1992年に「なかよし」(講談社刊)にて連載がスタートし、原作漫画は17か国で翻訳、アニメは40か国以上の国で放送され世界中で愛され続けている「美少女戦士セーラームーン」。“美少女戦士セーラームーン20周年プロジェクト”として2014年7月からはニコニコ動画ほかにてアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」が配信されているが、この度、第2期より登場する新キャラクターに人気声優たちがキャスティングされたことが明らかとなった。アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」は、現代の映像表現をもって、“原作を一から再びアニメ化しよう”という試みから誕生したWEBアニメ。社会現象とも言える人気を博した90年代放送のテレビアニメ「美少女戦士セーラームーン」でセーラームーン役を演じた三石琴乃が、本作でも同役を続投。仲間の4人には、オーディションを勝ち抜いた実力派声優、金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静らがキャスティングされ、主題歌を「ももいろクローバーZ」が担当したことでも話題となった。1月17日(土)19:00よりニコニコ動画ほかにて全世界同時配信されている『美少女戦士セーラームーンCrystal』第2期(ブラック・ムーン編)では、原作でも人気のちびうさや“時空の扉”を守護するセーラー戦士・セーラープルートが新登場しファンを喜ばせていたが、このほど発表となった新キャラクターはセーラー戦士たちと対峙する新キャラクター<ブラック・ムーン一味>。さらにそのキャスティングが注目を集めている。ブラック・ムーン一味のリーダーで幻の銀水晶とセーラームーンを狙うプリンス・デマンド役を宮野真守(「デスノート」夜神月役など)、兄であるデマンドの野望に疑問を持ちつつも協力する錬金術師・サフィール役を代永翼(「Free!」葉月渚役など)、デマンドのために配下を使ってセーラー戦士の討伐を狙うルベウス役を高橋広樹(「テニスの王子様」菊丸英二役など)、幹部の紅一点でデマンドに想いを寄せるエスメロード役を桑島法子(「薄桜鬼」雪村千鶴役など)が担当。いまのアニメシーンを支える演技派声優たちが演じるブラック・ムーン一味は2月7日(土)19:00より配信される「Act.15 侵入-SAILORMARS-」」より順次登場予定だ。原作連載当時から人気の高いプリンス・デマンドたちが、いまをトキメク人気声優たちの声によってどう蘇るのか、楽しみに待ちたい。(text:cinemacafe.net)
2015年01月27日現在、動画サービス「ニコニコ動画」ほかにて配信中のアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』第2期ブラックムーン編に登場する新キャラクター「ブラック・ムーン一味」のキャストと設定画が公開された。先日には、4月から地上波でのテレビ放送が発表された『美少女戦士セーラームーンCrystal』。今回は、原作の連載当時より人気が高く、第2期ブラックムーン編でセーラー戦士たちと激闘を繰り広げる「ブラック・ムーン一味」4人のキャストが明らかに。合わせてキャラクターの設定画も公開されている。リーダーで幻の銀水晶とセーラームーンを狙うプリンス・デマンド役を宮野真守、兄であるデマンドの野望に疑問を持ちつつも協力する錬金術師・サフィール役を代永翼、デマンドのために配下を使ってセーラー戦士の討伐を狙うルベウス役を高橋広樹、幹部の紅一点でデマンドに想いを寄せるエスメロード役を桑島法子が演じる。このブラック・ムーン一味は、2月7日19:00より動画サービス「ニコニコ動画」ほかにて全世界同時配信する「『美少女戦士セーラームーン Crystal』Act.15 侵入-SAILORMARS-」より順次登場。『美少女戦士セーラームーンCrystal』は、「美少女戦士セーラームーン 20周年プロジェクト」の一環として新たに制作されたアニメで、2014年7月より「ニコニコ動画」ほかにて全世界同時配信。本作のタイトル「Crystal」には"原点回帰"の意味が込められ、制作は90年代に放送されたアニメと同じく東映アニメーションが担当している。主題歌はアイドルグループのももいろクローバーZ「MOON PRIDE」、キャストはセーラームーン/月野うさぎ役を三石琴乃が続投し、仲間のセーラー戦士役はオーディションにて選出。第1話は「ニコニコ動画」での視聴数が、約2日間で100万を記録するなど大きな話題となっている。また、2月11日には、セーラー戦士のリーダーでもある人気キャラクター・セーラーヴィーナスの描き下ろしがジャケットを飾る『Blu-ray 初回限定版』の最新第5巻が発売となる。(C)武内直子・PNP・講談社・東映アニメーション
2015年01月26日フジテレビ「信長協奏曲」『寄生獣』『アオハライド』など、2014年も漫画の実写化映画&ドラマ作品が豊作だった。特に今年はそれらの映画の公開(もしくはドラマ放送)とアニメの放送が、比較的近い時期にあったことが特徴的だろう。小栗旬や東出昌大、染谷将太などイケメン俳優たちが実写で演じるのと同時に、アニメで同じキャラを演じた声優たちは一体どんな人たちだったのか?アニメに洋画吹き替え、ナレーション、舞台に歌手活動、さらに最近では地上波のバラエティ番組などでも活躍する声のプロ“声優”。ここ2、3年で顔を出す機会が一気に増え、今年は「声優JUNON」なる雑誌まで刊行されたほど、“イケメン声優”と呼ばれるアイドル的要素を持った声優たちの認知が広がってきている。しかし、まだまだその姿や活躍を知らない方も多いはず。今回は、イケメンボイス、略して“イケボ”で2014年を彩った男性声優たちを出演作品とともにご紹介!■俳優たちに負けず劣らず乙女を虜にしたイケメン声優たち月9史上初の時代劇として注目され、映画化も決定しているドラマ「信長協奏曲」。小栗旬が務めた主人公・サブロー役を演じたのは、「声優JUNON」で堂々たる表紙を飾り、5月には初の横浜アリーナ単独ライブを成功させた宮野真守。そのモデル級のルックスの良さに加え、歌って踊れて、さらにライヴやイベントではお笑い担当までこなし、ファンのみならず声優仲間をも楽しませる彼が、その抜群の演技力で戦国の世で力強く生きる高校生を熱演。またドラマでは小栗さんが一人二役で演じていた織田信長&明智光秀役を、同じく「声優JUNON」に登場した梶裕貴が演じた。「声優アワード」2年連続主演男優賞を受賞した梶さんは、「曇天に笑う」「ノブナガ・ザ・フール」「七つの大罪」「ワールドトリガー」など2014年も数多くの作品で主要キャストを務める大活躍。とっておきは、東出さんの胸キュン演技が記憶に新しい「アオハライド」で、主演の馬渕洸を好演。東出さんに負けず劣らずそのイケボで多くの乙女を虜にした。また今年の実写映画化の代表作のひとつ『寄生獣』もアニメ版「寄生獣 セイの格率」が放送され話題に。主演を務めたのは、「声優JUNON」だけでなく「CanCam THE“イケメン”BOOK 2014」(本誌付録)に“イケメン声優”として紹介され、今年最もイケメン声優としてプッシュされたといっても過言ではない島崎信長。一部のファンからは小池徹平にも似ていると言われているほどの甘いマスクだ。そんな島崎さんは「Free!-Eternal Summer-」「pupa」「それでも世界は美しい」と今年も主演作が目白押しだった。来年以降の活躍にも期待が集まりそうだ。■今年帰ってきた! イケメン声優たち今年は人気作品のシリーズ2期や続編などが多く放送され、声優たちが再び人気役を演じた年でもある。TUTAYAレンタルランキングでもほぼ一年間上位をキープした「Free!-Eternal Summer-」も注目すべき2期作品のひとつ。この作品では先ほどの宮野さん、島崎さんに加え、鈴木達央(「幕末Rook」高杉晋作役)、細谷佳正(「テラフォーマーズ」膝丸燈役)らが共演しており、まさにイケメン声優の大盤振る舞い。鈴木さんは、「幕末Rook」高杉晋作役や自身のバンド活動など、ロックな印象が強い声優だが、本作では柔和な主人公の親友役を演じ、その演技の幅の広さで多くのファンを魅了した。一方、細谷さんは爽やかな少年からクールな二枚目までこなす演技幅はもちろん、イベントなどで見せる素の細谷さんの天然さがファンや声優仲間の間で人気の理由のひとつ。イケボだけでなく天然という要素も持ち合わせる細谷さんの奥深い魅力が来年も発揮されるのを楽しみに待ちたい。またシリーズ続編といえば、「黒執事」「ジョジョの奇妙な冒険」などの続編が放送され、両作品で主演を務めたのが小野大輔。声優仲間の間でも「ハンサム」と称されるその顔は声優好きでなくともチェックしてほしいところだ。また小野さんとの共演作が多く、<物語>シリーズや「ハマトラ」など多くのシリーズ作品での続投が目立った神谷浩史も忘れてはならない。今年はスカーレット・ヨハンソン主演作『LUCY』で初の洋画CMのナレーションを務め、その活躍の場を広げた神谷さん。小野さんと神谷さんは、2015年1月~3月に「デュラララ!!×2承」「進撃の巨人 2期」でもそれぞれ続投が決まっている。■「東京喰種」「デュラララ!!」――2015年アニメ2期で蘇るイケメン声優たちアニメの最終回を迎え「もうあの声は聞けないのね…」と残念に思うこともファンにとっては少なくないだろう。2015年に2期の放送が決定し、帰ってくるイケメン声優たちもいるのだ。原作漫画が突然のラストを迎えたことで話題となったアニメ「東京喰種トーキョーグール」。2014年9月に放送が終了してから、たった1クールで来年1月より2期「東京喰種トーキョーグール√A」が放送されることからも、その人気ぶりがうかがえる。中でもミステリアスなキャラクターで人気のウタ役を演じた櫻井孝宏は、持ち前のクールなイケボで、「曇天に笑う」「信長協奏曲」「オオカミ少女と黒王子」と、今年もミステリアスでクールな役を多彩に演じ分けた。また、ウタの友達で寡黙な縁の下の力持ち、四方蓮示を演じたのは、「魔法科高校の劣等生」「曇天に笑う」「ハマトラ」と頼られるアニキ肌キャラを数多く演じた中村悠一。“ゆーきゃん”の愛称でファンから愛される中村さんだが、彼の“寡黙な縁の下の力持ち的キャラクター”とえいば、同じく1月から2期が放送される「デュラララ!!×2承」の門田京平も要チェック!こちらでも中村さんのイケメン低音ボイスを遺憾なく発揮してくれることだろう。「デュラララ!!×2承」ではもうひとり、注目すべきイケメン声優・下野紘が新キャラクター・黒沼青葉役を演じる。年下少年系や、ヘタレ、元気っ子の役を演じさせたらピカイチの下野さんは、大人気作品「うたの☆プリンスさまっ♪ 」のライブを1月に控えており、そのイケメン・フェイスを拝めるチャンスも到来の予定。■歌に!モデルに!新しいジャンルのイケメン声優たち島崎さんと共に、声優専門雑誌を飛び出し、「声優JUNON」や20代女性のバイブル雑誌「CanCam」の付録「THE“イケメン”BOOK 2014」に“イケメン声優”として紹介されたKENN。舞台に、アーティスト活動に幅広く活躍するKENNさんは、今年は「アオハライド」「テラフォーマーズ」と人気作に立て続けて出演。来年は主演作の劇場版『境界の彼方 -I’LL BE HERE-』の公開が控えており、声優業はもちろん、そのイケメンを活かした俳優業などにも期待したい。多くの声優たちがアーティスト活動していることはいままでもお話してきたが、よりアーティスト色が強い若手声優たちが頭角を現したのも今年の特徴なのでは。「黒子のバスケ」で一躍有名となった小野賢章もそのひとり。8月、初のソロライブを東京で開催。全編ロック感溢れるライブでファンを楽しませたその音楽性を活かし、「幕末ROOK」でもその美声を遺憾なく発揮した。また小野さんと「少年ハリウッド」で共演している蒼井翔太は、テレビ東京放送のカラオケ番組に2度出演し、その天使の歌声とルックスで注目を浴びた。今年は3作シングルCDをリリースし意欲的に歌手活動をこなす彼は、来期には自身の出世作「うたの☆プリンスさまっ♪」や「少年ハリウッド」の2期が控えており、声優としての活躍からも今後目が離せない。声優界にも“眼鏡イケメン”は存在するのだが、その中でも「眼鏡が本体」と言わしめる若手声優といえば、江口拓也。江口さんのイケメンポイントといえば、“眼鏡”と187cmの身長だろう。イベントでもずば抜けた高身長で乙女の目線を独り占めすることもしばしば。江口さんも、主演作「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の2期が2015年春に放送されることが決定している。女性アイドル声優に低年齢層が多いのに比べ、いままで男性声優は経験豊富なベテラン層が活躍してきた。しかし、最近では新人声優でも抜擢されるケースも。若手声優の中でも“新星イケメン”と呼び声高いのが、今年アニメ「オレん家の風呂事情」で主演デビューを果たした若干23歳の梅原裕一郎。デビュー間もないながらも、既に「声優JUNON」の注目の新人枠でピックアップされた期待の星!まだ認知度は低いものの、来年1月放送の「美男高校地球防衛部LOVE!」で主要キャラクターを演じることから、今後人気が高まるであろうネクストブレイク声優のひとりだ。いままで“声”の役者、声優たちに馴染みがない人にとって、そこにはいまだ見ぬイケメンが眠っている可能性がある。そんなイケメン声優たちとともに数々のアニメ作品や楽曲が世に出た2014年。お正月休みで時間があるいまこそ、2014年放送のアニメを一気見するも良し、発売されたCDを聞き漁るも良し、2014年の彼らの活躍ぶりを振りつつ2015年の声優たちの新たな挑戦、活躍に期待したい。(text:cinemacafe.net)
2014年12月30日『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守監督の最新作『バケモノの子』が2015年7月に公開されることが先日発表され、大きな話題を呼んでいるが、このほど本作の特報映像が解禁。初の映像が公開された。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年は渋天街に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだったーー。自身が立ち上げたアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」の第1回企画・制作作品である『おおかみこどもの雨と雪』(’12)が興収40億円突破の大ヒットを記録し、第36回日本アカデミー賞では、「最優秀アニメーション映画賞」を受賞した細田監督。前作『おおかみこどもの雨と雪』では“母と子”を描いたが、本作では“父と子”をテーマに「修行と冒険の物語」を描くといい、また舞台となる渋谷からは「一歩も出ません」と、本作でのこだりも先日の会見で明かしていた。そんな本作の初の映像となる、今回の特報。後に九太と名ずけられる少年が、大勢の人々が行き交う渋谷の大交差点でぽつんと佇む姿、そしてバケモノ・熊徹との出会いの瞬間が映し出される。声優はまだ未発表とあって、劇中のキャラクターたちの“声”は聞けないものの、映像のラストには九太と熊徹の謎のダンス(?)も収められており、摩訶不思議な世界の中、彼らがどんな物語を紡ぎだすのか?続報に注目が集まりそうだ。『バケモノの子』は2015年7月11日より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月15日『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守監督の最新作『バケモノの子』が2015年7月に公開されることが発表された。12月11日(木)、東京・有楽町の東宝本社で行われた記者会見で発表された。すでにフランスでの公開も決定している。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった…。自身が立ち上げたアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」の第1回企画・制作作品である『おおかみこどもの雨と雪』(’12)が興収40億円突破の大ヒットを記録し、第36回日本アカデミー賞では、「最優秀アニメーション映画賞」を受賞した細田監督。誰もが共感できる身近で普遍的なテーマ性と、「ファンタジックでありながらリアル」という相反する設定がミックスされた細田監督独自の世界観は、新作『バケモノの子』でさらにパワーアップする。前作『おおかみこどもの雨と雪』で問いかけた“新しい家族観”を継承し、孤独を抱えたバケモノと少年の出会いと冒険を活写する。以下、細田監督からのメッセージ「現代社会の変容とともに、家族観も変化するのは必然です。旧来の伝統的な家族観はもはや参考にならず、私たちは、家族の新しいあり方を模索しなければならない瀬戸際に立たされています。新しい子どもたちは何を道しるべに成長すればよいのか。また新しい大人である私たちは、子どもたちにどんな姿を見せ、何を手渡してあげられるのか。この映画を通して共に考えていけたらと思っています」。「『バケモノの子』は、ひとりぼっちの不幸な少年が、強いけれど身勝手な独り身のバケモノと出会い、想像を超えた冒険をする物語です。子どもたちは、バケモノとの修行と冒険が、心躍るおとぎ話になるように。若者たちには『自分は何者であるか』という彼らの時期の切実な問題に、寄り添い励ましてあげられるように、そして大人たちにとっては、少年とバケモノの唯一無二の絆を通じ、大きな充実感と幸福感が得られるように。エンターテインメントの作法に則り、あらゆる世代が楽しめる清々しい映画を目指します」。細田監督は1991年、東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーター、演出家として活躍。『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(’05)などを監督した後、フリーランス第1作目『時をかける少女』(’06)を完成させた。同作は日本アカデミー賞の「最優秀アニメーション作品賞」や、仏アヌシー国際アニメーション映画祭の「長編部門特別賞」などを受賞し、国内でロングランヒットを記録。オリジナル脚本で臨んだ2009年公開の『サマーウォーズ』もスマッシュヒットを飛ばし、米アニー賞の「最優秀監督賞」にノミネートされた。『おおかみこどもの雨と雪』は世界90の国と地域で配給された。『バケモノの子』は2015年7月11日に公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日石田スイ原作の人気TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』のスペシャルイベントが11月30日、都内で開催され、主要キャスト陣が登壇した。本イベントは昼の部と夜の部の2回行われ、劇中に登場する喫茶店「あんていく」をイメージしたセットを舞台上に再現。金木研役の花江夏樹、月山習役の宮野真守、永近英良役の豊永利行、西尾錦役の浅沼晋太郎、四方蓮示役の中村悠一、ウタ役の櫻井孝宏の6名が登場すると、会場に詰めかけたファンは大歓声で迎え入れた。喫茶店「あんていく」ということから、花江がカネキさながらにコーヒーをゲスト陣にサーブしようとするが、作り方が分からずに浅沼がヘルプに。しかし、できあがったコーヒーを飲んだゲスト陣からは「薄い」と酷評が飛び交い、開始早々に開場は笑いに包まれた。トークセッションでは、TVアニメ第2期のタイトルが『東京喰種トーキョーグール√A』と発表され、キービジュアルが初公開。第2期では、原作の石田氏が数百ページの絵コンテを描き、アニメオリジナルの展開も用意されるなど、全面的に協力しているという。すでに『東京喰種トーキョーグール√A』の収録はスタートしており、第2話までのアフレコを終えていると明かした花江は、白カネキというある意味"新キャラ"を演じることに「今までの声優人生で最も緊張した第1話アフレコだった」と振り返った。さらに月山のシーンが第1期に続いて多くなっていることについて、ゲスト陣から「月山は(森田修平)監督お気に入りキャラだ!」と言われ、宮野が苦笑しながらもうれしそうな顔を見せる場面も。ゲスト陣の記憶力を試すべく、劇中に登場した"もの"や"シーン"などをフリップに描いていく「喰種の記憶力を試せ!」コーナーでは、"真戸呉緒"、"月山のマスク"などで浅沼が見事な画力を披露。しかし、他のゲスト陣は終始お題でボケ続け、MCの豊永を困らせ続けた。花江と豊永がパーソナリティを務めるラジオ『グルラジ』のイベント出張版も開催され、リスナーからの質問やゲスト目撃情報、ファンにはおなじみの"赫子じゃんけん"のトーナメントも。熱戦の末、決勝戦ではMCの花江と豊永が対決し、花江が勝利し主人公の面目を保つことに成功した。さらに、アニメではなかなか見ることのできないキャラクターの普段の生活を描いたミニドラマが生アフレコで披露され、会場のファンたちは大感激。そして、謎解きイベント「ナゾメイト」とのコラボやアニメイトカフェとのコラボ、『東京喰種トーキョーグール√A』第1話先行上映会といった新情報も発表された。イベントの最後には、キャストたちが本作についてのそれぞれの想いを語った。豊永は「今日のイベントで、『東京喰種』がこんな素敵なキャストで楽しく作っているのが少しでも伝わればうれしいです」と前置きしながら、「第2期のアニメオリジナル展開で、ヒデはどのように巻き込まれていくのか……非常に楽しみです!」と自身の役の行く末を案じていた。櫻井は「『東京喰種』の世界観を味わえたでしょうか(笑)」と会場のファンに問いかけ、「第2期もぜひお楽しみください」と第2期をアピール。中村は「第2期は原作とどこまで変わるかわかりませんが、石田先生と共に作っているので、原作ファンの僕としてもどんな展開になっていくか、今から楽しみです」とファン目線で期待。浅沼は「『東京喰種』は凄惨さやグロテスクな描写の部分がありますが、それだけではない"大切な部分"を、引き続き伝えていければと思います」と物語のテーマを見据えてほしいと語った。宮野は「気心知れたメンバーで、会場の皆さんと"グール愛"をふくらませることができました」とイベントを満喫したことを明かし、「第2期は第1話から月山も出てきますのでお楽しみに!」と予告していた。花江は「第1期は自分の中にないものを捻り出した壮絶な3カ月で、その分思い入れが深いです」と第1期を振り返り、「第2期は白カネキになって、ストーリーも変わる部分もありますが、カネキの"芯"は変わりません。大切に収録に臨んでいければと思います」と第2期にかける意気込みを語った。キャストたちの熱い想いがファンたちに伝えられ、スペシャルイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。石田氏による『東京喰種トーキョーグール』は、人を喰らう怪人"喰種(グール)"が跋扈する東京が舞台で、喰種に襲われ瀕死となった平凡な大学生の金木研が、喰種の臓器を移植されたことでその能力を受け継ぐ半喰種に変貌。人間でありたいと願いながら、人を喰いたい衝動に耐える金木が、自分の存在に疑問と葛藤を抱きつつ、喰種と捜査官、そして謎の組織との終わらない戦いに身を投じていく姿が描かれている。現在、漫画誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)では、主人公を一新した続編『東京喰種トーキョーグール:re』が連載中。TVアニメ第1期は、2014年7月~9月まで全12話が放送され、12月26日にはBlu-ray&DVDのvol.4が発売される。(C)石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会
2014年12月02日漫画誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)46号からの石田スイによる新連載とTVアニメ第2期の制作が决定した『東京喰種トーキョーグール』ファンイベントが11日、都内某所で開催された。概報のとおり、新連載のタイトルは『東京喰種トーキョーグール:re』で、主人公を一新した新章に。そしてTVアニメ第2期は、石田スイのオリジナル原案によるアニメーションとなり、花江夏樹、雨宮天、花澤香菜、宮野真守らキャスト陣、森田修平監督が続投する。森田監督は「東京喰種2期! 皆さまに発表できる日が来たことをうれしく思います。僕たちの使命は、1期以上にみなさんが楽しめるアニメ東京喰種にする事です。是非、アニメ東京喰種をお楽しみにしていただければと思います!」とコメントを寄せている。「東京喰種 24区 SECRET RECEPTION」と題したこの日のイベントには、金木研役の花江夏樹、霧嶋董香役の雨宮天、森田修平監督、漫画『東京喰種トーキョーグール』担当編集の松尾淳平氏に加え、ファン代表としてタレントの小島瑠璃子が出席。入場チケットの倍率は100倍を超えていたという。ファンが集ったのは、喰種(グール)が潜む"東京24区"をイメージした場所で、捜査官がいるかもしれない――ということから全員マスク着用。異様な雰囲気の中で登場した小島は、本作を知ったきっかけを「本屋さんでジャケットを見て作品の評判を調べたら、評価が凄く高くてすぐに一冊買いました。読んでみたら面白くって、その日の内に全巻購入。大人買いですよ」と語り、好きなキャラクターに「ウタさん」を挙げると、女性ファンから同意を声も。「(似ていると言われる)リスをモチーフにしたマスクを作ってもらいたい……」と妄想を爆発させていた。花江と雨宮も交えたトークショーでは、アフレコの裏話、役作りでの苦労などが語られ、特に食事シーンでの嘔吐や飲み込む音は、かなりの苦労があったという。続いて登壇した森田監督は、TVアニメ第2期が2015年1月にスタートすることを発表し「第2期は白カネキくんが描かれます。原作の石田スイさんがすごく協力的に参加してくださり、アニメ用にネームを切っていただきました。それを僕と脚本家が膨らませて製作しています」と経過報告し、手応えを感じているようだった。そして、劇中に登場する喫茶店「あんていく」のサンドイッチが到着。本作において喰種は人間の食べ物をおそろしく不味く感じるが、人間代表として森田と小島が試食してみることに。サンドイッチは特別に不味く作られており、小島は顔をゆがめて「まずっ!」と一言。一方の森田監督は「僕は美味いですね」と涼しい顔で、喰種顔負けの演技力を披露していた。イベントでは他にも、「静止画MADコンテスト」の表彰式やプレゼント抽選会が実施。グランプリ受賞者である牛丼さんには賞金10万円と石田スイ先生の描き下ろしイラストが贈られ、さらに12月に放映されるCMを牛丼さんが製作することも決定した。最後に、漫画の新展開として『東京喰種トーキョーグール:re』が発表となり、石田氏からのメッセージも到着。新連載は10月16日発売の『週刊ヤングジャンプ』46号よりスタートする。(C)石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会
2014年10月12日先日公式サイトで「:re」「石田スイ」「…始動。」という予告がアナウンスされ話題となっていた、石田スイによる人気漫画『東京喰種トーキョーグール』の続編連載が11日、明らかになった。また、TVアニメの第2期も2015年1月より放送がスタートする。続編のタイトルは『東京喰種トーキョーグール:re』。10月16日発売の『週刊ヤングジャンプ』46号から連載を開始する。主人公を一新した新章になるという。そして、2015年1月よりスタートするTVアニメの第2期は、石田スイのオリジナル原案によるアニメーションとなり、花江夏樹、雨宮天、花澤香菜、宮野真守らキャスト陣が続投。監督は、2013年度米アカデミー賞短編アニメ賞にオムニバス映画『SHORT PEACE』の「九十九」がノミネートされた森田修平監督が引き続き担当する。森田監督は「東京喰種2期! 皆さまに発表できる日が来たことをうれしく思います。僕たちの使命は、1期以上にみなさんが楽しめるアニメ東京喰種にする事です。是非、アニメ東京喰種をお楽しみにしていただければと思います!」とコメントを寄せている。『東京喰種トーキョーグール』は、漫画誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で2011年より連載がスタートし、9月18日発売の42号にて連載を終了。人を喰らう怪人"喰種(グール)"が跋扈する東京が舞台で、喰種に襲われ瀕死となった平凡な大学生の金木研が、喰種の臓器を移植されたことでその能力を受け継ぐ半喰種に。人間でありたいと願いながら、人を喰いたい衝動に耐える金木研が、自分の存在に疑問と葛藤を抱きつつ、喰種と捜査官、そして謎の組織との過酷なバトルに身を投じていく姿が描かれた。コミックスは現在13巻まで発売され、累計発行部数は720万部を突破。巻数を重ねるたびに人気を獲得していき、9月の突然の連載終了から続編を求める声が多く上がっていた。TVアニメ化も果たし、2014年7月より9月までTOKYO MXほかにて放送。なお、10月17日にはコミックス14巻とフルカラーイラスト集『東京喰種トーキョーグール【zakki】』の発売が予定されている。(C)石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会
2014年10月11日映画の試写会やアニメのイベントだけでなく、最近では地上波のバラエティ番組や音楽番組でもその姿をみるようになった“声優”たち。そんな声優たちにフィーチャーした雑誌、「声優JUNON」が誕生。このほど、気になる第1号目の表紙や豪華な内容が明らかになった。「JUNON」は、いまをときめく若手イケメン俳優や女優たちを取り上げ、インタビューやオリジナルの写真で彼らの姿を追っていくアイドル雑誌。「ジュノンボーイコンテスト」開催などで世にリアル“イケメン”男子を輩出するだけでなく、最近では、アイドルを総特集した「アイドルJUNON 2014」を発売したり、スマートフォン向け学園恋愛カードゲーム「ボーイフレンド(仮)」とコラボした総選挙企画を行うなど、様々な分野から“イケメン”&“イケ女”を取り上げている。そして今回、いままでも度々「JUNON」で取り上げてきた“声優”たちによりフィーチャーした「声優JUNON」が発売されることとなり、記念すべき第1号目の表紙&巻頭を「デスノート」の夜神月役や『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』でパーシー・ジャクソンの吹き替えを担当し、歌手活動やバラエティ番組への出演でも注目を浴びる宮野真守が務めることが明らかになった。いまのアニメ界を代表する男性&女性人気声優を集めた本誌では、宮野さんを始め豪華声優陣が名前を連ねる。過去にも「JUNON」に掲載歴があり「進撃の巨人」主人公・エレン役で有名な梶裕貴。同じく「進撃の巨人」ではコニー役を演じ、「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズでは来栖翔を演じる下野紘。さらに、蛯原友里や押切もえらを一躍トップモデルへと導いた20代女性のオシャレのバイブル雑誌「CanCam」への出演が明らかになった、イケメン声優の島崎信長とKENN。そのほか江口拓也 、羽多野渉、森嶋秀太、福山潤、寺島拓篤らに加え、声優ユニットとして歌手活動も精力的におこなっている徳井青空と、三森すずこ、小倉唯と石原夏織や小松未可子らが登場する。担当編集が「2014年の夏を全て捧げた」という本誌では、彼らの豪華撮り下ろしインタビューのほか、過去の「JUNON」で掲載しきれなかった未公開カットが厳選蔵出し初公開!さらに、限定付録として、「宮野真守×梶裕貴」と「徳井青空×三森すずこ」のA3サイズ両面SPピンナップがついてくる特別仕様とのこと。「JUNON」だからこそ撮れる“イケメンショット&萌えキュン可愛いショット”が満載。かつてない大ボリュームでお届けするファン垂涎の超永久保存版フォトブックに仕上がったようだ。表紙の「Vol.1」という記載に、早くも「Vol.2」を予感してしまう「声優JUNON」。宮野さんの表紙が目印の第一弾は10月28日(火)発売予定。(text:cinemacafe.net)
2014年09月30日神の血を引くヒーロー、パーシー・ジャクソンが、仲間たちと共に壮大な冒険の旅に出るシリーズ最新作『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』。本作はラブストーリーではないが、なぜか、一緒に観た男女の仲が急接近する可能性が高いことが明らかになった。本作は、ギリシャ神話に登場する“海神”ポセイドンと人間の間に生まれた半神、パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)が、破壊神クロノスの邪悪な力を止めるため、魔物が巣食う“魔の海”に隠された黄金の毛皮を探す、というスペクタクル・アドベンチャー。生粋の恋愛映画ではないはずなのだが、かつて、カナダの心理学者によって実証された“吊り橋理論”と呼ばれる学説によれば、デートで観ると男女の距離が縮まるタイプの映画のようだ。“吊り橋理論”とは、吊り橋の上にいるようなハラハラ、ドキドキの興奮状態が続いていると、人は自分が恋愛しているかのように認識してしまうこと。通常は恐怖のあまり興奮状態になるホラー映画の鑑賞が効果的だと言われているが、本作でパーシーの親友・アナベスを演じたアレクサンドラ・ダダリオが、「モンスターがいる魔海に行くから、そこで信じられないようなことが起こるの。ハラハラする瞬間が、今回は別のレベルになっているわ」と話しているように、本作でのパーシーたちのクエストはさらなるドキドキとハラハラの連続なのだ。また、吹き替え版では前作に引き続き人気声優の宮野真守、本作でハリウッド映画デビューを果たした渡辺麻友、ふなっしーが担当していることでも話題だが、現在「BeeTV」で好評配信中の「声感☆ラブメッセージ」を監修した恋愛科学研究所所長・荒牧佳代さんによれば、女性は吹き替え版での映画鑑賞でより女子力をアップできるという。「もともとイメージング能力の高い女性は、ファンタジーものが大好き。素敵な男性の声を聞くだけで脳がときめきを感じ、快感ホルモンであるドーパミンが大量に分泌されます。ときめきの快感は、恋愛の感性が磨かれますので、女性をより女らしくさせるでしょう」と語った。さらに、“吊り橋理論”に対しても、本作を観た荒牧さんは「終始、まるで遊園地のアトラクションに乗っているような体験ができるので、観ているだけで緊張感が高まり、イメージング能力の高まりと合わされば、恋の媚薬ホルモンPEAの分泌を促進させ、ときめきのボルテージもますますアップ」と、解説する。特に本作では、パーシーがアナベスや仲間たちを守るべく男らしい台詞を、声までイケメンの宮野さんが多数吹き替えているため、そのことだけでも女子力アップが期待できそう。ほの暗い映画館から出てきた後も、ハラハラ、ドキドキの展開が待っているかもしれない。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』は全国にて公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海 2013年11月1日より全国にて3D/2Dで同時公開(C) 2013 Twentieth Century Fox
2013年11月01日作曲家・佐村河内守(さむらごうち・まもる)の新作「ピアノ・ソナタ第2番」の完成発表会が、6月13日に東京・銀座のヤマハホールで行われた。「佐村河内守 作曲 ピアノ・ソナタ第1番&第2番 世界初演ツアー」の公演情報1963年、被爆二世として広島に生まれ、4歳から母親によるピアノの英才教育を受けた佐村河内守。35歳のときに両耳の聴力を完全に失うも、絶対音感だけを頼りに作曲活動を続け、「交響曲第1番《HIROSHIMA》」を完成。NHKなどで紹介されたのを契機に大反響を集め、CDセールスはオリコン総合チャート2位、17万枚以上を記録している。今回発表の新作は、東日本大震災の被災地に捧げる鎮魂の曲。だが「自分のような人間が曲を書く資格があるのか」と葛藤を重ねたという。「3.11の後、様々な人が被災地を励まそうと行動されましたが、私は勇気がなくて何も出来ませんでした。その後、私の交響曲が、被災地で“希望のシンフォニー”と呼ばれていると聞いた時も、最初は『何かの作り話だろう』と信じられませんでした。でも、CDがどこよりも一番売れているのが仙台だと知ったとき、素直に涙がでて、背中を押してもらうことができた」と作曲を決意したことを述べた。震災で母親を失った石巻の少女と交流を続け、彼女のために「レクイエム」を作曲した佐村河内。今年3月に石巻の湊小学校で初演された模様が、NHKスペシャルで取り上げられた。その「レクイエム」をさらに拡大・昇華させたのが「ピアノ・ソナタ第2番」。約30分の長大なピアノ曲は、超絶技巧が駆使され、祈りと悲哀に満ちた壮大な作品となった。作曲は非常に難航を極める。少しでも死者の痛みを知りたいと熱望し、寒さも厳しい今年2月に宮城県女川町で6時間も野営を続けた。「疲れ果てて明け方を迎えたとき、大きな鉄の扉が開いたように感じました。亡くなった方々の魂に『曲を書けよ』と許してもらえた気がしたんです。それから音符が次々と降りてくるようになりました。普通のレクイエムは、生者が死者を悼むものですが、この曲は逆。震災で亡くなった方には、ぶつけようのない怒り、苦しみがある。その思いを生者に知ってもらうことで魂が救われる、そんな曲にしたかった」という。自身が広島出身で被爆二世でもあることから「3.11を風化させてはいけない」という思いも強い。「私が子どもの頃は、8月6日には原爆のことが大きく取り上げられていましたが、それも年々少なくなり、風化していく危機感をずっと感じています」と切実に語る。佐村河内守の新曲「ピアノ・ソナタ第2番」収録したCDは、日本コロムビアより10月に発売予定。併せて、世界初演ツアーの開催も決定。チケットの一般発売は7月6日(土)10時より開始。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行を受付中。
2013年06月17日フランスで発表され、世界40か国でベストセラーとなった物語『100歳の少年と12通の手紙』が、日本の舞台に初登場する。日替りキャスト全12組のうち、成海璃子と江波杏子のペアに、稽古場で作品の印象を訊いた。物語には、余命わずか12日と宣告された10歳の少年オスカーが登場する。普通なら本人も周囲も希望を見失って当然の状況だが、病院ボランティアを務める老婦ローズの態度は違っていた。思考停止するのではなく、残された時間はできるだけ能動的に過ごしたほうがいい。ローズが少年に提案したのは、「1日を10年と考えて生きること」。その教えは、オスカーの心を確実に動かしていく。作者エリック=エマニュエル・シュミットが投げかけるのは、いかに生きるか、という根源的なテーマだ。長さに違いはあっても、命に限りがあるという点では、誰もがオスカーと変わりない。「本当にすごい作品だと思います。心にすんなりと入ってくるんです」とオスカー役の成海が言えば、ローズ役を演じる江波も「読んでいて、ものすごく解放されます。書かれていることすべてが素晴らしいと思います」と絶賛の言葉を惜しまない。舞台上では、元東京バレエ団の中島周が平山素子振付によるダンスを披露し、前嶋康明のオリジナル曲をヴォーカルグループが生で繰り広げる。演出の鈴木勝秀が目指すのは、バレエの手法を使った“観る朗読劇”だ。「音楽によって引き出される感情があると思うので、本番が楽しみです」(成海)。江波は「“演じずに、ただ読んでください”“目と目を合わせないように”という演出なんです。役と役ではなく、まさに私と成海さんの魂と魂が触れ合う感じ。水のように清らかで素直な成海さんとご一緒できるのは、とても新鮮です」と話す。成海にとっても今回の舞台は新しい体験のようだ。「江波さんの読み方が変われば、こちらのリアクションも自然と変わります。毎回同じである必要はなくて、計算ではなく、感情のまま素直に読むことが大事だということがわかりました」。今その瞬間を大切にするということ。まさにそれは作品に込められたメッセージと同じだ。アトリエ・ダンカンプロデュース『100歳の少年と12通の手紙』は、9月12日(水)から23日(日)まで東京グローブ座にて上演。キャストは日替りで、公演日順に、多田直人&柴田理恵、小西遼生&杏子、古川雄大&萩野志保子、成海璃子&江波杏子、新納慎也&彩吹真央、宮野真守&萬田久子、竹財輝之助&秋野暢子、山崎育三郎&涼風真世、川平慈英&香寿たつき、松岡 充&木の実ナナ、安倍なつみ&木村多江、池松壮亮&南 果歩が出演する。
2012年09月07日お笑いタレントの志村けんがアニメ声優に初挑戦した映画『ロラックスおじさんの秘密の種』の日本語吹き替え版完成報告会が9月3日(月)に都内で開催され、志村さんを始めトータス松本、宮野真守、山寺宏一、京田尚子、LiLiCo、子役のしずくちゃんら吹き替え版キャストの面々が登壇した。アメリカのベストセラー児童作家ドクター・スースの絵本「Dr. Seuss’ The Lorax」をアニメ映画化した本作。環境が悪化した世界で最後のひと粒の木の種をめぐる、テッド少年と不思議な森の住人・ロラックスおじさんの奮闘を描く。この日、遂に完成した各キャストのアフレコシーンが披露された。自身が演じたロラックスおじさんの魅力について「短気なところもあるけど、僕はロラックスおじさんの哀愁があるところが好きなんですよね。あとは心が広いところ。良いおじさんを演じるために酒を控えたりしました」と冗談を交えながら語る志村さんだが、初挑戦となった志村さんのアフレコについて声優として活躍している山寺さん、京田さん、宮野さんはその完成度の高さを大絶賛!「ロラックスおじさんの登場シーンは、笑いと涙で前が見えなかったです。志村さん節と言いますか、それで数秒間をもたせられるのは本当にすごい」(宮野さん)、「ロラックスおじさんは、志村さんのために作られたキャラですよね?あれ、違います?(笑)」(山寺さん)、「ただの技術ではない、深いものが出ていて大変勉強になりました」(京田さん)と、初挑戦とは思えないアドリブを効かせた完成シーンに驚かされたようだ。同じくアフレコ初挑戦で、劇中で歌を披露しているトータスさんも「志村さんの声が入っている状態で僕はアフレコしたんですが、その声にいつも持っていかれそうになりました」と収録の様子をふり返った。さらに、本作で注目したいのが映画コメンテーター・LiLiCoさんと「グリーンダカラちゃん」のキャラクターでおなじみの人気子役・しずくちゃんによるアフレコシーン。マリー役で歌とダンスにも挑戦したしずくちゃんの「楽しかった!」という一声には、報道陣とキャスト陣から「かわいい!」という声が漏れていた。一方、テッドのファンキーな母親役を演じたLiLiCoさんは「年間600本の映画を観ているけれど、見どころを言うのにこれほど困る作品はないですね。子供にも分かりやすく、大人にもすっとメッセージが入ってくる作品。『何かしなければ…』というメッセージは、映画コメンテーターとしてもっと頑張れと背中を押されたような気がしました」と作品を通して新たにしたコメンテーターとしての決意を口にした。最後には、しずくちゃんからキャストへサプライズでお花のプレゼント。本物の花を渡したいとしずくちゃんが自ら植えたものだそうで、芽が出たばかりのかわいらしい状態の花が大人たちの手に渡った。和気あいあいとした完成報告会は温かな雰囲気の中、幕を閉じた。『ロラックスおじさんの秘密の種』は10月6日(土)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。■関連作品:ロラックスおじさんの秘密の種 2012年10月6日よりTOHO シネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2012年09月04日日本はもちろん世界各国の映画賞を席巻し、いま最も注目を集めるアニメーション映画監督・細田守の最新作『おおかみこどもの雨と雪』が7月、全国にて公開される。このたび、本作のメインボイスキャストを、宮崎あおいと大沢たかおという日本映画界を牽引する2人が務めることが発表された。人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした大学生の花。2人は愛し合い、やがて2つの新しい命を授かる。姉の“雪”と弟の“雨”、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた幼き2人だったが、それを隠しながら家族4人、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。だがある日突然、父である“おおかみおとこ”が命を落とし、花と雪と雨の3人は取り残されてしまい…。“おおかみこども”を授かった人間の女性の子育ての日々と子供たちの成長を描いた本作。宮崎さんが演じるのは、“おおかみおとこ”とのおとぎ話のような恋をきっかけに結婚、出産、そして子育てを通じて女性として成長していく主人公・花。そして、数奇な運命を受け入れ、花と子供たちを優しく見守り続ける“おおかみおとこ”を本作で初めて長編映画の声優を務める大沢さんが演じる。本作が初共演となる2人だが、お互いの印象について「言葉が心に届いてとどまってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を、声を通して感じることができました」(宮崎さん)、「横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました」(大沢さん)と息もピッタリの様子。さらに、2人を抜擢した細田監督は「この映画の企画を3年続けてきましたが、2人の声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と、その出来栄えに太鼓判を押す。また、“おおかみこども”の姉弟、雪と雨の幼少期を演じるのは、『きな子~見習い警察犬の物語~』の大野百花とTVドラマ「グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~」の加部亜門。やがて10代となり自我が芽生えていく2人には、昨年『東京オアシス』で映画デビューした黒木華と、『告白』での演技が記憶に新しい西井幸人という若き才能も集結。脚本は『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでも人気の貞本義行が手がける。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に引き続き最強の細田組が再結集した本作を、この豪華キャストがどのように盛り上げてくれるのか期待が高まる。『おおかみこどもの雨と雪』は7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会■関連記事:『サマーウォーズ』細田守監督、最新作で描くのは19歳の母と“おおかみこども”
2012年04月05日『時をかける少女』(’06)、『サマーウォーズ』(’09)と幅広い世代に支持されるアニメーションを手がけてきた細田守監督の最新作が2012年夏に公開されることが決定。これを受けて12月13日(火)、都内某所にて記者会見が行われ、細田監督とプロデューサーの奥田誠治が出席。全世界の期待を集める最新作の一端を明らかにした。前2作では“青春”や“家族”といった普遍的なテーマとクオリティの高いアニメーション映像で国内外から高い評価を得た細田監督。最新作『おおかみこどもの雨と雪』でも磐石の布陣で臨む。前2作からの続投で脚本を担当するのは、今年大ヒットを記録した永作博美&井上真央主演の『八日目の蝉』の脚本を務めた奥寺佐渡子。さらに、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの貞本義行が担当。細田監督の出身地である富山県を舞台に、“おおかみおとこ”との間に授かった2つの命を懸命に育てる19歳の人間の母親の奮闘記をファンタジックに描き出す。現在製作中の本作について、細田監督は「(今回は)“お母さん”が主人公です。母親の理想像と言えるような凛とした、背筋が伸びた素敵な女性を描きたいなと思いました」と説明し、人間と“おおかみおとこ”の間に誕生する“おおかみこども”たちについては「(主人公の)花が育てていく子供たち2人がかわいらしくて、活き活きとしていて、バイタリティにあふれています」と愛しそうに我が子を紹介し“親バカ”っぷりを見せた。また、本作のテーマを“親子の絆”に据えたきっかけは自身の友人に子供が誕生したことだと明かす監督。「友人たちが子供を可愛がっているのを見ていると、素晴らしいなと思えて。そういった当たり前なものへの憧れをそのまま映画にしてみました」。実は、3月の大震災の際には映画製作のために設立したスタジオで初打ち合わせをしていたという細田監督はそこで被災体験もしたそうで「影響はあります。震災以降、世界が変わってしまいました。親子というテーマを強くしたきっかけにもなりました」と神妙な面持ちで語った。日本での成功はもちろん、世界各国にファンをもつ細田監督の最新作とあって海外での評価も気になるところ。プロデューサーを務める奥田氏は「前作(『サマーウォーズ』)ではベルリン映画祭での上映で多くのヨーロッパの方々に楽しんでいただきました。今回はさらに大きく、“細田アニメ”を世界で展開させていこうと思っております。ぜひ、お楽しみに」と含みのある言葉で本作への期待を煽った。ジブリ作品を始め、“ジャパニメーション”と呼ばれる良質な日本アニメの一翼を担う力作となりそうだ。『おおかみこどもの雨と雪』は2012年7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2011年12月13日日本のヒップホップ・シーンを牽引するKREVAが初めて音楽監督を務め、出演も果たす舞台とあって注目を集めている「KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない』」。上演まで1週間を切り、最終調整段階に入った本公演の舞台稽古へ潜入した。KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない』 チケット情報本公演は、“最高はひとつじゃない”をテーマに、3つの物語が進行していくオムニバス劇。それぞれの物語の主人公を演じるのは、元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の陽月華、声優の宮野真守、俳優の渡部豪太。自分の信じる道だけを生きてきた3人は、自分と相対する生き方をするKREVAが演じるひとりの男“KREVA”との出会いによって心を揺り動かされ、人生の転機を迎え苦悩する。脚本・演出はR:MIXの町田誠也が手掛け、KREVAのライブメンバーであるDJ SHUHO、MPC熊井吾郎も参加している。本番さながらの通し稽古は、全体の流れを見ながら細かい確認をする最終段階。そんな舞台稽古で飛び込んできた光景は、ヒップホップを色濃く導入した新感覚の音楽劇だった。物語のキーとしてKREVAの楽曲が使用されているだけでなく、主役の3人はKREVAとともにラップやダンスに挑戦し、ヒップホップの魅力でもあるジャンルの垣根を越えたコラボレーションを見事に実現。脇を固める出演者も息の合ったヒップホップダンスを繰り広げ、ダンサーはダイナミックなブレイクダンスも披露する。劇中の音楽はKREVAの代表曲「くればいいのに」「ひとりじゃないのよ」「アグレッシ部」「国民的行事」や、この舞台のために書き下ろされた未発表曲などが散りばめられ、それはまるでライブ会場のよう。出演者たちは、KREVAのパフォーマンスを袖からノリノリで見つめる姿も。各曲のリリックが深くストーリーとシンクロし、本番では観客とステージが一体感に包まれるだろう。彼の熱狂的なファンだとしても、物語の一部として聴く曲の数々は新鮮な印象を与えるに違いない。本公演は、11月30日(水)・12月1日(木)に東京有楽町・シアタークリエで開催。夜の部のチケットは完売、昼の部のチケットは発売中。テキスト:門宏
2011年11月25日押井守監督の8年ぶりの長編実写映画として注目を浴びる『アサルトガールズ』の完成披露試写会が11月30日(月)に都内で開催され、押井監督と共に、先頃の「フリー宣言」でこちらも何かと注目を集める主演の黒木メイサが舞台挨拶に登壇した。押井監督は本作にかける意気込みを熱く語る…かと思えば力の抜けたのんびりした口調で「前作『アヴァロン』のときと比べて緊張感は20分の1くらい。ちょっとゆるくなってます。膨大な期待を持たれると、失望するかも。いいかげんな気分で観ると意外といいかもしれません」とコメントし、会場からは思わず笑いが漏れた。それでも、黒木さんとのコミュニケーションには気を遣ったようで「うちの娘より若いので何を言えばいいのか?という感じで…。何を言ってもウケず、へこみました」と打ちひしがれた様子。当の黒木さんは「どこからが本気でどこからが冗談なのか分からなかったです。互いに探り合いながらで、分かってきたところで撮影が終わった」とふり返った。舞台挨拶後には報道陣向けの会見も行われたが、劇中で黒木さんが激しいアクションを披露し、モンスターと戦うことにかこつけて「蹴っ飛ばしたい人は?」などと、黒木さんとの交際が一時期、噂された中村獅童さんを暗にほのめかす質問も飛んだが、黒木さんは「いないです」とあくまでクール!これと同じ光景が、以前の本作の製作報告会見でも繰り広げられたが、黒木さんはそのときと同様に動じず。クリスマスの予定は?という質問にも「仕事です」と即答し、「(自身が演じた)GRAYのように男いらずの女になりたいです!」とキッパリ。「熱愛説は仮想だった?」と仮想空間を舞台にした本作に無理矢理結び付けた質問で食い下がる記者に「質問の意味が分からないんですが…」とやれやれといった様子で、会見場を後にした。『アサルトガールズ』は12月19日(土)よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開。■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント■関連記事:黒木メイサ、獅童との交際への執拗な質問もクールにかわす!『アサルトガールズ』会見押井守最新作!黒木メイサ主演『アサルトガールズ』予告編到着黒木メイサ、英語アフレコに初挑戦巨大モンスター“スナクジラ”と戦う!黒木メイサと菊地凛子が女ハンター役で共演!押井守『アサルトガールズ』公開決定
2009年11月30日