ポール・トーマス・アンダーソン監督が名優ダニエル・デイ=ルイスと2度目のタッグを組んだ映画『ファントム・スレッド』。本作で、無名ながら、俳優引退を表明しているダニエルに引けを取らない演技を見せている、ヒロイン役のヴィッキー・クリープスのキャスティング秘話が明らかになった。ルクセンブルク出身のヴィッキーは、ドイツ語、フランス語、英語、ルクセンブルク語の4か国語を操り、『ハンナ』(ジョー・ライト監督)、『もうひとりのシェイクスピア』(ローランド・エメリッヒ監督)、『誰よりも狙われた男』(アントン・コービン監督)、『コロニア』(フロリアン・ガレンベルガー監督)などに出演。2012年には、ルクセンブルクで最も有望な新人に送られる賞“Prix du Jeune Espoir”を受賞した。そんなヴィッキーが本作で演じるのは、ダニエル演じる天才的仕立て屋に見いだされ、田舎のレストランを飛び出して華やかなドレスをまとう社交界へと転身するアルマ役。劇中では瞬く間に垢抜けていく過程と、何者にも支配されない意志の強さをときに大胆に、ときに繊細に体現し、ダニエルにも一歩も引けを取らない存在感を放っている。彼女を抜擢したアンダーソン監督は、「オーディション映像に映るヴィッキーを見て、彼女はウェイトレスにも、レイノルズのドレスを着こなすミューズにもなれると確信したんだ」と、オーディション映像を観て、彼女の中に光るものを見出したそう。また、「アルマの態度とエッジの効いた性格、あれは演技ではない。ヴィッキーはどんな状況でも自分の信念を貫き通すことを恐れないんだ。彼女は爆竹のようで、レイノルズを破壊していく様は本当に最高のドラマだよ!言わせてもらうと、彼女は演技をしていません(笑)。いや、もちろん彼女は素晴らしい女優なので演技はしていますが、あの意志の強さとパワーは、ヴィッキー本人を思い出させます」と、まさに役柄と本人とが一体になっていたと大絶賛。さらに、「彼女は、完全に何もないところからそれを出して来たわけではなく、ただ無防備だったんです。彼女がおじけづいたところを僕は見ていませんし、感じもしませんでしたが、どちらかというと、ダニエルからは、彼自身が及び腰になっていたと聞いたよ!」と明かしている。一方、ヴィッキーはオーディションの際、アンダーソン監督の最新作だとは知らなかったそうで、「オーディション用のメールをちゃんと読んでいなかったの。共感の持てる内容で、すぐに気に入ったから、すぐにオーディション用のテープを撮影して送ったのよ」とその内容に惚れ込んだため、ほかのことは目に入らなかったという。その後、エージェントから「監督がオーディション用のテープを気に入っているみたいだから、あなたの電話番号を教えていい?」と聞かれ、彼女は気軽に了承。そのときになってようやく「エージェントは『監督が誰なのかわかっているの?』と驚いて聞いてきたの!私は、ちゃんとした脚本もなかったから、学生映画の短編くらいに思っていたのよ。まさかポール・トーマス・アンダーソンだったなんて、本当に驚いたわ!」と、相手が名監督であることを知ったときのことを明かした。また、撮影はダニエルの希望もあり、リハーサルは一切なしで現場入りという方法だったそうで、「完全に役になりきるために、デイ=ルイスの前でも興奮しないよう努めたわ。私は完全な白紙になったわ。可能な限り自分を空っぽにしたのよ」と撮影をふり返っている。『ファントム・スレッド』は5月26日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ファントム・スレッド 2018年5月26日よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved
2018年05月16日東京国立近代美術館フィルムセンターでは、新年最初の上映企画「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント コレクション」を、2018年1月5日(金)から25日(木)まで開催する。1989年に傘下に収めた映画スタジオのコロンビア・ピクチャーズ エンタテインメントを事業の中心に、現在もなお発展を続けるソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)。本企画は、コロンビア・ピクチャーズとSPEがこれまでに製作あるいは配給した作品のうち、2016年に東京国立近代美術館フィルムセンターに寄贈された作品を上映するものだ。上映作品は全部で17本。デヴィッド・リーン監督『戦場にかける橋』(57)、『アラビアのロレンス 完全版』(62)、マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』(76)、ロブ・ライナー監督『スタンド・バイ・ミー』(86)、デヴィッド・フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、レン・ワイズマン監督『トータル・リコール』(12)、ポール・グリーングラス監督『キャプテン・フィリップス』(13)など、50年代の不朽の名作から00年代のヒット作まで、バリエーション豊かなラインナップが上映される。【開催概要】「ソニー・ピ クチャーズ エンタテインメント コレクション」開催期間:2018年1月5日(金)〜1月25日(木)会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)当日料金:一般 520円/高校・大学生・シニア 310円/小・中学生 100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料前売り券:2017年12月13日(水) 10:00より、チケットぴあ(Pコード:557938)にて全上映回の前売券(全席自由席・各100席分)を販売。※販売は各上映の前日23:59まで。※詳しい上映スケジュールは施設公式ウェブサイト(より<上映作品リスト>1.戦場にかける橋(161分、1957年、監:デヴィッド・リーン)2.ナバロンの要塞(156分、1961年、監:J・リー・トンプソン)3.シベールの日曜日(111分、1962年、監・脚:セルジュ・ブールギニョン)4.アラビアのロレンス完全版(227分、1962年、監:デヴィッド・リーン)5.追憶(118分、1973年、監:シドニー・ポラック)6.タクシードライバー(114分、1976年、監:マーティン・スコセッシ)7.クレイマー、クレイマー(105分、1979年、監・脚:ロバート・ベントン)8.スタンド・バイ・ミー(89分、1986年、監:ロブ・ライナー)9.おとなのけんか(80分、2011年、監・脚:ロマン・ポランスキー)10.ドラゴン・タトゥーの女(158分、2011年、監:デヴィッド・フィンチャー)11.トータル・リコール(118分、2012年、監:レン・ワイズマン)12.アフター・アース(100分、2013年、監・脚:M・ナイト・シャマラン)13.ホワイトハウス・ダウン(132分、2013年、監:ローランド・エメリッヒ)14.キャプテン・フィリップス(134分、2013年、監:ポール・グリーングラス)15.ロボコップ(117分、2014年、監:ジョゼ・パジーリャ)16.NY心霊捜査官(118分、2014年、監・脚:スコット・デリクソン)17.イコライザー(132分、2014、監:アントワン・フークア)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月10日『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』などのローランド・エメリッヒ監督が、環境問題に真正面から挑んだスペクタクル・ディザスター超大作『デイ・アフター・トゥモロー』が10月13日(金)放送の「金曜ロードSHOW!」でオンエアされる。昨年夏に公開された『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』も大ヒットしたエメリッヒ監督といえば、同シリーズの第1作である『インデペンデンス・デイ』で異星人によって地球の各都市が襲撃される映像を描き世界中にインパクトをあたえ、その後も『2012』など数多くの“ディザスタームービー”を手がけている。そんなエメリッヒ監督が本作でテーマとしたのは“地球温暖化”と“氷河期”。世界中で起こっている寒波や熱波、集中豪雨などの異常気象は地球温暖化が原因と考えられているが、これが氷河期を引き起こしてしまう。世界が崩壊の危機に瀕するなかである父親と息子の親子愛の物語が描かれていく。古代の天候を研究している気候学者のジャック(デニス・クエイド)は、南極を調査した際に地球に恐ろしい危機が訪れるかもしれないことに気付き地球温暖化国連会議で危機を訴えるも、経済至上主義のベッカー副大統領(ケネス・ウェルシュ)に一蹴されてしまう。時を同じくしてハワイに巨大台風が襲来、さらに巨大なヒョウが降り注ぐなど各地に異常気象が発生。ジャックの研究に興味を示していたスコットランド気象観測センターのラプソン教授(イアン・ホルム)から送られてきたデータを分析したジャックは、過去最大級の異常気象が数週間で北半球を覆いつくすことを知る。高校生クイズ大会に出場するためNYを訪れていた息子・サム(ジェイク・ギレンホール)に、すぐに自宅に帰るよう指示するジャックだが、大気の乱れの影響で全米の空港が次々封鎖。サムはNYにとどまることになるが、翌日、さらなる危機が町を襲う…。見慣れた世界の景色が次々と氷に覆われていく映像のインパクトは今回も絶大。壮大な地球規模の危機に家族の愛がどう立ち向かうのか。金曜ロードSHOW!『デイ・アフター・トゥモロー』は10月13日(水)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2017年10月11日1996年に公開され全米はもちろん日本でも大ヒットを記録。昨年には20年ぶりとなる続編も公開されこちらも大ヒットしたSF超大作『インデペンデンス・デイ』が、6月10日(土)今夜、フジテレビ系「土曜プレミアム」で放送される。アメリカ独立記念日を控えた7月2日の早朝のニューメキシコ。巨大な影が月を覆い宇宙センターの衛星アンテナが奇妙な音をキャッチする。それは巨大な異星人の宇宙船だった。その情報をホワイトハウスのホイットモア大統領は大統領補佐官コンスタンス、国防総省参謀本部長グレイ将軍と共に知る。その頃大統領夫人マリリン(メアリー・マクドネル)はロサンゼルスにいた。その後、異星人の宇宙船は突然人類を猛撃。世界中の大都市が壊滅状態となる。翌7月3日、宇宙船からの攻撃でワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルスなどをはじめ世界の各都市は廃墟と化し地球滅亡の危機が迫っていた。米大統領は人類の存亡をかけて宇宙船への核攻撃を決行するが失敗に終わる。そして7月4日、インデペンデンス・デイ(独立記念日)、米大統領の指導の下、ついに人類は史上最大の作戦を開始する…。タイトルにもなっている“独立記念日”の前日である1996年7月3日に全米で公開(日本は同年12月公開)された本作。当時その映像の迫力が大きな話題となり本作は第69回アカデミー賞最優秀視覚効果賞を受賞している。アメリカ空軍パイロット・スティーブン・ヒラー大尉を演じ本作でスターダムにのし上がったウィル・スミスをはじめ、ホイットモア大統領にビル・プルマン、ヒラーと共に異星人との闘いに参加するデイビッド役にジェフ・ゴールドブラムといったキャスト。今夜の放送では吹き替えキャストとしてウィル・スミスを山寺宏一が、ビル・プルマンを古川登志夫が、ジェフ・ゴールドブラムを磯部勉が、メアリー・マクドネル演じる大統領夫人のマリリンを佐藤しのぶがそれぞれ演じる。製作総指揮、監督、脚本は『デイ・アフター・トゥモロー』『紀元前1万年』『2012』などのローランド・エメリッヒ。昨年公開された続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』にもビル、ジェフら本作のメインキャストの大半が出演。本作を観た後は『リサージェンス』を鑑賞してみるのもいいかもしれない。土曜プレミアム『インデペンデンス・デイ』は6月10日(土)21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年06月10日これまで製作されてきた「ゴジラ」映画とは一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生するという、今年公開予定のアニメーション映画『GODZILLA』。この度、「Netflix」と「東宝」がタッグを組み、劇場公開されたのちに本作が全世界配信されることが決定した。昨年公開された映画『シン・ゴジラ』は、累計興行収入82.5億円の大ヒットを記録し社会現象となった“ゴジラ”。TVアニメーションとしては、これまでに米国にて1978年にアニメ・シリーズ「GODZILLA」を製作・放送、1998年にローランド・エメリッヒ監督によるハリウッド版第1作目「GODZILLA」の続編が「Godzilla: The Series」として製作・放送されていたが、アニメーション映画としては今回が世界初の挑戦。約60年という歴史で初挑戦となるアニメーション映画には、大人気シリーズ劇場版『名探偵コナン』の監督を2011年から務め、昨年公開された劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』ではシリーズ最高63.1億円の興行収入を叩きだした静野孔文と、「亜人」のテレビシリーズ&劇場版にて監督・総監督を務めた瀬下寛之の2人の監督を迎えた。そして、ストーリー原案・脚本は「魔法少女まどか☆マギカ」「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズで知られるニトロプラスの虚淵玄、アニメーション制作は「シドニアの騎士」「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」などを手掛けた国内最高峰のCGスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズが担当する。静野監督は、「ゴジラが大好きな人も、まったく知らない人も楽しめるアニメならではの壮大なスケールのエンターテイメントを目指しています。ご期待ください」と意気込みを語り、瀬下監督も「虚淵玄さんと静野孔文監督、超個性的でグローバルセンスに富んだ才能を持つ2人のクリエイターと共に、壮大な世界観と人間ドラマを目指します」と力強いコメントを寄せている。さらに一級のクリエイターたちに加え、先日本作に出演するキャストには、これまで数々のヒット作にてメインキャストを務めてきた梶裕貴、櫻井孝宏、杉田智和、諏訪部順一、花澤香菜、宮野真守といった超豪華声優陣が発表。まだキャスト陣の配役は発表されておらず、それぞれどんなキャラクターを演じることになるのか、「Netflix」配信日発表と共に続報を待ちたい。『GODZILLA』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年03月13日ゴジラの世界初のアニメーション映画となる『GODZILLA』。この度、本作に出演するキャストに梶裕貴、櫻井孝宏、杉田智和、諏訪部順一、花澤香菜、宮野真守といった大人気実力派声優陣が発表された。先日、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」にて「ユニバーサル・クールジャパン2017」のアトラクションの一つとしてスタートしたことでも話題となった“ゴジラ”。現在もシリーズ最新作『シン・ゴジラ』が大ヒット公開中で、累計観客動員数は現在562万人、累計興行収入81.5億円を突破し、2016年公開実写邦画では堂々No.1を記録している。これまで29本製作された国産ゴジラ映画や、2本製作されたハリウッド映画とも一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生するという本作。TVアニメーションとしては、これまでに米国にて1978年にアニメ・シリーズ「GODZILLA」を製作・放送、1998年にローランド・エメリッヒ監督によるハリウッド版第1作目「GODZILLA」の続編が「Godzilla: The Series」として製作・放送されていたが、アニメーション映画としては今回が世界初の挑戦となる。また、今回の映画化にあたり、静野孔文と瀬下寛之を迎えたW監督体制で行われ、そしてストーリー原案・脚本はTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄(ニトロプラス)が担当と日本アニメーション界一級のクリエイターが集結した。本作に出演するキャストには、担当する役は未発表だが「進撃の巨人」(エレン・イェーガー役)の梶さん、「おそ松さん」(おそ松役)の櫻井さん、「銀魂」(坂田銀時役)の杉田さん、「黒子のバスケ」(青峰大輝役)の諏訪部さん、『言の葉の庭』(雪 野百香里役)の花澤さん、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ(一ノ瀬トキヤ役)の宮野さんといった、いずれも数々の人気作でメインキャストを務めてきた豪華声優が参加決定!本作でエグゼクティブ・プロデューサーを務める古澤佳寛(東宝映像事業部映像企画室長)は、「どなたが主演でもおかしくないキャストの皆さんだと思います。すでに収録を済ませていて虚淵さんの生み出す物語やキャラクターと素晴らしい化学反応が起きています。続報にご注目下さい」と期待高まるコメントを寄せている。そんな気になる続報は、東京ビッグサイトにて開催される「AnimeJapan 2017」の2日目、3月26日(日)にキャストが登壇する<『GODZILLA』スペシャルステージ(仮)>にて発表することも決定。キャスト関連情報に加えて、イベント初解禁の情報も用意する予定だ。また、声優陣の発表とあわせて制作現場から1枚のコンセプトアートが公開。人型の兵士、二足歩行をするロボット、さらには巨大な脚を持つ兵器のようなものの一隊が、霧立ちこめる森の中を進むビジュアルになっている。すでに公開されているティザービジュアルに引き続き、舞台や時代などは未だ明かされぬままだ。『GODZILLA』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年01月19日●伏線回収の『バイオハザード』完結編がまさかの感動作にミラ・ジョヴォヴィッチ主演の人気アクションシリーズ完結編『バイオハザード:ザ・ファイナル』が12月23日に日本公開され、オープニング3日間で累計動員64万3,754人、累計興行収入9億78,15万5,900円とシリーズ最高の興行成績を上げ、興行ランキング1位のメガヒットスタートを切った! 3位の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』も日本公開から早8日間で累計観客動員数100万人を突破。強豪が並ぶ冬休み映画が出そろった今、ハリウッド発のヒロインアクション2本が絶好調だ。2作ともシリーズファンのハートをがっちりとわしづかみにしつつ、男性だけではなく女性の琴線をも震わせた感動作ということでSNSのクチコミ評価も上々である。『バイオハザード:ザ・ファイナル』が素晴らしいグランドフィナーレを迎えた。前作『バイオハザードV:リトリビューション』の週末3日間の累計興行収入対比で111.7%、シリーズ最高興行収入47億円を上げた4作目『バイオハザードIV アフターライフ』の同興行収入対比で110%と、完結編でシリーズ最高の興行収入を狙える数字をマークした。ご存じカプコンのゲームソフトを映画化した本シリーズは、原題が『Resident Evil』だが、日本ではあえてネームバリューのある『バイオハザード』として公開。ジャンルとしては“ゾンビ映画”だが、ゾンビを“アンデッド”と呼ぶことで差別化し、当時はまだ少なかったヒロインアクション映画というジャンルの新機軸を打ち出した。ミラのアクション女優としての躍進ぶりはもちろん、ミラの夫でもあるポール・W・S・アンダーソン監督が全シリーズに関わったことも本シリーズの強みだ。「ここまでの大ヒットシリーズに育つとは思わなかった」と言っていたアンダーソン監督は、1作目でギャランティが決まらないうちに脚本をすべて書き終え、終わってから脚本料を決めたし、監督料も後からもらうようにしていたそうだ。シリーズが右肩上がりにヒットしたのは、作り手であるミラと監督の2人が映画の世界観と真摯に向き合い、コラボレーションしていけたことも大きい。完結編では世界をアンデッド化した元凶アンブレラ社の陰謀やヒロイン・アリスの出生の秘密などが明かされた後、予想外の展開を見せる。全シリーズの脚本を手掛けてきたアンダーソン監督だからこそ、これまでの謎や伏線をきちんと回収しつつ、感動的な結末を用意できたと言っても過言ではない。今回は原点回帰でホラー色を強めた一方で、シリーズ上、最もエモーショナルな作品に仕上げている。●泣ける『スター・ウォーズ』の意外性が大好評の『ローグ・ワン』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、シリーズ第1作目『エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれるアナザー・ストーリー。SNSでいち早く映画を観た映画評論家たちによる高評価のレビューが次々とアップされたことも記憶に新しい。本家の続編『スター・ウォーズ エピソード8』の全米公開が2017年5月26日から12月15日に延期されたこともあり、より飢餓感をあおられてきたSWファンが食いついた。メガホンをとったのは、2本目のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(14)を手掛け、興行的にも内容的に御の字だったギャレス・エドワーズ監督。何よりも彼は、ローランド・エメリッヒ監督が手がけた第19回ゴールデンラズベリー賞最低リメイク賞の受賞作『GODZILLA』(98)を見事に上書きしてくれた功労者でもある。今回もオリジナルの『スター・ウォーズ』をちゃんとリスペクトしてオマージュをささげつつ“泣ける『スター・ウォーズ』”にもっていったところはさすがだ。本家『エピソード4/新たなる希望』(77)の全くじゃまをしない前日譚の巧みさにもうなる。本作で1回こっきりの登場となるキャラクターたちもそれぞれが魅力的で、スマートに『エピソード4』への橋渡しをした。また、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)と同じく孤独感を抱えたヒロインを主人公に置いたのも今の時代の『スター・ウォーズ』ならではのことだろう。『フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムス監督は、デイジー・リドリー演じるレイを主人公に置いたことについて「女性をメインに描いたことは正しかったと思う。『スター・ウォーズ』はかなり女性ファンも多いし、ヒロインがいることでより女性が入りやすいストーリーになった」と語っていたが、確かに『ローグ・ワン』を観ても納得。SFアクションに触手を伸ばしにくい女性ファンも共感しやすい内容で、中高生男女や子ども連れのファミリー層など、新『スター・ウォーズ』ファンの裾野を広げる結果となった。両作ともアプローチの仕方は違えど、人気シリーズのこれまでの功績にあぐらをかくことなく、新旧ファンの両方が楽しめ映画となった。続編やスピンオフ映画だと、独自のカラーが薄まりすぎたり、作り手が我を出しすぎて「え? そっち行くの!?」と迷走するパターンになったりしがちだが、この2作からはシリーズに対する底知れぬ愛情が存分に伝わってくる。本当に心から「ありがとう!」と言いたい。また、革新的な映像美にもうなる作品なのは言うまでもないが、SNSで一番広がりやすいのは感動&感涙ポイントだろう。もともとそういうタイプではないシリーズだけに今回は意外性が高く、熱を帯びたレビューコメントが連打されていった。冬休みということでまだまだ大ヒットしていきそうなこの2作は、かなりダイナミックな映画なので、ぜひとも大きなスクリーンで“体感”してほしい。(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2017年01月02日年末から2月にかけて、さまざまな視点からLGBT (レズビアン/ゲイ/バイセクシャル/トランスジェンダー)について描いた作品が続々と公開される。LGBTをテーマにした映画は近年増加し、『キャロル』や『チョコレートドーナツ』などのように高い支持を集める作品も多い。LGBTを取り巻く事実、現状について、まずは映画を通して理解を深めてみよう。■『ストーンウォール』LGBT解放運動のきっかけとなった“反乱”描く/公開中インディアナ州から、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへとやってきたダニー(ジェレミー・アーヴァイン)。ゲイであることで両親に見放され、恋人のジョーにも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを受け入れたのは、この街で暮らすレイだった。彼らの部屋に住まわせてもらい、常に陽気に歌い踊りながら、たくましく生きていく仲間を得たダニー。身を寄せ合うように暮らすゲイやレズビアン、ドラァグ・クイーン、政治活動家のトレバーらと出会うが…。1969年に起きた実際の事件“ストーンウォールの反乱”を描いた本作。監督は、ゲイをカミングアウトしているローランド・エメリッヒ。N.Y.の「ストーンウォール・イン」に集まるマイノリティの若者たちが、差別に耐えかね、ついに立ち上がる!■『タンジェリン』全編iPhoneで撮影!L.A.のトランスジェンダーの女性たちを描く/1月下旬公開太陽が照り付けるロサンゼルス、ウェストハリウッド。クリスマス・イブ、街角のドーナツショップで1個のドーナツを分け合う2人。28日間の服役を終え、出所間もない娼婦シンディは、自分の“留守中”に恋人が浮気したと聞き、ブチ切れる。一方、歌手を夢見る同業のアレクサンドラはそんな親友をなだめつつも、夜に小さなクラブで歌う自分のライブのことで頭がいっぱい。さらに、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手ラズミックも巻き込んで、それぞれのカオティックな1日が、けたたましく幕を開ける――。Fワード炸裂なのに、ホロリとさせられる聖なる夜のL.A.狂騒曲。アメリカ・インディペンデント界の気鋭監督ショーン・ベイカーが、2人のトランスジェンダーの女性たちの日常をリアル&ポップに描いたまったく新しいガールズムービーだ。■『ハンズ・オブ・ラヴ手のひらの勇気』実話から生まれた勇気ある感動作/公開中20年以上、刑事として働いてきたローレルは、ある日、ステイシーという若い女性と恋に落ちる。年齢も、取り巻く環境も異なる2人だったが、徐々に関係を築いていき、郊外に中古の一軒家を買い、一緒に暮らし始めることに。やがて、ローレルは病いに侵され余命半年という宣告を受けてしまう。自分がいなくなった後も、ステイシーが2人の大切な家で暮らしていけるよう、遺族年金を彼女に遺そうとするローレル。だがそれは、同性パートナー同士では法的に認められていなかった。病いと闘いながら、平等な権利を求めて闘う決心をしたローレルの訴えは、やがて社会的なムーブメントへと拡大していく――。アカデミー賞受賞のジュリアン・ムーア、そして製作も務めたエレン・ペイジが演じたレズビアンのカップルが向き合う愛と勇気の物語。限られた余命の中で、愛する人に何を残せるか。彼女の勇気が全米を動かしてゆく。■『彼らが本気で編むときは、』生田斗真と桐谷健太が恋人同士に/2月25日(土)公開小学生のトモは、母親ヒロミと2人暮らし。ある日、突然ヒロミが家出をしてしまい、独りきりになったトモは、叔父・マキオの家に向かう。マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。リンコは性別適合手術を受けたトランスジェンダーの女性だ。リンコの美味しい手料理に、安らぎを感じる団らんのひととき。トモは母が決して与えてくれなかった家庭の温もりや愛情を注いでくれるリンコの存在に戸惑いながらも、3人での共同生活が始まった――。荻上直子監督が、男性とトランスジェンダーの女性のカップルと、育児放棄された少女の不思議な共同生活をたっぷりの愛で描く本作。生田斗真がトランスジェンダーの女性という難しい役どころに挑戦した、愛と癒しの物語となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハンズ・オブ・ラヴ手のひらの勇気 2016年11月26日(土)より、新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2015 Freeheld Movie, LLC. All Rights Reserved.
2016年12月30日1969年、N.Y.グリニッジ・ビレッジで実際に起きた“ストーンウォールの反乱”を基にした人間ドラマ『ストーンウォール』。このほど、本作に出演するジェレミー・アーヴァインら、若手注目俳優たちのインタビュー映像がシネマカフェに到着した。自身もゲイをカミングアウトしている、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のローランド・エメリッヒ監督がメガホンをとった本作。故郷インディアナ州から追われるようにN.Y.へとやってきた青年ダニーの目を通し、社会的に認められないことに傷つきながらも、必死で自分の居場所を探そうとひたむきに生きる若者たちとその時代を、史実に基づき、丁寧に、時に痛烈に描いた意欲作だ。今回のインタビュー映像に登場するのは、主人公ダニーを演じる『戦火の馬』『17歳のエンディングノート』で知られるジェレミー・アーヴァイン、監督も絶賛する新星ジョニー・ボーシャン、『アンチヴァイラル』『神様なんかくそくらえ』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、『LOVE【3D】』『ネオン・デーモン』のカール・グルスマン、そして『ベルベット・ゴールドマイン』『マッチポイント』のジョナサン・リース・マイヤーズといった注目のイケメン俳優たち。それぞれがLGBT問題や、映画に込められたメッセージ性を熱く語る様子が映し出されているとともに、映画の基となった“ストーンウォールの反乱”についてもわかりやすく説明している。ダニーが惹かれていくハンサムで聡明な活動家トレバーを演じたジョナサンは、「このちっぽけなバーがゲイの人権運動に火を付けた」とコメント。さらに、当時の彼らがいなければ「LGBTのいまの姿はなかった。ゲイプライドマーチに7,100万人も参加することもね」と、“反乱”の影響の大きさにも言及している。また、ストリートで体を売る自分と同様の身寄りのないキッズたちをとりまとめるギャングのリーダー、レイを演じたジョニーも「アメリカ史において画期的な事件」と語り、ジェレミーは「ホームレスの4割がゲイの若者なんだ。それを知って胸が痛み 本作の重要性を認識した。問題はいまも続いているんだ」とも明かしている。反乱の舞台となったゲイバー、ストーンウォール・インは、オバマ大統領により国定文化遺産保護地域に指定され、現在も営業中。現在では「ゲイプライド発祥の地」として全世界から観光客が訪れるスポットともなっている。歴史に残るこの場所で起きた、切実で衝撃的な事実を基に描いたメッセージを、彼らの言葉からも感じ取ってみて。『ストーンウォール』は12月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月21日『インデペンデンス・デイ』シリーズのローランド・エメリッヒ監督が贈る最新作『ストーンウォール』。このほど、本作のテーマをより幅広い年齢層に届けるため、吹き替え版の上映が決定。主人公のゲイの青年ダニー(ジェレミー・アーヴァイン)の声を梶裕貴が務めることが分かった。本作は、1969年、N.Y.のグリニッジ・ビレッジで起きた“ストーンウォールの反乱”を、エメリッヒ監督が史実に基づき、丁寧に、時に痛烈に描いた意欲作。昨年のトロント国際映画祭でも話題をさらった。ゲイであることから故郷を追われ、世間からも警察からも虐げられる主人公や、彼の仲間や恋人との交流を繊細に描いた本作。いち早く試写会で見た方たちから、「LGBTパレードの起源を知るきっかけになる」という感想を多く寄せられたことから、若い世代に本作を足がかりにLGBTやその背景について広く知ってもらうべく、吹き替え版の上映版が決定。ハリウッドの大作映画では吹き替え版はごく当たり前だが、本作のようなミニシアター系の洋画の吹き替え上映はきわめて異例。主人公ダニーの声を務めるのは、アニメ「進撃の巨人」の主人公エレン役をはじめ、「七つの大罪 聖戦の予兆」、『GANTZ:O』など数多くの作品で活躍する人気声優・梶さん。今回、意外にも実写の劇場映画で吹替主演は初めてという梶さんからは、本作への思いが詰まったメッセージ映像とともに、吹き替えをした本編映像の一部も到着。また、ダニーが出会い、恋に落ちるカリスマ性にあふれたトレバー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)役に手塚ヒロミチ、ストリートの仲間たちのレイ(ジョニー・ボーシャン)役に金野潤、アニー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)役に加藤ルイ、さらにコンガ役に市橋尚史、リー役に白石智起、ポール役に岡本和浩と、実力派&フレッシュな若手の声優陣が勢ぞろい。加えて、本作の公開日となるクリスマスイブには、梶さん、金野さん、岡本さんの舞台挨拶登壇も決定。彼らが演じる若者たちの姿に、実際にあった出来事とLGBTプライドのはじまりを見つめてみて。『ストーンウォール』字幕版・吹替版は12月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月15日『戦火の馬』のジェレミー・アーヴァインを主演に、自身もゲイをカミングアウトしている『インデペンデンス・デイ』シリーズのローランド・エメリッヒ監督が史実を基に手がけた『ストーンウォール』。このほど、本作の初日が12月24日(土)に決定、少年たちの熱い反乱と葛藤をつぶさに表す場面写真が一挙に解禁となった。本作は、1969年に起きた実際の事件「ストーンウォールの反乱」を基に描いた人間ドラマ。当時、存在すらも否定され、行き場のなかった同性愛者たちの憩いの場“ストーンウォール・イン”という名のN.Y.グリニッジ・ビレッジにあるゲイバーを舞台に、インディアナ州からやってきた青年ダニーの目を通し、社会的に認められないことに傷付きながらも必死で自分の居場所を探そうとひたむきに生きる少年・青年たちを、史実に基づき、丁寧かつ痛烈に描き出す。昨年のトロント国際映画祭でも上映され、話題をさらった本作で、田舎町から追われるようにN.Y. のゲイの街、クリストファー・ストリートにやってくる青年ダニーを演じるのは、『戦火の馬』『17歳のエンディングノート』のジェレミー・アーヴァイン。そのストリートで美貌を武器に体を売り、自分と同様の身寄りのない男娼のキッズたちをとりまとめるギャングのリーダー、レイを演じたのは、共演者が口をそろえてその才能を賞賛する新星ジョニー・ボーシャン。また、彼らの仲間に『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『神様なんかくそくらえ』などの憂い系男子ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ダニーが憧れ惹かれていくハンサムで聡明な活動家トレバーに『ベルベット・ゴールドマイン』『マッチポイント』のジョナサン・リース・マイヤーズ、ゲイバーの経営者でギャングのエドに『パシフィック・リム』『ムーン・ウォーカーズ』のロン・パールマンと、豪華キャストが集結。ヒッピーカルチャー、反戦運動や公民権運動の昂まり、ストーンウォール暴動の2ヶ月後にウッドストックが実施され、やがて世界に影響を与える1960年代後半のアメリカの空気感も活き活きと再現された本作。「I Say A Little Prayer」や「Venus」「Crackerjack」「A Whiter Shade of Pale」「it’s your thing」「Just Be Yourself」などの魅力的なヒットサウンドも当時の様子を彩っていく。事件の舞台となったゲイバー“ストーンウォール・イン”は、現在も営業中。今年の6月には、オバマ大統領により国定文化遺産保護地域に指定され、いまでは「ゲイプライド発祥の地」として全世界から観光客が訪れるスポットとなっている。 歴史に残るこの場所で起きた、切実で赤裸々な事実を、この冬、あなたも見届けてみて。『ストーンウォール』は12月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月05日『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のローランド・エメリッヒ監督が、現在のセクシュアル・マイノリティの社会運動の原点となった事件をベースに描いた『ストーン・ウォール』が、この冬、新宿シネマカリテほかにて公開されることが決定。監督も絶賛する日本版予告編とともに、少年たちの愛を表現した美しいポスタービジュアルも解禁となった。インディアナ州から、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへと単身やってきたダニー。ゲイであることで両親に見放され、恋人のジョーにも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを受け入れたのは、この街で暮らすゲイの少年ギャングを率いるレイだった。彼らの部屋に住まわせてもらい、常に陽気に歌い踊りながら、たくましく生きていく仲間を得たダニー。身を寄せ合うように暮らすゲイやレズビアン、ドラァグ・クイーン、政治活動家のトレバーらと出会うが…。1969年に起きた実際の事件「ストーンウォールの反乱」を描いた本作。当時、存在すらも否定され、行き場のなかったLGBTの若者たちの憩いの場となっていた、N.Y.グリニッジ・ビレッジにあるゲイバー“ストーンウォール・イン”。この地を舞台に、ダニーという青年の目を通し、社会的に認められないことに傷つきながらも、必死で自分の居場所を探そうとする彼らを、史実に基づきながら丁寧に、時に痛烈に描き出す。自身もゲイをカミングアウトしているエメリッヒ監督が、“ホームレスの40%がセクシャル・マイノリティの若者である”という統計に衝撃を受け、製作を決意したという意欲作であり、監督は「自分自身がゲイだから、すべての疑問に自分が答えられると思った」と明かしている。昨年のトロント国際映画祭でも上映され、話題をさらった。田舎町から追われるようにN.Y.にやってくるピュアな青年ダニーを演じるのは、スピルバーグ監督の『戦火の馬』に抜擢され、『17歳のエンディングノート』などでも印象深い演技を見せたジェレミー・アーヴァイン。また、ストリートで体を売り、自分と同様の身寄りのないキッズたちをとりまとめるギャングのリーダー、レイを演じたのは、共演者たちもその才能を称賛する新星ジョニー・ボーシャン。ダニーたちが憧れ、惹かれていくハンサムで聡明な活動家トレバーを、『ベルベット・ゴールドマイン』『マッチポイント』などのジョナサン・リース・マイヤーズがカリスマ性たっぷりに演じ、ゲイバーの経営者でギャングのエドを『ヘルボーイ』『パシフィック・リム』のロン・パールマン、さらに『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』などの憂い系男子ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、“第2のクロエ・グレース・モレッツ”と呼ばれるジョーイ・キングなども出演。今回解禁となった予告は、ダニーたちを取り囲む60年代の状況を赤裸々に描き出し、エメリッヒ監督本人からも「Great!」と太鼓判を得たという。ヒッピーカルチャー、反戦運動や公民権運動の高まりなど、やがて世界に影響を与える時代の空気感も生き生きと再現され、「Venus」「I Say A Little Prayer」など往年のヒットサウンドも当時の様子を彩っていく。また、ビジュアルでは、主人公ダニーを演じた英国男子ジェレミー・アーヴァインとレイ役ジョニー・ボーシャンのやり場のない思いを外に出せない、切ないツーショットが使用されている。事件の舞台となったゲイバー“ストーンウォール・イン”は、今年6月、オバマ大統領により国定文化遺産保護地域に指定されたばかり。LGBTプライド月間での演説で、大統領は「自由と平等の理想を持続する現実に変えるために、レズビアンとゲイとバイセクシャルとトランスジェンダーのアメリカ国民およびその同盟者たちは、ストーンウォールの客たちから米軍の兵士たちまで、その歴史の次の偉大な章を懸命に書き続けてきた」と発言している。『ストーン・ウォール』は今冬、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月26日東宝がアニメーション映画『GODZILLA』の製作を発表した。監督は静野孔文(劇場版『名探偵コナン純黒の悪夢(ナイトメア)』)と、瀬下寛之(劇場版アニメ『亜人』)のW体制。ストーリー原案と脚本は、虚淵玄(『魔法少女まどか☆マギカ』)が担当し、CGスタジオ・ポリゴン・ピクチュアズの制作で2017年に公開される。その他の画像1954年に第1作目が公開され、最新作『シン・ゴジラ』も大ヒットを記録している国産ゴジラシリーズは、これまでに29作品が制作され、国内計29作品の累計観客動員数は1億人を突破している。TVアニメーションとしては、アメリカのハンナ・バーベラ・プロダクションが1978年にアニメ・シリーズ『GODZILLA』を製作。1998年にはローランド・エメリッヒ製作総指揮でアニメ・シリーズ『Godzilla:The Series』が製作されたが、アニメーション映画としては世界初となる。静野孔文(しずの・こうぶん)監督は「ゴジラが大好きな人も、まったく知らない人も楽しめるアニメならではの壮大なスケールのエンターテイメントを目指しています。ご期待ください」とコメントを寄せており、瀬下寛之(せした・ひろゆき)監督は「虚淵玄さんと静野孔文監督、超個性的でグローバルセンスに富んだ才能を持つ二人のクリエイターと共に、壮大な世界観と人間ドラマを目指します」と話している。虚淵玄(うろぶち・げん/ニトロプラス)は「ゴジラというタイトルに関わらせていただけるのは、日本に生まれたクリエイターとして最高の名誉であると思っています。ここまで支えてくださった大勢の方々に感謝を捧げるとともに、そのご期待に添えるよう全力を尽くす所存です」と語っている。東宝は、「これまで29本製作された国産ゴジラ映画や2本製作されたハリウッド映画とも一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生する」とコメントしており、稀代のクリエイターたちが、どのような新しいゴジラを作り出すのか、国内外から注目を集めることになりそうだ。『GODZILLA』2017年 全国公開
2016年08月19日現在『シン・ゴジラ』が公開中のゴジラシリーズ。そんなゴジラが新たな領域となるアニメーション映画『GODZILLA』の製作が決定した。長谷川博己が主演する『シン・ゴジラ』は、公開20日間で累計観客動員数268万人、累計興行収入38億円を突破し、早くも2014年夏に公開されたハリウッド版第2作目『GODZILLA ゴジラ』の最終興収32億円上回り、さらには8月1日にはシリーズ第1作の『ゴジラ』(1954年)から『シン・ゴジラ』までの国内計29作品の累計観客動員数が1億人を突破し、邦画実写シリーズ作品で史上初の快挙を達成している。そんな話題が絶えない“ゴジラ”だが、このほど決定したアニメーション映画『GODZILLA』では、これまで29本製作された国産ゴジラ映画や2本製作されたハリウッド映画とも一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生するという。TVアニメーションとしては、これまでに米国にてハンナ・バーベラ・プロダクションが1978年にアニメ・シリーズ「GODZILLA」を製作・放送、1998年にローランド・エメリッヒ監督によるハリウッド版第1作目「GODZILLA」の続編が「Godzilla: The Series」として製作・放送されていたが、アニメーション映画としては今回が世界初の挑戦となる。今回、新たな“ゴジラ”を創り出すために、日本アニメーション界一級のクリエイターが集結。監督には『名探偵コナン 純黒の悪夢』の静野孔文と、「亜人」の劇場版アニメからTVアニメまで総監督として一貫したクオリティを引き出した、CG作品の名手・瀬下寛之を迎えたW監督体制。そして、ストーリー原案・脚本はTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」で第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した虚淵玄(ニトロプラス)が担当することも決定。静野監督と瀬下監督は本作について「ゴジラが大好きな人も、まったく知らない人も楽しめるアニメならではの壮大なスケールのエンターテイメントを目指しています。ご期待ください」(静野監督)、「壮大な世界観と人間ドラマを目指します」(瀬下監督)とそれぞれ意気込みを語る。虚淵さんは「ゴジラというタイトルに関わらせていただけるのは、日本に生まれたクリエイターとして最高の名誉であると思っています」と喜び、「ここまで支えてくださった大勢の方々に感謝を捧げるとともに、そのご期待に添えるよう全力を尽くす所存です」とコメントしている。今回の発表に併せて、タイトルロゴとティザービジュアルも初公開。これまでの“ゴジラ”とは全く違うビジュアルイメージになっている。また、今後2019年にはレジャンダリーピクチャーズ制作第2弾(ハリウッド版第3作目)『GODZILLA ゴジラ2』(仮題)、さらに2020年には『ゴジラVSコング(仮題)/Godzilla vs. Kong』の全米公開が控えており、全世界的にゴジラムーブメントが継続していく中で、世界初、日本発のアニメーション映画『GODZILLA』がそのバトンを繋ぐ担い手となっていく。『GODZILLA』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月19日2016年は、兄弟そろって人気、実力ともに兼ね備えた俳優たちの活躍が際立っている。その筆頭株ともいえるのが、松田龍平&翔太だろう。兄・龍平さんは、“ミズタク萌え”なる現象を生み出した「あまちゃん」以来、約3年ぶりに連続ドラマに出演中。弟・翔太さんは、auの「三太郎」CMシリーズの飄々とした桃太郎で人気だ。今年はとりわけアツい、彼らに代表される“兄弟俳優”たちに迫った。■国内編ドラマ「営業部長 吉良奈津子」では、松嶋菜々子が演じる産休&育休明けの主人公に、複雑な感情を抱えながら何かと厳しく当たるという役どころの松田龍平さん。スマッシュヒットとなった『殿、利息でござる!』では、阿部サダヲや瑛太ら“庶民”のみならず、観客も引くほどの冷徹ぶりを見せつけただけに、今回のドラマも実に楽しみ。また、沖田修一監督と組み、柄本明と親子を演じた主演作『モヒカン故郷に帰る』は、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭で2冠を達成するなど高評価を受けており、北杜夫原作の児童文学を山下敦弘監督で映画化する『ぼくのおじさん』では、21世紀版の“寅さん”を目指す(?)というから見逃せない。山下監督といえば、翔太さんも、オダギリジョー&蒼井優共演の『オーバー・フェンス』でタッグを組む。オダギリさん演じる主人公と同じ職業訓練校に通う友人役で、蒼井さん演じるホステスを引き合わせる役柄となるようだが…。かと思えば、人気漫画をTVドラマに続いて映画化する『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』では、異邦警察「ディアスポリス」ただひとりの警察官を、これまでになくワイルドかつクールに演じる。ドラマでお馴染みとなった、“バディ”浜野謙太との良いコンビぶりにも注目しておきたい。バディといえば、かつて龍平さんと『まほろ駅前』シリーズでコンビを組んでいた瑛太。今年は、『殿、利息でござる!』では宿場町を救う起死回生のアイディアを打ち出した町一番の切れ者に、『64 -ロクヨン』では佐藤浩市と対峙する記者クラブのリーダーとなり、江戸から昭和まで(!?)大活躍。主演・生田斗真×監督・三池崇史×脚本・宮藤官九郎による問題作の続編『土竜の唄 香港狂騒曲』への参戦も決まったばかりだ。弟の永山絢斗とは、直接的な役のつながりはないものの、『アンフェア the end』で篠原涼子の相手役という“シンクロ”共演が話題に。永山さんは、先の黒木華主演のドラマ「重版出来!」で、荒削りだがピュアな新人漫画家を好演したことも記憶に新しく、山田孝之のハマリ役「闇金ウシジマくん」シリーズの完結編となる映画『闇金ウシジマくん ファイナル』では、ウシジマの過去を知るキーパーソンを演じるという。さらに、柄本佑&時生も、味のある名バイプレイヤーとしてお馴染み。この夏は奇しくも、それぞれ伊原剛志主演「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」、生瀬勝久主演「侠飯~おとこめし~」と一風変わったグルメドラマに出演している。■海外編一方、ハリウッドに目を向けると、今年の注目はクリス&リアム・ヘムズワース兄弟だ。まず、弟のリアムは20年ぶりの新作『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の“地球を救う”主要キャストのひとりとして大活躍!先日はローランド・エメリッヒ監督やジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンローとともに来日を果たし、ファンを楽しませてくれた。プライベートでもマイリー・サイラスとの復縁が明らかになり、再び「婚約か!?」と話題を呼んでいる。そして兄・クリスは、雷神ソーとして『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』への参戦はなかったものの、こちらもおよそ30年ぶりの『ゴーストバスターズ』が8月に控えている。全員女性のメンバー4人がいずれも崖っぷちのオタクというバスターズは、今回も、あのつなぎ姿でゴースト捕獲装置を手にしてニューヨークの街で大奮闘。クリスは、そんな彼女たちの会社の受付係だが、黒縁のメガネ男子姿ながら実はかなりのおバカキャラ。それをアドリブ連発で喜々として演じていたそうで、コメディ畑のポール・フェイグ監督や共演女優たちも太鼓判を押したというから、期待して待ちたいところ。また、ベン&ケーシーのアフレック兄弟も有名だ。ベン・アフレックは、バットマンとして『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』に続き、『スーサイド・スクワッド』にも出演。今後、新たなバットマン映画で主演と監督を兼任することも分かっている。弟のケーシーも、クリス・パイン主演『ザ・ブリザード』では真っ二つに割れたタンカー側のリーダーを熱演、海ドラファン&洋画ファン垂涎の豪華競演『トリプル9 裏切りのコード』にも主演した。『ターザン:REBORN』のアレクサンダー・スカルスガルドも、父はスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドだが、弟のグスタフやビルも俳優として活動する。そのほかにも、歌舞伎界の中村勘九郎&七之助、広瀬アリス&すずや満島ひかり&真之介ら、枚挙にはいとまがない兄弟姉妹で活躍する俳優たち。同じ遺伝子を持ちながら、それぞれ異なる魅力を放ち続ける彼らに、今年は魅了されそうだ。(text:cinemacafe.net)
2016年07月24日2016年7月9日、10日の全国映画動員ランキングは、ローランド・エメリッヒ監督による20年ぶりの続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(全国360館)が初登場1位になった。その他の情報&画像本作は、1996年に公開されて世界的大ヒットを記録したSF大作『インデペンデンス・デイ』から20年後を舞台に、人類を滅ぼすためにやってきた新たな侵略者との戦いを描くもの。ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマンなど前作の主要キャストも再登板する。2位は『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(全国354館)。3位は『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(全国289館)。TOP3圏内にいた『ズートピア』(全国339館)は公開12週目で4位になった。そのほか初登場10位に『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』(全国44館)が入っている。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』2位『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』3位『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』4位『ズートピア』5位『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』6位『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』7位『貞子vs伽椰子』8位『64-ロクヨン- 後編』9位『日本で一番悪い奴ら』10位『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.
2016年07月11日ハリウッド大作『インデペンデンス・デイ』の新章『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(7月9日公開)の新たな特別映像が8日、公開された。本作の舞台は、前作で人類がエイリアンとの壮絶な死闘に勝利を収めてから20年後。人類は新たな襲撃に備えるため、エイリアンが地球上に残した宇宙船の技術をもとに地球防衛システムを構築したが、新たに地球にやってきた侵略者たちは想像をはるかに超える進化と巨大化を遂げ、女性大統領が誕生したアメリカをはじめ各国の主要都市を次々に壊滅。人類は滅亡の危機にひんしていく。1996年の戦争で世界的な英雄となったデイビッド・レヴィンソン(ジェフ・ゴールドブラム)は、地球宇宙防衛(ESD)の初代部長に任命された。ゴールドブラムは「デイビッドにとっての問題は、エイリアンの次の侵略があるかどうかではなく"いつ来るのか"なんだ」と明言。「彼は地球を守るための責任ある地位に起用される。1996年よりも敵は巨大化していて、そのため勝利を手にする計画を練ろうとし、新たな侵略によって起こっていることを皆にわからせようとするんだ」と自身が演じるデイビッドの持つ信念を口にする。そんなデイビッドについて、「地球に対して変わらぬ愛を持つロマンティックな男」とも表現している。新たな特別映像は、ESDの広報ビデオを模したような仕上がり。冒頭では、ランフォード大統領(セーラ・ウォード)が「地球として結束することで人類は強くなり、その強さが生存を勝ち取る力となります」と前作で世界的な感動を呼んだ、ホイットモア大統領(ビル・プルマン)の演説さながらに宣言している。終盤は、ESDの勇敢な隊員たちが登場。「私たちは1996年の戦いを2度と起こさせません」と語りかける。冒頭のホイットモア大統領の言葉を裏付けるように、前作のほか『デイ・アフター・トゥモロー』(04年)、『2012』(09年)で人類絶滅の危機を3度描いてきたローランド・エメリッヒ監督と3度目のタッグを組むプロダクション・デザイナーのバリー・チューシッドも「われわれが描こうとしたことの一つは、世界中の国々が共通の敵に対抗して一致団結することだった」と明かしている。(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2016年07月09日『インデペンデンス・デイ』(96)、『GODZILLA』(98)、『デイ・アフター・トゥモロー』(04)など、超ド級のSFパニック映画で人々を驚嘆させてきたローランド・エメリッヒ監督。きょう7月9日に、20年ぶりとなる自身初の続編『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』が日本公開を迎えた。今回は、人類がエイリアンとの戦いに勝利した『インデペンデンス・デイ』から20年後に、すさまじい進化を遂げたエイリアンたちが、メガサイズの宇宙船で地球に猛攻撃を仕掛けてくる。このマザーシップの威力が強烈で、世界中のランドマークは、容赦なく破壊されていく。ひええ~!!エメリッヒ監督はゴッドか? それとも破壊王か? いや、違う! 落とし所は、平和への願いを込めた熱い人間ドラマなのだ。来日したエメリッヒ監督にインタビューし、気になる製作裏話や映画に秘められたメッセージについて聞いた。――まずは、20年ぶりに『インデペンデンス・デイ』の続編を手掛けた理由から聞いてください。当時、前作はきっちり完結していたので、次の物語を続ける意志が全くなかった。そもそも続編というものが嫌いで、全く同じことを繰り返すのなら、やらない方がいいと思っているから。でも、『インデペンデンス・デイ』については、20年の月日が経っているということで、また新しい世界が作り出せると思った。そしてもう1点、上の世代から次の若い世代へとバトンを渡すことができるんじゃないかとも考えたんだ。――アメリカ全土を覆うくらいに巨大なマザーシップは、何からインスパイアされたものですか?第1作目でかなり大きなサイズのものを出してしまったから、それを上回る新しいものにしたかった。そこで、マザーシップ自体が直径3,000kmもあるものにして、それが地球に降り立ったらどうなるんだろうと考えてみたんだ。アメリカ全体を覆うだけではなく、1つの足が北米、1つが南米、1つがアフリカと、足が各大陸に渡るような巨大サイズにしようかと。地球を覆う巨大なクモのようなイメージで、そこから発想を広げていった。僕は、誰も見たことのないものを作りたかったよ。――20年という月日が流れ、世界情勢も以前とはかなり変わりました。物語を作る上でこだわった点を聞かせてください。前作が公開された1996年は、今とは全く違う世界情勢で、今よりも単純だったと思う。劇中の歴史でいくと、96年戦争という形でくくられていて、そこで人類が1つになって復興をしたという物語になっている。20年後はより複雑さを増しているから、雰囲気的には少しダークな面も描こうと思った。――ロンドンのビッグベンやドバイのブルジュ・ハリファなど、今回も世界各地のランドマークが破壊されていますが、何を壊すかはどんなふうに決めているのですか?また、その意図についても教えてください。ランドマークを襲うのは、一瞬にしてその場所がすぐにわかるからだ。普通のビルと違い、観光客としてその建物の前で写真を撮った人もいたりして、感情的なつながりをもっているので、それが壊されてしまうという重みを伝えることができる。見る人の感情を動かせるからね。でも、好き勝手に何でも壊せばいいというものでもなく、破壊するものにはちゃんと意味があるんだ。今回、重力を操るマザーシップがアジアを吸い込み、それをヨーロッパの上にどんと落とすというシーンがある。それは、今の世界経済を表していて、そういう皮肉も込めているんだ。また、僕はロンドンが大好きで、住んだりもしているが、よくテムズ川を歩きながら、何かでこの川を使えないかなとずっと思っていた。それで今回、ああいう形になったんだよ。――ストーリーの中に、そういった風刺や自身の私的な思いなどは毎回入れているのですか?それは重要なことだ。僕は映画の中に、自分の意見や世界に対しての価値観を入れることを楽しみにしている。もちろん、第一に娯楽作であるということが前提だが、それと同じく非常に私的な考えや意見も入れ込んでいるんだ。例えば、今回ゲイのカップルが出てくるでしょ。彼らはストーリーにごく自然に溶け込んでいるけど、あれは「ゲイでもいいんだ」ということを無言で語っている(※ローランド・エメリッヒはゲイであることをカミングアウトしている)。また、今は世界が分裂しているけど、ああやって人々が団結し、1つになることが大切だということも訴えている。――ローランド・エメリッヒ監督にとって、人生における『インデペンデンス・デイ』はいつでしたか?私は、子どもの頃からアメリカ映画が大好きだったけど、まさか自分がハリウッドに行くとは思ってもみなかった。実際に、行ったわけだけどね。そして行った後、大学の頃からずっと温めていた『スターゲイト』を撮りたいと言ったが、どのスタジオも手を挙げてはくれなかった。その後、フランス人たちの製作で撮れた映画を、MGMが配給してくれたんだが、『スターゲイト』は予想外のヒット作となった。当時、あれだけ自分が思い入れのある作品が成功を収めたことは本当に大きくて。だから、僕にとっては、『スターゲイト』が『インデペンデンス・デイ』なんだ。その後、みんながあれと同じような企画の映画を持ってきたけど僕は全部断り、自分のアイデアで書いた『インデペンデンス・デイ』を撮って、また成功できた。やはり、自分のアイデアは大事にしないとダメだね。■プロフィールローランド・エメリッヒ1955年生まれ、ドイツ出身。ミュンヘンの映画学校での卒業製作作品『スペースノア』(83)が第34回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映され、世界20カ国以上で公開される。その後、『ユニバーサル・ソルジャー』(92)でハリウッド監督デビュー。主な監督作は『スターゲイト』(94)、『インデペンデンス・デイ』(96)、『GODZILLA ゴジラ』(98)、『パトリオット』(00)、『デイ・アフター・トゥモロー』(04)、『紀元前1万年』(08)、『2012』(09) 、『ホワイトハウス・ダウン』(13)など。(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.
2016年07月09日大ヒット作『インデペンデンス・デイ』の20年後、人類が再び圧倒的な侵略の脅威に直面する続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』。先日のジェフ・ゴールドブラム、リアム・ヘムズワースらの来日でも盛り上がりを見せた本作から、公開に先駆けて特別映像が到着。帰ってきた“奴ら”との戦いで、人類の起死回生の策が明らかになった。1996年7月4日、それは人類が恐るべき侵略者を撃退し、宇宙における独立を高らかに宣言した歴史的な記念日。しかし、きっと奴らは再びやってくる。30億人の尊い命を失った人類はその来る日に備えるため、エイリアンが地球上に残した宇宙船のテクノロジーを取り入れ、堅固な地球防衛システムを築き上げてきた。あの激闘から20年後の2016年7月、またもや地球に襲来した侵略者は、想像を絶する進化と巨大化を遂げていた――。96年の戦争で世界的な英雄となったデイビッド・レヴィンソンは、地球宇宙防衛(ESD)の最初の部長に任命された。演じたジェフは、「デイビッドにとっての問題は、エイリアンの次の侵略があるかどうかではなく“いつ来るのか”なんだ。彼は地球を守るための責任ある地位に起用される。1996年よりも敵は巨大化していて、そのためデイビッドは勝利を手にする計画を練ろうとし、新たな侵略によって起こっていることを皆にわからせようとするんだ」と明かす。続けて「デイビッドは、地球に対して変わらぬ愛を持つロマンティックな男だ」とESD部長として適任であることをアピールする。今回到着した、まるでESD広報ビデオのような映像では、セラ・ワード演じるランフォード米国大統領も「地球として結束することで人類は強くなり、その強さが生存を勝ち取る力となります」と、前作で世界中を感動に包んだビル・プルマン演じるホイットモア大統領の演説さながらに語る。その言葉を裏付けるように、『インデペンデンス・デイ』と『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』で人類絶滅の危機を過去3度描いてきたローランド・エメリッヒ監督と3度目のタッグとなるプロダクション・デザイナーのバリー・チューシッドは、また「我々が描こうとしたことの1つは、世界中の国々が共通の敵に対抗して一致団結することだった」と明かしている。強大すぎる敵の存在があったからこそ、“奇跡的”に人類が1つになり、地球を守るために共闘する本作。人類の運命と宇宙規模の大決戦のゆくえを、スクリーンで見届けてみて。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。7月8日(金)前夜祭上映。(text:cinemacafe.net)
2016年07月08日やつらが20年ぶりに降臨! 人類と異星人との死闘を描いたSFパニック映画が、圧倒的にスケールアップした続編『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』として、7月9日に上陸する。本作を引っさげて来日したイケメン俳優リアム・ヘムズワースと、ダンディなベテラン俳優ジェフ・ゴールドブラムを直撃し、気になる撮影裏話について聞いた。映画で描かれる時間軸も、人類がエイリアンとの戦いに勝利した『インデペンデンス・デイ』から20年後だ。新たな襲来に備え、地球防衛システムを構築してきた人類たち。ところが2016年7月、遥かに進化を遂げたエイリアンたちが、巨大な宇宙船で地球に猛攻撃を仕掛けてくる!リアムは、血気盛んな戦闘機のパイロット、ジェイク・モリソン役を、ジェフは前作に続き、いまはESD(地球宇宙防衛)部長となった天才エンジニア・デイビッド・レヴィンソン役を演じた。インタビューでは、本作ですっかり意気投合した2人が、フレンドリーな掛け合いを見せてくれた。――前作の宇宙船も大きかったですが、今回の宇宙船はアメリカ全土を覆ってしまうくらいのメガサイズでした。あの発想力に驚きましたよ。ジェフ:あれは大きかったよね。ローランド・エメリッヒ監督は、宇宙船なんだからもっと小さい方がいいと言ったんだけど、リアムがすごく大きいのがいいと言い張って、彼のアイデアが採用されたんだ。やっぱりオーストラリア人は大きいのが好きなんだね。リアム:アハハハ。ジェフ、違うでしょ。ジェフ:まあ、今のはジョークだ(笑)。もちろん、考えたのはローランド・エメリッヒ監督だよ。すごいことを考えるよね。――リアムさんは、今回アクションシーンも多かったと思いますが、一番大変だったシーンについて教えてください。リアム:砂漠のロケで、宇宙船を前にしてエイリアンと格闘するシーンが本当に大変だったよ。朝早くから現場に入って、とにかく時間がかかる撮影だったんだけど、その日、僕はおなかを壊していてね。すごく体調が悪かったから本当に苦労したんだ。もちろん役者だから当たり前のことだけど、大掛かりな撮影の時は、大勢のキャストやスタッフが関わってくるから責任重大だよ。ジェフ:僕は、彼が体調の悪かった日に、そこにいられてうれしかったよ。彼のゲロを集めてボトルに保管してあるんだ。あ、ペンダントにミニボトルをつけて、いつも身につけてるからね。リアム:ジェフ、やめてくれよ(苦笑)。そんなわけないだろ。ジェフ:リアムはつれないんだ。撮影が終わったら、僕が電話をしてもコールバックしてくれないし。そうなると、僕は死んだも同然だ。まあ、現場でも「リアム」と呼んだら返事をしてくれなかったかな。彼は「ジェイク」と呼んだ時だけ答えてくれた。リアム:そうなんだよね。僕は役に入りこんでしまうタイプなんだ。でも、ジェフはいつもこんなふうにジョークを飛ばしてくれたよ。――今回、映画さながらにインターナショナルなキャストと共演されています。女優では、フランス人女優シャーロット・ゲンズブールや、香港からアンジェラ・ベイビーが参加しています。お二人と共演した感想を聞かせてください。リアム:僕は、アンジェラと共演するシーンがあったけど、とても素晴らしい人だった。なんといっても美しいから、スクリーン映えするんだよね。ジェフ:いいなあ。僕ももっとアンジェラと絡むシーンが欲しかったよ。でも、今回シャーロットとは共演シーンがたくさんあって楽しかったな。彼女もいっしょにいるとすごく楽しい人だったし、演技も素晴らしかった。しかもミュージシャンでもあるからすごいよね。――“インデペンデンス・デイ”にかけて、お二人の人生にとっての独立記念日について教えていただけますか?ジェフ:僕は18歳で童貞を失った日がマイ独立記念日だ。リアム:アハハハ(苦笑)。その話、僕、聞いたよ。ジェフ:相手はコスチュームを着ている人だった。まあ、詳しくは言えないけど、そこが始まりだったね。若かったからとても印象に残っているよ。リアム:こういう話題になると困っちゃうな(苦笑)。僕は、運転免許を取得した日にしておくよ。18歳で免許を取ったんだけど、その日が僕にとってのインデペンデンス・デイかな。今でもよくドライブはするよ。LAは特に車がないとダメだね。――『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』には、平和を願ういろんなメッセージが込められていると思いました。お二人は本作にどんな思いを込められましたか?リアム:本作は、基本的にはエンターテインメント作品だと思っている。でも、世界中の人々が互いに争うことをやめて結束し、いろんな問題をみんなで解決していこうという姿勢は理想的だと思ったし、そういうメッセージが伝わればいいなとは思っているよ。ジェフ:その通り。平和が何より大切なんだ。本当にささいなバカバカしいことで人間同士が争うなんて愚かしいことだと思う。緊急事態に備え、世界が1つになる、みんなが団結することが大事だよ。だからぜひ、この映画を観てくれ!■プロフィールリアム・ヘムズワース1990年生まれ、オーストラリア出身。兄のルーク・ヘムズワース、クリス・ヘムズワースも俳優。『ラスト・ソング』(10)で映画デビュー。『エクスペンダブルズ2』(12)で注目され、『ハンガー・ゲーム』シリーズ4作のゲイル・ホーソーン役で人気を博す。ジェフ・ゴールドブラム1952年生まれ、アメリカ出身。端役を経て『ナッシュビル』(75)や『アニー・ホール』(77)に出演。『ザ・フライ』(86)でハエと合体する科学者役を演じ、脚光を浴びる。主な出演作は『ジュラシック・パーク』シリーズ、『インデペンデンス・デイ』(96)など。『マイティ・ソー』シリーズの新作『Thor:Ragnarok』が待機中。(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.
2016年07月08日大ヒット映画の続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』を携え来日中のローランド・エメリッヒ監督、リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンローが6月30日(木)に開催されたイベントに出席。吹き替え版声優を務めた藤原竜也も駆け付けた。1996年に公開された『インデペンデンス・デイ』の20年ぶりの続編で、前回の襲撃からちょうど20年後の独立記念日に、前回を上回る巨大な宇宙船で再度、地球に襲来したエイリアンと人類の戦いを描く。完成に迎えられたエメリッヒ監督は「東京は大好きで何度も来てるけど、初めて来たのは20年前の第1作のときでした」と懐かしそうにしみじみと語る。自身のキャリアでも初の続編製作となったが「エイリアンが戻ってきます。巨大な円盤で大西洋をも埋めつくしてしまうシーンはぜひ楽しみにご覧になってください!」と呼びかけた。リアムは「この作品に参加できるのは光栄だったよ。興奮してエメリッヒ監督と話し合いをしたし、脚本が届いたときもワクワクしました。何より、最大の楽しみはジェフとの共演!長年の彼のファンで一緒に過ごしたすべての時間、毎分毎秒が楽しかったよ!」と20年前の前作の“英雄”を絶賛し「I LOVE YOU!」と愛の告白!ジェフが「それは僕へのプロポーズ(笑)?」と尋ねると「そうだよ」と返しこれにはジェフも「心が乱れるね。どうしたものか…。僕の“sweet wife”に知られたら困ったことになっちゃうよ!」とコミカルな掛け合いで会場をわかせ、その後も壇上で2人はアツアツぶりを見せつける。ちなみにジェフは、そのスウィートな奥様との間に、昨年の7月4日の独立記念日に男の子が誕生!ちょうど本作の撮影中でもあったそうだが、壇上でスマホを見せ「チャーリーっていうんだ。すごくキュートなんだ!」と子煩悩ぶりを見せつけた。この日は、日本語吹き替え版でリアム演じるジェイクの声を担当した藤原竜也さんも駆け付けた。日本映画をはるかに凌駕するスケールで製作された本作への驚嘆を口にする藤原さん。世界的監督のエメリッヒとの対面を機に、ハリウッド進出の意思を尋ねられると「規模が違いますからね。いろんな形で関わっていけたら…」と控えめに語っていたが、エメリッヒ監督は「すごくハンサムだしぜひハリウッドの映画に出てほしいね」と語り、ジェフは「低くてセクシーな声が素晴らしい!」とメロメロ!藤原さんを加えた登壇陣は、日本の7月の風物詩である七夕にちなんで、本作のテーマである「一致団結」と書かれた短冊を飾り、世界地図が描かれた巨大ダルマに墨で目を入れてヒットを祈願した。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日1996年公開の世界的ヒット作『インデペンデンス・デイ』の20年後を描く続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のローランド・エメリッヒ監督、主演のリアム・ヘムズワースらが来日。東京スカイツリーにて6月29日(水)、記者会見に臨んだ。地球に侵攻してきたエイリアンを撃退するというエンターテイメントの続編。新作では前回の戦いから20年後、再度、エイリアンの襲撃を受け、地球人が一致団結して立ち向かうさまを描く。会見にはエメリッヒ監督にリアム、20年前の前作にも出演したジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンローも出席した。この日は、「最も宇宙に近い」というコンセプトで高さ350メートルの東京スカイツリーの展望デッキ フロア350にて会見が行われた。これまで、数々の作品で地球をメチャクチャにしてきた怖いもの知らずのエメリッヒ監督も「東京は大好きだけど、高いところは怖いんで、いまはすごくナーバスになってるよ」と苦笑い。眼下に広がる東京の街並みに「『ブレードランナー』の世界だね。リドリー・スコットは東京の街からインスピレーションを受けたらしいね」とうなずいていた。“破壊王”“壊し屋”などの異名で呼ばれるほど、『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』、『2012』と徹底的に自作で世界中を破壊してきたが、本作では侵略者が重力を操り、地球を破壊するという描写がある。「あちこちでいろんな名前を付けられてるみたいだね(笑)。兄のアンディがいつも僕のおもちゃを壊してたことに起因してるのかもしれないな…?」と自らの破壊衝動を分析しつつ、今回の破壊のアイディアについて「いままでやったことがないことは何だろう?と考え、大きな母船が地球に降りて来たらどうなるか?これだけ大きな船なら、それ自体が引力が持っているだろう。アジアが吸い上げられ、ヨーロッパに落とすってのはどうかな?と考えたんだ」と明かした。自身、初の続編映画となったが「これまで会うひとみんなに『続編はないの?』と聞かれるたびに『作らないよ』と言い続けてきたんだ。あれは独立した映画として完結していると思っていたからね。でも『2012』をとってデジタル技術に触れて目から鱗が落ちたんだ。これなら作ってもいいかな、と思えたんだ」とふり返った。リアムは20年前の襲撃で両親を失った青年を演じているが「最初に話を聞いた時は嬉しかったし興奮したよ。エメリッヒ監督の大ファンだったからね」と述懐。「両親の死は彼の心の中に常に大きなものとして残っている。それを意識して演じたよ」と明かした。最後にエメリッヒ監督は「いま、毎週のように世界中で襲撃のニュースが報じられています」と現実の世界状況にも言及。「一致団結すればエイリアンにだって立ち向かえる!この映画はそれをメッセージとして伝えています」と語る。リアムもエンタメ大作としての魅力を強調する一方で「学ぶことがあるとすれば力を合わせて助け合うことの大切さ。そうすれば地球上の問題はきっと解決できる!」と力強く訴えた。会見後の写真撮影では、スカイツリーとのコラボレーションで、登壇陣の背景に巨大宇宙船の映像を映し出し、東京の街にエイリアンの宇宙船が襲来したかのような映像が作り出された。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月29日SFパニック超大作『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の来日記者会見が6月29日、東京スカイツリー天望デッキで行われ、ローランド・エメリッヒ監督をはじめ、リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンローが出席。地上350メートルでの異例会見に、“破壊王”の異名をもつエメリッヒ監督は「実は高所恐怖症だから、少し緊張しているよ」と表情をこわばらせていた。来日記者会見の模様 窓の外には…エメリッヒ監督による1996年公開の大ヒット作『インデペンデンス・デイ』の20年ぶりとなる続編。エイリアンの侵略を生き延び、一致団結する人類の前に、さらに兵力が増したエイリアンが襲来する。数々のディザスター映画を世に送り出したエメリッヒ監督にとって、初めての続編映画で、「あくまでオリジナル作品にこだわりたいし、続編については考えていなかった。ところが『2012』の製作でデジタルカメラを駆使し、進化したテクノロジーの可能性を感じたんだ」と続編製作に挑んだ経緯を説明した。早くも第3弾製作の噂も取沙汰されているが、「それは今後1ケ月くらい、興収の推移を見守らないとね」と現実的な返答だった。エメリッヒ監督の大ファンだという ヘムズワースは「出演が決まったときはうれしかったし、期待以上に楽しい体験だった。彼は現場にエネルギーをもらたしてくれる存在なんだ」と初タッグに興奮しきり。同じくシリーズ初出演のモンローは「元大統領の娘でありながら、女性パイロットになる道を歩む。そんな強く成長する女性で、映画の中にハートを持ち込むキャラクターなの」と語った。一方、前作から続投する ゴールドブラムは、「ここまでのスペクタクル超大作を完成させることができるのは、やはりエメリッヒ監督しかいない」と敬意を示し、「今回、エイリアンはさらに進化している。地球に来襲する目的も明確で、彼らの間に一種の階級制度があることも描かれている」と見どころをコメント。新世代の俳優と共演し「皆、才能とパワーにあふれていた」と刺激を受けていた。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』7月9日(土) TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年06月29日米BOX OFFICE MOJOは6月24日~6月26日の全米週末興業成績を発表した。前週に引き続き『ファインディング・ドリー』が首位。公開3日間で累計興収1億ドルを突破後、1週間でさらに記録を伸ばし、既に2億8,655万2,649ドルと3億ドルの大台を目前に控えるヒットとなっている。2位には1996年に公開され、大ヒットしたローランド・エメリッヒ監督によるSFパニック超大作『インデペンデンス・デイ』の20年ぶりの続編となる『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』がランクイン。前作でエイリアンによる地球侵略を阻止して生き延び、エイリアンが残した宇宙船の技術を利用して防衛システムを作り上げた人類が、兵力を増したエイリアンの再襲撃に立ち向かうストーリー。監督はローランド・エメリッヒが続投し、戦闘機パイロットの主人公を『ハンガー・ゲーム』シリーズのリアム・ヘムズワースが演じる他、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブラムら前作の俳優陣も登場する。その他ブレイク・ライブリー主演のサメとの死闘を描いたパニック映画『ロスト・バケーション』が3位に、マシュー・マコノヒー主演で南北戦争を描いたゲイリー・ロス監督作の『Free State of Jones(原題)』が5位にそれぞれ初登場。それ以外のラインナップは、前週2位の『Central Intelligence(原題)』は3位に後退した他、以下も6位『死霊館 エンフィールド事件』、7位『グランド・イリュージョン見破られたトリック』など順位を下げている。
2016年06月27日ローランド・エメリッヒ監督の次回作が、SF映画『Moonfall』であることがわかった。ユニバーサル・ピクチャーズが製作配給する。脚本はエメリッヒが、スペンサー・コーエン、長年の執筆パートナーであるハラルド・クローサーらと共同執筆した。物語は、月が軌道から外れた時、地球を救うために立ち上がる人々を描くものらしい。その他の情報エメリッヒの最新作は先週末、北米をはじめ世界各国で公開された『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』。オリジナルの『インデペンデンス・デイ』からちょうど20年を経て公開される続編だ。オリジナルは世界で8億ドルを売り上げ、ウィル・スミスを大スターに成長させている。『~リサージェンス』にはスミスは出演しないが、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマンらは再び戻ってくる。ほかに、リアム・ヘムズワース、マイカ・モンローら若手が新しく出演する。文:猿渡由紀
2016年06月27日空前のディザスター映像で大反響を呼んだメガヒット作『インデペンデンス・デイ』から、20年の時を経て、映画史に刻まれる超大作の新章『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』。本日6月24日(金)は、世界で初めて“UFO”が目撃された日。そんな「UFOの日」にちなんで、本作の特別映像が到着した。別次元のスペクタクルを創造した革新的な超大作として放たれる本作。新たな宇宙船は、アメリカ合衆国全土を覆うサイズへと巨大化し、女性大統領が誕生したアメリカと世界の主要都市を破壊し尽くしていくのだ。1996年の前作に引き続き、本作もローランド・エメリッヒが監督を務め、ビル・プルマン、ジャド・ハーシュ、ジェフ・ゴールドブラムらが前作に引き続き続投。そして、主人公・ジェイク役には『ハンガー・ゲーム』シリーズのリアム・ヘムズワースが好演。さらに、『フィフス・ウェイブ』のマイカ・モンロー、新鋭のジェシー・アッシャーら次世代を担うキャストが集結している。このほど到着したのは、前作から本作までの20年間に地球に起きたことが明らかになる特別映像だ。映像で流れるのは、ユナイテッド・ワールド・ニュース制作「1996年戦争 報道特別番組」というフェイク番組。1996年7月4日、人類が宇宙からの侵略者を打ち破ったあの「独立記念日」の激闘の後、廃墟と化した世界は再建が進められ、1998年には“きっと奴らはまたやってくる”と世界中のリーダーたちが集結し、世界平和協定を締結した。そうして、新たに連帯した国々は、20年前に侵略者を打ち破った立役者であるデイビッド・レヴィンソン(ジェフ・ゴールドブラム)を部長とした未来の脅威から地球を守るための地球防衛軍(Earth Space Defence:ESD)を結成した。そして、月にまで軍事基地を作り、さらに20年前には想像もつかなかった技術が駆使された戦闘機と勇敢なパイロットの育成、この来るべき時に備えた人類が、いかに地球防衛システムを構築すべく力を注ぎ込んだかが見てとれる。また、レポーターは「敵は“戻るかも”ではなく、“いつ戻るか”です」と映像を締めくくるが、ついに2016年7月、エイリアンがアフリカに残した宇宙船が、20年の時を経て密かに覚醒し、その時が来てしまうのだ。前作から引き続き出演するジェフは、「過去20年間の変化で素晴らしいのは、地球全ての住民が力を合わせたことだ。地球に住む仲間として共に目標を達成するため人類の結束が実現する」とふり返っている。さらにその言葉を裏付けるように、人類絶滅の危機を過去3度描いてきたローランド監督と3度目のタッグとなるプロダクションデザイナーのバリー・チューシッドもまた「我々が描こうとしたことのひとつは、世界中の国々が共通の敵に対抗して一致団結することだった」と明かしている。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開※7月8日(金)前夜祭上映。(cinemacafe.net)
2016年06月24日ハリウッド大作『インデペンデンス・デイ』の新章『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(7月9日公開)の特別映像が、世界で初めてUFOが目撃された"UFOの日"である本日24日、公開された。本作の舞台は、前作で人類がエイリアンとの壮絶な死闘に勝利を収めてから20年後。人類は新たな襲撃に備えるため、エイリアンが地球上に残した宇宙船の技術をもとに地球防衛システムを構築したが、新たに地球にやってきた侵略者たちは想像をはるかに超える進化と巨大化を遂げ、各国の主要都市を次々に壊滅。人類は滅亡の危機にひんしていく。公開された映像では、ユナイテッド・ワールド・ニュースという架空の番組が製作し、『1996年戦争 報道特別番組』と題された特別放送の模様が。20年前の激闘の後、廃虚と化した世界では、再建が進められ、1998年に「きっとやつらはまたやってくる」と世界中のリーダーが集結し、世界平和協定が締結された。こうして連帯した国々は、侵略者を打ち破った立役者であるデイビッド・レヴィンソン(ジェフ・ゴールドブラム)を部長とした地球防衛軍(Earth Space Defence:ESD)を結成している。加えて映像からは、月にまで及ぶ軍事基地の整備、1996年には想像もつかなったような技術が駆使された戦闘機の製造など、来るべき再襲に備え、人類がいかに地球防衛システムを構築すべく注力してきたかがうかがえる。さらに、ESDの勇敢な兵士たちも登場。口々に地球を守る使命感を語っている。これらを映した後、番組はレポーターのジョージが元大統領の言葉を引用した「敵は"戻るかも"ではなく、"いつ戻るか"です」とのメッセージを残して締めくくられている。ゴールドブラムは、この20年間の変化の中で「素晴らしいのは、地球の全ての住民が力を合わせたことだ」と断言。「地球に住む仲間として共に目標を達成するため人類の結束が実現する」と振り返っており、前作のほか『デイ・アフター・トゥモロー』(04年)、『2012』(09年)で人類絶滅の危機を3度描いてきたローランド・エメリッヒ監督と3度目のタッグを組むプロダクション・デザイナーのバリー・チューシッドも「われわれが描こうとしたことの一つは、世界中の国々が共通の敵に対抗して一致団結することだ」と明かした。(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2016年06月24日ローランド・エメリッヒ監督とプロデューサーのディーン・デブリンが、1994年の『スターゲイト』をリブートしようとしているようだ。その他の情報デブリンによると、この映画はもともと3部作にするつもりだったが、権利の問題などが生じたせいで、次を作れないままでいたということ。しかし、今作の場合、1作目から20年たったという設定で続編を作るのには無理があることから、最初に立ち戻ってリブートしようと決めたとのことだ。『スターゲイト』は、オリジナルの公開の後、テレビドラマにもなったが、それにはエメリッヒもデブリンも関わっていない。エメリッヒとデブリンは『インデペンデンス・デイ』の続編を20年ぶりに作ったばかり。『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は、オリジナルから20年後を舞台に展開し、ジェフ・ゴールドブラムらオリジナルのキャストと、リアム・ヘムズワース、マイカ・モンローらの新しいキャストが共演する。文:猿渡由紀
2016年06月20日ローランド・エメリッヒ監督(60)が『インデペンデンス・デイ』第3弾の製作を計画しているようだ。ショートリスト誌のインタビューに応じたエメリッヒ監督は、第3弾では来月9日から公開予定となっている第2弾『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の主演リアム・ヘムズワースの息子を中心に描く構想を温めており、1996年公開の第1弾から20年の時を経て『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が公開となったこともあり、第3弾の製作時期は自身が80歳となる20年後になるだろうと話した。次回作をいつ製作するつもりかとの質問にエメリッヒ監督は、「僕はいつも20年後を選ぶ傾向にあるね。20年後となるとリアムに息子がいるくらいの時期だよね。素晴らしい脚本を作りたいんだよ」と答える。とはいうものの、もし映画製作会社がそれほどの長期間第3弾製作まで待てない場合には、他の監督を選ぶ可能性もいなめないだろうとエメリッヒ監督は続けた。「可能性がない状態で何かをやりたい製作会社なんてないよ。もし彼らが良い脚本と他の監督を使いたいなら、それはそれでいいんだ。まあでも製作会社は僕を監督として使いたいと思っていくれているはずさ。だって僕はこの作品と強い結びつきがあるからね。でもみんなに新しいストーリーの作品を1、2本作りたいって言ってきたんだけど、そうはならないだろうね」(C)BANG Media International
2016年06月18日大ヒットした『インデペンデンス・デイ』の続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(7月9日公開)の4分を超える長尺の特別映像が13日、公開された。本作の舞台は、前作で人類がエイリアンとの壮絶な死闘に勝利を収めてから20年後。新たな襲来に備えるため、エイリアンが地球上に残した宇宙船のテクノロジーを取り入れ、堅固な地球防衛システムを構築する。その間、エイリアンの侵略を経験したことで国家間の紛争はなくなり、歴史上前例のない国際協力体制が実現。ところが、エイリアンの再襲により、人類滅亡の危機を迎える。映像では、2016年7月、エイリアンがアフリカに残した宇宙船が20年の時を経てひそかに覚醒する様子が描かれる。それは地球に仲間を呼び寄せるSOS信号。人類が建造した月面基地を粉砕し、地球にやってきたエイリアンは、想像を超える進化を遂げ、重力を自在に操ってアラブ首長国連邦・ドバイのブルジュ・ハリファ・タワー、フランス・パリのエッフェル塔、イギリス・ロンドンのビック・ベンといった各国のランドマークを容赦なく破壊していく。また、前作で映画ファンから称賛を受けた、"独立宣言"の名スピーチを残したホイットモア元大統領(ビル・プルマン)が、「"彼女"がきた」というエイリアンの意味深な言葉を聞き出すシーンも。前作の戦争で英雄となり、地球宇宙防衛(ESD)の最初の部長に任命されたデイビッド・レヴィンソン(ジェフ・ゴールドブラム)も、その言葉にただならぬ危機を感じ取り戦慄(せんりつ)する。本作でメガホンを取るローランド・エメリッヒ監督の協力者でプロダクション・デザイナーのバリー・チューシッドは、「われわれが描こうとしたことの一つは、世界中の国々が共通の敵に対抗して一つに団結することだ」と明言。「彼らはかつて団結したことがある。そして今度も再び団結してエイリアンと戦うんだ」と作品のテーマについて語る。エイリアンとの新たな戦闘の最前線に身を投じるジェイクを演じたリアム・ヘムズワースもまた「団結する姿が人々の共感を呼ぶ」と断言。「何もかも桁違いのサイズだ。映画館に行けば大きい興奮の体験ができる」と呼びかけた。(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2016年06月13日