公共交通機関を利用するときに気をつけていることは?自宅から、私の実家までは車で片道3〜4時間ほどかかります。車で帰るときはまだ良いのですが、たまに高速バスを利用することもあります。Pを連れて公共の乗り物、しかも、乗車時間が長く、自由に途中下車ができない高速バスに乗るのは、トイレの問題や、癇癪や奇声の問題などがあり、かなりハードルが高いです。トイレの問題については、突然行きたがることもあるので、小さいころは無理をせずにおむつを履かせ、大きくなった今はバスにトイレがついているか?を必ずバス会社に尋ねています。また、癇癪や奇声の問題については、とっておきのお菓子や玩具などを私の鞄の中に潜ませておいて、いざというときにはそれらを出して、Pの気を紛らわすようにしていました。P自身の経験のため、慣れるためにもできるだけバスでの帰省に挑戦しています。チケットを予約するときは、「療育手帳の提示で割引運賃が適用される」という理由もありますが、子どもに障害があることを必ず伝え、バスに乗車するときも同じように運転手さんに伝えています。乗り物が大好きなPは、基本的には大きな問題もなく長時間座ってはいられるのですが、たまに楽しくなって奇声を発することもあるので、場合によっては周囲の人たちに「この子には障害があって、途中騒がしいこともあるかもしれませんが…」と前もってひとこと伝えるようにしています。やはり、何人かに知っておいてもらうだけでもバスで過ごすときの気持ちが全く違ってきます。Upload By みん慣れない環境でどう過ごす?祖父母に理解してもらうには?そして実家に到着してからの話ですが、私の父と母はPの障害のことを理解はしてくれているのですが、普段一緒に過ごしていないのでPの行動に対してびっくりしたり戸惑ったりすることもありますし、逆にこちらも自分たちが普段生活していない場所でお世話になるので、Pにとって危険な物がすぐ手の届く場所にあったり、執着やこだわりにつながるような物も目につく場所にあったりします。血がつながった家族とはいえ、お互いの生活ペースにお互いが合わせるのはやはり大変です。でも少しでもお互いが快適に過ごせるように、きちんと話し合い、なぜPはこのような行動をとるのか?をその都度説明し、隠せる物は隠したり、逆にこちらが距離を取るようにしたりしながら、Pの癇癪や問題行動をできる限り減らすようにしています。そんなPですが、帰省したときは主に屋外で遊んで過ごし、実家にある池に石や草をたくさん投げ込んでしまいます。いくら外の池でも、荒らしてしまってばかりでは申し訳ないので、私はPの遊びを見守りながら、庭の草むしりや掃除をし、荒らしてしまった以上に綺麗にするように心がけています。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉がありますが、孫がしたこととはいえ実家を散らかしたり汚したり壊したりなど、何か迷惑をかけてしまったのなら、できるだけ原状回復するようにし、何かほかの形でも返したりしながら、自由に遊ばせてもらえてありがたい気持ちと、散らかしてしまって申し訳ない気持ちが両親に伝われば良いなと思っています。Upload By みん離れて暮らしているからこそ大切にしたいことこんな風に過ごすことで、お互いに「また来てね!」「また帰るね!」と言えるような関係でいられたら良いなと思っています。帰省は疲れることも大変なこともいろいろありますが、私と両親が一緒にPを見守りながら、お互いの心配に思っていること、不安に思っていることなどを話し合い、Pの障害について説明し理解へと繋げることは、とても大切だと思っています。Upload By みん執筆/みん(監修:鈴木先生より)バスなどの公共交通機関を利用する際に、あらかじめ障害のあることを周囲の人に伝えるのはいいことですが、中にはASD傾向があって音過敏の方もいらっしゃるかもしれません。そういう方は自分で予めイヤホンなど持参して自衛の策を講じているかと思いますが、すべての乗客が障害に対して理解があるとも限らないので、とにかく保護者が謝るしかない…というご経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。公共の場では最低限のマナーが必要とされ、保護者がわが子の行動をカバーすることも世間では求められます。神経発達症に関してはまだまだ世間に浸透していないのが現実です。今後の学校教育の中で性教育と同様に神経発達症に関しても教えていく必要があると常々思っています。また、みんさんのように、たとえご実家のご両親に対してであっても、感謝の気持ちを行動で示すことは、理解を得るうえで重要だと思います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年07月12日「困っている人がいたら助ける」という教えは、家庭や学校などの場で、子供の頃からよく耳にします。しかし、相手が初対面の人である場合、人助けをするのは簡単なようで、実は勇気を要するもの。いざ声をかけようと思っても、つい「余計なお世話かもしれない」「周囲の人から注目を浴びてしまったらどうしよう」などの考えがよぎり、迷ってしまうのは仕方のないことといえるでしょう。バスで、自閉スペクトラム症の息子がパニックを起こしそうになり?花森はな(hanamori_h)さんが描いたのは、バスで体験したエピソード。自閉スペクトラム症(通称:ASD)である息子さんは、ストレスのかかる状況に立たされると癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうため、外出時にヘルプマークを身に着けることがあるといいます。※写真はイメージ難病の人や内部障害、精神障害など、支援を必要としていることが外見からは分からない人が身に着ける、ヘルプマーク。その日、息子さんは花森さんの同行のもと、通院のために満員のバスに乗り込んだのですが、さまざまな要因によって発作を起こす寸前になってしまいました。誰もが多少は息苦しさを覚える、マスクをした状態での混雑したバス内。息子さんは、この状況がいつまで続くのかが分からず、強い不安を覚えていたのかもしれません。それを察したのか、見知らぬ女性は、たとえウソでも『遠すぎず近すぎない、目的地までの具体的な数値』を伝えることで、息子さんの不安を軽減してくれたのです。女性の気遣いに心打たれた、花森さん。その後は、息子さんと外の風景を見ながら「あの店が見えるから、目的地までもう少しだね」と、ゴールを意識できるような言葉をかけていたといいます。強いストレスがかかった状態で耳にした女性のひと言は、息子さんと花森さんを前向きにしてくれたのでしょう。漫画を読んだ人からも、女性を称賛する声が上がっています。このエピソードで素敵なのは、その結果だけでなく、女性の「困っている人を助けたい」という強い想いによる行動。他者と助け合える社会は、多くの人にとって『優しい世界』といえるでしょう。あなたが困っている人に出会った時は、勇気を出してひと言でも声をかけてみてはどうでしょうか。その勇気と優しさは、きっと助けた相手を通して、自然と社会に広がっていくはずです。[文・構成/grape編集部]
2023年07月10日1人息子を一生懸命に育てる主人公…。そんな頑張っている主人公に対して夫はモラハラな言動を繰り返すのでした。自分がモラハラを受けていたことに気付き主人公は涙…。反抗期の息子に悩む主人公でしたが、息子の酷い言葉も夫のせいかもしれないと気付いた主人公は夫から逃げることを考えます。その日学校から帰ってきた息子はどことなく元気がないようです。主人公はすぐそれに気づき息子のことを心配します。インスタ:ゆきえ(@sareduma_yukie)HP:リアコミ原作:翼さん(インスタグラムにて経験談公募)漫画:はち≪HPはこちら≫テストを見たがる夫出典:Instagram点数は90点出典:Instagram言い返す主人公出典:Instagram夫は息子のテスト結果が気になるようで早速息子に聞き出します。しかし息子はあまり答えたくない様子…。主人公がフォローするも夫は聞かず、主人公が甘やかすからだと言います。その後、息子がテストを持ってくると点数は90点!すぐに褒めたくなるような点数ですが、夫は満足しなかったようです。こんな簡単なテストでも満点を取れないのかと叱り、息子は黙り込むのでした。
2023年07月04日もうすぐ3歳。髪が伸びてきたけれど…長女のまゆみは生まれたころから髪が薄く、2歳になっても赤ちゃんのような髪質のままでした。伸びるのも遅かったので、私は毎日まゆみのパヤパヤの髪の毛をブラシでとかしながら三つ編みやお団子で可愛くヘアアレンジできる日を心待ちにしていました。2歳10ヶ月、ちょうどまゆみに自閉スペクトラム症と知的障害の診断がついたころ、ようやく髪の毛が肩につくくらいになりました。夢だったヘアアレンジをしようとするも…まゆみは気に入らない様子。褒めちぎり、なだめすかしてようやく2つに結んでも、すぐにまゆみがヘアゴムをかなぐり捨ててしまうので5秒ともちません。Upload By にれ何度か試してみて、本人が嫌なら仕方ないとヘアアレンジはあきらめましたが、伸びた髪をそのままにしておくのは下を向いたときに視界を狭めてしまうため、初めてのヘアカットを思い立ちました。美容室探ししかし、1つ問題がありました。私はものすごく不器用なのです。それまでもまゆみの前髪カットはしていましたが、毎回アバンギャルドな仕上がりにしてしまうので「オン眉アシメバングかわいい~!」と口では言いながら心の中でまゆみに謝るのが恒例になっていました。セルフカットで頑張っているお母さんがたくさんいらっしゃる中、私はどうしても娘の髪のバックやサイドにハサミを入れる勇気が持てず、特性があっても受け入れてくれる美容院を探すことにしました。私の考えた条件は2つです。(1)ほかのお客さんの迷惑にならないよう+まゆみも落ち着けるよう、まゆみ(と母親と美容師さん)だけの空間にできること(2)家からの距離や料金的に、今後も通えるお店であることUpload By にれしかし、田舎住まいのためプライベートサロンが少なく、あったとしてもカット代が高額だったりして当時育休中だった私には手が出せませんでした。あきらめてセルフカットに挑戦するか悩んでいたころ、こじんまりとした理髪店がすぐ近所にあることに気づきました。カット用のチェアが2台ある、店主さん一人で切り盛りされている「町の床屋さん」といった風情のお店です。もしかしてここなら…と、ダメ元で娘の状態を話してカット可能か聞いてみたところ、「一度やってみましょう」と引き受けてもらえることになりました。初めてのヘアカット予約は人の少ない平日の遅い時間に取りました。行動予告にと、まゆみにヘアカットの動画を見せて「今からチョキチョキしてもらおうね」と伝えましたが…通じているのかいないのか、いつも通りの様子に一抹の不安を抱えながら理髪店に向かいました。お店に入るとキョロキョロウロウロ。なかなか椅子に座りません。やっと座ったと思ったらケープを掛けられたことに驚いて逃げ出してしまいました。そして二度と座ろうとしません。仕方がないので、私が椅子に座って膝に乗せることにしました。薄手のレインコートを持ってきていたので、私はレインコート、まゆみはタオルのみ首に巻いた状態でカットが始まりました。ハサミを見て逃げようとするまゆみですが、私が強く抱きかかえているため動けません。当然暴れますが、自分で髪を切ってあげるだけの技量がない私としては予防接種と似たイメージで「お店でのヘアカットはまゆみの人生に必要なこと」という意識がありました。Upload By にれほかに押さえつけられたような経験がないため、おそらくまゆみも予防接種のようなイメージが湧いたと思います。けれど、多少泣かれても「注射とは違って痛いことはされなかった、大丈夫だった」という経験を一度させてみるつもりでした。一旦は嫌な思いをさせてしまうのでこのやり方には賛否があるでしょうし、お子さんの性格や特性に合わせて慎重になる必要があるかと思いますが、ともかくまゆみの初めてのヘアカットはどうにか終えることができました。綺麗に整えてもらった髪をまゆみにも見せて、頑張ったことをその場でべた褒めしました。わが子を褒めるのに気兼ねいらずな点でも、周りにほかのお客さんがいない環境はありがたかったです。家でも、祖父母宅でも、療育先でも、会う人会う人みんながまゆみのイメチェンを褒めてくれたのも助かりました。無表情を貫いていたまゆみも、内心はきっとうれしかったのではないかと思います。二度目、三度目と回数を重ねて…それから3ヶ月ほど経ち、二度目のトライです。店主さんも覚えていてくれて、時間はまた平日の夕方に。お店に入ると、記憶がよみがえったのかまゆみが泣き出してしまいました。嫌な場所としてインプットされるといけないので、二度目はあまり頼りたくなかったスマホ動画に頼ることにしました。また私の膝に乗ってのカットで、動画のおかげで前回ほど暴れず、ときどきまゆみが店主さんをギロッとにらむ以外は和やかな雰囲気でカットできました。さらに数ヶ月後、三度目のカットではぐずりながらも自分からカット用チェアに座ってくれて、親子ともども髪の毛にまみれる必要がなくなりました。感覚過敏のためかカット用ケープは着けられませんが、それでも動画を見ながら一人で座ってくれています。思い出したように立ち歩くことはあるものの、まゆみが座っている短い間に店主さんが素早い手さばきでいつものボブヘアに仕上げてくれました。そうして回数を重ねるうち、まゆみも慣れてくれてヘアカットも平気でこなせるようになりました。多動があるので長い時間は座っていられませんが、5歳になった今では袖つきのケープなら着られるようになり、新しくわが家で導入した幼児向けの知育パッド(使用は病院の待合か床屋さんなどここぞというときに限っています)をつつきながら髪の毛を切らせてくれます。Upload By にれ正解がないヘアカット問題わが家の場合、まゆみがある程度は順応してくれるタイプだったことと、近所に理解のある理髪店があったため初回のような荒療治でも結果的に上手くいきましたが、あとから思い返しても押さえつけての散髪はあまりおすすめできません。二回目にお店を見て泣いてしまったので、失敗といっていいかもしれません。自宅で親がカットするケース、寝ている隙にカットするケースなど、お子さんの性格や特性によって合った方法はさまざまなので「こうしたらいい」というのは安易にいえませんが、「親子がなるべく楽なようにお店でヘアカットする」という目的でわが家の反省点を挙げるなら、以下の点です。・できれば押さえつけずに済む方法をもっと模索すればよかった・嫌な印象を持たせてしまうくらいなら、初回から動画頼りでもよかった・動画頼りになるなら、幼児向け知育パッドの導入はもっと早くてもよかった・ケープに慣れないなら、子ども用のレインコートを着せればよかったまた、美容室や理髪店の利用をお考えの方で、プライベートサロンが見つからない場合は、早めの夕食をとって少人数制のお店の最後の時間の予約を取ると親も子もかなり気楽にカットしてもらえるのでおすすめです。きっと正解はないこのヘアカット問題、お子さんも保護者の方も、それぞれに負担のない道が見つかるといいなと思っています。執筆/にれ(監修:室伏先生)ヘアカットの問題、同じように苦労されている読者の方もたくさんいらっしゃるかと思います。にれさん、まゆみちゃんの試行錯誤のプロセスを具体的に共有してくださり、ありがとうございました。自閉スペクトラム症のあるお子さんにとっては、感覚過敏、新しい場所・人への不安、新しい経験への抵抗感など、たくさんのハードルがありますよね。にれさんがまゆみちゃんの感じ方やお気持ちに寄り添い、理解されようとするご様子が伝わってきました。初回はにれさんもまゆみちゃんも大変だったことと思いますが、にれさんの工夫とまゆみちゃんの頑張りにより克服できたこと、素晴らしいですね!動画をみせることに罪悪感を抱いてしまうご家族の方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、場所や時間を決めて利用されると、育児の救世主になりますね。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月18日みなさんは夫婦関係のお悩みはありますか?今回は「息子の発言で旦那の浮気が発覚した話」を紹介します。<<第1話はこちら!>>「息子の発言で旦那の浮気が発覚した話」家族4人で幸せに暮らす主人公。ある休日、旦那が「息子を連れて実家に泊まる」と言い出かけていきました。翌日になり、帰宅した息子に主人公が話しかけると…。息子に話しかけると…出典:instagram主人公の問いかけに対し、息子は「昨日はお姉ちゃんちにお泊りしたんだ~」と言います。実は前々から旦那には浮気の疑惑があり…。息子の発言により、旦那が浮気相手の家に行っていたという衝撃の事実が発覚してしまいます。最終的に、浮気が原因で夫婦関係は崩壊してしまうのでした。まさかの行動に衝撃!パートナーが子どもを連れて浮気相手の家に行っていただなんて…。家族の気持ちを考えないような行動に衝撃を受けますね。(イラスト/@sarelog_official)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年06月09日みなさんは義実家関係のお悩みはありますか?今回は「義母に息子を預けたら息子が泣き叫んでいた話」を紹介します。エピソード:ミカさん漫画:Nひとみ様<<HPはこちら!>>「義母に息子を預けたら息子が泣き叫んでいた話」ある日、やむを得ない事情があり義母に息子を預けた主人公。とくに心配はしていませんでしたが、息子を迎えに行くと「ママー!」「ぎゃああー」と号泣していたのです。義母は「ママがいなくて寂しくなっちゃったね」と笑顔で言い放ちますが、主人公は息子の様子がおかしいことに気付き…。頭を触ると…!?出典:instagramなんと、息子の頭にタンコブができていました。預けたときはなかったはずなのに…と主人公は困惑します。わざとではないとはいえ、息子のケガを知って義母に預けるのは避けたいと感じたのでした。思わず動揺…義母に息子を預けたら、ケガをして泣き叫んでいたなんて…。息子が不自然に泣き叫んでいたら、思わず動揺してしまいますよね。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年06月09日皆さんは、義家族の方とのお悩みはありますか?今回は「息子が守ってくれた話」を紹介します。息子が守ってくれた話主人公が息子と一緒に買い物をしていたときのことです。息子は唐揚げが大好きで、お惣菜の唐揚げを見つけると「ママ、唐揚げ食べたい!」と頼んできました。主人公が笑顔でカゴに入れようとすると…。買い物中の義叔母が…出典:CoordiSnapするとそこに義叔母が現れ「まさか夕飯は毎日お惣菜じゃないわよね?息子君がかわいそう」と嫌みを言われたのです。たまたまお惣菜を買っただけなのに非難をされて不快に思う主人公。すると息子が義叔母が持っているカゴの中を見て「おばちゃんもからあげを買ったの?」と、サラッと論破してくれたのでした。息子の鋭い指摘主人公を非難しておいて、自分も同じものを買おうとしていたなんて驚きです。息子の鋭い指摘に主人公も救われたことでしょう。義実家ともいい関係を築いていきたいものですね。※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。
2023年06月08日白米しか食べられない日も。偏食の自閉症息子、小学1年の1学期3歳で自閉スペクトラム症と診断を受けたけんとは偏食で、年長まで通っていたこども園の給食がほとんど食べられませんでした。見た目がドロドロしていたり、グチャっとしていたりするものがあると、気分が悪くなってしまうことも。お皿の上に乗っているのを見るのが嫌なだけでなく、それらを人が食べているのを見るだけでもダメでした。そのため、小学校に入ってからの給食がとても心配でした。入学時に担任の先生にお伝えしたところ、給食の時間はパーテーションで区切って、ほかの子が食べているのを見えないように配慮をしてくださいました。Upload By ゆきみ小学1年生の1学期は、給食はほとんど食べられなかったようです。パンや麺類も食べられず白米だけは食べられるので、白米の日は、たくさんおかわりをしていたそうです。それを見て、先生のほうから「よかったら、ふりかけなどを持ってきてもいいですよ」と言ってくださり、持っていくとご飯をモリモリ食べていたそうです。給食をほとんど食べない日が続いていたからなのか、体重もなかなか増えず、「お弁当を持たせようかな…」と、悩んでいたとき、先生からある提案をいただきました。献立表に赤い丸をつけて壁に貼ると…その提案は、学校から配られる1ヶ月の献立表を見て、けんとが食べられそうなものに私が赤いペンで丸をつけ、先生に提出するというもの。その紙を教室の壁に貼ってみたいとのことでした。Upload By ゆきみ試しに始めてみると、掲示物が大好きなけんとは、毎日、給食の前にその献立表をチェックするように。私が丸をつけた、自分が食べられそうなものを確認して、お皿に乗せてもらい食べていたそうです。1ヶ月分の献立表に丸をつけていると、いくつか「これ、食べられるかな?」と母の私にも分からないものがありました。「もしかしたら食べられるかも」、というものには「まぁいっか。丸つけちゃえ」と気軽な気持ちで試しに丸をつけてみることに。すると、何やら頑張って食べることができたそうなのです。「食べられたぁ!」と嬉しくなったのですが、だからといって、無理だと分かっているものに丸をつけてしまったりしたら、けんととの信頼関係に傷をつけてしまう気も。なので、食べられないだろうというものには欲張って丸をつけることはせず、「もしかしたらちょっと頑張れば食べられるかも」と思えるものに丸、どうしても分からないものには三角をつけるようにしてみました。見通しが立ったことによってできた変化献立表に赤い丸をつけるようになってから、ほんの数品ですが、少しずつ給食で食べられるものが増えていきました。たまに、丸をつけていない品や、三角をつけた品を、頑張って食べるということもでてきたそうです。スープなど、以前は家では飲めなかったものも飲めるようになりました。そしてさらに!給食で食べたおいしい品を「家でも食べたい」と言うこともでてきたのです。Upload By ゆきみ先生とお話ししたときに「この前、ししゃもフライをモリモリ食べていましたよ」と情報をいただいたので試しに家で出してみると…、何やら給食と違ったようで食べてくれなかった…などの失敗もありますが…。食べられるものが増えた、だけではなく違う変化も出てきました。丸をつけた献立を確認することによって「何が出てくるのか」が分かり、見通しが立つようになったからなのか、パーテーションをせず、特別支援学級のみんなと同じ空間で食べられるようになったのです。給食の時間が「ほかの人が食べているものを見るのが怖い」という不安に囲まれた時間から、「ほかの人が食べていても安心」という時間に変化したように感じ、嬉しくなりました。Upload By ゆきみ焦らず少しずつ願いをかけてつける赤い丸給食で食べられるものが少なく、お弁当を持たせていただこうかなと思っていたときに始まった献立表への赤い丸つけ。その紙を壁に貼り確認するだけですが、それがけんとの不安を軽減したのかなと思っています。小学2年生になり、給食2年目が始まりました。まだまだ食べられないものが多いですし、今年度も何か食べられるものが増えるかは分かりませんが、少しでも安心して、おいしく楽しい給食の時間になったらいいなと願っています。母のつける丸が、心の安心に繋がりますように…。執筆/ゆきみ(監修:井上先生より)給食が食べられず体重が増えないのは親として心配だったと思います。偏食の原因は、味や食感などの直接的な要因だけではなく、ゆきみさんが書いておられるような食事場面の環境や、どんな食べ物がだされるか分からない、食べられるかどうか分からないという不安もあると思います。お母さまが丸をつけることで安心を得ることができ、予測ができるようになることやそれについて先生と話ができるようになったことで不安も少しずつ減少してきたのではないでしょうか。視覚的に分かりやすく提示してあったのもよかったんでしょうね。別の紙にクリアできたものを張り出したり、ポイント制にする(食べにくいものはポイントも高い)などもよいかもしれません。偏食の原因はお子さん1人ひとりによって異なります。成功体験を感じられるようスモールステップで進めていくこと、ゲーム感覚のように楽しく進められる工夫も加えていくとよいでしょう。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月23日自分でできることが増えてくる4歳前後の子供は、なんでも「自分で挑戦したい」といい出すことがあります。大人と同じように、1人で買い物に行きたがる子供もいるかもしれません。ポケット(okan_no_poketto)さんの息子さんは、4歳になったばかりの頃に「1人でお菓子を買いに行きたい」と、お願いをしてきたことがありました。4歳息子の『初めてのおつかい』で気付いたこと我が子の「やってみたい」という気持ちを尊重したくても、親としては4歳の子供を1人で外出させるのは、とても心配なもの。ポケットさんは、息子さんを元気に見送った後、尾行することを決意しました。息子さんは普段、ポケットさんと買い物に行く時は、じっくり悩むものの、毎回同じお菓子を選ぶのだそう。しかし、この日は悩まずレジに向かいました…以前、母親がオススメしていたお菓子を手に持って!実は、息子さんが1人で買い物に行ったこの日は『母の日』でした。息子さんは母親のためにお菓子を買うべく、1人でスーパーマーケットへ買い物に行きたがったのです。ポケットさんは息子さんが帰宅して、初めてそのことに気が付き、思わず涙を流したのでした。「思い出すと、今でも息子を抱きしめたくなる素敵な母の日の思い出です」息子さんの成長と優しさに感動した母の日の思い出は、時が経ってもポケットさんの心に残っているといいます。投稿には「涙が止まらない」「とても素敵な話」といったコメントが寄せられていました。・これはあかん…泣ける。素敵なお話をありがとうございます。・心配している時のお顔で笑っていたのに、読み進めていたら…。これは一生忘れられない思い出になりますね。・仕事の休憩中に読んだので、涙をこらえるのに必死です。ポケットさんが普段から思いやりと愛情を持って我が子に接しているからこそ、息子さんも同じように母親へ優しさを届けようとするのでしょう。素敵な母の日のエピソードは、ポケットさんだけでなく、多くの人の心を温かくしたようです。[文・構成/grape編集部]
2023年05月20日幼稚園生活がスタートすると、子供と離れて過ごす時間も増えるもの。親としては、子供がどんな経験をしてきたのか聞きたいところですよね。5歳の男の子を育てるぽぽママ(po_po_ch_an)さんもその1人。遠足の日のエピソードを子供から聞き出そうとしたところ…。「遠足」の話が聞きたいママに対して、息子が語りだしたのは、まさかの「登園バス」のところから…!想像以上に細かい説明に対して、困惑するママの気持ちが伝わってきます。「後でゆっくり聞かせて」というママの言葉に対する、子供なりの思いやりなのかもしれません。いつになったら、遠足に出かけられるのか…やきもきしながらも息子さんの話に耳を傾けるママの対応が素晴らしいですね。ちなみに肝心の遠足については、すごく楽しかったのだそう。どこがどう楽しかったのか、登園の様子と同じくらい詳しく聞き出したいところです。ぽぽママさんの投稿に対して、コメント欄には多数の共感の声が寄せられています。「この調子だとすべてアーカイブ終わるまでに6時間はかかる」「そこも含めて遠足」「低学年のお子さんに日記を書かせたら朝から晩まで詳細に…みたいなアレ」「うちは全部『忘れた!』といって何も話してくれないから、うらやましいです」親にとっては長すぎる報告でも、子供にとっては「遠足のすべてを伝えたい」という思いからの行動なのでしょう。少しもどかしいですが、とても微笑ましい光景です。5歳児の精一杯の遠足報告に、思わずほっこり。「そこから~!」といいたくなる気持ちも分かりますが、上手に誘導しつつ、楽しい「思い出トーク」にできるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年05月19日3歳までこだわりや癇癪がほぼなかった息子。でもこだわりのタネは少しずつ芽を出し始めていて…赤ちゃんのころから反応が少なかった息子。癇癪・こだわりも例外ではなく、特に産まれてから3歳あたりまで「どうしてもこうしたい!!」という息子からの強い思いはほぼありませんでした。たとえば、おもちゃで遊んでいても目の前からなくなるとすぐにあきらめて違うおもちゃで遊びだすので、児童館でお友達と取り合いになるようなこともなく…というか全てのおもちゃ・遊びに対して興味が薄く、夢中になることがほとんどなかったように思います。親としては「もっと熱くなれよっ!!」と言いたくなるくらい、物事への執着を感じることがありませんでした。Upload By 海乃けだまうちの子はもしかしたらこのままこだわりや癇癪が少ないタイプなのかもしれない…そう思っていた矢先、4歳を過ぎたころから何気ない日常生活で積み重ねた「いつもの習慣」が突如地雷となって爆発する日がやってきたのです(恐怖)。ある日、何の前触れもなく突然現れたこだわり。まるで地雷!!日常生活がサバイバル!?それはある晩のこと…毎週土曜日の夕飯は祖父母の家(義実家)でつくっていただいているのですが(とてもありがたい)、わが家の玄関を出て左の階段が正門、右の階段が車庫に続いており、その日は車に置き忘れた物を取りに行ってから祖父母宅へ向かおうとしていました。息子に「ちょっと車に忘れ物したから取りたいねん」と一声かけてから手を引いて車庫の方へ歩きだすも…息子はピクリとも動きません。「どうしたの?」そう声をかけようとした途端、『ごっぢー(こっち)』ととんでもない声量で叫び出したのです(唖然)。それこそ知らないうちに積み重ねていた"いつもと同じ通路"が息子の中でこだわりとなっていたことを知った瞬間でした。Upload By 海乃けだまこの出来事があってから、今までの間に次々とこだわりという名の地雷が発掘されております(白目) 。誰得‼︎祖父母宅関連の息子のこだわり一覧・必ず玄関を出て左の正門から・祖父母宅へ行く専用の靴下・祖父母宅へ行く専用のサンダル・家の前の道路を横断する際の左右確認←妹・パパママたちもちゃんとしてるかチェックされます(笑)・息子専用のお皿・スプーン・フォーク・息子専用のコップ・ストロー、そしてティースプーン←(お茶を混ぜるため)一つひとつは取るに足らない小さなこだわりなんですが、数が多くなってくるとなかなか大変です…。一方で、こだわりがいい方向に働くことも…息子は今ミニカーに激ハマりしているのですが、そこから派生して道路標識にも興味を持ち始めています。交通ルールに関して教えると、必ずそのルールを守ってくれます。道を渡るときは車が来ないか左右確認、手を挙げて渡る、交差点の歩行者の止まれマークは必ず止まる。そして横断歩道があればその白線の上を必ず歩く。Upload By 海乃けだまパパやママ、そして妹もしっかりとルールを守っているかチェックされます。息子の「交通ルールを守る」こだわりは、スーパーの駐車場なども例外ではなく…たとえ目の前にスーパーの入り口があったとしても、横断歩道があるところまで遠回りしていく徹底ぶりです。Upload By 海乃けだまこだわりのタネになると困ることは避けているつもりでも…もともとの息子の性格上、何時間でも泣き続けるような強いこだわりというのはないのですが、どんな毎日の習慣がこだわりのタネになってしまうか分からないので、今日はAの日、別の日はBの日など変化を持つように意識しています。しかし、無意識で毎日同じ行動をしていることもあり、息子の「ママはいつも○○なのー?」や「〇〇に行くから右から出る!(車)」などの言葉で習慣化していることに気づかされます。ちょっとした脳トレと思いながら、日々過ごしております (※ただし、余裕のあるときのみ) 。執筆/海乃けだま(監修:藤井先生より)息子さんのこだわりの内容の詳細がよく分かるコラムをありがとうございます。ASDのあるお子さんで、言葉で自分の気持ちをうまく表現できない場合、どうして癇癪を起こすのか分からないままのこともあります。癇癪の理由が分からない場合もありますが、(小さな)こだわりの積み重なりによることもあると想像できますね。こだわりを強化しないように、変化を持つように意識しているとのこと、とても良いことだと思います。ルーティンは持ちつつ、緩められるところは緩めて、行動の幅を持たせられると良いですね。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月19日ひどい癇癪は経験してこなかったUpload By まる穏やかタイプの息子を育ててきて、今まで特に癇癪やこだわりに悩まされることはなかった。もちろん気に入らないことがあるときは泣いたり、散歩中息子の行きたい方向と違う方向へ行こうとすると泣いて地面に座り込み動かなくなるなどはあったが、息子自身の切り替えがうまいのか、その場を移動してしまえば長時間泣き続けて悩まされる…といったことはほぼなかった。ただし、苦手な場所やこの場にいたくないなどの状況だと、その嫌な場所を離れるまで泣いたり不機嫌は続く。今までも慣れない療育に通い出したときは泣いて教室から出ようとしていたり、いつもと違う保育園の行事のときには泣き続けて行事に参加できずに帰宅したこともあった。つい最近だと息子は動物園や水族館が苦手なようで、動物園内に入ってからずっと不機嫌で動物を何も見ずに通り過ぎ早々に帰宅するなどがあった。嫌なことに対する表現ができているからか、暴れたり手がつけられないほどの癇癪はない。思い通りに行かないときUpload By まるそんな息子も最近になって困りごとが出てきた。自分の気持ちを表現できるようになったが、その方法が思い通りにいかないことがあるときに叩いてくるようになったのだ。息子はテレビが見たいのに「今からご飯だからあとで見ようね」と言われたときや、息子は別の方向へ行きたいのに「こっちに移動しようか」と言われたときなど、思い通りにならないとすぐに手が出てしまう。ママの「ダメよ」「やめなさい」などの否定的な言葉にはとても敏感で、すぐに不機嫌になり叩いてくるので、あまり否定的な言葉にならないように言い換えたりしてるが、日々忙しい毎日を送っていると言い換えなど忘れて叩かれお互い嫌な気持ちになることが増えている。療育の先生に相談したところ、まだ嫌な気持ちを説明できないせいで、叩くことが表現方法になってしまっている。言葉で説明できるようになれば変わってくるよ。と言われた。「いらなーい」「かえるー」の連呼Upload By まる息子自身単語はよく出るようになっており、最近は気に入らないことがあると「いらなーい」「かえるー」などのマイナスな言葉を連発するようになっている。この前、ファミリーレストランに入った際に混んでいて少し順番待ちをしなくてはいけなかった。私は息子に「順番だよ」「待ってようね」などのできるだけ簡単な言葉で何度も説明したが、息子はそれが気に入らなかったようですぐに「いらなーい、かえるー」を連発で私を叩く。それなら仕方ないとレストランを出ると、「(さっき出てきたレストランへ)いくー!」と怒っている。仕方なく戻るとまた順番待ちをしなければいけないため「いらなーい、かえるー」の連発。息子に繰り返し説明しながら順番待ちをしたが、周りの目も気になるしなんだかとても疲れてしまった。手が出たときはUpload By まる保育園でも話を聞くと、気に入らないときに先生を叩くことも増えているとのこと。ただ「もっと前はかみつくこともありましたよね」と先生から言われて、そういえばと思い出した。頻繁じゃないからすっかり忘れていたが、気に入らないときにガブっとやられてあざになったこともあった。かむではなくて手で叩くになっただけ成長しているのかもしれないとふと思った。ただ、叩くのが今のところまだ大人に対してだけだが、いつお友達に手が出るか分からない不安があり、先生にも相談をしている。叩かれるたびに息子の目を見て「痛いよ」「悲しい気持ちになる」「○○が嫌だったね」などとお話するようにし、状況に応じて「ごめんね」と言ってもらうようにしている。執筆/まる(監修:新美先生より)お子さんが小さいころ、同世代の子どもが喜ぶ場所や、そこまで嫌がらない場面でも、自分の子どもだけが不機嫌になってしまうと、保護者としては困ってしまって、そうしたことが繰り返されると疲弊してしまうことがありますね。お子さんが一人ならお子さんに合わせて行動することができても、ほかのきょうだいもいたりすると対応できないこともあります。この子はこういう場面は苦手だからと、はっきり分かってしまえばそこには近寄らないようにすればよいですが、そこまで開き直るまでの期間が保護者としては苦い思い出になることもありますね。お疲れさまです。まだ言葉が十分育っていない時期に、拒否やイライラを伝える手段として、「叩く」などの手段をとることがあります。もちろん不適切な表現であることは確かで、やめさせたいものではありますが、このことに対して「だめだよ」と言葉で叱っても効果はほとんどありません。嫌だということを伝える手段が獲得できれば叩くということをしなくてもよくなるのですが、簡単にはいかないです。視覚支援などを使って活動の見通しを伝えて、やるかやらないか選べるようにする、やりたくない行動は「×」などのジェスチャーで拒否すれば受け入れてもらえる、その場を離れてカームダウンスペースで落ち着けるなど、本人が拒否できる環境と手段を獲得していくことが必要です。ですがそんなことを試みる前に、言葉が増えてきて、言葉で伝えられるようになると、激しい他害・癇癪は減っていくということも実際には多いかもしれません。お子さんがまだ発語は単語レベルという場合、言葉の理解もしているようで、複雑なところは十分に伝わっていないかもしれません。この段階では、叩いたことを謝るということにはこだわらなくてもいいかもしれません。「叩くー謝る」が、ただのパターンになって定着するだけになることもあります。叩くことがよくないことであることを伝えたいのであれば、〇と×を絵にかいて伝える(〇:「いや」のジェスチャーの絵、×:叩いている絵)とか、叩くとけがをして血が出てしまって泣いてしまう、というような場面をイラストにして伝えるなど、言葉だけではなく視覚的に伝える工夫もしてみるといいかもしれません。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月17日「自閉症」について理解してほしいという気持ちで、カミングアウトしたのに……。フォロワーさんの実体験を基にマンガ化している、きなこすさんのマンガ「自閉症の息子」にて、自閉症をカミングアウトしたママに対して態度を豹変させる園長の言動に、読者から怒りの声が多数寄せられています。この記事を機に一気読みしてみるのはいかがですか?<「自閉症の息子」あらすじ>今から約20年以上前。自閉症の息子を幼稚園に入園させることになったママ。障害を認めたくない夫に「絶対普通の幼稚園に入れろ」と言われ、空きのある幼稚園に面談へ。無事に入園が決まったのですが園長からは「自閉症のことはみんなに言わないように」と言われます……。 「毎日来るんだ」園長からの予想外の発言に…ある日の保護者会での自己紹介。ママは息子の障害について理解してもらいたい気持ちで、「息子くんが自閉症である」ことを言いました。 しかし、この発言が園長の逆鱗に触れたようで……。 園長からの嫌味とも取れる発言に、驚きを隠せないママ。幼稚園の行事にも「参加しなくてもいいよ」とまで言われてしまい、ママは心身ともに追い込まれてしまいます。 「悪いところは…」園長の信じられない行動に、過呼吸になってしまい…園長の冷たい対応に限界を感じていたママですが、「保護者会だけは……」と思い、重い足取りで幼稚園を訪れます……。 保護者会の部屋に訪れると、ママの目にはホワイトボードに書かれた「自閉症の危険行為」という文字が入ります。園長は自閉症についてあること無いことを説明。保護者たちの不安を掻き立てます。そんな信じられない状況に、ママは過呼吸になってしまいました……。 約20年前。もしかしたら障害について、周囲の理解が深まっていない時代だったかもしれません。そんなときこそ、教育をする立場の人はしっかりとした情報をもとに、慎重に対応しなければいけないのではないでしょうか。ましてや家族の断りもなしに、このような会を開くなどもはやいじめですよね。 このように保護者を心身ともに追い詰める、園長の信じられない言動にコメント欄の読者からも怒りの声が多数寄せられました。(一部抜粋) こういう先生が教育者をしているのが怖い●いつの時代もマイノリティの人は差別されガチだけど……。園長って本当に教員免許持ってるんですかね。無知や偏見で子供の個性を決めつけ、ある事無いことをさも正しい知識かの様に説明って。教育者としてあり得ん。 ●自閉症がうつるって……。この幼稚園はまだ運営続いてるんでしょうか? ●この様な方が幼稚園の園長とは……。役所に訴えても良いレベルでは。 ●園長が最低なのは言わずもがな、他先生もフォロー一切無くて他のママも子どもに差別的なことを教えるってどんな園なんだ……。障害があることを人前で話すなってすごく勇気がいることなのに、その気持ちを汲もうともせず受け入れも出来ないなんて教育者として、子どもを守る最高責任者としてあり得ないわ。 子どもを守る教育者としてあるまじき行為という意見。当時はインターネットの普及もそこめで進んでいなかったでしょう。そのため、先生の話がどこまでが真実でどこからが嘘なのかはわかりにくいもの。先生には自分の発言が保護者にどれだけ影響を与えるのかを心に留めておいてほしいですよね。 このようにコメント欄には、自閉症の息子を持つママに対する、園長の非常識な言動に怒りのコメントがたくさん寄せられました!この後、ママは幼稚園のママや子どもたちから避けられてしまい、幼稚園を辞めることに。新たな幼稚園に行くことを決意するママですが、そこで素晴らしい出会いをします。 『自閉症の息子』ベビーカレンダーでは完結しているお話なので、一気読みが可能です! ぜひ読んで、皆さんのご意見も聞かせてくださいね!
2023年04月29日今年で3歳になる息子が幼稚園に入園しました。発達が少しゆっくりめの息子に、幼稚園について話しても、理解していないようで……。 マイペースな息子の初登園!泣きもせず案外平気!? 末っ子の息子は少し言葉の発達がゆっくりです。幼稚園に通うことについて、何度も話したけれど、あまりまだ理解できていませんでした。 登園初日はわけがわかっておらず、慣れない帽子やかばんを嫌がりながらも家を出て、バスが来ると不思議そうに乗っていきました。登園を理解していないので、泣きもしません。 一方、私は久しぶりのひとり時間の開放感を感じたり、ふいに寂しくなったり、泣いていないかなと心配になったり……。 ソワソワして過ごしていました。 お迎えに行くと、帽子やカバンを身につけ、バスから降りてくる息子は少し大きくなったように見えました。 「おかえり」と声をかけると、息子の目から涙がホロリ。幼稚園はやっぱり不安だったようです。私の顔を見て、安心したのだなぁと胸が熱くなりました。 著者:ねこじまいもみ
2023年04月24日「床の色が変わると歩けない」息子のこだわりが生んだ独自ルールUpload By べっこうあめアマミみなさんは、何らかの施設内を歩いているとき、床の色の切り替わりに注目することはあるでしょうか?おそらく、ほとんどの人はないと思います。しかし、息子はそういった床の色の切り替わりに敏感で、歩く場所の色が変わると急に足を止めて踏み出せなくなってしまうことがよくありました。子どものころ、遊びの延長的に、「同じ色の場所を踏んで歩く」というルールを自分に課して学校などから帰った経験がある人はいませんか?もしかしたら、それを極端に強固にしてしまったものが、息子の床へのこだわりなのかもしれません。息子の床の色に対するこだわりは強く、「この床は踏みたくない」と思ったら全く動けなくなってしまいます。無理に動かそうとすると癇癪につながることもありますが、動けなくなった場所が人の迷惑になる場所だったり危険な場所だったりすると、非常に困ります。息子のこだわりは一貫性があるものではなく、あるときはダメだった床があるときは大丈夫になっていたりと、その日のコンディションにも左右されるものでした。息子は言葉が話せないので、こだわる理由の真相を聞き出すことはできません。しかし、おそらく息子は体のほかの部分に比べて足裏の感覚が敏感で、たとえ靴や靴下を履いていたとしても、足裏と近いところにある床が気になってしまうのではないか?と思っています。療育のお部屋が床の張り替え!「一歩」を踏み出せなくなった息子Upload By べっこうあめアマミ息子が未就学児のころ、療育で通っていた発達支援施設で、一部の床の張り替えをしたことがありました。息子がいつも使っていた教室の床も張り替えられ、きれいな教室で過ごせてうれしいな…と思っていない人が一人。息子です。いつもの教室の一部の床の色や素材が変わったことに、息子はすぐに違和感を感じたようでした。変わった場所に踏み入るのをためらい続け、どうにか療育は受けられたものの、療育中もソワソワして、その日はなんとなく落ち着かない様子だったようです。そして、帰りの時間。息子の「できる限り床を踏みたくない」気持ちが限界を迎え、部屋の隅から一向に動かなくなりました。どんな声がけも通じず、迎えに来た私は困り果てました。歩く場所は作ってあげればいい、先生が出した魔法のアイテムそんなとき、救世主が現れました。一人の先生が、息子の両足が乗るくらいの大きさの色のついた丸い紙を、何枚か持ってきてくれたのです。そして、その紙を息子の前に置き、ここに乗るようにと息子を促しました。Upload By べっこうあめアマミ目の前に現れた、別の色の床(紙)。息子はそこで気持ちが切り替えられたのか、先生がおいた紙に興味を持ち、その上に乗りました。そして、先生がさらにもう一歩前に紙を置くと、息子は新たに置かれた紙の上に進みました。息子が新たな紙の上に乗ると、後ろには戻らないように、さりげなく先生が後ろの紙を取っていきます。その後は先生の華麗な誘導と紙さばきで、どんどん前に進んでいった息子。床が気に入らなくて歩きたくないのなら、歩く場所として簡易的な「別の床」を作ってあげよう。この先生のアイデアのおかげで、無事息子は教室を出て、帰路につきました。Upload By べっこうあめアマミこだわりと上手につきあっていくために障害の有無にかかわらず、私たちは誰しも、何かしらのこだわりを持っているのではないでしょうか。そのこだわりを無理になくそうとしたり、本人の意思に反した動きを無理やりさせようとしても、お互いにイライラがたまってうまくいかないことは多いと思います。療育で、先生の見事な誘導により、息子がストレスなく自然と苦手な床の上を移動できたのを見て、私はこだわりを「なくす」のではなく「上手につきあっていく」大切さを感じました。そうはいっても現実は、同じ方法を使ってもうまくいかないこともありますし、どうにもならずに無理やり動かすしかないシーンは多々あります。それでも、できるだけ息子の気持ちを尊重し、親として息子のこだわりとつきあっていきたいと思います。執筆/べっこうあめアマミ(監修:藤井先生より)療育の先生のアイディアに至るには、べっこうあめアマミさんが、息子さんのこだわりに気づいていたことが大事だと思いました。急に道端で立ち止まったり、療育に参加しなかったりという状態だけを見ると、床の色にこだわっているという点にはすぐに気がつかない可能性もあります。息子さんの行動と、その状況を観察されたことで、こだわりの詳細な内容に気づかれたのだと思いました。その観察力が素晴らしいと思いました。こだわりを「上手につきあっていく」という視点で考えると、できる工夫が浮かんでくることがありますね。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年04月24日2歳の息子さんがいる、アラフォーイラストレーターの村澤綾香さん。アラフォーになり、若いころとのギャップを実感する日常マンガを紹介します。今回は、2歳の息子さんに関するエピソード。村澤さんが気付いたときにはすでに息子さんがアラフォー化(?)していたようで……。★前の話こんにちは。アラフォーイラストレーター、村澤綾香です。息子に私の口癖がうつってしまいました。「よっこいしょ」「よっこらしょ」「疲れたなー」など頻繁に使うようになっていてびっくりしました(笑)。しかも私の日々のお疲れワードばっかりで、2歳なのにアラフォー化しちゃっている……。親の言葉づかいをまねしていろいろ覚える年ごろ。気を付けねばなー、と思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/村澤綾香(38歳)少しずつ老化を感じ始めたアラフォーのイラストレーター。いろいろな雑誌、webにて挿絵を描いてます。2歳の息子がいる。
2023年04月14日療育手帳の判定結果は「中度」知的障害、落胆して泣いた自閉スペクトラム症のある息子は、1歳ごろから「なんだか怪しい…」と感じる行動をすることが多かった。母である私は、息子が3歳になるとすぐ、療育手帳(障害者手帳)を申請した。療育手帳は、3歳をすぎないと申請できなかったからだ。療育手帳の申請は児童相談所が窓口だった。Upload By 立石美津子息子は児童相談所で検査を受けた。結果は3度(中度)の判定で「4度(軽度)ではないんだ」とショックを受けた。障害児向けの福祉サービスを受けるため、療育手帳が欲しくて自ら出向いたのにも関わらず…。児童相談所からの帰り道、駅まで泣きながら歩いたことを思い出す。1ヶ月後、療育手帳が郵送されてきた。交通機関の割引制度を利用するには、手帳を提示する必要があったが、当時の私はものすごく抵抗があったので、しばらく使うことができなかった。東京都の場合、療育手帳(愛の手帳)は知的障害の重さで4つの度数に分かれている。最重度1度…知能指数19以下重度2度…知能指数20~34中度3度…知能指数35~49軽度4度…知能指数50~75参考:対象者(愛の手帳Q&A)|東京都福祉保健局軽度の目安が、IQ75未満の自治体もある。IQ70〜75が、療育手帳がもらえるギリギリの、ボーダーラインで、IQが70〜75より高く、日常生活の能力に問題がない場合は、療育手帳の認定基準に満たないので、療育手帳はもらえない。療育手帳がもらえるかもらえないかの境界は、自治体によって異なる。療育手帳交付のボーダーラインは、IQ70が基準の自治体もあれば、IQ75が基準の自治体もある。療育手帳の再判定、結果は変わらず「3度」で中度の知的障害だった息子が18歳になり、療育手帳の成人更新をすることになった。結果は今までと同じ3度だった。少しホッとする。福祉サービスが今までと変わらず受けられるからだ。児童相談所からの帰り道、駅まで泣きながら歩いた昔と比べると、自分も随分変わったものだ。療育手帳を持っていても使うのに抵抗があった昔に比べると、持っていくのを忘れたら家に取りに戻るくらい変化した。タクシーに息子と乗ったとき「障害者手帳持っているんですけれど、持ってくるの忘れてしまいました。でも障割にしてくれますか?」と図々しく聞くくらいだ。親として成長したのか、諦めたのか、悟ったのか…。Upload By 立石美津子特別支援学校高等部時代、学校のママたちとランチした。あるママ友が呟いた。「療育手帳の成人更新で3度が4度になっちゃった~(=軽度になったこと)『3度が4度に上がりました』と担任に話したら、『そうでしたか…』複雑な表情をされて、こちらも複雑な気持ちになったよ~。」「あるあるだよね。」そんな会話が交わされる。愛の手帳が3度から4度(中度→軽度)になって本来喜ばしいことなのだろうが、それによって利用できなくなる福祉制度があるからだ。私が住んでいる自治体では、“緊急介護人制度”というのがあって、愛の手帳(療育手帳)が1度から3度だとこれを利用できる。しかし、4度だと利用できなくなる。ほかにも、一般企業の障害者雇用枠では、療育手帳の1度や2度だと、ダブルカウントされる。つまり1人雇うと2人分とカウントされるのだ。手帳の判定が変わるのは、親と嬉しくもあり、利用できる福祉サービスが減るのではと不安になることもあり、複雑な気持ちになるものだ。そして、それくらい親と一心同体になってくれる特別支援学校高等部の先生方はありがたい存在だった。「残念だ」とは決して口には出さないが、表情から、わが子のことを深く考えてくれいることは読み取れるから。障害区分認定は?療育手帳の成人更新とは別に、19歳になったら、区分認定も受けた。これは知能指数による判定ではなく、日常生活するのにどれくらい困難があるかを示す度数である。療育手帳(愛の手帳)は「1・2・3・4」と数字が上がるほど軽度ということだが、区分認定は「1・2・3・4・5・6」とあり、数字が上がるほど重く、福祉サービスは手厚くなる。逆なのだ。ややこしい!!Upload By 立石美津子当時、ママ友との会話はもっぱら…「成人更新で療育手帳は何度になった?」「区分指定は何度?」だった。成人を前にやらなくてはいけない申請も多く、何しろいろいろ難しい。経験者としていえるのは、17歳になる前くらいから、いろいろ調べておくとよいということだ。執筆/立石美津子(監修・鈴木先生より)療育手帳のボーダーラインはいつも疑問に思います。IQ69と71で何が違うのか?自治体で差がないように医師の診断書を添えて70以上でももらえるようなシステムがいいのではないかと常々思っています。IQ49と51でも同様です。中にはIQ51でも中等度の知的発達症にしてくれる児童相談所の方もおられます。そのためには、いかに生活で困っているかを保護者が児童相談所に伝えられるかどうかにかかっているようです。発達障がいは以前、軽度発達障がいと言われていました。障がいに軽度も重度もないことからスペクトラムという領域という意味の言葉が用いられ、軽度という言葉は診断名から消えました。知的発達症もいずれ軽度や重度の枠がなくなってスペクトラムとなり、みんな同じ福祉サービスが受けられる時代が来ればいいですね。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年04月02日4歳の息子さんを育てる、母親のジェーコ(jeeeeeeeeko)さん。ある日、幼稚園からバスで帰ってくる息子さんを迎えに行ったところ、ある違和感に気付いたそうです。違和感の正体は、息子さんが被っていた幼稚園の帽子。てっぺんに何かが刺さっていました。抱っこを求めて駆け寄ってきた息子さんに、「帽子に何か刺さっているよ」と伝えると、先生が笑顔で『ドングリ』のヘタ部分を模していることを伝えてくれたのです。そして、息子さんの帽子に枝のようなモノを刺したのは、同じバスに乗っていた双子の女の子たちでした。かわいすぎる3人の姿に、胸を打たれたジェーコさん。『ドングリの妖精たち』に、キュンキュンしたといいます。ジェーコさんはこの日見た最高のお迎えタイムを漫画化し、Instagramに投稿。「言葉にならないかわいさ…」「尊い」「キュンとして変な声が出た」などのコメントが上がっています。ちなみに、ジェーコさんいわく、息子さんの幼稚園の帽子は通気性を考慮してか、小さい穴がたくさん開いているタイプのものなのだとか。たまに花や葉が刺さったままになっているといいます。幼い子供の愛らしい発想に、心が洗われますね![文・構成/grape編集部]
2023年03月30日「世界自閉症啓発デー」とはUpload By 発達ナビニュース2007年の国連総会で、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることが定められました。国連加盟国では、自閉症(自閉スペクトラム症/ASD)についての理解が進むように意識啓発の取り組みを行うよう求められています。日本では、4月2日から4月8日は発達障害啓発週間となっています。自閉症(自閉スペクトラム症)についての認知は、日本でもここ最近高まってきています。しかし、今もなお偏ったイメージを持っていたり、正確ではない情報が存在しています。自閉症(自閉スペクトラム症)の研究は現在も続いていますが、はっきりとした原因はまだ特定されていません。何らかの脳機能の障害であると考えられており、しつけや愛情不足など育て方が直接の原因ではないといわれています。自閉症(自閉スペクトラム症)のある子どもは、さまざまなこだわりを持っていることが多いです。また、感覚過敏や感覚鈍麻などの特性がある場合も多くあります。そのため、育てにくさを感じたり、適切な接し方が難しいと感じる保護者も少なくありません。しかし周囲の自閉症(自閉スペクトラム症)についての理解や支援が十分であれば、自閉症(自閉スペクトラム症)があっても住みやすい環境で、その人らしく充実した生活をすることができます。「世界自閉症啓発デー」は、この社会で、多くの人が自閉症(自閉スペクトラム症)への理解を深めることで、自閉症(自閉スペクトラム症)のある人を含めたすべての人が過ごしやすい世界を実現していくための日です。「世界自閉症啓発デー」には、シンボルカラーがあります。「癒やし」や「希望」などを表すブルーが、その色です。毎年4月2日は、ナイアガラの滝やピラミッドなど、世界中のさまざまなランドマークが青に染められ、また青い服を身に着けるなどの青をテーマにした啓発イベントが各国で行われます。日本でも、東京タワーやスカイツリーをはじめ、各地のシンボルとなっている建物などが、例年、青く染め上げられています。SNSを「ブルー」にそめよう!Warm Blue2023キャンペーンUpload By 発達ナビニュース4月2日には、シンボルカラーである「青い」ものを身に着けたり、ブルーにデコレーションした施設などの写真をSNSに投稿してみませんか?以下のハッシュタグをつけてぜひ投稿してください。#自閉症啓発デー #WB_2023 #2023TT #LIUB #発達ナビ投稿したブルーの写真やメッセージは、下記のSNSアカウントなどでシェアされる予定です。東京都自閉症協会twitter東京都自閉症協会facebook Blueギャラリー | 東京都自閉症協会発達ナビ連載陣にも「青」をテーマにイラストを描きおろしてもらい、SNSで発信中です。青いイラストとともに、みなさんのメッセージを添えて、ぜひシェアをしてください。多くの人たちにメッセージを伝えてみてほしいと思います!4月2日、さまざまなイベントが開催!2023年4月2日は、オンラインで、さまざまなブルーアクションを紹介する生配信が企画されています。日本各地の当事者団体や賛同する企業などの取り組みに注目です!日時:2023年4月2日17:30配信スタート(予定)司会:不破ふわお、東海林杏朱ゲスト:東ちづる、天道清貴ほか2023も企業や自治体、当事者団体、自閉症のある仲間たちなど、さまざまな参加を予定しております。また今年はウクライナ・ヘルソンの自閉症のあるご家族の団体が、世界自閉症啓発デーに向けて動画を寄せてくださったそうです。ぜひご覧ください。参考:ウクライナから届いた動画| 東京都自閉症協会参考:東京都自閉症協会コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月29日たくさんの人の目が気になるお葬式で問題行動だらけのわが子葬儀では、普段顔を合わせることが無い人たちがたくさんいるし、みんな黒い服で静かな独特な雰囲気があります。そんな中、幼い子どもと一緒に参列するというだけでも大変なのに、発達障害のあるわが子が長い時間耐えられるわけもなく、会場では人前で床にゴロンと寝転んでしまったり、大きな声を出してしまったり、走って祭壇の物を触りに行こうとしたり、蝋燭の火を吹き消そうとしたりなど、それはそれは大変なことばかりでした。Upload By みんでもまだ「Pには障害があります」とはハッキリと言えない時期だったので、障害を理由に言い訳をするわけにもいかなかったし、「まだ小さいから仕方ないね」「悪戯をしたい時期だよね」と周りの人たちには思ってはもらえていたかもしれませんが、「躾のできていない子」だと誰かに思われていたとしても仕方ないなと思っていました。でも人の視線を気にしてばかりでは私自身の心がもたないので、せめて近しい人たちには私の不安を知っておいてもらいたいと思い、Pには発達障害の疑いがあることを簡単に話はしていました。そして退席しやすい位置に座らせてもらい、何かあったら無理をせずに退室するようにしていました。Upload By みん退室してからは会場を歩いたり、控室で過ごしたり、それでもまだ人目が気になるときは駐車場へ行き車の中で過ごしていました。絵本やシールブック、音の鳴らないおもちゃをたくさん用意して持って行っていたのでそれらで遊ばせたり、飲食が可能な場所ならお菓子やジュースを与えたりして何とか時間を潰していました。Upload By みん人の目が気になるなら、自分たちのほうからその場を離れる葬儀中はヒヤリとしたこともたくさんありましたが、できるだけ癇癪を起こさないようPに無理をさせないことが1番でした。誰かに話しかけられても無視をしてしまったり、大人しく座ることもできなかったけれど、それならもうその場から離れるようにすることが私にとっても1番でした。今回は幼いころ冠婚葬祭に出席した話をしましたが、今後もそういう機会はあると思います。Pの身体が大きくなった今、冠婚葬祭の場ではPの言動は目立ってしまうこともあるかもしれませんが、そんなときは家族や周りの人たちに少しでも理解してもらい、決して無理はせずに参列できればと思います。執筆/みん(監修:鈴木先生より)葬儀への参列に関するコラムは、発達ナビでもほかにいくつか掲載されています。別のケースでは参列せず引き返したということもありました。今回は何とか参加できたので素晴らしいことだと思います。それにはみんさんがP君の好きなおもちゃを持参したこと、そして何よりもずっと参列するのではなく、退室しやすい位置に座り無理せずに控室で過ごせたことが良かったのだと思います。事前にVTRでどういったことをやるか予習させることも重要ですが、全ての時間参加することは不可能に近いので今回のように退室しやすい(例えば最後列の)座席に参列することが重要です。学校の座席でも廊下側の最後列にいたほうが自由に特別支援学級へ出入りできるのです。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月13日自閉症のたつきくんは、家ではモリモリ食べるのに、発達支援センターの給食はまったく食べません。お母さんのNEGIさんはなんとか食べさせたくて、給食の時間だけ毎日通ってサポートしますが、たつきくんに変化はありませんでした。支援センターの先生とのやりとりで絶望的になることもありましたが、NEGIさんは諦めませんでした。ある日、じいじからもらった巨峰が家にあったので、NEGIさんは、たつきくんに差し出しました。けれども見たことのない食べ物を見たたつきくんは、拒否。たつきくんは見た目で判断して食べないこともあることを思い出し、NEGIさんは巨峰の皮をむいてみました。しかし、たつきくんはやっぱり食べません。 ところが、巨峰の汁が口元にくっつくと……!? 初めて拒絶していたものを… ※乳幼児にミニトマトやぶどうなどの球状のつるつるした食品を丸ごと食べさせると、窒息するリスクがあります。4等分にカットするなどして、よくかんで食べさせることが大切です。 ぶどうジュースは大好きだけれど、見た目の問題で家ですら巨峰が食べられなかったたつきくん。しかし、NEGIさんが口元に当てた巨峰の汁をなめたたつきくんは、味はぶどうだということがわかり、その流れで舌でぺろぺろと味を確かめ始めます。 そしてこの日、拒絶していた巨峰を初めて食べることに成功。 NEGIさんはそこで、 「給食を食べたくないわけではなく、本当は食べたいんだ」「このやり方で進めていけば給食も、もしかしたら……!」 自宅でできることも、場所が違うとできなくなるというのがたつきくんの特性でもありましたが、NEGIさんは一抹の期待を寄せました。 そんな中、ついに給食にぶどうが出る日がやってきたのです。 「食べることができたという経験によって、ぶどうだけは他の食べ物とは違う存在になっているんじゃないか……?」 と仮説を立てたNEGIさんは給食の時間、たつきくんと1時間向き合います。 しかしたつきくんは変わらず食べません。それどころかその場にいなければ、「ぶどうだよー」という先生の話も聞いていません。 「でも今日は! 今日だけは!! 諦めるわけにはいかない!!」と決心しているNEGIさん。 以前家で巨峰を食べられたとき、自ら“舐める”という小さな行動に移せたことで、結果たつきくんがぶどうのおいしさを覚えたはずだと考えました。 そして、そんなぶどうは家庭で食べても給食で食べても同じ味。だから、たまねぎ園で食べられるようになるには、ぶどうは近道なはずだと、すがる思いでねばります。 たつきくんの口元にNEGIさんがぶどうを近づけたとき、ぶどうはするんっと口をすり抜けて入っていきました。そして、たつきくんはすぐに飲み込んでしまいました。 ぶどうを口に入れた、舐めた、飲んだ(食べた)という経験を通して、たつきくんの「給食を食べない」というこだわりは崩れていきました。こうして、この日を境に、「給食を食べたい」という気持ちが芽生え、少しずつ給食を食べるようになっていったのでした。 長い間、「給食を食べない」というこだわりを持っていたたつきくん。NEGIさんがいろいろな角度から物事を考えて行動に移し、それを通してたつきくん自身が体験・経験していくことによって、たつきくん「給食を食べない」というこだわりから解かれることができました。どうにか打開策を見つけたいという一心で、辛抱強く見守ったNEGIさんの努力に脱帽です。子どもごとに特性や性格は違い、解決までの道のりもそれぞれ違うと思います。NEGIさんのように、周囲にも相談して力を借りること、そしてよく子どもを観察して見守る姿勢というのが大事なのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月08日自閉症のたつきくんは、家ではモリモリ食べるのに、発達支援センターの給食はまったく食べません。給食の時間だけ毎日通うことにしたNEGIさん。園の専門士の話も聞きたいと考え、保育士に相談するも常にいるわけではないことを知りモヤモヤ……。たつきくんへの対応方法に行き詰まったNEGIさん。相談しようとした保育士さんからは、「お母さん、これからどうしますか?」と逆に問われ、NEGIさんは思い悩んでしまいました。しかし、別の視点からまだできることはあると考えて――!? 予約制ですぐには相談できない。……で、私はどうしたらいい? ※ここでは、「専門士」は小児専門の言語聴覚士・心理士・作業療法士のことをさしています。 ※乳幼児にミニトマトやぶどうなどの球状のつるつるした食品を丸ごと食べさせると、窒息するリスクがあります。4等分にカットするなどして、よくかんで食べさせることが大切です。「お母さん、どうしますか?」 先生から言われたこの言葉を、もう策が尽きたという意味だと解釈し、絶望的になってしまったNEGIさん。けれども、今いるのは「発達支援センター」なのだから、ほかにも策はあるだろうと考えました。 NEGIさんは、言語聴覚士などの専門家にも相談したいと思いましたが、予約は2週間ほど先になると知らされました。 たまねぎ園の入園前には、親子療育の現場に必ず専門士がいたことを目にしていたNEGIさんは少し違和感を覚えます。 発達や特性に詳しい専門的な視点から現場では見てもらえないものなのか……?「専門士は忙しい」という理由で……? 「思っていた療育とは違う」とNEGIさんはモヤモヤします。 そして、今、自分にできることはなにかを考えます。 「まだやれる事があるならやってみよう」 と、専門士の相談予約までの間に、自分なりに食べられる方法を試してみました。けれどもどれも、あまり効果はありませんでした。 しばらくして、予約していた言語聴覚士の先生が来てくれて、給食中のたつきくんの様子を見ながら相談をすることができました。 口の中の発達具合や食事形態の変更について提案をもらえたものの、それでもたつきくんが給食を食べることには繋がりませんでした。 2歳児健診では食欲旺盛すぎて太りすぎることを心配したこともあったほど、家ではよく食べるたつきくんを見ているNEGIさんは、複雑な気持ちに……。 ある日、家での食事のあと、じいじにもらった巨峰ぶどうがあることを思いだしたNEGIさん。デザートにと3粒お皿に用意しました。しかし、たつきくんは拒否! 昔、小さいぶどうは見たことがあったたつきくんですが、大きいぶどうを見るのは初めてでした。 NEGIさんは、たつきくんが、家でも食べ物の見た目で判断して食べないことがあったことに気づくのでした。 常に支援センターには小児専門の言語聴覚士・心理士・作業療法士などの専門スタッフがいると思っていたNEGIさん。思っていた療育が受けられないことにモヤモヤするものの、たつきくんのために、自分ができることを試そうとしました。NEGIさんの前向きさ、行動力はとても素敵ですね。そしてNEGIさんは巨峰ぶどうをきっかけに、家でもたつきくんは食べ物を見た目で判断していたことを思い出しましたん。小さな気付きに、たつきくんの不安要素を知る手がかりがありそうです。子どもをよく観察するということが、大切なのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月07日自閉症のたつきくんは、家ではモリモリ食べるのに、発達支援センターの給食はまったく食べません。お母さんのNEGIさんはなんとか食べさせたくて、給食の時間だけ毎日通うことに。けれどもまったく食べないたつきくん。NEGIさんは不安に襲われてしまって――?先生方がいろいろな工夫をしてくれましたが、たつきくんは食べないまま時が過ぎました。そして1カ月ほどたったある日、大好物のスイカが! けれどもたつきくんは手で払いのけてしまいます。その姿に、漠然とした不安に駆られてしまうNEGIさん。そこへ追い打ちをかけるように先生がNEGIさんに声をかけてきました。 先生が放った言葉とは……? お母さん、これからどうしますか? たつきくんは感覚的な問題で食べられないのであって偏食ではないと考えているNEGIさん。 「ほかで食べられるのであればそれでいい」「健康に問題があるわけじゃないし」 第三者にそう言われるなら、そうなのかもしれないと思っています。 けれど、NEGIさんは、スイカが大好きなたつきくんを知っていました。だからこそ、好きな物を食べられなくする自閉症のこだわりが、ただ、にくらしかったのです。 どうにかいつも通り食べられるようにしてあげたいNEGIさんは、たつきくんにとっての不安要素を取り除こうと考えます。 しかし「給食を食べない」ということがたつきくんの中でこだわりとなってしまっているたつきくん。 NEGIさんは、 「このままおなかが空いても通園の3年間食べないままだったら」「小・中学生になっても続いたら」「このこだわりはいつまで続くの……?」 などとわからないことが多すぎて、漠然とした不安に駆られてしまいます。 食べられるようになんとかしたいけれど、どうしたらいいかわからなかったNEGIさんは、母親として情けないと思いつつ先生に相談することに。すると、そう思った矢先に先生から声をかけられました。 「お母さん、(これから)どうしますか?」 未来を絶たれたような気持ちになってしまったNEGIさん。どうしたらいいのか私が聞きたい、と絶望的になったのでした……。 補足を読むと、実際にはこの先生の声掛けには続きがあったようですね。そしてやさしい先生のようです。きっと、このときNEGIさんは不安に駆られていたあまり、先生から質問をされて、突き放されたような感覚になってしまったのでしょうね。声をかける側は、相手の状況や気持ちを察して、声のかけ方やタイミングなどの工夫が必要なのだと、考えさせられますね。 著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月06日自閉症のたつきくんは家ではモリモリ食べるのに、療育に通う発達支援センターではまったく食べません。食べてもらいたいと試行錯誤するお母さんのNEGIさん。どうにかして食べられるようにしたいNEGIさんは、漠然とした不安に駆られてしまい……。家では食べることが大好きなのに、発達支援センターでは給食を食べないというたつきくん。自分の目で見るまでは信じられないとの思いをもって、支援センターへ様子を見に行ったNEGIさんが目にした光景は……。 大好物のスイカなら…!? 給食を拒否し続けるたつきくんの様子を見にたまねぎ園へ通ったNEGIさん。家では食べることが大好きなたつきくんが、給食を拒否するなんて信じられなかったNEGIさんでしたが、実際に目の当たりにすることに。 たつきくんは、給食を食べるどころか、席にもついていない状態でした。 自閉症は、不安を抱いたり自信をなくすと、自分の中で落ち着くためのルーティンやこだわりが強くなったりするということを、以前医師から聞いていました。そんな状況をなんとか打開しようとNEGIさんは毎日たまねぎ園へ通うことに。 たまねぎ園は療育中、親も出入り自由で他の子どもたちも保護者が来ることには慣れている様子。そして、食事についての悩みがあるのはNEGIさん親子だけではないことがわかりました。NEGIさんが目の前にいる状態だと、席に座ったたつきくん。 これは食べてくれるんじゃないかと思うNEGIさんでしたが、30分以上ねばってもたつきくんが給食を食べることはありませんでした。先生は、たつきくんがいつも通り食べられるようにいろいろ工夫してくれました。しかし、食べない日が1カ月続き……。 夏を迎え、デザートにたつきくんの大好物スイカが出る日が訪れます。スイカさえ食べられたら、給食を食べる流れに持っていけるんじゃないかと希望を抱くNEGIさんでしたが、あえなく撃沈。たつきんはスイカを手で払い落としてしまったのでした……。 食事の時間はおいしく食べて、楽しく過ごしてほしいと、親としては思いますよね。NEGIさんとだったら家にいるような感覚に近くなって食べるのではないかと、NEGIさんは毎日支援センターへ通いました。しかし、たつきくんはどの食べ物も拒否。NEGIさんはチャンスと思った好物のスイカまではらいのけられてしまい、ショックだったのではないでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2023年03月05日息子が赤ちゃんのころの育児の苦労から、この子は育てにくい子だと思い込んでしまっていた私。しかし、久々に会った祖母からの何気ない言葉で、息子が大きく成長していたことに気付かされ、自分の子育てに対して少し自信が持てたエピソードをお話しします。 やんちゃな息子に祖母がかけてくれた言葉私は現在第2子妊娠中のため、コロナ渦ではありますが、里帰り出産の病院を受診する目的で先日帰省しました。私の祖母にはもう1年近くひ孫の顔を見せられていなかったので、お墓参りも兼ねて2歳の息子を連れて祖母宅に訪れることにしたのです。 その際、物心がついた息子は初めての祖母宅に興奮してしまって、家中駆け回り、物色し、落書きをし……。肝心のお墓参り中には寝てしまったのですが、帰る間際に祖母が私に「ええ子やな」と言ってくれました。 育児に対するネガティブなイメージ息子は生まれたころから本当によく泣く赤ちゃんで、早いうちから人見知りも激しく……。離乳食もなかなか進まず、発育も遅れ気味でしたし、2時間おきの夜泣きは2歳になるまで続き、これまでの子育てには散々苦労させられたイメージしかありませんでした。 そして私はいつまでもそんなネガティブなイメージを持ちながら息子を見てしまっていたのだと思います。 素直に息子の成長を認められなかった自分ところが2歳になった息子は、好き嫌いもなく何でもよく食べるようになり、朝まで一度も起きずに寝てくれる日も増えました。口達者なほうなので、駄々をこねずにしたいことや嫌なことははっきりと言葉で伝えてくれます。 それなのに私自身は、最近の息子の成長を目の当たりにしても、素直に「ええ子や」と思ってあげることができなくなってしまっていたことに、祖母のひと言で気付くことができました。いつも一番近くにいたはずの母親の私が、息子の成長を認めて褒めてあげることができていなかったのです。 祖母が何気なくかけてくれたやさしいひと言のおかげで、これからはもっと息子を信頼して、心に余裕をもって子育てしていこうという気持ちになりました。息子の成長をはっきりと感じ、今後の子育てにも少し自信を持つきっかけとなった、うれしい帰省中の一幕でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:鈴木ゆり2歳の男の子の母。現在第2子を妊娠中。結婚後は夫の実家で義両親と同居しながら、旅行会社にフルタイムで勤務。その傍ら、自身の体験をもとに子育てに関する体験談を執筆している。
2023年03月03日40歳になったころ、息子から「口臭くない?」と指摘を受けました。口臭に気付いていなかった私は大ショック。歯科医院を受診すると、歯周病だと診断されました。地道に歯のケアを続け、歯周病を改善したという体験談です。★関連記事:「口の中が渇き、口臭も…」50代で気になり始めた口のトラブルの原因に驚き…!【体験談】自分では気付かなかった口臭歯磨きは朝昼晩、欠かさず続けていました。社会人になり一度だけ虫歯治療をして以来、歯科医院に通ったことはありません。歯の痛みを感じることもなく、硬いものや冷たいものも気にせず食べていました。そんな私に変化が訪れたのは、40歳になったころです。歯磨きのたびに出血するようになりました。かといって、大きな痛みがあるわけではありません。一時的なものかなと、そのときはさほど気にしていませんでした。ところがある日、息子が申し訳なさそうに私に言ったのです。「あのさぁ……お母さん口臭くない? 歯磨きしてる?」と。思いもよらない指摘に、私は大ショック! 思わず口元を手で覆ってしまいました。「もしかして、最近の出血も口臭に関係している?」と不安になった私は、早速ネットで「歯磨き出血」とキーワード検索。すると出てきたのは、歯周病に関する記事でした。歯磨きのときの出血は、歯茎の炎症が原因だということ、歯茎の炎症は歯周病によって引き起こされる症状だと説明されていました。自分では気付かない口臭に衝撃を受けた私は、久しぶりに歯科医院へ通うことを決意しました。歯科受診で歯周病が判明!歯科医院では、虫歯の有無と同時に歯周ポケットと呼ばれる歯茎の溝の深さを測定しました。通常は0.5~2mmの歯周ポケットも、歯周病で歯茎に炎症が起こると深くなってしまうらしいのです。私の歯周ポケットは、奥歯の一部が4~5mmまで深くなっていました。今は初期の段階ですが、このまま放っておくと歯周病が進行し、歯を支える骨まで溶かしてしまうと医師から説明を受けました。骨が溶けると、やがて歯が抜け落ちてしまうという話でした。テレビのCMで歯周病という言葉を耳にすることはあったものの、自分が診断されるとやはりショックでした。歯周病を改善するには原因である歯の汚れを除去し、自宅で正しくケアする必要があるそうです。歯のレントゲンを撮り、歯周病について詳しい説明を受けてから、その日は下の歯の歯石を除去してもらいました。久しぶりの歯科医院は緊張しましたが「痛かったら言ってくださいね」「これから風が出ますよ」と、丁寧に声をかけてもらえたので安心して治療を受けることができました。歯石除去のあとは歯磨き指導です。今まで使ったことのない歯間ブラシという小型のブラシをおすすめされました。歯と歯茎の間に糸を滑らせる、デンタルフロスを使うのも初めての体験です。舌に付着する舌苔(ぜったい)も口臭の原因になるということ。舌専用の舌ブラシを使ってこすったところ、自分でも驚くほど汚れが取れました。1日の終わりにお口のケアを30分歯周病と口臭をなんとか改善したく、その日から毎食後、歯間ブラシを使ったケアを始めました。1日の終わりは特に念入りに、デンタルフロスと舌ブラシも併用します。仕上げは「コンクールF」(税込み1,100円)という薬用マウスウォッシュでブクブクうがい。歯周病菌を殺菌するだけでなく、口臭を予防する効果もあるそうです。これらのケアをすべておこなうと、およそ30分ほどかかります。面倒くさいと感じるときもありましたが、歯周病は歯の見た目にも影響する病気です。歯周病で歯茎が下がると、周囲の目も気になります。なるべく今のままを維持したいという気持ちから、毎日コツコツとケアを続けました。2回目の受診は、初診から2週間後。「ずいぶん歯茎の腫れが引いていますよ」という医師の言葉に、日々のケアの効果が出たんだ!とうれしくなりました。今まで腫れていた歯茎が通常に戻った分、歯が長くなったような印象を受けますが仕方ありません。これ以上歯茎が後退しないようにと、歯周病ケアへの意識がさらに高まりました。まとめこれまで歯科医院は、歯が痛くなってから行くものだと思っていました。しかし、今回の歯周病をきっかけに、病気の予防のために行くところだと考え方が変わりました。歯周病治療が終わった今も、3カ月に1度はメンテナンスのために通うことになっています。息子に恐る恐る口臭のことを聞いてみると「そんなこと言ったっけ、忘れてた。別に臭わないよー」とのこと。言った本人が忘れているなんて!と思いましたが、口臭が改善されているようなのでひとまずホッとしました。日本人女性の平均寿命は80代。歯はまだまだ長いお付き合いをしたいパートナーです。ご飯をおいしく食べて健康に過ごすためにも、歯周病のケアは地道に続けていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/村澤綾香著者/SH(42歳)大学2年生と高校2年生の息子の母。お酒と猫をこよなく愛するフリーライター。最近、ストロング系のお酒はキツくなり、元気においしく飲むために、そろそろ健康に気をつかわねばと思う日々。
2023年03月02日イギリスに住む夫婦に、2人目の赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんは女の子で、夫婦の息子さんにとっては妹ができたことになります。この日、息子さんが生まれたばかりの妹と初対面をすることになりました。息子さんは自閉症をもっているのだそう。両親は息子さんが初めて会う妹に対してどんな反応を示すのか、まったく予想ができなかったといいます。両親はその記念すべき瞬間を残そうと、動画を撮影することにしました。母親が待つ病室に入って来る息子さん。母親に会えたのが嬉しいのか、笑顔ではしゃいでいます。そこで母親が赤ちゃんを見せると、息子さんは…こちらをご覧ください。初めて会う妹の顔に優しくキスをした息子さん。愛情あふれる行動に、両親は驚き、涙ぐんでいます。母親が「あなたは妹のことが好きなのね」というと、息子さんは「そうだよ」というように、もう一度妹にキスをしました。親子の喜びは、動画を見た人たちにも伝わったようです。・お父さんが泣いているのが愛おしい。・なんて美しい瞬間。心温まる動画だ。・この子は赤ちゃんが自分の妹だと分かっているんだろうね。はしゃいでいた息子さんは、妹を見た瞬間に静かになり、ためらうことなくキスをしました。言葉で説明しなくても、赤ちゃんが自分の妹だと理解していたのかもしれませんね。こんなに優しいお兄さんがそばにいてくれたら、妹さんは幸せに成長していくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年02月24日息子に対する家族の反応Upload By まる私の実の母親は病気で15年ほど前に亡くなっている。父は再婚し、兄は結婚して子どもが2人いる。息子に発達障害があると分かる前から離婚騒動でものすごく心配をかけていたので、今度は発達障害で心配させるのか…と正直申し訳なかった。ただ「子どもに発達障害がありました」と言って拒絶してくる家族ではないという自信はあったので、初めて発達の相談に行ったほうがいいと言われたときも迷わず2人に連絡を入れた。「やっぱり発達に関して違和感があるから相談に行ったほうがいいって言われたよ」に対しても『あぁそうなんだ、そういうのは早く動いたほうがいいもんね』くらいの返信だったと思う。実際に自閉スペクトラム症、知的障害の診断がおりた際にもすぐに伝えたが嫌な反応は返ってこず、父は「リュウが楽しく生きられるならそれでいいよ」と言ってくれた。はじめは父も兄も発達障害に関する知識も何もないため、療育にさえ通えば、息子の発達の遅れはいずれ定型発達の子どもに追いつくと思っていたようだ。最近になって「これはそういうものではない」ということが分かったようだが、変わらずかわいがってくれている。母が生きていたら同じようにすごくかわいがってくれただろうなと思い、よく息子を仏壇の前へ行かせて顔を見せている。祖父と息子Upload By まる父はまだ仕事へ出ているためなかなか予定が合わず、息子と一緒に出かけることがあまりできていない。週に一度仕事の都合でわが家に寄る日があるので、そのときにタイミングが合えば息子と会えるのだが、毎回「◯◯日に行くけどリュウはいる?」と聞いてくるほど孫はかわいいようだ。だいたい午前中に療育がある日に寄ってくれるのでそのときに会えることが多いのだが、息子もその流れが分かってきたようで、療育から帰りながら「ジィジ(と会える)」とうれしそうにつぶやいている。言葉が出始めて喜んでいた時期、父が来るといつも着ているはんてんが家に置いてあるのだが、それを指差して「ジィジ」と言ったときはとても驚いたのを覚えている。最近は私の真似をして「ジィジノハンテン!」まで言えるようになった。父は子どもと遊ぶというよりは、ただそばでニコニコ見守っているだけの人なのだが、膝に乗って一緒に動画を見たり、歩くときはジィジと手をつなぐなど仲がいいようだ。叔父と息子Upload By まる兄は少し離れたところに住んでいるのでしょっちゅう会うことはないが、たまに家族ぐるみで遊んでくれる。車で私と息子2人だとこういうところは行けないだろうというところに(車じゃないと行けない山などの自然)一緒に連れて行っていろいろと経験させてくれることもあるので、とてもありがたい存在だ。ひとり親で親子で性別が違う際の困りごとの一つが温泉だと思う。息子は体格がいいがまだおむつのため、私と一緒に温泉や銭湯に行くことができないまま終わりそうなので、そのうち息子が理解できるようになったら温泉の入り方を教えてあげてほしいと兄に頼んでいる。ちなみに兄はUFOキャッチャーが趣味で、いつも景品で息子の好きなキャラクターものを大量にお土産として持ってきてくれるので、息子も大喜びで懐いている。祖父の家でお正月に気づいた息子の成長Upload By まる元日に父の家におじゃました。父は再婚しているので奥さんとそちらのお孫さん(息子より少し年上のお姉ちゃん)がいて、ありがたいことに息子とよく遊んでくれた。シャボン玉をやりに外へ行こうということになり支度を始めたのだが、一人でゆっくりしてていいよと言ってもらえたので、お言葉に甘えて私は一人、家に残りゴロゴロさせてもらった。最高の正月だ。シャボン玉は家でもたまにやっていたが、飽きっぽいのとうまく吹けないので用意してもすぐに遊ばなくなってしまうため最近やらせていなかった。そもそも吹き口に口をつけてフーッと吹くことができなかったのだ。そんな事情もあったのと、ママがいない状態ではすぐに帰ると言うだろうなぁと思い、テレビを見ながらぼーっと待っていたが意外となかなか帰ってこない。ウトウト待っている間に軽く昼寝ができてしまった。帰ってきたみんなからの「リュウちゃんシャボン玉吹けてたよ」の言葉は新年初の驚きだった。今まで風車を買ったりピロピロ笛を買ったりいろいろ試したが全然「吹く」ことができず、口が閉じなくていまだにヨダレが出ていることと関係があるんじゃないかと悩むことも多かった。できないことを無理にやらせても、こちらの気持ちが沈むだけなのでシャボン玉から遠ざかっていたのだ。あんなにあのとき悩んでいたのに急にできるようになっているんだな…しかしいまだにヨダレは垂れ続けている。それから今はシャボン玉ブーム到来。実はまだ毎回フーッと上手に息を吹くことは難しいようで、ブーッと唾を飛ばしながらのときも多いのだが、できることがうれしいようでシャボン玉を一生懸命フーフーして喜んでいる。執筆/まる(監修:初川先生より)まるさんのお父さん、お兄さんとの素敵な関係、リュウくんとの良い関係についてのエピソードをありがとうございます。シングルで子育てされていると親子関係で煮詰まってしまったり、お子さんが異性だと扱えない話題もあったりするかなと想像しますが、お父さん、お兄さんとの良い関係がとてもあたたかく、リュウくんにとっても良き間柄なのだなと伝わってきました。リュウくん、シャボン玉吹けるようになって良かったですね!そして、まるさんもつかの間の休息を取ることができたようで何よりです。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年02月17日言葉を覚えたての幼い子供は、さまざまないい間違いをするものです。エレベーターを『エベレーター』といったり、とうもろこしを『とうころもし』といったり…。そんなわが子のいい間違いに、癒されている親は一定数いるでしょう。しかし、子供が成長するにつれて、正しい言葉を覚えていき、いい間違いを聞く機会は減っていきます。久しぶりに聞いた、娘のいい間違い…母親が喜んでいると?きくまき(@kikumaki00)さんの娘さんは、7歳になり、いい間違いをすることが減ったそうです。かわいらしい、いい間違いを聞くことがひそかな楽しみであった、きくまきさん。「もういい間違いをすることはないのかな」とさびしく思っていたのですが…。ぽんかん #育児漫画 #娘が可愛すぎるんじゃ pic.twitter.com/d1DvhBp6hb — きくまき (@kikumaki00) February 3, 2023 ぽんかんのことを『かんぽん』といい間違えた娘さんに、きくまきさんは喜びを隠しきれません!わが子のかわいさに対し、喜びや興奮が顔に表れてしまったのでしょう。きくまきさんが指摘せずとも、娘さんは母親の表情から「もしかして、いい間違っている?」と悟ったのでした。この漫画には、きくまきさんに対する共感のほか、母親のことを理解している娘さんへの驚きの声などが寄せられています。・分かります…。息子が久しぶりにいい間違えた時、幼い頃の数々のいい間違いが一瞬で思い出されて、「くぅ~!」ってなりました。・子供のいい間違い、すべて書き記しておけばよかったと後悔しています…。あのかわいさは何物にも代えがたい。・喜びの表情だけで間違っていることを察するなんて、賢い子だ!・子供って成長すると、親がいい間違いを聞いて喜んでいることを察するのか…!親としてはちょっと照れるというか、恥ずかしい気持ちになるね。きくまきさんが、自分のいい間違いに対して喜んでいると察した娘さん。子供が親の様子をよく観察していることが分かりますね![文・構成/grape編集部]
2023年02月07日寝寝(@kelumaru_123)さんは、Twitterに自閉症の友人に描いてもらったという『似顔絵』を投稿しました。公開された作品には、18万件以上もの『いいね』が付き、こんな声が上がっています。「こういう人を、天才っていうんだよね」見る人を驚かせた、寝寝さんの『似顔絵』を、ご覧ください。自閉症の友人に似顔絵描いてもらったらこうなった。 pic.twitter.com/5G38g6v24J — 寝寝 (@kelumaru_123) January 24, 2023 異次元に迷い込んだかのよう…!一見すると、模様のようにも見えますが、クローズアップしていくと、たくさんの小さな顔が緻密に描き込まれています。一般的な『似顔絵』とは異なりますが、いろいろな表情や感情を描いた結果、この絵になったのかもしれませんね。作品を見た人たちからは、さまざまな感想が寄せられていました。・似顔絵の認識が違いはするが、細かくて面白い。見ていて飽きません。・ただただ、すごい!一つひとつの顔がそれぞれに空虚ながらも、どこか表情があるように見える。・鳥肌が立ちました。間違いなく天才ですね。感じられたことすべてを描いて表現できるって素敵。・全体をみると怖い雰囲気なのに、近付くと一つひとつの顔がかわいく見える。不思議な絵だな~。独特な世界観の『似顔絵』に、多くの人が圧倒されました![文・構成/grape編集部]
2023年01月30日