赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。娘の友だちのミノリちゃんが赤井さんの家に遊びにきたときのこと。ミノリちゃんが突然、トラブル解決の糸口になるような発言をします。ミノリちゃんは、娘のメモ帳が壊される一部始終を目の当たりにしており、その犯人はホウサクくんとナエコさんというきょうだいだったと言うのです。深刻な事態だと考えた赤井さんは、翌日学童で面談の場を設けてもらったのですが、代表取締役の畑山さんからこれ以上トラブルを長引かせることはできないと言われてしまいます。娘の気持ちを考えず、一方的に話を終わらせようとすることにモヤモヤとした赤井さんは、畑山さんにミノリちゃんの証言を伝えます。しかし、証拠としての扱いはできないと言い張る畑山さん。赤井さんは居ても立っても居られなくなってしまい……。もう我慢できない…!勇気ある母の行動 トラブルを一方的に終わらせようとする畑山さんにミノリちゃんの証言を伝えた赤井さん。 しかし畑山さんから……。 「まだ未熟な子どもの意見は証言にならない」と言われてしまいます。 さらに畑山さんは、複雑に思うかもしれないが納得してほしいと話を続けます。 最初は黙って話を聞いていた赤井さんでしたが、ついに我慢の限界に。 赤井さんは、娘の気持ちはおいてけぼりになっている、娘だけが我慢するだけの解決は望まないと必死に伝えます。 すると赤井さんの強い思いが伝わったのか、面談の場へ娘を呼び話を聞いてもらえることになりました。 ◇◇◇ トラブルで一番つらい思いをしているのは娘さん。大人だけの話し合いで一方的に話を終わらせようとするのはトラブルの根本的な解決にはなっていないのではないでしょうか。赤井さんが勇気を出して思いを伝えたことで、再度娘さんにも話を聞いてもらえることになってよかったですね。娘さんが自分の気持ちを畑山さんにきちんと伝えられるよう、みんなで一緒に状況を整理しながら丁寧に話し合っていけるとよいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2023年09月02日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択することに。ホームスクーリングに取り組みながら過ごすこと1週間、しぇーちゃんは「休んで元気になった気がする」と自分から再登校することを決意! 無理のない範囲で、時短で再登校してみることにしました。まずは、4時間目まで登校すると決めたしぇーちゃん。 何かあれば先生に伝えることを約束し、マミヤさんは送り出しました。 我慢できない私、ひどいのかな… ※訂正:(誤)すごいかったでじょ?→(正)すごかったでしょ? 再登校初日、学校から早退などの連絡はなく、マミヤさんは予定通り12時に学校へお迎えに。しぇーちゃんは運動会の練習にも参加できたようでひと安心したのですが、どうやら給食前の時間にクラスが荒れている様子。荒れているE君のことを、「運動会の練習を頑張ったから、今疲れちゃっているのかも……」と思いやるしぇーちゃん。 実際に現場を見たマミヤさんも「百聞は一見に如かずと言いますが、娘から聞いていた通り、給食の時間は支援級で一番ザワザワする時間帯のようでした」と振り返ります。暑い中での運動会の練習は、子どもたちにとってもすごく大変なこと。体力的にも精神的にも余裕がなくなって、荒れてしまうこともあるのかもしれません。 お友だちのことを思い、「うるさくて我慢できない私はひどいのかな」と考えてしまうしぇーちゃんは、とてもやさしい心の持ち主です。抱えている気持ちを正直に言葉にしたしぇーちゃんのありのままを認めて、抱きしめながら「いいんだよ」と伝えたマミヤさん。いつも近くで見守ってくれているマミヤさんの存在が、しぇーちゃんにとっての安全基地になっていることが伝わってきますね。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年09月01日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。学校にいるときのすみかさんは常に緊張状態。給食の時間も早食いはダメ、きれいに食べなきゃといろいろ考えてしまいます。ある日の給食ですみかさんのお箸が折れてしまい、それを見た先生が「困っている子がいるのにどうして無視するんだ!」とクラスの子を叱りました。私のせいでみんなが怒られてまた嫌われてしまう……と落ち込みます。学校ではおとなしいすみかさんですが、転校後も癇癪は続いていました。むしろ学校で自分を抑えている分、家で感情を爆発。お母さんには「学校では大人しいフリをしているんでしょ!ほんとは喋れるくせに」と心ない言葉を言われます。暴言を吐くと怒られるので、見つからないよう自分の学習机をペンなどで傷つけてストレスを発散させていました。そして、すみかさんは4年生に。クラス替えが行われ、友だち関係にも変化がみられます…。 仲良し2人組から3人組に… 転校前の学校で仲良しだったモモちゃんとは、手紙の交換が続いていました。同級生との会話は苦手ですが、手紙では自分のことを自由に伝えられます。4年生になったすみかさんは、一緒に帰っているいーちゃんと同じクラスに。いーちゃんはすみかさんが唯一話せる相手です。 一緒に楽しい学校生活が送れるかと思いきや、ヨッシーという子が入ってきて3人組に。ヨッシーがいると、思うように話せなくなるすみかさん。3人で遊んでいるとき、2対1とすみかさんがひとりになることも多く、居心地の悪さを感じていました。 そんなとき、ヨッシーが3人で交換日記をしようと提案。モモちゃんへの手紙はスラスラ書けますが、ヨッシーに苦手意識があるからか、筆が進みません。そして、面倒くさいという理由で交換日記をやめると伝えます。その後、ヨッシーから「一緒に帰るのをやめて良い?」と聞かれ、「うん」と答えたすみかさん。交換日記のことを面倒くさいと言ったからかな……と悩みながら、ひとりで帰りました。 いーちゃんと同じクラスになり、楽しい学校生活になるかと思いきや……、なかなか難しいですね。ただ、無理して交換日記を続けても心の負担になるので、「やめたい!」と伝えられたのはよかったですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年09月01日赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。娘の友だちのミノリちゃんが赤井さんの家に遊びにきたときのこと。ミノリちゃんが突然、トラブル解決の糸口になるような発言をします。なんとミノリちゃんは、娘のメモ帳が壊される一部始終を目の当たりにしており、その犯人はホウサクくんとナエコさんというきょうだいだったと言うのです。深刻な事態だと考えた赤井さんは、翌日学童で面談の場を設けてもらうことに……。面談の場には指導員リーダーの実田さんの他に、代表取締役の畑山さんが同席していました。自己紹介を終えると、なんと畑山さんは、娘のトラブルをこれ以上長引かせることはできないと言い始めたのです。そこでミノリちゃんの証言を伝えたところ……。納得いかない…!代表取締役からの衝撃的な言葉 学童の運営が大変な状況であるとはいえ、娘が巻き込まれてしまったトラブルをきちんと解決せず終わらせようとする畑山さんの発言にモヤモヤとしてしまった赤井さん。 娘だけが我慢する状況は絶対にいけないと思った赤井さんは、畑山さんにミノリちゃんが目撃したという当時の状況を伝えます。 そして赤井さんは「私の希望としてはもう少しだけこの件を調べていただきたいのです」と思いを述べます。 すると畑山さんは……。 「すみませんが奥様がいま話された件につきましてはこちらとしては証拠としての扱いはできかねます」と衝撃的な発言をしたのでした。 ◇◇◇ ミノリちゃんからの証言は、証拠として扱うことはできないと言われてしまった赤井さん。起きてしまったトラブルは取り消せませんが、娘さんのために事件の真相や犯人は知りたかったはず。それだけに証拠にはならないというのはショックですよね。犯人が自ら名乗り出てくれるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2023年09月01日安田ふくこさんの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、同じクラスの女子・Sさんの兄に、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と身に覚えのないことで謝罪を求められ、泣かされてしまいました。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えたことで誤解が生じていたのですが、その事実を担任の先生がSさんの母に説明しても、聞く耳を持ってもらえなかったそう。学校側には、必要なときにはSさんたちと距離を置かせてもらうようにお願いしたものの、校長先生も、教育課の支援教育部のマネージャーも、きれいごとばかりを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとします。そんな中、偶然なのかSさん親子がふくこさんの目の前に現れたため、冷静に話し合いを試みることに。しかし、Sさんの母は「あの子が勝手にやった」と無責任な発言を繰り返すばかりでした。ふくこさんが毅然と「大事なものを守るために、しかるべき手続きを踏む」と伝えたところ、「はいはい、ウチが悪かったですっ! どーもすみませんでした!」と言い残して、Sさんの母は子どもを引きつれて立ち去ってしまい、根本的な解決には至りませんでした。 その後、ふくこさんの長男・ハルくんから「休みを挟んで平日も2〜3日、ケイを連れて、ばあちゃんちに行くのはどうかな?」と、ケイくんの心をケアするための新たな提案が。 実は、Sさん家族に泣かされてしまった数日後から、ケイくんは就寝中に突然何かを叫ぶようになり、夜驚症の症状に悩まされていたのです。弟思いなハルくんは、そんなケイくんを心配し、物理的に学校から距離を置くことを考えたのでした。 ハルくんの提案どおり、ケイくんと次男・ツトムくんを連れて、ふくこさんの実家に泊まりで遊びに行ったところ……。 数日間の穏やかな日々 ※「オンブズマン制度」:市民から寄せられた市政・区政に関する苦情について、公正かつ中立的な立場から簡易迅速に処理し、市民の権利利益の擁護を図る制度。 数日という短い間でしたが、のびのびと遊び、ふくこさんに思いっきり甘えられた子どもたち。ふくこさん自身も、元教師の母に話を聞いてもらったり、兄に相談したりすることができました。 「昔の自分なら、全部ひとりで背負い込んでしまっただろうけど、以前、悩み事があったときに『こういうときは、ひとりで背負い込むな』と兄に言われたことがあり、甘えさせてもらいました」と振り返るふくこさん。 Sさんの兄とのトラブルがあって以来、夜になるのが怖い日々が続いていましたが、ふくこさんの実家で過ごした1日目の夜以降、ケイくんが叫ぶことはなかったそうです。ふくこさんもケイくんも、ようやくゆっくり眠れて本当によかったですね。 今回のことを振り返り、「起こった事案を正確に記録しておくこと」が、どの機関に介入してもらうにしても重要だと学んだふくこさん。今も、自身の対応が正解だったのか悩むこともあるものの、ひとまず平和な毎日を取り戻しつつあるとのことです。 トラブルに巻き込まれないで生きていきたいものですが、人生は何が起こるかわかりません。ふくこさん一家のように、もしトラブルに巻き込まれてしまったとき、誰に相談すればいいのか、どう行動すればいいのかを事前に知っていると、気持ちに余裕を持つことができるでしょう。万が一に備えて、具体的な相談先や自治体の制度などを調べておくと安心ですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
2023年08月22日安田ふくこさんの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、同じクラスの女子・Sさんの兄に、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と身に覚えのないことで謝罪を求められ、泣かされてしまいました。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えたことで誤解が生じていたのですが、その事実を担任の先生がSさんの母に説明しても、聞く耳を持ってもらえなかったそう。Sさん家族について情報収集をするうちに、Sさんの兄がふくこさん宅前の靴屋でアルバイトをしていたことがあり、品出しをしながら、ふくこさんの家の様子をうかがっていた可能性があることも判明。学校側には、必要なときにはSさんたちと距離を置かせてもらうようにお願いしたものの、校長先生も、教育課の支援教育部のマネージャーも、きれいごとばかりを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとするのでした。そんな中、偶然なのかSさん親子がふくこさんの目の前に現れたため、冷静に話し合いを試みることに。しかし、Sさんの母は「あの子が勝手にやった」と無責任な発言を繰り返すばかり。 ふくこさんが毅然と「大事なものを守るために、しかるべき手続きを踏む」と伝えたところ、「はいはい、ウチが悪かったですっ! どーもすみませんでした!」と言い残し、Sさんの母は子どもを引きつれて立ち去ってしまったのです。 その後、担任の先生は今回のことを謝罪してくださる一方、校長先生や教育課の支援教育部のマネージャーは「参りましたね……」と言うばかり。 ふくこさんは「ご経験が豊富な先生方には、どうか現場の先生を支えていただきたい」と正直な気持ちを伝え、学校を後にしたのでした。 この一件を、今まで相談にのってもらっていたママ友たちに話すと……。 「あなたが育てた『やさしさ』に…」 これまでいろいろと親身になってアドバイスしてくれたママ友・内田さんに、一連の流れを報告。 「内田さんには助けてもらってばっかりだ……」と落ち込むふくこさんでしたが、内田さんから「あなたが育てた『やさしさ』に、私たち親子はずっと救われていましたよ」と、これまで知らなかった過去の話を教えてもらったのです。 何か直接的なお礼ができていないと思っていても、愛情をかけて育てられた子どもたちから、たくさんのやさしさが伝わっていたのですね。 そして、内田さん親子を救った長男のハルくんから、ケイくんの心をケアする新たな提案が。Sさん家族に泣かされてしまった数日後から、ケイくんは就寝中に突然何かを叫ぶようになり、夜驚症の症状に悩まされていたのです。弟思いなハルくんは、そんなケイくんを心配し、物理的に学校から距離を置くことを考えたのでした。 SNSのコメント欄には、 「『あなたが育てたやさしさに』って素晴らしい言葉ですね! ふくこさんも、お子さんたちも、存在を認めてもらえた自信にもなるうれしい言葉ですね」 「子どもたちに捧げた愛情は巡り巡って、心の種になり花をもたらすのですね♪ ちゃんと見てくれている人はいるのですね!」 「きっと、常日頃の周りの方への言動が信頼に繋がって、周囲の方々も協力してくれたのだと思います」 など、子どもたちや周囲の人に捧げたやさしさが広がっているという感想が多数集まりました。 お礼は目に見えるものだけではありません。やさしさや気持ちなど、目に見えなくても大切なものに救われることもたくさんあります。私たちもやさしい気持ちを周囲に広められるような人になりたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
2023年08月21日安田ふくこさんの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、同じクラスの女子・Sさんの兄に、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と身に覚えのないことで謝罪を求められ、泣かされてしまいました。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えたことで誤解が生じていたのですが、その事実を担任の先生がSさんの母に説明しても、聞く耳を持ってもらえなかったそう。Sさん家族について情報収集をするうちに、Sさんの兄がふくこさん宅前の靴屋でアルバイトをしていたことがあり、品出しをしながら、ふくこさんの家の様子をうかがっていた可能性があることも判明。学校側には、必要なときにはSさんたちと距離を置かせてもらうようにお願いしたものの、校長先生も、教育課の支援教育部のマネージャーも、きれいごとばかりを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとするのでした。そんな中、偶然なのかSさん親子がふくこさんの目の前に現れたため、冷静に話し合いを試みることに。しかし、Sさんの母は「あの子が勝手にやった」と、自分を守ることしか考えていない発言を繰り返すばかり。 ふくこさんが、「しかるべき手続きを踏んで、大事なものをなんとしても守らせていただきます」と真正面から伝えると、「はいはい、ウチが悪かったですっ! どーもすみませんでした!」と言葉を残し、Sさんの母は子どもを引きつれて立ち去ってしまったのです。 その後、担任の先生は今回のことを謝罪してくださる一方、校長先生や教育課の支援教育部のマネージャーは「参りましたね……」と言うばかり。 厄介な親だと思われたとしても大事なケイくんを守るため、ふくこさんは「ご経験が豊富な先生方には、どうか現場の先生を支えていただきたい」と、正直な気持ちを先生方に伝え、ケイくんのもとへと向かったのでした。 「そうなってしまう分岐点」は意外と身近に 帰宅後、振り返ってみると「これでよかったのか」と思うことばかり。 ふくこさんは、その日学校で起きた出来事と、その場で考えていたこと、自身の対応で後悔したことなどをすべて夫に聞いてもらいました。 そんなふくこさんの気持ちを受け入れ、夫は「急なことだったのによく頑張ったよ」と認めてくれたのでした。 また、ふくこさんにも、子育てがつらく孤独だった時期があったからこそ、「夫が何ひとつ変わっていなかったら、私はどうなっていたんだろう……」という思いも頭をよぎります。 Sさんの母親のようになる「分岐点」は意外と近くに、そして誰にでもあるのかもしれないと思ったのでした。 圧倒的な孤独感の中で育児を続けるのは、とてもつらいこと。ふくこさん夫婦のように、本音を打ち明けることができ、協力して一緒に歩んでくれる人がいると、とても心強いですね。パートナーと支え合い、互いに歩み寄れる関係を維持するためには、ふくこさんが意識しているように「ありがとう」という気持ちを言葉にすることが大切なのかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
2023年08月20日安田ふくこさんの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、同じクラスの女子・Sさんの兄に、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と身に覚えのないことで謝罪を求められ、泣かされてしまいました。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えたことで誤解が生じていたのですが、その事実を担任の先生がSさんの母に説明しても、聞く耳を持ってもらえなかったそう。Sさん家族について情報収集をするうちに、Sさんの兄がふくこさん宅前の靴屋でアルバイトをしていたことがあり、品出しをしながら、ふくこさんの家の様子をうかがっていた可能性があることも判明。学校側には、必要なときにはSさんたちと距離を置かせてもらうようにお願いしたものの、校長先生も、教育課の支援教育部のマネージャーも、きれいごとばかりを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとするのでした。そんな中、偶然なのかSさん親子がふくこさんの目の前に現れました。急にSさん親子と相対することになり驚くふくこさんでしたが、冷静になって話し合いを試みることに。 しかし、Sさんの母は「あの子が勝手にやった」「私は頼んでいない」「私は注意しました」と、自分を守ることしか考えていない発言を繰り返すばかり。 ふくこさんが、「しかるべき手続きを踏んで、大事なものをなんとしても守らせていただきます」と真正面から伝えると、「あー謝ればいいんでしょ。はいはい、ウチが悪かったですっ! どーもすみませんでした!」と言葉を残し、Sさんの母は子どもを引きつれて立ち去ってしまったのです。 あまりの虚しさから流れる涙をそのままに、呆然と立ち尽くしてしまったふくこさんは……。 大事なものを守るため 担任の先生はふくこさんに改めて謝罪し、今後について「ケイくんがこれ以上、不安を感じることのないようにします」と約束してくれました。子どもからも、ママ友からも評判で、普段から一生懸命頑張ってくれている先生。そんな先生が見守ってくれるのは、心強いですね。 一方、校長先生や教育課の支援教育部のマネージャーは、「参りましたね……」と言うばかり。実際、Sさん親子と鉢合わせしたときにも、特にフォローをしてくれることはありませんでした。 たとえ立場が上の経験豊富な先生であったとしても、解決が難しかった今回のトラブル。大人同士で穏便に……ではなく、子どもたちのことを第一に考えてくれているかどうかが重要ですよね。 厄介な親だと思われたとしても、大事なケイくんを守るため、ふくこさんは今の正直な気持ちを先生方に伝えました。そして、またSさん親子が何かしたら、警察などの機関と連携を取ろうと強く心に誓ったのでした。 一番大切なのは、周囲との関係性ではなく自分自身や家族。どう思われるか……と周囲の目ばかりを気にするのではなく、ふくこさんのように自分にとって大切なものを守ることに注力したいものですね。ケイくんの心にも、ふくこさんにかけてもらった愛情は深く刻まれることでしょう。 著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
2023年08月19日安田ふくこさんの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、同じクラスの女子・Sさんの兄に、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と身に覚えのないことで謝罪を求められ、泣かされてしまいました。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えたことで誤解が生じていたのですが、その事実を担任の先生がSさんの母に説明しても、聞く耳を持ってもらえなかったそう。Sさん家族について情報収集をするうちに、Sさんの兄がふくこさん宅前の靴屋でアルバイトをしていたことがあり、品出しをしながら、ふくこさんの家の様子をうかがっていた可能性があることも判明。学校側には、必要なときにはSさんたちと距離を置かせてもらうようにお願いしたものの、「ケイ君だけ……というわけにもいかないので」「Sさんのお兄さんも、きっと妹を思うやさしさから、行動を起こしてしまったと思うんです」と、きれいごとを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとするのでした。 さらに、校長先生が呼んだという教育課の支援教育部のマネージャーからは「大人同士なんだから話し合いをして仲直りを」と言われ、校長先生と同様、穏便に済ませたい魂胆が見え見えなことに、ふくこさんはがっかりしてしまいます。 そんな中、偶然なのかSさん親子がふくこさんの目の前に現れました。 急にSさん親子と相対することになり驚くふくこさんでしたが、冷静になって話し合いを試みることに。 しかし、Sさんの母は「あの子が勝手にやった」「私は頼んでいない」「私は注意しました」と、自分を守ることしか考えていない発言を繰り返し……。 …あれ?何の涙? ふくこさんは、「しかるべき手続きを踏んで、大事なものをなんとしても守らせていただきます」と真正面から伝えました。 その言葉を聞いた途端、Sさん母は「あー謝ればいいんでしょ。はいはい、ウチが悪かったですっ! どーもすみませんでした!」と言葉を残し、子どもを引きつれて立ち去ってしまったのです。 あまりの虚しさから流れる涙をそのままに、呆然と立ち尽くしてしまうふくこさん。子どもを守るために必死で戦っているふくこさんと、自分を守ることしか考えていないSさん母。結局、話が通じないままに終わってしまいました。 映画やドラマのようにすっきりとした結末にはならず、虚しさが残る終わり方になりましたが、これが「現実」だとふくこさんは振り返ります。「自分だけで奔走したり学校だけに任せたりせず、学校以外の教育機関・議員・警察などの専門機関や信頼できるママ友に相談するなどして、決してひとりで抱え込まないようにしてほしいです」とメッセージを寄せてくれました。 社会には自分と考え方が異なる人が必ずいます。うまく距離を置いて過ごせる場合もありますが、今回のように、どうしても向き合わなければならないことも。 子ども同士の小さなトラブルから発展し、実際にこのような事態が起こり得るということを、ふくこさんは自身の経験を通して教えてくれました。 安全でなければいけない小学校で怖い思いをしてしまったケイくん。これからは心穏やかに小学校生活を送れることを願っています。 著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
2023年08月18日安田ふくこさんの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、同じクラスの女子・Sさんの兄に、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と身に覚えのないことで謝罪を求められ、泣かされてしまいました。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えたことで誤解が生じていたのですが、その事実を担任の先生がSさんの母に説明しても、聞く耳を持ってもらえなかったそう。ふくこさんが、Sさん家族のことを知るママ友に話を聞くと、Sさんの兄がふくこさんの家の前の靴屋でアルバイトをしていたことが判明。ふくこさんの夫がSさんの兄について靴屋の店長に尋ねると、「外で品出しをしながら、安田さんのお宅を見ていたのかも。警察に言ったほうがいい」と助言されました。学校側には、必要なときにはSさんたちと距離を置かせてもらうようにお願いしたものの、校長先生はこの期に及んで、「ケイ君だけ……というわけにもいかないので」「Sさんのお兄さんも、きっと妹を思うやさしさから、行動を起こしてしまったと思うんです」と、Sさんの兄をフォローするような発言ばかり。きれいごとを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとするのでした。 さらに、校長先生が呼んだという教育課の支援教育部のマネージャーからは「大人同士なんだから話し合いをして仲直りを」と言われ、校長先生と同様、穏便に済ませたい魂胆が見え見えなことに、ふくこさんはがっかりしてしまいます。 そんな中、偶然なのかSさん親子がふくこさんの目の前に現れました。あまりの衝撃に、ふくこさんの心臓は大きく鳴り響きますが、「親の私が怯んでどうする」と自分を鼓舞して……。 自分を守ることしか考えてない… 今後、ケイくんがまた被害に遭わないようにするためにも、あえて冷静に話し合いを試みようとしたふくこさん。 しかし、Sさんの母は「あの子が勝手にやった」「私は頼んでいない」「私は注意しました」と自分を守ることしか考えていない発言ばかり。保護者でありながら、Sさんの兄を見捨てるような発言を続けるのでした。 話し合いをしようとする相手が、自分の非をまったく認めずに、否定ばかりしてくる人だとしたら、校長先生たちの言うように穏便に解決することは難しいですよね。 経験豊富な先生方が隣にいたものの、「大丈夫ですよ!」「話し合いましょう!」と言うだけで、特にフォローをしてくれることはなかったようです。第三者として話し合いに参加するのであれば、両者がいる中で事実関係を確認したり、双方の言い分を冷静に取りまとめたりするなどしてほしいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
2023年08月17日安田ふくこさんの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、同じクラスの女子・Sさんの兄に、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と身に覚えのないことで謝罪を求められ、泣かされてしまいました。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えたことで誤解が生じていたのですが、その事実を担任の先生がSさんの母に説明しても、聞く耳を持ってもらえなかったそう。ふくこさんが、Sさん家族のことを知るママ友に話を聞くと、Sさんの兄がふくこさんの家の前の靴屋でアルバイトをしていたことが判明。ふくこさんの夫がSさんの兄について靴屋の店長に尋ねると、「外で品出しをしながら、安田さんのお宅を見ていたのかも。警察に言ったほうがいい」と助言されました。学校側には、必要なときにはSさんたちと距離を置かせてもらうようにお願いしたのでしたが、ケイくんだけが別の教室に行くことで他の生徒が騒ぎだしてしまったため、「教室の隔離はできなくなりました」と担任の先生に聞かされます。 ふくこさんは、先生の様子から上の立場の人に否定された可能性があると察し、校長先生に話を聞くことに。 校長先生はこの期に及んで、「ケイ君だけ……というわけにもいかないので」「Sさんのお兄さんも、きっと妹を思うやさしさから、行動を起こしてしまったと思うんです」と、Sさんの兄をフォローするような発言ばかり。そしてきれいごとを並べて、今回のトラブルを穏便に収めようとするのでした。 怒りに震えるふくこさんを前に、明るい表情で「市に相談したところ、明日教育課の支援教育部のマネージャーが話を聞いてくださるそうです」と話す校長先生。 帰宅後、そのことを夫に伝えると……。 なんで今、この人たちが……! 案の定、教育課の支援教育部のマネージャーも「大人同士なんだから話し合いをして仲直りを」と穏便に済ませようとしてきました。警察にも相談した旨を伝えると「そんな大袈裟な……」と驚いている様子からも、今回の事態を重く見ていないことが伝わってきますね。 そうこうしているうちに、偶然なのか、Sさん親子が通りかかります!心臓の音が鳴り響く中、「これはあの日、あの子が泣きながら耐えた景色。親の私が怯んでどうする」と自分を鼓舞するふくこさん。 「時間にしたら10数秒ほどだったでしょうか。頭が混乱してどうしようと思ったけれど、『こちらは何もしていない』『あの子を守れるのは親の私だ』と強く思って深呼吸しました」と振り返ります。 ひとりで校長先生や教育課の人と話をするのも一大事なのに、Sさん親子にまで鉢合わせ。『あの子を守れるのは親の私だ』と強く思うことで、冷静さを取り戻したふくこさんは、真正面から相手と向き合います。まさに母は強し。 もし皆さんが同じような状況になった場合には、どのような行動をとりますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
2023年08月16日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生によるスクールカウンセリングを受ける中で、タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明しました。タクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が他の生徒の顔面にぶつかってしまい、相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 担任の先生からの連絡を受け、慌てて職場を飛び出し、小学校に駆けつけたもっつんさんは……。 息子は職員室の有名人になっていた… ※訂正:(誤)務めた→(正)努めた ※訂正:(誤)わざとやつた→(正)わざとやった 保健室で休んでいるタクくんに会いにいくと、お母さんのお迎えがうれしいからか、ニコニコしているタクくん。相手を傷つけてしまったことと、お母さんが迎えに来てくれたことが結びついていないのかもしれません。もっつんさんは、タクくんに反省の色が見られず笑っていることに、怒りの気持ちが湧いてきます。 「校内でキレるわけにもいかず、怒りを抑えるのに必死でした。子育ては大変なことが多いけど、特に怒りの収め方を教えてほしいです……」と振り返るほど、心の中では激怒していたもっつんさん。 子育ては思い通りにいかないものと言いますが、頭では理解しているつもりでも、怒りの気持ちをコントロールするのが難しいときもありますよね。今回のように、傷つけてしまった相手がいる場合はなおさらです。 怒りの感情をコントロールするためには、深呼吸をしてみたり、その場から離れてみたりする『アンガーマネジメント』が有効だと言われています。子どもに対する怒りが抑えられなくなってしまいそうなときに、まずはひと呼吸置くことを意識して、気持ちを落ち着かせるための方法を試してみるのもいいかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月13日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 タクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が、他の生徒の顔面にぶつかってしまい……。 ストレスと罪悪感で押しつぶされそう…! 小学校からの連絡は、「タクくんが振り回していた水筒が他の子の顔面に当たって、ケガを負わせてしまった」ということでした。相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 タクくんの行動の中で、もっつんさんが一番悩んだのは、他害行動。「こういう行動をしたら、こうなる。だから危ない」という一連の流れを想像することが、タクくんには難しく、トラブルがあとを絶ちませんでした。 「わざとではない」と頭ではわかっていても、他の子をケガさせてしまうと、親としては申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいますよね。さらに仕事を急きょ切り上げて、駆けつけなければならない場合は、なおさら罪悪感を抱いてしまうものです。 もっつんさんのようにさまざまな感情が爆発して涙が止まらなくなる気持ち、共感できるという方も多いのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月12日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 花雲先生とのカウンセリングを通して、少しずつタクくんの行動は落ち着いてきましたが、それでもまだタクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさん。すると花雲先生は、「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 そんなある日、事件は起きたのです。 これは神様からの警告…?※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。※訂正:(誤)WISC検査は→(正)WISC検査を タクくんは発達検査を数回に分けておこないながら、少しずつ前進していました。 そんなタクくんに対し、体力と気力の限りを尽くし真剣に向き合いつつも、まだ見ぬ子どもに会うために不妊治療をステップアップしたもっつんさん夫婦。 ところがある日、タクくんは学校で再びトラブルを起こしてしまったのでした。 「この時期は、とにかく学校からの電話が怖くて……。仕事も度々早退し、タクに振り回されている気持ちになってしまっていました。改善する方法もわからず、疲れていました」と振り返るもっつんさん。 SNSのコメント欄にも、 「学校からの電話は怖い……。仕事も早退となると、職場への迷惑とか考えてしまうし。読んでいるだけで、なんだか苦しくなります」 「学校からの電話って、めちゃくちゃ焦りますよね。全然慣れません!」 と、学校からの電話にドキドキしてしまうという共感の声が。 幼稚園や保育園とは違い、担任の先生と顔を合わせる機会が少なくなる小学校。小学校から電話がかかってくると、「何があったの!?」と焦ってしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。 どんなに準備をしていても、保護者の目が届かない学校では、予想外のことが起こる可能性があります。すべてをひとりで抱え込まず、職場の人にも事前に相談しておくなどして、いざというときにサポートしてもらえる環境を作れると安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月11日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 そこでもっつんさんは、花雲先生のアドバイスのとおり、宿題をするときには静かな環境にしたり、小さな成功を褒めたりするなど、タクくんが少しでも落ち着いた時間を過ごせるように工夫をします。 少しずつタクくんの行動は落ち着いてきましたが、それでもまだタクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は病院の受診を提案しました。 しかし、以前に総合病院へ相談したときには半年待ちだったことを花雲先生に伝えると、「じゃあ、僕が発達検査をして、紹介状を書きます」との返答が!まさかの提案に驚いたもっつんさんは……。 すごい、どんどん話が進んできた…! ※訂正:(誤)WISCVI→(正)WISC-IV(ウィスク・フォー)※訂正:(誤)WISCVI→(正)WISC-IV(ウィスク・フォー)(誤)ウィスクラー式知能検査→(正)ウェクスラー式知能検査(誤)WISCとは→(正)WISC-IV(ウィスク・フォー)とは(誤)4指数→(正)4つの指標 そして、2時間ほどかかる「WISC-IV(ウィスク・フォー)」という知能検査を、担任の先生と相談して時間を作り、実施してもらえることに。 「本当にスクールカウンセリング利用してよかった。どんどん話が進んできた気がする!」と前向きな気持ちになるもっつんさん。タクくんも、「花雲先生と実施する図形なぞなぞ」と聞いて、楽しみにしている様子です。 子どもにとって長い検査にはなりそうですが、何よりもタクくんが楽しみにしているのを見ると安心しますよね。これまでの花雲先生との信頼関係があるからこそ、検査を前向きに捉えることができたのでしょう。タクくんの発達についてずっと悩んできたもっつんさんが、頼れる先生に巡り合うことができて、本当によかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月10日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 もっつんさんは花雲先生のアドバイスのとおり、宿題をするときには静かな環境にしたり、小さな成功を褒めたりするなど、タクくんが少しでも落ち着いた時間を過ごせるように工夫しました。 一方で、もっつんさんの生活は、 ・腰ヘルニアのため転職・本格的な不妊治療の開始・パワハラにより夫が突然の転職 など、さまざま変化が一気に訪れて、いっぱいいっぱいになってしまい……。 ひとりで抱え込み過ぎてキャパオーバー ※訂正:(誤)そだったんですね…→(正)そうだったんですね… なんと、花雲先生が発達検査をして紹介状を書いてくれることに! 「まさか、花雲先生が発達検査までしくれるとは思っていなくて、心底びっくりしました!」ともっつんさん。もっつんさんが調べた病院の中には、半年待ちのところも。学校で実施してもらえることは、とてもありがたいですね。 そして、保護者であるもっつんさんのキャパオーバーにも気づいてくれた花雲先生、すごい……!もっつんさんは、「タクのスクールカウンセリングだったのに、私まで助けられました。本当ありがたかったです」と振り返ります。 SNSのコメント欄にも、 「もっつんさんのキャパオーバーを察知できるのも、発達検査ができて、しかもそれを提案してくれるのも、本当にすごい先生」 「ずっと相談に乗ってくれていた先生に検査してもらえるのは心強いですね!」 「花雲先生の頼もしさと安心感、すごいですね……!」 など、とても頼りになる花雲先生に驚き、安堵する人が続出! 悩みをひとりで抱え込まずに周囲を頼ることで、今まで進展しなかったことが急に良い方向へと進み出すこともあります。まずは、心から信頼できる身近な人に、思い切って悩みを打ち明けてみることで、新たな道が開けるかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月09日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、申し訳ない気持ちに。さらに自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 それからスクールカウンセリングを受ける中で、タクくんは“字を書くこと”が苦手であることが明確になってきました。そしてやはり、聴覚過敏の傾向も……。 教室で人一倍疲れを感じていた息子 ※訂正:(誤)落着く→(正)落ち着く 「教室がうるさいから」という理由でタクくんが教室を脱走してしまっていたことも、やはり聴覚過敏が原因だったのかもしれません。タクくんはいろいろな音がする教室で過ごすことに、人一倍疲労を感じてしまっていたのです。 家で宿題をするときにはタクくんが少しでも落ち着くよう、なるべく静かな環境でおこない、小さな成功を積極的に褒めるように意識したもっつんさん。 一方で、もっつんさんの生活は、 ・腰ヘルニアのため転職・本格的な不妊治療を開始・パワハラにより夫が突然の転職 など、さまざまな変化が訪れます。 夫に対していろいろ言いたいことがあっても、まずはお土産のプリンを食べるもっつんさんがかわいらしい♪ 甘いものを食べると、少しホッとしますよね。 もっつんさんは「このころは毎日、無我夢中でした。1日中、何かしらのストレスがあった試練の期間で、自分を甘やかすポイントを作らなきゃ、やっていられませんでした」と振り返ります。 もっつんさんにとって、おいしいスイーツが自分を甘やかすポイントだったのでしょう。皆さんは日常でストレスを感じたときに、自分自身を甘やかすポイントはありますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月08日日本語はひらがなとカタカナに加えて、難解な漢字も使用するため、習得の難易度が高い言語とされています。学校で比較的簡単かつ、常用する漢字は学ぶものの、長年、日本で生活している大人でも、読めない難読漢字は山のようにありますよね。子供のうちは、画数の少ない簡単な漢字を覚えることすら難しく感じるものです。漢字テストで小学生が力業の『珍解答』父親のbbp108.customさんは、息子さんの国語の宿題をInstagramに投稿。小学生の息子さんは、大半の日本人がぶつかってきたであろう『漢字』という高い壁に向き合い、頭を悩ませていた模様です。宿題に記入されていたのは、まさに息子さんが壁にぶつかっていることが分かる解答でした!惜しい読み間違い正しい漢字を書く問題に励んだ、息子さん。ちゃんと漢字を書くことはできているのですが…肝心の問題文を読み間違えてしまったようです!惜しい!とにかく『速』でゴリ押し誰しも、どうあがいても答えが分からない時は、最終手段として運でのゴリ押しをしてしまうもの。息子さんが取った行動は…思い浮かんだ1字をとにかく記入する力業でした。そもそも問題文を読み間違えてしまったり、『速』という漢字がさまざまな意味を持つ万能な漢字になってしまったりと、苦戦しながらも努力しているのが伝わってくる、息子さんの珍解答。答えが分からず力業に走ることはあっても、空欄にはしないあたりから、息子さんのガッツが伝わってきます…!私たちも、かつては簡単な漢字に何度もつまずいていた時代があったはず。子供による珍解答は、努力の証ともいえるでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年08月07日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生に、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。改めてタクくんに理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、申し訳ない気持ちに。さらに自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 その後、月に2度のスクールカウンセリングを続けていたもっつんさん親子。すると、少しずつタクくんに変化が見られ……。 「やる気の問題だ」と誤解されやすい ※訂正:(誤)観空間認知→(正)視空間認知※「学習障害(限局性学習症、LD)」:全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論するなどのうち、特定の能力の習得や使用に著しい困難を示す状態 ※「ビジョントレーニング」:見ることに関連するさまざまな力や機能を向上させるトレーニング方法。発達に課題がみられる子どもたちの改善・克服などに活用され、取り組まれている発達支援の実践プログラム。 花雲先生や担任の先生とのやり取りの中で、タクくんは“字を書くこと”、特に黒板の板書が苦手だとわかってきました。 周囲からは「やる気がない」と誤解されてしまいがちな行動にも、原因があったのですね。 「支援側も、知識と適切な接し方が求められます」と語るもっつんさん。タクくんが少しでも学校生活が送りやすくなるよう、花雲先生にもらったプリントを使って家でも特訓していたそうです。 スクールカウンセリングで専門家に見てもらえたことで、さまざまなことが具体的に進み始めました。たとえ親であっても、子どもの状態について気づかないことや、わからないことがあるのは当然ではないでしょうか。もっつんさんのように勇気を出して一歩踏み出し、周囲のサポートを受けることで大きく好転することもあるのだと、勇気をもらえますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月07日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、小学校の授業参観のあとに担任の先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度相談してみようと思い、申し込むことに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生に、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。そして改めてタクくんに理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返って来ました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、申し訳ない気持ちに。さらに自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 その後もタクくんの学校での様子は相変わらずで……。 毎日毎日、怒らなくちゃいけなくて カウンセリング後は、またいつも通り仕事やタクくんの問題に追われる日々。もっつんさんは、「同居の環境も、仕事も、躾もハードモードすぎた……」と振り返ります。そんな毎日の中、月に2度おこなわれるスクールカウンセリングは毎回楽しみに通っていて、タクくんが楽しそうに学校でのことを話してくれる日も増えたそうです。 毎月仕事を休むのはかなり負担だったそうですが、もっつんさんがここまで本気で向き合ってくれているからこそ、タクくんは安心して元気いっぱい成長できているのでしょうね。 ちなみにSNSのコメント欄には、「長男のクレヨンもバキバキだったのを思い出しました」 「今となっては笑いごとでしょうけど、文房具、これは大変ですね」 「わかります、折りますよね……(笑)。うちはテープでガッチガチに補強しています」 と、タクくんが折ってしまった文房具に関する感想がたくさん!中には、子どものころに「長くて使いにくかったから」という理由で折っていたという方も……。親にとっては突飛に感じる行動にも、子どもなりに理由があるのかもしれませんね。皆さん自身が子どものころはどうでしたか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月06日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。学校ではみんなとおしゃべりできず、運動があまり得意でないすみかさんにとって、チームワークが必要とされる体育は苦手な授業でした。クラスメイトから「やる気あるの?」と言われたことをきっかけに、 やっていないと思われないよう自分のなかで独自のルールを考案します。マイルールをクリアできるか!?ゲームをしている感覚で参加すると体育が少し楽しめるように。ただ、日々の学校生活ではまだまだ悩むことも多く……。学校にいるときのすみかさんは常に緊張状態。給食の時間も早食いはダメ、きれいに食べなきゃといろいろ考えてしまいます。ある日の給食ですみかさんのお箸が折れてしまい、それを見た先生が「困っている子がいるのにどうして無視するんだ!」とクラスの子を叱りました。私のせいで怒られてまた嫌われてしまう……と落ち込みます。学校ではクヨクヨしがちなすみかさんですが、果たして家での様子は!? 学校でたまったストレスを家で発散!? 学校では思った事を言えないすみかさんですが、家ではお父さんに対して「ウザッ」と言ったり、物を乱暴に扱ったりと癇癪は治っていませんでした。むしろ学校で自分を抑えている分、家で感情を爆発。お母さんには「学校では大人しいフリをしているんでしょ!ほんとは喋れるくせに」と心ない言葉を言われます。自分の気持ちは誰にもわからない……。暴言を吐くと怒られるので、見つからないよう自分の学習机をペンなどで傷つけてストレスを発散させていました。 小学3年生になってお父さんイヤイヤ期を迎えますが、親子仲は良かったすみかさん。お母さんは怒ることもありますが、すみかさんの誕生日には毎年決まって生まれたときの話をしてくれました。お父さんとお母さんに望まれて産まれてきたことを確かめ、安心するすみかさんでした。 しつけに厳しいお父さん、感情表現豊かなお母さんに育てられたすみかさん。自身の生誕話を聞き、自分が生まれてきてよかったと思えるって素敵ですよね。親としては、聞きたいことを恥ずかしがらずに聞けるという環境作りを心がけたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年08月05日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、小学校の授業参観のあとに担任の先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度相談してみようと思い、申し込むことに。スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 花雲先生に、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。帰宅後、改めてタクくんに理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 「ネットで見たことある……。『聴覚過敏』ってやつだ……」 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが聴覚過敏の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、「気づかなくて、無理させていて、本当にごめんね」と申し訳ない気持ちになってしまいます。 すっかり落ち込んでしまったもっつんさんは……。 なんであんなふうに怒っちゃったんだろう これまでの自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。どうしても、「なんで? なんでうちの子が? 私のせい……」という感情が湧いてきてしまい、しばらく苦しんだと振り返るもっつんさん。 子どものことを愛しているからこそ、心配になって怒りすぎてしまうこともありますよね。そして夜に寝ている子どもの顔を見て、起こりすぎたことを後悔するという保護者の方も多いのではないでしょうか。 もっつんさんは長い間、ひとりで頑張ってきました。抱え込んでいた不安や後悔を、このタイミングですべて吐き出せたことは、きっとプラスになるはず。こんなとき、泣き止むまで寄り添ってくれる人の存在は本当に大きいですね。たくさん泣いて、思いを吐き出して、少しずつ前を向いて歩んでいけることを祈るばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月05日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。小学3年生になったすみかさん。音楽の授業中に「もっと大きな声で〜」と先生に言われ、その注意が「もっと!もっと!」と責められているように感じます。音楽のある日は学校に足が向かず、週1回は休むように。朝起きて「今日は休みたい……」とお母さんに伝えると、「行きなさい!」と怒られることもしばしば。ですが、なんとか休めるよう考えながら生活する日々を送っていました。音楽の授業と同じように苦手意識をもっていたのが体育。うまく動けずにいると、同じチームになったSくんから「やる気あるの?」と言われてしまいました。やっていないと思われないように、バスケはボールを追いかけて走っているフリをする……など独自ルールを考案します。マイルールをクリアできるか!?ゲームをしている感覚で参加すると体育の授業がちょっぴり楽しくなりました。ですが、日々の些細な事で悩んでしまい……。 自分らしく振る舞えず、些細な事が気になる 学校にいるときのすみかさんは常に緊張状態。給食の時間は、きれいに食べなきゃ!といつもに増して神経質に。大きなおかずをひと口で食べるのが恥ずかしいからと箸で切ろうとしたところ、力を入れすぎたのか箸が折れてしまいました。先生は困っている様子のすみかさんを見て、「困っている子がいるのに、なんで無視してるんだ!」とクラスの子を叱ります。私のせいでみんなが怒られてまた嫌われてしまう……しかも「ごめんね」って言えない。学校にいるときは思うように話せず、家での自分と比べて悩みます。 また別の日。すみかさんが消しゴムを拾おうとかがんだとき、Aくんの動かした椅子にぶつかって鼻血が出てしまいました。Aくんはすみかさんに謝り、先生にもすぐ報告したことで怒られず、ほっとしたすみかさん。これをきっかけにAくんとは少し仲良くなり、Aくんの前なら笑えるようになりました。 家の顔と外の顔。意識せずも使い分けている人が多いと思いますが、すみかさんの場合はそのギャップが大きく、自身も戸惑っているようです。そんななか、Aくんとは緊張せず話せるように。これをきっかけに、学校でのすみかさんの言動が変わるかも!?人生の転機って些細な事だったりしますよね。すみかさんの学校生活も過ごしやすくなるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年08月04日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、小学校の授業参観のあとに担任の先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度相談してみようと思い、申し込むことに。スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 タクくんのこれまでの様子やもっつんさんの悩みを一通り聞いた花雲先生は、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」ともっつんさんに質問。もっつんさんは、「タクの気持ちになって考えてはいなかったと、ハッとしました」と振り返ります。 ひょっとしたら、タクくんの中に理由があるのかも。もう一度、タクくんに理由を聞いてみることに……。 まさか、うちの子が苦しんでいたなんて… タクくんが教室を出ていきたくなった理由は、「教室がうるさいから」。今まで、ネットや本で見たことあった「聴覚過敏」の症状に、まさか自分の子が苦しんでいたかもしれないなんて……。タクくんは、体調次第で雑音がすごく不快に感じるときがあったそう。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、「気づかなくて、無理させていて、本当にごめんね」と申し訳ない気持ちになってしまいます。 時に、大人が想像できないような言動をすることがある子どもたち。どうしても行動や結果ばかりに目がいきがちになりますよね。しかし今回のように、その理由を深掘りしてみると、行動を引き起こす原因が明確になることも。 もっつんさんがタクくんの本当の気持ちを引き出せたことで、教室を出て行ってしまう理由がわかって本当によかったですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月04日長女ひなの友だち・きららちゃんにひなと遊んでいるところ解散するよう促すと「家がわかりません…」と驚きの発言。主人公あいは学校に事情を話し、保護者と校門で待ち合わせすることに。しかし迎えに来た叔母さんがきららちゃんに暴力を!「虐待で捕まる」と暴力を止めさせ、念のため学校へ報告。その後の様子が気になっていたところ、学校できららちゃんに再会し…。「元気だった?」 叔母さんから暴力を受けてないか聞くと、きららちゃんは「大丈夫だよ!」と笑顔。先生立会いのもと、叔母さんがもう暴力は振るわないと約束してくれたそう。 そして別れ際、きららちゃんが「ひなちゃんのママ、ありがとうー!」と手を振ってくれました。きららちゃんの笑顔が見れたこと、大きな声でお礼を言われたことに嬉しさでいっぱいに。 それから半年後…。 「あ、きららちゃん!」近所のドラッグストアで見かけ きららちゃんのパパからその後の流れを聞いたあいさんはひと安心。 きららちゃんは叔母さんに暴力を振るわれたものの、すぐに大人に報告して本当の解決に至りました。あのときかけた言葉がしっかりと伝わっていたことに、あいさんは胸が熱くなります。 もし虐待を見逃していたら、小さな命が失われていたかもしれません。違っていたら相手に迷惑がかかるかも…と判断に迷うところですが、ためらわずに通報することが大切ですね。 著者:マンガ家・イラストレーター Ai
2023年08月03日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。読書のおもしろさに気づき、休み時間は図書室で過ごすようになったすみかさん。ようやく学校生活が楽しくなってきたとき、同じ班になった子が「すみかと一緒で最悪」と言っているのが聞こえました。そして話さずにいることも嫌がられるんだと気づき、悩み始めます。小学3年生になったすみかさん。音楽の授業中、先生の「もっと大きな声でー」と言う注意が「もっと!もっと!」と責められているように感じます。音楽のある日は学校に行けなくなり、週1回は休むように。お母さんに休みたいと伝え、スムーズに休める日は大アタリ、怒られたときはハズレ……。お母さんの機嫌に左右されますが、なんとか休めるよう考えながら生活する日々を送っていました。そして音楽以外の授業では「ある作戦」を実行していました。 できない事を悟られないように すみかさんですが、公園で遊ぶときは体を動かせても、学校にいるときは体が固まって思いっきり動かすことができませんでした。ぼーっと立っていると、体育大好きのSくんからは「やる気あんの?」と言われる始末。運動が苦手なことをバカにするSくんに対し、Sくんは漢字が苦手なくせに!と言い返したい、やり返したいという心が芽生えました。 そして考えたのが、体育の授業は透明人間のように自分を出さずに参加すること。ドッチボールでは密集している場所に紛れて標的になるのを避ける、バスケはボールを追いかけて走っているフリをする……などです。独自のルールを作って実践することで、すみかさんなりに体育を楽しめるようになりました。 得意、不得意は誰にでもありますが、チームワークを求められる球技などはできないと目立ってしまうことがありますよね。自分が傷つかないように独自ルールを作って参加する、というのも立派な処世術。不得意だなと感じている事にマイルールを導入し、逆手にとって楽しめたら素敵ですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年08月03日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、もっつんさんは小学校の授業参観と学級懇談会のあと、担任の先生と話し、タクくんの普段の問題行動について謝罪します。先生は「お母さんは何も悪くないですよ」と、あたたかい言葉をかけてくれました。 そして先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度スクールカウンセラーに相談してみようと思い、申し込むことに。 スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 さらに、「大丈夫ですよ。これからいくらでも伸びます。いや、伸ばします。絶対良い方向に進みますよ」と心強い言葉をかけてくれて……。 もしかして、タクの中には理由がある?※訂正:(誤)出世→(正)出生※訂正:(誤)タク産まれは→(正)タクが生まれたのは(誤)極低体重児→(正)極低出生体重児 タクくんが生まれてからこれまでのこと、そしてもっつんさんが抱えている、さまざまな悩み……。花雲先生は静かにやさしく聞いてくれました。 そして「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。 「教室から抜け出す理由について、タクの気持ちになって考えていなかったと、ハッとしました」ともっつんさんは振り返ります。 ひょっとしたら、タクくんの中に理由があるのかも……。もっつんさんはもう一度、タクくんに理由を聞いてみることに。こうして、初回のスクールカウンセリングはあっという間に終了したのでした。 客観的な立場で話を聞いてくれる花雲先生。ママ友がいないというもっつんさんにとって、いろいろな悩みを打ち明け、相談できる貴重な時間となりました。 忙しい日々の中で、子どもの言動について深く考える余裕がなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。花雲先生が言うように、子どもの行動の裏にある“理由”をじっくり考えたり、確かめたりすることで、子どもが何を考えているのかが具体的に見えてくるのかもしれません。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月03日長女ひなの友だち・きららちゃんは、お父さんと叔母さんと3人暮らし。ひなと遊んでいるところ解散するよう促すと「家がわかりません…」と驚きの発言。主人公あいは学校に事情を話し、保護者と校門で待ち合わせすることに。しかし迎えに来た叔母さんがきららちゃんに暴力を!「虐待で捕まる」と暴力を止めさせ、念のため学校へ報告。学校側は把握しており、ホッとするものの音沙汰がなく…。「学校は動いてくれたのかな?」 その後、きららちゃんの様子や学校側の対応が気になるころ、授業参観できららちゃんに会えるチャンスが到来。 クラスへ行くときららちゃんの姿を確認できましたが、保護者である叔母さんやお父さんは見当たりません。少しでも話したかったな…と思っていた矢先に校庭で再会。 久しぶりに見たきららちゃんは明るい様子で、パッと見たところアザもなさそうですが…。 「もう叩かれたりしてない?」不安を抱えながらも聞いてみると… 学校側の対応が効いたのか、きららちゃんは叔母さんからもう暴力は受けていないそう。別れ際に「ひなちゃんのママ、ありがとうー!」と笑顔で手を振るきららちゃんの姿を見て安心します。 あいさんの勇気ある行動できららちゃんは救われました。自己満でもお節介でも、誰かが困っていたら見てみぬふりをせず、手を差し伸べることが大切ですね。 著者:マンガ家・イラストレーター Ai
2023年08月02日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。転校先のクラスに馴染めないすみかさんですが、毎日一緒に帰る隣のクラスのいーちゃんとは話せるようになりました。そして「本」と出会い、すみかさんの学校生活は楽しいものに変わります。休み時間のたびに図書室へ行き、司書の先生とも仲良くなりました。たまにクラスメイトにイタズラをされることもありましたが、本の世界に没頭することであまり気にせず過ごしていました。読書にハマって楽しい学校生活を送っていたすみかさんですが、班決めで言われた一言をきっかけに心がモヤモヤし始めます。「すみかと一緒で最悪」と同じ班になった子から言われ、話さずにいることも嫌がられるんだと気づきました。みんなと話したい、おもしろいときは笑いたいと思いますが、なぜかクラスではそれができません。自分はおかしいのかな、二重人格なのかな……と考えることも。そして音楽の授業をきっかけに、すみかさんはある行動をとるようになります。 「もっと大きな声で!」先生の注意が気になり…… 小学1、2年生のころは「学校に行かないー!」と毎朝大騒ぎをしていたすみかさんですが、3年生になると行きたくないときは仮病を使うように。きっかけは音楽の授業中に「声が小さいよー、もっと大きな声でー」と言われたことでした。「もっともっと」と言われると責められているような気持ちになり、音楽の授業がある日はどうしても学校に行けず……。毎週休むようになりました。 音楽の授業がある日はお母さんに「休みたい」と伝えますが、これが毎回大変。お母さんの機嫌が良くてスムーズに休める日がある一方、「学校行けよ!マンガばっかり読んで!」と怒られることもしばしば。お母さんが怖かったので、休む日は多くて毎週1回までと決めて登校していました。 大人も仕事を休みたいと思う日はありますし、イヤなことがあれば憂うつになりますよね。こういうとき、親は悩みの種(すみかさんの場合は音楽の授業)を子どもに聞いて克服するよう動くのがいいのか、無理強いせずに学校を休ませるほうがいいのか、悩みどころですよね。子どもの様子を見ながら判断していくのがベストなのかもしれませんが、親もまた人間。感情のコントロールが難しいですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年08月02日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、もっつんさんは小学校の授業参観と学級懇談会のあと、担任の先生と話し、タクくんの普段の問題行動について謝罪します。先生は「お母さんは何も悪くないですよ」と、あたたかい言葉をかけてくれました。 そして先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度スクールカウンセラーに相談してみようと思い、申し込むことに。 スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 もっつんさんは、今後のカウンセリングについて説明を受け……。 絶対、良い方向に進みますよ カウンセリングの前に、教室でのタクくんの様子を見学してきた花雲先生は、タクくんが着席にストレスを感じているようだと見抜きます。 そして、どうしたらいいのか思い悩むもっつんさんに、「大丈夫ですよ。これからいくらでも伸びます。いや、伸ばします」と心強い言葉をかけてくれました。 多くの子どもたちを見ている専門家の先生に「大丈夫」と言われると安心できますよね。 SNSのコメント欄にも、 「カウンセリングで先生からこうやって心強い言葉をかけてもらえると、とてもありがたいですね」 「やさしそうなカウンセリングの先生。ちゃんと聞いてくれてる感じがします」 「タクくんの様子もしっかり見てくれて、もっつんさんのお話もじっくり聞いてくれるんですね」 と、スクールカウンセラーの花雲先生に安心感を抱く人の声が多数。 もし、学校生活に悩みを抱えることがあれば、まずはスクールカウンセラーなどのサポート制度があるかどうかを調べ、利用してみるのも一手です。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月02日