上の娘は乳幼児期、とにかく“白いもの”しか食べませんでした。うどん、パン、白米、しらす、大根の煮物…乳幼児健診の困っていること欄に、「白いものしか食べない」と書いていたくらいです。かろうじて魚は好きだったのでたんぱく質は摂取できていたのですが、赤いお肉や緑の野菜はかたくなに拒否。いろいろな離乳食に混ぜて、食卓に出していました。ですが、ことごとく私の策は見破られ、ひどい時はちゃぶ台返しされるレベル。泣く泣く、残された離乳食を食べる毎日…■子どもの好き嫌いの克服法をリサーチする日々本屋さんに行けば離乳食レシピ本を手に取り、インターネットでも、子どもの好き嫌いを克服したという先輩ママさんたちの知恵をお借りしようと、検索の毎日。SNSでは、たくさんのステキな離乳食がキラキラ輝いていました。私の努力不足なのか、私の努力不足のせいで、娘の栄養が偏ってしまっているのか…そんな自責の念に、押しつぶされそうになる日もありました。そんなある日…その日は夫のお弁当を作るために、キッチンで冷凍野菜を解凍していました。キッチンと言っても、2DKの狭い部屋の、ダイニング部分。ふらふら歩きまわる娘に注意を払いながら、作業を進めていると…解凍し、テーブルの上に置いておいた冷凍ほうれん草が、なぜか減っています。あれ? 何かに使ったっけ…そう考えていると、次の瞬間■何食わぬ顔で、ほうれん草を食べている娘の姿が!あれほど緑の野菜を拒否していた娘が、なぜか冷凍コーンを差し置いて、おいしそうにほうれん草を食べています。もちろん、味付けなどまだしていない、ありのままの姿のほうれん草です。あぜんとしていると、娘はあっと言う間に一皿のほうれん草を食べきってしまいました。私の、今までの苦労は一体…ですが、この出来事をきっかけに、野菜をありのままの姿で、できる限り味付けをしないで与えるようにしてみると…娘はあれほど苦手だった葉物野菜を、パクパクと食べてくれるようになりました。たしかに、お野菜はそのままでもおいしいよね…!こうして開き直った私は、チンしただけのスティック野菜やざく切りの野菜を食卓に出すようになり、娘の野菜嫌いも少しずつ改善されていきました。娘にとっては、刻んだりすりつぶした野菜が、かえって得体のしれないものになっていたのかもしれません。お野菜の姿かたちを感じながら味わうことも、大切なんですね。ズボラを極めた二人目育児では、早々に離乳食作りを卒業してしまいましたが、息子は野菜もお肉もなんでも食べるマン。生ピーマンすら、かじって食べています。母の努力と子どもの好き嫌いは反比例するわけではないと、罪悪感でいっぱいだったあの頃の自分に、ちゃんと食べさせろとうるさかった、おバ…いにしえの先輩方に、そして苦悩されているお母さんお父さんたちに、声を大にして訴えたいです。ちなみに、娘の現在の大好物は、ざく切りキャベツと豚肉を重ねてチンしてポン酢をかけただけの温しゃぶです。ヘルシーで栄養価もあり! なにより楽でオススメです。
2020年02月26日「どっちがいい?」の意味が分からない娘Upload By 553kmn(こころ)Upload By 553kmn(こころ)我が家の娘は自閉症と診断されています。娘はまだ、「どっちにする?」という言葉の意味が理解できていません。娘にお菓子やジュースを見せて、どちらかを選ばせようとすると、両方を手に取って自分の物にしてしまいます。私が「どちらか一つだけよ」と言って返してもらおうとすると、癇癪を起こして手が付けられなくなります。娘には我慢することを覚えてほしいので、「どっちにする?」の意味を分かってほしいと思っていました。まずは大好きな「くつ」を選ばせてみたUpload By 553kmn(こころ)娘は初語が「くっく」で初めての指差しも靴のイラストでした。お出掛けが大好きな娘は靴も大好きなようです。そこで食べものを選ばせるのはいったんやめて、靴を選ばせることにしました。赤い靴と黄色い靴を並べ、お出掛けの時に「どっちの靴にする?」と声をかけることにしたのです。しばらくその声かけを続けていたら、私が何も言わなくても娘が勝手に靴を選んで履くようになりました。そこで私は娘の言葉の理解をもっと深めるために、「今日は黄色い靴〜!」「今日は赤い靴を履く!」と娘の気持ちを代弁するように話しかけました。我慢して「どちらか一つ」を選べなかった娘に変化が!Upload By 553kmn(こころ)靴をその日の気分で選べるようになったある日、娘が自動販売機の前でジュースを欲しがりました。私は娘が飲めそうなジュースを交互に指を差して「ジュースどれがいい?」と聞いてみると…自分が飲みたいものを指差ししたのです!Upload By 553kmn(こころ)外出先でお菓子やおもちゃをおねだりされても、ほんとに欲しいものを選択できるようになったので、娘の癇癪は減りました。また1つ、成長を見せてくれてとても嬉しく思います。
2016年09月01日