30代女性に増加中! 医師が教える「プレ更年期」の原因と対策生理前の不快な症状、体のだるさ…。「生理のときは不調があるのが当たり前」「20代より体力が落ちるのは仕方ない」そんなふうに思っているあなたは、実は“プレ更年期”かも!?女性のホルモントラブルに詳しいオルソ・オキシマス表参道クリニックの藤森徹也先生に、その原因や対策を教えてもらいました。●ストレス・食生活の乱れ・環境ホルモンが「プレ更年期」を呼ぶ3大悪――「更年期」と「プレ更年期」は、どう違うんですか?「更年期障害とは、閉経をはさんだ前後10年の間に、のぼせ、頭痛、発汗、イライラなどの不快な症状が現れることを言います。日本人女性の場合、閉経の平均年齢は50代前半ですから、更年期障害は40代後半からが一般的です。プレ更年期というのは、それよりも前に、まだ閉経ではないのに更年期障害のような症状が出てきてしまうことです。ストレス、食生活の乱れ、そして環境ホルモンの影響などから、ホルモンバランスが乱れてしまうのが原因です」――環境ホルモンって、しばらく前に話題になりましたね。「体内で、女性ホルモンであるエストロゲンのような働きをしてしまう物質のことで、カップ麺などインスタント食品の容器から溶け出す場合があります。ただ、その影響を調べるのは難しいので、自分でできることとしては、やはりストレスを溜めないことと、食生活に気を配ることでしょう。とくに女性の場合、甘いものを摂りすぎているケースを多く見かけます。ちなみに、全女性のうち1%ほどの割合で、40歳よりも前に閉経する『早発閉経』の方もいます。これは、本当に閉経が近づいていて、更年期障害になっているケースです」●ホルモンバランスの乱れはこんなに怖い!――ホルモンバランスの乱れについて、もう少し詳しく教えてください。「女性ホルモンには、『エストロゲン(卵胞ホルモン)』と『プロゲステロン(黄体ホルモン)』の2種類があります。更年期症状の出る40代半ば以降は、後者のプロゲステロンが先に少なくなり、残ったエストロゲンが相対的に優勢になりがちです。しかし、先ほど述べたような問題があると、30代でも同じことが起こる場合があります。すると、イライラしたり不眠になったり、PMS(月経前症候群)が強くなるなどの症状が現れるほか、エストロゲンは細胞を増殖させる働きがあるため、ガンになりやすくなったりします。プロゲステロンが十分に出ていれば、その働きを抑えてバランスをとってくれるのです。もちろんエストロゲンも、本来は悪者ではありません。内臓脂肪を減らす、骨粗鬆症を予防する、血圧を下げる、肌をみずみずしく保つなど、大切な働きがありますから。両者がバランスよく、しっかり分泌されていることが大事です」――バランスが崩れてしまったら、どうしたらいいのでしょう?「私のクリニックでは、減少したホルモンを飲み薬などで補う『ホルモン補充療法』を行います。個人差はありますが、だいたい1~2カ月くらいで体調が戻ってくる方が多いですね。その際は、人間の体内にあるのと同じ化学構造である『ナチュラルホルモン』を使います。保険がきかないので1カ月あたり8000~1万円ほどかかりますが、安全で長く使えるのがメリットです。現在、日本で一般的に出回っている保険のきく薬は合成のもので、効果が強すぎて副作用の恐れがあるので、私はおすすめしていません。もし使うなら、強い症状が出たときに、一時的に使う程度にとどめてほしいと思います。ただ、いくら治療しても、閉経が早くなるなどの傾向が見られますから、なんといっても予防が大事です。とくに30代になると、『10~20代のころは調子が悪くても乗りきれたのに、無理がきかなくなった』という方がたくさんいます。PMS(月経前症候群)などの気になる不調があれば、ぜひ一度医師の診察を受けてください」●こんな症状があったら要注意! 自分でできる簡単セルフチェック「最後に、更年期の方に多い症状をまとめてご紹介します。これらに心当たりがある方は、とくに注意しましょう。ただし、繰り返しになりますが、予防が大事です!今は症状がない方も、一度、自分の生活を見直してみてください」1:顔がほてる2:汗をかきやすい3:腰や手足が冷えやすい4:息切れ、動悸がする5:寝つきが悪い、または眠りが浅い6:怒りやすく、すぐイライラする7:くよくよしたり、憂うつになることがある8:頭痛、めまい、吐き気がよくある9:疲れやすい10:肩こり、腰痛、手足の痛みがある※簡略更年期指数(SMI)より藤森徹也(ふじもりてつや)大阪市立大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院小児科、厚生労働省などに勤務する一方、米国ハーバード大学、デューク大学に留学。30代後半、自身の体力の衰えを感じていた頃、栄養療法とナチュラルホルモン補充療法を知り、米国でニール・ルージェ医師に師事。2010年からは日本で医師向けのセミナーを行うなど、「内側から健康に、美しく、若々しくなる」ための医療の普及に尽力。現在、オルソ・オキシマス表参道クリニック院長のほか、オルソ心療内科クリニック(目黒)、トキコクリニック(大阪)での顧問も務める。<取材・文/島田彩子取材協力/藤森徹也(オルソ・オキシマス表参道クリニック)
2015年02月24日更年期障害と聞いて、みなさんはどんなことを想像しますか?アラサーのみなさんにとっては、まだまだ遠い先のことと感じる人が多いでしょう。でも実は30代で更年期障害のような症状があらわれる、「若年性更年期障害」の人が増えていることをご存知でしょうか?すぐに疲れてしまう、イライラして寝つきが悪いなど、病気とは言えない体の不調を感じたことはありませんか?これらは更年期障害の症状のひとつ。アラサーのうちから気をつけたい、若年性更年期障害について紹介します。そもそも更年期障害って何?更年期障害とは、閉経をはさんだ前後10年の間に起こりやすい心身の不調のことです。女性が閉経する年齢は平均で50歳前後といわれているので、一般的には45~55歳くらいの期間を更年期と呼びます。この期間は閉経に向けて、女性の体が大きく変化する時期。卵巣機能が低下するために女性ホルモンの分泌が少なくなる一方で、脳からは女性ホルモンを出し続けるように指令が送られ、このアンバランスが様々な症状を引き起こすのだとか。代表的なのは次のような症状です。【体調面】・月経不順・頭痛やめまい・のぼせ・寝つきが悪くなる・動悸や息切れ・手足の冷えやむくみ・汗が急に出る・食欲不振・肌のくすみやシミ、たるみ・便秘【心理面】・イライラして怒りっぽくなる・不安感が強く、落ち込みやすい・物忘れがひどくなる病気のようにはっきりした症状はないものの、こうした症状が重なるために、ひどいときは生活や仕事に支障をきたすこともあります。では、なぜ30代で更年期症状があらわれてしまうのでしょうか?生活環境とストレスが、アラサーに更年期障害を引き起こす30代の女性に更年期のような症状が現れる原因として、生活環境やストレスなどが関係していると言われています。不規則な生活や過剰なストレスがかかると、自律神経の働きが狂ってホルモン分泌にも影響を及ぼすことがあります。これが更年期障害のような症状を引き起こす原因になります。実際には30代で閉経する人は、ほとんどいません。そのため、生活習慣を改善してホルモン分泌が正常に戻れば、症状は改善します。無理なダイエットを繰り返して、一時的に生理が止まってしまう人がいますが、これも若年性更年期障害の原因になります。美しくなるためのダイエットが、更年期障害を招いてしまっては意味がありませんよね。「心地よい睡眠」で、若年性更年期を撃退できる!まずは快眠をしっかり確保することが大切。睡眠不足は疲労やストレスを増幅させて、症状を悪化させてしまいます。できれば10時までにベッドに入りたいところですが、難しい人も多いと思うので、次の点を心がけてみてください。「就寝前に湯船につかる」湯船にゆっくり浸かって、心身ともにリラックスしましょう。また体温が下がるときにに眠気を感じやすくなることから、入浴時に体温を上げておくと入眠しやすくなります。「就寝の2時間前までにスマホやパソコンの使用をやめる」スマホやパソコン、タブレットなどのブルーライトは、刺激がとても強いため睡眠の妨げになります。また睡眠の1時間前には、部屋の照明を落として暗くすることで、眠りに入りやすくなります。「起床時間を固定する」就寝時間の固定が難しい場合も、起床時間だけは固定するように心がけましょう。朝起きる時間をそろえるだけでも、生活が規則正しく整いやすくなります。早起きして朝食を食べると、便秘解消効果も期待できるのでおすすめです。休日も同じ時間に起きることで、週明けも睡眠リズムが狂いにくくなります。心地よい睡眠を得るためのヒントは、ピーリング麻里子さんのこちらの記事にも詳しく書かれています。こちらも、ぜひ参考にしてみてください。やっぱり女はデリケート・・・女性でも、バリバリ仕事をしている姿はカッコいいですよね。でもどんなに仕事のポジションが上がっても、体まで変化するわけではありません。女性らしさを極端に主張する必要はありませんが、女性としての心と体を丁寧に扱うことは、やはり大切なこと。「女はデリケート」それは昔も今も変わりません。忙しさにかまけて、あなたは女であることを忘れていませんか?
2015年02月11日更年期障害でお悩みの方は、イライラしたり眠れなくなったりするものですが、寝不足になることで、さらに症状が悪化するのだとか。どうしてこのように悪循環が起こってしまうのでしょうか。睡眠習慣の乱れを放っておくと、健康を損なうリスクが!?40代になると、顔の火照りや発汗、頭痛やめまい、さらには情緒不安定などを引き起こす更年期障害になる人もいます。閉経とともに女性ホルモンの分泌が急激に減少し、発症してしまうことが原因だといわれています。更年期の女性の約半数が睡眠障害になってしまうことが明らかになっています。また、寝不足によって女性ホルモンの分泌が減少するため、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。更年期障害と寝不足は大きく関係していると考えられます。では、どのようにすれば健康な睡眠サイクルを取り戻せるのでしょうか?早起きしてメラトニンの分泌量を増やそうホルモンの分泌量は、睡眠の質に大きく左右されます。ただし、ぐっすり眠るためには眠りやすくなる体質づくりがポイント。快眠ホルモンであるメラトニンをたっぷり分泌させましょう。メラトニンは、ぐっすり眠るための体内リズムを作るホルモン。朝の光を浴びてから約15時間前後で分泌されるといわれているので、早寝早起きを習慣にする必要があります。不眠がちになっている人からすると、睡眠サイクルを改善するのは難しいかもしれません。でも、頑張って一週間程度の期間でも早起きして、規則正しい生活リズムに変えてみると、メラトニンが出やすくなるそうです。日光を浴びて更年期障害を乗り切ろう更年期障害でイライラしたり体の不調を感じている人もいると思います。眠れないと悩んでいる人もいるかもしれませんが、少し頑張ってぐっすり眠れる生活サイクルを目指してみるのはいかがでしょうか。厚生労働省でも、「早寝・早起き」から「早起き・早寝」に切り替える意識を持つことが大事だといいます。その理由は、朝の早起きによってメラトニンがたっぷり分泌される睡眠サイクルになるからです。「早起きは三文の得」といいますが、いい眠りを促す効果は確実に期待できるようです。朝の光を浴びる生活に切り替えて、更年期障害を乗り切りましょう!Photo by Neil Moralee
2015年01月27日若い頃は低血圧で悩んでいたのに、40代を過ぎてから急に血圧が高くなった……。そんな悩みを抱える女性が増加中。更年期高血圧という悩みを抱えている人も少なくありません。実は、睡眠不足が原因の1つといわれていることはご存知でしたか?アラフォー以降の女性に急増している『更年期高血圧』更年期高血圧とは、40代以降から女性ホルモンの1つであるエストロゲンの血中濃度が急激に減少することで引き起こされているといわれています。更年期の女性には高血圧だけではなく、発汗・のぼせを伴うホットフラッシュも起こりやすくなるそうです。これらの症状の原因は、エストロゲンの分泌の低下にあるといわれています。エストロゲンには、血管を広げる働きがあります。エストロゲンの分泌が低下すると血管が拡張しにくくなります。結果、血液の通り道そのものが狭くなるので、血圧が上がりやすくなるのです。実際、ある調査ではホットフラッシュを訴えている女性の多くが、正常血圧とされる130/85mmHgより高めの血圧だったことがあきらかになっています。更年期高血圧が生活習慣病の原因に!?更年期高血圧は、正確にはまだ高血圧状態ではありません。高血圧がずっと血圧が高い状態を保つのに対し、更年期高血圧は血圧が急激にアップダウンする傾向があり、本格的な高血圧に移行してしまう可能性もあります。高血圧は、脳卒中などの脳血管障害・心筋梗塞などの生活習慣病や認知症のリスクを高めるといわれています。以前、ピッツバーグ大学で行われた研究によれば、ベッドに入ってから眠るまでの時間が30分以上かかる人や熟睡感がない人は、そうでない人と比較して短命な傾向があったようです。これは不眠が交感神経を高ぶらせ、血圧が上がってしまうことが原因だといわれています。さらに、よい睡眠が取れないことによって、眠りを誘うホルモンであるメラトニンが減少することも高血圧と関わっているそうです。なぜなら、メラトニンは全身の血管に働きかけ、血圧を下げる効果があるからです。睡眠時間を確保して、病気にならない身体づくり!40代以上の女性を悩ませる高血圧を改善するためには、睡眠が必要だということがわかりました。では、寝つきをよくする効果のあるメラトニンをしっかりと分泌させ、不眠を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?まず、睡眠時間をしっかりと確保することが大切です。長生きするためには、睡眠時間は長すぎても、短すぎてもいけないそうです。あるアメリカの研究では、睡眠時間7時間台の人がもっとも寿命が長かったそうです。睡眠時間の短さや不眠症は、高血圧症や生活習慣病のリスクを高めてしまいます。しっかり眠り、病気にならない健康な身体づくりを目指しましょう。Photo by Toni Blay
2015年01月25日ギミックはこのほど、同社が運営する総合医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」にて、特集ページ「30代から始めよう! 更年期を乗り切るための備え」を公開した。女性のライフサイクルのうち、閉経をはさんだ前後5年の10年間を「更年期」という。更年期に入ると、卵巣の機能が徐々に衰え、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」のレベルが低下傾向に。エストロゲンは身体の各所に作用するため、心身にさまざまな不調が現れ始めるという。発汗、ほてり、のぼせといった「ホットフラッシュ」の症状をはじめ、頭痛やめまい、イライラ、疲労感、抑うつ、関節痛など、その症状は200~300種類にものぼるとか。閉経に伴う更年期症状の出方には個人差があるが、特有の症状が出る出ないに関わらず、閉経によって女性の心身では確実に変化が起こっているという。症状がつらいと感じた場合はもちろん、特に不調を自覚していない人でも、閉経を機に早めに婦人科の専門医を受診することが大切とのこと。閉経後になってから長年の生活習慣を変えることはとても難しいため、若いうちに食習慣を見直し、適度な運動習慣を身につけることもポイントだという。また、何か夢中になれる趣味や気分転換法があると、更年期症状が出にくいというデータも。正しい情報源から早めに更年期に関する知識を蓄え、自分の心身の変化を受け入れる準備を始めておく必要があるという。エクササイズやボディースタディーの講座を開催する「ちぇぶら」の代表を務める永田京子さんは更年期症状の予防法について、「心身を落ち着かせ、リズミカルに酸素を取り込む『有酸素運動』はぜひ取り入れてほしい運動の一つです」とコメント。そして、ウオーキングやジョギングのほか、腰や膝に負担をかけずに楽しく取り組めるバランスボールエクササイズを紹介している。日常生活の「座る」「立つ」「歩く」といったあらゆるシチュエーションで常に意識したいのが、「骨盤を起こす」ことだという。骨盤を起こした状態というのは、恥骨からへそまでが床に対して垂直な状態のこと。この姿勢を保って活動することで、内臓が圧迫されるのを防ぐため、便秘や冷えの予防につながるのはもちろん、腹筋と背筋が鍛えられ、腰痛の予防効果のほか見た目にも若々しさをキープできるという。続いて、管理栄養士の篠原絵里佳さんは、更年期障害の予防となる食生活のポイントを解説している。女性ホルモンの産生を促す栄養素として、かぼちゃ、アーモンド、ごまなどに含まれる「ビタミンE」、魚介類の中でも青魚やサケ、マグロ、カツオなどに多く含まれる「ビタミンB6」が挙げられるという。またビタミン、ミネラルを豊富に含む野菜や果物をバランスよく取り入れることも大事で、特に色の濃い緑黄色野菜にはカロテンや鉄、ビタミンK、ビタミンE、ビタミンB群、葉酸など代謝を促進する栄養素や抗酸化成分が多く含まれているので、食材選びの際に意識したいとのこと。「和食」もおすすめだという。「肉料理ばかりに偏りがちな食生活の中で、1日に1~2回は意識して魚料理を取り入れ、緑黄色野菜を使った副菜を手のひら大の小鉢で昼夜1皿ずつ程度添えると、非常にバランスが良いと思います。デザートには、皮ごと食べられるブルーベリーやりんごなどをはじめ、栄養価の高い旬のフルーツを1日に200gを目安に取り入れてみてください」と篠原さん。また、女性ホルモンと似た働きをする成分として注目されているのが、大豆に含まれる「大豆イソフラボン」。大豆はほかにも食物繊維やオリゴ糖を多く含み、加齢とともに乱れがちな腸内環境を整えるうえに、骨を強くする「カルシウム」も豊富に含まれる。納豆、豆乳、みそ、豆腐などの大豆製品のほか、いつも作っている煮物やあえ物、サラダに大豆の水煮を混ぜ合わせたり、おからや高野豆腐なども上手に活用したりすれば、さまざまなバリエーションで手軽に取り入れることができるという。
2015年01月07日歳を重ねると、いろいろと心配事が増えるもの。面倒くさいし、煩わしいけど、自分のことは自分でしっかり考えて、行動を起こさないといけませんよね! 今回は、加齢の悩みの1つ、高血圧と睡眠の関係に迫ります。高血圧チェックをしてみよう!最近、「更年期高血圧」という言葉をテレビや新聞でよく聞くようになりましたが、これがどのような状態かを説明する前に、簡単な高血圧チェックをやってみましょう。下記の項目で、当てはまるものが多ければ多いほど血圧が上がりやすいと言われています。・睡眠時間が短い・熟睡している感じがしない、いびきをよくかく・ストレス過多な状態だと感じている・たばこを吸っている・血糖値またはコレステロール値が高い・運動不足な状態だ・味の濃いものや塩分の強いものが好き・肥満体質だ・肉親に高血圧の人がいるいかがでしたでしょうか? 血圧には遺伝的な体質や睡眠不足・ストレスによる交感神経の緊張、運動不足・喫煙が招く血管の老化などが深く関係しているということがおわかりいただけたと思います。更年期高血圧とは?じつは最近、以前は低血圧と診断されていたのに、40、50代になって血圧が高くなってきたという女性が増えてきています。これには更年期が関わっていて、40代では4人に1人、50代では2人に1人が高血圧、またはその予備軍とも言われています。なぜ女性は加齢とともに血圧が高くなりやすいのでしょうか? それにはエストロゲンという女性ホルモンが影響しているそうです。40代になるとエストロゲンが減少し、それに伴い血管の柔軟性も失われるため血圧が上がっていくと考えられています。特に更年期はエストロゲンが激減するため、血圧が乱高下することもあります。なかでも、更年期を境に急激に血圧が高くなる人のことを「更年期高血圧」と呼ぶそうです。高血圧を放置するなかれ!この更年期高血圧を和らげる方法はあるのでしょうか? まず1つは、しっかり睡眠をとって、ストレスを解消することが大切だそうです。睡眠不足やストレス過多により交感神経が緊張すると、血圧を上げるホルモンが出たり、血管が収縮すると言われています。ほかにも、軽めの運動を日常的に行うことや、塩分控えめの食事を心がけることも効果的です。どれも今日からはじめられるようなことばかりなので、まずはどれか1つでもよいので簡単なものからスタートしてみましょう!高血圧を放置すると、脳卒中や心筋梗塞、認知症になるリスクも高まると言われています。そうならないためにも、まずはアクションを起こすことが大切です!Photo by Giorgio Giorgetti
2014年12月12日バイエル薬品はこのほど、女性の健康をサポートするウェブサイト「更年期のココロエ」を開設した。「更年期」は男女ともに見られるが、女性は50歳前後に訪れる閉経をはさんだ前後10年間のことを指す。加齢による卵巣機能の衰えによって、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することが要因とされているが、症状と程度は人それぞれ異なる。同サイトでは、40代の不調のコンテンツをメインに、更年期に起こる体の変化や不調について、イラストや図表を用いてわかりやすく解説している。また、更年期を上手に乗り切るためのポイントや、更年期障害の治療法などについても案内している。セルフチェックのコンテンツも設けており、「更年期症状チェック」は、更年期障害かどうかを確かめるひとつの目安として利用できる。その他、骨の健康状態を知るためのひとつの目安となる「骨の豊かさチェック」も用意している。また、現在地や最寄り駅を入力すると、病院検索ができる「病院・産婦人科検索」などのお役立ち情報も掲載した。
2014年11月04日更年期のココロエ2014年10月17日、バイエル薬品は40代の女性の健康をサポートする情報サイト「更年期のココロエ」を開設しました。バイエル薬品としては一般向けウエブサイト「生理のミカタ」に続くものです。更年期とは50歳前後に訪れる閉経の前後10年間を指します。加齢による卵巣機能の衰えにより女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少することにより様々な症状が現れてきます。(画像はプレスリリースより)更年期の症状は人によって様々であり、程度や発現時期も異なります。平成25年簡易生命表によると50歳の女性の平均余命は37.74年です。閉経後40年近くを女性ホルモンが減少した状態で過ごすことになります。前もって更年期に対する知識を持つことで賢く対処することができるというのが、今回の情報サイトの開設目的です。サイトの概要主なコンテンツは「更年期とは」、「女性のカラダとエストロゲンの関係」、「HRT(ホルモン補充療法)とは」、「充実したこれからのために」となっています。更年期のチェックでは、今までには感じなかった「カラダの不調」について、チェックリストに従い回答すると、診断結果が点数化されて表示されます。更年期かどうかの目安とすることができます。更年期の問題の一つとして骨の健康があります。そのチェックのために設けられたのが「骨の豊かさチェックです」。チェックリストの中であてはまるものにチェックすると、診断結果が点数化して表示されます。合計点が「骨の豊かさ」の目安となります。異常を感じたら、一人悩まず病院で診察を受けることも大切です。現在地や最寄り駅を入力すると病院あるいは婦人科が表示されるシステムも設置されています。【参考】・バイエル薬品プレスリリース・更年期のココロエ・生理のミカタ
2014年10月22日(画像はホームページより)サンスターより「ウェルビィータ」新発売サンスター株式会社は「EQUITANCE(エクイタンス)」ブランドより、更年期を迎えた女性に特におすすめの美容飲料を発売します。「エクイタンス ウェルビィータ」、3月19日より、通信販売でのみ発売開始です。プラセンタやローヤルゼリーもウェルヴィータには鮭の卵巣膜から抽出したという「マリンプラセンタ」を配合。また、「大豆イソフラボン」「ローヤルゼリー」も配合されています。味は「パッションフルーツ」と「ローズフレーバー」が加えられており、飲みやすくなっています。1本、わずか6キロカロリー、コレステロールゼロ、着色料も、保存料も加えられていません。更年期とは女性の閉経の前後10年ほどを一般的に「更年期」といいます。この時期は、閉経により、ホルモンバランスが変化し、心身ともに不調や変化を感じる女性が多いことで知られています。サンスターでは、この更年期にあらわれる女性の変化に着目して研究をした結果、「マリンプラセンタ」「大豆イソフラボン」「ローヤルゼリー」などが、効果的であることがわかったそうです。「ウェルヴィータ」にはこれらの成分が配合されており、まさに「更年期を迎えた女性に向けた」美容飲料となっているようです。【参考サイト】▼サンスターホームページ
2014年03月01日更年期障害といえば、閉経を迎える50歳前後の女性に見られる体の不調として知られていますが、実は最近、若い女性にも更年期障害のような症状で悩む人が増えているとか。これが、「プチ更年期」や「プレ更年期」、「若年性更年期障害」と呼ばれるものです。■放っておくと卵巣機能が衰え、閉経の可能性もそもそも更年期障害は、通常、閉経前後の40代半ばから50代半ばの約10年間にかけて現れる体の不調のこと。卵巣機能が衰え、女性ホルモンである「エストロゲン」が減ってくることによってホルモンバランスが乱れ、めまい、ほてり、のぼせ、頭痛、肩こり、腰痛、冷え、疲労倦怠感、情緒不安定などのさまざまな症状を引き起こすそう。実は最近、同様の症状が更年期にはまだ早いと思われる30代の女性や、一部ではもっと若い20代の女性にまで見られるようになっているのだとか。本来は卵巣機能が安定しているはずの若い女性に、なぜこのような症状が現れるのでしょうか。これは、日々の生活の中で経験するストレスや過労、過剰なダイエット、不規則な生活、睡眠不足などによって引き起こされるといわれています。自律神経のバランスが崩れ、エストロゲンの分泌が減り、結果、月経不順や月経が止まるなど、更年期障害のような症状が出てくるというわけです。気になる症状があっても、まだ若いから大丈夫、本格的な更年期なんてまだまだ先だと思っていませんか? 放っておくと卵巣機能が衰え、閉経してしまうこともあるそうだから、気をつけたいですね。■女性の体調をサポートする、高麗人参の働きとはプチ更年期への対処法としては、生活習慣の見直し、バランスの良い食事に加えて、自律神経のバランスをサポートする作用のある健康食品を利用することも有効だとか。とりわけ、二千年以上もの昔から珍重されてきた高麗人参は、世の中に数ある健康食品の中でも由来が確かで、安心して利用できるものだそう。1.自律神経のバランスをサポートする高麗人参に含まれる主要な有効成分ジンセノサイド(別名・人参サポニン)には、自律神経のバランスをサポートする作用があるといわれています。それに伴い、ストレスの緩和やリラックス効果、美肌効果など、うれしい効果も期待できるそう。2.血行を整えるプチ更年期の女性の傾向として、頑固な冷えや血行不良、低体温などに悩まされている人が多いという特徴があります。これらを改善すると月経不順や不定愁訴が良くなることがあります。冷えや低体温は万病のもとといわれ、基礎代謝や免疫力、内臓機能が低下します。また、肩こり、腰痛、生理痛の症状や、不妊、子宮系の病気の原因となることも。高麗人参は血行を整えてくれるとともに、細胞に十分な酸素と栄養が行き渡りやすい環境を作り出します。これによって熱が身体の隅々にまで伝道され、全身が温かくなるそう。冷え性の人は気になりますよね。プチ更年期は、長く放っておけば放っておくほど、治療に時間がかかります。また、女性ホルモンが低下した状態を長く続けることで、不妊症になったり、卵巣機能が低下して本当に閉経してしまう可能性もあるとか。気がついたら、すぐに日頃の生活を見直すとともに、早めの対処を心がけたいですね。薬は副作用があり、長期の服用に抵抗があるという人は、食品である高麗人参はいかがでしょうか。身体の調子を整え、さらに若さと美しさをキープするために、上手に高麗人参を活用してみませんか。もしかしたら…と思ったら、高麗人参をぜひ試してみてください。
2013年10月11日植物性乳酸菌であるラブレ菌が、更年期症状に及ぼす影響について研究を進めているカゴメ株式会社と医療法人石塚産婦人科だが、このほど便秘を含む更年期症状を自覚する45~55歳の女性13名を対象にした摂取試験で、便通の改善とともに冷えや肩こり、腰痛などの更年期症状も改善されることが明らかとなった。女性は更年期(50歳前後)を迎えるころに、エストロゲンの分泌衰退などが原因となり、便秘や冷え、肩こり、腰痛、顔のほてりなどの更年期症状を訴える人が多くなると言われている。カゴメ株式会社と医療法人石塚産婦人科は、植物性乳酸菌であるLactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)の更年期症状に及ぼす影響について共同で研究。便秘を含む更年期症状を自覚する45~55歳の女性13名を被験者としてラブレ菌の摂取試験を実施したところ、便通が改善されることに加え、冷えや肩こり、腰痛などの更年期症状も改善されることがわかった。実験は、試験食品として生きたラブレ菌を製造時に100億個以上含むカプセルを使用。更年期症状を自覚する45~55歳の女性13名に、1日1カプセル(朝・昼・晩いずれかの食後)4週間にわたって摂取させた。その結果、便通の改善がみられたほか、「腰や手足が冷える」ならびに「肩こり、腰痛、手足の節々の痛みがある」という症状が改善。共同研究者の医療法人石塚産婦人科郡山純子副院長は、「ラブレ菌は更年期症状の治療の一助になることが期待されると考えている」とコメントしている。今後、さらに詳細にラブレ菌の更年期症状への有効性を検証し、そのメカニズムを明らかにするための試験を計画していくという。なお、同研究内容は3rd TNO Beneficial Microbes Conference(第3回有用微生物学会2012年3月26日~28日、ノールトウェッカーアウト[オランダ])で発表されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月23日これまで、女性だけの症状と思われていた「更年期障害」。実は男性にもあるってご存じでしたか?更年期障害とは、加齢によりホルモンバランスが崩れることで、さまざまな不調が現れること。体だけでなく、心にも影響を与えます。閉経を迎える40代~50代の女性特有のものと考えられていましたが、近年、男性にも更年期障害が起こることがわかってきました。しかも中には、30代で更年期障害の症状を示す男性も!詳しい説明を、私のクリニック目白の平田雅子院長にお聞きしました。(以下、平田雅子先生)女性の更年期障害の場合、閉経前後に卵巣の機能が低下し女性ホルモンの分泌量が減少することで起こります。それと同じく男性の場合も、加齢による男性ホルモンの分泌が低下が原因と考えられています。まず、男性の場合、脳の視床下部から出されるホルモンの刺激で、性腺刺激ホルモンが分泌されます。性腺刺激ホルモンが分泌されると、男性ホルモンである「テストステロン」が睾丸(こうがん)から分泌されるのですが、テストステロンは、45歳くらいから緩やかに減少していきます。ですから、一般的に男性に更年期障害の症状が見られるのは、40代半ばからといえますが、若くても無縁ではないのです。それは、ストレスなどが原因で、30代でもテストステロンの分泌が減少してしまい、更年期障害の症状が現れる場合があるんです。症状は人それぞれで多岐にわたりますが、代表的なものはこちら。・ほてり、のぼせ・手足の冷え・頭痛・めまい、耳鳴り・肩こり・筋肉痛・便秘・腹痛・頻尿or残尿感・動悸(どうき)・不眠・倦怠(けんたい)感・不安・性欲低下・勃起(ぼっき)不全このように、身体面、精神面の両方にさまざまな症状があるにも関わらず、男性には女性の閉経のような分かりやすい変化がない上に、どれもすぐに病気につながるような症状でないため、見過ごされがち。また男性の場合も、更年期障害による身体的な変化により精神的に落ち込み、うつ状態になることが多いんです。もし症状に心当たりがあるのなら、男性の更年期障害について扱っている病院を受診してみましょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年03月18日