国内外から絶大な支持を集める漫画家・伊藤潤二の初の大規模な個展『伊藤潤二展 誘惑』が4月27日(土)~9月1日(日)、世田谷文学館で開催される。1963年生まれの伊藤潤二は、歯科技工士として働きながら、雑誌『ハロウィン』の新人漫画賞「楳図かずお賞」に、後にデビュー作となる『富江』を初投稿し佳作を受賞。以降もホラー漫画を基軸として『首吊り気球』『死びとの恋わずらい』『うずまき』などを発表する。特に、ある小さな町で人間が“うずまき化する”異変を描いた『うずまき』では、奇想天外のアイデアやストーリー、美しい作画などでホラー漫画の枠を超えて広く話題を呼んだ。《うずまき》2010年©伊藤潤二/小学館SF小説や楳図かずおらの漫画に影響を受けながら、時にシュルレアリスティックな独自の作風は、海外でも人気が高い。2019年には『フランケンシュタイン』でアイズナー賞(正式名称:ウィル・アイズナー漫画業界賞)の「最優秀コミカライズ作品賞」を受賞。2021年には『地獄星レミナ』で「最優秀アジア作品賞」、『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』が「Best Writer / Artist部門」を同時受賞。その翌年には『死びとの恋わずらい』で通算4度目の受賞を果たしている。また、2023年にはアングレーム国際漫画祭で「特別栄誉賞」を受賞した。今回の展覧会では、デビュー作の『富江』をはじめ、『うずまき』『死びとの恋わずらい』『双一』などのシリーズ漫画ほか、かつて見た夢からアイデアを展開した『首吊り気球』の自筆原画に、本展のために描き下ろした新作も公開する。フィギュア原型師・藤本圭紀が手掛けた『富江』の新作フィギュアも登場する。《死びとの恋わずらい》1997年©ジェイアイ/朝日新聞出版人間の本能的な恐怖心はどこから来るのか。また、恐怖を表現しながらもその過剰さからユーモアに転じるなど、その世界観に魅了される。漫画の展覧会でも定評のある世田谷文学館にぜひ駆けつけたい。<開催概要>『伊藤潤二展誘惑』会期:2024年4月27日(土)〜2024年9月1日(日)会場:世田谷文学館 2階展示室時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日、7月15日、8月12日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)、7月16日(火)、8月13日(火)料金:一般1,000円、65歳以上・大高・65歳以上600円、中小300円※5月10日(金)は65歳以上無料、5月15日(水)は「国際博物館の日(5月18日)」を記念して無料公式サイト:
2024年04月19日プロスケーターの安藤美姫が10日、ABEMAのニュース番組『ABEMA Prime』(毎週月~金21:00~)に出演。「精神年齢」について持論を語った。○「精神年齢」について特集10日の配信では、人によって定義が異なる「精神年齢」について特集。安藤は「精神年齢を意識したことはないかも」とした上で、「日本では、思ったことをすぐに口にしちゃったり、ボディランゲージが大きかったり、はしゃいだりする人が、『低い』とされている。一方で、海外だと、精神年齢とつなげる人はいない。私は、他人に迷惑をかけなければ、自分らしさを貫いていいと思う」とコメントした。また、公認心理士のゲストが「年相応の思考よりも、自分の言動が周りに与える影響を考え、それをコントロールできるかどうかが大切」と語ると、安藤は「数年前までは指導する際に、競技の点数や順位について『ミスをしたからこの結果だった』などと、ネガティブなことでも伝えないと、と思っていた」と回顧。続けて、「だけど、それが時には選手を傷つけてしまうことがあると学んだ。正直に指摘することが必ずしも正解ではないと学んだ時に、自分も精神的に成熟したと感じた」と明かしていた。なお、この模様は現在、「ABEMA」にて見逃し配信中。【編集部MEMO】「ABEMA NEWS チャンネル」で生配信されているニュース番組『ABEMA Prime』(毎週月曜〜金曜21:00〜) 。キャッチコピーは「みんなでしゃべるとニュースはおもしろい」。これまでの当たり前や価値観が変わるなか、今の時代らしいネット言論に挑戦する。レギュラーメンバーは総勢70人。さまざまなバックグラウンドをもつ論客たちと多様で新しい議論を届ける。
2024年04月12日俳優の安藤サクラが、『怪物』で第47回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。安藤さんは最優秀助演女優賞も受賞していた。ダブル受賞となったことに驚きの表情を隠せない安藤さんは、その胸の内をスピーチで語った。優秀主演女優賞には、安藤さんのほか、綾瀬はるか(『リボルバー・リリー』)、杉咲花(『市子』)、浜辺美波(『ゴジラ-1.0』)、吉永小百合(『こんにちは、母さん』)と、賞レース常連のベテランからフレッシュな俳優まで、様々な受賞者が揃っていた。『怪物』で安藤さんは是枝裕和監督と『万引き家族』に続くタッグ。小学生の一人息子を懸命に育てるシングルマザー・麦野早織役となった。3つの視点から描かれる物語の最初の視点となる早織役を担い、観客を物語に引き込む重要な役割を果たした。息子を大切に思うがゆえの行動、感情表現が見るものの胸を打った。受賞した安藤さんは戸惑いの表情のまま深々と一礼。その後、マイクの前に立った。「本当にありがとうございます。あの…本当に言葉が見つからないんですが…」と思案の表情。その後、「いつも是枝監督は年齢も部署も問わず、みんなの意見を取り入れて撮影なさるんです。私たちは、すごくその場所に安心感を抱きながら撮影できていて、すごく特別な場所。このチーム、俳優部だけに限らず、皆さんと一緒に作っているという感覚がとても心地よい現場でした」と是枝監督の現場について語った。そして、「いつもこうやって受賞をさせていただくと、(黒川)想矢が(新人賞で)言っていたみたいに、私も今もすごく戦うというか。でも本当は本来なら“よっしゃあ!!”といけたらどんなに格好いいだろうと思う。なかなかできないんですけど」と、胸の内を語った。最後は「“よっしゃあ!やった!”これでゴジラの牙を、…えっと? また1本抜いた! けどなんか複雑! ありがとうございます!」と、安藤さんらしくキュートに締め、そのナチュラルな姿に万雷の拍手が送られていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2024年03月08日俳優の安藤サクラが、『ゴジラ-1.0』で第47回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。第46回(昨年)に続いての最優秀賞受賞となった安藤さんは、プレゼンターとしても登場。自分の名前に驚いた様子で、受賞者の名前を読み上げる際「…!ありがとうございます。最優秀助演女優賞は『ゴジラ-1.0』の安藤です…」と戸惑いながらも歓喜の受賞となった。優秀助演女優賞は、安藤さんのほか、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『シン・仮面ライダー』)、松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の選出となった。『ゴジラ-1.0』では、安藤さんは第二次世界大戦で子どもを失った太田澄子を演じた。神木隆之介演じる敷島浩一の隣人で、戦地から帰還した敷島に対し「お前たちのせいで負けた」ときつい言葉を浴びせてしまうが、その憎まれ口の裏にある絶望、やるせなさまでも深みのある演技で表現した。安藤さんは澄子を演じるにあたり、自ら行動したことがあったという。「初日の撮影に行くと戦後のセットがすごく素晴らしくて。令和の私のまとったものが“どうしよう、セットに浮いちゃう”」と思ったと話す。だから「よく動物が床になすりつけるように、セットでいろいろなところに(自分の体を)こすりつけて汚したいなと。どうにかこの戦後の空気をまといたいと思って、文字通りまといに行きました」と裏話を明かしていた。その後は受賞者で自分の名前を読み上げ、安藤さんは戸惑いながら壇上の中央に進む。頭を手で抑え、髪をなでつけながら「まさかの展開に…ちょっと本当に声が出なくなって情けないです」とかすれ声。しかし、その後「『ゴジラ-1.0』すごいですね!」と、この時点で数々の最優秀賞を受賞した作品について触れると、場内から同意の拍手が沸き起こる。「勢いがすごいですね!私はゴジラの勢いにのせて、いただいた感じです」と謙遜した。そして「ただ、皆さまが作り出したあのすごいゴジラと、皆さまのお芝居で作り出されたあの世界観があって、近所のおばちゃんはこの賞をいただくことができました。本当に、ありがとうございます」と大きな笑顔を見せた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2024年03月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自民党政治刷新本部」です。問題は派閥ではなく、資金管理の透明化。政治資金パーティをめぐる裏金問題を受けて、自民党は「政治刷新本部」を立ち上げ、政治資金の透明性を高めること、派閥は「政策集団」として、政治資金パーティを認めず、人事への関与を認めない。違反が明らかになれば、派閥の解散や活動休止を求めることを案として取りまとめました。今回の事件で、岸田派、安倍派、二階派、森山派は解散を決めました。しかし、本来、派閥は政策集団だったはずです。1988年、リクルート事件で政治と金の問題が顕在化し、政治不信が広がりました。それを解消するため、自民党は翌年「政治改革大綱」を策定。そこには派閥の弊害の除去と解消への決意が盛り込まれていました。政策研究のために集い、派閥を作ること自体は問題ではありません。資金の透明性がないことが問題です。独立した第三者的な立場が資金を管理し、政治に関わる金は全てデジタル決済にして記録を残せば、解決します。派閥の解散は問題のすり替えで、煙に巻かれたような気がしてなりません。裏金問題は、中央政界だけでなく、東京都江東区長選での、柿沢未途衆議院議員の買収事件でも発覚しました。2019年参院選での河井夫妻選挙違反事件も記憶に新しい。現状、検察は、裏金が何に使われたかよりも、誰の指示で配られたのかを立証しようとしていますが、政治家が直接関与した裏付けは取れず、会計責任者だけが立件され、派閥のトップや幹部クラスは無傷です。政治刷新本部のメンバーも、安倍派の10人中9人はパーティ収入を収支報告書に記載しなかった疑いがありますし、岸田首相が本部長を務めているというのも妙な話です。本当に刷新するつもりならば、事件に関与した疑いのない人が指揮を執るべきでしょう。なぜ裏金が必要になるのかというと、既得権を守るためです。政界も各業界も、権力を持つ同じメンバーが長年その立場を牛耳ることにより、本来あるべき、公正で自由な競争を制限してきました。結果、新しい産業が生まれず、日本の経済は30年以上停滞し続けています。政治改革は、その国の成長と大きく関わっていることを私たち有権者は自覚しなければなりません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年3月6日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年03月02日鈴木亮平主演のNetflix映画『シティーハンター』に、安藤政信と木村文乃が出演することが明らかになった。単行本の累計発行部数が5000万部突破、一大ブームを巻き起こした大人気コミック「シティーハンター」が、令和の日本で待望の初実写化。主人公・冴羽獠は、東京・新宿を拠点にし、裏社会での様々なトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー。無類の美女好きで、美女に出会うとタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並み外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で仕事を遂行する。新たに出演が発表された安藤さんが演じるのは、獠(鈴木さん)の親友で、スイーパー稼業の相棒・槇村秀幸。かつては腕利きの刑事だったがある出来事をきっかけに退職、獠とコンビを組むようになり、その有能さを活かし、相棒として獠を支える。本作のストーリーの鍵となる役どころの安藤さんは、「人気原作とキャラクターの実写化で、当時見ていた方に対して演じるプレッシャーはありますが、コミックとアニメ見ていた方、それを知らない世代にも楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。また、木村さんが演じるのは、獠とは不思議な関係性の警視庁の敏腕刑事・野上冴子。槇村はかつての同僚で、その縁から獠とは裏社会の情報交換を行っており、獠には幾度となく口説かれているが、その度に煙に巻いている原作でもファンの多いキャラクター。木村さんは「『私が?』とイメージがつかずに即座にお返事が出来ませんでした。そこから衣装合わせ、ヘアメイクテストなど準備を重ねてもまだ拭いきれない不安を抱えているところに、座長・鈴木亮平さんがヒーローの様に現れ原作ファンだからこその冴子らしさのアドバイスをしていただいたりして、とても心強かったです」と撮影をふり返っている。さらに今回の発表と合わせて、ヒロイン・槇村香(森田望智)を加えた4人のキャラクターアートも公開された。Netflix映画『シティーハンター』は4月25日(木)Netflixにて全世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年02月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「能登半島地震」です。通信手段を失い、幹線道路は1本。半島ゆえの難題。元日に能登半島で起きた大地震。発生後1か月経っても、地震活動は活発で注意が必要な状態が続いています。災害時には僕はLINE IDを公開し、「発信支援の必要な方は連絡を」と呼びかけています。地震発生直後に約230件が届きましたが、今回はどの情報が本当に支援を必要としている方からなのかを精査する必要がありました。情報が古かったり、厚意で転送してくださったXなどSNS上のヘルプ要請も真偽の判断がつかないものがありました。インプレッションを増やすために偽の住所を書いて助けを呼ぶ投稿が多数アップされていたからです。直接連絡の取れた方の情報をもとに現地入りしましたが、道路が分断され車が入れないところは徒歩で山を越えなければいけませんでした。今回、支援の初動が遅れた理由の一つは、情報インフラが途絶えてしまったことです。山中では、電波の入る場所を必死に探す人たちに大勢会いました。震央に近い穴水町は、役所に災害対策本部を立てたものの、通信障害により県庁とのホットラインが使えなくなっていました。NHKですら中継基地局が電力不足で放送不可に。被害状況を伝えることも、災害の全体像を掴むこともできない状態でした。僕も知り合いの議員らに窮状を訴え、ある議員の働きかけで、スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」を能登に提供してもらえることになりました。もう一つ、今回ネックになったのは、半島という地理的な理由です。東日本大震災も熊本地震や西日本豪雨も、大きな災害でしたが周辺自治体からすぐに支援に入ることができました。しかし能登半島の北端は金沢からも約140km、東京から静岡ほどの距離があります。幹線道路は1本しかなく途中で寸断されました。海岸線は地形が変化し、接岸できる場所が限られ、船で海から支援に入るのも難しい状況でした。被災したのは、高齢者の多い過疎の僻地で古い家屋が多く、倒壊を免れませんでした。同じような問題を抱える地域は全国にたくさんあり、都市とは違う防災のあり方を考えなければなりません。能登半島地震は、地方が抱える問題を集約した災害といえます。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年2月21日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年02月17日2024年4月より放送開始の石原さとみ主演「Destiny」に安藤政信が出演することが分かった。石原さとみが3年ぶりに連続ドラマ復帰する本作。石原さん演じる主人公の検事・西村奏が、亀梨和也演じる大学時代の恋人・野木真樹と12年ぶりに再会。それを機に、封印してきた青春時代の《ある事件》の扉が開き、2人は20年に及ぶ運命の波に翻弄されていくことになる、というストーリー。この度出演が決定した安藤政信が演じるのは、奏の現在の恋人・奥田貴志役。「横浜みなと総合病院」の外科医で、「横浜地方検察庁」中央支部の検事である奏と、恋人として一緒に暮らしている。外科医と検事として互いに多忙な日々を送る中、そろそろ結婚も意識する間柄に。そんな時、12年前に起きた《ある事件》以降、姿を消していた奏の元恋人・真樹が突然姿を現す。さらに、当事者の奏だけでなく、貴志自身も思わぬ場所で、真樹と知り合うことに。これを機に、3人の思いが複雑に絡み合い、穏やかに暮らしていた奏と貴志の運命にも波風が立ち始める。初恋の相手である、大学時代の同級生・真樹の出現で激しく感情を揺さぶられる奏。そんな奏の変化が気に掛かる貴志。そして真樹も何か重いものを抱えているようで…。封印してきた過去が甦り、奏と真樹は運命に激しく翻弄されることになる。貴志もまた、そんな2人の運命の渦に巻き込まれていく。安藤さんは、石原さんとドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」(2016年)へのゲスト出演で初共演。「その時、石原さんの芝居の力量に感銘を受けた」そうで、今回恋人役に決定した際には、「石原さんと《芝居のセッション》ができることが、すごく楽しみでした」とコメント。また、「奏や真樹の過去、奏のお父さんの過去、それに対する奏の思いや貴志の複雑な気持ち…など、みんなの感情が渦巻いていて、とても面白い脚本です」と自信をのぞかせる。図らずも奏と真樹の運命に巻き込まれていくことになる、貴志役に全身全霊で挑む。安藤政信(奥田貴志・役)コメント以前、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(2016年)という作品に、1話だけ出させてもらったんですが、その時の石原さんの芝居がとても印象的だったんです。コミカルで難しい膨大なセリフ量をいとも簡単に料理する芝居の力量にすごく感銘を受けたので、今回、恋人役で石原さんと《芝居のセッション》ができることが、すごく楽しみでした。初日が石原さんとのシーンだったんですが、横顔がすごく凛としていてキレイだったんです。それを見た瞬間、奏への愛や、奏に惹かれた理由、彼女を大切にしたいという貴志の思いが見えたような気がしました。今回の石原さんの役は、つらい過去を背負いながら正義を貫いていく人なので、とにかく鋭くて、芯がすごく強いんです。“戦っている人”だなと感じますし、石原さんの芝居もすごく良くて、グッときます。背負って生きてきた過去と向き合いながら、戦っている奏を目の当たりにすることで、貴志の彼女に対する愛情や思いがさらに深く、強くなっていく気がしています。亀梨くんとは初めてご一緒させていただくんですが、エンターテインメントにおいてアイドルとしての表現をきちんとしているなと、すごくリスペクトしています。バラエティーも歌も、そして芝居もずっと続けてきた人だし、本当にすごいなと思うので、今回ご一緒できて本当にうれしいです。脚本もすごく面白いです!奏や真樹の過去、奏のお父さんの過去、それに対する奏の思いや貴志の複雑な気持ち…など、みんなの感情が渦巻いています。ぜひ、皆さんにも見ていただきたいです。「Destiny」は4月、毎週火曜日21時~テレビ朝日系にて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2024年02月06日安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:国谷 一彦)は、仙台市青葉区で建設を進めていた仙台安藤ハザマビルが完成し、2024年1月29日に東北支店を移転し、営業を開始しました。当社ではカーボンニュートラル社会の実現に向けて各種取り組みを進めていますが、仙台安藤ハザマビルでは「地域特性を活かした、健康かつ生産性の高い、省エネルギーな次世代オフィスビル」をコンセプトに、井水利用による天井輻射空調方式(注1)や、太陽光パネルによる日射抑制を兼ねたバルコニーなど、さまざまな環境技術を採用しました。外観執務エリアホワイエ(事務所部分)1. 所在地〒980-8640 仙台市青葉区片平一丁目2番32号名称:仙台安藤ハザマビル2. 電話番号(代表)TEL:022-266-8111FAX:022-212-10703. トピックス(1)FM(ファシリティマネジメント)事業建設業界を取り巻く事業環境の変化に対応して、収益安定化を図るために、フローとストックのバランスの取れた事業ポートフォリオへの変革を目指しています。本事業はその第一弾であり、自社使用事務所と賃貸共同住宅とのハイブリッド型に建替えました。(2)建築物LCAで2種類の環境ラベルを同時取得当社がこれまで確立してきた建築物のLCA手法をさらに発展させ、評価範囲を拡張させることにより、エコリーフ環境ラベルとCFP(カーボンフットプリント)環境ラベルを同時に取得しました。(注2)CFPが気候変動のみを評価対象にしているのに対して、エコリーフは気候変動だけでなく、オゾン層破壊、酸性化などの複数の環境影響も公的な指標で評価することが特長です。建築建屋だけでなく設備や運用も含めて公的なルールでLCAを実施し、さらにはエコリーフ環境ラベルを建築物で取得するのは国内初となります。エコリーフ・カーボンフットプリント(3)ZEB+ZEH-M Oriented同時認証取得事務所部分で建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)による建築物全体評価にて最高ランクおよびNet-ZEB認証(100%以上エネルギー削減)、賃貸共同住宅部分でBELSによる建築物全体評価にて最高ランクおよびZEH-M Oriented認証(20%以上のエネルギー削減)を2022年10月28日付で取得しています。(注3)事務所および賃貸共同住宅からなる複合施設において、Net-ZEB認証とZEH-M Oriented認証を同時に取得したのは国内で初めてとなります(当社調べ)。(1)ボールト天井型輻射空調システム(省エネ技術)省エネと快適性の両立を目指して、現地で採水される井水を熱源とした天井輻射空調を採用しました。採用に当たり当社技術研究所にて検証と確認を実施し、建築意匠・空調・照明設備が一体となったシステムを構築しました。ボールト天井型輻射空調システム(2)建物壁面も活用した太陽光発電(創エネ技術)屋上ほぼ全面および南側壁面に太陽光パネルを設置することにより、Net-ZEB達成に必要な創エネ率を確保しました。建物南側に設置する壁面太陽光パネルは日射抑制庇としての機能も合わせ持ちます。太陽光パネルは有事の電源としても活用し、自家発電機、蓄電池と合わせて、地域基幹支店としてBCP性能確保に寄与します。壁面に設置した太陽光パネル屋上の太陽光パネル(3)パッシブな省エネルギー技術と高効率設備機器断熱性能の高い外壁材選定、屋上外断熱の強化、Low-E複層ガラスの採用、住戸間断熱補強など、建物全体の断熱性能を高めるとともに、庇やバルコニーによる日射抑制を行い、空調負荷を低減しています。加えて、住宅部分の給湯器・エアコンは高効率設備機器とすることで、ZEH-M Oriented認証レベルの省エネ率を実現しました。居室(住宅部分)廊下(住宅部分)今後は、ビルの運用を通して快適性、BCP性能など、ZEB化の効用を多角的にとらえたノウハウを検証しながら、今後のお客さまへの提案につなげていきます。【仙台安藤ハザマビル概要】建設地 :仙台市青葉区片平一丁目2番32号概要 :S造、一部RC造 地上10階 地下1階延床 7,894m21F~3F 事務所(当社使用)4F~10F 賃貸住宅(名称:ブルーヴェル青葉通 戸数:102戸)設計・施工:安藤ハザマ(注1)天井輻射空調天井に敷設する輻射空調パネルに冷温水を通じ、空調パネルと発熱源(人体等)との間で直接熱交換を行う方式。空気式と比較して室内の温度ムラが少なく、空調温度設定を2℃程度緩和することが出来るとともに、温調にかかる空気搬送が不要なため、省エネルギー効果が高い点が特長。(注2)安藤ハザマ2023年5月18日リリース資料を参照国内初、設備や運用も含めた建築物LCAで2種類の環境ラベルを同時取得 (注3)安藤ハザマ2022年11月21日リリース資料を参照国内初、事務所と賃貸共同住宅の複合施設でNet-ZEBとZEH-M Orientedの認証取得 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月29日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自民党パーティ券裏金問題」です。裏金ルートを生み出さないため、デジタル化を!自民党の派閥の政治資金パーティをめぐり、裏金問題が事件化されました。本来、政治家への企業、団体からの献金は禁止されています。代わりに政党助成制度として、人口に250円を乗じた総額を議席数、得票総数に応じて、各政党に政党交付金として分配する仕組みを作りました。けれども今、政治資金パーティという名目で、企業などからまとまったお金を受け取れる抜け道が出来上がってしまっています。政治資金パーティは、自民党に限らず、野党も開催しています。収支報告書には、1回20万円以下の支払いは不記載可。しかし、20万円は決して少額ではありません。また、政治資金の現金でのやり取りをいまだに容認している先進国は日本だけです。他国はクレジットカードか小切手のみで、金の往来を明瞭にしています。もう一つ問題なのは、収支報告書がいまだに手書きで、あとでPDFファイル化すれば構わないということ。やり取りがデジタル化されれば、不明瞭なお金はすぐにわかります。収支報告をオンラインで簡単に行えるフォーマットがあるにもかかわらず、国会議員が関係する政治団体の2022年分の収支報告書がオンラインで提出されたのは6%以下でした(日経新聞調べ)。前明石市長の泉房穂さんは「選挙にお金がかかるというのは嘘。人々に響く政策を演説できれば有権者は選んでくれます」と話していました。政治学者の岩井奉信(ともあき)さんも「本来お金はかからなくて済むものなのに、かけている現状がある」とおっしゃっています。裏金の問題を今後生み出さないためには、政治資金のデジタル決済一本化、収支報告書は共通のデジタルフォーマットを使用。また、地域の企業もお金で政治家を動かそうと考えない。有権者は政治と金の問題に慣れきってはいけないと思います。アメリカでは、政治の透明性を高めるために、ロビー活動は登録制にして、誰が誰に陳情したかわかるようにしています。日本人は、個で動くことが苦手で、コミュニティの中のしきたりを変えようとすると異端視されがちです。けれども、組織隠蔽のようなことからは抜け出さないと前に進めないと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年1月24日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年01月20日お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつが5日に自身のアメブロを更新。実家で堪能した1番好きな母親の料理を公開した。この日、安藤は「2023から2024にかけて。良いお年を明けましておめでとうございます。」というタイトルでブログを更新。「ナイツラジオショー忘年会」とお笑いコンビ・ナイツの塙宣之らとの集合ショットを公開し「板倉さんに牛丼ご馳走になりました!ありがとうございました!」とお笑いコンビ・インパルスの板倉俊之への感謝をつづった。続けて「ター君杯忘年会。吉村さんのパワーを浴び、酔いすぎました。すごいなぁ」とスイーツを前にしたお笑いコンビ・平成ノブシコブシの吉村崇の写真を公開。また「実家」と実家に帰省したことを明かし「おかんのご飯で一番好きな中華おこわ。年越しそば 2024お雑煮」と実家で堪能した母親の料理を複数枚公開し、ブログを締めくくった。
2024年01月06日ananで連載中の堀潤&五月女ケイ子「社会のじかん」の特別編。いよいよ本格的に始まる、「移民との共生社会」について、堀潤さんが解説します。いよいよ本格的に始まる、移民との共生社会コロナ禍が一段落して、人の移動が激しくなりました。2024年は街の景色として「海外の人が増えたな」というのを実感し始める年になると思います。日本人の人口は14年連続で減少しており、’23年1月時点で前年に比べ約80万人減、1968年以降最大の減少数、減少率です。47都道府県全てで減少に転じたのは初めてのことでした。この流れはこれからも続き、日本の総人口が1億人を切る未来も考えなければなりません。少子高齢化が進み、社会保障費の増大は避けられません。’23年夏に発表された’21年度の社会保障給付費は過去最高の138.7兆円。国の年間予算が106.6兆円でしたから、驚く金額です。財政赤字を膨らませながら、社会保障も回していかなければならないことになります。そんななか、海外から日本に転入する外国人の数が急増しています。3か月以上日本に滞在する外国人住民は約300万人、コロナ禍で一時減りましたが、3年ぶりに増加しました。政府は、生産年齢人口の減少と労働力不足を外国人労働者を受け入れることで解決しようとしています。これは、実質的には移民政策です。そのための在留資格として、’18年に「特定技能」を創設。特定技能外国人を受け入れる深刻な人手不足が認められた分野は、介護、ビルクリーニング、建設、造船、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業など多岐にわたります。さらに、スタートアップへの投資も強化しており、今後も一層、海外からチャンスを求めて、技術者など大勢の人が転入してきます。国立社会保障・人口問題研究所によると、2067年には人口の約10%が外国人になると推計されており、東京都に次いで、大阪府や愛知県で外国人の数が増えています。これまでは、特に外国人労働者を多く雇用する“工場のある街”に外国人住民が集まっていましたが、これからは大都市近郊の街でも、当たり前のように目にするようになるでしょう。外国人住民は、国籍も肌の色もさまざま。文化も生活スタイルも異なる人々を同じ街の住民として、きちんとコミュニケーションをとる努力をしなければ、疑心暗鬼を生み、やがては暴力に発展しかねません。9月には埼玉県川口市でトルコの少数民族クルド人と住民のトラブルがありました。ただ、一部の乱暴な外国人がいたとしても、それが全てではありません。SNS上のデマを信じ、偏見を持っていては分断が深まるだけです。日本は、本当の意味での“内なるグローバル化”を進めなくてはいけないと思います。ごみの捨て方から、公民館の使い方、自治会の再編成なども必要になるでしょう。外国の人と話すときには、易しい日本語を使うことも心がけたいですね。もしも自分が海外に移住したら、その街の人にどう接してもらえたら安心して暮らせるのか。外国人というだけで、疎まれたり差別をされたら、憎しみの気持ちが湧いてしまいます。逆の立場をぜひ、想像して接してみてください。外国人住民にないのは選挙権だけ、私たちと同じように税金や社会保障費を支払います。日本の暮らしを底支えする隣人であるということを忘れないようにしましょう。五月女ケイ子解読員から一言NYではどんな職業にも外国人がいるイメージ。仏料理に日本人シェフがいるように、寿司職人に外国人が普通にいるようになったら、“ローカルグローバル”が進んだと感じられそう。みんな同じ人間として見ることが大事ですね。KEY WORD:人口減少と外国人の流入増人口減少に歯止めがかからない状況が続く日本。’23年1/1時点の住民基本台帳をもとに総務省がまとめた国内に住む日本人は、1億2242万3038人。前年に比べ80万523人、2009(平成21)年をピークに14年連続、調査を始めた1968(昭和43)年以降で最も減った。一方、外国人住民は前年の270万4341人に比べ、28万9498人増加。出典/総務省ほり・じゅんジャーナリスト。『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX)などに出演中。スーダンを取材した写真展「#BlueForSudan」が2024年1月14日まで宮城県・多賀城市立図書館(9:00~21:30TEL:022・368・6226)にて開催中。そおとめ・けいこイラストレーター。雑誌や書籍、広告で活躍。オンラインストア「五月女百貨店」では、楽しいオリジナルグッズを多数販売。カレンダーやポチ袋も好評発売中。使える面白LINEスタンプも各種展開している。※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年12月31日夫婦は、愛と信頼関係によって成り立つもの。パートナーを人として思いやり、リスペクトし合う関係性が、理想といえるでしょう。2023年11月6日、お笑いトリオ『ネプチューン』の名倉潤さんが投稿したのは、まさに『夫婦愛』という言葉がぴったりな写真でした!名倉潤&渡辺満里奈の『ラブラブペアルック』に反響同月4日に、55歳の誕生日を迎えた名倉さん。当日は残念ながら仕事があったため、翌5日に、自身の家族や友人家族に誕生日会を開催してもらったのだとか!Instagramに投稿された写真には、大切な人たちに祝福されて嬉しそうにする名倉さんと、妻であり、タレントの渡辺満里奈さんの姿が。名倉さんは誕生日ケーキだけでなく、素敵なプレゼントをもらったそうです。渡辺さんが用意したプレゼントが、一体なんだったのかというと…!そして奥さんのプレゼントはお揃いのセーター令和のバカップルとても嬉しかったです奥さん家族には感謝しかありません。本当に日頃から友達家族、スタッフ、応援してくださってる皆様にも感謝しかありませんゴーゴーおっさん頑張りますnagrat1968ーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Jun Nagura(@nagrat1968)がシェアした投稿 なんと、渡辺さんが贈ったのは、ウサギがデザインされた色違いのセーター!まさかのペアルックのプレゼントに、名倉さんは照れながらも感謝を述べ、自分たちを『令和のバカップル』と称しました。結婚から18年経っても、名倉さんと渡辺さんの愛はまったく薄れない模様。むしろ、身近で相手をより知ることで、絆が深まっているのかもしれませんね。多くの人によって理想の夫婦関係といえる、名倉さん夫婦。投稿を見た人たちから、祝福の声が寄せられています!・本当に素敵。自分もこういう夫婦になりたい!・名倉さん、お誕生日おめでとうございます!どれも素敵なお写真で、ニッコリとしちゃった。・ペアルックのセーター、すごくかわいい~!お2人とも似合っていますよ!名倉さんは結婚記念日を迎えるたびに、必ずプレゼントと一緒に、渡辺さんへの手紙を添えているのだとか。良好な夫婦関係の構築に必要なのは、しっかりと相手へ愛を示す行動なのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年11月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「国立科学博物館クラウドファンディング」です。クラファンは一時的な対処法。研究にもっと力を。国立科学博物館は、運営資金の不足を解消するために8月にクラウドファンディングを立ち上げ、目標額の1億円を1日で達成し、2週間余りで7億円超の資金を集めました。“国立”と名前がついていますが、独立行政法人で、独自に運営を任されています。標本や資料は500万点に及び、展示されているのは約2万5000点。多くはつくば市にある収蔵庫に置かれています。化石や動物の骨、剥製、植物など、古く貴重な標本を保存・管理するには莫大なお金がかかり、コロナ禍や光熱費の高騰などにより資金に窮していました。大きな役割は、標本資料の収集と保管、展示・学習支援、調査研究などです。資金不足により、新しい事象が発見されても現場に行けないというような状況にも陥っていました。現在、日本の研究の現場は大変弱っており、文部科学省科学技術・学術政策研究所が調べた「科学技術指標2023」によると、他の論文に引用される回数をカウントする注目論文の数が、日本はイランに抜かれて13位になりました。かつては4位でしたが、20年の間に次第に順位を下げていったのです。イランは国際的に制裁を課せられているので、自前のインフラ、サービスを作る必要があり、科学分野に積極的に財政を投じてきました。それにより、研究者のレベルが底上げされ、日本を追い越していきました。クラウドファンディングは、資金集めの持続可能な方法ではありません。国がきちんと科学分野に投資できないのは問題だと思います。また、科学博物館側も所蔵品をツアー形式で見せたり、企業研修に使うなど、稼ぐ方法は見つけられると思います。研究者が経営につくのではなく、マーケティングやPRのプロを経営陣に呼ぶなど、改革の必要があるのではないでしょうか。すぐに成果に結びつく研究が求められがちですが、草の根的な基礎研究が国の将来を支えます。クラウドファンディングによって、科学博物館に関心を寄せる人が増えたことはすごく良かったと思います。国立科学博物館のクラファンは11月5日まで行っています。研究がその国の国力につながるという意識が広がることを願います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月25日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月19日女優の安藤サクラが主演を務める映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(公開中)の場面写真が18日、公開された。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○■『BAD LANDS』場面写真6枚一挙公開今回公開されたのは、「ふれあい荘」に住み特殊詐欺の受け子をして生きる通称“教授”(大場泰正)とネリが仕事に繰り出す様子を捉えたものや、ネリとジョーが姉弟そろって、林田(サリngROCK)が仕切る裏賭場で一発当てようと目をぎらつかせているカットを含む6点の場面写真。闇賭博シーンは原田監督がメガホンを取った『燃えよ剣』(21)の「池田屋事件」で使用されたオープンセットで撮影されており、同作に沖田総司役で出演していた山田にとっては見覚えのある場所だという。賭場に足を踏み入れた矢代が発する第一声のセリフには原田監督の粋な演出がされている。(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
2023年10月18日映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(公開中)のティーチイン付き舞台挨拶が15日に都内で行われ、安藤サクラ、吉原光夫、原田眞人監督が登場した。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。※この記事は内容のネタバレを含みます。○映画『BAD LANDS バッド・ランズ』本編ラストの意味は?安藤は「山田くんがいないから空席があるかも?とドキドキしていました。でもこうしてぎっしりといてくれて嬉しい! たくさん話せると嬉しいです」と挨拶。原田監督も「涼介のいない分も頑張ります」と意気込み、会場からは笑いが起こる。「最後のシーン(ネリが林田にお金を振り込むシーン)で、暗号資産でお金騙し取られてないですよね?」と本編に踏み込んだ内容の質問に、安藤は「林田さん(サリngROCK)はキッチリ? 一切騙さず?」と原田監督に視線を送ると、原田監督は「僕の中ではネリはちゃんと海外に飛んでます。そして海外でお金をおろして、大金持ちになってます。今日は会場に編集を担当した遊人(プロデューサー)も来ていますけど、2人で『ネリが林田にお金をあげてるけど、そこからネリが500万をお小遣い用にお金持っていくシーンを本編にも入れておいた方が良かったよな』って話したんです」といった話も飛び出した。安藤は「そういったシーンがあったんですか?」とすかさず聞き返し、原田監督が「DVDの特典映像で付けます」とコメントし会場からは大きな拍手が沸き起こった。そして、本編ラストのネリが西成から天王寺に坂を駆け上がっていくシーンについて「西成から天王寺は坂ひとつで街がガラッと変わると思うんですけど、あのシーンはネリがしがらみから解放されるという意図があったのでしょうか? 安藤さんはどういう気持ちであのシーンに臨まれたのでしょうか?」という質問。原田監督は「映画はネリが西成にいてそこから脱出する話なので、西成からあべのハルカスに向かうっていうのが象徴的で分かりやすかったんです。最終的には彼女(安藤)のアップで終わるようにして、そしてあのままどこかに飛び立っていったんだろうなっていう終わり方にしてますね」と演出意図を答えると、吉原が「あのシーン結構泣けたんですよね。こけそうになったのはわざと?」と安藤に聞く。安藤は「ラストシーンは“走る”ということに重きを置きました。走る時ってこけないように少し制御して走るんですけど、その制御を外した走りをする。理屈で目的地に向かって走るというより、とにかく走るということに重きを置いた。でもその前に実はジョーから手紙をもらったシーンでもっとジョーに対する気持ちを表現してネリの涙が流れるシーンがあったんですよ。言ってもいいんでんすか?」と監督にお伺いをたてると、原田監督も頷き「それもDVDの特典映像に」と笑いながら回答した。
2023年10月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「認知戦」です。私たちも知らずに戦争の最前線に立たされています。認知戦とは、世論を操作したり、偽の情報を拡散して、人の認知領域に働きかける情報戦のこと。陸、海、空が第1~3の戦場、第4の戦場は宇宙、第5の戦場はサイバー空間。認知戦はその次の第6の戦場と呼ばれています。元をたどれば、プロパガンダ戦は昔からあります。第2次世界大戦時にはナチス・ドイツがラジオ局のトップに配下の人間を送り込み、ヒトラーは正しいという世論を形成しました。テレビ、ラジオ、新聞しかない時代はそれだけの労力を要しましたが、今は、インターネットやAIを使い、精巧なフェイクニュースを簡単に作れるようになっています。認知戦の恐ろしいところは、誰が主体となって仕掛けているのかが不明なまま、その国の政治指導者の決断を左右させていく大きなパワーを持っているということです。中国人民解放軍は、積極的に認知戦に関与しているといわれています。たとえば、台湾で不安を煽るような動画が拡散されました。「強盗に襲われました。みんなも気をつけて」と病院のベッドから自撮りした動画が拡散されます。一見認知戦と何の関係が?と思うかもしれません。しかし、こういう動画が大量に流されることにより、「台湾は治安が悪い」「今の政府に任せていたら、未来はないのではないか」という考えを刷り込んでいきます。これがフェイクニュースだと見破ったのは、台湾のCofactsというファクトチェックグループでした。選挙の直前など、ある一時期に膨大な量の動画が流されていたことで判明しました。カナダのトルドー首相は、2019年と2021年の総選挙に、中国、イラン、ロシアが介入した恐れがあると捜査を開始しました。アメリカでトランプ大統領が誕生した舞台裏ではロシアの関与が疑われています。私たちは認知戦の最前線に立たされているということを自覚してください。バズったニュースを目にしたときには、「誰発信?何目的?本当かな?」といったん立ち止まりましょう。知らず知らずに誰かに仕掛けられて、自分たちの政府を自分たちで倒すことになりかねない危険を孕んでいることを、どうか忘れないでください。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月14日女優の安藤サクラが主演を務める映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(公開中)の場面写真が11日、公開された。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○安藤サクラ・山田涼介・宇崎竜童の場面写真公開今回公開されたのは、主人公のネリ(安藤サクラ)と、弟のジョー(山田涼介)、そして2人と行動を共にする曼陀羅(宇崎竜童)の場面写真。3人がプールバー「BAD LANDS」で話しているシーンと、曼陀羅の部屋にネリが訪ねてくるシーンの2点となる。ネリとジョーは血が繋がらない姉弟で、ジョーの出所を期に数年ぶりに再会する。そんな2人のそれぞれの思惑を汲み取り、物語の中盤から重要な鍵を握る存在ともなっているのが「ふれあい荘」に住む曼陀羅だ。曼陀羅はネリを幼いころからよく知る元ヤクザで、ネリ自身も年齢を重ねた曼陀羅を気にかけながら、時には父のように絶大な信頼を寄せている。ネリとの再会により曼陀羅とも関わっていくこととなるジョーも、次第に彼に心を開いていく。唯一の家族であり心の拠り所であるネリを守りたいというジョーと、誰よりも近くでネリと過ごしてきた曼陀羅がついに手を組み始めたとき、物語は大きく動き出していく。「まだらぼけの老人を演じるつもり」と撮影に臨み、撮影が終わって2年近くたった今でも「曼陀羅が抜けない」と言う宇崎の熱演は、キュートで最高にクールな一人の人間の生き様をスクリーンに刻み付けている。舞台挨拶でも息ぴったりの様子を見せ、安藤サクラが「最高に愛おしいトリオです」とその想いを語っている。(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
2023年10月11日2023年10月9日、アナウンサーの安藤優子さんがInstagramを更新。簡単に作ることができるという、オススメの『ピーマンのファルシー』について紹介しました。安藤優子の『ピーマンのファルシー』に「おいしそう!」『ファルシー』とは、中をくり抜いた野菜に具材をつめたもの。日本では『ピーマンの肉詰め』という名称が一般的かもしれません。いい形のピーマンが手に入ったため、『ピーマンのファルシー』を作ることにしたという、安藤さん。写真と動画で分かりやすく説明された、レシピをご覧ください!ピーマンに肉ダネをたっぷり詰めて、ヘタの部分で蓋をして、厚手のお鍋で蒸し焼きにしました。肉ダネの味つけには、市販の炒め玉ねぎと野菜出汁を使っています。だからめっちゃ簡単です。お鍋はル・クルーゼを使いました。ファルシーというのは、蒸し焼きのことなので、水分を引き出すためにミニトマトもいっしょに。仕上げに和院醤油をだらっと。肉ダネに火がしっかり入ったら出来上がりです。あっ、オーブンで焼く方法もありますが、私は蓋をして蒸し焼きにしました。ら、もうピーマンもお箸で切れるくらいのやわらかさに。簡単な放置レシピですが、見た目がとても可愛らしいので、食卓のポイントにもなりますよね。あとは、スモークチキンのサラダに、ホワイトシチュー。栗原はるみさんのホワイトソースの素を使って、あっという間にできました。顆粒状になっているので、すごく使いやすいですね。さすが栗原先生です!yukoando0203ーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 安藤優子(Yuko Ando)(@yukoando0203)がシェアした投稿 ピーマンを縦に切ることの多い『ピーマンの肉詰め』ですが、安藤さんの作った『ピーマンのファルシー』は、横に切った状態で肉を詰めた模様。見た目が小物入れのようになっており、どこか愛らしさを感じますね。これならば、ピーマンの苦みが苦手な子供も、喜んで食べるかもしれません!これまでも、家庭で作った料理のレシピをInstagramで紹介してきた、安藤さん。簡単かつおいしい『ピーマンのファルシー』に続々と反響が上がっています。・いつも本当に参考になります!簡単だし、おいしそうでいいなあ。・わっ、マネして作りたい!見た目もかわいくて素敵~!・『ファルシー』って初めて聞きました!早速作る!通年スーパーマーケットなどに並んでいる上に、栄養が豊富なピーマン。食卓が華やかになる『ピーマンのファルシー』を、あなたも作ってみてはどうでしょうか![文・構成/grape編集部]
2023年10月10日原田眞人監督×安藤サクラが初タッグを組んだ、映画『BAD LANDS バッド・ランズ』が現在公開されている。黒川博行氏による小説『勁草』を実写化した同作は、特殊詐欺の世界を舞台にしたクライムサスペンスエンタテインメント。犯罪グループの元締めを補佐するネリ(安藤)、そして弟のジョー(山田涼介)は、ある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。犯罪組織や警察、様々な思惑が絡み、物語は転がっていく。今回は、主演の安藤と原田監督にインタビュー。実は安藤が小さい頃に出会っていたという2人の初対面の話や、女優・安藤サクラの魅力、さらに今回安藤とバディを組むことになった弟役の山田涼介についても話を聞いた。○■小さな安藤サクラに、原田眞人監督「物怖じしなくて元気がいいな」――日本の映画界を引っ張るお二人が初タッグとなりました。原田:実は最初に会ったのは安藤さんが小さい頃だったんです。その時の印象と全く違って、今はもう大女優の風格があるなと。とにかくリハーサルの段階で「ああ、すごいな」と思いました。彼女を見ていると、僕が脚本を書いてる時にイメージしたネリ以上のものを出してくれるから、安藤サクラをそのまま活かしていきたいなという気持ちにさせてくれましたね。――作中でも、小さい頃のネリ=“ちびネリ”が出てきますが、まさにその頃をご存知だったんですね。原田:僕自身がちびネリを知っていたという(笑)。湯布院映画祭にご家族で来てた時にお会いしたんですけど、もともとファミリーコネクションみたいなものもあって。(安藤の父である)奥田瑛二さんは、僕の映画には出てもらったことないんだけど、僕が『スター・ウォーズ』の吹き替え版の演出をやったときに、ルーク・スカイウォーカーの声をやってくださっていた。安藤:それ、すごいですよね(笑)原田:その時「一緒にやろうね」と話してたんだけど、スケジュールが合わなかったり。そんなことがあって、ご家族とお会いした時には、活発なお姉ちゃんと妹だなという印象がありました。「いい子だな。物怖じしなくて元気がいいな」と。それで「あの頃はちびネリだったけど、あの子がこんなに大きくなったなんて……」と言うと、自分がものすごく年をとったなという気持ちになってしまうけど(笑)。スッとつながって僕の中に入ってきた感覚はありました。いつも安藤サクラという存在を意識していたところはあります。安藤:1度、東京国際映画祭のレッドカーペットを歩く時にも、お話したのを覚えています。原田:その時に素足を見せてくれて(笑)安藤:私、足の指がすごい開くんです(笑)。ずっとヒールを履いてられないので、歩く前後は裸足で歩いてることが多くて。原田:その特技をいつか映画で使いたいねと話していたのが、出演オファーの始まりでした。でも、今回使わなかったね。次の時に使おう(笑)安藤:監督は、そういう私自身にある部分を見つけて演出の中で「やって」とおっしゃるので、すごくドキッとするんですよ。ちょっと気恥ずかしいところもあるんですけど、現場で出てくる演出がネリという役柄と私を無理なくつなげてくださって、面白かったです。――山田涼介さん、生瀬勝久さん、宇崎竜童さん、淵上泰史さんと色々な男性が演じるキャラクターが出てきますが、みんなそれぞれの感情でネリに夢中になっているところがあるのかなと思いながら観ていました。監督自身も安藤さんに夢中になっていたんですか?原田:それはもう、1番のファンでした。安藤さんが演じるネリを見ながら、どう記録していくかというのが、本当に楽しい作業だったんですよ。あとはやっぱり涼介と並べた時に起きるケミストリーというか、2人の掛け合いが面白かったし、生瀬さんとも面白いし、宇崎さんとも面白いし。さらにはサリngROCKとか天童(よしみ)さんといった大阪勢がどんどん彼女を責めていくわけで、そこに大阪弁で対抗していかなければいけない。僕はドキドキしながら見ていたんですが、ものすごく特訓してくれて、完璧でした。――やはり、ずっと撮っていたくなるような魅力が安藤さんにあるということでしょうか?原田:脚本をよく読み込んで、役を自分のものにして、さらにそこからよく考え、ものを見て相手を見ている。本能的なものもあるけれども、女優としてのインテリジェンスが原点にあって、すごいなということをずっと感じていました。安藤:恐縮ですけど、嬉しいです。――逆に、安藤さんから見て改めて原田監督はどのような印象でしたか?安藤:新鮮で、今まで味わったことのない現場でした。6年かけてこの作品と向き合っていらしたというのを伺って、納得したというか。台本の重みというか詰まり具合がすごいんです。初見で台本を読んだ時は、描かれている凝縮された世界を自分の想像力で具体的に広げていく作業に、丸1日以上の時間がかかりました。だからこそ、撮影現場で生まれるものに対してものすごく軽やかで、役者に対する演出一つ一つが新鮮で驚きがあるんじゃないかなと。「そうくるか」というアドリブ的な演出が多くて、こんなに軽やかで神聖な気持ちになれる演出を受けたのも、目にしたのも初めてでした。もともと思い描いていたものに基づいて、すごく大事に作っていくのかなと思いきや、根本があるからこそ、新しいものをどんどん生み出していけるんだなと感動してびっくりしましたし、めちゃくちゃかっこいいなと思いました。作品自体も、重いテーマなんだけど、軽やかさも含めてフレッシュな感覚で観られるのがすごいです。○■山田涼介とのバディで生まれたケミストリー――安藤さん演じるネリと、山田さん演じるジョーという2人のバディ感も素敵でした。こちらも初共演とのことで。安藤:お話いただいた時に、ものすごく楽しみで。最初は「あんなに美しい方と並んで、私で絵になるかしら」という不安もあったんですけど、お会いしてみたら本当に人間らしい方でした。ジョーのだらしなさとか、人間らしい息遣いが感じられるようなお芝居をされるので、そこにも助けられたし、魅力的なジョーと一緒に生きられて楽しかったです。原田:原作の2人は、バディになりそうでなれなかった関係なんですよね。だからこそ、映画ではバディにしてあげようという気持ちもあって。実は涼介の方が、先にキャスティングが決まっていたんです。『燃えよ剣』で涼介と一緒にやって、あれだけ素晴らしい沖田総司を演じたのに、一つも賞が獲れなかったのはおかしいだろうという怒りもあり。それから、「沖田総司が現代に蘇ったとしたら、このタイプだろう」という思いもありました。安藤さんがネリを演じると聞いた時には、彼はもう飛び上がって喜んで、すごくやる気まんまんでしたよ。現場では2人とも、脚本に書かれたことだけじゃない、セリフの間のニュアンスがすごくいいから、いろんなアドリブができました。それもしつこくなくて、本当にそのキャラクターの中で生まれたケミストリーが画面に表れている。僕はモニターでずっと見ていて、笑い声を出さないように抑えていました(笑)安藤:監督は、山田くんへの無茶ぶり演出が多かったと思います。原田:いろいろ事件を起こしちゃった後に、ネリが出す指示をジョーが動き回りながら繰り返すんですよね。(『クライマーズ・ハイ』の)「チェック、ダブルチェック」みたいな感じで(笑)。現場で彼が敏感に反応してくれるし、それに対して安藤さんも反応して、その連鎖が楽しかったです。安藤:ジョーはすごくアホでかわいらしいんです。だからそういう突拍子もないことをしても全然違和感がないというか。うまい具合に全部がぴたっと合わさって、見たことのない山田涼介を見ました。――普段の歌って踊っている姿とのギャップも感じられたんですか?安藤:撮影が終わってホテルでテレビをつけたら、山ちゃんが歌って踊ってるんですよ。それこそ「ギャップを感じるのかな」と思ってまじまじと見ていたら、山ちゃんはどんな時でも嘘がないところがすごいんだと驚きました。演技している時も、歌って踊っている時も違和感がないというか、彼の人間性や、彼自身が持つものが魅力として出ている気がしました。原田:どんな役をやっても、何をしていても本当に嘘がない。それは彼の魅力でもあるし、素晴らしさですね。安藤:露出があるシーンに対しても、気を使って鍛えたりするのかなと思ったら、「鍛えてるような役でもないし、あえていいっす」と言ってて、かっこいいなと思いました(笑)――それでは、最後に映画の見どころについて改めて教えていただければ。安藤:私は映画ファンにも山田ファンにも突き刺さるような山田涼介を見て欲しいなと思いますし、善とか悪ということより、出てくるキャラクターすべての生き様を観ていただきたいなと感じた映画です。原田:生きにくい時代ですよね。その時代を生き抜くという1人の女の子の決意、最底辺から頑張っていくところはぜひ見てほしいですし、特殊詐欺の世界を背景にしているけど、家庭劇なんです。その部分で、バッハの「サラバンド」を使ってます。音楽とネリの生き様がリンクするところもぜひ楽しんでいただきたいです。■安藤サクラ1986年2月18日生まれ、東京都出身。2006年に女優デビュー。映画『百円の恋』(14)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞ほか数々の賞を受賞し、『万引き家族』(18)で自身二度目となる日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。さらに、映画『ある男』(22)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝くなど映画、ドラマなど映像作品を中心に第一線で活躍。主な出演作は、NHK連続テレビ小説『まんぷく』(18-19)、ドラマ『ブラッシュアップライフ』(23/NTV)、映画『0.5ミリ』(14)、『白河夜船』(15)、『追憶』(17)などがある。公開待機作に映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』(10月13日)、映画『屋根裏のラジャー』(12月15日)を控える。■原田眞人監督1949年7月3日生まれ、静岡県出身。黒澤明、ハワード・ホークスといった巨匠を師と仰ぐ。1979年に、映画『さらば映画の友よ インディアンサマー』で監督デビュー。『KAMIKAZE TAXI』(95)は、フランス・ヴァレンシエンヌ冒険映画祭で准グランプリ及び監督賞を受賞。さらに映画『関ヶ原』(17)では第41回日本アカデミー賞優秀監督賞、優秀作品賞などを受賞。近年の主な作品は、映画『駆込み女と駆出し男』(15)、『日本のいちばん長い日』(15)、『検察側の罪人』(18)、『燃えよ剣』(21)、『ヘルドッグス』(22)などがあり、これまでに数多くの作品を手掛けている。
2023年10月06日安藤ハザマ(本社:東京都港区、社長:国谷 一彦)は、日本が抱えるエネルギー問題の解決に向けた取り組みの一つとして2020年4月から「安藤ハザマ 次世代エネルギープロジェクト(第1フェーズ)」(注1)を運用していますが、このたび2023年10月からCO2フリー水素の活用に向けた第2フェーズ(以下、「本プロジェクト」)に着手します。本プロジェクトは、2023年9月に国土交通省の「令和5年度第1回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」(注2)に採択されています。1. プロジェクトのコンセプトと概要および特長本プロジェクトは、安藤ハザマ技術研究所(茨城県つくば市)において、「安藤ハザマ 次世代エネルギープロジェクト」の第2フェーズとして、新たにCO2フリー水素製造・供給システムを構築します。第1フェーズで整備した水素利用可能な既設のコージェネレーションの燃料として自ら製造した水素を供給し、得られるエネルギーのさらなる省CO2化を目指します。さらに、既存の「広域的省CO2マネジメントシステム」を利用して、CO2フリー水素を含む燃料で得られるエネルギーを複数・遠隔建物へ融通します(図1、2)。<CO2フリー水素製造・供給システムの特長は、次の通りです。>(1) 既設の太陽光発電システムを電源として、水電解装置でCO2フリー水素の製造・供給を行います(2) 水素利用可能な既設の次世代型省CO2コージェネレーションプラントの燃料としてCO2フリー水素を使用します(3) 水素製造装置は、特徴の異なるAEM型(海外製)とPEM型(日本製)を設置します(4) 水素製造は、年間常時稼働運用(メンテナンス時を除く)を行います図1:本プロジェクトのコンセプト図2:本プロジェクトの概要2. 今後の展開第1フェーズでは、水素社会到来を見据えて次世代型省CO2コージェネレーションプラントを設置するなど、新たな統合エネルギーマネジメントシステムを構築し、実証を進めてきましたが、第2フェーズではCO2フリー水素の製造と活用という確実な一歩を社会に示すことで、来るべき水素社会における分散型エネルギーシステムの在り方を先導することを目指します。そして、先導的省CO2技術のノウハウを蓄積・検証し、さらに運用・展開することで次世代のエネルギーマネジメントシステムの構築とサステナブルな社会の実現に貢献していきます。(注1)安藤ハザマ2020年3月13日リリース資料を参照安藤ハザマ 次世代エネルギープロジェクトの実証開始―水素社会の到来を見据えた広域的省CO2プロジェクト―(注2)令和5年度第1回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)サステナブル性という共通価値観を有する省エネ・省CO2や低炭素化に係る先導的な技術の普及啓発に寄与する住宅・建築物の省CO2の実現性に優れたリーディングプロジェクトとして国土交通省が認定した事業。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月04日「松本(潤)さんから、遠慮なんかしなくていいからどんどん来てくれって言われたんです。最初のうちはどうしても遠慮をしてしまっていたのですが、テストをしているうちにだんだん慣れてきちゃって(笑)。強くなっていきました」そう撮影の様子をふり返る広瀬アリス(28)。大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合・毎週日曜20時〜ほか)で広瀬演じる於愛(おあい)の方の初登場は、人違いをして家康(松本潤)のお尻をたたくシーンだった。於愛の方が登場すると、場が和みほっとする。広瀬自身も「演じていて彼女の明るさにすごく救われました」と話す。しかし、愛されキャラの於愛の方が第36回では一転して、これまでにない悲哀の表情を見せた。「実は、過去を引きずりながらも、自分の感情を押し殺して殿にお仕えしていた。そして、自ら愛を与えようと頑張っていたけれど、実際にはこの上ない愛情を殿から受けていた。そういったこれまで描かれてこなかった事情が、たくさん表現されている回だと感じました」於愛の方を演じ終えて、改めて役柄について思うことはーー。「彼女は瞽女(ごぜ)と呼ばれる目の悪い人たちに食料や衣服を与えたりと、愛にあふれた存在。だからこそ周りからたくさん愛されていた。もしもっと長生きされていたら、瀬名さま(有村架純)すら超えるすごいお方になっていたかもしれません。演じながら、この方の年を重ねた姿が見たかったなと。誰もが引きつけられる女性だと感じました」長年の夢だった大河ドラマ出演を経験して、現在の心境についてこう話す。「10カ月ぐらいお仕事を離れていて、復帰作が大河でしたが、この作品で本当によかったです。時代劇の経験があまりないなか、所作もそうですし、笛の練習など、いろんな稽古を重ねてイチから役をつくっていく過程で、改めてお芝居ってどういうものだったか、というのが学べました。自分の中で大きな財産となりました」得難い経験を経て、これからも広瀬アリスは羽ばたき続ける!
2023年09月30日プロフィギュアスケーターの安藤美姫が20日、「ABEMA NEWSチャンネル」で配信されたニュース番組『ABEMA Prime』(毎週月~金21:00~23:00)に出演。最近話題の“セカンドパートナー”について、疑問を投げかけた。この日の放送では、新たな男女関係として、“セカンドパートナー”を特集。“セカンドパートナー”とは、既婚者同士の男女が、恋愛感情を抱きながら、お互いの家庭を第一に考えて交際する配偶者以外のパートナーのこと。お互いの距離感を保つために、肉体関係には至らず、心のつながりを求める関係性だと紹介された。すると、安藤は、苦々しい表情を浮かべながら、「不倫」だとバッサリ。「(配偶者に)言えない人ってことでしょ? 恋愛感情があるって、おっしゃってますもんね。(肉体関係も)絶対ないことはない」「“セカンドパートナー”じゃなくて、愛人でしょ? ただの不倫だから。肯定化しようとし過ぎてる」と非難し、「やましいことがないのであれば、旦那さんに言えばいいじゃん。“この日、ご飯行って来るね!”とか、軽い気持ちで言えばいいのに。どうせ言ってないでしょ?」と、理解できない様子だった。また、番組には、10人の“セカンドパートナー”を持つ女性や、同世代の“セカンドパートナー”を持つ男性が登場したが、「私は共感できない。“本当に体の関係がないのであればいいよ”って言う人もいれば、絆というものを信じて、生涯のパートナーとして愛を誓った夫婦というものを信じてる方もいると思うんですよ」と吐露。配偶者に、“セカンドパートナー”の存在を隠していれば「アンフェア」だと言い、「相手のことは考えてますか? “ファーストパートナー”は夫です、妻ですって言ってるだけで、形としてやってることはそうではない」と糾弾していた。
2023年09月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ワグネル」です。戦争の形に変化。民間軍事会社の需要が増える世界。ワグネルとはロシアの民間軍事会社(プライベート・ミリタリー・カンパニー)です。創設者のプリゴジン氏はもともとレストランやケータリングの事業を行っていましたが、プーチン大統領と特別な関係を築くことに成功し、巨大な軍事組織グループを起こし急拡大しました。ワグネルはウクライナ侵攻の第一線で戦っていましたが、プーチン大統領に都合よく使われていることに対して反発。6月にモスクワに向けて進軍、途中で撤退しました。仲裁を担ったのはベラルーシのルカシェンコ大統領といわれています。ワグネルを配下に収めておくことで、有事に対処できる力を得ようとしました。しかし、8月にプリゴジン氏を乗せた飛行機が墜落し、死亡が確認されました。今年の3月の時点で、ロシアには民間軍事会社が37社あります。日本では作れませんが、世界にはこうした会社が増えています。ロシアはこれまで民間軍事会社を使って侵略行為や非人道的行為をしてきましたが、国家の正規軍ではないので、「国はやっていない」と言い逃れできたんですね。また、マリを筆頭に多くのアフリカ諸国がワグネルを雇っていました。気候変動や紛争により治安が悪くなり、正規の治安部隊だけでは対処できなくなったときに民間軍事会社に頼るのです。それらの国は貧しいので、現金の代わりに鉱物資源の採掘権などを与え、ワグネルは巨大な資金源を得て、ますます力を持つようになっていきました。一方、今月にはイギリス政府はウクライナ侵攻での民間人の殺害などを理由に、ワグネルをテロ組織に指定する議案を議会に提出。所属したり支援することを禁じようとしています。現代の戦争は決して、国家と正規軍だけが行っているものではありません。兵器も民間のドローン技術や、スペースX社の「スターリンク」が通信を支えていたりします。戦争の形が、実戦とサイバー攻撃や認知戦のハイブリッドとなり、戦闘員が軍人なのか民間人なのか境界線がわからなくなってきています。世界の戦争の変化を私たちも知っておかないと、日本の安全保障を考えるのにピントのずれた議論をしてしまいかねません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月27日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月21日ファストファッションを取り入れた安藤流コーデ2023年11月28日、宝島社から、ジャーナリスト 安藤優子の新刊『安藤優子 LIFESTYLEBOOK(仮)』が発売される。同書では、安藤優子の「おしゃれのセオリー」や「日々の料理のこだわり」などを紹介。ユニクロやZARAなどのファストファッションを生かした安藤流コーデ術や、「だいたい&ちゃちゃっと」が合い言葉のおしゃれで洗練された時短レシピ28品は必見だ。販売価格は1,430円。宝島CHANNELやAmazon、セブンネットショッピングなどで予約を受け付けている。ライフスタイルも注目される人気ジャーナリスト安藤優子(あんどうゆうこ)は1958年11月19日生まれ、千葉県市川市出身。上智大学比較文化学部比較文化学科(現:国際教養学部)を卒業。フジテレビ「FNNスーパータイム」のメインキャスターや、フジテレビ「直撃Live グッディ!」総合司会などを務めた経験を持つ。現在はTakeThinkに所属し、キャスター、ジャーナリストとして活躍。2012年4月から小学館「プレシャス」で連載を持っている。インスタグラムのフォロワー数は121,000人以上。著書には、講談社「ひるまない」、集英社be文庫「似合う服がみつからない!」などがある。(画像は安藤優子オフィシャルインスタグラムより)【参考】※宝島CHANNEL※安藤優子オフィシャルインスタグラム※TakeThink
2023年09月20日女優の安藤サクラが主演を務める映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)の場面写真が16日、公開された。同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。○■安藤サクラ、山田涼介に信頼「必ずキャッチして投げ返してくれる」今回公開されたのは、今作で二度目の原田眞人監督作品参加となる山田の場面写真2点。今作で山田は、特殊詐欺に加担するネリ(安藤)の弟・ジョーを演じており、特殊詐欺に手を染めることでしか生きていくことのできない“持たざる者”の危うい姿をリアルに表現している。一方で、血が繋がらないながらも唯一の家族であるネリ(安藤)を心の拠り所にしている、どこか憎めない“愛くるしい弟像”も同時に表現。原田監督も「沖田総司が現代に甦ったらこうなるのではないか、というコンセプトのもと山田涼介に参加してもらいました。沖田以上に切なく危険な若者を演じきった涼介の天才に私は魂を食いちぎられました」とコメントした。また、山田は今回『燃えよ剣』の撮影時には叶わなかった監督や共演者とのコミュニケーションのとり方ができたといい、「前回はとにかく緊張していたんですけど、今回は役どころもメインだったので、自分から積極的にアドリブを考えて提案しました。そういうことを求められるのは、ちゃんと役者として見てもらえている感じがして嬉しかったですね」と撮影を振り返った。さらに、初共演となる安藤も「ネリからはジョーを必要以上に近づかせないよう牽制するセリフが多いけど、ネリが言葉で何かを投げかけると、山田くんが必ずそれをキャッチして投げ返してくれるんです」と山田に信頼を寄せていたそう。完成披露試写会でも「山田涼介と“ジョー”は、映画の歴史に残る役との出会いだと思う」と絶賛していた。(C)2023「BAD LANDS」製作委員会
2023年09月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米俳優労組ストライキ」です。AI登場による人間の権利の問題。他人事ではない。アメリカの俳優の労働組合によるストライキが7月14日に始まりました。脚本家組合のストライキも5月から行われており、AP通信によると俳優労組の組合員のうち約6万5000人が参加。脚本家組合は約1万1500人。この2つの組合が同時にストライキを打つのは63年ぶりのことです。これにより俳優は撮影やプロモーション活動には参加できず、ハリウッドでは多くの撮影現場がストップしています。動画配信サービスの急速な拡大を受け、組合は、配信作品に対する報酬の引き上げを求めています。また、今回の交渉の大きなポイントはAIなんですね。AIの進歩により、さまざまなものが手軽に作れるようになってしまいました。アイデアを打ち込めば生成AIによって脚本ができてしまったり、俳優の写真データを複製することでいくらでも動画が作れるようになってしまいました。その動画の著作権は誰に帰属するのか。AIで作れるようになったことで、これまでなら受け入れられなかったような低い対価で仕事を受けざるをえない可能性も出てきます。ルール作りがまだできていないなか、技術だけがものすごい速さで発達してしまう危機感。人間が作るものへの権利をちゃんと保証してほしいと訴えているのです。生成AIに関する規制作りを求めて、組合は映画会社や配信会社と交渉を続けてきましたが決裂し、ストライキに入りました。本来は日本でもそうした議論が必要なのですが、まだ起きていません。また、これは映像業界だけの問題ではありません。コンサルティング会社マッキンゼーの生成AIに関するレポートによると、2030~2060年の間に半数以上の仕事が自動化されるそうです。まず、マーケティングやプログラミング、コンサルタント業やPR業などが変わるだろうといわれています。エンターテインメントはアメリカを支えてきた基幹産業の一つであり、アメリカの文化そのもの。それを破壊しないでくれ、という訴えはとてもよくわかります。人間の手で生み出すものにどういう報酬の仕組みを作るのか。皆で知恵を出し合っていかないといけないのだと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月08日安藤サクラと山田涼介(Hey! Say! JUMP)が共演する映画『BAD LANDSバッド・ランズ』より、安藤さん演じるネリの鬼気迫る場面写真が公開された。本作で特殊詐欺に加担するネリと弟のジョー(山田さん)。この度解禁となった場面写真では、いずれもどん底からもがき生きようとするネリの気迫のこもった生命力に溢れたシーンが切り取られている。社会の最底辺で生きようとするネリの叫び、残間(前田航基)に容赦なくナイフを突きつける狂気をはらんだシーン、困難な状況下、生きる術を模索するかのような思いを巡らせる様子という、本編の熱量そのままに収められている。安藤さんのキャスティングについて、プロデューサーが「実写化するにあたって誰が動いたら一番かっこよく見えるか、この物語に最もフィットするか。そこでひらめいたのが安藤さんでした」とコメント。裏社会に生きるネリをフィクショナルなヒロイン像ではなく、より現実に寄り添ったリアルなキャラクターとして思い描いたときに真っ先に名前が挙がったのが安藤さんだったと明かした。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の『万引き家族』で、審査員長のケイト・ブランシェットもその芝居を絶賛し、亡き夫の身元調査を依頼する妻を演じた『ある男』では、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、カンヌで話題をさらった『怪物』では一人息子に愛情を注ぐシングルマザーなど、家族を描いたヒット作品で、映画に説得力を与えてきた安藤さん。今作では、社会の最底辺の疑似家族を演じている。血のつながらない弟・ジョーと「ふれあい荘」で身を寄せ合う人々、それを束ねる祖父のような存在の曼荼羅(宇崎竜童)と、特殊な背景の家族像も力強い生命力と説得力をもって演じている。また、本作は大阪が舞台となっているが、朝ドラ「まんぷく」で大阪生まれのヒロインを務め上げた安藤さんは、「方言だと自由に演じられる気がする」と楽しんでおり、出身地や年齢・性別によって異なる関西弁の発音やイントネーションを吟味しながら、ネリ独特の口調を作り上げ、生瀬勝久や天童よしみら関西弁話者を相手に、生き生きと言葉の応酬を繰り広げ、物語にリアリティと説得力を持たせている。さらに、完成披露試写会の舞台挨拶では、山田さんも「変に飾ることなく、ご自身のペースがあって、おおらかな空気が流れる”安藤さんワールド”がある」と語っており、撮影現場でキャストやスタッフたちをもその自由さで魅了。ネリを襲ったヤクザの構成員を拷問するシーンでは、どう演じたらよいか分からないと戸惑う安藤さんの代わりに、ジョーがスピリタスを飲ませることになったが、本番でその時間がやってくると、ネリがジョーの手をもってスピリタスをヤクザの口に押し込めるというアドリブを入れ、スタッフ陣からも笑いがこぼれていたというエピソードからも、安藤さんの現場での大胆さや魅力あふれる様子がうかがえる。『BAD LANDSバッド・ランズ』は9月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:BAD LANDSバッド・ランズ 2023年9月29日より全国にて公開©2023「BAD LANDS」製作委員会
2023年09月08日安藤サクラと山田涼介(Hey! Say! JUMP)が、姉弟役で初共演する映画『BAD LANDSバッド・ランズ』より、2人の悪巧みをとらえた新場面写真が公開された。第151回直木賞を受賞した「破門」や、「後妻業」などで、人間を突き動かす欲望を描いてきた黒川博行による、重厚な傑作小説「勁草」を、原田眞人監督が映画化した本作。安藤さんが特殊詐欺を生業とする橋岡煉梨(ネリ)、山田さんが矢代穣(ジョー)という、社会の最底辺に生きる姉弟を演じている。金髪に黒キャップのネリは、安藤さんが原田監督と話し合いながら作り上げたキャラクター。現場では、本番前に独自の発声をして喉をほぐしたり、柔軟体操のように体を動かしながら、コンディションを整えていたそうで、それを目にした原田監督は、劇中のネリの言動として採用。「監督はその場で思いついたことをも味方につけて演出されるので、どんなハプニングや出会いがあっても楽しめるように、監督の発想に対応できるよう常に“漂っている”状態でいることを、一番大切にしていました」と安藤さんもふり返っている。一方でジョーは、黒い革ジャンがトレードマーク。ネリの前では、可愛げのある表情を見せるも、いないところではサイコパス全開で狂気に満ちた表情を見せる。「自称“サイコパス”なんですけど、ネリ姉といるときはどこか可愛い弟でありたいなという思いが、常に頭の中にあって」と話す山田さんは、「可愛いけど危ない人、みたいな。美しいものには毒があるじゃないですか(笑)。脚本からジョーのバックグラウンドを想像したりもしましたね。漢字の読み書きが苦手なのに、数字にだけ異常に強いのは、小さい頃から悪さばかりしてきたからだろうなとか。そういうところは大切に演じようと思っていました」と明かしている。『BAD LANDSバッド・ランズ』は9月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:BAD LANDSバッド・ランズ 2023年9月29日より全国にて公開©2023「BAD LANDS」製作委員会
2023年09月06日安藤ハザマ(本社:東京都港区、代表取締役社長:国谷 一彦)は、仙台市青葉区で建設中の(仮称)安藤ハザマ東北支店ビル(以下、「本工事」)において、CO2排出量を共に40%以上削減できる低炭素コンクリート「CfFA(R)+BBコンクリート」と「BBFA(R)高強度コンクリート」を適用することで(図1参照)、コンクリート材料に由来するCO2を176トン削減しました。この削減量は、東京ドーム約4.3個分の面積の杉林(約2万本)が1年間で吸収するCO2量に相当します(注1)。また、どちらの低炭素コンクリートも結合材(注2)中に占める産業副産物の割合が50%以上であることから、低炭素性の実現に加え、資源循環型社会の構築にも貢献しています。図1:適用した低炭素コンクリートの概要 (BB:高炉セメントB種、CfFA(R):高品質フライアッシュ、FA:フライアッシュ)1. 低炭素コンクリート開発の背景2050年カーボンニュートラルの達成が求められる中、当社はセメント材料に由来するCO2排出量の削減を目的とし、コンクリートに使用する材料の一部を産業副産物で置き換えた現場打ち低炭素コンクリート技術を開発しています(注3)。2. 適用した低炭素コンクリート技術本工事では以下の2箇所について、それぞれの適用部材に求められる性能・強度などの要求性能を考慮した低炭素コンクリートを採用することで、多くのCO2排出量削減を達成しました。(1)地下マットスラブ 「CfFA(R)+BBコンクリート」(図2参照)CfFA(R)(注4)20%と高炉セメントB種80%を組み合わせたコンクリートで、CO2排出量を40%以上削減できます。本工事では約1,270m3/立方メートルを打設し、約150トンのCO2を削減しました。仙台地域では、セメントの代替材料として利用されることが多い高炉スラグ微粉末が入手しづらいという地域性がありました。そこで、全国的に流通している高炉セメントB種と石巻市に製造拠点があるCfFA(R)を有効利用し、これらを組み合せた場合の物性を確認することにより今回の適用に至っています。図2:地下マットスラブの打設(2)CFT柱充填コンクリート 「BBFA(R)高強度コンクリート」高炉セメントB種80%とフライアッシュ20%を組み合わせたコンクリートで、単位セメント量の多い高強度領域に適用することで、40%以上のCO2排出量削減と建築上部躯体にも適用できる耐久性を確保しています。さらに、高い流動性を持たせることで充填コンクリートにも適しています。本工事では約150m3/立方メートルを打設し、約26トンのCO2を削減しました。BBFA(R)高強度コンクリートは、当社と生コンプラントが共同で大臣認定を取得しています。3. 今後の展開本工事ではLCA(ライフサイクルアセスメント)を実施し、詳細計算により低炭素コンクリートの適用が建築物のライフサイクルの脱炭素化に有効であることを確認しています。さらに国内初となる、建築物のLCAでカーボンフットプリントおよびエコリーフの2種類の環境ラベルを取得しました(注5)。安藤ハザマは、今後も環境負荷の低減やライフサイクルCO2の削減に向けた取り組みの一環として、コンクリートの低炭素化技術を開発し、適用を推進していきます。(注1) 杉が吸収するCO2量の計算参考:林野庁ウェブサイト「森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?」 (注2) 結合材粉体のうち、水と反応しコンクリートの強度発現に寄与する物質を生成するものの総称。(注3) 安藤ハザマの保有する低炭素コンクリートの技術メニュー (注4) CfFA(R)(Carbon-free Fly Ash、加熱改質フライアッシュ)石炭火力発電所の副産物であるフライアッシュ(石炭灰)から未燃カーボンを1%以下になるまで除去することでコンクリートのフレッシュ性状や耐久性を高めることが期待できる。(注5) 安藤ハザマ2023年5月18日リリース資料を参照国内初、設備や運用も含めた建築物LCAで2種類の環境ラベルを同時取得 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月01日