なぜ、人によって睡眠時間が違うのか? 自分も短い睡眠で健康的な生活が送れれば、もっと楽しい人生を送れるのに……。こんな悩みを抱えている人もいるでしょう。でも、必要な睡眠時間は人によって異なるもの。それでも気になるという人のために短時間睡眠の実態に迫ります。ちょっとした早起きのコツ翌日、早朝から大切な仕事があるときなどに「短時間睡眠でも元気な人が羨ましいなぁ……」と思うことはありませんか。でも、必要な睡眠時間は人それぞれなので、無理をして短時間睡眠の生活をしようとすると、病気のもとになる可能性があります。それよりも大切なことは、ちゃんと早起きして、大切な仕事に遅刻しないこと。とはいえ、早起きが苦手な人にとってはこれがなかなか辛いものです。そこで今回はちょっとした早起きのコツを紹介します。「早起きしなくちゃ!」と思うと、どうしても起きる時間にばかり注意がいきますが、着目すべきは就寝する時間です。単純な話ですが、毎日7時間の睡眠が理想と理解している人は起床時間から逆算して、いつもより早めに寝て、7時間睡眠をキープするようにしましょう。これで寝坊は減るはずです。短時間睡眠に変えられる?この方法を実践して、早起きはできるようになったものの、いつもより早く寝ると「欠かさず見ていたテレビ番組が見られない!」「毎日の楽しみである晩酌の時間が減る!」などと思ってしまう人もいるでしょう。そんな人たちのために、短時間睡眠に切り替えても健康的に生活を送ることは可能なのかどうか調べてみました。短時間睡眠の偉人たち短時間睡眠とは読んで字の如く、多くの人よりも少ない睡眠時間、たとえば1日3時間程度で毎日を無理なく暮らせる人たちのことを指します。海外では「ショートスリーパー」と呼ばれるようですが、過去の偉人を見ると、ナポレオンやエジソン、最近ではマーガレット・サッチャーなどがそうだったと言われています。偉業を成し遂げた人のなかに短時間睡眠の人がいると聞くと、やはり「努力で睡眠を削っていたのか」と思ってしまいますが、果たして真相はどうなのでしょうか?睡眠を最適化すれば変えられる?結論からいうと、短時間睡眠に「変えられる」と「変えられない」の両方の意見があるようです。どちらを信じるかはあなた次第ですが、2つの主張を見てみましょう。まず、変えられるという主張ですが、短時間睡眠を実践するためには睡眠のことをよく知り、最適化・効率化することが必要とのこと。たとえば、90分サイクルで睡眠時間をとる、すぐに寝つけるように入浴や食事時間を逆算して決める、寝るときは熟睡できるようにアイマスクをつけるといったことです。確かに、これで睡眠は最適化されるかもしれませんが、健康を守れるかというと、ちょっと疑問が残りますね……。DNAで決まっているから変えられない?一方で、変えられないという主張の根拠は短時間睡眠の人には特殊な遺伝子が備わっているという研究報告があることです。つまり、DNAレベルで決まっているということ。これが科学的に間違いなく証明されているとすると、基本的には変えられないものという考え方が正解かもしれません。ただ、人間には“意志の力”というものが存在するので、科学だけで割り切れるものではないことも事実です。起きている時間を効率化しよう無理に短時間睡眠に生活を激変させることはやめましょう。体を壊してしまっては意味がありませんし、1、2日ならば睡眠時間は削れても、長期になれば必要な睡眠時間に足りていないぶんが確実に体に影響をもたらします。睡眠時間を削るのではなく、起きている時間を効率的に使うことを考えるほうが現実的です。「時間が足りない」と悩んでいる人は、日中の行動に無駄がないかチェックしてみましょう。スマホをずっといじってはいませんか? SNSやネット、ゲームはただ見ているだけでもどんどん時間が過ぎていくもの。この時間を仕事や勉強にあてるだけで、起きている時間はグッと濃密になります。できないことを夢見るよりも、まずはできることからコツコツとはじめてみましょう。そうしたらきっと、短時間睡眠へのこだわりは消えてなくなるはずです。photo by acworks
2016年05月26日睡眠時間が短いのはかっこいいことでも何でもありません。あらゆる研究が慢性的な睡眠不足は、体と心の両方に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らしています。日本では“寝てない自慢”の文化が蔓延していますが、健康的な生活のためには、その流れには乗らず、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。今回は睡眠不足が及ぼす怖い影響について紹介します。睡眠不足は病気のもと!みなさん、毎日ぐっすり眠れていますか?「最近、睡眠不足気味なんだよなぁ」という人は、たかが睡眠と侮らず、快眠ができるように生活環境を整えましょう。そうしないと、さまざまなデメリットが生じる恐れがあります。たとえば、ウイルスに対する免疫力が下がること。私たちの体内には悪いウイルスが入ってきたときに戦ってくれて、健康な状態を守ってくれる機能が備わっています。でも、この免疫力は睡眠とも深く関係があると言われていて、慢性的な睡眠不足の状態が続くと低下して、風邪や病気などにかかりやすくなってしまうのだとか。病気になると「健康って素晴らしいな」と実感するし、次から節制しようと心に決めるものですが、そうなる前に予防することが大切です。楽しく暮らすためには健康が一番。そのためにはまずはぐっすり眠ることです!睡眠不足による影響睡眠不足は体だけではなく心にも大きな影響を及ぼすと言われています。みなさんも睡眠時間が短かった日はイライラしたり、落ち着かなかったりしたという体験がありませんか?今回は最新の研究などから、睡眠不足が心に与える影響を見ていきましょう。睡眠不足が自殺願望をもたらす?アメリカの大学が発表した最新研究によると、慢性的な睡眠不足は自殺願望を生む可能性があるそうです。実験方法は被験者を3つのグループに分け、5時間未満、5~6時間、7時間以上に睡眠時間を設定し、その影響を見るというもの。その結果、5時間未満のグループは免疫力の低下が見られただけでなく、精神にも影響が見られたのだとか。自分は短い睡眠でも大丈夫と過信している人は、知らないうちに心身ともにダメージを受けている可能性もあるので、注意が必要です。5時間睡眠の人は要注意?日本での調査でも、睡眠不足と自殺の関係が明らかになっています。自殺を図り、救命センターに運ばれた人を対象に行った調査では、7割以上の人が「自分は睡眠不足だ」と自覚していたそうです。実際に、睡眠時間を調査したところ、平均して5時間前後ということがわかっています。アメリカと日本、両方の研究調査の結果から、「睡眠5時間」というのが心に何らかの影響をもたらす1つの目安になると言えるかもしれません。脳がフル回転できない睡眠不足の状態で自殺願望が高まるのは、頭が朦朧として、判断能力や集中力が低下するからだとも言われています。脳は睡眠中に情報を蓄積したり、不要な情報を削除したりと、脳内の清掃作業を行っています。睡眠不足が続くと、この清掃が満足にできないため、脳がフル回転できなくなると言われています。みなさんも睡眠不足の状態だと、いつもなら簡単にできるはずの仕事にやたらと時間がかかったり、ケアレスミスをしてしまったりすることがあると思います。脳は非常にデリケートで、睡眠の影響を大きく受けるということを覚えておきましょう。日本は子どもも睡眠不足最近、社会問題になっているのが睡眠不足の子どもが増えていることです。共働きの増加やインターネットの発達など、さまざまな理由があると言われていますが、昔と比べて子どもの生活が夜型に移行していることは間違いないようです。子どもが慢性的な睡眠不足になると、どのような影響があるのでしょうか?1つは成長の遅れに繋がることがあげられます。成長期には満足な睡眠が不可欠で、成長ホルモンは睡眠中に大量分泌されます。逆に言えば、睡眠が不足すると、満足な量の成長ホルモンが分泌されない可能性があるということです。もう1つは精神への影響です。睡眠不足の子どもにはイライラや落ち着きのなさ、無気力感などが見られると言われます。さらに、肥満の原因になることもあるそうです。大人だけでなく子どもの睡眠を守ることも社会の重要な役目ではないでしょうか。photo by pixabay
2016年05月24日睡眠は、私たちの生活に欠かせない大切なものです。睡眠を満足にとれないと、さまざまな障害が現れるといわれています。今回は、有名芸能人を襲った激痩せと睡眠の関係について調べてみたいと思います。このふたつに関係はあるのでしょうか?睡眠障害で激痩せしたタレント天真爛漫な笑顔で人気を集めていたタレントが、ひとつのスキャンダルを境に見る影もない姿になってしまう――特に芸能界は栄枯盛衰、入れ替わりの激しい世界なので仕方がないかもしれません。最近、話題を集めている、スキャンダルで天国から地獄へと突き落とされてしまったあるタレントは、騒動によって睡眠障害を患い、眠れない日々を過ごしているそうです。その影響で、激痩せしてしまったという報道もありました。激痩せした原因には、精神的なダメージによる食事量の減少などもあると思いますが、睡眠障害と激痩せには密接な関係があるのでしょうか?うつ病を併発している可能性も?睡眠障害には、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシー、むずむず脚症候群などさまざまな種類があります。先に結論をいうと、これらの睡眠障害に“激痩せ”と直結するようなものは見当たりませんでした。ただ、睡眠障害と密接な関係があるうつ病も同時に発症していた場合、体重減少の症状が現れることがあるそうです。そして、ある調査によると、うつ病患者の9割に不眠が見られるそうです。うつ病になると、食欲がわかなくなり、満足に食事をとれなくなることがあります。患者のなかには、何を食べてもおいしく感じない人がいて、自然と体重減少につながるケースも少なくないそうです。激痩せの原因になりうる病気ちなみに、激痩せについて考えられる原因はいくつかあるといわれています。ここでは代表的なものを紹介します。<糖尿病>糖尿病が進行した患者は、体内の血糖をエネルギーにできないため、中性脂肪などが代わりに使われることで、体重減少が見られるといわれています。<胃または十二指腸の潰瘍>食べているのに痩せてしまう人は、胃または十二指腸の潰瘍の疑いがあるそうです。これは、食物から胃または十二指腸が栄養を満足に吸収できないために起こるといわれています。<胃や大腸などのがん>食欲低下とともに痩せる症状が現れた場合は、胃がんや大腸がんなどの可能性もあるそうです。photo by pixabay
2016年05月22日こんにちは。健康管理士のSAYURIです。今回は、深く安らかな眠りを指す“ノンレム睡眠”についてご紹介したいと思います。ノンレム睡眠は大脳が発達している高等生物に多く見られ、昼間に酷使した大脳皮質を睡眠の前半で集中して冷却し休養を取らせていると言われています。●4段階に分けられるノンレム睡眠ノンレム睡眠はステージ1~ステージ4までの4段階に分けられています。ステージ1は入眠期。うとうとしてまどろんでいる状態で、呼びかけるとすぐに目覚めることができます。ステージ2は『軽睡眠期』 と呼ばれ軽い寝息を立てる中程度の睡眠状態です。ステージ3は『中程度睡眠期』 で、呼びかけにも反応しにくく、リラックス状態になっています。ステージ4は『深睡眠期』 といい、最も眠りが深い状態を指します。また、ステージ3とステージ4は“徐波睡眠”とも呼ばれ、睡眠前半に多く、脳からはリラックス状態であるデルタ波が出ます。●脳を休ませるノンレム睡眠デルタ波が全体の50%を超えるステージ4が一番深い眠りとなり一番脳が休める状態となります。ノンレム睡眠の特徴は体は目覚めているときよりも緊張が緩んではいるものの、レム睡眠時のように完全に弛緩することはありません 。体をよく観察してみると寝返りを打つ、歯ぎしりをする、いびきをかくなどして動いています。また瞼(まぶた)を開けて見てみると、眼球は上転し白目をむいています。ノンレム睡眠は大脳に対して休息を与え、大脳の疲労回復を目的とした眠りなのです。通常、寝入った状態から約3時間の間に深いノンレム睡眠が集中して現れ、それ以降は浅いノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせとなります。ノンレム睡眠の深さは睡眠の質とも関連していて、熟睡感に影響する と考えられています。ノンレム睡眠は大脳皮質に休息を与える役割の他にも、呼吸や体温、血液循環やホルモン分泌などさまざまな機能を調節することも可能な状態なのです。またノンレム睡眠が何らかの原因でとれなかった場合は 記憶力が低下する とも言われていて、脳機能の回復には欠かすことのできない睡眠なのです。●「寝る子は育つ」は本当だった!“寝る子は育つ”ということわざがありますが、ノンレム睡眠時は子どもの成長促進に関わる成長ホルモンが分泌されます。これは子どもだけに限らず、大人になっても加齢とともにその分泌量は減少するものの成長ホルモンは分泌され、細胞や組織の修復、新陳代謝を高める働きをします。例えば女性が睡眠不足のときに化粧ののりが悪い、男性であれば髭を剃ったときにカミソリ負けするなどの肌の異常は、成長ホルモンの分泌が不十分だった ために、皮膚の回復がされていなかった可能性も考えられるのです。今の日本の子どもたちは睡眠時間が短いとされていますが、このような睡眠の仕組みと体のことを考えると、可能な限りしっかり睡眠をとらせてあげたいですね。【参考文献】・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年05月12日睡眠は美容と健康の基本。何かと忙しい子育て中だからこそ、睡眠の質にはしっかりと気を配りたいですよね。良質な睡眠に大きく関わってくるのが、眠るときの服装です。つい部屋着のまま眠ってしまったり、スウェットやジャージをパジャマ代わりにしたりする人も多いのでは? 実はそれが、睡眠の質を低下させる原因になっている可能性があるのです。■スウェットやジャージで眠ると睡眠の質が低下する!?睡眠に適した服装を考えるとき、ポイントになるのが「体への締め付け」と「吸水性」です。スウェットやジャージは、ゆったりした作りのパジャマに比べて体に密着しやすくなっています。そのため体がリラックスしにくく、ゴムなどの締め付けで血流を悪くしてしまう可能性が。布団との摩擦が大きいので、スムーズな寝返りを妨げてしまうこともあります。また、人は誰でも寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれています。スウェットやジャージなどの素材では吸水性や通気性が悪く、熱が体内にこもってしまうことに。体が汗でべたついて不快感を与え、眠りを浅くしてしまうのです。 ■スムーズな入眠のためにもパジャマは重要睡眠の質を上げるためには、眠るときに気持ちのスイッチを切り替えることも大切です。部屋着のままベッドに入ると、どうしても起きている時間と眠る時間の区切りがつきにくくなります。眠る前にパジャマに着替え、「これから眠るんだ」という睡眠モードに気持ちを切り替えましょう。パジャマで睡眠モードに切り替える習慣がつけば、「ベッドに入ってもなかなか寝付けない」ということにもなりにくくなります。スムーズな入眠と深い眠りのためにも、パジャマは有効なツールになるのです。■睡眠の質を高めるパジャマの選び方パジャマを選ぶときは、まず肌触りのよいものを。やわらかく触り心地のよい素材を身につけることで、睡眠中の体をリラックスさせる効果があります。体を締め付けないゆったりとした作りで、生地は薄めのものを選ぶとよいでしょう。吸水性が高くムレにくいのは、コットンやガーゼ素材です。オーガニックコットンなら、肌が敏感な方でも安心ですね。なめらかな肌触りのシルクも、コットンと同様に吸湿性が高いおすすめ素材。ただし洗濯する際には注意が必要なので、自宅で洗えるウォッシャブルシルクを選ぶとよいでしょう。また、これから暑くなるとパジャマも半そで&ショートパンツタイプを選びたくなるもの。でも、眠るときに肌の露出が多いと、汗を吸収することができないため体温調節がうまくいかなくなってしまいます。夏でもできればパジャマは長袖&長ズボンで。どうしても暑い場合は、ズボンだけでも裾の長いものを選ぶようにしてみてください。快適な眠りのために作られているパジャマは、睡眠の質を高めるメリットがいっぱい。普段「なかなか寝付けない」「寝ても疲れがとれない」という人は、眠るときの服装を見直してみてはいかがでしょう。
2016年05月01日こんにちは。健康管理士のSAYURIです。身体ナビゲーションシリーズ、前回までは私たちの健康には欠かせない“体温”についてご紹介してきました。今回からは、同じく健康にかかせない“睡眠”について詳しくご紹介していきたいと思います。●減少する日本人の睡眠時間厚生労働省の平成26年度国民健康栄養調査によると、日本の成人の1日の平均睡眠時間は男女とも「6時間以上7時間未満」と答えた人の割合が最も多かったものの、男性で34.3%、女性では33.9%となっています。一方、ここ一か月の間に睡眠による休養が十分に取れていないと答えた人は20%にのぼり、平成21年、24年、26年の推移でみると増加しています。中でも40歳代は32.5%の人が睡眠で十分な休養が取れていないと回答しており、『健康日本21(第二次)』の目標値の15%を大きく上回っています。これは私たちの生活環境が大きく変化したことでストレスや外部の環境に影響され、“眠れない人”や“眠らない人”などの睡眠が不十分な人が増加している ことを意味しています。●睡眠のメカニズム私たちが眠っているとき、体の中では2つの睡眠が交互に繰り返されています。それは“レム睡眠” と“ノンレム睡眠” と呼ばれていますが、それぞれ約90分ごとに交互に訪れ、一晩に4回から6回繰り返されていると言われています。●レム睡眠レム睡眠とは急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の頭文字をとった略で、体は活動を休止しているのに脳波覚醒に近い状態にある浅い睡眠を指します。一般的には睡眠が始まると、まずノンレム睡眠が出現し、その後レム睡眠が出現します。レム睡眠の特徴としては、大脳皮質が活発に動き交感神経も緊張していますが、体は弛緩しリラックスしていることが挙げられます。その他に眼球が小刻みに動いたり、血圧が不安定になったり、脈拍や呼吸数が不規則または増加することなども知られています。その反面、体を支えている筋肉は緩み休んだ状態になるので、レム睡眠は体の疲れを癒す重要な眠り であり欠かせない睡眠状態だと言えます。またレム睡眠は脳にも大きな影響を与えます。レム睡眠のときの大脳皮質は覚醒に近い状態にあるため、休息は与えられませんが睡眠時は外部からの情報はほとんど入ってきません。そのため、脳内部における記憶の整理や固定などの情報の再編成に適した状態となります。起きている間に見たり聞いたりしたことを一時的な記憶ではなく、長期的な記憶に固定している のです。すなわちレム睡眠は、睡眠中における情報処理と記憶の保存と言う重要な役割を担っているのです。そのため、日中の学習が多ければレム睡眠が長くなることが確認されています。レム睡眠は目覚める時間が近づくに従い、徐々に時間が長くなることから、大脳を活発にし、起きる準備をさせる役割があるともいわれています。【参考文献】・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年04月28日徹夜をしたときの頭のボーッとした感じは、明らかに脳が働いていないなと実感できるものですよね。実際に、脳と睡眠には深い関係があるので、今回はそれにまつわる研究を紹介します。最近、仕事でミスが多いなと思う人は、もしかしたら睡眠が足りていないのかもしれません。睡眠が脳に与える影響睡眠と脳には切っても切れない密接な関係があります。私たちは、仕事や勉強中の活動を始め、人の表情、駅のアナウンス、味や匂い、騒音など、五感をフル活用して、さまざまな情報感じ取っています。それらがずっと蓄積されていくと、とんでもない情報量になるので脳はパンクしてしまいます。そうならないために人間は、睡眠中に「脳にたまった情報の整理や掃除」を行うのです。脳にはそのための循環系があり、睡眠中に脳脊髄液によって老廃物を排出していると考えられています。朝起きたらスッキリしているのは気のせいではなく、実際に脳もスッキリしているからなのかもしれません。この脳内の整理や掃除は快適な生活を送るためには必要なことです。脳に余計な情報がパンパンに詰まったままだと脳がフル稼働できません。睡眠と脳の関係を調べる研究あれこれ睡眠と脳に関する研究というものがあります。どのようなものがあるのか見てみましょう。眠気を誘発するのはカルシウムイオン今年3月に東京大学の研究チームが発表した研究結果によると、脳内のカルシウムイオンが眠気を誘発していることを突き止めたそうです。これまで眠気の正体は明確にわかっておらず、睡眠物質なるものが存在すると考えられてきました。それを特定するために東京大学の研究チームはマウスを使った実験などを行った結果、脳へのカルシウムイオンの流入が睡眠に関係あるとわかったそうですこの研究結果が睡眠と関係があるとされるアルツハイマーなどの神経変性疾患の治療に役立つ可能性があると言われています。睡眠時間によって脳の効率が変わる睡眠時間と脳の働きの関係を調べた研究では、1日6時間の睡眠を続けた人は飲酒したときと同等のパフォーマンスしか発揮できないということがわかったそうです。被験者をグループ分けし、4時間・6時間・8時間と睡眠時間を違えて、2週間調査を続けたところ、8時間では問題なく脳が働くことが判明したと言われています。ちなみに4時間睡眠では、飲酒時と同等の6時間よりも脳の働きが悪く、検査を受けられないレベルの人もいたそうです。脳は本当に働き者睡眠には深い睡眠のノンレム睡眠と浅い睡眠のレム睡眠があります。これも脳と関係があり、レム睡眠時の脳の酸素消費量は起きているときよりも高い数値になると言われています。なぜかと言えば、冒頭でも紹介した、脳にたまった情報の整理や掃除をレム睡眠のときに行っているからです。私たちが寝ている間も、脳は日中より多くの酸素を使って一生懸命、整理整頓をしてくれるというわけです。瞬間睡眠を知ってる?ところでみなさんは瞬間睡眠という言葉をご存知ですか? 脳をクールダウンさせ、若返らせることができると言われているすごい睡眠法なんです。実はこの瞬間睡眠、みなさんも知らないうちに実践しているかもしれないのです。ランチ後、強烈な眠気が襲ってきた仕事中などに、一瞬だけ眠ってしまうことがありますよね。「いけない、いけない」と慌てて起きて仕事をすると、一瞬寝た前よりも頭がスッキリしていることがあると思います。それは気のせいではなく、一瞬でも脳は整理や掃除をしてくれているからです。もちろん、もう少し長く(数分~30分未満)睡眠をとれたら、もっとパフォーマンスが向上することは言うまでもありません。でも、仕事中はどうしても長く仮眠がとれないものですよね。そんなときは一瞬でも意図的にウトウトする瞬間睡眠を活用してみてはいかがでしょうか。photo by acworks
2016年04月20日睡眠には個人差があると言われています。1日3時間の睡眠でも平気な顔をして仕事をする人、8時間以上寝ないと頭がボーッとする人……。後者からすると、短時間睡眠でもハツラツと活動できる人を羨ましいと思うことがありますよね。両者は何が違うのでしょうか? やる気? 体質? それとも睡眠習慣? 気になるので調べてみました。ショートスリーパーは遺伝子に原因が?「ショートスリーパー」と呼ばれる、1日3~4時間の睡眠だけで平気な顔をして生活ができる人たちがいます。一般的に、人間は1日7~8時間の睡眠が必要と言われていますが、なぜ彼らはそんなに短い睡眠で大丈夫なのでしょうか?それには遺伝子に原因があるという研究結果があります。調査結果によると、ショートスリーパーにはDEC2と呼ばれる遺伝子に突然変異が多く見られたそうです。ただ、これは現段階では研究対象者数が少ないことなどから、確定的な情報ではなく、「そういう傾向がある」という話にすぎません。今後、さらなる研究によって、ショートスリーパーの謎が解明される日がやってくるかもしれません。ここで、注意したいことが1つあります。それは「自分は短時間睡眠でも平気だから、きっとショートスリーパーに違いない」と勝手に決めつけてしまうことです。それには弊害があるようです。短時間睡眠による“弊害”とは?実際に、「短時間睡眠でも自分は大丈夫!」と勘違いしている人には、どのような弊害があるのか見ていきましょう。もしかしたら、症状に当てはまる人がいるかもしないので、ぜひチェックしてみてくださいね。眠りには2種類ある!まず知っておいていただきたいのは、睡眠には深い眠りと浅い眠りの2種類があるということです。深い眠りは、私たちが眠りについたとき最初のほうに現れます。そして次第に眠りが浅くなっていきます。そのため、短時間睡眠では深い眠りは取れても、浅い眠りが取れないケースが多いと言われています。これを聞いて深い眠りだけがとれるなら効率的ではないかと思う方がいるかもしれません。しかし、それぞれの眠りには私たちが必要とする効果があり、深い眠りは脳の整理・回復の効果、浅い眠りには内臓や筋肉の回復効果があるといわれているのです。つまり、短時間睡眠で浅い睡眠が足りていない状態だと、脳はスッキリしても、体の疲労はとれない可能性があるというわけです。短時間睡眠は病気のリスクを高める?体の疲れがとれないだけならまだしも、もっと大変なことがあります。それは短時間睡眠を続けていると病気になりやすくなるということです。なぜかと言うと、睡眠時間が短くなると、血糖値や血圧の値に変化が現れることが多いからです。私たちの体内ではインスリンの働きによって、血液中のブドウ糖が肝臓などに吸収され、血糖値が一定に保たれています。ところが、睡眠時間が短くなると、インスリンの働きが弱まってしまい、糖尿病や高血圧を発症するリスクが高まるのだそうです。最近、健康診断を受けて、血糖値や血圧に異常が見られたという人は食事内容などと併せて、睡眠時間を見直してみる必要がありそうです。ここまでで当てはまるものはありましたか? ここでは短時間睡眠の弊害を書きましたが、多忙な日々の中では、どうしても短い睡眠しかとれない日もありますよね。次からは、そんな緊急時のためのちょっとした睡眠のコツを最後に紹介します。短時間睡眠でもスッキリ目覚めるには……短時間睡眠でもスッキリ目覚めるためのポイントを3つご紹介します。まずは寝る前から。「短時間睡眠しかとれない!」という日は特に意識して、就寝2時間前からスマホやパソコンなどブルーライトを発するものを避けるようにしましょう。ブルーライトは交感神経を刺激して、寝つきを悪くすると言われています。次に、寝るときは普段のサイズよりも少し大きめのパジャマを着るようにしましょう。ジャストサイズのパジャマだと、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが出づらくなるそうです。最後に、起きたら太陽の光を浴びるようにしましょう。光を浴びることで体内時計がリセットされ、スムーズに動けるようになります。以上、3つのポイントを実践してみてください。どれも簡単にできることなので、スッキリ目覚めたい人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。photo by acworks
2016年04月15日最近、よく眠れないと感じても、それだけでは睡眠外来へ行こうとは思わないですよね。しかし、すべての病気に共通して言えるのは早期発見が大事ということ。そこで、年に2回ある「睡眠の日」を睡眠外来へ行く機会にしてみませんか?「睡眠の日」を睡眠外来に行く機会に2011年に日本睡眠学会が年に2回、睡眠の日を定めました。春が3月18日、秋が9月3日です。睡眠の日を含む1週間は睡眠健康週間として、全国各地で睡眠に関する講座が開催されたり、相談窓口ができたりと、さまざまな睡眠関連の活動が行われます。日本は不眠大国とも呼ばれるほど、睡眠に関する悩みが多い国で、睡眠に満足していない人は5人に1人とも、3人に1人とも言われています。不眠の原因となる睡眠障害には睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、さまざまなものがありますが、どれも共通して言えるのは、「早めに専門の医師に相談するが吉」ということ。次は秋になりますが、年に2回ある睡眠週間を、睡眠外来に行く機会に定めてみてはいかがでしょうか?睡眠の日に行われた睡眠調査今年の3月18日、「春の睡眠の日」に、睡眠に関する調査が行われました。その調査結果を一部ご紹介します。・うつぶせ寝は途中で目覚めやすいみなさんは寝るときにどのような姿勢で寝ていますか? 仰向け、うつぶせ、横向きといろいろな姿勢がありますが、「うつぶせで寝る」という人は少ないかもしれません。今回の調査では、うつぶせで寝ると途中で目が覚める中途覚醒の回数が増えることがわかったそうです。ただ、なかには、うつぶせで寝ると楽という人もいます。たとえば、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる、睡眠中に呼吸が止まってしまう障害を患っている人たちです。うつぶせで寝ると、あまりいびきをかかなくなるので、睡眠時無呼吸症候群の人は好んでうつぶせの姿勢をとるのだとか。まわりにこのような人がいたら、睡眠中の症状をチェックしてあげてくださいね。・経営者や役員は睡眠外来へ行くべき?職業別に睡眠の症状を調べたところ、最も中途覚醒が多かったのは、会社の経営者または役員に属する人たちだったそうです。実際のところ、中途覚醒はストレスと深い関係のあるホルモン、コレチゾールの分泌によって起こるといわれています。会社を背負って立つ彼らは、一般的にストレスにさらされている傾向が高くなるので、納得の結果ではありますね。ちなみに、中途覚醒は経営者や役員に限らず、真面目な人、仕事がデキる人に多く見られるそうです。彼らも仕事でストレスに晒される機会が多いのでこのような結果になったのでしょう。とはいえほどよい塩梅で仕事をするというのはなかなか難しいもの。ストレスを減らすことができるのがベストかもしれませんが、難しければ、定期的に運動をするなど、溜まってしまったストレスを解消する工夫を取り入れるのがいいかもしれません。不眠症を解消するには?不眠症のひとつでもある中途覚醒の怖いところは、病気の発症リスクにつながる可能性が指摘されている点です。たとえば、脳卒中が挙げられます。これは脳の血管に何らかの障害が発生する病気のこと。中途覚醒が頻繁に起こると、脳の血管が詰まりやすくなると言われています。これは、睡眠が途中で途切れてしまうと、脳に血液がまわりにくくなるからという説があるそうです。中途覚醒が睡眠時無呼吸症候群のような睡眠障害ではなく、ストレスから起きている場合は、ストレスを取り除くことを心掛けましょう。方法はさまざまですが、適度に運動をする、リラックス効果のあるアロマを焚く、趣味に没頭する時間をつくるなど、工夫次第で、ストレスを上手に発散することができます。photo by acworks
2016年04月08日日本人の多くが睡眠に悩みを抱えていると言われています。とはいえ、「自分は睡眠障害だ」と思う人、気づく人は、その中のほんの一握りに過ぎないでしょう。実際に、睡眠障害の人の多くは、自覚症状がなく、医師の診断も受けていないと言われています。なぜ、睡眠障害は自分では気づかないのでしょうか? その真相に迫ります。睡眠障害にはさまざまなタイプがある先日、問題を起こして辞任した大臣が睡眠障害であることを公表しました。医師の診断によると、約1カ月の自宅療養が必要とのことで、国会への欠席も同時に発表されました。このニュースをきっかけに睡眠障害という言葉を知った人もいるかもしれません。睡眠障害とひと口にいっても、その種類はさまざまです。ちなみに睡眠障害=不眠症ではありません。たとえば、睡眠中に呼吸が一時的に止まってしまう睡眠時無呼吸症候群や日中に強烈な眠気に襲われるナルコレプシー、足に違和感があって眠れなくなるレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)などが挙げられます。自分とは無縁と思うかもしれませんが、日本は不眠大国とも呼ばれていて、睡眠に悩む人がたくさんいると言われています。あなたのすぐそばにも、じつは睡眠障害で苦しんでいる人がいるかもしれません。気づかずに睡眠障害になっている?で改行先に述べたように、じつは睡眠障害の状態になっているのに、自分では気づかないケースも多々あるそうです。具体的に、どのようなケースがあるのかみてみましょう。・睡眠時無呼吸症候群気づきにくい睡眠障害の代表格。夜中に呼吸が止まって熟睡が妨げられ睡眠不足になるので、日中に眠気を強く感じるなどの症状が現れます。同居している家族などに「呼吸がとまっている」と言われて気づくケースが多いようです。・ナレコプシー過眠症と呼ばれる睡眠障害です。現在、日本国内には20万人のナルコレプシーの潜在患者がいるといわれていますが、医師の診断を受けているのはごく一部だそう。日中の強烈な眠気のほかに、金縛りの状態になる、寝つくときに幻覚を見るなどの複合的な症状が見られます。・胃腸障害による睡眠障害胃腸薬が原因で睡眠障害になるという方もいるそうです。薬によっては、覚醒作用のある成分を使っている場合があり、それによって一時的に睡眠障害になってしまうのです。早めに医師に相談!春はいくら寝ても眠い季節といわれますが、何事にも限度があります。毎日、7~8時間寝ているのに、日中に我慢できないレベルの眠気に襲われる場合は、睡眠障害を疑って、早めに専門の医師に相談するようにしましょう。日中に眠気をもたらす睡眠障害は事故の原因になることがあります。バスや電車の運転士が睡眠障害を患っていたらと想像すると恐ろしいですよね。他の仕事でも、日中に眠気が強ければ、単純ミスが増え、仕事に支障をきたす可能性は十分に考えられます。その結果、仕事を続けられなくなってしまうという最悪の事態も考えなければなりません。<p class=”pb15″>「春眠暁を覚えず」という言葉に惑わされないで、上記のような自覚症状を感じたら、まずはお医者さんへ行きましょう。</p>photo by acworks
2016年04月05日加齢と共に影響も大きく株式会社マンダムが、働く女性のストレスと睡眠に関する意識調査を実施した。同企業では、2010年より睡眠の質と美容の関係に着目した睡眠美容という新しい分野での研究開発を行っている。調査は2016年3月、20~50代の働く女性847人を対象にインターネット上にて行われたものである。現在の睡眠への満足度について尋ねると、ストレスを感じている人はそうでない人よりも満足度が低い傾向に。さらに、ストレスを感じている人のうち満足度が高い人の割合は、年代が上がるにつれて低くなる。一方で、ストレスを感じていない人のうち満足度が高い人の割合は、年代が上がるにつれて高くなるという結果に。このことから、ストレスによる睡眠への影響は、加齢と共に大きくなっていくと言えそうである。20代はイライラ、40代はグッタリ?また、睡眠不調(よく眠れない、睡眠の質が悪いと感じること)による心身への悪影響についても、年代による差が見られた。「イライラする、怒りっぽくなる」等といった感情への悪影響は若い世代が感じやすかったのに対し、「疲れがとれない、体がだるい」など健康への悪影響は年代が上がるほど感じやすい傾向が見られた。みんなどうしてる?快眠のための工夫よい睡眠を得るための工夫で上位を占めたのが、「バスタイム」と「寝る環境」に関するもの。女性たちはお風呂でゆっくりとリラックスタイムを楽しみ、自分に合う寝具を使って心地よい環境の中で寝ることが大切と考えているようである。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社マンダムニュースリリース
2016年04月05日睡眠中に起こる不思議な現象のひとつに「夢精」があります。睡眠中は意識がないにもかかわらず、なぜそのような現象が起こるのでしょうか。今回は女性の方や、まだ一度も夢精をしたことがない男性の方にも分かるように、そのメカニズムについて解説します。夢精は男性だけに発生する現象男性の方であればわかると思いますが、「夢精」とは睡眠中に本人の意思とは関係なく射精をする現象のことで、特にまだマスターベーションをしたことがない思春期の男子に発生しやすいといわれています。ほとんどの場合、その男性は性的な内容の夢を見ることで勃起状態となり、興奮が頂点に達したところで射精をするのですが、まれに夢の内容が性的なものでなかったり、夢を見ていない状態であっても射精をすることがあるようです。夢精をすると外に出た精子が下着や自分の体に付いてしまうわけですから、その違和感で目が覚める場合が多くなります。夢精はなぜ起こるのか?それにしても、なぜ夢精が起こるのでしょうか。ある泌尿器科の先生によると、男性の睡眠時の勃起現象はひと晩に6~8回ほど起こっていて、その際に性的な夢を見るなど無意識のうちに興奮をすると、膀胱と尿道の境目である内尿道口が閉鎖し陰部の収縮が起こり発生するのだそう。ただし、睡眠中に興奮すると必ず起きるわけではなく、たとえば内尿道口が閉鎖していない場合は、精液は膀胱へ逆流するので射精にはいたりません。夢精が起こる原因のひとつとして、睾丸に溜まった古い精液を新しい精液と交換するために体が自動的に射精するという説があります。しかし、実際のところ古い精液は睾丸内に溜まり続けるわけではなく、たんぱく質として体に吸収されるので、それが原因とは断定できないようです。夢精を回避するには?今回の記事をお読みいただいている男性のなかには、本当はしたくないにもかかわらず夢精が発生して困っている方もいるのではないでしょうか。夢精を回避するためには、夢精が発生する条件を知っておくことが重要です。夢精が発生する条件として、勃起機能や射精機能、男性ホルモンが良好であることなどが挙げられます。また性交やマスターベーションをしていない期間が長期になるほど、夢精する可能性が高くなります。最近夢精が発生して困っているという方は、定期的に夢精以外の方法で射精をしておくと、発生する確率をかなり減らせるはずです。とはいえ、夢精にはまだ解明されていない謎が多くあります。今後の研究に期待しましょう。photo by Timothy Krause
2016年03月29日働く人のためのウェブマガジン『瓦版』が行った調査によると、ビジネスパーソンの平均睡眠時間はたった6時間。忙しい現代人にとって、睡眠時間を確保するのはなかなか難しいものです。ところで寝不足が体に悪いとはよくいわれますが、寝すぎも体に悪いことをご存知ですか?実は寝すぎも寝不足も、体によくないことが明らかになったのです。■8時間以上の睡眠で心臓病リスク増睡眠不足が体に悪いことはよく知られています。睡眠不足によって肥満や心臓病などのリスクが高くなるともいわれています。4時間以下の睡眠は、心拍数の増加や高血圧を招き、心臓のリスクを高めます。しかしノルウェーと台湾で行われた最新の研究から、8時間以上の睡眠も健康に悪いことがわかったのです。■睡眠時間は4~8時間が適切だった台湾で行われた調査では、392,164人の成人男女を対象に、1998年から2011年までの睡眠状況を調べました。この期間中に711人が心臓病で亡くなっています。調査の結果、睡眠時間が4時間以下の人は、睡眠時間が4時間から8時間の人にくらべて心臓病による死亡率が50%高かったことが明らかになりました。それだけではなく、睡眠時間が8時間以上だった人も、心臓のまわりの血流が悪くなる冠動脈疾患による死亡率が53%高かったということが判明したのです。4時間から8時間の睡眠では、健康へのリスクの上昇は見られませんでした。研究者の間でも、なぜこうした結果が出たのかは解明されていません。ちなみに睡眠による健康への影響は、男性よりも女性のほうが受けやすいことがわかっています。また、65歳以上の人はさらに死亡率が高まったそうです。*寝不足だけでなく、寝すぎも健康には悪影響を及ぼします。寝ても寝ても寝たりない、という人は要注意。4時間から8時間の適切な睡眠で、体を休めましょう。(文/スケルトンワークス) 【参考】※How much sleep do you REALLY need? Less than 4 hours and more than 8 ‘raises the risk of early death from heart disease’-Daily Mail Online※ビジネスパーソンの平均睡眠時間は6時間-瓦版
2016年03月27日これまでネムジムでは「睡眠不足」に関する情報をお伝えしてきました。その辛い睡眠不足がかつて「拷問」の手段に使われていたということを、皆さんはご存知ですか?今回は拷問というちょっと怖い切り口から、睡眠不足の恐ろしさについて考えてみましょう。睡眠不足がどれだけ辛いか知っていますか?まずは睡眠不足が与える悪影響について、改めて考えてみましょう。今まで徹夜をしたことがあるというビジネスマンの皆さん、徹夜明けの朝にご自身の心と体はどんな状態になっていましたか?実は丸1日(24時間)寝ていない人は、車の運転にたとえるなら飲酒運転をしているときと同じような状態になっているそうです。さらに2日、3日と起きたままの状態を続けていると、視界がぼやけるようになり、距離感がつかめず、集中力や記憶力が低下し、最後には幻覚まで見えるようになってしまうそう。このように寝ていない時間が長くなればなるほど、睡眠不足はその人の心身に大きな悪影響を及ぼすことが分かっているのです。「睡眠不足」を使った拷問方法それでは睡眠不足の恐ろしさが分かったところで、いよいよ睡眠不足を使った拷問法をみていきましょう。ユダの揺籃(ゆりかご)中世にヨーロッパで使われていたという拷問用の器具で、受刑者の姿勢を吊るし、意図的に眠れない状態を作りあげています。吊るされた人の下には先の尖った円錐(もしくは三角錐)が置かれていて、吊り上げては円錐の上に落とす、というのを繰り返すことで睡眠の邪魔をしたそうです。ただ、この器具はあくまで拷問用に作られたもの。もし間違って受刑者が死んでしまった場合は、刑吏が処罰されたそうです。断眠法尋問を続けたり耳元で大きな音を立て続けたりして、何日間にもわたって被験者を眠らせないようにするという拷問方法です。この「断眠法」はナチス・ドイツもしくは中国発祥といわれていますが、実は日本の警察でも昭和期まで、容疑者に自白させる方法として採用されていたそうです。さらに最近では、米中央情報局(CIA)がアルカイダのメンバーに対して尋問をしたときに用いられていたことも分かっています。古典的ではありますが、「眠らせない」というのは相手に苦痛を与えるためにとても有効な方法なのです。睡眠不足はできるだけ避けよう今回紹介したように、睡眠不足は拷問に使うことができるくらい恐ろしいものです。たとえ1日程度の徹夜であっても、その人の体にはかなり大きな負担がかかりますし、睡眠不足はその人をイライラさせ人間関係を悪化させたり、肥満や病気の原因になることもあります。仕事面においても、睡眠不足は大きなミスに繋がって損害を発生させてしまうかもしれません。そのため、どんなに忙しくても「徹夜が当たり前」という働き方はオススメできません。たとえ仕事やプライベートで忙しかったとしても、睡眠時間はできるだけ毎日確保するようにしましょう。photo by pixabay
2016年03月24日睡眠時間は健康と深く関係していると言われています。「昨日、3時間しか寝ていなくて……」などと、日本では“寝ていないアピール”をする傾向がありますが、それはもしかしたら“私は病気に近づいている”と言っていることと同じなのかもしれません。国土面積ランキング、日本の順位は?私たちが住んでいる日本の面積をご存知ですか? 正解は約38万平方キロメートル。これだけ聞いても、いまいちどのくらいの大きさなのかよくわかりませんよね。そこで世界各国と比べてみましょう。世界一の国土面積を誇るのはロシア。その面積はなんと日本の約45倍。約1,710万平方キロメートルもあります。そして2番めがカナダで日本の約26倍の約998万平方キロメートル、3番めのアメリカは日本の約25倍の約963万平方キロメートルとあります。ちなみに、日本は世界の国土面積ランキングでは61番目なのだそう。世界には大きな国がたくさんあるのです。アメリカで最も眠らない州は?国土面積が大きい国は、同じ国内でも地域によって人々の暮らしにさまざまな違いが生まれます。そのひとつが睡眠時間。日本の約25倍の面積を誇るアメリカは、50の州と連邦区で構成されていますが、睡眠時間が短いのはどこだと思いますか?正解はジョージア州。ジョージアと聞いてコカ・コーラ社のコーヒーを思い浮かべる人もいるでしょう。そう、ジョージア州はコカ・コーラの本社がある場所です。ほかにもCNNやデルタ航空の本社があり、アメリカ南部の経済の中心地でもあります。ビジネスマンが多いということもあり、睡眠時間は少ないのかもしれません。睡眠は健康とも直結していて、5時間未満の睡眠は病気のリスクを高めると言われているので、今後は各州の睡眠時間と病気に関するデータも出てくるかもしれません。日本とアメリカに共通点?一方、アメリカで睡眠時間が長い州はニューハンプシャー州、アイダホ州、バーモント州、モンタナ州、オレゴン州などで、山岳地帯や農業地帯が上位を占めるという結果だったそうです。日本国内の調査では秋田県や青森県、高知県などで、こちらも東京都や大阪府などの大都市が入っていないところを見ると、国は違えど、地域と住んでいる人たちの共通点が見えてくるような気がしませんか。現在、日本では「地方移住」がひとつのブームになりつつありますが、ゆったりした暮らし、たっぷり眠って健康的な生活を送ろうとしている人が増えている証拠なのかもしれません。みなさんも一度、睡眠時間を見直してみてはいかがでしょうか。photo by acworks
2016年03月22日●快眠に導く妊婦にオススメの入眠儀式とは?一般の人と妊婦の睡眠時間を比べると、妊婦の就寝時間は平均して31分早まり、総睡眠時間としては21.4分延長したという調査もある(出典: 広島国際大学 心理臨床センター紀要 第13号 2014)。妊婦の理想的な睡眠時間は、一般の人と変わらず1日7~8時間(※)と言われているので、時間だけを見ると十分なように感じる人もいるだろうが、妊婦はあらゆる理由で睡眠の質が下がる傾向がある。具体的に妊婦にはどんなリスクがあるのか、その対処法とともに睡眠コンサルタントの友野なおさんにうかがった。○全身症状と精神症状の両方が理由前回の「妊婦の理想の睡眠時間は? 妊娠すると眠くなる訳」で紹介したように、妊娠によって起こる不快な症状の総称である「マイナートラブル」と睡眠は、相関関係になっている。マイナートラブル自体は、疲れやすくなる倦怠感(けんたいかん)や易疲労(いひろう)、肩こり、腰痛、便秘、頻尿などという症状であり、特にほとんどの妊婦が体験するの妊婦が"三大症状"のひとつである頻尿は、「中途覚醒」という形で、直接、睡眠に影響を与える。頻尿による中途覚醒も含め、「睡眠充足感」が得られなくなる原因として、特に妊婦に当てはまるものが以下である。睡眠充足感が下がる理由・「女性ホルモン」と称されるプロゲステロンの増加・こむら返りやむずむず脚症候群・つわり・妊娠出産への不安や自律神経の乱れ・上気道が圧迫されることによる無呼吸症候群・体勢がつらい・頻尿などの理由による中途覚醒妊娠中によって高まる「女性ホルモン」のひとつであるプロゲステロンには、体温を上げる働きがあるが、人間が眠るためには体温が下がっていることが必要になる。生理前や生理中になかなか寝付けないという人もいるだろうが、それはこのプロゲステロンが上昇していることが一因となっている。頻尿が体験する睡眠トラブルは中途覚醒の他、足がつる「こむら返り」や足にかゆみや痛みなどを感じる「むずむず脚症候群」もリクスが高くなると友野さんは言う。こむら返りとむずむず脚症候群はともに、妊娠3カ月以降に出始めて8カ月目にピークを迎え、分娩にとともに消滅していく傾向がある。そのほか、つわりや自律神経の乱れ、無呼吸症候群、体勢も、なかなか寝付けない、もしくは眠りが浅いなどの要因となる。○深部の熱を放出して快眠をでは、具体的にどのようにすればいいのか。ひとつずつ考えてみよう。まず、プロゲステロンの増加によって高まった深部の熱は、血液の循環を促すことで放出させることが大切と友野さんは言う。例えば、38~40度のぬるめのお湯に20分くらいゆっくり入浴、特に手浴・足浴といった四肢を温めることがオススメとのこと。妊婦は体形的な理由もあってお風呂に入るのがつらいという人もいるだろうが、疲れを落とすという意味でも入浴と快眠はセットになっているので、シャワーだけでは十分に熱を放出できない。○こむら返りとむずむず脚症候群の対処・予防法こむら返りとむずむず脚症候群が起こってしまった場合の緩和方法として、布団を足にかけて温めて、ゆっくり呼吸をしながらつま先を手前に引っ張るといいとのこと。予防のためにできるは、寝る前に足浴をする・靴下を履いて寝るなど、足を温めておくことが大事。就寝前にふくらはぎをゆっくりマッサージするのもいいという。特にむずむず脚症候群は鉄分不足も原因となるので、食事のバランスをみながら鉄分をしっかりとるようにしよう。○精神的な不安は香りで安らぎをつわりや精神的な不安に対しては、できるだけリラックスした環境をつくることが大切にであり、そのために香りの効果を活用するのも手だ。香りは五感の中でもダイレクトに脳に伝わるものであり、肌に塗ることでも血液にのっかることで全身に巡り、脳にリラックスの司令が届く。ただし、香りによっては子宮を収縮させるものもあるため、妊婦は天然の精油を使ったアロマオイルを選ぶようにしよう。具体的には、ラベンダーやスイートオレンジ、ベルガモット、ローズウッドなどがオススメだ。ただし、大前提として妊婦に限らず、好きな香りでないとリラックス効果は現れないので、自分が好きなものを選ぶことが重要となる。特に就寝前は特に香りを気にかけてみるといいだろう。また、入眠前にハーブティーを飲むことでリラックス効果が期待できる。妊婦はカフェインNGと認識している人も多いだろうが、実はハーブティーにもNGなものがある。具体的には、ローズマリーやレモングラス、マテ、ウコン、ジャスミン、ハトムギなど。オススメなのは、ルイボスやカモミール、オレンジピール、ローズヒップ、エルダーフラワーなどで、さゆを飲むのもいいという。就寝前に飲むとリラックス効果があるが、ぼうこうが圧迫されて頻尿になりやすいので、頻尿が気になる人は入浴後すぐなど、就寝直前を避けるようにしよう。リラックスした状況でいざ布団へ。寝姿勢に関しても、妊婦にオススメの体位がある。続いては寝姿勢や日中に心がけておきたいポイントを紹介しよう。※1日7~8時間は統計的な数字であり科学的に証明されたものではなく、どの程度の時間がベストなのかは個人差がある●妊婦にオススメの昼寝とは? 妊娠中の睡眠導入剤はNG??○「シムスの体位」で楽な寝姿勢を上気道の圧迫や体勢に関しては寝姿勢が大切。あおむけは寝苦しくなるため、「シムスの体位」をとることをオススメしている。左肩を下にして横向きになり、上にきている足を軽く曲げ前に出して寝る姿勢をとる。間に抱き枕やクッションなどを入れるなど、自分が楽だと感じられる体位をとることが睡眠の質向上にもつながる。○マイナートラブルのリスクを減らすために頻尿はほとんどの妊婦が体感するマイナートラブルのひとつ。冒頭に触れたように、マイナートラブルと睡眠は相関関係にあるため、いろいろな工夫で睡眠の質を高めることが、マイナートラブルのリスクを減らすことにつながる。例えば、腰痛や肩こり、背中の痛みなどは腰帯をしたりカイロを貼ったりすることで、患部を温めるのも大切になる。夏場でもクーラー対策として一枚羽織るなど対策をしたい。また、妊婦は運動量が減る傾向がある。妊娠を機に毎日運動をするようになったという妊婦は多いが、おなかが大きくなればなるほど動きにくくなり、心拍数もあがるので疲れやすくなる。運動量の低下は睡眠の質に関係するため、毎日でなくてもいいので、無理のない範囲でマタニティーヨガやマタニティースイムなど、妊婦向けの運動を取り入れるようにしよう。運動は精神衛生上でも効果が望める。○昼寝で補うのもあり夜間の睡眠を補足するという意味では昼寝をとることも有効的。ただし、15時までにとるようにしよう。それ以降だと、その日の睡眠に影響がでると友野さんは言う。15分~30分程度が理想的な昼寝の量となる。妊婦の場合、デスクでうつぶせになるのは体勢的にきついため、ソファにもたれたり横になったりした方がいいだろう。○睡眠導入剤はOK?どうしても眠れない時に睡眠導入剤などを使用したいという人もいるだろう。しかし、妊婦への使用はドラッグストアなどでも購入できる睡眠改善薬も含め、友野さんは使用を推奨していない。「特に効果も依存性も高めのベンゾジアゼピンの睡眠導入剤に関しては、飲まないことによる影響の方が飲むことのリスクよりも高いと医師が判断した場合のみ、使用することもあるかもしれませんが、自分でリズムを作ったり心を落ち着かせたりといった行動療法を検討していただきたいです。また、ドラッグストアなどで購入できる睡眠改善薬も、個人の判断になってしまうため避けた方が無難です。悩んでいる時は、必ず医師の処方のもとで対処するようにしましょう」(友野さん)。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 友野なお睡眠コンサルタント。SEA Trinity代表取締役、科学でわかる ねむりの環境・空間ラボ主宰。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士前期課程に在籍し睡眠を研究。日本睡眠学会正会員、日本睡眠環境学会正会員。数多くの女性誌をはじめ、テレビ・ラジオ・執筆など、幅広く多方面で睡眠のスペシャリストとして活躍中。また、全国で講演活動を行うほか、寝具・睡眠周辺アイテムなどの快眠グッズや快眠空間のプロデュース、健康・美容市場における企業の商品開発やプロモーションのコンサルテーションなど、睡眠を含めた健康美容関連事業に多数携わっている。著書『きょうの睡眠ダイエット』(主婦と生活社)は日本国内で4刷りされたのち、中国語・台湾語・韓国語に翻訳され、海外でも愛読されている。オフィシャルサイト「SLEEP CULTURE」で日々、情報を発信している。
2016年03月18日女性の社会進出によって、“多忙な女性”が急増しています。それに伴い、睡眠で悩みを抱える女性も増えているそう。今回は、そんな忙しい女性と睡眠、そして美容にまつわるプロジェクトを紹介したいと思います。乃木坂46が睡眠プロジェクトを始動!?先日、大人気アイドルグループの乃木坂46が原宿で“新プロジェクト”の記者会見を行いました。登壇したのは、生田絵梨花、伊藤万理華、桜井玲香、白石麻衣、西野七瀬、若月佑美の6人。気になるプロジェクトの内容は、「エアウィーヴの睡眠がアクティブ女子の“美”を創る」をテーマに女性の睡眠と美の関係を検証しようというもの。ここで言う“アクティブ女子”とは、乃木坂46のような芸能人だけでなく、看護師やキャビンアテンダント、美容師など、不規則な生活リズムで働いている女性のことなのだそうです。実際に76人のアクティブ女子が選出され、2か月間の期限つきで検証がスタートしたそうです。面白そうなプロジェクトではないでしょうか。“美容”睡眠研究プロジェクトこれは寝具メーカーのエアウィーヴと乃木坂46によるコラボプロジェクトで、正式名称は「“美容”睡眠研究プロジェクト」というそうです。エアウィーヴの寝具を使って、アクティブ女子に2か月間生活してもらうことで、睡眠の質の改善や、ダイエット効果、美肌効果を実証するという狙いがあるのだとか。エアウィーヴのマットレスは「素材の9割以上が空気」という独自構造で、その評価は高く、JALの国際線ファーストクラスや有名旅館の加賀屋などで使われている実績があるそうです。製品ラインナップなどは公式ホームページで確認できるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。睡眠は最高の化粧水美容界では「睡眠は最高の化粧水」という言葉もあるほど、美しくなるためには睡眠が欠かせないものとして認識されています。睡眠が美容に効果的な理由は、睡眠中に分泌されるホルモンにあります。肌の修復や再生をしてくれる成長ホルモンはぐっすり眠っているときに大量に分泌されることが知られています。逆に言えば、睡眠をとらないと、日中に紫外線などでダメージを受けた肌が回復できないということです。化粧水をどんなに塗っても、体の中から修復・再生をしていかなければ肌はきれいにならないそうです。美容を気にする女性の方は、今回のプロジェクトの動向を横目で見つつ、ご自身も睡眠をたっぷりとって、美肌を手に入れてくださいね!photo by pixabay
2016年03月17日日本人は世界的に見て睡眠不足といわれています。でも、これは日本に限ったことではなく、ほかにも睡眠不足が問題になっている国はあります。その原因のひとつは文明の発達なのだとか。私たちはどのように健康的な生活を守ればよいのでしょうか?実行すべき7つの適切な健康習慣とは「7つの適切な健康習慣」というものを知っていますか。以下の7つを実行している80歳の人の健康は、1つも実行していない20歳の健康と同じ度合いなのだそうです。①適正な睡眠時間(7〜8時間)をとる、②喫煙をしない、③適正体重を維持する、④過度の飲酒をしない、⑤定期的に運動をする、⑥朝食を毎日食べる、⑦間食をしない。みなさんはいくつ実行していますか?数が少ない方、また1つも実行していない方は、今からでも遅くありません。適切な健康習慣を少しずつ増やしていくことで、何歳になっても健康な体を手に入れましょう。アメリカでは3人に1人が睡眠不足「7つの適切な健康習慣」のなかでも①の適切な睡眠時間がとれていないという方は多いのではないでしょうか。日本人は女性が世界一、男性が世界で2番目に平均睡眠時間が短いといわれています。日本だけでなく、最近ではアメリカでも睡眠不足が問題になっていて、今年2月に発表された米疾病対策センターの調査結果によると、アメリカ人の3人に1人以上が睡眠不足の状態にあるそうです。その原因としては、日本でも同じことがいわれていますが、スマホやパソコン、テレビに依存していることが挙げられているのだとか。便利さ、快楽と引き換えに、私たちはこれまでの健康的なライフスタイルを失っているのかもしれませんね。寝室をキレイにすればよく眠れる?スマホやパソコンの利用を制限すること以外に、睡眠不足を解消するための方法を紹介します。誰でも簡単にできる方法は、「寝室をキレイにすること」です。「そんなことで睡眠不足が解消するの?」と思いますよね。これにはちゃんと理由があるんです。部屋が汚いと無意識のうちに圧迫感を覚えて、呼吸が浅くなり、睡眠の質が低くなるといわれています。逆にいえば、寝室をキレイに保つだけで、質の高い睡眠を得られる可能性があるということ。こんな簡単なことで健康的な生活が送れるんだったら、やらない手はありませんよね。睡眠不足で悩んでいる方は、まずは「できること」から1つずつ始めてみることをおすすめします。photo by acworks
2016年03月15日適切な睡眠時間は人によって違うので「自分が睡眠不足かどうか」という判断には悩ましいところがあります。そこで今回は逆説的に、睡眠不足で起こりうる症状を紹介します。当てはまる人は、慢性的な睡眠不足の可能性があるかも!?睡眠不足で免疫が弱まる睡眠不足は心身に影響を及ぼします。ひとつは、慢性的な睡眠不足が続くと風邪などの病気になりやすくなるということ。その理由は免疫力にあります。私たちはしっかりと眠ることで免疫機能が働き、日中に体内に入ったウイルスなどを退治することができます。ところが、睡眠不足の状態で免疫力が低下するとウイルスをやっつけることができません。結果的に、ウイルスが免疫に勝ち、私たちの体は病気になってしまうというわけです。「最近、風邪をひきやすくなった」という人は睡眠を見直してみてはいかがでしょうか。「睡眠が免疫をつくる」を合言葉に、大人も子どももウイルスに負けない体をつくりあげましょう!仕事中の眠気がミスを呼ぶ睡眠不足の影響は免疫力低下だけではありません。仕事中に眠気を感じて、ミスをたくさんしてしまったという経験が誰でも一度はあるのではないでしょうか。これは睡眠不足によって脳の意思決定能力が著しく低下しているからです。海外の研究によると、「睡眠不足の状態で事情聴取を受けると誤った自白をする可能性がある」のだそうです。それだけ脳は回転していないということ。そんな状態でミスの許されない仕事をしたら結果がどうなるか――言うまでもありませんよね。翌日に大切な仕事が控えている方は、グッスリ、しっかり眠ってから臨むようにしましょう!遺伝子にも影響が?たかが睡眠不足と軽く見てはいけません。慢性的な睡眠不足の状態が続くと、遺伝子にも影響が出る可能性があるという説があります。海外の研究によると、被験者に1週間以上、睡眠不足でいてもらったところ、遺伝子には何らかの影響が見られたそうです。つまり、自分自身だけでなく、子孫にも影響をもたらす可能性があるということ。これを聞いたら、睡眠不足を放っておくわけにはいきませんよね。自分だけの問題ではありませんから。逆に考えれば、しっかり睡眠をとれば、免疫力も高まり、仕事もミスが減り、遺伝子にも影響がでないと良いことばかり。今日からたっぷり眠る生活をしましょう!photo by pixabay
2016年03月11日「あなたは実は遠隔モニタリングされている」と言われたら怖いですよね。でも、そんな時代がやってくるかもしれません! 今回、紹介するのは睡眠を遠隔モニタリングするシステムです。なぜ、そんなものが必要なのでしょうか?日本人の6割が睡眠不足「日本人は真面目で働き者」、世界ではそのようなイメージがあるという話をよく聞きませんか。それはその通りだと思いますが、働く時間に比例して効率も上がるかと聞かれると、答えは「?」かもしれません。というのは、ある調査で日本人の約6割が慢性的な睡眠不足の状態で仕事に支障が出ているというデータがあるからです。つまり、過半数の人が寝不足でボケーッとした頭で仕事をしているというわけです。非効率な状態で長時間働くのがいいのか、それとも頭がフル回転の状態で短時間働くほうがいいのか、それは定かではありませんが、“日本人の働き方”を見直す必要はあるのかもしれませんね。社員の健康を管理する時代何でもコンピュータで管理できる現在は、社員の健康と睡眠もクラウドを使って管理するシステムがあるそうです。自分が管理されていると思うとちょっと怖いですが……。スリープスキャン「SL-511」という睡眠計はマット型のセンサーになっていて、その上で眠るだけで睡眠データを計測・記録して、管理者はその記録を遠隔から管理することができるというもの。まさに時代を感じる代物ですが、冒頭で紹介したように「約6割が睡眠不足で仕事に支障をきたしている」と考えると、経営者が社員の健康管理に真剣に取り組むのは、経営の一部とも言えるかもしれません。今後、導入企業は増えていくのかもしれません。生活にメリハリを!「会社に睡眠まで管理されたくない!」という人は、質の高い睡眠で、かつ睡眠時間をしっかりとって、効率のよい仕事をしていることをアピールしましょう。質の高い睡眠を得る方法はいくつかありますが、今回はふたつご紹介します。ひとつは、夕食は就寝2時間前までに済ませること。食べ物が胃に残っている状態で寝ると、消化器官は休めないので熟睡を得られません。もうひとつは、アルコールを飲み過ぎないことです。飲むなら適量で。アルコールを飲み過ぎると、中途覚醒が増えたり、睡眠の質が下がるという報告があります。毎日しっかり寝て、働くときは働く、遊ぶときは遊ぶと、メリハリをつけた生活をしましょう!photo by pixabay
2016年03月10日睡眠障害と聞くと、つい大人がなるものと思いがちですが、実は子どもも大人と同様に、睡眠障害になると言われています。 今回はその代表格でもある「夜驚症(やきょうしょう)」に着目し、それを抑える最新デバイスなども含めて紹介していきます。子どもの睡眠障害「夜驚症」とは?子どもに見られる睡眠障害のひとつに、「夜驚症」があります。これは睡眠中に突然目を覚まして泣きわめく、立ち上がって大声を発するなどの症状が見られるもの。夜驚症の発作が見られる前には、発汗や呼吸の乱れなど、自律神経関連の症状が現れることが一般的です。3~7歳ごろに最も多く発症するといわれています。夜驚症の特徴は、翌朝になると子どもは覚えていないことが多いという点。それは、深い睡眠であるノンレム睡眠のときに発作が起きているためと考えられています。発症から半年以内には発作が消えることがほとんどですが、心配な場合には早めに医師に相談するようにしましょう。夜驚症を防ぐデバイスがある?最近アップデートされた子どもの夜驚症を防ぐデバイスに「Sleep Guardian」があります。仕組みは子どもの布団の下に置き、発作兆候があった場合にのみ振動が起こって、不健康な睡眠サイクルを中断するというもの。それによって、夜驚症を未然に防ぐことができるといわれています。つまり、このデバイスは子どもの睡眠パターンを長時間追跡し、睡眠の状態を見守ってくれるというわけです。このデバイスを使ったことで、夜驚症の発作が2割程度にまで抑えられた子どももいるそうです。アメリカの製品なので、現在は英語版しか出ていないようですが、気になる方は「Sleep Guardian」で検索してみてくださいね。原因は精神的ストレス?病院での夜驚症の診察は、大半の場合は保護者である両親から発作時の症状や普段の生活などについて問診することで済むそうです。ただ、てんかんが疑われる場合は脳波測定を実施する病院もあります。夜驚症の原因はまだ明らかにされていませんが、日中に怖いテレビを見た、幼稚園で友達から嫌なことをされたなどがあると、それが刺激となって夜驚症を引き起こすことがあるそうです。保護者の方は心配になると思いますが、冒頭でも書いた通り、時間がたてば治ることがほとんどなので、過度な心配をせずに温かく見守ってあげるとよいかもしれませんね。photo by acworks
2016年03月07日ダイエットをしている人で食事と運動に気を使っている人はたくさんいますが、睡眠に着目している人は少ないですよね。でも、睡眠と体脂肪には深~い関係があるんです。それがダイエットを成功させるヒントになるかも?高脂肪の食事は睡眠に悪影響?脂っこい料理っておいしいですよね。焼肉、とんこつラーメン、ハンバーガーにポテトチップス…。1日1回は高脂肪の食事をとらなければ気が済まないという人も、いるのではないでしょうか。でも、快眠を得るためには高脂肪の食事をとりすぎることはよくないそうです。それを証明する、アメリカで行われたマウスを使った実験があります。マウスを2つのグループに分け、片方はだんだんとエサの脂肪分を減らしていき、もう一方は逆に脂肪分を増やしていくというもの。すると、後者のほうが睡眠時間が減る、睡眠途中で覚醒するなどの症状が見られたそうです。体内時計が原因?この結果が人間にもそのまま当てはまるかというと、現時点ではそうは言い切れず、まだ研究中のようです。でも、なぜマウスに高脂肪のエサを与えたら睡眠に悪影響が出たのでしょうか?その原因は、体内時計とインスリンの関係にあると考えられています。インスリンはブドウ糖の臓器への取り込みに関連するホルモンで、食後に多く分泌されていて、体内時計のちょうせいにも重要な役割を担っているホルモンです。それが高脂肪の食事を与えられることによって、インスリンが多く分泌されてしまい、体内時計が狂う=睡眠に悪影響が出ると考えられているのです。睡眠ダイエットは本当にできる?人間の場合も睡眠と体脂肪との間に関係があることがわかっています。それは、質の高い睡眠は中性脂肪を減らすということ。なんと、しっかりと眠るだけでダイエットができてしまう可能性があるんです。私たちが眠っている間には、成長ホルモンが分泌されています。この成長ホルモンには「脂肪を分解する作用」があるので、睡眠と脂肪の減少に関係があるというわけです。ある調査では、女性で中世脂肪が最も少なかったのはしっかり6~8時間睡眠をとっていた人たちだったことがわかっています。みなさんの睡眠時間は足りていますか?「ダイエットをしても痩せない…」と悩んでいる人は、食事内容と同じぐらい睡眠に注意してみるとよいかもしれませんね。photo by pixabay
2016年03月07日こんにちは、健康ライターの鍋谷萌子です。『寝る』という行動は、疲労を回復したり、体調を戻したり、ストレスを解消したりするために、とても重要なものです。仕事が忙しくなると睡眠時間が犠牲になりますが、忙しい人ほど睡眠時間の確保が必要なもの。忙しくなってくる中高年の場合、睡眠時間は確保できているのでしょうか?ここでは、総務省統計局の『生活時間に関する結果』から、30代~50代の睡眠時間の平均をみていきましょう。●30代から50代の平均睡眠時間は約7.5時間平均睡眠時間は、平成18年と平成23年でもかわりません。女性の場合は若干の差はありますが、どちらのデータでも、『平均睡眠時間は7.42時間』 と出ています。男性の平均睡眠間は、全体で見ると、7.49時間。女性の場合は7.36時間です。30代の男性の平均睡眠時間は、7.32時間。40代の男性の場合は7.2時間。そして50代の場合は7.24時間となっています。●ほかの年代と比較しよう上の数字から、“30代~50代の男性の睡眠時間は、平均値に比べて短い”ということがわかります。特に、45~49歳の場合、男性全体の年齢層のなかではもっとも睡眠時間が短く、7.1時間 となっています。男性の場合、35歳~64歳までの壮年期の睡眠時間が短くなる傾向にあります。冒頭で少しお話した、『仕事が忙しい世代』 に合致しています。ちなみに、女性の場合も45歳~49歳の睡眠時間がもっとも短いです。6.48時間と、平均睡眠時間を1時間程度も割り込む数字であり、性別、年齢別にとったデータでは最低値です。●睡眠時間を確保する意味とは『仕事が忙しい時期』というのは、“時間がないが故のストレス” を抱え込みやすい時期でもあります。そのため、本来ならば、いつも以上に睡眠時間を確保し、しっかり寝ておく必要があります。しかし、忙しくなれば睡眠時間は犠牲になりますし、寝ようと思っても、仕事のことが気になって眠れなくなる、ということも多いでしょう。このような場合、満足な睡眠時間が確保できなかったとしても、“質のよい睡眠” をとるように心がけたいものです。遮光カーテンを使ったり、湯船にしっかり浸かった後に寝たり、香りや音に気遣ったり、という工夫を行えば、睡眠時間は短くても、満足度の高い睡眠を得ることができるでしょう。また、「これらのことをしていても眠れない」「たまに早く帰ってきてもうまく眠れない」というような症状に見舞われているのであれば、病院で診察を受けるようにしてください。睡眠障害を患っている可能性が否定できません。【参考リンク】・平成 23 年社会生活基本調査 生活時間に関する結果 要約 | 総務省()●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)
2016年03月06日子どもの睡眠不足が問題になっている現在、保護者を含む大人はどのような対応をとればよいのでしょうか? 最近の調査では、保護者の生活そのものが子どもの睡眠に影響を与えていることがわかっているそうです。では、具体的に見ていきましょう。日本は世界と比べても眠らない国世界各国と比較すると、日本人の平均睡眠時間は短いと言われています。2011年の国際比較調査の結果を見ると、調査した国のなかで下から2番目という結果だったそうです。これを見ると、以前から日本人の睡眠時間は短かったんだ」と思うかもしれませんが、そうではありません。NHKの2010年の調査によると、その50年前と比べて、日本人の平均睡眠時間は1時間ほど減っているのです。その背景には、共働きの増加や24時間営業の店の増加など、さまざまな要因があると言われていますが、昨今、大きな問題とされているのが、日本人で夜更かしをしているのは、大人に限ったことではないという点です。そうです、子どもの睡眠時間も減っているのです。子どもの睡眠は保護者の影響を受ける子どもの睡眠状況は保護者の影響を大きく受けると言われています。たとえば、親が夜遅くまで起きている家では子どもも夜更かしする傾向があるそうです。海外の調査では、親の収入と子どもの睡眠の関係も指摘されています。それによると、収入が低い家庭ほど子どもの睡眠の質は低く、睡眠に問題を抱えているケースが多いのだとか。なかなかシビアな調査結果ですが、保護者にまつわるさまざまなファクターが、子どもの睡眠にそのまま直結しているということです。子どもの睡眠で悩んでいる保護者の方は、子どもの生活習慣だけでなく、ご自身の生活や行動を見直してみる必要があるということでしょう。睡眠は学力とも直結する?子どもの睡眠の質の低下は、学力とも直結するという報告もあります。実際に「3歳時点の質の低い睡眠が、7歳になったときの学力低下に繋がる」という研究結果があるとか。3歳というのは難しい年頃のようで、睡眠が最も不規則になりがちな年齢だと言われています。赤ちゃんの頃はすんなり寝てくれても、自我が芽生える3歳頃になるとそうはいかないものですよね。だからと言って「仕方ない」で済ませては、小学校2年生の成績表に悪い結果となって返ってくる恐れがあります。そこで幼い子どもをもつ保護者の方にやっていただきたいのが、「良い睡眠習慣を徹底すること」です。少し遅くまで起きていても仕方ないではなく、○時までに寝ると決めたら徹底させましょう。大変なこともあるかもしれませんが、それがお子さんのためにもなるのです。photo by pixabay
2016年03月01日よく、良質な睡眠は美容に良い。ということを聞きますよね。今回は、寝ている間も美肌を目指したい方のためにシルク素材を使った睡眠美容をご紹介します。なぜシルクかって…それはシルク素材がお肌にやさしく、美容に良いから!そもそもシルクとは?シルクはとは、カイコの繭から作った動物繊維のもの。繭は乾燥しすぎず、適温を保ちながら紫外線などの外敵から守るといわれていて、シルクにもその特徴が活かされているのです。天然素材だからお肌に触れても安心!先ほども書いたように、化学繊維ではなく天然素材なので、静電気も起きにくく、お肌に直接触れても安心なので敏感肌の方にもオススメです。また、人間の皮膚と同じタンパク質で構成されているので人間のお肌との相性が良いと言いんだとか。確かに、あの軽くてなめらかな触り心地がとっても気持ちいいですよね。汗をかいても大丈夫!寝ている時だからこそ、枕やルームウェアをシルクにするのがオススメ。寝ているときって汗をかきますよね?シルクは綿よりも水分吸収力が高く、保湿性にも優れているので、寒い冬は冷え予防をしてくれるんだとか。冬はお肌のあたたかさを保ち、逆に冬よりも汗の量が増える夏は、熱をにがすので着心地の良さを実感できる、ということですね。着ているだけなのに、寝ている間に保湿をしてくれるなんて..ありがたい!肌荒れが心配なときでも、雑菌の繁殖を抑えてくれるので素肌を傷つけずにすみます。最近はシルク素材のルームウェアを出すブランドが増えてきているので、お気に入りをぜひ見つけて良質な睡眠をとってくださいね。
2016年02月21日子どもは楽しいことに夢中になるものですよね。野球やサッカー、ゲームと、子どもを夢中にさせるものはいろいろありますが、そのなかでひとつのものが問題になっています。それがスマートフォン。大人顔負けの依存状態の子どもがいて、学校の勉強にも悪影響が出ているのだとか……。大人も子どももスマホ依存の日本電車に乗ると誰もが手にしているのは、本ではなくスマホという時代。それは大人も子どもも同です。実際に、スマホ依存の小中学生が増えているといわれているのです。スマホは、十数年前の子どもにとってのファミコンのようなものなのかもしれませんね。ただ、ファミコンと違うのは、親や教師の目の届かないところでも操作できてしまうこと。ベッドのなかや学校のトイレで、隠れてスマホをいじっていたという報告もあるそうです。最近は、友達とやり取りができるLINEに中毒状態になってしまっている子もいるそうで、四六時中スマホを見ていないと不安になるという、まさに大人顔負けのスマホ依存の子が増えているのだとか。睡眠時間不足が健康に及ぼす影響スマホ依存の子どもの何が問題になっているかというと、1つに「学校への遅刻・欠席の増加」があります。スマホを深夜までいじっていて、睡眠不足になり、朝起きられないというケースが数多く報告されているそうです。さらに、原因不明の腹痛や頭痛を訴える子が増えているとの報告も。これに対して、睡眠の専門家は、「睡眠不足によって生活リズムが乱れると、腹痛や頭痛を引き起こす可能性がある」との見解を示しています。育ち盛りの子どもにとって、睡眠は脳と体の発達に欠かせないものです。スマホで遊ぶことは大人になってからででき、体の発育は子どものときしかできないもの。いわば「待ったなし」の状態です。子どもを取り巻く深刻な現状を、打破する方法はあるのでしょうか?親子でスマホのルールを決めよう子どものスマホ依存を解消または予防する方法は、いくつか考えられます。まずは、子ども専用のスマホを買い与えず、必要なときに親のスマホを貸すという方法。自分専用のものがあると、いつまでも自由にスマホで遊んでしまいますが、「親から借りるもの」であれば、利用を保護者が管理することができます。既に子ども個人のものを買っている場合は、時間制限などのルールを親子間で決めることです。例えば、「スマホ利用は夜の9時まで/寝るときは寝室に持ち込まない/ルールを破ったら没収」などと決めておくことで、制限をかけることができます。とにかく、スマホ利用を子どもの自由にはさせないことを心掛けるようにしましょう!photo by pixabay
2016年02月18日「最近、胃腸の調子が悪いな」「胸焼けがするな」という方は、睡眠不足が続いていたりしませんか? というのは、胸焼けを引き起こす胃食道逆流症は、睡眠と密接な関係があるといわれているからです。どのような関係があるのでしょうか?胃酸が逆流する?胃食道逆流症(GERD)という病気があります。これは食道に起こる炎症で、胃酸や膵液、胆汁酸などが胃から食道へと逆流することで発症します。通常であれば、胃と食道の間には下部食道括約帯と呼ばれる部分があり、通常は閉じているため、このような逆流は起こらないのですが、ゲップが出るときや嚥下運動の際などに、一時的に開くことがあるそうです。下部食道括約筋が開いたときに逆流してしまうことがある、というわけ。この部分が頻繁に開いてしまうことが、胃食道逆流症の原因といわれています。一般的に、胃食道逆流症になると、食道に逆流してきた胃酸などの酸性物質によって、胸焼けや喉の痛みが出ます。睡眠障害との関係は?一見すると、睡眠障害とは何の関係もなさそうな胃食道逆流症ですが、アメリカの大学の研究者に、この2つには「関係がある可能性がある」と指摘されました。胃食道逆流症の患者は、ゲップや嚥下のとき以外にも下部食道括約筋が開いて、逆流が起きてしまうことがあります。つまり、その状態は睡眠中にも逆流が起こりうることを示しているのです。睡眠中に胃食道逆流症の症状が頻繁に現れることで、睡眠不足になるケースもあるそうです。さらに、「ニワトリが先か、卵が先か」ではありませんが、睡眠不足が胃食道逆流症をさらに悪化させる可能性もあるのだとか。さらに、胃食道逆流症の患者は睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の症状がよく見られるともいわれています。胃食道逆流症になりやすい人胃食道逆流症になりやすいのは、生活習慣に問題がある人と、おなかに圧力がかかる姿勢をとっている人、そして肥満体質の人、といわれています。生活習慣から見ていくと、例えば早食いや大食いの人は胃に大きな負担がかかるので、逆流を起こしやすいのだそう。アルコールや喫煙も悪影響を及ぼすという報告もあります。ほかにも、仕事柄、常時、前かがみの姿勢をしている人や肥満体質の人は、おなかに圧力が常にかかっている状態なので、逆流が起こりやすくなるといわれています。最近、胸焼けがひどいと感じる方は、胃食道逆流症の可能性もあるので、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。photo by acworks
2016年02月15日ハーバード大学が59,000人の中年女性を対象に行った研究からは、睡眠時間が6時間以下の場合、糖尿病になるリスクが高まることがわかっています。なかなか睡眠時間を確保することが難しい現代ですが、女性は男性よりも睡眠に関する問題を抱えやすいということをご存じですか?なかでも怖いのは、「睡眠時無呼吸症候群」。自覚症状が少なく、医療機関を受診する人が少ないため、深刻な状態に発展しやすいのです。そこで、気をつけなければならない「眠り」の症状についてご紹介します。■女性のおよそ半数が睡眠障害に悩んでいる4,100人を対象に行われたイギリスの調査からは、46%の女性が睡眠障害を抱えていることがわかっています。男性は36%で、女性のほうが睡眠障害を引き起こしやすいという結果が出ているのです。また、夜なかなか寝られない男性は23%だったのに対し、女性は36%と、こちらも女性のほうが多い結果になっています。そして女性の実に10人に6人が、「睡眠不足のせいで日中イライラする」と答えています。女性の多くが睡眠に関して悩みを抱えていますが、そのほとんどは誰にも相談せずにひとりで悩んでいるといいます。年齢のせいだと思って、医療機関を受診していない人が多いのです。たしかに妊娠や閉経は睡眠障害の要因になりやすいのですが、もっと深刻な病気がひそんでいる場合もあります。■睡眠障害で脳卒中や心臓発作リスクが増加夜なかなか寝つけない原因のひとつが、冒頭で触れた睡眠時無呼吸症候群。寝ている間に呼吸が一時的に止まってしまう病気で、いびきの原因にもなると考えられており、妊娠中や閉経後の女性に多い病気です。これを治療せずに放置しておくと、なんと脳卒中や心臓発作のリスクが高くなるというのです。睡眠時無呼吸症候群の症状には、足がムズムズする、疲労感、気分の落ち込み、頭痛、筋肉痛などもあります。専門家は、これらの症状がある場合は速やかに医療機関を受診することを勧めています。誤診を防ぐために、他の症状で医療機関を受診した場合にも、医師には自分の睡眠の状況を正確に伝えることが重要です。イギリスでは睡眠時無呼吸症候群の患者は150万人以上に上ると言われていますが、そのほとんどは医療機関を受診していません。少しでも心配な症状がある場合は、一度専門医を受診してみましょう。(文/スケルトンワークス)【参考】※Nearly HALF of women are constantly exhausted – and it could be due to a serious medical condition, experts warn-Daily Mail Online
2016年02月12日2014年に発表されたOECDの調査によると、日本人の平均睡眠時間は男性が6時間52分、女性は6時間36分でした。日本人の睡眠時間は世界的に短いことで知られており、女性は先進国のなかでなんと最下位です。なかなかしっかり眠ることが難しい現代ですが、実は食べ物が睡眠に影響を与えるということが最新の研究でわかっています。短い時間でしっかり体を休めるためには、どんな食事をしたらいいのでしょうか?■バランスの悪い食事は1日でも睡眠に悪影響がコロンビア大学で行われた研究によると、食事は睡眠に大きな影響を与えるのだそうです。その影響は大きく、たった1日栄養バランスの悪い食事を摂っただけで、睡眠の質が変わってしまうのだとか。では、どんな食事が睡眠に悪影響を与えるのでしょうか。コロンビア大学では、29人の成人男女を対象に調査を行いました。対象者の平均年齢は35歳で、男女比は半々。標準体型の人が集められました。対象者は4日間、栄養士によって管理された食事を摂り、5日目だけ好きなものを選んで食べることができました。調査期間中の5日間は、毎日夜10時から朝7時まではベッドで過ごし、その間の睡眠パターンや呼吸などのデータが集められます。平均睡眠時間は7時間35分でした。■飽和脂肪と砂糖の摂りすぎは疲れがとれにくい調査の結果、食物繊維が多く、砂糖と飽和脂肪が少ない食事を摂った場合に、より深い眠りに入りやすいことがわかりました。この深い眠りは徐波(じょは)睡眠と呼ばれ、疲れが取れやすい睡眠だと考えられています。逆に、飽和脂肪と砂糖が多く、食物繊維が少ない食事を摂った後は、断続的で疲れが取れにくい睡眠になってしまったといいます。また、飽和脂肪が少なく、たんぱく質の多い食事を摂ったときのほうが早く眠れることも判明しました。対象者が好きなものを食べたときに眠りにつくまでの時間は平均29分でしたが、栄養管理された食事を摂った場合は平均13分でした。睡眠は糖尿病や高血圧、心臓病などの深く関係していることがわかっています。睡眠の質を上げるために、食事から気をつけることも重要だと専門家は話しています。毎日の忙しいスケジュールのなかで、長い睡眠時間を確保するのは難しいもの。食事に気をつけて、短くても質のよい眠りですっきり疲れを取りましょう!(文/スケルトンワークス)【参考】※How Your Food Intake Affects Your Sleep: Study-LATINOS HEALTH※Balancing paid work, unpaid work and leisure-OECD
2016年02月08日睡眠の研究は日々行われていて、新たな事実が気鋭の研究者によって解明されています。今回紹介するのは、スウェーデンの大学の研究者が昨年6月に発表した最新情報。睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気か読み解きながら、治療に効く意外なアイテムについてご紹介します。睡眠時無呼吸症候群の改善に効いたのはアレ今年6月の頭に論文で、「軽度から中度の睡眠時無呼吸症候群の患者を対象にマウスピースの有用性を調べたところ、効果は限定的で日中の眠気は改善しない」と発表されたそうです。ただ、患者の口の形に合わせて調整可能なマウスピースの場合、睡眠時無呼吸症候群が改善する傾向がみられたそうです。それでも、日中の眠気には効果がなかったと報告されています。一般的に睡眠時無呼吸症候群の治療で使われているCPAPと呼ばれるものは、有効性は高いものの、順守不良になりやすいそうです。一方でマウスピースは順守性が高く、いびきや無呼吸指数の改善には効果が認められたそうです。自分では気づきにくい病気睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まってしまう病気ですが、当の本人は自覚症状がなく、病気に気づきにくいと言われています。呼吸が止まっているのも一時的なので、それで目を覚ます人もいれば、そのまま寝続ける人もいるのだとか。また、自覚症状はなくても、身体には大きな負担がかかっています。というのも呼吸が止まっている間は、体内に必要な酸素が供給されないからです。そうすると、血液中の酸素濃度が低下して、それを補おうと心臓がいつもより激しく動きます。その結果、高血圧になったり、動脈硬化が進んだり、脳梗塞や心筋梗塞などの疾患を引き起こす場合もあると言われています。予防はできるの?「いつも大きないびきをかいている」と言われたことがある方は、注意が必要です。なぜなら、「いびきは無呼吸の前兆である」と言われているから。日中の眠気が原因で病院へ行くという方もいるそうですが、それが異常だと自覚できる人は患者の半数程度だという医師の声もあります。本人が自覚しにくい病気なので、「家族や同居者の声」はとても重要なものだそう。睡眠時無呼吸症候群の予防法としては、生活習慣の改善、肥満にならない、過度の飲酒を避けるなどがあります。いびきをよくかくと言われたことがある方は、早速今日からこの予防法をスタートしてみてはいかがでしょうか?photo by pixabay
2016年01月28日