生田斗真さんがトランスジェンダー役に挑戦した話題の映画『彼らが本気で編むときは、』。監督・脚本を務めた荻上直子さん(44歳)は、34歳の時に撮った『かもめ食堂』がヒットし、広く名前が知られるようになった。そんな荻上さんが初めて映画を撮ったのは30歳の時だったという。荻上さんの30代を振り返って送るメッセージとは・・・。昼間からフラフラしているアラサー女子に世間の目は冷たいが・・・映画を学びにアメリカに行き、帰ってきたのは27歳の時でした。そこから、30歳でのデビューまで映画を撮ることができず、その時期は昼間に実家周辺を歩いていて、世間の視線が冷たいと感じていました。幸い両親は何も言いませんでしたけど。そんな時期もあったし、やっと映画を撮れるようになってからは、嬉しくて本当に無我夢中でした。ずっと親のスネを齧っていたのでお金はありませんでしたが、自分のやりたいこと・やるべきことがはっきりしていました。「やっていることは間違っていない」と確信できた『かもめ食堂』34歳の時に撮り、35歳で公開されたのが『かもめ食堂』なんですが、実はアメリカ・ハリウッドで学んだ映画作りをこの作品で変えました。ハリウッドの王道は「主人公が、ある目標に葛藤を克服しながら向かっていく」というものです。でも、目標がなくても、葛藤がなくてもいいんじゃないか。そういう物語(脚本)を書かないといけないんじゃないかと思ったんです。『恋は五・七・五!』を撮った時に王道パターンの限界も感じていましたから。そんなこともあって、やりたいこと、やるべきことがはっきりしていたとはいえ、「間違っていない」と確信できたのは『かもめ食堂』を撮ってからです。映画がヒットしたとか、他人から評価されたとかではなく、自分の中で「これでいい」としっくりきたんです。20代の時は曖昧だったものが掴めたというか。その次の企画を決めた時に、掴めたものが自分の中で確実なものになりました。そういえば、『かもめ食堂』の頃に、当時の彼と一緒に住み始めたんです。たとえ仕事をしていなくても、結婚していなくても、“男性と一緒にいる”というだけで、世間の目は柔らかくなりました。自分の道を進んでいるのなら、誰に何を言われても平気© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会『かもめ食堂』のサチエも、『彼らが本気で編むときは、』のリンコも、「自分の生きる道」には迷いがないんです。例えばリンコは、トランスジェンダーで女性として生きる道を選んで進んでいます。そこに迷いはありません。今作ではその道を選んだことより一歩進んで「リンコは母親になれるのだろうか?」ということをテーマにしています。もちろん、生まれた時の性と違う性で生きることに対して、まだまだ世間の理解は深くありません。でも、自分が決めた道を歩んでいるのであれば、周囲が何と言おうがどうでもいいと思うんです。これは、私が私自身に対して考えていることです。こんな世界にいると、いろいろ酷いことも言われます。ファミレスで独り何時間も仕事していれば、隣のテニス帰りの主婦たちに“変な人”みたいに見られたりもします。アラサーで仕事をしていなかった時の周囲の目も冷たかった。でも、それって気にしても仕方のないことです。自分が選んだ道を進んでいる限り、私は誰に嫌われても平気なんです。やり続けているのは「好きが異常に強いから」私は、映画を撮ることが好きでしかたなくて、ある時「映画をずっと撮っていく」と決心したんです。それからはブレることはないです。自分の道を選ぶ、これだと決めることが難しいと言われれば、確かにそうかもしれません。周囲の目や声に耐える強さがなかなか持てないと言われれば、それもそうかもしれません。でも、周囲なんか関係なくやり続けられるのって「好き」ってことでしかないんじゃないかと思うんですよ。「好きを仕事にすることは難しい」という人がいますし、よく「昔、私も映画を撮ってみたいと思っていたんです」と言われることがあるんです。じゃあ、なんでその人は撮っていないのか?たぶん、好きなことを仕事にしている人は、他の人よりも“好き”が異常に強いのでは、と思うのです。同じようなことを松田聖子さんが言っていたと聞いて納得しました(笑)。それに、会社に勤めている人でも、その仕事の中に“好き”を見出している人ってたくさんいると思います。前回できなかったことが、今回はできた。その繰り返し30歳で初めての映画を撮ってから、30代はわからないことだらけでした。現場に入って女優さんと話をするだけで緊張するし、どうしていいかわからない。でも、それをがむしゃらに越えてきたことによって、40代となった今では一通りのことはわかるようになりました。憧れていた女優さんと話しても緊張はするけど、言いたいことは言う。まぁ、気づけば周囲がみんな年下ってこともあるんですけど(笑)。30代に土台を築いてこられたかなと思いますが、都度振り返って「成長した」と思ったわけではなく、次の作品に入った時に、前回はできなかったことができていると気づいてそう感じました。積み重ねです。今振り返ると、その時々目の前のことを本当に一生懸命やっていました。今、30代の人も絶対みなさん頑張っていると思うんですよ。だから単純に「頑張って」とは言えないんですけど、葛藤がある人生ばかりではなくて、淡々と生きる人生もありで、そこも含めて自分にとっての大切なものがわかっていれば、周囲に何を言われてもやり続けて欲しいと思います。あと、恋愛についていうと自分がタイプだと思っている人と真逆の人に目を向けて見るのがいいですよ。視野が広がります!実際、私の今の旦那もタイプとは真逆です(笑)。<取材を終えて>現在4歳になる双子を育てながら監督・執筆業をされている荻上さん。やわらかな雰囲気からは「がむしゃらだった」とおっしゃる30代も軽やかだったのでは?と想像してしまいましたが、言葉の端々に感じられる強さは、やはりその時代にやりきった自信からきているのではないのかなと思いました。“自分で選んだ道を進んでいれば、誰に何を言われてもいい”ANGIEでは「結婚も、仕事も、生活も、人生すべてにおいて自分の幸せは、周囲や世間の物差しではなく自分基準で選びとってもらいたい」とのおもいで日々記事を作っています。その思いにぴったり寄り添いながら、力強いメッセージをいただきました。みなさんも映画館で監督の強いメッセージを受け取ってみませんか。photo by 加藤義一(荻上直子監督)<Profile>荻上直子(おぎがみなおこ)1972年生まれ。長編劇場デビュー作『バーバー吉野』(03)でベルリン国際映画祭自動映画部門特別賞受賞。『かもめ食堂』(06)で日本映画界へ新しいジャンルをもたらした。続く『めがね』(07)、『トイレット』(10)、『レンタネコ』と作品を発表。各々で賞を受賞している。<Information>『彼らが本気で編むときは、』© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会脚本・監督荻上直子出演生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりぃ、田中美佐子/桐谷健太他製作:電通、ジェイ・ストーム、パルコ、ソニー・ミュージックエンタテインメント、パラダイス・カフェ制作プロダクション:パラダイス・カフェ配給:スールキートス助成:文化庁文化芸術振興費補助金©2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会2017年2月25日全国ロードショー公式ウェブサイト【STORY】小学5年生のトモ(柿原りんか)は、母のヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。ひとりきりになったトモは、叔父であるマキオ(桐谷健太)の家に向かう。母の家出は初めてではない。ただ以前と違うのは、マキオはリンコ(生田斗真)という美しい恋人と一緒に暮らしていた。食卓を彩るリンコの美味しい手料理に、安らぎを感じる団らんのひととき。母は決して与えてくれなかった家庭の温もりや、母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いながらも信頼を寄せていくトモ。本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、人生のかけがえのないもの、本当の幸せとは何かを教えてくれる至福の時間になっていく。それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは・・・============================================================
2017年02月20日ビートたけしが“監獄の守り神”として絶対的自信を持つ看守を演じる、テレビ東京のドラマ特別企画「破獄」。このほど、たけしさんと対決する、犯罪史上未曾有の脱獄を繰り返した天才的脱獄犯役に山田孝之が決定した。昭和17年。東京・小菅刑務所の看守部長・浦田進の耳に、秋田で無期懲役囚が脱獄したとの情報が入る。脱獄した無期懲役囚は、かつて小菅刑務所にいて、情に厚い浦田だけには従順だったが、青森刑務所でも脱獄した経歴を持つ危険人物、佐久間清太郎だった。3か月後、佐久間は浦田の家を突然訪ねてくる。浦田に、人間扱いしない秋田の看守を訴えて欲しいと言うのだ。しかし、隙をついて浦田は通報。囚われた佐久間は網走刑務所へ収監され、浦田も網走の看守長として転任することに。こうして、浦田と佐久間の長い闘いが始まった――。本作は、読売文学賞を受賞した吉村昭の同名小説を、『神様のカルテ』『白夜行』の深川栄洋が監督を務めて30年ぶりにドラマで映像化。関東大震災で妻と子どもを失い、生きる張り合いをなくし、脱獄阻止だけに命を燃やす看守・浦田を演じるのは、俳優としてハリウッド実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』も控えるたけしさん。そんな彼の前に現れる脱獄犯・佐久間には、コミカルからシリアスまで幅広い演技力が高く評価され、ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」も話題を呼んでいる山田さんが初共演。米エンターテインメント情報誌「ハリウッド・リポーター」の“世界の注目俳優10人”の1人として、日本人でただひとり紹介されたという山田さんが、かつてない天才的脱獄犯に挑む。演じる佐久間とは、青森の貧しい家に生まれ、蟹工船の雑役夫などをしていたが、土蔵破りの際、追跡してきた男を刺し殺し逮捕される。人間離れした身のこなしと腕力を持ち、過去に唯一優しく接してくれた看守・浦田を慕いつつも、幾度となく脱獄を繰り返すという男だ。無期懲役囚の「何があろうと生きてやる」という激しい生命力、4度もの脱獄を可能にした圧倒的な体力や精神力を表現するため、山田さんは厳しい食事制限と肉体改造を敢行、他の仕事はすべて断ち、この役に没頭したという。本作では、たけしさん演じる人情派看守田と、山田さん演じる天才破獄犯の不思議な関係を通して、「命とは何か」「生きるとは何か」「人と人の絆とは何か」を映し出していく。山田さんは「破獄」の台本を読み、「これは心身共にボロボロになるだろうな」と感じたというが、「不思議なもので(かえって)挑戦したくなるんですよね」とコメント。演じた役柄について、「佐久間はとても素直な人だと思います。その素直さからくる行動や言動が人からは理解されず、恐怖にすら感じてしまう。そう思ったので僕も素直な気持ちで佐久間として生きました」と語る。また、たけしさんについては「いままでご縁がなくお会いするのは今回が初めてでした。(監督)北野武さんとしてもお会いできる日を楽しみにしています」とも語り、次回は監督と役者としてのタッグを望んでいる様子。「山田さんの『凶悪』という映画が好き」という本作の田淵俊彦プロデューサーは、「登場するどの悪人たちよりも、山田さんの演じるジャーナリストのほうが狂気に満ちて凄かった。だから、1つの物事に向かってゆく“がむしゃらさ”や“ひたむきさ”を演じると山田さんの右に出る俳優はいないと確信していた。山田さんは“芯の強さ”を表現させると天下一品だ。同時に“強さの中にある弱さ”を演じても秀逸だ」と絶賛。そんな山田さん演じる佐久間の心の中には「『絶対に生き抜いてやる』という執念が居座っている」と言い、「髪の毛を丸刈りにし、凄まじいまでの肉体改造をして撮影に臨んでくれた。その演技は期待通り、狂気や痛いほどの凄烈さに満ちている。視聴者の皆さんも画面を通じてその“誰にも真似のできない力強さ”、そしてその裏側にある“いとおしいまでの弱さ”を確かめてほしい。きっと驚くはずだ」と期待を込めている。「破獄」は2017年、テレビ東京系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年02月20日俳優・生田斗真主演の映画『彼らが本気で編むときは、』(2月25日公開)が、第67回ベルリン国際映画祭でテディ審査員特別賞を受賞したことが18日、わかった。同作は『バーバー吉野』『かもめ食堂』『めがね』などの作品を手掛ける荻上が脚本・監督を務めたオリジナル作品。母親に家出されひとりきりになった少女・トモ(柿原りんか)が、叔父であるマキオ(桐谷健太)を頼って家を訪れ、同棲している美しいトランスジェンダーの恋人・リンコ(生田)と出会う。ベルリン国際映画祭では、プログラミングディレクターが同作を気に入り、パノラマ部門・ジェネレーション部門と2部門に選ばれての招待となった。同映画祭では、パノラマ部門、ジェネレーション部門の2部門に選ばれるという快挙を遂げた同作は、ベルリン映画祭で上映されたLGBT(セクシュアル・マイノリティの人たち)をテーマにした全37作品の中から、優れた作品に与えられる“テディ審査員特別賞”を受賞。1987年に同賞創設以来、邦画作品として初めての受賞となる。荻上監督は「非常に嬉しいです」と喜びを表しながらも、「でも私は、正直、トランスジェンダーの人がトランスジェンダーのことで悩んでいるだけの映画は作るつもりは最初からなくて、『女性として普通に』恋愛をし、仕事をし、生活を営んでいる『普通の女性』を描きたかったんです」と作品の真意も語る。荻上監督はさらに、「この映画が『さまざまな家族のカタチ』を受け入れたり、考えたりすることのきっかけになって欲しいんです。今まで持っていた『普通』の概念を見直すきっかけになれれば嬉しいです」とコメントを寄せ、「この映画をみて、LGBTに対する理解を深めてほしいと心から願っています。ベルリン、Danke schön!(ありがとう!)」と改めて感謝を示した。また、同映画祭唯一の日本人審査員・今井祥子は「審査員全員一致での決定でした」と明かした。「審査員の中でも一番絶賛されたのが、『彼らが本気で編むときは、』が、子どもの目を通して、セクシュアル・マイノリティの家族を描いた点です」とポイントを説明。「日本作品でありながら、世界に十分アピールできる『家族の物語』になっていました」と称賛し、「その証拠に、一般の観客の評判がもっとも良い作品だった」と語った。
2017年02月18日生田斗真、桐谷健太、荻上直子監督が組み、“本気”の熱情を見せた意欲作『彼らが本気で編むときは、』。現在開催中の第67回ベルリン国際映画祭においてパノラマ部門、ジェネレーション部門の2部門に選ばれる快挙を成し遂げ、プレミア上映も盛り上がりを見せた本作が、同映画祭で上映されたLGBTをテーマにした全37作品のうち最も優れた作品に与えられる「テディ審査員特別賞」(TEDDY Special Jury Award)を日本映画として初めて受賞したことが分かった。本作は、2013年にアメリカ留学から帰国したのち、セクシュアル・マイノリティの人たちへの対応が社会的に遅れている日本に違和感を抱いた荻上監督が、「トランスジェンダーの息子に、“ニセ乳” を編んで与えたお母さん」の新聞記事を目にしたことから着想を得て、自身でオリジナル脚本を作り上げた意欲作。優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコ(生田斗真)と、彼女の心の美しさに惹かれ、全てを受け入れる恋人のマキオ(桐谷健太)の前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ(柿原りんか)。桜の季節に出会った3人が絆を紡ぎながら、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる日々を描いた物語は、トランスジェンダーをテーマの1つにしながら、5組の「母と子」の多様な関係性をも描きだしている。「テディ賞」とは、1987年に創設されたLGBT映画を表彰する賞。92年からベルリン国際映画祭の正式な賞と認められ、同映画祭の審査員とは独立した審査員によって選ばれる。ヴェネツィアのクィア獅子賞(2007年~)、カンヌのクィア・パルム(2010年~)よりはるかに長い31年の歴史を持ち、最高峰のLGBT賞とされている。日本映画として、その“初受賞”という快挙となった本作。ここ数年で、日本でもセクシュアル・マイノリティの人たちの人権、差別撤廃が叫ばれるようになってきたが、メジャー級の邦画で、生田さんと桐谷さんという人気絶頂の俳優がセクシュアル・マイノリティのカップルを演じるというのは、数年前までは考えられなかったこと。荻上監督が「人生においても映画監督としても、荻上直子、第二章」と宣言してスタートし、生田さんも「20年の俳優人生の中で、最も苦労した役であり、最も厳しい監督でした!」と語り、桐谷さんも「自分の俳優人生において、ターニングポイントどころか、ゴーイングポイント(※)になる作品!」と明言するほど、監督もキャストも熱い意気込みで臨んでいた(※ 「ターンする必要はなく、真っ直ぐ突き進む時だ」ということ。桐谷さん独自の表現)。日本国内のLGBT人権活動はまだ黎明期といえるが、人権先進国ドイツの地で開催されているベルリン国際映画祭「テディ審査員特別賞」を本作が受賞したことは、社会的にも、文化的にも、大変意義のある大きな第一歩となった。2月15日(現地時間)に行われたレッドカーペットやプレミア上映には、生田さん、桐谷さん、子役の柿原りんかも参加していたが、今回、受賞式には荻上監督のみが出席。荻上監督は「ベルリン国際映画祭の全作品の中で、LGBTを題材にした映画に贈られる特別な賞なので、この『テディ審査員特別賞』は、非常に嬉しいです。でも私は、正直、トランスジェンダーの人がトランスジェンダーのことで悩んでいるだけの映画は作るつもりは最初からなくて、“女性として普通に”恋愛をし、仕事をし、生活を営んでいる“普通の女性”を描きたかったんです。差別されたり、理解されなかったり、陰口をたたかれたり、傷つけられたり、大きな悩みを抱えながらも、前向きに生きる“ひとりの女性”を、です」とその思いをコメント。「トランスジェンダーの人でも心は女性なのだから母親になれるかもしれないという夢を見れることや、血の繋がりがなくても親子になれる希望が持てることや、子どもを産まなくても母性を持てることや、さらに“その恋人”や“その家族”、“母親と子ども”の関係性を一番描きたかったんです。この映画が“さまざまな家族のカタチ”を受け入れたり、考えたりすることのきっかけになって欲しいんです。いままで持っていた“普通”の概念を見直すきっかけになれれば嬉しいです。この映画をみて、LGBTに対する理解を深めてほしいと心から願っています。ベルリン、Danke schon!(ありがとう!)」と感謝を述べた。また、日本人としてただ1人の審査員である、今井祥子氏は「審査員全員一致での決定でした。審査員の中でも一番絶賛されたのが、『彼らが本気で編むときは、』が子どもの目を通して、セクシュアル・マイノリティの家族を描いた点です。そして、観ているだけでお腹が空きそうな料理の数々や、日本に訪れたくなる美しい桜並木など、荻上監督の独特のディテールは、外国人審査員の心をさらに掴んでいました。日本作品でありながら、世界に十分アピールできる『家族の物語』になっていましたし、その証拠に、一般の観客の評判がもっとも良い作品だったことも、私たちが納得して『テディ審査員特別賞』を授けるのにもっとも相応しい作品だと思ったのです」と、受賞理由を語っている。プレゼンターもつとめたパキスタン人審査員Saadat Munir氏は、「小学5年生の少女の目を通じて、この“レインボーファミリー”に惚れ込んでしまった!子役と、主演の役作りは実に説得力があり、心から楽しめました」と壇上でコメント。さらに、パノラマ部門のディレクターであるWieland Speck氏は「荻上直子の大ファンなんだ。彼女のことは昔からよく知っています。なぜって彼女は今回でもうベルリン国際映画祭、4作品目だからね。(主人公の3人は)普通の家族ですが、周りには普通と見られていない。『彼らが本気で編むときは、』を観る人に、普通とは何かということが問いかけられているのが、この映画の面白さのひとつでもあるんですよ」と、本作への惚れ込みようを明かしている。日本では文部科学省選定作品として少年向き、青年向き、成人向きの部門に選出、国内で初めてパートナーシップ証明書を導入したLGBT先進自治体である渋谷区および渋谷区教育委員会が、本作を初の「推奨作品」としている。今回の受賞により、さらなる支持を集めることになりそうだ。『彼らが本気で編むときは、』は2月25日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:彼らが本気で編むときは、 2017年2月25日より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか(C) 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
2017年02月18日「東映入社の条件は水着の写真を撮ること。私はそれまで膝上のスカートをはいたこともなかったし、ボディラインを強調するような格好も嫌でした。仕方がないから1枚だけ撮ったんですけど、本当に恥ずかしくて……」 そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第75回のゲスト・女優の三田佳子さん(75)。明るく朗らかな笑顔で「今日はよろしくねー!」と颯爽とスタジオ入りした三田さん。革ジャンにロングスカート、高めのヒールのブーティーという若々しいファッションもとってもお似合い。エイジレスな魅力たっぷりの三田さんと中山が語り合いました。 中山「三田さんは高校卒業後に東映に入社し、本格的に女優業がスタートしたんですね」 三田「そうです。東映に入ってから高倉健さんと共演が続き、『僕は俳優になるのはすごく抵抗感があったけれど、今後の人生をいろいろ考えて、嫌々入った』とおっしゃっていたの。私も水着の撮影で『こんなに屈辱的な経験をしてまで……』と思い悩んでいたので、健さんとの共通点がありました。健さんは私をとてもかわいがってくれました。たぶん私がぎこちなくて女優らしくなかったからなんじゃないかな」 中山「ギラギラしていなかったからなんでしょうか?」 三田「うーん……健さんは(美空)ひばりちゃんとコンビを組んだあとに、私とコンビを組むようになりました。最初に健さんと共演した映画はロケ期間が長くて、撮影で1カ月くらい一緒だったんです。そしたら、健さんが突然、『よっこ、みたよおしっこ』と言ったんですね。『え、何?』と思ってキョトンとしていたのですが、何度か言われて、やっとわかったんです。『みたよおしっこ』って、三田佳子っていう意味なんです。それに気づいたとき、急に恥ずかしくなっちゃって……」 中山「あの健さんがそんなジョークを!」 三田「健さんはひょうきんだったんですよ。でも、当時だって渋くかっこよかったのに、『よっこ、みたよおしっこ』ってからかわれて、もう衝撃的すぎて忘れられない」 中山「それは貴重な経験ですね」 三田「それから20年以上たってから、内蒙古自治区の映画祭に健さんも参加されたの。あまりの懐かしさに、内蒙古の大平原で私は健さんの腕にすがって、健さんは黙って私を抱き寄せてくれた。ボロボロ私は泣いてしまい、健さんは物思いにふけっていた様子でした。『みたよ、おしっこ』で顔を真っ赤にしていた女のコが女優として一本立ちして、お互いずっと俳優業を続けてきた来し方に2人とも感じるものがあったのね……」 中山「それまで健さんと交流はあったんですか?」 三田「私はそのとき50歳、健さんは60歳でしたが、それまでずっと会ってなかったんです。健さんの大ファンの檀ふみちゃんや名取裕子ちゃん、多くの映画関係者もその場に一緒にいたのですが『あの2人の世界に、私たちは絶対入っていけなかった』とあとで言っていました。誰も寄せ付けない雰囲気だったみたいですね」
2017年02月18日「第67回ベルリン国際映画祭」にてパノラマ部門、ジェネレーション部門の2部門に選出された『彼らが本気で編むときは、』が、この度2月15日(現地時間)にプレミア上映が行われ、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、荻上直子監督がレッドカーペットに登場した。『かもめ食堂』『めがね』などで日本映画の新しいジャンルを築き、その世界観から女性に圧倒的人気を持つ荻上監督が手掛ける本作は、女性として人生を前向きに生きようとしているトランスジェンダーのリンコと、その恋人・マキオのもとに、母親に置き去りにされた少女・トモが引き取られてきたことから、戸惑いなが らも3人が奇妙な共同生活をスタートする物語。リンコ役には生田さん、マキオ役には桐谷さんを始め、ミムラ、小池栄子、門脇麦、りりィ、田中美佐子ら豪華キャストが共演していることでも話題となっている。現地で行われたプレスカンファレンス(公式記者会見)では、記者から「女性を演じるのは難しかったですか?」と質問されると、「女性を演じることは経験してこなかったことです。仕草や声のひとつひとつにこだわり、女性の魂を自身に込める必要がありました。桐谷さんやりんかちゃんにとても助けられました。2人がいたから、真のリンコになれました」と生田さんは回答。また桐谷さんは、「リンコは自身が思っていることを表に出す女性。マキオは、リンコと出会って世界が一変したのです。彼女を愛し、彼女と一緒に居たい、という気持ちを持っている。その気持ちは僕にもよく分かります」と演じたキャラクターを演じる上で自身を投影したことを語った。LGBT(セクシュアル・マイノリティの人たち)にフレンドリーである欧米の中でも、同性婚も法律で認められているドイツ。ベルリン国際映画祭は、その首都ベルリンでの開催とあって、800席のプレミア上映のチケットは完売となり、その期待の高さも伺えた。そしてこの日、世界中から集まった観客で会場は満席に。上映前に行われた舞台挨拶では、荻上監督、生田さん、桐谷さん、柿原さんが登場すると場内は割れんばかりの盛大な拍手が沸き起こった。生田さんは「皆さま、こんばんは。この作品でリンコ役を演じました、生田斗真です。67回を迎えるこの映画祭に呼んでいただいて本当に光栄です。今日は楽しんでいってください。ありがとうございます」と流暢な英語で挨拶。続いて桐谷さんは、一歩前に出て観客に投げキスを披露。会場が声援で答える中、「こんばんは、桐谷健太です。皆さんが英語で挨拶をしているので、僕は日本語で話します!」と大きな声で宣言すると、その親しみやすいキャラクターに会場は大盛り上がり。そして最後の挨拶となった柿原さんは「こんばんは、柿原りんかです。12歳です。ベルリン映画祭に来れてとても嬉しいです」とドイツ語を披露していた。上映後には、本作に魅了された観客は総立ち。8分間のスタンディングオベーションが巻き起こり、現地ドイツ人の一般客からは「血の繋がりがなくても親子の関係になれるってなんて素敵なこと!日本の社会がこれから前向きに取り組んでいく希望が見えた気がします」「心に響く、とても素晴らしい作品」「とても感動的で、いい映画でした。役者もよかったです」などと称賛の声が寄せられていた。『彼らが本気で編むときは、』は2月25日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:彼らが本気で編むときは、 2017年2月25日より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか(C) 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
2017年02月17日俳優の生田斗真が15日、第67回ベルリン国際映画祭のレッドカーペット、および主演映画『彼らが本気で編むときは、』(2月25日公開)プレミア上映に、共演の桐谷健太、柿原りんか、荻上直子監督とともに登場した。同作は『バーバー吉野』『かもめ食堂』『めがね』などの作品を手掛ける荻上が脚本・監督を務めたオリジナル作品。母親に家出されひとりきりになった少女・トモ(柿原)が、叔父であるマキオ(桐谷)を頼って家を訪れ、同棲している美しいトランスジェンダーの恋人・リンコ(生田)と出会う。ベルリン国際映画祭では、プログラミングディレクターが同作を気に入り、パノラマ部門・ジェネレーション部門と2部門に選ばれての招待となった。映画祭の行われたドイツは、同性婚も法律で認められており、同作への関心は高くチケットは完売。記者会見には海外メディアが殺到したが、荻上監督は「この映画は、2年前に新聞に掲載されていた、『トランスジェンダーの息子に、“ニセ乳” を編んで与えたお母さん』という内容の記事を読んだことが映画作りのきっかけとなりました」と、流暢な英語で挨拶をした。海外メディアの記者から「女性を演じるのは難しかったですか?」と質問を受けた生田は「仕草や声の一つ一つにこだわり、女性の魂を自身に込める必要がありました。桐谷さんやりんかちゃんにとても助けられました。二人がいたから、真のリンコになれました」と回答。また、荻上監督も改めて「トランスジェンダーでもなんでも隣人になれるし、家族になれると思っています」と作品テーマを語った。プレミア上映前の舞台挨拶では、監督、生田ともに流暢な英語で挨拶をした。一方、桐谷は観客に投げキスを披露し、「こんばんは、桐谷健太です。皆さんが英語で挨拶をしているので、僕は日本語で話します!」と宣言。ドイツでも親しみやすいキャラクターとして受け入れられた。さらに、柿原はドイツ語で「こんばんは、柿原りんかです。12歳です。ベルリン映画祭に来れてとても嬉しいです」と挨拶し、観客からは大きな拍手が巻き起こった。上映後は、観客による8分間のスタンディングオベーションで称賛が表された。「血の繋がりがなくても親子の関係になれるってなんて素敵なこと! 日本の社会がこれから前向きに取り組んでいく希望が見えた気がします」「差別をひとつのテーマに描いているのに、深い感動を得られる、素敵な作品でした」「『普通とはどういうことか』という問いが前面に出ていたと思います」「自分自身が家族だと思う人と一緒にいられる社会に日本もなればいいですね」と、ドイツの一般客からも数多くの感想が寄せられた。
2017年02月17日現在来日中のマイケル・ファスベンダー。日本でも“ファス様”の愛称で多くの女性ファンから愛され、「世界で最もハンサムな顔」第1位に選ばれたこともある彼は、今年、出演作がめじろ押し。中でも、『ブルー・バレンタイン』のデレク・シアンフランス監督のもと、アリシア・ヴィキャンデルとリアルでも恋に落ち、夫婦役を演じている『光をくれた人』は、男の色気をいかんなく発揮し、「こんなファス様を待っていた!」と話題を呼んでいる。『光をくれた人』は、シアンフランス監督が世界40か国以上でセンセーションを巻き起こしたオーストラリアの作家M・L・ステッドマンのベストセラー「海を照らす光」を映画化。本作の主人公トム・シェアボーンを演じているのが、ファスベンダーだ。『それでも夜は明ける』『スティーブ・ジョブズ』でアカデミー賞に2度ノミネートされたファスベンダーは、戦争の傷跡から心を閉ざしてしまい、孤島の灯台守となり、そこで出会った妻イザベルを献身的に支える夫を熱演する。『300〈スリーハンドレッド〉』(’07)で映画デビューを果たし、セックス依存症の男を演じた『SHAMEーシェイムー』でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞するなど、絶賛を受けたファス。『プロメテウス』や『X-MEN』シリーズなどのエンタメ超大作から、『それでも夜は明ける』のような、その年の映画賞を総なめにしたドラマ作品まで出演し、いま世界から最も注目を集める実力派俳優の1人だ。日本では、“ファス様”の愛称で多くの女性ファンから愛され、アメリカ映画サイト「TC Candler」による「世界で最も美しい顔100人」(石原さとみや桐谷美玲がランクインすることで毎年話題)の男性版で見事1位に輝いたことも。『光をくれた人』のヒロインを演じたアリシアとはプライベートでも恋人同士となり、実は昨年9月末にアリシアが初来日した際にお忍びで同行、日本を満喫していたといわれている。まさに、ハリウッドの新たなビッグカップルとして話題の2人。同作では、自ら提案したこだわりのラブシーンなど、観ているこちらまで熱くなるような演技を超えた愛の演技も見どころの1つとなっている。ハリウッドの“イットガール”と呼ばれたアリシアだけでなく、世界中の女性たちのハートを鷲づかみにした『光をくれた人』の熱演には、早くも「こんなファスベンダー見たことない!」「ファスベンダーに守られたい」という声や、日本のマスコミからは「寡黙で芯があるところが、高倉健さんを彷彿とさせる」といった声も上がっているほど。そんなファスは今年出演作が続いており、まさに“ファス様イヤー”となっている。■アサシン(暗殺者)として覚醒したファス様が歴史の謎に挑む!『アサシン クリード』全世界で人気の同名ゲームシリーズを、自らプロデューサーを務めて映画化。アサシン(暗殺者)として活躍した伝説の祖先の記憶を、遺伝子操作により呼び覚まされた死刑囚の男が、歴史の裏に隠された多くの謎に挑む、ミステリーアクション(3月3日公開)。■ファス様またしてもアンドロイドに!『エイリアン:コヴェナント』リドリー・スコット監督が手がける『エイリアン』シリーズ最新作であり、『プロメテウス』の続編。銀河系のはるか彼方の惑星を目指して出航したコロニー船、コヴェナント号は、謎の惑星にたどり着き、かつてプロメテウス号に乗船していた生存者と出会うのだが…。前作同様アンドロイドのデヴィッド役を演じているファス様に注目(9月公開)。『光をくれた人』は3月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:光をくれた人 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
2017年02月16日2016年カンヌ国際映画祭を席巻し、韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新するなど大ヒットとなったパク・チャヌク監督の最新作『お嬢さん』。パク監督といえば、約3年8か月ぶりの来日で日本を代表する女優・真木よう子とも対面を果たしていたが、“復讐”や“狂気”、“残酷なバイオレンス”“究極のエロス”などで知られる、世界中の映画人が嫉妬する異才にして鬼才。その魅力を、徹底解剖してみた。本作『お嬢さん』は、「このミステリーがすごい!」第1位のサラ・ウォーターズによる長編小説「荊の城」を原作に、舞台を1939年の日本統治下の朝鮮半島に移して映画化。複数の登場人物の視点で描かれる騙し合いと過激なエロスが、息を飲むような美しい映像で綴られ、韓国のみならずフランスやアメリカなどでも大ヒット。外国映画として全米で映画賞を次々と受賞している。アジアの枠をも軽々と飛び越える映画監督パク・チャヌク。その魅力とは何だろうか?■いま、アジアで最も評価される映画監督2000年に製作されたイ・ビョンホン&ソン・ガンホ共演『JSA』が国内の賞を総なめにし、当時のソウルでの動員記録を塗り替え、国内全域では583万人を突破、社会現象を巻き起こした。その年の第51回ベルリン国際映画祭コンペティション部門にも出品され、パク・チャヌクの名を一躍世界に知らしめた。日本の漫画を映画化した『オールド・ボーイ』(’03)が第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、審査員特別グランプリを受賞。授賞式の際、審査委員長のクエンティン・タランティーノから「できればパルム・ドール(最高賞)を授与したかった」と激賞されたほど。6年後に発表されたヴァンパイア映画『渇き』(’09)でも、第62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、カンヌ常連の地位を確立。さらにはミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマンらを迎えた『イノセント・ガーデン』(’13)で、ハリウッドへの進出を果たし、現在もアジア映画界のトップを走り続けている。■同じテーマで三部作をつくるのがお好き!?パク監督の“復讐三部作”として知られるのが、『復讐者に憐れみを』(’02)、『オールド・ボーイ』、『親切なクムジャさん』(’05)だ。徹底的なまでに“復讐”をテーマに製作を続け、“復讐三部作のパク・チャヌク”として国内外から高い評価を受けている。続けて『サイボーグでも大丈夫』(’06)、『渇き』、『イノセント・ガーデン』と“人間ではない存在の何か三部作”を製作し、ついつい(?)3本くくりでエキセントリックな映画を撮りがちな監督で知られている。■「虐殺器官」の実写化監督に決定!デビューからわずか2年で早逝した伊藤計劃の処女作「虐殺器官」は“ゼロ年代最高のフィクション”と称えられ、発売から10年近く経つ現在も、多くのSFファンから人気の高い1作。日本では満を持してのアニメ映画が現在公開中だ。かねてより実写化を切望されていた本作は、パク監督の起用が決まった情報が解禁されるや、「日本映画にはできない過激な表現に期待が高まる」「パク監督の『虐殺器官』、いまこそプロジェクトに止まらず突撃してほしい、本当に頼む、本当に頼みます」とSNS上でファンから歓喜の声が!世界中を魅了してきたその映像表現を、多くのファンが待ち望んでいる。■正直カメラなんて関係ないね!全編iPhoneで映画を制作2001年に公開された『ナイト・フィッシング/Night Fishing』(英題)は制作費わずか約1,105万円で撮影されたが、驚くべきはその撮影方法。なんと全編、iPhone4で撮影されたのだ。当時の取材で監督は「制限はいっぱいあったけど、映画の新しいスタイルへのアプローチになったと思うよ」とこの試みについて語っており、次世代の監督たちに良い影響を与えられればと、今後も同様の製作を続けるつもりだという。■伊の高級スーツブランドとコラボし、ローマ国際映画祭に挑戦!2014年に世界的に有名なイタリアのスーツブランド「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」とコラボし、『A Rose Reborn』という題名のショートフィルムを製作した。香港のスター俳優ダニエル・ウーと、リメイク版『ベン・ハー』に抜擢された英国人俳優ジャック・ヒューストンが出演し、脚本をパク監督と日本人女優の藤谷文子が務めた本作は、上海国際ファッションウィークのクロージングイベントを始め、釜山国際映画祭とローマ国際映画祭でも上映された。■“復讐”にはまずハサミ!?見ているだけで痛いパク・チャヌク映画パク監督の代表作『オールド・ボーイ』といえば、チェ・ミンシクが金づちを構えるビジュアルが印象的だが、実は監督の作品の中で“ハサミ”が登場するシーンがやたらと多い。“復讐三部作”に続き、『渇き』『イノセント・ガーデン』でもハサミを使った演出が多く登場し、監督作品の中でもキーアイテムとなっている!『お嬢さん』では、果たしてどんなものが登場するのか…。■興味ないから大ヒットホラー映画のリメイク権も蹴っちゃう!アメリカのスプラッター映画の金字塔『死霊のはらわた』が、2013年にリメイクされた。メガホンをとったのは、『ドント・ブリーズ』をスマッシュヒットさせたフェデ・アルバレス監督だ。実は同作は当初、パク・チャヌクにオファーが来ていたという。前作の監督で、リメイク版ではプロデューサーを務めたサム・ライミによると、確かにパク・チャヌクにオファーをかけたとのことだが、当時監督は多忙を極めており、また“作品に気持ちが向かなかった”とか…。やたらとハサミを使いたがるが、電動チェーンソーには興味が湧かなかったのかもしれない!?『お嬢さん』は3月3日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:お嬢さん 2017年3月3日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED
2017年02月12日俳優としての人気はもちろんのこと、最近ではバラエティ番組での体を張ったパフォーマンスが話題となり、活動の幅とファン層を広げている俳優・斎藤工。この度、彼の新たな魅力が詰まった2作品が3月2日(木)より開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」にて最速上映されることが決定。斎藤さん自身も本映画祭で舞台挨拶に登壇するという。『高台家の人々』『シン・ゴジラ』『映画妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』など幅広い役柄で活躍する斎藤さんの、次なる活躍の場として注目されているのが映画監督。かねてより映画好きとしても知られる斎藤さんだが、今回、『blank13』で満を持して「齊藤工」名義で長編映画監督デビュー。本作は、13年間失踪していた余命わずかな父親をめぐる実話を基にした家族の物語で、高橋一生を主演迎え、リリー・フランキー、松岡茉優など豪華キャストが出演することでも話題だ。さらに彼の飛躍はとどまるところを知らず、新進気鋭のアニメーション作家・秦俊子が手掛けた人形アニメーション『パカリアン』では、声優にも挑戦。物語は、地球に不時着したロメロスが、人間の脅威に怯えながらも戦って難を逃れようとする姿を、キュートな人形で描いた独特なトーンのアニメーション。 斎藤さんが演じるのは、アルパカにそっくりな容姿をした宇宙人調査員・ロメロス役。まさかの役柄に、どんな演技を披露しているのが気になるところだ。この2作品は、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」で最速上映が決定しており、斎藤さんも映画祭での舞台挨拶が予定されている。斎藤さんはこれまでも“ゆうばり映画祭”に参加したことがあり、思い入れも相当なもの。斎藤さんを堪能するのにぴったりな本映画祭で、どこよりも早く、斎藤さんゆかりの注目作品をチェックしてみて。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」は3月2日(木)~6日(月)の期間で開催。(cinemacafe.net)
2017年02月12日ショートフィルム『一粒の麦』の完成発表会が2月10日(金)、ブリリア ショートショート シアターにて行われ、出演するシャーロット・ケイト・フォックス、「ショートショートフィルムフェスティバル」実行委員会代表の別所哲也らが登壇した。昨年12月16日に離婚を発表して以来、初の公の場となったシャーロットさん。新恋人の存在も報じられている中、記者から「幸せですか?」と質問が飛ぶと、「幸せです!」と微笑み、こぶしを振り上げるフリをしてみせた。『一粒の麦』はアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」と神奈川県横浜市が製作したショートフィルムで、元町の老舗パン屋ウチキパンをモデルにした物語。パン職人の4代目店主の本多三十郎(柄本明)が店を閉めようか逡巡しているときに、フランスでパン職人をしていた絵里子(シャーロットさん)が突然現れ、ふたりでパン作りを開始することになる。昨年10月に、ほぼ1日で撮影を終えたという本作。ショートフィルムへの参加は初めてとなったシャーロットさんは、「1日で撮影を終えたことに感心しました。楽しい現場だったので、義務感や仕事ではなく、ひとつの恵まれたきっかけとして楽しみました」と、充実した撮影だったと報告。ただ、言葉については苦労したそうで「フランス語、日本語(だけで)、英語がない」と話した。別所さんはショートフィルムの魅力について、「映画は長さではなく、短い中でメッセージを伝えたり、人の気持ちを動かすことを教えてもらいました。アメリカではショートフィルムをいっぱい作っていて、若い脚本家や監督や俳優などが集うんです」と魅力を熱弁。米アカデミーへの出品意欲も見せ、「アカデミー賞公認映画祭ですし、いろいろな映画祭にできる限りエントリーできる限りしたいです。ジョージ・ルーカス監督も応援してくれているので、ぜひ観ていただきたいなと思います」と、胸を張っていた。そのほか、完成発表会には鈴木勉監督、鈴木夢奈、シリル・コピーニ、林文子横浜市長、打木豊が出席した。『一粒の麦』は特設サイトにて全編ならびにメイキングを配信中。(cinamacafe.net)
2017年02月10日累計発行部数750万部突破を誇る沙村広明によるカリスマコミックを原作に、木村拓哉主演で映画化する『無限の住人』。この度、『湯を沸かすほどの熱い愛』で「ブルーリボン賞」助演女優賞に輝いた杉咲花の初出し場面写真が到着した。かつて100人斬りと恐れられた伝説の人斬り万次。罠にはめられ妹を失い「生きる意味」を失ったとき、謎の老婆に無理やり「永遠の命」を与えられてしまう。斬られた傷は、勝手に再生、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまった。生きるには十分すぎるその時間は、剣術の腕も鈍らせ、彼は永遠の時をただ孤独に生き続けるだけだった。ある日親を殺され、仇討ちの助っ人を依頼をしたいと現れた少女。だがそれは、不死身の万次をも追い込む予想外の戦いの始まりだった――。主演・木村さん×監督・三池崇史という、最強タッグで挑む規格外アクションエンターテインメント『無限の住人』。福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、市川海老蔵と豪華キャストたちが勢揃い。そんな豪華キャストたちが集結する中、注目したいのが、天津影久(福士蒼汰)率いる国中の流派統一を目論む剣客集団・逸刀流に両親を殺されてしまい、自身の命を懸けて仇討ちを決意し、不死身の体を持つ男・万次(木村拓哉)に用心棒を依頼する浅野凜を演じる杉咲さん。第7回TAMA映画賞で最優秀新進女優賞、第37回ヨコハマ映画祭では日本映画個人賞と最優秀新人賞を受賞している杉咲さん。そして話題となった連続テレビ小説「とと姉ちゃん」では、高畑充希演じる主人公・常子の妹・美子役でたちまちブレイク。また『湯を沸かすほどの熱い愛』では、宮沢りえの娘役を臆することなく堂々と演じ、「第59回ブルーリボン賞」助演女優賞を始め、「おおさかシネマフェスティバル2017」助演女優賞、そして受賞史上2番目の若さで「第41回報知映画賞」助演女優賞し、さらには「第90回キネマ旬報ベスト・テン」で助演女優賞を受賞。また、2年連続となる「第38回ヨコハマ映画祭」で助演女優賞に輝き、5つもの映画賞を席巻し、2017年のいま最も注目を集める若手実力派女優だ。今回到着した場面写真では、先立って解禁となった画像で見せたどこか頼りなさげでか弱い表情から打って変わって、凜とした表情で刀を握り、内面からにじみ出る力強さを見せている。19歳という若さで、ヒロインかつ木村さんの相手役に大抜擢された杉咲さんだが、撮影前は「準備で不安に思ったことはたくさんあって(重圧も)大きかったですが、それが一番邪魔になると思ったのでそれを無くそうとしました」と力強いコメントを寄せ、木村さんは「万次を作り上げるというよりは、杉咲花ちゃんが演じてくれた町であったり、凛ちゃんだったりを感じて、自分の表現に変換させていただきました。彼女が苦しめば苦しむほど、万次としてはアクセルの回転数があがる。小柄な彼女ですけど、杉咲さんの存在は僕の中では、すごく大きな存在でしたね」明かしている。『無限の住人』は4月29日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:無限の住人 2017年4月29日より全国にて公開(C) 沙村広明/講談社 (C) 2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年02月09日淵上泰史と「BOYS AND MEN」田中俊介を迎え、サブカル界の巨匠・中村明日美子の同名マンガを実写化する映画『ダブルミンツ』。この度、本作の日本全国公開拡大プロジェクトとしてクラウドファンディングを開始したところ、開始1日経たずに目標金額の250万円を達成したことが分かった。システムエンジニアとして働く壱河光夫のもとに、ある日、一本の電話がかかってくる。「女を殺した。いまから来い」受話器の向こうから聞こえてきたのは、同じ名前をもつ高校時代の同級生・市川光央の声だった。学生時代から目立たずに生きてきた光夫と、そんな光夫を執拗にいじめ続けた光央。2人の間に蘇る、少年時代に結んだ主従関係。光夫は光央に命じられるまま、女の死体を始末しようとするが――。原作は、昨年劇場アニメが上映され大きな話題となった「同級生」の原作者・中村氏のダークBL作「ダブルミンツ」。中村氏の原作作品で初の実写化に挑むのは、『グレイトフルデッド』『下衆の愛』で国内外の映画祭の話題をさらった内田英治。共依存という複雑な関係に陥る主人公を演じたのは、『花宵道中』『僕だけがいない街』などに出演し、本作で“初”主演を飾る淵上さん。そして、2016年日本レコード大賞新人賞を受賞した「BOYS AND MEN」のメンバーで、俳優としても『白鳥麗子でございます!THE MOVIE』などに出演する田中さんだ。また高校時代の2人には、須賀健太と川籠石駿平ら若手実力派俳優が集結した。そしてこの度、本作の全国主要都市へ上映拡大と、海外映画祭出品や海外配給実現のためのプロモーション費用の支援を目的として、“映画『ダブルミンツ』日本全国公開拡大プロジェクト”が、クラウドファンディングプラットフォームのMotionGalleryにて、2月8日20時より開始。目標金額250万円のところ、わずか1日で目標金額を達成!現在でも、250万円以上の支援が寄せられている。本プロジェクトは、目標到達に関わらず、3月30日(木)23時59分まで支援を募るとのことなので、最終着地がどこまで伸びるか期待だ。ちなみに、支援のリターンには、現場でのオフショット写真や秘蔵メイキング映像、楽屋招待などが用意されているという。裏社会と同性愛というタブー視されている2つの世界を真っ向から捉え、重厚なサスペンスでありながらも、恋愛すら既存の形に当てはめてしまいがちな社会に一石を投じる本作。2人の男の苦しいほどの衝動が胸を打つ、異色の人間ドラマが、2017年初夏の日本に広く轟くことだろう。『ダブルミンツ』は初夏よりシネ・リーブル池袋ほか全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年02月09日監督作『沈黙-サイレンス-』が日本でも大ヒット中のマーティン・スコセッシが製作総指揮を務め、オスカー女優のブリー・ラーソンはじめ、アーミー・ハマー、キリアン・マーフィら豪華キャストで贈る“最狂”ギャングバトル『フリー・ファイヤー』(原題:FREE FIRE)の日本公開が4月29日(土・祝)に決定。併せて、場面写真が解禁となった。ある場末の倉庫。銃取引で集まった2組のギャング。しかし、ある揉めごとから交渉がこじれ、突如として壮絶な銃撃戦が勃発!全員瀕死の発狂状態の中で、最後まで生き残るヤツは…。2016年、トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門にて、最高賞の“観客賞”を受賞した本作。世界中からエッジの効いたクレイジーな映画を集めた同部門の観客賞といえば、過去には北野武監督『座頭市』(’03)や園子温監督『地獄でなぜ悪い』(’13)が受賞するなど、近年では感度の高い日本の映画ファンからも一目置かれる映画賞となっている。しかも、この狂作を世に送り出したのが、先月、渾身作『沈黙-サイレンス-』を引っ提げ来日を果たした巨匠マーティン・ スコセッシ。その真骨頂ともいえるギャング×狂気をテーマにした本作で製作総指揮を務めるスコセッシが、監督に大抜擢したのは、エドガー・ライトとタッグを組んだ『サイトシアーズ 殺人者のための英国観光ガイド』では独特のブラックユーモアを、トム・ヒドルストン主演『ハイ・ライズ』では階級社会の狂気を見事に描いた注目の気鋭、ベン・ウィートリー。さらに注目なのは、従来のイメージを180度覆して怪演を見せる豪華なキャストたち。主演には、『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン。同作での優しいママとは一転、劇中では罵詈雑言&拳銃をぶっ放しまくっている。さらに、『コードネーム U.N.C.L.E.』の長身イケメン俳優アーミー・ハマーや、『第9地区』のシャールト・コプリー、『インセプション』のキリアン・マーフィ、『シング・ストリート未来へのうた』のジャック・レイナー、『高慢と偏見とゾンビ』のサム・ライリーなど、映画ファンには堪らない俳優陣が、いままでにないキャラに扮している。およそ90分間、ワンシチュエーションで見せるクレイジー・バトルロワイアルに、引き続き注目していて。『フリー・ファイヤー』は4月29日(土・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月08日19歳で監督デビューして以来、次々と傑作を発表しているカナダの若き天才、グザヴィエ・ドラン監督。昨年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『たかが世界の終わり』は、死期の迫った人気作家が12年ぶりに家族を訪ねる半日の物語。互いにうまく気持ちを伝えられず、受け取れず、すれ違う家族の様子が胸に迫る。疎遠だった家族と向き合う決意で帰郷する主人公・ルイを演じるのはギャスパー・ウリエル。若手の美形として10代から活躍し、2014年の主演作『サンローラン』の熱演も記憶に新しい彼とドラン監督の出会いは、このうえなく繊細な家族の物語を生み出した。まだ20代のドランの作風は一作ごとに進化していて、今回は彼らしさを芯に残しながらも、これまでとは違う大人の映画という趣だ。「僕自身、その通りだと思う。テーマだけではなく、ストーリーの語り方や演出にも成熟が表れていると気がする。以前はやや誇張もあったけど、今回はかなり無駄なものを削ぎ落とした演出になっていると思う」。無駄を削ぎ落とすといえば、彼が演じるルイの演技にも当てはまる。主人公でありながら、心のうちを発散することなく、激しくぶつかり合う家族1人1人にとって触媒のような存在だ。「そうだね。僕にとって、ルイを演じるのは挑戦でもあった。映画に描かれるエモーションの大部分が、彼を媒介として起動させる設定になっているから。その意味でキャラクターに託された責任は大きかった。他者の言葉に耳を傾け、それに対して言葉ではなく、沈黙の中で最大限にリアクションを表現する。さらに主人公としての存在感を保つというのも、挑戦のしがいがあった」。台詞に頼らない表現の助けとなったのは、ドラン監督が選択した俳優の顔をクローズアップするという手法だった。「おかげで比較的、楽に演じられたと思う。今回は90%ぐらいがクローズアップなので、自分で表現するスペースをしっかり与えられる感覚があった。ほんの些細な表情、ディテールも、グザヴィエはちゃんとキャッチしてくれる。内に深く秘めたものを大げさに表現せずとも、とらえてくれると分かっていたから」。クローズアップを多用することで、この家族の持つ息苦しさが表現できたという。「もう1つ言えるのは、沈黙は言葉よりもより雄弁だということ。ジャン=リュック・ラガルスの原作から伝わるのは、いくらしゃべり倒したところで本当に大切なものは全然出てこないということ。ちょっと逆説的だけどね」。12年ぶりに帰郷したルイを迎えた家族は、沈黙を恐れるようにしゃべり続ける。「言葉が仮面の役割のような形で機能している。ルイ以外の家族は、しゃべることで空間を飽和状態にして、その結果、ルイが何か言おうとするのを阻むことにもなる。沈黙が生まれ、自分自身と向き合わなければならないのが怖くて、ルイ以外はみんなしゃべりまくっているんだ」。この映画ほど極端ではなくとも、誰しも似たような経験は覚えがありそうだ。家族ゆえの気持ちのすれ違いやコミュニケーションの難しさは「普遍的なテーマだと思う」とギャスパーは言う。「僕自身、演じていて『あ、これは…』と自分に当てはまる部分がいくつもあった。きっと映画全体というよりも、あるシーンに思い当たる節があって自己投影できる、そういう作品だと思う。ラガルスによる言葉の力であり、映画そのものの力でもあるけど、家族間の葛藤を知る人なら共感する、ユニバーサルな価値を持つ作品だと思う」。それにしても、主演級ばかりが揃う豪華なキャスティングだ。兄の帰還を無邪気に喜ぶ妹はレア・セドゥ、確執のある兄はヴァンサン・カッセル、口下手な兄の妻にマリオン・コティヤール、そして自己中心の派手な母親はナタリー・バイ。全員がフランス映画のみならずハリウッドでも活躍している。「優れた共演者と組むのはエキサイティングな体験だし、それによって自分自身をレベルアップできる。特に今回は素晴らしい人たちばかりで、とても刺激を受けた。本当にうまい俳優と共演すると、彼らは僕を想定外の域まで導いてくれるからね。常に驚かされ続けていたよ」。そんな彼らをまとめる監督はまだ20代。映画祭の授賞式ではほかの受賞者のスピーチに涙ぐむほど繊細な若者は、現場ではどんな様子だったのか。「本当にうそがない人。正直で、すごく涙もろくて、ちょっと大げさじゃないかと取られたりもしている。確かに、あそこまで心をむき出しにする人は珍しいね。撮影現場でも、彼が僕らの演技を見ながら涙をためているのを何度も見かけたよ。でも、それが彼のパワーになってるんだと思う」。ギャスパーは現在32歳。昨年、パートナーとの間に息子が誕生し、「ようやく父親という役目の難しさが分かってきた。その割には報われないこともね」と笑う。俳優としても、青年から大人の男性の役への過渡期にある。「自分の限界をもう少し遠くまで押し広げられるもの、新しい側面を引き出してくれるものを基準に出演作を選んでいるよ。守りに入っていた時期もあったけど、いまは違う。ネルソン・マンデラの『私は絶対負けない。勝つか、学ぶかのいずれかだ(I never lose. I either win or learn)』という言葉が大好きなんだ。いつもそれを念頭に置いている」。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:たかが世界の終わり 2017年2月11日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開(C) Shayne Laverdière, Sons of Manual
2017年02月07日スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督が、5月17日(現地時間)に開幕する第70回カンヌ国際映画祭の審査員長に決定した。カンヌ映画祭のプレスリリースによると、アルモドバル監督は「70周年を迎えるカンヌ映画祭を、特別なポジションで祝えることができてとてもうれしい。ありがたいことですし、光栄ですが、ちょっと緊張しています」とコメントしている。また、「審査員長という立場には、責任も伴いますし、しっかりと務めたいと思います。この任務に全身全霊をかけて取り組むと自信を持って宣言します。まさにそれが特権であり喜びです」と熱く語っている。アルモドバル監督とカンヌ国際映画祭の歴史は長く、1992年に審査員長ジェラール・ドパルデューの元で審査員を務め、2004年には『バッド・エデュケーション』がオープニング作品として上映された。60周年記念の2007年には、ペネロペ・クルス、ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソンらとともに映画祭のポスターに登場。いままでに監督した『オール・アバウト・マザー』、『ボルベール<帰郷>』、『抱擁のかけら』、『私が、生きる肌』、『ジュリエッタ』の5作品で受賞またはノミネート経験を持つ。そのほかの審査員は4月中旬に発表されるということだ。(Hiromi Kaku)
2017年02月01日関西最大の映画イベント《第12回 大阪アジアン映画祭》が、3月3日(金)から12日(日)までの10日間、大阪市内の映画館やホールにて開催される。日本で上映される機会が少ないアジア各国の話題作を多数紹介し続けている同映画祭は、その個性あふれるラインナップに定評があり、毎年全国から多くの映画ファンが詰め掛けている。その詳細告知が待たれる中、本日オープニング作品とクロージング作品が発表された。《第12回 大阪アジアン映画祭》の情報はこちらオープニング作品は、マレーシアの新潮流監督として世界からも注目されるホー・ユーハンが監督・脚本を務めたアクション映画『ミセスK』(マレーシア=香港合作)。香港のベテラン女優カラ・ワイを主演に、一見平凡な主婦が家族を守るため奮闘する姿を、豪快なアクションとともに描く作品。彼女は何者なのか、家族はどうして狙われるのか。片時も目が話せない展開に大興奮すること間違いなし!台湾のロック歌手ウー・バイ、香港の名優サイモン・ヤムほか、香港の映画監督フルーツ・チャンやカーク・ウォンなども出演しており、映画ファン必見の一作。クロージング作品は、瀬田なつき監督、トクマルシューゴ音楽監修、橋本愛主演の『PARKS パークス』。2014年に閉館した東京・吉祥寺の映画館バウスシアターのオーナーの「映画への思い」から誕生した本作は、吉祥寺と井の頭公園を舞台に、ひとつの曲によって結びついた“かつて”と“現代”を生きるそれぞれの若者の夢と愛を鮮やかに描き出す音楽青春映画。橋本のほか、永野芽郁、染谷将太といったフレッシュな若手キャストの共演が実現した注目作だ。その他は、コンペティション部門、特別招待作品部門、特集企画、インディ・フォーラム部門を柱に、日本初上映となるアジア映画最新作を多数上映。ゲストを交えてのウエルカム・パーティや交流イベント、シンポジウムなどを開催する予定。特集企画の内容を含む映画祭の概要、全作品ラインナップについては2月上旬に発表予定。チケットは、2月18日(土)より発売する。■《第12回 大阪アジアン映画祭》会期:2017年3月3日(金)~12日(日)会場:梅田ブルク7、ABCホール、シネ・リーブル梅田、阪急うめだホール、他主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、Seven Dew株式会社)
2017年01月30日綾野剛主演『新宿スワンII』が現在公開中の園子温監督の代表作にして、日本映画史に残る問題作『愛のむきだし』が、編集段階でカットされたシーンを再構成、新たにTVシリーズとしてJ:COMオンデマンドおよびJ:COMプレミアムチャンネルにて配信・放送されることになった。園監督の23作目の作品にして、代表作・最高傑作と冠される『愛のむきだし』。実話をベースに描く物語の主人公は、ユウ。彼は厳格な神父の父親に懺悔するために、さまざまな“罪作り”に励み、ついには“盗撮”のプロに。女性の股間ばかり狙うユウだが、ある時、探し求めていたマリアに出会う…。主演を、いまをときめく「AAA」のリードボーカル・西島隆弘が務め、ドラマ「カルテット」や映画『愚行録』でも実力派ぶりを発揮する満島ひかり、『百円の恋』で日本アカデミー賞を受賞した安藤サクラが共演。そのほか、渡部篤郎、渡辺真起子、板尾創路らベテラン勢の力演、その後、『新宿スワン』で園監督と運命の再会を果たす綾野さんや、松岡茉優の初々しい姿も登場。また、2010年に惜しまれつつ解散したロックバンド「ゆらゆら帝国」の主題歌も、最初で最後の映画コラボレーションとして伝説と化している。セーラー服で、パンツ丸出しで蹴りをかます満島さんの炸裂する迫力を筆頭に、西島さんのアクティブな“盗撮魔”や、カルト教団の教祖役を怪演した安藤さんなど、瑞々しい個性のぶつかり合いと、4時間という上映時間をまったく感じさせないスピーディな演出が相まって、かつてない衝撃作に。世界にも飛び出し、2009年の第59回ベルリン国際映画祭「国際批評家連盟賞」「カリガリ賞(観客賞)」をW受賞するなど、国内外の数々の映画賞を受賞した。その後、『冷たい熱帯魚』やヴェネチア国際映画祭受賞作『ヒミズ』、大ヒット作『新宿スワン』などへと繋がる、園子温の名を名実共にメジャーに押し上げた作品として、いまなお高い人気を誇っている。そして今回、2007年の撮影開始から、ちょうど10年を経た2017年、4時間(237分)の上映時間となった本作をTVシリーズとして、まったく新しい形でリブート。6時間あった編集初期段階の“ファーストカット”、いわば幻のバージョンを元に、全編脚本通りに再構成し、未使用シーンを1時間以上復元、全音楽・音響も再構築。さらに各話30分のTV仕様に仕上げ、全10話のTVシリーズとなった。まさしく、『愛のむきだし』の【最長版】にして【ザ・テレビショー】。このように映画から変貌するTVシリーズは、過去にはフランシス・F・コッポラ監督が『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーPART2』を時系列に編集し直し、未使用シーンを50分追加、同じように再構成を試みた「ゴッドファーザー テレビ完全版」の放送や、ベルナルド・ベルトルッチ監督が『ラストエンペラー』に膨大な未使用シーンを投入し、再構成を行った「ラストエンペラー・オリジナル全長版」くらいしか存在しないという。本作では映像のクオリティも、10年前からさらに向上させるため、デジタル技術を駆使し、4K化(2K→4Kアップコンバート)を当時の撮影監督・谷川創平氏立会いのもと、より鮮やかできめ細かい高精細・高解像での映像追求も行っている。「完全版」「ディレクターズ・カット」「エクステンディットバージョン」などとは明らかに一線を画す、日本映画ではかつてない別バージョンの最長版にして、TVシリーズ。掟破りのドラマが、製作・撮影開始から10年の記念イヤーに産声を上げる。<園子温(原案・脚本・監督)コメント>あの削除した台詞が、あの削除したシーンが、ついに帰って来た!あの名作が、8年ぶりに完璧な“ドラマ”になって帰って来ただけでも感動的なのに、久々に見るこの作品は、何もかもがいまも新しい。役者達が活き活きと画面を走り抜け、完璧なハーモニーを奏でていた!「愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】」は、J:COMオンデマンドにて第1話~4話を2月1日(水)より、第5話~10話を2月15日(水)より配信開始。J:COMプレミアチャンネルにて第1話~4話を2月4日(土)・11日(土)22時より、第5話~10話を2月18日(土)・25日(土) 22時より放送。(text:cinemacafe.net)
2017年01月29日映画『WE ARE X』が2017年3月3日(金)に公開される。本作は、X JAPANの封印された歴史を映し出すドキュメンタリー映画。ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演の舞台裏を追いながら、全編英語でX JAPANの歴史が語られていく。過去のライブ映像やニュース映像はもちろん、YOSHIKIの幼少期写真や墓参りをする姿、そして海外大物アーティストのコメントなど、貴重な映像の数々が収録されている。また、YOSHIKIがこの映画のために新たに書き下ろした、X JAPAN待望の新曲「La Venus」が本作のテーマ曲となっている。世界への挑戦、脱退、解散、HIDEとTAIJIの死、Toshlの洗脳など・・・バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。結成後30年以上に渡って生み出されてきた、想像を絶するX JAPANの<熱狂>と<狂乱>の歴史。そこには精神的にも肉体的にも彼らが抱えてきた悲嘆と痛みがある。日本の音楽シーンのトップに君臨する、彼らの挑戦の軌跡がここに刻まれた。『WE ARE X』は、2016年1月に米国・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞、3月にはSXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭でデザイン部門観客賞を受賞するなど、これまですでに世界20以上の映画祭にも出品され、世界中のマスコミや評論家からも高い評価を獲得している。監督はドキュメンタリー映画で多くの実績を持つ、スティーヴン・キジャック。そして製作陣は、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画『シュガーマン奇跡に愛された男』のメンバーだ。映画公開と同日の3月3日(金)には、新曲「La Venus」のアコースティックバージョンが収録されたサウンドトラックも発売予定だ。楽曲のライヴ音源やスタジオ音源を収録しており、映画に沿った内容となっている。ジャケット写真が青色の海外盤と、全体的に赤が施された日本盤の2種類が存在し、日本盤にはボーナス・トラック2曲が追加収録される。さらに、3月4日(土)にイギリスのウェンブリー・アリーナで行われる「X JAPAN LIVE 2017 at the WEMBLEY Arena in LONDON」のライブビューイングも決定。3月5日(日)に全国の映画館で上映され、本作「WE ARE X」との“ダブル鑑賞”が可能となる劇場もある為、当日は映画チケットも争奪戦になりそうだ。なお、チケットは現在発売中となっている。【詳細】映画『WE ARE X』公開日:2017年3月3日(金)監督:スティーヴン・キジャック■X JAPAN『WE ARE X』オリジナル・サウンドトラック発売日:2017年3月3日(金)価格:3,000円+税※2月8日よりiTunes storeにて先行予約開始。予約するとアルバムより「La Venus」がダウンロード可能。【収録曲】1. La Venus (Acoustic Version)2. Kurenai (The Last Live)3. Forever love4. Piano Strings of Es Dur5. Dahlia6. Crucify My Love7. Xclamation8. Standing Sex (Live RETURNS)9. Tears10. Longing / Setsubo-no-yoru11. Art of Life -3rd Movement-12. Endless Rain (The Last Live)13. X (The Last Live)14. Without You (Unplugged)CD2 -日本盤ボーナス・トラック-1. Rusty Nail (From DAHLIA TOUR FINAL ~Mubou na Yoru~)2. Forever Love (From The Last Live)※日本盤のみボーナス・トラック2曲収録の2枚組・Blu-spec CD2仕様・初回生産限定盤のみ特殊三方背BOX仕様、X JAPANロゴ・ステッカー付き(3種の内1枚ランダム封入)■ライブビューイング開催日時:2017年3月5日(日) 19:00〜上映劇場:下記URLより確認URL:※本ライブビューイングはディレイ中継にて実施。<チケットに関して>価格:4,500円(税込)販売方法:「チケットぴあ」にて一般販売。(先着順)・一般発売:現在発売中〜3月2日(木)23:59・インターネット購入 ※PC・MB共通。※申し込みには、事前にチケットぴあの会員登録(無料)が必要 ・店頭直接購入:「チケットぴあ」店舗 / サークル K サンクス / セブン-イレブン問い合わせ先:TEL 0570-02-9111(C)2016 PASSION PICTURES LTD.
2017年01月28日「X JAPAN」の封印された歴史を描く、ハリウッド製作のドキュメンタリー映画『WE ARE X』。この度、本作の日本公開日が3月3日(金)に決定し、ロンドンでも同日公開が決定。併せて日本版予告映像も到着した。世界への挑戦、脱退、解散、HIDEとTAIJIの死、Toshlの洗脳…バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。結成後30年以上に渡って生み出されてきた、想像を絶する「X JAPAN」の“熱狂”と“狂乱”の歴史。そこには精神的にも肉体的にも彼らが抱えてきた悲嘆と痛みがある。栄光と挫折、生と死、解散と復活。日本の音楽シーンの頂点に君臨する彼らの挑戦の軌跡――。マディソン・スクエア・ガーデン公演での舞台裏を追いながら、クライマックスでは息をのむ圧巻のステージが待ち受ける。『WE ARE X』は、これまでにない近さで、心に深い傷を負いながらも走り続ける彼らの光と闇に迫る。本作は、ドキュメンタリー映画で多くの実績を持つスティーヴン・キジャック監督の手により、「X JAPAN」が歩んできた比類なきストーリーを感動的に描いたもの。昨年1月には米国・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞、3月にはSXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭でデザイン部門観客賞を受賞するなど、これまですでに世界20以上の映画祭にも出品され、世界中のマスコミや評論家からも高い評価を獲得している。今回到着したのは、YOSHIKIがこの映画のために新たに書き下ろした「X JAPAN」待望の新曲で映画ラストに流れる「La Venus」が使用された日本版予告編。映像では、過去のLIVE映像やニュース映像はもちろん、YOSHIKIさんの幼少期写真や墓参りをする姿、海外大物アーティストのコメントなど、超貴重な映像の数々も確認できる。なお、1月28日(土)より本作の劇場前売券が発売されることも決定。劇場限定特典には、「海外版ポスタークリアファイル」(数量限定)が付いてくる。『WE ARE X』は3月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月26日ロックバンド・X JAPANのリーダー・YOSHIKIが25日、ニコニコ生放送『YOSHIKI CHANNEL』で、X JAPANの歴史を描くドキュメンタリー映画『WE ARE X』の日本公開日が3月3日に決定したことを発表し、本作への思いも語った。YOSHIKIは本作について、数年前よりアメリカのエージェントから、X JAPANというドラマを映画にすべきと助言されていたものの、「そもそも僕はこの映画を作りたくなかったんです」と告白。その理由について「X JAPANのラストライブの映像化も2年くらいかかった。あのライブを観返すのが本当につらくて、チェックもできないような状態が続きました。ラストライブの時でさえそうだったのに、今までのストーリーを語るなんて考えただけでゾッとした」と打ち明け、「この映画も同じで、制作に数年の年月が必要だった」と明かした。そして、映画化の決心がついた理由について、「Xのストーリーは、日々生きるのがつらいと思っている人や死んでしまいたいと感じている人を救えるんじゃないかと言われたんです。それで、じゃあ作ってみようかなと思えたんです」と説明。また、オスカー受賞歴もある海外のスタッフ陣が集結し制作されたことに、「X JAPANの歴史があまりにもすごい内容だったから、はじめはみんな本当だと信じられなかったみたい(笑)。最初は、やっぱりしんどくてあまりうまくしゃべることができなかった。だけど、だんだんと心を開いていけた」と話した。アメリカではすでに公開され、2016年1月に行われたサンダンス映画祭では最優秀編集賞を受賞した本作。YOSHIKIは、サンダンスを含め、約20以上の映画祭を回ったといい、「僕は映画祭を含め10回以上はこの映画を観ているけど、観るたびに涙の量が増えていった」と語り、「上映後に舞台挨拶するときは、メイクが落ちてしまって大変だった(笑)」とおちゃめなエピソードも披露した。(C)2016 PASSION PICTURES LTD.
2017年01月26日ロックバンド・X JAPANの歴史を描くドキュメンタリー映画『WE ARE X』の日本公開日が3月3日に決定した。25日に放送されたニコニコ生放送『YOSHIKI CHANNEL』で、リーダーのYOSHIKIが発表した。YOSHIKIは「3月3日から『We Are X』が日本で公開になります」と公開日を発表し、ロンドンでも同日公開されることも告知。さらに、本作のサウンドトラックの発売が決定したことも発表され、サウンドトラックにはX JAPAN待望の新曲「La Venus」のアコースティックverも収録され、映画公開と同日の3月3日、SONY MUSICより発売されることもアナウンスされた。日本公開決定にあわせて日本版予告編映像も公開に。新曲「La Venus」が本作のテーマ曲として日本版オリジナルの予告編にも使用されている。また、1月28日より本作の劇場前売券が発売されることも決定し、劇場限定特典として「海外版ポスタークリアファイル」(数量限定)が付くことが発表された。本作は、ドキュメンタリー映画で多くの実績を持つスティーヴン・キジャック監督の手により、X JAPANが歩んできたストーリーが感動的に描かれ、2016年1月には米国・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞、3月にはSXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭でデザイン部門観客賞を受賞するなど、これまですでに世界20以上の映画祭に出品。世界中のマスコミや評論家からも高い評価を獲得している。世界への挑戦、脱退、解散、HIDEとTAIJIの死、Toshlの洗脳・・・バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。結成後30年以上に渡って生み出されてきたX JAPANの熱狂と狂乱の歴史には、精神的にも肉体的にも彼らが抱えてきた悲嘆と痛みがある。マディソン・スクエア・ガーデン公演での舞台裏を追いながら、クライマックスでは息をのむ圧巻のステージが。心に深い傷を負いながらも走り続ける彼らの光と闇に迫る。(C)2016 PASSION PICTURES LTD.
2017年01月26日俳優・山田孝之がフジファブリックの新曲『カンヌの休日 feat. 山田孝之』にボーカルとして参加。そのミュージックビデオが公開された。テレビ東京・テレビ大阪ほかで放送中のドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」のオープニングテーマとなっている『カンヌの休日 feat. 山田孝之』。ミュージックビデオのコンセプトは「映画祭」。タキシードに身を包みブラックのサングラスをかけ、爽快にレッドカーペットを駆け抜ける山田の姿が映されている。彼が進むその先にはフジファブリックが待ち受け、合流するやいなや無数のカメラのフラッシュを浴びながら山田が熱唱する。そこに現れた怪しげな謎の老人は、ミュージックビデオを監督、そしてドラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」も手掛ける映画監督の山下敦弘というコミカルな内容だ。フジファブリックの新曲『カンヌの休日 feat. 山田孝之』は2017年2月15日(水)より発売。ニューアルバム『STAND!!』を掲げた全国ツアーでも同曲は演奏されている。2017年2月24日(金)に中野サンプラザで行われた全国ツアーの追加公演では、タキシードに身を包んだ山田孝之がサプライズで登場し、会場を沸かせた。なお、2017年6月と7月には、4回目となる自主企画イベント「フジファブリック 2マンツアー フジフレンドパーク2017」を開催することが決定した。過去の企画では「ウルフルズ」や「キュウソネコカミ」、「Suchmos」、「クリープハイプ」、「KANA-BOON」といった話題のバンドと対バンしていることから、今年の相手が誰になるのか期待が高まる。【詳細】■『カンヌの休日 feat. 山田孝之』発売日:2017年2月15日(水)<収録曲>1.カンヌの休日 feat. 山田孝之2.Here3.カンヌの休日4.カンヌの休日(Instrumental)価格:・通常盤(CD)AICL-3261 1,500円+税・初回盤(CD+DVD)AICL-3259-60 1,700円+税 ※Music Video収録■フジファブリック 2マンツアー フジフレンドパーク2017・2017年6月26日(月) 大阪・Zepp Osaka Bayside・6月30日(金) 東京・Zepp DiverCity TOKYO・7月1日(土) 東京・Zepp DiverCity TOKYOチケット:スタンディング/2F指定席 5,400円(税込)+1Drink一般発売日:5月20日(土)FAB CHANNEL会員限定最速チケット先行受付期間:2月17日(金) 22:00~2/26(日)23:00
2017年01月24日俳優・山田孝之出演の、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(25:07~)第3回が、20日深夜に放送される。同作は2016年夏、「映画の賞が欲しい」と映画監督・山下敦弘を呼び出した山田が、映画制作に奔走した記録を伝えるドキュメンタリードラマ。山下監督と、友人であるドキュメンタリー監督・松江哲明監督が作品化した。連続殺人鬼・エド・ケンパーの映画を撮ると発表した山田は、主人公に天才子役・芦田愛菜を抜擢。日本映画大学でカンヌ映画祭について学んでいた。第3回では、山田・山下・芦田の3人が資金を集めるためにパイロットフィルムを制作する。山田が集めた撮影スタッフとともにパイロットフィルムの撮影が始まる。(C)「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
2017年01月20日3月2日(木)より開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」。この度、本映画祭のラインナップ会見が行われ、今期の各部門上映作品などが発表された。俳優・斎藤工の長編初監督作も招待が決定している。このほど、オープニング招待作品に決定したのは、大ヒット映画『君の名は。』に続きヒットの期待が高まる、劇場アニメ『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』。神山健治監督が原作・脚本・監督を担う初の劇場オリジナルアニメーション映画は、主人公を高畑充希が演じるほか、江口洋介、満島真之介、古田新太ら豪華俳優陣、さらに釘宮理恵、高木渉といった人気声優陣が出演していることでも話題となっている。また招待作品には、映画やドラマだけでなく最近はバラエティでも大活躍の人気俳優・斎藤さんが、「齊藤工」名義で長編初監督作に挑戦した『blank13』での参加が決定し、本映画祭でワールドプレミア上映もされることに。さらにEXILE HIROが初プロデュースし、青柳翔(劇団EXILE)らEXILEメンバーが出演する本格時代劇『たたら侍』も上映が決まり、小林直己、石井杏奈、監督の錦織良成の参加も発表された。齊藤監督は映画について、「あんまんだと思って食べたらピザまんだった。と思ったらやっぱり段々とあんまんになっていった。変な例えですが、そんなジャンルレスな作品に仕上がりそうです。もちろん良い意味で。乞うご期待ください」とメッセージを寄せている。そのほか、アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』、『LION/ライオン~25年目のただいま~』といった、世界的注目作品もラインナップ。そして映画祭を締めくくるクロージング招待作品には、『チェイサー』『哀しき獣』のナ・ホンジン監督最新作にして、國村隼の怪演で話題沸騰のスリラー『哭声/コクソン』に決定。舞台挨拶には國村さんとホンジン監督が登場する予定だ。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」は3月2日(木)~3月6日(月)の期間で開催。(cinemacafe.net)
2017年01月16日「このミステリーがすごい!」第1位を獲得したサラ・ウォーターズ「荊の城」を原作にした、パク・チャヌク監督の最新作『お嬢さん』が3月3日(金)より公開となる。賞レースではナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で本年度トップ5 外国語映画に選出されたのを皮切りに、全米映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞などアカデミー賞前哨戦で外国語映画賞を総なめにしているのだが…。1939年、日本統治下の朝鮮半島。孤児の少女・スッキ(キム・テリ)は、“伯爵”を装った詐欺師(ハ・ジョンウ)にスカウトされ、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドとして働くことに。秀子は世間とは隔絶した大きな屋敷で、日本文化を崇拝する支配的な叔父(チョ・ジヌン)とひっそりと暮らしていた。実は詐欺師はスッキとともに秀子を誘惑し、結婚した後、彼女を精神科病院に入れて財産を奪うという計画を企てていたのだ。計画は順調に進むが、献身的なスッキに秀子が次第に心を開いていく。世間知らずの令嬢と、その侍女、詐欺師、富豪。欲望の館で誰が誰を騙し、愛されたのか――。2016年のカンヌ国際映画祭において、美術のリュ・ソンヒが韓国人初の芸術貢献賞受賞を果たした本作。息を飲むような美しい映像と世界観で綴られるのは、男女4人それぞれの思惑が入り乱れる騙し合いと過激なエロスの官能サスペンスだ。『オールド・ボーイ』『イノセント・ガーデン』などで知られるパク・チャヌクの集大成ともいっても過言ではなく、韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、アメリカ、フランスでも大ヒットを記録。韓国・青龍映画賞女優主演賞(キム・ミニ)/新人賞(キム・テリ)を受賞したほか、世界の映画祭・賞レースでも68ノミネート、31受賞と軒並み高い評価を受けている。ちなみに、これまでのアメリカでの外国語映画賞受賞作品を見てみても、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞と主演女優賞(ドラマ部門)を獲得したイザベル・ユペール主演『Elle』(原題/フランス、ドイツ、ベルギー)、ヨーロッパ映画賞で主要5部門を獲得した『Toni Erdmann』(原題/ドイツ)を凌いでいる。だが実は、本作はアカデミー賞の韓国代表作品には選ばれていないのだ。もし、アカデミー外国語映画賞の韓国代表に選ばれていれば、受賞はほぼ確実だったのではないかと予想され、韓国代表作品にならなかったことを批判する意見も出ている。アメリカの映画サイト「IndieWire」では、「アカデミー賞主要部門に選ばれるべき作品!!これまでアカデミー賞を受賞した韓国映画はないが(外国語映画賞の最終候補に残ったこともなし)、今年それを変えるチャンスが訪れた。『お嬢さん』がそれを変えられたかもしれなかった」とコメントし、「KOFIC(韓国映画振興委員会)が『The Age of Shadows』(ソン・ガンホ、鶴見辰吾ら出演)を韓国代表作に選んだのも驚きではない。でも外国語映画賞に選ばれなかったからと言って、主要部門で選んではいけないという理由はない。『お嬢さん』は、作品賞、監督賞、脚色賞、主演女優賞(2人)のノミネートに十分匹敵する。音楽、美術、編集、撮影の部門ではなおさらだろう。アカデミーが決して見落としてはいけない作品」と、アカデミー賞主要賞ノミネートに匹敵する作品であることを述べている。韓国映画としてここまで全米の評価を受けるのは、まさに異例。そんな話題の本作を引っさげて2月8日&9日には、パク・チャヌク監督の来日が決定!ハリウッドデビュー作『イノセント・ガーデン』のプロモーション以来、約3年8か月ぶりとなる。12日に発表になった「アジアン・フィルム・アワード」でも本作は最多6部門にノミネートされており、この躍進をパク・チャヌク監督はどう語ってくれるのか、楽しみだ。『お嬢さん』は3月3日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月14日俳優・山田孝之と、アーティストのフジファブリックがコラボしたアーティスト写真が6日、公開された。山田とフジファブリックは、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(毎週金曜24:52~)のオープニングテーマを歌っている。『山田孝之のカンヌ映画祭』は2016年夏、「映画の賞が欲しい」と映画監督・山下敦弘を呼び出した山田が、映画制作に奔走した記録を伝えるドキュメンタリードラマ。山下監督と、友人であるドキュメンタリー監督・松江哲明監督が作品化したオープニングテーマのタイトルは「カンヌの休日 feat.山田孝之」。この度公開されたアーティスト写真は、山田とフジファブリックのメンバーがタキシードでレッドカーペットを颯爽と歩く姿で、番組と楽曲の世界観を表した。また、2月15日に発売されるシングルCDのジャケットも同時に公開された。
2017年01月07日今田耕司と女優の中条あやみがMCを務め、毎回ゲストが自分だけの第2の故郷“アナザースカイ”を訪れる旅バラエティ「アナザースカイ」の1月6日(金)今夜放送回に女優の篠原涼子がゲストで登場、かつてアイドル活動をしていた台湾を訪れ当時をふり返る。ドラマから映画へと展開した「アンフェア」シリーズや「オトナ女子」など女優として活躍する篠原さんが、ドラマの撮影で訪れたものの全く観光できなかったという台湾を満喫。念願の小籠包を味わったり、あのアニメ映画のモデルとも言われる茶屋で家族について語るほか、かつてアイドルグループ「東京パフォーマンスドール」として台湾の番組に出演していた当時の“恩人”と感動の再会を果たす。またアイドル時代、バラエティへの出演で知名度を上げた篠原さんが、かつて伝説のコント番組で共演した今田さんと再会、当時の裏話なども明かす。そんな篠原さんだが、7年半ぶりにスペシャルドラマ主演を果たす「愛を乞うひと」が1月11日(水)に放送となる。同作は下田治美の同名小説が原作で、過去には1998年に原田美枝子主演で映画化、日本アカデミー賞最優秀作品賞ほかブルーリボン賞、モントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞などを受賞している。幼少時代に母親から凄惨な虐待を受け、愛に飢えていたひとりの女性が、本当の自分を取り戻していくストーリーで今回のドラマ版では主人公の現在だけでなく幼少時代も並行して描く。今回篠原さんは主人公の山岡照恵だけでなく、その母で幼少時代の照恵を虐待し続けた母親・陳豊子も演じて一人二役に初挑戦。物静かな照恵と攻撃的な豊子という両極端な2役を演じ分ける篠原さんに注目。山岡照恵は、高校生の娘・深草と2人暮らし。ある日、照恵は生き別れた弟・武則との再会をきっかけに記憶の底に押し込めていた凄惨な幼少時代を思い出していく。さらに、照恵は深草の後押しもあり、亡くなった父親の遺骨を探しに父親の故郷・台湾へと渡る。そして照恵は、いままで知らなかった母親の真実と向き合うこととなる――という物語。スペシャルドラマ「愛を乞うひと」は1月11日(水)21時~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。「アナザースカイ」は1月6日(金)23時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2017年01月06日チャウ・シンチー監督の最新作として話題沸騰中の『人魚姫』。1月7日(土)に迫った日本上陸を前に、チャウ・シンチー作品のヒロインに抜擢された新星女優、通称“星ガール”の新旧2人が熱い火花を散らしていることが分かった。本作は、人間界と人魚界に住む男女のロマンスを中心に、環境破壊へのメッセージをギャグ満載の中に描いたファンタジック・アドベンチャー。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい自然保護区域を買収し、埋め立てを決める。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を決行するが、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。そして2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と欲に駆られた人間たちによる激しい武力戦に巻き込まれていくことに――。“ヒロインは必ずブサイク顔で登場させるべし!”というチャウ・シンチーメソッドのもと、どぎついメイクや変顔を披露し、本作でデビューを果たした新人女優リン・ユンリンは新たなブレイク候補の“星ガール”。日本の俳優・綾野剛も選ばれた「ニューヨーク・アジア映画祭」でライジング・スター賞を受賞するなど、早くも注目を浴びている。加えて本作には、先輩“星ガール”がなんとリン・ユンの恋のライバルとして登場しており、新旧の星ガールが1人の男・リウを巡って対決!そのライバル役は、『ミラクル7号』(’08)で主人公をやさしく見守る小学校の先生役として出演していたキティ・チャン。彼女もまた、当時チャウ・シンチーによって見出された新星だ。リン・ユン演じる無垢で恋を知らない人魚・シャンシャンに対し、キティ・チャンが演じるのは、財力があって才色兼備のパーフェクトボディの人間・ルオラン。種族を超えたラブロマンスの側面を持つ本作の中で、対照的なキャラの2人がリウの前に現れ、どのように男を虜にしていくのかにも注目していて。『人魚姫』は1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月06日人気俳優・山田孝之が「カンヌ映画祭」を目指す映画制作の過程を記録したドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」が、1月6日(金)今夜からテレビ東京系にて放送がスタートする。1999年に俳優デビューし、映画初主演を務めた2005年公開の『電車男』が大ヒットした山田さん。その後も『クローズZERO』シリーズや『十三人の刺客』、『GANTZ』シリーズや『バクマン。』『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』などに出演。『闇金ウシジマくん』シリーズで見せるハードなスタイルから「勇者ヨシヒコ」シリーズで見せるコミカルさまでその演技のふり幅の広さ、多彩さは他の追随を許さない。いまや日本を代表する俳優に成長した山田さんが今回挑むのは、自身2年ぶり2度目となる「ドキュメンタリードラマ」。前回のドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」では、スランプに陥った山田さんが親交のある映画監督・山下敦弘を呼び出し「赤羽での自分を撮影してほしい」と依頼、そこにドキュメンタリー監督・松江哲明が加わってドラマが生まれたのだが、今回も山田さんが山下監督を呼び出し「世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたい」と言い出し、2人で「カンヌ映画祭」に向け映画制作をスタートさせる。松江監督も参加して“映画制作に奔走した山田孝之の2016年夏の記録”として作品化したという。放送にあたり山田さんは番組公式サイトで「今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました」とコメント。「ふり返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があった」としながらも「行動したことにより気づくことができ、次に役立てることができます」と続け「これからも“山田孝之の”やり方で頑張っていこうと思います。しっかりと注意してご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せている。また山下監督も山田さんと過ごした昨夏をふり返り「修行のような毎日で、結果お尻に変なおデキが出来たり…山田孝之は変な魔法をもっているので皆さんも気をつけてください」。松江監督も「とんでもない映像は撮れていることは保証できます。おそるべし、山田孝之。無事、最終回まで放送されますように」とそれぞれコメント。「山田孝之がつくる映画」とは一体どのような内容なのか…本放送で確かめて欲しい。ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」は1月6日(金)より毎週金曜深夜0時52分~放送。(笠緒)
2017年01月06日