今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ病院に到着した途端、何かが出てきた感覚がありました。それと同時に腹痛が治まり始め…。■この感覚の正体はおそらく…「血の塊じゃない、赤ちゃんだ…」なんて思ったのを覚えています。この時ほとんど頭が回っていなかったので、感情が迷子になっていました。■母と夫に流産を報告、するとすぐに…母の名前を見ただけで、涙が溢れてきました。電車内だったのでなるべく我慢はしましたが…。いくつになっても、母の存在は大きいんだなぁと実感しました。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月26日■前回のあらすじ2人目を妊娠したママ友に対して羨ましいという感情が芽生えた知香。夫を説得し、妊活を始めることになりました。 >>1話目を見る しかし2人目の妊活は、なかなか思い通りにいきませんでした。妊活を始めてから、1年半が経とうとしていました。仕事が忙しい中、何度も都合を合わせて病院に行かないといけないストレスに加え、排卵促進剤によるホルモンバランスの乱れ、また年齢を重ねることへの焦りも加わり…。私はイライラすることが増えて、夫に当たることが多くなっていきました。追い詰められていた私は、娘の恵都に話しかけました。次回に続く(全6話)毎日20時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ 転勤族ママぽん
2021年08月25日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじある日トイレに行くと出血が…。出血量は徐々に増え、腹痛も出てきたので病院へ行くことに。■タクシーで病院へ!痛みと焦りでいっぱい…■何かが出てきた…?何かが出た時に、冷静な感じでいられたのは、何も考えられなかっただけです。あまりにも急展開すぎて、気持ちが追い付かないまま…。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月25日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ内診の日まで不安で仕方なかったけれど、胎嚢が見えた瞬間、とても幸せな気持ちになりました。■ある日トイレに行くと…■出血は止まるどころか増えてしまい…一気に事が進み始めました。腹痛が出始めた時には「これはヤバイやつだ!」という考えに…。病院に電話するよりも職場に電話して報告することが一番緊張したのを覚えています。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月24日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ病院で陽性反応が出たことを報告。早速内診をしましたが、まだ胎嚢が見えないと言われ…。■不安な気持ちを夫に話せなくて…友達には割と気持ちを隠さず話できるのですが、親や夫など親しい人には自分の弱みや涙を見せられない私…。悲しくても不安でも、強がってしまいます…。■胎嚢が見えた…!?人生で初めて胎嚢が見えたときの嬉しさは今でも覚えています。私の母も、私の酷い月経不順のことは知っていたので、まさか妊娠できると思っていなかったみたいです。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月23日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ新しい病院で治療開始。次の診察は生理中に行く予定が、生理が来ない…。まさかと思い、妊娠検査薬を使ってみると陽性判定が出ました。■翌日改めて検査してみると…翌日も検査薬を使ってみると、しっかり陽性反応が出てくれて一安心!夫にも報告しましたが、かなり薄い反応でした。いきなり言われても実感が沸かないんだろうなぁということで許しましたが。その後そのまま病院へ向かいましたが、実質フライング検査なので、まだ早いのでは!? と後になってから気付き、浮かれモードから一気に緊張モードへ…。■先生に陽性を報告、内診の結果は…陽性反応=すべてが正常妊娠というわけではないので、胎嚢が見えなければ子宮外妊娠の話もしないといけないというのは分かっていますが、それでもかなり落ち込みました…。次の診察は一週間後…、この一週間はとても長く感じました。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月22日■前回のあらすじ妊娠を期待するもリセットの連続…。調べると、通院している病院ではできる検査に限界があるようなので、他の病院へ行ってみることにしました。■新たな病院で診察を受けるこちらの病院でも、まずは内診と採血をしようということになりました。一番調べたい項目は月経中が良いそうで、次回の診察は月経開始後5日以内とのことで指示がありました。ちなみにこの周期もしっかりクロミッドを飲んだので、排卵していたみたいです。■診察の前日になっても生理がこない…!?■検査薬を使ってみると…頭の中では「月経が始まったら病院へ!」がインプットされていたので、自分が妊娠している可能性を忘れていました。待ち望んでいた陽性反応…。私は喜びよりも驚きの方が大きかったです。そして、だんだんとこれは本当なのか…?と疑心暗鬼に思うようになり…。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月21日■前回のあらすじ夫にも相談し、本格的に妊活することに。まずは婦人科で処方された薬で無排卵を治していきます。■妊娠に自信! 結果は…妊娠は奇跡という意味がよく分かりました。最初は仕方ないと思えますが、だんだんと心に余裕がなくなっていきました…。■検査が充実している病院へ移行することに妊活のことを調べていた割には検査にそんなにたくさん種類があることは知りませんでした…。通っていた病院では出来ないからか、先生から何か言われることも特になく…。何度もリセットが続くので検査してみたいと思い、他の病院へ行ってみることにしました。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月20日■前回のあらすじ月経不順を治そうと婦人科を受診。すると早めに子どもを作らないとどんどん妊娠しにくくなる可能性があると言われ…。■夫に婦人科での出来事を伝えると…込み入った話をするのが苦手なので、フランクに話し始めたりします。ですが、内心心臓バクバクでした…。■妊活開始! 病院にも治療意思を伝える最初はソワソワ期というものがなく、妊娠した! という自信しかありませんでした。ある意味幸せだった時なのかもしれません…。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月19日こんにちは。ぴりかです!これは、長女を妊娠・出産するまでのお話です。■月経不順を治したいと思ったきっかけ月経不順はずっと気にはなっていたのですが、仕事が忙しくて全く通えなかった20代前半。夫と結婚し、今すぐ子どもが欲しいと思っていたわけではありませんでしたが、いつか本格的に考え始めた時のためにと、まずは月経不順を治すことにしました。■婦人科へ! 診察の結果は…最初は月経不順を治そうとだけ思っていた私でしたが、この結果を機に妊活を決意することに。月経不順なので「妊娠しにくい」だろうということは分かっていましたが、ハッキリと言われるとショックや動揺を隠しきれず…。子どもは欲しいという気持ちがあったので、できにくくなる前に妊活しようと決意しました。次回に続く(全20話)「大事な我が子を産むまで」連載は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年08月18日わが家にはもうすぐ4歳になる娘がおり、私は先日、第二子となる息子を出産しました。そろそろ2人目を考えてもよいかな?と夫婦で話し始めたのは、第一子である娘が1歳を過ぎたころ。ちょうど2学年差がよいと思っての考えでしたが、結果としてその時期の2人目計画を見送り、4学年差での妊娠・出産を決めたきっかけをご紹介します。 娘の成長を見逃したくない気持ちそろそろ2人目を……と考え始めたのは、娘と同い年の子をもつ友人たちが2学年差での妊娠・出産をしていると聞いたときでした。そのころ娘は1歳過ぎで、ようやく歩き始め、食事も大人と同じようなものを食べられるようになり、成長著しい時期。 これからどんどん成長してお話がじょうずになり、一緒にいろいろなところへ出かけられる娘との時間が減ってしまうのでは?と考えました。まだまだ抱っこしてと甘える娘の要求に応えてあげられないのは私自身つらいかもしれない……と思ったら、わが家の2人目は少し先かなという結論になりました。 娘の成長した姿を見て2人目を意識しだす2学年差での2人目計画を見送り、大変なイヤイヤ期も少し落ち着いてきた娘は、もうすぐで3歳になるという時期になっていました。入園先の幼稚園も決まった秋ごろ、私は「そろそろ2人目が欲しい」と自然に考え始めました。 娘も話せば大体のことを理解できるようになり、お手伝いもたくさんしてくれます。妊娠中思うように遊んであげられなくても、幼稚園で遊ぶことができたら娘にとっても良いのでは?と気づき、娘の成長と共に2人目計画を夫婦で考えるきっかけになりました。 わが家にとってのベストが4学年差だった 娘が3歳になる誕生日を迎えたころ、2人目を妊娠することができました。コロナ禍での妊娠で心配事も多かったのですが、幸い妊娠中は大きなトラブルもなく安産で2人目を出産。娘は赤ちゃんの誕生を楽しみにしつつも、甘えたい気持ちもあるのか私が妊娠中期に差し掛かるころ、赤ちゃん返りをしていた時期もありました。 現在、息子も生後3カ月になり、娘はお世話したくてたまらないらしく、今では小さなお母さんのようです。息子のお世話をしている娘の姿を見ると、わが家は4学年差がよかったのかなと感じています。 2人目妊活を始めても思っている通りに妊娠できるわけではないとわかっていたからこそ、2人目をどうするか悩みました。家庭での環境や周囲のサポート面だけでなく、何よりも上の子のケアなど気になるところを考えて、夫婦でしっかりと共有し合うのが大事だなと実際に経験して感じました。 監修/助産師REIKO著者:岡田かな4歳の娘と0歳の息子を北国で育てる二児の母。娘を出産する前までは保育士として勤務。自身の子育てや保育経験を生かした記事を執筆中。
2021年07月26日■前回のあらすじ自分の息子への愛情ではなく、世間体を気にしていた義母。容赦ない親戚たち。我慢の限界を迎えた2人は…。互いを思いやる気持ちが互いを追い詰めていたことに気付いた2人。10年かかったけれど、ようやく2人だけの「家族のカタチ」が見つかったようです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
2021年07月12日■前回のあらすじ嘘をつく親戚のおじさんに反論しようと広間に向かった妻。そこには様子のおかしい義母がいました。不妊について「誰にも話さないように」と言ったのは、義母なりの愛情だと思っていたけれど、実際は世間体を気にしてのことでした。夫を守ろうとしない義母や、心ない発言をする親戚たちに我慢の限界を感じ、ついに妻は覚悟を決めます!次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月11日■前回のあらすじ「突き飛ばされた」と自分勝手に話を捻じ曲げていた親戚のおじさん。腹が立ち、ひと言いってやろうと思ったけれど…。不妊の原因は自分の息子にある。そう知っているはずの義母。けれど息子が親戚からひどい言葉を浴びせられても、止めることはありませんでした。このときはっきりと、夫の母親に対して不信感を感じたそうです。次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月10日■前回のあらすじお正月の親戚の集まり。子どもについて言われているのは、妻だけではなかったようです。自分がしたことには触れず、ただ「突き飛ばされた」と自分に都合がいいように話を捻じ曲げていた親戚のおじさん。さすがに我慢ならず、反論しようと親戚みんなが集まる席に向かったそうです。次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月09日■前回のあらすじ「妻に家族をつくってあげられない」と離婚を申し出る夫に「血のつながりは関係ない」と答える妻。夫の家族も自分の家族だと思っていたけれど…。お正月の親戚付き合い。夫からは「行かなくてもいい」と言われていたけれど、自分のせいで夫が家族との付き合いを絶つのが忍びないと感じていた妻。けれど、その夫もまた、親戚中からひどい言葉を浴びせられていたのです。次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月08日■前回のあらすじ不妊の原因は夫側にある、と判明してから、夫は自分を責め続けています。夫からの「家族をつくってあげられないから離婚したほうが君は幸せ」という言葉。血のつながりだけが家族の形ではないと伝える妻。夫の家族も大切な家族の一員としてやっていこうと思っていた2人でしたが…。次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月07日■前回のあらすじ胸を触ってきたおじさんを突き飛ばすと「子どもも産んでいない女は…」と文句をいわれ、どうしようもない胸の痛みを感じました。不妊の原因は夫側にありました。そのことで離婚を切り出すほど、ずっと悩んでいたといいます。次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月06日■前回のあらすじ結婚後、家族の一員になれると思っていたが、実際はお手伝いさん扱いの日々。親戚のおじさんには不快な対応をされそうになり…。親戚のおじさんの心ない言葉…。唯一の味方は夫だけでした。次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月05日■前回のあらすじ治療が終わりすぐは子どものことを考えられませんでしたが、療養し落ち着いた頃、夫婦で話し合い妊活を再開することに。■基礎体温計の思い出若かりし頃、基礎体温計を買ったきっかけです。歳を重ねて妊娠機能も落ちているだろうから、若い頃も無駄ではなかったと思いたい…。■妊活を続けるも…月日が経つのは早いですね…。思えば34歳は仕事ばかりしていたような気がします。本格的な不妊治療については調べてはいましたが、なかなか踏み切れませんでした。■フライングで妊娠検査薬を使ってみると…妊活を再開するもなかなか授からずで7ヶ月経った頃の話です。うち2ヶ月間は風疹の予防接種で妊活を休んでいたのですが、その2ヶ月のうちに良い卵子が失われてしまったかもしれないと思うと、休むのも気が気じゃありませんでした。今回も諦めかけていたのですが、まさかの陽性反応が…!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。次回に続く(全57話)「出産の記録〜低酸素性虚血性脳症の娘と私」連載は12時更新!
2021年07月05日この話は、作者ツムママさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。これは、子どもを授かれない夫婦が、2人で向き合い、親戚と決別するまでのお話です。しかしこの時は、やたらとくっつきたがり、胸に触れようとしてきたのです。いつもは我慢できるはずが、さすがに限界が…!天涯孤独になったと感じていたときに家族がたくさんいる男性と結婚し、自分もその家族の一人になれると思っていたけれど、実際は忍耐の毎日だったようです…。次回に続く(全9話)「家族のかたち」連載は17時更新!
2021年07月04日私には小学生と保育園児、2人の息子がいます。私はできればもう1人子どもが欲しいと考えているのですが、夫はあまり欲しくないようで……。夫の顔色をうかがいながらも妊活を続けてきました。そして今現在どのような状況かをお伝えします。 「3人目が欲しい」。夫とすれ違う気持ち私は現在7歳と4歳の男の子を育てています。下の子が保育園に通い始めたことで気持ちや時間に余裕ができ、もう1人子どもが欲しいと思うようになりました。そんな気持ちを夫に伝えてみたのですが、反対のようでした。 理由としては、経済的にそんなに余裕がないことや、夫の仕事が激務のため育児の負担が私ひとりにかかってしまうことが心配とのこと。それでも産みたい気持ちを伝えましたが、夫はなかなか頷いてくれませんでした。 あきらめようかと悩んでいたら…その後、夫からいい返事をもらえないまま半年が過ぎました。私はもう30歳を過ぎていることもあり、できるだけ早く産みたいという気持ちで焦っていました。もうあきらめるべきか悩みましたが、友人や母親に相談したところ「それで本当に後悔しないのか」「もう少し話し合うべき」とのアドバイスが。私自身も後悔するのは嫌だったので、もう一度、夫に強く自分の気持ちを伝えることにしました。 いざ妊活! でも夫は非協力的私は夫に「どうしてももう1人産みたい、自分に負担がかかっても大丈夫だから」と伝え、なんとか説得し、ついに了承の返事をもらうことができました。そしてやっと妊活をスタートすることができたのですが、そもそも夫は別に子どもが欲しいわけではないので、やはり協力的にはなってくれず……。 仕事で疲れている夫に「〇日、いいタイミングだからお願いできる?」と、毎月排卵日が近づくごとに夫の顔色を気にしながらお願いするようになりました。 夫の顔色をうかがうことに疲れてしまった夫の顔色を気にしながらも、なんとか妊活を続けてから1年。なかなか妊娠できないことと、夫の顔色を毎月うかがうことに私は疲れてしまっていました。特に夫が仕事で忙しい時期に排卵日が重なってしまうと「疲れてるって言ってるのになんでわからないんだ!」と怒鳴られてしまうことも。 子どもが欲しい気持ちはまだ強く残っているものの、夫の顔色をうかがいながら妊活を続けることに限界を感じ始めました。その後、さらに半年間なんとか妊活を続けていましたが結局妊娠できず……。今ももう1人子どもが欲しいという気持ちはありますが、しばらく妊活はお休みすること決めました。 妊娠はやはり夫の協力がないと難しいもの。妊娠できずつらい思いをしても励ましてもらえるわけではないので、自分だけが子どもを望んでいる状態での妊活はきついものがありました。いつか夫とともに妊活できるタイミングがきたときに頑張れるよう、今は心を休ませておきたいと思っています。 監修/助産師REIKO作画/キヨ著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2021年06月30日妊活中、最もきてほしくなかったのが生理でした。 生理を「女の子の日」と言う人もいますが、妊活を始めてから、私は「女性だけの日ではないんだ」と感じるように。夫婦の関わり方次第で、嫌な生理も夫婦の距離を縮めるきっかけになることを感じたエピソードです。 学生時代や独身時代は、生理はただの毎月のお決まり行事でしたが、妊活を始めてからは、私ひとりではなく夫婦で乗り越えるものに変わりました。 生理は嫌な面ばかりが目立ちますが、捉え方や関わり方次第で、夫婦の距離が縮まることもあるのだと、今は感じています。そして時期がきたら、これから生まれてくる息子にも、女の子にやさしく接することができるように伝えたいと思っています。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 原案/今野 鈴さん作画/まっふ
2021年06月21日1人目が3歳になり、4歳差で産みたかった私は、そろそろ2人目を……と妊活を始めることにしました。1人目のとき、妊活を始めて半年以内に妊娠できたため、今度もそれくらいでできるかな、と思っていたのですが……それが大間違い! 2人目不妊で排卵誘発剤が体に合わなかった私の治療法は? そして妊娠の決め手となったのは、まさかのアレでした! 私の不妊治療体験談をご紹介します。 2人目妊活。生理の異変に気づき…1人目の出産が28歳だった私は、のんびりと子育てしたかったため、2人目は4歳差にしようかな〜とのんきに考えていました。そして、娘が3歳の誕生日を迎えるころ、私はある体の異変に気づきました。あれ、なんだか生理の間隔がおかしい? それまで、28日前後の周期で7日間ほどだった生理が、24日前後で5日間ほどでくるようになってきたのです。 今思えば、そのときすぐに婦人科にかかるべきでした。もともと婦人科系の疾患を持っていたにもかかわらず、危機感が薄かったことを今は反省しています。しかし当時の私は、産後で体質が変わったのかな、くらいにしか受け止めず、そのまま半年間、婦人科にはかからず排卵検査薬を使ったタイミング法で妊活をしていました。 何もないまま半年が過ぎ、その間にも生理が3日目、4日目に大量に出血するようになるなど、様子が変わってきました。私の生理ヘンかも、とようやく婦人科を受診すると、そこで言われたのは「黄体機能不全」。医師の指導で基礎体温をつけると、私の場合、高温期が短いようでした。そうして始まった不妊治療ですが、このときはまだ、5歳差になっちゃうかなぁ、妊娠するまでにお金かかっちゃうなぁ、くらいにしか思っていませんでした。 漢方&鍼治療で体質改善を試みることに!クリニックでは、排卵チェックと排卵誘発剤の注射を打ち、タイミング法を試しました。しかし、卵子が排卵できないまま残ってしまう「黄体化未破裂卵胞」が繰り返し起こり、排卵誘発剤を使うことでかえって妊娠しにくい状況をつくっていました。 そんな折、もともと風邪を引きやすかった私は、タイミングをとるべき日に高熱を出し、内科にかかりました。先生に、「不妊治療中ですが風邪薬を飲んでタイミングを取っても大丈夫でしょうか?」と尋ねると……、「何を言ってるんだ!」と怒られてしまいました。「こんな体で不妊治療なんて無理がある、今回は諦めなさい!」と強く言われ、泣く泣く次回に見送りました。 しかしなんと、そのひと月後にもまた、私は風邪を引いてしまったのです。これではいけない、体質から変えねば!と気づいた私は、なんとなく気になっていた近所の漢方薬局へ相談することに。そこでは、漢方以外に鍼の治療もあり、先生がしっかりと話を聞いてくれる安心感もあって、しばらく通うことにしました。保険がきかず、決して安いとは言えない漢方薬と、1回4,000円の鍼治療。試しに、という気持ちでしたが、なんとそれから丸2年も通うこととなりました。 なかなか妊娠に至らず、苦手なアレに挑戦人工授精もあわせておこなっていたので、1カ月の出費がクリニックも含め6万円を超えるときもありましたが、それでも通い続けたのは、効果があったからです。子どものころから風邪を引いてばかりだった私が、漢方と鍼を始めてから真冬でも体調を崩すことなく、風邪気味かな、と思っても悪化せず治るように! これは、私にとっては奇跡のような効果でした。 しかし、肝心の妊娠に至ることはなく……。妊娠検査薬にはかすりもしない日が続きました。妊活を始めて2年半、心身ともに疲れ切ってしまい、35歳までに妊娠できなければ、少しお休みしようと考えるように。そこで、私は最後の半年間、これまでどうしてもできなかったあることに挑戦しようと一念発起! それは……、運動です。 運動の楽しさに気づき、ついに…!お恥ずかしいことに、運動が大の苦手で過ごしてきた私は、漢方の先生から「ストレッチでいいから運動するように」と最初から言われていたにもかかわらず、まったくしていませんでした……。しかし、これで最後!とスイッチの入った私は、自分でも驚くほどにのめり込みました。 起床後はストレッチ、仕事のお昼休みに15分のウォーキング、子どものお迎え前に駆け込みでジムのエアロビクラスへ、寝る前にYouTubeで妊活ヨガと、ほんの少しの時間を見つけては何か体を動かしました。それこそ、仕事中にコピー機の前でもストレッチをするくらい。体を動かす楽しみに気づき、運動が毎日のルーティンとなったころ、ついに妊娠検査薬の陽性が出ました! 信じられない気持ちでしたが、同時にもっと早くから運動をしていれば……、との後悔も。もともと冷えが強く、自律神経が乱れがちな私に必要だったのは、巡りを良くするための運動だったようです。もちろん、漢方、鍼の効果も大きかったと感じますが、一番簡単にできたはずのストレッチさえやらずにいた自分が恥ずかしくなりました。 今思えば、ウォーキングやストレッチはどの妊活本にも乗っている基本のキなのですが、苦手だからと言い訳して逃げていたんです。産後5カ月の今、寝る前のルーティンにストレッチをするよう心がけています。サボらないように、上の娘に見張ってもらいながらですが……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:ちよこ7歳と0歳の2児の母。漢方と鍼による不妊治療を経て出産、7歳差育児を楽しんでいます。子どもとのおやつ作りが趣味の元ケーキ教室講師。
2021年06月20日2人目を希望するにあたり、上の子との年齢差や、自分と夫の年齢を考えてというのもありましたが、私たち夫婦にはもう1つ考えなければならないことがありました。それは、夫が持病で飲んでいる薬が妊娠に影響しないかどうかということでした。その悩みをどうやってクリアしたのか、私の体験談をお伝えします。 夫は「潰瘍性大腸炎」私の夫は潰瘍性大腸炎という病気を患っており、点滴と飲み薬で治療をしています。1人目出産後に治療薬が変わり、その薬が精子や赤ちゃんに影響を及ぼすおそれがあるというものでした。そのため医師からは「妊娠希望の場合は事前に教えてください」と言われていました。 私も夫も早く2人目が欲しいと思っていました。その理由は、もし夫がこの先別の治療が必要になったときに、2人目を諦めなくてはならない場合もあると考えたからです。それなら今の段階できちんと今の薬の影響について知り、早めに妊娠を考えようと思いました。 夫の主治医と国立成育センターに相談夫の治療薬についてできる範囲で調べると、やはり「精子の動きが鈍くなったり数が減ることがある」「催奇形性(さいきけいせい/胎児に奇形が生じる危険性)の報告がある」という情報が出てきました。そこで夫は主治医に、私は国立成育医療センターの薬相談窓口に、妊娠に及ぼす薬の影響について相談しました。 結果はというと、「問題なし」ということはありませんでした。しかし、それぞれの話を聞き、リスクと2人目に対する夫婦の思いなどを踏まえ、「今の段階で妊活しよう」という結論に至ったのです。 妊活開始後3カ月で妊娠判明私のほうはというと生理不順のため、産婦人科に通院中でした。基礎体温をつけ、月に1回産婦人科を受診して生理に合わせて薬を飲むという治療を5年近く続けていました。結婚を機に、妊娠に向けて卵胞の大きさをみてタイミングを取る方法をおこなっていたのです。 そして、2人目希望のため再びタイミング法を開始。その結果、3カ月で妊娠することができました。そして、無事に出産することができて本当にうれしかったです。 幸いにも妊娠中の経過は順調でした。しかし、夫の治療薬の影響を専門家に相談したとはいえ、無事出産するまではずっと心の中に多少の不安がありました。しかし、相談した結果と私たち家族の未来についてきちんと夫婦で話し合えたことは、絆を深める貴重な時間となりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2021年06月11日以前は自然と妊娠できるものだと思っていました。しかし、なかなか妊娠せず、妊活を始めたところ……妊娠が判明したのは意外な時期でした。私たちが赤ちゃんを授かるまでの道のりをお話しします。 感じ始めた焦り…同棲を経て入籍し、毎日楽しく幸せに過ごしていた私たち。いつ赤ちゃんできてもうれしいよねと話していましたが、気付いたらもう半年。 そうだ、赤ちゃんができるタイミングってあるんだなと基礎体温を測り始めました。アプリに毎日記録をして、ネットでいろいろ調べて、食べ物なども気をつけて……そんなことをしているうちに段々焦っている自分に気付きました。 妊活は一旦休憩!妊活を開始して2年。毎月生理がくるたびに悲しい気持ちになっていました。婦人科にも相談に行き、これからは検査もして本格的に通院しながら妊活したほうがいいのかと悩みました。そんな私に、夫は「今のうちに2人でもっといろいろなことを楽しもうよ」と励ましてくれました。 夫の言葉に、頑張り過ぎていたのかな?と思い、基礎体温を測るのも妊娠のことを考えるのもやめました。諦めたのではありません。ちょっと休憩しようと思ったのです。ちょうどそのころ、私の母親に「そろそろ孫ちゃんかな〜」なんて言われていたので、「私たちずっと2人でもいいかな〜」と話したのを覚えています。 それからは、夫と毎週遊びに行ったり、これから何して楽しもう?とたくさん計画を立て始めました。 ビックリ! 意外だった妊娠判明楽しみが増えてきたなとルンルンしていた翌月、そういえば生理がきていないことに気づきました。妊活を休憩したのでアプリを開くこともなく、生理予定日から1週間遅れていたことにも気付いていなかったのです。 買い溜めてあった妊娠検査薬で結果を見てビックリ! しっかり線が入っていました。とてもとてもうれしかったのですが、妊活を休憩した矢先の妊娠に拍子抜けし、喜び方がわからず2人でえっ? えっ?と何度も確認しました。 結局私が2年以上妊娠できずにいたのは、今月こそ、今月こそと焦っていたことによるストレスが原因だったように感じます。妊活は場合によって検査や治療が必要な場合もありますが、自分で自分を苦しめていることもあるのだなと思いました。妊活を休憩したことによって気持ちも体ものんびりしたタイミングで授かった長男はのんびり屋さん。なんだか運命を感じます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:桐谷 多美2歳、0歳の二児のママ。現在育休中で、まだまだ慣れない育児に毎日奮闘中。
2021年06月09日38歳で結婚した私。「年齢的に早めに妊活したほうがいいよね」と夫と話し、妊活を始めたものの、なかなかよい結果が出ないままでした。あるとき「今回もダメだったかぁ」と残念会をした翌朝のこと、まさかの出来事が起きたのです。 その日のうちに私たちは産婦人科へ。すると、エコーで胎嚢が見え、「妊娠5週目です」と言われました。出血のことも話しましたが、特に原因はわかりませんでした。 その後、残念会でお酒を飲んでしまったことを思い出し、罪悪感を感じましたが、「過ぎてしまったことは仕方ない!」と思いなおし、その後は控えるようにしました。そうして誕生した娘はもう1歳に。元気に育ってくれています! よく聞く妊活は女性が頑張っている印象がありましたが、男性も頑張らないとうまくいかないなと思いました。 夫はたとえ朝忙しくても、時間に余裕がない日でも頑張ってくれました。 だからこそ、私は「本当に子どもが欲しいと思ってくれているんだな」と思えましたし、夫婦の大切なスキンシップの時間にもなったので、妊活中も心は安定していました。今となっては夫婦の気持ちを合わせる良い機会だったと思っています。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 原案/小森風子さん作画/まっふ
2021年05月30日2021年4月に、第1子の妊娠を発表した、タレントの南明奈さん。お笑いコンビ『よゐこ』で夫の濱口優さんとの間に子供をもうけるまでに、妊娠活動(以下、妊活)をしていたことを、YouTubeの動画で明かしました。2018年に結婚した濱口さん夫婦は「いつでも赤ちゃんが来てほしい」という風に感じていたそうです。しかし、なかなか授からなかったため、産婦人科へ行き、さまざまな検査を受けたところ、右の卵巣に『子宮内膜症』が見つかります。しばらくは医師の指示に従い、薬を服用していた南さんですが「このままでは変わらない」と感じたたため、不妊治療専門のクリニックに転院。そこで左の卵管がつまっていることに気付き、卵管を通すための手術を受けました。その後も、薬を服用しながら、タイミングを計るも、一向に授かる気配がなかったそうです。南さんは、当時の心境をこう明かしました。そうか。「自然では難しいのかもしれない」と思って。こうなったら、来月からステップアップしよう。人工授精。「来月からそうしよう」って思っていたんですね。だからその前の月は、私はなんかもう「ステップアップ決めてるから、いいかな今月は」という気持ちがあった。おうちのまさるーより引用人工授精という手段にステップアップを考えていた南さんは、自然妊娠を諦めていた月に、第1子を授かったのです。南さんは「内心諦めていたからこそ、気持ち的にリラックスしていたのかもしれない」と振り返りました。妊活当初から、ずっと「自分も一緒に病院に行って、検査するよ」といっていたという濱口さん。南さんの希望で、ステップアップ予定だった月に、一緒に病院へ行くつもりだったそうです。南さんはこれまでを振り返り、涙を浮かべながら、妊活中に気を付けていたことを次のように語りました。もちろん妊活中って、大変な思いもあって。いろいろ「くう」って思っちゃったりっていう気持ちもあると思うけど。やっぱり夫婦で笑顔で過ごすことが、大事かなと、そんな風にも思います。おうちのまさるーより引用感極まった南さんの言葉を受けて、濱口さんは「男側からしても、これは女性だけの問題じゃないから。ここは夫婦の問題で、夫婦で乗り越えていかなあかんことやからね」とコメントしています。「この動画が1人でも多くの女性や夫婦に、1つの意見として参考になったら嬉しいです」と語る南さん。動画に対し、ネット上ではさまざまな反響が寄せられています。・プライベートなことを話してくれてありがとうございます。妊活中でつらかったので、すごく勇気が出ました。・濱口さんの「女性だけの問題じゃない」という言葉に嬉しくなりました。心に寄り添ってくれるパートナーの存在は励みになるので…。・南さんの涙に、もらい泣きしました。濱口さんの優しさにもグッときます。こんな夫婦のもとに産まれてくる赤ちゃんは幸せですね。これまで数々の検査や治療を乗り越えてきた南さんにとって、妊娠の発覚は、大きな喜びとともに、安堵をもたらしたことでしょう。妊活を「夫婦で乗り越えること」と考え、不安な心に寄り添い続けた濱口さんの存在は、励みになったに違いありません。[文・構成/grape編集部]
2021年05月26日妊活をおこなうにあたっては、女性だけでなく男性側の協力も必要だと言えます。なぜなら、妊娠できない原因は男性側にある可能性もあるからです。妊活がなかなかうまくいかない場合は、男性側の生活習慣や食事・サプリで摂取する栄養素を見直してみると良いでしょう。そこで、この記事では妊活に取り組んでいる人に向けて、男性不妊の概要と男性が気を付けたほうが良いことなどを紹介します。 男性不妊とは? 男性器と精子の役割妊娠するためには、女性の卵巣内にある卵子と男性器から放出される精子が出合わなければいけません。男性器は主に睾丸と陰茎から成り立っています。睾丸は男性の生殖腺であり、男性ホルモンや精子を作り出す器官です。作り出された精子は勃起した陰茎が射精をおこなったときに放出されます。陰茎は精子を女性の腟内に送り込むための交接器官の役目を持っているのです。 射精された精子は腟内を泳ぎながら卵管を目指します。一般的に一度の射精で数億もの精子が放出されますが、卵管にたどり着けるのはそのうちの100万分の1に過ぎません。つまり、精子に特段の異常がないケースでも卵子の周囲までたどり着けるのは、およそ100程度なのです。そのため、精子の動きが鈍かったり、精子数が少ない状態で射精したりすると、妊娠する確率はさらに低くなります。また、放出される精子は卵子に到達すれば必ず受精するというわけでもありません。 卵子に到達した精子は受精するために、卵子内に侵入を試みます。そのため卵子に近づくと先体反応と呼ばれる形状に変わらなければいけないのですが、うまく形状を変えられない奇形精子が多いと受精がスムーズにできません。精子は数が多ければ多いほど卵子まで到達する可能性は高くなりますが、質が悪いと結果的に受精できないケースもたくさんあるのです。無事に受精できた場合は、卵子はその他の精子を侵入させないために、卵子の殻を厚くします。そして卵子は雌性前核を形成し、雄性前核となった精子と一緒に細胞分裂を繰り返して子宮内膜に着床し、赤ちゃんになっていきます。 つまり、男性不妊と言われるものの症状は大きく分けて2つです。1つ目は精子が放出されない(作られない)症状で、「無精子症」や「乏精子症」などが挙げられます。2つ目は「精子無力症」などの精子の運動効率が悪い症状です。精子の数は正常な人と変わらないのですが、運動効率が悪いため卵子まで到達することができず、結果的に妊娠できません。これらの症状は造精機能障害と呼ばれ、ほとんどの男性不妊の原因です。造精機能障害は先天的に病気を持っている人もいますが、後天的になるケースもよくあります。後天的に発症するケースの原因は人それぞれ違いますが、ストレスやアルコール、喫煙といった生活習慣が大きな影響を与えているケースも珍しくありません。 妊活のために男性が気を付けたいこと先天的に造精機能障害にかかっている場合は、病院で治療を受ける必要があります。しかし、後天的に造精機能障害になった場合は生活習慣が影響しているケースも多いので、日常生活を見直すだけで症状が改善する可能性はゼロではありません。 男性不妊の原因となりやすい生活習慣で、まず挙げられるのは「喫煙」です。喫煙をするとニコチンの作用で血管が収縮し、脳や皮膚といったさまざまな場所で血流を悪化させます。結果的に男性の精子の運動効率を悪化させてしまう恐れが高くなるので、妊活中はできるだけ喫煙を控えたほうが良いでしょう。また、陰茎が勃起するためには、血液が陰茎に集まらなくてはいけません。喫煙をして血流が悪くなると、陰茎が満足に勃起しなくなる「ED(勃起不全)」にかかることもあるので気を付けましょう。 妊活のために男性が気を付けておきたい2つ目の項目は「過度なアルコールの摂取」です。実際に何人もの研究者がアルコールが精子に与える影響を取り上げており、過度なアルコールの摂取が悪影響を与えることを証明しています。適度な量ならばそれほど問題はありませんが、毎日飲むようだと精子の量が減ったり、質が悪くなったりするので週に2日程度は飲まない日を設定しましょう。なお、アルコールと同じ飲み物では、カフェインを豊富に含むコーヒーの悪影響を心配する人も多いでしょう。しかし、結論からいうとコーヒーが精子に悪影響を与えるという科学的な証拠は見つかっていません。むしろ、適度に飲むことでコーヒーに含まれる抗酸化作用でアンチエイジングには効果的です。飲み過ぎには注意しながら摂取してみると良いでしょう。 男性が気を付けておきたい最後の項目は「薬の影響」です。特に注意するべきなのは、ドラッグストアなどで販売されている男性用育毛剤だと言えます。男性の薄毛の原因の1つとして、男性ホルモンの影響が挙げられます。男性用育毛剤に含まれている「フィナステリド」という成分には、薄毛の原因となる男性ホルモンを押さえる働きがあるのです。しかし、睾丸では男性ホルモンと同時に精子も作っています。つまり、男性ホルモンを作る働きが鈍ることで、精子を作る働きも鈍ってしまうのです。結果的に精子の量が減ってしまい、妊活に影響が出るケースがあります。医師から薬を処方してもらうときはもちろん、市販の薬を購入するときも気を付けなければいけません。 妊活のためにサプリや食事などでとりたい栄養素は?脂質や糖質の多い食生活ばかりを送っていては、栄養バランスが崩れて精子の量や質に悪影響を与えます。ビタミンやたんぱく質なども含めたバランスの良い食生活を心がけましょう。妊活のために男性が食事やサプリで摂取しておきたい栄養素としては「オメガ3脂肪酸」が挙げられます。オメガ3脂肪酸はナッツや魚類に多く含まれ、良い精子を作るために効率良く働いてくれる栄養素です。また、海苔やわかめといった海藻類に多く含まれる「葉酸」は精子のDNAが損傷することを防いでくれる効果が期待できます。 そのほかにも、精子数の増加に役立つ「亜鉛」は貝類や牛肉からたくさん摂取することが可能です。具体的な料理名でいうと魚介類やナッツ、チーズなどがふんだんに使われる「地中海料理」は男性不妊に効果的だと言えます。魚介類を摂取することでオメガ3脂肪酸と葉酸、亜鉛のすべてを効率よく吸収できるので、普段は肉好きだという男性も妊活中は魚介類を中心とした食生活を送ってみましょう。ただし、共働き世帯など、日常生活で忙しい夫婦の場合は毎日手のかかる魚介類料理を作るのも大変です。そのようなときは、無理せずサプリで不足した栄養素を補うようにすると良いでしょう。 一方、精子量が減る食事として妊活中は敬遠しておいたほうが良い食事は、高脂肪の肉類やお菓子、加糖飲料が挙げられます。これらの食事をたくさん食べてしまうと、精子量の減少や活動効率の悪化といった妊活にとっては悪影響を与える可能性があるので、食べ過ぎには気を付けましょう。ただし、あまり我慢しすぎてストレスが溜まってしまうと、精子数や質に悪影響を与えるかもしれません。どうしても我慢できなかったときは無理せず食べて、足りない栄養素をサプリで補う方法を取り入れるのも方法の1つです。 まとめ男性不妊は後天的なものの場合、生活習慣が影響している可能性があります。喫煙や飲酒といった日常生活を見直して、妊活に取り組んでみるとよいでしょう。また、精子数の増加や活動効率を向上させるためには、葉酸や亜鉛といった栄養素を摂取すると効果的です。サプリや食事を見直して、妊活に励んでみてはいかがでしょうか。 イラスト/sawawa監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2021年05月22日1人目が生後10カ月を過ぎたころ、2人目を考え始めた37歳の私。夫の意見や周りのアドバイスを聞くたびに、2人目妊娠のタイミングがわからなくなりとても悩みました。しかし、助産師の姉の言葉で不安や迷いが消えました。そんな私の体験談を紹介します。 2人目に対する夫婦の考えもともと生理不順で産婦人科に通院していた私は、1人目は予想外の自然妊娠で喜んでいました。しかし産後10カ月を過ぎるころ、私が37歳であることや、産後に再開した生理が今まで以上に不順だったこともあり、2人目も自然妊娠できるか心配になってきたのです。 夫は「1人目が自然にできたんだから2人目も大丈夫だよ!」と楽観的。私たち夫婦は2人目も強く希望していたのですが、「年の差は関係なくきょうだいをつくってあげたい」という私と、「3歳は年を離さないと子育てが大変」という夫と意見は異なっていました。 他人の言葉に揺れる私2人目をどのタイミングで考えればいいか悩んだ私は、友人や姉妹に相談してみました。上の子と5歳差で2人目を妊娠した妹は、「意外にも2人目不妊は多い。特に年が離れると。私も不妊で通院した」と話していて、私は「やっぱり早めに2人目考えなきゃ」と焦り始めました。 また、2歳差の2人の子どもを持つ友人に相談してみると、「2歳差は育てるのが本当に大変! 私があなたの年齢なら3歳は間隔をあけるわ」と。アドバイスを聞くたび、どうしたらいいのかわからなくなりました。 助産師の姉の言葉悩み始めた私は、一旦2人目を考えることをやめることに。ある日、助産師の姉と何気ない会話のなかで「赤ちゃんは授かりものだから。来てくれたときがタイミングよ」と話してくれ、私は目が覚めた思いがしました。 「私はいろいろ自分たちの都合を考えていたけれど、そのこと自体間違っていたのかも」と思うようになったのです。それから2人目計画を立てることをやめ、避妊もせず、すべて自然に任せることにしました。 2人目妊娠判明! 夫は…2人目妊娠を意識することをやめた矢先、まさかの自然妊娠が判明! 避妊はしていないものの、生理不順でいつ排卵しているかわからなかった私自身、こんなに早く妊娠するとは驚きでした。 3歳差を希望していた夫は、「えー! 早すぎ」と報告したときは若干焦ったようですが、「2歳差でも3歳差でもそんなに変わらないよね」と今では家族が増えることを楽しみにしています。 私は2人目妊娠のタイミングを、私自身の状況や上の子との年の差を考えてたくさん悩みました。しかし私の場合、「赤ちゃんを授かったときが私たちのタイミング」と考えることで2人目妊娠に対する不安や悩みが軽減され、結果的に今赤ちゃんを授かれたことを夫婦2人でとても喜んでいます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2021年05月07日