既報のとおり、1月1日付けで日本HPの新社長に吉田仁志氏が就任したが、日本HPは1月8日、同氏の就任会見を都内のホテルで開催した。吉田氏は、2014年12月まで米SAS Institute副社長 兼 SAS Institute Japan 代表取締役社長を務めていた。この会見の中で、米HP シニアバイスプレジデント エンタープライズグループ&マネージングディレクター アジアパシフック&ジャパン担当 ジム・メリット(Jim Merritt)氏は、吉田氏を新たな社長に指名した理由を、「吉田さんとは長いこと知り合いだが、すばらしい実績があり、ソフト、サービス、ハードでも経験がある。これは非常に重要だ。また、リーダーとしてあらゆる資質をもっている。面接を通じて、吉田さんであれば、日本HPを任せられると確信した」と説明した。日本HP 代表取締役 社長執行役員 エンタープライズグループ 事業統括 吉田仁志氏は、日本HPを新たな職場として選択した理由を次のように述べた。「私も年をとるにつれ、日本を元気にし、いい状態で次の世代に渡していかなければならないという気持ちがずっとあった。HPはITのトップ企業だ。また、顧客志向の高い会社で社会に貢献していくというすばらしい企業文化をもっている、非常にまじめな会社だ。HPを元気にすれば、日本に、さらには世界に貢献できると思い日本HPに入社した。現在はビジネスモデルを変えざるを得ない状況になっており、これからITの果たす役割は大きい。HPは業界の中でも一番影響力のある会社で、ありとあらゆるものがある。それにより、包括的的なサービスを提供できる。そういったサービスを提供できる会社は数えるほどしかなく、さらに、グローバルで貢献できるのはHPしかない。HPの果たす役割は大きく、業界の先頭を切って貢献できる。私は8年4カ月SASにいたが、記録的な成長を続けてきた。今回、縁があってHPに来ることになったが、わくわくしている」(吉田氏)また、今年の3月までの活動については、「日本HPについては勉強中だ。3月まではお客様、パートナー、社員の話を聞いていきたい。そして、さらなる顧客志向を目指し、企業の業績に貢献するにはどうすればいいのかという点に取り組んでいきたい。ただ、HPだけではできないので、お客様やパートナーとチームになって取り組んでいきたい」と語った。日本HPの課題について同氏は、「社内にはまじめですばらしい人がいるが、まじめすぎることろがある。もっと高い視点で、価値の高い提案をしていってほしい。また、もっと積極的にアピールしてもいいと思っている」と述べた。なお、日本HPが分社化したあと、吉田氏が「Hewlett-Packard Enterprise」の社長に就任するのかという質問に対して、ジム・メリット氏は明言を避けた。
2015年01月09日江戸一は1月31日まで、食べ放題レストラン「すたみな太郎」「すたみな太郎NEXT」「すたみな太郎NEO」にてお笑いコンビ「日本エレキテル連合」とのコラボレーションキャンペーンを実施している。「すたみな太郎」は、焼き肉・寿司・デザートを中心としたメニューを提供するバイキングレストランで、2014年7月現在で国内に129店舗を展開している。このほど行われたキャンペーンの記者発表会では、同社代表取締役社長兼CEOの小澤和貴氏が登壇し、「お客さまのニーズに対応するため、常にすたみな太郎は革新的でなければならない、変化し続けなければならないと思っています。そこで今回は、エンターテインメント界の革新的存在であるエレキテル連合のお力を借りました」とコラボレーションについて語った。今回のキャンペーンでは、日本エレキテル連合とのコラボレーションメニューを販売するほか、音声ポスターの設置やコラボレーショングッズのプレゼントなどを行う。コラボレーションメニューは「朱美ちゃんの白湯豚しゃぶしゃぶ」「細貝さんの昭和あったかおでん」の2種類で、どちらも食べ放題となる。「朱美ちゃんの白湯豚しゃぶしゃぶ」は、同コンビが演じるキャラクター「朱美ちゃん」の白い顔をイメージした白湯ダシを使った豚しゃぶしゃぶで、鶏ガラを使用した濃厚な旨みが特長。「細貝さんの昭和あったかおでん」は、同コンビが演じる「細貝さん」の"昭和っぽい風貌"をイメージしたおでんとなる。「白湯豚しゃぶしゃぶ」は「すたみな太郎」「すたみな太郎NEXT」、「昭和あったかおでん」は「すたみな太郎」のディナーのみでの提供で、いずれも「すたみな太郎NEO」では提供しない。発表会には「朱美ちゃん」と「細貝さん」に扮(ふん)した日本エレキテル連合の2人も登場し、「細貝さん」を演じる中野聡子さんは自身とコラボレーションした同社について「攻めた会社だと思いましたよ。私たちを広告に持ってきてくださるこの英断! 」とコメント。コラボメニューのおでんについては「オヤジ1人でもよし、家族でもよし。古き良き日本を思い出す素晴らしい一品でございます」と語った。「朱美ちゃん」を演じる橋本小雪さんはコラボメニューの豚しゃぶしゃぶについて「朱美とろけちゃう! 」と一言。独特の世界観を披露していた。他にも同店では、店舗のQRコードから日本エレキテル連合出演の限定ムービーにアクセスできるほか、店内のパスワードを入力することで公式WEBページからカレンダーなどのコラボグッズもダウンロードできる。また、バスタオルやちゃぶ台セットなどのグッズが抽選で当たるプレゼントキャンペーンも展開する。店頭にはボタンを押すと同コンビの音声が流れるポスターを設置し、小学生以下の子どもがいるグループには「朱美ちゃん」をモチーフにした福笑いもプレゼントする(なくなり次第終了)。また、1月12日までは「すたみな太郎」「すたみな太郎NEXT」にてディナー限定の食べ放題メニュー「熟成黒毛牛中落ちカルビ」も提供。40日間熟成させた豪州産の牛肉で、なくなり次第終了となる。
2015年01月08日「梅ちゃん先生」「あまちゃん」「ごちそうさん」を超え、朝ドラ枠では過去10年で最高の記録となったNHK連続テレビ小説「花子とアン」。そんな本作が今回、「第65回NHK紅白歌合戦」のスペシャル企画として「花子とアン」特別編が放送されることが明らかになった。「赤毛のアン」の日本語翻訳者である村岡花子の半生を原案として描かれた本作。主演の吉高由里子を始め、仲間由紀恵、鈴木亮平、吉田鋼太郎、高梨臨、窪田正孝、賀来賢人と最旬俳優陣が集結した。初回から最終回までで平均視聴率が22,6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)という驚異の記録を打ち立てた本作。脚本は中園ミホによる特別書き下ろし。俳優陣は主要キャストが勢揃いし、制作陣も「花子とアン」制作チームが全面協力するという。企画内容の詳細はまだ不明だが、白鳥かをる子を演じる「ハリセンボン」近藤春菜は、「中園先生には、『是非白鳥かをる子が輝くような特別編を』と伝えました(笑)。かをる子の意外な一面をお楽しみ頂ければと存じます」と今回の特別編に並々ならぬ気合で臨んでいるという。その中園さんは、「紅白の中で『花子とアン』がどう蘇るのか私もいまから楽しみにしています。かをる子の意外な一面がどこまで引き出せるか分かりませんが、ご期待ください(笑) 」とコメント。大ブームを巻き起こした国民的ドラマが、紅白で装いも新たにいったいどう蘇るのか注目だ。「第65回 NHK紅白歌合戦」は12月31日(水)19:15~NHK総合・ラジオ第1にて放送。※20:55~21:00 は中断ニュース。(text:cinemacafe.net)
2014年12月24日吉田拓郎が12月3日に発売した最新ライブBlu-ray『吉田拓郎 LIVE 2014』。同作が今週12月15日付オリコン週間総合Blu-ray Discランキングで初登場9位を記録し、同チャートにおける最年長TOP10入り記録を更新した。同作で、これまで小田和正が2012年に発売した『小田和正コンサート“どーもどーも”その日が来るまでin東京ドーム』で達成した“65歳2か月”を3年6か月上回る“68歳8か月”を記録し、同記録歴代1位となった。吉田は2013年1月にリリースしたDVD『吉田拓郎 LIVE 2012』で、週間総合DVDランキングにおける歌手最年長TOP10入り記録を樹立しており、今回の偉業達成によって、同記録におけるDVD&BDランキング1位の2冠を手にする事になった。現在avexのオフィシャルYouTubeでは同作のダイジェスト動画が公開されているので、気になる方はご確認を。■『吉田拓郎 LIVE 2014』【DVD&2CD】8,640円(税込)【Blu-ray&2CD】9,180円(税込)【DVD】6,480円(税込)【Blu-ray】7,020円(税込)
2014年12月18日相変わらず、CMがおもしろい。『ルパン三世』に信長と、2014年は何かと“有名人”に扮してきた小栗旬が、現代の“桃太郎”となる「ペプシNEX」のCMでは、今月初めから待望のEpisode2が公開され、小栗さん扮する“Momotaro”のお供となるイケメン犬の生い立ちが明らかにされたばかり。今後は、おそらくサル、キジとの出会いと、Momotaro自身の過去が描かれていくことだろう。また、先週からは、大河ドラマ「軍師官兵衛」や声優に挑戦した『くるみ割り人形』の松坂桃李が、白衣姿で実際に降りしきる吹雪の中に佇む、キリン「プラズマ乳酸菌」のCMが放送されており、注目を集めている。小栗さん、松坂さんを始め、2014年を彩った最旬俳優たちが出演するCMをピックアップしてみた。■西島秀俊は結婚後も大人気! 綾野剛の「アヤノグリル」も好評まずは、今年11月、突然の結婚を発表し、その“悲報”の衝撃に綾瀬はるかのドラマよろしく「今日、会社休みます…」といった女子が続出するという“西島ショック”なる現象(!?)を巻き起こした西島秀俊。主演映画『ゲノムハザードある天才科学者の5日間』や「MOZU」での熱演が評価され、「MOZU」は映画化も発表。1月スタートの重松清原作のドラマ「流星ワゴン」でも主役を務める。そんな西島さんの「教えてあげたい」という言葉で始まるPanasonic家電男子はオフィスを飛び出し、足湯場や通勤電車の中で、コミカルで素朴な姿を披露。今回はダジャレまで飛び出している。また、「MOZU」で因縁の間柄だった吉田鋼太郎とは、「日清ラ王」のCMでまさかの義理の親子役に。そして「パパ、自分で言えば?」と閉口気味の息子役は『そして父になる』の二宮慶多くんと、豪華な一家が明らかになっている。さらに、今月からはサントリーチューハイ「-196゜C ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」で、シズル感たっぷりにチューハイを飲み干す、ドアップの西島さんを堪能できるとあって、こちらも好評を博している。好評といえば、意外にも(?)異色タッグが続いているのが、東京ガスの「アヤノグリル」。「リブです」「ブリです」とそれぞれグリル料理を紹介する綾野剛&綾小路きみまろのWアヤノによる「アヤノグリル」は、WEBからTVCMにも進出。現在はクリスマスバージョンを放映中だ。今年、綾野さんが主演した『そこのみにて光輝く』は、モントリオール世界映画祭など国内外で高い評価を受け、来年度アカデミー賞「外国語映画賞」の日本代表作品にも決まっている。WEBサイトでは、この綾野さんと綾小路さんを相手に絶妙なやりとりを見せる女優の中村優子になったつもりで、「アヤノグリル」の店内をシュミレーションできる映像も用意されている。■玉山鉄二&堤真一&松田翔太/気になる“アツすぎる男”たち日本で初めての本格ウイスキーづくりを目指す、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」こと玉山鉄二は、ダイハツ「WAKE」のCMでも、ちょっぴり困ったアツ過ぎる“あんちゃん”を熱演中。「マッサン」で共演する、堤真一扮する鴨居商店の“大将”にも負けない“オトコ気”あふれるあんちゃんは、その心優しさゆえ(?)、ゴルフ編でも、サイクリング編でも、やや行き過ぎた行動をとってしまうのだ。だが、ケミカルデニムの上下にシャツをインする、時代錯誤なあんちゃんの一途さや弟を想う心は、夢を追う情熱の男・マッサンのまっすぐさとも重なる部分が大いにある。堤さんといえば、「マッサン」でのワンマン社長ぶりはもちろん、1月17日公開『神様はバリにいる』ではコテコテの関西弁&ダジャレのキャラの濃い大富豪を演じているが、明治「プロビオヨーグルトLG21」のCMでは、キリリとした袴姿を披露。「内なるチカラ」のキャッチコピーのごとく、内に秘めた静なる大人の魅力を見せつけている。一方、前田敦子と初共演でベッドシーンもあるといわれている映画『イニシエーション・ラブ』が2015年に公開される、松田翔太の「XYLISH(キシリッシュ)」のCMも、かなり“ヤバい”と評判。女性の手を引いて倉庫に逃げ込む「HARDBOILED KISS」、先上の女性とクローゼットの中に閉じこもる「SECRET KISS 」、タクシーの中でスリリングな会話を繰り広げる「ONE NIGHT KISS」と3つの異なるドキドキのシチュエーションで、松田さんが半ば強引に女性に熱いキス!いずれも女性目線から撮影されており、実際に松田さんにキスされているかのような錯覚に陥りそうに。特設WEBサイトでは「The long kisses」と題した3本のCMの、まるで映画のワンシーンのようなロングVer.とメイキング映像が公開されている。また、役所広司の「大和ハウス」の新CM「太陽を集めた男」には、松坂さんとともに、2014年、『愛の渦』『紙の月』『バンクーバーの朝日』など大活躍を見せた若き実力派・池松壮亮という、2人の最旬キャストが参戦。役所さんの普段はなかなか見られないコミカルな演技でもお馴染みのCMだが、今回、池松さんは役所さんの後輩刑事役となり、赤いスポーツカーで走り去る男・松坂さんを追跡。スーツに黒縁メガネ姿が知的なスパイのような松坂さんと、やる気にあふれる仕事熱心な若手刑事の池松さんの対比が、とてもまぶしい。そしていま、キリンの缶コーヒー「ファイア ダブルマウンテン」のCMでセクシーなスーパーモデルと共演する、工藤阿須加のたくましいカウボーイ姿も熱い。2013年は大河ドラマ「八重の桜」、2014年は「ルーズヴェルト・ゲーム」で人気が急上昇中し、ドラマのコラボCMにも出演。年明け早々には向井理主演のスペシャル・ドラマ「永遠の0」、中井貴一の若かりしころの高校球児を演じる映画『アゲイン 28年目の甲子園』などが控えており、2015年の要注目株のひとりとなりそうだ。さて、2015年はどんな最旬俳優によるCMが飛び出すのか、いまから楽しみにしていて。(text:cinemacafe.net)
2014年12月16日数々のシェイクスピア作品を手掛けてきた蜷川幸雄。彼が2015年、80歳を迎える歳に、実に8度目となる『ハムレット』に挑戦する。主演は藤原竜也。2003年、日本演劇史上最年少である21歳でタイトルロール(主人公の名がタイトルになっている作品での主役)を演じて以来、実に12年ぶりに同じ役に挑むこととなる藤原に思いを聞いた。「ハムレット」チケット情報「『ハムレット』を演じたいというのは、実は僕から直接蜷川さんにお願いしたんです」という藤原。そのきっかけはさいたまネクスト・シアターの「2012年・蒼白の少年少女たちによる『ハムレット』」を観劇したことだった。蜷川自ら率いる、若手演劇集団の公演だ。決して有名な役者たちが出ているわけではない。しかしその舞台に彼は感銘を受けた。「観ている間、自分の思いが瞬間的にその場から離れて浮かぶような、時空を超えたような感覚になったんです。キャストの若く疾走感あふれる演技もよかったし、唯一の年輩者であるこまどり姉妹さんも素敵でしたし、何よりも演出がすばらしかった」。その勢いのまま、蜷川に「『ハムレット』をやりたい」と願い出たという。「今思えば、なんて大変なことを言ってしまったんだろうという後悔にも近い思いはあります(笑)。けれど、蜷川さんが命を削るようにして作る舞台に自分もあげてもらいたいと思った」藤原といえば、デビュー作である舞台『身毒丸』で蜷川演出を受けて以来、コンスタントに蜷川作品への出演を続けてきた。観客からすれば、蜷川と藤原はすでにツーカーの仲に思えるかもしれない。しかし今年参加した、やはりシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』で、これまでにないほど絞られたのだという。「蜷川さんに、『生まれ変わった藤原竜也を見せてくれ』と言われたんです。僕はこれまで、自分の感情が動くままに感覚的に演じてきた。それだけでは済まない場所に差し掛かったんだとわかりました」。動きや表情はもちろん、セリフひとつひとつのイントネーション、強弱に至るまで、毎日のように飛ぶ指摘。共演の吉田鋼太郎にお願いをして、自主稽古もつけてもらったという。「デビューしてから、こんなに大変だったことはない。けれどこの経験が、次に『ハムレット』を演じる時に生きてくると思う」と笑う。「感性豊かな満島ひかりさんと共演できるのも大きな楽しみ。キャストもスタッフも場所も整った。あとはもう、全力でやるだけです」公演は、1月22日(木)から2月15日(日)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、2月20日(金)から3月1日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。大阪は2月25日(水)18:00に追加公演が決定しており、チケットぴあでは、プレイガイド独占先行受付を実施。プレリザーブ(先行抽選)が12月15日(月)11:00より受付開始される。一般発売は12月20日(土)より開始。取材・文:釣木文恵
2014年12月15日舞台『海をゆく者』が12月7日(日)より東京・PARCO劇場で上演される。同作は劇作家コナー・マクファーソンが、祖国アイルランドを舞台に、小さな家に吹き溜まる救いようのない男たちのクリスマス・イヴに起こるある事件を描き、トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞など数々の賞に輝いた作品。日本では2009年に栗山民也演出のもと初演。今回、5年ぶりにオリジナルキャストである小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満の5人で再演する。再演に際し出演者は「再びこのメンバーで舞台に立てる事が嬉しいです。皆、60 歳になっても若い役者達には負けないパワーを見せつけたいと思ってます」(小日向文世)。「自他共に認める(?)名優5人の約3時間に渡る丁々発止のかけ合い、どうぞお見逃しなく!!他所では絶対見られません!!本当です!!」(吉田鋼太郎)。「採れたてより時間を置いた方が旨い物も有る。この芝居も5年の時を経て旨味が増してると思います、ご覧有れ!」(浅野和之)。「演出家が上手く役者を乗せてくれるので、調子に乗って千秋楽まで突っ走ります!」(大谷亮介)。「この公演が無事終わったら、どんなことがあっても生きていけそうな気がします!5人5様の酔っぱらいたちとの2か月が始まる・・・飲み過ぎに気をつけよう!」(平田満)とそれぞれ意気込みを語っている。同作は12月7日(日)から28日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後、石川、愛知、大阪、宮城、広島、福岡を周る。
2014年12月05日生田斗真が小栗旬と8年ぶりに連続ドラマでタッグを組む、2015年1月16日スタートのTBS金曜ドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」。先日、追加キャストとして、初の刑事役に挑戦する上野樹里、吉田鋼太郎、吉田羊、滝藤賢一、光石研、清野菜名が発表され話題を呼んだばかりだが、このほど、中村橋之助、ムロツヨシのほか22年ぶりの連続ドラマ出演となる武田久美子という新たな個性派&実力派キャストが発表となった。生田さんと小栗さんが演じる、刑事とヤクザという相容れない道を選んだ幼なじみの孤児、龍崎イクオと段野竜哉が、「信じるのはお互いだけ…」という誰にも知られてはいけない相棒となる本作。原作の「ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ」(神崎裕也)のストーリーが佳境にさしかかる中、このドラマ化の効果も相まって、現在、コミックス全18巻が累計170万部を突破する大ヒットとなっている。本作で、小栗さん演じる竜哉は我孫子会系三次団体・松江組の若頭だが、その我孫子会の実質的な権力者である我孫子桐乃役を演じるのは、実に22年ぶりの連続ドラマ出演となる武田久美子。竜哉をかわいがり、異例の直参に引き上げるほど溺愛する桐乃は、原作では着物もドレスも着こなし、竜哉の前で妖艶な姐さん姿を見せる。そんなひと癖もふた癖もある桐乃を、最近何かと話題をふりまいている武田さんがどう演じるのか、注目だ。また、松江組で竜哉の腹心となる深町武役には、『小野寺の弟・小野寺の姉』など映画・舞台・テレビとマルチに活動するムロツヨシ。そして、生田さんが演じる龍崎イクオと上野さん演じる日比野美月が勤める警視庁のトップ、警視総監・北川貴一郎役には中村橋之助。近年、現代劇にも積極的に出演している中村さんは、イクオと竜哉にとって敵となるのか、それとも味方か、ふたりを揺さぶり続ける物語の重要な役どころとなる。我孫子会の実権を握る“姐御”役の武田さんは、「私にとって初めての姐さん役、 皆様の想像する“姐さん”のイメージに捕われず、武田久美子にしかできない“姐さん”を誠心誠意、 思いっきり、演じたいと思っています!貫禄があって、ミステリアスな『桐乃』を演じるのが、本当に楽しみです」と意気込みのコメント。1992年放送の連続ドラマ「キライじゃないぜ」以来の連ドラ出演となるが、「お芝居に関しても、長いブランクがありのですが、身体と脳が覚えている! と自分を信じて、『桐乃』という役に臨みたいと思っております」と武田さん。「アメリカに移住した時点で、お芝居のお仕事は半ば諦めていましたので本当に光栄です!」と、久しぶりの日本のドラマの仕事に気合い十分といった様子だ。また、ムロさんは「個人的には、初めてのヤクザ役ですので、頑張ります、などとは言わず、やりきります、と言わせて下さい。脚本が本当に面白いので、しっかり脚本を越えて、皆様の前に提供することを、この場を借りて、お約束したいムロツヨシは、深町という男の役です」とコメント。物語の鍵を握る警視総監役の中村さんは、「原作を読ませていただきました。とってもシリアスで怖い部分もあるけれど、現実にもあるような話ですし、大変にスペクタルで歌舞伎にもなりそうな、興味をそそられるものがたくさんありました。生田さんとも久しぶりに一緒にやらせていただきますし、ほかにも素敵な方々がたくさんいらっしゃいますので、僕自身とても楽しみにしています」と語り、豪華なキャスト陣に期待を寄せている。金曜ドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」は2015年1月16日(金)、22時よりTBSにて放送。初回は22時から23時09分までの拡大版。(text:cinemacafe.net)
2014年12月03日生田斗真が主演し、小栗旬と8年ぶりのタッグを組み“バディ”となる2015年1月スタートのドラマ「ウロボロス」。このほど、生田さんが扮する主人公のもうひとりの相棒となる女性刑事役に上野樹里が決定。さらに、滝藤賢一、吉田鋼太郎、吉田羊、光石研といった“最旬”の実力派俳優陣と、園子温監督の『TOKYO TRIBE』で注目を集めた清野菜名が競演することが明らかとなった。児童養護施設・まほろばの家で育った孤児の龍崎イクオと段野竜哉。ふたりが目撃したある事件から15年後、イクオ(生田斗真)は新宿第二署刑事課の刑事となっていた。ドジで明るいお人好し、冴えないキャラだが、検挙率は署内ナンバー1のイクオと“バディ”を組むのは、東大出のエリートキャリア、日比野美月警部補(上野樹里)。一方、竜哉(小栗旬)は抜群のルックスと頭脳を生かし、暴力団幹部となっていた。そんなふたりは、誰にも知られてはならない“相棒”となり、最強の権力組織である警察の闇を暴こうとする…。生田さん演じるイクオの“裏の顔”の相棒が、小栗さん演じる竜哉なら、イクオの刑事としての“表の顔”での相棒が、今回、上野さんが演じる日比野美月だ。東大出のキャリアのうえに父は警察庁の上層部という超エリート。イクオと竜哉の関係は決して誰にも知られてはならないはずなのだが、美月はイクオの“もうひとつの顔”に気づく鋭さを持ち、「信じるのはお互いだけ…」という龍崎イクオと段野竜哉の“二匹の龍”が繰り広げるストーリーを牽引する重要なヒロインとなる。また、ふたりの上司となる新宿第二警察署刑事課課長・三島薫役には、「花子とアン」「MOZU」で話題となり、先日、2014年東京ドラマアウォード「助演男優賞」を受賞した吉田鋼太郎。イクオや美月の能力をいち早く認める警視庁捜査一課の美人管理官・橘都美子役には、「HERO」に出演し知名度を上げた吉田羊、竜哉を執拗に追う新宿第一警察署のエリート刑事・蝶野真一役には、いまノリにノっている滝藤賢一、美月の父で警視庁警務部監察課・日比野圀彦役には名バイプレイヤー・光石研が好演する。さらに、警視庁随一の情報通である警視庁人事課警部補・田村小夏役には、園子温監督に見いだされた20歳の清野菜名も決定しており、それぞれ、連続ドラマではなかなか見ることのできない豪華なキャスト陣が集結している。上野さんは生田さんとは初共演で、刑事役を演じるのも初めて。逃走する犯人を追いかけたり、犯人と格闘して逮捕したりと、いままであまり見せたことのないアクションも予定されているという。その役柄について、上野さんは「今回演じる日比野美月は曲がったことが嫌いで、まっすぐな女の子でありながら、嫌味なところがありません」と語る。「その一方で、刑事としてイクオに対して心の中でどんどん疑惑が膨らんでいくにも関わらず、黙っているところがとても人間的な感じがします。イクオに魅かれていくことと、イクオを疑うこと。正反対のこのふたつのことが、美月の心の中にどのように在るのか。彼女の心理状態に、刑事としてというより人間としての魅力を感じて、抵抗なく刑事という役を受け入れることができました」とコメントし、演技派の片鱗を覗かせた。また、「すごい方たちが集まったな」と話す主演の生田さんは、「上野樹里さんとは初めてご一緒させていただきますが、タっちゃん(=小栗さん演じる段野竜哉)とのコンビがありつつ、上野さんが演じる美月とのコンビもあるので、それぞれどういう風に絡んでいけるのか、現場に入るのがとても楽しみです。イクオと美月の間にはラブストーリーが流れますが、それすらもちょっと哀しい。その哀しさ、無情さみたいなものを出せればと思います」と、美月との恋愛についても触れ、3人の関係性にも言及。小栗さんは「僕はイクオ以外のみなさんとお会いすることは、序盤はそんなにないと思うのですが、上野樹里さんは素敵な女優さんですし、ほかにもいろいろなカラーの役者陣が出演するので、どんな現場になるのかとても楽しみです。個人的には、舞台でよくご一緒する吉田鋼太郎さんとは映像で共演したことがないので、舞台を離れたらどんな感じなのか、今回とても楽しみにしています」と、自身も大きな期待を寄せていることを明かした。「ウロボロス」は2015年1月、金曜22時よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年11月16日人気漫画『DEATH NOTE』が世界で初めてミュージカル化される。音楽・脚本などをブロードウェイの一流のクリエイターが手掛け、日本から世界に発信していく一大プロジェクト。11月10日、製作発表が開催され、夜神月役をWキャストで務める浦井健治、柿澤勇人、L役の小池徹平らキャスト陣と、作曲家のフランク・ワイルドホーンらクリエイター陣が意気込みを語った。『デスノート』THE MUSICAL チケット情報物語は、ひとりの天才少年・夜神月が、名前を書いた人間を死なせることができる“死神のノート”を手に入れたことから始まる。そのノートによって犯罪者を裁き、理想の世界を作ろうとする月と、月を捕まえようとする名探偵・Lが繰り広げる心理戦が描かれていく。原作漫画は世界で3000万部を超える発行部数を誇り、2006年に公開された映画版も大ヒットした。演出を手掛ける栗山民也は「漫画の第1章は『退屈』というタイトルがついています。退屈の中から大いなる欲望が生まれてくる、ものすごく“現代”をテーマにした作品だと思った。しかも、ストレートプレイならなんとなく予想はつくけれど、この漫画をミュージカルにする。逆にそこに、とても期待しています」と、自身も楽しみにしている様子。また、『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』など数々の世界的ヒットミュージカルを生み出しているフランク・ワイルドホーンは「私には息子がふたりいて、ふたりとも日本文化にすごく興味があり私以上によく知っています。この話を頂いたとき、息子にどう思うか訊いたところ「お父さん、どんな仕事を差し置いてもこれはぜったいやるべきだよ、こんなにクールでかっこいい作品はないよ!」と言われました」というエピソードを明かした。月役を演じる浦井と柿澤は、ともにミュージカル界を代表する若手実力派。浦井は「自分も原作の一ファン。お話をいただいた時は、ガッツポーズと同時に、世界中のファンのみなさんがこのキャラクターを愛しているが故のプレッシャーを感じました」とその重みを噛みしめる。柿澤は「映画で月を演じた藤原竜也さんにご挨拶に伺いました。頑張れよ、楽しんでこいよという言葉を頂きましたが、帰り際に「なんで俺がキャスティングされないんだよ」と仰っていました(笑)。原作ファン、映画ファンの皆さまに「やっぱり藤原竜也の方が良かった」と言われないよう、漫画、映画、アニメの想像を超えるような夜神月を作りたい」と意気込みを語った。キャストはほかに、死神レム役に濱田めぐみ、死神リューク役に吉田鋼太郎、弥海砂役に唯月ふうか、夜神粧裕役にSUPER★GiRLSの前島亜美。さらに月の父・夜神総一郎役は映画に引き続き鹿賀丈史が演じる。公演は2015年4月6日(月)から29日(水・祝)まで、東京・日生劇場にて。その後大阪・名古屋でも上演される。また来夏には日本版と同じ演出で、韓国で韓国人キャストによる上演も決定しているとのこと。海外進出も視野に入れた日本発の新たなコンテンツの誕生に期待したい。★以下のリンクより「デスノート」をお気に入り登録してチケット情報をゲットしよう!
2014年11月10日女優の有村架純と俳優の松坂桃李らが29日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた映画『くるみ割り人形』のワールド・プレミア・イベントに登場した。松坂は、「メイド喫茶に行った」高校時代の思い出を語った。本作の内容にちなんで、「これまでにした冒険」を聞かれた松坂は、「高校時代、男友達と2人でメイド喫茶に意を決して行きました」と告白。そこで松坂は、「『ちょっと背伸びしたいお年頃』っていうコーヒー味の飲み物」を頼んだという。しかし、「キャンペーンで妹カフェのツンデレバージョンだったようで、コーヒー豆が詰まったカップがドンっておかれた」と驚きの体験をした。そして、「どうリアクションとったらいいかわからなくて、冒険したって感じました」と笑顔で当時を振り返った。一方の有村は、冒険した体験を「ノルウェーに行って人生で初めてオーロラを見た時」をあげた。仕事で訪れたというが、「地元の人と慣れない英語で話したり」とたくさんの経験を積んだことを明かした。本作は、チャイコフスキー作曲による世界三大バレエのひとつである「くるみ割り人形」を原作として、サンリオが1979年に製作・公開した人形アニメーションをリ・クリエイトしたミュージカルファンタジー映画。世界を席巻している“Kawaiiカルチャー”の火付け役で第一人者である、アーティストの増田セバスチャンが初監督を務める。最先端のデジタル映像技術を使い、これまでにない極彩色の映像世界が広がる。また、この日の登壇者のほか、広末涼子や吉田鋼太郎、由紀さおりなどの豪華なキャストが声優を担当したことでも話題になった。スタジオジブリの『思い出のマーニー』に続いて、本作で主演のクララの声を務める有村は、アフレコ時を「演じるにあたって悩んでいたので、監督が隣にいて一緒にやってくれるのは心強かった。幼くて甘えん坊な感じを意識した」と明かす。そして、「色鮮やかな色彩や細やかな演出がたくさん詰まっている作品なので、そこも楽しんでもらえたらいいなと思います」とPRした。映画『くるみ割り人形』は、11月29日より全国公開。
2014年10月30日NHKの連続テレビ小説「花子とアン」の伝助役で大人気の吉田鋼太郎が10月23日(木)に都内で開催された「東京ドラマアウォード2014」に出席。助演男優賞を受賞し、その喜びを語った。「東京ドラマアウォード2014」はこの1年(※昨年7月から今年6月)で放送された作品の中から、優れた作品や俳優に贈られる賞で、1次審査を通過した作品を対象に15名の審査員による投票で決定する。吉田さんは「花子とアン」では仲間由紀恵が演じる蓮子と政略結婚するも、若い男と駆け落ちされてしまう炭鉱王の伝助を悲哀をもって好演。モデルとなった実在の炭鉱王のこれまでのイメージを覆し、多くの視聴者、特に女性の支持を集め、“伝助萌え”なる言葉まで広まった。またTBSとWOWOWの共同制作によるドラマ「MOZU」では、「花子とアン」とはまたタイプの全く異なるアクの強い悪役の中神を熱演し、話題を呼んだ。今回の助演男優賞はこの「花子とアン」と「MOZU」での演技を評価してのものだったが、吉田さんは今年のグランプリに輝いた大ヒットドラマ「半沢直樹」にも半沢の上司役で出演しており、もはや話題作に欠かせない俳優であることが分かる。「花子とアン」の伝助役について吉田さんは「(モデルとなった人物が)歴史の中でそんなにいい評判の人ではなかったんですが、自伝や評伝を読んで、評判よりもはるかに素敵な人物だと感じ、誠実で男らしく、豪快で一途な人という線を大事にしようと思った」と語る。なぜ伝助がこれほど視聴者の支持を集めたのか?吉田さんは「真摯で真面目で一途、そんな男の人がいまはそんなにいないのかな?あの男らしさが逆に新鮮だったのかもしれません。不器用で素敵だと思います」と分析する。一方の「MOZU」に関しては吉田さんは「自分で見ていて鳥肌が立った」と作品の質の高さについて胸を張る。“ゲスな悪役”中神を演じる上で「身近にいるキャラクターではないので、どうリアリティを持たせるか?逆に殺し屋然としていない、軽い、その辺にいそうな人として演じた方が、非日常性が出ると思いました。アドリブでも軽い感じを出そうとしました」と振り返った。年下の上司を演じた長谷川博己との“関係”も話題を集めたが「車の中で悪だくみをするシーンで、脚本にはないけど、彼の太ももをずっと触り続けていて、ホモセクシュアルな感じを出そうとしたんですが、そこは映ってません(笑)!」とも明かし、笑いを誘っていた。(text:cinemacafe.net)
2014年10月24日優れたTVドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2014」が10月23日(木)に開催され、昨年、最高視聴率42.2%を記録し「倍返し」という流行語を生んだ「半沢直樹」がグランプリに輝き、同作に出演した堺雅人が主演男優賞に輝いた。対象となる作品は昨年7月から今年6月までの1年で放送されたTVドラマで、1次審査を経て残った34作品の中から、新聞やTV誌のドラマ担当者、TVプロデューサーら15名の審査員の投票により作品および個人賞が決定する。池井戸潤の小説を原作に、バブル入社の主人公が、失敗すれば即出向で出世レースから脱落という状況で、理不尽な戦いに勝利していくさまが視聴者の喝采を浴びた「半沢直樹」。見事、満票でグランプリに輝いた。主演の堺さんは「監督、スタッフ、キャストの熱意にあてられて、夢中になって暑い夏を過ごしました」と述懐。撮影中も視聴者の反響の大きさを現場は感じていたようで「視聴率が知らされると現場がどよめいて『やるぞ!』と戦う男たちの集団になっていった」と語る。さらに堺さんは「日本のあちこちで、似た戦いがあり、小さな半沢直樹がたくさんいて、熱い、クサイことをやっていて、そのおかげで僕らもできたんだと思います」と働く人々へのエールを口にしていた。演出の福澤克雄は個人部門の「演出賞」も受賞したが「ホントに全くヒットするつもりじゃなかった(笑)。TVのヒットの常識から全てが外れていて、企画も通りにくかった。ヒットや視聴率といったことを無視して作ったのが良かったと思います」と述懐。「ハズレを覚悟で出てくださったキャストのみなさんに感謝です」と語った。このほか、個人賞では主演女優賞に「Woman」で子ども2人を抱えたシングルマザーを演じた満島ひかり、助演男優賞はNHKの連続テレビ小説「花子とアン」の伝助役でお茶の間の人気を獲得し、「MOZU」では全く違うタイプの殺し屋を熱演した吉田鋼太郎に贈られた。また「失恋ショコラティエ」でキュートな魅力に満ち溢れた魔性のヒロインを好演した石原さとみが助演女優賞を受賞した。また特別賞が「三匹のおっさん~正義の味方、見参!」で主演を務めた北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎と「MOZU」のロケ地となった北九州フィルム・コミッションに贈られたが、泉谷さんは「特別賞だろ?同情か?」と壇上で悪態をつき、会場は笑いに包まれた。【主要賞一覧】<作品賞(連続ドラマ部門)グランプリ>・「半沢直樹」<作品賞(連続ドラマ部門)優秀賞>・「ごちそうさん」・「Woman」・「BORDER」・「MOZU」(Seazon1 ~百舌の叫ぶ夜~/Season2 ~幻の翼~)・「ファーストクラス」<作品賞(単発ドラマ部門)グランプリ>・「時は立ち止まらない」<作品賞(単発ドラマ部門)優秀賞>・「足尾から来た女」・「今日の日はさようなら」・「最高の離婚Special 2014」・「チキンレース」<個人賞>主演男優賞:堺雅人「半沢直樹」主演女優賞:満島ひかり「Woman」助演男優賞:吉田鋼太郎「花子とアン」「MOZU」助演女優賞:石原さとみ「失恋ショコラティエ」脚本賞:岡田惠和「続・最後から二番目の恋」演出賞:福澤克雄「半沢直樹」<特別賞>「三匹のおっさん~正義の味方、見参!」主演:北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎と北九州フィルム・コミッション(text:cinemacafe.net)
2014年10月23日いぶし銀というにはあまりにエネルギッシュな実力派男優5人が集う5人芝居が、5年ぶりに戻ってくる。2009年に上演され話題を呼んだ『海をゆく者』だ。小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満という顔ぶれを見れば、芝居好きの血をざわつかせるのに十分だろう。アイルランドの劇作家コナー・マクファーソンの出世作で、ロンドン、ニューヨークで主要演劇賞に輝いた傑作。日本版の初演とまったく同じメンバーで再演に挑む吉田鋼太郎に話を聞いた。舞台『海をゆく者』チケット情報「こんな汚いオッサンたちが酒飲んでワァワァ騒いでるだけの芝居なんて、誰が面白がるんだ?って不安でしたよ」と初演を振り返って笑う吉田。舞台はアイルランドの寂れた港町。ある兄弟の家に男たちが集っては、クリスマス・イヴの日も飲んだくれている。そこに見知らぬ男が現れて、人生を賭けたカードゲームが始まった。「リアリズムで進行しているのに突然〈悪魔〉と言われる人物が出てきたりして、不思議なホンです。初演は稽古を重ねるうちに面白さがわかってくるという感覚でした」。吉田が演じるのは、真面目な弟(平田)とは対照的な兄役。大声で喚くわ暴れるわとハタ迷惑な〈ザ・飲んだくれ〉だ。しかも自業自得で目も見えなくなっている。「自由奔放に演じているように見えたかもしれないけれど、初演は演出の栗山民也さんの指示通りに動くだけで精一杯でしたね。丁々発止のポーカーの段取りも覚えられなくて、みんなで稽古前に自主練習したり。僕はちょっと食い気味にセリフを言うクセがあって、本番後小日向さんに『セリフ食い過ぎだよッ』と、あの高い声で怒られられたこともあります。今度は気を付けようと(笑)」。個性的すぎるメンバー同士の舞台裏を想像するだけでも可笑しいが、再演では彼らのさらなる〈完熟ぶり〉が堪能できそうだ。「段取りを超えて、男たちの人間関係をもっと密なものにしたいですね。日本で屈指の名優と言っても過言ではない方々が、これだけ密度の濃い空間で火花を散らす芝居は滅多にないと思うんです。しかも個々が自分勝手に演じるのではなく、あくまで演出されている中で魅せる醍醐味があるんじゃないかなと。未来もないオッサンたちが生きている意味をほんの少し取り戻すという素敵な芝居ですし、最後はちゃんと感動もありますから。自分が出てなかったら、客として観たいですよ!」。しょうもないけれど愛すべきオッサンたちのクリスマス・イヴに、幸あらんことを。12月8日(月)から28日(日)まで東京・PARCO劇場にて。その後、愛知、大阪、宮城、広島、福岡でも公演。東京・大阪公演のチケット一般発売は10月4日(土)午前10時より。取材・文:市川安紀
2014年10月02日人気ドラマ「MOZU」の世界観を再現した展示を行う「MOZU NIGHT」が、ファンを招待して8月10日(日)にWOWOW本社にて開催。本作に出演し、放送中の朝ドラ「花子とアン」の伝助役でも話題の吉田鋼太郎と羽住英一郎監督によるトークイベントが行われた。逢坂剛の人気小説を原作に、西島秀俊、香川照之、真木よう子、池松壮亮ら豪華キャストを迎え、「Season1~百舌の叫ぶ夜~」がTBSで、続く「Season2~幻の翼~」がWOWOWで放送された本作。同イベントはSeason1、2の全15話がこのたび、WOWOWにて一挙放送されるのを記念して、ドラマで使用した小道具や衣裳の展示、さらに撮影現場で提供されたケータリングを用意するなど、「MOZU」の世界を再現するイベントとして開催された。大企業「アテナセキュリティ」に勤めるも、“裏”の顔を持つ元公安の東(長谷川博己)の部下の中神役で怪演を見せた吉田さん。登場しマイクを握るや「中神です」と自己紹介し、ファンの喝采を浴びる。この日は、ファンから事前に寄せられた質問に答えたが、中神が時折見せる、お茶目な演技に関する問いに、羽住監督は「ほぼ吉田さんのアドリブです」と明かした。吉田さんは「監督から基礎になるところについて指示があり、そこに肉付けしていった」と付け加えるも、羽住監督は、中神が有村架純演じる葵美を拉致するシーンに触れ「病院で毛布をはがすんですが、『もっと乱暴にやって』と指示したら、毛布をという意味だったのに、中神はベッドに乗っかってニオイを嗅いだりして…」と監督の指示を超えた吉田さんの“暴走”を暴露し、会場は笑いに包まれた。吉田さんは、中神の変態性や東との関係について「台本を読んだときは、ここまで変態になるとは思わなかったけど、東役の長谷川くんは変態なので(笑)。その部下なので、変態コンビの方が楽しいかと思った」と、あくまで長谷川さんに引っ張られる形で変態の役となったと釈明する。ちなみに、第1話の時点で「車の中のシーンで、映ってはないけど、中神は東の太ももを触ってる」(羽住監督)とのことで、吉田さんも「わりと最初からホモということは分かってた。ネコとタチという言い方をするなら、僕の方がネコですね」とあけすけに語っていた。共演陣や撮影の思い出になると、まず吉田さんは、池松壮亮を絶賛。「攫ってきて、縛ってリンチするシーンがあるけど、もう寒い時期で、池松くんは長く裸でいて震えていて『すごい現場だな』と気合いを入れた」とふり返る。また主演の西島秀俊については「アクションシーンでポツリと『僕、これずっとやっていたいです』と言うので、『何を?』と聞いたら『アクションです。お芝居するよりもこっちが好き』と言ってた」と明かし、さらに「楽屋では香川(照之)がずっと喋っててうるさかった!」と苛立たしげに述懐。会場は再び笑いに包まれた。中神役に関して、吉田さんは「僕も大好きで一生大事に思える役」と思い入れの強さを口にする。羽住監督は、放送終了後もこうして集まる熱烈なファンを前に「まだまだ続く感じで盛り上がってもらえたら」と意味深に語り、さらなる続編製作を願うファンからは熱い拍手が沸き起こった。「MOZU Season1&Season2」は8月16日(土)より4週連続でWOWOWにて一挙放送。(text:cinemacafe.net)
2014年08月11日Hameeは、吉田カバンのブランド「PORTER」とインテリアショップブランド「Gallery1950」のコラボレーションで誕生したスマートフォン用バッグ、タブレット用バッグ計3製品の販売を開始した。iPhone/スマホアクセサリー専門店Hameeストラップヤ本店を通じて購入できる。同社が販売するのは、以下の3製品。「PORTER×G1950 Muiti Mobile Shoulder Case モバイルショルダーケース」「PORTER×G1950 2Pocket Mobile Holderツーポケットモバイルホルダー」「PORTER×G1950 Tarminal Case All in One 7インチタブレットターミナルケース」。「PORTER×G1950 Muiti Mobile Shoulder Case モバイルショルダーケース」は、カラビナ、ショルダーベルトなどがついており、腰につけたり、肩からさげたりする使い方が可能。カードポケットやファスナーポケット、コインポケットも付いている。メイン収納内寸は約縦14×横8.3×厚2.5cm。直販価格は12,390円。「PORTER×G1950 Tarminal Case All in One 7インチタブレットターミナルケース」は、7インチタブレット対応ケース。iPad miniなどに最適で、カードポケットやファスナーポケットなども付いており、タブレットのほかにスマートフォンやクレジットカード、紙幣やコインも入れることができる。メイン収納内寸は約縦14×横22.4cm。直販価格は13,440円。「PORTER×G1950 2Pocket Mobile Holderツーポケットモバイルホルダー」は、ポケットが2つついたホルダー。スマートフォンほか、携帯電話を入れて持ち運べる。背面のベルトループ面ファスナーを使い、ベルトに挟んでつけたり、ベルトからぶら下げたりすることができる。メイン収納内寸は約縦15.2×横7.5×厚1.7cm。直販価格は9,975円。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年01月08日吉田拓郎が来年の1月30日(水)にライブDVD『吉田拓郎 LIVE 2012』をリリースすることが決定した。『Forever Young Concert in つま恋』以来、6年ぶりのライブDVDとなる本作。約3年ぶりに行われた首都圏ライブから11月6日の東京・NHKホール公演の模様を収録。こちらの公演では今年リリースされたアルバム『午後の天気』の楽曲はもちろん、『落陽』や『流星』といった名曲も披露された。久々のライブだったが、最後まで声量が衰えることはなく、全22曲を歌い上げた。なお、チケットぴあwebサイトでは同公演のライブレポートを公開中。■『吉田拓郎 LIVE 2012』2013年1月30日(水)発売・LIVE DVD+LIVE CD(2枚組予定)+フォットブック8,950円 (税込み)※初回限定<スリーブ・ジャケット+特殊パッケージ仕様+フォトブック10P予定>・LIVE DVD 6,300円 (税込み)・Blu-ray 6,825円 (税込み)
2012年11月30日奇才・中島らもが1990年に書き上げ、その後幾度かの再演を重ねてきた『こどもの一生』が、11月4日、東京・PARCO劇場にて開幕する。同劇場では14年前にも上演されており、生瀬勝久、古田新太らが出演。現在まで語り継がれるほど、大きな話題を呼んだ伝説的舞台でもある。「こどもの一生」チケット情報物語は瀬戸内海の孤島に建つ医療クリニックを舞台に展開する。そこではある意外な精神療法が行われていた。さまざまな理由からストレスに悩み、島を訪れた患者たち。携帯電話もインターネットも繋がらない隔離された状況下で、治療は順調に進んでいるかのように見えた。しかし患者たちが遊びのつもりで始めたあるいたずらが、思いがけない恐怖を呼ぶことになる。前半では笑顔だったはずの観客の表情が、後半では一気に恐怖でひきつる。そのギャップの大きさこそ、『こどもの一生』という作品が多くの観客を惹きつけてきた理由のひとつといえるだろう。さらに演出のG2は、作品全体のテンポ感を重視。コミカルな前半から怒涛のラストへ。極力無駄をそぎ落とし、ストーリーのおもしろさを際立たせる。またダンス(振付=小野寺修二)や映像(=上田大樹)を効果的に使用し、作品に疾走感とある種の違和感を与えていた。G2が「みんなキャラクターが豊富で、いい意味で“不良”が集まりました」と語るキャストには、演劇人を中心とした実力派がズラリ。6年ぶりの舞台出演となったのは、柿沼役の谷原章介。「超がつく真面目」とG2が評するように、役への深い洞察力が感じられ、谷原らしい実直でユニークな柿沼像を生み出す。その谷原が「とても自由で、本当に刺激的」と言うのは、柿沼の上司・三友役の吉田鋼太郎。傲慢で嫌味な男という役どころを、まさに体を張った熱演で見せる。ほかに中越典子、笹本玲奈、山内圭哉、戸次重幸、玉置玲央、鈴木砂羽が出演。初演時にG2は、「今という時代を切り取ったような舞台を書いて欲しい」と中島に依頼した。今回の上演に当たっても新たにリメイクされ、現代を意識させる部分はある。だが多くの人がワクワク感を抱くホラーというジャンル、さらにG2が「とにかく“お話し”がおもしろい」と言い切っていることからも、すでにこの作品はある普遍性を帯びているように感じる。それはつまり、“名作”が持つ絶対的なおもしろさ。G2は最後にこうつけ加えた。「これを見逃すと、ほんの少しですが人生の損失になりますよ」と。その言葉に偽りがないことは、必ずや劇場で証明されるだろう。公演は11月25日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後、大阪、福岡、愛知ほか各地を巡演する。チケットは一部を除き発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年11月05日コロワイド東日本は「手作り居酒屋甘太郎」の35周年を記念し、名前に太郎が付く人にお得なサービス「太郎割」を11月1日より開始する。同サービスは「甘太郎は、太郎に甘い。」がコンセプト。名前が「甘太郎」の人には、グループ全額無料(割引上限10万円)。名前に「太郎」が付く人、または含まれる人には、グループのドリンクまたは料理が半額(割引上限5,000円)、グループの宴会コース料金が10%OFF(割引上限2万円)等のサービスが受けられる。実施する店舗は、関東・関西・北海道の「手作り居酒屋 甘太郎」のほか、「遊食三昧 NIJYU-MARU」、「北の味紀行と地酒 北海道」、「うまいものいっぱい いろはにほへと」、「うまいもん酒場 えこひいき」、「贔屓屋」、「地酒とそば・京風おでん 三間堂」、「うまいもの市場 TAPA」、「Foodiun Bar 一瑳」、「魚活鮮とあぶり焼 海へ」全店舗。利用には、名前が確認できる免許証等の身分証明書が必要。団体名や社名、通称、あだ名などは不可となる。実施期間は11月1日~12月31日まで。店舗によっては利用できないサービスも一部ある。また、他券の併用や食べ放題・ランチ・タイムサービス宴会・12月の金、土曜日は利用不可。詳細は「太郎割」公式サイトで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月30日総合エンジニアリング企業であるJFEエンジニアリングは10月17日、モンゴル国で最大となる「鋼製橋梁(こうせいきょうりょう)」(以下、太陽橋)の建設工事を完了。同日、モンゴル政府が主催する開通式典が行われた。「太陽橋」は、モンゴルの首都ウランバートル中心部で、鉄道により分断されている北側の商業地区と南側の工業地区間を結ぶ高架橋である。全長は895メートル。線路をまたぐ橋梁部分と盛り土構造のアプローチ道路部分で構成されており、橋梁(きょうりょう)部は長さ262メートル(鋼重1,500トン)の、同国最大の鋼製橋梁となる。同社では、鋼製橋梁の製作・架設に加え、橋脚基礎工事、道路工事、舗装、信号、照明などの工事一式を施工。鋼桁および橋脚は同社「津製作所」(三重県津市)にて製作し、現地に納入している。また、現場工事では、冬季の外気温がマイナス40度に達する厳しい気象条件の中、工程管理を徹底し、予定より1カ月早い開通を実現したとのこと。なお、「太陽橋」は、日本からモンゴル国に対して行われた過去最大の「無償資金援助(ODA)」によって建設。経済発展の著しいウランバートル市街の交通網整備に大きな役割を果たすと期待されているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月29日作家・中島らもの代表作のひとつに数えられる舞台『こどもの一生』、その14年ぶりの上演が目前に迫った。演出家として作品の誕生に関わり、2度の再演を手がけたG2が、今この芝居とどのように向き合っているのか。稽古場で話を訊いた。G2演出のもと、関西の演劇ユニット〈売名行為〉が『こどもの一生』を初演したのは、1990年のこと。自らの劇団〈リリパット・アーミー〉では中華時代活劇を得意としていた中島に対し、G2は対極ともいうべき台本を発注する。「今という時代を切り取ったような舞台を書いてほしい。来年には古くなってしまうぐらいの」。確かに、コピーライター、エッセイストとしても腕をふるう中島は、時代の空気への反応が鋭い。結果、“ストレス”をモチーフにしたきわめて同時代性の強い物語で、中島は演出家のオーダーを鮮やかに打ち返した。「読んで驚きました。普段らもさんと飲んでいるときの話まで、絶妙に盛り込まれていたんです」。孤島のクリニックを舞台に、心の健康を回復するため、精神年齢を子供へと戻していく患者たちの様子が、遊びごころたっぷりに描かれる。といって、のんびり観てなどいられない。子供らしい無邪気さが客席に笑いを巻き起こす一方、子供ならではの残酷さが観客を恐怖に突き落とすのだ。「初演の大阪公演は仮設の客席だったんですけど、お客さんが“ビクッ”とするのが振動で伝わってきて。らもさんも僕もその様子にニヤリとしてました」。「中島らも作品の魅力をもう一度伝える責任があると思ったから」決めたという今回の再演。「あらためてわかったのは、この作品の骨格がいかに強じんであるかということ。リメイクを施しても元の魅力が揺るがない。何より、理屈じゃないところがいいですね。“偉そうな奴の鼻をへし折ってやりたい”という率直な思いで書かれた作品だからかもしれない」。演じるのは、谷原章介、中越典子、笹本玲奈、山内圭哉、戸次重幸、玉置玲央、鈴木砂羽、吉田鋼太郎の8人。「“具体的な舞台装置がないなら、その分まで演じてしまえ”という、80年代演劇に近いエネルギーが求められる作品なので、得も言われぬパワーを持ち込んでくれそうな人ばかりで頼もしいです」と期待を寄せる。振付に小野寺修二、映像に上田大樹を迎えた万全の布陣。誰よりもこの作品と縁の深いG2が仕上げる決定版に注目したい。11月4日(日)から25日(日)まで東京・PARCO劇場で上演された後、大阪、福岡、岡山、広島、愛知、福井にて上演。なお東京公演では、11月15日(木)14:00、22日(木)19:00に追加公演が決定。チケット発売中。
2012年10月25日故・中島らもが1990年に脚本を執筆した『こどもの一生』。同年に初演後、1998年には演出とキャストを一新し、東京・パルコ劇場に進出。大阪、広島、福岡、大分、名古屋の各都市公演とも大入り満員となった伝説の作品が、今年14年ぶりに甦る。11月から東京を皮切りに大阪、福岡ほか全国で上演される。出演者のひとり中越典子が、10月3日に福岡市内で記者会見を行い、舞台への意気込みを語ってくれた。「こどもの一生」 チケット情報「この舞台はDVDで拝見したのですが、まずは出演者の皆様のキャラクターの強さに驚きましたね。あとは、中島らもさん特有のはちゃめちゃ感。笑いから、いつのまにか恐怖に変わるというのも面白くて、とにかく印象的な作品でした」と、本作の魅力を語る中越。14年前に上演された際のキャストは生瀬勝久、古田新太、升毅ら、一筋縄ではいかない面々。しかし、「今回のキャストも決して負けてない」と続ける。主演に谷原章介を迎え、笹本玲奈、山内圭哉、戸次重幸、吉田鋼太郎ら多彩な顔ぶれが揃う。「まだ顔合わせがあったばかりなのですが、とにかく皆さん個性的で(笑)。谷原さんはクールで爽やかジェントルマンみたいなイメージだったんですけど、“毒”みたいなところがとても感じられたり、吉田さんのたくさんの経験から裏打ちされた凄みも感動的で。私はちょっと押され気味ですが(笑)、負けないように頑張らないといけないですね。せっかくなので、今回はちょっとハジけてみたいです」。舞台は、瀬戸内海に浮かぶとある小さな島。隔離状態でストレス障害の患者の治療が行われていた。「こども返り」という方法で治療うける患者たち。だが、次第に恐怖の世界へと展開していく。初演当時の時代のキーワードとなっていた「テクノストレス」や「バーチャルリアリティー」といったテーマから、現代の上演にあわせた脚本の改訂を行い、演出も変えていくという今回の再演版だが、主役・柿沼を谷原が演じるということ以外の役柄はまだ未発表。どんな展開が待っているのかは、舞台で確かめるしかない。「しばらく演出に映像を使うことを封印されていたG2さんですが、今回は映像も使われるみたいで。あとは少しコンテンポラリーダンスも出てくる予定です。ダンスは、あまり得意ではないですが、とにかく必死でついていきたい。未だに舞台はとても不安ですが、反応が直に感じられて面白いのも事実。ライブの楽しさをお客様と一緒に感じたいですね」と締めくくった。公演は11月4日(日)から25日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。その後大阪、福岡、岡山、広島、名古屋、福井を巡演する。チケットは東京、大阪、広島公演は発売中。福岡、名古屋は10月6日(土)、岡山は10月9日(火)、福井は10月21日(日)にそれぞれ一般発売開始。
2012年10月05日吉田拓郎が3年ぶりにライブを行う事が決定した。【公演情報はこちら】今回のタイトルは「吉田拓郎 LIVE 2012」。今年6月にリリースしたアルバム『午後の天気』で、アレンジとキーボードで参加した武部聡志と、ギタリスト鳥山雄司が13年振りにライブに参加する。ライブ日程は10月22日(月)東京国際フォーラム・ホールA、25日(木)大宮ソニックシティ 大ホール、29日(月)パシフィコ横浜国立大ホール、11月6日(火)東京・NHKホールの4公演。今回の公演について、本日8月27日放送の『坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』にてコメントが予定されている。なお、オフィシャルサイトでは、9月29日(土)のチケット一般発売に先がけて、8月29日(水)午前12時から9月10日(月)23時59分まで、オフィシャル先行受付を実施。■「吉田拓郎 LIVE 2012」日程:10月22日(月)東京国際フォーラム・ホールA10月25日(木)大宮ソニックシティ 大ホール10月29日(月)パシフィコ横浜国立大ホール11月6日(火)NHKホール(東京都)(各開演18:30/全席指定・9,000円)
2012年08月27日中島らも作、G2演出による舞台『こどもの一生』が14年ぶりに帰ってくる。かつてこの作品に大きな衝撃を受けた演劇ファンにとっても、話で聞くしかなかった未見の若い世代にとっても、念願の再演だろう。今回のキャストを務めることなった谷原章介は、後者のひとりだ。久々の舞台出演に向けて、現在の心境を訊いた。「前から作品をよく拝見していて、ぜひご一緒したかった」と、演出家G2とのタッグ実現がうれしい様子。一方、作者の中島らもについては、「そのご活躍をリアルタイムで知る世代ではないんです」と言いながらも、「エッセイは読んだことがあって、“面白い考え方をする人だな”と。全体が均質化して行儀良くなってしまった現代には珍しい、破天荒な生き方ですよね」とその印象を語る。歳を重ねるほど生きづらくなるのは、純真無垢な子供の心を忘れてしまったから。ならば、“ストレス障害”を治療するには、患者の精神年齢を巻き戻せばいい。劇中に登場する臨床心理治療所・MMMクリニックランドの方針は、かくも明快だ。物語は、いい大人たちが薬の力を借りて幼児返りしていく様をコミカルに描き、観客の爆笑を絶やさない。「僕が演じる柿沼も、普段は自分を律しながら生きている社長秘書の役です。常識や社会性にとらわれているせいで、社長からひどい扱いを受けても、決して態度に出すことをしない。でもその分、タガが外れたときの反動が大きいんです」。そう、患者たちの子供ごっこは、楽しいままでは終わらなかった。悪ふざけの歯止めが利かないというのも、子供ならではの特徴のひとつ。人里離れたクリニックランドで、世にも残酷な事態が勃発する。まさに急転直下、観客の爆笑が悲鳴に変わる瞬間だ。「バーチャル・リアリティが現実を超えてしまう。そのことに警鐘を鳴らした作品だと思いますけど、今の時代こそ、まさに切実な問題だと思います。友だちが5人ぐらい集まっていても、ずっとスマートフォンをいじっていて、心はワールドワイドウェブに飛んでしまっている。現実が希薄になっていることの怖さを思い知らされる作品だと思います」。初演は1990年。1998年の再演時と同じく今回も、脚本と演出が現在の視点から見直される。脚色は桝野幸宏。谷原章介、中越典子、笹本玲奈、山内圭哉、戸次重幸、玉置玲央、鈴木砂羽、吉田鋼太郎の出演で、東京・PARCO劇場にて11月4日(日)から上演。大阪、他、各地公演あり。なお、チケットぴあでは東京公演のインターネット先行・いち早プレリザーブを8月20日(月)11時から28日(火)11時まで、インターネット先行・プレリザーブを8月21日(火)11時から29日(水)11時まで受付ける。
2012年08月13日井上ひさし作、蜷川幸雄演出による舞台『しみじみ日本・乃木大将』の開幕が、7月12日(木)に迫った。『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』と銘打って今年8本上演される井上戯曲のうち、本作はその第5弾にあたる。稽古の様子を取材した。「うるさいチームだよ、まったく」と笑い混じりに蜷川がこぼすのは、キャスト陣のことだ。風間杜夫、根岸季衣、六平直政、山崎一、大石継太、朝海ひかる、香寿たつき、吉田鋼太郎。いずれも舞台が原点といっていい生粋の演劇人が揃う。特に目立ったのは、六平。演技を始める直前までギャグを飛ばし、出演者同士で段取りを確認した後には「みんな、わかったよな?」と仕切ってみせる。さらに、それに応える面々の切り返しもまた笑いを生み、稽古場の一体感が高まっていく。芝居が始まり、各人が役に扮しても、この空気は変わらない。むしろ、歌がふんだんに使われている分だけ、にぎやかさは増している。時は明治天皇大葬の日、殉死することを決意した陸軍大将・乃木希典の物語。設定だけ聞けば、重くシリアスな作風を想像しそうだが、実際には、驚くほどばかばかしい。“何を描くか”と“いかに描くか”。テーマとテイストの間に飛躍があるからこそ、ドラマがいっそう輝きを放つ。まさに井上作品の真骨頂がそこにはあった。日露戦争の英雄と称えられる一方で、愚将の烙印を押されることも少なくない乃木。彼は明治天皇にどんな思いを抱いて命を絶ったのか。周辺の人物によるコメントを通して主人公の人物像を浮き彫りにする物語は少なくないが、本作が珍しいのは、5頭の馬がその役割を務めるところ。しかもそれぞれ、前足と後足が別の意志を持つ。知的に考える前足たちと、生理にまかせて行動する後足たちと。10の人格ならぬ“馬格”による乃木の立場をめぐっての議論が、天皇制に対する賛否両論と重なって興味深い。また、「もしも○○が乃木大将の立場だったら、こんな態度に出るかも」と馬たちが何パターンも演じ分ける場面は、バラエティ番組さながらのおかしさだった。1979年に芸能座が初演した作品で、今回は、1991年のこまつ座公演以来21年ぶりの上演となる。蜷川は「俳優が演技を競い合うような戯曲。ト書きに細かく書かれているので、演出家はほとんどすることがない」と言いながら、「軽演劇風にみせたい」と明快に方向を示す。7月12日(木)から29日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで上演。その後、大阪、新潟で公演を行う。
2012年07月06日俳優・谷原章介が11月に東京・パルコ劇場で上演される『こどもの一生』に初主演することが6月28日発表された。今作は故・中島らもが1990年に脚本を執筆した舞台。当時人気小説家であった中島に、演出家のG2が「今という作品を切り取った舞台脚本を書いて欲しい」と依頼したのが始まり。そのころ時代のキーワードとなっていたテクノストレス、精神カウンセリング、バーチャルリアリティーといったテーマが盛り込まれた脚本は、“超一級のB級ホラー作品”に仕上がった。1990年7月に東京と大阪で初演され、観客から熱狂的な支持を得て伝説的な作品となった。その後幾度かの再演を重ね、1998年に演出とキャストを一新し、東京・パルコ劇場に進出。大阪、広島、福岡、大分、名古屋の各都市公演とも大入り満員の大盛況となった。今回の再演では、リメイク版として、現代の上演にあわせた脚本の改訂を行い、演出は初演と同じG2が担当する。物語は瀬戸内海に浮かぶとある小さな島が舞台。ここでは隔離状態にしたストレス障害の患者の治療が行われている。そこへ島の開発目的で患者になりすました開発会社社長・三友とその秘書・柿沼が潜入する。治療のため「こども返り」する患者たち。ある時、患者がはじめた“山田のおじさんごっこ”という遊びから次第に恐怖の世界へと展開していく。主役の柿沼を演じる谷原は「高圧的な上司の部下というとても圧迫された環境にあるのですが、そういった社会的な立場など、そのたがが外れた時、人間はどうなるのか。その表と裏を表現したいです」と意欲を見せる。また、演出のG2は谷原を起用した理由として「舞台は声よりもいかに心を響かせるかというメディア。谷原さんはとても心が響く方だと思います。もちろん声もいい。作者・中島らもの世界に谷原さんが入って来たときの化学変化が楽しみです」と期待を寄せる。谷原は「久しぶりのパルコ劇場で、しかもストレートプレイに初主演、本当に嬉しいです。この作品は集団における人間関係が肝なので、みんなで作りあげられたらなと思っています。最高に笑えて凍りつく、極上のエンタテインメントをぜひ劇場で味わってください」とコメントした。共演は中越典子、笹本玲奈、山内圭哉、戸次重幸、玉置玲央、鈴木砂羽、吉田鋼太郎。公演は11月4日(日)から25日(日)まで同劇場で上演される。
2012年06月28日みなさんは襖貼太郎さんという人物をご存じでしょうか?読み方は「ふすま・はりたろう」さん。その名の通り、現在ふすま屋を営んでおられる貼太郎さんは、実は地元・奈良県では非常に有名な人物なのです。表具師にして詩人である貼太郎さんの人柄と、その活動をご紹介します。観光バスから見える、ユニークCM!襖貼太郎さんは、奈良県の薬師寺近くでガラス・ふすまの取扱店、マルタカ商店を営んでおられます。なぜ、有名になったかと言えば、その斬新なユニークCMがきっかけです。貼太郎さんが営むふすま屋の店舗には、至るところに手書きの看板が掲げられています。その内容をちょっと見てみましょう。「日本一男前なふすま屋の店」「立てばふすま屋すわれば大酒飲みあるく姿は石原裕次郎」「ここのふすま屋、木村拓哉みたいやで追っかけギャルの車で大渋滞。お嬢様お願い道をあけてや運転中の皆様スミマセン男前は気を使うデ」「全国の女性の皆様御注意願いまーす。ここのふすま屋男前すぎて!!びっくり失神する女性が急増中」といった具合なのです。店舗は薬師寺へ向かう県道沿いにあるため、観光バスやタクシーで通りかかった観光客は、それはびっくりされるでしょう。襖貼太郎さんの正体とは?本人も言っておられるように、貼太郎さんは裕次郎でもキムタクでもありません。本物の襖貼太郎さんは……普通のおじさんです。ただ、実際にお話をしてみると、普通よりも元気なおじさんという印象でした。ユニークCMは、看板制作費を節約するために作ったんだそうです。襖貼太郎というお名前は、昔からの趣味である詩や小説を書く時のペンネーム。「少し前から、信号待ちの観光バスとかタクシーに向かって、プラカードの大型紙芝居もはじめたんや。修学旅行生とかバスガイドさんが、一生懸命見て笑ってくれるで。バスガイドさんがこの店のこと知ってるから、ちゃんと中高生に紹介してくれるねん。若い人たちの明るい顔が嬉しい」いい笑顔で語ってくださる貼太郎さん。彼の著書、『60歳青春ど真ん中』も口コミで全国へ広まり、多くの反響が寄せられています。若い人たちに伝えたいメッセージ「昔と違って今は、就職難の時代。大変だとは思いますが、絶えず、あきらめず、努力すれば、いつか道は開けると思います。頑張ってください」ご自身も失業を経験され、就職に悩んだ時期があるという襖貼太郎さん。若者へのメッセージをお聞きすると、このように答えてくださいました。最後に今後の目標をお聞きすると、「これからも、ユーモアCMを商売上の武器にして、ユーモアで商売繁盛を目指します!」と力強いお言葉。とてもエネルギッシュで、ユーモアあふれる男前でした。ユーモアCMの看板は、薬師寺から奈良へ向かう途中にあります。奈良観光名所の一つとして、ぜひ立ち寄ってみてください。(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
2012年05月05日蜷川幸雄演出による〈彩の国シェイクスピア・シリーズ〉の第25弾として、ロマンス劇『シンベリン』が上演される。シェイクスピアの作品群でも異彩を放つ本作は、多面的な登場人物と入り組んだプロット、波乱万丈のストーリーが見どころ。阿部寛、大竹しのぶ、窪塚洋介、勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、吉田鋼太郎、鳳蘭ら、そうそうたる顔ぶれが全力で息を吹き込む本作。4月2日(月)に彩の国さいたま芸術劇場にて開幕する日本公演に続き、5月にはロンドンオリンピックの前夜祭である『ワールド・シェイクスピア・フェスティバル』に招かれている。開幕を目前に控えた稽古場は、熱気であふれていた。『シンベリン』公演情報物語はブリテン王シンベリン(吉田)が、ひとり娘イノジェン(大竹)と幼なじみのポステュマス(阿部)の結婚に激怒するところから始まる。ローマに渡ったポステュマスは現地で知り合ったヤーキモー(窪塚)と語り合ううち、妻の貞節について財産を賭けることに。早速ブリテンに渡りイノジェンを誘惑するヤーキモーだったが、イノジェンは当然その誘いをはねのける。その夜、イノジェンの寝室に忍び込み、ポステュマスが贈った腕輪を盗んで帰国したヤーキモー。不義の証しとして彼から腕輪を示されたポステュマスは、全てを失った悲しみにイノジェンへの復讐を誓う。一方、夫のいるローマへ男装して向かうイノジェンの前に、ギデリアス(浦井)とアーヴィレイガス(川口覚)兄弟が現れて……。稽古場に入ると、まず浴衣やガウン姿で稽古を待つキャストたちが目についた。稽古場いっぱいに広がる楽屋鏡や化粧道具の数々は、実際に舞台で使われる物だそう。その横でスタッフやキャストに声を掛けつつ歩き回る蜷川と、和やかに応える彼らの様子は、まるで大衆演劇の一座のよう。剥き身の関係性が熱を放つそんな空気感は、稽古に入るとますます高くなった。静かにたたずむポステュマスの阿部が次第に激昂してゆく姿や、無垢な王女イノジェンに扮した大竹の、刻々と移り変わる横顔。そして誘惑者ヤーキモーを演じる窪塚の細い体躯からにじみ出る、不思議な存在感。そのどれもが生々しく、湿り気をもった体温として伝わってくるようだ。さらにシンベリンと先妻の息子クロートン(勝村)とのコミカルなやりとりや、ひそかに奸計をめぐらす王妃(鳳)の場面など、このキャスト陣ならではの自在な表現力に稽古場の全員が引き込まれるひと幕も。まさに最後まで目が離せない、極上のエンタテインメント。そのエネルギーを全身で浴びられるであろう本番を、楽しみに待ちたい。埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて4月2日(月)から21日(土)まで。その後、福岡・北九州芸術劇場 大ホール、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、ロンドンのバービカン・シアターにて上演される。取材・文:佐藤さくら
2012年03月29日吉田美和、彼の母親は団塊の世代には懐かしい女性「DREAMS COME TRUE」の吉田美和(46)が19歳年下のロックバンド「FUZZY CONTROL」のJUNONこと鎌田樹音(27)との結婚を3月8日にしていたことを発表した。吉田の心を射止めた鎌田は、父親はギタリストで沖縄県出身のミュージシャンの前田達也の甥でもある。さらに、団塊の世代には大変懐かしい歌「私はないています」(1974年)で知られる歌手りりィを母親に持つ。吉田は前夫と死別吉田にとって再婚となるが、吉田と前夫である映像ディレクター、末田健氏とは不倫の末の略奪愛の噂の中結ばれた。しかし末田氏は33歳の若さで胚細胞腫瘍により他界、その際の吉田の落ち込みは激しかったという。二人のコメント吉田のブログには愛するベィビーズのみなみなさま。ニューヨークはあちこちで水仙や木蓮が咲いています。元気ですか?今日はこの場を借りてみんなに報告があります。あのね、ファジーコントロールの樹音くんと3月8日に入籍しました。ふたりで開けるこのドアがどこに通じているかはわからないけれど共に愛する音楽をますます大切にしながら家族や友達、まささん、そしてもちろんみんなから貰った勇気と愛をしっかりたっぷり抱えて一歩踏み出してみます。でも自分のことながら、縁って、ホンット、つくづく不思議なものだよね・・・。20122012年3月21日午後になって急に温度が上がっていきなりみんな半袖になってるnyから吉田美和でした。そして鎌田も「FUZZY CONTROL」の公式サイトで全身全霊を賭けて彼女を守り幸せにします。見ていて下さい。お願いしますと吉田への愛を誓っている。元の記事を読む
2012年03月21日10月1日(土)に幕を開ける、蜷川幸雄演出のシェイクスピア劇『アントニーとクレオパトラ』の稽古場での最終通し稽古に密着した。17世紀初頭に書かれた、古代ローマを舞台に繰り広げられる悲恋物語。蜷川組常連の吉田鋼太郎、宝塚歌劇団出身で蜷川組には初参加となる安蘭けいら、百戦錬磨の実力派俳優陣が名を連ねている。『アントニーとクレオパトラ』稽古風景写真「大人が、ロミオとジュリエットのような恋愛を貫くことが、いかに難しいか」を描いた物語だと蜷川は言う。なるほど、そう言われると本作は"大人の恋愛あるある"の宝庫である。会うとそうでもないけれど、ひとたび離れると、疑念や嫉妬ばかりがふくらんでしまったり。愛する人はかけがえがないけれど、別の誰かに見つめられると、それはそれで愛おしく思えてきたり。駆け引きとしがらみ、愛撫と罵り。愛人クレオパトラと密愛中にもたらされた妻の訃報に、主人公のアントニーは言う。「あいつも、死なれてみると、いい女だった!」。重ねて言うが、シェイクスピアが手がけた高名な悲劇である。誰もがその名を知る男女の、誰もが知る結末を描いている。それなのに、と言うべきか、だからこそ、と言うべきか、舞台上の人物たちは実に人間味にあふれている。吉田演じるアントニーは、政治と恋愛、ふたつの征服欲の荒海に身を投じながら、じたばたと先を目指す。池内博之演じるオクテヴィアス・シーザーはしたたかにその采配を振るい、橋本じゅん演じるイノバーバスはアントニーの腹心の部下で、忠心と背徳に挟まれて苦しむ。そして、安蘭演じるクレオパトラ。常に凛とした鉄の女であるかのような観衆の先入観を、彼女はチャーミングに裏切ってみせる。嬉しいときは顔をくしゃくしゃにして笑い、怒りのときは身体中から火花を散らすようにして猛り狂う。クレオパトラは策略家でも魔性の女でもなく、ただ、目の前の人を全力で愛したのみなのだ、と思えてしまった時点ですでに、観客は蜷川の術中にはまったのかもしれない。それにしても蜷川を含め、全員が全力疾走の座組である。転落してゆく男女の行く末が、その全力さゆえに、痛みを伴って観る者の胸に刺さる。大人たちが渾身で紡ぐ本気の情愛を、その目に焼きつけたい。10月1日(土)から15日(土)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、10月21日(金)から23日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場、10月28日(金)から31日(月)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!で上演(チケットは発売中)。その後、蜷川作品では初めてとなる韓国公演が11月24日(木)から27日(日)までソウルのLGアートセンターにて行われる。取材・文:小川志津子
2011年09月27日