2015年2月に公開された映画『振り子』が、アメリカのロサンゼルス日本映画祭で"コンペティション作品部門"にノミネートされ、同作でメガホンを取った竹永典弘監督が、優秀監督賞を受賞した。お笑い芸人を経て、パラパラ漫画家として一世を風靡した鉄拳が2012年に発表した『振り子』を映画化した本作。昭和から平成へと移り変わりつつある時代の大介(中村獅童)とサキ(小西真奈美)夫婦の姿を通して、人生の荒波に翻ろうされながら巻き起こる"奇跡"がハートウォーミングに描かれる。ロサンゼルス日本映画祭は、2003年にスタート。観客が感動するような映画作品を厳選して紹介し続け、2015年で11回目の開催となった。本作は9月26日、27日の2日間にかけ上映。鉄拳がパラパラ漫画で描き出した夫婦の深い絆と、それに感銘を受けた竹永監督による"古き良き日本の世界観"がアメリカ人や現地の日本人の心を掴んだ。なお、劇中で商店街のタバコ屋を演じた女優の研ナオコは、オレンジ・カウンティ・ジャパニーズ・アメリカン・アソシエーションの藤田喜美子会長からトロフィーを受け取った。また、神奈川県本厚木のアミューあつぎ映画.comシネマにて、11月21日から12月4日にかけて追加上映も決定。これは、同劇場からの強い要望によって実現した。
2015年10月07日開催中の第20回釜山国際映画祭で、若手実力派スターのユ・アインが“オープントーク”に登場、ファンからの「オッパ、サランヘヨ(兄貴、愛してる)」の絶叫が飛び交い、旬のスターならではの盛り上がりを見せた。韓国で今年最大のヒット作となった『ベテラン』で初の悪役に挑んだユ・アインは、普段は率直な物言いで知られる兄貴キャラで知られている。司会者から「SNSで自分の意見をはっきり言う人として有名ですが、『ベテラン』では悪人役です。本人のキャラクターとはとても差があると感じるのですが?」と聞かれると、「そんなふうに言ってくださってありがとうございます!みなさん誤解しそうですからね」と笑いながら答えた。悪役の演技については「人間が一番悪いことをするとしたら、どういう道にいくだろう、ということをいつも考えながらやっていました。誰でも自分の中に悪があるけれど、その悪の部分を隠していたりすると思うんです。でも今回の撮影のときには、僕の中にある、その悪の部分のふたを少し開けて演じていましたね」と語った。日本では12月公開予定の『ベテラン』は、政府にすら影響力のある大財閥の3世テオ(ユ・アイン)と、彼の犯罪を暴こうとする武闘派刑事(ファン・ジョンミン)チームの戦いを描く。『ベルリンファイル』のリュ・スンワン監督による痛快アクションで、観客動員1,300万人を動員し、韓国映画史上第三位を記録する大ヒットとなった。昨年のヒットドラマ『密会』では20歳年上の人妻と恋に落ちるピアニストを演じたユ・アインは、『ベテラン』では傍若無人な悪役を演じ、幅広い演技力を実証して見せた。ファンからの「今までの演じた中で一番好きな役と、やってみたい役を教えて」という質問には、「ドラマ『密会』のソンジェという役が好きでした。最近もナルシストみたいですが、もう一回見直したほどです。今後も俳優としていろんな役を演じたいと思いますが、愛するときとか愛されるときの表情の微かな動きや震えも見せられるような、ちょっとエッチなところもあるメロドラマを映画でやってみたいです」と答えると、観客から大歓声がわき上がった。また6日に29歳(韓国では数え年となるため30歳)の誕生日を迎えるユ・アインのためにバースデーケーキが用意されると、ユニークなパネルを持ったファンの一人を壇上にあげ、ケーキの食べさせっこをするという大サービスも。これには女性ファンから悲鳴があがっていた。釜山国際映画祭は今月10日まで開催。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年10月07日韓国で開催中の第20回釜山国際映画祭で、現地時間4日夕、人気イベントである“オープントーク”に『海街diary』の是枝裕和監督と長澤まさみが登場し、観客との交流を楽しんだ。四姉妹の物語である『海街diary』では恋愛に奔放な次女・佳乃を演じた長澤さん。肩を見せたセクシーなドレスで登場すると、「まさみ、きれい!」という日本語の歓声が飛んだ。「『涙そうそう』など青春映画のイメージがずっと強かったのですが、今回は大人の演技を見せてくれましたね」という司会者の言葉に長澤さんは、「私も28歳になったので、自然な流れなんだと思います」と答えた。是枝監督は、長澤さんを次女役に起用したことについて、「長澤さんは太陽のように明るい。陰と陽で言えば、陽。長女は陰で、看護婦であり、死のイメージがありますが、長澤さんにはエロス=生を担ってほしいと話しました」と語った。是枝監督は2年前に同じ海辺のステージで福山雅治ともトークを行っているため、司会者から「『そして父になる』で父親を演じたことがきっかけで、福山さんは結婚を決意したのでは?」という質問が飛び出た。これに是枝監督は「その話しは本人に聞いていないのでわかりません。ゆっくり聞いてみたいです」と答え、「ファンの方にうらまれちゃいますね」と笑った。また、監督は「死ぬ前に何を考えると思いますか?」との質問されると、「やっぱり、もっと映画が撮りたい、と思うんじゃないでしょうか」と映画にかける情熱を語った。釜山国際映画祭は10日まで開催され、このあとも、佐藤健、河瀬直美監督らの釜山入りが予定されている。(photo / text:Ayako Ishizu)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年10月06日芸能界のうそとリアルを現役アイドル「NEWS」の加藤シゲアキが描いた問題作を主演に中島裕翔を迎え映画化した『ピンクとグレー』。この度「第20回釜山国際映画祭」に出品。舞台挨拶に主演の中島さんと菅田将暉、そして行定勲監督が登壇した。大人気スター俳優・白木蓮吾が、突然、死んだ。第一発見者は幼い頃からの親友・河田大貴。動揺する大貴は6通の遺書を手にする。遺書に導かれ、蓮吾の短い人生を綴った伝記を発表した大貴は、一躍時の人となり、憧れていたスターの地位を手に入れる。いつも一緒で、いつも蓮吾が一歩先を進んでいた。輝かしい青春の思い出と、蓮吾を失った喪失感にもがきながらも、その死によって与えられた偽りの名声に苦しむ大貴は、次第に自分を見失っていく。なぜ、蓮吾は死を選んだのか。なにが、誰が、彼を追い詰めたのか。蓮吾の影を追い続ける大貴がたどり着いた“蓮吾の死の真実”とは――。10月2日(現地時間)、ソヒャンセンタムシティにて公式上映終了後、舞台挨拶が行われた。世界中から詰めかけた約700人の観客が集まった会場に、グレーのスーツをかっこよく着こなす中島さん、パープル色のスーツにピンクの髪色の菅田さん、行定監督が登場すると、会場から女性の黄色いならぬ“ピンク色”の歓声が巻き起こり、大きな拍手とともに迎えられた。釜山入りする前に、「Hey! Sey! JUMP」のメンバー山田涼介から韓国語を教えてもらったという中島さん。「こんにちは。初めまして。日本から来ました。中島裕翔です」と韓国語で挨拶。また菅田さんも続けて「皆さんと会えて、嬉しいです。よろしくお願いします」と韓国語を披露すると、観客からは驚きの声と共に歓声が上がった。そして質疑応答では、次々と手が上がり、中島さんの劇中での激しいベッドシーンについて聞かれると「激しい場面でしたね(笑)。大変でした。(自分の唇に)リップグロスがとても塗ってあったので、(相手役の夏帆さんの唇が)べったべたになってしまいました」と撮影秘話を披露した。また、本作の原作者・加藤さんは事務所の先輩ということで、プレッシャーは?と聞かれたところ中島さんは「原作は読んでいたのですが、先輩のデビュー作である小説の映画化であり、また僕にとっても初出演映画だったので緊張しました。加藤くんがお弁当の差し入れをしてくれたことがあったんです。そのとき、僕が『この役、難しくてどうすればいいでしょう?』と加藤君に相談したら、『実際に悩んでいるのがスクリーンにでるからそのままでいいんじゃない』と言ってくれました」と加藤さんからアドバイスをもらったそう。最後に、中島さんは「皆さんに、こうして観てもらえるというのは光栄です。貴重な経験になりました!」と語り、菅田さんは、「うちの裕翔をよろしくお願いします!」と中島さんをアピールし、会場からは日本語で「かっこいい」という声援と共に温かい拍手が巻き起こった。そして、質疑応答後、本映画祭名物の海辺でのトークイベントに参加した一行。そこで行定監督は「中島は非常に何でもできる人。菅田はいまの日本映画界で彼を必要としている作品はとても多い」と2人を絶賛する一方「2人を合わせるのが本当に大変で。テイク1がいいのが菅田、テイク10がいいのが裕翔。本当に非常に難しいです。合わせるのが(笑)」とこんな困難も語っていた。一行の降壇際に、観客から「愛嬌見せてー」と声をかけられた中島さんは、歓声に応え観客に“投げキッス”を披露していた。会場からは大きな歓声が上がり、照れる中島さんに対してアンコールが止まず、照れながらも中島さんと菅田さんも投げキッスのサービス。サービス精神旺盛なその姿に、現地ファンの“ピンク色”の歓声は止むことなく幕を閉じた。『ピンクとグレー』は2016年1月9日(土)全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年10月03日10月22日~31日の会期で開催される「第28回東京国際映画祭」で、『機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に』が、『ガンダム』作品史上初となるアトラクション型4Dシアター「MX4D」で上映されることが明らかになった。「MX4D」は、今年4月にサービスをスタートしたばかりの米・MediaMation社が開発したアトラクション型4Dシアター。映画のシーンに合わせて、客席のシートが前後、左右、上下に動くとともに、風、ミスト、香り、ストロボ、煙や振動など五感を刺激する11種の特殊効果が連動し、「アトラクション型の映画鑑賞スタイル」を体験できる。国内ではTOHOシネマズが採用しており、TOHOシネマズ新宿、六本木ヒルズ、ららぽーと富士見のみで展開されている。「MX4D」を採用するのは、「東京国際映画祭」史上でも初めてのこと。初上映の作品に『ガンダム』が選ばれたことについて、同映画祭事務局長の都島氏は、「劇場でしか味わえないスペシャルな体験をあらゆる世代に楽しんでもらいたい。そのために、あらゆる世代にファンを持つ『ガンダム』作品で実現するのがもっともふさわしい」と、その思いを明かしている。現在、『機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に』のプロデューサーからの演出プランをもとに、米国本社で製作が行われているという。本上映が行われるのは、「第28回東京国際映画祭」の特集企画「ガンダムとその世界」内。特集では、『ガンダム』が日本最大級のヒットコンテンツとなった秘密に迫るため、現在までのシリーズが一挙に上映される。「MX4D」化作品『機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に』のチケットは、10月10日からticket boardにて発売。価格は、特集上映「ガンダムとその世界」の料金1,300円に、1,200円がプラスされた2,500円となる。(C)創通・サンライズ
2015年10月02日10月1日(現地時間)、第20回釜山国際映画祭が韓国・釜山市で開幕した。ハ・ジウォン、「KARA」のギュリ、ソン・イェジン、ムン・ソリ、イ・テラン、タン・ウェイらが華やかなドレスでレッドカーペットを飾った。中でも一番の盛り上がりを見せたのが、チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフンという男性トップスターがサプライズでギャング風に一斉に登場したときで、雨の中集まったファンから大歓声があがった。このほか、「EXO」のスホ、イ・ジョンジェ、『無頼漢 渇いた罪』で共演したチョン・ドヨンとキム・ナムギル、名優アン・ソンギら韓国スターに加え、サイモン・ヤム、チャン・チェン、ジョニー・トー、ハーヴェイ・カイテル、ニューカレンツ部門の審査員を務めるナスターシャ・キンスキーら海外ゲストも数多く参加した。開幕式の司会は、韓国を代表する演技派俳優ソン・ガンホと、アフガニスタンの女優マリナ・ゴフバハーリが務め、オペラ歌手スミ・ジョーの華麗な歌声と花火が開幕を告げた。セレモニーでは、アジアを代表する映画製作者に贈られるアジアン・フィルムメイカー・オブ・ジ・イヤーとしてスタジオ・ジブリが表彰された。ジブリの鈴木敏夫プロデューサーは作務衣姿で賞を受け取り、「日韓国交正常化50周年という記念の年に、選ばれたことに感謝します」と語ると、大きな拍手がわき上がった。BIFFの愛称で知られアジア最大規模の映画祭である釜山映画祭は昨年、釜山市長からの上映中止要請を振り切り、セウォル号沈没事件を告発するドキュメンタリー映画『ダイビング・ベル』を上映したことから、市長がイ・ヨングァン執行委員長に辞任を要求したり、予算削減を打ち出すなど対立。20周年を迎える今年はイ・ヨングァン委員長が共同委員長として、『シバジ』などのベテラン女優カン・スヨンを迎えたことで市側と和解、新たにスタートを切ることになった。ベネチア、モスクワをはじめ多くの映画祭で女優賞に輝くカン・スヨンは「映画祭は今後も政治的独立性を維持する」と宣言して、映画人からの尊敬を集めている。この日の釜山は朝から強風警報が出るほどの悪天候。そのため飛行機の欠航や遅延が相次ぎ、『ピンクとグレー』の中島裕翔、菅田将暉、行定勲監督らを始め、日本からのゲストの多くは到着が大幅に遅れ、残念ながら開幕式に参加ができなかった。映画祭は10日まで行われ、日本からも佐藤健、長澤まさみ、是枝裕和監督らが参加する予定だ。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年10月02日俳優の東出昌大が海外映画祭デビューを果たした。主演を務めた映画『GONIN サーガ』 (公開中)が現地時間9月30日にカナダのバンクーバー国際映画祭で上映され、石井隆監督と共に舞台あいさつを行った。海外映画祭初参加にあたって東出は、「撮影現場で苦楽を共にした、キャスト、スタッフ皆さまの思いと日本人であることの誇りを背負って、胸を張って登壇できれば」と意欲的。石井監督も「96年にモントリオールFANTASIA映画祭で石井隆特集があり、『GONIN』『GONIN2』が招待上映された」と振り返り、「あれから20年近く、再び『GONIN サーガ』がバンクーバー映画祭で招待上映されると聞き、僕は目まいとため息が漏れた」と同シリーズで再びカナダの地へ立つ思いを語っていた。会場となったインターナショナル・ビレッジ・シアターは、海外ジャーナリストやカナダ人、カナダ在住の日本人ら400人の観客で満員。上映終了後の劇場に東出が登場すると大歓声が上がり、東出は司会者の「英語話せるんですよね?」という無茶な振りに苦笑しながらも英語でのスピーチを行った。現地在住の日本人も多く詰めかけた様子を見て、「不慣れな英語を話さなくてもいいんじゃないか、と思った」と笑いながらも「たくさんの国の方がいらっしゃる会場で、日本語だけでは不公平だから」と気遣いをみせた東出。この日のために練習したという英語で、「I’m Masahiro Higashide, the main actor of GONIN Saga (『GONIN サーガ』で主演を務めました東出昌大です)」とあいさつし、「This is my first time to attend an international film festival. I am very excited to be here today and it is an honor to have been invited (初めての海外映画祭参加で非常に興奮しています。ご招待いただき光栄に思っています)」と万感の思いを伝えると、ファンから温かな拍手がおくられた。さらに、劇場外のレッドカーペットには劇場に入れなかったファンが約100人集まり、東出が姿を現すと一気にヒートアップ。現地媒体のインタビューに応じた後は、多くのサインや握手でファンと交流した。1泊3日の強行スケジュールだったせいか、東出が「もう少しいたかった!」と本音を漏らす一幕も。観客の反応にも大きな刺激を受けたようで「見ているものは同じなのに、ここで笑うのか、とか、こんな見方もあったのか! と思うほど新鮮だった」と初の海外映画祭ならではの発見もあったようだ。そして、「映画に携わる人間として、これからも海外の人にも自信をもって送り出せる作品を作っていかなければならない」と気持ちを新たに語った。本作は、1995年公開の映画『GONIN』の続編となるバイオレンスアクション。19年前の暴力団五誠会大越組襲撃事件で父親を殺された久松勇人(東出)と大越大輔(桐谷健太)が、ある事件をきっかけに新たな闘いへ身を投じていく様を描く。メガホンを取った石井監督は、プログラマーのトニー・レインズ氏から「この凶暴な新作『GONIN サーガ』に驚きながら石井隆について2つのことが明らかだ」との前置きとともに、「1つ目は、この20年間の社会経済的な変化の中で彼が最先端であり続け、数少ない監督にのみ可能なことだが、今について正確につかんでいることだ」「2つ目は、日本ネオ・ノワールの比類なきマスターであるということだ」と絶賛されている。(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
2015年10月02日鬼才漫画家・古屋兎丸のロングセラーコミックを映画化した映画『ライチ☆光クラブ』が、アジア最大級の映画祭、第20回釜山国際映画祭に正式招待され、本映画祭のセレモニーとレッドカーペットに、既に発表されている中条あやみと共に次世代担うイケメン俳優の間宮祥太郎が緊急参加することが決定した。大人になる前の脆く、残酷で多感な少年の思春期を描き、その独創的な世界観と圧倒的なカリスマ性で支持される鬼才漫画家・古屋兎丸氏のロングセラーコミックを、ファン待望の実写映画化した本作。物語の舞台は、黒い煙と油に塗れた蛍光町と廃工場の秘密基地"光クラブ"。14歳を目前に大人のいない世界をつくろうとした9人の美しい少年たちによる裏切りと愛憎の物語と、彼らが作り上げた思考する能力を持つ機械(ロボット)“ライチ”と、少女カノンの恋を、圧倒的に美しくダークな世界観で描く。今年で20周年を迎える本映画祭。現地日程10月1日から10日まで韓国で開催され、本作は「ミッドナイト・パッション部門」に正式招待され、併せてワールドプレミアの上映が決定している。今年は、「スタジオジブリ」がアジア映画人賞として受賞しているほか、「Hey!Say!JUMP」の中島裕翔や菅田将暉、行定勲監督、佐藤健、長澤まさみらが釜山入りし、映画祭に参加することでも話題を呼んでいる。既に、『劇場版零~ゼロ~』で映画初主演を務め、本作ではヒロイン・カノン役を演じる中条さんの参加は決定していたのだが、今回新たに、美少年“ジャイボ”を演じた間宮さんも参加することに。間宮さんは、モデルで一躍人気を博し、「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~2011」「水球ヤンキース」などテレビドラマや舞台でも活躍。発売中の写真集が新人では異例の販売部数を記録し、その握手会では数千人を動員するなど瞬く間に人気が急上昇している次世代を担う大注目の若手俳優のひとりだ。間宮さん演じる「ジャイボ」は、原作コミックファンの1番人気のキャラクター。SNS上では配役を伏せたキャスト決定の発表から予想合戦が始まり、配役発表された瞬間、「ジャイボ」がtwitterのトレンドワードに上がるほどの盛り上がりをみせていた。また、間宮さんと中条さんは共に今回が“国際映画祭デビュー”となる。次世代担う美男美女2人が初参加する本映画祭。世界からも大きな注目を集めること間違いなしだ。『ライチ☆光クラブ』は2016年正月第二弾、新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年09月30日俳優の間宮祥太朗が、自身初の国際映画祭となる第20回釜山国際映画祭のオープニングセレモニーとレッドカーペットに参加することが29日、明らかになった。映画『ライチ☆光クラブ』(2016年公開)が同映画祭の"ミッドナイト・パッション"部門に正式招待されることが先月末に発表され、ヒロイン役を演じる中条あやみの参加が決まっていた。間宮は、原作コミックでも人気の美少年キャラクター・ジャイボ役を演じ、配役が発表された際には「ジャイボ」がTwitterのトレンドワードにあがるまでの盛り上がりを見せた。現地日程10月1日から10日まで開催される第20回釜山国際映画祭は、世界各国から集まった映画作品が多数上映されるほか、マーケットも開かれるアジア最大級の映画祭。今年は、スタジオジブリがアジア映画人賞を受けているほか、中島裕翔、菅田将暉、佐藤健、長澤まさみらが釜山入りすることが決定している。間宮と中条は今回が初の国際映画祭デビューとなる。間宮が所属する事務所は、小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎といった人気俳優を多数輩出しているトライストーン・エンタテイメント。モデルとして活動を始め、2008年のTVドラマ『スクラップ・ティーチャー~教師再生』で役者デビュー。以降、『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』(2011年)、『水球ヤンキース』(2014年)、『学校のカイダン』(2015年)などへ出演を重ね、評価を獲得していった。2015年3月に発売された初の写真集『未熟者』(ワニブックス)は、新人としては異例の販売部数となり、握手会では数千人のファンを動員した。本作は、少年たちの思春期における自我の芽生えをテーマとして漫画誌『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)で連載されていた同名漫画、およびその前日譚となる『ぼくらの☆ひかりクラブ』が原作。物語の舞台は、煙と油にまみれた蛍光町と廃工場の秘密基地"光クラブ"。14歳を目前に大人のいない世界を作ろうとした9人の少年たちの愛憎、思考能力を持つ機械"ライチ"と少女との恋をダークな世界観で描く。(C)2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会
2015年09月30日綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが姉妹を演じる、是枝裕和監督の『海街diary』。この度、スペインで開催された第63回サンセバスチャン国際映画祭にて観客賞を受賞したことが分かった。鎌倉で暮らす幸、佳乃、千佳の三姉妹は、15年前、家を出ていったきりの父の葬儀で、初めて異母妹のすずと出会う。身寄りのなくなった彼女が葬儀の場で毅然とふるまう姿に、幸は別れ際、とっさに「いっしょに暮らさない?4人で」と口にする。こうして、鎌倉での四姉妹の生活が始まった――。今回、世界の映画祭で評価をされた作品などでスペイン未公開作を上映するパールズ部門出品の13本に選ばれていた本作。本年度カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『黒衣の刺客』などもエントリーされていたが、10点満点中平均8.53点と最高点を記録した『海街diary』が見事受賞した。会場では、公式上映後も帰らない観客たちが劇場入口で拍手喝采で是枝監督を取り囲み大盛り上がり。過去には『奇跡』(’11)では脚本賞、『そして父になる』(’13)では観客賞を受賞している是枝監督。受賞を受けて監督は、「上映後に劇場から出てきたお客さんの表情がとても穏やかで、晴れやかだったので、それだけでも沢山幸せを頂いたと思っていたのですが、観客賞を受賞したと聞き、本当に嬉しいです。『そして父になる』に続いて2作連続の受賞というのも誇らしい限り。愛されてるなあ、としみじみ感じています」と喜びのコメントを寄せた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年09月28日今、各メディアで頻繁に取り上げられる「難民」問題。最近では難民の子どもを蹴った女性カメラマンや、シリアの幼い男の子が浜辺にうちあげられたニュースも記憶に新しいところ。これらのニュースを目にするたびに心が傷みます。けれど島国である日本に住む私たちにとっては、なかなか身近に感じづらいのも、正直なところではないでしょうか。自らアクションを起こすのは難しくても、少しだけ関心を持つことなら誰にでもできそうです。その関心の入り口として、UNHCR(国連難民問題弁務官事務所)が催しているイベントをご紹介します。入場無料の映画祭で、肩の力を抜いて難民問題に触れてみよう今回で10回目を迎える「UNHCR難民映画祭」は、映画というメディアを通じて、世界中で移動を強いられた人々がいること、そしてその理解を深める目的で行われているイベントです。上映される映画は、ドキュメンタリーからドラマまで「故郷を奪われる過酷な状況のなか、それでも力強く生きていく人々」を描いた10作品。ほとんどが日本未上映です。その中のひとつを、少しだけご紹介します。「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」スーダンの内戦で孤児となった、3人の子どもたち。難民キャンプで過ごし成長した3人に、あるときアメリカ定住の話が舞い込みます。3人が新天地アメリカで出会ったのが、職業紹介所に勤めるキャリー。最初はビジネスライクだったキャリーも、3人の純粋さに触れるたび、放っておけなくなります。そんなときに起きた事件。キャリーがとった思いがけない行動とは…? 『理解したい、けれど全部はきっと理解できないだろう。彼らにとってできることもわからない』そんなキャリーの気持ちに、思わずうなずいてしまう女性もいるかもしれません。このほかに、内戦が続くシリア、アレッポのありのままの日常を、編集を施さずに「主観ショット」でおさめたドキュメンタリー作品も。またセクシャルマイノリティゆえに、祖国を離れるか、それともとどまるかの選択を迫られるジャマイカの2人の物語など、今、現実に起きている問題と向き合える作品がそろっています。身構えずに「未上映の映画を楽しむ」くらいの心持ちで、ショッピングや散策がてら、足を運んでみてはいかがでしょう。【開催期間・会場】東京:2015年10月2日(金)、3日(土)、10日(土)、12日(月・祝) スパイラルホール・イタリア文化会館札幌:2015年10月24日(土)、25日(日) 札幌市時計台ホール・札幌プラザ2・5仙台:2015年10月31日(土)、11月1日(日) せんだいメディアテーク上映スケジュールなど、詳細は こちら をご覧ください。※いずれも入場無料。各会場では寄付をつのっています。・ 第10回 UNHCR難民映画祭
2015年09月26日第40回トロント映画祭が、現地時間20日に閉幕した。観客賞に輝いたのは、レニー・アブラハムソン監督の『Room』。ある男に長い間監禁されていた女性とその息子が脱出し、普通の生活に戻っていく姿を描くドラマだ。トロント映画祭/その他の写真トロント映画祭で観客賞を受賞し、後にオスカー作品賞につながった例には『アメリカン・ビューティー』『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『それでも夜は明ける』などがあり、『Room』もこの受賞でオスカー戦線に向けて大きくはずみをつけたのは間違いない。主演のブリー・ラーソンの演技も絶賛されており、ラーソンも主演女優部門で健闘しそうだ。次点は、トム・マッカーシー監督の『Spotlight』。ミッドナイト・マッドネスの観客賞にはイリヤ・ネイシュラー監督の『Hardcore』、ドキュメンタリー部門の観客賞にはイヴジェニー・アフィニフスキー監督の『Winter on Fire: Ukraine’s Fight for Freedom』が選ばれた。トロント映画祭は年々重要度を増しており、今年は業界関係者の参加が前年より9%伸びて、過去最高となった。バイヤーたちも積極的で、映画祭期間中に、36作品の海外配給権が売れている。取材・文:猿渡由紀
2015年09月22日開催まで残すところ1か月余りとなった第28回東京国際映画祭。このほど、今年の特別招待作品のラインナップが発表され、19日(土)より劇場で上映される本映画祭の予告編が解禁となった。10月22日(木)~10月31日(土)に開催される第28回東京国際映画祭。今回、9月29日(火)のラインナップ発表会に先立って発表された特別招待作品は、オープニングおよびクロージング作品を中心に、日本公開を控える話題作が勢ぞろいしている。先日すでに発表となっていたオープニングには、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『フライト』のロバート・ゼメキス監督最新作『ザ・ウォーク』を上映。NYツインタワーをワイヤーロープでつなぎ、命綱なしで渡ったフィリップ・プティの実話を、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演で描く。他には、過酷なエベレスト登頂を描くジェイク・ギレンホール主演の『エベレスト3D』、グスタフ・クリムトの絵画をめぐる実話をヘレン・ミレン主演で映画化した『黄金のアデーレ名画の帰還』、デイン・デハーンがジェームズ・ディーンに扮する『ディーン、君がいた瞬間』、『オーシャンズ』のジャック・ぺラン&ジャック・クルーゾのドキュメンタリー『シーズンズ2万年の地球旅行』、難病ALSの女性を『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクが演じる『サヨナラの代わりに』、西島秀俊主演の人気ドラマの映画化『劇場版MOZU』、そしてすでに発表となっていたクロージング作品として、佐藤浩市&本田翼主演の直木賞作家による原作小説の映画化『起終点駅 ターミナル』が上映される。さらに、オフィシャルサイトにて、19日(土)より劇場で上映される本映画祭の予告編が公開。発表となった特別招待作品の本編映像に加え、先日邦画3作品の出品が発表され話題をよんだコンペティション部門や歌舞伎座スペシャルナイトのほか、アニメやJホラー、クラシックなどの特集上映、東京映画食堂によるフード出展や音楽ライブなど、東京国際映画祭の魅力を十分に伝える映像に仕上がっている。今後来日ゲスト情報などが順次解禁となり、今年も大きな盛り上がりを見せるであろう東京国際映画祭。続報を楽しみに待ちたい。第28回東京国際映画祭は10月22日(木)~10月31日(土)開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月20日ベルリン国際映画祭をはじめ、多くの映画祭で話題となった注目作『ぼくらの家路』。ドイツ版『母をたずねて三千里』とも言われている本作は、子供が大人になるかけがえのない瞬間を描き、忘れがたい作品だと絶賛された珠玉の感動作です。ドイツのベルリンに住む10歳のジャックは、6歳の弟と若いシングルマザーの母と暮らしていた。一緒にいるときは愛情を注いでくれるものの、母は子育てよりも恋人や夜遊びを優先しており、ジャックが家事や弟の面倒を一人で引き受けるようになっていた。ところが、ある事件をきっかけにジャックは弟や母と離ればなれの生活を余儀なくされる。なかなか新しい環境になじめないジャックは、夏休みに家族の元へ戻ることを何よりも楽しみにしていた。しかし、迎えが3日後になると母から突然連絡が入り、失望したジャックは施設を飛び出して、一人で母の元に戻ることを決意する。弟と共に家に戻ろうとするも、母の行方がまったくつかめず、幼い兄弟は手を取り合いながらベルリン中を走り回り、ひたすら母を探し続けることに。2人は再び母の元に戻ることはできるのか?そして、ジャックが“大人になった瞬間”に下した勇気ある決断とは……?今回ジャックを瑞々しく演じたイヴォ・ピッツカーは、驚くべきことに本作まで演技未経験だった普通の男の子。監督たちは6ヶ月間毎日ベルリン中の子供たちを探し回るも見つからず、最後のキャスティングで諦めかけたそのとき、まるで映画のように現れたとのこと。「彼を見るための映画」という高い評価を受けたのもうなずけるほど、自由奔放な母と天使のような弟の間で揺れるせつない気持ちや大人になるまでの微妙な表情を見事なまでに表現。ひたすらに母を求める懸命さと家族を想うがゆえの選択をするジャックに心を締めつけられ、ギュッと抱きしめてあげたくなります。どんな過酷な状況でも未来にむかって前に進んでいく大切さを教えてくれるジャックの姿には胸が熱くなり、思わず自分の子供時代に思いを馳せるかもしれません。あなたはどの瞬間に大人になりましたか?イベントデータ:『ぼくらの家路』公開表記:9月19日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー配給:ショウゲート© PORT-AU-PRINCE Film & Kultur Produktion GmbH
2015年09月19日トロント映画祭事務局が、18日に上映される予定だった『London Fields』を急遽キャンセルすると発表した。同作品のマシュー・カレン監督がプロデューサーを訴訟したことを受けてのもの。その他の情報事務局は「私たちは、この映画祭を通じて、一般の人々にクリエイティブな表現を見ていただく機会にしたいと、努力してきました。しかし、18日に上映予定の作品をめぐり、クリエイティブなビジョンが揺らいでいる今、ラインナップからはずすのが適切だと判断しました」と声明を発表している。カレンは、プロデューサーたちが、カレンの同意を得ずに映画を変えたと主張している。ほかに、正当なギャラの支払いを拒否されたとも訴えている。『London Fields』には、アンバー・ハード、ビリー・ボブ・ソーントン、ジェイソン・アイザックスらが出演する。この報道が出る1日前に、アメリカの配給が決まっている。文:猿渡由紀
2015年09月18日俳優の伊藤淳史が主演を務める映画『ボクは坊さん。』(10月17日、四国エリア先行公開/10月24日、全国公開)が、22日に開催される第2回シルクロード映画祭での邦画初となるプレミア上映が決定し、新たなビジュアルが18日、公開された。本作は、コピーライターの糸井重里氏が編集長を務める『ほぼ日刊イトイ新聞』に掲載された人気連載「ボクは坊さん。」を原作に、24歳で住職になった伊藤演じる白方光円が、お坊さんの世界に悪戦苦闘しつつも成長していく姿が、愛媛・今治市を舞台に描かれる。特別招待作品としてのプレミア上映が決定したシルクロード国際映画祭は昨年から開催され、中国が北京、上海に次ぐ映画祭に育てるべく、中国電影電視局による重点プロジェクト。広報大使をジャッキー・チェンが務めるほか、今回は『さらば、わが愛/覇王別姫』(1994年)や『北京バイオリン』(2003年)を手がけたチェン・カイコー監督が審査委員長を担当する。昨年の第1回は、陸のシルクロードの拠点・西安で、今年は海の拠点・福州で開催される。映画祭には真壁幸紀監督、安藤親広プロデューサーが出席。真壁監督は、「遣唐使として唐に渡り修行をした空海と中国・シルクロードの関係はとても深いと言われています」とした上で、「そんなシルクロードの冠が付いた映画祭で上映できることが大変光栄です」と感慨を述べている。あわせて公開された新ビジュアルでは、伊藤の端正な横顔を披露。これまで使用されてきたものは、"後ろ頭"だけだったので、「この坊主頭は一体誰?」という問い合わせもあったようだが、今回ははっきりと伊藤と判る。原作者で本作のモデルとなった僧侶・白川密成氏は、この伊藤の坊主姿を「本物のお坊さんのようなたたずまい!」と太鼓判を押しているという。(C)2015映画「ボクは坊さん。」製作委員会
2015年09月18日10月22日(木)~10月31日(土)に開催される第28回東京国際映画祭「コンペティション部門」にて、『FOUJITA』『さようなら』『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の3作品が選出されたことがこのほど決定した。今年は新たに「パノラマ」「Japan Now」「日本映画クラシックス」の3部門が新設される第28回東京国際映画祭。映画祭の顔とも言える「コンペティション部門」に日本映画が3作品も選出されたのは、2004年の第17回開催以来11年ぶりとなる。プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏は、選定理由について「巨匠、ヒットメーカー、若手のホープ。3名の異なるタイプの監督をお迎えすることで、日本映画の実力と多様性を世界に発信したいと思いました。充実していると感じており、世界にひけを取りません。この勢いが今年の映画祭で反映される形となりました」とコメントし、それぞれの作品への賛辞を送っている。このほど選出が決定した作品のうち1作品目は、日本人画家・藤田嗣治の半生を『泥の河』『死の棘』『眠る男』の小栗康平監督が日仏合作で描く『FOUJITA』。主演の藤田嗣治役をオダギリジョーが務め、妻の君代役には中谷美紀が配役。今回の選出は、昨年フェスティバル・ミューズを務めた中谷さんが語った「いつか女優としてコンペティション部門で映画祭に戻って来たい」という願いが一年で叶ったかたちとなる。2作品目には、「ももいろクローバーZ」が主演し話題を呼んだ『幕が上がる』の原作者として知られる平田オリザのアンドロイド演劇を映画化した『さようなら』が選出。二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』で2013年にも東京国際映画祭コンペティション部門出品された深田晃司監督の最新作である本作に、矢田部氏は「いままで見たことのない日本映画を完成させ、次代のトップランナーに躍り出ると確信しています」と絶賛を寄せている。さらに3品目として、竹内結子と橋本愛が共演を果たす『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』が選出。本作と阿部サダヲ、瑛太妻夫木聡が共演を果たす『殿、利息でござる!』の公開が来年既に決定している中村義洋が監督を務め、小野不由美の映画化挑む。矢田部氏は本作を「恐怖演出の歴史に新たな金字塔を打ち立て、日本の伝統的な怪談映画を深化させました」と評している。なお、ほかのコンペティション部門選出作品は、9月29日(火)に開催される「ラインナップ発表会」にて公表される予定。日本代表する3作品が、アジア最大級の映画祭である東京国際映画祭でどのように評価されるのか、大きな注目が集まりそうだ。第28回東京国際映画祭は10月22日(木)~10月31日(土)開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月16日AKB48の島崎遥香が現地時間11日、フランス・パリで行われた第21回エトランジェ映画祭に、中田秀夫監督と共に出席した。同映画祭の"コンペティション"部門に出品された『劇場霊』は、『リング』(1998年)、『クロユリ団地』(2013年)などのホラー映画で知られる中田監督の最新作。劇場で次々と起こる惨劇に巻き込まれていく若手女優・水樹沙羅をホラー初主演となる島崎が演じ、共演には足立梨花、高田里穂、町田啓太、中村育二らが名を連ねる。今回が初の欧州渡航となった島崎は、現地時間10日午後にパリ入り。11日の昼には観光地を巡り、エッフェル塔を目の前に「パリはすごく素敵な街並みで日本に帰りたくないです。ずっといたいです」と早くも心を奪われた様子。AKB48メンバーへのお土産については「1人だけ(笑)仲の良いメンバーに。パリにしか売っていない口紅を買いました」と報告した。また、映画祭に備えて前日にフランス語を教わったことを打ち明け、すかさずインタビュアーから「少しだけ披露してもらえますか」と求められるも、「しないです笑」と返答。日本と変わらぬ"塩対応"ぶりを披露するなど落ち着きを見せる一方で、中田監督と共に現地の取材にも応じた。映画祭ではフォトコールの後、上映前に舞台あいさつ。500人収容の会場は満席となり、総立ちの観客から約5分間の拍手と大歓声で迎えられた。中田監督は、「10年前は呼ばれてきて、その時は他の人の映画を観るだけだったので気楽だったのですが、今日は自分の監督した映画なので緊張しています」と万感の思いで応えた。続く島崎はここでフランス語を披露。「Bonsoir. Je m’appelle Haruka Shimazaki. Enchant’e. Appellez-moi Palulu. Merci Pour I’ invitation (こんばんは、島崎遥香です。はじめまして、ぱるると呼んでください。ご招待いただきありがとうございます)」とあいさつ。「昨日の覚えたばかりのフランス語ですが、伝わりましたか?」と不安げに問いかけるも、観客の「Qui (はい)」に「もう言うことはないです」と感無量の表情を浮かべた。島崎は数多くのファンから写真とサインを求められる人気ぶりで、上映後には観客とのティーチインで交流も。中田監督作に出演した感想を聞かれると「私は、小さいころ家族で中田監督の映画をみんなで観たことがある」と振り返り、「まさか自分が中田監督の作品に出させてもらえるなんてその当時は思ってもみなかったので、今こうやって出させてもらえているのが、不思議な気持ちです」と感慨深げだった。今年の総選挙スピーチも話題になった島崎だが、この日のイベント終了後は「海外というのもあるし、フランス語で話さないといけないというのもあり、緊張しました」とプレッシャーから解放されて一安心。それでも「みんな温かくて、名前を呼んでくれたり、サインとか写真が欲しいと言われたので嬉しいなと思いました」とパリの歓迎ムードを喜んでいた。(C)2015『劇場霊』製作委員会
2015年09月16日“食でつながる人と人を描いた映画”“ごはんが印象的な映画”を一堂に集め、“ごはん”と“映画”をこよなく愛する人たちの心と胃袋を満たし、“おいしい時間”を提供する「東京ごはん映画祭」。このほど、第6回目となる今年の全23作品におよぶラインナップとポスタービジュアルが決定。人気レストランやバーが一夜限りの“映画館”になる、好評企画の“レストラン&カフェ上映会”がさらに充実することが分かった。例年、“ごはん”と“映画”をこよなく愛する人たちに“おいしい映画とごはんの時間”を提供し、好評を博している「東京ごはん映画祭」。今年の映画館上映(シアター・イメージフォーラム)では、ペルーの国民的シェフを追った新作『料理人ガストン・アクリオ美食を超えたおいしい革命』を始め、海外でも高い評価を得ている『あん』『深夜食堂』、近年の話題作『グランド・ブダペスト・ホテル』『シェフ三ツ星フードトラック始めました』、不朽の名作『赤い薔薇ソースの伝説』『フライド・グリーン・トマト』『キッチン・ストーリー』など、幅広く厳選された全15作品を一挙上映。スペインで9月18日~26日まで開催されるサン・セバスチャン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」の「最優秀作品賞(TOKYO GOHAN AWARD)」受賞作品のアジア・プレミア上映も行われる。また、各店舗のオーナーやシェフがセレクトした“ごはんと一緒に観たい映画”を楽しめる「レストラン&カフェ上映会」は、完売必至の大人気企画。映画館での上映よりひと足早く、10月18日(日)に人気ビストロ「BEARD」(目黒)にて『ニュー・シネマ・パラダイス』の上映からスタート。そのほか、蔵前のホステル「Nui.」のラウンジを活かした上映や「cafe104.5」(御茶ノ水)の料理教室つき上映なども実施する。さらに、11月9日(月)には、惜しまれつつも2013年に閉店したおいしい珈琲の名店「大坊珈琲店」が、1日限定で復活。8日(日)には「PADDLERS COFFEE」(西原)で、そのオーナーの大坊勝次氏が出演するドキュメンタリー映画『A FILM ABOUT COFFEE』にまつわる貴重なセッションを開催。映画の余韻とともに深煎り珈琲を味わえる、贅沢な時間と空間が登場する。映画や料理、あるいは“空間”からチョイスしながら、それぞれの楽しみ方で映画祭を味わってみて。第6回東京ごはん映画祭は10月31日(土)~11月13日(金)、渋谷シアター・イメージフォーラムほか都内レストランなどにて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月15日メキシコをめぐるタイムリーなトピックを取り上げる映画2作が、トロント映画祭で上映され好評を得ている。カナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『プリズナーズ』)による『Sicario』は、近年、残酷さを増しているメキシコの麻薬カルテル問題をテーマにするもの。しかし映画は、麻薬売人の側ではなく彼らを捜査するFBI、つまりアメリカ側の暗い部分を掘り下げるものだ。その他の写真主人公の女性FBI捜査官を演じるエミリー・ブラントは、「ISIS(イスラム国)のニュースは、毎日取り上げられている。でも、実際にはメキシコの麻薬カルテルは、ISISとは比較にならないくらい多くの人を殺しているの。この映画に出演するまで、私もその事実をあまり認識していなかったわ」と語っている。一方、『Desierto』は、国境を越えてアメリカに不法入国してくるメキシコ人移民を描く。監督は『ゼロ・グラビティ』の脚本を父アルフォンソ・キュアロンと共同執筆したホナス・キュアロン。アルフォンソもプロデューサーに名を連ねる。徒歩で国境を越えたメキシコ人(ガエル・ガルシア・ベルナル)と十数人の仲間たちは、勝手に国境パトロールをする人種差別者の白人男性(ジェフリー・ディーン・モーガン)から次々に射殺される。岩とサボテンしかない広大な砂漠を、どちらに行けばいいのかもわからないまま、主人公たちは命を守るべく逃げ続ける。移民問題はアメリカにとって長年の懸念事項だが、次回の大統領候補に名乗りを挙げるドナルド・トランプ氏の過激な発言が論議を呼び、ヨーロッパにシリアからの移民が押し寄せる今、新たな視点を投げかける作品と言えるだろう。上映時間は約90分で、終始緊張感に満ちており無駄がない。世界プレミアとなった現地時間13日の上映では、「ブラボー」の声があちこちから飛んだ。取材・文:猿渡由紀
2015年09月14日第40回トロント映画祭が、現地時間10日に開幕する。年々、映画業界における重要度を増しているこの映画祭は、今年も話題の作品が多数上映され、多くのハリウッドスターが訪れる華やかなものとなりそうだ。その他の写真オープニング作品は、ジェイク・ギレンホール主演、ジャン=マルク・ヴァレ監督の『Demolition』。今作のほかにワールドプレミアを飾るのは、ジュリアン・ムーア、エレン・ペイジ主演の『Freehand』、ケイト・ウィンスレット主演の『The Dressmaker』、スティーブン・フリアーズ監督の『The Program』、アルフォンソ・キュアロン製作で息子ジョナスが監督する『Desierto』、リドリー・スコット監督の『The Martian』、ケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォード出演の『Truth』など。マイケル・ムーアが極秘で撮影したドキュメンタリー『Where To Invade Next』は、とくに話題を集めること必至だ。日本の作品では、是枝裕和監督の『海街diary』、三池崇史監督の『極道大戦争』、河瀬直美監督の『あん』が北米プレミアされる。トロント映画祭は、オスカー戦線に向けてのキャンペーンにおいても重要な位置を占める。『スラムドッグ$ミリオネア』、『英国王のスピーチ』、『それでも夜は明ける』は、トロントで観客賞を受賞し、オスカーでも作品賞を受賞した。昨年、トロントで観客賞に輝いた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』も、複数部門でオスカーにノミネートされている。一般人が入れないカンヌ映画祭などと違い、トロントは一般人にもチケットを販売し、賞は観客の投票で決める。しかし、今年は“プラットフォーム”という新しいセクションが設けられ、ここで上映される12作品は、審査員が評価し、賞金が与えられることになった。このほかに今年は、質の高いテレビ番組を上映する“プライムタイム”というセクションも新設された。開催は20日(現地時間)まで。取材・文・写真:猿渡由紀
2015年09月10日10月に開催される「京都国際映画祭2015」のプログラム発表会見が7日、京都・よしもと祇園花月にて行われ、司会のお笑いコンビ・ピースをはじめ、木村祐一、村上ショージらが出席した。「京都国際映画祭」は、「京都映画祭」から伝統と志を引き継ぎ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマとした映画祭として昨年スタート。2年目となる今年は、「京都は、変も乱も好き」をキャッチコピーに、新たな文化を創り上げることを目的として、アジアを含む全世界に向けて発信する。会見では「映画部門」「アート部門」「クリエイターズ・ファクトリー部門」の詳細が発表され、「映画部門」では、上映作品を紹介。また、同映画祭で上映される『ワレワレハワラワレタイ(仮)』の監督として107組の芸人へインタビューを敢行した木村は「2013年2月雨上がり決死隊から始めて、昨日オールアップした」と明かし、「その中から10組ほどのインタビュー映像を、いろんな会場でご覧いただこうと思う。芸人が悲喜こもごもを自然な姿で応えてくれている、そういったところを見てもらいたい」と見どころを語った。「アート部門」では、村上ショージが、得意な墨絵の作品を誓願寺に展示することを発表。「畳一畳の大きさの竹の紙なのに、ちっぽけなものしか描けない。人間がちっちゃいからです」と謙遜して笑いを誘い、最後には「おかけんたプロデューサーをビックリさせるような作品を描いてます! ドゥーン!」と力強く宣言した。ピースの又吉直樹も、同じく誓願寺で「又吉直樹×『文学』の世界」を開催。芥川賞受賞作『火花』の表紙を飾る装画『イマスカ』(作・西川美穂)や、又吉が考えた奇想天外な四字熟語を書道家の田中象雨が描く『新・四字熟語』などが展示される。又吉は、『イマスカ』の魅力を「赤の強さと、謎というか、どういう絵なんだろうと思わせるところ」と説明し、「ぜひお怪我のないように、安全に過ごして、僕の作品も楽しんでほしい」と呼びかけた。そして、「クリエイターズ・ファクトリー部門」として、新たな才能を発掘するためのコンペティションを実施。エンターテインメント映像部門とアート部門/子ども部門に分けて展開し、それぞれ優秀賞を選出する。「京都国際映画祭2015」は10月15日~18日、よしもと祇園花月をメイン会場に、京都市内各所にて開催。
2015年09月08日9月2日(現地時間)より開催中の第72回「ヴェネチア国際映画祭」。今年は残念ながら、コンペなど主要部門に日本映画の出品はないが、ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)主演のオープニング上映作『エベレスト3D』を始め、ハリウッドスターの出演作がラインナップされ、レッド・カーペットは今年も華やかなものとなった。夫のジョニー・デップ(Johnny Depp)と共に、それぞれの出演作上映に合わせてやって来たアンバー・ハード(Amber Heard)は、まずジョニー主演の『ブラック・スキャンダル』の公式上映でツーショットを披露。ここでは夫を立てて、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)のシンプルなドレスに身を包み、髪も自然なダウン・スタイルだったが、翌日に行われた自身の出演作『The Danish Girl』(原題)の公式上映ではアレクサンダー・マックィーン(Alexander McQueen)の花柄ストラップレスのドレスで登場し、髪もアップに結い上げ、ハリウッドスターのオーラ全開だった。同作主演のエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)の妻、ハンナ・バグショー(Hannah Bagshawe)もアレクサンダー・マックィーン(Alexander McQueen)のヌードカラーのロングドレスを着こなした。同じく出演者のアリシア・ヴィカンダー(Alicia Vikander)はルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のロングドレス。丁寧な刺繍が施されたクラシックなスタイルで清楚なイメージを醸し出していた。また、昨夏に東京ロケも行われた『Equals』(原題)が上映されたクリステン・スチュワート(Kristen Stewart)は、シャネル(Chanel)のシルバーのドレス。ポイントはレースをあしらったアシンメトリーな裾。フォトコールでも、自身がミューズを務めるシャネルを着用していた。『A Bigger Splash』(原題)のダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)は公式上映にはマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、フォトコールではロダルテ(Rodarte)のワンピース。黒にポピーの花柄、チャイナカラー、とオリエンタル・テイストのディテールが目を引いた。ダコタは『ブラック・スキャンダル』の公式上映ではプラダ(Prada)のパウダーピンクのドレスでフローレスなスタイルも披露した。映画祭は12日(現地時間)まで開催。これから参加予定の女優たちの装いにも注目が集まりそうだ。
2015年09月07日映画好きの俳優・斎藤工と板谷由夏、映画解説者の中井圭が映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」。現在WOWOWにて放送されている本作だが、この度、10月22日(木)より開催される第28回東京国際映画祭で本作の放送200回記念イベントを開催することが明らかになった。東京国際映画祭開催期間中に行われる本イベントでは、、番組でこれまで紹介してきたおよそ500本の映画の中から、「斎藤工の1本」「板谷由夏の1本」、視聴者投票により選出された「あなたの1本」を上映する。斎藤さんの1本にはライアン・ゴズリングと鬼才ニコラス・ウィンディング・レフン監督がタッグを組んだ『ドライヴ』。板谷さんの1本は第47回アカデミー賞にノミネートされたジョン・カサヴェテス監督作『こわれゆく女』。あなたの1本には、公開当時、ミニシアター界の“台風の目”といわれ多くの人を魅了した感動作『チョコレートドーナツ』。そして窪塚洋介主演の『UGLY』を手掛けた柿本ケンサク監督を迎え、斎藤さん、板谷さんが製作総指揮を務めたショートムービー『ALL FOR CINEMA』を特別上映。本作には、主演で『GONIN サーガ』で大人の色気を振りまく安藤政信、ヒロイン役で『共喰い』の木下美咲が出演する。また本作の上映前には、斎藤さん、板谷さん、中井氏が登壇してトークショーも開催される。トークショーの模様は「WOWOWぷらすと」で会場から生配信するほか、11月6日(金)には上映作品と併せてWOWOWシネマで放送されるとのこと。「映画工房200回記念 みんなで選ぶこの1本 オールナイト上映会 in 東京国際映画祭」は、10月23日(金)21時よりTOHO シネマズ六本木ヒルズ・スクリーン2にてにて開演。第28回東京国際映画祭は10月22日(木)~10月31日(土)にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月07日2日(現地時間)から始まった第72回ヴェネチア国際映画祭に、ジョニー・デップとアンバー・ハード夫妻がそろって参加。レッド・カーペットを歩いて久々に公の場に姿を見せた。2人は4日、ジョニーの主演作『ブラック・スキャンダル』の公式上映に登場、レッド・カーペットを歩くときも顔を寄せ合うなど、仲むつまじい様子を見せた。翌5日、映画祭のコンペティション部門に出品作でエディ・レッドメイン主演の『The Danish Girl』(原題)が上映され、今度は同作に出演しているアンバーをジョニーがエスコート。カーペット上でアンバーがジョニーの頬に手を添えて、熱烈なキスをする一幕も。2月に挙式して以来、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作の撮影中のオーストラリアでジョニーの負傷や愛犬の入国手続き不備など、トラブルが続いていた夫妻だが、夫婦の仲は極めて円満なようだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年09月07日米国アカデミー賞から公認を受けた、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF&ASIA)」と第28回「東京国際映画祭(TIFF)」との提携企画「シネマミュージアム -秋の特別上映会-」が、10月13日から16日までアンダーズ 東京51階のアンダーズ スタジオで、10月14日から18日まで東京都美術館で開催される。ショートフィルムの魅力を広めることと、若手映像作家の育成を目的に毎年開催されている同イベント。今回は、「SSFF&ASIA 2015」でグランプリを受賞したイランの作品『キミのモノ』を含む全6作品が無料上映される。また“芸術の秋”にちなんで、アートをテーマにしたセレクトプログラムも実施。フランスで活躍した巨人症のレスター、アンドレ・ザ・ジャイアント(Andre the Giant)をモチーフにした作品や、アメリカ史上初の黒人大統領を生んだ08年の大統領選でのグラフィックアートで知られる、アーティストのシェパード・フェアリー(shepard Fairey)の実話を基にした『オベイ・ザ・ジャイアント』を始め、コンセプチュアルアーティストのジョン・バルデッサリ(John Baldessari)が人生やアートについて語る作品『ジョン・バルデッサリのすべて』、20世紀初頭に名だたる“前衛美術家の女神”として君臨したアリス・プラン(Alice Prin)の生涯を描いた『モンパルナスのキキ』、世界中のアーティストに今なお、大きな影響を与えている葛飾北斎のスケッチブックにインスパイアされたイギリス人監督によるアニメーション作品『Hokusai -スケッチブック-』などがラインアップされている。【イベント情報】「シネマミュージアム -秋の特別上映会-」会場:アンダーズ 東京51階のアンダーズ スタジオ住所:東京都港区虎ノ門1-23-4会期:10月13日~16日料金:無料会場:東京都美術館住所:東京都台東区上野公園8-36会期:10月14日~18日料金:無料
2015年09月03日オールナイトで行われる野外映画フェスとして、情報が公開された当時から話題を集めた「夜空と交差する森の映画祭 2015」。チケットは発売開始後に早くも完売したが、このほど追加販売が決定した。山梨県の森名水公園・べるがにて10月3日から4日の朝まで開催される同映画祭は、初開催となった昨年に1,000人を動員した野外映画フェス。“映画鑑賞から映画体験へ”をコンセプトに、それぞれのステージ特有の世界観で非日常空間を演出。今年はティム・バートン監督によるファンタジー映画『ビッグ・フィッシュ』を始めとした作品の上映が決定している。今回新たに、新垣結衣主演の『くちびるに歌を』、趣里主演の『おとぎ話みたい』の上映が発表。短編映画『東京無国籍少女』、『FASTENING DAYS』などの公開も決定した。さらに、すでに完売していた「入場券」、「小さいテント利用券」の追加販売も決定。来場者数が増加するに伴い、新宿から会場までの直通高速バスを利用出来る「高速バス往復利用券」、会場の休憩場所を利用出来る「バンガロー宿泊券」も新たに販売されることとなった。また、当日のボランティアスタッフの募集も開始。全体説明会が9月11日の19時、13日の13時から、青山学院大学にて開催される。【イベント情報】「夜空と交差する森の映画祭 2015」会場:森名水公園・べるが住所:山梨県北杜市白州町白須8056会期:10月3日~4日時間:オープン10月3日15:00、上映開始18:30、上映終了10月4日5:00、完全閉場12:00料金:入場券 8,800円:小さいテント利用券 2,000円:高速バス往復利用券 8,000円:バンガロー宿泊券 6名用2万円、12名用3万6,000円
2015年08月25日俳優・中村倫也主演、柳沢翔氏の初監督映画『星ガ丘ワンダーランド』(2016年公開)が、第39回モントリオール世界映画祭ファースト・フィルム・ワールド・コンペティション長編部門に招待されることが、このほど明らかになった。モントリオール世界映画祭は、毎年8月下旬から9月初頭にかけてカナダの同地で開催されている国際映画製作者連盟(FIAPF)公認、北米最大規模の国際映画祭。2008年に『おくりびと』が最優秀作品賞を受賞、2010年には『悪人』で深津絵里が最優秀女優賞、2014年には『ふしぎな岬の物語』が審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査委員賞の2冠を、『そこのみにて光輝く』が最優秀監督賞を獲得したことなどで知られる。ファースト・フィルム・ワールド・コンペティションは、初監督作品のみを選出。2009年には、西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演『ディア・ドクター』が選ばれた。2015年は『星ガ丘ワンダーランド』のほか、菊地健雄監督『ディアーディアー』(10月24日公開)とクラウドファンディングで製作された壱岐紀仁監督『ねぼけ』も同部門で出品され、数十本のノミネート作品から金賞、銀賞、銅賞が選ばれる。このことを受け、中村、共演する佐々木希、柳沢監督がコメントを寄せた。中村は、「『日本映画を世界へ』が自分の目標であり、夢のひとつでした。とても嬉しく光栄に思っています」と率直に感動を述べ、「海外の方々がこの美しい作品をどう観るのか、どう受け取るのか。僕自身、一映画ファンとして、楽しみにしています」と期待に胸を膨らませる。佐々木も「本当にすてきな作品に巡り会え参加する事ができたことを心から嬉しく思います」と感慨深げで、「監督の演出、中村倫也さんのお芝居にたくさんの事を学びました」と続けた。そして、柳沢監督は「連絡を受けた時、スタッフ、キャストの皆さんの顔が浮かびました」と振り返り、「みんな、やったよ! 叫びたくなりました」と感激を隠せなかった様子。「彼らと一緒に作った作品が、沢山の方に観てもらえるチャンスを得た事が、本当に嬉しいです!」と、力強く語る。オリジナルストーリーで描かれる本作は、星ガ丘駅の落し物預り所で働く駅員・温人(中村倫也)が幼いころに自身を捨てた母の自殺を知り、ある事件の真相にたどりつく物語。佐々木、木村佳乃、杏、菅田将暉ら同事務所(トップコート)の人気俳優陣が脇を固め、切ないミステリーに彩りを加える。(C)2015『星ガ丘ワンダーランド』製作委員会
2015年08月16日ワタナベエンターテインメント所属の俳優集団、D-BOYSの舞台“Dステ”の人気作品を映画館で上映する「Dステ映画祭2015」が、8月15日(土)~9月4日(金)に上映が決定しているが、このほど主演俳優の一人である瀬戸康史が魅力を語るスポット映像が届いた。瀬戸さんは2分30ほどある動画の、後半2分すぎに登場。「皆さん、こんにちは。瀬戸康史です。この夏、これまでのDステ16作品の中から、人気作品を映画館で楽しめる『Dステ映画祭2015』が行われます。大きなスクリーンと迫力の音響で新たな感動を味わってください」とコメント。瀬戸主演の「淋しいマグネット」などの作品を厳選して上映する。そして同映像には、4人の若者たちの20年間を痛烈に描いた青春群像劇でスコットランド戯曲を日本初上演した「淋しいマグネット」をはじめ、太平洋戦争下の“最後の早慶戦”を題材に、夢と友情に熱く生きた青年たちの青春ドラマ「ラストゲーム」、シェイクスピアの傑作喜劇「十二夜」、ヴァンパイアの若者たちの愛の物語「TRUMP TRUTH」などの紹介も。また、「Dステ映画祭2015」2日目にあたる16日(日)には、舞台挨拶付き上映を行うことも決定していて、荒木宏文、荒井敦史、池岡亮介、遠藤雄弥がステージに登壇予定だ。大スクリーンと迫力の音響で臨場感いっぱいに楽しめる「Dステ映画祭2015」に注目して。<Dステ映画祭2015 舞台挨拶付きスペシャル上映>日時:2015年8月16日(日)午前10時~午前10時~舞台挨拶/D-BOYS STAGE 10th「淋しいマグネット」上映会場:シネクイント登壇:荒木宏文、荒井敦史、池岡亮介 スペシャルゲスト:遠藤雄弥(※登壇者の予定は変更になることもございますので、予めご了承ください)(C) Watanabe Entertainment(text:cinemacafe.net)
2015年08月12日柳楽優弥&瀬戸康史がW主演を果たす『合葬』が、第39回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されることが、このほど決定した。漫画雑誌「ガロ」に連載され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦日向子の同名漫画を実写映画化する本作。NHKテレビ小説「まれ」に出演中の柳楽優弥と、今年デビュー10周年を迎えますますの飛躍を見せる瀬戸康史がW主演を果たし、ほかにも若手実力派の岡山天音や、『FOUJITA』の公開を控えるオダギリジョー、柳楽さんと同じく「まれ」出演中の門脇麦、「なぞの転校生」の桜井美南ら個性溢れる共演陣が勢ぞろいし、これまでの“時代劇”とは一線を画すリアルな青春群像を紡ぎ出していく。このほど本作の出品が決定したモントリオール世界映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界三大映画祭に次ぐ北米最大規模の権威ある映画祭であり、近年立て続けに日本映画が受賞。今年すでに中村倫也主演の『星ガ丘ワンダーランド』の正式招待も決定し、“日本好き”として知られる本映画祭は大きな注目を集めている。そして、今回の正式出品を受けて柳楽さん、瀬戸さん、岡山さん、小林監督からコメントが届いている。■柳楽優弥今回このようなお知らせを聞く事が出来てとても光栄です。僕は舞台の稽古中の為、現地へ伺う事が出来ませんが、『合葬』に込められた想いがモントリオールの方々にどう感じて頂けるのか、とても楽しみです。■瀬戸康史小林監督、スタッフ、共演者の方々と共にリハーサルを重ね、短い期間でしたが昨年の暑い夏、妥協せず闘った作品が評価され、個人としては初の海外映画祭コンペの出品となったことを光栄に思います。まるで自身の目で見て、感じた幕末の人間模様や風俗をそのまま描いた、杉浦日向子さん原作の日本の時代劇映画が世界の沢山の方々に観ていただける機会を与えられて嬉しく思いますし、今作は僕ら日本人が観ても、“新しさ”を感じる時代劇で、海外の方々の反応が今からとても楽しみです。この映画から、亡くなった者、遺された者、それぞれの生き様を見届けてほしいと思います。■岡山天音『合葬』が、モントリオール世界映画祭に出品された事、とても嬉しく思います。日本の幕末という時代を生きた人間たちの、ありのままの生き様に国境を越えて寄り添ってもらえたら最高です。■小林達夫監督『合葬』のWorld Competition部門ノミネート、嬉しく思います。若者の置かれている状況に対する不安や、仲間同士の羨望や嫉妬といった感情から生まれるストーリーは、時代劇という枠にとらわれず普遍的な青春映画のテーマとして海外の方にも共感していただけることを願っています。尚、映画祭には、小林監督と瀬戸さんが出席予定。瀬戸さんの海外映画祭への参加は今回が初となり、海外でどのような注目を集めるのか大いに期待がかかる。『合葬』は9月26日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月12日