2018年9月6日、東京・江東区青海に英語で学ぶ体験型学習施設 「TOKYO GLOBAL GATEWAY(以下、TGG)」 がオープンします。外国のような空間で、着いた瞬間から英語漬け。子どもたちが、海外の日常生活シーンや文化を体験できると話題の施設です。東京都と共同で推進するこの英語教育施設について、統括本部本部長の谷口正一郎さんにお話をうかがいました。■学習時間が足りない英語「英語漬けになれる場所を作ろう」――TGG開設は、どういう経緯で決まったのでしょうか?谷口正一郎さん(以下、谷口さん):2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、大学入試や小学校の英語授業が変わります。より英語の実践力を高めていかないといけないという東京都教育委員会の強い思いから、企画が実現したんです。いろいろな有識者の方が集まり話し合った結果、英語漬けになる場所を作ろうとなりました。日本の英語教育の現状は、英語を使う場所がないというところに尽きると思います。私も仕事で海外に行く機会が増え、「英語ができるようになったね」と言われることがありますが、できるようになったのではなく、使う場面や機会があることが何よりも重要だと感じています。一般的に英語は、2000~2500時間くらい勉強しないとしゃべれるようにならないといわれています。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです。学校の英語の教え方が間違っているのでは、という方も多いのですが、そうではない。学習時間、特に英語を使って話す時間がそもそも足らないのです。この大都会・東京でさえ、英語が使えるところ、使わないといけないところはあまりありませんよね。であれば、いつもの学校や地域社会とは違う空間を意図的に用意して、英語漬けになれる場所を提供しようというのが、発想の原点です。 ■英語「を」活用、英語「で」学ぶプログラム――どのようにしてプログラムを進めていく予定ですか?谷口さん:学校で利用いただく時は、8人のグループに分かれて参加いただきます。それぞれにイングリッシュ・スピーカー「エージェント」が1人付き、このチームで1日、または半日を過ごします。具体的な例をご紹介します。入場した生徒さんは自己紹介などをしてから、「アトラクション・エリア」で飛行機やレストランなど、海外で起こる生活シーンを疑似体験。例えば、飛行機のブースに行くと、スタッフが待っていて生徒とやり取りをし、なるべくフルセンテンスで答える練習をします。その間、待っている生徒たちはエージェントと練習をするようにしています。声が大きい子はよくしゃべる、内気な子はなかなかしゃべらないなど、小学生にはよくあるのですが、ここではなるべく全員が同じ発言量にできるよう促します。また、待っている間に日本語を使っていると効果が薄れますので、常に英語が飛び交う環境をご用意します。アトラクション・エリアが終了したら「アクティブ イマージョン・エリア」へ移動。ここは、英語で新しい単元を学ぶというコーナーで、専門知識を身につけた「スペシャリスト」が授業をします。例えば、マーケティングというのはこういう考え方なんだよという内容を、先ほどの8人で聞くんです。スペシャリストが何を言っているのかわからない場合は、エージェントが英語で教えてあげたりします。そして、最後に“振り返り”学習を行います。その後、学校で、先生と一緒にTGGでの一日を振り返っていただければと思います。――アクティブ イマージョン・エリアは、初級レベルのお子さんには難しくはないのでしょうか?谷口さん:このエリアは、初級から上級まで5つのレベルに分かれています。例えば、橋を制作して街を作るなどのテーマは、目で見てものを動かしたり、「これくらいの高さで」と指示があったり、チームで作業することが多いので、小学生でも英語が理解しやすいと思います。上級ですと、デイトレーダーのような画面を見ながら株価の算定をする企業分析もあります。今回、日本で初めてオーストラリアのクイーンズランド州と提携した留学ゾーンを設置します。高校の先生方から、英語のできる子、優秀な子でも留学すると、海外の授業スタイルになじみがなく、手が挙がらないという悩みをうかがいます。クィーンズランドの学習指導要領に基づいた授業をそのまま受講でき、討論形式の授業を受けることで、留学前の準備をしていただくというものにしています。――英語漬けの良さはどのようなところですか?谷口さん:皆さんも体験したことがあると思いますが、海外旅行をしていると、帰る日くらいに「ソーリー」が「Sorry」と聞こえてきたり、話す時も「I want 〇〇」と自然と出てくるようになりますよね。TGGでは、最短で3時間半、最長で1日7時間過ごしますので、海外旅行での英語体験をギュッと凝縮している感じですね。伝わって楽しかった、伝えられなくて悔しかった、という思いが、英語学習のモチベーションになります。「TGG」PRの動画撮影の際に、英語に興味があるモデルの子たちに集まってもらったんですよ。中にはしゃべれない子もいたのですが、3時間半くらい撮影をすると、明らかに変化がわかるんです。外国人役の先生が「How can I help you?」と聞くと、最初は何を言ってるんだろう? という様子だったのが「I want this one.」「How could I call this one?」と言うようになるんです。そういうところを見ると、子どもたちの吸収力に下手にふたをしてはいけないなと思いますね。「日本人はどうして中学、高校の6年間英語を学んでも話せるようにならないのか?」と長くいわれてきましたが、谷口さんの「一般的に英語は、2000~2500時間くらい使わないとしゃべれるようにならない。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです」の言葉で、目からウロコでした。期間や中身だけではなく話す時間数がキモだった英語学習。そのために、TGGはできるべくしてできた施設なのでしょう。 次回 は、TGGの具体的な利用方法や、来る東京2020オリンピック・パラリンピック大会へ向けた取り組みについてご紹介しましょう。 『TOKYO GLOBAL GATEWAY』 住所:東京都江東区青海2-4-32 TIME24ビル1-3階問い合わせ:0120-86596-1(受付時間:月~金9:00~17:00、祝日・年末年始を除く)画像提供:TOKYO GLOBAL GATEWAY取材・文/河部紀子
2018年05月22日日本人は英語が苦手だと、よく言われます。子どもの英語教育を熱心に行っているママの中でも、このままの学習法で子どもが本当に英語を話せるようになるのかしら…と自信を持てない人がいるのでは?かくいう筆者も子どものころ英会話スクールに通ったり人並みに勉強したつもりですが、英語が得意だとは言えません。いっぽう、筆者のルーマニア人の夫は母国語に加え、英語・日本語を話せるトライリンガル。学校の授業と独学で高い英語力を習得し、イギリスの大学に留学しました。日本と同じく母国語が英語ではないにも関わらず、ルーマニアの若者は英語が達者な人が多く、英語圏の国への留学も盛んだそうです。なぜルーマニアの若者は英語を話せるのでしょうか?日本の英語教育とどう違うのか、英語の勉強法について夫に聞いてみました。英語のテストがない!?ルーマニアの学校における英語教育日本の学校では、英語のショートストーリーが書かれた教科書を使って、その中に出てくる単語や文法を勉強するのが一般的ですよね。それはルーマニアも変わらないそうですが、小・中・高と学年が上がっていくうちに授業中に使う言語は全て英語になったとのこと。クラスメイトと英語で議論する時間も多く、英語の実用に力を入れていたそうです。また、英語の本を読むと成績のスコアが上がるシステムもあったそうで、『ハリー・ポッター』などの流行りの本や自分の好きな本を選んで勉強できたのも良かったと言っていました。驚くことに、夫の通っていた学校では英語のテストがなかったそう。日本では英語が受験の必須科目である場合が多いので、ほぼ強制的に勉強をしなければいけません。テストのための暗記がメインの英語教育なので、そこでつまづくと苦手意識を持ってしまう子どもが多いように感じました。アニメ・ゲーム・音楽・映画…英語力が自然に身につく環境夫いわく、子どものころから英語に親しみやすい環境であることも、英語力が身につきやすい理由とのこと。ルーマニアではアメリカのアニメが英語のままテレビ放送されており、見ていない子どもがいないほど人気だそうです。そのほかにもさまざまな英語圏のカルチャーが生活の中に溢れていて、若者は洋楽やゲーム、洋画などに関心を持ち、それらを理解したい思いから自然と英語を覚えるそう。夫も学校以外で本格的に勉強と呼べるような勉強をしたことはなく、幼少期は他の子どもと同じように英語のアニメを見て育ち、学生時代には好きだったアメリカのネットゲームから英語を学んだと言っていました。英語を身近に感じられる環境が子どものころから整っており、かつ娯楽=勉強という図式が成り立っているようです。ところで、日本人は英語を話すとき、その独特の発音を恥ずかしがる人が多いですよね。筆者も英語の授業のときには、わざと棒読みで教科書を読んでいました。夫に聞いてみたところ、ルーマニアの若者は英語の発音に対して一切抵抗がなく、クラスメイト同士でも恥ずかしがらずに英語を話せていたそうです。外国語である英語をすんなりと自然に受け入れられるのも、おそらく幼少期から英語が身近な環境で育ったためと言えるでしょう。単語や文法を暗記する勉強法では身につかない夫は英語のほかにもフランス語やスペイン語が得意で、外国語を勉強するのが好きだそう。ところが、そんな夫が大苦戦したのが日本語でした。ひらがなや漢字など欧米の言語とはまるでタイプが異なるというのもありますが、日本語がなかなか上達しなかった一番の理由は、夫の中で勉強したいと思えるモチベーションが上がらなかったこと。夫は別段、日本の文化が好きだったわけではなく、日本語の本や邦画にも興味を持てませんでした。単語や文法をひたすら暗記する勉強法はあまり功を成さず、結局、夫が日本語を話せるようになったのは筆者と結婚して日本で生活してからのこと。日本のテレビや本に関心を持つようになってから言葉の意味や言い回しについて調べるようになり、格段に日本語力がアップしたそうです。やはり、言語の上達には本人の興味やモチベーションが必要不可欠のようです。強制はNG。楽しみながら「好き」を育てる夫の話では、話せる英語を身につける大切なポイントは以下の3つ。・英語を身近に感じられる環境づくり・英語を「好き」になること・学んだ英語を活用できる場を作る日本では普通に生活していると、英語に触れる機会がほとんどありません。そのため自宅で英語のアニメや本を取り入れるなど、ある程度意図的に環境を作ってあげた方が良いと思います。ただし、気をつけなければいけないのが、英語の勉強を強制しないこと。子どものモチベーションを高めるために大切なのは何よりも「好き」の気持ちです。遊びの中で自然と英語を覚えていけるように、子どもが英語を好きになるきっかけを与えてあげましょう。我が家で読んでいる英語の本。『はらぺこあおむし』は日本でも馴染み深いのでおすすめ我が家では子どもがまだ1歳になったばかりですが、幼いころから英語に親しみを覚えられるように英語の本を読んだり歌を流すなどして、自然と英語が耳に入ってくる環境づくりを心がけています。また、夫は子どもがもう少し大きくなったら一緒にゲームをして遊びたいそうで、英語版のカードゲームなら「きみならどうする?」や「I Can DO That」「アップル トゥ アップル」など、ボードゲームなら「人生ゲーム」がおすすめだと話していました。英語を覚えたら、それを実際に使うことができる場も必要です。英会話スクールに通う方法もありますし、ネットのオンライン英会話を利用するのも良いでしょう。ネイティブと接することは英語力を高めるだけでなく、英語をより身近に感じられることにも繋がります。子どもが楽しみながら学べるような英語の学習法を考えてあげてくださいね!<文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年05月14日英語を単なる”お勉強”だと思わせないためにこのところ、英語教育現場にいろいろな変化が起きています。文科省による「英語教育改善プラン」が出されたのが昨年(2017年)4月のこと。それに伴い、今年に入ってから小学3年生から英語教育を導入する学校が増え、5年生からは必修科目となっています。大学入試のスタイルも変わるとのことで、より実践的な英語を目指す方向に。それに合わせ、早ければ0歳から子どもの英語教育を開始する保護者は少なくありません。ただ問題は、英語に対する子どもの興味をひき出し、学習意欲を高く維持し続けることができるのか、ということ。英語が実際にコミュニケーションツールであることを理解しなければ、それは単なる卓上の勉強であって、子どもにとってはあまり面白くないものになってしまいます。そこで見つけたのが、職業・社会体験施設『キッザニア』の英語プログラム。『キッザニア』では、毎週水曜日は英語デー『English Wedesday!』を開催しており、約40種類以上のアクティビティを英語で体験することができます。これなら遊びながら英語の発話を助け、英語環境に身を置くことができそう!今回10歳の娘とともにプログラムを体験してきました。実在する企業などによる協力で、かなりリアルな職業体験ができるキッザニア。「お金は自ら働いて手に入れるもの」という感覚を養うことができるのも魅力的ネイティブキッズと一緒に職業体験キッザニアでできる職業・社会体験は実に多岐にわたっていて、ピザを作ったりマンガを描いたり、はたまた証券会社や裁判所といった多種多様な職業の内容をかなりリアルに再現。完全入れ替えの2部制となっていて、水曜日は第1部・第2部ともに『English Wedesday!』が開催されています。英語でのアクティビティでは、職業内容についての説明もすべて英語のみ。参加者には日本に駐在する外国人の子女や海外からの旅行者も少なくありません。水曜日には外国人の子どもも多い。この日は修学旅行生の中学生もいて、元気よく「Good evening!」とあいさつをしていた(キッザニアでは”夜の街”をイメージしているため、あいさつは「こんばんは」で統一されているそう)今回筆者が娘とともに体験したのは、『EAP eKspress (English Activities Program Express)』。3つの職業体験がパッケージになったもので、事前予約が必要なプログラム。通常6人までの子どもが1グループになり、スタッフによる案内で待ち時間なく3つの職業体験ができること、子どもをスタッフに預ける形になるので、保護者はその間、一時退場など好きに行動できるといった利点もあります。体験できるアクティビティは曜日によって異なるそうで、この日は「消防署」「石けん工場」「出版社」がラインナップ。娘と一緒に参加したのは1人で、カリフォルニアからおばあちゃんと一緒に初めて日本にやってきたジャスパー君(8歳)です。なかなかハード…でも楽しいから大丈夫!朝9時から始まる第1部、午前中は好きに遊んで、12時45分の集合で入場カウンター前へ。「EAP」のビブを着て、身の回り品を入れるためのオリジナルデザインバッグを受け取り記念撮影などを経て、13時になったら体験スタートです。もちろん説明はすべて英語。ジャスパー君がネイティブなせいもあるのか、担当ナビゲーターでコロンビア人のマリアさんの話すスピードはふつうにネイティブの子ども向け。通訳なんてもちろんありません。もしかして、ネイティブでない英語学習者にはハードルが高いかも…?と一抹の不安を覚えたものの、「キッザニアで遊びたい!」という楽しみが先行するのか、意外とすんなりとついて行く娘。スタッフの方に聞けば、英語がわからなくてもジェスチャーなどで理解できるよう配慮しているので、すべてが英語でも問題なく入っていける子がほとんどとのこと。はじめはドキドキ照れくさそうだった子も、時間が経つにつれ自ら英語を使ってあいさつができるようになるのだそう。子どもの対応力と柔軟性ってすごい!ナビゲーターのマリアさんは日本語を一切発せず、終始英語のみ!なかなかハード…?と思ったものの…全く問題ない様子子どもたちの雄姿も大きな見どころさて、グループが最初に訪れたのは「消防署」。一般の参加者のこどもたちも一緒に消防士として働きます。ジャスパー君は今回のグループの隊長に任命され、番号を呼ばれたらシュタッとかっこよく敬礼!ジャスパー君にならって、ほかの参加者もシャキシャキ動きます。アクティビティを行うのはナビゲーターのマリアさんで、すらすらといいピッチでコトが進んでいきます。参加者には4~5歳くらいの小さな子や、英語がわからないらしい子もいましたが、ジャスパー君にえっちらおっちらとついてきています。午前中から英語だけの環境にいるためか、英語に臆することがないのがいいところ。消防車に乗って火災現場へ行き、放水をしてしっかりと火を消し消防署まで帰ってきました。鎮火してから全員で敬礼をしたときのその誇り高い顔つきに、うるっとすることは請け合いです。やる気に充ちたジャスパー君。さすがにナビゲーターの説明にいち早く反応。そのおかげで、日本人の子どもたちも次にやることがなんとなくわかりスムーズにコトが進むホンモノの水が出てくるホースで消火活動。火が弱まったと思ったらまた燃えさかったりと、火の動きもなかなかリアル消防署のアクティビティが終わると、すぐさま「石けん工場」へ。待ち時間がないのはうれしいところです。この石けんづくりはなかなか高度かも。使われている単語が専門用語で、子ども向けに適当な説明をすることはなく、石けんができるまでがわかるプチ工場見学となっています。もちろん、見学するだけでなく自ら機械を操作しなければならない箇所もあり、そこは説明を聞いていないとできません。なかなかハードではあるものの、ジェスチャーを見ながらなんとかボタンを押すなどの作業を完了。最後に成果物として、体験日が印字された石けんを持ち帰れるので、ちょっとうれしいお土産になりますね。英語を「学ぶもの」から「使うもの」へ3つ目の「出版社」では漫画家となってコミックの1ページを仕上げます。下絵が入ったサンプルの、空いているフキダシ部分にせりふを書き込み、トーンを貼るなどして好きに装飾。作業自体はもくもくと行われます。日本の漫画に慣れていないジャスパー君や小さな子どもでも、好きなように文字やイラストを書きこんでいて、創造性をかき立てられるアクティビティなのだなと思いました。サンプル原稿に文字やイラストを描きいれる、漫画家の作業。できあがったらプリントして表紙をつけてくれる3つすべてのアクティビティが終了するまで約1時間30分。業務に対して支払われる“お給料”「キッゾ」を受け取り、記念写真をもらってプログラムは終了です。待ち時間がなくスムーズであることもさることながら、やはりなんといっても周りからも英語のみが聴こえてくる環境でのアクティビティであることが大きな利点。英語を学ぶ子どもたちにとって、ふだん英語を話す相手は英語の先生など大人であることが多いなか、同年代の子どもたちとも英語で触れ合うことができます。英語は「学ぶもの」というより「使うもの」ということを肌で感じることができたのではないでしょうか。今、英語を勉強している人にもそうでない人にもおすすめです。キッザニア(東京・甲子園)青いポロシャツはイングリッシュスピーカー。場内にも何人もいるので、積極的に話しかけてみよう<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>
2018年04月30日ananの人気連載「鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ」が、とうとう書籍になりました! 英語が苦手だと感じている人にこそ手に取ってもらいたい一冊。書籍化を記念して、鈴木亮平さんとスティーブ・ソレイシィさんが対談をしました。鈴木:ついに本が完成しましたね!ソレイシィ:しましたねー。この連載がスタートしてからもう3年経つなんて信じられない。鈴木:こうして書籍として一冊にまとまると、感慨深いものがありますね。ソレイシィ:意外なんだけど、鈴木さんにとってはこれが初めての英語本なんだそうですね。鈴木:そうなんです。なんだか緊張しますね。たくさんの人に読んでもらいたいな。ソレイシィ:この本を作るにあたって、細かく読み返したんだけど、この本は英語本としても、俳優さんやタレントさんが出す本としても、異色だと改めて感じています。鈴木:そうなんですか?どんなところが?ソレイシィ:鈴木さんは英語の専門家の気づかない部分を突いているんです。その視点がとてもユニーク。だからいわゆる“定番”の表現だけにとどまらない内容になっている。鈴木さんの発想があったからこそできた本だと思います。鈴木:照れますね。ソレイシィ:例えば病気を訴える場合、定番表現は“I have a problem with~.”(~に不具合があります)なんですけど、それに加えて“I feel~.”を使うといいっていう発想は、僕にとっては目からウロコでした。鈴木:ああ、“I feel bad.”(気持ち悪い)とか“I feel dizzy.”(めまいがする)とかのことですね。ソレイシィ:そう。言われてみれば確かに僕らネイティブもそういう言い方をしているんですが、無意識なのでなかなか気づかない。これこそが、現役の英語学習者としてのリアルな視点なんです。鈴木さんが英語を学ぶプロセスの中で自分のものにしてきた言葉という気がした。僕自身、気づかされたことがたくさんありました。鈴木:僕が迷いながら英語を学んできた過去の試行錯誤を詰め込んだつもりではあります。通じなくて苦労したこと、誤解されて失敗したこと、ブレイクスルーした瞬間とか、「あ、この単語はこういうふうに使うんだ」とか、「このフレーズを使えば楽だな」とか。自分がたどってきた道のりを思い浮かべながら話してきましたね。ソレイシィ:鈴木さんみたいに、ネイティブじゃないのに英語が話せるようになる人には、共通点があるんです。鈴木:え、どんなことですか?ソレイシィ:ひとつは表現意欲があること。「この言葉を使って自分の気持ちをこう表現してみよう」、と。もうひとつ、使おうとする意欲も旺盛。「あの場面でこのフレーズを使ってみよう」と思っている。鈴木:実は連載の対談でも、面白いフレーズを仕入れたら、どこかで絶対使ってみようと思っている部分がありますね。ソレイシィ:そうそう、それがいいんです。常に好奇心を持っているし、使う前提だから、新しい表現もどんどん自分のものになっていく。現役の英語コミュニケーターなんですよね。だから常に英語に対して好奇心のアンテナを張っていられるし、進化していけるんです。僕が日本語を覚えたのもまさに同じような感覚だったし、もっと言えば母国語だってそう。新しい言葉は常に生まれているから、覚えたり、忘れたり、思い出したり、その繰り返しなんですよね。鈴木:新しく覚えた言葉を駆使して、今まで表現できなかった次元のことが通じたときの気持ちよさってありますからね。ソレイシィ:そう、伝わる気持ちよさって、確かにある。その快感にハマると語学が楽しくなってくる。鈴木:僕は大学で言語学を学んできたので、言語そのものも好きなんですけど、実際通じるかどうかっていうのは言葉以外の部分も大きい。顔の表情とかジェスチャーとか、声のトーンとか。そういったコミュニケーション術みたいなものを身につけることも大事なんですよね。そこも含めた内容になっていると思います。ソレイシィ:僕が感心したのは、機転の利かせ方。道を聞くときに行き先ではなくて現在地から聞くとか、そういうのはもう、コミュニケーション術を超えた発想力の高さだと思いますね。Ryohei Suzuki1983年生まれ。兵庫県出身。東京外国語大学卒。2006年、俳優デビュー。’14年、連続テレビ小説『花子とアン』で注目を集める。現在、NHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公の西郷隆盛役を熱演中。映画『羊と鋼の森』が6月8日公開。Steve Soresi英会話コーチ、「ソレイシィ研究所」代表。アメリカ出身。NHKラジオ第2『英会話タイムトライアル』メイン講師。『英会話なるほどフレーズ100』(アルク)、『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(文響社)など著書多数。『こんなに簡単! 鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ』鈴木亮平さんによる初の英語書籍。鈴木さんが実体験を通して身につけた実践的な英語フレーズが満載。スティーブ・ソレイシィさんとの掛け合いが楽しい対談では、言葉の持つ細かなニュアンスや使い方も学べます。※『anan』2018年4月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・八木啓紀ヘア&メイク・宮田靖士(THYMON Inc.)文・東海林美佳(by anan編集部)
2018年04月20日学校教育だけでは一向に身につかないといわれる日本の英語教育。「わが子には効果的な英語教育を受けさせたい」と考える親たちは、英会話スクールや英語教材といった学習を行なう人も多いだろう。●日本の学校教育で、英語が身につかない理由とは?でも、なぜ日本の学校教育だけでは英語が身につかないのか?「英語塾エベレスト」を運営する代表の齋藤孝夫さんに、まずはその問題点をうかがった。「人間が言葉を覚える過程を考えるとわかりやすいです。生まれたばかりの赤ちゃんは言葉を話さず、ひたすら言葉を聞いて言語の情報を収集しています。2歳くらいになると収集した情報を整理して、少しずつ言葉を発するようになります。その後読むことができるようになり、書くことができるようになりますよね。そしてその言葉を学ぶ過程は、すべてその状況や一定のシチュエーションで学んでいきます。だからどんなシーンでどう使うかがわかるのです」(齋藤さん以下同)しかし日本の英語教育は、言語学習過程の「聞く、話す」よりも、基礎文法を覚え、読解することが多い。「その結果、設問は解けるが、どんなシチュエーションで、どう伝えたらいいかがわからないままになります。だから使えないのです。目的に対する手段が間違っていることがわかります」さらによく言われるのは「日本人は英語で話して間違えるのを嫌がるから上達しない」という国民性の問題。しかし齋藤さんは「それも日本人の性質ではなく、日本の学校教育の問題」と断言する。「学校では、英語のテストを受けさせ生徒に優劣をつけます。つまり『答えはひとつで、間違えるのはいけないこと』と、身に染みて学ばされるのです。これでは、英語がコミュニケーションツールとして機能していない。その結果、英語で話す機会があっても『間違えたくない』という気持ちが働き、黙ってしまう。大人でもそういう人は多いですよね」●重要なのは、継続して日常的に英語を使う機会では、そういったハードルがあるなかで、具体的に何をすれば英語を身につけることができるのだろうか?「重要なことは2つ。ひとつは『はじめから英語を意思の伝達手段として使うこと』。もうひとつは『その絶対量を確保すること』です。しかし日本では日本語だけで成り立つので、その環境を整えることはとても難しい。そういった意味では、日常で英語に触れるために、インターに通ったり、留学して強制的に英語を使わざるを得ない環境に身を置いたりするのは有効です」とはいえ、実際そこまで親が子どもに投資するのは、正直かなりハードルが高い。実際は英会話スクール、英語塾に通う、英語教材などで勉強をするのが一般的だろう。英語が身につく英会話スクールに子どもを通わせるにはどういった点に注目したらいいのだろうか?●体験レッスンでは、スクールによる目標設定と、生徒の"会話量"を見極めよう「プログラムを見て、何をゴールにしているかを確認してください。英検取得を目的としているところが増えてきていますが、残念ながら実践ではあまり意味がありません。実践的に使えるようにするために、ここに通ったらどうなるのか明確なゴール設定とそのゴール到達のためのプロセスがしっかりと設計されている塾をお勧めします。どこを目指すかで、カリキュラムや講師の教え方が決まっていきますので。」そして、次に重要なのは、生徒にしっかり会話をさせる授業かどうかの中身(質)だという。「経験の浅い講師は、自分の話ばかりしてしまいます。会話といいつつ、生徒は話を聞いているばかり。講師が主役ではありません。生徒の話をしっかりと引きだして、いかにリードできるかがプロ講師としての腕の見せ所です。注意したいのは、会話といっても、一言生徒が答えただけで、満足してしまう講師が多い。そこを素通りせずに、ちゃんと文章に直して、生徒に言わせる努力をしているかどうか。そこをしっかり見極めてほしいですね。手間を惜しまないところか、本気度を確かめてください」もし今後子どもに英会話スクールへ通わせるなら、これらのポイントを踏まえて効果的なスクールを見極めたい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月24日子どもの英語力を伸ばすためにはさまざまな方法がある。本格的に英語が話せることを目指すなら、将来的な留学やインターナショナルスクールの留学。さらには英会話スクールで真剣に学ぶ方法もあるだろう。その一方で、英語教材やラジオで勉強するなど家庭でできる学習法や、英語教育を取り入れている学童や幼稚園・保育園に通わせるケースも最近は増えている。さらには親が幼少期から積極的に英語で語りかけをすることも。はたしてこれらの学習法はどれほどの効果があるのか?英語塾「エベレスト」を運営する齋藤孝夫さんに話をうかがった。●パパママによる幼少期の「語りかけ英語」は効果絶大!まず齋藤さんが「間違いなく効果アリ」と太鼓判を押すのは、パパママによる幼少期の「語りかけ英語」。まだ子どもが言葉を発しない頃から、英語で子どもに語りかける学習法が、なぜそれほど効果的なのか?「乳幼児の言語習得研究の世界的な第一人者のパトリシア・クール氏が行った実験では、幼児のお子さんは人間による言葉しか、言語として認識しないそうです。テレビやDVDで英語を聞かせても、この年齢では情報を集積しなかったのです。つまり、DVDで英語の音声を流すことではなく、親が英語で話しかけてあげることで、子どもはどんどん言語として吸収していきます」(齋藤さん以下同)英語が得意なパパママならいいが、苦手な人にはハードルが高そう。それに発音もうまくできないと、子どもへの影響も不安だし、自分自身にも照れが生じそうだ。「語りかけの英語力は『Look at that』とか『Do you like it?』など、3語から5語で十分。中学英語レベルの表現を知っていれば問題ありません。発音がうまくできなくてもいいんです。英語の発音は国によって違いますし、キレイじゃなくても十分通じます」●英語教材やラジオは、親子で一緒に取り組めるならアリ次に聞いたのは、おもに家庭でできる「英語教材」や、NHKで放送されている「ラジオ英会話」などの家庭でできる学習法。費用的にはもっとも手軽で、一番取り入れやすい方法だが…。「こういった学習法の一番の難しさは続かないというところです。受け身で、座学のため単純につまらない。続けることがかなり苦痛になりかねません。もしこれらをしっかりと活用したいなら、明確なゴールを設定して、子どもと一緒に取り組みましょう」例えば、どういうゴール設定が必要だろうか?「漫画が好きなら、海外版の漫画が読めるようになることを目標にするとかで十分。うちの生徒だと『米歌手のテイラー・スウィフトが好きだから、インタビューが理解できるようになりたい』という子がいます。子どもの興味・関心と英を結び付けていくことで、英語を学ぶ目的を常に意識させることは大切です」そして親が子どもと一緒に取り組む方法とは?「そもそも、コミュニケーションツールであるはずの英語を座学で完結させるには無理があります。教材を最大限活用するには、学んだことをちゃんと試せるように、親が話し相手になる、進捗を確認することで、お子さんのモチベーションを維持できるのではないでしょうか。親御さんとしては重たく考えず、子どもと一緒に英語を話す楽しい時間というとらえ方でいいと思います」●英語教育を取り入れた幼稚園や学童…英語が身につかないケースは多い最近増えているのが、英語教育を取り入れた幼稚園や、学童に通わせているケース。別途スクールなどに行かず英語教育を学べるなら、親の負担もかなり少なくなる。「そういった子が僕の英語塾にもよく来ますが、正直最初はまったく英語が話せないケースがほとんど。こちらの言っていることを少しはわかっていても、文章が出てこないのです」それはどうして?「大人数でゲームをするだけで、"授業"とはいえないからです。一言、二言英語を話すぐらいで、特に到達点を決めていないことも。しっかりと自分で文章を考え、会話をしないと、まともな英語は身につきません」●最近注目を集める「スカイプ英会話」も効果アリさらに齋藤さんは最近注目を集める英語の学習法として「スカイプ英会話」の効果についても語ってくれた。「オンライン上でスカイプを活用した海外の人とのレッスンで、毎日1回25分ほど生の会話が展開されます。毎月1万円もかかりませんし、お子さんの生活の中に習慣として取り入れることができれば、効果が期待できると思います」しかしスカイプとはいえ、いきなり海外の人とマンツーマンで会話するのは、かなりハードルが高そうにみえる。「最初はまったくわからなくてもいいんです。そもそも英語と日本語では周波数がかなり違うので、日本語にない新しい音は聞き取れなくて当然です。ただ聞き取れなくても新しい英語の音を集積していきますので、一定時間が経過するとなんとなく理解できるようになりますよ。半年から1年は効果のことは考えずに、海外の人と話す時間をとにかく持つ。これは英語を習得するのに効果的です」語学の習得に近道はないよう。本気で子どもの英語力向上に取り組みたいなら、語りかけなど親も本気で取り組む必要があるだろう。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月21日2020年の大規模な教育改革、一部の学校では2018年度から先行実施される学校もあります。小学校の授業から大学入試まで、英語に求められるレベルや内容が変化します。小学校でも、これまでの「英語に慣れ親しむ」ための授業とは異なり、小学5年生からは教科として評定がつくようになるとのこと。英語教育は、まず「聞くこと」「話すこと」が大切と言われています。ただ、小学校の高学年になってくると、“間違えるのは恥ずかしい”という思いがどんどん高まるもの。それまでに、子どもには“間違えても良いから英語を話す&楽しむ”という体験をさせてあげたい…ですよね。今回は、 前回の記事 で紹介した、進研ゼミのオプション講座で自宅でできる英語教材<Challenge English>を実際に使っている小学校3年生の通吾くんを取材。通吾くんのお母さんであり、ママリーダーズの宇高さんにも、リアルな感想をお聞きしてきました!宇高有香(うだかゆか)さん 息子さん:通吾(とおご)くん(8歳)、娘さん:有咲(ありさ)ちゃん(6歳)2013年にライフオーガナイザー1級を取得し、その後はフリーランスで活動中。お家からパワーをもらえるような空間作りを目指す「ウチカラ」主宰。著書に 『子どもと暮らす ラクに片づく部屋づくり』 (辰巳出版)。ブログ 「丘の上の家」 も人気。HP: <Challenge English>を始めたきっかけは?小学校1年生のときから「進研ゼミ 小学講座」を受講していた宇高さんの長男・通吾くん。宇高さんは以前から、通吾くんに英語への興味を持ってもらいたいと考えていたそう。そんなとき<Challenge English>の案内が目に入ったと言います。学校でいきなり勉強として英語に触れると、通吾くんの性格上、自ら意欲を持って取り組めないのでは? と考えた宇高さん。「息子はもともとマイペースな性格なんです。自分が興味を持ったことには夢中になるけど、楽しめないと続かない。だから、デジタルレッスンでレベルをクリアしながら進めていく<Challenge English>は息子に合ってるんじゃないかな…と思いました。私は片づけや収納方法をアドバイスする仕事をしているのですが、その方法もそれぞれの人にあったやり方があります。それと同じで、学習方法にも子どもに合った方法があると思う。それを探して、親が選んであげられるといいですよね」■英語の「4技能」をバランスよく学べるレッスン早速、通吾くんが普段行っているタブレット学習の様子を覗かせてもらいました。<Challenge English>では、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランス良く学ぶことができます。1.「聞く」:英語特有の発音を聞き取れるように英語の会話を聞いて、内容に合ったイラストを選びます。吸収の早い子どもにとって、きれいな発音を繰り返し聞くことは何よりも大切。クイズ形式なので、自然と何度も挑戦している通吾くん。英語ならではの「音」も、聞き取れているようです。2.「話す」:きれいな発音を覚える会話フレーズを練習したり、ストーリーにそったフレーズをマネして発音したり。ヘッドフォンマイクで話した英語は、発音判定システムで即座に判定してくれます。画面の中にいる外国人の先生と実際に会話をしているように進むので、よりリアルな疑似体験ができます。通吾くんは、周りに人がいても気にすることなく(!)どんどん進めていました。いい判定が出るまで何度も挑戦しています。3.「読む」:耳で覚えた英語を読む力につなげる始めは単語から、そして長文まで。レベルに応じて、文章を読む力につなげます。耳から覚えた英語を読む力につなげられるよう、音声と合わせて学びます。読むと同時に音声を聞けるのがタブレットの魅力。通吾くんは「これはちょっと難しいなあ~」「こっちは簡単!」と、間違ったり正解したりしながら夢中で取り組んでいました。4.「書く」:混乱しやすい大文字・小文字を丁寧に書く力がつくと、英語の楽しみは格段に広がります。ここではタイピング機能を使ったレッスンで、子どもが混乱しやすい大文字・小文字も丁寧に教えてくれるので安心です。通吾くんは悩みながらも慎重にキーをタッチして、正解すると大よろこび!「アニメーションで動くキャラクターが登場して、ストーリー仕立てになっているなどの子どもが夢中になる仕掛けや、どんどん次に進みたくなるような動線がしっかりしているなと感じます。このゲーム形式が、楽しく続けられる理由ですね」と宇高さん。 <Challenge English>をWEB上で体験してみる しかも、親にとってうれしいのが<Challenge English>は、タブレット学習なので採点が必要ないという点。「学習内容や息子がどう感じたかが毎日メールで送られてくるので、助かっています。それぞれの技能が細かくレベル別になっているのも、進み具合が把握しやすくていいですね」■外国人講師との「オンライン会話レッスン」で実践!また、これまでに習ったことをオンライン会話レッスンで実践可能! 専門の指導をうけた講師が英語のみで対応します。好きな曜日・時間に予約でき、変更もOK。だから気負わず、自宅でリラックスした状態でレッスンを受けられるのだそう。「始める前は緊張していた息子でしたが、講師の先生が盛り上げるのが上手で安心しました。楽しく会話できたようで、本人の自信にもつながったと思います。息子は他にも習い事をしているので、送迎がないのは本当にありがたい。自宅でどういうふうに学んでいるのか確認もできるので、安心です」 レッスン内容を動画で見てみよう ■続けることが苦手だった通吾くんに変化が!実は通吾くん、学習の習慣化がうまくいっておらず、3年生に上がったとき一時的に成績が下がってしまったそう。「とにかく『続ける』のが苦手だったんですね。だから、15分という短い時間で楽しく学べる<Challenge English>は、学習の習慣化のいいきっかけになりました。今では、毎朝起きるとまず<Challenge English>で学んでいます。そのあと、計算や漢字のテキストをやるという朝学習が習慣になりました」当初は空き時間に学習するというスタイルでしたが、なかなか定着しなかったそう。それを朝学習にすると考えたのは、なんと通吾くん自身なのだそう! 毎日英語の学習を続けられていることが、他の部分にも良い影響を与えているのかもしれませんね。「英語はずっと続けていってもらいたいので、これからも無理なく楽しんでほしいです」そう語る宇高さん。長女の有咲ちゃんもときどき、通吾くんのタブレットを覗き込んでいるそう。そして、英語に限らず自宅学習を検討しているママに朗報が。「進研ゼミ 小学講座」でも<Challenge English>の一部のレッスンが利用可能。「話す」で紹介した<Challenge English>でも人気のスピーキングレッスン(音声認識を使った外国人講師との英会話疑似体験)を年に3回利用できるんです。4教科+英語を自宅で学べるようになるうえに、年に1回、受講費内でGTEC Junior Online(※)が受けられるので、4技能の実力を測ることができるようにもなります。(※ベネッセが提供する小・中学生のための英語4技能検定「GTEC Junior」をベースにした、簡便に4技能を測れるアセスメント)「娘も興味を持っているようなので<Challenge English>を受講する予定です。『進研ゼミ 小学講座』でもレッスンが利用できるようになるなら、まずそちらで試してみてもいいかなと考えています」話せるようになるためには、毎日続けることが大切な英語学習。お子さんはもちろん、親にもうれしい仕掛けがいっぱいの<Challenge English>なら、どんなご家庭でも無理なく英語に取り組めそうですね。 4月スタートのしめ切り日と受講費は?<Challenge English>を詳しく見る! 「進研ゼミ 小学講座」も追加料金なしで英語学習ができるように!>> PR:株式会社ベネッセコーポレーション
2018年02月19日子どもへの英語教育に関心が高まるなか、学校以外にも「子どもの英語教育」に関心を寄せている親は少なくないだろう。そこで、実際に子に英語教育を始めている人は何歳ごろから、どんな学習を選択しているのか?ママテナの独自インターネット調査で「英語教育の実施状況や、2020年の英語教育義務化に関する本音」を探った(調査期間:2018年1月19日〜1月23日、有効回答数:172人)。●約8割の親は、学校以外での英語教育の必要性を実感まず子どもがいる親を対象に「英語教育についての現状」を質問したところ、次のような結果となった。1位現在子どもの英語教育を行っている……51.8%2位現在は行っていないが、将来的には英語教育を行いたい……27.4%3位子どもの英語を行う予定はない……20.7%「現在子どもの英語教育を行っている」親がかなり多く、さらに「現在は行っていないが、将来的には英語教育を行いたい」と考えている親も含めると、実に約8割は学校以外の英語教育が必要だと考えているようだ。英語教育を行っている人、行いたいと思っている人にその理由を尋ねると、一番多いのは「将来、英語が必要な時代になり、少しでも働くうえで選択肢が増えればと思って習いはじめました」(30代後半)「将来英語は話せて当たり前な世のなかになると思うので」(30代後半)など、国際化社会への対応を視野に入れた理由だった。一方で「小学校から英語が必修となるため、早くから英語に慣らせたかった」(30代前半)といった、2020年よりスタートする小学生の英語教育義務化を見据えた回答も目立った。小学校3年生より英語教育がスタートし、5、6年には教科として成績もつくようになるという。また意外に多かったのは「本人が興味を持ったから」(40代前半)など、子ども自身が英語教育に興味を持ったケース。すでに英会話スクールに通う友だちがいたり、英語のアニメに触れたりする機会があると、自ら英語に興味を持つことも多いようだ。●すでに始めている人の半数は、3歳以下からスタート!では、子どもに英語教育を行っている親は、どういった学習方法を選んでいるのか?同調査では「将来的には英語教育を行いたい」親も含め、その内容について調査。結果は次の通りだ。1位英会話スクール、英語教室などに通う……69.4%(将来的に行いたい66.7%)2位英語の教材やラジオなどで家庭学習させる……36.5%(将来的に行いたい37.8%)3位ネイティブスピーカーや英語が得意な人と関わりを持たせる14.1%(将来的に行いたい26.7%)4位外国で暮らす、留学……3.5%(将来的に行いたい13.3%)圧倒的に人気なのは「英会話スクール、英語教室に通う」。ほか英語の家庭学習も根強い人気だった。さらに子どもに英語教育を行っている親と、将来的には英語教育を行いたい親を対象に、英語教育を始めた(始めたい)年齢についても調査。その結果は後述の通りだが、こちらは始めた年齢と始めたい年齢で、大きく結果が異なっている。・英語教育を始めた年齢1位0歳から3歳……52.9%2位4歳から6歳……29.4%3位10歳以上……11.8%4位7歳から9歳……5.9%・英語教育を始めたい年齢1位10歳以上……31.1%2位4歳から6歳……24.4%2位7歳から9歳……24.4%4位0歳から3歳……8.8%すでに始めている人たちの半数以上は0歳から3歳からスタート。52.9%のうち、言葉がほぼ話せない0歳から1歳で始めている人も、21.2%いた。これから始めたい人たちで一番多いのは「10歳以上」。どうやら英語教育は赤ちゃんの頃から始めている層と、小学校高学年以上に始める層で大きく分かれているようだ。●小学校の英語教育義務化は賛成も、授業内容に不安さらに2020年から始まる小学校の英語義務教育化についての率直な感想を尋ねた。「良いことだと思う。教室に通わなくても学校の授業で同等の教育ができたらとてもありがたいことだと思う」(30代前半)といった期待を持つ意見もあるが、かなり目立ったのは「英語の早期教育はいいと思うが、学校、教師によってレベルや内容に偏りが起こりそうで心配」(30代前半)、「良いと思う、ただ今までのような文法重視の英語教育はやめて欲しい」(30代前半)といった、早期英語教育は必要としながらも、教育内容に不安を覚える意見だった。今回の調査結果で実感したのは、学校の英語教育に期待が持てない親がとにかく多いこと。だからこそ英会話スクールや家庭学習などの英語教育への関心も高く、高い実施率となっている。そんな親たちの期待や子どもたちの努力が果たして、将来的な英語力向上に実を結ぶのか?できれば親子の想いや努力が、報われる結果となってほしい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月18日子どもを習いごとに行かせなくても、自宅で英語環境を作って学ばせたいと考えるパパやママが増えています。家庭英語の学習教材では、特にセット教材に人気が集まっていますが、「ベスト」な教材は、それぞれの家庭で異なるもの。そこで今回は、代表的な英語教材の特徴を含めつつ、満足度の高い教材に出会うために押さえておくべきポイントをお伝えしていきます。■まずは2、3年後の到達目標を決めようまず、どのように買いそろえる教材を決めていけば良いのか、各家庭の英語目標レベルを定めます。例えば、下記のように個々の目標はさまざまです。・小学校の英語学習が始まる前に、苦手意識を作らせない・英語を十分に聞き取れる耳を育てる・定型表現のマスター~バイリンガルの基礎作りを行う「小学校の英語学習が始まる前に、苦手意識を作らせない」ことを目的にする家庭の場合、NHK Eテレ「えいごであそぼ」でおなじみのキャラクターやパペットたちが出てきて、遊びの要素が多い『 えいごであそぼプラネット(旺文社) 』などで遊びながら、様子を見てみましょう。一方、「不自由なく英語を聞き取れる耳を作る」以上のレベルを目指す場合、日本語交じりの教材では、必要な英語のインプット量の確保は難しくなってきます。系統だったカリキュラムの下、バランスの良い教材がそろえられている、英語のみのものを選ぶようにします。『 Worldwide Kids(ベネッセ) 』や、スモールステップでグレード別になっている多聴多読教材『 Oxford Reading Tree 』などから取り組むと、十分な基礎力を培っていくことができます。そこから定型表現のマスター、そしてバイリンガルの基礎作りへと広げていきます。■習得の近道は子どもの興味を伸ばしてあげることしかし、いくら親が頑張っても、子どもが英語にあまり興味がない場合はどのような教材選びをすれば良いでしょうか。英語の早期学習を始めるメリットは、「自然な英語の音、リズムへの慣れと体得」につきます。「英語時間の習慣化」という目的を、まずはクリアできることを目指しましょう。普段から、本より歌を楽しんでいるようであれば、セット教材にこだわらず、好きな分野の音楽教材を優先的した方が効果的です。実年齢に関係なく、英語への慣れを意識した『 Super Simple Learning 』や、定型表現を歌って踊って学ぶ『 Genki English!! 』のCDといった、手軽に取り組める教材を試してみてください。特に、歌は長期記憶にも役立ちますので、手始めには歌が一番です。英語そのものに慣れれば、後から学びの範囲を広げられるので、まずは焦らずに楽しい経験を増やしてあげましょう。■おすすめのCD/DVDの聞き流し、掛け流し教材最後に、かけ流し教材としておすすめなのが、0歳から始める場合、『 エンジェルコース(アルク) 』は音声のインプット量も十分で万人向けです。しかし、10ヶ月を過ぎる頃から、どんなに良い教材を使っても、一方的な聞き流しだけでは、教材の購入費、および英語にかける時間に対して、子どもの英語力の伸長が期待できなくなるため、「聞き流しだけ」というのはおすすめできません。英語は言葉であり、生きたかかわりを通してしか学ぶことができないのです。まずは、1日に20~30分くらい英語の時間がとれれば十分。平日は、車の中で、歌を聞きながら歌う、寝る前に一緒に英語の絵本を開いたり、週末にDVDや動画をみて、アクティビティを一緒に楽しんだり…。英語とのふれあい方を工夫すれば、両親がフルタイムで働いている場合でも、家庭英語教育を続けることは可能です。親子の関わりの中で、一緒に学ぶ喜びを共有できる教材に出会えると良いですね。
2018年01月19日こんにちは、1歳の息子の母親でもある金融ライターの齋藤惠です。小さい子どもを持つ親なら「どうすれば子どもが自然と英語に親しめるか?」と考えたことがあるのではないでしょうか?そこで今回は、子どもに楽しく英語に触れさせるためのおすすめ映画を6つご紹介します!●子ども向け映画を選ぶときのポイント3つまずは、私(これでも英語が得意なんです!)が考えた、子どもにみせたい映画を選ぶときのポイントをご説明します。1、子どもにとって、わかりやすい英語が使われているか2、道徳・教養面で子どもにみせたいか3、継続して英語学習の意欲が高まりそうかこの3つのポイントをベースに、特におすすめな作品を選んでみました!子どもによって向き・不向きはあるかも知れませんが、今後の家庭学習の参考にご活用ください。●ディズニーアニメ泣く子もだまるディズニー映画は、全般的に英語教育への入り口には持ってこいです!幼児期からディズニーの楽しい絵と音楽で子どもの感性を刺激すれば、まるでリトミックをしているように身体と感覚で自然と英語を身につけてくれる ことでしょう。またディズニー映画は作品数が豊富なので、どんどん観たくなるという点も子どもの意欲をかきたてる良いポイントになりそうです。●ベイブ2-3歳くらいの、生き物に関心を持ち始めた子供におすすめな作品です。動物がしゃべるというユニークな設定で、子どもの注目度が増します 。また英語と同時に、生き物への思いやりや、仲間を思う気持ち、勇気の大切さを学べる、道徳的にも意味のある内容です。●チャーリーとチョコレート工場集団生活をするようになった幼稚園くらいの子におすすめです。独自のファンタジー性の強さが、多感な時期の子どもを惹きつけます。主人公は口数の少ない少年ですが、道徳的に素敵なセリフをポツリポツリとつぶやいていて、子どもにも綺麗な言葉から覚えてもらえると嬉しいという願いで選んでみました。さらに、脇を固める個性の強い子どもたちからも、やって良いこと・悪いことなどが学べると思います。●サウンド・オブ・ミュージック女の子におすすめの作品です。ドレミの歌、エーデルワイスなど定番の曲がたくさん出てきてとても楽しく、思わず子どもが覚えて歌いたくなってしまう ことでしょう。また大人の女性が活き活きと歌い、人の心を解きほぐしていく姿は、きっと幼い女の子の憧れにもなるはずです。●スタンド・バイ・ミー男の子におすすめな作品です。ひと夏の冒険を通じて友情を深める少年たちの姿に、自分自身を投影させる 子もいるのはないでしょうか。タバコや銃を持つシーンがあるので、みせるときには親がひと声かけてあげた方がいい作品ではありますが、それでもスタンド・バイ・ミーは大人になっても思い出す、何度も見たくなる名作で、英語のとっかかりにはとても良いと思います。●ハリーポッターシリーズ小学生くらいの子どもにおすすめ です。これをみて魔法学校の生活に強く憧れる子も多いのではないでしょうか。シリーズが多いので長く英語に親しめますし、映画をきっかけに小説も読めば文字からも英語に触れることができます。子ども向けの小説や絵本も販売されているようなので、幼少から大きく成長するまで幅広い年齢での英語学習に役立ちそうですね!----------気になった作品はあったでしょうか?子どもの反応を見ながら、映画で楽しく英語教育を進めてみましょう!参考リンク:・「ハリー・ポッター」の書籍一覧 _ 静山社●ライター/齋藤惠●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年10月30日こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。義務教育で何年間も英語を学ぶのに、日本人ほど英語が身につかない国民は他に例がないといわれます。しかし、仕事で否応なしに英語を使う必要性に迫られれば誰でも英語ができるようになることを考えると、ビジネスマンたちがどんな方法で英語を習得しているかを参考にすることには意味があるように思えます。ここでは、「ビジネス英語を習得する」ということではなく、「ビジネスの世界で使われてきた知恵を応用して英語が苦手なお子さんでも社会生活の場で実際に英語が使えるようになる」ための方法をご提案させていただきます。キーワードは“映画”と“歌”です。●英語が苦手な人でも英語を習得する方法1:英語圏の映画をとことん観るこれから紹介させていただく英語を習得する方法“その1”は、「英語圏の映画をとことん観る」という方法です。みなさんも“都市伝説”として聞かれたことがあるかもしれませんが、日本の総合商社では英語圏への海外赴任が決まると赴任前の3か月は「通常の仕事はしなくていいから英語の映画を一日中観てきなさい 」と上司から命令されるというお話があります。もちろん、それで“ビジネス英語”が習得できるほど甘くないのが現実で、映画を観ることの他にも体系だったその企業特有の英語教育プログラムが盛りだくさんに用意されています。ただ、英語圏の映画を観ることによって、実際の社会で行われているやりとりや言い回しがかなり身につくということは、筆者の経験からいっても事実です。筆者は1980年代の中ごろ英国の芳香雑貨商品の輸入業を始めるための準備を兼ねて、まだ正式な修士課程になる前の早稲田大学ビジネススクール(WBS)という学校に通っていた時期がありました。その学校には大手のゼネコンや広告代理店、各分野の専門商社、銀行・保険会社などなど日本を代表するような大企業から優秀な人たちが企業派遣の形で学びに来ていました。いずれ英語圏の国々に赴任する可能性が高い彼らにWBSの英語教師陣が言っていたことは、『いざ赴任が決まれば各企業でその業種・業態に応じた専門的な英語教育がある。今はとにかく英語圏で暮らす普通の人たちと不自由なくコミュニケーションできるようになっておくこと。そのためには英語の映画を飽きるほど観るのが一番いい 』ということでした。その教えを筆者自身は信じて実践し、おかげさまでその後商事会社を経営するようになってから仕入れに訪れた英国や米国、カナダといった国々では、WBSの学生時代とその後のおよそ10年間にむさぼり観た映画で覚えた言い回しがずい分と役に立ったという実感があります。それでは筆者が何度も何度も繰り返し観て劇中の台詞のほとんどを覚えてしまった、おススメの映画を3つご紹介しましょう。【バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future)】1985年公開のアメリカ映画。全編を通して使われている英語に“クセ”がないため、一般的な英語の言い回しを身につけるにはおススメの映画です。【フォレスト・ガンプ/一期一会(Forrest Gump)】1994年公開のアメリカ映画。主人公のフォレストに知的障がいがあるということもあってゆっくりとした英語で話してくれるため、とても勉強になります。【追憶(The Way We Were)】1973年公開のアメリカ映画。マツコ・デラックスさんもこよなく愛するという切ないラブストーリー。「Never.」とか「I can’t.」といったシンプルな表現がいかに使えるかを教えてくれます。●英語が苦手な人でも英語が使えるようになる方法2:英語圏の歌をとことん聴く英語の習得方法“その2”。それは、「英語圏の歌をとことん聴く」という方法です。今から40年ほど前、筆者が高校生のときでした。林育男さんという塾で英語を教えている英語講師の方が『ビートルズで英語を学ぼう』という本を出版されました。ビートルズの楽曲から168曲を選んでその歌詞を文法的に解説するとともに英語独特の言い回しについて教えてくれる本で、当時「寝ても覚めてもビートルズ」で学校にもギターを抱えて通っていた筆者はこの本をそれこそボロボロになるまで読みました。それまで歌詞カードを読んでも今一つその曲の本当の意味がわからずにモヤモヤしていた筆者は、林さんの説明を読むことによって英語の歌詞の理解を格段に深めることができました。文法的なことよりも英語独特の言い回しについての解説が特に役立ったように思います。これによってビートルズの主だった楽曲のほとんどを英語で歌えるようになった筆者ではありましたが、筆者が横着して書物で得たような英語の言い回しに関する知識は、インターネットがある今の時代であれば「もっと深く意味を知りたい英語の楽曲」がありさえすれば、自分で調べてどんどん自分のものにすることがより容易に可能であろうかと思います。こうなってくると今度はビートルズ以外の英語の歌も、好きな曲でさえあれば何度か聴けば意味がわかるようになりました。カーペンターズもクイーンもビリー・ジョエルもボストンもスティーヴィー・ワンダーも、何を歌っているのかが理解できるようになり、特に好きな楽曲は何度も聴くことによってやはり歌えるようになったのです。英語を学ぶのに、自分が大好きな英語圏の歌手の歌をとことん聴き歌う ことは他のどんな方法よりも有効です。これは大手の総合商社に勤めていて、商社マン生活の大半をアメリカやオーストラリアといった英語圏で過ごした筆者の学生時代の親友から聞いた話ですが、やはり実際に現地に赴く3か月ほど前からは、専門的なビジネス用の英語教育プログラムの他には“カラオケで英語の歌を歌いまくる ”ことで『とにかく、英語に慣れ、親しむようにした』(50代・男性/会社相談役)ということです。----------いかがでしたでしょうか。今回のお話は、英語の成績が抜群でTOEICのスコアも高いお子さんには特に読んでいただく必要はございません。ただ、どちらかというと英語は苦手なのだけれど海外の映画や音楽は大好きなため、英語ができるようになったらもっと楽しいだろうなあと感じているようなお子さんには、ぜひパパ・ママのほうから読ませてさしあげてください。一つの参考にはなろうかと存じます。【参考文献】・『ビートルズで英語を学ぼう―168曲を楽しみながらバッチリ,マスター!!』林育男・著●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年07月25日小学校教育に新たな波がおとずれます。2020年より英語学習を前倒しする「早期化」と、5年生からの英語教育が成績のつく科目としての「教科化」がスタートすることになりました。英語が必要な時代が来ているとはいえ、この2点について親たちはどう考えているのでしょうか?Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?1.賛成 72.6%2.反対 7.2%3.わからない・どちらともいえない 20.2%小学校の英語教育「早期化」「教科化」に賛成という声が72.6%と大多数という結果になりました。グローバル社会で活躍する人材を育成するためには英語は必須と考える親が多くいるようです。■日常会話くらいは英語で話せる人に日本にもどんどん外国人が来るようになりますし、これから大人になるまでに海外に行くこともあると思います。そんなときにも日常会話くらいは英語で話せるようになってほしいというのが親の希望。そのための教育なのであれば賛成という声が多数です。「世界的に必要なこと。他国は母国語と英語、両方教えるのが普通」(東京都 40代女性)「日本語的英語ではなく、英会話力を伸ばしてほしいと思っています。聞き取った英語を素直に口に出せるようになったら最高だと思います」(佐賀県 40代女性)「英語に早くから親しむという点ではいいと思います。ネイティブの先生と英会話を経験する授業なら、導入としてはいいかもしれませんね」(千葉県 50代女性)■日本人なのだから英語よりもまずは国語反対派の多数の意見は、英語教育の前に日本語教育を学ぶべきというもの。美しい日本語や漢字などをしっかり学んでから英語を学んでも遅くはないという声や、学校の教員の英語レベルが気になるという声もありました。「単純に教科が増えるとすれば、他の教科がおろそかになる。PCやタブレットを使うために漢字の読み書きができない子が増えている。英語に力を入れるまえにもっとやらなければいけない課題がある」(静岡県 40代男性)「それ以前に日本人として正しい日本語を身につけさせることの方が重要なのではないかと思うのは私だけでしょうか?」(神奈川県 50代女性)■英語の早期教育のメリットとは音や発音は小さいうちにやったほうが効率的であることはすでにわかっています。苦手意識を持つまえに、自然と英語に触れて、話すことで英語力がついていくのが理想的。それが果たして小学校教育でできるのかが問題のようです。「英語教育は早ければ早いほど、国語と同じように自然に覚えられる利点があります。しかし、小学校教員の英語力には課題があるのが現状。映像やタブレット端末などを使用して、小学生のうちに日常会話には困らないようになってほしいです」(神奈川県 40代女性)Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?アンケート回答数:6408件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月06日2020年度から、小学5~6年生で英語が正式な「教科」になることが決まりました。今の小学校ではすでに「外国語活動」として英語を学んでいますが、教科として「義務化」すると、どんな授業内容になり、どんなメリットがあるのでしょうか。ママパパの世代とは大きく変わりつつある小学校の「英語教育」について、詳しくご紹介します。すでに小学校で英語学習はスタートしているまず前提として、小学校での英語教育は、2011年度からすでに始まっています。「英語に親しむ」ことを目的に、歌やゲーム、あいさつや簡単な自己紹介などのコミュニケーションを中心とした授業を週に1コマおこなっています。対象学年は5~6年生です。正確には英語限定ではなく「外国語活動」なのですが、ほとんどの小学校では英語学習となっているようです。英語が【義務化】=教科化すると何が変わるの? 対象の学年は?小学校での英語学習は、いつからどのように変わるのでしょうか。現在の学習指導要領は、2020年度から改定されます。英語についての具体的な変更ポイントは2つです。まず、対象となる学年が前倒しになります。現在は5~6年生が対象の「外国語活動」が、3~4年生からスタートするのです。もう1つの大きな変更点が、5~6年生で英語が義務教育の「教科」となることです。現在の「外国語学習」としての英語は、基本的には教科書を使わず、英語でのコミュニケーションを楽しむような内容です。テストで点数をつけることも基本的にありません。これが「教科」となると、全国で統一された基準の教科書を使い、テストで点数がつくようになります。また、リスニングやスピーキングだけでなく英語の「読み書き」も勉強し、授業のコマ数も週2コマに増えます。今の中学校で勉強している内容の一部を、小学校で勉強するようになると考えるとわかりやすいでしょう。小学校で英語を学ぶメリットは?小学生から英語を勉強すると、どんなメリットがあるのでしょうか。文部科学省がまとめている現行の「外国語活動」の効果などを参考に、いくつか挙げてみましょう。■コミュニケーション能力アップ小学生のうちから英語でコミュニケーションをとる練習をしていると、外国人とのコミュニケーションに対して抵抗感が小さくなるとされています。また、英語に限らず、先生やお友だちとの日常的なコミュニケーションも活発になる傾向があるようです。■柔軟な子どものうちに学ぶと効率がいい大人になってから外国語をマスターしようとすると大変ですよね。学習能力や新しくものを記憶する力は20歳くらいをピークに下降するという説もあり、語学の場合は最初の抵抗感を小さくするためにも、早いうちから親しんでおいたほうがいいと考えられています。■海外旅行で役立つ英語が通じる国は多いので、お子さんを連れて海外旅行をするなら、あいさつや自己紹介、「おいしい」などが英語で言えるとお子さん自身も旅行が楽しくなるはずです。大人だって、言葉が全くわからないより、少しでもわかるほうが海外旅行は楽しいですよね。■学校や地域ごとの格差が小さくなる英語教育に熱心な私立小学校や、小学生向けの英会話スクールはいろいろあります。しかしどちらもお金がかかり、現状では経済的な格差がお子さんの英語力の差につながりがちです。また、統一の教科書がない状態だと、地域や学校によってレベルの差が出てしまいます。英語を教科化することで、こうした格差を小さくすることが期待できます。小学校で英語を学ぶデメリットもある?一方で、デメリットを心配する声も少なくありません。文部科学省が「今後の課題」として挙げていることや、一般によく挙げられる意見をご紹介しましょう。■英語を教える教師の質が心配今までの「外国語活動」では、ネイティブの英語講師を招いている学校も少なくありません。教科化すると、担任の先生が英語も教えることになります。小学校の先生はすでに多忙です。授業や児童のケアだけでなく、事務仕事や頻繁な研修などで忙しすぎることが、社会的にも問題視されています。さらに英語も教えるとなると、「しっかり準備できるか不安」という現場の先生の声も多いようです。■国語がおろそかになる「英語よりまずは日本語力を高めないとダメ」という反対意見があります。日本語も未熟な状態である小学生に外国語を詰め込むと、どちらも中途半端になってしまう……という考え方です。英語が新しく教科となるものの、全体の授業時間は変わらないので、国語に限らず他の教科の学習時間が物理的に減る=おろそかになる、ともいえます。■語学は早く学べばいいというものではない?多くの日本人が中学校から高等学校まで6年ほど英語を学んでいるにもかかわらず「英語に苦手意識を持っている」という現状の問題は、「早くはじめれば解決する」とも言い切れません。よく「外国語をマスターする手っ取り早い方法は、その言葉を話す恋人をつくること」なんて言いますが、使う機会や必要性がないと、語学はいくら学習しても身につきにくいという考えもあるからです。小学校に上がる前に英語を習わせるべき?最近は、小学校でダンスが必修化した影響で、幼稚園児~小学生の習い事としてダンスの人気が高まっています。アイドルやダンスヴォーカルグループにあこがれてお子さん自身が習いたがるケースもあるでしょうが、入学前の対策として習わせている保護者も少なくないようです。英語も同じように、「教科化」への対策として、入学前に習っておくべきなのでしょうか?最近は、保育園や幼稚園でも週に1回程度、ネイティブ講師による英語の時間がもうけられている園が少なくありません。幼児向けの英語教室やCDなどの教材もいろいろあります。とはいえ、基本的にはこうした幼児向けの教室や教材は「英語遊び」のようなイメージです。かんたんな英語の歌を歌ったり、カードをつかってゲームをしたり。そのため、「英語には触れさせたいけれど、習い事まではちょっと……」という場合は、ご家庭で気軽に取り入れられる英語の歌や遊びから始めてもいいでしょう。歌は子ども向け以外に、聴き取りやすい一般の英語の歌でもOKです。遊びは、たとえばお子さんが乗り物好きなら乗り物のおもちゃをつかって「car」「train」などの単語をクイズにしたり、カラーボールをつかって色の名前を教えたり。お子さんの好きなものや興味をもっているものを入り口にすると、親子で楽しく英語に触れられます。入学後、保護者がすべき対応やフォローは?こうしたご家庭での対応は、小学校に上がってからも取り入れられます。お子さんが授業で習ってきた単語や表現をつかって、保護者の方も自己紹介をしたり、その日のできごとを伝えたりしてみてください。筆者の個人的なオススメは、アニメなどのDVDを最初は日本語で見て、お子さんが気に入ったら、そのあと英語版でも見てみることです。ストーリーがだいたいわかっていると、子どもは英語でも意外と最後まで楽しめるようです。アニメの英語はシンプルで聴き取りやすいことが多いので、印象的なセリフはそのまま覚えて口にすることも。小学校高学年になって教科として勉強しはじめたら、アニメの中から授業で習った単語をピックアップしたり、似た言い回しを見つけたりするのも面白いでしょう。このように、お子さんと一緒に保護者も「英語を楽しむ」意識を持つことが、ご家庭でのフォローのポイントです。英語もいろいろな教科のうちの1つ!英語の義務化については賛否両論ありますが、英語も、国語や理科など数ある教科のなかの1つ。ご家庭では、他の教科もふくめてバランスよくフォローしてあげるように心がけるといいでしょう。<参考> 小学校における外国語教育の充実に向けた取組|文部科学省 現行学習指導要領 第4章 外国語活動|文部科学省
2017年03月20日安倍政権になって、最初に始めた議論は、大学入試改革、道徳や英語の教科化、そして幼児教育の無償化でした。幼児教育の無償化は、幼児期の義務教育化が期待されていましたが、現在は財源の関係で、年収要件を付けた経済的支援という形になっています。教育というよりは子育て支援の一つと考えた方が正しいでしょう。最近になって、「教育の無償化」として、高校や大学まで、希望する人すべてが進学できるように、義務教育の後も無償化すべきという意見も聞かれるようになりました。ただ、幼児教育を無償化する財源の8000億円ですらなかったのですから、全ての教育を無償化するために必要な5兆円を国が配分するとは思えず、これはあまり期待しない方がよいと思います。そして、子どもに習わせたいお稽古ごとの上位に入る「英語」。これは、3年後に5、6年生で教科化されることになりました。教科になるというのは、成績もつくということです。そなると、「中学受験でも英語が必要?」と不安になりますよね。これは基本的に受け入れる側の中学の判断になりますから、これからは中学受験のための英語を勉強しなくてはならないこともあるかもしれません。ただ、大学受験のための英語がそうであるように、「受験のための英語」を学ぶことは、将来、実践としてはほとんど役に立ちませんから、本当に必要なことなのかどうか、学校側も、また親もしっかりと判断することが必要です。また、今5、6年生が「外国語活動」として行っているものを、3,4年生に前倒しします。つまり早期に始めることで、より「使える英語」にするということを目指しています。道徳の教科化については、いじめ問題への対応として始まったものでした。これも英語と同じタイミングで教科になり、やはり成績もつくようになります。とはいえ、なかなか数値での評価は難しいので、記述式での評価になる予定。今、道徳の授業といえば、年間35時間は教えることになっているものの、運動会などの練習に振り替えられたり、お話を読んで考えるという授業方法から、国語との違いがわからないなど、真剣に取り扱われていない実態があります。教科にすることによって、物事の善悪を考えたり、思いやりの心を育てたりなどいう本来の道徳の教育がきちんと行われるようになることが、期待されています。大学入試は、4年後に大学生になる今の中学2年生が受験をするときから、新しい制度になる予定です。数年間の試行期間を経て、本格的に変わるのは、そのあとになるので、今の段階では、まだまだどうなるのか不透明。でも方向性としては、1回きりの試験から、通年で機会がある、マークシートだけでなく記述問題も出るなど、少しずつ固まりつつあります。講義式の一方通行の授業から、自分たちで課題を見つけ考える「アクティブラーニング」、コンピューターに早くから慣れ親しむためのICT教育など、小学校では3年後、中学校では4年後の本格実施に向け、今、様々な準備が進められています。ちょうど、子供がこの時期に差し掛かるという世代が多いみなさんにとっては、不安もことさら大きいことでしょう。今の教育も、ましてや自分たちが受けてきた教育は、全く参考にならないのではとも思ってしまいますね。親として、こんなにたくさんある変化を、どう受け止めればよいのか。私は、まず親が、自分の子どもが生きていく将来の社会の姿を、一生懸命想像し、考えることだと思っています。科学の進歩は目覚ましく、今、小学生の子どもたちが将来就く仕事の6割は、今ない職業だとも言われています。今の小学生が社会人になるのは、あと10年ちょっとのことです。進歩や変化は早いので、なかなか想像するもの難しいと思いますが、とにかく頑張って、一生懸命考えるのです。そしてその将来の社会で、どんな能力が必要になるのか、それをさかのぼって考えていくことで、今、子供に必要な教育も見えてくるはずです。また一方で、社会がどう変わろうとも、「人」として必要なことは、どの時代も大きく変わるものではありません。例えば、人の気持ちを考えることができる、約束を守るなど人間としての基本は普遍的なものです。親としての責任は、子どもの将来に責任を持つことができるかということに尽きると私は思っています。今、親である自分自身が持っている最大の力を尽くして、一生懸命考え、想像し、責任を持って子供たちを、将来へ導いていきましょう。春は別れと出会いの季節。進級や進学を控える子どもにとっては、一年間の締めくくりです。それを見守る親としても、なかなか感慨深い日々が続きます。新しい環境のスタートである4月の新学期よりも、親にとっては、「3学期の終わり」にこそ、子どもの成長を実感するように思うのです。そして私自身も、今年、小学校を卒業する子どもに、成長への感慨深さと共に、何だか整理できない寂しさも感じています。ランドセル姿を見るのもあと10日。そんな進学や進級を控えた「別れと出会いの季節」に、これからの子どもたちの教育や、生きていく社会はどのようになるのかを、改めて考えてみるのもいい機会です。
2017年03月10日オリンピック開催や小3からの英語授業開始が決まり、ますます英語熱が高まる近年。どんなふうにお子さんの英語教育に取り組もうかと悩んでいるママも少なくないかと思います。脳が柔軟な子どもの場合は、耳から覚えるのが近道……とはよく言われますが、やっぱり一番楽しいのは、音楽と一緒に学ぶ方法かも!? 「音楽+英語」を楽しむ子どもたちが集う、こんなコンクールが初開催されました。■英語ソングを楽しむ全国の若者達・子供達が集結! 「English Vocal Election」そのコンクールの名は、「English Vocal Election」(通称:EVE)。昨秋から一次審査が始まり、先日各部門の優秀者が決定しました。全国大会では小学生から大学生まで、ソロの部18名、グループの部9組がそれぞれ渾身の1曲を全力パフォーマンス。ビートルズやマイケル・ジャクソン、ディズニー映画に『タイタニック』、『サウンドオブミュージック』、TVアニメ『スヌーピー』の楽曲まで、バラエティ豊かな英語ソングが楽しめる発表会形式の審査となりました。流暢な英語に、心のこもった歌声。さすがに最終審査らしいハイレベルな戦いでしたが、観客にダイレクトに伝わらない言葉で歌っている分、「表情や体全体も使って、観客に伝えよう!」とするパワーが強く発揮されているように感じました。 参加したエントリー者の経歴もさまざま。「英語のほうが歌いやすい」という帰国子女のお子さんやインターナショナルスクールに通うお子さんもいましたし、「英語はわからないけど曲が好きで、聞いているうちに覚えました!」という子や、シンプルに「かっこいいから、英語で歌ってみたかった!」という子も。 ■コンテストを通じて「自信」が育ち、「居場所」や「夢」が見つかる子もこのコンクールを主催しているのは、YTJ(ユースシアタージャパン)。ダンスや歌、ミュージカル、英語での海外公演を含めた舞台発表や、国内外の芸術・教育機関との国際交流をプロデュースしている団体です。YTJは芸能事務所やスクールとは異なり、「すばらしいパフォーマンスをすること」、「青少年の育成に寄与し、リーダーとなる人材を養成すること」を目指しているのが、最大の特徴。また、安心して健全に活動できる場所であることも重視して運営しているそうです。 代表の西島氏によれば、「自分を表現する楽しさを知り、その活動を通じて子どもたちに“自信”を手にしてほしい」という信念を持って活動を進めているとのこと。「性別や年齢にとらわれず、幅広い年齢の人と一緒にパフォーマンスを作り上げていく経験は、社会に出たときにきっと役に立つはずです」ともおっしゃっていました。 終了後、受賞者の皆さんに、YTJの活動や今回のコンクールを通じて変化したことを尋ねてみました。すると、「怖がらずに自分を出せるようになった」「緊張をうまくコントロールできるようになった」と内面の変化を挙げる人もいれば、「自分のいいところは何だろう?とじっくり考えた」「他の人のパフォーマンスを沢山見られたので、自分の成長に繋げられた」といった意見も。英語が喋れたり、人前で歌ったり、その成果を競ったり……という経験は、子どもの心を強くたくましくしてくれるようですね。自分の“個性”を探り自覚できる、良い機会にもなったようです。 ■賞に「投票」が反映される面白さも! 観る側の文化も育つ!?審査員の評価に加え、観客の「投票」が反映されることも、このコンクールの面白さのひとつ。自分で一票を投じるとなると、より真剣にフラットに、子どもたちのパフォーマンスを自分の感性と心で受け止めることができたような気がしました。入賞者のパフォーマンス映像と歌声はこれから特設サイト上に掲載され、一般視聴者からのWEB投票によって、「EVE」Representative(レプリゼンタティブ)の1名が決定するのだとか。次回の開催も決まっており、「誰でもが参加できるオープンなコンクールにしていきたい」とのこと。こんな発表の場があれば、歌にも英語にも、生き生きと楽しく取り組めて将来に役立ちそうですよね。お子さんの英語や音楽教育に興味がある方は、ぜひYTJやEVEのサイト( YTJと検索 )をチェックしてみてはいかがでしょうか。 ユースシアタージャパン: [PR]ユースシアタージャパン
2017年01月18日子どもの学習系習い事の中でも人気の「英会話」。教材を取り寄せ自宅でレッスンができたり、体を動かしながら英語とふれあったり…。小学校から英語を授業に取り入れる動きもあり「小さなうちから英語力を身につけさせたい」と願う親は少なくありません。小さいお子さん向けの英語絵本もたくさんありますが、中には「子どもが楽しめる本がなかなか見つからない」という人も。そこで今回は 絵本ナビ 協力のもと、子どもが気に入る英語絵本を集めてみました。ABCのえほん作・絵:いもと ようこ/出版社:金の星社 「ABCのえほん」(絵本ナビ紹介ページ) ぬくもりと可愛らしさあふれる、いもとようこさんのイラストは誰でも一度は目にしたことがあるはず。親しみやすい絵と一緒にアルファベットを学べるこちらの絵本は、英語に初めてふれあう小さなお子さんも興味をもって楽しめます。大きく配置された英字はインパクトがあり、手でなぞって書き順を教えてあげるときも便利ですね。0さい~4さい こどもずかん 英語つき絵:よしだじゅんこ/出版社:学研 「0さい~4さい こどもずかん 英語つき」(絵本ナビ紹介ページ) 開けばところせましと並んだイラストにびっくり! そのすべてに日本語とアルファベット表記がついています。読み方のアクセントになる部分は太字表記になっているなど、細かい配慮がうれしい一冊。どうぶつ、くだもの、やさい、のりものなどページごとにジャンル分けされているので、子どもが好きなもの、日常のシーンに登場しやすいものから英単語を教えてあげることができます。えいごであそぼうよ 作:レオ・レオニ/出版社:好学社 「えいごであそぼうよ」(絵本ナビ紹介ページ) アルファベットの文字を車や帽子にみたてるなど、英単語の意味するものが連想しやすいよう工夫された英語絵本。赤ちゃん向けなので文章はありませんが、飽きずに読み進められるのは表情豊かでユーモアたっぷりのネズミたちのおかげ。ボードブックになのでカバンにいれやすく、持ち歩きにもおすすめです。 ポカポカフレンズのことばえほん こえで A★B★C絵:さつき ねむ/監修:わだ ことみ/出版社:三起商行(ミキハウス) 「ポカポカフレンズのことばえほん こえで A★B★C」(絵本ナビ紹介ページ) 英語を音で学べるのがこちらの一冊。正しい発音を知って学ぶことができるだけでなく、「ボタンを押す」「押すと音が出る」仕掛けは、英語に抵抗がある子にもおすすめです。声を録音再生できる機能もあるため、覚えた言葉を直接聞くことも可能です。ちょっとしたゲーム感覚で、自然に英語を覚えることができますね。英語でもよめる はらぺこあおむし作・絵:エリック・カール/訳:もり ひさし/出版社:偕成社 「英語でもよめる はらぺこあおむし」(絵本ナビ紹介ページ) 世界的なベストセラー「はらぺこあおむし」の二か国語版は、ストーリーになじみがあるお子さんも多く、英語で読み聞かせても喜んでくれるお子さんが多いようです。あざやかなコラージュが目に映えるハイセンスな絵本が、日本語・英語の両方で楽しめるのはうれしいですね。英文は簡単な単語で構成されているので、英語が苦手なママにも読みやすくなっています。なじみのない音、初めて目にするアルファベッド。大人になると一から身に付けるのが難しい英語力も、好奇心に火がつけば自然と身に付いてしまうのが子どものすごいところ。その吸収パワーにはいつも驚かされますね!データ協力: 絵本ナビ
2016年11月17日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。いま日本では英語教育の必要性が叫ばれています。幼稚園や保育園で英会話レッスンを取り入れることが増え、幼児期の習い事として英会話スクールに参加する例も少なくないようです。小学校や中学校ではネイティブによる英会話クラスも設置されています。それでも、日本における英会話力は決して十分な伸びを見せていません。なぜなのでしょうか?英語は言葉です。日本で生まれ育てば、平均して3歳くらいまでに日本語を話せるようになり、それが英語圏であれば英語を話せるようになります。そこに、特別な学習は必要ありません。この当たり前な前提をもとに、乳幼児への英語教育の効果と、家庭で親たちにできることについてまとめてみました。●乳幼児期は異文化への抵抗がない大人になってから外国語を学ぶことが非常に難しいとは誰もが知っていることです。でも、乳幼児にとっては日本語も外国語も土俵は同じ です。生活の中で自然に聞こえてくる言葉、それが日本語であれば日本語を、英語であれば英語を自然に学び取っていきます。大人にとっては異文化な英語も、乳幼児にとってはなんの抵抗も感じない一つの言葉に過ぎず、自然に受け入れることが可能なのです。●三つ子の魂百までこれは、幼いころに培われた性質が一生変わらないことを意味することわざですが、実は言語にも当てはめることができます。乳幼児期に培われた言語は、その後何らかの事情で使わなくなり忘れてしまったとしても、ゼロになることはなく、記憶の中に残っていく と考えられています。ある人は、日本でごく一般的な教育を受けて成人しましたが、海外旅行先で英語を耳にしているうちに、相手の英語がよく分かるようになり「発音がいいね」と言われたといいます。帰国後それを両親に話したところ、幼稚園で1年間ネイティブ教師の英会話授業を受けていたことが分かって納得したそうです。●ポイントは英語に触れる量英語を習得するために、乳幼児に“ガリ勉”をさせても大きな効果は期待できません。彼らに暗記や応用を求めるのは酷です。では、何が大切かというと、それは英語に触れる量 。英語圏で育つ、片親が英語を話すなどの環境でバイリンガルが育ちやすいのは当たり前の事実です。これは、英語に触れる量の多さが大きく影響を与えています。乳幼児の英語教育を成功させるポイントは一つ。英語に触れる量の多さにあると言っても過言ではないのです。●耳から入り、目で確認して口から出す英語圏の乳幼児が英語を学ぶ場所は主に家庭と幼稚園などの教育施設です。そこでは、英語で話しかけられ、英語の歌を唄い、英語のテレビや絵本を見て読んで過ごします。これを、日本での生活にどれだけ持ち込めるかがカギとなります。親がネイティブ英語スピーカーでなければ、英語で話しかけることは難しいでしょう。そこで、英語のアニメや簡単なゲームなど、聴覚と視覚に訴える材料 を使うのがおすすめ。絵本はCD付きを選び、絵を見ながら何度も繰り返して聞きましょう。親も一緒に学び取るつもりでつきあいます。これらに、1日1時間を費やすか、3時間を費やすか、その量の違いが効果の違いとなって現れてきます。●日本語がダメにならない?乳幼児期の英語教育は日本語力の低下につながるとして警鐘を鳴らす人もいます。海外生活で英語の幼稚園に通わせたから、国際結婚家庭で家族の共通語が英語だったから、そのために日本語が話せなくなってしまうことがあるともいいます。確かにそういった例もあります。ただその多くは英語の量が日本語の量と逆転した結果 起こっているのです。それだけ量が言語習得に影響を与える、その証拠ともいえそうです。日本で暮らし、通常日本語に囲まれていれば、日本語が話せなくなることはまずありません。24時間のうち3時間程度を英語に譲っても、それは変わりありません。●まとめとして子どもに英語を習得させたいと考える親は少なくありません。ただ、中学校以降の授業で学ぶ“英語”と“英会話”は別物です。乳幼児期の英語教育はあくまで英会話。英語の学力に直接結びつくとは限らないことも知っておきましょう。ただ、時代や世界が求めているのは“英会話”のほう 。それを学び取るには、どの年代よりも乳幼児期がもっともスムーズなのです。そして、家庭で英語に触れる時間の量を増やすことが、その効果をより大きくしてくれるのは、間違いなさそうです。【参考リンク】・子どもの英語教育を科学する第一回 | 小学校英語教育応援サイト(成美堂)()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年10月29日お笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅と鈴木拓が、BSジャパンの新番組『ピンチで学ぶビジネス英語』(毎週月曜 23:30~)の初回収録後、取材に応じた。同番組は、先生役の塚地と「赴任先での挨拶」「名刺交換」「付き合いで飲みに行く」などの様々な”ピンチ”に役立つ実践的なビジネス英語のフレーズやビジネスマナーを学んでいく語学番組。お笑い芸人・トンツカタンの森本晋太郎が、ニューヨーク転勤になった商社マン・上田に扮し、生徒役に鈴木と市橋直歩、司会をテレビ東京アナウンサー 森本智子が務める。番組の内容について、鈴木は「本気で勉強したい人が見たら、怒っちゃうかもしれない」、塚地は「タイトルを見て、学びたいと思った人はごめんなさい」と謝罪。鈴木は「かなり特殊な状況しか出てこないし、解決方法も言ってないですから、いいんですかねえ……」と不安を見せた。テレビ東京 小林教子プロデューサーは「ショートコントに出演のトンツカタン・森本晋太郎さんが、ニューヨークに転勤になった商社マン上田を熱演。英語のセリフを完璧に覚えてきていて感動でした」とコメントを寄せるなど、かなりバラエティ的な”笑い”に寄った内容になっている様子。塚地も「スキットもふざけてるし、スタジオもふざけてますからね」と明かし「見てくださる方は肩の力を抜いてね」と呼びかけた。また、収録でためになったこととして、鈴木はトイレのつまりを直す”すっぽん”の英語名「プランジャー」をあげる。しかし「全部面白かった。でも、僕から一体何を宣伝したらいいんでしょう?」と疑問を投げかけていた。
2016年10月15日毎日一緒に美味しく食べたい!親子で楽しむ幼児食離乳食レシピコラムも完了期を終え、次は幼児食!1さじのお粥から始まり、赤ちゃんはたった1年ほどでほとんど大人と同じものを食べられるようになります。離乳食から幼児食へすすめていく時期は、個人差がありますが1才6ヶ月頃。卒乳をして母乳やミルクで栄養を補うことがなくなるので、成長に必要な栄養バランスのとれたメニューを!と頭を悩ませるママも多いのでは?しかも、この頃は遊び食べや食べムラがピークに達していく時期なので食事の悩みが尽きない…という話をよく聞きます。我が家も頑張って作ったごはんを断固拒否!されたり、遊び食べで食卓がめちゃくちゃになったり(汗)。そんな中、息子が「おいしー!」と喜んで食べてくれたときは踊りだしたいくらい嬉しいものです。食材選びや調味料の使い方は息子に合わせつつ、幼児食にしてからは基本大人と同じメニューの我が家の食事。日々の献立の中から息子に好評だったメニューや食事作りのコツなどをご紹介していきたいと思います。1品で栄養満点オムライスのレシピアイデア♪大人もこどもも大好きなオムライス!黄色い玉子で包むだけで何故にこんなにテンションが上がっちゃうんでしょ笑。息子もオムライスが大好き♪具やソースのひと工夫で、いろんなアレンジができて栄養満点な1品に!スプーンで食べる練習にもGOODですね◎■ 定番!トマトソースオムライス〈基本のトマトソース〉トマト缶 1缶水トマト缶の半量玉ねぎ1/2玉にんにく小さめ1片きび砂糖小さじ1塩小さじ1/4程バルサミコ酢小さじ1(味にコクがでます。省いてもOK)オリーブオイル大さじ1《作り方》① フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れてから火をつけて弱火でじっくり香りを出す② みじん切りや薄切りお好みの方法で切った玉ねぎを加えて弱火〜中火で焦がさないようにじっくり炒める③ 玉ねぎが透明になったらトマト缶と水、バルサミコ酢を加えて一度煮立たせ、火を弱めてとろみが出るまで15分ほど煮込む※ トマトは煮込むことで甘みが増し旨みが引き出されます。少しお水を加えてから時間をかけてじっくり煮込むといつもとひと味違うトマトソースになりますよ!時間が許すなら15分といわずに更にコトコトと煮込んでください♪④ きび砂糖・塩を加えて更に3分くらい煮込む。きのこ類、セロリ、パプリカ、ほうれん草など、冷蔵庫で余っている野菜を入れたり、ツナやベーコンを加えるとご馳走ソースになりますね!写真のソースはツナとアスパラ入り。中身のご飯は、かぶの葉と冷凍コーンをバター醤油で炒めたものです。玉子には1個につき牛乳(または豆乳)を大さじ1程度加えると、玉子のノビが良くなり滑らかで包みやすくなると思います。半熟で仕上げたいところですが幼児にはまだ早い…薄めに全体に火が通るように弱火で焼きます。このオムライス1品で5種類の野菜が食べられます◎ご飯がチキンライスじゃなくてもご馳走ソースで大満足な一品に!■ 和風きのこあんかけオムライス〈きのこあんかけソース〉舞茸・えのき・しめじなど、きのこ類1株分生姜小さじ1/2(すりおろしたもの)出汁300cc程酒小さじ1みりん小さじ1薄口醤油小さじ1/2〜小1片栗粉大さじ1(同量の水で溶いておく)《作り方》① 出汁に生姜・酒・みりん・薄口醤油を入れて煮立たせ、食べやすい大きさに切ったきのこ類を加えて柔らかくなるまで煮る※ ここでほんの少しお酢を加えると味がまとまって美味しくなります。お酢の量は小さじ1/5程度。ごく少量です!② 一旦火を止めて、水溶き片栗粉を加えて混ぜる③ 再び火にかけてとろみが出るまで加熱※写真のあんかけソースは塩茹でブロッコリーを加えています。中身のご飯は、納豆・玉ねぎ・シラスの炒めご飯。味付けは少量のお醤油のみ。あんかけは喉ごしがよいので、食べ進みが良いですね。他にも、余ったひじき煮とご飯を合わせてひじきオムライスや、残ったカレーとご飯をドライカレー風に炒めてカレーオムライスなどなど…残りものアレンジもいろいろできてママ助かる&こども喜ぶオムライス、、、やっぱり大好きです!!時間がないときはコレ!超簡単パスタ!!お仕事をされているママはもちろん、おうちでお子さんと一緒に過ごしているママも外遊びにお出掛けに…時間に追われる忙しい毎日ですよね。でも、お腹を空かせたこども達に待ったはナシです笑。「お腹へった〜!」の声にすぐにこたえられる簡単パスタレシピ♪■ シラスと大葉の冷製パスタ(材料ママと2人分)パスタ 150g程度(1.4mm以下の細いタイプが冷製向き&茹で時間が短くオススメ)シラス大さじ2程度大葉2〜3枚粉末だし我が家は茅乃舎減塩だし使用で小さじ2かぼす・すだち・レモン等の柑橘絞り汁大さじ1薄口醤油小さじ1《作り方》① たっぷりのお湯を沸騰させ塩(分量外)を加えてパスタを茹でる② 大葉以外の材料とパスタの茹で汁100ccほどを合わせて混ぜておく③ パスタが茹で上がったら冷水でしめて水気をきり、②と絡める④ 千切りにした大葉をトッピングして出来上がり!調理時間約10分のスピードメニュー!■ 和風バター醤油パスタ(材料ママと2人分)パスタ150g程度玉ねぎ1/2個しめじ1/2株ツナ1/2缶かつお節1袋にんにく小さめ1片バター10g醤油小さじ1《作り方》① パスタを茹でているお鍋に薄切りにした玉ねぎ・ほぐしたしめじを入れて一緒に茹でる② フライパンにバターとみじん切りにしたにんにくを入れ弱火で香りをだすように炒めておく③ パスタの茹で汁を100ccほど取っておき、茹で上がったパスタと玉ねぎ・しめじをザルにあげ②に投入④ ツナ、かつお節、取っておいた茹で汁、醤油を加えてザッと炒めて出来上がり!⑤ 大葉・青のり・海苔などをトッピングして風味アップ◎調理時間約15分!!こどもはみんな麺類大好き!我が家では時間に追われるお昼ごはんに、パスタがよく登場します。以前は半分に折って茹でていたパスタですが、2才になった今はそのままの長さをズルズルと器用に食べています。大人の真似をして、フォークで一生懸命クルクルしている姿は何とも愛らしい!毎日のごはん時間は五感を刺激する成長の場◎息子は今2才2ヶ月。食事中のお喋りでは、今日の献立や使っている食材の名前、どんな味付けをしているか…などを一通り話します。息子はまだ理解できていないだろうけど「うんうん、ふーん」と聞いていて、美味しい・好き・嫌いに加えて、自分なりに甘い・辛い・酸っぱい・にがいを一生懸命伝えてくれます。絵本でみたもの・スーパーで目にするもの・おもちゃの野菜や魚などと、自分が実際に食べているものとが繋がって「あ!」と発見する様子が見て取れる。ごはんの時間は五感を刺激する大切な時間なんだなぁと、月齢を重ねていくごとにひしひしと感じます。遊び食べや食べムラでキーッとなることもあるし、ダメなことはダメ!ときちんとした躾も大事。だけど、「美味しいね〜!」と笑いあって楽しく美味しく食べることが一番大切なことだと、息子とのごはん時間を通して教えてもらっている毎日です。
2016年10月04日「英語が話せるようになったらいいのになぁ」と思ったとき、その手段の1つとしてよくいわれるのが「外国人の彼氏を作ると早く覚えられる」というもの。でも、文化も言葉も違う男性と付き合うことは決してハードルが低いものではありませんよね。「気になるけど、ちょっと怖い」という女子も多いであろう“外国人彼氏”。そこで今回は外国人彼氏と付き合った経験がある20代~30代の女子にお付き合いのコツなどについて聞いてみました。■・相手の語学レベルの確認は大事「ひとくちに英語が話せるといっても、その英語レベルは様々。汚い言葉遣いを覚えてしまったら大変です」(28歳/広告代理店勤務)「最初に付き合った彼の英語の訛りが酷くて、ネイティブの人に全く通じなくてショックでした。今なら分かるけど、当時は訛ってるかどうかも分からなかった」(26歳/IT関連会社勤務)英語の習得が目当てで外国人彼氏と付き合うなら、帰国子女など語学堪能な友達に彼を会わせて英語をチェックしてもらうと間違いないそうです。確かに、自分自身、英語ができないと彼の英語がどんなレベルかわかりませんよね。間違った英語を覚えないためにも、彼の語学レベルはしっかり確認しておきましょう。■・付き合う前にエッチは普通「日本人の感覚だと付き合う前にエッチってありえないけど向こうはそれが普通なんですよね」(24歳/大学院生)「アメリカ人の感覚だと、エッチも含めて同時進行で複数の異性と会うのはよくあることみたいです」(33歳/テーマパーク勤務)外国人の彼とエッチする前、「私たちって付き合ってるの?」とはっきり聞いた女性もいました。しかし、「君は何を言っているの?付き合う前に体の相性を確認するのは当たり前でしょ」と言われて日本の常識を主張できなかったとか。もし後悔しそうなら、エッチする雰囲気になる前に彼の考えを聞いておきましょう。■・「専業主婦になりたい」発言は絶対NG「専業主婦に憧れているんだよね、と軽く話しただけでドイツ人の彼に軽蔑されたことがあります。ヨーロッパでは働かない女性は対等に見られないとか・・・・・・」(27歳/金融系勤務)「『君の将来のキャリアプランは?』とデートで普通に聞かれて困ったことがあります」(26歳/アパレル系勤務)リッチな彼に養われたいと思うのは考えが甘いのかもしれませんね。彼氏のタイプにもよると思いますが、仕事をバリバリ頑張っているエリートな外国人男性と付き合うには女性にも高いレベルでの自立が求められるようです。■・自分から勉強する姿勢も大事「彼は英語しか話せないので、やり取りは英語のみ。鍛えられます」(31歳/秘書)「言葉ができないと、ケンカもできない。最初は『好き』『愛してる』を伝えるだけでもいいけど、英語でケンカもしてお互いの気持ちをきちんと伝えられるくらいは相手の国の言葉ができるようになりたいと思って」(25歳/飲食関係)英語がネイティブの欧米人のなかには、日本に来ても全く日本語を覚える気がない男性もいます。そういった男性と付き合いたいのなら、必然的に日本人女子が英語を取得して覚えて会話するしかありません。彼のため頑張っていたら急速に英語力がアップしたという意見もありました。■おわりに外国人彼氏ができたら、常に英会話講師の先生と一緒にいるようなもので「自然と英語が身につくのでは?」と期待してしまうところですが、話はそう簡単ではない様子。また、日本にいる外国人は日本語がそこそこできる場合も多いので、つい日本語で話してしまうと英語は上達しないのだとか。語学のために外国人彼氏を作りたいと思ったら、自ら積極的に英語を話すことを忘れない姿勢が大事になってくるようです。彼と愛をはぐくみながら、教科書にはない生きた英語を学べて一石二鳥ですね。(上岡史奈/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年10月02日短期間に集中して英語漬けの時間を過ごすことは、英語力を向上させるのに効果的だと言われています。英語が話せない小さなお子さんでも参加できるサマーデイキャンプ(※)の情報と、サマーキャンプ&サマースクール選びのポイントについてお伝えします。(※)デイキャンプとは、宿泊をしない、通学型キャンプのことです。■サマーデイキャンプ&サマースクールを選ぶときのチェックポイント□会場への交通手段、送り迎えにかかる時間に問題はありませんか?□外国人の参加者が多い or 日本人が多い、どちらを希望しますか?□お子さんが楽しめそうなプログラムやカリキュラムですか?□お子さんは、外国人講師やスタッフに人見知りをしませんか?□講師やスタッフはお子さんの安全に配慮する訓練を受けていますか?以上を考慮したうえで、お子さんにあったサマーキャンプ&サマースクールを探しましょう。■米国大使館宿舎でアメリカ文化を体験「米国大使館 EWA サマーデイキャンプ」・対象年齢:幼稚園年中~小学6年生・会場:米国大使館宿舎(東京都港区)・実施時期:6~8月・募集時期:毎年4月上旬・ URL 平日9:00~16:00のデイキャンプです。申し込みは1週間単位のみ受付。募集開始当日に枠の多くが埋まるほどの人気で、キャンセル待ちはありません。音楽や水泳など楽しいプログラムを通して英語で遊びます。アメリカ風バーベキューなど、米国の文化に触れる機会も用意されています。デイキャンプ開始から間もない週は外国人の参加者が多く、夏休みが始まるころになると日本人参加者の割合が増えます。 ■老舗のインターナショナルスクールで米国式キャンプ「アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ) サマーデイキャンプ」・対象:幼稚園年少~小学1年生・会場:ASIJ六本木キャンパス(東京都港区)・実施時期:7~8月・募集時期:一般枠は3~5月。前年度参加者&キャンセル待ち経験者は2~5月・ URL 9:30~14:30、8日間のデイキャンプ。毎年、キャンセル待ち続出の人気です。トイレトレーニングが済んでいること、現在保育園もしくは幼稚園に通っていることが参加の条件です。また、年少児は兄弟での参加のみ受け付けています。年長の兄弟がいないお子さんは年中児から参加できます。テーマに沿った工作やゲーム、読み聞かせ、挨拶などを通して多角的に英単語や表現パターンを身につけ、生きた英語を自然に吸収することができます。■「また来年も行きたい!」と言う子どもが多い小さなお子さんはとくに新しい言語を吸収する力が高いので、英語のシャワーにたっぷり触れることができるサマーキャンプ&サマースクールはおすすめです。ただし、今回紹介した2件とも、2016年度の募集は終了しています。人気のサマーキャンプは早い時期からの下調べと申込が必要なのですね。興味を持たれた方は、来年のスケジュール帳に申込予定を書き入れることをおすすめします。次回〈 後編 〉で、今からでも間に合うサマースクールをご紹介します。
2016年07月26日『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法』(加藤直志著、サンマーク出版)の著者は、オンライン英語塾「加藤塾」主宰にして「ユダヤ英語コーチ」。本書で提唱する「ユダヤ式英語勉強法」を通じ、これまでに1万8,000人以上にインターネットで英語を指導してきたそうですが、その主張は想像以上に大胆です。なにしろ「記憶の民」といわれるユダヤ人の究極の記憶法は、「体をキツツキのように揺らしながら、口を動かしてつぶやくこと」にほかならないというのですから。にわかには信じられないような話ですが、事実、彼らはそうやって、1,000ページ以上もある聖書のなかの「トーラー」と呼ばれる部分を全文記憶しているのだとか。3、4歳から体をゆらゆらさせながら、ブツブツ聖書をつぶやく……すると、いつの間にか「トーラー」を記憶できているというのです。■体と口を動かしながら覚える理由では、なぜ彼らは聖書を記憶する際に体を前後させるようになったのでしょうか? それは、「聖書の数が足りなかったから」なのだといいます。奴隷として扱われたり、ひどい迫害を受けてきた彼らはその昔、日常的に聖書を燃やされたり捨てられたりされていたのだそうです。そのため聖書の数が慢性的に足りなくなり、みんなで一冊の聖書を読もうとしたため、見えるように体を動かす習慣がついてしまったということ。そしてその結果、「ひょっとしてこれは画期的な記憶法なのでは?」と気づいたというのです。さらには「体を動かすことで体温が上がり、血行がよくなる」というメリットにも気づいたため、この記憶法が広まっていったのだとか。■音読と反復による暗記練習が肝!だから、「英語をどのように勉強すれば、いちばん効果があると思いますか?」という問いに対しても、著者はまず「つぶやくこと」だと断言するといいます。ただし、それだけでは不十分。「体を動かしながら」という要素が加わって、初めて効果的な「ユダヤ式英語勉強法」が完成するというわけです。<学ぶ(ミシュナ)というのは、繰り返し朗読をし、繰り返し書き写し、そして繰り返し考えることである>というユダヤの格言があるそうです。そして著者もまた、ユダヤ関連の本を読みあさり、ユダヤ人が多く通っていたニューヨーク州立大学で彼らと共に学んだことから、「音読と反復による暗記練習が英語を身につけるうえでは最大のポイント」だと確信したのだといいます。なぜなら、単純なリズム運動が加わることで、英語が脳に勝手に定着してくれるから。いわば「単純なリズム運動」と「つぶやくこと」が英語学習にとってはもっとも大切だということ。なお、ユダヤ人の語学学習に関する考え方は、次の「5つの基礎」にまとめられるそうです。■ユダヤ人「語学学習」5つの基礎(1)とにかくワクワクすることからはじめるユダヤ式勉強法によってふたたび英語を学びたいなら、まずは心が踊るくらいワクワクすることからはじめるべき。なぜなら、興味が持てないことや難解なことからはじめても、すぐ嫌になってしまうから。だから自分の好きなものが題材になっていて、「簡単そう」「いますぐ取り組めそう」と思える教材を選ぶことが大切なのだといいます。そしてもちろん、「楽しむ」ことも不可欠な要素。(2)体を動かしたり、歩いたりしてリズムをつけて学ぶ「体をキツツキのように揺らしながら、口を動かしてつぶやくこと」が大切だといっても、そもそもその動きは“昔からのなごり”。つまり、同じような動きをしなければいけないという意味ではなく、とにかくじっとさえしなければOKだといいます。別ないいかたをするなら、英語学習においては、とにかく“動き”を取り入れることが大切だということ。(3)声に出して、つぶやきながら学ぶつぶやくことには抵抗があるという方もいるかもしれませんが、これにも明確な根拠が。声に出せば、自分の声を聞くことになります。視覚だけではなく聴覚も使っていることになるため、記憶に厚みが増すというのです。(4)最高の「つぶやき」環境を整える多くの情報や物質であふれ返る現代社会は、集中を妨げる要素がたくさん。そんななか、それらの原因と向き合い、うまく対処する方法のひとつは「感情が乱れて気が散っている状態で勉強しない」ということ。そしてもうひとつは、「自分にとって集中できる時間帯とその時間を把握する」こと。一切の心配と悩みを遠ざけ、環境を整えたうえで勉強に集中すべきだという考え方です。(5)反復練習や復習をすぐに行う<学んで復習しない者は、種をまいて刈り取らないのに等しい>というユダヤの格言があるそうですが、たしかに復習しなければ、どんなに努力したところで実を摘み取ることは不可能。英語学習はまず復習しなければ意味がなく、復習にこそ、英語学習の本当の意義があるといっても過言ではないそうです。*こうした考え方を軸として、以後は「単語力」「英文法」「リスニング力」「リーディング力」「スピーキング力」「ライティング力」、そして「資格試験勉強法」まで、ユダヤ式のさまざまなメソッドが紹介されています。それぞれが実践的なので、きっと役立つはず。英語学習で悩んでいる人にとって、大きな助けになるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※加藤直志(2016)『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法』サンマーク出版
2016年07月25日英語が苦手……でもそろそろ本格的に勉強しないと。そう感じている人に朗報!大学時代、英語の家庭教師としていろんな生徒を見てきたのですが、英語を早く習得する人にはある共通点がありました。それは、英語の本や音楽、そして海外ドラマをよく観ていたことです!机の前で何度も同じ単語を繰り返し書いたり、頑張って教科書を読むだけだとどうしても勉強感覚になってしまい、そのときは覚えても実際に使おうと思ったときになかなか言葉が出てこないものですよね。音楽やドラマなら言語が分からなくても面白みがあり、繰り返し鑑賞するうちに、徐々に何を言っているのかが分かってきますよ。そこで今回、私が何度となく繰り返し観た面白い海外コメディドラマTOP3をご紹介します!how i met your mother(2005〜2014)Photo by how i met your mother「ママと恋に落ちるまで」主人公のテッドを中心に、ニューヨークに住む5人の友情と恋を面白おかしく描いたコメディドラマ。2030年にテッドが娘と息子にお話を聞かせているシーンから始まり、子供たちの母親と出会うまでの出来事が物語形式で語られます。最後まで母親が誰なのか分からない、謎めいたところにも惹かれます。Photo by how i met your mother仕事に真面目なのに恋愛ではなかなか上手くいかないテッドをはじめ、大学時代に付き合い始めて結婚したカップル、キャリアウーマンで結婚に興味のない女性や、スーツしか着ないプレイボーイなど、個性的なキャラクターがいっぱい!日本でも大人気だった「フレンズ」が好きな人は、間違いなくはまるドラマです。キャラクターの年齢も30歳前後なので、恋愛や仕事に悩んだときに観ると解決へのヒントに繋がるかもしれませんよ。シリーズはシーズン1〜9までとちょっと長めですが、観る価値あり!Modern Family(2009〜現在)Photo by modern family fan site「モダン・ファミリー」登場人物が所どころでカメラに向かって直接話すという、変わったモキュメンタリー形式のドラマです!いわゆる「一般的」な家族(お父さん、お母さん、子供達)、ゲイカップル、そして年の差結婚の、3組の家族の日常生活を面白おかしく取り上げています。Photo by modern family fan site子供たちの成長を楽しめるのがなんとも魅力的!さまざまな「家族の形」が見られるので面白いですよ!また、リアルなアメリカ人家族の日常や問題も分かるので、将来アメリカに住んでみたい!には特にお勧めします。2 broke girls(2011〜現在)Photo by City「NYボンビー・ガール」貧乏な家族に生まれたマックスと、金持ちに生まれたのにすべてを失ったキャロライン。生まれも育ちも正反対な二人が「カップケーキ屋を開業する」という同じ夢を持ち、お金がない生活を送りながらも頑張って資金を貯める物語です!Photo by CBSさまざまな出会いや、訪れてくるチャンス、その都度陥る困難と立ち向かいながら、お互いを支え合い夢を追いかける二人。あまりやる気がなく、生きる上での目標すらないけどカップケーキを作ることが大好きなマックス。大学を出て、自分のビジネスを展開したい気持ちを持つキャロライン。そんな二人が「ウエイトレス」としての仕事からどう抜け出し、どう成長していくのか!?いままさに夢に向かって走っている人も、いつしか夢が消えてしまった人も、ぜひこのドラマを観て「夢」とは何かを思い出してみてくださいね。今回ご紹介させて頂いた3つのドラマは、すべてDVDで出ています。観るときのポイントとしては、日本語字幕を追いかけるのではなく「分からなくてもとりあえずそのまま観てみる」ということ。何度も観ているうちに、自然とフレーズや言葉を覚えますよ。英語を楽しく覚えたい方は、ぜひ観てみてくださいね!
2016年06月21日『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。 成毛式「割り切り&手抜き」勉強法』(成毛眞著、KADOKAWA)の著者は、株式会社アスキーなどを経て、日本マイクロソフト株式会社設立に参画したという人物。そう書くといかにも華やかに思えますが、現実的にそれは、「30歳を前にして、英語がなんとしてでもできるようにならなければいけない状況に追い込まれた」ことを意味していたようです。マイクロソフトという外資系企業に勤める以上は、必要不可欠な条件だったということ。しかも「コツコツやるのが嫌い」な性格なので、徹底的に手を抜きたかったのだとか。そこで生み出されたのが、本書で紹介されているメソッド。ちなみに本書は、・仕方がなく英語を身につけなくてはならなくなった。・でも、英語学習に時間をかけたくない。・とはいえ、外国人はもとより、日本人の前でも臆せずに英語を話せるようになりたい。という考えを持っている人に最適なのだそうです。結果的に著者自身が、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツとやりあったり、ジョークをいい合ったりする程度の英語は身につけることができたというのですから、そこには妙な説得力があるといわざるを得ません。■手抜き勉強法の核になる5つのポイントそんな著者が編み出した「成毛式『割り切り&手抜き』勉強法」の核になっているのは、次の5つ。(1)発音の基礎(2)「物まね」という筋トレ(3)英語以外の知識(4)道具の活用(5)優先順位を明確にした暗記これらについて考える際に重要な意味を持つのは、著者の目的です。本人の言葉を借りるなら、目指していたのは「ビル・ゲイツの英語っぽい英語」。そのため、発音はいやでも鍛えなくてはならなかったわけです。そこで思いついたのが、体力づくりのような(1)「発音」と、応用編にあたる(2)「物まね」との併用。どちらかひとつでは飽きてしまう可能性がありますが、(1)と(2)を行ったり来たりすることで、「今度はこっちで試してみよう」という心がけも生まれたのだといいます。■ネットスラング「kwsk」に説得力がなお発音に関してのトピックは、著者が母音よりも子音の重要性を強調している点にあるでしょう。中高生時代には誰しも母音について細かく教わったことがあると思いますが、むしろ大切なのは子音だというのです。この点について強い説得力を感じさせるのは、ネットスラングの「kwsk」を引き合いに出している点。いうまでもなく「kuwashiku=詳しく」の略ですが、もしもこれが子音ではなく母音を取り出して「uaiu」だったとしたら、なんのことだかさっぱりわからないはず。ここからもわかるように、子音さえしっかりしていれば、相手に汲み取ってもらうことができるというわけです。■英語の日常会話ほど難しいものはない!(3)「英語以外の知識」の必要性は、著者に英語が求められるようになった時期が、ちょうど転職した直後だったため気づくことができたのだそうです。いいかえれば、英語だけが使えるようにあっても仕事はできないということ。そこで気をつけるべきは日常会話。「せめて日常会話ぐらいはできるようになりたい」という人は少なくありませんが、日常会話ほど難しいものはないというのです。しかしターゲットをビジネスに絞ると、知らなくてはいけない英語の範囲はぐっと縮まるという考え方です。■英語の練習ツールは本からSiriまで(4)「道具」については、英語を練習するために便利なツールとして著者は本を勧めています。ただし、いわゆるテキストではなく、英語をテーマにした読みもののこと。それらは英語学習に直結するものではないものの、英語を練習し続けることへのモチベーションを保ってくれるというのです。また、テレビの副音声、「NHK WORLD RADIO JAPAN News」のポッドキャスト、グーグル音声入力なども有効だとか。iPhoneユーザーには、秘書機能アプリSiriを英語に設定することもいいとか。■決まり文句は「割り切って丸暗記する」(5)「暗記」はいわずもがな。決まり文句は、割り切って丸暗記するに限るというのです。しかも重要なのは名詞。特にその業界の専門用語は、英語でいえないとお手上げ。だからこそ最初は名詞だけを暗記し、動詞は後回しにするということです。なお上記のNHKのニュースやポッドキャストを聴く際にも、「これは経済のニュースだな」「あの事故の話だな」というような判断材料になるのは「聞き取れる名詞」、特に固有名詞が大半。つまり名詞は、聞き取りのキーになるわけです。*こうした基本を軸としながら、他にもオリジナリティ豊かなアイデア満載。本書を活用すれば、これまでとはちょっと違った手段で英語力を身につけられそうです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※成毛眞(2016)『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。 成毛式「割り切り&手抜き」勉強法』KADOKAWA
2016年06月20日【ママからのご相談】こんにちは!うちの娘はまだ1歳半なのですが、住んでいるところが比較的高級住宅地なので、近所のお子さんの大半が幼児教室に通っています(ちなみにうちはお金持ちではないです……)。ある熱心なママさんに「1歳半から始めるなんて、遅い方だから」と言われてしまい、ちょっとモヤモヤしています。主人は幼児教室に通うことには賛成なのですが、周りのママさんたちがエリート意識が高すぎるというか、私がついていけない気もしていて、踏み出せないでいます。とりあえず、重い足を引きずって体験教室にいってみようと思うのですが、ちょっと背中を押していただけませんか(笑)?●A. そもそも本当に必要? “早期教育”の是非を考えてみましょう。こんにちは!ライターの月極姫です。確かに、0~3歳は脳神経回路が目覚ましい発達を遂げる黄金期 。この時期に適切な刺激を受けることによって、子どもの知性や五感が豊かな発達を遂げるという理論はよく知られています。しかし、「1歳半から始めるなんて、遅い方だから」。これがご相談者様へのイヤミだとしたら、残念ながらそのママさんは、純粋にお子さんのために幼児教室に通わせているわけではなさそうですね。「子どものため」と言いつつ、いつの間にか自身の見栄やプライド、競争心を満たすことが目的になってしまっている。教育熱心な親御さんが、ハマりやすい落とし穴といえるでしょう。とはいえ、筆者は早期教育肯定派です。『就学前教育の有無が教育的、経済的な差を生み出す』これは、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・J・ヘックマンの言葉です。ヘックマンは40年以上に渡る追跡調査で、幼児期の適切な教育が個人の能力や経済力に大きな影響を及ぼす という調査結果を導き出しました。一方で、・偏った早期教育が子どもの人格を破壊する・早期教育が過ぎると、親の顔色をうかがう自発性の低い子に育つ・幼児期に脳に単調な刺激を与えすぎると、その後の学習能力に悪影響を及ぼすなど、ネガティブな情報も少なくありません。まず、“早期教育に力を入れなければ、絶対に高い能力や人格が身につかない”ということはありません。たくさんの偉人が輩出されてきた過去の時代に、イマドキの幼児教室のような存在はありませんでした。ただ、優秀な方や偉人が育つ背景にはそれなりの家庭教育、学習環境があります。しかし、私たち皆が、優秀な人たちが育った家庭教育を再現できるか?といったら無理がありますよね。脳科学や早期教育に詳しくない、ごく一般的な親子に広く門戸を開いているのが幼児教室です。だからこそ、子どもだけでなく、親御さんも一緒に学ぶスタイルの教室が多いのです。通うも通わないも親御さんの力量や価値観次第。それで他者批判をするのは間違っています 。極端な意見は軽く聞き流し、まずご自分の目で見て確かめることです。通う、通わないは人それぞれ、決めるのはお子さんとあなたです。体験レッスンでは、お子さんがリラックスしていきいきと学んでいるか、楽しそうにしているか、という点が大切ですが、たとえ楽しそうであっても「ただ物珍しいだけではないか?」「仲の良いお友達と一緒だから楽しめているだけではないのか?」といったシビアな見方もアリです。決して安くないお月謝を払って通わせるわけですから、親の目線でも慎重にジャッジを下しましょう 。さて、それでは各早期教育の特徴と、ユーザーのポジティブな声、ネガティブな声の両方を見てみましょう。全国どこででも受講しやすい大手の教室・講座にしぼってご紹介します。●長い歴史と信頼の実績。子どもの発達に合わせて学ぶ“老舗”タイプ●ベビーくもん公文と言えば「毎日大量のプリントをやるのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、それは小学生以降の学習スタイルです。0歳から学べるベビーくもんは、かわいらしい絵本と知育玩具、CDやDVDなどで月齢に合わせた取り組みを行います。また、単なる通信教育ではなく、月に一度の“通室”で、母子ともに刺激を受けられるのが特徴です。【ユーザーの声】『月に一度のスクーリングというのが、0歳児にはちょうどいい 。早期教育を頑張り過ぎるのも嫌なので、ウチにはこれが合っています』(30代2児ママ)『教材が可もなく不可もなく、特徴がとくにないように感じた。お値段が安いので、もう少し続けてみようとは思っています』(40代1児ママ)●めばえ教室1979年創業の老舗です。『知能教育コース』『英会話コース』『グリムコース(国語力を高めるコース)』があり、1歳から母子で受講できて、2歳ごろから段階的にママと離れてレッスンを受けます。詰め込み型の教育ではなく、好奇心を刺激し自ら考える力を育てるプログラムが特徴。一見遊びを通した楽しい取り組みですが、知能判断テストの結果をグラフ化するなど、成果が客観的に見える工夫もうれしい ところです。【ユーザーの声】『上の子が甘えん坊で困ったことがあったので、下の子は早めに母子分離させようと通わせていました。2歳でも、意外とレッスンをきちんと受けられる姿に驚いた記憶があります。集中力がついたのは、めばえのおかげかも』(30代2児ママ)『英語の方に通わせていて、5歳のころには親もびっくりするような発音になりガッツポーズでした。でも、そのあと他の習い事を始めるとあの発音も忘れてしまったみたい(笑)。やっぱり、続けなきゃダメなんですよね』(30代3児ママ)●あの天才子役も出身者! 従来の教室と一線を画す“全脳教育”タイプ●七田式右脳教育子役でスケート選手の本田望結さんが通っていたということで、最近さらに知名度を増しましたね。3歳までの時期に右脳を開発することによって、ひらめきや直感力、イメージ力、絶対音感なども身に着けるというものです。従来の、理論的思考に偏った“左脳教育”とは一線を画するもので、いわゆる天才肌の人材を育成しようという性質が強い教育法 です。0歳からの幼児教室に加え、七田式の講習をクリアしたネイティブ講師による英語教室、家庭で行える通信教育も行っています。大量の絵カードや、ドーマン式のドッツカード(丸いシールを大量に貼り付けた数のカード)を、素早くめくって見せるフラッシュカードも特徴的です。【ユーザーの声】『3人とも0歳から七田の幼児教室に通い、年少からは七田の幼稚舎に。今長男が中2ですが、受験についてもあまり心配はなく、音楽、スポーツにも意欲的なのは右脳開発の賜物だと思っています』(50代3児ママ)『教室に通ってみたけど、お金持ちのママさんの自慢大会みたいな雰囲気が嫌で辞めました。私が気乗りしなかったせいで、子どもの反応もイマイチだったのかもしれないけど(笑)』(40代2児ママ)●子ども心をガッチリつかむ! 楽しく学べる“人気キャラ”タイプ●ベネッセ・こどもチャレンジ通信教育の他に英語教室やサイエンス教室、作文教室なども展開しており、年齢と発達段階に合わせた豊富な教材、挨拶や礼儀作法、コミュニケーションスキルなど社会性の発達にも力を入れた取り組み内容 が特徴的です。就学後は教科書に即した内容のワークが増えていきますが、未就学児のワークはカラフルで楽しく、学習能力の基礎となる知育遊びをメインとしつつ、鉛筆の持ち方や書き方なども学べるようになっています。【ユーザーの声】『しまじろうがかわいくてテレビ番組まであるので、子どもが引き込まれるように取り組んでくれて親はラクでした。付録のDVDは繰り返し見るほど好きでした』(40代2児ママ)『教材が多すぎて使いこなせず、親が相手をするものも結構多くて大変。入学前にやめました』(30代1児ママ)●ドラキッズ何といってもドラえもんが子ども心を引き付けて離さず、体験教室などでも「子どもの食いつきが違う」 と評判の教室です。総合教育コースは満1歳から入会でき、小学校準備コースまで年齢によって分かれています。絵本や知育玩具にはもちろんイメージキャラクターのドラえもんがついています。最初はごっこ遊びやゲーム的な取り組みを親子で楽しむところから始め、無理なく知能を高めていくプログラムになっています。【ユーザーの声】『いろいろな習い事をさせてきたけど、一番楽しそうに通っていたのが入学前までのドラキッズ。ドラえもんおそるべしです』(30代1児ママ)『最初の食いつきがすごかったけど、うちの子の場合は意外とすぐ飽きちゃったかな。女の子はませてるので、ずっとドラえもんが楽しいとも限らない。年中で辞めて他社の地味な通信教育に切り替えたけど、その方が合っている様子』(40代2児ママ)●ネット上の情報には裏がある!? 鵜呑みにせず体験教室へGO!幼児教室を選ぶ際に、もう1つ注意しなければならないことがあります。それは、ネットの幼児教室ランキングなどをやたらと信用し過ぎない ことです。“通室者数”や“年商”といった客観的なデータによるランキングを掲載しているサイトは良心的ですが、一部のアフィリエイトサイトの中には、主観的でアバウトなランキングを掲載しているものもあります。また、良心的なサイトで人気ランキング上位だからといって、お子さんの個性に合っているか否かはまた別問題なのです。ネットの情報にも、お友達からの情報にも、振り回されないことが肝心です。日ごろから、また体験教室の場などでも、まずはわが子の様子をよく見ること。そして教室の方針やメソッドについての疑問は遠慮なく解消し、納得の上で通室することをお勧めします。また蛇足ではありますが、幼児教室への通室が軌道に乗っても、お家でのんびりしたり、お友達と自由に遊ぶ時間は必ず確保してあげてください。いつの時代も、自由に使える空白の時間 があってこそ、子どもの内面世界は豊かなものになっていくと思います。【参考文献】・『幼児教育の経済学』ジェームズ・J・ヘックマン(著)/古草秀子(訳)●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年06月16日『先生、その英語は使いません! (学校で教わる不自然な英語100)』(キャサリン・クラフト著、ディーエイチシー)は、南山大学の交換留学生として来日し、英語月刊誌『ET PEOPLE!』を発行するかたわら、通訳/翻訳家としても活躍しているという人物。本書ではそのような実績を軸に、学校で教わる100種の“不自然な英語”を紹介しているわけです。そのなかからきょうは、数字に関する2つの話題をピックアップしてみたいと思います。■1:「おいくらですか?」金額や料金を尋ねるいいかたに、次のようなものがあると学校では教えてくれます。What’s the total?(合計でいくら?)What’s the admission?(入場料はいくら?)What’s the fare?(運賃はいくら?)What’s the rate?(料金はいくら?これらの定型につられ、「おいくらですか?」を次のようにいってしまう日本人がいるのだとか。What is the price?著者によればこれは、ちゃんと通じるけれど、ネイティヴ・スピーカーの耳には「値段は?」とぶっきらぼうにいっているように聞こえてしまうのだそうです。How much is it?How much does it cost?金額や料金を尋ねるときは、“How much……?”というのが一般的。ただし、よく“How much?”とだけいう人がいますが、それは「いくら?」といっているようで偉そうに聞こえるので、上記のいいかたがいいそうです。なお、次のようにいうと、よりていねいに聞こえるといいます。How much will it be all together?How much will it cost all together?(全部でおいくらになりますか)他の例文も見てみましょう。How much does it cost to get in?(入るのにいくらかかりますか?)How much do tickets in the balcony cost?(バルコニー席はいくらですか?)How much does it cost to get to Nagoya Station?(名古屋までいくらですか?)How much does it cost per hour?(1時間いくら?)■2:「ちょうど20ドルかかった」また、「ちょうど500円です」「ちょうど1,000円になります」などということがありますが、金額の前につける「ちょうど」を英語ではどう表現するのでしょうか?「ちょうど20ドルかかった」という場合、教科書などに書かれているのは次のような表現。It cost exactly 20 dollars.“exactly”は「正確に、厳密に」なので、日本語の「ちょうど」に当たる正しい英文だといいます。ところがアメリカ人は、次のようにいったりもするのだそうです。It cost 20 dollars even.“even”は、形容詞では「端数のない、ちょうどの」、副詞では「端数がなく、ちょうど」の意味。「税込みでちょうど2,000円だった」は、It came to an even 2,000 yen with tax.(形容詞)It came to 2,000 yen even with tax.(形容詞)といい表すことが可能。にもかかわらず、「端数がなく、ちょうど」という副詞の“even”は、学校で教えられていないばかりか、ほとんどの辞書にも載っていないというのです。なお“even”は金額だけでなく、重量や長さを示す数字も修飾するそうです。My cat weights 7kg even.(私の飼っている猫の体重は7キロちょうどです)The rope Measured one meter even.(ロープは1メートルちょうどだった)The depth of that pool is nine feet even.(プールの深さはちょうど9フィートです)The height of the table is one meter even.(テーブルの高さはちょうど1メートルです)The width of these shelves is one foot even.(この棚の幅はちょうど1フィートです)*「へー、そうだったのか!」と新鮮な驚きを感じることができるエピソード満載なので、読みものとしても楽しめるはず。ぜひ手にとってみてください。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※キャサリン・クラフト(2016)『先生、その英語は使いません! (学校で教わる不自然な英語100)』ディーエイチシー
2016年06月12日英語力の指標のひとつである「TOEICテスト」。第210回公開テスト(2016年5月29日実施)から、出題形式が一部変更となりました。テキストメッセージやチャットなどのコミュニケーション形式を取り入れ、より実際的な内容に変更され他のです。たしかに、FacebookなどのSNSでも海外のニュースや動画・テキストコメントがシェアされ、身近に感じることが増えましたね。でも、なぜか勉強をしているのに「英語ができるようになった!」と実感がわかない……。TOEICの点数は取れているけれど、会話ができない……。そんなこと、ありませんか?それは、学習方法に問題があるからかもしれません。そこで正しい英語の学習方法を、英会話スクールを運営する「株式会社ベストティーチャー」にうかがいました。■TOEICテストは“聞く・読む”をチェックしている英語力をつけるには、“聞く・読む・話す・書く”の4つの学習が必要となります。しかし、「“聞く・読む”だけしか勉強をされない方が多く、もったいないことをしていますよ」とベストティーチャー事務局はいいます。実はTOEICには、TOEICテスト・TOEIC S&W・TOEIC Bridgeテストの3種類があります。よく聞かれる「TOEICは何点ですか?」という質問は、“聞く・読む”を測定しているTOEICテストをさすことがほとんど。また、受験英語も“聞く・読む”を重視しているため、結果としてバランスが偏った学習になってしまうというのです。さらに、“読む・聞く・書く・話す”それぞれのスキルを個別にやろうと思う方が多いそう。それも、勉強方法として間違いとのことでした。■英語学習は“読む・聞く・書く・話す”をバランスよくでは、正しい英語の学習方法とはどうすればよいのでしょうか?それは“読む・聞く・書く・話す”を関連づけながら勉強すること。たとえば、話す練習をすることで聞く能力が上がります。「そうすれば、すべてのスキルが掛け算で伸びていきますよ」とのこと。多くの単語をやみくもにおぼえるのではなく、おぼえた単語を使って文を書く、話す、聞くと広げていくことが大切です。とくに、がんばりたいのが“話す”学習。日本人同士はあうんの呼吸、空気を読むコミュニケーションに頼りがちですが、こと英語に限ってはよい方法ではありません。発音が悪くても、文法を間違えても、とにかく発話することで英語が話せるようになっていくそうです。“読む・書く”はなんとかできる、という人は多いでしょう。“聞く・話す”の学習もプラスすれば、総合的な英語力がつきやすいということですね。ベストティーチャー事務局では、英語の4つのスキルのうち“話す”と“書く”をチェックするTOEIC S&W(TOEIC Speaking&Writing)の受験もオススメしています。■英語学習の目的は“私がやりたいこと”にしてみよう!正しい英語学習のポイントはわかりましたが、次はどうやって続けるのかが知りたいですね。ベストティーチャー事務局では、英語学習のコツに「必要性」を挙げています。必要性がなければ、どれだけストイックな方でも勉強を継続するのは難しいということ。そこで、「外資系に転職するため」「来月海外に行く予定がある」など、明確な理由をつくることが大切。自分が、なぜ英語学習をしないといけないのかをはっきりさせることだといいます。つまり、「海外旅行先でガイドブックにない楽しみ方をしたい!だから英語を勉強しよう!」という気持ちもOK。海外の通販サイトでお買い物したい、海外からの観光客に道を教えたいなど、身近なところから興味を持てると英語学習は続けやすそうですね。“読む・聞く・書く・話す”のスキルをバランスよく勉強して、本当の英語力をアップさせましょう。(文/マチコマキ) 【取材協力】※株式会社ベストティーチャー・・・マニュアル通りではなく、自分が話したい内容を英語で話せるようになるがコンセプトのオンライン英会話スクールを運営。 【参考】※株式会社ベストティーチャー※TOEIC※小学校外国語活動サイト-文部科学省
2016年06月02日出産後の仕事で、小さいころからの夢をかなえたママがいます。きっかけは情報収集。夢だった英語の先生になり、4歳と2歳のお子さんの育児もますます楽しくなった、という幼児英語教師・淺野麻澄さんに話を聞きました。理想にぴったりの求人情報を見つけ、夢を実現英語の派遣講師として、月数回、都内の保育園で英語のクラスを受け持っている淺野さん。英語の先生になることは、小さいころからの夢でした。9歳~15歳まで近所の会話中心の英語教室に通い、「英語大好きっ子」だったのに、周りの友だちは英語ぎらい。原因は「英語との出会いが楽しくないから」だと感じ、「将来は、『子どもたちが最初に出会う英語の先生』になって、英語の楽しさを伝えたい」という思いがあったそうです。とはいえ、新卒で就職したのは旅行会社。結婚後に退職し、子育てをする中で、かつての夢を思い出し、「英語を教える」ことに的を絞って、情報収集をしていたそう。そのときに出会ったのが、ブリタニカ・ジャパンの幼稚園・保育園向け英語プログラムAngie&Tony。「『園の先生が主体となって、日常の保育で歌って踊って英語に親しむ』という理念に、これだ!と思いました」まだ下の子が1歳だったために「早すぎるかな」という不安もあり悩みましたが、「チャンスを逃したくない」と応募したら、すぐに採用が決まったのだそう。会社は、子育て中の母親を活用することに積極的で、「事情でお休みをいただくときも、とても快く対応してもらえるので働きやすい」というのが第一印象。働く環境として理想的だったそうです。子どもたちもママを応援!「子どもの反応が心配だった」という淺野さんですが、実際に仕事を始めてみると、下のお子さんも「いってらっしゃい」と笑顔で見送ってくれるそうです。「子どもたちは私が園で使う教材のDVDが好きで、『今日はどの曲をしてくるの?』などと興味津々。私も、子どもたちと一緒に踊りを覚えていますし、レッスンの練習も子どもたちを相手にしています。そのときは子どもたちも私を『麻澄先生』と呼んだりしてノリノリです」とのこと。レッスンがある日は、下のお子さんは、実家のお父さんに預かってもらっています。お父さんは、お子さんと児童館に遊びに行き、淺野さんが作ったお弁当をお子さんと一緒に食べてくれます。「二人とも楽しそうですし、おじいちゃんと孫としての関係も深まっています。父にしか教えられないこともあると思いますし、よかったと思います」英語は、毎日楽しみながら、毎日触れることが大事!最後に、英語を導入していない幼稚園・保育園に通う子どもでも、英語に親しめる環境を作ってあげるにはどうしたらいいか、アドバイスをもらいました。淺野さんのアドバイスはとてもシンプル。「日常生活で英語に触れること、英語は楽しいと感じる体験をさせてあげること」。具体的には、子どもが好きな英語のDVDなどを見せて、その中の簡単なフレーズなどを日常生活でママが使ってあげると良いそうです。たとえば、お風呂の中で数字を英語で数えたり、"Hands up(手を上げて)"、"Hurry up(急いで)"など、簡単なフレーズは英語で言ってみたり。淺野さんの下のお子さんは、来年から幼稚園。「少し時間ができるので活動を広げていきたいと思っています。将来的には『ママと子ども』を対象に英語のレッスンをして、そのまま家庭でも踊ったり歌ったり、ママも一緒に楽しんでもらえるようなことができればいいですね」と、具体的なビジョンが固まっていました。育児中の情報収集がスムーズな仕事再開につながることも!?「思いがけず早い仕事再開になった」という淺野さんですが、今の仕事と働き方にとても満足している様子が伝わってきました。今は子育てに精いっぱいのママも、ふと、「仕事がしたいな」という気持ちがわき上がることがあるかもしれません。そのときは、とりあえず情報収集を。ある程度情報を集めて方向性が定まっていれば、いざ仕事を再開しようと思ったときに、スムーズに動けます。そして、淺野さんのように「これだ」と思う情報に出会ったら、悩む前に行動してみると何かが始まるかもしれません。ブリタニカ・ジャパンAngie&Tony <文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年05月19日『もうこれで英語に挫折しない――マッキンゼーで14年間活躍できた私は英語をどう身につけたか』(赤羽雄二著、祥伝社)は、『ゼロ秒思考』など、マッキンゼーで培ってきたキャリアを軸に多くの書籍を生み出してきた著者の新刊。タイトルからもわかるとおり、今回は「英語学習法」をテーマにしています。いうまでもなく英語学習の最大の問題点は、長く続けることの難しさ。しかし著者は本書において、「英語の勉強は、細く長く続けられなくて当然」だといい切っています。■3ヶ月だけ区切って英語の勉強をほとんどの日本人は、中学高校の6年間にわたって英語の勉強をしてきたはず。にもかかわらず、普通はそれだけでは使いものにならないというのが現実です。なぜなら、英語ができなくても、さしあたりなにも困らないから。日本語だけで完結してしまえるし、ほとんどの場合はキャリアアップにもあまり関係してこないでしょう。つまりそんな状況下で、英語の勉強を細く長く続けようとしてもうまくいかないのは当然だということです。そこで著者が提案しているのは、もっと短期、たとえば3ヶ月だけ区切って英語を勉強すること。長く続けようと思うとつらくなるけれど、3ヶ月ならなんとか集中力も続くだろうという考え方です。そもそもビジネスパーソンは、普段から仕事や生活に追われているもの。やるべきことが常にたまっているわけですから、そんななかで英語の勉強をしようということは、それ自体に無理があるわけです。■時間を決めれば学習効率が高まる「いつまでになにをやるべきか」がよくわかっていなければ、集中してやり遂げることもできるはずがありません。でも、ずっと続けるのではなく、3ヶ月集中したら、1ヶ月休むようにする。そうすれば、日々の仕事、生活のなかに英語学習を組み込むことができるという発想。1ヶ月の休みの間にたまったことを整理すれば、気分的にもすっきりするはず。それに時間を決めれば、「英語の勉強をしなくては」と常に思い続け、しかし実際はできずに後悔するというようなことがなくなっていくといいます。3ヶ月は集中するけれど、その後1ヶ月は休憩し、余裕を持つというほうが、精神衛生上もいいわけです。また、集中もしやすくなるそうです。■仕事のプロジェクトと同じペース「たった3ヶ月だけ勉強したってダメだろう」と思われるかもしれませんが、3ヶ月集中し、本気で英語の勉強をすると、かなりレベルアップするのだと著者はいいます。それに仕事の現場で3ヶ月のプロジェクトはよくあるもの。ビジネスパーソンにとっては慣れたペースでもあるはずなので、プロジェクトの一環としてとらえれば、「そのくらいならできるだろう」という気持ちになりやすく、普段の習慣でやり続けられるわけです。なお、3ヶ月の間にやるべきこととしては、次のようなことが挙げられるといいます。(1)動画を視聴する3ヶ月間、毎晩1時間ずつ、英語の動画を真剣に見る。YouTubeでもCNNニュースでもドラマでも、自分が好きな分野、関心の強い分野に関して見るわけです。好きな分野だと好奇心が湧くので、楽しく知識が増え、言葉にも馴染みが生まれ、人の名前も耳で聞き分けられるようになるので続きやすいといいます。(2)英語記事を見る、タイトルをA4メモに書く好きな分野、関心の強い分野でのキーワードで検索し、出てくる英語記事を100回くらい眺めてみるといいそうです。さらにそれらのキーワードをGoogleアラートに登録し、毎朝流れてくる記事を眺める。それが習慣になると、なんとなく記事の内容がわかってくるので、タイトルや見出しなどをA4用紙に書き留めておきましょう。(3)動画を見ながらシャドーイング好きな分野、関心の強い分野の記事、動画ばかりを読んだり見たりしていると、だんだんリズムが頭に入ってくるもの。少しずつ、言葉が聞き取れるようになってくるわけです。その段階で、次にはじめるべきはシャドーイング。シャドーイングとは、英語を聞きながら、同時に小声で同じ言葉をいってみること。日本語にくらべて英語のシャドーイングは難しくなりますが、一般的に演説やインタビュー番組はわかりやすく、ゆっくり発音しているものが多いのだとか。それを何度も聞き返しながら、耳と口とを鳴らしていくわけです。■1ヶ月休むとまた勉強したくなる3ヶ月集中して勉強したら、1ヶ月あえて休むことに。気分も明るくなり余裕もできるので、気分よく、いろんなことに取り組めるといいます。しかし1ヶ月休むと、英語を勉強したくなる気持ちがまた湧いてくるので、そうなればしめたもの。1ヶ月の最後の週には、次の3ヶ月12週間、なにを目標にしてどういうステップで勉強するかをA41ページにまとめておくとよいそうです。そうすれば、次の3ヶ月集中して勉強する意欲が強く湧いてくるということ。*たしかにこういうやり方なら、続けるのが難しい英語学習も続けていけそうです。本書ではさらに具体的な勉強法が紹介されているので、きっとチャレンジしやすいはず。英語を身につけたい方は、ぜひ読んでみてください。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※赤羽雄二(2016)『もうこれで英語に挫折しない――マッキンゼーで14年間活躍できた私は英語をどう身につけたか』祥伝社
2016年05月18日どうもこんにちは、イラストレーターの栗生です。 いま1歳くらいのお子さんをお持ちの方、「赤ちゃんが幼児に進化した!」と感じるときはありますか?わが家の1歳児はまさに今、幼児期の階段を登っている最中。歩くことはまだおぼつかないけれど、ハイハイはだいぶレベルアップし、方向転換のキレや加速の良さに日夜磨きがかかってきました。また、食事や歯磨き、着替えの際の強烈なローリングイヤイヤの発動には、「自我が芽生えてきたな~、これ幼児期入っちゃったな~」との思いがよぎります。それから、表情。0歳の頃よりも随分豊かに、めまぐるしく変わるようになってきました。赤ちゃんって意外と真顔でいることが多いですよね。生後1~2ヶ月の頃、授乳中に膝の上で寝たのでそのまま仕事をしていたのですが、気がつくと真顔でじっとこちらを見ており、飲んでいたお茶をリアルに噴いたことがあります。そんなに私を見て、一体何を考えているんだ、君は…。でも、そんなクールな赤子が好き…。おとなしく抱っこされ、こちらをじっと見ていた赤ちゃんの時代はもう過ぎ去ってしまったと思うと一抹の寂しさがありますが、寂しさを感じている間は、まだ余裕があるということなのかもしれません。来たる怒涛のイヤイヤ期の予感に怯えるこの頃です。今日のカルタ「真顔でこっちを見る」
2016年05月11日