2020年11月17日、歌手の工藤静香さんが自身のInstagramを更新。この日、車を運転中に接触事故を起こしたことを報告しました。 この投稿をInstagramで見る Kudo_shizuka(@kudo_shizuka)がシェアした投稿 今日は自分の未熟さから2つの大切なことに気づかされた一日でした。車で渋滞中。落としたお水に気を取られ、ブレーキから足を離してしまい、前の車にぶつけてしまいました。ちょっとした気の緩みが、人に迷惑をかけてしまうという事を改めて痛感しました。本当に申し訳ありませんでした。kudo_shizukaーより引用工藤さんは、「ちょっとした気の緩みが人に迷惑をかけてしまうと痛感した」と、この日の出来事を反省しました。また、事故後、ぶつけてしまった相手の対応に感激したのだそうです。そしてもう一つ。私が迷惑をかけてしまったのに、車を当てられた側の方が、慌てふためいて謝罪する私に「僕も同じような事故をした事がありますよ」と、気遣ってくださいました。こんな時でもそうした気遣いが出来る人を目の当たりにし、私もどんな時でも思いやりを欠かさない人であり続けたいと改めて思いました。今回はどなたもお怪我はありませんでしたが、二度とこの様な事が無いように気をつけます。kudo_shizukaーより引用被害に遭った男性は怒ることなく、慌てる工藤さんに対し「僕も同じような事故をしたことがあります」と気遣ってくれたそうです。投稿にはさまざまな声が寄せられています。・工藤さんも、相手の男性もケガがなくて本当によかった!・相手の男性、とても心の広い人ですね。私も、思いやりの心を持ち続けたいと思いました。・大きな事故にならなくて本当によかった。私も工藤さんの話からいろいろと学ばせてもらいました。毎日運転するので、事故を起こさないように気を付けます!工藤さんが今回の接触事故から学んだ「運転中のちょっとした気の緩みが人に迷惑をかける」「どんな時でも思いやりを欠かさない」という2つのことを、私たちも忘れずに生活したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月18日2020年10月30日に放送された情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)では、同月28日に交通事故を起こした伊藤健太郎氏について取り上げました。一部、伊藤氏が道に迷ってUターンしたため事故につながったという報道がされています。そのため、番組では事故現場から生中継を結んで当時の状況を説明しました。スペシャルキャスターを務めるお笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんは、この報道の進行役を担当。キャスターの小倉智昭さんが「あそこの道でUターンをすることは考えられない。一体何があったのか知りたいですよね」とカズレーザーさんに振ると、「そうですね」と小倉さんの意見を受け止めつつも、このようにコメントをしました。まぁ、まずはケガを負われた被害者の方が1日も早くお元気になってくれることを願いたいと思いますが…。とくダネ!ーより引用事故の被害者のことを最優先に気遣ったカズレーザーさん。また、事故の後始末をすべきという意見に対しカズレーザーさんは「倫理、モラルの話になってくる」と持論を呈しました。カズレーザーさんのコメントには、称賛の声が寄せられています。・当たり前のことだけど、こういうことをサラッといえるところがすごい。・本当その通りだと思う。みんな加害者を一気に攻めるけどまずは被害者の心配も大切。・被害者を気遣うコメントがすぐに出てくる姿勢が素晴らしい。カズレーザーさんの自論は、これまでもネット上で話題となってきました。カズレーザーさんに関する記事はこちら今回のカズレーザーさんのように、被害者を思うなど当たり前のことを忘れずに報道や意見交換をしてもらいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月31日2020年10月29日、俳優の伊藤健太郎氏が同月28日に交通事故を起こしたことが報じられました。報道によると、伊藤氏は東京都渋谷区千駄ケ谷で乗用車を運転中に、バイクと衝突したとのことです。伊藤健太郎、交通事故で逮捕いったん現場から立ち去った情報も伊藤氏はこれまで多くのドラマや映画に出演し、同月30日には出演している映画『とんかつDJアゲ太郎』も公開予定です。伊藤健太郎の事故に、所属事務所がコメント事故が報じられた29日、伊藤氏の所属事務所であるイマージュエンターテインメントがウェブサイトやSNSアカウントを更新。今回の事故について、事務所として謝罪をするとともに、今後の活動についての考えを述べました。当社所属 伊藤健太郎の逮捕報道に関しまして pic.twitter.com/xEI1fgnWGz — イマージュエンターテインメント (@img_enter) October 29, 2020 弊社所属の伊藤健太郎が、本日報道されましたとおり、昨日夕刻、自動車を運転中に、本人の不注意によりオートバイと接触し、オートバイを運転されていた方とその同乗者の方2名にお怪我を負わせるという事故を起こしましたことにより、過失運転致傷及び道路交通法違反の被疑事実により逮捕されました。まずは、お二人に心よりお詫び申し上げるとともに、お怪我ができる限り早く回復することを願っております。今後も、本件事故に関してお怪我も含め被害について誠心誠意、対応させて頂く所存でございます。さらに、弊社所属俳優が逮捕されたことによりファンの皆様、並びに関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。本件事故は、現在、捜査機関におかれて、捜査中でありますことから、詳細につきましては弊社よりご説明申し上げることは差し控えさせていただきます。また、伊藤健太郎の今後の活動につきましては、捜査の推移を踏まえた上で、みな様にご報告をさせて頂ければと思います。重ねて、本件事故につき、被害者の方、ファンの皆様、関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。株式会社イマージュエンターテインメントーより引用事故の詳細は現在、警察が調査中とのこと。事故を起こした後、一時現場から立ち去ったという情報もありますが、真偽は不明です。[文・構成/grape編集部]
2020年10月29日2020年10月29日、俳優の伊藤健太郎氏が交通事故で逮捕されたことが報じられました。産経新聞によると、伊藤氏は乗用車を運転中にバイクと衝突する事故を起こし、その後一時現場から立ち去ったという情報もあり、現在調査中です。俳優の伊藤健太郎さん(23)が28日夜、東京都渋谷区千駄ケ谷の路上で乗用車を運転中、バイクと衝突する事故を起こしていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。事故後、いったん現場を立ち去ったとの情報があり、警視庁が事情を聴いている。産経新聞ーより引用伊藤氏は、人気ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)や朝の連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)などに出演。また、同月30日に公開する映画『とんかつDJアゲ太郎』の出演も決まっていました。[文・構成/grape編集部]
2020年10月29日事故物件芸人の活躍や映画化により、ますます注目を集める事故物件。今や、物件探しに欠かせないという事故物件公示サイト『大島てる』は、国内だけでなく海外の情報まで網羅し、不動産のプロも使用しているそう。怖いもの見たさで、自分が住んでいるマンションを検索した人も少なくないのでは。今回紹介する動画は、YouTubeチャンネル『島田秀平のお怪談巡り』にアップされたもの。大島てるさんご本人が登場し、『大島てる』15年の歴史でワースト1になった建物について、話しています。その物件は、現在も東京都内にあるという小さなビル。事件当時の建物の様子も紹介されています。最凶の事故物件になってしまった原因とは…。気になる続きは動画でご覧ください。3つの事故が重なってしまったという事故物件。想像すると背筋が凍ります。さらに動画の中では、『事故物件あるある』も飛び出し、大島てるさん流、マンションやホテルで事故物件を見分けるポイントが紹介されています。数々の事故物件とその後を見届けているからこそわかる、見分け方。知っておいて損はないかもしれません…。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年10月27日おうちで過ごす時間が増えたことで、意識したいのが家庭内事故。実は、家庭内事故による死亡者数は交通事故よりも多いんです……。さらにその原因として、火災や地震による天災よりも、転倒による事故のほうが断然多いから驚き!転倒の原因のよくある理由のひとつが、フローリングとまさかの〇〇の組み合わせ(答えは記事の中で!)。床材選びのコツと、事故を未然に防ぐオススメのアイテムをご紹介します。こんなヒヤッとした経験、ありませんか?「フローリングを歩いていたら滑りそうになってドキっとした!」という経験、ありませんか?おうちの中にはさまざまな事故の原因が潜んでおり、特に小さなお子さんや高齢者は注意が必要なんです。家庭内事故には、火災や地震といった災害がきっかけで起こるものだけでなく、実は転倒や転落、溺死など身近な原因が多いことが分かっているんですよ。今回ピックアップするのは、おうちの中での転倒事故について。転倒事故の原因の多くは、『スリッパを履いてフローリングを歩く』という組み合わせなんです!だんだん寒くなる季節にスリッパは手放せない……と思う方も『滑りにくい床材』に注目して安心して暮らせるよう対策しましょう。川島織物セルコンの『ユニットラグ』について♪滑りにくくするための対策は、どうすれば?おうちの中での転倒事故を防ぐためには、手すりの設置、床材そのものを滑りにくいものにリフォームしてしまうなどの方法がありますが、それらは設置する下準備や工事が入るため時間がかかりますよね。そこで、比較的すぐ取り組める方法としておすすめできるのが、『カーペットを敷くこと』です!カーペットが他の床材と比べ転倒防止にどれだけ効果があるのでしょうか?滑りにくい床材って?日本カーペット工業組合による各種床材の『すべり指数値』。この値が大きい床材ほど滑りやすく、小さいほど滑りにくいことになります。木材フローリングやモザイクタイルなどと比べてもカーペットは数値が小さくなっているのです。さらに注目すべきは、床面が濡れてもカーペットは他の床材に比べて、すべり指数値の増加が少ないこと。カーペットは、硬い床材より滑る危険性が少ないことが分かりますね!カーペットはなぜ滑りにくい?カーペットが滑りにくい理由は、ズバリ、繊維。カーペットの上で滑りそうになっても、踏み込んだときに繊維が凹むことで引っ掛かりとなり、抵抗力が大きくなることで滑りにくくなっています。さらに万が一滑った場合でも、柔らかい繊維なら衝撃を受け止めてくれダメージが少なく済むんです。カーペットの重要性を感じていただけたところで、次はカーペットのかしこい選び方をご紹介します♪楽天でユニットラグの詳細を見てみる!タイル状のラグカーペット『ユニットラグ』川島織物セルコン:ユニットラグ「PRIMITIVE プリミティブ」家庭内事故防止のためには、部屋の一部分だけでなく床全面にカーペットを敷き詰めるのが安全性としては一番!しかし、全体に敷くとなると気になってくるのが汚れたときのお手入れですよね。そこでおすすめなのが、タイル状になっているため一部分だけでも取り外しができるラグカーペット『ユニットラグ』なんです。簡単お手入れ&安全性◎川島織物セルコン:ユニットラグ「カラーグレイニー」ユニットラグは、1辺が50cmのタイル状のラグカーペットです。タイル状のカーペットを並べるだけで設置が簡単にでき、汚れた部分だけを取り外して掃除ができるため、お手入れが簡単。飲み物をこぼしてしまっても、カーペットを丸ごと動かす必要がありません。裏面には滑り止めがついているのもうれしいポイントです。デザインも豊富なので、インテリアを邪魔せず統一感を出したり、カーペットのデザインをアクセントにしたりと楽しみ方が広がります♪防炎マークに注目!さらに、ユニットラグは防炎性能試験に合格したカーペットに与えられる『防炎マーク』を取得しているので火災対策としても安心♪防災とは、カーペットに火がつきにくく、ついてしまっても燃え広がりにくくなっているのが特長。高齢者や乳幼児が犠牲になりやすい火災事故をできるだけ予防するためにも『防炎マーク』がついたカーペットがおすすめなんです!ユニットラグの中でもおすすめ『ソフティライン』!川島織物セルコン:ユニットラグ「ソフティライン・ピンク」ユニットラグの中でも特におすすめなのが、肌触り・消臭・汚れても安心・クッション性の4つのポイントが光る『ソフティライン』です。思わず寝転びたくなるやさしい肌触りで癒やしの空間を演出。お部屋に漂う生活臭を軽減してくれるので、さらに快適になりますよ♪また汚れが落ちやすい糸を使っているので、よりお手入れがしやすいのも魅力。足の疲れを軽減させるクッション性は、高齢者やペット、家族みんなの足腰にかかる負担をカバーします。さらに、音を吸収する防音性能も備わっています!階下に響く音を緩和するので、お子さんやペットがいるご家庭にも好評いただいてます♪YAHOO!ショッピングでソフティラインをチェック♪おうち時間で住まいの見直しをしてみよう!カーペットは、寒くなるこれからの季節に注意したいヒートショック対策のアイテムとしても活躍してくれます。おうちにいる時間を利用して、家庭内事故が起きそうな場所はないかチェックをしてみましょう。日頃の心がけはもちろん、リスクのある場所を把握して対策することでヒヤッとする事故を防げます。楽天やYAHOO!ショッピングで、ユニットラグの詳細をチェックしてみてくださいね♪川島織物セルコンの公式サイトはこちら♪
2020年09月20日「事故物件住みます芸人」として活動する松原タニシ氏の実体験による著書を、主演・亀梨和也、監督・中田秀夫で映画化した『事故物件 恐い間取り』が、公開初週末の興行収入ランキングで1位を獲得。この度、その撮影現場からメイキング映像が到着した。SNSなどの口コミでも、「身近に起きそうな現象で何度も鳥肌が‥」「一人では見ない方がいい」「新感覚というかホラーの最先端をひた走っていた」と若者を中心に話題を呼び、カップルやグループで恐怖を“体験”しようと訪れる観客が多く、夏の一大レジャーと化している。本作で初めてホラー作品に挑戦した主演の亀梨さん。売れない芸人役に加えて関西弁にも初挑戦。解禁された映像は、物語の発端となる亀梨さん演じる山野ヤマメに松尾(木下ほうか)が事故物件に住むことを持ちかけるシーンの撮影中、真剣な表情でモニターを覗く中田監督。1軒目の物件で初めてカメラを回すシーンでは、中田監督と細かく演技のタイミングを擦り合せをし、自らも意見を出し合う亀梨さんの姿が見られた。さらに、ヤマメの元相方で放送作家の中井を演じる瀬戸康史、ヤマメを応援しつつも事故物件に住むことを心配している梓を演じた奈緒との共演シーンも。梓の何かを感じ取っている、鬼気迫る表情も必見。芸人の友人にも相談しながら猛特訓したという関西弁や売れない芸人としての身のこなしも完璧に再現し、「観てくださる皆さんのことを常に感じながら撮影に臨んだ」と本作にかける思いを語っている亀梨さん。その熱量を込めて挑戦が伝わってくる映像となっている。『事故物件 恐い間取り』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:事故物件 恐い間取り 2020年8月28日より全国にて公開©2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会
2020年09月11日公開中の映画『事故物件 恐い間取り』より、話題のシーン写真が公開された。本作は、事故物件住みます芸人・松原タニシの実体験によるベストセラーノンフィクション『事故物件怪談 恐い間取り』を映画化したもの。KAT-TUNのメンバーとして絶大な人気を誇り、数々のドラマ・映画にも出演する亀梨和也が売れない芸人・山野ヤマメ役として自身初のホラー映画の主演を務める。監督は『リング』で日本映画界のホラーブームを牽引し、近年では『スマホを落としただけなのに』が大ヒットしたホラー映画の巨匠・中田秀夫。亀梨の脇を固めるのは、奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、木下ほうか、MEGUMI、真魚、瀧川英次、宇野祥平、高田純次、小手伸也ら。豪華俳優陣に加え、有野晋哉、濱口優・団長安田、クロちゃんをはじめとした松竹芸能の芸人が多数出演する。8月28日の劇場公開後「身近に起きそうな現象で何度も鳥肌が…」「一人では見ない方がいい」「新感覚というかホラーの最先端をひた走っていた」と話題になっているが、本編を観たある人の感想が物議をかもしている。それは、本編の中で演出とは思えない不可解な声が聞こえるというものだ。問題のシーンは、ヤマメ(亀梨和也)が自身の出演した怪談ライブの後、著書のサイン会が行われる場面。事故物件に住み始めブレイクしていくヤマメに恐ろしい影が忍び寄る恐怖描写が見どころだが、演出としては違和感のあるタイミングで「たすけて……」という声が聞こえるという。同じ感想は多数寄せられているが、中田監督は「映画のミックスのときに入れてないし、現場でも発してない」とコメント。さらに、不可解な現象はこれだけではない。ヤマメが住むことになる事故物件一軒目、ヤマメが自転車を取りに駐輪場に向かうシーンで一瞬白い影が映りこんでいるという。なぜ、聞こえるはずのない声、あるはずのない影が映りこんでしまったのだろうか。『事故物件 恐い間取り』公開中
2020年09月05日映画『事故物件 恐い間取り』の8月28日(金)からの全国公開に先駆け、事故物件公示サイト「大島てる」の運営者・大島てるによる事故物件の解説動画が公開された。本作は、事故物件住みます芸人・松原タニシの実体験によるベストセラーノンフィクション『事故 物件怪談 恐い間取り』を映画化したもの。KAT-TUNのメンバーとして絶大な人気を誇り、数々のドラマ・映画にも出演する亀梨和也が売れない芸人・山野ヤマメ役として自身初のホラー映画の主演を務める。監督は『リング』で日本映画界のホラーブームを牽引し、近年では『スマホを落としただけなのに』が大ヒットしたホラー映画の巨匠・中田秀夫。亀梨の脇を固めるのは、奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、木下ほうか、MEGUMI、真魚、瀧川英次、宇野祥平、高田純次、小手伸也ら。豪華俳優陣に加え、有野晋哉、濱口優・団長安田、クロちゃんをはじめとした松竹芸能の芸人が多数出演する。公開された動画の中では、大島が事故物件の種類や件数のほかに、告知義務のない事故物件にまつわる話や、隠れ事故物件の見分け方を徹底解説。さらには、ネガティブなイメージの多い事故物件の魅力まで語り尽くしている。『事故物件 恐い間取り』8月28日(金)公開
2020年08月26日「KAT-TUN」亀梨和也が、売れない芸人役を演じホラー映画初出演する『事故物件 恐い間取り』より、新たな場面写真が公開された。『リング』『スマホを落としただけなのに』などを手掛けるホラー映画の巨匠・中田秀夫が監督する本作は、“事故物件住みます芸人”松原タニシの「事故物件怪談 恐い間取り」の実写化。亀梨さんのほかにも、奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、木下ほうか、小手伸也らが出演している。今回到着した新場面写真は、亀梨さん演じる芸人・ヤマメの鬼気迫る表情を切り取った1枚。事故物件住みます芸人として活躍する中で、さらなる怪奇現象を求めて事故物件を転々とするヤマメ。写真は劇中で“最後”に訪れる事故物件でのクライマックスシーンとなっており、恐怖で全身の毛が逆立ち、慌てふためき絶叫している様子が写し出されている。そんな主人公を演じた亀梨さんだが、中田監督は「亀梨くんは芝居に対してすごく真面目に真摯に取り組んでくれる人でした」とコメントしている。『事故物件 恐い間取り』は8月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:事故物件 恐い間取り 2020年8月28日より全国にて公開©2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会
2020年08月21日亀梨和也主演映画『事故物件 恐い間取り』が、8月28日(金)より全国公開される。この度、本作に出演するクロちゃんとコラボした特別映像が公開された。『事故物件 恐い間取り』は、“事故物件住みます芸人”として活動する松原タニシの実体験による著書で、「恐すぎて部屋に入れない」読者が続出したという、同名のベストセラーノンフィクションの実写映画化作品。亀梨は、売れない芸人・山野ヤマメ役として、ホラー映画には本作で初出演となる。脇を固めるのは奈緒、瀬戸、江口のりこ、木下ほうか、MEGUMI、真魚、瀧川英次、宇野祥平、高田純次、小手伸也ら。さらに、有野晋哉、濱口優、団長安田、クロちゃんをはじめとした松竹芸能の芸人が多数出演する。監督を務めるのは、ホラー映画の巨匠・中田秀夫。公開された特別映像には、彼女に「あーん」と顔を近づけ、一口ずつ食べさせてもらおうと執拗に接近する、恐ろしい“事故物件彼氏”の様子が切り取られている。実際に、クロちゃんが本作に出演している情報が発表された際、SNSでは「クロちゃん自身が事故物件じゃん……」と話題にもなった。そんなリアル事故物件との呼び声も高いクロちゃんが演じる「事故物件彼氏」動画は、今回公開された“あ~ん編”以外に、“タオルギネス編”、“名探偵編”、“地縛霊編”など全10パターンが収録されている。本日8月12日より公式SNSで多種多様な“事故物件クロちゃん”を見ることができる。公式サイト:映画『事故物件 恐い間取り』8月28日(金)より全国公開
2020年08月12日「KAT-TUN」亀梨和也が事故物件に住む芸人に扮する映画『事故物件 恐い間取り』より、瀬戸康史の場面写真がシネマカフェに到着した。“事故物件住みます芸人”として活動する松原タニシの実体験による著書を『リング』などの中田秀夫監督が映画化する本作。主演の亀梨さんのほか、奈緒、江口のりこ、加藤諒、木下ほうか、MEGUMIら豪華俳優陣が出演している。瀬戸さんが本作で演じているのは、主人公・ヤマメ(亀梨さん)の元相方で放送作家の中井大佐。ヤマメが住み始めた事故物件に同行したことがきっかけで、様々な怪奇現象に巻き込まれていく役どころだ。そんな中井のシーンを切り取った今回の場面写真。1枚目は、スマホを手にする中井の背景に、不気味な赤い服の女性が…。そして2枚目には、暗闇の中、目を見開いて何かに脅えている姿が切り取られている。中井は一体、何に脅えているのか…その正体が気になるカットとなっている。『事故物件 恐い間取り』は8月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:事故物件 恐い間取り 2020年8月28日より全国にて公開©2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会
2020年07月29日“事故物件住みます芸人”松原タニシの実体験による著書を、亀梨和也主演で映画化する『事故物件 恐い間取り』より、本予告映像とメインビジュアルが公開された。予告編では、亀梨さん演じる売れない芸人・ヤマメが、番組プロデューサーから事故物件に住む企画を無茶ぶりされるシーンからスタート。そして、事故物件初日の夜に撮れた映像には“何か”が映っており、それから次々と謎の怪奇現象が起こる…。さらに、ヤマメが事故物件で生配信する様子も映し出され、その最中、チャイムの音も入っている。ほかにも、何かに驚き怯えるようなヤマメや、ヤマメを密かに応援するメイクアシスタント・梓(奈緒)の姿なども確認することができる。また同時に到着したメインビジュアルでは、ヤマメ、梓、中井(瀬戸康史)の3人が、事故物件の部屋の角に追い詰められている姿が切り取られている。『事故物件 恐い間取り』は8月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:事故物件 恐い間取り 2020年8月28日より全国にて公開©2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会
2020年07月02日産後の回復が早いなどのメリットから利用者が増えている無痛分娩で、重大事故が相次いでいる。無痛分娩は局所麻酔で陣痛に伴う痛みを和らげ、出産時の疲労を軽くする出産方法だ。出産後、比較的早期に仕事に復帰できることもあり、欧米を中心に働く女性に人気で、フランスでは妊婦の6割以上、アメリカでも4割以上が無痛分娩を選択。日本の無痛分娩の実施率も’07年の2.6%から’16年の6.1%に急増している。ところが新聞で報道されているだけでも’11年以降、無痛分娩による死亡事故が5件、重い障害が残った事故が2件発生しており、その中には3度も重大事故を起こしたクリニックもある。埼玉医科大学総合医療センター産科麻酔科診療部長の照井克生教授は、日本の無痛分娩事情を危惧して、次のように語る。「米国では無痛分娩の麻酔の95%を麻酔科医が担当し、出産が終わるまで分娩室で立ち会います。残りの5%も、特別な資格を持つ麻酔看護師が麻酔科医の監督の下で麻酔を担当しています。硬膜外無痛分娩では全脊髄麻酔などの発生も想定されるので、産科医1人では不測の事態への対応は難しいのではないでしょうか。日本でも麻酔科医が麻酔をし、産科医ともども最後まで出産に立ち会うべきですが、そもそも日本には麻酔科医の絶対数が不足しているうえ、診療所や病院の経営面からも、実現は容易ではありません」では無痛分娩を受けたい妊婦は、どんな医療施設を選べばいいのだろう。照井教授は「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会」(JALA)のホームページにある「無痛分娩施設検索」を閲覧し、参考にしてほしいと話す。「確認のポイントは、日本麻酔科学会認定麻酔科専門医がいるかどうか。これが最も安心できる資格です。施設に麻酔科専門医がいない場合は、麻酔科標榜医の資格を持つ医師がいるかどうかを確認してください。標榜医は麻酔科医の下で2年間の研修を積んでいるので、呼吸管理を含むトラブルに対応する基本的な技能を持っています」妊婦と家族が、医師との面談時に、事故が発生したときの対処法や安全対策を詳しく質問すべきだと照井教授は話す。「“私はベテランだから大丈夫”と安請け合いしたり、質問されて怒る医師は要注意です」だが同ホームページに掲載されている施設はごく少数。安全対策は緒についたばかりだ。「女性自身」2020年3月17日号 掲載
2020年03月06日交通事故で受けた怪我を治療する場合は、風邪や病気になって病院にかかるのとは事情が変わってきます。交通事故による治療費や入院費は交通事故を起こした相手が負担することになるため、実際に治療に入る前に守るべき流れや注意点について知っておくことが大切です。交通事故の怪我はどこに通院すればいいのか交通事故で怪我を負った場合は、適切な治療を受ける必要があります。目に見える外傷がある場合は、事故現場での状況次第で救急車で病院へ送られることになるので、通院先に悩むなんて必要はないでしょう。問題はむち打ち症など外見を見ただけではわからない外傷が無いような症状の場合や、自覚症状が全くない場合で、念のため検査をしてほしいような場合にどこを受診すべきかが問題となります。むち打ちや腰痛の正しい受診先むち打ちや腰痛の症状が出た場合は整形外科を受診して下さい。それが一番確実です。また、総合病院が近くにある人は、受付で交通事故である旨申し出れば適切な診療科を案内してくれます。インターネットで「交通事故治療」と検索すると、病院よりも接骨院や整骨院が沢山出てきますが、できる限り医師による診察を優先すべきなので病院やクリニックを受診して下さい。通院期間の治療費を負担してもらうために交通事故の治療で医師による診察を優先させるべきなのは、次のような理由があるからです。接骨院や整骨院、鍼灸院、整体などは病院ではないため、治療内容によっては保険会社に治療と認められず、治療費や慰謝料、休業補償が支払われない場合がある。3ヶ月以上など治療が長引く場合に症状固定までの治療過程を、できる限り同じ医師に継続的に診断してもらうことが、後遺障害認定に対して有効である。誤解されている方も多いのですが、接骨院や整骨院は医師ではなく柔道整復師です。国家資格ではありますが、後遺障害診断書は医師にしか作成できませんので、その点も踏まえて注意しましょう。転院したい場合の流れと必要な説明病院での入通院治療が開始した後、症状が一向に回復に向かわなかったり、医師の診察や治療に不安を感じたりする場合もあります。そんな時、病院を転院する事は可能なのでしょうか。交通事故ではなく、通常の病気などであれば本人の意思によって病院を変える事になんら問題はありません。最近では、セカンドオピニオンが一般的になりつつあるので、カルテなども他の病院の医師に見せることも可能です。ただ交通事故の場合は、治療費について事故を引き起こした相手の保険会社に出させることになるため、転院する場合は事前に注意が必要です。[adsense_middle]保険会社に説明して同意してもらう治療費を支払う保険会社の了承を得ることができれば、転院先の治療費についても問題なく負担してもらえます。ただし、医師の対応に対するクレームや病院のランクに関する希望など、私的な事情による場合についてはそう簡単に認められません。保険会社に転院を認めてもらうには、以下のような点が重要になります。現在の医師の転院に対する見解転院先の病院の見解これまでの治療経緯と将来的な治療方針これらの要素を総合して、客観的に見て妥当だと保険会社が判断すれば認められます。例えば、通院中の病院の設備では今後適切な治療を施す事が困難な場合など、医師の指示により転院するような場合は認められる可能性が高いです。なお、交通事故による転院は、受け入れ先の病院によっては事前に保険会社から転院の了承が取れていないと受け入れ自体を拒否される場合があります。引継ぎが上手くできていないと治療自体に影響を及ぼす恐れがありますので、受け入れ先病院とのすり合わせは慎重に行いましょう。転院を認めてもらえない場合転院は必ずしも保険会社が了承しなければできない、ということではありません。忘れてはならないのは、治療において最優先すべきは少しでも早く良くなる事であり、保険会社を説得する事ではありません。保険会社の説得に時間がかかると、怪我が今よりも悪化する可能性もあります。ですから、本当に必要性があるのであれば、保険会社の説得は後回しにしてでも転院させるという判断も必要になる場合があるでしょう。万が一後から保険会社が治療費を負担しないという事になるとまずいので、この場合は必ず事前に弁護士に相談することをおすすめします。状況次第では、弁護士が間に入る事であっさり転院を了承する場合もあります。保険会社が了承を渋っている場合は、速やかに弁護士に相談しましょう。適正な通院の頻度とは?交通事故で適正な賠償を受けたいと思った場合、重要になってくるのが通院の頻度です。重傷で入院している場合であれば考える必要もありませんが、むち打ちや骨折、腰痛、打撲など症状が比較的軽い場合については通院頻度を考えることがあります。素人的に考えると、より多く通院した方が慰謝料も多くもらえそうなイメージがあるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。むち打ち・骨折・腰痛等における通院日数と通院期間の関係性結論からいうとたくさん通院したからといって、それに比例して慰謝料額がどんどん増えていくわけではありません。そもそも、慰謝料計算のポイントとなるのは何回病院に行ったかではなく、どのくらいの期間治療をしていたのかです。このことを通院期間といい、通院期間が長い方が慰謝料額が高額になります。ただ、月に1回ずつ12回通院したとして通院期間が1年になるとすると、あまりにも極端です。そのため、あまりにも1月あたりの通院日数が少ない場合は、実際の通院日数の3倍程度を通院期間の目安に考えることもあります。適切な通院頻度適切な通院頻度は怪我の種類にもよりますが、基本的には週2回から3回程度、月にすると10回程度通っていれば通院期間としてカウントしてもらえる可能性が高いでしょう。ただし、慰謝料請求のために通院頻度を調整するのは本末転倒です。基本的に交通事故で怪我をしたのであれば、怪我を治すのが最優先なので、必要がないのに病院に行っても意味がありません。例えばむち打ちの方の中には、通院期間をできるだけ伸ばして慰謝料を高くしようと非常に短い頻度で通院し、その都度湿布だけ処方してもらっていたというようなケースが時々あります。いくら病院に通院していたとしても、単に湿布を処方してもらうだけでは通院として認めてもらえない可能性が高いでしょう。基本的に表面上だけ通院を装っていても最終的にはバレてしまうので、慰謝料目当てで通院期間を引き延ばそうと考えることはやめた方がいいです。治療費はいつまで負担してもらえる?交通事故の被害を受けた際、治療にかかる費用については交通事故を起こした側が任意保険に加入していれば、その保険会社が補償してくれます。ただ治療費については、いつまでも際限なく補償してもらえるというわけではありません。例えば、交通事故でむち打ち症の後遺症が残ってしまうと、最悪の場合その治療は一生続く可能性があります。このような場合、加害者にいつまで治療費を請求することができるのでしょうか。また、加害者側の保険会社から治療費の支払いを打ち切られた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。[adsense_middle]治療費は症状固定までが原則交通事故による怪我の治療費を、事故を起こした側が負担するのは当然ですが、いつ完治するかわからないような怪我の治療費をこの先一生負担し続けるのはあまりにも大変です。そこで、交通事故で負傷した怪我の治療にかかる費用の支払いについては、怪我が治るか、回復の見込みがないと判断されるタイミングである症状固定までという1つの基準が設けられています。症状固定とは、これ以上治療を継続しても回復の見込みがない状態のことで、この状態に達した場合は、そこで治療費の支払いは打ち切られます。症状固定以降も病院で治療したいという被害者の方は、治療費はすべて実費で自己負担になってしまうのです。交通事故関連の情報サイトで、次のような記載をよく目にします。「相手の加入していた損害保険の会社の担当者から、もうこれ以上の治療費は賠償できないといわれた」これは保険会社側が一方的に症状固定と決めつけて、治療費の支払いを拒否している状態なのです。では、そもそも症状固定は誰が決めることなのでしょうか。症状固定は誰が決めるの?症状固定が、これ以上治療を継続しても回復の見込みがない状態である以上、その判断ができるのは医学的知識のある医師(主治医)と考えるのが当然です。ですから、通常は交通事故における症状固定の判断をするのは主治医ということになります。けれども、保険会社からすると1日も早く治療費の支払いを終わらせたいため、症状固定にするタイミングを一方的に決めつけてくるのです。保険会社にはそれぞれ独自の症状固定時期の目安的基準があるといわれていて、それに達しても被害者から症状固定の連絡がないと、保険会社側から「もう治療は終わっているのでは」と一方的に決めつけて治療費打ち切りの連絡をしてくるのです。例えば、むち打ちや骨折など、比較的交通事故の中でも軽傷な怪我の場合は、3〜6ヶ月程度で形式的に治療費の打ち切りを連絡してきます。治療費が打ち切られたら被害者の負担は重くなる万が一保険会社からの治療費の支給が打ち切られると、以降の治療費は全て実費になってしまいます。本当に治療が終わっていればいいのですが、まだ回復に向けて治療を行っている場合には、その治療費は大きな出費となってのしかかります。そのため、万が一治療費の打ち切りの連絡が保険会社から入った場合は、その場ですぐに応じず、本当に治療の必要性があれば弁護士を通して話し合いをする必要があります。治療費の打ち切りを一方的に伝えられた場合、その後の流れは次の2つのパターンが想定されます。弁護士に治療費の打ち切りを阻止してもらう早い段階で弁護士に相談をすれば、弁護士が代理人となって保険会社と交渉してくれるため、適切な主張によって治療中であることを保険会社に理解させ、そのまま治療費の支払いを継続してもらうことも可能です。示談や訴訟で後から請求する弁護士への相談が遅れたり、保険会社が一切譲らなかったりするような場合は、一方的に治療費を打ち切られることもあります。ただ、このような場合でも諦める必要はありません。本当に治療中なのであれば、それを示談や訴訟で相手方に主張して証明すれば、後から被害者が立て替えた分の治療費を請求できる場合もあります。保険会社は治療費の支払いをできる限り低く抑えようとなんとか説得しようとしてくるのです。そのため実際の治療状況を無視して、3〜6ヶ月程度で一方的な打ち切りの連絡が入ることがよくありますので、十分注意しましょう。症状固定にされる期間の目安加害者側の保険会社は、常に被害者が過剰に治療費を請求してこないかを警戒しています。そのため、通院頻度が1ヶ月に1度も通院していないような場合や、通院していても湿布をもらいに行ったのみのようなことが続くと、保険会社側から治療費の支払い打ち切りを宣告されやすくなります。また、むち打ちや打撲といった怪我については概ね3ヶ月程度、骨折でも長くて6ヶ月程度で保険会社から機械的に症状固定で打ち切りの連絡が入る可能性が高いです。もしも、本当に治療が継続しているようであれば、それが客観的に見ても納得できるような形で通院と治療を行うことがとても大切です。治療と通院のポイント保険会社と治療費や慰謝料の請求について争いになった場合に、もっとも重要になってくるのが主治医の見解です。保険会社がどんなに症状固定だといったとしても、主治医がまだ治療する必要があるとはっきりとした見解を示してくれれば、治療費の打ち切りは回避できます。さすがに医師の見解に反する判断は、いくら保険会社でもできないということです。交通事故後の治療に関するまとめ交通事故後の治療については、適切な場所で適切な通院、治療を受けることが損害賠償請求の上でもとても大切です。治療費の打ち切りは、交通事故後のトラブルとして比較的よく発生します。万が一保険会社から治療費の打ち切りを宣告されても決して慌てず、まずは弁護士に相談をして今後の対策を考えることをおすすめします。適切に対処すれば、本来もらえるべきものは交通事故を起こした相手側に請求することが可能です。
2020年02月19日交通事故で体にケガをした場合は、病院で支払った治療にかかった費用について事故を起こした加害者に対して請求することができます。ただ、現実に相手と話し合うとなると、どこからどこまでが治療なのかについて意見が分かれてしまい争いになることがあるため注意が必要です。そこで本記事では、交通事故のケガの治療を受ける際に利用する人が多い接骨院を例に、治療費が認められる範囲について解説したいと思います。どこまでが治療なの?治療費について事故を起こした加害者の人(基本的には加害者が契約している損保会社)に請求できるというのはイメージできると思いますが、じゃあどこまでが治療費になるのかはイメージできますか?事故によって体から出血しているようなケガについては、有無を言わさず病院に搬送されるでしょうから普通に考えて治療費となるでしょう。ところが、中には事故にあっても目に見えて出血することなく、ただ首や腰が痛い気がするといったケースはとてもよくあります。このような場合では病院に搬送されずに自力で診てくれるところを探す場合もあります。接骨院に通院するケース交通事故で首や腰に痛みを感じた場合、人によっては接骨院や整骨院、もしくはマッサージなどに通院しようと考える人がいます。普通は治療というと病院やクリニック、町医者などを思い浮かべるかと思いますが、目に見えるほどの外傷がないケガの場合、医者の世話になることを面倒くさがってあえて気楽に通える接骨院などを選択するのです。では、接骨院で支払った費用についても交通事故を起こした張本人である加害者に請求できるのでしょうか。保険会社の見解は医師に相談すること賠償金の交渉をする相手になる損保会社の考え方としては、医師による治療イコール治療費という傾向があります。要するに、医学的に根拠を持って説明ができる治療については治療として認めますが、そうではないものについては認めませんというスタンスです。接骨院や整骨院については医師がやっているのではなく、柔道整復師という資格者がやっているところで医学的な根拠を持ってやっている場合もありますが、やっていることは治療ではなくて施術なので損保会社はあまり治療として認めたがりません。実際、治療でもないのに体の中で痛い場所をでっち上げて書類を書いて、不当に健康保険を使って接骨院でマッサージ的なことをやってもらおうとする人がいるため、損保会社としてもあまり接骨院での施術まで保証したくないのです。接骨院の看板には保険対応可能などと書いてあることがよくありますが、実際に保険が適用できるかどうかは損保会社に申請しなければわからないはずなので、そう言った看板の表記を鵜呑みにして施術を受けない方がよいでしょう。弁護士に相談すれば認められる場合も接骨院で受けた施術費用が一切請求できないかというとそうではありません。接骨院の中には交通事故を専門として扱っているところもあり、実際にむちうちなどに一定の効果があるところもあるようです。ただ、損保会社は被害を受けた人が直接交渉してもなかなか首を縦に振りません。専門家である弁護士を通して接骨院での治療が必要だったと主張することで、場合によっては治療費として支払ってくれる場合があります。例えば、医師が接骨院に通うよう指示を出したような場合については、損保会社が治療費として認める傾向があります。基本は医師に診てもらうべきこのように接骨院で施術を受けた場合についても、弁護士を交えて損保会社と交渉すれば治療費として認められる可能性が残されています。ただし、あくまで可能性があるというだけで、病院で治療を受ける場合に比べればはるかにハードルは高いです。言い換えれば、わざわざそこまでして接骨院で施術を受ける意味はほとんどありません。むちうちや腰痛などが交通事故によって発生したとして、あえて接骨院に行くよりも整形外科の専門医の先生にちゃんと診察してもらった方が、治りも早いはずですし何より治療費として認められます。医師ではないところに行ってしまうとそれだけでハードルが高くなってしまうので、よほどの事情がなければ接骨院や整骨院、マッサージなどはおすすめしません。接骨院が治療費に認められないと大変昔にあった事例で、接骨院での施術は治療費として認められにくいということを知らずに数ヶ月通いつめていた人が、いざ損保会社に請求したところ反対されて全て自腹になってしまったことがあります。通常、損保会社が治療費として認めたものについては、被害を受けた人がその都度窓口で高額な治療費を支払わなくてもいいように、損保会社が直接病院に支払ってくれることもあります。ですが、接骨院を使った場合は被害を受けた人自身で一度立替え払いをした上で後から請求することになるため、立て替えた後に損保会社が請求を認めないと大変なことになるのです。交通事故で被害を受けた人の多くは、事故を引き起こした加害者とされる人に対して強い怒りを感じていることから、かなり広い範囲まで治療費として請求できる、または請求してやると意気込んでいるケースが多いように感じます。ただ実際に治療費として法的に認められる範囲は、医学的な根拠に基づくものにある程度限定されてきています。ちなみに、鍼灸院でのいわゆる針治療について質問を受けることがよくありますが、法的に認められやすいのはいわゆる西洋医学に基づく治療であって、東洋医学に基づくものについてはものによっては否定されやすい傾向があるため注意が必要です。こういった原理原則を頭に入れた上で、どこで治療を受けるのかについて冷静に考えることが大切です。接骨院に通院したくなるケガ交通事故で受けるケガの中で接骨院を使おうとする人が多いのがむちうちです。むちうちは正確にいうと医師の使う用語ではなく、正しくは頚椎の捻挫(けいついねんざ)といいます。例えば、車に乗って停車している時に前方不注意の車にもろにぶつけられたような場合、被害を受けた側の人は体をシートベルトに固定していることから、首よりも上の部分が激しくしなります。このしなりがムチのようなことからむちうちというのですが、むちうちになると次のようにいろんな症状が現れるのです。頭痛めまい吐き気首の近辺に痛みを感じる首が完全に回りきらない、横を向きにくい握力が下がる体がだるく感じるこのように症状が人それぞれのため、人によっては頚椎が捻挫しているとは気が付きにくいです。実際、交通事故が起きたすぐ後に頚椎が捻挫していると自覚していない人も多く、事故が起きて一週間以上経ってから上記のような症状を感じて病院に行ったところ、頚椎が捻挫しているとわかるというケースがよくあります。頚椎の捻挫はレントゲンを撮ってもはっきりわからないことがあるため、被害者の方がしっかりと医師に自分の症状を伝えないと医師も気が付かないので注意が必要です。[adsense_middle]治療方針が慰謝料に与える仕組みとは被害を受けた人が請求できる慰謝料は、同じケガの程度だとしても治療の方向性などによって金額が変わってきます。先ほどの頚椎の捻挫のケースで考えてみましょう。頚椎の捻挫は病院で入院したり通ったりすることに対する慰謝料の他に、事故が起きる前の状態に治癒されず後遺症が残った場合の後遺障害による慰謝料を交通事故の相手に対して請求することができます。後遺障害に対する慰謝料は等級によって金額が違い、頚椎の捻挫の場合は14級か12級に割り振られることがあるのですが、弁護士に交渉をお願いした場合で考えて14級なら110万円、12級なら290万円が慰謝料の相場となり、どちらに認定されるのかによって慰謝料が大きく違ってくるのです。もっといえば、頚椎の捻挫の多くは後遺障害に認定されないケースもあるため、認定を取れるかどうかは慰謝料の金額に大きな影響を与えます。14級と12級の違い14級と12級の差は一言で言うと客観的な証拠があるかどうかです。頚椎の捻挫は「首がいつもと違って横を向いたり、下を向いたりすると痛い」と被害を受けた人が口で言うだけでも、医者が「頚椎の捻挫の可能性がありますね」とすることもあるようですが、いわゆる自覚症状しかない場合12級は認定されません。12級の基本的なポイントとしては、被害を受けた人自身の申告にプラスして客観的な裏付けとなるレントゲンやCT、MRIなどの画像によって頚椎の捻挫であることが証明できる必要があります。接骨院では証明できない接骨院や整骨院、整体、マッサージなどに通っている場合については、たとえ頚椎の捻挫という症状があったとしても医師による診察、診断がされていないことから後遺障害として認定されないことが多いです。そもそも、柔道整復師については医師ではないので診断書を書くことができません。このような事実を後で知って慌てて整形外科を受診しても、事故からの経緯がはっきり証明できないため証拠として認めてもらえない可能性もあります。頚椎の捻挫など交通事故が発生してから時間的間隔を置いてから発症する症状については、事故との因果関係(事故があったから症状が出た)について争いとなるため、症状が出たらできるだけ早く整形外科で診察を受けて、カルテに記録をつけてもらうことが重要です。接骨院では健康保険は使えても、保険会社から治療費として認めてもらえず実費を支払わされる結果となる可能性が高いので気をつけたほうがいいでしょう。保険会社との交渉のポイントすでに接骨院でマッサージや電気療法などの施術を受けている人については、できるだけ早く整形外科を受診するとともに保険会社との示談に向けて対策を考える必要があります。[adsense_middle]治療する期間、日数についてむちうちなど接骨院に通うような痛みがある場合、保険会社からは大体3ヶ月くらいで治療費の支払いを止められることが多い傾向があります。それ以上の日数で治療を続けたい場合については、まだ治療中だという医師の見解が必ず必要になるため、整形外科を受診しなければなりません。保険会社は基本的に医師の見解しかあてにしておらず、柔道整復師や整体師、鍼灸師の見解についてははねのけてしまうことが多いので注意しましょう。画像を撮る検査をする接骨院・整骨院・鍼灸院・整体などに通っていると、施術は受けられてもレントゲン・CT・MRIなどの画像検査を受けていないため頚椎の捻挫を客観的に証明することが難しくなります。そのため、まだ整形外科を受診していない場合はすぐに受診して画像検査を受けてください。客観的な証拠がないと本人の自己申告だけになってしまい、慰謝料がとっても少なくなるかもしれないので必ず整形外科に行ってカルテに記録してもらいましょう。また、その際に交通事故との関連性について触れてもらうことも忘れないようにしましょう。医師の指示は非常に有効治療費として認めてもらうためのキーワードは医師の指示です。どこに通うにしても、医師が医学的な理由をもとに指示したことであれば大体治療費として認められますので、医師が腕のいい接骨院を教授していくのであればその流れを診断書などに記録しておくことで治療の一環として認められます。過去にも交通事故の治療として温泉治療をした人がいるようですが、この際も医師の指示があったということで治療費として認められたことがあるくらいです。繰り返しますが、接骨院は医師ではなく柔道整復師なので医師の診察、診断を受けなければ示談において不利になることは頭に入れておきましょう。交通事故における整骨院・接骨院の扱いに関するまとめ今回は交通事故における整骨院・接骨院の扱いについて解説してきました。接骨院、整骨院、整体、鍼灸院、マッサージなどは看板などに交通事故対応などの看板を掲げているケースはありますが、示談において必ずしも治療費として保証されることを意味しているわけではありません。柔道整復師、整体師、鍼灸師などについては医師の資格はないので、医学的な根拠で頚椎の捻挫などの症状を証明することができません。また画像検査についても整形外科で受診する必要がありますので、事故後は料金などは気にせずできるだけ早めに病院で精密検査をしてその上で医師の指示があった場合に接骨院に通うという流れをとるようにしましょう。
2020年01月10日佐藤浩市主演で福島第一原発事故の関係者への取材をもとに綴られたノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を映画化した『Fukushima 50』。この度、史上最大規模のスケールで描く本作の予告編が到着した。今回到着した予告映像では、東日本大震災が発生し、福島第一原発が全電源喪失=SBOに見舞われる場面から始まる。そして、原子炉建屋内に突入し、人の手で作業するしかないという状況で、1・2号機当直長の伊崎(佐藤さん)が自分と共に危険な作業に行ってくれるメンバーを募るシーンや、暗がりの中人々が作業する場面も。一方で、福島第一原発所長・吉田(渡辺さん)は「現場来いよ!」「現場の人間、体張ってんだよ!」と現場の作業員を代弁して本店と戦う様子も映し出される。ほかにも、吉岡里帆ら避難所でニュースを見つめ、祈り待ち続ける彼らの家族や、自衛隊、“トモダチ作戦”を実施するアメリカ軍の姿も確認することができる。そして予告編と併せて、本ポスタービジュアルも到着。「奇跡は起きると、信じたからこそ」というコピーとともに、未来を守るために全力を尽くす人々の姿が映し出されている。『Fukushima 50』は2020年3月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会
2019年12月24日福島第一原発事故の関係者90人以上への取材を基に綴られたジャーナリスト門田隆将渾身のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」の映画化『Fukushima 50』に、緒形直人、平田満、吉岡里帆、斎藤工、佐野史郎、中村ゆりら総勢37名の追加キャストが発表。さらに、ティザービジュアルと特報映像も到着した。2011年3月11日午後2時46分に発生し、マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を描く本作には、すでに福島第一原発1・2号機当直長伊崎利夫役で主演する佐藤浩市をはじめ、渡辺謙、吉岡秀隆、安田成美の出演が決定していた。今回新たに発表されたのは、日本を代表する豪華俳優陣37名。緊急時対策室(通称:緊対)で、大津波により失われた原子炉建屋の電源復旧のために尽力する発電班長・野尻庄一役に緒形直人。管理グループ当直長・大森久夫役には火野正平。休日であったが、地震発生直後にイチエフに駆けつける第2班当直長・平山茂役には平田満。第2班当直副長・井川和夫役には萩原聖人。避難所で連絡が途絶えた父の身を案ずる伊崎の一人娘・伊崎遥香役を吉岡里帆。遥香の恋人・滝沢大役を斎藤工。伊崎の妻・伊崎智子役を富田靖子。地震発生直後から官邸内の危機管理センターで陣頭指揮を執っていたが、突如自らイチエフへ向かう内閣総理大臣役には佐野史郎が決定。さらに、第1班当直副長・加納勝次役に堀部圭亮、第3班当直長・矢野浩太役に小倉久寛、管理部当直長・工藤康明役に石井正則、第1班当直主任・本田彬役に和田正人、5・6号機当直副長・内藤慎二役に三浦誠己、第1班当直主任・山岸純役に須田邦裕、第1班補機操作員・宮本浩二役に金井勇太、第1班補機操作員・小宮弘之役に増田修一朗、第1班補機操作員・西川正輝役に堀井新太、第1班主機操作員・小川昌弘役に邱太郎、第1班主機操作員・松田宗介役に池田努。そのほか、田口トモロヲ、皆川猿時、小野了、天野義久、金山一彦、金田明夫、阿南健治、伊藤正之、小市慢太郎、矢島健一、段田安則、篠井英介、前川泰之、津嘉山正種、中村ゆり、ダンカン、泉谷しげる、ダニエル・カールが出演する。そして、今回到着した初の本編映像公開となる特報映像では、これまでに体験したことのない大きな揺れに、伊崎(佐藤さん)は机にしがみつきながら、作業員に大声で指示を出しているシーンからスタート。一方、緊急時対策室にいた吉田(渡辺さん)は、中操につながった電話を片手に絶句の表情…。それぞれの緊迫したシーンに続き、高さ10mを超える想定外の大津波がイチエフを飲み込み、1号機の水素爆発が起こるシーンも描かれている。特報と併せて到着したビジュアルでは、福島原発や海とともに、空を一点に見つめる佐藤さんら主要キャストたちの姿が。「自分たちが、最後の砦――」というコピーも添えられ、力強さがうかがえる1枚となっている。『Fukushima 50』は2020年3月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月、全国にて公開予定© 2020『Fukushima 50』製作委員会
2019年09月09日谷賢一率いるDULL-COLORED POPが現在「福島三部作」を東京芸術劇場 シアターイーストで上演中だ。谷が丁寧な現地取材を重ね、“福島”と“原発”の歴史と問題を真正面からすくい上げた意欲作。8月8日に開幕した第二部『1986年:メビウスの輪』、8月14日に開幕した第三部『2011年:語られたがる言葉たち』に続き、8月23日には第一部『1961年:夜に昇る太陽』が開幕。全3部の一挙上演も始まり、この一大プロジェクトにじわじわと注目が集まっている。福島県双葉町が原発誘致を決定するまでの数日間を描く第一部を中心にレポートする。【チケット情報はこちら】2011年の東日本大震災、それに伴う原発事故で、原発の安全性の問題が一気に表面化したのは記憶に新しい。だが、そもそも危険な原発をなぜ福島の双葉町は誘致したのか? 第一部『1961年:夜に昇る太陽』ではその発端を描き出す。貧しい地方都市にとって原発が落とす“原発マネー”は大きなものであったことは想像に難くない。だが谷の鋭い筆は他の地方都市との競争意識や様々な自治体のエゴ、さらには広島・長崎の原爆による心の傷――原爆によって大きな傷を負った日本だからこそ、原子力をプラスのものとして使いこなしたいという複雑な心理まで及ぶ、根深いものだと暴き出す。躊躇する町民と、推し進めたい政治家との丁々発止の会話劇は小気味よく、エンタテインメントとして昇華しながらも、描き出される内容は圧倒的なリアリティを持つ。誰もがその危険性に目をつぶり、あるいは安全だと騙されたふりをして、気付けば止まれなくなっていた。この道の先に2011年の事故があると知りながら観る身としては……、何をどうすれば、あの事故は防げたのかと考えても、途方にくれるばかり。それほど複雑に絡み合った歴史の真実と重みを谷は舞台上に創出した。福島出身の母親と原発で働く技術者だった父親を持つ谷は、自分の中に被害者側の血筋と加害者側の血筋、両方が流れていると言う。その谷だからこそ描けた到達点なのだろう。2011年の原発事故で16万人超が避難を余儀なくされ、今なお4万人近くが避難先にとどまっているという。だが震災から8年がたち原発事故について話題に上がることも少なくなった。しかし何も問題は解決していないということを改めて突きつけられた気持ちだ。続く第二部では福島第一原発稼動から15年後、かつて原発反対派のリーダーだった男が“原発賛成派”として町長選挙に出馬、そんな中チェルノブイリ原発事故が発生し、あげく「日本の原発は安全です」と明言するに至るまでを描き、第三部では東日本大震災・福島原発事故のさなかのマスコミの姿を描く。谷は第一部では人形劇やアングラ演劇的手法を、第二部ではミュージカルや死者(しかも動物)の視点など、多彩な演劇的表現を巧みに取り入れている。その意味でも谷の力を注ぎ込んだ渾身の連作であることが伝わる。ぜひ一見を。東京公演は8月28日(水)まで同劇場にて。8月31日(土)からは大阪・in→dependent theatre 2ndでも上演される。
2019年08月27日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「原発輸出政策」です。輸出は実質ゼロに。今後は中露が、世界に広げる?イギリスで日立製作所が進めてきた原発建設計画が中断されることになり、日本の海外への原発輸出計画は実質、すべてストップすることになりました。原子力発電の輸出政策は民主党政権のころから推し進めていました。水道や鉄道(超高速鉄道)など、インフラ技術を売ることが輸出の重要な鍵になるといわれており、そのひとつが原発だったのです。当時の鳩山首相は、温室効果ガスを2020年までに25%削減すると国際的に公約。そのためのクリーンなエネルギーとして、原発を増やそうとしていました。新興国では、しばしば電力が足りなくなり工場で停電が起きます。アジアや南米などに原発を輸出しようとしていた矢先、2011年に福島で原発事故が起きました。それ以降、安全対策にコストがかかり、原発の建設費用が1基5000億円以下だったのが、1兆円以上に跳ね上がりました。また、原発は、稼働し続けて初めて利益が回収できるもの。トラブルや災害で止めなければならない状況になると、収益も見込めません。これまでにも1979年にアメリカ・スリーマイル島、1986年にチェルノブイリ、2011年に福島と10数年に一度、世界で大きな事故が起きていますし、小さなトラブルは無数にあります。輸出先で事故が起きると、その損害賠償はメーカーが負わなければいけません。これはとても大きなリスクです。さらにいまは風や熱、光、潮など再生可能なエネルギーが増えました。信用を落とした日本の原発に、投資家たちはなかなか投資をしてくれません。福島第一原発事故が起きたのは、日本の技術が劣っていたからではなく、耐用年数が40年だったにもかかわらず、1960年代の古い型の原子炉を使い続けていたからです。最新型の原発ではそんなことにはなりません。そんななか、いま、原発の開発に力を注いでいるのは、ロシアと中国。国が開発資金をつぎ込み、輸出後のトラブルも国が補償。アメリカやフランス、イギリスなどが原発に後ろ向きになっているのに対し、ロシアや中国など強権な国が、アジアやアフリカに輸出をし、核を扱うアライアンスを世界中に広げていくというのは脅威でもあるのです。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年3月20日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年03月15日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は3・11をベースにしたドキュメンタリー映画『盆唄』を見てきました。■映画『盆唄』(テアトル新宿ほかにて全国公開中)登場人物は福島県双葉町の旧住人、横山さんと仲間たち。双葉町は帰宅困難区域に指定されているため、町民は故郷を離れて暮らしています。そんな事情から横山さんは先祖代々からの伝統『双葉盆唄』の存続に危機感を抱くように。ある日、ハワイの日系人社会で100年以上前に福島からの移民が持ち込んだ『フクシマオンド』がいまだに演奏されていることを横山さんは知ります。双葉盆唄を受け継いでもらえるかも、そう思った横山さんらはハワイへ飛び双葉盆唄を披露。それを受けてフクシマオンドの唄い手である日系3世の女性は「双葉盆唄を続け、いつか双葉に返したい」と語ります。土地ならではの伝統芸能は、その土地に住む者が継承していかなければ途絶えてしまいます。双葉町の住民はその点で継承する場さえなくしているのですが、町を思う強い気持ちが人々にある限り双葉盆唄が消えることはない、そんな気がしました。それは福島からハワイへ渡った人々の子孫が、自分のルーツとなる故郷への思いを、フクシマオンドを忘れずにいることからでもわかります。本作は震災の被害にくじけることなく、自分の中にゆるぎない故郷を持つ人々が登場することで、希望さえ感じられる作品でした。
2019年02月25日「原発事故当初、私たちはどれだけ放射線量があるかも知らされず、防げたはずの被曝をさせられました。私たちのデータを使って被曝を過小評価する論文を書くなんて許せない」そう話すのは、福島第一原発から北西約50~60キロに位置する福島県伊達市在住の主婦、佐藤千晶さん(仮名・49)。佐藤さんは昨年末、東京大学と福島県立医科大学(以下、県立医大)に対し、伊達市民の個人被曝データに関する論文に、倫理指針違反と、研究不正の疑いがある、と申し立てを行った。その論文は政府の被曝基準の参考資料になっている。著者は、原発事故直後から福島の被曝問題にかかわってきた、東京大学名誉教授の早野龍五氏と福島県立医大講師で、伊達市の市政アドバイザー・宮崎真氏だ。主婦の佐藤さんが、どのように東大名誉教授らの論文の問題点や不正を暴いたのか。その経緯を追った。「そもそも私は、伊達市が原発事故後に行ってきた被曝防護対策に、不信感を持っていました」伊達市は、全村避難となった飯舘村に隣接。市内には、年間被曝線量が20ミリシーベルトを超える怖れのある“特定避難勧奨地点”もあった。仁志田昇司前市長は、原発事故後、線量の高い順にA・B・Cの3エリアに分け、高い順に除染する計画を発表した。「私は、いちばん線量が低いCエリアに住んでいます。時間はかかっても、除染はしてもらえると思っていました」しかし、Cエリアの除染がされることはなかった。仁志田前市長は11年から子供を中心に、ガラスバッジと呼ばれる個人の線量を累積する線量計を配布。12年から1年間は、約6万人の全市民に配布し、個人線量を検証した。「仁志田前市長は、『国が除染の目安とする空間線量率、毎時0.23マイクロシーベルトを超えていても、個人の年間追加被曝線量に関しては、一般人の限度とされる年間1ミリシーベルトを超えない』として、Cエリアの除染を取りやめたんです」佐藤さんによると、そもそもガラスバッジを室内に放置していた人がほとんどだった。「子供はランドセルに入れっぱなしだったし、屋外授業のときは、先生が集めて1カ所に保管していたと聞きました。知人は車の中に吊していました。実際の被曝量より過小評価になるのは当然です」折に触れて、SNSでそのような問題点を指摘してきた佐藤さん。16年の春、佐藤さんに「リタイアした物理学者です。お伝えしたいことがあります」とフェイスブックでお友だち申請があった。高エネルギー加速器研究機構(KEK)の物理学者、黒川眞一名誉教授だった。黒川さんから「早野氏らが書いた論文が出るらしい」という噂を聞いた佐藤さんも、「またデータが利用される」と不安を感じたという。そんな黒川さんと佐藤さんが初めて会ったのは、17年の初めだった。それ以後、佐藤さんは、黒川さんに解説してもらいながら、論文を読み解いていく。佐藤さんは、論文の解析と並行して、市と両研究者がやりとりしたデータをすべて開示するよう、市や県立医大に次々と情報開示請求をかけていった。佐藤さんは入手した資料から、“倫理指針違反”に当たる事例をいくつも発見していく。「通常、こうした論文へのデータ提供に“同意”する人は約5割程度。にもかかわらず伊達市民の個人線量と航空調査による空間線量率との関係を示した第1論文(※1)には、ほぼ全伊達市民のデータが使われていました」(黒川さん)佐藤さんは、黒川さんの指摘を受け、ガラスバッジに同封されていた同意書を思い出し、過去に開示請求しておいた公文書を見直してみた。すると、市と研究者がやりとりした文書の中に、市が宮崎・早野両に渡した住民の個人線量データがあったのだ。「住民の個人情報は黒塗りにされていましたが、同意・不同意の欄があり、これは両研究者とも容易に見られるはずなんです」さらに、除染問題に熱心な高橋一由市議が議会で追及したところ、正式な同意者数が判明した。ガラスバッジを受け取った住民5万8,481万人のうち、同意者が3万1千151人。不同意者が97人、残りの2万7千233人は同意書が未提出。「早野・宮崎両氏は、同意のないデータが含まれていることを知っていながら、無視して使用した可能性があります。論文にデータを使う場合は、医学倫理規範に則って、事前に被験者に対して論文の内容を説明し、同意の有無を確認する必要があります。同意の確認をしなかったり、同意のないデータを使ったりすると、倫理指針違反です」(黒川さん)今回、早野氏らが誤りを認めた生涯の個人線量と除染の効果を検証した第2論文(※2)にも、倫理指針違反は当てはまる。「県立医大から、本研究について承認がおりる約3カ月前の15年9月、早野氏は、伊達市で開かれたICRP(国際放射線防護委員会)のセミナーに参加。すでに伊達市民のデータを用いて講演を行っていました」(佐藤さん)これだけにとどまらない。「両氏は、伊達市民の内部被曝と外部被曝の関係を示す論文を“第3論文”として書く予定だと『研究計画書』に記載しています。なのに、思った結果が出なかったのか、まったく違う論文を提出していた。これは重大な研究不正です」(黒川さん)また、論文をあとで検証しようとしても、それもできない状況にある。「早野氏らは、研究計画書に記された研究期間より1カ月も早く研究を終了し、その時点で、研究で使用したデータベースはすべて廃棄しています。倫理指針では、データはできるだけ長期間保管するように定めているのに、これも倫理指針違反です」(佐藤さん)黒川さんは第2論文の問題点を10個ほど指摘する批判論文を、18年8月に論文を発行した出版社に投稿。それは11月には早野氏にも送られたが、いまだに正式な返答はない。早野氏は先月8日、文科省の記者クラブ宛てに、「70年間の累積線量計算を3分の1に評価していた。初めて気づいた。意図的ではない」などと2枚の声明文を発表。一方、東大で本格調査が始まり、伊達市でも第三者委員会による調査が始まった。本誌の取材に早野氏は、「東大の本格調査や、伊達市の第三者委員会は始まったばかりなので、現時点で申し上げられることはございません」とメールで返答した。個人データを提供したとみられる伊達市は、「調査委員会で調査を進めているが、データ提供について不明な点があった」と回答した。論文共著者の宮崎氏は、「同意を得ていないデータが含まれていることは把握していなかった」。第2論文の誤りについては、「伊達市民及び住民の方々、関係者の皆様に深謝します。伊達市の行う第三者委員会に全面的に協力します」と、メールで返答した。第3論文が研究計画書通りに発表されなかったことについては「内部被曝調査の結果で、ほとんどの方から有意な数値が出ていない。(ごく一部の)有意な結果だけ用いたのでは代表性にかけるとの意見を伊達市からいただき論文化に至らなかった」と回答した。このように、疑惑の多い宮崎・早野論文を、放射線防護の参考資料として採用していたのが、原子力規制委員会の諮問機関でもある放射線審議会だ。放射線審議会は1月25日、「宮崎・早野論文には同意のないデータが使用されていた」として、参考資料から削除する決定を下した。しかし一方で、「学術的な意義において全否定されるものではない。本審議の結論には影響しない」といった見解を表明した。つまり、個人線量での被曝管理は過小評価にはつながらない、という宮崎・早野論文の結論を踏襲するということだ。今回の件に関し、最後に佐藤さんは決意をこう述べた。「伊達市民のデータを使って政府の政策に影響を与える論文を書いておきながら、紙切れ2枚で訂正した早野氏には、伊達市民の前で会見を開いて報告してほしい。このままではこのデータが次に原発事故が起きたときの世界基準にされてしまう。今ここに住んでいる人たちの人権を守るためにも、“がまん量”とも言われる被曝許容量が引き上げられないよう、これからも当事者として追及していきます」(※1)Individual external dose monitoring of all citizens of Date City by passive dosimeter 5 to 51 months after the Fukushima NPP accident (series): 1. Comparison of individual dose with ambient dose rate monitored by aircraft surveys/Makoto Miyazaki and Ryugo Hayano/J. Radiol. Prot. 37 (2017) 1-12(※2)Individual external dose monitoring of all citizens of Date City by passive dosimeter 5 to 51 months after the Fukushima NPP accident (series): II. Prediction of lifetime additional effective dose and evaluating the effect of decontamination on individual dose/Makoto Miyazaki and Ryugo Hayano/J. Radiol. Prot. 37 (2017) 623-634
2019年02月15日「とても頭の切れる方でした。だから、あの早野龍五氏が原発事故や被曝についてツイッターで発信していると知り、注目していたんです」こう語るのは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の物理学者、黒川眞一名誉教授。黒川さんは伊達市民の個人被曝データに関する論文について数々の誤りと問題点を指摘している。その論文の著者は東京大学名誉教授の早野龍五氏。共著者は福島県立医大講師で、伊達市の市政アドバイザー・宮崎真氏だ。黒川さんは40年ほど前、早野氏と共に素粒子物理学の研究をしたことがあるという。ところが早野氏が14年に出版した『知ろうとすること』(新潮文庫)を読んで仰天した。「彼はこの本で、あきらかにいくつかのウソを書いていた。たとえば、『福島原発事故のときより大気内核実験のころのほうが、放射性降下物は多かった』と述べている。しかし、私がデータを調べたら全く事実と異なっていました」こうした経緯から、早野氏が福島県伊達市民の被曝に関する論文を出す、と聞いた黒川さんは不安を感じていた。伊達市では、仁志田前市長が11年からガラスバッジと呼ばれる個人の線量を累積する線量計を、子供を中心に配布。12年から1年間は、約6万人の全市民に配布し、個人線量を検証した。仁志田前市長は、『国が除染の目安とする空間線量率、毎時0.23マイクロシーベルトを超えていても、個人の年間追加被曝線量は、一般人の限度とされる年間1ミリシーベルトを超えない』として、除染するはずだったエリアの除染を取りやめた。早野氏らは当時測った累積線量のデータを使って、伊達市民の個人線量と航空機調査による空間線量率との関係を示した論文(第1論文)や生涯の個人線量と除染の効果を検証した論文(第2論文)を発表している。それらの論文について黒川さんは「彼らの論文は、物理学の論文としての体をなしていない」と語る。「第1論文の最後部分にこんなことが書かれています。《各参加者が実際に住民登録された住所に住んでいたのか、(中略)ガラスバッジを正しく装着していたか不明である。(中略)それゆえ厳密にいえば、ガラスバッジで測定された値は、必ずしも実際の個人線量と等しいとは言えない。これは、この論文の限界であるといえる。しかしながら私たちは、それらが(中略)得られた結果に大きく影響しないと信じる。》」こんな文言があったら学部の卒論レベルでも落第するレベルだという。「彼らは自ら、参加者が登録された住所に住んでいたか、ガラスバッジを正しく装着していたか不明である、と論文の限界を認めています。にもかかわらず、そうしたことは論文の結果に大きく影響しないと“信じる”と言っている。物理学の論文で“信じる”などというあいまいな言葉を使ってはいけない。それに、結果に“大きく影響しない”というなら、“大きく”の誤差が、もとの3倍なのか5倍なのか、その数字と根拠を示さないといけません」そして論文の問題点をいくつか指摘してくれた。「伊達市民の個人線量と航空機調査による空間線量率との関係を示した、第1論文の図4(この記事では図A)を見てください。左から2番目に薄い黒丸だけの部分があります(1)。これは、統計において大きく外れた値のことで、ここでは99%以上の人の被曝線量が、ゼロ(不検出)だったことを示しています」5千人いたら4千950人の被曝線量がゼロというわけだ。こんなことは統計のゆらぎでは説明できないほど起こる確率が小さい。それなのにこのようなところが3つもあるのは、何らかの解析過程での誤りがあることはほぼ間違いがありません、と黒川さん。「先のようなおかしなところはいくつもあり、それらは結果的に個人の被曝線量を過小評価することになるのは間違いない。これをもとに政府の政策を決めるのはとんでもないし、それ以上に被曝を平均で考えるのがおかしいんです」図Aを再び見てほしい。「突き抜けている線があるでしょう(3)。おそらく年あたりに換算すると10ミリシーベルトの被曝する人が何人もいるはず。また、子供と大人では、被曝に対する耐性も違います。そこを考慮していないのが問題なんです」今回、早野氏らが誤りを認めた、伊達市民の、生涯の個人線量と除染の効果を検証した第2論文にも、「ねつ造と思われてもしかたない」という図や数値が複数あるという。そのひとつが、除染の効果が少ないことを示す第2論文の図6(この記事では図B)だ。黒川さんは指摘する。「図6は伊達市でもっとも線量が高いAエリアに住んでいた425人を対象に、事故から7~38カ月の個人の被曝線量と、空間線量率(曲線)の関係を示しています。除染前の、事故後17カ月間と、除染後の、事故後23ヶ月を比べると、後者のほうが、個人線量の分布を示す“箱”の位置が急に低くなるのがわかります」これは除染の効果があったことを示している。「ところが図6では、本来の計算式から導き出される値より約20%低い空間線量率(下の曲線)がかぶせられていて、個人線量の中央値が除染後に空間線量と同じくらいになってしまい、除染の効果がわかりづらくなっています。しかも、なぜ約20%低く見積もったのか、論文にその根拠も示されていません」黒川さんは、「少しでも除染の効果を低く見せるための印象操作ではないか」と推察する。以下は、その根拠だ。「論文には、この曲線は空間線量の中央値と係数0.10を使って描いたと一応説明されています。ただ、そうだとするとおかしなことになります。論文には空間線量の平均が2.1μSv/hであると書かれているからです。図から計算すると中央値は3.3μSv/hとなります。このような被曝線量の分布では、中央値は平均値より必ず小さくなければならないからです」そもそも、この時期は、Aエリアに住む多くの住民は避難していたので、正しく評価することは難しい。実際に、伊達市発行の『3年間の記録』にも、12年1月時点で、Aエリアの特定避難勧奨地点の住民68%が避難しているとある。黒川さんは第2論文の問題点を10個ほど指摘する批判論文を、18年8月に論文を発行した出版社に投稿。それは11月には早野氏にも送られたが、いまだに正式な返答はない。早野氏は先月8日、文科省の記者クラブ宛てに、「70年間の累積線量計算を3分の1に評価していた。初めて気づいた。意図的ではない」などと2枚の声明文を発表。一方で東大でも本格調査が始まり、伊達市でも第三者委員会による調査が始まった。本誌の取材に早野氏は、「東大の本格調査や、伊達市の第三者委員会は始まったばかりなので、現時点で申し上げられることはございません」とメールで返答。個人データを提供したとみられる伊達市は、「調査委員会で調査を進めているが、データ提供について不明な点があった」と回答。論文共著者の宮崎氏は、「同意を得ていないデータが含まれていることは把握していなかった」。第2論文の誤りについては、「伊達市民及び住民の方々、関係者の皆様に深謝します。伊達市の行う第三者委員会に全面的に協力します」と、メールで返答した。第3論文が研究計画書通りに発表されなかったことについては「内部被曝調査の結果で、ほとんどの方から有意な数値が出ていない。有意な結果だけ用いたのでは代表性にかけるとの意見を伊達市からいただき論文化に至らなかった」と回答した。このように、疑惑と偽りの多い“宮崎・早野論文”を、放射線防護の参考資料として採用していたのが、原子力規制委員会の諮問機関でもある“放射線審議会”だ。放射線審議会は1月25日「宮崎・早野論文には同意のないデータが使用されていた」として、参考資料から削除する決定を下した。しかし一方で、「学術的な意義において全否定されるものではない。本審議の結論には影響しない」といった見解を表明した。つまり、個人線量での被曝管理は過小評価にはつながらない、という“早野・宮崎論文”の結論を踏襲するということだ。黒川さんは強い口調でこう述べた。「早野さんは、私の反論論文を読んでいるわけだから、なんの反応もないのはおかしい。学者なら早く、私に対してきちんと回答するべきです」
2019年02月15日原発事故後、各地で自ら放射能汚染の実態を測定しようというグループが立ち上がった。自分たちの身を守るための記録が今や貴重なものに。現在の数値からも、汚染の意外な姿が見えてきた――。「福島第一原発事故のあと、国が詳細な土壌汚染調査をするだろうと思っていたんですが……。国がやらないなら、自分たちで測るしかない。そう思って土壌の測定を始めたんです。その結果を一冊にまとめたのが、この本です」そう話すのは、「みんなのデータサイト」(以下、データサイト)事務局長の小山貴弓さん(54)。クラウドファンディングで集めた約600万円を元手に、’18年11月に『図説17都県放射能測定マップ+読み解き集』(みんなのデータサイト出版刊・以下、『放射能測定マップ』)を出版。わずか2カ月で、1万1,000部を発行して話題になっている。データサイトは、福島第一原発事故後に各地にできた市民放射能測定所がつながった市民グループ。’19年1月末時点で31の測定所が参加している。震災後、被ばくのリスクを減らそうと、各地域で測定した食品や環境中の放射性物質のデータを精査し、共有。’13年9月、ネット上に「みんなのデータサイト」をオープンし、情報を公開してきた。「食品に関していうと、最初、葉物野菜などに付いていた放射性物質は、時間がたつと雨に流され土に落ちてきます。今度は土から作物が吸収することになるので、土を測らないと結局は食品汚染の実態もわからない。だから、土も測っておくことが重要だという意識が芽生えていったんです」そうして’14年10月「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」が始まった。原発事故後、国が放射能の測定対象地域として指定した東日本の17都県(青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、新潟県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県)で、3,400カ所の土壌を採取・測定し、マップ化。のべ4,000人の市民が、土壌採取に協力している。「放射性物質が集まるホットスポットは避け、かつ除染されていない土を採る必要があるので、適切な場所を探すのが大変でした」採取した土は、測定のあと、採った場所に返すのが原則。「手間がかかっている分、3,400カ所一つひとつに、採取した人の思いがこもっています」測定精度を保つ努力も重ねた。「どの測定所でも正確な数値を出すために、共通の検体を用意して、各測定所で同じ測定結果が出るか確認しながら進めました」本にまとめようという話が持ち上がったのは、各地の測定データがたまってきた’17年ごろ。「それまでデータサイトでは、数値の意味は語らず、見た人たちに判断を委ねてきました。汚染があるとわかっても避難できない人が多いので、私たちはひとつの解釈を示すことで、そういう方たちを、苦しい立場に追い込むのではないかと、心配したからです」そこで、今回の本にも「危ない」とか「大丈夫」とかいう主観的な言葉は使わずに、数値が語る事実を、客観的にまとめることに努めた。「とくに“汚染”という言葉を使うかどうかで議論になりました。メンバーから、『住んでいる場所が汚染されている』と言うと傷つく人もいるんじゃないかという意見が出たんです。それに、メンバーの中には、東北で農業をしながら測定をしている人も何人かいて。土壌汚染を言うと、農産物が売れなくなる、と……」一方で、農家にはきちんと測って、汚染されていないものを消費者に提供したいという強い思いもあった。「農家さんは板挟みですよね。汚染という言葉を使わないと、的確に伝えられない。だから、農家さんの苦悩も、きちんと本の中で伝えようということになりました」地点の採取データを地図に落とし込んでいくと、驚くべき事実も見えてきた。「原発事故前から原子炉等規制法によって、100ベクレル/kgを超える放射性物質は、ドラム缶に封入して厳重に管理されていました。でも、測定の結果、北関東や東京、千葉などの土壌でも100ベクレル/kgを超える値があちこちで見つかったんです」原発事故から8年目の「17都県最新放射能測定マップ」は次のとおり(各地点で測定した土壌のセシウム134+セシウム137の数値を、減衰補正により2019年1月に換算して表した)。■青森県の土壌汚染:最高値14.9Bq/kg、中央値3.59Bq/kg■岩手県の土壌汚染:最高値3,030Bq/kg、中央値103Bq/kg■秋田県の土壌汚染:最高値180Bq/kg、中央値8.49Bq/kg■宮城県の土壌汚染:最高値20,493Bq/kg、中央値249Bq/kg■山形県の土壌汚染:最高値787Bq/kg、中央値44.2Bq/kg■福島県の土壌汚染:最高値112,759Bq/kg、中央値1,291Bq/kg■茨城県の土壌汚染:最高値4,219Bq/kg、中央値257Bq/kg■栃木県の土壌汚染:最高値20,440Bq/kg、中央値335Bq/kg■群馬県の土壌汚染:最高値2,490Bq/kg、中央値315Bq/kg■埼玉県の土壌汚染:最高値1,153Bq/kg、中央値82.7Bq/kg■山梨県の土壌汚染:最高値398Bq/kg、中央値16.2Bq/kg■長野県の土壌汚染:最高値1,038Bq/kg、中央値3.92Bq/kg■新潟県の土壌汚染:最高値397Bq/kg、中央値8.48Bq/kg■千葉県の土壌汚染:最高値4,437Bq/kg、中央値339Bq/kg■東京都の土壌汚染:最高値1,663Bq/kg、中央値65.3Bq/kg■神奈川県の土壌汚染:最高値433Bq/kg、中央値46.5Bq/kg■静岡県の土壌汚染:最高値515Bq/kg、中央値12.6Bq/kg各県ごとの汚染の最高値と中央値で、17都県中、最高値で千葉県が4位で東京都は8位。2020年には東京五輪が開かれる。千葉もいくつか競技会場になっているが、この汚染状況で大丈夫なのか……。原発事故後、放射性物質汚染対処特別措置法により、事故で汚染された汚染土に関しては、8,000ベクレル/kg以下は一般の廃棄物と同様に処分してよいことに。また、コンクリートやアスファルトなどに混ぜて、再処理する計画も進んでおり、小山さんは危惧している。土壌採取を進めている間は、「風評被害を助長する」と、Twitterなどで批判されることもあったという小山さん。しかし、本が出版されたとたん、1日で250冊以上の注文が入った日もある。「内心気にしておられる方が多いのでしょう。本当のことを知るのは怖いかもしれない。でも、知らないことはもっと怖い。汚染を知れば身を守ることもできますから。同じ過ちを繰り返さないためにも、事実を後世に残すことが私たちの務めだと思っています」
2019年02月08日「福島第一原発事故のあと、国が詳細な土壌汚染調査をするだろうと思っていたんですが……。国がやらないなら、自分たちで測るしかない。そう思って土壌の測定を始めたんです。その結果を一冊にまとめたのが、この本です」そう話すのは、「みんなのデータサイト」(以下、データサイト)事務局長の小山貴弓さん(54)。クラウドファンディングで集めた約600万円を元手に、’18年11月に『図説17都県放射能測定マップ+読み解き集』(みんなのデータサイト出版刊・以下、『放射能測定マップ』)を出版。わずか2カ月で、1万1,000部を発行して話題になっている。データサイトは、福島第一原発事故後に各地にできた市民放射能測定所がつながった市民グループ。’19年1月末時点で31の測定所が参加している。震災後、被ばくのリスクを減らそうと、各地域で測定した食品や環境中の放射性物質のデータを精査し、共有。’13年9月、ネット上に「みんなのデータサイト」をオープンし、情報を公開してきた。「食品に関していうと、最初、葉物野菜などに付いていた放射性物質は、時間がたつと雨に流され土に落ちてきます。今度は土から作物が吸収することになるので、土を測らないと結局は食品汚染の実態もわからない。だから、土も測っておくことが重要だという意識が芽生えていったんです」そうして’14年10月「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」が始まった。原発事故後、国が放射能の測定対象地域として指定した東日本の17都県で、3,400カ所の土壌を採取・測定し、マップ化。のべ4,000人の市民が、土壌採取に協力している。原発事故から8年目の「17都県最新放射能測定マップ」は次のとおり(各地点で測定した土壌のセシウム134+セシウム137の数値を、減衰補正により2019年1月に換算して表した)。■青森県の土壌汚染:最高値14.9Bq/kg、中央値3.59Bq/kg■岩手県の土壌汚染:最高値3,030Bq/kg、中央値103Bq/kg■秋田県の土壌汚染:最高値180Bq/kg、中央値8.49Bq/kg■宮城県の土壌汚染:最高値20,493Bq/kg、中央値249Bq/kg■山形県の土壌汚染:最高値787Bq/kg、中央値44.2Bq/kg■福島県の土壌汚染:最高値112,759Bq/kg、中央値1,291Bq/kg■茨城県の土壌汚染:最高値4,219Bq/kg、中央値257Bq/kg■栃木県の土壌汚染:最高値20,440Bq/kg、中央値335Bq/kg■群馬県の土壌汚染:最高値2,490Bq/kg、中央値315Bq/kg■埼玉県の土壌汚染:最高値1,153Bq/kg、中央値82.7Bq/kg■山梨県の土壌汚染:最高値398Bq/kg、中央値16.2Bq/kg■長野県の土壌汚染:最高値1,038Bq/kg、中央値3.92Bq/kg■新潟県の土壌汚染:最高値397Bq/kg、中央値8.48Bq/kg■千葉県の土壌汚染:最高値4,437Bq/kg、中央値339Bq/kg■東京都の土壌汚染:最高値1,663Bq/kg、中央値65.3Bq/kg■神奈川県の土壌汚染:最高値433Bq/kg、中央値46.5Bq/kg■静岡県の土壌汚染:最高値515Bq/kg、中央値12.6Bq/kg小山さんは、土壌を調べた理由はほかにもあるという。「チェルノブイリ原発事故が起こった旧ソ連では、地域の土を採取・測定し、詳細な汚染マップを作成しています。事故から5年後には、土壌の汚染度も考慮した“チェルノブイリ法” が制定され、土壌汚染のひどい地域は避難の権利や保証が得られました」■「汚染土の基準」日本と世界【チェルノブイリ法での基準】・土壌汚染及び空間線量基準:約23,000Bq/kg以上または年間被ばく5mSv超→強制移住となるゾーン。・土壌汚染基準:約8,500Bq/kg以上→移住の義務となるゾーン。・土壌汚染及び空間線量基準:約2,800Bq/kg以上かつ年間被ばく1mSv超→移住の権利が発生するゾーン。【日本の土壌汚染の管理】・汚染基準:8,000Bq/kg以下→’16年3月、環境省は、除染で出た汚染土を、全国の公共事業などで利用する方針を決定。・汚染基準:100Bq/kg以上→原発敷地内などでドラム缶に入れ低レベル放射性廃棄物として厳重管理。「だけど日本では、土壌汚染調査もされず、空間の放射線量が年間20ミリシーベルト以下なら避難指示が解除され、補償は打ち切られています」年間20ミリシーベルトは、原発事故前の一般公衆の年間被ばく量の20倍だ。「空間線量は、安全か危険かを瞬時に把握するには有効ですが、100メートル先から出た放射線を拾ってしまったり、地上1メートルで測定するか5センチで測定するかによっても大きく数量が異なるので、不確かな面があります。その土地に暮らし、農作物を育て、食べる人にとっては、土壌に沈着している放射性物質の濃度を知ることが大切です」メンバーたちは、そう考えてプロジェクトを始動させたという。地元の方々に“自分ごと”として採取してもらうことが大事だと考えました」誰もが採取に参加でき、かつ世界的に通用するデータにするために、深さ5センチで1リットルの土を採取する、チェルノブイリ方式に統一することにした。「採取方法をわかりやすく説明するために、マンガにして配布したら、これが共感を得て(笑)」「これならできそう。土壌採取を手伝いたい」という連絡が事務局に寄せられ、全国100カ所以上で土壌採取説明会が開かれた。「放射性物質が集まるホットスポットは避け、かつ除染されていない土を採る必要があるので、適切な場所を探すのが大変でした」採取した土は、測定のあと、採った場所に返すのが原則。「手間がかかっている分、3,400カ所一つひとつに、採取した人の思いがこもっています」測定精度を保つ努力も重ねた。「どの測定所でも正確な数値を出すために、共通の検体を用意して、各測定所で同じ測定結果が出るか確認しながら進めました」土壌採取を進めている間は、「風評被害を助長する」と、Twitterなどで批判されることもあったという小山さん。しかし、本が出版されたとたん、1日で250冊以上の注文が入った日もある。「内心気にしておられる方が多いのでしょう。本当のことを知るのは怖いかもしれない。でも、知らないことはもっと怖い。汚染を知れば身を守ることもできますから。同じ過ちを繰り返さないためにも、事実を後世に残すことが私たちの務めだと思っています」
2019年02月08日主演に佐藤浩市、渡辺謙を共演に迎え、東日本大震災時の福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』が、2020年に公開されることが決定した。2011年3月11日午後2時46分。マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震が発生。全てが想定外の大地震が引き起こした太平洋からの巨大津波は福島第一原子力発電所を襲う。1・2号機当直長の伊崎は、次々に起こる不測の事態に対して第一線で厳しい決断を迫られる。所長の吉田は現場の指揮を執りつつ、状況を把握していない本社とのやり取りに奔走。緊急出動する自衛隊、そして“トモダチ作戦”の発動とともに米軍もついに動く。福島第一を放棄した場合、避難半径は250km、対象人口は5,000万人。その中で現場に残り続けた約50人の作業員を、海外メディアは“Fukushima 50”と呼んだ――。想像を超える被害をもたらした原発事故。現場では何が起きていたのか?何が真実なのか?東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った職員たちは、家族を、そして故郷を守るため、いかにしてこの未曾有の大事故と戦い続けたのか…。本作は、90人以上の関係者の取材をもとに綴られた、門田隆将によるノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)を原作に、大河ドラマ「軍師官兵衛」や「アキラとあきら」「空飛ぶタイヤ」などWOWOWドラマを多く手掛ける前川洋一が脚本を、『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』の若松節朗監督で映画化。本作で主演を務めるのは、『64 ロクヨン 前編』で第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した佐藤浩市。今作では、地元・福島出身で現場を指揮する熱血漢、福島第一原発1・2号機当直長の伊崎利夫を演じる佐藤さんは、「あの日あの時どういう状況に我々が、日本があったのか?その事を思い出し、明日のそして後世の為の映画を若松監督、渡辺謙さん達と一緒に確認をしながら作りたいと思います」と思いを語っている。また、福島第一原発所長の吉田昌郎役には、『沈まぬ太陽』で第33回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した渡辺謙。今作への出演に関し、渡辺さんは、「今もなお苦しみの続く福島の方々の思いを受け止めながら『沈まぬ太陽』以来の若松監督、そして浩市くん、素晴らしいキャストと共に緊迫感溢れる画を積み重ねていきたいと思っています。ご期待下さい」とコメントを寄せている。『Fukushima 50』は2020年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年11月20日多発する、高齢ドライバーの事故。それを受けて、見守り用の専用車載器付き保険や、後付けできる急発進防止装置など、事故を防ぐ見守りサービスが増えているという。それはどんなものなのか?経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。最近、高齢ドライバーが起こす事故のニュースをよく目にします。5月には、90歳の女性ドライバーが4人をはね、うち1人が亡くなる痛ましい事故が起きました。交通事故自体は減っています。昨年の死者数も3,694人と過去最少でした(’18年・警視庁)。しかし、75歳以上のドライバーに限ると、死亡事故は横ばいです。人口10万人当たりに換算した死亡事故の件数は、75歳未満が3.8件に対して、75歳以上は8.9件と、2倍以上も起こっているのです(’17年・内閣府)。いっぽう、免許証を自主返納する人も増えました。昨年は約42万人。’16年より約8万人増えて、過去最多になりました(警察庁)。ですが、外出の足として車が欠かせない地域もあります。高齢者の外出が減ると、認知症が進むのではないかなど、家族は心配なことが多いでしょう。そこで、運転を見守る方法を見ていきましょう。まずは、見守りのついた自動車保険があります。三井住友海上の「GK見守るクルマの保険」です。無料レンタルの専用車載器を取り付けて、利用します。運転中に5回以上の急ブレーキやふらつきなどがあると、アラートで運転者に知らせます。高速道路の逆走などは、アラートとともに、あらかじめ指定した家族などに、メールで報告します。また、走行データから月間運転レポートを作成し、本人と家族などに届けます。保険料は、「GKクルマの保険」に、見守りのための特約料として年3,480円が加わります。あいおいニッセイ同和損保の「タフ・見守るクルマの保険」などにも、見守りが付いています。次に、見守り用の車載器をレンタルする方法があります。オリックス自動車の「エバードライブ」は、後付けできる車載器です。速度超過や急ブレーキ、急発進などを記録し、指定された連絡先にリアルタイムで知らせます。「今どこサーチ」では、車が今どこにいるかを、家族はスマホなどで確認できます。月額は2,980円(税別・以下同)です。また、シガーソケットに差し込むだけのレンタル車載器も開発されました。スマートドライブの「SmartDrive Families」です。9月末からサービス開始予定で、月2,480円。事前申し込みで2カ月無料になる特典もあるようです。国は、高齢ドライバーの事故防止のため、自動ブレーキの付いた「セーフティ・サポートカー(サポカー)」の利用を呼び掛けています。とはいえ、新車への買い換えは厳しい家庭が多いと思います。オートバックスセブンの急発進防止装置「ペダルの見張り番」は、取付け工賃込みで3万9,999円。ブレーキを踏む勢いでアクセルを踏んでも発進しませんし、アクセルとブレーキの両方を踏むとブレーキがかかりますので、アクセルとブレーキの踏み間違い事故を防止できます。敬老の日に、親と運転について話してみてはいかがでしょうか。
2018年09月14日大地震により津波と原発事故が起きた町を舞台に、夫婦であるヘイゼルとロビン、そして夫婦の元同僚のローズが織りなすドラマ『チルドレン』。ロンドンはウエストエンドで注目を集めた本作の日本初演を前に、ヘイゼル役の高畑淳子とロビン役の鶴見辰吾に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ふたりが口をそろえるのは、気鋭の劇作家ルーシー・カークウッドの戯曲の魅力だ。「登場する3人は皆、変な人達(笑)。ロビンは女好きだし、ヘイゼルは異常に几帳面だし、ローズはローズでかなり、おかしな人で。そうした俗物たちの日常が巧みに描かれると同時に、ふとした瞬間には詩的だったりハッとさせられたりするのが、素晴らしいんです」と言う高畑に、鶴見も「僕は劇の途中で登場するので、しばらく高畑さんのヘイゼルと若村(麻由美)さんのローズの会話を聞く時間があるのですが、本当に面白い。その後の僕ら夫婦のやりとりもリアルですよね。しかも、ただその場その場を楽しく盛り上げるだけでなく全てに意味があり、何かしらの伏線になり得るんです」とうなずく。高畑、鶴見ともに、栗山民也の演出は既に経験済み。信頼を寄せる演出家だ。「”栗山マジック”があるんですよ。『アドルフに告ぐ』(2015年)でご一緒した時には、”ある公演の稽古に来なくなったダンサーがいて、どうしたのかと思ったら、舞台に合わせて何日もご飯を食べないとどうなるのかを試すうちに倒れてしまい、保護された”という話をなさって我々を追い込んだ(笑)。栗山さんらしいなあと思いました」と鶴見。「ロジカルに攻めるかと思えば、意外とシンプルに”そこでエビ反りしてみようか”みたいなこともおっしゃるしね。実際にエビ反ってみるとそこがすんなり流れたりするんです。それでうまくいくなら、幾らでもエビ反りますよ!お客さんに届けるためならできることは全てしたいですから」と高畑。経験豊かなふたりにとっても、本作は大きな挑戦の場だという。「僕は60歳過ぎで孫もいる役は初めて。実年齢よりずっと上なので大丈夫だろうかと最初は不安だったんです。でも本を読んでみて、そうしたことはすっ飛ばして演じられると確信しました。本を読み直すたび、お稽古をするたび、発見が出てくるでしょうし、その発見のどこを淘汰するかという作業も必要になる。大変ではありますが、右往左往した時間が多ければ多いほど、豊かな芝居になると思うので、そこを楽しみにしたいですね」(鶴見)「私は普段、共演者の声も聞かないうちに台詞を覚えるのは、邪道だと思っているのですが、今回はそうもいかない!と早めに準備しました。読んでぱっとわかる芝居ではないから、どうなるんだろうという不安は正直あります。でも、大人3人がガチで日常を演じながら、作品の抱えているものをぶつけ合えたら、観たことのない芝居になる予感がする。そのためにも稽古場では、色々なことを探して試したいと思います」(高畑)公演は9月8日(土)埼玉・彩の国さいたま芸術劇場大ホールより。その後、 全国を周る。取材・文:高橋彩子
2018年09月04日こんにちは、まりげです。毎年、この時期になると水辺の事故が増えますね。海や河川、用水路などの事故が起こりやすい場所が身近にあるので他人ごとには思えません。実際、目の前で子どもが堤防から海に落ちたときのことを叔父に聞きました。「泳ぎが苦手な人のことを“かなづち”というけれど、海に落ちたことに驚いて口から息をはいてしまい、あっという間に沈んでいく様子はまさにかなづちが沈んでいくようだった」と、そのときのことを振り返っていました。幸いこのときは、水難救助の知識のある叔父がすぐに救出し無事だったそうです。わが家の長男も一度海に落ちたことがあります。日ごろから、海辺で遊ぶときはライフジャケットを着させていたこと、スイミングを習っていることもあり、パニックにならずに自力で海から上がってこられましたが、落ちたという話を聞いて肝を冷やしました。先日、海水浴に行ったときにはこんなことが。去年購入してまだ数回しか使用していない浮き輪でしたが、気がつくとやぶれていました。隣で泳いでいた人の浮き輪も同じようにやぶれていたので「過信したら危ないんだな」と感じました。これが事故を防ぐための鉄則だと思っています。それから意外と事故が発生するシチュエーションとして多いのが、大人が複数いる場合に「他の誰かが見てくれていると思っていた」というものではないでしょうか。「自分以外の誰かが見ていてくれていると思った」とならないように、誰が誰を見るのか役割をはっきりさせるようにしています。 こんなふうに書くと水辺に出かけるのをためらってしまいそうですが、海や川での体験というのは、子どもにとって忘れられない体験になると思います。わたし自身、幼いころ夏になると海に出かけて、水中の魚を観察することにワクワクして夢中になった記憶があります。安全面に注意して、たのしい夏休みにしましょうね!水の事故については、専門家の記事もぜひ併せてお読みください。【水の事故から子どもを守る!】 第1回 水の事故の危険は通学路にも? どこで、なぜ起きるのか 第2回 水の事故から命を守るためにライフジャケット以外に必要なモノとは 第3回 もし溺れたら「浮いて待て」。次に親がすることは?
2018年08月17日夏になると川や海など水辺での遊びが増えるため、水の事故への予防策が必要になってきます。しかし、何から始めればいいのかわからないという人も多いかもしれません。子どもが遭いやすい水の事故について伺った前回に引き続き、今回は、子どもたちを水の事故に遭わせないための予防策について、水難学会会長で長岡技術科学大学・大学院の斎藤秀俊教授に話を聞きました。【水の事故から子どもを守る!】 第1回 水の事故の危険は通学路にも? どこで、なぜ起きるのか 第3回 もし溺れたら「浮いて待て」。次に親がすることは? -->■水遊びで必要なものとは――水の事故の予防のためにはどんな服装をすればいいのですか。砂浜でも川でも、水辺に行くときはライフジャケットを着るのが一番です。溺れたときには体を浮かせて呼吸を確保することが重要となりますが、ライフジャケットであれば、着ているだけでそれができるので、ぜひ着せるようにしてください。また、大切なのは靴を履いておくことです。溺れてしまったときに、靴やサンダルの浮力が体を浮かす助けになります。普通のサンダル、ビーチサンダルでもそうした効果が期待できるので、もし溺れてしまっても靴は絶対に脱がないよう子どもに伝えてください。――ライフジャケットを着る目安はありますか。できればどんなに浅い水辺でも、ライフジャケットを着てもらいたいです。スポーツ用品店に行くと、いろいろな種類のものがあり、安く買えるものあります。とくに、浮くことが難しい小さな子どもたちには、できるだけ着せてもらいたいですね。■海と川で異なる予防法――海では危険な波以外にも、注意すべきこととは何でしょうか。子どもを浮き具に乗らせてそのままにしていたら、あっという間に沖に流されてしまうことがあります。大人が浮き具の紐を持っておく、側に付き添うなどしてしっかりと見ているようにしましょう。地面が冷えてきて海水の温度が高くなる夕方の時間帯は、陸から海に向かって風が流れ始めます。夕方になって肌寒くなってきたら、できるだけ早く上がりましょう。また、波が荒いかなと思ったら、波打ち際でも近づかないことが大切です。――川では、どのようなことに気を付ければいいですか。そこまで大きくない川でも、大きな岩の下流や橋脚の周辺などは、浅いところから急に深くなることがよくあります。そうした川の構造について、しっかりと親子で認識して、足元に注意することが大切です。また、水かさや水の流れの速さが普段と違わないかきちんと確認して、天候の悪いときは川に近づかないことが重要ですね。■親も子どもと同じくらい危険――子どもたちへの声掛けはどのようにすればいいですか。子どもたちには、「危険なところには近づかない」ということを徹底して教えましょう。前回、雨で水かさが増した用水路が危険だと話しましたが、大人も子どもも普段の状態しか知らなかったら、そこが危険な場所だとなかなか気がつかないですよね。親子でいっしょに雨の日の通学路を歩いてみて、危険なところがないか調べてみるといいかもしれません。また、雨の日は遊ばないでまっすぐ家に帰ってくるよう伝えることも大切です。さらに、子どもだけで水辺に行かないように声掛けしましょう。自分の家の近くでは、「どういったとき」に「どういったところ」で水の事故の危険性があるのか、親子で認識をひとつにすることが重要ですね。――子どもだけではなく、親も一緒に注意することが大切なのですね。そうです、そこが重要です。水の事故では、親も子どもも同じくらい危険なので、予防についても親子でいっしょに行う必要があります。たとえば、子どもが溺れてしまって、親が助けに行って亡くなってしまった場合、残された子どものつらさは測り知れません。一生「自分のせいだ」という十字架を背負い、たとえ命が助かっても心は深く傷つきます。大人は子どもたちの危険を予防するばかりでなく、自分の危険にも注意を払ってもらいたいですね。――危険だと思っていなかった場所でも、水の事故は発生してしまいます。予防するとともに、対処法をしっかり知っておくことが重要そうですね。そうですね、「危険なところには行かない」ということを伝えても、じつは大人も危険なところがどこかわかっていないことが問題なんです。大切なのは、万が一流されてもきちんと呼吸が確保できる準備をしておくことです。水の事故については予防も重要ですが、危機管理をしておくことが非常に重要です。――怖がることによって、水辺に遊びに行くこと自体をやめてしまう人もいるそうですが…それは私が一番懸念していることです。せっかく水遊びできる場所がたくさんあるのだから、「怖がらずにぜひ遊びに行きましょう!」と言いたいですね。水辺での遊びは、人間の本能に基づいてすごく満足度の高いものになると言われています。やみくもにただ怯えて、水辺に近づかないのはもったいない話ですよね。ライフジャケットを持ち、携帯電話で119番かけられるようにしていれば、不幸な事故が起きることはめったにありません。ぜひ、できる予防策を取って、水辺での遊びを楽しんでもらいたいですね。次回は、水の事故に遭ったときの対処法について引き続き斎藤教授にお話をお伺いします。もし溺れてしまったらどのような体勢をとればいいのか、親がすべきことについても、ご紹介します。斎藤秀俊さんプロフィール米国ペンシルベニア州立大学材料研究所博士研究員や茨城大学工学部助手を務めたのち、2003年から長岡技術科学大学教授。2009年から2015年まで同大学の副学長を務め2016年から現職。2011年から同時に水難学会会長として多角的に活動している。
2018年07月24日