’00年に介護保険制度がスタートし、認知症などの高齢者の介護は家庭だけでなく、社会全体で取り組むことになった。ところが介護を理由とした家族間での殺人の件数は減らず、厚生労働省の統計によると年間20〜30件起きている。2週間に1件程度の頻度で、介護殺人が起きている計算だ。同調査によると、加害者の3割から4割が女性で、女性が男性を上回ることは一度もなかった。しかし、「異変が起きている」と語るのは、日本福祉大学社会福祉学部教授で『介護殺人の予防』(クレス出版)の著書がある湯原悦子先生だ。「介護殺人の加害者の男女比率は長年この割合で推移してきましたが、今年1月から7月までを調べてみると、女性が加害者である割合が増加しているんです」次の「2020年に起きた介護が理由とみられる死亡事件」を見てほしい。湯原先生が独自に調べた、今年に入ってから7月21日現在までに起きた15件の介護殺人の内容だ。加害者が女性のケースは9件と、男性を上回っている。■2020年に起きた介護が理由とみられる死亡事件(※年齢は逮捕当時。湯原先生の調査を基に本誌が作成。高齢者に対する介護を原因とした死亡事件に限った)【1月2日・神奈川県相模原市】容疑者/加害者:娘(53)1月6日、85歳の母親の遺体を自宅に放置したとして、死体遺棄の疑いで娘を逮捕した。5日に自ら通報して発覚。娘によると母は2日に亡くなったという。遺体の顔面や上半身に内出血があり、「たたいたことはある」と供述している。【1月7日・静岡県伊豆の国市】容疑者/加害者:息子(54)1月7日、警察が衰弱した母親を自宅で見つけ、病院に搬送されたが、死亡した。81歳の母親は歩行困難だったが、介護をしていた息子は1月5日朝に家出。3月12日に発見され、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。【1月28日・愛知県東海市】容疑者/加害者:夫(79)夫は「妻を刺した」と長男に電話し、長男が通報。駆け付けた警察官が72歳の妻の遺体と意識不明の重体の夫を発見した。夫妻は2人暮らし。夫は周囲に妻の介護に悩んでいると漏らしていたといい、心中を図ったとみられる。【2月3日・宮城県気仙沼市】容疑者/加害者:妻(69)妻が親戚に「夫を殺してしまった」と連絡し、事件が発覚。目が不自由な74歳の夫は日常的に介護が必要だった。妻は「介護に疲れた」と供述し、警察は殺人の容疑で妻を逮捕。近所の人たちの証言によると、2人は仲むつまじい夫婦だったという。【2月4日・宮城県仙台市】容疑者/加害者:妻(69)、息子(43)2月2日、末期がんで体が不自由な78歳の夫を放置して、妻と長男が外出。3月未明に、妻の通報で救急搬送されたが、4日午前に死亡。妻と長男は保護責任者遺棄容疑で逮捕、送検されたが、3月6日に仙台地検は妻と長男を不起訴とした。【3月2日・兵庫県明石市】容疑者/加害者:息子(41)マンションの一室で72歳の母と息子が倒れていると、親族が通報。母はすでに死亡しており、意識不明だった息子も病院搬送後に死亡が確認された。母は認知症を患い息子が介護していた。無理心中だとみられている。【3月7日・埼玉県羽生市】容疑者/加害者:妻(71)「夫を殺した」と妻が自ら通報。「介護に疲れていた」と供述し、72歳の夫を、首を絞めて殺害した容疑で逮捕された。妻の首や手首には切り傷があり、無理心中を図ったとみられている。【4月7日・東京都杉並区】容疑者/加害者:夫(82)夫は「母さんが死んだ。俺も後を追う」と長女に電話。長女が通報して、事件が発覚した。81歳の妻は要介護3だった。夫は「将来を悲観して一緒に死のうと思ったが、死ねなかった」と供述、殺人容疑で逮捕された。【4月18日・大阪府大阪市】容疑者/加害者:息子(57)特別養護老人ホームに入所した91歳の母を毎日のように見舞っていたが、新型コロナの流行で面会が禁じられ、4月17日に自宅に引き取った。翌日の夜、母を殺害し、自身も自殺。「母に『死にたい』と言われ、糸が切れた」という遺書が残されていた。【4月28日・宮城県仙台市】容疑者/加害者:娘(68)強い足の痛みを抱える94歳の母が「早く逝きたい」と言うように。娘は多量の睡眠薬を混ぜたジュースを飲ませ、座布団で顔を押さえつけて母を窒息死させた。嘱託殺人の罪に問われ、7月15日に検察は懲役3年を求刑。判決は8月19日予定。【5月5日・埼玉県さいたま市】容疑者/加害者:娘(26)60歳の母を殺害し、娘が自ら110番通報した。母と娘の2人暮らしで、「3年ほど前に脳の病気で体が不自由になった母を、自分が介護をしていた」と供述し、「介護に疲れた」と容疑を認めているという。【5月14日・茨城県利根町】容疑者/加害者:妻(73)5月14日、呼び鈴を押しても応答しないことを不審に思ったデイサービス施設の職員が長男を呼び出して確認したところ、死後数日が経過した夫婦の遺体が見つかった。介護が必要だった77歳の夫は首を絞められた痕があり、妻は首をつっていた。【6月5日・神奈川県小田原市】容疑者/加害者:妻(73)83歳の夫と妻、長男次男と4人暮らしだった。5日午前0時ごろ、妻は夫の首を絞めて殺害。妻に起こされて、事情を明かされた長男が通報し、事件が発覚。妻は「夫の介護に疲れた」と供述し、殺人容疑で逮捕された。【6月18日・沖縄県南風原町】容疑者/加害者:妻(72)6月18日夕、同居している家族が帰宅すると、意識不明の76歳の夫と妻を発見。介護が必要な状態だったという夫は搬送先の病院で死亡した。自殺を図ったとみられる妻は、意識が回復後に「介護に疲れた」と供述し、殺人容疑で逮捕された。【7月11日・鹿児島県知名町】容疑者/加害者:息子(70)90歳の母親を複数回殴打した翌日、ぐったりとしているのに気づき、息子自らが通報。息子は寝たきりの母を介護しながら2人暮らしだったが、介護を巡って親子で対立があったと伝えられている。「妻が夫を殺害し、その後、自らも命を絶とうと無理心中を図っても死にきれなかったという事例が増えています。気がかりなのが、加害者となった女性が、一様に『介護に疲れて』と動機を語っていること。これまで『介護に疲れた』という理由で肉親を殺害するケースは比較的男性に多かったのです」(湯原先生)いったいどうすれば、最悪の事態を防ぐことができるのだろうか。「まずは介護する人は、自分も支援される立場だということを認識することが大事です。介護者(ケアラー)支援の先進国であるイギリスやオーストラリアではすでに法整備されていて、介護者に対して休暇取得や現金支給、カウンセリングなどのサービスが提供されています。今年3月には埼玉県で、全国初となる『ケアラー支援条例』が施行。介護事業者や医療機関を通じて介護者が抱える課題を聞き取り、具体的な支援につなげることを法制度化しました。この動きが全国に広がっていくことが求められています」(湯原先生)湯原先生は、こんなアドバイスをしてくれた。「たとえば、要介護者の4分の1を占める認知症の場合、家族である介護者は『戸惑い・否定』『混乱・怒り・拒絶』『割り切り・あきらめ』『人間的・人格的理解』という4段階の心理的ステップを必ずたどります。介護殺人は第2段階にとどまっている人が、1人で苦しんだ末に事件を起こしているケースが少なくありません。とくに親など自分が大切な人が、訳のわからない言動をすることで戸惑い、そして混乱や怒りの感情を抱いて『今が最悪』な状況と思ってしまうのです」早く次の「割り切り・あきらめ」の段階に進むことが重要だという。「この段階になれば、さまざまなサポートを受け入れられるようになり、介護者がイライラせずに、肩の力を抜いて穏やかに暮らすことが可能になります。第2段階から第3段階に進むためには、他人の介護の体験談から学ぶことです。多くの体験を聞くことで、自分の状況を相対的に見ることができたり、心構えができたりするのです」(湯原先生)認知症患者とその家族の交流の場「認知症カフェ」を開催している目白MMクリニックの内田暁彦院長が語る。「認知症の症状を止めるのは困難です。私ができるのは、患者と家族が自分らしい生活を続けられるよう寄り添い続けることです。心身の負担が大きい介護者が語り合い、情報交換をする場は、問題を共有することで介護者の気持ちが少し楽になるという効果も。またデイサービスも、患者さんのためだけではなく、介護者にとって自分の時間を作るためにも活用するようにしてください。介護の苦しみは永遠に続くわけではありません。1人で抱え込まずに、仲間を作ることも大切。公的な介護サービスを利用したりして負担を分散することが重要です」もし、自分や周囲の人が介護によって追い詰められる事態になれば、どうすればいいのか?「病院や医師だけでなく、住んでいるところの地域包括支援センターや役所、地域の家族会など、介護の不満やSOSが言える場所をいくつか確保しておくほうがいい。また、社会としても、困難に陥っている介護者を早く見つけ出して、いかに手を差しのべるかが課題なのです」(内田院長)介護殺人を回避するためには、介護者の心の余裕と社会のサポートが欠かせないようだ。「女性自身」2020年8月11日 掲載
2020年07月30日介護の疲れから、身内の苦痛を見るのがつらくて……親族に手をかけてしまう“介護殺人”は長年の社会問題だ。だが、コロナ禍で起こり方に変化の兆しがあるというーー。’00年に介護保険制度がスタートし、認知症などの高齢者の介護は家庭だけでなく、社会全体で取り組むことになった。ところが介護を理由とした家族間での殺人の件数は減らず、厚生労働省の統計によると年間20〜30件起きている。2週間に1件程度の頻度で、介護殺人が起きている計算だ。同調査によると、加害者の3割から4割が女性で、女性が男性を上回ることは一度もなかった。しかし、「異変が起きている」と語るのは、日本福祉大学社会福祉学部教授で『介護殺人の予防』(クレス出版)の著書がある湯原悦子先生だ。「介護殺人の加害者の男女比率は長年この割合で推移してきましたが、今年1月から7月までを調べてみると、女性が加害者である割合が増加しているんです」次の「2020年に起きた介護が理由とみられる死亡事件」を見てほしい。湯原先生が独自に調べた、今年に入ってから7月21日現在までに起きた15件の介護殺人の内容だ。加害者が女性のケースは9件と、男性を上回っている。■2020年に起きた介護が理由とみられる死亡事件(※年齢は逮捕当時。湯原先生の調査を基に本誌が作成。高齢者に対する介護を原因とした死亡事件に限った)【1月2日・神奈川県相模原市】容疑者/加害者:娘(53)1月6日、85歳の母親の遺体を自宅に放置したとして、死体遺棄の疑いで娘を逮捕した。5日に自ら通報して発覚。娘によると母は2日に亡くなったという。遺体の顔面や上半身に内出血があり、「たたいたことはある」と供述している。【1月7日・静岡県伊豆の国市】容疑者/加害者:息子(54)1月7日、警察が衰弱した母親を自宅で見つけ、病院に搬送されたが、死亡した。81歳の母親は歩行困難だったが、介護をしていた息子は1月5日朝に家出。3月12日に発見され、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。【1月28日・愛知県東海市】容疑者/加害者:夫(79)夫は「妻を刺した」と長男に電話し、長男が通報。駆け付けた警察官が72歳の妻の遺体と意識不明の重体の夫を発見した。夫妻は2人暮らし。夫は周囲に妻の介護に悩んでいると漏らしていたといい、心中を図ったとみられる。【2月3日・宮城県気仙沼市】容疑者/加害者:妻(69)妻が親戚に「夫を殺してしまった」と連絡し、事件が発覚。目が不自由な74歳の夫は日常的に介護が必要だった。妻は「介護に疲れた」と供述し、警察は殺人の容疑で妻を逮捕。近所の人たちの証言によると、2人は仲むつまじい夫婦だったという。【2月4日・宮城県仙台市】容疑者/加害者:妻(69)、息子(43)2月2日、末期がんで体が不自由な78歳の夫を放置して、妻と長男が外出。3月未明に、妻の通報で救急搬送されたが、4日午前に死亡。妻と長男は保護責任者遺棄容疑で逮捕、送検されたが、3月6日に仙台地検は妻と長男を不起訴とした。【3月2日・兵庫県明石市】容疑者/加害者:息子(41)マンションの一室で72歳の母と息子が倒れていると、親族が通報。母はすでに死亡しており、意識不明だった息子も病院搬送後に死亡が確認された。母は認知症を患い息子が介護していた。無理心中だとみられている。【3月7日・埼玉県羽生市】容疑者/加害者:妻(71)「夫を殺した」と妻が自ら通報。「介護に疲れていた」と供述し、72歳の夫を、首を絞めて殺害した容疑で逮捕された。妻の首や手首には切り傷があり、無理心中を図ったとみられている。【4月7日・東京都杉並区】容疑者/加害者:夫(82)夫は「母さんが死んだ。俺も後を追う」と長女に電話。長女が通報して、事件が発覚した。81歳の妻は要介護3だった。夫は「将来を悲観して一緒に死のうと思ったが、死ねなかった」と供述、殺人容疑で逮捕された。【4月18日・大阪府大阪市】容疑者/加害者:息子(57)特別養護老人ホームに入所した91歳の母を毎日のように見舞っていたが、新型コロナの流行で面会が禁じられ、4月17日に自宅に引き取った。翌日の夜、母を殺害し、自身も自殺。「母に『死にたい』と言われ、糸が切れた」という遺書が残されていた。【4月28日・宮城県仙台市】容疑者/加害者:娘(68)強い足の痛みを抱える94歳の母が「早く逝きたい」と言うように。娘は多量の睡眠薬を混ぜたジュースを飲ませ、座布団で顔を押さえつけて母を窒息死させた。嘱託殺人の罪に問われ、7月15日に検察は懲役3年を求刑。判決は8月19日予定。【5月5日・埼玉県さいたま市】容疑者/加害者:娘(26)60歳の母を殺害し、娘が自ら110番通報した。母と娘の2人暮らしで、「3年ほど前に脳の病気で体が不自由になった母を、自分が介護をしていた」と供述し、「介護に疲れた」と容疑を認めているという。【5月14日・茨城県利根町】容疑者/加害者:妻(73)5月14日、呼び鈴を押しても応答しないことを不審に思ったデイサービス施設の職員が長男を呼び出して確認したところ、死後数日が経過した夫婦の遺体が見つかった。介護が必要だった77歳の夫は首を絞められた痕があり、妻は首をつっていた。【6月5日・神奈川県小田原市】容疑者/加害者:妻(73)83歳の夫と妻、長男次男と4人暮らしだった。5日午前0時ごろ、妻は夫の首を絞めて殺害。妻に起こされて、事情を明かされた長男が通報し、事件が発覚。妻は「夫の介護に疲れた」と供述し、殺人容疑で逮捕された。【6月18日・沖縄県南風原町】容疑者/加害者:妻(72)6月18日夕、同居している家族が帰宅すると、意識不明の76歳の夫と妻を発見。介護が必要な状態だったという夫は搬送先の病院で死亡した。自殺を図ったとみられる妻は、意識が回復後に「介護に疲れた」と供述し、殺人容疑で逮捕された。【7月11日・鹿児島県知名町】容疑者/加害者:息子(70)90歳の母親を複数回殴打した翌日、ぐったりとしているのに気づき、息子自らが通報。息子は寝たきりの母を介護しながら2人暮らしだったが、介護を巡って親子で対立があったと伝えられている。「妻が夫を殺害し、その後、自らも命を絶とうと無理心中を図っても死にきれなかったという事例が増えています。気がかりなのが、加害者となった女性が、一様に『介護に疲れて』と動機を語っていること。これまで『介護に疲れた』という理由で肉親を殺害するケースは比較的男性に多かったのです。男性は認知症になった妻や親の介護を抱えても、周囲に悩みを打ち明けたり、何かに頼ったりしない傾向があります。思いどおりにいかない介護を1人で背負い、あるとき何かがポキンと折れるように事件を起こしてしまうケースが多いのです」(湯原先生・以下同)一方、女性の場合、介護のことを育児と同じように身近な話題として、友人や知人、職場などで愚痴や悩みを共有しやすいという。「女性に多い動機は、夫や親など、介護している対象の『苦しみを終わらせてあげたい』というものが多かった。しかし、ここにきて、介護疲れを理由とした女性の事件が増えているのです」いったい、何が起こっているのだろうか?「『介護に疲れて』という動機は『将来を悲観して』という動機と表裏一体。この先、よくなるとは思えない暗い将来を憂い、介護を続ける気力を失い、“ならば一緒に死んでしまおう”、という発想になってしまう女性が増えているのかもしれません」昨年は「老後資金2,000万円不足問題」など、老後の不安が拡大する話題が多かった。そして、今年は新型コロナウイルスの感染が拡大。他者との交流がしづらく、悩みを共有する機会を失ったり、将来への不安を深めたりしている人は多い。そんな時代背景が介護している女性を追い込んでいるのかもしれない。「女性自身」2020年8月11日 掲載
2020年07月30日【今週の悩めるマダム】コロナ禍のなか、同居している要介護1〜2の義父母(主人の両親)の介護に明け暮れる日々です。近くに住んでいるのに両親と仲の悪い主人の2人の妹たちは、訪問はおろか電話1本ありません。私の都合の悪いときくらい、手伝ってくれてもいいのにと思ってしまいます。唯一の救いは主人からの感謝の言葉です。(愛知県在住・50代主婦)これは切実な話ですね。奥様の立場になって、いろいろと考えてみました。結論から申し上げますと、奥様はとっても優しい方です。だから、断れないのですね。少しきつい言い方をしますが、お許しください。綺麗事を言っていても解決できません。奥様がこの問題で離婚するとか、不幸になることは絶対にあってはいけませんから、多少は心を鬼にして挑んでもらいたい。奥様も生きているんですよ。ご自身の幸せを大事にしないと生きていることが辛くなりますよね。僕が暮らすフランスでは、子どもたちが親の介護をすることはほとんどありません。親がそれを望まないからです。ましてや嫁がやることではありません。フランスの親は子どもに頼らない。そういう国もあるんだ、と思ってください。これが日本の価値観に当てはまるとは思っていませんが、でも、実際にそういう世界もあるんです。奥様は優しくて、またご主人を愛しているし、ご主人のご両親にも情が湧いているのがよくわかります。しかし、これを続けていくと、奥様ご自身の人生が死んでしまいます。それはダメだ。絶対、ダメです。僕がもし奥様の立場だったら、まず、ご主人とご主人の妹さんたちにはっきりと言います。血の繋がったあなたたちが何もやらないで血の繋がってない自分がすべて引き受けるのは不条理だ、と。ストライキというのは人間の権利です。奴隷じゃないんです。実の娘が2人も近所にいて何もやらないっておかしいです。鬼ですよ。妹さんたちとご両親が仲が悪いということは奥様にはまったく関係ない話です。もし奥様が病気になったら、誰かがこの代わりをすることになるわけです。そういうことは起こりえます。まず、ご主人と妹さんたちと話をし、なんなら妹さんたちのご主人たちも含めてみんなで話し合い、自分にも時間が欲しいと訴えてください。そういう話し合いの場を持つべきでしょう。その上での解決策ですが、デイサービスや介護施設などを利用することに持っていければいいですね。まずは時間の確保が必要です。費用は3家族で割りましょう。そして、その判断をご主人と妹さんたちにやってもらうのがいいでしょう。こうすれば、これまでのようなハードな毎日からは多少解放されるはずです。それをしなければ、奥様はずっと自分を犠牲にして生きていかないとならなくなるのです。奥様にだってご両親がいますね。自分の親の面倒もそのうち看ないとならなくなるでしょう。奥様の優しさはわかりますが、ここはご自身が死なないためにはっきりと訴えましょう。「赤ん坊は泣かないとミルクを与えてもらえない」のです。我慢せず、演技でもいいので、号泣してください。「あなたたちの親でしょ、私にだって親がいるんですから」と主張してください。【JINSEIの格言】僕が暮らすフランスでは、子どもたちが親の介護をすることはほとんどありません。親がそれを望まないからです。ましてや嫁がやることではありません。そういう国もあるんです。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】(@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2020年07月28日そあ(@soa_koiaka)さんが見た、夫婦の温かい光景に反響が上がっています。そあさんの祖父が亡くなる前のこと。病院のベッドでは、祖母が祖父の手を握って「生まれ変わっても結婚しようね。好きよ」といいました。何十年も一緒に過ごす中で、きっと何度もつらいことをともに乗り越えてきたのでしょう。さまざまな思い出もあるはずです。さらに続けて、祖母はこのようにいいました。「どんなに貧しくてもまた一緒になりたい」「貧富に関係なく、また一緒に暮らしたい」という祖母の言葉を聞いて、そあさんは涙が止まらなかったといいます。そして、「ここまで思い合える相手に出逢えるのは、運命を通り越して奇跡だと思った」とコメントしました。先日、おじいちゃんが他界しました。亡くなる少し前、病院のベッドでおばあちゃんが手を握って「生まれ変わっても結婚しようね。好きよ。」「どんなに貧しくてもまた一緒になりたい」って言ってるのを聞いて、涙止まらなかったし、ここまで想える相手に出逢えるって運命通り越して奇跡だと思った。— そあ (@soa_koiaka) July 3, 2020 投稿には、そあさんと同じく夫婦の姿に感動した人々から、たくさんの感想が寄せられました。・年をとってもこういう夫婦でありたいです。・泣けた。素敵すぎる。永遠の愛ですね。・いい話だな。最期まで愛を語れる相手に出会いたい。そあさんによると、「祖父も最期は微笑んでいるようだった」といいます。生まれ変わっても、強い愛の力でまた出会えるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月12日洗練されたホテルライクなベッドルームで過ごすのは憧れですよね...。家具の選択やアイテムをちょっと工夫すれば、大人の安らぎ空間を作ることができます。ヘッドボードがシンプルなベッドフレームサイドパネルと組み合わせることで、リーズナブルにホテルスタイルのベッドルームに。ナイトテーブルとしても使えます。シンメトリーに配置してテーブルランプを置けば、ラグジュアリーなお部屋に。シンプルデザインのテーブルランプコンパクトなサイズな上にタッチセンサーで3段階調光機能付き。落ち着いた間接照明はベッドルームにおすすめです。ベッドとコーディネートを合わせる収納やデスクは材質や色を揃えて統一感を出します。2サイズ5アイテムのユニットに40~240cmまでの天板を組み合わせて作るチェストなので、お部屋のスペースに合わせて選ぶことができます。インテリアのアクセントにチェアを置いてキズを入れるなど職人がひとつひとつ手作業でエイジング加工を施しています。ゆったりと座れるサイズ感もおすすめです。ウィリアム・モリスコレクションの中でも一際人気の高い「イチゴ泥棒」のクッションを用いた、ラタンのパーソナルチェア。ルームズ大正堂でしか手に入らない、オリジナル商品です。詳しい商品情報は、お近くの店舗で
2020年06月26日2011年に当時23歳だったタレントの加藤綾菜さんと結婚した、『ザ・ドリフターズ』のメンバーである加藤茶さん。45歳差という『超・歳の差婚』は世間を驚かせました。結婚から9年が経ち、加藤茶さんは77歳に。そんな加藤茶さんを支えていくため、綾菜さんは必死に勉強をして介護試験に合格したといいます。加藤茶「めっちゃ幸せ」加藤綾菜が明かした『介護試験のエピソード』に「尊敬」の声加藤綺菜、介護の知識を深めるため介護施設で働くことを決意同年6月16日、綾菜さんがInstagramを更新。初任者研修の合格では満足せず、介護の知識を深めるために実務者研修の合格を目指すことにした心の内を明かしました。介護の基礎知識を学ぶ初任者研修からステップアップし、より実務的な知識と技術を求められる実務者研修。綾菜さんは「介護の現場に立ちたい」という思いから、介護施設で働くことにしたといいます。撮影が終わり緩和ケアの授業をうけたノートを復習。やっぱり、初任者研修(ヘルパー2級)をとったなら1級(実務者)とって知識を深めたい!自己満のためじゃなく役に立つ自分になりたいと心から思ったよ!介護の現場にも立ちたい。。。学びたい!って事で働かせてもらえる施設を探してまして。。。 見つかりました。働かせて頂ける事になりました‼️感謝です。katoayana0412ーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 加藤綾菜(@katoayana0412)がシェアした投稿 - 2020年 6月月16日午前7時48分PDT情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)で初任者研修の合格を明かした際、「介護試験は介護職のためではなく夫のため」といっていた綾菜さん。きっと勉強しているうちに、さらに知識を深めたいという思いや、介護現場で働きたいという気持ちが強くなったのでしょう。加藤茶さんとの結婚が報じられた際は、その年の差から綾菜さんに対して心ない言葉や憶測がネットで飛び交ったこともありました。しかし、綾菜さんの加藤茶さんを想う姿に多くの人が心打たれたようです。・結婚当時は心ない言葉も多かったけど、夫のために頑張っているのが伝わってきます。・純粋にすごいと思う。尊敬するし、頑張ってほしいです。・自分は介護従事者ですが、行動力が素晴らしいと思いました。応援しています!大切な家族のためだからこそ、綾菜さんは「もっと学びたい」「頑張りたい」と思うことができるのでしょう。今後も夫婦で仲よくいてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月17日病気やケガが原因で介護が必要になった場合、真っ先に思い浮かべるのは「介護保険が使えるかどうか」ではないでしょうか。まさしくそのとおりで、「介護状態になったら介護保険」というイメージで合致しています。では、医療保険では全く介護のサポートができないのかというと、そうではありません。今回は、介護保険と医療保険のそれぞれの制度の概要と、どのような場合に、どちらの保険が適用されるのかを詳しく解説していきます。介護保険とは介護保険とは、40歳以上になると加入義務のある制度です。40歳から65歳までの第2号被保険者と、65歳以上の第1号被保険者に分けられます。要支援1または2、要支援1から5までの7段階に区別され、それぞれの支援や介護の度合いによって、被保険者の負担割合が違います。介護保険が適用された場合、認定された区分に応じた介護サービスを受けることができます。要支援・要介護のそれぞれの区分に応じて、支払限度額が設定されており、それを超えた分は全額を自己負担として支払う必要があります。介護保険の被保険者介護保険の被保険者(対象となる人)は2種類に分けられます。65歳以上:第1号被保険者40歳以上65歳未満:第2号被保険者介護保険の適用条件第1号被保険者と第2号被保険者で、介護保険の適用される条件が違います。介護状態になった理由を問わず、介護状態になった場合に適用されるのは、65歳以上の「第1号被保険者」です。一方、40歳から65歳までの第2号被保険者の場合、加齢が原因とされる16種類の特定疾病が原因で介護状態になった場合のみ、介護保険が適用されます。介護保険料の支払い介護保険料は、加入している健康保険に上乗せして納付します。40歳の誕生日を迎えると、当月分から介護保険料が上乗せされた金額を納付することになります。自営業者やアルバイトの方など、国民健康保険に加入している方は、納付書(または自動引き落とし)にて支払います。会社員や公務員など社会保険加入の方は、介護保険料の上乗せされた金額を給与天引きにて支払うので、未納がなく安心です。すでに退職後で年金受給者の方は、受給する年金から、あらかじめ介護保険料を差し引いた金額が2カ月に1度振り込まれます。これを「特別徴収」といいます。申請すると、特別徴収ではなく、それぞれ納付書で介護保険料を納める「普通徴収」に変更することもできますが、万が一の未納などの恐れを考えると、特別徴収のほうが利便性は高いといえます。医療保険とは医療保険(公的健康保険制度)とは、日本国民全員が加入する義務のある制度です。「国民皆保険」という言葉で表されることもあります。医療保険は「病気やケガに対して広く保障する」という役割があります。なお、医療保険はお勤めの形態によって2種類に分けられ、加入要件などが少々違います。医療保険の概要は違いますが、どちらの医療保険に加入していても、一般的には自己負担3割で医療を受けることができます。お子さんを対象として、お住まいの地域ごとに乳幼児助成制度があります。未就学児の医療費は全額無料になる地域もあります。または、1か月の医療費上限が1000円程度で済む制度を取り入れている自治体もあります。該当する子どもの年齢も、就学前までなのか、義務教育期間中なのか、行政によって規定はさまざまです。主に2つの健康保険制度自営業者やアルバイトの方などが加入するのは「国民健康保険」です。会社員や公務員などが加入するのは「社会保険」です。その中には協会けんぽや、企業独自の健康保険組合などがあります。いずれの場合でも、ひとりに1枚「健康保険証」が発行されます。医療機関でこの健康保険証を提示すれば、かかった治療費のうち、自己負担分の3割のみを清算すればよいという決まりになっています。もうひとつの健康保険制度として、後期高齢者医療制度という制度があります。75歳以上になった方は、どなたでもこちらの健康保険制度に移行することになります。75歳以前に加入していた健康保険制度に関わらず、一律「後期高齢者医療制度」の加入者ということになります。一般的な分類でいくと、自己負担割合は1割です。ただし、現役並み所得のある75歳以上の方は、3割負担です。介護保険と医療保険の関係ここまで、介護保険と医療保険のそれぞれの概要についてまとめました。介護と医療は密接な関係にあり、混同してしまいがちですが、相互に作用する部分もあれば、全く違う部分もあります。似通ったイメージのある2つの保険ですが、2つの関係について項目別に解説していきます。[adsense_middle]併用できる?介護保険と医療保険は、基本的には併用できません。どちらかのみを利用する決まりです。何らかの理由から介護状態になった場合、介護や支援の認定が受けられれば「介護保険」の適用となり、認定が受けられない場合は「医療保険」で可能な限り介護のサポートをすることになります。末期がんなどで、医療も介護も手助けが必要であると判断された場合は、一部例外的に2つを併用できる場合もあります。介護保険が優先介護や支援の認定を受けることができ、介護保険も医療保険もどちらでも受けられる状態となった場合、その2つが併用ができないのはおわかりいただけたと思います。この場合、優先されるのは「介護保険」です。介護や支援の認定を受けたということは、その区分に応じたサポートが必要であるということです。介護保険と医療保険のそれぞれの概要でも説明しましたが、医療はケガや病気の治癒と目的としていて、介護だけに特化しているわけではありません。つまり、介護や支援に認定を受けたのであれば、介護保険を使ったほうがよりよいサポートが受けられるということです。適用範囲の違い似ているようで違う部分も持ち合わせている2つの保険ですが、まず全く違うのは「適用範囲」です。根本的に、介護保険が適用されるのは「介護認定を受けてから」です。そもそも40歳以下の場合であるなど、介護認定を受けることができなければ、介護保険を使うことはできません。一方、医療保険は、国民健康保険または社会保険のいずれかの健康保険証を持っていれば、かかる医療機関にその保険証を提示することで、必要な医療を受けることができます。介護認定の有無は関係ありません。介護保険でできること介護保険は、介護だけのために使うことができます。病気やケガによって介護状態になった場合、行政から要支援や要介護の認定を受けます。その認定された区分の範囲内で、介護サービスを受けることができます(介護サービスについてはこの後詳しくまとめます)。ただし【介護保険の適用条件】でも書きましたが、40歳から65歳までの第2号被保険者では、16種類の特定疾病が原因で介護状態になった場合のみ、介護保険の適用を受けることができます。介護保険の第2号被保険者で、この16種類が原因ではなく介護状態になった場合や、脳疾患や交通事故などが原因で、40歳未満で介護状態になった場合は、介護保険の適用がありません。医療保険でできること医療保険は、保険証さえ提示すれば、誰でも医療機関を3割負担で利用することができます(後期高齢者制度や、市町村の乳幼児医療費助成などを除く)。介護保険と違って、何かしらの認定を受けなければ医療保険を使えない、ということもありません。なおかつ、医療保険は国民全員が加入義務のある制度なので、医療機関にかかる理由・原因を問わず、どなたでも必要な医療を全国の医療機関で平等に受けることができます。2つの違い介護保険は「介護認定を受けなければ使えない」医療保険は「保険証を提示すれば誰でも使うことができる」対象となる介護サービスの違い医療保険と介護保険が併用できないことはおわかりいただけたかと思います。では医療保険、介護保険、それぞれで受けられる介護サービスとは何があるのでしょうか。ここからは、医療保険、介護保険それぞれの概要をご紹介します。介護サービスの中でも、今回は主に、在宅のままで受ける訪問サービスについてまとめます。訪問サービスには「訪問看護」と「訪問介護」の2つがあります。これまでに解説したとおり、「看護(医療)」と「介護」は似ていますが実は全く違います。「訪問看護」とは在宅で医療行為を行うことで、「訪問介護」とは介護サービスを行うことです。[adsense_middle]医療保険における訪問サービス医療保険で訪問サービスを受けるには【医師が必要と認めた範囲内】という条件が付きます。医療保険の根本的な考え方は【必要な医療行為を受けること】ですので、それに則って行われることになります。医療保険による介護サービスの場合は、看護師や保健師などの看護に携わる専門職の方が行います。訪問看護の場合では、主に血圧や脈拍など健康状態の把握から始まり、点滴や注射など、医師の指示に基づいた処置が行われます。要支援・要介護認定を判断する役割も看護師や保健師など、看護の専門職の方が訪問看護を行うもう1つの役割は、医療保険ではなく介護保険に切り替えたほうがよいのではないか?という点を判断することです。簡単にいうと、看護職の方の訪問看護を通じて、要支援や要介護の認定をする際の判断基準となるということです。最初は医療保険上の訪問看護のみでよかった方でも、状態によっては後に支援や介護が必要となることも十分ありえます。その判断の1つとして、専門職の方による訪問看護は大切な役割を担っているということです。介護保険の訪問サービス介護保険における訪問サービスは、言語聴覚士や作業療法士、理学療法士などのリハビリを専門に行う専門職の方や、訪問介護専門のヘルパーさんなどが行います。ここで一番の注意点は、【介護では看護はできない】ということです。ヘルパーさんは医療行為はできません。訪問介護での在宅サービスの一例としては、入浴の介助や食事の手伝いなど、主に日常生活のサポートをすることがメインです。介護サービスの一環として、自宅のリフォーム費用も対象となる場合があります。介護のために必要とされるリフォームを実施した場合や、必要な介護用品のレンタルも認められる場合があります。これらのサービスを利用する前に、リフォーム業者や介護用品レンタルショップに、あらかじめ訊ねておくことをおすすめします。いずれも現金の給付はない介護保険と医療保険、どちらのサービスを受けることになっても、現金での給付はありません。介護は長期化する場合がほとんどです。そのリスクに備えて、民間の生命保険会社が販売している介護保険(介護特約)などで費用を準備しておくと安心です。民間の介護保険も、所定の介護認定を受けたら「一時金」として給付を受けられるものから、一定期間あるいは一生涯に渡って「年金形式」で介護年金を給付するものなど、いろいろな商品があります。公的な介護保険と併用することを前提に、介護費用の準備として検討してみるのもおすすめです。判断に迷うときは医療保険と介護保険、どちらをどのように利用したらよいのか、なかなかわかりづらい場合もあるかと思います。特に医療的な判断というのは、医療や介護に携わる方ではない限り判断に迷うのも当然です。適用されるのが医療保険か介護保険か、よくわからない場合には、お住まいの地域の医療や介護に関する相談窓口に尋ねてみましょう。また、かかりつけの医療機関がある場合は、医療機関内に相談窓口が併設されている場合もあります(大きい病院ではほとんどが相談窓口があります)。ご自身やご家族だけで抱え込むのではなく、早めに然るべき相談機関に相談し、先々の対策を取っていくようにすると安心できます。介護保険と医療保険・まとめ介護保険と医療保険は、一見すると似ている制度です。どちらも加入義務がありますが、介護保険は利用するのに一定の条件があり、医療保険は保険証さえあれば誰でも使うことができます。今回はこの2つの違いと、同時に併用できない場合がほとんどであるということを、少しでもご理解いただければ幸いです。似ている制度とはいえ「介護は介護」「医療は医療」それぞれ専門の役割があります。然るべき医療サービス、介護サービスを受けることができるよう、基礎知識だけは覚えておくときっと役に立つでしょう。
2020年06月16日今回のテーマは「介護保険」です。介護保険といっても、40歳以上になると加入義務のある、行政が主体の「介護保険」ではなく、生命保険会社が販売している民間の介護保険について、制度の内容から加入要件についてまとめていきます。本記事をご覧になっている方ご自身にすぐに直結する内容ではないかもしれませんが、親御様など身近な方のためにも知っておくと役に立つ内容です。民間介護保険の仕組み民間介護保険の仕組みは、公的介護保険制度とは違って、保険会社が定めた所定の介護状態になった場合に、保険金として現金が給付されます。公的介護保険制度では、現金給付ではなく介護サービスの提供がメインです。その大きな違いを把握しておくと、これから民間の介護保険について解説を進めるにあたって、整理がしやすくなります。参考・公的介護保険制度とは公的介護保険制度とは、40歳になったら必ず加入しなければならない制度です。保険料の徴収方法は、国民健康保険加入の方は、毎月の保険料に上乗せされて納付します。会社員などで社会保険加入の方は、毎月給与天引きで自動的に納付しています。要支援・要介護合わせて7段階に分けられており、それぞれの段階に応じた介護サービスの提供を行政から受けられることになっています。民間の介護保険の内容現在、国内の生命保険会社のほとんどで介護保険を販売しています(介護特約も含む)。昭和の時代ごろまでは、医療保険と死亡保険、せいぜいがん保険が販売されている程度でしたが、平成に入り、平均寿命も毎年伸びていることから「長寿化」へのリスク対策として「介護保険」が注目されるようになりました。もちろん加入している医療保険でも、補うことができる部分もあるでしょう。しかし、介護には介護の、より充実した保障内容があるほうが安心ですよね。現在販売されている商品の主な概要について、これからご紹介します。公的介護保険に連動している介護保険に加入している方が、その保険から給付を受ける場合に、ひとつの目安となるのが「公的介護保険の認定」です。たとえば、保険会社が独自で定めた介護状態にならなければ給付金がもらえないのでは、少々わかりにくさが残ります。一方、近年販売されている介護保険では、給付の対象が「公的介護保険における要介護2以上で給付金をお支払い」など、公的介護保険で一定の基準以上の認定を受ければ、給付金がもらえるというわかりやすい仕組みになっています。給付金が受けられる所定の要支援・要介護状態は、保険会社・保険商品によって基準が違いますので、ご加入の際にはあらかじめ調べておきましょう。要介護・要支援認定だけでなく、公的介護保険の介護サービスを利用したら給付金が支払われるタイプの介護保険もあります。一時金として給付される場合もある保険会社によっては、所定の要介護状態になった後、一生涯に渡って年金形式で一定の金額を支払う商品も販売されています。また、介護保険として別に加入していなくても、ベースは医療保険で、介護に関する特約を付加することで、一時金としてまとまった金額の給付金を受け取ることができる商品もあります。介護保険単体で加入するよりも、特約で付加する場合のほうが保険料が安い場合もあります。ぜひ見積もりを作成してみて、ご自身のニーズにより近いものへの加入を検討しましょう。介護保険の主な種類一般的な民間介護保険の商品の中には、大きく2種類があります。保険期間や保険料に、それぞれ正反対の特徴を持っています。介護に対する考え方や、必要としている保障内容によって使い分けをされるとよいでしょう。貯蓄型(終身)介護保障が一生涯続くタイプの介護保険は、終身型であることがほとんどです。終身型とは、一般的に貯蓄性が高いので、掛け捨ての定期型保険よりも保険料が割高です。しかし、終身型で貯蓄性の高い介護保険に加入するメリットとしては、「保障は一生涯」「保障に代えて年金としても受取可能」などがあります。特に「年金として受取可能」という点は、貯蓄型が人気であるポイントです。介護状態に該当しなくても、まとまった額の死亡保障として遺族へ遺すこともできます。さらに、ご本人の生前に、解約してまとまった資金として使うこともできます。貯蓄性の高い介護保険では、介護状態に該当しない場合の使い道もあり、より自在性に富んでいます。掛け捨て型(定期)一定期間の介護保障を目的とした定期タイプの介護保険は、いわゆる「掛け捨て」ですので保険料が安価で済みます。前述した「終身型」とは正反対の特徴を持つ掛け捨ての介護保険は、貯蓄性がほぼない、または少しだけ解約金が戻る性質を持っています。高い保障が欲しい場合でも、保険料が割安なので、使い方によっては非常に合理的です。預貯金やほかの生命保険商品で十分な備えをお持ちの方は、それらに掛け捨ての介護保障を上乗せをするイメージで加入を検討してもよいでしょう。民間介護保険の加入条件民間の介護保険に関しては、加入条件は特にほかの生命保険と変わりがありません。既往症がなく、加入時にありのままを告知し、保険会社所定の加入条件を満たしていれば、介護保険に加入できます。ただし、すでに介護状態である場合や、認知症であるなど、そもそも加入できない場合もあります。民間介護保険・加入のピーク公益財団法人・生命保険文化センターの取りまとめたデータによると、介護保険(特約も含む)の加入率は50代がピークだということです(平成30年度生命保険に関する全国実態調査・民保の特定の機能を持つ生命保険や特約の加入状況・参照)。50代というと、一般的には子育てがひと段落し、定年を前に、老後ご自身の生活について立ち止まって考える時期でもあります。実際に、親御さんの介護が始まるのも50代くらいが多いと推定されます。そのような環境の変化から、50代が介護保険(特約)の加入のピークであると推測されます。[adsense_middle]比較・検討のポイントこれまで、民間の生命保険会社による介護保険(特約)について、制度の内容や仕組みについてまとめてきました。ここからは、実際に加入しようとする際の目安となるポイントについて、いくつかご紹介します。①受取方法の違いまずポイントとなるのは「介護保険の給付金を、どのような受け取り方でもらいたいか」という点です。受け取り方法は、以下の3パターンがあります。【一時金】所定の介護状態に該当したら「一時金」としてまとまった金額の給付を希望する【年金形式】介護状態になったら、その後の長期間に渡って「年金形式」で年に一度受け取りを希望する【一時金+年金形式】最初は「一時金」として大きな金額を、その後は年金形式で、少しの額でも長期間受け取りたい一時金民間の介護保険に加入した場合、一番シンプルでわかりやすいのは「一時金で受け取る」内容の商品です。保険会社が定めた条件に該当すれば、加入時に設定した金額を「一時金」として一括でまとまって支払われます。デメリットとして考えられるのは、介護が長引いた場合に、最初に一時金で受け取った給付金が足りなくなる場合があるという点です。年金形式年金形式で介護保険を受け取る保険商品は、長引く介護生活の支えになります。ただし、年金形式での受け取りを希望する場合、一時金受取タイプよりも保険料が割高の場合がほとんどです。加入年齢と保険料のバランスを見て検討してもよいですね。一時金+年金形式とても合理的な受け取り方法は「一時金+年金形式」です。介護保険を請求した際に、まずは「一時金」としてある程度まとまった給付金を受け取ります。その後、毎年一定額(加入時に設定した年金額)を生涯に渡って受け取ります。とても理想的で、安心できる受け取り方法ですが、3パターンの中で一番保険料が割高です。例えば独身の方で、万が一老後にご自身の介護のお手伝いをしてくださる方がいらっしゃらない場合などは、このような安心できる保険で備えるとよいでしょう。②加入するタイミング先にも書きましたが、介護保険の加入年齢のピークは50代です。50代になって、ご自身やご家族の介護に触れることでリスクに直面し、介護保険に加入する方が多いようです。公的介護保険制度では、40歳以上になると公的介護保険の第2号被保険者となります。主に加齢が原因の16種類の特定疾病が原因で介護状態になったと認定されれば、公的介護保険制度から介護サービスを受けることができます。ただし、介護状態になるリスクは40歳から突然増えるというわけではなく、例えば脳卒中の後遺症などで40歳以下でも介護状態になるリスクもあります。ご自身の現在の環境などを踏まえ、いつごろから備えたほうがよいか検討してみましょう。介護保険だけでなく、生命保険の保険料は「若ければ若いほど安価で加入できる」システムです。本当に介護のリスクが迫ったときに加入しても、保険料が高くて加入を断念することがないよう、早めに検討することをオススメします。民間介護保険・まとめ公的介護保険制度が適用となるのは、40歳以降です。しかし実際は、40歳から65歳が含まれる第2号被保険者では、16種類の特定疾病に該当しなければ介護保険制度を利用することができません。若年層でも、脳疾患、心疾患の後遺症などで介護状態になるリスクはあります。生命保険の本来の意義どおり「リスクに備える」としたら、より若いうちから、安価な掛け捨て型でもよいので、介護に対する備えはスタートしておいたほうがよいのではないかと考えます。また、民間介護保険を選ぶポイントとして、保険金受取の方法があります。3パターンのうち、ご自身のニーズにより近い方法はどれなのか検討してみるとよいでしょう。
2020年06月15日言葉は交わせなくても、飼い主にとってペットはかけがえのない存在です。また、ペットにとっても、家族は愛すべき存在なのかもしれません。YouTubeに公開された、ある一家のやり取りが「ほほ笑ましい」と反響を呼んでいます。ベッドを占領するハスキー犬ある日、幼い子供を連れて寝室へやってきた男性。そこには、まるで自分の場所かのようにベッドを陣取る愛犬がいて…。男性がベッドから出るようにうながしますが、愛犬は聞く耳を持ちません。隣で子供が眠ると、親のような眼差しで見守り、時には顔をなめてあやします。最終的には、子供の肩をトントンするかのように前脚を置いて、自身も眠ってしまった愛犬。親子のような1人と1匹の姿に、心が癒されます。こんな優しいベビーシッターがいてくれたら、安心ですね![文・構成/grape編集部]
2020年05月21日「公的介護保険は本来、あまねく提供される社会保障として『平等に受けられる』というのが基本的な考えのはずです。医療は、保険証があればだれでも受診できますが、介護保険サービスは、要支援や要介護に認定されなければ利用できません。公的サービスを受けるための大事な“入り口”である介護認定に、大きな地域差が出るのは、望ましいことではないと思います」厚生労働省のデータをもとに編集部が作成した介護認定率の全国ランキング(※)を見て、こう分析するのは、介護施設のコンサルタントを請け負う「スターパートナーズ」代表の齋藤直路さんだ。介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分けられており、それぞれ利用できるサービス内容や利用上限額が変わってくる。ランキングは都道府県別に65歳以上の高齢者に占める要支援・要介護者数の割合で介護認定率を算出した。上位3県と下位3県は次のとおり。■上位3県【1位】和歌山県/介護認定率:21.8%【2位】大阪府/介護認定率:21.7%【3位】愛媛県/介護認定率:20.8%■下位3県【45位】山梨県/介護認定率:15.7%【46位】茨城県/介護認定率:15.4%【47位】埼玉県/介護認定率:15.3%その結果、介護認定率がもっとも高い和歌山県と、最も低い埼玉県では6.5%、約1.4倍もの地域差が生じる結果となった。介護保険がスタートして20年。当初、自己負担分も含めた介護にかかる総費用は3.6兆円だったが、高齢化が進んで現在は10兆円以上に。介護財政はひっ迫している。「財務省からは、要支援1〜2は訪問介護や通所介護サービスを保険給付の対象外にする案も出されています。来年の法改正では見送られる公算が大きいですが、全国的に介護の費用を少なくするため、認定の抑制は始まっています」(齋藤さん・以下同)そのきっかけの一つとみられるのが、介護認定率がいちばん低い埼玉県の和光市での取り組みだ。「和光市は高齢化率がまだ高くなかった’03年ごろから介護財源が枯渇する将来を見据え、認知症カフェ等の交流の場や健康促進サービスを整え、介護が必要な高齢者を減らす“和光モデル”を始めました。介護財政の負担を軽くするために、予防に力を入れて認定率を下げるという理想的な試みですが、一方で“認定率を下げれば、財政負担が軽くなる”と、短絡的な捉え方もされるように。中心となった職員が厚労省に出向したこともあり、全国的な“認定抑制”の流れができたと感じています」広がる“認定抑止”の流れ。齋藤さんは、今後もこうした流れは強まると予想する。「’18年度から都道府県や市区町村ごとに、介護予防への取り組みを61の項目から点数評価し、点数が高い地域に交付金が分配されるようになりました。要介護状態の“維持”や“改善”も、評価基準となっています」つまり介護認定率が低く、給付費が少ないほど交付金がもらいやすい仕組みになっているのだ。その効果なのか、制度開始前の4年間はほぼ横ばいだった数字にも変化があらわれており、要支援1で“1年後に介護度が上がった人の割合”は約36%から約24%と、10%以上も低下。要支援2の場合も約25%から約17%と8%ほど下がり、どちらも“介護度が維持される人の割合”は増えている。交付金制度の開始を境に“健康維持”ができている人が増えるという不可解な現象が起きているのだ。「’18年度には、地域支援総合事業といって、より介護予防に力を入れる事業も始まっています。軽症者の介護度が上がるケースがかなり減っているのは、もちろん地域でリハビリ等の取り組みの成果もあるでしょうが、効果が出るまでには時間もかかるため、ほかにも要因がある可能性はあります」交付金の予算は、’20年度には200億円から400億円に倍増されており、“介護度が上がりづらい”傾向は強まる可能性がある。適切な認定を受けるためにはどうしたらいいのか。「審議会の際、大きな影響力を持つのが医師の意見書です。たとえ一次判定が現実の介護の必要度にそぐわなくても、意見書によって個々の事情が反映されます。介護を受ける人の状況をよく知った、信頼できる医師を見つけて、相談してみてください。また認定された介護度が実際と見合わない場合、ケアマネジャーと相談し、ときには地域によって設けられている特例を利用することも、自衛のための重要な要素といえます」※厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)令和2年1月分」をもとに作成。介護認定率は内閣府「要介護(要支援)認定率の地域差要因に関する分析」での計算方法を参考に、要支援1〜2と要介護1〜5の総数を第1次保険者数(65歳以上の人口)で割って算出。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月21日「公的介護保険は本来、あまねく提供される社会保障として『平等に受けられる』というのが基本的な考えのはずです。医療は、保険証があればだれでも受診できますが、介護保険サービスは、要支援や要介護に認定されなければ利用できません。公的サービスを受けるための大事な“入り口”である介護認定に、大きな地域差が出るのは、望ましいことではないと思います」厚生労働省のデータをもとに編集部が作成した介護認定率の全国ランキング(※)を見て、こう分析するのは、介護施設のコンサルタントを請け負う「スターパートナーズ」代表の齋藤直路さんだ。介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分けられており、それぞれ利用できるサービス内容や利用上限額が変わってくる。ランキングは都道府県別に65歳以上の高齢者に占める要支援・要介護者数の割合で介護認定率を算出した。上位3県と下位3県は次のとおり。■上位3県【1位】和歌山県/介護認定率:21.8%【2位】大阪府/介護認定率:21.7%【3位】愛媛県/介護認定率:20.8%■下位3県【45位】山梨県/介護認定率:15.7%【46位】茨城県/介護認定率:15.4%【47位】埼玉県/介護認定率:15.3%その結果、介護認定率がもっとも高い和歌山県と、最も低い埼玉県では6.5%、約1.4倍もの地域差が生じる結果となった。介護保険がスタートして20年。当初、自己負担分も含めた介護にかかる総費用は3.6兆円だったが、高齢化が進んで現在は10兆円以上に。介護財政はひっ迫している。「財務省からは、要支援1〜2は訪問介護や通所介護サービスを保険給付の対象外にする案も出されています。来年の法改正では見送られる公算が大きいですが、全国的に介護の費用を少なくするため、認定の抑制は始まっています」そのきっかけの一つとみられるのが、介護認定率がいちばん低い埼玉県の和光市での取り組みだ。「和光市は高齢化率がまだ高くなかった’03年ごろから介護財源が枯渇する将来を見据え、認知症カフェ等の交流の場や健康促進サービスを整え、介護が必要な高齢者を減らす“和光モデル”を始めました。介護財政の負担を軽くするために、予防に力を入れて認定率を下げるという理想的な試みですが、一方で“認定率を下げれば、財政負担が軽くなる”と、短絡的な捉え方もされるように。中心となった職員が厚労省に出向したこともあり、全国的な“認定抑制”の流れができたと感じています」(齋藤さん)和光モデルの勉強会にも出席し、首都圏で介護認定員をしていたAさんも同様の見方だ。「介護認定は、まず認定希望者へのアンケート調査で一次判定を出します。こちらはコンピュータで機械的に行うので、結果は全国一律です。が、それでも差が生じるのは、一次判定をもとに各市町村レベルで組織された審議会での協議が影響するため。あからさまに“認定率を下げろ”とまでは言われませんが“介護財政が厳しいから、介護度を上げないほうがいい”という空気は、はっきりと肌で感じました。たとえば一次判定が要介護1の場合、その上下の要介護2と要支援2の両方の可能性が話し合われるべきですが、協議は要支援2に下げるかどうかが中心。介護度が下がることはよくあります」Aさんは地域の財政など健康状態とは別の要因で認定が変わり、受けられない介護サービスがでてくることも危惧する。「入浴やリハビリ、認知症予防トレーニングもできるデイサービスは、要支援2では週2回通えますが、要支援1だと1回しか通えません。適正な認定でないと利用回数が少なくなり、認知症などが進行するリスクがあります。また、夜間対応型ホームヘルプやグループホームなども要介護からしか受けられず、要支援2から要介護1への壁は高いです」福祉用具も介護度によってレンタルできるものが変わる。「介護ベッドを求める声は多いのですが、基本的に要介護1では使えません。要介護2以上でベッドを使っていても、要介護1に下げられてしまうと、返却しなければならないのです」※厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)令和2年1月分」をもとに作成。介護認定率は内閣府「要介護(要支援)認定率の地域差要因に関する分析」での計算方法を参考に、要支援1〜2と要介護1〜5の総数を第1次保険者数(65歳以上の人口)で割って算出。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月20日介護保険を受けるのに必須な介護認定。介護度が1変わるだけでも受けられるサービスには大きな違いがあるのに、認定審査の“厳しさ”は住んでいる地域で差があるようでーー。「公的介護保険は本来、あまねく提供される社会保障として『平等に受けられる』というのが基本的な考えのはずです。医療は、保険証があればだれでも受診できますが、介護保険サービスは、要支援や要介護に認定されなければ利用できません。公的サービスを受けるための大事な“入り口”である介護認定に、大きな地域差が出るのは、望ましいことではないと思います」厚生労働省のデータをもとに編集部が作成した介護認定率の全国ランキング(※)を見て、こう分析するのは、介護施設のコンサルタントを請け負う「スターパートナーズ」代表の齋藤直路さんだ。介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分けられており、それぞれ利用できるサービス内容や利用上限額が変わってくる。ランキングは都道府県別に65歳以上の高齢者に占める要支援・要介護者数の割合で介護認定率を算出した。上位3県と下位3県は次のとおり。■上位3県【1位】和歌山県/介護認定率:21.8%【2位】大阪府/介護認定率:21.7%【3位】愛媛県/介護認定率:20.8%■下位3県【45位】山梨県/介護認定率:15.7%【46位】茨城県/介護認定率:15.4%【47位】埼玉県/介護認定率:15.3%その結果、介護認定率がもっとも高い和歌山県と、最も低い埼玉県では6.5%、約1.4倍もの地域差が生じる結果となった。「理由はいくつか考えられ、内閣府の調査では、65歳以上の高齢者のうち75歳以上の後期高齢者が占める割合が高い地域ほど認定率が高く、スポーツ振興やリハビリに力を入れる地域などは認定率が低く出ると分析されています」(齋藤さん・以下同)つまり、ランキングで下位にきたからといって、一概に“介護認定が厳しい”“高齢者にやさしくない”地域とは言い切れない。しかし齋藤さんは続けてこう語る。「ただ“財政”の問題も一つにあるかもしれません。介護保険の財源の半分は私たちが納める保険料ですが、残りの半分は国や都道府県、市区町村の負担です。財政が厳しく、介護にお金が回せない自治体ほど、介護認定を出しにくくなる可能性は、否定できません」※厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)令和2年1月分」をもとに作成。介護認定率は内閣府「要介護(要支援)認定率の地域差要因に関する分析」での計算方法を参考に、要支援1〜2と要介護1〜5の総数を第1次保険者数(65歳以上の人口)で割って算出。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月20日子どもがベッドやソファから落ちて頭を打ってしまった! そんな経験は多くのママがしていると思います。頭の中は切り傷などと違って目には見えないので、このまま様子を見るべきか、すぐ病院に連れていくべきか、悩みますよね。 今回は、子どもがベッドから落ちて頭蓋骨にヒビが入るケガをしてしまったママ・Tさんから聞いた体験談を紹介したいと思います。 意識を失って、その直後に嘔吐この体験をしたTさんは、3人の子どもを持つママ。事故が起きたのは、三女が2歳のとき。小学生のお姉ちゃんたちと子ども部屋で遊んでいた三女が、三段ベッドの上から落ちてしまったのです。 リビングにいたTさんは「ドスン!」という音を聞いて、慌てて子ども部屋に飛んでいきました。すると床の上に倒れて泣いている三女がいて、お姉ちゃんたちが「ベッドから落ちた!」と顔面蒼白になっていたのです。 Tさんが三女を抱きかかえて「大丈夫?」と聞くと、「痛い痛い」と言いながら頭を触っていました。はじめは大きな声で泣いていて言葉も発していた三女でしたが、数分ほどして意識を失うようにすうっと眠ってしまい、その直後に今度は嘔吐。「頭を打って眠ったり嘔吐をしたりするのは危険な症状」という知識があったため、すぐに近くの救急病院へ向かいました。 頭蓋骨にヒビが2つ入っていた車の中から病院に連絡し、頭を打った状況を説明しました。すると病院の入り口で看護師さんが待機していて、そのままストレッチャーに乗せられて三女は処置室へ。その間もずっと意識はなく眠ったままでした。 そして頭のCT検査などをした結果、脳には異常はなかったのですが、頭蓋骨にヒビが2つ入っていると判明。「どうやって治療をするんですか?」と聞いたところ、先生からは「放っておくしかない」という答えが。子どもの頭は骨がやわらかく、しかも毎日少しずつ大きくなっているので、1カ月もすれば自然とくっついて治るというのです。 脳には異常がなく無事に退院!三女は意識を取り戻しておらず、その後の経過を見守るために入院することになりました。そしてベッドから落ちて14時間経過した翌日の朝、三女は目を覚ましたのです。 看護師さんが「○○ちゃん、誰かわかる?」と両親を指して聞くと、「ママとパパ」との答えが。そしてTさんが「大丈夫? 頭痛くない?」と声をかけたら「おなかがすいた」といつも通りの声が返ってきて、皆ホッとしたと言います。 脳には異常がないということで、その日の午後には退院。通院が必要かと思っていたら、先生からは「変わったことがなければもうこなくても大丈夫」と言われ、これにて治療はおしまいとなりました。 その後、1カ月は転んで頭を打たないように気を付けて生活をしていましたが、一度も頭を痛がることもなく元気いっぱい。先生の言うように、いつの間にかヒビも治っていました。 こうした事故は、家の中や公園など、どこででも起こりえます。今回のように、頭を打った直後に眠ってしまう、嘔吐してしまうなど、普段とは違う症状が出たらすぐに病院に連絡して適切な処置を受けたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2020年05月16日平均寿命は女性がおよそ87歳、男性がおよそ81歳。長い老後はそのまま介護の長さに直結する。“ホントのところ”いくらくらい費用がかかるのか。実例をもとに学ぼう!「老後の介護資金を考えるとき、施設のパンフレットに記載される入居一時金や月額利用料ばかりに目を奪われる人が多いです。しかし貯蓄、年金収入、自宅の売却、利用者の健康状態、家族のサポートなど、それぞれの家庭ごとに異なる事情も考慮して、計画を立てなければなりません」こう語るのは、介護施設コンサルタント業務を請け負うスターパートナーズ代表の齋藤直路さんだ。「長寿社会の現在、あなたの親やあなた自身の介護を考えるとき、90歳や100歳まで生きることを前提にした計画を立てることが必要になってきます。長生きすることはうれしいですが、結果、資金的に追い詰められるリスクも……。介護施設に入居した人が、資金が尽きて、ふたたび家庭に戻るという例も最近は聞くようになりました」人生には想定外のことが起こるもの。だからこそ、さまざまなケースを知る必要がある。そこで、介護経験のある家庭の聞き取り取材をもとに、具体例を作り、その総費用を算出した。介護費用はすべて自己負担が1割の場合の金額だ。「介護は本人ばかりでなく、家族全体の問題です。これを機に親子や夫婦で話し合ってほしいですね」【ケース1】母が「介護付き有料老人ホーム」に入居した場合埼玉県に住むAさん。数年前、父を亡くしてから、母がふさぎがちだと心配していた。「料理好きだったのに、“1人分をわざわざ作るのも面倒”と、スーパーでお弁当を買うように。外出する機会もめっきり減って、生活のハリがなくなり、一気に老け込んでしまった」そんな状況が3年ほど続いたが、幸いにして、Aさんが実家の近くに住んでいたため、母のサポートをすることができた。ところが母が82歳のときに、Aさんは夫の転勤で地方都市に引っ越すことに。認知症の症状が始まり、持病の糖尿病の薬を飲み忘れてしまう日も増えてきた母を、一人暮らしさせるのは無理だ。「ケアマネさんと相談した結果、実家近くの介護付き有料老人ホームへ入所することにしました。一時金は、貯蓄や実家の売却費用1,200万円などを充てました」施設生活では、母は気の合う仲間ができて、楽しく過ごしている。いちご狩りなど、月に1回の遠足も楽しみにしていたが、認知症と糖尿病が進行し、86歳で要介護2に引き上げられ、88歳のときに施設で亡くなったのだった。【介護でかかった費用】・入居金:730万円■82~85歳(要介護1)・介護費用:1万8,200円・施設の月額利用料(管理費・食費込み):16万4,000円・レクリエーション費:3,000円・合計(月額):18万5,200円■86~88歳(要介護2)・介護費用:2万300円・施設の月額利用料(管理費・食費込み):16万4,000円・合計(月額):18万4,300円・7年の総費用:2,282万4,400円(1年あたり326万629円)「長年連れ添った夫、または妻を亡くして、心身ともに衰えるケースは珍しくありません。そんなAさんの母は、介護付きホームに入居してからの7年間で、老後生活に約2,300万円ほどかかりましたが、実家の売却費用や貯蓄のおかげで、持ち出し金は1,100万円ほどで済んだ。貯蓄と毎月支払われる年金で、母の介護費用、生活費全般をまかなうことができました」(齋藤さん)具体例を紹介したが、齋藤さんはこう注意を促す。「あくまで概算なので、各ご家庭の事情に照らし合わせてください。さらにこのほかにも、予想外の医療費など“アクシデント”は起こるので、さらに余裕を持った資金計画が必要です」また“ついのすみか”を決める際、お金ばかりでなく“人”もしっかりと見極めなくてはならないという。「利用料が安くても、介護レベルが高い施設はあります。その逆の可能性もあります。入居候補先には事前に見学、施設長に面談をし、理念や施設内の日常の様子も見ておきましょう。さらに、スタッフの離職率なども参考にしてください。次々に人が入れ替わる施設は、介護レベルの低い人材も紛れ込むため、要注意です」絶対に後悔をしないために、ついのすみかは慎重に選びたい。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月13日ザラホーム(ZARA HOME)から、2020年春夏コレクションの新作アイテムが登場。ベッドリネンベッドリネンの新作には、オーガニックでナチュラルな素材を使用したアイテムが多数登場。春夏らしい軽やかなムードを纏いながら、どんな部屋にも似合うシンプルな無地デザインで展開される。大胆な部屋の模様替えを考えている人には、絵柄入りのベッドリネンを取り入れるのがおすすめ。コットン製の掛け布団カバーには、フラワープリント、ボタニカル柄、ペイズリー模様など、この季節ならではのモチーフが勢ぞろい。好みのデザインを取り入れて、お気に入りの空間を完成させて。ルームウェアベッドタイムやのんびり過ごしたい休日には、肌に寄添う上質なルームウェアを纏って。シルクで仕立てたシャツ&パンツは、ミニマルなデザインながらも、高級感溢れる光沢が引き立つ一着。また“とろん”とした心地の良い肌触りが、何気ない日常に贅沢なエッセンスをもたらしてくれる。一枚でさらりと纏えるネグリジェは、艶やかなサテン仕立てによる、上品な表情が印象的。またパフスリーブが目を惹く真っ白なパジャマは、襟元にフラワー刺繍を施すことで、ロマンティックな表情へと昇華させている。インテリアそのほかインテリア雑貨には、100%リサイクルガラスを使用したフラワーベースをはじめ、部屋のムードをグレードアップさせてくれるラタン製のチェア、ウォールミラーなどが展開される。詳細ザラホーム2020年春夏コレクション発売時期:発売中展開店舗:全国のZARA HOME、公式オンラインストア※2020年4月現在、全国のZARA HOMEは臨時休業中。再開次第、店頭でも取扱スタート。【問い合わせ先】ザラホーム・ジャパン カスタマーサービスTEL:03-3462-2133
2020年05月03日彼とのベッドタイムは、最初は激しく燃え上がっていたかもしれませんが、徐々にそれが落ち着いてきます。いつしか、物足りない……と感じてしまうことも。今回は女性たちに、「ベッドタイムを楽しむための秘訣」を聞いてきましたので、ご紹介します!文・塚田牧夫心配ごとを片付けてから「一時期、職場の人間関係に悩んでいました。そういうときでも、彼とイチャイチャはしていたんですね。でも、すぐに心配ごとが浮かんできちゃって……。1か月くらいしてようやく問題が解決。そのとき、やっと心置きなくすることができました」マルミ(仮名)/26歳心配ごとがあると、すぐにそれが頭に浮かんで集中できなくなります。ほかにも、あとで掃除しなくちゃいけない……なんて思うと、やっぱり意識が散漫になります。ですから、そういった用事はすべて片付けてから、臨むべきでしょう。ほどよくお腹を満たして「私はお腹がペコペコだと、いまいち気分がのりません。それにお腹が空いていると、最中にグ~ッて音が鳴って、恥ずかしいし。だから、イチャイチャは食事のあとがいいですね。ただ、あまり食べすぎると今度は眠くなってしまうので、ほどよいのがいいです」サチ(仮名)/25歳性欲と食欲、睡眠欲は密接な関係があると言われています。飢えすぎてもいけないし、満たされ過ぎても良くない。ほどよく満たされているぐらいが、バランスがとれて望ましい状態です。照明は薄暗く「イチャイチャのとき、部屋の電気がついていると、恥ずかしくなってしまいます。いろいろカラダを見られて、もっとケアしておけば良かった……って思ってしまう。そうなると、気が散っちゃって……。早く終わらないかなって思ってしまうこともあります」マドカ(仮名)/27歳部屋が明るいと、見られているという意識が強くなり、委縮してしまう女性は多いです。すると、伸び伸びできない。照明を薄暗くすることでリラックス状態になり、安心して身を委ねることができます。あれこれシミュレーションを「以前は、ベッドの上では男性に任せきりでした。でも、20代も後半になり、やっと自分からも動くようになりました。それに、する前に頭のなかでシミュレーションするようになりましたね。すると、実践のときにスムーズに対応することができます」ヤスエ(仮名)/30歳シミュレーションは、スポーツ選手がするイメージトレーニングのようなもの。いろんなパターンに対応しやすくなります。それに、女性の積極的な姿勢は、男性をヤル気にさせます。“ベッドタイムが盛り上がる秘訣”をご紹介しました。その他にも、ちょっとお酒を飲むのも、緊張を程よくほぐしてくれるため、効果が期待できます。いまいちなベッドタイムが続くと、マンネリを感じてしまうようになります。それは、カップルにとって危機的状況。そうならないよう1回1回を大切にしていきましょう。©My Ocean Production / Shutterstock©FrameAngel / Shutterstock
2020年04月11日現在、国会で検討されている介護制度“改悪”。一見、自分には関係ないように思えて、将来のあなたの負担を増やすための下準備なのかもしれない。政府がもくろむ、介護保険料2割時代にあなたの家計はどうなる?「高齢者の8割の方が65歳を超えても働きたいと願っておられます。働く意欲のあるみなさんに、70歳までの就業機会を確保します。こうした働き方の変化を中心に据えながら、年金、医療、介護全般にわたる改革を進めます」1月20日、通常国会が召集され、衆院本会議での施政方針演説で、安倍晋三首相は「全世代型社会保障」についてこう宣言した。同日にスタートした厚生労働省の社会保障審議会などで、「介護保険制度の改正」に向けた議論がされる見通しだ。国の財政に詳しい経済評論家の加谷珪一さんは、次のように話す。「2年後の’22年、団塊世代が“後期高齢者(75歳以上)”になり始めます。’18年の出生数が過去最低の『91万8,000人』になるなど、超少子高齢社会が進むなか、政府は国民の自己負担を増やそうと考えているのです。安倍首相は施政方針演説で、『介護』の分野の『改革を進める』と発言しました。じつは厚労省の社会保障審議会で、昨年から『介護保険制度の改正』の具体案が着々と練られているんですが、内容は一様に『国民、とくに高齢者の負担増』の方向で審議が進められているんです」介護保険の自己負担率は、所得に応じて、1~3割の幅がある。厚労省の統計によると、介護保険の受給者は約496万人。そのうち、451万人が1割負担。2割負担や3割負担の人は全体の10%ほど。しかし“うちは1割負担だから、関係ない”と思っている人は注意が必要だ。加谷さんが「自己負担上限の引き上げ」の真の目的を解説。「政府はまず『いちばん文句が出なさそう』な外堀から埋めていくという戦法をとっていると考えられます。介護費負担の上限額が2倍に上げられても、その該当者が一部に限られていれば、多くの国民は該当せず、実感を伴わない。しかし次に打つ手こそが本丸です。政府は近い将来、『介護サービス費の2~3割負担』の対象者拡大を行うでしょう」社会保障審議会で、すでに2~3割負担の対象者拡大については検討されているが、今国会での拡大については見送られた。安部首相は施政方針演説で、一定以上の所得がある後期高齢者の「医療費」の自己負担割合を2割に引き上げを検討すると明言した。医療費と介護費の負担割合を同時に引き上げるのは、国民からの反発が大きいと考えた、政治的な判断だとみられる。「対象者の拡大は政府の既定路線です。’25年までの5年のどこかで、拡大案が国会に提出されることでしょう」これまで1割負担だった人が2割負担に引き上げられた場合、要介護5で限度額いっぱいの月約35万円のサービスを利用すると、負担上限額いっぱいの4万4,400円を自己負担しなければならない。1割負担なら3万5,000円だったので、月に9,400円、年11万2,800円もの負担増になるのだ。今国会で検討されているのは「上限額の引き上げ」だけではない。特別養護老人ホームなどに入所する際の居住費と食費は、介護保険の対象外になっているが、一定の所得以下の人に、「補足給付」という減額が適用されている。介護や医療などの保険制度に詳しい社会保険労務士の石田周平さんはこう解説する。「現在、年金額が155万円以下の単身者は減額の対象となり、毎月5万9,000円で入所できます。しかし、政府はその範囲を『年金額120万円以下』にすることを検討しています。120万円を超える人は、食費が自己負担となり、年間『26万円』もの負担になりそうです」さまざまな形で、政府は国民の負担を増やしている。「すでに1月から施行されている改正所得税法で、サラリーマンの給与所得控除が一律10万円引き下げられ、その上限も220万円から195万円まで引き下げました。基礎控除は10万円引き上げられ相殺されるようですが、年収850万円を超えるあたりから増税になります」(加谷さん)最初は比較的高所得な層を狙って、負担を増やし、その対象を拡大していくというのが政府の常とう手段。“自分には関係ない”を放置していると、損をしてしまうのだ。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年01月31日快適な睡眠に欠かせないベッド。単体でのサイズ感にこだわっているという方も、意外と「お部屋の広さ」との相性はチェックしていないのでは?毎日のベッドメイキングをやりやすくし、過ごしやすい寝室環境をつくるためにも、見直すべきポイントをご紹介します!ベッドのサイズは、何を基準に選ぶ?ベッドを選ぶとき、サイズをどうしようか悩みますよね。まずは体格に合わせて探してみたり、1人で使うか2人で使うかといった「人」を基準に考えたりすることが多いのでは?でも、快適に使うには「お部屋の広さ」との相性も大切!今回は意外と見落としがちな、お部屋に合ったベッドサイズを選ぶための基準を見ていきましょう。教えます!部屋の広さに合うベッドサイズ大きいベッドを選ぶとゆったり眠れますが、お部屋の広さに合っていないものにしてしまうとちょっぴり不便も生まれます。たとえば、シーツを整えたり枕カバーを替えたりなどの、日々のベッドメイキング。これらをストレスなく行うためには、ベッド周りに十分な間隔を確保するのが大切!まずはチェックしたいポイントをまとめてみました。・理想は、ベッドの左右それぞれに50cmのスペースがあること。・余裕がない場合は、壁から最低10cmのスペースを確保すること。・ベッド下の引き出し収納や、チェストなど周りに設置する家具との間隔を考慮すること。もし、部屋の広さから理想のサイズのベッドの設置が難しく、「2人で使いたいのにダブルベッドにできない」などの場合はマット選びをひと工夫してみましょう。ここでのポイントは、相手が寝返りを打っても揺れにくいスプリングのよいものを選ぶこと。自分たちに合ったベッドで、快適な眠りを実現したいですね♪ベッドについてもっと詳しく知りたいときはどうする?ではサイズ選びのポイントを押さえた上で、実際にベッドの購入を検討しているとき、どこに行けば効率よく好みのものを探せるのでしょうか?おすすめなのが、ベッド周りから収納家具までお買い得なインテリア家具が集まる『東京グランドインテリアフェア』。今回の東京開催は第6回目で、過去には横浜大さん橋ホールでも開催している人気のイベントです!さまざまな種類のベッドフレームやマットレスが一度にそろうから、その場であれこれ比較して決めることができて◎。また、迷ったときも知識豊富な大正堂スタッフが丁寧にご説明しますので、疑問に思ったこともそのままにせず解決♪納得のいくベッド選びをかなえます。さらに、早い者勝ちのアウトレットコーナーでは最大50%オフの商品も!お得に家具を選べて、いろいろなお店を巡る手間も省けるイベントとなっていますよ♪『グランドインテリアフェア』で、失敗しないベッド選び♪『東京グランドインテリアフェア』、次回の開催日程は2020年1月18日(土)~19日(日)。会場はTOC五反田メッセです。注目のベッドコーナーでは、〔フランスベッド〕と〔東京ベッド〕が快適・快眠を提案♪人気の低反発マットレスやリフティングベッド(床下収納)をはじめ、話題のベッドをお試しいただくことができますよ。さらに、ただ今公式サイトではお買い得商品の一部も掲載中です!ベッドはもちろんソファやチェストなど、見逃せないアイテムがいろいろ。気になるアイテムをチェックしたら、無料のWeb招待状をゲットしてぜひ会場に足を運んでみてくださいね♪Web版ご招待状の申し込みはこちらから!
2020年01月07日我が家の子ども達はベッドで寝ています。しかし私と旦那は布団を敷いて寝ていますが…最近、布団の上げ下ろしがつらくなってきた。そこで目を付けたのが次男のベッドを拝借することに~! ベッドはラクだ~~~!!!!もうこのまま寝てしまおうかな? っていうくらいの気持ちだったのですが、それを察したのか次男が…おとなしく自分の布団で寝ることにしました…。夫婦のベッドもあったらいいのですが、置き場所がないんですよね~。
2019年12月14日救急車はすぐに来ず、介護施設は閉鎖してサービスを受けられない。今は、いつでもどこでも受けられる日本の社会保障が崩れる未来。実はすぐそこに迫っているーー。「団塊の世代すべてが75歳以上になる2025年ごろは、医療機関や介護施設で大きな混乱が予想されます。しかし、それは日本の社会保障制度が崩壊する序章でしかないのです」そう語るのは、ベストセラー『未来の年表』(講談社現代新書)の著者で人口減少対策総合研究所理事長の河合雅司さんだ。厚生労働省は、’25年には内科医が1万4,000人、看護師をはじめとする看護職員が最大27万3,000人、不足すると試算している。「都市部ではベッド不足が深刻化する一方で、地方では人口減少により、医師や看護師だけでなく、患者数も不足し、病院が経営難に陥ることも想定されます。閉院する民間病院も出てくることでしょう。結果として地方でもベッド不足が広がります。また、’24年に、日本は全国民の3人に1人が65歳以上、6人に1人が75歳以上という超高齢者社会に。75歳以上になると大病を患う人は増え、1人あたりの医療費が74歳以下の5倍近くかかるというデータもあります。高齢者の増加で救急搬送が増えると、救急隊員の不足で、救急車がすぐに来ないという事態も起こりかねません」暗い医療の未来。しかし、医療だけでは終わらない。さらに10年後は介護崩壊も始まるという。《’35年12月。60歳になったA子さんは、母親の介護で苦労していた。88歳になった母親は、認知症が進行。半年前から週3回のデイサービス(通所介護施設)を受けていた。しかし、施設は介護スタッフを確保できず、閉鎖することに。介護計画を立てるケアマネジャーも打つ手がなく、A子さんは自ら、福祉事務所や介護施設に電話をかけるが、どこも母親を受け入れてはくれない。テレビでは『本日も介護施設で虐待事件がありました』とアナウンサーが淡々とニュースを読み上げていた……》社会福祉に詳しい淑徳大学教授の結城康博さんが解説する。「’35年は、団塊の世代すべてが85歳以上になります。厚生労働省のデータによると85歳から要介護認定率は急激に上昇。2人に1人は介護が必要になります。一方、現在でも慢性的に人手不足の介護職員は、離職率も高く、’25年時点で約33万人が不足する見通しです。’35年には、介護スタッフの人材不足がピークになり、2時間ごとのオムツ交換が半日に1回となったり、週2回の入浴介助サービスが2週に1回になったりすることも予想できます。また、人材不足は人材の質の低下も招きます。介護施設は、適性に欠ける人材を雇わざるをえなくなり、スタッフによる虐待が増えることも否定できません。介護の人手不足を、外国人人材やロボットで解決することも議論されていますが、これらで、今後、増えるであろう訪問介護サービスの需要を満たすのは不可能です」さらに、’35年以降は介護施設も足りなくなり、サービスを受けたくても受けられない“介護難民”が続出するという。「’35年以降の介護現場は、利用者が介護職員に選ばれる時代。悪態をついたり、横柄な利用者は、たとえ大金持ちでも、介護職員に嫌われ、サービスを受けられなくなるでしょう。介護難民になりたくなければ、性格をよくして、介護職員に好かれるシニアになるしかないのです」(結城さん)迫る社会保障サービス崩壊時代。最後に、前出の河合さんが語る。「確かに厳しい現実ですが、個人ができることはあります。たとえば、70歳まで働くなど規則正しい生活を続けて健康状態を少しでも維持することです。また、近隣の住民と仲よくしておけば、困ったときに助けてもらえることもあるでしょう。危機に対応するべく、自ら意識改革をする必要があります」暗い未来には、健康に注意し、人にやさしく接することがいちばんの備えになる。
2019年12月06日朝晩すっかり冷え込んできましたね。家族のパジャマを長袖にチェンジし、せっせとベッドルームの寝具を衣替え。毎年この時期は、夏に使っていたタオルケットを収め、薄手の羽毛布団を布団収納から引っ張り出していたわが家。これまで、秋の寝具は“薄手の羽毛布団に布団カバーを付ける”というのがわが家の定番でしたが、今年はSNSで人気沸騰中の「#伝説の毛布」を採用。去年、売り切れ続出で何度も入荷のお知らせを見送った商品を、今年はついにゲットしたのです。しかも今年は、カラーのラインナップも豊富!追加入荷をお待ちの方も、まだ悩んでいる方も必見ですよ。プレミアムなマイクロファイバーの魅力ハウスダストのアレルギーを持つわが家の子供たち。そして夫も昔から、ウール毛布が苦手。これ、もしかして洗い方やメンテナンス方法に問題があるのでは?と感じていました。ウールが混ざっていると、毛布はクリーニングに出さなきゃ…。そうなると、毎週お洗濯とはいきませんものね。もっとおうちで手軽にお洗濯できて、清潔に保つことができる毛布に変えれば、解決できるはず。そう思い、使いはじめたのはマイクロファイバー毛布。「伝説の毛布」は、髪の毛1/200の細さのマイクロファイバー素材。毛玉や静電気も起こりにくい、プレミアムな肌触りで、赤ちゃんにも安心して使っていただける基準をクリアした製品です。それはまるでシルクのような肌触り。これまでも似たタイプを使っていたわが家ですが、従来のものと使い比べて愕然。この「伝説の毛布」を使い始めてからは静電気知らずで、子供たちもずっと頬をスリスリ。ストレスフリーで、毛布の上でひたすら泳いでいます(笑)ハッシュタグの「朝ベッドから出られなくなる毛布」に納得!家族みんなモフモフとした肌触りの虜に。そしてもちろん、おうちでのお洗濯も可能。洗濯機で気軽にお洗濯できるので、毛布を清潔で心地よくキープ。夫も子供たちも、家族みんなで安心して使える素材だから、うれしい。お洗濯で生地がよれたり、毛玉になったりしないのも、この毛布の魅力です。レギュラータイプは毛布というより、まるでブランケット。しっかり温めてくれるのに、ふんわり軽い。軽いから、肌寒いくらいのこの季節から使いやすい。リビングのくつろぎタイムにひざ掛けとして使ったり、子供のお昼寝用に使ったりと、様々な暮らしのシーンで使いたくなるアイテム。シンプルなデザインだから、リビングに持ち込みやすいのもいいですよね。家事ラク派にもうれしい寝具ふかふかの羽毛布団ももちろん気持ちがいいのですが、5人家族のわが家は、お布団カバーを全員分洗うとなるとかなり大掛かり。洗い終えた後の布団カバーの取り付け作業も大変…。そんなわが家は、この時期の寝具を、“夏のタオルケット”から“秋のブランケット”にシフトして、家事ラクを図ってみました。「伝説の毛布」なら、ウール毛布ほど重くないから、フワッとした肌掛けとして使いやすい。さらに、洗濯ネットに入れておうちの洗濯機におまかせ。乾燥機にかけるのはNGですが、軽くて乾きも早いので、家事に余力がある日などに気軽にお洗濯できます。わが家の場合、寝具のお洗濯は、週明けの天気がいい日。大物お洗濯は、寒くなるとどうしても気が重くなる作業ですが、乾きが早いとハードルが下がります。お洗濯が終わってからは、それぞれのベッドに畳んで置くだけ。家事の負担を軽減できます。これから子供たちがそれぞれの部屋で寝るようになっても、がんばれそう。寒さが厳しくなってからは、さらに羽毛布団をプラスする予定。さらに、敷パッドをマイクロファイバーシリーズにするというのが、わが家の冬支度計画です。こうして季節の寝具を持ちすぎず、負担を抑えながら、寝具の衣替えを楽しんでいます。収納袋に入れてコンパクトに「伝説の毛布」の人気の秘密はもう一つ、コンパクトに収納できる、おしゃれな収納袋付きということ。かさばるお布団にまつわる収納問題をおしゃれに解決。付属の収納袋に入れれば、コンパクトに収めることができるのです。左:シングルサイズ右:ダブルサイズ収めた状態がほぼ同じサイズ感だから、並べた感じもすっきり。わが家は納戸収納の引き出しに並べて収めることに。収めた姿も整って、気持ちがいいのです。そんなこんなで家族みんなが虜になった「伝説の毛布」。わが家が選んだのは、家族みんなお揃いのベージュ。背面の壁紙がグレーということもあり、ベッドの木目が映えるよう、ほっこりとしたシンプルな色味で合わせました。家族がゆっくり体を休められる空間になるように。この冬は、モフモフの「伝説の毛布」にくるまれて、家族で寝室時間をたっぷりと過ごせそうな予感。【ご紹介したアイテム】 赤ちゃんにも安心して使えるマイクロファイバーの「伝説の毛布」。軽いのに温かく、おうちで手軽にお洗濯できる、家族みんながうれしいお布団です。⇒ 毛布シングルマイクロファイバーCHARMANTEBONHEUR
2019年10月18日“老後2,000万円問題”を機に年金制度に注目が集まっている裏で、じつは介護保険制度の“改悪”が検討されている。’21年から負担が倍になる可能性もある改悪の中身とは――。「介護保険制度がスタートしてからまもなく20年になります。現在、制度改正に向けた審議会が行われていますが、利用者の自己負担増となるような改悪プランが検討されているのです」そう懸念を示すのは淑徳大学総合福祉学部の結城康博教授。’21年4月に施行される介護保険制度の改正にむけ、8月29日に厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会で議論が始まった。3年に1度、制度を見直している審議会は、年内までに議論をまとめ、その結果を受け、来年の通常国会で法案が審議される。どんな改悪プランが検討されているのか――。「介護保険制度が始まった当初、要介護認定された高齢者が介護サービスを利用する場合、年収に関係なく、自己負担は1割でした。ところが’15年には280万円以上の年収のある人が2割負担とされ、昨年には年収340万円以上の人が3割の負担とされました。今回の審議会では、2割負担や3割負担の対象者を増やすことが議論されています。とくに2割負担については、厚生年金受給者の平均年収でもある年収190万円以上ある人を対象にする案が具体的に出ています」(結城教授・以下同)所得の基準を下げることで、国民の負担を重くし、国庫の負担を軽くしようという魂胆だ。さらに、比較的軽度な要介護1と2の人を、介護サービスの“対象外”にすることも論点になっているという。「通所介護と訪問介護が、要介護1と2に人が利用する介護サービスの3割を占めています。現在、介護保険において行っているこれらのサービスを、各自治体がボランティアを中心として行っている総合事業に任せようとしているのです」各自治体の裁量に任せられた「総合事業」。介護サービスよりも利用者の自己負担額は安く抑えられるというが……。「’15年の介護制度の改正で、要介護より軽度な要支援1と2が、総合事業に移行しました。ところが、介護のプロではないため利用者が満足なサービスが受けられないケースが続出。ボランティアの人材も不足しており総合事業制度そのものが破綻している状況なんです。とても要介護1、2の受け皿にはなりえません。しかも、洗濯や買い物などの家事は専門職でなくてもできるかもしれませんが、認知症の人に受け入れられ、介助をするとなると、専門的な知識をもった介護職員でないと難しいのです」さらに、介護保険の第2号被保険者として40~64歳が毎月支払っている介護保険料(年間平均3万3,600円)を、若い世代にも払わせることも検討されている。「たとえば、30歳以上から介護保険料を徴収するということも審議される可能性があります。しかし、まだ年齢的に介護が遠く、目の前の生活に手いっぱいの30代から、介護のためと月3,000円も徴収したとしたら、高齢者に対しての悪感情を作ってしまうかもしれません」
2019年10月04日スマートデバイス市場にスマートベッドが登場した。その名も「HiBed」。イタリアの建築家&デザイナーのファビオ・ヴィネッラが手掛けたスタイリッシュなデザインのベッドだ。ベッドと70インチのスクリーン、HDプロジェクター、スピーカーなどが一体となっており、Wi-Fiにも対応。ボイスコントロールで様々なことが指示できるほか、モニターがユーザーの動きを察知したり、好みに合わせた気温調整を自動的に行う。朝はアラームで目覚めを促し、天気予報や渋滞情報を提供。生体計測モニターを内蔵し、ユーザーの体重管理まで行うという。ベッドなだけに、夜はさらに大活躍だ。調光可能な読書灯の下、読書や仕事をすることもできるし、寝っ転がりながら目の前の巨大スクリーンでNetflixなどのドラマや映画を観ることもできる。ひとたび眠りにつけば、独自のアプリが眠りのパターンを分析し、睡眠の質の向上につなげる。まさに、「個人のコンシェルジェサービス」を実現したベッドだ。「HiBed」には2つのタイプがあり、健康のみにフォーカスした簡易版は約1万4000ドル(約150万円)で、ボイスコントロールやエンタメ関連の設備を加えたものは約1万8700ドル(約200万円)。購入希望者は、販売元の「Hi-Interiors」のHPから予約する必要がある。(Hiromi Kaku)
2019年08月19日デザイナー山岸慎平によるメンズブランド、ベッドフォード(BED j.w. FORD)がミラノで2020年春夏コレクションを発表。
2019年08月08日どうもあかりです。おうちデートでのラブラブ&イチャイチャというと、ついつい「ベッド」というシチュエーションだけを想定してしまいますが、おうちデートの可能性はそんなに狭くありません。今日は、あまりラブラブ&イチャイチャのロケーションとして注目されることのない「ソファ」を舞台にした4つのラブ&イチャをご紹介です。ソファがなくても大丈夫。クッションを置いて二人並んで座る場面でも可能です。■横になって、上目遣い改めて、冒頭の画像をご覧ください。要するにコレです。単に「寝転がる」だけなら、別にベッドでもできます。だけどよく考えてみてください。「上目遣い」という要素は、彼があなたと一緒に寝てしまっていては、出来ないんです。ソファで、彼の顔が高い位置にある。だからこそ、横になって上目遣いができるのです。あまりのかわいさに、そのまま彼にお姫様抱っこされてベッドに連れていかれる可能性が高いです。■後ろから抱きしめるソファに座って二人で映画を観ていたり、それぞれスマホを触っていたりするタイミングで、不意に彼の背中とソファの背もたれに身体を滑り込ませて、彼を後ろから抱きしめてあげましょう。ちょうど、あなたが彼の背もたれになってあげる感じです。そのままあなたはクターっと彼にもたれかかって体重を預けてあげましょう。そうすれば胸が当たるは、背後から彼女の髪のいい香りが漂ってくるはで、彼が正気を保っていられるかどうか保証はできません。そのまま後ろから手を伸ばして彼と手を繋いだり、お腹のあたりをさりげなく触ってあげるなどのボディタッチを仕掛ければ、イイ感じで彼のムラムラを刺激することができるはずです。■超定番の膝枕「ソファでイチャイチャ」と言ったら、やっぱり膝枕が鬼定番です。彼がソファに座っているところをめがけて、そのまま彼の膝にあたまからダイブ。そのままできればクルンっと上を向いて、上目遣いの状態に持っていきましょう。■一緒に、寝る・・・・・・?「彼とのラブラブ度に絶対の自信あり!」という人はぜひ、彼と一緒に、ソファの上で横になってみてください。ソファの上で横になるのは、シングルベッドに二人で横たわるのの数倍は、窮屈です。だからこそ、二人の真のラブラブ度が試されるのです。狭くて息苦して不快に感じるか、あるいは、その窮屈さが逆に心地いいか。どう感じるかは二人の愛情次第です。窮屈に感じず、二人のラブラブが証明できたアカツキには、狭くて必要以上に密着⇒そのまま自然とお互いの体に触れあう⇒ベッドインという流れが約束されています。もちろん、ベッドインしなくてもそのままソファの上でくっついたまま過ごすのも気持ちいいのですが、そのまま気持ち良すぎて寝落ちしてしまった場合には、たいてい背もたれから遠い側に寝そべった方が床に落ちてしまうので注意してください。ベッド、ソファだけじゃなくて、おうちデートにはたくさんのラブ&イチャのスポットがありますので、今後は他のスポットについても機会があればご紹介していきたいと思います。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2019年07月03日「私はいまだに、なぜこんな目に遭ったのだろうかという思いでいます。義母の介護がなければ、私たちは離婚には至らなかったのだと思います」’01年に離婚成立後も「悶々と考え続けている」と語るのは、離婚専門弁護士として活躍する原口未緒さん(42)の母・原口ふじ江さん(71)。話す内容とは裏腹に、声が大きく、エネルギッシュな明るい雰囲気の女性だ。ふじ江さんは薬剤師として65歳まで勤め上げ定年退職。いまは東京都下の一戸建てで長男と2人暮らし。長女として生まれ、その背中を見続けてきた未緒さんは、「もっと早く離婚に応じていたら母は人生をやり直すこともできたのにとも思います」と語る。ふじ江さんは24歳のとき、実兄の東大時代の友人である男性と結婚した。元夫は当時、公務員だったが、結婚後に「夢が諦められない」と一念発起し、司法試験に再挑戦。30歳で合格した努力の人だった。「ジャニーズ系のイケメンで『こんな人がいるの?』とぽーっとなってしまったんです。弁護士として事務所を独立後、一人前になるまでは私の給料だけでやりくりをして、家計費を請求したことはありませんでした」長女と長男に恵まれ、家族4人、つつましくも幸せな日々を送っていたが、ふじ江さんが30歳になったばかりのころ、すでにこのとき肝硬変を患い、余命宣告も受けていた義母を在宅介護する生活が始まる。しかし、このときの選択を、ふじ江さんは悔い続けることになる。「義母は身の回りのことは自分でできたので、子どもたちを保育園に預け、仕事を再開したんです。義母にとっては私が子どもを連れて出勤したほうが、静かでくつろげるかなと思って。義母は『自分の食べるぶんは自分で』というので、買い物だけを私がして、夕食は好きなメニューを自分でこしらえていた。でも、それがいけなかったんです」義母は2週間で倒れてしまい、搬送され、緊急入院となる。ふじ江さんは毎日仕事が終わると介護のため病院へ駆けつけていたが、結局帰らぬ人となってしまう。そして、このことが、元夫の心がふじ江さんから離れてしまう原因となる。元夫は、この期間の介護について、後に「何から何まで至らないことばかりだった!」と、調停や裁判で主張。入院中の介護も、「訪れても洗濯ばかりして、部屋で付き添うことをしなかった」と指摘された。「私は義母には誠心誠意尽くしたつもりでしたから、なぜなのか?と信じられない思いでした」ふじ江さんは悔しさをにじませるが、未緒さんはこう分析する。「母の『私なりに尽くした』というのは独りよがりなんです。『お父さんはどうしてほしいの?』と尋ねたことは一度もありません。母は自分がしたいことをしているだけで、相手がしてほしいことではないということ。そんな行き違いも離婚の原因かもしれません」最後の手段ともいえる、介護離婚という難しい結論。離婚するかしないか、その分岐点はどこにあるのか。未緒さんは次の4つをあげる。【1】夫の“妻への思いやり”「義父母の介護について「自信がない」とあなたが言ったとき、『悪いね』という夫からの思いやりは感じられますか?まずは感情的にならず話し合うこと。責めるのではなく、いまの自分の気持ちを伝えるように努めてみて。まったく伝わらなければ離婚も視野に」(未緒さん・以下同)【2】夫の“親への依存度”「夫の親への依存度はどのくらいですか?彼の人生において親からの自立は物心共に難しく、施設に入所してもらうことが精神的にも経済的にも不可能な状況で、夫はただあなたに介護を担わせようとするのであれば、離婚を考えることもやむなしかも」【3】妻の“介護スキル”「実際問題として、あなたに介護スキルはありますか?仕事をしているほうが断然好きで、『料理や掃除など家事全般は苦手』というなら、介護スキルは低いでしょう。介護に向いていないのであれば自己犠牲の気持ちは拭えません。自立できるなら離婚もありかも」【4】妻の“自立のための経済力”「1~3で『離婚も視野に入れたほうがよさそう』とわかっても、まずは2人でとことん話し合うことが大切。また経済的自立(仕事、財産分与、年金)は介護離婚をする大前提。それが難しいなら、夫を経済的な関係と割り切り、感情の処理に努めるほうが懸命です」両親の係争を長年見つめてきた未緒さんは、一時は母親に同情し、父親に反発し、疎遠にもなった。しかし同じ弁護士として活動するうちに父親の気持ちも理解できるようになったという。「父のような完璧主義者は、求める水準も高い。母はそういう要求に応えられる人ではない。母は家事全般があまり好きではないから介護には不向きです。どちらかというと仕事をしているほうが生き生きしている。そういう人は介護を担っても自分が犠牲になっているという意識がどこかにあり、うまくいきません」
2019年06月07日久々に親に会うと、介護の問題が身近に思えてきます。今年のGWに実家に帰省する予定の人の中には、親の今後について話し合おうと思っている人もいるはずです。親には何歳になっても、元気に過ごしてほしいですよね。高齢者が生き生きと、安心して暮らせる部屋づくりのコツとは?90歳を超えた今も自立した暮らしをしている女性の実例や、寝たきりにならない部屋づくりの方法など、お役立ち記事を3本まとめてご紹介します!■ 90歳を超えても「寝たきりにならない家」にするための3つの条件bino / PIXTA(ピクスタ)高齢になると、筋肉量が減り、足腰が弱くなってしまいます。また、骨密度も減っていくので、骨折しやすくなるという心配もあります。ふとした瞬間に転倒して歩けなくなり、そのまま寝たきりになってしまうケースも珍しくありません。こちらの記事では、79歳から生まれて初めて一人暮らしを始め、92歳の今もその生活を続けている女性をご紹介しています。86歳のとき入浴中に転倒し、一時は寝たきりになるおそれもありましたが、それを乗り越え、今でも元気に活動しているのだとか。寝たきりにならなかったのは、「家」に理由がありました。その3つの条件とは?詳しくは記事をチェック!92才の母が今でも「寝たきりにならない」3つの理由■ 高齢者もアクティブに過ごせる「介護ベッド」って?Mills / PIXTA(ピクスタ)寝たきりになってしまうと、本人が不自由な思いをするばかりか、体の機能の低下や、認知症の発症・進行にも影響します。寝たきりの予防には、「介護ベッド」を使うことがオススメ。上体を自動で起こすことができるので、座って過ごす手助けができますし、座ることで視界が変わって気分も前向きになります。また、寝ているときよりも座ったときの方が肺に空気がたくさん入るため、口腔内の清潔が保たれ、肺炎予防やむせ予防にもなります。このほか、利用者が活動的になる介護ベッドの使い方をレクチャーしています。詳しくは記事をチェック!介護ベッドは寝たきりや肺炎予防に!介護者の負担も激減する使い方■ 介護が楽になる「二世帯住宅」のつくり方maruco / PIXTA(ピクスタ)二世帯住宅をつくるときは、先々の介護まで想定して設計すると、いざというときとても便利です。完全分離型よりも共用部分がある融合型のつくりの方が、空間にアレンジがききます。介護が必要になったら仕切りを外して部屋の間取りを変更するなど、その時々に合わせて部屋づくりを工夫できるので、融合型の方が暮らしやすいようですよ。高齢になっても親に元気よく過ごしてもらうには、ある程度、自立して過ごせるスペースも必要でしょう。どこまでを共用とするか、介護が負担にならない部屋の配置、あると便利な設備など、参考になるアドバイスを盛りだくさんでお届けします!詳しくは記事をチェック!介護しやすい二世帯住宅とは?リビング隣を親の部屋に!
2019年04月20日子どもがベッドやソファから落ちて頭を打ってしまった! そんな経験は多くのママがしていると思います。頭の中は切り傷などと違って目には見えないので、このまま様子を見るべきか、すぐ病院に連れていくべきか、悩みますよね。 今回は、子どもがベッドから落ちて頭蓋骨にヒビが入るケガをしてしまったママ・Tさんから聞いた体験談を紹介したいと思います。 意識を失って、その直後に嘔吐この体験をしたTさんは、3人の子どもを持つママ。事故が起きたのは、三女が2歳のとき。小学生のお姉ちゃんたちと子ども部屋で遊んでいた三女が、三段ベッドの上から落ちてしまったのです。 リビングにいたTさんは「ドスン!」という音を聞いて、慌てて子ども部屋に飛んでいきました。すると床の上に倒れて泣いている三女がいて、お姉ちゃんたちが「ベッドから落ちた!」と顔面蒼白になっていたのです。 Tさんが三女を抱きかかえて「大丈夫?」と聞くと、「痛い痛い」と言いながら頭を触っていました。初めは大きな声で泣いていて言葉も発していた三女でしたが、数分ほどして意識を失うようにすうっと眠ってしまい、その直後に今度は嘔吐。「頭を打って眠ったり嘔吐をしたりするのは危険な症状」という知識があったため、すぐに近くの救急病院へ向かいました。 頭蓋骨にヒビが2つ入っていた車の中から病院に連絡し、頭を打った状況を説明しました。すると病院の入り口で看護師さんが待機していて、そのままストレッチャーに乗せられて三女は処置室へ。その間もずっと意識はなく眠ったままでした。 そして頭のCT検査などをした結果、脳には異常はなかったのですが、頭蓋骨にヒビが2つ入っていると判明。「どうやって治療をするんですか?」と聞いたところ、先生からは「放っておくしかない」という答えが。子どもの頭は骨がやわらかく、しかも毎日少しずつ大きくなっているので、1カ月もすれば自然とくっついて治るというのです。 脳には異常がなく無事に退院!三女が意識を取り戻していなかったことと、その後の経過を見守るために入院することになりました。そしてベッドから落ちて14時間経過した翌日の朝、三女は目を覚ましたのです。 看護師さんが「○○ちゃん、誰かわかる?」と両親を指して聞くと、「ママとパパ」との答えが。そしてTさんが「大丈夫? 頭痛くない?」と声をかけたら「おなかが空いた」といつも通りの声が返ってきて、みなホッとしたといいます。 脳には異常がないということで、その日の午後には退院。通院が必要かと思っていたら、先生からは「変わったことがなければもう来なくても大丈夫」と言われ、これにて治療はおしまいとなりました。 その後、1カ月は転んで頭を打たないように気を付けて生活をしていましたが、一度も頭を痛がることもなく元気いっぱい。先生の言うように、いつの間にかヒビも治っていました。 こうした事故は、家の中や公園など、どこででも起こりえます。今回のように、頭を打った直後に眠ってしまう、嘔吐してしまうなど、普段とは違う症状が出たらすぐに病院に連絡して適切な処置を受けたいですね。著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月18日「介護サービスを利用したときの自己負担額は原則1割、所得によっては2割です。しかし、昨年8月から一定の所得がある人は3割の負担に引き上げられました。“介護費用を軽減したい”という相談は増加しています。そこで、いま注目されているのが、役所での『世帯分離の手続き』というものです」そう語るのはファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。「世帯分離」とは、いったいどんなものなのだろうか?「お金と福祉の勉強会」代表の太田哲二さんが解説する。「高齢者と同居している、またはこれから同居して親を家族で介護する、という家庭は多いでしょう。世帯分離とは、親と同居している状態で、家を“親の世帯”と“子の世帯”の2つに分けることです」なぜ世帯主を分ける必要があるのか。その理由は、日本の社会保障費の計算方法にある。「介護保険料や高額療養費などの社会保障費は世帯ごとの所得に基づいて計算されるため、所得の高い世帯ほど負担が重い。たとえば65歳以上の親が、同居している子の世帯に入っている場合、親の年金収入と子の所得を合わせたものが世帯ごとの所得です。ところが、親だけで1世帯とすれば、社会保障費は親の年金収入のみに基づいて計算されますから、負担がぐんと軽減するわけです」夫と死別した母親(74歳)と同居するA夫婦(ともに50歳)のケースを見てみよう(負担額は自治体によりことなる)。母親の年金収入が年78万円。同じ世帯の場合、子の年収500万円、その妻のパートの年収120万円、親の年金合わせて698万円が世帯所得となるため、介護保険料の支払い額は年間6万3,000円と算出される。しかし分離すると、年金収入78万円で計算するため、ほぼ半額の3万3,600円にまで減る。世帯分離の負担減効果がその本領を発揮するのは、同居している親が介護サービスを受けるようになってからだ。「1カ月の介護保険の負担によって決まる『高額介護サービス費の自己負担限度額』はA夫妻の場合月額4万4,400円ですが、分離すれば月額1万5,000円と大きく減らすことができます」A夫妻の母が、特別養護老人ホーム(以下、特養)に入所した場合、親の収入が年金だけでも、特養(ユニット型個室利用)に入ると月に15万~16万円ほどかかる。「親の預貯金が1,000万円以下ならば、分離をすると特養でかかる費用のなかで食費や居住費が軽減されます。食費は1食460円から130円、居住費は1日1,970円から820円と減り、月々5万円ほどで特養に入所することが可能です」では、A夫妻のようなケースに当てはまらなくても、申請するメリットはあるのだろうか。畠中さんが解説する。「親が75歳未満で、子が勤めている会社の健康保険組合の福利厚生が充実している場合は“保留”にしておくべきでしょう。被扶養者の親にも差額ベッド代が出たり、人間ドックを安く受けられるなどいろんなサービスがあります。しかし、75歳になると、後期高齢者医療制度に移行するため、すべての人が子の健康保険から独立します。後期高齢者は要介護リスクも上がることから、75歳以上の同居親がいる場合は“いますぐ世帯分離すべき”でしょう」世帯分離という考えは、住民基本台帳法が制定されたときからすでにあったが、介護負担の軽減のために用いられることは少なかった、と太田さんは話す。「日本では、年老いた親は家族で面倒をみることが“美徳”とされてきただけに、世帯分離という言葉を聞いて“親を捨てるのか?”と思われる人もいます。しかし、これはあくまで住民基本台帳に基づく手続きであり、戸籍はそのままなので“親と縁を切る”ことではありません。扶養から外れるわけではないので、所得税の扶養家族控除はそのまま。控除と社会保障費の両面でお得なシステムなのです」親と子の世帯分離の手続きは、住んでいる市区町村の役所で行う。「必要なものは(1)国民健康保険に加入している場合は被保険証、(2)運転免許証やパスポートなど本人確認書類、(3)印鑑です。手数料などはかかりません。『住民異動届』の書類に記入して窓口に提出。もし書類がわからなければ窓口で『世帯分離の届出書類はどれですか?』と尋ねればもらうことができます。通常、手続きは5分ほど。注意すべきなのは『介護費用を安くしたい』という理由で申請しないことです。国の意図しない活用法なので、承認してもらえないことも。余計なことを言わず、『親とは生計を共にしていない』と窓口で伝えましょう」(太田さん)
2019年04月17日自宅で親の介護をしている、親が特別養護老人ホームで介護サービスを受けているという人!月の負担額を10万円以上削れる、無料で簡単な手続きがあるのを知っていましたか?「介護サービスを利用したときの自己負担額は原則1割、所得によっては2割です。しかし、昨年8月から一定の所得がある人は3割の負担に引き上げられました。“介護費用を軽減したい”という相談は増加しています。そこで、いま注目されているのが、役所での『世帯分離の手続き』というものです」そう語るのはファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。「世帯分離」とは、いったいどんなものなのだろうか?「お金と福祉の勉強会」代表の太田哲二さんが解説する。「高齢者と同居している、またはこれから同居して親を家族で介護する、という家庭は多いでしょう。世帯分離とは、親と同居している状態で、家を“親の世帯”と“子の世帯”の2つに分けることです」なぜ世帯主を分ける必要があるのか。その理由は、日本の社会保障費の計算方法にある。「介護保険料や高額療養費などの社会保障費は世帯ごとの所得に基づいて計算されるため、所得の高い世帯ほど負担が重い。たとえば65歳以上の親が、同居している子の世帯に入っている場合、親の年金収入と子の所得を合わせたものが世帯ごとの所得です。ところが、親だけで1世帯とすれば、社会保障費は親の年金収入のみに基づいて計算されますから、負担がぐんと軽減するわけです」夫と死別した母親(74歳)と同居するA夫婦(ともに50歳)のケースを見てみよう(負担額は自治体によりことなる)。母親の年金収入が年78万円。同じ世帯の場合、子の年収500万円、その妻のパートの年収120万円、親の年金合わせて698万円が世帯所得となるため、介護保険料の支払い額は年間6万3,000円と算出される。しかし分離すると、年金収入78万円で計算するため、ほぼ半額の3万3,600円にまで減る。「高額療養費の自己負担限度額もA夫妻の親の場合、分離前では月額4万4,000円ですが、分離後は月8,000円に。さらに、国民健康保険料の負担額や後期高齢者医療保険料も下がる可能性もあるのです」世帯分離の負担減効果がその本領を発揮するのは、同居している親が介護サービスを受けるようになってからだ。「1カ月の介護保険の負担によって決まる『高額介護サービス費の自己負担限度額』はA夫妻の場合月額4万4,400円ですが、分離すれば月額1万5,000円と大きく減らすことができます」A夫妻の母が、特別養護老人ホーム(以下、特養)に入所した場合、親の収入が年金だけでも、特養(ユニット型個室利用)に入ると月に15万~16万円ほどかかる。「親の預貯金が1,000万円以下ならば、分離をすると特養でかかる費用のなかで食費や居住費が軽減されます。食費は1食460円から130円、居住費は1日1,970円から820円と減り、月々5万円ほどで特養に入所することが可能です」月10万円以上は軽減できるため、分離前と後では、年間100万円以上も負担額が違うのだ。介護する側とされる側が共倒れにならないように、いまある仕組みをフル活用することが大事だ。
2019年04月17日