埼玉・彩の国さいたま芸術劇場(以下:埼玉)の芸術監督に就任した近藤良平が構成・振付を手がける、コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』。2006年以降、ほぼ毎年埼玉で創作・発表してきた彼らにとって15作目の舞台作品となる。ジョン・レノンのラストシングル「(Just Like) Starting Over」から想を受けて冠したタイトルには、「やり直そう、新しくはじめよう」という前向きなメッセージが込められている。本作の構想をはじめ、昨年の振り返りや“コンドルズと音楽”について、近藤と若手メンバーのスズキ拓朗・黒須育海の3人に語ってもらった。「鳥のような自由」を真っ白な劇世界で体現した、2年越しの埼玉新作──昨年6月に上演された『Free as a Bird』は、コンドルズにとって2年ぶりの埼玉新作でした。「埼玉アーツシアター通信」(VOL.97 2022.2-3)に掲載されているインタビューで、プロデューサーの勝山康晴さんが「帰りの車でみんなウルっとした」とおっしゃっていましたが、どんな想いが胸に去来していたのでしょうか?近藤去年の6月って今よりコロナ禍どっぷりだったんです。2020年の埼玉新作『Golden Slumbers』が中止になって、「今年は無事にやれるかな」と不安に思いながら稽古していた気がするな。でも、ちゃんと2日間の公演期間を終えることができました。自分たちのメッセージを前面に打ち出して、まっすぐステージに立てたことに達成感があったんですよね。(前後左右を空ける)千鳥格子状の客席ではなくて、2年越しにほぼ満席の客席だったことも大きい。「フルだよ!」ってたぶん拓朗あたりが最初に泣き始めたんじゃない?スズキ僕、良平さんが芸術監督になった時も泣いて……泣きキャラみたいじゃないですか(笑)。でも、そうだったかも。バラシの時もみんなボーッとしていましたしね。黒須放心状態で、みんな頬に涙が伝ってる……みたいな。スズキリノ(リノリウム:演技面のステージ床に敷く長尺のマット)を巻くのも久しぶりで、いちいち感激しちゃってました。コンドルズ 埼玉公演チラシより、左から)中止となった2020年の公演『Golden Slumbers』、2年ぶりに彩の国さいたま芸術劇場の舞台に立った2021年の公演『Free as a Bird』黒須(公演中止になった2020年の『Golden Slumbers』チラシを手にして)これ、初めて見ました! Webに載ったのは知っているけど、手に取れる紙媒体で見るのは初めてですね。埼玉の劇場外壁に大型ポスターが出ている様子も見てたから、2020年の公演中止は寂しかったです。だから去年、『Free as a Bird』ができたのは余計に嬉しくて!近藤上演できなかった『Golden Slumbers』の構想も残しておこう、って話があってね。「いつかやれたら」と思っています。──『Free as a Bird』では、真っ白な舞台美術の中に白い学ランやカラフルなTシャツをまとったコンドルズメンバーの姿が際立ちました。タイトルに謳われている“自由”について観客の想像力をかき立てるステージだと感じたのですが、どういった想いがあってあの白い劇世界に行き着いたのでしょうか?コンドルズ埼玉公演2021『Free as a Bird』より(c)HARUコンドルズ埼玉公演2021『Free as a Bird』より(c)HARU近藤メンバーと「真っ白な世界を一度つくってみたいね」「鳥のような自由ってテーマにも合うんじゃない?」って話になって。各地を回るツアー公演には舞台美術にも制約があって、セットについてじっくり考えることは少ないんです。でもコンセプチュアルな埼玉の新作公演なら、セットを含めた創作が存分にできる。それで「お金かかるかもしれないけど挑戦だ」って。黒須実際、お金かかりましたよね!(笑)近藤めちゃくちゃ真面目に「仕方ない、電柱1本減らすか」とか考えてた(笑)スズキ良平さん、去年あの時期にパネル系の美術にハマってませんでした?近藤そうそう! 僕の娘が美術系に進学して、幾何学模様を円錐や円柱みたいな立体で形づくる課題があったんです。で、持ち帰って家に置いてある娘の作品を見たら……「こういうの、舞台でもできないかな」って。あの白い劇世界、身近なところから見つかったんだよね。白は僕たちを浄化させたし。スズキ唐突な名言どうしました(笑)黒須(爆笑)「やり直す」「新しくスタートしよう」が時代とコンドルズの空気──今回の『Starting Over』には「やり直そう、新しくはじめよう」という想いが込められているそうですね。止まっていた何かを前向きに再始動させる楽曲はこれまでいろんなアーティストが発表していますが、なぜジョン・レノンのラストシングル「(Just Like)Starting Over」だったのでしょうか?スズキジョン・レノンには我々みんな思い入れがあって。勝山さんを筆頭にビートルズも大好きだから、タイトルは彼らの楽曲から想を得て冠することが多いですよね。今回もしかり、で。近藤『Starting Over』というタイトルについては、4〜5年前くらいから勝山と温めていました。そこにコロナ禍がやって来て、「もとの生活をやり直す」「新しくスタートする」って英語の意味が「時代にフィットするのでは」と思って今回の埼玉新作タイトルに据えた。でもタイトルを決めたあと、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって。ジョン・レノンの考えていた“平和”に対する想いを受けると、いまは「やり直そう」ってニュアンスの方が大きくなっている気がします。──スズキさん・黒須さんは、近藤さんや勝山さんのコンセプトを受けて、どんな想いを観客に届けたいと考えていらっしゃいますか?黒須いま良平さんから出た「やり直す」って言葉が、いまの空気にぴったり合うなと感じていて。コロナ禍もまだ現在進行形という中で「一歩踏み出さなきゃ」って想いもあるし、深刻なウクライナ情勢も「早く終わらないかな」と感じています。そういった時代の空気を踏まえて「日々の暮らしをやり直そう」って、すごくいいメッセージだと思いました。鬱屈した何かを抱えて劇場にいらした皆さんが、コンドルズのステージを観て「明日からがんばろう」と思ってもらえたら嬉しいです。僕自身、観客としてコンドルズを観ていた時にそういう前向きな感情になれたので。コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』スズキ僕は、良平さんの芸術監督就任1年目に、この『Starting Over』を打ち出す意味は大きいと思いました。良平さんが「やり直す」というか……生まれ変わっちゃったんで!近藤芸術監督になったからって、僕自身の人間性や作品に対するスタンスは何も変わらないよ(笑)スズキというより、僕らもがんばって良平さんについていくというか、追い抜いていかないと……コンドルズが生まれ変わらない。いつも新作をつくる埼玉で、芸術監督になった良平さんと何ができるか──。僕の場合、「新しくスタートする」という文脈での『Starting Over』に使命を感じています。ジョン・レノンと同じ舞台で「共生」します──「埼玉アーツシアター通信」(VOL.98 2022.4-5)に掲載されている勝山さんの寄稿文には、「コンドルズが大切にしたいのは、ダンスと音楽が、対等かつ同価値で舞台空間に“共生”していること」といった内容が書かれています。これを受けて御三方は「コンドルズと音楽の“共生”」についてどのように考えていらっしゃいますか?近藤結成当時のコンドルズって、ロックの持っている音楽性に着目して大きな音を上げてガンガン踊っていたのね。ロックと同じように、ワールドミュージックもクラシックも扱っていて。だから勝山の大好物であるブルーハーツや僕が好きなエレカシ(エレファントカシマシの愛称)は、ベートーヴェンと同じ名盤扱いなんです。そういう音楽をかけてエネルギッシュに踊るのって、コンテンポラリーダンスの世界では当時誰もやっていなかったんだよね。名アーティストと呼ばれる人たちのつくる音楽に、正々堂々と立ち向かう──。これがコンドルズと音楽の「共生」だと思っています。──勝山さんも、寄稿文のラストで「僭越ながら言わせてください。この6月、コンドルズはジョン・レノンと同じ舞台に立ちます」と覚悟を述べていらっしゃいました。一同勝山さんらしいですね(爆笑)スズキ多くの場合、ダンスって音楽が最初にあって、メロディやリズムに対していかに振付をはめるか。これが普通なんだけど、コンドルズや良平さんはその反対を行ってるんですよね。音楽に合わせるのではなく、僕らが興味のあること・僕らがいま持っている身体が先にあるんです。だから昔、良平さんは「お前の好きな音楽で振り付けるぞ」ってCDを持って来させた。──コンドルズと音楽は「対等」なんですね。スズキまさに。音楽に追いつこうとするんじゃなくて、コンドルズと音楽が出会って何が生まれるか。これが大切で。勝山さんは、その状態が成立している様子を「共生」と呼んだのかもしれません。僕らがいきいきしていないと、音楽と一緒に生きることはできないんじゃないかな。そういう稽古場の雰囲気をいつも感じますし、コンドルズはそうやってダンスをつくっています。……だからカウントがいつも音楽とズレる(笑)黒須拓朗さんの言うこと、すごくわかります! 良平さんがつくる振付を、コンドルズのメンバーで踊る時に発されるエネルギーって不思議で。振付をつくったあと、いろんな楽曲で試していくんですが……どの曲でもメンバー全員がカッコよくポップに見えるのが不思議なんですよね。コンドルズ埼玉公演2018『18TICKET』より(c)HARU──ダンススキルやそれぞれのルーツは異なるのに、皆さんが同じようにカッコよくポップに見える瞬間、たしかにありますね!黒須そうなんですよ。すごい踊れる人から微妙な人まで(笑)コンドルズには多様なメンバーがいますけど、そういう個性豊かな踊り手が揃っているエネルギーが前面に出てくる。そういうステージを生み出している状態が、コンドルズと音楽の「共生」なんだと思います。だから、カウントはズレます(笑)一同(笑)芸術監督になったら稽古の出席率が上がった(笑)──去年のインタビューで「スズキさんが近藤さんの芸術監督就任を泣いて喜んだ」とお聞きしました。活動が本格化しているいま、スズキさんは近藤さんの横顔や後ろ姿をどんな想いで見つめていらっしゃいますか?スズキ僕、蜷川さんが埼玉の芸術監督をやっている時に師事したんですよね。そうしたら次は良平さんが……。背中を追いかけたふたりが、同じ芸術監督になるって運命感じちゃうじゃないですか。だから嬉しくて! 長塚圭史さんとの『新世界』も観に行ったし、今度やる松井周さんとの『導かれるように間違う』も拝見しようと思っています。この一年はもう、良平さんの手がけた作品はすべて目撃したい!──近藤さんの芸術監督就任って、コンドルズにどんな良い影響をもたらしていますか?黒須就任して間もないので明確な反応はわからないですが……稽古の出席率が上がっています(笑)近藤事情があってもなくても、稽古を休む人が減ったんだよね。スズキちょっとピリッとする言い方やめましょう(笑)黒須これまで稽古初日は少人数で迎えていたんですが、今回は10人以上揃っていて! 良平さんもアクセル踏んで、初日からいきなり創作が進みましたもんね。──みんなの本気度がこれまでと違った?黒須強く意識しているわけではないと思うんです。「良平さんが芸術監督になったから気合い入れよう」ってことは決してなくて(苦笑)。でも気づかぬところで、無意識下にはあるんじゃないかな。──2022年度ラインナップの記者会見で打ち出したテーマ「クロッシング!」の取り組みが、「ジャンル・クロス」シリーズで形になろうとしています。その一作目である『新世界』の上演を終えたいま、近藤さんは現時点でどんな手応えを得ていらっしゃいますか?近藤「クロッシング」というテーマを打ち出すことは簡単だけど、舞台はやっぱりナマモノですからね。自分なりに「やるべきことはできたかな」とホッとして、「次はどうしようか」って考え始めたところです。──パフォーミングアーツの世界は「点の熱狂」と見なされがちで、ダンス好きはダンス、演劇好きは演劇しか観ないなど越境しないジレンマが現状あると思います。『新世界』でその壁が薄くなるような手応えを受けることはありましたか?近藤まだコロナ禍だから、お客さんと直に触れ合う機会がないんです。舞台上で完結できる取り組みしかできないのが、もどかしい。でも「これから徐々に」かな。「クロッシング」の中には地域との交流も含まれているんだけど、『新世界』を劇場のあるさいたま市中央区の区長が観に来てくださって。──区長が舞台作品をご覧になる世界、いいですね!スズキ仲良いんでしたっけ?近藤苗字が同じ近藤なんだよ。スズキ・黒須まさかの(爆笑)近藤ワークショップにもご参加いただいて。区長が興味を持ってそういった姿勢を取ってくださると、より地域との交流が盛んになるようなきっかけが生まれるかもしれないので嬉しいです。──区長をはじめ、あらゆるエンタメファンの越境(クロッシング)に期待しつつ、最後に近藤さんからメッセージをお願いします。近藤埼玉の大ホールで上演する、フルパッケージの作品としては15作目になります。けっこうな数ですよね。贅沢な稽古場の環境もあって、舞台をつくる条件としては申し分ありません。その中で明確なメッセージを打ち出せる『Starting Over』を届けることができる幸せを噛み締めながら、いま創作しています。埼玉でしかつくれない作品を楽しんでもらえたら。取材・文=岡山朋代<公演情報>コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』2022年6月4(土) 14:00 / 19:00・5日(日) 15:00彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2022年05月27日今年4月、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任した、近藤良平。就任後第1作となるのが、この「ジャンル・クロスⅠ 近藤良平 with 長塚圭史『新世界』」だ。かつては近藤が主宰する「コンドルズ」の舞台に立ったことがあり、近藤とは長年信頼を寄せ合う仲である長塚。昨年からは、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督を務める。そんな旧知の仲のふたりが作る、ジャンルを超えた“新世界”とは?まるでおもちゃ箱をひっくり返したような感覚――創作の起点となったことは?近藤芸術監督として今後のラインナップを考えた時、“クロッシング”って言葉をテーマにしたい、という思いがじわじわと湧いてきたんです。いろんなジャンルが混じった、クロスしたものを創作したいなと。そこで(長塚)圭史に声をかけた理由はふたつあって、まずはよく知った仲なので、なにか一緒にやれないかなってことと……。長塚使いやすさね(笑)。近藤そう(笑)。ふたつ目は、お互い芸術監督として、今後埼玉と神奈川でなにかやるためのきっかけになるかなと。まぁ理由としてはひとつ目のほうが大きいですけど(笑)。長塚良平さんから「オープニングやるよ」って連絡があって、やるよってなんだろう?と思いました(笑)。どういう関わり方かもまったくわからなかったですけど、良平さんとの関係上、僕としてはもちろんオッケーしました。なおかつ芸術監督同士、東京を挟んで埼玉と神奈川でキャッチボールをし合う。そういうことが少しずつ始められたら、なにか面白くなる可能性があるなと。あとはもう、長年のしがらみですよね(笑)。近藤しがらみってすごいね。取っても、取っても離れない(笑)。――稽古は順調に進んでいるそうですね。近藤サーカスにダンサーに音楽に切り絵と、今回本当にいろんな素材があるんですよね。今はそれをぶちまけた状態なので、結構バテバテです(笑)。長塚なんかおもちゃ箱をひっくり返した、みたいな感覚ですね。プラレールもぬいぐるみも全部が混じり合っている。近藤プラレールとぬいぐるみって相性悪いよね(笑)。長塚うん、悪い(笑)。だからといってそのふたつを離すとちょっと悲しい感じもするし、それでまた近づけると、もうぐっちゃぐちゃで。近藤圭史のことも、そのぐっちゃぐちゃの中に追い込んじゃっているのかもしれないですね。今回は“言葉”っていうのも大事なジャンルのひとつで、この遊びの中でどう同時に使えるのか。今はそこを探っている状態です。すべてを鮮やかにし、もう一度新たに発見する――近藤さんの身体的な表現に、言葉はどう絡んでいくのでしょうか?近藤ね?僕もそれを教えて欲しい(笑)。長塚シェイクスピアの『テンペスト』が、ひとつ起点にはなっています。一部の台詞を抜き出したりして、この物語を裏面に持ちつつ、近藤良平の“新世界”が進んでいく。それをどうやるかって言うと、やっぱり難しくて。ジャンルはないですし、僕が舞踊に寄せた思考で「言葉を削ろう」と提案すると、良平さんはぶんぶん頭を横に振る(笑)。言葉はなきゃダメだ!って。もうどうすればいいんだよ!みたいな(笑)。近藤ハハハ!長塚あと音楽もありますしね。近藤言葉と音楽が合わさると歌が生まれるんですけど、歌うわけでもなくて……。長塚僕は提案したんですけどね(笑)。でも出来ちゃうことはやりたくないみたいで。近藤そこで消化されちゃうからね。歌って踊ったら、完全にミュージカルだし(笑)。長塚とにかく良平さんは、言葉を発する、音楽を奏でる、切り絵で紙からなにかが生まれる、そういったものすべてを鮮やかにしたいんだと思います。しかも当たり前のことじゃなく、もう一回新たに発見したいと思っているんですよね。――長塚さんに言語化していただけると、非常にわかりやすいです。近藤本当にそう!長塚だいたいこういう取材の時、僕は通訳なんですよ(笑)。近藤やっぱり言葉って大事だよね。長塚でも言葉は直接的だから、もうちょっと体に響くようなものにしていかないといけないですよね。劇体験ってそういうものだから。普通に明るく生きることが、強く訴えるものに――これだけ多ジャンルの素材がある中で、近藤さんの中ではどんなことが指針になっているのですか?近藤指針?なんだろう、よくわかんないな。長塚近藤良平に指針とか聞いちゃダメですよ(笑)。指針というか、良平さんの頭の中にはすでに形があって。稽古初日、ひとり芝居として全部見せてくれましたから。で、これじゃないってところからスタートしている。つまり“リボーン”なんですよね。しかも今、世界がどんどん動いていっていて、そこからの“新世界”を作ろうとしているので。近藤2月以降、寝ても覚めてもプーチン、みたいな感じですからね。でもアーティストは今、みんなそうなんじゃないかな。3月にコンドルズの映像配信があったんですけど、『武器よさらば』ってタイトルに決まった途端、どんどんアイデアが出てきたんです。――それも“言葉”の力ですね。近藤うん、そう思う。長塚でも同時に言葉は、対立や揚げ足しか生まないこともありますからね。今の社会の状況を批判しようと、言葉を尽くしても尽くし切れない。言葉を失った世界でこそ訴えられるものがあって。でもそれは、言葉のある世界の中で起きなきゃいけないとも思うんです。――では最後、読者にメッセージをお願いします。長塚それでもやっぱり、今回の公演はある種祝祭的なものではあると思っています。良平さんの作り方って、すべてを鍋に入れてかき回しちゃうんですけど、そうでなければ生まれない色彩がある。そしてそれは本当に強くて、魅力的なものになると思います。近藤今って日常がすごく尊いものになってしまっただけに、普通に明るく生きるということが、ものすごく強く訴えると思うんです。とはいえ皆さんはあまり囚われず、なにか面白いことがありそう、くらいの気持ちで観に来て欲しいですね。取材・文:野上瑠美子撮影:塚田史香ジャンル・クロスⅠ<近藤良平 with 長塚圭史>『新世界』2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)各日15:00開演会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2022年04月23日4月より「彩の国さいたま芸術劇場」の芸術監督に就任するダンサー、振付師でダンスカンパニー「コンドルズ」主宰の近藤良平が2月14日に行われた記者会見に出席。「クロッシング!」をテーマにジャンルを超えた交流を目指していく方針を掲げた。同劇場の芸術監督は作曲家・音楽評論家の故・諸井誠、演出家の故・蜷川幸雄に続く同劇場3代目となる。2016年の蜷川氏の逝去後は空席となっていたが昨年、近藤良平が時期芸術監督に就任することが発表されていた。近藤は、諸井氏、蜷川氏の名をあげつつ「遺してきたものが大きく、素敵な作品、記憶を与えてくださったので、そこはぜひ心に受け止めて、この劇場から発信していきたい」と語る。世界的な巨匠の後を引き継ぐということでの重圧について問われると「“プレッシャー”と言われても意味が分からないし、そういうことで悩みたくはないんですが、蜷川さんがやってきたこと、考えたことをつなげていこうという思いはあります」と意気込みを口にした。特に「僕はダンスが専門で、ダンスには社会を変えていく力があると真剣に向き合っています。ダンスの力で楽しい芸術文化を届けたい」と語る一方、就任にあたっては「クロッシング!」とテーマに掲げ、枠組みにとらわれずにジャンルや人々を交差させたいとも。「まずひとつには、アーティストが行き交い、考えを交流させて、そこから創作物を作っていくということ。もうひとつは、この場所。人々が出会う場所として劇場の存在を知ってほしい。それから、地域のつながり。埼玉から日本全国、さまざまな劇場や場所とつながってクロスしていきたい」と語った。彩の国さいたま芸術劇場 芸術監督就任会見の様子撮影:宮川舞子具体的なラインナップに関しては、<ジャンルクロスI>として4月の終わりから5月にかけて近藤良平with長塚圭史による『新世界』が上演される。詳細は不明ながら近藤によると「キャストはサーカスの人やダンスの人、ミュージシャンもいて、音楽の生演奏もあります。シェイクスピアの『テンペスト』も下敷きに使用している」とのこと。また7月には<ジャンルクロスII>として、松井周の脚本、近藤の演出による『導かれるように間違う』が上演される。演劇に関しては、蜷川氏の後を引き継いで、吉田鋼太郎が芸術監督を務める「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の継続を明言。2020年に公演が途中で中止となった『ヘンリー八世』が再演されるほか「吉田鋼太郎さんともいろいろ相談しています」と新たな展開についても模索中であることを明かした。10月からは、大規模な改修に伴い、約1年半の休館を挟むことになる(2022年10月3日~2024年2月29日予定)。休館中の期間を利用し、キャラバン企画「埼玉回遊」を行なうことになっており、近藤自身をはじめ、県内各地をアーティストが訪れてワークショップを行うなど、地域文化の掘り起こしやその土地の人々と一緒に作品を発表する企画などを考えているという。コロナ禍にあって、特に劇場、演劇公演が厳しい状況に置かれているが、近藤は改めて劇場という場所の重要性について強調。「人が行き交わないと劇場は存在しない。用がなくとも人々が行き交う――それくらい劇場というのは人々にとっての財産であり、日常の中で当たり前のように劇場という存在を知ってもらい、子どもたちにとっても『そんなに遠いところじゃない』という思いが生まれる場所であってほしい」と語り「みなさんの人生にアートがあるということを共有したい」と熱い思いを口にしていた。取材・文:黒豆直樹彩の国さいたま芸術劇場 ・埼玉会館2022年度ラインナップ◎ジャンル・クロスI近藤良平with長塚圭史『新世界』2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)◎【共催】加藤訓子『META-XENAKIS~クセナキス生誕100年を祝う』2022年5月12日(木)・13日(金)◎イレブン・クラシックスVol.5 大萩康司(ギター)&江戸聖一郎(フルート)2022年5月18日(水)◎コンドルズ埼玉公演2022新作『Starting Over』2022年6月4日(土)・5日(日)◎ディミトリス・パパイオアヌー『TRANSVERSE ORIENTATION』2022年6月30日(木)~7月3日(日)◎大塚直哉レクチャー・コンサートバッハ“平均律”前夜~月明かりのもと書き写した楽譜たち~2022年7月3日(日)◎Noism×鼓童『鬼』2022年7月8日(金)~10日(日)◎ジャンル・クロスII近藤良平×松井周『導かれるように間違う』2022年7月8日(金)~18日(月・祝)◎ピアノ・エトワール・シリーズVol.44 三浦謙司ピアノ・リサイタル2022年7月18日(月・祝)◎さいたまダンス・ラボラトリ企画Vol.62022年7月26日(火)~8月7日(日)※ワークショップ・公開リハーサルあり◎ユナイテッド・ユーロ ブラス・クインテット2022年7月30日(土)◎【共催】ピアノデュオ ドゥオール デュオ・セミナー2022年8月3日(水)~6日(土)◎オープンシアター『ダンスのある星に生まれて2022』2022年8月20日(土)・21日(日)◎さいたまダンス・ラボラトリ企画岡田利規×湯浅永麻『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』2022年9月◎【共催】マームとジプシー『cocoon』2022年9月◎彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー八世』2022年9月16日(金)~25日(日)◎ピアノ・エトワール・シリーズVol.45松田華音ピアノ・リサイタル2022年9月17日(土)◎クロノス・クァルテット『ブラック・エンジェルズ』2022年9月30日(金)◎NHK交響楽団(埼玉会館)2022年10月2日(日)◎マギー・マラン『MayB』(埼玉会館)2022年11月19日(土)・20日(日)◎バッハ・コレギウム・ジャパン ベートーヴェン『第九』(埼玉会館)2022年12月3日(土)◎日本昔ばなしのダンス(埼玉会館)2023年3月25日(土)・26日(日)◎彩の国さいたま寄席 四季彩亭2022年4月16日(土)/8月6日(土)2022年12月4日(日)(埼玉会館)2023年2月4日(土)(埼玉会館)◎光の庭プロムナード・コンサート2022年4月23日(土) 第130回2022年5月21日(土) 第131回『ばらまつりスペシャル』2022年6月25日(土) 第132回ほか、夏休みスペシャルを予定◎埼玉会館ランチタイム・コンサート2022年6月24日(金) 第53回NHK交響楽団メンバーによるヴィオラ十重奏2022年10月26日(水)第54回佐藤采香(ユーフォニアム)2023年2月3日(金)第55回坂本彩&坂本リサ(ピアノデュオ)2023年3月30日(木)第56回春休みスペシャル 東京交響楽団メンバーによるアンサンブル※各公演の最新情報は、劇場公式サイト にてご確認ください。
2022年02月15日HARE(ハレ)は、現代美術作家の加賀美健とのコラボレーション企画「トーキョーナンセンス」から、猫をモチーフにした新作アイテムを、2022年1月28日(金)より全国のHARE店舗にて販売する。"HARE・加賀美健"のコラボ再びHAREが発信する“トーキョーナンセンス”とは、加賀美健が注目するアーティストをゲストとして招き、テーマに沿ったアイテムを展開する人気企画だ。第9弾目となる今回は、ねこへの“偏愛”を発信するプロジェクト「キャッツイシュー(Cat’s ISSUE)」をゲストに迎え、ユニセックス仕様のニットやルームウェア、スウェットなどを展開する。「ネコ」モチーフのルームウェア&アパレル中でも注目は、バックに"ニットを着てると爪で引っかけられてビローンてなる"というユニークなテキストを書いたインパクト抜群のニット。フロントには、ねこの肉球をモチーフにしたアイコンを施し、ねこへの愛が溢れるアイテムに。丸みを帯びたボリューム感のあるシルエットが、ゆったりとした着心地を実現する。光沢感のあるルームウェアは、ねこの顔や肉球などのロゴをユーモアたっぷりにあしらった、ねこ好きにはたまらないデザイン。開襟デザインのシャツには、ウエストがゴム仕様のロングパンツを合わせているため、ストレスフリーに着用することができる。スウェットは、バッグにねこの写真と、"猫の手かしますよ"という遊び心のあるテキストをプリントした。カラーは、ブラックとオフホワイトの2色展開となっている。その他、"ねこ愛"にあふれたTシャツやバッグを取り揃える。【詳細】HARE 「トーキョーナンセンス」新作発売日:2022年1月28日(金)販売店舗:全国のHARE店舗 、公式オンラインストア、ゾゾタウン※2022年1月20日(木)より、公式オンラインストア、ゾゾタウンで先行予約開始<アイテム例>・HARE×加賀美健×Cat’s ISSUE ニット(ブラック、ミントグリーン) 11,000円・HARE×加賀美健×Cat’s ISSUE スウェット(ブラック、オフホワイト) 9,350円・HARE×加賀美健×Cat’s ISSUE ルームウエア 16,500円・HARE×加賀美健×Cat’s ISSUE ロンT(ブラック、オフホワイト) 8,250円サイズ:いずれもSまたはM【問い合わせ先】カスタマーサービスTEL:0120-601-162
2022年01月23日きものやまと(KIMONO YAMATO)から、加賀友禅付下訪問着の新作が登場。2021年12月17日(金)より、きものやまと一部店舗ほかにて販売される。草花を纏った新作加賀友禅きものやまとの新作着物は、石川県金沢市周辺で作られる伝統的工芸品・"加賀友禅"。作家たちの繊細な手作業により、慎ましやかな草花模様を纏った加賀友禅がお目見えする。淡く儚げな色味、グラデーションカラーも色味は、深みのある"加賀五彩"を再構築した、淡く儚げなパステルカラー。まっさらな水色の中に枝垂れる「山法師」、グリーンからパープルへと幻想的なグラデーションを見せる「モクレン」、透明感のあるピンクが優しげな雰囲気を醸す「シロヤマブキ」など、7種のきものが展開される。ベースとなる白生地には、京都・丹後で製作されたオリジナルのものを使用。"陶器の花瓶"をイメージしたという曲線的な柄を織り込み、さりげなくも上品に煌めく風合いに仕上げた。【詳細】きものやまと 新作 加賀友禅発売日:2021年12月17日(金)販売店舗:きものやまと店舗(一部取り扱いのない店舗があるが取り寄せ可能)、やまとオンラインストア価格:352,000円(正絹胴裏・共八掛・特選手縫い仕立て・新はじく加工付き)■アイテム例「山法師」作家:小田美知代「モクレン」作家:林多鶴子「シロヤマブキ」作家:横山秀一【問い合わせ先】株式会社やまと お客様サポートセンターTEL:0120-18-8880(9:00~18:00 ※無休)
2021年12月12日加賀まりこ主演、塚地武雅と親子役で初共演を果たした映画『梅切らぬバカ』。公開初日から好調なスタートを切った本作は、公開当初は20都道府県、44館と限られた地域でのスタートだったが、あたたかな感動と共感の声が口コミで広がり、ついに全国47都道府県での上映が決定。これを記念して、加賀さん演じる主人公の人気占い師・珠子の占いシーンの本編映像が解禁された。47都道府県での上映は、加賀さんと息子役の塚地さんがかねてから切望していたことで、12月5日に行われた大ヒット御礼舞台挨拶での発言が後押しとなり実現した。その時点ではまだ秋田県と高知県の上映が決まっていなかったため、加賀さんは「ここまできたら、もう47都道府県全部で上映してもらいたいよね」と語り、塚地さんは高知県の観光特使を担当していることから「なぜ高知で…私の親族も住んでいますしぜひ上映してほしい!」と訴えかけていた。イベントでのこの発言がきっかけとなり、今週末12月10日(金)からTOHOシネマズ秋田、TOHOシネマズ高知での上映が決定。公開館数は123館となった。この知らせを受け、加賀さんは「バンザイ!」とうれしさを表現、塚地さんは「小さく丁寧な映画が反響を呼び、どんどん大きくなっていくのを肌で感じ、映画とは素晴らしいカルチャーだな、そして作品を大きくしてくれるのは観客の皆さんなんだなと改めて感じています」と作品に込めた思いが届いたことへの喜びをコメントした。そんな本作から解禁となったのが、加賀さん演じる珠子の占いシーン。珠子は忠男(塚地さん)と暮らす古民家で占い業を営んでおり、「率直なだけが取り柄」とお客にズバズバとモノを言うが、それが核心をついているからなのか、行列が絶えない。遠方からもはるばるお客がやってくる人気占い師、という設定。珠子が占い師であることについて、和島香太郎監督は「加賀さんの元には悩める女性が集まるイメージもありました。昔、僕が観ていた『恋のから騒ぎ』というテレビ番組で、若い女性たちにズバズバと指南していて、その姿が占い師のように見えていたんです」と語る。珠子が自身で言う「率直なだけが取り柄」というのも、実際に監督が加賀さんから言われた言葉だそう。職場が家と同じであることで、息子の面倒を近くで見ることができる職業でもあるため、加賀さん本人も「この設定はよく思いついた!」と感心したという。本編映像では、真魚演じるさなえが道ならぬ恋に悩み、珠子のもとを訪れている。「その人のどこが好きなの?」と尋ねると、さなえは父親への複雑な思いを告白。話を聞きながら、「そうは言っても好きだしやめられないし、ままならないねえ」と優しい言葉をかけて、涙をふくためのティッシュを差し出す。まるで人生相談のようである。その後、「(占いの)値段は言えないの、あなたが決めて」と託しながらも「これがあなたの気持ち?」と占い料金を吊り上げていくやり取りに思わず笑みがこぼれつつ、説得力のあるシーンとなっている。『梅切らぬバカ』はシネスイッチ銀座ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:梅切らぬバカ 2021年11月12日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト
2021年12月11日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは女優の加賀まりこさん。加賀さんの自由に生きる姿に憧れる女子も多いはず。第4回ではそんな人生観を育むきっかけとなった、パリでのお話。20歳のときパリで学んだ、一つの価値観。10代で芸能界へ。たまたまたくさん声がかかり、20歳で思いもかけない金額が貯まっているのを見て、このままだとダメになる、自分を普通に戻すには全部使っちゃうしかないと思い、仕事を休んで半年パリへ行きました。当時の日本は、いわゆる高度経済成長期の真っ只中。みんなが“上へ上へ”という感じで、私はその空気感も好きじゃなかったから、そこから逃げたい気持ちもあったのかもね。向こうで知り合った男友達といろんな話をする中で印象的だったのは、「君は常に将来のビジョンの話をするけれど、それは下品。今日何を着て、誰と食事をし、誰と寝るか、それこそが人生で一番大事なことだ」と言われたこと。そういう考え方は知ってはいたけれど、そこまで実践して生きている人たちと会えたことは、当時の自分にとってとてもいい勉強になったと思う。見た目や地位、お金なんて私が男の人を選ぶ基準じゃない。人間は上昇志向より心意気。それ以外ないでしょ。人生は自分のもの、年齢制限はつまらない!今のパートナーを「この人だ!」と思ったのは、私が55歳のとき。でも30代からずっと知っていたんです。彼は20代でテレビ局の演出部にいて、「今日麻雀できるヤツいない?」と声がけしたらやってきて、しかもやけに強くて、「なにこいつ!」って思ったのが最初(笑)。その後も関係性はあったんだけど、実際に一緒になったとき、私は59歳。猛烈にアプローチをし続けた私に、「しょうがない、僕が君を引き受けるよ」と言ってくれて。あのときはグッときた、本当に。なかなか引き受けてくれる人、いなかったから(笑)。人間である以上、いくつになっても恋はあるわよ。年をとったら終わり?みっともない?そんなの関係ない。人生は誰のものでもない、自分のものだから。「もう年だから」って、ホントつまんないセリフよね。もちろん私も年齢を意識はするけれど、そんなの気にしてたら何もできない。年齢制限のある世の中なんて、それこそまっぴらごめんよね。かが・まりこ1943年12月11日生まれ、東京都出身。10代で女優デビューし、映画『月曜日のユカ』『泥の河』、ドラマ『花より男子』などに出演。自閉症の息子の母を演じた主演映画『梅切らぬバカ』が公開中。共演は塚地武雅など。※『anan』2021年12月1日号より。写真・中島慶子スタイリスト・飯田聡子ヘア&メイク・野村博史(by anan編集部)
2021年11月30日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、数多くの映画やドラマに出演してきた加賀まりこさん。第3回は“母親役”に関するお話を伺います。最新作の映画の役はご自身にとても近いとか。最新作で演じるのは、自閉症の息子の母です。公開中の映画『梅切らぬバカ』では、自閉症の息子を持つ母を演じています。息子が50歳の誕生日を迎え、年老いた珠子はこの先二人はどうなるのかを悩み…というのがこの映画のお話。脚本と監督を担当しているのは、まだ38歳の和島香太郎さんです。その世代の人がこんな地味な作品を撮りたいと思うことに、びっくりしました。実は私、今のパートナーに自閉症の息子がいるので、私生活でも同じ経験をしています。この役のお話をいただいたときに、息子のそばに存在するという役ならできるかもしれない、と思ったのが、引き受けた大きな理由。珠子さんは、自分にとって遠い人じゃなかった。だから役作りは楽でした。まったく等身大、お化粧もしないで出演しましたからね。障害のある人を前にしたとき、手を差し伸べるまでいかなくてもいいから、微笑んでほしいと思う。そんなことを、この映画を観て、感じてもらえたら嬉しいです。“道明寺の母”の衣装の秘密とは…?いろんな母親役をやりましたが、ananの読者的に印象深いのは、やっぱり『花より男子』で演じた道明寺司の母親・道明寺楓でしょう。あの役、実は最初は断ったんです。役柄を聞いたら「鉄の女」だと言われて、そんなハートのない女の人を演るのはまっぴらごめんだわって。でもクランクイン直前にプロデューサーとディレクターが家までいらして、「いま加賀さんが抜けたら本当に困る」って土下座せんばかりの勢いでおっしゃるの。ズルいわよねぇ(笑)。受けるにあたって私は、「道明寺のお母さんは中途半端な人ではないから、身につけるものは全部本物にして」という条件を出した。だからあのとき身につけていた衣装や宝石は、すべて本物だったの。常に全身、億を超す衣装!だから私の周りには常にガードマンがいたのよ。60代であの役に出合えたことで、生き延びたな、と思います。今でも、DVD販売のギャラがたまに入るの、ありがたいわよね(笑)。かが・まりこ1943年12月11日生まれ、東京都出身。10代で女優デビューし、映画『月曜日のユカ』『泥の河』、ドラマ『花より男子』などに出演。自閉症の息子の母を演じた主演映画『梅切らぬバカ』が公開中。共演は塚地武雅など。※『anan』2021年11月24日号より。写真・中島慶子スタイリスト・飯田聡子ヘア&メイク・野村博史(by anan編集部)
2021年11月23日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、加賀まりこさん。父親の友人の写真家に言われた顔に関するひとことが、未来を決めることに…?第2回は「『おもしろい顔してるね』に、ムカッ!!」。高校生のときだったかな、父親と一緒に銀ぶら(編集部注:銀座をぶらぶらと散歩すること)していたときに、父の知り合いの写真家・秋山庄太郎さんに偶然遭遇。私の顔を見た秋山さんが言ったのが、「おもしろい顔をした娘だねぇ」。私すごく傷ついたのよ。だって褒め言葉とは思えないじゃない。なのに秋山さんは「君、よかったら僕のスタジオに遊びに来ない?」なんて言うから、ムカついて「ちゃんとお金いただけるんですか?」なんて生意気を言ったんです。当時の私は、飯倉の『キャンティ』というイタリアンレストランに通っていて、足代やコーヒー代が必要。で、ふと秋山さんのことを思い出し、スタジオに行って被写体になったんです。でも私、カメラの前で全然笑えず、「君、ずっと怒った顔してるんだけど」って苦笑いされて。で、3000円もらって帰りました。そのときに撮った写真は、相当後に、私の著書の表紙に。人生何がどうなるかわからないものですよ。困っていると言われたら、助けたい。私が女優になった直接のきっかけは、劇作家の寺山修司さんと映画監督の篠田正浩さんにスカウトされたこと。うちの近所に、作家さんたちが缶詰めになるような旅館があって、彼らがそこから私の通学姿を見ていたらしく、それで声をかけてくださった。当時彼らはいろんな女優さんから出演を断られ、もう素人から選ぶしかないという状況だったらしく、「本当に困ってるんだ」と。そう言われて、「まぁ、私で役に立つなら…」という気持ちで被写体になったのが、一番最初です。その、「私で役に立つなら…」という気持ちは、女優を60年やってきた今でも変わりません。みなさんが褒めてくださる映画『泥の河』に出たときも、ドラマ『花より男子』に出たときも、もうすぐ公開される映画『梅切らぬバカ』への出演も、根っこはそれ。我が我が、という気持ちではなく、お助け精神なのよね。結果的にそれが功を奏して、60年続けてこられたんだと思います。かが・まりこ1943年12月11日生まれ、東京都出身。10代で女優デビューし、映画『月曜日のユカ』『泥の河』、ドラマ『花より男子』などに出演。自閉症の息子の母を演じた主演映画『梅切らぬバカ』が11月12日より公開。※『anan』2021年11月17日号より。写真・中島慶子スタイリスト・飯田聡子ヘア&メイク・野村博史(by anan編集部)
2021年11月13日ゴディバ(GODIVA)の「ショコリキサー ティー シリーズ」から、シリーズ第4弾「ショコリキサー 加賀棒茶」が新登場。2021年10月15日(金)より、全国のショコリキサー取扱いショップにて数量限定販売される。「ショコリキサー ティー シリーズ」とは、ゴディバのシェフがチョコレートと相性の良い茶種を厳選して作る、新感覚のフローズンチョコレートドリンクシリーズだ。2021年5月に初登場以来、「ルイボスティー」「宇治抹茶」など、様々なティーフレーバーを展開してきたが、第4弾「加賀棒茶」が、シリーズを締めくくる最後のフレーバーとなる。「ショコリキサー 加賀棒茶」の特徴は、ゴディバのミルクチョコに、香ばしい加賀棒茶を組み合わせていること。ホイップクリームの上にも加賀棒茶パウダーをトッピングすることで、より一層芳醇な香りもプラスしている。またミルクチョコの上品な甘みが、加賀棒茶の豊かな香りを引き立てながら、すっきりとした後味も魅力的だ。【詳細】「ショコリキサー 加賀棒茶」270mL 650円 ※テイクアウト価格。イートインとは価格が異なる。発売日:2021年10月15日(金)~※数量限定、なくなり次第終了。取扱店舗:ゴディバ限定店舗※店舗の営業時間が変更、休業となる可能性あり。【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間 10:00〜18:00)
2021年10月14日加賀まりこ主演、塚地武雅と親子役で初共演を果たした映画『梅切らぬバカ』の公開日が11月12日(金)に決定。ポスタービジュアルと場面写真も解禁された。母親と自閉症スペクトラムの息子が社会の中で生きていく様を温かく誠実に描く本作。愛情と包容力にあふれる母親・珠子を演じるのは、54年ぶりに主演を務める加賀まりこ。軽口を叩きながら、小柄な身体で大きな息子の世話をする姿はとてもチャーミング。だからこそ、やがて訪れる“息子が1人で生きる未来”を案ずる横顔が、より一層切なく観る者の胸に迫る。息子・忠男役には『間宮兄弟』で日本アカデミー賞新人賞を受賞し、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など俳優としても活躍中の「ドランクドラゴン」の塚地武雅。実際に自閉症スペクトラムの方々や家族と面会し、そこで得た学びを役に注ぎ込み、周囲に支えられながら生きる“ちゅうさん”を真摯に演じた。さらに、珠子たちの家の隣に引っ越してきた里村夫婦を、渡辺いっけいと森口瑤子が演じ、珠子と交流を深めていく里村家の息子・草太をドラマ「浦安鉄筋家族」の小鉄役が記憶に新しい斎藤汰鷹。地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながらも、揺るぎない親子の絆と、他者との触れ合いを描いていく。今回解禁となるポスタービジュアルでは、大きな梅の木がある庭で加賀さん演じる珠子が息子の髪を切る何気ない日常が切り取られている。珠子の優しい笑顔と、息子へのあたたかくストレートなメッセージでもある「あなたがいてくれて、母さんは幸せだよ」というキャッチコピーが梅の木の下にいる2人を優しく包み込む。都会の隅で暮らす親子の、慎ましくもかけがえのない日々を想起させる仕上がりとなった。また、珠子が息子の爪を切っている場面写真では、珠子は眼鏡をかけ丁寧に爪を切ろうとしているが、切られる忠男は上を向いてどこ吹く風。隣に越してきた里村家とともに囲む食卓のシーンでは、ビールをすすめられた忠男が愛用のマグカップを差し出し、珠子も優しく微笑みかけており賑やかな様子。一方、珠子が梅の木を見上げ思いにふけるひと幕も。自閉症スペクトラムを抱える息子が、1人で生きていく自分なき未来を案じている心情が伺える。そんな珠子が忠男の胸に頭を寄せ、親子の絆を感じさせる場面も切り取られている。梅の木の下でそっと寄り添い一緒に過ごす親子の何気ない日々を丁寧に紡いだ心あたたまる物語を感じさせる。タイトルの由来であることわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とは、樹木の剪定には、それぞれの木の特性に従って対処する必要があることを指す。桜は幹や枝を切ると腐敗しやすく、梅は余計な枝を切らないとよい花実がつかなくなるためだが、路上にはみ出す梅の枝があってもいい。不寛容な世の中で、手探りで、それぞれが自分のペースで歩みを進めていく母と息子の物語を描く。『梅切らぬバカ』は11月12日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年08月12日ジャスティン デイビス(JUSTIN DAVIS)と現代アーティスト・加賀美健がコラボレーションしたジュエリー「Ken Kagami × ジャスティン デイビス」が登場。2021年7月28日(水)よりジャスティン デイビス全国直営店ほかにて数量限定で発売される。ジャスティン デイビス×加賀美健加賀美健は、社会現象や時事問題、カルチャーなどをジョーク的発想に変換し、彫刻や絵画、ドローイング、映像、パフォーマンスなど、メディアを横断して作品を発表している現代アーティスト。2021年1月には、自身初となる絵本『くっつけてみよう』を刊行した。“トイレ&スッポン”モチーフのネックレス今回発売されるコラボレーションジュエリー「Ken Kagami × ジャスティン デイビス」では、ネックレスとイヤバイトを展開。ネックレスは、“トイレ”とトイレの詰まりを直す“スッポン”をモチーフしたユニークな2型がラインナップする。いずれもトイレの蓋を開け締めできるなど、遊び心溢れるギミックが搭載されている。「話が長い」「え?」のイヤバイト耳の好きなところに付けられるイヤバイトには、普段耳慣れた“日本語”をオン。言葉は、「話が長い」や「え?」という、中々口に出しにくいものをチョイスし、加賀美健らしいゆるい筆致でデザインした。カラーは、華やかなゴールドとシンプルなシルバーの2色で展開される。【詳細】コラボレーションジュエリー「Ken Kagami × ジャスティン デイビス」発売日:2021年7月28日(水)取扱店舗:ジャスティン デイビス全国直営店(ラフォーレ原宿店、伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店、名古屋パルコ店、仙台パルコ店、博多阪急店、札幌パルコ店)、公式オンラインストアアイテム:・TOILET Necklace SILVER SILVER(GOLD FINISH) 40,45,50cm 26,400円・TOILET PLUNGER Necklace SILVER SILVER(GOLD FINISH) 40,45,50cm 27,500円・話が長い Ear Bite SILVER SILVER(GOLD FINISH) 13,200円・え? Ear Bite SILVER SILVER(GOLD FINISH) 13,200円※いずれも数量限定【問い合わせ先】JACK of ALL TRADES /ジャック・オブ・オール・トレーズTEL:03-3401-5001
2021年07月19日埼玉・彩の国さいたま芸術劇場(以下:さいたま)の次期芸術監督に就任した近藤良平が構成・映像・振付を手がける、コンドルズの新作『Free as a Bird』。2006年以降、新型コロナウイルスの影響で上演中止となった昨年を除き、毎年同劇場で創作・発表してきた彼らにとって待望のさいたま公演となる。ビートルズへのオマージュとして、ジョン・レノンの未発表曲「Free as a Bird」をタイトルに冠した本作では、“鳥のように自由に、空飛ぶ夢の続き”を届けるという。作品の構想と芸術監督就任に向き合った思いを、近藤とコンドルズプロデューサー・出演者の勝山康晴に語ってもらった。芸術監督就任で「舞台芸術の世界に明るい未来を」――彩の国さいたま芸術劇場(以下:さいたま)におけるコンドルズの新作発表は毎年恒例ながら、今回が例年と異なるのは何といっても近藤さんの次期芸術監督就任です。このトピックから話を聞かせていただきたいのですが、コンドルズとさいたまのご縁は2006年に遡るんですね。近藤2006年に蜷川(幸雄)さんがさいたまの芸術監督に就任されたのと同じタイミングでいらしたのが、プロデューサーの佐藤まいみさん。彼女がコンドルズを呼んでくれた2006年から、毎年新作をさいたまで上演しています。さいたまってピナ・バウシュやローザスといった海外のダンスカンパニーを、まいみさん経由でよく招聘していて。彼らと同じような文脈で、コンドルズも主催で上演してくださったんですよ。そんな劇場、他にありません。勝山現在もそのつもりですけど、2006年当時も、僕ら何気に「日本代表」でしたよね?近藤そうそう!当時のチラシを見直したら「日本代表」って書いてあるの。超おもしろい!勝山ドイツで開催されるサッカーW杯(FIFAワールドカップ)をイメージしたアイデアを入れましたね。近藤懐かしいね!そんな感じで、さいたまとは順調にご縁を重ねていて。去年は一度目の緊急事態宣言下でリアルな公演はできなかったんだけど、オンライン配信をやりました。全国各地の方にご覧いただいてね。「コンドルズ観るの10年ぶりで嬉しい」って方もいらっしゃって嬉しかったです。――今回の『Free as a Bird』も近藤さんの次期芸術監督就任を機に「また観に行ってみよう」って方もいらっしゃるんじゃないかなって。就任にあたってどんな役割を期待されていると感じていらっしゃいますか?近藤4月から頭に「次期」をつけて活動を始めました。来年からその冠が取れるわけですが、就任にあたってありがたいことに、ものすごい数の取材を受けたんですね。周りの皆さんがよく反応してくださって。で、いちばんおもしろいと思ったのが……僕が「新しい劇場の在り方」みたいな話をするより、周りの人がいっぱい喋ってくれるんですよ!要は「私だったらこんな劇場にしたい」みたいな期待を寄せてくださる。もしくは「こんなことしてみたら?」って提案をいただいたりして。――近藤さんご自身は、動画で3つの方針を打ち出していらっしゃいましたよね。近藤「次期」になる前に関係各所と話し合いがあったので、その場で発言した内容をまとめてみたんですよね。アートジャンルの垣根を取り払って、国内外を問わず発信して、老若男女が足を運びやすい“No Border”の考え方を「新しい劇場の在り方」として。――勝山さんをはじめ、コンドルズのメンバーは近藤さんの芸術監督就任をどのように受け止めていらっしゃいますか?勝山もうね、大応援状態ですよ!(メンバーの)スズキ拓朗なんて号泣していましたから。泣き崩れてたから!アイツはほら、蜷川さんのところ(蜷川幸雄が学長を務めていた桐朋学園大学短期大学出身、さいたまネクスト・シアターにも所属)にいたから「僕が信じてついていった蜷川さんに次いで、良平さんまで芸術監督に!」って1時間くらい嬉し泣きで。「僕はあなたについて行ってよかった〜!」って(笑)――「この人」と決めて師事したお二人が芸術監督になることは本当に喜ばしいですよね。近藤さんの芸術監督就任は、今後どんな影響を与えると感じていらっしゃいますか?勝山演劇やダンスの世界全体への余波を期待したいですね。コンテンポラリーダンス業界でも、Noismの金森くん(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の舞踊部門芸術監督・金森穣)や勅使河原さん(愛知県芸術劇場の芸術監督・勅使川原三郎)はいるけど、インディペンデントを貫いて、ハチャメチャな感じでやってきた、叩き上げのパンクバンドみたいなチームがこういうところに辿り着くことって今までなかったんじゃないかと。だから良平さんの事例があれば、これからダンスの世界でがんばっていこうという若手に「続けていればこういう道もあるんだ」って可能性を示すことができる。この世界をよく知らない人にとっても「コンテンポラリーダンスって芸術監督になるくらい、社会的に価値のある芸術なんだ」って思ってもらえたら嬉しいです。近藤僕もその意見とほぼ同じです。やっぱりダンス出身だから、この世界に明るい未来を見ていたいんですよ。でも舞台芸術ってやけに細分化されていて「一緒にやっていこう」って機運はあまりないですよね。――そんな舞台芸術の世界に風穴を、と近藤さんが打ち出したのが、3方針のひとつである「アートジャンルの垣根を取り払う」に繋がるんでしょうか?近藤そうですね。言葉でいうのは簡単だけど、発想をどんどん変えていかないといけないから大変だと思いますよ。でもさ、ダンス好きがダンスだけ追っている、演劇好きが演劇だけ観ている状態にこれ以上の広がりはないし、豊かじゃないよね?――そう思います。近藤さんのご采配で、どんなアートジャンルの融合が生まれるか楽しみです!さいたま新作は「独自ネタだぞ!」と思いながら創作してる――さいたまでの創作について、劇場が持つ空間の魅力や独自性をお二人はどんな点に感じていらっしゃいますか?近藤稽古場が広くて、実際のステージである大ホールと同じ舞台面を取れるんですよ。体育館の2/3くらいあって、すごく大きいの。東京ではそんな練習まずもってできないからね。その贅沢なスペースに集まって、大きいサイズのまま稽古するから……自然とダイナミックな空間や機構を積極的に利用した、大掛かりな美術セットになるんですよね。――2017年の『17’s MAP』では、舞台中央奥から下手手前まで斜めに走っている高い壁に驚きました。勝山さんは、さいたまの創作環境をどのように受け止めていらっしゃいますか?勝山都内からの距離が絶妙ですよね。東京公演の練習ってだいたい高田馬場でやるんですけど、メンバーが都の西北に集まってくる。でもさいたまって全員が同じ動線で与野本町に辿り着くでしょう?僕ね、それがみんなの気持ちをひとつにしてる気がするんですよ!(笑)――誰もが埼京線で赤羽を経由するからこそ生まれる団結力ですね。近藤わかる!いい意味で諦めがつく(笑)。移動することで「さ、やるぞ!」って吹っ切れるんだよ!勝山鉄路だったら赤羽あたりで踏ん切りつきそうですよね(笑)あと良平さんが挙げた稽古場の特徴を補足すると……いい稽古場って人を変えますよね。飲み屋でも、安いチェーンと格式高い店を比べたら会話の内容が変わる。もちろんそれぞれにいいところはあるけど、公民館とさいたまでは練習の質が変わるんです!勝山康晴(c)HARUコンドルズは公民館寄りの人間が集まったチームですが、年に一度さいたまの公演が近づくと……あの移動を通じて心が浄化されていくんです(笑)。参加するメンバーの集中力も、さいたまの方が高い気がする。都内だとノイズが多くて。近藤そうかもしれないね!――個人的に、コンドルズの東京公演は“ザ・王道”で、さいたまで創作する新作はもっとコンセプチュアルで“尖っている”イメージを抱いています。近藤まさに。東京公演は多くの人に観てもらえるから、自然と万人に刺さるネタを選ぶんですよ。それを地方ツアーにも持って行っていますし。でも、さいたまではもっと冒険してる。「さいたま独自ネタだぞ!」って思いながらつくっています(笑)勝山さいたまの新作は、より舞台芸術鑑賞に貪欲な皆さんに観てもらうイメージですよね(笑)――日ごろ感じていらっしゃるさいたまの強みを、今回の『Free as a Bird』にどう活用していかれるのでしょうか?近藤夏にやる東京公演が「王道ラインなのでは」というあなたの読みは確実で、たしかに「どういう風に見せると多くのお客さんが喜んでくださるか」ってフォーマットがあるんですね。ロックの率とか、コントのぐだぐだ率(笑)とか、僕たちが広く知られるようになったサラリーマン体操っぽい雰囲気とか。一方、さいたま公演にこうしたフォーマットは存在せず、毎回コンセプトを変えて創作しています。「じゃあ今年のさいたまはどうする?」って話し合いは僕たちにとっても重要で、毎年必ず考えることです。――「今年はどんなコンセプトの公演になりそうか」は、次にしようと思っていた質問です。近藤だよね。でも教えない!(笑)――え、そんな!今の時代に欲しい言葉をタイトルに据える――タイトルに着目すると、去年のオンライン配信もビートルズの楽曲(『I Want To Hold Your Hand』)でしたし、今年の『Free as a Bird』はジョン・レノンが1980年に亡くなったあと25年ぶりに発表された彼らの新曲ですよね。コンドルズにとって、ビートルズが今の“気分”なんでしょうか?勝山ビートルズにこだわってはいません。僕らはオリジナルの公演タイトルをあえてつけないようにしてるんです。お客さんの間口を広げて、敷居を下げて、気軽に見に来てもらいたいので。もちろん、発想元として彼らの楽曲タイトルには普遍的なパンチ力があるのを感じてますけど。たとえば密や接触を避けるコロナ禍に突入したタイミングで『I Want To Hold Your Hand』(あなたの手を握りたい)って……ジャストフィットじゃないですか?時代が欲しい言葉をつかんでるんですよ。近藤うん、今回は「Free」も「Bird」も素敵なワードだから。“鳥のように自由に”って、やっぱり移動が制限されている今このタイミングで欲しくなる言葉でしょ?どこかへ飛んでいってしまいたい。近藤良平(c)HARUこれまで僕たちは映画や音楽から、いろんなイメージを受け取って公演タイトルに反映させてきました。「Time」しかり「Open」しかり。候補としていろんなキーワードが並ぶ中で「Free」も「Bird」も生半可な気持ちじゃ付き合えないというか。大切に取っておきたい、いつ向き合おうかっていう言葉でした。公演を通じてコロナ禍の“向こう側”を見せたい――歌詞に着目すると、ビートルズは『Free as a Bird』とタイトルに掲げながらも「鳥のように自由でいられるのは、人生において“二番目”によいこと」と歌っています。彼らがこのナンバーの中で訴える人生の“ベスト”とはいったい何だとお二人は考えますか?近藤今いる居場所がいちばん素晴らしい、ってことを言いたいんだと思う。その上で二番目が「鳥のように自由であること」って僕は捉えた。勝山それ以外の回答があったら聞きたい!って感じ。歌詞もですね、今のコロナ禍にぴったりだと感じたんですよ。パフォーマンスに影響するといけないから歌詞も精査するんですが、ばっちりだと思いました。――じゃあ『Free as a Bird』の歌詞になぞらえるなら、お二人にとってこの公演の“ベスト”な着地点は何で、“二番目によいこと”って何になりますか?近藤このご時世の中で、お客さんが劇場に足を運んでくださること、リアルに上演できることがもはや“ベスト”ですよね。お客さんと時空間を共有できることが何よりも喜ばしい。勝山本当にそうですね。僕がコンドルズのプロデューサーとして今回成し遂げたいのは、とてもあたりまえですが、お客さんに「舞台芸術を観に来てよかった」と感じてもらうこと。そのあたりまえをちゃんと届けること。コロナ禍ではチケットを取ったとしても上演日に劇場へ行けるかどうか誰もわからない。埼玉県だって、いつ(まん延防止等重点措置から)緊急事態宣言に切り替わるかわかりません。もしギリギリ行けたとしても、皆さん相当な葛藤があってさいたままでいらしてくださるわけで。だからこそ「そこまでして観に行ってよかった」「自分にとって舞台芸術って、やっぱり必要なものだったんだ」って感じてもらいたいですね!どんな卑怯な手を使っても!近藤卑怯な手(笑)勝山お客さんと時間と空間を共有して「生だからこそグッときたでしょ?」って公演にしたい。だって今回やれたとしても、次にいつリアルにできるかわからないから。その一点突破ですよ。しっかり号泣させて気持ちよく帰ってもらいたい。100%、泣かす!いや、泣いてお帰りいただく!――あれ?コンドルズっていつも笑って劇場をあとにするイメージが。勝山喜びの泣きですよ。笑い泣きでもいいです。「ホント舞台芸術っていいなぁ」って泣きながら与野本町駅まで向かったお客さんたちが、ホームで「あんたも泣いてるね、わたしもよ」って無言で視線を交わし合う感じの作品にしたい。それが僕たちの使命だと思っていますから。――勝山さんに熱意をお見せいただいたところで、近藤さんが『Free as a Bird』で二番目に大切にしたいことは?近藤今って「マスク取りたい」とか「向き合って語りながらお酒を飲みたい」とか、いろんな欲求がありますよね。取材を受けていても「去年と比べて何がどう変わりましたか?」と聞かれて真面目に答えているけど、本当はもうそんな次元を超えたくて。その向こう側へ行きたい。だから僕はこの公演を境にして、“向こう側”の居心地のよさを伝えたいんですよ。またいつかマスクなしで人と向き合える日々が来ると思いますけど「今は無理だよね」って諦めて耐える精神状態から、向こう側へ飛び出せたら絶対に楽しいことが待っているってキラキラした方向へシフトしていきたい。――ご覧になったお客さんが、明るい“向こう側”を想像できるような作品に?近藤「そうなれたら」と常に考えながら創作しています。間違ってもツラい現実を投射するような作品ではない。明るいイメージを持たせることって、ダンスは比較的得意だと思うから。――たとえばその姿勢は、どんな風に今回のステージに現れるんでしょうか?近藤やっぱり僕らが必死に踊ることじゃない?勝山そう、僕らが汗をかくだけです!(笑)「自由」の意味を履き違えずに――コンドルズのトレードマークである学ランは、本作のテーマである“自由”からかけ離れたイメージがあります。近藤いや、僕たちはそう捉えていなくて。シーンごとに衣裳を考える手間から解き放たれているんです(笑)勝山僕、中学で生徒会長をやっていて、新しい校則を考える時に「制服をなくす」と打ち出したら女子から猛反発されたんですよ。「私服だと毎朝服を選ぶのに気を遣わなきゃいけないからイヤだ」って。逆に「不自由になるからやめて」って話だったんですよね。速攻で「撤回しま〜す」って(笑)近藤個性を縛られる制服によって、時間的な自由が生まれていることに気づいたわけね。勝山おもしろいですよね。あと、さっきのみんな同じ動線でさいたまに行くと心が浄化してよい意味で諦めがつく……の話じゃないけど、学ランに袖を通すことで気持ちがフッと切り替わるところはありますね。近藤たしかに。無意識のうちにシフトチェンジする。勝山アスリートもさ、試合ごとにユニフォーム変えていたら気合い入らない気がするんですよ。同じものを身につけるって大切な儀式なんじゃないかと。――制約の中に生まれる自由ならば謳歌せよ、ということでしょうか?勝山僕自身は正直、“自由”って言葉にポジティブな印象を持てないんですよ、21世紀が始まったくらいから。人類が自由にやりすぎた弊害が出ているじゃないですか、世の中に新自由主義が浸透して。格差社会も自然破壊も。だから「もうここらへんでいい加減にした方がよくない?」って思いが腹の底にはあります。『Free as a Bird』ってタイトルが絶妙だと感じるのは、僕としては「鳥ぐらいの自由でいいんじゃないの?」って想いが込められるとこですね。何の制約もない無限の自由じゃなくて。近藤歌詞の「二番目によいこと」ってそういう意味かもしれないね。制約ある中での自由。勝山そういう解釈もできますね。鳥は自由気ままに生きたって、彼らは自然環境を大きくは壊しませんよね?そういう何らかの節度がある自由に、もう一度目を向けてみたいなって思います。制約っていうより、節度かな。近藤いいね!闇雲で勝手な自由じゃないんだね。メンバーの山本光二郎が「鳥は飛んでる時が一番運動してて、大変な時間なんじゃないの」って言ってて。確かに人は鳥が飛んでると「自由」って思うけど、鳥にとっては「不自由」なのかもしれない。今回の作品でも「不自由」からシーンを着想しています。勝山そうですね、でも自然の摂理にのっとった自由って、本能が壊れている人間という生き物には無理なんですよね。それで自由を謳歌しすぎたから弊害が出て、正直ちょっと怖いんですよ。そのせいで子どもの世代が不自由を強いられる危険性が大きくて。それは未来に対して非常に失礼な話じゃないですか。だからコロナもあるし、このタイミングで「大人の皆さん、自分から率先してちょっと立ち止まってみようぜ」って。その思いは今回の公演で、僕は伝えていきたいですね。着陸を知らないコンドルズ――そういえば、グループ名は「コンドル」って鳥の名前から来てるんですか?近藤そう、コンドルは南米の鳥で、ハゲワシみたいなもんですね。2m以上羽根が広がって、ものすごく大きくて重たいの。そのぶん不器用な鳥で、地面に降り立ってしまったら二度と飛ぶことはできない。木から木に移動することしかできないんだって。勝山離陸が難しいんだ。落ちていくような飛び方はできるけど。近藤そうそう。だからカッコよく言うと、コンドルは「着陸を知らない鳥」なんだよね。――その鳥に、今も昔もこれからもご自身たちをなぞらえるんでしょうか?近藤そう、勝手にね(笑)。僕たちはそうやすやすとは着陸しませんよ!取材・文:岡山朋代コンドルズ埼玉公演2021新作『Free as a Bird』■日時:2021年6月5日(土) 14:00 / 19:00開演2021年6月6日(日) 15:00開演※開場は開演の60分前です。※本公演は出演者との距離を確保した上で通常通りの配席にて販売します。ただし、今後の新型コロナウイルス感染症の状況によっては変更となる可能性がございます。※演出の都合により、開演時間に遅れますと入場をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。■会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール■チケット(全席指定・税込):S席5,000円A席3,500円U-25 S席3,000円A席2,000円※公演時25歳以下対象。入場時要身分証。■構成・映像・振付:近藤良平■出演:石渕聡オクダサトシ勝山康晴香取直登鎌倉道彦黒須育海古賀剛小林顕作(声の出演)ジントクスズキ拓朗田中たつろう橋爪利博藤田善宏安田有吾山本光二郎近藤良平■主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団■企画制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ROCKSTAR有限会社■詳細: <コンドルズ東京公演予定!>■日程:2021年9月4日(土)13:00 / 17:00■会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)7月上旬チケット発売予定!
2021年05月28日ドムドムハンバーガー(DOM DOM)、現代美術作家・加賀美健、ジュンレッド(JUNRed)によるトリプルコラボレーションが実現。Tシャツ、キャップ、ソックスをジュンレッド各店舗ほかで発売する。加賀美健デザイン「ドムドムハンバーガー」Tシャツ日本で一番最初にハンバーガーチェーンを開業した、ドムドムハンバーガーが創業50周年を迎える。アニバーサリーイヤーを祝して、現代美術作家・加賀美健、ジュンレッドとタッグを組み、ドムドムハンバーガーをモチーフにしたアパレルウェア・グッズを展開する。デザインを手掛けるのは、ドローイングや彫刻などの作品を発表し、ファッション業界とのコラボレーションにも積極的な加賀美健。ドムドムハンバーガーのロゴ、象やハンバーガーなどのモチーフをモダンにアレンジし、Tシャツ、キャップ、ソックスにあしらった。ドムドムハンバーガー、加賀美健のロゴ入り「モックネックTシャツ」は、ハンバーガーをくわえたゾウのモチーフを胸元にのせて。その下には、赤字のDOM DOMオフィシャルロゴを添えてアイコニックに仕上げた。たっぷりと身幅をとったビッグシルエットで、トレンド感あふれるスタイリングに。定番ホワイト・ベージュに加え、フレッシュなラベンダーカラーも揃えた。「フロントビッグプリントTシャツ」には、足踏みする象に“ドムドムしない”とコメントを寄せた、加賀美健らしい遊び心あふれるプリントがポイント。加賀美健ワールド全開のポップなデザインであるが、落ち着きのある配色で、大人っぽく仕上がっている。カラーは、ホワイト・ベージュに加え、くすみニュアンスのピスタチオグリーンもラインナップする。“ドムドムしない”象モチーフのキャップもまた、ドムドムハンバーガー・加賀美健・ジュンレッドのトリプルロゴをあしらったソックスや象モチーフをあしらったキャップも登場する。【詳細】ドムドムハンバーガー×加賀美健×ジュンレッド発売日:2021年4⽉29⽇(木)取扱店舗:ジュンレッド各店舗、ジュンレッド公式ウェブサイト・フロントビッグプリントTシャツ 5,390円(税込)カラー:ホワイト/ベージュ/キミドリサイズ:M / L・バックプリントTシャツ 5,390円(税込)カラー:ホワイト/ベージュ/キミドリサイズ:M / L・モックネックTシャツ 5,390円(税込)カラー:ホワイト/ベージュ/ラベンダーサイズ:M / L・キャップ 3,190円(税込)カラー:ホワイト/ブラック・ソックス 1,980円(税込)カラー:ホワイト
2021年05月03日舞踊家の近藤良平が彩の国さいたま芸術劇場の次期芸術監督に決定したことが発表された。彩の国さいたま芸術劇場は、優れた舞台芸術等の芸術文化に身近に接する機会を提供し、及び埼玉県民の芸術文化活動を支援すること等により、芸術及び文化の一層の振興を図り、真に豊かさとゆとりを実感できる県民生活の実現に寄与することを目的とした劇場。2006年からは蜷川幸雄芸術監督の下で、演劇、ダンス、音楽を中心に芸術性の高い作品を創造・上演してきたほか、「さいたまゴールド・シアター」や「さいたまネクスト・シアター」など公共劇場ならではの取り組みを実施するなど、「創造する劇場」として埼玉から日本全国、世界に向け芸術文化の発信を行ってきた。この度、蜷川幸雄前芸術監督の後を引き継ぐ新しい劇場のリーダーとして選任された近藤は、1996年に自身のダンスカンパニー「コンドルズ」を旗揚げ。以降、振付家・ダンサーとして舞台や映像の分野で幅広い支持を集めている近藤はこれまで、コンドルズ埼玉新作公演や障がい者ダンスチーム「ハンドルズ」公演などを通じて、埼玉県の芸術文化に貢献したことを評価され、次期芸術監督の決定に至った。今後は近藤次期芸術監督の下、彩の国さいたま芸術劇場が次代の芸術表現を果敢に切り拓く創造拠点として、また社会や地域に開かれた広場として、あらゆる人々が自由闊達に交わりアートを創造・発見する劇場を目指していく。 また、近藤は2022年4月の芸術監督就任に先立ち、2021年4月1日から次期芸術監督として、2022 年度以降の劇場の新たな創造発信の方向性やプログラムの策定にあたる。なお、彩の国シェイクスピア・シリーズは吉田鋼太郎が「シリーズ芸術監督」として続投するとのことだ。近藤良平コメント令和3年となり、未だ続く安心できない時代の中、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督就任のお話をいただきました。その驚くべき任命と決定に心から謝意を申し上げます。大学で「ダンス」に出会い「舞台」という場所を知り「コンドルズ」をはじめました。たくさんのダンサー、役者、舞台関係者に出会い、そして蜷川幸雄さんにここ彩の国さいたま芸術劇場で出会い、転がるように時間が過ぎ今この場所にいます。思いかえすと劇場には、人が人を呼びさらに人へと繋いでいくそんな景色が見えます。僕も決して一人でかけあがってきたわけではありません。みんなと共にやってきました。劇場の扉をあけるとそこは楽しいところです。間違いありません。様々な人が行き交う場所、風が気持ちよくぬける劇場に、僕はしてゆきたいと思います。まずは次期芸術監督として、この彩の国さいたま芸術劇場と一緒に動き出したいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。 近藤良平※財団HPでは近藤の動画コメントも公開中www.saf.or.jp<次期芸術監督に関連する事業予定(2021年度)>●「コンドルズ埼玉公演 2021新作」公演日:6月5日(土)・6日(日)
2021年02月16日現代美術作家・加賀美健による初の絵本『くっつけてみよう』が登場。同絵本の刊行を記念したイベントが東京・ラフォーレ原宿で開催される。期間は2021年6月11日(金)から6月20日(日)まで。加賀美健の絵本『くっつけてみよう』加賀美健は、社会現象や時事問題、カルチャーなどをジョーク的発想に変換し、彫刻や絵画、ドローイングなどメディアを横断して作品を発表している現代美術作家。代表作「実家帰れ」や「ミルクマン」など、シニカルでジョークの効いた作風で、国内外問わず高い人気を博す。そんな加賀美健が、言葉と絵をユーモアあふれるセンスで"くっつけて"生み出した、ユニークなストーリーとキャラクターで展開する、自身にとって初の絵本『くっつけてみよう』を刊行する。代官山 蔦屋書店で刊行記念イベントまた、『くっつけてみよう』の刊行を記念したイベントが、東京・ラフォーレ原宿で開催。イベントでは、新作絵本を購入できるほか、本書の企画をしたギャラリー・VOILLDによるオリジナルグッズも手に入る。「ひよこ」と「いぬ」をくっつけた"ひぬ"など、ユニークなキャラクターをプリントしたTシャツやトートバッグ、マグカップを展開する。さらに、期間中は「サイン会」も行われる予定。絵本『くっつけてみよう』の世界観を存分に堪能できる、特別なイベントになりそうだ。【詳細】絵本『くっつけてみよう』著者:かがみけん(加賀美健)刊行日:2021年1月23日(土)企画・編集:伊勢春日(VOILLD)発行:ケンエレブックス価格:1,650円(税込)■加賀美健『くっつけてみよう』刊行記念イベント開催:2021年6月11日(金)~6月20日(日)場所:ラフォーレ原宿2F住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6グッズ例:・Tシャツ 4,950円(税込)・トートバッグ 4,180円(税込)・マグカップ 2,750円(税込)■『くっつけてみよう』刊行記念 加賀美健サイン会日時:未定※2021年6月11日(金)~6月20日(日)のどこがでサイン会を予定※絵本またはグッズ購入者対象
2021年01月01日株式会社 Mr. CHEESECAKEは、ブランド史上初のアーティストコラボレーションとして、現代美術作家・加賀美健氏と共同でオリジナルショッパーを制作いたしました。このオリジナルショッパーと「Mr. CHEESECAKE with Box」のセット商品「Mr. CHEESECAKE × Ken Kagami(ミスターチーズケーキ × ケン カガミ)」を、公式MAIL MAGAZINEとLINE@にて、2020年11月22日に数量限定で発売いたします。Mr. CHEESECAKEでは、“おいしさを越える新しい価値も提供していきたい”という想いから、今後、幅広いジャンルとのコラボレーションを積極的に行っていきたいと考えています。今回はその始まりとして、現代美術作家・加賀美健氏を起用し、ブランド史上初めてのアーティストコラボレーションを実施。加賀美氏が描くユーモアに溢れた「アート」を掛け合わせることで、今までのMr. CHEESECAKEとは異なる新しい一面の表現を目指しました。今回のコラボレーションでは、Mr. CHEESECAKEとして初めて手掛けるオリジナルショッパーを制作いたしました。レジ袋をオマージュしたこのショッパーは、表面には加賀美氏の手書き文字作品が、背面にはMr. CHEESECAKEのロゴがプリントされ、両面で楽しんでいただけるアイテムとなっております。また、素材には衣類の品質表示タグにも使用される表面コーティングしたナイロンを採用。程よい耐久性とシワ感のあるカジュアルな素材は再利用が可能なほか、「Mr. CHEESECAKE with Box」がすっぽりと入る大きさのため、荷物の持ち運びや日常のお買い物など、何度でもご利用いただけます。そしてこの度、2020年11月22日に、このオリジナルショッパーと「Mr. CHEESECAKE with Box」のセット商品「Mr. CHEESECAKE × Ken Kagami(ミスターチーズケーキ × ケン カガミ)」を、1日限定および数量限定で発売いたします。今しか手に入らないセット商品を通して、いつもとは違うMr. CHEESECAKEをぜひお楽しみください。製品情報Mr. CHEESECAKE × Ken Kagami商品内容:Mr. CHEESECAKE with Box 1箱とオリジナルショッパー1つ発売日:2020年11月22日(日)午前10時価格:4,860円(税込)URL:ご購入方法公式MAIL MAGAZINEとLINE@からのみ購入可能なため、事前に登録をお願いいたします。MAIL MAGAZINE: 数量限定販売のため無くなり次第終了となります。予めご了承ください。*「Mr. CHEESECAKE」は-18℃以下の冷凍状態で約6ヶ月持ちます。完全解凍後は冷蔵庫で保存してください。解凍後は10℃の冷蔵庫で9日程保存可能。KEN KAGAMI|加賀美健1974年、東京都生まれ。国内外の美術展に多数参加。社会現象や時事問題、カルチャーなどをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、ドローイング、映像、パフォーマンスなど、メディアを横断して発表している。2010年に代官山にオリジナル商品などを扱う自身のお店(それ自体が作品)ストレンジストアをオープン。「Mr. CHEESECAKE」とは趣味で作っていたチーズケーキをSNSに載せたところ、「食べてみたい」と知人から連絡をもらったことをきっかけに販売をスタート。シェフ時代に培った経験と確かな技術でこれまでにない食感、香り、味を実現。ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキのいいとこ取りをした新しいカタチのチーズケーキです。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年11月11日映画『ぐらんぶる』(8月7日公開)の公開記念前夜祭が6日にYouTubeで生配信され、竜星涼、犬飼貴丈、与田祐希、木村良平、sumika(片岡健太、小川貴之)が登場した。同作は講談社原作:井上堅二、漫画:吉岡公威による同名人気漫画の実写化作。ダイビングサークルを舞台にした漫画ながら、なぜかほぼダイビングをしないという型破りな青春コミックで、既刊14巻で440万部を突破、2018年にはアニメ化され高視聴率を記録した。TVアニメ版で今村耕平を演じた人気声優の木村良平は、実写版・耕平役の犬飼の演技について「めちゃくちゃ耕平がいて、嬉しいです。チラッと袖でお話しした時も『不安だった』とおっしゃってたんですけど、久しぶりにみんな(キャラクター)に会ったという気分がすごくして、『相変わらず馬鹿だな、こいつらは』と思いながら観させてもらいました」と称賛する。「本当に面白かった。部屋で男たちの裸を見ながらゲラゲラ笑った」という木村。改めて会ったW主演の2人について、「こんなに綺麗な顔してるのに、お二人が服着ているところをあんまり見たことないからドギマギしてる。素敵だと思います。脱いでても素敵でしたよ」と笑顔を見せた。犬飼は「僕もアニメ・漫画が好きで、出演のお話をいただく前から『ぐらんぶる』のアニメを見ていたので、プレッシャーがすごかったです。結構ビクビクしながらご挨拶させていただいたんですけど、『よかったよ』という言葉をいただけたのでほっとしてます」と安堵の表情に。「声でお芝居されてる所を少しでも吸収できるようにということで、アニメを見返したりしてたので、褒めていただいた時はほっとしました。なのであんま叩かないで欲しいですね、耕平のことは」と本音をのぞかせた。竜星も、参考のためにアニメを見たと明かし、「僕の中での今村耕平は木村さんなんですよね」としみじみ。犬飼はその言葉に「えっと……一緒にバディを組んだ俺は何なんですか?」と尋ねる。竜星が「犬飼貴丈」と答えると、犬飼は「僕、犬飼貴丈として『ぐらんぶる』出てないよ!」と苦笑し、竜星から「あれ、素だと思ってたよ?」といじられていた。
2020年08月06日「吉祥やまなか」にて3月31日まで提供石川県加賀市の「吉祥やまなか」では、3月31日(火)までの期間限定で、日帰りコース「加賀アフタヌーンティー&吉祥スパ」を販売中だ。美肌の湯での入浴と全身リンパトリートメント、加賀パンケーキがセットになった日帰り旅となっている。温泉とスパの相乗効果「加賀アフタヌーンティー&吉祥スパ」は、エステとの相乗効果が期待できる美肌の湯「山中温泉」での入浴後、北陸最大級「吉祥スパ」でのトリートメントを受けられる日帰りコース。13時~16時の間に、温泉での入浴、「吉祥スパ」での全身リンパトリートメント60分、加賀アフタヌーンティーサービスを楽しむことができ、料金は1人8,800円(税・サービス料込み)となっている。加賀アフタヌーンティーでは、プレーン・加賀棒茶・酒粕などのパンケーキのうち2種類を日替わりで提供。トッピングも、能登大納言餡・五郎島金時芋ホイップ・金箔はちみつなど、加賀ならではの味を楽しめる。ロビーラウンジでは、九谷焼のカップでドリンクサービスも実施。問い合わせ・申し込みは、吉祥やまなか(TEL:0761-78-0233)まで。(画像は吉祥やまなか公式サイトより)【参考】※吉祥やまなか公式サイト
2020年02月05日大塚呉服店(Otsuka Gofukuten)と現代美術家・加賀美健がコラボレーションした着物が登場。2020年1月13日(月祝)からラフォーレ原宿での期間限定ショップ「着物 イン ラフォーレ」で先行発売され、2020年2月に大塚呉服店 京都・神戸にて発売される。加賀美健とのコラボレーション着物は、大塚呉服店の7周年を記念したモデル。「きものが着たくなる呉服店」をコンセプトに、日常のファッションとして楽しめる着物を提案する大塚呉服店と、カラー(kolor)やパメオポーズ(PAMEOPOSE)といったブランドともコラボレーションした実績を持つ加賀美健による、個性際立つデザインに注目だ。着物は、全4柄を用意。ポリエステルやデニムなどで仕立てられたカラフルな着物に、“あっけらかん”“胸さわぎ”といった文字や、恐竜のイラストなどをプリントし、ポップに仕上げた。既に完成している着物の上に加賀美健による独特なタッチのプリントをあしらうことで、型にはまらない着物の斬新な魅力を表現している。【詳細】大塚呉服店×加賀美健 コラボレーション着物・先行発売開催期間:2020年1月13日(月祝)~1月22日(水)場所:ラフォーレ原宿「着物 イン ラフォーレ」住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6営業時間:11:00~21:00 ※最終日は18:00まで・直営店発売発売日:2020年2月取扱場所:大塚呉服店 京都(京都府京都市東山区星野町88-1)、大塚呉服店 神戸(兵庫県神戸市中央区三宮町1-8-1-147)■着物種類:全4柄(あっけらかん、胸さわぎ、マル秘、恐竜)価格:49,500円~77,000円(税込)材質:ポリエステル、デニムなど
2020年01月12日カラー(kolor)が、現代美術作家・加賀美健とコラボレーションしたTシャツ「Ken Kagami × kolor Tシャツ」を、2019年8月17日(土)にカラー直営店で販売。伊勢丹新宿店メンズ館のみ、8月7日(水)より先行発売を実施する。1974年に東京に生まれた加賀美健は、国内外問わず多数の美術展に参加している現代美術作家。美術史や時事ネタなど、世の中で起こる様々な問題やカルチャーを、独自のユーモアを加えた視点で美術作品と発表しているのが特徴だ。カラーと実現したコラボレーションTシャツは、3つのチャプターで構成。それぞれのフロントには、「1 イメージと違う」「2 ちょっとだけカシミヤ入ってます」「3 このデザイン攻めてますね」など、“ファッション”にちなんだ遊び心溢れるメッセージをプリントしており、その他フォント・デザインは、カラーのルックブックで実際に使用されているものとなっている。カラーは、ホワイトとブラックの全2色。サイズは、3サイズを用意したユニセックス展開となる。【詳細】Ken Kagami × kolor Tシャツ発売日:2019年8月17日(土)販売店舗: カラー 南青山、カラー 表参道、ドーバー ストリート マーケット ギンザ先行発売日:8月7日(水)※伊勢丹新宿店メンズ館限定価格:13,000円+税サイズ:1.2.3 ※ユニセックス展開【問い合わせ先】カラーTEL:03-6427-6226
2019年08月03日温泉と音楽の祭典「加賀温泉郷フェス 2019」が、2019年7月20日(土)に、石川県加賀市にある山代温泉の旅館「瑠璃光」にて開催される。「加賀温泉郷フェス」とは?「加賀温泉郷フェス」とは、石川県加賀市山代温泉の大型旅館を全館貸切して開催される、温泉と音楽の融合をテーマにした音楽イベント。旅館内の宴会場や会議場、ナイトクラブなどに計8つのステージを設置し、バンド、DJ、アイドルなど多数のアーティストによる多彩なパフォーマンスが披露される。もちろん温泉の入浴も可能なほか、九谷焼をはじめとする様々な体験型ワークショップや、地元の食や地酒など、歴史ある加賀温泉郷の魅力を一度に楽しめるイベントとなっている。2019年も山代温泉の旅館「瑠璃光」が会場に開催8年目を迎える「加賀温泉郷フェス 2019」の会場は、2018年も好評だった石川県加賀市・山代温泉の旅館「瑠璃光」。☆Taku Takahashi (m-flo, block.fm)やTOKYO No.1 SOUL SETをはじめ、おかもとえみ、Sakiko Osawa、THREE1989、SEKITOVA4s4ki、Omodaka、xiangyu、寺嶋由芙、土岐麻子、トリプルファイヤー、TOWA TEI、bird、パソコン音楽クラブ、Homecomings、ゆけむりDJといったアーティストが登場。さらに、tofubeatsや七尾旅人、レイザーラモンRG&椿鬼奴も参戦する。また、ライブの他に、映画『放課後ソーダ⽇和-特別版- 』の上映や、寺嶋由芙&ぱいぱいでか美によるトークショー、ワークショップ、カラオケ大会といったイベントも開催される。また、アメリカ、スウェーデン、南アフリカなどから来⽇した⾳楽、ヴィジュアルアート、写真など様々なジャンルのアーティストが制作・パフォーマンスを行う「FUSION2019」とコラボレーション。多彩なジャンルにわたるライブやパフォーマンスを楽しめる。なお、加賀温泉郷フェス 2019開催前夜には、「加賀温泉郷フェス 2019 前夜祭 in 葉渡莉」が山代温泉 葉渡莉にて行われる。Avec Avec、in the blue shirt、Tomgggなどが出演予定だ。開催概要「加賀温泉郷フェス 2019」開催日時:2019年7月20日(土) 開場・開演 14:00、終演 21:00(予定)場所:山代温泉 瑠璃光(石川県加賀市山代温泉19-58-1)出演:IDOLATER/4s4ki/amiinA/AND LORELEI/今川宇宙の夢⽇記/MCウクダダとMC i know/おかもとえみ/ Omodaka/オモテカホ/川辺ヒロシ/カワムラユキ/北⾒えり/クマリデパート/クロスノエシス/Kenmochi Hidefumi/Sakiko Osawa/シバノソウ/xiangyu/THREE1989/SEKITOVA/せのしすたぁ/ZOC/sora tob sakana/空野⻘空/ZOMBIE-CHANG/☆Taku Takahashi (m-flo, block.fm)/DJ加賀温泉/dj sleeper/寺嶋由芙 /電影と少年CQ/tofubeats/⼟岐⿇⼦/TOKYO No.1 SOUL SET/トリプルファイヤー/TOWA TEI/七尾旅⼈ /bird/パソコン⾳楽クラブ/浜崎貴司とASA-CHANG/P.O.P/Homecomings/Maison book girl/ゆけむりDJs /Yun*chi/よいまつり/YOCO ORGAN/ラブリーサマーちゃん/lyrical school/RINGOMUSUME(りんご娘)/ レイザーラモンRG&椿⻤奴/The Wisely Brothersチケット一般発売日:2019年3月6日(水) 17:00料金:一般 前売 6,000円 当日 7,000円/学割 前売 3,000円 当日 3,500円(大学生、専門学校生、以下対象)/VIP 前売 15,000円/有料駐車場A 前売 1,000円※学割入場は当日、学生証の提示が必要※小学生以下は無料(保護者同伴) ※入浴料込(タオル代別)※価格は全て税込・加賀温泉郷フェス2019前夜祭 in 葉渡莉開催日:2019年7月19日(金) 開場・開演 20:00 終演 24:00(予定)場所:山代温泉 葉渡莉(石川県加賀市山代温泉温泉通り17) ※瑠璃光から徒歩5分料金:前売 1,500円 当日 2,000円※別途1ドリンク500円必要※価格は全て税込出演アーティスト:寺嶋由芙/ゆけむり DJs/脇⽥もなり/ぱいぱいでか美ほか・加賀温泉郷フェス2019アフターパーティー in 森の栖開催日:2019年7月20日(土) 開場・開演 22:00 終演 25:00(予定)場所:山代温泉 森の栖(石川県加賀市山代温泉14-27) ※瑠璃光から徒歩10分料金:前売 2,000円 当日2,500円※別途1ドリンク500円必要※未成年の入場不可出演アーティスト:Avec Avec(LIVE SET)/in the blue shirt/Tomggg/PARKGOLF/春ねむり/Yackle ほか※価格は全て税込【問い合わせ先】加賀温泉郷フェス実行委員会(瑠璃光内)TEL:0761-77-2323
2019年02月16日国内外で活躍する現代美術アーティスト・加賀美健によるコレクション展「加賀美健の リ展 KEN KAGAMI’s COLLECTION “RI”」が、1月18日から27日まで東京・中目黒にあるギャラリー ボイルド(VOILLD)にて開催される。2018 © Kenkagami / Courtesy of VOILLDドローイング、スカルプチャー、パフォーマンスなど幅広い表現で人々に刺激を与え続けている加賀美健。国内外で活躍する傍ら、自身がオーナー、バイヤーを務める「ストレンジストア(STRANGE STORE)」でもオリジナルのアイテムや古着、雑貨、若手作家による作品集やグッズ、企画展を展開しており、「面白いもの」を収集するという事に日々余念がない。彼の類を見ないユーモアや審美眼は、常に多くの人々を惹きつけている。本展は2018年に開催された「そ展」に続く、加賀美の4度目のコレクション展となる。加賀美が様々なコレクションを増やしていく中で、ある時、ある事がきっかけになって取り憑かれたように収集しはじめた、ある物。気づけばその「ある物」は膨大な量となって、スタジオの一角で息をひそめていた。滅多にお目にかかることのできない、普段は気にも止めないかもしれない、しかしながら多くの人々の記憶の片隅には残っている「ある物」達を、こっそりとお披露目する本展。加賀美を夢中にさせた「ある物」とは一体なんなのか? 「リ」とは何を意味しているのか? 会場にてすべての謎が解かれる。初日となる1月18日の20時からは、加賀美健・平山昌尚・とんだ林蘭の3名によるトークショー「加賀美健、平山昌尚、とんだ林蘭 男2名、女1名 昔のドリカムか!しょっぱなこれかよ待ったなし割り勘御免トークショー2019」を、先着順・参加費無料にて開催。また、会場ではボイルドと加賀美のコラボレーションによる新作アイテムも販売する。【展覧会情報】加賀美健の リ展 KEN KAGAMI’s COLLECTION “RI”会期:1月18日~27日会場:VOILLD(ボイルド)住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台B1F時間:14:00〜19:00(土日は12:00〜18:00)休館日:月曜、火曜
2019年01月15日泊って御朱印を集める石川県の山中温泉「かがり吉祥亭」は、2018年11月30日迄、5つのお寺をめぐる「KAGA巡礼 加賀温泉郷パワースポットラリー」宿泊プランを販売しています。スタンプラリーは、今年4月Lady Kaga(加賀温泉郷観光大使)に就任したモーニング娘の’18の加賀楓さんの表紙の御朱印帳に、5つのお寺(医王寺)、薬王院温泉寺、 藍染寺、大王寺・那谷寺)に設置された「カガ子スタンプ」を集めます。全て集めると指定交換所で特別な五枚の散華が贈られます。ファミリーの心をつかむ新しい宿山中温泉(加賀温泉郷)は、金沢より車で1時間のところにあり、開湯1300年となり歴史と豊かな自然、文人墨客が愛した情緒あふれる温泉地です。その中にある「かがり吉祥亭」は、自然豊かな鶴仙峡を望む温泉でファミリーやカップル、グループなど旅のスタイルに合わせて部屋を選ぶことができます。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社H.P.D.コーポレーションのプレスリリース
2018年10月13日現代美術アーティスト・加賀美健の回顧展「加賀美健 レトロスペクティブ(Ken Kagami Retrospective)」が、8月31日から9月17日まで、池袋パルコ本館7階のパルコミュージアムにて開催。Images courtesy of artist and MISAKO & ROSEN Photo by KEI OKANO加賀美健は、社会現象や、時事ネタを始め、美術史で起こる様々な問題、カルチャーなどすべてのジャンルをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、ドローイング、映像、パフォーマンス等の美術作品を発表し続ける現代美術アーティスト。多くの彫刻には、アメリカのスリフトストアや東京の街角によくあるリサイクルショップで見つけたアイテムが使われている。使われなくなったものを取り扱うスリフトストアやリサイクルショップは、消費社会のせつなさの象徴でありながら、加賀美健の作品を通してみると楽観的でポジティブなアイデアへと変容していく。幼年期に誰しもが無意識的に経験する皮肉ないたずらを、大人になった今も作品を通して続けている。Images courtesy of artist and MISAKO & ROSEN Photo by KEI OKANO同展では、2000年代はじめに加賀美健を印象づけるきっかけとなったファウンドオブジェクトによる彫刻作品や、それとは逆の発想から得た伝統的なモチーフの彫刻作品に加え、近年精力的に取り組んでいるキャンバスにテキストを描いたシリーズなど、これまでのシリーズ作品を一挙に展示する。9月15日の14時からは、「Ken Kagamiのオールナイトすっぽんぽん!下ネタ厳禁バージョン!」と題した、加賀美健が自らラジオパーソナリティーを務めるラジオ風番組の公開録音イベントを開催。この他、展覧会記念グッズの販売も行う。最新情報は、公式サイト(www.parco-art.com)にて随時公開。【展覧会情報】加賀美健 レトロスペクティブ(Ken Kagami Retrospective)会期:8月31日~9月17日会場:池袋PARCO本館7F PARCO MUSEUM住所:東京都豊島区南池袋1-28-2時間:10:00~21:00(入場は閉場の30分前まで)※最終日は18:00まで料金:一般500円 学生400円 小学生以下無料
2018年08月17日焼きたてチーズタルト専門店「ベイク チーズタルト(BAKE CHEESE TART)」 は、石川県・加賀市の老舗「丸八製茶場」の加賀棒茶を使った限定「加賀棒茶チーズタルト ほうじたて」を、2018年9月1日(土)から10月31日(水)まで全国の店舗にて期間限定で販売する。チーズムースに練り込んだのは、石川県・加賀市で150年以上の歴史を持つ丸八製茶場の「加賀棒茶 ほうじたて」。ほうじ茶の一種ではあるが、“葉”ではなく“茎”を使用しており、さらに振動式ベルトコンベアで茎を回転させながら遠赤外線を当てられることで、芯から茎が膨らみ旨味が凝縮されている。また、日々の気温に合わせた温度調節によってアミノ酸が多く生成され、ほのかに甘みを感じるすっきりとした味わいと、爽やかで芳ばしい香りをもつ。限定「加賀棒茶タルト ほうじたて」は、そんな「加賀棒茶 ほうじたて」をホワイトチョコレートとともにチーズムースと混ぜ合わせた香り高いチーズタルトだ。口の中に入れるとほうじ茶の香ばしい香りがふわりと広がり、両者の良さが引き立てられる。【詳細】加賀棒茶チーズタルト ほうじたて 1個270円(税込) 販売期間:2018年9月1日(土)〜10月31日(水) ※金沢フォーラス店のみ 8月27日(月)より先行発売 販売店舗:ベイク チーズタルト国内全店舗※京都コトチカ店、名古屋タカシマヤ店を除く
2018年08月13日針山や糸、裁ちばさみなど道具類が詰められた裁縫箱。かつて加賀の女性たちの裁縫箱には、美しい文様を色鮮やかに縫取ったゆびぬきが収められていました。時代の流れによって、一時は姿を消してしまった「加賀のゆびぬき」。自身の祖母や古老に聞き取りをして復活させた女性を訪ね、金沢市へと向かいました。加賀のゆびぬきを復活させることになったきっかけ「戦前・戦後には姿を消してしまっていて、資料もなくて大変でした」と語るのは、「加賀ゆびぬきの会」を主宰する、〔加賀てまり毬屋〕の大西由紀子さん。そう、加賀ゆびぬきを復活させた立役者です。もともとは加賀友禅を仕立てるお針子さんたちが、残った糸をため、はぎれでお正月休みに作ったものがはじまりだといわれています。厚紙の芯を布で包み、真綿で巻いた台に色とりどりの絹糸をかがって、まるで万華鏡のような綾模様を作り出す加賀のゆびぬき。友禅のようななめらかな上質の着物の針仕事には、このゆびぬきを使わないと生地を傷めてしまうといった細やかな配慮もあったといいます。お裁縫の上達を願い、雛祭りには母親が雛壇にゆびぬきを飾ることもありました。大西さんがゆびぬきを作ろうと思い立ったのは、大学時代のこと。「当事、私は札幌の学校に通っていて、故郷である金沢のものが懐かしくて。手作りのものを身に着けたいという気持ちもあったので、地元のゆびぬきを作ることにしたんです」古い茶屋町や神社仏閣が残る金沢で育ったせいか、明治以降の開拓で洋風の建造物が建ち並ぶ札幌で暮らしていると、和のものが恋しくなってしまったのだとか。思いがけず、ゆびぬきの制作が難航した理由「もともと、ゆびぬきは暮らしの実用品のひとつ。使っているうちに傷んだり、古くなったものは捨ててしまうものでした。市販品が手に入りやすくなると、作る人も減っていってしまいました。そのためにいざ作ろうにも、資料もない状態。図書館でも見つかりませんでした」親から子へと家庭内で受け継がれていったのであろうゆびぬきは、作り方の手順を書いた実用書もありません。今と違い、携帯やインターネットのオンライン通話もできない頃のこと。大西さんは実家に帰省した際に、加賀てまりの名人だった実家の祖母に教わることに。札幌に戻ってからは、電話やFAXなどでやりとりを続けて作りました。「作り出すとすっかり、ゆびぬきの美しさに魅せられてしまいました」おばあさまが書き溜めたゆびぬきの図案を札幌で作り続け、大西さんはできた作品をホームページで公開していきました。2004年にはこうした活動が人々の目に止まり、銀座で作品展を開くまでになります。「本当にたくさんの方がいらしてくださって。当時、札幌で仕事をしていたのですが、金沢に帰ってゆびぬきの仕事に就く決心をしました。すでに結婚していましたが、夫も金沢についてきてくれました」今ではお母様とともに、手毬とゆびぬきを扱う〔加賀てまり毬屋〕を営みながら、加賀ゆびぬき作家として活動。広くゆびぬきを知ってほしいと、テレビや雑誌でも講師を務めるほか、後進の育成にも力を入れています。難易度が高そう?でも意外とシンプルなんです店内の壁には、大西さんが作ったゆびぬきがケースに収めて飾られています。一見すると、どれも複雑な文様で作るのがむずかしそう。でも、ブロックごとに区切られたこのゆびぬき、実は異なる絹糸を使って、配色を変えているだけなのだそう。「うろこ模様や青海波に幾何学模様など、配色を変えるだけでまったく別の雰囲気になるのがまた面白いんです。簡単な2~4色のうろこ模様なら4~5時間で作ることができますよ」〔加賀てまり毬屋〕では、予約制でゆびぬきの体験制作も実施。材料は店内にひと揃い用意があるので手ぶらで訪れてもOKということもあり、観光客の利用も多いとか。初めて制作する場合、ひとつの作品を仕上げるのに5時間以上はかかるとのこと。店内にはゆびぬき制作に必要なものをまとめた制作キットの用意もあるので、買って帰って、自宅でじっくりと制作することもできます。お裁縫以外にも、装飾品としてアレンジ美しい加賀ゆびぬきを身につけて楽しんでほしいと〔加賀てまり毬屋〕では、ストラップのような雑貨や、チョーカーといったアクセサリーにアレンジしたものも販売しています。「指輪として使いたい、という方もいらっしゃるのですが、水に弱いので、手を洗うときは必ず外してくださいね」大西さんの作品はもちろん、店内にはお弟子さんの作品も並びます。陳列されたゆびぬきのサイズが合わない人も大丈夫。ハンドメイドならではのサービスで、気に入った柄を自身の指のサイズに合わせて作ってもらうことも可能です。「祖母は『楽しく作らないとダメよ』と言っていたんですが、ゆびぬきって本当に作るのが楽しいんです。日本のゆびぬきってこんなにキレイなんですよ、と多くの人に伝えたいなって思っているんです」取材中にも海外からの観光客がひっきりなしに、路面にディズプレイされた作品に足を止めて、〔加賀てまり毬屋〕の店内へと入ってきていました。金沢の宝石のような手仕事が、やがて世界へと広く知られる日はそう遠くないのかもしれません。【加賀てまり毬屋】●住所石川県金沢市南町5-7〔加賀てまり毬屋〕の詳細はこちら!●ライター大浦春堂社寺ライター、編集者。日本の伝統工芸品や骨董品、和雑貨が好き。日本国内やアジアを旅しながら雑誌やWEBマガジンへ社寺参りに関する記事の寄稿を行う。著書に『御朱印と御朱印帳で旅する全国の神社とお寺』(マイナビ出版)のほか、『神様と暮らすお作法(協力:三峯神社)』(彩図社)、『神様が宿るお神酒』(神宮館)など。
2018年07月19日誰でもすぐに「美尻・美脚・美腹チャレンジ」6月2日、誰でもすぐに始められるトレーニングにより、美しいヒップや脚、ウエストを手に入れようという新刊「美尻・美脚・美腹チャレンジ」が発売された。著者はパーソナルトレーナー、フィットネスモデル、栄養士、食育インストラクターの角田聖奈氏である。発売は扶桑社からで、価格は1,100円(税別)である。「初耳学」などで話題の大食いトレーナー1994年、香港に生まれた角田聖奈氏は2016年のミス・ワールドジャパンのファイナリストとなっている。テレビ番組ではTBS系列「初耳学」や、フジテレビ系列「出川哲朗とバリバリウーマン!」などにも出演。角田氏は大食いトレーナーとして知られており、焼き肉は2人前が当たり前だという。また、元々運動は苦手だったとも語り、新刊「美尻・美脚・美腹チャレンジ」では、そんな著者が理想の体型を目指す上でたどり着いた方法がまとめられており、食事では「タンパク質&野菜の手作りレシピ集」も掲載されている。自分のレベルに合わせ毎日ではなくても同書では食べても太らない体を作るべく、まず12のエクササイズを紹介。特に下半身には大きな筋肉があり、ここを鍛えることでスリムな脚になるだけでなく、基礎代謝量がアップし、痩せやすい体に変えていく。また、腹部やウエストのための6つのエクササイズを掲載。さらに、いつもはあまり使われない脚の裏の筋肉を鍛えることで、美しいバックラインを手に入れることができる。同書では、トレーニングは自分のレベルに合わせることができ、毎日行わなくてもいいから続けやすいはずだとしている。(画像はAmazonより)【参考】※美尻・美脚・美腹チャレンジ(扶桑社)
2018年06月14日SNSでも「おいしい!」「売り切れで飲めなかった……」と話題の《加賀棒ほうじ茶フラペチーノ》。今回の新作、どうやらただの新作ではないようです。その秘密を探るべく、LIMIA編集部も買ってきました♪ぜひチェックしてくださいね。〔スターバックス〕×日本の食文化《JAPAN WONDER PROJECT》始動!●商品名:《加賀 棒ほうじ茶 フラペチーノ》●価格:620円(税抜)●サイズ:Tallのみ●期間:5月30日(水)〜7月19日(木)※なくなり次第終了世界が注目する日本の食文化を、〔Starbucks(スターバックス)〕独自の視点で紹介していく大型プロジェクト《JAPANWONDERPROJECT》がついに始動します!2018年の夏に始動し、2020年の夏に終わりを迎えるこのプロジェクト。これから先、2年半をかけて5つの新作が発表されます。そして第1弾が今回登場した《加賀棒ほうじ茶フラペチーノ》です♪《加賀棒ほうじ茶》とは、普通のほうじ茶とは違い、茎の部分を使用するお茶。地元で広く親しまれている定番のお茶なんだとか。そんな《加賀棒ほうじ茶》の一番茶のみを使用しているんですよ!なんともぜいたく♡一番上のホイップクリームにはたっぷりのほうじ茶パウダー。茎そのものを細かく砕いたものなので、香りがとっても豊かです。ドリンク自体は3層からなっていて、下からほうじ茶ジェリー、ホワイトチョコレートクリーム、ほうじ茶×ミルクのフラペチーノです。ほうじ茶ジェリーはツルツルっと入ってきて、夏らしさを感じます。香りが口の中にふわっと広がってホッとする味わいです。そこに甘いホワイトチョコレートクリームとほうじ茶×ミルクのフラペチーノがほんのりと甘さを加えてくれるので、渋すぎず甘すぎずの飲みやすいフラペチーノになっています。まとめ長期にわたって展開される《JAPANWONDERPROJECT》。第1弾から大盛り上がりを見せていますね。本格的なお茶を味わえる《加賀棒ほうじ茶フラペチーノ》は本当にオススメです♪公式サイトや公式Instagramでは新作にまつわる情報がたくさん!ぜひそちらも合わせてチェックしてくださいね。《JAPAN WONDER PROJECT》公式サイト《加賀 棒ほうじ茶 フラペチーノ》公式サイト公式Instagram
2018年06月01日スターバックスから5月30日、「加賀 棒ほうじ茶 フラペチーノ®」が新登場した。スターバックスが新たにスタートした、日本の食文化を再発見・発信するプロジェト「STARBUCKS® JAPAN WONDER PROJECT」の第1弾として発売された「加賀 棒ほうじ茶 フラペチーノ®」。石川県で日常的に親しまれている、やさしいまろやかな香りが特徴の“加賀棒茶”を用いて、フラペチーノ®に仕立てた一品だ。希少部位である一番茶の茎だけを浅煎りした“棒ほうじ茶”を粉砕したパウダーをブレンドしたフラペチーノ®、ふんわりエスプーマのホワイトチョコレートクリーム、そして香料、着色料不使用のぷるんとみずみずしい“加賀棒ほうじ茶ジェリー”を敷き詰めた三層仕立て。透明感ある黄金色の涼やかな見た目、甘さを抑えた棒ほうじ茶本来の香りが引き立つフラペチーノ®は、暑い夏でものどごしスッキリ、デザート感覚で味わえる夏にぴったりなドリンク。サイズはトールのみで価格は620円。一部店舗を除く全国のスターバックス店舗で7月19日まで販売される。無くなり次第終了なのでお早めに!「STARBUCKS® JAPAN WONDER PROJECT」とは、日本独自の良さ、奥深さを讃えるプロジェクト。語るべき驚きを秘めた“おいしい! ”にまつわるストーリーや背景を食・食材・器など様々な形で日本の若者に向けて、継続的に提案していくプロジェクト。今回、日本文化のひとつである茶文化の魅力をカジュアルに再認識してほしいという想いを込めて、石川県の加賀地方を中心に長く愛されてきた“加賀 棒ほうじ茶”に着目。石川県は、江戸時代に経済に文化政策を取り込み、加賀藩を繁栄させていった前田家の取り組みにより、現代でも茶文化や工芸文化が盛んな地域だそう。その地で生まれた“加賀 棒ほうじ茶”は、明治35年に、庶民には手の届かない高価なものであったお茶を、金沢の茶商林家新兵衛が捨てる部分であった茎を焙じて売り出したところ人気になったというストーリーがある。
2018年05月29日