ハウステンボスは、「春の九州一花火大会」を2019年3月30日(土)に開催する。「春の九州一花火大会」は、九州最大規模、20,000発の花火を打ち上げる春の花火イベント。今回は、「世界花火師競技会」の歴代チャンピオンである「ワキノアートファクトリー」社と「マルゴー」社の2チームによる、芸術的な花火のエキシビションや、有名なアニメソングに合わせて花火を打ち上げる「アニソン花火」を実施。さらに、『ワンピース』バギー役の千葉繁、『ドラえもん』骨川スネ夫役の関智一、『カードキャプターさくら』李小狼役のくまいもとこ、『クレヨンしんちゃん』マサオ役の一龍斎貞友といった豪華声優陣によるトークショーも開催され、イベントを盛り上げる。花火大会のクライマックスを飾るのは、いくつもの花火を組み合わせて短い時間で大量の玉を連続で打ち上げる「大スターマイン」。フィナーレには、5分間で約4,000発もの花火が打ち上がり、700mにもわたって花火が連なる、ダイナミックな風景を楽しめる。当日は「春の九州一花火大会」の他、世界最大1,300万球のイルミネーション「光の王国」や、日本最多700品種が集結する「100万本の大チューリップ祭」など、様々なイベントを同時開催。子供から大人まで楽しむことのできるイベントが目白押しとなっている。【詳細】ハウステンボス 春の九州一花火大会開催日:2019年3月30日(土)場所:ウォーターマークホテル前会場(トークショー開催)、ロッテルダム会場 ※ロッテルダム会場では大型ビジョンでトークショーを生中継。住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1料金・チケット:花火特別観覧チケットあり、詳細は公式サイトに記載■スケジュール:19:15~19:55 エキシビション花火20:00~20:30 豪華声優陣によるトークショー20:30~21:00 アニソン花火、クライマックスは大スターマイン21:00 終了予定※当日、ハウステンボスは24:00まで営業【問い合わせ先】ハウステンボス総合案内TEL:0570-064-110
2019年03月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ウィンターソング」です。冬の歌というと「雪」だったり「クリスマス」だったり、まず歌詞のイメージが思い浮かぶと思いますが、僕がウィンターソングを聴いていて気になるのは、冬らしさを表現するためにどんな音選びをしているかですね。これは作り手側のこだわりになりますが、使っている楽器や音のイメージで冬の感じを出すことができるんです。以前、いきものがかりやback numberなどを手がけられているサウンド・プロデューサーの島田昌典さんの密着取材番組を見たことがあります。そのときに、いきものがかりの「SNOW AGAIN」というウィンターソングのアレンジを手がけていて、シンセサイザーで冬を連想させるリズムの音をずっと探されていたんです。僕も楽曲に合う音はどれだろうと音選びの作業で1日費やすことがあるので、一流のアレンジャーの方でも、ひとつひとつの音を聞きながら同じように探すんだ…と感動しました。また、そのとき島田さんが「これだ!」と選んだシンセの音は、ひんやりと冷たい音色で完全に冬の音だったんです。的確に響く音を見極める才能、センスに感服したことを覚えています。J-POPを代表する名曲を数多く生み出すアレンジャーの凄さを垣間見た瞬間でした。季節感をイメージできる音というのは、なにも冬に限ったものではなくて、それぞれの季節に連想させる音があると思います。クリスマスの歌なら鈴の音が鳴っているだとか、夏ならスチールドラムやホイッスルのような音が似合う。季節のイメージを出すために、どんな音色が使われているか注意して聴いてみると新しい発見があるかもしれません。今シーズンの冬だとビッケブランカさんの「まっしろ」という曲が印象的ですよね。ピアノや鐘の透明な音色、そしてビッケさんの感情が乗った歌声で冬のなんともいえない切なさや冷たさが表現されている。あと、僕の最新アルバム『SAITAMA』に収録している「Jack Frost」もウィンターソングです。ジャックフロストとは冬の寒さや冷たさを司る精霊のこと。この曲の中では、やはり寒さやクリアな印象をイメージさせるシンセの響きを入れていますが、僕はあえて薄く海の波の音を入れています。より厳しい寒さを引き出すために、夏のイメージがある波の音を実験的に入れてみました。甘さをより引き立てる、スイカに塩みたいな効果を期待しましたが、みなさん気づいてました?おかざき・たいいくオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年2月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年02月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「密着取材」です。昨年、NHKのドキュメンタリー番組『ノーナレ』ではじめての密着取材を受けました。これまで、丸1日カメラがつくとかそういうことはありましたが、今回の撮影期間はおよそ2か月。ここまでみっちりした取材ははじめてでした。いきなり肝のこと言っちゃいますけど、人間って一人でいる時間が必要なんやということを改めて再認識いたしました。いや~、ずっとカメラ入ってるの、やっぱキツかった~!夜の本気ダンスというバンドの鈴鹿(秋斗)は、何かで一緒になるとずーーーーっと僕の楽屋にいるんです。でもそれをなんとも思ってなかったんですけど、それはもともと彼が地元の同級生で、僕が素でおれてたってことなんでしょうね。カメラが入っているとやっぱり、“岡崎体育”でおらなあかんという変な緊張感が生じてしまい、全然リラックスできませんでした…。さらに今回は、実家の僕の部屋にも定点カメラが設置されていたんですが、それも気になって気になって…、ときどきオフにしていました。だって僕の部屋ですから、着替えとかもしますから。僕の着替えシーンなんてオンエアしないことはわかっています。わかっていますけど、編集の段階でNHKの方に着替えシーン見られるのもイヤやから、そこはきっちりオフにしていました。ドキュメンタリー番組で25分間、僕のことだけを流してくれるということがどれだけありがたいかは、十分にわかっています。だからこそ、アルバム制作がもっとも立て込んでいる時期にあえてカメラに入ってもらったんです。ドキュメンタリーの作り手は対象者が苦しんでいるところや足掻いているところを撮影したいわけじゃないですか。僕の通常の、表に立っている仕事…取材を受けたり、ライブをしたりという活動…を追いかけたいわけじゃない。裏の顔を撮りたいんだろうと思ったし、僕も1回くらいはそれをさらけ出してもいいかなと思ったんですけど、なかなか全部を見せるというのは難しいものですね。でも十分辛かったんで、そのモヤモヤしている姿をファンの方には楽しんでもらえたかなと思います。今回、出せるもんはすべて出し切ったので、もし次、密着取材をやるとしたら、岡崎体育が新しいフェス作りますとか、そういう何か大きなトピックがないとできないのでは?と思います。僕が自分の部屋で曲作りしているだけだと代わり映えしないですから。おかざき・たいいくオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年2月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年02月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「米津玄師」です。平成最後の紅白歌合戦で故郷・徳島から歌声を届けた米津玄師さん。実は、僕と米津くんには共通の趣味があるんです。それはニコニコ動画のゲーム実況動画を観ること。僕はYouTubeの公式チャンネルで自分がプレイするゲーム実況も配信していますが、他の方の面白いゲーム実況を観るのも好きなんです。で、米津くんも、同じ実況プレイヤーさん(ナポリの男たち)を推していて仲良しだったんですね。それで、その方々が「今度、米津さんとごはんに行くからよかったら岡崎さんも来ませんか」と誘ってくれた。それが昨年の5月のことです。よく覚えているんですが、ええ雰囲気の個室で、米津くんだけ遅れてやってきたんです。初対面だったし、僕はとにかく緊張して待っていて…。米津くんは、扉を開けて入ってきた瞬間、そりゃもう米津やったんですよ。これはもう間違いなく米津や、というアーティスト感漂う雰囲気をバリ醸しだしていた。だけど、ふっと席に座ったら、なんと米津がなくなったんです!米津とれたんです!!これにはびっくりしました。気難しさみたいなものがまるでなくて、まあ、気さくなお兄ちゃん。また、お酒が進めば進むほど陽気におしゃべりしてくれる。しかも人のことを褒めまくる。僕のことも「ネタ曲と真面目な曲のバランスがいいですよね」とか、めっちゃいいこと言ってくれる。僕はひたすら「ありがとうございます」と言っていましたね。僕のことをちゃんと知っていてくれたこともうれしいし、繊細なイメージから一転、気さくなええ人というめちゃくちゃいい裏切りでちょっとキュンとしてしまいました。僕も僕で米津くんのことはずっと気になっていたんです。彼は、もともとハチという名前でニコ動に楽曲を投稿していた。僕もニコ動にインディーズ曲を投稿していた時代があったんです。デビューまでの道のりは違いますが、地方在住のSNS世代でネットに音楽を投稿して、それを広い世界の人たちに見てほしい、評価してほしいというところにルーツを持つところは似ているのかなと勝手に親近感を持っていました。だから、二人で音楽の話をできたのはとてもうれしかったですね。米津くんとは、それ以来お会いしていないんです。また会いたいなあ。飲んだときの米津玄師さん、面白いもんなあ。せっかくだから『anan』で対談企画とかやってくれたらええのになあ…。どうですか、編集長?おかざき・たいいくオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」開催。※『anan』2019年2月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年02月03日約1年半ぶりとなるオリジナル3rdアルバム『SAITAMA』をリリースした岡崎体育さんに、お話を伺いました。僕のターニングポイントとなるアルバムになりました。岡崎体育の快進撃がとまらない。音楽活動のみならず、‘18年はNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』で堂々たる俳優デビューも経験。今年、白石和彌監督作で映画デビューも決定している。また、自身の活動の最終目標と公言してきた、さいたまスーパーアリーナでのライブを今年6月に開催。3rdアルバム『SAITAMA』は、その念願の公演に向けリリースされた岡崎体育の現在のリアルを色濃く反映させた一枚だ。「当初は過去2枚のアルバムのようにネタ曲をいくつか入れようかと考えていたんです。でも、あるときから“あ、これちゃうわ”となった。なんか葛藤が生まれたんですよね。ネタが面白い人という評価はもちろんうれしい。だけどそればかりじゃ長続きしない。普通に書いた曲もちゃんと評価されないとミュージシャンとして終わってしまうんじゃないか。岡崎体育っていう音楽家の真価が問われるというと大げさかもしれないですけど、でも僕の中ではそういうターニングポイントの一つとなるアルバムかなと思っています」ミュージックビデオあるあるを題材にし、SNS界隈をざわつかせた「MUSIC VIDEO」をはじめ、ゴリゴリのラウドロックに愛らしい歌詞を乗せた「感情のピクセル」や英語風歌詞で聴き手を惑わす「Natural Lips」など、これまでの“作戦勝ち”を自ら手放し、ど直球の音作りに挑んだ。「結果から言うと、すごく気に入ったアルバムになりました。とりあえず、僕は気に入っています。これまでにも『鴨川等間隔』とか『スペツナズ』『式』など、バズらせることを意識しないで作った曲がいくつかあるんですが、ツイッターなんか見ていると、そういう楽曲をいいって言ってくれている方がいて。それ、うれしいなあって思っていた。今回はアルバムごとそういう評価になってくれたらいいのにって、今からめちゃくちゃ妄想しています」“さいたまが俺を呼んでいるんだ”と、本音のリリックで“岡崎体育”を詰め込んだダンスチューン「からだ」。インディーズ時代の名曲のひとつ「私生活」はアレンジにストリングスを入れ、より叙情的な響きを得た。さらにピアノひとつで切なく弾き語る美メロのバラード曲「龍」など、ネタ曲はないもののジャンルの多彩さ、振れ幅の広さはさすがといったところ。聴きどころは満載だ。そして、おふざけはまるでなし?「そうですねえ。唯一ふざけているとすれば、このジャケット写真かな。全然、今の僕じゃない…。4~5年前の僕です。俺史上いちばんイラつく俺の顔をあえて選んでみました。レコ屋でこのジャケットと目が合ったときに“あ゛?”って気になってもらえたらそれもまたうれしいです」2017年6月リリースの『XXL』に次ぐ、約1年半ぶりとなるオリジナル3rdアルバム『SAITAMA』。【初回生産限定盤CD+DVD】¥3,500「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016~2018」出演ダイジェスト映像つき。【通常盤CD】¥2,800*共に税込み(SMEレコーズ)おかざき・たいいく現在、JINRO presents岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。4/5公開の白石和彌監督『麻雀放浪記2020』で映画初出演。6/9、さいたまスーパーアリーナでの単独公演も決定!※『anan』2019年1月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年01月20日20歳になると生じる義務のひとつが国民年金への加入。わが子が学生で収入がなくても保険料は納めなければいけません。決して安いとはいえないその保険料、みなさんはどうしてるんでしょうか?■ 国民年金は誰が加入するの?保険料は?akiyoko / PIXTA(ピクスタ)日本国内に住む20歳以上60歳未満の人は国民年金に加入することが法律で義務付けられています。会社員や公務員など「第2号被保険者」は、お給料からひかれる厚生年金保険料に国民年金保険料が含まれています。第2号被保険者に扶養(社会保険上の)されている専業主婦など「第3号被保険者」は保険料の負担がありません。収入のない大学生や専門学校生は、20歳になったら国民年金の第1号被保険者として保険料を納めなければいけません。第1号被保険者の保険料は月額16,410円(平成31年度)年間で約20万弱、家計への負担を考えると親が払うべきなのか悩みますよね。■ 学生の66%が「学生納付特例制度」を利用Graphs / PIXTA(ピクスタ)学生納付特例制度は、学生本人の所得が一定以下の場合に、申請により在学中の保険料の納付が猶予される制度です。厚生労働省の「国民年金被保険者実態調査」によると、学生のうち66%が学生納付特例制度を利用しています。国民年金からは老後の年金だけでなく、病気やケガで障害が残ったときに障害基礎年金が受け取れます。未納のままでは受け取れない場合がありますが、この制度を利用して納付を猶予されている間は、保険料を納めていなくても未納扱いとはなりません。■ 将来の年金額への影響は?Mugimaki / PIXTA(ピクスタ)学生納付特例制度で猶予された期間は、10年以内であれば遡って保険料を納めることが可能です(追納)。筆者は普段、ファイナンシャル・プランナーとしてご相談者の年金加入状況も確認していますが、実際に追納している方は少ない印象です。老齢基礎年金は、保険料の納付期間によってもらえる年金額が変わります。20歳から60歳まで40年間フルに納めてもらえる年金は年間約78万円(平成30年度)。kuro3 / PIXTA(ピクスタ)例えば、大学2年生の4月で20歳を迎え、卒業まで猶予を受ければ3年間。さらに大学院へ進学して2年間、計5年間猶予を受ければ、老齢基礎年金の年金額は満額で受けとるより12.5%(5年÷40年)少なくなります。学生納付特例を利用する場合は、年金額への影響や追納についても知っておきましょう。■ 親が払うと税金が安くなる!Graphs / PIXTA(ピクスタ)親が子どもの国民年金保険料を支払ったら、税金を計算するときに社会保険料控除として親の所得から控除できます。仮に所得税率が10%だとすると、住民税と合わせて、支払った保険料の20%が節税になります。また、国民年金保険料は、毎月納付する以外に6か月・1年・2年の前納制度があります。2年前納の場合、毎月納めるよりも保険料は2年間で約15,000円ほど割引になります。平成30年度の2年前納の保険料(口座振替の場合)は377,350円でした。所得税+住民税が20%だとすると、75,470円の節税になります。(注)節税効果や前納による割引があれば、親の負担感も少しは軽くなりますね。2年前納の申込期限は毎年2月末です。子どもの国民年金保険料を払ってあげようと思っているなら検討してみてはいかがですか?(こころFP事務所)※注節税効果はその他の所得控除や税額控除の状況によって変わります。【参考】※国民年金被保険者実態調査(平成26年度)- 厚生労働省※学生納付特例制度・前納について – 日本年金機構
2019年01月12日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。出張版となる今回のテーマは「平成元年生まれが振り返る、僕の平成ソング6選。」です。小さいころから洋楽に浸かっていた僕ですが、そんな自分でも胸に刺さった平成のJ-POPがあります。まず思い出すのは母親がカーステで流していたサザンオールスターズや米米CLUB…。中学生時代はJ-POPは女子とのコミュニケーションツールに。当時、女子人気がえぐかったSPEEDやゆずのCDを貸し借りした甘酸っぱい思い出があります。‘00年代に入るとランキングのTOP10をはなれ、“聴き方”が多様化していく。僕なんかはフェスで新しい音楽と出合う機会が一気に増えました。プロデュースやタイアップ重視の時代で曲単体が話題になることって難しい。だからこそSMAPの「世界に一つだけの花」なんかは、強い曲やったな~と改めて思いますね。昨年もっとも刺さったのは米津くん。楽曲は尖っていながらヒットしていて。これはかっこいいしうらやましい限りです。『真夏の果実』サザンオールスターズ桑田佳祐が監督した映画『稲村ジェーン』主題歌としてリリース。「母親がいやがる僕にボディボードさせたくて夏は海へ。その時の車のBGMはサザン。なかでも記憶に残っているのがこの曲です」(タイシタレーベル)『ガッツだぜ!!』ウルフルズウルフルズをメジャーシーンに押し上げた代表曲。続く「バンザイ ~好きでよかった~」でミリオンヒットを記録。「小1のころ運動会で踊った曲。クラス中みんなで盛り上がりました」(EMIミュージック・ジャパン)『my graduation』SPEEDSPEED6枚目のシングルで150万枚に迫る売り上げを記録。卒業曲の定番に。「小4で初めて買ったシングル。女子が教室で歌っていて“何その曲?”って教えてもらった一曲。めっちゃええ曲やんって買いに走りました」『世界に一つだけの花』SMAPトリプルミリオンを達成したSMAPを象徴する一曲。「ヒットする要素が詰まった一曲ですよね。王道のコード進行とキャッチーなメロディ、前向きな歌詞。お見事なヒット曲だと思います」(ビクターエンタテインメント)『男の子と女の子』くるりファン投票によりアルバムからシングルカットされた一曲。「高1のころ初めてサマソニでくるりをみて、同じ京都出身で親近感が湧きました。琴線に触れる柔らかな歌詞が好きです」(SPEEDSTAR RECORDS)『Lemon』米津玄師TVドラマ主題歌として書き下ろされ、ミュージックビデオは現在2億回を超える再生数を記録。「現在のSNS世代を代表するおひとり。何かある人だなと楽曲を聴くたびに思います」(ソニー・ミュージックレコーズ)おかざき・たいいく3枚目となる最新アルバム『SAITAMA』が発売中。6/9には念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演も決定!※『anan』2019年1月16日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年01月12日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「高橋優さん」です。自分のラジオ番組やいろんなところでお話しさせていただいていますが、シンガーソングライターの高橋優さんと仲良しです。出会いは2017年の「風とロック芋煮会」というフェス。このフェスは変わっていて、ライブ終了後に参加ミュージシャン全員でお客さんの前で野球をするんです。僕は小学生のころ野球をやっていたので、野球経験があまりないという優さんとキャッチボールしたりルールを説明したりして。それがきっかけで試合中もずっと僕の隣の席に座ってくれていたんです。でも、お互い人見知り同士なので全然、会話は弾みませんでしたね。「打ちましたね~」「…はい」「あ、また打ちましたね~」「…あ、そうですねえ」みたいな感じで。でも、同じ男性ソロアーティストなので親近感を持っていただけたのでしょうか。フェスで僕のライブも観てくれていたみたいで、「FRIENDS」って曲の気持ちもわかりますと言ってくれました。それ以降は、Mステでお会いするとご挨拶したり、お互いのCDを交換しあったり、少しずつおしゃべりもできるようになっていきました。距離がぐっと縮まったのは去年のこと。優さんが地元の秋田で「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」というフェスを主催されて、そこに僕を呼んでくれたんです。これが地元密着型のとてもいいフェスだったんです。地元を盛り上げようという優さんの気持ちが溢れていました。レーベルや事務所に言われてやっているとかじゃない前向きな姿勢が、めちゃくちゃ人間味があって素敵やなと思えたんですね。このときも、「もっと二人の距離を縮めたいから、このあと一緒にごはん食べましょう」なんて、ステージでお話ししていただいて。でも僕は、それはリップサービスやろと思っていたんです。だって、次の日も優さんはフェスがあるし、関係者へのご挨拶とか主催者はいろいろ大変です。邪魔にならんように帰ろうかなと機材をまとめていたら「ちょっと!ごはん食べようよ!」と呼び止められて。一緒にイワナの塩焼きをいただきました。おいしかったです。優さんのファンの方に言っておきたいのは、この人についていったら間違いないということですね。絶対、信じても裏切られないやろなと思います。そういう方です。自信もってファンでい続けてください!おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。オリジナルサードアルバム『SAITAMA』が発売中。6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定!※『anan』2019年1月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年01月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2018年」です。2018年も残すところあとわずかです。今年一年、みなさんはどうでしたか?僕は充実したデビュー2年目を過ごすことができたと思っています。音楽活動はもちろんですが、新しいことにいろいろ挑戦できたのがよかったです。朝ドラに出演させていただき俳優業を初体験、『テンゴちゃん』では初の地上波レギュラーも務めさせていただきました。フェスで大きいステージを任せてもらえるようになったのも、自分の成長を感じられてうれしかったことのひとつです。この連載も1年やってきて、自分にとってとても大切な場所になっています。だって、ふだん“音楽”についてあらためて考えることってないですから。飲み屋で友達と話すときでもそうそう“音楽”についてなんて語りません。でも、ここでは毎回ひとつテーマを決めて自分はこのことについてどう考えているのか、何を思っているのかと掘り下げて自問自答する。そこに意外な発見があったし、自分の意見をそのままに言っていいんだと思えるようになったんですよね。これまで、変に媚びたり、きれいごとだけ言って上辺だけでやり過ごす悪いクセがあったんですけど、あ、そんなことせんでもええんやと思えるようになった。『anan』連載セラピーで僕、変わりました。あと変わったことでいえば、音楽関係の友達がこの一年で増えましたね。京都在住なのでなかなか東京のみなさんとは遊べなかったんですが、オンラインゲームという共通の趣味があり、ボイスチャットでゲームしながら夜な夜なおしゃべりするようになりました。よく遊んでいるのは、前にもお話ししたw-inds.の(橘)慶太さんやビッケブランカさん、小袋成彬くんとかですかね。サッカーゲームでは僕がオーナーを務めているんですけど、最初は僕と夜の本気ダンスの鈴鹿(秋斗)くんの2人だけでやっていたのが、気づいたら15人くらいにメンバーが増えていました。ゲームやる人たちって基本インドア派で内向的な属性を持ってる方が多い気がして、個人的にとても居心地よく感じています。来年はどんな一年になるんでしょうか。まずはデビュー当初から目標としていた「さいたまスーパーアリーナ」でのライブが6月にあるので、それに向けてがんばりたい。たくさんの人にあのデカいステージに独りぽっちで立つ僕のことを観ていただきたいです。絶対、損はさせませんから!おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/13愛知、1/14福岡、1/18大阪、1/25東京。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2019年1月2・9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ボヘミアン・ラプソディ」です。映画『ボヘミアン・ラプソディ』が異例のヒットを記録していますね。この映画は、イギリスのロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた音楽映画。クイーンは僕がもっとも影響を受けたバンドのひとつです。僕がクイーンに出会ったきっかけは、うちのおかんです。おかんが若い頃からクイーンの大ファンで、とくにドラムのロジャー・テイラーの熱狂的おっかけをしていた。家にはクイーンが載った雑誌やグッズが山ほどあります。そんなこともあり映画の宣伝のためにコメントをくださいというオファーをいただいたときには、「僕なんかより、当時の熱いファンにコメントしてもらうほうがええんとちゃいますか?」と逆提案をして、僕とおかんのコメントを公式サイトなどで紹介していただいたんです。映画はおかんと僕、二人で観に行きました。僕たちが行ったのは、公開直前に京都で開催された一般試写会。ラジオや雑誌の公募で当選した一般の方々、熱を持って集まってきた人もたくさんいらっしゃってました。クイーン全盛だったあの時代、キラキラ輝いていただろうおばちゃんたちが大集結してました。うちのおかんは見事にその輪に溶け込んでいましたね。映画は素晴らしかった!まるでドキュメンタリーを観ているようでした。フレディの立ち居振る舞い、バンドの関係性、台詞ひとつひとつが練られていて、クイーンというバンドの真実を大げさにすることもねじ曲げることもなく伝えている。これはファンは大満足です。そして、フレディの孤独や葛藤、そして、圧倒的なステージは、当時のファンでなくても胸に熱いものがこみあげるはず。僕もフレディの寂しさを描くあるシーンでこらえきれず号泣してしまいました…。おかんに至っては映画冒頭、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが演奏した20世紀フォックスのファンファーレを聴いた瞬間、泣いていましたね。映画が終わってからも二人でめちゃくちゃ語り合って。こんなこと久しぶりやなあと思いました。この映画、クイーンを知らない若い世代も劇場にたくさん足を運んでいると聞きます。この映画をきっかけにクイーンを話題にして家族の会話が増えるとしたら、こんなに素敵なことはないなと思います。いろんな世代に観に行ってほしい。そして、クイーンの名曲もたくさん聴いてみてほしいです。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「配信リリース」です。この間、ネットサーフィンをしておりまして、気になるアーティストを発見しました。イギリス・ロンドンを拠点に活動しているソウル・シンガーで、サム・ヘンショウという方。24歳くらいで若いんですが声がめちゃくちゃかっこいい。これはCDが欲しいと思って探してみたら、フィジカルリリースはレコードのみ。音源は配信でしかリリースしていなかったんです。僕は、以前にこのコラムでデジタルでばかり音楽を買わないで、CDをもっとみんなに買ってほしいと言いましたが、最近はこういうケースも増えてきましたよね。グラミー賞を受賞しているアーティストや日本の人気ミュージシャンでも配信限定で楽曲をリリースすることがあるし、かくいう僕もテレビアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』の新オープニングテーマ「キミの冒険」をTVのオンエアと同時に配信のみでリリースしました。配信でしか手に入らない音楽って確実に増えつつあります。作り手側の話をすると、配信のみでのリリースってすごくハードルが低いんですよね。現物としてモノを準備しないといけないCDと比べると、手間もコストもかからないから、リリースしたいときにすぐにリリースできる。CDだとプレスして、梱包して、配送してと、タイムラグがどんどんできてしまう。そのスピード感の差が、アーティストが配信に切り替えている理由のひとつだと思います。リスナーとしても好きなアーティストの最新の楽曲をどこででも手に入れられるのですから、音楽の聴き方が配信やサブスクが主流になっていくのは当然かなと思ってしまいます。この間も、ぼくのりりっくのぼうよみ君と対談をする機会があって「CDは買いますか?」と聞いたら「ほとんど買わないです」と言っていました。10代や20代前半くらいになると、日常的にCDを買うという意識を持っていない方がほとんどなのかなと思います。CDプレーヤーやドライブをもう持っていないという人も多いんじゃないかな。確かに家で自分が一番気に入っている椅子に座ったままで、PCやスマホで好きな最新の音楽を選べるというのは、なんと贅沢な時代かと思いますね。とはいえ、個人的には好きなアーティストの音源は盤で買ってほしい、という思いは変わらずに持ち続けています。CDは音がいいだけじゃなく、ジャケットやブックレットに作り手のこだわりが詰まっていますから。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。’19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。’19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月17日「持久走大会!?走ったことないし、走れる気がまったくしない…」とこぼす小6長女。昨年末まで在籍していた東京の小学校では、持久走大会も長距離走もなかったのだから仕方ないか…と、私も半分諦めモード。しかし思いついたのです、「もしかしたら走り方やコツを教えてもらったら、子どもたちの気持ちも変わるかもしれない!」と。早速、子どもに走り方を教えてくれるという「柳井ランニングアカデミー」に連絡をとることに。持久走大会の約2カ月前のことでした。初めてのランニングアカデミー初めての体験日。グラウンドで小学4年生~6年生までの男女、約20人がストレッチをしていています。小学1年、4年、6年生のわが娘をボランティアで子どもたちに陸上を教えているという、柳井ランニングアカデミー代表の住原晴生さんが、快く迎えてくれました。これも体幹トレーニングボールやポールなどを使った体幹トレーニング、数種類のもも上げやジャンプ、肩を回しながらのランニングなど、これまでやったことのない動きや練習をひと通り体験。初めてなので、ぎこちない動きとリズムの娘たち。しかし、帰りの車では「トレーニング、おもしろいね!」、「みんなめっちゃ速いよねー!」(県内トップクラスの子たちも在籍)、「コーチのオヤジギャグもすごいね!(笑)」と、娘たちのテンションが上がった様子。持久走への入り口、スタートは上々です。ランニング=体幹トレーニングがポイントその後も、週1ペースで特別に通わせてもらったトレーニングで私が驚いたこと、それは走るには体幹が重要だということ。それと、遊びを含めたトレーニングや動きに“体幹を鍛える要素”がたくさん入っていることでした。ある日のモップリレーの様子中・高・大と陸上部で活躍し、また“ランニング”の研究もされてきた住原さん曰く、より速く走るには、自分の脚力で蹴り出すのではなく、地面からの反発力と足の回転で前に進めるようになることが大切なのだとか。地面からの反発力を上手に受け、その力を推進力にできるかどうかは体幹や走りのフォームにかかっているといっても過言ではないそう。体幹やフォームの違いは、未経験の娘たちとランニングアカデミー在籍の子どもたちの走りで、一目瞭然でした。トレーニングを重ねてきた子どもたちの上半身はブレず、抜群の安定感。この違いは素人の私にも、驚くほどよく分かりました。上体をまっすぐに、足を90度に上げているところしかし教わったことを娘たちがすぐに走りで実践できるかといえば、なかなか難しい。その後、何度か体験に通ううちに、最初は難しかったトレーニングが徐々にできるようになっていきます。一番難しかったペース配分も、住原コーチがペースを計りながら一緒に走ってくれる“かるがも走”という方法で少しずつ練習。1回目より2回目と縮まる自己ベスト、これもモチベーションアップにつながりました。11月から始まった学校での練習でも、タイムや走りを意識して走れていた様子。よしよし、いい感じで本番に向かっているぞ!いざ、持久走大会本番!当日の朝食は、住原コーチのアドバイスの通り、おにぎりに(当日の朝だけでなく、前々日から炭水化物を多めにした食事がオススメなのだそう)。長女はエネルギーが切れないよう、3個も平らげました。「キツくなったらひざを前へ出すイメージ。腕を縦にふるイメージです。がんばれ!」と、激励のメッセージももらい、いざ本番!1キロを走る低学年。スタートは勢いよく、ダンゴ状態(笑)。「絶対に1位になる!」と宣言していた通り、1年生で1位を獲得(少人数なので男女混合)した三女。途中、抜かれても抜き返し、意地で走った1キロでした。小4の次女、時々キツそうな表情も見せていましたが、速くなることも遅くなることもなく、1.5キロを一定のペースで走り切りました。「自己ベストからプラス2秒だった」と悔しがっていたものの、なかなかよい走りができていたよう。学年の中では男子2人に次ぎ3位(女子では1位)。練習の度にタイムが少し縮まり、自信をつけていった小6の長女。1週目は笑顔でなかなか良い調子。しかし2週目からかなり厳しい表情。あれ?どうした!?腹痛のため3、4週目も背中を丸めてしんどそうに走り、ペースがどんどん落ちていきました。途中リタイアすることなく2キロを完走したものの、順位もタイムも残念な結果となり、とても悔しそうでした。小さいけれど大きな進歩3人3様の結果になりましたが、3人とも本番までモチベーションを保ったままよくがんばりました。初めての持久走大会としては、ハナマルです!「まったく走れる気がしない…」と弱気だった長女が、「私、走れる!走れる気がしてきた!」と言うようになったこと。また「次はもう少しペースをあげられそう」と、ペース配分やタイムを意識するようになったことは、大きな進歩!そして長女も次女も、“自分自身に悔しい”という気持ちを持ったこと、これも見逃せない成長でした。大会に向けて練習をしていなければ、この悔しさは感じなかったはずですから。三女はというと、「来年も1位を取る!」と、妙にやる気満々です(笑)。娘たちの前向きな姿勢を見ることができ、また気持ちの変化を共有できたことがうれしかった母。このまま終わらせるのはもったいないと、来年2月に行われるロードレースに(2キロの部)勢いでエントリー、ポチッ!母娘、4人で参加することにしました。次は私も一緒にがんばらなきゃ!わが家の持久走トレーニングはまだまだ続きます。取材協力:<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年12月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「全国ツアー」です。ミュージシャンは自分の音楽をみなさんに届けるために、全国各地を巡りライブをする“ツアー”をします。すごい方だと1年かけて47都道府県を全部まわるという人とかもいらっしゃる。それは本当にすごいことやなと思います。尊敬しかありません。そういう僕も今、絶賛ツアー中です。初の全国ホールワンマンツアーです。ただし僕の場合、埼玉・北海道・京都・愛知・福岡・大阪・東京の全国7か所での開催です。ちょっと偏っていますか?偏って見えますか?でも、僕にとってみたらもうこれがギリギリ限界の仕様になっております。なんでかと言いますと、「岡崎体育なめてんな」とか「甘えるな」とか言われてしまいそうですが、僕はライブが終わったら1回、家に帰ってきちんと眠りたいんです…。ホテルに何連泊もするとか、1か月ずっと各地をまわって家に帰らないでいるとか、僕にはできないんです。とにかくホテルだと眠れない。休めない。僕は寝るときにはS字型の抱き枕を使っているんですけど、まずそれがないと落ち着かない。じゃあ、それ持っていけば?と言われるかもしれませんが、僕はステージで使う機材もキャリーに乗せて自分で運んでいるので、さすがにそれに加えて枕も運ぶことは難しい…。今度、マネージャーにお願いして、枕をホテルに直送してもらおうかなとかも考えていますが、まだ実現には至っておりません。とにかく、ちゃんと家で寝ないと僕はパフォーマンスが確実に落ちてしまうんです。そんな落ちた状態でライブをするのはどうしてもイヤなんです。それをするくらいならわざわざであっても一度、宇治の自宅に戻り、慣れた布団できちんと眠って、肉体的にも精神的にもチャージをしてから次のライブに挑みたい。そういう考えのもとで全国7か所に限ってやらせていただいています。ある意味、僕は誰よりも健全な志向を持ったミュージシャンなんだと思います。たとえば、富山県にお住まいの方に僕のライブを観てもらいたい。もちろんそう思います。思ってます。でも、僕のライブを観たいんやったら富山から出てきてほしい。僕が富山に行くより、キミが京都の会場に足を運んでくれないか。そして、ちょっと京都観光して帰ったらええやんかと思うのですが、富山のみなさま、全国のみなさま、いかがでしょうか。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージシャンが言われてうれしい言葉」です。僕がよく言われる褒め言葉は「面白いですね」。もちろん、それはそれでうれしいですが、“面白み”を評価されることが多い分、逆に音のことを褒めていただけると、すごくうれしくなります。「あのトラック作り込んでますね」とか「ここの音作りがすごい」などと言われると、めっちゃちゃんと聴いてくれてるやん!と、テンションがあがります。だからミュージシャンに何か言葉をかけるとしたら「ファンです」とか「好きです」だけでなく「この曲のここの音がすごいと思っていて」など具体的に言ってあげると、とても好印象になると思います。ミュージシャンって結局、楽器オタクや機材オタクなんですよ。メジャーのフィールドまで来ているということは、当たり前ですけど、時間をかけて考えて、こだわりぬいて真摯に音楽を作っている。だからこそ、音のことを率直に褒められるとめちゃくちゃうれしい。だから僕も、ライブの後などに共演者の方と話すときは、音作りの話を振ることが多いです。「ライブでめちゃくちゃ低音出ていましたけどPAにどういう指示されているんですか?」とか「あのギターの音はどんなエフェクトかけているんですか?」とか…そういう話をしています。そうすると話も弾みます。逆によく言われるなかで、がっかりする言葉もあります。それは「このエピソード、曲にしてくださいよ」っていうやつ。僕はこれ、めっちゃしょっちゅう言われます。僕がネタ曲を多く作っているせいもあると思いますし、面白いネタを常に探していると思われているのかもしれないですが、そんな大したことのないレベルのそこそこの面白エピソードなど、曲にできるかい!といつも思います。なので、この記事を読んだ方は二度と言わないでほしいです。ヤバTのメンバーもよくこの言葉を投げかけられるようで、わざと僕に「岡崎さん、この会話、曲にしてくださいよ~」とちょけてきますが、そのノリももう飽きました。ここ1年で褒められて最もうれしかったのは、Mステに出たときにタモリさんに「よくできた曲だね」と言われたことです。タモさんって曲終わりでコメントすることがほとんどないので、それなのにわざわざそうおっしゃっていただけたのには興奮しましたね。やっぱり率直に曲のこと褒めるのがミュージシャンへの最大の賛辞なんだと思います。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。’19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。’19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイアップ曲と自分の曲」です。ニュースなどでご存じの方も多いでしょうが、そろそろ私、岡崎体育が現在放送中のNHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演します。「どうも、朝ドラ俳優の岡崎体育です」って、いやマジでこれはすごいことで、非常に貴重な体験をさせていただきました。僕が演じたのは進駐軍の男です。長谷川博己さん演じる萬平さんが進駐軍に逮捕されるんですが、そのときの看守役。カリフォルニア生まれで片言の関西弁を話す日系二世です。そもそもこのキャスティングは、NHKさんの勘違いからはじまります。僕の楽曲には「Natural Lips」という英語風の曲があったりするので、普段から僕は英語のええ発音を心がけています。それがなにをどう間違って伝わったのか、岡崎体育は英語できるやつ、いわゆる“英ぺキャラ”として選ばれてしまったんです。打ち合わせの際、「僕は英語がしゃべれません」とはっきり申し上げたら「えっ、ご、ご堪能じゃない!?」と、とてもびっくりされました。結局、英語指導の方に発音の音源をいただいて、必死に練習することに…。思い込みって怖いですね。現場には出演者としてMONKEY MAJIKのお二人もいたので、指導の先生と一緒に英語の指導鞭撻をきっちりいただいて、NGもださずに撮影は無事、終了しました。それにしてもプロの役者さんは本当にすごいです!僕は俳優業は初心者なので“本読み”とか言われても、ライブのリハくらいのイメージで、流れを確認する感じ?とゆるく思っていたんですが…。みなさん一言一句、魂を込めてセリフをおっしゃる。橋爪功さんとかマジすごかったな…。これ、そのまま本番やんと思ってしまいました。いつもと違うクリエイティブの現場を体験できたことは、めちゃくちゃラッキーですし、いい刺激をいただいたなと思っています。それと同時に、本業をしっかりやらないと、と気持ちも引き締まりました。お芝居でも高く評価されているミュージシャンの方々ってたくさんいますけど、でもそれってやっぱりミュージシャンとしての足場をしっかり持っているからこそ、ファンの方々が俳優としても応援してくれると思うんですよね。音楽という基礎があるから役者としてもより魅力的にみえる。僕も他に類をみない、この憎めない系ぽっちゃり三枚目キャラを最大限に活かして、ハリウッドデビューできるまでがんばりたいと思います。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。12/1(土)札幌市民ホールほか、全国7か所にて。来年の6/9(日)さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定!※『anan』2018年11月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年11月25日都内から日帰りで参加できるフルマラソン千葉県佐倉市は「第38回佐倉朝日健康マラソン大会」を2019年3月24日に開催します。同大会は、千葉県で唯一のフルマラソン公認大会として実施されます。今回の大会から、ランナーが走りやすいようにコースをリニューアルされています。爽やかな春風のもと記録を狙う大会種目は、フルマラソンの部、10kmの部、3kmの部になります。フルマラソンの部では、日本陸連登録競技者が条件となりますが、同大会新記録で優勝したランナーには記録に応じ最大100万円、日本新記録達成者には1億円をアールビーズスポーツ財団から贈呈されます。記録より景色を堪能コースは、岩名運動公園陸上競技場を発着点として、佐倉市の自然を代表する印旛沼沿いを駆け抜けます。フルマラソンでは、桜並木や異国情緒豊かなオランダ風車などを眺めながら、景色を楽しむことができます。(画像はプレスリリースより)【参考】※佐倉市のプレスリリース
2018年11月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイアップ曲と自分の曲」です。タイアップ曲は、CMのためにこういう曲が必要とか、ドラマやアニメ、映画に合わせたイメージソングが欲しいと依頼されて作ります。僕は、タイアップの場合は商品だったり、作品だったりにめちゃくちゃ寄せて寄せて考えるタイプです。だから、作ったものにクライアント側からNGを出されることは、比較的少ないかもしれません。そして、もし修正を依頼されても素直に言われたことを聞いて直すタイプです。最初に、アカデミックな曲でと言われ制作したら、「いや、もっと岡崎さんの『MUSIC VIDEO』みたいにハジけたやつ!」と言われ、それ、どっちやねんと思ったことはありますが、それも結局オーダーに沿った楽曲に作り直しました。どちらかというと僕は、自分の中でのダメ出しが多いです。レコード会社に通達するまでもないボツが山ほどあります。そもそも、僕はタイアップで作った曲とアルバムに収録する自分の曲は別のものだと考えています。タイアップ曲は、クライアントに満足していただくことが最優先。自分のアルバム曲は自分のこだわりを追求します。曲が生まれるスタート地点からして違うというのが、僕の中でのタイアップ曲と自分の曲との違いですかね。ミュージシャンの中には、自分が作りたいように作った曲がCMのイメージソングになり得るという素晴らしい才能を持つ方もたくさんいらっしゃいますし、それはそれでお互いにとって幸せなことだと思いますが、僕はちょっと向いてないようです。だから、アルバムも『OT WORKS』というタイアップ曲だけを集めたものを作るなど区別するようにしています。アルバムにタイアップがついた曲がずらっと並んでいると購買意欲が上がるし、初めてのお客さんも「あ、あのCMの曲か」と手に取りやすくなるというのも理解しているのですが、僕はそれをしていません。コアなファンの方に「新しいアルバム、既存曲ばっかりやん」と思われてしまうことが怖いし、僕の場合ネタバレ感があるだろうから、それじゃ面白くないだろうなと感じてしまうんです。せっかく自分の名前のついたアルバムを出すなら真っさらな10曲でお届けしたい。アルバム曲は僕だけのものです。だから、あとからタイアップで使いたいと言われても、それはお断りしますね。うん…。断りますよ。…多分ね。あの、でもそこは使用料次第でポリシー変わるかもしれません。おかざき・たいいくNHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演決定。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」、11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年11月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年11月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「いま求められる男性ソロアーティスト」です。数いるメジャーアーティストの中で、まだ音楽家になりたての僕について最初に言及し、褒めてくださったのは星野源さんです。まだ「MUSIC VIDEO」も話題になっていないころで、確か「鴨川等間隔」という僕の曲についてラジオで語ってくださって。「曲を作る姿勢がまっすぐだ」と話してくれた。僕はそれを聴いて「…そうか、俺ってまっすぐだったのか!」と自己肯定感がめちゃくちゃあがりました。ありがとうございます!それから半年後くらいにメジャーデビューして、偶然、ニッポン放送で星野さんとすれ違う機会があったんです。褒めていただいたお礼もできていなかったので、できたてのデビューアルバムのサンプル盤を持ってご挨拶に伺ったら、なんと星野さんが「あ、もうアルバム買いました」と言ってくれた。でも「せっかくなのでもらいたいです」と持ってきたサンプル盤ももらってくれて、ああ、めちゃくちゃ優しいなと思いました。それから、しばらくしてドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が始まって、星野さんの「恋」という楽曲はみなさんもご存じのように大ブームとなるわけです。ここで僕が何を学んだかというと、それは“男性ソロで成功している人は基本的にめっちゃいい人だ!”、ということです。僕の「エクレア」という曲の歌詞に、「いい曲はいい人とともに」というところがあります。男性のソロアーティストって、いままさにそういう背景がすごく重要なんじゃないか?というのが僕の見解です。バンドのボーカルとかはバンドそれぞれの個性やカラーもあるから一概には言えないし、女性ソロの場合は小悪魔的なヤンチャな感じがあったとしても、それはそれで魅力になったりもする。でも、男性ソロにはいまは、オラオラしたタイプの強めキャラってまったく求められていないんじゃないかなと思うんです。裏表があるとか人柄ってすぐ透けて見えますからね。そういうところ、お客さんは全部わかっていると思います。だからこそ、実際に優しくて温かな人柄の方たちがそのままウケている。僕のことをご自身のフェスに誘ってくれた高橋優さんにしろ、以前コラボさせてもらった秦基博さんにしろ、みなさん優しいですもの。心拍数もとってもゆっくりしていそうです。…そして、僕も優しさ100パーセントでできている男性ソロアーティストのひとりです。おかざき・たいいく今月から始まった、NHK連続テレビ小説『まんぷく』出演決定。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月31日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年10月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「泣ける曲の作り方」です。泣ける曲というのは、たいていコードとテンポで決まると思います。リズミカルでアップテンポなのに泣ける曲ってみなさん思いつきますか?あまりないですよね。だから泣ける曲を作るときの定石は、まずミドルテンポ以下の落ち着いたリズムであるということだと思います。そして、コードについてですが、これはコードの中に「セブンスコード」という特別なコードがあります。通常コードは3和音でできていますが、そこにもう1音プラスし、4和音にしたのがセブンスコードです。例えば「ド・ミ・ソ」の3音で作るCコードというのがあります。これに、ソの上のシの音を重ねるとCM7(Cメジャーセブンス)という響きになる。「ド・ミ・ソ」だけだと、なんかめっちゃポップなのが、そこに「シ」の1音が足されるだけで明るさの中にわびさびのようなものが生まれ、ぐっと切なさを醸し出してくれるんです。このセブンスコードを楽曲のコード進行の中にすっと入れ込むと曲に抑揚が生まれ感動的になる。つまり、泣ける曲に仕上がるというわけです。とか偉そうに話していますが…。僕は音楽理論になーんにも精通していないので、自身の作曲の際にはまず3和音でトラックを作り、あとからDTM( PCを使った音楽編集)で「ここ泣かせたい!」ってポイントを決めたら、鉛筆ツールを使い1和音ずつ、この音を足すでいいかな?違うかな?と、チマチマと再編集を繰り返し、4番目の音の魔法が生まれる場所を探します。僕の楽曲でいうと「チューリップ」や「スペツナズ」「式」などでセブンスコードを使っていますね。人生をテーマにした曲、繊細な印象にしたいときなどに活きてくるものですが、あまり使いすぎても安売りになってしまいそうなので、ひとつのアルバムに1~2曲くらいの必殺技とすることを心がけています。でも、泣ける曲の定義というのは難しいものだなとも思います。最初にコードとテンポで決まるといいながらも、例えばアメリカのカリスマ的ラッパーであるケンドリック・ラマーのようにコード進行も何もないビートとベースラインだけで、その魂の叫びやステージングが多くの若者を泣かせることもある。歌っている人の背景や人柄、発する言葉によってどんな激しい曲でも心に響いて涙することもある。本当の泣ける曲はテクニックだけじゃないんだと思います。おかざき・たいいく今月から始まった、NHK連続テレビ小説『まんぷく』出演決定。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年10月22日伝統ある市民マラソン大会千葉県松戸市では、正月恒例の「第64回松戸市七草マラソン大会」の参加者を募集しています。来年の開催は、2019年1月13日(日)となります。来年度は、松戸市制施行75周年記念となります。新年の走り初めとして「松戸市七草マラソン大会」のコースは、住宅街を走る起伏に富んでおり、新年のトレーニングやリフレッシュに最適です。ゲストランナーは、松戸市内中学校出身の箱根駅伝選手の出場が予定されています。会場には、飲食物やスポーツ用品等の13店舗が出店する予定なのでマラソンの応援にきた人、ランナーも家族みんなで楽しむことができる大会です。自分の体力に合わせて走る距離を選ぶマラソン会場は、松戸運動公園、種目は、親子で一緒に走れるファミリーの部、豊富なアップダウンが特徴の10kmの部など、4つの距離・15の種目から選んで参加できるのができます。参加料は、ファミリー1組2,500円、小・中学生800円、高校生1,600円、一般2,800円となります。(画像はプレスリリースより)【参考】※松戸市役所のプレスリリース
2018年10月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「作詞」です。僕はかつて音楽をやっていく中で、作詞が最もどうでもいいものだと思っていました。デビュー前からデビュー後しばらくの間もそんな感じで。メッセージ性とかってなんなん?と、ネタに走ったり、意味のない言葉の羅列で歌ったりとかして、ちょけてたんですね。でも、それは変なプライドだったんだなと今は思います。心を入れ替えられたのは、私立恵比寿中学に楽曲提供した「サドンデス」や、ポケモンのエンディングテーマを手がけるようになってからですね。歌ってくれる人や聴いてくれる人のことをじっくり考えるようになったとき、言葉が持つ強さを軽んじてはいけないってあらためて思ったんです。岡崎体育は、つい物事を斜めに見がちですが、それを「アンタ、いつまでもかっこつけてんじゃないわよ!」と心の中のおねえに叱咤激励され、今では言葉選びの大切さを実感しています。ストレートな言葉を照れずに使えるようになってきたと思っています。実際に、現在のミュージシャンにとってどんな歌詞をつけるかってめちゃくちゃ大切やと思います。作曲って、もはや天井なんですよね。新しいリフとか新しいメロディを思いついたと自分では思っていても、それはすでに、たとえばコスタリカのバンドが使っているものかもしれない。いいリフもメロディも初出であることって難しいんです。世界中で出尽くされていて。でも、日本語はまだまだオリジナルになれる可能性がある。他のミュージシャンと差別化をはかれて、個性を出せるチャンスがまだまだあるのが、作詞なんだと僕は思っています。僕は叙情的な歌詞が好きです。フジファブリックの志村正彦さんだとか、くるりの岸田繁さんの歌詞にぐっときます。音楽を聴きながら街を歩いていて歌詞と目の前の景色がきれいに重なる瞬間がある。生活感とノスタルジーが混ざったこの感覚に痺れます。そういう影響をめっちゃ受けて書いたのが「鴨川等間隔」で、これも僕の中にある日常の景色を言葉にしたいと書いた曲。こういう曲の歌詞は、たいてい具合悪いときに書きますね。調子ええときには、叙情って醸し出せなくないですか?風邪ひいて体調悪いといろんなことが憂鬱じゃないですか。ここぞとばかりにその感性を利用しています。あと、作詞を誰かに頼むとしたら最初のオーダーはまず、おかんにしよかなと思ってます。おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年10月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージシャンとバラエティ番組」です。お笑い芸人さんやYouTuberが音楽活動されることがよくあります。ダウンタウンさんが坂本龍一さんプロデュースで楽曲を出されたこともあったし、宮迫博之さんと山口智充さんが「くず」として作詞作曲も手がけてヒットしたこともありました。今では、YouTuberが自身の楽曲を配信して、それが話題になり「Mステ」に呼ばれるなんてことも。そういうことがあるとミュージシャンとは一体何なのか?と、つい思ってしまいます。芸人さんが音楽番組に歌手として出演することはあっても、その逆はなかなかできないですから。ミュージシャンがバラエティ番組に出演して、芸人さんと渡り合うのはなかなか難しいですよね。僕もたまにバラエティ番組に呼んでいただくことがあります。そうすると芸人さんたちはとても温かいなと思います。ダウンタウンのお二人とか、めっちゃ優しかったですね。それはきっと僕がミュージシャンだからそう感じるんだろうなと思います。話を振られたときに受け答えをして、ツッコんでもらって笑いが起きて、最終的には芸人さんがいい感じのオチをつけてくれる。これが、ミュージシャンでなく同じ芸人だったら、もっと前に出て笑いをとれよとか、難しいタイミングでも笑いをとらないといけないとか、任されることが大きくなる。僕にはそこまでのことはできないと思うので、ミュージシャンという枠はありがたいものです。そうではあるけれど、僕がやっている音楽はユーモアが多め。お客さんの好リアクションを求めてついつい「笑い」を入れてしまいます。その系統ゆえ、やはりテレビ番組のコメントでも面白い発言を求められてしまいます。そろそろ、みなさん気づいていいころだと思うんですけど、実際の僕はすごくシャイですごく真面目なんです。「俺、面白いで!」とぐいぐい前に出るタイプでは決してないですし、大勢の前で自ら率先しておしゃべりするのも苦手です。そのことを理解して起用してもらいたいものです。高校時代、授業中に大声で先生にツッコミいれてクラス中の笑いをさらっていた藤本くんや中山くんより、休み時間に一人ぼそっと妙なことつぶやいていた倉田くんの笑いが好きなタイプだったし。僕の“笑い”の原点のひとつは彼だと思います。倉田くん、めっちゃいい視点もってたもんな。今、なにやってんねやろ…?おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージカル」です。僕のミュージカル体験で思い出せることは、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のアトラクションでドラキュラやフランケンシュタインが歌って踊る「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」を観たことくらいですかね。あとは、ディズニー映画の『ライオン・キング』や『リトル・マーメイド』などを思い出すくらいで、ぶっちゃけ、まったく詳しくはないんですけどミュージカルへの興味はめちゃくちゃあります。それに僕のライブはとてもミュージカルと親和性があるような気がします。だって、ひとりで歌もダンスも寸劇もこなしていますから。これはもう、ひとりミュージカルです。それをもうちょっと突き詰めてみたいですね。あと、ミュージカルだと舞台美術があるじゃないですか。それに憧れます。僕はいつもパソコン1台だけで、何もないところでライブを披露する省エネ派ミュージシャン。階段があったり、大道具を使った仕掛けがあるような舞台も作ってみたい。段差がひとつあるだけで、表現の幅はぐっと広がる。それを体感してみたいです。前にもお話ししましたが、その場にあるものや感情を歌詞にして即興で歌うことも得意なので、これもミュージカル向きやなと思います。先日も、僕がシーズン・レギュラーを務めていたNHK Eテレの『天才てれびくんYOU』のロケ中にキッズたちが、今言いたいことを歌にして語り合うという洒落た遊びをしていたので交ぜてもらったんですが、僕はどのてれび戦士たちよりこの遊びがうまかったですね。もう圧勝でした。「お茶をとってほしい、でも誰も全然とってくれない」という悲しみを歌にしたんですが、キッズたちは僕の歌に夢中で大爆笑。これは俺の勝ちやなと思いました。僕はミュージシャンで相手は子どもですけど、勝ちは勝ちです。ミュージカルの世界では、今2.5次元が大ブームじゃないですか。『テニスの王子様』にはじまり『弱虫ペダル』とか『刀剣乱舞』とか。ひとつのジャンルとして確立されています。これは僕、出たいというより、もはや作ってみたいですね。大勢の人と僕が一緒に歌って踊るのは無理だけど、演出するのは面白いかもしれない。というのはアイドルの楽曲を作ったときに思ったんですよね。岡崎体育歌劇団はぜひやってみたいことのひとつです。なにか面白いものができそうです。おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年9月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月23日韓国の国民的コスメ「クッションファンデ」。2つの名作クッションファンデを比べて使用感をレビューします。クッションファンデ選びの参考にしてくださいね。アンニュイな魅力を放つ韓国人女性出典:byBirth韓国人女性のメイクやファッションは、どこかアンニュイな雰囲気が漂っていてかわいいですよね。特に光沢感のあるたまごのような陶器肌に憧れる方も多いのではないでしょうか。キムチやマッコリなど、美肌をつくる発酵食品を日常的に摂取しているため、ツヤとハリのある肌を保つことができます。そこにプラスしてカバー力の高いファンデを乗せるため、さらに陶器肌を極めることができているのです。韓国人の美肌をつくるクッションファンデの存在出典:byBirth韓国発祥の「クッションファンデーション」は、コンパクトの中にリキッドファンデが仕込まれたコスメです。下地やUVケア、うるおい成分などが含まれていることが多く、スキンケアのあとにこれ一つでベースメイクが完成することで時短コスメとしても話題を集めています。韓国は日本に比べて空気が乾燥しているので、保湿成分がしっかりと入っていることもうれしいポイントです。韓国のクッションファンデ2種を使い比べ!出典:byBirth同量のクッションファンデを左右でつけ比べてみました。今回は、韓国のコスメブランド「ミシャ」と「クリオ」の国民的クッションファンデを試してみて感じた、実際の使用感をレビューしていきます。1:CLIO出典:byBirthプチプラなのにとにかくカバー力がすごい!と韓国で人気のクッションファンデ「CLIO(クリオ)キルカバーファンウェアアンプルクッション」。3つのキルカバーシリーズの中では最もツヤがでるタイプです。精製水ではなくココナッツウォーターをベースに使用しているため、保湿力が高くなっています。第一印象パッケージは黒×ゴールドでいかつめ。フェミニンよりはクールなデザインのポーチに映えそう!明るい色から「ランジェリー」「リネン」「ジンジャー」「サンド」のベージュカラー4色値段はネットショップで税込み2,500円。セールや購入先によって変動しそう香りは、ミシャよりは強めだけど気にならない程度硬めのパフはファンデーションを吸い込みにくいので、ファンデーションが少量で済むし汚れにくい!使用感少量で全顔に使えるほどたっぷり出るので、気をつける必要があるほおに一度おさえた瞬間にぴったりフィット!ツヤというよりは、セミマット?コンシーラーいらずなほど、とにかくカバー力がある!ティッシュオフしても従来のクッションファンデのようにべったりつくことはない朝8:00にメイクをして、夜19:00になっても目立ったよれはない使用してみてほおのあたり、鼻まわりは乾燥を感じることも皮脂分泌の多い夏にぴったりのファンデーションだと感じた2:MISSHA出典:byBirth日本でも人気の高い「MISSHA(ミシャ)」のクッションファンデ「M クッション ファンデーション」。マットとモイスチャー(ツヤ)の2種類がありますが、今回はモイスチャーを使用していきます。もともと私はアトピーもちの乾燥肌で、夏でも皮がめくれることもあるので、しっとり感の強い「ミシャ」のツヤクッションはすでに何度かリピートしています。第一印象白×ゴールドのシンプルなパッケージ。どんなデザインのポーチにもなじみそう「明るい肌色」と「自然な肌色」の2色。自然な肌色でも色黒の私には少し明るかったですコスメショップにだいたい置いてある手軽さと、1,080円のプチプラがうれしい香りはほとんど気にならない程度パフは柔らかくてファンデーションを吸いやすく、減りが早い使用感ほおにのせるとツヤがでて光沢肌になる!カバー力は少なめ。一度でカバーできない箇所には重ね塗りする必要があるティッシュオフするとファンデーションが結構ついて、顔にのせているファンデーションも崩れる朝8:00にメイクをして、14:00のランチには結構よれている。昼休みに上から重ねて化粧直しをして、夜の19:00にはまたよれている使用してみて冬に使用したときは鼻まわりの皮のめくれが目立ってしまうこともあった皮脂分泌の多い方や、逆に乾燥しすぎる方にはむいていないかも付属のパフではなく濡らして使用するスポンジ「ビューティーブレンダー」で付けたところ、ぴったりと肌に密着してメイク崩れも少なく、ファンデーションの減り方もゆるやかだった「ミシャ」から、よりカバー力に優れた「プロカバー(1,500円)」も登場しています。カバー力が欲しい方はそちらを試した方がいいかも結論!どっちも捨てがたい!出典:byBirth2つの韓国の国民的クッションファンデには、それぞれうれしいポイントがあります。ミシャは「乾燥肌~普通肌で気軽に陶器肌を手に入れたい人」向け、クリオは「オールスキンOKでとにかくカバー力のあるベルベットマット肌を手に入れたい人」向けだと感じました。すっぴん風の薄付きファンデをしたいシーンではミシャ、長時間化粧直しをできないシーンではクリオが活躍しそう。あくまでも個人の感想なので、実際にタッチアップしてから購入することを強くおすすめしますが、購入に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
2018年09月20日春先になると多く開催されるマラソン大会。大会に備えトレーニングをされている方も多いのではないでしょうか。距離が短い大会もあり、女性も参加しやすくなりました。体力作りも大切ですが、カラダ作りには食生活の管理も欠かせません。今回はマラソン大会の前日には「控えたい食べ物」をご紹介します。 大会前日に食べたらNGな食べ物1.脂質の多い料理脂質の多い食品は体内での消化の始まりが遅く、吸収するのにも時間がかかります。長距離を走ると心臓はもちろんのこと、カラダ全体が上下に大きく揺さぶられるために様々な臓器にも負担がかかります。内蔵疲労は痛みとして感じにくいものの、回復には走った日から4週間ほどかかると言われています。内蔵への負担を軽くするためにも、前日は油っこい食事は避けましょう。フライや天ぷらなどの揚げ物、アボカド、枝豆、とうもろこしなどの野菜にも脂質は多く含まれています。タンパク質をお肉から摂るという方は、調理方法を工夫しましょう。茹でたり網焼きにすると余分な脂が落ちるのでおすすめです 2.食物繊維の多い食材生活習慣病予防やダイエット時には積極的に摂りたい栄養素ですが、マラソン大会前は控えるようにしましょう。食物繊維は、消化が悪く摂りすぎると腸内にガスが溜まりやすくなるので、走っている時に腹痛を起こしたり必要以上にトイレに行きたくなったりすることも。食物繊維は豆類(おから、豆腐、納豆を含む)、芋類、玄米、根菜類(ごぼう、レンコンなど)、海草類(ひじき、きくらげなど)に多く含まれています。直前に野菜類を食べるなら、食物繊維の少ないダイコン、トマト、きゅうり、タマネギなどにしましょう。 3.生ものや食べ慣れていないものマラソン大会だけに限った事ではないですが、大切な日の前日に食当たりを起こしそうな生ものは避けた方が無難です。刺身や寿司などの生魚は控え、肉や貝類などはしっかり火を通して食べるように気をつけましょう。また、普段食べ慣れていないものも胃腸に刺激を与えて体調不良の原因になることも。体質的に牛乳やヨーグルトを食べるとお腹がゆるくなる方も避けましょう。 いかがでしたか?走るためのエネルギーは脂肪を燃焼させることが大切です。前日の夜にはこれらの食品を避け、脂肪を燃焼させる火種となる炭水化物を中心にカラダにやさしい食事を心がけるといいですね。 【執筆者】衞藤敬子/管理栄養士コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
2018年09月19日9月18日、シンガーソングライター・岡崎体育(29)が10月よりスタートする朝の連続ドラマ『まんぷく』(NHK総合)に出演すると発表された。今作で連続ドラマ初出演となった岡崎は、『まんぷく』の公式サイトで《『存在するだけで鼻につく』という天性の才能を活かして、生意気なキャラクターを演じられるよう尽力しますので、温かい目と冷ややかな目の両方で見守っていただけると幸いです》とユーモアあふれるコメントを出している。進駐軍に逮捕された長谷川博己(41)演じる立花萬平たちが収監された雑居房で、その動向や発言を監視するMP(軍警察)を演じるという岡崎。カリフォルニア生まれだが、大阪生まれの日本語を話す役どころだ。報道を受け、ネット上ではドラマ内で岡崎の代表曲とのシンクロが期待されているという。というのも岡崎は以前、自身のツイッターで“冷蔵庫に貼ってあるなんの変哲もない日本語のメモ書きを英語風に読む”という動画を投稿。そのユニークな内容に、22万件近く拡散されるなど瞬く間に大きなバズを生んでいた。さらにその後、動画の拡張版ともいえる全編英語風に聞こえる日本語詞の曲『Natural Lips』まで制作。『MUSIC STATION』(テレビ朝日系)でも披露するなど、大きな盛り上がりを見せていた。そのためネット上では《岡崎体育が日本語に聞こえる英語や英語に見える日本を話すところまで見えた》《岡崎さんの役柄ってあの動画からの採用なのかな》などの声が。“持ち曲と朝ドラとの夢のコラボレーション”を望む声が溢れているのだ。発表後にツイッターで《朝ドラで役者をやらせてもらいます。来シーズンはヒロインも狙っています》と綴った岡崎。個性派俳優として活躍する未来も近いかも!?
2018年09月18日さあ、毎月恒例の女子会!何を話しますか?まさか彼氏や仕事の愚痴だけ吐き出しておしまい、なんてことありませんよね?せっかくならキレイになれて、いい女度があがる女子会にしましょう。そのために気をつけたいことをまとめてみました。1. 愚痴ではなく前向きな相談をするあれが嫌だ、こうあるべき、こんなはずじゃなかった…。愚痴を話して発散することも大切ですが、そのためだけに時間を割くのはもったいないと思いませんか。見方を変えてみましょう。愚痴ではなく「どうしたらいい方向に変われるか」という前向きな”相談”にしてみてください。口にする言葉も自然ポジティブになって、女子会終わりには前向きな気持ちになるでしょう。2. どうせ女性しかいないから…と手抜きおしゃれをしない女子会では楽な格好ではなく、自分のクローゼットで一番お気に入りのコーディネートで出かけましょう。実はこれ、異性との出会いに効くんです!着飾った華やかな女性の集まりは、どこでも男性の目を惹きます。「よかったら一緒に飲まない?」と声をかけられるかもしれませんよ。3. リアルなおしゃれ情報を交換する雑誌で話題の美容法、気になるブランド、発売されたばかりのコスメなどなど。自分で試さなくてもリアルな感想を聞けるのが女子会の良いところですよね。まさに口コミ!親しい友人のアドバイスやレビューなら、安心して参考にできます。おしゃれを磨く場として女子会を有効活用しましょう。4. ストレス発散ではなく高みを目指して愚痴でストレスを発散するだけでなく、もう一段階上を目指しましょう。それが「前向きな相談」をお互いにすることです。ただの愚痴大会から有意義な時間へと変わります。女子会をする意味が、毎日をより良いものにするためでありたいですね。女子会で出会いがないと嘆く前に、今しているメイク・着ている洋服はちゃんとお気に入りのものですか?出会いを捕まえる女子会にするためには、女同士だけの予定でもきちんと恋の戦闘態勢で行きましょう。また、そのおしゃれを磨く場としても女子会は有効です。自分の友人がしているおしゃれや美容法ならば、あなたにとっても手が届きやすいはず。背伸びをせずおしゃれになれるチャンスが女子会にはあるんです。女子会の正しいお作法を習得して、みんなでいい女になりましょう!
2018年09月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「僕の仕事環境」です。もう何度かお話ししていますが、僕はいまだに京都府宇治の実家暮らしです。楽曲を作る仕事場は実家の自室ということになります。小学校時代から愛用している勉強机が僕のスタジオです。そんなわけで、メジャーミュージシャンいち劣悪な環境で制作をしている自負がありますね。全然、自慢げに話すことではないですけど…。機材や音楽を作るソフトはインディーズ時代からまったく同じです。普通、メジャーになったらちょっとええハード買ったり、高くて手が出なかった楽器買うとかしがちじゃないですか。僕、それ全然興味ないんです。先週お話ししたw-inds.の橘慶太さん。彼はめちゃくちゃDTM(Desktop Music)に精通されていて、同じ会話レベルを僕に求めてくるんですけど無理なんです。「最近出たあのソフトすごくいいよね」とか言われるんですけど、ひとっ言も意味がわからないです。仕方なく聞き流してます…。もう少し詳しく説明すると、僕はCubaseというDAW(Digital Audio Workstation)を使っています。これは、ヒャダインさんとか中田ヤスタカさんも使われている日本では主流の音楽制作ソフトです。ただプロともなるとみなさんさらにエフェクトや音色を追加したり、カスタマイズして独自の音楽環境を構築していくわけですが、僕が買ったのは「これだけあれば大丈夫!」的な、初心者が買いがちなコンプリートセット1つだけ。あと、作曲に欠かせないMIDIキーボードも僕が使っているのは鍵盤の数が30くらいしかない。普通は49とか61、88あるんですけどね。弾いていて「上の音、ここまであれよ!」というとき、多々あります。それでも僕がこの仕事場を変えないのは、この環境こそが“岡崎節”を生み出しているんじゃないかなと思うからです。制限があるからこそ、他のアーティストと違うメロディやアレンジが生まれるのではないかと。うれしいことに世間でも僕の作った楽曲は“ハイクオリティ”なんて称されることがある。こんな劣悪な環境でも評価をいただけると、それならこのままでええか、と思っちゃうんですよね。あと、はっきり言って僕の機材は中高生のおこづかいで買えるレベル。僕を見て、若い子たちが「これなら自分でもできるかも」とか「なんなら岡崎体育超えてやるわ」とやる気になってもらえたら、正直うれしいです。おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年9月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「彼氏にしたいミュージシャン」です。これね、めっちゃ考えたんですけど、僕のミュージシャン交友録の中では今のところ1人しか思いつきません。基本的にミュージシャンという職業は、お付き合いをするのに向いていないと思っていただいたほうがよいです。女にだらしないとか、金にだらしないとか、もう単純に全部だらしないとか、そういうタイプがどうしても多い気がします。これはすでに答えの出てしまっていることですね。みなさん、あきらめてください。唯一この人は!と思いついたのがw-inds.の橘慶太さんです。6月にw-inds.と岡崎体育で対バンをさせていただきました。そのご縁で仲良くさせていただいています。よく一緒にオンラインのゲームをしていて、いろいろおしゃべりします。もう合計で100時間以上しゃべっていると思うんですけど、慶太さんってまったく人としての“粗”がないんです。完璧なんです。僕はこういう性格なので、ついつい人の粗探しセンサーが働いて「あ、今のひと言、性格悪いとこ出たな」とか「今の発言まったく心こもってないやん」と感じとってしまうんですが、慶太さんとトークしていてそういうことを思うことがただの一度もない。奥様と12年にわたる交際の末にご結婚されているというのも誠実な感じがして素敵ですし、実際にお話ししていても子煩悩なんやなと思う瞬間もたくさんあります。音楽的な才能も素晴らしいですし、すごく努力もされている。一緒にサッカーゲームをしていて「慶太さんのキャラ、めっちゃ足速いですね」って話をしたら、「俺、実際も足速いよ」と返ってきて、「お!?これ、自慢きたか!?」といよいよ粗が出るかと良からぬ期待をしたら「肉体改造して6年かけて100mのタイムを10秒5まで縮めた」とか、それ本気ですごいやつやん!めっちゃ努力してはるやん!と……。しかも、性格もとても穏やかで優しいんです。だからもはや彼氏にしたいというより人間としてこの人、最高傑作ちゃうか……と思います。僕が言いたいのは、こんなできた人は滅多におらんから、ミュージシャンとは付き合わないほうがええってことです。でも、楽器持つと魔法にかかっちゃうんですよね。パートとして女子に人気あるのは意外とボーカルやギターよりベース。ベースの男はモテますし、女たらし率もなぜか高い。かくいう僕もバンド時代はベースでした。……またベースしよかな。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」が開催決定!11月17日(土)埼玉・三郷市文化会館から、’19年1月25日(金)東京・NHKホールまで、全国7か所にて。※『anan』2018年9月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ラジオ」です。先週ちらっとお話ししましたが、僕は地元の「α-STATION」(エフエム京都)でレギュラー番組『Okazaki Radio Channel』を持っています。もう2年以上かな。おかげさまで大変好評で当初は30分番組だったのに、1年くらいで1時間に拡大させてもらってやっています。僕が出ているメディアの中でもっとも素の僕がわかるのが、このラジオなんじゃないかなと思います。ラジオってすごく古くからあるメディアですし、「Video Killed the Radio Star(ラジオ・スターの悲劇)」じゃないですけど、今やテレビですらYouTubeに殺されかけている時代。ラジオの存在意義とは?と思っていたんですが、番組を持ってその認識は変わりました。まず第一に、ファンの方とのコミュニケーションがめちゃくちゃとれる。僕の番組にもさまざまな疑問・質問が届きますが、それに何分もかけてきちんと答えられるし、リスナーと対等に会話できます。また、ファンの方が自分の声をアーティストに届けられるという意味でも、応援しているアーティストのラジオ番組はとても大事な場所なんだと思いました。いまどき、SNSの生配信もあるしそこでも十分ダイレクトに会話できると思っていましたが、ネットってやっぱり消費されるスピードも早いんですよね。一つ一つのコメントもサーッと流れていってしまう。ラジオはなんかそこの質量が違う感じ。会話の深さまで追求できる感じがします。もう一ついいところは、好きな曲を流せるということ。僕の番組ではもちろん僕が何を流すかを決めています。自分の曲や友達のバンドの曲、海外のアーティストでいま気に入っている曲なんかをかけています。そうすると、意外な曲にいい反応があったりする。知らなかったけど気になってCD買いましたとか言ってもらえると、とてもうれしいです。やっぱりラジオって、そのアーティストだとか音楽ジャンルが好きな同士が集まるから楽しいっていうのもあると思いました。なんか、遊び場とか秘密基地のような雰囲気。部屋でひとりで聴いてるだけかもしれないけど、でも特別なたまり場に繋がっているような感じ。そこで新しい曲や知らなかったバンドを教えてもらって、みんなで共有して意見交換して。…でも、僕が流した友達のバンドの曲をすごく気に入ったからといって、僕から別のバンドに乗り換えられてしまうのはちょっと切ないです。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催決定!11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から、’19年1月25日(金)東京・NHKホールまで、全国7か所にて。※『anan』2018年8月15・22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年08月20日