宮沢りえが7年ぶりに映画主演を務め、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)などで知られる吉田大八監督がメガホンをとった『紙の月』の共演陣が24日、発表され、宮沢演じる梨花の不倫相手役を池松壮亮が演じることのほか、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美の出演が明らかになった。宮沢演じる主婦・梅澤梨花の相手役となる年下の男・光太は、『いけちゃんとぼく』(2009年)、『上京ものがたり』(2013年)ほか吉田監督が演出を手掛けた舞台『ぬるい毒』でも高い評価を獲得し、2014年も立て続けに出演映画が公開される池松壮亮に決定。また、梨花の夫役には田辺誠一、銀行の上司役には近藤芳正、資産家の顧客役には石橋蓮司、そして、映画オリジナルのキャラクターである先輩銀行員・隅役は小林聡美に。小林は、一切のミスを許さず厳格に仕事に向き合い、横領に手を染めていく梨花に対して強烈なプレッシャーを与える、重要な役どころを演じる。現在40歳の宮沢は、17歳年下の池松について「無表情の中にすごくたくさんの表情を持っている人。年齢を超越して、すごくすてきな俳優さんだと思っています。年齢が不詳な感じがあって、何にでも化けられる可能性が、毛穴からプチプチと飛び出ている感じが、すごく刺激的です」と絶賛。小林については「絶妙な言葉の表現や、タイミングの持ち方など、コメディエンヌの才能に、私はとても憧れていて、そんな聡美さんとお芝居で対話ができることが幸せです。池松君もそういうところがありますが、リアリティのある表現をされる方たちだと思います」と共演する喜びを示した。一方、池松は「りえさんの人間力と愛情に日々救われています。りえさんが梨花なのか梨花がりえさんなのか、役と人間が重なる瞬間をこんなにも目撃したのは初めてです。梨花が光太と居た時間がこの映画の光となれるよう頑張ります」と貴重な経験となったようで、吉田監督との再タッグにも「大八監督は相変わらず今では数少ない映像作家だと思います。監督がこの物語を映像化するということに日々ワクワクしています。何が善か、何が悪か、大八監督とりえさんと共に探究していきたいと思います」と気合十分。また、小林は初共演となる宮沢の印象について、「本当にもう、わたしより大人。みたいな感じです(笑)。非常に大人っぽい一方で、可憐な少女の雰囲気を持ちながらも、母性的な雰囲気も持ち合わせている方」とコメント。役になりきるために札の数え方にも気を使ったようで、「1回事務所で指導の方に教えていただいて、それからはもう毎日、テレビを見ながらとか、必ず1回は、練習しました。1回というか、自分が納得するまでは練習してきました。期間は、3週間ぐらいでしょうか」と振り返った。同作は、平凡な主婦が起こした大金横領事件がテーマで、"人生の落とし穴"、快楽と転落を類似体験するサスペンス・エンタテインメント。宮沢演じる平凡な主婦・梨花は、夫と2人暮らしで、仕事では銀行の契約社員として外回りをしている。気配りや丁寧な仕事ぶりが評価され、上司や顧客から信頼されるようになるが、家庭では、自分に興味を抱いてくれない夫との間に空虚感が漂いはじめる。そんなある日、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に落ちていく。光太と過ごすうちに、ついに顧客のお金に手をつけてしまい、横領が次第にエスカレートし、ついには…。撮影は1月27日クランクイン。クランクアップは3月中旬を予定している。
2014年02月25日※画像は、ともさかりえオフィシャルブログより大人の女性のシンプルなニット女優で歌手のともさかりえさんが、オフィシャルブログで、集英社の「LEE」と「ビーミングライフストア」とのコラボレーションでニット2アイテムを製作した事を報告している。女優やタレントとして活躍をしながら、ママとしての部分もブログなどで発信をしているともさかりえさん。仕事の事やプライベートの事をさりげなく書かれているブログも人気で、同世代の女性からも共感を集めている。今回のコラボレーションは、集英社「LEE」で連載を持っている事から始まった。人気連載「ともさかりえさんのおしゃれQ&A」の特別編として、女性の着こなしの悩みを解決するプルオーバーとロングカーディガンを、これからの季節にうれしいニットで製作している。シンプル、で終わらないこだわりのアイテムベーシックでありながら、ちょっとした部分にこだわっているのは、ともさかりえさんのアイデアとビームスが培った遊び心を持った「ビーミングライフストア」だからこそだろうか。パンツスタイルにもスカートに合わせても使いやすいアイテムだ。発売は、2013年10月7日からだが、ビームスオンラインショップで先行予約受付が既に始まっている。限定販売の為、数量に達し次第終了となる。【参考】▼ビームスオンラインショップ「ともさかりえさん×『LEE』×ビーミング ライフストア」コラボニット▼ともさかりえオフィシャルブログ“クレオパトラ”や“オードリー・ヘップバーン”など世界に名を残す美女たちが愛用していたという美肌成分とは?(9月1日)元の記事を読む
2013年09月09日78歳のいまも歌に、舞台に、世の悩める仔羊たちの相談にと活動を続ける、美輪明宏。そんな彼の魅力のすべてを伝える、NHKの特集番組「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」が8月21日(水)に放送されることが決定。本番組にて宮沢りえが出演していることが明らかとなった。今年5月に、三谷幸喜が脚本・演出を務めた舞台「おのれナポレオン」で、天海祐希に代わり、見事に代役を務めた宮沢さん。本番組では、美輪さんが宮沢さんに伝えるのは「人生開運の法則」だ。今回、初めて美輪さんの自宅を訪問し、対談を敢行。今秋、彼女は野田秀樹演出の舞台「MIWA」で美輪明宏役を演じる予定だ。「どうやって美輪さんを演じれば?」――三輪さんの教えは、演技論・役者論を超えて人生論まで深まり、宮沢さんは感極まって涙を流す場面も…。一方、スタジオでは彼の人生をふり返りながら、盟友・黒柳徹子とのトークも。テレビの創成記に青春を送った2人が共に生きた“日本の青春時代”が明かされる。さらに、1968年に主演して以来、彼のライフワークともいえる舞台「黒蜥蜴」。その制作の舞台裏を半年もの間追った、芸術家・美輪明宏の素顔、また7月に故郷・長崎で音楽会を開く彼を追い、被爆した少年時代そして後の「ヨイトマケの唄」誕生の秘密にも迫っていく密着ドキュメンタリーも収められている。特集番組「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」はNHKにて8月21日(水)22:00~放送。(text:cinemacafe.net)
2013年08月20日7月、東京・Bunkamura シアターコクーンで上演する蜷川幸雄演出舞台『盲導犬』に、古田新太、宮沢りえ、小出恵介の出演が決まった。1973年に唐十郎が櫻社のために書き下ろし、蜷川幸雄が初めて唐戯曲を手がけた記念碑的作品。石橋蓮司、蟹江敬三、緑魔子が出演した伝説の舞台だ。蜷川は1989年に再び同作を手がけ、この時の出演者にはまだ年若かった木村拓哉も名を連ねた。そして今回、人気・実力を兼ね備えた3人の俳優を得て、24年ぶりに同作を再演する。舞台は新宿。盲人の影破里夫(エイ ハリオ)は、伝説の“不服従”の盲導犬・ファキイルを探し求めている。新宿にもうひとり、開かずのコインロッカーと格闘する女、奥尻銀杏(オクジリ イチョウ)がいる。ロッカーの中には、初恋の人タダハルの手紙が入っているのだが、南国で殺害された夫が鍵を持ったままなのだ。盲人と女、ふたりの魂は自ら求めるもののため、新宿をさまよう。はたして銀杏はタダハルと再会できるのか。そして、破里夫はファキイルに出会えるのか。破里夫に古田新太、銀杏に宮沢りえ、そして破里夫とともにファキイルを探し歩くフーテン少年に小出恵介。3人の舞台巧者がスペクタクル性と繊細な叙情性をあわせ持つ唐十郎作品に挑む。舞台は7月に東京・Bunkamura シアターコクーン、8月には大阪でも公演予定。
2013年02月05日みなさんは「ALD」(エイエル ディー)という病名を耳にしたことがあるだろうか?「ALD」とは「副腎白質ジストロフィー」という、先天性代謝異常症の難病である。この難病治療の未来について積極的に取り組んでいくNPO法人「ALDの未来を考える会」が、このたび発足された。理事長である本間りえ氏の今年22歳となる息子さんが「ALD」と診断されたのは、今から17年前のこと。当時、「ALD」という難病はあまり知られていないため、何をしてよいのかもわからず、孤独と闘っていたという本間氏。大きなショックを受けた本間氏は、「同じ境遇で苦しんでいる人と話がしたい!」という強い想いから、“ロレンツォのオイル”(※)の患者連絡網をもとに「ALD親の会」をスタートさせた。それから12年の歳月を経て、NPO法人化が実現された。※“ロレンツォのオイル”=ALDの治療薬。実話を映画化した ロレンツォのオイル/命の詩 (1992年公開)はアカデミー賞ノミネート作品ここまでの道のりは決して平坦ではなかったが、様々な出会いによって支えられてきたという。2010年1月、“もっとこの活動を広めていきたい!”と思っていた頃、本間氏は、日本ロレアル株式会社が新たな社会貢献活動として実施していた「100 LOVE HANDS」プロジェクトに出会う。このプロジェクトは、日本ロレアル独自のハンドマッサージなどの“タッチセラピー”プログラムを通じて、女性癌患者や難病の子供を抱える母親たちに、しばし癒しのひとときを提供する取り組みだ。昨年夏に行われた「ALD 夏の勉強会」においても “タッチセラピー”プログラムを通じて、患者や介護をしている家族のみなさんを癒したという。そんなご縁もあり、NPO法人設立式の司会進行は、本間氏と親交も深い日本ロレアルの安尾美由紀氏が登場した。発足当初は、会報からスタートした「ALD 親の会」も、いまでは本間氏による勉強会や大学や各所での講演会にまで広がった。また、雑誌「Story」に赤裸々に綴られた息子さんへの想い、家族への想い、介護で見失っていた“美容”に対する想いには、同じ母であり女性である読者たちに大きな影響を与えた。「愛」の反対は「無関心」だ、と語る本間氏。「今までは医療者が中心になっていた医療現場も、現在では「ALDの未来を考える会」をはじめとし、患者たち自身が中心となって考え、知識を増やして広めていくという活動が増えてきています。もっと皆さんにこの活動や現状について関心をもって頂きたい。「愛」を持って頂けたら…そのために、これからも幅広い活動を続けていきます」「ALD」という難病の存在をもっと知ってもらうため、本間氏による講演やセミナー等は、今後は関東のみならず西日本エリアでも開催していくという。もしもあなたのお子さんが「ALD」だったら…あなたはどう考え、どう行動し、どう家族とともに生きていくだろうか?一度想像してみて欲しい。 ALD 親の会ホームページ NPO法人A-Future/ALDの未来を考える会 facebookページ 日本ロレアル「100 LOVE HANDS」プロジェクト
2012年06月15日宮沢賢治『銀河鉄道の夜』『風の又三郎」』を原作とした映画、『グスコーブドリの伝記』が7月7日より全国公開される。『あらしのよるに』の杉井ギサブローが監督、声の出演は小栗旬、忽那汐里、佐々木蔵之助など実力派が勢ぞろい。その『グスコーブドリの伝記』とコラボして絵本を制作したのが清川あさみ。「Zipper」「CUTiE」などで人気雑誌のモデルを務めながら、女優たちに刺繍をほどこし動物に変身させる「清川あさみの美女採集」など、アーティストとして人気を博している彼女。その華麗で繊細な世界観が、若い女性を中心に大きな支持を集めている。今回、映画を清川あさみ流に絵本にした「宮沢賢治作『グスコーブドリの伝記』」は、彼女の第五作目にあたり、6月27日(予定)に発売される。これを記念して、絵本の原画を展示した“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”が同時開催されるので注目したい。“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”では、清川の絵本の原画だけでなく、映画の原画も公開される。また、清川は映画をイメージした限定コラボビジュアル『budori』も制作。美しい繊細な刺繍が、映画の世界をより魅力的に引き出してくれる。映画『グスコーブドリの伝記』を観て、清川は次のコメントを寄せた。「この物語はひとりの小さな勇気あるブドリという男の子が立派に成長していくお話。自然というものは最も美しく、最も厳しいという事をこの物語に教えられました。このようなタイミングで日本の美学を表現出来た事を嬉しく思います。イーハトーブの森と幻想的な美しい日本の風景を愛に溢れるブドリと一緒に体感して下さい」【ストーリー】イーハトーヴ森の木樵りの息子として両親と妹と穏やかに暮らしていたブドリは、森を襲った冷害のため家族を失くし、一人ぼっちに。それでもブドリは、生きるために一生懸命働き、やがて成長し火山局に勤めるようになる。そこに再び襲ってきた大きな冷害。あの悲劇を繰り返さないため、ブドリは決心する。みんなのために、自分ができることを行いに―。作品情報声の出演:小栗 旬、忽那汐里、柄本 明ほか原作:宮沢賢治監督・脚本:杉井ギサブロー主題歌:小田和正「生まれ来る子供たちのために」公開:7月7日(土)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 映画公式サイト
2012年05月25日すれ違い生活が原因か女優の宮沢りえが元プロサーファーで実業家の夫と離婚することが分かった。2人は2009年4月に結婚、子どもも設けていたが、その生活は3年でピリオドが打たれることとなったようだ。近しい関係者の証言によると、互いに多忙な生活を送っていたため、すれ違いが生じたことが原因という。夫はサングラスメーカーの責任者として、ハワイを拠点に活動しており、女優活動を行う宮沢とのあいだには、互いに距離が生じてしまったとみられる。(出演中の舞台「THE BEE」より参考画像)新たな一歩で前向きに女優業へ所属事務所は、離婚報道について否定しなかったものの、8日昼現在のところ正式なコメントは出していない。近く本人による会見があるのではともいわれている。長女出産後、CMに、ドラマに、舞台にと、積極的に女優として再び活躍している彼女。現在も舞台「THE BEE」で警官、リポーター、ストリッパーというそれぞれ大きく異なる3役を体当たりで演じている。変わらぬ美しさはもちろん、その演技力には定評がある。離婚は彼女から提案したとも報道されており、ひとつの節目となる決断として、新たな一歩を踏み出したのではないだろうか。女優として、前向きに挑み続ける今後の彼女に期待したい。元の記事を読む
2012年05月09日水の中にしろ地面の下にしろ、潜ると人間の体の自由は制限される。というのは、常識の世界の話。演劇の世界では、俳優が役に深く潜るほど自由を得るという現象が起きる。ただしそれが起きるためには、並外れた技術と勇気を伴った想像力を持つ俳優、芯がきちんと書かれつつ余白のある役が必要で、両者の邂逅はめったにない。「THEBEE」JapaneseVersionジャパンツアーチケット情報野田秀樹が俳優としてどっぷり役にハマり、役の輪郭線をぐいぐいと押し広げている姿を久々に観た。『THE BEE』のジャパニーズ・バージョンでのことだ。野田が演じるのは、脱獄犯・小古呂(おごろ)に妻子を人質に取られ、自宅に籠城されたサラリーマン・井戸。平凡な一市民だった彼は、自分を類型的な被害者に仕立てようとするマスコミや、乱暴で権威主義の警察に抗い、被害者から加害者へと変容していく。野田はこの作品の作・演出家であり(脚本は共作)、イングリッシュ・バージョンで小古呂の妻を演じており、また『THE BEE』自体が2006年以来上演を重ねてきたから、この作品に対する筋肉が充分に温まっているのは当然だが、それにしても、知的で優しい男が暴力に目覚め、自分を正当化して残虐になっていく一連の演技には息を飲んだ。小柄な野田の体は、井戸の内側に生じた暴力性が化け物のように大きく、しかし静かに膨らんでいく過程を、はっきりと刻む。井戸が人質に取る小古呂の妻を演じる宮沢りえがまた凄い。ストリッパーをしながら子供を育てている“女”と“母”の事情が生々しく入り混じる。集中力がすさまじく、舞台上の音や動きに敏感に反応するから、彼女が動くと、観客は否がおうにも狭いアパートの一室に引きずり込まれ、事件の遭遇者となってしまう。ただのエロスではない、物語を推進し、会場を飲みこむエロスがあふれているのだ。百百山(どどやま)警部を演じる池田成志は、前半に強い存在感を残すことで、終盤、権威もニュース性も失墜した警察の空虚感を際立たせる。その緩急は、シンプルに見えて繊細な“受け”の演技の積み重ねだ。コンドルズのリーダーである近藤良平は初演からの続投で、複数の役をこなすが、白眉はダンサーの本領が発揮される5歳の小古呂の息子役。儀式化する暴力の流れの中で生命力を失っていく儚さが、最小限の動きから伝わって来る。『THE BEE』は暴力を扱っているが、それがスキャンダラスなモチーフにならず、大きなテーマとして観客に伝わるのは、やはりこの4人の力が大きい。この役でなければ、この組み合わせでなければ生まれなかった俳優達の練度、緊張感、伝達力に出合えたことに、少し震えながら感謝した。公演は5月20日(日)まで東京・水天宮ピットにて上演される。その後、5月25日(金)から6月3日(日)まで大阪ビジネスパーク円形ホール、6月7日(木)・10日(日)に福岡・北九州芸術劇場、6月15日(金)から17日(日)まで長野・まつもと市民芸術館と各地を回る。なお、大阪公演はチケット発売中。取材・文:徳永京子(演劇ジャーナリスト)
2012年05月08日2011年秋に渋谷の中心地109隣のザ・プライムビル6階に新しく誕生した劇場「CBGK シブゲキ!!」。この劇場発の新しい企画としてリーディングドラマ『Re:』(アールイー)が3月に上演される。男優と女優がメールを読み上げるスタイルで、日本の劇作家によるオリジナルの新作書き下ろしとなる。リーディングドラマ『Re:』(アールイー)チケット情報この企画の第1弾となるキャストが発表された。藤木直人×ベッキー、竹中直人×中越典子、古田新太×宮沢りえ、生瀬勝久×仲間由紀恵という、日本の芸能界の第一線で活躍するトップ俳優たちが集結した。作・演出を担当するのは京都を拠点に活動している劇団MONO主宰の土田英生。劇団以外の外部公演の作・演出のほか、テレビドラマ『おかしなふたり』や『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』など、テレビや映画の脚本も手掛けている実力派だ。物語は1通の間違いメールから始まる。会社員、堂山参太郎はある日、心当たりのない女性から身に覚えのない強い抗議のメールを受け取る。それは取引先の女性社員、片山夏希からで、その後仕事を通じて知り合うふたりは、この最初の間違いメールをきっかけに交流を深めていく。長い期間を通して行き来したメールは、それぞれの人生の転機を語り、紆余曲折の物語が綴られていく大人の男女のドラマだ。公演は同劇場にて3月20日(火・祝)から25日(日)まで開催される。チケットは3月3日(土)10:00より発売開始。客席数242席のコンパクトなサイズの劇場で、各組1日だけの出演なので貴重なステージになりそうだ。『Re:』(アールイー)3月20日(火・祝)藤木直人×ベッキー3月22日(木)竹中直人×中越典子3月24日(土)古田新太×宮沢りえ3月25日(日)生瀬勝久×仲間由紀恵
2012年02月09日1月5日、東京・シアターコクーンで唐十郎作・蜷川幸雄演出の舞台『下谷万年町物語』の公開舞台稽古が行われ、出演の宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘、唐、蜷川が囲み取材に応じた。「下谷万年町」チケット情報蜷川は「わくわくします。今のところものすごく良くて、僕は泣きそうになりながら見てます」と宮沢、藤原、西島の芝居を絶賛。蜷川演出は初めてとなる宮沢、今回は演じる役も初の男装の麗人役。「エネルギーを必要とするとても魅力的な役です。稽古場で愛のあるゲキをいただいたのでそれを生気にしていきたい」と、蜷川への信頼をよせている様子で語った。また、稽古場での蜷川について、記者から何か飛んでくるハプニングはあったかと問われると「壁とか?」と笑わせながらも「ずっと稽古場で一緒にいると、そこには愛がまみれていると気づきました。とても気持ちよかったです」と話していた。唐戯曲は『唐版・滝の白糸』(2000年)で体験済みの藤原は「唐さんとの共演とは初めて。水の中に飛び込み、駆け回って空気を盛り上げていく役ですが、このメンバーがいるからこそ落ち着いて初日を迎えられと思います。不安もありますが、興奮してます」と気合い充分の様子。宮沢と同じく蜷川演出初の西島は「語り部の立ち位置などもありますので、いろんな形で観ているお客さんに伝えて(舞台の)中の世界を楽しみたいと思います」と抱負を語った。作者である唐十郎が幼年期を過ごした下谷万年町を舞台にした本作。本水を使った巨大な池、舞台を覆う長屋のセット、そして膨大な出演者の数。シアターコクーンの改修後、再オープンする記念すべき第1作となるが、蜷川は「久方ぶりに劇場を汚す喜びに溢れています。今後こういう芝居は20、30年は誰もやれないんじゃないかというくらい派手で楽しくて真剣で、劇場が汚れます(笑)。前方の席の人は合羽を持ってきてください。水と血が飛びます」と思う存分演出した満足感が伺えた。過剰ともいえるエネルギーに満ちた舞台の開幕を前に宮沢は「緊張感と興奮が体中をみなぎっています。観に来たお客さんにもものすごいもの観ちゃったという記憶を焼き付けて欲しい。あの舞台を観たんだよと自慢できるような芝居になれたらいいなと思います。この芝居が成功すればあとは怖いものはない」と意欲をみせた。公演は同劇場にて1月6日(金)から2月12日(日)まで上演。チケットは発売中。
2012年01月06日唐十郎の傑作戯曲を蜷川幸雄が演出する舞台『下谷万年町物語』の製作発表会見が11月19日、都内で行われた。会見には唐、蜷川と共に出演者の宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘が登壇した。「下谷万年町物語」チケット情報この作品は1981年、西武劇場(現・パルコ劇場)にて初演され、唐十郎が幼年期を過ごした<下谷万年町>を舞台に描いた幻想的な超大作。膨大な出演者数と本水を使った大きな池や、舞台を覆う長屋のセットで当時話題となり、その後再演は実現不可能と言われてきた。それから31年後の2012年に、東京・Bunkamuraシアターコクーンのリニューアル・オープン公演として上演される。会見で蜷川は「何度か再演しようかと思っていた。今回、夢のようにいいキャストが揃ったのでじゃあやろうと。傑作間違いない」と出席した3人への期待も込めてコメント。蜷川組に初参加となる宮沢は「念願だった蜷川さんの演出で自分が舞台に立つのが夢のようです。プレッシャーの大きい役ですが、他の女優さんがやっていたらきっと悔しくなるだろうと思って」と本音を漏らし、稽古については「どうせなら檄を飛ばしていただきたい。なんなら灰皿飛んで来い」と気合いも充分。反対に蜷川は「何で俺以外の演出家とやってばっかりいるんだよ」と思っていたそうだが、(宮沢が)オファーを受けると聞いて「わー」と喜んだことを明かした。同じく初参加の西島は「蜷川さんからお話をいただけるなんて思ってもいなかったので、今も手が震えるほど緊張しています。最近は靴をいっぱい投げると聞いているので(靴が)なくなるくらいいっぱい投げて欲しい」と意欲を見せた。蜷川組常連の藤原は「最近は椅子も飛んできますからね。殺されるんじゃないかと」と笑いを誘いつつ「今まで自分が体験した事のない世界を体感させてくれる蜷川さんの稽古場で、厳しいことを言われながらもいろいろ発見したい」と蜷川への信頼を寄せていた。公演は同劇場にて1月6日(金)から2月12日(日)まで上演。指定席のチケットは発売中。11月27日(日)午前10時より中2階立見券を発売。
2011年11月21日女優の宮沢りえが1月23日(土)、東京・日劇3で行われた日本版のナビゲーターを務めるドキュメンタリー映画『オーシャンズ』の“初日”舞台挨拶で、同作唯一の日本人水中カメラマン、奥村康氏と対面した。『WATARIDORI』などで知られるフランスの俳優で監督のジャック・ペランの最新作で、ドキュメンタリー映画史上最高と言われる製作費約70億円をかけ、海をテーマに世界50か所で4年にわたり撮影した海洋ドキュメンタリー。仏語版ではペラン監督自身がナレーションを務めている。日本では22日(金)に初日を迎えた。宮沢さんは「私の(仕事の)場合、台本があってそれを積み重ねて作り上げていく感じですが、魚が相手だとどんな動きをするのか分からないし、待っているときはどんな気持ちですか?」と質問。奥村さんが「ひたすら待っているしかないですね。でも寒いしタンクの空気はなくなりお腹は減ってくるんですけど。でも、生き物が本当に素晴らしい瞬間を見せてくれるのを待つしかない」と苦笑いで回答。宮沢さんは「B型の私には無理ですね。『早くして!』ってなっちゃうので。でもそういった結果がこれ(同作)だと思うと、労力と心に敬意を表したいです」とちょこんと頭を下げながら語った。一方でお気に入りの場面について「セイウチやアザラシの親子のシーンで、慈愛に満ちた愛情と未来に向かってキラキラしているのが印象に残りました。私も(昨年5月に)子供を産んで(同作のナレーションが)初めての仕事でしたので」と母の顔を垣間見せていた。『オーシャンズ』はTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR■関連記事:“波”になりたい宮沢りえ、ママになっても挑戦忘れず「躍動の1年にしたい!」と誓う5万匹のイワシをバックダンサーにさくらまや「オーシャンまつり」熱唱!想像さえも呑み込まれる海の世界『オーシャンズ』試写会に5組10名様ご招待新米ママ・宮沢りえ、海から母の慈愛を吸収?海老蔵については「幸せそうで何より」ファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜
2010年01月23日製作費70億円、構想10年、そして撮影期間に4年を費やして完成した海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』のジャパン・プレミアが1月12日(火)に開催された。上映前には本作の日本語版ナレーションを務める宮沢りえ、同じく日本語版のテーマソングを歌う平原綾香と藤澤ノリマサが登壇して舞台挨拶が行われた。颯爽と舞台に現れた平原さんと藤澤さんは、いきなり本作のテーマソング「Sailing my life」を熱唱!美しく、力強いデュエットに詰めかけた観客は酔いしれた。この曲はベートーベンの「悲愴」をベースに、2人が歌詞をつけて作り上げていったというが、その作詞方法は独特。平原さんによると「ケータイのメールで自分が歌うパートの歌詞を(互いに)送って歌詞をつけていった」という。藤澤さんは「悲愴」を選んだ理由について「海の力強い感じがベートーベンにぴったりだと思った」と明かした。続いて、本作の日本語ナレーションを務めた宮沢さんが登場。宮沢さんは2人の歌声を舞台袖で聴いていたとのことだが「2人の声が重なって、胸がズキズキしました!」と興奮した様子で感動を伝えた。ナレーションについて、宮沢さんは「素晴らしい映像が、言葉なしでもたくさんのことを語りかけてくれる作品。映像の邪魔をしないように、でも伝えたいことが伝わるようにとバランスを考えました」と苦労を明かした。昨年の東京国際映画祭の期間中、ジャック・ペラン監督が来日していたが、その際に宮沢さんは、どのようにナレーションをすればよいか?と監督に尋ねたという。「監督は『今日、あなたと一緒に取材を受けて、あなたの(映画に対する)思いが分かりました。いま思っているままに、自由にやってほしい』とおっしゃってくださったんです。すごく嬉しかったです」と笑顔でふり返った。この日は、登壇者の3人に海の生き物になるなら何になりたいか?という質問の回答を、事前にスケッチブックに書いて用意してもらっていたが、平原さんの答えは“イルカ”。「イルカのように泳ぎたいです。それに、イルカは音で会話をするんですよね?海の中のミュージシャンみたいですね」とかわいらしいイルカの絵と共に答えてくれた。藤澤さんは“ペンギン”。「小さい頃、ペンギンと呼ばれてまして…」と明かしたが、スケッチブックに描かれたペンギンの絵に会場からは笑いが。そして、宮沢さんの答えは意外にも…“波”!「この映画を観たら、波も生き物のように思えてきました」とこちらもかわいい絵と共に答えてくれた。宮沢さんは昨年1年をふり返り「私事ですが出産もあり、いままでに経験したことのないことがスタートした大きな時間でした」と充実した表情を見せ、さらに今年に関して「安定を求めず挑戦を求め、躍動の1年にしたい!」と誓った。最後にサプライズで、宮沢さんらのために本物のペンギンと、ペンギンの衣裳を着た子供たちが登場し、花束を贈呈。会場は「かわいい!」という歓声と温かい拍手で埋め尽くされた。『オーシャンズ』は1月22日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR■関連記事:5万匹のイワシをバックダンサーにさくらまや「オーシャンまつり」熱唱!想像さえも呑み込まれる海の世界『オーシャンズ』試写会に5組10名様ご招待新米ママ・宮沢りえ、海から母の慈愛を吸収?海老蔵については「幸せそうで何より」ファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開
2010年01月13日70億円をかけて製作された海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』の日本語吹き替え版のナレーションを務める宮沢りえのアフレコ風景が11月26日(木)、報道陣に公開された。今年5月にママになったばかりの宮沢さんだが、この日のアフレコでは、自然界の親子の愛を強く感じさせるシーンの収録も。またその後行われた会見でも母性を意識したコメントが口をついた。最初に収録されたのは、世界最大のエイ、そしてアジの大群が映し出されるシーン。そして、最後に行われたのはセイウチの親子のシーン。母親のセイウチが赤ちゃんを抱っこするシーンでは「何て素敵な光景でしょう」というセリフが優しくスタジオに響いた。会見で宮沢さんは「こういう時代、指一本で行けない国はないような世界の中で、まだまだ行けないところがあるんだ、と知ることができたことは喜びでした」と本作の素晴らしさを説明。アフレコについては「(オリジナル版の)ジャック・ペラン監督のナレーションが渋くて低いフランス語ですごく素敵で、これに字幕を付けた方がいいんじゃないか?と思ったくらいでした。映像が全てを語ってくれるので、謙虚に、観る人が声に気をとられないようにと、優しくなじむ声を出せたら、という気持ちでした」とふり返った。映画の中でも、海の世界で新たな生命が育まれる様子や母親の深い愛情が描かれるが、記者からは宮沢さん自身の子育てについての質問も出たが、「とにかく毎日、成長しています。その(成長の)スピード、密度が驚きと発見であり、一番の喜びです」と笑顔を見せた。そして出産について「これまでの人生の中で、仕事やプライベートでいろんな喜びがありましたが、それを全部ひっくるめても味わったことのない感動でした…うまく言葉で表現できないんですが」と改めてその喜びを語った。今回のアフレコに当たっては「(自身の経験と)ダブらせることはなかった」とのことだが「(映画の中の生き物から)母の慈愛を目の当たりにして、自分の心の中に、もっと育てるべき慈悲の心があると感じました」と語った。会見の終了間際には、芸能レポーターから、ここしばらくの芸能ニュースの中心である市川海老蔵さんの交際についてのコメントを求められる一幕もあったが、宮沢さんは、笑顔で「幸せそうで何よりだと思います」とサラリと語り会見場を後にした。『オーシャンズ』は2010年1月22日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR■関連記事:ファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!宮沢りえ、出産後初の本格映画復帰『オーシャンズ』のナビゲーターに大抜擢!
2009年11月26日構想10年、ドキュメンタリー史上最高の製作費70億円をかけ、世界50か所をめぐり完成した、フランスの深海ドキュメンタリー『オーシャンズ』。このたび、本作の日本語吹き替え版のナビゲーターに女優の宮沢りえが抜擢され、出産後初めての映画の仕事に復帰することが分かった。5月に出産を終えてから、これが本格的復帰となる宮沢さんは、これまでテレビでのナレーションの経験はあったが、映画は初挑戦。配給元のGAGAによれば、最近母となった宮沢さんと“母”なる海の映画とのリンクが今回の抜擢の決定打となった。ちなみに、本国フランス語版では、不朽の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』の少年・トト役で知られる名優であり、本作の監督を務めるジャック・ペランが自らナレーションまで担当。宮沢さんの起用を受け、「宮沢さんにはこの映画を通して自然界と自分たちの生命が、奥深いところでしっかりとつながっているということを実感してほしい。子供たちの未来に美しい海を残すために出来ることは何かと、世界中の人々に考えるきっかけを共に作っていきたい」と期待を寄せている。さらに、本作は10月17日(土)に開幕する「第22回東京国際映画祭」の栄えあるオープニング作品としてワールドプレミア上映されるが、来日予定のペラン監督と一緒にグリーンカーペットにも登場する宮沢さん。「ジャック・ペラン監督が旅する、無限に広がる海の宇宙へナビゲーターとして参加できることに緊張感と喜びがあふれます」と感激を表している。『オーシャンズ』の日本公開は、世界最速の2010年1月22日(金)より、宮沢さんの日本語ナレーション版は字幕版とともに全国300館規模で公開予定。■関連作品:オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR
2009年10月02日