旦那さんの転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。見知らぬ土地で人見知りな娘・ライコちゃんに「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ライコミさん宅に遊びにきたリアムちゃんは、娘のライコちゃんと遊ぶどころかライコミさんに一人語りするばかり。 お友だちを傷つけないようライコミさんはやさしく対応していましたが、気づけば時間は17時……! ライコミさんはリアムちゃんを家まで送り届けることにしました。 リアムちゃん宅に到着し、ライコミさんたちが自宅へ戻ろうとしたとき「家に入って」と、リアムちゃんが強引に引き留めてきました。 初めての友だち……だけど、なんだか不思議で リアムちゃんに引き止められるという予想外の展開に慌てふためくライコミさんは、「今からお夕食を作ったり、おうちの仕事があるから遊べないの」とやさしく説得しました。するとリアムちゃんは、「うちで作ったらいいじゃん」と摩訶不思議な返答をしてきたのです。 ライコミさんは「ごめんね、ライコのお父さんの分も作らないといけないから、帰って作るよ」と再度説得し、ようやくリアムちゃんから解放されました。 それから娘と帰宅している途中、ふとリアムちゃんのアパートを振り返ると、そこには家に入ることなく、踊り場にポツンと立つリアムちゃんの姿が……。 その夜、今日の出来事を夫に報告したライコミさん。「今小学2年生だし、今から相手との距離を学んでいくんじゃない?」という夫の見解に納得したのでした。 リアムちゃんの言動は少し強引で怖さを感じてしまう部分もありますが、自宅に誰もいない状況を考えると寂しくてかまってほしいのかもしれないですね。大事なわが子の大事なお友だちなので、大人がしっかり目を配ってあげたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2023年11月05日主人公の春山夫妻は、小学1年生になる長女ゆあ、保育園に通う次女と長男の5人家族。小学校に入学して数日後、事件が発生。朝から大雨が降っていたある日、仕事の休憩中に娘が通う学童から連絡が。折り返すと「今日、学童はお休みですか?」と聞かれ…。「どういうこと?」 フルタイムで働いているため、今週も連日学童を利用することにしていた春山は、突然の連絡を受けて頭が真っ白に。 ゆあには家の鍵は持たせておらず、もちろん家には誰もいない、さらには今日に限って大雨…と悪い条件が重なってしまい、愕然とし…。 担任の先生に連絡してみると ゆあちゃんの担任の先生に、ゆあちゃんが学童に行っていないことを伝えた春山さん。放課後の行き先を聞いてみると、ちゃんと学童へ行くことになっていました。 担当の先生に確認してもらい折り返しを待つことにしますが、不安でたまらないですよね。ゆあちゃんが無事でいてくれることを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年11月05日もっつんさんの長男・タクくんは、小学校に入学してしばらく経つと、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。スクールカウンセラーの花雲(かうん)先生による発達検査の結果、「的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手」という凸凹があることが判明。そして、タクくんが過ごしやすい環境を整えるためにも、特別支援クラスへ移ることを提案されたのです。今後、適切な支援を受けるため発達障害の診断を受ける決意をしたもっつんさんは、花雲先生の紹介状を持って、タクくんと一緒に大きい病院へ。しかしそこで、医師から「発達障害は甘え」など心無い言葉を連発され、子どもへの接し方を否定されるというドクハラに遭ってしまいました。病院での出来事がトラウマになってしまったものの、夫や花雲先生、市役所の社会福祉課に相談し、寄り添ってくれる人々の言葉によって少しずつ元気を取り戻していったもっつんさん。タクくんの未来のために再び病院へ行こうと決心し、花雲先生に別の病院を紹介してもらうことになりました。 しかしそんな中、花雲先生が3月に別の学校へ異動するというショックなニュースが!もっつんさんは仕事だけでなく不妊治療のための通院もあり、忙しく過ごしているうちにあっという間に3月になって……。 通常学級での授業参観はこれで最後? タクくんの落ち着きのない様子に、申し訳なさ・虚しさ・怒りなどの感情が入り混じる授業参観。しかし、通常学級での授業参観はこれで最後かもしれないと思うと、寂しいような苦しいような、複雑な感情になったそうです。 そして懇親会のあと、親身になってくれた担任の成田先生と久しぶりに話せたもっつんさん。成田先生から「赴任先の学校でも、引き続き花雲先生のカウンセリングが受けられるように手配されるそうです」と、うれしいニュースを教えてもらいました。 この1年間、悩むことやショックを受けることもたくさんありましたが、花雲先生や成田先生など、味方になってくれる方々とも出会うことができました。タクくんももうすぐ2年生。これからも、もっつんさん一家に素敵な出会いがあるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年11月05日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。小学校最後の大会では、食事を節制して自己ベストを記録。中学校で水泳部に入ろうか迷いますが、部活動で求められるものと実力の差に悩んだ末、大好きな水泳を辞めることにしました。中学校に入学すると、すみかさんの性格に関連して勉強や部活以外の問題が発生して……。中学生になったすみかさん。入学してすぐ、校内で目にしたのは……? 校則ってなかなか難しいんだなぁ 中学校に入学したすみかさん。先輩たちがつぶれたカバンや短いスカートを着こなす姿に、かっこよさを感じました。早速次の日からまねをして登校しますが、正門の服装チェックに引っかかり、先生に直すよう指摘されたことで泣いてしまいます。 小さいころのように癇癪を起こして騒ぐことはなくなっていたものの、感情が高ぶると泣いてしまう自分の性格を理解していたすみかさん。先生に怒られないよう、次の日からは生徒手帳に書いてある校則を守るようになりました。 たまに先輩の服装を見て、校則で決められていない着こなしを取り入れてみたりしながら、学校の規則を理解していったのでした。そして、怒られるとわかっていてもカッコイイとされる着こなしをする人を見かけるたび、あんな風に強い心が欲しいなと思うのでした。 制服を着崩すことで個を主張したり、見えない何かに反発したり。思春期あるあるかもしれませんがーー、服装の乱れは心の乱れ。身なりを整える=心も整うとも言われるので、私たち大人も気をつけて生活したいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月05日主人公の春山夫妻は、小学1年生になる長女ゆあ、保育園に通う次女と長男の5人家族。楽しい学校生活の始まりをワクワクしながら過ごしていましたが…。「ゆっくり行くんだよ」 その日は朝から大雨が降っていて娘・ゆあの通学が心配な春山。仕事中も娘の動向が気になっていたところ、お昼休憩中に娘が通う学童から連絡が。 ケガでもしたのかな?と不安を抱きながら折り返すと…。 「ゆあちゃん、今日の学童はお休みですか?」まさかの連絡に衝撃が走り 娘のゆあちゃんが学童に来てないと連絡を受けた春山さん。ゆあちゃんは家の鍵を持っていない上に家にはもちろん誰もおらず、そして外は大雨、と悪い条件が重なってしまいました。頭が真っ白になるのは当たり前ですよね。 みなさんはこういったトラブルが起こらないよう、何か対策をしていますか?それはどんなことですか。 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年11月04日もっつんさんの長男・タクくんは、小学校に入学してしばらく経つと、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生による発達検査の結果、「的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手」という凸凹があることが明らかになりました。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、特別支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。今後、適切な支援を受けるため発達障害の診断を受ける決意をしたもっつんさんは、花雲先生の紹介状を持って、タクくんと一緒に大きい病院へ。しかしそこで、医師から「発達障害は甘え」など心無い言葉を連発され、子どもへの接し方を否定されるというドクハラに遭ってしまいました。病院での出来事を夫に話すと、「妻を泣かせるような医者に、大事な息子を任せられない!!」と激怒。夫の勧めもあり、もっつんさんは病院での出来事をメモに残し、花雲先生や市役所の社会福祉課に相談し、寄り添ってくれる人々の言葉によって少しずつ元気を取り戻していきました。 そして、タクくんの未来のために再び病院へ行こうと決心し、花雲先生に別の病院を紹介してもらえることに。 しかし、花雲先生から3月に別の学校への異動が決まったと聞かされて……。 急にまた不安が…! ※訂正:(誤)花雲→(正)花雲先生 あまりのショックに、また不安な気持ちになってしまうもっつんさん。花雲先生ご自身も、急に赴任先が変わることは望ましくないと思っているようです。 この時期もっつんさんは不妊治療をしており、体外受精のために毎日通院をしていました。仕事をしながらのカウンセリングや通院で、とてもハードな日々を送っていたそう。花雲先生が異動してしまう事実にもっつんさんがショックを受ける中、タクくんが泣いたり落ち込んだりせず、穏やかに受け入れてくれたことは救いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年11月04日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。すみかさんが小学4年生から6年生まで続けていた水泳は、楽しい記憶が多かった習い事です。入賞することはありませんでしたが、工夫を凝らしてベストタイムを更新することに楽しさを感じていました。小学校最後の大会では、食事を節制して自己ベストを記録。応援に来てくれていた妹に姉の威厳を見せつけることができて満足していましたがーー。小学校最後の大会を自己ベスト更新という、最高のパフォーマンスで終えたすみかさん。泳ぐことは大好きですが、新たな悩みがあり……。 やめるべきか、続けるべきか… 小学校最後の大会を終えたすみかさん。今後もスイミングスクールに通うのか、水泳を続けるのか、悩みます。水泳は好きですが、今の自分の実力ではスクールで進級するのは難しく……。このままでは小学生と一緒のクラスで泳ぐことになり、中学生の自分がいたらダサいと思われるかもと考えました。加えて、中学校で水泳部に入ることも考えましたが、大会に出場しても入賞できなかったり、タイムが遅くてバカにされたりしそう……と想像するだけでネガティブな気持ちに。 泳げないところから水泳を始めて泳げるようになったんだから、新しいことも練習すれば出来るようになるはず!とポジティブな気持ちで水泳をやめることを決意。お母さんにスイミングスクールを退会したいと伝え、すみかさんの水泳人生は終了となったのでした。進学する前から悩みすぎているようにも見えるすみかさんですが、最終的には前向きにスイミングスクールをやめることを選択。水泳で得た自信や達成感は、ほかのことに挑戦する際に生かせそうですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月04日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。6年生になったすみかさんは修学旅行へ。友だちのノナちゃんは、お小遣いを多めに持ってきたり、禁止されている買い食いをしたりと、相変わらず自分勝手な行動が目立ちます。クラスのほかの女子もノナちゃんの行動を問題視しており、やっぱりノナちゃんの行動はおかしいんだ……と改めて気づきます。そして、中学生になったら友だちを辞めようと思うのでした。中学生になったらノナちゃんと仲良くするのは辞めようと決めたすみかさん。その後は気持ちがラクになり、我慢することや辛いと感じることもなくなりました。そして、中学生では別のクラスに。近づかないようにしていたら、自然と疎遠になっていきました。話は少し戻りーー、小学校では水泳を頑張っていたすみかさん。中学校でも水泳を続けようか迷っており……、小学校最後の大会を振り返ります。 小学校最後の水泳大会に向けて… 小学4年生から6年生まで水泳を頑張っていたすみかさん。水泳部では一緒に頑張る仲間もでき、楽しく続けられていました。そして、もうすぐ小学校最後の大会。自己ベストを更新するという目標をたてます。 水泳仲間から「大会前日はお肉を食べず、消化に良い物を食べると早く泳げる」と聞いてすぐに実行。自分のタイムに満足して引退したい!と心に決め、練習にも力が入ります。大会の前日はすみかさんの誕生日でしたが、ケーキは我慢してフルーツのみ食べました。 大会当日。お母さんと妹が初めて応援にやってきました。プールへの飛び込み、ターンを決めるすみかさんに、「こんなに泳げたの!?」と驚くお母さん。1着でゴールし、ベストタイムを更新。妹も笑顔で応援しており、すみかさんは満足でした。 すみかさんの成長に、お母さんも驚いたのではないでしょうか。誕生日ケーキまで節制して頑張るなんて、本気の気持ちの表れですよね。自己ベスト更新という最高のパフォーマンスで水泳大会を終えたすみかさん。中学生になっても続けてほしいですが……気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月03日もっつんさんの長男・タクくんは、小学校に入学してしばらく経つと、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生による発達検査の結果、「的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手」という凸凹があることが明らかになりました。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、特別支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。今後、適切な支援を受けるため発達障害の診断を受ける決意をしたもっつんさんは、花雲先生の紹介状を持って、タクくんと一緒に大きい病院へ。しかしそこで、医師から「発達障害は甘え」など心無い言葉を連発され、子どもへの接し方を否定されるというドクハラに遭ってしまいました。病院での出来事を夫に話すと、「妻を泣かせるような医者に、大事な息子を任せられない!!」と激怒。夫の勧めもあり、もっつんさんは病院での出来事をメモに残し、花雲先生や市役所の社会福祉課に相談し、寄り添ってくれる人々の言葉によって少しずつ元気を取り戻していきました。 そして、タクくんの未来のために、再び病院へ行こうと決心したのです。 信頼していた先生が…! ※訂正:(誤)移動→(正)異動※訂正:(誤)移動→(正)異動 1年生の2月のカウンセリング時のこと。花雲先生から残念なお知らせが2つあると言われました。 1つ目は、次の病院の予約が最短で3月末になってしまったこと。そして2つ目は、3月に別の学校への異動が決まったこと……! これまで親身になって話を聞いてくれ、サポートし続けてくれた花雲先生の異動の話は、もっつんさんにとって非常にショックなニュースでした。もっつんさんは「聞いた当時は、残念で不安な気持ちになってしまいました」と振り返ります。 頭の中では「異動は仕方がない」とわかっていても、急なことに動揺してしまいますよね。人生には出会いと別れはつきものです。異動が残念でならないと思えるほどの花雲先生と出会えたことは、もっつんさん親子にとってターニングポイントだったのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年11月03日もっつんさんの長男・タクくんは、小学校に入学してしばらく経つと、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生による発達検査の結果、「的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手」という凸凹があることが明らかになりました。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、特別支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。その後、担任の先生や支援クラスの先生と面談をしたり、支援クラスの見学をしたりするうちに理解が深まったもっつんさんは、「ここならタクも授業に集中できそう」と思えるように。今後、適切な支援を受けるため発達障害の診断を受ける決意をしたもっつんさんは、花雲先生の紹介状を持って、タクくんと一緒に大きい病院へ。すると、待ち受けていたのはとんでもない医師でした。 その男性医師は、「発達障害なんて昔はなかった。先進国にだけあることで、甘え」「この子はIQがあるから、怒られても許してもらえるとわかっているんだ」などと心無い発言を連発。さらに、子どもの叱り方の例と称して、何度ももっつんさんの肩を叩き、怒鳴り、これまでの接し方を否定したのです。 この出来事を夫に話すと、「そんな診察ありえない! 絶対に行っちゃダメだ!!」「妻を泣かせるような医者に、大事な息子を任せられない!!」と、病院に行かない決断を下してくれました。 そんな中、1年生の3学期が始まり……。 人の言葉に傷つき、人のやさしさに癒やされ ※訂正:(誤)速く→(正)早く 夫の勧めもあり、もっつんさんは病院での出来事をメモに残し、花雲先生や市役所の社会福祉課に相談。トラウマになるほどのつらい経験だったものの、多方面からのサポートでなんとかまた前向きに動こうという気持ちになっていったそうです。 そして、「頑張っている自分を褒めてください」という花雲先生からの言葉に救われたもっつんさん。育児で悩んでいることそのものが、子どもへの愛情だと認識できたのでした。 夫や花雲先生だけでなく、市役所の方など、自分とわが子を気遣ってくれる人がいることを実感できたおかげで、もっつんさんも安心できたのでしょうね。 こうして、少しずつ元気を取り戻したもっつんさんは、タクくんの未来のために、また病院へ行こうと決心しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年11月02日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。少しでもイヤなことがあると不機嫌になったり、人にあれこれやってとお願いしてきたり、女王様気質のノナちゃん。人のものを盗むことはしなくなったようですが、人のものを勝手に使うのは日常茶飯事。すみかさんは、そんなノナちゃんと友だちでいることが怖い……と思うときもしばしば。ですが、修学旅行で同じ班になりーー。6年生になり、すみかさんは修学旅行へ。当然のようにノナちゃん、ムツミと一緒に回ることになりました。ノナちゃんは、お小遣いを多めに持ってきたり、禁止されている買い食いをしたりと、相変わらず自分勝手な行動が目立ちます。クラスのほかの女子もノナちゃんの行動を問題視しており、やっぱりノナちゃんの行動はおかしいんだ……と改めて気づきました。そして中学生になったら友だちをやめようと思いーー。 小学校を卒業。中学生になり… 中学生になったらノナちゃんと仲良くするのはやめようと決めたすみかさん。その後は気持ちがラクになり、我慢することや辛いと感じることもなくなりました。そして、中学生ではノナちゃんと別のクラスに。近づかないようにしていたら、自然と疎遠になっていきました。 ですが、上履きを捨てられた子がいるという噂が流れたときは、ノナちゃんがやったのかなと思ったり。一度、ノナちゃんが話しかけてきましたが、その内容というのが「美術室の備品を盗んだ」という報告でした。備品の紛失はすぐバレてしまったようですが……。 中学2年生になり、ノナちゃんのクラスはめちゃくちゃ怖いと恐れられていたベテラン先生が担任に。あの先生が見張っているなら大丈夫かな、と安心したすみかさん。ですが、盗んだ犯人を知っていながら先生に言わなかったことを後悔するときもあり、ノナちゃんについて考えるとモヤモヤするのでした。 物理的に距離をとるのが難しくても、心の距離をとるだけで友だち関係が少しラクになることもありますよね。小学生のときにクラスの子の文房具を盗んでいたノナちゃんですが、反省していなかったようですね。どこかで自分の行動を省みるときがあるといいのですが……。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月02日もっつんさんの長男・タクくんは、小学校に入学してしばらく経つと、「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生による発達検査の結果、「的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手」という凸凹があることが明らかになりました。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、特別支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。その後、担任の先生や支援クラスの先生と面談をしたり、支援クラスの見学をしたりするうちに理解が深まったもっつんさんは、「ここならタクも授業に集中できそう」と思えるように。夫もスクールカウンセリングに参加してタクくんのことを理解してくれ、適切な支援を受けるために病院で発達障害の診断を受けることを決意しました。 花雲先生の紹介状を持って、診断を受けるためにタクくんと一緒に大きい病院へ。すると、待ち受けていたのはとんでもない医師でした。 その男性医師は、「発達障害なんて昔はなかった。先進国にだけあることで、甘え」「この子はIQがあるから、怒られても許してもらえるとわかっているんだ」などと心無い発言を連発。さらに、子どもの叱り方の例と称して、何度ももっつんさんの肩を叩き、怒鳴り、これまでの接し方を否定したのです。 この経験はもっつんさんのトラウマになってしまいました。そのことを夫に話すと……。 ありえない!絶対に行っちゃダメだ!! もっつんさんから話を聞いた夫は激怒!「そんな診察ありえない! 絶対に行っちゃダメだ!!」「妻を泣かせるような医者に、大事な息子を任せられない!!」と、病院に行かない決断を下してくれました。 いろいろな人に相談し、花雲先生のサポートがあってここまで来られたからこそ、もっつんさんは「人に迷惑をかけるから……」と抱え込んでしまったのかもしれません。 妻の話を聞いて本気で怒り、妻と子どもを守ってくれる頼もしい夫がいて本当によかったです。ショックなことがあったとき、何でも相談できる家族の存在は、とても大きなものですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年11月01日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。教室でペンやメモ帳の紛失が続くため、先生が個別で事情を聴き始めました。犯人はノナちゃんだと知っていましたが、先生に黙っていたことがバレると怒られるかなと思い、「誰がやったか知ってる?」と聞かれた際、「知らないです」と答えてしまいました。そして、この日から盗難はなくなります。このまま黙っていて良いのか……と迷うすみかさん。ノナちゃんのことを黙っているならば、自分はこれからも変わらずノナちゃんと友だちでいるしかないんだなと考えました。少しでもイヤなことがあると不機嫌になったり、人にあれこれやってとお願いしてきたり、女王様気質のノナちゃん。友だちとして仲良くしていますが、すみかさんが好きなものを否定して「変わってるね」と言ってくることも。人のものを盗むことはしなくなったようですが、人のものを勝手に使うのは日常茶飯事。すみかさんは、そんなノナちゃんと友だちでいることが怖い……と思うときもしばしば。ですが、修学旅行で同じ班になりーー。 修学旅行を心から楽しめない… すみかさんは修学旅行へ。当然のように自由行動はノナちゃん、ムツミの2人と回ることになりました。ノナちゃんはお小遣いを多めに持ってきたり、禁止されている買い食いをしたりと、相変わらず自分勝手な行動が目立ちます。修学旅行中は怒られたくない!と心に決めていたすみかさんは、「アイスを食べない?」というノナちゃんの誘いに流されませんでした。 3人組のため、バスに座るときは2対1にわかれます。ノナちゃんはいつもムツミと座るため、すみかさんはひとりに。その様子を見ていた同じクラスの女子が、「こっちに座らない?」と誘ってくれました。 そして、すみかさんがいつもひとりで座っていること、ノナちゃんが買い食いしていたことが話題に。「すみかは悪くないよ!」と、みんな味方になってくれました。やっぱりノナちゃんの行動はおかしいんだ……と改めて感じたすみかさん。中学生になったら友だちをやめようと思うのでした。 高学年になってくると、ほかの子の行動を冷静に見ていますよね。ノナちゃんの行動はおかしいと改めて気づいたすみかさん。同じクラスですぐに友だちをやめるというのは難しいかもしれませんが、少しずつ距離をとって気持ちをラクに学校生活を送れるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年11月01日主人公の春山夫妻は、小学1年生になる長女ゆあ、保育園に通う次女と長男の5人家族。楽しい学校生活の始まりをワクワクしながら過ごしていましたが…。 長女ゆあちゃんの小学校生活に向けて準備を進める春山夫婦。子どもが小学校入学というビッグイベントに胸が高鳴りますが…。 この頃はまだ、あんなことが起こるとは思いもよらず… その日は朝から大雨が降っていてゆあちゃんの通学が心配な春山さん。仕事中もゆあちゃんの動向が気になっていたところ、学童から連絡が。ケガでもしたのかな?と不安が募ります。 子どもの預け先から急な連絡があると、どうしても不安になってしまいますよね。ケガはもちろん、発熱やお子さん同士のトラブルなど、さまざまなことが頭をよぎると思います。 今まで、子ども絡みの連絡で驚いたことはありますか?それはどんなことでしたか。 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年11月01日旦那さんの転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。見知らぬ土地で人見知りな娘・ライコちゃんに「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ライコミさん宅に、ランドセルを背負ったまま遊びに来てしまったリアムちゃん。ライコミさんは自宅へ戻り、保護者に行き先を伝えるよう言いました。 それから15分後。リアムちゃんは「家に誰もいなかった」と再びライコミ宅に戻ってきたのです。 保護者の了解なしで家に入れていいものか……悩みつつ、そのまま追い返すわけにもいかず、ライコミさんは家に迎え入ることにしました。 小2の女の子を置き去りにするわけには……。 まともな挨拶を交わすことなく、家に上がり込んできたリアムちゃん。保護者の了解なしで遊びに来ているという不安要素と、そもそも今日ここにいなかったら1人で留守番しなくてはいけなかったリアムちゃんのことを思うと、ライコミさんはやるせない気持ちになり、そのまま遊ばせることにしました。 ……が!娘と遊ぶと思いきや、なぜかライコミさんに一人語りを始めるリアムちゃん。家の仕事が手につかず時間は刻々と経過していき、気づけば17時……。 ライコミさんは「家まで送ってあげる」と帰そうとしますが、「まだここにいたい」とリアムちゃんは帰りたがりません。「暗くなると危ないから」と伝えて、なんとか彼女を送り届けることに。 しかし、チャイムを鳴らしてもまったく応答がありません。リアムちゃんによると「この時間、ママは帰ってないことが多い」とのこと。しかし、誰もいない家に小2の女の子を置き去りにするのはとても不安……でも、買い物にも行かないといけないし……。 そう迷っていた矢先、リアムちゃんは「ライコのママもうちで遊ぼう」とまさかの提案をしてきたのです。 まだ小2の子どもが遅い時間まで毎日家にひとりきりになってしまう状況は、気になってしまいますね。親と面識もなく、連絡先も知らない……自宅に招き入れて何かトラブルがあったらと思うと、安易に毎日家に招き入れるのも躊躇してしまいます。 さらに、家に入れるとずっと話しかけられ、家のこともろくにできないばかりか、夕方を過ぎても帰ろうとしてくれないため、ライコミさんは困ってしまっています。小2の子どもは、友だちとの付き合い方についてまだ自分でしっかり判断ができないもの。親もしっかり把握・管理したほうが安心かもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2023年10月30日旦那さんの転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。見知らぬ土地で人見知りな娘・ライコちゃんに「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ライコミさんは、リアムちゃんに挨拶をしました。「ライコの家に遊びに行きたい」と急に言われ、面を食らいながらも承諾したライコミさん。リアムちゃんの独特な雰囲気と、予期せぬ発言にライコミさんは少し違和感を感じていました。 突然の訪問の話を承諾したものの、いろんな考えごとや心配が頭を駆け巡ります。 その日の下校時間、リアムちゃんは一度も家に帰らず家に来てしまって……!? ランドセルを背負ったまま?! その日の学校終わり、ライコちゃんは何食わぬ顔でリアンちゃんを家に連れてきました。 「ただいま! リアムちゃんがライコの家で遊びたいって一緒に帰ってきたの!」 挨拶もなくそのまま家に上がり込むリアムちゃん。彼女がランドセルを背負ったまま直接来てしまったことがどうしても気になり、「今日は一旦帰って、おうちの人が『遊びに行ってもいいよ』って言ってくれたら、またここにおいで」と、連絡先を記したメモをリアムちゃんに渡し送り出しました。 すると、わずか15分後。「うち、誰もいなかった」と彼女は戻って来てしまい、追い返すこともできず、家に招き入れることになったのでした。 家族の了承を得られたわけではないですが、子どもたちの遊びにもちゃんと筋を通そうとしたライコミさん。こういった些細な思いやりは、ゆくゆく家族間トラブルを防ぐ行為にもなりますね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2023年10月29日「あの子とは遊ばないで」第1話。旦那さんの転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。見知らぬ土地で人見知りな娘・ライコちゃんに初めてのお友だちができました。ライコちゃんが2年生に進級したころに、お友だちができました。ライコミさんは夫に報告し、喜んでいたのですが……。 うれしくも寂しい、子どもの“親離れ” ライコミさんの娘・ライコちゃんは、人見知りで引っ込み思案な性格。これまで何をするのにもママの元から離れることはなかったのですが、小学2年生に進級したころ、そんな彼女に「リアムちゃん」という初めての友だちができました。 「ママ、明日リアムちゃんが一緒に学校行こうって誘ってくれたの」 ある日、友だちと2人で学校に行くことを約束してきたライコちゃん。どこへ行くにもパパやママの後ろに隠れるほどの内気な性格だった娘の成長を、両親は喜びます。 期待に胸を膨らませながら、ライコミさんは2人の登校についていくことにしました。「初めましてかな? ライコのお母さんです」 ライコミさんが挨拶すると、リアムちゃんは突然「ライコの家に遊びに行きたい」とぶっきらぼうに言ってきました。無表情で家に行きたいと言われ、驚いたライコミさん。「変わった雰囲気の子……」と不思議に思ったのでした。 子どもの交友関係を把握しておくのは親の責務。子どもからしてみれば要らぬお節介かもしれませんが、わが子だけでなく、子どもの友だちとも適度な距離を保ちつつ見守っていきたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2023年10月28日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。小さなころから常同行動や強いこだわりなどがあり、集団の中で順番や列を覚えるのが苦手だったまっちくん。発達検査を受けたものの、診断名はつかず、「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。そんな中おこなわれた、夏休み前の個人懇談。 ねこじまさんが、まっちくんの登校しぶりについて毎日葛藤していることを先生に相談すると、親身に聞いてくれ、「無理なく、ゆっくりやっていきましょう」と言ってくれました。 そして、次の席替えでまっちくんの席を、先生がサポートしやすく、声も聞き取りやすい一番前の席にすることを提案してくれたのでした。 結局あまり登校できないまま、1年生の夏休みがやってきて……。 大丈夫。あなたなら大丈夫。 ※訂正:(誤)聞いて見たい→(正)聞いてみたい 少人数の幼稚園に通っていたころ、まっちくんは「みんなを笑わせてくれるムードメーカー」なのだと先生がよく教えてくれたそうです。 家でもいつもおもしろいことを言って家族を笑わせてくれるまっちくん。いつか小学校でもそんな良いところが出せるといいな、とねこじまさんは幼稚園のころを振り返って思いました。 SNSのコメント欄には、 「学校の評価では表せない良いところがたくさんたくさんあるんですよね」 「周りを笑顔にするって、まっちくんの才能ですよ」 など、まっちくんの良いところを見つけてくれる読者の方々も。 毎日子どもの近くにいて、必死に子育てをしていく中で、その子自身の良さが当たり前のように感じてしまい、見えづらくなってくることも。時には肩の力を抜いて、子どもの良いところを発見したら、本人に直接伝えてあげることが大切かもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月21日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。車から降りてきたおじさんに突然、話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。キュアおじは女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ほや助さんの腕をつかみ、自宅へ誘います。しかも、キュアおじの車の中には、まさかの女児用下着が‼ ほや助さんがキュアおじの腕を振りほどこうとすると、変身セットが水溜まりに落ちてしまいます。そのショックからか、キュアおじはほや助さんを解放。ほや助さんは無事に自宅に帰り着き、すぐに警察に通報しましたが、事件が起こった通りには監視カメラがなく、捜査は難航……。そして、事件発生から3カ月後、またも女児への声かけ事案が発生したのです。ほや助さんの誘拐未遂事件から3カ月後に起きた、女児への不審な声かけ……。 被害に遭っているのは、私だけじゃない… 年齢は40代前後、髪型は耳までの長さで暗い色……。 注意喚起のメールに記された不審者の特徴は、キュアおじと酷似。そして、キュアおじがほや助さんに放った「またかよ」という言葉を思い出します。 「やっぱり、私だけじゃなかったんだ……」 「『友だちになろうよ』と声をかけた、だって! それから……」 「『キスされそうになった』……!?」 メールを読み進めると、そこには衝撃的すぎる内容が書かれていたのです。 「今度は●小の3年生が……」 「えっ、▲▲町にも出たの!?」 「×丁目の子も……」 キュアおじと思われる不審者による声かけ事案は、その後も数カ月に1度の頻度で発生。そのたびに情報が更新されているはずですが、捕まえるには至りません。 被害情報は届くのに、警察から良い知らせは来ない……。 ほや助さんもお母さんも、もどかしくて仕方ありません。 そして、ほや助さんが大人になり、このマンガを描いている今も、キュアおじは捕まっていない様子。つまりは十数年もの間、野放しのままなのです。 あの日の出来事は確実にトラウマになって、記憶から消えない…… 「久しぶりだね、行こっか?」 ほや助さんは今でも、あのキュアおじの声が聞こえてくる気がするのです。 キュアおじが捕まっていないかと思うと、身の毛もよだちます。 警視庁によれば、子どもの犯罪被害の場所として多いのが、ほや助さんが誘拐未遂に遭ったのと同様に「路上」だそう。 できる限り、子どもひとりにならないことが大切ですが、万が一に備え、交番や人の出入りが頻繁なスーパーやコンビニのほか、緊急時に助けを求められる「子ども110番の家」の場所も、親子で一緒に確認しておくといいかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月21日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、まっちくんは発達検査を受けたものの、診断名はつかず、常同行動(※)やこだわりなどに関しては「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのこと。悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたねこじまさんは、悶々としてしまいます。 (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと そんな中おこなわれた、夏休み前の個人懇談。学校生活についての生徒向けアンケートで、新しくできたお友達の名前を書く欄があり、まっちくんは白紙で提出していたものの、まっちくんの名前を書いている子が何人かいたとのこと。 先生は「まっちくんはなかなか『友だち』とは思えないかもしれないけれど、相手の子が『友だち』と思える受け答えができているんだと思います」と話してくれました。 ねこじまさんは、思わず涙して……。 見えない部分こそ、信じてあげなきゃ… ねこじまさんは「親は他の子との関わりまで見ることはあまりできません。だから余計に不要な心配をしてしまいがちに。だけどやっぱり見えていない部分こそ、信じてあげることが大切なんだと思いました」と振り返ります。 「結局、毎日葛藤です」というねこじまさんの言葉に共感する方も多いのではないでしょうか。子どもへの対応は、どれくらい甘くしてもいいのか、あえて厳しくしたほうがいいのか……など、日々悩むことだらけですよね。 担任の先生が言うように、「お母さんがわかってくれていること」がとても大切なのかもしれません。つらいことや悩みがあったとき、自分のことを理解してくれている人が近くにいるだけで、心が強くなれることも。しかし学校にいる間は、物理的に家族と離れて過ごすため、不安な気持ちが大きくなってしまいがち。離れていても家族はいつでも味方であること、学校で困ったときには、家族はもちろん先生に相談していいということを子どもに伝えることで、学校にいる間の寂しさや不安感が少し解消されるかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月20日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。車から降りてきたおじさんに突然、話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。キュアおじは女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ほや助さんの腕をつかみ、自宅へ誘います。しかも、キュアおじの車の中には、まさかの女児用下着が! ほや助さんがキュアおじの腕を振りほどこうとすると、変身セットが水溜まりに落ちてしまいます。そのショックからか、キュアおじはほや助さんを解放。ほや助さんは無事に自宅に帰り着き、すぐに警察に通報しました。しかし、事件が起こった通りには監視カメラがなく、捜査は難航しそうだというのです。しかし、ほや助さんが無事に帰宅できたことに、お母さんは安堵。キュアおじが捕まるかどうかは、捜査の進展を待つしかありません。 注意喚起のメールは届いたものの… 「小学校からメールが来てたの。『女子児童への声かけ、誘拐未遂事件』って」 警察からほや助さんの通う小学校に連絡が入ったのでしょう。注意喚起のメールが届きます。 しばらくの間、娘をひとりで歩かせてはいけない……。 話し合いをする両親の一方、ほや助さんは“誘拐未遂”というフレーズに、自分がどれだけ危険な目に遭ったのか、改めて突きつけられます。 「あのとき、声をかけられても無視していたらよかったのに……」 事件を思い出しながら後悔するほや助さんに、お姉ちゃんが声をかけます。 「危ない目に遭ったら、『火事だ!』って叫んで助けを求めろって、お父さんが言ってたでしょ?」 「うん、『人がすぐに出てくるから』って……」 「でも、ぜんぜん思い出せなかった。それに大声を出したら、これ以上、何かされるかもって……」 震えながら話すほや助さんに、お姉ちゃんはやさしく寄り添います。 「見た目はまぁ、普通(?)のおじさんだったから、大きい特徴はないし……」 ほや助さんは事件直後の事情聴取に対し、キュアおじの容貌を警察官に伝えていましたが、事件発生から1カ月が経過しても、新たな情報は出てきません。 しかし、事件発生から3カ月が経過し、恐怖心も薄れかけてきたころ…… 「ちょっと、これ見て!」 お母さんはスマートフォンを見ながら衝撃を受けますが、それもそのはず。なんと、ほや助さんと同じような不審者に遭遇した女児がいたのでした。 ほや助さんに次ぐ、女児への声かけ事案……。お母さんの表情にも納得ですよね。 周辺の地域で起こった不審者の声かけ事案について、注意喚起のメールを送付している小学校は多くありますが、同様の取り組みをおこなっている自治体も少なくないようです。 防犯にまつわる情報のほか、地域の災害情報を発信している自治体が多い様子。気になる方は、地域の「安全・安心メール」を検索してみてください。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月20日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けたものの、診断名はつかず、常同行動(※)やこだわりなどに関しては「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのことでした。 (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかったねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えることに。 そんな中おこなわれた、夏休み前の個人懇談。学校生活についての生徒向けアンケートで、まっちくんは「学校生活は楽しい」にマルをつけていたとのこと。他の質問もねこじまさんがまっちくんから聞いていた話とは真逆の回答だったことに、戸惑いを隠せません。 そして、アンケートの裏面には新しくできたお友だちの名前を書く欄があり……。 息子に友だちはいないと思っていた… まっちくんは白紙で提出していたものの、まっちくんの名前を書いている子が何人かいたとのこと。先生は「まっちくんはなかなか『友だち』とは思えないかもしれないけれど、相手の子が『友だち』と思える受け答えができているんだと思います」と話してくれました。 ねこじまさんは「友だちの定義はそれぞれ。深く考える子もいれば、気軽に付き合える子もいて、まっちは悶々とした日々を送っていると思います。しかし、まっちを友だちと思ってくれる子がいて、私は素直にうれしかったです」と振り返ります。まっちくんなりに考えて過ごしているのだろうなぁと思い、胸がいっぱいになったそうですよ。まっちくんが考える友だち像とは少し違うかもしれないけれど、周囲の子は友だちだと思ってくれていることは、親としてもうれしいですよね。 心やさしいまっちくん。学校ではまっちくんなりに、いろいろ考えながら頑張っているのでしょうね。普段、子どもたちは子どもならではの小さな社会の中で、精いっぱい歩んでいます。普段の自宅での様子や、親への発言だけでは子どもの本心がわからないことも。学校での様子を教えてもらうことで、初めて新しい一面が見えてくるのかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月19日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、車から降りてきた見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。キュアおじは女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ほや助さんの腕をつかみ、自宅へと誘います。しかも、キュアおじの車の中には、まさかの女児用下着が! あまりの恐怖にキュアおじの手を振りほどこうとすると、キュアおじが手にしていた変身セットが水溜まりに落下。すると、キュアおじは「かわいそうに」涙をこぼし、悪態をながら車で走り去りました。どうにか解放されたほや助さんは、無事に自宅に帰れたのです。しかし、ほや助さんから事情を聞いたお母さんは、気が気ではありません。すぐに警察に通報しました。 年齢は40代くらい、髪型はセンター分け… 「怖いことを思い出させて本当に悪いんだけど、もう一度、確認させてね」 「年齢はたぶん、40代くらい……。髪型はセンター分けで、耳あたりの長さでした」 事情聴取のために自宅を訪れた女性警察官に、ほや助さんはキュアおじとの一部始終について話し、さらにキュアおじの似顔絵を描くことになります。 「あの……ちゃんと捜査はしていただけるんですよね?」 「もちろん、誘拐未遂事件として聞き込みしています。ただ……」 女性警察官は表情を曇らせながら、「1つ問題がある」と言うのです。 「ほや助さんが不審者と出会った周辺には……監視カメラがないんです」 しかも、ほや助さんがキュアおじにつかまっていたとき、周囲を通る人は誰もいませんでした。手がかりとなる目撃者の存在が期待できないのです。 「じゃあ、その男を捕まえるのって……?」 不安に満ちた表情のお母さんに対し、女性警察官はさらに表情を曇らせます。 「進展があったら、ご連絡しますので……」 女性警察官はそう言葉を残し、ほや助さんの家を後にします。 「……っ」 キュアおじへの怒りや捜査への焦燥感以上に、ほや助さんが無事に帰宅できた安堵感が勝ったのでしょう。お母さんは脱力し、涙をこぼしていました。 ほや助さんがもし、本当に誘拐されていたとしたら……。 地域の子どもたちが恐ろしい目に遭わないためにも、大人が周囲に気を配り、異変に気づく必要があるのかもしれません。 その際、不審者の容貌だけでなく、車の特徴も捜査の重要な手がかりに。車のナンバーのほか、車種や色に形、走り去った方向も大事だと言われているので、もしものときには意識しておきたいですね。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月19日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けたものの、診断名はつかず、常同行動(※)やこだわりなどに関しては「年齢とともに緩和してくることもあるので、様子を見ましょう」とのことでした。 (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかったねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えることに。 登校しぶりが悪化していくまっちくんに対して、心の余裕もなくなり、感情的になってしまうことも増えていきました。 そして、夏休み前の懇談で……。 息子の本心がわからない…! 学校生活についてのアンケートで、まっちくんは「学校生活は楽しい」にマルをつけていたとのこと。他の質問も、ねこじまさんがまっちくんから聞いていた話とは真逆の回答でした。 「いろいろ聞かれたり言われたりするのが面倒くさいのか、まっちは妙に真面目なので、『楽しくない』にマルをつけてはいけないと思ったのか。真相は本人しかわかりません」と、ねこじまさんも戸惑います。 SNSのコメント欄には、「子どももいろいろ考えて、本音とは違うこと言ったり、空気を読んだりしますよね。そのぶん、おうちではさらけ出しているのかな」 「大人にいろいろ聞かれたり、気を使われたりするの恥ずかしいのかも」 「大人からの反応を予測して、本音と裏腹の回答をしていたとしたらすごい!」 など、「大人の反応を予想して答えているのでは?」といったコメントが寄せられました。 きっとまっちくんは、周りのことをよく観察しているからこそ、繊細で心やさしいのでしょう。子どもは大人が思っている以上に、周囲の状況を把握しているのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月18日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、車から降りてきた見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。キュアおじは女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ほや助さんの腕をつかみ、自宅へと誘います。しかも、キュアおじの車の中には、まさかの女児用下着が! あまりの恐怖にキュアおじの手を振りほどこうとしますが、その瞬間、キュアおじが手にしていた変身セットが水溜まりに落ちてしまいました。すると、怒ったキュアおじはほや助さんを突き飛ばし、さらには手を上げようとしたのです。「叩かれる……!?」 ほや助さんは、とっさに目をつぶります。 怒りの表情から一変、涙の理由は… 「お願いだから、誰か通ってよ……!」 身の危険を感じたほや助さんは、心の底から願いますが…… 「何も、起こらない……?」 どうしてなのか、キュアおじは上げた手を下ろします。 「最悪だよ……かわいそうに。痛かったねぇ?」 ついさっきまで怒りに満ちていた表情が一変。女児向けアニメのキャラクターに対して言っているのか、キュアおじは涙をこぼしながら意味不明な言葉をつぶやきます。 キュアおじの変容ぶりにあぜんとする、ほや助さん。すると今度は、急にほや助さんのことをにらみつけてきたのです。 「またかよ……!」 キュアおじは捨て台詞のようにつぶやき、悪態をつきながら車に乗り込むと、その場を去って行きます。ほや助さんは、ついに解放されたのです。 キュアおじから解放され、無事におうちに帰り着いたほや助さんですが、全身びしょ濡れの姿を見たお母さんは驚きの表情です。 「行く途中で知らないおじさんに会って……無理やりおじさんの家に連れていかれそうになった……」 「はっ!?」 娘に起こった一部始終を聞いたお母さんは顔面蒼白。気が気ではありません。 「あぁ、無事で本当によかった!」 ほや助さんの話を聞いたお母さんは、半泣きで警察の通報したのでした。 ほや助さん、どうにか解放されて、本当によかったですね。 しかし、未遂だったとはいえ、幼少期の恐怖体験がトラウマになってしまうことも。なかには恐怖体験を打ち明けられず、心の傷を深めているお子さんもいるかもしれません。 お子さんの精神状態が気になったときは、地域の保健所や保健センター、精神保健福祉センターなどに設置されている「こころの相談の窓口」を頼ってみてはいかがでしょうか?>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月18日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けるため、ねこじまさん親子は大学病院の心理発達科へ。まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していました。 しかし、発達検査の結果、「特に診断名はつかない」と言われました。人の手を借りないと生活できないわけではなく、常同行動(※)やこだわりなどに関しては、年齢とともに緩和してくることもあるため、「様子を見ていきましょう」と言う先生。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかったねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えることに。 「このままではいけないのかな」「私の育て方が間違っているのかな……」と、母親としての自信がなくなってしまったねこじまさんは……。 私が甘やかすからダメなんだ…! やさしく接して受け入れてみても、厳しく接してみても、結局何も変わらないように見える日々が続きました。 ねこじまさんの心の中で「無理して学校に行かなくてもいい。まっちには良いところがたくさんある」という考えと、「結局このまま学校に行けなくなってしまったらどうしよう」という思いが葛藤することに。 この時期は、『休んだら次の日には行く』ということもできなくなり、予定も立てられずイライラが募っていたとのこと。ねこじまさん自身も余裕がなくなっていたそうです。 心の余裕がなくなると、感情的に判断してしまうことが増え、客観的な視点を持つことが難しくなってくるものです。忙しく過ぎる日々の生活の中で、子どもたちの笑顔や成長の瞬間を見逃してしまうことも……。時には思い詰めすぎずに肩の力を抜いて、状況を俯瞰することも大切かもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月17日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、車から降りてきた見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。キュアおじは「かわいいなぁ」とほや助さんの頭に触れようとするばかりか、今度は女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ついにはほや助さんの腕をつかみ、自宅へと誘ってきたのです。頼みの綱として思い出した防犯ベルも手元になく、絶望するほや助さん……。そんな絶体絶命の中、ほや助さんは、さらなる衝撃の発見をしてしまいます。キュアおじの背後に目をやると、車の後部座席に“あるモノ”が見えたのです。 後部座席にあるのは、間違いなく“アレ”… 「後部座席に置いてある、あれって……」 ほや助さんは目を凝らしますが、間違いありません。キュアおじの車の後部座席には、女児用の下着が置いてあったのです。 自分の子どものために買ったのかな、とも思いましたが、キュアおじが「変身セットを着るような子は、自分の周りには姪っ子以外にいない」と話していたことを思い出します。 もしかして、おじさん好みの子にはかせるために下着を……!? 「おじさん、放して!!」 あまりの気持ち悪さに、ほや助さんはどうにかキュアおじの手を振りほどこうとします。 パシャッ…… ほや助さんがキュアおじに遭遇したのは、とある日の雨上がり。キュアおじの手を振りほどこうと力を込めた瞬間、変身セットが水溜まりに落ちてしまいます。 雨水に濡れた変身セットを見つめるキュアおじの表情は、怒り一色……。 ドンッという衝撃とともに、尻もちをつくほや助さん。 「え……?」 一瞬、頭の中が真っ白になったほや助さんですが、なんとキュアおじに突き飛ばされていたのです。水溜まりに尻もちをついたほや助さんは、全身がびっしょり濡れてしまったのでした。 「ほや助さんが突き倒される前に、誰かが通りかかっていれば……」と思ってしまいますが、いざ街中で不審者を見つけても、戸惑ってしまう人も少なくありませんよね。 警察では、不審者を見かけたら速やかな110番を呼びかけているほか、犯罪や事故に該当するかわからない場合などに警察へ相談するための専門ダイヤル「#9110」番も設けています。 気になる不審者情報を耳にした際には、お子さんの身に危険が降りかかる前に、この番号に相談してみるのも有効かもしれません。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月17日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けるため、ねこじまさん親子は大学病院の心理発達科へ。まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していました。 しかし、発達検査の結果、「特に診断名はつかない」と言われました。人の手を借りないと生活できないわけではなく、常同行動(※)やこだわりなどに関しては、年齢とともに緩和してくることもあるため、「様子を見ていきましょう」と言う先生。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと とはいえ、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、「今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかった」というのがねこじまさんの本心。 ねこじまさんは、悶々とした気持ちを抱えながら帰路につき……。 モヤモヤは残ったままで… 義母をはじめ、周りの人に気になることを言われたこともあり、「このままではいけないのかな」「私の育て方が間違っているのかな……」と思うようになっていったというねこじまさん。 何も考えていなかったわけではなく、まっちくんの行動は主に人に迷惑をかけたり傷つけたりするものではなかったため、見守ることが多かったのだそう。そして、ねこじまさんは考えれば考えるほど、母親としての自信もなくなっていってしまったのでした。 頭の中では確かな答えなどないとわかっていても、信頼できる誰かに答えを示してほしいと思ってしまうことってありますよね。しかし、育児には「これさえすれば大丈夫!」という正解はありません。周囲に相談して情報を集めつつ、その時々で子どもの様子を見ながら、より過ごしやすい方法を見つけられるといいですね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月16日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。ノナちゃんの家に遊びに行ったとき、すみかさんは彼女からキラキラのペンをもらいます。翌日、学校で先生が「最近、ペンがなくなっている人がいる……」と話し始めました。それから、同じクラスのウタちゃんのカバンやノートがなくなったり、図工で作ったものが壊されたりということが続き……。すみかさんとノナちゃんが教室で2人になったときのこと。ノナちゃんはウタちゃんの机にあるメモ帳を見て、「も〜らい♡」と自分のカバンに入れてしまいました。盗った!?と衝撃をうけたすみかさん。ウタちゃんのものを盗っているのはノナちゃん?という疑惑をもち……。ペンやメモ帳の紛失が続くため、先生が一人ずつに事情を聴き始めました。ウタちゃんの気持ちを考えると辛くなり、涙がでてきたすみかさん。ですが、犯人を知っていて言わなかったことが先生にわかると怒られるかなとも思い、「誰がやったか知ってる?」と聞かれた際、「知らないです」と答えてしまいました。そして、この日から盗難はなくなります。このまま黙っていて良いのか……と迷うすみかさん。ノナちゃんのことを黙っているならば、自分はこれからも変わらずノナちゃんと友だちでいるしかないんだなと思い……。 このまま友だちでいいのかな… 少しでもイヤなことがあると不機嫌になったり、人にあれこれやってとお願いしてきたり、女王様気質のノナちゃん。友だちとして仲良くしていますが、すみかさんが好きなものを否定して「変わってるね」と言ってくることも。人のものを盗むことはしなくなったようですが、人のものを勝手に使うのは日常茶飯事。すみかさんは、そんなノナちゃんと友だちでいることが怖い……と思うときもしばしば。 将来の夢の話になったとき。ノナちゃんは、欲しいものをたくさん買いたいからお医者さんになりたいと話します。すみかさんも将来なりたい職業はありましたが、ノナちゃんに否定されると思って話しませんでした。そしてテストで満点を目指すノナちゃんは、漢字テストのときカンペ作成。ある日、ノナちゃんのお母さんが「もっと宿題を出してください」と先生に話しているところを目撃します。クラスで仲良しグループができ始めると、同じグループに気が合わない子がいたとしても、そこから抜け出すのが難しかったりしますよね。自分が言ったこと全てを否定されると、話すこと自体が怖くなることも……。同じクラスなのでなかなか難しいですが、うまく距離をとりながら過ごせるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月16日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、車から降りてきた見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。キュアおじは「かわいいなぁ」とほや助さんの頭に触れようとするばかりか、今度は女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ほや助さんは懸命に断るものの、キュアおじの異様ぶりはさらにエスカレート。ついには自宅に誘い、そこで着替えることを提案してきたのです。「車の中で着替えるのが恥ずかしいんだね!?」「それじゃ……、おじさんの家でお着替えしよっか!」 突然に話しかけ、ついには自宅へ誘う……。キュアおじの恐ろしい提案に、ほや助さんの足は凍りついてしまいます。 もっと早く、逃げ出せばよかった… 「女の子を自分の家に呼ぶ機会なんてないから、思いつきもしなかったなぁ」 こんな人、最初から相手にしちゃいけなかった……! 心の底から後悔すると同時に、恐怖に足が凍りついたほや助さんでしたが、勇気を振り絞ります。 「ごめんなさい……さよなら」 しかし、ほや助さんの勇気もむなしく、キュアおじに腕をつかまれてしまいます。 「じゃ……行こうか?」 「いやいや、いやいや! 本ッ当に無理ですって!」 「照れちゃうなぁ、女の子を家に呼ぶなんて……」 ほや助さんは必死に抵抗しますが、キュアおじには通用しません。しかし、ほや助さんはいつも携帯している防犯ベルの存在を思い出します。 ところが、防犯ベルはランドセルに着けたまま……。バドミントンの練習に向かう今は、持っていないことに気がつきます。 「早く行こう?」 周囲には人影もなく、頼みの綱である防犯ベルも手元にない。さらには腕もつかまれ、動くこともできない……。ほや助さんは心の底から絶望してしまうのでした。 お子さんの安全を守るため、防犯ベルを携帯させている親御さんも多いはず。使う機会に見舞われないことが第一ですが、子どもの身に危険が生じたときにブザーが鳴らなくては意味がありません。 電池は切れていないか、故障していないか。ランドセルだけでなく、習い事用のバッグにも入れておいたほうが良いでしょう。この機会に今一度、確認してみてくださいね。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月16日