シンガポール国立大学(NUS)と早稲田大学バイオサイエンスシンガポール研究所(WABIOS)の国際共同研究チームは、細胞内の熱源に集まる分子サイズの蛍光温度計センサを開発し、がん細胞の内部に存在する熱源からの距離がゼロの場所(熱源の中)に、それを配置し、薬剤で刺激することに伴う熱産生をリアルタイムで観察することに成功したと発表した。同成果は、NUSのYoung-Tae Chang教授、同 新井敏研究員(現 WABIOS所属)、WABIOSの鈴木団主任研究員らによるもの。詳細はNature Publishing Groupの学術雑誌「Scientific Reports」オンライン版に掲載された。体調管理の基本として、体温を計測することが一般的だが、細胞レベル、特に、細胞の中の小胞体やミトコンドリアなどの小器官のナノレベルで、実際どれくらいの温度変化が起きているのか、ということに関しては、良く分かっていなかった。そこで研究グループは今回、細胞の内部の熱発生源となりうる小器官(小胞体:ER)に着目し、Young-Tae Chang教授らが開発した蛍光色素ライブラリの中から、温度変化に対して蛍光強度が大きく変化し、かつ、小胞体に集まる性質をもつ色素をスクリーニングして見出し、小胞体の内部の温度を測る技術を実現したという。測定の結果、温度上昇1℃あたり4%の蛍光強度の変化を伴う感度を有しており、蛍光温度センサとして機能することが判明したほか、ふりかけるだけで、生物の筋肉や脂肪の細胞にも温度計として導入できることも確認したという。実際に、がん細胞の内部の熱源の直下、つまり、熱源からの距離がゼロの場所に同温度計を配置し、薬剤で刺激することに伴う熱産生をリアルタイムで観察することにも成功しており、これらの成果を受けて研究グループでは、医療分野では、熱に弱いとされるガン細胞を熱を用いて死滅させる温熱療法という手法があるが、同技術を活用することで、目視では分からない微小のガンを、顕微鏡下で、実際の温度を測りながら死滅させるなどの応用が考えられると説明している。また、生物学分野において、細胞の中の温度が実際どれくらい上がっているのか、ということは、議論が分かれるホットな話題となっていることから、今後、そうした問題を解決するための重要なツールになることも期待されるとコメントしている。
2014年10月23日早稲田大学は10月7日、都内で会見を開き、小保方晴子氏の博士認定論文に関する研究不正問題について、同氏および関係者への処分を発表した。会見には同大学の鎌田薫 総長、橋本周二 副総長・学事統括、大野高裕 教務部長の3名が出席した。この問題は2011年に小保方氏が博士認定論文として提出した論文において、他の論文からの盗用など、数々の致命的な問題があったにもかかわらず、同氏に博士号が授与されてしまったというもの。小保方氏だけでなく、論文の問題を見抜けなかった大学側の責任も問われていた。小保方氏に対しては、7月17日に提出された調査委員会による調査報告書などに基づいて、10月3日の早稲田大学研究科長会を経て、10月6日付けで、同氏に授与された博士論文の取り消しを決定した。しかし、同大学は自分たちの側にも多大なるミスがあったことを理由に1年間程度の猶予期間を設け、その間に論文指導と研究倫理の再教育を行い、適切に論文が修正された場合は学位を維持できるものとし、これがなされなかった場合に学位を取り消すとのこと。また、関係職員に対しては、小保方氏の指導および論文の主査を担当した教員に定職1カ月、副査を担当した同大学職員に訓戒処分を下し、総長は役職手当の20%を5カ月分返上するとした。なお、同大学では現在も不適切な博士学位論文の調査を継続しており、これまでに約700件の確認が終了し、研究の本質的な部分以外での不適切とみなされる箇所のある論文を複数発見した。何年前までの論文を対象としているかと、対象論文の総数については明言を避けた。鎌田総長によれば、今回の決定は10月6日に弁護士を通して小保方氏に伝えたが、同氏からは現時点で何も聞いていないという。調査委員会は今回の問題は学位取り消しには当たらないとの見解を7月に発表していたが、同大学はこれを覆す結論を出したことになる。
2014年10月07日早稲田大学ビジネススクール(以下、WBS)は9月30日、シンポジウム「日本発、ラグジュアリーブランドへの挑戦」を早稲田キャンパス大隈小講堂で開催した。WBS教授、早稲田大学ラグジュアリー ブランディング研究所所長・長沢伸也による基調講演「日本発、ラグジュアリーブランドの可能性」の他に、「レクサス」ブランドマネジメント部部長・高田敦史、資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ」ブランドマネジャー・藤井恵一が登壇し、現在の取り組み、今後の戦略についてトークセッションが実施された。長沢教授は、ラグジュアリーブランドビジネスの現状を俯瞰し、日本発のラグジュアリーブランドが成功する可能性について講演。「ラグジュアリーブランドには、高くても売れる製品があり、熱烈なファンがいる。LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトン、ケリング(KERING)、リシュモングループに代表される世界的なラグジュアリー企業・ブランドは安定的な収益と売り上げ増加が期待でき、実際に高い利益率を生んでいる。一方で日本企業はQCD(Quality、Cost、Delivery)が強みだったが、現在の短いライフサイクルに対応するために、次々新製品を出し続け、利益なき繁忙に落ち入っているケースも。独自性があり高付加価値、感性価値志向のラグジュアリーブランドの戦略に学ぶべきところはたくさんある」などと語った。トークセッションで高田氏は、レクサスの取り組みについて「2012年に社内カンパニー『LEXUS INTERNATIONAL』が誕生。意思決定などもトヨタとは完全に別で、独自の生産ラインで、こだわり抜いたクラフトマンシップを大切にしている。強化すべきは“Emotional LEXUS”。ラグジュアリーであるためにはエモーショナルでなくてはいけない。ストーリー性のあるCMや、車の販売目的とは別にLEXUSの考えるライフスタイルを提案する旗艦店“INTERSECT BY LEXUS”をオープンさせるなど、ブランドの世界観を発信していく」と話した。資生堂の藤井氏は、「クレ・ド・ポー ボーテ」の海外展開について「海外進出をスタートしたのは1998年。資生堂ネームに頼らない独立したブランディングを開始した。2010年に、国内と海外の事業を一環して行える単独の事業部門、クレ・ド・ポー ボーテ グローバルユニットを結成。わずか12人からスタートし、今は約30名ほどに。現在は日本を含め米州13ヶ国で展開している」と話した。2008年発売当時、12万円のクリームが話題となったブランド最高峰のシネルジックラインを今年グローバル統一名称“シナクティフ(SYNACTIF)”に変更など、常に世界を見据えたグローバルハイプレステージ化粧品市場を牽引するブランドを目指している。「実は、2007年に欧州撤退の過去もあり、情緒ベネフィットの打ち出し方で海外ブランドとの差を感じる。“高い効果実感と究極のテクスチャー”というブランドの特長をいかにエモーショナルに伝えていくかが課題。化粧品は夢を売ること、今後はいかにフレグランスを売れるようなブランドになるか、それが欧州への再挑戦だと思う。機能ではなく、エモーショナルのみに訴求していくフレグランスで、ビジネスを成功させるのが目標」と今後の課題についても語った。また長沢教授は、パリ、ニースの2店舗だった「ルイ・ヴィトン」が1978年に日本に進出し、一挙に6店舗を開店してグローバル化に成功した例を挙げ、ラグジュアリー企業を日本が育てたことについても言及。「ラグジュアリーブランドにはストーリーがあり、知名度と普及率の差があるほど、憧れのブランドとなる。日本企業が苦手とする感情に訴えるクリエーション、エモーショナルな戦略を克服すれば、日本の高い品質、技術力が詰まったこだわりの製品が高い価格で売れるということ。ぜひ、ラグジュアリー戦略をつき進めて欲しい」と述べた。
2014年10月06日9試合を残して史上最速となるJ1昇格を決めた湘南ベルマーレ。ホームにおける無敗記録を含めた異次元の強さの原点はいまから四半世紀以上も前、早稲田大学の学生だった大倉智社長と曺貴裁(チョウ・キジェ)監督が共有したロマンにさかのぼる。○2人の運命を決定付けた出会い第一印象は強烈だった。時代が平成に移る数カ月前の1988年4月。東京・暁星高校から早稲田大学に入学し、体育会である「ア式蹴球部」の門をたたいた大倉は、保谷市(現西東京市)東伏見にある練習グラウンドや寮で目の当たりにした、1学年先輩の群を抜く存在感に感銘を受けずにはいられなかった。いわゆる「いじられキャラ」で、誰からもかわいがられる。ピッチの上での実力は申し分ないし、頭脳も明晰(めいせき)で、話は常に理路整然としている。何よりもサッカーに対する情熱が半端ない。気がつけば、こちらの懐にスッと入り込んでくる。京都・洛北高校出身の曺と出会ってから実に四半世紀以上の時間がたっても、大倉が曺の人間性に対して抱いた憧憬(しょうけい)の思いは大学時代とまったく変わらない。「まさに学校の先生ですよね。いまどきいないタイプ。僕は思うんですよ。中学校や高校の教師の道を選んでも似合っていたんじゃないかと(笑)」。○「プロ」と「社員」の垣根を越えて交わした激論卒業後も2人は日立製作所で先輩と後輩の間柄になった。後に柏レイソルと名称を変えるチームはしかし、プロ化の波に乗り遅れる。1993年のJリーグ元年に参戦することはおろか、2チームに許されたジャパンフットボールリーグからの昇格すらも逃してしまった。当時のレイソルにはプロ選手と日立製作所の社員選手が混在し、曺は前者、大倉は後者だった。練習を終えた後のファミレスで、2人はひと目をはばかることなく激論を交わした。クラブの体制はもとより、時には日本サッカー界の未来について。忌憚(きたん)なく思いをぶつけ合ううちに、大倉の脳裏にはごく近い将来に訪れるはずの光景が自然と浮かぶようになった。「この人なら、いずれはJクラブの監督を務めるんじゃないかと。僕にはそう思えたんです」。曺は翌1994年に浦和レッズへ移籍する。2人が別々に歩み始めたサッカー人生は10年後の2004年、大阪の地で再び交わることになる。○10年ぶりに動き出した2人の時間現役引退後にスペインでスポーツマネジメントを学んだ大倉は、2001年の途中にセレッソ大阪のチーム統括ディレクターに就任。2004年シーズンに臨むに当たって、川崎フロンターレの育成組織で中学生を指導していた曺をヘッドコーチとして招聘(しょうへい)する。現役引退後にドイツのケルン体育大学へ2年間留学した曺は真っ赤な情熱をそのままに、卓越した理論を身にまとった指導者へ成長していた。ベルマーレのキャプテン・永木亮太は、実はフロンターレ時代のまな弟子だ。同じく中学時代に曺の熱血指導を受け、ベルマーレから柏レイソルへと移籍した高山薫は畏敬の思いを込めて曺をこう呼ぶ。「いまでも僕にとっての金八先生です」。2004年秋。手腕を発揮する場をセレッソから湘南ベルマーレへと移し、強化部長に就任した大倉はほどなくして、社長の眞壁潔(現代表取締役会長)にこんな提案をしている。「曺という人間を連れてきてもいいでしょうか」。○J黎明期に大倉が描いた光景の実現当時のベルマーレは「育成型クラブ」への転換を決めていた。湘南エリアの才能ある子どもたちが、横浜F・マリノスの育成組織入りを希望する流れを食い止めたい。親会社を持たない市民クラブが生き残っていくための決断だった。育成を託すならば曺しかいない。長期的視野に立った大倉のクラブ改革に感銘を受けた曺は、早稲田大学のOBが当時の監督を務めていた、2つのJ1クラブからの入閣要請に断りを入れて2005年にベルマーレのジュニアユース監督に就任。翌年からは育成組織全体を統括する立場となった。いま現在のチームの中心を担う菊池大介、古林将太、U-21日本代表の遠藤航らが曺の指導で頭角を現す一方で、Jリーグの創成期に大倉が思い描いた光景が意外な形で実現する。2011年11月。突如辞意を表明した反町康治監督(現松本山雅監督)の後任として、ヘッド格のコーチを務めていた曺の監督就任が決まった。クラブは当初、曺を育成組織のトップに戻す計画を描いていた。しかし、緊急事態を受けて眞壁と大倉の考えは「後任は曺しかいない」で一致。初めてトップチームを率いた曺は、豊富な走力と運動量をベースにするスタイルを掲げて2012年のJ2で2位に入り、J1昇格を果たした。○26年前から真っすぐに伸びるベクトル予想以上に強烈なJ1の洗礼を浴びた昨年の序盤戦。埼玉スタジアムでレッズに完敗を喫した直後のミーティングで、曺は選手たちに魂を訴えた。「『オレは絶対に引かねえぞ』と叫ぶ曺の背中を見たら、支えてあげなきゃと思ってね」。眞壁の思いはGMへ肩書を変えていた大倉のそれと再び一致する。眞壁もまた、曺の指導に「人をその気にさせる人間性がある」と教師の面影を見ていた。方向性は間違っていない。確かな手応えが、5月の連休明けには眞壁と大倉に曺の続投を決意させる。指揮官に対する揺るぎない信頼感が、史上最速のJ1昇格やホーム無敗記録など、今年に発揮された異次元の強さへの序曲となった。今年4月に取締役社長に就任した大倉は、26年前の出会いを思い出しながら苦笑する。「いずれはこういう時代が来るとわかっていて、監督を見守り続けてきたのかもしれませんね」。ボールを持てば、リスクを冒してでも前へ。ひたすら前へ。J2戦線を制圧した痛快無比な「湘南スタイル」は昭和の時代に共有されたロマンを原点として、21世紀のいま現在へと真っすぐに伸びるベクトルにも後押しされている。継続は力なり。ベルマーレがブレない理由がここにもある。(文中敬称略)写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2014年10月04日早稲田大学(早大)は7月17日、ウズラを用いた研究から、異性を見た際、脳内で性ホルモンの分泌が変化する新たな神経機構を発見したと発表した。ヒトを含めた哺乳類でも同じ仕組みが存在することが考えられ、一目惚れの際の神経機構の解明につながることが期待されるとしている。同成果は、同大教育・総合科学学術院/先端生命医科学センター(TWIns)の筒井和義 教授および戸張靖子研究助手らによるもの。詳細は米国神経科学会誌「Journal of Neuroscience」に掲載された。動物が、群れからはぐれて一匹になった時やつがいを形成するといった社会環境が変化すると、その行動や生殖腺からの性ホルモンの分泌が変化することがこれまでの研究から報告されており、ヒトも社会的な情報により行動や生理状態が瞬時に変化することが知られている。異性と同性の前では態度や行動が異なっていたり、素敵だと思う異性を前にすると、性ホルモンの分泌が変化することなどがよく言われるところだが、こうした社会環境の違いが、脳にどのような変化をもたらして行動や生理状態を変化させるのかについてはよくわかっていなかった。そこで研究グループでは、こうした瞬時に動物の性ホルモン分泌が変化する仕組みの解明を目指して、日本ウズラを解析モデルとして実験を実施したという。日本ウズラは、オスがメスを視覚的に認知すると数秒後に交尾するという瞬時の行動変化を示すことが知られており、実験では、1匹だけの状態のオス、透明プラスチックの壁越しにオス、またはメスとお見合いしたオスの脳における「生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)」と「生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)」の変化を調査。この結果、メスを見た際にはGnIHだけが増加していることを突き止めたほか、メスとお見合いをしたオスの血中の生殖腺刺激ホルモン濃度が低下していることも突き止めたとする。また、その際の脳内の仕組みを調べたところ、オスの脳では、メスを見ると、GnIHをつくる神経細胞(GnIHニューロン)が存在する脳の場所で、一過的に注意や覚醒に重要な神経伝達物質である「ノルエピネフリン」の放出が増えることが確認されたほか、ノルエピネフリンをオスのウズラの脳に投与すると、GnIHの放出が増えること、ならびに血中の生殖腺刺激ホルモン濃度が低下し、男性ホルモン(テストステロン)の血中濃度が低下することが確認されたとする。今回の結果を受けて研究グループでは、ノルエピネフリンとGnIHは人間をはじめとする多くの動物に共通して存在している物質であり、ヒトを含めた哺乳類でも同じ仕組みが存在することが考えられるとコメント。今後の一目惚れをするときの神経機構や分子メカニズムの解明につながることが期待されるとしている。
2014年07月17日東京大学は2月7日、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH-Zurich)、早稲田大学(早大)との共同研究により、八丈島沿岸に生息する「Theonella swinhoei(T.swinhoei)」(画像1)という「海綿動物」(カイメン)を対象に調査が行われ、「シングルセルゲノミクス」(1細胞から得たゲノムDNAを増幅してゲノム解析すること)と「メタゲノミクス」(単一種の単離過程を経ずに微生物集団から直接ゲノムDNAを抽出してゲノム解析すること)を駆使することで、共生微生物「Entotheonella」が数多くの有機化合物を生産していることを遺伝子レベルで明らかにし、同時にEntotheonellaはT.swinhoeiだけでなく、ほかの多くのカイメン中にも存在していることがわかったと発表した。成果は、ETH-ZurichのJoern Piel教授、同・Micheal C. Wilson博士研究員、早大理工学術院の竹山春子教授、同・モリ テツシ助教、東大大学院 農学生命科学研究科の松永茂樹教授、同・高田健太郎助教、同・大学院薬学系研究科の阿部郁朗教授、同・脇本敏幸准教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、2月6日付けで英科学誌「Nature」に掲載された。人類が使用している抗生物質やそのほかの薬剤には微生物が生産する化合物(代謝産物)、もしくはそれに起因するものが多く含まれている。そのため、微生物の代謝産物は創薬研究に多く用いられてきた。しかし、培養が可能な微生物は全体のわずか30%と見積もられており、残り70%の難培養性の微生物は、薬剤候補化合物を供給する巨大な未利用生物資源として期待されている。一方で、海洋無脊椎動物に含まれる化合物もまた、創薬研究における重要な化学資源として注目されているところだ。その中でも水圏に広く生息する無脊椎生物であるカイメンからは数多くの有機化合物が発見されており、これまでに2万5000以上の化合物が報告されている。長年、カイメン由来の化合物はカイメン自身が生産するのではなく、体内に共生する微生物が生産すると考えられていた。しかし、これらの共生微生物の培養は難しく、その詳細は明らかにされていなかった。今回の研究では、T.swinhoeiを研究試料に化合物の生産者(共生微生物)に迫った。Theonella属はカイメンの中でも際立って多くの有機化合物を含有し、また、生息地域が異なる同属のカイメンは異なる種類の化合物を含有していることから、重要な海洋生物資源と考えられているという。なお、これまでの研究で、Piel教授らの研究チームによって、八丈島産T.swinhoei由来の2つの化合物「オンナミド」と「ポリセオナミド」の生産に関与する「生合成遺伝子」を明らかにしている。T.swinhoeiには2~3μmの細胞が数珠状に並び、蛍光を発するEntotheonellaに形状が似た微生物が数多く存在していた(画像2)。Entotheonellaは、パラオ産カイメンT.swinhoei」より発見されたフィラメント状の微生物である。ここで、単一の細胞(細胞、細菌等)を流路システムによりレーザービームを通過させ、散乱光と蛍光により光学的に細胞の特徴を測定する「フローサイトメトリー」を用いて1細胞を分離し、DNAを増幅する方法の1つである「MDA法」により、微生物のゲノムDNAの増幅が行われた。上記の生合成遺伝子情報を基に遺伝子の有無を確認したところ、48細胞の内16細胞からオンナミド生合成遺伝子、ポリセオナミド生合成遺伝子、およびEntotheonella特有の「16S rRNA」が検出された。16S rRNAは配列の保存性が高く、微生物の進化系統を明らかにする際に用いられることが多いリボソームを構成するRNAの1つだ。この結果から、共生微生物Entotheonellaがオンナミドおよびポリセオナミドの生産者であることが示唆された。続いて、Entotheonellaを含む画分からゲノムDNAを調整し、次世代シーケンサーによりDNA配列を解析した結果、この画分には2種類のEntotheonellaが存在し、いずれも9Mbを超える原核生物で最大のゲノムを持っていることが判明。また、ゲノム中には前述のオンナミドおよびポリセオナミドの生合成遺伝子だけでなく、31種類の化合物の生合成遺伝子クラスターが存在していた。なお、T.swinhoeiから過去に単離されたペプチドおよびポリケチド化合物の内、1種類の化合物を除くすべてがEntotheonellaによって生産されていたことは驚くべきことであり、さらには未だに発見されていないペプチドの生合成遺伝子が数多く存在していることも驚異的だという。また、今回ゲノム解読された2種のEntotheonellaが生産している化合物に重複がないことから、Entotheonellaが生産する化合物の多様性とその化合物生産能の高さが伺えるとする。共生微生物Entotheonellaはこれまでの研究で、Theonella属カイメンおよびDiscodermia属カイメンに存在することがわかっている。今回の研究では、日本を含む世界各地に生息するカイメンについても内在する微生物の16S rRNA遺伝子を調べ、Entotheonellaが数多くのカイメン中に広く存在することを明らかにした。それぞれのEntotheonellaがどのような化合物を生産しているか、その詳細はまだにわかっていないが、その化合物生産能力の高さからEntotheonellaひいてはカイメン共生微生物が新たな生物資源として、創薬研究などに有効活用できる可能性があるとしている。
2014年02月10日早稲田大学(早大)は2月4日、「超音波診断ロボット」(画像)を利用し、遠隔地からの妊婦への超音波診断を想定した実証実験を1月29日に実施したことをと発表した。成果は、早大ら理工学術院の岩田浩康准教授の研究チームによるもの。今回の実証実験は、神奈川県の取り組みである生活支援ロボットの実用化を通じた地域の安全・安心の実現を目指す「さがみロボット産業特区」の一環として行われた。これまでも遠隔地からの妊婦への健診は検討されていたが、遠隔用の健診機材の重さなど、妊婦への安全面が課題であったため実用化されていなかった。しかし今回、妊婦の背部に背板を設置し、ワンタッチで上下動できる支柱で背板とロボット本体を接続する構造を取り入れたことで、エコー映像の取得に要する接触力以外の荷重が腹部にかからなくなり、妊婦の身体への負担を低減できるようになったロボットが披露された。実証実験当日は、超音波に対して人体に似た特性を持つ素材に装着したロボット本体を配置した実験場所(神奈川県産業技術センター・海老名市)と、超音波胎児診断に実績のある医師がいる遠隔地にある病院(神奈川県立こども医療センター・横浜市)とを通信で接続。その上で、映像・音声・ロボットへのコマンドを双方でやりとりしながら、遠隔健診に向けて改良すべき課題が明確化されていった。今後の課題は、医師側からリアルタイムで行われるタッチパネル操作により細かい動作が必要とされるため、「医師側の慣れ」が必要な点と、またリアルタイムの操作に対して画像が少し遅れて配信されるので、通信技術のさらなる進歩が望まれる点だ。岩田准教授は「私自身が神奈川出身であること、そして首都圏における緊急の妊婦健診にかかる時間を縮めたいという想いがきっかけで、今回の研究を行っています。いずれは僻地や在宅診察など、さまざまな遠隔地での診療に活かせればと感じ、日々研究しています」とコメントとしている。
2014年02月06日早稲田大学(早大)は、オスの攻撃性を制御する仕組みを明らかにしたことを発表し、1月15日には早大 先端生命医科学センター(TWIns)にて、研究を実施した早大 教育・総合科学学術院/TWInsの筒井和義教授(画像1)による記者発表を行った。なお、今回の成果は筒井教授に加え、同教授の研究室に所属する産賀崇由 研究助手らによるもの。研究の詳細な内容は、現地時間1月15日付けで英オンライン科学誌「Nature Communications」に掲載された。筒井教授は会見で自らを「小さな研究者」とし、偉大な研究者たちと同じ土俵で真っ向勝負するためにどうするかということを考え続け、それが「ゼロから発見すること、新しい道を開拓すること」であり、そして見出したのが、「生体機能を調節する新規「脳ホルモン」の探索」というテーマだった。ホルモンというと、ホルモン焼きを想像してしまう人も多いかも知れないが、そちらではなく生体内において特定の内臓や器官において分泌される生理活性物質の総称だ。脳ホルモンということからわかるように、脳内(神経細胞)で分泌されるものを指し、未発見の脳ホルモンがまだまだあるという。筒井教授らは特に生体機能、つまり成長や生殖に関連するものに注目し、「ニューロ(神経)ペプチド(ホルモン)」や「ニューロステロイド(ホルモン)」などがある。ペプチドとはアミノ酸がつながった(単鎖状の)分子のことで、ホルモンもペプチドの1種である。ステロイドとはホルモンの1種だ。そして今回の話は、ニューロペプチドの1種の話となる。また有名な脳ホルモンとしては、約40年前に米国の研究者のアンドリュー・ウィクター・シャリー氏とロジャー(ロジェ・シャルル・ルイ)・ギルマン氏が13年におよぶ研究成果競争を繰り広げ、1977年にノーベル生理学・医学賞を共に受賞した「生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)」(生殖機能を高めるホルモンの放出を促すホルモン)などがある。GnRHは脳の視床下部の「視索前野」で分泌されて脳下垂体に作用する。視床下部は大脳の下の間脳の最も奥深いところにあり、生理機能や本能的行動を制御する非常に重要な場所だ。そして2種類の生殖腺刺激ホルモンの、「黄体形成ホルモン(LH:Luteinizing hormone)」と「ろ胞(卵胞)刺激ホルモン(FSH:Follicle stimulating hormone)」が分泌されるというわけだ。LHは性腺からの性ホルモンの賛成を刺激し、FSHは女性の場合は卵巣内で未成熟の卵胞の成長を刺激して成長させ、男性の場合は睾丸で精子形成に関わるのである(画像2)。なお、この生殖腺刺激ホルモンはバランスが必要で、ひたすら亢進していくだけでは、生物は困ったことになってしまう。そこで予想されたのが、抑制するためのホルモンの存在だ。しかし、抑制ホルモンはGnRHの発見から30年間発見されなかった。それほど見つけにくかった「生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)」を2000年に発見したのが、筒井教授なのである(画像3)。GnIHもニューロペプチドの1種であり、産生するのは視床下部の中の「室傍核」にあるニューロンだ。そして脳下垂体に作用して、生殖腺刺激ホルモンの放出を抑えるのである。GnRHとGnIHの産生箇所とそれがどのように血液中に放出されるのかを示したのが画像4で、「下垂体門脈」という視床下部につながる血管があり、そこにつながるターミナルから放出されて血液に乗って運ばれ、「脳下垂体前葉」に到達して作用し、前述したようにLHやFSHの放出や抑制を行って、卵巣や精巣といった生殖機能の中核部分に作用するというわけだ。GnIHは最初に鳥類(ウズラ)で発見され、その後も筒井教授らが研究を続けた結果、すべての脊椎動物に存在していることが確認されている。もちろん、我々ヒトにも存在することは確認済みだ。ヒトに存在することがわかった結果、ヒトにはさまざまな生殖機能障害の疾病があるが、GnIHが正しく働いていないケースもあり得るとしている。よって、GnIHに着目した新たな治療法が期待されており、研究が進められているというわけだ。そして、GnIHの研究を進める中でわかってきたのが、産賀研究助手らが2012年に発表した、GnIHが動物の攻撃性を抑制するという新しい機能だったのである。今回は、その攻撃性の抑制作用の仕組みを明らかにすることを目的として研究が行われた形だ。今回の研究では、モデル動物として再びウズラ(オス)が使われた。その理由は、ウズラは小さな鳥なのでそういうイメージを持っている人は少ないのではないかと思うが、実は脊椎動物の中にあって最も攻撃性が高い動物だからだ。端的ないい方をしたら、ケンカっ早いということである。オスのウズラは2匹を狭い場所に閉じ込めると、強い方がまず威嚇することから始め、突っつき、くちばしで羽根などをくわえて相手を抑え込み、さらには相手の上に乗っかり、そして最後は激しい攻撃を加えるようになるのだが、一晩そのままにしておくと弱い方は殺されてしまうという(画像5)。それほど、オスのウズラは攻撃性が高いのだ。そしてメスのウズラはというと、通常はこのようなことはしないという。またヒトの社会も含めて、一般的に生物はオスの方が攻撃性が高く、メスは攻撃性が低い。ヒトでも、暴力行為におよぶのは男性の方が圧倒的に多いのは誰もが納得のいくところだろう。そして女性の方が暴力的なケンカはせず、闘いを好まないのは間違いのない事実のはずだ。画像6~8は、ウズラのオスの攻撃行動と性行動をGnIHが抑制するのを示したグラフだ。左と中央のグラフの「Aggressive Behavior」とは攻撃行動という意味で、左は威嚇行動、中央は突っつき行動についてである。右の「Sexual Behavior」は交尾などの性行動だ。この実験では、RNA干渉法を用いてGnIHをノックダウンさせる(完全に欠失させるノックアウトではなく、発現しないようにする)と、攻撃性が著しく高くなることがわかった。同じく性的行動でも、GnIHが発現しないようにすると、活発になされることがわかったのである。このことから、GnIHは、攻撃性と性行動の発現を抑えるということが証明された形だ。次に、どのような仕組みでGnIHが攻撃性と性行動を抑制するのかが調べられた。このオスの攻撃性に関わるのが、精巣が作る男性ホルモンの「テストステロン(Testosterone)」だ。攻撃性が発現する仕組みは、精巣がテストステロンを大量に分泌して脳に届き、そこで酵素「アロマターゼ(Aromatase)」の作用で女性ホルモン「エストラジオール(E2)」に変換され(つまり、E2はテストステロンがベースである)、攻撃行動につながるのである(画像9)。つまり、このE2こそが攻撃行動の発現に不可欠というわけだ。ただし、どんな動物もオスは精巣を取られてしまうと、一気に大人しくなってしまうことから、まずテストステロンが作られることも攻撃性には重要なことはわかっている。またこうした仕組みは、現在の研究においては、すべての動物にとって共通の仕組みである。そこで筒井教授らは、GnIHがアロマターゼの活性を抑えることで、E2の合成(テストステロンからの変換)が抑えられ、E2が少ししか作られず、その結果として攻撃行動が抑制されるのではないかと、最初は考察したという。ところが、事実はまったく逆だったのである。画像10と11のグラフからわかるように、GnIHは女性ホルモン合成酵素の活性を高め、女性ホルモンの合成を促進していたというわけだ。画像10のグラフは、GnIHの量(単位は分子量モル(M))の違いによるアロマターゼの活性を表したもの。GnIHの量が増えるにつれ、アロマターゼの活性が増えているのがわかる。画像11のグラフは、E2が作られる量を表したもので、「Vehicle」は通常、「GnIH+RF9」はGnIHとGnIH受容体阻害剤を加えたもの、「GnIH+FAD」はGnIHとアロマターゼ阻害剤を加えたものだ。GnIHのみが同様に最も量が多い。つまり、GnIHはアロマターゼを刺激して、E2をより著しく増産するということがわかったのである。結果、E2が増えることが攻撃行動を抑えるということが判明したといわけだ。なお、今回のGnIHによるアロマターゼを介した女性ホルモンを増加させる仕組みは、初めての発見となる。そして画像12は、それを証明するために行われた、投与実験だ。E2の量を変えることで(横軸)、ウズラの攻撃行動(縦軸)がどのように変化するかというのを表したグラフである。E2は前述したように、攻撃行動にも必須であることから、低濃度の1ngの時は最も攻撃性が高くなっている。しかし、その10倍の高濃度になると一気に減り、大人しくなっているのが見て取れるはずだ。なお、その後の100ng以降になるとまた増えているが、これは、この量になると通常の脳内では産生されない量であるため、その影響が出ているという(増えたところで脳に影響はないそうである)。この低濃度は攻撃性が高い、高濃度は攻撃性が低いというのは、ヒトを含めて自然界でも証明されている。つまり、元々卵巣があることからE2など女性ホルモンが多いのがメスであり、それだけ多くが脳に作用するので、実際に攻撃性が低いと考えられるというわけだ。オスは精巣でテストステロンしか作らないので、脳に至ってそこでアロマターゼが働いて初めてE2が誕生するわけで、元々少ないのである。画像13は、GnIHニューロンがアロマターゼニューロンに投射していること、アロマターゼニューロンにGnIH受容体が存在することを示した蛍光顕微鏡写真だ。赤く染色されているのがGnIHニューロンで、緑がアロマターゼニューロン。hの画像の青い部分はGnIH受容体だ。GnIHももちろんそうだが、E2も脳の神経細胞に受容体があることで、そこに接合することで脳の攻撃性を高めたり低くしたりするそうである。いうまでもないが、人間社会の秩序を混乱させる主要な要因の1つが攻撃性の異常な高まりだ。今回の研究はウズラを使ったものなので、ヒトの場合はそっくり同じ仕組みではない可能性もあるが、攻撃性を制御する仕組みの一端が解明されたといえるだろう。筒井教授らは今後、実際に人間にも同じ仕組みが存在するかどうかを明らかにするため、引き続き研究をしていくとした。ただし、ヒトの脳の研究はおいそれと頭を切り開いて研究するわけにもいかないため、次のステップとしてマウスなどのヒトとは別のほ乳類を使って今回と同様の仕組みがあるのかどうかの研究も行われている。もし研究が進んでヒトにも同じ仕組みが備わっていることがわかれば、ヒトの攻撃性の高まりを安定させる方法の開発が可能となり、社会における平和や秩序の維持への貢献が期待されるという。ちなみにE2は食べ物に混ぜたり薬として飲んだりしても胃腸で分解されずに吸収され、なおかつ通常は関門があるので届きにくい脳内にもステロイドなので届くので(ペプチドは届かない)、攻撃性を抑えるための飲み薬などにしやすいという。もちろんこれからの研究においても、飲むだけで脳内のE2の量を変えられる点は非常に実験をしやすいとしている。ただし、前述したようにヒトの場合は頭を開いて検査するわけにはいかないので、E2を計測するための新しい技術は必要だという。また筒井教授らはヒトでの生殖抑制作用の研究として、脳の機能が関わる中枢性の生殖機能障害という疾病があることから、次世代シーケンサを用いてそうした患者の遺伝子を解析して、GnIHの発現がどうなのか、GnIHの受容体はどうなのか、または変異が入っているのかどうかなどの研究を行っているとした。さらにヒトの場合はもう1つ、女性によく見られる性成熟が早く訪れてしまう「思春期早発」という疾病があり、それはGnIHがうまく働いていない(発現が低い)から早期に成熟してしまうのだが、こちらの疾病に関しても解析を進めているとしている。なお、今のところ、攻撃性と性行動は連動していると考えられており、攻撃性を沈めれば性行動も抑制される可能性が高い。いわゆる性的な興味が高くなりがちな人の場合もGnIHが薄いもしくは薄くなりやすいといった可能性もあるという。世の中、性欲を抑えることを不得意とする男性も多いわけで、そうした性行動との関連というのも調べられているという。余談だが、なぜ攻撃行動と性行動が連動しているのかというのは、野生動物の子孫繁栄のための行動を見ればわかる。多くの動物がメスを巡ってまずオス同士が序列を作ったり、よりよいエサ場のある広いテリトリーを確保したりするために決闘を行うのはご存じだろう。オス同士の戦いに勝って初めてメスを手に入れられチャンスが出てくるわけで、ある意味、攻撃性が高ければ高いほど子孫を残せる可能性も高くなるというわけである。そうした子孫繁栄のためのシステムを人類も受け継いできているわけで、だから男性の方が性行為に積極的で、どちらかというと女性の方が消極的になるというわけだ。ただしここは思考能力のあるヒトのことなので、日本のように「女性はおしとやかに」といった文化的な影響などもあるだろうし、子育ては簡単にできないといったことから性行為を拒否するといった判断も働くわけで、野生動物のように単純にはならないのである。研究が進めば、攻撃行動と性行動を切り離して、攻撃行動だけを抑制させることもできる可能性もあるというが、現在のところはその点はまだわかっていないという。どちらにしろ、攻撃性というのは自分の身を初め、家族や仲間とか財産とか、不当な行為や暴力によって傷つけられたり奪われたりするようなことから、守るためにも必要なわけで、まったくなくなってしまうというのも危険な気はする。ただし、加害行為に出てしまうのはよくないのは間違いのない事実である。繁華街や満員電車などでの小競り合い的なケンカから、過激なサッカーファン、いわゆるフーリガンのような死者も出るような暴動とか、悪辣なテロリズムまで、暴力も色々とレベルはあるが、それらが取り除かれれば、より安心・安全に暮らせるというものである。さらに、女性や幼児・児童などへの親などの虐待もそうだし、学校でのイジメなどもあるだろう(もっともイジメの場合は、今は直接的な暴力よりも陰湿な傾向が強いわけだが)。それら全部が全部、脳内におけるE2の量の問題だけとは限らないかも知れないが、今回の研究が進むことで、そうした事実もわかってくるはずだ。現段階でも、E2を服用しさえすれば攻撃性を抑えられ可能性があるわけで、研究が進めば、さらに精神を容易にそして影響なく落ち着かせられるような薬の作り方もわかってくることだろう。研究が進展して、それが実現することをぜひ期待したい。
2014年01月17日大隈重信が設立した「東京専門学校」を前身とする早稲田大学は私立の名門校です。優秀な人材を輩出する学校として知られ、また一方で「日本一サークル活動の盛んな大学」としても有名です。名門早稲田大学のあるあるを聞いてみました。●どうしても体育会系のイメージなぜか体育会系というかそういうイメージがあって、自分はちっともそうじゃないのに、周りからそういうふうに見られる。(21歳/男性)古い言葉でいうと「バンカラ」でしょうか。確かに世間はそうイメージしているかも。●やたらと校歌を歌う!?そんなことはないんだけど、なぜかやたら校歌を歌うと思われてない?(20歳/女性)早稲田大学の校歌は学生じゃなくても知っている人が多いですよね。『天才バカボン』の「バカ田大学」にも引用されたりしていますので。●校歌を歌うときは!校歌を歌うときは右腕も力強く振る!(19歳/男性)歌う人も多いのではと思われます(笑)。機会の問題ですかね。●早慶戦は絶対に負けられない!早慶戦は気合が違う。絶対に負けられない戦いがそこにある。(22歳/男性)野球でしょうか。慶応義塾大学の人もそう思っているのでしょう。●慶応は気にしないよ慶応男子の方がもてるなんて聞いてもちっともうらやましくない。(20歳/男性)こういうライバル意識を持っている学校があるのはいいですね。●「学生ちゅもーく!」早稲田の人は言う。早稲田の人しか言わない。(20歳/女性)こういう気風をバンカラというと思います。●100キロ歩く!『本庄-早稲田100キロハイク』は早稲田一のバカ行事である。(21歳/男性)毎年5月に埼玉県本庄市からゴールの早稲田大学大隈講堂まで、2日がかりで歩く行事です。なんと2013年で第51回を数えるそうです。●新宿は根城である高田馬場はもちろんですが、新宿も早稲田のテリトリーです。先輩から「昔は噴水に飛び込んだ」などの武勇伝も聞いています。(22歳/男性)噴水に飛び込むのはいかんですな。バンカラなイメージは先輩たちが積み重ねてきたんですよ。●医学部はないよ!友達と居酒屋に行ったら後ろの方でコンパをやっていて、「早稲田の医学部です」と自己紹介してるヤツがいて思わず振り返りました。うちに医学部はねーよ!(21歳/男性)早稲田大学のような名門校に医学部がないのは少し不思議な感じがしますね。●『志乃ぶ』のおでんはお薦め!50年以上近所でやってるおでん屋さんで、ちょくちょくOBの人たちも来ているそうです。安くておいしく飲めます。(22歳/男性)全然分からないので(笑)調べました。都電荒川線早稲田駅にあるお店です。●ワセ弁こそ至高の味「ワセ弁」を愛せるかどうかで本当の早稲田の人間であるかが分かる。(21歳/男性)調べました! 『わせだの弁当屋』というお弁当屋さんがあるそうです。揚げ物のボリュームに定評があり、コストパフォーマンスが良いとか。●ラーメン多すぎいくら何でも近所にラーメン屋多すぎね?(20歳/男性)学生さんが多いところに出店するのはラーメン商売の基本だからではないでしょうか。●16号館危うし!震度5の地震で倒壊するという噂があって。ウソだと思うんですけど。地震があると「大丈夫?」って思います。(20歳/女性)いくら何でも大丈夫でしょう。●昔は広末涼子さんが見られたのに!昔はキャンパスを歩いている広末さんを普通に見られたのに。ものすごい美人でした。やはり芸能人は違うなあと思いました。また笑顔がかわいいんですよ。(32歳/男性)OBの人ですね。広末さんが初登校するときは大騒ぎになったそうです。●早稲田が楽しい理由学年が変わってもキャンパスが一緒なのでいつもみんながいる感じでとてもいい。(22歳/男性)学年でキャンパスが替わる大学も多いようですが、みんな一緒だと一体感が出るのでしょうか。上記のネタを早稲田大学広報部にお送りして感想をお聞きしたところ「大学としてのコメントはありません」とのことでした。なんだかとても楽しそうな早稲田ライフでございます。皆さんはどう思われますか?(高橋モータース@dcp)
2013年03月28日今日のゲストライターは、早稲田大学文化構想学部2年生の「阿部友紀ちゃん」です。知的美人の彼女のコラムに注目です。外見の女子力アップが騒がれがちなこのご時世。外見だけでまんぞくしていませんか?「私の方が可愛いのに、なんであんな子と!」と思った経験はありませんか?どんなに着飾っても、外見は衰えるものです。また、男性は恋人に「美しさだけでなく、安心感や信頼できる人間性」を求めます。「男が憧れるのは、裏長屋の美女よりも、それほど美しくなくても、優雅な女のほうである」という三島由紀夫の言葉を心に刻んだところで、今回は「いい女の5カ条」を一緒に学んでいきましょう。■いい女1カ条:ジャクリーンケネディに学ぶ「尽くす女論」美人顔じゃないのに、醸し出すオーラがやたらシックで、いまだに多くのアメリカンセレブの象徴のジャクリーン。「尽くす、褒める、けしかける」で夫を大統領にまで出世させました。デキる男はいつも孤独。だからこそ、側にいる女は絶対的なYESマンであること、尽くすことが重要なのです。何時でもYESが言えるように(服従のYESではなく、信頼のYES)、彼との信頼関係を築ける女こそイイ女です。■いい女2カ条:ヒラリー・クリントンに学ぶ「忙しい女論」夫のビルが大統領選に出馬中「家にいてクッキーを焼いてお茶を入れることもできたが、自分の職業を全うすることを選んだ」とコメントするほど忙しいのが大好きな彼女。弁護士としても、政治家としても、母としても、妻としてもその立場を全力でこなしています。男性はいつでも、女性に対して新鮮さを求めているものです。知り尽くしてしまうと、新鮮さはどうしても失われてしまいますよね。デキる男の狩猟本能を煽るべく、常に変化を求めるアグレッシブな女でいましょう。■いい女3カ条:紫の上に学ぶ「うるさくない女論」日本を代表する源氏物語。登場人物の紫の上は、あれほどの色男、源氏の心を捉えて離しませんでした。紫の上は、源氏から愛人や子供の存在を打ち明けられると、嫉妬こそするものの、決して源氏を責めませんでした。その紫の上の様子が愛らしすぎて、源氏はご機嫌とりに走るというのがいつものパターンだったようです。デキる男はプライドも高いので、お説教は逆効果です。彼の嫌なところも認めることができる、忍耐強さがこそがイイ女の条件です。■いい女4カ条:オードリー・ヘップバーンに学ぶ「品のある女論」世界中の人たちから愛され「永遠の妖精」と言われるほど美しいオードリー・ヘップバーン。ローマの休日で王女役を演じて以来「優雅」の代名詞ですが、実は彼女、「ティファニーで朝食を」では娼婦役を演じています。それでもなお、高貴な印象が持たれ続けるのは何故か。彼女はもとバレリーナで、立ち居振る舞いが美しく、また自分でも美しい振る舞いを心がけていました。しかし何よりも「思いやり」がすごい!彼女はこんな名言を残しています。「忘れないでください。年を取ったら、自分に二つの手があるということを。ひとつは自分を助ける手。そして、もうひとつは他人を助ける手。」思いやりの心を持って人に接することで、女を上げることができます。美しい瞳であるために、他人の美点を探せる、品のある女になりましょう。■いい女5カ条:マリリン・モンローに学ぶ「ギャップ論」現在でも「永遠のマドンナ」とされるマリリン・モンロー。なぜ彼女がこんなに愛されるのか。「私は女だから、女であることが何よりも私にとって大切なことなのです。」と言い切ってしまうほど、女を徹底していた彼女。実は、彼女はセクシーさだけでなく、知性とユーモアをしっかり持ち合わせた女性。ウィットにとんだ知性と艶やかさが上手く混ざった、素敵な言い回しが多く、「シャネルの5番を着て寝るの」は、まさに名言。ちょっと頭を弱そうにみせて、意外な知性が垣間見える、さらにあのカワイイ笑顔で男性はイチコロですね。お料理が出来なさそうに見えて、実はできる。とか、意外にフル単(※1)でもいいから、何かひとつギャップを作って男性に新鮮なドキドキを与えられる女になりましょう。(※1)フル単=大学において、その年に履修登録した単位を全て習得すること。■おわりにさあ、みなさんはいくつ当てはまりましたか?全く違うタイプの5人の女性をとりあげてみました。実は5人の女性には、男性を虜にするというところ以外、共通点があまりありません。つまり、5カ条のうち一つでも極めることができれば、あなたもイイ女になれるということです。あなたはどのタイプでしょうか?<阿部友紀ちゃんのプロフィール>1992年6月3日生まれ。東京FM「お台場レインボーステーション」メインパーソナリティ、第11期シーサイドイメージガール、ベストメガネコンテスト初代イメージガール。阿部友紀ちゃんのブログはこちらから。
2013年02月19日主演最新作『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』の公開を控えた俳優の阿部寛が22日、東京・早稲田大学で行われた“特別講義イベント”にメガホンを執った行定勲監督とともに出席した。本作で愛に翻弄される男を演じた阿部は「狂気なくらいやらなきゃいけない」という意気込みから、撮影前には行定監督に対し「11キロ減量します」と宣言。「目標は、健康で筋張った筋肉を持った江頭2:50さん。(江頭は)動いて痩せている肉体なので、食べないで走ったりして落としました」と有言実行で役作りに臨んだと語った。その他の写真阿部と行定監督が初タッグを組み、直木賞作家・井上荒野氏の同名小説を映画化したラブストーリー。恋愛に対して奔放な“艶(つや)”の存在によって自身の人生と恋愛を見つめなおす男と女性たちの姿を繊細な表現で描き出す。阿部寛が艶の夫役で主演を務め、小泉今日子、真木よう子、野波麻帆、風吹ジュン、大竹しのぶら豪華女優陣が共演する。阿部は印象に残った女優として、大竹の名前を挙げ、「嫌な顔をすると思っていたシーンで、力の抜けた“意外な”演技を見せてくれた。それが大竹さんの演技なんだと思った時に、すごさを理解した」と明かした。また、中央大学理工学部を卒業している阿部にとって、早稲田大学を訪ねるのはこれが初めて。最初は「きれいな女性が多い」とご機嫌だったが、「理工学部は、ほとんど男子校のようなものだったから、女子大に(サークルの)勧誘とかに行くと、ほとんど早大に取られてしまって(笑)。少しだけ悪意を抱いていました」とジョークを飛ばし、“宿敵”早大生たちの笑いを誘っていた。『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』2013年1月26日(土)全国ロードショー
2012年12月25日映画『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』の公開を記念して12月22日(土)、早稲田大学・大隈記念講堂にて主演の阿部寛、行定勲監督、同校で恋愛学を教える森川友義教授、同じく同校で映画人の育成に取り組む安藤紘平教授によるトークセッションが開催。学生600人からの質問に答えながら愛についての講義が行われた。松生はかつて妻子を捨てて一緒になった艶(つや)がまもなく亡くなろうとしている中で、恋に奔放な彼女がこれまでに関係を持った男たちに彼女の現状を伝えることを決意する。松生の連絡を受けた男たちの恋人や妻、また松生自身がかつて捨てた妻子らの人生に艶の存在は少しずつ影響を及ぼすことになるが…。恋愛学の権威と称され、ドラマ「結婚できない」に登場する大学教授のモデルでもある森川教授は、映画の中の艶がどのような女性であるかについて「まず第一に男性遍歴が多く見かけがよい。第二に恋を求める女性であり脳内伝達物質のドーパミンが多い。第三に性欲が強く男性ホルモンのテストステロンが多い」と学術的・科学的に分析する。すると、数々のラブストーリーを手がけ“恋愛映画のマエストロ”と称される行定監督は「カッコ悪いし、この言い方はやめてくれって思ってます」と苦笑いしつつ、森川教授の分析については「僕は艶はそんなに美人ではないと思ってます。美人じゃないけど、何故か惹かれるタイプの女性だと思う」と真っ向から反対意見を語る。恋愛に一家言を持つ2人の講義は初っ端からヒートアップ。すかさず森川教授が「艶は(劇中で)即決即断してる。短時間で男を惹きつけるのはある程度の見かけの持ち主」とデータから反論すれば、行定監督は「事件史を見ても悪女は美人じゃないことが多い」と語るなど、それぞれのアプローチで艶の人物像について考察を重ねる。艶と彼女の夫・松生の関係についても森川教授は「2人の結びつきは弱いと思います。松生は内向的なタイプ。素敵な女性と駆け落ちすることができて彼女のことが好きでたまらないけど、艶はそうでもない状態。夫婦間はセックスレスで松生は若いときの恋愛経験が少ない」という見方を語る。阿部さんは講義の冒頭はこっそり会場の後ろの席で監督と森川教授の話を聞いており、松生に関する分析が話題に上ったところで学生たちの間を通って登壇。改めて自身が演じた松生について「あまりに過激なものを与えてくれる女性が現れたことで、(理性が)狂ってしまったんだと思う」と語り、看病に勤しむ松生のスタンス、そして彼が映画の最後に漏らすある言葉について「愛しきった感、やりきった感として艶に送った言葉なのかなと思います」と独自の考えを明かした。さらに松生を含め、劇中の男たちについて「見ててかわいく思える。弱くて女々しくて愛らしい」とシンパシーを口にする阿部さん。行定監督は10代から60代までの女優陣をそれぞれ演出して「若い人の方が恋愛に対してドライなのが伝わってくる。風吹(ジュン)さんや大竹(しのぶ)さんの方がウェットなんです」と世代による恋愛観の違いについて語り、これには森川教授も「我々の時代は1回の恋愛が重くて貴重だったのが、いまは取り換え可能になっている。3組に1組が離婚する時代」と同意を示した。ちなみに阿部さんは早稲田大学に足を運ぶのはこれが初めて。自身は中央大学理工学部を卒業しているが「ほぼ男子で、女子短大に勧誘に行っても早稲田か東大にほとんど取られてて、『そりゃ勝てねーか…』と悪意を抱いてました」と告白。この日も壇上から客席を見渡し「キレイな人が多いですね」とついつい女性に目が行ってしまうよう?自身が体験したのとは違う大学生たちの様子を羨ましそうに眺めていた。『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』は2013年1月26日(土)より全国にて公開。■関連作品:つやのよるある愛に関わった、女たちの物語 2013年1月26日より全国にて公開© 2013「つやのよる」製作委員会
2012年12月22日早稲田大学における年に一度の早稲田文化の祭典である「早稲田祭2012」が11月3日、4日の両日、早稲田大学の早稲田キャンパス・戸山キャンパス・学生会館にて開催される。同祭は、毎年約16万人もの来場者がキャンパス内を埋め尽くし、その規模と活気は日本最大級といわれている。本年度キャッチコピーは、「心に夢を、明日に彩りを」。予想参加団体数は約460団体を数え、飲食販売企画数は80を予定している。今年も、多種多様な個性を持つ参加団体によるアーティスト・ライヴ、講演会、トークショー、パフォーマンス団体によるパフォーマンス披露を企画。創造性の中に同大らしさが光る、同祭でしか見ることのできない催しが多数詰まった2日間となっているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月30日わせプロは11月4日、「早稲田祭2012」にて、早稲田大学女子学生モデルと早稲田大学女子学生デザイナーによるファッションショー「Waseda Collection 2012」を開催する。同イベントは、これまでの「早稲女ってダサい、可愛くない」という早稲田大学女子学生のイメージの一新を図るために企画された。早稲田に通う女の子(通称「ワセジョ」)には「頭が良い、活発そう」というイメージはあるものの、オシャレというイメージはなかったという。しかし実際はそんなことはなく、キャンパスを歩いていると他の大学に負けず劣らず、オシャレで美しい女性も多いとのこと。今年の「Waseda Collection 2012」は「魅セル、ワセジョノホンキ」というキャッチコピーのもとに、「City」をテーマにした本格ファッションショーを行う。デザイナー2名がタッグを組み、モデル4名と共に、一部では私服コーディネイト、そして二部はデザイナー自身で製作した衣装をNY、ロンドンなどのCityのイメージに合わせ、披露する。3チームの披露が終わったあと、審査員の評価をもとにベストコーデ賞を決めるという構成となっている。開催時間は16時45分~17時30分。会場は、東京都新宿区の同大学早稲田キャンパス 大隈講堂前ステージ。主催する「わせプロ」では、「デザイナーたちの個性が光る渾身の一作と、華やかなモデルウォーキングにご期待ください」と話している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月26日ダイヤモンド社の学生・若者向けWebサイト「メンター・ダイヤモンド」は、全国の読者投票による「行きたい学園祭ランキング2012」を実施。1位は早稲田大学の「早稲田祭」という結果になった。同調査は全国の大学100校を対象に、8月1日から10月5日までインターネットを通じて実施した。総得票数約3万4,338票で、1位の早稲田祭は6,606票だった。早稲田祭(早稲田大学)は、例年約16万人が訪れるマンモス学園祭で、学園祭参加団体は約460にのぼる。今年は大隈講堂前でのステージ企画が復活することもあり、例年以上に注目を集めているという。2位は新宿祭(工学院大学新宿キャンパス)で、5,833票を集めた。1階から29階を駆けのぼる来場者参加企画「鉄人29階」、1階アトリウムに設置された240インチの巨大スクリーンを使ったショーなど、校舎の特長を生かした企画を予定している。3位は5,537票を集めた、明大祭(明治大学和泉キャンパス)。同時期に学園祭が開催される同大理工学部の「生明祭」も第7位にランクイン。同大学は受験者数全国1位を誇る人気校であることから、受験前の下見として父兄や高校生が訪れたいという意向もあるようだ。4位は約4万人の来場者があるという創大祭(創価大学)、5位には著名なミュージシャンを招いての音楽ライブが人気の青山祭(青山学院大学)がランクインした。同サイトでは、「行きたい学園祭2012」で20位までにランクインした学園祭に実際に足を運び、審査により全国1位の学園祭を決める「ベストオブ学園祭2012」を企画している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日アメリカンフットボールの最高峰NFLに挑戦する井上友綱選手。中学生のころから、クオーターバックとしてNFLで活躍することを目標に、早稲田大学「BIG BEARS」、U19日本代表として活躍してきました。今回は、世界を相手に闘うアメリカンフットボール選手として、英語にまつわるエピソードや独自の学習法、またロゼッタストーンでの学び方についてお話を伺いました。―初めてNFLに挑戦され、渡米された時のお話を聞かせてください。2009年に、初めてトライアウトのために渡米しました。当時、英語が思うように喋れませんでした。ただ、英語が思うように話せないということは、生活においてのみならずプレイヤーとしても大きな痛手。クラブハウスにいても、ほかの選手やコーチの話していることがまったく理解できず、チームの輪に溶け込むのもやっと、という状態だったのです。こんな失敗もしました。チームに入って初日のミーティング終了後、宿舎に戻ろうと思ったら、車で20分以上ところにあると初めて知ったんです。誰かの車に便乗するしかないけど、そんなに打ち解けてないし、誰になんて頼んだらいいのかもわからない……。とはいえ、何とかしないと知らない土地で置いていかれるので、必死の形相で知っている単語を集めて、周りの選手に話しかけました。どんな単語を使ったのかは忘れてしまいましたが、怖くてドキドキしたのを覚えています。翌日、「これじゃいけない」と日本から英文法や熟語のテキストを取り寄せました。でも、もともとの勉強嫌いの性格だったせいか、テキストを使っての勉強は2週間も続きません。このころ、ロゼッタストーンに出会っていればどんなに救われたかと、今でも思いますよ(笑)。その後、チームにも徐々に馴染み始めました。チームのメンバーとは半年以上共にいるので、プレイ中の英語などは、先発したクオーターバック(以下QB)のアメリカ人選手をじっくり観察し、どういう英語を使っているのか、とにかくまねをして覚えました。ただ、ヒアリング力はつくのですが、応用がきかなくなるので、しばらく耳が慣れてきたら、わかりにくい単語や言い回しは、積極的に質問をするようにしました。やり方としては、自分が理解していないことを伝え、しつこいぐらいに何度も話してもらいました。また、チームメイト同士の何気ない会話もノートにメモするようにして、独自のスラングにも慣れていきました。おかげで英語力もつき、仲間にも溶け込め、NFLの魅力や厳しさを実感することができました。―QBというポジションは、英語が特に大事と聞きましたが……私が希望するQBというポジションは、チームの司令塔であり、コーチとプレイヤーとの橋渡し役です。ほかのポジションのプレイヤーを気遣い、コミュニケーションを率先して行う必要があります。さらに、QBが指示しないといけない戦術は、ランプレイ、パスプレイなどを併せて500パターンもあります。相手チームの情報によって、あらかじめ組み合わせて絞っておくのですが、もちろん、その場で瞬時に変えることもあります。また、試合前に覚えておかないといけない戦術も「次、どうだっけ?」と、QBに確認にくる選手もいます。こういった状況なので、「英語は話せて当然」で「話せない」QBはダメなんです。―日本に帰国されて、どのように英語力をキープされていたのでしょうか?ロゼッタストーンとの出会いは、ちょうど日本に帰国した2012年の冬ごろから使い始めました。現地で身につけた英語力をキープし、今まで学んできたものにプラスαの英語力を身に付けたい、実践感覚を養いたいと考えていたからです。勉強の仕方については、時間を決めてパソコンを開き……というよりは、iPadにアプリケーションをダウンロードして、いつも持ち歩いてちょっとしたすき間時間や、ホテルでの滞在時間などで使っています。約4カ月程度で、一通りをコンプリートしました。時間を決めずにやっていたとはいえ、毎日、ロゼッタを開いていたような気がします。ゲーム感覚なんですよね。気がつくと1時間たっていたという感じです。例えば、出題されるリスニングの問題は、英語と一緒に状況を示す画像がついていて、直感で学べます。画像は見ていて面白く、内容を視覚的にキャッチして覚えられました。勉強して覚えるというよりは、スーっと頭に入ってくるイメージです。おかげで、実際の英会話でも瞬発力がつき、意識をしなくても自然と言葉が出てくるようになりました。―ロゼッタストーンのオススメの使い方を教えて下さい。レベル1から5までロゼッタストーンはあるのですが、1、2、3と順番にやるのではなく、レベル1からいきなり5に飛んでレベルの違いを経験するやり方もお勧めです。つまり、「カンタンすぎるな」と感じたら難易度の高いレベルにチャレンジし学んでいけば、その後に優しいレベルに戻ると、自然と力がついたことが実感できますね。スピーキングに重点をおいたユニットや、シチュエーション別のユニットがありますので、自分が苦手だと思うユニットを復習しています。感覚でいうとアクションゲームをクリアしていくような感じでしょうか。本当に楽しいんですよ。自分も「勉強するぞ」と思うと長続きしないので、みなさんも、もっと楽な気持ちでスタートすると継続できると思います。―最後、読者にメッセージをお願いします。英語は、アメフトにとって必要な条件ですが、コミュニケーションツールの一つでもあります。英語が話せることで、新しいコミュニケーションが生まれ、人との出会いはもちろん、何かに挑戦するチャンスもでてくるでしょう。夢を追い続けることは、時には苦しいこともありますが、切磋琢磨することで、必ず自分にとって大切な何かが生まれると信じています。私もNFLのスーパープレイヤーたちと肩を並べ、フィールドを駆け抜けられるよう頑張ります!皆さんも機会があれば、ぜひアメフトの試合を見に来てください!■お話を伺った人井上友綱さん アメリカンフットボール選手。早稲田大学に入学後は「BIG BEARS」に所属。目覚しい活躍をみせる。卒業後にNFLを目指し渡米。アリーナフットボールリーグ1部のユタ・ブレイズ(ユタ州ソルトレイクシティを本拠地とするAFLプロチーム)などに加入。その後も数々のプロフットボール・コンバインやトライアウトに参加。司令塔的ポジションであるクオーターバックとして、日本人初のNFLプレイヤーを目指す。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月21日ナイキは今年の駅伝シーズンに向けて、ランニングプロダクトの提供やサポートを行ってきた東洋大学、駒澤大学、早稲田大学、城西大学、神奈川大学の5大学をモチーフにしたランニングアパレル&フットウェアコレクション「EKIDEN COLLECTION」を発表した。今回展開されるコレクションは、各大学のカラーをモチーフにした”ランニング”や”たすき”などをデザインインスピレーションに、最新テクノロジーを搭載したプロダクトとなる。アパレルでは、優れた通気性と軽さ、耐久性を実現した「ナイキ EKIDEN ベイパージャケット」を展開。シューズは、日本人トップアスリートからのフィードバックを反映して設計・開発を行ったエリートレーサー向けのマラソンシューズ「ナイキ ズーム スピードレーサー 4 AP」や、レーシングモデルの「ナイキ ルナスピード ライト+ AP」、人間本来の足の力を鍛えるために開発されたトレーニングシューズ「ナイキフリー4.0 V2 AP」を各大学のカラーリングで展開する。ナイキ スポーツウェアからは、ビンテージ加工を施したフーディやTシャツ、フットウェアも展開する。「EKIDEN COLLECTION」は10月よりナイキ原宿などで販売を開始する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月05日5月21日、早稲田大学 早稲田キャンパス大隈会館にて、「第12回 早稲田大学アカデミック・サロン」が開催された。「早稲田大学アカデミック・サロン」とは、同大学がもつ人的・知的資産を社会に還元することを目的として、2009年よりメディア向けに定期的に開催されている講演および懇談会。第12回の今回は、自転車事故が頻繁に報道される昨今の世相を受け、「自転車増加の背景・問題点」を中心に講演が行われた。講師を務めたのは、早稲田大学人間科学学術院助教授の島崎敢(しまざき かん)氏。静岡県立大学卒業後、3年間のトラックドライバー経験を経て、早稲田大学大学院人間科学科に入学したという異色の経歴の持ち主だ。ドライバー時代に、交通に興味を持ち、研究者の道に進んだという。講演では、島崎氏がプロジェクターやホワイトボードを駆使して、現在の交通事情、またその問題点を解説した。それによると、ここ数年で自転車が増加した背景には、不景気、エコブーム、健康ブームなどの要素があるという。また、昨年の震災発生時に帰宅困難者が続出したということも、大きく影響していると考えられるのだとか。さらに、「6,000円程度の安い自転車が増えていることも理由のひとつ」と説明した。「安いなら」と手を出す人も含め、生活に気軽に自転車を取り入れる人の多くは、「自転車は、自動車のように交通違反の罰則が厳しくないと思っている」と指摘。また、取り締まる側も、「撤去はできても、そもそも免許がないから駐禁をきることもできない」という問題を抱えているという。交差点での交通事故多発に関しては、「日本では、車は左側通行なので、ドライバーは、右からくる自転車や車には気をつけているけれど、左側は見落としがち。自転車に乗る人は、そのことを意識して、交差点での運転には特に気を配るべき」と呼びかけた。また、カーブミラーにうつったものは左右反転しているため、瞬間的に判断を間違える人も多いそうだ。それに惑わされないように、十分注意を払う必要があるとも力説した。島崎氏は、カーブミラーと出合い頭の事故の関係に関しては、トラックドライバーとしての経験をもとに多くの研究発表も行っている。それによると、カーブミラーの設置は見通しの悪い交差点での事故削減に有効であるとはいえ、ミラーそのものの存在が認知されていなかったり、ミラーにうつっている自動車の速度や距離感をつかめなかったりするということが、事故に発展するケースもあるとのこと。ミラー上で衝突対象を認知できなかった要因としては、設置角度不良や結露などが挙げられる。そのため、ミラーを設置する側にも対策をとってほしいという。さらに、凸面鏡は速度感や距離感をつかみにくい特性をもっているので、このことをドライバーに啓発していく必要もあるそうだ。島崎氏の話をうけ、「道路交通法の改正で禁止されたことを、いまだにそれが交通違反だという認識さえない人も多いのでは?」という質問が挙げられた。現在の道路交通法では、携帯電話で会話しながらの運転や、イヤホンで周囲の音が聞こえないような大音量の音を聞きながら運転すること、傘差し運転などが禁止されている。しかし、このルールを知らない人は、意外に多いという。上記の質問について島崎氏は、「そうだと思う。だからこそ、メディア関係者には正しい交通ルールをひとりでも多くの人に伝えてほしい」と訴える。さらに、「今後は、企業や学校内でも、交通ルールを学べる機会を作っていくべき。特に、配達など、社員が仕事で自転車に乗るという企業には、しっかりと勉強の機会を設けていただきたい」と話した。島崎氏によると、こうした勉強会などの機会以外でも、個人や友人同士でも交通ルールについて気軽に学ぶことができるよう、現在、同大学の研究室でドライバー教育用ソフト「ハザード・タッチ」を開発中とのこと。「特許申請中のソフトなので、いまはダウンロードできませんが、認可されたら世界中の人に使ってほしい。また、企業の勉強会用コンテンツなども導入予定です」不幸な事故をなくすためには、自動車の免許の有無を問わず、それぞれが交通ルールを学ぶことが求められている。自分の身を守るためにも、正しい知識を身につけてほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月23日学費支援プラットフォーム「studygift(スタディギフト)」が開設され、Google+のフォロワー数が話題になったという、早稲田大学社会科学部の3年生の坂口綾優さんが支援を呼びかけている。「studygift(スタディギフト)」は、奨学金の利息が払えず学校に通えなくなってしまうといったような学生が、「大学で学びたい事」や「将来の大きな夢」を語り、学費を支援してくれるサポーターを探す事ができるプラットフォーム。サポーターが支援できるのは、目標金額の75%までで、残りの25%はアルバイトや他の活動によって自力で集めることをルールとしている。坂口綾優さんは、福岡県北九州市出身。早稲田大学社会科学部の3年生だが、学校に行きたくても学費が払えなくて学校に行けないという状況といい、今回studygiftからの援助を受け、奨学金が止まり学校に通えなくなってしまった坂口さんを支援するサポーターを募集する事とした。5,000円の支援をすると、授業のことや学生生活のこと、おもしろかったイベントの話など、現役の学生だからわかる今時の学生事情を、坂口さんが撮影した写真を交えてメールマガジン形式で伝える(週に1回程度の配信を予定)。また、「株主(サポーター)総会」として、9月と3月の成績発表の時期に合わせてサポーターの前で活動報告を行う。その他、予算がPCの購入や旅行などの臨時予算が発生した場合、坂口さんの活動に関する議決などを行う。株主様同士の交流もできる場にしたいと考えているという。また、特別スポンサーとして支援をすると、坂口さんを通じてさまざまなPR活動を行うことが可能としている。10万円の特別スポンサー(企業可)として支援をすると、坂口さんの使用しているMacbookAir、iPhoneなどの背面に社名のロゴやサービス名を貼り付けて宣伝するとしている。これらの機器は学生生活、バイト、その他の活動でも常に持ち歩いて使用しているという。さらに、坂口さんのSNS(Google+、facebook、twitterなど)や普段の活動で”全力を使って”企業をPR。普段の生活でのサンプル品配布なども相談すれば実施する。「その他、お気軽にご相談いただければと思います」(坂口さん)。詳しくはこちら。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月18日堤幸彦監督の最新作『MY HOUSE』が5月8日(火)、早稲田大学の小野記念講堂で上映され、堤監督と映画の原作となった「TOKYO 0円ハウス 0円生活」(河出文庫刊)、「隅田川のエジソン」(幻冬舎文庫刊)を手がけた坂口恭平が学生たちの質問に答えた。堤監督の出身地でもある名古屋を舞台に、空き缶集めをしながら公園に作った“家”で暮らす人々と、それとは対照的な清潔な“邸宅”に暮らす一家の姿を描写。交差するはずのなかった全く立場の違う人々の人生がある事件をきっかけに交わっていく。そもそも原作書籍の基となったのは週刊誌「AERA」に掲載された記事で、監督はそれを読んで坂口さんと連絡を取ったが、坂口さんによると「最初に連絡をくれたのが堤さんだった」という。『20世紀少年』や『SPEC』シリーズなど、大人気漫画の実写化やTVドラマと連動した大規模な作品を数多く手掛けてきた堤監督だが「社会問題にもずっと興味はあり、頭の半分くらいを占めていた。11月には57歳になりますが、やらないと死ねないと思った。中年を過ぎて死ぬための準備をしないといけない。棺桶に入れる作品を作りたいと思った」と“決意”を明かす。映画に登場する路上生活者・鈴本について監督は「自分のルールで自由を、生活のスタイルを作り出しているけど、そのリスクとして暴力や権力、自然災害と向き合っている」と語る。モデルとなったのは坂口さんの著書に登場する、隅田川沿いで自ら建てた家で暮らす鈴木さんという路上生活者だが、坂口さんは彼を「師匠」として仰ぐ。「僕が鈴木さんに『鈴木さんは幸せなの?』って聞いたら『メチャクチャ幸福だと心から言いたい』と言ってた。自分で自分を幸福だと言う人に僕は初めて会った。彼らを『経済的な弱者』と呼ぶ人がいるけど、“経済”という言葉の元は“経世済民”で『世を直し人を救う』という意味。それは鈴木さんがやってること。すごく経済的に高度なことをやってるんです」と自らの意志で路上生活者として暮らす彼の“強さ”を説いた。一方、映画の中に登場する鈴本にどこか人生を諦観している印象を抱き、世の無情さや哀しみを感じたという女子学生が涙ながらに「生きていく上で諦めるということが必要なのか?」と問いかけ、坂口さんが思わずもらい泣きする一幕も。堤監督は「あなたが『自分にはこういう強さと目的がある』と分かっているのであれば、諦める必要など全くない。(モデルとなった)鈴木さんはリスクを背負いながらも自分でこの暮らしを選んでる。この事実を僕は映像にしました。(映画の中で)表情には出さない“強さ”がそこにあるんです」と語りかけ、坂口さんも「僕も生きることを全く諦めてない!」と力強いエールを送った。坂口さんは自らを「新政府の初代内閣総理大臣」と称しており、この日も「45歳までに総理になる。絶対になります!」と宣言。自由奔放な発言を繰り返す坂口さんを見て堤監督も「いいな、自由で」と羨ましそうに漏らし「若干、言ってることが分からないこともありますが(笑)、強さを感じます。70年代に会ってたら同志になってたかもしれない」と20歳近く年下の“革命児”に最大限の称賛を贈った。この日は客席に、鈴本を演じたいとうたかおの姿も。名古屋を拠点にフォークシンガーとして活動を続けているいとうさんは、この上映会のために上京したそうで、本作を鑑賞するのはこの日で4回目となったが「観るたびに違うものが見えてくる」と語り、学生たちに向けて「僕は幸せに暮らしています」と“幸福”を強調。劇中「ルイ・ヴィトン」の店の前を自転車で通過する描写があるが、実はいとうさんの身内でこの店に勤めている方がいるそうで、監督から「このシーンだけは『やりたくない』って言ってた。とっても人間らしい方です」と明かされ、苦笑いを浮かべていた。『MY HOUSE』は5月26日(土)より公開。■関連作品:MY HOUSE 2012年5月26日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「MY HOUSE」製作委員会■関連記事:堤幸彦監督&原作者・坂口恭平ティーチイン付き『MY HOUSE』試写会に10組20名様ご招待
2012年05月08日早稲田大学や鉄腕アトムが生まれた街として知られる東京・高田馬場で5月26日、男性400人×女性400人の計800人以上の、高田馬場エリア史上最大規模の合コンイベント、第3回「馬場コン」が開催される。「馬場コン」は「地元飲食店の料理とお酒」と「新しい出会い」を楽しむことをコンセプトに、地域活性イベントとして実施。前回の第2回目は平均年齢27歳の、700名にのぼる参加者が出会いと飲食を楽しんだ。今回は街コン史上初めて、「血液型マッチング」スタイルで実施。男女800人が高田馬場の個性的な飲食店で、血液型をテーマに会話と出会い、そして交流を楽しむ。当日は血液型がわかるアイテムを身につけて参加し、日本人が好きな血液型相性を会話のきっかけにしながら交流と出会いと楽しむ趣向となっている。日程は5月26日の14:00~18:00。参加資格は20歳以上の2人1組で、参加費は女性3,700円、男性6,500円。会場は居酒屋、和食ダイニング、イタリアン、カフェなど高田馬場駅周辺にあるお店約20店舗。各店舗は貸し切りで、4時間食べ放題・飲み放題となる。参加者には食べ飲み放題のフリーパスとしてリストバンドが配布され、参加飲食店を4時間で自由に巡り、多くの出会いを楽しめる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日「必要なものを 必要な数だけ 必要な人へ」をモットーに、「被災者支援」を目的とした市民が集まり、ボランティアで活動している『ふんばろう東日本支援プロジェクト』。「重機資格取得プロジェクト」、「家電プロジェクト」、「寄付専用サイト」の設置など様々に展開しているのだが、ここでは特に手づくりグッズを支援物資として被災地に送る「ハンドメイドプロジェクト」に注目したい。立ち上げに関わった野崎佳世さんにお話を伺ってみると、これまで様々なボランティア活動に携わってきた野崎さんが以前、布を集め、ぞうきんを作って送るプロジェクトに参加したことがきっかけだったとか。手づくりの物資が喜ばれることを実感した野崎さんが今回の被災地にも、と考え、代表の西條剛央氏に提案。「ハンドメイドプロジェクト」が実現した。 写真:これまで被災地に届けられた、個性豊かな手づくりのアクリルたわし。「プロジェクトを立ち上げるとすぐ、フェイスブックなどを通して150人くらいが集まり、手づくりのものを送ってくださいました。そこから海外へもつながり、輪が広がっていきました。これまで被災地にはアクリルたわしやシュシュなどを送っています」と野崎さん。来る8月13日には、ハンドメイドプロジェクトのワークショップが開催される。講師は、2005年から「布ぞうり」の製品と、制作キットの販売をネットショップで展開しながら、毎年、NHKやカルチャースクールで講習会をしてきた富本洋子さん。「今年で仕事は終えますが、今までのノウハウを特に被災地の方々に教えていけたらと思っています」と富本さん。また、下記のツアーでは8月21日に、実際に富本さんも訪れ、南三陸町でのワークショップも開催する予定。 “ふんばろう!ボランティアとスペシャリスト派遣で被災地を元気にする!!”第一弾 写真:富本洋子さんのワークショップで作る予定の「布ぞうり」(例)。「ハンドメイドプロジェクト」では、子ども向けの小物も含め、被災地で必要となりそうなものを随時募集中。野崎さんによると、「作る人にも喜びをもってやっていただけたらと思います。それから、特に免許はなくても構いませんので、ボランティアの講師も募集中です」とのこと。写真:(左)手づくりしたものは、プレゼントのようにきれいにパッケージされて届けられる。(右)手づくりの支援物資を手に、嬉しそうな被災者の方々。「被災者のために何かしたいけど、まとまった時間がない」という方や、手づくりが好きな方はぜひ! 「ハンドメイドプロジェクト」を通して、手づくりのものをプレゼントする気持ちで、「人の手のぬくもり」を被災地に届けてみませんか? 送付先:〒169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学9号館6階604 西條研究室ふんばろう東日本支援プロジェクトハンドメイド部 (野崎宛て)----------------------------ハンドメイドプロジェクト 第2回ワークショップ@早稲田大学日時:2011年8月6日(土)13:00~17:00場所:早稲田大学 11号館13F 1312教室講師:俵法子さん サシェ(香袋)作りを予定。----------------------------ハンドメイドプロジェクト 第3回ワークショップ@早稲田大学日時:2011年8月13日(土)14:00〜17:00場所:早稲田大学(教室は未定)参加募集人数:50名 講師:富本洋子さん ----------------------------※ ワークショップへの参加をご希望の方は、ハンドメイドプロジェクトのフェイスブックまたはHPにて受付中ですので、ご予約ください。 Facebook Fumbaro_ ハンドメイドプロジェクト ふんばろう東日本支援プロジェクト 公式webサイト <Twitter>代表・西條剛央: ふんばろう東日本支援プロジェクト公式アカウント: 取材/田辺香
2011年08月04日中上健次の最後の長編小説を映画化した『軽蔑』の完成披露試写会が5月22日(日)、早稲田大学の大隈講堂で開催され、W主演の高良健吾、鈴木杏、廣木隆一監督が来場。鈴木さんが、舞台挨拶のさなか感極まって涙を流す一幕もあった。歌舞伎町でその日暮らしをするカズ(高良さん)とポールダンサーの真知子(鈴木さん)の切なく、どうしようもない愛の日々が赤裸々に綴られる。学生たちで埋まる客席に向けて高良さんは「ポスターには『世界は2人を愛さなかった。』とありますが、映画を観たみなさんにはこの2人を愛してほしい」と訴える。ポールダンスや大胆なベッドシーンを含め、文字通り体当たりの演技を披露した鈴木さんは、劇中から抜け出てきたような妖艶さを漂わせ、真っ赤な口紅とセクシーな黒いドレスで登場。「役者・鈴木杏としても人間・鈴木杏としても、この作品に出会えたことはすごく大きい。いまでも胸がいっぱいで…」と語ったところで、感極まって涙が頬を伝い、客席からは温かい拍手が沸き起こった。高良さんにとって、廣木作品で主演を張るのは4年ぶりのこと。「監督に求められるのは、芝居の上手さではなく僕自身から何が生まれてくるか、ということ。監督には繰り返し『健吾、芝居が多いぞ』、『ちゃんとそこにいてくれたらいいから』と言われ、カズとしてその場にいることを意識しました。ただ、成長したところを見せたいという変な欲が出てしまい、そこはちょっとウザかったですけどね(苦笑)」と廣木組への強い思い入れをうかがわせる言葉が漏れた。厳しい演出で知られる廣木監督だが、高良さんのこの言葉に「僕の作品は最初に1回やると、その後、出てもらえないので嬉しかったですね」と相好を崩した。実際のところ、監督の演出がどれくらい厳しいのか?「『もう一回』、『もう一回』、『そんなんじゃカメラ回せねぇよ』と言われ続けた」(鈴木さん)、「杏ちゃんに『お前は“ビッチ”なんだから!』と何度も言ってました」(高良さん)という“証言”に会場からはどよめきが…。また11月の寒空の下で震えながら撮影に挑んだ、川に飛び込むというシーンが最終的にカットされたことも明かされ、妥協を許さない監督と、その監督を信じて全力を尽くす俳優陣の関係性が浮かび上がった。この日は、中上健次の娘であり、作家の中上紀が来場し、“軽蔑”を花言葉に持つ黄色いカーネーションの花束を監督に手渡し、映画の完成を祝った。『軽蔑』は6月4日(土)より全国にて公開。特集「『軽蔑』“この純愛、どこまで逃げ切れる?”」■関連作品:軽蔑 2011年6月4日より全国にて公開© 2011「軽蔑」製作委員会■関連記事:こんなダメ男でも愛を貫く自信、ある?『軽蔑』<純愛>度チェック!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化
2011年05月23日映画『ノルウェイの森』の一般向け初披露となる完成披露試写会が11月23日(火・祝)、東京・新宿区の早稲田大学大隈講堂で行われ、主演の松山ケンイチ、ヒロインの菊地凛子、共演の高良健吾らキャスト陣7人とトラン・アン・ユン監督が上映前にレッドカーペットを歩き、舞台挨拶に立った。村上春樹が1987年に発表し、現在までに単行本・文庫本合わせて累計売上が1,000万部以上というロングベストセラー小説の映画化。大学生のワタナベ(松山さん)が自殺した親友の彼女だった直子(菊地さん)、大学で知り合った緑(水原希子)らタイプの違う女性たちの間で揺れるさまを描く物語。村上さんの母校で本作のロケにも使われたことから、同所が初披露の場に選ばれた。舞台挨拶で、本作に関わり一番テンションが上がった瞬間を司会者から尋ねられ、松山さんは「撮影に入って中盤に直子との本当に重要なシーンがあり、1テイク、2テイクやって、翌日3テイク目でOKが出たとき、テンションが上がり、思わず凛子さんをハグしました」と会心の瞬間をふり返った。同じ質問に菊地さんは「最初、直子役のオーディションを受けたいと申し出たら監督は乗り気じゃなかったので、ビデオを送ったら『会いたい』と言ってきてくれた。でもホテルで会ったら『原作はいつ頃読んだの?』とか質問ばかり。私はそのために来たんじゃない!と思い、『役をくれるの?くれないの?』って聞いたら『あげるよ』って…無理やり言わせた形で」と苦笑い。「あきらめないことと、本人に聞くのが一番だなと思った」と役を掴むまでの経緯をテンション高めに説明。会場の笑いを誘った。聞き入っていた監督は「直子を演じてくれたビデオを見て、儚さ、脆さを素晴らしく表現していたので、直子は菊地さんだと会う前に決めていたんです」と笑顔で“弁明”した。一方、ワタナベの自殺した親友・キズキ役の高良さんも「別の映画で死ぬシーンを撮ってクランクアップした翌日からノルウェイの撮影でしたが、その日の朝5時ごろ、電話がかかってきて『死ぬシーンを今日撮る』と言われ、テンション上がりましたね。違う現場で2日連続で死ぬって、そうないな、と」と妙な偶然を明かし、観客を笑わせた。締めくくりでマイクを握った松山さんは「撮影に入る前、監督から『きみは大恋愛をすることになるだろう』と言われ、ワタナベを追体験し、出来上がった作品を観て、その意味が分かった。みなさんも大恋愛をしてください」とメッセージを送っていた。先に行われたレッドカーペット・イベントには、ファン1,000人が集結。「ケンちゃーん、早くから来て待っていたのよー!」、「こっち来てー」などと、松山さんに握手とサインを求める女性ファンの熱狂的な声援が飛び交った。『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:松山ケンイチ監督の美的演出に学ぶ「貴族っぽくやってくれ」『ノルウェイの森』音楽の「レディオヘッド」ジョニー、松山ケンイチを「完璧」と絶賛『ノルウェイの森』ポスターに松山ケンイチのラブシーン!愛と涙の公募コピーも発表高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…
2010年11月23日村上春樹のベストセラーを映画化した『ノルウェイの森』の完成披露会見が11月23日(火・祝)、東京・新宿区の早稲田大学大隈講堂で行われ、主演の松山ケンイチ、ヒロインの菊地凛子、共演の水原希子、トラン・アン・ユン監督らが出席した。親友を自殺で失った悲しみを抱えた大学生のワタナベ(松山さん)が、親友の恋人だった直子(菊地さん)に惹かれて深い関係になる一方、大学で知り合った緑(水原さん)にも心揺れる姿を描く物語。松山さんは「言葉で言い尽くせないすごい作品ができました。お芝居も、自分たちで言うのもなんですが完璧です」と仕上がりに自信。一方でベトナム出身、フランス育ちで国際的評価の高いトラン・アン・ユン監督との初手合わせをふり返り「草原で直子と寝転ぶシーンで転がってみたら、『いや違うんだ、そういう自然さは必要ない。貴族っぽくやってくれ』と言われ、貴族か…と。その後、かろうじてOKをもらいました」と苦笑いしつつも「そういう美が溢れています」と監督のスタイリッシュなセンスに感銘を受けた様子。「自然にやるだけではだめ。例えば吐くシーンで、監督は『普通に吐くな。吐くならきれいに吐けよ』と。そういうことはいままで全く考えずに演技してきたので、教えられました」と収穫を口にした。一方、オーディションでワタナベの先輩・永沢役を得た玉山鉄二は「オーディションではいつも妻夫木聡、玉木宏に負けてきて、8年ぶりくらいのオーディションで受かり、こんな大きな作品に出られた。ハンカチ王子じゃないけど、俺、何か持っているな、と思いました」と喜色満面。直子役を監督に自らのビデオを送るなどし熱望して得た菊地さんは「私はどちらかと言えば、何か持っているというより、自分から掴みにいく、持ちに行くタイプ。監督が『イメージが違う』と言っても、いや、そんなことないって言うしつこさがあり、『役をくれるんですか?くれないんですか?』って聞いたりしましたし」。共演陣と会場の笑いを誘っていた。『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:松山ケンイチ『ノルウェイの森』撮影中に「凛子さんを思わずハグしました」『ノルウェイの森』音楽の「レディオヘッド」ジョニー、松山ケンイチを「完璧」と絶賛『ノルウェイの森』ポスターに松山ケンイチのラブシーン!愛と涙の公募コピーも発表高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…
2010年11月23日企業と大学による連携AIGエジソン生命保険株式会社は12日、学校法人早稲田大学と行っている学術連携について、進行状況を発表した。この取り組みは本年4月より開始されている。同社と同大学による産学連携は「学術研究の振興と学生の研究教育の推進」を目的としたもので、主に2つの柱からなる。1つは同大学の知識と研究に、同社のビジネス経験を融合させ、学問としての生命保険分野の発展に資すること。もう1つは、現場の保険会社であるAIGエジソン生命の知識と経験を学生に伝えていくことによって、人材の育成を積極的に支援していき、もって同社の社会的責任を推進していくこと。※画像は早稲田大学大隈講堂3段階での実施この取り組みは3段階に分けて行われており、第1弾は早稲田大学 商学学術院総合研究所と共同で『「生命保険業界におけるマーケティング手法」に関する共同研究』が本年4月から開始され、2012年3月まで続けられる。第2弾は同大大学院の商学研究科専門職学位課程で『MBA寄附講座』が2011年4月~2013年3月にかけて行われる。そして今回新たに発表されたのが第3弾で、同大商学部にて『現代の生命保険経営~その現状と今後の展望~』をテーマとした寄附講座が開始。同講座では同社の幹部社員が登壇する予定もある。産学連携の人材育成にこれからも期待したい。
2010年11月15日両国の人材育成と相互理解のために損害保険ジャパンと、その中国現地法人である日本財産保険有限公司が、9月11日に「第1回復旦・早稲田 東アジア地域協力フォーラム」を開催した。早稲田大学と上海の復旦大学との共催。これは損保ジャパンが2009年4月より、早稲田大学にて同社による寄附講座「アジアにおける持続可能な発展とリスクマネジメント」を開いていることを活かし、人材育成に努めると共に、今回のフォーラムの開催に至ったというもの。※画像はイメージテーマは「非伝統的安全保障」このフォーラムでは「非伝統的安全保障と持続可能な発展」がテーマとして掲げられた。同社によれば「非伝統的安全保障」とは「人間の安全保障」の中国的表現。環境問題、貧困、紛争など国境を超えた様々な問題が山積するなか、国家を中心とする安全保障の考えかたを拡大して「人間の安全保障」とするという。フォーラムの基調講演では、損保ジャパン理事の関正雄氏が「非伝統的安全保障と持続可能な発展」について諸問題を提起。他にも「持続可能な企業経営」をテーマにした事例発表や、感染症リスクマネジメント、中国のエネルギー・環境問題を巡る安全保障などについて有識者らがディスカッションを行った。開催を終えて全体の総括としては、まずこうした本格的な意見交換が行われたことが意義のあることと評価。両国の様々な課題に率直な討議を行い、共通認識を増やすと共に、こうした取り組みを継続する重要性が確認された。以下は10月19日に出された損保ジャパンの発表。損保ジャパングループは、アジア地域での事業展開を主体とする企業グループとして、引き続き、リスクマネジメントや気候変動に関する知見などを活かし、アジアの持続可能な発展のための人材育成に力を入れていきます。
2010年10月23日浅野いにおの人気漫画を映画化した『ソラニン』の監督と脚本家によるトークイベントが12月17日(木)、早稲田大学で開催中の「第22回早稲田映画まつり」のプログラムの中で行われた。自身も早大出身の三木孝浩監督が脚本の高橋泉と共に出席。この日が初披露となる本作のメイキング映像なども上映され、会場は大きな盛り上がりを見せた。音楽を軸に、夢と現実に葛藤しつつも前進しようとする若者たちの青春を綴った本作。冒頭に上映されたメイキング映像では、主演の宮崎あおい、高良健吾を始め、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩ら主要メンバーが撮影やバンドの練習に臨む姿、現場でじゃれあう姿などが映し出された。映像の中で、宮崎さんは現場を「幸せな空間でした」と表現、劇中での高良さん演じる恋人・種田の事故死を「(撮影中に)私自身、種田が死んだという実感がなくて…」と役に深く入り込んでいたことをうかがわせた。また、演奏のシーンでは、監督が宮崎さんらの演奏を直接聴いて、当初の予定を変更してカットを区切らずに撮影する様子などがカメラに捉えられていた。クランクアップの際には、伊藤さんが思わず目頭を押さえる一幕も――。貴重なメイキング映像に、客席は夢中で見入っていた。上映後、壇上に三木監督と高橋さんが登場。監督は長い間、音楽のプロモーション・ビデオ(PV)のディレクターとして活躍しており、映画作品の監督は本作が初めてだったが「学生時代から映像を仕事にしたいとは思ってました。大学を休学して映画学校に通ったときに、PVを作る実習があったんです」と映像制作を仕事にすることになった経緯を明かした。会場には映画監督志望の学生が多く詰め掛けていたが、三木監督は「自分はずっと映画監督になりたいと思ってて、時間がかかったけど、こうして夢をかなえた。思い込めばそうなるんです。まさに『ソラニン』のストーリーも同じで、自分を肯定することで見える未来があると思います」と学生たちにエールを贈った。続いて、話題は本作の撮影に。人気漫画を原作にすることについて「映画で、生身の人間が演じて漫画と違うリアリティをどう出せるか?と考えました」と監督が言えば、高橋さんも「原作の漫画の中で流れている言葉はどこかはっきりせず、ボンヤリしてるんです。それをどうするか?思い切って直接的な言葉にして、やっぱり壊して…と堂々めぐりで苦しかったですよ」と苦労を明かした。高橋さんが自身の脚本の中で、オリジナリティを出した部分として気に入っているシーンというのが「原作にはない、ビリー(桐谷さん)の部屋のシーン。ビリーにすごく思い入れがあったので『見せたい』って思ったんです」と語った。ちなみに、原作者の浅野さんも現場を訪れたそうで、1シーンだけ出演しているので、こちらも注目したい。会場からも、2人への質問が次々と飛び出し、イベントは大盛況。客席からの質問に答える形で監督が挙げた2009年のベストムービーは「洋画は『母なる証明』、邦画は『サマーウォーズ』」とのこと。高橋さんは『ミスター・ロンリー』(※公開は昨年)を挙げた。監督は最後に、会場の若者たちに向けてこんなアドバイスを。「それぞれみんな、悩みを持っていて、それは他人には絶対に理解されないものです。特に、就職とか将来のこととかを考えると不安になるものだけど、実は、悩んだり迷ったりしている間は心地良かったりする。何かを決めて進む方が痛みを伴うんです。その痛みを伴う作業…『ソラニン』はそれを描いています!」。第一線で活躍する“先輩”言葉に、会場からは大きな拍手がわき起こった。『ソラニン』は2010年4月、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年4月、全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』予告編解禁!宮崎あおい&高良健吾歌う「ソラニン」も初公開『ソラニン』メインテーマにアジカン決定!宮崎あおいの歌声とのハーモニーに期待大『ソラニン』劇中音楽を手がける「ent」の正体はストレイテナーのホリエアツシ!『ソラニン』ライヴシーン潜入…宮崎あおい、最終日に鳥肌モノの熱唱!画像も初公開宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年12月18日若い世代にカリスマ的な人気を誇る佐々木希が主演作『天使の恋』の舞台挨拶で早稲田大学・大隈講堂を電撃訪問!山本ひかる、大石参月、七菜香、加賀美早紀とともに劇中で着用している女子高の制服姿で登場し、早大生たちの熱烈な歓迎を受けた。佐々木さんは「もう、21歳なので17歳の役ということで緊張しました。いまも(大勢の前で)緊張しています」と告白。続いて、共演陣も制服についてコメント。山本さんは「いま大学一年生で、ついこないだまで制服を着てたので、高校生活や撮影のことを思い出します」と嬉しそう。大石さんは撮影以来という制服だが「普段、あまりスカートをはかないのでスースーします(笑)」とのこと。七菜香さんは「老けて見えるかもしれませんが、18歳です!高校生活というものを知らなかったんですが、撮影中は本当の高校のようで楽しかったです」とふり返った。これに触発された(?)のが加賀美さん。「コメントしにくいですが…25歳です。一番頼りない感じですが…」と自虐気味に語り会場の歓声を浴びていた。佐々木さんは本作で映画初主演を果たしたが「つらかったのは(忙しくて)寝る時間もなく、2時間睡眠とかでした。肌のコンディションが悪くならないように毎日パックしてました」と苦労を明かした。司会者から「今日もお肌がきれいですよ」と声を掛けられると「メイクです!」とニンマリ。舞台上でもワイワイと楽しそうな彼女たちに撮影現場の様子を聞いてみると「雰囲気はこのまんま(笑)」(七菜香さん)、「常にガールズトークで、ズグダンズンブングンゲーム(お笑いコンビ・はんにゃのネタ)とかやってました」(佐々木さん)とのことだが、ここでも一人、ほかのメンバーとは違う空気を醸し出していたのが加賀美さん。役柄的に、あまりほかのメンバーと交わらない役だったこともあり、あえてみんなに近づくのを避けていたそうで「輪に入らず、はんにゃのゲームにも参加せず…。みんなのブログをのぞいて『楽しそうだな』と思いつつ、寂しく演じてました」とポツリ…。佐々木さんたちに向けて、講堂を埋めた早大生たちからも質問が。「友情と恋愛で迷ったらどちらを取る?」という質問には一同苦悩。佐々木さんは悩んだ挙句「どっちもー!」と答えたが、かわいいからOK!山本さんは「恋愛を取っても、友情は元通りになると思う」。大石さんは「恋愛です」とビシッと断言。七菜香さんも「彼氏を失いたくないです(笑)」と恋を選択。最後の加賀美さんは?「どっちでもいいです…嘘です(笑)。友情は自分を助けてくれるものだし、恋はきれいにしてくれるもので、どちらにもいいとこがあるんですよね…」と悩ましげ。最後に佐々木さんが、劇中でも見せる投げキッスをせがまれ、客席に向かって豪快にキス!客席の早大生たちから歓声、奇声、叫び声がわき起こった。『天使の恋』は11月7日(土)より全国にて公開。■関連作品:天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開© 「天使の恋」製作委員会■関連記事:ファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜佐々木希、一日で4変化!ミニスカからドレスまで美肌&美脚で視線釘付けに【TIFFレポート】セクシー佐々木希、かわいい顔してやるもんだ!監督が素顔暴露【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開佐々木希主演!『天使の恋』試写会に15組30名様をご招待
2009年10月30日