アイドルグループ・乃木坂46が、9月19日に公開される劇場アニメ『心が叫びたがってるんだ。』の主題歌を担当することが明らかになった。主題歌のタイトルは「今、話したい誰かがいる」。同グループ13枚目のシングルとなる同曲は、乃木坂46初となるダブルセンター体制で展開されることでも話題に。センターに抜てきされた人気メンバーの西野七瀬と白石麻衣を中心に、秋元康氏が描き下ろした青春のさわやかさと切なさを感じさせる楽曲を歌い上げている。「とにかく乃木坂46らしい楽曲になったと思います」と話す西野は、「冒頭の歌詞にある『一人でいるのが、1番楽だった』というフレーズが、自分やまいやん(白石麻衣)と重ね合わせ、共通する部分だと感じました」と、歌詞に共感しながら歌っていたことを明かした。一方の白石も、「ピアノから入るイントロや、サビに向かってメロディーが元気になる所など、乃木坂46らしい楽曲」と自信を見せ、「ストーリーが読み取れるリアルな歌詞が、映画とまさにリンクしていると感じました。映画と共に大ヒットを目指します!」と意気込みを語っている。シングル「今、話したい誰かがいる」は、2015年10月28日に発売。現在公開されている『心が叫びたがってるんだ。』の本予告でも、その一部を聴くことができる。映画『心が叫びたがってるんだ。』は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏が『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』に続いて再びタッグを組み、『あの花』と同じく秩父を舞台にして、心の傷、葛藤、切なさなど、人間本来の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆が描かれる。映画では、成瀬順役を声優の水瀬いのり、坂上拓実を内山昂輝、仁藤菜月を雨宮天、田崎大樹を細谷佳正、順の母・成瀬泉を女優の吉田羊が演じている。(C)KOKOSAKE PROJECT
2015年09月01日9月19日に公開される劇場アニメ『心が叫びたがってるんだ。』の本編映像を交えた、オリジナル劇場マナーCMがWEBで公開された。本作は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏らが『とらドラ!』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2013年)に続いて再びタッグを組んで制作。公開された劇場マナーCMでは、『あの花』に登場しためんま(CV.本間芽衣子)のナレーションで、青春映画の楽しみ方を4つのポイントから紹介している。ポイントではそれぞれ『ここさけ』本編の映像が使用されており、その2「好きなひとを誘って映画を観ましょう!! ※力づくはダメですよ。」では、主人公・成瀬順が坂上拓実を力ずくで引っ張るシーンが映し出されるなど、テーマに合った場面が登場。その3「上映中はお静かに!! 静かしないと"玉子"の妖精に言葉を封印されるかもしれません。」では、女優の吉田羊が声を担当する母親・成瀬泉と順とのやりとりが初披露されている。この劇場マナーCMは、8月7日から東京・新宿バルト9、東京・TOHOシネマズ新宿をはじめ、本作の上映予定の全国映画館で順次上映される。さらに、TOHOシネマズ限定で幕あいに上映されるオリジナルショートアニメ"アニメガタリ"と『ここさけ』のコラボも決定。大学のアニメ同好会を舞台に、アニメに疎い新入生のマヤが、アニメオタクの西麻布先輩、エリカから毎回マニアックなアニメ知識の洗礼を受ける同シリーズだが、『ここさけ』で主人公の順を演じている水瀬いのりがマヤの声を担当しており、水瀬が一人二役を演じることも話題に。『ここさけ』とコラボした"アニメガタリ"は、8月22日からTOHOシネマズ新宿で上映される。また8月29日には、秩父を舞台にした本作だけに、秩父ミューズパークの野外ステージで完成披露試写会を開催することも発表。心の中の思いをハッシュタグ「#ここさけ」とともにTwitterに投稿する「みんな、心が叫びたがってるんだ。投稿キャンペーン」の応募者(応募締め切りは8月16日)の中から抽選で500組1,000名が参加でき、イベントには長井監督、脚本の岡田氏をはじめ、成瀬順役の水瀬いのり、坂上拓実役の内山昂輝、仁藤菜月役の雨宮天らの参加が予定されている。(C)KOKOSAKE PROJECT
2015年08月11日女優の吉田羊が、9月19日に公開される劇場アニメ『心が叫びたがってるんだ。』で声優に初挑戦することが明らかになった。フジテレビ系ドラマ『HERO』で"できる女性検事"を演じ、一躍注目を集めた吉田。最近では、有村架純が主演を務めた映画『ビリギャル』(2015年)や大塚製薬「ポカリスエット」のテレビCMなどの母親役での出演も増える彼女が、今回はアニメで主人公の母親を演じる。吉田が担当する成瀬泉は、子供時代にうっかり話してしまった"ある事"がきっかけで家族がバラバラになってしまい、以来しゃべることができなくなってしまった主人公・順を心の底では心配しながらも、ついつらく当たってしまう――という複雑な想いを持った役どころ。声優初挑戦となる吉田は、その意気込みと、役柄の印象について語っている。「アニメーションへのアフレコに正直憧れていたので、今回お話をいただいたときうれしかったです」と振り返る吉田は、「主人公が高校生であるにも関わらず、自分のこととして身近に共感することができました」と物語の印象を語る。そして「思春期特有の言葉にならないもどかしさですとか、言葉選びを間違って人を傷つけてしまったり、それによってまた自分が傷ついたり、そういう景色が、大人である私の中にもきっとあるからだったんだろうなと思いました。ですので、幅広い世代の方に楽しんでいただけるのではないかと思います」と、作品が主人公たちと同年代以外の観客の心にも響く内容になっていることに自信をのぞかせた。順の母親という役どころについては「主人公の順が言葉を失う大きなきっかけを作った人物ではあるなと思います」と本作の核心に言及。「その彼女が言葉を失ったこと、しゃべれないことを心配しながらも、距離が縮まないことがもどかしくって、実はこのお母さんもまた心に秘めた言葉をうまく出せずにいる一人なのかなと読みました」と泉の心情を読み解き、「順にかける言葉は大体きつい言葉が多いのですが、それは愛情の裏返しで、本当は順をとても愛していて、距離を縮めたいと思っている気持ちはぶれずにいたい」という姿勢で演じたという。また、今回初めて臨んだアフレコでは「すごく難しかったです!」と苦戦した模様。吉田は事前に絵だけのVTRを見て、「『あれ、これ壊れてるのかな?』と音量を最大にした」というエピソードを明かし、その後も「『そうか声が入っていないのか』と気づき、次には画面に役名が出てきて点滅していて、『これはなんだろう』と思って途中まで見ていたら、これが私のしゃべるタイミングなんだとわかりました。それぐらい勝手がわからない新しい世界でした」と戸惑いは続いたようだった。実写とアニメーションの演出の違いについては「リアクションと言われる演出が難しかったです。『ふり向き』とか『曖昧なあいさつ』などです」と説明。「普通に生きてたら、ふり向きで"はっ"とか言わないじゃないですか。でもそれをあえて音にすることで振り向いたということをわからせる。振り向く瞬間にその人がどういう思いでいるのかをわからせるという作業がすごく新鮮でした」とアニメならではの演技で発見もあったという。成瀬順、坂上拓実、仁藤菜月、田崎大樹たち高校生の青春群像劇を描く本作。自身の高校時代について吉田は「この4人の中には、間違いなく入ってなかったですね! 本当に地味な高校生でしたので(笑)」と意外な過去を告白。「一回だけ高校3年生のときに体育祭の応援団長をやったことがあるという、ちょっとだけ輝かしい歴史がありますが、それ以外は地味で……。成績も中の中でした。普通の平凡な女子高生でしたので、こういう風に委員を任せられたり誰かの先に立って仕事をしたりしなかったので、この4人を正直ちょっとうらやましいなと思って見ていました」とコメントしている。映画『心が叫びたがってるんだ。』は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏が『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』に続いて再びタッグを組み、『あの花』と同じく秩父を舞台にして、心の傷、葛藤、切なさなど、人間本来の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆が描かれる。映画では、成瀬順役を声優の水瀬いのり、坂上拓実を内山昂輝、仁藤菜月を雨宮天、田崎大樹を細谷佳正が演じている。(C)KOKOSAKE PROJECT
2015年08月05日9月19日に公開されるアニメーション映画『心が叫びたがってるんだ。』の特報動画第2弾が公開された。本作は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏が『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に続いて再びタッグを組み、『あの花』と同じく秩父を舞台とした青春群像劇。心の傷、葛藤、切なさなど、人間本来の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆が描かれる。今回公開された動画では、主人公の成瀬順の幼少期が明らかに。順がおしゃべりを封印されてしまう原因となったエピソードを垣間見ることができる。順は、全く接点のない3人のクラスメイト――本音を言わずやる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月とともに「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。交流会の出し物に決定したミュージカルに誰も乗り気ではない中、順の気持ちに気づいた拓実だけは、「伝えたいことがあるなら歌ってみるのもありなんじゃね?」と順の背中をそっと押す言葉をかけていく。さらに動画では、ベートーヴェンの名曲「悲愴」を、脚本の岡田氏が作詞し、クラムボンのミトが演奏と編曲、TWEEDEESの清浦夏実が歌唱を行うスペシャルソングをBGMとして使用。本編のストーリーに寄せた歌詞で、誰もが知るあの名曲が新たによみがえっている。また、8月29日には作品の舞台である埼玉県秩父市で完成披露試写会を開催することが決定。本編上映のほかに、キャスト、スタッフによる舞台あいさつも予定しているという。(C)KOKOSAKE PROJECT
2015年07月08日9月19日に公開されるアニメーション映画『心が叫びたがってるんだ。』の最新テレビCMが、WEB上で先行公開された。『心が叫びたがってるんだ。』は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏が『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に続いて再びタッグを組み、『あの花』と同じく秩父を舞台とした青春群像劇。心の傷、葛藤、切なさなど、人間本来の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆が描かれる。公開されたCMでは、おしゃべりを封印されてしまった主人公・成瀬順の唯一のコミュニケーション手段が携帯メールということをうかがわせる場面からスタート。ある日、順は「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、ミュージカルの主役に抜てきされる。戸惑う順に、本音を見せたがらない少年・坂上拓実が「もしかしてミュージカルやりたかったりする?」と声をかけるシーンに加え、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月、やさぐれてしまった元野球部のエース・田崎大樹らも加えたメインキャラクターの声がそろって公開されており、言葉に出せない思いに悩む姿が描かれる。全編に、ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」のメロディに、脚本の岡田氏による詞をのせた歌が流れる、美しくもはかなく切ない作品を象徴するかのような映像に仕上がっている。また、7月11日から全国の公開劇場で第2弾特典付き特別鑑賞券が発売されることも決定。特典は、キャラクターデザイン・総作画監督の田中氏描き下ろしによる「田中将賀描き下ろし『ここさけ』×『あの花』コラボB6ポートレート『秩父物語』」に加え、「ここさけ」B3ポスター、「あの花」B3ポスターがついたセット全2種の中から選ぶことができるという。価格は1,500円(税込)。映画では、成瀬順役を声優の水瀬いのり、坂上拓実を内山昂輝、仁藤菜月を雨宮天、田崎大樹を細谷佳正が演じている。(C)KOKOSAKE PROJECT
2015年07月03日実写ドラマ化で話題の“大人も泣ける”アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の劇場版で、観客動員数77万人、興収10億円突破、興収ランキング7週連続トップ10入りという大ヒットを記録したスタッフが贈る劇場版オリジナルアニメーション『心が叫びたがってるんだ。』。秩父を舞台に繰り広げられる青春群像劇が観る者の感動を誘う本作の最新TVCMの映像が、この度、WEBにて先行解禁された。お喋りを封印されてしまった女の子、順。彼女はとっても元気な女の子だったが、子ども時代にうっかり話してしまった“ある事”がきっかけで、家族がバラバラになってしまう。そして突然現れた、玉子の妖精に、二度と人を傷つけないようにお喋りを封印されてしまう。その事件以来トラウマを抱え、目立たないように生きてきた順だったが、ある日「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、なんとミュージカルの主役に抜擢されてしまう…。本作は、監督に長井龍雪、脚本に岡田麿里、キャラクターデザインに田中将賀と『あの花』メンバーが再びタッグを組み、秩父を舞台に心の傷、葛藤、切なさ…人間本来の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆を描く感動作。「あの花」に続く「青春群像劇」第2弾としてファンからの期待も高い本作には、いまをときめく人気声優陣がキャスティングされた。主人公の言葉を封印されてしまった少女・成瀬順を、NHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」にも出演した水瀬いのり。本心を言わないエアーな少年・坂上拓実を、「ハイキュー!!」(月島蛍役)「ピンポン THE ANIMATION」(スマイル役)など話題のアニメ作に出演する内山昂輝。恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月を、2015年第9回声優アワード新人女優賞を受賞した実力派・雨宮天。やさぐれてしまった元野球部のエース・田崎大樹を、『トワイライト』シリーズではテイラー・ロートナー演じるジェイコブ・ブラックの吹き替えを、韓国ドラマ「トライアングル」ではキム・ジェジュン演じるホ・ヨンダルの吹き替えを担当する細谷佳正が、それぞれ演じる。今回公開された最新TVCMでは、そんな彼らが演じる4人メインキャラクターの声が揃って公開。また全編にベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」のメロディに、脚本の岡田さんによる詞をのせた歌が流れ、本映像だけでも観る者の心を掴み、感情を刺激するかのような仕上がりに。このTVCMは7月9日(木)24時55分のフジテレビ「ノイタミナ」枠にて放映予定だ。さらに、本作の特典付き特別鑑賞券第2弾の内容も発表。本作が「あの花」と同じ秩父を舞台に同じ時間軸で進む物語ということで、「もしかしたらどこかで、『ここさけ』と『あの花』の登場人物たちがすれ違っているかもしれない、出会っているかもしれない」と思わせるような、キャラクターデザイン・総作画監督の田中さん描き下ろしによる「ここさけ」×「あの花」コラボB6ポートレート「秩父物語」と、「ここさけ」B3ポスター、「あの花」B3ポスターの3点セットとなっている。『心が叫びたがってるんだ。』は9月19日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月03日6月に東京と兵庫で上演する劇団鹿殺し『彼女の起源』は、演出家にして俳優の菜月チョビが、カナダ留学後に初めて出演する舞台であり、新進気鋭のシンガーソングライター・石崎ひゅーいが客演にして初舞台を踏むという話題性たっぷりの新作だ。加えて、初めて現役ロック・ミュージシャンを迎え全編を生演奏でつづるという趣向にもテンションが上がる。新たな挑戦への期待を、姉弟役を演じるふたりに訊いた。劇団鹿殺し ロックオペラ『彼女の起源』チケット情報菜月「劇団鹿殺しとひゅーい君の両方をよく知る方がいて、『パフォーマンスの根底に共通するものを感じる』と紹介してくださったのが最初の出会いでしたね」石崎「実は僕、上京したての鹿殺しさんの路上パフォーマンスを何度も目撃していて、以前から気になっていたんです。公演も拝見して、スパーンと気持ちよく起承転結が決まるストーリーや潔い終わり方がいいなぁとずっと思っていました」菜月「私はひゅーい君の歌を聴いて、自分のコンプレックスなどマイナス部分をバネにしながら、聴く人にエネルギーの湧く歌をつくっているところが鹿殺しに通じると思った。歌い方も、一人ひとりの心に語りかけてくるようで素敵だな、と」石崎「ありがとうございます。僕も演劇にはずっと興味があったんです。中学のとき母に児童劇団に入れられたり、唐十郎さんの芝居に連れて行かれたりした経験が大きくて。今回1か月は練習できると聞いて『やろう!』と決めました。短い期間では怖くてできなかったと思います」菜月「ひゅーい君の歌には「物語」があって、音楽だけじゃなく、もっと大きなことを発信していると思ったんです。だから舞台上でも浮かない、劇中でちゃんと表現してくれるはず、とお誘いしました。部屋に閉じ込められて育った姉とその弟、ふたりの間を繋ぐ大切なものとして弟の「歌」がある。そんな設定なので、台本ができたらひゅーい君に劇中歌もつくっていただく予定です」石崎「すごく面白い経験ができそうで嬉しいけれど、今は優しいチョビさんや作家の丸尾(丸一郎)さんが、稽古場で怖い人になるんじゃないかと心配で」菜月「『そんなことない』といくら否定しても信じてくれないよね、ひゅーい君(笑)。うちの劇団はガラパゴス諸島なみに珍しい、変な人ばっかりの劇団だけど、悪意はないから大丈夫。『うるるん滞在記』な感じで来てくれれば良いです」石崎「(笑)ちょっと安心しました。チョビさんは秘境の村長さんですね」菜月「そう、テンパってる村人をまとめる役(笑)。でも舞台はみんなキッチリやりますから、心置きなく飛び込んできてください!」石崎「はい、泣きながらでもついて行けるよう頑張ります!」公演は6月3日(水)から8日(月)まで東京・CBGKシブゲキ!、6月11日(木)から14日(日)まで兵庫・AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)にて。チケット発売中。取材・文:尾上そら
2015年04月07日東京・国際展示場で開催中の「AnimeJapan2015」REDステージで21日、9月19日に公開されるアニメーション映画『心が叫びたがってるんだ。』ステージが行われ、監督の長井龍雪氏、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏、アニプレックスの清水博之プロデューサー、キャストから水瀬いのりが登壇した。『心が叫びたがってるんだ。』は、2011年にTVアニメが放送され、劇場版も制作された『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のメインスタッフが再結集して制作。長井監督、脚本の岡田氏、キャラクターデザインの田中氏が『とらドラ!』『あの花』に続いて再びタッグを組み、『あの花』と同じく秩父を舞台に青春群像劇が描かれる。なお、音楽は3人組バンド・クラムボンのミトが担当する。この日のステージではメインキャストが初公開され、本音を言わないエアーな少年・坂上拓実役を内山昂輝、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月役を雨宮天、やさぐれてしまった元野球部のエース・田崎大樹役を細谷佳正、そしてヒロインの成瀬順役を水瀬いのりが担当。成瀬順は、言葉を封印されたという設定のキャラクターになるという。ステージには順を演じる水瀬がシークレットゲストとして登場し、大作での大ステージに緊張した面持ちで意気込みを語っていた。本作が誕生したきっかけについて、長井監督は「『あの花』の劇場版をつくっている辺りから新作の話があり、またこの3人で一緒にやりたいなと思っていたのでうれしかった」と述懐。また「企画を立ち上げた時に決まっていたのは、主人公たちの年齢を『あの花』と同じにするということ位だったので、最初はSFにしようとか色々なアイデアが上がっていました。企画は3人で居酒屋とかで色々なアイデアを出して、最終的にプロデューサーとも話し合い、この形なりました」と本作の誕生の秘話を明かした。また『あの花』に続き、秩父が舞台となることについて長井監督は「色々な場所の候補があったのですが、『あの花』で何度も秩父に足を運ぶ機会があり、秩父の良さを改めて実感したので、今回もこの地を舞台にすることに決めました」と説明している。さらに新作映像も公開。舞い散る桜の中を駆ける幼いころの成瀬順がランドセルを背負って駆ける姿と、成長した彼女と仲間たちの学園生活の様子が垣間見えた。順が言葉を失う原因となった「心のなかに閉じ込めた誰にも言えない気持ち」と、映像の中に時折登場する不思議な卵が重要なモチーフになるという。「音楽と仲間との出会いが彼女を変えていく」というフレーズも印象的で、ステージではそれぞれに作品と舞台への思い入れを語り、素晴らしい作品になることを予感させていた。オーディション以来、初めて水瀬にあったという3人のクリエイターは「水瀬さんに今日会って、順のイメージがまた広がった」と制作への想いをより強めていた。3月22日まで開催中の「AnimeJapan2015」アニプレックスブース(東2ホールA-1)では、会場限定特典付前売券を1,500円(税込)で販売中。会場限定特典はヒロイン成瀬順が描かれたB2ポスターとなる。第1弾特典(ストラップ)付き全国特別鑑賞券は3月28日に発売される。(C)KOKOSAKE PROJECT
2015年03月21日文化庁新進芸術家海外派遣制度により、演出家の菜月チョビが1年間カナダに留学。と同時に充電期間に入っていた劇団鹿殺しが、菜月の帰国を機に復活公演『ランドスライドワールド』を上演する。そこで客演の木村了とともに、久々となる本公演への思いを訊いた。劇団鹿殺し『ランドスライドワールド』チケット情報1年間の留学を経て、今どんな思いを抱いているのか菜月に尋ねると、「かなりまっさら」とひと言。しかしその後、「劇団のみんなが、お客さんがこの場所を守ってくれたことを実感して……。そこでまた何かをつくれる立場にあるということに喜びを感じています」と頬を緩める。鹿殺し作品に木村が参加するのは、今回が初。過去公演を観た感想を聞くと、「鹿殺しの舞台はノッキングすることなく、自然体のままで観られるんですよね。それは人間の本質みたいなものをちゃんと描いているからなのかもしれません」との答えが。それは菜月が言う「鹿殺しでは“人間のかわいらしさ”を描きたい」という考えを、すでに木村はしっかり感じ取っていると言えるだろう。本作『ランドスライドワールド』には、原案となった作品がある。それが2009年に鹿殺しが上演した『ベルゼブブ兄弟』。ある田舎の一軒家を舞台に、4人の兄妹と父親を巡る壮絶な家族劇だ。本作を手がけるに当たり菜月は、「前回は狭い世界ならではの窮屈さを見せることに挑戦したんですが、今はこの作品の見え方がまったく違っていて。狭い世界を描けば描くほど世界につながっていくというか、さらにその狭い世界に生きる一人ひとりの姿を、丁寧に描きたいと思っているんです」と現段階の構想を明かす。木村が演じるのは、4人兄弟のうちのひとり。菜月いわく「自然と肉厚感がにじみ出てしまう(笑)」木村に、「間抜けでかわいい部分が見えるといい」と期待を寄せる。一方木村は、「僕、すごいスロースターターなんですよ」と苦笑いを浮かべ、まだ作品や役へのイメージは漠然としているよう。だが数々の舞台を経験してきた木村だけに、「一番大事なのは稽古ですよね。そこでの直感的な感受性ってものをすごく重視していて」と言い、さらに初の菜月演出を前に、「すべてが楽しみです。やっぱり新しい方と一緒にお仕事をするっていうのは、自分にないものを引き出していただけることですから」と喜びを滲ませる。留学後第1作への世間の反応を菜月は、「絶対に賛否は分かれると思うんです」と断言。「そう思うと気も楽かな」と笑う。さらに「ひとつ言えるのは……」と前置きし、「留学したからって何も影響を受けていない(笑)。だから『なんか小難しくなってそうだからやめとこう』っていう心配は不要です!」と言い切り、鹿殺しの完全復活を予感させた。1月11日(日)から25日(日)まで東京・本多劇場、1月29日(木)から2月1日(日)まで大阪・ABCホールにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年11月25日