『トップリーグ』初優勝の可能性を計るひとつの試金石と言える。トヨタ自動車ヴェルブリッツにとって『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』第2節は重要な戦いと言える。NTTコミュニケーションズシャイニングアークスとの一戦は、レッドカンファレンスの勢力図を見る絶好のカードである。オーストラリア代表100キャップを超える超大物フランカー(FL)マイケル・フーバーが加入し、優勝をターゲットにするトヨタ自動車だが、日本一は1998年度までさかのぼらなければならない。前身の『全国社会人ラグビーフットボール大会』の時の話である。『トップリーグ』では2007年度の3位が最高位。2017-2018・2018-2019シーズンはともに4位。4位はじつに6回とトップ4の壁をなかなか超えられずにいる。シーズン不成立となった昨季は3勝3敗……。黒星を喫したのはヤマハ発動機ジュビロ、パナソニック ワイルドナイツ、サントリーサンゴリアスといずれも強豪だが、不本意な成績に終わっている。グレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)(C)スエイシナオヨシ一方、NTTコムも元スコットランド代表主将だった世界的スクラムハーフ(SH)グレイグ・レイドローを獲得し、悲願のトップ4入りへ向けて虎視眈々。昨季はサントリーとクボタスピアーズに敗れて、4勝2敗。2016-2017・2018-2019季は5位と4強入りまであと一歩に迫ってきた。ここ3試合のリーグ戦での直接対決を見ても、2018-2019第6節・Nコム36-38トヨタ、2017-2018第12節・トヨタ22-15Nコム、2016-2017第7節・Nコム19-13トヨタといずれも熱戦を繰り広げている。そう、トヨタ自動車としてはNTTコムに勝利しない限りトップ4の先は夢のまた夢、Nコムとしてもトヨタを超えない限りトップ4は見えてこないのだ。ライオネル・クロニエ(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)(C)JRFUここでそれぞれの開幕戦を振り返りたい。2月20日『トップリーグ 2021』開幕戦でトヨタ自動車はホームにサントリーとともに最多優勝5回を誇る東芝ブレイブルーパスを迎え撃った。4分、ラインアウトからのサインプレーでウイング(WTB)ヘンリー ジェイミーが抜け出すとそのままトライ。12分には東芝に22mラインを超えたところまで攻められるも、密集でのこぼれ球を南アフリカ代表61キャップをマークするフルバック(FB)ウィリー・ルルーが拾い、70m超の独走トライを披露。26分は鮮やかなパスワークからFLフェツアニ ラウタイミが右隅へトライ。スタンドオフ(SO)ライオネル・クロニエはこの難しい角度からのコンバージョンゴール(CG)を含め3本とも成功し、21-0と早々に試合を決めにかかる。キアラン・リード(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)(C)JRFUしかし2分後、インゴールまで10mと迫った東芝にラインアウトからドライビングモールで1本返されたが、34分にはクロニエのペナルティゴール(PG)が成功し24-7、接点で優位に立ちポゼッションをコントロールしたトヨタ自動車はしてやったりの展開で前半を終えた。だが、後半は試合内容とスコアが一変。44分にPGで27-7とするも、その後2本東芝にトライを決められたのだ。8点差に迫られたトヨタだが、慌てず騒がず。すぐさまWTB高橋汰地がトライを奪い返し、CGも決めて34-21。残り20分、どのように試合を締めるか注目される中、東芝の勢いは止まらなかった。69・75分と立て続けにトライを決められてわずか1点差に詰め寄られたのだ。だが、最後はトヨタ自動車が時間を効果的に使い、ノーサイド。34-33の薄氷を踏む勝利で白星発進した。茂野海人(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)(C)F.SANO試合後、指揮官も共同主将も反省の弁を口にした。サイモン・クロンヘッドコーチ(HC)が「前半はかなりいい形で試合を進められた。アタックもポゼッションもよかった。後半はスキルエラーもあり、簡単に攻められてしまった」と振り返れば、SH茂野海人も「前半は自分たちのラグビーができたが、後半はポゼッションのところのミスで自分たちのラグビーはできなかった」と課題を挙げた。50分からピッチへ投入され、日本デビューを果たしたフーパーは「ハードワークだった。疲れた。とてもフィジカルで、ボールの動きも速い。スコアも最後までわからない激しいゲームだった」と口にしつつ、元ニュージーランド代表ナンバーエイト(NO8)キアラン・リードとのコンビに「リードとはたくさん試合をしてきたが、まさか一緒にプレーするとは思わなかった」と感慨深げに話した。ウィリー・ルルー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)(C)F.SANOまた、スプリングボクスのエースとして君臨したルルーはオールブラックス前主将リード、ワラビーズ現主将フーパーと同じチームでプレーすることについて「今までニュージーランド、オーストラリア、南アフリカと異なるチームで対戦してきたが、同じジャージを着てトレーニングしていて、彼らから学ぶことはとても多い。敵ではないことが本当にうれしい。NZ代表や豪州代表でキャプテンをしてきた彼らは、どんな状況でも冷静にチームメイトに話している」と歓迎した。フレッチャー・スミス(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)(C)スエイシナオヨシ対するNTTコムは2月20日にHonda HEATと激突。NTTコムはSHレイドロー、SOフレッチャー・スミスの新しいハーフ団がアタックをリードし、自らも1本ずつトライを奪いながらも風下に苦しみ、Hondaを突き離せずに19-13で前半を折り返す。後半に入り、風上に立つとNTTコムが完全にゲームを支配する。50分にレイドローのPGで先にスコアを動かしながら、57分にロック(LO)ジミー・トゥポウがシンビンで10分間の退場……。一気にスコアを縮められるピンチに陥るも、3分後にはFLリアム・ギルが逆にトライをゲット。さらに集中力切れた相手のミスや隙を逃さずに33・40分ときっちりトライに結びつけ、終わってみれば41-13の快勝スタートとなった。金正奎(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)(C)F.SANO試合後、ヒュー・リース・エドワードHCが「例年、初戦は苦しい展開になりがちだが、勝点5を得られ、この結果に満足している。ボーナスポイントを取りつつ、課題をたくさん見つけられた。チームにとっていい勝利となった」と喜べば、金正奎共同主将も「勝って反省できるのはいいこと。伝統的にファーストゲームを落とす、またはギリギリの状態で勝つ試合が多かったので、例年と違ったシャイニングアークスを見せることができた」と胸を張った。さらにHCは日本デビューで13点をマークしたレイドローを「彼は、誰もが認めるワールドクラスの選手であり人間。今日も球出しをうまくコントロールしていた。味方がシンビンの時は、10番としてもプレーした。すぐに求められるポジションをこなせるワールドクラスの実力があることを証明してくれた」と評価した。続いて第2節の試合登録メンバーを見てみたい。キックオフ48時間前に登録選手は以下の通り。【NTTコミュニケーションズシャイニングアークス】1上田竜太郎、2三浦嶺、3三宮累、4中島進護、5ジミー・トゥポウ、6リアム・ギル、7金正奎、8ヴィリー・ブリッツ、9グレイグ・レイドロー、10フレッチャー・スミス、11張容興、12池田悠希、13シルヴィアン・マフーザ、14石井魁、15安田卓平、16セコナイア・ポレ、17齊藤剣、18平井将太郎、19佐藤大樹、20目崎啓志、21湯本睦、22石橋拓也、23トロケ マイケル【トヨタ自動車ヴェルブリッツ】1三浦昌悟、2彦坂圭克、3淺岡俊亮、4秋山大地、5マイケル・アラダイス、6フェツアニ ラウタイミ、7佐藤穣司、8キアラン・リード、9茂野海人、10ライオネル・クロニエ、11ヘンリー ジェイミー、12マレ・サウ、13ロブ・トンプソン、14高橋汰地、15ウィリー・ルルー、16加藤竜聖、17吉田康平、18崔凌也、19タウファ オリヴェ、20マイケル・フーパー、21滑川剛人、22岡田優輝、23チャーリー・ローレンス三浦昌悟(トヨタ自動車ヴェルブリッツ/中央右手前)(C)JRFUトヨタ自動車は2月23日のオンライン記者会見を実施。指揮官、ルルー、プロップ(PR)三浦昌悟がNTTコム戦へ向けて、次のように意気込みを語った。「ポゼッションとテリトリーのコントロールをしたい。ワールドクラスのコーチがいて、パワフルなプレーが強み。相手の弱みがどこにあるか探り、自分たちの強みを出せるようプレーしたい」(クロンHC)「開幕戦でハーフがいいプレーをしていた。9・10番はキック、ラン、パスすべてでよかった。彼らのオプションにうまく対応しないといけない」(ルルー)「NTTコムはHonda戦でスクラムを修正していた。僕らも第1節はいい形で組めたが、まだ個々の強さに頼ったスクラム。8名で組んだ方向性が次の課題。もっともっと成長できるように貪欲に戦っていきたい」(三浦)果たして、トヨタ自動車が初優勝への階段を一歩ずつ進んでいくのか、NTTコムが4強入りをしっかりと視界にとらえるのか。『トップリーグ2021』第2節・NTTコム×トヨタ自動車は2月28日(日)・ユアテックスタジアム仙台にてキックオフ。チケット発売中。チケット情報トヨタ自動車ヴェルブリッツコミュニケーションズシャイニングアークストップリーグ特集ページ
2021年02月27日当初の予定から遅れること5週間、いよいよ『ジャパンラグビー トップリーグ2021』が本日2月20日(土)に開幕する。昨季は新型コロナウイルスによって前半6節でリーグ戦は中止を余儀なくされた。来年1月には新リーグがスタートする。そう、18年目を迎える『トップリーグ』は今季がラストシーズンになるのだ。最後の『トップリーグ2021』には、クライマックスにふさわしいメンバーが揃う。今季も世界各国のスタープレーヤーたちが大挙してやって来た。『ラグビーワールドカップ(RWC)2019』チャンピオン南アフリカ代表スプリングボクスのトライゲッターにニュージーランド代表オールブラックスの司令塔、オーストラリア代表ワラビーズ100キャップを超える現役キャプテンやヨーロッパ王者イングランド代表のFW、2度の『RWC』で日本代表の前に立ちはだかった元スコットランド代表の主将などなど多士済々。それでは、キックオフ48時間前に発表された注目チームの試合登録メンバーたちを見ていきたい。中島イシレリ(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)まずは初代『トップリーグ』チャンピオンであり『トップリーグ2018-2019』優勝、リーグ連覇となる最後の王者を目指す神戸製鋼コベルコスティーラーズだ。2月20日(土)・東大阪市花園ラグビー場でNECグリーンロケッツを迎え撃つ神戸製鋼の試合登録メンバーは次の通り。1中島イシレリ、2平原大敬、山下裕史、4張碩煥、5ブロディ・レタリック、6トム・フランクリン、7橋本大輝、8ナエアタ ルイ、9徳田健太、10ヘイデン・パーカー、11山下楽平、12リチャード・バックマン、13ラファエレ ティモシー、14ベン・スミス、15山中亮平、16鹿田翔平、17平島久照、18渡邉隆之、19今村陽良、20前川鐘平、21梁正秋、22李承信、23アタアタ・モエアキオラどのエリアからでもトライを奪い切るアタッキングラグビーを可能にするメンバーである。オールブラックス84キャップを誇り、センター(CTB)、フルバック(FB)を主戦場としてきたスミスはウイング(WTB)での起用となった。これでNZ代表50キャップのスタンドオフ(SO)アーロン・クルーデン、共同主将のスクラムハーフ(SH)日和佐篤、204cmのフランカー(FL)グラント・ハッティング、WTB/CTBのアンダーソン・フレイザーがメンバー外なのだから恐れ入る。稲垣啓太(パナソニック ワイルドナイツ)西の聖地に神戸製鋼が登場するなら、東の聖地・秩父宮ラグビー場にはパナソニック ワイルドナイツが見参する。20日(土)・リコーブラックラムズと対峙するパナソニックのメンバーも凄まじい。1稲垣啓太、2坂手淳史、3ヴァル アサエリ愛、4エセイ・ハアンガナ、5ジョージ・クルーズ、6ベン・ガンター、7布巻峻介、8ジャック・コーネルセン、9内田啓介、10松田力也、11福岡堅樹、12ハドレー・パークス、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16堀江翔太、17クレイグ・ミラー、18平野翔平、19大西樹、20福井翔大、21小山大輝、22山沢拓也、23セミシ・トゥポウまさしくタレント集団である。フロントロウには日本代表が揃う。今季限りでスパイクを脱ぐ福岡もスタメンに名を連ねる。何よりもリザーブのメンバーがえげつない。万能フッカー(HO)堀江やファンタジスタ山沢が後半からさらにギアを上げる役割を担うのだ。イングランド代表45キャップのロック(LO)クルーズ、ウエールズ代表29キャップのCTBパークスの日本デビューも見逃せない。グレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)(c)Craig Watsonともにトップ4をターゲットにするNTTコミュニケーションズシャイニングアークスとクボタスピアーズも充実のメンバーを並べて来た。試合はともに20日(土)。NTTコムは江東区夢の島競技場でHonda HEAT、クボタは中台運動公園陸上競技場で宗像サニックスブルースと対戦する。NTTコムの試合登録メンバー1上田竜太郎、2三浦嶺、3三宮累、4中島進護、5ジミー・トゥポウ、6リアム・ギル、7金正奎、8ヴィリー・ブリッツ、9グレイグ・レイドロー、10フレッチャー・スミス、11張容興、12池田悠希、13シルヴィアン・マフーザ、14石井魁、15石田大河、16セコナイア・ポレ、17齊藤剣、18平井将太郎、19佐藤大樹、20目崎啓志、21湯本睦、22トロケ マイケル、23安田卓平スコットランド代表76キャップのSHレイドローと『スーパーラグビー』ハリケーンズのプレーメーカー・スミスの新加入ハーフ団によって、Nコムのアタックがどう変わるか楽しみである。そして日本代表27キャップのNO8アマナキ・レレイ・マフィ、豪州代表26キャップSOのクリスチャン・リアリーファノ、日本代表25キャップのWTB山田章仁らが合流した時のことが今から楽しみである。立川理道(クボタスピアーズ)クボタの試合登録メンバー1海士広大、2マルコム・マークス、3北川賢吾、4デーヴィッド・ブルブリング、5ルアン・ボタ、6トゥパ フィナウ、7ピーター・ラピース・ラブスカフニ、8末永健雄、9井上大介、10バーナード・フォーリー、11タウモハパイ ホネティ、12立川理道、13テアウパ シオネ、14ゲラード・ファンデンヒーファー、15金秀隆、16杉本博昭、17羅官榮、18才田智、19青木祐樹、20バツベイ シオネ、21岡田一平、22岸岡智樹、23ライアン・クロッティクボタはHOにマークスが加入し、FW第1列にぐっと厚みを増してきた。豪州代表71キャップの世界的司令塔フォーリー、NZ代表48キャップのCTBクロッティ、日本代表55キャップの立川、FBファンデンヒーファーらが織り成すアタックが楽しみだ。キアラン・リード(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)20日(土)・パロマ瑞穂ラグビー場では開幕戦屈指の好カード・トヨタ自動車ヴェルブリッツ×東芝ブレイブルーパスがラインナップされている。トヨタ自動車はFW第3列にビッグネームが揃う。先発のNO8にNZ代表127キャップの前主将リードが名を連ね、リザーブのFLには豪州代表105キャップの現主将フーパーが出番を待つ。対する東芝には日本代表主将のリーチ、NZ代表25キャップのトッドが並ぶ。これは豪華のひと言に尽きる。トヨタ自動車の試合登録メンバー。1三浦昌悟、2彦坂圭克、3淺岡俊亮、4秋山大地、5マイケル・アラダイス、6フェツアニ ラウタイミ、7佐藤穣司、8キアラン・リード、9茂野海人、10ライオネル・クロニエ、11ヘンリー ジェイミー、12マレ・サウ、13ロブ・トンプソン、14高橋汰地、15ウィリー・ルルー、16加藤竜聖、17吉田康平、18崔凌也、19タウファ オリヴェ、20マイケル・フーパー、21滑川剛人、22岡田優輝、23チャーリー・ローレンスリーチ マイケル(東芝ブレブルーパス)東芝の試合登録メンバー。1田中圭一、2森太志、3知念雄、4梶川喬介、5サム・トムソン、6リーチ マイケル、7マット・トッド、8山本浩輝、9小川高廣、10中尾隼太、11松岡久善、12ティム・ベイトマン、13セタ・タマニバル、14桑山聖生、15豊島翔平、16橋本大吾、17金寛泰、18眞壁照男、19小瀧尚弘、20シオネ・ラベマイ、21高橋昴平、22ジャック・ストラトン、23桑山淳生中村亮土(サントリーサンゴリアス)東芝と並ぶ『トップリーグ』最多優勝5回を誇るサントリーサンゴリアスは、20日(日)・相模原ギオンスタジアムへ乗り込み、三菱重工相模原ダイナボアーズと激突する。サントリーの試合登録メンバー。1石原慎太郎、2中村駿太、3セミセ・タラカイ、4ハリー・ホッキングス、5辻雄康、6飯野晃司、7西川征克、8テビタ・タタフ、9流大、10ボーデン・バレット、11テビタ・リー、12中村亮土、13サム・ケレビ、14中野将伍、15尾崎晟也、16北出卓也、17森川由起乙、18中野幹、19トム・サベッジ、20小澤直輝、21齋藤直人、22田村煕、23梶村祐介何と言っても目玉はオールブラックス84キャップのSOバレット。パスよし、ランよし、キックよしの世界最高峰の司令塔が繰り出す一挙手一投足から目が離せない。CTBの日豪代表コンビ中村亮土&サム・ケレビは強力。ルーキー中野はWTBに回り、同じく1年目のSH齋藤はベンチから戦況を見つめる。昨季の中止、そして今季の開幕延期を経て、ついに開幕する『トップリーグ2021』。最後の『トップリーグ』は、古くからのファンもにわかも満足させるだけの熱戦を約束する。文:碧山緒里摩(ぴあ)チケット情報トップリーグ特設ページ
2021年02月20日2020年4月、YouTubeチャンネル『太田上田【公式】』が開設されました。この『太田上田』は、2015年9月1日から、中京テレビで毎週火曜日の深夜に放送されているバラエティ番組。2017年4月1日までは5分間のミニ帯番組でしたが、4月5日以降は25分番組となりました。『爆笑問題』の太田光さんと『くりぃむしちゅー』の上田晋也さんは、20年来の知り合いだそう。『太田上田』は、そんな2人と旧知の仲であるプロデューサーが、楽屋でじゃれ合っている2人が面白いと思ったことから、中京ローカルの番組として制作され、番組内では太田さんと上田さんがペアルックの衣装を身につけて出演しています。YouTubeでは、この『太田上田』の5年分の名シーンが一挙に配信されています。今回紹介する動画のゲストは、TBSラジオで月曜日から木曜日の朝8:30~11:00に放送されている『伊集院光とらじおと』で活躍中の伊集院光さん。落語が好きな太田さんは、落語家出身の伊集院さんと、よく話をしているそうで、動画では、3人が楽屋に集まって世間話をしているような雰囲気で、太田さんと上田さんが伊集院さんを奥さんネタでイジリ返しています。まずは、YouTubeをご覧ください。話している内容は、まるで小学生のようですね…。最近はクイズ番組などのMCとしての印象が強い上田さんですが、この動画ではクラスメイトと話している小学生のようで笑顔も多く、3人が同年代ということもあってとても楽しそうでした。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年11月17日上田慎一郎監督の待望の最新作が『メランコリック』の気鋭俳優・皆川暢二を主演に迎えた『ポプラン』に決定、2人からコメントが到着した。上田監督といえば、2018年に公開した『カメラを止めるな!』が公開後、新宿K’s cinemaで連日満席となり「札止め満員」記録を更新。その後、SNSで口コミが広がり全国350館以上での公開となり興行収入31億円を突破した映画業界の最注目人物。また、本作の田上達也役で主演を務めるのは、『メランコリック』で銭湯でアルバイトをする東大卒でニートの主人公・和彦を演じた気鋭の俳優であり、同作のプロデューサーでもある皆川暢二。『メランコリック』は第31回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ部門」で監督賞を受賞、さらに前年に『カメラを止めるな!』が観客賞2位(The Silver Mulberry Award)を受賞して話題となった「ウディネファーイースト映画祭」で新人監督作品賞に選出され、一部では“第2の『カメ止め』”とも評されて話題沸騰。日本映画の未来を背負う上田監督と皆川さんが本作『ポプラン』で初のタッグを組む。また、本作は、先日発表された「映画をもっと自由に」をモットーとした“映画実験レーベル”「Cinema Lab(シネマラボ)」が製作する1本。「Cinema Lab(シネマラボ)」は映画監督の「熱量」と「情熱」を込めた映画作品を届ける試みで、映画化の条件は「限られた制作予算」のみ。映画監督が自ら企画開発、脚本、キャスティング、ロケーション、演出までを自由に手掛け、いわば「監督絶対主義」で映画を製作、全てのクリエイティブは監督に基本一任される。上田監督のほか、本広克行、押井守、小中和哉が参画。日本映画界に少し違う角度から光を照らし、「映画をあまり鑑賞しない人」が映画に興味を持ってもらえたり、「映画好きな人が映画の面白さ」を再発見してもらえたり、「次世代の映画監督との出会い」があったり、日本映画界に少しだけ貢献できたら…という思いが込められている。「錚々たる巨匠達の中に混ぜて頂き、参加できる事を光栄に思います」と語る上田監督は、本作について「9年前に着想を得てから、ずっと温めてきたものです。自分の企画ストックの中でも一番の問題作で、今まで中々実現に至りませんでした。内容が発表されたら『なんじゃそりゃ!?』と驚かれると思います。そんな問題作にGOを出してくれたシネマラボの皆さんの勇気と寛容に感謝しています」とコメント。「主演の皆川暢二さんとがっつり肩を組んで、日々、共に悩み、迷い、もがきながら『まだどこにもないエンターテイメント』を追いかけてジタバタしています。『ポプラン』とは一体なんなのか?妄想を膨らませてお待ち下さい!」とアピールした。皆川さんも、「まず今回、クリエイター第一主義という理念を掲げて設立されたシネマラボには、純粋に凄いと思いました。そしてそんなシネマラボの中で、『ポプラン』という作品はシネマラボの理念を象徴するような作品になるのではないのかと感じています」と語る。上田監督とは「今回関わらせて頂く以前は作品、SNS上を通してでしか存じあげなかったのですが、そこから上田監督の考えと行動に対して勝手にシンパシーを感じていました。笑そんな上田監督とご一緒にできることは非常にワクワクしています!」とコメント、主演として「上田監督、キャスト、スタッフの皆さんと一緒に作りあげるという過程も大事にしたいと思います。全力でこの作品に向き合いたいと思います」と明かしている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ポプラン(C)映画「ポプラン」製作委員会
2020年09月15日『カメラを止めるな!』(17)などで知られる上田慎一郎監督が11日、ツイッターを通じ、肺がんで前日に亡くなった映画作家・大林宣彦さん(享年82)を偲んだ。上田監督は、「『ハウス』を観て映画ってこんなに自由なのかと衝撃を受けた」と大林監督が手掛けた同作に触れ、「カメ止めを観て頂いた時はぎっしり手書きの感想を書いて送って下さった」と感謝。「初めてお会いした時は『いいパジャマを着なさい。妻にだけ見せるお洒落だからね』という言葉をもらった」と金言を振り返り、「大林宣彦監督。唯一無二の方でした。ご冥福をお祈りします」と追悼した。また、「コロナでの延期がなければ今日4月10日は大林監督の最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』公開初日だった。今日の夕方、『長岡花火大会が中止になった』というニュースを見て、嗚呼、と大林監督の顔がよぎっていた」と感慨深げな上田監督。「なんだろう。色々と考えてしまう」と心境をつづっている。
2020年04月11日「上田 薫展」が、2019年12月11日(水)から25日(水)まで、新宿高島屋にて開催される。写真などをもとに、それを徹底して写実的に描く、スーパーリアリズム。「上田 薫展」では、日本におけるスーパーリアリズムの第一人者である洋画家・上田薫の60年におよぶ画業を記念し、初期から近作までの約30点を展示する。会場では、今にも滴り落ちる溶けかかったアイスクリームが光を白く映す《チョコレートサンデー》、あるいは卵白が光を含んで光を揺らめかせ、黄身には風景までも映り込む《なま玉子F》などを展示する。さらに、野菜や果物は鮮やかでみずみずしく、金属製スプーンは無機的に光を反射する《サラダS》などの近作も紹介。感傷を廃し、写真さながらのイメージをキャンバスに落とし込んだ上田の作品の世界を楽しめるだろう。【詳細】上田 薫展会期:2019年12月11日(水)〜25日(水)時間:10:00〜20:00※13日(金)・14日(土)・18日(水)~24日(火)は20:30まで、最終日は16:00まで会場:新宿高島屋 10階美術画廊住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番2号※掲載した画像の作品は、本展に出展されない場合もあり【問い合わせ先】新宿高島屋TEL:03-5361-1111(代表)
2019年12月05日櫻井翔(37)が主宰する「兄貴会」メンバーらの中で、“若頭”と呼ばれるKAT-TUN上田竜也(36)の櫻井への心酔ぶりは飛び抜けているという。「’16年にメンバーが3人になったKAT-TUNは、1年8カ月の充電期間に入りましたが、その間、上田さんを励ましていたのが櫻井さんでした。デビュー時は6人いたメンバーが3人となり、当時はグループの存続すら危ぶまれました。上田さんも苦悩の日々を過ごすなか、最初に連絡をくれたのが櫻井さんだったんです。上田さんはジャニーズの中ではもともと一匹狼でした。2人きりでご飯に行ったり、自宅に行ったことのある先輩は櫻井さんだけ。それだけ櫻井さんを慕っているのでしょう」(前出・音楽関係者)当の上田は、今夏の音楽番組『バズリズム02』(日本テレビ系)で櫻井への感謝をこう語っている。「基本的には『誰にも頼らないで生きていこう』という精神でやってきたけど、プライベートでも仕事でも悩んでいた時期にたまたま『どうした?』と話を聞いてくれて。『こんな俺にこんな優しくしてくれる人いるんだ』と感激しました。それに『ひとつ質問をしたら最後までちゃんと面倒を見てくれる方』なんです」櫻井は今年8月17日、大阪城ホールで行われたKAT-TUNのライブにサプライズ出演している。『24時間テレビ』やラグビーワールドカップの取材で超多忙だったにもかかわらず、上田のために大阪まで出向いたのだという。「上田さんはじめ、KAT-TUNメンバーは誰も櫻井さんが来ていることを知らされていませんでした。メンバーのソロパートがあり、上田さん恒例のラップバトルのコーナーで突然、櫻井さんが登場して会場は大盛り上がり。上田さんも感極まり、ハグをして涙を浮かべていました」(音楽ライター)Sexy Zoneの菊池風磨(24)は櫻井と同じ慶應義塾大学出身の“直系”後輩。彼の父・菊池常利氏は、嵐のデビュー曲『A・RA・SHI』の作詞者でもある。「櫻井さんと菊池くんは本当の兄弟のように気さくに接していますね。一時期、菊池くんが学業と芸能活動の両立で苦労し伸び悩んでいた時期があったのですが、櫻井さんが自分の経験を話して乗り越えることができたそうです」(前出・音楽関係者)Kis-My-Ft2は藤ヶ谷太輔(32)と千賀健永(28)が「兄貴会」に参加。「もともと千賀くんはジャニーズ入所前から櫻井さんと家族ぐるみの付き合いだったそう。藤ヶ谷くんもデビュー前に嵐の全国ツアーのバックメンバーに選ばれ、櫻井さんから『お前のおかげで助かった』と声をかけられて以来、尊敬しているそうです」(音楽ライター)ジャニーズWESTの中間淳太(32)は大阪の情報番組『教えて!ニュースライブ正義のミカタ』(朝日放送テレビ)で識者と議論するなど、報道志向が強い。「櫻井さんは中間くんには報道番組へのかかわり方や情報収集の方法などキャスターとしての心得を教えています。櫻井さんの“司会の極意”を聞ける絶好の機会なので、メンバー一同、熱心に耳を傾けています」(テレビ局関係者)「兄貴会」を知る関係者は言う。「いまやメンバー内でも役割分担ができていて、上田さんが若頭的存在で、櫻井さんに対してやんちゃな態度をとる菊池さんを統制。藤ヶ谷くんがなだめ役。千賀くんがイベントを発案することが多く、増田さんは終始、櫻井さんからいじられるムードメーカーですね」兄貴会で「嵐20年の信念」が直接、伝えられているようだ――。
2019年11月06日『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督の待望の劇場長編第2弾『スペシャルアクターズ』から、緊張すると気絶する役者とカルト集団が対峙する特報映像が解禁となった。本作は、上田監督が1,500名以上の応募者からオーディションで選んだ15人のキャストたちと共に企画会議、ワークショップを経てあて書きで脚本を執筆、ゼロから創り上げた完全オリジナルストーリー作品。現在、絶賛ポスト・プロダクション中という。そしてこの度、初映像となる特報映像が完成。「カルト集団から旅館を守って欲しい」と依頼を受けた演じることを使った何でも屋「スペシャルアクターズ」。極限まで緊張すると気絶する役者は、カルト教団壊滅ミッションを成功させることができるのか!?大旋風を巻き起こした『カメ止め』同様、ひと癖もふた癖もありそうな、選ばれし15人のキャストの姿をとらえた特報は、上田ワールド全開!何が起こるか分からないゾクゾク・ワクワク感満載のスペシャルな30秒の映像体験となっている。『スペシャルアクターズ』は10月18日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スペシャルアクターズ 2019年10月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 松竹ブロードキャスティング
2019年08月06日『カメラを止めるな!』のクリエイターが再集結、上田慎一郎オリジナル脚本映画『イソップの思うツボ』から、意味深なカウントダウンがはじまる特別予告映像が到着した。今回到着した映像では、「今度の親子には“裏”がある!!」という煽りから幕を開け、6秒から謎のカウントダウンがスタート。恋に勉強に大忙しな亀田美羽、兎草早織、戌井小柚と3人のヒロインたちの日常が映し出されるも、カウントがゼロになると「日常は、終わりを迎える。」という文字と共に“誘拐”や“復讐”といった言葉やカメなど、冒頭とは全く違った雰囲気の映像が流れ、波乱と混沌を予感させる。誰も予想できないというその結末は、ぜひ劇場で見届けて。『イソップの思うツボ』は8月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:イソップの思うツボ 2019年8月16日より全国にて公開©埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
2019年07月30日映画『カメラを止めるな!』などを手掛けたことでも知られる上田慎一郎監督が20日、ツイッターを通じ、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮の謝罪会見についてコメントした。宮迫と亮は20日、都内で開いた会見で一連の闇営業騒動を謝罪。一方で、吉本興業から会見を阻止されるなど、圧力があったことを告発した。上田監督は会見後、「宮迫さん、亮さんは勇気を振り絞った」と2人を称え、「吉本、テレビ局、漢を見せてほしい。今こそ勇気を振り絞って欲しい。信じたい。時代を変えよう」とツイート。また、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、「後輩芸人達は不安よな。松本動きます」とツイートしたことに触れ、「震えた…。松っちゃん、頼む!!」とメッセージを送っている。
2019年07月20日『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が贈る待望の劇場長編第2弾『スペシャルアクターズ』から、ポスタービジュアルと場面写真が解禁となった。いままで映画の内容について明らかにされていなかったことで、公式Twitterでは映画の小道具写真などから「#スペアク妄想選手権」が開催され、完成を待ちのぞむ多くの上田監督ファンからどんな話になるのか妄想コメントが寄せられていた本作。ついにその内容も解禁となり、「緊張すると気絶する役者」VS「カルト集団」の一筋縄ではいかない、痛快エンターテインメントになることが分かった。今回解禁されたポスタービジュアルは、鮮やかなエメラルドグリーンをイメージカラーとし、メインとなる役者たちがイラストで描かれ、一度見たら忘れられないインパクトが炸裂したビジュアルとなっている。上田監督自らディレクションを行い、デザインは前作『カメラを止めるな!』と同じく上田監督の妻であり監督補のふくだみゆきさんが手掛けた。2人の共同作業は撮影中にとどまらず、このメインビジュアルでも「カメ止め!」の面白さを想起させながらも、新しい映画との遭遇を予感させる絶妙な「顔」を作り上げた。ボスタービジュアルと同時に場面写真4枚も解禁。プロアマ問わず公募をかけ、書類選考を経て1,500名の中からオーディションで選ばれた15人のキャストがどのようなストーリーを繰り広げるのか、妄想しながら公開を待ちたい。『スペシャルアクターズ』は10月18日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スペシャルアクターズ 2019年10月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 松竹ブロードキャスティング
2019年07月17日お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也が、15日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)に出演し、失礼な発言をしても謝らない理由を明かした。オードリーの若林正恭が「上田さん、強めにゲストの人にツッコんだりするじゃないですか。今まで怒っちゃった人はいるんですか?」と質問すると、上田は「直接言われたことはないけども、マネージャーやプロデューサーが、『ちょっとあの人に対して、当たりがきつかったみたいだね。なんか怒ってたよ』みたいなのは聞いたことはある」と語った。続けて「たまに後輩の芸人でもいるんだけども、俺が一番嫌いと言っても過言じゃないのが…」と切り出し、「本番中に失礼なことを言いました。で、本番終わった後に、『さっきは失礼なことを言いまして、申し訳ございませんでした』って謝りに来る後輩いるだろ? ああいう後輩が一番嫌いなの。俺、そういう後輩は許せないのよ」と明かした。その理由を「ずるいと思うんだよ。『お前さ、(謝ることで)常識的な良いやつっていう評価までもらおうとするのかい』って思うわけ。先輩をいじって笑いをとるっていうのは、『こいつ失礼なやつだ』って思われてもいいという覚悟をせんかいって、俺は思う」と説明した。そのため、「だから俺は、たしかに先輩に失礼なことを言うけども、先輩が怒っても絶対に謝らないってことだけは決めている」という上田。「目上の人に『あんた、何言ってんだ』とか『あんた、もう帰っていいよ』とか、俺は本当に失礼なことをいっぱい言っている。そんなの、常識的には、俺が間違えているに決まっている」としたうえで、「決まってるんだけども、『すみません。俺らは常識よりも、目先の笑いを優先しちゃう人間ですから』って。そういう意味では、かっこいい言い方になるかもしれないけど、俺は地獄に落ちる覚悟もしてるのよ」と話していた。
2019年06月16日お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也が、15日に放送されるニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)にゲスト出演することが決定した。『オードリーのオールナイトニッポン』は15日の放送で、2009年10月の番組開始から500回目の放送を迎える。その放送に、オードリーとも交流のある上田が生出演する。若林正恭は高校時代から、上田が出演する漫才ライブに行くほどのファンであり、以前から上田の番組出演を熱望していた。またプライベートでも、若林の自宅で一緒にアメリカンフットボールを観戦したことも。上田が若林宅に来るたびに違う種類のハンチング帽を被って来ることが、"ハンチング上田"として話題になっていた。当日の上田は、日本テレビ系スポーツ番組『Going! Sports&News』の生出演直後に、ニッポン放送に移動して生出演する。
2019年06月02日映画『スペシャルアクターズ』が、2019年10月18日(金)に全国公開。2018年のヒット作『カメラを止めるな!』を生んだ上田慎一郎が監督を務める。“上田ワールド”再び!奇想天外なエンタテインメントわずか300万円の製作費で、31億円越えの記録を打ち出した『カメラを止めるな!』。ゾンビ映画の撮影中に、本物のゾンビが襲い掛かる…という一見ホラー的要素があるエンタメ作品かと思いきや、緻密に練られた脚本に、予測不可能な展開で、次々と中毒者が続出。映画館にリピーターが溢れるなど、社会現象を巻き越すほどとなった。これに続く上田監督の長編映画第2弾となる『スペシャルアクターズ』は、再び上田が脚本・編集を担当。今回は、“緊張すると気絶する”体質を持った役者が、カルト集団に立ち向かうという“上田ワールド”全開の奇想天外なエンタテインメント描かれる。15人のキャスト×オリジナル脚本なお本作は、松竹ブロードキャスティング製作「作家主義」と「俳優発掘」をテーマに上げるオリジナル映画プロジェクトの第7弾作品となるもの。1500名のオーディションの中から選ばれた15人のキャストは、プロアマ問わない実力の持ち主たち。そんな彼らを上田監督があてがきして、オリジナル脚本を仕上げた。<あらすじ>暗い部屋でひとり、超能力ヒーローが活躍する大好きな映画を見ては溜息をつく売れない役者の和人。ある日、彼は数年ぶりに再会した弟から俳優事務所の「スペシャル・アクターズ」に誘われる。そこでは映画やドラマの仕事のほかに、日常の中で演じる仕事、つまり演じることを使った何でも屋を引き受けていた。そんな折、スペアクに「カルト集団」から旅館を守って欲しいと依頼が入る。乗っ取りを図るヤバ目な連中相手にプランを練り、演技練習を重ねるスペアクの役者たち。しかし、和人には皆に内緒にしている秘密があった。極限まで緊張すると気絶してしまうのだ。あろうことか、このミッションの中心メンバーにされた和人。果たして、彼の運命やいかに!?【詳細】映画『スペシャルアクターズ』公開日:2019年10月18日(金)監督・脚本・編集:上田慎一郎キャスト:大澤数人、河野宏紀、富士たくや、北浦愛、上田耀介、清瀬やえこ、仁後亜由美、淡梨、三月達也、櫻井麻七、川口貴弘、南久松真奈、津上理奈、小川未祐、原野拓巳配給:松竹
2019年05月20日社会現象を巻き起こした『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督による長編劇映画第2弾『スペシャルアクターズ』が、10月18日(金)に公開決定。すでに5月14日よりクランクインしていることが分かった。300万の製作費で、31億強の興行収入を得る大ヒットを記録した映画『カメラを止めるな!』。これに続く上田監督長編劇映画第2弾は、内容はまだ明らかにされていないが、奇想天外なエンタテインメント映画となる予定だという。なお、本作は松竹ブロードキャスティング製作「作家主義」と「俳優発掘」をテーマに上げるオリジナル映画プロジェクトの第7弾作品となるもの。過去には、『恋人たち』(第2弾/橋口亮輔監督)、『鈴木家の嘘』(第6弾/野尻克己監督)などがある。今回、プロアマ問わず公募をかけ、書類選考を経て1500名のオーディションを実行。選ばれた15人のキャストを上田監督があてがきしてオリジナル脚本を作り上げ、編集も手掛ける。上田監督は「『カメラを止めるな!』に続く監督作…。企画開発を始めた頃、正直、想像以上のプレッシャーに襲われ、一時期、大スランプに陥りました。しかし、仲間に助けられながら、その暗黒期を乗り越え、なんとかクランクインまで辿り着くことができました」とクランクインまでは苦労したと明かし、「映画の内容はまだ言えないのですが、このタイトルとロゴから妄想を膨らませてお待ちください。本作も自分の『好き』や『最高』がギッシリ詰まった映画になることは間違いありません」と自信を見せている。『スペシャルアクターズ』は10月18日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2019年05月16日上田慎一郎監督が、大ヒット映画『カメラを止めるな!』に続いて、長編劇映画第2弾となる『スペシャルアクターズ』を10月18日公開に向けて制作中であることが16日、明らかになった。上田監督が脚本、編集も手掛け、14日にクランクインした。本作は、「作家主義」と「俳優発掘」をテーマに掲げる松竹ブロードキャスティング製作のオリジナル映画プロジェクト第7弾。プロアマ問わず公募をかけ、書類選考を経て1,500人のオーディションを実施。選ばれた15人のキャストを上田監督が当て書きし、オリジナル脚本を完成させた。今のところ詳しい内容は明かされておらず、「奇想天外なエンタテインメント映画」になるという。上田監督は、「今作も、出演者はオーディションで選抜した、まだ無名の俳優たち。応募者1,500人の中から選抜した15人の俳優達と共に、企画開発から、つまり、ゼロから一緒に創りあげてきました」と背景を説明。「『カメラを止めるな!』に続く監督作…。企画開発を始めた頃、正直、想像以上のプレッシャーに襲われ、一時期、大スランプに陥りました」と胸の内を明かす一方、「しかし、仲間に助けられながら、その暗黒期を乗り越え、なんとかクランクインまで辿り着くことができました。今は心底、この映画を信じています」と手応えも感じている様子だ。そして、「映画の内容はまだ言えないのですが、このタイトルとロゴから妄想を膨らませてお待ちください」と呼びかけ、「本作も自分の『好き』や『最高』がギッシリ詰まった映画になることは間違いありません。今の自分にしか撮れないもの。このキャスト、スタッフでしか撮れないもの。二度とは掴めない『奇跡』を拾い集めて、最高の娯楽映画を創ります。お楽しみに!」と意気込んでいる。
2019年05月16日●松竹芸能退社の理由は「さらに前向きに…」4月から文化放送でスタートした平日朝の新ワイド番組『なな→きゅう』(毎週月曜~金曜 7:00~)。フリータレント・上田まりえが、番組の月曜~木曜パーソナリティを務める。上田自身も、3月末で所属していた松竹芸能を退社するなど、大きな変化があった。そんな上田が『なな→きゅう』への意気込みのほか、事務所退社の理由、伊集院光から学んだことについてなども語った。――4月から『なな→きゅう』がスタートしましたが、ここまでの放送を振り返ってみていかがですか。あっという間ですね。社会人になったばかりのとき、休日の短さに驚きましたが、そういう感覚を久々に味わっています。ちょうど自分もプライベートなことも含めて、色んなことが変わったタイミングと重なり、新しいことが始まったという感じをすごく抱いています。――初回の放送では「人生で1番緊張しているかも」とお話しされていましたね。本当に緊張しました。オファーをいただいた際には、文化放送さんが壮大なドッキリをしているんじゃないかと思い、カメラを探しましたから(笑)。ただ、初回が終わって、リスナーさんからの反応をツイッターやブログで読んで、「あ、本当に始まったんだな」とやっと実感できました。○■ますだおかだ・岡田圭右は「とても魅力的な方」――4月4日の放送では、木曜日パートナーを務めるますだおかだの岡田(圭右)さんへの思いから、号泣されていました。どのパートナーさんももちろん素晴らしいのですが、岡田さんに対しては私情がものすごく入ってしまって…。私が局アナ時代、『PON!』で共演していた際、好きすぎて「付き合いたい !」と思ったほどです(笑)。それくらい、とても魅力的な方なんです。――上田さんと岡田さんは、3月まで同じ事務所(松竹芸能)でしたね。岡田さんがいたというのが、松竹芸能に入ったきっかけです。岡田さんは、ちゃんと社会人、大人としての気配りがすごくできる方です。初回の放送でも、もうスタッフさんの名前をしっかり覚えていて、呼んでいました。岡田さんのような方がいる事務所だったら、キチンと仕事ができるんではないかなと。そして私もご縁があり、松竹芸能にお世話になりました。――では、岡田さんとは本当にご縁があるんですね。『PON!』の忘年会でプレゼント大会をやったときに、岡田さんの景品が当たったんですよ。そういったことなど、ふと思い返すと、ところどころご縁がありますね。今回、岡田さんとまたご一緒できてすごくうれしいですし、お世話になった松竹芸能に対しても、ちゃんと恩返ししたいと思っています。――松竹芸能を退社されたのは、どんな理由からだったのですか。かなり大きな決断だったと思います。日本テレビを退社したのも、自分がやりたいことをやるためであり、ものすごく覚悟を決めて退社しました。3年くらいタレント活動を続ける中で、さらにやりたいこと、自分ができること、逆にできないことが明確になりました。昨年度は大学院で研究活動を行うなど、何でも興味を持ったことに対して、飛び込みたいし、深めていきたいというタイプなんです。自分がやりたいことにさらに前向きに、向き合える環境などを考えた結果、「じゃあ離れますか」という話になりました。――では、円満な形で退社されたんですね。ありがたいことに「辞めます」と相談したときにも、ものすごく引き留めていただきました。そして、事務所の偉い方とお話しした際も、「戻ってきて」ともおっしゃってくれて、本当にありがたいなと。今でも、当時の担当マネージャーと毎日連絡をとっていて、いろいろ教えてもらっているんですよ。●ラジオの大先輩・伊集院光から学んだこと――そうなんですね。例えば、請求書の書き方とか、込み入った話も相談に乗っていただいています。こうやって「円満です」って言い過ぎると、逆に円満に聞こえないのですが(笑)。でも、自分のやりたいことに対して、背中を押していただき、もっと頑張らないとなと思っています。そして、事務所を辞めることが決まってから、『なな→きゅう』のオファーをいただいたのですが、番組プロデューサーが「逆に面白いですね」と言ってくださってありがたかったです。だからこそ、上田まりえを起用して良かったと思っていただけるように、頑張りたいです。番組の看板もめちゃくちゃお金かかっていると思うので。○■『なな→きゅう』の巨大看板に本音「怖いですよ(笑)」――文化放送の本社ビルに、かなり大きく『なな→きゅう』の看板が掲示されていますね(笑)。怖いですよ(笑)。仮にうまくいかないということがあれば、看板に押しつぶされるのではないかと思っています(笑)。でもそのくらい、大きなことを任せていただいていると感じますし、「ラジオパーソナリティの上田まりえ」になれるように頑張りたいです。――パーソナリティとしてこんな姿になりたい、という理想はありますか。ラジオの魅力は、「目の前で語りかけられている」と感じるところだと思います。自分も近くに感じてもらえるパーソナリティになれたら、というのが目標です。そしてラジオは、うれしいことや悲しいことも、みんなで分け合える点がいいなと思っています。結婚してすごく思ったんですけど、その日の出来事を報告できる相手がいることはすごくいいなと。それを身内ではない色んな人とできるのもラジオの魅力だなと、改めて感じましたね。――上田さんは過去に、他局で伊集院光さんの番組でアシスタントを務めていました。伊集院さんから学んだことはありますか。伊集院さんは放送に向かう姿勢がすごい方でした。ラジオの仕事の入り口が伊集院さんだったのは、ものすごくぜいたくなことだったんだなと、より強く思っています。『伊集院光とラジオと』では、アシスタントという立場で、ラジオの面白さや難しさを感じさせてもらいました。「またいつかラジオをやりたいな」という気持ちが強くなった番組です。伊集院さんは雲の上の人ですが、色んなことを学ばせてもらったからこそ、「さすが俺のところにいただけあるな」と伊集院さんにも思っていただけるようにしたいです。――それでは最後に、今後『なな→きゅう』の放送を続けていくうえでの意気込みをお聞かせください。1日1日を大事にしていきたいですね。年齢を重ねるにつれて、時間は一瞬で過ぎていくじゃないですか。1日の積み重ねの大きさをすごく感じているので、1日、1秒たりとも無駄にしたくない。それを積み上げた結果、1年2年、できれば10年20年と続く番組になるように頑張りたいです。自分や皆さんにとっての、居場所になるような番組にしていきたいですね。■上田まりえ1986年生まれ。2009年に日本テレビにアナウンサーとして入社後、2016年で同局を退社。その後、松竹芸能所属を経て、現在はフリータレントとして活動。文化放送『なな→きゅう』月曜~木曜パーソナリティを担当するほか、NHK BS-1『ワースポ×MLB』土日キャスターなどを務める。
2019年04月15日2018年最大の話題作『カメラを止めるな!』(以下、『カメ止め』)のクリエイター、上田慎一郎×中泉裕矢×浅沼直也のトリプル監督で贈る最新作のタイトルが『イソップの思うツボ』に決定した。本作は、動員数220万人以上、興行収入31億円超え、国内映画賞も席巻した『カメ止め』上田慎一郎監督と、同作では助監督を担当し、スピンオフ版「ハリウッド大作戦!」の監督も務めた中泉裕矢、同作でスチールを担当した浅沼直也の3人が共同で監督を務め、それぞれの特徴を生かして演出。『カメ止め』を超える“ネタバレ厳禁”がうわさされていた中、今回、上田・中泉・浅沼の3監督によるコメント動画にて、これまで明らかになっていなかった本作のタイトルが発表された。このコメント動画は、タイトル会議終了30分後に収録され、決定の喜び冷めやらない3監督の様子が伝わってきそう。3人の挨拶の後、まるで新元号の発表のように直筆文字で作品タイトルが発表に!決定したタイトルは…『イソップの思うツボ』。発表用の直筆色紙は「イソップの」を浅沼監督が、「思う」を上田監督が、「ツボ」を中泉監督が、それぞれ思いを込めて共同作業にて書き上げたという。動画内で中泉監督が触れたように、すでに明らかになっていた「三角関係」「復讐」「カメ」というキーワードに加え、新たに解禁となった『イソップの思うツボ』という作品タイトル、いったいどのような作品となっているのか…!?まだまだ謎の多い本作の続報に、これからも注目していて。『イソップの思うツボ』は夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年04月11日映画『カメラを止めるな!』で注目を集める上田慎一郎監督の次作のタイトルが、『イソップの思うツボ』に決定した。現在、今夏公開に向けて編集作業が進められている。上田監督のほか、『カメ止め』の助監督を務めた中泉裕矢氏、同じく『カメ止め』でスチールを担当した浅沼直也氏も監督として参加。上田監督は公開されたコメント動画で、「つい先ほど30分ほど前に最終確定いたしました」と明かし、新元号発表のように色紙でタイトルを発表した。ちなみに、色紙の直筆は「イソップの」を浅沼監督、「思う」を上田監督、「ツボ」を中泉監督が書いたという。中泉監督は「すでに発表している『三角関係』『復讐』『カメ』というキーワード、そしてこの『イソップの思うツボ』というタイトルから、みなさんは何を想像するでしょうか?」、浅沼監督は「まだまだ謎でいっぱいの本作、今後徐々に明らかになっていきます。続報をお待ち下さい」とそれぞれ呼びかけている。
2019年04月11日『カメラを止めるな!』の監督・上田慎一郎によるオリジナル脚本&トリプル監督作品のタイトルが、『イソップの思うツボ』に決定した。上田と共に監督を務めるのは、『カメ止め』で助監督を担当し、スピンオフ版の監督を手がけた中泉裕矢、同作でスチールを担当した浅沼直也。この度、3監督によるコメント動画が公開された。公開されたコメント動画は、タイトル会議の終了30分後に収録されたもの。興奮冷めやらぬ3監督の楽しげな表情が印象的だ。先日の新元号発表を彷彿とさせる、直筆色紙で発表されたタイトルは、『イソップの思うツボ』。ちなみに、こちらの文字は「イソップの」を浅沼が、「思う」を上田が、そして「ツボ」を中泉が、それぞれ担当して共同作業で書き上げたもの。すでに明らかになっている「三角関係」「復讐」「カメ」というキーワードに、今回明らかになったタイトルから、どんな作品が生まれるのか期待が高まる一方だ。作品ジャンルやキャスト、ストーリーなど、まだまだ謎だらけの本作。続報が待ち望まれる。『イソップの思うツボ』今夏、全国ロードショー!
2019年04月11日アイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也が6日、舞台『ポリティカル・マザーザ・コリオグラファーズ・カット』のフォトコールに登場し、中村達也、TOKIE、舞踊家ホフェッシュ・シェクターとともに取材に応じた。同作は、現在舞台界で最も注目を浴びる舞踊家ホフェッシュ・シェクターが振付・音楽を担当して世界各国で絶賛されている。41名のアーティストが出演し、轟音と静寂、光と影が交錯し、圧倒的エネルギーとフルスピードの疾走感に溢れた75分の公演を行う。シェクターは同作について「とにかくたくさんのエネルギーに溢れてます。政治的に抑圧されたような背景もあるんですけど、そういった人たちはおそらくヘヴィ・メタルだったり音楽、あるいは支配者を見つけて従う、あるいは政治に完全につぶされてしまうということがあると思うんですが、基本的にはこの作品のエネルギーを感じていただけたらと思います」と語る。3人のアーティストについても「すぐに大好きになった」と明かし、「上田さんはすごくカリスマ性がありますし、トータルとしてのすばらしいパフォーマーだと思います。とてもパワフルなエネルギッシュなパフォーマンスを見せてもらっています」と称賛。「中村さんは、とてもグループのあるサウンドで、これだけの方がこの作品のためにものすごく時間を費やして貢献してくれました。TOKIEさんも素晴らしい音ですし、素晴らしいグルーブのある方です」と印象を表した。主人公を演じる上田は、初演を前に「とにかくわくわくしてます。いかにお客さんが入ってステージ上で暴れられるかが楽しみで、早く(公演時間の)9時にならないかなと思ってます」と意欲十分。一方中村は「緊張しちゃって」と苦笑する。TOKIEが「ここ一週間ちょっとリハーサルも自分なりにがんばって、あとは楽しむだけなので、私も上田くんと同じく、早く9時にならないかなと思ってます」と意気込むと、中村は「(楽しみにできて)いいなあ~」と羨ましがっていた。「自分が演説するシーンがある」という上田だが、演出としては「好きにやっていいという要望だった」と振り返る。「強いていうなら、いかに政治家らしく胸をはって、脚を揃えて、姿勢正しくやるというのは、教えていただきました」と語り、「本能のままに感じていただき、おとなしく見るというわけじゃなく、音で体で感じて、正直に表現を出してくれれば僕たちも嬉しいですし、この舞台の楽しめるとこかなと思う」と見どころをアピールした。公演はBunkamura オーチャードホールにて4月6日~11日。
2019年04月06日大ヒット映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、今夏公開に向けて新作を製作中であることが9日、明らかになった。撮影は昨年、わずか9日間で終了し、現在は編集作業が進められている。220万人以上の動員、興行収入31億円を突破し、第42回日本アカデミー賞の計8部門で優秀賞、国内外で63もの賞に輝いた『カメラを止めるな!』。上田監督にとっては長編デビュー作となり、3月8日には日本テレビで地上波初放送された。新作は、彩の国ビジュアルプラザの支援で製作。上田監督のほか、『カメ止め』の助監督を務めた中泉裕矢、同じく『カメ止め』でスチールを担当した浅沼直也も監督として参加した。この3人は、2015年に製作されたオムニバス映画『4/猫 ねこぶんのよん』で各話の監督を務めた間柄だ。今のところタイトルは未定で、上田監督のオリジナル脚本(共同脚本:中泉・浅沼両監督)。キャストやストーリーなどは明かされていないが、「三角関係」「復讐」「カメ」が「映画のカギを握る3つの重要なキーワード」で、『カメ止め』を超える「ネタバレ厳禁の濃厚な時間」に仕上がるという。
2019年03月09日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第42回日本アカデミー賞の授賞式に出席。同作の最優秀編集賞を受け、スピーチで喜びと感謝の気持ちを伝えた。プレゼンターの是枝裕和監督からブロンズを受け取った上田監督は、「まさか優秀賞をいただけるとは思ってなかったので、考えてきたスピーチがぶっ飛んでしまいました」と照れ笑い。「ほとんどの作業を自宅で、自分一人でしました。7年前に買ったMacBook Pro1つで、まな板2つぶんぐらいのスペースで編集した作品です」と当時を回顧した。さらに、「その作品が300館以上の映画館にかかり、このような評価をいただいて」と喜びを噛み締め、「最新の機材やスタジオも必要だとは思いますが、編集は人の粘りや閃きなんだということをあらためて信じられました」と再認識。「7年前に仲間たちとお金を出し合ってMacBook Proを買ったんですけども、その仲間たちに『ありがとう』と伝えたいです」と感謝の言葉を送っていた。
2019年03月01日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、ビートたけしが審査委員長を務める「第28回東京スポーツ映画大賞」で監督賞を受賞し24日、都内で行われた授賞式に出席。たけしから才能を絶賛され、「お褒めの言葉をいただける日が来るとは夢にも思っていなかったので本当にうれしい」と喜んだ。たけしは「あれは計算大変だなと思った。相当監督は脚本の段階で悩んで、計算がすごくて。とにかく面白かったです」と絶賛。「あの計算能力があれば、間違いなくあなたは次回作も見事な作品を撮れると思っています」と太鼓判を押した。上田監督は「二十歳のときに東京に出てきたきっかけが、たけしさんが大きく関わっている」と語り出し、大阪でバイト生活を送っていたときにバイト先の人に自主映画を見せたら「オフィス北野の部長と知り合いだから、たけしさんに見せてやる」と言われ、さらに、「たけしさんがお前をほしがっている。オフィス北野に来てほしいと言っている」と言われたエピソードを披露。それを信じてバイトをやめるも、その人は虚言壁のある人ですべて嘘だったという。だが、バイトもやめて大阪にいる理由もなくなったので、上京を決意。「あのときおっちゃんがだましてくれなかったら、また、たけしさんという人がいなかったら、僕は映画監督にもしかしたらなれてないのかもしれないなと思います」と振り返った。そして、「まさか本人に監督賞をいただける日が来るとは思いもせず、見ていただいてお褒めの言葉をいただける日が来るとは夢にも思っていなかったので本当にうれしいです。ありがとうございました!」と感激していた。
2019年02月25日“スーパーリアリズムの巨匠”上田薫の個展「-画集刊行記念-上田薫展」が、2019年3月20日(水)から26日(火)まで東京・日本橋高島屋S.C. 本館 6階美術画廊にて開催される。上田薫は“スーパーリアリズムの巨匠”として親しまれているアーティスト。東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業後、アンフォルメル絵画の影響をうけた作品を制作するも、1970年頃より本格的に写実絵画を描き始めるように。90歳も今なお現役で作品を描き続け、本物そっくりなスーパーリアリズム作品を展開している。2018年夏には、自身初となる集大成としての画集を刊行。その画集刊行を記念して行われる本展では、とろ~ととろけた卵が印象的な「サラダD」や滴り落ちる白身をリアルに描いた「なま玉子」など、ユニークな作品が勢ぞろいする。ぜひ足を運んで、上田作品を鑑賞してみて。【詳細】上田薫展開催期間:2019年3月20日(水)~26日(火)※最終日は16:00閉場会場:日本橋高島屋S.C. 本館 6階美術画廊住所:東京都中央区日本橋2丁目4-1【問い合わせ先】日本橋高島屋S.C.本館TEL:03-3211-4111(代表)
2019年02月21日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、「第73回毎日映画コンクール」の監督賞を受賞し14日、川崎・カルッツかわさきで行われた表彰式に登壇した。上田監督は「実は去年、観客席にいまして…」と、昨年、妻のふくだみゆき監督が自主制作アニメ『こんぷれっくす×コンプレックス』でアニメーション映画部門を受賞した姿を見ていたことを明かし、「観客席から豆粒のような妻のスピーチを見ておりました。次は俺の番だと心に誓っていたんですけど、まさか翌年、この場に立てるとは思いませんでした」と感慨深げに語った。そして、昨年の妻・ふくだ監督の受賞を振り返り、「自分が本当に面白いと思えるものを作れば壁は壊せるんだなと、あの日の光景を見て実感しました。その実感があったからこそ『カメラを止めるな!』がここまで壁を破ってこられたのかなと思っています」としみじみ。「なので『毎日映画コンクール』に本当に感謝しています」と述べ、「浮き足立ち過ぎず、振り回され過ぎず、自分が面白いと思うものを作っていきたいと思います」と誓った。ステージにはキャスト・スタッフが集結。本作にも参加していたふくだ監督も登壇して夫婦2ショットを披露し、「まさか2年連続で夫婦で立たせてもらえると思わなかったのでびっくりしています」と笑顔で挨拶した。なお、『カメラを止めるな!』と『こんぷれっくす×コンプレックス』は、どちらも夫婦2人とも関わっているとのこと。表彰式後の囲み取材で、上田監督は「二人三脚でやってきている。でも去年は妻が目立って、今年は僕が目立って、イーブンになってよかったです」と笑った。○「第73回毎日映画コンクール」受賞一覧■作品部門日本映画大賞:『万引き家族』是枝裕和日本映画優秀賞:『菊とギロチン』瀬々敬久外国映画ベストワン賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■監督・脚本部門監督賞:上田慎一郎『カメラを止めるな!』脚本賞:野尻克己『鈴木家の嘘』■俳優部門男優主演賞:柄本佑『きみの鳥はうたえる』女優主演賞:安藤サクラ『万引き家族』男優助演賞:塚本晋也『斬』女優助演賞:樹木希林『万引き家族』スポニチグランプリ新人賞:玉置玲央『教誨師』スポニチグランプリ新人賞:木竜麻生『菊とギロチン』田中絹代賞:白川和子■スタッフ部門撮影賞:月永雄太『モリのいる場所』美術賞:原田満生。堀明元紀『日日是好日』音楽賞:Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』録音賞:吉田憲義『日日是好日』■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:『廻り神楽』遠藤恊■アニメーション部門アニメーション映画賞:『若おかみは小学生!』高坂希太郎大藤信郎賞:『リズと青い鳥』山田尚子■TSUTAYA プレミアム映画ファン賞日本映画部門:『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』西浦正記外国映画部門:『ボヘミアン・ラプソディ』ブライアン・シンガー■特別賞特別賞:戸田奈津子(字幕翻訳家)
2019年02月15日監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの“シネマプロジェクト”第7弾として製作され、昨年大ヒットを記録した映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督とENBUゼミナールの市橋浩治氏が、「2019年第43回エランドール賞」のプロデューサー奨励賞を受賞し7日、都内ホテルで行われた授賞式に出席した。同作は、上田監督がオーディションで選んだ無名の俳優たちと共に制作した、「37分、ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル」を撮った撮影隊たちの物語。一年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する同賞のプロデューサー奨励賞に上田監督と市橋氏が輝いた。上田監督は「プロデューサ賞ということなんですけど、肩書き上、監督なのでちょっと不思議な気持ちもあるんですが」と打ち明けてから、「この映画は本当に小さなところから出発した映画。宣伝部もいなかったですし、僕と市橋さんの2人から出発して、キャストスタッフ総出で広げた映画です」と語った。そして、「この映画が1本目でよかった」と上田監督。「映画を作ることにおいても、届けることにおいても、自分たちがやりたいことができてよかった。例えば、舞台挨拶を初日から100日以上連続でやったり、舞台挨拶も写真動画の撮影OKにして拡散していただいたり」と振り返り、「これからも作るというところだけではなくて、どういった形でそれを届けるかというところにも関わっていける監督でありたいなと思います」と話した。○「2019年第43回エランドール賞」受賞者●新人賞志尊淳、葵わかな、田中圭、永野芽郁、中村倫也、松岡茉優●プロデューサー賞映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』増本淳(元フジテレビ)テレビ『半分、青い。』勝田夏子(NHK)●プロデューサー奨励賞映画『カメラを止めるな!』上田慎一郎(監督)・市橋浩治(ENBUゼミナール)テレビ『おっさんずラブ』三輪祐見子(テレビ朝日)・貴島彩理(同)・神馬由季(アズバーズ)・松野千鶴子(同)●特別賞『万引き家族』製作チーム●アクターズセミナー受賞者島丈明、梛野里佳子、林大樹、東野絢香、牧田哲也
2019年02月07日KAT-TUNの上田竜也(35)が世界的に活躍するダンスカンパニーの日本公演で主演を務めると、2月2日に発表された。各メディアによると上田が参加するのはホフェッシュ・シェクター・カンパニーによる「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」の日本公演。同作は世界各地で上演されているが、開催国の参加アーティストが主演を務めるのは初めて。そのため上田は「この作品の素晴らしさを多くの人に届けられたらいいです。75分間、迫力のあるパフォーマンスを見せること、約束します」と意気込んだという。4月6日から11日まで東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われるという同公演。名高いカンパニーで踊る上田を「早く見たい!」といった期待の声が、Twitterでは上がっている。《ドラマ撮了早かったから なんか来るとは思ってたけどこんな凄いこととは 震えが止まらない》《むねがあつい……かとぅーんの名前と一緒に世界に見つかる上田竜也かっこよすぎ》《上田くんの才能が世界に羽ばたく日が来た。たっちゃんおめでとう》だがここに至るまでは、決して平坦な道のりではなかったという。「上田さんはもともとダンスが苦手だと公言していたのです。しかし努力を重ねたことで、急成長。周囲も一目置くほどの存在感を示すようになりました。カンパニーを主宰するホフェッシュ・シェクターさんも、上田さんのライブ映像を見て抜擢を即断したといいます。また共演陣もドラマーの中村達也さん(54)やベーシストのTOKIEさん(53)といった名うてのミュージシャンたちが揃っています。同公演をキッカケに、新たな才能が開花しそうですね」(舞台関係者)
2019年02月02日アイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也が、『ポリティカル・マザーザ・コリオグラファーズ・カット』日本初公演に主演することが2日、明らかになった。同作は、現在舞台界で最も注目を浴びる舞踊家ホフェッシュ・シェクターが振付・音楽を担当して世界各国で絶賛されている。41名のアーティストが出演し、轟音と静寂、光と影が交錯し、圧倒的エネルギーと フルスピードの疾走感に溢れた75分の公演を行う。音楽で人心を惑わす主人公役に上田が抜擢されたが、公演開催国のアーティストを主人公に起用するのは世界で初の試みだという。さらにミュージシャンとして元BLANKEY JET CITYのメンバー中村達也(ドラム)、自身のバンドHEA、LOSALIOSでの活動のほか、数々の著名ミュージシャンのサポートでも知られるTOKIE(ベース)が参加する。同作の初期版である『ポリティカル・マザー』は2010年に日本に初上陸、埼玉と山口で公演が行われて好評を博し、その後の世界ツアーも成功したことで名声を確立。翌年にダンサー、ミュージシャンの数を大幅に増やし、演出・振付も大きくパワーアップして誕生したのが『ポリティカルマザーザ・コレオグラファーズ・カット』となった。東京公演はBunkamura オーチャードホールにて4月6日~11日。○ホフェッシェ・シェクター(振付・音楽) コメント『ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット』は、ジャンルの境界を崩し、音楽やダンスのファンをひとつにしてくれる、まるでモンスターのような、私にとって特別な作品です。この作品が私の愛する街、東京で上演されること、さらに上田竜也さん、中村達也さん、TOKIEさんといった素晴らしいアーティストとともに作品に取り組めることを非常に光栄に思います。ひとりのアーティストと創作をともにすることも稀有な経験ですが、今回は一度に3名のアーティストと出会えるのですから、私にとってはまさに今シーズンのクライマックスとも言える経験です。音楽や振付が構築されてはいるものの、このような大型の作品は、まるで生き物のような性質も持っています。新たなダンサー、ミュージシャンもカンパニーのメンバーに加わりましたし、日本人アーティストの皆様との邂逅も大きな話題になると思います。ですから、再上演というよりは、新たな作品を初演するような気持ちで、東京のアーティストや観客の皆様と、この特別な体験を共有できることを、心から楽しみにしています。○上田竜也(主演) コメント・ 『ポリティカル・マザー -ザ・コレオグラファーズ・カット-』への出演が決まった時の感想ホフェッシュ・シェクターさんが過去のライブ映像などを見て即断で自分を選んでくれたと聞き、とても光栄でした。また何度も熱いオファーを頂いたことを知り、素直に嬉しかったですし、とにかく期待に応えたいという気持ちになりました。・海外のカンパニーに主演で参加することについての期待している点世界的なパフォーマンスを身近に感じられるのは貴重なことなので、少しでも多くのことを吸収したいと思います。言葉の壁はありますが、気持ちで通じ合えると思うので、積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。・ 公演に関して特に楽しみにしていること伝統のあるオーチャードホールに立てることを誇りに思います。この作品と自分が交わることで、どのような化学変化が起こせるかを楽しみたいです。・意気込み自分のするべきことは魂で作品にぶつかっていくことだと思っています。主演をさせていただくので、おもいっきりかき回しながら引っ張っていき、結果として、この作品の素晴らしさを多くの人に届けられたらいいです。75分間、迫力のあるパフォーマンスを見せること、約束します。
2019年02月02日「カメ止め」(製作、公開開始は2017年)の愛称でブームを巻き起こした一本の映画『カメラを止めるな!』。その監督として一躍、時の人となった上田慎一郎さん。実は24歳で『ドーナツの穴の向こう側』という小説を処女出版していた。長らく絶版だったその作品が、著者あとがきを加えた新装版になって発売中。2018年破格の大ヒット映画の監督が書いた幻の処女出版が再刊行。物語は、18歳の女子高生・今井あやねの周辺に起きるちょっと不思議な出来事を追う形で進む。父親の死、母親との確執、恋や友情…。そんな現実を少しずらしてエンターテインメントに変える、上田さんらしいクリエイションが詰まった一冊だ。「10年以上前に書いたものなので、何もわかってないんだろうなと、かつての自分を軽く見ていたんです。でも再出版のために読み直してみたら、思ったよりずっといろいろ考えていたんだな、一行たりとも手を抜いてないな、と驚いたくらい」物語のカギになるのは〈トマンチキス〉〈炊飯器マラソン〉など思わず「何それ?」と引き込まれる言葉と短い解説。そこから連想されるイラストが添えられた、9つの章トビラだ。20代前半の上田さんが、親友や弟さんとオリジナルのポストカードを作り、手売りしていた頃に考えたものが本書の出発点になっている。「当時、アメブロに〈奇妙な辞書を創るブログ『あっちの世界の辞書』〉をやっていました(現在も閲覧可能)。この世界の理屈には一応合致するようなリアリティを持たせながら、どこまで変わった出来事にできるか。そのさじ加減は意識しました。あやねは、不条理を淡々と受け入れてしまわず、いちいちツッコむタイプ。読者と同じ目線なので、置いてけぼりにならずにこの奇妙さを楽しんでもらえると思います」加えて、上田さんのストレートな感情がほとばしるような表現によって、心を揺さぶられる箇所が数多く。「女子高生の声を借りて自分がしゃべっているみたいな状況が、むず痒くもありましたけれど、半分は自分がそう信じたくて書いたところもありましたね。(ペンライトで)〈あたしはその「不安」の顔を見ることができない〉とか〈世界がどうあろうと、あたしはあたしのやるべきことをやるだけだ〉とか」注目監督の頭の中をのぞき見る感覚。読んで、眺めて、楽しめる。上田慎一郎illustlation 上田悠二『ドーナツの穴の向こう側』23歳のとき短編小説「パンダレモン」を執筆。それを書き直す形で本書を完成させ、24歳で出版。その作品を、ほぼ手直しなしで再刊行。星海社1000円うえだ・しんいちろう1984年生まれ、滋賀県出身。映画監督。中学生の頃から自主映画を制作、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。初の劇場用長編映画『カメラを止めるな!』が空前の大ヒットに。※『anan』2019年1月23日号より。写真・水野昭子(上田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年01月19日