主演、助演を問わず、どんな役柄にもスルリと入り込み、観る者をストンと納得させてしまう佐々木蔵之介。本人は「順応性があるんですよ、僕」とあっさり!最新作『大奥』で佐々木さんが演じたのは、江戸城“大奥”の総取締役・藤波。だがこの大奥、並みの愛憎劇が展開する大奥にあらず!謎の疫病の流行で男性人口が激減し、男女の役割が逆転したという設定に、さすがの佐々木さんも難儀したのでは?公開を前に話を聞いた。「最初に原作の漫画を読んで、それから台本を読んで、実際に演じて…それでも“男女逆転”ということがなかなか頭の中で理解、“変換”できなかったですね」と佐々木さん。通常ならば男性がいるべきところに女性が、女性がいるはずのところに男性が…という現場に実際身を置く、というのはどんな感覚なのか?「男女の役割が逆転することで、クリアに見えてくる部分はあるんじゃないかとは思いましたね。例えば“女々しい(めめしい)”という言葉は“女”という字で表現しますが、実はこれこそまさに“男らしい”ということではないだろうか?とか、逆に“男らしい”ことほど女性らしいことなのかもしれない、とかね。現場に身を置いた感覚?それは言えませんよ(笑)!でも、自分が素で一番見たいと思っていたのが“鈴の廊下”のシーン(※将軍を大奥の男たちが迎える、いわゆる『将軍様のおなり』の場面)だったんですよ。あそこで僕が演じた藤波は将軍様の後を付いていくんですが『うわぁ、ええ男を揃えたな』と思いましたね。これは女性客はたまんないだろうって(笑)」。藤波には、玉木宏さん演じる松島との“ラブシーン”もあるが…。そこもたまらないのでは?「玉木くんとは過去に共演したこともあるんですが、あのラブシーンは撮影の初日だったんですよ。どうしようか?って考えてはいたんですが、その前日に袴を着て歩く稽古があって、そのときに監督に(剣術シーンで使う)道場に呼ばれて『明日のシーンはこういう風に』と話があったんです。何か、台本のト書き以上のことを監督が求め始めていて『あれ?おかしいな』と(苦笑)。実際に当日は…まあ結構それなりに(笑)」。自分で採点するなら、ずばりこのラブシーンは何点?「僕が80点と思ってても玉木くんが40点と思ってたら嫌なので(笑)、点数は付けたくないですね!いや、でもあのシーンの後も玉木くんとはメールのやり取りなどもあるので、わりと評価は良かったのではと思ってますが…」。冒頭で“順応性”という部分に触れたが、「もし、この映画のような世界に放り込まれたら?」という質問には「僕はどこの世界でも大丈夫です!」という自信満々のお答えが。「順応性があるってことは、逆にこだわりがないってことなのかな?とはいえ周りから『頑固だ』って言われることもあるんですけどね。ただ、自分としてはいろんな状況に対応できるようになりたいって気持ちが強いんですね。玉木くんとのラブシーンだって進んでやっちゃいますよ(笑)!」とはいえ、単に“順応性”などというひと言で済ませられない強い存在感、見る者を惹きこむ力が確実に佐々木さんから感じられる。特に近年、ドラマなどでの主演作品も増え、目に見えて活躍の場が広がっているが、佐々木さん自身が自らに感じる変化は?「成長っていうことで言えば…成長してないですねぇ(苦笑)。『これができるようになった』というよりも『これができない』と感じることの方が多いです。でも、そうあるべきとも思っているので、そういう意味では成長してるのかな…。『できない』と感じるのは昔からどの現場でもそうなんですが、確かに見えてくるものが少しずつ、年を経るごとに違ってきているとも思います。まあでも、僕は結構こまめに壁にぶつかってます(笑)!役を作っていく段階でもセリフひとつ言うにしてもね。まめにヘコんで、『向いてないな…』とか『何でみんな、あんなに器用にできるの?』とか思いながら。今回の初日だって緊張して震えてましたから!」“謙虚に”というのとはまた少し違う…飄々と、どこか達観したように「震えてた」などという言葉をこともなげに口にする佐々木さん。このバランス感覚が、あの絶妙な存在感の秘密なのか?ニヤリと笑ったその顔――この男、やはり役者である。『大奥』“美しき男”キャラクター投票■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:二宮、柴咲の将軍役衣裳の印象は「布団のような着物」ちょんまげが似合う俳優ランキングは大混戦!大沢たかおが錦戸亮を抑え1位シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第7回)映画で見てみたいカップルと言えば?柴崎コウ×二宮和也共演、話題の時代劇『大奥』クリアファイルを5名様プレゼント中村蒼水嶋ヒロの“作家転向”に「ただただビックリ」
2010年09月30日映画『大奥』の大ヒット祈願イベントとプレミアム試写会が9月27日(月)、都内で行われ、主演の嵐・二宮和也、共演の柴咲コウ、玉木宏ら豪華キャスト9人が和装でそろい踏み。ファン計2,200人を沸かせた。人気漫画家、よしながふみさんの同名漫画を原作に、男女の役割が逆転した徳川治世下、1人の女将軍に3,000人の美男たちが仕える女人禁制の男の園・大奥内の愛憎を描く物語。夕方、東京・港区の徳川家の菩提寺、増上寺で催されたイベントは、あいにくの雨天に見舞われ、予定されたレッドカーペットセレモニーは中止。“悲報”のアナウンスにファン約1,000人は悲鳴を上げたが、二宮さんらのほか中村蒼、堀北真希、阿部サダヲ、和久井映見、佐々木蔵之介が順に登場すると大声援でお出迎え。時の女将軍・吉宗(柴咲さん)の寵愛を一身に受ける青年・水野を演じた二宮さんは、「金太郎飴じゃないけど、どこを切っても魅力的なキャラクター、役者が出てきます」と持ち前の軽妙な調子でPR。劇中で質素倹約を推進する役どころで地味な衣裳の柴咲さんは「にの君に言わせれば布団のような着物だったんですけど、今日はヒット祈願イベントなので『大奥』のテーマカラーの黒と赤の着物です」と二宮さんと顔を見合わせつつ艶やかな着物姿の解説をし、ファンを笑わせた。一方、その後、千代田区の東京国際フォーラムで行われた試写会では、鑑賞前のファン1,200人に舞台挨拶。今作で映画初出演を果たした関ジャニ∞の大倉忠義は「僕自身、劇中で玉木さんとチョメチョメするんですけど撮影のとき、本当にいい香りがして、女性が男性に安心感を求めるのはこういうことなんだ、と思い収穫でした」と“ラブシーン”に満足げ。佐々木さんも「大奥総取締役でちょっと偉そうなところが出てますが、実際はそうでないことを覚えていてください」と、それぞれ会場の笑いを誘っていた。舞台挨拶には阿部さんが欠席し、代わりにメガホンを取った金子文紀監督が来場した。『大奥』は10月1日(金)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)シネマライブ!『大奥』“美しき男”投票キャンペーン■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:ちょんまげが似合う俳優ランキングは大混戦!大沢たかおが錦戸亮を抑え1位シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第7回)映画で見てみたいカップルと言えば?柴崎コウ×二宮和也共演、話題の時代劇『大奥』クリアファイルを5名様プレゼント中村蒼水嶋ヒロの“作家転向”に「ただただビックリ」細部まで美しき、大奥を彩る花たち『大奥』花絵巻作品集を3名様プレゼント
2010年09月27日将軍は女、仕えるは美しき男3,000人――。男女逆転の大奥を描いた、よしながふみ原作の人気漫画を映画化した注目作『大奥』が10月1日(金)より公開される。これを記念して、シネマカフェの映画体験型サイト「シネマライブ!」では、濃密なドラマを繰り広げる大奥の“美しき男”No.1を問う、キャラクター選挙を実施している。本作で描かれるのは、全ての重要な仕事に女が就き、男が体を売るという、奇妙なねじれが発生した徳川の時代。野望、悲哀、嫉妬、策略、そして愛のドラマが渦巻く“大奥”の中で、武士道を追い求めていく主人公・水野を二宮和也、女将軍・吉宗を柴咲コウが熱演。さらに堀北真希、玉木宏、佐々木蔵之介、阿部サダヲ、大倉忠義、中村蒼と豪華キャストが集結したことで圧倒的な注目と期待を集めている。こちらのキャラクター人気投票で、候補となるのはこの“美しき男”たち。器量と剣の腕で出世を遂げていく、貧乏旗本の子息・水野祐之進(二宮和也)、表の政にも自らの力を及ぼそうと企む大奥総取締の藤波(佐々木蔵之介)、生きるために大奥にあがった古参の男・杉下(阿部サダヲ)、美男揃いの大奥にあってもその美貌と聡明さが際立つ、“御中臈(おちゅうろう)”のひとり松島(玉木宏)、水野に淡い恋心を抱く純真なお針子の垣添(中村蒼)、そして、自他共に認める大奥最強の剣士・鶴岡(大倉忠義)の6人である。あなたが気になるキャラクターは誰?さらにこちらの投票では、「美しき男3,000人」に因んで、投票数が3,000件に達成すると、本作に出演する豪華キャストからの特別メッセージが解禁に!まっすぐに突き進む正当派男子か、それとも危険な香りのする美男子に惹かれてしまうのか、はたまたピュアな年下男子に母性本能をくすぐられるのか、オンナゴコロが試される?『大奥』は10月1日(金)より全国にて公開。※投票は「シネマライブ!」ページ内にて受付中。映画体験型サイト「シネマライブ!」■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:川島海荷と中村蒼が難病のカップル役で共演!ラブシーンはどちらがリード?柴咲コウ“男女逆転大奥”に「役をまとっていない私なら逃げ出す」男三千人が女将軍に仕える禁断の園『大奥』鑑賞券を5組10名様プレゼント新宿に60メートル“男女逆転”大奥が出現?よしながふみ描き下ろし巨大キャラも!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第6回)ちょんまげが似合う“まげメン”俳優といえば?
2010年09月13日映画『大奥』の公開を記念して、8月30日(月)から9月5日(日)までの1週間限定で、新宿の地下通路に全長約60メートルの“男女逆転”の大奥が登場!さらに、原作者のよしながふみの描き下ろしによる水野祐之進と徳川吉宗の巨大キャラクターも出現した。物語の舞台は謎の疫病の流行で、男性の人口が女性の4分の1にまで落ち込んだ江戸。女が働き、男は子孫を残すための大切な存在として育てられるという、男女の役割が逆転した世の中で、水野祐之進は困窮する家のため、3,000人の男たちが女将軍の寵愛を受けるべく一身に仕える江戸城の大奥に奉公に上がる。嫉妬と陰謀が渦巻く男の園において、水野は剣の腕と才覚で出世を遂げていくが、ある日、大奥の抜本的な改革を進める女傑・吉宗と出会い、その運命が大きく動き出すことに…。原作漫画は隔月刊誌「MELODY」(白泉社刊)にて連載されており、つい先日最新の単行本第6巻が発売されたばかり。同時に「映画&原作『大奥』公式ガイドブック -大奥細見- 」も刊行。最新巻と共に各書店の店頭で平積みで並べられ、訪れた多くの人の目を引いていたが、今回、新宿ではさらに人目を引く巨大な仕掛けがお目見えに!新宿メトロの地下通路の4面、全長約60メートルにわたって、主演の二宮和也扮する水野に、共演の柴崎コウ演じる吉宗、さらに水野の幼なじみのお信(堀北真紀)に、藤波(佐々木蔵之介)、杉下(阿部サダヲ)、松島(玉木宏)、鶴岡(大倉忠義)、垣添(中村蒼)ら大奥の者たち、そして吉宗の家臣・加納(和久井映見)など主要な面々がズラリ。これには壮観のひと言!加えてよしながさんの描き下ろしによる水野&吉宗の巨大キャラクターも出現し、映画と漫画が合わさった巨大なPRが展開されている。こちらは1週間限定、9月5日(日)までの掲出となるので大奥の面々と並んで写真を撮りたい方はお早めに!映画『大奥』は10月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第6回)ちょんまげが似合う“まげメン”俳優といえば?野望、嫉妬、陰謀が渦巻く男女逆転の世界『大奥』劇場鑑賞券を5組10名様プレゼント二宮「ジャニーズ事務所は男女逆転の大奥、嵐は御中臈みたいなもの」東山紀之サッカー日本代表の雄姿で主演ドラマキャスト陣と「心がひとつに」将軍様のおな〜り〜!柴咲コウ、ついにクランクイン『大奥』御鈴廊下で製作会見
2010年08月31日7月5日(月)スタートのTBS系ドラマ「ハンチョウ〜神南署安積班〜 シリーズ3」の製作会見が6月21日(月)、東京・新宿バルト9で行われ、連ドラ史上初となる本作の3D映像スポットCMが初披露された。佐々木蔵之介扮する警部補・安積剛志と若手刑事たちが熱い正義感と使命感で数々の事件解決に挑む姿を描く人気刑事ドラマシリーズの第3弾。披露された3DCMでは、佐々木さんのほか中村俊介、塚地武雅、黒谷友香、賀集利樹、山口翔悟の安積班6人が走り出すような姿が60秒にわたって展開。3Dメガネを装着して鑑賞した佐々木さんは、3D映像特有の立体感、臨場感に刺激された様子で「僕たちも気持ちが飛び出すような、奥行きのある芝居をしないといけないですね!」と改めて熱演の誓い。塚地さんは「3は好きな数字。3D、シリーズ3で気持ちいい。シリーズ1、2のときは気持ちがノッていなかったけど、今回滅茶苦茶ノッています。4になったらまたノらなくなると思うけど」と会場の笑いを誘った。同CMは7月10日から都内の3D対応映画館で上映される。一方で、本シリーズから新加入するキャスト3人、唐十郎、京野ことみ、本仮屋ユイカも初お披露目。演劇界の重鎮でカリスマ・唐さんは、神南署鑑識係長役で「おでん屋の屋台でゴロゴロしているような男です」と照れ笑い。同じ演劇界出身で、大先輩から「蔵ちゃん!」と呼ばれる佐々木さんは「まさか唐さんとご一緒させていただけるなんて。眼光鋭いというか…怖いし気を抜けない…唐さん、今度一緒に飲みに行きましょう」と恐縮しきりで低姿勢。塚地さんから「何で負けてんの?」と突っ込まれていた。「ハンチョウ〜神南署安積班〜 シリーズ3」は7月5日(月)より放送開始(月曜22:00〜放送)。(text:Yoko Saito)■関連作品:岳 -ガク- 2011年全国東宝系にて公開
2010年06月21日映画『大奥』の製作会見が5月20日(木)、撮影が行われている京都東映撮影所内のスタジオで開催され、主演の二宮和也を始め、柴咲コウ、佐々木蔵之介、玉木宏、そして金子文紀監督が出席した。将軍・吉宗役の柴咲さんはこの日がクランクイン。将軍様の“朝の総触れ(そうぶれ)”シーンの撮影が行われた。江戸城・大奥の象徴とも言える場所が御鈴廊下(おすずろうか)。玉木さん演じる御中臈・松島を始め、豪華絢爛、色とりどりの裃(かみしも)をまとった男たちで埋め尽くされた廊下での“朝の総触れ”に吉宗が就任後初めて臨み、二宮さん演じる主人公の水野祐之進と初めて対面するシーンの撮影が行われた。佐々木蔵之介演じる大奥総取締役の藤波と浅野和之扮する御伽坊主を従えて、吉宗が現れるとおよそ50名の男たちがひれ伏す。色とりどりの裃、長袴を着飾った男たちを見て、質素倹約を掲げる吉宗は「何とまぁ、バカバカしいほど着飾った男どもだ」とつぶやくが、そんな中でひとり、真っ黒の裃を身につけた水野の存在は異質である。畳約100畳、長さ約40メートルの廊下を、柴咲さんが男勝りの激しい足取りで堂々と歩くさまは圧巻!壮観!会見で、男性キャストに、男子校のような(?)男だらけの現場の感想を尋ねると、「変な意味じゃなく、気を遣わずにベラベラ話せるのがいいですね。男子は男子で集まるとやっぱり気兼ねなく話せているのが印象的ですね」と二宮さん。玉木さんも「男女逆転の話なので、違和感があるかなって思ったんですけど、そんなに違和感はなく、気を遣うこともなく、自然に楽しく進んでいます」と笑顔を見せた。佐々木さんも「僕は初日に玉木さんとラブシーンをやったんですけど、気持ちを作って、それに体もついていって、全力でやった結果、お互い心が通じ合えたかなと。だからいまは玉ちゃんとはオープンで」とノリノリ。一方、“少数派”柴咲さんはというと「今日が初日で、何日も過ごしているわけではないので、すごく新鮮で、むさ苦しさも感じていません…いまのところ。男女逆転と言えど、性格が変わるわけではなく、女性っぽい集団というわけではなく、男らしさ、凛々しさを持っている俳優さんたちが演じている大奥なので、逆に清々しさも感じられると思います」と語った。また、初挑戦となる時代劇について二宮さんは、「侍」、「町人」といった言葉を挙げ「イントネーションが難しい」と苦笑い。一方で自身のちょんまげ姿については「すごく似合っていると思います!結構、快適だったんで、いいかなぁって。つけてくださった人たちも、周りですごく『似合う、似合う』って。すごく推してくれたんで、僕自身も推していこうと思ってます(笑)」と胸を張った。柴咲さんは乗馬がたいそう気に入ったようで「ハマりますね!将来は、田舎に越して馬を足にして生活したいです」と語り、「そんなに(笑)!?」(二宮さん)、「どれだけハマってるんだよ!」(玉木さん)など共演陣から驚きの声が挙がっていた。『大奥』は10月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:『大奥』堀北真希、着物で撮影快調前売券も快調、2万枚が即日完売!“男女逆転”に世界も注目よしながふみ「大奥」がSFファンタジー文学賞受賞柴咲コウ、次は写真詩集に挑戦?「葛藤、叫びを伝えたい」写真集発売イベント『大奥』新キャストに掘北、玉木、阿部サダヲ、大倉忠義!二宮との決闘も!?二宮和也&柴咲コウでよしながふみの人気漫画「大奥」映画化女将軍に美男子三千人!
2010年05月27日人気漫画を豪華キャストで映画化した『大奥』で、主演の二宮和也演じる若き侍・水野祐之進の幼なじみで恋人のお信を演じる堀北さんの着物姿の写真がコメントと共に到着!また、5月1日(土)より全国の劇場で、特製ストラップ付きの本作の前売鑑賞券の発売が開始されたが、ゴールデンウィーク用の2万枚が即日、完売となった。謎の疫病で男性の人口が激減し、男女の役割が逆転した江戸時代。1人の女将軍に3,000人の美男が仕えるという“大奥”を舞台に嫉妬、愛憎、野望、人間模様が映し出される。堀北さん演じるお信は薬問屋の娘。二宮さん演じる水野と両想いでありながら、貧乏旗本と名門の薬問屋の娘という身分違いの恋に思い悩む。クランクインは4月15日(木)、滋賀県は甲賀市の油日神社にて撮影がスタート。初日からいきなり水野とお信のほのかな恋愛シーンがあり、剣術の稽古後の水野と彼のためににぎり飯をこさえたお信の会話などがカメラに収められた。4月の下旬には、女将軍・吉宗を演じる柴咲コウの着物姿も披露され、二宮さんに堀北さん、玉木宏、阿部サダヲといったすでに出演が報じられていたキャストに加え、佐々木蔵之介、和久井映見、倍賞美津子、竹脇無我、中村蒼らの出演が新たに発表された本作。今後、10月の公開に向けてさらなる盛り上がりを見せるのは必至。ファンの熱狂を裏付けるかのように、5月1日(土)には本作の新ポスターが全国の劇場に貼り出され、特製ストラップが付いてくる前売鑑賞券の発売が開始されたが、ゴールデンウィーク用に用意された2万枚があっという間に全国で完売となった。こちらの前売鑑賞券は5月中旬に発売が再開される予定だという。豪華キャスト陣がどのように絡み合い、もつれ合い、濃厚な人間ドラマを形成していくのか?『大奥』は10月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:“男女逆転”に世界も注目よしながふみ「大奥」がSFファンタジー文学賞受賞柴咲コウ、次は写真詩集に挑戦?「葛藤、叫びを伝えたい」写真集発売イベント『大奥』新キャストに掘北、玉木、阿部サダヲ、大倉忠義!二宮との決闘も!?二宮和也&柴咲コウでよしながふみの人気漫画「大奥」映画化女将軍に美男子三千人!
2010年05月06日佐々木希主演で人気ケータイ小説を映画化した『天使の恋』が特別招待作品として東京国際映画祭(TIFF)で上映され、舞台挨拶に佐々木さん、共演の谷原章介、そして寒竹ゆり監督が登壇した。右肩を大胆に露出した白のかわいらしいドレスで登場した佐々木さんに客席からは大歓声が。今回、映画初主演を果たしたが、「演技経験もそんなになく、不安で『できるのかな?』という思いでした。最初は『できない』ってお断りしたんです。でも、監督にお会いして熱い思いが伝わってきて『やるしかない!』とお引き受けしました」とふり返った。そんな佐々木さんについて谷原さんは「(共演は)『ハンサム★スーツ』に続いて2回目です。前回は彼女は映画は初めてで、当然、器用な演技はできないんですが、天真爛漫な役で、役柄と不器用さがマッチして本当に明るくてかわいらしかったです。今回の理央という役はいろんなものを背負っていて、(谷原さん演じる)光輝と出会うことで変わっていき、いろんなことを受け止められる女性に成長する。難しい役ですが、初日からクランクアップまで、(佐々木さんは)目覚ましい成長を遂げていき、隣でそれを目の当たりにし『人はこんなに変化するのか!』と思いました。花が開く瞬間に立ち会えて嬉しかったです」と手放しで称賛。寒竹監督も「最初の本読みのときは正直、『どうしようか…?』と思いましたが(笑)、希はこんなかわいい顔して、メチャクチャ根性あるし、他人の話を素直に受け入れ、まずやってみる吸収力があった。それに谷原さんもすごい包容力で支えてくださいました」と称えた。佐々木さんにはさらに、劇中の理央と光輝の関係のような18歳もの年齢差のある恋はありか?という質問が。佐々木さんは笑顔で「谷原さんのようなかっこいい男性なら全然ありです!」と即答。これには谷原さんも満面の笑みを浮かべた。『天使の恋』は11月7日(土)より全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開© 「天使の恋」製作委員会第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び
2009年10月20日若い世代にカリスマ的人気を誇るモデルで女優の佐々木希の初主演作『天使の恋』のポスタービジュアルが到着、佐々木さんが大胆なセミヌードでふり返る姿が初めて公開された。こちらは、9月19日(土)からの大型連休より、ポスター&チラシとして劇場に設置されるもので、劇中のシーンではなく、佐々木さん扮する主人公の女子高生・理央をイメージして、あくまでも今回のポスターのためだけに撮り下ろしたスペシャル・ショット。チラシは観音開きの作りとなっており、こちらのビジュアルに加え、もう一方の面には谷原章介とのキス寸前のショットがプリントされている。ちなみに、劇中でも佐々木さんは数々の大胆な姿を披露。もちろん、セクシーなものだけでなく、同世代の女性ファンが思わず「かわいい!欲しい!」と叫んでしまいそうなオシャレな衣裳を身にまとった姿も満載なので要チェック!『天使の恋』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開(C) 「天使の恋」製作委員会
2009年09月17日ボルトとは、ハリウッドの撮影所の専用トレーナーに住むスター犬。TVドラマのセットの中で育ち、ドラマの世界が現実の世界だと信じ込んでいる。ある日、大好きな共演者のティーン女優のペニーがドラマの中で悪者にさらわれるシーンを目撃したボルトは、彼女を救おうとセットの外へ飛び出すが、ハプニングでニューヨークに運ばれてしまい…。現実だと信じていた世界が、実は作られた嘘の世界だったら?というユニークな設定がまず面白い。また、ドラマの中では車よりも早く走り、破壊力のある吠え声を持つスーパー・ドッグだけれど、現実の世界ではそのスーパー・パワーが全く発揮されず拍子抜けするボルトのかわいいこと、いじらしいこと!さらに自分がいた世界が嘘の世界だと知っても、ペニーの自分に対する想いだけは本物と信じて疑わない姿にジーンとさせられる。そんな一途なボルトと一緒にハリウッドを目指す旅の仲間──人間嫌いで皮肉屋のノラ猫・ミトンズとボルトを本当のヒーローだと思いこんでいるハムスターのライノ。この3匹の友情と珍道中も見どころだ。そして、製作総指揮を務めるのは『トイ・ストーリー』をはじめ『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』でおなじみのジョン・ラセター。本作は数多くのピクサー作品を手がけてきた彼が企画段階から参加したディズニー映画で、ピクサー作品で培った経験が全て活かされているのだとか。ミッキーとミニーの愛犬・プルートに始まり、『101匹わんちゃん』のダルメシアン犬など、これまでのディズニー映画では数多くの犬が登場してきたが、豊かな表情、愛らしい仕草をここまでリアルに描いているのは『ボルト』が初。本物の犬の動きを徹底的にリサーチして創り出した映像もすごいのだ。(text:Rie Shintani)■関連作品:ボルト 2009年8月1日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.■関連記事:“勘違い”してしまうほどの大迫力!『ボルト』驚愕のアクションシーンが一部公開吹き替えキャスト陣登場!『ボルト』プレミア3D試写会に10組20名様をご招待ディズニーが贈る最新作アニメーション『ボルト』試写会に10組20名様をご招待蔵之介、初の“犬”役であのお父さん犬と競演!?「犬の役できて演技の幅が広がった」『ボルト』トラヴォルタに対抗する吹き替え版声優は佐々木蔵之介!江角マキコも参戦
2009年07月31日若い世代の絶大な支持を集める佐々木希を主演に迎え、記録的なアクセスを誇る人気ケータイ小説を映画化した『天使の恋』。先日、佐々木さんの制服姿が公開されるなど徐々にその全容が明らかになってきているが、このほど、映画のキーパーソンで、佐々木さん演じる女子高生の理央と恋に落ちる光輝を谷原章介が演じることが発表された。谷原さんが演じる光輝は、35歳のサエない大学講師。自らが背負っているある悲しい運命のせいで極力、他人と関わることを避けて生きていたが、大胆不敵で図々しく、それでいて繊細で、真っ直ぐに自分をぶつけてくる理央に出会い、次第に彼女に惹かれていく。谷原さんは役作りのために、炭水化物を一切取らず、さらに大好きなビールを1日1本に控え、5キロも減量していつもよりもシャープな状態でクランクイン。髪もボサボサで普段とは全く異なる雰囲気を醸し出していた。ちなみに、谷原さんと佐々木さんの2人は、谷原さんの主演作で佐々木さんの映画デビュー作である『ハンサム★スーツ』ですでに共演経験がある。このときは、佐々木さんは若手の人気モデルの役で、谷原さん扮する、ブサイクからハンサムに変身したモテモテ男にメロメロ、という間柄だった。今回は、シリアスな関係の2人。初日の撮影では、いきなり理央と光輝のキスシーンも!「緊張する」と照れる佐々木さんを谷原さんが「大丈夫!気楽にやろう」とリードする一幕も見られた。谷原さんは、佐々木さんが役柄をつかみやすいように、クランクイン前の準備期間にも佐々木さんの元を訪れ、空気感を共有するなど、初主演の佐々木さんをかなり気遣っている様子。また、現場では7月8日で37歳を迎えた谷原さんのために、サプライズ・パーティも行われたという。果たして2人がたどる愛の結末は――。『天使の恋』は8月上旬にクランクアップを予定。公開は今秋、全国にて。■関連作品:ハンサム★スーツ 2008年11月1日より渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2008「ハンサム★スーツ」製作委員会天使の恋 2009年、全国にて公開■関連記事:『天使の恋』主要キャスト陣発表!うれし恥ずかし?5人揃って制服姿も披露大人気ケータイ小説「天使の恋」が佐々木希主演で映画化!キュートな制服姿が公開谷原章介、佐田真由美、山本裕典らが監督の恥エピソードを暴露!英監督「威厳が…」“コメディアン”谷原章介と“俳優”塚地武雅が明かす『ハンサム★スーツ』一番のハンサムは誰だ!?谷原&塚地に北川景子、佐田真由美からキスのご褒美!
2009年07月21日美しい自然に恵まれた沖縄の離島、渡名喜島を撮影地に、最愛の人を亡くした悲しみを乗り越えて生きる少女、そして父親との絆を描いた感動作『群青愛に沈んだ海の色』。6月27日(土)、本作が公開初日を迎え、主演の長澤まさみ、佐々木蔵之介、良知真次、田中美里、そしてメガホンを取った中川陽介監督が初回上映後の舞台挨拶を行った。会場は満席で立ち見が出るほどの盛況ぶり。ファンの声援を浴びて登場した長澤さんは、「こんなに会場が人で埋め尽くされるのを見て、みんなで渡名喜島で暑い中一生懸命撮影をした甲斐があったと思いました」と晴れやかな笑顔を見せた。本作で佐々木さんと親子を演じたが、「蔵之介さんの眼差しがすごく強くて、見られてることが多々あったんですけど(笑)」と明かすと、言ってるそばから隣から熱い視線が長澤さんに…。長澤さんは照れ笑いぎみに「そこから父親の威厳や強さを感じて、本当に頼りがいのある父親でした」と語った。逆に佐々木さんはというと、長澤さんの美貌を「太陽光線がすごく差している中で、なんでこんなに爽やかで涼しげに出てくるんだろうと、めちゃくちゃ綺麗やなーと思って、カルピス(長澤さんCM出演中)飲みたくなりました」とユーモアを交えて称え、会場を笑いで包んだ。そして観客に向けて「『お父さん、映画観にいこう』と言ったら、泣いて喜ぶと思います。ぜひ親子一緒に観に来てください」とすっかり父親モードとなっていた。良知さんと田中さんは、それぞれ映画の重要なアイテムである、サメの歯のネックレスとサンゴのネックレスを身につけて登場。本作が映画初出演となった良知さんは「みなさんと一緒にこの映画を作れたことが僕の人生の宝物になりました。みなさんに出会えてすごく幸せでした」と感慨深げに語った。長澤さん扮する凉子の母親を演じた田中さんは、「私もとうとうそんな年になったのかなと感慨深くなったんですが、まだ(凉子が)赤ちゃんの頃なので(笑)。でも、まさみちゃんが映画に登場したときは、母親のような気持ちになって泣けてきました」と胸中を明かした。約1か月の合宿生活ですっかり打ち解けた様子の一同。佐々木さんは「主役である青い空、海、緑や白浜、あの自然の中でやれたことがとっても幸せで、島民の方たちと一緒になって作った映画。みんなに愛される映画になってくれたら嬉しいです」と島への愛着を感じさせた。最後は、来る7月7日の七夕の節句に先立ち、それぞれ短冊に綴った願い事を披露し笹に飾った。長澤さんは物語のテーマに因んで「世界中の親子の絆が強くなりますように」。佐々木さんは「またこんな素敵な映画に出会えますように」と威勢よく読み上げると、続けて「一人でも多く『群青』を観てくれますように」(良知さん)、「『群青』大ヒットで監督が嬉し泣きしますように」(田中さん)とそれぞれ映画の大ヒットを祈願した。そして、ラストは中川監督。「『群青』が人の心に届きますように」と想いを込めると、会場から盛大な感動の拍手が贈られた。『群青愛に沈んだ海の色』は有楽町スバル座ほか全国にて公開中。■関連作品:群青愛が沈んだ海の色 2009年6月27日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「群青」製作委員会■関連記事:深い愛に包まれた大人の女性を体現長澤まさみが語る「雰囲気で伝える」こと【どちらを観る?】夏、沖縄へ誘う――『群青愛が沈んだ海の色』&『真夏の夜の夢』「毎年、沖縄で仕事してます」長澤まさみが美ら島沖縄大使に主演作『群青』アピール長澤まさみとの父娘役に、佐々木蔵之介「こんなかわいい娘がいたらたまらない!」
2009年06月27日サンゴ礁が生息する美しい海と緑豊かな沖縄の小さな島で、海人の父の下、天真爛漫に育った少女・凉子。だが愛する者を失ったとき、彼女は深海の底のような悲しみの世界に…。しかしやがて、その深海にも一筋の光が差し込む――。『世界の中心で、愛をさけぶ』でその人気を不動のものとして以降、近年では「ラスト・フレンズ」や「ぼくの妹」など、母性を感じさせるまでの大人の女性に転身を遂げた長澤まさみ。間もなく公開される『群青愛が沈んだ海の色』で、彼女は凉子という一人の女性の絶望、そして再生を見事に体現した。どのようにこの難役と向き合っていったのか、話を聞いた。沈黙の中で心情を見せることの難しさ「雰囲気で伝えること」――。深い悲しみから言葉を失ってしまった凉子を演じるにあたり、長澤さんにとって最大の挑戦であり難関となったのは、沈黙の中でその心情の変化を見せることだった。「台詞がない分、台本を読んでて、何でこうなるんだろうと思うところが多かったです。初めて映画のお話をいただいたときに監督から画コンテを見せていただいたのですが、そのときに凉子に対して抱いた印象が撮影を通してどんどん変わっていきましたし、彼女が自分自身と闘っているという雰囲気を出すのが難しかったですね」。「何でだろう?」。台本に描かれる凉子に対して絶えず繰り返されたその問いかけは、やがて凉子自身が内に秘める思いと交差していく。母の遺したピアノを弾くシーンで見せる、悲しみを湛えた瞳がその全てを物語る。「恋人の一也(良知真次))が死んでしまったとき、凉子は何でそうなってしまったのか分からない。答えをずっと探し、前向きに生きようとするけど見つからないまま、自分の中で堂々巡りをしていたと思うんです。ピアノを弾くシーンで、風が入ってきたときに『お母さん』と呼ぶ場面があるんですけど、何でこれがお母さんなんだろうと台本を読んだときは分からなくて。撮影前に監督に聞いたら、凉子にとって母親の形見であるピアノがお母さんなんだよ、凉子はいつもお母さんに自分の気持ちを訴えかけていると言われたんです。その答えにたどり着くまでに時間がかかりました。でも、そう言われたときに自分の中で凉子の気持ちの筋道が立ったんです」。言葉ではなく、雰囲気で見せる演技ということにかけては、父親役の佐々木蔵之介さんから学ぶものもあった。「蔵之介さんって目ヂカラがすごく力強いじゃないですか。よく視線を感じるなと思って見ると、ずっと見られているということもあったんですが(笑)。その目ヂカラから父親の威厳や揺るがない父親の強さ、そして優しさと包容力をすごく感じましたね。蔵之介さんが演じている父親というのは、理想の父親像なんじゃないかと思うほどでした」。撮影が行われたのは、沖縄本島から船で2時間以上かかる小さな楽園、渡名喜島。真夏の1か月にわたる撮影の日々を、長澤さんは名残惜しそうにふり返る。「やっぱり一番大変だったのは、暑さでしたね。これまでもたくさん暑い国に行ってきましたが、いままで一番暑かったかもしれません。撮影中は、男性陣は海人の訓練で現地の漁師さんと釣りにも行っていたんですけど、私は役柄もあってずっと部屋にこもっていたので、見ていてちょっと羨ましかったですね。部屋ではずっとDVDを観たり、自分を見つめ直す時間になっちゃってましたが、そういう環境も凉子の役作りには生かせました。ただ、せっかく沖縄に来たし、海で泳ぎたいと思っていたので、夕方になってから女性スタッフのみんなと海に入ったり、終わりがけにみんなで一緒にお酒を飲んだのが楽しかったですね」。「誰かに寄りかかることも大事なんだなと思った」全てを背負い込み、自分を追い詰めてしまう凉子だが、それは彼女が責任感や愛情に満ちているゆえ。「自分も凉子みたいに考えすぎてしまうところがある」と共感を口にする長澤さんだが、凉子という役を演じることは自分自身を見つめる作業となった。「人それぞれ違うと思いますが、悩んだときの出口というのは誰かに気づかせてもらわないとなかなか見つからないと思うんです。凉子にとっては、それを教えてくれるのがお母さんであって。この作品で思ったのが、誰かに寄りかかることは生きていく中で大事なんだなということでした。大人になっていく中で、私自身、何でも自分で出来なきゃと思っていたんですけど、いろんな人の意見を聞いて成長していかないと、どんなことも前に進む道はないし、出口も見つからないと思いました」。ちなみに、自身が落ち込んだときの解決法は…?「最近車を買ったので、落ち込んだときは運転してます。本当は落ち込んだときは運転してはいけないって教習所で習ったんですけど(笑)」。時折あどけない笑顔を見せながらも、真剣な眼差しで慎重に言葉を選んで話す長澤さん。最後に、22歳の胸に秘める“女優”としての覚悟を語ってくれた。「どんな作品も、そのときにしか出せない自分の力を出すだけで、そのときに“もっとこうやれば良かった”という反省や欲はいっぱい出てくるんですが、そういうのがあるからこそ次もまた頑張ろうと思えます。一つの仕事をずっと続けていくというのが、一番難しいじゃないですか。先輩の俳優さんたちを見ていて、“何でこんなに撮影が大変なのに続けていられるんだろう”と思うことはありますが、やっぱりみなさん“次はこうできる”“まだまだだな”という思いがあるからこそ、次も頑張れるのだと思いますし、自分も同じなのかなと思います。続けることの、大変さと大事さを感じますね」。(photo:Shunichi Sato)■関連作品:群青愛が沈んだ海の色 2009年6月27日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「群青」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】夏、沖縄へ誘う――『群青愛が沈んだ海の色』&『真夏の夜の夢』「毎年、沖縄で仕事してます」長澤まさみが美ら島沖縄大使に主演作『群青』アピール長澤まさみとの父娘役に、佐々木蔵之介「こんなかわいい娘がいたらたまらない!」
2009年06月26日最愛の男性を失い、絶望に打ちひしがれるヒロインの心の再生を描く『群青愛が沈んだ海の色』と、恋に破れて帰郷したヒロインが、島の精霊を巻き込んだ騒動を繰り広げる『真夏の夜の夢』。共に沖縄の島を舞台にし、共に愛や恋に翻弄される美しいヒロインを擁した2作がこの夏に観られる。1本目の『群青愛が沈んだ海の色』は、いまをときめく長澤まさみ主演のシリアスなラブストーリー。長澤演じるヒロイン、凉子が幼なじみの青年・一也と結婚を誓い合う仲になるものの、思わぬアクシデントで彼を亡くす悲劇が物語の中心となる。妻に先立たれ、忘れ形見である凉子に深い愛情を注いできた父も、凉子のもうひとりの幼なじみで、彼女に密かな恋心を寄せ続けてきた青年・大介も、愛を失って沈む彼女を黙って見守るしかなく…。この作品で描かれる沖縄の海は、従来の明るく楽しいイメージから離れ、凉子を残酷な運命へと導く非情な存在として登場する。一也が命を落とした場所であり、その後も再び凉子に試練を与える沖縄の海。けれども、その海の青はやはり美しく、観る者を魅了する側面も持ち合わせている。2本目の『真夏の夜の夢』は、シェイクスピアの同名戯曲をアレンジしたハートウォーミング・ストーリー。不倫相手との関係に疲れたヒロイン、ゆり子(柴本幸)が東京から帰郷。そんな彼女の前に現れた島の精霊・マジルーが、ゆり子を元気づけようと、“恋の秘薬”を使って活躍するが…。ファンタスティックな喜劇として親しまれたシェイクスピアのオリジナル同様、テイストはコミカルで軽快。ゆり子はもちろん、彼女を追って来た不倫相手やその妻を大らかに迎え入れる沖縄の自然も、ゆり子を取り巻く島の個性的な人々も、折に触れ奏でられる音楽も、ハッピーな気分へと誘う存在として、恋のドタバタ騒動に寄り添っている。『群青愛が沈んだ海の色』を手がけたのは、『青い魚』、『真昼ノ星空』などの中川陽介。一方、『真夏の夜の夢』を放ったのは、『ナビィの恋』、『ホテル・ハイビスカス』などの中江裕司。それぞれ沖縄を舞台に作品を撮り上げてきた両監督だが、当然ながら作風は全く別物。シビアな現実の中で圧倒的な美しさを誇る青い海と、降り注ぐ太陽の下、カラフルなハッピーオーラを放つ豊かな大自然。この夏、触れてみたいのはどっち?(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:群青愛が沈んだ海の色 2009年6月27日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「群青」製作委員会真夏の夜の夢 2009年7月25日よりシネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2009「真夏の夜の夢」パートナーズ■関連記事:沖縄の神秘!『真夏の夜の夢』試写会に5組10名様をご招待「毎年、沖縄で仕事してます」長澤まさみが美ら島沖縄大使に主演作『群青』アピール長澤まさみとの父娘役に、佐々木蔵之介「こんなかわいい娘がいたらたまらない!」
2009年06月23日ネット社会にはびこる裏サイトの罠にはまった女子高生を助けるべく、勝手に正義に目覚めたしがない男3人が巻き起こす奮闘劇を笑い満載に描いた『守護天使』。『キサラギ』の佐藤祐市監督の下、お笑い芸人・カンニング竹山がキレキャラを封印して映画初主演に挑んだ本作が6月20日(土)に公開初日を迎えた。上映後には監督と竹山さんはじめ、共演の佐々木蔵之介、與真司郎(AAA)、忽那汐里が揃い、満員御礼の中、舞台挨拶を行った。公開に先駆けて、南は沖縄で海のゴミ拾い、北は札幌で一日警備員など、映画に因んだ“勝手にお助けキャンペーン”を全国で大々的に行ってきた竹山さん。満員の客席を前に、「いろいろやってきましたが、全て初日を迎えるための序章だと思ってがんばってきました。お笑い芸人なので泣きませんが、泣きたいくらいの感動です」と感嘆の表情を見せた。そんな竹山さんと劇中、息のあった掛け合いを見せるのがチンピラ役の佐々木さん。「竹山さんを俳優だと感じたことはないです(笑)。ただ、最後のシーンの竹山さんはすごく格好良いです!竹山さんが役に一所懸命に取り組んでいる姿が、役の須賀と重なってすごく良かったです」と称賛した。また、佐藤監督も「竹山さんが主演で驚く人もいると思うけど」と前置き、「現場で無駄な会話がたくさんあったおかげで、役者間の遠慮がなくなってすごくいい現場になっていった。そういう魅力が竹山さんにはあると思う。竹山さんががんばっている姿がすごく愛おしく、可愛く思えました」と現場での竹山さんの人柄に触れた。一方、本作が映画初出演となった與さんは「すごい役者さんばかりだったので、緊張しすぎて現場に行くのが怖かったくらいです。でも映画が好きなので、出演できてすごく嬉しかったです」と初々しいコメント。同じく初出演のヒロイン、忽那さんも撮影をふり返り「いい思い出といい作品に出会えて良かったです。最後のシーンは3、4日かけて撮影したのですが、そのとき竹山さんはふんどし、日村(勇紀・バナナマン)さんがブリーフという格好で、最初は目のやり場に困りましたが、徐々に慣れました(笑)」と苦笑気味に思い出を語った。さらに、今回男性陣は“守護天使”ということで天使の羽を付けて登場。佐々木さんの「飛べたら良いな」という発言に観客から「かわいい!」という声があがると、「俺が一番似合ってるんだよ!」と竹山さんがキレる一幕もあり、会場は笑いに包まれた。最後に「僕の目指すのは“笑ってても泣ける”、“泣いてても笑える”作品。今回はそのような映画が出来たと思います!」と監督の自信のコメント。竹山さんは「1年前くらいから今日のような満席を見れるようにがんばってきました。みなさん楽しそうな顔をしているので、映画をやってきて本当に良かったと思う!映画というものがすごく好きになったのは、みなさんのおかげです」と深い感謝の言葉で渾身の一作を送り出した。『守護天使』は渋谷HUMAXシネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:守護天使 2009年6月20日より渋谷HUMAXシネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009映画「守護天使」製作委員会■関連記事:キレを封印して映画主演に初挑戦カンニング竹山「この映画で人生観が変わった」カンニング竹山が恋する天使に!?『キサラギ』監督最新作で映画初主演
2009年06月23日沖縄の離島を舞台に、ひとりの女性が愛する人を亡くした痛みから再生していく姿を描いた感動作『群青愛が沈んだ海の色』が6月27日(土)より公開される。昨年の7月に1か月にわたり、サンゴ礁が生きる美しい海など自然豊かな渡名喜島(となきじま)で撮影された本作。公開に先立ち、このたび主演を務めた長澤まさみが、沖縄の文化を広め、観光の振興に寄与した功績を認められ、沖縄県知事から「美ら島沖縄大使」に認定され、15日(月)、晴天の沖縄にてその認定証交付式が行われた。『深呼吸の必要』(’04)、『涙そうそう』(’06)に続き本作と、沖縄を舞台にした作品に縁深い長澤さん。今回の大役に「デビューしてから、毎年仕事で沖縄に来ているので、縁があってこういった大使に任命されることは嬉しく思います」と喜びを笑顔で語り、「沖縄はすごく好きで気候とか、食事とか、風景、海が好きなので、その良さを伝えられたらと思います」と意気込みを口にした。この任命にあたり、仲井眞県知事からは沖縄県民を代表して「女優として全国的に活躍している長澤まさみさんに美ら島沖縄大使を引き受けていただき、心から感謝してます。『群青 愛が沈んだ海の色』では、癒しの島、沖縄の魅力を発信していただいてます。これからも、沖縄の笑顔と元気をアピールして下さい」と長澤さんへ思いが託された。沖縄の自然の広大さと美しさの反面、その厳しさも描かれる本作。最後に長澤さんは「この作品で、沖縄で撮影する作品は4本目(※上記3作に加え映画『ラフ』は一部沖縄で撮影)になりますが、この映画は特に、景色だとか人の温もりといった沖縄の良さが詰まった映画になっています。私もがんばって演じたので、ぜひ観てください」と作品をアピールし、大使として最初の役目を果たした。『群青愛が沈んだ海の色』は6月27日(土)より全国にて公開。■関連作品:群青愛が沈んだ海の色 2009年6月27日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「群青」製作委員会■関連記事:長澤まさみとの父娘役に、佐々木蔵之介「こんなかわいい娘がいたらたまらない!」
2009年06月17日『トイストーリー』、『ファインディング・ニモ』など数多くの大ヒットアニメを輩出するディズニー/ピクサーを牽引してきたジョン・ラセターを製作総指揮に迎えて贈る、新生ディズニー・アニメーション第1弾『ボルト』。8月1日(土)の公開に先駆けて、ラセター氏と監督のクリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワード、プロデューサーのクラーク・スペンサーら製作陣が来日!さらに日本語吹き替え版の声優を務めた佐々木蔵之介、江角マキコ、天野ひろゆきが加わり、日米スタッフ・声優キャストによる記者会見が行われた。ボルトのイラスト入りアロハシャツを着て登場したラセター氏は、「『ボルト』は若き才能あふれるフィルムメーカーと一緒に作り上げた誇り高い作品です。世界で一番好きな観客である日本のみなさんに早く観ていただきたいです」と挨拶。満を持して贈り出す本作では、TV番組の世界を現実と信じ込んでいるスター犬・ボルトの冒険を描くが、「ディズニーの『笑いのあるところには必ず涙がある』という鉄則からスタートしました。いままで見てきたもの全てが偽物だと分かったときにどう思うのか、また飼い主が自分を愛してくれているのかという、ボルトの感情の表現を大事にしました」とキャラクターに込めた想いを語った。また、「アニメーターは大人になりきれていない大きな子供。こういうアロハシャツをいつも着てるんだよ」と冗談めかして語ると、ウィリアムズ監督は「彼の家には秘密の通路がたくさんあるからね」とこっそり明かしてくれた。本作で長編映画監督デビューを飾った2人の監督は、終始息の合った様子をうかがわせた。今回の共同作業をふり返り、「お互いにいい友達だということがとても大きかったです。極力、共に時間を過ごし、450人のスタッフを率いるという大きな責任ある仕事を2人でやり遂げました」(ハワード監督)、「僕たちの友情に試練もありましたが、互いにいい友達のまま完成することができました。また、ラセター氏の情熱的な励ましのおかげで良い作品が出来ました」(ウィリアムズ監督)と互いを労った。そんな2人の仕事ぶりを、スペンサー氏は「ストーリーも映像も素晴らしい出来」と絶賛した。今回、犬のボルト役として声優に初挑戦した佐々木さんは、「こんなかわいい犬の役を自分がやっていいのかと思いましたが、ジョン・トラヴォルタさんがやっているのを聞いて、じゃあ僕もと思って。最初はなかなか声と映像が合わなかったが、気持ちだけでやっていったら気持ち良く出来ました。犬の役をやれて演技の幅が広がったし、(ソフトバンクCMに声優出演中の)北大路欣也さんと刀を合わせられると思います」と感想を語り、会場を沸かせた。ボルトの旅の仲間、黒猫のミトンズ役の江角さんは、4歳の娘の母親ならではのコメント。「子供に絵本を読んだ後に、これは大人の私たちが忘れかけていることではないかと思うことがよくあります。この作品でも信じる心、諦めない心を改めて胸に刻むことができて幸せでした」と感慨深げに本作のメッセージを伝えた。「なくてはならない役。なんて素敵なの」と自画自賛するのは、ハムスターのライノ役・天野さん。その一方で「ライノは『夢は信じれば叶う』とボルトたちに熱いメッセージを伝えてますが、僕も信じていれば素敵な嫁さんが出来ると思ってたら、気づいたら39でした…」と自虐コメントも。そして最後に、日米スタッフ・キャスト陣でのマスコミ向けのフォトセッションが行われようとした瞬間、袖から「ちょっと待った〜!」という声と共に純白のタキシード姿のウド鈴木が乱入!何のことだか分からない一同は呆然、相方の天野さんは「ゴー、ホーム!」と追い払うもウドさんはノンストップで「実は私は『ボルト』に声優として出てるんです!」と宣言する始末。笑いが沸き起こる中、天野さんは一同に申し訳なさそうに謝るばかりだった。果たしてその真偽は?「劇場で確かめて!」(ウドさん)とのこと。「愛する力や信じる強さが響いてくる、犬だけど人間以上に人間らしい愛情が感じられる映画なので、ぜひ大切な人と観て確かめてください」と佐々木さんがアピールする『ボルト』は8月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:ボルト 2009年8月1日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.■関連記事:『ボルト』トラヴォルタに対抗する吹き替え版声優は佐々木蔵之介!江角マキコも参戦
2009年06月10日