【女性からのご相談】母から、「お前は営業に向かない」と言われて事務の仕事につきました。親が過干渉で、頭ごなしに「お前の給料では一人暮らしは無理だから」と言うため、ずっと実家暮らしです。過干渉すぎて口うるさくて嫌です。ずっと事務なので給料は少ないですし、親が言う通り一人暮らしをするにはカツカツの収入です。親に仕事のことを話すといつも口論になってしまいます。この毒親のせいで、結婚にいいイメージが持てません。どうしたらいいでしょうか。目次 口うるさいのではなくてあなたが自分で決断をしないから親が心配するのは当然のこと何でも親に責任転嫁する“毒娘”●A. 口うるさいのではなくてあなたが自分で決断をしないからこんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。お母様から「営業は無理」と言われたので事務を選んだのですね。どうして親が「営業に向いていない」と言うと、向いていないと思うのでしょうか?営業が向いていない根拠はあったのでしょうか?仕事は営業と事務だけじゃなくて、企画、販売、接客、製造などいろんな仕事がありますよね。営業は向いていないから事務って、ほかの仕事は考えたことがなかったのでしょうか?お母さんはすべての仕事を知っているのでしょうか?実際に就職活動の際に適正検査を受けましたか?そうじゃないでしょう。自分で事務を選んだ のでしょう。他の仕事を調べるとか、自分の適性を調べるとかそういうことをしないで親の言うことだけを鵜呑みにして、給料が少ない事務職にいる境遇を親のせいにしていませんか?●親が心配するのは当然のことあなたのように、「親が言うから○○できない」という30代、40代の方も私のところへ相談にきます。テレビの報道であるような、凄惨な虐待を受けているというようなケースもあるかもしれないので、慎重に話は聞きますが、実際のところ、少々口うるさいかもしれませんがいたって普通の範囲内のお父様、お母様にしか聞こえないのです。実家を出るために、自分で家を見つけて契約をして親に事後報告、という方もたくさん知っています。親の反対を押し切って仕事を選んだ方も大勢知っています。芸人の渡辺直美さんも、中学を卒業後に親の反対を押し切ってNSCに入ったとか。私も前の会社を辞めるときは、「転職する」と言って独立しました。周りに聞いてみれば、そんな親の反対を押し切った事例はたくさんあります。あなたのお母さんだけが口うるさく「営業は向いていない」とか言うわけじゃないでしょう。●何でも親に責任転嫁する“毒娘”知育アプリを運営する『キッズスター』が、「子どもについてほしい職業」のアンケートを実施しました。結果は、1位「子どもがなりたいもの」ですが、2位「公務員」、3位「薬剤師」、4位「医師」、5位「看護師」と安定した仕事が上位になっていました。不安定な生活を送ってほしくない、だから不安定そうなイメージの仕事を反対するって、ごくごく普通でしょう。だからといって、大人のあなたがその通りにする必要はないですし、あなたの低所得は親のせいじゃありません 。「収入が低いのは親のせい」「彼氏ができないのは親のせい」「結婚できないのは親のせい」「毒親だったから私は自分に自信がない」と、よくその年で言うよなぁ~?と思うほど責任転嫁をしている方がたまにいるのです。“毒親”という言葉が生まれて、もちろん本当にかわいそうな方もいるのでしょう。しかし、ごく普通の範囲なのに毒親呼ばわりして被害者面して、「私をわかって」と親をコントロールしようとする“毒娘”もいるのです。毒娘は「○○と言われたから」と昔のことを持ち出して、今の不遇の言い訳に使うのです。20代で親が過干渉だから彼氏ができないという方はあまりおりません。30代以降の方がいまだにパートナーができない原因を親のせいと責任転嫁しがち。服装が幼かったり、お化粧が手抜きだったりする方が多い ですが、自分の変えられるところを見ないで変えられない過去と親のせいにして時間をムダにするのです。【参考リンク】・もうすぐ七五三! 子どもがなりたい、親が就いてほしい職業ランキング発表! | 株式会社キッズスター()●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)
2016年10月06日あなたは自分の子どもがデブになったらどうしますか?「デブも個性!丸くてかわいいじゃない!」と子どもを撫で回す親もいると思いますが、大抵は危機感を抱くでしょう。小さいうちは「太ってて愛嬌があるね〜」などとチヤホヤされますが、小学生に上がった途端に同級生から「や〜いデブ!」とイジられ、思春期になると「え?私のことが好き?デブはちょっと…… 」と意中の相手から振られる可能性が非常に高まるからです。子どもを肥満児にはしたくない。それが多くの親の望むところだと思います。しかし、一方では日本人の親の多くが子どもを肥満児に仕向けているとも言われています。どういうことなのでしょうか。今回は、子どもの肥満と夜更かしの関係についてお話ししていきます。目次日本の赤ちゃんは世界一“寝ない”!?子どもの夜更かしが肥満につながる理由子どもを夜更かしさせない方法3つ●日本の赤ちゃんは世界一“寝ない”!?2010年にイスラエルで発表された研究結果によると、世界17か国の3歳以下の赤ちゃんの中で睡眠時間が最も短いのは、日本の赤ちゃんとのこと。1位のニュージーランドに比べると、平均で100分ほど少ない のだそうです。この原因にはいくつか仮説が立てられており、女性の社会進出や残業の長時間化によるライフサイクルのずれ込み、不完全な育児制度などが指摘されています。また、明治大学教授の鈴木賢志さんによると、世界では男性よりも女性の方が多く寝ているのに対し、日本では女性の方が睡眠時間が短いとのこと。さらに、日本の女性は世界で一番睡眠時間が短い と言われています。このことから、母親の生活習慣にあわせて子どもの睡眠時間も短くなっているのではないかと言われています。●子どもの夜更かしが肥満につながる理由●(1)午後9時以降に寝ている子どもはデブになりやすいまずはアメリカのオハイオ大学が発表した研究について見てみましょう。これは2016年9月に発表されたもので、10代後半の男女977人を対象に行い、就学前から思春期まで追跡調査したデータを分析したものです。分析したのは、身長や体重、肥満度を表すBMIなどのデータですが、夜遅くまで起きていた子どもほど将来肥満になる確率が高くなったとのこと。具体的には、午後8時までに寝ていた子どもの15歳時点での肥満率は10%、午後9時以降に寝ていた子どもは23%でした。つまり、幼少期に夜更かししていた子どもは、肥満になる確率が2.3倍も高くなった ということです。●(2)睡眠不足の子どもは食欲を抑えられないこちらはロンドン大学の研究ですが、1,008人の5歳児を対象に、“おやつ”を見せてどのくらい食べたがるのか反応を見る調査を行ったそうです。すると、睡眠時間が11時間未満の子どもは12時間以上の子どもに比べて、お菓子をねだる度合いを示したスコアが1割近くも高くなったとのこと、また、同様にBMIの数値も高かった といいます。この研究結果から、夜更かしは体内時計を狂わせて肥満体質にさせる原因になる、ということと、睡眠不足は食欲を抑制するホルモンが減少させて過食の原因になる 、ということが分かったそうです。●子どもを夜更かしさせない方法3つ●(1)親自身も早寝早起きを心がける子どもが夜更かしをしてしまう原因には、親自身が夜更かししており、子どももその影響を受けて眠る時間がずれ込むということがあります。そのため、なるべく親も早めに眠るようにしましょう。また、人によっては夜遅くに晩酌をする親もいますが、お酒を飲みながらおつまみを食べている姿を見て、子どもも“おやつは夜食べてもいいんだ ”という意識になってしまいます。こちらもなるべく控えるようにしたいです。●(2)入眠儀式を作っておくとはいえ、なかなか仕事や家事が忙しくて早寝なんてとてもできない、という人も多いでしょう。その場合は、これをやれば必ず寝る、という入眠儀式を作っておくようにしましょう。絵本の読み聞かせでもいいですし、歯磨きでもいいです。これをすれば子どもが“睡眠モード”に入る という習慣を作っておきましょう。●(3)夜にスマホやテレビを見せないこれは当たり前ですが、夜にテレビやスマホを見せてはいけません。脳が興奮して睡眠に入りづらくなりますし、寝ても睡眠が浅くなると言われています。最近ではスマホで動画を見せたりゲームさせたりしてスマホに子守りをさせる親もいますが、眠る1時間前には必ずやめさせましょう。----------いかがでしたか?子どもに夜更かしさせると、将来的にデブになる確率が高くなることがお分かりいただけたでしょう。逆に言えば今から努力すれば、その分子どもがデブになる確率を下げられるということでもあります。大事な子どもの未来がかかっていますから、きちんと睡眠を取らせてあげるようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年10月02日今や子どもの生活で切っても切りはなせないゲーム。自分たちは親世代に「ゲームはダメ!」と頭ごなしに言われてきたかもしれませんが、今ではゲーマー世代が親に。楽しさを知っているだけに、子どもにどんなルールを作るべきか、頭を悩ませている親が続出しています。Q.お子さまのゲーム時間、どれくらい?1.30分未満 13.1%2.30分以上1時間未満 28.2%3.1時間以上1時間30分未満 23.1%4.1時間30分以上 25.4%5.ゲームをしない・その他 10.1%1回のゲーム時間について調査したところ、「30分以上1時間未満」「1時間以上1時間30分未満」「1時間30分以上」がほぼ同じ割合に。多くのママたちがゲームとの付き合い方について迷っているようです。■制限をしなければずっとやってしまう怖さ子どもにとっては中毒性のあるゲーム。親がルールや制限をもうけなければずっとやり続けてしまうのが現実です。「ほっておいたら何時間でもやっています。困っています。」(美付県 40代女性)「ゲームをするときの決まりはありますが、時間を見て声かけをしないと夢中になっているのでいつまでもやっているので難しいですね」(茨城県 40代女性)「外食に行くと家族で座っている中に子どもがゲームに夢中になっている姿をよく見かけます。ここまで持ってこなくでもよくない?と端から見て思うのですが。そのうち欲しがるのかと思うと、そのときが怖い気がします」(千葉県 40代女性) ■ルールは家庭でそれぞれ。時間以外の考え方も単純に時間で決めるというだけでなく、やるべきことが終わっていればOKという考えも。子どもとゲームのルールについて話し合ってみるのも効果的なようです。「うちでは小学生の子には宿題や支度がしっかり終わったら夕方5時までならOKとしています」(神奈川県 50代女性)「うちも暇さえあればしていました。でも、時間をお互いで決めてから守れないときには1週間没収しました。そうしたら最近では守れるようになってきました。一方的に決めるより、一緒にルールを決めるといいかもしれません」(大阪府 40代女性)「自分がゲーム世代なのでゲームの楽しさも知っているため、子どもに強くは言えません。メリハリがつくようにやらせてあげています。ガミガミ言うのは逆効果なので、やることをちゃんとやったらゲームもさせてあげています」(千葉県 30代女性)■IT関係者にはゲーマーが多い!?IT企業がこれだけ成長しており、小学校でのプログラミングの必修化も目前の今、ゲームを全くさせないというのも時代錯誤かも。将来役に立つこともあるのかもしれません。「IT関係にお勤めの友人が『周りの人はみんな小さいころからゲームしてばっかりだった人たち』という話を聞いてから少しゆるくなりました」(鳥取県 40代女性)Q.お子さまのゲーム時間、どれくらい?集計期間:2016.05.19〜2016.05.26アンケート回答数:11154件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月29日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。昨今、自分の子どもを所有物という目で見ている親が多いと、さまざまなメディアで取り上げられていることはご存じでしょうか。その上、 “毒親”や“毒母”なんていう言葉が出てきている世の中になっています。自分の子どもを一生懸命に育てている親にとっては、ひどい言葉だと感じている方もいるでしょう。しかし、残念なことに、実際にそういった考えを持っていたり、知らずにそうなっていたりする親もいるのです。目次“毒親”“毒母”とは?子どもへの影響支配的な親の特徴おわりに●“毒親”“毒母”とは?この言葉は、1990年代にアメリカから入ってきた言葉 です。要は、・子どもに過剰に関わり先回りする親・子どもの人生をあたかも自分のもののように感じてレールを敷きたがる親・自分の叶えられなかった夢を子どもで叶えようとする親につけられた言葉です。一生懸命に子育てをしている状態で、しかも核家族が進行し、孤独の中で子育てをしてきたために、間違った方向に考えが向かってしまう人もいるでしょう。だから、始めから親が悪いのではなかったと私は考えています。子育て環境や孤独といった生活背景が、支配的な親になってしまう要因になっていると思います。そこに子どもを大切に思うあまり過剰になってしまった考え方があいまって、こういう親を作り出してしまったのでしょう。自分はそうなっていないか、そういう考えをしていないかと立ち止まって、いま一度自分を見つめるようにしていただきたいと思います。●子どもへの影響こういった支配的な親から子どもは大きな影響を受けます。・いい子症候群になってしまう・常に親の目を気にしてしまう・失敗を経験していないので、ちょっとのことでつまずいたら大変なことになってしまう・考えて行動することができない・主体性を持てない・いつもビクビクしていておびえが強い・条件付でないと愛してもらえないと思ってしまう・自己肯定感が異常に低い・居場所がないと感じる(家に帰りたくない)こんな状態では心が健全に育ちません 。一見普通に見える子どもでも、何かしらの闇を抱えてしまうことになります。そんな状態にしたくないですよね。先生に怒られた、友達に悪口を言われたなど、社会ではさまざまな嫌なことがあります。それを乗り越える力が子どもには必要です。それをつけてあげることこそが、本当に大切なことではないでしょうか。●支配的な親の特徴支配的な親の考え方は、常に自分が主体です。そのため、子どもの人生なのに口出しをしたり、人から良く見られることばかりを要求したりします。・子どもを平気で罵る・攻撃的な態度や口調を子どもにとっている(手をあげても平気)・子どもの人生は私が何とかしなきゃと思っている・子どもに尽くすことが生きがいになっている・過剰に子どもに手をかける・良い母親に見られるように行動するなど。子どものことを考えているような素振りですが、よく見てみると親が主体となっている ことに気がつくと思います。たとえば、子どもが忘れ物をしないように親が準備をしてあげたり、準備するまで声をかけ続けたりということが日常の中にあります。小学校などからのお便りで、「忘れ物をしないようにお声かけをお願いします」と書かれているせいもあるでしょう。それに便乗して、必要以上に手や声をかけすぎてしまうのです。忘れ物をしなければいいのですか?忘れ物をしたから(失敗をしたから)覚えることがあります。そこを自ら学ばなければ、子どもは成長できません。それを阻害してしまっているということに気がついてほしいと思います。●おわりに失敗から学ぶことってたくさんあります。失敗しないと心が成長できないのです。それをさせないのは、子どもの人生を邪魔していることと同じだということを自覚しなくてはいけないでしょう。自分の子どもがかわいいのはわかります。でも、「かわいい子には旅をさせよ」「若いときの苦労は買ってでもせよ」という言葉が昔からある通り、頑張らせなくてはならないのです。子どものときの失敗は、“怒られて謝って”で済みます。しかし、大人になってからはそうはいきません。親が守ってあげられるときに、しっかり失敗から学ばせましょう。どうか、それを理解してください。“毒親”になんてならないように自分を見つめ直していただきたいと思います!【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方(3)小学生編』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年09月21日子どもの人気職業にユーチューバーが挙がる今、あなたは自分のお子さんの将来の夢を知っていますか? 子どもの夢を知ることは、親としてもうれしいこと。そのために今できることって何かなと一緒に考えるいい機会にもなりそうですね。Q.お子さまの将来の夢、聞いてる?1.定期的に話し合っている 25.3%2.機会があった時だけ話し合う 50.9%3.将来の夢は知っているが話し合わない 13.2%4.わからない・どちらとも言えない 8.6%5.その他 2.0%話し合っている親子が、76.2%と大多数を占める結果に。子どもの夢やなりたい職業を聞いてサポートしてあげたいというパパやママの気持ちが伺えます。■親として子どもの夢を聞くのは楽しい小さいころから夢の話を聞いていると、その変化に子ども成長を感じられることもあります。また、夢がずっと変わらなくてほほえましく感じたり、たとえ夢がなくても親子のいいコミュニケーションの時間になりそうです。「上の子は小さい時は保育士だったけど、今は美容師になりたいみたいで家で自分の髪をセットして楽しんでます!下の子は警察官になりたいと言ってます!大きくなるにつれてもしかしたら夢は変わるかもしれないど、親として子供の夢を応援してあげたいなって思います。」(神奈川県 30代女性)「のんびりした子なので、まだ具体的な目標はないみたいです。ただ、自然とか科学に興味を示すので、そういった方面の職業とか、学校とかをたまに教えてあげています。憧れの人はさかなクンだそうです」(神奈川県 40代女性) ■否定せずに応援するのが親の役目自分が子どものころ、親に夢を否定されたことがある人もいるのではないでしょうか? 「どんな夢であっても応援してサポートしたい」いまどきの親はそう思っているようです。「私は自分の親からなりたい夢を話す度に、あれはダメこれはダメと否定され続け育ち、結局夢がなくなってしまい、何もないまま主婦になってしまったので、子どもたちが描く将来は否定しないようにしています」(神奈川県 30代女性)「親がこうなってほしいという希望を押し付けるのではなく、子どもの人生ですからやりたいことができるようサポートするように努力しています」(愛知県 40代女性)■未来には今ない職業ができるかも?子どものなりたい職業にユーチューバーが挙がる時代。これから20年後、どんな職業があるのかは親にとってもわかりません。「息子とは、これからの時代は新たなニーズを見いだして、いっそ新しい職業を編み出すぐらいでないと生き残れないかもしれないと話し合っています。子どもには今後の時代がどのように変化しようと、それなりに対応できる力を身につけさせたいですね」(神奈川県 40代女性)Q.お子さまの将来の夢、聞いてる?集計期間:2016.04.28〜2016.05.05アンケート回答数:9762件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月21日子どもは、親が思っている以上に賢い存在。簡単には言うことを聞いてくれないし、かと思えば、期待以上の行動をすることも! そんな我が子に認められるには、ガミガミ怒ってもダメ、やさしすぎてもダメ…。子どもの心に響く、親の振る舞いについて考えてみましょう。■こんなママにはがっかり!? リアルエピソード誰よりも大好きで大切なママは、子どもにとっては絶対的な存在。ママ自身、我が子から愛されている自負はあるはず。とはいえ、子どもの目は節穴にあらず。ママだって、理不尽なことをすればおかしいと疑うし、ウソがあれば子どもはそっぽを向いてしまうことも。ママたちが子どもからの信頼を失ったと感じたエピソードを紹介します。「散歩の約束をしていたけれど、何だか面倒くさくなって昼寝をしていました。しかも、そのことを子どもに責められ、『行くなんて言ってない!』と逆ギレ。シラをきりとおす私に、子どもは呆れ顔でした…」(30代後半)「子どもの要求に対し、『あとで』『明日』『来週やろう』などと曖昧な返事を繰りかえしていた私。あるとき動物園に行こうと誘ったら、『どうせ行く気ないんでしょ』と言われてしまいました」(40代前半)幼いからといって、わからないと思ったら大まちがい。まっすぐな眼差しで相手のことをしっかりとらえています。また、子どもにたしなめられるケースもあるようです。「いつのまにか自分の名前を書けるようになっていた娘。その字があまりに不格好だったので、『もっと上手に書けるよう練習しようね』と言ったら、『どうしてまず、すごいねって言ってくれないの?』と言われ、反省しました」(30代前半)「生理でイライラ。どうでもいいことでギャーと怒ってしまい、ハッと我に返って子どもを見ると、納得のいっていない、冷めた目をしていました」(20代後半)失った信頼を取りもどすのは大変なこと。子どもに対しては誠心誠意、真剣に向きあうといいでしょう。 ■できることからはじめる! 目指せ理想のオトナ像利害や損得など一切関係ナシ。好きか嫌いか、快か不快か…。子どもの判断は、じつにシンプルです。本能で生きる子どもにとって、信頼できるオトナは、必要なものは欠かさず与えてくれて、望みや欲求を叶えてくれる人物かもしれません。とはいえ、欲しい物をなんでも買ってくれたり、何をされても叱ったりしない、単なる都合のいい人ではありません。自分のことを全力で守ってくれて、よろこびと安心感を授けてくれる人こそが理想なのです。そんなオトナになるために、日々気をつけたいことをまとめました。・発言に一貫性を持ち、ブレない・しかることはあっても、感情に任せて怒らない・ダメなことはダメと、はっきり教える・いいことはしっかりほめる・遊ぶときは一生懸命、真剣に付きあう・できない約束はしない・いつでもどこでも温かく見守るすべて完ぺきしようとすると、ママの負担になってしまいます。上記を心に留めておいて、イライラしたときなどに、思い返すといいでしょう。■いつでも子どもに寄りそって子どもが求めているもの、子どもにとって必要なものを与えてあげることが、信頼の基盤。でも、余計な押しつけは親のエゴにもなりかねないので、気をつけましょう。毎日子どもを観察していれば、何をしようとしているのか、何を欲しているのかはっきりと見えてくるもの。何はなくともそばにいて、子どもに目をかけること。それができれば子どもは、ママを心から頼り、伸び伸び安心して暮らすことができるでしょう。
2016年09月17日「発達障害を治したい!」という親の気持ち出典 : 私には、自閉症の子どもがいます。自分の子どもに発達障害の疑いを感じた当時、私は診断を受ける前にインターネットで様々な情報を収集しました。同じような障害のある子どもについての個人のブログや、療育団体のサイトをのぞいてみると、時々「〇〇療育で、自閉症が治った」という文句を見かけました。もしかすると、障害のある子どもを持つ親にとって、「子どもの障害を治したい!」と最初に思うことは、ごく自然なことなのかもしれません。しかし私は、この「治った」という言葉に違和感を抱いていました。「完璧な回復」は確かに難しいかもしれない。でも…出典 : 『わが子よ、声を聞かせて―自閉症と闘った母と子』という本をご存知でしょうか。著者の子どもが自閉症と診断された後、回復に向けての自身の奮闘を綴った物語です。しかしこの本の巻末のあとがきでは、「(自閉症が)完全に回復したとは残念ながら信じられない」と監修の医師が書いています。この点については、私もこの医師と同意見です。なぜなら発達障害というのは脳の機能障害であり、病気ではないからです。それでも当時、私がこの本に出会ったときは「自閉症の子どもでも、こんなに出来ることが増えるなんて!」と、物凄く感動したのです。自分の子どもにも、少しずつ「できること」が増えるかもしれないという希望を持つことができました。治そうとするのではなく、「できることを増やす」出典 : 発達障害を「治す」のは確かに難しいことかもしれません。でも、「今までできなかったことを、出来るようにする」ことは、発達障害の子どもでも可能なことだと思います。たとえば、適切な療育やそれに伴う子ども自身の成長によって、「自分で着替えられるようになった」「自分でトイレに入ることができた」「自分でお風呂に入り、体を洗うことができた」「友達と一緒に遊ぶことができるようになった」など、社会に適応するために必要なことを少しずつ身につけていくことはできると思います。障害がある私の娘は、最初は身の周りのことが何ひとつ自分ですることができず、服を着させたり、トイレに行かせたり、すべて私が助けていました。そのうち、娘は実際に私がやっていることをまねすることがとても上手なことが分かりました。そこで私は、娘の特性を生かして、言葉で指示するのではなく一緒にやっているところを見せながら、身の回りのことを教えるようにしました。すると娘はだんだん自分でできることが増えていきました。障害を無理やり「治そう」とするのではなく、子どもの障害やそれに伴う特性をきちんと理解して、子どもができることを増やす手助けをするのが、親としては大切なことなのではないかと思います。子どもの成長にちゃんと目を向けて出典 : 私たち親は、最初は「この子をなんとかしたい」と思うあまり、発達障害を「治す」ことを考えると思います。しかし、困っていることを「減らす」ことはできても、自閉症を含めた発達障害を「完治させる」ことは難しいと私は考えています。自閉症や発達障害を治そうとするのではなく、子どもの社会適応力を療育によって伸ばしたり、子どもの成長を見守ることが大切なのではないでしょうか。私も、娘の障害を知った当初は「みんなが言うように娘の障害が”個性”になるなんてありえるのだろうか?」と半信半疑でした。でも、実際に娘の成長を目の当たりにしている今は、診断名そのものが個性なのではなく、自分のペースで成長していく様子が娘本人の個性なのだと感じていますし、娘の将来の可能性を信じています。
2016年09月14日発達障害のある子どもたちと同じくらい、凸凹がある夫出典 : 我が家の子どもたちは、発達に凸凹があります。あいまいな言葉や長い説明が苦手なので、子どもたちに何か伝えるときは、できるだけ細かく具体的に言う必要があります。ただ、この「細かく具体的に伝える」というのは、子どもたちが生まれる前から私の習慣の1つでした。それは、子どもたちに負けず劣らず、私の夫は凸凹のある人だからです。今回は、まだ子どもが生まれる前、私が夫に「なんでそーなるの!?」と衝撃を受けたときのお話です。出産間近の私が入院しているとき、夫に買い物を頼んだ出典 : 第一子の出産が予定日を超え、陣痛前に入院した時の事です。病室に入って落ち着いた頃、私は夫に雑誌と、ジャスミンティーの2リットル入りペットボトルを2本買ってくるようにお願いしました。その時は「病院から近い入り口から地下街に入ったところの食品店があるでしょ。あそこなら売ってるから、ジャスミンティーの大きいペットボトルを2本、その先のビルの本屋さんで〇〇の△月号を買ってきて。置いてある場所は何処其処で、表紙は誰々で、メインテーマは□□だから。先にジャスミンティーを買うと重たいから、先に本屋さんへ行って、帰りにジャスミンティー買ってくるといいよ。」といった感じでした。私の伝え方があまりに細かいので、側で見ていた私の母は「子どもじゃないんだから、そんなに細かく言わなくても…」と夫に対して失礼だと言わんばかりの表情でした。それから1時間後。買い物から帰ってきた夫が手にしていたものは…出典 : 時間後、帰ってきた夫が持っていたのは一体なんだったでしょう。指定通りの雑誌と、ジャスミンティーのティーバッグ20個入りを2箱!「どうして?私『2本』って言ったよね?『重たいから…』って言ったよね?病室で誰がティーバッグでジャスミンティー淹れんの?!しかも40パック…考えたら分かるよね?!」なんて思いました(笑)私の母も、その様子を目の当たりにして「だから細かく伝えるんだ」と納得したようでした。夫は、2つ、3つの話題があると、最後の方のキーワードが頭に残り、最初の内容を忘れてしまうようでした。それ以来、夫に何か頼む時は細かく細かく念を押して伝えるだけでなく、・1つの作業が終わってから次を依頼。2つ一緒には依頼しない・できるだけメモに書いて依頼するという工夫をするようになりました。「大人なんだから、考えれば分かるはず」という思いこみ出典 : どうしてこんなことが起きるのか考えてみました。私は、何か言葉を聞いたり言ったりするとき、頭の中には映像や画像が思い浮かびます。病院から出て道を歩き、地下街の入り口から地下街、そしてお店の中の様子、陳列の様子などが、ストップしたり、数倍速になったりしながら浮かびます。ですが、夫の場合はどうなのかを尋ねてみると、どうやら映像は浮かばず「言われたままを変換もなく記憶する」という感じのようです。私には夫のやり方はできませんし、想像することすら難しいです。言葉から何を思い浮かべるかは、人によって想像を超えるほどに違うものだということが分かりました。この違いがあるため、私には夫の間違いが信じられなかったのだと思います。普段、子どもだけでなく夫婦や家族でこういったすれ違いをしてしまう方も多いのではないでしょうか?「大人なんだから…」「考えればわかる」とついつい思ってしまうものですが、この出来事のおかげで「自分はこの伝え方で分かるから、他の人にも伝わるはずだ」という自分の思い込みに、気付くことができました。
2016年09月11日「親ラブ族」という言葉をご存知でしょうか。子どもは思春期を迎えると親を鬱陶しいと思い、距離を置くもの。しかし最近の親子関係はガラっと変わってきているらしい。株式会社オーネットが行った調査によると、20歳男女の約8割が「親を尊敬している」と回答。「母親を友達のように慕い、好んでショッピングや旅行に行く」という母親大好きな女性が増加していることからも分かるように、若い女性たちにとって「親が大好き!」という感情は当たり前になりつつあるようです。■「パパと一緒にお風呂に入る」恐るべし“親ラブ族”先日、知人のAさん(24歳)と食事をしているとき、信じられない言葉を耳にしました。「私、小さい頃からお父さんと仲がいいの。今でも一緒にお風呂に入るぐらい!」……えっ?!一瞬言葉を失いました。彼女は都内在住の実家暮らし。地方に単身赴任中の父親が帰ってきて入浴をしていると、「私も入っていい?」とお風呂場に押しかけ、父親の背中を洗ってあげるとのこと。「たまにしか会えないから、会話もしたいし。別に家族だから、裸をみられても恥ずかしくないよ」(Aさん)このAさんに関しては、少し特殊な事例かもしれませんが、これも親と仲良しな若者が増えているということの象徴なのかもしれません。しかし、上の世代と比べて「親が好き」というレベルがかなり高いので、自分たち世代の感覚で他世代に話をすると驚かれてしまうかもしれませんね。同調査によると、「親を尊敬している」と答えたゆとり世代は、75.4%。同様に「親は自分のことを理解している」70.8%、「親はあたたかいと感じる」80.2%となっています。最近の20代男女にとって、親はあたたかくて信頼できる存在であることが分かります。■親と仲良しはいいけれど……一方で「親がいないと生活できない」79.9%、「親からお小遣いをもらっている」59.0%、「就職しても親には甘えていたい」47.3%などと答える若者も。これは経済的・精神的両方の面から見ても、親から自立できていない若者が増えていると言っても過言ではない結果となりました。社会人3年目のOさん(25歳)は、「大学を卒業し、就職をしたら自立をするため一人暮らしをしようと考えていましたが、母親が『寂しい』というので、まだ一度も実家を出たことがありません。仕事が終わって疲れて帰っても、実家暮らしなら家事の負担がない分、ついつい甘えてしまいます」と話しています。離れたいけど、離れられない。そして離れて欲しくない。そんな共依存ともいえる関係の親子が増えているようにも思えます。そんな心地の良い関係から抜け出せずに、気が付けば四十路で未婚……なんてことにならなければいいのですが。■「親みたいになりたい!」は少数派?一方で、「両親のような夫婦になりたい」「両親をみて結婚はいいなと思う」と答えた20代は約4割。「親が好き」と答える若者が多いにもかかわらず、夫婦としての親には厳しい評価をしていることも読み取れます。しかし、これは「生涯ラブラブな夫婦」を思い描いている若者が多いという結果の裏返しなのかもしれません。また、「親の人生は生きがいのあるようにみえる」62.1%、「親のような大人になりたい」55.1%など、人生の先輩としての親に対してはいずれも低い数値に。この結果からは、「親と仲良くしておけばお金ももらえてラッキー!一人暮らしもしなくていいし“おいしいこと”がたくさんある(ラクができる)」そんな若者のずる賢い一面が垣間見えます。これも世代性なのかもしれませんね。
2016年09月07日最初は仲間と繋がりたくて参加した親の会出典 : 発達障害児の育児は、毎日が戦いです。1つ悩みが解決したと思うと、また新しい悩みが、思ってもみない方向から出現します。この戦いは、一体いつまで続くのか、成長と共になくなるのか、その先は全く見えません。そんな育児の中で、「毎日の辛さを、ちょっとでも愚痴れる仲間がいたら…」と考えるのは、ごく自然な流れだと思います。発達障害児の親が、自分たちだけで悩みや辛さを、抱え込んでしまわないようにと、地域にはたくさんの親の会が存在します。県全体を含む大きな組織もあれば、小学校の特別支援級の親同士が作る、緩い繋がりもあります。私も育児の愚痴を吐きたい、1人で考え込むのが辛い、そういった理由で親の会にアクセスしたことが、あります。ところが、当初の期待もむなしく、わずか半年足らずで退会してしまうことに。今回は、その経緯と大規模な「親の会」の持つ特質について書きたいと思います。大きな親の会ならではのメリット出典 : 私が入会したのは、県に住む発達障害児の親すべてを対象にした、親の会でした。親の会といっても、きちんとしたNPO団体です。ここを選んだ理由は、大きな組織の方が、いろいろな特性のお子さんを持つ、親御さんと話ができるだろう、という理由でした。確かに「お話し会」のようなものは、頻繁に開催されていて、県のあちこちから集まってきた会員の皆さんから、有意義な話をたくさん聞かせて頂くことができました。また専門家の講演会や、発達障害関連の映画上映会なども、月に1,2回のペースで開催していました。こうした大きなイベントは、どれも参考になるもので、滅多にお話しを伺うことのできないような、専門家の方のお話も、たくさん聞くことができました。イベントだけにとどまらない、大規模さは運営にも出典 : この大規模な会では、会員それぞれが役割を担って運営しています。広報、会計、ゲストの送迎、弁当の注文、場所の確保など、イベントを開催するとなると、ここには書ききれないほど沢山の、運営業務が発生します。何をするにも決めごとや議論となると、運営からメールが膨大に届きます。気付くと、私のメールボックスは運営からのメールで、びっしり埋めつくされていました。大きな組織は、それだけ運営にも人やエネルギーが必要だ、ということを私は後になって、知ったのです。どれだけメリットがあろうと、その場所が自分には合わない場合も出典 : メールを開くたび、本部からのメールがズラッと数10通も並ぶ日々。私は次第に、メールボックスを開くのが億劫になってきました。さらに、月1回行われる定例会のレジュメ作りや、勉強会の資料作り、年度終わりになると今度は総会の運営と、ちょっとした会社に勤めているかのような、仕事量が降りかかってきます。結局、会の運営業務が完全に、自分のキャパシティを超えてしまい、私は退会しました。今は、同じ発達障害児を持つ、仲良しのママさんたちと、少人数で緩く食事会を開催したりしています。私にはそのような形態のほうが合っていたようです。上手に使いわけたい親の会出典 : 大変だったことばかり書きましたが、大きな親の会では、仲間内のおしゃべりでは決して得られないような、専門的な情報を、得ることができます。これは、親の会の最大の強みだと思います。また、大きな組織では、加入者の年齢も様々です。小学校のママ友では、同年齢の子どもを持つ親たちが中心に、集まりますが、大きな組織では思春期の子どもや、成人した発達障害当事者の話を聞くことができます。航海図のない育児だからこそ、これはとても貴重なことだと思います。入会する前に親の会の特質をよく調査し、・自分が親の会に何を求めているのか?・組織運営のための活動は何があるのか・自分は運営活動にどこまで時間を割けるかを、まずはよく考えてみると良いかもしれません。
2016年09月03日厳しい方が息子に合う!そう思って塾に通わせていたけど…Upload By かなしろにゃんこ。ADHDのある息子。勉強が苦手で、周りの子たちに比べて学習が遅れていました。「息子には、厳しい先生が目を光らせる塾が合っているのかも」と思い、小3のときに塾に通わせ始めました。しかし息子は、「塾の先生がイヤだ!」「教室に入りたくない!」と塾を嫌がるようになりました。私は息子が「ワガママを言っている」と思い、 無理やり塾に通わせましたが、息子は塾の日になると部屋の中の柱を蹴ったり、転げまわったり、悪態をついたり…それでもなだめて「頑張ろうね」と送り出しましたが、ある日塾から帰ってくるなり、もう我慢できないようで泣きながら大声で「行きたくない!」「家で勉強したい!」と吐き出しました。これは何か理由があるな?とゆっくり話を聞いてみると…。凸凹のある息子にとって、塾は苦手なことばかりUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。息子を通わせていた塾では、プリントを丁寧に扱う、学習は静かに行う、先生には敬語で話すなどの決まりがありました。私はそれを、息子が身の回りに気を遣うことを学べていいかな、と思っていました。しかしその厳しさが、息子には合わなかったようです。じっとしていることが苦手で、人一倍不器用な息子ができないことばかり求められるので、何をやっても先生に怒られてしまいます。さらに、「分かるまで自分でやり方を考えましょう!」という塾の方針も息子にとってはつらいものでした。指導やお手本がないと覚えられないタイプの息子は、何日たってもプリント1枚すら終わらせることができなかったそうです。それでも静かに考えているフリをしなければいけない時間は、息子には苦痛だったでしょう。息子がパンクしたところでようやく、荒れまくっていた原因にたどり着きました。息子のつらさに気づくまで、2年の月日を費やしてしまいました。自分自身の焦りが、息子に苦痛を与えていた出典 : 私は今まで息子にこんなツライ思いをさせていたのか…。息子が嫌がるサインを見て見ぬふりをしてきたことにと気がついて、ようやく塾を辞めさせることに決めました。今思えば、息子が勉強ができないことに私が一番焦っていたのだと思います。その焦りから、「厳しく鍛えてもらえる塾がよい」と思いこんでしまいました。塾のような学習方法が合う子と合わない子がいるとは考えもせず、「我が子は大丈夫!通っていればデキるようになる!」と信じていたのです。もし過去に行けるとしたら、塾の扉を叩く前の自分自身を止めにいきたいものです。思い出すだけでも息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。これからは、息子に合ったやり方で、息子のペースで成長してほしいと思っています。
2016年09月02日子どもは何でも親のマネをしたくてしょうがないものです。必死に親の口癖や行動をマネする様子はとてもキュートですよね。『乗ってたら乗せろゆーから乗せたら笑いすぎてお腹痛い』というコメントともにTwitterに投稿された動画にも、そんなかわいらしい子どもの姿が映し出されています。【動画はこちらから→】投稿者さん(@buuchan001)が撮影したのは、ダイエットマシンに乗る子どもの様子。どうやら投稿者さんが乗っている様子を見て、自分も乗ってみたいと思った様子。台に上がったものの、体が小さいので上のハンドルに掴まるのが精一杯なようです。ちなみに、このダイエットマシンはブルブルと震えるタイプのやつですが、結構振動は強いです。大丈夫なのでしょうか……?スイッチオン!振動が始まります。お?意外と大丈夫なようです。本人も大丈夫だと思ったのか、もう片方の足も振動する足場へ。ここからダイエットマシンが本領発揮。振動が大きくなり……ブルブルブルブルブルブルブル!めちゃめちゃ体が震えています笑。なぜかポーカーフェイスなのもかわいいですね!恐るべきダイエットマシン。子どもが乗るとこんなことになるんですね……。男の子がブルブル震えまくる様子の全容は、【関連記事】の『【おもしろキッズ動画】ダイエットマシンの上で震えまくる子どもが可愛すぎる♪』よりご覧ください♪かわいすぎて何度も繰り返し見ちゃいます笑。●文章/パピマミ編集部
2016年08月26日少年と家族の12年間を描いた『6才のボクが、大人になるまで。』で、2014年の映画賞レースを席巻したリチャード・リンクレイター監督。その最新作として、“大人になったボク”の大学入学直前の3日間を追った『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』から予告編が解禁となった。『6才のボクが、大人になるまで。』で描かれた12年間に続くような形で、80年代、ある少年の大学入学直前の3日間を描く本作。誰も感じる新生活が始まる前のワクワク感、家族と離れ、何にも縛られない自由を満喫しつつも、大人としての責任にも同時に気づき始める微妙な心情を、眩しいくらいに清々しく描き出していく。『ビフォア』シリーズを始めとする、これまでのリンクレイター作品同様、永遠には続かないが、決して色あせることのない青春の断片を見事に切り取った監督の集大成でもありながら、『アメリカン・グラフィティ』『スタンド・バイ・ミー』『ブレックファスト・クラブ』などに連なる、新しい青春グラフィティ・ムービーの誕生ともいえる。また、本作のもう1つの主役といえるのが、豪華な音楽のラインナップ。舞台となる80年代にヒットしたロック、パンク、ディスコ、ニューウェーブ、ヒップホップの名曲がふんだんに散りばめられている。解禁となった予告編では、まず、「ザ・ナック」のメガヒット曲「マイ・シャローナ」からスタート。野球推薦で大学に入学することになった本作の主人公ジェイク(ブレイク・ジェナー)は、カーステレオでこの曲を聞きながら、新生活が始まる野球部の寮に向かう。出迎えるのは、野球部の個性豊かで騒々しいチームメイトたち。ジェイクは野球はもちろん、女の子、お気に入りの曲、パーティ、お下劣なジョークなど、あらゆることに全力で打ち込み、新たな出会いと恋を経験しながら、先輩たちからの“洗礼”を受けつつ、少しづつ大人になる様子が描かれていく。「死ぬときに後悔するのはやったことじゃない。やり残したことさ」「いまを楽しめ。永くは続かないんだ」という印象的なセリフ、そしてヒロイン・ビバリー(ゾーイ・ドゥイッチ)との恋の始まり…。そして映像のラストでは、音楽が本作のタイトルにもなった「ヴァン・ヘイレン」の「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」に。「恋も友情も、すべての青春がここにある!」「あれかこれかより、あれもこれもの人生を選びたい!!」というフレーズとともに、まばゆいばかりの“青春グラフィティ”を予感させている。『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は11月、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月25日授業参観で10年前は想像できなかった娘の成長を実感。出典 : 発達障害の娘は現在小学6年生。今年の授業参観日では、国語の授業で詩を創作し、発表していました。それを見た私は、「こんなことまでできるようになったのか」と感心しました。なぜなら10年前には、今の姿を想像することすらできなかったからです。娘の成長が気になったのは、2歳頃でした。言葉が出始めるのが遅く、コミュニケーションも、ほとんどとることができませんでした。多動もあり、いつも自分の好きに行動していました。その頃から療育にも通っていましたが、落ち着きなく自由奔放な行動を見て、果たして療育の効果はどれほどなのか?とよく不安になったのを覚えています。診断後、療育を家でも取り入れた。最初は上手くいかなかった出典 : 療育施設に通いだした頃、娘はなかなか着席ができず、座ってもすぐに立ち歩いていました。この頃ほぼ同時期に、ABAという行動分析を家庭に取り入れている、親の会に入りました。そこで受けたアドバイスは、子どもの楽しさや主体性をとても大事にしたものでした。私は、このアドバイスを参考に、親の指示通りに椅子に座る練習を、取り入れてみることに。しかし、これまで自分の好きに立ち歩いていた娘。急に「座って」と言っても座ってくれません。座ることが嫌にならないよう、好きな遊びの最中、機嫌の良いときにイスに座らせてみました。しかしすぐ立ち上がるため、娘の膝を少しだけ押さえるなどの補助を入れましたが、やはり立ってしまいます。それでも、遊びの合間の短い時間、「座って」「立って」の声掛けのタイミングと同時に、体を支える補助を何度も繰り返しました。最初はなかなかできませんでしたが、根気よく続けた結果、2ヶ月ほど経って徐々に指示を理解し、着席ができるようになってきました。しかし、座っていられる時間はまだまだ短いものでした。まずは「机に向かう練習」から、楽しんで取り組めるように出典 : 年長になり、小学校への就学を視野に入れた私は、長時間机に向かって座っていられることを、目標にしました。これは、長時間の着席が目標なので、着席している間に飽きて集中が途切れないよう、娘の好きなおもちゃやゲームなどを活用し、遊ぶことにしました。しかし、娘1人の遊びではすぐ飽きてしまうかもしれない。そこで、私も一緒に娘と遊ぶことにしました。着席の練習と同様、娘が機嫌の良いときに、15分程度から取組みました。また、学校での学習にも慣れるよう、興味の低い活動でも少しずつ練習しました。この時も、集中ができるだけ続くよう、合間に娘の好きなお絵描きの時間を挟むなど、していました。この方法は娘には合っていたようで、着席できる時間は、少しずつ増えていきました。小学生になり、集団参加も安心…と思いきや出典 : 指示や場面に応じて着席することや、長い時間座ることに慣れてきた娘。しかし、いざ就学すると、今度は別の問題が生じてきました。それは、みんなが手を挙げるのを見て、解からない問題でもつられて手を挙げてしまうことでした。そんなとき、娘の「聞く力」を伸ばしたのはフルーツバスケットだった出典 : この問題を療育の先生に相談したところ、「指示の聞き分けを、ゲーム感覚で練習してみましょう」とアドバイスをもらいました。さっそく家で練習です。フルーツバスケットの応用で、方法は簡単です。・家族4人(2人以上が良いです)で、それぞれ違う種類の果物を持ちます。・司会の人を決め、その人に「みかんを持ってる人~?」と聞いてもらい、実際に持ってる人だけが返事をして手を挙げます。・手に持つのは、子どもが理解していれば、果物でなくても構いません。参加人数が多ければ、何名かは同じ種類を持った方が、より実戦向きかもしれません。最初は、授業中と同様に戸惑いながらも、周囲と一緒に手を上げていた娘。間違えたときには「あれ?今はみかんだっけ?」など、司会が言った言葉を確認できるような声かけをすると、娘も自分で間違いに気付けるようでした。このゲームも、学習というよりは、ちょっとした息抜きの時間に、遊ぶ感覚で取組んでいました。このような時間を家族で楽しみながら、繰り返していくうちに、少しずつ指示の聞き分けができるようになっていきました。子どもが学ぶことを楽しめるように出典 : 学校で役に立ちそうな方法を例に挙げてみましたが、コツは楽しくゲーム感覚で練習することです。療育先などでアドバイスをもらうと、つい結果を求めてしまいがちだと思います。しかし、親の気持ちを優先し、子どもの「やりたい気持ち」を置いてきぼりにしては、学習そのものが、嫌な時間に変わるかもしれません。成長を待つことが、結果として子どもの主体性を伸ばし、学習意欲につながるのではないでしょうか?我が家では、楽しさの中でいつの間にか学校生活にも順応できるようになった。そのような関わりや取組みを、心がけています。
2016年08月24日娘が学校に行かなくなった出典 : 一見普通に学校に通っているように見える子ども。でも、人間関係がうまくいかない、いじめにあっている、授業についていけない、部活がつらい、進路に不安があるなど、隠れた悩みを持っているかもしれません。特に発達障害のある子どもは、特に心が繊細で学校という場に潜む問題にいち早く気づくようです。発達障害に理解のない先生から適切な支援を受けられず、つらい状態で頑張って学校に通う子どもも多いでしょう。アスペルガー症候群のある私の娘は、「どうしてみんなは先生の言うことを聞かないのか」、「どうしてケンカばかりするのか」、「なぜ先生はケンカや言うことを聞かない子を放置するのか」といった学校の問題に悩み、心を痛めていました。そして学校という場になじめなくなり、力尽きるように行けなくなってしまいました。今回は、不登校になってしまった娘と私の夏休みについてお話します。夏休みの終わりに娘が出したSOSサイン出典 : 私の娘は不登校になってから7年が経ちます。娘が学校に行かなくなったばかりのころは、「本当は怠けているだけなのではないか?」「頑張れば行けるようになるのではないか?」と考えていた時期がありました。夏休みの終わりごろは特に、「新学期になれば娘は学校に通うのではないか」と期待する自分がいました。今思うと、これは無意識のうちに娘へのプレッシャーになっていたでしょう。不登校の娘も、「新学期になったら行かなくちゃ」と親の期待に応えようと苦しんでいたと思います。学校へ行かない娘にとって、夏休みはやっと来た休暇であり、ホッとできる期間でした。でも2学期がいよいよ始まるという夏休みの終盤は、娘はとてもストレスを抱えていたようです。例えば娘は、・宿題をやっていない・気力がない、腹痛や頭痛がよく起こる、体調不良を訴える・夜に眠れず昼間に寝てしまい、昼夜逆転生活になる・身なりに構わなくなる・視線を合わせないといったSOSサインを出していました。夏休みが終わることにおびえていたのです。9月1日、子どもは追い詰められている娘がSOSを出していたにも関わらず、私は「また学校に行って欲しい」という期待をもとに娘に厳しく接してしまいました。すると娘はますます学校に行く気力を失い、心身ともにどんどん弱っていきました。実は、夏休みが終わった次の日の9月1日は、18歳以下の子どもの自殺が1年の中でも多い日になっています。Upload By ヨーコ夏休みが終わるころ、子どもたちはそれほどまでに追い詰められているのだと思います。私が参加している不登校の親の会でも、私と同じように子どもに厳しく接してしまい、子どもが不登校のままという方が大勢います。みなさん「あの時厳しく子どもを責めなければ良かった…」と言っています。SOSを出している子どもに厳しくしてしまうと、親子の信頼関係が崩れてしまうのだと痛感しました。子どものSOSサインに気づいたら、決して問いただしたりはしないで、さりげなく「困ったことがあったら話してくれてもいいんだよ」と伝え、注意深く見守ってあげてください。親に必要なのは、子どもを休ませる勇気出典 : 去年話題になったこの記事。覚えている方も多いかもしれません。「学校が死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい」。夏休みが明けるころに子どもの自殺が増える傾向があることから、神奈川県鎌倉市立の図書館の公式ツイッターが26日、こうつぶやいた。共感を呼び、13時間で4万回以上もリツイートされている。私は、図書館だけでなく家庭こそ、「学校が死ぬほどつらい子」を受け止める場所でなければならないと思っています。でも子どもが「学校へ行かない」と言った時、親が怒ったり、責めたり、泣いたりしていたら子どもは家で心を休ませることができません。自分の子どもが学校に行かないことを認めるのは簡単なことではありません。そこには、「学校へ行かないと学力がつかない、社会生活ができなくなる、集団生活ができないと社会人として生きていけない。」という親自身の価値観があるのだと思います。そういった価値観は社会が親に押し付けているものでもあると私は思います。だからこそ、周囲や学校からの声に親もつらい思いをするのです。私も子どもの不登校を7年経験していますが、正直言ってまだこの「普通の価値観」を捨てきれていないと思います。だけど、心身ともに疲れ果てている子どもには、せめて家で休むことを認めてあげることが必要なのではないでしょうか?子どもの不登校を認めるのは大変なことですが、どうか子どもを休ませる勇気を持ってほしいと思うのです。エネルギーがたまると子どもは動き出す出典 : ストレスや恐怖から解放されて、再びエネルギーがたまるまでゆっくりと休むと子どもは変わります。娘も、学校へは行かないけれど長い間しなかった勉強を少しずつ始めました。今は進路も子どもによって様々です。学校に行かなくても仕事についている人はたくさんいるし、道は一つではないのです。生きていてくれてこその未来です。
2016年08月19日親が子どもの発達障害を受け入れられるようになるまで出典 : お子さんに発達障害があることが分かったとき、まず最初に「なんとかしたい」「どんなことをしてもいいから、普通の子にしたい」と考える親御さんも少なくないと思います。でもそんな親でも、専門家の先生から「子供に無理にストレスを与えてはいけません。逆効果です。」「子供のあらゆる行動は、子供の『こうしたい』という自己主張なので、子供の全てを受け入れて抱きしめて下さい」と言われると、当初の「普通の子にしたい」という思いから、「発達障害を何とかしようというのは間違っていた。子どものすべてを受け入れなければならないんだ」という気持ちにだんだんと変化していくようです。本当にお子さんの「障害を受け入れて」いますか?出典 : この気持ちの変化は、お子さんのありのままを受け入れて、お子さんに本当に必要な教育やトレーニング、支援方法は何なのかを考え得るために大切なことです。しかし、お子さんの「障害を受け入れる」ということの意味ををはき違えてしまっている保護者の方も多いように思われます。例えば、障害がない兄のことは厳しく育てていたのに、弟に発達障害があると分かった途端に何もしなくなり、なんでもその子の自由にさせているご両親がいました。その子が人の物を壊しても、「この子はこうしたかったんです。分かってください」といって、子どもに「謝る」というコミュニケーションをまったく教えようとしません。他にも、「この子は今まで大人しかったが、最近は癇癪がでてきた。これも立派に自己主張するようになったということ。成長を感じるよ。」と言っている保護者の方がいました。もちろんそういった場面でお子さんの成長を感じる場面はあると思います。でも、その方はあまり嬉しそうな顔をしていませんでした。これは本当にお子さんの「障害を受け入れている」と言えるのでしょうか。子どもの発達障害に向き合うということ出典 : 私は、「発達障害を何とかしよう」と考えることは、「障害を受け入れていない」ということにはならないと思います。むしろ、子どもに障害があることが分かった後「この子は障害があるから」と言って、その子が社会に適応するための支援や教育を何もしないことこそ、「障害を受け入れていない」ことになるのではないでしょうか。そういった親の教育の仕方は、問題を後回しにしているだけのように私は思います。私の娘は学校での勉強を習得するのに、他の子どもたちの何倍も時間がかかります。もしかすると、娘は他の子どもたちと同じように勉強ができるようになることは難しいかもしれません。でも私は、発達障害を理由に娘の成長を諦めたわけでは決してありません。私は娘に、勉強はほどほどにして家事を教えることにしています。娘には、洗濯物を干してもらったり、味噌汁を作らせたり、ご飯を炊いてもらったりしています。障害のある私の娘には、こういった社会に適応するための教育こそが必要なのです。確かに今はできなくても、成長とともに出来るようになることもあります。しかし、親が子どもの障害をきちんと受け入れられれば、子どもが将来自立して生きていくためには何を教えればよいのかが見えてくるのではないでしょうか。子どもが将来、社会の一員として生きていくために出典 : 障害のある子どもでも、将来は社会の一員として自立して暮らしていく必要があります。そしてそのように生きる権利もあります。そのため、障害があろうとなかろうと、社会で生きていくうえで最低限必要なスキルやマナーは身につけている必要があると思います。もしかすると、障害のある子どもとない子どもの育て方は違うと考えている人が多いのかもしれません。しかし、「その子の得意な部分を見つけて伸ばしてあげるようにすること」が親の役目だとするならば、基本的には変わらないと私は考えています。子どもにいろいろなことを経験させることで、その子のの得意不得意が分かると思います。その経験をさせるきっかけを与えたり、その後に子どもにとって適切な支援は何なのかを考えることが、本当に親がやらなければならないことではないでしょうか。どんな子どもでも、社会で生きていく1人の人間として育てる事に変わりはありません。子どもの障害を本当に受け入れられたのであれば、社会で生きるために必要なことを一つずつ教えていくのが、親の役目だと私は思っています。
2016年08月09日思春期の子どもが「病院に行こう」と言われたときの気持ちUpload By ヨーコ子どもに発達障害の疑いを感じたとき。知能検査を受けるために、私たち親は「一緒に病院へ行こう」とわが子に切り出さなければなりません。思春期の子どもは「病院に行こう」と言われたとき、どのように感じるのでしょうか。そう言われて断る子どもは、もしかしたら少ないかもしれません。「私はおかしいのかもしれない」「どうして友達と仲良くできないのだろう?」「断るのは親に申し訳ない…」など、子どももいろいろ考えているのでしょう。何も口にはしないかもしれませんが、病院に行く子どもの心の中は、大人が考えている以上に複雑です。実際に、私の子どもが抱えていた2つの不安をお話します。子どもは大人が思っている以上に、自分たちが「他の子とは何かが違う」ことに気づいています。今は何でもインターネットで調べることができます。娘は、「今の自分はどういう状態なんだろう」「他にも私のように悩んでいる子はいるのだろうか」と、日々検索していたようです。そのため娘は、「知能検査を受ける意図」も、だいたい理解していました。ですが、その大切さや意義、検査で分かることが今後の生活や人生にどのように生かせるのか等は、分かっていなかったようです。本来の知能検査は、ありのままの自分の得意・不得意を診断するものだと私は考えています。その結果をもとに、どうやって得意なところを伸ばし、不得意なところをカバーしていくかを周りの大人とともに考えるのです。娘ははネットの情報で、知能検査は「テスト」とイメージしていた様子で、知能検査の意義を理解しないまま、「できなかったらダメなんだ」「分からなかったらどうしよう」と不安に思ってしまったのです。たとえ大人でも、自分は発達障害なのかどうかについて病院で診断を求めたとき、いざその結果を見たらショックを受けるでしょう。それが思春期の子どもとなれば、なおさらショックは大きいはずです。子どもは発達障害についての知識もまだ断片的です。例えば、アスペルガー症候群は、正しい知識や情報が浸透しないまま、「アスペ」という言葉がひとり歩きしています。この言葉はネットスラングにもなっていて、空気を読めない人や要領の悪い人に対しての蔑称になってしまっています。私の子どもは、そんなふうに世の中で軽蔑されているアスペルガー症候群であると自分が診断されてしまったら、自分はこの先もずっと周りの家族や友達とうまく関われないんだと思い込んでしまったようです。私はぜひ、子どもたちに正しい発達障害の知識を持ってほしいと思い、ブログでメッセージを発信しています。あなたは何も悪くない。あなたの親も何も悪くない。これは脳の個性なのです。ただ今の社会で生きていくのには、しんどい個性を持っているというだけ。あなたの価値は何も変わりません。友達と比べて劣っているわけじゃありません。あなたの個性なだけです。子どもの不安をやわらげるために、周りの大人ができる2つのことUpload By ヨーコ子どもは正しい知識を得られないまま、誰にも相談できずに悩み苦しんでいます。大人がしっかりと情報を提供することで、子どもの不安を少しでも和らげることが必要です。私は病院に行って知能検査を受けることのメリットは、自分の特性を知ることができることだと思っています。検査を受けることで、自分は視覚・聴覚どちらから情報を受け取る方がわかりやすいのか、短期的な記憶はできるのか、空気を読むことが苦手なのかといった自分の取り扱い説明書を手に入れることができると私は考えています。それを自分の中でしっかり納得して、自分を知ること。これからどういう生き方をするのか、生活ではどんな工夫をすればいいのかを考える手がかりとすることが、一番の有効利用法だと思います。子どもたちが知能検査を「テスト」だと思ってしまうことは、年齢的にも当たり前のことです。そのため、テストを受ける不安は大人がくみ取ってあげなくてはいけないと思います。知能検査の結果がいきなり子どもに伝わることはないと思います。どうやって伝えるか、またいつ伝えるか悩んでいる保護者の方が多いのではないでしょうか。私の娘は、小学4年生のときにアスペルガー症候群と診断されました。でも、いろいろな人に相談した結果、まだ娘には伝えないことにしています。ただでさえ自尊感情が低くなっている娘に、アスペルガー症候群であることを伝えれば、娘はさらに自信をなくしてしまうと判断したからです。様子を見ながらタイミングを計り、主治医から告知してもらう計画を立てています。主治医の先生など周りの人に相談しながら、誰がいつ告知するかの計画を慎重に進めていくことをおすすめします。子どもの気持ちに寄り添うために出典 : 思春期は自分を作り上げていくための時期であり、子どもたちの心はより複雑で、傷つきやすくなっています。まだ正しい知識を身につけていない子どもが少しでも不安なく病院に行くためには、周りの大人たちのサポートが不可欠です。子どもは何も言わないかもしれませんが、本当の心の中は分からないことだらけ、不安でいっぱいです。子どもの気持ちをできるだけ理解して、寄り添いながら一緒に歩いていきましょう。
2016年08月05日こんにちは、栗生です。以前、 睡眠中の赤子の戦闘力が高すぎる件 について、したためたのを覚えている方もいらっしゃることと思います。寝ながらおもむろに足先を上げたかと思うと、次の瞬間に放たれる、かかと落とし。あれ、鼻や目などにピンポイントで降ってくるとメッチャクチャ痛いんですよね。わが家の赤子も最近になり、かかと落としはなくなったのでホッとしていたんですが、寝ながらの回転移動は相変わらず激しいものがあります。夜中、ちょっとトイレなどに行って戻ってくるとあっという間に私のスペースを赤子が侵食しており、私はしかたなく布団の隅で小さくなって寝直す、ということがしばしば起こっております。ときには上の子(4歳)とタッグを組み(いや、2人とも寝てるんですが)、気がつけば両脇から2人にがっちりホールドされる、なんて夜も。子ども二人に寄り添われて幸せとも言えますが、乳幼児といえどもダブルでのしかかられるとかなり苦しいので、就寝中もなかなかリラックスできません。…と人に言うと、「親が移動すればいい」とか「角度を変えて寝ればいい」とかアドバイスされるのですが、結局子どもも一緒に回転移動するのでどうなのだろう、と言う気もします。布団の端に寝かせたり堤防(布団)を設置したりと、いろいろ試みたところ、壁に接した状態で寝かせると安定することを発見したのですが、やはり今朝も私の両脇に頭を刺したような状態で眠るわが子たち…。ここまでくると、もうどうでもよくなりつつあるこの頃です。今日のカルタ「流浪(るろう)の赤子」
2016年07月20日こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。今のわが国で子どもを公立の小中学校に通わせている親御さんであれば、子どもの同級生の友達の中にかなりの割合で“名字が変わる”子がいらっしゃるかと思います。ご推察の通り、両親の離婚を理由とする例が大多数です。しかし、今回のコラムはそのような“名字が変わることになってしまった反抗期の子どもたち”を問題視するような立場では一切ありません。両親が離婚してどちらか一方の親だけになった子が必ずしも情緒不安定になるわけではないのです。そうでなく、母親であれ父親であれ祖母であれ祖父であれ姉であれ兄であれ、「反抗期に家族の愛情を確認できた子 であれば、今は反抗していてもきっと大丈夫」という精神神経科的スタンスに立って、反抗期のお話をさせていただきたいと思います。●思春期に反抗することは「身近な大人に見捨てられないか」という不安の裏返し東京都千代田区で心療内科・精神科の『ベスリクリニック』を開院する田中伸明先生は長年にわたり、「小中学生時代の反抗期に親や家族がいかにあるべきか」というテーマをもって臨床研究をつづけておられます。田中先生のホームページによれば、小中学校時代の反抗期・思春期の子どもの“いわゆる反抗的問題行動”は、「親や身近な大人から見捨てられないか」という不安の裏返しだといいます。田中先生によると、『この時期の子どもは、自立したい気持ちと甘えたい気持ちの間で揺れ動いています。時には甘えたい気持ちが強くなり、親に依存するような言動をとることもあります。その際には、しっかり家族の愛情を確認させてあげることが重要です』とのこと。つまり、両親の離婚などで親が一人になったから問題行動に出るというわけではなく、家族の中に自分を愛してくれていると確信を持てる大人がいないときに問題行動をとる 。田中先生はそうおっしゃっているわけです。●5歳で両親に捨てられた風間トオルさんの例に見る「愛してくれる家族さえいれば大丈夫」ここで思い出されるのは、『ビンボー魂おばあちゃんが遺してくれた生き抜く力』の著書がある、俳優の風間トオルさんのことです。風間さんは筆者より3つだけ年下の同世代ですが、5歳のときに両親が離婚してまず母親が出て行き、そのうちに父親も出て行ってしまい、トタン屋根のアパートで僅かな年金収入があるだけの祖父母に育てられたという生い立ちの持ち主なのです。その経済状況は過酷であり、幼少年時代は食べるものが足りなくてカマキリの足をかじったり公園の草やタンポポを採って食べたとのこと。風間さんが小学生になると祖父は認知症を発症し、祖父が部屋の壁に排泄物を塗るたびに風間さんが水で洗い流したそうです。普通なら中学生くらいからグレて、不良になってしかるべきような生い立ちだと思うのですが、風間さんはおばあちゃんと、認知症を発症してしまう前のおじいちゃんから「愛されている」という確信を持っていたため、反社会的な道に進もうなどと思ったことは一度もなかったそうです。この例は、家族という身近な大人から愛されていることさえ確認できれば、子どもは極端に問題ある行動へは向かわないという田中伸明医師の説を裏付けているということができるでしょう。●離婚によって「一人親」になってしまったことが問題なのではなく、「愛してくれる家族の存在を確認できない」ことが問題筆者には中学1年生の男の子がいます。例にもれず反抗期・思春期の真っただ中で、母親に対しても、父親である筆者に対しても、時折とても反抗的な態度をとります。とくに筆者の息子は、結婚して家を出た姉が2歳の男の子(息子にとっての甥)を連れてよく遊びに来るため、小さな甥に対しては兄のように接しなければいけませんので、知らず知らずのうちにストレスもたまっているのだろうと思います。サザエさんの家におけるカツオくんがそうですよね。また、筆者が生まれ育った昭和の戦後期と違い、若者や子どもに対して厳しい今の日本社会で生きて行かなければならない息子に対しては、筆者も妻もついつい将来のことを案じてしまい、口うるさくなってしまう傾向があります。田中伸明医師は、そういった口うるささが愛情から発せられているものなのか、それとも子どもを疎ましく思う感情に由来するものなのか、子どもには敏感にわかってしまうといいます。田中先生によると、『この時に家族の愛情を確認することができないと、子どもは失望し問題行動をとるようになります。汚い言葉でののしる、部屋に閉じこもる、暴力をふるうといった反抗は、親からの愛情が十分でないと感じたときに出てくるのです』とのこと。これがたとえば親の離婚による一人親家庭であったとするならば、一人親であること自体が問題なのでは全くありません。自分を引き取って育てることになった大人の家族(母親にせよ父親にせよ)ないし、その新しいパートナー等から本当に愛されている と感じることができるかどうかが問題なのだということなのです。●理不尽な要求は毅然として遮断するが子どもの可能性を伸ばすためなら全面的に応援するあえて結論をまとめるのであれば、反抗期の子どもが無理な要求や主張をするのを認める必要はなく、話の内容は最後まで聞いたうえで毅然とした態度で要求を制する。しかし、いずれ子どもがひとり立ちし独立して行けるように子どもの可能性を発掘し、伸ばす手伝いになるのであれば全面的に応援する。そういうことに尽きるのではないでしょうか。そういうことは、長女が反抗期真っ最中であった15年も前に十分学習したはずなのに、人間は忘れる動物なんだなあと、つくづく感じる今日この頃です。【参考文献】・『ビンボー魂おばあちゃんが遺してくれた生き抜く力』風間トオル(著)【参考リンク】・ベスリクリニック()●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
2016年07月19日6才の少年が成長する12年間の物語を同じキャストで描ききり、2014年の映画賞を席巻した『6才のボクが、大人になるまで。』。そのリチャード・リンクレイター監督の最新作『EVERYBODY WANTS SOME!!』が、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』として今秋より劇場公開されることが決まった。1980年夏、野球推薦で大学に入学することになった主人公ジェイク(ブレイク・ジェナー)は、個性豊かで騒々しいチームメイトたちと野球はもちろん、女の子、お気に入りの曲、パーティ、お下劣なジョーク…あらゆることに全力で打ち込み、新たな出会いと成長、そしてかけがえのない恋を経験していく――。『6才のボクが、大人になるまで。』でベルリン国際映画祭、ゴールデン・グローブ賞ほか数多くの賞に輝き、映画ファンを熱狂させたリンクレイター監督の最新作となる本作。70年代の高校卒業式前夜を描いた『バッド・チューニング』(’93)、6才の少年が大学に入るまでを描いた『6才のボクが、大人になるまで。』に連なる本作は、80年代が舞台。監督自身も「あの12年間の続きになるような、大人の扉を開けるひと時を描いている」と語るように、今度の“ボク”が経験するのは大学入学直前の3日間だ。永遠には続かなくとも、決して色褪せることのない青春の輝きを、リンクレイター監督らしく生き生きと描き出す青春群像劇で、劇中には懐かしの80’sナンバーも満載。本年度「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)映画祭」ワールド・プレミア・オープニング作品であり、新宿シネマカリテにて7月16日(土)より開催の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」のオープニングを飾る作品となっている。一生に一度の出会いと、“大人になるまで”の最高の時間を、楽しみに待っていて。『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は今秋、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月14日こんにちは。恋愛デトックスカウンセラーの下村さきです。今回は、こちらの質問に答えさせていただきます。「親が恋愛に干渉してきます。付き合って2年になる彼がいますが、母は彼のことが嫌いで、いちいち「出て行くのが早い」「帰りが遅い」「髪の毛乱れているけど何してきたの?」「どこに行くの?」などと言ってきます。こんな風にいろいろ言われていますが、私はもうアラサーです。交際や結婚は親が決めることではないですし、親は先に死ぬのに結婚を反対したりして、娘が天涯孤独になってしまうという将来の事は全く考えていないようです。母自身が彼をよく思わないから、反対しているのです。自分の子供が幸せになってくれることが親の幸せとよく聞きますが、うちの親は恋人が出来るたびよく思っていません。親がいなくなるまで独身なんて絶対嫌だし、親の決めた人生を歩くなんてまっぴらです。育ててもらった親でも子供の人生をむちゃくちゃにしていいなんて決まりはないと思うんです。同じ境遇の方がいたら相談に乗ってください。」大好きな彼との交際を親に反対される・・・結婚だって考えたい歳なのに、どうしたら良いのか悩んでしまいますよね。こんなときの対処法についてお答えします。■親にとって、子どもはいつまでも子どもまず、お母さまの気持ちを考えてみましょう。親にとって、子どもはいくつになっても子どもです。結婚適齢期といわれるアラサーになろうが、いつまでも自分の子どもで、守るべき存在として認識しています。ですから、相談者様の交際・結婚を反対するのは、相談者様のためになると考えて言っているのです。決して、幸せになるのを阻止しようとしているわけではありません。どの親も気持ちは同じ。ただ、「娘が決めたことを黙って見守る」ことが娘の幸せのためだと考えている親もいれば、相談者様のお母さまのように「親が娘の幸せを決める」ことが大事だと考える親もいる、というだけのことです。■まずは、理由を聞いてみてでも、お母さまの言うとおりに彼と別れるのは違いますよね。だからといって、お母さまの気持ちを無視して結婚しても、結婚後にモメる可能性が出てくるだけで、これも解決にはなりません。まずは、お母さまに反対する理由を聞いてみましょう。理由がわかったら、「彼と結婚しても、そんな失敗は起こらないよ」ということをお母さまに伝えるのが相談者様の仕事。それでもお母さまが不安がるようなら、3人で会う機会を設けてふたりの距離を近づけてみるのもひとつの手です。■反対する理由がない場合もある話し合いをしても、お母さまから反対している明確な理由が得られないこともあると思います。この場合、お母さまは相談者様と彼との交際そのものを反対しているわけではないのかもしれません。たとえば、自分の大切な娘が他の誰かにとられたような気持ちになってしまい、寂しさから交際を反対している可能性もあります。ですから、もし話し合いをしてみてもうまくいかなかったら、お母さまとふたりの時間をとることをオススメします。恋愛の話ではなく、小さい頃にしていたように、友達の話や趣味の話をしたり、ふたりでご飯に出かけてみたりしてはいかがでしょうか。親子の関係に満足すれば、自然と相談者様の恋愛も受け入れてくれるかもしれません。■おわりにいかがでしたか?親子でも、考えや価値観は違うもの。気を遣わずに話ができる分、お互いに言いたいことを言い合ってしまい話し合いが難しいこともあると思います。ですが、自分のためにも彼のためにも、一度お母さまと向き合って話をしてみてくださいね。(下村さき/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年07月11日ウーマンエキサイトが子どもを持つ親を対象に「子どもに将来進学させる場合、勧めたい大学はありますか?」という質問を388人にしたところ、38%が具体的な大学名を記載、残りの62%が「特にない」と回答しました。また、「お子さまに将来就いてもらいたい職業はありますか?」という質問に対しては、62%が具体的な職業名をあげたのに対し、38%が「特にない」「本人の希望に任せる」と回答しました。この結果から、親は子どもに進学させたい大学よりも、将来就いてほしい職業をあげている方が24%も多いことが分かりました。子どもの将来に安定した職業を望む親がほとんど実際に職業をあげた62%の人たちの回答を見てみると、「安定しているから」という理由で、公務員、教師、公認会計士、税理士などが多く上がりました。また、「手に職を付けてほしい」「テクノ失業にならないように、プログラマーになってほしい」「海外でも通用する通訳の仕事」など、将来子どもが困らない職業についてほしいという声も。そのほかにも「人の為になる仕事だから消防隊員や研究者になってほしい」「人の痛みや気持ちをわかてもらいたいので介護職に就いてほしい」という、いつまでも子どもの成長を願う親心が現れている回答も見られました。また、具体的な職業名をあげなかった38%の人たちは、「本人が決めることだから特にない」「自分の好きな職業ならばなんでもいい」「自らやりたいことを見つけてほしい」という意見が寄せられました。金銭的な理由から国立大を希望する声もまた、進学させたい大学名をあげた38%の回答には、就職に有利という理由から東京六大学の名前が多く、「国家資格が取れる大学ならばどこでもいい」「大学の名前や偏差値よりも就職活動をしっかり指導してくれる大学にしてほしい」など、ここでも就職先を気にしていることが分かりました。また、それとは別に「一人暮らしは金銭面的にさせられないから地元の大学にしてほしい」「学費が安いので国立大学にしてほしい」など、金銭面を考慮した理由から大学名をあげている意見も。不景気が続く今、「子どもには大変な思いをさせたくない」という親世代の思いが教育事情にも現れている結果となりました。
2016年07月04日子どもは不登校になると、1日中ダラダラしたり、無気力になったりします。親はそれを見て、勉強が遅れたらどうしよう、大人になって人間関係が築けなくなるのでは? と不安を抱くものです。しかし、頭ごなしに叱りつけたり、原因を追究したりするのは逆効果です。不登校の子どもへのNGな声かけとその理由、親としての心構えについて体験を交えてお伝えします。■不登校の子どもにかけてはいけない言葉不登校になった子どもは、ダラダラとゲームをしたり朝起きられなくなったりします。親は不安になってさまざまな本を読み、インターネットで調べて解決策について勉強します。そして、責めたり無理強いしたりしてはいけないことを知ります。子どもにかけてはいけない言葉の代表例は、学校へ行きなさいどうして起きられないの?勉強が遅れるわよゲームばかりしてわかってはいるものの、学校へ行ってほしいのが本心です。その結果、「無理して学校へ行かなくていいのよ」と言う一方で、「1ヶ月だけ休んで、来月から行ってみようか?」。「そのままでいいのよ」と言いながら、「勉強は遅れないほうがいいわよね」と矛盾したことを無意識に口にしてしまいます。子どもは親の気持ちを敏感に感じとります。そして、「本当は早く学校へ行かせたいんだな」と見透かします。■子どもは自信を失い、不安でいっぱい子どもも本当は学校へ行きたいと思ってはいるものの、同時に行きたくない気持ちもあって葛藤しています。自分の気持ちが分離してわからない状態です。そんな自分をふがいなく思い、自信をなくしています。勉強の遅れを心配し、「友だちからどう思われているのだろう」という不安もあります。「どうせ自分はダメな人間なんだ」「みんなが普通にできることが自分にはできない」と卑下する気持ちもあります。そんなところへ親が勉強の遅れを心配したり、登校をうながしたりしたら、「やっぱりお母さんは自分の気持ちなんてわかってない!」という反発心ややるせなさ、悲しさ、怒りがわいてくるのです。■親が考え方を変えれば子どもは前に進める私はあるときから、子どもは学校へ行かなくても大丈夫だと思うようになりました。私自身がフリーランスになってから、高校を卒業していなくても社長として成功している人や、フリーランスとして才能を生かして生活している人に何人もめぐり会ったからです。もちろん学校でしか経験できないこともありますが、大人になってからちがう形で経験できることもあります。学校には行ったほうがいいけれど、私が一番に願うのは、子どもが将来ひとりで働いて食べていけること、精神的に安定して成長することです。まず親が「この子は学校へ行かなくても大丈夫」と心から信じること。そうしなければ、子どもにも伝わりません。子どもは自分の不登校を認め、現状を受けいれることで「いま何をするべきか」が見えてきます。目標を「学校へ行く」ことから、生活を改善することや好きなことを伸ばすなど、自分ができることへ変えましょう。達成するたびに自信が積みかさなり、やがて大きな目標達成にもつながります。「学校へ行けない」ことにこだわるのではなく、親子でできることを探してゆっくり成長することが一番大切だと私は思っています。子どもの不登校に悩んでいる方も、あせらず、見守ってください。
2016年06月18日子どもが学校へ行かないと親は不安になるものです。つい、あれこれ聞きだそうとしたり、アドバイスしたり、なんとか登校させようとしてしまいます。しかし、親があせるほど子どもは殻に閉じこもり、口を閉ざしてしまうもの。私が実際に心療内科の先生からいただいたアドバイスをヒントに、不登校の子どもにどう寄りそい、コミュニケーションをとればいいのかをお話しします。■子どもは親にただ理解してもらいたい「学校で何か嫌なことがあるの?」「どうして学校へ行かないの?」子どもの気持ちが知りたくて、ついそんな質問をしてしまいがちです。しかし、子どもは「責められている」としか受けとれないようです。子どもが親に求めているのは、いまの自分を受けとめて理解してもらうこと。子どもは自分が学校へ行けないことへの罪悪感や不安感を抱いています。心療内科の先生によると、理由を詮索するより、まずは子どもを安心させてあげることが先決だそうです。■子どもの気持ちを理解する方法まずは、お母さんが笑顔になることです。子どもに安心してもらうのが先で、気持ちを理解するのは次の段階です。お母さんがニコニコしていれば、それだけで子どもの気持ちは安らぎます。いくら「大丈夫よ」と言っても、こわい顔をしていたら、子どもは「怒られている」と受けとめてしまいます。私は鏡を見て笑顔をつくってから子どもと接するようにしました。そして、理由を詮索するのをやめて、「学校に行きなさい」と言わないようにしました。家は安心できる場所で、自分の居場所がここにあると思ってもらうためです。■共有するということ次に、子どもと一緒にいる時間を増やして、たくさん会話をするようにしました。私は家で仕事をしていましたが、仕事中は一人で部屋にこもるため、なかなか子どもと話す時間を持てませんでした。夕方6時以降はいっさい仕事をせずに、必ずリビングかキッチンにいるようにしました。子どもと100%向きあい、話を聞くためです。共有スペースで子どもと同じテレビを見て、たわいない会話をして、子どもが話しやすい雰囲気づくりを心がけました。すると、テレビの話題だけでなく、少しずつ不安やグチなども話してくれるようになったのです。安心できる場所としての基盤をつくり、親に十分受けいれられていると感じる体験を重ねることで、「自分は親に理解してもらっている」という改善への糸口をつくることができました。安心感を与えること、時間を共有することが大事。心療内科の先生に言われたとき、「そんなことわかっている」と思いましたが、頭でわかっていても全然できていませんでした。お母さんが笑顔で接し、無条件で受けとめ、ささいなことでも共感することがとても大事です。インターネット上で友だちができたことを打ちあけてくれたとき、「それはよかったね」と肯定したひとことで、子どもの顔がうれしそうに輝いたことを覚えています。これからも、心療内科の先生の言葉を忘れずに、子どもに寄りそいたいと思います。
2016年06月17日あなたは自分の親のことをなんと呼んでいますか?「パパ・ママ」「お父さん・お母さん」など、家庭によって呼び方はさまざまですが、最近は親を呼び捨てや“ちゃん”付けで呼ぶ子どもが増えているようです。フジテレビの情報番組『バイキング』が若者200人を対象に行った調査では、全体の13%が「親を友達のように呼んでいる」と回答したとのこと。これを受けて、世間では「信頼が強い証」、「ありえない」などと賛否が巻き起こっています。実際にママたちはこの問題に対してどう思っているのでしょうか。今回は、子どもが親を「下の名前」で呼ぶことに対するママたちの声をご紹介いたします。●賛成派のママの意見『フランクな関係の方が子どもも親を信用してくれると思う。イジメとか恋とかの悩みを抱えずに言ってくれるし、親子の絆は深くなる 』(31歳ママ)『最近は虐待や子どもの家庭内暴力が問題になってるけど、友達みたいな親子関係ならそんなことにはならない。「親だから〜」とか「子どもだから〜」とか不必要な線引きが軋轢の原因になってると思う』(25歳ママ)近年は親が子どもと友達のように接する『友達親子』が増加していますが、その裏には“子どもと信頼関係を結びたい”という強い思いがあるようです。親があまりにも高圧的な態度をとっていると、子どもは心を閉ざしてしまいます。イジメで苦しんでいるのに「情けない」と感じて相談できない、痴漢などの犯罪に遭っても恥ずかしくて言えない、など親子の距離感によっては子どもに頼ってもらえないケースも少なくありません。しかし、何でも話せる“友達”のような親子関係なら、子どもも腹を割って話してくれるのかもしれませんね。子どもと信頼関係ができていれば、虐待などの家庭内トラブルが起きないという意見もありました。●反対派のママの意見『ありえない。あくまで親は親で子どもは子ども。適度に線引きしとかないと、いつか親を見下して言うことを聞かない子どもになるよ』(42歳ママ)『近頃は大人をナメている子どもが多いけど、絶対これの影響だと思う。親としての威厳は最低限守っておくべき 』(35歳ママ)親子関係と友人関係の線引きはしておくべき、という意見が多く見られました。『私自身、親を呼び捨てで呼んで仲良かったけど、頼りなくて本当に深刻なことは話せなかった』(19歳ママ)という意見もあり、あまりにもフレンドリーな関係になってしまうと、親の威厳がなくなってしまうようです。また、家庭は礼節を学ぶ最も身近な場所ですが、それをないがしろにしてしまうと、将来先生や上司に対して失礼な態度をとってしまうという危惧もあります。子どもが社会に出たときを考えると、やはりきちんと親子関係を保っておく方がいいのかもしれません。----------いかがでしたか?子どもが親を“下の名前”で呼ぶことを許すかどうかは、それぞれの家庭の自由ですが、現状では“許せない派”の方が多いようです。子育てに正解はありませんが、子どもとの正しい付き合い方について、自分なりの答えを持っておくようにしたいですね。●文章/パピマミ編集部
2016年06月01日20代、あるいは30代の皆さんにとって、自分の親との会話で最も取り上げにくい話題はなんでしょう?「お金に関する話」はそのひとつではないでしょうか。フィデリティ投信株式会社(以下、フィデリティ)の調べでは、20代~30代の約半分が「親からお金に関するアドバイスを一度ももらったことがない」とのデータが出ています。■親とお金について話す時の6つのコツ親と「お金」について話すことは、たしかにちょっとはばかられるかもしれません。でも、お金の問題は必ずついてまわるもの。いつか真剣に向き合うときがきます。そのときのためにも、日ごろから軽く予行演習をしておきましょう。親とお金について、いい会話をするために心がけたい、6つのコツをご紹介します。■その1:親にアドバイスを求めましょう「ちょっと相談があるのだけど」「アドバイスが欲しいの」「信頼できるママ(パパ)だからこそ聞きたいのだけど」――こんな感じで親に切り出すのは、別にお金の話に限ったことではなく、すべてのテーマで有効ですよね。それがお金に関するときには、まずは「身近な小さいこと」から聞いてみましょう。たとえば「年会費を払ってクレジットカードを持つ価値があるかしら」とか、「生命保険にはどの程度入ればいい?」といったことからです。そこで会話がスムーズに進めば、さらに大きいこと、たとえば「どの程度貯金に回せばいいか」あるいは「家を買うべきか、借りるべきか」にも、意見を求めてゆけるでしょう。■その2:結果報告を忘れずに親から得たアドバイスをそのまま受け入れる必要はありません。でも、できるだけ「アドバイスの後、あなたがどうしたか」を、考えたプロセスとともに報告するようにしましょう。アドバイスと異なる決断をした際は、特に必要です。■その3:アドバイスがいらなくても定期的に現状報告しましょう人によっては、「親のアドバイスはいらない」という方もいるでしょう。その場合でも、現状報告はできれば定期的にしましょう。親はいつも子どものことが心配なものです。あなたがほとんど自身のお金に関する話をしないでいると、親は逆にあなたに大きく干渉してくるかもしれません。定期的に「自分がどうお金に向き合っているか」を話すことで、親の過干渉を防ぐことができます。また、仮にちょっと困った状態になったときでも、比較的すんなりと相談できるでしょう。では、どんなことを話しておけばよいのでしょう? まずは、毎月定額で行っている積立や投資があれば、それを伝えておきましょう。会社でいくら財形を積み立てているか、確定拠出型年金で何に投資しているか、いくらローンを組んでいるか、資産運用は何をしているか…といった、皆さんの資産計画に影響してくるようなテーマは、決めた段階で理解しておいてもらいたいものです。 ■その4:親に援助を求めるときは、条件をはっきりさせましょうときには、親に金銭的援助を求めることが必要な局面がでてくるかもしれません。フィデリティの調査でも、20代30代の約半数が、親から何らかの金銭的援助を受けています。そんなとき、さきほど「 その3 」で挙げたような日常のコミュニケーションがあるかないかで、手助けする親の気持ちも異なってきます。また、安心して手助けしてもらうには、たとえ親子の間でも援助の「条件」をはっきり合意しましょう。借金であれば何年ローンか、金額の上限はいくらか、といったことです。もしかすると、親がお金を「あげる」と言ってくるかもしれません。その場合も皆さんの将来のためには、いつか返済するローン、として借りておくほうが有意義であることもお忘れなく。■その5:親の財政状態についても把握しましょう大抵の親は、子どもに自分の財政状態を見せたがらないものです。でも、親の状況を正しく理解することは、将来あなたが親を援助する必要が出てきたときのためにも重要なことです。親が快く話してくれるために、あなたが気をかけているのは親の「お金」ではなく、「ご両親」そのものだ、ということをはっきり告げましょう。そして、生命保険や退職後のプラン等、具体的な話から徐々に把握していきましょう。このような話も、日ごろから自分たちの話をしていれば、親はアドバイスとともに「私たちの場合はね…」と、自らの状況を話してくれることもあるかもしれませんね。■その6:話すタイミングも重要基本的にはみんなが集まる日=週末や休日などが適しています。日ごろの軽い団らんに加えて、できれば年に1回は、親と自分自身の財政状態を話し合う場を作りましょう。そして、次の年に向けてのプランを作り、毎年レビューできれば、より安心です。親とどのように「お金」の話をするかは、皆さんの置かれている状況によっても大きく変わってくるでしょう。しかし、間違いないことがひとつあります。それは、「お金」という重要なテーマを正直に包み隠さず話すことは、必ずあなたと親との絆を深めるということ。「お金」について話すことは、親をより理解することにほかならないのです。
2016年05月27日20年間にわたってIBMに在籍していたという著者による『ひきずらない技術』(深谷純子著、あさ出版)は、IBMでの経験から得たものを「ひきずらない」ための技術としてわかりやすくまとめた内容。というのも同社には、やりたい仕事があると、自分から「やります」と手をあげることができる社風があるというのです。いってみれば、社員の意思が尊重される社風だということ。そんな環境下において著者は、「ひきずりやすい人」と「ひきずりにくい人」には共通点があるということに気づいたそうです。だからこそ、彼らの特徴を研究すれば、「高いパフォーマンスを発揮できるノウハウ」を見つけられるというわけ。「ひきずらない技術」を身につけることによって、「ストレスフルな現場で、いかに適応しながら結果を出していくか」を学ぶことができるということです。著者によれば、引きずってしまういちばんの原因は、「ストレス対応力」の弱さ。つまり裏を返せば、ストレス対応力を鍛えることが、ひきずらないためのいちばんの方法だということ。なお、ストレス対応力を鍛えるためには次の4つのステップで進めていくのだといいますが、どの段階でストレスが解消できるかはその人の感じ方によって違うとか。■ステップ1:ネガティブ感情を受け入れるネガティブ感情を放置すると、心理的に落ち込むだけではなく、食欲低下や不眠などの身体的不調、生産性の低下やミスなどの行動面にも影響が出るもの。それが、ますますストレスを増幅させる原因となるわけです。大切な基本は、心のなかで絡み合うモヤモヤをじっくりと紐解いて受け止めること。喜怒哀楽があるのが人間で、ネガティブ感情がまったくない人はいないので、否定せずに受け止めることが大切だというわけです。ネガティブ感情がわかったら、・腹式呼吸(おなかからゆっくり吸って、ゆっくり吐く。吐くときにネガティブ感情を外に出すイメージで)・エクササイズ(ジョギング、水泳などの有酸素運動を行うことで、心身の安定をはかるセロトニンが分泌される)・集中してできる作業や趣味(作業に没頭することでイヤなことを忘れる。料理や楽器の演奏、カラオケなど)などを試してみると効果的だそうです。■ステップ2:思い込みを見なおす感情の多くは、「思い込み」から生まれるといいます。たとえば過去に失敗を経験した人は、同じような状況に遭遇すると、「今回も無理だ」「自分にはできない」をいうネガティブ感情を持ってしまい、行動をためらうということ。思い込みは過去の経験がつくりだしたものなので、とても大切。しかし、頑固な思い込みはストレスの原因にもなるため、本当に正しいか、間違っていないかを見なおす柔軟さが必要だということです。思い込みの扱い方で重要なのは、ネガティブ感情を感じたら、自分に問いなおしてみること。思い込みとは、一事が万事そうだと決めつけてしまう心の動き。「きょうはちょっと都合が悪い」といわれただけで全否定されたようにとらえてしまい、「いつも断られる」などと思い込んでしまったりするわけです。だからこそ環境や人のせいにせず、当たり前と思っていたことを疑ってみると、突破口が見つかるかもしれないということです。■ステップ3:肯定的な意味づけをするこれは、ネガティブ感情をいったん横に置き、問題に視点を変えてみるということ。自分にとってプラスになることはないか、肯定的にその状況をとらえてみる。感情を切り離し、ストレスの原因となった状況を冷静に見るために、傍観者となってみる。いってみれば、他人事だと思って自分にアドバイスをするということです。ポイントは、どんなことにも肯定的な見方が必ずあると信じること。■ステップ4:脳によいレッテルを貼っていくここまでやってきて、まだストレスを感じている場合は、自分からストレスのある状況を変えるために行動することが必要。その際に重要なのは、どんな小さなことでも行動に移すこと。しかもその際、脳が喜ぶ感情のレッテルを貼ると効果的なのだとか。なぜなら、人の感情はパフォーマンスに大きく影響するから。私たちは情報を目や耳からインプットし、それを脳で「受け取り」→「感じ」→「理解し」→「考えて」→「記憶」するもの。このとき脳が好きな情報だと一連のサイクルが活発になり、嫌いな情報だと鈍くなるのだそうです。つまり、好きか嫌いかと言う感情によって脳のパフォーマンスは左右されるということ。だからこそ、脳によいレッテルを貼っていくことが意味を持つわけです。*本書では他にも、「ひきずり」状態から抜け出すためのさまざまな方法が紹介されています。活用すれば、「ついひきずる」回数を減らすことができるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※深谷純子(2016)『ひきずらない技術』あさ出版
2016年05月23日【ママからのご相談】自分が幼いころは、親よりも同居している祖父母から生活のいろいろな知恵を教えてもらいましたが、核家族であるわが家ではそういうことも親である私たちが教えてあげなければなりません。食事のマナーもそのひとつ。 しっかり身につけてもらいたいと思っていますが、大人自身も不安な部分があるのも事実です。小さな子どもには、まずどんなことから教えたらいいでしょうか。●A. 基本的なテーブルマナーを身につけましょう。ご相談ありがとうございます。ライターのNANARUKAです。毎日の食事、そこで何気なく使っている道具や箸にはみんなで楽しく食事をするためのルールがあり、それを子どもに伝えていくのはそばにいる大人の役割です。しかし、一度で子どもにすべてを教え込むのは無理な話ですし、ご相談者様のように大人が不安を持っている場合も多くあると思います。そこで、数え切れないほどあるテーブルマナーの中から基本的な作法をまとめてみました。幼い子どもに伝えたい基本的な知識であり、親子で再確認したい事柄 です。大人も子どもも、毎日の作法を見直すきっかけにしてみてください。●お箸や器の正しい置き方を覚えましょうお箸は一番手前に、左に箸置きを置いて箸先を乗せます。その奥、左手前にご飯茶碗、右手前に汁椀を置き、手に持てる小さな器のおかずを左奥に、手に持たない大きな器のおかずを右奥に置きます。子どもが小さいうちは樹脂製やプラスチック製の食器を使うことも多いかもしれませんが、小さいうちだからこそお茶碗やお椀など日本の器の良さも体感させてあげたいものです。左利きの子の場合、箸は箸置きを右にして置き換えます。●小さな器は持って食べ、大きな器は置いたままご飯茶碗や汁物のお椀と同様に、そばやうどん、天ぷらのつけ汁、刺身の醤油などの器は手に持って食べます。一方、おかずが盛られた大きめのお皿、煮物や和えものの大鉢、天ぷらや刺身の盛られたお皿など、片手で持てない大きさや形の器は置いたまま食べます。大きな器にまとめて盛られたおかずは、取り皿を器に近づけ、取り箸を使って取ります 。子どもの場合、小さくても持てないと感じた器は、自分の前に置き直して食べればOK。食べたあとの器は元の位置に戻すように伝えましょう。招かれた先での食事や外食時に備え、取り箸に慣れておくことも大切です。●お箸を正しく持つポイントは“箸の長さ”“持つ位置”“箸先を合わせる”その人に合うお箸とは、親指と人差し指を直角に開いたときの指先の長さの1.5倍の長さのものと言われ、持つ位置は真ん中よりも少し上。お箸は間違った持ち方をしていると箸先を合わせることができず、小さなものをつまんだり、料理を一口大に切ったりすることができません。正しくお箸を持てば箸先がピッタリと合う ので、尾頭付きの焼き魚だってラクラクきれいに食べることができます。子どもに正しい箸の持ち方を教えると、大概最初は食べにくそうにしたり、難しくて諦めてしまったりするものですが、叱らず毎日根気強く声を掛けて慣れさせてあげましょう。●気付いたら声かけを。子どもがお箸でやってしまいがちなこと・渡し箸:食事の途中で食器に箸を渡して置くことは「もう結構です」の意味。食事の途中で箸を置くときは、箸置きの上に元のとおりに置きます。・たたき箸:子どもがお箸で食器を叩いていたら、たいていの大人は注意するはずですが、箸先を揃えようとして食器や食卓に先端を打ち付けることも同じく“たたき箸”となりマナー違反です。・刺し箸:お箸に慣れていない子がやってしまいがちなのが、食べ物をお箸で刺す“刺し箸”。滑りやすい食べ物はお箸で小さく切ってから、しっかりはさんで食べるように教えましょう。・握り箸(持ち箸):お箸を握ったまま器を持つこと。お箸を持った手で器を持つと、親指と人差し指の2本で持ち上げることになり不安定でしっかり持てません。器を持つときはお箸を置くようにしましょう。----------いかがでしたか?“カフェめし”や“ワンプレート”などのトレンドが一般家庭にも浸透しつつある昨今だからこそ、基本的な和食メニュー、一汁三菜の献立もより一層大切にしていきたいものです。その中で、食べ物を大事にする心、人に迷惑をかけない気持ちを親子でともに育んでいけたらいいですよね。【参考文献】・『テーブルマナーの絵本』高野紀子・著●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年05月01日気づかぬうちに、大人の真似をしている子どもの観察力に驚くことはありませんか。教えたつもりはないのに、子どもたちは大人の行動を良く見ています。特に毎日一緒に過ごすことが多い食事の時間。大人の食事マナーがそのまま伝わっていると言っても過言ではありません。子どもに正しい食事のマナーを教えるためには、きちんと見本を見せてあげることが大切。特に注意したい基本的なポイントを紹介するので、普段の食事を思い出しながらチェックしてみてください。■お椀とお箸、先に取るのはどっち?まずは、基本中の基本、箸の正しい持ち方から。下の箸を薬指の先と、人差し指・親指の股で固定します。そして、上の箸は親指・人差し指・中指の先を使ってはさみます。箸を動かすときは、下の箸を固定したまま、上の箸だけを動かすのがポイントです。この箸の持ち方まではマスターしている人が多いと思いますが、その使い方や扱い方はいがでしょうか?たとえば、置いてある箸を持ち上げるとき。右利きの人なら、まずは箸の真ん中あたりを右手で取り、左手を下から添えて、それから食べるときの形になるよう右手に持ちかえます。この順番を心がけると、箸を持つ動作がとても美しく見えます。食事中に話をしたり、お茶を飲んだりするときは、一旦箸を置くのが正しいマナー。その習慣を身につけるためにも、箸置きを使うことをおすすめします。お味噌汁のお椀を持つときも、箸より先にお椀を取るのが正しい所作とされていますので、それを実践しようと思うと、箸を一旦おかなくてはなりません。食器の上に箸を渡して置きたくなりますが、これは「渡し箸」と言って正式にはマナー違反です。箸置きがあれば、そこに箸を置くことができます。この習慣は、正しい箸づかいへの近道です。■「袖越し」には気をつけて食事中に飲みものを取ったり、醤油を使ったりするときには、自分より右にあるものは右手で、左にあるものは左手で取るように心がけましょう。これは、膳の上を手で覆う「袖越し」というマナー違反を避けるためです。手や腕が食器にあたって倒すのを防ぐことにもつながりますので、ぜひ家庭の食卓で実践したいマナーです。■いずれは三角食べができるように特定のものだけを集中的に食べるのも、マナー違反とされています。ご飯、お味噌汁、それにおかずが数品といった場合は、バランスよく配分しながら、少しずつ食べるようにしましょう。ご飯と汁物は、できるだけ一口ずつ交互に食べるようにします。子どもは嫌いなものを最後に残してしまいがちなので、まんべんなく食事を進めていく三角食べを見せてあげられると良いですね。もちろん、食事は楽しいのが一番。子どもが上手に食べられなかったり、マナー違反をしたりするのは当然のことですし、マナーに固執しすぎる必要はありません。ただ、成長するにしたがって、子どもにも食事マナーが問われるようになってきます。小さなころから正しいマナーで食事をする両親の姿を見せておけば、大きくなってから「お行儀よく食べなさい!」と怒らなくて済むはず。子どものためにも、そして自分のためにも、普段の食事マナーを見直してみてはいかがでしょう。森川ほしの(OFFICE-SANGA)
2016年05月01日こんにちは。ママライターのamuです。子どものころ親にされて嫌だったはずなのに、ついわが子に同じことをしてしまっていることってありませんか?ガミガミ、決めつけ、お節介……。人は、欲求や価値観が対立したときに、お決まりの12の対応で相手の行動を変えようとしてしまいがちだそうです。だけど、それは抵抗や反発を生んでしまうとか……。普段してしまっていることが、逆効果だと知ることも、親子のより良い関係への近道なのかもしれません。以下に、宿題をしないときの12の対応パターンと、子どもがそのときどう思いがちかをまとめてみました。●子どもがやる気をなくす親のNG対応12パターン●(1)命令、指示「これの解き方はこうだよ、さっさとやってしまいなさい」親の私たちにとっては簡単に見えるので、このようについ口を出してしまいます。→子どもの気持ち:(もう、聞きたくない、何を言ってもムダ )●(2)脅迫、警告「宿題をしないと怒るよ!どんどん頭が悪くなるよ」「はい!5、4、3、2、1!!」昔コギャル語にあった、MK5(マジでキレる5秒前)ってやつですね。→子どもの気持ち:(こわい、押しつけてきて嫌だなぁ )●(3)説教、義務付け「宿題をするのは、みんながしてる当たり前のことでしょ?勉強することが仕事でしょ」一般論を振りかざすこと、よくあります。→子どもの気持ち:(うるさい! )●(4)提案、助言、忠告「もっと上手に時間を使えるように、帰ってきたらすぐ片付けるとか、きちんと計画を立てなさい」「ママもご飯を食べたらすぐ洗い物したら?」と言われたら困るなぁと思いつつ。→子どもの気持ち:(わかっているけど、できないんだよ 。イライラする)●(5)論理による説得「寝る時間まで、もう2時間しかないんだよ。お風呂に30分入っていたら残りはどれだけ?よく考えて」逆算や時間配分が苦手な子は多いようです。→子どもの気持ち:(そうだよな……。なんでできないんだろう…… )●(6)批判、非難「ノロノロしてるからでしょ!どうしてそんなに怠け者なの?どうして毎日のことなのにできないの?」なんで?どうして?は、ママがよく使うワード→子どもの気持ち:(できない自分はダメなんだ )●(7)悪口、侮辱、はずかしめる「全く成長しないのね、小さい子でもできることができなくて恥ずかしくないの?」兄弟と比べるパターンは、ママ友達からも反省点でよく聞きます。→子どもの気持ち:(こんなこともできない自分は嫌われている )●(8)解釈、分析「宿題をしない言い訳ばっかり考えているんでしょ?勉強が嫌いなの?塾に入れないとダメかしら……」こういう、親の本気の一人言って怖いですよね……。→子どもの気持ち:(勉強ができるいい子になってほしいんだろうな、変わってほしいんだろうな 、でもできない……)●(9)同情、なぐさめ、激励「宿題多いよね。難しいよね。でも、きっとやればできるよ。ファイト!」これは、優しくて一見よさそうに見えます。私にはできない……。→子どもの気持ち:(できないと決めつけられている )●(10)尋問(原因・動機・理由を探る)「どれだけ時間をかければできるの?すぐに取りかかれない理由はなに?」そんなこと言われても、面倒だってこと以外に理由はないんですよね……。→子どもの気持ち:(どうしてすぐに問い詰めるんだろう )●(11)賞賛、ご機嫌とり、同意「本当は頭がいいんだから。やればすぐ終わるよ」俺の何を知っているんだ!パターンフラグ。→子どもの気持ち:(そんなことないのにプレッシャー…… )●(12)ごまかし、皮肉「誰かさんは、今日は機嫌が悪いのかな~」俺のこと何ひとつわかってない!パターンフラグ。→子どもの気持ち:(もう少ししたらやるといっても、理解してもらえないだろうな )----------どれも、「いいよね、お母さんはやらなくていいんだから」という気持ちにさせてしまうのもわかる気がします。●子どものやる気を奪う“親の攻撃行動”3つそして、これら12の対応以外にも、3つの攻撃行動と呼ばれるものが、●(a)無視「どうせやらないんだから」と冷たい視線でほうっておく。何か頼まれても聞こえないふりをする、など。●(b)仕返し言うことを聞かないのに腹を立てて、ご飯を抜きにしたり、普段してあげていることをしない。宿題に使うものを捨てるふりをする、など。●(c)他で攻撃する、いやがらせ「全然言うこと聞かなくて、宿題もガミガミ言わないとできない」と友達や祖父母などに言いふらす。先生に相談して言ってもらう、など。----------これらをすると、相手の心は閉じてしまうそう。かと言って、自発的にはやらないし、何も言わなかったら永遠にやらない!というママの声が聞こえてきそうです。そこで、オススメしたいのが、まずわが子の反抗パターンを知ること 。命令すると腹が立って反抗する子、逆に優しくすると子ども扱いや馬鹿にされたと感じて反抗する子がいると思います。命令されると重い腰をあげる子と、励まされたら頑張れる子がいると思います。12のパターンをうまく使って、その子にあったアレンジをしながら発破をかけるのも、親の腕の見せどころなのかもしれません。【参考文献】・『親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方』トマス・ゴードン(著)●ライター/amu(ママライター)
2016年04月23日