三島由紀夫の最後の戯曲『ライ王のテラス』が、演出・宮本亜門、主演・鈴木亮平で、47年ぶりに上演されている。世界遺産「バイヨン寺院」を建設したカンボジア王の物語に三島が託したものは何だったのか。3月4日に開幕したばかりの舞台の模様を報告する。舞台『ライ王のテラス』チケット情報この戯曲が誕生したのは、三島がアンコールトムを訪れたことがきっかけだ。カンボジア最強の王と語り継がれるジャヤ・ヴァルマン七世の美しい彫像を目にした三島はすぐに、その完璧な肉体が病に冒されていく物語を着想したという。ゆえに、王を演じる鈴木に求められたのは、まずは肉体の美しさだった。幕が開くと、その期待は否応なく高まる。宮本が自らカンボジアでオーディションをして選んだダンサーたちが民族的な舞踊を見せながら、王が見事に戦勝した様子が影絵を使って語られるのだ。カンボジアの音楽が流れ、劇場が中世のカンボジアの空気に包まれるなか現れる凛々しい王の影。そしていよいよ、第二王妃(倉科カナ)と第一王妃(中村中)が待つところに、彫像のような肉体に仕上げた鈴木が登場する。説得力は十分である。しかし、真骨頂はそこからである。民のためにと「バイヨン寺院」の建設を始めるとともに病魔に冒される王。第二王妃は献身的に支え続けるも、王の美しさが蝕まれていくことに耐えられないと彼を避ける第一王妃が王の苦悩を深くする。舞台ではもちろん肉体自体を変えることはできない。にもかかわらず、その存在に何とも言えない心もとなさがにじむ。健やかで自信にあふれた大きな王から、瞬時に見せた鈴木のその変化。“演じる”ということが見せてくれるものの力を、改めて感じることができる。王の肉体が崩壊していくに従って、観世音菩薩を模したバイヨンが完成していく様を、三島は、自分の全存在を芸術作品に移譲して滅びてゆく芸術家の人生に重ねたのだそうだ。舞台の上で、なぜ自分は病になったのかと自問自答する王の姿は、人は何のために生きるのかと、観客に問いかけてくるようでもある。王の病を利用して国の転覆を目論む宰相(神保悟志)や、愛する息子が苦しむ姿を見ていられないと毒殺を企てる王太后(鳳蘭)の人間の業にも、揺さぶられる。宮本曰く、「人間の本質を見たくないところまでえぐり出す」という三島文学の魅力を、まさにナマの肉体が体現した舞台であった。公演は3月17日(木)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。取材・文:大内弓子
2016年03月08日昨年、出演作『暗殺教室』『Zアイランド』が公開され、11月からオンエアされた「南くんの恋人~my little lover」では身長が15センチになってしまうヒロインを好演した山本舞香。JR東日本「JR SKISKI」のCMでの美少女ぶりも話題を集めた彼女の初主演作『桜ノ雨』が3月5日(土)に公開される。「いままでもお仕事には全力で取り組んできましたが、やっぱり“主演”という言葉には重みがありますし、プレッシャーも感じました。とにかくみんなの足を引っ張らないように…。そればかり考えていました」とふり返る山本さん。映画は2008年、卒業をテーマにhalyosy氏が発表したボカロ楽曲が原案になっており、決して強豪校とは言えない音浜高校の合唱部員たちがコンクールで頂点の金賞を目指す青春群像が、瑞々しく描かれている。山本さんが演じるのは、ヒロインの未来(みく)。内気で自信がもてない性格だが、合唱部の部長であるハル先輩に淡い恋心を抱いているという役どころだ。「台本を読んだときは、自分にとって初めて演じる性格の役だと思いました。私も人見知りではあるけど、未来みたいに言葉を飲み込んでしまうほど内気ではないので…。ウエダ(アツシ)監督と話し合いをしたり、私の思いやアイデアを伝えたりして、自分なりに未来という女の子を作っていきました」。浅香航大、広田亮平、久松郁実らフレッシュな共演陣が顔を揃えた本作。撮影は美しい自然あふれる静岡県の海辺の町で、約2週間行われ「朝から晩までタイトなスケジュールでしたが、スタッフさんや共演したみんなと支え合いながら、一体感を味わい、楽しく乗り切ることができました。私自身にとっても、大きな力になった作品」と達成感はひとしおだ。「虫が多くて困りましたけど(笑)。それに近くにコンビニもなくて」と苦労もあった。鳥取県生まれの18歳。「鳥取美少女図鑑」に掲載された写真がきっかけで、スカウトされ、2011年にブレイク女優の登竜門といわれる「三井のリハウス」14代目リハウスガールとしてデビューを飾った。可憐な外見からは想像できないが、特技は空手とソフトボール。特に小学1年生の頃から始めた空手は、黒帯の実力だ。現在は大好きな家族と離れての生活で、「さみしいし、常にホームシックです」。好きなアーティストはONE OK ROCKだという。2016年は本作を皮切りに、前作から続投する『暗殺教室~卒業編~』、阿部サダヲ主演の時代劇『殿、利息でござる!』と出演作の公開が相次ぎ、快進撃が止まらない!「将来の夢、ですか?基本的に未来のことは考えられないタイプですし、いまはとにかくいただいた役を全力でやりきる!それだけです。そして少しずつでいいから、皆さんに山本舞香のお芝居を認めていただけるようになればうれしいですね。そうなれるよう、頑張ります」。(photo / text:Ryo Uchida)
2016年03月04日3月5日公開の映画『桜ノ雨』の学生限定完成披露試写会が3日、東京・新宿のシネマート新宿で行われ、山本舞香、田畑智子、広田亮平、久松郁実、ウエダアツシ監督が出席した。ポーカロイドで火がつき、今や卒業ソングの定番でもある『桜ノ雨』を映画化した本作。小さな町の浜辺にある高校を舞台に、合唱部に打ち込む高校生たちの姿を感動的に描いた青春群像劇となっている。本作で映画初主演を果たした山本は「すごいプレッシャーでした。まだまだ未熟ですが、私に主演を任せていただけるなんて光栄だと思ったし、決まった時は一生懸命頑張りたいと思いました」と明かしつつ、現場では「皆さんとはすごく仲が良かったです。ぶつかるシーンもありますが、仲の良さが画面に出ていると思います」と作品の出来には自信。山本が演じる未来の先輩で合唱部の副部長を演じた久松は「普段は仕切る方ではないのでどうやって副部長らしく上手く出来るのかと思いました。自分の中では難しい役でしたが、監督からアドバイスをもらいながら頑張りました」とやり切った様子だった。また、合唱部の顧問役を演じた田畑は「指揮を振ることがなかったので、みんなが出来上がっている状態で入っていくのは大変だと思い、私が1番足が震えたと思います」と素直な心境を吐露。その田畑は昨年11月に自宅で調理中に左手の親指付け根を切って救急車に搬送されたが、テーピングした左手を隠すなど、まだ完治していないようだった。映画『桜ノ雨』は、3月5日より全国公開。
2016年03月04日卒業ソングの新定番曲を映画化した『桜ノ雨』の学生限定完成披露試写会が3月3日(木)、シネマート新宿で行われ、学生服を纏った山本舞香、広田亮平、久松郁実と田畑智子、ウエダアツシ監督が登壇した。本作はボーカロイドで人気に火が付き、ミリオンヒットを記録した曲「桜ノ雨」を基にした物語。美しい静岡の海辺の街を舞台に、合唱部員たちが部活に、友情に、進路に、恋愛に悩みながらも前進していく姿を爽やかに描いた青春グラフィティとなっている。映画初主演となった山本さんはプレッシャーを感じながらも、撮影自体はとても楽しんで行っていたという。当時を振り返って山本さんは、「すっごい仲良かったね、ね?」と隣の広田さんに話しかけるも、広田さんは小さく「ね」と返すのみ。すると、山本さんは「さっき控室でめっちゃテンション高かったのに。すっごい仲良いんですよ。それが出ているんじゃないですかね」と爆笑すると、広田さんはやや顔を赤らめながら「本当に楽しかったですよ。すごい画面に出てると思います」と、頑張って答えていた。別れの曲ではなく再会を約束する曲として中高生の間で親しまれている曲だが、卒業式の思い出を聞かれた久松さんは、平然とした顔で「私、卒業式で泣いたことないんですよ」と意外な過去を打ち明けた。その心は、「でもそれは悲しくないわけじゃなくて、次進学するところで出会う仲間たちがすごく楽しみとも思っているので、泣いてお別れじゃなくて笑顔でバイバイできるようにしたいなって」と、持論を展開した。イベントの終盤には山本さん、広田さん、久松さんが合唱部員総勢約30人と「桜ノ雨」の生合唱を披露した。歌い終わった後、山本さんは「いつも泣くんですけど、今回は泣かなかったんですけど、何か(胸に)くるものがやっぱりあるっていうか。本当に素晴らしいキャスト、スタッフに支えていただきました。自信を持って観てくださいと言えます!」と、本日何度か繰り出されたビッグスマイルを見せ、会場中の熱い視線を集めていた。『桜ノ雨』は3月5日(土)より全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年03月03日ドラマ『花子とアン』を始め、数多くの作品で活躍中の俳優・鈴木亮平さんが、3月4日から上演の舞台『ライ王のテラス』で初の主演を務める。今回、上演直前の鈴木さんに、舞台に挑む意気込みをじっくり伺いました。***――先ほど、鈴木さんの初主演舞台となる『ライ王のテラス』の制作発表会見を拝見させていただきましたが、今度の舞台に対する鈴木さんの強い熱意を感じました。やはり主演ということで、向かうスタンスも違いますか?鈴木:主演も助演も同じ姿勢で向かわれるという方も多いですが、僕は結構違うと思います。やはり主演である以上、すべての責任を背負わなければいけないと思っています。自分のキャパがそこに追いつかなくてはいけないんですが。――でもそう思うのは、相当プレッシャーがかかることですよね。そうですね。だからそれをいい方向にスイッチしていくようにはしています。例えば、作品がうまくいかなければ自分のせいですから、準備の段階で思いつくだけのやれることはやっておくということだったり。それは興行的な部分だけではなくて、現場の雰囲気作りに関しても同じです。スタッフさんがどれだけ作品にノッてくれるかとか、共演者がどれだけ作品に懸けてくれるかって、主役の空気感によって違ってくると思うんです。少なくとも僕自身はそうなので、座長としてそこは責任を持ってやりたいなと思っています。――会見でも、会場を盛り上げたり、共演者の方をフォローされたりしていらっしゃって、それも主演の責任感からかなと思いました。鈴木:そこ解説されると、恥ずかしいですね(笑)。――舞台に立つのが3年ぶりということで、会見でも「舞台をやりたかった」とおっしゃっていましたが、その思いをもう少し教えていただけますか。舞台って、本番までに稽古が1か月近くあり、お仕事の効率としては決してよくないと思うのですが…。鈴木:短期的にはそう感じるかもしれません。ただ、長期的に見たらそんなことはないんです。僕の場合、映像の現場では、十分な稽古がないぶん自分の持っている引き出しで勝負しないといけない。じゃあいつその引き出しを増やすのかといったら、舞台なんです。舞台で身についた経験が生きることがあるんですよね。例えば『按針 ANJIN イングリッシュ・サムライ』という舞台で武将を演じた時の所作や殺陣は、毎日繰り返すことで自然と身についていて、それが時代劇の現場で生きてくる。『花子とアン』では自宅で和服で過ごす役でしたが、着物を着慣れている人の振る舞いや雰囲気ってあると思うんですよね。そこが理解できていたのは大きかった。自分が枯れないためにも、僕にとって舞台は必要な場なんです。◇すずき・りょうへい1983年生まれ、兵庫県出身。モデルを経て’06年に俳優デビュー。’14年にドラマ『花子とアン』のヒロインの夫役で注目を集め、昨年のドラマ『天皇の料理番』で演じた主人公の兄役が話題に。出演映画『海賊とよばれた男』の公開も控える。弊誌連載「中学英語で世界一周!」も好評。◇information鈴木さん主演の舞台『ライ王のテラス』は、3/4~17まで赤坂ACTシアターにて上演。アンコール・トムから着想を得た三島由紀夫が、史実にフィクションを交えて書き上げた戯曲を、長きにわたり今作の上演を熱望していた宮本亜門が演出する。ホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949※『anan』2016年3月9日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)スタイリスト・小林聡一郎インタビュー、文・望月リサ
2016年03月02日ニコニコ動画で発表され、いまや卒業ソングの“神曲”といわれるボーカロイド楽曲から生まれた、山本舞香主演の『桜ノ雨』。本作から、メガホンをとったウエダアツシ監督の言葉とともに、待望の予告編映像が解禁。併せて、“ラスボス”こと歌手の小林幸子や、芸人の狩野英孝らから称賛のコメントが到着した。小さな町の海辺にある、決して強豪校とは言えない音浜高校の合唱部に所属する未来(山本さん)。鬼顧問・芽依子先生(田畑智子)の退職が決まり、最後の出場となる合唱コンクールで頂点の金賞を目指すことに。しかし、昨年の文化祭でも歌った大好きな「桜ノ雨」を歌いたいと思っている部員たちの思いとは裏腹に、金賞を狙う芽依子先生が用意した歌唱曲は高度な難曲。ハードな練習を前に部員たちの気持ちはバラバラになり、不協和音が響き出してしまう。同じころ、未来は親友の友梨から、自身も想いを寄せるハル先輩(浅香航大)への想いを打ち明けられ、そのハルも将来に向けてある決意を抱いていた。早すぎる周囲の変化に、取り残されてしまったような不安でいっぱいになる未来。また、コンクールまで練習を積み重ね、何とか形にはなった歌唱曲は、部員たち自身も自信を持って歌える仕上がりには程遠かった。だが、「大好きなみんなと、大好きな曲を歌いたい!」という未来のひたむきな思いが、少しずつ部員たちの心を動かし、ついに大きな決断の時が訪れる――。2008年、“ニコ動”で発表されたボーカロイド曲から火が付き、ミリオンヒットを記録した中高生の定番卒業ソング「桜ノ雨」から生まれた本作。原作・原案を楽曲の制作者であるhalyosyが手がけ、女子高生の集団妊娠を題材にしたデビュー作『リュウグウノツカイ』で注目を集めたウエダアツシが監督を務めている。主人公・未来には、“ネクストブレイク女子”枠ともいえる「JR SKISKI」のCMに出演し、本作が映画初主演となる山本さん。未来が思いを寄せる合唱部部長役には、NHK連続テレビ小説「マッサン」などの浅香航大、さらに『魔女の宅急便』の広田亮平、「ごめんね青春!」の久松郁実など、話題の新世代キャストが集結する。予告編では、ハル先輩への思いや合唱への情熱に対して、どこか宙ぶらりんだった未来が、少しずつ変化を見せる様子が丁寧に紡がれている。合唱シーンとともに、若手キャストたちが演じる合唱部の面々の、それぞれの葛藤にも注目だ。監督は、「卒業シーズンに公開なので、まずは現役の学生さんたちに観てもらいたいというのはありますが、きっとどんな世代の方にも懐かしく共感していただける物語になっていると思います」とコメント。「『桜ノ雨』という歌はもちろん、一人ひとりの声が重なると、こんなに迫力があって心に響くんだという合唱の魅力、今回が初主演映画となる女優・山本舞香さんの魅力、そして彼女が演じた主人公・未来の日常の中の小さな成長を、ぜひスクリーンで楽しんでいただければ、と思います」と期待を込めている。<著名人コメント>■小林幸子(歌手)曲の世界観がとても出ていて、先生と学生の気持ち両方で拝見しました。誰もが感じたことのある気持ちがとても共感しました!■狩野英孝(芸人)勇気を出し踏みだせば何か変わるかもしれない、そんな気持ちで戦う主人公に感銘を受けた。また、出演している役者がみんな眩しいほどキラキラしていた。■井上苑子(シンガーソングライター)終始きゅんきゅんでした。青春には終わりがありますが、物語の終盤「終わらないで」と思うほど感情移入して、気づいたら泣いていました。■96猫(シンガー)合唱部を舞台に恋、友情、青春が詰まった映画です。未来ちゃんのお母さんや劇中の楽曲にも注目してほしいです!■伊東歌詞太郎(アーティスト)好きな歌をうたいたい。その純粋な気持ちに、その他の純粋な気持ちが混ざり合う様を見て、ココロが桜舞う春の温度になりました。音楽って、とても素敵なものです。『桜ノ雨』は3月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月17日三島由紀夫の最後の戯曲『ライ王のテラス』が鈴木亮平主演で蘇る! 1月28日、この製作発表会見が都内にて行われ、鈴木のほか、出演の倉科カナ、中村 中、吉沢亮、大野いと、神保悟志、鳳蘭、演出の宮本亜門らが登壇。大作へかける意気込みを語った。舞台『ライ王のテラス』 チケット情報カンボジア最強の王と呼ばれ、今もなお圧倒的な存在感を誇るアンコール・トム遺跡のバイヨン寺院を建設したジャヤ・ヴァルマン七世王を主人公にした、壮大なロマンの物語。今回は1969年と1974年に北大路欣也が主演して以来の、久々の上演となる。主役を務めるのは、鈴木亮平。開口一番「今回は本気です!…もちろん今までの作品も全部本気ですが、今回は一番本気です!!」と話す。その鈴木はドラマ『天皇の料理番』で20キロ減量するなど、肉体改造をして役に挑む俳優として知られるが、「ジャヤ・ヴァルマン王は、三島さんが「完璧な肉体を持った王である」と書き、美しい、若い、爽やか…と色々な形容詞で肉体を褒めちぎっている。それに見合う肉体を作り上げなければいけない。そして精神と肉体が対立する話ですので、それに見合うよう精神を高めていかなければならない。様々なハードルをクリアしなければいけないので、今回は本気です」とのことなので、今回もぜひ注目を。さらに鈴木は、「肉体と精神を極限に高めて、世界遺産であるアンコール・トムのバイヨン遺跡を作り上げたこの王様の熱量に負けないだけの熱量で臨みたい。アンコール遺跡に負けない、千年残る舞台を作り上げたいと思っています」と意気込みを話していた。そして演出を手がけるのは、国内外で高い評価を得ている宮本亜門。「大学の頃からこの作品が好きで、誰か上演してくれないかな、できたら自分が演出をしたい…と思い続けてきたので、嬉しいです。今回は、日本人とカンボジア人両者による国際プロジェクトチームでの上演で、カンボジアに行ってオーディションもしてきた」と、興奮気味に話す。その言葉どおり、カンボジアの伝統舞踊・音楽が使用されるそうで、この日の会見には、来日メンバーによるカンボジア伝統舞踊のパフォーマンスも披露され、早くもかの地の風を日本に届けていた。なお鈴木は王を演じるのも初めてとのことで、シェイクスピア劇などでよく王を演じている吉田鋼太郎にその心構えを相談したところ「大きい声! あと、いつでも“お前、死刑”と言えるマインドを持っていること」と言われたそう。そのエピソードを聞いた宮本が「それ、全部忘れてください!」と慌て、共演者一同がいっせいに笑い声を上げる一幕も。公演は3月4日(金)から17日(木)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。チケットは発売中。
2016年02月01日山本舞香が映画初主演を務める『桜ノ雨』。浅香航大や広田亮平など新世代キャストが出演することでも注目の本作だが、この度本作の公開が3月に決定すると共に、山本さんの合唱練習シーンを映した特報映像とポスターが解禁された。小さな町の海辺にある決して強豪校とは言えない音浜高校の合唱部。内気で何の取り柄もない高校2年の未来は、歌うことと部長のハル先輩が大好きだけれど、この気持ちを“恋”と呼ぶかはまだ分からない。そんなある日、鬼顧問・芽依子先生の退職が決まり、最後の出場となる合唱コンクールで頂点の金賞を目指すことに。しかし、昨年の文化祭でも合唱部で歌った大好きな「桜ノ雨」を歌いたいと思っている部員たちの思いとは裏腹に、金賞を狙うため芽依子先生が用意した歌唱曲は高度な難曲。ハードな練習を前に部員たちの気持ちはバラバラになり、不協和音が響き出してしまう。同じ頃、親友の友梨からはハルへの想いを打ち明けられ、そのハルも自身の将来に向けてある決意を抱いていた。早すぎる周囲の変化に、どこか取り残されてしまったような不安でいっぱいになる未来。コンクールまで練習を積み重ね、何とか形にはなった歌唱曲だが、部員たち自身も自信を持って歌える仕上がりには程遠かった。だが、「大好きなみんなと、大好きな曲を歌いたい!」という未来のひたむきな思いが、少しずつ部員たちの心を動かし、ついに大きな決断をする――。本作は、2008年に「halyosy」が歌声合成技術・応用ソフトウェアVOCALOIDを使用し、ニコニコ動画で発表した同名楽曲を基にした小説を映画化したもの。楽曲は、ボカロオリジナル曲でミリオンを記録し、同曲の関連動画再生数は3,000万超を記録、さらにはファン有志により合唱を披露する企画が始まるなどして、2009年、2010年春と合わせて200を超える中高校の卒業式で合唱され、いまや卒業ソングの定番の一つになっている。さらに2012年に発売された小説は、20万部を超え、楽曲同様大ヒットを記録している。そして今回、主人公・未来を演じるのは、「第14代リハウスガール」にして、『暗殺教室』『Zアイランド』「南くんの恋人~my little lover~」(フジテレビ)と立て続けに話題作に出演し、『暗殺教室~卒業編~』の公開も控える期待の新星、山本さん。また本作が初の映画主演となる山本さんは、今回初の合唱ソロにも挑戦している。さらに、未来が想いを寄せる先輩・ハル役に、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』や連続テレビ小説「マッサン」で注目され、「破裂」(NHK)、舞台「AZUMI」など多数出演が控えるまさにブレイク中の浅香さんが演じる。そのほか、広田さんが蓮役を、「CanCam」専属モデルの久松郁実が瑠華役を好演する。さらに今回解禁された特報映像は、「桜ノ雨、歌おうよ」と山本さん演じる未来が語りかけるシーンの後に、山本さんほか総勢35名のキャストたちが2か月間におよぶ特訓を重ねた「桜ノ雨」の合唱を披露する映像だ。猛特訓の末完成された合唱シーンは、思わず懐かしんでしまうそんな映像となっている。そして同時に解禁されたポスターは、タイトルにちなんで大きな桜の並木通りが目を引く一枚。下部には、合唱シーンを切り取った写真も描かれており、まさに青春の1ページのようなポスターとなっている。美しい静岡の海辺の街を舞台に、合唱部員たちが部活に、友情に、進路に、恋愛に悩みながらも前進していく姿を、爽やかに描いた本作をまずはこの特報映像から覗いてみて。『桜ノ雨』は2016年3月5日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年12月29日俳優の鈴木亮平が11月19日(木)、都内で行われた「GQ Men of the Year 2015」授賞式に出席。激しい体重の増減を伴う役作りで映画、ドラマに大活躍だった2015年を「記憶がないくらい駆け抜けた年」と総括し、漢字一文字で“挑”と表現した。晴れの舞台に立った鈴木さんは「正直、とてもとてもうれしいです」と喜びの声。世界19か国で発行されている同誌は「憧れの雑誌」だといい、「今回の受賞をアメリカの友だちに報告したら、『ウソだろ』って言われた。それだけ世界的に認められているアワード(賞)なんだと実感した」と感無量の表情だった。30キロの増量で臨んだ主演作『俺物語!!』をはじめ、6本の出演作が公開され、連続ドラマ「天皇の料理番」では激ヤセした姿も大きな反響を呼んだ。「やはり、(役作りの)準備は孤独なもの。俳優としてさまざまな“挑戦”ができるのは願ったり、叶ったりで本当にありがたいが、もちろん不安やプレッシャーもありました」と胸中を明かした。「GQ Men of the Year 2015」は男性向け情報誌「GQ」が毎年、各分野で圧倒的な活躍を見せた男性に贈る賞で、今年は鈴木さんをはじめ、五郎丸歩選手(ラグビー日本代表)、又吉直樹(芸人、作家)、松岡修造(スポーツコメンテーター、タレント)、葉加瀬太郎(バイオリニスト)、吉田鋼太郎(俳優)が受賞。特別賞には世界的に活躍する女性三人組メタルダンスユニット「BABYMETAL」が選ばれた。初めての小説単行本「火花」が芥川賞を受賞し、230万部を超えるベストセラーとなった又吉さんは「今年だけが特別にならないように、小説やお笑いライブなどいろんな形で大好きなモノづくりを頑張りたい」と決意表明。鈴木さん同様、俳優として幅広く活躍した吉田さんは、「去年、この賞を受賞した小栗旬にさんざん自慢されたので、この後真っ先に自慢し返したい」とニンマリ顔。日めくりカレンダーが大ヒット中の松岡さんは「僕がこの賞をいただくこと自体GQ…、グレート・クエスチョンです」と笑いをさそった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:俺物語!! 2015年10月31日より全国東宝系にて公開(C) アルコ・河原和音/集英社 (C) 2015映画「俺物語!!」製作委員会
2015年11月19日『俺物語』など映画の主演作が続く鈴木亮平が、舞台でも主演が決まった。それも、『ライ王のテラス』という三島由紀夫の最後の戯曲を宮本亜門が演出するという大作だ。演じるのはカンボジア最強と語り継がれる偉大な王。病に冒され崩れていく肉体と精神の対比を華麗に描いた三島の世界に、いかに挑むのか。舞台『ライ王のテラス』チケット情報「生半可な気持ちでは立ち向かえない」。鈴木は三島作品をそう語る。「三島さんの作品は、三島さんの哲学を体に入れ、共感できるレベルまでにしておかないと演じられないと思うんです。ただこの戯曲を理解してカンボジアの王様を演じればいいというのではなく。だから、まず外堀から攻めようと、『午後の曳航』という小説や、『アポロの杯』という旅行記を読んでいるところなんですけど。やはり驚きましたね。僕も世界遺産が好きで遺跡などを見ていろいろ夢想するほうですけど、ここまで深く考える人がいるんだと。でも、それに負けちゃいけないと思っています(笑)。宮本亜門さんとともに三島さんの共犯者になって、表現し、伝えなきゃいけないんですから」。ほかにもプレッシャーはある。この戯曲は、発表された1969年に北大路欣也主演で初演されたのに続き74年にも再演された。2度も北大路が演じた役であり、しかも、その役が、美しく強い肉体を持つカンボジア王なのだ。「当時の北大路さんの写真を見ると、本当にたくましくて筋肉量もすごいんです。そこも含め、北大路さんに恥ずかしくない、負けないような芝居をしないと(笑)」。とはいえ、最近の鈴木は、肉体改造を求められる役が続いている。ドラマ『天皇の料理番』で肺結核を患う役を演じて激しく減量したかと思えば、映画『俺物語』のために30kg増量。「確かに、肉体を意識することから受け取ったものは、ほかの人より多い自信はあります。肉体が変わると性格とか精神も変わるという体験もしました。だからこそ、自分が生きた証として残るのは肉体なのか精神なのかという、この作品のテーマにも非常に興味があるので。稽古で突き詰めていきたいですね」。舞台に立つのは3年ぶり。「舞台は、稽古を繰り返すことで新たな引き出しができていって、確実に自分の幅が広がる場所。映像以上に体当たりで、熱く熱く、向かっていくつもりです。主役である以上、誰よりも努力をするのは当たり前だとも思っているので、ぜひその熱量を体感しに来ていただければ」。人気の存在になってもその懸命さは変わらない。公演は2016年3月4日(金)から17日(木)まで東京・赤坂ACTシアターにて。チケットの一般発売は11月21日(土)午前10時より。取材・文:大内弓子
2015年11月12日人気少女マンガを実写化した『俺物語!!』の初日舞台あいさつが10月31日に、都内で行われ、主演の鈴木亮平をはじめ、ヒロイン役の永野芽郁、坂口健太郎、鈴木砂羽、寺脇康文、河合勇人監督が登壇した。舞台あいさつ/その他の写真見た目はイカツイが心優しい15歳の高校生・剛田猛男が、恋や友情に一途に奮闘する姿をコミカルに描く本作。わずか1カ月間で体重を30キロ増やし、役作りに臨んだ鈴木は「妥協せず、やれることはやった。ただ、若くないし、絶世の美男子でもない…。映画を見てくださる方がいるのか不安だった」と葛藤を明かし、「今日は集まってくださりすごくうれしいです。ありがとう!そして好きだあ!」と客席に向けて、猛男ばりの雄叫びを披露した。ハロウィンにちなみ、「どんな仮装がしたいか?」と質問されると、鈴木は「この映画で中学生、高校生を演じたので、次は小学生がいいですね。自分の限界を試したい」と笑いをさそった。舞台あいさつには、鈴木が役作りのために増量した30キロと同じ重さの“猛男かぼちゃ”も登場し、「これだけの重さが、(体に)ついていたなんて」と当の本人も驚いた様子だった。鈴木の役作りに対しては、「とにかく食べて食べて、さらにジムにも通っていて、すごかった」(坂口)、「菓子パンをプロテインで流し込んでいたよね」(寺脇)と称賛のコメント。周囲の心配をよそに、鈴木本人は「先日、人間ドックを受けましたが、すこぶる健康でした」と余裕の表情だった。劇中には、鈴木がラップ越しの坂口を相手に“キスの練習”をするシーンもあり、「本番前に、とりあえず歯は磨こうって話になって(笑)。うがい薬で口をゆすいで、歯を磨く自分になぜかキュンとしました」(坂口)、「ラップがあるとはいえ、やっぱり(歯を磨くのが)マナーかなって」(鈴木)。人気俳優の“胸キュン”トークに、会場は大いに盛り上がった。『俺物語!!』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年10月31日話題のボカロ定番卒業ソングを映画化し、第28回東京国際映画祭「パノラマ部門」に出品された『桜ノ雨』が10月30日(金)に公式上映された。「桜ノ雨」は2008年にhalyosy氏が歌声合成技術・応用ソフトウェア「VOCALOID」を使用し、ニコニコ動画で発表した楽曲。関連動画再生数は3,000万超を記録し、すでに200を越える中高校の卒業式で合唱されている。この日は上映を記念し、東京・六本木ヒルズアリーナで“合唱イベント”が開催され、 halyosy氏をはじめ、山本舞香、広田亮平、久松郁実、ウエダアツシ監督、合唱部員40人が「桜ノ雨」を合唱。センターに立った山本さんは感極まって、大粒の涙を流していた。14代目リハウスガールとしてデビューし、『劇場版 仮面ティーチャー』『暗殺教室』『Zアイランド』など立て続けに出演映画が公開される山本さんにとって、本作は初の主演作で「うれしさと同時に、プレッシャーもあった。内気な女の子を演じるのも初めてで、演技のふり幅が広がるいい経験になりました」。ちなみに「歌は苦手だった」そうだが、「この映画を通して、歌が好きになりました」とふり返った。また、「リアルで等身大の女子高生を演じてくださった。誰もが共感できるヒロイン像だと思う」(halyosy氏)、「初主演といっても、すでにたくさんの作品に出ているので、演技には何の問題もなくて。ちょっとした仕草や繊細な表情で、キャラクターを作ってくれた。撮っていて楽しい女優さん」(ウエダ監督)と評されると、山本さんは「めっちゃうれしいです!」と笑顔を見せた。共演する広田さん(『魔女の宅急便』とんぼ役)は、「この曲を聞いたのが、ちょうど高校を卒業したばかりの頃だったので、懐かしさで涙が出ました。聞くと当たり前の日常が、特別なものだと思える」、CanCam専属モデルの久松さんは「とてもすてきな曲で、歌えると思うとワクワクした」と楽曲の魅力を語っていた。『桜ノ雨』は2016年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月30日10月31日(土)に主演映画『俺物語!!』の公開を控える俳優の鈴木亮平が、今週の「さんまのまんま」に初登場。コメディからシリアスなドラマまで、肉体改造も筋肉美披露もいとわない役者魂に明石家さんまも脱帽するなか、鈴木さんが関西出身ということから真剣&熱烈な“お笑い指導”が行われたことが分かった。『HK/変態仮面』『TOKYO TRIBE』で筋肉隆々になったかと思えば、佐藤健主演ドラマ「天皇の料理番」では20kgもの減量で病気に伏せる役柄に。さらに、その直後には30kg増量して『俺物語!!』で逞しい剛田猛男を好演し、そして現在は香里奈主演ドラマ「結婚式の前日に」でごく普通な男性を演じるなど、そのストイックな役作りが話題になっている鈴木さん。その体重増減には、思わず「すごいな!」と感心するさんまさん。しかし、そんな鈴木さんが関西出身だと知ったさんまさんは、厳しいお笑い指導をし始めることに!「答えはいらないから!」「こっちのリアクションちゃんと見て!!」と次々に厳しいダメ出しをしていく。果たして、鈴木さんは笑いの合格点をもらえるのか!?また、朝ドラ「花子とアン」でブレイクし、現在こそ売れっ子の鈴木さんだが、俳優になるまでの道のりは長かったという。自ら飛び込みで芸能事務所に売り込みを行う日々を送っていたが、ほとんどが門前払い。その後、エキストラなどのキャスティング事務所に仕事を紹介してもらうようになり、現在の事務所に所属するまでに至った経緯を明かしている。お土産は、動物好きな鈴木さんがオススメする「へんないきもの」という本。しかし、控室で前回・松坂桃李の収録を見ていた鈴木さんは、驚きで「思わず声が出た」という。「何で(収録が)桃李の後なんだろうなあ…」と嘆く鈴木さんに、一体何が起きたのだろうか!?そのほか、エイリアンのような顔をした“ワラスボ”という魚の干物と飴煮も持参。鈴木さんは「すごく美味しい“らしい”です」と勧めるが、「お前が先に食べろよ」と敬遠するさんまさん。そのグロテスクな姿をした珍味のお味は、いかに? その後も動物好きで意気投合した2人は、独自のアツい動物論を展開。動物に対する知識を競い合うが…。さらに、まんまコーナーでは、鈴木さんが『俺物語!!』の役柄のために稽古したという柔道で、まんまと対決。その勝負の行方、そして、鈴木さんとさんまさんの絶妙な掛け合いに期待していて。「さんまのまんま」は10月24日(土)13:56~関西テレビにて、10月25日(日)13:00~からフジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月23日作品ごとに自らを追い込んで役作りしてきた鈴木亮平さん。その同一人物とは思えない衝撃のカラダ遍歴をご覧あれ!■2013年『HK/変態仮面』鈴木さんのターニングポイントとなった初主演映画。“網タイツにパンティ”という衝撃の姿以上に、完璧に鍛え抜かれた肉体美に惚れ惚れ!「お尻はぷりっと丸くする、というのが狙いでした。そのほうが、変態仮面の可愛げが表現できると思ったので(笑)」(鈴木さん)■2014年『TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ』NHKの朝ドラ『花子とアン』に出演中、公開されたのがこの映画。迫力のある筋肉美には「(村岡)英治さんとのギャップがすごすぎる!」と朝ドラファンも驚愕。「同じ裸でも、変態仮面とはアプローチが全然違う。不良のだらしなさを出したくて、食事制限せずにとにかく鍛えました」■2015『天皇の料理番』佐藤健さん演じる主人公の兄役に挑戦した鈴木さんは、なんと体重を20kgも減らすという、過酷なダイエットに挑戦。「体重が減ると、精神的にもマイナス思考になるので、役作りの過程は思い出したくないくらいしんどかった。その分、僕にとって思い入れがある作品です」■2015『俺物語!!』『天皇の料理番』から間もなく、鈴木さんが挑戦したのは高校生に見えない屈強な肉体を持つ、男の中の漢という役。「この作品では40日で30kg増やしました。直前までガリガリだったので、急に食べはじめただけで、8kgくらいリバウンドするのはあっという間でした(笑)」◇すずき・りょうへい’83年3月29日生まれ、兵庫県出身。主演を務める映画『俺物語!!』が10/31(土)より公開スタート。10月クールのTBS系ドラマ『結婚式の前日に』にも出演中。2016年3月に主演舞台『ライ王のテラス』が赤坂ACTシアターで上演予定。※『anan』2015年10月28日号より。写真・蓮井元彦(W)スタイリスト・猪塚慶太ヘア&メイク・橋本孝裕(SHIMA)文・瀬尾麻美
2015年10月21日10~20kgの体重の増減は当たり前となっている俳優・鈴木亮平さん。ゴリゴリのマッチョ役を演じていたかと思えば、別の作品では、病に侵され、死にゆく青年役に徹するなど、何かとその“カメレオンぶり”が話題に!ご本人はどう思っているのでしょう?* **「もともと役者としてのスタートが遅かったこともあって、何かひとつ個性を持ちたいと思っていました。芝居の役作りは“中身に外見が伴ってこそ”だと思っているので、役によって体重はもちろん、筋肉のつき方から動き、姿勢にいたるまで、できるだけイメージに近づくよう努力はしています」例えば、鈴木さんの名前を一躍有名にした映画『HK/変態仮面』(2013年)では、しなやかで完璧なボディを作るために1年をかけて15kg増量し、その後、脂肪だけを削ぎ落とすという大胆な肉体改造を決行した。「役のために体型を変える時は、まず具体的な目標を決めます。『いつまでに何kg落とす/増やす』というのを、クランクインから逆算して。自分の体なので、『どこを鍛えたらどんな見た目になる』というのも、ある程度想像ができるようになりました。体は、24時間の過ごし方で変わってくるので、すべて自分自身で計算しながら体型をコントロールしています」そして10月31日に公開される映画『俺物語!!』では、なんと30kgの増量に成功。“映像化不可能”とまで言われた人気漫画の主人公を見事に熱演している。「僕自身は体重の増減をウリにしているつもりはまったくないのですが…(笑)。ただ、生まれ持った身長や目の大きさを変えることはできないけれど、“体型は努力次第で自由に変えられる”と信じているから、いただいた役に対しては、できる限りのアプローチをしたいと思っているだけ。それは、女性のみなさんにも声を大にして伝えたいメッセージですね。もちろん、一瞬で体が変わるということは難しいので、焦らずに継続していくことが何より大事です。続けるほど、カラダには努力の“年輪”が刻まれていくはず。淡々と、粛々と。僕も頑張ります」◇クルーネックニット¥17,000ジョガーパンツ¥17,000(共にBLUE WORK/エディション 表参道ヒルズ店TEL:03・3403・8086)◇すずき・りょうへい’83年3月29日生まれ、兵庫県出身。主演を務める映画『俺物語!!』が10/31(土)より公開スタート。10月クールのTBS系ドラマ『結婚式の前日に』にも出演中。2016年3月に主演舞台『ライ王のテラス』が赤坂ACTシアターで上演予定。※『anan』2015年10月28日号より。写真・蓮井元彦(W)スタイリスト・猪塚慶太ヘア&メイク・橋本孝裕(SHIMA)文・瀬尾麻美
2015年10月21日出演する作品ごとに、そのストイックなまでの役作りが大きな話題を呼ぶ俳優・鈴木亮平さん。その役作りは、自らの肉体の徹底的な改造からはじまるといいます。パーツごとに“見せるカラダ”の作り方、芝居におけるこだわりを聞きました。■Chest水泳選手並みの厚い胸板は、日々の鍛練のたまもの。「筋トレで体脂肪を5 %台に落としたあと、仕上げに少しだけ脂肪をつける。この厚み次第で、芝居の所作も変わります」(鈴木さん)■Back肉眼でも筋肉の凹凸がくっきりと見て取れる背中。まるで彫刻のような完璧なシルエットにうっとり!「ゴツい役の時は、首と背中の間の僧帽筋を鍛えて輪郭を浮き上がらせます」■Armsその腕に抱かれたら…と、女なら誰もが妄想してしまう、太く逞しい上腕。「腕から肩にかけての見た目で体格の印象も変わるもの。スリムな役の時は、ここの筋肉を削ぎ落とします」■Stomach無駄な贅肉の一切ない、見事な腹筋。その割れ方はもちろんシックスパック!「実は腹筋の量によって声質も変わってきます。腹筋が多いほど野太く、少なければ声量も落ちてきます」◇Tシャツ¥11,000(Acne Studios/Acne Studios AoyamaTEL:03・6418・9923)スウェットパンツ¥24,500(THE RERACS/THE RERACSthereracs.net)◇すずき・りょうへい’83年3月29日生まれ、兵庫県出身。主演を務める映画『俺物語!!』が10/31(土)より公開スタート。10月クールのTBS系ドラマ『結婚式の前日に』にも出演中。2016年3月に主演舞台『ライ王のテラス』が赤坂ACTシアターで上演予定。※『anan』2015年10月28日号より。写真・蓮井元彦(W)スタイリスト・猪塚慶太ヘア&メイク・橋本孝裕(SHIMA)文・瀬尾麻美
2015年10月21日俳優・佐藤健が、14日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007 SP』(21:00~)にゲスト出演し、俳優・鈴木亮平の役作り秘話を明かした。この日は、10月3日公開の映画『バクマン。』の宣伝を兼ねて、神木隆之介と共に出演。これまでの出演作を振り返る中で、今年4月から7月まで放送されたTBS系ドラマ『天皇の料理番』の話題になり、佐藤は「鬼気迫るものがあった」と鈴木の現場での様子を語りはじめた。鈴木といえば、急激な体重の増減や肉体改造など、ストイックな役作りが度々話題になってきた。『HK/変態仮面』『TOKYO TRIBE』などでは筋肉美を披露したかと思えば、佐藤と共演した『天皇の料理番』では76キロから半年で20キロ減量。クランクインの2カ月前に8キロ、撮影中に12キロ落とし、物語が進むに連れて徐々に痩せていくような姿を身をもって演じて見せた。そのクランクアップから1カ月後に演じたのが、映画『俺物語!!』(10月31日公開)の男子高校生・剛田猛男。原作での設定「身長2メートル」「体重120キロ(推定)」に近づけるべく、30キロ増量させて挑んだ。佐藤は『天皇の料理番』での共演時を「あそこまでやってくれるので、現場のスタッフもみんなそうなんですけど、亮平さんを見てるだけで泣けてくる」と回顧。その役者魂に胸を打たれ、芝居ができなくなるほど涙を誘われてしまうのだという。これまで数々の難役に挑んでき佐藤もそんな役者としての姿勢に共感。しかし、鈴木の場合は減量するだけでなく、「本当にゲッソリ見せるため」に撮影の3日ほど前から水を飲まないこともあったそうで、さすがの佐藤も「やばい」と絶句。また、鈴木はほぼ同じ体格のクリスチャン・ベールが54キロまでの減量に成功したことから「俺にもできる」と確信していたという。その後、『俺物語!!』で増量したと聞いた時のことに触れ、佐藤は「それはさすがに『バカじゃないの』と思いました」と最大級の賛辞を送っていた。
2015年09月15日中高生の卒業ソングとしても知られるようになった、人気ボーカロイド楽曲の世界観を実写映画化した『桜ノ雨』(2016年春公開)の主演が、女優の山本舞香に決定し、制服姿のメインビジュアルが11日、公開された。「桜ノ雨」は、2008年2月にhalyosy氏が初音ミクを使用し、ニコニコ動画にて発表した楽曲。関連動画再生数は3,000万超を記録し、2009年、2010年春と合わせて200を超える中高の卒業式で合唱された。2012年には、PHP研究所より小説版を刊行。halyosy氏自身が原作・原案として参加し、「音浜高校合唱部」を舞台に、ボーカロイド・キャラクターたちの青春群像劇に仕上げた。今回の映画は、20万部を超えるヒットとなった小説版を原作としている。未来(ミク)役に抜てきされた山本舞香は、本作が映画初主演作。宮沢りえ、蒼井優、川口春奈といった名女優を多数輩出してきたリハウスガールの14代目を務め、昨年までファッション誌『ニコラ』(新潮社)の専属モデルとしても活躍。昨年から今年にかけて『劇場版 仮面ティーチャー』(14年)、『暗殺教室』(15年)、『Zアイランド』(15年)などの映画に出演するなど、女優としての経験も積んできた。未来が思いを寄せるハル役は、昨年のNHK連続テレビ小説『マッサン』の鴨居英一郎役で注目を集めた浅香航大。2人のほか、蓮(レン)役を広田亮平、瑠華(ルカ)役を久松郁実がそれぞれ務める。ロケは全て静岡県内で行われ、四季折々の当地の自然を背景に、郷愁を喚起する物語を描く。山本は、「台本を読んだ時、未来は自分には難しい役だなと思いました」と振り返り、「私は人見知りだけど内気ではないので、こんなに内気で言葉をのみ込んでしまう女の子を演じることができるか少し怖かったです」と吐露。しかし「何度も(原作を)読んで未来のキャラクターを自分なりに作っていき」、ウエダアツシ監督のサポートのもと、今では「初主演が『桜ノ雨』という親しみのある作品で良かったと思います。『合唱ってすごいな』と思っていただけるとうれしいです」と胸を張れるようになった。劇中では初めて、歌のソロパートも披露する。浅香は、撮影前からピアノの練習を開始し、「撮影でもピアノの演奏シーンや手元のカットで吹き替えを使わずに全て僕自身で演じる事ができたことに達成感を感じています」と自信たっぷり。山本と同様に「音楽の素晴らしさをたくさんの方に感じていただきたいと思い作品に取り組みました」とアピールしている。ウエダ監督は、山本を「合唱練習にも積極的に参加し、役柄と真摯に向き合い、理解し、自分のものにしようと努力する姿勢はとても17歳の女優さんとは思えないほど」と絶賛。「何より純粋で少し不器用な17歳の主人公の揺れ動く心情をセンシティブな表情や仕草で見事に演じてみせるその姿は息をのむものがありました」と太鼓判を押す。halyosy氏は、映画化のオファーが来た際には「『なぜ僕の曲が…』と疑問を感じていました」「当時はボカロ曲の映画化は珍しく、不安だったのです」と原作者ゆえの憂慮もあったという。しかし、キャストや学生らの合唱の練習を見学した時、「この映画の最大の武器は歌だ! と強く感じました」「音楽で心情を表現する事は、こんなにも重要なのだと痛感しました!」と、楽曲制作者ならではの喜びもあった。そして、完成した作品を鑑賞した時には「クレジットに僕の名前が出た時、思わず目頭が熱くなってしまい…感激です!」と歓喜。「この映画を通じて、合唱してみたいなと思われた方。ぜひ挑戦してみてほしいです」と力強く語った上に、「青春は、いつでも取り戻せる事を、この映画は教えてくれました」とメディアミックスを通じての発見も言葉にした。なお、本作は10月22日より開催の第28回東京国際映画祭への出品も決定。2015年から新設される"パノラマ部門"の上映作品となっている。(C)2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会
2015年09月12日ボーカロイド楽曲で火がつき、中高生の定番卒業ソングとなった楽曲を実写映画化した『桜ノ雨』。来春の公開に先駆け、メインキャストが決定。主役に山本舞香が抜擢され、コメントも到着した。本作は2008年にhalyosyが歌声合成技術・応用ソフトウェアVOCALOIDを使用し、ニコニコ動画で発表した楽曲。ボカロオリジナル曲でミリオンを達成している曲の一つとなっている。同曲の関連動画再生数は3,000万超を記録し、さらにはファン有志により合唱を披露する企画が始まるなどして、2009年、2010年春と合わせて200を超える中高校の卒業式で合唱された。その後も高校生が選ぶ2013年卒業ランキングで3位(リクルート調べ)などいまや国民的な卒業ソングとして確立され、現在でも日本各地の中高校卒業式で歌われる定番ソングとなっている。楽曲は垣根を越え、2012年には小説版「桜ノ雨」(PHP研究所刊)が刊行。楽曲の制作者halyosy自身が原作・原案として参加し、以前から構想していたVOCALOIDキャラの学園生活を軸に「音浜高校合唱部」を舞台に、学園の四季を綴る青春群像劇となっている。また小説は20万部を超え、大ヒットを記録しており、本作はその小説版を基に進行している。本作の主演未来役には、2011年「三井リハウス」14代目リハウスガールでデビューし、『暗殺教室』『Zアイランド』と立て続けに話題作に出演し、今後もドラマ「南くんの恋人~my little lover~」(フジテレビ)や『暗殺教室』の続編を控える今注目の若手女優・山本舞香。そんな山本さんは本作について「台本を読んだとき、未来は自分には難しい役だなと思いました。私は人見知りだけど内気ではないので、こんなに内気で言葉を飲み込んでしまう女の子を演じることができるか少し怖かったです。でも、決まったからには全力でやろうと思いました」と意気込みを語る。また今回が初映画主演作となる山本さんは「初主演が『桜ノ雨』という親しみある作品でよかったと思います。“合唱ってすごいな”と思っていただけると嬉しいです。私も初めて歌のソロに挑戦しました!未来という役を通して観てくださるみさなんに何か伝えられたらいいなと思います」と役どころを少し明かした。また、未来が想いを寄せるハル役を、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』やNHK連続テレビ小説「マッサン」で注目され、本年もドラマ「破裂」(NHK)、舞台「AZUMI」など多数出演が控える大活躍中の浅香航大が演じる。浅香さんは「撮影に入る前からピアノの練習に取り組み、撮影でもピアノ演奏シーンや手元のカットで吹き替えを使わずに全て僕自身で演じることができたことに達成感を感じています。撮影はオール沼津のロケーションで、僕も撮影の合間に釣りをしたり、行きつけの飲み屋ができたりととても素晴らしい場所でした。そんな沼津の温かさが作品に影響し、力になっていると思います」と明かした。そのほか、4歳頃から芝居を始めNHK連続テレビ小説「こころ」(2003年)に出演し、『20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗』など数々の大作に出演している広田亮平が蓮役を、ドラマ「GTO」(関西テレビ)などに出演し、「CanCam」専属モデルの久松郁実が瑠華役を演じる。また監督には、第24回ゆうばり国際映画祭のオフシアター・コンペティション部門で北海道知事賞を受賞した青春映画『リュウグウノツカイ』で劇場デビューをしたウエダアツシ。そんなウエダ監督は「多忙なスケジュールの中、合唱練習にも積極的に参加し、役柄と真剣に向き合い、理解し、自分のものにしようと努力する姿勢はとても17歳の女優さんとは思えないほど頼もしく、何より純粋で少し不器用な17歳の主人公の揺れ動く心情をセンシティブな表情や仕草で見事に演じてみせるその姿には息を呑むものがありました」と絶賛した。さらに楽曲制作・原作・原案のhalyosy氏は「ついに完成しました映画『桜ノ雨』。小説から飛び出してきたような、命が吹き込まれた人物たちと、音浜の舞台となった沼津の街並みが見事にシンクロしていて、あっという間に見終わっていまいました。そしてクレジットに僕の名前が出たとき、思わず目頭が熱くなってしまいまい…感激です!」とコメント。またhalyosyさんは最初映画の話を聞いた時“なぜ僕の曲が…”と思ったと暴露。「山本さんは人間味溢れる未来を表現してくださって“あ…未来さんは本当に生きているんだ…!”と感じさせてくれました。浅香さんは、ストイックな役に対する熱意に、憧れと格好良さを男として感じました。変顔のオンパレードな広田さん、あの大人っぽさはずるいです久松さん、みなさん本当に本当に素晴らしかったです大好きです!」と原作者も納得のキャスト陣だったよう。また10月22日より開催の第28回東京雨国際映画祭で今年から新設される“パノラマ部門”の上映作品にも決定した本作。話題作に引っ張りだこのフレッシュな俳優陣たちを迎える本作は、キャストたちの歌声にも注目を集めそう。『桜ノ雨』は2016年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2015年09月11日映画『お江戸のキャンディー』のプレミア試写会が4日、都内で行われ、キャストの真山明大、高橋ひろ無、橋本淳、南羽翔平と監督を務めた広田レオナが出席した。映画『お江戸のキャンディー』のプレミア試写会に出席した南羽翔平、高橋ひろ無、広田レオナ監督、真山明大、橋本淳(左から)28日から池袋シネマ・ロサで公開する本作は、バレエ作品「白鳥の湖」の初版をモチーフに、男同士の恋愛を描いたBL作品。"EDO"で1番の美しさを誇る男花魁・白鳥太夫(真山)は、飴屋のセクシーなフリ松(高橋)と恋に落ちる。しかし、白鳥太夫は、自分にそっくりなお伝(真山)に惑わされたフリ松の心変わりを聞かされ、ある決断をする――というストーリーで、広田の夫で俳優の吹越満、竹中直人も出演している。清楚な白鳥太夫と妖艶なお伝の2役を演じた真山は、「セリフがあんまりないし、2役やるのは大変だなと思った。でも、衣装が華やかだったので、すんなり入り込めました」と撮影を振り返り、相手役の高橋は、「成就しないものが恋。恋をキラキラ終えたいなら、成就した瞬間に死ぬことが幸せなのかも」と究極の愛について熱弁。劇中で、2人はキスシーンに挑んでおり、広田監督が、「すごいキスしてましたね! 30回くらいしたっけ?しなくても良いところでもしてたし、キスシーンの後に、(真山が)『女性より良かった』って言ってた」と暴露すると、真山は、「本当に何の違和感もなく出来た」と赤面しながら照れ笑いしていた。また、撮影現場での広田監督について、高橋が、「女性を感じさせない男気溢れる監督だった。映画に対する情熱を感じた」と印象を話すと、他キャスト陣からも次々と、「怒鳴る、怒る」と声が飛び、広田監督は「最初はドン引きしてたよね? 怖がって近づいて来なかった。私が目の前にいるのに、助監督の方に行っちゃって」と苦笑い。そんな本作では、総製作費600万円という低予算ながら、ナレーションを女優の桃井かおりが務めており、広田監督は、「最初は乗り気じゃなかったけど、衣装合わせの写真を1枚送ったら、『あんたバカじゃないの!? 最高じゃん!』って言って引き受けてくれました」と"友情"エピソードを披露していた。
2015年02月06日俳優の鈴木亮平が7日に東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた主演作『TOKYO TRIBE』の記者会見に、園子温監督、共演するYOUNG DAIS、清野菜名とともに出席。外国人記者を前に「以前から園監督の大ファン。現場でのひらめきで次々とシーンが加わるエキサイティングな経験だった」と流ちょうな英語であいさつし、拍手喝さいを浴びた。その他の写真鈴木にとって、園監督とのタッグは初めてで「現場ではとても集中しているので、こちらから話しかけられる雰囲気ではなかった。ある意味、無言のバトルといった感覚で、監督の要求にいかに応えられるかというスリルを味わった」と振り返った。井上三太の同名コミックを映画化。近未来の都市“トーキョー”を舞台に、それぞれのトライブ(族)に所属し、暴力で街を支配しようとするストリートギャングたちの壮絶な抗争を描く。「出演者がセリフをラップで奏でる」という手法を用いた“バトル・ラップ・ミュージカル”というジャンルについて、園監督は「最初の台本は普通の青春映画という感じで、ラップの台詞のごく一部だったが、結果的にどんどん(ラップが)増えてミュージカルになっていた」と明かした。また、「ミュージカルであると同時に、アクション映画でもある」といい、「役者はみんなアクションなしで自分のアクションをやっている。特に清野のアクションは素晴らしかった」と絶賛。清野は「オーディションでは怖い方だなと思ったが、現場ではアクションに失敗した私を『大丈夫?』と励ましてくださって、印象がガラリを変わりました」と話していた。北海道を拠点に活動するラッパーのYOUNG DAISは、一般オーディションで抜擢され「演技は初めての経験なので、一生懸命に打ち込む以外なかった」。園監督は「本物の役者とミュージシャンをミックスるするのが面白いと思った」と異色のキャスティングにも自信を示した。『TOKYO TRIBE』8月30日(土)から全国で公開取材・文・写真:内田 涼
2014年08月08日朝ドラ「花子とアン」で人気急上昇中の鈴木亮平が、一般オーディションから選ばれたラッパーのYOUNG DAISとW主演を務める『TOKYO TRIBE』。このほど鬼才・園子温が放つ“バトル・ラップミュージカル”の全貌が明らかとなる予告編が到着した。本作の舞台は、様々なトライブ(族)が街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来の“トーキョー”。「ブクロ WU-RONZ」のトップ・メラ(鈴木亮平)と「ムサシノ SARU」に所属する海(YOUNG DAIS)が、“トーキョー”中のトライブを巻き込みながら一大抗争を繰り広げていくという、壮絶なストーリー。累計250万部超、90年代のストリートカルチャーを牽引した井上三太による伝説的コミック「TOKYO TRIBE2」の映画化となる。鈴木亮平、YOUNG DAIS、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太や叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら登場人物がほぼ全員、ラップに挑戦している本作は、HIPHOPに乗せてフリースタイルラップを披露しながら闘いまくるという、世界初の“バトル・ラップミュージカル”だ。「誰か音楽かけろ音楽!」というセリフと共に幕を開ける予告編では、上半身裸の鈴木さん扮するメラと、本作でデビューを果たすYOUNG DAIS演じる海の一騎討ちがまさに始まろうとする瞬間を捉えている。刀を持ったメラに対して、金属バットで立ち向かう海がラップで取り巻きたちを挑発。ラップは染谷さん演じるMC SHOWへと引き継がれ、「TOKYO TRIBE NEVER EVER DIE」の掛け声へと広がっていく…。「うるせぇ!」と一喝するメラの叫びと共に、その刀の先にいたのは佐藤さん演じるテラだった。6月に行われた完成披露試写会に参加した園監督は、今年の映画を象徴する1本となったミュージカル『アナと雪の女王』に対して「蹴散らします!」と挑戦状を叩きつけたことでも話題となっている本作。映像のラストには、HIPHOPアーティストのANARCHYとSIMON率いるWARU軍団たちが東京を殲滅しようとする不穏なシーンと共に、鈴木さんの放送ギリギリ(!?)ワードを放ち締めくくるが、この先、どんなドラマが待ち受けているのか?独特な世界観を持つ“園ワールド”にますます期待が膨らむ。『TOKYO TRIBE』は、8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年8月30日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年07月16日「花子とアン」『ガッチャマン』などの鈴木亮平と、一般オーディションから選ばれたラッパーのYOUNG DAISをW主演に、90年代を席巻した漫画家・井上三太の代表作を園子温監督が映画化した『TOKYO TRIBE』。このほど、本作の主題歌をアーティストのAIが担当することが明らかとなった。本作の舞台は、様々なトライブ(族)が街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来の“トーキョー”。「ブクロ WU-RONZ」のトップ・メラ(鈴木亮平)と「ムサシノ SARU」に所属する海(YOUNG DAIS)が、“トーキョー”中のトライブを巻き込みながら一大抗争を繰り広げていくという、壮絶なストーリーだ。しかも、常にセンセーショナルな作品で日本のみならず世界のファンを驚愕させてきた園監督が、今回、伝説的コミックといわれる原作を超える表現方法として選んだのが、“セリフをラップで奏でる”という大胆不敵な手法。劇中では役者もラッパーも関係なく、鈴木さん、YOUNG DAIS、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太や叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら登場人物がほぼ全員、ラップに挑戦。HIPHOPに乗せてフリースタイルラップを披露しながら闘いまくるという、世界初の“バトル・ラップミュージカル”ともいえる新ジャンルを確立させた。そんな本作に、自らメロディラインを作詞して参加したのが、AI。2005年「Story」の大ヒットの後、2009年には「BEST A.I.」でオリコン1位を獲得。「ハピネス」が250万ダウンロードを達成したことも記憶に新しい。90年代後半からファッション誌「boon」に連載され、ストリートカルチャーを牽引していた原作について、AIは「ちょうど私が東京に引っ越してきたころ、自分はもちろん周りの友達がみんな読んでいた凄い漫画。それを園監督が映画化と聞いて、これはヤバイことになるなと!」と期待に胸を膨らませていたことを告白。もともと園監督作品のファンだったそうで、「普段、絶対に見られない光景を見せてくれるから大好きで。今回の作品も、本当にヤバイ!ヤバイという言葉がぴったりな作品」と興奮気味で、「今回のオファーは、“希望(HOPE)”というキーワードを入れてほしいとリクエストを受けて、エンディングのメロディの部分と歌詞を書いて、歌を歌いました。主題歌が流れた瞬間は嬉しかった」とその喜びを語っている。さらに、「この映画でしか集まらない日本のHIPHOP界を支えるラッパーたちがオールスター出演しているので、そこに注目して観てもらいたいです。そして、登場するキャラクターが、みんなカッコいいので、若い人は真似をしたくなるかもしれないですが、メラ(鈴木さん)や『シヴヤWARU』を真似しないように!ラブ&ピースな海くん(YOUNG DAIS)を見習ってください(笑)」と本作の見どころについてコメントした。AIのほか、YOUNG DAIS, SIMON, Y’S も参加した主題歌「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」が、攻撃的なHIPHOPサウンドに乗って豪華キャストが暴れまくる本作を、きっちりと締めてくれるに違いない。『TOKYO TRIBE』は、8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」は7月23日(水)より配信開始、本楽曲入りサウンドトラックアルバムは8月20日にCD発売&配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年公開予定(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年06月16日実写版『魔女の宅急便』の初日舞台あいさつが1日、東京・新宿バルト9で行われ、主人公キキを演じる小芝風花をはじめ、尾野真千子、広田亮平、清水崇監督が出席。同日、香港、台湾、シンガポール、インドネシア、ベトナム、ドイツ、スペインでの公開が発表され、小芝は「もう本当にありがたくて、胸いっぱいです。(映画に登場する)日本の大自然を世界の皆さんに“お届け”できるなんて」と感激していた。初日舞台挨拶その他の写真角野栄子のベストセラー児童文学を初めて実写化した本作。オーディションで大抜擢された小芝演じる13歳のキキが、一人前の魔女になるために修行する姿をファンタジックな映像で描く。小芝は「とても有名な原作でイメージもあるはず。いろんな意見や感想があると思いますが、今日は皆さんに映画を届けることができて嬉しい」と満面の笑みを浮かべていた。そんな小芝のフレッシュなあいさつに、パン屋の女主人・おソノ役の尾野は「現場でもキラキラしていた。私も同じ年頃でデビューしましたが…こんなに輝いていなかった(笑)」と目を細めた。とんぼを演じる広田は「僕のほうが1つ年上ですが、現場では『タメ口でいこう』と話した。でもすごくいじられて…(笑)」と小芝との共演を振り返り、当の小芝も「とんぼ兄ちゃんは、みんなに愛される“いじられキャラ”。大先輩ですが、私もいじってしまった」と明かしていた。和気あいあいのキャスト陣に対し、清水監督は「本当にぴったりなキャスティング」と太鼓判。「ホラーのイメージも強いので、呪いを届けるんじゃないかと思われるかもしれない」と自虐的に笑いを誘い、「一番意識したのは10代の二人(小芝と広田)をいかに魅力的に描けるかということ」と話していた。舞台あいさつには、キキの相棒である黒猫のジジを演じる声優の寿美菜子も駆けつけた。『魔女の宅急便』公開中取材・文・写真:内田 涼
2014年03月01日