説明が苦手、自分の意見が言えない、感想文が書けない…。わが子のそんな様子から、「うちの子は何も考えていない」「表現力や文章力がない」と嘆いているママ! 実は、お子さんは、表現の仕方を知らないだけかもしれません。子どもの表現力を引き出し、読書感想文もラクラク書ける秘訣を、キッズ作文トレーナー講座立ち上げリーダー・志田千帆さんに聞きました。読書感想文は、大人の「問いかけ」でグングン書ける!子ども本人だけでなく、多くの親をも悩ます読書感想文。実は志田さん自身も、以前は読書感想文がお子さんとの衝突の原因となり、「早く書きなさい!」「何か思ったことないの!?」と声を荒げていました。それが、ちょっとしたコツをつかんでから、お子さんは書くことが好きになり、志田さん自身もストレスを感じることがなくなりました。そのコツとは、「問いかけ」の工夫。大人が問いかけながら表現を整理していくことで、読書感想文が短時間で楽しく書けるようになるそうです。「子どもは何も感じていないわけではなく、表現の仕方を知らないだけ。大人がうまく問いかけることで、子どもの表現を引き出すことができます」。子どもから表現を引き出す「問いかけ」のコツとは!?読書感想文を含む作文のはじめの一歩は、大人からの問いかけがポイント。心がけておくとよいのは、一点にフォーカスして問いかけること、なるべく具体的な質問をすること。「読書感想文であれば、本全体の感想を聞くのではなく、一場面にフォーカスして問いかけてください」と志田さん。まずは、「どこの場面を紹介したい?」「『ここ聞いて!』というページはどこ?」と問いかけ、その場面について、「誰がどこでどうした場面なの?」「その人ってどんな人なの?」「どうしてそうしたのかな?」「読んでどう感じた?」など、なるべく具体的に問いかけます。大事なのは、その子の伝えたいことに大人が興味を持つこと。少しオーバーなぐらい相づちを打ちながら、「それ、詳しく聞きたい!」「ええ~!?そんなことがあったの?」「それでそれで?」「うんうん、すごくよくわかるよ~」といった反応と見せると、子どもは自ら表現したいという意欲が出てくるそうです。子どもの感情や表現を否定しないこと!「問いかけ」を行う際のポイントは、子どもの答えをそのまま受け入れること。志田さんは、「子どもは自分の感情や発言が受け入れられるかに、とても敏感です。自信がない子は、大人の反応を気にして萎縮してしまいます。大人は、まずは子ども達に『自由に表現していいのだ』という安心感を与えてあげることが大切です。子どもの言葉や感情に正否はありませんから、表現できたことを褒めて、『なるほど』と受け止めてあげてください。『いや、違うよ』『そうじゃないよ』といった否定は禁物です」と言います。本を読まない子でも書ける裏技!でも、もし子どもがどうしても本を読んでくれなかったら? 途中で投げ出してしまったら、そもそも読書感想文が書けませんよね?志田さんは、「それでもなんとかなります」。たとえば、気になる挿絵を選ばせて、どんな感じを受けか聞いたり、数ページでイヤになった場合は、おもしろくない理由を聞き出したりすると良いそうです。「読書感想文というと、親は賞をもらえるような模範的なものを期待しますが、目的は賞を取ることではなく、思ったことをのびのびと伝えられる表現力を身に着けることですよね? 大人が思うような読書感想文としては成り立たなくても、表現することをトレーニングする機会だととらえ、楽しく自由に取り組んでください」。志田さんのお話は、「読書感想文とはこうあるべき」という概念をくつがえすものでした。「問いかけ」を利用すると、表現できる子になるのはもちろん、最終的に本も好きになってくれるかもしれませんね。読書感想文をきっかけに、自分の想いを自由に言葉や文章にする力をつけてあげると、人生が豊かに楽しくなりそうです!志田千穂さんHP<文:フリーランス記者鯰美紀>
2017年04月14日子どもの姿勢が悪いことを気にしているママは8割近くいるといいます。「ゴロゴロしない!」「背筋を伸ばしなさい」と注意しても中々治らないな・・と嘆いていませんか?実は姿勢が悪いのは子どもが悪いのではなく、姿勢を保つための筋肉が育っていない可能性があります。それは体幹です。“体幹”と聞くと、体を鍛える人やスポーツ選手などが気にするものという印象がありますが、子どもにもとっても大切なものです。体幹を鍛えることは姿勢を正す他にも大切な効果があります。体幹の効果と育て方を知りましょう。体幹とその効果について体幹とは、背骨から腰にかけての姿勢を正す筋肉のことです。外側ではなく内側の筋肉であり「インナーマッスル」と呼ばれます。筋肉は何層にも重なってできており、体幹はその一番深層部にあります。体幹を鍛えることで姿勢がよくなるのはもちろんですが、他にも色々な効果があります。まず、最近園児のケガが増えていますがこれは体幹が弱いために起こります。体幹を鍛えて姿勢が良くなると顔もしっかりと前を向くため、視野が広がりケガを減らすことができます。さらに、体幹が安定するとバランスが良くなるため、椅子に座った時も姿勢をキープすることができます。それにより工作や勉強に集中したり、先生の話をしっかりと聞けるようになります。このように集中力にも大きく影響するのです。大人にとっても体幹を鍛えることは、肩こりや腰痛が解消でき、若々しい体を維持するためにも必要不可欠です。遊びながら体幹を鍛えよう体幹トレーニングと聞くと、難しそう、飽きてしまいそうと思うかもしれませんが、遊びの中にトレーニングを取り入れていけば、楽しく飽きることなく続けられます!体幹を育てるには、不安定な状況を作りバランスを保つようにすることが効果的です。バランスボールや、可能であればトランポリンなどで積極的に体を動かすことができるといいです。バランスボールは幼児用の直径30~40cmのものも販売されています。バランスボールで3分程度座ることができればOKです。必ず固い床の上で行いましょう。バランスボールや道具がなくても簡単に取り組める遊びをいくつかご紹介します。・片足ではねる、立つ片足で立ちぴょんぴょん跳ねます。足が床から完全に離れるのを意識しましょう。さらに、片足だけで両手を広げて立ってみます。3~4歳は30秒、5歳は1分間立てればOKです。慣れたら目をつぶってみてもいいですね。・けんけんぱ実は、体幹がしっかりしていないとできない “けんけんぱ”。体幹を鍛えるのにうってつけです。継続するためには、雨で外に出られない時などに家の中で行ないましょ。その際はマスキングテープを利用しましょう。廊下にけんけんぱスペースを作り、親子や兄弟で取り組んでみてください。一緒にテープを貼るのもまた楽しいです。・手押し相撲両足を揃えて立ち、二人で向き合います。互いに両手で押し合いますが、両手以外には触ってはいけません。バランスを崩したら負け。強く押すだけではなく、引いてフェイントをかけるなどすると盛り上がります。・ロデオごっこ大人が四つんばいになった上に子どもがまたがります。落とすようにわざと揺さぶることで、子どもがしがみつき体幹だけでなくバランス感覚も鍛えられます。・お布団ごろごろ布団の上をごろごろ転がるだけでも効果があります。必ず同じ姿勢を保つことがポイントです。棒のように転がることに慣れたら、片足だけあげたり両足を浮かせたりするなど、難しい姿勢にも挑戦しましょう。うつぶせになり、手足だけを挙げてスーパーマンのようになる姿勢も効果があります。朝起きた時に布団から出る前に取り入れるようにすれば、毎日続けられそうですね。「体幹を鍛える」というと、トップアスリートが行うようなきついトレーニングを想像してしまいがちですが、遊びとして取り入れると幼児も楽しんで取り組むことができます。毎日続けると半年ほどで効果があらわれますので、一緒に取り組んでみましょう。
2017年04月06日突然子どもが「習い事をやめたい」と言ったとき、どう対応しますか?アンケートから、親子ともに気持ちの整理がつけられる方法を考えてみましょう。※2017年1月27日~2月7日実施のあんふぁん読者webアンケートより。回答数124子どもがやめたいと言った習い事は?今回アンケートに答えてくれたのは124人のあんふぁんママ。まず習い事をしている子どもの年齢で一番多かったのが5歳、次いで3~4歳。約半数がこの年齢から習い事を始めています。何歳であろうが楽しんで通ってくれている間は親も子もハッピー。しかしある日突然「やめたい…」と言い始めることがあるのです。では子どもたちがやめたいと言った習い事は何でしょうか?そもそも習っている人が多かったのかもしれませんが、圧倒的に多かったのがスイミング38人。次いでピアノが16人、英語12人、学習塾が10人。サッカーや野球などのスポーツ、書道やそろばん、空手、剣道、新体操、スケートなどもありました。習い事をやめたい理由、トップ3習い事をやめたい理由で多かったのが「難しい…。うまくできない」45%。次いで「楽しくない…」24%。うまくできなければ「楽しくない…」という気持ちになるのは当然です。3番目にランクインしたのが「その習い事が好きではない」10%。そもそも子ども自身がその習い事を好きではなかったというケースもあるようです。どんな習い事でも課題をクリアして少しずつ上達していくもの。月謝も払っているわけだし、うまくできない、楽しくないからといって、“ここで簡単にやめてほしくない”のが親ゴコロ。習い事をやめる納得の理由と、親が決断する勇気「その習い事は子ども自らが習いたいと言ったものですか?」の質問に対して、「はい」が44%、「いいえ」が56%。半数以上が本人の意思で始めたわけではないようですが、幼い頃に始めたのであれば、それも不思議ではありません。習い事をやめさせたママの中には「半年様子を見ていたが、楽しそうではなかったので」(母39歳、子6歳、サッカー)、「強要したくなかった」(母29歳、子5歳音楽系)、「逃げるというのではなく、しっかりと意思を持っていたことに気付いたから」(母43歳、子8歳、スイミング)という意見も。続けてほしい気持ちはありつつ、子どもの意思も尊重したいという親の気持ちがよくわかります。“習い事をやめた”という中には、「ほかに興味のあることを見つけたので切り替えた」(母34歳、子4歳、テニス)、「無理にやらせても伸びないし、かわいそう」(母48歳、子9歳以上、ピアノ)、「これはダメかなと親が感じたらスパッとやめさせることも大切」(母41歳、子7歳、スイミング)。親が子どもの様子を客観的に見て、決断する勇気も必要なのかもしれません。逆に“習い事を続けた”人たちはどのような対応をしたのでしょうか。習い事を続けさせるために有効な対応、言葉がけは?「たくさん話す時間を作って理由を聞いた」(母40歳、子5歳、バレエ)、「気持ちを聞き、“諦めないでがんばろう”と提案した」(母39歳、子9歳以上、スイミング)など、話を聞く時間をしっかり持っている様子。親が励まして褒め続けることで気持ちが変わることもあるようですが、「続けていくうちに上達し、先生から褒められることが多くなった」(母37歳、子7歳、習字)、「できなかった種目ができるようになり、嫌がらなくなった」(母38歳、子6歳、体操)と、課題をクリアすることでひと皮むけるよう。親も先生も子どもの様子を辛抱強く観察しながら、ポジティブな声がけを続けることもポイントとなりそうです。習い事を続けさせるにあたり有効だった対応や言葉がけは、「責めるようなことは言わない」(母39歳、子6歳、サッカー)、「がんばれとは言わず、楽しんでと」(母29歳、子3~4歳、ピアノ)、「“やめてもいいよ”と言うと、やめたいモードのスイッチが切れる」(34歳、4~5歳、音楽系)など。また自分の子どもの頃の体験談を話したママもいました。」習い事をやめる?やめない?どちらにも必要な“目標設定”やめる、続ける両者に共通した点がひとつありました。それは“目標設定”。目標に向かう途中で子どもがやる気になったり、逆に目標を達成することで気持ちよく習い事をやめることができたりと、“目標設定”が気持ちの整理に有効的なようです。それに加えて「とにかく目標と、そこまでブレない親の気持ち」(母39歳、子6歳、スイミング)が大切。やめる、続けるの決断をするまで親がブレることなく子どもを見守り、たとえやめたとしても“逃げではない”と親自身が納得することも必要なのかもしれません。これからも続く子どもの習い事ライフ、何度かつまずくことはあると思いますが、親子ともに上手に乗り越えられる心がけと力を備えていきたいものです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年03月05日「DINKs」という言葉も一般的になり、結婚しても子どもを持たないことを選択する夫婦も増えています。また、あえて子どもを作らない・持たないことを選択したわけではなく、さまざまな理由によって子どもを持つことができなかった夫婦も少なくないでしょう。しかし、子なし夫婦への世間の風当たりはまだまだ強く、時に心無い言葉をかけられることもあります。中には、何の悪気もなしに相手を傷つける発言をしてしまっている人もいます。必要以上に気を使ってギクシャクする必要はけしてありませんが、子どもがいない夫婦の心情を理解すること も大切だと思うのです。そこで今回は、結婚しているけれど子どもがいない女性たちにインタビューした、「子どものいない夫婦に言ってほしくない言葉」をご紹介したいと思います。●(1)「子ども作らないの?」『職場の後輩に「結婚して何年ですか?」と聞かれたから、「6年になる」と答えたら、「え、何で子ども作らないんですか? 」と聞かれて答えにくかった。不妊治療をしてるけど、あまり人に言いたくないし、「欲しいけどできない」と答えたら雰囲気を悪くしそうだし、回答に困る』(37歳女性/会社員)『若いうちに子どもを産んだ友達やデキ婚した友達に会うと、必ず「まだ子ども作らないの? 」と聞かれる。「もう少し二人の時間を楽しみたくて」って2年前くらいには嘘ついたけど……。本当に仲の良い友達には子どもができないことを話してるけど、そうじゃない人には言いたくない。なんとなく、変な意地があって(苦笑)』(36歳女性/公務員)これは必ず1度は誰かしらに聞かれることです。「欲しくないから」「子どもがあまり好きじゃないからいらない」「欲しいけどなかなかできなくて」……本当のことを答えても、なんだかどれも波紋を広げそうで答えにくいんですよね。自分から子どもを作らない理由を話さない限りは、非常にデリケートなことなので聞かないでいただきたいです。●(2)「親にならないとわからない」「人の子の親になればわかるよ」『友達が子育ての愚痴をひたすら語ってきたから、「うん、大変だね」って話を聞いていたのに、「親にならないとわからないよ 」って言われたときはなんだかショックでした』(35歳女性/会社員)『子持ちの友人たちと久々に集まって食事していたとき、子どもの成長に感動した話でみんなが盛り上がっていたので、「すごいねぇ」とか笑顔で相槌を打っていたら、「○○ちゃん(私)も人の子の親になればわかるよ 」と言われた。見下されてるみたいで嫌だった』(39歳女性/パート)親になりたくてもなれないというコンプレックスのある人がそんなことを言われたら、とても傷つきます。あえて子どもを持たないという選択をしている人だって、そんなことを言われたら「子どもがいなきゃ半人前」と言われているようでショックです。●(3)「子どもがいないとラクでいいなぁ」『「子どもがいないとラクでいいなぁ。自分の時間を自由に使えていいなぁ 」と言われると、悪気はないんだろうけど腹が立つ。別に子どもがいなくても仕事してるからラクでも自由でもないし。かといって、専業主婦になったら「子どもがいないのに専業主婦なんて……」って言われるんだろうしなぁ』(36歳女性/公務員)これはついつい言ってしまいそうな一言ですね。でも、子どもがほしいと思っている人にはカチンとくるでしょうし、子どもがいない人=ラク、自由と決めつけられるのは嫌なものなんです。●(4)「旦那と二人だけの生活なんて考えられない」『「ずーっと旦那と二人でしょ?よく飽きないね」とか、「子どもができると旦那のことなんて男として見れないわー」「私は旦那と二人だけの生活なんて考えられない 」とか、実は地味に傷つくんだよね。子どもがいないんだから、二人でいるしかないじゃんって感じ。悔しいから、「全然飽きないよ。週末はいつも二人で外食したりデートしたりしてるし、手もつないで歩くよ」って自慢してる(笑)』(35歳女性/会社員)これは、純粋に「夫と仲が良くて羨ましい」と言われている場合もありますが、子どもがいないことを遠回しに批判されていると受け取ってしまう可能性もあります。----------いかがでしたか?中には何気なく言ってしまいがちなこともあるかと思います。でも、何気なく言った言葉で傷ついている人がいるのも事実です。「そんなことで傷つくの?」と思われる方もいるかもしれませんが、先に述べたように、子どもがいない理由は夫婦によってさまざまです。人によっては、公にしていなくても実は深い事情を抱えている可能性もあります ので、心に留めておいていただけたら嬉しいなと思います。●文/パピマミ編集部●モデル/福永桃子
2017年02月21日お手伝いは子どもの生活力を育む良い機会となりますが、この20年で子どものお手伝い参加率は減少しています。お手伝いしないことが当たり前になると、何もできないまま成長してしまいます。お手伝いすることのメリットを知り、習慣化させるためのポイントをおさえておきましょう。子どものお手伝い参加が減少している理由お手伝いへの子どもの参加はなぜ減少しているのでしょうか?まずは、家事を手助けする製品やサービスの充実により、そもそもの家事の総量が減っていることが影響しています。さらに親の負担が減る中、子どもは塾や部活動などで家にいる時間が減っています。帰宅後も、宿題、夕食、入浴をするとあっという間に就寝時間となりお手伝いに参加する時間が取りづらいという理由があげられます。他にも、手伝ってもらうことで余計に時間も手間もかかってしまうということで、あえて親がお願いしないということもあるでしょう。お手伝いをすることで得られるメリットお手伝いをすることは、家事ができるようになるだけではなく色々なメリットがあります。1.責任感や自己肯定感が育つお手伝いを任せられると子どもは責任感を持つようになります。また、お手伝いを行い親に感謝されることで、自分に自信を持つことができるのです。2.自立につながるお手伝いが習慣化することで、自然と家事の流れを覚え自分の身の回りは自分でできるようになります。自分で生きていく基礎力を、幼児の頃から身につけましょう。3.親子間のコミュニケーションになるお手伝いをさせることで余計な時間や手間がかかるかもしれませんが、その分親子が向き合う時間は増えます。お手伝いをさせる時に大事なのは一緒にやること。見守られていることで、子どもはやりがいを感じます。また、一緒にやることで親の行動が自然と子どもの見本となります。子どもは親をしっかりと観察しているものです。お手本がいれば上達も早いですね。4.考える力や行動力が身につくやったことをないことを初めて行うのは非常に頭を使います。お手伝いが習慣化していると、何かあった際の状況判断を自分で行えるようになります。お手伝いを普段からすることで「こういう状況ではどうしたらよいか」と考え行動する力がつくのです。お手伝いを習慣化させるポイントお手伝いをしたくない子に無理強いをしたり、続かなかったりするようであれば意味がありません。大事なのは生活の中に無理なく取り入れ習慣化させること。そのためのポイントを知っておきましょう。まずは、終わったら感謝の言葉を伝えることです。「えらい」「よくできた」とただ褒めるだけではなく、「助かったよ」「ありがとう」「お掃除したらきれいになって気持ちがいいね」などの感謝の気持ちを伝えることで、パパやママの笑顔を見たいという気持ちが子どもの意欲を高めます。時間がかかったり失敗しても、絶対に叱ってはいけません。完璧にできていなくてもいい、という気持ちでお手伝いをお願いしましょう。完璧にできていなければ、次につなげるチャンスでもあります。感謝の気持ちを伝えた上で、親が見本を見せたり「どうしたらもっと上手にできるか」を一緒に考えたりしましょう。また、お仕置きや罰としてお手伝いをすることはご法度です。お手伝いをネガティブなものと捉えてしまい、嫌がってしまい習慣化することが難しくなるからです。幼児から小学校低学年くらいまでは遊びの延長で良いので、子どもの興味があるものを優先に簡単なことからやらせてみましょう。中学年くらいになったら「〇曜日はお風呂当番」などと役割を与えると、責任感を持って取り組むようになります。そういったお手伝いを続けていくと段取りや計画性が身につくので、学習にも役立ちます。子どもだからとなんでも親が手助けしてしまうと、子どもは何もできないまま成長してしまいます。子育てのゴールは自立です。大きくなってから洗濯物を畳めない、白米を研ぐことができない、などとなっては子ども自身が困ることになります。生活力を身につけ自分で考えることのできる子どもに育てるために、積極的にお手伝いをさせるようにしていきましょう。
2017年02月16日ご好評につき、5回で終了予定だったちゅいたんママのコミックエッセイですが、引き続きウーマンエキサイトで毎週木曜日に連載になりました。子どもたちのかわいく、笑える様子をぜひご堪能ください。■もうすぐ節分、 鬼を恐れる我が子のリアクションがたまらないこんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。小2・年中・2歳の三兄弟の母です。もうすぐ節分。スーパーに行くと、豆まき用の豆が目立つ場所に置いてあることが多いですよね。日頃、鬼に恐れをなしている三男・ほーちゃんにとっては、今の時期のスーパーは恐怖の館。鬼のお面を見つけるたびに、震えながら私の背中にしがみついてきます。ビビってる様子が可愛いもんで、つい私も大袈裟に怖がってみせるという小技を効かせてみたり。(やめたれや。) ■最近の進化した豆と付属品たちそれにしても最近の豆っていうのは色々とあるもので。チョコがけしてある大豆や、砂糖でカラフルに仕上げてある豆とか。(たしかに、あの煎り大豆ってそんなにボリボリ食べれないもんね…)こないだなんかは、ハンマーまで付いてた!!!(ご丁寧!!) 最近は豆だけで効かないのか。(豆まきの定義って…)しかし、このハンマーを見た瞬間、我が家の次男坊ゆいたんは、俄然、大風呂敷を広げはじめまして。 ■ハンマーを見た瞬間、鬼をやっつけると言った男出た。出たよ。肩で風切って歩く男!!ゆ:「鬼なんて俺がボガァァーーンってやっつけてやる!!」タンコチ。。。(残念)あのタンコチさえあれば鬼なんてやっつけられる! と言いつつ、実はめっちゃ鬼について聞いてくる。(ビビる)なんの年齢確認だよ。まだ小学生ですらないのに。 ■こわいものは全部集合すると思う、ゆいたんの想像力私:「いや~~、中学生にもなると鬼さんも脅かさないんじゃない~?」ゆ:「じゃぁさ。 雷さんも来る?」怖いもの全部よってたかって集合。ママ:「雷さんは来ないと思うよ。」ゆ:「じゃぁ、雷さんはいつ来るん。」ママ:「だいたい夏だな。雷さんは。」夏担当=雷 冬担当=鬼 よし、分業制でいこう。ゆ:「鬼さんが来たらどうなる?」ママ:「鬼さんの国につれていかれちゃうんだよ。」ゆ:「……いつになったら帰ってこれる?」ママ:「(……帰国!!ええとええ…と…)一度行ったらもう帰ってこれないわ。」ゆ:「なんで?」 ■息子たちの想像がすごいあ。戦慄。そう。ちぎれちゃうからね。(恐怖)鬼さん、ちぎっちゃうよ。ゆいたんなんてヒョロ助だからあっという間だな~~。ゆ&ほ:「……えぇ~~!!こわっ!!」いーーひっひっひ。怯えながらスーパーをあとにしたのでした。ちなみに、何回も「去年来た鬼、あれ、パパだよね?パパだったよ?」って聞かれたのは言うまでもない。おわり
2017年01月26日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。私は以前、学習塾で講師をしていました。そのときに感じたことは、子どもの語彙力が低下しているということでした。音読をしても読むことはできます。しかし、言葉の意味を知らない子どもが多かったのです。自分で調べることをする子がとても少なかった、ということも同時に感じていました。算数・理科・社会など、国語以外の教科は、「計算できれば解ける」「実験の経験や知識があればできる」と考えてしまいがちです。しかし、問題文は日本語で書かれています。ですから、語彙力・国語力がないと、学年が上がるにつれて勉強が難しくなってくるということを考えていただきたいと思っています。そのための対策として家庭でもできるものが、書写 です。●書写とは?“書写”とは、文字の通り書き写すことです。小学1年生になると授業で習います。習字の授業の一環のように感じる人もいるでしょう。しかし、義務教育である小中学校では、国語に位置づけられています。多くの場合、鉛筆を使って書いてあることをそのままノートなどに書き写すのですが、どうしても句読点やかぎかっこなどを見逃してしまうことが往々にしてあります。これは、文字をしっかりと読んで理解していないために起こることが多いです。私が当時教えていた子どもたちも、かなりの見逃しをしてしまうことがありました。●語彙力・国語力をつけたいのなら、音読+書写!国語力は、ただ読むだけ、ただ書くだけでは身につきません。大事なポイントは、“書いてある内容を読んで理解する”ことです。そのためには、書写をする前にしっかりと音読 することが大切になります(音読とは、声に出して読むことです。声を出さないで読む黙読では意味がありません)。書いてある内容がわかれば、書写することは難しくありませんし、しっかりと頭に入ります。当時小学3年生だった男子が生徒として学習塾に入ってきたとき、教科書をスラスラ読むことが難しく、「勉強つまんない、やりたくない!」が口癖でした。書写をさせたときも、間違いが多く字も乱雑でした。明らかに国語力が低いことがわかりましたので、教室に来るたびに音読と書写をするように時間を取っていきました。1か月後、3年生の教科書はスラスラ読むことができるようになり、内容も理解し、わからない言葉が出てきたときは自分で調べるまでになったのです。書写のノートは直しがなくなり、花まるが続くようになりました。気になっていた口癖も言わなくなったのです。読んで理解することができれば、ここまで変わるのだということを実感した最初の生徒でした。始めは短めな文からスタートさせましょう。徐々に文字数を増やしていきます。正しく読み、文章の内容がわかること、文字が丁寧に書けて、しっかり写せるようになることができたら、終了する目安です。●書写に向いているノートはマス目の小さいノート書写をさせるには、小さなマス目のノート が向いています。しかし、学校では低学年に大きなマス目のノートを使わせます。大きいマス目の方が文字を書きやすいからです。自宅で書写をさせるときは、10ミリ方眼などのノートをおすすめします。マスの中に合わせて字を書き込むことができるようになりますし、ノートを見返すときに、見渡しやすいからでもあります。見渡しやすいことで、間違った点をいち早く発見することができます。脳科学の面から見ると、小さな文字を書くことで言語能力が上がる ことがわかっています。そして、小さい文字を書くことで集中力がアップし、視野が広がることで捉える文字数が増えることもわかっているのです。ですから、早い段階で小さなマス目のノートを使うことをおすすめします。●おわりに国語力は小さいうちからつけておくことがとても重要です。読んでみてわからないと、授業についていくことが難しいと感じ、勉強が嫌になってしまうことにつながります。そうなっては困りますよね。そうなる前に、“音読+書写 ”を毎日少しでもいいのでスラスラできるまでやってみましょう。学校から宿題として出ている場合もありますが、出ていない日も宿題の前に行ってみてほしいと思います。その方が集中力が継続できるからです。ぜひ、試してみてほしいと思います。【参考文献】・『伸びる子には秘密がある 小学生の勉強法』石井郁男、小学生の勉強法を考える会(編集)●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年12月07日小学校の国語の授業などでよく行われている「音読」。子どもの読解力や集中力を高めるといわれている音読ですが、じつは大人にとってもたくさんのメリットがあるそうです。どこでも簡単にできる音読で、脳力アップしませんか? ■脳の働きを活性化! 嬉しい音読効果とは文章を目で追うだけでなく、声に出して読むのが「音読」。音読をしているとき、体は視覚と聴覚を使い、さらに口を動かすという動作も加わり、脳に多くの刺激が与えられます。そのうえ音読は、情報の「脳へのインプット」と、声に出して表現するという「アウトプット」を同時に行うため、脳の働きがさらに活発になるといわれています。学校の授業や宿題などで音読が多く行われているのは、このようなメリットを子どもにもたらすためなのです。だからより日々の学習に音読を取り入れることで、子どもの記憶力や読解力のアップにつなげることができます。■音読は大人にもたくさんのメリットが音読の効果は、子どもだけに限ったことではありません。大人にとっても、同じように脳を活性化させることによる、うれしいメリットが多くあります。<仕事で役立つ音読の効果>・記憶力やコミュニケーション能力のアップ・アイディアや発想力の向上・知識や技術を応用する力のアップ声に出すことで、感情をコントロールでき、ストレス解消にもつながるため、なかなか自分の時間を持つのが難しく、ストレスの多い子育てママにもおすすめです。「どんな本を読めばいいだろう」と難しく考える必要はナシ。絵本の読み聞かせだって立派な音読です。子どもが小さいうちは、まず1日1冊の読み聞かせからはじめてみてはいかがでしょう? 小学校にあがると宿題で音読が出されるケースが多くあります。せっかくですから親も聞くだけでなく、子どもと一緒に教科書を読んでみるのもいいですね。 ■音読効果をさらに高めるには?音読に慣れてきたら、ママひとりの読書タイムにも積極的に取り入れてみませんか? <オトナ音読のススメ>・やや速めのスピードで読むこうすると、脳をより活性化させることができます。・読書中に印象に残った文章や好きな詩などを声に出して読む・音読の時間は10分程度・立って音読する足を使うことが加わって脳への刺激もアップします。また、音読は、同じ文章ばかりでなく適度に違う文章を読む方が効果的です。新聞を読むときも音読をすれば、毎日違う文章で内容の理解度も深まり、一石二鳥ですね。大人も子どもも毎日数分で多くのメリットが得られる音読効果。ママが音読する姿を見れば、子どもも楽しく音読に親しんでくれそうです。
2016年11月21日子どもは3歳くらいまで胎内記憶を持っている子がいるという話がありますが、その他にも不思議な予知能力を持っているということもよく聞きます。胎内記憶と同様、多くの場合は成長と共にその能力は失ってしまうようです。どんな能力があるのでしょうか、体験談を探ってみました。妊娠を予知するママが妊娠に気付くのは生理が止まったり基礎体温を測っていて高温が続いたり、ということがほとんどだと思います。しかしママ自身が妊娠に気付く前に、子どもが予知するということがあります。私の友人は2人子どもがいますが、ある日一番上の子に「お腹に赤ちゃんがいるね」と言われたそうです。3人目は予定していなかったので、特に排卵日などは気にしていなかったそうです。しかし確かに生理がきていないと思い即妊娠検査薬を試したところ、陽性反応がでたとのことでした。その後病院でも妊娠が確認されました。こういった話は多くあります。不妊治療中に甥っ子とお風呂に入っていたら「お腹に赤ちゃんいるでしょ?」と言われ「お腹が出ているだけだよ~」と返していたところ「赤ちゃん、お靴履いていないから僕が買ってあげるね」など話が続いたそうです。数日後生理がこないため甥っ子の言葉を思い出し、検査してみたとのことでした。どちらも3~4歳の子であり、一番能力を持っているのはその年頃のようですね。性別を予知する今は超音波で出産前に性別を確認することができますが、外れることもありますよね。不思議能力を持つ子どもは、そんな性別も当ててしまうことがあります。先ほど登場した甥っ子さんは、妊娠の報告をした際「ほらね。女の子だよ」と妊娠初期段階で性別を当てていたそうです(その後娘さんが誕生したとのこと)。性別以外にも、双子だと言われたら本当にそうだったということもあるようですね。子どもの予知能力以外にも、夢の中に成長した子どもが登場して性別を予知したというママも多くいるようです。性別については二択とはいえ、確信できる根拠があるというのは不思議な力が成すものなのかもしれませんね。出産を予知する臨月になると、出産に向けておしるしや破水などの予兆がありますが、あったからといってすぐに出産になるという確実なものではありません。陣痛がきたと思っても遠のいてしまうこともありますし、私の場合は3日陣痛とつきあいました。いつ出産になるのか、ママは常にドキドキですよね。子どもの不思議な力は、そんな出産も当ててしまうことがあります。最初に述べた私の友人は、2人目が臨月の際「ママ、お腹痛くない?赤ちゃんが産まれるよ」と言われたそうです。陣痛もきていない状態でしたが、数時間で陣痛がきてそのまま入院、出産となったそうです。他にも、臨月に毎日2歳の子どもと「今日赤ちゃん産まれる?」「産まれない」というやりとりをしていたら、予定日の2週間前に「産まれるよ」と言われ、その日の夕方出産となったという方もいました。ママにも分からない出産日を子どもが言い当ててくれるなんてなんとも不思議ですが、心強いですね。子どものこういった不思議な力は、多くの場合成長と共になくなってしまいます。大きくなってから「こんな風に言っていたのを覚えている?」と聞くと、言ったことすら忘れてしまっていることが多いようです。物心、と言いますが、つく前の純粋な時期だからこそこういった能力を持つことがあるのかもしれませんね。信じるも信じないも人それぞれですが、純粋な不思議な力は聞くとなんだか心が温まりますね。
2016年11月10日ここ数年、巷でよく聞く“女子力”という言葉。皆さんも何気なく使っていますよね? では、女子力とはいったいどんなものなのでしょうか? 女子っぽい力……??女子らしさをアピールする力??? 今回はそんな女子力について、アラサー女子である筆者が考察してみます。“女子力”高い! といわれる行動例えば、普段の会話でよく聞く女子力には、どんなものがあるのでしょうか?カフェでパンケーキを食べた画像をSNSにアップしている子“女子力たか~い!”。手作りのお弁当が彩りカンペキの子“女子力たか~い!”。はたまた、宴会の席でサラダを率先して取り分ける子も“女子力たか~い!”。ではこれ、本当に女子力が高いのかというと……、この視点って、同性である他の女子からの“かわいいけど、なんだかよくやるねぇ……”という半分褒めつつ、半分ヒンヤリした目線のような気がします。女子力という言葉は、女性がとる行動の中でも、ちょっぴりキュートで、ちょっぴり男性受けする行動を堂々とする子に対して使われているのです。男性から見た“女子力”一方、男性陣から見た“女子力”は、明らかに女性同士で使う女子力という言葉とは異なるものです。ガサツな行動をしない、丁寧な言葉を使う、立ち居振る舞いが美しいなど、男性にとっての女子力は、女性らしいたおやかな動作を指し示しています。また、“女子力がたか~い!”といわれている女子に対して、男性は意外にシニカル。その女子力が、男性の前でのお芝居であることは容易に見抜かれているのです。アラサー筆者が見つけた本当の“女子力”筆者の周りにも女子力が高い子、女子力を演出するのがうまい子はたくさんいます。でも、女子として生まれ、女子に囲まれて育ったアラサー筆者が思う本当に女子力が高い子は、“女子力”なんて言葉に左右されない、自然な振る舞いで、自分をさりげなく華やかに見せられる女の子です。そこには、人によって態度を変えない、人の前での自分を過剰に演出しないという心の強さやまっすぐさも感じられます。媚びる女の子や女の子らしさにこだわる子ではなく、自分らしく、毎日を楽しんでいる女性こそ、“女子力”が高い。これが、アラサー筆者が見つけた本当の女子力です。毎日数回は目にし、耳にする女子力という言葉。そこには、女性目線と男性目線で違いがあることが分かりました。特に女性目線の女子力は良い意味と良くない意味が表裏一体!? 女子力を磨きたい方々は、まずは“女子力”とはなんなのか、自分はどんな“女子力”がほしいのかを、じっくりと考えてみてくださいね。
2016年11月04日小学生の子どもに「勉強しなさい!」と声をかけて机に向かわせても、なかなか勉強に集中しない…。そんな悩みを抱えているママは多いのではないでしょうか? どのようにしたら子どもが勉強に集中するのか気になるところですよね。今日から実践できる方法をご紹介します。■勉強する環境を整える机周りの環境は大事です。大人でも散らかっているデスクだと仕事に集中できないのだから、小学生だとなおさら。勉強に関係ないものは、机の周りに置かないようにしましょう。スマホや漫画、遊びに関するものは、目に入らないところに片づけます。教科書やノート、えんぴつ、消しゴムなどは、定位置も決めておくといいですよ。せっかく勉強に集中していても、「あれ、どこに置いかな?」となってしまうと、集中力も一気に低下してしまいます。デスクランプは白色の蛍光灯がオススメです。蛍光灯は脳を活発に活動させるといわれており、集中力キープにもってこいなのだとか。また、子どもが勉強しているときは親もテレビを見ないなど、家族全員で静かな環境をつくるように心がけましょう。■時間は短めに、目標を低めに設定「1時間半勉強しよう」「今日中にここまで進めよう」とはじめから目標を高くしすぎると、「やっぱり無理…」とお子さんが挫折してしまうことも。最初は時間を短めに、目標を低めに設定します。学校の授業時間より少し短めがよさそうです。机に向かった時間の長さより、勉強にどのくらい集中できたかを重視するといいでしょう。達成できたら、また小さな目標を立てます。大きな目標を掲げるより、小さな目標を少しずつ立てて、自信を積みあげていくほうが、子どもにとってプラスになります。■勉強のやる気スイッチを入れるしくみをつくる勉強のやる気スイッチは、子どもによってもさまざま。たとえば、勉強がはじまる10分前になったら、いつも同じ音楽をかけてみるのもいいでしょう。「勉強しなさい!」とガミガミいうより効果的かもしれません。苦手科目や問題を克服したいときは、漢字練習や簡単な計算問題など単純な勉強からスタートするのがオススメです。目安は15分くらい。お子さんが「もっとやりたい!」と言っても15分でやめるのがポイントです。苦手科目が後回しになってしまい、結局できなかったということになりかねません。ちょっとした工夫でお子さんの集中力は高まります。子どもにとってのスイッチはなにか、お子さんを観察して見つけてみるといいですよ。 (阿部裕子<フォークラス>)
2016年10月09日あなたは“家事”が得意ですか?家事と言っても掃除、洗濯、料理や裁縫など、ありとあらゆるものがありますよね。家事が出来るだけで、『女子力が高い!』と評価され、より女性らしい印象を与えられます。家事がデキる女子には、共通している特徴が3つあるのをご存じですか?あなたにも家事力があるのかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。1:バッグの中身が整理整頓されているバッグの中身が整理整頓されていて、どこに何が入っているのか一目でわかるような女子は、家の中も整理整頓されているという印象に。逆にバッグの中身がごちゃごちゃしていると、もしかして家の中も…というような目で見られてしまいます。忙しいからと、バッグの中身を確認せず、いざというときに「〇〇がない!」、「△△を忘れた!」など慌てることのないよう、何が入っているか、忘れ物がないかなど、常に確認しておいた方が良いですね。また、柔らかい素材のバッグは、キレイに入れたとしても持って歩いているうちにどうしても中身が動いてしまいます。形が決まっているカバンを使うことで、物が動くことが少なくなるので、中身がぐちゃぐちゃになることも減りますよ。2:裁縫セットを持ち歩く出先で裾がほつれかかっているのを見つけ、バッグから裁縫セットを取り出してサッと縫い付けるということが出来ると、女子力がかなり高いと見てもらえますよね。裁縫のように、細かい作業が苦手という男性はとても多いので、スーツのボタンが取れそうだなと思ったら、「ボタン取れそうだよ、つけてあげる」と、さらりと声をかけてあげると好感度もアップ!日常的に裁縫をしていると思わせることができ、気になる相手に声をかけるきっかけにもなりますよね。「わたし、裁縫が苦手で…」という人も、ボタンぐらいは縫い付けられるように練習しておくと良いでしょう。出来ないことを、見栄を張って「何でも作れるよ!」と公言する必要はありません。「難しいことは出来ないけど、ボタンくらいなら付けられるんだ」と謙虚な姿勢を見せることで、好感度をさらに上げることが出来ますよ。3:手作り弁当を持参する会社のお昼に手作り弁当を持参しているのを見ると、毎日の食事をキチンと作り、健康管理もしっかり出来る女子なのだと感じます。また、1人でいたとしても、食べるときに「いただきます」と言えると、教養があり、食べ物に対する感謝の気持ちも伝わって好印象。たとえ、おにぎりと少量のおかずだけというお弁当でも、毎日持って行き続けることで、「家庭的で節約上手な子」だと思ってもらえますよ。かわいいピックやバランなどを使い、女の子らしい盛り付けをしておくと、食べている時に中身を見られても恥ずかしくないですよね。毎日、朝にお弁当を作るのは大変かもしれませんが、意外と慣れると、毎日の日課になっていきますよ。いかがでしたか?最近、家事が苦手だという女子が急増しているようですが、家事が出来るということは、今後生きていく上で得なことしかありません。なんでも完璧にこなす必要はありませんが、必要最低限の家事はこなせるようになっておきましょうね。
2016年09月23日(Photo by Flickr)子どもの力は絶大だ。 それは時に、とてつもなく素晴らしい経験と実力を持つ人の判断よりも、正しい判断を導くことができる。 私たちは、今一度あの頃の気持ちに戻ることが必要なのかもしれない。 「タバコ」を「4歳児」に吸わせたワケ(Photo by Facebook)(Photo by Facebook)ベルギーの女性カメラマン、フリーク・ジャンセンがこの度発表した作品は、なんともヒヤリとするものだ。 彼女がカメラを通して写し出したもの、それは、「タバコ」を吸う子どもたちの姿であったのだ。 子どもたちの年齢は4歳から9歳までと幼い子たちばかり。 もちろんタバコを吸うなど、とんでもない年齢である。 なぜ、彼女はこのようなことをしようと思ったのか。 実はこの写真、喫煙をどう思うか、「子どもを通して考えて欲しい」という想いから作られたものなのだ。 撮影に使われたタバコは本物ではなく、チョークやチーズなど無害なもの。 煙もキャンドルで再現しており、すべてが撮影用のフェイクだから安心して欲しい。 ヨーロッパにおいても、「タバコは悪習である」という風潮が高まっている。 しかし、それでも禁煙は簡単ではなく、喫煙者が多いのも事実だ。 そこでフリークは、あえて子どもにタバコを吸わせ、この姿をどう思うか人々に考えてもらおうと思ったそうだ。 単なる禁煙ポスターよりも、インパクトは絶大だ。 「ライフル協会」の思わぬ失態(Photo by NRA)また、アメリカでは子どもを使って大失敗してしまった例がある。 この事例を作ったのは、アメリカの銃愛好家団体『全米ライフル協会』だ。 彼らはライフルの重要性を説くため、誰もが知っているおとぎ話に出てくる登場人物に、ライフルを持たせた動画を制作したのだ。 彼らが作った動画の中では、あの有名なヘンゼルとグレーテルの二人も、赤ずきんちゃんも皆、ライフルを持って敵を追いやってくというライフルの素晴らしさを称えるものであった。 協会側はこれを制作した意図について、「身近な物語を通じて、家族でライフルの大切さに気が付いて欲しい」と語っている。 しかし、この動画が公開されるや否や、今までライフルに賛成だった人やライフルに対してそこまで興味を持っていなかった人をも巻き込み批判が殺到。 「子どもにこんな姿を見せることはできない」、「大人としての品位が問われる」などと大いに非難された。 「学ぶ」という「悪」の経験(Photo by Flickr)子どもにタバコを吸わせたり、ライフルを持たせたりすることによって、今まで先入観を通して大人たちが見ていたもののフィルターがいったん外れ、物事の本質に迫ることができたようだ。 もしかしたら「子どもの目線」で何かを見ることによって、物事のいい部分、悪い部分がクリアになってくるのかもしれない。 大人になると様々なことを学び、経験してしまうので、多くの先入観に囚われてしまう。 もしかしたらそれによって正しい判断を狂わせていることもあるかもしれない。 時に学ぶことは悪となる。 学んでいくと次第に大人という「普通」の完成形に近づき、先入観やその場の雰囲気を重視して物事を判断してしまうのだ。 もちろん、これらの圧力は社会の安定化を図るために、ある程度必要なものだ。 しかし、大人になるとそれが「押しつけられる」形で自分の中に存在してしまうのではないだろうか。 「子ども」になることのススメ(Photo by Flickr)「子供」を使ったことによって、今まで禁煙に見向きもしなかった人たちがハッとさせられたり、ライフルに大賛成であった人たちが一気に批判的になったりした。 私たちは何かの結論を出す際に、理屈や分析を並べて考えることを優先しがちだ。 しかし、すべてを「子どもの視点で見る」ということも忘れてはならないポイントなのかもしれない。 先入観が入ってしまうと、自分の思い込みによって判断を誤ってしまうということもあり得る。 しかし、子どもは無垢だ。 何かを考えるときに足かせとなるムダとなる知識を子どもは「持っていない」のだ。 先入観を持たないためには、思い込みや決めつけを失くすこと。 できるだけ自分を疑うことが大切である。 特に重要な決断をするときには、先入観が邪魔になることが多い。 しかし、失敗を避ける最大の策は自分は常に「嘘つき」だと疑うことだ。 要するに、無駄な知識や経験に囚われることのない「子ども」のようになるということである。 via. TOXEL.COM, frieke, Gawker, スクルドエンジェル保育園, モンテッソーリのお店, 茨城教育委員会, 岡山県, Blogos, スキルアップ堂 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「校庭」を食べる子供たち。 「アメリカでは、4分に1人、肥満が原因で死亡」「イギリスの子供達は、トマトを見てポテト、ナスを見て梨と回答。」これらの事実を明らかにしたのは、イギリス人シェフで... ーBe inspired!
2016年08月26日娘が学校に行かなくなった出典 : 一見普通に学校に通っているように見える子ども。でも、人間関係がうまくいかない、いじめにあっている、授業についていけない、部活がつらい、進路に不安があるなど、隠れた悩みを持っているかもしれません。特に発達障害のある子どもは、特に心が繊細で学校という場に潜む問題にいち早く気づくようです。発達障害に理解のない先生から適切な支援を受けられず、つらい状態で頑張って学校に通う子どもも多いでしょう。アスペルガー症候群のある私の娘は、「どうしてみんなは先生の言うことを聞かないのか」、「どうしてケンカばかりするのか」、「なぜ先生はケンカや言うことを聞かない子を放置するのか」といった学校の問題に悩み、心を痛めていました。そして学校という場になじめなくなり、力尽きるように行けなくなってしまいました。今回は、不登校になってしまった娘と私の夏休みについてお話します。夏休みの終わりに娘が出したSOSサイン出典 : 私の娘は不登校になってから7年が経ちます。娘が学校に行かなくなったばかりのころは、「本当は怠けているだけなのではないか?」「頑張れば行けるようになるのではないか?」と考えていた時期がありました。夏休みの終わりごろは特に、「新学期になれば娘は学校に通うのではないか」と期待する自分がいました。今思うと、これは無意識のうちに娘へのプレッシャーになっていたでしょう。不登校の娘も、「新学期になったら行かなくちゃ」と親の期待に応えようと苦しんでいたと思います。学校へ行かない娘にとって、夏休みはやっと来た休暇であり、ホッとできる期間でした。でも2学期がいよいよ始まるという夏休みの終盤は、娘はとてもストレスを抱えていたようです。例えば娘は、・宿題をやっていない・気力がない、腹痛や頭痛がよく起こる、体調不良を訴える・夜に眠れず昼間に寝てしまい、昼夜逆転生活になる・身なりに構わなくなる・視線を合わせないといったSOSサインを出していました。夏休みが終わることにおびえていたのです。9月1日、子どもは追い詰められている娘がSOSを出していたにも関わらず、私は「また学校に行って欲しい」という期待をもとに娘に厳しく接してしまいました。すると娘はますます学校に行く気力を失い、心身ともにどんどん弱っていきました。実は、夏休みが終わった次の日の9月1日は、18歳以下の子どもの自殺が1年の中でも多い日になっています。Upload By ヨーコ夏休みが終わるころ、子どもたちはそれほどまでに追い詰められているのだと思います。私が参加している不登校の親の会でも、私と同じように子どもに厳しく接してしまい、子どもが不登校のままという方が大勢います。みなさん「あの時厳しく子どもを責めなければ良かった…」と言っています。SOSを出している子どもに厳しくしてしまうと、親子の信頼関係が崩れてしまうのだと痛感しました。子どものSOSサインに気づいたら、決して問いただしたりはしないで、さりげなく「困ったことがあったら話してくれてもいいんだよ」と伝え、注意深く見守ってあげてください。親に必要なのは、子どもを休ませる勇気出典 : 去年話題になったこの記事。覚えている方も多いかもしれません。「学校が死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい」。夏休みが明けるころに子どもの自殺が増える傾向があることから、神奈川県鎌倉市立の図書館の公式ツイッターが26日、こうつぶやいた。共感を呼び、13時間で4万回以上もリツイートされている。私は、図書館だけでなく家庭こそ、「学校が死ぬほどつらい子」を受け止める場所でなければならないと思っています。でも子どもが「学校へ行かない」と言った時、親が怒ったり、責めたり、泣いたりしていたら子どもは家で心を休ませることができません。自分の子どもが学校に行かないことを認めるのは簡単なことではありません。そこには、「学校へ行かないと学力がつかない、社会生活ができなくなる、集団生活ができないと社会人として生きていけない。」という親自身の価値観があるのだと思います。そういった価値観は社会が親に押し付けているものでもあると私は思います。だからこそ、周囲や学校からの声に親もつらい思いをするのです。私も子どもの不登校を7年経験していますが、正直言ってまだこの「普通の価値観」を捨てきれていないと思います。だけど、心身ともに疲れ果てている子どもには、せめて家で休むことを認めてあげることが必要なのではないでしょうか?子どもの不登校を認めるのは大変なことですが、どうか子どもを休ませる勇気を持ってほしいと思うのです。エネルギーがたまると子どもは動き出す出典 : ストレスや恐怖から解放されて、再びエネルギーがたまるまでゆっくりと休むと子どもは変わります。娘も、学校へは行かないけれど長い間しなかった勉強を少しずつ始めました。今は進路も子どもによって様々です。学校に行かなくても仕事についている人はたくさんいるし、道は一つではないのです。生きていてくれてこその未来です。
2016年08月19日パズルを解く際、思い込みすぎの「ガチガチ脳」になっていると、なかなか解くことはできないもの。しかしそこに「想像力」をプラスすれば、すんなり解けてしまうことがあります。つまり、難しい計算や数学の知識は一切必要ないのです。そこで、問題をひとつご紹介します。問題文を読んだら、ほんの少しだけ、答えまでの道のりを想像してみてくださいね。■ガチガチ脳になっているかを試されるパズル・問題編では、問題です。ここに1枚の紙があります。この紙を、カッターナイフを使って100枚に切り分けることになりました。カッターは、まっすぐに入れて切るのを「1回」と数えます。ただし、2枚以上同時に切ったり、折ったり丸めたりしてはいけません。紙の大きさは統一していなくても、バラバラでもかまいません。さて、最低何回切れば紙は100枚になるでしょうか?■ガチガチ脳になっているかを試されるパズル・解答編「縦・横・斜め……」と、頭のなかで紙を何回も切り刻んだ方や、「1枚が2枚に、2枚が4枚に、4枚が8枚に……」と計算をされた方、お疲れさまです。これは、難しく考えれば考えるほど正解から遠ざかってしまう単純なパズル問題です。1枚の紙を100枚に切り分けるためには、「99回」のカットが必要となります。「なぜ、そんなに?」と驚いた方は、もう一度問題文を読んでみてください。「2枚以上同時に切ってはいけない」ということは、「1枚増やすためには、必ず1回まっすぐに紙をカットしなくてはならない」ということ。すなわち、紙が2枚に増えるのは、最初の1カット目だけだったということです。*これがすぐに解けたかたは、かなりの想像力があるといえます。普段、人からよくアイディアマンと言われているでしょう。ただ、解けなかったかたにとっては、なんだか意地悪問題のような、頭を柔らかくすれば解けたような、少し悔しい気持ちになるパズルでしたね。この機会に、普段から「ガチガチ脳」にならないよう、気をつけて過ごしてみませんか?(文/中田蜜柑) 【参考】※快活脳!思考の罠と脳の基礎知識※老年若脳※IQ脳.net【パズル】※北村良子・・・パズル・クイズ作家。書籍の他、企業、新聞、TV番組、雑誌等向けに作成。著書は『大人のIQパズル』(彩図社)『60歳からのボケないための思い出しパズル』(永岡書店)他。お問い合わせはフォームからお願いします。【画像】※BAR SEA-TURTLE』からどうぞ!
2016年07月19日■子どもの可能性がぐんぐん伸びる! 夏のイベント&スポット4つ子どもたちが待ちに待った夏休みがスタートします。おでかけの予定をこれから立てる方は、せっかくのお休みを利用して、各地でおこなわれる子どもの発想力を刺激するイベントやスポットに足を運んでみてはいかがでしょう。楽しめて、知的好奇心を伸ばせて、そのまま自由研究のテーマにもできる、一石三鳥な夏休みのイベント、スポットをピックアップします。■サイエンススクエア(東京都)国立科学博物館が毎年開催している、科学とふれあう体験型のイベントです。電気のひみつ、光や音のつたわりかた、摩擦×謎解きといったやさしく身近な科学から、けん玉やはんこ、万華鏡、ロボットまで実際につくってみる工作系など、子どもの好奇心を刺激するワークショップがもりだくさん。また、そのほとんどが材料費ゼロで参加できるのも魅力のひとつです。ここで学んだり、つくったりしたものを、そのまま自由研究の課題として提出することもできそうです。毎年大人気のイベントのため、参加にはウェブでの申し込みが必要で、その後抽選がおこなわれます。8月3週目の申し込みは2016年7月19日(火)17:00まで。気になる方はお早めにウェブサイトをチェックしてみてください。・ サイエンススクエア ■Tech Kids CAMP(全国主要都市)ゲームやスマホアプリに夢中になっているわが子の姿を見て、「その集中力を勉強に向けてくれたらいいのに…」と思うことはありませんか? それなら、いまはプレイする側を楽しんでいる子どもたちに、「つくる側」の視点を提案してみてはいかがでしょう。「Tech Kids CAMP」は小学生向けのプログラミング入門ワークショップで、毎年夏には3日間、5日間、7日間から選べる短期集中プログラムが組まれます。全国の主要都市で行われ、アプリ開発、2D、3Dゲーム開発、今子どもたちに大人気のマインクラフトのプログラミングまで、コースもさまざまです。普段からパソコンやゲームに慣れ親しんでいる子はもちろん、あまりいじったことがない子でも大丈夫とのこと。楽しい学びを通して、子どもたちの意外な才能が開花するかもしれません。・ Tech Kids CAMP ■こども国際フェスタ(東京都)グローバル化が叫ばれる昨今、せっかくなら子どもたちにも世界のさまざまな人々と交流するチャンスを広げておきたいものです。外務省後援で催される「こども国際フェスタ」は、そんな親の願いが実現するイベントです。夏休み中には、大使館をめぐり各国の文化や食にふれる「大使館訪問」や、各国からの留学生とふれあいながら、楽しく英語を学べる交流会、さらには5日間の国内留学などの多彩なプログラムが用意されています。夏休み中のプログラムはいずれも事前予約が必要で、参加費用は5,000円から(プログラムによって異なります)。休み明けではありますが、2016年9月3日(土)に東京・恵比寿でおこなわれるフェスタ当日は入場無料で、ワークショップも用意されます。貴重な国際交流体験は、自由研究のテーマとしてもぴったりです。・ こども国際フェスタ ■北野工房のまち(兵庫県)兵庫県・神戸市にある「北野工房のまち」は、使われなくなった小学校を「ものづくり」体験ができる施設へとうまれかわらせた、いま注目の廃校利用のスポットです。工房の名のとおり、施設内には手芸系のクラフトから、食品サンプルづくり、和ろうそくづくりなど、ここでしか体験できない手作り体験メニューがたくさん。ビーズブレスレットやぬいぐるみのアクセづくり、スノードームづくりなど、小学校低学年くらいの子でも取り組めるメニューはもちろん、話題のフルーツカービング、本格的なシルバーアクセサリーづくりなどのおとなが夢中になってしまいそうなメニューも数多く、親子そろって楽しむことができそうです。夏休み中には、「夏休み体験広場」第2弾も予定しているそう。事前にチェックしてみてはいかがでしょう。・ 北野工房のまち 長いようで短い夏休み。せっかくなら、さまざまな体験をさせてあげてあげながら、悩ましい自由研究の課題もスムーズにすすめられるよう、工夫できるとよいですね。
2016年07月16日『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』(箕浦健治、高濱正伸著、日本実業出版社)の著者は、1993年に「花まる学習会」を立ち上げた人物。ご存知の方も多いと思いますが、「花まる学習会」は「生きる力」を育み、「メシが食える大人=自立・自活できる人」、「モテる大人=魅力的な人」を育てることを最終目標にしているユニークな学習塾として知られています。いわば著者は、幼児から大学生まで、教育の現場で数多くの子どもたちを見てきた実績を持っているということ。興味深いのは、そうした経験に基づき、生きる力を育むうえで最良の時期は「4歳から9歳」の幼児期だと主張している点です。■人間は成長すると全く違う生き物になる子どもについて話すとき、花まる学習会では「人間は“変態”する生き物である」ということからはじめるのだそうです。変態とは、「全く違う生き物になる」こと。たとえれば、9歳くらいまではオタマジャクシ。個人差はあれど、10歳くらいは足の生えたオタマジャクシ。そして10歳以降は、しっぽの短くなった“ほぼカエル”=大人になるのだということ。オタマジャクシである9歳の子どもに「陸の上で飛び跳ねなさい」といっても、子どもにとってはつらいだけ。オタマジャクシがカエルのように振る舞うことは、どんなにがんばっても無理だからです。だからこそ、そのことを理解しない親の過度な叱責や期待は、子どもの自信喪失につながると著者は訴えています。自信を失った子どもは、時期が来ても陸に上がらず、水のなかで過ごすカエルになってしまうかもしれないとも。■4~9歳の子どもはできなくて当たり前著者はよく、4~9歳の子どもを持つご両親から「うちの子、じっと座っていられないんです」「何回いってもわからないんです」というような相談を受けるそうです。でも、それこそが4~9歳の特性。そう考えれば叱る理由はなくなり、「できなくて当たり前なんだ」と思えるはず。親にとってつらいのは、まれに「できる子がいる」ことだとか。そういう子がいると、したくないのに我が子と比較してしまい、「うちの子はこのままでいいのか」と心配になってしまうわけです。でも、子どものことはなんでも心配になるのがお母さんで、それが「母という生き物の特性」。たしかにそう考えると母としての自覚を持つことができ、子どもと向き合うことができるのではないでしょうか。子どもとは、母とは、どういう生き物なのか?その特性を知れば子育てが楽になり、子どもの成長の芽を伸ばす工夫ができるようになるということ。■両親の声かけや温かなまなざしが大事!個人差こそあるとはいえ、子どもは9歳ごろまでは、「自分はなんでもできる」と思っているのだそうです。でも実際は、できないことだらけ。生まれてすぐは立って歩くことすらできないのに、なんでもできると思っている。だから、はじめは臆することなく挑戦できる。挑戦した結果、できなかったとしても、お父さんやお母さんからのプラスの声がけや温かなまなざしがあれば、「自分はいつかできる」と思うことができ、また挑戦できるわけです。つまり、お父さん、お母さんがプラスに受け止めることで、子どももプラスに受け止めることができるという考え方。ここからもわかるように、4~9歳は、生きる基礎力が育まれる時期。そのため、「思いやりの心」「たくましい心」を“生きる基礎力”として身につけられるような経験、そしてまわりの人の態度や言葉が重要だというのです。■4~9歳は「経験の総量」を増やすべし私たち大人は経験上、「なにが大変でなにが危ないか」をわかっているもの。そのため子どもに対しても、つい先回りをして準備したり、子どもの行動を止めたりしてしまいます。たとえば雨が降りそうだと思ったら、傘を準備しておく。ケンカになりそうだと思ったら、ヒートアップする前に止めてしまうなどがそれにあたるわけです。しかしそれでは、いつまでたっても子どもは「わからない」まま。空がどんな色をしていたら、空気がどんな匂いだったら雨が降りそうなのか。相手にどんなことをしたらケンカになるのか、どんなことをいったら相手は起こるのか。経験しなければ、自然のことも、相手の気持ちもわからないまま。だとすれば結果的には、相手を思いやることができない大人に育ってしまうでしょう。そこで4~9歳の幼児期に、「経験の総量」をできるだけ増やしてあげることが大切だと著者はいいます。親としてはつい手を貸したくなりますが、4~9歳の子どもは激しいケンカをしても翌日にはケロッと忘れてしまうもの。「忘れやすい」「恨みを持たない」「自分はなんでもできると思っている」時期だからこそ、子どもに自由にやらせてあげることが大切。いいかえれば、この時期に「思いどおりにならない経験」をたくさん積むことが、子どもにとっても成長のチャンスだということ。*花まる学習会式の考え方は、ひとつひとつが核心を突いていて痛快。読んでみれば、気づけなかったことに気づくことができるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※箕浦健治&高濱正伸(2016)『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』日本実業出版社
2016年07月02日高齢出産で仕事をしながらの妊娠生活、里帰りもできない。できることなら出産も産後もラクに乗り切りたい。そのためなら多少費用が掛かっても、やっぱり無痛分娩でしょ! そんなわたしの経験談をお話します。■いざ出産! 想像以上に壮絶だった無痛分娩言われるがままに計画分娩となったわたし。午後に入院、夕方にはウワサの痛くて太い注射を打たれ、子宮口を広げるラミナリアという処置をしてもらいました。これがすでにとっても痛い…。この時点でギブアップしそうになるなんて、やっぱり無痛分娩にしてよかった…と心から思いました。その後、陣痛促進剤を入れて「子宮口が5センチになったら、麻酔を入れますよ~」と言われ、しばらくベッドで安静にしていました。当初は余裕で、スマホで実況中継動画を撮ったり、家族と冗談を言いあうぐらいだったのですが、徐々に子宮口が開いてくると、鈍い痛みが襲ってくるように…。そして、ついに生理痛の比ではないほどの痛みが、数分おきにやって来るようになったのです!■子宮口が4センチから開かない!!その病院では、子宮口が5センチになると麻酔を入れることになっていました。しかしなぜか私は4センチから開いてくれず、そこから数時間信じられない痛みを耐えることに…。その間、何度も「ま、麻酔を入れてくれ~!」と叫ぶほどの状態でした。何のために無痛分娩を選んだのかわからないぐらいの痛みだったので、もう耐えられない! と鬼の形相で直訴、ちょっぴりフライング気味に麻酔を入れてもらいました。するとウソのように痛みがすぅっと消えて、無痛状態になりました。■いよいよ分娩台へ!その後もなかなか赤ちゃんは降りてこず、14時間後ついにその状態のまま分娩台へ移動することに。人生初のストレッチャーに乗せられても「痛くない」という安心感のおかげで冷静でいられました。初めての分娩台はドラマで見るような空間。助産師さんから呼吸のリズムやタイミングを教わりながら、あとはひたすら指示通り「エアいきみ」!さすが無痛なだけあって痛みはまったく感じないものの、この「一応いきむ」というのが不思議な感覚でした。おなかに力を入れて、女優気分で何度もいきむ。頭が出てきていることは教えてもらったものの、どこかが引っかかっていたらしく、最終的には吸引分娩になりました。力士級の巨体先生が応援に駆けつけ、わたしのおなかをぎゅうぎゅう押す。同時に主治医が吸引。わたしはひたすら「エアいきみ」。そんな壮絶な状況なのに、全然痛くないという不思議…。間もなく出てきたわが子は、明らかにむすっとした顔をしていました。もっとおなかにいたかったとでも言いたげに…。すべての光景が本当にシュールでしたが、無事に産まれたわが子を見て、安心した気持ちで満たされました。■ナメていた…大変だった産後ヘビーな分娩を終えた夜9時。個室にもどり、ベッドで大仕事を終えた余韻にひたっていました。ところが家族を見送った直後から麻酔が切れはじめ、股に激痛が…。吸引分娩で縫合した痛みか、子宮が収縮してもどっていく痛みか、とにかく信じられない痛みが襲来!あまりに痛みが激しすぎて眠ることもできず、個室でひとり「おかあさ~ん…」と子どものように泣きながら朝を迎えたのでした。■同じ無痛分娩でもこんなにも差が!個人的には「意外と痛い思いをした無痛分娩」でしたが、友人は無痛分娩で産んだ直後に笑顔でエアロバイクをし、お祝い膳をたらふく食べていたので、こればかりは個人差があるようです。また別の友人は、ラミナリアの処置をしても子宮口が開かず、一度ラミナリアを抜いて翌日に再処置をしたにもかかわらず、結局帝王切開となりました。無痛の予定がカイザー…そんな展開もあるようです。お産って本当にわからないものですね。■まとめると…わたしの結論では、高齢出産×ハードワーク×里帰りナシでも、なんとかなりました!里帰りナシについては、産前産後の仕事がスムーズだったこと以上に、パパのスタートダッシュ効果が大きかったです。最初から育児に対して積極的に、主体的に動いてくれると後々とても助かります。無痛分娩でも、確実に計画分娩をするならば、24時間365日OKの病院にこだわる必要はないかもしれません。(もちろん想定外の早産など、いろんなケースを考える必要はありますが)むしろ“どんな状態になったら、麻酔を入れてくれるのか”を確認すべきかも…。無痛分娩だからといって、必ずしもまったく痛みがないとは言えません。正直私はナメていました。友人のように痛みなく余裕だった人もいれば、わたしのように産む前後で想定外の痛みを感じることも。これから検討される方は、いろんな人の体験談を聞いてじっくりリサーチされることをおすすめします!
2016年05月05日子どもには勉学の知識だけでなく、深い人間性や感受性も身につけて、心の豊かな人になってもらいたい。そう願う人も少なくないでしょう。そんな心の豊かさを育むための良い刺激となるのが、芸術です。「芸術なんて子どもには難しすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、ヨーロッパではどの国でも、子ども向けの芸術プログラムがたくさん準備されています。そして、最近では日本の美術館も、子どものためのプログラムに力を入れているところが多くなってきました。子どものための芸術プログラムってどんなもの?ただ鑑賞するだけではわかりにくい美術や芸術。特に、まだ知識の育っていない子どもにとって、「これは素晴らしい絵でしょう」と言われても、首を傾げることのほうが多いはず。けれども、プログラムやワークショップを通じて芸術に親しめば、親近感が沸き、より理解が深まります。加えて初対面の人と繋がったり、アーティストとコミュニケーションをとれたりするのも、子ども向けプログラムならではのいいところです。都内近郊を中心に、子ども向けプログラムのある美術館をいくつかピックアップしてみました。国立西洋美術館「どようびじゅつ」対象:6才~9才の子どもと同伴の大人 (子どものみの参加は不可)西洋美術館に常設されている絵や彫刻を、子どもたちみんなで学芸員の解説などを聞きながら楽しみ、その後それをモチーフにしたバッグや紙細工や絵など、自分でも創作を楽しみます。・ ファミリープログラム|国立西洋美術館 東京都美術館「とびらボード」対象:中学生までの子ども特別展の開催期間中、子ども向けに無料でお絵描きボードを貸し出してくれるサービス。お絵描きボードは描いたり消したりが自由自在なので、展示されている作品をじっくり観察して、スケッチすることができます。また、描いた絵をポストカードとして印刷し、持ち帰ることも可能(※ワークショップ「とびらでGO」開催時のみのサービスです)。そのほか、各展覧会に合わせて塗り絵や缶バッジ造り、謎解きイベントなど、さまざまなワークショップが開催されるので、逐次情報をチェックしておくとよさそうです。・ とびらボード|東京都美術館 ・ ワークショップ|東京都美術館 東京都現代美術館「ギャラリークルーズ」対象:プログラムごとに異なる ギャラリークルーズは、学芸員と一緒に美術館内や展示室をめぐり、体験的に作品鑑賞をおこなうプログラムです。しかも、ただ見るだけではなく、変わった趣向(たとえば、コップの裏に穴をあけて、そこから絵を見てみる)を凝らして絵を鑑賞することも。次はどんなことをするのか、そんなワクワクも手伝って人気のあるプログラムです。・ 普及プログラム「ギャラリークルーズ」|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO サントリー美術館「エデュケーションプログラム」対象:プログラムごとに異なる サントリー美術館では、日本美術の楽しさを伝えるためのさまざまなプログラムを開催しています。日本画の画材について解説する親子向けワークショップや掛け軸、屏風づくりの体験型レクチャーのほか、夏休みには子ども向けプログラムを実施するなど、日本美術という限定的なジャンルながら、プログラムの内容な実に多彩。月に一度程度は実施されているようなので、随時チェックしてみては。・ まなぶ・体験する サントリー美術館 横浜美術館「子どものアトリエ」対象:幼児(年長児)/小学校低学年/小学校高学年対象年齢を分けて開催している「子どものアトリエ」。部屋一面の大きな画用紙に思いっきり絵を描いたり、土粘度で好きなかたちをつくったり、銅板に絵を描いて、それを版画にしてみたり、立体絵本をつくったり。プログラムはかなり多岐に渡るので、子どもが興味を持ちそうなものがあれば、ぜひ申し込んでみましょう。・ ワークショップ | ワークショップ | 子どものアトリエ | 教育・創作体験 | 横浜美術館 (関連記事)・ 美術館は大人だけのものじゃない! 子どもがアートとふれあえる、横浜美術館の「子どものアトリエ」 名古屋市美術館「びじゅつ びっくり たまてばこ」子ども向け美術プログラムが充実している名古屋市美術館。「美術の"び"は、『びっくり!』の"び"」を合言葉に、美術館を玉手箱に見立て、さまざまな驚きが飛び出してくるプログラムを2ヶ月~3ヶ月に一度程度開催しています。また、毎年夏休みには「夏休みこどもの美術館」と題した特別プログラムの開催もあり、人気を博しているようです。・ キッズプログラム|名古屋市美術館 子どもの時期に感じた美術への感受性は、大人になっても身についているはず。さまざまな美術館を訪れて、たくさんのプログラムに参加して、豊かな心が育まれるといいですね。(ふじなみまき<フォークラス>)
2016年03月31日「最近の若者には、指示がなければ何もしない『指示待ち族』が多い」と揶揄されることもあります。わが子を指示待ち族にしないために大切なのは「思考力=自分で考える力」です。思考力を育てるのに最高なのがオープンクエスチョン。そのオープンクエスチョンの上手な行い方を紹介します。オープンクエスチョンって何?オープンクエスチョンの反対語は、クローズドクエスチョンです。これらは、どのように違うのでしょう。簡単に言えば、クローズドクエスチョンは、「はい」と「いいえ」で答えられる質問。オープンクエスチョンは、聞かれた相手が答えを自由に選べる質問です。オープンクエスチョンでは、自分を省みて質問に対する答えを探し、それを言葉にすることが求められます。相手が子どもであれば、親がその答えを受け取り、意を組んでさらに膨らませることができれば会話は盛り上がり、子どもは「もっと話したい」「もっと聞いて欲しい」という気持ちを持ちます。すると、子どもはこれまでに培ってきた語彙を最大限に駆使し、頭の中にあることを精一杯伝えようとするのです。子どもの言葉を待ちましょう子どもは大人に比べて語彙数が少ないため、その分、考えをまとめづらいものです。ですからオープンクエスチョンに対して、パパッと簡単に答えることができません。ただし、答えたいという気持ちは大人と同様に持っています。ですから、大人は子どもの言葉が出てくるまで待ちましょう。「大丈夫だよ」という思いを込めてその子のことを見つめながら、じっと質問の答えを待つのです。間違ってもスマホなんていじってはいけませんよ。子どもが心を開き、自分の気持ちを言葉にしようと頑張っているのですから、大人もそれを受け止める準備をしましょう。オープンクエスチョンを何度も繰り返すことで語彙力が強化されるオープンクエスチョンは一度では足りません。何度も何度も重ねることによって、自然と考える力が身につき、豊富なバリエーションで答えを返してくれるようになります。そして、それはいつ始めればベストだというものでもありません。これまで子どもに対してオープンクエスチョンでの質問をしてこなかったという家庭でも、今から始めれば大丈夫。子どもというのはいつの時点からでも伸びるものです。しかも、さまざまな場所で言葉のシャワーだけは常に浴びているので、自分の中には語彙がたまっている子も多くいます。語彙力がつくかどうかは、それを吐き出せる力があるかどうかにかかっています。オープンクエスチョンを繰り返すことによって、語彙力を強化し、自分で考える思考力を身につけさせていきましょう。(ふじなみまき<フォークラス>)
2016年03月31日【ママからのご相談】小3男子のママです。子どもがなんでも途中で放り投げてしまって、「物事へのモチベーションややりぬく力が育っていないのでは?」「将来の受験は大丈夫?」と心配です。モチベーションを上げてやりぬく力を身につけるポイントはありますか?●A. 子どもの“やりぬく力”は親の適度なサポートで育まれます。こんにちは、遊びと学びの専門家大根はじめです。やりぬく力は非認知スキル の一つですね。職場の専門学校でも、やりぬく力がある学生の方が早い時期に希望の会社への内定を手に入れる傾向が強いです。将来なりたいものになるための決定力とも言える能力だと現場で強く感じます。今回は、やりぬく力を育むポイントをご紹介します。●まずはモチベーションを高めるムーギー・キムとミセス・パンプキンの著作『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』では、やりぬく力を身につけるために家庭でできるのは、『モチベーションを高めて真剣に最後まで続けさせること』と指摘しています。モチベーションの起点は自主的な挑戦にあります。ゲームのハマる仕組みでも心理学でも“自主的にはじめる挑戦”がモチベーションを高くする ことが知られています。まずはお子さんに「○○しなさい」ではなく自分が言い出したことに挑戦させることです。お子さんの「やってみたい」の声に耳を傾けできるかぎりチャレンジさせてみてください。春休みはお子さんのやってみたいを試してみるよい機会になると思います。●応援し、適度な期待感をもつ子どものモチベーションを維持し続けるには、まずは親が応援団になるとよいでしょう。挑戦できる場をつくること応援する気持ちを伝える、言葉でのサポートがあるとよいでしょう。また、わが家の経験になりますが、応援団の規模を広げることも効果的です。自分で始めた習い事の成果を子どもからおじいちゃんに電話報告するようにしたところ以前よりもモチベーション高く取り組んでいます。期待感をもって接することも重要です。期待感を親が持ちすぎると重圧になりますが、なさすぎても子どもは味気なくさびしく感じるものです。子どもの希望や特性を無視した期待(例えば本人が望まない職業へ就くことへの期待など)ではなく、子どもの努力を認めて、(喜ぶ親の愛情を子どもが感じられる)適度な期待 を持つとよいでしょう。自分の挑戦に対する正のフィードバックは、ゲームの仕組みでもモチベーション維持に関係する項目です。●真剣に続けさせる子どもの好奇心はあちこちに広がるので「やってみたい!」も多く生まれることと思います。なんでも体験させてみた後は継続する挑戦を選択していくのも重要です。「本当にやりたいことか?」 子どもの本気度をお互いに確認しましょう。習い事や塾ならば、親は子どもの本気にお金を出してサポートするということを表明するのもよいでしょう。時には叱ることも必要です、叱る基準は子どもが真剣に取り組まなかったとき、度を超えた怠慢のときです。真剣に取り組んでいるときはそれを認めた言葉がけをし、真剣に取り組まなかったときは勇気をもって叱ることでやりぬく力を育てます。子どもが途中で投げ出しそうになることがあっても、すぐに途中でやめるクセをつけないようにしましょう。わが家では、「半年続けること」を習い事を始める条件に、「一年間続けること」を次の習い事が始められる条件に設定しています。まずは「基礎を身につけるまでは続ける」など家で目標を設定し、励ます言葉をかけ続け“継続する”経験 を子どもにさせてみましょう。そして、子どもの失敗は叱らず、原因を子どもに考えさせ、次につなぐ気持ちを持てるようにしてください。感情的に子どもの失敗を叱ると、子どもが固く委縮してしまいます。息を深く吸って気持ちを落ち着けてから叱りましょう。【参考文献】・『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』ムーギー=キム/ミセス=パンプキン・著・『ビジネスを変える「ゲームニクス」』サイトウ=アキヒロ・著●ライター/大根はじめ(マンガ家)
2016年03月18日「ママ、一緒に遊んで~」「ママ、これやって~」という、子どもからのリクエスト。時間があれば、いつも子ども応えてあげたいのですが、きょうだいがいる場合は下の子の面倒を見たり、夕飯の支度や掃除など家事をしなければならなかったり、正直いつも一緒に遊んであげるのは難しいですよね。できれば少しの間でも、子どもに1人遊びをして欲しいというのがお母さんの本音かもしれません。そこで今回は、子どもに1人遊びをどうさせればいいのか、1人遊びを習慣づけるためのポイントをご紹介します。年齢は何歳からでも一般的に子どもが1人遊びをできるようになるのは、何かに集中できるようになる生後2~3ヶ月からと言われています。ただし、もちろん個人差はありますし、その時期を逃したからと言って、大きくなってから1人遊びができないというわけではありません。子どもに1人遊びを習慣づけるのは、何歳からでも可能です。五感を刺激する遊びをさせよう赤ちゃんの頃は、「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」といった五感を刺激するもので遊ばせると集中して遊ぶと言われていますが、もちろん年齢が大きくなってもそれは変わりません。どの年齢の子どもでも五感を刺激する遊びをさせれば、かなり集中して遊んでくれます。乳幼児や幼児であれば、何かゆらゆらと揺れる物、ぬいぐるみや積み木などシンプルな玩具を好んで遊びます。3~4歳以上の子どもには、パズルやレゴなどがおすすめです。1人遊びをしながら、ひらめきや想像力も発達することでしょう。短時間でも集中できる、五感を刺激する遊びをさせることが、1人遊びの習慣をつけるキーポイントのひとつです。ただし、タブレットや携帯電話で動画を見て子どもがおとなしくしているのは、1人遊びには入らないので、あしからず。毎日少しずつ1人遊びを習慣づけてみる子どもは時間の感覚がわかりません。毎日規則正しい生活をすることで、生活のリズムが作られていきます。初めから1人遊びができないのはあたりまえです。まずは、毎日少しずつ一人遊びをさせることを習慣づけることから始めてみましょう。たとえば、朝10:00~10:30までは1人遊びの時間にできるよう1日5分から始めてみる、といった具合です。うまくいったら徐々に時間を長くして、ママのために使える時間を作っていくとよいでしょう。邪魔をしないで1人で遊ばせる1人遊びに慣れていない子どもに1人遊びを習慣づけようとするとき、一緒に遊びにつき合いながら「黄色い車だけを集めてみようか?」「この花は●●という名前なのよ」など、何かを子どもに教えようとする人がいますが、1人遊びを教える過程では、できるだけ何かを教えることはやめましょう。とにかく、邪魔をしないで温かく1人遊びを見守り、「邪魔をしない」。これが子どもに1人遊びをさせるゴールデンルールです。子どもの性格や年齢によって、1人遊びの内容もスタイルも変わってくるでしょう。どんな子どもでも1人遊びは想像力や集中力を高めるだけではなく、自身自分と向き合える大切な時間です。この機会に、お子さんに1人遊びデビューをさせてみてはいかがでしょうか?(徳武加奈子)
2016年03月09日子どものやることは奇想天外で驚かされることが多いものです。でも、子どもが楽しんでいるのなら見守って、最後までやらせてみましょう。自由にやれることで子どもには、自分で考え、決める能力が身についていくのです。「色は混ぜすぎるとキレイじゃない」私が小学校の教員だったとき、低学年の子どもたちに数種類のカラフルな紙粘土を与え、自由に作品をつくらせる、という図工の授業をしたことがあります。ところが、紙粘土の色混ぜを子どもたちがそれぞれ好きなようにやった結果、何色も混ぜすぎて最終的にくすんだグレーのような色になってしまい、その粘土は使えなくなってしまいました。その出来栄えにがっかりした子どもたちは、何色も混ぜると綺麗ではないということがわかったようで、その後は同じようなことをする子はいなくなり、2~3色をほどよく混ぜて好きな色を作り、作品を仕上げました。また、私の子どもは、カラフルな紙粘土をあれこれと混ぜ合わせできた色で色図鑑をつくり、私に見せてくれたことがあります。並べられたオリジナルの色に親子で「カステラ色」や「落ち葉色」などと名前をつけていきます。これは私も夢中になって遊ぶことができました。安全面をクリアしたものならば、自由にやらせてみよう文科省の小学校学習指導要領の一般方針では、「児童に生きる力をはぐくむことを目指し、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくむとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない」と掲げています。紙粘土の経験のように安全面がクリアできたものであれば、子どもたちには素材を与えて、自由に試させてあげましょう。それが、子どもたちが自分で考え、やってみて、その結果どうするかを自分で決めることになるのです。また、自分で思うようにやれるということは、子どもの満足感を高め、さらにいろいろなことに挑戦したい気持ちを育てることにもつながります。大人は子どもを「見守る力」を身につけて子どもたちのすることは、予想外のことがたくさん。そんな子どもワールドをぜひ一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか? もちろん、自由にやらせることで、時にハラハラすることもあるでしょう。でも、そこはグッとこらえて見守りましょう。たとえ結果は失敗に終わっても、子どもたちは自分の思い通りにやってみた満足気な笑顔をママに見せてくれるでしょう。そして、そんな笑顔のわが子をみたら、ママもハッピーな気持ちになることができますよ。自由にやることで学べることはたくさんあります。子どもの力を伸ばすためにも、親はぜひ見守る力を身につけていってください。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月05日子どものお片付けが、ママにとって大きな悩みの種であることは言うまでもありません。このサイトでもこれまで、子どもとお片付けをテーマに、いくつもの記事を公開してきました。・ お片づけは「生きる力」を磨く!? 【前編】 ~片づけさせる前に考えたいこと~ ・ 部屋を片づけられる子どもを育てる方法とは? ・ 「捨てる」のではなく「大切にする」、子どもに片付けを教えるためのヒント 今回は私の体験談から、子どもが自主的にお片付けするようになるかもしれない、声かけのヒントを紹介します。想像力や理解力が身についてきた、4歳~5歳くらいの子におすすめです。片付けないと、おもちゃが家に帰れないわが家の息子は現在5歳。まったく片付けをしないわけではありませんが、基本的に言われなければやりません。私に「片付けないんだったら、おもちゃ捨てるよ!」と怒鳴られないと、部屋いっぱいに広げたおもちゃを片付けなかったことだって、一度や二度ではありません。そんな息子と先日、一緒におもちゃの片付けをしていたところ、息子がふいにこんなことを言いました。「(お片付けして)おもちゃをお家に帰してあげないとね」…ん? このフレーズは使えるかも。そう思った私は、息子に向かってこう言ったのです。「そうだね。おもちゃを片付けないってことは、おもちゃがお家に帰れなくなっちゃうってことだもんね。帰れなくなったら悲しいよね。だから、帰るお手伝いをしてあげようね」その言葉で、息子は自分が家に帰れなくなって悲しい状況を想像したのでしょう。目に涙をいっぱい溜めて(息子は泣き虫)、こう言いました。「うん、お家に帰れなくなったら悲しいから、僕お片付けするね」それからというもの、息子は以前のように私に怒鳴られなくても、ある程度自主的に片付けをするようになりました。無論、いつでもすべて完璧に片付けているわけではありませんが(それは大人でも同じですよね)、少なくとも親の私が怒鳴らずに済むほどには片付けをしています。片付け=お家に帰してあげること。子どもならではの、なんともピュアでかわいらしい発想ですよね。お子さんのタイプによって、響く言葉はそれぞれだと思いますが、皆さんの育児のヒントになれば幸いです。(Woman.exciteママ編集部)
2016年02月25日前編 では、赤ちゃんが持つ短期記憶と論理的思考力について説明しました。今回はその続きとして、遊びを通じて赤ちゃんの記憶力と思考力をトレーニングする方法を紹介します。「いないいないばあ」をするなら顔全体を隠そう玩具隠しと同じように、「いないいないばあ」にも赤ちゃんの脳をトレーニングし、記憶力を発達させる効果が見込めます。「いないいないばあ」をされて赤ちゃんが大喜びするのは、自分にとって大事なお母さんが急に消えてしまって不安になったものの、すぐまた見つかって安心することによるものです。繰り返しやっていると、記憶力が育ってくるため、お母さんが「いないいないばあ」をして顔が見えなくなっても、「どこかすぐ近くにいるはずだ」という考え方ができるようになってきます。こうした記憶力のトレーニングという意味では、「いないいないばあ」をするときに目だけを隠すのは意味がありません。赤ちゃんからお母さんの顔が見えなくなり、お母さんが一瞬いなくなったと思わなければ意味がないからです。目は隠れていても顔の全体像が見えていては、赤ちゃんでもお母さんがいなくなったと感じません。このため、記憶力のトレーニングも兼ねるのであれば、「いないいないばあ」をする時にはお母さんの顔全体が隠れるようなかたちで行いましょう。たとえば、赤ちゃんの前に布を垂らしたり、自分の顔の前に新聞紙をもってくる、といったようなやり方をすると簡単にできるでしょう。赤ちゃんの視界からお母さんの顔を一度完全に見えなくするところがポイントです。生後半年もすると、赤ちゃんはようやくお父さんのことを意識できるようになるので、「いないいないばあ」をお父さんがやってもいいでしょう。しかし、この頃になると人見知りが始まる子もいます。このため、あまり頻繁に顔を合わせない人(おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の人など)がいきなり「いないいないばあ」をすると怖がってしまい、泣き出してしまうことがありますので注意が必要です。幼い頃からワーキングメモリシステムを訓練しておこう「短期的記憶力」というのは、脳科学では「ワーキングメモリシステム」と言われています。例えば、人から用を言われメモするまで覚えておく、買い物で買ってくるものを覚えておく、というような、少しの間だけ覚えておけば後は記憶しておく必要のないことを記憶するシステムです。ワーキングメモリシステムは、日常生活を送るには必須であり、学習のスキルアップにも重要なファクターとなってきます。そのため、できるだけ幼い頃からワーキングメモリシステムを訓練しておくことがベターだと言えるでしょう。(子育ての達人)
2016年02月12日子どもが将来、自分自身の力で幸せになるためには、どんな能力が必要なのか。その能力を育むために、どんな子育てをすればいいのか。発達心理学などが専門の内田先生にこれまで伺ったお話をまとめ、さらに大切なポイントを加えてご紹介します。親が「安全基地」になることで、子どもは安心して能力を伸ばせる子どもが幸せに生きるために、内田先生は次の力が大切だとおっしゃっています。●創造的想像力●自律的思考力(自分で考える力)●探究心・意欲●自尊感情(自分を大切にする力)●精神的回復力(レジリエンス)これらの力を育むために、親はどんなことをすればいいのでしょう。「子どもが伸びる、共有型しつけ(※詳しくは 子どもの学力格差は幼児期に決まる? 親の「しつけスタイル」が重要な理由 ~「幸せ力」の育て方vol.11~ )を心がけましょう。子どもの気持ちに寄り添って、とにかくかわいがってあげてください。自分を大切に思う気持ちは、親から愛されることで育ちます。それは精神的回復力につながります。子どもは親から大切に見守られ、肯定されることで『きっと、なんとかできるんじゃないか』と前向きな気持ちになり、それが探究心や意欲を伸ばすことになります」子育てに大切な3つのH「ほめる、はげます、(視野を)広げる」子どもは毎日、小さな発見や成長を積み重ねています。「兄弟や友だちと比べずに、その子自身の進歩をほめてあげてください。失敗を叱らず、子どもが進歩したときを逃さず見つけて、『ほめる、はげます、(視野を)広げる』3つのHの言葉をかける」強制型しつけを行っている親30人の様子を観察したときには、この3つの言葉が一度も発せられなかったそうです。「すべてに定義や解説を与えることはやめましょう。お母さんは辞書でもなければ裁判官でもありません。判決を下さない。禁止や命令ではなく『~したら?』と提案してあげる」それなら、子どもが考えたり判断したりする余地があります。「このように、大人が子どもの主体性を大事にした関わり方をすることによって、子どもが自分で考える自律的思考力や創造的想像力が育つのです。教育学者のグルーナーは、教育者や親が子どものためにできることは足場をかけるところまでだと言っています。その足場を登るかどうか、登って何をするか、決めるのは子ども自身です」五十の文字を覚えるよりも、百の「何だろ?」を育てたい「そもそも『頭がいい』とは、文字が書けるかどうかではありませんよね。大切なのは、文字で表現したくなるような内面の育ちです」その通りですね。では、豊かな心と知性を育むには、どうすればいいのでしょうか。「第一には、絵本の読み聞かせ習慣。小学生になった子どもには読書を勧め、親子で図書館通いをするといいですね。第二に、家族の団らん。何でも話せる雰囲気をつくり、親子で会話をたくさんしてください。第三に、遊びを通して、楽しい経験を一緒に共有すること。遊ぶことと遊ばせることとは違います。何かをさせることは強制することと同じ。そうではなく一緒に楽しんでください」ただし、ひとりで何かに熱中する時間も大切ですから、お子さんが夢中になっているときには、そっと見守ってあげることがいいそうです。これまでご紹介したことを意識して子育てをしていけば、将来、学校の授業や教材からはもちろん、遊びや家族との時間の中からも、さまざまな学びを得る力が育っていることでしょう。「子育てに『もう遅い』はありません」と内田先生は言います。今からでもいいのです。お子さんが伸び伸びと能力を伸ばし、自分の力で幸せになることができるよう見守りながら、お子さんと一緒の時間を楽しんでください。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2016年01月04日「自分で考える力=自律的思考力」は、子どもが勉強するためにも必要ですが、将来、仕事をしたり、人生の問題を解決したりするためにも欠かせません。自律的思考力を育むにはどうすればいいのか、子どもの発達心理などの研究を行っている内田伸子先生にお話を伺いました。子どもに質問されたとき、親の答え方次第で「考える力」が育つ「考える力を育むことについて、いいお話があります」と内田先生は、植物学者の渡辺万次郎さんのお話をされました。渡辺さんは幼稚園に通うお孫さん2人に、ある花の名前を聞かれました。それは「みやこぐさ」という花でした。しかしその時、渡辺さんはあえて教えずに、その花を持ち帰らせ、庭でよく似た花を探させたそうです。すると、子どもたちは自力でその花によく似たエンドウの花を見つけました。大人の力を借りずに、自分たちの力で見つけられたことに大喜びしたそうです。エンドウの花には、豆がなっていました。それを見た子どもたちは、みやこぐさを指差し「こっちの花にもお豆がなるの?」と質問しました。渡辺さんはその質問にも答えずに、「来週確かめてみよう」と提案したのです。そして、子どもたちは花が咲いたあとに小さなお豆を発見し、大喜びしました。先回りして教えすぎない。考える余地を残す「お孫さんたちは、『花の形が似ているから、同じように豆がなるかもしれない』と自分の頭で考え、おじいちゃんに尋ねたのです。すばらしい問いですね」大人は質問に答えることはできますが、質問の仕方を教えることはできません。「質問は、未来を導く道筋です。疑問を持つこと、探求すること、考える力を育てておけば、将来、たいていのことは解決できます。質問に答えることも大切ですが、親が先回りして何でも教えすぎると、自分で考える余地がなくなります」時には答えを持ち越し、一緒に考えることを提案してみるといいですね。これからの子どもたちに必要な思考力はさらに内田先生は「思考力は、2種類あります」と説明してくださいました。1つは、答えが1つに収束するような、収束的思考力。覚えた知識や経験をそのまま取り出し、「アメリカの独立記念日はいつ?」「5+8はいくつ?」というような問題に答える能力です。もう1つは、答えが複数あり、答えにたどりつくまでの道筋も複数ある、拡散的思考力。知識や経験を加工して、類推を働かせたり、因果推論を働かせたりして、暗記では解決できない文章問題などに答える能力です。「どちらの思考力もベースには知識や経験が必要です。ただし、今のお子さんたちが大きくなるころには、拡散的思考力を問う課題が増えてくると思います。大学入試も、二次試験は拡散的思考力がないと解けません」と内田先生は言います。遊びや経験が「考えるもと」になる拡散的思考力を使うと、答えからさらに問いが生まれ、思考がどんどん広がっていきます。前述した渡辺さんのお孫さんたちは、自然に触れ、観察するという体験を通して、この拡散的思考力を発揮していました。子どもは幼児期の遊びや経験を通して、自分で考えたり、工夫したりすることを学ぶのだそうです。たくさん遊ばせて、さまざまなことを経験させて、その中で生まれた疑問に答えたり一緒に考えたりしながら、「自分で考える力」を育てるサポートをしていきたいですね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年11月29日前回 、「想像力が大切」というお話を内田伸子先生に伺いました。ほかにも幼児期から伸ばしておきたい大切な能力があります。それは、自分で考える力「自律的思考力」です。ところが早期教育や習い事によって、この自律的思考力が失われることがあるそう。内田先生のお話をもとに詳しくお伝えします。早期の詰めこみ教育は百害あって一利なし「子どもの頃の知能が大人になっても維持されるのか、心理学ではずいぶん昔から研究されてきました。その結果わかったのは、早くから先取りの学習をすることは、大人になってからの成功や幸せを保証するものではないということです」小さい時の知能は、「よい学校に入学し、よい会社に就職して、経済的にゆとりのある生活ができるかどうか」または「自己実現にむかって充実した人生を送れるかどうか」ということとはあまり関係がないのだそうです。「それどころか、先取り学習は子どもの成長にマイナスの影響を与えることがあります」と内田先生は警鐘を鳴らします。せっかく訓練をしても、何もしなかった子たちに追いつかれる「『子どもの発達研究の分野のパイオニア』といわれるアメリカの発達心理学者、アーノルド・ゲゼルが、幼児期の一卵性の双子たちを別々にした比較研究をしました。1つのグループには階段の昇り降りや積み木の遊び方を訓練し、もう1つのグループには何の訓練もしませんでした。直後に行ったテストでは訓練をした子どもたちのほうが成績がよかったのですが、3ヵ月ほど経つと訓練しなかった子どもたちが追いついたのです」これは、訓練をしても意味はない、というだけではありません。その後、これらの子どもたちを思春期まで追跡調査したところ、驚くべきことがわかりました。暗記学習や訓練は子どもを「指示待ち族」にしてしまう「自分で判断しなければならない局面に立たされた時、訓練を受けた子どもたちは、大人の顔色を見て指示を待つような行動がとても多かったのです。大人から指示を受けてきた子どもは、『~しなさい』と言われないと何もできない子になる可能性があるのです」大人が指示をしたり、子どもに暗記をさせたりすることが多い学習や習い事を早くから始めると、子どもが自分自身で考えたり、工夫したり、判断したりする「自律的思考力」が奪われてしまう危険があるのですね。自分で考える力がないと、将来、困るのは子ども自身小学校の低学年までは暗記で解ける問題が多くありますが、高学年になると思考力が問われる問題が増えてきます。その時期になって勉強についていけなくなり、成績が急に落ちたり、学校嫌いになったりということでは困りますよね。「人生で体験する問題のうち、暗記で解決できる問題はひとつとしてありません。ですから、子どもの幸せを願う親が本当にすべきことは、早くから文字や計算を教え込むことではないのです」と内田先生は言います。では、子どもが幸せに生きるために、自分で考える力を育むためにはどうすればいいのでしょうか。次回の記事でお伝えします。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年11月28日自分の子どもが大人になったとき、「勉強はできるけれど、就職できない」「就職したけれど、仕事がつらくて病気になりそう」「収入は高いけれど、友だちがいなくて孤独」などという状態にはなってほしくありませんよね。子どもが将来、幸せになるためには、どんな能力が必要なのでしょうか。子どもの言語習得や発達心理について研究を行っている、内田伸子先生にお話を伺いました。子どもが幸せに生きるために必要な創造力は、生後10ヵ月から育っている「生きていくうえで大切なのは、創造的想像力です」と内田先生は言います。創造的想像力とは、知識や体験から何かをイメージし、そこからまた新しい何かを生み出す力のことです。「子どもの想像力が働き始めるのは、生後10ヵ月ごろからです。この頃にはイメージが誕生し、『見立て遊び』や『延滞模倣』が見られるようになります。見立て遊びとは、見ているものとは別のものをイメージして遊ぶことです。たとえば、つみきを車に見立てて動かしますよね。延滞模倣とは、見たり聞いたりしたことをイメージとして頭の中に入れ、時間が経ってから思い出してマネをすることです。たとえば、お母さんがブラシで髪をとかしているのを見て、あとから自分の髪にブラシを当てたりします」1歳に満たない早い時期から、子どもは遊びの中で想像力を発揮しているようです。「想像力」は「生きる力」になる「想像力が豊かな人は、生きる力が大きいと思っています」と内田先生は言います。そう思うきっかけになったのは、ユダヤ人医師ヴィクトール・フランクルの著作『夜と霧—ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1961年)を読んだことだったそうです。「フランクルは第二次大戦のときにドイツ・ナチスに捕えられ、強制収容所でつらい体験をしました。囚人たちは水のようなスープとパンのかけら一個で強制労働させられ、体が弱ってくると毒ガス室に連れて行かれる。そんな過酷な状況の中で生き残ることができたのは、想像力の豊かな人たちだけでした」体力のある人ではなく、場合によっては繊細とも思える想像力の豊かな人たちが生き残ることができたのはなぜでしょうか。精神的な自由が人生を豊かにする「創造力の豊かな人は、過酷な現実の中で精神的に破壊されずにすみました。想像力を働かせることで、精神の自由を守り、目の前の悲惨な状況から内的な豊かさへ逃れることができたのです。人間には想像力がある、自由意志がある、それが生きる力になるのです」強制収容所でなくとも、社会には厳しい現実がたくさん待ち受けています。つらいことに直面したとき、想像力によって乗り越えられるということなのですね。同時に、想像力は自由で豊かな心を育み、相手の気持ちを思いやったり、新しいものを創造したりする力にもなります。たしかに、生きていく上でもっとも大切な力かもしれません。子どもの想像力を育むためには、どうすればいい?「想像力を育てるには、遊びが一番です。子どもが泥だんごを『ハイ』と差し出したら、『いただきます』と受け取りましょう。『このお団子にはあんこが入っているのかな』などと言ってみてください。『こっちはクリームが入っているの』『こっちはチョコレート』と想像の世界が広がっていくことでしょう」おままごとや泥んこ遊び、お絵かきなど、子どもがやりたがる遊びを自由にやらせてあげることが、想像力を育むことにつながるようです。ときには、パパやママも一緒に子どもの想像の世界を楽しみ、子どもの想像力をどんどん膨らませてあげてくださいね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学—ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年11月27日社会人になってからも、集中力があるのとないのとでは仕事のはかどり方、そして仕事の出来栄えにも大きな差が出てきますよね。世界で活躍するビジネスパーソンの多くは「集中力が大切なキーポイントの1つ」と話しています。大人になってから集中力を一気に養うことは、なかなか難しいですが、好奇心が旺盛な幼児期であれば、集中力をゆっくりと、無理なく高めることができます。今回は、日々の生活の中で子どもの集中力を伸ばすヒントをご紹介します。子供の集中力を伸ばすために習慣づけたいこと(1)深呼吸をさせるリラックス効果もある深呼吸。知人のカウンセラーは、セッション前には必ずクライアントに、目をつぶって鼻から息を吸い、口から長く息を吐く深呼吸を何度かさせます。深い呼吸は緊張している人の心と体をほぐす作用があるのです。よく「子どもの落ち着きがない」ということがママたちの会話で話題になりますが、深呼吸はそういった心のざわめきを沈める効果をもたらすテクニックの1つです。子どものテンションが高くなったかなと思ったら、まずは深い呼吸を3~4回させてみせてください。そうすることによって、心の落ち着きを取り戻し、次第に集中力もアップしていくことでしょう。子供の集中力を伸ばすために習慣づけたいこと(2)興味がある遊びを飽きるまで続けさせる集中力を養う教育として知られているモンテッソーリーの幼児クラスでは、1日のカリキュラムがあり、それによって子どもが使用する教具が変わりますが、子どもが同じ教具を使っていたいようであれば、その子が飽きるまでその教具を使わせます。それと同じようにご家庭でも、子どもが同じ遊びを繰り返ししたいのであれば、それを中断させずに温かく見守っていてあげましょう。子供の集中力を伸ばすために習慣づけたいこと(3)寝る前に読み聞かせをしよう集中力を高める遊びに「サイレントゲーム」というものがあります。これは、子どもたちに目をつぶってもらい、先生が「風が吹いてきました。そこに1枚の葉っぱが落ちてきます…」といったお話をしてもらい、それぞれの子どもが頭の中でその場面を想像するというゲームです。想像することに意識を集める=集中力を高めている状態を作り出すというのがこのゲームのねらいですが、小さな子どもにこれをやってもらうのは難しいかもしれません。しかし、このゲームと同じ環境をご家庭で簡単に作ることができます。それが、おやすみ前の読み聞かせです。リラックスした状態での読み聞かせは、子どもの想像力を一層高めてくれることでしょう。頭と心がつながった状態で考えて行動する小さな子どもは、何事においても純粋であり、頭だけで物を考える大人よりも、何十倍も柔軟に集中力を養う事が可能です。今回ご紹介した習慣を日々の生活の中で継続的に取り入れ、子どもの集中力を無理なく高めてみてください。(徳武加奈子)
2015年10月19日