ビッグな赤ちゃん!(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)白鳥久美子さんは2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。そして今年10月9日に、第二子となる男の子が誕生しました。白鳥さんはブログを更新し、「赤ちゃん訪問に来ていただきました」と報告。息子の体重を測ってもらうと……思わず「え⁉」と聞き返してしまうほど大きくなっていたそうです。息子の体重はなんと「5.8キロでした」。「1ヶ月検診の時は生まれた時から1キロ増えて4.6キロだったんですが、(その時もすでに、でっかい)あの日から1ヶ月も経ってないのに1.2キロ増!オー!ビックベイビー!親の私たちもでっかいですもんね。」(原文ママ/白鳥久美子さんオフィシャルブログより)確かに、チェリーさんは身長179㎝でがっちりしたたくましい体格。白鳥さんも165㎝あるようで、お子さんたちは大きく育つかもしれません。ちなみに白鳥さんはYouTubeで妊娠中のMAX体重が101kgまで増加したと明かし、産後1ヶ月で93kgまで戻ったものの、母乳をあげていてもそれ以上がなかなか減らないため、今後は産後ダイエットに取り組んでいきたいと話していました。しかし子育てしていると自分のために運動する時間を作るのもなかなか難しいもの。最初の一歩を踏み出すのが困難なんですよね。白鳥さんは「この写真を見てもお分かりの通り…全然痩せねーでやんす!そろそろなにかはじめようかしら。なにを!?と、自問自答して毎日が光の速さで過ぎていくのでした」と綴っていました。新生児訪問・赤ちゃん訪問はなにをする?んの心身の健康状態や育児を取り巻く環境を確認するため、助産師さんや保健師さんが自宅を訪問するサービスが各自治体にあります。新生児訪問は生後28日までの赤ちゃんが対象(区市町村によっては新生児期の訪問ではない場合があります)、赤ちゃん訪問(乳児家庭全戸訪問事業「こんにちは赤ちゃん事業」)は生後4ヶ月までの赤ちゃんが対象となります。2回の訪問があるのか、あるいはどちらか1回の訪問かについては、区市町村ごとに異なります。詳しくは、お住まいの区市町村のホームページなどでご確認ください。いずれにせよ、赤ちゃんの発育状態を知ることができ、子育てに必要な保健指導なども受けられる機会なので、ぜひ訪問を受けていろいろと相談すると良いでしょう。参照:【助産師解説】新生児訪問・赤ちゃん訪問はなにをする?準備は必要?<ママ体験談>
2023年12月01日夫は「パタニティブルー」でメンタル不安定に出典: (※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。そして今年10月9日に、第二子となる男の子も誕生しました。産後1ヶ月近くが経ち、白鳥さんとチェリーさんは第二子出産を振り返る動画をYouTubeチャンネルに投稿。すやすやと眠る可愛い赤ちゃんを抱っこしながらの動画撮影です。10月10日に入院して予定帝王切開をすることが決まっており、前日である9日は家族3人の時間を満喫するため、焼肉を食べたり遊園地を楽しんだりしていたそう。しかし9日深夜に突然の破水。実はその4~5日前から「なんかお腹痛いな」と感じていたそうで、後から思えばその痛みが「前駆陣痛だったのかも」と振り返ります。思わぬタイミングでの破水でしたが、事前に登録していた陣痛タクシーが役に立ちました。そのおかげで破水してからすぐに出産予定の病院に行くことができ、「よかった、早めにやっといて」と胸をなでおろしたそうです。白鳥さんは1人で病院に到着し、朝の7時半ごろに帝王切開の手術がスタート。8時半ごろには無事に赤ちゃんが誕生しましたが、連絡をもらうまでチェリーさんは眠れず、自宅でチェリ子ちゃんと過ごしながらハラハラと出産報告を待っていたといいます。入院中や産後の生活では、チェリーさんが家事も育児も全面的に担当。しかし「パタニティブルー」状態でメンタルが不安定になり、身体も悲鳴を上げ、毛包炎になって頭皮の一部に毛が生えにくくなってしまったことも明かしました。体を張った芸風でタフなイメージのチェリーさんですが、繊細な一面があり、これまでもマリッジブルーになったり、チェリ子ちゃん誕生後に自律神経が乱れたりもしていたとか。何事も思いつめ過ぎず、夫婦で協力してリラックスする時間を作れると良いかもしれません。最後に【重大発表】として、妊娠中のMAX体重を明かした白鳥さん。第二子妊娠前の体重は85kgでしたが、最大で「101kg」まで増加したそうです。第一子のとき妊娠糖尿病検査で引っかかったこともあり、今回は食事管理を徹底していたものの、産休に入ってから急激に体重が増加してしまったといいます。産後1ヶ月の現在は「93kg」まで戻りましたが、「母乳あげてるのに減らない」。もとの体重まで減らすべく、これから産後ダイエットに取り組むと意気込んでいました。臨月まで耐えたのに……急激な体重増加はなぜ?妊娠してから出産まで、体重が増えすぎても増えなさすぎてもリスクがあります。妊娠中に著しく体重増加が少ない場合は、低出生体重児分娩や早産のリスクが、逆に過度に体重が増加した場合では、巨大児分娩や帝王切開分娩のリスクが高くなるとされています[*1]。また、妊娠前に肥満だった場合、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病といった合併症を発症するリスクが高まることや、帝王切開での出産になるリスクや、胎児が体重4,000g以上の巨大児になるリスクも高まることが指摘されています[*1]。しかし、それまで順調に体重コントロールできていたのに、臨月に入ったらいきなり体重が増えてしまった!と困惑する妊婦さんは少なくありません。というのも、臨月になると赤ちゃんの位置が下がってきて胃のつかえが楽になり食欲が出てきます。産休に入って体を動かす機会も減り、時間に余裕ができることから間食が増えやすい傾向にあります。さらに「子どもが生まれたらゆっくり食事もとれないから、今のうちに」と外食の機会が増え、高カロリーの食事が続きやすい時期でもあります。産休などで活動量が減った人にはウォーキングがおすすめです。家の近くの安全な場所で、しっかり腕を振って歩きましょう。イメージとして「ダラダラ」歩きではなく、正しい姿勢を保ち、適度な運動になる「マイペース」をつかんでください。妊娠中に続けてきたヨガなど運動習慣があれば、臨月も無理のない範囲で続けると良いでしょう。参考文献:[*1]日本産科婦人科学会『産婦人科診療ガイドライン産科編2020』CQ010 妊娠前の体格や妊娠中の体重増加量については?参照:【医師監修】妊婦の体重管理|妊娠中の理想的な体重増加の目安【医師監修】臨月の体重増加が止まらない! 対策と体重目安
2023年11月14日スーツ姿で自宅から現れたのはA氏、堀ちえみ(56)の“3人目の夫”だった。「堀さんがA氏と結婚したのは11年。その8年後に堀さんはステージ4の舌がんが判明し、手術を受けましたが、その闘病生活をさせたのがA氏でした。A氏は21年にパチンコ機業界最大手のS社の関連会社であるB社の代表取締役兼取締役に就任。“年収は数億”とも言われていたのです」(芸能関係者)A氏は社長就任の翌月に、東京都内の5階建て住宅を購入。延べ床面積は200平方メートルを超える豪邸だ。堀は、その新居のリフォームの様子を、楽しげにブログで公開していた。だが堀夫妻の人生が暗転したのは今年9月末のこと。A氏が取締役を解任され、代表取締役も退任することになったのだ。「今年開催された堀さんの復帰コンサートのチケットを会社の経費で購入して人に配ったり、社員にチケットを購入するように迫ったりしたことが問題視されたとも囁かれています」(パチンコ業界関係者)本誌はA氏に直撃取材を試みた。――B社の社長を解任された理由について聞かせてください。「解任については現在、弁護士さんと相談しておりまして、今後、係争することになると思います。いまはお話しできません」――堀さんはチケットに関する疑惑については、ブログで否定されていましたが?「妻も今回の報道にはショックを受けています。チケットを部下に買わせたことなどは、事実無根です」――今後は再就職されるのでしょうか?「急なことでしたし、裁判の準備もあるので、(再就職の)予定はありません。これ以上はお話しできないので失礼いたします」その後、取材を進めるとS社の社員に話を聞くことができた。A氏のことも良く知る人物だった。「今回の解任騒動で社内も騒然としました。9月21日と聞いていますが、AさんがS社の社長室に呼ばれ、突然役員の解任を言い渡されたとか。Aさんは納得できず、“S社の社長を訴える”と言っているそうです。チケットの件ですが、確かにAさんは堀さんの名古屋公演に、従業員たちを関係者席に招待したそうです。ただAさんは『あくまで希望者を呼んだだけで、チケット代などもらっていない』と主張しています」こんな騒動のなかでも、堀の理想の我が家づくりは進んでいた。《今日は午前中、ファミリールームに変貌する、ダイニングキッチンに置くソファーの納品日。》(A氏の10月15日付のブログ)不動産登記簿によれば、A氏は自宅購入の際に、あわせて1億円近くのローンを組んでいた。「堀さんは12月に自身初となるディナーショーを開催します。しかし収入は全盛期におよばず、ご主人の収入が絶たれたいま、ローン返済も苦しくなり、自宅を手放さざるをえなくなる可能性もあります」(前出・芸能関係者)またしても襲ってきた人生の荒波を堀は乗り越えることができるか。
2023年10月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「国立科学博物館クラウドファンディング」です。クラファンは一時的な対処法。研究にもっと力を。国立科学博物館は、運営資金の不足を解消するために8月にクラウドファンディングを立ち上げ、目標額の1億円を1日で達成し、2週間余りで7億円超の資金を集めました。“国立”と名前がついていますが、独立行政法人で、独自に運営を任されています。標本や資料は500万点に及び、展示されているのは約2万5000点。多くはつくば市にある収蔵庫に置かれています。化石や動物の骨、剥製、植物など、古く貴重な標本を保存・管理するには莫大なお金がかかり、コロナ禍や光熱費の高騰などにより資金に窮していました。大きな役割は、標本資料の収集と保管、展示・学習支援、調査研究などです。資金不足により、新しい事象が発見されても現場に行けないというような状況にも陥っていました。現在、日本の研究の現場は大変弱っており、文部科学省科学技術・学術政策研究所が調べた「科学技術指標2023」によると、他の論文に引用される回数をカウントする注目論文の数が、日本はイランに抜かれて13位になりました。かつては4位でしたが、20年の間に次第に順位を下げていったのです。イランは国際的に制裁を課せられているので、自前のインフラ、サービスを作る必要があり、科学分野に積極的に財政を投じてきました。それにより、研究者のレベルが底上げされ、日本を追い越していきました。クラウドファンディングは、資金集めの持続可能な方法ではありません。国がきちんと科学分野に投資できないのは問題だと思います。また、科学博物館側も所蔵品をツアー形式で見せたり、企業研修に使うなど、稼ぐ方法は見つけられると思います。研究者が経営につくのではなく、マーケティングやPRのプロを経営陣に呼ぶなど、改革の必要があるのではないでしょうか。すぐに成果に結びつく研究が求められがちですが、草の根的な基礎研究が国の将来を支えます。クラウドファンディングによって、科学博物館に関心を寄せる人が増えたことはすごく良かったと思います。国立科学博物館のクラファンは11月5日まで行っています。研究がその国の国力につながるという意識が広がることを願います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月25日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月19日10月14日に公開された「CHANTWEB」で、“エンクミ”こと遠藤久美子(45)が語った“夫の衝撃エピソード”が波紋を呼んでいる。’16年7月に映画監督の横尾初喜氏(44)と結婚し、現在は2児のママである遠藤。掲載されたインタビューでは、価値観の異なる夫に歩み寄った“努力”を明かしていた。交際当初は料理ができなかった遠藤だが、夫が外食を好まないことから料理を覚えていったという。またファッションも無頓着だったが、こだわりの強い夫に合わせるスタイルに変化。結婚前に同棲を始める際、夫が遠藤のアジアンテイストな服を好まなかったようでほとんど捨てられてしまったというのだ。遠藤は「いるものといらないものとを分類していくうちに、結局全部手放すことに…」とした上で、「夫が全部服を選んでくれました」と明かしていた。さらに誕生日にプレゼントしたアクセサリーなども、「自分で買うから」と処分されたという。本記事はYahoo!トピックスにも掲載されたが、遠藤のエピソードにコメント欄では“モラハラでは”と指摘する声が続出する事態に。《ご本人が幸せなら良いけど…違和感でいっぱい》《支配されてるみたいに感じな…自分には。受け取る側によってはモラハラに感じそう》《自分の服処分されるのも嫌だけど、プレゼントしたアクセサリーや服を全部処分されるのは悲しくなる。 本人がいいなら良いけど、もし自分の友達だったら心配すると思う》だがいっぽうで、《ご本人が幸せならいいね》《オススメが素敵と思えば良いことだと思います》と理解を示す声も。「遠藤さんは’15年の映画『田沼旅館の奇跡』に出演した際、当時は監督補佐だった横尾さんに一目惚れしたそうです。その後すぐに、マネージャーを交えて3人で食事をしたと話していました。マネージャーが気を利かせて席を外した後に、横尾さんと連絡先を交換。交際して半年も経たないうちに、同棲する流れになったそうです」(芸能関係者)■「主人と出会ってからサプライズばかり」舞台挨拶では夫からの手紙に号泣今年で結婚生活は7年目に突入し、遠藤は別のインタビューで夫への愛をこう語っていた。「私は、本当に好きになった人が今までいなかったんだと思います。だから、多分お花がパーッと咲いたのでしょうね(笑)。20代前半くらいで皆さんが経験されているであろうことがなかったのは、主人と出会うためだったんだと思います」(「テレ朝POST」’23.9.23)また女優と監督として、仕事面でタッグを組むこともしばしば。横尾監督の映画『ゆらり』(’17年)や『こはく』(’19年)、『大事なことほど小声でささやく』(’22年)などに、遠藤は出演している。「今年9月公開の『こん、こん。』にも遠藤さんは出演するなど、女優としても横尾監督を支え続けています。『ゆらり』の初日舞台挨拶では、横尾監督が遠藤さんに“2度目の手紙”を読み上げたことも。『家族も増え、毎日楽しく過ごせていること、本当に久美のおかげです』との言葉に、遠藤さんは号泣。『主人と出会ってからサプライズばかりを受けていて、毎回泣かされている』と語っていました。いっぽう『大事なことほど小声でささやく』のインタビュー動画では、横尾さんが遠藤さんの素顔を『基本的に自信がないんです』と明かす一幕も。“完成した作品をお客さんにどう見てもらえるか”と心配する遠藤さんを、横尾さんが『大丈夫だよ』と励ましたそうです。Yahoo!トピックスに掲載された記事では横尾さんの行動に“モラハラ”との声も上がりましたが、もともとメイクやファッションに無頓着だった遠藤さんにとっては新鮮な出来事だったようです。家での横尾さんは料理以外の家事や育児にも協力的で、子供たちからはとても慕われているといいます」(映画関係者)遠藤にとって、夫は公私ともに全幅の信頼を寄せられる存在なのだろう。
2023年10月17日歌手の堀ちえみ(56)の夫・A氏が、パチンコ機業界大手企業B社の関連会社C社の代表取締役を解任されていたことがわかった。堀といえば、’19年にステージ4の舌がんが判明し、舌の約6割を切除する手術をしたほか、同年4月にも初期の食道がんが見つかり手術をしている。大手術から4年が経った今年2月には、闘病生活を乗り越え、手術後初となるライブが行われた。闘病生活などについて発信してきたAmebaブログ『hori-day』はブログランキング総合4位、フォロワー数は35万人を超える人気ぶりで(’23年10月16日時点)、今年12月には初のクリスマスディナーショーも控えている。そんな堀の闘病生活を献身的に支え、堀が自身のブログでも頻繁に感謝の思いを綴っているA氏は、’11年に堀とお互い再婚同士で結婚。’21年6月からはC社の代表取締役兼取締役を務め、「年収は数億円」とも囁かれていた。また、A氏が手掛けたパチンコ機が様々なパチンコメディアで表彰され、受賞者インタビューも受けていた“やり手”だったのだが、一部ではこんな噂も……。「実は、今年開催された、奥さんの堀ちえみさんの復帰コンサートのチケットを会社の経費で購入して人に配ったり、自社の社員にはチケット購入を強めに迫ったりするなど、奥さんを思うあまりか“公私混同”するような行為が問題視されていたようです。解任の理由もそのことだと言われています」(パチンコ業界関係者)C社の法人登記簿謄本を確認すると、確かに今年9月30日付で取締役「解任」、代表取締役「退任」の文字が。同社に事実関係を確認した。ーーA氏の解任は事実?「そうですね、はい」ーー解任の理由は?「プライバシーに関わる問題なので、お答えはしていません」ーー奥様の堀ちえみさんのコンサートチケットを経費で購入する、社員へチケットの購入を迫るなどの行為が問題視されたとも聞いているが?「お答えはできないです」ーー取締役は「退任」ではなくて「解任」になっている「そうですね。登記簿の方をご確認いただければと」ーー確認しています。退任じゃないということは、何かしら事情があるということですよね?「……そうですね」それ以上は、会社としてはプライバシーに関わることだから回答できないとしたが、チケットにまつわる疑惑について否定することもなかった。社長を“クビ”になったA氏だが、すでに新しい動きを見せている。なんと解任翌日の10月1日からAmebaで本名名義のブログを開設していたのだ。そこには、堀とのデートの様子などを綴っている。今後は妻にブログのやり方をサポートしてもらう番なのかも?
2023年10月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「認知戦」です。私たちも知らずに戦争の最前線に立たされています。認知戦とは、世論を操作したり、偽の情報を拡散して、人の認知領域に働きかける情報戦のこと。陸、海、空が第1~3の戦場、第4の戦場は宇宙、第5の戦場はサイバー空間。認知戦はその次の第6の戦場と呼ばれています。元をたどれば、プロパガンダ戦は昔からあります。第2次世界大戦時にはナチス・ドイツがラジオ局のトップに配下の人間を送り込み、ヒトラーは正しいという世論を形成しました。テレビ、ラジオ、新聞しかない時代はそれだけの労力を要しましたが、今は、インターネットやAIを使い、精巧なフェイクニュースを簡単に作れるようになっています。認知戦の恐ろしいところは、誰が主体となって仕掛けているのかが不明なまま、その国の政治指導者の決断を左右させていく大きなパワーを持っているということです。中国人民解放軍は、積極的に認知戦に関与しているといわれています。たとえば、台湾で不安を煽るような動画が拡散されました。「強盗に襲われました。みんなも気をつけて」と病院のベッドから自撮りした動画が拡散されます。一見認知戦と何の関係が?と思うかもしれません。しかし、こういう動画が大量に流されることにより、「台湾は治安が悪い」「今の政府に任せていたら、未来はないのではないか」という考えを刷り込んでいきます。これがフェイクニュースだと見破ったのは、台湾のCofactsというファクトチェックグループでした。選挙の直前など、ある一時期に膨大な量の動画が流されていたことで判明しました。カナダのトルドー首相は、2019年と2021年の総選挙に、中国、イラン、ロシアが介入した恐れがあると捜査を開始しました。アメリカでトランプ大統領が誕生した舞台裏ではロシアの関与が疑われています。私たちは認知戦の最前線に立たされているということを自覚してください。バズったニュースを目にしたときには、「誰発信?何目的?本当かな?」といったん立ち止まりましょう。知らず知らずに誰かに仕掛けられて、自分たちの政府を自分たちで倒すことになりかねない危険を孕んでいることを、どうか忘れないでください。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月14日予定帝王切開のはずが突然の破水(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。そして今年10月9日に第二子の男の子の誕生を報告しました。もともと予定帝王切開で10月10日に出産予定だった白鳥さん。しかし9日の夜中に破水し、急遽陣痛タクシーを呼んで病院へ向かい、帝王切開することになったといいます。予想外の展開に驚きつつも、無事出産できて「ホッとしました」と明かしました。ちなみに赤ちゃんは「3682グラムのビックベイビー」で、母子ともに元気だそう。生まれたばかりの赤ちゃんと白鳥さん、夫のチェリーさん、チェリ子ちゃんが並んだ幸せいっぱいの家族ショットも公開しています。チェリーさんもさっそくYouTubeで第二子誕生を報告。動画の前半は、白鳥さんが深夜に破水し陣痛タクシーで病院に向かった直後に撮影されたもので、予定日前の破水にチェリーさんは動揺してしまったといい、「いやぁ、何もできないもんですね」「落ち着け、落ち着け!」と、冷静さを保とうと頑張っていました。深夜にチェリ子ちゃんを連れて病院へ行くわけにもいかず、もちろん置いていくこともできないわけで、自宅でじっと病院からの連絡を待つしかないチェリーさん。なかなか寝付けないまま朝を迎え、8時13分に「元気な男の子が生まれました」と電話をもらったそうです。動画後半では、赤ちゃんとの対面を果たした後のチェリーさんとチェリ子ちゃんの笑顔も。病室でチェリーさんが赤ちゃんを抱っこしたところ、チェリ子ちゃんは泣いてしまったそうですが、そんなチェリ子ちゃんの反応が、チェリーさんにとって「パパっ子だったんだね!」とうれしかったようです。ただ、子どもは「ママのお腹の中に赤ちゃんがいる」ことはなんとなく理解していたとしても、いうなれば「ある日突然、弟ができてお姉ちゃんになった」状態。まだまだ幼い子どもがいきなりお姉さん・お兄さんモードに切り替えるのは難しく「ママやパパの愛情をひとりじめできなくなる」と葛藤することはよくあります。第二子誕生を控え、パタニティーブルーなのか髪が抜けてしまったというチェリーさん(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)上の子が「赤ちゃん返り」したときは?第二子の誕生にあたって、上の子の感情が不安定になり、すごく甘えん坊になることがあります。これは専門用語で「退行現象」といい、一般的には「赤ちゃん返り」と呼ばれます。生まれてからずっと親の愛情と注目を独占していたのが、弟・妹の存在によって変化したことを敏感に感じ取り、これまでの生活がおびやかされるのではという漠然とした不安を覚えるのは自然なことです。このような気持ちから生まれる葛藤や嫉妬心が、赤ちゃん返りという現象で表れるようです。赤ちゃん返りをした結果、ヤキモチを焼いて「赤ちゃんいらない!」などと言い出したり、意地悪をすることもあるかもしれませんが、そうしたときに上の子を叱るのは得策ではありません。ポジティブな言葉かけをしたり抱きしめたり、その子の思いを受け止めて満たしてあげることで、徐々に落ち着いていきます。新生児のお世話は睡眠不足になりがちですし体力的に大変ですが、夫婦で協力し、できる範囲で上の子との時間を大切にしてあげたいですね。参照:【医師監修】二人目妊娠後の上の子の変化(不安定さや夜泣き)への対処方法
2023年10月11日2023年10月10日、お笑いコンビ『たんぽぽ』の白鳥久美子さんが、第2子を出産したことを、自身のブログで報告しました。2018年にお笑いタレントのチェリー吉武さんと結婚した白鳥さんは、2021年に第1子となる女の子を出産。2023年6月には、第2子を妊娠していることを明かしています。たんぽぽ白鳥が第2子を出産!白鳥さんは、「10月9日の朝に、第2子男の子を帝王切開で出産しました」と、第2子となる男の子を出産したことをブログで報告。同月10日に帝王切開を行う予定だったところ、前日9日の夜中に破水し、そのまま病院に向かい帝王切開となったことを明かしました。白鳥さんは、出産を終えた心境についてこう語っています。突然の破水に驚きましたが、無事産まれてきてくれてホッとしました。3682グラムのビックベイビーです。たんぽぽ白鳥久美子オフィシャルブログーより引用ブログでは、夫であるチェリー吉武さんと長女、そして生まれてきた赤ちゃんとともに家族4人でのショットも公開。「家族が1人増えて、にぎやかになりそうです!どうぞこれからもよろしくお願いします!」と喜びいっぱいにつづりました。白鳥さんは、2023年10月時点で41歳。妊娠発表時には「無事出産を迎えられるように頑張っていきます!」と心境を明かしていました。出産までの間には、家族や相方である川村エミコさんなど周囲の人の支えがあったのでしょう。無事出産を終えた白鳥さんに、ファンから祝福の声が多数寄せられました。・ご出産おめでとうございます!白鳥さんこれからも応援しています!・おめでとうございます!赤ちゃんかわいい!白鳥さんに似ているのかな?・白鳥さん、ご出産おめでとうございます。ますますにぎやかになりますね~。夫のチェリー吉武さんと開設したYouTubeチャンネルでは、長女のことを『チェリ子』と呼び、家族3人で出演する姿も見せていました。コメントでは「チェリ子ちゃんもお姉ちゃんですね~!」といった声も多数上がっています。家族が増えて、ますますにぎやかになった白鳥さんファミリー。第2子の息子さんも、成長してYouTubeチャンネルで見られる日が楽しみですね。白鳥さん、チェリー吉武さん、おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年10月10日「チェリ子の時よりハラハラせずに過ごせています」(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。現在、第二子を妊娠しており、いよいよ今月出産予定です。産休に入っている白鳥さんは、「入院の準備やら赤子の準備やらチェリ子と遊んだりと元気もりもりに」過ごしていると自身のブログに投稿。妊婦健診では「チェリ子の時と同様に健診のたびに…おっきいね!おっきい子だね!と、言われる」そうで、赤ちゃんの体重は「すでに3400グラムくらい」だとか。前回の出産では、陣痛促進剤やバルーンを使っても子宮口が全く広がらず、3日間格闘の後に緊急帝王切開になったという「お産のフルコース」を経験した白鳥さん。初産はかなり壮絶でしたが、今回は予定帝王切開のため、「チェリ子の時よりハラハラせずに過ごせています」と綴っていました。YouTubeでは夫婦でレンタルベビーベッドを組み立てる様子も。赤ちゃんを迎える準備は万端ですね。予定帝王切開とは予定帝王切開は、基本的には次のような場合に行われることが多いです。・前回の分娩が帝王切開だった・筋腫の摘出など子宮の手術をしたことがある・前置胎盤(胎盤が子宮の下のほうに付いており、子宮口の一部または全部を覆っていること)・前置血管(へその緒の血管の一部が子宮口にかかっていること)・心疾患などの合併症がある・性器ヘルペスなど経腟分娩することで赤ちゃんに感染するおそれがある性感染症にかかっている・胎位異常(いわゆる逆子や横位の場合)・双子、三つ子などの多胎妊娠(双子の場合は経腟分娩をする場合もあります)・児頭骨盤不均衡(CPD/お母さんの骨盤に比べて赤ちゃんの頭の大きさが大きいこと)帝王切開は腹部と子宮を切る手術のため、経腟分娩とはまた違った痛みを伴います。一般的に術後4~5日目ごろまでの時期は、強い痛みを感じやすいようです。術後しばらくたつと、軽い痛みやかゆみ、皮膚の赤みなどが見られる時期が1~2週間続き、その後、徐々に軽減していきます。参照:【医師監修】帝王切開の傷に関するまとめ!傷跡の処置方法と注意点
2023年10月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ワグネル」です。戦争の形に変化。民間軍事会社の需要が増える世界。ワグネルとはロシアの民間軍事会社(プライベート・ミリタリー・カンパニー)です。創設者のプリゴジン氏はもともとレストランやケータリングの事業を行っていましたが、プーチン大統領と特別な関係を築くことに成功し、巨大な軍事組織グループを起こし急拡大しました。ワグネルはウクライナ侵攻の第一線で戦っていましたが、プーチン大統領に都合よく使われていることに対して反発。6月にモスクワに向けて進軍、途中で撤退しました。仲裁を担ったのはベラルーシのルカシェンコ大統領といわれています。ワグネルを配下に収めておくことで、有事に対処できる力を得ようとしました。しかし、8月にプリゴジン氏を乗せた飛行機が墜落し、死亡が確認されました。今年の3月の時点で、ロシアには民間軍事会社が37社あります。日本では作れませんが、世界にはこうした会社が増えています。ロシアはこれまで民間軍事会社を使って侵略行為や非人道的行為をしてきましたが、国家の正規軍ではないので、「国はやっていない」と言い逃れできたんですね。また、マリを筆頭に多くのアフリカ諸国がワグネルを雇っていました。気候変動や紛争により治安が悪くなり、正規の治安部隊だけでは対処できなくなったときに民間軍事会社に頼るのです。それらの国は貧しいので、現金の代わりに鉱物資源の採掘権などを与え、ワグネルは巨大な資金源を得て、ますます力を持つようになっていきました。一方、今月にはイギリス政府はウクライナ侵攻での民間人の殺害などを理由に、ワグネルをテロ組織に指定する議案を議会に提出。所属したり支援することを禁じようとしています。現代の戦争は決して、国家と正規軍だけが行っているものではありません。兵器も民間のドローン技術や、スペースX社の「スターリンク」が通信を支えていたりします。戦争の形が、実戦とサイバー攻撃や認知戦のハイブリッドとなり、戦闘員が軍人なのか民間人なのか境界線がわからなくなってきています。世界の戦争の変化を私たちも知っておかないと、日本の安全保障を考えるのにピントのずれた議論をしてしまいかねません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月27日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米俳優労組ストライキ」です。AI登場による人間の権利の問題。他人事ではない。アメリカの俳優の労働組合によるストライキが7月14日に始まりました。脚本家組合のストライキも5月から行われており、AP通信によると俳優労組の組合員のうち約6万5000人が参加。脚本家組合は約1万1500人。この2つの組合が同時にストライキを打つのは63年ぶりのことです。これにより俳優は撮影やプロモーション活動には参加できず、ハリウッドでは多くの撮影現場がストップしています。動画配信サービスの急速な拡大を受け、組合は、配信作品に対する報酬の引き上げを求めています。また、今回の交渉の大きなポイントはAIなんですね。AIの進歩により、さまざまなものが手軽に作れるようになってしまいました。アイデアを打ち込めば生成AIによって脚本ができてしまったり、俳優の写真データを複製することでいくらでも動画が作れるようになってしまいました。その動画の著作権は誰に帰属するのか。AIで作れるようになったことで、これまでなら受け入れられなかったような低い対価で仕事を受けざるをえない可能性も出てきます。ルール作りがまだできていないなか、技術だけがものすごい速さで発達してしまう危機感。人間が作るものへの権利をちゃんと保証してほしいと訴えているのです。生成AIに関する規制作りを求めて、組合は映画会社や配信会社と交渉を続けてきましたが決裂し、ストライキに入りました。本来は日本でもそうした議論が必要なのですが、まだ起きていません。また、これは映像業界だけの問題ではありません。コンサルティング会社マッキンゼーの生成AIに関するレポートによると、2030~2060年の間に半数以上の仕事が自動化されるそうです。まず、マーケティングやプログラミング、コンサルタント業やPR業などが変わるだろうといわれています。エンターテインメントはアメリカを支えてきた基幹産業の一つであり、アメリカの文化そのもの。それを破壊しないでくれ、という訴えはとてもよくわかります。人間の手で生み出すものにどういう報酬の仕組みを作るのか。皆で知恵を出し合っていかないといけないのだと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月08日妊娠9ヶ月で「眠いし身体が重いやら痛いやら」(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。現在は第二子妊娠中で、10月に出産予定です。妊娠9ヶ月を迎えた白鳥さん。このところは「眠いし身体が重いやら痛いやらひーこら!言って」いるとブログで明かし、まもなく産休に入ることを報告しました。産休前最後のロケでは、番組スタッフや共演者から「赤ちゃんボディケア用品」「かわいいブランケット」「ヘアブラシ」をプレゼントされたそうで、「皆さんのまこごろが本当にありがたかったです!」と綴っています。さらにロケ時の写真も公開した白鳥さん。お腹がだいぶ大きくなっており、出産の日が近づいていることがわかりますね。(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)一方、夫のチェリー吉武さんも、第二子誕生に備えて面白い試みに挑戦。「赤ちゃんにミルク飲ませ、ゲップさせて、おむつ替え、抱っこしてあやす新生児育児システムを体験」したとブログで報告しています。普段から育児を積極的にこなしているチェリーさんですが、新生児育児システムを体験してさらに学びが深まったよう。「実際はもっと予期してない事ばかりでアタフタする感じになりますが体験しておけば赤ちゃんもお母さんも安心して暮らしていけるかもですねワンオペも夢ではない」と、第二子の誕生を前にやる気満々です。夫婦で協力しながら育児に取り組んでいることが伝わってくる白鳥さんとチェリーさん。第二子を迎える準備で慌ただしくなりますが、それもまた夫婦で協力して進めていくのでしょうね。睡眠時無呼吸症候群を改善する装置をつけて寝かしつけをするチェリーさん、インパクトがすごい。(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)妊娠9ヶ月のマイナートラブル対策妊娠9ヶ月ごろは、大きくなった子宮が周囲の臓器を圧迫し、さまざまなマイナートラブルが起こるようになります。例えば膀胱が圧迫されて尿もれしやすいのも、この時期にありがちな悩みです。尿もれパッドを使うなどして対策しましょう。また、貧血症状を感じる人が増える時期でもあります。普段の食事では鉄分を含む食材を使うよう心がけ、めまいや疲労など貧血の症状が強まる場合は医療機関に相談して鉄剤を処方してもらうようにしましょう。さらに、腰や骨盤周辺の痛みも現れやすい時期です。長時間、寝たきりや座ったきりでいるといったように、同じ姿勢でいると痛みが強まる傾向にあるといわれているので、適度に体を動かして腰痛の予防に努めましょう。なお、この時期の出産は早産にあたります。無理せず過ごしつつ、入院準備や移動手段の確認など事前に家族や医療機関と相談をしておきましょう。また、産後はさまざまな手続きがあるので、どこで何を申請すべきなのか情報を整理しておくとスムーズです。このとき、パパと情報や意見を共有しておくことも忘れないでください。参照:妊娠9ヶ月の過ごし方は?トラブル対策と出産準備のアドバイス(妊娠32週、33週、34週、35週、妊娠後期)
2023年09月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「世界の難民情勢」です。想像を絶する数の難民が急増。世界安定の危機に。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)本部が6月に発表した年間報告書によると、2022年末の時点で、紛争や迫害などにより、故郷を追われて強制移動をさせられた人が1億840万人になりました。1年間で1910万人増え、これはこれまでで最大の増加になります。国境を越えて逃れた人を「難民」、国内で移動を強いられた人を「国内避難民」と呼びますが、1億840万人のうち6250万人は国内避難民で、全体の60%を占めます。国内で逃げているのなら、難民よりも安心のように感じるかもしれませんが、それは大きな間違いです。国外に逃げられるのは、それだけ経済力や人脈があったり、その距離を移動する余力のある人たち。それすらない人が住まいを追われて、命からがら別の地域に逃げています。その原因が紛争だった場合、激しい紛争地域は国連の支援チームも退避せざるを得ず、食糧や医療の支援を受けられないまま国内に留め置かれている膨大な数の人たちがいるのです。難民の数が急増した理由は、ウクライナ侵攻、スーダンの紛争、その他中東やアフリカ各地、ミャンマーなど、世界中で分断が深まっているためです。また、気候変動による干ばつや水害で移動せざるを得なくなった人もいます。難民の最大の受け入れ国はトルコで360万人。ドイツも210万人を受け入れています。徒歩で隣国に逃れるケースも多く、全難民の20%は貧困国に移動しています。つまり、逃げた先でも、十分な生活も支援も得づらい状況が生まれているんですね。移動先できちんとした職を得られず、生活基盤を築けない場合、武装勢力で働くほかに道がないという最悪の事態も発生しています。スーダンでは、紛争が落ち着いていた時期に教育支援を受けていた子どもたちが、戦闘が激しくなると、新たな戦闘員を確保するために武装勢力にリクルートされるという悲劇が起きています。それは世界的に戦争や紛争の可能性が高まるということで、先進国にとっても無関係な話ではありません。持続可能な世界のために、この難民問題には真正面から取り組む必要があると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月30日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年08月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「改正入管法」です。難民認定率の低い日本。審査方法を再構築するべき。「出入国管理及び難民認定法」、通称「改正入管法」が6月に成立しました。この改正案は2年前に国会に提出されましたが、長期間入管で留め置かれたスリランカ人女性が、十分な治療を受けられずに亡くなったことを機に、日本の難民認定の制度が問題視され、廃案になりました。ところが、今国会でほぼ同じ内容の法案が再提出され、可決されたのです。改正入管法では、難民認定3回目以降の申請は「相当の理由」がなければ、本国への送還が可能になります。長期に留め置くのが問題なのであれば、帰っていただこうというスタンス。しかし、内戦や迫害など、本国にいては身に危険が及ぶため日本に逃げてきたかもしれない人に対して、強制送還することは正しい判断なのでしょうか?最も問題なのは、難民申請者が本当に難民なのか、不法入国者なのか、適切に判断できているのか不透明だということです。入管の難民認定審査(一次審査)で不認定となり、不服を申し立てた人を二次審査するのが難民審査参与員。法律や国際情勢に関する学識経験を有する人が任命されます。現在110名いますが、1人あたりの審査件数に大きな偏りがあることがわかりました。ほとんどの参与員が年間数件~40数件だったのに対し、NPO法人名誉会長だった柳瀬房子さんだけが’22年だけで1231件審査を行っており、「難民を探して認定したいと思っているのに、ほとんど確認できません」と発言。これに対し、ほかの参与員から異論が集中しました。難民審査は総合的な国際状況をもとに判断しなければなりませんし、申請者は自分を証明するものを何も持たずに逃げてきている場合もあり、本人を特定するのには時間もかかります。年間1000件以上の申請を的確に審査できるのでしょうか?難民申請中は働くこともできませんが、審査が長引けば家族を養うために違法でも働かなければ生きていけない矛盾も抱えています。日本は国連の難民条約に加入しており、難民を受け入れる立場です。今回、準難民というグレーゾーンを設けたことは評価できますが、その前に難民を審査する仕組みを立て直す必要があると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月16日‐23日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年08月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「異次元の少子化対策」です。子育て支援だけでなく、これから産む人の支援も!岸田政権は「異次元の少子化対策」を掲げ、6月に「こども未来戦略方針」を発表。2030年までを少子化傾向にストップかけるためのラストチャンスだとして、2024年度からの3年間に年間3.5兆円の予算を投入すると宣言しました。こども家庭庁もスタートし、少子化対策に特化して、大規模に財政的な手当をすると打ち出したのはとても評価できます。ただ、支援策の中身が、児童手当を所得制限なしにし、対象を高校生まで引き上げる。第3子以降は3万円を支給。親が働いているか否かを問わず、保育施設の利用を可能にする制度の導入を目指す。育児休業の給付金を増額するなど、「子育て支援」の政策が目立ちます。すでに子供のいる家庭で第2子、第3子を産むための対策にはなっても、ゼロから子供を産み育てようという人たちに対しての支援は足りないのではないかと懸念されます。これまでも子育て支援策を立ち上げてきましたが、少子化に歯止めはかかりませんでした。たとえば不妊治療費用の保険適用が限定的だったり、人工授精が法律上の夫婦間に限られていたり。「異次元」というからには、フランスのように婚外子の社会的偏見をなくすなど、社会で子供を育てるような意識で策を講じないと、状況を改善するのは難しいのではないかと思います。子供を産もうとしない背景には、雇用が不安定で、若年層に貯蓄の余裕がない、経済的不安が理由で結婚にも踏み切れないという現実もあると思います。ヨーロッパのように、働き方の支援や結婚制度そのものにも柔軟性を持たせることも考えたいです。参考になる一例として、兵庫県明石市は泉元市長の提言で、「こどもを核としたまちづくり」に舵を切り、子育て世帯が多く移り住む街に変貌を遂げました。子育てのために予算を投入することには反対意見もあり、効果が出るまでに6~7年かかったそうです。今、国の少子化対策のための財源は明確にされていません。今後3年間だけでなく長期的展望が必要となる政策。政権交代するごとに制度や支援がストップするようなことにならないよう、気をつけていただきたいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月2日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年07月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。 今回のテーマは「マイナトラブル」です。いったん立ち止まり、根本的に見直す勇気を持って。マイナンバーカードにまつわるトラブルが相次いで起きました。給付金などを受け取る公金受取口座に別人のものが登録されていた。住民票の写しを請求したら別人の証明書が発行された。マイナ保険証で他人の保険記録が見られるようになっていたなど、これらは登録時に人の手で行っているために起きたミスで、デジタル以前の問題です。発注の仕組みやオペレーション、誰がどこまで責任を負うのかというガバナンスのあり方が、日本のデジタル化を阻んでいるということを実感します。僕自身、自分の納税者番号と他人の銀行口座が紐付けられていたというトラブルに遭いました。確定申告の還付金がいつまでも入らず、税務署に問い合わせて問題が発覚。申告しなければ、登録ミスにも気づかれないというのも大きな問題です。2007年に起きた「消えた年金」問題のころから、同様の問題が繰り返し起きています。年金に関しては、その後「日本年金機構」を作り、管理を徹底しました。各役所も実際問題、現状の窓口業務だけで手一杯です。民間から人材を導入するなど抜本的な対処をしなければ、改善は難しいのではないかと思います。マイナンバーカードのシステムを使い、デジタルを活用し、さまざまな作業コストを下げ効率よく行うことには大賛成です。しかし、それを実現するには現場が追いついていないということを直視すべきでしょう。マイナンバー制度では、税金、保険証、免許証など幅広い国民情報を紐付けようとしています。諸外国での国民IDの紐付けに関する野村総研の調査によると、IDの利用範囲が広いのはアメリカやシンガポール、デンマークなど。しかし、以前アメリカでは詐欺により年間5兆円ほどの国民資産が奪われ、シンガポールでは2018年に150万人分の医療情報が盗まれました。一方フランスやドイツ、カナダはリスクを考え、IDの利用は限定的にしています。日本はサイバー攻撃の標的にもなっているので、安全保障の意味からもマイナンバーの運用には慎重になるべきです。システムを強固にするために1年かけて再点検するというような英断も必要ではないでしょうか。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年7月26日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年07月21日俳優のオダギリジョー、女優の麻生久美子が出演する、日本マクドナルド「北海道じゃがバタてりやき」 「大阪お好み焼き風ソースたまごてりやき」「博多明太てりやきチキン」の新CM「いい大人のてりやき」編が27日より放送される(※一部地域を除く)。28日から期間限定発売する、マクドナルドの人気メニューである「てりやきマックバーガー」「てりやきチキンフィレオ」をテーマにした新メニュー「北海道じゃがバタてりやき」 「大阪お好み焼き風ソースたまごてりやき」「博多明太てりやきチキン」のバーガー3種。その新CMでは、数々の名作ドラマで共演し“名コンビ”とも評されるオダギリと麻生が共演。昭和歌謡をイメージした楽曲「男と女のラブてりやき」に乗せ、一匹狼のドライバー・ジョウと謎の美女・クミがデコトラの車内で“大人のドラマ”を展開する。○■オダギリジョー、麻生久美子 インタビュー――“大人のご当地てりやき”新CMの撮影を終えた感想や、マクドナルドにまつわる思い出をお聞かせください。オダギリ:とっても嬉しいですね。思い出を話させていただくと、アメリカに留学したときマクドナルドに行ってフィレオフィッシュを注文したんですけど、その「フィレオフィッシュ」っていう発音がすごい難しくて全然通じないんですよ。正解が未だに分からないですね(笑)。――麻生さんはマクドナルドのCM初出演となりますが、オファーを受けたときの気持ちを教えてください。麻生:心の底から嬉しいです。マクドナルドといえば、本当に小さい頃からずっと大好きで食べてました。小さい頃はご褒美っていうか、なかなか食べられなかったけど、今はもう子どもたちも大好きで、日常的にいただいているので。まさか(CMに)出演できるなんて思わなかったから、すごく嬉しいです。――マクドナルドのCMで共演する相手がオダギリさん、麻生さんと知ったときの気持ちをお聞かせください。オダギリ:びっくりしました! 昔からよく共演していたんですけど、こういうシチュエーションというか役柄はなかったので“元カノ”みたいな、ね。ちょっとドキドキしました(笑)。麻生:また〜、フフフ(笑)。オダギリさんとだったら撮影もすごく楽しくできるだろうっていうのと、オダギリさんとだから出せる“空気感”みたいなものがあって、きっとそれがCMでも出るんだろうなと思って楽しみにしてます。――“大人のご当地てりやき”を食べた感想とおすすめの商品を教えてください。オダギリ:「博多明太てりやきチキン」がおすすめですね。ちょっとピリ辛でとても食べやすかったです。麻生:「北海道じゃがバタてりやき」がすごくおいしかったです。バーガーの中にジャガイモが入って、すごく甘くて……それがすごく新鮮でおいしかったです。――新CMで“大人のドラマ”を演じたおふたりが考える“いい大人の条件”を教えてください。オダギリ:“いい大人の条件”が分からないから、まだ“いい大人”になれてないんじゃないですかね〜。麻生:う〜〜……(笑)。オダギリ:「う〜」ってなに!?(笑)麻生:フフフ。そうだな〜……と思って(笑)。“いい大人”になりたいですよね〜。――オダギリさんと麻生さんが、それぞれ相手に感じる“大人の魅力”を教えてください。オダギリ:歳が近いので、大人だと思わないんですよね……子どもとも思わないですけど。麻生:でもなんか……(オダギリさんは)基本、子どもっぽいですよね、フフフ(笑)。オダギリ:そんなことないでしょう。けっこうシブめで売ってますよ(笑)。麻生:そうなんですか? イタズラ好きですし、まるで少年のようって普段は思ってますけど。でもなんか蛇口で水を出してキュって閉じられる、みたいな……。何言ってんだろ、私。ハハハ!(笑)。でもそんな感じで自由自在に出すんですよ、大人っぽい部分。それはすごい感じていて「なんか自由自在だな、この方は」っていつも思ってます。そうじゃない? 意識してないんですか?オダギリ:分かんない。(オレが)大人だなって思うとき、ある?麻生:ある。芝居のときとかの方が多いですけど……あと演出されてるときとか。オダギリ:“大人の蛇口”を開けるっていう表現が合ってるのかどうか(笑)。そういう言い方するんでしたっけ?麻生:すみません(笑)。ちょっと間違ってるかも(笑)。――何度も共演しているおふたりが「変わった」と思うところ、「変わらない」と思うところを教えてください。麻生:最初は役者さんとして一緒にお芝居をしていくっていう関係性だったんですけど、監督もやられるようになって脚本も書かれたりとか、活躍の場が広がっていったオダギリさんを見ていて、変わったというよりは素敵だなと思ってます。こうやって普段通りのいつもの会話は変わらないですね。オダギリ:麻生さんも全然変わらないですよ。ただ、お母様になられて母性が増したというか、そういう意味では変わったのかもしれないですけど。ユーモアのセンスとかキャラクターは出会った頃と何も変わってないと思いますね。――新CMをご覧になる視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。オダギリ:この度、マクドナルドのてりやきと、ご当地の名品を組み合わせた“大人のご当地てりやき”3種類が登場します。麻生:福岡からは、てりやきチキンに博多明太マヨソースを組み合わせた、やみつきになる味わいの「博多明太てりやきチキン」。オダギリ:大阪からはお好み焼き風マヨソースとたまごを組み合わせた、まるで大阪でお好み焼きを食べているような「大阪お好み焼き風ソースたまごてりやき」。麻生:そして北海道からは、鉄板の組み合わせの北海道産じゃがバタの「北海道じゃがバタてりやき」です。オダギリ:さらに、モバイルオーダーで対象商品を注文することで、アプリ内のキャラクターが成長し、オリジナルマックカードへの応募ができるようになる新企画「マックマスター」も同時にスタートします。麻生:私たちは“大人のご当地てりやき”のイメージにぴったりな大人のドラマを演じています。オダギリ:6月28日より、ぜひマクドナルドでお楽しみください!
2023年06月22日「お風呂も入らずバタンキュー!」(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚。不妊治療を経て、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産しました。現在は第二子を妊娠中で、10月に出産予定とのこと。ただ今回の妊娠ではつわりがひどく、しばしば寝込んでいたといいます。白鳥さんは「ずっと車酔いしてるような感じに今回はひどい頭痛もあってそれはなかなかベビーでございました」と、ブログでその体験を明かしました。白鳥さんは「朝起きると気持ち悪い。頭痛い」と、起床時からすでに具合が悪かったそう。さらに「ごはん用意すると匂いで気持ち悪い」「ごはん食べるとおさまるけど落ち着くと気持ち悪くて吐く」と、食事の用意もつらかったようです。仕事中は気を張っているためか、「なんとか大丈夫」なものの、仕事が終わるとやはり気持ち悪く、17時以降にはもう「完全ダウン」で「お風呂も入らずバタンキュー!」だったといいます。特に苦手で全部だめだったのは「醤油系の煮物っぽい匂い」で、大丈夫だったのは酸っぱいもの。冷やし中華のような「酸っぱい麺」ばかり食べていたといい、その他にはグレープフルーツジュース、梅干し、パイナップルなど、ひたすら酸っぱいものをとってしのぎ、レモン系の酸っぱい味のタブレットを舌の上に置いてじんわり舐めたりもしていたそうです。そのうえで体調が悪いときは基本的には横になり、動いている方が楽に感じるときは掃除などをして気を紛らわしていたという白鳥さん。「ただ、ほんと思うのは耐え忍ぶしか方法がない!!ということ」だと言い、体調が安定するまではとにかく耐える日々だったと振り返り、「現時点でつわりが大変なおっかさんたち。とにかくゆっくり休んでくださいね」と、妊婦さんたちへ労りの言葉を送っていました。妻に叱られ大反省したというチェリーさんつわり中でも食べやすい食品は?つわりの程度や症状は千差万別ですが、早い人では妊娠成立直後の妊娠5~6週ころから始まります。妊娠8~10週ごろにピーク を迎え、12週ごろから楽になり始めて16週ごろ(妊娠5カ月の初め)までには自然に症状がなくなることが多いです。1人目と2人目の妊娠時で症状が違うこともあります。また、ほとんど吐き気を感じない人もいれば、食欲がなく1日中吐き気に悩まされる人もいます。「妊娠するとなぜか酸っぱいものが食べたくなる」とよく言われますが、酸味のあるさっぱりとした味は確かに、つわりの最中でも比較的食べやすい/飲みやすい食品のひとつとして挙げられます。その他にも、個人差はあるもののつわり中に口にしやすいものには傾向があり、下記の食品はその一例となります。① 水分の多いものみかんやグレープフルーツなどの柑橘系の果物、バナナ、桃、スイカ、りんご、 梨、イチゴ、トマト、お粥、お茶漬け、スープ② 口をすっきりさせるもの飴、グミ、ガム、氷、炭酸水(炭酸水やジンジャーエール)③ 冷たいものプリン、ゼリー、アイス、ヨーグルト④ 味が濃いめのものお好み焼き、果汁ジュース、梅干し、乳酸飲料など⑤ 香りが強くないもの水、お茶など「これなら吐き気を感じずに食べられる」「これは絶対受け付けない」という食事は人によって違いますが、妊婦さんは自分なりのつわりを軽減するコツや「これなら大丈夫!」というものを見つけていきましょう。まれに、症状が強くてほとんど飲食ができず、体重が減ってしまうこともあります。その場合は点滴などの治療が必要な「妊娠悪阻(にんしんおそ)」である可能性もあるので、つらいときには、我慢せずに産婦人科に相談してください。
2023年06月12日無理せず仕事も続ける(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)白鳥久美子さんは2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚。2021年8月17日に、第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産しました。このたび第二子妊娠中で10月に出産予定だと発表した白鳥さん。YouTubeでは家族そろって妊娠を報告し、妊娠初期はつわりがひどく「ゲーゲーしたり頭が痛くなっちゃって、よく寝込んでたりした」と明かしました。すでにつわりはおさまって、安定期に入っているそうですが、二人目の妊娠では上の子のお世話もしなければならず、つわりがひどい場合は本当に大変ですよね。また、前回の出産も高齢出産だったという白鳥さん。以前、安田美沙子さんとのYouTube動画対談で、年齢的にできるだけ早く妊娠したいと考え、不妊治療の第一段階として行われることが多いタイミング法をスキップして人工授精からスタートし、人工授精を4回行った後、体外受精に切り替えて1回目でチェリ子ちゃんを妊娠した……と詳細を話したこともありました。今回は、「さらに高齢出産ということで無理をせず、周りの方々、なにより相方の川村(エミコ)さんに支えられながら」、仕事も引き続きこなしていくとしています。夫のチェリー吉武さんも、第二子誕生に向けて「世界一明るい家庭を築いていきたいと思います」「稼ぎをなんとか増やさないといけません」「がむしゃらにいきますよ!稼いでいきますよ!」と気合い十分です。一方、お姉ちゃんになるチェリ子ちゃんは現在1歳9ヶ月。チェリー吉武さんのブログによれば、「泣いたり、笑ったり、怒ったり、毎日日々成長」している中、「だんだんお喋りもするようになり最近は『トト(父)あっち行って』と言うように」なってきたそう。弟または妹の誕生を控えて「これからも立派なお姉さんになっていくのが楽しみです」とも綴っていました。(※画像はチェリー吉武さんオフィシャルブログより)「二人目の壁」多いのは経済的な問題二人目以降の子どもを持てるかどうか検討するとき、毎日の家事や育児の負担増、仕事との両立、教育費など家計の問題や、年齢、健康状態など、さまざまな要素で悩み、妊娠・出産をためらってしまう「二人目の壁」に悩む人も少なくありません。二人目の壁を感じる理由として、一番多いのはやはり「経済的な問題」のよう。公益財団法人1morebaby応援団が行った調査では、二人目の壁を感じる理由でもっとも多かったのは「経済的な不安」で85.1%に上っていました。単に家計の負担が増えるだけでなく、育休が取りづらく仕事が続けられるか不安という声もあったそうです[*1]。一方で、同団体が行った「2人以上の子どもを持つ人で、2人目を産む際に躊躇した人」を対象にした調査では、6割を超える人が「とても満足している」と回答し、「やや満足している」人と合わせると、いざ2人目以降を出産し育てていく中では98.4%の人が満足しているという結果を報告しています[*2]。家庭がにぎやかになり、兄弟姉妹で遊ぶようになると親の方にも余裕ができて「楽しい」と感じられるようになるのかもしれません。世帯収入がどのくらいかだけでなく、どんな暮らしや子育てがしたいかによっても、必要なお金は変わってきます。経済的な不安がある場合は、家族で冷静に話し合い、現実的な見通しを考えていくことで、また感じ方が変わる可能性はあります。参考文献[*1]公益財団法人1more Baby応援団:“2人目の壁”の“壁”って何?[*2]公益財団法人1more Baby応援団:案ずるより産むが易し?
2023年06月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「フランス年金改革反対デモ」です。日本と似て非なる年金問題と最低賃金状況。1月より、フランスで年金改革に反対するストライキや抗議デモが続いています。この抗議運動は、年金支給開始の年齢を62歳から64歳に引き上げる改革法案が出されてから広がり、3月20日に強行採択された直後には、フランス全土で約110万人がデモに参加しました。日本では、警察官との衝突やパリ市内にあふれる大量のゴミなどの様子が報道されましたが、僕が現地で実際に見たのは、ほとんどが平和的な抗議運動でした。フランスも日本と同様に、高齢化により社会保障費が増大しています。2006年以降、貿易収支は赤字が続いており、稼ぐ力が弱まっています。財政が赤字に転じてしまうのを避けるための対策として、マクロン政権はここ数年、年金改革案を掲げていました。賃金が上がらず生活が苦しいというと、日本と同じ状況に見えますが、全く異なるのは、フランスでは物価変動に合わせて賃金を引き上げる制度があることです。ただ、同じ比率で上がっても、苦しい状態は続きます。さらなる賃上げを政府が決めることができる仕組みがあるので、その権限を使って賃金を上げてほしいと訴えています。それでも、フランスは昨年だけでも最低賃金を3回引き上げており、今年の1月にも引き上げて現在の最低賃金は時給で約1660円。1か月間フルタイムで働けば1709.28ユーロ(約25万円)です。フランスの労働組合(フランス労働総同盟CGT)は、1か月2000ユーロ(約29万円)への引き上げを要求しています。こうしてみると日本がいかに安く働かされているかがよくわかります。日本は社会保障費が上がり、年金受給開始は65歳。物価が高騰しても賃金は変わらず、実質下がり続けています。フランスでは年金受給年齢引き上げについて、お金だけの問題ではなく、豊かに過ごす第二の人生を奪わないでほしいと訴えていました。フランスの労働組合の結成率は日本よりも低く、CGTが中心になり、組合員以外の若者や高齢者、抗議に賛同する人たちが大勢デモに参加していました。「私の権利のために闘っているんです」という言葉がとても印象に残りました。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年5月24日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年05月20日俳優の大和田獏さんが、2023年4月23日に自身のInstagramを更新。2020年4月に亡くなった、妻で俳優の岡江久美子さんに対し、想いをつづりました。岡江さんは当時、新型コロナウイルス感染症による肺炎で急逝。ドラマ『お美津』(TBS系)をはじめ、数多くの作品への出演や、情報番組『はなまるマーケット』(TBS系)でMCを務めるなど、多様な才能を見せていた岡江さんの訃報に、多くの人が悲しんでいました。夫である大和田さんも、岡江さんが亡くなった当時、悲しみに暮れていた1人。3年が経ち、大和田さんは改めて岡江さんの訃報にコメントしました。今日4月23日は妻の命日でした。あれから3年が過ぎました。長かったのか?早かったのか?沢山方々の追悼の思いが我家に届きました。またはなまるマーケットの関係者の皆様が、偲ぶ会を開いてくださり参加させて頂きました。色々な写真やイラストが飾らせて、懐かしいはなまるのVTRが流れる中で集まった大勢の皆さんと沢山の思い出話を和やかにお話しさせて頂きました。改めて大勢の方々に愛され支えられた幸せな人生だったと思いました。大きく開いた心の穴は埋められないですが、皆さまのお心が嬉しく大きな力を頂いています。思い出す事が供養と思い幸せな思い出を糧に妻の様に前向きに生きて行こうと思います。感謝‼️bakuowadaーより引用※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 大和田獏(@bakuowada)がシェアした投稿 岡江さんが亡くなって3年が経過しても、「大きく開いた心の穴は埋められない」という大和田さん。それでも、多くの人からもらったコメントが、日々の原動力になっていることを明かしています。大和田さんの投稿に対し、ファンからは「読んだだけで涙が出てきます」「絶対に岡江さんを忘れません」といった反応が上がりました。大切な人を喪うのは悲しいこと。岡江さんがいなくなった大和田さんの悲しさは、耐え難いものだったことでしょう。年月が経過しても心にできた穴は埋まらないものの、少しずつ大和田さんは前に進んでいるようですね。[文・構成/grape編集部]
2023年04月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「放送法の解釈問題」です。視聴者も監視して自由な報道を守っていこう。2015年に行われた、放送法第4条の「政治的公平」の解釈変更。その背景に政府の介入があったのではないかということが明らかになる総務省の行政文書が、3月、国会で立憲民主党の小西洋之議員により提示されました。放送法では、放送事業者が番組を放送、編集するにあたり「公安及び善良な風俗を害しない」「政治的に公平である」「報道は事実をまげないでする」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにする」ことが定められています。「政治的公平」に関しては、放送事業者の放送する番組全体で判断するということでしたが、’15年の参院総務委員会で当時の高市早苗総務相が、「一つの番組でも判断できる」という新解釈を示し、’16年には、公平さに欠けると判断された場合には電波停止もありうると表明しました。当時の安倍政権は勢いがあり、安保法制や特定秘密保護法、森友問題、憲法の解釈変更など、強権的に物事を進めており、反対勢力に攻撃していくような空気感がありました。今回、国会で公開された総務省の文書には、放送法の運用に関して政権側から解釈の変更を求めており、その仲介を促すような、当時の礒崎陽輔首相補佐官と高市総務相とのやりとりが残されていました。私たちのあずかり知らないところで、政権側が放送事業者に対して圧力を加えたのではないか、それを放送局も呑んでしまったのではないかというのが大きな問題になっています。それが本当ならば徹底的に抗議をすべきです。放送局側もたとえ圧力があったとしても、それに屈して番組をやめたり、論調を変える必要はそもそもないのではないでしょうか。ただ、制作者側からいうと、一つの番組で出演者全員が同意見というのは不健全だと思います。賛成も反対も多角的な意見を交わさなければ議論は深まりません。異なるそれぞれの立場から検証することが、メディアの役割なのではないかと思います。視聴者の皆さんには、メディアをしっかり監視し、誠実に報道している番組は応援していただけたら、メディアも頑張れると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年4月26日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年04月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「統一地方選挙」です。自分の暮らしに直結する選挙。ぜひ見極めて。統一地方選挙とは、全国的に期日を統一して行われる選挙で、4年に一度行われます。あちこちでバラバラに好きなタイミングで行われると、コストもかさみますし、報道も追いつきません。総務省の管轄のもと、選挙事務や費用の節減を目的に法律で定められ、昭和22年4月に第1回の全地方公共団体で一斉に行われました。投票日は前後半に分かれており、今年の第20回統一地方選挙は、道府県や政令指定都市の議会の議員および首長の選挙が4月9日。それ以外の市と東京23区、町や村の議会の議員や首長の選挙は4月23日になります。国政選挙は、あと2年はない予定なので、岸田政権に対して国民が意思を伝える機会がなかなかありません。そんななか、注文をつけるとしたら、この統一地方選挙は非常に大きな要になります。もちろん、国政と違い統一地方選挙で与党が大敗したとしても、自民党内の権力争いに変化が起きる程度で、政権交代になるなど国の政治設計そのものが変わるわけではありません。しかし、物価高や少子化、社会保障費の増大、省エネ対策や教育のあり方など、暮らしの中で改善していかなければいけない問題はたくさんあります。統一地方選挙は、それらの問題に対処し、自分たちの暮らしを直接変えていく選挙です。ですから、積極的に関心を持っていただきたいと思います。いま、僕は統一地方選挙の候補者を取材していますが、「県内に母親の難病を治療できる病院がなく、隣県まで通っていた体験をもとに、自治体間で医療情報の連携が取れる仕組みを作りたい」と、県政にチャレンジする人や、「デジタル化の遅れを取り戻し、住みやすい町作りをしたい」と、市長選に立候補する人など様々です。自分の住む地域だけでなく、ほかの地域の困りごとを知ると、その知恵を生かし、問題解決を望めるかもしれません。危機感を持って、「これをやりたい」「ここを変えたい」と主張する候補者を選ぶといいと思います。逆に具体的な政策のない候補者は、前例踏襲型で現在と変わらない暮らしを続けることになりますから、不満を感じている人は見極めて投票してほしいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2023年4月12日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年04月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ロシアのウクライナ侵攻から1年」です。誰が主導権を握り終結に向けて働きかけるのか。2月末で、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年が経過しましたが、先行きは全く見通せない状況です。習近平国家主席は2月末に中国の立場を表明、和平案を示しました。中国は戦後の復興に関して建設的な役割を果たす用意があると提言。バイデン大統領はロシア寄りと非難しましたが、ゼレンスキー大統領は、和平に関心を持っていることを歓迎しつつも「ロシアのウクライナ領からの完全撤退を条件に盛り込まないと意味がない」「提案とは考えていない」と反応しました。ウクライナ情勢をめぐっては、今後、主導権がどこに移っていくのかが注目されています。国連総会の決議では、ロシアへの抗議に賛同する国が、1年前とあまり変わらず141か国。その他の国は基本的には親ロシアです。世界全体で見ると、西側のアライアンスは一部にすぎません。これまでも、ロシアと中国に拒否権を発動されて、ロシアへの制裁の足並みは揃わず。これからますます中国主導の国連になっていくことは想像に難くないでしょう。日本は世界のどのアライアンスに入るかが問われますが、中国は日本にとって最大の貿易相手国。一定の経済的結びつきを保ちながら、安保3文書で示したような反撃能力を保持し、伍していくことになりそうです。2月20日、バイデン大統領は絶妙なタイミングでキーウを電撃訪問。「ウクライナを攻撃するということは、アメリカを攻撃することなのだ」というメッセージを強く打ち出しました。翻って日本はロシアに対してもウクライナに対しても、目立った働きかけをしていません。唯一の被爆国として、核兵器の使用は絶対に避けるべきと声を大きくして、世界をリードしているわけでもありません。停戦に向け、人道支援国家としてもっと打ち出せることがあるのではないかと思います。昨年に比べ、ロシア・ウクライナに関するニュースは減少しています。日本にもウクライナから避難してきた方が2000人以上いらっしゃいます。長期滞在により、子供たちの教育の問題も起きています。人々の関心が薄まれば、報道はさらに減ります。ぜひ、関心を持ち続けてほしいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2023年4月5日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年03月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「大川小学校の教訓」です。東日本大震災から12年が経ちます。宮城県石巻市立大川小学校では、74人の児童と10人の教職員が津波の被害に遭い亡くなりました。12年前の3月11日に地震が起き、津波が来るからと授業は中断され、児童は校庭に集められました。子供たちは、いつも遊んでいる裏山に逃げようと先生に提案しましたが、指示が遅れておよそ50分間校庭にとどまり、あろうことか川のある方向に逃げてしまったために多くの児童が犠牲になってしまいました。なぜ指示が遅れたのか。裏山に逃げなかったのか。現場に行きご遺族のお話を伺い、実際に登らせていただいたのですが、学校のすぐ裏にあり、危険な場所でもないので、全速力で走ればすぐに逃げられたはずと思うと無念でなりません。学校ではその理由に関して回答しませんでした。犠牲になった児童のうち23人の保護者は、責任の所在や原因を明らかにし、二度と子供たちの命が失われることがないよう対策を取ってもらうために、市と県に対して2014年に訴訟を起こしました。裁判は長く続き、’19年10月に、市と県に約14億3600万円の支払いを命じる仙台高裁の控訴審判決が確定しました。学校を運営する行政の、防災に対する事前の不備を指摘し、原告の訴えが全面的に認められた形です。学校の教員には、住民よりもはるかに高いレベルの防災知識や経験が求められるということです。公開中のドキュメンタリー映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』では、真相を究明しようとした遺族の姿が見られます。小学校の近くには川が流れており、津波が川を遡ってきます。そして堤防が決壊して、被害が広がりました。のちに文科省の調査で、津波の浸水が予測されていた地域に位置する約4割の学校が、津波に対する避難訓練を実施していなかったことがわかりました。東日本大震災を機に、災害時に子供たちをどのようにして保護者に引き渡すかの防災マニュアルが作られました。大川小学校の亡くなった児童の親御さんや生き残った子供たちは、自らが語り部となり、事故の教訓を伝えようという取り組みが続けられています。この悲劇を忘れてはならないと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2023年3月15日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年03月11日2023年2月9日朝、任天堂株式会社が定期的に新情報を公開している動画『Nintendo Direct(ニンテンドーダイレクト)』が配信。さまざまな新情報が解禁される中で、根強い人気を誇る『レイトンシリーズ』の新作が発表されました。PVとともに発表されたのは、ゲーム機『Nintendo Switch』向けソフトとして発売予定の『レイトン教授と蒸気の新世界』 。発売日は明かされていませんが、レイトン教授を主人公とした完全新作とのことです。2007年にゲーム機『ニンテンドーDS』用ソフトとして発売されて以来、魅力的なキャラクターや謎解きゲームが高い認識を博す、『レイトンシリーズ』。突然の新作発表に多くの人から喜ぶ声が上がる中、ある点に対し、心配する声が続出しています。それは、レイトン教授の相棒であるルークの声。これまでは俳優の堀北真希さんが演じていましたが、堀北さんは2017年をもって芸能界を引退しました。同シリーズを開発する株式会社レベルファイブは、新作について「レイトンとルークの新たな冒険が始まる」と述べています。新作を発表を受け、ファンからは堀北さんの復帰を望む声や、声優の交代の不安視する声が上がりました。・堀北さんの演じるルークは本当に素晴らしかった。引退が惜しまれる…。・完全に堀北さんの声のイメージが定着しているから、声優が交代するのは悲しいなあ。・どうやってルークを登場させるんだろう?大人に成長した姿なら、声が変わっても違和感がないかも。なお、主人公のレイトン教授は、俳優の大泉洋さんが声を演じています。『レイトンシリーズ』がこんなにも多くのファンに愛されるようになったのは、ゲームの出来がいいのはもちろんのこと、大泉さんと堀北さんの力でもあることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年02月09日《堀北真希続投でお願いします!!》《ルークの声は堀北真希しかありえんのよ》《堀北真希の声好きだからまた聞きたいんだよな》2月9日の午前中、ツイッターで「堀北真希」がトレンド入り。人気ゲームであるレイトン教授シリーズの完全新作が発売されることが発表されたのだが、過去作品では、主要キャラクター・ルークの声優を堀北真希さん(34)が担当。堀北さんは’17年2月で芸能界を引退していることから、「ルークの声優はどうなるのか」というゲームファンの声が相次いだのだ。トレンド入りを受けて、“堀北真希復帰待望論”がゲームファン以外にも波及。次のような投稿も見られた。《堀北真希復帰してほしい》《声だけなら復帰してもよさそうなもんなのにな堀北真希》《堀北真希さんこのために芸能界復帰してくれ》《真希ちゃん絶対復帰しないと分かっていていながらもつい夢見てしまう……》堀北さんが引退してからもうすぐ満6年になるが、これまでもたびたび復帰を期待する声が上がってきた。「堀北さんの妹でモデルのNANAMIさんが注目を集めた際には姉妹共演を期待する声が上がりました。また、堀北さんがヒロインを演じた『野ブタ。をプロデュース』(’05年・日本テレビ系)が’20年に再放送された際にも“復帰してほしい”という声が多く上がっていましたね」(芸能関係者)’15年に電撃結婚した山本耕史(46)を妻として支えながら、現在は子育て中の堀北さん。復帰の可能性は低そうだが、果たして――。
2023年02月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「イラン“ヒジャブ”抗議デモ」です。ヒジャブを発端に広がる反政府運動。深刻な人権問題。昨年9月イランにて、ヒジャブ(スカーフ)のかぶり方が不適切と、22歳のクルド人女性マフサ・アミニさんが風紀警察に拘束され、3日後に死亡しました。これに対する抗議デモが拡大し、世界中のセレブリティが女性の自由と人権をSNSで訴えました。イランでは、9歳以上の女性は、国籍や宗教を問わず公共の場では、髪の毛を覆うヒジャブと体の線を隠す服の着用が法律で義務付けられています。事件のあと、イランの抗議デモは国内各地で膨れ上がり、当局はデモ参加者のうち、治安部隊に危害を与えた2人の男性を死刑に処し、2人目は公開処刑を行いました。昨年12月半ばの段階で約1万8000人が拘束され、治安部隊との衝突などにより約490人が亡くなっています。カタールで開かれたサッカーW杯では、イランの選手やサポーターがデモへの連帯を示し、国歌を歌いませんでした。国内でも、プロサッカー選手のアミル・ナスル・アザダニさんがデモに参加したことで拘束され、長期の懲役刑にあたる罪に問われています。イランの国民的俳優のタラネ・アリドゥスティさんは、抗議活動に加わった人を死刑にすることに異を唱え、反革命と暴動を支援する虚偽の情報を拡散した罪で、12月半ばに警察に逮捕されました(※1月4日に釈放)。10月にイスラムの女性に取材したところ、イスラム教の経典コーランでは、女性が男性を誘惑するようなきっかけを作ることが禁じられていますが、ヒジャブのかぶり方まで制約されているわけではないと話していました。つまりこれはとても政治的な意味合いの強い問題です。独裁的な政治家たちが国の統治を強めるために、ヒジャブに言いがかりをつけているのであり、イスラムの教えによるものではありません。民主的な運動で国家体制が崩れることを警戒する統治者が、締め付けを図っているのです。イスラム教そのものに対して、世界で誤解や偏見を生みかねないことを、その方は懸念されていました。イランの男性中心の政治の権力構造が、ヒジャブ着用の問題に表れているということに目を向けてほしいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2023年2月8日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年02月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」の拡大版をお届け。堀潤さんがニュースを解説、五月女ケイ子さんが等身大の視点から読み砕きます。Q. 物価が上がる一方、賃金は上がらない。何が起こっているの?A. 日本が乗り遅れてしまった世界の出口戦略。スタグフレーションに陥っています。今、日本は物価高、燃料高に悩まされています。物価は高騰しているのに、先進国のなかでも日本だけ賃金が上がらず、さらに円はどんどん安くなっています。アメリカやヨーロッパに比べると、実感値として、2~3倍、モノの値段が開いている状況です。コロナ禍でなんとか持ち堪えていた日本経済もいよいよコロナ対策の補助金対応が弱くなり、2022年7‐9月期のGDPは4期ぶりにマイナス成長になりました。さらに社会保障費が増額され、2023年秋からはインボイス制度の導入も始まり、締め付けが厳しくなるので、税金の負担が多くなり、将来の展望が描きづらいというのが現状です。稼ぐ力がないので、金融緩和を終わらせることができない日本。2008年のリーマン・ショック以降、金利を低く抑え、貨幣の発行量を増やして、人々がお金を借りやすい状況にして、不景気を支えてきました。世界各国がこのような金融緩和政策をとってきたのですが、これをやり続けると貨幣の価値が暴落し、「多額のお金を出してもモノが買えない」というインフレが進んでしまいます。ある程度稼ぐ力がついてきたので、そろそろ終わらせていいだろうと、’22年の3月にアメリカが出口戦略(金融緩和の終了)を導入。ヨーロッパもそれに続きました。ところが日本だけ追随することができなかったのです。なぜなら、賃金が上がっていないから。この状態のまま金利を上げたら、途端にローンが支払えないなどの事態に陥り、日本経済は混乱します。また、日本企業の衰退も影響しています。自動車産業はガソリン車からEV車に取って代わろうとしていますし、世界に誇っていた大手家電メーカーも他国に追い抜かれ、半導体産業は台湾や中国、韓国に持っていかれ、日本はこれから何で食べていけばいいのか、先ゆきが見えません。日本の成長が見られず、円が買われなくなった。世界経済が不穏になったときには、リスク回避として安定した円が買われていたのですが、日本が成長しない国となれば円を持っていても仕方がないので、投資家たちは皆、手放すようになります。するとますます円の価値は下がってしまいます。これまでは、モノの値段が下がる企業の収益が下がる賃金が下がる(売れないので)さらにモノの値段を下げる、といったデフレスパイラルが起きていました。それを改善しようと、いまモノの値段を上げています。しかし、賃金は上がらないままなので、スタグフレーションという最も警戒しなければならない局面にさらされてしまいました。暮らしを立て直すには、投資、あるいは副業。新しく稼ぐ道を!賃金を上げるためには、需要、仕事を作らなければいけません。これまでは、公共事業を増やし、仕事を作って金回りをよくしました。しかし、オリンピックを招致しても、それはうまくいきませんでした。岸田政権では、デジタル田園都市国家構想といい、地方のデジタル化を進めて、一次産業や観光に付加価値をつけようとしています。ただ、それがどれほどの恩恵をもたらすのかはまだ見えていません。今後も賃金が上がる見込みはなかなかないので、国は個人に向けて、NISAやiDeCoのルールを緩和方向へ。限られた資産をうまく運用して将来に備えてほしいと呼びかけています。また、副業解禁の波は2023年以降も広がるでしょう。自分の専門的な技術を持って、業を起こしていく人たちがより増えていくと思います。金融機関も新しいベンチャー企業に融資しようという姿勢になっているので、アイデアと意欲がある人は、すぐに起業したほうがいいでしょう。働きながら、学び直しをして新たな技術を身につける、リスキリングの支援も国では始めています。AmazonやTwitter社での大量解雇がニュースになりましたが、それらの会社で技術を身につけた優秀な人材はほかの分野で新たな仕事を生みます。人材の流動性があるから、アメリカは成長できているのだと思います。日本の企業も学びと働く環境をセットに、新たなことを生み出そうとする人を優遇していこうというふうに変わっていくと思います。五月女解読員のひと言リスキリング。仕事を軸に持ちつつなら、「生まれ変わる」ほど大ごとじゃなく、自分をバージョンアップできる感じがしていいですね。私もイラストを軸に、職人に弟子入りしたり、エクセルで、事務処理も自分でできるようになりたいです。ほり・じゅんジャーナリスト。市民投稿型ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN Journalism」主宰。『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX)、『ABEMA Prime』(ABEMA)などに出演中。監督作に『わたしは分断を許さない』など。そおとめ・けいこイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、面白楽しいオリジナルグッズを多数、販売中。LINEスタンプも各種展開。近著に細川徹との共著『桃太郎、エステヘ行く』(東京ニュース通信社)がある。※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年12月30日