障害のある人に、さらなる活躍の場をUpload By 発達ナビニュース障害のある人たちの活躍の場は、今はまだ十分とは言えません。きちんと評価され、報酬を得られることが、障害のある人の自立にもつながります。そんな社会への一歩として開催されるのが「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」です。参考:パラリンアート世界大会2018大会を通して、絵を描いてみようという心を育む、そして障害のある人が自分らしく描いた絵がきちんと認められる。さらにはアートだけでなく、さまざまな場面できちんと評価され、障害のある人が社会に参加し、自立できる社会へつなげていく――。そんな未来を志向し、開催される大会に、お笑いタレントとして活躍中の麒麟・川島明さんがアンバサダーとして就任しました。大会を開催するのは、一般社団法人障がい者自立推進機構。この機構は、障害のある方の社会参加と経済的自立を目的とした「パラリンアート」というアート事業を11年間にわたり運営しています。民間企業・個人の継続的な協力で障害のある方々の支援を行っている「パラリンアート」は、現在200社以上の企業から賛同を受けています。障害のあるアーティストが生み出す作品をさまざまな形で、世に送り出しているそうです。「パラリンアート」を通じ、多くの人が障害のある方が生み出すアートに魅了されている反面、日本国内で860万人、世界中では10億人にものぼると言われる障害のある人の活躍や挑戦の場は、まだまだ少ないというのが現状です。そんななか、障害のある人の活躍の場をさらに増やしていくことを目的として開催されるのが「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」です。参考:パラリンアート第1回目の応募総数は、国内外合わせておよそ1,300!Upload By 発達ナビニュース「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」は、第1回目の今回から、2020年までは日本で毎年開催。そして2020年以降は4年ごとにオリンピックが行われる国で開催が予定されています。今回のテーマは「祭り」。5月27日の締め切りまでに、国内外からおよそ1300作品の応募があったそう。これから実行委員会や各国大使館による一次選考を経て、審査員やスポンサーによる最終選考が行われ、グランプリや準グランプリ、その他各賞が8月までに決まる予定です。また、今回の審査員に名を連ねるのは、アンバサダーでもある川島明さん、書道家の金澤翔子さん、画家のDaniel Kellyさんや遠藤彰子さんなど錚々たる顔ぶれ。それぞれの感性がどのようなアートをグランプリに選ぶのかにも注目が集まっています。作品から感じた、想像を超える大きなパワーUpload By 発達ナビニュース記念すべき第1回目の「パラリンアート世界大会」のアンバサダーに就任した麒麟・川島明さん。もともと絵が好きで、絵の知見があること、またお笑いタレントという立場で発信力があるということから、川島さんのアンバサダー就任が実現したのだといいます。子どもの頃から絵が好きで、よしもとの芸人仲間と個展を開いたことがあるというほどの腕前だそうですが、今回の就任にあたり、障害のある方が描いた絵を見てとても驚いたといいます。「作品を通じてものすごいパワーを感じました。そのパワーは想像をはるかに超えていて、この才能が埋もれてしまっていたのだとしたら本当にもったいないですよね。これから、作者が思いのたけをぶつけて取り組んだ作品に出会えるのが楽しみです」(川島さん)そんな川島さんも、今回のテーマ「祭り」をイメージした絵を描きあげました。とにかく、明るく楽しく、そして何かが始まるというワクワクを絵に込めたといいます。世界中の人たちが、それぞれのスタイルで、でも一緒にお祭りを楽しんでいる様子はまさに「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」のテーマそのもの。全て手描きで、鉛筆と筆ペン、水彩絵の具だけで描いたそうです。Upload By 発達ナビニュース一緒に絵を描き、そこで学んだことを伝えたいUpload By 発達ナビニュースこの大会のアンバサダーとして、ぜひ、障害のある方と一緒に絵を描きたいと話す川島さん。「絵を描くのは大好きなのですが、絵についての知識は、みなさんの方がずっとたくさん持っていらっしゃると思うんです。なので、いろいろ教えていただきたいという気持ちです。そこで教わったことを、お笑い芸人としていろいろな場所で話す機会が多いので、そこで伝えていきたいですね」(川島さん)また今回、海外からは、イランや東ティモールからの応募が多かったことにも驚いたといいます。いろいろな事情や政治的背景があり、その国の政府の手が障害のある人まで回っていないからと、大会にとても興味を持ってくれたことが、応募数に反映されたそう。「海外の方とは、言葉だと通じ合えないことがあるかもしれませんが、絵を通じてなら色々なコミュニケーションが取れるんだなと感じています。海外の障害のある方の絵からも、本当にたくさんのことを受け取りました。この先、機会があれば日本だけではなく、海外の方とも一緒に絵を描く機会があれば嬉しいです」(川島さん)「自分をアートで表現したい」そんな気持ちを後押しする大会へUpload By 発達ナビニュース子どもから大人まで、年齢制限は設けていない本大会には、多くの子どもたちも参加しています。川島さんの言葉のなかには、障害のある子どもを育てるお母さんへのメッセージもありました。「僕自身も育児中の身ですが、予想していなかったことがたくさん起きますし、うまくいかないことも多いです。障害のあるお子さんを育てられているお母さんやお父さんは、とても大変な思いをしていると思うんです。でも、どんな場面でも正解はなくて、でも、育てていること、それ自体は正解だなって感じています。多くの子を持つ親が、『しんどい』『辛い』『こんなことあった』って表現できる場がもっとあればいいのにと思います」(川島さん)そうやって大切に育てられている子どもたちのなかに、いつか「絵を描きたい!」「自分をアートで表現したい!」という気持ちが生まれるかもしれません。「パラリンアート世界大会」はそんな気持ちを後押しする大会へと今後大きく育っていくはず。その力になりたいと川島さんは話します。「この大会が大きくなればなるほど、『応募してみよう』『絵を描いてみよう』という気持ちになる方が増えるんじゃないかな。それがきちんと正当な評価や報酬に繋がることが一番大切だと思っています」「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」の結果発表は8月。どんな思いが表現されている作品がチャンピオンに輝くのか、全世界が注目しています。また、この大会が数を重ねるたび、多くのアーティストや作品が誕生するはずです。川島さんもこれからが楽しみとのこと。お話からも、そのわくわくした気持ちがたっぷりと伝わってきました。取材・文:秋定美帆
2018年06月25日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「母の影響」です。僕が音楽を聴くようになったきっかけはおかんです。母はクイーンのファンで彼らのレコードが家に何枚もありました。それを僕も聴きはじめたのが音楽に傾倒したきっかけ。母もそうですけど、その従兄弟たちが音楽好きでした。兄弟でアマチュアですけどバンドをやってたんです。クイーンを聴いていたのも、彼らの影響ちゃうかな?と思います。そのおじさんたちの家には防音のスタジオもあったんですよ。盆暮れには、そこの家に遊びに行って、ドラム叩かせてもらったり、アンプ内蔵のミニギターを買ってもらってディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のギターリフの弾き方を教えてもらったりしていましたね。そんな音楽好きの親族なので今、僕がこうしてプロのミュージシャンになっているのをとても喜んでくれているみたいです。うちは母子家庭ということもあり、すごく過保護で過干渉。しつけも教育もとても厳しかったです。だけど、母子ともに音楽が好きということもあり、音楽に関するおねだりに対しては寛容だった記憶があります。CDもたくさん買ってもらった。でも、プロの音楽家になるっていうのは、想定外だったんじゃないでしょうか。ひとりっ子だし、いい大学出て堅い仕事についてほしかったんだと思います。だからプロになりたいと言ったときも当然、反対されました。それで、4年間の期間限定で音楽活動をさせてもらい、その期間内にデビューできなかったら諦めるという約束を交わしたんです。インディーズ時代は、自分の力でやりなさいという感じで突き放されてましたね。で、いざ、デビューしたら手のひらを返したようにめちゃくちゃ応援してくれています。いや、応援というかもはやディレクター気取りです。僕は実家で音楽制作をしています。家は木造です。音は母の部屋まできっちり届く。そうすると、めちゃくちゃチャチャ入れてきます。いきなり部屋に入ってきて「今のハモりどうなん?」とか言ってきます。「そこ、下ハモちゃう?」と。「あんたがいいならいいけど、あたしは下ハモやと思うけど?」と言い残し、去っていきます。僕は年中反抗期なんで、スタイルとして「もう、ええから」と返しつつ、その助言を試して「ほんまにええな…」と唸ったりしています。母は、今も僕の最大のインフルエンサーです。過去も今も、レール敷かれっぱなしです。おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。NHK総合の新番組『テンゴちゃん~土曜深夜の辺境レボリューション~』(土曜24:05~、次回放送未定)パーソナリティ。※『anan』2018年6月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年06月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「楽譜」です。僕は楽譜一切、読めません。小学校1年生のときにピアノを習ったことがあったんですけど、教えてくれていたのはおかんの知り合いの近所の女子大生で、3か月くらいたったころに就職活動をするから音楽教室やめますってやめられてしまった。楽譜読むとか読まないとかにたどり着く以前のレベルで終わってしまったんです。そこから別の教室に行くなどすればよかったのかもしれないんですけど、そういう機会もとくになく…。ただ、家にはアップライトピアノがあって音楽はずっと好きだったので、指1本で気に入ったメロディを弾いたりとかそういうことはしていました。で、中学生のときにニンテンドーDSの『大合奏!バンドブラザーズ』という作曲ができるゲームソフトと出合います。これで、譜面というのをまったく使わずに作曲ができるようになりました。それ以降もDTM(Desk Top Musicの略)でパソコンの作曲ソフトを駆使するようになり今に至るので、本当に譜面に触れることはないです。今、そういうミュージシャンの人も実は多いんじゃないでしょうか?とはいえ、楽譜を読めることに憧れはあります。音楽家ヒエラルキーでいったら読めるクラスタと読めないクラスタでは、絶対、読めないクラスタが低層に位置すると思うので。よくTV番組でミュージシャン同士がセッションとかしてるじゃないですか。そういうとき譜面台置いてますけど、そういうチャンス、僕まったくないですからね。コード譜ですらCとかDとか簡単なヤツはさすがにわかりますけど、「セブンス」とか「ディミニッシュ」とか言われるとまったくついていけません。以前、ラジオ番組でヒャダインさんと即興ソング対決したとき、ヒャダインさんが即興ながら複雑なコードを使って演奏してくれた一方で、僕、使えるコード4つだけでしたから。「逆にそれだけで勝負してんのすごいな」とヒャダインさんにも言われました。そんな僕でもスコアブックが売られているから驚きです。先日、広島に行ったとき、偶然楽器屋さんでみつけて。「感情のピクセル」のスコアだったんですけど、誰が起こしてくれたんでしょうか?ありがたいです。せっかくだから僕も弾けるようになりたいと、スコアブック買わせていただきました。この広い世界で自分の楽譜買うアーティストって、きっと僕くらいやと思います。おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。NHK総合の新番組『テンゴちゃん~土曜深夜の辺境レボリューション~』(土曜24:05~、次回放送未定)パーソナリティ。※『anan』2018年6月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年06月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「サッカーと音楽」です。サッカーと音楽にはとても密接な関係があると思います。僕は、基本的にサッカーは観る専門。プレーはしないんですけど、欧州リーグをテレビ観戦したり、コナミの「ウイイレ」(※コナミのサッカーゲームシリーズ「ウイニングイレブン」の略称)で遊んだりと親しんでおります。この「ウイイレ」ひとつとっても音楽が重要な役割を果たしていると実感できます。なぜってこのゲームのBGM選曲がすっごくイケてるんです!ブルーノ・マーズやリンキン・パーク、ジョン・レジェンドなど実際のアーティストやバンドの楽曲をごそっと使っている。ロックやパンク、EDMなどアップビートな楽曲群がゲームの興奮をより高めてくれる。このゲームのサントラが人気だというのも納得の秀逸なセレクトです。これを聴くだけでも、サッカーファンは音楽に意識が高く、こだわりを持っている人が多いということがよくわかります。おしゃれです。あと、サッカーと音楽の関係を語る上で欠かせないのは「チャント」の存在ですよね。「チャント」っていうのは、それぞれのチームが持つ応援歌のことです。サポーターたちが「チャント」を歌うことで、選手たちを鼓舞したり、観客が一丸となったり、音楽の力でひとつになるわけです。有名なところだと、イングランドのプレミアリーグに所属するチーム、リバプールFCのサポーターたちによる「You’ll never walk alone」でしょうか。サポーターたちがアカペラで大合唱する声がスタジアム全体を包む映像を見たことがあって、鳥肌立つほどかっこよかったです。ちなみに僕が好きなチームは、同じくプレミアリーグに所属するチェルシー。ディディエ・ドログバという選手が好きでした(※2015年にチェルシーを退団。今シーズンはアメリカのフェニックス・ライジングFCに所属)。母国のコートジボワールでは大統領より力を持つ男と言われているすごいヤツです。ワールドカップももうすぐ開幕ですね。今回は、どんなドラマが生まれるのでしょうか。そして、そのとき一体、どんな音楽が流れているのでしょうね。僕、偶然にも名前が“体育”なんですよ。みなさん、知ってます?テレビ局各局のワールドカップテーマ曲とか、それ以外でもスポーツ関連の音楽とか、けっこういけると思うんですけど、業界関係者のみなさま、引き続きオファーお待ちしております。おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。NHK総合の新番組『テンゴちゃん~土曜深夜の辺境レボリューション~』(土曜24:05~、次回放送未定)パーソナリティ。※『anan』2018年6月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年06月12日「2018 神宮外苑花火大会」が、2018年8月11日(土)東京・明治神宮外苑にて開催される。東京二大花火大会の一つとされる「神宮外苑花火大会」が、2018年も開催決定。山手線内というアクセスのよさとコンサート付きの都市型花火大会と親しまれてきた、人気イベントだ。12,000発以上の花火はもちろん、毎年、人気アーティストのライブも実施している。2017年には、大黒摩季、miwa、ゴールデンボンバー、岡崎体育などが集まり、会場を盛り上げた。それに続く2018年。2017年に活動を再開した、ケミストリー(CHEMISTRY)が出演する。2018年6月には再始動後第2弾となるシングルを発表し、10月に全国ツアーも控える彼らがどのようなステージを見せてくれるのか期待したい。【詳細】2018 神宮外苑花火大会開催日:2018年8月11日(土)※予備日12日(日)時間:花火開始:19:30 花火終了:20:30 ※花火打上中の休憩時間は無し終 演:20:45 ※花火打上後に神宮球場、神宮軟式球場にてアフター花火ライブ開催予定会場:明治神宮外苑入場料:■神宮球場(全席指定)アリーナSS席 8,500円、アリーナS席・スタンドS席 7,000円アリーナA席・スタンドA席 6,000円、スタンドB席 5,000円■秩父宮ラグビー場(全席指定)スタンド席 3,500円■神宮軟式球場(全自由) 前売 3,500円/当日 4,500円※4歳以上は有料。チケット発売:チケットぴあ 電話予約 0570-02-9999先行(チケットぴあ) 5月29日(火) 12:00~6月6日(水) 11:00一般発売 6月9日(土) 10:00~打ち上げ花火数:12,070発花火取扱い:珠屋【問い合わせ先】日刊スポーツ新聞社神宮外苑花火大会事務局TEL:03-3547-0920※6月1日から開通、平日10:00~18:00/土日祝除く
2018年06月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「K-POP」です。これまで、その時どきで流行していた少女時代とかKARAの楽曲なんかは耳にしていましたが、きちんとK-POPを聴くことはありませんでした。ところが、去年のMステスーパーライブでBTS(防弾少年団)さんとご一緒してそのパフォーマンスに圧倒されたんです。それ以来、気になっていたところで見たのがNHKの『SONGS』での彼らの特集。なかでも「MIC Drop」にガツンと打ちのめされました。だって、なにあの曲!?ヤバすぎません!?なにがヤバいって、その歌詞(日本語訳)です。「俺らのコンサート空席皆無」とか「トロフィーでカバンパンパン」とか「もう光る光る俺の成功」とか、これ、王者にしか歌えないかなり強めのリリックです。アジアのトップに立つ彼らだからこそ歌える一曲。それが、かっこよすぎてえぐいくらいです…。この歌詞をメンバーたち自身で手がけているっていうのにも驚きました。『SONGS』で披露されたのは、番組だけのオリジナル・バージョンだったそうです。日本語バージョンもあるのに、あえて彼らの母国語である韓国語で歌いたいとこだわりや意義を持って歌っているというのもすごくいいですよね。そして、圧巻のパフォーマンス!ダンスも表情も、ひとつひとつが魅力的で、彼らのここまでに至る努力や強い信念、ストイックさを感じます。最後に、マイクを落とす演出もめっちゃ決まってた~。ひゃ~かっこいい~。今年の上半期でもっとも胸に刺さる一曲になりました。そもそも、韓国は自国だけだとどうしてもマーケットが小さい。だから、音楽や芸能活動をする上で常に日本をはじめとするアジア諸国や世界進出を意識して戦略を立てることになる。それで、日本でもK-POP人気は衰えずにずっと続いているんだと思います。でも、それはアーティストたちの努力や向上心があってこそ実現するもの。僕は、売れたものこそが正義だと思うので、国や国籍だけで良し悪しを判断するようなことはしたくないですね。日本語のネタ曲だけで日本のみでしかできない活動をしている、真逆のタイプのミュージシャンである僕でもそう思います。あ、でも、前述のMステでのライブを観た韓国の方々に僕のパフォーマンスが意外と好評だったらしいという噂を聞きました。BTSさん、僕と対バンやってくれへんかな?おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。NHK総合の新番組『テンゴちゃん~土曜深夜の辺境レボリューション~』(土曜24:05~、次回放送未定)パーソナリティ。※『anan』2018年6月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年05月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「カラオケ」です。カラオケ、好きです。最近は先輩ミュージシャンの方々と行く機会も増えました。以前、このコラムでも書きましたが関ジャニ∞の丸山さんや、あとは先日、SEKAI NO OWARIのFukaseさんともご一緒しました。Fukaseさんが「RAIN」を歌ってくれて。これ、ファン垂涎ものですよね。カラオケBOXの個室でですよ。すごい距離感です。「うわ、チケット代にしたらいくらなんやろ…」と少しゲスいことを考えてしまいました。僕も一応、自分の持ち曲を歌わせてもらったりもしますが、たいてい1番のみですね。1番歌ったら、演奏停止しちゃいます。もう、それが限界です。基本的に恥ずかしがり屋なので、人目を気にしてしまいます。何千人も前にしてライブやってんのに何言っとんねんと言われそうですが、やっぱりそこは別なんです。カラオケのときは、もう、あきらかにオフです。オフモードになっています。素の自分が出てしまいます。なので、人を楽しませようとか、場を盛り上げようという気にはまったくならないんです。でも、あえて場を盛り下げることや失礼なことはしたくないんで。それで、1番だけ歌います。そのあとはずっと手拍子してます。だから、もしカラオケに女の子たちと一緒に行くとしても、僕と同じタイプの子に共感してしまいますね。自ら1曲目入れる!とか、みんながよう知らんのにガンガン好きな曲ばかり入れるような子は、「あかん、この子とは性が合わない、生活は共にできない」と思ってしまいそうです。僕は、周囲から勧められても歌わないタイプの子が好きですね。恥ずかしそうにしている子がいいです。あとは、なんやろな、昔好きだったアニメの曲とか歌う子がいいです。しかも男の子向けのアニメの曲とか。そういうの歌われると、同じもの見ていたんやと親近感が湧きます。逆に、僕は女の子の前では洋楽の曲は歌わないようにしています。男友達とカラオケ行くとガンガン歌うんですけど…。なんか雑誌でそういうのを読んだんです。英語の歌を歌うと「そんな歌知らないし、何言ってるかわかんないし」って女の子がなるって。どうなんでしょう?僕の中では「20代女子のこんな男子はダメ!ランキング」の第2位くらいに入っている印象なんですけど、実際どうなんでしょうか。anan読者のみなさんに正直な意見を聞いてみたいところです。おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。NHK総合の新番組『テンゴちゃん ~土曜深夜の辺境レボリューション~』(土曜24:05~、次回放送未定)パーソナリティ。※『anan』2018年5月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年05月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ボーカリストの資質」です。僕は人前で歌うことが苦手です。ステージでお客さんを煽ったり、早口ラップしたりするのは好きなんですけど。歌を歌うということに関しては、そんなに正面切って向き合ったことはないですね。もともと、作曲家志望ですから、本音を言えば、もし誰かが歌ってくれるというなら歌ってほしいです。でも、インディーズの時代なんて頼める人がいませんでしたし、お金も払えません。仕方なく自分で歌い続けて今に至ります。ボーカリストとしての自分を客観的に判断すると0点だと思います。まだ音源はいいんです。ピッチだとか音程も修正できるし。しかし、ライブとなるとそうもいきません。ライブで歌うのが本当に苦手です。ずっと半音下がったままだとか、全然声が出てないままライブを終えることも多々あります。まあ、そんなこともあって口パクを始めたというのもあります。ここで、ちゃんとボイストレーニングしよ!とか、ちゃんと喉のケアしよ!とかならんところに、かなり逃げの姿勢を感じますね。それはさておき、口パクは便利です。僕は、ライブごとにネタ曲の歌詞やアレンジを変えています。それを思いつくのはたいてい、ライブの前日とか前々日くらいなんですね。そうすると、当日までに歌詞を覚えるのがだいぶムズい。それなら、歌詞見ながら録音しておいて、それをステージで口パクあてぶりすればええやんとなります。…はい、これボーカリストの発想じゃないですね。そもそも、ライブではなぜマイクを必ず持たないといけないのかとさえ思います。もうみんなマイク持たなかったらええのに…。必要ない人は必要ないでいいんじゃないでしょうか。みなさんそれぞれのパフォーマンスがちゃんと成立していればそれでいいのではないですか?違います?その一方で、シンガーへの憧れもこっそり持っています。歌がうまいというのは才能であり、個性です。自分が思った音程をすっと出せる能力は、“足が速い”とかと同じだと思います。足が速い人は、基本、頭を使って理屈で考えて走ってないでしょう?もっとフィジカルなもの。歌も同じだと思います。知識や練習である程度はうまくなれるけど、それだけじゃ本物の歌手にはなれない。なので、下手は下手なりにいろいろテクニックを使ってがんばっているんです。いつか、一人でさいたまスーパーアリーナを埋めるボーカリストになるためにがんばります!おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。タイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』の新ED曲、「ジャリボーイ・ジャリガール」も配信中。※『anan』2018年5月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年05月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「シングルリリース」です。すべてのミュージシャンがそのときイチ押しの楽曲をシングルCDでリリースしていると、みなさん思っていませんか?実は、そんなことないんです。僕はシングルは出しません。アニメの主題歌などを手がけて、そのアニメの視聴者に向けて出させてもらうとかそういう特別な状況でない限り、シングルはやらないですね。自主的に出そうとは思いません。だって、売れませんから。そもそも、シングルって1000円くらいするじゃないですか。2曲くらいしか入ってなくて。でも、アルバムは10曲前後入っていて2000~3000円で買えます。絶対そっちのほうが得じゃないですか!あと大抵、シングルの曲ってバージョン違いとか、新アレンジとかしてアルバムに入れるじゃないですか。だったらアルバムだけでいいじゃないですか!自分がそう思ってしまうので、僕は僕が必要としないシングルを作ろうとは思わないんです。では、もしシングル曲になりそうな引きの強いええ楽曲ができたときはどうするのか。そのとき、僕は「これをシングルカットしてリリースしよう!」と思う代わりに、「この曲でMV(ミュージック・ビデオ)を制作してYouTubeにアップしてみんなに観てもらおう!」と思います。もともと、僕はネタ重視のインパクトに賭けた楽曲を手がけるタイプのミュージシャンです。だから、みなさんに1~2回観てもらって、聴いてもらって、笑ってもらえたらそれで満足なんです。そこからさらに岡崎体育のこと掘り下げたいと思った人がアルバムを手に取ってくれる。そこには、何度も繰り返して聴きたくなるような味わい深いスルメ曲を数曲用意しています。僕の入り口となる面白い瞬発力のある曲を思いついたら、それでMVを作る、さらにその曲を軸にしたアルバムを制作する。これが、僕の音楽活動の基本です。でも、まあこれはすべてのミュージシャンに“こうせえ!”と言えることではまったくないです。シングルをバンバン出して売れていれば、それならそれでええし。どのやり方が正しいというものではないと思います。こんな感じですから、たまに「MUSIC VIDEO」でデビューした岡崎体育さんとかメディアに書かれますけど、それ違いますから。『BASIN TECHNO』という8曲入りアルバムでデビューしております。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。タイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』の新ED曲、「ジャリボーイ・ジャリガール」も配信中。※『anan』2018年5月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年05月12日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「シティ・ポップ」です。…はあ、なかなかしんどいお題がやってきました。ぶっちゃけ僕は確実に今のシティ・ポップ界隈から嫌われていますからね…。だって、やってること真逆でしょう?僕が大事にしているのはキッズたちですからね。僕の音楽、キッズたちに届けと思っていますから…。シティ・ポップは、やはり洗練された大人のための音楽ですよね。音楽性もファッションやスタイルもどれも研ぎ澄まされていて水準がむっちゃ高い。僕がどうこう言うと、ネットがまた炎上してしまいそうです…。さらに言うとくと、母親がシティ・ポップ系のメロウな音楽がめちゃくちゃ好きなんです。いつも隣の部屋から、NulbarichやD.A.N.が流れてきます。時には僕の部屋にやってきて「この音楽いけてるからYouTubeで検索してみ?」とかめちゃくちゃ言ってきます。「もう、俺、知ってるから!」と言っても聞いてくれません。お母さん、もともと渋谷系とか好きで聴いていた感じなので。シュッとした音楽が好きなんですよね。息子は全然、シュッとしてないんですけど。きっと、息子にもシュッとしたやつ、やってほしかったんやろな。ファッションの流行と同じで音楽にも流行があって、それが繰り返されています。シティ・ポップという言葉自体は’70年代に生まれた、はっぴいえんどや大瀧詠一さんに代表されるポップ・ミュージックのこと。それに連綿と続く、新しいミュージシャンたちによるシティ・ポップが今、注目されているものです。ルーツに’70年代のシティ・ポップやブラックミュージック、そしてクラブカルチャーがあって、都会的な匂いと聴き心地いいサウンドが、ライトなリスナーからディープな音楽通までを魅了しているんやと思います。少し前までは、どこもかしこも四つ打ちのダンスロックばかりで、そのちょっと前はゴリゴリのバンドサウンド全開の青春パンクが全盛。そのカウンターとして登場したのがシティ・ポップなんやと思います。音楽の流行は、常に移り変わっているんです。次は何がくるんでしょうね?そろそろ、また新しい時代に突入しそうな予感です。とはいえ、今のミュージシャンたちはヒップホップもロックもソウルもなんでも取り込んでる総ミクスチャー時代です。そろそろジャンルで語るのはナンセンスになるのかも。そもそも僕自身、カテゴリー謎ですしね。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。全曲タイアップ(?)アルバム『OT WORKS』が発売されたばかり。TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』の新ED曲、「ジャリボーイ・ジャリガール」配信中。※『anan』2018年5月2・9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年04月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「いい曲の見つけ方」です。新しい曲を探したいとき、みなさんはどうしてますか?僕はやっぱりサブスク系のストリーミングサービスを聴いたり、YouTubeの急上昇音楽ランキングをつい見たりしてしまいますね。そういう感じで、今の時代は家にいながらお金もほとんど使わずに全世界の音楽に触れられる。すごく音楽をディグ(探)しやすい環境になってる。でも、だからこそ逆に音楽というものの貴重さや価値が薄まっているんじゃないかなとも思います。今のティーンの子らはCD一枚も持ってないとか普通にあるそうです。僕らは、きっと、ラックにずらっとCDアルバムが並んでいるのがかっこいいって感じる最後の世代なんじゃないかと思います。昔はレコ屋行って、こんなんあるんやってジャケだけ見て判断して買うなんてことも当たり前でしたから。全部が全部、試聴機に入っていてお試し聴きできるわけじゃなかった。だから、少ないおこづかいで思い切って自分のセンス信じて買ったのに、ジャケットかっこいいけど内容クソださくて落ち込むなんてことよくあったんです。でも、それってすごくいい音楽体験だと思うんです。いい曲に出合いたいと思っている今の子たちにこそ、そういうことしてみてほしいです。情報の詰まったスマホの電源を今すぐ切って、4万円下ろしてみる。そんで、最寄りのレコ屋に駆け込んで、その手にある4万円で好きなCDをその場の勢いで選んで買ってみてほしい。そうすると、多分6000円分くらいは成功する。1割5分は、なんか気になる音楽に当たる。衝撃的なものに出合えるはずなんです。そうやって得た音楽体験って、価値のあるものだと思いませんか?さっき僕、急上昇音楽ランキングとか見ていると言いましたけど、そういうのも正直あかんと思うんです。人が作ったランキングとかまとめとかで自分が聴く音楽を決めてはいけない。やっぱり自分の耳で聴いて、これで自分が聴く音楽を決めてはいけない。やっぱり自分の耳で聴いて、これ好きだなとか、これは好きじゃないとか体感して見つけるべきなんです。人やネットのオススメばかりを情報源にしていると、本当に自分に合っている音楽っていうのがわからないままなんです。わけわからん知らんジャンルのものも試しに聴いてみる。そうやって、自分の体質はどんな音楽なら合うのかを知っていく。実体験で作り上げることが、本当に自分にとっていい曲に出合ういちばんの近道だと、僕は思います。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。4月25日に全曲タイアップ(?)アルバム『OT WORKS』を発売。現在、全国ワンマンツアー中。※『anan』2018年4月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年04月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「即興ソング」です。即興ソングとは、その場の発想で作る曲のこと。僕はライブでよくやっています。お客さんからランダムに好きな単語を3つもらって、それを組み合わせて1曲の中に入れて歌う。デビュー前からやっていて、こんなんできるの俺くらいやでと思っていたら、aikoさんやラッパーのR‐指定くんはお題7つもらってやっているとか最近、聞いて。俺あかんやんけ、半分以下やんけとショックを受けました。…でも、僕が重きを置いているのはお題の数じゃないんです!僕が大事にしているのは、3つ目のワードでちゃんとオチをつけること。このクオリティに関しては、各方面から高い評価を頂いております。即興ソングを上手に作れるようになるコツは、なんでしょうね。日頃から上辺だけで話す練習をするといいかもしれません。僕は、学生時代から興味ない相手だとか苦手な人と話すときはこの手法を採用していました。口では「え?そんなんして大丈夫やったんですか?」とか絶妙なあいづち返しているんですけど、頭の半分では「それ、俺に話すほどのことでもないやんけ」とか、ツッコミを入れているんです。ツッコミ入れるほどでもないレベルの会話のときには、まったく別のことを考えていることもあります。「今夜、何食べようかな」とか「明日のライブのネタどうしよ」とか。だから、ライブのMCしているときもお客さんと話しながら、頭の上半分ではまったく別のこと考えています。一度、お題で「剣道」と「抗生物質」って言葉がでたことがあったんです。そのときも口では「抗生物質って何?菌殺すやつ?」とかお客さんとおしゃべりをしているんですけど、頭の中では、「物質」って「部室」って言い換えられるな、そうすると「剣道」とリンクできるな…とか同時進行で考えているんです。即興ソングは僕にとってボケ防止。お客さんにお題を頂いて、脳トレさせてもらっているようなものです。うまくオチがハマらなくて失敗することもたまにあります。このあいだのツアーでも、実は5本中2本も外してた。難しいのは固有名詞ですね。この前も「細川たかし」さんって出てきて、これはムズかった。メロディに関しては何も考えてないです。それこそ前奏弾いて、その場で降りてくるもの。ミュージシャンってそういうものでしょ…って、最後のこのコメント、かっこよくない?おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。4月25日に全曲タイアップ(?)アルバム『OT WORKS』を発売。現在、全国ワンマンツアー中。※『anan』2018年4月11日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年04月07日前々から疑問に思っているんですけど、プロのミュージシャンの方々は小中高と音楽の授業とか卒業式で歌を歌うとき、どうしてたんでしょうね。ちゃんと歌っていたのか、それともあまり目立たないようにみんなにレベル合わせて控えめに歌ってたのか。僕は、むっちゃ小声で歌うタイプでした。でも、合唱の曲はめちゃくちゃ好きで、今もカラオケで歌ったりします。「この地球のどこかで」とか「COSMOS」「カリブ夢の旅」とか。「カリブ夢の旅」は、途中で曲調ががらっと変わるんです。で、なぜか突然キャプテンキッドなる人物が出てきて、誰やねんおまえ!とツッコミたくなるんですけど、いい曲です。それに中3のときには、合唱コンクールの指揮者とかもしていました。1年、2年と先輩たちの指揮を見てきて「みんな一緒やんけ、これなら俺でもできるわ!」と思いたって。自分がやればもっとウケるいい指揮ができると思ったし、それでモテるんちゃうか?という下心もありました。僕が指揮したのは「IN TERRA PAX ~地に平和を~」というめちゃくちゃムズい曲。三部構成で男女のコールアンドレスポンスがすごい。リズムをとるのも難しいし、かけあいの指示を入れるなど指揮者の真価が問われる曲です。家で自主練もすごくしました。映画『パリは燃えているか』を流しながら、その音に合わせて指揮する真似をしたり…。結果、校長先生に褒められ、音楽の先生にも「きみはセンスがある!」と絶賛された。僕が音楽っていいもんだなと思った最初のきっかけはこれなのかもしれないです。今でも、毎年開催されるNHK全国学校音楽コンクール、略してNコンの合唱はめっちゃチェックしてしまいます。僕が注目しているのは、日野市立七生緑小学校。ここ、化け物みたいな学校なんですよ!2013年から昨年まで5年連続で金賞を受賞しているんです。教えている後藤朋子先生って方がたぶん、すばらしい先生なんですよね。5年連続ってことは、当然生徒たちは卒業して入れ替わっている。だけど、日野市立七生緑小学校の合唱の精神を毎年子どもたちにちゃんと伝えて、金賞へと導いている。彼ら彼女らは、大会にはお揃いの緑のポロシャツを着て出るんです。だから見た目にはすごい小学生らしい。だけど、歌いだすと王者の貫禄があってめちゃくちゃかっこいいんです。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。4月25日に全曲タイアップ(?)アルバム『OT WORKS』を発売。現在、全国ワンマンツアー中。※『anan』2018年4月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年03月28日「第9回 国民的美魔女コンテスト」が募集を開始美ST編集部が主催する「第9回 国民的美魔女コンテスト」が、美魔女の募集を開始した。応募資格は、35歳以上で、年齢を感じさせない輝きを持っている女性。グランプリ及び優秀者は、オスカープロモーションと所属契約を結び、プロモートやレッスンなどが受けられる。応募締め切りは2018年5月10日まで。当日消印有効。WEBからの応募は24:00まで受け付ける。グランプリが決定する都内・最終選考会は9月に実施予定。応募方法などの詳細は、美ST ONLINEを確認。「国民的美魔女コンテスト」を通して、磨き上げてきた美を披露してみてはいかがだろうか。輝く女性を応援する「国民的美魔女コンテスト」美しさだけでなく、積み重ねてきた人生や努力が反映される「国民的美魔女コンテスト」は、今年で第9回を迎える。美魔女コンテストで求められるのは、若さではなく、輝きだ。第8回は、ケアマネジャーの村田優美さん(41歳)がグランプリに選ばれている。準グランプリには山崎麗子さん、輝く美魔女賞(DHC)には浅川加恵さん、温美魔女賞(バスクリン)には鈴木久美子さん、WEB賞には遠藤陽子さんが輝いた。(画像は美ST ONLINEより)【参考】※美ST ONLINE
2018年03月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「賞レース」です。まだデビュー前の路頭に迷っていた時代に一度だけ賞レースに出たことがあります。某テレビ局のバラエティ系の歌ネタレースで、あっさり一次審査で落ちました。それがあまりいい印象でなく、ちょっとトラウマになって賞レースやオーディションに自ら進んで参加することはなくなりました。とはいえ、賞をとるというのはいいことだと思います。それを理解できたのは、僕が「MUSIC VIDEO」のMVで文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門新人賞をとったことがきっかけでした。これも、エントリーは僕じゃなくてMVの映像監督をしてくれた寿司くん(編集部注:ロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」としても活躍中のこやまたくや氏の映像作家名義)がやっていてくれて。最初「すごい賞をとってしまいました!」と寿司くんに言われたときも「…はあ、おめでとうございます」くらいだったんです。でも、それが『シン・ゴジラ』や『君の名は。』という2016年を代表するエンターテインメントと並んで国から評されるものだと知ってめちゃくちゃ驚いて。そりゃ、寿司くん興奮するわ!と。賞をとることで周囲の見方は変わるものです。箔がつくといいますか、メディアの取り上げ方も違ってくるし、一般の人たちにとってもわかりやすい“ものさし”になってくれる。だから、それ狙ってばっかりとかは違うと思うけど、評価されたら素直に喜びたいものですね。最近、ツイッターで知ったんですが、アジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤(正文)さんが、自腹で賞金を出して新人賞を創設したそうです。そういうのもいいですよね。ミュージシャンという同じ立場の人にいいねって言われることほどうれしいことはないし、多くの人に自分たちの音楽を知ってもらえるチャンスにもなる。僕も出だしのころ、尊敬していたヒャダインさんにブログで褒めてもらったことがあって、それがすごく励みになったことを思い出します。もし今、賞をとりにいくとしたら何のステージがいいかなあ。グラミー賞とかかっこええけど英語でスピーチとかムズいしな…。まずは日本アカデミー賞ですかね。最近、NHK Eテレで役柄ある仕事とかやらせていただいたんで、まずは助演男優賞を狙います。主演だとなんかその映画、跳ねなさそうやなと思うので助演希望です。おかざき・たいいくNHK Eテレ『天才てれびくんYOU』に出演中。全国6会場7公演、ワンマンツアーが3/25・仙台を皮切りにいよいよスタート!※『anan』2018年3月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年03月21日岡崎体育の「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「サウンドトラック」です。僕の母親がイージーリスニング好きで、『image』シリーズをずっと買っていたんです。リラクシング系、癒し系の音楽を集めたオムニバスアルバムです。小学生時代、僕もそれにどハマりしてずっと聴いていたのが、サウンドトラックを嗜む入り口だったのかなと思います。『image』といえば“情熱大陸のメインテーマ”です。僕にとってはこの曲は『image』シリーズを象徴するような曲で、いちばん気に入ってよく聴いてました。その主旋律は葉加瀬太郎さんのバイオリン。でも、そこであえて主旋律とは全然違うギターの音だけ聴き込んで、家にあったミニギターを抱えて一緒に弾いている真似をしたりしてましたね。あと記憶にあるのは、袴田吉彦さんが声優として主人公の吹き替えをされていたディズニーのアニメ映画『ダイナソー』。はじめて映画館で買ってもらった映画のサントラはこれだと思います。このアルバムの8曲目くらいに、木の上で生活している猿たちがむっちゃ踊りだすっていうのがテーマの曲があって。アップテンポなその曲が大好きで、この曲も猿になりきって踊りながら聴いたりしていました。だから僕にとってサントラは、その世界に没入して“なりきれる”楽しさがある音楽なんですよね。大人になってもサントラはそういう聴き方ができる音楽だと思います。歌モノ聴いて気分を上げるっていうのもいいですが、ピアノだけのエレジーな感じの曲とかをプレーヤーで流して電車に乗っていると、あたかも自分が物語の主人公になったような気分に浸れる。僕の最新アルバムにも「電車で聴くと映画の主人公になれる曲」というのがあるので、ぜひ試してみてほしい。めっちゃ、気分いいですから。そんな僕ですから、自分でサントラ作ってみたいという思いがあります。…ここで、ずっと温めているアイデアを発表していいですか?まだ、レコード会社にも話してないのにええのかな。てか、言って真似されたらイヤやな。ここで言っておけば真似されないか。あのですね、架空の映画のサントラ集を作っています。主題歌とか挿入歌とかもちゃんと作って、本格的に。最終的には、ポスターとかチラシも作って、予告編くらいまでは作ってみたいですね。…あ、でも、もちろん、ほんまの映画のサントラのオファーもお待ちしています!おかざき・たいいくNHK Eテレ『天才てれびくんYOU』に出演中。全国6会場7公演、ワンマンツアーが3/25・仙台を皮切りにいよいよスタート!※『anan』2018年3月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年03月17日岡崎体育の「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「CDを売る方法」です。ぶっちゃけ、別に売れなくてもいいと思います。CDというパッケージにこだわらず、聴き放題で聴いたり、配信をダウンロードして購入したり。音楽の手に入れ方は、今の時代に沿ったものをみんながそれぞれ自由に選んでいいと思うんです。ただ、僕はめちゃくちゃこだわってますね、CDの売り上げに。僕は僕の音源をCDで売りたいんです。今の時代、CDは売れないといわれていますが、バンバン売れている人もいる。それはどうやって売れているのかというと、握手会だとかの特典をつけたり、初回限定盤やバージョン違いのものを出したり、そういうやり方が主流です。ファンの方が多ければ、売れる。もっと言えば、ヘビーに応援がんばってくれてるファンの方が多ければ多いほど売れる。フェスでは人気やし、ライブの需要あるのにCDの売り上げはいまひとつ伸びないってミュージシャンも少なくない。今の時代、音源を買うことは、ファンのお布施行為になっているんだと思います。好きなアーティストを応援するためにわざわざ買うっていう流れ。その売れ行きの良し悪しは、アーティストがメジャーレーベルに所属し続けられるかどうかを左右する条件であることをみんなもう知ってしまっているんですよね。だから作り手はCDを売るために必死でがんばるし、ファンの方も応援したい気持ちで貯めたお小遣いや働いた給料からやりくりして買ってくれるんだと思います。かっこいいはずのミュージシャンが、CD売りたくて必死になるなんて、最初はめちゃくちゃカッコ悪いと思ってたんです。でも、いざ自分がミュージシャンという立場になったとき、どんな方法でも試せるなら試していいんじゃないかと思えるようになったんです。僕自身も、バズりやすい曲を意識して作るし、ネタ曲がテレビやSNSで話題になったらうれしい。もちろん、それだけでいいのかと思うときもあります。僕が大学生とかだったら、岡崎体育って全然おもんないわって居酒屋で言うてるはずだし、そう思われがちなことも理解してる。でもそれよりも、僕がやっている音楽をいいと思って音源を買ってくれている人がいる以上、誠心誠意気持ちを込めてやらんとあかんと思うんです。どんだけおちゃらけた音楽でも、全力でやりきる。そのがんばる姿勢がCDの売り上げにもつながると僕は信じています。おかざき・たいいくNHK Eテレ『天才てれびくんYOU』に出演中。全国6会場7公演、ワンマンツアーが3/25・仙台を皮切りにいよいよスタート!※『anan』2018年3月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年03月11日岡崎体育の「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージシャンのファッション」です。ミュージシャンは人前に立つ仕事ですからファッションは絶対に大事なんです。どんだけ尖っていてもええ服を着るべき。そうなんですけど、僕は寝間着のままライブしたりしてますねぇ。この間、小さめのライブハウスでライブがあって。どうせ前のほうしか見えへんやろと思って上半身だけパーカ着て岡崎体育感を出して、下はユニクロのスウェットのままステージに立ったら、そのあとマネージャーの松下さんに本気で嫌な顔されてめちゃくちゃ怒られてしまいました…。昔、オアシスのライブDVDを観たんです。オアシスはイギリスの国民的ロック・バンドです。そのフロントマンであるリアム・ギャラガーはカリスマ的な人気を誇るボーカリスト。その彼が地元のマンチェスターに凱旋したときのライブで、わけわからんトレーナー1枚着てステージに登場して。当時小6の僕は、こいつめちゃくちゃダサいなと思ったんです。でも、はっと気付いたんです。熱狂する何万人を前によれよれのトレーナーで出てきて思い切り歌い上げるのって、めちゃめちゃかっこよくない?と。あ、そっか俺、その影響で寝間着で出ちゃったのかもしれないな。…って、マネージャーの視線がそれはリアムだからかっこいいのであって、お前リアムじゃないからと訴えかけてきてますね…。確かに、その人のキャラクター大事ですよね。リアムだったら寝間着でもかっこいいかもしれません。リアムはマネージャーに怒られてへこんだりしないんやろな…。でも、実際にその映像の印象が潜在的にあったから僕は自分の定番のステージ衣装をパーカに決めたのかもしれません。それに、単純にパーカが好きなんです。ミュージシャンの中には普段着は全然違う方もいると思いますが、僕はオンもオフもパーカです。あと、パーカは七難隠すじゃないですけど、Tシャツだと体のラインというかむっちり感が出てしまう…。パーカはふんわりお肉隠しにもなっているんです。それで、冬場にこれでええやんと決めたんですが、はっきり言って夏のパーカは暑すぎて地獄ですね。とはいえ、自分のやってる音楽とこのスタイルは合致していると思うので、僕はこれでいいんです。最近も、モテたくてちょっと前髪を伸ばしたりしたんですけど、デブで前髪長いのはきしょいだけと気付いて、自分でばっさり切ってやりましたよ。おかざき・たいいくおかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。NHK Eテレ『天才てれびくんYOU』にレギュラー出演中。3/25より岡崎体育ワンマンツアーがスタート!※『anan』2018年3月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年03月06日岡崎体育の「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロックって?」です。そもそもロックって何なのか。何なのかっていうと…何なんですかね。ロックの解釈は人によって違うと思うんです。レゲエやヒップホップなどと並ぶ音楽ジャンルのひとつとしてのロックなのか、それとももっと精神的なものなのか。さらに、ひと言でロックって音楽ジャンルをいっても、すごく純粋なエルヴィス・プレスリー的なザ・ロックンロールから、パンク、ラウド、グランジにオルタナも全部ロックって言葉でひとまとめにできる。なので、これは僕が思うこと、あくまで僕の解釈なんですが、いま日本でロック・バンドっていわれているバンドは、全部ポップですよね。みんながみんな、インタビューなんかで「俺のロックが」とか言うじゃないですか。それをリスナーたちが読んで勘違いしがちですけど、売れてしまった時点で、みんなが知っているバンドになった時点で、1ミリもロックじゃないと思います。なんでそう思うかというと、日本では売れてしまうとすべてJポップとして消化されてしまう。どんなに本人らが俺たちロック・バンドやし、とかっこつけていても、顔ファンのガチ勢がついた時点でそれはロックなことではない。もはや、ポップなんです。そう思う一方で、本人らが「俺たちはロックだ」と言っていたらそれはもうロックだ、とも思います。僕もね、ひとりでライブを始めた21~22歳のころ、ステージで常に「ロックンロール!」って叫んでいた時期があったんです。何も持たず、ギターもマイクすら持たず、曲が1曲終わるたびに「ロックンロール!」って。まったくロックじゃないのに「ロックンロール!」って叫ぶのが面白いと思っていたんでしょうね。でもロックってそういうもんで、打ち込みでも楽器やってなくても、本人が「ロックだ」と言ったらそうなる。もはや音楽ではない。精神そのもの。発信するか否かの差だと。味噌汁の具に豚肉が入っているものを何と呼ぶか。その人が「豚汁」と言えば「豚汁」だし、あくまで「味噌汁だ」と言えば「味噌汁」だし。つまりは、ロックは他人に判断なんてできない。本人がロックだと言うならそうでしかない。って、考えると商業音楽でトップ取るってイキっているクソダサい俺こそ、実はめっちゃロックやなと思います。2010年代を代表するロックは間違いなく、俺やで!おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。NHK Eテレ『天才てれびくんYOU』にレギュラー出演中。3/25より岡崎体育ワンマンツアーがスタート!※『anan』2018年2月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年02月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アニソン」です。小学生のころ、僕が住んでいるところとその隣の町内だけ、なぜかテレビ大阪が映らなかったんです。テレビ大阪は、アニメが強いテレ東系列です。学校では、観られる人と観られない人が半々くらいで。観られる側のやつらは、新興住宅地エリアに住んでいてスクールカーストも高めの連中。そいつらが盛り上がっているアニメの会話に入れないっていうのは、けっこうコンプレックス…劣等感がありましたね。『ポケモン』だけは何週か遅れでKBS京都が放送してくれてたので周回遅れでなんとか観ていました。そんな僕が『ポケモン』のエンディング曲を書かせていただいているんですから、本当に衝撃です。映らない側やったのにって。僕の曲が流れる初回の放送は、銀座のホテルでマクド食べながらひとりで観ました。実家やったらおかんとかおじいやおばあと観られたんですけど、仕事だったんでひとりきりで画面を携帯で録画しながら震えて観ました。アニソンを書かせてもらうってなって、子供が口ずさみたくなる子供のための曲にしたいって強く思いました。最近のアニメでは、作品自体に全然関係ないバンドの曲が主題歌になることとかあるけど、そういうのは違うかなと…。アニソンって、子供たちが幼稚園や保育園のお遊戯以外で初めて通る音楽の入り口。子供たちが好きなアニメのための、アニメをより楽しくする曲にしたかった。とはいえ、レベルを下げることはしなかったです。子供は意外と、難しい言葉が入っていたり、ラップみたいな早口がある歌が好き。音程も高低差あるほうが、変化があって楽しめる。子供向けに限らず、2000年代以降のアニソンってすごく複雑です。声優さんが歌う楽曲が増えて、オリコンの上位を独占したりする。僕たち普通のミュージシャンとは別物の独自の文化が形成されていると思います。なかでも僕は『カードキャプターさくら』の主題歌で坂本真綾さんが歌う「プラチナ」が好きです。2000年代以降のアニソンの集大成といえる一曲。この曲、コード譜を見るとめちゃくちゃムズイんです。映画やアニメの音楽プロデューサーとして知られる菅野よう子さんの楽曲で、心理的に刺さるコードや音楽理論を追求した玄人感がある。日本のアニソンここにありって感じがします。とはいえ、僕、実は萌え系アニメがあまり得意でなく。2次元でも女子のキャピキャピ免疫がないんです。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。NHK Eテレ『天才てれびくんYOU』にレギュラー出演中。3/25より岡崎体育ワンマンツアーがスタート!※『anan』2018年2月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年02月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バレンタインソング」です。そもそもバレンタインソングってなんなん?と思います。なんでこの日だけ特別感出しているんやろと思っちゃいますよね。エイプリルフールも母の日もそんな定番ソングないでしょ。クリスマスは分かるんです。賛美歌であったり、その時期の気分を高めてくれる音楽として、街を彩る音楽として成立している。でも、バレンタインデーって結局、チョコレートを売るためのマーケティングソングでしかないよなって思ってしまうんです。いや、女子の目線だとちゃうのかな。チョコレート買ってるときとか、手作りしているときにスイートな音楽聴きながら、めっちゃ盛り上がってんのかな。僕がこんなふうにひねくれて考えてしまうのも、男だからかもしれません。だって、男性目線のバレンタインデーの歌ってないでしょ。男は2月14日に何を聴いて過ごしたらいいんやろって思ってしまいますよ。はっきり言って、めちゃくちゃ手持ち無沙汰ですよね、男は。野球の応援団でいったら、太鼓にもたれて敵の攻撃をただボーッと見ている感じですよ。メディアやマーケティングしている人たちも、待っている側のことをもう少し考えてほしいですね。…あれ?もしかして、すごいことに気づいてしまったかも。これは、俺が作るしかないな。バレンタインデーのアンサーソングとすると、ホワイトデーソングになってしまうのでそれはちょっとややこしいですね。なので、僕が作るならずばり、バレンタインデーの待機ソングにしたいと思います。「あの子がくれるのは、ギリかな、本命かな、手作りかな、買ったやつかな」って。どうでしょう。販売促進に関しては今、日本随一のメロディメーカーと自負している岡崎体育。このタイアップモンスターがお菓子メーカーさんの企画書を待ってますよ!僕が、チョコレートを人生でもっともたくさんもらったのは小6のときですかね。そのとき、僕、クラスで2番目に人気があったんです。1番が塩見くんって子で。バレンタインデーに偶然2人で遊んでたもんだから、僕の家に塩見くんと岡くん(僕です)というクラスのツートップめがけてチョコ持った女子が大挙して来て。なかなかすごかったんです。…って、小6のときのチョコ自慢するって、ちょっときしょない?はあ、今年は誰かチョコレートくれるんですかね。いつか、レコード会社にトラックいっぱいのチョコレートとか届いてほしいもんです。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。NHK Eテレ『天才てれびくんYOU』にレギュラー出演中。3/25より岡崎体育ワンマンツアーがスタート!※『anan』2018年2月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年02月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「MVとYouTube」です。僕たちが子供のころに観ていたMV(=ミュージック・ビデオ。当時はプロモーション・ビデオなんていわれていました)って、出ている人も作っている人もプロ。流れるのもテレビの中だけのもの。それが今の時代だと誰でも動画を撮影できるし、動画投稿サイトやSNSに簡単にアップロードできる。そして、それを「これが自分のMVだ」と言えばそうなってしまう時代。動画サイトにMVを投稿して全世界に公開するというところまでなら、メジャーもインディーズも垣根がなくなったわけです。もちろんメジャーは予算がたくさんあるから、高価な撮影機材を使い、スタッフも潤沢に用意してクオリティの高い映像を作ることもできる。有名な女優やモデルをキャスティングすることも可能です。ただ、それだけでMVのアクセス数が上がる時代ではないというのも忘れてはいけないところ。インディーズの人たちが寝首を掻けるチャンスかなと思います。僕が作った「MUSIC VIDEO」という曲は、まさにそれを狙ったものでした。MV界に出尽くした演出技法や映像技術を並べて歌にする。世の中にすでにあるものに対して違う角度で見て、逆手にとって新しい視点を投げかける。そういう、コンセプト自体に面白みがないとみんな面白がってくれないんですよね。ミュージシャンにとってMVは最高のプレゼンテーションの場所です。自分たちの存在を世に出していくもっとも身近でやりやすい“広告”だと思うので、ここに力を入れないミュージシャン、アーティストはあかんと思います。だから、僕は自分で考えるということを大切にしています。だって、ユーチューバーの人は全部自分たちでやってるでしょ?彼ら、めちゃめちゃ面白いですから。ミュージシャンにはない発想のセンスや表現力を持っている。この間、地元のお祭りに行ったら、子供たちに「ユーチューバーが来た!」と言われました。子供たちからしたら、YouTubeでなんかやってる人らは全部、ユーチューバー。ミュージシャンも芸人もユーチューバーもみんな横一列で同じなんです。その中で自己表現して頭ひとつ抜けるには、自分のありどころをきちんと模索して考え、先を読んでいかないといけない。メジャーだからって他人に甘えて任せきりで自分の脳みそ動かさないっていうのは、許されない時代なんだと思います。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。NHKEテレ『天才てれびくんYOU』にレギュラー出演中。3/25より岡崎体育ワンマンツアーがスタート!※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年01月31日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ラブソング」です。みなさん、冬はどうしても人恋しい季節ですね。やはりanan読者の方々は、今年こそいい恋をしたいとか思って恋愛運の運勢とかみて、ラブソングを聴いたりするんでしょうか。…言いますけどね、はっきり言いますけどね、そんなのダメですよ。キラキラしたラブソング聴いていても、キラキラした出会いはやってこない。僕はそう思いますよ。いや、自分が出会えてないからそう言っているわけではないです。断じて違います。そもそも最近のラブソングは軽すぎるんじゃないかなって思うんです。「愛してる」とか「ずっと一緒にいよう」とか、簡単に言いすぎてる。そのせいで、どの歌もすごく薄っぺらく感じてしまうんです。僕の持論ですけど、ラブソングはもっとプラトニックであるべきだと思います。もっと百人一首を見習え!そう思います。百人一首って知っていますか?鎌倉時代に、公家の藤原定家が100人の歌人の優れた和歌を選び集めたアンソロジー。コンピレーションアルバムです。その中に、恋の歌はなんと43首もあるんです。ほぼ半数が恋の歌!だけどそれらは全然、直接的ではなくてすごく遠回しな表現でそれぞれの熱い想いを伝えている。“伊吹山のもぐさ”と“自分の燃える恋心”を重ねたりとか。え!?その言葉からそんなの読み取らせんの!?と現代の僕たちが思ってしまう奥ゆかしい比喩や表現がたくさん詰まっています。古来、日本人はこういうすごく繊細な表現を好み選んできたはずなんです。だから、安易に「大好きでーす」とか歌ってほしくないなって僕は思ってしまうんです。…とはいえ、実は僕自身まだ恋愛の歌を書いたことがありません。だからあまり偉そうなことは言えないんですけどね。自分の恋の歌ってなんか恥ずかしいってなってしまうんですよね。実体験の歌とか絶対無理…。僕、感覚が中学生で止まっているんで。やっぱり照れが先行しちゃうんですよ。とはいえ、もう28歳だし、ミュージシャンとしてそれってどうかなと思うんですけど。いずれ、それを破れるタイミングがくるんかな…。30歳とか過ぎたら、いけるんちゃうかな。もし、僕がいきなり「お前が大好きやで」とか率直な歌詞をかっこよく歌い上げるようになったら、あ、こいつ殻破ったな、と温かく見守ってください。それまで、その時がくるまで、みなさん僕のことチェックし続けてくださいね。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。NHKEテレ『天才てれびくんYOU』にレギュラー出演中。3/25より岡崎体育ワンマンツアーがスタート!※『anan』2018年1月31日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年01月25日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「関ジャニ∞(後編)」です。すいません。前回、村上さんとの面白エピソードで1回分使ってしまいました。音楽の連載なのに、関ジャニ∞の音楽の話、全然していませんでした。そんなわけで後編ではちゃんと話します。正直言って、当初はミュージシャンとしての関ジャニ∞のこと舐めてました。楽器をやっているというのも知ってましたが、それもやらされている感じなのかなと思ったらとんでもない。熱意を持ってみなさん取り組まれていますし、実際の演奏力もすごい。僕は、地元が一緒ということで丸山(隆平)さんとすごく仲良くさせていただいているんですけど。…ここ、自慢したいとこなんですけど、一緒にご飯行ったり、カラオケ行ったりするくらい仲良くさせていただいてます。…話戻しますね。なので丸山さんとはプライベートでも音楽の話をよくします。めっちゃ詳しいんです。影響を受けたベーシストとかも、アメリカのブラック系のめちゃくちゃ玄人好みなミュージシャンの名前を挙げたりだとか。あとは、作詞作曲もメンバーみなさんやっているというところもすごい。もはや、アイドルが作ったというレベルの話じゃないんですよね。そういうクオリティを知ると、「ああ、舐めててすみませんでした」って思います。あと、関ジャニ∞のみなさんは、全員でいるときの「ノリ」がいいです。僕が書いた「えげつない」は、メンバー同士がフリースタイルラップでディスり合う曲。それってつまり、メンバー同士のイチャイチャなんです。ファンの方って、メンバーがイチャつくのを見るのが好きじゃないですか。それでこういったタイプの曲が面白いと思ったんですが、この曲をライブで観て、ただの馴れ合いのイチャイチャに終わってない、もっとレベルの高いところで面白くなっていると感動しました。関西ノリのいいところというか、「なんでやねん精神」といいますか。関西では、よく「ちょける」って言うんですけど、「ちょけ」にも、質のいい「ちょけ」と悪い「ちょけ」があって、関ジャニ∞さんたちは、質の高い「ちょけ」感を持ってるんです。言葉のチョイスとか会話の精度の高さとかが絶妙。だから見ていて面白いし、めっちゃ魅力的に感じる。自分が中1で、部活の中2のイケてる先輩方が何話してんねやろって感じで見つめながら、関ジャニ∞さんのこと応援してます。おかざき・たいいく2016年『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。3/25より岡崎体育ワンマンツアーが宮城・SENDAI GIGSを皮切りにスタート!※『anan』2018年1月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年01月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。5回目となる今回のテーマは「関ジャニ∞(前編)」です。前の回(第3回)でもお話ししましたけど、関ジャニ∞さんには「えげつない」という楽曲を提供させていただいています。最初にお会いしたのはテレビ番組の『関ジャム 完全燃SHOW』にゲストで呼んでいただいて。自分をもっとも売り出さないとあかん時期に、なぜかおすすめの新人バンドを紹介する役で呼ばれてました。関ジャニ∞のみなさんはすごくいい感じのラフさがあって、緊張はしつつもお話ししやすかったです。そのあと『ミュージックステーション』でも一緒になったんですよね。そのとき僕は、“歌詞を忘れる”っていうのがテーマの、けっこう飛び道具的な曲をやったんです。そしたら曲終わりで村上(信五)さんがアドリブでいいツッコミを入れてくれました。まあ、よく考えればネタ曲ってわかるはずなんですけど、「これ放送事故!?」って、ざわっとしたお茶の間には、村上さんのツッコミですごくわかりやすくなったんじゃないかなと。さりげなくフォローしていただいてありがたかったです。次にMステ出たときもたまたま一緒で。なので、もうそのときには、リハの段階で村上さんに「また、つっこんでください」ってお願いしてしまいました。Mステでも僕、ひとりきりじゃないですか。それ見て、村上さんがススッて僕の隣に座ってくれて世間話とかしてくれるんです。そんなんがあって村上さんのことを、めっちゃ頼れる気のいいお兄ちゃんやんって思いましたね。楽曲を提供させていただいているので、先日、大阪・京セラドームでのライブにご招待いただいたんです。ライブはめちゃくちゃ最高で終演後に楽屋へご挨拶に行くと、メンバーのみなさんが出迎えてくれました。そしたら、他のメンバーのみなさんはライブ終わりって感じのラフなTシャツとかなんですけど、村上さんだけ真っ白のバスローブ着ていて。「うわ、マジTAKATSUKINGやん」って思いましたね。この人は、もうそういう域の人なんやと。村上さんは気のいいお兄ちゃんとかじゃない、ステージ1個上に立ってはる人なんやと思い知らされましたね。もしかしたら、バスローブの下にゴールドのネックレスもしてたんちゃうかな…。いや、多分してないんですけど。でも、もう片手にブランデーグラスと金のネックレスまで自然と浮かんで見えてくるレベルの佇まいでしたね。って、それもうマフィアそのものですやん!おかざき・たいいく2016年、『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。3月25日より岡崎体育ワンマンツアーが宮城・SENDAI GIGSを皮切りにスタート!※『anan』2018年1月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年01月16日岡崎体育の新連載「体育ですけど、オンガクです」が始まりました!第4回目となる今回のテーマは「紅白歌合戦」です。僕は今も実家暮らしです。おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に住んでいるので、やっぱり大晦日はNHKの『紅白歌合戦』を観て過ごしますね。それで23時45分になると『ゆく年くる年』でしょ。「ぼーーーーん」ってお寺の中継ね。テレビの鐘の「ぼーーーーん」を合図に年越し蕎麦出てきますよね。「ぼーーーーん」がゴングなんですよね。みなさんもそんな感じでしょうか?それともカウントダウンのパーティとか行ってるんですかね。いいですね。とはいえ、僕自身もここ数年は、ありがたいことにカウントダウンイベントに呼んでいただけることが多いので、大晦日に実家にいないことがほとんどです。一人っ子なんで、僕がいないと家族はさぞかしさみしいやろなと思います。できれば家で過ごしたいものです。だから、いつかは『紅白歌合戦』に出てみたいですね。紅白だったら画面を通して家族と大晦日感を共有できますから。それに、おじいちゃん、おばあちゃんを喜ばせてあげられる最高のステージじゃないですか。紅白に孫が出たことあるってかなりすごくないですか。これは孫冥利につきますよ。これまでの紅白の中でとくに印象に残っているのは、DJ OZMAさんの「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」ですかね。ああいう尖ったパフォーマンスを紅白でやっちゃうっていうのがすごい。紅白は格式があるし、幅広い年齢層が観るので、いろいろ制約が多いと思うんです。生放送ですし。でも、批判とか批評も覚悟の上で仕掛けていくっていうのがかっこいいです。僕も『ミュージックステーション』で口パクのネタ歌したりだとか、なにか奇をてらいたい、爪痕残したいっていう願望があるタイプなので、そういうパフォーマンスをするアーティストの方々っていうのはかっこいいと思いますし、紅白のステージでそれができるというのは、かなり憧れますね。僕が出られるとしたら何するかな?とりあえず紅組から出てみたい。紅とか白とかの壁を取り払いたいです。え、無理かな?無理か。それなら中継させてほしい。「地方在住で活動しているアーティストが今増えています」とか前振りしていただいて、地元の平等院から生中継。それを実家で観ているおじいちゃんとおばあちゃんのカットも映るとか、めっちゃいいわ。終わったらすぐ実家に帰れるのも最高ですね。おかざき・たいいく2016年、『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。’18年3/25より岡崎体育ワンマンツアーが宮城・SENDAI GIGSを皮切りにスタート!※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2017年12月30日ミュージシャン・岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アイドル」です。実は僕、アイドルにめちゃくちゃ疎いんです。意外ですか?意外ですよね。世代的には、モーニング娘。さんとか中高時代に好きなアイドルの1人や2人いていいはずなんですが、僕にはそれに当たる女性アイドルは存在しないんです。だからか、今でも同じレコード会社の乃木坂46さんたちと会社ですれ違っても目も合わせられません。マジです。小学生時代、なぜかうちの学年だけ男子の人数がめちゃくちゃ少なくて、女子のほうが3倍くらい多かったんです。男子は全部でたったの20人しかおらず、そのうち16人が野球部に入ってました。僕も遊び相手いなくなるの嫌なんで、もちろん入ってました。今でも、残りの4人は土日、何やってたんやろと思います。で、そうなってくると男子のクラス内ヒエラルキーがめちゃくちゃ低くなるんですね。女子が強くて男子が弱い。女子たちによる有力グループがいくつもあって、そいつらにいじられたくない、弱みをみせたくないという思いから、迂闊にアイドルの缶バッジとか下敷きとか手を出せないわけです。それで自然とアイドルに興味を持つという選択肢がなくなり、そのままの流れで中高と過ごしてしまった。で、今になって考えるとアイドル、めっちゃいいなあと思うんです。めちゃくちゃエンターテインメントじゃないですか。僕のやりたいことにも通じるものがある。さらに僕は1人で活動しているので、できるパフォーマンスに限界があって。グループであることの強みって半端ないなと思います。それを実感したのは初めて楽曲提供をしたときですね。僕の人生初の楽曲提供は、先週も紹介した私立恵比寿中学さん。「サドンデス」という楽曲中に、毎回、誰が勝ち残るかわからないダンスバトルが突如始まるという曲です。バトル要素強い曲って面白いなと思っていたんですけど、やっぱ1人じゃできないですから。それをエビ中にやってもらったら、メンバーたちも楽しんでくれるし、お客さんも毎回、誰が勝ち残るのか?という可変部分を面白がってくれる。今年はさらに関ジャニ∞さんにも「えげつない」って曲を提供させていただきました。これもフリースタイルラップで互いをディスり合う曲。…今のとこ、岡崎体育はアイドルをバトルさせがちって感じですが、今後ももっといろいろアイドルさんたちにエンタメ性ある曲を提供していきたいですね。おかざき・たいいく2016年、『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。今年、第20回文化庁メディア芸術祭「エンターテインメント部門 新人賞」を受賞。※『anan』2017年12月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2017年12月22日岡崎体育の新連載「体育ですけど、オンガクです」。第2回目となる今回のテーマは「さいたまスーパーアリーナ」です。前回、自己紹介として「盆地テクノ」についてお話しさせていただきました。もう一つ、僕にとって大事なキーワードが「さいたまスーパーアリーナ」です。いろんなところで敢えて公言しているんですけど、2020年までにさいたまスーパーアリーナでライブをすることを一つの目標にしています。なぜここかというと、名前がかっこいいから!…え、かっこよくないですか?ひらがなとカタカナを組み合わせた感じとか、あと、「○○アリーナ」はよくありますけど、「スーパー」ですよ。「スーパー」ついてる「アリーナ」って他にあります?ないんちゃうかな?…って、そもそも「スーパー」な「アリーナ」ってなんやねん。何がスーパーなのか。そこがまず気になる。きっと、どうスーパーかはステージに立った人間しかわからないと思うんですよね。だから、僕もさいたまスーパーアリーナのステージに立って、やっぱりここはスーパーだった…って思いたい。もう一つの理由が、音楽に本格的に取り組み始めたとき、最初に行った大きなライブ会場がさいたまスーパーアリーナだったんです。友達に誘われてニコニコ動画のイベントに行って。ニコ動の人気踊り手さんとか歌い手さんが参加していたんですけど、まあ、“プロではない”方々じゃないですか。その方たちがステージでパフォーマンスをしていて、それを見ているティーンエイジャーたちが熱狂している様にすごくショックを受けたんです。僕も、ネット発とかSNS世代のアーティストと言われることが多い。世間からの見え方としては近い存在だと思うんです。で、そのニコ動発信のみなさんがここまでやれるんなら、僕にもできるはずだ!とちょっと奮起させられたというか。パソコン1台と人間1人で、アリーナ1万6000人というキャパシティを熱狂させられたら、めちゃくちゃ気持ちいいんじゃないかと思いましたね。1万6000のお客さんって、けっこうすごい。昨年、カウントダウン ジャパンでそれぐらいの人数に僕のステージを観ていただいて。みんなの顔がわーっと並んでて、なに、なんか、もうこれ、モザイクアート?と思いましたね。目を細めたらモナリザ見えてくるんちゃうかってくらいのピクセル感で。1万6000画素ってデジカメならなかなかのものですよ。僕だけのための、そんな高画質な客席をいつか見てみたいっていうのが今のとこの最大の野望です。おかざき・たいいく2016年、『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。今年、第20回文化庁メディア芸術祭「エンターテインメント部門 新人賞」を受賞。※『anan』2017年12月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2017年12月13日岡崎体育の新連載「体育ですけど、オンガクです」が始まりました!第一回のテーマは「盆地テクノ」です。はじめまして、岡崎体育です。音楽をやっています。そんな僕の「オンガク」についての連載です。ひゃっほーい。anan読者に愛されるシャレオツ連載目指してがんばりまーす。うわーい。初回は自己紹介を兼ねて、僕が作った架空の音楽ジャンル「盆地テクノ」を知っていただこうかと。大学時代に続けていたバンドを解散して、どうする?ってなったとき、「テクノならパソコン1台でできる!」と一念発起してソロ活動をスタート。当初はテクノサウンド1本でやってたんですけど、レコード会社の人の目にとまりたい、お客さんにウケたいと、どんどん欲が出てきて、ステージングが徐々にコミック・テクノ・ポップ寄りになっていきました。そうなってくると「あれ?俺この程度でテクノを名乗ってたらテクノ界隈の人に怒られるな」と思いまして。それなら新ジャンルを作って逃げの姿勢を示そうと「盆地テクノ」の看板を掲げました。はい、クソですね。では、なぜ盆地なのか?テクノって「ブリティッシュ・テクノ」とか地域で区切られることが多いんですよ。僕は曲中に関西弁をよく使っていて故郷の京都で活動しているので、最初は「京都テクノかな?」という浅はかな考えに至ったんです。でも「京都」っていう歴史的都市と「テクノ」の双方に失礼になるだけやんと思って4秒で思いとどまりました。あぶねー。で、まぁいろいろ考えて「地形」っていうジャンルにたどり着いたんです。京都の主な地形=「盆地」をレペゼン(代表)してやろうと。まぁ同級生に「俺、盆地代表やねん!盆地!俺代表!ヒュー!」とか言ってるヤツいたらFacebookの友達申請とか絶対、拒否しますけど。でも、それがダサくていいなあと。それで頭に「盆地」をつけてお茶を濁しました。ダサい「盆地」って言葉と横文字の「テクノ」って言葉の組み合わせのバランスが絶妙で、僕は気に入っています。テクノポップとコミックソングが混ざったこの新しいジャンルこそが“岡崎体育”であり、“盆地テクノ”であることを覚えてもらえたら幸いです。ここまで書きましたけど、あれですね。全然、anan読者に愛されるような気配ないですね。クソやばいな。せめて最後にためになるようなこと書いて終わりますね。黒かベージュのタイトめのニットセーター着てポニーテールしてる女子はカワイイと思います。少なくとも僕はカワイイと思います。おかざき・たいいく2016年、アルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。“BASIN”とは盆地のこと。今年3月、第20回文化庁メディア芸術祭「エンターテインメント部門 新人賞」を受賞。※『anan』2017年12月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2017年12月07日お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが3日、「全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」の関東大会にサプライズ登場し、会場を盛り上げた。全国の小・中学校で必修となったダンスの授業"現代的なリズムダンス"をクラス単位で発表する同コンクール。3日までに行われた地方大会や映像審査を経て、全国大会へ出場する68チームが決定した。関東大会にサプライズゲストとして登場したゆりやんレトリィバァは、水色のレオタード姿で舞台に現れ、「"やること全てが裏目に出る女子"のユニット・非-girlsがリズムダンスコンクールに挑んだら・・・」というネタを、キレッキレのダンスを交えてパフォーマンス。演技を前に緊張していた中学生たちも大爆笑で、会場の雰囲気は一気に和やかになった。そして、司会の石井大裕TBSアナウンサーから「みなさんに、緊張をほぐすアドバイスを」と求められると、生徒たちに向かって渾身の「落ち着いていきや~!」を披露。さらに「緊張している人にも効果があると思います。一緒に言いましょう」と、壇上から降りて生徒たちの元へ。自ら音頭をとって、約500人の中学生たちとともに、「落ち着いていきや~!」の大合唱となった。関東大会では、全国大会に俳優の竹内涼真が登場することも発表。司会の山本里菜TBSアナウンサーが「現在、日曜劇場『陸王』に出演中の竹内涼真さんが・・・」と切り出すと、会場は興奮に包まれた。全国大会は、12月26日・27日に東京・赤坂のマイナビBLITZ赤坂で行われる。なお、TBSでは、全国大会の舞台裏も含め、ひたむきに頑張る生徒たちの姿を、来年1月2日(6:00~7:00)に放送する。
2017年12月04日