人気俳優・山田孝之が「カンヌ映画祭」を目指す映画制作の過程を記録したドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」が、1月6日(金)今夜からテレビ東京系にて放送がスタートする。1999年に俳優デビューし、映画初主演を務めた2005年公開の『電車男』が大ヒットした山田さん。その後も『クローズZERO』シリーズや『十三人の刺客』、『GANTZ』シリーズや『バクマン。』『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』などに出演。『闇金ウシジマくん』シリーズで見せるハードなスタイルから「勇者ヨシヒコ」シリーズで見せるコミカルさまでその演技のふり幅の広さ、多彩さは他の追随を許さない。いまや日本を代表する俳優に成長した山田さんが今回挑むのは、自身2年ぶり2度目となる「ドキュメンタリードラマ」。前回のドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」では、スランプに陥った山田さんが親交のある映画監督・山下敦弘を呼び出し「赤羽での自分を撮影してほしい」と依頼、そこにドキュメンタリー監督・松江哲明が加わってドラマが生まれたのだが、今回も山田さんが山下監督を呼び出し「世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたい」と言い出し、2人で「カンヌ映画祭」に向け映画制作をスタートさせる。松江監督も参加して“映画制作に奔走した山田孝之の2016年夏の記録”として作品化したという。放送にあたり山田さんは番組公式サイトで「今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました」とコメント。「ふり返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があった」としながらも「行動したことにより気づくことができ、次に役立てることができます」と続け「これからも“山田孝之の”やり方で頑張っていこうと思います。しっかりと注意してご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せている。また山下監督も山田さんと過ごした昨夏をふり返り「修行のような毎日で、結果お尻に変なおデキが出来たり…山田孝之は変な魔法をもっているので皆さんも気をつけてください」。松江監督も「とんでもない映像は撮れていることは保証できます。おそるべし、山田孝之。無事、最終回まで放送されますように」とそれぞれコメント。「山田孝之がつくる映画」とは一体どのような内容なのか…本放送で確かめて欲しい。ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」は1月6日(金)より毎週金曜深夜0時52分~放送。(笠緒)
2017年01月06日長らく封印されていたナチス・ドイツ最重要人物アドルフ・アイヒマン拘束に関する<極秘作戦>の裏側を濃密かつサスペンスフルなタッチで描き、「ドイツ映画賞」で最多6冠に輝いたほか、世界中の映画祭を席巻した『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』。1月7日(土)に日本公開を控えた本作には、『ワイルド わたしの中の獣』でオオカミに激しく惹かれ、野生化していくヒロインを演じたリリト・シュタンゲンベルクも出演。今回シネマカフェに届いた本編映像から、妖艶な女装美男子に扮していることが分かった。1950年代後半のドイツ・フランクフルト。検事長フリッツ・バウアーは、ナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やしていたが、未だ元ナチス党員が政治の中枢に多数残り、あらゆる捜査が遅々として進まなかった。そんなある日、バウアーのもとに数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにした親衛隊中佐アドルフ・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツで裁くため、ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、イスラエルの諜報機関モサドにコンタクトをとり、アイヒマンを追い詰めていくバウアー。しかし、そのころ、フランクフルトではバウアーの敵対勢力が、彼の失脚を狙って狡猾な謀略を巡らせていた…。ナチスの戦争犯罪の徹底追及に人生を捧げたフリッツ・バウアーの孤高の闘いを、スリルと知的好奇心をかき立てながらも、人間の尊厳や正義といった普遍的なテーマに添い、力強く描いた本作。1961年のアイヒマン裁判を扱った『ハンナ・アーレント』、1963年~65年のアウシュビッツ裁判を題材にした『顔のないヒトラーたち』、そのアイヒマン裁判のTV放送を追った『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』など、歴史映画ファンにとっても必見の1作となっている。鉄の意志を持つ主人公フリッツ・バウアーを演じるブルクハルト・クラウスナーは、『白いリボン』『パリよ、永遠に』『ヒトラー暗殺、13分の誤算』などのほか、スティーヴン・スピルバーグ監督『ブリッジ・オブ・スパイ』にも出演するドイツ映画界の大スター。ドイツやヨーロッパ公開時に多くの動員を記録した本作は、先ごろ公開されたアメリカ国内でも、ロサンゼルス・タイムズ紙が「映画全体に力を与えているのは、ベテランドイツ人俳優ブルクハルト・クラウスナーの説得力ある演技だ。彼はバウアーの熱狂的な強烈さを正確に捉えている」と評するなど、話題を呼んでいる。そんな本作の舞台は、刑法175条により同性愛が禁止されていた1950年代後半のドイツ。『ワイルド わたしの中の獣』で衝撃のヒロインを演じているリリトは、いま日本でも注目度上昇中。解禁された本編映像では、自身が関わった刑法175条の裁判の傍聴に来ていたリリト演じるヴィクトリアが登場、“彼”が歌うバーへと、若き検事カール・アンガーマン(ロナルト・ツェアフェルト)が密かに足を踏み入れるシーンからスタートする。「私の好きなように遊びたいの。名前を伏せて」「誰にもバレないから」と妖しげに歌うヴィクトリア。そして「すばらしい歌だった」と楽屋を訪ねたアンガーマンは、彼に惹かれていたにも関わらず、「分からない、残念だけど帰らなきゃ、いい歌だった」と言い残し、逃げ帰ってしまう――。今回、女装美男役に女性を起用した理由について、ラース・クラウメ監督は「もともとリリト演じるヴィクトリアの役は男性を考えていました。美しい男性俳優の候補が何名もいたのですが、どうしてもハイヒールを履いたときに格好がつかなかったということと、同性愛が許されない時代に、刑法175条で裁かれるという場の法廷にいるということは、見た目が女性としてパーフェクトでなければならない、どうしても男性では男性らしさが出てしまったためでした。現在は有名な女優ですが、当時はまだ主演作がなく、いまほど有名ではなかったので、気がつく人は少なかったのではないかと思います」と語り、彼女の大抜擢の理由を明かしている。妖艶なヴィクトリアと検事アンガーマンの謎めいた関係が物語にどんな影響を及ぼすのかは、本編でチェックしてみて。『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』は1月7日 (土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月05日毎年、映画界を賑わす作品に主演し、幅広い役柄を演じきるジェイク・ギレンホール。最新作となるのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』のジャン=マルク・ヴァレ監督作『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(原題:Demoliton)。来たる2017年は、そんなジェイクの主演作品が続々と公開される。2015年公開の『ナイトクローラー』では、狂気の映像パパラッチを演じるため体重を12キロ落とし、痩せこけて目がくぼんだ不気味な姿を披露。一転、2016年公開の『サウスポー』では、6か月間ほぼ毎日トレーニングを続け徹底的に肉体を改造し、今度は体重を約13キロも増やし、ボクサーのフィジカルを体現したジェイク。主演最新作となる本作『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』では、妻を亡くしたのに涙の一滴すら流せず、自らの感情とうまく向き合えない哀しみと虚しさを破壊行為によって昇華しようとする男を、繊細な演技で見事に表現する。監督を務めたジャン=マルク・ヴァレは、「ジェイクはこの役に全力投球していた。難しい上に実際にいろんなことを要求される役で、主人公デイヴィスの人生を含めて演じるには、微妙で繊細なバランスが必要だった。それを表現するために、彼はあらゆることをやってくれて。それを見られて、飛びきり最高だったね」と語り、彼の演技を絶賛している。そして、2月18日(土)公開の本作を皮切りに、2017年のジェイクはかつてないハイペースでさまざまな作品に出演。“カメレオン俳優”であることを証明してみせている。■賞レースで注目のサスペンス!『Nocturnal Animals』(原題/全米公開中)コリン・ファース主演の初監督作『シングルマン』で華々しい映画界デビューを飾ったトム・フォード監督の最新作。原作はオースティン・ライトの1993年の小説「ミステリ原稿」。アート画廊のオーナーとして成功した女性(エイミー・アダムス)のもとに、20年前ぶりに元夫から小説原稿が届く。その原稿に書かれていたのは、あまりに衝撃的な内容だった。愛と残酷さ、復讐、救済などのキーワードを元にしたサスペンスは、「第73回ヴェネツィア国際映画祭」コンペティション部門で審査員大賞を受賞。トム・フォードがゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、賞レースを席巻中だ。■豪華キャストでSFに挑む!『LIFE』(原題/全米公開3月24日)『デンジャラス・ラン』や『チャイルド44 森に消えた子供たち』のダニエル・エスピノーサ監督の最新作。6人の宇宙飛行士が宇宙空間で人類初となる知的生命体との接触を果たすSF映画。宇宙船の中で起こる地球外生命体との闘い、そして人間同士の争いが描かれる。脚本を『デットプール』のレット・リース&ポール・ワーニックが担当し、共演にはライアン・レイノルズ、真田広之、レベッカ・ファーガソンら。■ポール・ダノ初監督作に主演!『Wildlife』(原題)俳優として活躍するポール・ダノの初監督作品作であり、パートナーでもある女優のゾーイ・カザンと脚本を共同で執筆する注目作。リチャード・フォードの1990年に発売された同名小説が原作となり、1960年のモンタナを舞台に、両親の結婚生活が破綻していく様子を目の当たりにする16歳の少年にフォーカスを当てたドラマが展開される。ジェイクの妻役はキャリー・マリガンが務める。■ポン・ジュノ×ブラピのNETFLIXドラマ!「Okja」(原題)『グエムル漢江の怪物』『スノーピアサー』の韓国を代表する監督ポン・ジュノの最新作。NETFLIXが制作を務め、共同制作者としてブラッド・ピットのプランBも参加。ストーリーの詳細はまだ明らかにされていないが、『グエムル漢江の怪物』のようなモンスター映画で、巨大企業から追われる“Okja(オクジャ)”という生物を少女が危険を冒しながら守る姿が描かれる。ティルダ・スウィントン、リリー・コリンズ、ポール・ダノ、スティーヴン・ユァンほか出演、ジェイクは口ひげを生やした怪しげな男を演じるらしい。宇宙空間から60年代のモンタナまで、あらゆる時と場所で熱演を見せるジェイク。まずは、“破壊行動”によって悲しみから立ち直ろうとする男、という現代の心象を映し出した本作に注目だ。『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』は2017年2月18日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月30日来年3月2日(木)から開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」。この度、毎年業界内外から注目を集める「コンペティション部門」の審査員に、女優の武田梨奈が決定。併せて俳優の斎藤工からの応援コメントも公開された。大賞となる「ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門」の審査委員長には、『不良番長』などで知られる内藤誠監督が就任。審査員には、光武蔵人監督やプチョン国際ファンタスティック映画祭・実行委員長のチェ・ヨンベ、KINOTAYO現代日本映画祭実行委員会のディミトリ・イアンニらが参加する。さらに、毎年多彩な作品が集まる「インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門」では、これまで作品ゲストで映画祭に参加してきた武田さんが初の審査員として登場。「まさか審査員として参加する日が来るとは思いませんでした」と驚く様子を見せるも、「最年少審査員としてたくさんの映画と人に触れ、“世界で一番、楽しい映画祭”を堪能したいです」と熱く意気込みを語った。そのほか、『トイレのピエタ』の松永大司監督、アニメーション監督の八代健志など注目のクリエイターが審査員として参加する。なお、オフシアター・コンペティション部門では応募数532作品の中から7作品、ショートフィルム・コンペティション部門では351作品中20作品が選出。映画祭期間中の厳選なる審査を経て、クロージングセレモニーでグランプリやそのほかの受賞作品が発表。どんな作品がノミネートされたのかは、後日ラインアップ記者会見で発表予定となる。さらに今回、本映画祭の開催にあたり、無類の映画好きとしても知られ、本映画祭ともゆかりの深い俳優・斎藤さんから応援コメント動画が到着。斎藤さんは「ほかの映画祭にはなかなかない、実家のこたつのような、あたたかくて居心地のものすごく良い映画祭」と本映画祭の印象を話し、今後も行けるときは必ず参加したいとも語っている。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」は2017年3月2日(木)~6日(月)の期間で開催。(cinemacafe.net)
2016年12月27日俳優・山田孝之が、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(2017年1月6日スタート 毎週金曜24:52~)のオープニングテーマで、フジファブリックとコラボすることが27日、わかった。同作は2016年夏、「映画の賞が欲しい」と映画監督・山下敦弘を呼び出した山田が、映画制作に奔走した記録を伝えるドキュメンタリードラマ。山下監督と、友人であるドキュメンタリー監督・松江哲明監督が作品化した。オープニング曲のタイトルは「カンヌの休日 feat.山田孝之」となり、フジファブリックの山内総一郎とともに、山田が歌声を披露する。山下・松江両監督のリクエストにフジファブリックが答える形で制作されたサウンドは疾走感に溢れ、歌詞はカンヌ映画祭で賞をとった映画のタイトルで構成されている。CDシングルは2月15日発売。表題曲に加え、「カンヌの休日」フジファブリックバージョン、インストゥルメンタル、そしてミディアムバラードの「Here」がカップリング曲となる。また、初回生産限定盤には「カンヌの休日 feat.山田孝之」のミュージックビデオが収録される。(C)「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
2016年12月27日テレビ東京にて来年1月より放送されるドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」。この度本作のオープニングテーマを、2004年にメジャーデビューした「フジファブリック」が担当することが決定した。本番組は、世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたいという山田孝之が、映画監督の山下敦弘と映画製作に奔走した過程を記録したドキュメンタリードラマ。山下監督と友人のドキュメンタリー監督・松江哲明と共に作品化し、山田さんがつくる映画とは一体どのような内容なのかを、この「山田孝之のカンヌ映画祭」として放送する。「フジファブリック」は、楽曲「夜明けのBEAT」がドラマ「モテキ」の主題歌、そして映画のオープニングテーマとして連続起用され話題に。今回のオープニングテーマは、山下監督と松江監督のリクエストに「フジファブリック」が答える形で制作され、曲タイトルは「カンヌの休日 feat. 山田孝之」となっており、タイトル通り山田さんがボーカルで参加!「フジファブリック」の山内総一郎と共に歌声を披露しているという。疾走感に溢れ力強くパンチのあるサウンドは、番組の中で周りも気にせず猪突猛進に目的に向かって進んでいく山田さんの姿とリンク。歌詞は、カンヌ映画祭で賞を取った映画のタイトルで全編構成されており、映画好きの人にはどの作品が隠れているのか注目して欲しい。なお、本楽曲が収録されたニューシングル「カンヌの休日 feat. 山田孝之」は、来年2月15日(水)にリリース予定となっており、ほかにも叙情的なミディアムバラードの「Here」と、「カンヌの休日」のフジファブリックバージョン、インストゥルメンタルの4曲が収録。初回生産限定盤には「カンヌの休日 feat. 山田孝之」のMVが収録されたDVDもセットになっている。今月リリースしたばかりのニューアルバム「STAND!!」を掲げた全国ツアーが、来年1月からスタートする「フジファブリック」。今回の新曲も披露されること間違いなし。「フジファブリック」と山田さんがどのように楽曲を歌い上げるのか…「山田孝之のカンヌ映画祭」はオープニングテーマから見逃せない。「山田孝之のカンヌ映画祭」は2017年1月6日より毎週金曜日深夜0時52分~テレビ東京系にて放送。「カンヌの休日 feat. 山田孝之」は2月15日(水)よりリリース。(cinemacafe.net)
2016年12月27日カンヌ国際映画祭を始め世界の映画祭が熱狂し、韓国2大映画賞の1つ「青龍映画賞」では國村隼が外国人俳優として男優助演賞を初受賞した『哭声/コクソン』。このほど、戦慄の日本オリジナル予告編が解禁となった。平和な田舎の村に、得体の知れない“よそ者”がやってくる。彼がいつ、そしてなぜこの村に来たのかを誰も知らない。この男についての謎めいたうわさが広がるにつれて、村人が自身の家族を残虐に殺す事件が多発していく。そして殺人を犯した村人は必ず、濁った眼に湿疹で爛れた肌をして、言葉を発することもできない状態で現場にいるのだ。事件を担当する村の警官ジョングは、ある日、自分の娘にも殺人犯たちと同じ湿疹があることに気づく。ジョングが娘を救うために“よそ者”を追い詰めていくが、そのことで村は混乱の渦となっていき、誰も想像てきない結末へと走り出す――。韓国映画史上に残る究極のサスペンス・スリラーとして、世界を震撼させている本作。『チェイサー』『哀しき獣』のナ・ホンジン監督が手がけ、今年韓国では観客動員数700万人に迫る大ヒットを記録している。本作で、村にやってきた“よそ者”を怪演した國村さんが「青龍映画賞」にて男優助演賞と人気スター賞の2冠を達成したほか、ナ・ホンジンが監督賞と5冠を獲得した。このたび、本作の圧倒的な緊張感と重厚感が伝わる日本オリジナル予告編が完成。平和な田舎の村で、村人が自分の家族を殺す凄惨な事件が多発、警察官のジョングが事件を担当するところから映像が始まる。現場を目撃したという女性ムミョンに話を聞いたジョングは、その原因ではないかと噂される得体のしれないよそ者に疑いを向けるようになる。そんなある日、娘に犯人たちと同じ湿疹があることに気づいたジョングは、彼女を救うために祈祷師イルグァンを呼ぶが、彼はジョングに「あいつは人間じゃないぞ。悪霊だ」と言い放つ――。過去2作品では、スピード感のある展開で手に汗握るスリルを描いたホンジン監督だが、「暴力描写でスリルを与えたいままでのやり方は避けたかった」と語り、本作ではこれまでとは打って変わって、じわじわと息の根を止めるように高まる緊張感と全く先の読めない展開、圧倒的に迫力ある映像で観客を物語に引きずり込んでいく。そんな映画のエッセンスを感じられる重厚感たっぷりの映像となっている。また、「見ているものは本当に真実なのか?」という予告中のナレーションが、本作の謎に迫る重要なキーワードとなっているという。警察官ジョングを演じるのは、43歳にして本作が初の主演作となる名脇役クァク・ドウォン。監督に『哀しき獣』の出演者で最も印象に残ったと言わしめ、今回大抜擢となった。日本から参加した國村さんも、受賞も納得の体を張った熱演を披露。そのほか、日本で主演作公開が相次ぐファン・ジョンミン、演技派の若手女優チョン・ウヒといった実力派がそろう。『哭声/コクソン』は2017年3月11日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月27日『君の名は。』の大ヒットなど、アニメーション映画が社会現象となる昨今。子どもだけではなく、大人も夢中になれる日本アニメーション作品の代表的存在であるスタジオジブリの名作が、2017年1月「金曜ロードSHOW!」にて放送決定。「3週連続冬もジブリ」と題し、『風の谷のナウシカ』『千と千尋の神隠し』『耳をすませば』をノーカット放送する。1週目に放送されるのは、宮崎駿監督の原点『風の谷のナウシカ』。文明社会が戦争によって滅んだ1,000年後の地球を舞台に、強く優しいヒロイン・ナウシカが人々を救うために奔走する物語。疾走感あふれる映像と印象的な音楽、心に残るメッセージ…忘れられない感動を味わえること間違いなしの日本アニメを代表する名作だ。2週目には、第75回アカデミー賞受賞、2002年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞など、世界が絶賛し、昨年行われたジブリ総選挙でも第一位を獲得した大人気作『千と千尋の神隠し』。10歳の少女・千尋が迷い込んだのは神々が暮らす不思議な町…。豚にされた両親を助けるために奔走する中で、千尋は少しずつ生きる力を取り戻していく姿が描かれる。声優陣も豪華で、ハク役には当時13歳の子役にして、現在では声優・役者・アーティストと幅広く活躍する入野自由。さらに当時8歳だった神木隆之介が出演。3週目のトリを務めるのは、『耳をすませば』。本が大好きな中学生の雫は、バイオリン職人を夢見る天沢聖司との出会いをきっかけに、自分の生き方を考え始める。進路問題、恋愛の悩み…誰もが通る思春期を繊細に描いたスタジオジブリの青春物語。観た人を前向きで清々しい気持ちにしてくれる、ピュアな気持ちが詰まった名作として、根強い人気を誇る。また、デジタル企画が今回も実施。放送中は「秋のジブリ」で実施して記録的なアクセスを記録した「セリフでBINGO♪」をお届け。放送中だけの“お祭り感”もお見逃しなく。2017年のスタートは、最高の映画体験からはじめてみては。「金曜ロードSHOW!」『風の谷のナウシカ』は2017年1月13日(金)21時よりノーカットで放送。「金曜ロードSHOW!」『千と千尋の神隠し』は2017年1月20日(金)21時よりノーカットで放送。「金曜ロードSHOW!」『耳をすませば』は2017年1月27日(金)21時よりノーカットで放送。(text:cinemacafe.net)
2016年12月23日チャウ・シンチー監督の最新作となる、ぶっ飛びロマンシング・アドベンチャー『人魚姫』。シンチー監督といえば、見いだした新星女子が軒並み人気女優となっていることから、作品のヒロインはみな“星ガール”と呼ばれている。今回のヒロインに抜擢された新“星ガール”、リン・ユンに注目した。人間の世界と人魚の世界に住む男女の恋を、相変わらずのギャグたっぷりで描く本作。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい海を買収し埋め立てるプロジェクトを進めていた。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を計画。しかし、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。しかも、2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と人間たちによる激しいバトルが勃発してしまうのだった――。チャウ・シンチーの作品で、毎回注目される通称“星ガール”。『喜劇王』のセシリア・チャンや『カンフーハッスル』のホアン・シェンイー、本作にも出演している『ミラクル7号』のキティ・チャンなど、無名の新人女優を軒並み人気女優にしてきたシンチー監督のもと、本作でその座を射止めたのは、オーディションで12万人の中から選ばれたリン・ユンだ。黒髪ロングで、華奢で清楚なルックスの彼女は、まさに人々が思い描く“人魚”のイメージにぴったり。しかし、本作ではひどい不細工メイクで登場したり、顔にウニが刺さったりと体当たりの演技を見せる。その一方、ダン・チャオ演じる実業家リウとの禁断のラブロマンスで見せる儚げな表情は、同性から見ても魅力的に映るはず。シンチー監督は、彼女を選んだ理由について「野生動物のようで、未知の可能性を感じたから」と言う。「ヒロイン選びにはたくさんの選択肢がありましたが、リン・ユンのオーディションのときに、彼女だけ他の候補者にはないある種の感覚があり、自分の思い描いたヒロイン像に一致しました。リン・ユンはコメディの才能があり、本作の中でもその演技力が十分に発揮されていると思います」と、その“野性味”ある(?)コメディセンスに太鼓判を押す。本作で華々しいデビューを飾った彼女は、すでに中国「華鼎奨」最優秀新人俳優賞、「ニューヨークアジア映画祭」アジア新人賞を獲得。また1人、新たなスター女優が誕生したといえそうだ。『人魚姫』は2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月23日カンヌ、ベネチア、ベルリン三大国際映画祭の主要賞を制覇したポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督の最新作『イレブン・ミニッツ』が2017年3月2日(木)ブルーレイ&DVDで発売が決定。「スコリモフスキ監督来日映像」をはじめ、豪華映像特典の内容もわかった。午後5時に始まって5時11分に終わる今作の物語は、大都会に暮らすいわくありげで見ず知らずの人々に起こる11分間のドラマを、モザイク状に構成したスコリモフスキ監督初の群像劇。特殊な時間設定のあるドラマや限定的な抽象的空間というスコリモフスキ監督が得意とする映画スタイルによって描く“運命のいたずら”が、衝撃のクライマックスに向かって動くリアルタイム・サスペンスの秀作として、劇場公開時に話題を集めた一作だ。ブルーレイ&DVDの共通特典映像として、スコリモフスキ監督来日映像をはじめ、監督来日時インタビュー、監督劇場マナーCM、オリジナル予告編、日本版予告編などを収録予定。また、初回限定封入特典としては、ポストカード(ティザーデザイン1枚)を封入する予定。スコリモフスキ監督のファン、マストアイテムと言えそうな一枚だ。『イレブン・ミニッツ』 は2017年3月2日(木)よりリリース。<『イレブン・ミニッツ』リリース情報>『イレブン・ミニッツ』DVD価格:¥3,800+税『イレブン・ミニッツ』ブルーレイ価格:¥4,700+税発売元・販売元:ポニーキャニオン(C) 2015 SKOPIA FILM, ELEMENT PICTURES, HBO, ORANGE POLSKA S.A., TVP S.A., TUMULT(text:cinemacafe.net)
2016年12月22日12月2日より中国にて公開された『君の名は。』が、この度興行収入5.34億元(約90億円)を記録し、同国で公開された日本映画として歴代興収の新記録を樹立したことが分かった。この結果は、『STAND BY MEドラえもん』の持っていた5.3億元を上回る記録となった。スペインで行われた「第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭」では、Anima’t部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞、韓国の「第18回プチョン(富川)国際アニメーション映画祭」の長編コンペティション部門での優秀賞と観客賞をW受賞する快挙に続き、アニメのアカデミー賞と言われている「アニー賞」や、世界各国のプレスが選ぶ映画賞の「サテライト賞」でも各賞にノミネート。さらに、「第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞」にて、アニメ映画賞(BEST ANIMATION)を受賞するなど、世界中で広がり続けている本作。また中国だけでなく、11月10日より公開されているタイでも4412.2万バーツ(約1.4億円)を記録し、同じく『STAND BY MEドラえもん』(39,560,890バーツ=約1.3億円)を抑えトップとなった。なお本作は、すでに世界92の国と地域で海外配給が決定しており、今後も12月28日のフランス、そして来年1月4日の韓国と各国で順次公開予定。日本では12月18日(日)までの115日間の興行成績は、動員16,079,937人、興収20,897,904,500円となっており、まだまだ世界中で『君の名は。』ブームは続きそうだ。『君の名は。』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年12月19日『あん』『淵に立つ』など、国内外から高い評価を受ける作品を送り出すエレファントハウスが配給する新作映画『真白の恋』が、2017年2月11日よりロケ地の富山にて先行公開、その後、全国にて順次公開することが決定。「第4回なら国際映画祭」インターナショナルコンペティション部門で観客賞を受賞した本作から、場面写真も解禁となった。渋谷真白は、生まれてからこれまで家族と共に富山で暮らしている。真白には、ごく軽度の知的障がいがある。日常生活に支障はなく、現在は父の営む自転車店の店番をしたり、飼い犬の世話をしたりと、元気に暮らしている。ある日、兄の結婚式で神社を訪れた真白は、東京からやって来たフリーカメラマン・油井景一に出会う。真白の生まれて初めての恋。応援する人、心配する家族。その中で真白は何を感じ、どう成長していくのか…。“日本のヴェネチア”とうたわれるほどの絶景、自然豊かな富山県射水市を舞台に、ひとつの家族の“優しさ”と“葛藤”を描く本作。監督は冨樫森(『あの空をおぼえてる』『おしん』など)、呉美保(『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』など)らのもとで助監督経験を積み、本作が初の長編作品となる坂本欣弘。脚本は軽度の知的障がいのある実弟をもつ北川亜矢子が手がけたオリジナル脚本。軽度の知的障がいをかかえる女の子・渋谷真白には、舞台を中心に活躍し、三浦大輔の「愛の渦」フランス公演や福原充則・作「墓場、女子高生」などに出演してきた佐藤みゆきが映画初主演。真白が想いを寄せるカメラマン・油井景一には、シンガポールで活躍中のポスト“ディーン・フジオカ”との呼び声高い福地祐介。真白を大切に思うあまり、過保護になってしまう父を長谷川初範が演じる。解禁された場面写真は、佐藤さん演じる真白と福地さん演じるカメラマン・油井の海辺での2ショットが。真白は兄の結婚式で訪れた神社で、撮影のために東京からやってきた油井と出会う。真白は地元住民だけが知っている絶景撮影スポットへ油井を案内する代わりに、カメラを教えてもらうことに。無邪気にカメラを構える真白と無邪気な真白につられて笑顔を見せる油井の2ショットは、撮影前日に奇跡的に降り積もった雪によって、より本作を象徴するような魅力的なシーンとなった。また、12月5日に結婚したことを自らのブログで報告し、世間を賑わせた及川奈央が、真白の兄と結婚する美咲役を演じ、自身初となる白無垢姿を披露している。富山県出身の坂本監督による富山オールロケで行った本作。真っ白な心で初めての恋をした少女と、彼女を大切に思う人たちの思い、温かさを、この冬に感じてみて。『真白の恋』は2017年2月11日(土)より富山県にて先行公開、2月25日(土)よりアップリンク渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月16日「嵐」相葉雅紀&有村架純が司会を務める今年の「紅白歌合戦」にも出場する“世界のカリスマ”「X JAPAN」が、12月17日(土)放送の「SONGS」に登場。海外を駆け巡るYOSHIKIに密着した様子と、奇跡のスタジオライブが実現することが分かった。昨年18年ぶりの紅白歌合戦に出場を果たし、日本中の話題をさらった「X JAPAN」。しかし、予定されていた今年3月のアルバム発表、そしてイギリス・ウェンブリーアリーナでの公演は、メンバーの急病&入院で延期に。今年は「X JAPAN」にとって、またも波乱含みの年となっていた。そんな最中でも、バンドのリーダー・YOSHIKIは、これまでにも増して精力的に活動を行ってきており、ハリウッド制作のドキュメント映画『We Are X』を引っ提げ、アメリカ・ヨーロッパ・そしてアジアを飛び回り、自らの音楽を世界に発信しようとしている。さらに、話題となった松田聖子への楽曲提供、先日発表された来年1月のニューヨーク・カーネギーホールで開催されるYOSHIKI CLASSICALなど、国際的で多彩な活動の根底には、2020年の東京五輪を見据えて、“日本の最新音楽文化を世界中に発信していきたい”という彼の強い信念が存在しているようだ。この度の「SONGS」では、11月にオランダ・アムステルダムにて開催された映画祭に招待を受けたYOSHIKIさんに密着。海外でも日本のバンドとしては例をみないほど熱狂的に支持されている「X JAPAN」、そして映画『We Are X』を巡る最新の現象を紹介。現地ではYOSHIKIさんにロングインタビューも敢行し、そして彼の世界への想いにも迫る。さらに、YOSHIKIさん自身も「記憶にないぐらい久しぶり」と語る「X JAPAN」のスタジオライブが実現!病から復活したメンバーPATAと共に立つ最新パフォーマンスでは、名曲が続々と披露。またクライマックスでは、映画『We Are X』のラストで流れる最新曲「La Venus」も世界初披露される。「SONGS『X JAPAN スペシャル』」は12月17日(土)23時25分~NHK・総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年12月12日今月公開となる『土竜の唄 香港狂騒曲』が、記念すべき初開催となった「第1回マカオ国際映画祭」“特別招待ガラプレミア”の枠で招待され、主演の生田斗真を始め、本田翼、三池崇史監督、原作者・高橋のぼるが参加した。本作は、2014年2月に公開された『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』の続編。原作コミック「土竜の唄」でも絶大な人気を誇る「チャイニーズマフィア編」を実写化し、香港を舞台に、潜入捜査官・菊川玲二が前作以上に絶対インポッシブルな任務に挑んでいる。本作の舞台となった香港の目と鼻の先、西洋と東洋の歴史と文化が融合した世界遺産の街・マカオ。本作はマカオ国際映画祭から手厚い歓迎を受けおり、まず1つ目のVIP待遇、なんとキャストのためにプライベートジェットが運航!マカオに到着後、移動し海外メディアに向けての記者会見を終えると、2つ目のVIP待遇、本作のためにレッドカーペットが用意されていたのだ。スタート4時間前から最前列を狙うファンが押し寄せ、一般客用の観覧エリアは、あっという間に500名を超える人で超満員に。そして本作の主題歌「NOROSHI」がマカオのリゾート地に響き渡る中、リムジンからキャストが降車し姿を現した瞬間、待ちわびたファンはボルテージMAXとなり、大歓声が沸き起こっていた。上映前舞台挨拶では、生田さんが英語で「記念すべき、第1回マカオ映画祭に呼んでいただきありがとうございます。僕たちが日本から持ってきた映画、土竜の唄はお祭りのような映画です。たくさん笑って、身体が熱くなって、日頃の嫌なことを全部吹き飛ばしてくれる映画です。三池崇史監督は、僕にとってスーパーヒーローです。スーパーヒーローが作った、スーパースケベなヒーローの物語です。最後まで楽しんで下さい」と長尺挨拶。集まったファンはそんな生田さんの英語に対して「かっこいい!」と日本語で歓声を送られ、「皆さん日本語わかるんですね」と大笑い。終始和やかな舞台挨拶となっていた。その後、キャストたちも客席に降り、本作の上映をマカオのファンと一緒に観劇。上映中は現地の観劇者からは笑いが多く起こり、特に本作のポイントであるちょっとエッチなお色気シーンでは声に出して大笑いする観劇者も。上映後は拍手喝采スタンディングオベーションとなり、生田さんと本田さんはノリノリで“バッチこい”ポーズを披露した。映画祭終了後、生田さんは「上映中、三池監督の隣にマカオの観光大使(マカオ国際映画祭主催者)が座っていたのですが、映画祭のとても偉い方とお聞きしていたので『この作品大丈夫かな?』なんて思っていました。ところが、その方、下ネタですっごく笑ってくれたんですよ(笑)ローマのときも思いましたが、下ネタは万国共通なのだと実感しました(笑)」とコメント。上映前は反応がどんなものかとドキドキしていたと言う本田さんは「皆さんすごく笑ってくれて、日本語もわかる方が多かったんですよね。『これって日本人独特の笑いじゃないの?』ってところも大笑いしてくれました。楽しんでいただけて良かったです」と安堵した様子。また、「レッドカーペットのときも感じましたが、マカオの人たちは熱狂的で、人を愛する気持ちが強くて、とても熱を感じました。そんな皆様と一緒に上映を観ることが楽しかったです」と感想を述べた。一方、「非常に良い上映が出来た」と語る三池監督は「ただ残るのは生田斗真に対する嫉妬心ですね。レッドカーペットや舞台挨拶の熱狂がすごかったんです。キャーキャー言われる生田斗真を同じ男として嫉妬しますね(笑)そしてなんでも出来る斗真を目の当たりにしました!イケメンすぎますね!」と話し、本田さんも「生田さんは本当に何でも出来てすごいです。三池監督と一緒に嫉妬しておきます(笑)」とコメントした。『土竜の唄 香港狂騒曲』は12月23日(金・祝)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:土竜の唄 香港狂騒曲 2016年12月23日より全国東宝系にて公開(C) 2016「土竜の唄 香港狂騒曲」 製作委員会(C) 高橋のぼる・小学館
2016年12月12日俳優・生田斗真が9日、マカオで行われた第1回マカオ国際映画祭『土竜の唄香港狂騒曲』セレモニーに、共演の本田翼、三池崇史監督、原作者の高橋のぼるとともに登場した。同作は高橋のぼるによる人気コミックを原作に、2014年に実写映画第一弾が公開、興行収入21.9億円のヒットを記録した。警察官の菊川玲二がヤクザに潜入捜査を行う様子を描き、続編となる今作ではチャイニーズマフィアと対決していく。生田らは同イベントからVIP待遇を受け、プライベートジェットで渡航。さらにリゾートホテル・ベネチアンホテルにてレッドカーペットを用意され、500人を超える観客に対してリムジンで現れた。映画祭での上映前舞台挨拶では、生田が英語で挨拶。「記念すべき、第一回マカオ映画祭に呼んでいただきありがとうございます」と礼を述べ、「僕たちが日本から持ってきた映画、土竜の唄はお祭りのような映画です。たくさん笑って、身体が熱くなって、日頃の嫌なことを全部吹き飛ばしてくれる映画です」と長尺での英語を披露すると、観客から日本語で「かっこいい!」と声援を受け、「みなさん日本語わかるんですね!」と苦笑した。また、上映後は場内がスタンディングオベーションで拍手喝采となった。一緒に観た生田は「マカオの皆さんはいろんなところで笑いが起きたり、拍手が起きたり、歓声が沸いたりで反応が僕たちと違ってとても楽しかったです」とコメントした。生田は「三池監督の隣にマカオの観光大使(マカオ国際映画祭主催者)が座っていた」と明かし、「この作品大丈夫かな?」と心配していたが、映画の下ネタですごく笑ってくれたため「下ネタは万国共通」と実感できたという。一方本田は「皆さんすごく笑ってくれて、日本語もわかる方が多かった」と安心した様子。三池監督はレッドカーペットでの熱狂に対し「キャーキャー言われる生田斗真を同じ男として嫉妬しますね」と語り、生田の英語挨拶に「イケメンすぎますね!」と感心していた。
2016年12月12日映画『愚行録』が、2017年2月18日(土)より全国で公開される。本作は、貫井徳郎による第135回直木賞候補作「愚行録」の映画化。日本からの唯一の長編実写作品として、第73回ベネチア国際映画祭「オリゾンティ・コンペティション」部門で正式上映され、世界的に注目を集めている話題作だ。ストーリーは、ある幸せな家庭を襲った一家惨殺事件をきっかけに展開。その事件の関係者たちの「語り」を通して、残酷なまでにリアルで繊細な描写で、人間の内面が描き出される。それぞれの人物の心に潜んだエゴや、欲望、嫉妬、見栄、駆け引き…。極限まで人間性を試すような迫真迫る展開に、観る者自身の生き方が問われるような戦慄の群像ミステリーだ。事件を追う週刊誌記者を演じるのは、『怒り』の体当たり演技でも話題を呼んだ妻夫木聡。さらに、満島ひかりや、小出恵介、臼田あさ美など、日本の映画界に名を連ねる実力派俳優が勢ぞろいする。■ストーリーエリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、そして可愛い一人娘の田向一家。絵に描いたように幸せな家族を襲った一家惨殺事件は迷宮入りしたまま一年が過ぎた。週刊誌の記者である田中は、改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始する。ところが、関係者たちの証言から浮かび上がってきたのは、理想的と思われた夫婦の見た目からはかけ離れた実像、そして、証言者たち自らの思いもよらない姿であった。その一方で、田中も問題を抱えている。妹の光子が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ―。【詳細】『愚行録』公開日:2017年2月18日(土) 全国ロードショー出演:妻夫木 聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜監督:石川 慶原作:『愚行録』貫井徳郎脚本:向井康介音楽:大間々 昂(C)2017「愚行録」製作委員会
2016年12月10日『オールド・ボーイ』や『イノセント・ガーデン』で知られるパク・チャヌク監督が、「このミステリーがすごい!」第1位を獲得したサラ・ウォーターズ「荊の城」を、韓国を舞台に映画化した最新作『お嬢さん』。このほど、R-18指定でも規制ギリギリという予告編、そしてポスターが初解禁となった。1939年、日本統治下の朝鮮半島。スラム街で詐欺グループに育てられた孤児の少女・スッキ(キム・テリ)は、“伯爵”と呼ばれている詐欺師(ハ・ジョンウ)にスカウトされ、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドとして働くことに。秀子は世間とは隔絶した土地に建つ屋敷で、日本文化を崇拝する支配的な叔父(チョ・ジヌン)とひっそりと暮らしていた。実は“伯爵”は、スッキの力を借りて秀子を誘惑し、結婚した後、彼女を精神病院に入れて財産を奪うという計画を企てていたのだ。計画は順調に進むが、秀子は献身的なスッキに次第に心を開いていき…。“お嬢さん”と侍女、詐欺師、大富豪。欲望の館で誰が誰を騙し、愛されたのか――。本年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、騒然となった本作。複数の登場人物の視点で描かれるサスペンスと、甘美で過激なエロスが、息を飲むような美しい映像で綴られていく。『オールド・ボーイ』で第57回カンヌ国際映画祭・審査員特別グランプリ、『渇き』で第62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、その後の『イノセント・ガーデン』ではハリウッドへ進出したパク・チャヌクの集大成ともいえる本作は、韓国本土では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、アメリカ、フランスでも成人指定映画ながら異例のヒットに。「当時、韓国のインテリたちは日本の帝国主義的支配が永久に続くと思っていました。日本文化を信奉し、溺愛し浸っていたのです」とパク・チャヌク監督が語る通り、本作は、日本語のセリフも多様され、日本パートも一部、三重県で撮影された。卑わいな春画も多用され、彼らの淫靡な趣味も垣間見ることができる。本作の予告編制作にあたっては、官能的なシーン、ベッドシーンのいくつかは映倫と本国韓国によりカットに。その過激で生々しい“本当にヤバイ”シーンの数々は、劇場でしか観られないことになる。また、本作は賞レースでも大きな注目を集めており、12月4日(現地時間)に発表されたロサンゼルス映画批評家協会賞の外国語映画賞と美術賞を受賞し、韓国映画としては史上初の2冠に輝いた。5月のカンヌ映画祭でも、美術監督のリュ・ソンヒが美術・音響・撮影などで卓越した技術が見られる作品に与えられる「バルカン賞」を韓国人として初めて受賞しており、第41回トロント国際映画祭コンペ部門への進出に続き、ワシントンDC映画批評家協会賞にて外国語映画賞にノミネートされるなど、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の外国語映画賞ノミネートに着実に近づいているといえる。米メディア「IndieWire」も「アカデミーが決して見落としてはいけない作品」と大絶賛の声を贈っている。『お嬢さん』は2017年3月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月08日映画『未来よ こんにちは』が、2017年3月25日(土)より全国公開される。第66回ベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞に輝いた本作は、『あの夏の子供たち』『EDEN/エデン』など、瑞々しい感性と柔らかな語り口で、エリック・ロメールの後継者と称されてきたミア・ハンセン=ラブ監督の最新作だ。パリの高校で哲学を教えているナタリーは、教師の夫と独立している2人の子供がいる。年老いた母親の面倒をみながらも充実していた日々を送っていたが、バカンスシーズンを前にして突然、夫から離婚を告げられ、母は他界、仕事も時代の波に乗りきれずと、気づけばおひとり様となっていた――。次々と起こる想定外の出来事。しかし、うろたえても立ち止まらず、まだまだ輝く未来が必ずある、そう信じるナタリー。そんな凛とした姿が、未来を信じる幸福感で包みこむ、愛に満ちた人間ドラマとなっている。主演は映画『ピアニスト』などで知られる、フランス女優イザベル・ユペール。孤独や時の流れをしなやかに受け入れていく、潔いヒロインを鮮やかに演じている。劇中ではブルターニュの海や、パリの新緑の輝きなど、主人公を取り巻く自然の美しさや、定評のある音楽使いにも注目したい。「水の上で歌う」「アンチェインド・メロディ」など、観る者を優しく包み込んでいく音楽、そしてボブ・ディランの師匠とも言えるウディ・ガスリーの楽曲が映画を鮮やかに彩る。【詳細】映画『未来よ こんにちは』公開日:2017年3月25日(土)Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ出演:イザベル・ユペール、アンドレ・マルコン、ロマン・コリンカ、エディット・スコブ2016年/フランス・ドイツ/102分/カラー/1:1.85/5.1/原題:L’AVENIR/英題:Things to come©2016 CG Cinéma · Arte France Cinéma · DetailFilm · Rhône-Alpes Cinéma
2016年12月08日映画化も決まったドラマ「ラストコップ」や、2017年夏公開の実写版『東京喰種』への主演、日本郵政や資生堂「UNO」のCMなど、幅広い活躍を見せる窪田正孝が、WOWOWにて放送される「ヒトヤノトゲ~獄の棘~」で連続ドラマW初主演を務めることが決定。刑務所を舞台に、新人刑務官役に初挑戦する窪田さんの制服姿をとらえた写真とポスタービジュアルが解禁された。本作は、社会派ミステリー作家・大門剛明の同名小説を映像化。窪田さんが演じるのは、刑務官だった亡き父親と同じ職業に就いた新人刑務官・武島良太役。刑務所内では受刑者へのいじめや賭博などを行う腐敗した刑務官たちや、ひと癖もふた癖もある受刑者たちと対峙しながら、刑務所の闇に迫っていく。タイトルの「獄(ひとや)の棘」とは、刑務所の塀に張り巡らされた鉄条網のこと。だが、この作品では、“刑務所を腐敗させた棘”を示唆するものとなっている。メガホンをとるのは、『愛を乞うひと』でモントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞、日本アカデミー賞最優秀監督賞ほか多くの賞を受賞し、『レディ・ジョーカー』など数々のヒット作を生み出している平山秀幸。また、脚本は『金融腐蝕列島 呪縛』『誰も守ってくれない』の鈴木智、音楽は『八日目の蝉』『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』の安川午朗など、映画界が誇るスタッフたちが集結。共演には、法務省キャリア官僚出身の冷徹な顔を持つ新任看守長・名久井惣一役に小澤征悦、受刑者でありながら刑務所内で力を持ち、良太の父の秘密を知っているかような振る舞いをみせる暴力団の神宮組組長役に泉谷しげる、受刑者に威圧感を与える副看守長・岩本康隆に池田成志、主人公の教育係でもありながら清濁併せのむ食わせ者の看守部長・秋村繁晴役に萩原聖人といった実力派俳優陣たちが顔を揃え、連続ドラマW初主演となる窪田さんを盛り上げる。窪田さんは、「刑務所の中の刑務官という体験したことのない役柄なので、ぜひ挑戦してみたいと思いました」とコメント、「良太は普通の青年で、欲があるわけでもなく流れるままに父と同職の刑務官になります。 もちろん彼自身は初めてで、僕も一緒にその空間の空気に触れて、芝居の中で体験していきました」と撮影をふり返っている。さらに「良太の目線から見える世界の色がたくさんある」「良いことも悪いことも必ず最後は自分に返ってくることを教えてくれる作品」と万感を込めて語り、「刑務所という高い壁の向こうで起きる物語をぜひご覧下さい」とメッセージを贈った。また、原作者の大門さんは「実際、撮影現場にお邪魔させてもらい、監督さん以下スタッフのみなさん、俳優さんたちの情熱に圧倒されるばかりでした。脚本も原作に縛られずに、面白さを追求されているようで、どうなるか非常に楽しみにしています」とコメント。「刑務官、囚人役の方もリアルに表現されていて、入れ墨姿の泉谷さんなど、本物の囚人にしか見えませんでした(失礼!)」とも明かす。平山監督は、「『網走番外地』や『塀の中の懲りない面々』とか、外国では『ショーシャンクの空に』とか。取り締まられる囚人たちにスポットを当てた作品が多かったようですが、今回は刑務官が主人公なのが新鮮でした。巨大な塀の中で“犯罪”という括りでない人間模様がやれたら」とその思いをコメント。窪田さんについては「始めは宇宙人かとも思いましたが…」と明かしながらも、「シーンの空気への溶け込み方や運動神経の凄いコトなど。教えられたこともたくさんあります。間違いなく(日本)映画を背負って立つ俳優さんです」と語り、その演技に太鼓判を押している。日曜オリジナルドラマ 連続ドラマW「ヒトヤノトゲ~獄の棘~」は2017年3月19日(日)22時よりスタート、WOWOWにて放送(全6話※第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2016年12月08日テレビ東京とテレビ大阪では、来年1月クールにて、ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」を放送することが決定した。2016年夏、山田孝之は映画監督・山下敦弘を呼び出す。山田は山下に、世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたいと告げる。後日、とある場所で集まった山田と山下は、早速映画の内容について話し始めた――。本作は、映画『電車男』や『クローズZERO』を始め、『十三人の刺客』『土竜の唄潜入捜査官REIJI』『バクマン。』『信長協奏曲』『何者』『闇金ウシジマくんザ・ファイナル』など、作品ごとに全く違う顔を見せてきた日本を代表する俳優・山田さんが、「カンヌ映画祭」に向けた映画製作の過程を記録したドキュメンタリードラマ。映画製作に奔走した山田さんの今年の夏の記録として、山下監督と友人のドキュメンタリー監督・松江哲明と共に作品化した。山田さんがつくる映画とは一体どのような内容なのかを、この「山田孝之のカンヌ映画祭」として放送する。山田さんは「今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました。ふり返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があったと思います。しかし、行動したことにより気づくことができ、次に役立てることができます。これからも“山田孝之の”やり方で頑張っていこうと思います。しっかりと注意してご覧ください」とコメント。山田さんから連絡があり、ひと夏を一緒に過ごしたという山下監督は、そんな日々をもはや修行のような毎日だったと語り、「結果お尻に変なおデキが出来た」と明かす。「山田くんと一緒にいると自分の中の何かが壊れてしまうのでこれからは誘われても山田くんの話に乗らないようにします。山田孝之は変な魔法をもっているので皆さんも気をつけてください」と呼びかけた。この企画決定時、「一体、何人の先輩監督たちに怒られることになるんだろう」と思ったと話す松江監督は、「実際すでに怒られています。かなり本気で(それも撮りました)。けど仕方がないのです。山田孝之が先頭に立っているのだから」と語り、「迷惑をかけた分、とんでもない映像は撮れていることは保証できます。嗚呼、おそるべし、山田孝之。無事、最終回まで放送されますように」と最後は祈りを込めた。「山田孝之のカンヌ映画祭」は2017年1月6日より毎週金曜日深夜0時52分~テレビ東京にて放送(cinemacafe.net)
2016年12月08日俳優・山田孝之が、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(2017年1月6日スタート 毎週金曜24:52~)に出演することが8日、わかった。同作は2016年夏、「映画の賞が欲しい」と映画監督・山下敦弘を呼び出した山田が、映画制作に奔走した記録を伝えるドキュメンタリードラマ。山下監督と、友人であるドキュメンタリー監督・松江哲明監督が作品化した。映画の内容も、番組の中で明かされていく。「今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました」という山田は、「振り返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があったと思います」と自身の行動を反省する。しかし「行動したことにより気付くことができ、次に役立てることができます」と前向きに語った。さらに山田は「これからも"山田孝之の"やり方で頑張っていこうと思います」と抱負を述べ、「しっかりと注意してご覧ください」とアピールした。「山田くんから連絡があり、ひと夏を一緒に過ごしました」と振り返る山下監督は「修行のような毎日で、結果お尻に変なおデキができた」と報告。「山田くんと一緒にいると自分の中の何かが壊れてしまうのでこれからは誘われても山田くんの話に乗らないようにします」と不穏なコメントを寄せた。そして「山田孝之は変な魔法をもっているのでみなさんも気をつけて下さい」と注意喚起した。「一体、何人の先輩監督たちに怒られることになるんだろう」と心配したという松江監督は「実際、すでに怒られています。かなり本気で(それも撮りました)」と、内容へ期待を持たせる。松江監督は「山田くんに巻き込まれ、翻弄された日本映画を代表する俳優、女優、監督、スタッフ、そしてカンヌの皆さんには『ご迷惑をおかけしました』としか言いようがない」と謝罪しながらも「迷惑をかけた分、とんでもない映像は撮れている」と自信を見せ、「嗚呼、おそるべし、山田孝之。無事、最終回まで放送されますように」と祈った。(C)「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
2016年12月08日妻夫木聡を始め、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣ら実力派キャストが出演する映画『愚行録』。この度、本作の場面写真が一挙解禁された。エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、そして可愛い一人娘の田向たこう一家。絵に描いたように幸せな家族を襲った一家惨殺事件は迷宮入りしたまま一年が過ぎた。週刊誌の記者である田中(妻夫木聡)は、改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始する。殺害された夫・田向浩樹(小出恵介)の会社同僚の渡辺正人(眞島秀和)。妻・友希恵(松本若菜)の大学同期であった宮村淳子(臼田あさ美)。その淳子の恋人であった尾形孝之(中村倫也)。そして、大学時代の浩樹と付き合っていた稲村恵美(市川由衣)。 ところが、関係者たちの証言から浮かび上がってきたのは、 理想的と思われた夫婦の見た目からはかけ離れた実像、そして、 証言者たち自らの思いもよらない姿であった。 その一方で、田中も問題を抱えている。 妹の光子(満島ひかり)が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ――。原作は、ミステリー文学界の魔術師・貫井徳郎の第135回直木賞候補作「愚行録」。SNSに翻弄され、本音が見えない現代社会に一石を投じる未だかつてない戦慄の群像ミステリーを描く。本作は、日本から唯一の長編実写作品として第73回ベネチア国際映画祭「オリゾンティ・コンペティション部門」で正式上映され、世界でも話題を集めている。このほど到着したのは、妻夫木さん演じる週刊誌の記者・田中武志が、中村倫也演じる尾形孝之に深刻な表情で取材をしている写真を始め、満島さん演じる光子がただ一点を見つめている場面、子どもを抱きかかえながら不敵な笑みを浮かべる稲村恵美(市川さん)、小出さん演じる田向浩樹と眞島秀和演じる渡辺正人が喫煙室で何やらよからぬことを話しているシーンなど計10点。果たして、他人を語り、自分の本性をさらけ出すのは一体誰なのか――。作品への期待がますます高まる場面写真となっている。『愚行録』は2017年2月18日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月07日のんが主人公の声を務め、『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直監督が6年の歳月をかけて作り上げたアニメーション映画『この世界の片隅に』。SNSなどによる口コミから、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では前週6位から4位に異例のジャンプアップ、3週連続で週末興収が前週越えというヒットを記録していることが分かった。こうの史代の同名漫画を原作にした本作は、戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性、すずを描いた珠玉のアニメーション映画。絵が得意な少女・すずは、昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ、18歳で一家の主婦に。あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らし、毎日を築く、すずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の8月がやってくる――。11月12日、全国63館よりスタートした本作。3週目には82館に拡大され、全国動員ランキングは6位に浮上、4週目の12月3日(土)、4(日)は公開館数87館、週末興行成績は6,791万4,220円、動員4万6,108人で、前週比104%の興収となり、全国映画動員ランキングではなんと4位にジャンプアップ。累計では32万8,618人動員、累計興収4億5,074万140円を突破。週を追うごとに右肩上がりに勢いを増している。口コミのさらなる拡がりを感じさせる結果となった4週目は、学生、女性層、シニア層の動員に加え、カップルやファミリー層などが一緒に鑑賞する姿が増え、SNSでも感動を伝える声が相次いだ。このヒットを受けてTVでの紹介も相次ぎ、12月2日(金)放送のCX「ユアタイム」では10分強に渡る特集が放送され、12月5日のNHK「あさイチ」では「ことしの映画トレンド」という切り口で、SNSによる口コミ効果が爆発的に広がっている作品としても紹介された。また、3日に発表になった「第38回ヨコハマ映画祭」では、『湯を沸かすほどの熱い愛』『ディストラクション・ベイビーズ』『シン・ゴジラ』など、今年公開の錚々たる映画をおさえ、日本映画ベストテン第1位と作品賞をW受賞、のんさんも「作品世界を決定づけた声音の魅力を称えて」審査員特別賞を受賞した。片渕監督は多くファンの気持ちに応えようと、公開後も精力的に活動を続けており、「大ヒット御礼全国舞台挨拶行脚」でこれまでに訪れた場所は、都内のほかに広島県、山口県、宮城県、静岡県、滋賀県、大阪府、京都府など。なお、今後も広島や兵庫、東京、埼玉での舞台挨拶を予定している。「この映画をみてほしい」「この映画をまたみたい」という熱が、日本全国へますます拡がりを見せている本作。今週末からは90館に拡大、年末年始も順次上映劇場を拡げ、累計で当初の3倍近くの約180館での上映が決定している。『この世界の片隅に』はテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2016年12月06日米国アカデミー賞の前哨戦として注目されるロサンゼルス映画批評家協会賞でアニメ映画賞に輝いた『君の名は。』が、12月2日に公開を迎えた中国にて、週末興行ランキング1位を獲得!日本、台湾、タイ、香港に続き、アジアで5冠を達成する快挙を果たした。現在もロングラン大ヒット上映中の新海誠監督最新作『君の名は。』。これまでも「第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭」(スペイン)でAnima’t部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞と「第18回プチョン(富川)国際アニメーション映画祭」(韓国)の長編コンペティション部門での優秀賞と観客賞をW受賞する快挙を成し遂げ、さらにアニメのアカデミー賞と言われている「アニー賞」や、世界各国のプレスが選ぶ映画賞の「サテライト賞」でも各賞にノミネート。4日には、過去に日本映画としては『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』が受賞した「ロサンゼルス映画批評家協会賞」のアニメ映画賞に輝くなど、世界中に『君の名は。』が広がっている。そんな中、12月2日より中国にて公開がスタート。日本映画としては最大規模となるスクリーン数で、公開初日1日間の興収は興収7596.5万元(約11.3億円)と日本映画としての新記録を樹立。さらに、週末3日間の数字でも、『STAND BY MEドラえもん』の持っていた2.3億元を上回り、中国で公開された日本映画としての新記録も達成した。結果、日本、台湾、タイ、香港に続き、中国でも週末興行ランキング1位を獲得。アジア5冠を果たした。『君の名は。』は、世界92の国と地域で海外配給が決定しており、今後は12月28日よりフランスにて、2017年1月5日より韓国にて順次公開予定。『君の名は。』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年12月05日台湾で2015年興行収入No.1を記録した、現在公開中の映画『私の少女時代-OUR TIMES-』。この度、本作の日本語吹き替え版の公開が決定し、豊崎愛生、杉田智和、水樹奈々、浪川大輔ら豪華声優陣が集結していることが分かった。仕事も恋愛も空回りのOLリン・チェンシン。ある日、ラジオから聞こえてきたのはかつてのアイドル、アンディ・ラウの歌だった。あの頃、片想いをしていたイケメン優等生オウヤン、恋のライバルを蹴落とす味方をしてくれたワイルドな不良生徒タイユィ。90年代、何もかも輝いていた高校時代が一気に蘇る。忘れかけていた純粋な恋と友情を思い出したチェンシンを待っていたものとは――?アンディ・ラウがエグゼクティブ・プロデューサーとして参加し、特別出演。また、本作をきっかけに大ブレイクした注目女優ビビアン・ソンと、次世代イケメン俳優ダレン・ワンに加え、人気グループ「F4」のジェリー・イェンも特別出演を果たしている。今回本作の日本語吹き替えを担当するのは、多岐にわたる活躍を見せる大人気声優たち。ビビアン演じるリン・チェンシン役には、「けいおん!」(平沢唯役)の豊崎さん、ダレン演じるシュウ・タイユィ役に「銀魂」(坂田銀時役)、「涼宮ハルヒの憂鬱」(キョン役)の杉田さん、デヴィ・チェン演じるタオ・ミン役には、声優だけでなく歌手としても大活躍の水樹さん、そしてディノ・リー演じるオウヤン・フェイワン役に、「ルパン三世」シリーズ(石川五右ェ門役)「DAYS」などアニメ作品はもちろん、ジャスティン・ティンバーレイクやレオナルド・ディカプリオなどの洋画吹き替えも多く担当する浪川さんが決定。豊崎さんは「青春時代の淡い思い出を辿りながら、大切な恋物語が綴られていく、素敵なお話」と作品について語り、「笑ったり、泣いたり、怒ったり、悩んだり、くるくると表情が変わる、魅力たっぷりの真心(チェンシン)ちゃん。少女漫画のような心地よいテンポの脚本と、真心役のビビアンさんのキュートなお芝居に声をあてていくのはとっても楽しかったです」とコメント。また、吹き替え版が先行上映された「仙台国際ココロヲ・動かす・映画祭」では、これまで台湾映画を観たことがなかったという若者たちも「すごく入り込めて感動した!」と号泣。熱い声があがっていたほどだ。まだ本作を観ていない、もしくはもう一度観たいという方は、ぜひ実力派声優陣が贈る日本語吹き替え版も観てみて。『私の少女時代-OUR TIMES-』は全国にて公開中。※吹き替え版は12月3日(土)より新宿武蔵野館ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月02日『永い言い訳』の主演・本木雅弘と西川美和監督が、第20回オーストラリア日本映画祭より招待を受け、シドニーとメルボルンで行われた上映後Q&Aにそろって登壇した。突然の妻の死にも泣くことができなかった、自意識過剰な人気作家を本木さんが熱演する本作。鑑賞者のリピーターが続出し、ロングランヒットを続けており、先日は報知映画賞・日刊スポーツ映画大賞でも作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞にノミネートされた。オーストラリア日本映画祭は、1997年から始まった国際交流基金が主催する日本映画普及のための映画祭。その規模や動員数は毎年拡大しており、いまやシドニー・メルボルン・キャンベラ・アデレード・パース・ブリスベンの6都市を巡回する世界最大規模のものとなっている。本木さんは、本映画祭には初参加。2009年に『おくりびと』でアジア・パシフィック・スクリーン・アワード最優秀主演男優賞を受賞した際、ゴールドコーストで行われた授賞式に長男を伴って出席して以来の渡豪に。また、西川監督は前作『夢売るふたり』に続く2度目の参加。今回、「オーストラリアでの受賞歴もある世界的な俳優と、海外映画祭でも高く評価されている稀有な女性監督をぜひ招待したい」と映画祭側に熱望されての、2人そろっての参加となった。10月27日(現地時間)夜、本木さんと西川監督はシドニーのイベント・シネマズで行われたクロージング上映後のQ&Aに登壇。本木さんは、共演の竹原ピストルの名前を書いたTシャツ、監督は本木さんの名前を書いたTシャツをそれぞれ着込み、黒のスーツにコアラのぬいぐるみをあしらうという完全ペアルックで現れ、約400人のファンで満席となった客席に迎えられた。現在ロンドン在住の本木さんは、「この映画『永い言い訳』はどうしようもなさ、もろさを心に抱えた人々を描いています。およそ劇的とは言えない物語ですが、そんな人々のささやかな心の旅に皆さんが何かつながりを見出してくれたんじゃないかと思います」と、流暢な英語で挨拶。さらに、「私自身、非常に自意識が高く、うまくいかない人生を抱えていて、共感する部分が多々ありました。それをそのままフィルムに焼き付けたという形です。この映画は、人間とは誰でも不完全なんだということを認めて愛してくれる映画だと思います。私自身は、物語が示してくれている最終的なゴール、答え、いただけたアイデアにたどり着けるように、という気持ちで演じました」と述懐した。また、この映画を作るきっかけを聞かれた西川監督は、2011年の東日本大震災に触れ、「直接、被害にあった方はもちろんのこと、当たり前にある日常がいかにあっけなく失われてしまうかということを実感し、この物語を着想しました」とコメント。「素晴らしかった」と絶賛された子どもたち(藤田健心、白鳥玉季)については、「子どもらしさを重視し、泣いてくれと言ったら泣いてくれるという技術ではなくて、彼ら自身がもっている性格や環境がいかに役に近いかで選びました」と語り、「本木さんは子どもたちとしっかり距離をとりつつ、彼らにとっていなくてはならない『お助けマン』として、現場でオセロをやってくれたり、凧揚げをしてくれたりしてうまく演出をつけてくださいました」と明かした。すると、本木さんは、「1つ言っておきたいのは父親役のシンガーソングライター、竹原ピストルさんについてです。いま彼の(名前が入った)Tシャツを着ているんですが(と言ってTシャツを見せる)、彼もどんなお芝居をしてくるかわらからない、それがスリリングで私もリアルなお芝居ができました。チャンスがあればぜひ彼の唄を聴いてみてください。なぜ監督が竹原さんをキャスティングしたのかわかると思います」と、同じく大切な存在を失った役柄を演じた竹原さんの演技について言及。『おくりびと』のアカデミー賞受賞や、昨年のアジア・パシフィック・スクリーン・アワードで最優秀主演女優賞(『あん』)を受賞した義理の母、樹木希林についても触れられた本木さんは、「『おくりびと』は個人でいただいた賞ではないですし、自分が何かをいただいたという感覚はないんですけれども、時代と作品の出会いというものが重要だということを勉強させていただきました。役者としての自分にはハリウッドからお声がかかることもなく、特別な変化はありませんでした(笑)。樹木さんは、西川監督と同様に人間への観察眼が非常に鋭くて辛辣ですが、慈愛に満ちている人で、私の心を柔らかく導いてくれる存在です」と応じた。さらに2人は、翌10月28日夜にメルボルン・オーストラリア国立映像博物館での上映後Q&Aにも登壇。二都市を巡る短い滞在ながら、「観てくださった方の反応はどの国も共通している。何か通じてくれているものがあるのだと思う」(西川監督)、「ここでも観た人が身につまされつつもどこか前向きになってくれていると感じる。かすかな幸福感が満足感につながっているようでうれしい」(本木さん)と、本作の手ごたえを語り、世界でも広く愛されていくことに期待を寄せていた。『永い言い訳』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年11月30日エディ・レッドメイン共演の『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズが、『スター・ウォーズ』最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を引っさげ、初来日することが決定。イケメン将校キャシアン役のディエゴ・ルナ、メガホンをとるギャレス・エドワーズ監督とともに、アメリカで行われるワールドプレミアにも先駆け、アジアで唯一、日本を訪れることになった。本作は、これまでの「スター・ウォーズ」シリーズでは語られたことのなかった、『エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれる物語。反乱軍の寄せ集め極秘チーム<ローグ・ワン>が、銀河全体を脅かす帝国軍の究極兵器<デス・スター>の設計図を奪うミッションに挑む姿が明らかになる。新たなヒロイン、ジン・アーソを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』や『インフェルノ』で知られるフェリシティ・ジョーンズ。イギリスの名門オックスフォード大学の出身でもある彼女は、見た目の可憐な美しさに重ねて知的な雰囲気も醸し出す、まさしく“才色兼備の女優”。そんな彼女が本作では、15歳のころからたった1人で生きてきた孤独なアウトローという、これまでにない役柄を演じることでも注目を集めている。究極兵器<デス・スター>の開発者が父ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)だと知り、反乱軍のローグ・ワンのメンバーとして戦う一方、帝国軍に加担する父を“信じたい”という思いを抱えた複雑なジンという役柄を、フェリシティは熱演。また、初の本格的なアクションにも挑戦しており、カンフーのトレーニングを積んで、肉体面はもちろんのこと、精神面においても鍛練したという。今回、映画のプロモーションとしては初来日を果たす。また、ジンのお目付け役で情報将校のキャシアン・アンドーを演じるのは、メキシコ出身のイケメン俳優ディエゴ・ルナ。子役時代から活躍し、2000年、ハビエル・バルデム主演の『夜になる前に』でハリウッドデビュー。以来、本国やハリウッドで俳優として活躍する一方、ガエル・ガルシア・ベルナルと共に自身の映画製作会社を立ち上げ、映画監督・プロデューサーとしてもマルチな才能を発揮。今年のカンヌ国際映画祭では、「ある視点」部門で審査員を務めた(深田晃司監督作『淵に立つ』が受賞)。ディエゴは「第4回スペイン・ラテンアメリカ映画祭」で以来、9年ぶり2回目の来日となる。そして、「スター・ウォーズ」オタクを自認する、ギャレス・エドワーズ監督はハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』以来、2年ぶりの来日に。ゴジラ好きが高じて同作でメジャーデビューを果たし、本作にも大抜擢されたエドワーズ監督は、少年時代はニンテンドーのドンキーコングに夢中だったそう。本作に込められた、日本の“サムライ魂”についてどう語ってくれるのか、実に楽しみだ。彼ら3人は、なんとアメリカで行われるワールドプレミアの前に世界に先駆けての来日。『ローグ・ワン』の主要メンバーが集結するのはアジアで唯一、日本だけとなり、日本映画や日本文化から多大な影響を受けている『スター・ウォーズ』シリーズだからこそ、実現した特別な機会となる。3人は滞在中、レッドカーペットイベントや特別映像上映会など、日本のファンと直接交流するほか、来日記者会見を予定している。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月25日ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの共演で贈るミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。この度、ついに本作の予告編が到着した。夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて2人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから何かが狂い始める――。本作は、昨年数々の賞レースを賑わせ、そのラストの衝撃に大ヒットを記録した『セッション』のデイミアン・チャゼル監督が贈る最新作。歌や音楽を始め、ダンス、脚本、全てがオリジナルで作られている。またすでに、「トロント国際映画祭」にて最高賞である観客賞を受賞し、早くもアカデミー賞の大本命と注目されている。ジャズピアニストのセバスチャンには、『きみに読む物語』や『ドライヴ』などで知られるライアン、ミア役には『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ではアカデミー賞を始め数多くの賞にノミネートされ、今年の「ベネチア国際映画祭」で女優賞を受賞したエマがキャスティングされている。先日のポスターに続き今回到着したのは、一度聴いたら耳を離れない、思わずリズムを刻みたくなるそんな楽曲に合わせて、キャストたちのダンスシーンやピアノ演奏シーンが登場する予告編。後半は一変して曲はバラード調に。2人のロマンティックなダンスシーンやエマの美しい歌声にも心が震える、珠玉のショート予告に仕上がっている。『ラ・ラ・ランド』は2017年2月24日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月24日昨年の東京国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭を席巻したまったく新しいガールズ・ムービー『タンジェリン』。全編iPhoneだけで撮影された、ポップで刺激的なロサンゼルスのクリスマスマス・イブをとらえた予告編とポスタービジュアルが解禁となった。監督、脚本、撮影、編集、プロデュースまでもこなすアメリカン・インディ界の気鋭ショーン・ベイカー監督が、3台のiPhoneを使用した斬新な撮影方法で、トランスジェンダーの女性たちの友情と恋愛をリアル&ポップに描いた本作。監督が企画リサーチ中にストリートで知り合ったトランスジェンダーの女性2人を、そのまま主演に起用。実生活でも親友同士らしい「F」ワード満載の掛け合いと下ネタが満載ながら、iPhoneから覗く視線が躍動感とリアリズムを後押しする。このたび、その予告篇映像が解禁。舞台となるのは、オレンジ色の太陽が降り注ぐ、真夏のようなロサンゼルスのクリスマス・イブ。28日間の服役を終え、晴れて街に戻って来た娼婦シンディとその親友アレクサンドラは、なじみのダイナーでお祝いムードで会話を繰り広げるが、自分の“留守中”に恋人が“オンナ”と浮気したと聞かされたシンディは、ブチ切れ、街へ飛び出すことに。そんな気性の激しいシンディが周りを巻き込みながら、「オンナなんかに絶対負けない」と大暴れする様子が、iPhoneを駆使した自由自在で、疾走感あふれる映像によって次々映し出されていく。一方、歌手を夢見るアレクサンドラはそんな親友をなだめつつも、実は夜に小さなクラブで歌う自分のライブのことで頭がいっぱい。さらに、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手ラズミックも巻き込んで、彼女たちのドタバタなクリスマス・イブが更けていく――。ロサンゼルスの街の片隅で、厳しい現実に立ち向かいながらも、“真実の愛”を求めて駆け回る主人公たち。そのほとばしるエネルギーと生きるパワーが伝ってくる予告編を、まずはこちらからご覧あれ。『タンジェリン』は2017年1月下旬、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月19日第73回ベネチア国際映画祭「オリゾンティ・コンペティション」部門で、日本から唯一、長編実写作品として正式上映された妻夫木聡×満島ひかりの『愚行録』。このほど、妻夫木さん、満島さんを取り囲む豪華実力派キャストたちが、全員イヤ~なやつであることが見えてくる本予告編が完成。意味深な笑みを浮かべる本ビジュアルも解禁となった。ミステリー文学界の魔術師・貫井徳郎の直木賞候補作を映画化。東北大学物理学科出身で、ロマン・ポランスキーを輩出したポーランド国立映画大学で学んだ期待の異才・石川慶が、満を持しての長編監督デビューを果たす。撮影はポーランド出身のピオトル・ニエミイスキが担当し、鮮烈な印象を与えている。絵に描いたように幸せなエリートサラリーマン一家を襲った惨殺事件の真相を追う、週刊誌の記者・田中を主人公にした本作。今回の予告編は、先日解禁された特報映像よりも各キャストの人物像がより明らかになり、それぞれが妙にイヤ~な感じを醸し出し、「誰は犯人だ!」と、ますます謎が増していく映像に仕上がっている。登場するのは、妻夫木さん、満島さんはじめ、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和といった豪華実力派俳優陣。被害者、関係者を含む彼らの、思惑を持った表情とセリフが次々と飛び出してくる。「俺のために動いてくれたお礼は、ちゃんとしてるよね?」と被害者の田向浩樹(小出さん)がイヤミたっぷりに言えば、田向夫婦の学生時代の同級生・宮村淳子(臼田さん)は「やめてよ、人のせいにするの」、さらに「皆、愚かで空っぽなのよ」(稲村恵美役/市川さん)、「人間ってホンマ勝手な生き物やなあって思いますけどね」(渡辺正人役/眞島さん)と、矢継ぎ早に登場するイヤ~なセリフの数々。実は、他人のことを語っているようでいて、話している彼ら自身の本性が露わになっていく。果たして、真の被害者、そして加害者はいったい誰なのか?また、「私、殺した人知ってます」という声の主が、満島さん演じる田中の妹・光子であったことが分かる。そして、田中が放つ「悪魔みたいな生き物が、この世にはいるんです」という締めくくりの言葉と共に、画面いっぱいに登場する「仕掛けられた3度の衝撃」とは…?そして、冒頭に笑顔で走り希望に満ちていたはずの光子は、どんな秘密を抱えてしまったのか…?併せて解禁となった本ビジュアルでは、そんな豪華キャストたちの表情に迫ったカットで構成されており、妻夫木さん演じる田中武と満島さん演じる田中光子以外、全員が含みをもった笑みを浮かべ、イヤ~な印象を残している。「他人を語り、本性を現すのは、誰だ?」のキャッチコピーがさらに不穏さを押し出し、彼らの“愚行”の数々を予感させる仕上がりとなっている。『愚行録』は2017年2月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月18日