ヤマハは10月31日、同社の半導体生産子会社であるヤマハ鹿児島セミコンダクタをフェニテックセミコンダクターに譲渡することで合意したと発表した。ヤマハ鹿児島セミコンダクタは1987年に設立され、2012年からは地磁気センサの生産を行っていたが、ヤマハが進める半導体事業のファブレス化に伴い、今回、生産ラインの拡張を目指すフェニテックと思惑が一致し、譲渡が決定したという。譲渡方法はまだ決まっていないが、契約そのものの締結は2015年3月、譲渡は同年10月に実施される予定だという。また、ヤマハ鹿児島セミコンダクタが生産していたセンサ商品については、台湾を中心に生産委託を進めており、生産管理拠点を台湾に設置する予定だとしている。
2014年11月04日整腸や免疫力を高める効果があるとされる植物性乳酸菌“ラブレ菌”。カゴメがこのほど行った調査で、ラブレ菌の摂取がインフルエンザに感染するリスクを低減する可能性があることが明らかになったと発表した。ラブレ菌は、免疫力と関係の深いインターフェロンの研究などで知られるルイ・パストゥール医学研究センターの岸田博士により、京漬物“すぐき”から発見された植物性乳酸菌の一種。同社の研究により、既に整腸や免疫賦活に効果があることが確認されており、細胞傷害活性やインターフェロン‐α産生能、抗体産生のようなウイルスやがんから身を守る力(免疫力)を高めることが日本食品免疫学会第9回学術大会で発表されている。また、同社では“ラブレ菌”が生体内のさまざまな防御メカニズムを活性化させることで、インフルエンザウィルス感染に対して防御効果を発揮することを昨年、動物実験で明らかにしている。今回行われた調査は、栃木県那須塩原市の小学生2,926人を対象に、1月14日から3月7日に実施。期間中約2カ月間にわたり、ラブレ菌約60億個を含む飲料80mlを休校日を除く毎日摂取した児童と、摂取しなかった児童とで、インフルエンザ罹患率を比較した。その結果、摂取した児童のインフルエンザ罹患率は15.7%。これに対して非摂取の児童は23.9%と、摂取児童の明らかな優位差が認められた。さらに、予防接種の有無による効果の違いを比較したところ、予防接種を受けなかった児童において、ラブレ菌を含む飲料を摂取した児童のインフルエンザ罹患率は16.3%と、非摂取の児童の28.7%に対して効果が顕著に表れたという。今回の研究成果は、10月16、17日に開催された日本食品免疫学会設立10周年記念大会でも発表され、論文は『Letters in Applied Microbiology』誌にも受理されている。カゴメによると、同一地域内で食品を摂取した者としなかった者とでインフルエンザ罹患率を比較した数千人規模での調査は、世界でも今回が初めてだという。なお、同社ではこのラブレ菌を含んだ乳酸菌飲料「ラブレ」を販売している。これから冬に向け、インフルエンザが流行っていく季節。小学生などの小さな子どもをかかえる家庭などでは是非、試してみてはいかがだろうか。
2014年10月27日慶応義塾大学(慶応大)は10月8日、規則的に並んだシリコン原子が、中心の金属原子を丸くカゴ状に取り囲む、新たなナノ物質である金属内包シリコンナノクラスタを気相合成し、固体表面上で薄膜化する技術を開発したと発表した。同成果は、同大 理工学部の中嶋敦教授らによるもの。詳細は、英国王立化学会の学術誌「Nanoscale」に近日中に掲載される。ナノクラスタは、数個~1000個程度の原子・分子が集合した数nmほどの大きさの超微粒子である。その物理・化学的性質を原子数や組成、荷電状態によって制御できることが特徴で、触媒、電子デバイス、磁気デバイスなどへの応用が期待されている。特にエレクトロニクス分野では、シリコンなど半導体材料のナノクラスタを積み木のように組み上げて、新たな機能を持つ超微細構造を生み出す技術が注目されている。その中で、ナノクラスタを固体表面で固定し薄膜化する技術は、その基盤となる技術の1つと言える。しかし、気相合成ナノクラスタの構造や荷電状態は、固体表面上で変化しやすく、本来の構造や性質・機能を保持しつつ固体材料化することは極めて困難だった。今回、研究グループでは、16個のシリコン原子が、中心にある1個のタンタル原子を丸くカゴ状に包み込む金属内包シリコンクラスタ(Ta@Si16ナノクラスタ)を気相合成した。さらに、炭素フラーレン(C60)で表面修飾した基板上にTa@Si16ナノクラスタを蒸着し、C60とTa@Si16ナノクラスタの共有結合により複合体化することで、Ta@Si16ナノクラスタを固体表面に固定し薄膜化することに成功した。このとき、ナノクラスタの構造と荷電状態が薄膜化前と変わらずに保持されていることも、実験と理論の両面から実証したとしている。
2014年10月09日メラトニンは睡眠に欠かせない物質と言われています。と同時に、お肌の美白効果など美容の面でも注目を集めています。まさに、八面六臂の活躍を見せるメラトニンとはどのような物質なのでしょうか?エジソンの呪いってなに?突然ですが、みなさんは「エジソンの呪い」というものをご存知でしょうか?これはエジソンが発明した人工照明に対して使われる言葉なのですが、なぜ「呪い」なのか、とても気になりますよね。ポイントは神経伝達物質である「メラトニン」にあります。どのようなことなのか、一緒に探っていきましょう!メラトニンは、分泌されると眠気を誘発し、美白効果の作用ももっている物質です。この物質は夜に生成され、睡眠の誘発だけでなく、老化の防止やガンの予防にも効果があると言われています。さらに、肌を白くするホルモンでもあります。メラトニンと睡眠の関係このメラトニンは、就寝時間の1~2時間前に分泌がスタートし、深部体温が最低になる朝の4時ごろから1~2時間前、つまり、午前2~3時ごろに分泌のピークを迎えると言われています。メラトニンが分泌されることで、睡眠初期の深い睡眠=ノンレム睡眠を引き起こします。ノンレム睡眠をとることで、人間の体にはさまざまな作用があります。1.身体の成長や修復、回復を助ける2.大脳皮質をじゅうぶんに休める3.嫌な記憶を消去し、ストレスを軽減する4.脳細胞を修復、保護するこのように、健康的な生活を送るうえで欠かせないことがメラトニンの分泌⇒ノンレム睡眠によって手に入れることができるのです。人工照明がもたらすものしかし、私たちには欠かすことのできない大切なメラトニンには弱点があります。その1つが照明です。とくに睡眠2~3時間前にスマホやPC、コンビニの照明など、200~300ルクス以上の光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制されてしまうのだそうです。これが、人工照明が「エジソンの呪い」と言われる理由の1つです。メラトニンはとても繊細な物質なので、照明以外にも弱点があります。それはカフェイン。就寝2~3時間前にカフェイン入りのコーヒーなどを飲んでもメラトニンの分泌は減ってしまいます。以上、いかがでしたでしょうか。メラトニンが我々にとっていかに大切な物質かお分かりいただけましたか?photo by Audrius Juralevicius
2014年09月06日(画像はプレスリリースより)乳酸菌が脳を経由して整腸効果を促す?カルピス株式会社は自社保有の「プレミアガセリ菌」の効果を検証するために試験を行いました。ストレス負荷時の健常人において、生菌発酵乳摂取により、リラックス効果、安眠効果を確認。さらに、腹部不快感の改善が明らかになりました。発酵乳を用いて調製した清涼飲料水の継続摂取における、整腸効果を検証L.gasseri CP2305株(「プレミアガセリ菌」)の発酵乳を用いた清涼飲料水の摂取により、排便習慣にやや難のある人の便性の改善が確認されました。その結果、便の色が明るくなり、すっきり感も自覚されたといいます。CRF誘発下痢モデルを用いて、「プレミアガセリ菌」の生菌体、殺菌体の有効性を評価CRF誘発下痢モデルラットにおいて「プレミアガセリ菌」の摂取により下痢症状の有意な改善が確認されました。大腸炎症を抑え、腸管内の水分を調整することもわかりました。結論「プレミアガセリ菌」は菌体自体が腸の水分調整を行うことにより、ストレス誘発型の下痢の改善効果が示されること、この効果は脳腸相関によるストレス緩和作用によるものと考えられます。「プレミアガセリ菌」の発酵乳を用いた清涼飲料を継続的に摂取することで、ヒトでの整腸作用を確認。今回の結果から、殺菌体においても整腸効果を示す、乳酸菌の新たな整腸メカニズムが示唆されました。【参考】・カルピス株式会社プレスリリース
2014年07月11日京都大学、岐阜大学、科学技術振興機構(JST)は5月5日、疾病の指標(バイオマーカー)となる複雑な生体分子を識別して溶けるゲル状物質「反応性超分子ヒドロゲル」の開発に成功したと共同で発表した。成果は、京大大学院 工学研究科の浜地格 教授、岐阜大 工学部 化学・生命工学科の池田将 准教授(前・京大大学院 工学研究科助教)らの共同研究チームによるもの。研究はJST課題達成型基礎研究の一環として行われ、詳細な内容は現地時間5月4日付けで英科学誌「Nature Chemistry」オンライン速報版に掲載された。水を媒体とするヒドロゲルはその生体適合性の高さから、診断材料、薬物放出担体、細胞培養基材など、さまざまな医療応用が期待される魅力的な材料とされている。ヒドロゲルが特定の分子の存在やその量を識別して溶けたり、再度固まったりできれば、高度な機能を持つ新しい医療材料の開発につながると期待されているところだ。しかし、これまでに開発されたヒドロゲルが識別できる分子は、構造が単純なものに限定されていた。また、識別の対象となる標的分子ごとに新たなゲル化剤の設計と開発が求められ、その都度多大な労力を必要としているという大きな課題もあったのである。さらに、複数の標的分子が同時に存在するかどうかを見分けるヒドロゲルの開発に関しては、その設計指針さえなかったという具合だ。そこで研究チームは今回、小分子化合物が自律的に構造を作り出す「自己組織化」現象によってナノサイズ(1nm=100万分の1mm)の構造体を開発。そして、その機能化に取り組んだ。特に、水中でナノサイズの極細繊維(ナノファイバー)となり、それらが絡み合うことでヒドロゲル(超分子ヒドロゲル)を形成する小分子化合物(ゲル化剤)の高機能化を進展させ、非常に低濃度でゲル化する化合物の開発に成功してきたのである。今回、それらの知見を基に、酸化反応あるいは還元反応によって溶けるという特徴を持った「反応性超分子ヒドロゲル」の「BPmoc-F3」と「NPmoc-F2」が開発された(画像1~5)。BPmoc-F3に関して確認された特徴の1つが、活性酸素種(ROS)の中で過酸化水素を選択的に見分けて溶けるというものだ(画像6)。過酸化水素は、各種「オキシダーゼ(酸化酵素)」がその基質を酸化する時に生成することが知られている。そこで、BPmoc-F3が形成するヒドロゲルにさまざまなオキシダーゼを埋め込んだところ、内包したオキシダーゼの基質をヒドロゲルに添加した時にのみゲルが溶けることが見出されたのである(画像7)。例えば、「グルコースオキシダーゼ(GOx)」を内包させたヒドロゲルは、糖尿病のバイオマーカーである「グルコース(ブドウ糖)」のみに応答して溶け(画像7の1列目)、「サルコシンオキシダーゼ(SOx)」を内包させたヒドロゲルは、前立腺がんのバイオマーカーである「サルコシン」のみに応答して溶ける(画像7の2列目)ことが実証された。この結果は、ヒドロゲルの中でオキシダーゼが十分にその活性を保持し、基質を酸化する際生成した過酸化水素がヒドロゲルを溶かしているということを意味しているとする(画像8)。つまり、1種類のゲル化剤が形成するヒドロゲルに酵素を選んで混合するだけで、グルコース、サルコシン、痛風のバイオマーカーの「尿酸」、コリンなど、さまざまな生体分子に応答して溶けるヒドロゲルが作製できることになるというわけだ。このように多様な生体分子を見分けることのできるヒドロゲルはほかに類を見ないという。さらに、ヒト血漿を用いた実験では、高血糖症に対応する濃度のグルコースが存在する時だけ溶けるヒドロゲルも作製可能であることが実証されており(画像9)、今後、診断材料の開発などの医療応用に幅広い貢献が期待できるとしている。還元反応によって溶けるヒドロゲルを形成するNPmoc-F2については、「フラビンモノヌクレオチド(FMN)」を補因子とし、ニトロ基を還元する「ニトロ還元酵素(NR)」を内包させておくことで、「還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)」の存在を選択的に見分けることが明らかにされた(画像10)。NADHは、「NAD依存性酵素」が基質を酸化する際に「酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)」から再生されることが知られている。そこで研究チームは、NAD依存性酵素の1つである「乳酸脱水素酵素(LDH)」とNAD+とNRを、NPmoc-F2が形成するヒドロゲルに同時に内包させた。すると、乳酸を添加した時にヒドロゲルが溶けることが見出されたのである(画像11)。この結果は、ゲルの中で乳酸がLDHによって酸化され、その際NAD+から再生されたNADHがゲル化剤と反応し、ヒドロゲルを溶かしていることを示しているという(画像12)。ちなみに乳酸はがん組織周辺で濃度が上昇することが知られている。さらに、上記の2種類のゲル化剤および数種類の酵素を混合したヒドロゲルは、それぞれが識別する生体分子が同時に存在する時のみに溶けることも実証したという。すなわち、グルコースのみ、あるいは、NADHのみでは溶けず、グルコースとNADHが両方存在する時においてのみ溶ける自律応答型のヒドロゲルの開発に成功したというわけだ(画像13・14)。また、そのヒドロゲルに蛍光色素を修飾した抗体(IgG)を閉じ込めておくと、グルコースとNADHが両方存在する時においてのみ抗体を放出することも確認された(画像15・16)。今回開発されたヒドロゲルは、水とゲル化剤と酵素を混ぜるだけで簡単に作製することが可能な点が大きな長所だ。さらに抗体のようなバイオ医薬品をそのヒドロゲルの中に閉じ込めておき、バイオマーカーの存在を識別し放出させることも可能である。このように、化学反応の特異性を組み込んだ小分子化合物からボトムアッププロセスで作成したナノファイバーからなるヒドロゲルと酵素反応を組み合わせる手法は広く一般化することが可能であり、診断材料、薬物放出材料、再生医療用細胞培養基材など、さまざまな医療材料に「これまでにない自律的に考えて応答するという新たな機能」を付与できると期待されるとしている。
2014年05月08日スウェーデンのボルボ・カーは、主力工場であるイェーテボリのトースランダ工場に、2万4,000平方メートルの新しい生産施設をオープンしたと発表した。これにより、トースランダ工場の年産能力は約20万台から約30万台へと引き上げられた。この新しい車体工場は今年の後半に生産を開始し、欧州で来年第1四半期に発売予定の新型SUV「XC90」を生産する予定だ。「XC90」はボルボの新しいスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)を採用する最初のモデルとなる。この工場の新設は、ボルボが推し進める110億米ドル規模の投資をともなう大きな変革の一部と位置づけられている。投資額のおよそ半分は新しい車台構造と「Drive-E」(ドライブ・イー)エンジンシリーズの開発に費やされる。この工場では約300台のロボットを導入するが、オートメーションの比率はむしろ減らし、ロボットと有能な従業員が並行して働く形態を増やしていくという。新工場はボルボのトースランダ工場50周年記念の日にオープンした。工場のあるイェーテボリ市は、ボルボが87年間にわたって本社を置いてきた場所であり、この場所で大規模な工場の増設を行ったことは、ボルボ車が今後もスウェーデン国内での生産にこだわることを意味している。ボルボは年間販売台数80万台という長期目標を設定しており、新工場はその達成に向けての大きな1歩となる。
2014年05月01日東北大学は4月14日、米ソノマ州立大学との共同研究により、アミノ酸の1種「システイン」に過剰に硫黄が結合した「活性硫黄物質」が体内で生成され、さらにその物質が極めて強力な活性酸素の消去能力を発揮することで、生体内で主要な抗酸化物質として機能していることを発見したと発表した。成果は、東北大大学院 医学系研究科 環境保健医学分野の赤池孝章 教授、同・澤智裕 准教授(JSTさきがけ研究者兼任)、同・医学系研究科 医化学分野の山本雅之 教授、東北大 加齢医学研究所の本橋ほづみ 教授、ソノマ州立大のFukuto教授らの国際共同研究チームによるもの。研究の一部はJST戦略的創造研究推進事業さきがけの一環として行われ、その詳細な内容は日本時間4月15日付けで米科学雑誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。ヒトの細胞や動物実験などから、システイン(画像1)の代謝に関わる酵素「シスタチオニン β-シンターゼ(cystathionine β-synthase:CBS)」と「シスタチオニン γ-リアーゼ(cystathionine β-lyase:CSE)」が酸化ストレスを低減する作用があることが判明している。しかしながらどのような仕組みによって酸化ストレスを軽減し改善するかについては不明だった。そうした中、今回の研究で明らかになったのが、CBSやCSEがシステインに硫黄が過剰に結合した活性硫黄物質「システイン・パースルフィド」(画像2)を作り出すことだ。そしてマウスを使った解析から、活性硫黄物質が脳や心臓、肝臓など、あらゆる臓器に存在し、また正常なヒト血液中にも豊富に存在することが確認されたのである。次に、これら活性硫黄物質が活性酸素に対してどのように作用をするのかが解析された。その結果として、活性酸素を消去することで、生体内で極めて高い抗酸化活性を発揮することが発見されたのである。さらに、細胞にCBSやCSEの遺伝子を導入してたくさん作らせると、活性硫黄物質によって細胞が活性酸素の毒性によって障害を受けず強い酸化ストレス抵抗性を獲得することも判明。システイン・パースルフィドはシステインと比べて、その構造に僅かな違いしかないにも関わらず、劇的に抗酸化活性が高まっていることが明らかとなったのである。なお活性酸素は、ヒトを含めた好気性生物が酸素を使って生命活動を営む上でどうしても発生してしまう毒性物質だ。毒としてだけでなく、生命活動上で必要だという報告もあるが、どちらにしろ活性酸素は過剰に作られたり、活性酸素を取り除くための抗酸化システムがうまく働かなくなったりすると、体内で活性酸素が過剰に蓄積した結果、酸化ストレス状態がもたらされるのは事実だ。その結果、老化が促進されるなどとよく健康食品などのCMで説明されていたりするが、実際にその通りで、酸化ストレスが長く続いて慢性化すると、がん、動脈硬化症、メタボリックシンドローム、神経変性疾患などのさまざまな病気の高いリスク因子になってしまうのである。今後、ヒトの体内で活性硫黄物質がどのように代謝・維持されているのか、またそれが病気の進展をどのように制御するのかを解明することで、酸化ストレスに関連する多くの病気の新しい予防法・診断法・治療法の確立へ大きく貢献するものと期待されるとしている。
2014年04月16日東京大学は、マルチフェロイック物質におけるスピンネマティック相互作用を実験的に観測したと発表した。同成果は、東大 物性研究所附属中性子科学研究施設の左右田稔助教、益田隆嗣准教授、静岡大学 理学部の松本正茂、Paul Scherrer Institute/スイス連邦工科大学ローザンヌ校のMartin Månsson研究員、大強度陽子加速器施設 物質・生命科学実験施設(J-PARC/MLF)の河村聖子研究員、中島健次研究員、新潟大学 工学部 機能材料工学科 材料物性工学の椎名亮輔准教授らによるもの。詳細は、「Physical Review Letters」に掲載された。スピンと電気分極が同時に秩序化するマルチフェロイック物質は、電場によってスピンが直接制御可能な新しいデバイス材料として注目を集めている。これまで多くの物質では、複雑な磁気構造におけるスピン相関と電気分極との関係に注目が集まっていたが、分極間相互作用と磁気相互作用の関係は明らかにされていなかった。その中で、「Ba2CoGe2O7(Ba:バリウム、Co:コバルト、Ge:ゲルマニウム、O:酸素)」は、電気分極がスピン演算子の対称2次テンソル(いわゆるスピンネマティック演算子)というシンプルな形で表される珍しい物質として、また、分極間相互作用と磁気相互作用の関係を解明できる物質として着目されていた。今回、研究グループでは、中性子磁気散乱と磁化測定を行うことにより、スピンネマティック相互作用の存在を観測することに成功した。さらに、中性子磁気スペクトルの解析により、電気分極の誘電エネルギーを決定するという試みが行われた。誘電エネルギーの大きさも示すスピンネマティック相互作用定数は、電場によるスピンの制御のしやすさを表しているため、マルチフェロイックデバイスの性能示数となっているとした。今後、Ba2CoGe2O7を用いて電場によるスピン制御の実験や、小さな磁気異方性を有するマルチフェロイック物質の探索などを行っていくことが重要になるとコメントしている。
2014年03月28日(画像はホームページより)「トマトの乳酸菌」発売!日清食品グループの日清ヨーク株式会社は3月4日より全国(沖縄県を除く)で「トマトの乳酸菌」飲料を発売します。トマトを含む31種類と野菜と2種類のフルーツ(野菜汁30%、 果汁20%)が入っており、普段の野菜不足を補いながら、腸内環境を整える、優れものです。「トマトLP14乳酸菌」の特徴「トマトの乳酸菌」には、「トマトLP14乳酸菌」という、トマトから抽出した、新しい乳酸菌が使われています。これは、特許も取得しています。「トマトLP14乳酸菌」は通常の乳酸菌に比べ、耐性が強く、生存率が高いことが確認されています。耐性が強いため、生きたまま腸にとどきます。また、善玉菌を増殖させ、悪玉菌を抑制することも確認されており、通常の乳酸菌に比べ、より腸の働きを助けることが期待できます。さらに、発酵臭も押さえられており、飲みやすくなっているようです。一本200mlで販売価格は100円。日清ヨーク株式会社日清ヨーク株式会社では、「トマトの乳酸菌」以外にも、「十勝のむヨーグルト」シリーズのはっ酵乳飲料、「ピルクル」シリーズの乳酸菌飲料などを発売しています。【参考サイト】▼日清ヨーク株式会社▼日清食品グループからのお知らせ
2014年02月20日(画像はニュースリリースより)健康を保ってくれる「乳酸菌」の入った、2種類の乳酸菌飲料森永乳業株式会社は、「森永マミーみかん」と「森永うめ風味マミー」を期間限定で発売する。両方とも期間は3月末ごろまでの限定商品だ。「森永マミーみかん」の発売は2014年1月21日からで、「森永うめ風味マミー」の発売は2014年1月28日からとなっている。森永マミーみかんのパッケージは、みかんをイメージさせるようなオレンジを基調として、愛らしい動物とみかんのイラストが、消費者に良い印象を与える楽しいデザインだ。また「森永うめ風味マミー」は消費者が、新鮮さと子供の時に飲んでいただろう、味わいに対する懐かしさとを感じられるように、宅配の時の「受け箱」と「ビン」をテーマにしたデザインに仕上げられている。乳酸菌と「うめ」のロゴ文字が消費者に、健康に良いイメージを与える、飲みたくなるようなデザインだ。2つの商品の工夫されている特徴「森永マミーみかん」の方は、ブレンドされている乳酸菌が、健康な体作りをサポートしてくれる。みかんは、和歌山県の新鮮な温州みかんの果汁を用いている。甘酸っぱく、懐かしさを感じさせる味わいだ。そして「森永うめ風味マミー」は、同じように乳酸菌がミックスされており、健康をサポートしてくれる。甘酸っぱい、うめの良い香りと味と甘さを楽しく味わうことができる。【参考リンク】▼森永乳業株式会社(ニュースリリース)
2014年01月24日(画像はニュースリリースより)良い「乳酸菌」を大幅に増加して、パワーアップしたヤクルト株式会社ヤクルトは「Newヤクルト」と、「Newヤクルトカロリーハーフ」を11月4日に全国で発売する。販売方法は、コンビニエンスストアやスーパーまた、自動販売機などだ。2つの商品は、ヤクルト1本に含まれている「乳酸菌 シロタ株」を大幅に増加して、現行のヤクルトの価値を高めた、特定保健用の食品だ。「Newヤクルト」のパッケージは、赤を基調とした「単品」、また「5本パック」と「10本パック」になっている。一方「Newヤクルトカロリーハーフ」の商品は、さわやかなブルー系を基調としていて、同じ「5パック」だが、「カロリーハーフ」のロゴ文字が、ダイエット中の方の興味を引くデザインとなっている。2つのヤクルトの特徴「Newヤクルト」も「Newヤクルトカロリーハーフ」も、ヤクルト1本に含まれていた「乳酸菌 シロタ株」を150億個から200億個に大幅に増加した。「良い菌」の増加によって今まで以上に、腸の調子を整えてくれて健康に役に立つ。また「Newヤクルトカロリーハーフ」は、「Newヤクルト」よりもカロリーが50%カットされて、甘さを抑えたヤクルトだから、ダイエットをしている方も安心して味わうことができる。ダイエット中の方、また健康を気にする方は、この商品で健康な体を保つことができるだろう。【参考リンク】▼株式会社ヤクルト元の記事を読む
2013年09月24日(画像はシュウ ウエムラHPより引用)深刻な大気汚染問題2013年7月2日、シュウ ウエムラは、大気汚染物質が、肌へ悪影響を及ぼしており、対策として洗顔が重要であると発表しました。近年騒がれている「大気汚染」。世界保健機関によれば、年間130万人が大気汚染により悪影響をうけ、死亡しているとのこと。大気汚染の原因は様々ですが、自動車の排気ガス、工場からの排煙、石油製品からの揮発など、日本でもよくみられる原因が多いようです。汚染物質としては、オゾンや、一酸化炭素、窒素酸化物などがあり、空気中に常に存在しているとされています。私達が常に接している空気なだけに、その影響は気になる方が多いようで、シュウ ウエムラが行った調査では、大気汚染の健康への影響を気にしている方は、65%ということでした。「美容」への影響は、案外気にしていない?!大気汚染の健康への被害を気にする方が多い一方で、「美容」に対しての影響は気にしている方は、案外少ないようで、調査の結果でも、肌への影響を気にしている方は27%にとどまりました。女性であれば、紫外線対策や保湿対策など、お肌へのケアは心がけているものですが、大気汚染については、まだ意識が低いというのが現状のようです。また、「美容のための対策として、普段から重視していることは何ですか?」という質問でも「紫外線対策」(74%)、「エアコン対策」(19%)、「湿度対策」(15%)などさまざまな肌対策がなされている一方で、「大気汚染対策」と答えた人はわずか4%でした。大気汚染の“健康への影響”を気にする女性は多いものの、“美容への影響”までは気がまわっていない人が大半のようです。(株式会社シュウ ウエムラ化粧品 プレスリリースより引用)洗顔で汚染物質を洗い流す!2000年のロレアル調査によると、大気汚染が多い都市は、肌を守ってくれる物質が極端に少ない傾向にあるということが明らかになっているとのこと。また、大気汚染にさられる回数が多いと、肌の機能は低下する傾向があることもわかっています。こんな調査結果を聞いてしまっては、美容に敏感な女性としては、行動を起こさないわけにはいきませんよね。シュウウエムラによれば、肌を守る為には、触れてしまった大気汚染物質を、洗顔で洗い落とすことが重要だと提言しています。また、シュウ ウエムラは、大気汚染物質に着目し、汚染物質を除去しやすくなる成分を加えたクレンジングオイル『クレンジングオイル プレミアム A/O アドバンスト』を7月1日より発売する予定です。気になった時が始め時。今日から、念入りな洗顔を心がけてみてはいかがでしょうか。【参考】▼株式会社シュウ ウエムラ化粧品 プレスリリース▼シュウ ウエムラHP初対面で男性が見てるのはどこ?「肌でしょ!」 美肌&若返り最強成分プラセンタでモテ子になろう!(6月30日)はかなく消える夏の恋に見る!長く続く「ハリと潤いのある肌のつくりかた」とは?(6月30日)恋のから騒ぎに「白黒はっきりつける」男性必殺アイテムとは?(6月29日)元の記事を読む
2013年07月05日乳酸菌とイソフラボンで女性にうれしい成分ギュッと!株式会社ヤクルト本社が「乳酸菌シロタ株」と「イソフラボン」を1本で手軽に摂取できるという、新しいタイプの機能性飲料「乳酸菌ソイα(アルファ)」を5月20日より、発売開始すると発表した。まず東日本地区の一部と沖縄の地域限定で発売し、順次拡大していくという。この「乳酸菌ソイα」の特徴は、なんといっても生きて腸に届き、腸美人を目指せる「乳酸菌シロタ株」で「豆乳」を発酵させた点。100mlと飲み切りやすいコンパクトな1本に、乳酸菌シロタ株は300億個以上、豆乳由来のイソフラボンは10mgも含まれているという。(ニュースリリースより商品参考画像)脂肪ゼロ、カロリー控えめ!イソフラボンの吸収率もアップ豆乳由来のイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ていることから、美容には積極的に摂取したい成分とされ、骨代謝の改善や、更年期障害の改善にも効果的とされている。健康効果はもちろん、肌の保湿や美白、アンチエイジングにも力を発揮してくれる。しかし、豆乳の独特の香りが苦手という人も少なくないはず。その点、この「乳酸菌ソイα」は、発酵によってあのにおいを抑え、爽やかで飲みやすいヨーグルト風味に仕上げているから、これなら飲めるという人も多いだろう。さらに乳酸菌シロタ株で豆乳を発酵させることで、イソフラボンの吸収率も通常よりアップするのだとか。手軽に摂取できて、ばらばらに摂るよりも効率がよいとなれば、まさに理想的な飲料だ。原材料には、新しい製造技術によって、脂肪分を低減した特別の低脂肪豆乳を使用して、脂肪ゼロを実現。カロリーや脂肪分が気になる人にも、安心して飲めるものとなっている。毎日飲んでほしいものだからこそ、容器も環境に配慮して開発したノンアルミ紙容器を採用。従来のアルミ使用紙パックタイプに比べ、CO2の排出量を削減できるものとなったそうだ。毎日の健康美づくりに、「乳酸菌ソイα」をプラスしてみては。元の記事を読む
2013年05月13日スッキリ腸美人&免疫アップでアレルギーも抑制!石川県金沢市の酒蔵である福光屋が、その米醗酵技術を活かし、開発したヨーグルト風味乳酸菌飲料「ANP71」が22日より新発売され、注目の商品となっている。発酵食品への近年の再注目度は高い。“発酵美人”なる言葉も生まれるほどで、発酵食品は腸をキレイにする善玉菌を増やしてくれたり、体内の不要な物を流し、免疫力細胞を活性化、健康美の源となるビタミンも生み出してくれるとされている。(オンラインショップより参考画像)手軽に幅広くとり入れられ、栄養豊富!この「ANP71」はそんな発酵食品の良いところを凝縮したような飲料。石川県の伝統発酵食品から抽出した、植物性乳酸菌「ANP7-1株」(ラクトバシラス・プランタラムANP7-1株)と麹で米を発酵させて作られている。原料米も国産の契約栽培米とこだわりの品だそうだ。このANP7-1株には、免疫力を高める作用のほか、高血圧抑制、アレルギー抑制といった効果も期待できるのだとか。もちろん整腸作用にも効果を発揮するという。必須アミノ酸やブドウ糖などの栄養素も豊富に含んでおり、毎日摂取したいドリンクといえる。牛乳や大豆などのアレルゲンを含む食品を使用しておらず、食品添加物も無添加、アルコールもゼロなので、幅広く安心して飲むことができるだろう。商品は同社直営店のSAKE SHOP 福光屋(金沢店・玉川店・東京ミッドタウン店・松屋銀座店)で購入できるほか、オンラインショップでも販売されている。元の記事を読む
2013年02月24日「生産量日本一」と聞くと新潟県のお米や青森県のリンゴなどが有名。そういったメジャーなもの以外では、どんな変わった生産量日本一があるのでしょうか?いろいろな都道府県の方に、地元の生産量日本一はなにか聞いてみました。●ジーンズの生産量日本一(岡山県)岡山県はジーンズの生産量が日本一です。国内シェア30%を誇る時期もあったそうです。ちなみに、岡山県倉敷市は国産ジーンズの発祥地であったりもします。(28歳/女性/岡山県在住)倉敷市の児島という地域が発祥地だそうですね。●学生服の生産量日本一(岡山県)岡山県は学生服の生産量が日本一です。日本全体の生産量の7割が岡山県で作られていますよ。(31歳/男性/香川県在住)これも倉敷市の児島地域だそうです。ジーンズに学生服と、すごい地域ですね!●自動販売機の生産量日本一(三重県)地元・三重県は自動販売機の生産量が日本一の県です。主に四日市市で製造されていて、年間10万台以上が出荷されます。みなさんの町にある自販機も、もしかしたら三重県生まれかもしれませんよ。(33歳/男性/大阪府在住)関東圏に集中しているのかと思っていました!●寒天の生産量日本一(長野県)大学時代に住んでいた長野県は寒天の生産量日本一の県です。国内シェアは70%以上でダントツです。中でも茅野市が一番の生産量を誇ります。輸入品も多いそうですが、負けずにがんばってもらいたいです。(31歳/男性/東京都在住)寒天に使われるてんぐさは静岡県で主に取れるそうです。●メガネのフレーム生産量日本一(福井県)実家のある福井県には鯖江市というところがありまして、そこがメガネのフレームの生産量が日本一です。農家が冬場の収入源にと始めた産業なのですが、現在では国内シェア90%です。(28歳/女性/京都府在住)世界シェアでも約20%を誇るそうです。う~ん、すごい!●つまようじの国内生産量日本一(大阪府)大阪府は実はつまようじの生産量が日本一です。大阪府の南東にある河内長野市というところが一大生産地で、河内長野市だけで国内シェアの95%を誇ります。大阪府には色んな生産量日本一がありますが、シェアだけで考えると抜けているんじゃないでしょうか?(38歳/男性/大阪府在住)95%ってすごいですよね。筆者も大阪に住んでいたことがありましたが、知りませんでしたね。●回転ずし用のコンベア生産量日本一(石川県)回転ずし店で使われるベルトコンベアはほぼ100%が石川県で製造されているものです。お茶を淹れる機能がついたコンベアなども全部石川県の製作所によって開発されたものです。(39歳/男性/東京都在住)これは知りませんでした!すしネタの鮮度を管理するシステムなども石川県の製作所で開発されたものだそうです。●伊勢えびの漁獲高日本一(千葉県)生産量とはちょっと違いますが、千葉県は伊勢えびの漁獲高が日本一です。友人などに話すと「三重県じゃないの!?」と驚かれます。「伊勢えびアイス」なんて名物もあるくらいですよ。(31歳/男性/千葉県在住)「伊勢えび」って言うくらいだからてっきり三重県が1位なんだと思っていました。三重県は第2位なんだそうです。意外な「生産量日本一」を持っている日本の各都道府県たちを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?回転ずし用のコンベアや伊勢えびは個人的に意外と言いますか、勉強になりました。さて、みなさんの地元の生産量日本一はなんですか?(貫井康徳@dcp)
2013年01月06日蓄積される老化物質を毎日の食事で除去!老けない体を作りたい、健康的で美しいボディを保ちたい、と願うのはいつの時代も同じこと。こうしたアンチエイジングに効果的な「除去力向上レシピ」なるものがあると話題になっている。このレシピは「除去力向上委員会」によって公開されているもので、老化の原因の1つとして考えられている、外的影響や加齢とともに蓄積されていく“老化物質”を体外へと除去する働きを高めるレシピだ。その働きを促進する「大豆サポニンB」を手軽に、効率よく摂取できるレシピを料理研究家で管理栄養士でもある、牧野直子氏が監修し、公式サイトで紹介している。大豆に豊富に含まれる、この「大豆サポニンB」ほか、美容や健康に良い食材を、最大限に生かした簡単レシピとなっており、いずれも大人の女性におすすめのメニューとなっているので、チェックしておきたい。美肌、美腸、ホルモンバランス、冷え・むくみ改善!公式サイトでは、さまざまなお悩みに応えるレシピが紹介されているが、抗酸化作用もたっぷりな「美肌レシピ」や便秘予防に効果的な「美腸レシピ」、ホルモンの働きを助けてくれる「ホルモンバランスアップレシピ」、代謝アップで体を温める「冷え・むくみ改善レシピ」と、いずれも快適で美しいスタイルを維持できるような生活を、食事から強力にバックアップしてくれるものとなっており、ぜひ実践してみたい。栄養バランスやカロリーもしっかり配慮されており、食べごたえも抜群。彩りも鮮やかで、見ているだけで美味しそうなメニューが並んでいるので、献立に困った時にもおおいに助けとなるだろう。年末年始の食バランスの乱れを正すのにも効果的だ。サイトにはこのほかにも美容に役立つ身近なアドバイスが満載となっているので、ぜひ一度チェックしてみて。元の記事を読む
2012年12月30日シンプルな材料で作るオリジナルヘアケアのすすめ12月15日、ソーシャル・ネットワーク・ウェブサイトcare2 には、化学合成物質を含むヘアケア製品との別れを決意したコラムが掲載された。コラムニスト Shelley Stonebrook は、家にあるチープなシャンプーやコンディショナーを最後まで使い切り、ボトルをリサイクルに出し、今後それらを使わないことを決意した。彼女がナチュラルヘアケアを始めたのは1か月前。明らかに髪の健康を実感できているという。彼女はインターネットで安価なナチュラル素材で作れるヘアケアレシピを探した。見つけたレシピは、シャンプー:ベイキングソーダと水または植物系の石けんシャンプーにオイルを混ぜたものコンディショナー:リンゴ酢ソーダカラーリング:ヘナというシンプルな物。使い初めのうちは髪の変化に違和感を感じたが、続けるうちに頭皮や髪についている化学物質が除去され、生き生きと健康によみがえったことを感じているという。ヘアケア製品から始める地球環境問題今までなぜ化学物質を含むチープなヘアケア製品を使っていたのか。ナチュラル系は高い、それまでも手に負えない髪だが、新しいヘアケアで自分の髪質がさらに悪くなるかもしれない、実験はしたくない…など。しかし、彼女は自分の髪への影響だけではなく化学物質がもたらす環境への悪影響も考えた。中身だけではなく、製品に使われているボトルもすべてプラスチックである。自分で作ればプラスチックのゴミを増やすこともない。ヘアケア製品売り場で長い時間を費やすことも無駄に思える。ヘアケアを完全な自然素材に変えるだけとは言え、その小さな1歩が地球環境を改善させることにつながるのではないだろうか。care2 は make a difference をキャッチコピーに生活全般のニュースやコラムで構成されるソーシャル・ネットワーク・ウェブサイト。1998年からカリフォルニアで運営され、現在登録メンバーは約2千百万人。元の記事を読む
2012年12月23日トヨタ自動車は17日、レクサスの2シータースポーツ「LFA」の予定生産台数500台の生産を完了したと発表した。LFAは、2010年12月に第1号車を生産開始。生産拠点となった「LFA工房」では、1日に1台のペースでLFAを生産し、2012年1月からは標準仕様のLFAに加えて、よりサーキット走行に軸足を置いた仕様の「LFA ニュルブルクリンクパッケージ」の生産も開始した。LFA生産最後の500台目となる車両は、12月14日にLFA工房で生産したのち、品質検査、走行テストを経て、顧客のもとに届けられる。なお、LFAの開発・生産を通じて得られた技術、特に炭素繊維強化樹脂(CFRP)部品の生産ノウハウや、エモーショナルなクルマづくりの精神は、今後のレクサス車両に幅広く継承していくとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日飲料メーカーのカルピスは、同社保有の乳酸菌「Lactobacillus helveticus(ラクトバチルス・ヘルベティカス)」(ラクトバチルス属の乳酸菌の一種で、「カルピス酸乳」を作る主要な菌)で発酵させて作った乳酸菌飲料(殺菌)の飲用が、記憶力・集中力の改善作用をもつことを確認した。同研究は、微生物・発酵技術やペプチド活用技術を中心に、健康・機能性素材の開発を行っている同社発酵応用研究所と、中部大学応用生物学部の横越英彦(よこごしひでひこ)教授との共同研究によるもので、12月2日から12月6日にかけ、米国・ハワイ州で行われた「2012年国際機能性食品学会(ISNFF 2012)」で発表された。試験では、物忘れを自覚する45歳から70歳の男女20人(平均年齢50.9歳)に、乳酸菌飲料(殺菌)200ミリリットルを、1日1回朝食前に飲用してもらい、8週間後、高次脳機能障害等を短時間で簡便に評価できる「アーバンス神経心理テスト」を実施。「即時記憶」「空間認知」「言語」「集中力」「短期記憶」を評価した。その結果、「総合点」「言語」「集中力」「短期記憶」が飲用前に比べて有意に改善。同乳酸菌で発酵させて作った乳酸菌飲料(殺菌)の飲用により、「記憶力の改善」および「集中力の改善」に作用があることを確認した。なお、同研究結果は、同社ホームページから見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日小岩井乳業は12月4日、プラズマ乳酸菌を配合した飲むヨーグルト「カラダへの贈り物プラズマ乳酸菌」を、東北・関東・甲信越・静岡にて発売開始した。価格は120円。プラズマ乳酸菌とは、同社とキリンホールディングスが共同開発して生まれた「まもるチカラの乳酸菌」。摂取することで、様々なウイルス感染防御における免疫賦活効果を示すことが確認されている。同商品は半日以上じっくり発酵させたプラズマ乳酸菌に、同社の「小岩井生乳100%ヨーグルト」を合わせて仕上げた。酸味が少なく、飲みやすい飲むヨーグルトとなっている。低脂肪タイプなのですっきりと飲みやすく、毎日続けられる味わい。忙しい毎日を過ごす人や、受験など大事な行事を控えている人におすすめだ。容器は子どもや女性・年配の人にも持ちやすい形の、小岩井オリジナルの新容器を採用。乳酸菌の力強さ、機能感をダイレクトに感じてもらえるような“赤色”を取り入れたデザインになっている。ストロー付きで気軽にどこでも飲むことができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月04日ハザマはこのほど、放射性物質で汚染された舗装面などを、あらゆる条件下で効果的・効率的に浄化できる技術「アライグマ-ラジカル工法」を開発。実現場での施工を開始したと発表した。同技術は、ダムのコンクリート面の清掃用に同社が開発した「アライグマ-II」と呼ばれる工法を改造し、除染現場に適用可能な機械化をはかることで、施工の省力化とスピード向上を実現するというもの。同工法は、標準的な高圧水洗浄で用いている洗浄水圧15MPaよりも高い圧力帯で、化学メーカーであるカネカが開発した天然素材の界面活性剤を用い、放射性物質が付着している舗装面を高圧洗浄すると同時に、排水も回収する工法。界面活性剤により、放射性物質が付着している粒径の細かな土砂分を舗装面より浮き上がらせることができ、除去率で最大80%以上、おおむね60%以上の安定した除染効果が実証実験でも確認されたという。詳細は「ハザマのプレスリリース」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月03日カルピスは、乳酸菌発酵乳の中から記憶力向上作用を持つペプチドを確認したと発表した。この成果は、同社発酵応用研究所と中部大学応用生物学部・横越英彦教授との共同研究で得られたもので、同研究結果は23日~26日、第64回日本生物工学会大会で発表された。同社は1970年代より、「カルピス」を製造する過程で生み出される発酵乳である「カルピス酸乳」の機能性研究を続けており、特に「カルピス酸乳」に含まれる乳酸菌ラクトバチルス・ヘルベティカスで発酵させた発酵乳に着目し、これまでに寿命延長、抗腫瘍、免疫賦活、血圧降下、疲労回復、ストレス低減などの作用があることを明らかにしてきた。さらに、発酵乳の”記憶障害の予防”および”記憶力の向上”作用を確認。今回の研究では、発酵乳の中の“記憶力向上”作用に関与する成分を発見し、同成分が乳酸菌が牛乳に含まれる乳たんぱく質を分解することで得られるペプチドであることが明らかとなった。発酵乳から発見した、乳酸菌が作り出したペプチドをマウスに与えることにより、有意に短期記憶障害を予防し、「記憶障害の予防」に効果があることを確認した。また、2日後の記憶保持が有意に向上し、「記憶力の向上」も確認された。この作用はヒトにも期待され、「もの忘れ」の予防や「脳機能の維持」に役立つ可能性がある。同社では、今後も研究を継続し、関連する検証を積み上げていく、としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月29日映画「天使と悪魔」では、反物質を用いた爆弾テロが描かれている。実現不能とする意見も多いが、大変興味深い物体だ。もし反物質入りの容器を拾ったらどうするか?好奇心に駆られても持ち帰りはお勧めできない。計り知れないエネルギーとガンマ線の恐怖を手にしたことに気づいたら、正気ではいられないだろう。■物質に恋する反物質物質を分解すると元素となり、さらに元素を分解すると電子・陽子・中性子に大別される。これらは粒子と呼ばれ、どの元素にも共通の材料となる。水素と酸素はまったく異なる特徴を持つが、違いは粒子の数だけで、同じ材料から作られているのだ。おもしろいことに、粒子と真逆の性質を持つ反粒子(陽電子・反陽子・反中性子)があり、これを材料にすると、物質とは反対の性質の元素ができ上がる。水素に対して反水素、ヘリウムなら反ヘリウムといった具合だ。これらを総じて反物質と呼ぶ。反対の性質と聞くと酸とアルカリをイメージするが、性質を打ち消しあって違う物質に変わる中和とは異なり、物質に触れた反物質は、消滅し質量がなくなる。質量保存の法則、つまり燃焼しても蒸発してもなくなるわけではないと教わったのだが、反物質はこの法則を踏み越える。物質と出会った反物質は対(つい)消滅し、エネルギーに変換されるのだ。1グラムの反物質が放出するエネルギーは何と90兆ジュール!広島型原爆なら約1.4個に相当する。同時に1グラムの物質も消滅するので合わせて180兆ジュールとなり、マグニチュード6.3に匹敵する。過激すぎる曽根崎心中だ。このエネルギーを日常生活に使うとどうなるか?水道水を平均20℃、変換効率を80%と仮定すると、40℃・300リットルのお風呂が約570万回(15,592年)、100℃・300ccの即席ラーメンなら14億食まかなえる。火力発電(変換効率50%)に置き換え、1世帯あたりの平均電力消費量を300kWh/月とすると、およそ6,944年分の電気代がタダになる。ありがとう反物質。わが家の家計は大助かりだ。反物質を安全に扱うためには保存容器が必要だ。物質製の容器に、物質に触れてはいけないものを入れるのだから構造は複雑である。詳細は科学者に任せるとして、欧州原子核研究所(CERN)の資料を大幅に要約すると、反物質を冷やし、外側にコイルを備えた真空容器に入れ、電場と磁場で閉じ込めておくのが良いそうだ。ただしこの状態でも、うかつにフタを開けてはいけない。空気が混ざり込んでおだぶつだ。「混ぜるな危険」は、反物質容器にこそ表示すべきだろう。つぎは対消滅時に発生するガンマ線対策だ。空中を200mほど飛び人体深くまで透過するガンマ線は、DNAを傷つけ死に至らしめる。厚さ2mのコンクリート壁、10cm厚の鉛板で千分の1程度に抑えられるのでこれを使おう。近隣トラブルはぜひとも避けたいので、2~3重にシールドしておこう。■反物質エンジンで太陽系脱出小型・軽量・高出力の三拍子そろった反物質は、大きさ/重さに制約のある宇宙でこそ使うべきだ。反物質エンジンとなると空想の世界に思えるが、NASAの資料にも登場するぐらいだから、さほどデタラメな話ではなさそうだ。スペースシャトルの打ち上げには、自身よりも大きい外部燃料タンクが必要だったが、反水素ならわずか0.043グラムで済む。火星まで7ヶ月かけて人類を運ぶマーズワン・プロジェクトも、反物質エンジンなら30~45日に短縮可能という。このとき平均速度は秒速20.1km(45日)~30.2km(30日)となり、どちらも第三宇宙速度(16.7km/秒)を上回る。自力で太陽系を脱出することすら可能だから、火星を目指している場合ではないのだが。さて、拾った反物質を使い果たすと、困ったことに反物質は自然界にほとんど存在しない。CERNをまねて直径数十kmの加速器を用意し地道に生成するしかないが、これには天文学的な電力が必要となる。少々古い資料だが、ISAS(宇宙科学研究所)の計算では、1995年の世界の総発電量を用いても、1年間でたった0.000053グラムしか作れないという。1グラム生成するなら、世界を1万9千年間停電させることになる。1kWh=29.10円(従量電灯B・第3段階料金)で計算すると、電気代はおよそ635垓(がい)円(6,350,775京円)だ。さきのシミュレーションの発電量(2,500kWh)を等価交換しても7.3億円程度だから、赤字にもほどがある。実現化には少し時間がかかるようだ。■まとめもし宇宙人に出会っても握手は控えよう。相手が反物質だったら、あとかたもなく消滅してしまう。まずはお茶など出して、対消滅しないことを確認しよう。ただし、相手が反物質製と分かったときには、大量のガンマ線を浴びているから結果は大差ない。ならば運を天にまかせ、いきなりハグしてみるのも一興だろう。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年10月28日原子力規制委員会の2012年度の第7回会議が24日、原子力規制委員会庁舎で開かれた。同会議では、全国16の原発で事故が起きた場合を想定した放射性物質の拡散シミュレーションの試算結果が公表された。拡散シミュレーションは、道府県が、地域防災計画を策定するにあたり、防災対策を重点的に充実するべき地域の決定の参考とすべき情報を得るため(※)に、原子力発電所の事故により放出される放射性物質の量、放出継続時間などを仮定し、周辺地域における放射性物質の拡散の仕方を推定するもの。原子力規制委員会では、「シミュレーション上の限界があるので、あくまでも目安として参考にすべきデータであることに留意が必要である」としている。拡散シミュレーションマップは以下の通りとなっている。緑の線で結ばれている四角の点が、方位別のめやす線量を超える距離となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月25日フレンテの事業会社であるフレンテ・インターナショナルは、「乳酸菌LS1」がヒトの口腔(こうくう)内に存在した場合、歯周病菌を減少させる効果があることを明らかにした。この研究は、東海大学 医学部 感染症研究室 古賀泰裕教授と共同で行われたという。同社では既に、「乳酸菌LS1」(ラクトバチルス・サリバリウス TI2711、ヒト口腔内由来の善玉菌で、歯周病菌を抑制する働きがある)を含む錠菓を服用すると、歯周病菌数が減少することを発表している。今回はさらに研究を進め、同乳酸菌が口腔内に存在した場合の「P.gingivalis菌」(ポルフィロモナス・ジンジバリス菌。歯周病を引き起こす、歯周病菌と言われる菌の一つ)に対する作用について検証した。検証では、同乳酸菌および「キシリトール」、「ハイドロキシアパタイト」(歯を構成する成分でリン酸カルシウムの一種)を配合した錠菓を用いたヒト臨床試験を実施。歯肉縁下プラーク(歯垢)中に同乳酸菌が存在するとき、約8割の被験者の「P.gingivalis菌」数が有意に減少するという結果が得られたという。なお、今回の臨床試験の結果は、9月23日に開催された「第55回秋季日本歯周病学会学術大会(つくば国際会議場)」にて発表。同社では引き続き、歯周病予防の分野に「プロバイオティクス」(乳酸菌やビフィズス菌など、体内で有用な働きをする「善玉菌」のこと)を応用する研究を続けていくとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日埼玉大学、食欲抑制効果のある物質を人工的に造り出す!埼玉大学の坂井貴文教授らの研究チームが食欲を促進させるホルモン「グレリン」の効果を抑制する物質を人工的に造ることに成功したと発表。(産経ニュースより)写真と記事とは関係ありません。坂井教授らの研究は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。将来は肥満解消に効果を示す薬を低コストで製造する事が期待できるという。グレリンとは?グレリンは胃から分泌され、複数のアミノ酸で構成されるペプチドで出来たホルモンの一つ。受容体と結合することで食欲を引き起こす。グレリンが受容体との結合前に、別のペプチドと結合させ食欲シグナルを阻止出来る事に注目。坂井教授らは食欲低下のペプチドを選び出しマウスに投与したところ抑制効果が認められた。メタボリックシンドロームに効果グレリン機能を阻害するペプチドを製造したのは坂井教授らが世界初、研究を更に進めメタボリックシンドロームなどに抑制効果のある試薬や薬を作り出せる可能性があるという。元の記事を読む
2012年09月27日ラナは、カラー、グラウンドワークスとのライセンス契約により、デザインから生産まですべてにこだわった「エヴァンゲリオンレーシング ジーンズ」を発売する。同アイテムは、随所にエヴァンゲリオンレーシングの特徴あるグラフィックやカラーリングを配し、フロントや後ろポケットのプリント、革パッチデザイン、トップボタン、リベットの形、裾裏やポケット裏など細部にわたり隅々までデザインされたジーンズだ。国産デニムの本場であり、そのクオリティにより世界からも注目される岡山県児島で生産された。裁断から縫製、プリントまで1本1本に職人による熟練の技と魂が込められた、まさに職人技のデニムだ。ユーズド加工にもこだわり、手作業によるヒゲの表情や擦れた色落ちは、実際に履いていたかのような自然な仕上がりとなっている。メンズサイズ30~40インチまでの6サイズ展開で、価格は2万6250円。同社直販サイト「ラナタウン」でも予約を受付中。予約締め切りは9月30日で、10月下旬より順次発送予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日フェカリス乳酸菌PR事務局は、「暑い時は水分が減少してしまうために、便が硬くなる可能性が高くなるため、夏から秋は便秘対策が必要」とし、「水分も一緒に摂れる乳酸菌飲料で腸内環境を整えることが大事」と呼びかけている。最近の研究によると、摂取する乳酸菌は生菌・死菌にかかわらず、より多くの菌数を摂取するほど高い腸内効果が期待されることがわかったという。また、最近では腸管を整える働きに加えて、生体の免疫系に働きかける乳酸菌が注目されており、中でも「フェカリス菌」は免疫賦活能力の優れた乳酸菌といわれているとのこと。この「フェカリス菌」は、菌体が小さいので、一度に多くの菌を摂取するのに適している。そのため、より有効に消化・吸収の改善や腸内環境を整えることができ、同時に、免疫賦活能力により、全身の免疫力も向上するという。なお、フェカリス菌については伊藤園が、6月14日から神戸市産業振興センターで開催された「第16回 腸内細菌学会」において、便通改善効果に有効であるという臨床結果を発表している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月13日日常生活で触れる空気、水、食物から、いつのまにかたまってしまった有害物質を、体内から排出する「デトックス」。特別なことをしなくても、普段の食事でデトックスすることができるんです。車の排ガスやタイヤの粉じんから、カドミウムや鉛が排出されたり、汚染された魚や歯の詰め物、破損した蛍光灯には水銀が含まれていたり、殺虫剤やタバコの煙、アルミ缶、制汗剤からはアルミニウムなど、現代社会の暮らしでは、普通に生活するだけでも、少しずつ体内に有害物質がたまってしまいます。これらの有害物質は、体内に入ると体に必要な必須ミネラルの働きを妨げるだけでなく、血行を滞らせてしまうことも。そこで、たまった毒素を身体の外に出す、デトックス(解毒)が必要なんです。有害物質の排出は便から75%、尿から20%と言われていて、つまりデトックスするには食べる物が重要といえます。ポイントは以下の3つ。(1)有害物質を吸着して毒性を殺す(2)有害物質を排せつする(3)体自体の解毒機能をアップするする有害物質を吸着して毒性を殺すのは、ケルセチン、グルタチオン、亜鉛、セレニウムといった成分。ケルセチンは玉ネギ、ブロッコリー、パセリ、リンゴなどに含まれています。グルタチオンというペプチドはホウレン草やトマト、アボガド、玉ネギに。亜鉛はカキや豚レバーに。セレニウムはイワシなどの青魚やネギが多く含んでいます。また、有毒物質の排出を助けてくれるのは、なんといっても水。特にサルフェートやバナジウムを多く含む水は、体にたまった老廃物や添加物を洗い流すのにはとても有効です。絶対欠かせない食物繊維は、ペクチンやレンコンやリンゴに、イヌリンはゴボウに、セルロースは穀類や豆類に含まれています。それから、葉緑素も頼もしいデトックス成分です。含有量が多いのは、小松菜やホウレン草、青ジソです。さらに、体自身のデトックス機能を高める方法は、肝臓の機能を高めることです。タウリン、アルギン酸、硫化アリル、グルタチオン、クルクミン、セサミン、クエン酸などが、デトックス効果を助けてくれるでしょう。タウリンは貝類やイカ、タコに。アルギン酸は昆布やワカメに。硫化アリルは玉ネギやネギ、ニンニク、ニラに。グルタチオンはアボカド、キャベツ、スイカ。クルクミンはウコンに。セサミンはゴマに。クエン酸は梅干しやミカンなどが、特に多く含んでいます。食べ物以外のデトックス方法としては、医師のもとで行うキレーション療法があります。キレーション療法とは、キレート剤を点滴で導入し、体内の有害物質をキレート剤と結合させて体外に排出する方法です。気になる方は、扱いのあるクリニックで相談してみるといいでしょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年07月21日