来年2月23日に開催される『岸谷香 感謝祭2023』のゲストとして、荻野目洋子と藤巻亮太が出演することが発表された。『岸谷香感謝祭』は、岸谷が「元気に楽しく音楽をやれている事に感謝し、お客様に喜んで頂ける様に、毎回ゲストを迎え特別なセッションをする」コラボイベントで、2019年から毎年2月に開催されている。本日11月12日にティアラこうとう(江東公会堂)にて行われたソロ公演『KAORI PARADISE2022』のステージ上でゲストのアナウンスした岸谷。今回の公演は、楽曲提供をした過去もありお互いオリジナルの存在として輝き続ける荻野目洋子と、以前からフェスなどでも共演経験もあり精力的な活動を続ける藤巻亮太、さらに岸谷自身のガールズバンドUnlock the girlsも加わり、何が飛び出すか分からない特別なステージとなる。荻野目洋子藤巻亮太チケットは、11月20日(日) まで「ぴあ」アプリ最速独占先行を受付中。<公演情報>『岸谷香 感謝祭2023』2023年2月23日(木・祝) EX THEATER ROPPONGIOPEN 16:45 / START 17:30出演:岸谷香 / Unlock the girlsゲスト:荻野目洋子 / 藤巻亮太【チケット料金】全席指定:9,000円(ドリンク代別、税込)■最速独占先行2022年11月20日(日) 23:59まで最速独占先行はこちら:■一般発売2022年12月17日(土)問合せ:DISK GARAGE050-5533-0888(平日12:00~15:00)岸谷香 公式サイト:
2022年11月12日株式会社小林木工(本社:兵庫県三木市、代表取締役社長:小林 朋弘、以下 小林木工)は、このほど、抗ウイルス・抗菌コーティング加工「メディカルナノコート」のためのコーティング設備を本社工場内クリーンルームに新設しました。詳細URL: 新型コロナウイルスの感染拡大以降、全ての面において「安全な衛生環境への配慮がされていること」は、企業やサービス、製品そのものにとっても当たり前のこととして意識される時代になりました。この時代の流れに合わせ、さまざまなものに無色透明な抗ウイルス・抗菌コーティングを施し、感染リスクを軽減する機能を付加できる「メディカルナノコート」事業をスタートします。平面吹付用コーティング装置 720m2/日繊維製品吹付用コーティング装置 1,000着/日コーティング加工例「メディカルナノコート」は、ウイルス感染予防コーティングのパイオニア企業であるナスクナノテクノロジー株式会社(以下 ナスク社)の技術であり、空港や病院、ホテル、学校、美術館等の多くの公共施設で長年にわたり採用されているものです。当社は、高級オリジナル家具CoffreK(コフレカ)シリーズや、造作家具、オーダーメイド家具の製作を中心に、店舗や商業施設の工事などを手掛けています。まず自社製品への抗ウイルス・抗菌コーティング加工を行っていきます。さらに、その設備と技術を、感染予防コーティングを必要とされるお客様に対してご提供します。日本で唯一のナスク社の認定工場として、最新のイタリア製水性塗料吹付ロボットの導入による抗ウイルス・抗菌コーティング「メディカルナノコート」を、ご要望に応じて塗布・施工します。家具や建築材料、インテリア製品だけではなく、ランドセルやおもちゃ、ブランケットやスリッパといった生活用品など、何にでもその意匠を損なわずに塗布・施工ができるのが「メディカルナノコート」の特徴です。図に示したものはごく一部の例であり、お客様のご要望に応じて、さまざまなものを抗ウイルス・抗菌コーティングすることが可能です。■抗ウイルス・抗菌コーティング加工「メディカルナノコート」について「メディカルナノコート」は、さまざまな物に対しコーティングすることで感染リスクを軽減させる、抗ウイルス・抗菌コーティングです。コーティング表面に付着したウイルス・細菌を減少させていく効果が長期間持続するため、除菌等の作業負担を軽減し、化学物質の使用量を最小限にとどめることで環境負荷を抑えながら持続的な感染対策を実行できます。【国際的に認められた確かな技術】STePPロゴ「メディカルナノコート」は、国内だけでなく海外の国際空港の採用実績を持つ確かな製品です。日本発の優れた保健衛生技術として国連工業開発機関UNIDOのサステナブルプラットフォーム(STePP)に登録されています。【ウイルス不活化のメカニズム】ウイルス不活化のメカニズム「メディカルナノコート」の酸化タングステン(可視光応答型光触媒)に可視光があたると活性酸素※1が発生し、ウイルスの外側の構造を構成するたんぱく質を破壊し不活性化※2します。光触媒は光が当たると何度でも同じ化学反応を繰り返すため、表面が削れたり、はがれたりしない限り効果が持続します。従来の酸化チタンによる光触媒ですと、紫外線のみまたは、可視光応答型光触媒であっても紫外線にきわめて近い領域の光でのみ光触媒反応をおこすため、LED照明やUVカットの窓ガラスなどを使用した現代の室内環境では不向きです。「メディカルナノコート」は、500Lux以下の室内環境でもコンスタントに効果を発揮する酸化タングステンを配合しており、さらに全くの暗所でもプラチナ、セレン、モリブデン等の抗菌機能により効果を発揮します。【抗ウイルス・抗菌効果と安全性】抗ウイルス・抗菌効果と安全性1抗ウイルス・抗菌効果と安全性2【安全の証明】加工証明書や製品貼付用のシールはご要望に応じて提供します。製品添付用シール加工証明書※1:活性酸素は有機物を酸化分解する性質があります。ウイルスのタンパク質も有機物ですので酸化分解されます。※2:「不活性化」とは、ウイルスや細菌が活動を停止し感染性をなくすことです。■小林木工 代表取締役社長 小林 朋弘のコメント私ども小林木工は、現状に満足することなく常に進化・革新を追求しています。時代の動きを見据え、「メディカルナノコート」事業を開始したこともその1つです。良い物を作るだけではなく、お客様に安心して使っていただけることが重要だと考え、抗ウイルス・抗菌製品において業界の最高峰である「メディカルナノコート」を取り入れました。これにより安全も同時にお届けすることが可能となります。大阪・関西万博からIR事業まで、日本経済はインバウンド経済効果を求めて大きく展開しています。その視点からも、「メディカルナノコート」の施工はユーザーの安心につながり、さまざまなビジネスの後押しとなるものと確信しています。日本で唯一の認定工場である小林木工のナスクコーティング事業部を是非ご活用いただければと思います。■ナスクナノテクノロジー株式会社について名称 : ナスクナノテクノロジー株式会社本社 : 〒107-0052 東京都港区赤坂4-9-25 新東洋赤坂ビル4階代表者 : 代表取締役 左近 美佐子事業内容: 特殊被膜材の開発及び販売、感染予防・衛生管理に関わる商品の開発及び販売URL : nascロゴ■株式会社小林木工について小林木工は、大正13年の創業以来、兵庫県三木市で木に関わる事業を営んできました。現在は、高級オリジナル家具CoffreK(コフレカ)シリーズや、造作家具、オーダーメイド家具の製作を中心に、ドイツ製高級システムキッチンnobilia(ノビリア)の販売や、店舗や商業施設の工事などを手掛けています。CoffreK(コフレカ)シリーズは三木市のふるさと納税返礼品にも採用されており、職人の技と現代のデザイン性をうまく融合させた製品は各界から高い評価を得ています。名称 : 株式会社小林木工本社 : 〒673-0444 兵庫県三木市別所町東這田570-1代表者 : 代表取締役社長 小林 朋弘事業内容: 家具製作、建具製作、大工工事業、建具工事業、内装仕上工事業等URL : 小林木工ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月09日火をつけて炎を消し、薫りをくゆらせるお香。アロマが練り込まれたお香を焚くと、気分がリフレッシュしたり、癒されたりしますよね。数々の創作物を生み出し、Twitterに投稿しているクリエイターのミチル(@mitiruxxx)さんは、あるお香を作りました。見た目にクスッとさせられる、ミチルさんが創作したお香がこちらです。長ネギのお香 pic.twitter.com/zumrukx4fp — ミチル (@mitiruxxx) July 26, 2022 ミチルさんが作ったのは、長ネギを模したお香!上部の緑色から、下にいくにつれ徐々に白い色に変化している様子は、長ネギの色合いにそっくりです。『長ねぎ』と書かれたケースに入れられたお香は、もう長ネギにしか見えません…!ミチルさんのユーモアあふれる創作物はまたたく間に拡散され、6万件以上の『いいね』を集めました。・おいしそうな薫りがしそうですね…!・箱の形までこだわっている!・これが本当の万能ネギ。・天才だー!欲しい!ペットボトルの水滴が猫の足跡のようになる『肉球ボトル』や、カーペットクリーナー型の修正テープなど、これまでにも数々の創作物を生み出してきたミチルさん。ぜひ商品化してほしい…!結露が嫌にならない『ボトル』に反響「めっちゃかわいい」「天才か」一見ただのカーペットクリーナーしかし、よく見ると…?「発想が素敵」見るだけで人々が笑顔になる、ミチルさんの創作物が世に出れば、普段の生活がより楽しくなりそうですね![文・構成/grape編集部]
2022年07月27日四川料理店「飄香(ピャオシャン)」本店が、東京・広尾に移転オープン。四川料理店「飄香」本店が広尾に移転「飄香」は、上海と成都で修業を重ね、四川料理の500以上のレシピを習得して帰国したオーナーシェフ井桁良樹が手がけるレストラン。2005年に1号店を代々木上原でオープンし、現在は銀座三越や六本木ヒルズにも店舗を構えている。代々木上原の本店は、2012年に麻布十番に移転。今回はその本店が、麻布十番から広尾にうつり、移転オープンとなる。厳選素材で“本場四川の味”を提供「飄香」のモットーは、「本場四川の味の伝承」。井桁良樹は、伝統四川料理の流れをくむ老舗「松雲澤(ソンユンゼア)」を中心とする「松雲門派(ソンユンモンハ)」に弟子入りし、「継承人」として認定を受けるなど、現地で学んだ“本場四川の味”に真摯に向き合ってきた。創業以来、「飄香」のいずれの店でも化学調味料は一切使用せず、本場の香辛料や自家製発酵調味料にこだわっている。メニューは“こだわり”のディナーコースのみメニューは、ディナータイムのお任せコースのみ。四川の漬物「泡菜(パオツァイ)」エキスでマリネした牡丹海老にハーブを飾り、中国の弦楽器・琵琶に見立てた前菜「琵琶(ビワ)」や、豚レバーとナマコを煮込んだ四川伝統料理「肝油海参」を進化させた「松雲(ソンユン)」、黒アワビと冬瓜をスープと共に食す「貴妃(グゥイフェイ)」、ラムの鞍下肉に、山椒や唐辛子を使った調味料・辛辣味を合わせた「花徑(ファージン)」など、見た目にも美しい品々を味わうことができる。ドリンクはワインが中心、ペアリングも食事と共に楽しむドリンクはワインが中心で、ペアリングも用意。中国茶をベースに、ハーブや炭酸を加えたアレンジドリンクが楽しめるノンアルコールペアリングも提案する。ライブ感のあるオープンキッチン提供する料理は、全てシェフ一人で作り上げるもの。ダイニングは井桁良樹が立つオープンキッチンをL字で囲むように配置されており、まるでシェフのプライベートキッチンに招かれたような気分を味わうことが可能だ。また、内装にもシェフのこだわりが詰まっており、中国の調度品を用いたインテリアに囲まれながら、四川の味を堪能することができる。【詳細】飄香(ピャオシャン)オープン日:2022年7月4日(月)住所:東京都渋谷区広尾5-19-1 HIROO VILLAGE 1F-2営業時間:ディナー営業のみ18:30より一斉スタート(18:00より入店可能)〜22:30 Close定休日:日・月曜日席数:16席メニュー:お任せコースのみ 24,200円ワインペアリング 15,000円、ノンアルコールペアリング8,000円※上記にサービス料10%を加算。<予約方法>完全予約制。予約は2営業日前まで。電話予約TEL:050-3145-6641(受付時間11:00~15:00)オンライン予約:テーブルチェックから3か月先までの予約が可能
2022年07月08日かねてプライベートでも親交があるという順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生(61)とDAIGOさん(44)。小林先生いわく、DAIGOさんは自律神経のバランスが整っているだけでなく、テレビ越しに見ているだけで、見る側の自律神経まで整うのだとか。今回、小林先生にDAIGOさんが持つ自律神経を整えるための秘訣に迫ってもらったーー。小林:『DAIGOも台所~きょうの献立 何にする?~』(ABC・テレビ朝日系)が好調なスタートを切りましたね。DAIGO:ありがとうございます。オファーを受けたときは、娘も生まれて、料理ができたら少しは家の中で戦力になるかな?と思っていたタイミングでした。上沼恵美子さんの後番組ということでプレッシャーはありましたが、娘のお弁当を作ることを目標に、レベルアップしていければと思っています。小林:DAIGOさんは見ているだけで、視聴者の自律神経が整うことがあると思いますよ。コロナ禍でストレスから心身の不調を来している人が多いはず。DAIGOさんのゆっくりとした話し方や間の取り方などを聞くと、自律神経が安定しているのがわかります。見ている人にもそれが伝わって、心が癒されるという人が少なくないのではないでしょうか。DAIGO:先生と初めて会ったときに、僕の話し方が自律神経にいいと言われて驚いたことを思い出しました。もともと速いテンポで話していくタイプではないので、意識はしていないのですが……。小林:自律神経を整えるには「ゆっくり」がキーワード。ゆっくり動く、ゆっくり話すなどが重要です。DAIGOさんの話し方をまねするだけでも、自律神経が整いますよ。DAIGO:そうなんですか(笑)。番組では、もっとたくさん話したほうがいいのかな、と思っていましたが、今のスタンスのままでいいのかもしれませんね。小林:DAIGOさんが自然体だからこそ、視聴者にも伝わるのでしょう。番組内では真剣に料理と向き合っていますが、心境の変化はありますか?DAIGO:これまで母親や妻に料理をまかせっきりにしていた僕としては、毎日料理を作ることの大変さがわかりました。小林:番組の最後にDAIGOさんがお皿洗いをされているのも印象的。お皿洗いは汚れが落ちていく様子が見えること、水を肌で感じること、洗い終えた達成感など、心を整える重要な要素がそろっているんです。DAIGO:なんかいい番組ですね~(笑)。■料理をすることは認知症予防にも効果的小林:自宅でも台所に立つ機会が増えましたか?DAIGO:台所との距離感が、グッと近くなりました。少し前までは、娘のためにミルクを作る程度でしたが、火や包丁を使った作業が増えてきたんです。小林:すごい変化ですね。料理は嫌々だとあまり効果はありませんが、誰かのためにと思って作るとよい効果が出てきます。DAIGO:そういえば、この前、番組で作ったコーンクリームカレーを実際に家で作ってみたところ、妻が「おいしい!」と言ってくれて。それだけで、僕も幸せな気分になりました。小林:相手のことを考えながら料理をして、さらにそれを食べて喜んでくれている姿を見ただけで「オキシトシン」という強力な幸せホルモンが出てきます。オキシトシンにはストレスから脳を守ったり自律神経を整えたりする働きがあるんですよ。DAIGO:料理は、一連の作業から後片付けまで、自律神経にいい影響を及ぼしているんですね。小林:材料を切ったり計量したりと、集中することでも自律神経が整います。それに、料理はいろいろ手先を使いますよね。段取りを考えるのにも、頭を使うから認知症の予防にもいいんです。DAIGO:なるほど~~。【PROFILE】小林弘幸’60年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや芸能人のパフォーマンス向上指導にも関わるDAIGO’78年、東京都生まれ。’03年にDAIGO☆STARDUSTとしてメジャーデビュー。現在は、ロックバンドBREAKERZのボーカルとして活動するほか、バラエティ番組への出演や絵本執筆など多岐にわたって活躍(スタイリング:林峻之/衣装協力:ガラアーベント トーキョー 03-6455-2065)
2022年05月16日演出家・小林香による新作オリジナルミュージカル『The Parlor』がよみうり大手町ホールで上演中だ。ジェンダーギャップ指数が120位と発表された日本で、小林が「女性たちの物語を描きたい」と企画した本作。曽祖母の時代は談話室、祖母の時代は美容室、母の時代は喫茶室と、ある家族の女性たちが連綿と守り継いできた部屋「ザ・パーラー」を舞台にした、母娘3代の物語。4月28日、関係者に向けたゲネプロ(総通し舞台稽古)が行われた。世代を越えて受け継がれ、さまざまな人の思いが交差してきた「パーラー」。アメリカ・ロス在住のゲームクリエイター円山朱里(美弥るりか)は、祖母の阿弥莉(剣幸)に呼ばれて数年ぶりに帰国するところから物語が始まる。左から)舘形比呂一、剣幸、植原卓也、北川理恵母の千里(花乃まりあ/2役)の死をきっかけに、ゲームの世界にのめりこみ、世界的なゲームクリエイターになった朱里。そんな朱里に対し、継ぐ者のいなくなったパーラーを閉店すると告げる阿弥莉。しかし、常連たちーー幼い娘を育てるシングルファーザーの巧(植原卓也)、クロスドレッサーのザザ(舘形比呂一)、ゲーマーの主婦アリス(北川理恵)は閉店に反対する。パーラーは自分らしくいられる大切な場所だったからだ。そこへ、千里にそっくりな女性が現れる。彼女は千里の死後、大手おもちゃメーカー・トイッスルの社長である草笛遊史(坂元健児)に引き取られていた、朱里の妹の灯(花乃まりあ/2役)。灯は朱里に、トイッスルの人気ボードゲーム「Toi・Toi・Toi」のPCゲーム版の制作を依頼してーー。左から)花乃まりあ、美弥るりか植原卓也舘形比呂一美弥は、世界的に活躍するゲームクリエイターとしてのカリスマ性を自然に醸し出しつつも、朱里が抱えている心の傷や葛藤にも丁寧にアプローチ。物語が進むにつれ、朱里の心が解けていく様子がはっきりと見えてくる繊細な演技がよかった。花乃は、千里と灯という全く性格の異なる2役を好演。剣は、その場を包み込むような温かい雰囲気があって「ザ・パーラー」に人が集う理由を体現した。劇場のサイズも物語にあっていると感じた。具象の舞台だが、映像やスクリーンを使って、場面が切り替わり、特にゲームの中の世界を表現するシーンは見どころのひとつだろう。小さなことが、次の大きな自由に繋がっていくゲネプロ前には小林のほか、出演する美弥るりか、花乃まりあ、剣幸の3人が取材に応じた。ーー小林さんから見た皆さんの印象を教えてください。小林出演者7名、どの俳優も本当に素晴らしく、細やかな芝居をずっと重ねて稽古を積み上げてきました。特にこのお三方は、血の繋がった家族を演じられるんですが、やはり共通点があるといいますか、同じところで育ってこられたので、共通する気品や知性、柔らかい雰囲気があると感じています。稽古の初期からすでにご家族のような雰囲気を持っていました。Musical『The Parlor』初日前取材会より左から)小林香(作・演出)、花乃まりあ、美弥るりか、剣幸美弥さんは、この世のものではないような(笑)特別な役を演じてこられることが多いと思うんですが、今回は普通の人の役。砂に水が染みわたるように朱里の感情を台本の中から自分の中に吸収し、自然に朱里という役を演じています。花乃さんは去年ご一緒したんですが、そこから月日を経て、いい意味で、人ってこんなにも変わっていくんだということを学ばさせていただきました。もともと芝居と歌、ダンス、容姿の四拍子が揃った稀有な方ですが、そこに人生の年輪みたいなものが加わって、本当にマグカップひとつ渡す芝居の中にも相手への思いやりを感じます。剣さんとはこれを含めて3作ご一緒していますが、なぜか、全ての役がおばあさんの役ですよね。黙っていても相手のお芝居をしっかり受けて、心の中に落とし込んで、黙っていても何を感じているのかよく分かり、それを相手の役者さんに返すことができる役者さんです。見えない部分も本当に細やかに表現してくださっていて、1カンパニーにひとり、剣さんがいたら良いなと思う、頼もしい俳優さんです。ーーキャストの皆さんからみた、小林さんの演出は?美弥演出を受けるのは今回が2作目です。前回はコロナの影響もあって、スケジュールがタイトでしたが、今回はしっかり台本と向き合い、香さんのアドバイスを受けて、毎日充実していました。生きているなぁ、って。自分の心と朱里の心をフルに動かし、キャストの皆さんが演じる一人ひとりの人生の物語について考えて、一緒に丁寧に作品を作る、幸せな時間でした。香さんは、私のことをすごく理解してくださっていて、ダメなところも包み込んでくださるような温かさがあって。そんな香さんとまたご一緒できる機会があるとは思ってもいなかったので、お話を聞いた時も嬉しかったですし、こうやって初日を目の前にして、濃い時間を一緒に過ごせてとても嬉しいです。花乃昨年ご一緒させていただいて、また香さんの演出を受けられるんだということが嬉しいなと思ったことです。俳優としてはもちろんですが、ひとりの人間として大切にしていきたいこと、新たな気づきとか、考えるきっかけをくださる方です。私も香さんは全てお見通しで、弱点を含めて全部わかっていただいていると思います。それゆえに稽古ではすごく痛いところをつかれることもありますが、弱点を乗り越えるために一緒に一番情熱を持って戦ってくださるので、私も負けずについていこうと思います。アメとムチの使い方がとても上手で(笑)、ひどく痛いところをつかれた後、一生懸命頑張ったら、できたかどうかに関係なく、変わろうという意識を見逃さず、絶対に気づいて褒めてくださる演出家さんです。剣3作ご一緒していて、全部おばあさんの役です(笑)。その間にもどんどん年を重ねていって、いまや、回想シーンが大変です(笑)。お稽古場に関してはふたりが言ってくださったように、全てのことに目を配ってくださいます。香さんがお書きになった台詞や歌詞の中に「なぜ」がたくさん出てくるんです。香さんがいま世の中に対して「なぜ」と思っていることをいっぱい散りばめてくださっている。最初はその「なぜ」になぜ? と思いましたが、それは私が歳を重ねていくごとに、平穏無事に波風立てずに生きようとしているからだと気づいて。それじゃダメなんだとこの作品に教えられましたし、明日への勇気みたいなものをいただきました。香さんが書く作品はこんなにも力強いんだと思っています。初日を前に心がメラメラと燃えています。ーー改めて、小林さんが本作に込めた思いを教えてください。小林今、地球全体が暗い雲に覆われているような、そういう気持ちになる状況です。ある国では人口の半分以上の子どもたちが国を脱出しないといけなくて、その状況を作っているのは大人たちです。でも、子どもたちに「あぁ僕・私は生まれてきてよかった」と思ってもらいたい。「どうして僕・私を産んでしまったの? 産まないでいてほしかったよ」とは思わないでほしい。そのために今できることはなんだろうと。大きな変革はできないんですけども、一人ひとりがささやかな物事に気付いたり、何かあったときに無視しないで考えたり、言葉にして伝えたり。自分のこと、他の人のことを考えるということ。小さなことが、次の大きな自由に繋がっていく。そういったことが伝わったらいいなと思ってこの作品を書きました。美弥・花乃・剣も絶賛の母娘3世代で歌う『The Parlor』ーー楽曲も本作の魅力。お気に入りのナンバーと合わせて、意気込みを最後に教えてください。美弥(楽曲の)アレクサンダーさんとは今日初めてオンラインで顔を見てお話しました。やっと会えて嬉しいですと言ったら、「今は離れていて国も違うけど、気持ちはいつもそっちにいるからね」と言ってくれた。本当に温かく、チャーミングで素敵な方だと思いました。彼がギター1本で歌っているデモテープが本当に素敵でオシャレで。こんなふうに歌えたらどんなに気持ちいいだろうと感じました。私も彼の魂が自分にも宿っていると思って大切に歌いたいですね。これを歌ったら幕が降りていいんじゃないかと思うくらい(笑)、一曲一曲が壮大で物語のある曲ばかりなのですが、まずは今回の主題歌であり、母娘3世代で歌う「The Parlor」は聴いて欲しいと思いますし、ひとりで歌う「Another World」も他と印象が違って好き。朱里がいつも見ている世界を感じられる曲です。今日まで大切に作り上げてきた作品をみなさまにお届けできるのを嬉しく思いますし、私たちを導いてくださった香さんを信じて、7人のキャスト全員で生み出す繊細な空気と感情を大切に丁寧にお届けできたらと思っています。ゴールデンウィークなので、ひとりでも多くの方に劇場でお会いできたら嬉しいなと思っています。花乃どの曲も大好きで悩ましいですが、「The Parlor」は初めてデモ音源を聴いて、自然と涙が出てきました。香さんが考えていることをアレクサンダーさんが理解して、音楽に乗せてくれたことが、素晴らしいチームだと感動しています。また、植原さんと一緒に歌う「Tシャツみたいな自分」。自分自身を何者でもないと思っている者同士が、お互いの存在や言葉によって、特別な存在になれるかもという希望を見出していく歌。ロマンスというか、この人と生きていこう、関わっていこうという素敵な感情の一番フレッシュで大切なところだけをぎゅっと絞ったような素敵な曲で、私も歌いながら勇気をもらえます。作品に込められたメッセージはとても一言では語り尽くせませんが、いろいろな個性や事情を持つ人が集まり、名もなき戦士となって、小さな力を重ねて世界を変えようと奮闘する話です。稽古中に香さんから「私たち自身が本気で世界を変えるという思いをどこかで持っていてほしい」というお話をしてくださって。私も世界を変えるつもりで頑張ります。クエストを見届けてください!剣親子4世代にわたる膨大な時間を、アレクサンダーさんがいろいろなバリエーションの曲で壮大に表現してくださっているんです。私も「The Parlor」の、一人ひとりの思いが最後にひとつの合唱になるところが大好きです。もうひとつは、「呼ばない名前」。亡くなってしまった子どもの名前を呼べない、孫がふたりいるけどちゃんと呼べないという祖母の葛藤を素敵にやさしく描いてくださいました。そして、この作品は観た方がいろいろな感じ方をしてくださると思います。見て見ぬ振りをしないで考えるとか、自分の人生を決めていけることなどを感じ取っていただけたら嬉しいです。心を込めて演じさせていただきます。小林意気込みは、間に合わせることです。……冗談です(笑)。ゴールデンウィークですので、世の中に楽しいことはたくさんあると思います。ですが、劇場に行くというのも本当に楽しいことだと思いますし、いろいろな深いテーマを持っていますが、エンタテインメントとして楽しんでいただける作品になっています。いろいろな選択肢の中からぜひ観劇を選んでいただき、私たちが繰り広げる「ザ・パーラー」を観ていただけたら嬉しいです。Musical『The Parlor』上演時間は約2時間15分(途中休憩なし)。公演は5月8日(日) まで。取材・文・撮影=五月女菜穂
2022年05月02日京都発の老舗・お香専門店「薫玉堂」が、2022年4月24日(日)京都・寺町二条界隈に路面店をオープンする。日本最古のお香の専門店「薫玉堂」「薫玉堂」は、1594年に京都西本願寺前で創業以来、428年に渡って“香り”を作り続けてきた、日本最古の御香調進所だ。現在は、京都の時間や季節、情景などをテーマに、古都の様々な表情を感じられるような香りなどを提案している。京都イメージの線香や和のフレグランス香りは、代々伝わる調香帳(レシピ)をもとに、天然の原料にこだわりながら制作。コロンとした形が愛らしい「印香」や、和のフレグランスとして楽しめる「塗香」、京都の情景をイメージした「紙箱線香」などのお香に加えて、フレグランスオイルやディフューザー、ハンドクリーム、ソリッドソープなど、コスメや雑貨なども展開している。“香りが選べる”線香セット&限定のお香も新店舗「薫玉堂寺町店」は、“こころを癒やす香りを誂える”がコンセプト。好みの香りを選べて詰め合わせにできる線香セットや、寺町二条界隈の町並みをイメージした限定品の線香「寺町705」などを販売する。香袋ワークショップも体験OKまた、体験型イベントとして、自分だけの香りを調合できる香袋ワークショップも実施。ハーブやお香をブレンドしてオリジナルの香袋が作れる、ユニークなイベントとなる。【詳細】薫玉堂寺町店オープン日:2022年4月24日(日)営業時間:10:00~18:00住所:京都市中京区寺町通二条上ル西側要法寺前町 705–2TEL:075–222–5860<薫玉堂寺町店 限定品>・線香寺町 20g 1,980円■ワークショップ・香袋ワークショップ 2,200円・香木のたき方ワークショップ 3,300円※開催日程と予約方法は都度ホームページにて案内。■ノベルティオープン日より、3,300円(税込)以上購入者に数量限定で、香木の香りを愉しむための道具をモチーフにした限定の栞をプレゼント。
2022年04月14日小林聡美が小さな奇跡を体験する主人公・五十嵐芙美を演じた『ツユクサ』。共演の松重豊、平山秀幸監督が小林さんの魅力を語った。『かもめ食堂』『めがね』『プール』など、日常の喧騒を離れた場所でゆったりと自然体で自分らしく生きる主人公を演じ、女性たちから絶大な支持を得てきた小林聡美。そして、それらの作品で人生の豊かさを表現してきた小林さんが、本作『ツユクサ』でも海辺の小さな田舎町を舞台に、丁寧に生きることの大切さを、より大人の視点で優しく導いていく。本作で小林さんと共演した松重豊は、大林宣彦監督の伝説的な作品、『転校生』で熱狂的な支持を集めた小林さんが印象的だったようで、「聞いてみたかったことをお伺いしたり何気ない会話が、僕にとってはワクワクする。小林聡美さんは、どんなことに感動するんだろう、どんなものが好きなんだろう、そういう話をするなかで、(小林さんのデビュー作)『転校生』を観たときの感覚も思い出したりして。ああ、僕は今、あの小林聡美さんと時間を過ごしているんだ、と思ったら、やっぱりワクワクしますよね、トキメキますよね」と、小林さんの魅力を語っている。また、本作でメガホンをとった平山秀幸監督は、構想にかかった10年間のうちに日々を丁寧に生きるイメージを持たれるようになった小林さんについて、「僕の世代だと『転校生』のイメージが強いですが、今の人たちにはスローライフ的なイメージを抱かれるキャラクターなのかな。力まずに撮るというフォームとスローライフが重なったのかもしれない」と、本作のコンセプトと、小林さんの持つイメージがちょうど重なったと語る。加えて「小林さんは歳を重ねても永遠の少女なんですね。(笑)10年前も今も、僕が描いていた芙美像は全く変わりません。今、このタイミングだったことで、小林さんと芙美が重なったと思っています」と、小林さんの変わらぬキュートな魅力と、構想から10年を経たからこそ現在の小林さんと芙美の役柄がぴったり重なったと明かしている。『ツユクサ』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ツユクサ 2022年4月29日より全国にて公開©2022「ツユクサ」製作委員会
2022年04月01日「バラの香り」をテーマとした庭園「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」では、春イベント「スプリングフェスティバル」を、2022年4月29日(金・祝)から5月29日(日)までの期間で開催されます。「練馬区立 四季の香 ローズガーデン」の春イベントそれぞれテーマの異なる2つのローズガーデンを中心に、園内で多種多様なバラを展示している「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」。2021年のリニューアル後初となる今回の「スプリングフェスティバル」では、冬の休眠期に蓄えたエネルギーを使って大きく色鮮やかに咲くバラが来客者を出迎えてくれます。約320品種460株のバラが見ごろに園内で楽しめるのは、約320品種460株の美しいバラたち。紅茶を感じる爽やかな香りのシンボルローズ「四季の香」をはじめ、ダマスク、スパイシーなど6種類の香りを楽しめる「香りのローズガーデン」と、赤やピンクなど色とりどりのバラが咲く「色彩のローズガーデン」に、多彩なバラの花が咲き誇ります。マルシェやアレンジメント教室など多彩な企画また、イベント期間中は、日替わりで様々な店舗が出店するマルシェ、日本大学芸術学部音楽学科によるガーデンコンサート、第一園芸の“バラ王子”こと江辺雄亮によるアレンジメント教室、ガーデナーとともに庭を散策しながらバラを鑑賞するガーデンツアーなど、多彩な企画が用意されています。【開催概要】「スプリングフェスティバル」開催期間:2022年4月29日(金・祝)〜5月29日(日)※バラの見ごろは例年5月中旬から下旬開催時間:9:00〜18:00開催場所:練馬区立 四季の香ローズガーデン
2022年03月30日俳優の小林且弥が初めて舞台演出を手がけ、主演に安西慎太郎を迎えて4月に上演される『象』。新たな挑戦を前にした小林に加え、彼と長い付き合いで共演経験が豊富な安西に話を聞いた。コロナ禍で廃業を余儀なくされたサーカス団における“最後の一日”を描いた本作は、映画監督でもある齋藤孝が脚本を担当した。養護施設で育ったクラウン見習いの主人公・松山悠太役を安西が務め、アクロバットの才能にあふれるも生意気な後輩・苫坂光役を菅原健が演じる。キャストは他に鎌滝恵利、伊藤裕一、伊藤修子、木ノ本嶺浩、大堀こういちの名も並ぶ。実はこの小林演出・安西主演タッグによるプロジェクト、2020年8月に向けて別の作品で走り出していた企画だった。しかし新型コロナウイルス感染症の流行で公演延期に。満を持しての“リベンジ”に安西は「今度こそ必ず、という想いがあります」と意気込み、小林も「舞台芸術は社会情勢と密接に繋がっていると痛感したからこそ、コロナ前より“意味”がもうひとつ乗っています」と続く。演出はプロデューサーからの提案で「自分からやらせてください、と言ったわけではないんです」と控え目な小林。しかし歳を重ねるうち、内面に変化が生まれたという。「これまで役をいただく・頂戴するばかりだった分、自分の人生そのものと言える芝居の世界に何か“還元”というかお返ししたい気持ちが芽生えて」──。安西はその萌芽に「且弥さんは作品に対して思考する量がすごいので、初演出に立ち会えるのが楽しみでなりません」と期待を寄せる。小林も、2014年からの付き合いである安西を「役として自然にたたずむ“生き物”になれる俳優」と称える。「芝居は“人間とは何か”を見せるアナログな行為だと思う」「デジタル化してそういう感覚が希薄になる世の中でも、慎太郎にはどこまでも生き物として歩んで欲しい」と背中を押す。そのエールに応えるように、安西も「生き物になれる最大のチャンスが『象』だと思って取り組みたい」とコメント。「たぶん今までの僕で演じても意味がない」「ひとつ殻を破って新しい自分を手に入れたいですね」と愛想笑いが癖になっている繊細な人物像になり切る決意を語った。公演は4月6日(水)〜17日(日)に、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて。チケットの一般発売は、3月27日(日)10時にスタート。取材・文:岡山朋代
2022年03月23日岸谷香が、2月13日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催するライブイベント『岸谷香 感謝祭2022』の模様を生配信することが決定した。2019年より行われている『岸谷香 感謝祭』は、岸谷が毎年元気に楽しく音楽をやれている事に感謝し、毎回様々なゲストとセッションをする恒例のコラボイベント。今回は自身のガールズバンド・Unlock the girlsを従え、根本要(スターダスト☆レビュー)と和田唱(TRICERATOPS)といったそれぞれ交友のある実力派のフロントマンふたりと豪華セッションを披露する。視聴チケットは1月23日12時より発売中。なお生配信終了後から2月19日23時59分までアーカイブ配信も予定されている。<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30ゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット情報】・有観客チケット:全席指定9,000円(税込 / ドリンク代別)・配信視聴チケット:4,000円(税込)チケット購入リンク:岸谷香 オフィシャルサイト:
2022年01月31日歌手の小林幸子が26日、都内で行われた「K-1 AWARDS 2021」に出席した。小林は「ベストガールズ賞」のプレゼンターとして登場。同賞に輝いたKrushガールズ・チャナナ沙梨奈を称えた。そして、小林は「みなさんきれい。顔が小さい。スタイルがいい。いいな!」とうっとり。「ラウンドガールは、真剣勝負の試合のところに花が咲く、素晴らしい仕事だと思います」と語った。昨年9月、ミニスカ&ニーハイブーツ姿でラウンドガールに初挑戦した小林。「緊張感ものすごかったです。迫力があって素晴らしいものを見させていただきました。感動しました」と感想を述べ、「出てきた瞬間に『ラスボス!』と言われたんですけど、『ありがとう!』って言ったら、『戦って!』って言われ、『それはできない』と。大変貴重な経験をさせていただきました」と振り返った。5回目の開催となる「K-1 AWARDS」は、K-1 JAPAN GROUP が開催した「K-1 WORLD GP」、「Krush」、「KHAOS」の3つのプロ大会と、K-1甲子園、K-1カレッジを含む「K-1 アマチュア」大会の全ての出場選手、全試合を対象に各賞を制定し、受賞選手を表彰。2021年の栄えある「最優秀選手賞」(MVP)や、最も観るものを魅了した試合に贈られる「最高試合(ベストバウト)賞」など全16部門を設けている。
2022年01月26日2022年2月13日に開催される『岸谷香 感謝祭 2022』に先駆けてのホストとゲストの対談。岸谷香×和田唱(TRICERATOPS)の後編では、『感謝祭』でのコラボレーションのアイデアがたくさん出てきた。岸谷のプライベートスタジオでの取材であり、すぐそばにピアノとギターがあるので、弾きながら会話が進行。対談自体がコラボレーションの一部分みたいでもあった。一緒に演奏する楽しさは、言葉はもちろんふたりが奏でる音からも伝わってきた。バンドについて、当日の演出について、それぞれの性格についてなど、会話の内容も自在。『感謝祭』への期待が広がる対談となった。※前編は こちら()――岸谷さんと和田さんと根本さんに共通するのは音楽・バンド・楽器への情熱なのではないかと感じます。和田一緒に飲んだ時にも楽器トークで熱く盛り上がったんですよ。女子でこういう人あまりいなかいよなぁって新鮮な驚きがありました。香さん、本当に楽器のこだわりがあるよね。岸谷唱くんのこだわり方とはまたちょっと違うんだけどね。唱くんはギター小僧がそのまま大人になったみたいなタイプじゃない?(笑)ちっちゃい頃からギターが大好きで、ずっと弾いていたんだろうと思うんですね。私は踊りや振り付けが嫌で、「楽器を持たないのは嫌だ」「それは自分じゃない」ってところから始まって、長年かけて、本番のステージで弾けるようになってきたタイプだから。「楽器を離さないぞ」という気持ちは強いんですが、唱くんは自然にギターが大好きだよね。唱くんのライブでの演奏を観ると、「ギター、うまいなぁ」っていつも思いますね。岸谷香和田いやいや(笑)。――2016年にはそれぞれのライブにゲストで出演しています(TRICERATOPS『PREMIUM ACOUSTIC LIVE』2016年4月17日SHIBUYA CLUB QUATTROと『KAORI PARADISE 2016ーはじめてのひとり旅ー』2016年7月24日品川プリンスホテルクラブex)。その時の感想を教えてください。和田僕はいまだにクラブexでの「Diamonds」の最後の締めのフレーズが悔しいよ。本番でしくじりまくって、「もう1回!」「ああ、もう1回!」って4回繰り返したんだよね。(ここでギターを手にして、実際にそのしくじったリフを何度も再現する)あのしくじりはいまだに自分の中でもしこりとして残っている(笑)。岸谷じゃあ『感謝祭』で、そこの部分やる?(笑)和田ぜひぜひ、リベンジさせて!(笑)岸谷TRICERATOPSのアコースティックライブに出た時にも「Diamonds」やったじゃない?和田ああ、やったね。岸谷その時、とても新鮮だった。私は男の子と女の子が無理して同じキーでやるのって、好きじゃないのよ。和田「Diamonds」は男にはキーが高いしね。岸谷だからどっちかがすごくよろしくない状態になるのよ。和田あるある。男のキーに合わせたら女子には低すぎるし。どっちかが無理することになるよね。岸谷だから私は唱くんが歌うところは唱くんのキーにしたんですね。「Diamonds」は普段はEなんだけど、Aでやったのね。出だしが唱くんだったから。和田そうか、途中で転調したんだ(ここで再現して、ギターを弾きながら歌う)。岸谷そうそう、それで間奏で知らんぷりして原曲のキーに戻って、2番は私が歌い出すというアレンジだったんですけど、唱くんの「Diamonds」、とても新鮮でした。あの時はギターなしでハンドマイクだけで歌ったもんね。――それはとてもレアではないですか?岸谷そう。私がピアノを弾いていたんですよ。吉田佳史くんもドラムを叩きながら、笑っていました(笑)。和田僕がギターを弾かないで、ハンドマイクで歌うことって、そうはないからね。岸谷そう。Aのキーでやった「Diamonds」もとても新鮮だった。キーっておもしろいなと思って。あと、来てもらった時に、TRICERATOPSの「ポスターフレーム」を一緒にやって、すっごく楽しかった。この曲は分数コードだから、ピアノに任せて!みたいな(笑)。あれでコラボで伴奏する喜びを知りました。和田香さんとの付き合いのブランクが長かっただけに、その後、お互いのライブに参加したり、一緒に曲を作ったり、レコーディングをしたり、いろんなことを一緒にできて、うれしかったですね。岸谷レコーディングでもTRICERATOPSの中に混ぜてもらって、4人で録るのがおもしろかった。バンドっていいなあと実感しました。バンドっていいテイクが出る時って、あっ、出た!って感じになるよね(笑)。和田その場で何か思いついたら、「おっ、これをやってみようよ」ってすぐにできるしね。「My Life」のサビにギターで「こういうフレーズを入れてみない?」って香さんが言って、その場で一緒にやったの覚えてる?(そのサビのギターのフレーズを弾いてみせる)和田唱(TRICERATOPS)岸谷あっ、やったやった。ふたりで同じ部屋に入って、マイク1本で「せーの」でギターを録ったよね。和田そう、このアルペジオ。(ギターで弾いてみせる)岸谷やったね。(ユニゾンでピアノで同じフレーズを弾く)同じフレーズを一緒に録ったね。和田そうそう、「そこ、同じでいいの?」って僕が聞いて、香さんが「同じでいいの」って。こうやって一緒に演奏していると、どんどん思い出すね(笑)。(しばらく当時のレコーディングを再現して、ふたりでギターとピアノを弾きまくる。さらに一緒にハモっていく。音楽の楽しさ、美しさがスタジオ内にも漂っていく。取材中とは思えない、やわらかくて温かな空気だ)岸谷なんか、止まらなくなっちゃうね。後半のここのところもさ、私が「4小節ぶちぬきでGで行こうよ」って言ってやってたら、唱くんが遠慮なく、「いや、ベースは絶対にBに上がりたい」って言うから「わかりました」って(笑)。林幸治くんが途中で「どっちをやればいいの?」って顔をしていたよね(笑)。ふたりとも一番大事にしているのは、音楽としてグッと来るかどうかだっていうところ(岸谷)和田やりとり、楽しかったよね。ふたりでああだこうだ言い合ってて。しかもそのやりとりのテンポが早い。香さんは僕のことを「せっかちだ」って言うけれど、違うんですよ。香さんのほうがせっかちなんです(笑)。岸谷お互いにそう思っている(笑)。林くん、せっかちがふたりもいるから、困ったんじゃないかな(笑)。音符を数音弾くたびに「違う!それじゃない!」「あっ、それそれ!」とか、どんどんふたりの声が入ってくるから。和田多分、あのレコーディングの日、林は相当疲れたと思う。僕と香さんがあまりにも「ああだこうだ」っていうから。しかもふたりともどんどん思いついちゃうし、その思いつきのテンポが異常に早いでしょ?(笑)。岸谷唱くんが「あっ!」って言った瞬間に、「よし!わかった!」って(笑)。説明しなくても、「あっ」っていうだけで、何を言うかが想像がつくんですよ。途中からマネージャーとか、みんな笑っていたよね(笑)。――以心伝心というか、まさに息が合っているんでしょうね。岸谷すごいスピードで物事が決まっていきました。でもふたりとも一番大事にしているのは、音楽としてグッと来るかどうかだっていうところも良かったですね。――最終的にやっぱり音楽的な共通点があるんですね。和田「My Life」で作った三声のコーラスがあって。「この曲を参考にして、コーラスを作ってきてほしいんだけど」って、香さんが聞かせてくれたブライアン・ウィルソンの曲、実は僕がメチャメチャ好きな曲だったんですよ。『Brian Wilson Reimagines Gershwin』というガーシュウィンのカバーアルバムの2曲目の「The Like in I Love You」。みんなが聞いているようなメジャーな作品じゃないだけに、あれはとてもびっくりした。岸谷そういうことも含めてツーカーでした。「ブライアン・ウィルソンみたいなコーラスを作ってきて」って頼んだら、唱くんが水を得た魚みたいに喜んでやってくれました(笑)。で、唱くんが作ってきたものをその場で歌ったら、それで本チャンOK(笑)。――「ミラーボール」と「My Life」は『感謝祭』でも聴きどころになりそうです。岸谷「ミラーボール」はTRICERATOPSのアコースティックライブにお呼ばれした時にやっただけで、エレクトリック編成のバンド演奏ではやってないんですよ。Unlock the girlsでは演奏しているんだけど、その時は同期ものを使ってエレクトロな感じのポップスでやっているので、実はレコーディングしたあの形は生ではやったことがないのよ。和田そうか、まだ1度もやってないんだ。僕が“girls”の演奏で感心したのは大サビのところで、一拍あけたこと。このやり方っていいなって思った。だってクロスしなくて済むでしょ。岸谷そう。レコーディングはクロスしてたから、あけたの。(ここでギターとピアノでの確認作業がしばし続く)――今回は根本さんとも共演することになります。和田要さんとは『クリスマスの約束』で顔合わせはしていますが、実際の共演は意外にないんですよ。同じ番組に出ているけれど、直接的なコラボはほぼしてないんじゃないかな。――『感謝祭』のコラボ、貴重なものになりそうですね。岸谷要さんもギターが大好きで、ギターソロ、ガンガン弾くんですよ。80年代の超絶ギターソロみたいなのをやるので驚きました。和田ギタリストとしての要さんは僕とはタイプが違うんですよ。プレイはかなりテクニカル。しかも要さんってとてもフレンドリーな性格で、普段はいっぱいおしゃべりして場を和ませてくれるけど、ギターソロになると、真顔になって表情をまったく変えないから、びっくりですよ(笑)。――それだけ真剣に集中しているということなんでしょうね。岸谷私の場合はYukoというギタリストが同じバンドの中にいるから、「ここは弾かなくてもいいや」ってこともあるんだけど、唱くんも要さんもギターを弾かないことはほぼないわけじゃない?ボーカル&ギターが3人いるので、いろいろできそう。ギターを持ってきてもらって、それぞれのギターソロを楽しみたいな。和田僕は精いっぱいやりますよ。今、ギターの話ばかりしてますけど、要さんも香さんもまずボーカリストとして素晴らしいので、そこも気合が入りますね。岸谷要さんはすごいよ。夜中までずーっと歌って、次の日は朝早くから歌っているから。和田ライブで疲れたと思ったこと、1回もないらしいよ。「ライブって疲れないじゃない?」って言うから、「いやいや疲れますよ」って(笑)。岸谷一番年上なのにね。和田喉の調子が悪くても、ライブは楽しいって言いますもん。あれはすごいな。僕は調子が悪い時はライブ、つらいですもん(笑)。要さんの境地に一生のうちに到達できるのかな。岸谷でも要さんも若い時は頑張っちゃってたって話を聞いて、少し安心しましたけど。――和田さんはUnlock the girlsの中で演奏するのはどうですか?和田女性バンドに加わるのは未経験ですから、楽しみです。なんかプリンスみたいですよね(笑)。プリンスも一時期、やってたんですよ、プリンス以外は全員女子。岸谷3RDEYEGIRL(サードアイガール)ね。和田どんなふうになるんだろう?Unlock the girlsでのライブも観させていただきました。いい演奏するし、彼女たちいい表情でやってるし、とても楽しみですね。岸谷彼女たちもメッチャ楽しみにしてますね。彼女たちは年齢的にも多分、TRICERATOPSを聴いていた世代だろうし。和田FLiPとは随分前に対バンしたことがあるので、ギターのYukoちゃんとドラムのYuumiちゃんは前から知ってました。Yuumiちゃんは対バンした流れで、何度か僕らのライブも観に来てくれました。ベースのHALNAちゃんとは共演したことがありませんが、楽しみです。最近は女子のバンドが増えて、いいプレイをする子がたくさんいるよね。岸谷うちのバンドのメンバーも、女の子だからってことではなくて、それぞれいちミュージシャンとして、いいグルーヴを出すんですよ。だから歌っていて、とても気持ちいいの。でありつつ、女の子としての良さも持っているので、いいなあと思っています。――バンドとソロの魅力ということについても聞きたいのですが。おふたりともバンド活動もソロ活動もやっているという共通点があります。和田いや、僕はそんなにソロをやった感はなくて。岸谷ええっ?思いっきりソロじゃない?和田ソロなんだけど、ひとりでやってきたからね。これがバックバンドを入れてやっていたら、ソロ活動をやっているという感覚が強くなるのかもしれないけれど、僕の場合はレコーディングもひとりだけでやったし、ライブもひとりだけでしょ。岸谷ああ、そっか。和田だからひとりでやりましたというだけで、ソロ活動をやりましたという認識があまりないの。岸谷でもそうかもしれない。ソロ活動って、バンドと何が違うかというと、1対サポートという関係性があって、他の人がいることが大きな違いになるわけだけど、ひとりでやってると、そこはないもんね。和田そうなんだよね。バンド以外の他の人とやったことがなくて、そこも未経験。僕は未経験が多いですね(笑)。――サポートメンバーとやることはイメージできないんですか?和田今のところはそうですね。自分がソロをやるとなった時に、考えはしたんだけど、まだ今は違うかな、どこまでひとりでできるか確かめたいなという気持ちが強かったんですよね。岸谷バンドを解散したわけではないことも大きいんじゃない?“バンドがあるのに、なんで他の人とやるの?”みたいな感覚もあるでしょ。和田ああ、それはちょっとあるね。岸谷私もプリンセス プリンセスで活動していて、ソロをやった時には、全然違う音楽性でやることを意識しました。オーケストラを入れるとか、これだったら、まったく違うものだから、他の人とやるのもわかるよねって、誰しもが納得する形でやっていた気がします。だって、ソロをやると言いつつ、違うバンドみたいな形でやると、浮気してるみたいになるじゃない?和田そうなるよね。浮気感はどこかで出てくる気がする。サポートメンバーとやるんだったら、バンドでやればいいんじゃない?とか、いろいろ考えますね(笑)。岸谷私はバンドを体験して解散して、その後、サポートのメンバーもひとりぼっちも体験して、またUnlock the girlsをやっているわけじゃない?プリンセス プリンセスが解散した時、「ガールズバンドはもうやらないぜ」って思ったんだけど、今はまたこういう形でやることができて良かったなと思っていますね。和田今言われるまで、プリンセス プリンセスとUnlock the girlsが同じくガールズバンドだってこと、まったく意識してなかった。岸谷私は男性ミュージシャンとやる時には“1対サポート”という関係を感じるのね。だからバンドをやるなら、やっぱり女の子がいいなあって思いました。バンドって、きっと気質だよね。もともとソロで活動している人がバンドをどう捉えているかはわからないけれど、“1対サポート”と“バンド”って、外から見ると、同じ形態に見えるかもしれないけれど、まったく違うものだから。同じように歌っていても、感覚もまったく違うしね。私はやっぱりバンドが好きだな。理由はわからないけれど、されどバンドなんだよね。和田僕は子供のころからバンドへの憧れがあったからね。自分がデビューする時もバンドでデビューしたいと思っていたし。バンドって、実際にやってみるまではどういうものなのかよくわからないのに、その一員になりたいという憧れだけはずっとあって、今もその感覚は続いてますね。岸谷バンドって、その人たちが集まっただけで、音を出さなくてもバンドのたたずまいがあって。どんなに演奏がうまくても、バンドとそうじゃない人たちとでは出てくる音が違うと思うんですよ。精神の違いみたいなものが出るというか。僕は要さんが仕切るんじゃないかと思っていますよ(和田)――『感謝祭』では岸谷さん、和田さん、根本さんで、ギター、キーボード、コーラス、いろいろな組み合わせが考えられますが、今の時点で考えていることはありますか?岸谷とりあえずステージに鍵盤も置くことだけは決めているから、唱くんとピアノとギターでふたりだけというのはやりたいですね。和田それもいいね。――さっきからピアノとギターでふたりでやってる感じ、いいですよね。和田そう、あの感じですよね。「My Life」みたいな曲をふたりでやるのもありだし。岸谷要さんともふたりでやりたいし、唱くんともやりたいですね。あとはそうだな、生まれて初めてのガールズバンドの一員に加わっての演奏も楽しんでいただきたいですね。うちのバンドのメンバー、みんな、コーラスがめっちゃ上手だから。和田あ、それはいいね。そう言われると、「My Life」もコーラスがほしくなっちゃうな。歌えるっていいねぇ。岸谷あとは唱くんとの出会いの曲でもある「Fever」を、許してもらえるなら、私たちでアレンジして、鍵盤を入れたり、コーラスを足したり。和田もちろん。岸谷女子の「Fever」にしたりとか。和田ああ、いいね、だったら僕はギター、弾かないな(笑)。それもいいでしょ、ハンドマイクを持って、ノリノリで踊りながら歌う(笑)。岸谷それはおもしろそう。でも唱君はギターがないと、途中で間が持たなくなるかもよ。和田あり得るけれど、それはそれで楽しもう!(笑)。岸谷ただお呼びして、私たちがバックバンドをやりますっていうだけだともったいないから、せっかくだから、驚かせるくらいこっちでアレンジしちゃいたい。和田ああ、いいね!岸谷「もし嫌なところがあったら言ってね」って。和田OK、OK。じゃあアレンジしておいて。キーだけは現キーで、アレンジはもうおまかせ。岸谷やったー!(笑)岸谷楽しみだなあ。ツインギターをやろうよ。オクターブでハモったり。和田いいよ。楽しみだね。曲、何をやるか考えておいて。岸谷はい!(笑)――岸谷さんと根本さんの対談では、和田さんがリハを仕切るのではないかとの話になっていましたが。和田いやいや、僕は要さんが仕切るんじゃないかと思っていますよ。多分、僕がいちばんおとなしいですよ。――『感謝祭』のトーク、かなりにぎやかになるんじゃないですか。和田要さんとは先日放映された『クリスマスの約束』でもご一緒しましたけど、要さん、転換の時もいろいろ話していたんですよ。放送されないところも、要さんが全部つないでいた。あのパワーはすごいですよ。僕はきっと本番ではそんなにしゃべらないと思いますよ。最近、わかったことなんだけど、まわりがあまりしゃべらないと、結構喋るんですよ。ここは僕がまとめなきゃいけないんだなっていう本能が働くんですね。でもまわりに喋る人がいると、おとなしくなる傾向があります(笑)。――責任感ゆえに話すということですね。和田TRICERATOPSでは、今は林も喋るようになりましたが、以前はほとんどしゃべらなかったので、僕が話すようにしてましたし、うちの家族といる時、母がいて、奥さんがいる時って、僕はまったく喋らないです。要さんがいて、香さんがいるでしょ。きっとそれと同じ現象が起こるような気がする。僕は時と場合によって、すごく変わるんですよ(笑)。岸谷私も実はそうだから、シーンとなる場面があるかも。いや、ないかな(笑)。そこは要さんを頼りましょう。和田要さんは「何も考えてなくても、口を開けば、どんどんトークが勝手に出てくる」って言ってましたからね!「でまかせでいいんだよ」っていうんですが、でまかせにしては気が効いた言葉がたくさん出てくる。やっぱり才能ですよね。――今回の対談でもふたりのかけあいは相当おもしろいですよ。和田香さんはどんどん返してくれますからね。岸谷お互いにせっかちだから、言葉の頭でさんざんかぶっちゃって、聞いてる人はわけがわからないかも(笑)。――セッション的な楽しみもありそうです。岸谷スリーコードのロックンロールで、それぞれのソロで好きにやるとかね。プリンセス プリンセスのロックンロールもあるから、そこから発展させていくとか。和田あっ、それはいいね。お客さんもそれはうれしいんじゃないかな。岸谷お客さんに楽しんでもらうことはもちろんなんですが、バンドのみんなも楽しみにしているし、待ち遠しいですね。和田普段はないシチュエーションだから、意外と女子の中に入って、緊張するかも。僕、どうしょう、カチカチに緊張しちゃったりしたら(笑)。――逆に超ノリノリで、ゴキゲンで演奏するかもしれませんよ。和田味をしめて、ハマって、女子でバンドを結成したりとか(笑)。岸谷唱くんの女子力が発揮されるかもしれませんね(笑)。本番はもちろんですが、まずはリハが楽しみです(笑)。Text:長谷川誠 / Photo:吉田圭子<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30出演:Unlock the girlsサポートミュージシャン:sugarbeansゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:税込9,000円(ドリンク代別)チケット購入リンク:関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■TRICERATOPSオフィシャルサイト:
2022年01月12日2022年2月13日に開催される『岸谷香 感謝祭 2022』に先駆けてのホストとゲストの対談。前回の岸谷香×根本要(スターダスト☆レビュー)に続いて、岸谷香×和田唱(TRICERATOPS)の対談を前編・後編の2回にわたってお届けする。ふたりは岸谷のアルバム『PIECE of BRIGHT』で2曲を共作し、互いのライブにもそれぞれゲストとして参加している。今回の共演は自然な流れと言えるだろう。対談場所は岸谷のプライベートスタジオ。スタジオなので、ピアノやギターが並んでいる。話の途中で、岸谷がピアノを、和田がギターを弾く場面もたくさんあった。言葉だけではなくて、音での会話も成立。音楽的な対談からは『感謝祭』の準備の楽しさも伝わってきた。――根本さんから和田さんに『感謝祭 』に参加するにあたっての伝言があります。「オレに複雑なことをさせるな。オレに楽をさせろ」とのことです。和田ああ(笑)。3人の中では僕が一番後輩ですからね(笑)。そこは(根本)要さんに従うしかありません。僕自身、後輩という立場の現場が徐々に減ってきているから、たまにはいいことですよね。岸谷そっか。そうだよね。――「TRICERATOPSを聞いてバンドを始めました」という話を、若いバンドからよく聞くようになりました。和田そうなんですよ。そういうケースも少しずつ増えてきました。でも後輩の立場の方が自然というか。以前は自分たちが年下というケースがほとんどでしたし、そういう期間が長かったですから。岸谷私も要さんと一緒にいると、「失礼しま~す」って、後輩のポジションで楽をさせていただいています(笑)。岸谷香――前回の対談で岸谷さんがコラボレーションをやると決めた時に、「和田さんと根本さんの顔が浮かんだ」とのことです。和田さんは岸谷さんから声がかかって、どのように思われましたか?和田香さんと一緒に共作してから数年経っていたので、またこうやって一緒に音楽をできることになり、うれしく思っています。一緒に曲を作ったことがある人って不思議なもので、しばらく会わなくても会えば一瞬で距離が縮まるんですよ。岸谷人間関係のカテゴリーとして、「一緒に曲を作った人」というジャンルが確実にありますね(笑)。――今回の対談では、岸谷さんと和田さんの出会いのところからうかがいたいのですが。和田ずいぶん昔だよね。岸谷きっかけは「FEVER」(TRICERATOPSの1998年11月リリースのシングル曲)を聴いたことですね。この曲のコード進行、私が作る曲とタイプが似ているなあ、気が合いそうだなと思ったら、トリオのバンドでやっていると知って驚いたんですよ。「この曲を3人でやっているの?」「テンションコードが入っているのに、鍵盤はいないんだ」と驚いて興味を持ち、レーベルがエピックで同じだったので、ラジオのゲストに来てもらったのが最初ですね。和田あの時は声をかけていただき、光栄でした。岸谷当時のビジュアルを見ていたから、きっと突っ張った男の子が来るんだろうなと思っていたのね。和田えっ?実際どうだった?岸谷今よりは突っ張っていたのかもしれないけれど、「こんにちは」って言ったら、普通に「こんにちは」って返してくれて、最初から自然に会話できました(笑)。PUFFYの『JET CD』というアルバムが出たばかりだったんですが、私はこのアルバムで1曲作曲しているんですよ。民生くんから「PUFFYのアルバムを作っているんだけど、曲が足りなくてさ。曲あまってない?」と言われて、「じゃあ書くよ」ってことになり、「春の朝」という曲を作曲した経緯があります。で、その「春の朝」について、唱くんが「聴いたよ。あの曲の転調、かっこいいね」って言ったんですよ。和田いやいや、さすがにその時は敬語だったよ(笑)。和田唱(TRICERATOPS)岸谷イメージとしては「かっこいいですね」じゃなくて、「かっこいいね」だったのよ(笑)。――いきなり転調が話題になるなんて、メロディメーカー同士の会話ですよね。和田香さんの作曲した「春の朝」、すごく気に入ってて。さすがだなと。岸谷いえいえ。私も転調のところが気に入っていたので、やっぱりこの人とは音楽的なところで、気が合うなと思いました。和田この時の話をしばらく忘れていて、再会してからこの話になって、あの曲が好きだったなと思って、久しぶりに「春の朝」を聴いたら、僕がその後、見事にあの曲と似た曲を作っていたことが判明しました。「Couple Days」という曲の転調するところ。これは自分でもびっくりした(笑)。岸谷えっ、どこ?ここ?(ここで岸谷がグランドピアノで該当するフレーズを実演)和田そうそう、その次のメロディ!僕は無意識だったんですが、今のメロディの転調が好きで、知らず知らずのうちにパクってました!申し訳ない!(笑)岸谷いえいえ。和田当時、女性バンドのボーカリストがメロディラインを作るケースって、そんなに多くなかったんですよ。作詞する人はたくさんいましたが、作曲する人はそんなにいなかったので、香さん、なんて音楽的な人なんだろうと驚いたことを覚えていますね。岸谷今でこそ、バンドをやっている女の子はたくさんいるけれど、昔はいなかったよね。唱くんが学校のころって、クラスでバンドやっている女の子はいた?和田いや、全然いない。岸谷私は中学のころ、軽音楽部だったんですが、男の子が持っている機材を見て、「あっ、エフェクターだ」って言ったら、「女の子が“エフェクター”って言った!」って珍しがられました(笑)。そういう世代なのかもしれないですね。和田今でこそ、香さんがギターや機材が大好きだということをよく知っていますが、最初にちゃんとお話した時はちょっと新鮮でしたよ(笑)。共作を経たことで、より仲良くなったという感覚はありました(和田)――話が遡りますが、会う前の時点で、和田さんは岸谷さんをどう認識していたんですか?和田TRICERATOPSがデビューしたのがプリンセス プリンセスが解散した翌年で。実家のテレビで、プリンセス プリンセスの武道館での解散ライブを観たのを覚えています。その時、香さんがミニスカ姿でMCをして、「私、こんなカッコしているけど、来年30歳よ」と語った言葉が印象に残っています(笑)。赤い衣装だったかな?岸谷そう、赤。当時、ゴレンジャーみたいにそれぞれのイメージカラーって、決まっていました(笑)。解散したのが29歳の時だから、今から考えるとまだ若いんですが、10代からやっていたバンドなので、解散ライブの時はやりきった感があって、そういう発言になったんだと思います。和田ちょうど僕らがデビューの準備に入っていた時期ですね。岸谷終わりゆくバンドと始まるバンド(笑)。和田ハハハ。だからプリンセス プリンセスが解散して、香さんはソロになっているという認識がある中で、ラジオのゲストとして招かれたということですね。――その後の交流はどんな感じだったのですか?和田香さんがライブに来てくれたんですよ。岸谷渋谷公会堂(1999年2月13日)に観に行きました。ものすごく盛り上がっていて、楽屋もたくさんの関係者であふれかえっていたので、邪魔だろうなと思って、さらっと失礼しました。和田そう、香さん、意外とあっさりと帰っちゃったんですよ(笑)。僕としてはもうちょっとコミュニケーションを取りたかったんですが、香さんは「楽しかったです〜」って感じで去っていった。えっ、もう行っちゃったのってくらい、物足りなかった(笑)。そこからかなり間が空いたんですよ。17年間くらいかな。間が空いたのは香さんがお母さんになったことも大きかったんじゃないかな。岸谷そうね。お母さんになって、音楽活動から隠居状態がしばらく続きましたからね。――再会のきっかけは?岸谷震災のあとにプリンセス プリンセスで復興支援しようということになり、再結成したことが関係しているんですよ。プリンセス プリンセスはツアーをやるようになってから解散まで、同じスタッフでツアーを回っていて、家族みたいな関係だったんですね。でも再結成には復興支援という大きな目標があったので、「あの時は良かったね」的な同窓会のムードにはしたくなかったので、新しいスタッフ、若いスタッフとやることに決めたんですね。和田なるほど。岸谷それで各部署で新しいスタッフと進めていたのですが、私のテック担当が東京ドーム1日目は来られないことになったんですよ。私としては16年ぶりにプリンセス プリンセスで手一杯なのに、テック担当者が違うことになり、テンパっていたんですね。替わりをやってくれたテックがMくんで、「大丈夫かな?」って不安だらけだったんですが、実はすごいテックで、1日だけのローディーなのにノーミスでパーフェクト。その時に仲良くなり、その後もお願いするようになりました。ある時、そのMくんが「すみません明日は他に入っているので、来られません」「えっ?誰」「TRICERATOPSというバンドです」っていう。よくよく聞くと、「TRICERATOPSが大好きで田舎から出てきて、テックをやっています」ということで、そのMくんのつながりで、TRICERATOPSのZepp Tokyoでのライブ(2015年6月5日)を観に行きました。渋谷公会堂から16年ぶりくらいかな?和田それくらいですね。香さんと会うことはもうないのかなと思っていたので、うれしかったですね。岸谷唱くんとMくんと3人で飲んだんだよね。和田そう、その時点でも僕は相変わらず敬語(笑)。でも香さんに「唱くん、もうそれやめない?」と言われて、「そう簡単には無理ですよ」「いや、もうやめて」ってことになり、そこからは僕も切り替えが早かったですね。いきなり「あのさ~」ってタメ口になりました(笑)。岸谷私はライブに行った時点も、TRICERATOPSのニュー・アルバム『SONGS FOR THE STARLIGHT』を聴きこんでいて、どの曲もとても良くて、やっぱりこれは好みが合うなあと思っていたので、「チャンスがあったら、一緒に曲を作りたいね」「いいよ」って、その飲み会でも提案して、実現しました。――「曲を作って」ではなくて、「一緒に作りたい」というのは、やはり似ているところがあると感じたからですか?岸谷そもそもの根底で似ているところがあるし、ピンと来たんですよ。唱くんとだったら、お互いに楽しみながら、いいものができるんじゃないかなって。――それが岸谷さんのアルバム『PIECE of BRIGHT』に収録されている「ミラーボール」と「My Life」の2曲です。岸谷どうやって曲を作ろうかなと考えた時に、ふたりで「せーの」で作るイメージがわかなかったんですね。以前、寺岡呼人くんと共作したことがあって、その時は彼が途中までしかできてない曲を持ってきて、その先を考えるのが楽しかったんですよ。人のエッセンスをもらうのが楽しかったので、交換日記風に作るのが楽しいかなって。――共作することは、お互いの根底の部分でのすり合わせを行うことでもあるでしょうし、メロディと歌詞の共作は深い関わりの中での作業だったのでは?岸谷お互い、大変だったと思いますよ。リスペクトもあるし、お互いを尊重しながら、自分の個性も出すわけだから。和田共作を経たことで、より仲良くなったという感覚はありました。――「ミラーボール」と「My Life」、どちらもとてもいい曲です。岸谷私が最初に「ミラーボール」のウーリッツァのリフからAメロの出だしくらいまでを作って、「じゃあこの後は唱くん、よろしく」ってMTRで録って送ったら、唱くんがギターを弾きながら歌っているボイスメモが速攻で送られてきたんですよ。「なんとかかんとか~?、いや、こうじゃないな、なんとかかんとか~?」って、やり直しもそのまま入っているボイスメモ(笑)。和田ああ、そうだそうだ(笑)。岸谷そうか、ボイスメモでいいのかと思って、次からは私もボイスメモで送りました。――そういうところも会話っぽいですね。岸谷「ミラーボール」を作っている時に、のちに「My Life」の一部分になるメロディを唱くんが送ってきたんだよね。和田えっ、そうだっけ?(そういいながら、和田はギターで、岸谷はピアノを弾きながら、その当時のメロディのやり取りを再現。このやり取りも実に楽しいものだったのだが、残念ながら、文字では伝えられません!)唱くんの書いた歌詞を見て、私は理屈で書いているんだなぁって感じましたね(岸谷)――1曲作っているつもりで、2曲になってしまったのは、お互いがそれだけ刺激しあいながら、創作していたということなのでは?岸谷自分の想像しないところに行くのが共作のおもしろさだから。和田まさにそう。岸谷それで、2曲録ることになりました。和田せっかく作ったんだから、録らなきゃもったいないですからね。歌詞も交換日記風のやりとりをしながら作りました。岸谷「ごめん、私は歌詞が苦手だから、唱くん先に書いて」ってお願いしました。和田女性が歌う歌だから、僕発信でと言われても、よくわからなかったので、「イメージだけ言って」ってお願いしましたね。そしたら「My Life」は“もうすぐ別れる二人が車に乗ってドライブしているイメージ!”と言ってくれて。これは非常にビジュアル化しやすかったので、わりとスムーズにできて、香さんに第一稿を送りました。岸谷第一稿もなにもこれ、ほぼ完成してるじゃない、バッチリじゃないという感じでした。いくつか、変更したところはありましたが、おおよそ第一稿を活かした歌詞になっています。で、「ミラーボール」は唱くんがミラーボールというワードを出したんだよね。とても唱くんらしいタイトルじゃない?和田実は「ミラーボール」というタイトルの曲をかつて作ろうと思ったことがあって。岸谷えっ、そうなの?和田そう。「ミラーボール」という曲を作ろうと思いながら、ずっと実現せずにいて、いつかどこかで使いたいと思っていて、「ああ、ここだ、ここで使えばいいんだ!」って気づいたという(笑)。《あなたはまるでミラーボールの光》《あなたを照らすミラーボールになろう》というフレーズがあって、は“私はあなたにとってのミラーボールの光でありたい”という主人公の気持ちを描いたんですが、香さんからのご指摘があって、いろいろやり取りがありました。岸谷唱くんの書いた歌詞を見て、私は理屈で書いているんだなぁって感じましたね。あの時はいろいろ言ったよね(笑)。「ミラーボールは単体だとキラキラしないんだよね。光を当ててあげようよ」って提案したんだけど、唱くんが「いや、そういうことじゃなくてさ、君は僕のミラーボールくらい、どかんといきたいんだよ」って言ったのをよく覚えてますね。私がガタガタ言ったんだけど、唱くんが「香さん、ミラーボールの構造上の問題は置いておいて、もっと歌詞の内容としてさ」って(笑)。「はい、その通りですね」って最終的に納得しました。和田僕も香さんから言われて、「そっか、ミラーボールって、そういうものか...」って迷っちゃいましたよ(笑)。――それだけ深くお互いにやりとりしたということですね。岸谷「まあいいや」で済ますことはありませんでした。唱くんとお互いに納得するまでやりとりをしました。和田最初は香さん、「唱くんに任せた」って言ってたんだけど途中から火がついてきて、「唱くん、ここさぁ」っていろいろ提案してきて、あれが良かった(笑)。岸谷そうそう、私はツアー中で、どこかのバーラウンジみたいなところに行って、イヤホンをしながら死ぬ気で歌詞を書いて、唱くんに送ったんですが、バッサリ削られて、「あれ?採用されてないんだ」って(笑)。和田僕も失礼なヤツだね(笑)。岸谷いや、私は採用されたくて送ったわけじゃなくて、「へー、こんなことを考えているんだ」って、唱くんが考えないだろう発想を渡したくて、送っていたところがあるのね。唱くんは普段はひとりで書いている人だから、「こういう切り口もあるのか」って感じてくれるかもしれないな、そういう協力をしようと決めて、恥ずかしい気持ちを置いておいてガンガン送ったので、それはそれで良かったかなと思っています。――和田さんは岸谷さんとの共作をどう感じましたか?和田とてもいい経験になりましたし、自分ひとりでは到達できないところに行けたと思います。もともと共作自体をしたことがないし、しかも女性と共作ってなかなかないですよね。誰かがメロディを作ったものに僕が歌詞をつけたことはありますが、連絡をとりながらの共作は桜井(和寿)さんに続いて、女性では香さんが初めてでした。岸谷言いたいことを遠慮せずに言いあいながら作れたのが良かったですよね。「ミラーボール」の最初の《かかとの音が夜道を》というところ、最初は《かかと》が《パンプス》だったんだけど、「ごめん、唱くん、私はパンプスは履かないから」って(笑)。「サンダルはどう?」と提案して、結局、間をとって<かかと>になりました(笑)。会話を重ねることによって、曲ってどんどん自分のものにもなるんだなってことも感じましたね。和田女性でも「僕」って歌う人もいるじゃないですか。それで香さんに「主人公の設定は僕と私、どっちがいい?」って聞いた気がする。岸谷唱くんには悪いかなと思ったけど、唱くんは女子力高そうだし、大丈夫かなと思って、「私で」とお願いしました。和田女子力が高いって、香さんに初めて言われましたね(笑)。これまでの人生でそんなことを考えたことがなかったんですが、香さんに言われてから、なるほど、僕は女子力が高いのかって思うようになりました(笑)。岸谷私の男らしいところと唱くんの女子力の高いところのミックスが今回とても良かったんだと思います。『感謝祭』でも女子バンドの中で、唱くんの女子力がどう発揮されるかが、楽しみです(笑)。Text:長谷川誠 / Photo:吉田圭子※ 後編() に続く<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30出演:Unlock the girlsサポートミュージシャン:sugarbeansゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:税込9,000円(ドリンク代別)チケット購入リンク:関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■TRICERATOPSオフィシャルサイト:
2022年01月11日小林私が最新アルバム『光を投げていた』を、2022年3月9日(水)にリリース。小林私の最新アルバム『光を投げていた』コラボ楽曲含む全8曲収録小林私は1999年生まれ、東京都出身のシンガーソングライター。多摩美術大学在学時より、本格的に音楽活動をスタートし、2020年6月に1stEP『生活』を発表。自身のYouTubeチャンネルを中心にオリジナル曲やカバー曲を配信し、支持を集めている。2021年は配信限定のEP『後付』をリリースした。そんな小林私が自身2枚目のオリジナルアルバム『光を投げていた』をリリース。他アーティストとのコラボレーション楽曲を含め全8曲を収録する予定だ。収録内容など詳細は2021年12月28日(火)現在未発表。一体どのような世界観のアルバムとなるのか、期待して待ちたい。詳細小林私 最新アルバム『光を投げていた』リリース日:2022年3月9日(水)
2021年12月31日恒例となった岸谷香の自主企画イベント『岸谷香 感謝祭』。2022年2月13日(土) にKT Zepp Yokohamaで開催される『岸谷香 感謝祭 2022』に、ゲストとして根本要(スターダスト☆レビュー)と和田唱(TRICERATOPS)が参加することになった。音楽面での交流が深い3人であり、それぞれがボーカリスト・プレイヤー・バンドマンという共通点もあり、音楽的な楽しみの詰まった自由自在なステージになることは間違いないだろう。岸谷のガールズバンド、Unlock the girlsに根本と和田が参加するというスタイルも新鮮だ。ここではイベント開催に先駆けて、岸谷と根本の対談、岸谷と和田の対談をそれぞれ前編後編に分けて4回に渡って掲載しよう。第1回目は岸谷香×根本要の前編。トークを聞いているだけで、ステージの光景が目に浮かんできそうだ。香ちゃんはバンドの気質をよく理解している人(根本)――2015年に愛知県体育館で行われたスターダスト☆レビューの主催イベント『音市音座 2015』に岸谷さんがゲストで参加されたのが最初の共演です。どんな経緯で実現したのですか?根本僕らがいろんなイベントをやり始めている時期で、香ちゃんにゲストとしてぜひ出てほしいと考えて、オファーしました。僕らとしてはゲストの条件がありまして。ミュージシャンとして尊敬できる人間であること、ソロで歌えること、バックもやってくれること、コーラスもやってくれることでした。香ちゃんにOKしていただいてありがたかったですね。単純に僕らがプリンセス プリンセスの曲を一緒に演奏したいという気持ちを持っていたことも大きかったですね。――岸谷さんは根本さんからオファーが来て、どのように思われたのですか?岸谷スターダスト☆レビューとプリンセス プリンセスは集まり方がまったく違うのですが、どこか似ているような気がしていました。「私たちは音楽をやっているけれど、音楽をとっぱらったら、ただの女の子だからさ」みたいな意識があったんですが、要さんたちにも似た意識があるんじゃないかと勝手に感じていました。「俺ら、ただの音楽好きだからさ」みたいな。岸谷香根本ただの音楽好きのオヤジです(笑)。岸谷だからとても自然な気持ちで参加させていただきました。実際にリハーサルに参加してみて、やっぱり似ているなあ、バンドってこういうことだよなあと感じました(笑)。根本リハーサルで最初に会った時点で、香ちゃんはバンドの気質をよく理解している人だとわかったので、すっかり意気投合して、その後も何度もお願いしているという経緯があります。――最初のリハーサルの時の印象は?根本岸谷香という人間のすごさを感じましたね。香ちゃんの音楽的な指摘が実に明解で的確だったんですよ。リハーサルの初日からいきなり、「そこ、音が違わない?」って指摘されて、「これはちょっとまずいぞ」と、メンバーの背筋が伸びました(笑)。初めての現場で、なかなか言えないじゃないですか。雰囲気でなんとなく感想を言うのは簡単なんですが、普通ならば流してしまうようなところを音符で的確に指摘してくる。音楽を聴く耳が良くないとできないことだし、より良いものを作ろうという姿勢を持っているということですよね。僕らとしても、まずはプリンセス プリンセスの名曲を正確に再現して、ある程度出来上がってから、自分たちなりの個性を出したかったので、ありがたい指摘でもありました。あの発言によって、僕らの中での「ミュージシャンとしての岸谷香」のイメージが出来上がりました(笑)。岸谷スターダスト☆レビューのみなさんを見て私が感じたのは、やっぱりバンドっていいなあ、うらやましいなあということでした。自分のバンドがなくなって、ソロ活動を始めて、2011年の震災をきっかけとして期間限定でプリンセス プリンセスを再結成して。その後、またソロでの音楽活動をやり始めたという経緯があったので、バンドで音楽をやっているのがうらやましくなって、バンドに無理矢理入れてもらった感がありました(笑)。「ちょっと失礼します」という(笑)。飲み会にも参加させていただいて、あの時はとても楽しかったです。バンドの雰囲気が似ているという以外にも、曲もどこか似ているという印象も持っていました。根本僕らにはヒット曲はないですけど、似ているという感覚は確かにありますね。プリンセス プリンセスの曲の譜面を見ながら、自分たちなりにカバーしていると、演奏している人の気持ちがムチャクチャわかるんですよ。だからプリンセス プリンセスの曲を演奏するのはとても楽しい時間でした。しかも大ヒット曲だから、一緒にステージに立ってやってると、イントロを演奏した瞬間に、観客がワーッ!って盛り上がるじゃないですか。この感じはうちにはないなぁって(笑)。根本要(スターダスト☆レビュー)びっくりしたのは、要さんがずっと歌っていることでした(岸谷)――プリンセス プリンセスは解散しましたが、メンバーチェンジがないという共通点もありますよね。根本本来はバンドってメンバーの入れ替えが効くものだから、「お前はダメだ」ってことになったら、代えることができるじゃないですか。でも「お前がやるんだよ」「お前しかいないんだよ」ってことでやっていくなら、そいつのポテンシャルを高めていくしかないんですよ。そいつに託して、それぞれの個性を作っていくしかないわけです。僕らとは違う景色を見たバンドだからこその難しさはあったと思いますけど、バンドという点では僕らもプリンセス プリンセスも同じような意識で活動してきたんじゃないかと思うところはありますね。もっと上手いメンバーが入れば、演奏テクニックは上がるかもしれないけれど、このメンバーだからできる音、このメンバーだから生まれるおもしろい音を追求してきたんじゃないかなって。岸谷なんなら誰かが思うようにはできないことも、バンドの個性になっていきますよね。ソロで活動していると、上手な人を呼んでくればいいんだけど、バンドの場合はそうではないですから。「えっ、これができないの?しょうがないなぁ、だったら、もうちょっと違った形にしていきましょうか」ってことの積み重ねがバンドの個性になっていくんだと思います。根本まったくその通りですね。だから逆に、バンドの場合はメンバーの誰かにできないことがあったら、はっきり言うんですよ。できないことができるようになったら、その人間の成長になるだけでなく、みんなで上がっていけるようになりますから。香ちゃんは歌も歌う、曲も作る、ギターも弾く、ピアノも弾く、ベースも弾くとなったら、普通はワンマン的になっちゃうけれど、そうではなくて、バンドとして表現する良さをわかっている人だと思います。僕もそこは一緒ですよね。バンドとしてのおもしろさや楽しさを、いかに伝えていくかが大事なんです。そこを知っている人は意外に少ないんですが、香ちゃんはバンドを良くわかっていると思います。――岸谷さんは実際に共演してみて感じたことはありますか?岸谷私がびっくりしたのは、要さんがずっと歌っていることでした。さいたまスーパーアリーナでのライブ(『STARDUST REVUE 35th Anniversary スタ☆レビ 大宴会~大コラボレーションライブ~大抽選会付き』)に参加させていただいた時も、前日のリハからずっと歌っていたので、「要さん、明日本番なのに、大丈夫?」って聞いても、へっちゃらなんですよ(笑)。次の日の本番の日も朝早くに入って、当日リハでもずっと歌いまくっていました。私も相当リハから歌うほうなんですが、その私が驚くくらい歌うんです。「要さん、すごいですね」って聞いたら、「年を取ってきて、だんだん力まないで楽に歌えるようになるんだよ」っておっしゃっていて。「そうなのか、私もこれからそういう時期が来るのか」と、その時期が来るのを楽しみにしています。要さんって、調子が悪い時ほどたくさん歌うとか、いろいろ驚くことがたくさんあります。本番の前も円陣を組んで、「じゃあみんな!」って言った後に、「せーの!」「ホニャア~」みたいな(笑)。脱力の仕方も独特でした。気合いを抜くのは確かに大切ですが、なかなかできないことだから、目からウロコみたいなことがたくさんあります。根本音楽って点数がつくものじゃないから、自分の中でどれだけ満足できるかってことが大切なんですよ。と言いながら、本番になったら、つい真剣になって力が入ってしまうこともかなりありました。岸谷本番になると、ついめっちゃ力みますよね。根本ねっ(笑)。ボーカリストなんて、特にフロントに立って注目を浴びているところがあるから、「いい歌を聴かしてやろう!」ってつい力が入ってしまいがちになるんですよ。リハではうまくいってたのに、「あれえ?」って思った瞬間に、「おかしいな?おかしいな?」って、テンションがどんどん下がることが過去にはよくありました。で、ある時、リハでしっかり歌えてるんだったら、リハでいいじゃないかって気が付いたんですよ。小田さんの番組(『クリスマスの約束』)に何度か出させてもらった時に、小田さんに毎回のように言われていたんですよ。「要、リハは良かったなぁ」って(笑)。「あれれっ?」という感じもしなくはないんですが、そうか、リハは良かったのか、だったらリハのようにやってやろうと思い始めたのがきっかけですね。だからステージに立っても、自分に言い聞かせています、これはリハなんだと(笑)。リハも本番、本番もリハという気持ちになったら、楽になりました。実際にそのほうが楽しいですし。――力を抜くって、達人的な話ですね。根本ちょっと逆の方向の話になりますが、僕が香ちゃんをすごいなと思ったのはリハーサルで日にちをあけると、スキルを上げてくることですね。つまり練習してくるわけ。たいていの人はいつも同じです。ところが香ちゃんは、「あれ?ここのフレーズ、この間はやってなかったよな」ってことをガンガンやってくるんです。「聴き直していたら、こういうフレーズが浮かんだけど、これやっていい?」「もちろん」というやり取りが何度もありました。探究心が素晴らしいんです。本番に向けて、今なにができるかをリハで追求している。これはメチャかっこいいですね。最初のリハの時もそうだけど、必ず提案してきます。プリンセス プリンセスの曲だけでなく、僕らの曲もそうだし、香ちゃんのソロ曲もそうだし。より良いものにしようって、常に考えていますよね。岸谷勝手にハモったりしましたよね。「要さん、ここハモっていい?」って(笑)。ギターに関しても、せっかく要さんも持っているから、私はそういうことがうれしくなっちゃうので、「じゃあ、私もユニゾンで弾いていい?」って聞いたら、「いいよいいよ」ってことになり、一緒にやらせていただいたりしていました。音楽を追求することと楽しむこと、両方の要素を持っているところが素晴らしい(根本)根本僕らとしてはゲストとして来てもらうんだから、楽をしてもらいたんだけど、香ちゃんは自分でどんどんハードルを上げていくんですよ。だからと言って、変に真面目くさったり、シリアスになったりせずに、楽しみながらやってくれるので、本当にありがたいです。香ちゃんはさっき「バンドの一員」みたいなことを言ってくれましたが、僕らも香ちゃんと一緒にやる時はチームとしてやってる感覚があります。岸谷スターダスト☆レビューのみなさんと一緒にやるのは本当に楽しいですね。アカペラがいっぱいあるじゃないですか。そこがいいなあと思っているんですが、リハからガンガン、ハモっているわけですよ(笑)。最後、全員でアカペラで終わるところもかっこいいなぁと思って、私は女性だから音域が違うので、「私も歌いますね。どこを歌えばいいですか?」って聞くと、「どこでもいいですよ、お好きなところでどうぞ」って言うんですよ。それで聴かせてもらって、誰も歌っていない音で、女性ならではの音域で、と考えてハモっていたら、要さんから「OK!」と言っていただいたこともありました(笑)。根本僕らが確かめる時はいつもそこから始まるの。「どこでもいいよ」って言って、適切な音を見つけられる人とそうではない人がいるから。ボーカリスト同士だから、なんとなく当ててくる人もいるんですが、香ちゃんはしっかり聴いて、ここが足りないというところ、ここに入るといいというところに的確に入ってくるですよ。コーラスに関して、そこまで考えて入ってくれる人はなかなかいませんよね。音楽的にしっかり追求することと楽しむこと、その両方の要素を持っているところが素晴らしいと思います。――岸谷さんはバンドの良さとソロの良さをよく知っているところも独特ですよね。岸谷バンドを知らないと、わからないことってありますよね。バンドって、明らかにサポート・メンバーとは違うものなので、要さんたちとやっていると、本当に心地良くて、勝手に「お邪魔します!」って感じで楽しませていただいています。共演させていただいたステージで印象に残っているのは、参加させてもらった曲で、みんなでギターを弾きながら、手を回すシーン。「この場面は弾くことを考えると、回しにくいんですが、一番大事なのは手を回すことですか?」って聞いたら、「そうそう」って答えが返ってきたことがありました(笑)。そういうやり取りができるのもバンドならではですね。根本僕としては、ただバンドがやりたくてやっているというだけなんですが、香ちゃんがバンド感を持ったまま、参加してくれるのがありがたいですね。岸谷逆に、「やったー!」「ここはそういうことをやっていいところなんだ。それでいいんだ」って感じです。私は楽しくお邪魔させていただいています。「要さんになら、好き勝手なことを言っても平気」という気持ちになってしまって、すみません(笑)。根本いやいや、それは根っこの音楽が共通しているからこそですよね。やっぱり僕らが作っているのは音楽だから、ただ和気あいあいとしているところを見せたいわけではなくて、観に来てくれるお客さんに、香ちゃんの歌を聴かせた上で、普段、見えないようなルーズな部分が見えたらいいなあとか、音楽でいかに楽しんでもらうかいうことは考えていますよね。――『岸谷香 感謝祭』も毎回音楽のたのしさを堪能できるイベントになっています。岸谷要さんに誘っていただいたことが『感謝祭』を始めるきっかけになったところもあるんですよ。バンド時代はコラボに参加することはなかったですし、コラボの楽しさを知ったのはスターダスト☆レビューのチームに入れてもらってからです。人と一緒にやるのって、こんなにおもしろいんだなって。「また呼ばれないかな」っていつも思っています。スターダスト☆レビューのイベントに参加したことがきっかけで、「あの人はコラボにも参加するんだ」ということが広まり、他のアーティストの方にもお呼ばれするようになり、行くとこ行くとこ、カラーが違うのが楽しくて、じゃあ私もそういう場を持ちたいなと思うようになって、『感謝祭』につながりました。プリンセス プリンセスが女の子バンドだったこともあって、若い女の子バンドに紹介されることも多くなり、若い子たちとやってみたいなとか、震災があって、自分にできることをやりたいなとか、いろんな思いが出てきて、ホストとしてやる立場にもなりました。コラボレーションって、自分が書いた曲じゃない曲、歌ったことのない曲を「へえ、こうなっているんだ?」って思いながらコピーするのが楽しいんですよ。これからも『感謝祭』を継続してコラボレーションを楽しんでいけたらと思っています。――ゲストとして根本さんと和田さんをお招きすることになった経緯も教えていただけますか?岸谷私たちは今、女の子4人でUnlock the girlsというバンドをやっていますが、男性のゲストをお招きするとおもしろいんじゃないかなと思ったんですよ。この編成は初めてですし、ハーレム状態じゃないですか。根本そうか(笑)。岸谷女性ミュージシャンに囲まれて、男性ミュージシャンが演奏するって、貴重なんじゃないかなと思います。根本普通は逆だもんね。岸谷そうなんですよ。スターダスト☆レビューのところに行くと、ポツンと私が女子ひとりという状態で入っていくわけですが、その逆も楽しそうだなあって思います。プププッという感じ(笑)。多分、本番では要さんもプラスアルファのうれしさが加わるのではないでしょうか(笑)。Unlock the girlsはみんな、うまいし、かわいいし、そこでは見たことのない要さんの一面が見たいですね(笑)。具体的にはギターを持ってきていただいて、唱くんもいるので、3人で順番にソロを弾いて、「もういいよやめようよう」みたいなことになると、楽しいんじゃないかな。根本それはいいね。セッションは楽しいですから。岸谷要さんがUnlock the girlsの新譜を聴いてくださって、「Wrong Vacation」というロックンロールの曲をほめてくださったので、みんなでロックンロールをやるのもいいかなと考えています。ロックンロールってセッションにもってこいだし、気分的にもゴキゲンな感じだし、Unlock the girlsの3人は逆に90年代の音楽しか通っていないので、彼女たちと一緒にみんなでロックンロールをやるのも楽しいなあと思っています。根本今、香ちゃんの話を聞いていて、そうか、あの女の子たちがバックで演奏してくれるんだと改めて実感しました。Unlock the girlsの作品を聞いても、びっくりするくらい、みんなうまくて、「香ちゃん、攻めてるなあ」って思ったんですよ。あのメンバーを見つけてくるところもすごいですし、香ちゃんの音楽に対する情熱をあちこちから感じますよね。彼女たちと一緒にやるのは楽しみですね。僕は今までそういう中に入っていったことがないので、想像もつきませんけど(笑)。ひとりだけだったら、女子高生の中に入った変なおじさん、みたいになってしまいそうですが、唱もいてくれるので、間をつないでくれるだろうし、楽しみです。――岸谷さんから誘われて、根本さんはどう思われましたか?根本今度は僕が呼んでいただいたということで、ありがたいですね。香ちゃんが僕に何をのぞんでいるんだろうって、今から楽しみです。僕がやるのが難しいことであれば、唱がいるので、「そこは唱、よろしく」って振ることもできるので、気軽に楽しめるかなと思います(笑)。彼も音楽への情熱を持っているし、いてくれて良かったです(笑)。Text:長谷川誠 / Photo:吉田圭子※ 後編() に続く<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30出演:Unlock the girlsサポートミュージシャン:sugarbeansゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:税込9,000円(ドリンク代別)チケット購入リンク:関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■スターダスト☆レビューオフィシャルサイト:
2021年12月23日カウンタースタイルの劇場型レストランが一躍注目を浴び、ジャンルを超えてもてはやされている昨今、また一つ、ラグジュアリーなカウンターチャイニーズが誕生した。この10月4日にオープンしたばかりの【西麻布 香宮】がそれ。あの【シノワ】の篠原裕幸シェフを輩出しした名店といえば、あゝと思い当たるフーディも多いことだろう。以前の星旗通りから、外苑西通りの笄公園そばに移転。それを機に、店内もオープンキッチンのカウンタースタイルとなり、メニューもコースのみと一新。ベテランシェフを新たに招き、全く違う店に生まれ変わった。アフリカンチークの一枚板も見事なカウンターは、席と席の間隔もゆったりとした贅沢な設え。厨房との間に空間があり、ここで有島料理長が出来立ての料理をすぐさまサーブする。扉を開け、エントランスを抜けると、まず目に入るのは、堂々たるオープンキッチンのカウンター席。長さ7mに及ぶ一枚板の、アフリカンチークでできたカウンターが存在感を放つ店内は、いわば空間全体がシェフズテーブル。8席全てから、活気みなぎる厨房を目の当たりにすることができ、臨場感もたっぷりだ。軽快に鍋を振る音、ゴォーと燃え上がる炎と共に立ち込める芳ばしい香り等々、シズル感あふれるシチュエーションもご馳走の一つだろう。そして、厨房を任されたのは経験豊富な有島一郎料理長。京王プラザホテル【南園】を皮切りに、ホテル畑で修業を積み、ザ・ペニンシュラホテル東京【ヘイフンテラス】の副料理長を経て、マンダリン オリエンタル東京【センス】では料理長に就任。ミシュラン一つ星を獲得した実力派だ。「【香宮】は、私の料理人人生40年の集大成ともいうべき店でもあり、(自分が)今まで経験したことのないオープンキッチンスタイルにしてみたんですが、これが楽しい。お客様の反応がダイレクトに伝わってきますから。現在は、お客様の目の前で鍋を振り、出きたての料理を私自身が直接お渡ししています。」と笑顔を見せるのは、有島シェフ。有島浩昭料理長。59歳。ザ・ペニンシュラホテル東京やマンダリン オリエンタル東京など、名だたるホテルのチャイニーズで活躍してきた手練れ。パリで腕を振るった経験もある。そのベテランシェフの脇を、しっかり固める若手スタッフの面々も頼もしい。フレンチで言えばスーシェフに当たる二番鍋は【楽記】出身の榎本和裕さん。一方、前菜と焼き物担当はペニンシュラ時代から有島シェフに師事してきた石井聡さんの両名。加えて、デザートは、銀座の老舗パティスリー【ピエスモンテ】出身のパティシェ露木 昭さんが意匠を凝らすという充実ぷりだ。スタッフの見事なチームワークから生まれる料理は、1コース10皿で構成。“一帆風順”(物事が順調にいく)、“ニ龍騰飛”(龍のように飛躍する)など、中国のお正月に良く用いられる賀詞を引用したメニューのネーミングもユニーク。縁起を担ぎたいお祝いの席や絶対に成功させたい接待の席にはピッタリだろう。『黒鮑・葱 山椒ソース・キャビア』千葉房総産の黒鮑を蒸してぶつ切り。口にした時のむっちりとしたおいしさは、厚みのあるカットなればこそ。たっぷりトッピングしたキャビアも気分を盛り上げる。さて、コースに並ぶは、揚げパイなどの点心から焼味、清蒸魚といった伝統的な広東料理の数々。だが、軸足は広東をべースにしながらも、トリュフやキャビアを所々にあしらい、和洋のエッセンスをプラス。黒鮑や松茸など旬の素材を巧みに取りいれ、季節感を大切にしている。それゆえ、料理内容は、時々で少しづつ変わるそうだが、年間を通して登場するのは『稀少青ザメ・プレミアム琥珀ソース』と名付けられた一皿。肉厚な青鮫のフカヒレを、【香宮】特製の上湯で仕上げた、有島シェフの自信作だ。曰く「日本では、姿煮でよく見かける吉切鮫のフカヒレがおなじみですが、香港では青鮫の方が高級品。中でも、うちでは数少ない400g前後のものを使っています。」とのこと。だが、フカヒレだけでは片落ちだろう。それに伴うスープー広東でいう極上スープの上湯の出来不出来が、味を大きく左右するからだ。【香宮】では、豚赤身肉に老鶏に加え、金華ハムを通常よりもたっぷりめに用い、8時間じっくり蒸すことで濃厚かつクリアな旨味を抽出している。ご覧の青ザメのフカヒレで約400g。これをニ湯と紹興酒を合わせたスープに入れて一度蒸し、下味をつける。この一手間が、肉厚のフカヒレの芯にまで味が染み渡るのだ。『稀少青ザメ・プレミアム琥珀ソース』は、コースの半ばに登場。琥珀色の上湯は、調味料は隠し味に加えるごく少量のグラニューのみ。金華ハムの塩分と肉の旨味のみから生まれる深みが素晴らしい。一本一本の繊維が太く、黄金色に輝くフカヒレはまさに“金糸”と呼ぶにふさわしい存在感。琥珀色のソースを纏ったそれを口にすれば、ザクリと歯が入る食感も美味。と同時に、その繊維の隙間からじわりと滲み出る旨味のエキスが秀逸。味わうほどに、淡麗でいながら深みある上湯の滋味がじわじわと味蕾を潤していく。思わず無口になり、溜息をつく瞬間だ。『廣東名物・仔鳩のクリスピー丸揚げ』は、焼き物専門の石井シェフの担当。レア気味に仕上げた鳩は、鉄分の旨味豊か。コースは、28000円(税込み・サ別)。一方、廣東名物の仔鳩のクリスピー揚げも【香宮】流にアレンジ。通常は滷水で火を完全に入れるところを、ここでは、煮込まずに沸騰した滷水に入れて火を止め、そのまま余熱で火を通している。フレンチのようにややレア気味に仕上げた仔鳩は、肉本来の風味を感じさせる。他にも、秋トリュフと共にクレープで巻いた北京ダックや和牛サーロインの塩竈焼きetc.次々と繰り出される機知に飛んだ料理の流れも見事。パティシェ特製のデザートまで舌と目を飽きさせない。食後、デザートの後に出される小菓子。手前から『シナモンの香りのフランボワーズのマカロン』、『紫芋のタピオカ蒸し団子』『紹興酒レーズンのバタークリームサンド』。アルコールの方も、もちろん潤沢に揃う。おすすめは、料理に合わせ、シャンパーニュから始まるペアリングを用意。途中、日本酒や紹興酒、古酒を挟みつつ、シチリアのデザートワインまで10種類程度がお目見え。華やかな気分を盛り上げてくれそうだ。坪庭のような植栽を臨む落ち着いたラウンジ。一部目のゲストは、食後のデザートと小菓子はこちらで楽しむ演出も心憎い配慮。「ゆっくりして頂いて、小腹が減ったら炒飯でもなんでもリクエストにお応えしますよ。」とは有島料理長。
2021年12月02日岸谷香が、来年2月に開催する『岸谷香 感謝祭 2022』のゲストに根本要(スターダスト☆レビュー)と和田唱(TRICERATOPS)を迎えることをライブでサプライズ発表した。昨日11月27日に日本橋三井ホールにてワンマンライヴ『やりたくなったらやっちゃいな! Vol.3』を開催した岸谷は、自身のバンド・Unlock the girlsと共にプリンセスプリンセス時代からソロになって現在に至るまでの新旧織り交ぜた全17曲を披露し満員の観客を魅了。そのステージ上でゲストの発表すると、客席から驚きと喜びのこもった大きな拍手が送られた。『やりたくなったらやっちゃいな! Vol.3』よりこの「感謝祭」は2019年から始めた年一回恒例のコラボイベントで、岸谷自身が毎年元気に楽しく音楽をやれている事に感謝し、お客様に喜んで頂ける様に毎回ゲストを迎えセッションを披露する。チケットは、一般発売に先駆け本日11月28日より最速先行エントリーの受付がスタートしている。<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭 2022』2022年2月13日(日) KT Zepp YokohamaOPEN 16:45 / START 17:30ゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー)/ 和田唱(TRICERATOPS)根本要(スターダスト☆レビュー)和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:9,000円(ドリンク代別・税込)■チケットぴあ独占先行エントリー受付期間:11月28日(日) 12:00~12月12日(日) 23:59受付URL:■一般発売2021年12月18日(土) 10:00~ 各プレイガイドにて<公演情報>『やりたくなったらやっちゃいな! Vol.3』2021年11月27日 日本橋三井ホール【セットリスト】01. DREAM02. Diamonds(ダイアモンド)03. Wrong Vacation04. また恋ができる05. LOVE FLIGHT06. バタフライ07. PARAISO!08. M09. signs10. ウエディングベルブルース11. HIGHWAY STAR12. デロリアンドライブ13. Unlocked14. シャウト!15. STAY BLUEEN1. Dump it!EN2. ハッピーマン岸谷香 OFFICIAL SITE
2021年11月28日オサジ(OSAJI)のホームフレグランス調香専門店「kako -家香-」とアーセンス(Aresense)のコラボレーションによるルームフレグランスが、アーセンス ルミネ新宿1店から登場。「kako -家香-」は、スキンケア製品やライフスタイル製品を展開するオサジが、2021年7月にスタートさせたホームフレグランス調香専門店。その名の通り“調香”ができるユニークなショップで、ワークショップを通じて、自分好みのエッセンシャルオイルやルームフレグランススプレーをデザインすることができる。思い出や実家の記憶で作るルームフレグランスそんな「kako -家香-」が初の別注の香りをアーセンスとともに制作。アーセンスのディレクター梅本愛子が自分自身の思い出、実家の記憶などを頼りに、3つの香りを調香した。ベランダ・客間・居間イメージの香りNo.1 ベランダ:バルコニーではなく、あえて「ベランダ」と名付けた香りは、外からの光が強く差し込む“希望”を表現したシトラス調の香り。No.2 ドローイン・グルーム:応接室、客間を意味する「ドローイン・グルーム」の香りは、ローズをベースにして、どこか緊張感のある匂いを表現。No.3 居間:「居間」で過ごす時間をイメージした、ウッド系の落ち着いた仕上がり。【詳細】「家香×アーセンス(kako×Aresense)」別注ルームフレグランス 2,530円発売日:2021年10月18日(月)取り扱い店舗:・アーセンス ルミネ新宿1店住所:東京都新宿区西新宿1-1-5ルミネ新宿 LUMINE1 4F営業時間:11:00~20:30【問い合わせ先】アーセンス ルミネ新宿1TEL:03‐6258‐1785
2021年10月23日練馬区立 四季の香ローズガーデン「オータム フェスティバル」が、2021年10月9日(土)から10月31日(日)まで開催されます。約320品種の“秋バラ”を鑑賞東京・光が丘にある「練馬区立 四季の香ローズガーデン」は、「香りのローズガーデン」「色彩のローズガーデン」を持つガーデン施設。「香りのローズガーデン」では、国内では珍しく“香り”にフォーカスを当て、フルーティーな香りやスパイシーな香りなどの香りの違いにわけて紹介。一方、「色彩のローズガーデン」では、花色ごとにバラを配置。ちょうど「オータム フェスティバル」が行われる10月は、ふっくらとした美しい花姿の秋バラが見頃を迎えるタイミング。園内には、約320品種 460株の秋バラが咲き誇り、黄色やピンクなどさまざまなバラを鑑賞することができます。また期間中は、庭やバラの楽しみ方を教えてくれるガーデンツアーや、バラ園で楽しめるガーデンヨガ、弦楽四重奏のガーデンコンサートなどのイベントも開催予定です。【詳細】練馬区立 四季の香ローズガーデン「オータム フェスティバル」開催期間:2021年10月9日(土)~10月31日(日)9:00〜18:00会場:練馬区立 四季の香ローズガーデン住所:東京都練馬区光が丘5-2-6■秋のガーデンツアー※無料イベント開催日時:・10月24日(日) 11:00~11:45、14:00~14:45・10月30日(土) 11:00~11:45、14:00~14:45集合場所:講習棟前(雨天決行・荒天中止)定員:各14名■ローズガーデンコンサート※無料イベント開催日時:10月31日(日) 11:00~11:45、14:00~14:45場所:色彩のローズガーデン(雨天時:講習棟 1F)
2021年10月10日『コンビニ人間』(2016)で芥川賞を受賞した村田沙耶香と2名の現代美術作家との対話によって、 村田沙耶香の世界観を浮かび上がらせる展覧会『村田沙耶香のユートピア_ 〝正常〟の構造と暴力ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平』が、8月20日(金)より表参道・GYREにて開催される。村田は、『コンビニ人間』で、完璧なマニュアルによってコンビニエンスストアで働いているときだけ「世界の正常な部品」になったと安心することができる主人公の日常を、『消滅世界』(2015)では、人工授精で子どもを産むことが当たり前になった世界を描き、人が無意識に持つ常識や固定概念を覆してきた。独特のユーモアを込めた作品で知られるデイヴィッド・シュリグリー(イギリス)は、日常の場面を軽妙に描写したドローイングをはじめ、アニメーション、立体、写真などを制作。 多様な手法によって作品制作を行っており、国際的に高い評価を得ている。一方、金氏徹平は、『コンビニ人間』の書籍カバーに作品を提供。フィギュアや雑貨、あるいは日用品など、日常的なイメージを持つオブジェクトをコラージュした立体作品やインスタレーションなどで知られている。同展では、現代社会における未来観=「ユートピア」と「ディストピア」とは何かを問いかけ、さらに村田沙耶香の小説の中で言及されている、正常に潜む社会的暴力性や抑圧を浮かび上がらせていく。金氏徹平≪White Discharge (Built-up Objects) #48≫2019年Copyright Teppei Kaneuji. Courtesy of the artists and Blum & Poe, Los Angeles/New York/TokyoPhoto : 西村雄介David Shrigley≪untitled≫2020年Courtesy the artist and Yumiko Chiba Associates, Tokyo/ Stephen Friedman Gallery,London.Copyright David Shrigley.Photo : Todd-White Art Photograph村田沙耶香≪untitled≫1998年 学生時代の作品『村田沙耶香のユートピア_ 〝正常〟の構造と暴力ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平』会期:2021年8月20日(金)〜10月17日(日)会場:GYRE GALLERY時間:11:00~20:00公式サイト:
2021年08月05日芥川賞受賞作『コンビニ人間』などで知られる作家・村田沙耶香の世界観をテーマにした展覧会「村田沙耶香のユートピア_〝正常〟の構造と暴力 ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平」が、2021年8月20日(金)から10月17日(日)まで、東京・表参道のジャイル・ギャラリー(GYRE GALLERY)にて開催される。『コンビニ人間』村田沙耶香の世界観を現代美術で表現「村田沙耶香のユートピア_〝正常〟の構造と暴力 ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平」は、村田沙耶香の小説を軸に、現代美術作家のデヴィッド・シュリグリー、金氏徹平らの作品を通して、その世界観を紐解いていく展覧会。“正常”であることや“ユートピア”への問い村田沙耶香は、小説『コンビニ人間』において、完璧なマニュアルによってコンビニエンスストアで働いているときだけ「世界の正常な部品」になったと思える主人公の日常を描き、『消滅世界』では人工授精で子どもを産むことが当たり前になった世界を描写。また、『生命式』では“正常性は発狂の一種”という言葉が登場する。これらの作品では共通して、「正常とは何か?」という問いと、「正常」の概念に抑圧される人々の姿、そして“理想的な未来の社会像”ユートピアとはどのような世界なのかという仮定が、物語を通して表現されている。デヴィッド・シュリグリー、金氏徹平の作品を展示本展では、そんな村田沙耶香が紡ぐ独特な世界観とデヴィッド・シュリグリー、金氏徹平の作品とを共鳴させ、村田沙耶香が小説の中で描く「ユートピア/ディストピア」とは何なのか、また、「正常」に潜んでいる社会的暴力性や抑圧を浮き彫りにしていく。デヴィッド・シュリグリーは、日常の場面を軽妙に描写したドローイングをはじめ、アニメーション、立体、写真などを制作するアーティスト。一方、金氏徹平は『コンビニ人間』の書籍カバーにも作品提供したアーティストで、日常的なイメージを持つオブジェクトをコラージュした立体作品やインスタレーションの制作に加え、舞台美術も手がけている。尚、会場には、村田沙耶香自身が学生時代に制作した作品も登場する。【詳細】展覧会「村田沙耶香のユートピア_〝正常〟の構造と暴力 ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平」会期:2021年8月20日(金)~10月17日(日)会場:ジャイル・ギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 ジャイル3FTEL:03-3498-6990入場料:無料
2021年07月23日オサジ(OSAJI)は、オリジナルホームフレグランス調香専門店「kako -家香-」を2021年7月3日(土)東京・蔵前にオープンする。ホームフレグランス調香専門店「kako -家香-」オープン敏感肌ブランド・オサジは、メイクアップ製品だけでなく、フェイシャルケア、ヘアケア、ボディケア…とトータルでスキンケアライフスタイルを提案するいま注目のブランド。そんなオサジが“家の香り”にフォーカスした、新店「kako -家香-」を東京・蔵前にオープンさせる。ここでは、ワークショップを通じて、自分好みのエッセンシャルオイルやルームフレグランススプレーの調香が可能。多数揃うkakoオリジナルのブレンドエッセンシャルオイルを自分好みに組み合わせて、自分だけの“家の香り”を作ることができる。エッセンシャルオイル&ルームフレグランススプレー調香体験メニューは、エッセンシャルオイル10mLを作るプランと、エッセンシャルオイル10mL・ルームフレグランススプレー100mLをセットで作るプランの2種を用意。調香時間は約60分程度で、約30分ほどでその場で製作したアイテムを引き渡ししてくれる。同じ香りを“リピ買い”できるうれしいのは、作ったレシピにシリアルナンバーをつけて店内で保管してくれること。調香した香りを自宅で楽しんだ後、“もう一度この香りが欲しい”というリピーターにも優しいサービスとなっている。オサジショップも併設また、「kako -家香-」内には、オサジのフルラインナップが揃うショップも併設。ルームフレグランスの香りを手作り体験した後は、コスメやスキンケア製品なども購入できる、新たなビューティスポットとなる。【詳細】オサジ新店「kako -家香-」オープン日:2021年7月3日(土)住所:東京都台東区蔵前4-20-12 精華ビル1F営業時間:11:00~18:30定休日:月曜日※祝日の場合翌日<プラン>・ワークショップ+エッセンシャルオイル10mL×1 4,000円・ワークショップ+エッセンシャルオイル10mL×1、ルームフレグランススプレー100mL×1 6,000円※エッセンシャルオイルとルームフレグランスは同じ香り。所要時間:調香時間 約60分+ アイテム製作時間 約30分※別途送料で郵送も可能。<リピート>過去に作成したレシピをシリアルナンバー付きで保管。何度でも同じ香りをリピート購入できる。・エッセンシャルオイル 2,750円・ルームフレグランススプレー 2,200円【問い合わせ先】オサジTEL:0120-977-948(10:00~12:00/ 13:00~18:00※土日祝除く)
2021年07月01日2001年の初演以来、愛され続けてきた傑作ミュージカル「The Last 5 Years」が小林香の新演出により6月28日(月)より上演される。新進気鋭の作家・ジェイミーと駆け出しの女優・キャシーのカップルの出会いと別れを描き出す本作。木村達成×村川絵梨、水田航生×昆夏美、平間壮一×花乃まりあという3組のペアで上演されることも大きな話題を呼んでいる。各ペアがどんな個性を見せ、どのような“仕掛け“で観客を楽しませてくれるのか? 演出の小林に話を聞いた。3組に区切った稽古。俳優自身から出てくるものを大切に過去に主演・山本耕史、演出・鈴木勝秀による本作を鑑賞したことがあったという小林だが、自身はいわゆる正統派の純粋なラブストーリーを演出することはなかった。「ラブストーリーってお客さまみんなに伝わる半面、非常にパーソナルなものなので、そのパーソナルなものをパブリックですることがハードルが高いと感じていた」という。そんな中で本作の演出の依頼が届いたが「台本を読ませていただいて、ラブストーリーだけど、これから人生を築き上げていこうとしている20代の若いふたりが、自分に嘘をつくことなく一生懸命に生きている物語として捉えられたので、ぜひ上演したいと思った」と明かす。3組のペアを演出するにあたっては、本読みの段階からペアごとに時間を区切って稽古を進めている。「それはコロナ対策とは関係なく、もともとそうしようと考えていました。別のペアを意識することなく、俳優自身から何が出てくるのかを楽しみにしているので。他の人を見てしまうと必ず影響されてしまうし、自分がこうしたいと思っていても、他の人がやっているのを見たら、あえて避けようとしてしまうかもしれません。演出をつけながら、役者が出してきたものをどんどん拾っていくような形にしていけば、結果として同じシーンもまるで違うニュアンスがついてきたりします。実際、3組別々に稽古することで、ひとつの戯曲の捉え方がこんなにも豊かでいろんな捉え方があるのかと逆に学ばせてもらっています」同じ戯曲、同じセリフなのに、俳優ごとに表現の仕方が全く異なったものになる。小林は「ラブストーリーであるということがそうさせているのではないか?」と指摘する。「みなさん、自分自身の引き出しから役の血や骨、肉を作り上げていくんですけど、パーソナルな恋愛体験があって、そこから役に引っ張ってくるのですごく面白いですよ。稽古場で過去の恋愛話をディープに披露してくれる役者さんもいて……(笑)。今回、とくにジェイミー役の男優さんたちの話を聞いていて思うのは『男の人っていつも心の中で浮気しているんだな』ということ(笑)。稽古場でも『女はこうよ』『いや、男は……』みたいな空気に包まれて面白いです」『The Last 5 Years』木村達成×村川絵梨ペア(稽古映像)『The Last 5 Years』水田航生×昆夏美ペア(稽古映像)『The Last 5 Years』平間壮一×花乃まりあペア(稽古映像)3組の特徴は“ミュージカル編” “音楽劇バージョン” “芝居バージョン”改めて3組それぞれの特徴、魅力について小林はこう語る。「平間さん×花乃さんペアは、私の中では“ミュージカル編”と思っていて、動きの面でも躍動的な演出をつけています。お互いに非常に優しい思いを持っているカップルですね。水田くん×昆さんペアは“音楽劇バージョン”と思っていて、ダンスよりも歌と芝居に寄っていて、自分の夢へのパッションが非常に強いペアになってると思います。木村さん×村川さんペアは、“芝居バージョン”と位置付けていて、ふたりは互いに繊細な恋愛の愛情を持っていて、直接的にバンバン対立し、やり合うのではなく互いを思いやる気持ちを持ったケンカができるペアだと思います」『The Last 5 Years』メインビジュアルすれ違うふたり、観客だけがわかる“クロスする瞬間”本作の構造的な部分での大きな特徴が、ふたりの時系列の違い。ジェイミーが出会いから結婚、別れまでの5年間を時系列順に生きるのに対し、キャシーは結婚生活の終わりから出会いまでの5年をさかのぼるという物語の構造になっており、ふたりの“すれ違い”が壇上で展開する。「時系列は入れ違いになっているんですが、それがクロスする瞬間を多々作っています。ただ、それはお客さんの目から見てのクロスであって、舞台上のふたりは一度も目線を合わせないし、相手の姿を視野に入れることすらなく、すれ違い続けていく。中盤のウエディングシーンで初めてふたりが目を合わせ『あなたを永遠に愛します』と言うんですけど、舞台上で初めて俳優たちが目を合わせるので、彼ら自身のなかにも“喜び”が生まれるはず。それをうまく使いつつ、ふたりの愛情の強さを表現できたらと思います」2021年の上演に際し、物語の舞台も2021年になっており、初演(2001年)から20年を経ての価値観の変化も取り入れている。「20年前に作られた作品ということで、例えばキャシーの描かれ方が“捨てられた女”に見えなくもなくて、そこが今回上演するにあたり気になったところでした。新たに日本語の訳詞を書いていただき、捨てられた女ではなく“痛みを抱えながら次に進む女”として最初のナンバーを歌い始めるようにしています。傷ついて血を流しつつも痛みから逃げずにどうにかして前に進む女性――うまくいかなくて、もがき苦しんでるけど前に進んでいくんだろうとわかるようにしたいし、そこにも共感が生まれるといいなと思っています」取材・文:黒豆直樹ミュージカル『The Last 5 Years』作詞作曲・脚本:ジェイソン・ロバート・ブラウン演出:小林香訳詞:高橋亜子振付:桜木涼介出演:木村達成×村川絵梨、水田航生×昆夏美、平間壮一×花乃まりあ【東京公演】2021年6月28日(月)〜7月18日(日)会場:オルタナティブシアター【大阪公演】2021年7月22日(木)~2021年7月25日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールチケット情報
2021年06月21日2021年6月14日、数々の有名ソングを手がけた作曲家の小林亜星さんが亡くなっていたことが報じられました。作曲家の小林亜星さんが逝去数々のヒット曲生み出す『北の宿から』『ひみつのアッコちゃん』ファンや芸能界からは、小林さんを悼む声が相次いでいます。逝去が公表された翌日、コンビニエンスストア『ファミリーマート』は、小林さんへの『感謝のメッセージ』を公開し反響を呼びました。『有名フレーズ』誕生の裏に、小林さんの存在耳に残るメロディと「あなたと、コンビに、ファミリーマート」という歌詞が特徴的な、ファミリーマートのCMソング。誰もが一度は聞いたことのある、このCMソングは、1989年に小林さんが手がけたもの。突然の訃報に対し、ファミリーマートはこのようなコメントを公開しました。突然のご訃報に接し、大変驚いております。謹んでお悔やみ申し上げます。弊社のコーポレートメッセージ「あなたと、コンビに、ファミリーマート」は、1989年に、小林亜星さんに作曲していただいたメロディとともに誕生し、今日にいたるまで、サウンドロゴとして使用しております。企業名想起率で1位に選ばれるなど、本当にたくさんの皆様に親しまれるメッセージとなっております。これも、小林亜星さんが作曲されたメロディーの力によるものと思っております。今後も使用し続けたいと改めて誓いますとともに、その功績に感謝申し上げ、心よりのご冥福をお祈りいたします。ファミリーマート公式ウェブサイトーより引用コーポレートメッセージが伝わるのは「小林さんのメロディーの力」とし、「これからも小林さんの曲とともに歩んでいきたい」と想いをつづりました。ネット上では、ファミリーマートの感謝のメッセージに、さまざまな声が上がっています。・感謝の気持ちを伝える姿勢、素晴らしい。ファミマさんの想いはきっと伝わっていると思います。・まさか小林さんの作曲だったとは。本当に、心に残るサウンドを作るプロですね。・有名な曲をいくつも作曲されていたけど、ファミマの曲は最も自分にとって身近な曲だった。ご冥福をお祈りいたします。中にはファミリーマートのCMソングを手掛けたのが小林さんだったことを、知らなかった人もいたようです。短くても、その曲を聞けば誰もが同じものを連想する、そんな唯一無二の名曲といえるでしょう。天国の小林さんへ、感謝の気持ちが届くといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年06月16日作曲家の小林亜星さんが、心不全のため5月30日に亡くなっていたことがわかった。88歳だった。各メディアによると同日、都内の自宅で倒れた小林さんは、病院に搬送されるも帰らぬ人になってしまったという。すでに葬儀などは済んでおり、「お別れ会」は予定していないとも報じられている。「日立の樹」「パッ!とさいでりあ」など一度は耳にしたことのある国民的CMソングを、数多く作曲してきた小林さん。その才能は、アニメソングや歌謡曲まで多岐にわたって発揮された。’74年には『寺内貫太郎一家』(TBS系)で頑固な父親役を演じるなど、俳優としても活躍。2000年代に入ってからも、’02年上半期放送のNHK連続テレビ小説『さくら』で主人公の祖父役を好演し、’08年9月公開の映画『グーグーだって猫である』にも出演した。■「自分の好きなことをやったほうがいい」そんな小林さんは’16年7月、本誌で音楽を始めた頃についてこう振り返っていた。「うちは貧乏だからピアノなんてなくて。中学に入ると、戦時中は娯楽もないからみんなでハーモニカを吹いていましたよ。戦争に負けたら、今度は楽器が高くて買えない。だけどギターくらいなら、と、同い年だった小坂一也(故人)と仲間たちとハワイアンバンドを組んだんですよ」その後、朝鮮戦争が始まってからは、進駐軍に向けたバンド演奏で生計を立てていたという小林さん。しかしジャズが流行らなくなったこともあり、バンドは解散。製紙会社の営業部に就職することに。ところがバンド時代の浪費癖がなおらず、「癖がついてて、給料を1日で使っちゃうからこれはダメだと思って辞めちゃってさ。それで服部正先生の門をたたきました」と音楽を再開。当時、NHKラジオドラマなどを手掛けていた作曲家・服部正さん(享年100)に弟子入りしたのだった。紆余曲折を経て再び音楽の道を選んだ小林さんは、人生観をこう語っていた。「人間、自分の好きなことをやったほうがいいと思う。ダメでも好きなことをやったほうが、成功率が高いね。だって、営業職を好きな人と嫌いな人だったら、好きな人のほうが成績が高いでしょう」■「あの世はない」「死んだらお終い」マルチに活躍した小林さんだが、’19年9月に出演した『ノンストップ!』(フジテレビ系)で’18年に3度も入院したことを明かしていた。その際、「こんなに生きるとは思わなかったんでね。そろそろいいんじゃないかって感じなんですけどね」と語っていた。「’18年に肺炎を患い、心臓手術でペースメーカーを入れるなど健康面での心配事が続きました。ですが小林さんは医学部に進学した経験もあり、通院や検査は苦にはならなかったそうです。むしろ、自分の身体と向き合うことを大切にしていたようです」(芸能関係者)’18年は『寺内貫太郎一家シリーズ』で共演した、左とん平さん(享年80)や西城秀樹さん(享年63)、樹木希林さん(享年75)が先に旅立った年でもあった。盟友たちが相次いで他界したいっぽう、小林さんは潔い“幕引きの美学”を持っていたという。「亜星さんは生前、『あの世はない』と持論を語っていました。きっかけは高校生の時に行方不明になった友人から、『自分が死んで、あの世があったら教える。なかったらあの世はないと思って』という内容の手紙を受け取ったそうです。結局、いつまで経っても連絡は来ず、次第に『あの世はない』と考えるようになったといいます。生きている時間を大切にしていた亜星さんは、遺言や葬儀など死後について考えることは好まなかったそうです。そのため、『死んだらお終い』とも口にしていました」(音楽関係者)日本の音楽史に残る名曲を数多く残した小林さん。その“メロディ”は、いつまでも人々の記憶に残り続けることだろう。
2021年06月15日●『青天を衝け』の“なか”がくれたもの「今年は原点回帰の一年」と話すのは女優の村川絵梨。現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、15年前に自身がヒロインを演じた連続テレビ小説『風のハルカ』ぶりに大森美香氏の脚本で演技に挑戦。また、6月28日に開幕予定のミュージカル『The Last 5 Years』では11年前と同じ役で出演することが決まっている。“初心を見つめ直す”機会を与えられ、「自分の奥に眠っているものが出てくる感覚があった」と振り返る。それは大河ドラマから再演ミュージカルへ繋がる、大きな糧となった。――大河ドラマ『青天を衝け』の脚本は、ご自身がヒロインを演じた朝ドラ『風のハルカ』(2005年~06年放送)と同じ大森美香さんでした。「脚本・大森美香」と書いてある台本を開き、役者として読み進められるうれしさを改めて感じましたし、大河でも大森さん節を随所に感じられて懐かしかったです。撮影前に引っ越しをしたのですが、その作業中に棚の上からバサバサッと『風のハルカ』の台本が落ちてきたんですよ。これはクランクイン前に大森さんが“思い出しておいてね”と思っているのかなとか、そういうことを考えていました。嘘みたいな話ですけど、嘘じゃないです(笑)。――『青天を衝け』では渋沢栄一(吉沢亮)の姉・なか役。演技は年齢設定18歳からのスタートでした。こんなに若い年齢設定の役は久しぶりでした。さらになかは明るくて勝ち気な子。テンションもめっちゃ高くて、最初はどう演じようかと戸惑いました。“もう一度フレッシュさを思い出さなくてはいけない役”でしたが、なかと向き合っていく過程で、自分の奥に眠っているものが出てくる感覚がありました。――「眠っていたもの」とは?新人の頃のような「まっすぐな気持ち」です。作品自体もフレッシュさがありましたし、なかは明るくてエネルギッシュ。演技を重ねていき、なかを通じて自分が若返ったと思います。エネルギーもたくさんもらいました。最近、生活に疲れている女性の役が続き、実生活では周囲の友人が結婚して出産する話を聞いて「私もそういう年齢になったのか」と感じていたのですが、なかからエネルギーをもらって、不安もあったけど無理なく演じられました。オンエアで『青天を衝け』を見て、「私、まだまだ若いじゃん!」って安心したのを覚えています。周囲からも、最近「若くなった」と言われることも多くなったんです。なかを演じていまの自分に自信が持てました。――6月28日からスタートする『The Last 5 Years』は、男女の出会いから別れの5年間を歌いで紡いでいく傑作ミュージカル。村川さんは2010年の公演と同じく、キャシー役を演じます。当時の村川さんはこの作品が初ミュージカルでした。『青天を衝け』と同様、原点回帰となりそうですね。本当にそうです。もう一度、フレッシュさを思い出さざるを得ない状況が続いているんですよね。今年は原点回帰の一年だと思います。――キャシーは女優の卵。なかと同じくフレッシュでエネルギーを求められる役になりそうです。そういう意味では、なかからもらったエネルギーをキャシーに活かせると思うんです。明るくてエネルギーにあふれる役のギアは、なかを演じたことで既に入っているので、いま自分の中で勢いがある。「ギアを入れなきゃ!」と思わなくてもいいので、なかのおかげでキャシーに向き合える。なかからキャシーへ、とてもいい流れだと感じています。●リベンジのミュージカル「楽しみでしかない」――11年ぶりのキャシー役ですが、村川さんは『The Last 5 Years』の再演を熱望されていたようですね。はい。当時の私にとって、この作品は舞台2本目であり、初ミュージカルでした。いま振り返ると、若さゆえにできた作品だと思っています。いろいろ知識があったら飛び込めなかった。お相手が山本耕史さんで、ほぼ山本さんと私の2人だけの芝居。普通なら「無理かも」と思ってもいいのに、無知だった私は「わーい、やりたーい」って感じで飛び込んだんです。11年前はミュージカルで歌う楽曲をセリフとして届けることが絶対にできていなかった。勢いだけでやっていたので。その後、ほかのミュージカルや舞台の出演を重ね、25歳くらいのときに「もう一度あの作品をやりたい」と思いました。――11年前のもどかしさを晴らす、リベンジの作品なのですね。同じ役をもう一度演じることをあまり望まないタイプですが、この作品は唯一、「もう一度チャレンジできるならば」と思っていました。なのでオファーがあったとき「よしっ!」って。『青天を衝け』を経ての挑戦に本当にいいタイミングだなと改めて思います。――今回はどのように演じたいと思っていますか?この作品は出会いから別れまでを男性目線、別れから出会いまでを女性目線で進んでいく切ないストーリーです。その切なさをお伝えするにはどうすればいいのか。演出を担当する小林香さんとお話をしながら一緒に作品を作らせてもらっています。11年前は必死だったから、一緒に作るなんてことも考えられなかったです。あと楽曲を上手に歌うのはもちろんですが、歌をセリフとしてお届けすることが一番の課題です。全編ほぼ歌で構成されているので、お客さんに「こういうストーリーだった」と理解していただかないとダメ。それを前回はできていなかったので、絶対にできるようにしたいと思います。――当時お相手役だった山本耕史さんに再演のことを伝えましたか?はい、連絡させていただきました。『The Last 5 Years』は耕史さんがとても大切にされていた作品です。受け継がせていただくような気持ちで頑張りますとお伝えしました。耕史さんは「当時よりいまのほうが女優としていい感じに熟していていいかもね」と言ってくれました。もし、耕史さんが観劇に来ていただけるならこっそり来てほしいです。来ることを知っていたら緊張しちゃうから(笑)。――多数の舞台に立たれている村川さんですが、舞台に出演していて思うことはありますか?映像のお仕事からスタートし、その後舞台を経験して映像と演技の向き合い方が全然違うと感じました。私は大きな舞台に立ったときの発声がまだできていないなと痛感しています。そういうのは映像では教えてもらえない。舞台に立ったからこそ気づく。その経験を映像でも活かせると思っているので、舞台は年に1~2本は立ちたい。じゃないと成長できていない気がして。だから舞台は軸になる存在。それは初舞台を踏んで以降、ずっと変わらないです。――『The Last 5 Years』は約8年ぶりのミュージカル。さまざまなプレッシャーがあると思いますがいかがですか?とにかくボイトレに行って、とにかく歌い込むことが大事になる稽古だと思っています。でも不安よりも期待が大きい。楽しみでしかないんです。「さぁ、ドキドキするぞ」って。――今回は村川さんと木村達成さん、水田航生さんと昆夏美さん、平間壮一さんと花乃まりあさん。この異なる3組のカップルでそれぞれ上演されます。同じ作品ですが、全然違うカップルになりそうで私も楽しみ。これまでの『The Last 5 Years』を一新するので、再演とはいえ、新作と言っても過言ではないかも。私も役と同じく、女優の卵だったときの気持ちや、11年前の気持ち、恋愛の甘酸っぱい気持ちを思い出し、久しぶりのミュージカルを楽しみたいです。
2021年06月13日小林愛香が、ニューアルバム『Gradation Collection』の完全生産限定盤Blu-ray / DVDに収録される『小林愛香LIVE 2020“NO LIFE CODE ON LINE MODE”』より新曲「Please! Please! Please!」のライブ映像を公開した。『小林愛香LIVE 2020“NO LIFE CODE ON LINE MODE”』は、昨年10月に開催された自身初のオンラインライブで、アルバムには未公開ライブ映像の「Tough Heart」と新曲「Secret Feeling」の2曲が追加された特別版という形で収録される。公開された「Please! Please! Please!」は、疾走感溢れるアップテンポなロックサウンドに、小林愛香が伝えたい思いや言葉が詰め込まれた1曲で、同ライブで初披露され、今回のアルバムで初音源化、そして待望のライブ映像化となる。画面越しでも伝わる小林愛香の笑顔あふれるパワフルなパフォーマンスが、実際のライブ会場の熱量や盛り上がりを想像させる映像となっている。小林愛香は、6月11日より待望のライブツアー『小林愛香 LIVE TOUR 2021 “KICKOFF!”』を開催する。各会場にてアルバム『Gradation Collection』を予約または購入すると、会場限定特典「小林愛香 “Gradation Collection”マスクケース」がプレゼントされる。「Please! Please! Please!」-小林愛香 LIVE 2020“NO LIFE CODE ON LINE MODE”<リリース情報>小林愛香 1st Album『Gradation Collection』2021年6月23日(水) リリース●初回生産限定盤:6,050円(税込)(CD+DVD+三方背ケース+フォトブック)小林愛香『Gradation Collection』初回生産限定盤ジャケット※全28ページフォトブック※イラストレーター・かとうれい描き下ろしイラストを使用した三方背ケース付●完全生産限定盤:16,500円(税込)(CD+BD+缶ケース+豪華フォトブック+レインポンチョ)※予約受付終了小林愛香『Gradation Collection』完全生産限定盤ジャケット※スペシャルあいCanケース仕様※豪華フォトブック…初回生産限定盤付属のフォトブックに更に20ページを追加した全48ページの豪華フォトブック※スペシャルグッズ:小林愛香手描きデザインオリジナルレインポンチョ封入●通常盤(CD):3,300円(税込)小林愛香『Gradation Collection』通常盤ジャケット【CD収録曲】1. NO LIFE CODE作詞・作曲・編曲:Q-MHz2. Heartache soldier作詞・作曲・編曲:Q-MHz3. Secret Feeling作詞:こだまさおり 作曲:田代智一 編曲:須藤 優4. 空は誰かのものじゃない ※『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』主題歌作詞・作曲・編曲:Q-MHz5. たたたんばりんりずむ作詞:小林愛香 作曲:田代智一 編曲:やしきん6. Easy Fizzy作詞・作曲:田代智一 編曲:鈴木Daichi秀行7. Tough Heart ※TVアニメ『真・中華一番!』第2期オープニング主題歌作詞・作曲・編曲:Q-MHz8. Please! Please! Please!作詞・作曲・編曲:Q-MHz9. Border Rain作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:田代智一10. AMBITIOUS GOAL ※TVアニメ『さよなら私のクラマー』オープニングテーマ作詞・作曲・編曲:Q-MHz11. Moonlight Balcony作詞:佐伯youthK 作曲:田代智一 編曲:佐伯youthK12. Night Camp作詞:文月悠光・田代智一 作曲:田代智一 編曲:伊藤 翼13. Can you sing along? ※『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』挿入歌作詞:田淵智也 作曲・編曲:田代智一【DVD / Blu-ray収録内容】・「空は誰かのものじゃない」Music Video・「AMBITIOUS GOAL」Music Video・「Tough Heart」Music Video・「NO LIFE CODE」Music Video■『小林愛香LIVE 2020“NO LIFE CODE ON LINE MODE”』・NO LIFE CODE・ゆらゆらら・Secret Feeling ※未公開ライブ映像・Border Rain・Heartache soldier・Tough Heart ※未公開ライブ映像・Can you sing along?・Crazy Easy Mode・Please! Please! Please!小林愛香「空は誰かのものじゃない」MV<特典情報>■ショップ別グッズ付限定セット【ゲーマーズ限定セット】※アクリルスタンド付・初回生産限定盤+グッズ:7,150円(税込)・通常盤+グッズ:4,400円(税込)【楽天ブックス限定セット】※アクリルキーホルダー付・初回生産限定盤+グッズ:6,930円(税込)・通常盤+グッズ:4,180円(税込)※数量限定で販売いたします。※初回生産限定盤、通常盤のみのセットとなり、完全生産限定盤は対象外となります。■ショップ別購入者オリジナル特典・TOWER RECORDS / TOWER RECORDS ONLINE:フォトカード TOWER RECORDS Ver.(L判)・アニメイト:フォトカード アニメイトVer.(L判)・ゲーマーズ:フォトカード ゲーマーズVer.(L判)・セブンネットショッピング:フォトカード セブンネットショッピングVer.(L判)・楽天ブックス:フォトカード 楽天ブックスVer.(L判)・Amazon.co.jp:フォトカード Amazon Ver.(L判)・その他ショップ:ポストカードセット(2枚)※特典には数に限りがあり、なくなり次第終了となります。※特典を実施していないショップもあります。特典の有無は、購入する各ショップおよびショッピングサイトでご確認ください。<ライブ情報>小林愛香 LIVE TOUR 2021 “KICKOFF!”6月11日(金) 神奈川県 KT Zepp YokohamaOPEN 18:00 / START 19:006月12日(土) 神奈川県 KT Zepp YokohamaOPEN 17:00 / START 18:006月19日(土) 東京都 Zepp HanedaOPEN 17:00 / START 18:007月7日(水) 大阪府 Zepp Namba ※振替公演OPEN 18:00 / START 19:007月8日(木) 大阪府 Zepp Namba ※振替公演OPEN 18:00 / START 19:00【問い合わせ】神奈川・東京公演:DISK GARAGE(TEL 050-5533-0888 / 平日12:00~19:00)大阪公演:キョードーインフォメーション(TEL 0570-200-888)チケット:全席指定7,800円(税込)※入場時1ドリンク代別途要※未就学児入場不可<作品情報>『映画さよなら私のクラマーファーストタッチ』2021年6月11日(金) 新宿バルト9ほかにて全国ロードショー『映画さよなら私のクラマーファーストタッチ』キービジュアル『映画さよなら私のクラマーファーストタッチ』第1弾予告映像『映画さよなら私のクラマーファーストタッチ』第2弾予告映像『映画さよなら私のクラマーファーストタッチ』公式HP:『さよなら私のクラマー』アニメプロジェクト公式HP:『さよなら私のクラマー』公式Twitter:関連リンク小林愛香オフィシャルサイト:小林愛香 | TOY’S FACTORY:
2021年06月09日東京・銀座 蔦屋書店は、お香と本の組み合わせが楽しめるイベント「お香とあなたのものがたり」を2021年5月10日(月)から5月31日(月)まで開催する。“お香と本”を一緒に提案する「お香とあなたのものがたり」「お香とあなたのものがたり」は、蔦屋書店のコンシェルジュがセレクトしたお香と、その香りにマッチする物語を一緒に提案するイベント。「ハクロ(HAKURO)」「セン(SENN)」「グラース・トウキョウ(GRASS TOKYO)」「カウフハオス(KAUFHAUS)」のお香(インセンス)や6ブランドからセレクトしたお香、「チェスカリコ(ceskariko)」「ハヤトツツミ(hayatotsutsumi)」のお香立てなどを販売する。『宮沢賢治詩集』×「incense 燈/熄」希望と休息をイメージしたセンのお香「incense 燈/熄」は、今もなお多くの人から愛され続ける『宮沢賢治詩集』とセットで提案。心穏やかになる2種類の香りが入っているので、その日の気分によって使い分けることが出来る。山田詠美の小説『晩年の子供』×ザクロをイメージしたお香豊潤に実るザクロをイメージしたハクロのお香「POMEGRANATE INCENSE STICKS 」は、直木賞受賞作家・山田詠美の小説『晩年の子供』と共に。官能的な香りが特徴のお香と艶やかで儚い物語が絶妙にマッチし、不思議な世界観が楽しめる。『アトリエ雑記』×紙のお香その他、3種類の天然植物をセットにしたカウフハオスのお香「RYOKO / POW-WOW」は作家・小山清の随筆集『風の便り』と、アロマをブレンドするときに使うムエット(試香紙)をモチーフにしたデザインの紙のお香「ペーパーインセンス / ブラックカラント(Blackcurrant)」は画家・牧野伊三夫の何気ない日々の生活が綴られた書籍『アトリエ雑記』と一緒に提案する。詳細「お香とあなたのものがたり」開催期間:2021年5月10日(月)~5月31日(月)会場:店頭・オンラインストア住所:東京都中央区銀座6-10-1 ギンザ シックス 6F参加ブランド:カウフハオス、グラース・トウキョウ、セン、チェスカリコ、ハクロ、ハヤトツツミ※五十音順アイテム例:・ペーパーインセンス / ブラックカラント 1,760円(税込)・『アトリエ雑記』 1,980円(税込)・incense 燈/熄/香立て 3,960円(税込)・『新編宮沢賢治氏詩集改訂版』 605円(税込)※実店舗の展開はギンザ シックスの休業明けからの開始を予定している。営業開始日は店舗HPにて確認。※一部の商品は店頭のみの展開となる。【問い合わせ先】TEL:03-3575-7755(営業時間内)info.ginza@ccc.co.jp
2021年05月13日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル・女優の香音さんです。「制服を着て青春を味わえる生徒役もやってみたい!」と語る香音さんの素顔に迫りました。モデル、女優、ブランドのディレクターとマルチに才能発揮!自身初の連ドラにレギュラー出演中。「苺ちゃんは表向きはゆるふわOLだけど、裏では計算高くて腹黒い。ギャップが面白くて、演じるのが楽しいです」。香音さんにもギャップが。「ヒップホップのライブに一人で行ったり、弟とスケボーをしたり。イメージときっと違うかも」。4月から情報番組にチャレンジ。「私らしさを大事にしながら、色々なことに挑戦したいです!」。もうすぐ20歳。「母が私の生まれ年の“かのん”というお酒を用意してくれているので、ちょっとだけ飲んでみたいな」1か月くらい前から日記を始めました。出来事や思ったことを書くと頭の中を整理できて、心に留めておけるんです。疲れも吹き飛ぶ可愛さの颯太くん!名前は家族会議でもなかなか決まらず、ルーレットで母命名の「颯太」に。香りものが大好きでいっぱい集めてます。部屋にディフューザーが3つも。20歳になるので、大人っぽい香りも追加。かのん2001年生まれ。連続ドラマ『高嶺のハナさん』(BSテレ東)にレギュラー出演中。また、今月から『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)の水曜シーズンレギュラーに抜擢。※『anan』2021年4月21日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・志田 舞文・松下侑衣花(by anan編集部)
2021年04月20日