幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。5年生になったある日、4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけます。C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだからヨッシーが悪いという結論に。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。 先に仲良くなったのは私なのに… ノナちゃんはすみかさんと仲良くなる前からウタちゃんと親しくしており、3人組になることもしばしば。2人組を作るときはノナちゃんはウタちゃんと一緒になるため、すみかさんはひとりぼっちに……。そんなとき、転校生ですみかさんが仲良くなりたいと思っていたムツミがひとりで座っているのを発見。すみかさんから話しかけ、一緒に帰ることに。 帰り道、雪で遊んだことでふたりの仲はグッと縮まり、仲良しの友だちに。ふたりが話しているとノナちゃんがやってきます。そして「ムツミと一緒の班になりたい!」など、すみかさんの気持ちを無視して、ムツミに話しかけます。すみかさんの方が先にムツミと仲良くなったこともあり、なんだかモヤモヤ……。ノナちゃんはムツミと仲良くし、すみかさんを仲間はずれにしようとしてきます。 学校生活において3人組などグループをつくるときなど、イヤな思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。高学年あたりから仲良しグループができ始め、友だち関係は複雑になってきますよね。以前より心が強くなったすみかさん。この後、どう行動するのか気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月13日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。いつも歩き慣れた道で、突然、見知らぬおじさんに声をかけられます。ほや助さんのすぐそばで車を停め、声をかけてきたのは、一見、害のなさそうなおじさん。警戒心が薄れますが、おじさんは大声で女児向けアニメ「プイキュア」について語り出します。これが通称“キュアおじ”との出会いです。最初は警戒心の薄かったほや助さんですが、すぐにキュアおじの異様さに気づき始め……。 このおじさん、何かが変だ… 「何かされたわけでも、露出狂でもない。でも、このおじさん、何かが変だ」 とはいえ、相手は車。逃げても追いつかれることは明らかです。大声を上げることも考えましたが、普段は人通りのある通りも、今は誰も見当たりません。 「あからさまに逃げても、何が起こるかわからない……! 自然に逃げだそう……」 しかし、平静を装ったことが、かえってほや助さんを窮地に追いやります。 「かわいいなぁ。おじさんねぇ、そういう子とお友だちになりたかったんだ」 キュアおじは不敵な笑みを浮かべながら、ほや助さんの頭に触れようと手を伸ばします。 身の危険を感じ、とっさにキュアおじの手を振り払うほや助さん。 「ははっ、やだなぁ。『背が高いね』って、頭ポンポンしようとしただけだよ!」 キュアおじはそう言いながら、パッと手を引っ込めるのでした。 間一髪のところで、キュアおじの手を振り払ったほや助さん。 ほや助さんの身長が高かったことは確かですが、笑顔を見せるキュアおじの目はねっとり、全身の毛穴があわ立つほどに、粘着質な雰囲気をまとっていたのです。 キュアおじの手を振り払うことができていなければ、どうなっていたのか……。想像するだけでも、身の毛がよだちます。「これはおかしい!」と感じる人の直感は、案外、当たっているのかもしれません。 もし不審者に遭遇してしまった際には、警視庁少年育成課と東京都教育庁指導企画課が考案した防犯標語、「いかのおすし」を思い出して行動できるように、日頃から親子で一緒に確認しておくことが大切ですね。 ▼防犯標語「いかのおすし」「いか」……知らない人にはついて「いか」ない「の」……知らない人の車には「の」らない「お」……あぶないと思ったときに「お」おきな声をだす「す」……あぶないと思ったらその場から「す」ぐに逃げる「し」……何かあったときには大人に「し」らせる >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月13日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」と考える夫には、生まれつき四肢障害があります。小学校でつらい思いをしたとき、お父さんには「そんなことで負けるな。行きなさい」と言われ続けたそう。そして努力していくうちにできることが増え、楽しく学校へ通えるようになりました。その経験があるからこそ、夫は休まずに学校へ行くべきだと強く思っています。 そんな夫の話を聞いたねこじまさんは……。 夫婦で願うことは同じ※訂正:(誤)身を持って→(正)身をもって 登校しぶりに対する考え方は違えど、「自分で乗り越えられる心の強い人になってほしい」と、まっちくんに願うことは夫婦で同じ。まっちくんのことを「小さいころから神経質なところがあるし、不思議な空気がある」と感じていた夫に、発達検査時に登校しぶりのことも相談するつもりだと共有しました。 SNSのコメント欄には、「こんなふうに夫婦で話し合いできる関係、理想です! ついつい衝突しまいがち……」 「お互いを尊重し合い、話し合えるのは素敵」 「夫は夫なりに、妻は妻なりに、子どものこと考えてるんですよね。子どもを思う気持ちは一緒ですよね」と、夫婦でしっかり話し合える関係性が素敵だという感想が集まりました。 子どもの幸せを願う気持ちは一緒だからこそ、感情をぶつけるのではなく、冷静に自分の思いや考え方を伝えることで、お互いが相手の意見を聞き入れやすくなるのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月12日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きます。そして、同じ水泳部の仲間・夏子ちゃんのお母さんは「勉強しなさい」と言っていることを知り……。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるようになりました。頭がいいお姉ちゃんと比べられたこともなく、自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始め、よそのお母さんと比べるのはやめようと思いました。低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。5年生になったある日、4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけて……。 体の特徴を指摘されると… C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだから、ヨッシーが悪いという結論に至ります。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。 その後、クラスの友だちと廊下を歩くすみかさん。「ノナちゃんは一番小さいから先頭だね」と言うと、ノナちゃんは「どうせチビだもん」と不機嫌に……。背が小さいと写真撮影や舞台鑑賞など何でも前の方なので羨ましいなと思っていましたが、傷つくこともあるんだなと学びました。そして、体のことは人知れず悩んでいたりするので、言わないようにしようと思うのでした。すみかさんはノナちゃんの気持ちを分かっていませんでしたが、身長が大きいすみかさんは生理やブラジャーについて他の子から質問されることもあり、みんなだって自分の気持ちを分かってないなと気づきます。 またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。 何気ない言葉だったとしても、言われた本人にとってはショックなことってありますよね。親しい仲であっても体のことや本人が気にしていそうなことは、相手が話してくるまで触れないほうがいいことも……。関係性によりますが、お互いに気持ちいいお付き合いをしたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月12日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。いつも歩き慣れた道で、突然、見知らぬおじさんに声をかけられます。ストーカー被害やバイト先店長からの嫌がらせをはじめ、数々の衝撃的な経験をしてきた、ほや助さん。 そんなほや助さんですが、子どものころにも驚くような出来事に遭遇しています。それは小学校4年生のときに起こった、恐怖の「誘拐未遂事件」……。 害のなさそうなおじさんに見えたのに… 「じゃぁ、練習行ってくるね! お迎え、お願いします!」 小学校4年生のとき、バドミントンの練習に通っていたほや助さん。自宅から練習場の体育館までは、歩いて10分もかからないほどの近距離。お迎えは両親にお願いしていたものの、行きはいつもひとり。 週に何度も通る、歩き慣れた地元の道で、まさかあんな被害に遭うなんて……。 練習はいつも、放課後か土日の朝の時間帯。その日も放課後に練習に向かいましたが、ちょうど雨が上がったばかり。滑らせないよう、足元に気をつけて歩いていると……。 「こーんにちはっ!」。ほや助さんは、見ず知らずの男性に声をかけられます。 「知らない人とは話してはダメ」——。 両親や学校からの言いつけを思い出すも、声をかけてきたのは、特に害のなさそうなおじさん。自宅を出てからほんの数分の道とあって、ついつい警戒心が薄れてしまいます。 「あのさ……ちょっと聞きたいんだけど、君……プイキュアって……知ってる?」 「……えっ?」 唐突に始まった女児向けアニメの話。これがプイキュア大好きおじさん、通称“キュアおじ”との出会いです。戸惑うほや助さんをよそに、キュアおじは怒濤のように話を続けます。 「あの……ごめんなさい、見てないです……!」 「えっ……! 嘘だろ」 プイキュアを見ていないことを正直に答えるほや助さん。まさかの返答だったのでしょう、キュアおじは愕然とした表情。 さらには「プイキュアはみんなのお手本」だと語り、まるで押しつけるように見ることを勧めてきます。 「君たちみたいな……ちっちゃくて、かわい〜い子たちが、毎週、頑張ってるんだよ……? 強くてかわいい女の子たちをッ! 僕たちみんなで応援してあげなきゃッ!」 女児向けアニメについて大声を張り上げながら語り出した相手を見て、最初は警戒心が薄れていたほや助さんもようやく、「とんでもない人に捕まった」と気がついたのでした。 「知らない人と話してはダメ」。そう、子どもに教えている親御さんは多いはず。しかし、今回のほや助さんのように、子どもたちはついつい警戒心が薄くなってしまうことも……。 子どもが犯罪に巻き込まれないよう、子どもの名前は見えるところに書かないようにしたり、道を聞かれても、その場で自分ひとりでは答えないように教えたり、より具体的な対策をしておくことが大切ですね。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月12日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。子どもを心配する気持ちからですが、遊びに行くときに誰と?どこに?と口うるさく言ってくるお母さんを、すみかさんは疎ましく思っていました。洋服や流行のモノにも興味がないので、一緒に話せるお母さんが良かったなと考えることもーー。あるとき、お母さんの友だちとの食事会にすみかさんも参加。そこで、お母さんがあまり輪に入れていないことに気づきました。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と思ったすみかさん。ほかの子のお母さんが気になり……。ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きます。そして、同じ水泳部の仲間・夏子ちゃんのお母さんは「勉強しなさい」と言っていることを知り……。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるようになりました。頭がいいお姉ちゃんと比べられたこともなく、自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始め、よそのお母さんと比べるのはやめようと思います。学校では同じクラスや水泳部で仲良しの友だちもでき、平穏に過ごしていたのですがーー。 友だちの不意打ちな行動に… 小学5年生のとき、転校生としてムツミがやってきました。転校した経験のあるすみかさんは、話しかけられずにいる転校生に親近感が湧き……。ムツミと仲良くなりたいなと思います。また同じころ、一部の男子が同じクラスのFくんに意地悪しているところを目撃します。しかし、すみかさんや他のクラスのみんなは男子に同調することはありませんでした。 低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。ある日、小学4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。 なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけたすみかさんでした。 転校生や意地悪をされている子を気にかけるなど、以前に比べるとぐっとお姉さんになったすみかさん。ヨッシーは、すみかさんがいーちゃんと話しているのを見て意地悪をしようと思ったのかもしれませんが、本人は遊び感覚のつもりでも絶対にやってはいけないことですよね。ただ、もう以前のようにクヨクヨするだけのすみかさんではなく……ヨッシーに対して何を言うのか気になるところです。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月11日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんに、ねこじまさんは「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。 「泣いてもわめいても行かせなよ」と言うくらい、学校へ行くべきとう強い信念を持つ夫は、自身の過去につらい経験があって……。 夫は生まれつき四肢障害 生まれつき四肢障害がある夫は、学校でつらい思いをしたことがあり大嫌いだったそう。お母さんは「無理しなくていいよ」と言ってくれる一方、お父さんは「そんなことで負けるな。行きなさい」の一点張り。 そして努力していくうちにできることが増え、楽しく学校へ通えるようになりました。その経験があるからこそ、夫はまっちくんが学校に行くべきだと強く思っています。 「自分が子どものころできたのだから、きっと自分の子どももできるはず」と前向きに信じるのも一つの考えです。 ・子どもの力を信じて、無理にでも学校に行かせる・子どもの特性を考えて、今は様子を見てみるどちらもまっちくんのことを思ってのこと。子どもの登校しぶりが続いたとき、皆さんならどのような対応をしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月11日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。友だちがかわいい靴を履いているのを見て、お母さんに買ってもらおうと思ったすみかさん。ですが、靴はデザインより機能性ということで買ってもらえませんでした。洋服もすみかさんの意見を聞くことなく選ぶため、言っても分かってくれないと諦めます。そして、前の学校で親友だったモモちゃんとの文通にもお母さんが口出ししてきました。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんのテンションは上がります。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。お母さんに対していろいろ思うことがあり……。子どもを心配する気持ちからですが、遊びに行くときに誰と?どこに?と口うるさく言ってくるお母さんを、すみかさんは疎ましく思っていました。洋服や流行のモノにも興味がないので、一緒に話せるお母さんが良かったなと考えることもーー。あるとき、お母さんの友だちとの食事会にすみかさんも参加。そこで、お母さんがあまり輪に入れていないことに気づきました。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と思ったすみかさん。ほかの子のお母さんが気になり……。 友だちのお母さんと比べたところ… ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きました。すみかさんはお母さんから宿題について聞かれたことがなく、通知表を渡しても見ている様子はありません。そこで、お母さんは私に興味がないのかなと感じます。ですが、お母さんは家でも持ち帰ってきた仕事をしており、夜はお酒を飲んで寝落ち……。疲れているから仕方ないとも思いました。 またあるとき、同じ水泳部の夏子ちゃんと話していたすみかさん。「スイミングスクールには通わないの?」と聞いたところ、「勉強する時間がなくなるからダメなんだ。成績が下がったら部活も辞めさせるって言われてるし……」という返答が。「勉強しなさい」という親がいることを知り、夏子ちゃんの家は厳しいんだなと思います。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるように……。 すみかさんのお姉ちゃんが中学校のテストで学年1位になったときも、すみかさんと比べることはなく、「努力よ、努力」と冷静なお母さん。自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始めます。ほかのお母さんも厳しそうだし、よそのお母さんと比べるのはやめようと思ったすみかさんでした。 友だちのお母さんが子どもにどのように接しているかを知ったことで、自分のお母さんの良いところを見つけていったすみかさん。きょうだいがいると勉強や運動面など比べてしまうこともありますが、すみかさんのお母さんは一人ひとりの個性を尊重しているのかもしれません。すみかさんが思っているより、子どものことをよく見ているのかも……。今後の親子関係の変化が気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月10日今回は、人気のマンガをクイズ形式で紹介します!マンガのストーリーがどんな結末になるか考えてみてくださいね。イラスト:高橋まい主人公が小学生のとき…出典:愛カツ教室から異臭が…出典:愛カツ臭いの元を探すことに…出典:愛カツここでクイズ子どもたちが見つけた臭いの原因は何だったでしょうか?ヒント!臭いの原因は生徒の「あるモノ」でした。もしかして…出典:愛カツ正解は…正解は「雑巾」でした。クラスのみんなで臭いの原因を探していると、ある雑巾が見つかりました。その雑巾は昨日給食の時間にこぼした牛乳を拭いたままになっていました…。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年10月10日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんに、ねこじまさんは「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。 ねこじまさんは、毎日葛藤しているということを打ち明けて……。 毎朝対応しているのは私… 「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」と考える夫と、「頑張りたくても、できないことがあるかもしれない」と考えるねこじまさん。夫は、自分自身が学校が嫌いな子どもだったからこそ、「行ったほうがいい」という強い信念があるようです。 ねこじまさんは「夫とケンカをしたいわけではないので、意見を受け止めて、うまく話をするよう心がけています」と話します。 夫婦で意見が合わないとき、常に近くにいる存在だからこそ「どうしてわかってくれないの!?」「じゃあ、あなたがやってよ!」と口に出してしまいそうになりますが、子どものことを思う気持ちは2人とも同じ。相手の意見を一度受け止めて、感情的になりすぎず冷静に話し合いをしたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月10日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。小学5年生になったすみかさん。演劇発表会の練習中、すみかさんは登場のタイミングがつかめず、先頭だった順番を変えられてしまいます。そのことを何気なくお母さんに話すと、「あんたって情けない子ね!ちゃんとやりなさいよ!」と返されました。その言葉にショックを受けたすみかさんは、癇癪を起こします。本当はお母さんから「先頭じゃなくても大丈夫」という言葉が欲しかったのですが……。お母さんとの意見の食い違いは続きーー。親友のノナちゃんは体育がない日はかわいい靴を履いて通学してきます。それを見て、いいなぁと憧れたすみかさん。お母さんに買ってもらおうとしますが、靴はデザインより機能性ということで購入ならず。洋服もすみかさんの意見を聞くことなく選ぶため、言っても分かってくれないと諦めました。そして、前の学校で親友だったモモちゃんとの文通にお母さんが口をはさみます。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんのテンションはアップ。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。お母さんに対していろいろ思うことがあり……。 母親に言わないことが増えていく… ある日、すみかさんのお姉ちゃんはコンサートに行くことを、すみかさんに伝えました。コンサートのことはお母さんには内緒だと姉妹で約束していましたが、チケットがお母さんに見つかってしまいます。案の定、誰と?どうやって行くの?と質問責めに。 「うるさいなぁ」と言おうものなら「だって心配なのよ!」と返されるので、何も言えなくなってしまいます。そして当日は何事もなく送り出してくれるのですが、であれば最初から笑顔で「楽しんできてね!」と言ってくれたら……とすみかさんは思います。お母さんに話す=面倒なことになるから隠し事をするのになと考えるのでした。 ときは過ぎてお正月。すみかさんのお父さんの妹・ユイコさん一家が遊びにきました。ユイコさんの子どもたちが母であるユイコさんに甘える様子を見て、自分も母親に甘えたくなりますが、母はクールな対応……。一緒にファッション誌を見たり、流行りのテレビ番組の話ができたりするユイコさんが母親だったらいいのにと思いました。 お正月が明けて……学校をサボった日、お母さんからショッピングに誘われました。その日はお母さんの機嫌が良く、すみかさんが選んだ洋服も買ってくれます。そして行った先はママ友とのランチ会。食事をしながらお母さんを観察していると、みんなの輪に入れていない?ことに気づき……。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と気づくのでした。 小学校高学年になってくると、親に秘密にしたいことができたり、親のことをうるさく感じたり……。すみかさんの気持ちが分かる人も多いのではないでしょうか。でもたまに、甘えたくなったりもするんですよね。ママ友と交流するお母さんを客観視して、自分に似ているところがあると気づいたすみかさん。反発心を抱くことが多かったお母さんに対して、少し親近感をもったのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんにとって、周囲の大人から「友だちできた?」と聞かれること自体がストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝……。 ほんと甘やかしすぎだわ 出勤が遅めだった夫にまっちくんが休んでいることをつっこまれてしまいました。まっちくんのことが心配だからこそ、あえて厳しく学校に行かせようとする夫。「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」というのが夫の考えでした。 そんな夫にねこじまさんは、これまでまっちくんができる範囲で頑張ってきたことや、自身の葛藤する気持ちを伝えたのでした。 夫婦で意見が異なることはよくありますよね。お互いに家族のことを思うが故にぶつかってしまう場合、正解がないからこそ折り合いをつけるのが難しいことも。ねこじまさん夫婦は、まっちくんが学校に行ったタイミングで、冷静に話し合いました。 皆さんはこのような場合、夫婦でどのようにしてコミュニケーションを取りますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。 休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。 そして、「友だち」についての話題になり……。 どこからが「友だち」? 「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくん。そうでなければ、友だちと呼べないと思っているそう。だからこそ、「友だちができる気がしない」「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでしまっていたのでしょう。 周囲の大人から何気なく「友達できた?」と聞かれること自体が、まっちくんにとってはストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 「友だち」という概念は、人それぞれで違うものですよね。 SNSのコメント欄には、 「普通に『楽しかった?』『友だちできた?』とか聞いていたけど、こういう捉え方もあるということを学びました。なんとなく聞いたひと言に、子どもがプレッシャーを感じることもあるんですね」 「何気なく聞いちゃう質問だよね。ハッとさせられる!」 「なるほど! 本当に人それぞれ価値観は違って、『自分の当たり前=相手にとっても当たり前』だと思ってはダメだということを、まっちくんに教えてもらった気がします」 など、まっちくんの言葉から新たな気づきを得られたという感想も。学校での様子が知りたいからこそ何気なくアレコレ聞いてしまいがちですが、受け取り方は人それぞれ。大人側がもっとおおらかに構えていてもいいのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月08日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 その後、先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をとき、和解させてくれました。さらに、体育の授業ではビブスを着て色と順番をつけて並ぶようにし、まっちくんにもわかりやすくなるよう対策してくれたのです。 しかし、今回のことが解決しても、相変わらずまっちくんの登校しぶりは続きます。そんなある日、お姉ちゃんから気になる話が……。 クラスでの様子を知って心配に… (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと まっちくんのことが気になって、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれたお姉ちゃん。まっちくんが休み時間に「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。鬼ごっこに誘われてもうまく入れず、友だちがなかなかできないことを気にしている様子だったそうです。 「もちろんひとりで過ごしたいときもあると思うし……」と理解しつつも、心配になってしまったねこじまさん。とりあえず、まっちくんが好きなお絵描きができるように、自由帳だけは絶やさず渡していたとのこと。 学校で起きたことの話を後から聞くことはできても、実際に本人が困っているその瞬間には、親は何もしてあげられません。話を聞いていて、もどかしい気持ちになることもあるでしょう。親のそばを離れ、ひとりで頑張っている子どもに対し、「家族は常に味方だよ」ということを伝え続けることで、心の支えになってあげたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月07日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 先生は当時の状況に気づいていなかったとのことで、謝罪の言葉とともに、「相手の子の言い方もよくないので、話した上で学ぶ機会にさせていただきます」と言ってくれました。 そしてその翌日、嫌と言いつつも学校へ行ったまっちくん。先生はまっちくんのために、体育の授業で対策を考えてくれたようで……? 先生のあたたかい言葉に感謝 先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をといて和解させてくれました。そして、並ぶ場所が分かりにくいというまっちくんのために、ビブスを着て色と順番をつけて並ぶという対策を講じてくれたのです。 先生からは、「普段、当たり前に『できるだろう』と思い込んで接してしまっていた部分があったので、勉強になりました」と感謝されました。 「自分にとって当たり前でも、相手にとってはそうじゃない。大人同士でもありますよね。大人は経験して知っていることが多いし、子どもよりできることも多いから『できる』と錯覚して声かけを間違えてしまうときがあります。特に大きくなるにつれてその意識が薄れていくので、気をつけなくてはと思ってます」と自身の行動を振り返るねこじまさん。 相手の気持ちを想像することはできても、100%理解することはできません。たとえ親子であっても、自分が子どものころはできたからといって、「わが子もできるはず」と思い込まないように配慮が必要です。逆に、「子どもにはまだ無理」と思っていたことが、予想に反してできることもあるでしょう。自分の考え方や経験に固執するのではなく、子どもの成長に合わせて対応していきたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月06日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし案の定、翌日は学校に行けず、心配した先生から電話がかかってきて……。 先生に苦手なことを伝えてみた 先生に、昨日まっちくんから聞いたことをすべて伝えたねこじまさん。その上で、・以前からちゃんと並んでいないまっちに、相手の子も不満が募っていたのでは・まっち自身は悪さをしたつもりはないので、まったく気づいていなかったと、ねこじまさんの見解を伝えました。 小さいころから並ぶ場所が分からずにウロウロしてしまうことがあったというまっちくん。今回のように、まっちくんの苦手なことを担任の先生に伝えておくことで、スムーズに学校生活を送れるようになるかもしれませんね。 学校の先生に電話することは「過保護だと思われないか」「迷惑がかかるのでは」と思ってしまいがちですが、今回のように包み隠さずすべて伝えることは、先生と生徒が話し合って学ぶ機会となることもあります。子どもが快適に学校で過ごすために、親と先生の連携は大切です。気になることがあれば、ねこじまさんのように冷静に伝えるようにするといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月05日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし、翌朝になると……。 生きづらさか、わがままか ※訂正:(誤)伺ってさ→(正)うかがってさ ※訂正:(誤)熱苦しさ→(正)暑苦しさ 人の目が気になるまっちくんの気持ちがすごくわかる、というねこじまさん。「『嫌なことがあったからすぐ逃げる』というふうになっていないだろうか。休む日も多かったので、甘やかしているだけになっていないだろうか。逃げる癖がつかないか。弱い大人にならないか。不安で、自分自身、葛藤していました」と振り返ります。 まっちくんの気持ちが痛いほどわかるねこじまさんだからこそ、前向きな言葉をかけて無理やりにでも学校に行かせるべきか、それとも「無理なら休もう」と言い続けてしまっていいかどうか、親としてどの選択が最善なのか悩んでいたそうです。 大人になっても人生にはいろいろなことが起き、さまざまな困難も訪れるでしょう。子どものころから困難を少しずつ乗り越えていくことで、自分なりの軸を見いだせるといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月04日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。「ショックだったよね」と気持ちに寄り添って話を聞き、今後どうすべきか悩んだねこじまさんは……。 これって過保護!? まっちくんにどうしたいかを聞いたところ、「とりあえず、もう言わないでほしい」とポツリと話してくれました。次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 ただでさえ学校に行くのが嫌だったのに、ショックな言葉を言われてしまうと余計に気持ちが重くなってしまいますよね。こんなとき、親がどこまで出ていっていいものか悩みどころ。 「先生に状況だけでも伝えたほうがいいのか」「まずは自分で解決させるべきか」「先生にどう思われてしまうか」など、ねこじまさんもさまざまな考えが頭をよぎったそうです。 正解のない難しい問題。皆さんならどのような対応をしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月03日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。場所がわからず迷ってウロウロしているまっちくんに対して、不満に思っていた子が「変な子」と言ってきたのではないかと推測したねこじまさんは……。 親としても胸が痛む… 長女が小学校に入学したときも、今まで会ったことのないタイプの子から、驚くような言葉を言われたことがあったので、「こういうのも経験だ」と振り返ります。 「ショックだったよね……」とまっちくんの気持ちに寄り添って話を聞いたねこじまさん。気持ちを言葉にまとめることが得意ではないまっちくんが、先生に頑張って伝えようとした行動を認めて褒めました。 子どもが学校で傷つくような出来事があると、親としても心が痛みますよね。しかし、相手を悪く言うのではなく、現場でのまっちくんの様子や状況を想像して冷静に対応したねこじまさん。子どもが嫌なことを言われてしまったときには、本人がどう感じたかをくみ取って話を聞き、「あなたがダメな子だから言われたわけじゃないよ」と伝えるように心がけているとのこと。さらに、好きなものを一緒に食べたりして、プラスの気持ちに上書きしているそうですよ。 もし子ども同士の人間関係で嫌なことがあっても、信頼できる大人がじっくりと話を聞いて味方になってくれることで、少しずつ心が回復するのかもしれません。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月02日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動(※)の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約していました。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになったのです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 驚いたねこじまさんが詳しく話を聞いてみると……。 お母さんの予想では… 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。場所がわからなくなって迷ってウロウロしているまっちくんに対して、不満に思っていた子が「変な子」と言ってきたのではないかと、ねこじまさんは推測しました。 ただ、まっちくんはふざけているわけでも、わざとしているわけでもありません。きっとその女の子は、まっちくんが本当にわからないということが理解できなかったのでしょう。 小学校では、自分とは性格や考え方が違う友だちと一緒に過ごす時間が増えることで、少しずつ協調性が育まれていきます。友だちと自分の違いを尊重し、お互いを理解し合うことが大切ではないでしょうか。 “みんなちがって、みんないい”。こんなふうに相手を受け入れるやさしさを、小学校のうちに学んでほしいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月20日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動(※)の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約していました。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになったのです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたある日、学校で事件が起きました……。 「変な子」って言われた… 落ち込んだ様子で学校から帰ってきたまっちくん。何があったのかは「言いたくない」と、目に涙を浮かべています。 その夜、まっちくんは「変な子って言われた」「砂をかけられた」と打ち明けてくれました。まったく原因がわからないようで、困惑するまっちくん。 「変な子」という言葉は、繊細でやさしい心を持つまっちくんにとって、当時一番言われたくない言葉だったそうです。 SNSのコメント欄には、 「小学生になるといろいろな子がいるから、今まで言われたことのない言葉をかけられることもありますよね。嫌なことをちゃんと話せてえらいし、話せる信頼関係があるんだなぁ」 「砂をかけられたうえに変な子呼ばわりって、ショックな出来事ですよね……。まっちくん、よく話してくれた」 「想像すると胸が締め付けられる。冷静にお話を聞けるお母さんもすごい!」 など、まっちくんとねこじまさんの気持ちを想像すると心が痛むという声が寄せられました。 子どもは、相手の気持ちを想像するのが難しいことも……。悪意を感じる言葉や行動を直接ぶつけられると、親としてもショックを受けてしまいますよね。お母さんに話を聞いてもらうことで、まっちくんの気持ちが少しでもラクになることを祈るばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月19日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。朝6時に起き、満員電車に揺られて通学していたもちこ。人がまばらな帰りの電車で、ウトウトしながら過ごす時間が至福の時となっていました。ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に座ってきた見知らぬ男性。その男性は、触っているかいないか微妙な触り方で、もちこの体に触れてきたのです。「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」と、涙をこらえながら次の駅で下車。降りたことのない駅でしたが、なんとか改札を出たもちこは、母に電話をかけました。 「なんでそんなところにいるの!?」と驚くお母さんですが、もちこは電車で起きた出来事を話すことができず、もごもごとごまかします。そして、迎えにきてくれた母とともに帰宅しました。 その後、大人になり結婚して子どもができても、母に話せずにいるもちこ。当時のことを思い出し、モヤモヤとした気持ちを抱えていました。 時は戻り、痴漢被害からしばらく時間が過ぎたころのこと……。 同じ被害に遭った妹は… 痴漢被害からしばらく経ったある日、もちこの妹が似たような被害に遭ってしまいました。 母に相談した妹。母はすぐに警察に連絡し、女性警官が主となって、聞き取り調査がおこなわれました。 「警察の人もお母さんも、すごく心配して話を聞いてくれてる……」 妹の様子を見ていたもちこは、「自分もすぐに声を上げていれば、こうなっていたのかな」と後悔するのでした。 学生時代には、痴漢に遭ったクラスメートから「その場で捕まえて駅員さんと警察の人に突き出してきた」という話を聞いたもちこ。その後、その痴漢は捕まったそう。 「自分が被害を受けたと認識したらすぐ反撃していいんだ……!」 妹やクラスメートの出来事で気づきを得たもちこ。そして、幼い子どもを狙うすべての痴漢を憎らしく思っていました。 クラスメートが警察官から聞いた話では、新入生や新社会人が増える4月は、「遅刻したくないから言えない」という気持ちを狙い、痴漢が増えるそう。同じ理由で、期末テストの期間も被害が多く、中高生が無差別に狙われるというのです。 「最低すぎ……」 もちこは、小さな子どもはもちろん、すべての人たちが痴漢被害で苦しむことがなくなるよう、心から願うのでした。 自身が痴漢に遭った際、誰にも言えなかったもちこですが、「自分が被害を認識したら声を上げていい」と気付きました。「勘違いだったらどうしよう」「恐怖から声が出ない」など、さまざまな理由で痴漢の被害を訴えることが難しいときもあると思います。 しかし、ひとりで抱え込まず、身近な誰かに相談することで、きっと周囲が親身になって聞いてくれることでしょう。それによって、次の被害者をなくすことができるかもしれません。 そして、「何かあれば声を上げていいんだよ」と、日頃から子どもに伝えておくことも大切なのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月19日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてまっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 幼稚園年長の終わりごろ、常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学すること。 入学直前、ねこじまさんが常同行動のことについてまっちくんに話をしてみると、「変な人って思われたら嫌だから、学校ではやらないよ」と思わぬ返事が返って来ました。まっちくんなりに自分の行動を客観的に捉えていたのです。 しかし入学後、常同行動をする際のお気に入りのおもちゃを学校へ持っていけないことに不満を漏らすまっちくん。その様子に、ねこじまさんも悩んでいて……。 無理にでも行かせるべきなのか… ねこじまさんが意識をしていたのは、「学校に行けない=ダメな子」とは感じさせないようにすること。まっちくんには、良いところがたくさんあるから、学校に行けないというだけで本人を否定しない・追い詰めないようにしていたとのこと。学校へ行けなかった日には、まっちくん自身が「明日は頑張るね」と言うときもあり、「気楽に考えて」と声をかけていたそうです。 当時、ねこじまさん自身が働いていない時期で対応可能だったこと、長女のときに似たような経験があったことや、まだ小さな下の子がいたこともあったため、登校に関して「無理をしない」という選択をしたねこじまさん。今振り返っても、このときはこの選択でよかったと思っているそうです。 正解がわからない選択を迫られたとき、どうすれば最善なのか?と悩んでしまいますよね。その時々でじっくりと考えて納得できる選択をすることで、あとから振り返ったときに後悔が少なくなるかもしれません。 「失敗は成功のもと」という言葉にもあるように、うまくいかなかったときには、また試行錯誤すればいいだけ。手探りでも前向きに行動することで、最後には納得できる結果に結びつくのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月18日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。朝6時に起き、満員電車に揺られて通学していたもちこ。人がまばらな帰りの電車で、ウトウトしながら過ごす時間が至福の時となっていました。ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に見知らぬ男性が座ってきました。「他のところ空いてるのになぁ」と違和感を覚えますが、すぐ逃げたほうがいい状況だとは思わず、そのまま座っていたもちこ。 すると、あろことかその男性は、触っているかいないか微妙な触り方で、もちこの体に触れてきたのです。 「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」と、涙をこらえながら次の駅で下車。降りたことのない駅でしたが、なんとか改札まで行くと……。 母に本当のことを話せず…※訂正:(誤)伺って→(正)うかがって 駅を出ると目の前は人の多い商店街。人に紛れ、駅のほうをうかがいながら商店街を一周しました。男性の姿が見えないことを確認し、安心したもちこは、お母さんに迎えに来てもらおうと公衆電話から電話をかけます。 「えーっと……○×駅のところにいるんだけど……」 「え!? ○×駅!? なんでそんなとこに!?」 驚くお母さんに、「な……んか……、その……えっと……降りちゃったっていうか」とごまかしながら話すもちこ。 本当のことを話せずにいましたが、母に迎えに来てもらい、無事に家へ帰ることができました。 その後、結婚して子どもができたもちこですが、未だにそのことをお母さんに話せていないそう。 痴漢に遭ってからずいぶん時が経ちましたが、小学生の間は思い出すたびにモヤモヤしていました。 「私の勘違いだったのかも?」「服の端っこが当たっていただけかもしれないし……」 いろいろな考えを巡らせていた、小学生時代のもちこ。 「あんなん100%痴漢だわ!!」 しかし、あれは子どもを狙った悪質な痴漢行為であったと、大人になったもちこは確信。 「卑怯な手で傷つけて……」「怖い思いをしても言えないような子がほとんどだよ! 他にも小さい子が被害に遭っていた可能性が高くない!?」 大人になったもちこは、当時の出来事を思い出し、憤るのでした。 電車で起きた怖い体験を母に話せなかったもちこ。思いもよらない突然の出来事で、痴漢被害に遭ったという確信が持てなかったのでしょう。大人に言いづらい気持ちはよくわかります。 最寄り駅より少し手前の駅で下車し、母に電話をかけたもちこ。子どもがいつもと違う行動をとったときは、何かの合図なのかもしれませんね。皆さんは幼少期、怖かったことや動揺したことで、親に話せなかった出来事はありますか?著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月18日「欲しいものがあるから、ホームセンターに行きたい」もし、小学校低学年の子供がそんなことをいいだしたら、何が目当てだと思いますか。大工用品やアウトドアグッズ、園芸用品など、幅広いジャンルの品物がそろっている、ホームセンター。昨今は食料品を取り扱う店舗も増えており、スーパーマーケットに近いといってもいいでしょう。そのため、幼い子供が「ホームセンターに行きたい」といい出しても、いたって普通の日用品を欲しがっていると思う人がほとんどかもしれません。小学生の息子がホームセンターに行きたがった理由ある日、とらびす・つーらー(@knz213d)さんは、息子さんに「ホームセンターに行きたい」といわれました。どうやら、息子さんには欲しいものがある様子。とらびすさんは息子さんを連れ、ホームセンターに向かうことにします。親にお願いをするほど、息子さんがどうしても欲しかったもの。それは、何かというと…。なんと、息子さんが欲しがっていたのは…ハンドホールの蓋!主にマンホールよりも小さいものをハンドホールといい、手を差し入れて作業します。この蓋は、ハンドホールの入口を塞ぐためのものです。小学生が欲しがるとは考えにくい、渋いチョイス。きっと、とらびすさんを含む多くの大人が、疑問を覚えたことでしょう。どうやらこれは、ゲーム『ピクミン4』の影響の模様。作中でダンジョンへの入り口がハンドホールになっているため、息子さんはこの蓋が欲しくなったようです。とらびすさんと息子さんのエピソードは拡散され、多くの人から反響が上がりました。・なるほど『ピクミン4』か~!大人だけど、自分もファンだから欲しい!・うちの子も『ピクミン4』をプレイしてから、これを見て「ダンジョンがある!」っていい出すようになりました。・思わずニヤッとした。これは、ファンとして100点をあげたい。千円で購入したハンドホールの蓋を床に置き、満足げな表情を浮かべているという、息子さん。きっと彼の目には、ハンドホールの蓋の周囲に、ゲームのような世界が映っているのでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年09月18日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてまっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 前向きな気持ちで見守っていたねこじまさんですが、年長の終わりごろに登園しぶりが始まり、保育園では常同行動の頻度が増して、孤立したがっているとのことで、漠然とした不安を感じます。 そこで新生児のころから通っている大学病院で心理発達科を紹介してもらい、発達検査の予約。しかし、予約待ちのため、検査を受ける前に小学校へ入学したのでした。 入学直前、ねこじまさんが常同行動についてまっちくんに話をしてみると……。 息子から返ってきた予想外の答え 「変な人って思われたら嫌だから、やらないよ」と、まっちくんなりに自分の行動を客観的に捉えていました。 ねこじまさんは「子どもって親が思う以上にいろいろなことを考えているんですよね。心配で言ったことが本当にいらない先回りだったなぁと思い、反省することよくあります」と振り返ります。 まっちくんにとって、気持ちを落ち着かせるための習慣でもある常同行動を抑えるのは、きっと大変だろうということは想像に難くありません。 周囲が自分を見てどう思うかを気にしてしまう、まっちくんだからこそ、相手にどんな言葉をかければいいのか想像できるため、お友だちにやさしく接することができているそうです。繊細でやさしい心を持っているため、いろいろな状況に傷ついたり悩んだりしてしまうのかもしれませんね。 自分の子どもとはいえ、自分自身とは違うひとりの人間。わかってあげられないことも多いもの……。子どもが外の世界で悩みを抱えている場合は特に、冷静に子どもの話を聞いて受け止めてあげたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月17日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。行きの満員電車に比べ、帰りは座りながらゆったり乗車できていました。ある日の下校中、帰りの電車で気が緩み、ウトウトしていたもちこに……!?朝6時に起き、片道1時間半の電車通学をしていたもちこ。空いている帰りの電車でウトウトするのが至福の時間でした。 ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に見知らぬ男性が座ってきました。 「他のところ空いてるのになぁ」と違和感を覚えるもちこですが、すぐ逃げたほうがいい状況だとは思わず、そのまま座っていると……。 身動きがとれなかった少女 人もまばらな電車内。眠気でウトウトしていたもちこ。そんな状況で、もちこの隣に座ってきた男性……。 あろうことかその男性は、触っているのかいないのか、すごく微妙な触り方でもちこに触れてきたのです。 「え、何……。わけがわからない」 世の中には卑劣な行為をする悪い大人がいるのだと、小学校低学年ながらテレビやマンガで知っていたもちこ。しかし、自分の身に降りかかってくるとは思わず、次の停車駅を待つ以外、何もできずにいました。 「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」 次の停車駅に着き、走って逃げては相手を刺激してしまう可能性があると考えたもちこは、不自然にならないよう平静を装いつつ下車。 降りたことのない駅でしたが、慣れているかのような振る舞いを意識しながら、改札まで行き、駅を脱出したのでした。 無抵抗な子どもの体に触れた男性。恐怖の中冷静に考え、次の駅で降り、改札まで向かったもちこはよく頑張りましたね。誰が相手でも痴漢は許されない行為ですが、子どもを狙うのは本当に卑劣。ひとりで行動するようになった子どもを守るため、親や周りの大人ができることは何なのか、考えさせられる出来事ですね。著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月17日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてもう1つの大きな問題は、お気に入りのおもちゃを持っていけないこと。 まっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと 前向きな気持ちで、まっちくんのありのままを受け入れ続けていたねこじまさんでしたが、年長の終わりごろ、まっちくんは登園しぶりをするように。 保育園では常同行動の頻度が増していること、孤立したがるようになっていることを先生から聞き、このまま見守っていて大丈夫かどうか、漠然とした不安を感じ始め……。 入学前に発達検査の予約を まっちくんが新生児のころから通っている大学病院で心理発達科を紹介してもらい、小学校入学前に発達検査を受けたいと思ったねこじまさん。「私が知りたかったのは、診断名がつくかつかないかよりも、私にできる導きがあるのか、どう向き合えば彼のためになるのかということでした」と振り返ります。 子どもの発達は1人ひとり違って当然だとはわかっていても、心配になることがありますよね。周囲から「時間が解決してくれる」と言われたとしても、悩んでいるその時点では先が見えないので不安になってしまうことも。 そんなときにはひとりで抱えこまず、ねこじまさんのように思い切って専門家に相談してみることも重要ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月16日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。行きの満員電車に比べ、帰りは座りながらゆったり乗車できていました。ある日の下校中、帰りの電車で気が緩み、ウトウトしていたもちこに……!?朝6時に起き、片道約1時間半の電車通学をしていたもちこ。空いている帰りの電車でウトウトするのが至福の時間でした。そんなもちこに近寄る男性が……。 疲れ果てた女子小学生に… 小学校受験をしたもちこ。家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる学校に通うことになりました。入学して半年ほどはお母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。 朝は大人に混じって満員電車に揺られ、帰りはスカスカの電車で帰る毎日。小学校低学年ながら、ハードなスケジュールで過ごしていたもちこは、帰りの電車でウトウトする時間が至福の時となっていました。 ある日の帰り道。時間帯は昼下がりで、もちこが乗車していた車両には、数人しか乗っていないような状況でした。そんな中、見知らぬ男性がすぐ隣に座ってきたのです。 「他のところ空いてるのになぁ」 違和感を覚えていたものの、もちこは、「すぐに逃げたほうがいい」などとは考えもしないのでした。 大人でも大変な片道1時間半の距離を、電車通学していたもちこ。疲れて帰りの電車でウトウトしてしまうのもしょうがないですよね。 見知らぬ男性が隣に座ってきた今回の出来事ですが、おかしいなと感じても、幼い子どもであれば「移動しよう」などの考えに至らなくても当然のように思います。わが子がひとりで電車に乗るような機会が訪れた際は、「電車内で何かおかしいと感じたら、移動したり、下車したりして、その場から離れてね」など、身を守るように伝えておくことが大切かもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月16日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてもう1つの大きな問題は、お気に入りのおもちゃを持っていけないこと。 まっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと ねこじまさんは、保育園時代から「この先、集団生活で困ることがあるかもしれない」と感じていたと振り返り……。 常同行動の頻度が増していき… ※訂正:(誤)誰も→(正)誰からも ※訂正:(誤)見守るで→(正)見守るだけで 子育てをする中で長女とは違う行動を見ることがあっても、「育てにくさ」は感じなかったねこじまさん。あまりネガティブには考えないようにしていました。 2、3歳のころから、保育園でも習い事でもずっと走っていたまっちくん。常同行動についても、「まだ小さいからなんとも言えないね」「成長とともに変わってくるかも」など、周囲からは同じことを言われていたそうです。 そして年長の終わりごろ、まっちくんは登園しぶりをするように。保育園では常同行動の頻度が増していること、孤立したがるようになっていることを先生から聞きました。 前向きな気持ちで、まっちくんのありのままを受け入れ続けていたねこじまさんですが、このまま見守っていて大丈夫かどうか、漠然とした不安を感じ始めたのでした。 「ありのままの子どもの姿を受け入れたい」という気持ちも、「将来、このままで困らないかどうか心配」という気持ちも、子どものことを大切に思っているからこそ抱く正直な気持ち。 正解がわからない子育てにおいて、判断が難しい局面は多々ありますよね。誰に相談しても明確な答えが返ってこない場合、どうすべきなのか余計にわからなくなってしまうことも……。皆さんならこのような場合、どうしますか? 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月15日