都市と里山・里海の文化が共存する千葉県の誕生150周年を記念し、これからの100年後の未来を考える「百年後芸術祭」。その中核をなす「百年後芸術祭〜環境と欲望〜内房総アートフェス」が3月23日(土) に開幕した。市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の内房総5市が連携し、5月26日(日) まで開催されている。総合プロデューサーを音楽家の小林武史、アートディレクターを「いちはらアート×ミックス」などの芸術祭を手がけてきた北川フラムが務め、77組の国内外のアーティストによる作品を展示する「LIFE ART」と、音楽やダンスなどを融合したライブパフォーマンス「LIVE ART」の2軸で展開。古代から漁業が盛んな内房総は、近代以降日本有数の工業地帯となり、1997年の東京湾アクアライン開通後は首都圏の重要な役割の一角を担ってきた。そのような土地を舞台に「環境」と「欲望」の両立や共振を考える。作品が広域にわたるため、3月23日のプレスツアーを軸として地域性が伝わる作品をピックアップして紹介したい。内房総5都市で展開される「LIFE ART」木更津市まず木更津市では、小林が営む「農業」「食」「アート」をテーマとしたサステナブルファーム&パーク「クルックフィールズ」で開会式が行われた。広大な敷地には草間彌生、アニッシュ・カプーアらのアート作品が常設。今回、島袋道浩による土を用いた人形(ひとがた)、名和晃平による《PixCell》 シリーズの⼀作が新たに加わった。草間彌生《新たなる空間への道標》2016年小雨降る開会式よりまた、木更津駅周辺では槙原泰介、小谷元彦、梅田哲也らの作品を展示。木更津に移住して活動している槙原泰介は、老舗の紅雲堂書店で、盤洲干潟の風景などを題材とした作品を展示。干潟を歩くツアーも実施している(日時は公式HP参照)。小谷元彦は、縄文時代の土偶《仮面の女神》と奈良時代の月光菩薩像と現代の肉体を融合した彫刻を制作し、蔵に展示。また、SIDE COREは、東京湾アクアラインに残る浮島に一棟の住宅を構築。メンバーの高須咲恵が子ども時代、家族で木更津に転居した家をモデルにした。マイホームが夢だった当時から、今でも移住者が増えている木更津の歴史に思いが及ぶ。槙原泰介《オン・ザ・コース》2024年小谷元彦《V(仮設のモニュメント5)》2024年SIDE CORE《dream house》2024年市原市千葉県一の面積を誇る市原市。北部の埋立地は、全国上位の工業製品出荷額を誇る工業地帯。南部の里山では、過去3回開催された「いちはらアート×ミックス」の蓄積のもと、閉校舎を再生した内田未来楽校、旧里見小学校、旧平三小学校、月出工舎が会場となっている。なかでも旧里見小学校では、豊福亮が“市原の工場夜景”に想を得て構築した《里見プラントミュージアム》が迫力。1960年代から市原の湾岸部に工場を持つ企業や小湊鉄道など主要産業の歴史とともに栗山斉、原田郁ら5人の工業的なエッセンスを持つ作品が設置されている。ほかにも森靖らアーティストが滞在制作した作品を展示。EAT &ART TAROがプロデュースした地域の食材を活かしたカフェも楽しめる。豊福亮《里見プラントミュージアム》森靖の制作風景エルヴェ・ユンビ《ブッダ・マントラ》2024年アジアの仏教とアフリカの祖先崇拝との対話を表現なお、市原湖畔美術館では、リュウ・イ(中国)、チョ・ウンピル(韓国)、リーロイ・ニュー(フィリピン)らを迎えて企画展『ICHIHARA×ART×CONNECTIONS―交差する世界とわたし』が6月23日まで開催中だ。人口の50人に1人が海外にルーツをもつ市原市で、彼らの母国からアーティストを招き、多様な人々が共に生きるために取材などを経て制作した。なお、4月6日に急逝したベトナムの作家ディン・Q・レの作品も見届けたい。ベトナムと市原で集めた古着をベトナム人と日本人、さまざまなルーツを持つ外国人とともに縫い上げた巨大なキルト作品だ。ディン・Q・レ《絆を結ぶ》2024年撮影:田村融市郎また、小湊鉄道の上総牛久駅周辺では7組の作品を歩いて巡ることができる。闇の中、手作業で立体的に編まれた無数の糸と光が行き交う千田泰広よるインスタレーションは幻想的だ。宇宙的でもあり、海底に潜っていくようでもある。一方、沼田侑香は和菓子店と精肉店で、岩沢兄弟は電気店で展示。創業60年を超える精肉店では居合わせたお客から「から揚げが美味しいよ。ウチの息子が子どもの頃から食べて育ったの」と勧められ、商店街で食べ歩きもした。地域の日常が見えるような触れ合いも含めた鑑賞体験を楽しみたい。上総牛久駅の天井から吊り下がる栗真由美《ビルズクラウド》2022年。改札の向こうは小湊鉄道の車両。千田泰広《アナレンマ》2023年東屋精肉店3代目店主。鏡に映る沼田侑香《MEAT SHOP》はぜひ現地で。袖ケ浦市東京湾アクアラインで都心へのアクセスが向上し、急速に発展している袖ケ浦市。袖ケ公園にある指定文化財「旧進藤家住宅」では、大貫仁美が衣服をモチーフに、板ガラスに金継ぎを施した作品を展示。ワークショップで住民から集めた言葉も展示している。また、職人肌のアーティスト・東弘一郎は、国指定重要無形民俗文化財である井戸掘り技術「上総掘り(かずさぼり)」に着想を得て、金属の溶接から職人とともに作品を制作。会期中、実際に穴が掘られていく。江戸時代に御地方役を務めた名家「旧進藤家住宅」大貫仁美《たぐり、よせる、よすが、かけら》2024年東弘一郎《未来井戸》2024年富津市海苔の生産量が今も県下最大の富津市。五十嵐靖晃は、埋め立ての際に元の漁場の漁業権を放棄し、富津岬の南側に漁場を移して海苔業を続けた人々と協働で編んだ海苔漁の道を下洲漁港に設置した。富津公民館では、中﨑透が地域の人々にインタビューを行い、備品や作品を組み合わせたインスタレーションを展示。さまざまな年代の人の話し声が聞こえてきそうな30を超えるエピソードを巡る。隣接する富津埋立記念館では、丹下健三の「東京計画1960」と掛け合わせ、内房総の湾岸風景を海苔、海面を醤油で制作した岩崎貴宏の作品が見事だ。五十嵐靖晃《網の道》2024年中﨑透《沸々と 湧き立つ想い 民の庭》2024年岩崎貴宏《カタボリズムの海》2024年君津市江戸時代から海苔の養殖業が営まれていた君津では、1961年に製鉄所誘致が決まり、漁業権を放棄。北九州の八幡をはじめ各地の製鉄所から2万人規模の労働者が移住した。深澤孝史はそうした地域住民に話を聞き、 “鉄でできた海苔”を制作。さらに、かつては海苔を収穫する際、「ヒビ」という漁具に「マテバシイ」の枝が使われていたが、「マテバシイ」がもとは九州南部・沖縄から持ち込まれた植物であることを知り、八重原公民館の池にマテバシイの枝を数本組み合わせた「ヒビ」の風景をつくりあげた。どちらも緊張を緩和させるような作風だ。また、佐藤悠は、その場にいる人と即興の「おはなし」をつくるパフォーマンスを行う。これが楽しいのでぜひ参加してほしい。楽器のように叩ける、深澤孝史《鉄と海苔》2024年《マテバシイを立てる》について語る深澤孝史佐藤裕《おはなしの森 君津》。天井から吊り下がっているのは奥能登国際芸術祭で描いた作品群。また、開発好明は5市で10人の先生を招く講座《100人先生の10本ノック》を開催。富津市「海苔すき先生」、木更津市「ヤンキー先生」など千葉県のユニークな人々に学ぶ。小林武史プロデュースのスペシャルライブを軸とした「LIVE ART」一方、「LIVE ART」では、小林武史プロデュースのスペシャルライブ「通底演劇・通底音劇」を4会場で行う。「super folklore(スーパーフォークロア)」(櫻井和寿、スガ シカオほか出演4月20・21日クルックフィールズ)、「dawn song(ドーンソング)」(宮本浩次ほか出演5月4・5日君津市民文化ホール)、「茶の間ユニバース」(綾小路翔、荻野目洋子、MOROHAほか出演5月12日袖ケ市民会館)。アンドレ・ブルトンの『通底器』から「つながるはずのないものがつながる」イメージを込めたと語る通り、さまざまなジャンルが融合する。「不思議な愛な富津岬」(4月6日、富津公園ジャンボプール)広大な内房総を周遊するにはドライブがおすすめだ。無料周遊バスやオフィシャルツアーも利用できる。派手さはないが、暮らしの営みが見える芸術祭。100年後もさまざまな異なるものが存在できる千葉県であってほしいと願う。取材・文・撮影:白坂由里<開催概要>「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」会期:2024年3月23日(土)~5月26日(日)休業日:火水(4月30日、5月1日は除く。一部施設定休日が異なる)時間:10:00~17:00料金:当日一般3,500円、当日高中小2,000円※パスポート制※県内の小中学生は無料引換券を配布公式サイト:チケット情報:()今後のスペシャルライブ予定通底縁劇・通底音劇/()
2024年04月12日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2024年4月12日(金)から5月19日(日)まで、「特別企画展 没後100年 富岡鉄斎―知の巨人の足跡―」を開催いたします。「日本最後の文人」とも呼ばれる富岡鉄斎(1836~1924)は、若い頃から和漢の古典や諸学に親しみ、その中で育まれた膨大な知識、文人としての素養を、生涯の書画制作の礎としました。今日残る鉄斎作品の筆の躍動、作品に付された賛(コメント)、そして多彩なモチーフは、一側面からでは語れない鉄斎のさまざまな姿、その生きた軌跡を、私たちにありありと伝えてくれます。本展観は、2024年が鉄斎の没後100年にあたることを記念し、大和文華館が誇る鉄斎コレクションを中心に、鉄斎の生涯にわたる精力的かつ多彩な芸術活動をご覧いただきます。詳細は別紙の通りです。【図1】鮮魚図 富岡鉄斎筆大正4年(1915)大和文華館蔵【図2】蘇子笠屐図富岡鉄斎筆大正6年(1917)清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵【図3】掃蕩俗塵図富岡鉄斎筆大正7年(1918)大和文華館蔵別紙<1> 展覧会詳細について1.名称 特別企画展 没後100年 富岡鉄斎―知の巨人の足跡―2.会期 2024年4月12日(金)~5月19日(日)3.休館日 毎週月曜日(ただし、4月29日〈祝〉、5月6日〈振替休日〉は開館し、4月30日〈火〉、5月7日〈火〉が休館)4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)5.入館料 一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料6.出陳品数 52件*主な展示作品【人物画―歴史人物・道釈人物】・蘇子笠屐図 富岡鉄斎筆 大正6年(1917) 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵・老子出関図・淵明遊興図 富岡鉄斎筆 40歳代 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵・紫式部像 富岡鉄斎筆 制作年不詳 大和文華館蔵・寿老図 富岡鉄斎筆 大正3年(1914) 大和文華館蔵・出山釈迦図 富岡鉄斎筆 明治44年(1911) 大和文華館蔵【花鳥・花卉・樹石画】・松鶴図 富岡鉄斎筆 明治45年(1912) 大和文華館蔵・挿花鼎図・聯 富岡鉄斎・羅振玉合作 大正4年(1915) 清荒神清澄寺鉄斎美術館寄託【山水画】・山荘風雨図 富岡鉄斎筆 大正9年(1920) 大和文華館蔵・漁邨暮雨図 富岡鉄斎筆 大正9年(1920) 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵・撥墨山水図 富岡鉄斎筆 大正9年(1920) 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵【書跡】・万歳書 富岡鉄斎筆 大正4年(1915) 大和文華館蔵【近藤家との交流から】・車海老図 富岡鉄斎筆 明治18年(1885) 大和文華館蔵・鮮魚図 富岡鉄斎筆 大正4年(1915) 大和文華館蔵<2> 会期中のイベントについて1.特別講演「鉄斎―粉本に見る学びの跡」(1)日時・場所 5月12日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 元清荒神清澄寺鉄斎美術館学芸員 奥田 素子氏2.日曜美術講座「富岡鉄斎の中国憧憬」(1)日時・場所 4月28日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 大和文華館 学芸員 都甲さやか3.列品解説(1)日時・場所 毎週土曜日 午後2時から展示場にて(2)解説 大和文華館 学芸部4.無料招待デー 5月8日(水)※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。※講堂の定員は100名です。(当日先着順。予約不要)以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月10日シリコンウエハー文字盤とダブルサテライトトゥールビヨンが演出する虹色のショースイス高級時計ブランド LOUIS MOINET(ルイ・モネ)が、2つのフライングトゥールビヨンが半導体の基板に使用されるシリコンウエハー文字盤上を周回するユニークピース『アストロネフ テクノ』を発表いたしました。2024年秋に発売予定です。概要伝統的な時計製造の技術と現代のマイクロエレクトロニクスを融合し、機能とビジュアルの両面を堪能することができるユニークピース『アストロネフ テクノ』は、ルイ・モネが掲げる4つのバリュー「独自性」「創造性」「アート&デザイン」「希少性」を象徴するタイムピースです。特徴シリコンウエハー文字盤スマートフォンやパソコン、デジタル家電、自動車など、生活に欠かせない電気製品の部品に用いられる半導体。その基板に使用されるシリコンウエハーを使用した文字盤。表面の微細構造により光が反射・干渉し合い、角度に応じて様々な色彩に色づいて見えます(構造色の原理)。3年の開発期間を経て完成したメカニズム組み上げに1ヶ月を要する、471のパーツから成る超複雑なキャリバーを搭載。2つの香箱が、高低差をつけてセットされた2つのフライングトゥールビヨンにエネルギーを供給。それぞれのトゥールビヨンは、文字盤中央のコントロールタワーを軸に、異なるスピードで逆周りに周回するユニークな仕様になっています。躍動するダブルサテライトトゥールビヨン上側のトゥールビヨンは時計回りに5分で1回転、下側は反時計回りに10分で1回転し、3分20秒ごとに(1時間に18回)すれ違います。雪の結晶のような幾何学的なフォルムのキャリッジ自身も、60秒で1回転します。回転速度を一定に保つために、コントロールタワーを挟んで向かい側につり合い重り(バランスウェイト)を設置しています。ドーム状に成型しスケルトナイズされたサファイアクリスタル風防により、あらゆる角度から、ダイナミックな動きを鑑賞することができます。意匠を凝らしたディティールラグはスタイリッシュなオープンワーク仕様で、インナーベゼルはドーム型風防の上部に取り付けられています。ケースバックに、巻き上げと時刻調整の機能を切り替えることができるファンクションセレクターを備え、リューズを引き出すことなく操作が可能です。『メカニカル ワンダーズ』コレクションについてルイ・モネのオリジンである時計師 ルイ・モネは、ナポレオン・ボナパルトやトーマス・ジェファーソンなど世界中のVIP顧客に時計を製造し、後にギネス世界記録となる世界初の高振動クロノグラフを生み出した、19世紀屈指の時計師でした。『メカニカル ワンダーズ』は、機械式時計の機構にフォーカスし、時計師 ルイ・モネの技術性・創造性・独自性を現代に継承するコレクションです。「クロノグラフが最も美しく見える時計」がコンセプトの『メモリス』や、クロノグラフとトゥールビヨンがダイナミックに共演する『インパルション』など、メカニズムとデザインが融合した唯一無二のタイムピースが数多くラインナップに並びます。スペック◆基本情報コレクション名:メカニカル ワンダーズモデル名:アストロネフ テクノ品番:LM-105.20.01限定本数:ユニークピース価格:価格未定発売日:2024年秋◆ムーブメント種類:手巻きキャリバー:LM105機能:時・分表示機構:ダブルサテライトトゥールビヨン、ツインバレルパーツ数:471パワーリザーブ:約48時間振動数:21,600振動/時石数:56石◆ダブルフライングトゥールビヨン上側:時計回りに5分で1回転下側:反時計回りに10分で1回転特徴:3分20秒ごとに2つのトゥールビヨンがすれ違う(1時間に18回)◆ケースサイズ:径43.5mm、厚さ18.3mmケース素材:グレード5チタン風防:ドーム型サファイアクリスタル(両面無反射コーティング)ケースバック:ファンクションセレクター(巻き上げと時刻調整の機能を切り替え可能)防水性:1気圧/10m◆文字盤素材:シリコンウエハー◆ストラップ素材:ルイジアナアリゲーターレザーバックル種類:フォールディングクラスプルイ・モネについて時計師 ルイ・モネルイ・モネ(1768~1853)は、世界で初めてのクロノグラフ機構を作った偉大な時計師であり、芸術や天文学といった様々な分野でも才能を発揮した、類稀な天才でした。フランスのブールジュに生まれた彼は、幼い頃から趣味で時計作りを嗜んでいました。アートに興味を持つようになると、20歳でローマに移り、建築・彫刻・絵画を5年間学びました。その後パリで美術アカデミーの教授を務め、様々な著名な芸術家と交流するなかで、時計への情熱が再燃しました。1800年からスイスで本格的に時計製造の訓練を始めると、たちまち頭角を表し、王室御用達の時計師として名を馳せました。ナポレオン・ボナパルトやトーマス・ジェファーソン、ジェームズ・モンロー、ロシア国王、フランス王妃など、世界中のVIP顧客に時計を製造し、その腕を発揮しました。100年後の未来を先取りしていると称された最高峰の技術に、アートのエッセンスを融合するスタイルが、彼の作品の最大の特徴でした。1816年に天体観測用に製造した毎時216,000振動のクロノグラフは、世界初のクロノグラフ・高振動時計として2種類のギネス世界記録に認定されています。20年の歳月をかけて執筆し、1848年に発表した時計製造の論文“Traité d’Horlogerie”は、時計師 ルイ・モネの集大成であり、その後の時計界における最良のバイブルでした。しかしながら、地位や名声を得ることではなく、最高の時計製造に全てを捧げた彼の名は、いつしか人々の記憶から忘れ去られていったのです。時計ブランド ルイ・モネの誕生時計師 ルイ・モネの精神を宿した時計を再び世に送り出すために、ジャン=マリー・シャラーが2004年にスイスのヌーシャテル州 サン・ブレーズに創業したのが、独立時計ブランド ルイ・モネです。ルイ・モネの全ての時計は、一点物もしくは限定品として生産され、『コズミック アート』と『メカニカル ワンダーズ』に分類されます。多くの作品に、宇宙からの隕石や太古の素材を用いた希少なパーツを使用しています。「独自性」「創造性」「アート&デザイン」「希少性」の4つのバリューを掲げており、UNESCOやグッドデザイン賞、レッド・ドット・デザイン賞を始め、数々の権威ある機関・大会から30以上の表彰を受けています。時計師 ルイ・モネジャン=マリー・シャラーと2つのギネス世界記録サン・ブレーズのアトリエLouis Moinet : 株式会社ジーエムインターナショナルについてスイス製の高級時計を中心に取り扱う、日本輸入総代理店です。取り扱いブランドは「ルイ・モネ」「コルム」「エドックス」「レイモンド・ウェイル」「サルヴァトーレ フェラガモ タイムピーシズ」など、スイスのラグジュアリーウォッチからジュエリーウォッチ、ファッションウォッチまで幅広く展開しています。魅力ある商品を供給するとともに、店頭での販売促進活動や広告活動など、付加価値の高いトータルなマーケティング施策のご提案もいたします。有名百貨店や老舗時計専門店を中心に250店舗とのお取引実績があり、ビジネスパートナーとしての厚い信頼を頂いております。お問い合わせ株式会社ジーエムインターナショナルE-MAIL: marketing@gm-international.jp 会社TEL:03-5828-9080 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月28日ブラック&ゴールドの新配色、クロノグラフとトゥールビヨンが融合したマルチコンプリウォッチスイス高級時計ブランド LOUIS MOINET(ルイ・モネ)が、『メカニカル ワンダーズ』コレクションの『インパルション』より、ブリッジにセットしたパワーストーン・オニキスとブラック&ゴールドの配色が印象的な新モデル『インパルション オニキス』を発表いたしました。2024年秋頃に発売予定です。誕生ストーリールイ・モネは、ブランドのルーツである時計師 ルイ・モネによる世界初のクロノグラフ発明から200周年にあたる2016年に、『メモリス』をリリースしました。クロノグラフ機構を文字盤側に配置することで、クロノグラフの魅力を視覚的に堪能できる時計が誕生したのです。そして、2023年3月末に催された世界最大の時計フェアであるWatches and Wonders Geneva 2023にて、『メモリス』にトゥールビヨンを搭載した『インパルション』を発表しました。その名前は、組み合わさった複雑機構が文字盤上でダイナミックに躍動し、見る人に与える力強いエネルギーを象徴しています。トゥールビヨンの生みの親・アブラアン-ルイ・ブレゲは、時計師 ルイ・モネの親友であり、切磋琢磨するライバルでもありました。ルイ・モネが生み出したクロノグラフと、アブラアン-ルイ・ブレゲが生み出したトゥールビヨン。『インパルション』は、二人の天才時計師の魂が宿った究極のメカニカルタイムピースです。特徴ムーブメント自社製の手巻きキャリバー・LM114を搭載。文字盤側に配置されたクロノグラフ機構とトゥールビヨンの機能美を同時に愉しめます。クロノグラフは、プッシャーの操作性・動作の安定性・耐久性に優れた、高級機の代名詞であるコラムホイール式です。約96時間のパワーリザーブをもたらす独自のツインバレル構造「ボルテフェイス」を採用。片方の香箱の天地をひっくり返すことで、2つの香箱が連動し、クロノグラフとトゥールビヨンを制御するための膨大なエネルギーを供給します。文字盤トゥールビヨンのキャリッジ底側および両サイドの翼型ブリッジに、深い黒色のオニキスをセット。邪気を払い、精神的な強さや成功をもたらす石として、古来より大切にされてきたパワーストーンです。時計全体を彩色するブラック&ゴールドのツートーンに、レッドの秒針・クロノグラフ秒針・30分積算針がアクセントとして映え、表情にメリハリを与えています。風防・ケース・ストラップドーム型に成型したサファイアクリスタル風防により、クロノグラフとトゥールビヨンの美しい動きをあらゆる角度から鑑賞することができます。ケースのコア部分はブラックコーティングを施したグレード5チタンで軽量に、凹凸による立体感が特徴的なベゼルや中空型ラグなどの外装部分は18Kレッドゴールドでラグジュアリーな仕上がりに。独特の模様と艶を持ち経年変化を楽しめるアリゲーターレザーストラップは、滑らかに湾曲しケースに沿うようにデザインしています。『メカニカル ワンダーズ』コレクションについてルイ・モネのオリジンである時計師 ルイ・モネは、ナポレオン・ボナパルトやトーマス・ジェファーソンなど世界中のVIP顧客に時計を製造し、後にギネス世界記録となる世界初の高振動クロノグラフを生み出した、19世紀屈指の時計師でした。『メカニカル ワンダーズ』は、機械式時計の機構にフォーカスし、時計師 ルイ・モネの技術性・創造性・独自性を現代に継承するコレクションです。「クロノグラフが最も美しく見える時計」がコンセプトの『メモリス』や、クロノグラフとトゥールビヨンがダイナミックに共演する『インパルション』など、メカニズムとデザインが融合した唯一無二のタイムピースが数多くラインナップに並びます。スペック◆基本情報コレクション名:メカニカル ワンダーズモデル名:インパルション オニキス品番:LM-114.40.50限定本数:世界限定28本価格:¥26,400,000(¥24,000,000+税)発売日:2024年秋頃に発売予定◆ムーブメント種類:手巻きキャリバー:LM114機能:時・分・秒(スモールセコンド)表示、クロノグラフ(60秒・30分積算計)機構:フライングトゥールビヨン、コラムホイール式クロノグラフ、ツインバレルパワーリザーブ:約96時間振動数:28,800振動/時石数:36石◆ケースサイズ:径42.50mmケース素材:グレード5チタン、18Kレッドゴールド防水性:3気圧/30m◆ストラップ素材:アリゲーターレザールイ・モネについて時計師 ルイ・モネルイ・モネ(1768~1853)は、世界で初めてのクロノグラフ機構を作った偉大な時計師であり、芸術や天文学といった様々な分野でも才能を発揮した、類稀な天才でした。フランスのブールジュに生まれた彼は、幼い頃から趣味で時計作りを嗜んでいました。アートに興味を持つようになると、20歳でローマに移り、建築・彫刻・絵画を5年間学びました。その後パリで美術アカデミーの教授を務め、様々な著名な芸術家と交流するなかで、時計への情熱が再燃しました。1800年からスイスで本格的に時計製造の訓練を始めると、たちまち頭角を表し、王室御用達の時計師として名を馳せました。ナポレオン・ボナパルトやトーマス・ジェファーソン、ジェームズ・モンロー、ロシア国王、フランス王妃など、世界中のVIP顧客に時計を製造し、その腕を発揮しました。100年後の未来を先取りしていると称された最高峰の技術に、アートのエッセンスを融合するスタイルが、彼の作品の最大の特徴でした。1816年に天体観測用に製造した毎時216,000振動のクロノグラフは、世界初のクロノグラフ・高振動時計として2種類のギネス世界記録に認定されています。20年の歳月をかけて執筆し、1848年に発表した時計製造の論文“Traité d’Horlogerie”は、時計師 ルイ・モネの集大成であり、その後の時計界における最良のバイブルでした。しかしながら、地位や名声を得ることではなく、最高の時計製造に全てを捧げた彼の名は、いつしか人々の記憶から忘れ去られていったのです。時計ブランド ルイ・モネの誕生時計師 ルイ・モネの精神を宿した時計を再び世に送り出すために、ジャン=マリー・シャラーが2004年にスイスのヌーシャテル州 サン・ブレーズに創業したのが、独立時計ブランド ルイ・モネです。ルイ・モネの全ての時計は、一点物もしくは限定品として生産され、『コズミック アート』と『メカニカル ワンダーズ』に分類されます。多くの作品に、宇宙からの隕石や太古の素材を用いた希少なパーツを使用しています。「独自性」「創造性」「アート&デザイン」「希少性」の4つのバリューを掲げており、UNESCOやグッドデザイン賞、レッド・ドット・デザイン賞を始め、数々の権威ある機関・大会から30以上の表彰を受けています。時計師 ルイ・モネジャン=マリー・シャラーと2つのギネス世界記録サン・ブレーズのアトリエLouis Moinet : 株式会社ジーエムインターナショナルについてスイス製の高級時計を中心に取り扱う、日本輸入総代理店です。取り扱いブランドは「ルイ・モネ」「コルム」「エドックス」「レイモンド・ウェイル」「サルヴァトーレ フェラガモ タイムピーシズ」など、スイスのラグジュアリーウォッチからジュエリーウォッチ、ファッションウォッチまで幅広く展開しています。魅力ある商品を供給するとともに、店頭での販売促進活動や広告活動など、付加価値の高いトータルなマーケティング施策のご提案もいたします。有名百貨店や老舗時計専門店を中心に250店舗とのお取引実績があり、ビジネスパートナーとしての厚い信頼を頂いております。お問い合わせ株式会社ジーエムインターナショナルE-MAIL: marketing@gm-international.jp 会社TEL:03-5828-9080 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月20日結婚式前、お酒の失態で妻・ユリの古くからの友人であるモネと一夜を共にしてまったヒナタ。その後、モネとは結婚式で再会するも、ヒナタがモネに好意を持たれてしまったことで、式をめちゃくちゃにされてしまいました。なんとか無事に式は終わり、モネから解放されたかと思っていたある日、突然モネが隣の部屋に引っ越してきました。モネの腕には赤ちゃんが抱っこされていたのですが、その赤ちゃんの父親はヒナタだと言われ、ヒナタは困惑してしまいます。その事実はユリには隠し、モネの言いなりになる日々を送っていました。その後、ユリがヒナタとモネの仲を誤解する出来事が起きてしまい、怒ったユリは実家に帰ってしまいました。話を聞いたユリの父親は「ヒナタ君とは離婚しなさい」と言ってきたのです。ユリが困惑した表情を浮かべていると、突然スマホの着信が鳴り出しました。電話に出ると相手は病院の関係者からで、ヒナタが事故に遭ったことを告げられました。 ユリが慌てて病院へ向かうとそこにはモネの姿がありました。モネは「私のせいだから」と言い出し、詳しい状況を説明すると「ごめんなさい」と泣きながら謝罪。ユリはそんなモネに対して、「今日はもう帰って」と言うと、モネは無言でその場を立ち去ったのでした。 翌朝目を覚ますと、モネの所へ向かったユリ。チャイムを鳴らし、モネが出てくると「今話せる?」と尋ねたユリ。2人の間に重苦しい空気が流れる中、先に口を開いたのはユリでした。モネに「前みたいな関係に戻れないか期待している自分がいる」と言うと、ユリにとってはモネと過ごした日々は宝物だったことを伝えたのでした。 妻にとって、モネは想像以上に大きな存在で… 「覚えてる?高2の冬かな?」 ユリはそう切り出すと、落ち込んだユリにモネが「海見に行かない?」と言い出したときのことを話しだしました。 「今から!?」 「そっ今から!!」 「広い海なんか見たら、悩んでいることもどうでもいいと思えるかもしれないじゃん!!」 「ほら早く!!」 ユリはそのときの無邪気に笑うモネの姿を思い出していました。 「私はね、モネ」 「あなたみたいになりたいと思ってたの」 あまりにも予想外すぎるその言葉にモネは驚いてしまったのでした。 ◇◇◇ 高校時代の冬、落ち込んでいたユリを前向きな気持ちにさせてくれたのはモネでした。恐らくこのエピソード以外にも、2人でいろいろな体験をして、さまざまな気持ちを共有してきたのでしょう。最後に「モネになりたかった」とユリは言っていましたが、ユリ自身にしか分からない孤独を抱えていたのかもしれません。著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
2024年02月15日フランスで生まれた印象派が、各国、特にアメリカの画家たちにどのような影響を与えたのか、その展開をたどる展覧会『印象派モネからアメリカへウスター美術館所蔵』が、東京・上野の東京都美術館でスタートした。4月7日(日) まで開催される。2024年は第1回印象派展が開催されてから150年目の年。フランスで生まれた新しい美術の潮流は、ヨーロッパのみならずアメリカをはじめ世界各地の画家たちに強い衝撃を与えた。同展では、アメリカのウスター美術館の印象派コレクションを中心に据え、印象派の革新性や広がりについて焦点を当てている。ウスター美術館のあるウスターはマサチューセッツ州にあり、ボストンに次ぐ第2の都市。古代エジプトから現代美術まで約4万点のコレクションを誇っている。開館当初から収集している印象派のコレクションは日本初公開となる。展覧会エントランス展覧会は5章構成。第1章「伝統への挑戦」では、印象派が生まれる前、19世紀のフランス、アメリカの風景画を紹介する。フランスではクールベやコローなど、写実主義やバルビゾン派の画家たちが、アメリカではトマス・コールらがあるがままの自然の美しさに気づき、絵を描いた。左:ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《ヴィル = ダヴレーの牧歌的な場所ー池畔の釣り人》 1865-70年右:ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《幸福の谷》1873年 いずれもウスター美術館蔵トマス・コール 《アルノ川の眺望、フィレンツェ近郊》(1837)ウスター美術館蔵続く第2章の「パリと印象派の画家たち」では、モネやルノワール、ピサロなどの印象派の作品のほか、彼らと交流し、そして強い影響を受けたアメリカの画家、メアリー・カサットやチャイルド・ハッサムの作品を紹介する。展示風景よりハッサムはボストンで成功したのちにパリに留学、バルビゾン派や印象派の作品に出会い、その手法を自身に取り込んでいった。《花摘み、フランス式庭園にて》は、パリ在住中に過ごした、友人宅の夏の風景を描いたもの。手前に植物を置き非対称な構図、明るい色調、大胆な筆触など印象派の影響を強く受けていることがうかがえる。この展覧会で見逃せない作品の一つだ。チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》1888年ウスター美術館蔵クロード・モネの《睡蓮》は、1909年にパリの画廊で発表された連作のうちの1点で、世界で初めて美術館に購入されたモネの睡蓮として知られている。この作品とともに、この購入にまつわる書簡も合わせて展示されており、購入までの値段交渉などのリアルな駆け引きをたどることができる。クロード・モネ《睡蓮》1908年ウスター美術館蔵《睡蓮》の収蔵の経緯に関連する手紙や電報などが展示されている第3章「国際的な広がり」では、フランスで生まれた印象派が、国境を超えて画家たちに与えた影響を追っていく。スウェーデンの国民的画家、ソーンは19世紀後半のパリで学び、印象派など当時の最先端の技法に慣れ親しんだ。印象派は各地域の文化や価値観と溶け込み、さまざまな形で展開されていったのだ。黒田清輝もパリで印象派に触れ、その技術を日本に持ち帰り、多くの画家たちに影響を与えている。アンデシュ・レオナード・ソーン《オパール》 1891年ウスター美術館蔵左:黒田清輝《落葉》1891年東京国立近代美術館蔵右:黒田清輝《草つむ女》1892年東京富士美術館蔵第4章「アメリカの印象派」では、印象派の影響を受け、アメリカで活躍した画家たちを紹介する。印象派の技法を使ってはいるものの、アメリカの自然や都市、社会などを描いた彼らの絵は、私たちの目には非常に新鮮に映るはずだ。エドマンド・チャールズ・ターベル《ヴェネツィアン・ブラインド》1898年ウスター美術館蔵3点ともチャイルド・ハッサム左:《朝食室、冬の朝、ニューヨーク》1911年中:《シルフズ・ロック、アップルドア島》1907年右:《コロンバス大通り、雨の日》1885年いずれもウスター美術館蔵最終章となる第5章「まだ見ぬ景色を求めて」は、セザンヌやシニャックら印象派を受け継いだ次の世代の画家たちの作品を紹介する。パーシャルの《ハーミット・クリーク・キャニオン》は、鉄道会社に招かれて訪れたグランド・キャニオンを描いたものだ。ポール・シニャック《ゴルフ・ジュアン》(1896)ウスター美術館蔵デウィット・パーシャル《ハーミット・クリーク・キャニオン》1910〜16年ウスター美術館蔵印象派が生まれ、花開き、そして世界でどのように展開したのかを、日本初公開となるウスター美術館のコレクションで楽しめる貴重な展覧会。その壮大な流れをゆったりと楽しんでみよう。取材・文:浦島茂世<開催概要>『印象派モネからアメリカへウスター美術館所蔵』2024年1月27日(土)~4月7日(日)、東京都美術館にて開催公式サイト:
2024年02月09日2024年1月27日(土)より、上野の東京都美術館では『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』が開催される。アメリカのウスター美術館が所蔵する欧米の印象派のコレクションを紹介する展覧会だ。ウスター美術館とは、アメリカ、マサチューセッツ州第二の都市ウスターにある美術館。ヨーロッパやアメリカの絵画・彫刻はもちろんのこと、古代エジプトから世界各国の現代美術まで、およそ4,000点ものコレクションを誇る同館は、1898年に設立された。実に125年の歴史を持つミュージアムだが、開館当初から同時代美術として印象派の作品を収集しており、1910年には、印象派の巨匠モネの《睡蓮》を美術館として世界で初めて購入した。同展では、この記念すべき作品を、購入にあたって美術館と画商の間で交わされた書簡(複製)などと合せて紹介する。モネを筆頭に、ルノワール、シスレー、ピサロ、そしてアメリカ人で唯一印象派展 に参加していた女性画家メアリー・カサットと、名だたる画家たちの作品が展示される展覧会だが、「アメリカ印象派」の知られざる魅力を堪能できるのも、みどころのひとつ。「アメリカ印象派」とは、フランスで生まれた印象派がアメリカに伝わり、独自の進化をとげたアメリカならではの印象派のことをいう。ボストンで画家として成功した後にパリに留学し、印象派の技法を学んで祖国に伝えたウィリアム・メリット・チェイスやチャイルド・ハッサムなどはその代表的な画家で、彼らのなかにはフランス印象派に忠実であろうとする者もいれば、独自の解釈を加えて、アメリカらしい田園風景や家庭内の情景を描こうとする者も現われた。150年前、フランスで生まれた印象派は、アメリカの地でのどように花開いたのか?アメリカの美術館ならではのラインアップが興味深い。<開催概要>『印象派モネからアメリカへウスター美術館所蔵』会期:2024年1月27日(土)~4月7日(日)会場:東京都美術館時間:9:30〜17:30、金曜は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)休室日:月曜(2/12、3/11、3/25は開室)、2月13日(火)料金:一般2,200円、大学1,300円、65歳以上1,500円※土日・祝日及び、4月2日(火)以降は日時指定予約制(当日空きがあれば入場可)公式サイト: exhibition was organized by the Worcester Art Museum
2024年01月05日ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、印象派を代表するフランスの画家モネの「睡蓮」と「積わら-夏の終わり」などをデザインに採用したお掃除用品「ウェーブ ハンディワイパー」と「ウェーブ ハンディワイパー取り替えシート」を、2023年10月31日に期間限定品として発売します。uc_01■発売の背景COVID-19の影響で多くの時間を自宅で過ごさざるを得ない経験をしたことなどにより、小まめな掃除を習慣とする人が増えました。しかしながら「短時間で効果的な掃除がしたい」といった、いわゆる“タイパ”を重視する生活者が増えており、手軽で便利なお掃除用品に対するニーズが高まっています。※1また、お掃除用品には「簡単にきれいにできる」といった基本機能はもちろんのこと、インテリアなどお部屋の雰囲気と調和するといったデザイン性も重視されています。※1そこでこのたび、柔らかな色使いによって暖かな光を巧みに表現し、自然の息吹を感じさせる作品で知られる印象派を代表するフランスの画家クロード・モネの作品をデザインに採用した「ウェーブ ハンディワイパー」と「ウェーブ ハンディワイパー取り替えシート」を期間限定品として発売することにしました。※1 ユニ・チャーム調べ■商品の特長(1)「ウェーブ ハンディワイパー」 本体・パッケージと本体ケースにモネの「睡蓮」と「積わら-夏の終わり」を採用したデザインを用意しました。uc_02・インテリアの一部としてご使用いただけます。・ハンディワイパー本体のグリップ(持ち手)は、シンプルなホワイトです。・ハンディワイパー本体のヘッド部分は、独自の立体構造により平面、曲面、凸凹はもちろん、わずかなスキマのホコリもキャッチします。(2)「ウェーブ ハンディワイパー」 取り替えシート・取り替えシートのボックスにモネの「プールヴィルの断崖の上の散歩」と「ウォータールー橋、太陽の効果」を採用したデザインを用意しました。uc_03uc_04・ボックスタイプなので片手で開閉ができて、取り替えシートの取り出しが簡単です。・使い終わった後は、取り替えシートの収納ケースとしてご使用いただけます。・各ボックスには、取り替えシートが2色入っており、その日の気分に合わせてご使用いただけます。・ウェーブ ハンディワイパー取り替えシートは、ホコリやゴミ、髪の毛などをからめて離しません。・また抗菌※2EXファイバーで、取り除いたホコリの菌の増殖を抑制します。※2 抗菌加工部位の表面での菌の増殖のみを抑制。すべての菌を抑制するわけではありません。ホコリを舞い上げない驚きの機能を動画でご覧いただけます ■入数・価格uc_05■発売時期2023年10月31日に期間限定品として発売します。■『ウェーブ』 ブランドサイト ■『ウェーブ』モネの絵画デザインの発売を通じて貢献する「SDGs17の目標」この商品は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記に貢献すると当社では考えています。3. すべての人に健康と福祉を 12. つくる責任 つかう責任これからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境問題や社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献することを目指します。■クレジット表記シカゴ美術館にてCC0パブリックドメイン指定をされている作品画像を使用しています。記事内の画像を使用される際には、下記クレジットの記載をお願い致します。・Claude Monet 『Water Lilies』1906 The Art Institute of Chicago・Claude Monet 『Stacks of Wheat (End of Summer)』1890/91 The Art Institute of Chicago・Claude Monet 『Cliff Walk at Pourville』1882 The Art Institute of Chicago・Claude Monet 『Waterloo Bridge, Sunlight Effect』1903 The Art Institute of Chicago■会社概要社名 :ユニ・チャーム株式会社設立 :1961年2月10日本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地本社 :東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー社員数 :グループ合計16,206名(2022年12月)事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売≪消費者の方のお問い合わせ先≫ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センターTEL:0120-573-001ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月30日印象派を代表する巨匠、クロード・モネの作品だけを集めた展覧会「モネ 連作の情景」。東京・上野の森美術館と大阪・大阪中之島美術館で開催されるこの展覧会の音声ガイドで展覧会ナビゲーターを務めるのが俳優の芳根京子(解説ナレーターは声優の下野紘が担当)だ。初めての挑戦となる音声ガイドの収録後、芳根に話を聞いた。「声だけで情報を伝えるのは、すごく難しくて!でも、実際に絵を前にして音声ガイドを聞いてみたら、きっと絵の印象が大きく変わると思います。だから私自身、音声ガイドを聞きながら絵を見るのが今から楽しみです」この展覧会の特別番組のためにフランスに飛び、モネの作品はもちろんのこと、モネが作品に描いた実際の風景を目にした芳根。「モネが描いた実際の景色は、決して誰もが認める“映える”場所というわけではないんです。むしろ、普通だったら素通りしてしまいそうな、ごく日常の風景。だからこそ、モネの描いた絵を観たとき、そんななんでもない場所をここまで魅力的に切り取ることができる人なんだなと改めて感じました」「100%モネ」を謳う今回の展覧会では、日本初公開を含む60点以上を展示。同じ場所やテーマを異なる季節や天候、時間で描いた「連作」に焦点を当てる。実際に連作を目にした芳根も、その魅力を語る。「同じ場所やテーマが並ぶことで、その違いが見えてくるんです。きっと季節や天気の違いだけじゃなく、描いた日のモネの状態も反映されていると思うんですよ。そう思うと、モネの目が見た景色を体験できる感覚になる。それが贅沢だなあと思います」これまで、美大卒の母に連れられて美術館に行くことが多かったという芳根。今回、展覧会ナビゲーターを務めたことをきっかけに、モネの魅力にさらに惹かれるようになったという。「美術館にあまり行ったことがない方には、実物の絵からは教科書やWebで見るのとは全く違うものが受け取れるよってことを伝えたい。モネを少しでも知っている方には、一歩深く踏み入って、モネの人生を知ってほしいと思います。私自身、今までは美術館といえば母からのお誘いばかりでしたけど、今回は私から誘って行ってみたい。今回初めて、母が知らないモネのことを伝えることができるかも、と思うとうれしいです」取材・文:釣木文恵
2023年10月18日東京工芸大学(学長:吉野 弘章、所在地:東京都中野区、以下 本学)は、本学創立100年周年を記念して、創立100周年記念展「写真から100年」(以下、本記念展)を東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)で開催します。期間は2023年11月11日(土)から12月10日(日)まで、入場は無料です。東京工芸大学創立100周年記念展「写真から100年」チラシ表面東京工芸大学は2023年に創立100周年を迎えました。これを記念して、本学の歴史と伝統をたどりながら、東京工芸大学と日本写真界の関わりや、テクノロジーとアートが融合した写真の教育と研究を原点に、工学部と芸術学部を擁する総合大学へと発展した本学の昔・今・未来を紹介する展覧会を4部構成で開催します。4部構成の第1部は「工芸ヒストリー」として、日本における写真教育のルーツを紐解きながら、1923年に当時最先端の写真専門の高等教育機関である小西寫眞専門学校としての誕生から100周年を迎えた現在までの歩みを紹介します。たゆまぬ努力で様々な困難を乗り越え、未来を切り拓いてきた先人たちの情熱や思いを、当時の学生や教職員の証言なども含め、文字と映像で伝えます。第2部では「活躍する卒業生」として、多彩な出身写真家たちの作品を展示します。1927年に本学を卒業した第二期生で、戦前から戦後にかけて、近代化する都市の生き生きとしたスナップ写真から、日本の伝統建築を端正に捉えた建築写真まで幅広い作品群で知られる日本の写真文化の発展を支え続けた渡辺義雄。2019年度に写真界から初の文化勲章受章者となった田沼武能や、写真界の芥川賞といわれる木村伊兵衛写真賞を受賞した吉田志穂(2021年度受賞)や新田樹(2022年度受賞)など、幅広い世代の作家たち約50名の作品を展示します。第3部は、本学独自の写真のギャラリーである「写大ギャラリー」の収蔵作品を展示します。1975 年に設立された「写大ギャラリー」は国内外の優れた写真約1万4000点の作品を収蔵している国内でも随一の写真作品コレクションを展示・収集・研究する公開施設です。今回は、当ギャラリーの歴史的に優れた国内外の写真作品を展示します。当ギャラリーは、2023年2月に東京都教育委員会から「博物館相当施設」に指定されました。第4部は「次の100年に向かって」として、未来を創造する東京工芸大学の工学部と芸術学部の共同研究によるプロジェクトやメディアアート作品などを紹介します。現在の本学では、テクノロジーとアートの融合による様々な研究や取り組みを行っています。神奈川県住宅供給公社との連携による、厚木市緑ヶ丘エリアの団地活性化プロジェクト「ミドラボ」。そのほか、平成28年度に文部科学省の私立大学研究ブランディング事業に採択されたことを契機として設立された「色の国際科学芸術研究センター」が運営する、国内初の「色」をテーマとした研究をメディア芸術として紹介する常設ギャラリー「カラボギャラリー」(col.lab Gallery)の作品などを展示します。■東京工芸大学東京工芸大学のルーツは、1923年に日本で最初の写真専門の高等教育機関として創立した小西寫眞専門学校です。当時最先端のメディアであった写真は、工学的な側面と芸術的な側面を併せ持ち、本学は創立以来、その両面を教育と研究の柱とする唯一無二の教育機関です。「テクノロジーとアート、掛け合わせて、未来を変える」。東京工芸大学は、テクノロジー(工学)とアート(メディア芸術)を融合し、これからも新たな価値の創造を目指していきます。【URL】 ■創立100周年記念展「写真から100年」概要・会期 :2023年11月11日(土)~12月10日(日)・時間 :10:00~18:00(木・金は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)・休館日:毎週月曜日・料金 :無料・会場 :東京都写真美術館 地下1階展示室(恵比寿ガーデンプレイス内)・主催 :東京工芸大学・共催 :公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館【URL】 ■主な出展作家2部: 渡辺義雄/田沼武能/細江英公/新田樹/吉田志穂など3部: ウイン・バロック/土門拳/森山大道など4部: 野口靖・大海悠太など東京工芸大学創立100周年記念展「写真から100年」チラシ裏面 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月06日コニカミノルタプラネタリウムが運営する5館では、10月21日(土)の「プラネタリウム100周年」を記念して、全席・全作品を100円で鑑賞いただけるキャンペーンを行います。100円でプラネタリウム鑑賞!人々に星空と幸せを届けている「プラネタリウム」の100年を記念して、オンライン購入限定で、全席・全作品『100円キャンペーン』を行います。きらめく星空の下で特別な1日をお過ごしください。【開催日】2023年10月21日(土)【オンラインチケット販売日】10月17日(火) 午前10時10月17日(火)に限り、会員・一般(非会員)問わず一斉販売します。【鑑賞料金】一律100円※プレミアムシートも対象です。※プラネタリアTOKYO「銀河シート(シングル)」は1名様のご利用となります。※プラネタリアTOKYO「銀河シート(シングル)」以外のプレミアムシートは2名様分の鑑賞料金を含んでおります。【注意事項】・10月21日(土)は、当日券の販売(オンライン購入・チケット窓口購入)はございません。オンラインでの事前購入限定です。・オンラインでの決済方法はクレジットカード(VISA/MASTER/JCB他)および国際ブランドが付与されているデビットカード(VISA/MASTER/JCB/AMEX/Diners)のみです。・チケット販売状況は、公式ウェブサイト・SNSでお知らせします。・各種割引は適用外です。・プラネタリアTOKYO(有楽町)、プラネタリウム満天(池袋)、プラネタリウム天空(押上)で上映しているヒーリングプラネタリウムは作品の特性上、小学校就学前のお子様の入場はお断りしております。・プラネタリアTOKYO(有楽町)、プラネタリウム天空(押上)で上映している「LIVE in the DARK -CLASSIC-」は作品の特性上、小学校就学前のお子様の入場はお断りしております。・ドーム内が大変暗くなりお客様の安全が確保できないため、途中入場は固くお断りしております。当日は大変な混雑が予想されますので必ずお時間に余裕を持って、ご来場ください。・ご購入いただいたチケットは、いかなる場合でも変更・キャンセル等はお受けできません。予め購入内容をご確認の上お買い求めください。・10月17日0:00~23:59に限り、会員マイページにチケット購入履歴が残りません。また会員ログインページからのチケット購入はできません。・購入後のチケット確認は、下記URLから、購入後に届く確認メールに記載の購入番号と、チケット購入時に入力した電話番号を入力いただき、ご確認をお願い致します。 ・車いすをご利用のお客様は、10/16(月)19時までに、ご希望の施設にお問い合わせください。席数に限りがあるため、満席の場合はご了承ください。なお、当日のご案内は出来かねます。【対象施設】プラネタリアTOKYO(有楽町)プラネタリアYOKOHAMA(横浜)プラネタリウム満天(池袋)プラネタリウム天空(押上)プラネタリウム満天NAGOYA(名古屋)100円キャンペーン詳細はこちら プラネタリウム100周年とは1923年10月21日に近代的な光学式プラネタリウムがドイツで誕生してから今年で100年。2023年は100周年を迎える記念すべき年として、全国のプラネタリウムでは100周年の記念事業を企画しています。コニカミノルタプラネタリウムでもプラネタリウムの歴史を伝え、プラネタリウムの魅力を発信しています。「プラネタリウム100周年」ショップ限定アイテムショップ「Gallery Planetaria」では、輝く星々が私たちの日常にこれからも変わらずに寄り沿うことを願い、プラネタリウムの100周年を祝福する、華やかな記念アイテムを10月21日(土)より販売開始します。★ETOILE Necklace -Pink Sapphire-★LUNA Necklace -Iolite-“あなたとともに輝く星と月” をテーマとしたオリジナルジュエリー「ETOILUNA COLLECTION」からは、ピンクサファイアと、アイオライトの輝くネックレスが数量限定で登場。「Sincerity/誠実」の石言葉を持つこの2つの宝石は、これからの幸せな未来を願うギフトにもぴったり。★オリジナル腕時計 PLANET-0 Blue Green未知の惑星「PLANET-0/プラネットゼロ」をコンセプトとした人気の腕時計シリーズ。未だ出会っていない未来の可能性と、これまでの日々の奇跡、そして、軌跡が重なりあう時を表現しました。 身に着ける人の過去・現在・未来の全てを祝福する腕時計です。100周年を記念し、悠久の時をイメージした限定カラー、メタリックに輝くブルーグリーンが数量限定で登場。裏面には今を刻む「100 YEARS OF THE PLANETARIUM」の文字が。★Planetarium100 ステッカー・缶ミラー・メガネ拭き数えきれないほどの人々を星空とともに幸せにしてきた、プラネタリウムの100年を祝福し、心華やぐ描き下ろしデザインのアイテムを、皆様にお求めやすい価格でご提供致します。他にも「Gallery Planetaria」では、”天の川の香り”の紅茶や、隕石のキャンドル、星屑のきらめきを詰めたネイルカラーなど、宇宙でここだけの美しいアイテムを揃えています。ぜひお立ち寄りください。「プラネタリウム100周年」カフェ限定メニュープラネタリアTOKYO(有楽町)とプラネタリアYOKOHAMA(横浜)の併設カフェ「Cafe Planetaria」では、プラネタリウム100周年記念した限定メニューを10月21日(土)より販売開始します。★Starry Bottle -Planetarium100-数量限定で「プラネタリウム100周年」を記念した「スターリーボトル」が登場。赤・緑・青の3色に光るボトルドリンクには、星をイメージしたレモン&オレンジのジュレと、宝石のように輝くカラフルなゼリーを詰め込みました。スターリーボトルは再利用可能なため、ご自宅でもお好きなドリンクを入れて、プラネタリウム気分をお楽しみください。★『Starry Bottle -Planetarium100-』を購入で抽選に参加!「Starry Bottle -Planetarium100-」をご購入いただいたお客様には、プラネタリウム鑑賞券などが当たる抽選券を1枚お渡しします。A賞・・・一般シートプラネタリウム鑑賞引換券(1名)B賞・・・一般シートプラネタリウム鑑賞20%割引券(1名)※『Starry Bottle -Planetarium100-』の販売・抽選券の配布は、無くなり次第終了です。プラネタリウム100周年!おすすめ作品★「時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE」『プラネタリウム100周年』を記念して「時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE」を上映中。音楽は国民的アーティストとして数多くのヒット曲を世に送り出しているDREAMS COME TRUE、ナレーションは多彩な才能を発揮されている俳優の中村倫也さんです。本作のテーマは “星を知ろうとした人々の想い”。人々の持つ普遍的な星空への想いを描く、プラネタリウムの原点回帰ともいえる作品です。作品概要●上映館:プラネタリアTOKYO(有楽町)、プラネタリウム満天(池袋)、プラネタリウム天空(押上)●上映時間:約40分 ★「星日和 -上を向いて歩こう-」時代を超えて愛される歌『上を向いて歩こう』から着想を得たプラネタリウム作品です。作中では秋の星座として1等星の「みなみのうお座」の「フォーマルハウト」や、星座占いでもおなじみの「やぎ座」などの星座を紹介しており、四季それぞれの星座案内と共に、しっとりと染み入るような星の世界を描きます。星を見上げるのが好きな人も、最近星を見ていない人も、忙しい日々に疲れてしまった人も、いつの日も私たちの頭上に輝く星のストーリーを、ノスタルジックな風景と共にお楽しみください。作品概要●上映館:プラネタリアYOKOHAMA(横浜)、プラネタリウム満天NAGOYA(名古屋)●上映時間:約40分 《祝5周年》★コニカミノルタプラネタリアTOKYO(有楽町)2018年にオープンしたプラネタリアTOKYOは、2023年12月19日に5周年を迎えます。■名称 コニカミノルタプラネタリアTOKYO■所在地 東京都千代田区有楽町二丁目5-1 有楽町マリオン9階■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 10:30~21:30※詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。 ★コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA(横浜)■名称 コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA■所在地 神奈川県横浜市西区高島一丁目2-5 横濱ゲートタワー2階■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 平日10:30~21:00/土日祝10:00~21:40※詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。 ★コニカミノルタプラネタリウム満天 in サンシャインシティ(池袋)■名称 コニカミノルタプラネタリウム満天 in サンシャインシティ■所在地 東京都豊島区東池袋三丁目1-3 サンシャインシティワールドインポートマートビル屋上■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 平日10:30~21:00/土日祝日10:30~22:00※詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。 ★コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)(押上)■名称 コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)■所在地 東京都墨田区押上一丁目1-2東京スカイツリータウンイーストヤード7階■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 平日10:30~22:00/土日祝日9:30~22:00※詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。 ★コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA(名古屋)■名称 コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA■所在地 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1-17イオンモール Nagoya Noritake Garden 3階■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 10:00~21:00※詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。 見出し、本文などで、施設名称が長すぎて入りきらない場合、次の優先順位で省略形をお使いください。★コニカミノルタプラネタリアTOKYO(略)プラネタリアTOKYO★コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA(略)プラネタリアYOKOHAMA★コニカミノルタプラネタリウム満天 in サンシャインシティ(1)コニカミノルタプラネタリウム満天(池袋)(2)プラネタリウム満天(池袋)なお、文章中に繰り返しで出てくる場合、2回目以降は 満天(池袋) と記述していただいて構いません。★コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)(1)コニカミノルタプラネタリウム天空(2)プラネタリウム天空なお、文章中に繰り返しで出てくる場合、2回目以降は 天空 と記述していただいて構いません。★コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA(略)プラネタリウム満天NAGOYAなお、文章中に繰り返しで出てくる場合、2回目以降は 満天NAGOYA と記述していただいて構いません。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月05日印象派を代表する画家のひとりとして、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を駆使して多くの作品を生んだクロード・モネ(1840-1926)は、同じ場所やテーマに注目した「連作」に取り組んだことでよく知られる。モネがどのように「連作」という着想を得たのか、その過程と展開に焦点をあてた展覧会が、10月20日(金)から2024年1月28日(日)まで、東京・上野公園の上野の森美術館で開催される。印象派以前の若きモネは、当時の画家の登竜門として知られた官展の「サロン」では必ずしも成功を収められなかった。そこで仲間の画家たちと開催したグループ展が、モネの出品作の題名から後に「印象派」と呼ばれるようになったのは有名な話だ。今回の『モネ 連作の情景』は、1874年の第1回印象派展を機に印象派が誕生してから150年を迎える節目の年の展覧会となる。同展の大きな特徴は、モネの連作絵画の成り立ちに焦点をあてていること。同じ場所やテーマを異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して描く「連作」は、モネが生み出した革新的な表現手法であり、晩年まで続いた〈睡蓮〉の連作はモネの代名詞ともなっている。一般に〈積みわら〉が最初の本格的な連作とされるが、同展では、その連作というアイデアがどのように生まれ、展開していったのか、その過程を詳細にたどっていく。若き日に滞在したオランダの風景や、自身が暮らしたセーヌ河畔の小さな街や村、あるいはフランスの景勝地エトルタなど、「連作」という着想の萌芽が見られる作品群から、ロンドンの橋や〈睡蓮〉などのまさに連作の代表作まで、多彩な作品群を通じて、初期から晩年に至るモネの生涯をたどることもできる。同展の魅力のひとつは、展示作品のすべてがモネ作品であることだ。海外30カ所以上を含む、国内外40カ所以上の美術館から集められた60点以上のモネの代表作を堪能できると同時に、日本初公開の作品も目にできるのもうれしいところだ。モネが「連作」に至った長い道のりをモネ作品のみで追う贅沢な展覧会を、ぜひゆっくりと楽しみたい。<開催情報>『モネ 連作の情景』東京展会場:上野の森美術館会期:10月20日(金)~2024年1月28日(日)休館日:12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)時間:9:00~17:00、金土祝は9:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)料金:平日一般2,800円、大高1,600円、中小1,000円/土日祝3,000円、大高1,800円、中小1,200円(日時指定予約推奨)公式サイト: www.monet2023.jp※2024年2月10日(土)~5月6日(月・休)大阪中之島美術館へ巡回予定
2023年10月04日東京・上野の森美術館で10月20日から「モネ 連作の情景」がはじまります。本展のナビゲーターは、俳優の芳根京子さん。今回、モネゆかりの地フランスを訪れた芳根さんに、モネやアートの魅力について、語っていただきました!芳根京子さんがナビゲーター!芳根京子さん【女子的アートナビ】vol. 311印象派の巨匠、クロード・モネ(1840-1926)の人生に影響を与えた第1回印象派展が開かれたのは1874年。それから150年の節目を迎えることを記念して開かれる「モネ 連作の情景」では、フランスやアメリカ、ドイツなど世界各地や日本の美術館などからセレクトされた代表作60点以上が展示されます。本展では、特にモネの「連作絵画」にスポットをあてて紹介。同じ場所やモティーフを異なる時間や季節で描いた「連作」という表現手法は、画家の代名詞にもなっています。有名な〈睡蓮〉や〈積みわら〉をはじめ、ノルマンディー地方の景勝地〈エトルタ〉などの作品も展示される予定。初来日作品もあり、新たなモネの世界を発見できる展覧会になりそうです。そんな芸術の秋にぴったりの展覧会でナビゲーターを務めるのが、俳優の芳根京子さん。本展の記者発表会に登壇した芳根さんにインタビューも行い、モネやフランス旅のことなど、いろいろお聞きしてきました!私で大丈夫かな、と…クロード・モネ《睡蓮の池》1918年頃 油彩、カンヴァス 131.0×197.0cm ハッソ・プラットナー・コレクション © Hasso Plattner Collection――まず、ナビゲーターに就任されたご感想を教えてください。芳根さんアートはそれほど詳しくないので、私で大丈夫かな、と思いました。でも、母が美大出身なので、母と一緒に美術館に行く機会はこれまで何度もありました。「アートをもっと知りたい」という気持ちはあったので、このお仕事に飛び込ませていただきました。私のようにアートに詳しくないけど興味がある、という方などが、今回の展覧会に足を運ぶきっかけになったらうれしいです。――この夏、本展特別番組撮影のためフランスに訪れたそうですね。どんな場所に行かれましたか?芳根さんモネの故郷であるフランスで、彼の人生をたどる旅をしてきました。モネが見てきた世界、描いてきた景色や作品も見ましたし、後半生を過ごした自宅も訪れました。――フランスでご覧になったモネの作品で、印象に残っているものはありますか?芳根さんインパクトが強かったのは、オランジュリー美術館にあった睡蓮の作品です。360度モネの作品に囲まれるので、ステキでした。また、ずっと見入ってしまった作品は、マルモッタン美術館にあった《印象、日の出》です。本物の景色を見ているような不思議な気持ちになり、ずっと見ていられる感じでした。実際に、モネが見たであろうリアルな日の出もル・アーヴルで見せていただいたのですが、その場所は特に印象的な建物があるわけではなく、きれいな日の出が見やすい場所でした。モネは、そんな日常の自然の景色を魅力的に切り取る力が高かったのだな、と感じました。まさか私の人生で行けるとは…――モネは日本好きとしても知られていますが、今回の訪問で日本を感じられる場所はありましたか?芳根さんモネが後半生に住んでいたジヴェルニーの家を訪問したとき、家の中に浮世絵がたくさん飾られていました。また、庭には日本風の橋がかかっていて、全体的に「和」を感じました。その庭園は、派手ではないけれど美しさがあり、モネは日本のことがお好きだったのだな、と感じました。――日本とは遠く離れたフランスで、日本を感じられる庭園をご覧になっていかがでしたか。芳根さんすごくうれしかったです。モネの庭は、アートについて詳しくない私でも知っているような場所でしたが、まさか私の人生で行けるとは思っていませんでした。そこでは、庭を手入れされている庭師の方ともお話をさせていただいたのですが、高知にある「モネの庭」にも関わっていらっしゃると聞いたので、さっそく高知行きの飛行機を予約しました(笑)。「モネの黒」を見てみたいクロード・モネ《昼食》1868-69年 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館© Städel Museum, Frankfurt am Main――今回の展覧会で、注目している作品はありますか?芳根さんフランスで睡蓮の池を見てきたので、やはり睡蓮の作品です。国内外から集められた睡蓮の絵がまとめて見られるというので、とても楽しみです。また、今回はじめてフランスに行ったので、パリの街並みを描いた作品も見てみたいです。実際にパリを見てから絵を見ると、「そうそう、パリはこんな感じ」と思えそう(笑)。あとは、初来日の《昼食》も楽しみです。モネが黒い色を使うのは珍しいそうなので、「モネの黒」を自分の目で見たいです。――モネ作品、どんなところがお好きですか?芳根さん光もすばらしいと思いますが、五感で楽しめる絵のような感じがします。実際に、そんなことないのですが、絵から香りがするような気がするのです。また、絵によってそこに流れている空気が違う気がして、体験型みたいな、目だけではない楽しみ方があるなと思いました。――展覧会では音声ガイドも担当されます。これから収録があるそうですが、意気込みを教えてください。芳根さん音声ガイド収録ははじめてなので、とにかく絵を見ている方のお邪魔にならないよう、寄り添えるものになるよう心掛けたいと思います。またモネにあまり触れたことがない方も、モネの絵を見て音声ガイドを聴いて、「モネ好きだな」と思ってもらえたらうれしいです。実際にフランスに行く前と行った後では、モネに対する思いが本当に違うので、そんな私だから表現できる音声ガイドになればと思います。モネに親近感――モネの人生は平坦ではなく、いろいろあって一流の画家になっていきますが、そんな彼の人生をどう思いますか?芳根さんモネは、一人前の画家になるために、悩んで葛藤して、いろいろなものを乗り越えてきました。ただの天才ではなく、ちゃんと悩んで前に進んだ人なのだなと思い、同じ人間のような感じがしてホッとしますし、親近感がわきます。あれだけの作品を生み出しているので、自信家であってもおかしくないと思うのですが、そうではなく、人間味があります。目を患いながらも絵を描き続け、傑作を生み出しているというのがすごいです。――ちなみに、モネは美食家としても知られていますが、芳根さんがフランスで食べて印象に残っているものはありますか?芳根さん毎日食べていたのは生ハムでした。朝からホテルで食べて、昼も夜も食べて(笑)。もともと生ハムは好きでしたけれど、これほど毎日3食全部食べていたのは、本当においしかったからだと思います。全然飽きないのです(笑)。フランスらしいお料理では、ガレットもよかったです。母に解説してあげたい――あまりアートに詳しくないと仰っていましたが、今回のお仕事で何か変わりましたか?芳根さん今まで、アートは知識がないと楽しめないのかな、と自分の中で勝手にハードルを上げてしまう部分があったのですが、このお仕事をきっかけに母と美術館回りをはじめ、フランスに行く前に、はじめて「一人美術館デビュー」もしました。――どの美術館で、デビューされたのですか?芳根さんちょうど松岡美術館(東京・港区)で印象派の展覧会が開かれていたので、チャンスだと思って駆け込みました。とてもよかったです。事前に、モネは光に注目するといいと教わったので、その点を意識して見てきました。何かに注目してアートを見るという経験が、これほど楽しいとは思わなかったです。記念にポストカードも買いました。――お母様は美大出身ですので、ご一緒に美術館に行かれるときは、お母様が作品解説をしてくれるのですか?芳根さん母もそんなに詳しいわけではないのです。きっと、モネに関しては私のほうが詳しいと思います(笑)。母も父も、「モネ 連作の情景」に行きたいといっていて、一回目に行くときは音声ガイドを聴いて、二回目は私を連れて行きたいと話していたので、そのときは隣で解説してあげるね、といいました(笑)。今回、モネのことを集中して学びましたが、とても楽しくて。一気にアートのことをすべて知ろうとすると、範囲が広すぎて難しいと思いますが、美術館にあまりご縁がない方でも、モネは入りやすくて飛び込みやすい世界かなと思います。――では、最後に展覧会を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。芳根さん私もアートは難しいのかな、と思い込んでいたのですが、全然そんなことはなくて、絵を見たときにあふれてくる感情に間違いはないし、否定されることはないと今回のフランス旅で思いました。絵を見ているだけで、パワーやエネルギーがダイレクトに感じられて、4日間のフランス旅でしたが、人生が豊かになった気持ちになりました。今までモネに触れたことがなかった方も、音声ガイドでサポートさせてもらうので、安心して足を運んでいただけたらと思います。今回は、世界中からモネの作品だけが集められた「100%モネ」の展覧会になっていますので、モネが好きな方、美術館やアートが好きな方も、絶対楽しめる展覧会になっていると思います。ぜひ、みなさんもお越しください。――いろいろお話しいただき、ありがとうございました!取材を終えて…キラキラと目を輝かせて、モネやフランス旅のことを楽しそうに語ってくれた芳根さん。ナビゲーターのお仕事をきっかけに、モネやアートに興味をもち、とても多くのことを学ばれて努力しているお姿にも感動しました。芳根さんのモネへの愛が100%詰まったものになりそうな音声ガイドも、聴くのが楽しみです。なお、芳根さんが出演される「モネ 連作の情景」の特別番組は、11月11日(土)にフジテレビ(関東ローカル)で放送される予定。展覧会とあわせて、こちらもご覧ください。Information会期2023年10月20日(金)〜2024年1月28日(日)会場上野の森美術館時間9:00〜17:00金・土・祝日は〜19:00※入館は閉館の30分前まで休館日2023年12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)入館料日時指定予約推奨平日(月〜金)一般 ¥2,800/大学・専門学校・高校生 ¥1,600/中学・小学生 ¥1,000土・日・祝日一般 ¥3,000/大学・専門学校・高校生 ¥1,800/中学・小学生 ¥1,200※会期中は、上野の森美術館チケット窓口にて当日券を販売。混雑時は入場をお待ちいただく場合がございます。※本展は大阪に巡回します。【大阪展】2024年2月10日(土)~2024年5月6日(月・休)大阪中之島美術館※東京展と大阪展は一部展示作品が異なります。
2023年09月24日ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを舞台に、ディズニーの現在までのキャラクターたちが登場する短編「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」が、ディズニー創立100周年となる10月16日(月)より配信される。米国カリフォルニア州バーバンクにあるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。本作は、ここから生まれたキャラクターたちが集い、100周年の記念写真を撮る…という内容になっている。本編では、85作品以上の長編および短編映画から、総勢543のキャラクターが登場する。ミッキーやミニーらお馴染みのキャラクターが額縁から飛び出すキービジュアルと、予告編が初公開。仕事を終え、スタジオから帰路につくスタッフたちの様子から始まり、「みんな帰ったかな?」というミッキーのセリフと共に物語が動き出す。スタジオの中には様々なアートが飾られ、ミニーの掛け声と共に絵から次々とキャラクターたちが飛び出していく。また、スタジオの外では『眠れる森の美女』の3人の妖精たちがソーサラーハットをピンクやブルーに変える、映画を思い起こさせるシーンも。ヒーローやヒロイン、王子とプリンセス、そしてヴィランまでもが続々と集まってくる。最後は、カメラマンのグーフィーが集合写真を撮ろうとするが…。ほかにも、ディズニー作品最後の100%手書き長編アニメーション『ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え!』の面々、『ラマになった王様』のクスコや『ヘラクレス』のフィル、『シンデレラ』のアナスタシアやドリゼラの姿も見られる。「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」は10月16日(月)よりディズニープラスにて独占配信開始。(シネマカフェ編集部)
2023年09月23日10月から上野の森美術館にて、フランス印象派の巨匠クロード・モネの展覧会が開催される。ひとりの画家をフィーチャーする企画は多々あれど、展示作品が『100%モネ』で構成される展覧会は珍しい。1874年にパリで第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、モネの代表作60点以上が国内外から集結する。開幕に先駆けて、9月6日(水)東京国際フォーラムで記者発表会が行われた。本展の見どころについて、日本側の監修を務める実践女子大学名誉教授・島田紀夫氏は、「モネが描いた『連作』に焦点を当て、モネ芸術がどのように展開していったのかを辿ることができる」と話す。厳密な意味での連作とは、教会に描かれた聖者の生涯のような、同じモチーフの時間経過を描いたものを指す。しかし並外れた色彩感覚を持つモネは、異なる季節・時間・天候でのモチーフに対する光の移ろいや風の動きなど、一瞬一瞬の表情の違いをカンヴァスに写し取った。「モネにとっての『連作』には独自の意味がある。ひとつのテーマ、あるいはモチーフを使って緩やかに変化していくという、革新的な表現手法を確立していった」(島田氏)初来日となる有名作品も多数。連作「エトルタのラ・マンヌポルト」(メトロポリタン美術館所蔵)や「プールヴィルの断崖」(トゥウェンテ国立美術館所蔵)などの他、印象派以前の初期作品である「昼食」(シュテーデル美術館所蔵)、モネには珍しい都会の風景画「ルーヴル河岸」(デン・ハーグ美術館所蔵)も見逃せない。もちろん、モネの集大成である睡蓮の連作も堪能できる。展覧会ナビゲーターを務める女優の芳根京子は、モネの人生をより知るために、作品を巡るフランス4日間の旅をしてきた。モネの絵から大きなパワーやエネルギーを感じたという芳根は、「アートは難しいイメージがあったけど、全然そんなことはない。絵を見たときに感じる、溢れ出すような感情は人生を豊かなものにしてくれる」と語った。声優の下野紘と共に、音声ガイドにも初挑戦する。「鑑賞者にすっと寄り添えるような音声ガイドを心がけたい」という優しい声音に期待したい。東京展は2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)、上野の森美術館。大阪展は2024年2月10日(土)~5月6日(月・祝)、大阪中之島美術館 5階展示室。※東京展・大阪展で出品作品が一部異なる。取材・文:北島あや
2023年09月20日アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)が、関東大震災から100年を迎えた今秋、鎮魂と再生の意を込めた主催企画「隅田川 百歳の瀬|ももとせのせ」を実施する。本企画は大きくふたつのプログラムで構成。ひとつは、多彩な歌い手や音楽バンドを迎え、皆でまるく輪になって踊る「すみゆめ踊行列」。関東大震災の著しい被災から復興した隅田公園のそよ風ひろばを舞台に、地元の芸能団体等を交えた生演奏盆踊りを開催する。「すみゆめ踊行列」(2022)撮影:金子愛帆もうひとつは、隣接する牛嶋神社にて、葛飾北斎が疫病退散を祈念して絵馬を奉納したことに因み、隅田川の水で描くあぶり出し絵《天宇受売命再生乃図》を展示。魂を揺さぶる踊りで天照大神を誘い出したアメノウズメノミコトが芸能と鎮魂の神であることから、災厄からの再生を願う作品となっている。<イベント情報>「隅田川 百歳の瀬|ももとせのせ」【すみゆめ踊行列】10月28日(土) 14:00~20:00会場:隅田公園そよ風ひろば※雨天の際は、すみだリバーサイドホール・イベントホール(墨田区役所2階)で開催。■出演こでらんに~with アズマリ(from Ethiopia)、ジンタらムータ+久下惠生、モノガタリ宇宙の会、 モノラルミニプラグ、mmm、butaji、井手健介、さとうじゅんこ、町あかり、にゃんとこ、パピポンズ、片岡シン、向島栄翠、山口屋左七[MC]ほか■出店:雨水市民の会雨水の活用をテーマに墨田区内で活動している団体。そよ風ひろばで、雨水でいれたお茶などをふるまいます。【天宇受売命再生乃図~2つの絵馬のあいだで踊る~】10月22日(日)~28日(土) 9:30~16:30会場:牛嶋神社神楽殿※荒天の際は、ご覧いただけない場合があります。■ライブあぶりパフォーマンス10月22日(日) 14:00~ / 15:00~※神楽殿であぶり出し実演と即興演奏を行います。※各回10名(WEBにて事前予約、先着順)四倉由公彦(音楽、サウンドアート、郷土芸能愛好家)詳細はこちら:
2023年09月13日印象派を代表する画家、クロード・モネ(1840~1926年)が同一のテーマやモチーフを繰り返し描いた「連作」絵画に焦点を当て、国内外約40の美術館からモネの代表作が一堂に会する『モネ 連作の情景』が東京と大阪の2会場で開催。9月6日(水) 都内で記者発表会が行われた。戸外での制作で風景に向き合い、自然の息遣いを感じられる作品を数多くのこしたモネ。同じ場所を、天候や時間、季節を変えて何度となく描き、モチーフの表情の変化や時の移り変わりを表現した「連作」という手法は、モネの画業を語る上で欠かすことができないものだ。同展では、日本でも広く親しまれている「睡蓮」「積みわら」などをモチーフにしたモネの「連作」を軸に、自然の光や時間とのたゆまぬ対話を続けたその画業を、印象派以前の初期から晩年まで全5章で展観。日本初公開となる作品も含め展示される約60点以上の作品全てがモネの作品となる。記者発表会には同展のナビゲーターを務め、音声ガイドのナレーションにも初挑戦する俳優の芳根京子が登壇。同展の特別番組(11月11日放送予定)の収録でフランスを旅してきたという芳根が、いちばん楽しみにしている展示はやはり「睡蓮」とのこと。「フランスでモネが見てきた世界、描いてきた景色をたくさん見せて頂いたのですが、モネが人生の後半生で暮らしたジヴェルニーの家も訪問し、(モネが「睡蓮」を描いた)庭も拝見しました。なので世界中から「睡蓮」の連作が集められて、一度に同じ場所で、しかも日本で見られるというのはすごく楽しみです」ほかにもモネが《印象・日の出》を描いたル・アーヴルを訪れたり、オランジュリー美術館やマルモッタン美術館でモネの作品を見たりと、フランスでの4日間の撮影は「モネづくしの4日間という感じでした」と芳根。「私は勝手に“アートって難しい”と思い込んでいたのですが、全然そんなことはなくて。絵を見て感じた、あふれてくる感情に間違いはないんだなと、否定されることはないんだ、と今回の旅を通して思いました。絵を見ているだけでパワーとかエネルギーとかダイレクトに感じるものがあって、たった4日間の旅でしたけど、人生が豊かになったしもっともっと豊かにしたいとすごく思いました」と、得るものの大きな旅となった様子。これから収録するという音声ガイドについても、「実際にフランスに行った私だからできる表現ができればいいなと思っています。モネの絵を見ている方のお邪魔にならないよう、すっと寄り添える音声ガイドを心掛けたいですね。」と意気込みを語った。<開催概要>『モネ 連作の情景』2023年10月20日(金) ~2024年1月28日(日) 、上野の森美術館にて開催※2024年2月10日(土)~5月6日(月・祝) 大阪中之島美術館へ巡回
2023年09月07日東京都港区白金台にある松岡美術館では、2023年6月20日(火)より『モネ、ルノワール印象派の光』を開催する。同館が所蔵するフランス印象派と新印象派のコレクションを、長期休館もはさんだ2017年以来初めて、6年ぶりに一挙公開する展覧会だ。1975(昭和50)年に設立された松岡美術館は、実業家、松岡清次郎が収集した美術品を公開する私設美術館。同館が所蔵する西洋画のコレクションは、清次郎が東洋陶磁収集のため欧米のオークションに参加するうちに興味を抱いて築き上げた。「良いものは良い」というスタンスで、自らの審美眼を頼りに作品を蒐集しているため、印象派のコレクションにはモネ、ルノワール、ピサロのほか、あまり知られていないギヨマンが多数入っていたり、新印象派のコレクションでは肝心のスーラがなく、リュスやマルタンの作品が入っていたり、とかなり珍しい内容だが、体系的な美術史を無視したこのラインアップこそ、松岡コレクションの魅力といえるだろう。同展でも、印象派前夜のモネの貴重な作品《サン=タドレスの断崖》(1867年)や、サロンで成功をおさめ、肖像画家として人気を博した頃のルノワールの《リュシアン・ドーデの肖像》(1879年、8月15日より展示)など、かえってアート・ファンの心をくすぐるような、興味深い作品が紹介される。同時開催の『江戸の陶磁器古伊万里展』は、かつてヨーロッパの城館を飾った壺や皿など、古伊万里の豪華絢爛な大型作品に加え、口径が6㎝にも満たない可憐なティーカップや、掌サイズの小さなティーポットなど愛らしい磁器も紹介。また通年企画の『古代オリエント創造の源』では、館所蔵の中でも最も古いトルコの《横たわる女人像》など、その後の芸術家たちに連綿と受け継がれてきた創造の原型を展観する。<開催情報>『モネ、ルノワール印象派の光』会期:2023年6月20日(火)〜10月9日(月)会場:松岡美術館時間:10:00〜17:00、第1金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合翌平日休)料金:一般1,200 円、25歳以下500 円※高校生以下無料※『江戸の陶磁器 古伊万里展』も同時開催公式サイト:
2023年06月06日1923年9月1日に「帝国ホテルアーケード」(東京都千代田区)は日本初のアーケードとして創業し、2023年に100周年を迎えます。これを記念して「100周年展」を開催、また「100周年記念グッズ」の製作をいたしました。 帝国ホテルアーケードは今年100周年帝国ホテルロビーから来館者をお迎えする100周年記念バナー海外の来賓たちに、雨に濡れずにショッピングを楽しんでいただきたいというおもてなしから生まれた、日本で最初のアーケード「帝国ホテルアーケード」は、長い歴史の中で、マリリン・モンローやベーブ・ルース等の著名人にもご利用いただき、今もなお王族・政財界の要人・ハリウッドスターが訪れる格調高いショッピングアーケードです。現在は46店舗の様々な専門店が軒をつらねております。 絨毯とシャンデリアが使われた落ち着いたアーケード館内■100周年展■100年前の創業から、今なおアーケードに2店舗が現存します。こうした歴史ある店舗の当時の写真、商品、使用していた道具を展示し、その長い歴史を振り返ります。米国人メジャーリーガー「ベーブ・ルース」や、米国人俳優「ヴィック・モロー」のサインなど、帝国ホテルアーケードを訪れたVIP達の貴重な展示品もご覧いただけます。会場: 帝国ホテル本館地下1階 日比谷花壇前 特設会場(無料)日時: 2023年11月下旬まで 10:00~19:00(日祝~17:00) 「100周年展」の会場の様子「100周年展」展示品の一例■100周年記念グッズの製作■帝国ホテルアーケード開業当時に、日比谷花壇の職人が仕事着かつ正装として着用していた「法被」のデザインを復刻したオリジナルノベルティ2種類(エコバッグ、ステッカー)を作成いたしました。建築家の巨匠フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルの2代目本館(通称ライト館)をモチーフにしており、歴史を感じさせながらも現代風にアレンジし、歴史の1ページを彩るにふさわしいアイテムとなりました。帝国ホテルのファンのみならず、歴史的建物であるライト館を愛する建築ファンにも喜んでいただける、数量限定非売品のノベルティです。「オリジナルエコバッグ」は2023年4月22日(土)~5月7日(日)に開催される「ゴールデンウィーク抽選会」の賞品となります。対象となる46店舗で期間中に1万円お買い上げ毎に差し上げる抽選応募券(最大100枚)を抽選し、5月27日(土)に当ホームページ及び帝国ホテル本館地下1階にパネルにて発表いたします。また、「オリジナルステッカー」は期間中に対象店でお買い上げいただいたご希望の方に先着プレゼントいたします。 100周年記念グッズの「エコバッグ」と「ステッカー」ライト館時代に日比谷花壇の職人が着ていた法被■主催者概要■名称 : 帝国ホテルアーケード所在地 : 〒100-0011東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルアーケード(本館地下1階)営業時間: 年中無休 平日10:00~19:00(日祝~17:00)※一部店舗を除くURL : 設立 : 1923年9月1日 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月21日企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」が、東京の松岡美術館にて、2023年6月20日(火)から10月9日(月)まで開催される。フランス印象派、新印象派の絵画が一堂に企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」では、松岡美術館のコレクションから、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールをはじめ、フランス印象派や新印象派のコレクションを2017年以来、6年ぶりに一挙公開紹介する。モネ、ルノワールなどを展示印象派コレクションの中でも注目は、モネがサン=タドレスの地で生み出した初期の名作のひとつ《サン=タドレスの断崖》だ。斜面が生み出す対角線による空と地の対比構図が特徴で、光を浴びる斜面と海の明るさに対比して、画面左手の大きな崖と画面中央右手の杖を持つ人物が作り出す影の存在が一層光の存在を強調。素早く細かなタッチで、移ろいゆく空と海風に揺れる草花を巧みに表現した作品となっている。また、印象派画家の中で、とりわけ多く人物画の名作を残したことで知られるルノワール《リュシアン・ドーデの肖像》も展示。パステルの生み出すやわらかな風合いとざっくりとした線によって、幼児の柔らかな肌や頭髪、ギャザーを多用したふんわりとした衣服を忠実に描き出している。本展の展示構成は、美術史をたよりに系統立って作品を集めるのではなく、「良いものは良い」というスタンスで自らの審美眼をたよりに作品を蒐集した松岡美術館の創設者・松岡清次郎の美学が反映されているのが特徴だ。そのため、印象派のコレクションでは、カミーユ・ピサロといった印象派の中心メンバーの作品のみならず、アルマン・ギヨマンなどの作品を紹介。新印象派のコレクションでは、ポール・シニャックをはじめ、アンリ・マルタンやマクシミリアン・リュスといった画家の作品を中心とする、珍しい構成による展示がみられる。江戸時代の陶磁器コレクションを一挙公開また、企画展とともに、江戸時代の陶磁器に焦点を当てた「江戸の陶磁器 古伊万里展」を同時開催。17世紀に肥前有田で本格的に生産が始まった日本の磁器は、積出港である“伊万里津”の名から「伊万里」といい、その中でも江戸時代のものが「古伊万里」と称される。本展では、ヨーロッパへ輸出され、王侯貴族の間で絶大な人気を誇った、柿右衛門様式・古伊万里金襴手の大型作品をはじめ、東洋や中南米から欧州へもたらされた新しい飲料文化を伝える小さなカップなどを紹介する。また国内で、富裕層の宴をにぎわせた大胆な絵付けの古九谷様式の大皿の数々や、鍋島藩窯で焼成された端整な鍋島焼もあわせて鑑賞することが出来る。展覧会概要企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」会期: 2023年6月20日(火)〜10月9日(月)会場:松岡美術館住所:東京都港区白金台5-12-6開館時間:10:00~17:00(毎月第1金曜日は19:00まで)※入館はいずれも閉館30分前まで休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)入館料:一般 1,200円、25歳以下 500円※高校生以下、障がい者手帳の所持者は無料【問い合わせ先】松岡美術館TEL:03-5449-0251
2023年04月06日株式会社ジーエムインターナショナルが日本総代理店を務めるスイス高級時計ブランド LOUIS MOINET(ルイ・モネ)が、『メモリス スピリット』を4月12日に発売します。『メモリス』コレクションについてブランド創業10周年を記念し、2014年に新しいコレクションの開発プロジェクトがスタートしました。そして、ブランドのルーツである時計師 ルイ・モネによる世界初のクロノグラフ発明から、200周年の節目にあたる2016年に、『メモリス』コレクションを発表しました。コレクションのコンセプトは、「クロノグラフが最も美しく見える時計」です。クロノグラフを、単なる時計のひとつの機構としてではなく、デザインの主役として捉え、その審美性を追求しています。その実現のため、創業以来ブランドと共に歩んできたムーブメントメーカー・コンセプト社の協力を受け、クロノグラフ機構全体を時計の表側(文字盤側)に配置するオリジナルのムーブメントを開発しました。合計311ものパーツで構成されたキャリバーを46mm径ケースに収め、クロノグラフの魅力を壮大に表現する『メモリス』は、今やブランドを象徴するコレクションとなっています。そして、さらに2年の歳月をかけた試行錯誤の末、ドーム型のクリスタルガラス風防と新型インナーベゼルを組み合わせる独創的なアイデアによって、311のパーツ数はそのままに、『メモリス』を40mm径にリデザインした『メモリス スピリット』が完成しました。『メモリス スピリット』の設計『メモリス・スピリット』は、審美性、装着感、機能性などの様々な要素を追求して誕生しました。伝統的なスイス時計製造のノウハウと豊かな芸術性が融合したタイムピースです。フォーマルな印象を強めるという目的に加え、ブランドが誇る高い技術を象徴するために、前作『メモリス』のデザインを進化させました。311のパーツ数を変えることなくケース径を6mm小さくするために、ベゼルを排し、新型インナーべゼルを採用して、横幅を圧縮しました。インナーベゼルは、目盛りが記された山型リングと透明なサファイアクリスタルの二重構造になっています。風防ガラスをドーム型にすることで、インナーベゼルとの間にスペースを作り、目盛りの視認性を確保しています。また、どの方向からも時計の内部が見えやすくなっており、メカニズムの立体感と迫力を楽しむことができます。飛行機やレーシングカーに用いられる、空気の流れをコントロールするエアロダイナミクスの技術を、時計全体のフォルムに取り入れています。これにより、表面の触り心地や装着感を高めています。グレード5チタンを用いたケースはわずか18gと軽量で、腕への負担を軽減しています。ラグは横方向にくり抜かれたオープンワーク仕様になっており、ストラップはケースとぴったり合うように特別にデザインされています。『メモリス スピリット』のクロノグラフ『メモリス スピリット』は、時計のメカニズムの魅力を優雅に表現しています。文字盤に顕になっているクロノグラフ機構は、ルイ・モネの象徴ともいえるアイコニックな意匠のひとつです。この現代的なクロノグラフのデザインは、時計職人ルイ・モネが1816年に製作した世界初のクロノグラフにインスパイアされています。それは、毎時216,000振動と当時では並外れたハイビートの天体観測用クロノグラフで、ファーストクロノグラフとしてギネス世界記録となっています。クロノグラフは、数ある時計の複雑機構のなかでも、現代社会において最も実用性に優れた機構です。また、着用者が自分で操作できるという点で、着用者に最も密接なメカニズムといえるでしょう。『メモリス スピリット』のクロノグラフは、プッシャーの押しやすさ・動作の安定性・耐久性に優れたコラムホイール式です。コラムホイールをはじめとするクロノグラフの各機構が最も美しく見えるように、表側(文字盤側)にクロノグラフ機構を配置するユニークな自社製キャリバー LM84を搭載しています。ムーブメントの表側にクロノグラフ機構を構成する147個のパーツ、裏側に自動巻き機構を構成する164個のパーツを使用し、現代的で壮大なデザインを作り上げています。スペック基本情報モデル名:メモリス スピリット品番:LM-84.20.20価格:594万円(540万円+税)発売日:4月12日(水)ムーブメントキャリバー:自動巻き(LM84)機能:時、分、秒、30分積算計、クロノグラフ秒針機構:シングルプッシャー、コラムホイール式クロノグラフローター:6つのベアリングボール、クルー・ド・パリ、フルール・ド・リスの刻印パーツ数:311(クロノグラフ機構:147、自動巻き機構:164)表側の仕上げ:サンブラスト仕上げ(地板)、面取り(スティール部分)、円状のサテン仕上げ(輪列)裏側の仕上げ:円状のコート・ド・ジュネーブ(地板)ペルラージュ・面取り・ブランドのバリューを示すシンボルを刻印(受け)パワーリザーブ:48時間振動数:28,800振動/時周波数:4Hz石数:30石文字盤時分ダイヤル:サンバースト仕上げインダイヤル:白文字を転写した半透明素材のディスクインナーベゼル:サテン仕上げケースサイズ:径40.7mm、厚さ17.92mmケース素材:グレード5チタン(ポリッシュ仕上げ・サテン仕上げ)風防:ドーム型サファイアクリスタル(両面無反射コーティング)ケースバック:シースルーバック(グレード5チタン、サファイアクリスタル)シングルプッシャー:クルー・ド・パリ防水性:50mストラップ素材:ルイジアナアリゲーターレザーバックル種類:トリプルブレード式フォールディングクラスプ(両開き)その他:クラスプにフルール・ド・リスの刻印ルイ・モネについて1.時計職人 ルイ・モネルイ・モネ(1768~1853)は、世界で初めてのクロノグラフ機構を作った偉大な時計職人であり、芸術や天文学といった様々な分野でも才能を発揮した、類稀な天才でした。フランスのブールジュに生まれた彼は、幼い頃から趣味で時計作りを嗜んでいました。アートに興味を持つようになると、20歳でローマに移り、建築・彫刻・絵画を5年間学びました。その後パリで美術アカデミーの教授を務め、様々な著名な芸術家と交流するなかで、時計への情熱が再燃しました。1800年からスイスで本格的に時計製造の訓練を始めると、たちまち頭角を表し、王室御用達の時計職人として名を馳せました。ナポレオン・ボナパルトやトーマス・ジェファーソン、ジェームズ・モンロー、ロシア国王、フランス王妃など、世界中のVIP顧客に時計を製造し、その腕を発揮しました。100年後の未来を先取りしていると称された最高峰の技術に、アートのエッセンスを融合するスタイルが、彼の作品の最大の特徴でした。1816年に製造した毎時216,000振動のクロノグラフは、世界初のクロノグラフ・高振動時計として2種類のギネス世界記録に認定されています。20年の歳月をかけて執筆し、1848年に発表した時計製造の論文「Traité d’Horlogerie」は、時計職人 ルイ・モネの集大成であり、その後の時計界における最良のバイブルでした。しかしながら、地位や名声を得ることではなく、最高の時計製造に全てを捧げた彼の名は、いつしか人々の記憶から忘れ去られていったのです。2.時計ブランド ルイ・モネの誕生時計職人 ルイ・モネの精神を宿した時計を再び世に送り出すために、ジャン=マリー・シャラーが2004年にスイスのヌーシャテル州 サン・ブレーズに創業したのが、独立時計ブランド ルイ・モネです。ルイ・モネの全ての時計は、一点物もしくは限定品として生産され、『コズミック・アート』と『メカニカル・ワンダー』に分類されます。多くの作品に、宇宙からの隕石や太古の素材を用いた希少なパーツを使用しています。「独自性」「創造性」「アート&デザイン」「希少性」の4つのバリューを掲げており、UNESCOやグッドデザイン賞、レッド・ドット・デザイン賞を始め、数々の権威ある機関・大会から30以上の表彰を受けています。スイス オフィシャルサイト:株式会社ジーエムインターナショナルについてスイス製の高級時計を中心に取り扱う、日本輸入総代理店です。取り扱いブランドは「ルイ・モネ」「コルム」「エドックス」「レイモンド・ウェイル」「サルヴァトーレ フェラガモ タイムピーシズ」など、スイスのラグジュアリーウォッチからジュエリーウォッチ、ファッションウォッチまで幅広く展開しています。魅力ある商品を供給するとともに、店頭での販売促進活動や広告活動など、付加価値の高いトータルなマーケティング施策のご提案もいたします。有名百貨店や老舗時計専門店を中心に250店舗とのお取引実績があり、ビジネスパートナーとしての厚い信頼を頂いております。お問い合わせ:株式会社ジーエムインターナショナルTEL:03-5828-9080
2023年04月03日展覧会「笠間日動美術館 珠玉のコレクション 近代西洋美術の巨匠たち ―モネ、ルノワールからゴッホ、ピカソまで」が、東広島市立美術館にて2023年2月14日(火)から3月26日(日)まで開催される。近代西洋美術の作品約70点を展示19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパの作家たちは新しい表現を模索し、生み出していった。クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールによる印象派や、燃えるような色彩と力強い筆致の画風を確立したフィンセント・ファン・ゴッホ、パリに世界中から集まった藤田嗣治やマルク・シャガールら“エコール・ド・パリ”の画家たち、そして20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソはその象徴的な作家といえる。展覧会「近代西洋美術の巨匠たち」では、フランス美術コレクションを常設展示する“フランス館”などの施設を擁する、茨城県笠間市の笠間日動美術館によるコレクションの中から、ファン・ゴッホの《サン=レミの道》や、ルノワールの《泉のそばの少女》、ポール・セザンヌの《聖アントニウスの誘惑》などを展示。近代西洋美術の巨匠たちによる珠玉の作品約70点を紹介する。大津絵とジョアン・ミロまた、本展では江戸時代に近江の大津(現在の滋賀県大津市)周辺で旅人の土産用に売られた民衆絵画「大津絵」の展示も行われる。ここでは、笠間日動日動美術館が所蔵する大津絵の逸品《鬼の念仏》や《藤娘》を紹介。東広島市立美術館所蔵の、大津絵などの日本文化に関心を寄せていたことで知られるスペインの画家ジョアン・ミロの版画を交えて取り上げる。詳細笠間日動美術館 珠玉のコレクション 近代西洋美術の巨匠たち ―モネ、ルノワールからゴッホ、ピカソまで会期:2023年2月14日(火)~3月26日(日)休館日:月曜日時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)※ただし2月14日(火)は10:00開館、2月24日(金)・3月24日(金)は19:00まで開館会場:東広島市立美術館 3階展示室、2階展示室住所:広島県東広島市西条栄町9-1前売券販売所:セブンチケット(セブンコード:098-511)※販売期間:2022年12月17日(土)~2023年2月13日(月)/東広島市立美術館での販売は休館日を除く観覧料:・前売券 一般 960円、大学生 640円・当日券 一般 1,200円、大学生 800円、高校生以下無料※当日券に限り20名以上の団体2割引、高校生以下のこどもを同伴する保護者(2名まで)は3割引(要割引引換券/他の割引券と併用不可)※学生料金は学生証の提示が必要※後期高齢者医療被保険者証・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付対象者は提示により、観覧無料。【問い合わせ先】東広島市立美術館TEL:082‐430-7117
2023年02月12日NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」や映画『空白』『さがす』などで絶賛された伊東蒼が主演、紀里谷和明監督の最新作となる映画『世界の終わりから』が2023年春に公開されることが決定した。高校生のハナは、事故で親を亡くし、学校でも居場所を見つけられず、生きる希望を見出せずにいた。ある日突然訪れた政府の特別機関と名乗る男から、自分の見た夢を教えてほしいと頼まれる。心当たりがなく混乱するハナだったが、その夜奇妙な夢を見る…。『CASSHERN』(2004)で監督デビュー以降、『GOEMON』(2009)、クライブ・オーウェンやモーガン・フリーマン共演のハリウッド映画『ラスト・ナイツ』(2015)などを手掛けてきた紀里谷和明監督。自身の想いを全て注ぎ込み、“最後の作品”として長編作品に選んだのは、世界を救うため奔走する1人の女子高生の物語。不安な未来を必死に生きようとする女子高生が主人公の作品になっている。紀里谷和明監督その主人公のハナを演じるのは、宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』にオーディションから抜擢され、NHKドラマ「おかえりモネ」や映画『空白』『さがす』など出演作の多くが支持を集める伊東蒼。『さがす』で共演した佐藤二朗からは「感性と技術を持った怪物」と評され、昨年、第14回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞し、ますます活躍が期待されている中での出演が決定。「大切な人を守ることの難しさ、自分の弱さを受け入れて誰かを頼ることの大切さ、自分が1人じゃないと気づけた時の心強さを、撮影中毎日感じる作品でした」と語る伊東さん。「この作品をみてくださった方が自分の悩みや弱さを見せてもいいんだ、自分を大事に思ってくれている人がいるんだ、ひとりぼっちな人なんていないんだ、と思っていただける作品になっていると思います」と意気込みを語っている。『世界の終わりから』は2023年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年01月18日女性約100人が所属するanan Beauty+ clubのメンバーに「2022年やって後悔したこと」をアンケートしました。「せっかく試してみたけど、思ってみたことと違う…(泣)」という、リアルな回答をぜひチェックしてみてください!【女性約100人調査】2022年に整理整頓&掃除についてやらなきゃよかったこと、その理由を教えてください。古本屋に売るつもりで本を買ったのに……「電子で本を買うと売れないので、普通に漫画や本を買って読んでいたら、売る手間がめんどくさくてどんどん溜まっていった。売ったらお金になるからと思っていたけど、結局電子書籍でよかったと思った」(38歳・専門職)分別のためにゴミ箱を増やすも……「ゴミ箱の種類を増やして、ビンやカンも入れられるようにしたが、大きなビンが入らず、結局使えなかった」(38歳・無職)配線を整理してたら大惨事(泣)「ごちゃごちゃしていたコンセントをまとめようとしたら、抜いてはいけないコンセントを抜いて大変なことに…」(30歳・会社員)「買って、その後フリマで売る」流れは定着していますが、いざ出品となると億劫になることありますよね…。また、リサイクルのための分別は今あるゴミ箱が大き目なものだったらそのなかで2、3枚のビニール袋を入れて、そのなかで分別する方法が省スペースになるのでおすすめです!掃除に関してやらなきゃよかったことを教えて!口コミの良い洗剤を買うも……「お風呂掃除をするのに、口コミのいい強力な洗剤を購入したのは良いけれど、『メガネで目を保護して、手袋を着用の上お使いください』という注意書きがあり、それだけ落ちるってことなんだろうけどめんどくさすぎて使ってない」(38歳・専門職)汚れだと思って壁を擦ったら……「汚れだと思って壁を除菌ティッシュで擦っていたら、削れかけていたらしく、ボロボロ壁が落ちてきた」(38歳・無職)窓掃除のために窓枠を外したら……「窓掃除をガッツリしようとしたら、窓枠が外れて大袈裟な工事になってしまいました」(30歳・会社員)家中の汚れを落とすために意気込むも、悲しい結果が…(泣)。素人ができることは限られてしまうので難しいことは専門業者に頼む方が時短、もしくは節約にもなるかもしれません。料理に関してやらなきゃよかったことを教えて!節約のためにお弁当の宅配サービスを契約すると……「宅配サービスのお弁当を契約してみたけれど、宅配回数を少なくして、一回に届けてもらうお弁当の個数を増やした方が一個当たりの単価が安いので、1か月分を一回の宅配でお願いしてみたら、冷凍のお弁当が大量に届いて冷凍庫に入らず毎日お弁当になってしまった。結局、冷凍庫に入る量を宅配すると一個1,000円くらいになってしまい割に合わないのでやめました」(38歳・専門職)お惣菜の買い置き「パウチタイプのお惣菜を、いつか食べるだろうと思って買い置きしていたら、賞味期限が思ったより短くて、気付いたら全部切れていた」(38歳・無職)ラテマネーならぬエナジードリンクマネーが地味につらい「エナジードリンクを飲む癖をつけてしまったこと。地味に家計を圧迫している」(29歳・主婦)梅干しをつくってみたら「梅干し作り。干すタイミングが悪く出来が悪い…」(34歳・専門職)エスプレッソマシン利用のリアル「外に買いに行くカフェラテ代を節約しようと家にエスプレッソマシンを導入。牛乳を常にストックしているのですが、結局外で買ってしまい牛乳を何度も腐らせました」(30歳・会社員)工夫次第では大幅な食費削減になるこのジャンル。anan Beauty+ clubのメンバーもさまざまなことにトライしてた様子。エスプレッソマシンは起動する手間、つくる時間、牛乳代、エスプレッソカプセル代など考ると、お店で買うのと一体どちらが良いのでしょう!?購入を検討している人は、牛乳の賞味期限のことも視野に入れて再検討をしてみては?その他にやらなきゃよかったこと「だんだん普通の生活が戻ってきているのが嬉しくて、遊びすぎて体調を何度も崩した1年でした」(30歳・会社員)「洗顔を泡立てるネットで泡立てて顔を洗っていたのですが、ある日夫が犬をお風呂に入れているとき、そのネットで泡立てて犬の足を洗っていた…(泣)」(38歳・専門職)自分のために買った洗顔用の泡立てネットがペット用になったのは、なかなか切ないですね…。一体どのくらいの回数使われ、どんなタイミングで気づいたのかも気になるところです。いかがでしたか。anan Beauty+ clubのメンバーのやらなきゃよかったことエピソードは、共感できるものものあればクスっと笑ってしまうものもありましたね。今回のアンケートを参考にして、「やらなきゃよかった!」とならないように備えましょう!(C)MStudioImages/Getty Images文・玉絵ゆきの
2023年01月05日映画のさまざまなジャンルの中でも、無声映画以来の歴史を持つ「恐怖映画」。古くはフランケンシュタインや吸血鬼から現在のJホラーまで、およそ100年にわたる歴史をポスターでたどる試みが「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」だ。「怖いもの見たさ」を満たす古今東西のポスターの祭典。「ポスターは映画の顔。どういう作品かを伝える役割と同時に、宣伝媒体としての表現も楽しみたいところ。恐怖映画の場合、いかにもおどろおどろしい惹句も魅力の一つです」と国立映画アーカイブ・主任研究員の岡田秀則さん。恐怖映画は映画の発展と歩みを同じくしながらも、「人を怖がらせる」ことに特化し、花開いたジャンル。エポックメイキングな作品がいくつもあり、それには必ず印象的なポスターがあると言っていいほど。例えば、動物パニック映画の代表作『ジョーズ』。「海を泳ぐ人の真下に迫るサメを描いた有名な一枚。これを見ただけで映画を観たような気分になれます」と特定研究員の藤原征生さん。会場には1910年代から現代までの約120点を展示。グロテスクな外見の「怪人・怪物」が登場する古典に始まり、内面からわき起こる恐怖を描くサイコホラー、動物や未知なるものに襲われるパニック映画、流血描写など残酷表現を追求したスプラッターへと時代を追って展示。また「日本の恐怖映画」と題して、日本独自の進化も紹介。江戸時代の怪談を映像化する流れや、特撮を駆使したSFホラー。横溝正史、江戸川乱歩原作のミステリー映画の隆盛を経て世界に知られるJホラーへと発展していく歩みを見ることができる。それにしても「恐怖映画」はなぜこれほど人を惹きつける?「『見たくないけれど見たくなる』という人間の根源的な欲望を、ダイレクトに満たしてくれるからではないでしょうか」(藤原さん)ホラーは苦手という人も、人間の想像力が生み出した多様な「恐怖」をポスターから覗き見してみては?怪談からJホラーまで。「貴重な戦前のポスター。化け猫と化け猫役の女優のポーズなど、絵力を楽しんで」(藤原さん)『怪猫赤壁大明神』(1938年、森一生監督)国立映画アーカイブ所蔵怖く哀しき怪人・怪物の登場。怪人が真っ赤な衣装で登場する場面を描く。2m近くあるサイズが圧巻の100年近く前のポスター。「ぜひ現物を見てください」(岡田さん)『オペラの怪人』(1925年、日本公開同年、ルパート・ジュリアン監督)国立映画アーカイブ所蔵心の闇と狂気を描く、サイコホラー。《サイコ‐異常心理‐》と補足入り。初めて聞く人が多かったせい?監督自身が登場し《物語の秘密をお友達に話さないで下さい》とお願いも。『サイコ』(1960年、日本公開同年、アルフレッド・ヒッチコック監督)国立映画アーカイブ所蔵超常現象に震撼。オカルト映画。暗闇にぼうっと浮かび上がる車のヘッドライト。「おどろおどろしさより静謐な雰囲気がかえって気味の悪さを感じさせます」(藤原さん)『クリスティーン』(1983年、日本公開1984年、ジョン・カーペンター監督)国立映画アーカイブ所蔵ジョーズ襲来。広がるパニック。「簡にして要。これを見ただけでどんな映画かわかります。これ以上何も足せない、何も引けない、非常にすばらしいビジュアル」(藤原さん)『ジョーズ』(1975年、日本公開同年、スティーヴン・スピルバーグ監督)国立映画アーカイブ所蔵「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」国立映画アーカイブ 展示室(7階)東京都中央区京橋3‐7‐6開催中~2023年3月26日(日)11時~18時30分(1/27、2/24は~20時。入室は閉室の30分前まで)月曜、12/27~1/3休一般250円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2022年12月29日ゴッホやモネなどの名作絵画をモチーフにした腕時計「オリジナル絵画ウォッチ」から、メッシュベルトモデルが登場。2022年11月23日(水)よりブルーブルーエ(Bleu Bleuet)全店舗ほかにて発売される。“アート鑑賞気分”が楽しめる「絵画ウォッチ」ブルーブルーエの「オリジナル絵画ウォッチ」は、誰もが一度は目にしたことがある絵画作品をモチーフにした腕時計。額縁のようなゴールドのスクエアフレームに、ゴッホやモネなどの有名作品を閉じ込めており、時計を見る度に”絵画鑑賞”を楽しむことができる。上品なメッシュベルトモデルが仲間入りそんな「オリジナル絵画ウォッチ」シリーズに、スタイリッシュな雰囲気のメッシュベルトモデルが仲間入り。フィンセント・ファン・ゴッホの『星月夜』、クロード・モネの『睡蓮』、アルフォンス・ミュシャの『黄道十二宮』の全3種がラインナップする。ステンレス製のメッシュベルトのカラーは、絵柄に合わせてセレクト。『星月夜』は上品かつ華やかなゴールド、『睡蓮』は清潔感のあるシルバー、『黄道十二宮』は可愛らしいピンクゴールドで彩っている。なおメッシュベルトは、金具をスライドすることで簡単にサイズ調整が可能。クリスマスシーズンを盛り上げる華やかな佇まいの腕時計は、自分へのご褒美にも、大切な人へのプレゼントにもぴったりだ。【詳細】「オリジナル絵画メッシュベルトウォッチ」各3,300円発売日:2022年11月23日(水)取扱店舗:ブルーブルーエ全国169店舗、公式オンラインストア※オンラインストアでは11月中旬現在先行予約受付中アイテム:・フィンセント・ファン・ゴッホ『星月夜』・クロード・モネ『睡蓮』・アルフォンス・ミュシャ『黄道十二宮』※店舗によって取扱いアイテムは異なる※実際の商品と仕様が異なる場合あり※商品の入荷日・販売日が若干前後する可能性あり※都合により入荷しない場合あり※アイテムがなくなり次第終了する場合あり
2022年11月21日企画展「憧憬の地 ブルターニュ─モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」が、東京・上野の国立西洋美術館にて、2023年3月18日(土)から6月11日(日)まで開催される。日仏の画家が描いたブルターニュ19世紀後半から20世紀にかけて、各国の画家たちはフランス北西端のブルターニュ地方を訪れ、この地を題材に数多くの作品を手がけた。企画展「憧憬の地 ブルターニュ─モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」では、画家たちが描いたブルターニュを一堂に集めて紹介する。ブルターニュ地方は、雄大な自然、先史時代の巨石遺構、宗教的モニュメント、あるいはケルト系言語を話す人びとの素朴な生活様式などに見るように、古来より特異な文化圏を形成していた。フランスの内なる異郷ともいえるブルターニュは、19世紀になると人びとの関心を集めるようになる。美術の領域においても新しい画題を求める画家たちを受け入れ、19世紀末には、ポール・ゴーガンが率いるポン゠タヴェン派やナビ派といった画家グループの誕生を促した。また、黒田清輝や藤田嗣治など、日本から渡仏した画家たちもブルターニュを訪れ、この地を作品に描いている。本展では、国立西洋美術館の「松方コレクション」などから、フランスを中心とする画家によるブルターニュを題材とした作品約160点を一堂に集めて紹介。ゴーガンの作品を10点以上集めてその造形様式の変遷をたどるとともに、クロード・モネやポール・シニャック、アルフォンス・ミュシャのほか、黒田清輝や藤田嗣治、長谷川潔、山本鼎など、日本から渡仏した画家の作品も展示する。展覧会概要企画展「憧憬の地 ブルターニュ─モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」会期:2023年3月18日(土)〜6月11日(日)会場:国立西洋美術館住所:東京都台東区上野公園7-7※詳細については追って告知【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2022年11月04日ハワイのリゾートホテル、モアナサーフライダー、ウェスティン・リゾート&スパでは、2022年6月15日から7月31日までの期間、没入型絵画展「ビヨンド・モネ」とのコラボレーションによる巨匠の芸術と美食体験を融合させた「フレーバフル・インプレッションズ・オブ・モネ」フェアを開催中です。モアナサーフライダー、ウェスティン・リゾート&スパ/リヨン風サラダ/ジヴェルニーのモネの庭ハワイコンベンションセンターで開催中の「ビヨンド・モネ」は、印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネの絵画の中に入り込んだような没入型の体験ができるデジタルアート展に合わせ、モアナサーフライダーでは、同展示の入場券2名様分を含む宿泊パッケージを販売するほか、ベランダのアフタヌーンティーにて、モネの作品をテーマにした特別メニューを提供します。また「ワイキキのファーストレディー」と称されるリゾートのランドマークとなっているビーチフロントレストランのビーチハウスでは、数々の印象的な料理をディナーにてご用意し、巨匠の芸術に浸れるダイニング体験をお楽しみいただけます。期間中、土曜日と日曜日のモアナサーフライダーのアフタヌーンティーには、モネをイメージしたマカロンやアップルタルティーヌ、ラベンダースプリングがメニューに加わります。アフタヌーンティーセットは、ザ・クラシック、ファーストレディーティー、ザ・デューク、ロイヤルティーの4種類です。ビーチハウスでは、エド・モリス・シェフによるモネにちなんだ期間限定メニューとして、3コースの「ザ・インプレッション」(お一人様$120、ワインペアリングまたはカクテルペアリングは$45 追加)と4 コースの「ザ・マスターピース」(お一人様$140、ワインペアリングまたはカクテルペアリングは$60 追加)の2種類のテイスティングメニューをご用意しています。■前菜「睡蓮」リヨン風サラダフリゼ、ポーチドエッグ、アスパラガス、ヌースキーベーコンラードン、オリーブオイルクルトン、エシャロットシャンパンヴィネグレットワインペアリング :レニエ、ガメイブレンド、ボジョレー、フランスカクテルペアリング:「シャドウ」リレ・ロゼ、サンジェルマン、エルダーフラワー、レモン、マルドンシーソルトまたは「雪の下のラヴァクール」コキーユ・サン・ジャックデュクセル、炙りホタテ、タラゴンと白ワインのクリームソース、グリュイエールチーズ、ズッキーニ、ミックスハーブワインペアリング :ランソン、ル・ブラックラベル・ブリュット、シャンパーニュ、フランスカクテルペアリング:「ライト」ドラン・ブラン・ベルモット・ド・シャンベリー、レモン、トニックウォーター■メイン「ジヴェルニーのモネの庭」プライムストリップロイン・オ・ポワヴルプライムストリップロイン、フライドガーリックとタイムのフライドポテト、紫キャベツワインペアリング :シャトー・オー・ボーセジュール、サンテステフ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローブレンド、ボルドー、フランスカクテルペアリング:「テクスチャー」マティーニ&ロッシ・ベルモットロッソ、ピエールフェランコニャックオリジナルフォーミュラ1840、セージ、レモン、アンゴスチュラまたは夕暮れのサン・ゴルジョ・マッジョーレ」ロブスターのアメリケーヌフィンガーリングポテトのコンフィ、エンドウ豆のピューレ、ニンジンのピューレ、ナスタチウムの葉、マリーゴールド、芽キャベツワインペアリング :ブシャール・ペール・エ・フィス、プイィ・フュイッセ、シャルドネ、マコネー、フランスカクテルペアリング:「カラー」リレ・ブラン、サレール、レモン■デザート「サンライズ(日の出)」レモンタルトカスタード、フランボワーズ、ミントワインペアリング :ルイ・ロデレール、ブリュット・プルミエ、シャンパーニュ、フランスカクテルペアリング:「パースペクティブ」グレイグースウォッカ、カルーア、ゴディバホワイトチョコレート、エスプレッソベランダの「モネ・アフタヌーンティー」とビーチハウスでのディナー「フレーバフル・インプレッションズ」のご予約は、OpenTableのメニューからVeranda - Moana SurfriderまたはBeachhouse - Moana Surfriderをお選びください。メニューの詳細は、ダイニングデスク (808)921-4600までお電話でお問い合わせください。モアナサーフライダーのモネ・ルームパッケージには、ビヨンド・モネ展の入場券2枚が含まれています。チケットはチェックイン時にお渡しとなります。パッケージの詳細は、こちら( )のリンクをご覧ください。クロード・モネは、一瞬の風景をとらえ、周囲の光や色彩を際立たせる独特の画風を確立した先駆者的な印象派の画家として知られていて、その作品は、激しい筆致や点描画によって移りゆく光の変化を巧みに表現しています。6月15日からハワイコンベンションセンターで開催中のビヨンド・モネ展では、400点以上のモネの作品を、最先端の映像技術とオリジナルの音楽とともに体験できます。総面積2,787m2におよぶ米国内最大規模の没入体験型展示では、広々とした空間で安心してイマーシブなアート鑑賞をお楽しみいただけます。展示時間は、日曜日から木曜日は午前10時~午後9時(最終入場は午後8時)、金曜日と土曜日は午前10時~午後10時(最終入場は午後9 時)まで。チケットは、 にて購入できます。■About Kyo-ya Hotels & Resorts, LP and Kyo-ya Kaiulani, LLCAs one of Hawaii’s largest employers, with more than 3,800 hotel associates in its workforce, Kyoya has a long history in Hawaii dating back to 1961. The company is the steward of six hotel and resort properties in Hawaii and California, including historical treasures: Moana Surfrider, A Westin Resort & Spa; The Royal Hawaiian, a Luxury Collection Resort and The Palace Hotel, a Luxury Collection Hotel in San Francisco; as well as the Sheraton Waikiki, Sheraton Princess Kaiulani and Sheraton Maui Resort & Spa. The company recently completed extensive renovations and upgrades, investing more than $300 million in its Waikiki properties alone, and plans to continue its investment to ensure Waikiki maintains its reputation as a world-class destination. Kyo-ya is committed to strengthening the communities where it does business by partnering with local non-profit organizations, community establishments and community leaders who share the same vision and passion for making a difference.■About Westin Hotels & ResortsWestin Hotels & Resorts,( ) a leader in wellness and hospitality for more than a decade, lives its philosophy “Empowering a Better You(TM)” through the brand’s Six Pillars of Well-Being: Feel Well, Work Well, Move Well, Eat Well, Sleep Well and Play Well. At more than 200 hotels and resorts in nearly 40 countries and territories, guests can experience offerings that include the iconic Heavenly(R) Bed, RunWESTIN(TM) and Westin Gear Lending with New Balance(R), de licious and nutritious SuperFoodsRx(TM) and more. To learn more, visit . Stay connected to Westin: @westin on Twitter( ) and Instagram( ) and facebook( ).■About Marriott InternationalMarriott International, Inc. (NASDAQ: MAR) is based in Bethesda, Maryland, USA, andencompasses a portfolio of more than 6,900 properties in 30 leading hotel brands spanning 130 countries and territories. Marriott operates and franchises hotels and licenses vacation ownership resorts all around the world. The company now offers one travel program, Marriott BonvoyTM , replacing Marriott Rewards(R), The Ritz-Carlton Rewards(R), and Starwood Preferred Guest(R)(SPG). For more information, please visit our website at , and for the latest company news, visit . In addition, connect with us on Facebook( ) and @MarriottIntl on Twitter( ) and Instagram( ). 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月22日2022年は画家、そして舞台美術家として活躍した朝倉摂(1922〜2014)の生誕100年に当たる年。若くして才能を認められた彼女の全貌に迫る展覧会『生誕100年朝倉摂展』が練馬区立美術館で8月14日(日)まで開催されている。同展では、朝倉摂のこれまで知られてこなかった画家としての活動のほか、絵本原画や舞台美術のデザイン画、模型などを展示し、その全貌に迫っていく。画家としての朝倉の活動は、作家自身の意向によってごく一部を除き公開されてこなかったため、多くの人が朝倉摂=舞台芸術家というイメージを持っているだろう。展示会場入り口朝倉の逝去後、彼女のアトリエに残された多くの作品が各地の美術館に寄贈され、彼女の創作活動について調査が進むこととなった。同展はその調査の結果を礎に生まれた展覧会であり、多くの人には新しい朝倉の一面を知る機会ともなるはずだ。展覧会は4章構成。第1章「画家としての出発——リアルの自覚」では、日本画を学び始めた朝倉が、独自の表現を模索するまでの過程を紹介する。朝倉摂《更紗の部屋》1942年練馬区立美術館彫塑家、朝倉文夫の長女として東京の谷中に生まれた朝倉摂は父親の教育方針により、学校に一切通わずに育った。谷中の自邸(現:朝倉彫塑館)には、さまざまな分野の識者が招かれ、後に彫刻家として活躍する妹の響子とともに、その教えを受けていたという。17才になった朝倉は、日本画家・伊東深水のもとで日本画を学び始め、19才で文部省美術博覧会(新文展)に初入選するなど、たちまちのうちに才能を開花させる。《更紗の部屋》は20歳のときの作品だ。戦後、朝倉は実家を離れ独自の画風を模索し始める。妹の響子をモデルにした《黄衣》のたおやかな女性像なども描いてはいたものの、次第にキュビスムなど当時の欧米の潮流に心惹かれるようになり、冒頭の作品《群像》や、《裸婦B》など抽象の世界へ足を踏み入れていく。左:朝倉摂《黄衣》1948年 神奈川県立近代美術館蔵 右:朝倉摂《裸婦B》1950年台東区立朝倉彫塑館第2章「日本画と前衛——リアルの探求」では、朝倉がベン・シャーンやベルナール・ビュフェなどの作風に影響を受けつつ、社会と美術との関わりを模索し続けていた時代を取り上げる。1950年代に入り、朝倉の作品は社会派的な携行を強めていく。佐藤忠良ら美術家なかまたちとスケッチ旅行を繰り返し、そのなかで社会的な問題に芸術家として近づくことを模索していた。《黒人歌手ポール・ロブソン》は、1959年にウイーンで開催された第七回世界青年学生平和友好祭の集会でピカソの絵を背景に独唱したアメリカ人歌手、ポール・ロブソンの姿を描いた作品。朝倉は、強く影響を受けていたベン・シャーンに来日の折に、この作品を見せていたという。左:朝倉摂《部屋》1957年実践女子大学香雪記念資料館蔵右:朝倉摂《黒人歌手ポール・ロブソン》1959年東京国立近代美術館左:朝倉摂《告発61》1961年神奈川県立近代美術館蔵右:朝倉摂《幸せの外の不幸せ》1964年大分県立美術館蔵画家という立場で積極的に社会運動に取り組んでいった朝倉だが、次第にその活動に限界を感じるようになっていく。1960年代になると朝倉は舞台美術や挿絵の活動に重心を写していく。蜷川幸雄『ハムレット』ほか、朝倉摂の舞台美術の世界第3章「舞台美術の世界——イメージは発見」では、朝倉摂の代名詞といえる舞台美術の世界について取り上げる。朝倉は1970年に約半年間ニューヨークに留学。舞台美術を本格的に学び、舞台美術の世界に専心していく。展示風景よりシェイクスピアの『ハムレット』は蜷川幸雄の初期作品の一つ。朝倉も蜷川も舞台のなかに階段を作り、舞台上に縦の動きと空間を作り出すことを好んでいたという。左:ハムレット舞台模型右:ハムレット舞台写真普段はただ通るだけの展示室と展示室を結ぶ通路にも、舞台美術の写真が展示されており、楽しく歩くことができる。美術館通路より朝倉は、多くの絵本や小説の挿絵を担当していたことでも知られている。第4章「挿絵の仕事——余白を造形すること」では、戦後すぐから2000年代に至るまでの挿絵や絵本のしごとを取り上げる。日本画で培った画力はこの分野の作品にもいかんなく発揮されていることが伺える。構成・堀尾青史絵・朝倉摂『ピーターと狼』1956年紙芝居 個人蔵案・岡本良雄絵・朝倉摂『てんぐのかくれみの』1956年 福音館書店 宮城県立美術館蔵文・松谷みよ子絵・朝倉摂『たつのこたろう』1969年 講談社 個人蔵絵本の一部は展示室内で自由に閲覧することもできるのが嬉しい日本画家としてキャリアスタートさせ、91歳でその生涯を閉じるまで第一線で精力的に活躍しつづけていた朝倉摂。この展覧会で彼女の多岐にわたる活動を知り、その業績を改めて振り返ろう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『生誕100年朝倉摂展』6月26日(日)~ 8月14(日)、練馬区立美術館にて開催
2022年07月13日新しい展示室やカフェなどをたずさえ、先日リニューアルオープンした泉屋博古館東京。リニューアルオープン記念の第二弾として、5月21日(土)より『光陰礼讃―モネからはじまる住友洋画コレクション』が開催されている。住友コレクションの一角を絞める近代洋画を楽しめる展覧会だ。7月31日(日)までの開催。泉屋博古館が所蔵する「住友コレクション」は、住友家第15代当主である住友吉左衞門友純(号:春翠)が明治時代中頃から大正時代にかけて収集した美術品を中心としている。日本美術や青銅器のコレクションで知られている住友コレクションであるが、近代洋画のコレクションも充実している。この近代洋画コレクションは、春翠が明治30年(1897)に訪れたパリでモネの油彩画2点を入手してからスタートしたもの。春翠は印象派絵画とあわせて古典派の作品も収集。同時代の印象派と古典派の作品がともに揃った特徴的な構成になっている。かつて住友コレクションが飾られていた住友家の須磨別邸の模型(戦災によりコレクションの一部とともに焼失)同展では、光のあり方を追求した印象派と陰影表現を追求した古典派の作品の「光陰」を主軸に日本近代洋画もあわせて紹介していく。展覧会は5部構成。第1章「光と影の時代─印象派と古典派」は、住友春翠がパリで最初に購入したモネの作品《サン=シメオン農場の道》、《モンソー公園》のほか、19世紀のフランスで、アカデミズムの中心的存在だった古典派の作品を紹介する。左:クロード・モネ《サン=シメオン農場の道》1864年、右:クロード・モネ《モンソー公園》1876年 いずれも泉屋博古館蔵ジャン=ポール・ローランスは、画家の鹿子木孟郎がフランス留学時に師事していた、フランス・アカデミズムの中心的な画家の一人。鹿子木は、留学のバックアップをしてもらった見返りとして住友コレクションの構築に尽力していた。左:ジャン=ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》 1877年 右:ジャン=ポール・ローランス《年代記》1906年 いずれも泉屋博古館蔵第2章「関西美術院と太平洋画会の画家たち」は、当時のフランスやヨーロッパで、印象派や古典派を学んだ画家たちを取り上げる。フランス古典派の写実表現を探求していた前述の鹿子木や、パリのクリッシー油絵研究所で学んだ仙波均平らを取り上げる。同じフランスであっても、学び取るものは個人により大きく異なっていたことが作品から伺える。鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》1907 泉屋博古館蔵仙波均平《静物》1910年泉屋博古館蔵渡辺與平は新聞や雑誌で竹久夢二と人気を二分した画家。明治末に日本に紹介されはじめた点描表現を取り入れている。渡辺與平《ネルのきもの》1910年泉屋博古館蔵第3章「東京美術学校派と官展の画家」では、黒田清輝がフランスで学んだ外交表現を駆使した画家たちを取り上げる。和田英作や藤島武二、岡田三郎助らの作品は、当時一世を風靡した。展示風景より齋藤豊作は、東京美術学校を卒業後パリに留学し、アンリ・マルタンなどに影響を受けて独自の点描表現を切り開いた画家。独特の色彩感覚に目を奪われる。左:齋藤豊作《秋の色》1912年右:藤島武二《大王崎》1932年いずれも泉屋博古館蔵続く第4章「岸田劉生とその周辺」では、岸田劉生を中心に、第5章「20世紀のパリと日本」では、20世紀初頭のフランス絵画に惹かれた日本の洋画家たちの作品と、ピカソ、ルソー、シャガールなどがあわせて紹介される。1917年に神奈川県藤沢市の鵠沼に移り住んだ岸田劉生は、のどかな風景や子どもたち、そして血色が良くなった自分の顔などを独自の画風で描いていた。左 岸田劉生《二人麗子図(童女飾髪図)》1922年右 岸田劉生《自画像》1921年 いずれも泉屋博古館蔵岸田劉生《晩秋の霽日》1917年 泉屋博古館蔵そして、5章で構成された展覧会と合わせて展示されているのが特集展示「住友建築と洋画―羊羹にはよく似合う」だ。住友コレクションが飾られていた、兵庫県の須磨別邸の外観模型や、戦災をくぐり抜けて現在まで残った絵画作品が展示されている。左:田村直一郎《朝陽荒川上流図》1905年右:川久保正名《海岸燈台之図》1902年いずれも泉屋博古館蔵美術史に名前を残す画家から、あまり記録が残されていなかった画家まで、さまざまな作品が揃う住友コレクション。ぜひこの展覧会その片鱗に触れてみよう。【開催情報】『光陰礼讃―モネからはじまる住友洋画コレクション』5月21日(土)~7月31日(日)、泉屋博古館東京にて開催取材・文:浦島茂世
2022年05月26日