朗読劇『ラヴ・レターズ~2022 Autumn Special~』が、11月23日・29日に東京・PARCO劇場で上演されることが決定した。1989年にアメリカ・ニューヨークで初演されるやいなや、世界中で上演されてきた「ラヴ・レターズ」。PARCO劇場でも1990年8月19日に幕を開けて以来32年間、ひとつの台本を年齢も個性も異なる様々な延べ509組のカップルが読み続けてきた。33年目を迎える今回は「2022 Autumn Special」として上演。11月23日は、NHK「世界はほしいモノにあふれてる」のナレーションや「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」毒島メイソン理鶯などのキャラクターボイスを務める声優・神尾晋一郎と、劇団四季作品で数々のヒロインを演じ、退団後も「メリー・ポピンズ」のタイトルロールや「レ・ミゼラブル」のファンティーヌ役など、その抜群の歌唱力で日本ミュージカル界をけん引し続けている“歌姫”濱田めぐみが登場。そして11月29日は、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のニーニー役の記憶も新しい竜星涼と、圧倒的なサウンドとビジュアルでミュージックシーンに衝撃を与え続けるバンド「女王蜂」のボーカルであり、ロック・ミュージカル「ロッキー・ホラー・ショー」や「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、劇場アニメーション「犬王」への出演など俳優としても活躍の場を広げるアヴちゃん(女王蜂)が出演する。演出は、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』などで知られる演出家の藤田俊太郎が務める。■演出:藤田俊太郎 コメント多岐にわたって大活躍をされている神尾晋一郎さんと舞台人として尊敬する濱田めぐみさん。大胆で繊細な表現力をお持ちの竜星涼さんと唯一無二の音楽を奏で続けているアヴちゃん(女王蜂)。素晴らしい2組のカップルで2022 Autumn Special「ラヴ・レターズ」を上演できることをとても幸せに思います。人と出会うこと、人を愛すること、人と別れること、そして人と共に生きること。アンディーとメリッサ。手紙を読むふたりが、溢れるたくさんの愛を観客の皆様にお届けします。■神尾晋一郎 コメントまさか自分が朗読劇「ラヴ・レターズ」に出演させて頂くことができるとは!素晴らしい作品に関われる事が本当に嬉しいです。ご一緒させて頂く濱田めぐみさんと共に、素敵な時間をお届けしたいと思います。皆様のご来場、心よりお待ちしております。■濱田めぐみ コメント今回、朗読劇「ラヴ・レターズ」に参加させていただきます。歴代の錚々たるキャストの方々が作り上げてきた沢山の物語。その世界の1つに自分の感性も参加させて頂ける喜びを感じています。お相手の神尾晋一郎さんとは今回初共演で緊張もありますがどんな世界が作り出せるのか楽しみです!どうか素敵な時間が過ごせます様に。皆様どうぞよろしくお願いいたします。■竜星涼 コメントPARCO劇場では、コロナ禍の激化する真っ只中で2年前に立たせてもらった舞台「大地」の本当に奇跡的な公演を覚えています。そしてまだその記憶と興奮が冷めないうちにまたこの場所で、しかも、僕の生まれる前からPARCO劇場で公演しているこの作品に出演できること、とても嬉しく身が引き締まる思いです。20代最後の自分がどのように感じ呼応していくのか今からとても楽しみです。アヴちゃんの作る世界観、声、センス、ファッション性どれもが目に留まり、大好きです。「ラヴ・レターズ」を一緒に作り上げていく過程でどんな刺激があるのか・・・きっと想像を超えた楽しい時間になりそうです!■アヴちゃん(女王蜂) コメント七年前に劇場で「ラヴ・レターズ」を体感した日から、いつか自分が演じるときを夢見、狙っていました。あまりに多くの方々が演じ、これからも演じられてゆく「メリッサ」と「アンディー」。ふたりのことを考えるとあまりに愛おしく、泣けて来てしまいます。わたしは「メリッサ」を、彼女の幼少期から筆を置く最期の一通、そのあとの魂まで思い切り生きてみたい。本番は一度きり。はじめまして、竜星さん。伝説の回にしましょう。ご来場をお待ちしています!<公演情報>朗読劇『ラヴ・レターズ~2022 Autumn Special~』11月23日(水・祝)・29日(火) 東京・PARCO劇場朗読劇『ラヴ・レターズ~2022 Autumn Special~』チラシ画像作:A.R.ガーニー訳:青井陽治演出:藤田俊太郎【出演】11月23日(水・祝) 13:00公演:神尾晋一郎&濱田めぐみ11月29日(火) 14:00公演:竜星涼&アヴちゃん(女王蜂)【チケット情報】(全席指定・税込)料金:7,700円 / U-25チケット:5,500円※U-25チケットは観劇時25歳以下対象、要身分証明書(コピー・画像不可、原本のみ有効)、当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い、指定席との連席購入不可(連席ご希望の場合は指定席をご購入ください)※本公演は大変静かな作品ですので開演時間までにご入場いただけない場合、第2幕よりご入場いただきます。一般発売日:11月12日(土)購入リンク:お問い合わせ:パルコステージTEL:03-3477-5858(時間短縮営業中)公式サイト:
2022年10月27日Amazon オーディブルでは、村上春樹の長編小説「海辺のカフカ」のオーディオブック版を、女優・木村佳乃による朗読で10月5日(水)より上下巻を同時に配信した。少年の成長を描いた名作「海辺のカフカ」。「カセットテープで物語を聴くのが大好きでした」と幼少期をふり返った木村さんは、「聴いてくださる方が、村上さんの世界観を想像・空想しやすいよう、取り組んだつもりです」と今回の朗読について語っている。なお、村上さんの数々の名作を音声化するプロジェクトが進行中となっており、現在「ねじまき鳥クロニクル」を藤木直人、「職業としての小説家」を小澤征悦、「螢・納屋を焼く・その他の短編」を松山ケンイチ、「神の子どもたちはみな踊る」を仲野太賀、「東京奇譚集」をイッセー尾形が朗読したオーディオブックが配信中だ。(cinemacafe.net)
2022年10月05日日本古典の名作を、朗読と日本舞踊のコラボレーションで届ける「朗読舞踊劇 Tales of Love『阿国-かぶく恋、夢の果て-』」が、9月28日(水)~10月2日(日)まで、東京・サンシャイン劇場にて上演される。歌舞伎の始祖といわれる出雲阿国、希代の“かぶき者”として知られる名古屋山三、そして阿国を支えた女形・三十郎による恋模様が描かれるシリーズ第二弾。元宝塚歌劇団の瀬戸かずや、綾凰華が、阿国と三十郎をWキャスト・スイッチキャストで演じ、名古屋山三役には人気実力派声優らが出演する今作。初日に先駆けてゲネプロが行われた。ゲネプロでのキャスト組み合わせは、阿国役に綾凰華、三十郎役に瀬戸かずや。名古屋山三役は声優・竹内栄治。また全公演出演する寺内淳志、蓮井佑麻、舞踊を担う花柳幸舞音、藤間涼太朗が出演する。物語は、三十郎が狂言回しとなり、阿国との思い出を語る形で進行。幼い時は物乞いだった三十郎が、阿国と出会ったことでその弟子になり、阿国の踊りに憧れ芸の道に進むことになる。宝塚歌劇団在団時には大人の男を演じることが多かった瀬戸だが、本作では少年時代の菊から、語り部である三十郎になるまでを演じ分け、物語をけん引した。タイトルロールでもある阿国を演じた綾は、芸にまっすぐで、それゆえに気が強い女性を好演。自身の芸にプライドを持った女芸人の姿、そして名古屋山三を前にした一人の女性としての恋心を、綾らしい真っすぐさで演じた。また阿国とは芸の良き同士、恋仲となるも、武士としての運命に巻き込まれ成就しない関係を持つ名古屋山三を演じた竹内(9月28日公演の出演)。声優だからこその二役を見せる、あるシーンは必見だ。また朗読舞踊劇の名にある「舞踊」を担うのは花柳幸舞音、藤間涼太朗。阿国、三十郎、名古屋山三を踊りで演じ分けるが、朗読劇として語り手である役者は大きな動きをしない分、花柳、藤間が舞踊で表現。語りと舞踊が重なる瞬間の面白さは「朗読舞踊劇」ならでは。また阿国一座の演者、町人などを演じた寺内、蓮井の両名も、豊かな演じ分けで、メインキャラクターらを彩った。歌舞伎の始祖と言われる女芸能者「阿国」、その活躍から今の演劇にまで繋がる物語を、ぜひ劇場で体験してほしい。公演は9月28日(水)より東京・サンシャイン劇場にて。チケットぴあでは各公演前日まで購入できる当日引換券が発売中。また各回、阿国・三十郎の配役、及び名古屋山三の出演者が異なるため、公式ホームページ等を確認の上ご来場を。
2022年09月28日朗読劇『Every Day』が、9月22日に東京・ニッショーホールで初日を迎えた。音楽家・haruka nakamuraの楽曲「every day」から着想を得て、冨士原直也がmixiで発表した短編シナリオが原作となる『Every Day』。2016年には手塚悟が監督を務めた映画が公開された。朗読劇として上演される今回は「箱庭円舞曲」の古川貴義が脚本・演出を手がけ、メインキャストとして林遣都×瀧本美織ペア、相葉裕樹×北原里英ペア、赤澤遼太郎×瑞季ペアが日替わりで登場。また共通キャストとして林和義、片山陽加が出演する。音楽はharuka nakamuraが映画の為に書き下ろした楽曲が、西寿菜によるピアノの生演奏で届けられる。初日に先駆けて行われた非公開ゲネプロには、林遣都と瀧本美織が登場。昏睡状態の恋人・咲が現れたことに戸惑いながらも、何気ない日々の幸せを噛みしめ、後悔の念を抱えながら限られた時間の中で咲に向き合う晴之を林遣都が、一週間だけ時間をもらったと言い、いつもと変わらない日常を過ごし穏やかに晴之へ寄り添いながら、優しくも凛とした強さを感じさせる咲を瀧本美織が好演。恋人同士のコミカルなやりとりから、息をのむようなシリアスなシーンを展開し、作品の世界へ会場を引き込んでいった。朗読劇『Every Day』は、9月22日が林遣都×瀧本美織ペア、23日が相葉裕樹×北原里英ペア、24日が赤澤遼太郎×瑞季ペアという組み合わせで、各日2公演ずつ上演される。併せてキャストからのコメントが到着した。■林遣都 コメント今この瞬間を生きていること、人と過ごし触れ合っていることの喜びを感じさせてくれる作品です。一緒に過ごした男女の関係性に説得力が生まれるよう大切に読ませていただきます。瀧本さんとは初めて台詞を交わした瞬間から登場人物たちの過去や現在のイメージを共有できた気がしました。一時間と少し、日常から離れ、ふっと一息つける、劇場がそんな空間になったらいいなと思っています。素敵な物語ですので、観てくださる方にしっかりと届くよう精一杯努めさせていただきます。■瀧本美織 コメント初共演の林遣都さんとは、短い準備時間のなかでも、多くの言葉を交わさずとも役として心を通わせられているような気持ちで向き合えており、本番では、瞬間瞬間を楽しみながら演じていきたいですし、いい化学反応が起きたらいいなと思っています。「Every Day」は、日常のなかでの二人の会話のやりとりがとても素敵ですし、さり気なく、思っているけど言わない、言えない、そういうものが積み重なっていく部分に面白さを感じます。自分にとって初めての朗読劇だからこその空気感、お客さまと一緒に物語を共有できる時間を楽しみにしています。皆さんにとっても、いい時間になれば嬉しいです。■相葉裕樹 コメント晴之役を演じます。相葉裕樹です。当たり前に続くと思っていた日常こそが儚く大切だと感じていただけたら幸いです。大切な人をより大切に、心が優しくなれる作品になっていると思います。是非劇場でお待ちしております。■北原里英 コメントいよいよ朗読劇『Every Day』が開幕します。少ない稽古時間の中で、濃縮された時間を過ごすことができた、ちゃんと咲さんと晴之さんになれたなあ、とゲネプロでは感じました。朗読劇ならではの、静かな空間の中で生まれる緊張感をぜひ感じてください。■赤澤遼太郎 コメント24日に三井晴之を演じさせていただく赤澤遼太郎です。演出の古川さんや、咲役の瑞季さんとの稽古がとても楽しく充実しています。この稽古場の空気感をそのまま皆様に!とすんなりいかないのがこの戯曲。晴之が昏睡状態のはずの咲と向き合い、どう踏み出していくのか。単純な純愛物ではない、演じる人の細かなニュアンスによって大きく変化し、リアルな人間模様が出てきてしまいます。もしかしたらマチソワでも大きく変わってしまうような繊細な朗読劇です。自分の持てる全てを出し切りますので、どうぞご来場お待ちしております!■瑞季 コメント初めての朗読劇、決まった時は不安とプレッシャーが一番大きくありました。作品に触れて、音楽に触れて、脚本に触れていくうちにこの作品を“朗読劇”としてお届け出来ることにワクワク、楽しみな気持ちが増していきました。晴之と咲の日常の尊さ、儚さをしっかり伝えられるよう努めたいと思っています。シンプルな物語だからこそ、言葉と音楽と光で紡ぐ上質な時間を、劇場という素敵な空間で是非お楽しみください。よろしくお願いいたします!<公演情報>朗読劇『Every Day』9月22日(木)~24日(土) 東京・ニッショーホール朗読劇『Every Day』メインビジュアル【出演者】林遣都×瀧本美織 / 相葉裕樹×北原里英 / 赤澤遼太郎×瑞季 / 林和義、片山陽加※「林遣都×瀧本美織」は9月22日(木)、「相葉裕樹×北原里英」は9月23日(金・祝)、「赤澤遼太郎×瑞季」は9月24日(土)のみ出演※9月23日(金・祝) 17:00公演、9月24日(土) 13:00公演 / 17:00公演はメインキャスト2名によるアフタートークあり脚本・演出:古川貴義音楽:haruka nakamura演奏:西寿菜チケット料金:6,700円(税込) / ペアチケット:13,000円(税込・2枚)※全席指定、未就学児入場不可チケット購入リンク:お問い合わせ:サンライズプロモーション東京TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00)関連リンク公式サイト::
2022年09月22日日本古典の名作を、朗読と日本舞踊のコラボレーションで届ける「朗読舞踊劇 Tales of Love『阿国-かぶく恋、夢の果て-』。シリーズ第2弾となる今回は、歌舞伎の始祖といわれる出雲阿国と希代の“かぶき者”として知られる名古屋山三、阿国を支えた女形・三十郎による恋模様が、与田想の上演台本、中屋敷法仁(柿喰う客)の演出によって濃密に描かれる。ぴあアプリ編集部は、主人公・阿国と三十郎を回替わりでスイッチしながらWキャストで演じる元宝塚歌劇団の瀬戸かずやと綾凰華、そしてコラボレーションの要である日本舞踊家の花柳幸舞音(はなやぎ・さちまいね)にインタビューを敢行。稽古に入る前の想いを語ってもらった。スイッチ&Wキャストの朗読劇は宝塚出身者にとって新たな挑戦──瀬戸さんと綾さんは朗読劇に初めての挑戦されるとお聞きしました。宝塚歌劇で培った歌とダンスという武器をあえて封じる作品へのチャレンジをどのように受け止めていらっしゃいますか?瀬戸歌って踊って芝居して、という宝塚の中でキャリアを重ねて来たので、新たな挑戦を楽しみにオファーをお引き受けしました。言葉ひとつでステージ上を取り巻く世界を変え、観客の皆さんを劇世界へいざなうことができる。そんな可能性を秘めた朗読劇で、かぶき踊りを生み出した阿国と弟子の三十郎を演じます。在団中はずっと男役でしたので、女性の阿国を演じることに不安もありましたが、彼女も男装しながら舞い踊っていたんですよね。自分との共通項を感じつつ、チャレンジにもなる演目だと感じています。綾衣装も小道具も舞台美術のセットもないシンプルな朗読劇は、私たち演者のパフォーマンスがお客さまのイメージを掻き立てる重要なファクター。ですので、声と立ち姿だけで表現することに向き合うよい機会を与えていただいたと思っています。演出を手がける中屋敷さん、共演の皆さんと積極的にコミュニケーションを図り、もっと繊細に細かく深くお芝居を追求したいです。宝塚を退団して初めて取り組む作品ですので緊張していますが、新しい挑戦に胸が高鳴っています。──花柳さんはシリーズ第1弾で「八百屋お七」として舞踊を繰り広げていらっしゃいました。大空ゆうひさんの朗読と日本舞踊のコラボレーションを経験することで、花柳さんの芸にどんな影響がありましたか?花柳読み手のゆうひさんと一体化したお七を演じるために、ゆうひさんがどんな風に作品や役に入っていくのか、本読みからお稽古までずっと拝見してました。感情の揺れ動きや山場にしているポイントが自分と重なっているところもあれば、異なる点にフォーカスしていらっしゃるところもあって新鮮でしたね。多様な解釈や切り口で役人物を捉えるきっかけになったと思います。2021年上演の朗読舞踊劇 Tales of Love『お七-最初で最後の恋-』より、主演のお七役の大空ゆうひ(左)、花柳幸舞音(中央)、吉三郎役(日替わり)の福山潤撮影:源賀津己──では今回も瀬戸さんと綾さんがどのように阿国と三十郎を演じるのかご覧になったうえで、ご自身の振付を考えるのでしょうか?花柳ぜひお稽古をじっくりと拝見したいですね! しかも今回はおふたりが回替わりでスイッチしながら、Wキャストで阿国と三十郎になってくださるわけでしょう? お稽古を重ねると、きっと役の捉え方や山三に対する向き合い方が瀬戸さんと綾さんで異なってくると思うので、その違いに合わせた踊りを心がけたいですね。どんな風に入れ替わるのか楽しみにしながら、おふたりを観察させていただきます(笑)瀬戸・綾じっくり見られちゃいますね!(笑)──おふたりがどんな風に人物像を立ち上げていくか、まさにその違いを聞きたいと思っていたところでした!阿国の人物像にどうやって迫るか、三者三様のアプローチ──芸の世界で身を立てていらっしゃる皆さんにとって、伝統芸能や歌舞伎の始祖といわれている阿国はどんな人物に映っていらっしゃいますか?瀬戸生きていくために踊らざるを得なかった側面が阿国にはあると思いますが、同輩の浮かれ女に「踊りの神様が天から降りてきて、うちの踊りを見ててくれてる気がすんねん」と打ち明けるセリフから、ほとばしる情熱が伝わります。強い信念のもと、懸命にまっすぐ踊りに向き合っている人ですよね。綾400年前って、生きることだけで精一杯な厳しい時代だったと思うんです。信長・秀吉・家康が活躍した戦乱の世にあれだけの情熱をもって芸事に打ち込んでいた方がいらっしゃった。同じ舞台人として励まされます。ご覧になるお客さまにも共感していただけるよう、彼女の気持ちを掘り下げながら朗読したいですね。花柳阿国の人物像に迫りたくて、いま芸能史研究家の小笠原恭子さんが書かれた『出雲のおくに その時代と芸能』という本を読んでいます。乱世を巧みに乗り切って、権力者と大衆の両方に愛される新しい踊りを生み出す才覚に惹かれました。阿国を取り巻く時代の空気もお客様に届けられたら。──瀬戸さんも綾さんも、宝塚時代に歴史上の人物を演じたご経験がおありですよね。今回はどうやって阿国にアプローチしていこうと考えていらっしゃいますか?瀬戸私の場合、映画やドラマといった映像からヒントを得ています。そこから受け取ったエッセンスを取捨選択しながら、自分の取り組んでいる役にしのばせていました。ただ今回は台本にしっかり向き合い、「阿国を踊りに突き動かすものって何だったんだろう?」という視点で阿国像を探っていきたいです。綾私も、歴史上に実在した人物を演じるときはリサーチから始めますね。その方が生きた時代・風景・歩んだ道を勉強させてもらいながら、同時に作品としてお客さまに何を伝えたいのか追求する。今回は「阿国をリスペクトする気持ち」をベースに役人物を深掘りできたら、と考えています。──花柳さんは、前作『お七』の関連インタビューで「登場人物の心を重視して踊っています」とおっしゃっていました。今回は阿国のどんな心を踊りに込めようとしていらっしゃいますか?花柳前半は、芸に対してまっすぐに向き合っている心を表現したいと思っています。本作での阿国は容姿端麗なルックスがフォーカスされがちで、若いころは自分の踊りを正当に評価してもらえなかった人だと思うんですね。「自分の踊りを人の心に焼きつけたい」と切実に願い、自分の心の中にいる踊りの神様を支えにしながらも「誰も私のことなんてわかってくれない」と嘆く一面もありますが、のちに名古屋山三と出会い、恋をすることで頑なに閉ざしていた心の殻が破れる。本当の自分を理解してくれた人に出会えたことで優しさやかわいらしさが顔を出すんですよね。後半はその変化を、身体の動きと心の持ち方で表現したいと考えています。綾「瀬戸さんの阿国、すごい芯が強くてカッコいいんだろうなぁ」──瀬戸さんと綾さんが捉える阿国と三十郎には、どんな違いが現れそうですか?綾(瀬戸に向き直って笑顔を見せながら)それが……台本を読んでいると、自分の阿国像よりも瀬戸さんが演じている阿国のイメージがどんどん浮かんでいくんです(笑)瀬戸ホント? なんでだろう?(笑)綾「すごい芯が強くてカッコいい阿国なんだろうなぁ……」って悶えています(笑)。頭の中で瀬戸さんの阿国像が勝手に完成されて、彼女を支える三十郎役を演じるときの「阿国さまにしっかり寄り添わなきゃ!」「人生を一緒に歩んでいきたい!」という思いばかりが募るんです(笑)──瀬戸さんを応援するファンの視線ですね(笑)。綾さんは、ご自身で膨らませた瀬戸さんの阿国像から離れようとするのか寄り添おうとするのか、どちらをお考えですか?綾ふたりで同じ役をさせていただくからこそ、お客さまには異なる阿国像・三十郎像をお楽しみいただきたいですよね。だからこそ、離れようとするのだと思います。キャスト・スタッフの皆さんとたくさん対話を重ねながら、私なりの阿国像を確立していきたいですね。──瀬戸さん、「芯が強くてカッコいい阿国像になりそう」という綾さん予想がなされていますが。瀬戸綾さん予想、あながち離れていないんですよね(笑)。芯が強い女性として演じたいとは思っていたので。加えて阿国ってもっと多面的なのかな、と。自分の踊りに確固たる自信があるけれど、同時に繊細で脆い一面も備えているような気がするんです。山三の身に起きたことを受け止めきれず、うまく理解できない様子も描かれていますよね。だからこそ副題(かぶく恋、夢の果て)にもあるように、夢の中に生きてしまったり。──あのシーンは胸に迫ります。瀬戸これまでそういう境地にたどり着いた人物を演じたことがなかったので、おそらく試行錯誤すると思います。阿国・山三・三十郎それぞれの気持ちに共感しすぎて、初読では涙が出ました。まだ稽古に入っていないにもかかわらず、感情が掻き立てられて。そんな風に湧き上がる想いを一つひとつ大切にしていきたいですね。花柳このインタビューでおふたりの考えていることをお聞きするだけでも期待が膨らみ、どんな振付をしようかとても楽しみです。おふたりが稽古場でキャッチボールするからこそ生まれる違いを目撃しに、お客さまにはぜひ両方のバージョンをご覧いただきたいですね。単なるWキャストでない、互いにスイッチしながら共演するという本作の醍醐味をご堪能ください!取材・文:岡山朋代撮影:AYATO.、源賀津己(舞台写真)<公演情報>朗読舞踊劇 Tales of Love 『阿国-かぶく恋、夢の果て-』2022年9月28日(水)~10月2日(日)会場:東京・サンシャイン劇場朗読舞踊劇 Tales of Love 『阿国-かぶく恋、夢の果て-』ビジュアルチケット情報はこちら:
2022年09月22日武蔵野朗読会主催、『第2回 長谷川葉月朗読会 ~ 名作の夢世界へ ~』が2022年11月5日 (土)に吉祥寺シアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33番22号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにて9月15日(木)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 【プログラム】二葉亭四迷 作 『浮雲』より 団子坂の観菊太宰治 作『黄金風景』芥川龍之介 作『杜子春』朗読:長谷川葉月二葉亭四迷の『浮雲』は明治20(1887)年作の「日本近代小説の始まり」とされる長編です。──主人公の内海文三は叔父の家に寄宿しているが、従妹のお勢に恋愛感情を抱いている。お勢も文三に惹かれていたが、やがて文三が役所をクビになってしまい、それ以降、お勢がよそよそしくなり、娘の母親・お政の態度も冷たくなる中、元同僚で出世街道を突き進む本田昇が文三を訪ねてくる。お勢が徐々に昇と親しくなっていく事態を理解できない文三は、独り煩悶しつづける。明治時代の男女の恋愛観、とりわけ江戸文芸の洒落や枕詞なども巧みに活かした名作を、みなさまと共に朗読で楽しみましょう。そして、芥川龍之介の『杜子春』、太宰治の『黄金風景』で、大正、昭和へと続く文学の系譜を辿ってみたいと思います。公演概要武蔵野朗読会『第2回 長谷川葉月朗読会 ~ 名作の夢世界へ ~』公演日時:2022年11月5日 (土)13:00 / 18:00※開場は開演の30分前会場:吉祥寺シアター(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33番22号)■出演者朗読: 長谷川葉月■スタッフ演出: 松永好訓照明:澁谷博史音響:馬上真勝(東京芸術座)舞台監督:八木澤賢グラフィック:こやまゆみこ制作協力:石川秀樹■チケット料金一般:2,500円高校生以下:1,500円(整理番号付き自由席・税込)後援:NPO日本朗読文化協会協力:NPO現代座/久世七曜会/くろす館/興山舎/誰でもできる朗読教室/日野にじの会主催:武蔵野朗読会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月15日朗読ミュージカル『8000mの愛』が2022年9月17日(土)、18日(日)、東京・ニッショーホール(旧ヤクルトホール)で上演される。ときは1991年。エベレスト登頂を目指している登山家2人。頂上まであとわずかというところで、バディであり、親友が目の前で滑落してしまう。残された風間孝は凍傷で現地の病院で治療しながら、彼の妹の樋口杏子に居たたまれない思いで手紙を書く。兄の死にショックを受けながらも、密かに想いを抱いていた孝の無事に安堵した杏子。手紙のやり取りを続け、二人はやがて結婚をしてーー。今回、杏子役を演じるのは、演歌歌手の丘みどり。自身初めての演技となるが、「小さい頃からミュージカルが大好きで、前からお芝居をしてみたいという気持ちがずっとありました。夢が叶いました」と出演を素直に喜ぶ。丘は、歌を歌うときに一度「寝かせる」ことを大切にしているといい、「レコーディング前は、ちょっと期間を置いて、何もしない期間を作っています。そうするとまた新鮮な気持ちで、客観的に物を見ることができる。今回の朗読劇でも、脚本を読み込んだ後に“寝かせる”時間をとってみようかなと思います」と独自の方法論を話していた。本作では17日に坂元健児、18日に原田優一が出演し、相手役が日替わりとなる。丘は「どちらも第一線のプロなので、足を引っ張らないようにしなくては」と話す。それに対して、脚本と演出を手がける友澤晃一(T1project代表)は「一つの役に入り込むと言っても、その本人が生きてきた物の考え方や感じ方がにじみ出てくるもの。丘さん自身でやってもらえれば、スーッと役が生きると思う」とアドバイス。その上で「相手によっていろいろな違う感情が生まれてくる。タイプの違う相手役と芝居をすることは、俳優としていい経験になると思う」とも話した丘は、今後演技の世界にも精力的に挑戦していきたいという。その理由は「ドロドロした感情や怖い役などに興味があります。実生活では経験したくないけど、お芝居の中で、自分がそのときどんな感情になるのかを知ってみたいから」。そのチャレンジの一歩となる本作。丘は「みなさんの心にグッと刺さるような劇が見せられると思うので、ぜひ足を運んでいただきたい」と話す。友澤も「自分の中の愛がもう一度活性化されるような物語。ぜひ生の声、生の音楽の波動を感じて欲しいと思います」と語った。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年09月07日haruka nakamuraの楽曲から着想を得て発表された冨士原直也の短編シナリオが、映画化に続き朗読劇となり今秋上演される。そこで三井晴之役の相葉裕樹と、辻村咲役の北原里英に話を訊いた。物語は晴之が朝目を覚ます場面で始まる。そんな彼に当たり前のように弁当を渡す恋人の咲だが、現実には交通事故で昏睡状態のはず。彼女は「1週間だけ時間をもらった」と言い…。「かなり刺さりましたね」と切り出したのは相葉。「こんなにも日常が儚く、かけがえのないものなんだなって。大切な人がそばにいることは当たり前じゃないからこそ、日々ちゃんと想いを伝えていかなければと思いました」。北原は「あらすじの段階で泣けるのはわかっていましたが、恋愛をする上でのきれいな部分だけを描いているわけではなくて…。そんなひと癖ある作品だからこそ、やりがいを感じられる作品だなと思いました」と、役者としての魅力についても触れる。晴之という人物については、「基本的に自分に自信がなくて、どこにでもいるような青年。そこはリアリティを持って演じられそうですし、カップルの空気感という意味では、北原さんとのかけ合いから生まれていく晴之もいると思います」と相葉。北原も「本当に普通のふたり」と表し、「だからこそ難しいですし、観てくださる方には共感してもらいやすいのかなと思います」と続ける。さらに咲に関して北原が、「彼女のほうが優位というか、『私死ぬけどいいの?』というスタンス(笑)。どちらかと言えば晴之の方に後悔があったから、咲が形となって現れたのかなと思いました」と語ると、相葉も「現実に伝えられなかった想いを、晴之は妄想の中で伝えているのかもしれません」と読み解く。プライベートでの北原は昨年結婚。それだけに咲の言動がよくわかると言い、「今私がいなくなったら、旦那さん生きていけないと思います」と笑う。それに対し「僕は絶対に無理!耐えられないだろうし、やっぱり男の人のほうが弱いと思います」と言う相葉に、「繊細なんですよ、弱くはない」と北原。さらに「大切な人が出来たからこそ、より咲の気持ちがわかるのかもしれません」と続けた。取材当日が初対面というふたりだが、すでに息はぴったり。「北原さんとなら、ふたりのキャラクターを愛してもらえるようなものが届けられるはず」と相葉。北原も「ふたりにしか作れない晴之と咲が出来ると思いますので、ぜひ期待してください!」と目を輝かせた。取材・文:野上瑠美子
2022年09月07日朗読劇『青空』が、11月1日から13日に東京・博品館劇場で上演されることが決定した。2018年から毎年上演されている『青空』は、戦時中の少年が国の命令に逆らってでも、遊び相手の犬と猫の命を守ろうとする姿を描くことで、戦争の悲惨さと馬鹿らしさを訴える方南ぐみの代表作。演出を務めるのは、劇団旗揚げから現在まで方南ぐみ企画公演作品の作・演出を全て手がけてきた樫田正剛。ドラマの脚本や作詞なども担当する樫田がエンタメを通して、戦争の記憶を後世へと繋いでいくと同時に、同じ過ちを今なお繰り返し、同じ悲劇を引き起こしている現代において大事なことは何かを改めて訴えかける。本作は語り部、少年、犬、猫役の4名のみで物語が展開し、9組のキャストが回替わりで出演。キャストには、益岡徹、横山由依、モロ師岡、石黒賢、松島勇之介、村田雄浩、安田顕、小池栄子、梶原善、渡辺いっけい、飯島直子、大塚寧々らが名を連ねている。チケットは、9月23日10時より一般発売がスタートする。■作・演出:樫田正剛(方南ぐみ) コメントあの時代、戦争という悲惨な時間があったことを…そして今も。終戦記念日の八月になると毎年のように耳にするのは「戦争体験者が減ってきています」というニュースコメントです。この言葉の意味が気になりだしたのはこの十数年ぐらいでした。誰かがあの悲惨な時代を伝えなければならないのなら自分もそのひとりになろう…そう考えはじめました。戦後生まれのぼくに当時のリアルは伝えることは出来ないが、それでも、そのひとりになりたいと。今も世界では戦争が起こっている。武器を持たない民間人や動物たちが泣き叫んでいることを伝えたい。一人でも多くの人に戦争はくだらない時間だということを伝えたく、ぼくは舞台や絵本を武器に叫ぶことにしました。■小池栄子 コメントこのお話は戦時中に生きる親子と、共に生きる犬と猫のお話です。お国の為。という理由で幾人もの命が散っていくなか、非国民と罵られても必死に生きる道を探す親子の姿と、彼等の為に寄り添い、守り、共に闘う犬と猫。言葉は通じないが目にしている景色、耳に響く音、鼻に届く匂いは同じなのです。生きてるもの全て命は平等で尊いものだと。彼等の姿を通して、改めて戦争がもたらす惨たらしさに怒りと悲しみを憶え、今この劇をやらなくてはと強く感じました。一言一言に平和への願いと祈りを込めて、大切に演じさせて頂きたいと思います。■渡辺いっけい コメントまた「青空」に参加出来る事、大変嬉しく思います。本番でいつも何かしらの発見があり、新たなる課題も見つかる「青空」・・やる度に緊張し、感動し、ヘトヘトになる「青空」・・自分にとって「青空」は最早単なる朗読劇ではなく、仕事を超えた何かです。現在の厳しい世界線の中で紡ぐ「青空」からは今迄になかった新しい感情が生まれる予感がします。皆様、どうぞお楽しみに。劇場にてお会いしましょう。<公演情報>朗読劇『青空』11月1日(火)~13日(日) 東京・博品館劇場※11月6日(日) 13:00公演のみアフタートーク実施※11月7日(月) は休演日朗読劇『青空』メインビジュアル作・演出:樫田正剛(方南ぐみ)【出演】11月1日(火) 18:30:益岡徹 / 横山由依 / 高橋ひとみ / 平野良11月2日(水) 14:00:モロ師岡 / 立花裕大 / 湖月わたる / 前川泰之11月3日(木・祝) 13:00:石黒賢 / 校條拳太朗 / 凰稀かなめ / 石倉三郎11月3日(木・祝) 17:00:石黒賢 / 校條拳太朗 / 凰稀かなめ / 石倉三郎11月4日(金) 14:00:柳瀬大輔 / 健人 / 中村米吉 / 良知真次11月5日(土) 13:00:松田悟志 / 丘みどり / 舘形比呂一(THE CONVOY) / 松島勇之介11月5日(土) 17:00:松田悟志 / 丘みどり / 舘形比呂一(THE CONVOY) / 松島勇之介11月6日(日) 13:00:水谷あつし / 加藤大悟 / 佐藤日向 / 蒼木陣11月8日(火) 14:00:益岡徹 / 横山由依 / 高橋ひとみ / 平野良11月9日(水) 14:00:モロ師岡 / 立花裕大 / 湖月わたる / 前川泰之11月10日(木) 14:00:村田雄浩 / 太田将熙 / 大塚寧々 / 東貴博11月11日(金) 14:00:安田顕 / 瀬戸利樹 / 小池栄子 / 梶原善11月11日(金) 18:30:安田顕 / 瀬戸利樹 / 小池栄子 / 梶原善11月12日(土) 13:00:渡辺いっけい / 小宮有紗 / 飯島直子 / 平田広明11月12日(土) 17:00:村田雄浩 / 太田将熙 / 大塚寧々 / 東貴博11月13日(日) 13:00:渡辺いっけい / 小宮有紗 / 飯島直子 / 平田広明※各回の出演キャストは語り部・大和・麦・小太郎の順で記載。【チケット料金】一般:7,000円U-18:4,500円アフタートーク付きチケット:7,500円(11月6日(日) のみ発売)※U-18チケットの方は入り口で身分証明書のご提示をお願いいたします。※未就学児童入場不可一般発売:9月23日(金・祝) 10:00~購入リンク:関連リンク公式サイト::
2022年09月01日元宝塚歌劇団の瀬戸かずや、綾凰華が出演する朗読舞踊劇 Tales of Love「阿国-かぶく恋、夢の果て-」が東京・サンシャイン劇場にて上演される。日本古典の名作を「朗読×日本舞踊」 のコラボレーションで、朗読劇の枠を超えた、五感と想像力を刺激する新たな感動体験を届ける「朗読舞踊劇 Tales of Love」の最新作。シリーズ第2弾となる本作は、歌舞伎の始祖ともいわれる伝説の女性・出雲阿国と希代の傾奇者として名高い名古屋山三、そして阿国を支えた女形・三十郎の、三者三様の姿を濃密に描く恋物語だ。演出はシリーズ第一弾に引き続き、劇団「柿喰う客」の中屋敷法仁。主演の阿国役、その彼女を支える三十郎役をWキャスト&スイッチキャストで演じるのは元宝塚歌劇団瀬戸かずや、綾凰華。また稀代の傾奇者とされる名古屋山三役には、人気実力派声優として活躍する竹内栄治、土屋神葉、石谷春貴、高木渉が日替わりで出演。さらに卓越した表現力で、若手舞踊家のトップとして日本舞踊界を牽引する花柳幸舞音 、藤間涼太朗が舞踊を担う。公演は9月28日(水)から10月2日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。チケットは8月30日(火)よりチケットぴあにて抽選受付がスタート。一般発売は9月10日(土)10:00より。公演回事に配役、また出演キャストが異なる本公演、キャスト組み合わせ等は公式ホームページ等にて確認を。<ストーリー>一人の女芸人が、その踊りの才により頭角を表した。彼女の名は阿国。希代の傾奇者として名高い名古屋山三は、 駆け出しの阿国を見染め、共に風雅の芸を極める夢を見る。異なる二人の才能がぶつかり合い、新たな芸が芽吹き始めたその前夜、山三は家のため他家に仕官することになり、さらには武士としての義理を立てるため命を落としてしまう。人気も凋落し、傷心する阿国の元に残ったのは浮浪児から拾い上げ弟子として育てた少年、三十郎ただ一人。阿国は、三十郎を己と瓜二つの女役に仕立て上げ、己は男役として山三に成り代わり、濃密な男女の恋愛を描いたかぶき踊りを上演する。いつしかこのかぶき踊りは大評判となり、阿国は三十郎と共に各地を巡業する旅に出る。男として阿国を深く愛しながらも、師弟という関係を壊さぬよう、ひたすらに女形に徹する三十郎。一方、阿国は名声を得てもなお山三を忘れられず、その幻影に徐々に心を蝕まれていく――
2022年08月31日10月1日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで上演される、音楽朗読劇 READING HIGH 5周年記念公演『YOUNG WIZARDS〜Story from 蘆屋道満大内鑑〜』千穐楽公演の模様が、配信および全国各地の映画館で生中継(ライブ・ビューイング)されることが決定した。宮野真守、中村悠一、諏訪部順一、浪川大輔、鬼頭明里、津田健次郎、朴璐美を迎えて上演される『YOUNG WIZARDS』は、のちに大陰陽師と呼ばれる安倍晴明と蘆屋道満の若き日を描いた物語で、READING HIGHでは初めての日本を舞台とした新作となる。会場チケットはすでに完売となっており、ファンからは配信を望む声が多く寄せられていた。配信チケットは本日8月25日18時より販売がスタート。ライブ・ビューイングのチケットは、8月26日12時よりプレリザーブ(抽選)が受付開始となる。なおキャストサイン入り画像付きチケットが発売されるほか、ライブ・ビューイングでは来場者特典が用意されている。<公演情報>音楽朗読劇 READING HIGH 5周年記念公演『YOUNG WIZARDS〜Story from 蘆屋道満大内鑑〜』千穐楽公演10月1日(土) 神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール原作・脚本・演出:藤沢文翁音楽・音楽監督:村中俊之出演:宮野真守(安倍晴明) 中村悠一(蘆屋兵衛道満) 諏訪部順一(源頼光) 浪川大輔(坂田金時)鬼頭明里(槐・童子丸) 津田健次郎(藤原道長) 朴璐美(葛の葉狐・玉藻前)【配信:PIA LIVE STREAM】配信日時:10月1日(土) 開場17:30 / 開演18:00販売期間:8月25日(木) 18:00〜10月10日(月・祝) 21:00アーカイブ配信:10月4日(火) 以降準備が整い次第〜10月10日(月・祝) 23:59まで■チケット情報配信チケット+配信限定画像付:5,300円配信チケット:4,300円※配信限定画像はキャストサイン入り限定画像(配信 ver.)です国内受付URL:海外受付URL:【映画館 ライブ・ビューイング】上映時間:10月1日(土) 開演18:00会場:全国各地の映画館上映館はこちら:※開場時間は映画館によって異なります■チケット情報料金:4,500円※全席指定※来場者特典(YOUNG WIZARDSオリジナルステッカー&限定画像)付※限定画像はキャストサイン入り限定画像(LVver.)です。プレリザーブ(抽選):8月26日(金) 12:00〜9月4日(日) 23:59受付URL:関連リンクHP::
2022年08月25日主催:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会/東京アート&ライブシティ構想実行委員会、『こえかぶ朗読で楽しむ歌舞伎』が2022年10月1日(土)~10月2日(日)に歌舞伎座タワー5 階 木挽町ホール(東京都中央区銀座 4-12-15)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて8月29日(月)10:00より発売開始です。カンフェティにて8月29日(月)10:00よりチケット発売開始 東京アート&ライブシティ WEBサイト 人気声優陣が古典歌舞伎を現代語で読むオリジナル朗読劇『こえかぶ朗読で楽しむ歌舞伎』古典歌舞伎の名作「義経千本桜」「籠釣瓶花街酔醒」の現代語オリジナル朗読劇。歌舞伎が初めての方にも身近に楽しんでいただけます。人気声優による新感覚の歌舞伎の物語。会場は歌舞伎座タワー5階の木挽町ホール、空間自体もお楽しみください。置鮎龍太郎/細谷佳正、速水奨/逢坂良太公演概要『こえかぶ朗読で楽しむ歌舞伎』公演期間:2022年10月1日(土)~10月2日(日)会場:歌舞伎座タワー5 階 木挽町ホール(東京都中央区銀座 4-12-15)【演目】義経千本桜籠釣瓶花街酔醒■公演スケジュール・出演者【10月1日(土)18:00開場/18:30開演】置鮎龍太郎/細谷佳正【10月2日(日)15:00開場/15:30開演】速水奨/逢坂良太■スタッフ脚本・演出:岡本貴也アンバサダー:中村隼人企画・制作:松竹株式会社開発企画部■チケット料金全席指定:5,000円(税込)文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」主催:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会/東京アート&ライブシティ構想実行委員会助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】後援:中央区/千代田区/全銀座会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月22日アニマックス朗読劇『ハニーレモンソーダ』が、9月3日から11日にかけて東京・ヒューリックホール東京で上演されることが決定した。『ハニーレモンソーダ』は、累計発行部数が950万部を超える少女漫画で、2021年には実写映画化もされ、興行収入は10億円を突破した人気作。中学時代、いつも一人で周囲からは「石」と呼ばれていた石森羽花は、自分自身を変えたいと願っていた時、偶然出会ったレモン色の髪の少年・三浦界に憧れて、同じ八美津高校に入学を決める。基本塩対応だけど人気者の界は、なぜか羽花の世話をやいてくれる。羽花はそんな界への恋心に気づいたり、新しい友達もできたりと奇跡のような高校生活を送っていた。そんな中突然父親から「別の高校への編入」を言い渡されてしまう。今回の朗読劇では伊東健人、上田麗奈、江口拓也、大橋彩香、岡本信彦、小野大輔、斉藤壮馬、高橋李依ら人気声優52名が織りなす16通りの胸キュン朗読劇が展開される。演出・脚本は劇団『カミナリフラッシュバックス』の主宰も務めるニシオカ・ト・ニールが担当する。併せて、原作者の村田真優が描き下ろした朗読劇用のイラストが公開された。<公演情報>アニマックス朗読劇『ハニーレモンソーダ』9月3日(土)~11日(日) 東京・ヒューリックホール東京アニマックス朗読劇『ハニーレモンソーダ』村田真優描き下ろしイラスト原作:『ハニーレモンソーダ』村田真優(集英社『りぼん』連載)脚本・演出:ニシオカ・ト・ニール【キャスト】(50音順)■三浦界伊東健人、江口拓也、岡本信彦、斉藤壮馬、沢城千春、白井悠介、寺島惇太、土岐隼一、中島ヨシキ、西山宏太朗、羽多野渉、廣瀬大介、増田俊樹、山谷祥生、ランズベリー・アーサーアニマックス朗読劇『ハニーレモンソーダ』三浦界役の出演者■石森羽花茜屋日海夏、明坂聡美、阿澄佳奈、井口裕香、石見舞菜香、上田麗奈、大久保瑠美、大橋彩香、千本木彩花、高橋李依、種崎敦美、山下七海アニマックス朗読劇『ハニーレモンソーダ』石森羽花役の出演者■遠藤あゆみ青山吉能、赤崎千夏、厚木那奈美、大坪由佳、奥野香耶、古賀葵、芹澤優、高木美佑、田中あいみ、田中美海、林鼓子、稗田寧々、Machico、吉岡茉祐、若井友希アニマックス朗読劇『ハニーレモンソーダ』遠藤あゆみ役の出演者■石森堅実小野大輔、神尾晋一郎、駒田航、関俊彦、高橋広樹、竹内栄治、東地宏樹、平川大輔、三宅健太、山中真尋アニマックス朗読劇『ハニーレモンソーダ』石森堅実役の出演者【チケット料金】SS席(パンフレット付き):税込11,550円S席:税込7,700円A席:税込6,050円※パンフレットは当日会場でも販売予定です。公式サイト::
2022年08月03日村上春樹の短編小説を朗読するFM特集番組が、8月8日(月)より3週にわたり放送されることが決定した。同番組では、今年のアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の原作や、短編集「女のいない男たち」収蔵の「イエスタデイ」を朗読。原作に一切の脚色を加えず、村上作品の世界をストレートに伝える。妻を亡くした中堅役者の主人公・家福は、交通事故を起こしてしまい、自身の移動のために自家用車を運転する若い女性ドライバーを雇う――というストーリーの「ドライブ・マイ・カー」は、勝村政信が朗読。主人公・谷村は、青春を共にしたバイト仲間・木樽の元彼女と、16年後に偶然再会。そして、彼女の意外な告白をされる物語「イエスタデイ」は、山像かおりが朗読する。「特集番組 村上春樹を読む『ドライブ・マイ・カー』 ~短編集『女のいない男たち』より~」は8月8日(月)21時15分~NHK-FMにて3週にわたり放送。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年08月02日朗読劇『Every Day』が、9月22日から24日にかけて東京・ニッショーホールで上演されることが決定した。音楽家・haruka nakamuraの楽曲「every day」から着想を得て、冨士原直也がmixiで発表した短編シナリオが原作となる『Every Day』。2016年には手塚悟が監督を務めた映画が公開された。ある月曜の朝、三井晴之が目を覚ますと交通事故で昏睡状態の恋人・辻村咲の姿が。1週間だけ時間をもらったと言い、いつも通りに朝ごはんを作り、弁当を差し出す咲。夢か現実か、晴之はまだ状況を飲み込めないまま、仕事に行き、いつもと変わらぬ日常が過ぎていく。朗読劇として上演される今回は「箱庭円舞曲」の古川貴義が脚本・演出を手がけ、メインキャストとして林遣都×瀧本美織ペア、相葉裕樹×北原里英ペア、赤澤遼太郎×瑞季ペアが日替わりで登場。また共通キャストとして林和義、片山陽加が出演する。なお音楽はharuka nakamuraが映画の為に書き下ろした楽曲が、西寿菜によるピアノの生演奏で届けられる。チケットは7月19日11時より公式HPでチケット先行抽選受付がスタートする。■古川貴義(脚本・演出)コメントあたりまえがあたりまえじゃなかったことに、人は様々な出来事から気付かされます。社会情勢や自然災害、はたまたもっと個人的な、誰かに言うほどではないけれど自分にとってはとんでもなく大きな出来事から。そんな、原作が内包する普遍的なテーマの純度を高めたい。映画化も舞台化もされているこの作品を朗読劇として立ち上げるにあたって、新しい要素を盛り込むよりも、登場人物たちの持つ優しさと、日常の儚さを丁寧に掬い取るように脚本を紡ぎ直しました。素晴らしい俳優たちの声と表情によって立ち上がるこの作品を通して、お客様の毎日が、あたりまえが、いつもより大切なものになることを願っています。■林遣都 コメントどんな作品になるのか非常にワクワクしています。瀧本さんとしっかりイメージを共有し、朗読劇ならではの素敵な時間を沢山の方々と一緒に体感できたらなと思います。劇場でお待ちしています。■瀧本美織 コメント朗読劇は初めての試みになります。声で紡がれる世界は、情報が少ない分感覚が研ぎ澄まされるようで好きなので、お話をいただき嬉しかったです。林遣都さんとご一緒できるということでとても心強いです。声に魂を乗せ、心を込めて演じさせていただきますので、ぜひ劇場へ物語を感じにお越しください。■相葉裕樹 コメント皆様にこの作品をしっかりお届けできますよう精一杯努めたいと思います。ぜひ劇場にてお待ちしております!宜しくお願い致します。■北原里英 コメント今回挑戦させていただく作品はとても繊細な物語なので、大切に大切に演じられたらと思っています。わたしは朗読劇が好きです。稽古期間の短い中だからこそ生まれる緊張感や色褪せていない新鮮さ、そして今回はピアノの生演奏も…。相葉さんとは初共演なのですが、観に来てくださる方々に物語の中でしっかりといままでの2人の関係が見えるよう、繊細に作り上げていきたいと思います。徐々に『普通』の生活に戻っていっているいま、『生』の舞台をぜひ観に来てください。■赤澤遼太郎 コメント映画「Every Day」拝見させていただいた際、役者さんの自然体のお芝居や想像力を掻き立てる音楽、日常の大切さを感じる脚本や演出、様々なところに心地良さや、愛おしさを感じました。この作品が古川さんの手によって朗読劇になるのをとても楽しみにしています。本番はピアノの生演奏もあります!とても素敵な作品になると思いますので是非ご来場下さい!劇場でお待ちしております!■瑞季 コメントこの度、初めて朗読劇に挑戦させていただきます。初めての朗読劇で自分には勿体無いくらいの素敵な機会をいただけて、本当に光栄です。出演者の皆様、素晴らしい役者さんばかりでとてもプレッシャーも感じていますが、作品の世界観は大切に、私らしくこの役を精一杯生きたいと思っています。<公演情報>朗読劇『Every Day』9月22日(木)~24日(土) 東京・ニッショーホール朗読劇『Every Day』メインビジュアル【出演者】林遣都×瀧本美織 / 相葉裕樹×北原里英 / 赤澤遼太郎×瑞季 / 林和義、片山陽加※「林遣都×瀧本美織」は9月22日(木)、「相葉裕樹×北原里英」は9月23日(金・祝)、「赤澤遼太郎×瑞季」は9月24日(土)のみ出演※9月23日(金・祝) 17:00公演、9月24日(土) 13:00公演はメインキャスト2名によるアフタートークあり脚本・演出:古川貴義音楽:haruka nakamura演奏:西寿菜チケット料金:6,700円(税込) / ペアチケット:13,000円(税込・2枚)※全席指定、未就学児入場不可■先行抽選受付:7月19日(火) 11:00~7月24日(日) 23:59詳細は公式サイトへ■一般発売:8月13日(土) 10:00~お問い合わせ:サンライズプロモーション東京TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00)関連リンク公式サイト::
2022年07月08日81プロデュース所属の人気声優が日替わりで出演する朗読劇『太陽のかわりに音楽を。2022』が15日(17:00〜)、ライブ配信される。朗読劇『太陽のかわりに音楽を。2022』は、2017年に上演された舞台『太陽のかわりに音楽を。』の朗読劇版で、深夜ラジオの代名詞『オールナイトニッポン』の制作現場を舞台にしたオリジナル青春群像劇。今回が8回目の開催となり、オールナイトニッポン55周年記念公演として、今月9日より銀座・博品館劇場で上演されている。13日、14日昼・夜、15日昼公演の4公演はすでにソールドアウト。その反響に応えるかたちで、15日17時開演 の夜公演がライブ配信されることが決定。同公演の配役とキャストは、糸居:金光宣明、トロイ:中島ヨシキ、三雲:西山宏太朗、倉本:川野剛稔、青葉:山下七海、アキコ:高木美佑の6名で、配信視聴券は本日10日12時より、イープラスで一般発売。
2022年05月10日一般社団法人 チーム・クレセント主催、チーム・クレセント朗読劇場VOL.6『朗読劇月光の夏』が2022年6月9日(木)~6月12日(日)にザムザ阿佐ヶ谷(東京都杉並区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて4月29日(金)10:00より発売開始です。カンフェティにて4月29日(金)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 公式Twitter:@TeamCrescent620 「死ぬ前に、思いっきりピアノを弾かせてください!」特攻出撃を目前に控えた二人の青年は、ベートーヴェンの『月光』を弾き、今生の別れを告げたしかし、彼らには思いもよらぬ命運が待ち受ける逝った者…、残された者…、戦争はどちらにも残酷であったベートーヴェンの『月光』に奏でられた哀しくも美しい秘話が時を経て甦る!【あらすじ】佐賀県鳥栖市―。太平洋戦争末期、鳥栖国民学校(現:鳥栖小学校)に二人の特攻隊員がやって来た。「今生の別れに、ピアノを思いっきり弾かせて欲しい」とベートーヴェンのピアノソナタ『月光』を弾き、去っていった。戦後四十五年経ったある日、そのグランドピアノが老朽化のため廃棄されると聞き、当時、演奏に立ち会った元教師の吉岡公子は、ピアノを保存して欲しいとの思いから、生徒たちに二人の特攻隊員との思い出を語った。この話は大きな反響を呼んだが、二人の特攻隊員の名前を吉岡が聞いていなかったため、ピアノを弾きに来た特攻隊員の存在が疑われることになった。一方、この話をラジオドキュメンタリーにしようと、作家三池安文と九州放送局の石田リエは真実を求め取材を進めていく。やがて、元特攻隊員の石倉金吾の証言により、不時着したり、エンジン不調のため引き返してきた隊員が、ひそかに隔離軟禁された“ 振武寮 ”の存在が明らかになる。果たして、二人の特攻隊員は…。【主催者より】『月光の夏』は、古びた一台のピアノが主役です。 ピアノの存在が特攻の史実と戦争の悲惨さ教えてくれます。 これは単なる朗読劇ではありません。 ベートーヴェンのピアノソナタ『月光』の調べが織りなす美しい心のドラマです。 いのちの重さと多くの感動を伝えたいと思います。 平和への祈りを込めてー。チーム・クレセントとは営利を目的とした商業演劇とは一線を画した社会性のある演劇活動を通して、平和な社会を構築すること及び大都市に限らず、舞台演劇に直接触れることの少ない地方都市にも活動の場を広げることで、演劇と演劇以外の芸術・文化との融合による地域社会の文化活動の活性化、推進に寄与することを目的としています。【メンバー】西村 滋(享年91歳)(作家)/ニシモトマキ(脚本家)/片山 美穂(企画・制作、俳優)西村 滋 公式ホームページ「西村滋さんに会いに行こう!」 公演概要チーム・クレセント朗読劇場VOL.6『朗読劇月光の夏』公演期間:2022年6月9日(木)~6月12日(日)会場:ザムザ阿佐ヶ谷(東京都杉並区阿佐谷2丁目12−21 ラピュタビル B1F ラピュタ阿佐ヶ谷)■出演者前田 暁彦/宮川 知久/小宮 明日翔/下坂 亮介/杜江 良/春田 ゆり/落合 明日香/滝野 洋平/副島 風/秋野 隆宏/阿賀 道郎/片山 美穂【ピアノ】 根本 英亮/藏田 健太郎 (W キャスト)■スタッフ照明:高橋 康孝音響:余田 崇徳舞台監督:八木澤 賢美術:杜江 良宣伝美術:おかめ家 ゆうこ映像収録:齋藤 耕路(ユニコーン)舞台写真:小杉 朋子制作協力:J-Stage Navi 平田 愛奈制作:片山 美穂企画・製作:チーム・クレセント【協力】アイティ企画劇団俳協SASPDPIC Entertainment.Pカンパニー宝映テレビプロダクション【主催】一般社団法人 チーム・クレセント■チケット料金一般:4500円高校生以下:3500円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月29日なんてロマンティックでセンチメンタルな物語だろう――朗読劇『リスナーたちの星空』を観て、真っ先にそう思った。物語の舞台は10年ぶりに復活した、深夜の名物ラジオ番組。パーソナリティーはミュージシャンでもある通称・濱ニイだ。10年前、この番組にメールを多数投稿していたリスナーたちは、ラジオを通じて知己を得て、いわゆる「オフ会」を敢行するまでに。そして、そのオフ会が契機となって、とある男性リスナーが女性リスナーが出会い、交際に至った。だがふたりのその後は……。撮影:宮川舞子10年前も現在も、番組のリスナーたちは、精一杯の力でふたりの恋をサポートする。彼ら/彼女らはユーモアを交えつつも、ふたりを全力で応援し、必死に後押しするのだ。そんな恋人ふたりの来し方行く末については、実際にこの朗読劇をご覧になって欲しいが、濱ニイの番組が復活したのをきっかけに、止まっていた時計が動き出す。そこから物語は一気にドライヴし、予測できない結末へと至るのだった。深夜ラジオは一度ハマるとやみつきになる。特に、パーソナリティーの気負わずリラックスしたトークがいい。まるで彼ら/彼女らがリスナーのすぐそばでしゃべっているような親密さがあるからだ。かつて『オールナイトニッポン(ANN)』は「深夜の解放区」と呼ばれ、ある講談師はラジオについて「大人の本音が聞ける唯一のメディアだった」と言う。本作に登場するラジオリスナーも、そんなラジオを愛する人たちだったのだ。また、会話劇である本作は、台詞と台詞の間に適度な余白が設けられている。その辺りは、脚本・演出を手掛けた土田英生の実力の賜物だろう。更に、現役のラジオ作家である宮澤一彰が脚本協力で参加したことも大きかったはず。番組が、観客のイマジネーションを掻き立てる間(ま)や隙間をいくつも用意している感触だった。4/27~5/1までの5日間、永田崇人・石井杏奈、 荒木宏文・仙名彩世、 矢崎広・井上小百合、 太田将熙・前田佳織里、 武内駿輔・上西星来の男女ペア5組が日替わりで上演朗読劇ということで、出演者は脚本から目を離さずに本番に挑んだ。聞けば、本作ではあえて1,2回程度のリハーサルしか行われなかったという。何度も脚本を読み込むと、出演者の演技がルーティーンになってしまい、物語の鮮度が落ちてしまうからだろう。ジャズの帝王マイルス・デイヴィスは、自分のバンドの凄腕ミュージシャンたちに「初めて楽器を触った時のようにプレイしろ」と言った。本作に参加した5名も、初めてこの脚本に触れた際の気持ちを保ったまま、舞台に立ったのではないだろうか。それだけ瑞々しく鮮烈な作品だった。公演は東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。各日夜公演終了後には、脚本・演出を手掛けた土田英生と公演を終えたばかりの各ペアが登壇するアフタートークショーも開催される。取材・文:土佐有明
2022年04月28日声優の江口拓也が、オールナイトニッポン55周年記念公演 朗読劇『太陽のかわりに音楽を。2022』に参加することが28日に発表された。朗読劇『太陽のかわりに音楽を。2022』は、2017年に上演された舞台『太陽のかわりに音楽を。』の朗読劇版で、深夜ラジオの代名詞『オールナイトニッポン』の制作現場を舞台にしたオリジナル青春群像劇。今回が8回目の開催となり、オールナイトニッポン55周年記念公演として、5月9日〜17日に銀座・博品館劇場で上演する。そしてこの度、劇中でミュージシャン・トロイがパーソナリティを担当する『トロイのオールナイトニッポン0(ZERO)』のディレクター役として、江口が収録音声で参加することが決定。江口がこの朗読劇シリーズに参加するのは、2017年の第2回公演『朗読劇 シンデレラ裁判〜愛は赤い毒〜』以来5年ぶり3回目となる。なおチケットは4月29日10時から、イープラスで一般発売スタート。○■江口拓也コメントラジオの熱い思いを感じる台本でした。本番で、キャストの皆さんにどのような空気感や盛り上げ方を作ってもらえるか、期待しています。
2022年04月28日2022年4月27日〜5月1日まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演される朗読劇「リスナーたちの星空」。本作は、ラジオを愛する劇作家・土田英生と、現役のラジオ構成作家・宮澤一彰のもと、ミュージカル俳優から、声優、タレントまで、幅広いジャンルのラジオを愛する男女ペア5組10名のキャストが集結しお届けする、ラジオ局ニッポン放送から送る “ラジオ”がテーマの新しい朗読劇です。脚本・演出には、会話劇に定評のある土田英生を迎え、自らがラジオ好きと語る土田が書き下ろす、ラジオの魅力が凝縮されたオリジナルストーリーです。脚本協力には、ラジオのヘビーリスナーとして「ダビッツのメガネ」というペンネームで多くの番組に投稿し、現在はラジオ構成作家として活躍する宮澤一彰が参加。作品により、リアルな魅力を生み出します。出演者は、永田崇人・石井杏奈、荒木宏文・仙名彩世、矢崎広・井上小百合、太田将熙・前田佳織里、武内駿輔・上西星来の男女ペア5組が日替わりで上演します。■新着!動画公開!!朗読劇「リスナーたちの星空」の劇中歌を使った、世界観に触れることのできるスポット動画を公開!各ペアがどのような朗読劇を作り上げるのか?お楽しみに!URL: ■最終リハーサルに矢崎広・井上小百合ペア登場!開幕前日に会場となる紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAのステージにて矢崎広・井上小百合ペアが最終リハーサルを行いました。写真からも伝わるステージ上の雰囲気や熱量。本番をお楽しみに!■脚本・演出を担当する土田英生より開幕を迎えるにあたりコメント到着!今回、開幕を迎えるにあたり、脚本・演出を担当し、これまで各ペアの稽古も見てきた土田英生が語る朗読劇「リスナーたちの星空」の魅力をお届け致します。脚本・演出:土田英生ご挨拶この「リスナーたちの星空」はニッポン放送とのタッグということで、私個人の学生時代のラジオ体験をもとに脚本を書きました。現役で活躍中の構成作家・宮澤さんからヒントやアドバイスを受けながら、なるべく今の物語にしたつもりです。深夜のラジオは不思議です。あの距離の近さ、リスナーを含めた仲間意識。今ではSNSなどが疑似コミュニティの主流ですが、残念ながら対立や分断ばかりを目して疲れます。だからとにかくラジオが作る優しい時間を描きたかった。大きな悲劇や事件でもなく、ちょうどいい湯加減のお風呂に浸かっているかのような悪意ない人たちが集まる空間。二人は日替りになります。稽古をしていて、これほどメンバーによって雰囲気が違うのかと驚きました。かわいくて切ない「永田崇人×石井杏奈」組、やや大人な雰囲気のある「荒木宏文×仙名彩世」組、ドラマ性がまっすぐ表現されている「矢崎広×井上小百合」組、稽古でもどんどん意見を出してくれ、作品を完成させてくれた「太田将熙×前田佳織里」組。色の異なる二人のぶつかり合いが期待できる「武内駿輔×上西星来」組。通して出演してくれている渡辺啓太・石丸奈菜美・松永渚という三人とスタッフがガイドラインを作ってくれ、そこでそれぞれの組の色が加わり「同じなのに違う」五つの朗読が展開されます。それをONIGAWARAの竹内サティフォさんによる優しい音楽が包んでくれます。残念ながら出演予定だった佐藤栞里さんが体調により降板になってしまいました。急遽出演してくださることになった上西星来さんにも本当に感謝しています。リスナーたちの投稿だけで浮かび上がる物語。この世知辛い世の中で、ひとときの温かさを感じていただければ幸いです。(脚本・演出土田英生)チケットは好評発売中!お見逃しなく!!【あらすじ】地方の深夜ラジオ番組『星屑ワイド濱宮賢治ショウ』この番組は10年続き惜しまれながらも聴取率が振るわず終了した。それから10年――。編成の都合で、月一回放送の形で復活することが決まった。しかし期間は一年だけ。第一回、4月。あるラジオリスナーから番組復活を喜ぶ投稿が届く。それは番組でハガキ職人として有名だった高校生。今は会社員らしい。須永祐紀、ラジオネームは「七転び七起き」。昔、彼は番組の人気コーナーでラブレターを投稿した。相手は同じ番組のヘビーリスナーの佐倉聖美。その恋愛を番組全体で応援し、最後には結ばれたという流れは伝説になっている。七転びからメールには、番組復活への喜びと聖美さんとの恋愛の結末などが書かれていた。当時聴いていたそれぞれからも次々に番組復活のこと、そして思い出話などが投稿されてくる。すると第二回の5月に聖美さんからの投稿があった。宛先は「七転び七起き」。番組の復活を喜び、そして現在の生活に対する悩みと七転びへの思いが綴られていた。そして三回目には七転びからの投稿が届く――。番組がきっかけで結ばれた伝説のカップルの恋の行方を軸に、番組の存続を願うリスナーたち奮闘、そして、それぞれの人生が番組への“投稿”を読む形で物語が紡がれてゆく。【公演概要】タイトル:朗読劇「リスナーたちの星空」脚本・演出:土田英生脚本協力:宮澤一彰音楽: ONIGAWARAキャスト:※出演日順永田崇人×石井杏奈荒木宏文×仙名彩世矢崎広×井上小百合太田将熙×前田佳織里武内駿輔×上西星来[全日程出演]石丸奈菜美(MONO)渡辺啓太(MONO)松永渚[声の出演]竹内サティフォ(ONIGAWARA)公演日程:2022年4月27日(水)~5月1日(日)4月27日(水)14:00/18:00永田崇人×石井杏奈4月28日(木)14:00/18:00荒木宏文×仙名彩世4月29日(金)14:00/18:00矢崎広×井上小百合4月30日(土)14:00/18:00太田将熙×前田佳織里5月1日(日) 17:00 武内駿輔×上西星来※5月1日(日)の公演は、出演者の変更に伴い、昼公演が中止となりました。払い戻し等詳細は公式サイト( )にてご確認ください。会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAチケット:好評発売中チケット料金:7,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可お問い合わせ:Zen-A 03-3538-2300(平日 11:00~19:00)公式サイト: 主催:ニッポン放送企画・製作:ニッポン放送舞台写真:宮川舞子 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月27日クリープハイプの歌詞を朗読する企画『読むクリープハイプ』が、本日4月25日20時よりスタートすることが決定した。同企画はボーカル・ギター尾崎世界観の初歌詞集『私語と』の刊行を記念したもので、7組の著名人が出演する。本日第1弾として公開されるのは、アーティスト・女優・モデルとマルチに活躍する「あの」による「二十九、三十」。また、クリープハイプとの出会いのきっかけや同曲の選曲理由などを語るインタビュー映像も公開された。あの「二十九、三十」 / 読むクリープハイプ※4月25日(月) 20:00 プレミア公開あの インタビュー / 読むクリープハイプ<配信情報>クリープハイプ「ex ダーリン」Now On Saleクリープハイプ「ex ダーリン」ジャケット配信リンク:クリープハイプ「ex ダーリン 弾き語り」Now On Saleクリープハイプ「ex ダーリン 弾き語り」ジャケット配信リンク:<書籍情報>尾崎世界観『私語と』発売中定価:1,870円仕様:46判変形 / 上製 / 282ページ予定(別丁20P+本文262P)尾崎世界観『私語と』書影【収録歌詞】※全75曲・ねがいり・リン・イタイイタイ・answer・ヒッカキキズ・NE-TAXI・アンタの日記・イノチミジカシコイセヨオトメ・イエスタデイワンスモア・君の部屋・猫の手・左耳・コンビニララバイ・SHE IS FINE・風にふかれて・欠伸・愛は・グルグル・ウワノソラ・愛の標識・手と手・バイトバイトバイト・ミルクリスピー・身も蓋もない水槽・ABCDC・蜂蜜と風呂場・明日はどっちだ・さっきの話・ラブホテル・あ・おやすみ泣き声、さよなら歌姫・マルコ・社会の窓・傷つける・ハロー・東京日和・喋る・2LDK・ボーイズENDガールズ・大丈夫・百八円の恋・本当・寝癖・二十九、三十・クリープ・カップリング・手・アイニー・僕は君の答えになりたいな・5%・けだものだもの・テレビサイズ(TV Size 2’30)・誰かが吐いた唾がキラキラ輝いてる・バンド・ただ・君が猫で僕が犬・今今ここに君とあたし・栞・お引っ越し・陽・禁煙・一生のお願い・燃えるごみの日・ゆっくり行こう・料理・ポリコ・四季・愛す・しょうもな・一生に一度愛してるよ・ナイトオンザプラネット・なんか出てきちゃってる・キケンナアソビ・幽霊失格・ex ダーリン<リリース情報>クリープハイプ ニューアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』Now On Saleクリープハイプ『夜にしがみついて、朝で溶かして』ジャケット●特装盤(完全受注生産):7,700円(税込)【仕様】・CD・特装盤特別仕様・ゴムバンド(アメゴム)・歌詞集 (『ことばのおべんきょう』限定特別仕様 512P / 120曲収録)●初回限定盤:6,600円(税込)【仕様】・CD・初回限定盤特別仕様+ブックレット48P・Blu-ray:『クリープハイプの日 2021(仮)』ライブ映像ほか収録●通常盤:3,300円(税込)【仕様】・CD・ジュエルケール+ブックレット24P【CD収録曲】01. 料理02. ポリコ03. 二人の間04. 四季05. 愛す06. しょうもな07. 一生に一度愛してるよ08. ニガツノナミダ09. ナイトオンザプラネット10. しらす11. なんか出てきちゃってる12. キケンナアソビ13. モノマネ14. 幽霊失格15. こんなに悲しいのに腹が鳴る【Blu-ray収録内容】※初回限定盤のみ■『クリープハイプの日 2021 (仮)』・キケンナアソビ・月の逆襲・一生のお願い・君の部屋・バブル、弾ける・リグレット・週刊誌・喋る・四季・僕は君の答えになりたいな・ベランダの外・陽・大丈夫・ねがいり・百八円の恋・社会の窓と同じ構成・寝癖・しょうもな・ナイトオンザプラネット・さっきはごめんね、ありがとう・蜂蜜と風呂場・ex ダーリン・イノチミジカシコイセヨオトメ■『クリープハイプの日 2021 (仮)』ドキュメント購入リンク:<ツアー情報>クリープハイプ 全国ホールツアー 2022『今夜は月が綺麗だよ』※終了分は割愛4月28日(木) 東京ガーデンシアター4月30日(土) 北九州ソレイユホール5月01日(日) 岡山市民会館5月08日(日) 栃木県総合文化センター5月13日(金) 名古屋日本特殊陶業市民会館フォレストホール5月17日(火) 中野サンプラザホール5月18日(水) 中野サンプラザホール5月20日(金) 東京エレクトロンホール宮城5月22日(日) 北海道カナモトホール(札幌市民ホール)5月25日(水) 大阪フェスティバルホール5月26日(木) 大阪フェスティバルホールチケット料金:全席指定6,800円(税込)ツアー詳細ページ:関連リンククリープハイプ 公式サイトクリープハイプ YouTubeチャンネルクリープハイプ Twitterクリープハイプ Facebookクリープハイプ Instagramクリープハイプ LINE
2022年04月25日2022年4月27日から5月1日まで、朗読劇『リスナーたちの星空』が紀伊國屋サザンシアターで上演される。これはニッポン放送の企画で、ラジオを愛する劇作家の土田英生が脚本・演出を手掛け、脚本協力として現役のラジオ構成作家・宮澤一彰も参加。ラジオ番組を舞台にしたロマンティックな物語が繰り広げられる。出演者は男女ペア5組で計10人。魅力的で個性的な声を持った男女が、ラジオリスナーとして出会ったふたりとの恋の行方を紡いでゆく。4月27日に公演を行う永田崇人と石井杏奈に話を訊いた。ラジオを聴いていると、秘密の空間にいるような気がします(永田)――今回、朗読劇ということで声質が重要になってきますよね。それぞれの声の個性はどんなところでしょう?永田石井さん、特徴ある声だって言われません?石井よく言われます。永田僕も、よく言われるんですよ。変な声だねって(笑)。石井私は、少しウィスパー気味で、ハスキーな声だねともよく言われます。なので、キャピキャピした役や明るい役がくると苦労するんですよ。今回は、女性ラジオリスナーの10年後を描くということなので、大人の声を表現できたらなと思っています。――永田さんは脚本・演出の土田英生さんとお仕事をされたことがありますが、その時の印象は?永田土田さんの脚本には泣かされることが多いですね。刺さります。あと、土田さんは笑いに厳しいんですよ。面白さのツボを本当にちゃんと分かっている人で、演出の通りに演技したら確かにうまくいく。例えば、「ツッコミってセリフが句読点で区切られていても、ひと息で言わないとウケないんだよ」って教えてくださって。本当にひと息で言うとウケるんですよね。びっくりしました。――今回の土田さんのプロットは、ラジオが大きなカギを握っていますね。永田実は僕、最近ラジオにハマったんですよ。それも今回のお話を頂くちょっと前ぐらいから。好きな番組は『BITS & BOBS TOKYO』という、ショートストーリーとトークから成る30分番組です。他局で申し訳ないんですけど(笑)。さっき石井さんにもおすすめしたところで。石井まず、radikoというアプリを入れて、というところから教わりました(笑)。ですが、例えば楽屋でメイクさんがラジオを流しているのを聴いていると、敏感に反応するようになりました。ふとした瞬間にラジオが流れると「あ、ラジオだ!聴こう!」みたいに。永田radikoを使うと、1週間前まで聴き逃した番組を聴けるんですよね。好きなタイミングで聴けるのがかなり大きくて。昔は好きな番組が放送される時間に間に合うように用事を終わらせていましたけど、radiko ができてからはそういう心配もない。あと、ラジオを聴いていると、秘密の空間にいるような気がします。テレビって見入るものですけど、ラジオって聴き入るというよりは、なんとなく耳に入ってくる感じがするんですよね。自分がラジオという空間の中心にいて、周りで人が喋っている感じというか。ラジオという共通の趣味を持つふたりの話という点がとてもぐっときました(石井)――現時点でのプロットを読んでの印象は?石井10年ごしの想いが重要なお話で、「僕はまだあなたを想っています」という純粋な恋心を描いている。 ロマンティックだなあと思いました。 また、ラジオという共通の趣味を持つふたりの話という点がとてもぐっときましたね。私も趣味がかなり多い方なので、ふたりの気持ちが分かるなと。永田どんな趣味があるんですか?石井映画鑑賞とドラマ鑑賞、裁縫や料理なども好きで、一時期ギターにもハマっていましたし、スノボもやります。基本、休日は外に出ていますね。あと、犬を飼っていて、犬の服を作ることが好きで。服に関しては仕事とまではいかなくても、犬の服を作ることが娯楽になっていますね。――プロットを拝読したんですが、時代設定が2022年という感じがしませんでした。主役のふたりがメールやLINEやFacebookやツイッターでやりとりしたり、近況を知ることもない。アナログですよね。永田僕もアナログなところにロマンを感じます。というのも今って、社会がデジタル化されすぎていると思うんです。だから、なるべくアナログなことが自分の身の回りで起こっていた方が嬉しいなって。石井さんはSNSはやりますか?石井それが、上手に使いこなせていなくて。以前共演した方のマネージャーさんから「なぜSNSに写真とかあげないの?」と言われて。その上げ方がわからないんですよ。自分をどこまで出していいのか、なにをアップすればいいのか、宣伝をどこまでしていいのかなど、分からなくて。気付いたら半年ぐらい更新してないという(笑)。永田SNS、僕もちょっと難しいなって思います。どれが正解というのがないですからね。周囲の方から「なんで自分の画像をアップしないの?」って言われますけど、そこはあまり積極的になれなくて。あくまで個人的な感覚ですけど、SNS にはもう、以前ほどロマンを感じなくなっているかもしれないですね。だからこそ、今回のような朗読劇がリアリティを持つんじゃないかって。観るものそれぞれの想像で楽しめる不思議な魅力――朗読劇の魅力ってどんなところでしょう?永田舞台だと先にストーリーを全部覚えちゃっているから、冷静に脚本を俯瞰しているんです。朗読劇は、お客さんと同じタイミングで役を演じているつもりでも、それぞれまったく違うイメージを持っている。それがいいなって思います。最近、ラジオドラマをよく聴くんですけど、目の前で人が読んでいるようなリアルさがあって。収録で録られたものであっても、同じタイミングで聴くわけじゃない場合も多い。そこが不思議で面白いって思いますね。石井テレビやネットや動画配信など、様々なエンタテインメントがある中で、ラジオと朗読は相性がいいのだろうなと。アナログ感を持つコンテンツを融合させて、物語になっていることがすごいと思います。親しみやすいし奥が深い。私も読んでいて物語を想像しやすかったです。――ちなみに、この人の声や喋り方が好き、という方はいます?石井私、寺尾聰さんの声が好きで。以前、私も出演した学園もののドラマで先生の役を演じてくださったのですが(編注・2016年TBS系日曜劇場『仰げば尊し』で共演)、その時に「素敵な声だな」と。歌も歌っていらっしゃるので本当に声が魅力的なんです。ドラマの撮影が終わってからも、1年に1回電話をくださるのですが、その声でとても元気になれるんですよ。「いつまでも俺は君の先生だからな」と言ってくださり、様々なアドバイスをいただいたりします。その時の言葉と声がずっと聞いていたいほど素敵なんです。永田そのやりとりだけで朗読劇ができそうだね。10年ぶんの電話の内容だけ、ずっと喋っていくみたいな。僕も地元の洋服屋で一緒に働いていた先輩が時々電話をくれて。1時間くらい2人で話しています。普通、メールとかLINEが来るんでしょうけど、電話っていうのもアナログでいいなって。――稽古は2,3回しかされないそうですね。新鮮なのでは?石井新鮮すぎるほど新鮮だと思います。さらに上演日は1日だけで公演も2回しかないので、その2回ですべてを出し切れるようにしたいと思います。永田デビューして最初の時にお世話になった土田さんとのご縁がこうしてまた巡ってきて、もう一度初心に返れるタイミングかなと思いますので、早くお稽古をして早く本番に臨みたいです。取材・文:土佐有明撮影:川野結李歌【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2022年04月20日朗読劇「リクエストをよろしく」大阪公演が3月11日サンケイホールブリーゼにて開幕した。本作は、2014年10月号〜2019年12月号まで『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載され、第9回ananマンガ大賞にて準大賞を受賞した、河内遙の漫画「リクエストをよろしく」を原作にした朗読劇で、くせ者だらけのラジオ局を舞台に、売れない芸人・朝日屋颯太と、颯太の元相方でラジオ放送作家の水無月の2人の成長を描く物語。盛況だった東京公演から引き続き村上大樹の脚本・演出で、浜中文一と室龍太がW主演で元お笑いコンビの水無月と朝日屋颯太を演じる。ラジオ局で働くミキサー 松戸役に岩崎諒太・岡田雄樹(Wキャスト)、颯太とともにラジオ番組に出演するアイドル 星野チーコ役に速瀬愛、水無月と颯太を支えるディレクター雪室ハジメ役に矢島舞美が出演。大阪公演では新たに、ラジオ愛溢れる颯太のバイト先の同僚 佐々木役に茜屋日海夏を迎え、さらにパワーアップした朗読劇「リクエストをよろしく」は、13日(日)まで上演される朗読劇「リクエストをよろしく」【あらすじ】元・芸人の朝日屋颯太(室龍太)の元に、半年ぶりに逃げたはずの相方 水無月(浜中文一)が現れる。ラジオの放送作家になったという水無月は、一緒に連れてきた美人ディレクター 雪室ハジメ(矢島舞美)とともに、颯太をラジオの世界へと連れて行く。そして元・相方として颯太をうまく導いていく水無月と、徐々にラジオの世界で才能を開花させていく颯太。音響スタッフの松戸(岩崎諒太/岡田雄樹)やアイドルので星野チーコ(速瀬愛)、颯太のバイト先の同僚 佐々木(茜屋日海夏)など、個性派揃いのメンバーを巻き込みながら成長していく2人の青春物語朗読劇「リクエストをよろしく」公演概要【出演】浜中文一室 龍太茜屋日海夏 / 岩崎諒太岡田雄樹(Wキャスト)速瀬 愛矢島舞美【スタッフ】■原作:『リクエストをよろしく』(河内遙 作/祥伝社)■脚本・演出:村上大樹■企画:MMJcitrolemon■製作:朗読劇『リクエストをよろしく』 製作委員会【公演日程】2022年3月11日(金)3月13日(日)全5公演12月3日(金) 18:0012月4日(土) 13:00/18:0012月5日(日) 12:00/16:00■場所:サンケイホールブリーゼ■チケット代: ¥8,800-(税込)■公式HP: ■Twitter: @Radio_T_S【チケットに関するお問い合わせ】サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12時〜18時)【公演に関するお問い合わせ】(平日11時~17時)メディアミックス・ジャパン 原作『リクエストをよろしく』とは?原作の『リクエストをよろしく』は、漫画家・河内遙氏による漫画作品。2014年10月号から『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて掲載された。売れない芸人・ソータの爽快ラジオパーソナリティ物語!「こいつにはラジオの才能がある。」売れない芸人・朝日屋颯太(あさひやそうた)は相方に逃げられ仕事がない!そんなある日、半年ぶりに現れた元相方が放送作家になって美人ディレクターを連れてきた。2人の手引きで颯太はラジオ業界に足を踏み入れるが…!?超マイペース男とくせ者だらけのラジオ局の爽快ラジオ群像劇!! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月11日Amazonオーディブルでは、檀れい、平祐奈、川島海荷、森口瑤子、桜庭ななみ、倉科カナが朗読するオーディオブックを制作することを発表した。今回制作が決定した作品は、茨木のり子の代表的な詩「自分の感受性くらい」を含む、谷川俊太郎選「茨木のり子詩集」と、茨木さんが“幾重にも豊かにしつづけてくれた詩”をまとめた茨木のり子著「詩のこころを読む」(ともに岩波書店)の2作品。茨木さんは、一人の自律した女性としてのあり方や、生き様を表した日本を代表する詩人。いまでも詩集は重版され、その率直な表現は世代や国境を越えて勇気を与え続けている。そして、作品配信に先がけて、檀さんが朗読する「自分の感受性くらい」の一部が公開。檀さんは「今回の朗読を通して、ご自分の人生や感情を詩で表現するために、正面からご自分の傷口に向き合う茨木のり子さんの覚悟を感じました。時代背景や茨木さんの人生を知ることでひとつひとつの詩が重く胸に響いてきます。茨木のり子さんの詩の世界は強く優しく、皆さんの心を大きく揺さぶると思います。ぜひ、全ての世代の方に聴いていただきたいです」とコメント。また、6名の俳優がそれぞれ「自分の感受性くらい」の朗読も担当しており、それぞれの朗読を含む特別動画が各SNSで随時展開される予定だ。(cinemacafe.net)
2022年03月08日アイドルグループ・AKB48の岡田奈々が3日、ヒューリックホール東京で実施された主演を務める朗読舞台「Reading Pop『青い鳥』~メーテルリング『青い鳥』より~Femme ver.」(2月3~6日)の初日舞台挨拶に登壇。コロナ禍に開幕する同舞台について意気込みなどを語った。主人公チルチルに扮する岡田は、華やかな役衣装で登場。AKB48グループ公演以外で初の朗読舞台出演に「すごく緊張しています」と胸中を明かしつつも「本当に素敵な共演者の皆様、スタッフの皆様に囲まれて、毎日新鮮で楽しい日々を送っていいます」とニッコリ。見どころについて「やっぱり、生演奏で朗読劇をやるのは、今まで私も経験がないです。そこが一番、見どころ、聞きどころになるのでは」とアピール。「私はチルチル役だけなんですけど、(他キャストの)二人は色んな役を演じます。その変化がすごく面白いので、ぜひぜひ、見て、聞いて楽しんでくださったら嬉しいです」と話した。他方、東京都はまん延防止等重点措置が実施され、1日の感染者数が2万人超に達している。岡田は「こういったご時世なので、なかなか足を運ぶことができない方もたくさんいらっしゃると思います。来てくださった皆様には、何か心に残る朗読劇をお届けできたらいいなと思います。私たち女性だけというなかなかない舞台なので、3人のパワーを皆さんにお届けしたいです。がんばります!」と気を吐いた。今回の舞台挨拶には、アイドルグループ・超ときめき宣伝部のメンバーでミチル役の菅田愛貴、仙女役の水夏希も出席した。同作の「Femme ver.」(女性版)は、青い鳥探しの旅に出るチルチルとミチルを姉妹として描き、女性キャストのみで展開。10日から開演予定の「Homme ver.」(男性版)では、梅津瑞樹がチルチル、納谷健がミチル、アイドルグループ「ふぉ~ゆ~」の松崎祐介が仙女など複数の役を演じる。
2022年02月03日朱の会(主宰:神 由紀子)主催、『朱の会vol. 5 朗読シリーズ~ときめいて、艶めいて』が2022年5月19日 (木) ~2022年5月22日 (日)にBook Trade Cafe どうひん(東京都中野区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて3月24日(木)より発売開始予定です。カンフェティにて3月24日(木)10:00よりチケット発売開始予定 公式ホームページ 公式Twitter(@shunokai) 時代小説の名手 藤沢周平の世界を、たっぷりご堪能ください今回も名作揃いの朱の会です。前半は「雨」や「海」が登場する短編で構成。人生のふとした瞬間に感じるときめき、艶やかさ、エロス。ささやかな日常にも、実は溢れるように存在するものなのかもしれません。川端康成、三浦哲郎、小川未明のつややかな「水の物語」です。後半は、時代小説の名手 藤沢周平『朝焼け』。不器用で危うい生き方しか出来ない新吉と、それを見守り続けるお品。離れても引き寄せあうような二人の人生。藤沢文学の魅力がつまった一篇を、群読でお届けいたします。Book Trade Cafe どうひんの空間に、江戸の風が躍ります!!(写真は朱の会過去公演より)朱の会朱の会は、日本語の美しさ、奥深さを追求する朗読公演を目指し、年に数回公演活動を行っております。会場も小劇場やブックカフェ、スタジオなど、さまざまな空間で開催。扱う作品は幅広く、純文学 童話 詩や短歌 戯曲 古典的な匂いのするものまで、積極的に取り組んでおります。【朱の会YouTube】 <主宰:神 由紀子>明治大学文学部演劇学専攻卒。劇団第三エロチカ退団後、朗読の道へ。シャンソン歌手としての顔も持つ。趣味は謡。公演概要『朱の会vol. 5 朗読シリーズ~ときめいて、艶めいて』公演期間:2022年5月19日 (木) ~2022年5月22日 (日)会場:Book Trade Cafe どうひん(東京都中野区丸山2-20-4)■出演者岩間太郎 / 甲斐裕之 / 渋沢やこ / 高井康行(Q/on) / 高野百合子 / 玉木文子 / 辻田啓一 / 中野順二(ロットスタッフ) / 吉田幸矢(宝井プロジェクト) / 渡部美和(銀河ラボ) / 神由紀子 / 佐藤昇(スリーシェルズ)■スタッフ構成演出:神由紀子音楽:余田崇徳フライヤーデザイン:古川寛章フライヤー絵:丹野和之スチール撮影:天神木健一郎衣装協力:小春家制作協力:平田愛奈場内係:木村優希企画・制作・製作:朱の会■公演スケジュール5月19日(木)19:005月20日(金)14:00 / 18:005月21日(土)14:00 / 18:005月22日(日)12:00 / 16:00※開場は、開演の30分前■チケット料金全席自由:3,000円(税込)1, 000円割引!3,000円 → カンフェティ席2,000円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月01日朗読劇『いつもポケットにショパン 〜2nd Lesson〜』が、1月13日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕した。くらもちふさこの同名コミックを原作とした朗読劇シリーズ第2弾となる本作。ピアニストを目指す主人公・須江麻子とその幼なじみ・緒方季晋のすれ違いと成長が、甘酸っぱい青春模様を交えて描かれる。キャストは日替わりで8組の俳優・声優陣がラインナップ。2019年の第1弾と同じく、脚本を吉田玲子、演出を酒井麻衣が続投する。取材日だった初日のキャスティングは、尾崎由香&高野洸ペア。尾崎は三つ編み姿が初々しく、高野はピンク色の大きなポケットが印象的なジャケットを羽織って登場した。ピアニスト・里見有香が生演奏するショパン「小犬のワルツ」に乗って、尾崎と高野は同じピアノ教室に通う麻子と季晋の仲睦まじい幼少期を微笑ましく演じながら、客席を劇世界へといざなう。季晋のドイツ留学と滞在先での列車事故を機に、幼い二人は離れ離れとなってしまう。やがて音楽高校に進学した麻子は、有名ピアニストの母と比較される劣等感を拭えず落ちこぼれていた。そんなある日、帰国した季晋が別の音楽高校へ通っているという話を耳にする。再会の喜びに湧く麻子に対して、季晋はまるで別人のように彼女を憎んでいた。幼少期の麻子は明るく純粋で、おしゃべりな少女だった。しかし成長するにつれ、母へのコンプレックスから感情表現が乏しくなり、演奏にも表れるように。朗読はモノローグを中心に進行するため気持ちを饒舌に語っているように聞こえるが、尾崎は高校生になった麻子の屈託を、幼少期のあどけない声音と比べてトーンを下げることで獲得していた。これに対して先輩や教師、そして季晋との交流を通じて次第にピアノに“覚醒”していく様子も鮮烈に造形する。「あいつ(=麻子)よりすごいピアニストになるんだ」──。列車事故でこの世を去った母の無念を知り、麻子に対して異様な競争心をたぎらせる季晋。高野は時に台本から目を離しながら、親の仇を討つような険しい視線を麻子に向ける。激しい苦悩や葛藤の描写がバラエティ豊かだったのはもちろん、麻子の先輩や教師など多様なキャラクターなどにも声色を変えて扮する巧みな演じ分けが光っていた。麻子との雪解けシーンでは“身長差”に萌えた観客も多いだろう。上演時間は100分ほど(休憩なし)。公演は1月23日(日)まで。チケットぴあでは現在、当日引換券を販売中。取材・文:岡山朋代
2022年01月14日朗読劇「リクエストをよろしく」が12月3日シアター1010にて開幕した。本作は、2014年10月号〜2019年12月号まで『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載され、第9回ananマンガ大賞にて準大賞を受賞した、河内遙の漫画「リクエストをよろしく」を原作にした朗読劇で、くせ者だらけのラジオ局を舞台に、売れない芸人・朝日屋颯太と、颯太の元相方でラジオ放送作家の水無月の2人の成長を描く物語。脚本・演出を村上大樹が手がけ、浜中文一と室龍太がW主演で元お笑いコンビの水無月と朝日屋颯太を演じる。そしてラジオ愛溢れる颯太のバイト先の同僚 佐々木役に小泉萌香、ラジオ局で働くミキサー 松戸役に岩崎諒太・岡田雄樹(Wキャスト)、颯太とともにラジオ番組に出演するアイドル 星野チーコ役に速瀬愛、さらに水無月と颯太を支えるディレクター雪室ハジメ役に矢島舞美が出演する。“ラジオ”という声だけの世界と“朗読劇”という声の芝居の親和性の高さ、また舞台上に建てられたラジオブース、無茶振りが飛び交うライブ感が合間って、観客はまるでラジオ番組の公開生放送を見ている感覚に陥る。しかし、それだけでなく台本を読みながらも舞台上を動き周りながら繰り広げられる掛け合い、さらには台本を置いて行われる水無月と颯太の漫才シーンなど、朗読劇の枠に収まらないと「Radiotrack Stage」と銘打った理由が納得できる舞台となっている。2日に行われたゲネプロの際に行われた浜中・室・矢島による囲み取材では、浜中は本作を「朗読劇というイメージをしている人からしたらアクションぐらい動くという意味での“朗読アクション大作”」と表現。室も「活発に動くし朗読もする、朗読活劇」矢島も「朗読劇と舞台の間」とコメントした。朗読劇の枠に収まらない「朗読劇『リクエストをよろしく』」は12月5日(日)までシアター1010にて公演される。朗読劇「リクエストをよろしく」【あらすじ】元・芸人の朝日屋颯太(室龍太)の元に、半年ぶりに逃げたはずの相方 水無月(浜中文一)が現れる。ラジオの放送作家になったという水無月は、一緒に連れてきた美人ディレクター 雪室ハジメ(矢島舞美)とともに、颯太をラジオの世界へと連れて行く。そして元・相方として颯太をうまく導いていく水無月と、徐々にラジオの世界で才能を開花させていく颯太。音響スタッフの松戸(岩崎諒太/岡田雄樹)やアイドルので星野チーコ(速瀬愛)、颯太のバイト先の同僚 佐々木(小泉萌香)など、個性派揃いのメンバーを巻き込みながら成長していく2人の青春物語朗読劇「リクエストをよろしく」公演概要【出演】浜中文一室 龍太小泉萌香 / 岩崎諒太岡田雄樹(Wキャスト)速瀬 愛矢島舞美【スタッフ】■原作:『リクエストをよろしく』(河内遙 作/祥伝社)■脚本・演出:村上大樹■企画:MMJcitrolemon■製作:朗読劇『リクエストをよろしく』 製作委員会【公演日程】2021年12月3日(金)〜12月5日(日)全6公演12月3日(金) 13:00/18:0012月4日(土) 13:00/18:0012月5日(日) 12:00/16:00■場所:シアター1010■チケット代: ¥8,800-(税込)■公式HP: ■Twitter: @Radio_T_S【チケットに関するお問い合わせ】サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12時〜18時)【公演に関するお問い合わせ】(平日11時~17時)メディアミックス・ジャパン 原作『リクエストをよろしく』とは?原作の『リクエストをよろしく』は、漫画家・河内遙氏による漫画作品。2014年10月号から『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて掲載された。売れない芸人・ソータの爽快ラジオパーソナリティ物語!「こいつにはラジオの才能がある。」売れない芸人・朝日屋颯太(あさひやそうた)は相方に逃げられ仕事がない!そんなある日、半年ぶりに現れた元相方が放送作家になって美人ディレクターを連れてきた。2人の手引きで颯太はラジオ業界に足を踏み入れるが…!?超マイペース男とくせ者だらけのラジオ局の爽快ラジオ群像劇!! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月03日NPO日本朗読文化協会(名誉会長:加賀美幸子)主催による上野誠講演と朗読『令和と万葉集と』が2021年12月13日 (月)にニッショーホール(東京都港区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティでチケット発売中 公式ホームページ 月13日%e3%80%80上野誠講演と朗読「令和と万葉集と」/日本最古の歌集である万葉集の話題とともにはじまった令和の時代。その「令和」と「万葉集」に焦点をあて、これまで和歌になじみがない方々にも理解しやすいよう、「万葉集を体感する」をモットーとする日本文学者上野誠氏の講演と、当協会会員の万葉集の朗読を会場の皆さんにお届けする。会員は万葉の時代に想いを馳せ、古代衣装を纏い万葉集を朗読します。耳で、目で、お楽しみください。NPO日本朗読文化協会設立は2001年。自らの朗読を楽しみ深めつつ、更に、人々に聞いていただき古今東西の様々な作品の心と内容を伝えることをモットーに活動。朗読会や朗読教室を広く開催している。名誉会長は加賀美幸子氏。公演概要上野誠講演と朗読『令和と万葉集と』公演日時:2021年12月13日 (月) 13:30~15:30会場:ニッショーホール(東京都港区東新橋1-1-19 ヤクルト本社ビル)■出演者上野誠NPO日本朗読文化協会会員(天沼澄夫、飯島晶子、池田雅子、稲葉慶子、臼田敦子、大槻之子小川弘子、小黒三重子、川口和代、木村さおり、佐藤すみ江佐藤文哉、関まさ子、添川江利子、田中邦子、富田欽一、永井喜代子野澤遵宜、羽村郁子、深澤真理子、前尾津也子、松島邦)■スタッフ舞台監督: 大内昇三音響: 都甲英次郎照明: 志村雅幸構成: 飯島晶子衣装: 山口千代子(古代衣装研究家)■チケット料金全席自由:3,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月02日『関根くんの恋』や『夏雪ランデブー』などで知られる河内遙の同名漫画を舞台化。朗読劇『リクエストをよろしく』として、浜中文一と室龍太のW主演で上演される。そこでキャストのひとりである矢島舞美に話を訊いた。元芸人の朝日屋颯太と、彼の元相方でラジオの放送作家である水無月の成長を描く本作。主な舞台はラジオ局となるが、矢島本人もラジオとの関わりは深く、12年もの長きに渡りパーソナリティを務めてきた。「ラジオってリスターの皆さんの日常の中にあって、そっと寄り添ってくれるような、とても身近な存在だと思うんです。私自身、お便りを通して、応援してくださっている方々と会話出来ることがとても楽しくて!顔は見えなくても人柄がわかる。ラジオのそんなところが大好きなんです」パーソナリティとしてのデビューは16歳の時。当初は失敗の連続に落ち込むことも多かったという。だがそんな矢島を支えたのが、ラジオディレクターの存在だ。「ディレクターの方には本当に助けていただきましたね。正直初めのころは、こんなに難しいものだとはわかっておらず、収録に向かう足がいつも重かったんです(苦笑)。でもディレクターさんを始め、スタッフの皆さんの協力のもと育てていただいて!今の自分があるのは、あのラジオでの経験がとても大きかったと思います」今回矢島が演じる雪室は、まさにそのラジオディレクター。水無月とともに颯太をラジオの世界へと導くキーパーソンだ。「雪室ってくすぶっている颯太や水無月を引っ張り上げる、ふたりの人生を変えるような存在なんですよね。ただ原作を読むと、雪室自身ももがいているというか、まだまだ試される立場でもあるのかなって。そしていろいろ葛藤を抱えながらも、自分の感覚を信じてチャレンジしていく。そんな雪室の魅力をしっかり伝えられるよう、頑張りたいと思います」ラジオの現場で声の表現力を磨いてきた矢島だが、その経験は、この朗読劇でも大いに生かされていきそう。「私、朗読劇大好きなんです。動きがない分、観る側が作品の世界を自由に想像出来る。その幅が素敵だなって。ただ演じる上では、雪室のクールさも温かみも声だけで表現しないといけない。それってとても難しいとは思います。でも今回は声優のお仕事をされている共演者の方も多いので、たくさん勉強させてもらいたいなと。そしてお客さまには、この作品を通して、少しでも元気を与えられたらいいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2021年11月11日