浜辺美波主演の新感覚の医療ミステリードラマ「ドクターホワイト」に、岡崎紗絵が出演することが決定した。雑誌「Seventeen」専属モデルとしてデビューし、現在は、雑誌「Ray」の専属など、様々なファッション誌に登場する岡崎さん。「パーフェクトワールド」や「ナイト・ドクター」、『シノノメ色の週末』など、女優としても近年、注目を集めている。そんな岡崎さんが本作で演じるのは、医療雑誌「月刊メディカルサーチ」の記者・狩岡将貴(柄本佑)の妹で、看護師を目指している狩岡晴汝。事故で両親を亡くし、兄と2人暮らしをしているが、将貴が白夜(浜辺さん)の面倒を見ることになり、3人で暮らすことに。料理と買い物とおしゃべりが大好きで、白夜がやって来たことを素直に喜ぶ晴汝は、一般常識のない彼女に様々なことを教え込む。また、頭に脳動脈瘤という、いつ悪化してもおかしくない重い病気を抱え、内心は怯えながらも、周囲に気を遣い、いつも元気に明るく振る舞うキャラクターだ。さらに今回役作りのため、初めて髪を金髪ショートに挑戦。すんなりとは色が抜けず、ブリーチ剤を3回塗りなおし、約4時間かけ染め上げ、また肩まであった髪をバッサリ約10センチカットし、大胆にイメチェン。「元気で明るい女の子だなと思います」と役の印象を語ったり、「ガラっと変わりました!自分で見ても別人です。こんなに変わるんだと…とても新鮮でうれしいです」と施術後の感想を語ったりと、インタビューとともに、そのビフォーアフターを記録した映像も合わせて公開された。岡崎紗絵のビフォーアフター&インタビュー「ドクターホワイト」は2022年1月、毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「友達」です。僕は友達が少ない方だとずっと思っていましたが、最近、めちゃ多い方かもしれないと思うようになりました。2人で飯に行ったとしても間が持つなって思える友達が40人くらいはいます。これって多い方じゃないですか?ただそれは、友達付き合いが急に増えたというよりも、自分が大人になるにつれ自分自身が成長して変わった部分が大きいように思います。人と話すとき、何を話せばいいか、聞けばいいかわからないから人付き合いが苦手だとずっと思っていました。インディーズ時代とか、知らんバンドしかいない打ち上げなどに出るのが苦手でしたし。それが年齢を重ねることであまり気負わずに話を振ったり、率直に聞いたりすればいいんやと思えるようになった。僕はゲームが好きなのでオンラインゲームを友達とします。サッカーゲームだと11人でやっているので、オンラインボイスチャットも11人で会話します。ゲーム中はゲームの話をしていますが、マッチングしている待ち時間の間は、けっこうみんなで雑談になる。そういうときも無言になっている人に話を振ったりとか、気を配れるようになった。人と話すことが苦でなくなったことで、自然と話せる人が増えて、友達も増えたと感じるようになったんだと思います。友達付き合いをしていく中で難しいなあと思うのが年齢とキャリアです。例えば同学年のミュージシャンだと堂々とタメ口でいける。僕からすると阿部真央や夜の本気ダンスの鈴鹿(秋斗)がそれにあたります。僕自身、年功序列を大事にしたいタイプなので相当、心許し許されていないとタメ口にはできません。ビッケ(ブランカ)さんからは「頼むからタメ口にしてくれ!」と言われます。でも、デビューの時期は近いですが2歳年上ですから。心はもちろん許しているのですが、今はまだ敬語とタメ口が交ざった感じです。これからどんどん距離を縮めていけたらいいなと思っています。僕がそうやってミュージシャン友達との仲を少しずつ深めている一方で、僕の地元の幼馴染みで親友のよっしーは、僕のミュージシャン仲間を紹介するとどんどん仲良しになっていくので、それはそれで面白いです。気付けば、僕抜きでMy Hair is Badのメンバーとゲーム配信とかしていて、「お前、マイヘアがどんだけすごいバンドか知ってんのか!?」と思います。たぶん、よっしーはよくわかっていません。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる、4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に出演が決定。※『anan』2021年12月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アルバムを引っさげて」です。もうすぐ、僕の久しぶりのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」が開催されます。これまで僕は、“アルバムを引っさげて”ライブをしたことがありませんでした。さいたまスーパーアリーナのライブも過去曲が多かったですし、そんなに引っさげた感がなかったと思います。しかし、たいていのバンドはアルバムを引っさげてワンマンライブをしたり、ツアーを回ったりします。今回は、10月20日に4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリースしているので、念願の引っさげるカタチでのライブパフォーマンスになります。……でも、何をどうしたら引っさげたライブになるんでしょうか。この言葉を雑誌などでもよく見かけますが、それがどういう意味か正直あまりよく分かっていません。引っさげるの“ひっ”って何?と思います。なので、みんなそれぞれの引っさげ方があると思いますが、僕は僕なりに考えてアルバムを引っさげてみたいと思います。ま、簡単に言えば「アルバムの曲たくさんやるよ」ってことなのかなと。そうなんです。ニューアルバムの曲が今回のライブの最大の見どころとなると思います。『FIGHT CLUB』は岡崎体育の原点回帰のような一枚。なのでライブも同じように僕の真骨頂をお見せしたい。シンプルに僕らしいライブにしたいと思っています。ステージとスピーカーがあればこれだけ盛り上がるライブができるというところをお見せしたいです。前回のさいたまスーパーアリーナではフライングをしたり、トロッコで外周を回ったり、細長い花道を作ったりといろいろ仕掛けを考えましたが、それはそれでもちろん盛り上がりますし楽しいのですが、裏方の事情を話しますと、ひとつひとつ連携をしっかりしないといけなかったり、パフォーマンスをしながら気を使うことが多かった。でも僕は、その場その場で動きを考えたいタイプなので、そういった縛りがないほうがより僕らしいステージになるんじゃないかと思いました。若いとき、奈良NEVER LANDでライブしていたころと変わらないパフォーマンスをお見せしたいと考えています。そして“めっちゃめちゃおもしろ”の部分もいろいろ考えたい。まだ現時点では、めちゃめちゃおもしろいことは思いついていません。……でも、絶対おもしろくなるはずなのでたくさんの人に観にきてほしいです!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。ワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」は、11月23日(火・祝)、横浜アリーナで開催!※『anan』2021年11月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月20日歌手の岡崎体育とラグビー日本代表の稲垣啓太が出演する、三井住友フィナンシャルグループの新CM「ともに、前へ」編が、20日より放送される。新CMでは、高校ラグビー部のスターで現在はプロリーグに所属する一流選手を稲垣、補欠のまま卒業して現在は会社員となった同級生を岡崎が演じ、2人がそれぞれの道で懸命に生きる姿を描く。営業先を訪ねるために急ぐ岡崎とグラウンドを疾走する稲垣、腰を低くして頭を下げる岡崎と低い構えでスクラムを組む稲垣が、同じ姿勢ながら対照的に表現されている。CMソングには、フラワーカンパニーズの「深夜高速」(04)を使用。岡崎がオリジナルアレンジでカバーしている。稲垣のトレーニングシーンは肌寒さを感じる秋に撮影されたが、台本通りの設定で演技をしていた稲垣が突然、頭から水をかぶるアドリブを披露。その迫力を気に入った監督が、急きょ台本に追加した。自動ドアがなぜか反応せずに焦る岡崎のシーンでは、開かないドアにぶつかってみたり、反応しないセンサーに向かって手をふってみたり、さらにすれ違う人にペコリとお辞儀をしたりと、岡崎から次々に繰り出されるユニークなアドリブに、現場は笑いに包まれた。
2021年11月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「スキューバダイビング」です。前回のこの連載で阿部寛さん主演の日曜劇場『DCU』に出演が決まったことがダイエットのひとつの動機だったと書きましたが、もうひとつドラマのためにチャレンジしたことがあります。それがスキューバダイビングのライセンスの取得。ドラマでは潜水士を演じるので、海に潜るダイビングのシーンももちろんあります。そのためスキューバのライセンスを撮影が始まる前に取りに行ってきました。ちなみに言うと、僕はまったく泳げません。運動は全般的に得意なほうですが、水泳だけは苦手なんです。水に顔をつけるのもイヤ。朝、顔を洗うのもイヤなくらい。4~5歳のころに、スイミングスクールに通おうとなったこともあったのですが、初めて行ったその日の夜に熱を出してしまい、おばあちゃんに「水泳なんか行くからや!」と言われ、そのまま通わなくていいということになってしまいました。小学校にあがってからも周りの友達がスイスイと泳ぐなか、僕は顔をつけない平泳ぎで25m泳いで水泳の授業を乗り切っていました。なので、今回も本当にできるか心配でしたが、酸素ボンベがあると水中でも息ができるので気持ちが軽くなり、また潜ってしまえば“泳いでいる”というよりも宇宙空間に漂うような感覚だったので、すぐできるようになりました。酸素を取り込む呼吸の仕方もコツをつかめば効率よくできるように。あとは、バディが常に一緒にいるのも心強い。今までは「溺れたらどうしよう」という緊張感から、うまく体を使えていなかったんだなと思いました。息ができる、サポートしてくれる人がいると安心できれば、水の中でも案外と思うように体を動かすことができるものです。すでに、海で潜水体験もしてきました。初めてのダイビング。その日は前日が悪天候だったので海がとても濁っていました。視界がむちゃくちゃ悪くて海中では何も見えませんでした。でも、それがかえって良かった。僕、海洋恐怖症でもあるので。どんなに優しいマンボウでも海で遭遇したらめちゃくちゃ怖い。視界が悪いとなにも見えないので海の生き物に遭遇することもなく、それにビビってパニックになることもなく無難に終えることができました。今は泥の海しか知りませんが、きれいな海を見たらまた違う感動があるかもしれません。それも楽しみです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月13日イラストレーターやましたともこさんの脱力系ゆる育児日記第431話。ママ友になるべく行動を起こし、「方言」をクリアしたやましたさん。善は急げ!と次の段階へ。どうなる第二関門……?!ベビーカレンダーをご覧のみなさま、こんにちは。高齢育児中のイラストレーター、やましたともこでございます。 病院で出会ったお母さんとママ友になるべく動き出した私。第一関門の「方言で話す」をクリアしたので、早速、第二関門である「あだ名で呼ぶ」へとコマを進めました。 入院期間は1週間!善は急げ! いつものように、朝ごはんのため食堂に降りて行ったときに、さりげなくあだ名の話をしてみました。※高知の方は土佐弁に変換してお楽しみ下さい。 私「あずさちゃんて、あだ名はやっぱりあずあず一択なん?」 あずあず「そうでもないけど、ほんまやな〜確かに多いかも〜」 私「あの〜、突然ごめんやけど、今日からあずあずって呼んでもいい?」 あずあず「あ、全然ええよ〜。山ちゃん♡」 あずあずの「あだ名返し」という想定できる中では最高のリアクションのおかげで無事に第二関門を突破した私。ママ友へと発展させるべく残る関門はただ1つ! いけ〜山ちゃん!進め〜山ちゃん!! イラストレーターやましたともこの「脱力系ゆる育児日記」は、毎週1回お届けしています!著者・イラスト制作者:イラストレーター やましたともこ高知県生まれ大阪市在住。お固い系の商社で働いた後に大胆転職。グラフィックデザイナーを経てイラストレーターに。おんなこどもをメインターゲットにヤングでゆるめなイラスト描いてます。
2021年11月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ダイエットその後」です。少し前に7月にダイエットを始めたというお話をしました。その時、8月末までに20kg落としたいと宣言をしていましたが、結果どうだったかというとマイナス17kg達成しました。20kg減はできませんでしたが、まずまずの結果ではないかと満足しています。そもそも、ダイエットを始めようと思ったのは、人間ドックで痩せなさいとドクターから言われたのがきっかけですが、がんばらないと…と思ったのにはもうひとつ大きな理由があったんです。すでにご存じの方もいるかと思いますが、岡崎体育、光栄にも2022年1月スタートの阿部寛さん主演のドラマ、日曜劇場『DCU』に出演することが決まったんです。『DCU』はDeep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)の略称。海上保安庁に新設された、水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団という設定です。僕もその一員で、もちろん水中に潜って捜査をしないといけない…となると、このむっちりすぎるボディはあかんな…と思うようになりました。プロデューサーさんには「少し痩せたほうがいいかも」くらいでアドバイスをいただきましたが、僕の判断で撮影開始までに20kgは落とそうと決めました。同じananの連載陣には、役作りで過酷な肉体改造をされている鈴木亮平さんもいらっしゃいます。これは生半可なことを同じ連載仲間として言うことはできないな…という自覚もありました。無事、体重をだいたい目標まで落とすことができてよかったです。挑戦してみて感じたのは、明確な目標があるとどんな怠惰な性格でもダイエットを乗り切れるんだということ。みなさんももしダイエットをされるなら、自ら目標を課してみるとモチベーションになるかもしれません。僕の場合は、ウェットスーツ姿を全国ネットのテレビで放送されるというとんでもない危機感でしたが、SNS時代の今だからフォロワーの方々が監視役になってくれると思います。「3か月後に体重を公開しないといけない」とか「半年後に水着姿を披露する」など勝手にルールを決めてしまえば、それに向けてがんばれるんじゃないかなと思います。その過程を公開すればみんなに励ましてももらえるし、一石二鳥です。僕もトレーナーさんにめちゃくちゃ励ましていただきました。励ましをもらうっていうのもダイエットが続く大きなポイントだと思います!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「オンラインゲーム」です。オンラインゲームが好きです。ミュージシャン仲間でサッカーやバトルロイヤルなどのゲームをしてネットで実況をすることもあります。先日、『Apex Legends』という、いま世界で最もプレイされているといわれるバトルロイヤルFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)のカスタムマッチイベント「VCC APEX」が開催され、僕も参加させていただきました。ほかには、HIKAKINさんをはじめゲーム実況で人気の方々や、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、ミュージシャンではKing Gnuの井口理さんや清水翔太さんなど豪華な顔ぶれが登場しました。僕もその末席に、ちょろっとだけ出させていただいたんです。一緒にチームを組んだのは、人気VTuberの白雪レイドさん、ゲーム実況で人気のホロ酔いさんです。僕は、ゲームは好きなんですがテクニックはほとんどないので、お二人に助けていただきながらなんとかプレイをすることができたって感じです。プロレベルの腕前の持ち主の中に入ると手も足も出ず、ほぼ何もできませんでした。でも、自分なりに面白い見どころは作れたと思うので、楽しくプレイすることができました。このプレイの模様は参加者それぞれが自身のチャンネルで配信し、総視聴者数は数百万人にもなったそう。想像もできないような数の人が見てくれた。それだけの人がゲーム実況に注目しているって、正直驚いてしまいます。知り合いのライターさんのお子さんも5歳にしてすでにYouTubeでマインクラフトのゲーム実況を見ているとか。もうそういう時代なんです。僕より上の世代だと、ゲーム実況なんて「見たらダメ!」と怒られてしまう対象だったと思いますが、いまやゲームはひとつのカルチャー、コンテンツとして急成長している。そこで学ぶことも多いですし、夢も持てるし、もしかしたらお金も稼げるかもしれない。そう考えると、頭ごなしに「ゲームばっかりしてたらあかんやろ!」とは言えないよな、と思います。eスポーツの普及もそうですし、ゲームは暇つぶしの遊びというだけでない、限りない可能性を秘めている。だけどそう思う一方で、ゲームばっかりしていてそれでごはんが食べられなかったらそれはそれで困るのでは?とも考えてしまいます。やっぱり地道に就職に役立つような資格を取ることも大事だよ、と思います。おじさんは両方を若い世代に伝えたいです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイムパフォーマンス」です。アルバムリリース、そして横浜アリーナのワンマン準備と、10月はスケジュールに追われています。そんな中で気になっているのはタイムパフォーマンスです。よくコスパ(コストパフォーマンス)と言いますが、今の時代みんなが気にしているのはコスパより“タムパ”ですよね。情報過多の現代では、どんな情報を取捨選択するのかという時間の使い方が重要視されています。同世代の中では僕は時間の使い方にうるさいほうだと思います。無駄な時間があるのがとにかく苦手なので、仕事もわざとツメツメにして入れていただくことが多いです。例えば、アルバムの取材が4つあるとしたら、1日に1つずつでゆったり4日間かけるよりは1日に4件ともまとめて、残りの3日は自分が自由に使えるようにしてほしい。作業をするなど自分が使い方を決められる時間を確保できていると、僕の中でタイムパフォーマンスがいいなと感じます。なので、逆に「これ何待ち?」みたいなことが苦手でそういう場面ではついイライラしてしまいます。そして、「これ何待ち?」というような時間はけっこうこの業界ではざらにあります。たまに気の利くADさんとかに「こういうトラブルで調整にあと30分くらいかかります」などと教えていただけることもあるのですが、そういう現場ばかりでもないので、「あと、どれくらいこの無駄な時間と向き合わなくてはいけないのか…」と不毛に感じることはよくあります。プライベートでも、洗濯ボタンを押して洗濯機が回ってから洗濯が終わるまでの時間を有効活用できないか…など、効率を良くすることを実践したいと考えています。いつも、洗濯をしている間は皿洗いをするとか床掃除をするなど、別の家事をするように心がけてはいるのですが、それをもっとシステマティックに分刻みのスケジュールにしたい。でも、一人分だと洗濯物もそう毎日溜まりませんし、溜まる量もそのときどきで変わってしまう。だから、洗濯時間が定まらず家事のシステム化は一向に進んでいません。もう一つ無駄だと思うのは朝、目が覚めてからベッドから出るまでの10分間。どうしても10分かかります。できることなら目覚めたらスパッと起きて、やるべきことをさっと始められるようになりたい。でも、休みの日はとくに布団から出られずにゴロゴロしてしまう…。とてもタイムパフォーマンスがいいとは言えない現状です。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年10月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月22日『anan』連載でもおなじみの岡崎体育さんが、約2年9か月ぶりに4枚目のオリジナルアルバム『FIGHTCLUB』をリリースする。“捨て曲はアリ”だけど間違いなく僕の最高傑作です!「ドラマ主題歌や提供曲をまとめたコンセプト・アルバム『OT WORKS II』や『劇場版ポケットモンスターココ』のテーマソング集をリリースしていたので、自分的にはそんなに間が空いている感じがしていなかったんですが、あらためて2年9か月もの間、新譜を出してないってなると『いやこれRADWIMPSのスパンやないか!』と思いました。まだデビューして5年のくせに、モンスターバンド級じゃないと許されない制作期間をいただいてしまっている。これはそろそろ動かないとあかんなと思いました」確かに3年近く間は空いたけれど、岡崎体育らしさは変わらず健在。すでにMVが先行配信されている「インターネットで喧嘩すんな!」と、オンラインでの炎上案件を見事に切り取った新曲「Fight on the Web」など、前作では封印気味だったネタ曲も多めに収録し、岡崎体育ここにありという趣だ。「デビュー以降、いろんなタイプの楽曲を手がけながらずっと自分の立ち位置を探していたんですが、30歳を越えてなんかようやくポジショニングが明確になった気がしています。ネタ曲も真剣な曲も、ライブで踊れる曲も全部過去の自分をアップデートして作ることができた。このアルバムは今の僕の立っている場所を表していると思う。なんかやっと“ここに立てばいい”って足元にバミり(目印)がついた感じがします」本人がリード曲と豪語する「おっさん」では、おじさんになった自分を“だからこそ更新したい”と高らかに歌い上げる。さらに、仲間たちとかき鳴らすギターロックもピアノが美しい朴訥としたバラードも、これまでの延長線上にある彼らしいカラーリングを感じさせてくれるもの。そんな楽曲の中には岡崎体育ならではの捨て曲もある、と言うが…。「11曲入りのアルバムですが、僕は“捨て曲ナシ”なんて甘いことは言いません。今回は3曲。並びでいうと3、7、9曲目です。通常、捨て曲は5曲目以降がセオリーですが、3曲目から捨てたろかな?と大胆にやってみました。でも、僕の中では捨て曲って悪い意味ではなく、肩に力が入ってない曲ってことなんですけど。よく考えたら『MUSICVIDEO』もアルバム制作の最後に急いで作った捨て曲だった。そういう曲こそみんなに拾っていただいて話題にしてもらえたりする。今回も何か化けたら面白いですよね。SNSでバズるなんて狙ってできることじゃない。そんな謙虚さも持ってる、おっさんです」『FIGHTCLUB』24時間合宿生配信で完成した「Championship」、THE FIRSTTAKEで披露し世界中を虜にした「Yes」など全11曲収録。10/20発売。【初回生産限定盤(CD+BD)】¥6,800【通常盤(CD)】¥2,800(SME Records)おかざきたいいく1989年生まれ、京都府出身。2016年5月発売のアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。以降、幅広い分野で活躍を広げる。11/23横浜アリーナでワンマンライブを開催する。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ジブリ」です。先日、急に観たくなってアニメ映画『ホーホケキョ となりの山田くん』を観ました。みなさん、スタジオジブリお好きですか?僕は大好きです。そして、僕はジブリでは完全に高畑勲派です。宮崎駿監督作品ももちろん大好きですが、どちらか選ばないといけないとしたら高畑監督作品がより好きです。『ホーホケキョ となりの山田くん』をはじめ『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』など、いつでもゆっくり観られる感じがいいんです。こだわりはめちゃくちゃあるのですが、描いていることは日常に寄り添っていたり、キャラクターをとても自然に描いていたり。なんか無理がないんですよね。だから熱が39℃あって観てもツラくない感じがして好きなんです。『ホーホケキョ となりの山田くん』なんてどっから観てもいい。原作が4コマ漫画なのでいろんなエピソードが入っている。デパートで子どもが迷子になった話とか、駅についたら雨が降ってたから迎えにきてもらう話とか、本当に誰でも経験したことあるようなごく普通のエピソードが、とても優しく楽しく描かれている。ほっとします。『おもひでぽろぽろ』も大好きで、何度観たかわからないくらいです。今年、32歳になった記念にブルーレイも買いました。初めて観たのは大学生くらいのときでしょうか。そのとき観た印象よりさらに良かった。歳を重ねるごとに登場人物の心理だとかいろんなことが深く理解でき、どんどん面白くなる。これはどういうことやねんと思いました。作った当時の勲さんの年齢に近づけば近づくほど、わかることが増えるんじゃないかなと思っていて、観るたびに発見がありそうで、これからも繰り返し観るのが楽しみです。三鷹の森ジブリ美術館も行ってみたいです。常設展示室の「映画の生まれる場所(ところ)」では制作現場を覗けると聞いて、ぜひ見てみたいなと思いました。クリエイターの端くれとして違う世界のクリエイティブの現場を見るのが大好きなんです。メイキング映像を観るのも好きだし刺激を受けます。違う世界のクリエイティブを見ると単純にワクワクしますし、自分にも大きな影響をもらえます。アイデアを必死で出しているところは共感するし、いろんな工夫をされていると知ると凝り固まった自分の考え方をほぐしてもらえる。他のジャンルであってもいろんな人の作品作りを覗いてみるのは大事なことだなって思っています。おかざきたいいく10月20日に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』を発売。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイックレポート」です。音楽フェス好きの方なら一度は目を通したことがあると思うクイックレポート。フェスなどの現場でライブを観たライターさんが終了後、1時間もたたないうちにそのライブのレポートをweb媒体などにアップしてくれるものです。ライブに来られなかった人が読んだり、ライブを観た人でも、あらためてライブの内容をテキストで確認するために読んでくれているものだと思っています。セットリストを知ることもできますよね。クイックレポートは、その名の通り短時間でライブの感動を美しい表現で形容してお届けしてくれるので本当にありがたいんです。極端に言うと、そのクイックレポート次第でその日のライブの印象ががらっと変わることもある。基本、書いてくださる内容はライターさんにお任せです。スピード重視の世界なので、こちらサイドが校正することもありません。だからこそ書いてくださる方も神経を研ぎ澄ませ、本気でその場の熱狂や興奮を伝えようとしてくださっていると思っています。その感動を僕は曲にしてお返しできればと思い「Quick Report」という曲を書きました。10月20日に出るニューアルバムに収録されているので、ぜひ聴いてみてください。すでに、フェスなどで披露していて、いい反応をいただいています。曲を作るにあたっては、僕のデビュー以降のクイックレポートを全部読み返しました。そこで、「MUSIC VIDEO」における“MVあるある”ではないですが、やっぱり定型文ってあるんだなということに気づきました。なかでもめっちゃ気に入ったフレーズは、“観客のボルテージは一気に最高潮”です。僕のクイックレポートにめっちゃ書いてあった。だったら、「もっと観客のボルテージは一気に最高潮になる曲を作らな!」と思って、この曲ができました。実際に、フェスで初めてこの曲を披露した日のクイックレポートには、「岡崎さん、こんなところまで気にかけてくれてありがとうございます」とライターさんがわざわざ書いてくれていて、なんだかうれしかったです。クイックレポートもフェスの一部。同じフェスを作っている仲間って感じがしていいですよね。みなさんもフェスで岡崎体育のライブを観たあとは、必ずその日のクイックレポートまでチェックしてくださいね。そこまでがひとつのセットです。おかざきたいいく11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。10月20日(水)に4枚目となるオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。※『anan』2021年10月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロングインタビュー」です。アルバムをリリースしたタイミングなどで、雑誌などからインタビュー取材をしていただくことがあります。ときには“2 万字インタビュー”などと銘打ったロングインタビューをしませんか?とお話をいただくこともあります。ロングインタビューをしていただけるなんて、本当にありがたいことです。ただ、ありがたいのですが、とにかくインタビューを収録する時間が長い!通常の雑誌などに掲載される1ページ程度のインタビューは長くても収録は1時間程度です。でも、ロングインタビューは平気で2時間、3時間かかってしまいます。それだけ長い間話を聞いていただけるのは、ありがたいことなのですが…。インタビューは、たぶん取材する側は準備をしてくださっていると思います。インタビュー対象のことを調べたり、過去の記事を読んだり、ミュージシャンだったら過去のアルバムから現在の最新アルバムまで聴き直したり。では、受ける側はどうか?というと、僕の場合はとくに準備をしていません。聞かれたことをその場で考えて思うままに答えています。インタビュアーの方にもいろんな方がいます。ときには「こう答えてほしいのかも…」と、こちらが逆に気になってしまう人もいたり。以前にテレビの某ドキュメンタリー番組に出演した際には、“SNSの寵児”という感じで僕のことを紹介したい雰囲気をなんだか感じ取ってしまい、自分の中に“SNSの寵児”を憑依させてしゃべってしまった感があります。いや、それも本音でないわけではないのですが、僕の性格的に、どんな相手だろうと常に本心でぶつかるというより、その場その場の空気を読んで場に合った答えを言って、気まずい空気を回避してしまうクセが自分にはあると思います。あとは、僕みたいにちょっと“ちょけた”ことを言うタイプは、どこまでそれをシャレとして受け取ってくれるか、というのも気になってしまいます。インタビュアーさんは初対面であることも多いです。本心を言ってどこまで真剣に受け取ってくれるのか、逆にシャレをシャレとわかってくれるのか…そこを見定めるのは正直、難しいです。だったら、インタビュアーさんのノリに合わせてお答えしたほうが場もスムーズですし、記事もうまくまとまるのでは、などと余計なお世話かもですが考えてしまうんです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月02日岡崎体育の最新CDアルバム『FIGHT CLUB』が、2021年10月20日(水)に発売される。岡崎体育、約2年9カ月振りとなるオリジナルCDアルバム『FIGHT CLUB』岡崎体育は、京都府宇治市出身の男性ソロプロジェクト。2016年に発売したアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビューし、同アルバム収録の楽曲「MUSIC VIDEO」の世界観が話題となり人気に。2020年には“1人フェス”「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」を開催するなどユニークな活動で注目を集めている。2021年5月にはコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースしている。そんな岡崎体育が約2年9カ月振りとなる4枚目の最新オリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。CDには全11曲を収録する。ライブ人気曲や夜ダン・鈴木ら参加の楽曲含む全11曲を収録収録曲には、8月から9月にかけて先行配信された「Fight on the Web」「Championship」や以前からライブで披露されてきた「Eagle」、岡崎体育節全開のネタ曲「Quick Report」など。さらに、夜の本気ダンスの鈴鹿秋斗、ハンブレッダーズのでらし、Benthamの須田原生、マシネ・アカルイネを演奏に迎えて制作した「Hospital」といったスペシャルな楽曲もラインナップに加わる。初回限定盤にはワンマンライブ映像収録のBD付属また、CDのパッケージは初回生産盤と通常盤の2形態で用意。初回生産限定盤には、ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』を完全収録した映像作品を収録したブルーレイディスクが付属する。【詳細】岡崎体育 最新アルバム『FIGHT CLUB』CD発売日:2021年10月20日(水)価格:通常盤 2,800円、初回生産限定盤(CD+BD) 6,800円<収録内容>・CD1.Championship2.おっさん3.Hospital4.Fight on the Web5.Quick Report6.Yes7.Okazaki Little Opera8.八月の冒険者9.普通の日10.湖11.Eagle・ブルーレイディスク岡崎体育ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」@エディオンアリーナ大阪
2021年09月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Z世代」です。最近、よく耳にする(ananでも特集が組まれているのを読みました)Z世代というワード。1990年代中盤から2012年生まれ、現在9~25歳くらいの方を指すそうです。ちなみに僕は1989年生まれなので、その前の世代であるミレニアル世代に当てはまるそうです。僕としてはゆとり教育を受けた「ゆとり世代」っていう言葉のほうが耳馴染みがありますが…。ミレニアル世代は、検索エンジンを使い始めたり、スマホができたりというネットの台頭を目の当たりにしたデジタルパイオニア。一方でZ世代は、そんなデジタルインフラがあって当たり前のデジタルネイティブだそう。なるほど確かに違うなと思いますし、次の世代がめちゃくちゃ新しい価値観を生み出しているな、というのはひしひしと感じています。感じていないミュージシャンはいないのではないでしょうか。僕はテレ東系列の朝の子ども向けバラエティ『おはスタ』に出演していますが、共演者のおはガールたちなど10代のキャストたちと感覚の違いを感じることがあります。レイザーラモンHGさんの真似をして「フォーーー!」とギャグをしても通用しません。ジェネレーションギャップを感じます。そうなんです。ジェネレーションギャップって、これまでは僕にとっては大人たちが言うことがわからないことだったのですが、去年くらいからジェネレーションギャップの上世代側=伝わらない側に立つことがあり、ああ、自分はおっさんなんだな…というのを実感しています。僕たちとZ世代の違いはなにかと考えると、デジタルネイティブならではの情報の取り扱い方ではないでしょうか。先ほどのジェネレーションギャップがある事柄についても、僕なんかは大人が言っていることでわからないことがあると、意味を知りたいので調べていました。ずん飯尾さんがギャグで「ポンセ」と言えば「ポンセってどんなやつ?」とネットで調べたり(大洋ホエールズに所属していた野球選手のカルロス・ポンセ氏でした)。でも今の世代はそういうソースは必要としていない感じがします。ネットが発達してあらゆる情報が多すぎる分、取捨選択の仕方が僕たちとはまるで違うんだと思います。ゆえにアウトプットの仕方も違うので、想像もつかない新しい令和カルチャーやコンテンツがたくさん生まれているのだと思います。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年9月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SNS」です。以前に「SNSからメジャーへ」というお題でお話をさせていただいたことがあると思います。その時も“SNS生まれのアーティスト”とくくるのはナンセンスだと思う、と話をしました。今、アーティストがSNSをやって自己アピールするのは当然のこと。誰しもがSNS発信をする時代です。僕自身もYouTubeでMVがバズって注目を集めたタイプのミュージシャンですし、TwitterやInstagramなどのSNSを活用して、自分の活動のひとつの支柱としてきました。しかし、最近は、そろそろもうそれに頼りすぎなくてもいいのではないか?と思い始めてきています。そう思うのは、今、ネットカルチャーの中心にいるのは、僕より若い世代の方々だと思うからです。10代、20代が中心だということは何も悪いことではないと思います。新しいものをどんどん吸収したいと思うのは当然のことですし、TwitterやYouTubeよりTikTokが流行の発信地になっていることもそうですし、みんなが関心あるのは、まだ流行ってない、これから流行るもの。TikTokはそういう意味では、自分の興味あるものだけでなく、なんでもザッピングしながら、手軽にいま面白そうなものをキャッチアップすることができる。トレンド感のあるものが、良くも悪くも凝縮されている場だと思います。そこで楽しい、面白いと多くの人に思われたネタや人、音楽などが話題の中心となっていく。ネットの世界は、そうやって何かしら新しいアクションを起こし続けていないと生き残れない世界です。だからといって若い世代と同じことを真似してやっても仕方ない。僕がこれから考えないといけないのは30代の表現者としてSNSでどんな発信をしていくべきなのか、ということだと思います。ミュージシャンの間で、「最近はYouTubeにMVを公開しても視聴数が伸びない」という話をよく聞きますが、それを時代のせいにばかりしてはいけないですよね。僕はこれからも岡崎体育の訴求力ここにあり、というオリジナリティのある発信をしていきたいです。コロナ禍の世の中で日々、仕事の現場と家の往復だけ。日常のツイートも自炊したごはんのことばっかりになりがちですが、そんな中でもみなさんに面白い!と言ってもらえることを果敢に狙っていきたいと思います。SNSでのそういう嗅覚はまだまだ衰えていないはずです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年9月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「二次創作」です。日本ではニコニコ動画の普及によって一般的になった音楽の二次創作カルチャー。もともとはボーカロイドが歌うボカロP制作のオリジナル曲を元ネタに、誰かが「歌ってみた」「踊ってみた」「弾いてみた」と引用していったことが始まりなのではないかと思います。今ではTikTokの広がりなどもあって、よりカジュアルにみんなが挑戦できるようになっていると思います。とにかくみんなしていますよね。もはや、二次創作がしやすいかどうかが、その音楽が流行るかどうかの鍵になっていると言っても過言ではありません。作る側としても、いろんな方が自分の作品に参加して新しいものを作り出してくれるのはうれしいことで、「もっと広まれ、もっとやって!」と思っています。小学生の男の子が僕の音楽に合わせてダンスをしてくれているだとか、僕の打ち込みの音源を楽器で生演奏してくれている動画などを見ると、とてもワクワクします。今の二次創作のスタイルって2つに区分できると僕は考えています。一つは、高度なものに挑戦するというパターン。YOASOBIの「夜に駆ける」などがそうかと思うのですが、歌うのも演奏するのも難しい曲をあえてやってみて、「すごい!」と評価されるもの。プロも参加して、この人が歌うなら、演奏するなら見てみたいとなるタイプのものです。もう一つが、歌やダンスが簡単で誰でも挑戦できるもの。こちらは自分も参加したいとなって、参加者が増えて二次から三次創作へとつながり、広がっていきます。僕の楽曲は後者のパターンが多いと思います。前回に捨て曲として紹介した「なにをやってもあかんわ」などが当てはまると思います。今では音楽配信サイトで岡崎体育のトップソングにまで上り詰めていて個人的には「なんでこの曲やねん!」と思いますが、ありがたいことです。だから、本当にどんな曲が二次創作されるかは想定外の出来事で、作り手から狙うことはできないと個人的には思います。普段の曲作りでも、二次創作のための余白だとか、歌いやすさだとかを考えることはないのですが、たまにタイアップなどのお仕事で「二次創作でバズりやすいものを」と依頼されることもあります。でも、そういうのってたいてい上手く機能しないものなんです。意識しすぎずに、でも、みんなが面白がって参加してみたいと思ってもらえる曲を今後も作れたらなと思ってます。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。「Fight on the Web」は、絶賛配信中&ミュージックビデオが公開中!※『anan』2021年9月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「捨て曲」です。自分が作った曲を堂々と“捨て曲”だと明言するミュージシャンはそんなに多くないと思いますが、僕は以前から、捨て曲は捨て曲だとはっきり申し上げています。なぜ、そう言い始めたかというと、よくレコード屋さんの新譜を紹介するポップで「捨て曲ナシ!」と書かれることってあるじゃないですか?これはつまり書かれてないCDは捨て曲あるってこと?と思ってしまったんです。僕の知る限り岡崎体育のアルバムで「捨て曲ナシ!」とポップに書いていただいたことはないので、レコ屋の店員さんに「これは捨て曲やな…」と思われているんだ、それなら自ら捨て曲は捨て曲と明確に言っていこうと思ったのです。いわゆる定型文への逆張りなのですが、まあ意外と“捨て曲”っていいものなんです。ゲームにおける“デバフ”じゃないですけど、あえて力を入れない、肩肘張らずに作るというポジションを取ることでうまくいく楽曲もあると思います。そういう意味で僕は“捨て曲”をポジティブに使っています。これまではっきり捨て曲だと公言しているのは2曲、「なにをやってもあかんわ」と「まわせPDCAサイクル」です。「なにをやってもあかんわ」は、地元の友達と一緒に演奏する曲を作りたいなとサクッと7~8分ほどで作った曲。それがNHKの番組『テンゴちゃん』をきっかけにTikTokでバズり、今やサブスクで岡崎体育のトップソングになっています。これは、なにがどうなるかわからないなあという感じです。「まわせPDCAサイクル」も、ライブではタオルを回して盛り上がる曲としてファンの方々に愛される一曲になりましたし、本人の意図とどう聴かれるかは全く別のものなんだなと思いました。なので、今後も僕はアルバムに必ず1曲は捨て曲を入れていきたいなと思っています。アルバムの谷間になりやすい、だいたい5曲目ですね。僕のアルバムは5曲目は捨て曲だと思っていただいて問題ないです。裏を返せば捨て曲は弛みがちな打順の中盤を守ってくれる頼れるやつ。サイン出さんでも好きに打ってこい!とバッターボックスに送り出せるような存在です。なのでレコ屋の店員さんも岡崎体育に関しては、堂々とポップに「5曲目以外捨て曲ナシ!」と書いていただきたいです。だってそう書いてあったら、逆に5曲目を聴きたくなりませんか?おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」のMVが絶賛配信中。※『anan』2021年9月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月04日明治44年(1911年)創業の老舗タオル専門商社 小杉善株式会社(本社:大阪府箕面市、代表取締役:小杉 啓生、以下 小杉善)は、創業以来初のSPA(製造小売)事業「LiOru(リオル)」を立ち上げ、複数の商品ブランド開発のプロジェクトを進めています。その中でも特に既存のタオルの概念に囚われず商品を企画製造販売していく「日毎に。プロジェクト(higotoni.project、以下 日毎に。)」では、2021年7月31日より9月29日まで応援購入サービスMakuakeにて先行商品発表を行っており、2021年8月31日時点、292人のサポーターより応援購入総額903,170円の支援を獲得しています。「応援購入サービスMakuakeプロジェクトページ」ハンドタオルをやめてみた!さっと広げてすぐ拭ける“身に着ける”フェイスタオル「Mikketa(ミッケタ)」URL : 期間: 2021年7月31日11:00開始~9月29日18:00終了クラウドファンディング挑戦中!「Mikketa(ミッケタ)」■「LiOru(リオル)」について創業110周年を迎える老舗タオル専門商社 小杉善の新しいSPA事業の顔としてプロジェクトネーム「LiOru(リオル、以下 LiOru)」を授けました。「LiOru」とは、[生活=Life 織る=Oru] の造語です。時代のトレンドや若手社員の自由な発想・感性を取り入れながら、長年培ってきた確かなモノづくりと価格競争力の優位性を融合させた商品展開を通して、生活者の皆さまに、「自分になじむぴったりな1枚を選んでほしい」、そんな思いを込めました。また、「LiOru」では、事業紹介を兼ねたブランドサイトのほか、DtoCのための販売チャネルの拡充を強化していく予定です。現在は、本店サイトとしてのネット通販ページを準備中のほか、Amazonでも販売ページが仮オープンしております。「LiOru」の事業紹介サイト 「LiOru」のAmazonページ ■「日毎に。プロジェクト」について「日毎に。プロジェクト(higotoni.project)」は、長年タオルを販売し続けてきた私たちが、SPA事業「LiOru」の中で、これまで自社で企画してきたサイズや素材、使用用途に囚われ過ぎず、生活の色々なシーンを思いめぐらせ、「こんなタオルがあったらいいね!」と使っていただく方にとって「日々一緒に過ごしたくなるタオル」をコンセプトに、モノづくりを行うプロジェクトです。小杉善の組織を横断した4人の社員が主力メンバーとなり、その第一弾として「タオルとの暮らし方提案」をコンセプトにした「“身に着ける”フェイスタオル「Mikketa(ミッケタ)」」を商品開発。「日毎に。」の先行商品として2021年7月31日より応援購入サービスMakuakeにて発表しております。■「Mikketa(ミッケタ)」についてタオルは普段なかなか注目を受ける機会は少ないですが日々の暮らしの中でなくてはならないアイテムです。タオルに触れずに一日を終える事の方が難しいほど、普段全く気にはしなくても、タオルは知らないうちに私たちの生活に寄り添っています。しかし、その生活需要の高さの割には、一般的なマーケットにタオルのバリエーションは多くはありません。そこで、今回応援購入サービスMakuakeにエントリーした、「日毎に。」の第一弾商品「“身に着ける”フェイスタオル「Mikketa(ミッケタ)」」は、既存のサイズや素材、使用用途の枠を超えたプチフェイスタオルとして一緒に持ち歩きたくなる、使いごこちとデザインを追求した新たなタオルとして提案いたしました。◎商品特徴【身に着けるフェイスタオル!】バッグやポケットにしまわないで持ち運びができる【すぐ使える!】パッと広げて、コンパクトにたためるプチサイズのフェイスタオル【タオルをファッションアイテムに!】バッグや洋服にあわせて一緒にコーディネートも可◎商品仕様【サイズ】 約25cm×40cm【組成】 パイル糸:レーヨン100%組織 :綿100%【生産国】 Made in China【カラー】 3柄9種類(めがね、チェック、無地)◎応援購入サービスMakuakeにて現在応援購入いただけるリターン品【Makuake割5%】 「Mikketa(ミッケタ)」3枚同系色セット 2,435円(税込)※一般販売予定価格2,100円から5%OFF+送料440円【Makuake割5%】 「Mikketa(ミッケタ)」3枚同柄セット 2,435円(税込)※一般販売予定価格2,100円から5%OFF+送料440円【Makuake割10%】 Mikketa全色9枚セット 6,110円(税込)※一般販売予定価格6,300円から10%OFF+送料440円■今後の予定応援購入サービスMakuakeのプロジェクト期間は2021年9月29日18:00までとなっております。サポーターへのリターン品の発送は、10月末を予定しております。また、小杉善では年内を目途に「LiOru」サイトの通販機能の拡充を図り、いち早くお客様に商品をお届けできる体制を整えることができるよう尽力してまいります。■会社概要商号 : 小杉善株式会社代表者 : 代表取締役 小杉 啓生所在地 : 〒562-0035 大阪府箕面市船場東1丁目10番地1号創業 : 明治44年4月設立 : 昭和9年4月事業内容: タオル専門商社資本金 : 4,500万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「受験」です。受験生にとって夏休みは大事な時期です。しっかり自分を追い込んで、でも楽しんで受験勉強をしてほしいと思います。僕も受験戦争経験者。とはいっても、高校1~2年生のころは部活ばっかりで、ろくに勉強していませんでした。それどころか遅刻常習犯で出席日数が足りず、赤点もたくさん取っていて…けっこうな問題児だったかもしれません。高2の終わり頃になり、周囲の友達が続々と真面目に受験勉強に取り組み始めるのを見て焦って、「僕もやらないと…」と自分で自分の尻を叩くようになりました。担任の先生に「今の成績なら志望校のランクを落としたほうがいい」と言われたことも、奮起するきっかけになりました。ダイエットもそうですが、やりたくないことをモチベーションを高く持って続けるコツは、やっていく中で自分のできること=才能に気づいてあげることだと思います。「私、年号を覚えるの得意やな」「Rの発音めっちゃうまいやん」「ノートめっちゃきれいに書けてるわ」とかなんでもいいんですが、できることが見つかるともっとやりたい、できるようになりたいと思うはずなんです。誰かにやらされていると思うより自主的に楽しいからしているんだ、と思えることを見つけるのが大事かなと思います。楽しんで勉強するのが大事と思う一方で、僕は“ながら勉強”には反対派です。よく僕のラジオにも「受験勉強しながらラジオ聴いています」というお便りが届きますが、「今すぐ、全員ラジオ消しなさい!」と言って回りたいくらいです。音楽を聴きながらの勉強もお勧めしません。人は聴覚による記憶が優れているといわれています。聴覚で覚えられることってすごく多い。教科書の音読はとてもいい勉強法です。僕も世界史の教科書を破れるまで読みました。そこに別の音が入ると記憶の邪魔になってしまうんじゃないかと思います。なかには、聴いていた音楽とその時勉強したものをリンクさせて定着させるという方もいると思いますが、できるだけ情報は混ぜないほうがいいというのが僕の持論です。勉強中は勉強に集中。たとえ岡崎体育のニューアルバムがリリースされたとしても、勉強中は聴いてほしくない。もちろん、勉強の合間の休憩時間とか、ご褒美として音楽を聴くのは推奨します。そういう時のために、ぜひ岡崎体育のニューアルバムが発売されたら買って聴いてください!おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」のMVが絶賛配信中。※『anan』2021年9月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年08月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「歯並び」です。ミュージシャンと歯並びが無関係だとは言い切れないと思います。口腔の形状によって、発声や発音の仕方、音の響き方は変わってきます。でも、歯並びが悪かったとしても、無理して歯並びを整える選択をしないミュージシャンもいます。それは、今の発声や人生で培ってきた歌い方のクセなんかを守りたい場合にあることだと思います。クイーンのフレディ・マーキュリーは人より歯が多い過剰歯で、一目見るだけでも前歯がかなり飛び出ていることがわかります。矯正することを勧められたそうですが、彼は歌声に影響が出てはいけないと、決して歯を治さなかったそうです。でも、それによってあのすごい音域が出る歌声が守られたのかもしれないと思うと、「治さなくてもいいんじゃないかな」とあらためて思ってしまいます。そんなことを考えてしまうのは、僕も歯並びがあまりいい方ではないからです。小学校の3年生くらいまで指しゃぶりをするクセがありました。そのせいか上の歯が前に出てしまい、口が閉まりきらない出っ歯気味の前歯になってしまいました。話しているときなどに支障があるほどではないですが、歌を歌うときは細かく一音一音こだわるので、レコーディングなどで“かきくけこ”や“さしすせそ”の音がきれいに出なくて苦労することが多いです。あとシンプルに、写真撮影で笑顔になるときに「俺の口元いがんでるな……」と思うとよくないなとは思ってしまいます。それでも、今の自分を変えることもないかと思うので、矯正も整形もせず、僕は生まれたままの姿で一生を遂げたいなと考えています。発音はアーティストによってそれぞれです。“らりるれろ”が“だぢづでど”になってしまうクセがある人は、それが舌足らずな愛嬌になっていたり、その人の特徴になっていれば、やはり治す必要もないかなと思います。個人的に発音で驚いたのは木村昴さん。『おはスタ』で共演中のスバにぃです。彼とレコーディングしたときに、どの音もめちゃくちゃはっきり美しく発音されていてびっくりしました。五十音すべてが聞きやすくありながら、味もある。いや、声優さんって本当にすごいです。スバにぃは話しているときでも、「え?なに?」って聞き返したことないですね。どんなにボソボソしゃべっても全部きれいにクリアに聞こえてしまう。逆に内緒話なんて絶対にできないんじゃないかって思います。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」が絶賛配信中。※『anan』2021年8月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年08月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「プレイリスト」です。ミュージシャンの方はお気に入りのプレイリストを公開されることがあると思います。僕は、今まで公の場でプレイリストを公開したことはありませんが、個人的に自分が聴く用のものは作っています。ひとつは、大好きな手嶌葵さんの曲をまとめたもの、もうひとつが学生時代によく聴いていたジャンル、メロディックパンクなどをまとめたガツンと元気を出すためのプレイリスト、あとは自分の曲を入れたミックスなどの確認用のものも。主にこの3つにまとまっていますね。日常的に聴いているのは、手嶌葵さんの楽曲を中心にセレクトをしたプレイリストです。EDMやロック、ダンスミュージックなどアップテンポな音楽は仕事として聴くことが多いので、そことは離れてあくまでオフの時間に落ち着いて音楽を聴きたいという時は、手嶌さんのウィスパーな歌声が僕には必須です。どんどんウィスパー化が進む手嶌さんの歌声には、本当に癒されています。そんなわけで手嶌さんの作品はほとんどプレイリストに入れてあるので、上位に自分のお気に入りの曲を自分の好きな順に並べています。「こころをこめて」の次には「瑠璃色の地球」を聴きたい…みたいな自分的こだわりがあるので、その並べ方には結構凝っている方だと思います。あとは、手嶌さんと関係も深い池田綾子さんの曲も入れて、ちょっとそのつながりを感じる曲順にしているのもこだわったところでしょうか。1人のアーティストだけでプレイリストを作るなら、アルバムを1枚通して聴いたり、トップソングを流せばいいわけで、せっかく作るなら自分ならではの選曲にしたいですよね。だから、もしみなさんがプレイリストをどう作ろうかと考えているのなら、全然知らないアーティストの曲を思い切って入れてみるのもおすすめです。好きなアーティストを検索すると“同じタイプのアーティスト”って出てくると思います。それをちょっと覗いてみて、良さそうだなと思う人の曲を自分のお気に入りのアーティストに交ぜてみるのも面白いのではないでしょうか。プレイリストって自分で選ぶものなので、決まりきってしまうと面白くないし、音楽を聴く間口が広がらない。こんな曲もあるんだ!というような発見が音楽人生を豊かにすると思うので、コレと決めつけすぎずに自由な発想で作って、プレイリストを楽しんでほしいです。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年08月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ダイエット」です。岡崎体育、現在ダイエットに励んでいます。4月26日の時点で105.0kgあったのですが、5月の1か月間、おやつを食べないようにしていたら1か月で103.1kgに落ちました。そして、6月から本格的なトレーニングと食事制限を開始。6月末には97.2kgになりました。2か月でおよそ8kgの減量に成功しています。この調子で続けたいと思っています。ダイエットを始めようと思ったきっかけは、人間ドックです。肝臓の数値や脂肪が多いことがよろしくないとドクターに指摘されました。生活習慣病のリスクが大変高いと。「長いスパンでいいから20kg痩せましょう」と言われました。自分的にもちょっとした上り坂がしんどいとか、ステージでも昔のようなアクティブな動きができてないなと感じていたので、ここはひとつがんばってみようと思った次第です。週に2回ほどパーソナルトレーナーの方にトレーニングを指導していだき、あとは日々、教わった通りに家で自主トレをしています。「日ハムの中田翔選手の25歳くらいのころの体つきになりたい」と相談したら、「だったらここを鍛えてここの脂肪を取りましょう」と、細かくメニューを考えてくださいました。なので、それを実践しています。あとは、1年ほど前に買ったけど全然乗っていなくて、思い切りハンガーかけて物干しとして利用していたフィットネスバイクが家にあるのですが、最近は筋トレのあとの有酸素運動でバイクを漕ぐようにしています。体を日々動かすのはルーティンになってくるとなかなか楽しくて、もうすっかりハマっています。食事制限も並行してやっていて、こちらも最初は「牛丼食べたい」とか思っていましたが、健康的に痩せていく自分が面白くなってくると、自然と我慢できるものです。しらたきのレシピが増えていってます。目標はデビュー当時の体重です。デビュー当時は85kgだったので、できれば夏の終わり、8月最終日までにこの体重に到達しているように努力を続けたいと思います。そこからさらに先にいけたらいいですが、欲張りすぎるのもよくないかなと思っています。岡崎体育っていうキャラクターは少しぽっちゃりしていてこそ面白いと思うので、ちょっとファニーなかわいらしさも維持したい。だから、健康的なぽっちゃりを目指したいと思います!デブマッチョの時代よ、来い!おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年8月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月31日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「写真家・神藤剛」です。以前も僕のアーティスト写真の話をしたかと思いますが、2年ぶりくらいに、プロフィールなどに使用するアーティスト写真を撮りました。なんで変えようと思ったかというと、以前と同じくスタッフにそろそろ写真を変えましょうと言われたからで、自分からの発信ではありません。芸人さんとかだと、宣材写真って何年も、時には10年くらい変えてなくて「写真、若すぎるだろ!」とツッコみたくなる時もありますが、僕はそれくらいでええんちゃうか、と思ってしまうタイプです。しかし、ミュージシャンは新曲のたびにアー写が変わるくらいが普通なので、2年も同じ写真だと「新鮮味がなくなってしまう」ということらしいです。しかし、写真を変えればそれがひとつの話題となって、ネットニュースやSNSなどでも取り上げていただけるので、今の時代大事な自己PRなのかなと思います。で、その写真を撮影してくれているのが写真家の神藤剛さんです。彼は、数々のミュージシャンを撮影している売れっ子カメラマン。僕のアー写もずっと撮影してくれています。とても信頼しているので彼以外にアー写を頼むことはしないでほしいとスタッフにお願いしているほどです。彼のいいところは、決定的瞬間をきちんと押さえてくれるところ。しかも、それを自分の手柄にしないところが素敵です。「わ、こんな面白いの撮れたで!」と、被写体とその現場で起きた奇跡を彼自身が楽しんでいるように撮影してくれます。実際は、ジェットコースターに乗っている僕を撮影する、モンゴルで馬に乗っている僕を撮影するのって、ほかのミュージシャンだったらお願いしないようなかなりの無茶ぶりです。でも、その意図をちゃんと理解して、面白い上にセンスよく撮影してくれる。すごくハードルが高く技術がいることです。でも、神藤さんはそれを偶然いい写真が撮れた、みたいに喜んでやってくれる。それがとても好感が持てます。今回は、僕が大好きな犬たちと撮影したいとお願いしました。育ったらクマくらいのサイズになるグレート・ピレニーズの子犬8匹。子犬なのでちょこまか動くし、これまた大変な撮影でした。でも、大好きなわんこたちに囲まれて、めちゃくちゃ自然な笑顔が出た僕を神藤さんはこの上なくキャッチーに撮影してくれました。僕のアー写って、これまで笑顔はなかったのでなかなか新鮮でとても気に入っています。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年7月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ワンマンライブ」です。先日、ファンクラブ会員限定の生配信番組で発表しましたが、11月に横浜アリーナで久しぶりのワンマンライブを開催させていただきます。発表後にネットの書き込みなどを見ていると、「新しいアルバムもまだ聴いてないのに、いきなりワンマンとか言われても……」というような若干否定的な意見も見かけましたが、心配されている方々に僕から言いたいことはただひとつ、「安心してください!」です。アルバムもいい感じに仕上がりつつありますし、それを引っさげてのライブはめちゃくちゃ面白いものになると思います。期待して待っていてほしいです。面白いライブになることは保証できるものの、横浜アリーナのようなでかい会場にみんな遊びに来てくれるのかな、と考えると僕も不安になります。関東エリアでワンマンライブをやるのは2019年のさいたまスーパーアリーナ以来です。もうあの頃とは違うかも……と不安になります。だって、最近だとインスタライブをやっても200人くらいしか集まらないんですよ。この間なんて、思いつきでゲーム配信をしたら50人くらいしかファンの方々が見に来てくれなくて、めっちゃ不安になりました。そんな求心力ないやつが、横浜アリーナなんてでかい会場を押さえてしまって大丈夫か?と青ざめてしまいます。でも、絶対に観に来てよかった!と思ってもらえるライブをしますので、ぜひ足を運んでいただきたいと繰り返し申し上げたいです。多くのみなさんに興味を持っていただくために僕もプロモーションを頑張らないと、と今からいろいろ案を練っています。岡崎体育は幸運なことにテレビ露出などが多く、いろいろなところに呼んでいただいているので、自分で言うのもなんですが、知名度はまあまああるほうだと思います。それがどうにも集客やセールスに繋がっていないのは、みんな僕をゆるキャラくらいにしか見てないからでは?と自己分析をしています。ゆるキャラって、わざわざ深掘りしないじゃないですか。広く浅くしか知ってもらえない。アルバムを買って楽曲を聴きたい、ライブに足を運んでみたい、もっと深く岡崎体育を知りたい!と思っていただけるようにならないといけないんです。一人でも多くの方に思ってもらえるように、アルバムリリースに向けて岡崎体育、変わりたいと思います!おかざきたいいく約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。11月の横浜アリーナでのワンマイライブのタイトルは「めっちゃめちゃおもしろライブ」。※『anan』2021年7月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バースデーライブ」です。7月3日に誕生日を迎え、32歳になりました。32歳って、特にもう何も感慨もありませんね。いちばん「わっ、俺もう30代やん!」って実感したのは、30歳から31歳になった時ですかね。30に“1”がついたことで、いよいよ三十路なんだと感じました。次、40代になる時にまた、年齢を噛み締めることになるのかなと思っています。誕生日当日は、10-FEETさんが企画している野外フェスの『京都大作戦』に参加しました。誕生日当日にライブをするのは今回が初めてのことで、ちょっと気恥ずかしい感じがしました。これまでに、バースデーライブと銘打ってライブをしたことはありません。なんでかというと、こちらがお金をいただいてみなさんを楽しませてあげないといけないのに、「なんでこっちが祝ってもらっとんねん!」という思いがあったからなのですが、でももっとシンプルに考えると、「おめでとう!」と好きなアーティストに言える機会を持てるのって、ファンにしたらうれしいことですよね。せっかくだから誕生日プレゼントを渡したい、と思ってくださる方もいます。お互いにとってWIN-WINならバースデーライブもありなのではないかと思うようになりました。しかも今回、『京都大作戦』は地元の宇治で開催されているんです。僕の実家から自転車で10分くらいの距離。めちゃくちゃ近いんです。当日は、実家から行って、実家に帰りました。誕生日を実家で過ごせるのもうれしいですし、フェスには地元の友達も来てくれたので、ここのところオンラインでしか話をしていない友達とおしゃべりできたのも楽しいバースデーの思い出になりました。子どものころは、それこそ誕生日パーティをやった記憶もあります。小4、小5くらいのことかなあ?我が家のリビングが子どもたちでいっぱいになるくらい友達を呼んで、ケーキを食べたことが記憶に残っています。お誕生日会って幸せの象徴ですね。今、僕の憧れはマクドナルドでやる誕生日会です。なんかハッピーな空気しか流れてない感じがして憧れます。あれ、大人でもやっていいんですかね?マクドって貸し切りにできるんでしょうか。マクドで誕生日会やるよって言ったら誰か来てくれるかな…。マクドでいつかお誕生日会したいです。…今、糖質制限をしているので、ただ単にマクドが食べたいだけかもしれませんが。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」の開催が決定。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年7月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「合宿」です。新しいアルバム制作のために曲作り合宿を敢行しました。ミュージシャンはよく、アルバム制作に集中するために、湖畔など自然が豊かな場所で合宿をしますよね。僕は合宿未経験者だったので、なんでわざわざ遠出して合宿をするのか、その意味がよくわかっていませんでした。なので今回、それを確かめるためにやってみようと思い立ちました。そもそも、バンドだと全員が揃って同じ釜の飯を食い、共同生活で心をひとつにしていい作品を作るというのがあると思いますが、僕はソロミュージシャンだし、合宿を行うとしてもひとりきりです。だから正直なところする必要はそんなにないんです。じゃ、何のためにしようか?と考えたときに、生配信をやってみようと思いました。制作している過程を24時間ぶっ続けで生配信し続けようかと。YouTubeなどでもイラストレーターの方が自分の作業工程を見せる動画などよくありますよね。ああいうものを僕もやってみたいと思ったんです。それをさらに生でやってしまう。コレ、やったことがある人は今のところあまりいないのではないでしょうか?今回、途中でお風呂や睡眠など休憩をとりながら24時間生配信してみました。制作の過程で、正直見られたくない部分もありますが、それも全部見ていただいて、岡崎体育がゼロからどうやって曲作りをしているか知っていただけたと思います。そこまでやったのはなぜかというと、みなさんに僕のことをがっつり監視してほしかったんです。ぶっちゃけますと、東京にやってきて作業環境は整いましたが、気持ちの面ではちょっとゆるみがでていて、なにかとさぼりがちになっていたんです。実家だとおばあちゃんとかがいるので、あまりゲームばっかりやっていたり、ゴロゴロ寝てテレビ見ていたりすると、ちょっと気まずいことがあった。でも、今はそういう他人の目がありませんから、つい「ちょっと休もうか……」が多くなり、作業ペースが乱れているように感じていました。だから、合宿をしてみなさんに見ていただき、温かい声援をいただくことで、集中して楽曲制作に打ち込むことができてよかったです。予定していた時間のぎりぎりになりましたが、無事1曲完成させることができました。うまくいったので今後、アルバム制作の定例コンテンツにしていくかもしれません。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」の開催が決定。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年7月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「結婚」です。星野源さんと新垣結衣さんがご結婚されましたね。おめでとうございます。これは、みなさんびっくりしましたよね。僕もびっくりしました。でも、驚きつつも、よくよく考えたらこれって単なる職場結婚ですよね。世間ではよくあることです。ミュージシャンや俳優さんって人の目につく仕事なので、どうしても目立ってしまいますが、同じ職場に通っていて、そこで気が合って、お付き合いして、結婚する。これはまあ、すごく自然なことなんじゃないかなあと思います。おめでとうございますって申し上げて、あとはあまり騒ぎ立てず、そっと幸せを見守りたいところです。でも、ドラマの現場でそういう幸せが手に入るかもしれないと思うと、僕にとっては夢があるというのも事実です。僕の場合だと、以前NHKのドラマ『これは経費で落ちません!』で、多部未華子さんと共演させていただきました。ま、多部さんはすでにご結婚されていましたが。意外かもしれませんが、結婚への理想はけっこうきちんと持っているタイプです。いつか結婚したいなとずっと思っていますし。理想の関係は、バランスがとれていることですね。僕は、奥さんになる方に家庭に入ってほしいとは思っていないので、できれば共働きが理想です。僕自身の仕事が不安定な職種ですし、両輪で家計を支えてくれる方のほうがうれしいです。なので、仕事と家事をきちんと分担したいと考えています。できれば、奥さんとは3か月おきなど定期的に契約更改の場を設けたいと思っています。仕事、家事、家計の分担をそこできちんと話し合いたいです。すでに東京で暮らし始めて1年以上たっているので、シンクのゴミ受けの網をこまめに替えたり、ちょっとした料理を作ったり、リサイクルゴミの日にダンボールをつぶして出したりなど、生活面のあれこれはできるほうだし、気がつくほうだと思うので、家事もそれなりに担うことができると思います。家のことは奥さんに任せきりにせず、いろいろな面でルールをあらかじめ作っておく。そうすれば、共同生活をする中でもケンカしないと思うんですよね。どちらかの負担が大きくなったり経済面で偏りがあると、どうしても家庭内のパワーバランスがおかしくなってもめてしまうと思うんです。そうならないように、なんでも分担ができて、話し合いができる夫婦関係が僕の理想です!おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」の開催が決定。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年6月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月25日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「デビュー5周年」です。2021年5月18日で岡崎体育デビュー5周年を迎えました。色物アーティストっぽい自分が、ソニー・ミュージックというメジャーレーベルに5年間も在籍できたとは、なかなかすごいことだなと思っています。だって、メジャーレーベルって結果を残せていないとすぐに契約解除、首を切られてしまうものですから。そういうシビアな世界で、ミュージシャンはみんなヒヤヒヤしながら日々を送っている。そんな中で、5年いられたというのはとても大きな自信になりますし、今後10年、20年とソニー・ミュージック所属のアーティストとして活躍できるようにがんばりたいと思いました。また、5年経ってもまだまだやりたいこと、作りたい曲があるというのもうれしいことです。まだまだ、これからやなと本当に思います。人生最大の目標としていた、さいたまスーパーアリーナでの単独公演を終えたあとでも、こんなにやりたいこと、世に出したいと思うものがいっぱい出てくるんだなと驚きました。そして、ファンのみなさんがデビュー当時と変わらずに注目してくれているのも、うれしいと感じたことです。ツイッターで発言すると何万も“いいね”つけてくれたりとか、そういうところで5年経ってもまだまだ面白がって僕のことを見てくれているんやな、と幸せに思っています。ただ、体感としては“まだ5年”という感じでもあります。僕は26歳でデビューしたので、そもそもスタートが遅いんです。だから、世間の印象としては、「岡崎体育ってまだデビュー5年とかそんなもの?」という感じなのではないでしょうか。自分としてももう10年くらいはやっているような感覚があります。デビュー以降、いろんなことをやらせていただいたので、その濃さからそう思ってしまうのかもしれません。仲のいいヤバTをはじめ、夜の本気ダンスなど同期のアーティストもたくさんいるので、みんなでこれからも切磋琢磨して続けていけたらいいなあと思います。いまいち注目されてませんが、2016年デビューミュージシャンってけっこういるんです。みんなで同期会もしてみたいなあ。2016年デビュー組でもっとも世界的に売れているのが「ペンパイナッポーアッポーペン」で一世を風靡したピコ太郎さんだと思うので、ぜひピコ太郎さんを中心にして集まりたいところです。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマイライブ「めっちゃめちゃ面白ライブ」(仮タイトル)開催が決定。『おはスタ』は7:05~放送中。※『anan』2021年6月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロケ」です。KBS京都で『岡崎体育の京の観察日記』という、京都を街ブラするレギュラー番組をやっています。地元でレギュラー番組を持つのが夢でしたし、すごく自由に気ままにやらせていただける番組なので、毎回、収録が楽しみです。よくロケを面白く見せるにはテクニックが必要と言われますが、この番組に関しては、まったくそういうものはゼロです!むちゃくちゃダラダラしていても怒られませんし、収録中に目ヤニをとっていても注意もされません。行く場所とか、何をするかとかは事前にたいてい決まっていますけれど、そこでどういうことを僕が話すかとかは、何も制限はありません。どんなリアクションでもいいと言っていただいています。なので、とても気楽に楽しくやらせていただいています。そんなわけで、ロケテクニックはほぼ身についていないと思います。食レポとかも、ごく普通だと思います。たまにADさんが「こういうこと言ったらどうですか」と演出してくれますが、それもさらに上のディレクターさんが「それは岡崎さんに任せよう」と言ってくれるので、甘やかされています。なので、僕なりにわかりやすくどういう味かを伝えられたらいいかなと思ってやっています。でも、初めての人と会話するコミュニケーション能力はあがっているかなと思ったり、もう1年以上続いている番組なので、ロケテクは身についていないと言いましたが、多少は成長している気もします。この番組はずっと続けたいお仕事のひとつです。一応、京都の隠れ名所を紹介する番組なので、京都で行くところとかやることもう何もないんちゃうか?となるくらいまで続けたいです。まあそんな番組なので、大きなハプニングや困ったこともないですね。でもそういう番組があってもいいと思うんです。もし、僕が新しく企画するなら、そういうロケ番組がいいです。どこか有名なお店に行くとか、何か珍しいことを体験するとか、そういうのもナシ。ただただ僕が住宅地を歩くだけ、みたいな番組をやってみたい。台本もリサーチもまったくなしで、この辺を歩いてみようで、30分番組が作れるか試してみたいです。たまに僕が「すっごい急やな、この坂」とか「電信柱の間隔、短すぎない?」と、ぼそっと言うだけ。焚き火動画のような、のんびり癒しのある30分をいつかお届けできたらいいなあと思います。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月12日