出産のリスクとは妊娠と出産は病気ではありません。けれども決して、いつでもどんな時も安全に済むものでもありません。妊娠と出産は、ママが体と生命力を賭けて行う命がけの行為であり、その昔であれば出産はもちろん、妊娠中にも命を落とすママと赤ちゃんが大勢いました。現代では産婦人科医療の発達により、危険をできる限り回避することができるようになりましたが、健やかな妊娠と出産のためには、ママとパパが正しい知識を身に付けることが大切です。妊娠期間中には、さまざまな妊娠症状による体調不良や、妊娠中にかかる病気やトラブルを乗り越え、ママと赤ちゃんの健康を最優先に保つ必要があります。臨月に入ってからは、出産にまつわるリスクを知り、同じようにママと赤ちゃんの健康を最優先に保ちながら健やかなお産につなげましょう。出産のリスクの種類分娩施設では、分娩医や助産師、看護師が一丸となり、赤ちゃんとママの健康状態を考慮しながら最適な処置を行います。安全な出産へ導けるよう配慮がありますが、出産にまつわるリスクも存在します。また現代ではさまざまな出産スタイルがありますが、助産院での水中出産や自然出産の場合、ママと赤ちゃんに感染症が発生しやすい傾向があったり、体力や気力への配慮が充分ではない可能性があるなども懸念されます。同様に、万が一の大量出血などの事態が引き起こされたり、分娩設備に関する不安もあります。助産院でのお産は、医療施設との連携をきちんと行っている院を選び、万全の体制を整えたうえで行うことをお勧めします。・微弱陣痛(びじゃくじんつう)子宮の収縮回数や持続時間、痛みの強さが弱いため子宮口が開かず、分娩につながらない陣痛を指します。微弱陣痛はお産までが長時間となる傾向があるため、ママの体力が著しく低下し、分娩まで体力も気力も持たない恐れがあり、また、赤ちゃんにも大きな負担がかかります。そのため、微弱陣痛の場合、分娩の進み具合や母体の疲労度を考慮しながら適時、陣痛促進剤を使用し、薬の作用で子宮口を広げ速やかに分娩するか、母子の健康状態に懸念がある際は緊急帝王切開での分娩となります。陣痛促進剤を使用する場合も、帝王切開となる場合も、どちらもその場で本人や家族の同意が必要となります。また費用については分娩施設によって異なります。・陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)長時間の微弱陣痛で分娩につながりにくい場合や、破水があったにもかかわらず陣痛が始まらない場合、出産予定日を大幅に過ぎた場合などに、陣痛や分娩を誘発する目的で使用される薬です。子宮を収縮させる作用を持ち、主に点滴です。薬の使用後、分娩準備が整わず、強い陣痛だけが過剰に進むことを過強陣痛といい、陣痛促進剤を使用した際にまれに起きるトラブルとして知られています。・帝王切開(ていおうせっかい)通常分娩が難しい妊娠の場合、出産時のリスクを回避するために選択されます。手術によりお腹と子宮を切開する出産方法です。帝王切開による赤ちゃんへの健康リスクは少ないですが、産道を通らないため、呼吸が一時的に安定しない場合があります、ママの体へは、術中出血や術後感染症の他、次回妊娠時に前置胎盤や癒着胎盤になりやすい傾向や、次回以降の出産で自然分娩を行うと子宮破裂の恐れがあるなどがあります。健やかな出産にするために出産にまつわるリスクは、ママと赤ちゃんの健康の確保を最優先に見据えながらも、副次的に生じるものです。パパは、陣痛時のママに寄り添ったり、痛みを軽減させるサポートを行ったりすることでママの励みになり、また、分娩に必要な各種処置への同意が必要な場合はママと一緒に説明を聞き、健やかなお産につなげられるように尽力しましょう。
2016年04月04日妊娠初期の胸の張りってなに?生理時に、人によっては胸の張りを感じることがありますが、妊娠初期にも同じように胸が張ることがあります。生理が予定日通り来ておらず、胸の張りが続いているようであれば、妊娠初期にみられる胸の張りである可能性があります。・胸全体が張った感じがする・胸にチリチリ、ムズムズといった感覚がある・乳首の周りに違和感を感じる・乳首が衣服などに触れると痛みを感じる・乳首や乳房にかゆみを感じる妊娠時の胸の張りは生理時に感じられるものより強い傾向がありますが、(削除)ほとんど感じられない場合もあります。また、1人目の妊娠と2人目の妊娠とで症状の度合いが異なることもあり、症状のあらわれ方にはかなり個人差があります。妊娠初期に胸の張りを感じる時期とは胸の張りは、早い人であれば着床後すぐの妊娠0週目(生理予定日の1週間前)頃から感じることもあるようです。症状は妊娠初期の間しばらく続き、つわりが軽くなると同時に症状が落ち着く人が多いと言われています。妊娠後期でも出産に向けて再び胸の張りが感じられるようになりますが、妊娠期間中ずっと胸の張りが続くという人もいます。妊娠初期に胸が張る原因妊娠初期の胸の張りには、さまざまなホルモンの活動が影響しています。妊娠初期には子宮の発達を促すために卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されます。この卵胞ホルモンには乳腺組織や乳管を活性化させる作用があり、これが胸の張りを生じさせます。加えて、基礎体温を高め子宮内膜を維持するために黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されますが、黄体ホルモンにも乳腺組織を活性化させる作用があり、この時卵胞ホルモンのほうが相対的に黄体ホルモンより過剰に分泌された際に、張りや痛みを感じる原因になるといわれています。妊娠初期に胸が張ったら注意すること妊娠初期に起こる胸の痛みは、妊娠のために必要な身体の変化の一環として生じるものであり、その症状が続くことで別の疾患や病気を引き起こす心配はありません。ただし、胸の張り以外にしこりを発見したり、乳首から出血がみられたりするような場合は、乳腺症や乳腺線維腺腫、乳ガンなど別の要因が考えられます。速やかに産婦人科を受診しましょう。妊娠初期に胸の張りを感じた時の、予防と対策妊娠初期の胸の張りを予防する方法は特にありませんが、症状がストレスになってママとお腹の赤ちゃんにストレスがかかる可能性も考慮し、不快な症状を緩和させられるように対策をしましょう。・アンダーウェア、下着胸や肌への刺激が少ないものを選びましょう。なるべく締め付け感が少ないもの、ワイヤー素材のないものやマタニティ専用ブラジャーなどがおすすめです。・胸の保湿ケア胸周りの肌の乾燥が、かゆみや痛みなどとなって症状を悪化させてしまう可能性があります。肌の状態に合わせ、お風呂上がりにボディ用の保湿クリームを塗るとよいでしょう。・入浴時の洗い方乳房や乳頭部分はデリケートであり、刺激を与えると胸の痛みをさらに強くしてしまう可能性もあります。お風呂で胸を洗う際には、柔らかめのタオルか手で軽く洗うようにしましょう。・胸を温めすぎない妊娠中の身体は温めることをおすすめしますが、胸の張りがつらいときは入浴時のお風呂の温度をぬるめにし、胸を温めすぎないようにしましょう。痛みが強すぎる場合は冷たいタオルなどで胸全体をアイシングすると痛みが和らぎますが、必要以上に冷やすことは血流を滞らせる原因となるため、状態をみながら行いましょう。
2016年04月04日妊娠初期の5~6週ごろになると、つわりの症状が現れ始めます。妊婦さんにより個人差はありますが、吐気や嘔吐が多くなる吐きづわり、食欲が旺盛になる食べづわりなどのほか、食べ物の嗜好の変化、嗅覚の変化、1日を通しての食欲不振などがあります。つわりの原因は解明されていませんが、大きな見解としては、ママの体が栄養不足の際に症状が悪化するような傾向があります。つわりは妊娠12~16週ごろに治まる傾向がありますが、人により、妊娠期間中でつわり症状が起きる場合もあります。つわりによっておなかの赤ちゃんの栄養状態が左右されることはありませんが、吐きづわりによる体重減少でママの体力が低下したり、食べづわりによる体重増加で妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など、入院による安静状態や治療が必要な病気を引き起こしたりする可能性もあります。妊娠初期の食欲は、つわりと上手に付き合いながら、栄養バランスの良い食事を1日3食摂ることでコントロールしていきましょう。妊娠初期の食事内容って、どうすればいいの? つわり症状があると、思うように食べられなかったり、食べすぎてしまったりする場合があります。吐きづわりの場合は、食べられるものを食べられる量だけ、ゆっくり摂るようにしましょう。食べづわりの場合は、主食やお菓子、油ものなどの摂りすぎは避け、野菜や糖分の少ない果物を小分けにして食べ、空腹状態を作らないように工夫しましょう。またこれからの妊娠期間では、お腹の赤ちゃんの成長に伴い、子宮が肛門を圧迫することで便秘が生じやすくなります。便秘が慢性化すると痔になり、産後の生活にまで影響を及ぼす可能性もあります。この時期から食物繊維の多い食材を摂ったり、水分を多く摂ったりする習慣をつけておきましょう。産後も含めた健やかな妊娠生活には、食事をきちんと摂ることが大切です。つわり症状と向き合いながらも、これまでの食事内容を見直し、ママと赤ちゃんの体の健康を心掛けましょう。妊娠初期におすすめの食べ物・栄養素妊娠期間中、ママが摂取した栄養素は、ママの体内からへその緒を通じ赤ちゃんにも届けられます。妊娠初期は、主食と主菜、副菜、汁物を中心とした一汁三菜をテーマに、体を作るたんぱく質、エネルギーのもととなる炭水化物、体のはたらきをサポートするビタミンとミネラルをまんべんなく摂取できるメニューが望ましいでしょう。特に、カルシウムの摂取はこの時期には推奨されています。牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品や、しらすや干しエビなどの小魚を摂りましょう。また妊娠中はお腹の赤ちゃんに優先的に鉄分が運ばれます。妊娠期が進むほど、出産に備えて血液量も増加するため、鉄分が多く含まれるあさり、小松菜、納豆などを積極的に摂るとよいでしょう。この時期は、葉酸を摂取することも大切です。葉酸は細胞分裂を促すはたらきを行うビタミンで、血を作るサポートも行い、おなかの赤ちゃんが著しく成長している妊娠初期では、通常の倍量を摂取するように指導されています。また十分に摂取することで、神経管の先天異常のリスクを低下させる効果もあります。葉酸は、ほうれん草やグリーンアスパラガス、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、納豆、イチゴなどに含まれています。サプリメントで摂取してもいいでしょう。・カルシウム・鉄分・葉酸妊娠初期に避けるべき食べ物・栄養素この時期は、ビタミンAの摂り過ぎに注意しましょう。通常の食事の範囲では摂りすぎの心配はありませんが、Aの過剰摂取はお腹の赤ちゃんに先天的な奇形が発生するといわれています。また、ビタミンAが不足しすぎても、お腹の赤ちゃんの眼球に異常が発生する可能性があるといわれているため、適量摂取を心がけましょう。さらに、魚介類に含まれるメチル水銀は、お腹の赤ちゃんの脳などの中枢神経系に影響を与え、先天的な知覚異常などを引き起こす可能性があります。キンメダイ、マグロ、メカジキなどメチル水銀を多く含む魚介類の摂取は、およそ2週間に1~2回程度にとどめましょう。妊娠初期のオススメレシピつわりを軽くする効果があると言われるビタミンB6を豊富に含むバナナと生姜を使ったメニューです。「つわりの吐気対策に。生姜入りバナナジュース」■材料バナナ 1本生姜 少々豆乳か牛乳 300cc蜂蜜 お好みで■作り方1 バナナと豆乳をミキサーにかけて蜂蜜で味付けをする2 グラスに注いだ後、生姜をすりおろしたものを乗せる。お腹を冷やさないために、温めて飲むのもおすすめ。 「葉酸をたっぷり摂取できる、温野菜サラダ」妊娠初期に必要な葉酸を摂取できる、温かいサラダです。■材料ブロッコリー 1/2~1個にんじん 1本グリーンアスパラガス 適量ドレッシングしょうゆ 大さじ1酢 大さじ1サラダ油 大さじ11 ブロッコリーを子房に分け、にんじん、グリーンアスパラガスを食べやすい大きさに切る2 野菜をゆでる3 しょうゆと酢、サラダ油を混ぜてドレッシングを作る4 ゆでた野菜にドレッシングをかける
2016年04月04日家庭の事情や自分の希望により、妊娠後も働き続けたいと思ったり、産後も仕事に復帰したいと望んだりするママが増えています。妊娠期間中の仕事や勤務は、つわりなどの妊娠症状による体調不良や体力の低下がみられ、また心身に負担をかけすぎるとお腹の赤ちゃんの健康に影響が生じる可能性もあり、妊娠前と同じようにはいきません。妊娠生活と仕事、家庭を、ママの心身に負担をかけすぎずに両立させることが大切です。最も大切なことは、ストレスを感じすぎないよう配慮し、体調を整えることを優先しながら働くことです。仕事そのものや働く環境において我慢を重ねることは強いストレスを生じさせ、体調や体力面に響き、引いてはお腹の赤ちゃんの健康状態にも影響を及ぼします。健やかに働き続けるためには、ママの体とおなかの赤ちゃんの心身の負担がかからないよう、仕事の環境を整えるべくママ自らが職場にはたらきかけることも大切です。また、職種や会社の規模によっては、妊婦さんと接する機会の少ない人が働いているケースもあり、妊婦さんへの理解が乏しい環境もあります。そのような場合は、妊娠症状によるさまざまな体調不良があり、妊婦健診受診のための休み取得や急な早退などで望まぬ迷惑をかける可能性があると説明することも必要になります。職場から理解と思いやりが得られたら、ママもその都度しっかりと感謝を見せ、職場とのスムーズな関係を作りましょう。■職場や仕事先へ協力を頼む・ラッシュ時の電車への乗車を避けるため、出社時間をずらすよう交渉する・仕事量を減らす交渉をする・部署や業務の担当替え、配置換えなどを交渉する・職場や仕事先の人に、妊娠症状による体調不良を説明する■自分で工夫する・通勤時はマタニティマークを付ける・移動時、エレベーターやエスカレーターがあれば利用する・デスクワークなどでは、同じ姿勢を長時間続けないようにする・立ち仕事などでは、体調を優先してこまめに腰を下ろすようにする・室内の冷房などに対し冷え対策を行う職場報告について(※3)妊娠が確定したら、仕事を続けるか、勤務形態を変えるか、または退職するかなど、産後を含めた今後の働き方について、パパや家族と相談しながら考えましょう。妊娠中も仕事を続ける場合は直属の上司に報告を行い、仕事量や内容など働き方の見直しを行いながら、産休に入るまでの引継ぎに向けて調整を行っていきます。報告時期は、お腹の赤ちゃんの心拍が確認でき、流産の可能性が低くなる妊娠8週目頃が目安です。会社などの事業主に雇用されているママの場合、妊娠悪阻や妊娠高血圧症候群など安静を必要とする症状が現れたときや、健診医または分娩医が職場環境にママへの配慮が必要だと判断したときは「母性健康管理指導事項連絡カード(母子手帳に付属)」を使用しましょう。カードには勤務時間の短縮や休憩、通勤緩和など、ママが働き続けるために職場がとるべき措置について医師からの指導内容を記し、事業主に的確に伝えることができます。このカードがママから提出された場合、事業主はカードの記載内容に応じた適切な措置をとる必要があります。ですがカードの提出がない場合でも、ママ本人から事業主に申し出があれば、事業主は申し出に応じた適切な措置をとる必要があります。産休について(※4)産休とは、出産前に取得できる“産前休業”と、産後に取得できる“産後休業”を指します。産休中の給与に関しては、正式な取り決めはありません。多くの会社では、産休中は無給となる傾向があるようです。ただし、働くママを対象としたさまざまな給付金があるので、迅速に給付が受けられるように、申請方法や手続きの時期などを調べておきましょう。・産前休業出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から本人が申請した場合に限り取得できます。予定日を過ぎた場合でも、出産日までは産前休業として認められます。・産後休業出産の翌日から8週間取得できます。本人の意思に関わらず、この間は就業できません。ただし本人が申請し医師が認めた場合は、6週間後からの就業が可能です。育休について(※4)(※6)育休は“育児休業”を指します。「1歳に満たない子どもを養育する男女労働者は、会社に申し出ることにより、子どもが1歳になるまでの間で希望する期間、育児のために休業できる制度」です。育休中の給与は、ほとんどの会社では支払われません。ただし、社会保険料の負担が免除になるなど社会からの経済的なサポートがある場合があります。また育休中は、職場復帰後の勤務時間や勤務体系など、妊娠前と同様に働けるかどうかを考えておく期間でもあります。あらかじめ調べておきましょう。・育児休業休業開始予定日の1カ月前までが申込期限です。産休に続けて育休をとる場合は、産休前、もしくは産休中に申請する必要があります。夫婦がともに育休を取得する場合、1歳2カ月までの間に1年間育休を取得することが可能になりました(パパ・ママ育休プラス)。夫婦同時に育休を取得する場合だけでなく、交代で育休をとる場合も適用されます。そのほか、育休期間明けに働くために子どもを保育園に入園させたくても、待機児童などの問題でちょうどよい時期に入園ができない場合は、育休を半年間延長することも可能です。その場合は、本来の育休期間終了2週間前までに申し出る必要があります。産前・産後休業、育児休業を取得するママへの経済的なサポート(※2)(※5)産休産休期間中は、雇用されている人は基本的に無給であり、個人事業主の人も思うように働けない期間となるため、経済的な不安を抱える人も多いでしょう。その場合は、行政によるさまざまなサポートや制度を活用し、不安を軽減することができます。あらかじめ申請が必要なものがほとんどであり、雇用されている人と個人事業主で適応される内容も異なるため、パパと協力して情報を集めておきましょう。・育児休業給付金雇用保険に加入していて、育休開始日までの2年間に、11日以上働いた月が通算12カ月以上あれば申請できる制度です。給付期間は原則として、育休取得日から子どもが1歳になるまでの期間となり、仕事に復帰するまでとされています。金額は、育休前の賃金の67%、育休開始から6カ月以降は50%を受け取ることができます。育児休業給付金は雇用保険に加入している人が対象となる制度であるため、個人事業主や専業主婦のママはもらうことはできません。・産休育休期間中の社会保険料の免除(※1)育児・介護休業法により、3歳までの子どもを養育するための期間において、産休育休期間中ともに社会保険(健康保険と厚生年金)の保険料が免除となります。適用期間は、産休中が「産前産後休業開始月から終了予定日の翌日の月の前月(産前産後休業終了日が月の末日の場合は産前産後休業終了月)まで」、育休中は「育児休業を開始した日の属する月から終了する日の翌日が属する月の前月までの期間」と定められています。日割り計算はせず、月の途中から産休や育休を開始した場合は、その月からの免除となります。社会保険料の免除は、社会保険に加入している人が対象となる制度であるため、個人事業主や専業主婦のママは適応されません。・出産手当金(※4)健康保険または共済組合から、給料の約2/3の手当金がもらえる制度です(国民健康保険に加入している自営業のママは対象外)。出産日(出産が予定日より後になった場合は、出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合は98日)から出産日の翌日以降56日までの範囲内で、会社を休んでいて給与の支払いがなかった期間を対象として支払われます。出産手当金は労働者の生活保障を目的とする制度であるため、個人事業主や専業主婦のママはもらうことはできません。<参考サイト・文献>※1: 日本年金機構 ※2: 厚生労働省 ※3: 厚生労働省委託 母性健康管理サイト ※4: 厚生労働省 ※5: 厚生労働省 ※6: 厚生労働省
2016年04月04日神経痛ってなに?妊娠期間中に、腰から太ももにかけてしびれを感じたり、心臓の周りにピリッとした痛みが出たりするといった症状が現れることがあります。そういった痛みやしびれは、神経痛の可能性があります。神経痛とは、病名ではなく症状そのものを指します。全身に張り巡らされている運動や感覚を伝えるための連絡網である末梢神経が、なんらかの原因で刺激を受けることによって、痛みやしびれといった症状として現れます。・妊娠による、ホルモンや体型の変化ママの体内では妊娠初期から、卵巣や子宮、胎盤などからリラキシンというホルモンを分泌します。リラキシンには、出産に向けて赤ちゃんが狭い骨盤を通れるようにするため、骨盤などの関節や周辺のじん帯をゆるめる作用があります。骨盤が緩むことで体を支える力が弱くなり、背骨などにもゆがみが生じます。また、妊娠後期は胎内でどんどん大きくなる赤ちゃんによって、ママの重心や姿勢の変化にともない、骨や関節の位置がずれやすくなります。これらの理由から、おしりや下肢に伸びる神経が圧迫され、痛みやしびれなどといった症状が引き起こされます。・血行不良による冷え赤ちゃんが胎内で成長すると共に、子宮は大きくなります。このことで、お腹や骨盤内の血管が圧迫され、下半身に冷えやむくみが起きやすくなります。これが痛みに対する感受性を高めてしまい、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。・ストレスや不安妊娠による生活面での制限や体型の変化は、ママの心の戸惑いをはじめ、親になるための不安やプレッシャーなどストレスの要因になることが多く、精神的な負担が増えます。これらのストレスも冷えと同様に、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。妊娠後期の神経痛はいつからいつまでになるの?妊娠28週以降は体型の変化や血行不良といった理由から、神経痛を感じ始めるママも多いようです。出産することで治る人もいますが、骨盤や筋肉は長期間同じ状態でいることで固定されてしまうために慢性化し、出産後も続く可能性があります。神経痛の症状が現れたら、妊娠中に放置しないことが大切です。神経痛が現れる妊娠時期とは骨盤をゆるませ神経痛の一因となるリラキシンの分泌は妊娠2ヶ月頃から起こります。またママが妊娠初期に感じる精神面の不安やストレスなども加わり、妊娠4週~15週頃という早い時期から発症する場合があります。お腹の赤ちゃんが成長し、子宮が大きくなることでママの体内の臓器が神経を圧迫することで起きる神経痛に関しては、妊娠中期~後期にわたり症状が現れる場合があります。 神経痛の種類と、痛みやすい場所は?妊娠期間中に発症しやすい神経痛には、座骨神経痛と肋間神経痛があります。・座骨(坐骨)神経痛(ざこつしんけいつう)お腹が大きくなることで姿勢の変化や重心の変化が起こります。座骨神経が圧迫されたり刺激されたりし、お尻や太ももの後ろやすね、足先などに痛みやしびれが現れます。また腰痛を放置しすぎると、悪化して座骨神経痛につながることもあります。・肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)妊娠によるストレスで筋肉が緊張したり、子宮が大きくなったりすることで内臓が内肋間神経を圧迫します。それに伴い、肋間(肋骨と肋骨の間)周りに痛みやしびれを引き起こすことがあります。妊娠後期の神経痛予防と対策神経痛の痛みは独特で、痛みの頻度は天気や気温に左右されることがあります。痛みの強さによっては眠れないこともあるため、あらかじめ予防対策を行うことが大切です。・心の安静を保つ妊娠期間中の生活は制限しなければならないことも多く、ストレスを感じやすくなります。またママの体内で分泌される流産を防ぐはたらきを行うプロゲステロンというホルモンは、気分の落ち込みやイライラなどを引き起こします。落ち込みやイライラを感じたら気分転換を行ったり、体そのものを休めるなど、気持ちの切り替えをこまめに行いましょう。・体を温める血行が良くなることで、冷えの原因となるストレスをやわらげることができます。湯船にお湯を張って入浴したり、足湯などの時間を設けたりして、しっかりと体を温めましょう。・就寝時の体位を工夫する仰向けの状態で寝ると、腰やおしりの筋肉が座骨神経を圧迫することになります。下半身に痛みやしびれを感じるママは抱き枕などを利用し、横向きで体を曲げた体勢で眠りにつきましょう。体の重みを分散させることで、神経への刺激をやわらげることができます。・簡単なストレッチをするお腹に負担がかからず、無理なく行えるストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。腰椎椎間板ヘルニアがある方や、切迫早産と診断されている方の運動はママとおなかの赤ちゃんの健康に影響が出る可能性があります。必ず、健診医または分娩医に相談の上行いましょう。
2016年04月04日妊娠超初期は、妊娠週数0~4週目までに相当します。体のだるさや腹痛、熱っぽさなど風邪のような妊娠症状がみられる場合がありますが、まだ妊娠に気づいていない人が多く、妊娠兆候が現れなかったり、自覚がなかったりする人もいます。妊娠症状がすでに現れているママの中には、ニオイに敏感になったり、吐き気を感じる人がいます。これらは妊娠症状の一つであるつわりで、食事にまつわる苦労が多いとされています。つわり症状では食欲がわかなかったり、食べ物の好みの変化があったりするなどスムーズに食事が摂れなくなる傾向がありますが、この時期の赤ちゃんは母体に蓄えられている栄養をもとに育つため、心配することはありません。食欲に従って、食べたい時に食べられるものを食べましょう。妊娠超初期の食事内容って、どうすればいいの?早い人は、妊娠4週目頃からつわりの症状が現れるため、食事の仕方に工夫をする必要があります。食べられなかったり、食べられるものが偏ったりしても、赤ちゃんはママの体からきちんと栄養を受け取るため心配はありません。また、妊娠後に分泌されるホルモンのはたらきや、赤ちゃんに優先的に水分が届けられるように体内が変化していることなどから便秘になりやすい傾向があるため、水分と食物繊維を摂るように心がけましょう。吐きづわり食欲がなく、食べてもすぐに吐いてしまう症状です。嘔吐を繰り返すと体内の水分やミネラル分が失われ脱水症状を起こす可能性があるため、飲めるものを選んでこまめな水分補給を行いましょう。食べづわりお腹が空くと気持ちが悪くなるため、空腹を避ける必要がある症状です。1回分の食事を小分けにし、空腹にならないように調整しながら食べましょう。満腹になるまで食べられるだけ食べると、この時期から体重が増えすぎる恐れがあります。妊娠中に太りすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病にかかる可能性があるため、注意しましょう。妊娠超初期におすすめの食べ物・栄養素妊娠初期に必要とされている栄養素のひとつに「葉酸」があります。妊娠初期に不足すると神経管閉鎖障害のリスクが高まるとされ、妊娠前から妊娠3カ月の間に積極的に摂取するよう農林水産省からも指導されています。ほうれん草やブロッコリー、バナナやいちごなどに多く含まれるので、意識して摂取しましょう。また、妊娠中は鉄欠乏症貧血になりやすいため、赤身の肉や魚介類を積極的に摂るようにしましょう。妊娠超初期に避けるべき食べ物・栄養素妊娠中には、気をつけておきたい食べ物や栄養素がいくつかあります。気にしすぎる必要はありませんが、知識として身に付けておくと妊娠期のいくつかのリスクを回避できます。加熱殺菌していないものナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモン、リステリア食中毒の主な原因食品で、妊娠中は感染しやすくなる傾向にあるため要注意。水銀を含む魚介類キンメダイ・メカジキなど、魚は良質なタンパク質やDHA(ドコサヘキサエン酸)、EAP(エイコサペンタエン酸)など、妊娠中に必要な栄養分を多数含む食材です。ただし、水銀の含有量が高いキンメダイ・メカジキなど関しては、摂取量に注意が必要。日本人が平均1食に食べる魚の量を80g(刺身1人前/切身1切れ)と計算すると、週に1~2回程度までとされています。魚の種類によって含まれる水銀量は異なるため、種類と量をチェックするよう心がけましょう。ビタミンAの過剰摂取妊娠3ヶ月までにビタミンAを摂り過ぎると、先天奇形のリスクが高まるとされています。レバーや鰻などに多く含まれているため、妊娠初期は控えめにするといいでしょう。ただし、普通の食事で摂る量では過剰摂取にはなりえません。妊娠超初期のにオススメのレシピ妊娠超初期の体調が良くないときでも、ササッと手軽に作れるレシピを紹介します。「きのこ入り白和え」■材料木綿豆腐 1/2丁しめじ 1/2パックにんじん 2cmほうれん草 1束A:たれ(白ごま 小さじ2、塩 少々、しょうゆ 小さじ1/2、砂糖 ひとつまみ)■作り方1 豆腐をペーパータオルで包んで耐熱皿に載せ、電子レンジで2分ほど加熱し、水切りをする2 しめじは石づきをとって小房に分け、にんじんはいちょう切りにする3 沸騰した湯で2を茹で、火が通ったらざるにあげる4 すり鉢に豆腐を入れてすりつぶす5 4にAを加え、3と茹でたほうれん草も加えて和える6 最後に白ごまをふりかけて完成「葉酸がたっぷりとれる、ブロッコリーとゆで卵のサラダ」■材料ブロッコリー 1/2株卵 1個りんご 1/3個A:ドレッシング(レモン汁 大さじ1、砂糖 ひとつまみ、オリーブオイル 小さじ2、塩 小さじ1/4、こしょう 少々)作り方1 ブロッコリーは小房に分け、沸騰した湯でよくゆでる。卵は好みの固さにゆで、殻を剥いてくし形に切る。りんごはいちょう切りにする。2 ボウルにAを入れてよく混ぜる3 1を器に盛り、2をかけたら完成
2016年04月04日妊娠中の頻尿は多くのママが経験する症状の一つです。大きく分けて妊娠初期の頻尿と妊娠後期の頻尿がありますが、妊娠初期から後期まで継続的に頻尿があるというママもいます。頻尿とは、それまでより尿の回数が増えることを指しますが(多尿)、回数や量に明確な定義があるわけではありません。妊娠初期に頻尿になる時期とは妊娠初期の頻尿は、妊娠初期の早いうちから始まり、妊娠中期に差し掛かるころまで発生する傾向があります。ママによっては、頻尿の症状が妊娠に気づくきっかけの一つとなる場合もあるでしょう。また、頻繁に尿意を感じるほか、ちょっとした刺激で尿が出てしまう尿もれの症状が出ることもあります。排尿に関することがらには恥ずかしさもありますが、妊娠中であれば誰にでも起こりうることです。対策の仕方と注意すべきことを心がけておけば、快適に過ごすことができるようになるでしょう。妊娠初期に頻尿になる原因(理由/原因)妊娠初期に頻尿が起こる原因は、主に以下のようなものが挙げられます。・妊娠を機に血流が増える腎臓の働きが活発になることで尿量が増したり、尿が排出されやすくなったりします。・妊娠初期に子宮が大きくなる子宮の前方にある膀胱が圧迫され、尿を溜めておける容量が少なくなり頻尿症状が現れます。妊娠中期には子宮が骨盤より上部に移動するため、膀胱の圧迫も改善されていきますが、後期に入ると大きくなった子宮が再び膀胱を圧迫するため、頻尿症状が現れる傾向があります。・黄体ホルモンの影響妊娠中に分泌される黄体ホルモンには子宮の筋肉を緩める働きがありますが、この分泌により膀胱の筋肉も弱められてしまうことがあります。ホルモンの分泌量や身体への影響については個人差があるため、頻尿症状として現れない場合もあります。妊娠初期に頻尿になったら、注意したいこと尿意を感じたら、我慢せずにきちんとトイレに行くようにしましょう。妊娠初期の頻尿では膀胱の筋肉が弱まり、尿を貯めておける容量も妊娠前より小さくなっているため、こまめに排泄する必要があります。残尿感が気になるようであれば、排泄の際に少し前屈みの姿勢を取ってみましょう。外部的に膀胱を圧迫することができ、尿がうまく排泄される場合があります。また、尿意を我慢すると膀胱炎を引き起こす原因となります。とくに妊娠中は免疫力が弱まっているので、膀胱炎のような各種の感染症にかかりやすくなっています。通院が必要になるケースもあるため、尿意を感じたら速やかに排泄しましょう。ただし、通常の頻尿症状との違いがある場合は、他の病気が原因になっている可能性があります。・排尿の頻度があまりに多い(5分おきの尿意が繰り返される、など)・排尿時に痛みを感じる・排泄した尿に血が混じっている・残尿感がある・尿に白濁がみられる・38℃以上の高熱が続く上記のような症状がある場合、膀胱炎や腎盂腎炎、または尿路結石症を起こしている可能性があります。健診医に相談のうえ、泌尿器科を受診しましょう。妊娠初期の頻尿予防と対策仕事をしていたり、運転中であったりなどの外出先では、尿意があってもトイレに行けない場合もあります。その場合は市販されている妊婦向けの尿漏れパッドを利用してみましょう。すぐにトイレに行けなくても、何かの拍子に尿漏れしても大丈夫などという安心感があれば、ストレスを感じにくくなります。また、利尿作用のあるカフェインの摂りすぎは頻尿の症状が悪化します。併せて妊娠中は、お腹の赤ちゃんに優先的に水分が回されることで水分不足になり、便秘も起きやすくなります。頻尿になると、つい水分を控えがちですが、脱水予防のためにも水や麦茶などカフェインレスの飲み物でこまめな水分摂取を行いましょう。時にコーヒーや紅茶を楽しみたい場合、デカフェ(カフェインレス)のコーヒー、紅茶などで代用しましょう。また、冷えも頻尿の症状を悪化させます。ひざかけを使ったり、お風呂で湯船に浸かって温まったりするなどの工夫を行い、体を冷やさないようにして過ごしましょう。
2016年04月04日妊娠を心待ちにしている女性ほど、毎月の体調の些細な変化には敏感になるものです。いつもよりも生理が遅れることで妊娠に気づく傾向がありますが、より早い段階で妊娠の兆候に気づく人もいます。精子と卵子が受精し受精卵となり着床すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌がはじまります。これは妊娠すると初めて分泌されるホルモンで、その後妊娠を維持していくためにとても重要なものです。妊娠黄体を刺激して、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)などの女性ホルモンの分泌を促進します。このホルモン分泌が起こることで、妊娠超初期でも妊娠の兆候に気づくことがあります。たとえば、熱っぽい、体がだるい、異様な眠気を感じるなどが症状のひとつと言われています。ただし妊娠超初期の兆候にはあくまでも個人差があり、一般的に生理開始前の症状や風邪の初期症状と似ているものが多く、非常に気づきにくいとされています。その時は気づかなくても、後日になって「あれがそうだったのかも?」と思い返す人がほとんどのようです。(※1)妊娠超初期はいつからいつまでを指すの? そもそも妊娠週数は、最終月経が開始した日を妊娠0週0日目と数えますが、この段階では妊娠はしていません。ここから2週目、生理予定日の14日前あたりに排卵が起こり、この頃に受精すると受精卵が誕生します。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、4~5日かけて卵管を通り、子宮に向かっていきます。子宮に到着した受精卵が着床に成功し、無事に妊娠が成立した時点で妊娠3週目で、本来ならば生理予定日にあたるのが妊娠4週目です。妊娠検査薬で妊娠判定が明らかになるのは生理予定日から一週間後です。妊娠している場合は妊娠5週目以降となりますが、生理予定日当日から使用できる早期妊娠検査薬もあります。妊娠0~4週目までの時期は妊娠超初期にあたります。妊娠検査薬が使える時期より前に感じる小さな体の変化については、妊娠超初期症状に相当します。(※2)(※3)妊娠超初期各兆候が現れる時期とは実際には妊娠0~2週目まではまだ受精卵が出現していないため、妊娠超初期症状が現れるのは、卵子が着床するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌がはじまる3週目から4週目あたりとなります。妊娠すると、女性の体の中では、受精卵を育てていくためにホルモンの分泌が急激に増加します。その体内のホルモンバランスが変化することにより、妊娠超初期でもいつもと違った体調の変化を感じることがあると言われています。超初期各兆候について妊娠超初期の兆候には個人差がありますが、体調の変化として自覚できる人の場合、次のような症状がみられます。・微熱、熱っぽさ(基礎体温が高いままである)・体のだるさ・ぼーっとするなどのだるさ・倦怠感・強い眠気・乳房の張りや痛み・出血(着床出血)・下腹部のチクチクした痛み・腰痛・頭痛・ニオイに敏感になる・吐き気・便秘・下痢・イライラしたり、涙もろくなったりなど情緒不安定になる・トイレが近くなる(頻尿)・喉の渇きこれらは、いずれも女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)が、妊娠を継続するために急激に増加しているために起こると考えられています。また妊娠判定については、妊娠検査薬や早期妊娠検査薬が使える生理予定日~1週間後以降であり、妊娠週数でいうと5週目以降が正確であると覚えておきましょう。(※1)
2016年04月04日妊娠超初期から初期にかけて見られる兆候として、熱っぽい、だるい、体が重いなどの倦怠感が挙げられます。妊娠すると女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が続き、基礎体温の高温期が保たれるためです。いつもよりも体温が高い状態となり、風邪をひいたときのような症状が感じられます。ただし、妊娠検査薬で妊娠の可能性が判定できる生理予定日の1週間後より前、妊娠超初期に相当する時期は妊娠の兆候に気づきにくいものです。症状が現れる個人差も大きく、兆候が感じられなかったからといって心配することはありません。また、つわり症状も、倦怠感の一種であると言えます。吐き気や頭痛、微熱、体のだるさ、眠気、イライラなどの症状があります。妊娠超初期~初期の倦怠感はいつからいつまでを指すの?妊娠初期は妊娠0週~15週で、妊娠1ヶ月~4ヶ月までを指します。その中でも、妊娠1ヵ月目が妊娠超初期に相当し、市販の妊娠検査薬や早期妊娠検査薬で陽性判定が出る前でも、些細な体の変化や、妊娠の兆候を感じるママもいます。この妊娠超初期から初期にかけてみられる倦怠感は、正確にいつから始まっていつ頃に終わるとはっきり言えるものではなく、個人差によります。倦怠感はつわり症状とともに感じられることが多く、つわりがあるママの場合、多くの人が倦怠感を感じる傾向があります。 妊娠超初期~初期の倦怠感が現れる時期とは卵子が着床すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌がはじまり、プロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの分泌が急激に増加します。このホルモンバランスの変化によって、倦怠感が現れると考えられています。ですので、早い人は着床直後の妊娠3週頃から、熱っぽさや体のだるさのような倦怠感を感じるようです。一般的には妊娠5週目頃から症状が出始め、胎盤が完成する妊娠16週を過ぎると収まる傾向があります。ただし個人差が大きく、妊娠4週目頃から症状を感じる人もいれば、妊娠後期まで続く人、または全く感じないママもいます。妊娠超初期~初期の倦怠感の、風邪との違いと見分け方妊娠超初期から初期にかけての倦怠感は、風邪の初期症状とよく似ています。妊娠症状と風邪との見分け方は自己判断しにくいのですが、微熱ではなく明らかな発熱がある場合は風邪と疑っていいでしょう。妊娠が分かる前に風邪だと思って風邪薬を飲むケースがありますが、一般的な薬局で購入できる風邪薬や頭痛薬には、お腹の赤ちゃんの健康に影響を与えるほどの強い成分は含まれていません。数回程度の服用ならば心配ないと言われていますが、妊娠4~7週頃は赤ちゃんの中枢神経や心臓、消化器、四肢が、妊娠8~15週頃にかけては性器や口蓋が形作られます。明らかな発熱がなく、風邪だと判別がつかない場合は薬の服用はできるだけ避けましょう。また、風邪のような倦怠感と共に以下のような症状が、妊娠症状として現れる場合もあります。妊娠検査薬などで陽性反応が出る前でも、思い当たるものがあれば、薬を飲む前に主治医に相談しましょう。・生理とは違う少量の出血・乳房の張りや痛み・おりものの増加・ニオイに敏感になる・情緒不安定<参考文献>妊娠と出産あんしん大事典(成美堂出版)いちばんためになる はじめての妊娠・出産(成美堂出版)ママと赤ちゃんの様子が1週間ごとによくわかる 妊娠・出産最新ケアブック(世界文化社)
2016年04月04日妊娠中、お腹の中の赤ちゃんはママの血管と胎盤を通じて栄養を摂っていますが、ママとお腹の赤ちゃんをつなぐ胎盤がまだない妊娠初期は、赤ちゃんの体を流れる血液はママの血液と同じです。ママが飲酒した場合は、ママの血液中にあるアルコールが赤ちゃんの体内をめぐることとなります。妊娠4か月目の14週~16週頃に胎盤が完成するとお互いの血液が混ざり合わないようになり、成長に必要な栄養素や酸素が胎盤を通り赤ちゃんに届けられます。そのため飲酒をするとアルコール成分も胎盤を通過し、赤ちゃんの体内に侵入します。成長中の赤ちゃんにはアルコールに対する免疫はなく、長時間酔っ払っているような状態となり、細胞や神経の発達に多大な影響を与えると言われています。ママの飲酒が、妊娠中の身体に与える影響とは妊娠初期の飲酒についてはこれまでに、期間を空けながらごく少量の飲酒であればほぼ問題ないとする説などもありました。しかし飲酒することで赤ちゃんが受ける健康弊害の可能性を懸念し、妊婦さんへの飲酒に関する基準は年々厳しくなってきています。厚生労働省では「妊娠中の日本人女性における飲酒の安全域は証明されていないため、妊娠中は禁酒すべき」としています。国外では国により許容基準を設けているところもありますが、日本人よりも体格が良く、体質としてアルコール分解能力が高い人種の国が多くあります。これらの基準を日本人に当てはめて考えることはできないため、改めて、日本人の妊婦さんには注意が必要といえるでしょう。海外では、妊娠期間中に飲酒をしていた妊婦さんは、飲酒していなかった人に比べて早産リスクが4.6倍となった調査結果や、飲酒は妊娠中のどの段階においても安全とみなすことはできないとする報告がなされています。妊娠を希望する人も、妊娠が分かったママも、赤ちゃんのために禁酒に取り組みましょう。ママの飲酒が、お腹の赤ちゃんに与える影響アルコールは神経細胞の発達に必要な物質のはたらきを抑える作用があります。アルコールを分解する際に発生する有害物質のアセトアルデヒドがお腹の赤ちゃんの細胞を傷つけ、成長障害や脳障害、奇形などの先天的な障がいや疾患が起こるリスクを高める可能性があります。ママの体を通じて赤ちゃんがアルコールを摂取することは、できる限り避けることをおすすめします。そもそも満19歳以下の未成年の飲酒は、脳障害や性腺機能障害、肝臓やすい臓の障害など重大な健康疾患を引き起こしやすくなります。これはまだ脳や身体が成長段階であること、アルコールを分解する酵素の働きが未発達でアルコールの影響を受けやすいためです。日本人の体質を踏まえて法律上20歳までお酒を飲んではいけないことになっていますが、つまりアルコールへの十分な耐性が整うためにはそれだけの成長期間を要することを意味しています。胎児性アルコール症候群胎児性アルコール症候群とは、妊娠中のママの飲酒が原因となって赤ちゃんの低体重や顔面を中心とした奇形(特徴的な顔つきになるなど)になったり、脳障害などを引き起したりすることを指します。発症頻度は「出生数1000人あたり0.1~2人」といわれ、飲酒量に比例してリスクも上昇します。基本的には、どの妊娠期間中でも飲酒することで発症の可能性があります。また、遺伝ではない精神発達障害の原因の中では、もっとも発祥の割合が高いものです。出生直後は特徴的な顔つきや低体重が問題になりますが、成長にしたがって次第に目立たなくなっていきます。代わって成長に従い、脳障害からくるADHDやうつ病などの精神科的問題が明らかになることもあります。胎児性アルコール症候群の原因は、妊娠中のママの飲酒です。予防するには禁酒するしか方法はありません。産後の飲酒が、赤ちゃんに与える影響母乳がママの血液から作られている以上、授乳期間中に飲酒をすれば、母乳にもアルコールが含まれることになります。アルコールが含まれる母乳を飲んだ赤ちゃんは、急性アルコール中毒を引き起こしやすくなります。また産後でも授乳中のママによる慢性的な飲酒には、妊娠中の飲酒と同様、母乳に含まれるアルコールまで赤ちゃんに飲ませることによって、発育不良や脳障害を引き起こすリスクが高くなります。また、長期間の飲酒や一度に多量に飲酒した場合には母乳の量が低下し、それによって赤ちゃんの成長が抑制されたという報告もあります。母乳にアルコールが移行する時間は、一般的に飲酒後30~60分ほどで血液中のアルコール濃度は最大になり、その90~95%のアルコールが母乳から検出されると言われています。つまり飲酒によるアルコールは、ほぼタイムラグがなく母乳に移行していると考えられます。アルコールが身体から抜ける時間については個人差がありますが、平均的にはビール1杯程度で2~3時間くらいを目安と考えることが多いようです。アルコールが抜けた後の母乳であれば赤ちゃんに与えても問題はありません。その前の母乳についてはアルコールが残っている可能性があるため、搾乳して処分しましょう。このような時間的目安を踏まえると、頻繁に授乳が必要な新生児のうちはやはり飲酒は避けたることをおすすめします。ですが離乳食が始まり、授乳の間隔を十分に空けられるようになってくれば、ビール1杯程度の飲酒であれば可能になります。妊娠期間に禁酒できていたならば、あと少しの我慢です。赤ちゃんの健康な成長のために、この時期を乗り越えましょう。
2016年04月04日超初期のママの体の様子妊娠超初期に該当する妊娠1カ月目(妊娠0~3週目)は、妊娠をしていない妊娠0~1週も含みます。ママの子宮の中にある卵子も受精直前(妊娠0~1週)や直後(妊娠2~3週)の状態であるため、妊娠による母体の変化には気付きにくいと言われていますが、お腹の中ではしっかりと生命が育まれています。特に、卵子と精子が出会ってできる受精卵が着床する妊娠2~3週目以降は、赤ちゃんの成長が著しい時期です。1日単位で体の各器官が形成され続けるため、赤ちゃんの発育はもちろん、ママ自身も、健やかな妊娠生活のために健康を意識することが大切です。母子に悪影響を及ぼすアルコールやタバコの摂取を控え、お腹の赤ちゃんに目を向ける意識を養いましょう。妊娠超初期に該当するころのレントゲン検査に関しては、妊娠1~2ヶ月目頃の胎児は放射線に対し感受性が高く、影響を受けやすいと言われています。受精する妊娠2~3週目ころから妊娠8週目くらいまでの期間にレントゲン検査を受ける際は注意が必要ですが、検査部位が下腹部以外(頭部、胸部、手足等)の場合には検査を受けても心配はないと言われています。また、慢性的な持病や疾患があり妊娠中の使用が禁忌とされている成分が含まれる薬を使用している人は、薬に赤ちゃんの先天的な奇形や疾患など健康影響を及ぼす可能性があることを考慮し、妊娠を計画的に行う必要があります。妊娠希望であることをかかりつけ医にあらかじめ伝え、妊娠計画の相談を行いましょう。妊娠0~1週妊娠0週と0日は最終月経の初日を指し、まだ生理期間中の状態です。卵子と精子が出会い受精することでできる受精卵もなく、妊娠成立前の状態であるため、生理痛の痛み止めや風邪薬など、ママが飲んだ市販薬に含まれる成分が妊娠に影響を与えることはないと言われています。ママの体にも妊娠による変化は現れておらず、体調不良などを感じた場合は生理症状によるものや、風邪を引いた際の症状などがほとんどでしょう。この時期に妊娠検査薬を使用しても陽性反応が出ることはありません。妊娠2~3週ママの体は最終月経の14日目に排卵を迎えます。排卵された卵子は生存期間24時間以内に精子と出会い、受精し、受精卵となります。受精卵は分裂を繰り返しながら子宮へ向かい、子宮内膜に着床するために内膜の外側に接着し、妊娠4週目にかけて内側にもぐりこみ着床します。受精卵が着床すると、妊娠成立です。妊娠3~4週ごろこの頃、生理周期が明確な人は生理が来ないことに気づいたり、人によっては妊娠症状を感じ始めたりすることもあります。また、妊娠検査薬で陽性反応が出始めます。妊娠4~5週ごろママの体内で、妊娠を継続するはたらきを持つホルモンhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌され始めます。妊娠前であれば、この頃に次の生理が開始しています。また、染色体に異常がある受精卵である場合は、この頃に科学的流産を起こします。染色体異常のある受精卵はそもそも着床できないか、着床しても胎嚢が確認できる前に発育が止まるため、通常と同じようにママの体外から排出されます。化学的流産は受精卵の自然淘汰であり、自然の摂理であるため、あまり大きく気を落とさずに、心の回復を待ちましょう。超初期の赤ちゃんの様子妊娠0~1週目お腹の中に赤ちゃんがいることはなく、卵子と精子もまだ出会っていない、妊娠成立前の状態です。妊娠2~3週最終月経の14日目に排卵がおきて卵子が精子を受精し、受精卵となります。受精卵は分裂を繰り返しながら子宮に移動します。子宮に到達すると子宮内膜に着床するために内膜の外側に接着し、妊娠4週目にかけて内側にもぐりこみ着床します。受精卵の中で、赤ちゃんの中枢神経や心臓が形成され始めます。妊娠3~4週ごろ着床した受精卵の中で、赤ちゃんの眼や耳、上肢下肢が形成され始めます。妊娠4週目後半からは、超音波(エコー)で胎嚢を確認できます。妊娠4~5週ごろ妊娠5週目頃から心拍が確認できます。妊娠6週目にかけて、赤ちゃんの歯や口蓋が形成され始めます。
2016年04月04日感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が、体内に入ることで発症する病気の総称です。妊娠中は、特に免疫機能が低下する傾向にあり、感染しやすいと言われています。妊娠初期においては、つわりによる体力低下も原因の一つです。妊娠中期以降は、子宮が大きくなるにしたがい、肺活量や心肺機能の低下が見られるため、感染症にかかりやすくなっています。感染症が引き起こす母子感染とはママが何らかのウイルスや細菌などに感染して、それが赤ちゃんに感染することを母子感染と言います。特に妊娠中の母子感染は流産や早産などを引き起こす可能性があり、赤ちゃんが直に影響をうけることもあるため、早期の治療と予防が欠かせません。胎内感染赤ちゃんがお腹の中にいるときに、へその緒や血流を介してウイルスや細菌に感染することを指します。産道感染お産時、赤ちゃんがお母さんの産道を通るときにウイルスや細菌に感染することを指します。母乳感染産後、母乳育児中に発生します。ウイルスや細菌に感染したママの母乳を介し、赤ちゃんがウイルスに感染します。感染症の種類赤ちゃんへの感染予防を兼ね、ママ自身がウイルスに感染しないよう注意が必要です。ウイルスによる感染症は、人の血液や体液などを介し、既存のウイルスに感染することによって発症します。インフルエンザウイルス気道感染症であるインフルエンザを引き起こすウイルスです。症状は一般のかぜと似ていますが、重くなりやすい疾患ととらえられています。また国内で使用されているインフルエンザワクチンは生ワクチンではないため、重い副作用を引き起こしにくく、妊娠中のすべての時期において、ママの体と赤ちゃんの発育に関して影響がないと言われています。万が一インフルエンザにかかってしまっても、タミフルやリレンザなどの薬は赤ちゃんの健康リスクも高くないため、処方されます。B型肝炎ウイルスB型肝炎ウイルスが主に血液・体液を介して感染しておきる肝臓の病気です。赤ちゃんに感染すると持続感染状態になるリスクがかなり高くなり、症状が出なくとも、将来的に肝炎や肝硬変、肝がんなど何らかの異常や病気を発症させる可能性があるウイルスです。妊娠健診では、妊娠初期の8~12週前後に血液検査で検査を行います。C型肝炎ウイルスC型肝炎ウイルスが主に血液を介して感染して起きる肝臓の病気です。赤ちゃんに感染すると、将来、肺炎や肝硬変、肝がんなど何らかの異常や病気を発症させる可能性があるウイルスです。妊娠健診では、妊娠初期の8~12週目に血液検査で検査を行います。HTLV-1(ヒト細胞白血病ウイルス)HTLV-1は、感染してもほとんどの場合で症状も現れないため、赤ちゃんに感染しても、同じくほとんどの場合に無症状だと言われています。しかし将来的に感染者全体のおよそ2.5~5%にATLと言う白血病の一種が発症することがあります。また、ごくまれにHAMという神経疾患などが発症することがあります。特にHTLV-1は母乳感染によって起きやすいことが分かっています。検査は妊娠30週ごろまでに、妊娠健診で抗体検査を行います。HIV(エイズウイルス/ヒト免疫不全ウイルス)進行状況によって数年~10年程度かけて免疫力が弱まり、健康な人であれば何ともない菌やウイルスによりさまざまな病気や疾患を引き起こすウイルスです。それら病気が、エイズ指標疾患に該当する場合“エイズを発症した”と診断されます。HIV検査は妊娠後の妊婦健診で受けることができますが、万が一ママがHIVに感染している場合、医師の治療を受けることにより、母子感染を防ぐ対策をとることも可能です。パルボB19ウイルスりんご病と呼ばれる伝染性紅班の原因となるウイルスで、妊婦さんが感染すると、およそ30%が赤ちゃんにも感染します。まれに流産や胎児水腫などを引き起こすことがあります。性器ヘルペス単純ヘルペスウイルスが原因とされる、性感染症の一つです。産道を通じて赤ちゃんに感染すると、重度の肺炎や脳炎を起こすことがあります。サイトメガロウイルス性器ヘルペスと同様、ヘルペスウイルス科のウイルスです。妊娠初期に初感染すると、流産を引き起こしたり、赤ちゃんに肝障がいや難聴などが発生する可能性があります。風疹ウイルス発熱や発疹、リンパ節の腫れなどを引き起こすウイルスです。妊娠20週頃までにママが感染すると赤ちゃんに母子感染し、聴力障害や視力障害、先天性心疾患などを引き起こす先天的風疹症候群になる可能性があると言われています。水痘(水ぼうそう)水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスに感染することによって生じる感染症です。赤い発疹が出ることが特徴で、水疱や膿疱になった後、かさぶたになって治ります。妊娠中に発感染があると、まれに赤ちゃんに眼の異常や皮膚の萎縮が生じることがあります。梅毒梅毒トレポネーマという病原菌が原因とされる感染症です。感染部位にしこりができたり、赤い発疹が起きたりします。赤ちゃんに感染すると、神経や骨などに異常をきたす先天梅毒になることがあります。性器クラミジアクラミジア・トラコマチスという菌が原因の性感染症です。赤ちゃんに感染すると、結膜炎や肺炎を起こすことがあります。B群溶血性レンサ球菌(GBS)膣内や肛門付近にいる細菌です。母体には影響はありませんが、赤ちゃんに感染すると、肺炎や髄膜炎、敗血症などの感染症を起こすことがあります。リステリア菌食品を介して感染する食中毒菌で、妊娠中は特に感染しやすくなります。赤ちゃんに影響が出ると、敗血症と同様の症状が現れる新生児リステリア症が発症することがあります。感染症を防ぐには感染症は、人との接触、空気感染のほか、食べ物や飲み物、ペットなどの動物の体などを介する感染などで発症します。日頃から感染症を予防することを心掛けておきましょうこまめな手洗い、うがいを行う帰宅した後や、調理をする前後、食べる前、トイレの後など、手洗い・うがいを行うことで接触感染や飛沫感染を防ぎます。アルコールを含む消毒液で手を消毒するのも有効です。マスクをするインフルエンザなどにかかった感染者の咳やくしゃみなどの飛沫感染を防ぎます。外出時にはマスクを着けましょう。キッチン周りの消毒と、食品の加熱処理調理用具や調理台はいつも清潔に整え、食品はしっかりと加熱して調理して食品感染を防ぎましょう。加熱すべき食材は、中心部までしっかりと火を通すことも大切です。予防接種を受けるインフルエンザや風疹など、予防接種を受けることで感染を防ぎます。妊娠前に受けるものと、妊娠中に受けてもよいものがあるため、健診医に相談しましょう。免疫力を高める免疫力の低下は感染の確率を高めます。十分な睡眠をとり、できるだけバランスの良い食事を1日3食摂って免疫力を高めましょう。ただしつわりがある時期は食べられるものを食べられる量だけで構いません。診断の仕方と、診断後の生活について妊娠期間中は、感染症にかかっていないかを調べるために妊婦健診で検査を受けます。もし検査で感染症が見つかった場合は、赤ちゃんへの感染を防ぐためにも、医師による保健指導が行われます。治療は、感染症の種類や妊娠週数によっても異なります。妊娠中に治療しお産に備える場合や、特に母体に影響がない場合は、妊娠中は治療しないものなどもあります。何らかの感染症が見つかったら、家族や健診医や分娩医などとよく相談して、早めに対処法を考えましょう。症状の現れ方によっては、緊急に処置が必要な場合もあります。分娩施設は24時間365日開いているので、自己判断せずに相談をするように心がけましょう。参照サイト 東京都多摩小平保健所「感染症とは」 厚生労働省「参考とした文献等の概要 4 妊娠中のおくすりに関する基本的な考え方 国立成育医療センター」(平成21年) 厚生労働省「母子感染を知っていますか?」 厚生労働省「母子感染を知っていますか? HTLV-1抗体検査を受けましょう」 国立感染症研究所「風疹とは」 厚生労働省「水痘 Q1水痘とはどんな病気ですか?」 厚生労働省「梅毒に関するQ&A」 国立感染症研究所 感染症情報センター 肝炎情報センター「B型肝炎について」 首相官邸「感染症対策特集~様々な感染症から身を守りましょう~」 東京都感染症情報センター「咳エチケット」
2016年04月04日体のだるさや眠気などの倦怠感、頭痛や腹痛、微熱、鼻水などは風邪に似た症状は、妊娠している場合は妊娠の兆候として表れます。症状の現れ方や症状の強さなどは個人差がありますが、妊娠の可能性があるタイミングで風邪のような症状を感じたら、妊娠検査薬でのセルフチェックや、産婦人科への受診を検討しましょう。ただし妊娠検査薬で妊娠判定が明らかになるのは生理予定日から一週間後です。妊娠している場合は妊娠5週目以降となりますが、生理予定日当日から使用できる早期妊娠検査薬もあるため、併せて検討しましょう。妊娠超初期の兆候が、風邪のような症状と似ている?妊娠超初期に風邪のような症状が出るのには、妊娠にともなうホルモンバランスの変化や自律神経の乱れが関係しているからと言われています。とくに妊娠超初期にはプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加により高温期が続く状態になり、これが熱っぽさを感じる原因になります。また、ホルモンバランスの変化が免疫力の低下をもたらし、鼻水や鼻づまりが引き起こされることもあります。生理前にイライラしたり、頭痛や眠気を感じるPMS(月経前症候群)がありますが、このPMSも妊娠超初期の症状と同様に増加したプロゲステロンが作用して諸症状を引き起こしています。PMSの症状を経験したことがある人はそのイメージを想像してみると分かりやすいでしょう。妊娠初期症状と風邪を見分けるときのポイント妊娠初期症状と風邪の症状には、さまざまな違いがあります。・妊娠初期症状と風邪に共通してみられる主な症状→微熱、熱っぽさ(基礎体温が高いままである)→体のだるさ→ぼーっとするなどのだるさ→倦怠感→強い眠気→頭痛→腰痛→寒気→鼻水、鼻づまり→喉の渇き→下痢・妊娠初期症状のみにみられる主な症状→乳房の張りや痛み→出血(着床出血)→下腹部のチクチクした痛み→ニオイに敏感になる→便秘→下痢→イライラしたり、涙もろくなったりなど情緒不安定になる→トイレが近くなる(頻尿)・風邪のみにみられる主な症状→発熱→喉の痛みや咳風邪はウイルスが原因で発症するので、ウイルスのはたらきを抑制したり体内の免疫機能が働いたりするために発熱したり、喉の炎症による痛みや咳が現れたりしますが、これらは妊娠初期症状では発症しません。もうひとつの見分け方として、基礎体温を付けている人であれば体温の変化を見てみるのもよいでしょう。低体温期に入っているはずなのに微熱状態が続くようであれば、妊娠の可能性が考えられます。 妊娠超初期に風邪薬を飲んでもいいの?ママとお腹の赤ちゃんをつなぐ胎盤がまだない妊娠超初期から妊娠初期にかけては、赤ちゃんの体を流れる血液はママの血液と同じです。ママが薬を飲んだ際に血液中にある薬の成分も赤ちゃんの体内をめぐることになりますが、一般的に市販されている市販薬を用法・用量どおりに短期間服用した程度であれば、お腹の赤ちゃんの成長へ影響を及ぼすことはありません。期間に関しては、薬の説明書に記載されている「その薬を服用して症状が治まらなければ病院へ」と書かれている期間を目安にしてください(通常は3日程度)。また過去の様々なデータから、薬の成分の影響によって赤ちゃんが奇形になったり、妊娠に影響が出たりする例は極めてまれだと考えられています。とくに、妊娠4週未満の時期はまだ細胞分裂が始まったばかりで胎児の器官形成が行われていないので、妊娠初期に薬を飲んだことで懸念されるような奇形への影響はほぼないと考えられます。ただし、ぜんそく治療薬やニキビ治療薬などの一部には残留性のある成分が含まれている薬があります。持病を持つ人の場合、医師から処方されている薬を服薬している場合は注意が必要ですので、妊娠の前に必ず主治医に相談しましょう。妊娠4週〜7週目の時期はお腹の赤ちゃんの器官が形成され始める時期で、ママが摂取する栄養や薬が赤ちゃんにもっとも影響しやすい頃でもあります。妊娠4週目は、妊娠していなければちょうど生理予定日前後となりますが、生理が来ないまま風邪のような症状が続いているようであれば、風邪薬を飲む前に妊娠の可能性を考えて産婦人科を受診するほうがよいでしょう。妊娠超初期に風邪を引いたら?妊娠期間中、とくに妊娠4週未満も含め妊娠初期は免疫力も低下するため風邪をひきやすくなります。実際に風邪をひいてしまったことに気づいたら、身体を温めて十分な休養をとりましょう。平常時であっても、風邪を早く治すにはしっかり睡眠を取ることが大切ですが、これは妊娠期間中も同じことです。風邪の症状があまりに強い場合は、肺炎や気管支炎といった合併症を起こしたり、体力の低下にともないインフルエンザなどのほかの感染症を患う恐れもあり、お腹の赤ちゃんへの影響も懸念されます。その場合は病院の受診が必要になりますが、まずはかかりつけの産婦人科に相談し、そのまま産婦人科にかかるか内科(症状によっては耳鼻咽喉科など)に行くべきかの判断を仰ぎましょう。産婦人科以外の科にかかる場合には、妊娠中でも診察してもらえるかどうかを事前に確認しておきましょう。おすすめアプリ情報「eggs LAB」(PR)「eggs LAB」は専門医師が妊活/生理・排卵管理を教えてくれるアプリです。専門医師のロジックで、予測が難しい生理不順の人も排卵日・生理日を%で表示!より高確率なあなたの「排卵日(妊娠しやすい日)」「次回生理日」がわかります。カラダの変化から妊活まで、女性の毎日の生活をやさしくサポートしてくれます。ぜひインストールしてみてください。 「eggs LAB」をインストール
2016年04月04日妊娠期間中は子宮粘膜が充血しやすいため、少しの刺激などで出血が起こりやすくなっています。激しい運動や長時間の立ち仕事など、お腹に負担がかかる動作が引き金となって出血するケースもあります。出血が必ずしも重大なトラブルによるものとも限りませんが、流産や子宮外妊娠の兆候である可能性もあり、十分な注意が必要になります。出血の状態も、うっすらとピンク色や茶色のような色味であったり、おりもの状のどろっとした血であったりレバー状の血の塊であったり、真っ赤な鮮血であったりとさまざまです。また出血の原因が同じものであっても人によって量や色味に個人差もあります。出血の種類妊娠0週~3週の妊娠超初期に相当する期間内は、妊娠していることに気が付かない人も多くいますが、この時期に起こりやすい出血にはいくつかの種類があります。・着床出血生理予定日の1週間前から予定日前後に起きます。受精卵が子宮内に着床する際に、絨毛が子宮内膜を傷つけることで起こる出血です。着床出血は必ず起きるものではなく、どちらかというと着床出血を経験しない、あるいはあっても気づかないほど少量の出血で2〜3日程度続く傾向があります。まれに生理と変わらないくらいの量や期間、出血が続く人もいます。・絨毛膜下血腫受精卵が子宮内に着床した後、絨毛が子宮内膜へ伸びていく過程で子宮内膜が傷つけられ出血が起こります。通常は出血量もごく少量のため体内に吸収されますが、出血が多いと血腫(血の塊)ができてしまいます。主な自覚症状は出血のほか腹痛、お腹の張りなどですが、無自覚な場合もあります。絨毛膜下血腫ができた場合は安静が必要になり、普段の生活を続けられるか、管理入院が必要かなど医師の診断のもと判断する必要があります。・子宮膣部びらん一般的なびらんはただれている状態を指しますが、子宮膣部びらんはただれているように見える状態を含み、妊娠中に限らず女性の生理的な変化として発生します。びらんがある箇所は刺激に弱いため、外的刺激があると不正出血を起こしやすくなります。あくまで生理的なものなのでそれほど心配はありませんが、びらんの範囲が広いと感染症の原因にもなりやすいため、気になるようであれば産婦人科へ相談したほうがよいでしょう。(※1)(※2)・子宮頸管ポリープ子宮頸部の粘膜が増殖し、子宮の入り口である子宮頸管部に良性の腫瘍ができる病気です。腫瘍から出血することもありますが、痛みもなく無自覚であることが多いと言われます。悪性腫瘍となることはまれなため、自覚症状がなければ切除せず経過観察するケースもあります。腫瘍自体が感染症の原因となることもあるため、妊娠を希望しているのであれば切除する傾向があります。また、妊娠中に切除手術を行う場合もあります。・異所性妊娠従来は子宮外妊娠と呼ばれていたもので、子宮内膜ではなく卵管や卵巣のまわりに着床してしまうケースです。異所性妊娠では、生理予定日の1週間後くらいからピンク色のおりものや少量の出血が続き、下腹部の痛みが生じるため生理と勘違いすることもあります。放置すれば受精卵の成長とともに症状が強まり、卵管流産や卵管破裂によるショック症状を引き起こすので、一刻も早い処置が必要となります。・化学流産受精卵の染色体異常が原因で着床が続かなかった状態のことをいいます。受精はしているため、この段階で分泌されるホルモンに反応して妊娠検査薬で陽性が出ることもありますが、着床していないなど、着床が続いていない状態であるため、受精卵の着床に備えて厚くなっていた子宮内膜が生理と同様に排出されます。このため、出血の状態は通常の生理より量が多かったりどろっとしていたり、また生理痛もいつもより重く感じることがあります。 心配のない出血着床出血は妊娠時の正常な反応で、子宮頸部びらんや化学流産は生理的な身体の反応の範疇です。出血が多すぎるなどの気になる症状がなければ、特に問題はありません。化学流産については、名称に「流産」とあるものの実際には着床せず妊娠が成立していない状態のため、流産と気づかず過ごす人も多いと言われています。とは言え、自己判断は重大な身体のトラブルを見過ごす可能性もあります。気になる出血が続くようであれば、その様子をきちんと観察し、必ず医師に相談しましょう。医師にかかったほうがいい出血異所性妊娠は、卵管破裂によるショック状態により母体そのものが危険な状態となりますので、症状が疑われる場合はすみやかに医師にかかる必要があります。絨毛膜下血腫や子宮頸管ポリープに関しては、妊娠の継続に影響する場合もあるため、出血の状態や痛みなど症状を医師に相談し、適切な処置を受ける必要があります。引用元(※1) 日産婦誌61巻10号「婦人科疾患の診断・治療・管理」 (※2) 日産婦誌55巻5号「婦人科疾患の診断・治療・管理」
2016年04月04日頻尿は、一般的に起床時~就寝までの排尿回数が8回以上である場合を指す症状です。一つの目安であり、その日の水分摂取量や活動量などでも個人差があります。あわせて残尿感を伴います。妊娠中期の頻尿はいつからいつまでになるの?妊娠期間中は、お腹の赤ちゃんに送るために通常より多くの血液を必要とします。妊娠初期は、心臓で作られた血液や体液をろ過する役割を担う腎臓のはたらきが活発化するため、頻尿につながると言われています。妊娠中期ではママの体内で作られる血液量が最大となり、血液が腎臓でろ過される際、原尿と呼ばれる尿の元になるものがあるため、頻尿が起こりやすくなります。お腹の赤ちゃんが大きくなり子宮が膀胱を圧迫することでも頻尿症状が現れるため、妊娠後期からお産直前まで頻尿になる場合があります。妊娠中期に頻尿が現れる時期とは妊娠中のすべての期間を通して、頻尿症状を感じるママが多いと言われています。いずれもお腹の赤ちゃんの成長に伴う理由が原因とされ、産後には解消されるケースがほとんどです。妊娠中期では、妊娠16~24週ごろに頻尿症状が現れやすい傾向があります。こんな頻尿症状の場合は、感染症に注意妊娠中期の頻尿は、大きくなった子宮が膀胱を圧迫することで尿が溜まっていなくても尿意を感じることと、尿が溜まる量が少なくなることで起こります。妊娠期間中の頻尿は、主に妊娠による生理現象のため治療の必要はありません。まれに排尿を我慢することで感染症を引き起こしたり、尿路の感染や炎症が原因となり頻尿症状が現れたりする可能性があります。尿路感染による感染症は、直接赤ちゃんへの影響はなく、早期治療すれば妊娠に影響がない場合がほとんどです。しかし、重篤化すると炎症によって子宮が収縮し、早産や流産になりかねません。感染による症状を感じる場合は、早めに健診医または分娩医に相談しましょう。膀胱炎(ぼうこうえん)頻尿に加え、排尿時にピリッとした痛みがある、残尿感がある、尿の色が赤いなどといった場合は膀胱炎の疑いがあります。普段は排尿によって尿道に存在する細菌も洗い流されますが、妊娠中は抵抗力が低下しているため、感染しやすくなっていることが原因です。腎盂炎(じんうえん)膀胱炎が悪化すると、膀胱から尿管・腎臓へと細菌が上行し、腎盂炎を発症します。酷い残尿感、出血、悪寒や震え、腰痛などの症状に伴い38~40度の高熱が出ます。多くの場合は入院しての治療が必要です。妊娠中期の頻尿対策と感染症予防妊娠中のすべての期間において、排尿を我慢しないことが一番の予防になります。尿意を感じたら、できる限りすぐにトイレに行きましょう。排尿して細菌を洗い流す女性の体は、尿道と膣、肛門が近くにあることから細菌が入りやすい構造をしています。尿路に存在する細菌は、排尿で洗い流しましょう。こまめに水分補給を行い、尿の回数を増やすことも効果的です。外陰部を清潔に保つおりものシートなどを使用している場合はこまめに交換したり、排便時は膣周辺に触れないようお尻を前から後ろに拭くなど、患部を清潔を保つように心がけましょう。性行為によって膀胱炎になるケースもあるため、その場合は自分だけではなく、行為前にパパの体も清潔に保つように話し合いましょう。体を温める冷えなどの理由で膀胱内の粘膜が32℃以下になると、細菌が繁殖・感染しやすい環境になります。夏でも温かい飲み物を飲む、お風呂にゆっくり浸かるなど、日頃の生活から体を温める工夫をしましょう。妊娠中期の頻尿では、こんなことにも注意妊娠期間中の頻尿症状には、尿を出したにもかかわらず、まだ残っているかのような感覚が伴う残尿感が発生する場合があります。実際に尿が残っていることは少ないと言われていますが、不快感が伴います。ただし頻尿に限らず、排尿時に痛みがあったり、残尿感があったりする場合は感染症を引き起こしている可能性があるため、健診医に相談しましょう。また病気ではありませんが、妊娠中期から後期にかけては尿漏れにも注意しましょう。せきやくしゃみなどの際、お腹の圧力で尿が漏れることがあります。これも、妊娠中、子宮が膀胱や尿道を圧迫し続けることが原因です。尿漏れの量に応じて、尿漏れパッドや生理用ナプキンを使用しましょう。清潔を保つためこまめに付け替えましょう。妊娠中期の頻尿予防と対策妊娠中期の頻尿を予防するには、膀胱を支える骨盤底筋群と呼ばれる筋肉を鍛える方法があります。排尿時に尿を止めたり、おしりの穴を絞めたりすると骨盤底筋群の存在が分かりやすいと言われています。意識的に絞めたり緩めたりする運動を行うことで、強化することができます。ただし膣や肛門を締めるときは、お腹に力を入れないように注意しましょう。
2016年04月04日妊娠超初期症状って何が起きるの?女性の体は、毎月の生理など、1ヶ月の間でも様々な体調の変化が起こります。しかし、妊娠超初期症状は自覚はなく、妊娠2ヶ月、3ヶ月と年月を重ね、妊娠超初期をすぎると、お腹の中で赤ちゃんを育てる環境を作り、赤ちゃんを成長させていくために、ママの体内は劇的に変化していきます。妊娠が確認できるのは、妊娠検査薬が使える生理予定日から1週間後以降が目安です。それ以前に感じる体の変化や兆候は、妊娠超初期を示す症状です。受精卵が着床すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌がはじまり、プロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの分泌が急激に増加します。この体内のホルモン分泌の変化によって、妊娠超初期でも妊娠の兆候に気づくことがあります。ただし、あくまでも個人差があり、その症状の多くは生理前や風邪の初期症状に似ているため、実際にはなかなか気づきにくいものとされています。妊娠超初期症状がないっておかしいこと? 妊娠を示す超初期の症状については、自覚として感じられないことが多くあります。ママ自身が妊娠の可能性に気づきにくい時期であることや、風邪や生理痛などの症状に似ており見逃しやすいことなどが原因です。また、妊娠初期に多くのママに現れるつわりでも、およそ5人に1人は症状を感じずに妊娠中期に入ることもあり、妊娠超初期症状がなくても、つわりなどの症状の現れ方に個人差があっても、お腹の赤ちゃんの発育に問題があるわけではありません。とは言え、妊娠した全てのママに必ず起きる妊娠兆候は月経(生理)の停止です。これがなかった場合は、そもそも妊娠していない可能性があります。妊娠超初期の各症状について妊娠超初期の症状には個人差がありますが、多くは次のような症状がみられます。・微熱っぽい女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)が、妊娠を継続させるために体温を上昇させます。基礎体温が高いままの状態が3週間ほど続いた場合、妊娠の可能性が高いと考えられます。・体のだるさ、倦怠感プロゲステロンの分泌によって普段よりも体温が高いため、体が熱っぽかったり、だるさを感じることがあります。・ひどい眠気体内のホルモンバランスの変化によって心体が疲れやすくなり、強い眠気を感じることがあります。・乳房の張りや痛みプロゲステロンの影響で、乳房に張りを感じたり、乳首が敏感になり痛みを感じたりすることがあります。・生理とは違う少量の出血受精卵が子宮に着床するとき、母体側の子宮内膜に接触し子宮内膜側を溶かして深く侵入していくことで、月経とは違った少量の出血があることがあります。・下腹部のチクチクした痛み・足の付根・恥骨あたりの痛み赤ちゃんが成長しやすいように、子宮はどんどん大きくなっていきます。そのため子宮への血流が増し、その違和感が下腹部痛として現れることがあります。また、産道を広げる準備として骨盤周辺のじん帯が緩み、足の付け根や恥骨が圧迫されて痛みを感じるケースもあります。その他、おりものの増加、肌荒れ、腰痛、ニオイに敏感になる、便秘や下痢、頭痛、情緒不安定、頻尿、喉の渇きなどの症状も見られることがあります。これらは、いずれも女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)が、妊娠を継続するために急激に増加しているために起こるとされています。生理前との違いと、見分け方妊娠初期症状の多くを引き起こしているプロゲステロン(黄体ホルモン)は、通常の生理周期中においても、排卵以降の黄体期から月経期にかけて約2週間の間に増加します。そのため、生理前の症状と、妊娠超初期症状はとても似ていて見分けにくいとされています。いつもよりもそれらの症状が重く感じられる場合や、症状が3週間以上続いている場合は妊娠超初期症状と考えられます。気になる症状が長く続く場合は、産婦人科を受診すると安心でしょう。 妊娠検査薬と、結果の見分け方妊娠の可能性を感じたら、自分で確認する方法として妊娠検査薬があります。妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが尿内にどのくらい含まれているかで判定できるキットで、一般の薬局やドラッグストアで購入することが可能です。妊娠検査薬は種類の違いにより検査できる時期が異なります。・一般的な妊娠検査薬一般の薬局やドラッグストアで手に入る妊娠検査薬で、日本国内で主に販売されているものです。す。尿に含まれるhCGの濃度が50mIU/mL以上になると陽性反応が出る仕組みで、生理予定日の一週間後から検査することができます。正しく使用すれば99%以上という高い精度を保っていますが、生理予定日を間違えていたり、正しい手順で検査しなかった場合、また尿がひどくにごっていたり異物や血液が混じっている場合は、正確に判定できないこともあります。・早期妊娠検査薬海外から輸入されたり、インターネットで購入したりできることが多いもので、一般的な妊娠検査薬よりも早い時期に使うことができます。hCGの検出基準値は25mIU/mLの物が多く、生理予定日の当日から検査可能です。通常の検査薬同様、生理予定日を間違えていたり、正しい手順で検査しなかった場合、また尿がひどくにごっていたり異物や血液が混じっている場合は、正確に判定できないこともあります。いずれの妊娠検査薬も、紙コップに尿をとって検査薬を浸すか、数秒間直接尿をかけて検査します。その後、水平な場所に検査薬を置き、1~3分待ちます。詳しい使い方はメーカーや商品によって異なるので、付属の説明書を参照しましょう。陽性のラインが出たら「妊娠」、陰性反応が出た場合は「この時点では妊娠していない」という意味です。早すぎる段階での使用では、妊娠していても陽性反応が出ないことがあるので注意しましょう。また陽性反応が出ても、受精卵が着床したばかりで不安定な時期であることに変わりはありません。着床が継続できずに流産する可能性や、子宮外妊娠(異所性妊娠)など異常妊娠の可能性もあります。陽性反応が出た場合は早めに産婦人科を受診しましょう。
2016年04月04日産前産後には、痔の症状が現れる場合があります。お腹の赤ちゃんの頭が子宮内で下部に位置する場合、おでこが肛門を圧迫しやすくなることで、痔になりやすくなるからです。また妊娠中は、体調の安静を優先にするためにどうしても運動不足になりやすく、便秘になりがちなことも原因の一つと言われています。また、お産時のいきみが強かった人も痔になりやすい傾向があります。いきみによって脱肛(直腸の粘膜組織が肛門から出る状態)することが原因です。肛門の外側に痔核が出る状態を外痔核、内側にできてしまうことを内痔核と言います。妊娠中は内痔核、産後は外痔核になることが多いと言われています。・イボ痔(痔核・脱肛)肛門内外にイボ状の腫れができる痔です。排便時やお産時のいきみで肛門部に集まっている細い血管に負荷がかかりうっ血し、腫れあがることで起こります。イボにはしこりのような硬さがあり、排便時にイボに触れると痛みがでます。肛門の内側にイボができるものを内痔核、肛門の外側にイボができるものを外痔核と呼びます。・切れ痔(裂肛)肛門部が切れたり、周辺の粘膜が損傷することで起きる痔です。便秘の硬い便や、激しい下痢便による勢いなどで肛門の出口周辺が切れたり、血液循環が悪くなったりすることが原因です。多少の出血と鋭い痛みがあり、排便時以外でも痛みを感じる場合があります。繰り返すことで慢性化します。産前産後の痔は、いつからいつまでになりやすいの?産前産後の痔は、妊娠36週前後になりやすい傾向があります。初期に痔になるケースは少ないと言われていますが、妊娠前から過度なダイエットなどを繰り返し、常に便秘気味の場合は妊娠初期からすべての期において症状が現れやすくなります。また産後に痔になる場合、お産時のいきみで肛門に負荷がかかったり、産後に腹筋が緩み便秘になりやすくなっていることが原因だと言われています。また、授乳によってママの体内が水分不足状態となり便秘につながり、痔症状として現れることもあります。産前産後の痔のリスク痔がお腹の赤ちゃんの成長に影響を与えることはありませんが、ママが感じる不快症状としては見過ごせない問題でしょう。痔自体は自然に治ることもありますが、症状が進行し、慢性化すると様々なリスクが発生する可能性があります。・内側にできてしまったイボ痔(痔核・脱肛)のリスク内痔核は、肛門内部のイボ部分が肛門の外へ脱出し、戻らなくなることがあります。症状が軽いと排便を終えれば戻りますが、慢性化すると、イボ部分を指で押し戻す必要があったり、悪化すると、指で押しても戻らなくなる可能性があります。外痔核は、腫れたり、触れると強い痛みを感じたりします。進行が進むと外痔核自体が炎症を起こし、さらに腫れたり、痛みが強まる可能性があります。・切れ痔(裂肛)のリスク切れ痔が治らないまま繰り返すと、傷口や粘膜の損傷部分に生じた裂け目が深くなって炎症が起きます。進行すると潰瘍やポリープができ、肛門が狭くなることがあります。診断の仕方と、診断後の生活について痔は、基本的には肛門科の医師が診療し、診断します。・問診(症状を聞く)・視診(肛門を見る)・触診(肛門にできているイボなどに触れ、症状を確認する)・指診(肛門内部を調べる)妊娠中の痔に関しては、妊婦でも飲める内服薬や塗り薬を健診医が処方し、改善させたり、治したりすることができます。痔の原因が便秘である場合は、食生活の見直しなども必要ですので、妊婦健診の際に健診医に相談しましょう。症状がひどい場合は肛門科での手術で治すことができますが、一般的には妊娠中期ごろ、安定期での施術が良いと言われています。産後の痔の場合は、授乳による水分不足で便秘が起こり、痔の症状が起きていることも原因の一つです。水分をきちんと摂り、食物繊維を多く含む食事を1日3食摂りながら、体調に合わせた軽い運動を行うことも便秘の改善には効果的です。痔の症状がひどい場合は一般的な市販薬でも治すことができますが、市販薬にはステロイドを含むものが多くあります。ステロイドが母乳に影響を与えることはないと考えられていますが、授乳している場合は念のため、かかりつけの産婦人科医に確認しましょう。また症状がひどい場合は、注射療法や手術療法などで治療したり、会陰切開の回復を待って手術することも考えられます。もし診断を受けたら、産前産後の状況に合わせて食生活や生活習慣を見直し、便秘にならないような生活を心掛けましょう。痔にならないために、普段から注意することとは産前産後のママにとって、便秘にならない生活を送ることが痔の一番の予防法です。つわりや体調不良など、妊娠期による体の変化に配慮しながら、できる範囲で取り組んでみましょう。・いつもより多めに水分を摂る→カフェイン量の少ない麦茶やミネラルウォーターを、1日数回に分けてこまめに飲みましょう。・食物繊維の豊富な食べ物を摂る→玄米、芋、こんにゃく、海藻、きのこなどを、1日3食しっかり食べましょう。体重制限などで栄養指導を受けているママの場合は健診医または分娩医に相談しましょう。・トイレへ行く癖をつける→起床後にコップ1杯の水を飲み、胃腸を刺激してからトイレに行く癖をつけることで、便意を感じやすくなることがあります。・湯船につかり、体を温める→体調に合わせながら、シャワーだけではなく湯船にしっかり浸かり、体を温めて血流をよくしましょう。・安定期に入ってから、無理のない程度に運動する→ウォーキングやマタニティスイミング、ストレッチなど、体調や好みに合わせて適度に運動しましょう。働いているママの場合は、デスクワークでも、30分に1回は立ち上がるなど同じ姿勢を保ちすぎない工夫をしましょう。・患部を清潔に保つ→肛門部分はウォシュレットなどで衛生状態をよくしておきましょう。・便意を我慢しない→できる限り、便意を感じたときに排便を行うことが大切です。
2016年04月04日頻尿は、一般的に起床時~就寝までの排尿回数が8回以上である場合を指す症状です。一つの目安であり、その日の水分摂取量や活動量などでも個人差があります。妊娠後期の頻尿はいつからいつまでになるの?妊娠中のすべての期間を通して、頻尿症状を感じるママが多いと言われています。いずれもお腹の赤ちゃんの成長に伴う理由が原因とされ、産後には解消されるケースがほとんどです。妊娠後期の頻尿が現れる時期とは妊娠時は、胎児に送るために通常より多くの血液を必要とします。妊娠初期は、心臓で作られた血液や体液をろ過する役割を担う腎臓のはたらきが活発化するため、頻尿につながると言われています。妊娠16~24週頃には、ママの体内で作られる血液量が最大となります。血液が腎臓でろ過される際、原尿と呼ばれる尿の元になるものがあるため、頻尿が起こりやすくなります。妊娠32週以降は、お腹の中で約2000gにまで成長した赤ちゃんにより子宮が徐々に持ち上がります。子宮が膀胱を圧迫することで、少しでも尿がたまると尿意を感じやすくなり頻尿症状として現れます。注意が必要な妊娠中の頻尿の回数と、痛みの種類妊娠期間中の頻尿は、主に妊娠による生理現象のため治療の必要はありません。まれに排尿を我慢することで感染症を引き起こしたり、尿路の感染や炎症が原因となり頻尿症状が現れる可能性があります。尿路感染による感染症は、直接赤ちゃんへの影響はなく、早期治療すれば妊娠に影響がない場合がほとんどです。しかし、重篤化すると炎症によって子宮が収縮し、早産や流産になりかねません。感染による症状を感じる場合は、早めに健診医または分娩医に相談しましょう。・膀胱炎(ぼうこうえん)頻尿に加え、排尿時にピリッとした痛みがある、残尿感がある、尿の色が赤いなどといった場合は膀胱炎の疑いがあります。普段は排尿によって尿道に存在する細菌も洗い流されますが、妊娠中は抵抗力が低下しているため、感染しやすくなっていることが原因です。・腎盂炎(じんうえん)膀胱炎が悪化すると、膀胱から尿管・腎臓へと細菌が上行し、腎盂炎を発症します。酷い残尿感、出血、悪寒や震え、腰痛などの症状に伴い38~40度の高熱が出ます。多くの場合は入院しての治療が必要です。妊娠後期の頻尿対策と感染症予防妊娠中のすべての期間において、排尿を我慢しないことが一番の予防になります。尿意を感じたら、できる限りすぐにトイレに行きましょう。・排尿して細菌を洗い流す女性の体は、尿道と膣、肛門が近くにあることから細菌が入りやすい構造をしています。尿路に存在する細菌は、排尿で洗い流しましょう。こまめに水分補給を行い、尿の回数を増やすことも効果的です。・外陰部を清潔に保つおりものシートなどを使用している場合はこまめに交換したり、排便時は膣周辺に触れないようお尻を前から後ろに拭くなどの工夫をしたり、患部を清潔を保つように心がけましょう。性行為によって膀胱炎になるケースもあるため、その場合は自分だけではなく、行為前にパパの体も清潔に保つように話し合いましょう。・体を温める冷えなどの理由で膀胱内の粘膜が32℃以下になると、細菌が繁殖・感染しやすい環境になります。夏でも温かい飲み物を飲む、お風呂にゆっくり浸かるなど、日頃の生活から体を温める工夫をしましょう。
2016年04月04日妊娠期間中はすべての期において胸の張りを感じることがありますが、妊娠中期では、妊娠を継続しやすくしながら、赤ちゃんが成長しやすいようママの体内を調整するはたらきを持つ卵胞ホルモン(プロゲステロン)が関係します。プロゲステロンの分泌が盛んになると乳房の乳腺組織が増え、血管が膨張するため、内側から圧迫された乳房に張りや痛みを感じるようになると言われています。これは、乳腺や乳管の組織を発達させ、赤ちゃんが生まれた後すぐに授乳できるようにするための変化だと言えます。プロゲステロンは妊娠8~9ヶ月ごろに分泌量のピークを迎えるため、妊娠中期から後期にかけ、胸の張り症状が現れる傾向があります。・胸全体が張った感じがする・胸にチリチリ、ムズムズといった感覚がある・乳首の周りに違和感を感じる・乳首が衣服などに触れると痛みを感じる・乳首や乳房にかゆみを感じる妊娠中期の胸の張りが現れる時期とは妊娠中期の胸の張りは、胎盤が完成する妊娠16週~27週頃にかけて起き、妊娠後期の35週目頃にピークを迎えます。それ以前の妊娠初期では、子宮内膜を厚くして受精卵を着床しやすくするなど妊娠を継続させる環境を整えるためにプロゲステロンがはたらきます。そのため胸の張りなどが症状として現れることがあります。妊娠中期の胸の張りの症状内側から押し上げられるかのような胸の張りのほか、チクチクした痛みやかゆみ、むず痒さ、乳首の周りの違和感などが現れることがあります。この時期はプロゲステロンのはたらきで乳房の乳腺組織が発達するため、乳首から透明や黄色の分泌液が出ることもあります。乳房の内部では、母乳が通る乳管が枝分かれしはじめ、乳汁が溜まる腺房と呼ばれる房のようなものができます。ここに溜まった最初の乳を初乳と呼び、お産後1週間かけて赤ちゃんに飲ませることになります。初乳には赤ちゃんを守る抗体成分や貴重な栄養が含まれており、赤ちゃんを病気から守る効能があります。乳首を軽く圧迫させると分泌液が出るのは、内部に初乳が溜まりはじめている証拠です。基本的には、胸の張りは妊娠のために必要な身体の変化の一環として生じるものであり、その症状が続くことで別の疾患や病気を引き起こす心配はありません。ただし、胸の張り以外にしこりを発見したり、乳首から出血がみられたりするような場合は、乳腺症や乳腺線維腺腫、乳ガンなど別の要因が考えられます。速やかに産婦人科を受診しましょう。妊娠中期の胸の張りの、予防と対策女性の胸はとてもデリケートで、妊娠期間中も同様に繊細な器官です。優しく扱うことを心掛けましょう。胸が張っている場合は、おっぱいのケアやマッサージは避けましょう。無理に行うと乳首や乳腺を傷つける可能性があります。アンダーウェア・下着胸や肌への刺激が少ないものを選びましょう。なるべく締め付け感が少ないもの、ワイヤー素材のないものやマタニティ専用ブラジャー、パッド付きのキャミソールなどがおすすめです。母乳パッド乳首から乳汁などの分泌液が出る場合には、母乳パッドを使用しましょう。乳首のこすれによる痛みを防ぐ効果もあります。胸の保湿ケア胸周りの肌の乾燥が、かゆみや痛みなどとなって症状を悪化させてしまう可能性があります。肌の状態に合わせ、お風呂上がりにボディ用の保湿クリームを塗るとよいでしょう。入浴時の洗い方乳房や乳頭部分はデリケートであり、刺激を与えると胸の張りや痛みをさらに強くしてしまう可能性もあります。お風呂で胸を洗う際には、柔らかめのタオルか手で軽く洗うようにしましょう。胸を温めすぎない妊娠中の身体は温めることをおすすめしますが、胸の張りがつらいときは入浴時のお風呂の温度をぬるめにし、胸を温めすぎないようにすることがおすすめです。季節によってはシャワーだけにしてもよいでしょう。
2016年04月04日妊娠初期から引き続き、中期に入っても倦怠感が続くことがあります。倦怠感は疲れやすい、熱っぽい、だるい、体が重い、または眠気やめまいなどの症状として現れます。この時期に落ち着く傾向があるつわり症状も倦怠感の一種であると言えます。吐き気や頭痛、微熱、体のだるさ、眠気、イライラなどの症状があります。妊娠中期の倦怠感は、赤ちゃんの成長に用いられる栄養素を含んだ血液がママの体内で不足し、貧血気味になることが原因の一つと考えられています。また、赤ちゃんの成長に伴う体重の重みで下半身に負担がかかることなどでも倦怠感を感じます。そのほかにも、妊娠を継続させるはたらきを持つ黄体ホルモン(プロゲステロン、エストロゲン)のバランスが崩れた際に起きる情緒不安定や、妊娠生活のストレスや不安などからも、倦怠感が発生すると言われます。妊娠中期の倦怠感が現れる時期とは妊娠中期の倦怠感は、妊娠16~27週に発生しやすいとされますが、特に期間が明確に決められているものではなく、妊娠初期から継続したり、妊娠後期にも感じたりすることもあります。出産後は、ホルモンバランスが整ったり、産後の体調整備などを経たりすることで、倦怠感も減少すると言われています。妊娠中期に起こる倦怠感と風邪との違い・見分け方妊娠周期の倦怠感は、風邪症状に似ているものもあります。疲れやすい、熱っぽい、だるい、体が重い、または眠気やめまいなどは妊娠特有の倦怠感ですが、それらに加えて発熱や寒気、のどの炎症や咳などがある場合は風邪を引いている可能性があります。また、めまいがある場合は、貧血によるものか体調不良によるものかでも現れ方が多少異なります。貧血の場合は立ちくらみ、体調不良の場合は発熱などによる浮遊感などが考えられます。風邪を引いていると分かった場合は、自己判断で市販の薬を飲む前に健診医や分娩医に相談しましょう。市販の内服薬の場合、胃または腸から肝臓を経て血管に吸収され、薬の成分が血管中にある間に効果として体に作用し、肝臓や腎臓で代謝されて他の物質となり便や尿として排出されます。排出までにかかる期間は個人差がありますが、そもそも、成分のほとんどは体内に残りません。妊娠4ヶ月目の14週~16週ごろには、ママと赤ちゃんをつなぐ胎盤が完成します。血液が混ざり合わないようになり、胎盤に備わっているフィルター機能のはたらきで薬の成分の侵入が制限されるようになります。ただし分子の小さい成分は胎盤を通過するので赤ちゃんの体内に入る可能性もあるため、市販の風邪薬を服用する際には必ず健診医や分娩医に相談しましょう。妊娠中期の倦怠感の予防と対策妊娠中期の倦怠感を予防するには、貧血予防と十分な休息に効果があります。貧血予防妊娠中期の貧血は、多くが鉄欠乏症貧血だと言われています。赤ちゃんの発育上、ママの体内で作られる血液量が最大になるためです。妊婦健診で貧血傾向を指摘される場合もありますので、貧血を予防する鉄分を多く摂取するとよいでしょう。妊婦健診の血液検査で貧血が指摘された場合、健診医の指導のもと、妊娠中のママでも服用できる鉄剤や注射が処方されることもあります。ただし副作用として吐気や便秘、下痢などの胃腸症状が起きる可能性もあるため、できる限り食品から鉄分を補給しましょう。レバー豚もも肉菜の花ほうれん草小松菜キハダマグロキワシカツオカキ牛乳卵大豆納豆豆乳ひじき岩海苔きくらげ十分な休息倦怠感に眠気やだるさを伴う場合は、妊娠によって負担が生じているママの体が休息を欲していることの現れです。無理をせずに休憩したり、横になれたりする環境を整え、心身穏やかに過ごしましょう。
2016年04月04日妊娠して起きる頭痛の犯人は、ホルモンの変化です。今まで頭痛持ちではなかったのに頭痛がでてしまう人もいれば、その逆で偏頭痛持ちだったのに、妊娠したら治ったという場合もあります。妊娠初期の頭痛は主に偏頭痛です。この偏頭痛は、脳の血管が何らかの理由で拡張し、この拡がった血管が神経を圧迫したり、引っ張ったりするため生じます。偏頭痛のときは、痛む箇所を濡れタオルなどで冷やして、暗い部屋で寝ると、拡がっていた血管が収縮し、頭痛がおさまるそうです。また、普段コーヒーを飲む人は、少量のコーヒーを飲むと症状が緩和することも。これは、カフェインの血管収縮作用で、拡がりかけた脳血管を収縮させるからです。あまりに頭痛がひどい場合には、診断を受け、妊娠中でも飲める薬を処方してもらいましょう。また、鉄欠乏性貧血を発症すると、頭痛の症状がでることもあります。みんなどうだった? 妊娠中の「頭痛」の体験談・赤ちゃんばかりお祝いをもらうからママにあげると幼なじみからマッサージ機をもらいました。目が悪く、頭痛、首こりがひどかったので嬉しかったです。(32歳)・もともと頭痛持ちでしたが、薬が飲めなかったので、頭痛や首の痛みは一番困りました。整体に行き、首回りを調整してもらうと、ある程度改善しました。また、妊娠中期に入ってからは、医師に相談して、ネックレスタイプの磁気をつけていました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると、腹痛を感じることがあります。初期には、大きくなりはじめた子宮が、周囲を圧迫するために、下腹部が締め付けられる、引っ張られる、キュッとくるといった症状の痛みを感じます。また、足のつけ根のあたりや下腹部などのつるような痛みは、子宮をささえている靱帯が、子宮の急激な大きさの変化に、急激に伸びなくてはならず、悲鳴をあげている、けいれんを起こしている状態と考えられます。これらはいずれも正常な妊娠の生理的現象の痛みですので、安静に過ごして様子を見ましょう。 あまりに激痛を感じる場合や、出血を伴った痛みの場合は、危険信号です。子宮ではないところに受精卵が着床している子宮外妊娠(異所性妊娠)や絨毛膜下血腫といった、なんらかのトラブルを疑う必要があります。中期や後期でもおなかの張りや痛みを感じることがありますが、一過性のもので、休んでいておさまるようならば特に心配はいりません。初期と同じように、激痛を感じたり、出血や破水を伴う場合には、すぐに受診しましょう。また、おなかのどの部分が痛むのかによって、原因も異なります。もし痛みが下腹部ではなく上部にあるならば、胃炎などの可能性もあります。みんなどうだった? 妊娠中の「腹痛」の体験談・つわりの時期に頭痛や腹痛が多かったです。便秘になりやすかったり、くだりやすかったりもしました。・妊娠中期くらいから片側の肋骨が痛かったです。おなかの妊娠線ばかり気にしていたら、妊娠直後すでにおしりに妊娠線ができていました。(35歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると便秘をする人は多いです。まず、妊娠するとプロゲステロンというホルモンの働きにより、消化器平滑筋が緩みます。また、子宮が大きくなることで、胃を圧迫します。このことで、消化器運動が低下し、妊娠前であれば6時間も経てば、胃の内容物は空になるのに対し、妊娠中は6時間経っても消化しきれずに食物が残っているというような状態になってしまうのです。そして、胃の中にいつもよりも長時間食物が停滞することによって、便秘になりやすい状況になります。更に子宮内へ羊水を貯め込む働きから、腸内の水分が減ってしまうことや、つわりで十分に水分や食事が摂れないため、便の原料が不足するということもあって、妊娠初期から便秘になるわけです。また、中期や後期に起きる便秘の原因は、主に大きくなった子宮の圧迫で腸の動きが悪くなることです。 ちなみに、便秘とは、主に、通常1日1回だった排便が、数日に1回程度に減少する、排便間隔が不規則、便の水分含有量が低下し、硬便になっていることなどを指します。尚、毎日出ていても、出る便がカチカチの硬便の場合には、便秘となります。便秘にならないようにするには、水分と食物繊維をしっかり摂る、便をいつ出したかを覚えておくというのが一番ですが、もし便秘になってしまった場合には、薬を利用し、排便を促しましょう。水分がなくなってカチカチになった便をいきんで出すのは、裂肛(切れ痔)の原因になるので避けましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「便秘」の体験談・自分で作ったゴボウ茶を妊娠初期からよく飲んでいました。根菜だから体も温まるし、無添加なので安心です。便秘にも良いですよ。(26歳)・鉄分補給の為にあさりを、便秘予防の為にひじきを、カルシウム補給の為に牛乳を摂っていました。(28歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると、つわりと呼ばれる、さまざまな症状に悩まされることがあります。主に妊娠初期~中期にかけて起きることが多く、妊娠5~6週頃から症状が出始め、妊娠12~16週頃にはおさまるとされています。症状や程度は人それぞれ。代表的な症状には、吐き気、嘔吐、唾液量の増加、全身倦怠感、頭痛、眠気、食欲不振、食物や匂いに対する嗜好の変化などがあげられます。つわりは、非妊娠時や男性には産生されない、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が、妊娠することで一気に増加することが関与しているのではないかといわれていますが、まだ全容は解明されていません。つわりは病気ではなく、妊娠の生理的現象ですが、つわりの症状が悪化し、食事や水分を摂取できなくなったら、受診が必要です。そのとき、妊娠悪阻という病名がつきます。受診の目安としては、一日中続く頻繁な嘔吐、食事摂取困難、5%以上の体重減少、脱水・飢餓状態、尿中のケトン体陽性です。通常のつわりが妊婦80%近くに起こるのに対し、妊娠悪阻は全妊婦の1~2%程度の頻度でしか起こりません。妊娠中期になってもつわりのような状態が続き、それが出産まで続いたという人もいます。この場合、多くは途中から、子宮による胃の圧迫で消化不良などになり、胃もたれや胸やけを起こしていると考えられます。いずれにせよ、つわりは妊娠期の一過性の症状。時が経てば解消されます。みんなどうだった? 妊娠中の「つわり」の体験談・妊娠中つわりが酷く、医師にビタミンやその他栄養素不足と言われたので、ミカンを毎日食べています。(35歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると、自律神経が乱れ、腸の働きがうまくいかなくなるため、便秘をしたり下痢をしたりすることがあります。多くの人は便秘がちになりますが、中には便秘の後に下痢をするという方も。やわらかめの便が出る程度なら心配はありません。様子を見ましょう。1日に何度も水のような便が出るときは要注意。妊娠中は免疫力が低下するため、通常よりも食中毒などになりやすくなります。なにかのウイルスや菌に感染している恐れがあります。このような場合には、受診して、下痢の原因が何かを確認し、治療することが必要です。また、妊娠の初期に下痢をすると流産するといった迷信がありますが、これは全くのウソです。妊娠初期の子宮の大きさであれば、たとえひどい下痢で腸がグルグル動いていたとしても、それが子宮収縮につながることはありません。ただ、あまりに長引く下痢には注意が必要です。下痢によって引き起こす脱水症状と栄養不足が胎児の発育に悪影響を及ぼします。あまりに下痢がひどいときは、病院で点滴などを使用し、身体に水分と栄養を補給するのがいいでしょう。みんなどうだった? 妊娠中の「下痢」の体験談・いつもは便秘気味なのに、妊娠と同時に下痢気味になり、下痢の時にくる腹痛に毎日悩まされました。また、下痢は胎児によくないと聞いたことがあったので、不安でたまりませんでした。不安とはよそに、子どもはすくすく育ってくれて安心しました。・秘が続くと下痢になってしまいます。そうすると赤ちゃんがおりやすくなるので、妊娠中期も便秘に注意することが大切と聞きました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると、分娩に向けて母体の体重が増加する、胎児の血液を確保するという理由で、母体の血漿量(液体成分)と赤血球量をあわせた血液量がアップします。ただし、血漿量は、妊娠後期で50%UPするのに対して、赤血球量は20%UP程度。つまり、赤血球量の増加よりも液体成分の血漿量の増加の方がはるかに多いため、血の量は増えますが、薄まったような状態になり、貧血のように見えるわけです。これは妊婦の生理的現象なので、あまり心配する必要はありませんが、妊娠前から貧血気味の人は、妊娠初期から鉄欠乏性貧血になることが多くなります。また普段は貧血ではない人も、妊娠後期になると鉄欠乏性貧血になることがあります。鉄欠乏性貧血だと、疲れやすい、動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、頭痛などの症状がでます。発症した場合、胎児に影響がでるため、予防として鉄剤が処方されることがあります。この場合、きちんと用法容量を守って、飲みましょう。鉄の吸収を阻害するタンニンの含まれる紅茶などの摂りすぎにも注意しましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「貧血」の体験談・貧血で倒れて内科に受診しました。そこで念のため、と妊娠検査薬を初めて使ったら妊娠初期であることが発覚しました。・妊娠中期から軽い貧血になったため、ひじき、ほうれん草、あさり、小松菜、赤身の牛肉など鉄分の多い食品をとるよう心がけました。(28歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると増加する女性ホルモンのうち、プロゲステロンは、通常の月経(生理)周期の高温相にも増加するもので、作用としてだるさ、頭痛、吐き気、ほてり、むくみ、便秘、肌荒れ、ニキビ、乳房痛、イライラ、憂鬱、無気力などを生じさせます。妊娠期には、この増加したプロゲステロンが、激しい眠気の原因となります。この症状は、つわりの一種とされています。初期の眠気はこれが原因。中期・後期になると、加えて体が重くなり負担が増すため、疲れやすく、眠くなります。後期には、産後の授乳に備えて体内リズムが変化し、眠りが浅くなり、そのかわり昼でも眠れる状態に近づいていきます。このように、妊娠期に眠いのは自然で正常な現象です。眠ってしまっても大丈夫な環境であれば、我慢せず眠るのが一番です。ワーキング妊婦さんなど、眠るわけにいかない場合は、飴を食べたりガムを噛む、冷たい飲み物を少し飲む、体を動かす、深呼吸、人と話して気を紛らわせるなど、自分なりの眠気解消法を試してみましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「眠気」の体験談・3~5ヶ月のとき、とにかく眠くて睡魔との戦いだった。眠気をがまんせずに、5分でもいいから横になるとだいぶ眠気もおさまりました。・昼寝をして眠気を解消。我慢することの方がつらいので、眠くなったら少しでも寝るようにしていた。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日医学的に浮腫(ふしゅ=むくみのこと)というのは、身体の皮下組織などに余分な水分が貯留した状態の事を指します。妊娠すると、母体の体重が増加し、胎児の血液を確保するという理由で血液量がアップしますが、腎臓の働きが血液量のUPに追いつかず、むくみが起こりやすくなります。しかも、妊娠すると分泌量が増加するエストロゲンの作用で、皮下組織に水分を溜め込む作用が働き、これもむくみやすさの原因となります。また、日々大きくなる胎児で骨盤内は圧迫されるため、下半身の血流が心臓の方に戻りにくくなり、より下半身がむくみやすくなるというわけです。予防法は、塩分の取りすぎに注意することや、疲れをためないこと。同じ姿勢を続けないことや、軽く動かすこと、マッサージもおすすめです。足のむくみには、寝るときに足を高くして寝る、弾性ストッキングや着圧タイツなどを利用するなどもいいでしょう。みんなどうだった? 妊娠中の「むくみ」の体験談むくみやすかったのと、体重コントロールのため、ごぼうなどの食物繊維豊富な食材をとるよう心がけました。(32歳)妊娠初期の「むくみ」の予防法、体験談はこちら安定期は毎日寝る前にむくみ対策の足マッサージをしました。妊娠後期は切迫気味だったため、足と二の腕のマッサージのみにしました。正期産1日数回、スクワットと股関節、肩のストレッチ、足マッサージ、息をゆっくり吐く練習も行いました。妊娠中期「むくみ」対策の体験談はこちら 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると胃痛になることがあります。妊娠すると消化器運動が低下し、胃の中にいつもよりも長時間食物が停滞するようになります。その結果、ムカムカしたり、胃酸の分泌異常が起こって、胃痛になったりするのです。胃痛は胎児とは関係ありません。また、市販の胃薬は胎児へ影響がないといわれていますが、心配な人は診断を受け、処方をしてもらった薬を飲みましょう。また、妊娠中は大きくなったおなかに胃が圧迫され、胃酸が食道の方へ逆流しやすく、いわゆる逆流性食道炎になりやすいといわれています。妊娠初期のつわりが、出産時まで続いたという妊婦さんがたまにいますが、それは途中から逆流性食道炎になったものと考えられます。分娩すると胃の圧迫がとれますので、症状はおさまるのが普通です。しかし、妊娠中に症状が悪化してしまうと、出産後も逆流性食道炎の症状に悩まされ、産後つわりになってしまいます。妊娠前から逆流性食道炎の症状がある人は、悪化させやすい状態です。妊娠中だからという理由で、薬を我慢して悪化させてしまうと、あとあと大変に。医師の指示を守って薬を飲みましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「胃痛」の体験談・妊娠の超初期に、胃痛や胸焼けのようなものを感じて、妊娠検査薬を使いました。2人目がずっと欲しかったのですが、なかなか出来ず、母の病気など色んな悩みがあった時期だったので、ただの胃痛や胸焼けだと思っていたら嬉しい結果でした。・胃痛がつらかった妊婦期は、産婦人科で薬を出してもらいました。赤ちゃんにはまったく影響ない薬を出してくれるので、小さなことでもなんでも産婦人科の先生に相談するといいと思います。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠している女性は、心穏やかにハッピーな毎日とはいきません。まず妊娠初期にhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が開始。これが妊娠黄体を刺激し、エストロゲン、プロゲステロンを産生させます。このプロゲステロンは、通常の月経(生理)周期の高温相にも増加するもので、だるさ、頭痛、吐き気、ほてり、むくみ、便秘、肌荒れ、ニキビ、乳房痛、イライラ、憂鬱、無気力などをといった月経前症候群(PMS)の原因となるホルモンです。つまり、妊娠初期にはPMSと似た形で、増加したプロゲステロンが、さまざまな不調を引き起こします。肌荒れもそのひとつです。また、妊娠すると、子宮へ水を集めるような身体に変化します。そのため、それ以外の部位が乾燥してしまいます。これも肌荒れの原因です。お風呂上りの保湿ケアをしっかりしましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「肌荒れ」の体験談・ビタミンCを、肌荒れやシミが出来やすいので摂取しました。また葉酸のグミタイプの物は、つわりの時期にも食べやすく美味しかったので、出産まで摂取出来ました。(32歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日