「教育ママがこわい」について知りたいことや今話題の「教育ママがこわい」についての記事をチェック! (1/8)
教育評論家の尾木直樹(尾木ママ)が26日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】「尾木ママ、戸惑いの笑顔!?」ツーショットで見せたユニークメッセージに注目この日投稿されたのは、朝日新聞(朝刊)13面のオピニオン欄に尾木ママのインタビュー記事が掲載されたという報告。「尾木ママへの包括的性教育の記事が載っていますよ。ネットでは更に詳しく書かれています」と呼びかけ、教育現場への深い思いを伝える内容となっている。包括的性教育とは、性に関する知識だけでなく、人権・尊厳・関係性・ジェンダーなど幅広いテーマを含んだ教育方針。尾木ママはその必要性と意義について、専門家としての見解を丁寧に語っており、多くの人々に読んでもらいたいと訴えている。 この投稿をInstagramで見る 尾木ママ(尾木直樹)(@oginaoki_ogimama)がシェアした投稿 コメント欄には「尾木ママ朝日新聞掲載素晴らしいです」「拝読させて頂きます」「尾木ママに感服いたします」といった称賛の声が相次いでいる。
2025年03月26日教育評論家の尾木直樹が20日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】「東京よりうんと寒いです」尾木ママ、空から見える山々のオフショットを公開!「明日3/21(金)23:17から、朝日放送『探偵!ナイトスクープ』に尾木ママ顧問として出演します!!」と綴り、オフショットを公開。人気番組である『探偵!ナイトスクープ』にゲストとして出演することが決定したようだ。写真には、探偵たちとともに笑顔でポーズを取る尾木ママが収められている。「笑いあり涙ありのとっても面白くて素敵な番組この探究心は教育にも通じるかもしれません」と、番組への思いを語った尾木ママ。最後に「皆さんぜひご覧くださいませ!!放送圏でない方も、放送後はTVerでも観れますので是非〜❤️」とファンへ呼びかけ、投稿を締め括った。 この投稿をInstagramで見る 尾木ママ(尾木直樹)(@oginaoki_ogimama)がシェアした投稿 この投稿にファンから、「尾木先生、顧問としてテレビ出演されますとは、凄いですね。皆様の笑顔と先生のピースの笑顔素敵ですね。」「皆様素敵な笑顔ですね~❤️」など多くのコメントが寄せられている。
2025年03月20日マサミさんは熱心な教育ママとして有名だ。名門小学校を受験するため塾を掛け持ちし、遊びの時間を削って娘のナナちゃんに毎日勉強をさせていた。そんなある日、幼稚園のお絵描きでママを描いたというナナちゃん。周りにも褒められたようで、嬉しそうにママに絵を見せるが、なんとマサミさんは信じられない言葉をナナちゃんに投げかける!?.主人公の娘・ユカはおてんばで元気いっぱい。反対に、幼稚園のママ友・マサミさんの娘であるナナちゃんは、いつも落ち着いている。そのためか、動き回ってばかりのユカのことを、マサミさんはいつも小馬鹿にしてきていた。.どうやらマサミさんはナナちゃんに名門小学校を受験させるようで、受験対策の塾をかけもちしているらしい。遊びの時間を削って毎日必死に勉強しているようで、ナナちゃんはどこか寂しそうな様子もあった。..マサミさんの言葉で泣き出してしまったナナちゃん!この後、親子関係が崩壊の危機に!?原作・作画:タバタユミ
2025年02月20日子育てに悩みはつきものですね。その教育は「本当に子どものためなのか…?」と、加減が分からなくなることもあるかもしれません。今回は、度を超えた教育ママ&パパについて2作品を紹介します。読者からは「自分の事かとゾッとした」といった意見も!■過激な食育ママの葛藤甘いものが大好きな恵。最近年齢のせいか、太りやすくなってきました。そんなある日、恵は友人から食生活でためになるサイトを教えてもらうことで、今後ジャンクフードを禁止にすると家族に言い出します。息子はポテチが食べられないと落ち込むのですが…。恵みの食事への方針が度を超えてきて、ついに息子が友だちとトラブルに…!読者からは厳しい意見が…。・一人暮らしではないので、途中から価値観を変えて生活を変える事は、同居者と話し合って足並み揃えてやっていくのが良いなと思いました。・自分のことを書かれているようでゾッとすると共に反省しました。・健康に気を遣うのは大事だけれど、極端すぎる。子どもにストレスになり、夫との関係に亀裂が入るほどの食生活って何でしょね。やりすぎ禁物、息抜きも必要。 食事も大事ですが、家族の笑顔はもっと大事だと思いました。恵の思いつきによって、家族を巻き込んだ食の方針に冷静に意見する読者も。自分のことのように感じたという意見や、家族の笑顔が大切と気が付いた読者もいました。▼漫画「過激な食育ママの葛藤」次のお話は…。■子どもを褒めて育てたい夫果歩は夫の雅也と小学生の娘・真矢との3人暮らし。夫の帰りが遅いため、ワンオペ育児とパート勤務で毎日余裕がありません。普段何もしてくれないくせに、「子どもは褒めて育てるべき」と適当なことを言う雅也に、果歩は怒り心頭。そんなある日、褒める育児を実践すると夫が言い出して、果歩は任せてみることにしたのですが…。読者からはこんな厳しいコメントが。・(果歩と)全く同じで怖くなりました(笑)ワンオペでずっと頑張ってるのに、旦那に怒りすぎって言われるし、本当に嫌になります。・どっちもどっち。 夫も家事育児を任せきりのくせに、娘の前で妻を責めるのは間違っている。 妻も完璧主義者で苛々を子どもにぶつけすぎ。褒めて伸ばすというのは理想だけど間違えがちなこともある。・こういうのは旦那も育てないと仕方ないから『大変なところは押しつけて』じゃなくて、大変なところも任せないと。 そうすることで、娘さんはパパに甘えてるとどうなるか学習するし、パパも甘やかしが結局、娘のためにならないことを経験して懲りる。夫の「褒めて伸ばす」という育児方針は理想的だけれど、バランスが崩れると子どもが混乱するという読者の意見が多く寄せられました。▼漫画「子どもを褒めて育てたい夫」
2025年02月02日マサミさんは熱心な教育ママ。名門小学校を受験するようで、塾をかけもちし、忙しい日々を過ごしていた。そんなある日、幼稚園のお絵描きでママを描いたと、嬉しそうに絵を見せる娘のナナちゃん。上手に描かれた絵を見たマサミさんだったが、娘に向かって衝撃的な言葉を言い放つことに!?...ずっと暗い顔をしていたナナちゃんでしたが、最後には素敵な笑顔を見せてくれました。これからはマサミさんと2人で、幸せになってほしいですね。原作・作画:タバタユミ
2024年12月18日すべての人びとが「自分らしく、生きる。」社会を実現するための教育を提供する、株式会社教育と探求社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮地 勘司、以下「教育と探求社」)は、2025年1月11日(土)、教育の未来をテーマにした新春トークライブ「これからの学校の可能性を考える」を福岡市内のリアル会場およびオンラインにて開催いたします。登壇者として、前広島県教育長 平川 理恵氏、AI教育システム開発者で東明館中学校・高等学校校長の神野 元基氏をお招きし、教育の未来について議論を深めます。1月11日(土)開催「これからの学校の可能性を考える」■イベントの注目ポイント●【アンコール開催】大阪開催時220名超が参加した大盛況の対談が福岡で再び●【豪華登壇者】教育界を牽引する先駆者が一堂に会し議論を展開●【多様な視点】教育現場、テクノロジー、行政の各方面から学校の未来を考察■大反響をいただいた対談のアンコール企画●11月に大阪で開催された平川前広島県教育長と当社宮地の対談が、リアル会場とオンライン合わせて220名を超える先生方にご参加いただき、大盛況のうちに終わりました。他の地域でもぜひ開催をというご要望を多数いただいたため、2025年1月11日(土)に、福岡で追加講演を行うこととしました。今回はゲストスピーカーとして、2015年にAI搭載教育システムCubenaを開発された神野 元基さん(現・東明館中学校・高等学校校長)、モデレーターとして一般社団法人 Plearny Edu/福岡女子商業高等学校 吉本 悟先生という熱い地元勢も加わって、多角的な視点で『これからの学校の可能性』について議論を深めていきます。■テーマは「これからの学校の可能性」社会が大きく変動し、学校教育も変化を余儀なくされています。不登校問題、経済格差が生む教育格差、GIGAスクールへの対応や教員の多忙感の解消など課題山積の学校教育は、これからどこに進めばよいのでしょうか?様々な立場で学校と社会を繋き、イノベーションを起こしてこられた平川さん・神野さん・宮地と共に「これからの学校の可能性」を探求したいと思います。既存の枠に捕らわれない視点と推進力を持った3人の先駆者の考える学校の未来とは?■小中高すべての先生方が参加対象今回のイベントはすべての先生方を対象としています。次世代を担う子供たちに毎日接している先生方一人ひとりが、学校を新しい目で見るきっかけとなることを願っています。共に「これからの学校の可能性」について考え、明日からの学校の未来を全員で創っていきましょう。みなさんのご参加、心よりお待ちしております。■開催概要<日程>2025年1月11日(土) 15:30~18:00(リアル会場:15:00~受付開始/オンライン会場:15:15~入室開始)<内容>1. ゲスト対談平川 理恵さん(前 広島県教育長)神野 元基さん(東明館中学校・高等学校 校長)宮地 勘司(株式会社教育と探求社 代表取締役社長)モデレーター:吉本 悟先生(一般社団法人 Plearny Edu/福岡女子商業高等学校)2. 参加者同士の交流・対話の時間3. 振り返り、質疑応答などご希望の方には本会終了後、懇親会を予定しております。※19:00~/会費5,000円程度/要事前申込み<定員>リアル会場:先着100名オンライン:先着100名<参加費>無料*懇親会参加の場合は会費5,000円程度/要事前申込み<申込み方法>以下のフォームよりお申込みをお願いいたします。ご記入いただいたメールアドレス宛に、当日のご案内をお送りさせていただきます。 <当日の参加について>▼リアル会場警固神社 社務所ビル5F(福岡市中央区天神2丁目2-20 警固神社内)開始10分前までにお越しください。 ▼オンライン(Zoom)お申込み後にZoomのURLが記載されたメールをお送りいたします。※対話を希望されない場合は視聴のみの参加も可能ですので、申込み時に「視聴のみ」を選択してください。<登壇者のご紹介>▼平川 理恵さん京都市生まれ。1991年同志社大学卒業後、株式会社リクルートに入社。1998年南カリフォルニア大学経営学修士(MBA)取得。1999年留学仲介会社を起業。2010年全国で女性初の公立中学校民間人校長として横浜市立市ヶ尾中学校に着任。2015年横浜市立中川西中学校校長。文部科学省中央教育審議会の各委員を歴任し、新学習指導要領改訂作業に携わる。2018年から2024年3月まで広島県教育長。内閣官房教育再生実行会議有識者。その後、昭和女子大学ダイバーシティ推進機構客員教授、東京インターナショナルスクール理事を務め、その上で10月より大阪にある学校法人金蘭会学園(保育園・女子中高・女子大学・大学院)に関わる。著書に『クリエイティブな校長になろう』(教育開発研究所)、『あなたの子どもが「自立」した大人になるために』(世界文化社)など。Voicy:『平川理恵の「教育・子育てのツボ」ラジオ』 ▼神野 元基さん1985年(昭和60年)北海道網走市生まれ。高校卒業後、SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)に進学、電子出版の会社を設立。事業に集中するため大学を退学した後、テクノロジーの本場で勝負しようと、渡米してシリコンバレーへ。帰国後 株式会社 COMPASS を設立し、2015年に人工知能型教材Qubenaを開発。中央教育審議会初中等分科会臨時委員や産業構造審議会教育イノベーション小委員会委員として「GIGAスクール構想」の実現に向け尽力。現在は東明館中学校・高等学校の校長のほか、宮崎市教育CIOなど教育改革にまつわる職を務めている。著書「人工知能時代を生き抜く子どもの育て方」福岡のテレビ局・RKB毎日放送の情報番組「タダイマ!」レギュラーコメンテーター ▼宮地 勘司株式会社教育と探求社 代表取締役社長一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ 代表理事1963年長崎県生まれ。1988年立教大学社会学部卒業。同年、日本経済新聞社入社。2002年、自らの起案により日本経済新聞社内に教育開発室を創設。新聞資源を活用した教材開発に取り組む。2004年11月、教育と探求社を設立し、代表取締役社長に就任。アクティブ・ラーニング型の探究学習プログラム「クエストエデュケーション」を開発し、全国の中学・高校に提供。2015年、一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブを設立し、代表理事に就任。著書「探求のススメ―教室と世界をつなぐ学び」共著「この先を生む人-ティーチャーズ・イニシアティブの記録」▼モデレーター:吉本 悟先生公立中学校の国語科教諭としてキャリアをスタートし、高校や国立大学附属学校でも教鞭をとる。教頭として学校管理職も経験。「教える」から「自ら学ぶ」への授業のパラダイムシフトをめざしてiPadの活用をはじめる。パフォーマンス課題とICTを組み合わせ、教科の学習をPBL化する。総合的な探究の時間のプログラムも開発・実践。教育委員会(教育センター)の主任指導主事として教員研修や学校研究を支援し、2024年3月に退職。同4月に一般社団法人 Plearny Edu を設立。今後の日本の教師のキャリア多様性と可能性を模索し、福岡女子商業高等学校の教員(Learning Conductor)としても従事しながら、パラレルな教員の働き方を探究中。リアル・オンラインともに定員100名のため、お早めにお申込みください。申込みはこちら。 【お問い合わせ先】株式会社教育と探求社 福岡営業所MAIL: fukuoka_sc@eduq.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年12月16日教育評論家の尾木ママこと尾木直樹が4日、自身のインスタグラムを更新。【画像】"麺類大好き"教育評論家・尾木ママ、五目つゆそばにご満悦の素敵すぎる表情が話題!「尾木ママの故郷「尾木ママ故郷館」の紅葉と伊吹山の初冠雪と」と綴り、1枚の写真をアップした。滋賀県米原市にある、正式名称「尾木直樹ふるさと館」に訪れた秋のおすそ分けショットにファンの注目が集まっている。 この投稿をInstagramで見る 尾木ママ(尾木直樹)(@oginaoki_ogimama)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねの他、「尾木先生おはようございますなんだかホッとする景色でいいですね✨」といったコメントが寄せられている。
2024年12月04日教育評論家の尾木ママこと尾木直樹が26日、自身のインスタグラムを更新。【画像】尾木ママが保育園・幼稚園の先生たちへ講演!素敵なブローチも公開「尾木ママ初めてのハンドボール観戦「ジークスター東京」さんが東京都の『笑顔と学びの体験活動プロジェクト』に参加してくださったご縁でご招待いただきました!」と綴り、観戦の様子など数点の画像をアップした。尾木ママが「試合後に撮った部井久アダム勇樹選手、矢村裕斗選手、岩下祐太選手との写真、やっぱり凄い身長差ですーー☺️」と言うように、選手らとのとてつもない身長差にファンも驚いているようだ。 この投稿をInstagramで見る 尾木ママ(尾木直樹)(@oginaoki_ogimama)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねの他、「尾木ママ先生お疲れ様です身長が皆さん高いですね尾木ママ先生が可愛い❤️」といったコメントが寄せられている。
2024年11月26日■思春期に入った!?■性教育を始めたキッカケ■自分の身体のことを全然知らなかった!?ゆるっと性教育、始めてみよう! というわけで、我が家の性教育のお話です。私が性教育を始めようと思ったのは、自分の病気がわかったことがキッカケ。9年前、私は初めて生理前の不調に病名(月経前不快気分障害)があることを知りました。そのときに思ったのは、「こういうことって義務教育の性教育で教えてもいいんじゃない?」ってこと。いろいろ調べてみると、性教育は命の教育だなと考えさせられたし、海外に比べて日本の性教育はかなり遅れていると思いました。そこで、自分でできる範囲で性教育をやっていこうと決意したのです。次回に続く「ゆるっと性教育」(全16話)は12時更新!
2024年11月25日マサミさんは熱心な教育ママ。名門小学校を受験するようで、塾をかけもちし、忙しい日々を過ごしていた。そんなある日、幼稚園のお絵描きでママを描いたと、嬉しそうに絵を見せる娘のナナちゃん。上手に描かれた絵を見たマサミさんだったが、娘に向かって衝撃的な言葉を言い放つことに!?....「だいっきらい!」と叫んで走り出してしまったナナちゃん。親子関係はいったいどうなってしまうのか!?原作・作画:タバタユミ
2024年11月03日マサミさんは熱心な教育ママ。名門小学校を受験するようで、塾をかけもちし、忙しい日々を過ごしていた。そんなある日、幼稚園のお絵描きでママを描いたと、嬉しそうに絵を見せる娘のナナちゃん。上手に描かれた絵を見たマサミさんだったが、娘に向かって衝撃的な言葉を言い放つことに!?...ずっと暗い顔をしていたナナちゃんでしたが、最後には素敵な笑顔を見せてくれました。これからはマサミさんと2人で、幸せになってほしいですね。原作・作画:タバタユミ
2024年09月05日92冊のこわい本の中から選ばれた、とびきり怖い4冊が決定「こわいほん大賞」は、毎年12月に開催している「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」のスピンオフ企画です。暑い夏にぴったりな怖い本92冊がノミネートされ、7月1日~8月18日にかけて全国の学校司書、公共図書館司書が投票。4つのカテゴリー別に大賞を決定しました。<ぞわぞわ部門>第1位『鬼遊び鬼よぶわらべ歌』小峰書店廣嶋玲子(作)/おとないちあき(絵)『鬼遊び鬼よぶわらべ歌』(廣嶋玲子 作、おとないちあき 絵)【投票コメント】「『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の作者の怖い話だよ~というと子どもが食いついてくれます。そして結構本格的に怖い」(小学校司書・教員)<ひやひや部門>第1位『学校ななふしぎ』偕成社斉藤洋(文)/山本孝(絵)『学校ななふしぎ』(斉藤洋 文、 山本孝 絵)【投票コメント】「こわい本ない?こわい本読みたい!という子に渡したら必ず借ります。そしてまわりにどんどん広がっていきます」(小学校司書・教員)「まちがいなく子どもは学校の怖い話が大好き!イラストの細かいところまで眺めて楽しんでいます」(小学校司書・教員)<びくっ部門>第1位『いるのいないの』岩崎書店京極夏彦(作)/町田尚子(絵)/東雅夫(編)『いるのいないの』(京極夏彦 作、町田尚子 絵、東雅夫 編)【投票コメント】「怖い話が大好きという子に怖い本を読み聞かせると「ギャー!」の後に「全然怖くなーい」と言って大盛り上がりするのが常なのですが、この本を読むと完全に声が静まり、息も浅くなります」(小学校司書・教員)「中学校でも人気の怖い絵本。小学生の時に読んで、怖かった思い出がずっと残っているようです。きっと、大人になっても覚えている絵本だと思います」(中学校司書・教員)<どろどろ部門>第1位『変な家』飛鳥新社雨穴(著)『変な家』(雨穴 著)【投票コメント】「映画化されたこともあり、中学校では予約数No.1です」(中学校司書・教員)<「こわいほん大賞」開催概要>ノミネート図書:選書センターでの選書実績をもとに、同センターのコンシェルジュが、「ぞわぞわ」「ひやひや」「びくっ」「どろどろ」の4つのカテゴリーに分類し、92冊を選出。投票方法:全国の学校司書、公共図書館司書に、ノミネート図書の中から分類別に最大3冊ずつ、「これはオススメ!」と思う図書を投票。投票期間:2024年7月1日(月)~8月18日(日)こわいほん大賞日本出版販売(マイナビ子育て編集部)
2024年09月04日国際バカロレアの初等教育プログラムをご存じですか?この教育プログラムを導入した幼稚園では、世界地図や多言語の挨拶、さまざまな国の民族衣装など、世界の多様性を体感できる環境が整っています。初等教育プログラムなら、子どもたちは、探究心とグローバルな視野を自然に育むことができるのです。今回は、国際バカロレアの初等教育プログラムを導入した「幼稚園の特徴」「教育の成果」について詳しく見ていきます。幼い頃からの国際的な学びが、子どもたちの未来をどのように形作るのか、新しい幼児教育の可能性を一緒に探っていきましょう。未来のグローバルリーダーを育てる「初等教育プログラム」国際バカロレア(International Baccalaureate、以下IB)は、1968年にスイスで設立された国際的な教育プログラムです。そのなかで、3歳から12歳を対象とする初等教育プログラム(Primary Years Programme、以下PYP)は、幼児教育から小学校教育までをカバーする包括的なカリキュラムフレームワークとなっています。近年、グローバル化が進む社会において、幼児期からの国際的な視野の育成が重要視されるようになりました。そのため、IB PYPを導入する幼稚園が増加しています。IB PYPを導入することで、子どもたちの好奇心を刺激し、批判的思考力を育み、多様性を尊重する態度を養い、未来のグローバルリーダーの基礎を築くのです。IB PYPの主な目標は、子どもたちを以下の10の学習者像に沿って育成することにあります。(画像引用元:International Baccalaureate|国際バカロレア(IB)の教育とは?)「探究する力」や「考える力」、「挑戦する力」などは、昨今、注目されているスキルですが、「心を開く」「思いやり」「バランスがとれる」といったスキルも、未来のグローバルリーダーには必要となってくるのですね。これらの特性は、生涯にわたって学び続ける姿勢の基礎をつくり、グローバル社会で活躍するのに必要な能力を育てることを目指しています。大学卒業後も自己成長を続け、多様な環境で効果的に活動できる人材の育成が、このプログラムの核心的な目標と言えるでしょう。また、IB PYPは、「6つの教科横断的なテーマ」を中心に構成されています。(上記参考・引用元:文部科学省 IB教育促進コンソーシアム|PYP(Primary Years Programme))これらのテーマを理解するなかで、子どもたちは言語、社会、算数、芸術、理科、体育(身体・人格・社会性の発達)の6教科を学習するのだそう。「私たちはどのように自分を表現するのか」――難しいテーマですね。先生の言うことに常に従い、まわりと違った行動をとると注意されがちな、日本の一般的な幼稚園や小学校の教育方針とは、かなり違っている印象を受けませんか?次項では、この教育の柱とも言える、 IB PYPの具体的な教育内容について触れていきます。IB PYP導入幼稚園の特徴3つ特徴1:探究ベースの学習アプローチIB PYP導入幼稚園では、子どもたちの好奇心を活かした探究ベースの学習が重視されます。教師は、子どもたちの興味関心に基づいてテーマを設定し、そのテーマについて深く探究する機会を提供するのです。たとえば、幼小中高一貫の国際バカロレア認定校・つくばインターナショナルスクール(茨城県)では、水をテーマにした探究学習が行なわれました。国立研究開発法人 国立環境研究所の出前授業で「水の分析」をしたとのこと。ちなみに小学生クラスではありません、「5歳児クラス」の授業です。「水とスポーツドリンクを臭いで判別し、水と砂糖水は味覚で判別し、水と薄い砂糖水は水質分析の色で判別し、ゴーグルを着用して触覚も刺激」する「水の当てっこゲーム」で五感をフル活用。子どもたちは驚いたり感動したりと大忙しだったそうです。(カギカッコ内引用元:国立研究開発法人 国立環境研究所|出前授業 in つくばインターナショナルスクール)特徴2:遊びを通じた「学び」の重視PYPは、遊びが幼児の学びと発達に不可欠であるという考えに基づいています。構造化された学習活動だけでなく、自由遊びの時間も重要視され、そのなかで子どもたちは社会性、問題解決能力、創造性を自然に身につけていくのです。国際バカロレアPYP認定校・町田こばと幼稚園(東京都)も「遊びを通じた学び」に重点を置いている園のひとつ。自由な遊びの中で、時には転んだり、危ないことに出会うかもしれませんし、お友達とけんかになるかもしれません。しかし、そういった経験の中には、様々な気付きがあります。それらの経験を通して初めて、子どもたちは、何が危険かを知り危険を避けるすべを知り、さらに、相手の痛みがわかるようになるのです。(引用元:国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園|教育内容)最近は、先回りして子どもから経験を奪ってしまう親御さんが増えているようですが、PYPでは、あくまでも「遊びのなかに学びがある」としています。子どもの本当の成長のためには、やはり主体的な遊びが重要なのですね。特徴3:多言語・多文化環境の創出IB PYP導入幼稚園では、多言語・多文化環境の創出に力を入れています。英語やほかの言語を日常的に使用する機会を設け、さまざまな文化的背景をもつ教師や友だちとの交流を通じ、子どもたちは自然に国際的な視野を広げていくのです。国際バカロレア認定校・ぐんま国際アカデミー(群馬県)は、初等部、中等部、高等部の授業の約70%を「英語で考え、英語を聞き、英語を話す」という「英語イマージョン教育」で行なっています。学校生活の大半を英語で過ごすため、英語レベルは一般的な子どもと比べると桁違いです。なんと2023年には、小学6年生の児童が大学上級程度とされる英検1級に合格しています。しかし、英語習得だけが多言語教育の目的ではありません。あくまでも国際的な視野を広げ、「グローバルな世界の中で自分の人生を自分で切り拓ける子どもたちを育てる」ことが、IB PYPの教育目標なのです。(カギカッコ内引用元:ぐんま国際アカデミー|先生からのメッセージ)IB PYP導入の教育効果3つIB PYPの教育方針や特徴は理解できたけれども、実際の教育効果はいかほどなのか?と考える親御さんも少なくないでしょう。そこで、IB PYPを導入した幼稚園に通わせることによって伸びる力をまとめました。教育効果1:批判的思考力と問題解決能力の向上IB PYPを導入した幼稚園では、子どもたちの批判的思考力と問題解決能力の向上が報告されています。探究ベースの学習を通じて、子どもたちは質問を投げかけ、仮説を立て、検証するプロセスを繰り返し経験します。これにより、論理的思考力や創造的問題解決能力が自然に育成されます。教育効果2:言語習得能力の向上IB PYPでは、母語の発達を大切にしながら、同時に第二言語(多くの場合英語)の習得も促進します。上述した「英検1級合格の6年生」の例があるように、日常的に複数の言語に触れる環境により、子どもたちの言語習得能力は著しく向上するのです。特に、聞く力や話す力が自然に伸びていく傾向があります。教育効果3:社会性とコミュニケーション能力の発達グループ活動や協働プロジェクトを通じて、子どもたちの社会性とコミュニケーション能力が大きく発達します。他者と協力して課題に取り組むプロセスで、自己主張と他者理解のバランス、効果的なコミュニケーション方法、リーダーシップとフォロワーシップなどを学びます。IB PYPを導入している全国の幼稚園ここ数年で、日本国内でもIB PYPを導入する幼稚園が増加しています。最後に、日本国内でIBのPYPを導入している幼稚園を10校ご紹介しましょう。■ぐんま国際アカデミー(群馬県)【幼・小・中・高】■つくばインターナショナルスクール(茨城県)【幼・小・中・高】■カルガモ イングリッシュスクール(埼玉県)【幼稚園のみ】■キッズ大陸フロンタウン生田園(神奈川県)【幼稚園のみ】■横浜インターナショナルスクール(神奈川県)【幼・小・中・高】■Tokyo West International School(東京都)【幼・小・中・高】■国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園(東京都)【幼稚園のみ】■静岡サレジオ幼稚園(静岡県)【幼稚園のみ】■若草幼稚園(長野県)【幼稚園のみ】■関西国際学園(兵庫県)【幼・小・中・高】■つきのひかり国際保育園(広島県)【幼稚園のみ】■福岡インターナショナルスクール(福岡県)【幼・小・中・高】こちらの10校は、2024年8月28日現在、国際バカロレアのPYPを導入しグローバルな視点をもつ教育を実践しています。ただし、IBプログラムの導入状況は変更される可能性があるため、詳細や最新情報については各園・学校に直接お問い合わせいただくことをおすすめします。また、この一覧には含まれていませんが、ほかにもIB PYPの候補校や、IB PYP導入を検討している学校が多数存在しています。日本におけるIB教育の普及は進んでおり、今後さらに多くの学校がPYPを含むIBプログラムを採用するはずです。***それぞれのHPを見てみると、IB PYPを導入した幼稚園は、探究心旺盛で、批判的思考力をもち、国際的な視野をもつ子どもたちの育成に成功していることが伝わってきます。みなさんもぜひ、各幼稚園のHPをのぞいてみてください。外国人教師となにやら真剣な表情で作品をつくっている様子、大勢の前でのプレゼンテーション、体全体を使ったダイナミックな外遊びなど、「ここは日本?」と感じる写真がたくさんありますよ。グローバル化が進む現代社会において、IB PYPの理念と実践は、未来を担う子どもたちに必要不可欠なスキルと態度を育成する有効な教育アプローチとして、今後さらに注目されていくでしょう。(参考)International Baccalaureate|国際バカロレア(IB)の教育とは?International Baccalaureate|PYPのつくり方International Baccalaureate|初等教育プログラム(PYP)に関する主な研究結果文部科学省 IB教育促進コンソーシアム|PYP(Primary Years Programme)国立研究開発法人 国立環境研究所|出前授業 in つくばインターナショナルスクール国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園|教育内容ぐんま国際アカデミー|先生からのメッセージ
2024年09月02日紫式部が主人公の大河「光る君へ」30話が8月4日放送。娘・賢子に対するまひろの言動に「子どもに嫌われるタイプの教育ママ」「自分が優秀だったから賢子ちゃんにもそれを求めてしまうのかな」などの声が上がっている。大河ドラマ63作目となる本作は平安中期を舞台に、「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などで知られる大石静が脚本を担当して、現在まで読み継がれてきた「源氏物語」を世に送り出した紫式部の人生を描いていく。夫・宣孝に先立たれた紫式部/まひろに吉高由里子。幼い頃からまひろを知る左大臣・藤原道長に柄本佑。再び官職を失うことになったまひろの父・藤原為時に岸谷五朗。まひろとは逆な性格の弟・藤原惟規に高杉真宙。娘が中宮となった道長の嫡妻・源倫子に黒木華。愛する定子を想い続ける一条天皇に塩野瑛久。道長と倫子の娘で中宮となった彰子に見上愛。若い頃から道長とは近しい藤原公任に町田啓太。定子を亡くした恨みを道長に向ける藤原伊周に三浦翔平。伊周の弟・藤原隆家に竜星涼。道長に助言する陰陽師・安倍晴明にユースケ・サンタマリア。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。女房たちに和歌を教えるまひろの前に歌人のあかね(泉里香)が現れる。「心があってこその言葉。もののあはれが判らねばよい歌は詠めない」と話すまひろに「歌を詠む時、そんなに難しいことをお考えなんですか」と話しかけ、自分は思ったことをそのまま歌にしてるだけと語る。そんなあかね=和泉式部に視聴者からは「あかねさんはききょう様とはまた別のゴーイングマイウェイな感じ」「和泉式部は自分に正直に生きながらも幸せを掴んでいるタイプ」「キャラ強いの良き!良い感じに周りを引っ掻き回してほしい」などの反応が上がる。まひろは娘の賢子(福元愛悠)に字の書き方を教えるも上手くできないと業を煮やし「何度言えばわかるの」と叱責。そんなまひろには「まひろちゃん教育ママだ…何度言えば分かるのは禁句やで…」「子どもに嫌われるタイプの教育ママだなあ」「まひろちゃん、自分が優秀だったから賢子ちゃんにもそれを求めてしまうのかな」などの声が。一方、道長らは枕草子が評判を呼び危機感を感じる。藤原行成(渡辺大知)が「枕草子を超える面白い読み物があれば…」と口にすると、公任が「面白い読み物を書く女がいる」と言って、妻・敏子(柳生みゆ)のもとで和歌を教えるまひろのことを話す…その瞬間の道長の表情にも「まひろの話を耳にして「ふ~ん」て言ったときの表情が、さもない表情を装ってても嬉しさが隠しきれてない」「嬉しい?やっぱりな?それともこれはチャンス?いろんな気持ちの読める柄本佑」「顔には出してない(周りにはわからない)けど視聴者には表情に出てるのがわかる」みたいな演技も抜群ww」といった感想が送られている。8月11日(日)大河ドラマ「光る君へ」は放送を休止、第31回「月の下で」は8月18日(日)の放送となります。(笠緒)
2024年08月05日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ。2022(令和4)年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そのような中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そのような彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる“指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第三回は、東京都日野市教育委員会の教育長である、堀川拓郎氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール堀川拓郎氏1987(昭和62)年生まれ。 東京大学法学部、米 コロンビア大学教育大学院卒業。 2010(平成22)年文部科学省入省。 初等中等教育局 教育課程課係長、幼児教育課専門官、 スポーツ庁オリパラ課専門官、初等中等教育企画課専門官、教育 DX推進室室長補佐等を経て2022(令和4)年から現職。Upload By 発達ナビ編集部全員が主体的に取り組むことができるよう対話を重ねるーー本日はよろしくお願いいたします。日野市の教育をリードする立場にある堀川さんですが、まずはご自身の教育に対してのお考えの原体験にあるものを教えていただけますでしょうか。原体験で言うと、あれは今からちょうど10年ほど前に、アメリカのコロンビア大学に留学して教育工学を学んでいた時の話です。学校の先生たちが日々実践していることを持ち寄って、自分たちで研修をつくるというプログラムに出合ったのですが、そこで大きな衝撃を受けました。というのも、先生たちがこんなに良い顔をするんだって驚くほど、そのプログラムにみんなワクワクしながら参加していたんです。Upload By 発達ナビ編集部ーー先生たちから能動的でポジティブなエネルギーを感じたと。そうなんです。研修が終わって帰るときには、明日から学校で実践するのが楽しみだとうれしそうに話していて。やらされるのではなくて、自分からこれをやりたいという人たちが集まってモチベートし合いながら学ぶことで、こんなにも希望が生まれるのかと感じました。挑戦する先生がどんどん増えていくこと、そして挑戦する先生が称賛される社会をつくっていくことが、教育にとって不可欠である。そのことに実感として気付いたんです。ーー今のご自身の教育観にもつながっていますか?はい、私自身強い意志を持って教育委員会という立場にいるつもりですが、一律に型にはめるということではなく、それぞれの学校と先生と子どもにとっての「やりたい」を尊重し応援することを大切にしたいと常に思っています。そしてその気持ちがしっかりと現場にも伝わって、現場に自身の挑戦を応援されていると心底感じてもらえる状態まで持っていきたいと考えています。ーー思い描くだけではなく、現場への浸透までがやはり大切であると。そうですね。今日も明日も学校に行きますが、教育委員会は先生たちの挑戦を常に応援しているというメッセージを伝え続けています。日野市の教育の大方針として、先生や子どもたち全員が関わって学校教育基本構想をつくり、2024(令和6)年4月に公表しました。第一に、市や学校を含め、みんながプロジェクトベースで学校教育を前に進めていくこと。第二に、構想の中に多くのプロジェクトが位置付けられている中で、それぞれの学校が取り組みたいものを主体的に選ぶ形をとっていることが特徴です。全部の取組を全部の学校でやろうとしても無理なので、学校ごとの文脈や問題意識を踏まえて、色とりどりの学校づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部ーー具体的にはどのようなプロジェクト活動があるのでしょうか。例えば、「子どもたちがつくる学校プロジェクト」というものがあります。これは委員会活動や学年・学級の活動などを中心に「やらされる」ではなく、より良い学校に向けて自分たちが提案し、自分たちでつくっていくというものです。他にも、運動会や音楽会、学年の枠を超えた活動や修学旅行のプログラムを自分たちでつくったり、SDGsに関するプレゼン大会を企画したり、時に各教科での学びと絡めながら、主体的に取り組んでいます。教育委員会としても、各学校のプロジェクトを支援するために、特色ある学校づくりに対して手挙げ制で応募を募って審査をして予算をつけることもしています。私たちが各学校の挑戦を応援することで、各校の新しい挑戦へのモチベーションにつながり、良い循環を生み出す環境をつくっていきたいと考えています。教育の現場にある既存の枠を一つひとつ外していくーー教育委員長として、普段から特に意識していることはありますか?特別支援教育を含めた市の教育の根本的な考え方の一つが「一人ひとりに必要なアプローチをすべての子に」です。その本質は裏を返せば、「特別ではない支援教育」を全員に届けていくことだと思っています。特別ではない支援教育を届けていく上で、インクルーシブ教育として既存の「枠」を一つひとつ外していく、ということが極めて重要です。例えば日野市では「かしのきシート」という取り組みがあり、これは0歳から18歳までの子どもの成長の記録や受けたサポート内容(個別の支援計画)を、入園や入学・進学にあたり切れ間なく蓄積し、つないでいく日野市のシステムです。担任の先生や専門職が作成し、保護者の方に確認を取りながら1年ごとに1枚のシートにまとめ、独自の電子システムにより関係者が参照することができます。ーー「かしのきシート」はどのような意図でつくられた仕組みなのでしょうか?これは、障害者総合支援法体系に基づく個別の支援計画、そして学校教育法体系に基づく個別の教育支援計画、就学・進学にあたっての就学支援シートなど数あるシートの間に存在していた「枠」をとり除いて、カルテを一元化しようという取り組みです。学年や教育機関が変わっても、スムーズに一人の成長を見守ることができます。例えば小1の壁、中1ギャップの問題や、公立と私立、学校教育と放課後の分断という視点においても、「枠」を外すことで現場において適切な支援や判断がしやすくなるという意味合いを持っています。「特別支援教育」が必要だからシートを作成するのではなく、子どもの個性や特性について関係機関により良く理解してもらうためにシートをつくる。結果として、文部科学省の調査によれば、通常の学級に在籍する子どものうち、個別の教育支援計画を作成している割合は2022(令和4)年時点で1.6%とされていますが、日野市では小学校で14%、中学校で10%が計画を作成しています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなるほど。特別支援学級で取り組まれていることについても教えてください。私自身は「特別支援学級」「通常の学級」という表現自体が変わっていくことが大切だと思っています。。「通常」という言葉を使うことで「通常」という枠をつくってしまわないか。例えば、少人数学級と一般学級でもよいのではないか。日野市では、特別支援学級かどうかにかかわらず、誰にとっても困りごとの少ない授業が実現できる学校環境をつくる、授業のユニバーサルデザイン(授業UD)に取り組んでいます。その理解を促進するために研修会を実施するのですが、現在では教育委員会が年間28回の特別支援教育に関する研修会を開催しています。昨年度から全ての先生を対象に希望者が誰でも参加できる形にして、開かれた形で困りごとの少ない授業の実現を目指しています。ーー日野市ではさまざまな形でインクルーシブ教育に取り組まれているのですね。これらのベースとして「ひのスタンダード」という取組の方向付けをしているんです。ごく簡単に言えば、チェックリストをつくり、学習面でのつまづきや、教室でじっとしていることが難しいなどの、子どもたちの日々の困りごとをできるだけ少なくする学習環境をつくろう、というものです。障害の有無に留まらず、多様性あふれる教室という場が、みんなにとって困りにくい環境であることはとても大切なことで、実現のために2つのアプローチで日野市では取り組みを進めています。ーーどのようなアプローチでしょうか?まずは共通の基盤となる環境を整えること、そしてその上で個別に必要なサポートの手立てを充実させていくことです。みんなが困りにくい環境をベースとすることで、先生や子どもたちがゆとりを持って個別の対応へと進んでいくことができます。場や時間の構造化を含めた授業UDがあり、校内委員会を含めた学校の環境があり、行政による複層的な支援策を含めた地域の環境がある。その全ての方向付けを、日野市の教育に関わる人がみんなで議論しながらつくってきたということがポイントだと思っています。日野の教職員全員が作成に関わった「ひのスタンダード」について、みんなが腹落ちをして取り組めることが、主体的な挑戦のための大切なポイントなのではないでしょうか。Upload By 発達ナビ編集部ーー「ひのスタンダード」はどのように浸透と改善をしているのでしょうか?この「ひのスタンダード」は300ページに及ぶ一冊の本としてまとめられていて、各学校に置いてあります。理解を浸透させるための研修会も必ず開催をし、各校で目線合わせをするようにしています。その上での課題として、時間が経つにつれて形骸化することはどうしても起こってしまいます。直近では、改めてチェックリスト項目の精査を行いました。教育委員会が決めたことをトップダウンで現場に下ろすのではなく、現場を含めた関係者みんなで考える、ということに日野市の特徴があるのではと考えています。ーー改善を繰り返す中でも、本質がぶれないようにするために大切なことはどのようなことですか?自治体の中だけでガラパゴス化しないよう、国全体の動きや学術的な視点も取り入れながら、開かれた視野を持って進めていくことを心掛けています。最終的に、現場にとってより価値のあるものになっているか、が何より大切だと思います。また日野市では、インクルーシブな教育環境の一環として、福祉と教育の「枠」を外すことにも取り組んでいます。日野市では発達・教育支援センター「エール」を設置しており、心理士やスクールソーシャルワーカー(SSW)だけでなく、保健師や保育士、ST、OT、看護師など、多様な専門職が1か所にいて、子どもの発達や育ちについて教育や福祉の垣根を超えて考えています。保護者の方にとって、学校と福祉の「枠」を感じることなく、ワンストップであらゆる相談ができ、適切な支援を得られるという環境づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部最後はやっぱり、子どもたちがインクルーシブな学校づくりの主人公ーー多くの自治体でも課題としてフォーカスされている、不登校のお子さんについてはいかがですか?不登校については、すべての子どもに質の高い学びへのアクセスを保障する、という理念のもと、子どもの状況に合わせた複層的な選択肢を準備しています。日野市としても力を入れていて、予算で言えば前年度比で172%増となっています。特徴的な取組としては、全国で行われている教育支援センターや小中学校における校内登校支援教室の取組の充実に加え、中学校の中に、不登校の生徒を対象にした少人数学級である「チャレンジクラス」という学級を今年度から新たに開設しました。これは、東京都から6名の教員の追加配置を受け、教育課程に基づき日々授業を行う「校内分教室」であり、市と都がタッグを組んで取り組む新しい試みです。加えて、この5月には母子保健と子ども政策の担当部門を一元化した子ども包括支援センター「みらいく」がオープンし、施設内に中高生専用の居場所を開設しました。教育委員会だけでなく、子ども政策や福祉政策、民間の取組を含め、子どもたちの居場所の選択肢が街の中に増えてきています。オンラインの活用も含め、枠を一つずつ取り外しながら、その子にあった安心できる環境で、つながりを持ち、学びに向き合えるようにしていくことが重要です。Upload By 発達ナビ編集部ーーさまざま取り組まれているのですね。他にも新しい取り組みとして、経験豊富な元校長先生を今年度から「教育支援コーディネーター」として配置して、各学校の一人ひとりの出席状況を細やかに確認し状況をフォローし、スクールソーシャルワーカー(SSW)などのスタッフと連動した個別支援のサポートや、学校とフリースクールの連携促進の取組も始めました。挙げればキリがないのですが、他にもNPO法人と連携した不登校に関わるスタッフ研修の仕組みづくりや、保護者同士の繋がりを生む仕組みづくりなど、さまざまなアプローチで取組を進めているところです。ーー取り組みに対しての手応えはありますか?例えば、ある中学生の生徒が校門から中に入れないという状況から、1年経って学校に入ってきて給食を食べられるようになった、と。そんな話を先生方からたくさん聞いています。課題は大きいですが、同時にいかに学校現場が一人ひとりを大切に取り組んでいるかを感じています。ーーインクルーシブ教育が、言葉だけではなくて実践されている。現場の強い思いを感じます。教育委員会としても「インクルージョン」を学校教育基本構想の中で最上位の姿の一つとして位置付けていますが、インクルーシブな学びをつくるのは誰かと考えたときに、最後はやっぱり子どもたちなんだということが、非常に大きなポイントだと思っています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなぜそう思われたのでしょうか?非常に印象的だったのが、市内の小学校と特別支援学校との交流および共同学習の中であった、3連フラフープという、小学生の子ども2人の間に特別支援学校の子ども1人が挟まって取り組むという競技での光景です。特別支援学校ではなく、ある市立小の子どもがどうしてもフラフープの輪に入ることができなかったのですが、みんなでサポートしながら最後にはゴールすることができました。その時に、歓声をあげたり拍手が起こったり、その子が達成できたことに対してみんなが称え合う姿、これこそがインクルーシブな学びが実現している姿だと感じたんです。やはり最後は、子どもたちがインクルーシブな環境をつくっていくんだと強く感じました。ーーLITALICOのソフトも導入していただいています。LITALICOの教育ソフトを導入したいと考えた意図としては、個別の教育支援計画や指導計画である「かしのきシート」の質を高めていく力になると考えたことです。もう一つは、さまざまな教材を子どもの特性や必要性に応じて選べるような環境をつくることで、先生の働き方改革につなげることや、アセスメントによって子どもたちの理解を深めていくことが狙いとしてありました。実際に活用してみた中では、教材をゼロから自分でつくるのではなくて選べることで、働き方の改善につながったという声や、保護者を含めたニーズの把握に生きているとの声も聞いています。Upload By 発達ナビ編集部ーー最後に、これから教育長が目指すインクルーシブ教育の理念について、教えてください。インクルーシブ教育の先には共生社会があって、その共生社会とは、多様性が輝く社会のことだと思います。そこに向かう道のりとしてインクルーシブ教育があるとすれば、それは多様な個性が輝く学びの場、それをつくる営みなんだろうと。そしてそれは、多様な個性が輝く教室をつくっていくということでもあるのだろうと思っています。その中で、全員がこの共生社会をつくっていく主体なんだということ、多様性が輝く場をつくることに貢献することは、全員に開かれた権利なんだということが、非常に大きなポイントです。これは先生たちだけが進めていくでもなく、教育委員会だけが進めていくでもなくて、全員が進めていくことなんだと。全員に対して開かれているということは、それはとても素敵な権利の一つなんじゃないかなとも思うんです。当然、教育委員会にしかできない仕事もあるし、先生にしかできない役割もあるし、子どもたちにしかできないこともある。全員で枠を一つずつ外しながら、インクルーシブに取り組んでいきたいです。Upload By 発達ナビ編集部この連載を重ねることで、インクルーシブ教育推進のためのヒントを集めていきます。堀川さんは明確なビジョンを示しつつ、現場の声を何よりも尊重し、双方の視点を持ってリーダーシップを発揮されています。その姿勢こそが、全員が主体的に関わる事例としての日野市をつくっているのだと感じます。これから全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年07月24日マサミさんは熱心な教育ママ。名門小学校を受験するようで、塾をかけもちし、忙しい日々を過ごしていた。そんなある日、幼稚園のお絵描きでママを描いたと、嬉しそうに絵を見せる娘のナナちゃん。上手に描かれた絵を見たマサミさんだったが、娘に向かって衝撃的な言葉を言い放つことに!?....「だいっきらい!」と叫んで走り出してしまったナナちゃん。親子関係はいったいどうなってしまうのか!?原作・作画:タバタユミ
2024年07月18日子どもへの性教育は、親として立ち向かわなければならない大きな課題の一つですが、一体どのタイミングで、どんなふうに話を始めれば良いのでしょうか?とくに生理のようなトピックを扱う際、子どもの反応や理解度をどう見極めるかは重要です。今回は、生理教育について「先輩ママが経験した失敗談と、そこから学んだ教訓」をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。いつ頃から生理のことをお子さんに伝えましたか?5歳のころです。「ママのお腹に赤ちゃんが育つお部屋があって、今は赤ちゃんこないなーとなったら、赤ちゃんを守る血のベッドがお股から出てくるんだよ」と説明しました。娘には少し難しかったようで、もうちょっと易しく説明すればよかったかなと……。失敗しました。当時の娘さんの反応は?「ママのお股から血がでるの?私もそうなるの?怖い……」と不安そうに聞かれました。娘は血がとても苦手なので、しまった!と思いました。娘の怖がりな性格を考えて、もう少し大きくなってから説明してもよかったかもしれません。もしその場面をやり直せるとしたら?「女の人が赤ちゃんを産むのに大切なことなんだよ」とやわらかめに伝えておいて、娘の成長を見ながら少しずつ説明していきたいです。こどもへの生理をはじめとした性教育について思うことお子さんの性格や、血を怖がるかどうかで、その子にあった伝え方を考えてあげてほしいです。怯えさせずに「生理はとても大切なこと」というのを理解してもらえたらいいと思います。(39歳/専業主婦)普段のコミュニケーションから「血をすごく怖がる子」もいれば「すんなり受け止める子」もいます。生理教育は、自然な会話の中で子どもの性格、興味の度合いに合わせて情報を提供していくといいのかもしれません。お子さん一人ひとりに合わせてあげることで、健やかな成長を支えていけますように。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2024年07月08日・この漫画はフィクションです。登場人物は実在しません。・無添加商品そのものを悪く言ったり、商品勧誘に繋げる目的で描いていません。・「自然派」を題材にしていますが、健康について議論する漫画ではありません。・漫画に出てくる子どもと同じ特徴や特性があっても自閉症とは限りません。・この漫画で伝えたいメッセージは添加物や発達障がいについてではありません。最後まで読んでいただけると幸いです。■これまでのあらすじ自閉症で偏食のある息子・コウキを育てるハルに初めてできたママ友・ナツミは、自分の正義を押し付けるいきすぎた自然派ママだった。一時は険悪になる2人だが、ハルが息子の偏食に悩み続けてきた日々について真摯に語ったことで、無事に和解する。一方のナツミは、夫が結婚当初から裏切り行為をしていることに気づいていながら、何も言えずにいることが判明する。自然派にこだわるようになった理由も夫にあり、ハルは「ナツミさんと(娘の)リリカちゃんのためにも何かを決断しなきゃいけないときが来ると思う」と熱弁するのだった。ハルの言葉に感化されたナツミは、完璧な証拠となる“夫の裏切り現場”を押さえて離婚を言い渡す。慌てる夫に、日曜までに離婚届を書くように告げて…。自分の夢を持ってキラキラと輝くナツミは、半年前と同じ人物とは思えないほど。それだけ、夫の妻でいることに縛られていたんですよね。ハルとの出会いがあったからこそ、オーガニックカフェを経営すること、さらには“子どもの食事は持ち込み自由にすること”という夢が芽生えるなんて素敵です。そんなナツミの話を聞いたハルは…?次回に続く「いきすぎた自然派ママがこわい」(全33話)は22時更新!
2024年06月05日・この漫画はフィクションです。登場人物は実在しません。・無添加商品そのものを悪く言ったり、商品勧誘に繋げる目的で描いていません。・「自然派」を題材にしていますが、健康について議論する漫画ではありません。・漫画に出てくる子どもと同じ特徴や特性があっても自閉症とは限りません。・この漫画で伝えたいメッセージは添加物や発達障がいについてではありません。最後まで読んでいただけると幸いです。※今回のみ子どもに強くあたるシーンがありますので、ご注意ください■これまでのあらすじ自閉症の息子・コウキを育てるハルは、幼稚園で初めてのママ友・ナツミと出会う。ハルの息子には偏食があり、ファーストフードでも食べてくれるのは嬉しいこと。しかしナツミは「自分の身体は食べられたもので作られているから」と、それを否定する自然派ママだった。その後も、「正しい知識を伝えること=正義」だと思っているナツミの言動に悩むハル。あるとき「偏食は母親のせい」と言わんばかりのナツミに、ハルは「栄養を考えて作ったご飯を一口も食べてもらえなかったことはある?」などと自閉症による偏食の大変さを訴える。そして、「ナツミさんの正義に追い込まれる人もいることを知ってほしい」と涙を流して…。自分の思っていることを伝えられたとはいえ、「スッキリした!」とはならないですよね。モヤモヤを抱える中、目の前には偏食をする息子。追い詰められたハルは、息子にキツくあたってしまい…。次回に続く「いきすぎた自然派ママがこわい」(全33話)は22時更新!
2024年05月19日・この漫画はフィクションです。登場人物は実在しません。・無添加商品そのものを悪く言ったり、商品勧誘に繋げる目的で描いていません。・「自然派」を題材にしていますが、健康について議論する漫画ではありません。・漫画に出てくる子どもと同じ特徴や特性があっても自閉症とは限りません。・この漫画で伝えたいメッセージは添加物や発達障がいについてではありません。最後まで読んでいただけると幸いです。■これまでのあらすじ主人公・ハルは、夫と自閉症の息子と3人暮らし。ある日、息子が通う幼稚園の授業参観へ行くと、以前から送迎時に見かけていたママに話しかけられる。いきなり「家に来ない?」と誘われるも、ハルは恐縮して「駅前のカフェにしよう」と提案する。お店に入り、ハルはドリンクとケーキを頼むが、そのママは「私はいらないです」と一言。しかし、店員から「ワンオーダー制」と言われ、「ルイボスティー」を注文する。ふだんから外食しないというママは「ナツミ」と名乗り、“春と夏”だと盛り上がる2人だったが…。子どもを育てていく中で、必ずぶち当たるといってもいいのがママ友問題。とくに息子が自閉症で、自分自身も人見知りのハルにとっては、ここが大きな壁になっていたようです。そんな中、出会ったのがナツミ。「仲良くなれたらいいな」と心躍らせるハルでしたが、その願いも虚しく…とうとう自然派ママからの洗礼を受けることになってしまうのです。次回に続く「いきすぎた自然派ママがこわい」(全33話)は22時更新!
2024年05月09日・この漫画はフィクションです。登場人物は実在しません。・無添加商品そのものを悪く言ったり、商品勧誘に繋げる目的で描いていません。・「自然派」を題材にしていますが、健康について議論する漫画ではありません。・漫画に出てくる子どもと同じ特徴や特性があっても自閉症とは限りません。・この漫画で伝えたいメッセージは添加物や発達障がいについてではありません。最後まで読んでいただけると幸いです。■これまでのあらすじ主人公・ハルは、夫と息子の3人暮らし。息子は自閉症だが、快く受け入れてくれた幼稚園に毎日楽しそうに登園していた。ある日、ハルは息子の授業参観へ。参観が終わり、お迎えまでの時間をカフェで潰そうと思っていると、以前、送迎時に見かけたママに話しかけられる。「お迎えまでお話しない?」と誘われ快諾するも、いきなり「家に来ない?」と誘われ驚いてしまう。さすがに恐縮したハルは、駅前のカフェにしようと提案して…。衝撃の一言、「いらないです」!!家族と出かけたファミレスで自分だけ注文しない、というパターンはあるかもしれませんが、“友人とカフェ”というシチュエーションにおいては、ひとり一杯ドリンクを頼むのがマナーというか、なんというか…。こうして、ママ友としての付き合いがスタートしたハルとナツミ。この時感じた違和感の正体は、一体…!?次回に続く「いきすぎた自然派ママがこわい」(全33話)は22時更新!
2024年05月08日・この漫画はフィクションです。登場人物は実在しません。・無添加商品そのものを悪く言ったり、商品勧誘に繋げる目的で描いていません。・「自然派」を題材にしていますが、健康について議論する漫画ではありません。・漫画に出てくる子どもと同じ特徴や特性があっても自閉症とは限りません。・この漫画で伝えたいメッセージは添加物や発達障がいについてではありません。最後まで読んでいただけると幸いです。■これまでのあらすじ主人公・ハルは、夫と息子の3人暮らし。息子は自閉症だが、快く受け入れてくれた幼稚園に毎日楽しそうに登園。ハルは、息子と他の子と比べて落ち込むことはありながらも、協力的な夫に支えられ、毎日を笑顔で過ごしていた。ある日幼稚園に息子を送り届けると、肌も髪も綺麗なママが目に入る。ハルは、あらためて自分がよれよれの服を着ていることに気づき、「幼稚園に入るまでは自分のことに時間をかける心の余裕がなかった」「授業参観までに新しい服を買おう」とぼんやり考えるのだった。たしかに、いきなり“家に招待”はびっくりしますよね。主人公が言うように、ある程度仲良くなるまではカフェやファミレスなどでお喋りするのが普通かと…。この時点で少し違和感をおぼえるものの、このくらいなら許容範囲内。ですが、さっそく向かったカフェでの行動に、さらに驚かされることになるのです。次回に続く「いきすぎた自然派ママがこわい」(全33話)は22時更新!
2024年05月07日・この漫画はフィクションです。登場人物は実在しません。・無添加商品そのものを悪く言ったり、商品勧誘に繋げる目的で描いていません。・「自然派」を題材にしていますが、健康について議論する漫画ではありません。・漫画に出てくる子どもと同じ特徴や特性があっても自閉症とは限りません。・この漫画で伝えたいメッセージは添加物や発達障がいについてではありません。最後まで読んでいただけると幸いです。■これまでのあらすじ主人公・ハルは、夫と幼稚園に通う息子の3人暮らし。そんなハルが出会ったのは、「市販の洗剤は合成界面活性剤が入ってるから使わない」「ファーストフードは食べさせない」などと自分の意見を押し付ける、いきすぎた自然派ママだった。時は遡り――。ある時、ハルは息子がファーストフードのチキンナゲットを食べたことに大喜びしていた。実は、息子は自閉症でかなりの偏食。野菜も肉もほとんど食べず、幼稚園の給食では白米だけを食べたり、何も食べずに帰宅することもあるほどで…。幼稚園の送迎時に、ひと際目を引くママを見かけた主人公。彼女こそ、主人公を悩ませることになる“いきすぎた自然派ママ”なわけですが、今の段階では好印象しかありません。ここからどのように仲を深め、関係がもつれていくのでしょうか…?次回に続く「いきすぎた自然派ママがこわい」(全33話)は22時更新!
2024年05月06日「待ってこわ…」周囲がドン引き!避けるべきタブー行動日常生活で思わずやってしまいがちな行動が、相手を遠ざけることも…。ここでは、思わず周囲がドン引きしてしまう「避けるべきタブー行動」について掘り下げます。お酒の飲み過ぎリラックスするためにお酒を飲むことはよいですが、その量には十分注意しましょう。お酒が入ると思わず本性が出やすく、特にお酒に弱い人や、いわゆる「悪酔い」をする人は特に警戒が必要です。過度に酔いつぶれてしまうと、周囲からはマイナスと映る可能性が高いです。スキンシップの度合いを考えてまだあまり親しくない関係での過剰なスキンシップは、異性に誤解を与えてしまう場合があります。相手から見れば「軽い印象」を持たれがちですので、スキンシップはほどほどにするのが賢明です。店員さんへの態度もチェックお店のスタッフや他の人へ横柄な態度を取るのは、大きなマイナスポイントになります。人を尊重する態度は、今後にも影響するでしょう。常日頃から周りへの敬意を忘れずにしましょう。素敵な関係を目指して新たな出会いの季節に向けて、思わぬ言動でそのチャンスを潰してしまわないように気をつけましょう。紹介したNG行動を避けることで、より素敵な出会いが待っているかもしれません。(Grapps編集部)
2024年04月01日地球と宇宙について学べる株式会社カンゼンは、近未来に起こる可能性がある地球と宇宙の話を雑学的に紹介する児童書『50年後の地球と宇宙のこわい話』(朝岡幸彦/渡部潤一 監修)を2024年4月2日に刊行いたします。『50年後の地球と宇宙のこわい話』書影地球と宇宙について学べる本書は、近未来に起こる可能性がある地球と宇宙の話を雑学的に紹介する児童書です。地球編では「身近に起こりつつあるもの」のこわさ、宇宙編では「よくわからないもの」「はかりしれない」もののこわさを紹介します。楽しみながら、社会や科学について学べる内容となっており、ぜひ親子で一緒に読んでいただきたい一冊です。サンプルページコロナだけじゃない!パンデミックがまた起きる!?侵略的外来種が生態系をおびやかす!ブラックホールの中ではすべてがスパゲッティーに未知の生命やウイルスが太陽系の外から飛来する?もくじ地球編もくじ宇宙編もくじ第1章地球編6度目の「大絶滅」で人類も絶滅するかもしれないコロナだけじゃない!パンデミックがまた起こる?いつ起こるかわからないが巨大地震が必ず起こる!大規模噴火で都市機能がまひしてしまうかも?戦争や暴力がなくならず今も命を落とす人がいる化石燃料を使い続けて地球温暖化が止まらない永久凍土が解けるとさらに温暖化が進む!海面上昇で海にしずむ国が出てくる!?食べ物の種類や量が減ってしまう食べ物をムダにする食品ロスがなくならない地球をよごす有害化学物質①大気汚染で病気が増える地球をよごす有害化学物質②土壌&水質汚染で病気増!マイクロプラスチックが体内に溜まっていく!?極端な天気や自然災害が増える!魚や野菜・果物の産地が変わってしまう!?世界遺産がなくなっちゃう!?気候変動や自然災害で貧困層の貧しさが加速する貧しい国に対して豊かな国のサポートが足りない小さな子どもとお母さん助かるはずの命がうばわれる飲み水が足りなくなる!?農作物を育てるための水が足りなくなる!?なくならない屋外はいせつトイレが足りない!侵略的外来種が生態系をおびやかす!多くの動物・植物が絶滅してしまう!?海のバランスがくずれてめちゃめちゃになる?干潟を守らないと海の生態系が失われる!?日本5つ分の森が消えた!?森林破壊がとまらない急速な砂漠化で食料と水が不足する森林や湿地の減少で陸の生態系がこわれてしまうコラム地球がごみだらけになってしまう!第2章宇宙編美しいものにはトゲがある?金星の雲は濃硫酸ガスの雨や金属の雨……雨の種類は星によってちがうその存在は吉か凶かすい星に振り回される人々火星の地形はケタ違い!?深すぎる谷と高すぎる山大きすぎて見えなかった規格外の土星の環金属そのものが天体小惑星プシケへの探査ずっとずっと先の未来月は動かなくなってしまう?宝石がまるごと惑星に!ダイヤモンド星が存在する恒星が死を迎えるとコンパクトな天体になる果てしない銀河系はひと回りで2億年の広さブラックホールの中ではすべてがスパゲッティーに第二の地球は数限りない知的生命がいる可能性も宇宙の95%は未解明不思議な物質がいっぱいますますふくらんでいる宇宙はいったいどうなる?新しい星座が登場!その名はへびつかい座星は自由に動くもの近い未来、星座も変わる?北極星はひとつじゃない?時代によって変わっていた隕石はとつぜんやってくる小惑星がしょうとつする日ガンマ線バーストの直撃で地球はかいめつするかも?そばで超新星爆発が起きたら?右かたを失ったオリオン座地球が氷の星になる日全球凍結は起きるのか?大規模な太陽フレアが人間社会を破壊する!大きな磁石・地球磁場がみんなを守ってくれる巨大分子雲とのそうぐう地球に何かが起こる?赤色巨星化する太陽!いずれ地球も飲み込まれる?未知の生命やウイルスが太陽系の外から飛来する?宇宙も地球と同じ!起こりうる人工衛星の事故コンパクト天体が引き起こす考えたくない未来人工の光がじゃまをする?見えなくなる天の川宇宙に浮かぶ小さな岩それが私たちが住む地球プロフィール【監修】地球編:朝岡幸彦(あさおか・ゆきひこ)東京農工大学農学研究院教授。(一社)日本環境教育学会会長。専門は環境教育学、社会教育学。著書に「知る・わかる・伝えるSDGs」シリーズ(I巻執筆・IV巻編著、学文社)、『社会教育・生涯学習論』(編著、学文社)、「持続可能な社会のための環境教育」シリーズ(監修、筑摩書房)など。宇宙編:渡部潤一(わたなべ・じゅんいち)東京大学東京天文台を経て、国立天文台上席教授。太陽系天体の研究のかたわら最新の天文学の成果を講演、執筆などで幅広く活躍。主な著書に『第二の地球が見つかる日』『最新惑星入門』(朝日新書)、『面白いほど宇宙がわかる15の言の葉』(小学館101新書)、『夜空からはじめる天文学入門』(化学同人)などがある。書誌情報書名:『50年後の地球と宇宙のこわい話』ISBN:978-4-86255-716-2監修:朝岡幸彦/渡部潤一ページ数:128P判型:A5判定価:1,650円(本体1,500円+税)発売日:2024年4月2日出版社:カンゼン商品URL: Amazon : Rakutenブックス : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月29日夫と息子の3人家族のきりぷちさん。育児中に起こった出来事をマンガで紹介します。子どもにいつから性教育をするのか、悩むママやパパも多いのではないでしょうか? 今回はきりぷちさんが息子へ生理について話したときの出来事です。いつもきりぷちさんのトイレについてくる息子。ある日、息子はあることに気づいて……。これって性教育のいい機会かも…? きりぷちさんは生理中。息子は「ちがでてる!」と驚いています。 きりぷちさんはいい機会だと思い、生理について話をすることに。 「生理は女の人にとって大切なもの」と語り始めるきりぷちさん。息子は、静かにその話を聞いていました。 後日、メルちゃん人形のママ役で遊んでいた息子。メルちゃん役のきりぷちさんに「何でそんなにしんどそうなのって聞いて」と頼んできた息子。 言われた通りに聞き返すと、「ママ今日、生理だから……」と言うのです!生理でしんどいママを演じる息子を見て「性教育って難しい」と思うきりぷちさんなのでした。 息子に生理について伝えたきりぷちさん。まさかの行動で驚きましたが、息子には伝わっているよう……? 性教育のタイミングは家庭でそれぞれだと思います。子どもが興味をもったタイミングで、正しい知識を伝えていきたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター きりぷち
2024年03月24日小学6年生の息子は、近所に住む同い年のAくんと仲良し。Aくんはよくうちに来て息子のゲームで遊びたがります。どうやらAくんのママは教育熱心なタイプで、勉強やスポーツをさせたいためゲーム機を一切与えていないらしく……?ゲームを与えない理由は?Aくんは、わが家に遊びに来ると一目散にゲームに飛びつきます。「ゲームしてもいい?」と聞くなり、帰るまでずっとゲームざんまい。息子とゲームの取り合いをすることもないし、迷惑をかけられているわけではないのですが、うちは無料のゲームセンターではありません。 なんだかモヤモヤするので、Aくんママに「親が管理すればいいし、ひとつくらいゲームを買ってあげてもいいんじゃないかな……」と伝えてみると、「ルールなんてあの子に絶対守れるはずがない。私が子どものころも家にゲームはなかったし、いらないでしょ」と言うのです。すかさず私は「でも、うちに遊びに来たときはずっとゲームばかりしているよ……」と伝えたところ、Aくんママは「えっ!? そうだったの……? 息子には必要ないと思ってた……」と驚いた様子。この日はそれ以上話すことはありませんでしたが、後日、Aくんがわが家に遊びに来るとゲームに飛びつくことはありませんでした。あとからAくんに事情を聞くと、Aくんママから「買ってあげるから、人のおうちのゲームで遊びすぎないで」と注意をされたようです。 教育方針は人それぞれですが、親が子どものためにと思っていることが、必ずしもそうなっているとは限らないと今回の一件で感じました。Aくんのためを思ってゲームを与えてこなかったAくんママと、本当はゲームで遊びたいAくん。そんな親子のすれ違いを目の当たりにしたことで、わが子に我慢をさせていないかしっかり気づいてあげられる母親でいたいと思えた出来事です。 著者:谷 ふみ/30代女性・主婦。小学6年生と3年生、4歳の男の子を育てるママ。仕事や家事、育児に追われる毎日。最近は、子ども達を寝かしつけた後、一人でドラマや映画を見るのが楽しみのひとつ。イラスト:Pappayappa ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2024年03月21日子どもがいると、ママ友と関わる機会があるかもしません。しかし、いろいろなママ友がいるので皆さん大なり小なり悩みを抱えているよう…。今回は、そんな皆さんから集めたママ友に思わず衝撃を受けたエピソードを紹介します。通信教育で勉強する息子うちの息子は通信教育の数学をやっています。息子なりにちゃんとやっていて、テストでの成果も出ているので、私たち親子は満足をしています。マウントをとりたがるママ友息子の友達に一人、数学の家庭教師を頼んでいる子がいます。その子は、本当に成績優秀な子なのですが、そのママ友と話すと…。「うちは、家庭教師にお任せしちゃってるけど、やっぱりそれなりの結果がでるね!お宅がやっている通信よりも値段は高いけど、お願いするしかないのよね!オススメよ!」と自慢げに言われてしまいます。金額的にもかなりの差があるので、困惑してしまい…。他の家との比較はあまりしたくないものです。(30代/女性)金銭面はどうしようもできないのに!子どものためとはいえ、どうしても仲良くなれないママ友もいますよね…。皆さんだったらどうしますか?互いに思いやりながら適切な距離を保てる関係でいたいと思えるママ友体験談でした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2024年03月19日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ2022年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。‘’「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そんな中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そんな彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる”指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第二回は、神奈川県鎌倉市教育委員会の教育長である、高橋洋平氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール 高橋洋平 氏宮城県登米市出身。 中学校教員や市教育長を務めた父親と障害を持つ叔母の影響を受け、教育の道を志す。 東北大学教育学部を卒業し、文部科学省に入省。 学校教育のデジタル化や福島県庁での震災復興、米国の大学で教育研究、コンサルティング会社教育チームマネージャーなど、多角的に教育に携わる。2023年に鎌倉市立小中学校の教育行政を牽引する教育長に就任。Upload By 発達ナビ編集部正しいことを、子どもたちの「今」に合わせて実装するーー本日はよろしくお願いいたします。さまざまな視点・キャリアから教育に向き合ってきた高橋さんですが、まずは教育に対してのお考えの原点にあるものを教えていただけますでしょうか。原点には間違いなく福島で過ごした時間があります。私の在任当時、避難指示区域となった町村の子どもたちは、避難先に建てられたプレハブの仮設校舎などに通っていました。学校を訪ねるたびに、本当に可哀想だな、早く村に戻してあげたいなという一心で、県庁の学校再開支援チームをリードしていたんです。ーーそこで、今の教育に対する価値観にもつながる体験をされた。除染などにより放射線量が下がり避難指示が解除され、新しい学校の整備ができた時の、仮設校舎の閉校式での出来事でした。教育関係者と喜びを分かち合っていた私たちでしたが、ある小学校6年生の女の子から「仮設って言わないで。この学校は仮設なんかじゃない」って言われたんです。ーー仮設なんかじゃない。とても重い言葉です。もう、頭をガツンとやられるような、本当にショッキングな言葉でした。Upload By 発達ナビ編集部ーー子どもたちのためにと奔走するあまり、見えていないものがあったと。はい。その子が先生や友人と学びあった6年間は仮設なんかじゃなく、「本物」ですからね。人生に仮の時間なんてあってはならない。過去の震災に囚われ、未来の復興を見て、当時の私には子どもたちの今が見えていなかったんです。だから、「仮設」や「被災者」、「障害者」などもそうですが、一方的な決めつけではなく、目の前のその人と向き合って仕事をしたいと、強く思っています。ーーその経験が、今のインクルーシブ教育への想いにもつながっているんですね。能登地震でも学校を含め甚大な被害がありました。関係者の尽力で他校を間借りしたりして学校が再開されており、これからさまざまな面で復興が進んでいくことと思われます。何をもって本当の復興というかは本当に難しく、数字などで一律に「ここまでいったら復興!」と決められるものではなく、復興には一人ひとりの形があるのだと考えています。いずれにしても自分の力で立ち上がり、自らの幸せを掴んでいくことが、復興なのかなと考えています。それはまさにインクルーシブな学びにも通じて、それぞれの個性や特性を持ちながら、それぞれの学びや幸せを勝ち取っていくということのように思われます。東日本大震災でもコロナ禍でもさまざまな分断が生じましたが、そういった分断を乗り越えていけるような学びや対話の形を、これからも追い求めていきたいです。ーーインクルーシブ教育について文部科学省が示す方針については、どのように捉えられていますか?インクルーシブ教育を含め文部科学省が示す方向性は、基本的にはいつも正しいことを言っているなと感じます。でも、その正しいことを子どもたちや学校教育の現場において、真に正しいものにどのように落とし込んでいけるかが大事なことです。福島での経験を踏まえて、鎌倉で実践していきたいと、今はそう思っていますね。鎌倉は多彩な文化にも恵まれ、そして海や山という自然も近くにあり、学ぶ場としてとても豊かだと思っています。そして何より、多様な人がこの街を選んで、関わってくれている。まさに街としてもインクルーシブな環境の中で、鎌倉らしい教育の形をつくっていきたいです。Upload By 発達ナビ編集部その場所ならではのテーマやキーワードを見つけ、街の共感を得て推進するーーインクルーシブ教育の中でも、「鎌倉らしさ」について紐解いていければと思っています。鎌倉市が見据える未来について、教えてください。鎌倉では、世界に誇れる持続可能な町、そして共生社会を市民と共創するというビジョンを掲げています。 市民一人ひとりがお互いに尊重し合って、支え合って、自らが望む形で社会との関わりを持ち、生涯に渡って安心して自分らしく暮らしていくというものです。とてもインクルーシブな考え方を持ったビジョンだと思っています。ーー鎌倉市の教育が目指す方向と、重なる部分が大いにあると。はい。まずは自分自身を認め、そのうえで他者を尊重し、違いがあるからこそ学びがあると理解する。その上で、他者と協働しながら持続可能な共生社会の創り手へと育っていく。そんな視点に基づいているのが、鎌倉市の教育が目指す基本的な考え方です。鎌倉らしさで言うと、一つは「如意」という禅の言葉があります。Upload By 発達ナビ編集部ーー「如意」ですか。歴史ある鎌倉らしい言葉です。いわゆる如意棒の「如意」であり、意のまま、自由自在という禅の言葉です。自分の良さと可能性を認め、他者を価値ある存在として尊重し、目指したい方向を合わせながら進んでいく。自分だけでなく社会として自由自在で幸福であることを尊重する。Well-beingに通じる言葉だと思っており、教育で目指すべき姿であるなと感じています。ほかにも、この街らしさで言うと「鎌倉野菜」にもヒントがあるかなと。ーー「鎌倉野菜」はブランド化されて全国的に人気ですよね。山に囲まれた鎌倉の狭い土地であり、かつ多様なレストランからのオーダーを受けて、色とりどりの野菜が少量多品種で生産されています。七色畑とも呼ばれ、インクルーシブ教育が目指すべき姿も重なる、そんな風に思っています。弱みは強みに変わるし、活躍の場を通じてスタイルがつくられ包摂される、鎌倉の教育の姿にも取り入れていきたいなと。その土地ならではの教育の形、キーワードを見つけることは、関係者の目線も揃いやすく、大切なことかなと感じています。Upload By 発達ナビ編集部一方で、難しいのは、歴史ある鎌倉の資材を活用することのみに縛られてしまうと、発想としてプロダクトアウトなんですよね。教育においては、やはり子どもたちを起点としたマーケットインで考えていないと、意味のある形に落とし込めないと思います。やはり学習者中心の視点で考えなければならない。これは忘れてはいけないポイントの一つです。ーーなるほど。そんな鎌倉市の教育においての課題はどのあたりにありますか?どの教育委員会でも重要なテーマとして扱われていますが、学校に行くのがつらい子どもたちが増加しています。学校教育の構造も変わっていかなければなりません。子どもたちが学校にフィットしていない本質的な原因に目を向けながら、さまざまな方々と連携してプロジェクトを進めているところです。民間との協業に力を入れ、魅力的な人や資金のリソースを確保するーー不登校のお子さんに対する取り組みについて、具体的に教えてください。「かまくらULTLAプログラム」という取り組みをご紹介させていただきます。こちらは、不登校や学校に行くことがつらいと感じている子どもたちを対象にした、一人ひとりが学習の個性や特性に応じて自分らしく学んでいく方法を見つけていくことを目的とした探究プログラムです。鎌倉らしい森、お寺、海、テック企業などの地域特性を活かしながら、色んな分野のプロである大人たちと一緒に活動をします。海のプログラムでは、「タコから学ぶ生物多様性からの自己理解」をテーマに、漁師さんのお話を聞いたり、「気持ち悪いー!」とか言いながらもタコを触ったり、パエリアにして食べちゃったり、体験を通して学んでいきます。そうやって保護者の方がいないところで、1つの探究テーマを通して、自らの学習の特性を踏まえて学び方を自己調整しながら学んでいくプログラムです。Upload By 発達ナビ編集部ーー不登校の子どもたちにとって、非常に有意義な場をつくることができているんですね。森のプログラムでは、浄智寺の朝比奈住職の得意料理でもあるカレーをいただいたのですが、その上に鎌倉野菜の素揚げを乗せました。敏感な子も多く、「絶対食べられないよ」と言っていたのですが、ペロリと食べていましたね。「どうして食べられたの?」と聞いてみたら、見たことがない野菜だから挑戦してみたと話してくれました。他にも浄智寺の井戸水の飲み比べをしてみたり、五感を思う存分活用した伸び伸びとした学習に、鎌倉のエッセンスを加えて、独自のプログラムを展開しているんです。ーーお話を伺っているだけで、子どもたちの目が輝いている様子が浮かんでくるようです。本当にそうなんです。例えば工作や絵やダンスやプログラミングなど、子どもたちそれぞれに得意な表現方法があります。得意な学習スタイルで、自ら学びのハンドルを握り、自分らしく学びを掴み取っていくという方向に、教育が変わっていかなければならないのだと思っています。このプログラムは、それぞれの子供たちが学びに向き合っていくエネルギーを高めることができていると感じています。海のプログラムの終わりに「なりたい自分になれたよ!」って叫んでくれたお子さんもいて。大人たちも感動していましたね。ーーとても感動的なエピソードです。一方で、子どもたちが何が得意で、どんな個性を持っているか見えづらいという、学校現場の悩みもあるようです。そのために私たちは、アセスメントという形で学びの特性をできるだけ把握できるように努めています。話すのが得意なのか、聞くのが得意なのか、対人関係や関心分野、表現の特性までを可視化していきます。このデータは、もちろん本人や保護者の方にも共有して、ご家庭での理解にも役立てていただいています。子どもによってはあえて苦手な学び方にチャレンジしたりということも見られるようになってきました。学校ではLITALICO教育ソフトのプログラムも活用しながら、定点観測的に継続して積み上げていき、その後の学びと接続していけるように取り組んでいるところです。特別支援学級を中心に先生と活用してフィードバックを重ね、教育の現場でも役立っています。Upload By 発達ナビ編集部ーー「かまくらULTLAプログラム」での実践を経て、今後の展望を教えてください。手応えを感じているので、学びの多様化を進めるために、体験型のプログラムを軸とした新しい「学びの多様化学校(不登校特例校)」をつくる計画を進めています。1学年10人ほどを想定していまして、学校に行きづらさを感じている子どもたちの学習の進度や特性に合わせて、個別最適の学びが得られる場として令和7年の開校を目指しています。こうした施策を進めていくことで、従来の学校とも相互に刺激を与え合って、学びの選択肢を増やしていきます。通常の学校に通えない子の受け皿やセーフティネットにという言い方はあまりしたくなくて、自分らしく学べ、こういう場なら行ってみたいと思ってもらえるものにしていきたい。こうした取り組みを通して、今学びとつながれていない子どもたちの可能性にしていきたいと思っています。ーー民間との連携で言うと、ほかにはどのようなことをされていますか?「鎌倉スクールコラボファンド」という取り組みをしています。これは、プロジェクト型学習やプログラミング学習、デジタルを活用した個別最適な学びなど、学校が魅力的な企業や大学、NPO等とのコラボレーションを通して、社会に開かれた教育課程を実現していくために、クラウドファンディングで資金調達をするものです。Upload By 発達ナビ編集部寄付を個人や企業から募り、教育委員会でプールすることで、子どもたちの学びにとって必要な領域に、スピード感を持って柔軟に使っていくことができます。このようなアジャイルな資金の活用の仕方はやはり公費だけでは難しく、クラウドファンディングだからこそ実現できた形となります。第4弾となる今回の募集でもなんとか目標達成して調達できました。ーー他の市区町村にも横展開できるような、インクルーシブ教育の土台をつくるためにも活用できそうなモデルですね。そうですね。このスクールコラボファンドの取り組み自体も、他自治体にも広がりを見せています。もちろん私たちのノウハウも共有しますので、今後も全国の自治体に波及していってくれたら良いなと思います。私たちもさらに進化させていきたいと計画しているところです。Upload By 発達ナビ編集部ーーたくさんの視点をいただきありがとうございました。最後に、鎌倉市としてこれから大切にしていく、教育に対しての想いについて教えてください。これからの学校教育の現場には、子どもたちが自分で学びを選ぶという形が求められてくると思います。大人に一方的に教えてもらう教育ではなく、子どもたちが主体的に自ら掴み取っていく学びの環境をいかにデザインできるかが試されてくる。福島の復興で被災者自身が自分の力で立ち上がり、自ら多様な幸福を掴み取っていった時と同じように、子どもたちに一方的に与える学びでなく、多様な子どもたちを信じて委ねながら、共に学んで成長していきたい。そんなことを日々考えながら、鎌倉市のインクルーシブな学びのためにできることに力を尽くしたいと思います。インクルーシブ教育推進のために、まずは子ども以上に大人がワクワクしながら働けているか高橋さんは最後に、個別最適で協働的な学びとか、探究的な学びを教育で実現したいと言うのなら、それ以前に大人がワクワクと自分の仕事に向き合えているかが大切なのではないか、と話されていました。教育委員会自身、あるいは教育長自身が、そういう学びであったり、仕事の仕方をできてるかどうかを常に見直さなければいけないと、自分に言い聞かせているようです。言葉や枠組みが先行しがちなインクルーシブ教育の本質を突いた、示唆のある言葉だと感じました。Upload By 発達ナビ編集部引き続き、この連載では全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年03月19日皆さんは、子どもの教育で悩んだことはありますか?今回は「変わった教育方針をとるママ友」にまつわる物語とユーザーからの声を紹介します。※この物語はフィクションです。(CoordiSnap編集部)イラスト:モナ・リザの戯言ママ友の娘を預かる夫と小学1年生の娘と暮らす主人公。ある日、部屋に入れず困っていたママ友の娘を一時的に預かることになりました。ママ友の娘の希望で、一緒に宿題をして過ごした主人公。しばらくするとママ友が迎えに来ましたが…。宿題をしたと知ると…出典:モナ・リザの戯言ママ友が「何したの~?」と尋ねると、ママ友の娘は「しゅ、宿題…」と慌てます。するとママ友は表情を一変させて「勝手になにさせてるのよ」と怒り出したのです。突然怒鳴られて「へ?」と驚愕する主人公。どうやらママ友は娘に勉強をさせないと決めているようで、宿題をさせた主人公に腹を立てたのです。その後、騒ぎを聞きつけたママ友の夫が来てくれました。状況を把握したママ友の夫は、ママ友に「離婚だ!」と言い放ちます。それでもママ友は離婚は脅し文句だと高をくくっていたようですが…。これまでのママ友の言動に呆れていたママ友の夫は、本当に離婚を切り出すのでした。読者の感想宿題をすると怒るなんて、ママ友の独特な教育方針に驚きました。離婚にまで発展するとは、ママ友の夫はその教育方針に納得がいっていなかったようですね。(30代/女性)娘の希望で一緒に宿題をしていたのに、親であるママ友に怒られるとは驚きました。ママ友がなぜ勉強を嫌うのか、真相が気になります。(50代/女性)
2024年02月28日