを見ると、大人が楽しそうにクルマと遊んでいます。やはりクルマ文化を作るのは大人。デミオも大人が楽しめる、胸を張って乗れるクルマにしたいとの思いで作りました。マツダは必ず、大人のクルマ文化を作っていきます」と述べた。インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したメルセデス・ベンツ「Cクラス セダン」については、「現在持つ技術をあますことなく投入し、全力でユーザーにいいクルマを届けようとした力作。世界最高水準の衝突回避システムや運転支援機能、時代が求める環境性能を備えながら、走りの良さと快適性を高次元でバランスさせている」との評価が。その他、イノベーション部門賞はBMW「i3」、スモールモビリティ部門賞はホンダ「N-WGN / N-WGN カスタム」、特別賞は「トヨタの燃料電池車への取り組み」が受賞した。
2014年10月13日マツダ「デミオ」がフルモデルチェンジを果たし、今年9月から予約販売が開始されたことが話題となっています。しかも希望小売価格は135万円(消費税込)から、最も高いモデルでも219万円程度というリーズナブルな設定も人気を集めています。低価格ということは、消費者にとって大変うれしい話になりますが、自動車は買えばそれで終わりではありません。当然のことながら、オプションを付ければ価格は上乗せになりますし、保険料や税金、ガソリンなどのランニングコストもかかることになります。そこで、こうしたコストも考えながら、実際に新型「デミオ」を購入するときに予算をどのぐらいで考えておけば良いのか、考えてみることにしました。○クリーンディーゼルエンジン車の購入時、200万円は必要新型「デミオ」には多くの機種があり、どの機種で見積もるかによっても予算金額は異なってきます。今回はとくに話題となっているクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を採用した機種「XD(2WD 6AT)」で考えました。同機種の車両本体価格は、オプションなしで178万2,000円(消費税込)となっています。まず、ボディーカラーをどうするか? 仮に人気のあるレッド(ソウルレッドプレミアムメタリック)にするのであれば、追加で4万3,200円かかります。その他のオプションがとくにないとすれば、車両代金は182万5,200円となります。加えて税金保険料(自賠責保険37カ月、自動車税)が5万4,340円、リサイクル費用が9,510円、登録諸費用がおおよそ6万9,100円(マツダのホームページの情報をもとに試算)と見積もれるため、諸費用の合計は13万2,950円となります。これらの試算の結果、購入時にかかる費用の合計は195万8,150円。つまりクリーンディーゼルエンジンを採用した新型「デミオ」を購入する場合、購入時に必要な資金は最低でも約200万円から、ということになるでしょう。○ランニングコストで大きいのは「ガソリン代」購入後、毎年のコストとして考えておきたいのがランニングコスト。中でもガソリン代が、金額として最も大きくなるものと思われます。走行距離やその時々のガソリン価格によって異なるため、一概にいくらと断定はできませんが、年間走行距離が1万km程度の方の場合、年間で10万円程度はかかってくるものと思われます。加えて、駐車場代も必要になる場合には、年間で数万円から数十万円はかかることになります。とくに都心に住んでいる場合、駐車場代だけで年間20~30万円かかってもおかしくありません。その他にも、自動車保険、車検、自動車税、高速料金、タイヤやオイル交換代などがかかることを考慮すると、年間で必要とするランニングコストは、少なくとも20~50万円程度はかかると言って良いのではないでしょうか(お住まいの地域や、どれぐらいの頻度で利用するかによっても異なるため、多少幅を持たせています)。おおよその目安として、新型「デミオ」のクリーンディーゼル車を購入する際、購入金額としては約200万円から、毎年のコストとして20~50万円程度を目安に予算を見積もると良いでしょう。なお、新型「デミオ」のディーゼル車(2WD)は10月23日から、4WD車は12月から販売開始予定とのことです。○執筆者プロフィール : 伊藤亮太ファイナンシャルプランナー、経済評論家。証券会社勤務を経て、2007年11月、スキラージャパン設立に参画し、同社取締役に就任。ファイナンシャルプランナーとして、個人の生活設計を中心としたマネー・ライフプランニングの提案やサポートなどを行う。金融教育にも力を入れ、FP技能検定など試験対策に関する著書・監修多数。講演・取材・執筆も数多くこなす。ホームページも参照。
2014年10月07日トヨタ自動車、本田技研工業(ホンダ)、マツダは7~11日、千葉県・幕張メッセで開催される最先端IT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2014(シーテックジャパン)」に出展する。その概要がこのほど発表された。○マツダは先進安全技術や自動運転技術などを紹介マツダは先進安全技術「i-ACTIVSENSE」のさらなる進化として、ドライバーの認知支援を強化するための新世代ヘッドランプ技術「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」、自動運転技術を搭載した「Mazda3 自動走行システム搭載車」を出展。新型「デミオ」も展示し、新世代HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)に関する技術も紹介する。ALHは、日本の自動車メーカーとして初公開という、LEDアレイ方式グレアフリー(防眩)ハイビームを採用した新世代ヘッドライトシステム。LEDによるハイビーム光源を4つのブロックに分割して個別に点消灯することが可能で、対向車のヘッドランプや先行車のテールランプなどを検知すると、その部分に照射しているLED光源のブロックのみを消灯する。自動走行システムは、高精度GPSや車両状態センシング技術、人の感覚を重視した運動制御技術などを搭載し、万が一のドライバーのミスや避けられない事象の回避をサポートする技術。新世代HMIでは、視認性を最大限確保した7インチセンターディスプレイ、手元を目で確認しない操作を追求したコマンダーコントロール、車速などの重要情報をメーターフード上部に虚像として表示する先進の安全装置アクティブ・ドライビング・ディスプレイを紹介する。○トヨタ自動車は「燃料電池自動車(FCV)」などを中心に紹介トヨタ自動車は、人とクルマと街がつながる「スマートモビリティ社会」の実現をめざした幅広い取組みの中で、次代を担う最新の環境技術を結集した「燃料電池自動車(FCV)」と、クルマとITを融合させた次世代テレマティクスサービス「T-Connect」を中心に紹介する。FCVは、6月25日に燃料電池車を2014年度内に発売するとの発表に合わせて公開した、市販モデルとなる新型セダンタイプを展示し、サステイナブルなモビリティ社会への貢献が期待できる同社のFCV開発への取組みを紹介。「T-Connect」では、新開発の音声対話型「エージェント」やナビゲーションにダウンロードし利用できるアプリサービス「Apps」、アプリ開発事業者向け「TOVA」など、サービスの全体像を紹介する。○ホンダは燃料電池自動車による水素社会を提案ホンダは、燃料電池自動車からの外部給電を可能にする「可搬型インバータボックス」などを展示し、「つくる」「つかう」「つながる」という3つのテーマで、来るべき水素社会におけるクルマとともにワクワクする生活を提案。「つくる」をテーマとした展示では、高圧水素タンクから充填ノズルまでをパッケージ型に収納したスマート水素ステーションの実物大モックアップを展示。「つかう」のテーマでは、水素ステーションで作った電気を使ってモーター走行する燃料電池自動車の技術を紹介する。「つながる」のテーマでは、燃料電池自動車に可搬型インバータボックスを組み合わせることで、「移動できる小さな発電所」とし、クルマが暮らしとつながる新しい姿を紹介する。
2014年10月06日ガソリン車がすでに発売され、10月23日からディーゼル車の販売もスタートするマツダ新型「デミオ」。実車を見学した際のファーストインプレッションは、「欧州車と張り合える1台」というものだった。これに関して、少し整理して検証してみた。○国産車離れしたスタイリッシュなデザイン新型「デミオ」に対する「欧州車を意識した1台」という印象の源には、世界戦略車としてヨーロッパで勝負するためだけでなく、国内ユーザー向けのメッセージ性も込められているように感じている。国産車で「デミオ」と競合するのは、「ヴィッツ」「アクア」「フィット」「マーチ」といった、スタンダードなコンパクトカーの面々。いずれも広く普及していて、実用的なイメージが強い車種といえる。それゆえ、モノ選びへのこだわりを持っているユーザーにとっては、どれを取っても物足りなさを感じてしまうかもしれない。そうしたユーザーがコンパクトカーを選ぶ場合、より個性的な輸入車も検討されるだろう。具体的には、「ポロ」「MINI」「(プジョー)208」「ルーテシア」「ミト」などのBセグメント車がライバルとなりうる。これらの欧州車は、優れたデザインやブランド力で、国産車をリードしている感がある。しかし、販売価格やサービス、信頼性といった面では、やはり国産車にアドバンテージを感じる人も多いはずだ。そこへ登場したのが新型「デミオ」。ブランド力はともかく、スタイリッシュなデザインに関しては、「ちょっと国産車離れしている」と言ってしまってもいいだろう。現状、国産のコンパクトカーは広さを確保した「フィット」、燃費を追求した「アクア」など、機能性を優先させたデザインが目立つ。対する新型「デミオ」は、あくまでもデザイン優先といった印象。インテリアの質感の高さも含めて、欧州のプレミアムBセグメント車とも相通じるものがある。そんな特別感のある国産車である新型「デミオ」は、輸入車を比較検討するようなユーザーの心にも、十分響いているのではないだろうか?○クリーンディーゼルの主戦場へ、独自技術で斬り込むもうひとつ、ヨーロッパ志向と感じさせられるのは、ハイブリッドシステムではなくクリーンディーゼルを採用した点だ。最近は日本でもその名が浸透しつつあるが、欧州での乗用車へのクリーンディーゼル普及率は段違いで、低燃費で環境性能も高いというイメージが定着している。Bセグメントの「MINI」にもクリーンディーゼルが採用され、「MINI クロスオーバー」など一部のモデルは日本へのデリバリーも始まった。こうした潮流の中でのクリーンディーゼル採用は、ヨーロッパではもちろん、日本のクルマ好きにも好感をもって受け入れられるのではないだろうか?ところで、従来のクリーンディーゼルは、NOx(窒素酸化物)やPM(スス)を低減するため、フィルターや触媒などの後処理システムが必須。これが重量・サイズ増につながったり、高価だったりするため、コンパクトクラスへの搭載が難しいという事情があった。しかし、マツダが新開発したクリーンディーゼル「SKYACTIV-D 1.5」は、NOxの発生を抑える新技術を搭載。後処理システムを不要としたことで、「デミオ」への採用と、クラス相応の販売価格を実現している。日本がリードするハイブリッドテクノロジーが欧州でいまひとつ受け入れられないのは歯がゆいが、ならばクリーンディーゼルの主戦場へ、独自技術をもって斬り込もうというマツダの挑戦には、胸のすく思いだ。まとめると、デザイン面でもテクノロジー面でも、「欧州車と張り合える1台」というファーストインプレッションは間違いではなかったと感じている。新型「デミオ」は日本のユーザーにとっても、ヨーロッパ市場においても、「個性の光るBセグメントカー」というポジションを確保しそうだ。
2014年10月04日マツダは29日、本社ロビーを全面的にリニューアルして開館したと発表した。本社ロビーを全面リニューアルするのは、2003年以来の11年ぶり。今回のリニューアルは、来館者により快適な時間を過ごしてもらうととも、マツダブランドの世界観を体感してもらうことを目的に実施した。新しいロビーでは、モノトーンとシルバーで配色された空間に、床面などに木材を用いたアクセントを入れることで、品格・質の高さと温かみが調和した居心地の良い空間を実現。展示車両をゆっくりと眺められるエリアや、打ち合わせコーナーなど、来館者用スペースの充実も行われている。ロビー中央には、クルマが走っているイメージで車両を配置するとともに、クルマの美しさを際立たせる照明やインテリアにより、気持ちの良い走りやエモーショナルなデザインといったマツダ車の魅力を前面に引き出す演出が行われている。さらに、今回のリニューアルにあわせ、受付スタッフのユニフォームも一新した。
2014年09月29日